1 :
642:
( ^ω^)が特殊部隊になったようです
【File1 天国大使館占拠事件 】
―――ニューソク連邦共和国首都・キタコレシティ・天国大使館前―――
( Θ丶Θ)「暇だな・・・」
( φοφ)「そうだな。フワァ」
ここはニューソク連邦共和国。様々な民族が共存する連邦国家である。
近隣諸国の中でも有数の人口と活発な経済活動を誇るニューソクは急速に近代化を果たし、世界有数の軍事国家になっていた。
大統領と議会の指揮下にあるとはいえ、その強大な軍事力を警戒する国、特に東隣のラウンジ人民国と対立を深めていた。
過去には幾度も小競り合いを起こしていたが、戦争になる一歩手前でいつも止っていた。
そのニューソクの同盟国である天国大使館の前で、2人の守衛が雑談を交わしていた。
3 :
642:2006/07/16(日) 20:07:56.83 ID:0iAZy0Cm0
最近、ニューソクではテロリストによる破壊工作、要人拉致、爆弾テロなどが頻発しており、勿論大使館の警備は厳重にするべきなのだが
守衛達にはあまり緊張感が無かった。なぜなら今まで天国を対象にしたテロは行われてなかったからである。
( Θ丶Θ)「なあ」
( φοφ)「何だよ?」
( Θ丶Θ)「知ってるか?ニャーソク部落がテロリストに攻撃されたらしいぜ」
整然とした首都の街並みを眺めながら、守衛の1人は数ヶ月前のテロの話題を切り出した。
ニューソクとラウンジの国境付近の村、ニャーソク部落がテロリストに襲撃され村民34人が虐殺され部落が炎上した事件である。
4 :
642:2006/07/16(日) 20:10:45.82 ID:0iAZy0Cm0
( φοφ)「ハァ、お前何時の話なんだよ」
( Θ丶Θ)「いやテロは怖いなって思って。どうする?ここが標的になったら。外交施設だぜ」
( φοφ)「大丈夫だよ、天国へのテロはまだ無いんだから」
( φοφ)「オタオンナ部落も100人くらい殺されたけどな、そのすぐそばにある天国の会社は傷一つ付けられなかったって話じゃないか」
もう1人は別のテロ事件を話した。ニャーソク部落から南に20km離れたオタオンナ部落が同時に攻撃を受け、
村民106人全員が殺害された事件である。こちらの場合も村は焼き尽くされた。ただ、さほど離れては無い天国の企業の
工場には一発の銃弾も飛んでこなかった。この事から、ひょっとして天国がテロ活動に一枚噛んでいるとの推論が
ニューソク国内で広まったが、その後出された犯行声明によりニューソク国内のテロ組織の仕業であることが判明した。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 20:11:19.14 ID:gwADK2zn0
がんがれwww面白いぞww
6 :
642:2006/07/16(日) 20:11:31.02 ID:0iAZy0Cm0
( Θ丶Θ)「そうなのか?」
( φοφ)「ああ。だから安心していいぜ。ここへの攻撃はまず無い」
( Θ丶Θ)「ははは、なんだ俺の心配しすぎか」
( φοφ)「そうだって。今時こんな事言っても死亡フラグにもなりゃしない」
その時2人の目の前に、台車をヒイヒイ言いながら転がしてくるデブの配達員が近づいてきた。
配達員は2人の目の前に台車を停めると、わざとらしく声を上げた
7 :
642:2006/07/16(日) 20:12:13.32 ID:0iAZy0Cm0
( @)Å@)「あっ!!箱を1個積み忘れた!取ってこなきゃ!」
配達員は台車から手を離し、胸と腹をユサユサ揺らしながら今来た反対の方向へ走って行った。
8 :
642:2006/07/16(日) 20:12:51.11 ID:0iAZy0Cm0
( φοφ)「おーい!勝手に真ん前に停めないでくれ!」
さすがに門の前に台車を停められては困るので守衛は配達員を呼び止めようとしたが、配達員はそのまま走り去ってしまった。
(;φοφ)「これ・・・どうする?」
(;Θ丶Θ)「さあ・・・」
彼らの目の前には[安心!速達!○○運送の冷凍宅配便]と書かれた箱が、台車に載って鎮座していた。
9 :
642:2006/07/16(日) 20:13:37.69 ID:0iAZy0Cm0
( Θ丶Θ)「取りあえず移動させよう。ここに置いてたら邪魔だ」
( φοφ)「そうだな。あのデブが帰ってくるまでどっか置いておこう」
守衛は台車の取っ手を掴んだ。カチリ、と何かの音がした。
( φοφ)「??」
次の瞬間、箱から凄まじい光が走り、そして―――
10 :
642:2006/07/16(日) 20:14:49.50 ID:0iAZy0Cm0
ヽ`
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ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
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`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
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11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 20:16:16.44 ID:JIGyhVmcO
あぼーん
ちょwwwww爆発したwwwさげ進行でおk?
13 :
642:2006/07/16(日) 20:17:15.84 ID:0iAZy0Cm0
―――キタコレシティ・とあるマンション―――
(●^ω^)「うはwwwwwwwVIPSTARナツカシスwwwwwwww」
キタコレシティのとあるマンションのとある一室、ブーンはヘッドホンでネットラジオを聞いていた。
ネットラジオはここニューソクで、近年急速に普及した娯楽である。広告が表示されるラジオサイトにアクセスすると
タダで音楽が聴けるため、金の無いブーンにはうってつけだった。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
(●^ω^)「それーなんてエローゲ・・・お?」
良い気分で歌を口ずさんでいたブーンは、股間の近くに違和感を覚えポケットに手を突っ込んだ。
14 :
642:2006/07/16(日) 20:18:30.20 ID:0iAZy0Cm0
ポケットの中でポケベルが振動していた。取り出すと、光る画面に[VIPktkr]とだけ表示されていた。
(●^ω^)「召集かお・・・」
ブーンはヘッドホンを外し、PCの電源を切って身支度を整える。
外に出ると、遠くからパトカーや救急車、消防車のサイレンが交じり合って鳴り響いていた。
( ^ω^)「まーた何か起こったのかお。全く物騒な世の中だお」
独り言をつぶやくと、ブーンは街の中に消えていった。
15 :
642:2006/07/16(日) 20:19:03.62 ID:0iAZy0Cm0
16 :
642:2006/07/16(日) 20:19:29.70 ID:0iAZy0Cm0
―――ニューソク連邦共和国・内務省ビル・地下5階―――
( ^ω^)「おいすー」
ブーンは会議室の自動ドアをくぐると挨拶をした。彼のいつもの習慣である。
会議室には大型プロジェクタとU字のデスクがあり、彼の席1つを残して他の席は全て埋まっていた。
17 :
642:2006/07/16(日) 20:21:52.61 ID:0iAZy0Cm0
/ ,' 3「おはようブーン。今日も最後に登場だな」
白髪が大分混じってきた初老の男がブーンに話しかける。
ξ゚听)ξ「いつも通りですよ大佐。全くだらしない」
年頃の綺麗な娘が大佐と呼ばれた男に話す。
18 :
642:2006/07/16(日) 20:22:19.63 ID:0iAZy0Cm0
( ^ω^)「そうは言っても僕の家は一番遠いんだお」
ξ゚听)ξ「アンタ足が速いんだからその位なんともないでしょ」
(;^ω^)「これでも5Km走ってきたんだお」
5kmも走ってきたという割にはそれほど疲れた様子も無いブーン。
しっかりとした足取りで席に座った。
19 :
642:2006/07/16(日) 20:22:46.98 ID:0iAZy0Cm0
/ ,' 3「よし、全員揃ったか?じゃあ出席を取るぞ」
男は名簿を取り出した。
( ^ω^)「ちょwwwwwまるで学校wwwwwwwww」
/ ,' 3「ジョルジュ中尉!」
( ゚∀゚)「はい元気です!」
体格のいい男がハツラツと答える。
20 :
642:2006/07/16(日) 20:23:28.55 ID:0iAZy0Cm0
/ ,' 3「ビコーズ少尉!」
( ∵)「はい」
無個性な顔の男が答える。
/ ,' 3「クー一等軍曹!」
川 ゚ -゚)「・・・」
ショートヘアのクールな美人は答えない。
( ^ω^)(答えろよwwwwwwwwwww)
21 :
642:2006/07/16(日) 20:23:52.61 ID:0iAZy0Cm0
/ ,' 3「ドクオ一等軍曹!」
('A`)「ハイ」
やる気の無さそうな男がやる気なさげに答える。
/ ,' 3「ショボン2等軍曹!」
(´・ω・`)「やらないか」
しょぼくれた顔の男が答える。
( ^ω^)(返答なのかお!?)
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 20:24:07.63 ID:gwADK2zn0
wktk!!!
23 :
642:2006/07/16(日) 20:24:20.76 ID:0iAZy0Cm0
/ ,' 3「ブーン伍長、ツン伍長!」
( ^ω^)「はいですお!」
ξ゚听)ξ「はい!」
2人の返答がハモる。
( ^ω^)「なんでいつも僕達だけ一緒なんですかお?」
/ ,' 3「お前ら仲良さそうだから」
ξ////)ξ「そっそんなこと無いです!」
( ゚∀゚)「わかりやす・・・」
24 :
642:2006/07/16(日) 20:24:49.81 ID:0iAZy0Cm0
/ ,' 3「以上、チームVIP7名出席!隊長荒巻スカルチノフ大佐!」
/ ,' 3「はい!」
自分で答える荒巻。
( ^ω^)「毎回これやるの疲れるお・・・」
25 :
642:2006/07/16(日) 20:25:36.05 ID:0iAZy0Cm0
急激な発展を遂げたニューソク連邦共和国は絶え間ない新規の参入により治安が悪化し、古参派との対立など様々な社会問題が発生していた。
中でも深刻なのが、流入してくる新規に紛れ込むテロリストであった。
一般市民に紛れ込んだテロリストは数多くのテロ活動を行った。辺境の部落の襲撃、バスジャック、活動資金調達のための銀行強盗、
果ては軍の施設を爆破したりやりたい放題だった。
警察は立派に機能していたがそれでも重武装のテロリストには対抗できず、銀行に立てこもられたときには大きな被害を出した。
結局陸軍が出動したが、結局犯人も人質も全員死亡するという悲惨な結果に終わった。
26 :
642:2006/07/16(日) 20:26:15.86 ID:0iAZy0Cm0
ニューソク首脳陣は対テロ組織の必要性を痛感し、陸軍の荒巻スカルチノフ大佐に対テロ部隊の編成を命じた。
荒巻は陸軍の中から精鋭達を選抜した。50数人をテストし残った7名で対テロ特殊部隊[TEAM-VIP]が結成された。
チームVIPはその高い戦闘能力と情報収集能力で次々にテロ組織を叩き潰して行った。
疾風のように敵地に突入しテロリストは容赦なく射殺し、倍の敵を相手にしても1人も死なずに渡り合った伝説を持つ
チームVIPはテロリスト達から恐れられた。
27 :
642:2006/07/16(日) 20:28:23.17 ID:0iAZy0Cm0
始めは陸軍に所属していたチームVIPだったが、途中で内務省の直轄部隊となった。
出来るだけ自由に動けるようにとの配慮だった。装備は常に最新の物が与えられた。
危険な任務なので隊員には高給が支払われていた。勿論対テロ部隊員が目立つと標的にされるので、質素な生活を命令されていた。
貯蓄をしたり、ブーンのように母親に仕送りをしたりして、隊員たちはごく普通の市民を装って生活していた。
隊員たちは全員キタコレシティに住んでいて、平時はテロリストの情報収集、いざ事が起こるとすぐにここ内務省ビルに集合するのである。
28 :
642:2006/07/16(日) 20:28:43.80 ID:0iAZy0Cm0
( ^ω^)「何があったんですかお?」
/ ,' 3「ついさっき、天国大使館がテロリストに占拠された」
('A`)「マジですか」
/ ,' 3「わしも驚いたよ。何しろ―」
(´・ω・`)「天国へのテロは初めてですしね」
29 :
642:2006/07/16(日) 20:29:45.19 ID:0iAZy0Cm0
/ ,' 3「ツン、画像を」
ξ゚听)ξ「はい、大佐」
ツンが手元のコンソールを操作すると、大型プロジェクタに複数の画像が表示された。
どうやら天国大使館の画像のようだった。正面から撮った写真や衛星写真が映っていた。
30 :
642:2006/07/16(日) 20:30:30.79 ID:0iAZy0Cm0
/ ,' 3「まずこの門の写真を見てくれ」
荒巻がペン型のレーザーポインターで指し示した画像には、きちんと制服を着こなした守衛が直立不動で守っている門が
映っていた。門の向こうに赤レンガで出来た洒落た建物が見えた。
/ ,' 3「まずこの頑丈な門が守衛ごと吹っ飛ばされた。目撃者によるとデブが爆弾入りの台車を置いて逃げたらしい」
/ ,' 3「ちなみにこの時の爆発で守衛を含む5人が死に31人が重軽傷だ」
川 ゚ -゚)「そのデブは?」
/ ,' 3「現在軍と警察が共同で行方を追っている。国外に逃げられては困る品」
/ ,' 3「で、爆発の後に覆面をした男達が銃を乱射しながら大使館に乱入」
31 :
642:2006/07/16(日) 20:31:08.90 ID:0iAZy0Cm0
/ ,' 3「同時に裏手からも複数の男達が発砲しながら乱入。そのときに守衛2人が死亡した」
/ ,' 3「その後、大使館員を人質に取って篭城。現在に至る」
( ∵)「大使は無事なんですか?」
ξ゚听)ξ「息抜きにマンガ喫茶に行ってたらこの事件が起きて無事だったみたいよ」
ツンが代わりに答えた。
32 :
642:2006/07/16(日) 20:31:45.82 ID:0iAZy0Cm0
( ゚∀゚)「大佐!そもそも犯行グループはどいつなんですか!?」
/ ,' 3「たった今犯行声明と要求が届いた。」
/ ,' 3「犯行グループはNIA、ニート独立軍だ」
/ ,' 3「要求は大統領の辞任とニート地方の独立、それと現金30億ドル」
( ゚∀゚)「そりゃまた凄い金額で。おっぱいパブに何回行けるか」
(;^ω^)ξ;゚听)ξ(;'A`)( ´・ω・`)川 ゚ -゚)(;∵)「・・・・・・」
ジョルジュの寒いギャグで会議室内に変な空気が漂う。
荒巻は気にせずに話を続ける。
33 :
642:2006/07/16(日) 20:32:21.56 ID:0iAZy0Cm0
/ ,' 3「現在警察が大使館を包囲して説得中だ。わしは無駄だとは思うがな。NIAが説得に応じたことは無い」
( ^ω^)「その度に僕達が皆殺しにしてきたんだお」
サラリと恐ろしいことを言うブーン。
34 :
642:2006/07/16(日) 20:32:41.09 ID:0iAZy0Cm0
/ ,' 3「しばらく出番は無いだろうが、強行突入になるかもしれん。各自準備を整えろ。」
一同「了解!」
荒巻の命令が下ると、隊員達は一斉に会議室を出て行く。装備を整えるためだった。
荒巻は強行突入になる「かも」と言っていたが、その「かも」の可能性がかなり高いことは皆予想していた。
35 :
642:2006/07/16(日) 20:33:27.98 ID:0iAZy0Cm0
―――地下3階・武器庫―――
漆黒のオーバーオールに身を包んだ隊員たちは、各自装備品のチェックをしていた。
ブーンは防弾ベストを着て、ガスマスクを腰のバッグに入れる。
ドクオはMP5の調子を確かめる。ショボンはPSG1をガンケースに入れる。
ツンとクーも既に黒衣を来ている。その姿には全く色気は無い。
36 :
642:2006/07/16(日) 20:33:49.86 ID:0iAZy0Cm0
川 ゚ -゚)「ブーン、閃光手榴弾は持ったか?」
( ^ω^)「もちろんだお!ほらこのとおり・・・あれ」
突入するときに欠かせない閃光手榴弾を忘れていた。これでは仕事にならない。
ブーンは慌てて装備する。
37 :
642:2006/07/16(日) 20:34:10.06 ID:0iAZy0Cm0
( ゚∀゚)「おいおいwww頼むぜブーン!」
(;^ω^)「スマンコwwwwって何でマシンガンを持ってるのかお?」
ジョルジュはFN-MINIMIのパラトルーパー(空挺)モデルを持っていた。
コンパクトながら200発の連射が出来る恐ろしい軽機関銃だ。
38 :
642:2006/07/16(日) 20:34:36.38 ID:0iAZy0Cm0
( ゚∀゚)「テロリストどもがいたらこいつで蜂の巣にしてやるのさ!」
ジョルジュは誇らしげにMINIMIを掲げる。
川 ゚ -゚)「そんな重装備要るわけ無いだろ、この銃マニアが」
( ゚∀゚)「銃マニア?言ってくれて結構結構!」
39 :
642:2006/07/16(日) 20:35:31.43 ID:0iAZy0Cm0
川 ゚ -゚)「この筋トレマニア」
( ゚∀゚)「結構結構!」
川 ゚ -゚)「このジモン」
(#゚∀゚)「あ!?」
( ^ω^)「ちょwwwwwwwwwww止めるお2人とも」
喧嘩になりそうなところを危うく止めるブーン。
止められた二人はその後無駄口をきかずに手早く装備を整えた。
40 :
642:2006/07/16(日) 20:36:27.06 ID:0iAZy0Cm0
( ∵)「全員準備は終わったか?そろそろ出るぞ」
ビコーズを先頭に武器庫を出て行く隊員たち。
武器庫を出てエレベーターに乗り、地下3階から一気に内務省ビルの屋上に上る。
強風が吹きすさぶ屋上にはヘリポートがあり、UH-60Kブラックホーク(特殊戦仕様)が既に着陸していた。
VIP隊員の様に真っ黒なその機体には各種センサー、給油ブローブが付いていた。
41 :
642:2006/07/16(日) 20:37:38.91 ID:0iAZy0Cm0
ヘリのローターからの強烈な風圧を受けながら、隊員たちは慣れた手つきで機材を積み、搭乗した。
ブーンがヘリ側面のドアを閉めるとパイロットが話しかけてきた。
( ,,゚Д゚)「陸軍第721特殊航空隊のギコ・ハニャーン中尉だ!今夜もよろしく!」
( ^ω^)( ゚∀゚)( 'A`)( ´・ω・`)川 ゚ -゚)ξ゚听)ξ( ∵)「yrsk!」
この39歳のベテランパイロットとは部隊設立当初からの付き合いだった。
敵地に赴く隊員たちをいつも安全に送り届けてくれたし、敵から逃れるときには弾丸が飛び交う中を迎えに来てもくれた。
隊員はギコをとても信頼していた。
辺りは既に暗くなっていた。ニューソク最精鋭の部隊を乗せたヘリは、漆黒の夜空に飛び出し、そして溶け込んでいった。
42 :
642:2006/07/16(日) 20:39:15.53 ID:0iAZy0Cm0
・・・とまあ衝動的に書いたのはここまでです。
流石に最後戦地の作者さんほどのクォリティは出ませんね・・・
結構書いたつもりでも意外と量が少ないから困る
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 20:40:02.92 ID:D9HxnwOZ0
面白いwktk
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 20:42:19.18 ID:gwADK2zn0
いや十分クオリティタカスwwwたのしみだお
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 20:50:09.88 ID:xknTJm950
最後の戦地と同じくらいクオリティたけぇwwwwwwww
楽しみにしてるよww
46 :
642:2006/07/16(日) 20:51:12.92 ID:0iAZy0Cm0
うはwwwwwwww
wktkされてまじキモチヨスwwwwwwwwwwwwwwww
よーしパパ続き書いちゃうぞー
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 20:51:45.02 ID:7Rt2ijeHO
携帯から
期待wktkしてる俺ガイル!!
>>1ガンガレ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 20:52:46.38 ID:mi9vUIwXO
おもろいよー。最後戦地とはまた違うクオリティだな
49 :
642:2006/07/16(日) 20:54:56.84 ID:0iAZy0Cm0
( ,,゚Д゚)「本日は第721特殊航空隊をご利用いただきましてまことにありがとうございます」
( ,,゚Д゚)「まもなく当機は現場に到着いたします。頑張ってこいよお前らァ」
いつもどおりのジョークを交えながらギコはヘリを着陸させた。
布団の上に羽が落ちるかのようにふわりと接地させる。鮮やかな技だった。
ドアを開け、隊員たちは素早く降りる。着陸した場所は大使館近くの公園の広場だった。
今は沢山の警察車両がとまっていて、臨時の基地になっていた。
ブーンたちが降りると、ブラックホークは飛び去っていった。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 20:57:29.22 ID:kGWC2Au40
⊂二二二( ^ω^)二⊃
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 21:01:24.23 ID:JIGyhVmcO
wktk
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 21:07:18.76 ID:MDefcbQH0
ここもまとめておk?
53 :
642:2006/07/16(日) 21:07:37.19 ID:0iAZy0Cm0
野外用のライトが至るところで光っていて、遠くには報道陣がいるのか、
時々カメラのフラッシュらしきものが瞬いていた。
( ∵)「どーも、チームVIPです」
ビコーズが警察のお偉いさんらしき人物に話しかけていた。
階級で言えばジョルジュの方が上であったし、隊長の居ない時は彼がチームを指揮するべきなのだが
実際2人は同期でビコーズの方がこういう役割は得意なので、指揮は彼が取ることが多かった。
( ’ゝ’)「どうも、キタコレ警察のモダナー警部です。現場の指揮をとっております」
( ’ゝ’)「あちらにテントを用意しましたのでどうぞ」
モダナーが示した先には大型の灰色のテントがあった。
ここはキタコレ中央公園という大きな公園なので、この教室のような大きなテントも余裕で収容できた。
54 :
642:2006/07/16(日) 21:08:02.13 ID:0iAZy0Cm0
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 21:14:17.47 ID:60j+xcMGO
イイヨイイヨー
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 21:17:17.76 ID:xks9vis+O
馴れ合い死ね
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 21:21:26.14 ID:faF18h4EO
これはwktk
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 21:22:33.16 ID:r8cbFsHXO
7人編成チームだと、スナイパーが一人、あとは突入チームかな?
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 21:22:50.00 ID:m2k8UP2e0
非常にwktkしてみてます
馴れ合いといわれても仕方ない
wktkするもんはするんだもんっ
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 21:23:53.67 ID:K4xb2szc0
61 :
642:2006/07/16(日) 21:25:12.50 ID:0iAZy0Cm0
テントの中に入り、とりあえず荷物を置く。
( ゚∀゚)「あーあ、結局MINIMIはダメだったか」
('A`)「いいじゃねえか。そんなモンもってるんだから」
流石に重装備過ぎたのでFN-MINIMIは置いてきたものの、ジョルジュはベネリM4というコンバットショットガンを持ってきていた。
室内戦において非常に強力な12ゲージのセミオートショットガンだった。
(´・ω・`)「本当にジョルジュは重火器が好きだね」
( ゚∀゚)「やっぱり男は重火器だろ」
(´・ω・`)「・・・僕とは合わないね。一発で敵を倒すのが良い兵士だよ」
優秀なスナイパーのショボンはPSG1の入ったガンケースを丁寧に机に置いた。
PSG1は極めて高い命中率を誇るセミオートスナイパーライフルだ。このような都市での狙撃においては状況に応じて素早く射撃できる。
それはボルトアクションの狙撃銃より汎用性も値段も高かった。
62 :
642:2006/07/16(日) 21:30:48.17 ID:0iAZy0Cm0
('A`)「美学なんてどうでもいいだろ・・・よっと」
ドクオは背負っていた特殊カメラやその他機材が入ったケースを机の上に置いた。
ドクオは普段はスポッターとしてショボンとペアを組んで行動しているが、今回のような事態においては
突入班として行動する。チームVIPは全員が基本装備であるMP-5の扱いに長けていた。
63 :
642:2006/07/16(日) 21:36:02.38 ID:0iAZy0Cm0
ξ゚听)ξ「ブーン、外にアンテナを立ててきて」
通信オペレーターとして隊を外からサポートするツンは、
議論する男どもをよそにブーンと一緒に通信機やパソコンをセットしていた。
これから様々な情報が飛び込んでくるであろう。その情報を冷静に分析し、的確な指示を与えるには
ツンのような優秀な頭脳の持ち主が必要だった。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 21:40:08.12 ID:BbkdD6M20
ビコーズが某ゲームスレのイモムシに見える件について
65 :
642:2006/07/16(日) 21:45:05.63 ID:0iAZy0Cm0
しばらく隊員たちが準備をしていると、遅れて荒巻が入ってきた。
/ ,' 3「おっさすがチームVIP。仕事が速いな。いいぞ」
荒巻が来た頃には、各種モニター、通信機、物資が集積されていた。
/ ,' 3「さっきモダナー警部と話してきたが、しばらくは突入は無いそうだ。」
/ ,' 3「というわけで早速ミーティングだ」
荒巻が机に座ると、他の隊員たちも座った。唯1人、クーだけがいつの間にか居なかった。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 21:49:35.02 ID:JIGyhVmcO
wktk
67 :
642:2006/07/16(日) 21:54:13.47 ID:0iAZy0Cm0
( ^ω^)「あれ?クーはどうしたんですお?」
上官であるクーを呼び捨てにするブーン。チームVIPではこのような事は普通で、緊急時や戦闘時には
上官の命令に従いはするが、普段は特に敬称で呼ぶことも無かった。
/ ,' 3「そうそう、さっきいい知らせが届いてな。門を爆破したデブが捕まったそうだ」
( ^ω^)「それとこれと何の関係が?」
/ ,' 3「そこでクーがそいつのところに向かった」
( ^ω^)「何でだお?」
/ ,' 3「いずれわかるさ。ところで、しばらく突入は無さそうだと言ったな」
/ ,' 3「場合によっちゃ数日間出番ナシかもしれん」
/ ,' 3「そこでキタコレ中央公園近くのホテルを借りた。交代でそこで休め」
( ^ω^)( ゚∀゚)( 'A`)( ´・ω・`)「ktkr!!!」
このニュースはとてもありがたかった。作戦地域でベッドで眠れることなどめったに無いからだ。
68 :
642:2006/07/16(日) 21:58:21.54 ID:0iAZy0Cm0
(´・ω・`)「ドクオ、さっそく休もう」
('A`)「だが断る」
(´・ω・`)「なにゆえ」
('A`)「お前と相部屋は危険な気がする」
(´・ω・`)「チッ」
(;^ω^)(こいつらペアだお・・・!?)
/ ,' 3「部屋にあるものは飲んでもいいがな、酒は飲むなよ。アルコールは任務に支障をきたす」
( ゚∀゚)「チッ」
酒好きのジョルジュは悔しそうな顔をする。それにしても隊長の、しかも佐官に向けて舌打ちするとはさすがジョルジュ。
これは面白いな
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 22:05:24.68 ID:gwADK2zn0
wktk!!
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 22:05:41.81 ID:dPagtCRaO
保守
72 :
642:2006/07/16(日) 22:06:13.86 ID:0iAZy0Cm0
/ ,' 3「ま、しばらく出番が無いとはいえ、情報の収集はしっかりやれよ」
/ ,' 3「まずは大使館の周りに監視カメラを仕掛けて来い。撃たれないようにな」
/ ,' 3「終わったらショボンとビコーズは監視だ。それぞれ六時間交代だ。ミーティング終わり!」
一同「了解!」
一同は警察の機動隊の服に着替えて監視カメラを仕掛けに行った。
特殊部隊というと、強行突入をして鮮やかに敵を排除するイメージがあるが、実際はこのような事前の情報収集によって
それらを可能にするのである。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 22:06:21.89 ID:7Z6gDly20
wktk
74 :
642:2006/07/16(日) 22:07:59.15 ID:0iAZy0Cm0
えーと、今日はこの辺にしときたいと思います。
明日は突入シーンを書きたいと思います。
セミオート保守などしていただけると非常にありがたいです。
コンバットバイブル読んで勉強しときます。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 22:10:20.29 ID:60j+xcMGO
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 22:11:06.39 ID:gwADK2zn0
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 22:12:08.12 ID:m2k8UP2e0
お疲れ様です
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 22:14:01.87 ID:TwPTdtKZO
乙!
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 22:17:34.17 ID:D9HxnwOZ0
乙です
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 22:21:02.25 ID:gwADK2zn0
セミオート保守ってなに?メール欄に半自動保守って入れるの?
81 :
642:2006/07/16(日) 22:22:21.90 ID:0iAZy0Cm0
最後戦地がプライベートライアンだとしたらこっちはブラックホークダウンかな?
最後戦地のようなエンターテインメント性はないけど、硬派ミリタリーものでやっていきたいです。
( ^ω^)( ゚∀゚)( 'A`)( ´・ω・`)川 ゚ -゚)ξ゚听)ξ( ∵)「yrsk!」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 22:38:31.66 ID:TwPTdtKZO
保守
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 22:39:15.11 ID:60j+xcMGO
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 22:45:31.79 ID:YCNp6Or20
まずコテ外せよ気持ち悪い
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: