1 :
◆aDTWOZfD3M :
ここは筆力のある人・ない人がお題をもらって自由に小説を書き、それぞれの筆力を向上させるスレです。
■まとめ
http://novel.news4vip.org/?BNSK ▽初めて投下する人へ
安価指定、もしくは↓でお題をもらって小説を書きましょう。
人のお題を使うのもありです。
たくさん投下すればスレも盛り上がります。
※お題をもらわないでの小説投下はスレの主旨と違いますのでご遠慮下さい。
▽投下の際の注意
他の方が投下中の場合は投下終了まで待ちましょう。
読む人にわかりやすいように、タイトルを付けましょう。付けれない人はお題で構いません。
名前欄に『「タイトルorお題」 現在のレス数/総レス数』のように書く事を推奨します。
小説の最後に「終」「完」「了」などを付けると投下待ちの人に目印となります。というか、できる限り付けて下さい。
▽読み手の方へ
感想は書き手側の意欲向上にも繋がります。
感想や、ここはこうした方がいいかも、等の意見は出来れば書いてあげて下さい。
▽保守をしてくれる勇士へ
保守は大体15分おきが効果的です。保守ついでの投下も勿論OKです。
まとめのスレ取得も行ってもらえると助かります。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:18:09.78 ID:V3aoSfMQ0
だれも2を取らないんだな
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:19:49.56 ID:OMgAmIu30
《作品投稿》
・目安は2〜3レス程度のSSでお願いします
・ジャンルは書き手に一任します
・スムーズな流れを保つため、メモ帳等の機能を使って、全部書き終わってから投下するように
お願いします
・一人当たりの投稿数に、特に制限はありません。思う存分、表現してください
・時間を過ぎての投稿も、選考外ではありますがまとめサイトに掲載します
・毎回同じコテや酉で出続けると周囲にわかりやすいです
◆お題の他に、作品にタイトルをつけてください
《投票》
・本スレへの書き込みでお願いします
・絞りきれない、選び難い場合には、気になる作品を複数挙げていただいても構いません
・ぜひ書き手の方も他の人への感想や投票を行ってください
・投票はひとりで複数作を挙げてもOKです。
・簡単でよいので、感想、批評等書いてください。書き手の次への糧になります!
◆レスには【投票】と分かりやすいワードを付けてください
・投票で一番支持を得た作品の作者の方には、次回品評会のお題決定権が与えられますので
よろしくお願いいたします。
4 :
◆aDTWOZfD3M :2006/08/10(木) 23:19:52.10 ID:2ihSvaof0
現在、週末品評会20thのお題発表待ちです。
作品は→■
http://novel.news4vip.org/?BNSK から『週末品評会20th』に掲載予定。
感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』ってだけの理由での投票でも構いません。
毎回作品投稿数に対して投票数が少ないので、多くの方の投票をお待ちしております。
また、今回は投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする案が出ております。
ご協力ください。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)
********************【投票用紙】********************
【投票】: <<タイトル>>◆XXXXXXXXXX氏
―感想―
<<タイトル>>◆YYYYYYYYYY氏
―感想―
気になった作品:<<タイトル>>◆ZZZZZZZZZZ氏
**************************************************
携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投票をお待ちしています。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:20:14.14 ID:nOl67w8d0
俺がさっき立てた文才スレが誰にも書き込まれず落ちた
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:20:29.32 ID:OMgAmIu30
現在、週末品評会20thのお題発表待ちです。
作品は→■
http://novel.news4vip.org/?BNSK から『週末品評会20th』に掲載予定。
感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』ってだけの理由での投票でも構いません。
毎回作品投稿数に対して投票数が少ないので、多くの方の投票をお待ちしております。
また、今回は投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする案が出ております。
ご協力ください。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)
********************【投票用紙】********************
【投票】: <<タイトル>>◆XXXXXXXXXX氏
―感想―
<<タイトル>>◆YYYYYYYYYY氏
―感想―
気になった作品:<<タイトル>>◆ZZZZZZZZZZ氏
**************************************************
携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投稿、投票をお待ちしています。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:20:44.64 ID:OMgAmIu30
かぶった><
前スレ
>>117のお題より
『花束』
今日、三年付き合ってた彼女にプロポーズをした。
彼女は少しの間だけ目をまるくして、それから顔を赤らめた。
うん、という返事を聞いて満足した僕は、彼女に指輪を渡した。
彼女は指輪を受け取ると、うれしそうに指にはめた。
「あなたからプレゼントをもらったの、これで2つ目。」
まじまじと指輪を眺めながら、彼女は独白気味につぶやく。
「2つ目?そんなの贈ったことないぞ?」
彼女が勘違いしてるんだろうか?僕は少し不機嫌になった。
「他の男のプレゼントと勘違いしてないか?」
「あら、失礼ね。それなら今から私の部屋に来る?」
正直に言って、彼女には何も贈ったことがない。それが良いか悪いかは別として、彼女の勘違いに少しだけ腹が立っていた。
いったい誰からの贈り物か確かめてやろう――
彼女の部屋についた僕は、まるで探偵のようなするどい目付きであたりを見渡した。
相変わらずのシンプルな部屋には、必要最低限のものしか置いてない。
贈ったものって、いったい何だろう。
「ほら、これ。覚えてない?」
そう言って彼女が指差した先には、テーブルと花瓶が置いてある。
「テーブル?それか、花瓶?こんなの贈った覚えないよ。」
「違うわよ。この花。付き合う前にくれたでしょ。」
花と言えば、確か5年くらい前に誕生日に贈ったことがある。
……こんなのをずっと持ってたのか?
「あなたから貰ったものだもん。ちゃんと大切に育ててたの。」
何かがじん、とこみあげた僕は、彼女を優しく抱き締めた。
―了―
感想、批評お願いします。
9 :
◆aDTWOZfD3M :2006/08/10(木) 23:22:51.19 ID:2ihSvaof0
まあ気にせず、頑張りましょう! (何を?)
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:24:00.45 ID:nOl67w8d0
品評会のお題ってもうでた?
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:26:34.28 ID:OMgAmIu30
まだです。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:27:39.83 ID:R6N7pDpT0
さっきレス一個も付かないで落ちてた文才スレあってカワイソス(´・ω・`)
13 :
◆aDTWOZfD3M :2006/08/10(木) 23:28:48.18 ID:2ihSvaof0
>>10 出そうと思ったら鯖落ちた
>>8 三年もつきあってプレゼント二個目と言うのは少なすぎるか?
だとしたら、なぜプレゼントをあまりしなかったのか、とかいうことも書いてみたらいかがでしょう?
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:34:27.86 ID:hAQxImoh0
>>8 花瓶というと花に根がないものをイメージする。5年も持つかな……。植木なら分かる。
>「2つ目?そんなの贈ったことないぞ?」
指示語は直前の単語をさす場合が多く、これでは「2つ目を送っていない」よう。
今まで何かあげたことなんてないぞ?かな。寂しいカップルだwww
微妙な言葉回しを確認してみるといいかも。
でも送った本人が忘れるほど前のプレゼントを大切にしていた彼女は健気だね。幸せでいい。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:34:34.54 ID:qFaPdI8B0
一個前、即オチしたほうじゃないほうのレス番号わかる人いる?
dat探してまとめに置いてきたい
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:34:49.86 ID:N/yfC0wAO
わーい。蝉の人だー
お題wktk
17 :
◆aDTWOZfD3M :2006/08/10(木) 23:37:21.25 ID:2ihSvaof0
お題もう出しても良いのかな?
なんか微妙に集まり悪いきがするけど
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:37:30.75 ID:0WM2rKxG0
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:39:39.47 ID:qFaPdI8B0
>>18 おk。発見した。最後まで持ってる。おいてくるわ。
出していいんじゃない?
早く知りたくてウズウズしてるなだがw
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:40:50.33 ID:hAQxImoh0
>>17 乙。
書き込んでないだけじゃ?
お題投下よろしく。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:41:29.60 ID:0WM2rKxG0
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:42:54.69 ID:R6N7pDpT0
おっしゃお題こいやあああああああああああ
wktk
24 :
◆aDTWOZfD3M :2006/08/10(木) 23:44:22.93 ID:2ihSvaof0
それではお題発表します
今回のお題『道』
こいつでいかせていただきます
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:47:45.24 ID:rn39eErx0
もう、猪木という名のパチスロしか思い浮かばなくなった
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:48:00.02 ID:hAQxImoh0
おっしゃ。頑張ろう。
今回も1レス?
27 :
前スレ111 ◆QXsShTyI4Y :2006/08/10(木) 23:50:54.01 ID:A4Ppx1/a0
お題 帽子&帰宅
あれ、どこにやったかなぁ。
今日は街まで出かけ、いまはその帰り道。
夏の太陽が西に傾きだした午後五時、鞄の中に入れたはずの帽子を探している。
うん、少し困った。
探している帽子はただの赤いキャップなのだが、ずっと使い続けているものなので思い入れは強い。
だから、踵を返して今日一日寄ったところをもう一度回ってみることにする。
今日行ったところは、喫茶店と雑貨屋と靴屋と・・・・・・ざっと思い巡らせて見ると結構な量だ。
お母さんに夕飯までには帰ってくると約束したのだが、その約束を守ることは難しいだろう。
いろんなところを回って、探していた赤いキャップは見当たらなかった。
落し物は届いていないという言葉を何回聞いたかわからない。
挙句の果てに交番にも行ってみたが、届いていなかったらしい。
もう一度鞄の
気付いたときには日は沈んでおり、涼しい風が吹き始めていた。
あのキャップっていつ買ってもらったんだっけなぁ。
小学生のころ、お父さんが買ってきたんだったかなぁ。
そんなことを思い巡らせていると、どこか寂しい気持ちになってくる。
仕方が無い、よし、帰ろう。
そう踏ん切りをつけて、再び帰路へと向かい始めた。
ただいま。
家の扉はいつも異常に重く感じた。
お母さんは連絡もなしに帰るのが遅くなったことを怒る。
いつもキャップをかけていた位置に目を向けても、そこにはもう・・・・・・
あれ、いつもの位置にある。
つまり、今日は最初から帽子なんか持っていなかったことになる。
急に気持ちが軽くなり、笑い出したくなってきた。
ニヤニヤしているためか、余計に怒られていることも気にならない。
今日の天気は不注意模様、明日はきっと晴れるだろう。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:50:58.75 ID:0WM2rKxG0
どうしよっかなー
アレで行こうかなー
29 :
◆aDTWOZfD3M :2006/08/10(木) 23:51:58.30 ID:2ihSvaof0
>>26 さてどうしましょう?
俺の考えでは、今回は1レスでなくとも良いとは思いますが、前回作品総数が
多かった事は1レス限定にした効果だったのか、とも考えられるし……。
皆さんはどう思いますか?
30 :
前スレ111 ◆QXsShTyI4Y :2006/08/10(木) 23:52:21.60 ID:A4Ppx1/a0
改行多いと言われ、二回に分けようと思いましたが
量的に一回のほうがキレイに見えると思い、少し改行を削りました。
感想や批評、よろしくおねがいします。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:56:12.08 ID:zjyK1ImR0
>>29 前回で1レスの意味が分かった人には分かっただろうし、
あまり続ける意味はないかな、と俺は思う。
従来の3レスを「目安」でも、1レスに収めることは可能だから、
その辺は書き手の自己縛りでいいんじゃないかな。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:56:33.26 ID:R6N7pDpT0
ニー速の方にも書いたが、俺は1レスでなくてもいいと思う。
というより、毎回違った制約を主催者が課すっていうのはどうだろう。
主催者が特に制約を望まないっていうならそれもそれでいいだろうし。
その辺も優勝者の特典ってことで。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/10(木) 23:57:19.14 ID:S2KvRcY40
>>29 俺は1レス派。
もし作品総数が減らなくて全部3レスとかだと、読むだけで死ねる。
まぁ指示には従いますが。
応募用の作品10時間くらいぶっ続けで書いてたら
何書いてるか分からなくなってきたうえ、気持ち悪くなってきた。
34 :
◆aDTWOZfD3M :2006/08/11(金) 00:02:47.36 ID:F0aOsOW90
>>27 帽子って結構よく無くしたなあ……
昔を思い出してちょっと心に浸みた感じです。
できれば主人公が子供らしくもっと焦ったり、泣きそうになったりする描写
があると、より感情移入できると思いました。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:04:47.35 ID:C9/tPkcc0
>>30 主催者が1レス限定でなくてもよいと考えるなら、それでいいと思う。
ごめん、一応確認しておきたかったんだ。
>>27 >いろんなところを回って〜
いろんなところを回っても〜かな。逆接だから。
>もう一度鞄の
中を確かめたが入ってはいない。とかが続くのかな。
>落し物は届いていないという言葉を何回聞いたかわからない。
>挙句の果てに交番にも行ってみたが、届いていなかったらしい。
届いていないが2連続。後者は「やはり届いていなかったらしい」とかにした方がすっきり。
>今日の天気は不注意模様、明日はきっと晴れるだろう。
明日が晴れる理由が分からないwww
もう少し見直したほうがよかったかも。自分でも気付けるミスばかりだから。
のんびりした雰囲気が好きです。 無い!と思ったらそもそも持ってなかった。あるある。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:05:02.20 ID:1iSnA7hz0
>>32 ニー速の方に!?
ニー速にもこのスレあったのか?
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:06:24.55 ID:FK0Qgwkq0
いんや、VIP落ちてたから臨時に立てただけだと思うよ
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:08:31.84 ID:fZf1gPWZ0
>>27 悪くないけどこれと言って面白くもなかった感じ。
最後の三行なんか接続が悪くて、読んでてぎくしゃくしました。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:08:45.81 ID:cXuXa8jb0
>>34-35 どうもありがとう。
見直し、もう少ししっかりやらないとマズイですね……
ちょっと手直ししたあと、週末品評会へ向けてがんばってみようと思います。
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:08:47.24 ID:1iSnA7hz0
あー・・・そういうことか・・・
過ぎたることだがあんまり他板にまで持ち込まない方がいいと思うぜ。
41 :
◆aDTWOZfD3M :2006/08/11(金) 00:10:49.56 ID:F0aOsOW90
じゃあ今回は1レス制限は無し。ただし、前回並の作品投下量だとあまり長い
作品はきついので、3レス以上にはなるべくならないよう個人で調節してくる
ようにしてはいかがでしょう?
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:12:51.73 ID:1iSnA7hz0
主催者はガツンと「今回はこれで行きます」と言っていいんだぜ?
前回優勝者はミジンコのような作者共にお尋ねなんかする必要ないんだぜ?
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:14:18.64 ID:fZf1gPWZ0
というかそうしてくれないと纏まらないからな。
44 :
◆aDTWOZfD3M :2006/08/11(金) 00:16:46.41 ID:F0aOsOW90
了解。じゃ、『1レス制限無し』に決定!
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:18:10.57 ID:C9/tPkcc0
合点承知。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:18:18.98 ID:VUnpFZ7HO
ああ、前スレ落ちたのか
銀様が…
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:23:13.41 ID:fZf1gPWZ0
誰?
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:26:17.34 ID:iHlClAFgO
お題下さい
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:27:27.99 ID:fZf1gPWZ0
さぶらい
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:28:15.80 ID:iHlClAFgO
把握しました
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:28:42.44 ID:fZf1gPWZ0
がんばれ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:30:33.90 ID:eVzB4gY30
ここも常連ばかりじゃなくて、人の入れ替わりがあると思うからこそ、言いたいことがひとつ。
過去、このスレで何度か出た言葉だけど、
いくつも同時に作品が並ぶからこそ、書き出し数行のツカミが大事だということ。
このスレの品評会なら、適当に書いても必ず読んでもらえる、感想をもらえると高をくくらず、
読ませる、読みたいと思わせるような文章を書くように心掛けるのが、上達の近道だと思います。
作品数が多ければ多いほど、読み手を無視した文章は、
「読んですらもらえない可能性が高い」と意識していただければ、と思います。
投票だって、全作品を読んでからやらなければいけないものではないからね。
以上、感想屋の戯言でした。
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:36:37.76 ID:9uLFrNKq0
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:37:53.59 ID:fZf1gPWZ0
ウム。
なかなか身に染みる意見ありがとう。
よく出だしにギミック詰め込みすぎてごちゃごちゃになるんだよな。
読んでるほうはさぞ読みにくかろう、と思いながら投下したりすることもしばしば。
気をつけるわ。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:38:02.20 ID:1iSnA7hz0
>>52に同意だね。
1レスは読んでもらうのにはいい条件。でも作者が本当に頑張るべきなのは、短い中に無理に詰め込む技術を身に付けることではなく、
他人を惹きつける、最後まで読ませる力を付けること。
読み手も、品評会作品全て読む必要はないわけだ。読み手が主催して品評しますって会じゃないわけだからな。
まずは、題名。次は書き出し。表現法に改行、禁則。これは全部読む側のために書く側が努力するべき義務だ。
まぁ、要は頑張れって事。グダグダだと思ったら投下すんな。自分で納得するまで推敲しまくれ。
以上、感想屋の戯g
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:41:12.34 ID:fZf1gPWZ0
>>55 どうでもいいけど
>努力するべき義務
は俺なら赤つける
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:42:18.11 ID:Gwh9V5jz0
>>53 安価かよwwww
ここはお題を貰ってそれを好き勝手に料理するというのがスタイルだからなぁ。
とりあえず、お題は
>>58に任せてそれで書くというのはどうだろう?
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:43:10.14 ID:C9/tPkcc0
じゃあお題。たらいまわし。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:44:35.08 ID:1iSnA7hz0
>>56 ごめんね。日本語不自由でごめんね。
すべき義務でよかったんだね。ごめんね
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:44:47.24 ID:pS8zWyGD0
今日が木曜日だという事実に驚愕。
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:45:38.96 ID:1iSnA7hz0
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:46:48.90 ID:pS8zWyGD0
一年が早いわけだ……orz
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:48:46.62 ID:fZf1gPWZ0
>>59 すべき義務でも微妙に間違ってる気がするが
こちらこそ揚げ足とってすまない。
昨日と同じだが風呂入るからお題ちょうだい
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:49:33.56 ID:9uLFrNKq0
>>57 安価なんだwwwwwwwwwww
おk、ありがとう。書いてきます。ラノベ。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 00:49:35.95 ID:Gwh9V5jz0
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 01:01:48.74 ID:F4Kqrs7c0
ほ
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 01:02:43.82 ID:1dISkvFT0
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 01:06:06.62 ID:pFogBdw60
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 01:13:24.77 ID:fZf1gPWZ0
えーとほしゅ?
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 01:13:25.01 ID:1mJE5VU/0
御題plz
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 01:17:20.40 ID:CUmWs2+o0
気合
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 01:19:19.27 ID:hcXyDvmTO
即興でいてみる
お題plz
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 01:20:02.24 ID:fZf1gPWZ0
てのひら
>>27 小説とするのには文体に違和感を感じる。
小説というより詩ちっくなものならば違和感は薄れると思う。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 01:33:18.59 ID:F4Kqrs7c0
ほ
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 01:38:18.50 ID:IGhHX2lO0
今朝投下して、帰って批評を見ようと思ったら
前スレ落ちてた。カナシスwwww
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 01:47:36.25 ID:F4Kqrs7c0
風呂orしんかの人?
良ければ批評コピペしようか?
第三者たる俺が上から目線で言うのは何か違和感あるが。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 01:55:01.85 ID:IGhHX2lO0
>>80 「しんか」で書いた
批評コピペしてくれたらありがたい
見たいような見たくないようなw
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 02:00:19.44 ID:pS8zWyGD0
言わんこっちゃ無い……。
83 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/11(金) 02:04:03.20 ID:CXMs3QBP0
投下したいけど人いますか?
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 02:04:48.88 ID:CUmWs2+o0
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 02:07:13.58 ID:F4Kqrs7c0
了解でっす
以下、前スレ88氏の発言
しんかからシンカーか。
最初から最後まで独りよがりなピッチャーが気になったけど、そういう思惑なんだろうね。
>役立たずのチームメイトに助けられたことを、
ん?助けられたの? そういう表現は見当たらないんだけど。たとえば、
>右バッターの膝元にスッと沈むシンカー。
>ボールはバットの根元に向かい、詰まった打球となってセカンドの前に転がった。
とかなら助けられたんだろうけど。アドバイスが入るとかね。
批評は以上でした。
ついでに俺からも批評を。
前スレ88氏と同様に、助けられたって印象を持ちませんでした。
あと「汗と泥にまみれた」って描写はチームメイトに親近感持ってるように思います。
ツンデレなんでしょうか? でもその辺りの記述はデレツンだから
ただの性悪な主人公としか受け止められませんでしたね。
でも焦ってる心境とか、無様に打たれる情景は良く伝わりました。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 02:07:14.01 ID:AsY5UjWi0
87 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/11(金) 02:08:52.77 ID:CXMs3QBP0
投下します。
テーマは「恐怖」
タイトルは「実験」でお願いします。
88 :
実験1/2 ◆InwGZIAUcs :2006/08/11(金) 02:09:13.64 ID:CXMs3QBP0
私の今回のレポートは、人の恐怖心について考察することである。
まずは実験。実験記録係を友人に頼み、被験者に私がなった。
そして遊園地にあるお化け屋敷へと向かう。
屋敷の前に立つ。屋敷と一体化している醜い妖怪が、私を手招いていた。
――この時点で被験者は既に半泣きである。恐らく被験者は、
手招きをしている妖怪のリアルさに、屋敷内のクオリティの高さを予想し怯えていると考えられる。
私は屋敷に足を踏み入れる。
廃墟の様な屋敷の中を数歩進むと、曲がり角に一つの井戸が照明に照らされ、佇んでいた。
私はそこに近づく。すると「助けて……助けて」と、声が聞こえた。
――この時被験者は、予想される恐怖を回避する為、なるべく余計な物に視線を送らない行動を取っていた。
しかし、声が聞こえた途端そちらの方へ視線を落とし、悲鳴を上げ走った。この一連の行動により、
人の好奇心と恐怖心は、密接な関係で成り立っている可能性が示唆された。
私は勇敢にも更に奥に進んだ。井戸から生首が出てきた時は、
この実験を断念せざるを得ない状況に陥る可能性もあったが、ぎりぎりの所で回避することに成功した。
しかし、勇気が先走りすぎ、恐らく屋敷の行程の半分程進んでしまった。少し休憩したその時、
ただの飾りである筈の襖が、ガタッと動く。
――被験者は、恐怖により屋敷を疾走した。少し落ち着けるような空間で、
恐怖心の高ぶりを平常心に戻そうと試みたが、その廊下に飾られていた襖の物音に、
さらなる恐怖心を煽られたようであった。このことから、恐怖心から平常心に移行する際、
心は通常より敏感になっている傾向があると考えられる。
備考。尚、被験者はこの時、驚き体を一メートルほど後ろに跳ねさせ、足首を捻挫するが、
実験に支障はないと思われる。
89 :
2/2:2006/08/11(金) 02:09:35.35 ID:CXMs3QBP0
屋敷の仕掛けもマンネリ化し、私は平常心を常としながら鑑賞していた。
しかしその時、仕掛けとは違う落ち武者が私を追いかけてきた。私は先程負った捻挫により、
その場を動くことができず、落ち武者が去っていくのを心静かに待つことにした。
――ようやく慣れてきたのか、ビクビクしながらも被験者は、仕掛けの妖怪などを鑑賞しながら進んでいった。
その途中、後ろから奇声と共に落ち武者が姿を現した。被験者は腰を抜かし、
その場にうずくまる事を余儀なくされた。この事から、
人の恐怖心は不意を突くことで効率的に煽る事ができると考えられる。
余談。被験者の腰が抜けたため、しばらくそこに待機することとなる。
後から来た小学生に笑われるが、被験者は気付いていないようだ。
長かったお化け屋敷もようやく抜け出す事ができた。多少怪我も負ったが、
実験にリスクはつきものであると私は考える。今回の記録係に多大な感謝をよせ、
その記録を下にレポートを書き上げたいと思う。
――通常の倍の時間をかけてお化け屋敷を抜け出した被験者は、震える足をベンチに休ませた。
実験記録係としての所感。恐怖心を考察する実験として、今回の被験者はかなり適任であったと思われる。
また、今回の実験以外の実験も行い、他角度から恐怖心を考察する必要もあるように思われた。
個人的意見。もう二度とお前とはお化け屋敷に入りたくない。
私は、記録が事実と異なる事を遺憾とし、また新たな実験を考える事にした。
90 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/11(金) 02:10:44.11 ID:CXMs3QBP0
なんか小説っぽくはないかも……
批評等あればお願いします!
91 :
魔法少女 1/5:2006/08/11(金) 02:11:34.19 ID:Gwh9V5jz0
当初の目標とは大幅にずれたが、この流れに乗じて投下!
コンスタンティノープルが陥落して、十数年。
北の果ての大地では、新たな勢力が勃興を始めていた。
国の名はモスクワ大公国。
周辺の公国を次々と吸収し、モンゴル人の影響から脱しようとしている、
成長目覚ましいその国には一人の英明な人物が玉座に居た。
彼の名はイヴァンという。
ロシア史上屈指の英君として讃えられる彼は、今のモスクワのほぼ全てを築き上げ、
歴史にイヴァン3世の名を留めている。
これはそんな彼がようやく三十路を越したくらいの、まだ若き頃の話である。
92 :
魔法少女 2/5:2006/08/11(金) 02:12:05.62 ID:Gwh9V5jz0
クレムリンから眺めるモスクワの街並みは、新進気鋭の勢いが漂っていた。
人々の往来は、この私、アンドレイが子供の頃と比べても明らかに増えている。
春は冬の間モスクワを固めていた氷が溶けだし、あちらこちらで大小様々なぬかるみができるのだが、
そのぬかるみに嵌って動けぬ馬車の姿もポツリポツリと見受けられる。
以前ならば、そのような姿さえ見るのは稀だった。
繁栄の香りがロシアの遅い春に漂っているのを私は確かに感じていた。
「私はこの街を遙か東方のあの忌々しいタタールの都ザナドゥ以上の、いや。
かつてのローマ、コンスタンティノープル以上の都市にしたいのだ」
モスクワ大公の位を盲目の父から受け継いだ兄イヴァンはそう、常々語っていた。
だが、この凍土の上に立ち、冬は完全に他の地域と隔絶するこの地域を、
世界の中心とすることなど、できようはずがない。
だから私は兄の言葉を半分、戯言と受け止めて笑いながらいつもこう応じた。
「兄上。ローマもコンスタンティノープルも、こんな立地にあったならば、
帝国の首都となりえたのだろうか?」
そういうと兄は決まって、
「確かにそうだ。何らかの魔法でも無い限り、それは無理と言うものだな」
と呵々と大笑するのだ。
そう。繁栄、と言ってもまだそれはささやかなものである。
そのような小さな小さな萌芽の如き殷賑を、滅びるときは世界が滅ぶと言われたローマ、
ボスポラス海峡に燦然と輝いていたコンスタンティノープルと比べる事など、
馬鹿馬鹿しさを通り越して、呆れ返るのが妥当な所であったのだ。
私を始め、兄を除くモスクワ大公国に住む人は誰一人としてそのように物事を捉えていた。
まずは目の前で富を溢れ返させているノブゴロド。それを抜くのが先ではないか。
着実に、着実に一歩ずつ歩んでゆけばそれで良い。
それがモスクワ人のやり方であるし、性急な変革など、望むところではないのが
我々の人間の性であるのだ。
93 :
魔法少女 3/5:2006/08/11(金) 02:12:30.89 ID:Gwh9V5jz0
だが、である。
兄は前進することを望んでいた。
それもただの一歩ずつの歩みではなく、大きな躍進をである。
「待たせたな」
窓より市街を眺めていた私に、兄が話しかけていた。私は後ろを振り返る。
朗らかに兄は笑っていた。兄の後ろには一人の女性が立っている。
揚々たる意志を込め、会うのが久しい弟に向け兄はこう言った。
「彼女がこの国をローマへと変える魔法の重要な要素だ」
双眸から自信を溢れさせる彼に、私は少し戸惑った。
一人の女性がローマを作り出す? そんな愚にもつかぬ発言は彼らしくはなかった。
「まさか、魔女とでも言い出すんじゃ……」
押し黙ったわけにもいかず、私は少し皮肉を込めてこう切り返した。
「魔女だと!? とんでもない。彼女はそんな妖しい身分の者じゃない。よく見ればわかってくるはずだ」
こう大まじめに返されては、私は彼女を見ないわけにはいかない。
後ろに立つ少女を私はしげしげと眺めることにした。
まず、彼女は我々モスクワに住む人々の肌の色をしていなかった。
我々の肌は冬、都市を彩り、閉じこめる雪のように白い肌を持っている。
しかし、彼女の肌は雪よりもむしろ太陽を思わせる、陽気に満ちた血色の良い肌色をしていた。
次に目がいったのは髪の色だった。私の持つくすんだ灰色ではなく、光眩しい金色でもない。
彼女の髪の色は艶やかな黒だった。彼女の漆黒のその髪を風が撫でれば、どれだけ美しいことだろうか。
大きく開いた二重の瞳の色も髪に合わせた黒色で、気品溢れる優雅さを湛えていた。
私はこれらの視覚的な情報から判断できる事を一つだけ呟いた。
「ギリシア人?」
「ご名答」
兄はそう言うとニヤリと口の端を弛ませてみせた。そして言葉を弾ませる。
「だが、ただのギリシア人じゃない。いや、ギリシア人と本来呼ぶべきでもない」
大袈裟に顎に手をやり髭を撫で、
「彼女は最後のローマ人だ」
兄はそうきっぱりと言った。
94 :
魔法少女 4/5:2006/08/11(金) 02:12:46.99 ID:Gwh9V5jz0
兄は後ろに立つ少女に少し微笑んで、優しく語りかける。
「話しても、良いかな?」
「ええ。あの事は、聞きたくないからと耳を塞いでも、一生私につき回ることですから。
それに今でも私は、彼らの血を引いていることを誇りに思っているのです」
少女の顔から、余りにも年月を経た「老練」という単語を感じさせる言葉が出る。
この事に私は思わず嘆息した。
彼女の素性がわかったという単純な喜びと、彼女の辿った苦難の道を思っての憐憫。
その二つを込めた息が、私の口から突いて出る。
兄はその溜め息を、至極当然のものと受け止めたようであった。
「もう19年前になるか。コンスタンティノープルの陥落というのは。
まだ幼かった私たちにも、何が起こったのか良く把握こそできなかったが、
大変なことが起こったのだというあの驚きは、今でも鮮明に覚えている」
兄は再び髭に手をやっていた。髭に覆われた口から、言葉は次々に飛び出してゆく。
「彼女は、幸いにもあの狂乱に満ちた帝都の下より逃れ出でた。
その苦労は我々が伺い知ることなど到底できはしないだろう」
そして締めくくるようにして、兄は天を仰いでこう呟いた。
「……もう、分かってるかも知れないな。
彼女は、かの残虐無比な、神をアッラーと呼ぶ連中によって弑された、
最後のローマ皇帝コンスタンティノス11世の姪だ」
私の予想は、大まかにではあるが当たっていた。
95 :
魔法少女 5/5:2006/08/11(金) 02:13:08.94 ID:Gwh9V5jz0
「しかし、ローマにするとは一体……」
私は先ほどの兄の言葉を思い出していた。
そう、モスクワをローマにする為の魔法やら何やらという、
いつも言っていた戯言の延長線上にある彼の言葉である。
「これだけ言って、まだわからぬのか?」
兄は首をすくめてそう言った。
「彼女と私が婚姻を結ぶことにより、私は最後のローマ皇帝の血筋を受け継ぐ者となる。
この時、コンスタンティノープルからモスクワへ、ローマの正統は移るのだ」
その様なことは私の頭でもわかっている。だが、それだけでローマとは……。
私には兄が浮かれて現実を少し見失っているのではないかと思った。
だから、私は反論する。
「だが、兄上。それでも」
だが、兄は私の言葉を遮っていた。私はそれに言葉を噤む。
「そうだ。分かっている。それだけでは足りない。
世間はそれだけで我々をローマと認めてはくれない。
だから、私はカエサルを名乗る。双頭の鷲も掲げよう。
名さえローマであるならば、この勢いが続くならば、やがて力はついてくる」
兄は彼女を見た。彼女も兄を見て、ほほえみを浮かべて頷いた。
「今はモスクワはローマでなくとも良い。だが、やがていつの日か。
世界はそれを認めなくてはならなくなる、そのような力をモスクワは身に着ける。
その時だ。その時こそ、モスクワはローマになる。
私はモスクワをローマに変える最初の魔法を、この少女と共にかけるのだ」
その時、私は動けなかった。兄の戯言は、今ばかりを見つめたものではなかったのだ。
兄は100年は愚か、500年先の未来まで見通していたのだろう。
兄の図った大計は、私如き小人を威に打たせるのには十分なものであったのである。
やがて、イヴァンはカエサルをロシア語で発音した称号「ツァーリ」を名乗る。
モスクワの国章はローマ帝国分裂以後の象徴、双頭の鷲となった。
新しいモスクワを、そしてその後のロシアを、第三のローマたらしめる
その基礎をイヴァンは築き上げるのである。
96 :
魔法少女:2006/08/11(金) 02:13:53.96 ID:Gwh9V5jz0
批評・感想あったらお願いします。
ごめんな、魔法少女ってお題なのに歴史物書いてごめんな。
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 02:23:39.54 ID:CUmWs2+o0
>>96 世界史少しかじった程度の自分にはこれがフィクションかすらあやふやだorz
それはさておき、
魔法をそのままで捉えず、比喩表現としたのはある意味よくやるなと。
ただ盛り上がりってのには欠ける。
その少女の重要性のアピールが弱い。
世界史知識が足りないと辛いかも。
>90
冷静な視点メインで書くことによって、一見お題に似つかわしくない雰囲気だけど
それはそれで良い。
が、友人のレポートの内容だというのが弱冠わかりづらいころがあるので
そこは改良の余地アリ
98 :
水鉄砲1/2:2006/08/11(金) 02:27:41.56 ID:tZUZDpEB0
僕は今、水鉄砲が欲しい
凄い勢いで水が出て、3000円ぐらいする少し高い水鉄砲だ
友達は皆持ってる、僕だけ持ってない
だから皆とは遊びづらい
僕の家は貧乏でお父さんは気が弱い
だからお母さんはお父さんを置いて出て行ってしまった
お父さんは僕に水鉄砲を買ってやれないから、いつも僕に謝ってくる
でも僕はお父さんが大好きだ
料理作るのも上手いし、宿題も見てくれる、そして何より優しい
すぐ近所にZ君の大きな家がある
Z君はお金持ちだけどとっても優しい、小さい頃から一緒に遊んでる
Z君は僕に気遣って、水鉄砲で遊ぼうとは言わない
お父さんに、なんとなくそのことを言ったら、悲しそうな顔をして「すまない」と言った
僕はやっちゃったと思った
次の日の午前中、学校のプールから家に帰ってくるとお父さんがいた
仕事は?と僕が聞くとニッコリして紙袋を渡してきた
その紙袋の中身は僕が欲しがっていた水鉄砲が入っていた
大人にとっては対した額じゃないけど、僕の家にとっては大金なのに
99 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/11(金) 02:28:57.08 ID:CXMs3QBP0
>>96 自分だったら、こんなお題貰った日にはどんな萌話を書いていることかorz
文章がまとまっていて、小説を読んでいる気分を味わいました。
その文章力は、自分から見ると、すごいの一言しか出てきません。
お話については、お題をある意味逆手にとった使い方で、
素晴らしいと思いましたが、歴史をあまり知らない自分はあまり楽しめませんでした。
気になるところは、横文字の名称が多いことと、
最初少女が女性と表現されているところです。
お疲れ様でした。
100 :
水鉄砲2/3:2006/08/11(金) 02:29:09.55 ID:tZUZDpEB0
「お父さんこれどうしたの!?」
「ちょっと大きなお仕事をして、お金が入ったんだよ」
僕はありがとうと言ってお父さんに抱き付こうとした
しかしお父さんのYシャツは、真っ赤に染まっていたので僕はためらった
「これ・・・どうしたの?」
「ちょっと仕事でね、ただのペンキだよ、さぁ水鉄砲で遊んでらっしゃい」
僕はペンキにしては変な色だなと思ったけれど、そんなことはどうでもよかった
「行ってきます!」
「あぁ行ってらっしゃい」
そう言うとお父さんは食卓の上にサイフを置いた
「家に帰ってもお父さん用事でいないかもしれないけど、ここにお金置いとくから好きなもの食べてなさい」
「うん!」
101 :
水鉄砲3/3:2006/08/11(金) 02:30:34.92 ID:tZUZDpEB0
そう言うとお父さんは食卓の上にサイフを置いた
好きなものを食べていいと言われ、僕は嬉しかった
家の外に出ると、Z君の家の方が騒がしかった
でも僕はそんなことより、皆がいつも水鉄砲で遊んでいる公園に走った
公園に着くとやっぱり、皆が水鉄砲で遊んでいる
皆が僕の水鉄砲を見て驚き、そして歓迎してくれた
しかしその中にZ君はいなかった、一番最初に報告したかったのに残念だった
家の方が騒がしかったから、やっぱり何かあったのかな
そう思い、近くにいた友達に聞いてみた
「Z君は?見当たらないんだけど」
「お前知らないのか?今日の午前中、Zんちのお父さんが強盗に刺されて殺されたんだぞ」
──完──
風呂だとなんかすぐネタ思い浮かぶなぁ
102 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/11(金) 02:32:17.89 ID:CXMs3QBP0
>>水鉄砲氏
途中で割り込んでごめんなさいorz
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 02:33:35.38 ID:IGhHX2lO0
>>85なるほど
サンクス!!
まあとにかく、話を短くまとめることは難しいってことを再確認したよ
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 02:34:24.57 ID:AsY5UjWi0
連続投稿で感想が覚束ない追いつかない。
>>88-
>>89 面白い。確かに小説っぽくはないな。なんというか、文章の上手いテキストサイト的な面白さ。
一人称と三人称、現在進行形と過去形を代わる代わる出すギミックとそれによって醸し出されるギャップが
良いんだろうな。どうせなら三人称側(二連ダッシュの後の文章)はもっと冷淡な研究者然とした
文章にすればより明確な差がついて笑えるんじゃなかろうかと思った。
いや、でもそうすると逆に面白くなくなるのか? ごめんわからんわ。
後強いて言うなら、まとめっつーか最後の一文の『記録が事実と異なる事を遺憾とし』あたりに若干の
違和感を感じないでもない。もうちょっと綺麗な言い回しがあったかもわからんね。
>>91-
>>95 魔法と少女分けちゃったのかw その発想は無かったわw
筆力は俺より遥かに上です。有益なことは何も言えそうに無いですはい。
世界史周辺の知識も無いからその辺も何も言えないwwww
「魔法少女」ってお題を美しく消化した上で、それを読ませるための物語性も
しっかり有るとは思います。
まぁ悪く言えば小奇麗で盛り上がりに欠けるってことになるんだろうけど、個人的には良作。
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 02:36:42.65 ID:CUmWs2+o0
>>101 バッドエンドか…
個人的には親父の行動が不可解だと思える。
そんな急に…しかも息子の友達の親父って…。
何があったんよ親父orz
>大人にとっては対した額じゃないけど、僕の家にとっては大金なのに
ここの大人とボクの家っていう2項対立は違和感を感じる
大人の部分を変えた方がしっくりくるかと
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 02:37:50.64 ID:qYepLsnF0
>>96 1/5でローマが滅んだところのくだりをもう少し書いても良かったかと
場合によっては後の登場人物である少女の伏線を張るとか色々やり方はあるかも
魔法少女が実は魔法使いの少女ではなくて、魔法のタネとして扱われているくだりはひねりが聞いていたとは思うけど、
少女そのものは結局政治の道具でしかないような印象で少し残念
>>97氏のおっしゃるとおり、話を理解するのには歴史知識による補完がかなり必要だね
くどくならない程度にその辺を噛み砕いて説明してくれればいいのかもね
>>101 感動できないなあ それともホラーなの?
水鉄砲3000円でしょ?
ちょっとリアリティに欠けると言うか、せめてPS3くらいにしたほうが良かったかもねwwwww
>>105 確かにお父さんがいきなりすぎたかも・・・
伏線もっと張ればよかったです
息子の友達の親父なのはお金持ちで近所なのでってことです
>>106 お題が水鉄砲だったから・・・
という言い訳_| ̄|〇
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 02:42:33.94 ID:AsY5UjWi0
ごめん
>>104の後「強いて言うなら〜」こっから先必要ない。勘違いしていた><
友人のレポートだったのね。読解力が足りない子でごめん。
>>98〜
黒いなw
ショートショート的だけどそれなら三人称ので淡々と書いたが良い気がする。
なんか少年の一人称にしたせいで中途半端になっちゃってるような。
まぁ、ショートショートだとしてもお父さんの行動の動機がちょっと弱い感は否めないかも。
まぁお題の水鉄砲をその動機に絡めちゃってるわけだからどうしようも無いかも知れんが。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 02:44:45.30 ID:CUmWs2+o0
しかしまぁ感想屋の難しいこと
あやふやなことしか言えネェ…
自分のレスを振り返れば「個人的に」「弱冠」「・・・かと」のオンパレードだしorz
110 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/11(金) 02:46:16.69 ID:CXMs3QBP0
>>97 なるほど。ここは少し読者に任せようとしてますね。
いかん癖ですたいorz
>>104、108
なんだか専門的な批評をありがとうございます。
書いてる本人はこうしたら面白そうだなあという気持で書いてましたw
アドバイスありがとうございます。
>>98 俺は、ショートショートとしてはちゃんと出来てると思う。
ただ個人的に、水鉄砲ってことを活用して欲しかった。
ぶっちゃけ、水鉄砲じゃなくても話は成り立つから。
今日の投稿で4つの小説をここに晒したわけだが段々とダメになってく気がする('A`)
ボスケテ
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 02:48:25.46 ID:qYepLsnF0
>>90 同じ事柄でも見方で印象が違うと言う点を、なかなか上手に突いているように思います
後はそのネタを軸に、さらに発展した仕掛けがあると尚良かったかも
たとえば両者の言い分に食い違いが合って、その謎を解こうとすると本当の恐怖が浮かび上がるとか
被検者が「3人の小学生があわただしく私の横をすり抜けて言った」と記録して一方友人は
「お化け屋敷の中から2人の小学生が元気に飛び出してきた」とか書くとか
その上でさらに、元々は仕掛けが無いはずのところで生首が出た、とかにすると怖いかも
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 02:48:38.21 ID:qW04G9860
道で妹物か
今は悲しくて何も思いつかない
>>111 >>ぶっちゃけ、水鉄砲じゃなくても話は成り立つから。
まさにその通りすぎて驚きました_| ̄|〇
>>112 文章をまとめる能力の無いせいで以前もらったお題を延々書き続けてる俺より良いさ。
やっと2/3程度なのに原稿用紙七枚半くらいになってるんですがどうしたら良いんですか。
延々書き続けてるって言うより延々削り続けてるって言ったが正鵠を射ているかも知らん('A`)
ダレカボスケテ
117 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/11(金) 02:54:42.82 ID:CXMs3QBP0
>>113 批評ありがとうございます。
今回テーマは「恐怖」ですが、自分の中のコンセプトは笑いだったので、
全然思いつきもしませんですたorz
確かに言い分の食い違いを書くだけ書いて、
後はそれについて触れずに終わらせば、恐怖と笑い、どちらも書くことができますね。
参考になります。ありがとうございました。
>>116 話を考えると終わりをまず思い浮かぶから
そこに辿りつきたい一心で書くとスカスカだけどあら不思議
すぐ書き終えた_| ̄|〇
119 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/11(金) 03:05:11.38 ID:CXMs3QBP0
hoshu
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 03:06:30.18 ID:qYepLsnF0
寝れないので誰かお題plz
ルーズリーフ
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 03:09:37.41 ID:qYepLsnF0
おk
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 04:04:56.37 ID:vv4cj0zIO
保守
124 :
1/5 河原撫子:2006/08/11(金) 04:37:22.69 ID:qYepLsnF0
「吉田ぁ、ノート忘れちゃったからルーズリーフちょうだい」
隣の席の伊藤夏季が俺に向かって手掌を突きだしてきた。
尊大な態度に少しむっとしつつも俺は1枚のルーズリーフを夏季に手渡した。
「サンキュ」
夏季はその後も、特に何事も無かったかのように授業を受けていたが、しっかり者の夏季がノートを忘れたのは俺が知ってる限り、今日が初めてだ。
逆に、俺の場合いつもノートを忘れるため今では学校にルーズリーフをためおいている。
しかも、どうせルーズリーフに写した授業の内容も次のテストまでにはどこかに紛失してしまうのがオチだ。
俺は、いつも世界史の授業ではそうしているように、ルーズリーフに落書きをはじめた。
ここのところ俺の気分は、ある出来事のせいで少し冴えない感じが続いていた。
それは、俺のお袋が1週間前、急性腸炎だかなんだかで倒れて入院したというものだ。
普段は勉強しろと口うるさいお袋だが、昼休みの弁当が市販のパンになったとき、少しだけそのありがたみが分かったような気がした。
夏季とは幼い頃からの馴染みというのもあって、お袋とも親交がある。
お袋が倒れたときは「大変だねぇ」とか言っていたくせに、俺に弁当のひとつくらい作ってくる程には気が回らないようだ。
って、それを求めるのは少し行き過ぎか…。
125 :
2/5 河原撫子:2006/08/11(金) 04:38:39.83 ID:qYepLsnF0
そんなことを考えながら、放課後の家路をフラフラと歩いていた。
夏のうだるような暑さもこの時間には少し和らいで、時折風が吹くと気持ちが少し軽くなる気がした。
気が付けば河川敷にかかる橋を渡ろうとしていた。
昔はここの河川敷でお袋や親父と遊んだこともある。
ふと、橋の下を見るとピンク色の花が咲いていた。
五角形の花びらの縁が細かく切れ込んでいて、ひらひらと風になびいて、視線の隅っこをくすぐられるようだった。
どこかで見たことがある花だな、なんて思う。
普段、花なんて俺の柄ではないなんて思うところだけれども、今日はなんとなくその花に興味をそそられて、橋を引き返し河川敷の土手を駆け下りた。
その花は、川べりから少し離れた石場のようなところに生えていた。
最初は簡単に取れると思ったが、想像以上に足場が悪くてぬかるみに足を取られそうになる。
おっと、と言いつつ一歩一歩近づいていく。
ベコッ。
足元で雑誌かダンボールのようなものを踏んだ感触があった。
下を見ると、泥で汚れたノートが茂みの影に隠れて落ちていた。
俺は怪訝そうにそのノートを拾い上げると、表紙には見慣れた名前が書かれていた。
126 :
3/5 河原撫子:2006/08/11(金) 04:39:23.51 ID:qYepLsnF0
”伊藤夏季”
俺はそのノートについた土を丁寧に払いのけると、中身を覗くのは気が引けるな、などと独り言を言いながら小脇に抱えた。
あいつもこの花を取りにきたのかな、なんて考えた。
もう、ピンク色の花に手を伸ばせば届く距離にいた。
俺は家に着くと、インターネットで押し花の作り方を見ながら、下校途中の河原でつんできた花を左手でもてあそんでいた。
自分ながら少女趣味だなと思いながらも、出来た押し花をしおりにでもして、母が最近よく読んでる小説のシリーズ文庫本と一緒に今度持って行ってやろうと考えていた。
127 :
4/5 河原撫子:2006/08/11(金) 04:40:22.05 ID:qYepLsnF0
翌日の1限目、夏季は新品の世界史のノートを広げていた。
俺はおもむろに乾いた土のついたノートを夏季に手渡した。
ゲッ、と怪訝そうな顔で俺をにらんだ後、夏季は小声で俺に「これどこで拾ったの?」と聞いてきた。
「河原」
俺がそっけなく答えたのとは裏腹に、夏季の首もとが緊張する。
なんとなく、落ち着かない気分のまま世界史の授業が俺の耳を通過して行った。
放課後、帰り支度をしてると夏季がルーズリーフで包んだ何かを差し出してきた。
ルーズリーフには昨日の世界史の内容がびっしり書き込まれている。
もう、その内容は新しいほうのノートに書き写してあるのだろう。
「これ、昨日のルーズリーフのお礼」
「あら、御丁寧にありがとう」
少しおどけてそれを受け取る。
開けていいかな?と聞くと、夏季は無言で頷いた。
中には、昨日俺が作ったのとそっくりの押し花のしおりが入っていた。
ルーズリーフのお礼だって言うのは嘘なのかな、なんて思いつつ、それをもう一度丁寧に包んだ。
「これ、ひょっとして入院してるお袋に?」
「違うよ、吉田にあげるんだよ。ルーズリーフのお礼って言ったじゃん」
128 :
5/5 河原撫子:2006/08/11(金) 04:41:28.90 ID:qYepLsnF0
その晩、俺は病院へお袋を見舞いに出かけた。
お袋は既に元気になりつつあった。
点滴こそしているようだったが、普通に食事もしてるし、倒れた日のように腹痛も無ければ熱も無く、まるで病人には見えなかった。
案の定、もう少しで退院といわれているようだ。
俺は、自分で作ったほうの押し花のしおりをお袋に手渡した。
「あら、これ、夏季ちゃんが作ってくれたの?」
「いや、こっちは俺だよ。」
ちょっと不自然な返答になったが、お袋は気付かない風で「ふーん」なんて言ってる。
「これ、ナデシコだね。お母さんもこれで押し花にしたことあるけど、まさかあんたからもらうなんてねぇ。まあ、ありがと。」
中途半端な感謝のされ方だな、と思う。
そう言えば似たようなものが親父の部屋にも飾ってあったような気がする。
いずれにしても、こういうものを男から、しかも息子なんかからもらうのは少し歯がゆいのだろうか。
「ナデシコ、…ヤマトナデシコ、…ナデシコジャパン…」
照れ隠しに似た気分で、俺は反芻するようにプレゼントの花の名前を呟いていた。
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 04:44:08.35 ID:qYepLsnF0
コレなんてエロゲ?見たいな流れになっちゃった。
テーマはなんだろう。ソフトツンデレ?
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 05:13:03.58 ID:qYepLsnF0
保守
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 05:16:54.89 ID:3UYzFnBc0
保守
ってかさっきはこのスレが落ちたんじゃくて板自体が死んでたのか
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 06:06:10.67 ID:qW04G9860
ほ
133 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/11(金) 07:53:33.82 ID:CXMs3QBP0
ほ
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 08:16:15.73 ID:VUnpFZ7HO
ほ
「ふぁ…ん、何」
いつもどおりのそっけない反応。
俺だって一応彼氏という肩書きを持っているのだから
それなりの反応をしてくれたらいいのに、と時々思う。
まぁ、ふぁ、という声を聞くと、そんなことどうでもよくなるのだけど。
サユリはそろそろ「いつも寝ている人」というのが定着してきて、
だからサユリのお母さんが電話口で「ちょっと待っててねぇ」と言ってから
電話よー!!とかおきてー!!とかバシッ!!とか
口調に似合わないちょっと激し目の効果音が聞こえるのも
なんだかいつものことになってしまっている。
「今から遊ばない?」
「おう」
「おおおうおう」
がちゃ。じゃあね、とも言わずに一方的に切られるのもいつものことなんだけど、
やっぱりこれだけは慣れない。根本的に無理だ。
と考えているうちにお邪魔しますという声が聞こえて、
俺は部屋でギターを持ってサユリを待ち受ける。
やっぱり近すぎるというのも心の準備がいまいち出来なくていまいちかもしれない。
部屋のドアがあいて、サユリのジャージが見える。
別に学校があったわけでもないのだけれど、サユリは学校のジャージが意外に好きらしい。
「おはよう」
サユリが寝ていたのを皮肉って俺は言う。
「んぁ、おはよう」
それでも普通に返されるものだから、俺は軽くふて腐れたような顔を作る。
けれどサユリはそれが演技だということをもう知っていて、肩にかけたギターを置いた。
「ねむい」
今日はがんばって練習するって決めただろ!?そう言おうとする間もなく、
サユリは自身の特等席になったソファに沈んで目を瞑る。
俺は呆れたような顔を作ってから、しょうがないと思うことに決めて、
サユリが「寝ソング」とか言ってる曲を弾いてやった。
これを聴くと、いつも一瞬で寝れるらしい。
「幸せそうな顔しやがって」
俺は微笑してその頬に人差し指を押し込んだ。
「ん…」
サユリの手が嫌がるように動く。
俺が告白した時もこんな感じだったっけな。
なんだったっけかな。サユリの言葉は。
「おまえになら寝顔見せてもかまわねぇよ」
とか、そんなんだったと思う。
でもそれは確かに、俺の告白に対する「いいよ」という返答で、
それを感じて、俺はサユリのことを抱きしめていた気がする。
寝顔が見れるのがこんなに幸せなのは、多分そのせいなんだろう。
抱きしめるようにして、俺もソファに体を沈めた。
目の前にあるサユリの寝顔にキスをする。
今日はギターなんていいや。夜寝れないのも別に構いやしない。
目を瞑る。
サユリの体は温かくて、すぐに僕もサユリと同じ場所に昇っていった。
終です。
読んでくださった方ありがとうございます。
なんか書き手待ちのところを見てたら無性に書きたくなったので書かせていただきました。
批評よろしくお願いします
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 09:24:26.60 ID:pS8zWyGD0
ho
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 09:44:10.72 ID:C9/tPkcc0
亀ですが
>>137 ほんわかしてていいですね。
何をしているわけでもないのに通じ合っている、互いを知り尽くしている雰囲気が微笑ましいです。
>サユリは学校のジャージが意外に好きらしい
意外、という表現は想像していた様子と反している場合に使うから、違うかな。
いつもきっちりしている人間だったらともかく、いつも寝ているのだし。
主人公にとっては意外でも読者は特に意外には感じないからね。
141 :
◆2LnoVeLzqY :2006/08/11(金) 09:53:02.60 ID:5QYVkuwh0
保守
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 09:56:10.84 ID:+YnL/v5I0
143 :
◆2LnoVeLzqY :2006/08/11(金) 10:07:03.58 ID:5QYVkuwh0
保守
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 10:47:33.45 ID:rWz4YhhxO
ほす
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 10:59:04.10 ID:Qon2B0Yi0
トイレ
授業中私は突然おなかが痛くなり、先生に一言言ってトイレに向かった。
トイレの個室に入り用を足しているとき、ふと目の前の落書きが目に付いた。
「2年D組の佐藤君が好きです。 C組の佐々木」
比較的真新しい落書き。
それを見て私は今でもこんなの書く人がいるんだなぁ、と思いトイレを後にした。
次の日、授業中また私を腹痛が襲った。
また先生に一言言って席を立つ。
入った個室は昨日と同じ、あの落書きがあるところだ。
なにか変わったことはないかとまたあの落書きを探す。
するとその落書きの下に返事が書いてあった。
「俺も佐々木さんのこと好きだよ。 佐藤」
次の日の放課後、佐藤さんと佐々木さんが一緒に帰るところを教室の窓から見つけた。
おかしいよね?落書きがあったのは女子トイレなのに・・・。
もうちょっと長くしたかったけどめんどうだった。
146 :
◆Xenon/nazI :2006/08/11(金) 11:13:51.19 ID:4H8WUWhLO
>>145 ワロスwwwww
うほっな展開かと思ったら見事に裏切られたよwww
147 :
◆2LnoVeLzqY :2006/08/11(金) 11:13:55.47 ID:5QYVkuwh0
保守
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 11:35:22.08 ID:F4Kqrs7c0
ほ
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 11:35:43.30 ID:ntg0qstB0
誰か話題をくださいな
150 :
◆2LnoVeLzqY :2006/08/11(金) 11:36:22.86 ID:5QYVkuwh0
話題は無いがお題なら
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 11:42:33.43 ID:ntg0qstB0
('A`)話題をもとめてどうするんだ俺
お題をお願いします
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 11:45:49.53 ID:nOXwzqfsO
夏休みの昼食はいつもそうめん
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 11:47:11.26 ID:ntg0qstB0
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 11:51:33.82 ID:nOXwzqfsO
凝り過ぎかWWWW
パスしてもいいと思う。
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 11:53:41.90 ID:ntg0qstB0
(´・ω・`)頑張ってみるよ
昼飯を抜いている俺が書く
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 12:16:13.42 ID:F4Kqrs7c0
ho
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 12:24:40.27 ID:Qon2B0Yi0
つ
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 12:27:01.97 ID:SyymjDlI0
夏場のアイスキャンディーを売りに来るオジさん
で、何か怖いのお願い!
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 12:27:18.36 ID:pS8zWyGD0
道……
この道を行けばどうなるものか……
160 :
◆2LnoVeLzqY :2006/08/11(金) 12:50:41.85 ID:MbruZCkS0
保守
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 12:55:35.76 ID:dSUQeMQL0
俺こないだ書いてみたけど1日目で飽きてやめた
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 13:13:32.23 ID:rWz4YhhxO
ほしゅ
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 13:14:53.66 ID:xVu+5YTI0
164 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/11(金) 13:31:00.86 ID:CXMs3QBP0
hoshu
165 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/11(金) 13:43:14.54 ID:CXMs3QBP0
hoshu
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 13:55:16.50 ID:fZf1gPWZ0
167 :
夏は素麺だよな:2006/08/11(金) 14:24:10.72 ID:ntg0qstB0
太陽が激しく自己主張するせいで陽炎まで見える夏。
ジリジリと肌が焼けるような日差しでアピールする太陽。
少しは空気を読んでくれよ……
まるで鉄板の上の肉になったような気がして仕方が無かった。
もういっそ焼かれて死ねたらなぁ。
就職活動では自分の内向的な性格から失敗。
しかたなくバイトで生計を立てようと思ったがバイト先の奴らのやる気無さに憤慨。
そんな状況に我慢できず雇われ店長に訴えると
「その気持ちはうれしいんだけどねぇ……
最近の人はあんなもんだから仕方ないよ」
「そうですか、では僕はこのバイトをやめさせてもらいます」
本来ならバイトしてる時間の途中だが辞める人間には関係ない。
そして今に至る――
帰宅する道中、俺ってこの社会に適応できないダメな人間かもという
忌むべきネガティブな思考を頭から振り払う。
「夏はやっぱ冷やし中華だって」
ぞろぞろと群れを成した学生のうちの一人がすれ違いざまにそう言った。
おいおい、何を言ってるんだ?夏と言えばやはり素麺だろ。
素麺ごときで料理を語るなと料理人は言うかもしれないが、
素麺ひとつ取っても奥は深いのだ。
まず手の油は素麺の味を損なうので念入りに手を洗ってから茹で始める。
時間は好みが分かれるが少し固めに。
そしてもみ洗いだが水道水でもみ洗いなど言語道断――素麺に対する冒涜と言っても過言ではない。
ミネラルウォーターでもみ洗いをしてから、刻んだねぎ、生姜の薬味をつゆに入れて食べる。
そんなバカな事を考えてたら急に素麺を食べたくなって、
バイトのことで悩んでいた自分がバカらしくなった。
ちょうど昼時、俺はスーパーへと足を伸ばした。
168 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/11(金) 14:57:38.17 ID:CXMs3QBP0
hoshu
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 15:41:03.10 ID:pS8zWyGD0
ho
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 16:04:01.30 ID:PXMXQnc60
ほっしゅーと
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 16:19:20.76 ID:N/OQL+OI0
ほ
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 16:38:55.06 ID:rWz4YhhxO
ほ
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 16:55:58.80 ID:FWRQbxR50
保守がてらお題くれ↓
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 16:59:40.40 ID:ntg0qstB0
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 17:01:50.21 ID:FWRQbxR50
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 17:25:50.31 ID:vv4cj0zIO
保守
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 17:26:58.36 ID:xVu+5YTI0
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 17:44:57.66 ID:rWz4YhhxO
ほし
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 17:57:22.21 ID:1MUH7sLF0
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 18:16:28.35 ID:iHlClAFgO
ほ
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 18:28:53.13 ID:ntg0qstB0
ho
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 18:53:39.54 ID:rWz4YhhxO
ほしゅ
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 18:56:36.62 ID:MwbIEcD30
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 19:02:55.70 ID:5RYeX1/z0
かいてみよっかなどうしよっかな。大してネタも凝れないけど河口かな
お題くれ
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 19:03:53.70 ID:AjacV1jjO
石鹸
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 19:05:54.36 ID:5RYeX1/z0
把握
187 :
1/3:2006/08/11(金) 19:28:36.91 ID:qYepLsnF0
>>158さんのお題 アイス売り
これは私が小学校低学年の頃の記憶なのだが、近所の公園には夏場の昼下がりになると決まって、
初老の男性がクーラーボックスのような物をつけた自転車を押してやってきた。
後に伝え聞いた話では、近所で駄菓子屋のようなものを経営する傍らでアイスキャンディを売りに来ていたとのことだが、
私はその駄菓子屋に行ったことは一度もなかった。
ある日、私は同級生の森田君から妙な噂話を聞いた。
「あのおっさんのアイスを食べて隣町の奴が死んだらしいぜ」
所詮小学生のするような噂話の類にもれず何の根拠もなかったのだが、
学年でもひょうきん物で人気のあった森田君の話とあって、あっという間に周りに広まった。
気が付けば、その男性に近づく子供はいなくなっていた。
残暑が一通り過ぎるまで、その男性は私の知りうる限り毎日その公園に通っていたが、誰も近寄ろうとすらしなくなっていた。
その年の秋には公園のすぐそばにコンビニができたためにアイスを買うのにも不自由をする事が無くなり、
その年以降アイス売りの男性を目にする事も無くなった。
188 :
2/3:2006/08/11(金) 19:29:13.57 ID:qYepLsnF0
高校卒業まで地元にずっと残り続けた私は、いつしかその公園に来ていた男性のことなど忘れ去っていた。
公園のそばのコンビニにはたまに雑誌や菓子類を買いに行くことはあったが、それも毎日と言うわけではなかった。
そしてある日、その痛ましい事故は起きた。
高3の夏、いつものように部活を終えると外には夕闇が迫っていた。
帰り道、自転車をこぎながらあまりの暑さに汗を滴らせ、コンビニでアイスでも買おうかと考えていた。
私がコンビニの付近まで着いたとき、異様な光景がそこにはあった。
コンビニの周りには近所の人間で人垣が出来ており、薄く煙が立ち昇っているようだった。
私は自転車を公園脇に止めると少し人垣を押しのけ、凄絶な事故現場を目の当たりにすることとなった。
現場は、軽トラックがコンビニの入り口からレジの方向に猛スピードで突っ込んだと思われる状況で、
そこにはブレーキの跡は無く、かわりに警察が地面につけた人の形をしたビニールテープの跡、
軽トラックの窓や入り口のガラスなどの破片、そしておびただしい量の血痕があった。
私は、好奇心よりも恐怖心にかられ、現場を直視することが出来ずに早々に退散することとなった。
189 :
3/3:2006/08/11(金) 19:30:01.23 ID:qYepLsnF0
翌日、今回の事故は全国紙にも写真付で掲載されていた。
軽トラックの運転手、コンビニの店長、および店員の3名が犠牲となる大事故であった。
軽トラックの運転手は近所に住む無職の老人。
そして私は亡くなったコンビニの店長および店員の名前を見て愕然となった。
店長、森田周作さん(47) 店員、森田明彦(17)
そう、あの学年で人気者だった森田君だったのだ。
中学校以来は別々になっており、コンビニで顔を見かけても声を掛ける事も無くなっていたのだが、
この事故は少なからずショッキングであった。
私はいやな気分を胸に覚えながら、その日も高校へ通わねばならなかった。
通学路で、私は喪服を着た一団とすれ違った。
どうも、森田君の関係ではなさそうだ。
彼らは、私も普段気にすることのない、寂れた駄菓子屋の跡地のような家屋に短い列を作っていた。
190 :
アイス売り:2006/08/11(金) 19:32:07.10 ID:qYepLsnF0
怖いと言うか、後味の悪い作品になってしまいました。
読んでいただいた方がいらっしゃったらありがとうございます。
私はこれから御出掛けしてしまうのですが、批評いただけたら携帯からでも必ず読みますので
よければお願いします
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 19:36:38.69 ID:40qMr5dI0
>>190 森田君の影響力たるや恐るべし…。
ブレーキ痕が無い事にすぐ気付くとはえらい洞察力を持った主人公ですね。
締めが弱いと思う。
もう一文、欲しい。
寂れた家屋からフェードアウトして全体を写すような文が欲しかった。
192 :
◆2LnoVeLzqY :2006/08/11(金) 19:57:12.18 ID:1R9FAbJl0
hoshu
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 20:02:27.99 ID:MB8Iw4kyO
190を読んだら、書きたくなってきた
お題下さいm(__)m
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 20:02:55.85 ID:40qMr5dI0
切腹
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 20:03:43.23 ID:UoEBHTczO
喫茶店の喫煙者
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 20:03:53.86 ID:E/3PrLqG0
今北加工御題希望
(訳:今来たのですが、何か書こうと思うのでお題くださいな)
197 :
◆uEPiK8TA2g :2006/08/11(金) 20:06:44.20 ID:MB8Iw4kyO
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 20:06:44.51 ID:UoEBHTczO
理科室の人体模型
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 20:07:19.70 ID:1dISkvFT0
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 20:08:00.69 ID:bgDsR1qR0
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 20:12:12.52 ID:SVOyPGODO
オダイを…
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 20:12:54.14 ID:UoEBHTczO
山奥の社
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 20:19:05.16 ID:Qon2B0Yi0
お題くらはいなぁ
書くかわからんけど
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 20:25:31.68 ID:UoEBHTczO
雑踏
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 20:49:10.78 ID:1FS5BJu30
○●○ あなたは呪.いをかけられました ○●○
このレスが貼られているスレにいるあなたは呪.いにより
今後一切VIPが出来ない身体になってしまいました。
しかも呪.いにより数日中に事.故にあい、大怪.我を負ってしまう危.険性があります。。
しかし大丈.夫!呪.いをときたい場合は以下のス.レ↓
http://www.37vote.net/game/1117123921/ の
ハヤト
に投票するのです。
するとどうでしょう。。呪.いが解けたばかりか、
好.きなあ.の子と付き合えたり、お金が.がっぽがっ.ぽ入.ってき.たり
幸せ.三昧になる可.能性が高い.です!
さ.ぁ、あな.たも、呪.いをといて一発逆.転の人.生に踏み.出そう!
1レスのお題PLZ↓
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 21:01:49.10 ID:40qMr5dI0
しあわせ
208 :
190:2006/08/11(金) 21:10:51.65 ID:SHHMvUsPO
>191さん
批評ありがとうございます。
ご指摘のとおり、締めの一文って難しいですね。
大変参考になりました。
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 21:12:17.16 ID:SyymjDlI0
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 21:12:40.97 ID:Zcilt8iN0
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 21:23:42.91 ID:cXuXa8jb0
お題ください↓
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 21:25:12.41 ID:TG/JT7xT0
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 21:28:40.30 ID:cXuXa8jb0
>>212 哲学的なお題ですね
ついでにもう一個もらって良いでしょうか↓
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 21:29:01.03 ID:fZf1gPWZ0
光
215 :
201:2006/08/11(金) 21:30:27.78 ID:SVOyPGODO
昔、私が小学生だったころ、私の家の裏は山で、私は学校が終わると毎日の様に遊びに行っていた。
小学生のころの私は、他人が怖かった。他人の心は解らない。自分の口にした言葉、ちょっとした仕草、それらが自分の知らない内に嫌な印象、不快感を与えているのではないかと思うと気がきではなかった。
それ故に、私はいつも考えていた。
『透明人間になりたい』 と
透明になっていれば私は誰にも不快感を与えずに生きられるのに…と。
山にいる時間は楽しかった。誰も居ない山の中では私はありのままでいられた。
走り回ったり、自分だけの秘密基地を作り、その中にオモチャやマンガを持ち込み遊んでいた。
そんなある日、学校から帰りいつものように秘密基地に行くと、そこに秘密基地はなかった。
悲しかった。自分の居場所が無くなってしまったのは。
でも、私は秘密基地が誰かに知られていて、それが誰かに何らかの感情を与えた と言う事実が悲しかった。
私は秘密基地の残骸の上で立ちながらないた。
そして今私はこの小さな社の中にいる。前からこの社の事は知っていた。
でも、おばあちゃんからこの社に近づいてはいけないと言われていたので、入ったことはなかっ
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 21:30:38.78 ID:cXuXa8jb0
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 21:31:08.40 ID:xVu+5YTI0
218 :
201:2006/08/11(金) 21:31:43.55 ID:SVOyPGODO
分割忘れたorz
219 :
201:2006/08/11(金) 21:33:09.17 ID:SVOyPGODO
入ったことはなかった。中にはキツネの置物と花を瓶にさして、お供えされていた キツネの置物をどかすど私が入れるくらいのスペースができた。
ここは暗い。まだ誰にも見つかってはいない。
あれからずっと私は社の中で息を潜めている。日が暮れて、朝が来た、私をよぶお母さんの声がきこえた。
私をよぶおばあちゃんの声が聞こえた。そしてまた夜が来た。夜が来て、朝がきた。そして夜が来た。そして朝がきた。朝がきて夜が来た。朝が来た。夜が来た。朝が来た。夜が来た。そして秋になった。秋になって冬が来た。春が来た。夏が来た。秋。冬…
もうすぐ夏が来る。
私は今社のなかにいる。だれもわたしにきづかない だれもわたしをしらない
わたしはとうめいにんげんだ
了
初書き
ダメスorz
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 21:40:19.80 ID:fZf1gPWZ0
>>215 読んだ。
うーん。
なんか建設的な意見を述べられそうにないので感想はパス。
誰かべつのかたお願いします。
221 :
>>212 お題『 』 1/2:2006/08/11(金) 21:54:53.01 ID:pHImfxth0
>>212 お題『 』
そこになにもないとはどういうことか。
何もないとは即ち、何もないということだ。これ以上でもこれ以下でもない。
水もない空気もない、原始軌道さえ成立せずそもそもそこには空間すらないということだ。我々の望む
宇宙ですら、そこには塵と星雲がある。
ちょっと格好よく言い換えるなら全くの無、“ゼロの状態”とでも言おうか。
無とはゼロであり、そこには何も存在しえない……ん?
ちょっと待った。
……無とは、“ゼロ”である? “何もない”とは、そこにゼロがあるということ?
222 :
>>212 お題『 』 2/2:2006/08/11(金) 21:55:29.37 ID:pHImfxth0
「うおおお!」
私は椅子を蹴飛ばすようにして立ち上がった。日頃から陰気でうだつの上がらない風貌、性格の自分には
珍しいリアクションだった。現実に、周りでデスクワークに没頭していた数人の同僚が目を剥いてこちらを
凝視している。が、そんなことは知ったことか。
「くく……くははは、あっはっは……ははは……」
自然と笑みがこぼれた。口端を歪めて凄惨に浮かべる微笑くらいだったものが、段々とエスカレートしていく。
そうか、そういうことか、何もないということはそこにゼロがあるということか。考えてみれば、筆算の計算でも
そこの位に何も書かれていなければゼロとしてあれこれ計算するってルールがあったっけ。
無とはそこにゼロがある。『私はゼロに無限の可能性を感じるんです』というテレビのコマーシャルを見たことが
ある。始めて見たときはナニを馬鹿な、と思ったが今ならそのCMの真意がハッキリと汲み取れる気がする。
「あ、あのぅ先輩……い、いきなりどうしたんですか?」
春に新しく入って来た新入社員がおそるおそるといった感じで尋ねてきた。
ダメだ。なんて愚鈍な奴だ。どうしようもないくらいに鈍重で間抜けだ、この愚民は。私はつい今しがた発見した
この世の理といったものを事細かく奴に教授し、啓蒙してやった。
「ということだ、理解できたかな新参者のヒヨッコの未熟者が?」
「はぁ……要するにそれって……」
曖昧に言葉を濁す若者。
「要するに、なんだね?」
「まだその頭、諦めてないってことですか?」
言われて、私は自身の頭を撫でるようにして触ってみた。
そこには円形脱毛症が頭部全体に広がった、まさしく限りなくゼロに近い空間が広がっていた。
おわり
>212、ものすごい深いお題thx。書くの難しかったぜ
223 :
>>194「切腹」 ◆uEPiK8TA2g :2006/08/11(金) 22:02:24.13 ID:MB8Iw4kyO
30度を越す気温。クーラーもない教室。昼食後。
誰が授業を受ける気になるだろうか
それでも、先生は律儀にも授業をする。暇で仕方ない
僕は、必死にやることを探し、周りを見渡すと
ふと、黒板の〈赤穂浪士〉の文字が目に入った
そこで、連想ゲームをしようと決めた
…赤穂浪士…討ち入り……吉良上野介…浅野内匠頭…大石内蔵助…仇討ち……
とりとめなく想像を膨らませていく
そして、問いが頭に浮かぶ
―浅野が切腹したと聞いたとき、大石達はどう思ったか
やり場のない怒り?やるせなさ?将来への絶望?
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:02:42.76 ID:fZf1gPWZ0
>>124-
ストーリーのパーツ一つ一つはなかなか良いんだけど
起承転結がそれぞれ関係ないんじゃないかな、と思ったりして。
一貫した一つの流れで見せて欲しいです。
>>135-
読んでて幸せな気分になれますた。
うめえね。
最後の「昇っていった」にだけは違和感。
>>145 >佐藤君
>佐藤さん
こういう細かい部分で不一致があると、
そこで一瞬考えてしまって読んでるほうのテンポが悪くなる。
気をつけて欲しい。
>>167 >少しは空気を読んでくれよ……
ここが2chであることを思い出してしまって我に返ってしまう。穿ち過ぎか?
素麺のことを考えることによって意識が変わる自分、というものを書きたいのだと思うが、
変わったあとの描写が短くて印象に残らない感じ。
最初のほうのダラダラした流れは好き。
225 :
>>214:2006/08/11(金) 22:04:20.96 ID:cXuXa8jb0
「うおっまぶしっ」
木の葉の間から漏れる強烈な太陽光が、寝起きの俺の目を直撃した。
飛び起き目をぱちくりさせる。
そしてこの今の状況に呆気に取られた。
森の中。不健康な白い幹の樹が何本も立ち、
薄暗い中にニ、三本の光の棒が差し込んでいる。
ああ、そういえばここは富士の樹海。給料の少なさとモテなさに絶望して飛び込んだのだ。
まあ思えばバカなことをした。給料が少ないったってクビになったわけじゃないし、
よく考えればバレンタインデーにチョコを食べなかったことはない。自給自足が七割だけど。
「あーバカらしい。かえろーっと」
俺は背筋を伸ばし、わざと大声を出しながら歩き出した。
樹海で迷うなんて、あれは迷信だ。多分。第一、俺は大体出口の見当がついている。
しかし進んでも進んでも、暗いし怖いし、どうしようもなくなってきた。
むしろ進めば進むほど、迷っていく気がする。
ふと目の前に、赤いロープが浮かんで見えた。
よく見ると、ロープに人がぶらさがっていた。
「うおっまぶしっ」
俺は太陽光のせいにして、その場に倒れた。
おわり
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:05:06.48 ID:3UYzFnBc0
>>215 秘密基地と社の描写を入れた方がいいと思いました。
特に秘密基地。唐突に秘密基地が無くなったと出てきて、秘密基地って何だと戸惑いました。
文才あるけど書かないよ
228 :
>>194「切腹」 ◆uEPiK8TA2g :2006/08/11(金) 22:06:03.29 ID:MB8Iw4kyO
―浅野は何を思い、死んでいったか
復讐を望んだか?吉良を恨んだか?ただ死を恐れたか?
―そして、討ち入られた吉良は何を思ったか
恐怖?後悔?怒り?
答えの無い問いが、僕を発狂させそうになった時、チャイムがなった
いつもなら、すぐに忘れてしまう想像が、帰ってからも頭から離れずに、頭の中に声が響く
―もし、君が大石なら仇討ちをしたか
たぶん、無理だ。僕はそんな柄じゃない。
―なら、何をするか
…分からない。浅野が切腹した時に、自分も切腹したかもしれない。
―意味はあるのか
無い。でも、仇討ちの意味は?
他に忠誠の示し方はあったはずだ。
―死んだら、他の家臣はどうなる
…分からない。
229 :
>>194「切腹」 ◆uEPiK8TA2g :2006/08/11(金) 22:09:29.34 ID:MB8Iw4kyO
その時、ふと、ある考えが浮かんだ
大石は、仇討ちを止めるために、切腹をしなかった
という、他人が聞けば詭弁だと一喝しそうな考えだが
僕には、そうとしか思えなかった。
結果は歴史が示すけど、人の心はそうじゃない。
窓を開け、夏の蒸し暑い空気を思いきり吸い込む
僕は…大石内蔵助と話していたのかもしれない。
そんなこと考えながら…
もう一度、深呼吸する
庭で蝉が鳴いていた。
終
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:10:13.64 ID:1dISkvFT0
代わりにms-its:mhtml:file://C:\これ貼っとくよ
それとこいつらの文章ちっとも面白くないね
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:12:12.48 ID:2CO9UJ720
.よっしゃ、節子のためや。兄ちゃんが感想つけたる。
>>215,219
まず、「山奥の社」がお題のようだけど、投下の際に明記してないので、「とうめいにんげん」がお題だと思ったぞ。
これがどういうことかと言うと、「社」じゃなくても物語が成立してるってことなんだ。
「山奥の社」が木のうろでも、落とし穴の中でも、なんでも行ける。
まずはこの辺から物語の成立を組み立てなおして、お題と物語の結びつきを深くすると、いいと思うぞ。
兄ちゃん、節子にいっぱい突っこんで、はぁはぁしたいところだけど、
要点をしぼって指摘すると、まず秘密基地のエピソード。これが丸々、物語の成立に寄与してない。
なぜなら、直後の社のエピソードとつながりが弱いからなんだ。
秘密基地の代わりを、山奥の社に求めた。この場面を描けば、きっと節子の思いも皆に伝わると思う。
最後の「とうめいにんげんだ」
この表現の中に、私が求めた安息。
これを感じさせる言葉を含ませられれば、
兄ちゃん、節子にたくさんドロップやるから、これからも頑張るんだぞ。
ごめんね、うざくてごめんね。
自己満足にしか見えないね
下手だなぁ
そういうスレだよ
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:20:02.52 ID:fZf1gPWZ0
>>187-
とりあえず「た」で終わる文大杉。
ストーリーは良いっぽいんですけど文自体の読ませる力が弱いですね。
>>200 スレ違いです。
お題もらって書いてくださいな。
>>221-
前フリがもうちょっと欲しかったス。
でもそれ以外はうめかったと思うよ。
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:20:03.55 ID:ntg0qstB0
自己満足でもいいんじゃないかなと思うオレガイル
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:20:30.27 ID:pS8zWyGD0
定期乙
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:21:45.49 ID:RjTVyZRP0
ここのスルー能力の無さは異常
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:22:22.85 ID:fZf1gPWZ0
ウム
そんなこと書いてる暇あったら感想と作品書けよ
まっ、馴れ合ってせいぜい時間潰すんだな
wwwwwwwwwwwwwwww
241 :
◆uEPiK8TA2g :2006/08/11(金) 22:24:20.81 ID:MB8Iw4kyO
>>221,222
そのお題書けるのが、すごいですね
まぁ、なんだ、笑ったw
242 :
◆aDTWOZfD3M :2006/08/11(金) 22:27:47.91 ID:F0aOsOW90
俺にも何かお題ちょうだい!
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:31:53.38 ID:C9/tPkcc0
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:33:05.40 ID:fZf1gPWZ0
>>223-
一言で言うと大げさ。
感情移入させるための文章だと思われますが、
全く主人公に感情移入できませんでした。
>>225 うおっまぶしって書きたかっただけだろwwwwwwwwwwww
245 :
◆aDTWOZfD3M :2006/08/11(金) 22:34:21.16 ID:F0aOsOW90
カナリ凄いお題サンクス
ところで、今気付いたのだが、まとめサイトは俺がやったりするべきなのか?
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:37:19.33 ID:2CO9UJ720
>>245 やる気があるなら止めないけど、すげぇ大変だからお勧めはしない。
お題発表者は、アナウンスくらいでいいんじゃないかな。
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:41:42.41 ID:fZf1gPWZ0
なんか止まったな。
酒飲もうかな。
>>207より
『しあわせ』
長年連れ添った古女房は、病床でもうるさかった。
やれ栄養がどうの、運動がどうの、最近は酒を止めろと言ってくる。
「俺のことはいいから、お前は早く体を治しなさい。」
「あんたの心配がなかったらとっくの昔に治ってるよ。」
いけしゃあしゃあとこんなことを言う。まったく口の減らない婆さんだ。
その婆さんが、ある日ぽっくり逝った。驚きはしたが、何故か悲しくはなかった。
棺桶に「お疲れさま」と書いた便箋を一枚入れた。
あれだけしゃべり倒したんだ、もう思い残すこともないだろう。
火葬して見る影もない姿の婆さんはもう何もしゃべらない。
考えてみれば、最期まで憎まれ口をたたいていた。
はたして婆さんは幸せだったんだろうか。
思い起こしても、婆さんがうれしそうにしてた記憶がない。
死んだ人間が何を考えていたのかなんてわかるわけもなかったが、なかなか頭から離れない。
葬式の後、病院から電話が来た。ベッドの隅から婆さんの手紙が見つかったらしい。
受け取ってみると、自分宛てだった。中には小さな便箋一通、短い文が綴られている。
「しぬまえにおもう
あなたにつれそった
わすれえぬひび
せめてねがう
できればらいせも
しょうがいつれあう
たしょうのえんがありますように」
僕はインクをにじませながら、何度も手紙を読み返していた。
―了―
感想、批評お願いします。
249 :
◆aDTWOZfD3M :2006/08/11(金) 22:47:51.57 ID:F0aOsOW90
>>246 わかった、俺には無理
>>248 文は良いと思うけど意外性とか、オリジナリティは感じない。
あと、老人の一人称が『僕』は若すぎる気がする。
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:49:50.36 ID:pHImfxth0
>>248 登場人物のセリフの最後には句点はつけないのが正解。
×「体を治しなさい。」
○「体を治しなさい」
あとは「病床でもうるさかった」よりは「病床の中にあってもうるさかった」とかのほうが良い気がする。
揚げ足取りみたいな感じですまない。
ストーリーはありがちだけど率直に感動できるものだった。少し涙滲んだよ。
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:51:01.57 ID:C9/tPkcc0
縦読みかよwwww
お疲れさまって書いただけの便箋に切なくなった。
よくあるけど、いい話。こういうの好き。
僕と俺があるね。ミスかな?細かくて悪い。
>火葬して見る影もない姿の婆さんはもう何もしゃべらない。
何か違和感。何だろう。
252 :
◆uEPiK8TA2g :2006/08/11(金) 22:52:28.88 ID:vVaJQDbq0
>>244 まぁ、お題からして・・・ゲフンゲフン
努力しまつ(´・ω・)
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:52:34.47 ID:fZf1gPWZ0
>できればらいせも
>しょうがいつれあう
>たしょうのえんがありますように
って合ってるのか?
学がない俺には分からないが、なんか違和感があるんだ。
>>250 >登場人物のセリフの最後には句点はつけないのが正解。
それは好みの問題だろう。
最近の流行はつけないほうだが。
正解不正解ではない希ガス。
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:55:43.60 ID:sYiResbtO
色々あるみたいだけど
俺は面白かったよ
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 22:58:40.80 ID:fZf1gPWZ0
>>252 うんにゃ、お題の問題ではない。
言葉の選び方の問題だよ。
>答えの無い問いが、僕を発狂させそうになった時
>という、他人が聞けば詭弁だと一喝しそうな考え
>僕は…大石内蔵助と話していたのかもしれない。
とかに醒めるのよん。
>>254 分かってる。
元の文は合ってるのか?
2chではなく手紙なんだから、縦だけ合わせときゃ良いってもんでもないんでない?
って思ったんだよ。
言葉が足りなくてすまんね。
>>256 出来れば来世も生涯連れ合う他生の縁
だから、文法的にも間違ってないんじゃね?
258 :
◆uEPiK8TA2g :2006/08/11(金) 23:01:11.15 ID:vVaJQDbq0
>>256 あぁ、なるほど
もっと軽い感じの方がいいかな?
うおっ!こんなに感想もらうとは思いませんでした。
最後の一人称はできれば使いたくなかったんですが、どうしても適当な締めくくりができなかったので。
そりゃ違和感ありますね。自分とか俺とかワシだともっと違和感あるので苦し紛れに僕にしました。
あと、台詞に句読点つけない……知らんかった……
どの本読んでも確かにそうなってる。勉強になりました。
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 23:06:13.70 ID:fZf1gPWZ0
>>257 合ってるんか。
学がなくてすまん。
>>258 軽いというか地味な感じのほうが俺の好み。
261 :
◆uEPiK8TA2g :2006/08/11(金) 23:08:52.71 ID:vVaJQDbq0
じゃあ、それを踏まえて
お題ヽ(´ー` )ノオクレヨン
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 23:10:50.46 ID:C9/tPkcc0
263 :
◆aDTWOZfD3M :2006/08/11(金) 23:24:38.18 ID:F0aOsOW90
>>259 俺だったら『私』にする
つか、今まで全部それで乗り切ってきた
勝手なこと言って済まぬ
264 :
◆2LnoVeLzqY :2006/08/11(金) 23:29:27.54 ID:1R9FAbJl0
保守
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 23:33:18.25 ID:RQyymN2u0
暇だからお題くれ、2コくれ
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 23:34:42.56 ID:2CO9UJ720
つ 二子玉川
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 23:34:50.40 ID:RjTVyZRP0
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 23:35:16.28 ID:bSrGvhtH0
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 23:36:22.69 ID:RQyymN2u0
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/11(金) 23:47:49.52 ID:dI0IwS240
ほ
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:00:49.74 ID:16eeyfXh0
ほ
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:04:04.65 ID:vCBiOSXKO
おだいを…
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:06:08.64 ID:fj4wX+Wo0
ニーソックス
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:08:46.24 ID:vCBiOSXKO
がんがる
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:10:25.66 ID:jdStf0Pz0
「節子!それ飴玉やない!蝋燭や!」
276 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/12(土) 00:17:00.28 ID:NX9CKdvw0
バイト前の保守
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:19:32.68 ID:wOUpO4kN0
迷わず行けよ 行けば分かるさ
ありがと――!!
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:36:04.16 ID:PG3QdbCn0
保守がてら、感想・批評ありがとうございます。
>>97 盛り上がり・・・確かに。
少女の存在もイマイチ弱いのかな・・・。
>>99 だよな、こんなお題もらったら、萌話を書くよなwww
少女が最初女性・・・(゚Д゚)ハッ
>>104 いや、ホント有り難うございます。
やはり盛り上がりに欠けるのは・・・うーむ。こればっかりはもう一度再考しなきゃな。
>>106 くどくならない程度の説明というのもやはり難しいっすね・・・。
これからこういうの手法も身に着けていかないとやはり実感させられます。
精進したいと思います。本当に有り難うございました。
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:36:17.01 ID:uk6UC1OzO
保守
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:46:48.18 ID:DyU6QsSrO
眠気覚ましにお題ください↓
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:49:05.21 ID:PG3QdbCn0
お盆
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:49:28.11 ID:2zroesMJ0
寝る前に1スレのお題ください↓
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:51:43.19 ID:VV3mYdGZ0
憤怒
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:55:21.19 ID:VV3mYdGZ0
>>282 どうでもいいことだが 1 ス レ 書くのか…
30行×1000レス
超大作ができるな
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:55:27.79 ID:nJI2AIRF0
品評会のお題は「道」であってる?
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:56:00.58 ID:VV3mYdGZ0
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 00:56:17.88 ID:nJI2AIRF0
288 :
190:2006/08/12(土) 00:58:58.94 ID:TgBn8qjJ0
〉〉235さん
亀スマソ
確かにおっしゃる通り、ほとんど 「…た」ですね。
読んでてメリハリがなく苦痛ですね。
ご指摘ありがとうございました。
289 :
>>262「体重」1of2 ◆uEPiK8TA2g :2006/08/12(土) 01:06:34.34 ID:r9K39pGE0
「げっ」
数字を見て、お風呂上がりの気持ちよさも吹っ飛ぶ
(これじゃカルクヤバイどころじゃないよ…
どうしよ〜
でも、朝ご飯抜けば何とかなるよね…)
次の日、登校するといきなり紗緒里にからまれた
「あれ〜ずいぶんと元気無さそうじゃん」
「ちょっと、ね」
(本当のことを言うわけにもいかないしね)
「ま、考えてることは分かるけどね〜
どうせ『お腹空いたー』でしょ」
「えー、違うよー」
否定はしてみたものの、そのときお腹がク〜と控え目に鳴った。
「違わないじゃん。はい、これ」
と言って、紗緒里は菓子パンを渡して来て、自分の席へ戻った。
「ダイエットはほどほどにね〜」
余計な一言を残して。
290 :
>>262「体重」2of2 ◆uEPiK8TA2g :2006/08/12(土) 01:07:00.95 ID:r9K39pGE0
紗緒里に渡されたパンを鞄に入れて、代わりに教科書を机に出した時、担任が入ってきた。
「おーい、席に着け」
その声に周りのみんながノロノロと席に着く
「よし、全員いるな」
担任は、すごく簡単に出席をとった後、連絡事項を伝えると、すぐに職員室へと戻っていった。
紗緒里達と一緒にジャージに着替えて、体育館に行くと、簡単な身体測定の会場ができていた。
わたしは、紗緒里達が身長測定の列に並ぶのを確認して、人の少ない体重測定の列に並んだ。のに
「あれ〜、どうして一緒に行かないの」
気が付くと、後ろに紗緒里がいた。
「え…いや、身長のとこ人が多かったから。あはは」
紗緒里以外の友達はいないのを確認しながら、言い訳する。
「ふ〜ん」
ニヤニヤしながら、納得した振りをしている。
(やっぱり紗緒里には、嘘は通用しないかぁ)
わたしは諦めて、体育館の隅に紗緒里を引っ張っていって、事情を話すと、
「ぷっ…くく…」
(よりによって笑いやがった!くそ〜)
どんな嫌がらせをしようか考えていると、
「まー、あんたは元々細いから大丈夫」
紗緒里がちょっとだけ真顔になっている。
測定後には、立場が逆転して、今度は未だに身長が伸びていると嘆く紗緒里をわたしが慰めていた。
終
291 :
124:2006/08/12(土) 01:08:21.91 ID:TgBn8qjJ0
>224さん
亀スマソ
自分でも消化しきれてないエピソードが多すぎでした。
落ちもないし、要反省ですね。
ご指摘ありがとうございました
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 01:19:41.99 ID:TgBn8qjJ0
>289さん
体重のコンプレックスを最後まで引っ張っておいて、最後にそれをひっくり返されたとき、軽く「やられたな」という感想でした。
本人にとっては深刻なコンプレックスを、傍目には微笑ましい雰囲気にしてるのも上手だと思いました。
和めました。
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 01:21:15.00 ID:TgBn8qjJ0
誰かお題plz
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 01:21:37.21 ID:VV3mYdGZ0
磁石
295 :
>>262「体重」2of2 ◆uEPiK8TA2g :2006/08/12(土) 01:23:36.15 ID:r9K39pGE0
>>292 そう言われるとありがたいです(;^_^A
誰も読んでくれなかったら、どうしようかと思ってましたしw
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 01:27:28.06 ID:TgBn8qjJ0
>294
おk
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 01:51:25.77 ID:4aSKuDmn0
ほ
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 02:05:31.46 ID:nJI2AIRF0
し
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 02:06:50.72 ID:fXwYTpOy0
ゅ
道、かあ。
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 02:31:05.30 ID:16eeyfXh0
ho
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 02:41:13.32 ID:d5pfTO/k0
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 03:07:25.61 ID:bZYlPgZnO
保守
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 03:23:45.19 ID:bZYlPgZnO
保守
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 03:29:24.93 ID:Lrv1R5v+0
ほぜ
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 04:03:07.90 ID:sHnnWMqU0
見上げた夏空は赤く染まり、向こうでは星が見え始めている。
蒸し暑い昼間に比べては涼しくなったのだが、蝉の泣き声は一向に鳴き止む気配はない。
そんな中、彼は突然立ち止まって、黒くて四角いものを取り出した。
よく見るとそれは二つがくっついた磁石で、私は彼が何をしたいのかわからず首をかしげた。
けどそんなことお構いなしに彼は磁石を一つ、私に手渡した。
「磁石だね。で、どうしたいの?」
私はゆっくりと歩き始める。
「別に、ただ持っていてほしいだけ」
微笑みながら、そんな返答をする。
私は彼の意図をつかめなかった。
持っていてほしいだけ、なんて何か意味があるのだろうか。
「どういう意味よ」
彼のほうを見ると、夕日がまぶしくて目を細めてしまう。
その瞬間、不意をつかれた。
彼は私の頭を撫でながら、声の無い笑顔を作った。
「磁石同士くっつきあうだろう?」
彼は撫でていた手を下げる。
「だからこれをお互い持てば、離れることは半永久的に無い」
そこでやっと私は、彼の意図をつかむことができた。
「もう話す必要は無いね」
私は頷いて、彼の腕を抱きしめる。
そして上を見上げると、空はすでに藍色に染まっていた。
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 04:10:34.54 ID:sHnnWMqU0
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 04:20:34.15 ID:bZYlPgZnO
>>306 彼女の主観なのに、彼を「彼」としか呼ばないのは違和感を感じる
名前も知らない関係ではないはず
後は世界が良く見えない
情景は分かるが、二人の世界が
なぜ、磁石なのか
どういった状況なのかが分からない
無論、分からなければ分からないで良い話もあるが、
分かった方が良い場合もある
今回は特に、二人の背景なしに臭い状況だけ見ると、何か取り残される
簡単な経緯でもあると入り安かった
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 05:12:39.61 ID:sHnnWMqU0
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 05:18:14.83 ID:XNse9NN1O
授業の進行をよそに、僕は窓越しの世界を眺めていた。
泣き出しそうな空に、殺伐とした校舎、それらに囲まれた緑色の中庭。全部、何の変哲もないただの退屈凌ぎ。
隣のクラスからガタガタと椅子から身を離す小さい騒音が聞こえた、休めない休憩時間でも、無いよりはマシだった。
俺は友達の肩にそっと触れ、言った。
「坂本、売店行こうぜ」
「あぁ」
俺達は階段を降りて売店に向かった。
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 05:28:08.49 ID:XNse9NN1O
目的地に誘う一直線の廊下に綺麗な光が見えた、蛍光灯は一応ついてたんだけど、なんて言うか…ベタな比喩だ。
彼女の名前は新垣結衣、学年一の高嶺の華。
僕は誰にも話していないが彼女のことを密かに心で想っている。
今は目も合わせず、ただすれ違うだけ…。
「おいブーン、話聞いてんのか?」
「え、あぁ」
「もしかして新垣さんのこと見てたんじゃね?!」
「バーロー、俺は年上しかねぇよ」
そんな事を言いながら教室へ戻って行った。
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 05:35:10.85 ID:XNse9NN1O
4時間目の終わりを告げる至福の音が鳴り響いた。
「明日から夏休みに入るがそれぞれ規律を守り(ry」
もはや話を聞くものはいない、荷物を適当にバックに詰めて下校の合図を待っていた。
「それでは次は21日に登校してくれ」
「きりーつ!」
帰ったら寝よう、そう思った瞬間視界が遮られた。
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 05:40:01.72 ID:XNse9NN1O
闇の後にモノクロのシグナルが先走った。
真っ白の世界に真っ黒な人の渦、彼らは不安定にうごめきながら何かを探している。
僕は、壊れた…?
「おい、大丈夫か?」
「…な、何?!」
「何じゃねーよ、何回声かけても起きねーんだもん」
世界が戻った。
いや、正確に言えば僕が戻された。
聞くところによると、僕の頭が白黒のショートフィルムを観てるとき、顔を伏せて寝ていたらしい。
“疲れてる”その時はこの一言でやりすごした。
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 05:41:51.00 ID:XNse9NN1O
こんな時間誰もいねぇー
315 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/12(土) 06:11:04.89 ID:NX9CKdvw0
帰宅保守
名古屋の雷コワス
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 06:34:30.71 ID:sHnnWMqU0
>>24「道」
世界に飛び回るサンタアンダー村。
今年もサンタの季節がやってきた。白い雪が降りしきる中、今回で引退のサンタの道を降りるおじさんがいた。
袋にせっせと子どものおもちゃ、大人のおもちゃを入れ、にやける。
子どもたちの喜ぶ姿が目に浮かび、彼はそれだけで幸せなのだ。
言ってしまうのなら彼には四才の娘がいた。
今日まで生きていられたのなら十七才になる。
そう、十三年前――娘ことマナ・ムスーメは猫のぬいぐるみを買う途中、バック転の途中でショック死をした。
否、バック転というより立ちブリッジのほうが的確かもしれない。
おじさんはそんなマナの最後の言葉は今でも覚えている。
――とうぁ。
マナはこの一言を残して、人生という道からリタイアすることになったのだ。
あまりにも短い距離であった。たった四年ほどしか一緒に歩んでいないのだ。
おじさんは頭を横に振る。そして少しの間、悲しいマナの過去を忘れようとする。
なぜなら、今から子どもたちにの笑顔を作るために、悲しい顔をしていたらだめだという思いからだろう。
サンタは子どもたちに夢を与え、笑顔を配り、愛を届けるのだ。
準備ができたおじさんは大きな袋を抱え、雪の空を見上げて。
「マナ、一緒に行こうか。そして最後の道を歩もう」
そう、小さく呟いた。
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 06:35:09.26 ID:sHnnWMqU0
深夜。雪はまだ降り続いている。
そのおかげで道路は白一面であった。
おじさんの向かうところは合計して二十件。
一つ一つ丁寧に仕事をこなしてゆく。
もちろん子どもたちに気付かれずにひそかに、またちょっとかまってもらいたくて勇み足で。
そして最後。
おじさんは見事なピッキングを魅せて、家に入っていく。
廊下は暗い。
「たしか、二階――だったよな」
階段をのぼっていく。
また暗い廊下が続いている。
おじさんはつきあたりまで歩き、ドアを開けた。
するとマナと同じくらいの子が寝ていた。
寝顔も似ていて、おじさんはつい、サンタとしての仕事を忘れかけていた。
「おっと、いけない」
枕元にプレゼントを置く。
おじさんはこれで、仕事が終わったのである。
ふと、テーブルの上に手紙が置いてあった。
「サンタさん、ありがとう。また来てね、真奈より」
おじさんは、涙を流すことはできなかった。
泣いてしまっては、サンタ失格ではないかと。
子どもの前で涙を見せることなんてできない。
だったら、とっとと帰ってしまおう。
おじさんはドアに足を向けた。すると、そこには異質、ここにいてはならない人がいた。
この真奈の父でも母でもない。一人の見知らぬ男が立っていた。
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 06:35:35.88 ID:sHnnWMqU0
「お前、誰だ。俺の真奈のなんなんだ」
男はポケットからナイフを取り出す。
おじさんは男のほうへ悠々と歩いていった。
「わしは真奈ちゃんの知り合いでもない。ただのサンタ」
おじさんは白いひげの一本を抜く。
「――ッ。意外に痛いんだな。これを使うのは初めてだ」
「何を言っている」
男は走り出す。おじさんを刺すには、きっと二秒もかからないだろう。
おじさんはただ黙って、真奈を起こさぬよう、静かにこう告げた。
「一緒に同じ道を歩もうか。これは死への道」
二人は白い炎に包まれる。
これはおじさんの誰にも負けない強さである。
死んでも、この少女を守るという決意のあらわれか――。
なんだ、これは。男は小さく呟く。
サンタのたった一つの護身法だよ。おじさん、否、サンタはそう告げた。
そしてサンタは真奈の手紙をポケットに入れる。
ふと、静かに、消滅した。
これでサンタの道は閉ざされ、そのあとに続いた道までも閉ざされた。
けれどサンタは少女――真奈の道を開いたのだ。
きっと頭の中に過ぎったであろう、少女の笑顔を。
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 06:36:03.44 ID:sHnnWMqU0
翌日、真奈は起床した。
枕元にある猫のぬいぐるみを見つけ、抱きしめる。
「サンタさんかなぁ〜」
テーブルに置いてあった手紙のないと気付き、それは確信した。
けど、一つだけ、違ったものがあった。
「ゆき?」
床には小さな一粒の雪結晶があった。
ほんとに小さな、輝いているような結晶。
少女の好奇心からか、指先で溶けた部分をすくいとってなめてみる。
「うっ、しょっぱい」
真奈はその結晶を指で擦り合わせて砕く。
「なめちゃまずかったかな」
まぁいいや、と言って、一階に駆け下りた。 了
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 06:38:11.99 ID:9piLE5hS0
○●○ あなたは呪.いをかけられました ○●○
このレスが貼られているスレにいるあなたは呪.いにより
今後一切VIPが出来ない身体になってしまいました。
しかも呪.いにより数日中に事.故にあい、大怪.我を負ってしまう危.険性があります。。
しかし大丈.夫!呪.いをときたい場合は以下のス.レ↓
http://www.37vote.net/game/1117123921/ の
ハヤト
に投票するのです。
するとどうでしょう。。呪.いが解けたばかりか、
好.きなあ.の子と付き合えたり、お金が.がっぽがっ.ぽ入.ってき.たり
幸せ.三昧になる可.能性が高い.です!
さ.ぁ、あな.たも、呪.いをといて一発逆.転の人.生に踏み.出そう!
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 06:46:04.91 ID:Up2GUNaV0
322 :
◆2LnoVeLzqY :2006/08/12(土) 07:21:59.27 ID:vzbauzFx0
保守
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 07:42:49.69 ID:sHnnWMqU0
保守
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 07:43:44.42 ID:sHnnWMqU0
誰か俺にリクを
9時にはでかけてしまうんだが
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 07:45:27.01 ID:vBxjK63L0
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 07:46:01.06 ID:y/SRWkvj0
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 07:47:08.59 ID:sHnnWMqU0
328 :
◆2LnoVeLzqY :2006/08/12(土) 08:25:27.53 ID:vzbauzFx0
保守
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 08:30:27.08 ID:zZ6hIi04O
>>324 題名[カゴの中に住んでいる、女達の一生]
で頼むわ!!
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 08:45:16.13 ID:hd7dmFpZ0
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 08:49:29.17 ID:sHnnWMqU0
今日は夏最高の暑さになる。
テレビはそんなことを言っていた。
八月中旬、私こと白井夏実は朝食に手を出さずに、麦茶ばかりを飲む。
「夏実、ご飯いらないの?」
母は食器を洗いながら、こっちに振り向く。
「うん、夏ばてかも。なんかのどばっか乾いちゃって」
私は使い終わったコップを母に渡し、席を立つ。
軽く背伸びをした後に自分の部屋に戻ろうかというところ。
近くの電話が鳴り、私は受話器を取った。
もしもし、と一言。
相手は女の人で、聞いたことある声だった。
「高崎と申します。ん、あら、夏実ちゃん? もう小学生なのよねぇ。あぁ、そうそう春子に代わってもらえるかい?」
母の育ての親である高崎おばあちゃんである。
私は母を呼び、受話器を渡した。
「もしもし――え、お父さんがっ!……」
私はもう何もすることが無いので部屋に戻ることにした。
もうすでに窓から日が差した階段を上り、部屋のドアを開ける。
「な――」
私は凝視する。
部屋の中で無数の黒い物体が飛び交っていることに。
バタン、思い切りドアを閉める。
信じられない。なんてこと。
私は目を瞑って原因を模索する。
昨日はドアを開けっぱなしで寝た。
そういや、テーブルの上に夜食の残りがあったな。
「そしてこの暑さでハエが夜食に集っていると」
けど一つ矛盾することがあった。
網戸の存在である。
私の部屋にだって網戸はついている。なめるな。
「あぁ、網戸がある反対側を開ければ、問題ないのか」
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 08:51:02.11 ID:sHnnWMqU0
さて、これでは解決にならない。
どうやって彼奴らを追い出すかなのだが……。
むむむ、と思案していると下から母が出掛けてくる、と一言。
颯爽と家から去っていってしまった。
「これは好都合。私の恥を誰も知らぬまま消し去ることができる」
私はまた思案する。
脳内に色々なハエの撃退方法が駆け巡る。
最終的にはこう結論した。
「よし、キンチョールだ。それしかない」
一階に駆け下りる。この際、汗なんか気にならない。
さっさとハエを駆除しなければならないのだから。
私は台所にキンチョールがあることを知っている。
「武器はゲット。あとは防具だ」
母と父の寝室にあるタンスの中をのぞく。
そのなかで変なのを見つけた。なんか密閉された袋に丸い形が浮き出ている。
でも私が探しているのはこれではない。長袖のシャツとズボンである。
「おぉ、あった、あった」
流石に腕や足にハエがくっついたりすると嫌だ。だからこれが必要。
私はだぼだぼの服を装着し、ついでに幼稚園のときに使っていた帽子を見つけたので装着。
「まだまだ被れるではないか、よし!」
これで完璧。準備満タン。
私は勇み足で階段を上る。
そして部屋の前。
「三つ数える。ゼロになったら突入だ!」
深呼吸をする。先生が大事なことをするときは落ち着いて深呼吸しろっていってた。
「よし、三、二、一……ゼロ!」
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 08:51:51.20 ID:sHnnWMqU0
ドアを思い切り開けて、中に入る。
もちろん、ドアをすぐ閉める。
うりゃぁ、と言って、キンチョールを勢いよく噴射する。
ハエはまだ飛び回っている。
しかし、しばらく噴射すると、またひとつ、ぽろり、ぽろりと床に落ちていった。
そして、ハエは完全に沈黙した。
「――こう見ると哀れだな。ちょっとかわいそうかも」
開けっ放しの窓から熱風が吹き込む。
「うっ、あつい」
夏だというのに、こんなに厚着している自分が信じられない。
でも、まぁハエを駆除するため。仕方が無いことよ。
「あぁ、あと死体処理」
また一回まで駆け下りて掃除機を取ってくる。
少し重いけれど、証拠を消すためにはこれしかなかった。
部屋に入り、掃除機のコードを引っ張って、送電。
持つところのボタンを押して、ハエの処理を始めた。
「おぅおぅ。すげぇ吸引力」
私は全部吸い込み終わったなと確認をし、掃除機を戻すためにまた一階へ駆け下りた。
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 08:52:49.02 ID:sHnnWMqU0
母は昼時に帰って、また出掛けた。
そして夜、こう告げられた。
「私のお父さん、いえ、夏実のおじいちゃんは死んじゃったのよ」
死んだ理由は結構昔にハエを飲み込んでしまい、病気に感染した。
そして気付かずに毎日を過ごし、突然倒れ、そのまま死亡した。
幼かった私はそこまで告げられていなかったが、十七歳の今思うと、何かの因果が感じられて仕方が無い。
>>326以上、「ハエ」 了
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 08:59:28.24 ID:sHnnWMqU0
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 09:53:22.96 ID:vBxjK63L0
「また一人」
あるところにとても医療の発達が著しい王国がありました。
そこの若い王様は平和ボケしてしまったのか、極度の女好きでした。
王様は大臣にこう言いました。
「わしはこの国で一番偉いのじゃ、国民は王のものじゃ。よって毎日わしに女子を1人用意しろ。」
とても傲慢な命令でしたが王様に逆らえるわけもなく、大臣は若い女を用意しました。
王様はとても喜びました。
朝、王様のベットには裸の2人が寝ていました。
数週間後
そろそろ毎日女を用意するのが難しくなり、大臣は困り果てていました。
大臣は王様に思いとどまってほしくて、少し悪意を込めて幼女を用意しました。
王様は意外にとても喜びました。
朝、王様のベットには満足げな笑みの王様と涙でくしゃくしゃになった顔の幼女がいました。
さらに数週間後
毎日幼女の泣き顔を見るのが辛くなった大臣は困り果てていました。
今度こそ王様に思いとどまってほしくて、大臣は老婆を用意しました。
王様は少し渋い顔をしました。
朝、大臣は楽しみに王様のベットを見に行くと笑顔の王様と王様の胸に顔を乗せている老婆がいました。
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 09:54:17.88 ID:vBxjK63L0
その王国からは、王様の行いのために一人また一人と女性が減っていきました。
女性の人口の極端な低下に大臣は困り果てていました。
もう開き直って、大臣は女を用意しました。
王様は前のようにとても喜びました。
朝、王様は大臣が起こしに行く前に大臣の寝床を訪れてこう言いました。
「大臣、昨日の女はなんだ!?」
大臣は嬉しそうに答えました。
「王様、あの者はニューハーフといって半分女なので女でもあるのです。」
王様は大きな声でいいました。
「そうか!とてもよかったぞ!今日からはそのニューハーフとやらを用意してくれ!」
大臣は唖然としました。
その日からその王国では
一人また一人と男性の人口はそのままに、激減していたはず女性が一人また一人と増えていきました。
それは他国にとっては王国の医療の更なる進歩を示す形になりましたが、男女の比率が丁度5:5であることが他国の医者の首を傾げさせましたとさ。
今日も一人また一人と男女ともの人口が平等に増えるのでしょう。
Fin
眠くて変なのでごめんなさい。
しっかり起きてからまた書かせてください。
338 :
お盆 1/2:2006/08/12(土) 10:02:17.37 ID:DyU6QsSrO
線香の煙りが柔らかな動きで空に向かって昇っていく。
それを見て、何故か胸が締め付けられるように痛むのを感じた。
光を照り返し、白く見える墓石の群れを振り返る。
誰もがいつかはこの下に埋められ、朽ち、土へと帰っていくのだ。
そう思うと、今生きていることが悲しいことに感じた。
周りに立つ黒服の家族や親戚たちが急に遠い存在になった気がする。
そっとうつ向いてあちこちが泥で汚れている靴先を見つめた。
生きていても、いつか死ぬ。
それは怖くて、それ以上に切なくて。
「寂しいか?」
黒服に身を包んだ、従姉妹の香苗が突然小声で呟いた。
弾かれたように顔を上げると、俺の隣に立つ香苗は優しい顔で微笑んでいる。
「私もこの時期は無性に寂しくなるんだ。おじいちゃんを思い出して、な。」
香苗の祖父は去年亡くなった。
彼もまた、ここに埋葬されている。
俺はどう返事をしていいか分からずに、黙って視線をそらした。
そらした先では、親戚たちが線香を立て終わり、墓石に向けて手を合わせている。
「おじいちゃんがいなくなって、私は毎日泣いた。
でも死っていうのは仕方ないものなんだ。
生きていたらいつか死ぬ、それは当たり前のことだから。」
香苗は俺に聞こえるぐらいの小さな声で言った。
横目で見ると他の人々のように手を合わせ、目を閉じている。
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 10:02:31.88 ID:CApjfRwE0
340 :
お盆 2/2:2006/08/12(土) 10:02:54.55 ID:DyU6QsSrO
「生きていれば、とかよく聞くけどさ、本当にそうなんだよ。
死んだら何も出来ないんだ。
それだけで生きているのとは違う。ちゃんと価値がある。」
顔をあげて視線に気付いた香苗と目があった。
にっこりと笑う香苗に、慌ててまた視線をそらす。
「そう思ったら、寂しいけど生きていかなきゃって思わない?
誰かの代わりに、なんて傲慢なことは言えないけど、せめて自分が満足できるくらいにはさ。」
手を合わせながら横目で窺うと、香苗はもう笑ってはいなかった。
微かに瞳が潤んでいる。祖父を思い出しているのだろうか。
線香が淡く静かに香る。
空に立ち昇る前に煙りは風にかき消えた。
寂しい。この場所は、とても寂しい。
死ぬことはこういうことなんだ、と思った。
見ると香苗は落ち着いたのか、もう瞳を揺らがせてはいなかった。
まっすぐに前を向く香苗に、俺はそっと呟く。
「寂しいよ。生きているのは。」
香苗は驚いたように俺を見る。
「でも生きるよ。」
それが生きている俺たちに課せられた義務だ。
俺の言葉にそっと頷いた香苗は、空を見上げた。
つられて見上げると、そこにはただ青が広がっているだけだった。
だけど俺は、そこに死者の面影を見た気がした。
終
341 :
◆2LnoVeLzqY :2006/08/12(土) 10:22:37.16 ID:vzbauzFx0
保守
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 10:23:11.56 ID:16eeyfXh0
hp
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 10:46:03.34 ID:16eeyfXh0
ほ
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 11:16:03.63 ID:16eeyfXh0
ほ
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 11:46:39.68 ID:4aSKuDmn0
ho
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 12:10:29.17 ID:16eeyfXh0
ほ
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 12:24:43.34 ID:LMLd2KOT0
初なので簡単なお題を
↓
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 12:26:42.25 ID:4DHOFs8R0
簡単
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 12:27:55.94 ID:LMLd2KOT0
難しいなwww
一応やってみる
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 12:52:35.22 ID:DyU6QsSrO
ほしゅ
お題の発表マダー
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 13:10:30.73 ID:bZYlPgZnO
353 :
◆InwGZIAUcs :2006/08/12(土) 13:10:31.69 ID:NX9CKdvw0
保守
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 13:14:02.09 ID:bZYlPgZnO
>>355 うぉマジか
スレのどこら辺で発表されてる?
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 13:18:12.23 ID:bZYlPgZnO
>>357 全然気づかなかったぜ
テンプレに書いてないからよくわからないけど
土日までに投稿すればおkなんだよな?
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 13:32:11.15 ID:GEGcDquT0
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 13:33:53.19 ID:bZYlPgZnO
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 13:57:53.72 ID:bZYlPgZnO
保守
363 :
ハリケーンガール(1/4):2006/08/12(土) 14:24:39.96 ID:apvgluT40
とりあえず、前スレで横dしたお題の『台風』がようやく書けたので投下
「台風には目があるんだって。」
暴風警報が発令され下校指示に従い他の生徒は誰一人居ない教室で、一緒に外を見ていたその子は僕にそう言った。
「目なんかないよ。お父さんが台風はきしょーげんしょーだって言ってた。」
今日の朝お父さんが言っていた言葉の意味も分からないが、大人達の使う言葉を使って得意げに彼女の言葉を否定する。
「なにそれ?きしょーげんしょーってなに?」
「よく分からないけど人間じゃないんだって。人間じゃないなら目なんてないんだよ。」
今朝聞きかじっただけの情報では彼女を納得させられるだけの説得力すらなく、彼女は僕の方を見てこう言った。
「じゃあ、本当に目なんかないのか探しにいこうよ!」
「ええっ!?あ、危ないよ・・・それに先生が早く家に帰って外に出ちゃダメだって・・・。」
暗く低い空、唸り暴れる風、そして縦横無尽に降る雨。こんな状況で外に出るのは危険だと子供の僕にも分かる。
しかし、先生の言いつけを破って校内に残っている時点で、その子の提案を拒否するだけの権利はないと僕は諦めた。
二人とも通学用の黄色いカッパを着て、学校の外へ出る。
外に出る前に先生に見付かっていたら二人の小さな冒険は終わっていたのだろうが、運良く見付からなかったため二人は通学路を歩く。
いつもと同じ道なのに全く違った風景を見せる通学路。通りを歩く人影は一人も見当たらず、台風対策のために締め切られた窓の並ぶ住宅街はさながらゴーストタウンのようだ。
そのゴーストタウンを歩く二人の小さな冒険家、僕とその子だ。
364 :
ハリケーンガール(2/4):2006/08/12(土) 14:25:35.54 ID:apvgluT40
大人達にも秘密の二人だけの冒険にお互いわくわくしながらどちらともなく手を繋いで歩く。しかし、良い事は長く続かないのがこの世の法則。
強風に飛ばされた小石が僕の額を打ちつけた。僕の額に激痛が走る。
あまりにも突然だったため、自分の身に何が起こったのかも理解できない。追い討ちをかけるように額から滴る血の暖かさが恐怖を増幅する。
「痛いよぉ・・・おかあさぁん・・・。」
額の傷は堤に開いた穴のように今まで溜め込んでいた恐怖が後から後から溢れ出してくる。
堤を破ってあふれ出した水が周りの家屋に浸水するように僕の恐怖がその子にも伝染する。
その子の目にも涙が溢れだし、立ちすくむ。二人の小さな冒険家は今や無力な遭難者となって、二人寄り添って泣き出した。
わくわくをくれた二人だけの世界は絶望を与えている。絶望と恐怖を煽るように風は強く吹きつけ、雨は頬を叩く。
しかし、良い事が長く続かないのと同じ様に悪い事も長く続かない。
突然切り取ったように暗く厚い雲が無くなり、僕らの周りだけ太陽が顔を覗かせていた。
「空に穴が開いた・・・」
僕とその子は声を揃えてつぶやく。空に開いた穴から差し込む光がスポットライトのように僕らの周りを照らす。
一枚の絵画のような光景に先程までの恐怖も忘れ、ただただ呆然と空に開いた穴を見ていた。
そのうち下校指示が出ているのにいつまでも帰ってこない息子と娘を探しに来た二人の親に発見され、二人の冒険は幕を閉じた。
僕の額に傷があることが二人の親の間で問題になったようだが、怪我をした僕がその子無理やり誘ったからだとかばったためうやむやになった。
両方の親の後ろをその子と二人手を繋いで歩く。
365 :
ハリケーンガール(3/4):2006/08/12(土) 14:28:42.00 ID:apvgluT40
「痛かった?ごめんね。」
「もう痛くないよ。血も止まったみたいだし大丈夫。」
「じゃあ、怪我が早く治るようにおまじない。」
そう言いながらその子は僕の額の怪我を小さな舌で舐めた。丁寧にその子は僕の傷口を舌先でなぞる。
痛い、くすぐったい、気持ちいいと3つの感覚がない交ぜになって僕を刺激する。
その刺激に不意打ちをくらった僕はその子の顔を見る事しかできない。僕の視線を受けて彼女は照れくさそうに
「怪我はつばを付けとけば治るっておばあちゃんが言ってたから・・・」
と言い訳のように説明する。
「あ、ありがとう。」
「でも、血ってしょっぱいんだね。」
そう言って屈託無く笑うその子の唇は舐め取った僕の血で赤みを増し、少し濡れていた。
その子の唇を見て僕の中で芽生えた感情はとてもいけないもののように感じられて、僕はその子の唇から目を背ける。
「また台風が来たら誰にも見付からないように秘密基地で一緒に台風を見ようよ。」
「・・・うん。」
「じゃあ約束だよ!」
「・・・うん。」
僕は自分の中に芽生えた感情を持て余して、上の空で返事をしている間に約束が成立する。
結局、その子は次の台風が来る前に遠くへ転校してしまって、約束は一度も果たされた事はなかった。
366 :
ハリケーンガール(4/4):2006/08/12(土) 14:29:30.65 ID:apvgluT40
それから台風が来ると約束の地で俺はずっと台風の風景を見てきた。今では額に出来た傷が殆ど分からないくらいだ。
その間に気象現象という言葉の意味も理解したし、台風の目ができる原理も理解した。
その子と交わした約束と空に開いた穴の事は忘れていない。だから、こうして今日も台風を約束の地で見ている。
朝の天気予報ではこの小さな町に十数年ぶりに台風が直撃すると言っていた。
「台風には目があるって知ってる?」
俺は背中から投げかけられた問いに振り向かず答える。
「目があるかは知らないけど、空に穴が開くのは知ってるよ。」
問いを投げかけている人間が誰かを確認する必要すらない。
「じゃあこれから見にいかない?」
乱文失礼しました。
批評の方楽しみにお待ちしております
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 14:44:15.88 ID:uk6UC1OzO
ほ
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 15:11:12.09 ID:4aSKuDmn0
ho
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 15:38:07.15 ID:uk6UC1OzO
ほ
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 15:59:10.82 ID:jV84U0dJ0
Ho
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 16:17:03.41 ID:nJI2AIRF0
Syu
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 16:31:40.37 ID:jV84U0dJ0
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 16:54:13.52 ID:pKK6BqfT0
>>363-366 “僕”と“その子”の関係をkwsk。幼なじみ? クラスメート?
短編小説にそんな詳細な設定要らないのかもしれないけど気になった。
文学的言い回しが豊富で語彙の豊かさってやつを感じたけど、もうちょっと改行を早くするっていうのはどうかな?
表示される限界まで書いてから改行するのとある程度余裕をもって改行するのとでは見やすさが違う。
あと、「・・・」は「…」としっかり変換したほうがいい(三点リーダー)。
小説を書く際はこの三点リーダーを2つ重ねて置くのが基本とどっかで聞いたことがある。
ex)「……ふぁ。おはよう」
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 17:11:31.22 ID:No6e8yIA0
2日ぶりに北
お題をくだしあ↓
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 17:20:11.28 ID:gsFMv/H30
メモリー
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 17:24:34.52 ID:No6e8yIA0
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 17:46:11.72 ID:No6e8yIA0
ほ
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 18:20:14.48 ID:4aSKuDmn0
ほ
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 18:25:25.73 ID:lbpV1NWl0
お題プリーズ↓
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 18:28:05.87 ID:No6e8yIA0
別れ
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 18:29:34.41 ID:lbpV1NWl0
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 18:48:03.42 ID:No6e8yIA0
ほ
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 19:16:48.43 ID:4aSKuDmn0
り
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 19:28:16.14 ID:g3segfoX0
紫苑蒼月「はあはあはあ・・・うっ」
リーサ「いいわ、いいわ! あああああ!」
その刹那、ヴルースが扉を突き破り、部屋へと飛び込んできました。
ヴルース「貴様!俺の妻に何をしている!!??」
紫苑蒼月「待ってくれ俺は、ヴルース「聞く耳もたん!」
ヴルース「くらえ!エターナルナイトメアブリザード!!!!」
ヴルースは最強魔法を紫苑蒼月に向かって放ちました。
紫苑蒼月「なんの!ライジングミラージュ!!!!」
二人の魔法がぶつかり、爆発します。
どかーん
ぎゃあああああ
この事件は翌日、朝毎新聞に取り上げられました。
ナレーション「こうして世界は救われた」
――――――
作者「正直飽きたので今回で最終回ですwwwwご声援ありがとうございましたwww」
紫苑蒼月「って、これで終わりかよ!」
ゴシカァン!
作者「ぎゃああああああ」
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 20:02:10.46 ID:4aSKuDmn0
ほ
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 20:34:06.35 ID:4aSKuDmn0
ほ
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 20:57:12.68 ID:4aSKuDmn0
俺しかいない保守
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/12(土) 21:01:34.03 ID:vlk8qC+b0
今回の品評会お題とグレートジャーニーがかぶる
保守
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/13(日) 02:40:12.53 ID:4Q5PdqzF0
復活した?
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/13(日) 02:46:48.72 ID:GC2tJUi5O
復活ktkr
391 :
コテ助 ◆/k2qhxXLnU :2006/08/13(日) 02:48:56.75 ID:Zjh+Zhz90
パートスレ住人って死ねばいいと思わないですか?
僕は心から思います
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/13(日) 03:01:34.28 ID:yGo3yDoA0
hosyu
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/13(日) 03:27:08.13 ID:4Q5PdqzF0
なんか1レスのバイト数変わったらしいけど影響あるのかな?
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: