思いつくままに小説を書いてみる

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
「さぁ、どうする佐々木さん?」
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 00:41:26.93 ID:K4xb2szc0
「私は佐藤なんですが」
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 00:41:45.75 ID:kZMMabOZ0
カビネル----男はそう名乗った-----が紅茶を運んでいる
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 00:42:38.21 ID:wnDJjpgM0
「もう、ごまかす必要はないんですよ。紅茶でも飲んでゆっくり話しませんか?」
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 00:43:37.67 ID:LlEFi7I40
これは十月の十七日、佐々木家で起こった惨劇を
ミステリー小説風に再現した、手記である。
私はその家で起きた惨劇の関係者である。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 00:44:57.27 ID:wnDJjpgM0
「……ごまかす、と言われましても。
 私は佐藤ですし佐々木ですし斉藤でもありますからね?」
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 00:46:58.86 ID:HvP3u1nQO
………一方北極地方では――――
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 00:47:56.79 ID:LlEFi7I40
1.発生

私はまだ気づいてなかった。
この家に、殺人鬼が居ると言うことに。
恐ろしい殺意に。

「鈴木さん、私があなたに依頼した、佐々木です。えーと、フルネームを言うと
佐々木笹生です。」
恰幅の良い50代半ばの男だ。人は良さそうだが・・・
「えーと、脅迫状が来たんでしたっけ?」
「ええ、その内容が奇妙でして・・・」
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 00:51:20.61 ID:LlEFi7I40
【今宵、朝7:20分一匹の狼が大きな家を建てるでしょう】

「確かに奇妙ですが・・・これは脅迫状なのですか?」
いや、これは・・・
「脅迫状でないのならこれは何なんだ?
それ以外に考えられないのでは?」
「取り合えず、私に預けてもらえないでしょうか?
何かわかる事があるかもしれません・・・」
素直に佐々木さんは私に謎の文章が書かれた紙を渡した。
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 00:56:33.01 ID:LlEFi7I40
私はこの豪邸、佐々木邸に泊まることになった。

今宵なのに、朝。今はpm7時丁度。
20分後に何かが起こる?朝とは書いてあるが、今宵・・・
犯罪起こすのに、何故わざわざ予告するんだ?
手がかりが少なすぎる・・・
事件が起きてくれればどうにかなるかもしれないが・・・
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 00:58:22.38 ID:K4xb2szc0
そして、私はそこで気付いてしまった…

自分が……全裸であることに…!
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:01:20.27 ID:LlEFi7I40
七時二十分。豪邸内に銃声が響き渡った。
「何が起きたんだ?」
笹生の息子、らしき人が叫んだ。
「今のは何?」
笹生の妻らしき人も部屋から出てきた。そして私を見つけると
「あなたは?」
「私はある捜査会社のもので、ご主人から頼まれて・・・」
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:05:37.97 ID:LlEFi7I40
そして二発目の銃声が私の耳に飛び込んできた。
「とりあえず行きましょう。」
三人で、銃声の方へ走っていくと、302号室のドアに
【一つ目は頂いた。次は二時間目だ】と書かれたカードがナイフで留めてあった。
「なんだ?この紙は?」
紙を見つめながら、息子らしき男はドアノブをひねった。
「開かない・・・」
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:09:26.27 ID:LlEFi7I40
開かないだと・・・?
「ここは誰の部屋なんですか?」
「咲子の部屋何だけど・・・」
う〜ん、もしこれで咲子さんが死んでたら
密室殺人か・・・?などと考えていたら
「おい!何が起きたんだ」
ゼイゼイと息を立てながら、笹生が走ってきた。
「とりあえず、扉を破りましょう」
ミステリー好きの私は不謹慎ながらも喜んでいたかもしれない。
その時までは・・・
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:14:43.38 ID:LlEFi7I40
・・・バシッ!バシッ!
やっとドアは破れた。
「玲奈・・・」
え?玲奈・・・?
「玲奈!大丈夫か!しっかりしろ!」
息子であろう人が、駆け寄った。
一応探偵である私は、ちゃんと鍵が掛かっていたか、玲奈に駆け寄った息子が
不振な行動を取らないかちゃんと確認した。
勿論していない。
「ダメだ・・・死んでる・・・」
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:19:00.71 ID:LlEFi7I40
密室殺人・・・本当に現実に存在するのか・・・
感動している私に対して三人はかなりのショックを受けただろう、と思う。
妻はその場に座り込んで泣いて居た。笹生はその妻に何か話しかけている。
息子は予想に反して冷静だった。

私は現場検証すると言い、三人を部屋の外に出した。
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:26:35.28 ID:LlEFi7I40
とりあえず、家族みんな、佐々木邸の一番大きな部屋に集まってもらった。

「えーと、まず、私は誰かと疑問を持ったと思います。」
当たり前だが…
「私は笹生氏に脅迫状が届いたので調べて欲しいと、
雇われた調査会社社員、世間一般で言う探偵です。」
決して不振な者では無い、と言う台詞は言う必要ないよね?
「玲奈さんが殺された部屋を調べたのですが・・・」
簡単に言うと、弾痕は二発で、ドアの横と上に一発ずつ見つかった。
窓は割れており外から狙撃された、と思われる・・・が、
周りにビル、どころか建物など存在しなかった。
その上、完璧な(私の大好きな)密室だった。
「俗に言う、密室殺人と言うものですか?」
インテリ風の男が、的確な質問(?)をしてきた。
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:33:18.38 ID:LlEFi7I40
「ええ・・・そういう事になりますね・・・」
あとで名前を聞いたところインテリ風の男は笹生の次男で
咲太郎というそうだ。
「密室殺人って何ですの?」
いかにも金持ちの娘(後から聞いたのだが彼女が咲子さんらしい)、と見える女に質問された。
「簡単に言うと不可能犯罪の内の一つです。
しかも今回のは手強いです。私の知っているトリックのどれを当てはめて見ても
不可能なんです…例えば、鍵に細工も無理、留め金式の鍵じゃないので
氷や糸を使っても無理、拳銃で殺されていたので早業殺人も無理。
他にもいくつか有りますがどれをとっても無理なんですよ・・・
そして、一番奇妙なのが・・・」

19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:42:53.13 ID:LlEFi7I40
「事件現場です。殺人が行われた場所です。
何故、咲子さんの部屋で玲奈さんが死んでいたか、咲子さん何か知りませんか?」
「・・・」
ショックを受けたのか?その質問をしてから全く喋らなくなってしまった。
「それを知るのが探偵さんの仕事じゃないのか?」
さっきまで一緒に居た男、笹鳴がほざきやがった。
「あぁ、そうか、妹さんが殺されたのは俺のせいか…」
「いや、誰もそんな事は言ってないが…」
「じゃ、俺は帰るよ。こんな事件に巻き込まれて殺されるのは
嫌だからな!」
私は佐々木邸を出て、駐車場に向かった。
車は燃やされてしまっていた。
私はコナンの30巻を思い出した。・・・どうでもよいが。
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:47:37.47 ID:LlEFi7I40
眠いのでトリックだけバラシテねてもおk?
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:48:08.92 ID:LlEFi7I40
つーか誰も見てない?
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:49:30.86 ID:LlEFi7I40
つーか今までの苦労は何だったんだw
本当に寝ていい?
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:50:23.04 ID:LlEFi7I40
誰かが見てると信じて続き書いてもおk?
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:52:16.07 ID:LlEFi7I40
誰も見てないのにトリック晒すのも虚しかったり・・・?
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:56:13.32 ID:cagtVj8NO
みてる
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:56:23.33 ID:LlEFi7I40
ちょwwwほんとにだれもいねえww?
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:57:38.53 ID:03yS99q20
wktk中
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 01:58:26.31 ID:LlEFi7I40
二人も居るので復活。
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 02:05:51.29 ID:LlEFi7I40
2.次は

「車が燃やされたよ。何だろう?爆弾とか使われたのかな?
まぁこの世界が若し、俺が作ったミステリーの世界だったら
燃やした方法は推理しなくても良しとするが…」

「何を言ってるんだ・・・?」
あの密室の鍵が掛かってるか確かめたのも、笹鳴。
死体を調べたのも、笹鳴。
この世界が若し、俺が作ったミステリーの世界なら・・・
「笹鳴さん、あなたは特に気をつけたほうが良いと思いますよ。」
出来るだけ笑顔を見せないように言ったが、ばれてた様だ。
「車が燃やされたのがそんなに嬉しいのか?
夕食は八時三十分からなので、時間になったら
さっきの部屋まで・・・」
「はい、わかりました。」
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 02:16:26.25 ID:LlEFi7I40
八時二十五分。私は待ち合わせには五分前には着かないと
落ち着かないタイプなので、今回も早めに着いた。

玲奈を除く家族7人が全員集合した。
妻の名前は妻江と言うらしい。
長女の咲子、次女の玲奈、に続く三女は由利と言うそうだ。
笹鳴、咲太郎の弟、が進だと言った。
この豪華な料理が三男の進、と妻江で作った解ったときには結構吃驚した。
三男は料理学校を卒業しているらしい。流石と言った所。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 02:23:15.89 ID:LlEFi7I40
豪華な料理。北京ダックとステーキが並んでいるのに
違和感を感じてしまうのはこの中では多分私だけだろう。
「いや、物騒な世の中ですよね?家庭内で殺人が起こるなんて・・・」
空気を読めない私は、重い空気をさらに重くしてしまった。
「密室殺人かぁ、父さん、この家に隠し通路とか有ったりしないの?」
と咲太郎の質問に笹生は
「そんな物作って何になる?」
だとさ。
「でもあの密室はそれ以外に方法が・・・」
「無いものは無いんだよ。咲太郎君・・・」
と言うと笹鳴は苦しみ椅子から落ちた。
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 02:32:52.27 ID:LlEFi7I40
「また殺された。
彼は北京ダックを食べた瞬間死んだ。
ステーキや、鶏肉を食べてるときは生きてた。
つまりだ。彼は、あひるに怨まれてるんだよ」
全く笑えない冗談を無視して
「俺は違うぞ!!!」
進が言った。
「確かに、あなたが犯人とは限りません。絶対に違うとは言い切れませんが…
今回は誰にでも出来る簡単なトリックですからね。」
私は少しでも格好がつくように言ったが先を越されてしまった。
「笹鳴の指に毒をつけたんデショ?」
と三女の由利。
「・・・ええ。さっきの密室と比べたら、事件にもならないかもな。」
この家では何故か、不謹慎なことを言っても、あまり突っ込まれない。
「さて、今回は殺人方法は簡単に解ったんだから、誰がやったか特定してみようか?」
私だけにチャンスがあったなんて事には多分ならないだろうしね。
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 02:38:05.77 ID:LlEFi7I40
「チャンスが有ったのは私と両親だけか?」
ほらね。
「私は違いますよ。わざわざ犯人が探偵に依頼しますか?」
と笹生。
「私も違いますよ。私が料理を作ったのに、毒殺をしたら
怪しまれるじゃないですか?」
と妻江。
両方裏を掻く為では?と聞いていたらキリがないので、
「そうですね。しかし、私も犯人じゃありませんよ。」
「なんで?」
「今日ココに来たのは初めてで動機が無い。」
「そんなもの、根拠になりませんよ。」
と咲子。「物騒な世の中ですから」
彼らは家族が死んでも何も思わないのか?
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 02:45:54.92 ID:LlEFi7I40
笹鳴さんを、玲奈さんが死んだ咲子の部屋に運ぼう、と提案したのは、由利。
勿論彼女が運ぶわけが無く、私と朔太郎で運んだ。
その途中彼のポケットから指輪が落ちた。
それは女物の時計だった。いや、時計に女物、男物があるかどうかは知らない。
誰がなんと言おうと女物だった。
その時計にはS・Sと書いてあった。なんだヴァンダインの時計か。
取り合えず、私のポケットにしまって置いた。
そして思った。逆なら何もかも説明が着くのにな。
きっと、この世界を作った推理小説化は後悔しているだろう。
逆にすれば良かったと。
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 02:47:00.82 ID:LlEFi7I40
↑ごめん、★★↑の三行目指輪って書いてあるけど時計のまちがいww★★
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 02:47:47.65 ID:LlEFi7I40
まだ続きそうだが見たい人はいるのか?
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 02:57:22.90 ID:LlEFi7I40
死体を運ぶ途中彼はとんでもない事をいいおった。
「医大を卒業して、二枚目俳優死んで当然だよ。」
なんで死んで当然なんだ?よく解らない。
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 02:58:26.95 ID:LlEFi7I40
本気で眠い・・・
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 02:58:41.78 ID:LlEFi7I40
かなり省略して書く
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 03:09:00.42 ID:LlEFi7I40
「犯人が解ったかも知れない。」
皆を集めた。
まず、犯人は二人居ます。
「何!!!!!!」
みんなが同時に言った。
「まず、あの完璧な密室殺人の犯人は玲奈さん本人だ。
それ以外に説明がつかない。
まず彼女は窓から体を乗り出して自分の部屋に窓越しに発砲した。
次に凶器、拳銃に錘か何かをつけて、窓の外に垂らし自分を発砲した。」
「何故そんな事を?」
と主人が聞いた。
「咲子さんを犯人に見せかけるためですよ。」
「でもそれなら何故密室に?」
「鍵を外すのを忘れただけですよ。」
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/16(日) 03:12:48.09 ID:fTRbFmso0
がんがれ
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
「彼は誰に殺されたの?」
「彼を殺したのは僕です。」
「なに!?」
「彼は実は悪だったんだだから俺が殺した。」
「とりあえず、通報だ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私は警察に連れて行かれた。愛する咲子のために。
あの時計のS・Sは勿論佐々木咲子の物。
彼女は玲奈を殺そうとしていたのだ。
玲奈は彼女の部屋に夜な夜な忍び込み
金を盗んでいた。それに腹を立て、
彼女が盗みそうな高級な時計に毒を塗っておいたのだ。
それを笹鳴が盗んでしまったのだ。
おわり。
読んでくれた人へ。最後てきとーにしちゃってごめんなさいorz