( ^ω^)ブーンが大学で青春らしきものに巡り合ったようです。
1 :
1:
ξ゚听)ξ 「わたしさ、実は作家になりたいんだよね」
ツンは枕で顔を半分隠しながらふふふ、と無邪気に笑った。
ξ゚听)ξ「筆一本で世の中渡っていくの。ねぇ、かっこよくない?筆一本で世の中歩いていく女って」
( ^ω^)「カッコイイと思うお」
ξ゚听)ξ「でしょ? でもまだ一作も完成してないから、エラそうなことは言えないんだけどさ。
でも、もし完成したらブーンが最初の読者になってね、絶対」
ベッドから起き上がって窓を開け放つと、真夏の甘ったるい風が一気に入ってきて、部屋にたまった熱気をきれいにすくいあげた。アパートの窓からは大小のビルの明かりが雑然とならんで見えた。
ツンの肌はすこし汗ばんで、シャツをはだけたブーンの胸にぴったりとくっついた
2 :
1:2006/08/07(月) 02:43:28.79 ID:k57p4Rvk0
雨はいつのまにか止んでいたようだった。
ブーンは腕の中にすっぽり埋もれたツンに目をやった。
くるくるとよくカールされたまつげ。その奥の澄んだ瞳。半分消えかかった眉。いたずらそうに笑う唇。
大学の授業のプレゼンの打ち合わせのために、ブーンの部屋にやってきたツンが、
急に振り出した雨を見て、おろしたてのTシャツが汚れるから泊めて泊めて、
と言ってきたのには、ブーンも少々あせってしまった。
ツンのそぶりも自然だったし、ブーンも別に何かを期待していたわけではなかった。
3 :
1:2006/08/07(月) 02:45:07.67 ID:k57p4Rvk0
ツンとのセックスはあっという間に終わった。
セックスの間のツンは、ふわふわ浮いていて、どこか別の場所で、第三者の目でふたりの行為を観察しているみたいだった。
時々ツンの瞳が目の前のブーンを通り抜けて、他の誰かを見ているような気がした。
そんな風に感じたにもかかわらず、ブーンは冷静さを失い、がむしゃらにツンの中へと入っていった。
4 :
1:2006/08/07(月) 02:46:59.87 ID:k57p4Rvk0
ツンと知り合ってから半年の間、ブーンはずっと友達として接してきたし、
想像したことはあっても、現実に起こるなんてこれっぽっちも思ってなかった。
セックスに決して不慣れではない、むしろそれなりに経験を積んだはずのブーンが、初めての時のように猛然と我を失った。
何かに追われるようにブーンは快楽と安らぎの淀みに身を沈めた。
5 :
1:2006/08/07(月) 02:48:39.99 ID:k57p4Rvk0
目が覚めても終わってほしくない夢からゆっくりと現実に引きはがされるように、
気がつけばそれは終わっていた。
テーブルの端にかかっていたツンの褪せたジーンズと下着が、音もなく床に落ちた。
エアコンの風がツンの長い髪をかすかに震わせる。
さっきまでの汗はとっくに乾いて、ふたりの肌はすこし乾燥していた。
6 :
1:2006/08/07(月) 02:50:50.21 ID:k57p4Rvk0
( ^ω^)「ところで、なんで作家になりたいのかお?」
冷房のひんやりした風を背に感じながら、ブーンはツンに聞いた。
ξ゚听)ξ「それは、書きたいことがあるからよ、もちろん」
( ^ω^)「書きたいことって何かお?」
ξ゚听)ξ「ん……それは秘密」
ツンはブーンの腕をほどくと、乱れた髪をラフにしばって、左右に頭を振った。
7 :
1:2006/08/07(月) 02:53:07.17 ID:k57p4Rvk0
ブーンはシャツのボタンを順にとめながら、ずっとツンの華奢なからだを眺めていた。
ツンのからだは今までにブーンが見てきた、どんな締まったからだよりも美しかった。
ココア色の髪が、肩のなめらかな曲線にそって流れている。
ただツンがそこにいるだけで、芸術的な価値があるようにさえ思えた。
なぜこれほど多くの画家が女性の裸体を描いてきた理由が、ブーンはすこし分かったような気がした。
8 :
1:2006/08/07(月) 02:54:36.29 ID:k57p4Rvk0
ツンを抱いて、鼻先を首筋に押し当てると、かすかにファーファのにおいがした。
洗い立てのシャツのにおい。太陽をめいっぱいすった、ふかふかのバスタオルのにおいだ。
幼いの頃、母が洗ってくれた服を身に着けるたびに鼻先をくすぐったにおい。
おぼつかない手でトレーナーに首を通すと、ふわっと全身をつつみこんだやさしい香り。
とてもなつかしいにおいだった。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/07(月) 02:54:38.79 ID:g8XRolNI0
苦笑 失笑
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/07(月) 02:56:17.28 ID:90rkG6htO
無駄に改行すんなボケ
ただでさえスカスカな内容なんだから。
11 :
1:2006/08/07(月) 02:57:12.55 ID:k57p4Rvk0
ツンの体温で温まった濃厚なファーファのにおいが、ブーンをつつみこむまで、
ブーンはずっとツンを抱きしめていた。
この無辺の世界でブーンが存在し生きうる意味や、毎日膨大なエネルギーを消費して、
喜怒哀楽にうつつをつかし、時に自分をごまかし偽り生きていくその人生そのものがどうでもよく思えた。ナナという無限の器にちっぽけな自分を沈みこませ、安らぎと快楽に浸っているだけでよかった。
ね、苦しいよ、とツンがからだをよじるまで、ブーンはツンをきつく抱いていた。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/07(月) 02:58:46.04 ID:GkGMmQiF0
ナナってだれwwwww
コピペかよwwwww
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/07(月) 03:01:03.10 ID:p35P3LCoO
アーッ!!!!
14 :
1:2006/08/07(月) 03:01:04.63 ID:k57p4Rvk0
朝、目覚めると、隣で寝ていたはずのツンの姿はもういなかった。
まだ暗い間、衣服が肌にこすれる音を聞きながら、ブーンは少しだけ目を開けた。
ツンは服を身に着け髪を整えると、ブーンの頬をぎゅっとつねった。
頬に鈍い痛みを感じながら、ドアの向こうへと消えていくツンを見送った。
そして再び目を閉じ、眠った。
15 :
1:2006/08/07(月) 03:04:05.94 ID:k57p4Rvk0
次の日の朝、大学の講義でツンに会った。
これはとても珍しい出来事だ。
その講義は朝一にあるので、めったな事がない限り、毎日昼すぎにまで寝ているツンは来ない。
その講義は担当の教授が毎回十分くらい遅れてくるので、それまでブーンは、ぼんやり教科書を眺めていた。
ふいに誰かに肩を叩かれた。
振り向くとツンがよっおはよ、と言いながらブーンの隣の席に座った。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
作者力尽きたか