作者続きたのむ
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 22:43:32.56 ID:3TJ8DbX00
3 :
前回までのあらすじ:2006/07/07(金) 22:45:45.73 ID:/vfs4v250
−−−−四日目
ξ゚听)ξ「ブーン、いつまで寝てる気なの? もう昼前よ?」
( ´ω`)「ううん……」
いつまで寝るつもりかは自分にも分からない、起きたくないから寝ている振りをずっとしていたがそうもいかなかった。
ジョルジュさんは気を使って自分を起こさないでいてくれたが、この娘はそうではないようだ。
ξ゚听)ξ「ナマケモノじゃあるまいし、アンタ半日以上寝てること分かってる」
( ´ω`)「もう放っておいてくれお」
この子はツンと似ているけど、本名はツンデレでありツンではない。
似ているけど違うんだ、自分の好きな子ではないのだ。
そう考えると怒りにも似た感情がわいてくる。
ξ゚听)ξ「寝たのが19時でしょ、今はもう11時だから……ほら16時間も寝てるのよ分かってる?」
( ´ω`)「……」
ξ゚听)ξ「何とか言ったらどうよ、とりあえず布団はぐわよ?」
放っておいてくれというのに、自分の気も知らずになんて自分勝手なんだ。
何でこんなヤツとあのツンが似ているんだ。
(#^ω^)「うるさいお、もう放っておいてくれって言ってるんだお!」
ξ゚听)ξ「……」
叫ぶとツンはキョトンとなったが、悪びれた様子はなかった。
(#^ω^)「ツンに僕の気持ちなんて分からないお、そのくせに構わないで欲しいお!」
ξ゚听)ξ「アンタこそ、私に何も言ってくれないのに人の気も知らずって……自分勝手ね。
構うのにそれが必要なの? なら構わないわ、バイバイ」
( ^ω^)「……」
肩透かしを食らったように素直に出て行くツン、思わず引き止めたくなったが自分にその資格はなかった。
相手の言い分は正しい、でも自分は自分の言い分の方だって正しく思える。
だったら聞いてくれればいいじゃないか、聞いてくれれば自分だってこのもやもやを吐き出してやる。
それがツンに耐え切れるものか。
( ^ω^)「……」
バカみたいなやり取りだ。
生憎目が覚めてしまったので、散歩にでも行こうかと思った。
ぐっと力を入れて立つと、ジョルジュさんの小屋から出る。
太陽が眩しかった。
その眩しさがまた気に触った。
( ^ω^)「……」
とりあえず自分はどこの国に入ることもできるんだ、そう思いながら目的も無く歩き出した。
自分がここに来てから始めての戦い、それでドクシン国が勝利した。
そしてギコさんやマターリさんの旦那さんを含む沢山の兵士が死んだのだ。
ドクシンだって死ぬ気で戦っているのだ、相手を殺すのは当然だ。
でも、それを否定したい気持ちでいっぱいだった。
( ><)「主様見つけたんです!」
( ^ω^)「……お、わかんないですさんかお?」
( ><)「覚えてもらえてて嬉しいんです! こんな所で会うなんて偶然なんです!」
道の無い木々の茂る方へと足を向けていたのだが、まさかここで誰かに会うとは思わなかった。
相変わらずその大人っぽい外見に反して言葉は子供らしかった。
( ><)「こんな所にどうかしたんですか?」
( ^ω^)「……ちょっと静かな所に行きたかったんだお」
( ><)「だったらお勧めの所があるんです、案内したいんです!」
(;^ω^)「ぜひお願いしますお……」
強制的にもわかんないですさんに連れられて森の奥へと歩いていった。
森の中は十分に静かだった、聞こえる音は自分たちの足音しかない。
(;^ω^)「このまま北朝鮮に連行とかいうオチは勘弁して欲しいお」
それからしばらく歩くと広場に出た。
川が流れている、その音が心を安らげてくれた。
絶景というのに相応しかった、遠くまで十分に見渡せ、山は青々と綺麗な色をしていた。
( ><)「ここがお勧めなんです!」
( ^ω^)「……」
(;><)「気に入らなかったですか、ごめんなさいです!」
(;^ω^)「いや、違うお……あまりに綺麗なところでボーっとしていたお……。
なんだか現実を忘れられるって言うのかお、ここにいるとすごく気持ちいいお。
余計なことを考えなくていいお」
( ><)「私のオススメの所なんです!」
そのままもう少し一緒に歩いて、川岸の大きな石に腰掛けた。
地面から2メートルくらいあるか、ここがわかんないですさんが一番好きなところらしい。
地より少し高い所……それだけでまるでこの世界とは違うところにいるようだった。
ずっとここにいたいくらいだ。
( ><)「主様……どうかしたんですか?」
( ^ω^)「……」
(;><)「ごめんなさいです! 言いたくなければ言わなくてもいいです!」
わかんないですさんがそう言ってくれたが、別に言いたくないわけではなかった。
むしろここまで落ち着いた状況で、中立的立場の人が相手……
きっとこういった状況でしか自分は胸中を話すことが出来なかいのだろう、
そう考えるとツンには悪いことをしたかなと思った。
とりあえず話をし出すにはもう少し心を落ち着けたいんだ、無言でしばらくいた。
わかんないですさんは居辛そうで、少し申し訳なく感じた。
( ^ω^)「……。戦いが昨日あったことは知っていますかお?」
(;><)「えっと……はい、知っているんです」
( ^ω^)「知っている人が死んだお」
(;><)「……」
川の流れる音だけが聞こえた。
大丈夫だ、気持ちは落ち着いている。
(;><)「主様は……失礼なんですが、主様は"心の主"というものを甘く見ていると思うんです!」
( ^ω^)「……」
(;><)「どうして主様がここに来た時、ドクシン国とバーボン国が
主様をどちらの国が先に招き入れるかで戦いをしたと思いますか?」
( ^ω^)「わかんないお」
(;><)「主様がどちらかに会ってしまえば、絶対に心が動くからなんです。
心が一度どちらかに動けば、もう二度と心がバランスを取り戻すことは無いんです。
主様をバーボン国が迎えた時、既にバーボン国かドクシン国は無くなる事が決まっていたんです!」
言いたいことは何となく分かる。
昨日の夜に考えた事だ、一度動いた天秤はどちらかに傾き続ける。
再び釣り合いの取れる時は無いだろうという事。
( ^ω^)「どうして潰し合うのかが理解出来ないお」
( ><)「国なんてそんなものなんです! 考えの相違なんです!」
それは一度聞いた気がする。
バーボン国は教育に非常に熱を入れているが、ドクシン国は子供の自由を尊重しているという話だ。
( ><)「……ギコさんとしいさんの事についてはクーさんに大体聞いたんです」
( ^ω^)「……」
( ><)「しいさんの子供は、非常に危ない状態らしいんです!」
( ^ω^)「……知ってるお、発見が遅かったんだお。
もしドクシン国なら……もっと発見が早かったんじゃないかって思ってしまうお」
( ><)「でも、ドクシン国なら……ちゃんと子供が産めたでしょうか?」
( ^ω^)「!!」
( ><)「バーボン国ではちゃんとした教育をしているから、
モナー医師は中立国を入れても腕はピカ一の医者なんです。
ドクシン国の医療技術は……正直絶望的なほどなんです!」
言われるまでそんな事は全然思いもしなかった。
そうだ、確かにモナーさんは指示も早く的確だった。
少なくとも赤ん坊の命に希望を持たせたのだ
( ><)「バーボン国だって子供の自由がまったく無いわけじゃないんです。
ただ、教育という観点がしっかりしていかないと国は滅んでしまうんです。
だからショボンさんは……少し過度な気もするんですが、国民のために教育を重視しているんです」
(;^ω^)「……」
( ><)「昨日の時点で……主様はドクシンに傾かれていたと思うんです」
(;^ω^)「そうだお」
( ><)「バーボン国は教育だけでなく戦いのために鍛錬も欠かさないんです。
だから……同じ条件下ではそうそう負けることはないと思うんです!」
(;^ω^)「……つまり、バーボン国が負けたのは……僕の心がドクシンに動いていたからかお?」
(;><)「悪い言い方をすればそうなるんです!
バーボン国だって、自分たちのほうが頑張っているのに負けるんです、不本意だとも思います!」
正直バーボン国のほうにここまで考えがあったなんて思っていなかった。
国と言う物をあまく考えていた。
バーボン国に、同情や哀れみで心を動かすなんて……すごく失礼に思った。
そうだ、そこまで自分がしっかりと分かって、その上で心を動かさなくてはならなかったのだ。
でも、理解できても納得なんて出来るわけが無い。
そんなのは酷い話だ、誰にでもない……自分にとってだが。
( ^ω^)「わかんないですさんは、バーボン国の出身でドクシン国の情報員ですお?」
( ><)「そうなんです! 一応バーボン国の中でもエリートだったんです!」
( ^ω^)「……ドクシン国についてはどう思っているんだお?」
( ><)「……私はドクシン国の人間なので、主様の前で自国を評価する事は出来ないんです!」
律儀な人だ、相手国をここまで褒めておいて自分の国については触れないのだから。
これもバーボン国の教育の成果なのだろうか?
不思議と気分は落ち着いていた。
心が動くとか、そういう事とは無縁に色々と考える事が出来た。
---バーボン国
(;・∀・)「ショボンさん、もう四の五の言ってられないですよ!
どうして僕たちが負けるのか納得いかないよ!
正々堂々とか関係なくドクシン国にやり返すべきだよ!」
(´・ω・`)「……それはしたくない」
(;・∀・)「何言ってるんですか、ギコさんだって武士道とか言っていたから結局狙われて……」
(´・ω・`)「ジエン」
(;・∀・)「は……はい!」
(´・ω・`)「僕たちは相手を殺す、そしてドクシン国のように孤児の世話までちゃんとしてやる施設も無い。
だけど……情けを忘れるほど人間として堕ちたつもりも無いよ。
ギコは正しかった、それがこの国だ」
(;・∀・)「でも、戦いに負けてしまっては……」
(´・ω・`)「そうなんだ、でも僕たちは人を止めるつもりも無い。
とりあえずギコ他十数名はしっかり弔ってやろう、その家族への援助も忘れずに」
(;−∀−)「はい……」
(´・ω・`)(ドクシン……あまり僕を本気で怒らせないほうが良い)
---中立・VIP国
( ^ω^)「わざわざありがとうだお、少し元気になったお」
( ><)「はい、また何かあったらいつでも言って欲しいんです!」
あれからずっとあの場所で心を安らげていた。
あまり長居もいけないだろう、そう思い太陽が落ちかけたところでわかんないですさんと集落に帰ってきた。
それからわかんないですさんと別れて、落ち着いた気持ちで一先ずジョルジュさんの小屋に帰る。
ドアを開けたが、そこには誰もいなかった。
(;^ω^)(ツンは……そうだお、ケンカしたんだったお)
ツンや荒巻さんはよくジョルジュさんの小屋に(勝手に)居座っているらしい、だけど今日いないのは自分のせいだろう。
玄関で立ちすくんでいると、ジョルジュさんの声がした。
( ゚∀゚)「内藤? タイミングいいな、俺もちょうど帰ってきたところだぜ」
( ^ω^)「ナイスタイミングだお」
( ゚∀゚)「そうだ、伝言預かってるぞ」
(;^ω^)「……!!」
ジョルジュさんはどうやらバーボンとドクシンそれぞれの国を見回っていたらしい。
手紙とは……誰からだろうか?
また吐き気がした、立っているのが気持ち悪くなり、平気な顔をしつつジョルジュさんと座って話する
( ゚∀゚)「伝言は……ニダーからだな」
(;^ω^)「ニダーさんかお?」
助かった、そう思った。
しいさんやマターリさんじゃないかと考えていたのだ。
ジョルジュさんから手紙を預かった。
( ゚∀゚)「大したもんじゃねーよ、また来て下さいってくらいだよ。
アプーちゃん? 可愛い彼女が待ってたぜ?」
(;^ω^)「か、彼女なんかじゃないお!」
( ゚∀゚)「裸の付き合いしたらしいじゃねーか」
(;^ω^)「表現が卑猥だお!」
ジョルジュさんは話していてとても落ち着く、さすが中立の情報員といったところか。
( ^ω^)「……。ジョルジュさん、少し聞いていいですかお?」
( ゚∀゚)「何だ? 口説き文句ならいいヤツあるぜ?」
相変わらずふざけた事を言ってくるが、真面目な目で返した。
少し……この人の意見も聞いてみたく思った。
( ^ω^)「ジョルジュさんはドクシン国をどう思いますお?」
( ゚∀゚)「おや、随分率直な質問だな」
( ^ω^)「さっきまでわかんないですさんにバーボン国については聞かされたお。
ドクシン国については、ぜひジョルジュさんから聞きたいお」
(;゚∀゚)「まいったな、わかんないですと比べられるとは……随分過大評価されたもんだ」
わかんないですさんがエリートと言うのはまんざらではないようだ。
ジョルジュさんは頭をかきながら言葉を繋ぐ。
( ゚∀゚)「ドクシン国はな、知っての通り子供たちの自由をすごく尊重している国だ。
それは孤児とて例外じゃない、ニダーのように国民が協力して面倒を見ている。
じゃあ、バーボン国では孤児をどうしているのか……どうしていると思う?」
(;^ω^)「わかんないですお」
( ゚∀゚)「バーボン国での孤児はな、ドクシン国に逃げるんだ」
(;^ω^)「!!」
( ゚∀゚)「ドクシン国はバーボン国からでも中立国からでも関係ない、絶対孤児を見捨てない国だ。
そのせいで国は思うように発展しない、戦いに参加する兵も中々集まらない。
言ってしまえばドクシン国は弱い。過度に子供の面倒を見すぎている」
少し驚いた。
ドクシン国にあんなに孤児が多いのはだからだったんだ。
この戦いばかりの中、全ての孤児を受け入れようなんて……無謀な事だ。
その無謀な事をやってのけているんだ。
( ゚∀゚)「ドクシン国の王、ドクオがそもそも孤児なんだよ。
バーボン国から逃げてきた彼をドクシン国の人は快く迎えたんだ。
だからこの考えには揺ぎ無い精神があるんだ」
(;^ω^)「……」
( ゚∀゚)「きっとバーボン国で病気で死にそうな人がいたら、同じ犠牲を出さないためにその人を犠牲に治療薬を開発させるだろう。
だがドクシン国で病気で死にそうな人がいたら、きっと皆総出で見取ると思う。
国として正しいのはバーボン国だ、ドクシン国の考えは異端な考えだ」
ドクシン国の考えは、国としての考えよりも一個人の考えとしての方が近いのだろう。
ただ国民全てがその考えをしているのだからドクシン国はすごいのだ。
( ゚∀゚)「彼らにとって、全ての国民は子供なんだ。
だから彼らは国民への優しさの反面、敵への非情さも兼ね揃えている。
昨日の戦いのようにな」
昨日の戦い……その言葉は本当に辛かった
18 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 22:56:57.52 ID:A3i3OQYc0
>>1 ありがとう、これから立てようかと思っていたら立ててくれていて本当に嬉しい。
もうちょっと待って下さい、今日中には投下開始しますので。
作者冥利に尽きますなぁ……。
( ゚∀゚)「あまりこんなことは言いたくないが、彼らは絶対に子供を見捨てない。
だが、彼らは伝染病なんかにかかれば一気に絶命するだろう。
彼らの考えを守るには……内藤、アンタの力が必要なんだよ」
(;^ω^)「……僕が彼らを助けられるんだお?」
( ゚∀゚)「素直で脆い国なんだ、お前しか助けられないよ」
その言葉が一番重かった。
自分しかその国を助けられないのだ、その素直で脆い国を。
( ゚∀゚)「ただ、あの人たちはそれを信じてるんだと思う。
自分たちの考えが正しく、"心の主"もきっと同意してくれるとな」
人間的な正しさとは何だろうか?
ドクシン国の考えは、逆に人らしくないほど純粋な考えだと思った。
( ^ω^)「……ドクシン国が、勝負に勝ってどう考えているか知りたいお」
( ゚∀゚)「だったら行けばいいじゃねぇか。
今日はもう遅いから明日か?」
ジョルジュさんに言われ、自分は明日ドクシン国へ行く事を決意した。
---ドクシン国
('A`)「完全勝利とは……素晴らしいないよう」
(=゚ω゚)ノ「はい、卑怯な手を使いましたが……我々はそうでなくては勝てないのですから」
('A`) 「ああ、その通りだ。女子供まで戦わせるバーボン国とは違う。
バーボン国から逃げてきた女子供もいる、そのためなら……オレたちは卑怯だろうが構う事無い」
(=゚ω゚)ノ「ただ、ここからショボンがどう出てくるか……やはりこのままの人数では辛いと思います」
(;'A`) 「そうか……わるいな、いようにはいつも少人数で頑張ってもらって……」
(=゚ω゚)ノ「いえ、子供たちを戦わせるくらいなら命を張ります。
それにあちらも警戒してくると思うので、しばらく戦いはないかと思います」
('A`) 「申し訳ない……戦力の強化のほうも何とかしてみるよう努めるよ」
(=゚ω゚)ノ「ありがとうございます」
(;'A`)(くそっ、どうするか……子供たちに被害だけはないようにしなくては……!!)
---中立・VIP国
その日の夕食にツンの姿は無かった。
大体ジョルジュさんの家で集まって食べるらしいが……おそらく僕のせいだろう。
あまり納得していないが、明日にでも謝っておこうかと思った。
ごはんを食べ終わると、ジョルジュさんに呼ばれる。
( ゚∀゚)「内藤」
( ^ω^)「なんだお?」
( ゚∀゚)「あとオマエに一つ言っておかないといけない事があってな。
しいの事なんだが……」
(;^ω^)「!!」
( ゚∀゚)「このまま逃げる気か?」
ジョルジュさんの言いたいことは分かる、自分のせいで間接的、不本意とはいえギコさんを殺す結果となってしまったのだ。
相手がどう思っているか分からないが一度会っておくべきだろう。
少なくとも相手の考えを聞くべきだろう、受け止めるべきだろう。
このまま逃げ続ける事もできる、だがそれではしいさんが苦しむだけだ。
自分が向かわなくてはいけないのだろう。
( ゚∀゚)「今すぐっていうのも相手にとって辛いだろう、だが近い内に一度行った方がいいと思うぜ」
頷いて答えた。
−−−−四日目・夜
わかんないですさんと話をした時から、ある程度決意は出来ていた。
やっぱり自分が決断するしかないのだと。
( ^ω^)
自分が決めるしかないのだ。
国としては正しいバーボン国。
そして人として純粋なドクシン国。
どちらの国が生き残るか……それは自分にかかっているんだ。
( ;ω;)「ウッ……ウッ……」
ダメだ、夜一人でいるとすごく弱気になる。
すごく"心の主"という自分の存在が怖くなる。
さっきまでは覚悟を決めていたはずなのに、自分が決断するしかないと割り切れていたはずなのに。
やっぱり……まだ"心の主"という存在を甘く見ているのだろう自分は。
今後、もっと辛い時が来るんだろう、そう思うとまた苦しくなった。
明日から、明日からは頑張るから……夜の間だけは、弱気でいさせて欲しい
>−−−−五日目・その1
( ゚∀゚)「お、内藤。今日は早いな」
( ^ω^)「これからドクシン国に行くんだお、昨日何もしなかった分頑張るんだお!」
( ゚∀゚)「おう、でもせっかくだし朝飯は食ってけよ」
( ^ω^)「よろしくお願いするお」
まだ弱音は吐かない、出来る限り元気に積極的に振舞った。
辛い事があったらいつでも頼れる人達ができた、それが嬉しかった。
情報員の3人は自分にとってとても助かる存在だ。
ごはんを食べているとツンが来た。
ξ゚听)ξ「あら、アンタ今日は起きてたの?」
(;^ω^)「……いつも寝坊しているわけじゃないお」
ξ゚听)ξ「あっそ。ジョルジュ、私とおじーちゃんの分もごはん追加!」
(;゚∀゚)「オマエ達はいい身分だな……把握した」
(;^ω^)「……」
ξ゚听)ξ「……」
(;^ω^)「……あ、荒巻さんはどうしたんだお?」
ξ゚听)ξ「後から来る」
(;^ω^)「……そうかお」
ξ゚听)ξ「……」
(;^ω^)「……」
会話がまったく続かない。
昨日の事もあってすごく気まずいふいんき(ryが流れた。
(;^ω^)「……ツン、昨日はゴメンだったお」
一日あって頭が冷えた事もあり、自分から謝る事にした。
まだ言い合いには納得していないが。
ξ゚听)ξ「別にいいわよ。それよりもアンタ、今日はどうするの?」
( ^ω^)「今日はドクシン国に行く事にしたお」
ξ゚听)ξ「あっそ」
(;^ω^)「……」
自分がどれだけ頑張って話しても、相手してくれないという事が分かった。
多分あちらも昨日のことをまだ根に持っているのだろう。
( ^ω^)「ハフッ、ハムハムッ、ハフッ!」
ξ゚听)ξ「キメェwww」
ごはんが終わるとジョルジュさんにお礼を言って小屋を出た。
何となく道は覚えているのでドクシンまでは一人で行く事にした。
そして小一時間、見慣れた集落に来た。
(*ノωノ)「アプー」
(;^ω^)「おうっ!!」
<ヽ`∀´>「こらこらアプー、どこに……内藤さん!」
( ^ω^)「お久しぶりですお」
<ヽ`∀´>「いえいえ、わざわざ来ていただけるとは……どうぞどうぞニダ」
そう言ってニダーさんは自分を小屋に招き入れてくれた。
<ヽ`∀´>「そういえば内藤さん、この前の戦いについては聞かれたニダか?」
( ^ω^)「はい、ドクシン側の勝利だったようで」
<ヽ`∀´>「おかげさまで……ありがとうございますニダ」
お礼を言われるのはすごく変な気分だった。
別に自分は何もしていないというのに。
<ヽ`∀´>「最近……ようやく子供たちにおもちゃが出来まして……」
ニダーさんの向いたほうを見ると、数人の子供たちがおもちゃの取り合いをしていた。
そのさまはすごく平和だった。
思わず笑みが浮かんでしまう。
<ヽ`∀´>「やっぱり……誰かの命を自分が繋げられる、誰かのためにでも存在できる……
我々はそれだけで素直に嬉しいニダ」
( ^ω^)
誰かのために存在している……自分とは少し対照的な気がした。
自分はどちらかの国を生きさせるためにこの場に存在しているというのに。
どちらかを消すために存在しているというのに。
しばらくの内に、随分と否定的になったものだ。
<ヽ`∀´>「……内藤さん」
( ^ω^)「どうしたお?」
<ヽ`∀´>「実は……今度の戦いは自分も出なければならないニダ……」
(;^ω^)「mjd!? じゃあ子供たちはどうなるお!?」
<ヽ`∀´>「分かりませんニダ」
人材不足……それでも頑張って来たんだこの国は。
そもそもこの国は戦う意味があるのだろうか?
もしかして……バーボン国の戦いにただ巻き込まれているだけではないのか?
しばらくすると、ドクオさんが来た。
('A`)「おー、内藤さんもいるのか」
<ヽ`∀´>「ドクオさん、いらっしゃいニダ」
( ^ω^)「お邪魔していますお」
('A`)「いやいや、ゆっくりしていってください」
ドクオさんはそう言うと、当然のように自分の場所を作って座る。
本当に親密な国だと思った。
国民と王様の距離がすごく近いのだ。
('A`)「今日はどうされたんですか?」
( ^ω^)「子供たちの様子を見に来ただけですお。特に理由は無いですお」
(*'A`)「そうですか、ゆっくりと子供と遊んで行ってあげて下さい」
本当に子供を大切にしているなと思った。
その言葉を出した途端にドクオさんはすごく嬉しそうにした。
ニダーさんも隣で同じように嬉しそうにしている。
( ^ω^)「それで……今聞いたんですが、ニダーさんが兵として戦われると……」
('A`)「……はい。もともとこの国は兵となる人も少ないので……
ただ大丈夫です、代わりの者をここに置きますので」
そういう事を聞きたいのではない、本当に考えの中心が子供たちな人だ。
( ^ω^)「ドクシン国は、どうして戦いをするんだお?」
('A`)「……我々に聞かないでください。
バーボン国に聞いて下さい」
( ^ω^)「……」
こう言っている以上、本当にバーボン国に聞いてみないと分からないのだろうと思った。
これだけでドクシン国が被害者だと決め付けてはいけない、
自分はしっかりと情報を集めて、考えないと。
--バーボン国
(´・ω・`)「よし、それじゃあ攻めようか」
(・∀・)「はい、次こそ相手を殲滅しちゃうぞー」
(´・ω・`)「期待しているよ、そのためにわざわざすぐに攻撃をかけるんだから。
相手はきっとしばらくこちらが警戒すると思っているだろうからね、
逆に準備不足のところを大きく叩くよ?」
(・∀・)「やられた借りは返しましょう」
(´・ω・`)「数人兵を追加させるよ、希望者も数人見つかった。
あと、今回ばかりは情けをかける必要はない」
(;・∀・)「!! ショボンさんでも……」
(´・ω・`)「ただ今回だけだ、わかったなジエン。
相手がその気ならこちらもその気だというところを見せておかないとね」
(;・∀・)「は……はい、今度こそは絶対に勝利を我が国に……!!」
---ドクシン国
('A`)「それでよ、やっぱりヨガは自分のアナルを見るためとかそんな軽い気持ちで始めちゃいけねーんだよな」
( ^ω^)「なるほど、勉強になりますお」
('A`)「穴から出てきたとうもろこしを食べた時はそりゃもう……」
(;^ω^)「ちょwwwwおまwwwww」
ドクオさんとすっかりアナルトークに花を咲かせていた。
中々分かる人だ、正に真のアナリストだ。
そんな中、突然ドアから一人の男が入ってくる。
(;=゚ω゚)ノ「ドクオさん、まずいですバーボン国が攻めて来ました!」
(;'A`)「何ィ!? バカな、前回完全勝利を決めたというのに……!」
そしてチラッとこちらを見た。
言いたいことは分かる、それで僕の心がバーボンに動いたんじゃないのかと聞きたかったのだろう。
それでバーボン国が一気に発展したんじゃないかと思ったのだろう。
結局それを聞かれる事は無かったが。
('A`)「とりあえず戦いの場所はどこだ!」
ドクオさんはそうやって話を聞くと、指示を出してニダーさんも連れてその場を後にした。
自分に子供たちのおもりを任せて……。
( ^ω^)「……」
確か今回戦っている所はギシアン地方だと言ったか、子供たちにその場所を聞いた。
そしていい子にしているんだよと言うと、自分もその場所に向かった。
アプーも嫌々としていたが、強く言い聞かせたらしぶしぶ手を離してくれた。
(#^ω^)「絶対に……止めるお……!」
自分なら止めれる気がした。
自分は"心の主"だ、その重さも誰よりも良く知っている。
だから……自分が行けばきっと止めれるはずだ。
正直怖い、それでも自分の"心の主"という肩書きを信じた。
恥ずかしい話だが自分にはそれくらいしか武器が無い。
それを利用するしかない、その自分には重過ぎる肩書きしか……。
ギシアンまではそれなりに距離がある、少しでも早く……
⊂二二二(#^ω^)二⊃ブーン
--バーボン国、ドクシン国境界・ギシアン
ギシアンは緑の多い地方だ、今その地方から火の手が上がっていた。
煙は視界を遮る、ドクシン側はその煙に苦戦していた。
( ;゚д゚ )「チィ、狙いが定まっても、火縄銃が発射する時には煙で隠れちまう……!」
遠くから射撃を続けるミンナだが、思うように弾は相手に当たらない。
緑が生い茂るここではただでさえ視界が悪いと言うのに……
自分がバーボン国を足止めして、時間を稼がなくてはならないと言うのに……。
そんな中を一人のバーボン国の兵が、ひたひたと歩いてきた。
もう、全てを否定しきっているその姿。
(`_ゝ´)「バーボンの者だな!?」
その前にドクシン国の男が立った。そして剣を抜く。
(;`_ゝ´)「この視界の悪さでは剣の方が有利だという考えだが……オマエは丸腰か?
何を考えている?」
文化の発展? 火縄銃? 何のことです?
仮にバーボン国も同様に発展して火縄銃を手に入れていたとしても火縄銃を発射させる時間も与えない。
約3秒、丸腰の相手にそこまで時間を費やす必要も無い。
(`_ゝ´)「死んでもらうッ!」
男は斬りかかった。
( ;ω;)「うぅ〜煙が目にしみるし、全然周りが見えないお……」
ようやく到着したと思ったら木々や煙で視界が全然晴れない。
しかも銃の音が幾度もこだまして、そのたびにビクビクしている。
パンッ
また音がした。
どうやら周期的に3秒程度に一度、この音がするようだ。
さておき早くバーボンの人を見つけて止めるように言わないと。
相手が自分の事を知らなかったらどうしよう……そう考えると足が震えた。
ダメだダメだ、自分しかこの戦いを止められる人はいないのだ。
パンッ
また音がした、しかし周期があると分かるとこの音に対してもある程度驚かなくなった。
パンッ
(( ゚ω゚))「ッ!!」
突然その周期を乱す音が一際大きく聞こえた。
明らかに目の前からした発砲音、それに恐怖した。
足が完全に動かなくなった、物音を立てたら殺されるような錯覚に落ちた。
ドサッ
(`_ゝ´)
人が一人、血を出して前で倒れた。
死んで……いるのだろうか?
パンッ
さらに発砲の音、同時に倒れていた人が一度跳ねた。
声は出ていない、明らかに死んでいる。
パンッ
男の体はみるみる血に染まった。
自分はこういったグロテスクなものは苦手だ、精神的なブラクラで何度と吐いた事もある。
だがこの時は不思議と吐き気などしなかった。
自分もそうなってしまうんだとどこかで考えていた、仲間意識のようなふざけた物が出来上がっていた。
赤い血が美しいとも思えてしまった。
そして死んだ男の前からやってくる人影。
自分はずっと俯いて死体を見ていた。
下を向いて戦う意志がない事を知らせればもしかして……そんな甘い考えだったのか?
ただ相手と目を合わせれば殺されてしまうような気がした。
死体からは血が流れ出るばかりだった……
きっと自分もこうなってしまうのだろう、それを本能で察した。
体はずっと、異常なほど震えていた。
言葉なんて今正常に話せないだろう、それほどすごい震えだった。
そこでの数秒は長かった。
走馬灯とはこれなのか、仲の良かった親友達が頭を舞った。
ドク、ショボ、ツン、しぃ……いつでも一緒だったみんな。
自分に優しくしてくれたみんな。
そしてカーチャン、親孝行できなくてごめんね。
最後にもう一度会いたかった。
頭の中のみんなは自分と一緒に笑ってくれていた。
そんな中、現実に引き戻す声があった。
「主……様?」
聞き覚えのある声、思わず向かう相手の顔を見た。
一体誰だ、誰がこれほど残酷なことを……
(;*゚ー゚)「主様……ですよね……?」
(;^ω^)「おっ……おお……」
言いたい事、聞きたい事はいくらであった。
でも声が出なかった。
どこかで自分は殺されないのではないのか、そう思った。
少しでも安心できたはずだ、はずだが……相手の姿を見てしまったら震えが止まるはずがなかった。
震えはむしろ大きくなっていく。
(;^ω^)「しい……」
相手の名前をようやく言えた。
その自分に、相手は優しく笑ってくれた。
(*゚ー゚)「はい、しいです」
その笑顔はなんなのか?
どうしてそんな笑顔が今この場で作れるのか?
( ;ω;)「しい……さん……」
(*゚ー゚)「主様、ごめんなさい」
そう言って自分の横を通り過ぎようとするしいさん、
慌ててそれを遮ろうとすると、自分に銃が向けられた。
そう、拳銃が。
引き金を引けば自分は死ぬ、その恐怖は半端なものでない。
反射的に両腕を上げて、そのままの体勢でへなへなと座り込んだ。
( ;ω;)「ころ、さあぃで……ほしいぉ……」
うまく口が動かない、そして……口から出てきた言葉はなんとも恥ずかしい命乞いだった。
この戦いを止めるつもりじゃないのか?
ここで彼女を止めれるのは自分しかいないんだ。
でも……結局自分の命が惜しいのだ。
( ;ω;)「ころさ……あいで……」
鼻水も出たし涙も出た、なんとも情けない姿だった。
(*゚ー゚)「大丈夫です、邪魔さえしなければ……」
しいさんはそう言って銃を自分から離した。
それでも心臓はまだ鳴りを止めない、これほど心臓の音は大きいものだったか?
体全体が心音にあわせてビクッビクッと震えてしまう。
( ;ω;)「……なんで……?」
恐怖からか小声でしか疑問の声は出せなかったが、相手には届いたようだ。
(*゚ー゚)「あの人が……あの、あの人……」
しいさんはそして……とうとう悲しそうな顔をした。涙を流した。
(*;ー;)「もうあの人はいないの、もう……!
別に私は主様が憎い訳じゃない、でも……でも何を憎んでいいのか分からない!
ごめんなさい、主様も辛いのに……もっと辛くさせてごめんなさい……!」
しいさんは叫んだ。
自分はその言葉がすごく嬉しくて……辛かった。
自分の事を気遣ってくれて……そんな事をされては言い返しづらいじゃないか。
いっその事自分勝手に叫んでくれればいいのに、どうしてこんな時まで人のことを考えられるんだ。
( ;ω;)「そんなの勝手だお! 赤ん坊だっているのに、勝手だお!」
残された者の辛さは誰よりも感じたはずなのだから……自分の赤ん坊にまで同じ辛い思いをさせるのか?
ギコさんの分までしっかりと赤ん坊を愛してやれないのか?
(*;ー;)「昨日死にました」
( ;ω;)「……おっ!?」
(*;ー;)「赤ん坊は昨日死にました。
なんとかなったと思っていたけど……私は未熟児でも障害を患わっていてもいい、
生きて欲しかったけど……あの子はもう死んでしまったの!!」
自分は何も言えなかった。
自分はそんな偉い人間じゃない、掛けれる言葉なんて上辺だけの言葉しかない。
自分よりもよっぽど辛く……頑張っているしいさんに。
しいさんは涙を拭った。
(* ー )「主様……」
そして、今までに無いほどの綺麗な笑顔を作って言った。
(*^ー^)「さようなら」
それを引き止めることは出来なかった。
---バーボン国
川;´ー`)「ぅん……」
川 ゚ -゚)「目が覚めたか、マターリ?」
川;´ー`)「あ、クーちゃん……」
川 ゚ -゚)「驚いたぞ、突然倒れるから……」
川;´ー`)「ごめんなさい……」
マターリはギコや旦那の死を告げられると供に気を失った。
もともと病弱でヒステリックな所がある、目覚めてすぐに自殺しかねないのでモナーに言われてクーが看病していた
。
川;´ー`)「……。しいちゃんは?」
川 ゚ -゚)「……戦いに行った」
無言の時間が少しあった。
そして突然マターリは泣き出した。
川;ー;)「なんで……なんで死なないといけなかったの!?」
ーは何も言わない、それでもマターリは続けた。
川;ー;)「なんなのあの"心の主"って!
ギコさんが……あの人が戦って負けるわけ無いじゃない!
勝手よ、私達の命があの人の心変わりで無くなるなんて……そんなの勝手よ!」
わめくマターリをクーは抱いてやった。
それでもマターリは叫び続けた。
川;ー;)「私たちが何をやったの?
怖いよぉ……私怖いよぉ……"心の主"って……。
私たちはこの悔しさをどうすればいいの!?」
川 ゚ -゚)「落ち着け、マターリ」
川;ー;)「しいさんの出産の時は同じだと思ったのに……普通の人だったのに……
もう怖いよ、それで……自分勝手だよ……。
こんなのって……ないよ……」
クーはマターリが落ち着くまでずっと抱いてやった。
43 :
登場人物の補足:2006/07/07(金) 23:09:18.85 ID:/vfs4v250
( ^ω^) 内藤ホライゾン
主人公、通称はブーン。"心の主"としてこの世界の国の明暗を担っている。
----バーボン国
(´・ω・`)ショボン
バーボン国の王、国民に対する教育に熱心。
(,,゚Д゚)ギコ
バーボン国の兵。国随一の剣の使い手。
(*゚ー゚)しい
ギコの奥さん。子供をお腹に授かっている。
(´ー`)シラネーヨ
バーボン国の兵。ギコからも信頼を置かれる剣兵
(・∀・)ジエン
バーボン国の兵。楽観的だが国有数の弓の使い手。
川´ー`)マターリ
バーボン国民。クーの知り合い。
(´∀`)モナー
バーボン国民であり、医者。腕は確からしい。
( `ハ´)アルー
バーボン国民。モナーの助手を務める。
44 :
登場人物の補足:2006/07/07(金) 23:10:17.40 ID:/vfs4v250
----ドクシン国
('A`) ドクオ
ドクシン国の王。国民達の自由を尊重する。
(=゚ω゚)ノいよう
ドクシン国の兵。剣の腕もあり、頭脳もある。
(`_ゝ´)
ドクシン国の兵。
(´<_`)弟者
ドクシン国の兵。戦いでギコの手により戦死。
<ヽ`∀´>ニダー
ドクシン国民。沢山の孤児の世話をしている。
(*ノωノ)あぷー
ドクシン国民。ニダーに世話になっている一人。
( ゚д゚ )ミンナ
ドクシン国の兵。
( ´_ゝ`)兄者
ドクシン国の兵。弟者の敵であるギコに恨みを持つ
45 :
登場人物の補足:2006/07/07(金) 23:10:49.76 ID:/vfs4v250
----中立国・VIP国
/ ,' 3新巻スカルチノフ
VIP国の長。重要そうに見えて無責任。
ξ゚听)ξツンデレ
VIP国民。新巻の孫であり、通称はツン。
( ゚∀゚)ジョルジュ
VIP国の情報員。全ての国への入国許可を唯一持つ。
川 ゚ -゚)クー
バーボン国の情報員。ドクシン国出身。
( ><)わかんないです
ドクシン国の情報員。バーボン国出身。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:14:34.36 ID:NKqsuIUYO
ほ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:19:02.36 ID:NKqsuIUYO
しゅ
守
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:26:16.53 ID:H0OrAVSNO
追いついたと思ったら終わってた
50 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:27:59.49 ID:A3i3OQYc0
よーし、それじゃそろそろ本日の投下いきたいと思います。
見直しながらだけどいつも通り修正が入ってしまうと思います、
どうか温かく見守って下さい。
52 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:30:54.41 ID:A3i3OQYc0
−−−−五日目・その2
火はどこから上がっているのだろうか?
熱気はするも火種自体は見えないほど煙が充満していた。
そんな中で一人、愕然と座り込んでいた。
( ;ω;)「うっ……うっ……」
自分が情けなくて、あまりに無力で……
自分はいじめられていた、学校にも行きたくなかったし、いじめられている時は仲間も見て見ぬ振りだ。
それでも限りある友人を失いたくなくて、心無い大丈夫の言葉に笑顔で答えてきた。
そしてその反面、自分はこれだけ酷い目にあっているのだから
いじめっ子達なんかよりもよっぽど辛い事に耐えれると思っていた。
強盗なんかが来ても虐めている人間なんかよりもよっぽど活躍できるなどと思っていた。
やるときはやれる人間なんだと信じていた。
所詮は言い訳だった。
情けないだけの自分を美化していた、とんだナルシストだ。
もうこれ以上ここにいては危ない、バーボン国を止められなかったのは仕方がない。
自分まで犬死してどうする?
逃げなくては、さっきも相手がしいさんじゃなければきっと殺されていた。
生きている以上、逃げなければ。
とんだナルシストだ。
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:32:08.70 ID:H0OrAVSNO
>>51 うはwww勘違いスマソwwwwwwwwww恥ずかしい(*ノωノ)
54 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:32:52.14 ID:A3i3OQYc0
---バーボン国、ドクシン国境界・ギシアン地方・ドクシン側
パァンッ
音と供に隣の木に穴が開いた。
これは分かる、自分の銃とほぼ同じで火薬を利用して弾丸を飛ばしているのだ。
ただ根本的な違いがあった。
( ;゚д゚ )「誰だ……どこから……」
パァンッ
次は自分の上を弾が通って行ったか、後ろの木に穴が開いた。
どういう事だ、相手の物は……連射が出来る。
自分のように廃弾を捨て、弾を詰め、導火線から火をつける必要がないと言うのか?
そしてどこから、この見渡しの悪い地形のどこから狙ってきているんだ。
バーボン国にはギコとシラネーヨだけかと思っていたが、まさかこんなスナイパーがいるとは……。
ためしに警戒の意味でこちらも一発適当な方向に打ち返したが、まったく威嚇にもならなかったようだ。
次打てるまではまで早くて3秒、そんな余裕は無い。
思わずミンナは退却した。
55 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:35:03.18 ID:A3i3OQYc0
---ギシアン地方周辺
( ;ω;)
森の中を無言で歩き続けた。
どの方向へ向かっているのかも分からない、自分の今いる場所がどこの国かも分からない。
ただ戦いの中からは逃げ切れたようだ。
一息ついて、先ほどの死体を思い出して吐いた。
あれが自分のせいだと思うと気持ち悪さに拍車がかかる。
きっと自分はさっきの死体に呪われていて死ぬ時はあんな姿で死ぬのだろう。
そろそろ自己卑下も末期に来たかもしれない、自己卑下がなんだか気持ち良く感じてしまう。
そんな時、川の音が聞こえた。
もしかするとわかんないですさんが紹介してくれた川と同じかもしれない。
まるで助けを呼ぶように音の方向へと向かった。
56 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:37:39.48 ID:A3i3OQYc0
川はおそらく昨日のものと同じだろう、澄んでいてとても綺麗だった。
顔を洗うと気持ちを落ち着ける。
川の音はいい、自然と落ち着くのだから。
ごろんと転がると、上には白い煙がたち上がっていくのが見えた。
不快になり、横向きに転がった。
( ^ω^)「今だけは……」
流れる川を意味も無くずっと見ていた。
それが楽しかった。
( ^ω^)「……今だけは、銃の音も聞こえないんだお……」
これからどうしようか?
中立VIP国に帰るのか?
それも周りに迷惑をかけるだけの気がしてきた。
もうここまで来るとどんどんと否定的な考えばかりになってしまう。
ごろんと逆を向いた、煙はまだ上がっている。
( ^ω^)「誰が消すんだお、あの火……」
そんな事を思いながら現実逃避した。
決意しては折れ、決意しては折れ……もう疲れた。
ゆっくりと目を瞑って眠りに入った、やっぱり眠る時が一番気持ちいい。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:39:22.34 ID:2Fqr1/DI0
58 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:39:24.61 ID:A3i3OQYc0
「おいっ!!」
寝起き一発目は大きな声だった。
何事かと目を開けると川が広がった、そうだ外で眠りこけていたんだ。
目覚めが不機嫌になったのはこの生活のせいだろう、
起きるとまた"心の主"とやらに囚われて生活しなくてはいけないから。
まだ日は出ている、一体何事かと声のしたほうを向いた。
< のΩの>「おい、オマエはどこのもんだ?」
(`皿´ )「とりあえず有り金置いてけや」
( ^ω^)「……」
(;^ω^)(……これはもしかしてカツアゲ?)
自分には剣が向けられていた。
山賊とかそういう表現のものかもしれない、とりあえずこれは参った。
(;^ω^)「あの……一応僕は"心の主"なんですお……」
(`皿´ )「ああ、アンタが主か。でもどうでも良いんだよ」
< のΩの>「そうそう、オレらがどこの国のもんか分からんだろう?」
59 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:41:27.61 ID:A3i3OQYc0
相手は挑発的な笑みを返してきた。
まったく自分は無力なものだ、"心の主"という肩書きしか武器は無いのだから。
そして本当に恐怖した。
このままだと殺される、死ぬ恐怖は先ほど嫌というほど味わった、もう嫌だ。
相手が何か言う前に早くも命を乞う自分がいた。
( ;ω;)「やや止めて欲しいお、ゴメンだお、だから命だけは……」
(`皿´ )「……」
< のΩの>「……ぷっ」
< のΩの>`皿´ )「はーはっはっは!」
< のΩの>「おいおい主サン、いくらオレらでも命はとらねーって」
(`皿´ )「金出せばいいって言ってるだろ?」
( ;ω;)「うっ……うっ……」
笑うなら笑うがいい、殺されたくないのだから自分は。
先ほどもっと酷い命乞いをしたのだから。
自分の命を守るあまり、一人の命を止める事が出来なかったのだから。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:41:29.82 ID:KuZt5pjcO
61 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:42:31.70 ID:A3i3OQYc0
( ;ω;)「……」
ここで気付いた、自分はお金なんて持っていないという事に。
どうするだろう、きっと怒るだろうこの人達は。
殴られるならいくらでも殴ってくれていい、バカにするならいくらでも馬鹿にしろ。
ただ……自分はその片手に持つ凶器が怖いのだ。
死を連想させる……それが怖いのだ。
( ;ω;)「お金は……」
(`皿´ )「ああッ!?」
< のΩの>「もしかして主サン……」
自分の前に剣が刺さった。
剣に写る自分の顔、情けない顔だったがまるで慰霊の様に見えた。
62 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:44:09.31 ID:A3i3OQYc0
( ;ω;)「ひぃぃぃぃ……!!」
< のΩの>「カネ持ってねえとか言うんじゃないだろ――」
パンッ
<;のΩの>「つがぁぁッ!!」
突如の発砲音、それに倒れる相手。
自分は発砲音に反応して反射的にうずくまった。
止めてくれ止めてくれ、どうしてそうやってすぐに死に直結する音が響くんだ。
まるで生きている気がしない、音がするたび自分が死んだと何度思ったことか。
(`皿´;)「誰だ! 誰が一体……!!」
「内藤、何情けない格好してんだよ」
( ;ω;)「……!」
この声は……助けを求めるように視線を向けると、そこには期待した人物がいた。
( ゚∀゚)「よう、怪我はねーか?」
( ;ω;)「じょる……じゅ……」
ξ#゚听)ξ「ちょっと、私は無視ですかブーンさん?」
( ;ω;)「ツンも……おっおっ……」
63 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:45:58.72 ID:A3i3OQYc0
この国の主人公が"心の主"として……なんて情けない主人公なんだろう。
なんてつまらないストーリーをこの国は描くんだろう。
助けてもらってばかりで、心が折れてばかりで、命乞いばかりで……
なんて情けない存在なんだろう?
( ;ω;)「あの人達は……」
( ゚∀゚)「腕打ちぬいたらさっさと逃げてったぜ、大丈夫だ殺してない」
ξ゚听)ξ「ブーンももうちょっと格好良く出来ないの!?」
( ゚∀゚)「おーおー、ツンデレは内藤に格好良くして欲しいらしいぜ?」
ξ#゚听)ξ「ち、違うわよ! これが"心の主"じゃ格好つかないでしょ!」
そうだ、自分なんかが"心の主"じゃ格好つかない。
そもそも不相応なんだ、そんなたいそうなことを司る人間になんて、なれやしないんだ自分は……。
( ;ω;)「うっ……」
ξ;゚听)ξ「ちょっと、何か私が虐めたみたいじゃないのよ!
ほら、元気出しなさい! 鼻かんであげるから……ちーんして」
( ;ω;)「ヂーン」
ξ゚听)ξ「キメェwwww」
64 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:47:52.03 ID:A3i3OQYc0
( ゚∀゚)「しかし、見たこと無い奴等だったな……」
ξ゚听)ξ「ジョルジュも知らないんじゃ、国の判明は期待できなさそうね」
( ^ω^)「……二人とも、ありがとうだお」
( ゚∀゚)「お、元気になったな。よしよし」
( ^ω^)「二人はどうしてこんな所に?」
ξ゚听)ξ「消火活動よ。まったく、こんな役回りばっかり……バカにすんなっての」
( ゚∀゚)「それで行く途中に変な奴等がいて、一緒に内藤がいたってワケ」
運が良かった、あのままならきっと殺されていた。
偶然にもすごく感謝した。
( ^ω^)「その拳銃はどうしたんだお?」
( ゚∀゚)「ん? これか? そんなに気になるか?」
( ^ω^)「いや、別にそんなに気になるわけじゃないけど……」
( ゚∀゚)「別に良いだろ、今はそんな事――」
ξ゚听)ξ「ショボンに貰ったの」
( ゚∀゚)「……!!」
( ^ω^)「ショボンさんかお?」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:48:09.28 ID:GMeGU73l0
ヂーンwwwwwww
66 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:49:48.87 ID:A3i3OQYc0
( ゚∀゚)「……まあ実はそうなんだ、バーボンに行った時にな。
それでここで火を焚く事を知って、慌ててオレらは消火活動ってワケ」
( ^ω^)「バーボン国はそんなに進化していたのかお?」
(;゚∀゚)「……だからあまり言いたくなかったんだよ。
内藤、あまり自覚ないだろうから言うがな、激しく進歩している」
全然そんな事考えていなかった。
昨日は特に心を動かしたつもりは無かったから……きっと両方の国に変化は無いものだろうと思っていた。
心は動いていたんだ、しかも大きくバーボン国の方に。
きっと今日ドクシン国に行こうと思ったのも、心の深層ではそれに気付いていたからだろう。
今から考えると、しいが拳銃を持っていたのはそういう事だったのだ。
気付いていないのは、自分の意識下だけ。
そして自分の意識の無い所で勝手に発展が始まっていたのだ。
改めてこの力に恐怖した。
(;゚∀゚)「もう国民は皆家に住んでいるし、ショボンのいる所はお城じみている。
文化もすごく発達していて、様々な開発が始まっている」
(;^ω^)「そんなの勝手だお、自分自身でも気付かないのに発達しているなんて滅茶苦茶だお!!」
( ゚∀゚)「内藤にとっては"心の主"というモノが勝手だろうし、そんな自分を敬う人達も勝手だろう。
だが同じようにこの世界の人達にとっても"心の主"であるオマエの存在は勝手なんだ」
(;^ω^)「……」
67 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:51:31.84 ID:A3i3OQYc0
( ゚∀゚)「認めるところは認めろ、その上で吹っ切れ。
どうしようもない事はどうしようもないんだからな、泣いて喚いて済むならそうすれば良いさ。
ただそれで済まないんだ、そんな暇は無いんだ……分かるな?」
事実を突きつけられた。
吹っ切れるものなら吹っ切りたいとどれほど思ったことか。
だがそうなんだその通りなんだ、泣く事で何一つと解決はしないのだ。
誰かが自分に同情してくれたって何も解決はしないのだ。
また涙が出そうだった、でもそんな暇ないと言われた手前涙なんて流せない。
( ゚∀゚)「ツンデレ、オレは消火活動行って来るから内藤のことは任せた」
ξ゚听)ξ「ちょちょっと勝手に……」
言うとジョルジュは行ってしまう。
ξ゚听)ξ「……。……いつまでここにいる気? とりあえず帰るわよ」
( ^ω^)「……」
そのままツンに手を引っ張られて中立VIP国に帰る事にした。
68 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:53:13.31 ID:A3i3OQYc0
( ^ω^)「ツン、ありがとうだお」
ξ///)ξ「な、突然何よバカじゃないの?」
歩きながらそんな事を言うと、ツンは照れた様子だった。
でもしっかりとお礼を言っておきたかった。
中立国の人は、常に自分の支えになってくれているのだから。
ξ゚听)ξ「……それよりもブーン」
( ^ω^)「何だお」
ξ゚听)ξ「何か私に相談したい事とか、そういうの無いの?
あれば少しくらい話を聞いたっていいんだから」
( ^ω^)「ツン、本当にありがとうだお」
ξ///)ξ「だからもうお礼はいいって言ってるでしょ!
それで何かあるの? 無いの?」
( ^ω^)「それじゃあ一つだけいいかお?」
一つだけ……さっきの話を聞いたせいで自分の中に生まれた感情。
69 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:54:40.33 ID:A3i3OQYc0
( ^ω^)「さっきの話を聞いて、正直今僕の気持ちはドクシンに傾こうとしているんだお。
別にドクシンが正しいとかバーボンが正しくないとかじゃなくて、
どこかでうまくバランスを取ろうとして……そんな気持ちがあるんだお」
事実そう思っている、そうやってバランスをとっていけば自分は関係なくなる気がして。
実際に戦って勝った方が残る、それがむしろ必然じゃないのか?
そうすれば自分の存在なんてあってないようなものだ、自分はそうしたい気がする。
いや、むしろドクシンの方が少し発展したくらいでいいんじゃないかって。
勝率五分五分の状態で戦って、勝った方が残るんだ。
自分が決めることじゃないならいっそ運に任せるくらいのほうがいい、責任を感じなくて済むから。
( ^ω^)「……そんな事を思うんだお」
ξ゚听)ξ「ふーん」
(;^ω^)「ふーんってちょwwwそんな興味無さそうにwww」
ξ゚听)ξ「だって、何かそういう話はどうでも良く聞こえちゃうのよ。
だってブーンの心はブーンの心であって、誰かのために無理に動かすものじゃないと思うのよ。
それが何かへの同情や"心の主"っていうモノに対してなら余計ね」
(;^ω^)「分かるような分からないような……」
ξ゚听)ξ「さっきジョルジュも言ってたけど、別に心が勝手に動いちゃうならそれでいいじゃない、
それを無理に止める必要も無いと思うわよ。
いずれにしろその上でいつか、必然的に一つの国が残るんだから」
70 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:56:42.69 ID:A3i3OQYc0
(;^ω^)「うーん……」
ξ゚听)ξ「何か勘違いしていうようだけど、どうせいつかは一つの国だけが残るのよ。
アンタはその一国を決めれるだけ、逆転の発想ね。
一つの国を潰すんじゃないの、生き残る一国を決めるの」
( ^ω^)「それは確かにいい考え方だと思うお」
ξ゚听)ξ「そうよ、だから一国が滅ぶのは仕方が無い事、割り切らなくちゃいけないこと。
そしてだからこそ自分が周りから敬われるの、そこも割り切らなくちゃいけないことよ。
だからブーンが苦しむの、そこまで割り切れたら100点ね」
(;^ω^)「ちょww話が一気にkskしすぎwwww」
ξ゚听)ξ「ほらもう集落に付いたじゃない」
なんだか集落に着いたから無理矢理終わらされた気になった。
それでもツンはとてもいい意見をくれた。
こんな意見はその場で考えて出来るようなものじゃないと思う、きっと別の時に考えてくれたのだろう僕のことを。
昨日の朝は無責任な事を言ってケンカしたなと思った。
( ^ω^)「ツン」
ξ゚听)ξ「何よ?」
( ^ω^)「ありがとうだお」
ξ///)ξ「だ、だーかーらー……ッ!!」
71 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/07(金) 23:58:21.02 ID:A3i3OQYc0
---バーボン国
(・∀・)「ショボンさん、とうとうギコさんたちの敵をとりましたよ!
勝ちました、大勝です!」
(´・ω・`)「うん、そうか。良くやってくれた、このテキーラはサービスだからまずとって落ち着いて欲しい」
(;・∀・)「なんだかあまり嬉しそうじゃないですね……」
(´・ω・`)「そうだねやっぱり。自分たちの考えを裏切ってまで勝っても嬉しくないや」
(;・∀・)「ギコさんもショボンさんも、拘りすぎだと思うんだけど……」
(´・ω・`)「まあいいよ、それは。それよりも僕は明日"心の主"を訪ねる事にするよ」
(・∀・)「あ、この機会に主様の好意をしっかりと掴んでおくんですね!?」
(´・ω・`)「まぁそれもあるけど……メインは違うよ。
あまり相手の思うように動くのは僕の性に合わないからね」
(;・∀・)「?」
(´・ω・`)「気にしなくていいよ、とりあえずジエンにも付いて来てもらうからよろしく頼むよ」
(;・∀・)「はぁ……」
72 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 00:01:01.05 ID:GhPqFogD0
---中立VIP国
夕食が終わると今日もジョルジュさんに呼ばれた。
この時、昨日の夕食後のジョルジュさんとの会話が思いだされた。
しいさんとちゃんと話するべきだと言われた事……そして今日会ったしいさん……。
そんな自分の心境をジョルジュさんには感ずかれないように気をつけた。
( ゚∀゚)「内藤、もう寝るか?」
( ^ω^)「はいですお、今日も何かと疲れたお……」
( ゚∀゚)「そうか……とりあえずついでに今日の戦いの結果だけ教えとくな」
今日の戦いと言われてまた心臓が大きく一回鳴った。
冷や汗が出ているのが自分でも分かる、しいさん……。
もしかしてジョルジュさんも気付いているんじゃないかなんて深読みまでしてしまう。
( ゚∀゚)「今日はバーボン側の勝利だ。
バーボン側の被害は1名、対してドクシン側は9名だ」
きっとジョルジュさんが自分にこれを言ってくれるのは、
ちゃんと自分が割り切れているのかという確認の意味もあるのだろう。
案の定自分は一気に頭が真っ白になって、次にドクシン国の心配をしてしまった。
ダメだ、これは絶対に……次の日にドクシンは進化している、しかもかなりの速度で。
バーボン国を越えるくらいにはなるだろう。
少しそれが嬉しい気がしてしまう内は、やはりまだ自分の心が確立されてないなと思った。
そんなに簡単に割り切れるわけ無いだろう、ツンに言わせればまだ20点くらいだろう自分は。
73 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 00:03:07.93 ID:GhPqFogD0
−−−−五日目・夜
ただでさえドクシン側は人材が不足していたというのに、今回の戦いではすごく沢山の被害を出した。
少なくとも今回自分がドクシン国に気持ちを寄せなければドクシン国は終わるだろう。
そうだ、ここで動く事を無理に止める必要は無い、動くものは動かしておけばいいんだ。
そうジョルジュさんもツンも言ってくれたじゃないか。
だが、それはバーボン国にとってはすごく酷い話ではないかとも思う。
自分達に心が動いたと思ったら、そのせいで相手国が自分たち以上に発展してしまうなんて……。
本当にそういったことを考えずに心を動かしてしまっていいんだろうか?
そして何より……しいさん……
( ;ω;)「ううっ……」
悲しかった、今から考えてもどうしてあの時止めれなかったのだと思う。
しいさんは絶対に僕を殺さない、分かっていたのに。
そんな事くらい分かっていたのに……銃を目の前にしたら自分は動けなくなっていた、命乞いを始めてしまった。
やっぱり夜はダメだ、涙がすぐに出てくるし余計なことばかりが頭を掠める。
早く寝たいのに、こんなことばかり考えていずに、早く夢の世界に自分は入りたいのに……。
( ;ω;)「……しいさん……」
お願いだから早く寝させてくれ、余計なことよ頭に浮かんでこないでくれ。
涙よ止まってくれ。
74 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 00:03:56.33 ID:GhPqFogD0
とりあえず5日目は以上です。
ちょっと
>>57のポケモンに投票行ってきます。
75 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 00:07:02.41 ID:GhPqFogD0
投票終わり。
改めて
>>1ありがとう、バファリン以上の優しさを含んでいるよ。
また例によって、分かりにくいところとかあったら言って下さい
頑張って言い訳しますので。
76 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 00:08:05.22 ID:GhPqFogD0
( ^ω^) 内藤ホライズン
主人公、通称はブーン。"心の主"としてこの世界の国の明暗を担っている。
----バーボン国
(´・ω・`)ショボン
バーボン国の王、国民に対する教育に熱心。
(*゚ー゚)しい
バーボン国の兵に。夫と子供を失った。
(・∀・)ジエン
バーボン国の兵。楽観的だが国有数の弓の使い手。
川´ー`)マターリ
バーボン国民。クーの知り合いで。夫を失った。
(´∀`)モナー
バーボン国民であり、医者。腕は確からしい。
( `ハ´)アルー
バーボン国民。モナーの助手を務める。
(―_― )ヒッキー
バーボン国民。
77 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 00:08:30.84 ID:GhPqFogD0
----ドクシン国
('A`) ドクオ
ドクシン国の王。国民達の自由を尊重する。
(=゚ω゚)ノいよう
ドクシン国の兵。剣の腕もあり、頭脳もある。
<ヽ`∀´>ニダー
ドクシン国の兵に。沢山の孤児の世話をしている。
(*ノωノ)あぷー
ドクシン国民。ニダーに世話になっている一人。
( ゚д゚ )ミンナ
ドクシン国の兵。
( ´_ゝ`)兄者
ドクシン国の兵。弟者の敵であるギコに恨みを持つ。
78 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 00:08:51.67 ID:GhPqFogD0
----中立国・VIP国
/ ,' 3新巻スカルチノフ
VIP国の長。重要そうに見えて無責任。
ξ゚听)ξツンデレ
VIP国民。新巻の孫であり、通称はツン。
( ゚∀゚)ジョルジュ
VIP国の情報員。全ての国への入国許可を唯一持つ。
川 ゚ -゚)クー
バーボン国の情報員。ドクシン国出身。
( ><)わかんないです
ドクシン国の情報員。バーボン国出身。
国同士の戦いって言うより、村同士の抗争に思えてしまう
80 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 00:11:12.18 ID:GhPqFogD0
>>76内藤ホライズン→内藤ホライゾン
>>78ジョルジュ→ジョルジュ長岡
内藤ミスるとは不覚……
乙!!!
いまの時点で話の何割くらい消化してるの?
82 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 00:16:48.91 ID:GhPqFogD0
>>79 これ以上登場人物を増やしても……書きにくいという事もあるし。
主な集落はそれぞれの国に幾つかありますが、
戦いに出るような人物達は国の中でも中心となっている集落に集まっています。
内藤が行っている所が双方の国ともそこだけなのです。
だから実際もっと沢山の人達がそれぞれの国にはいます。
83 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 00:20:15.05 ID:GhPqFogD0
>>81 どうだろう……実際大体の流れは決まっているんだけど、
そこに肉付けしたら肉付けが多すぎた感もあるし……。
もともと戦いとかも描写はしない方向で行こうと思っていたし(戦いとか苦手なので)
しいとか山賊とかの登場も予定では無かったのですが……書いているうちについつい……。
とりあえず今頭の中では10日か11日くらいで終わる予定ではいますが、
今後伸びる可能性は大いにあるかなと思ったり……。
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 00:24:25.68 ID:qzK3JgvsO
まとめサイトでまとめて頂くか
85 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 00:26:56.12 ID:GhPqFogD0
>>84 お願いできるならお願いしたいお。
まとめてもらえないならそれでもいいと思ってたけど……
なんだかまとめってすごく厳かな感じがして緊張しているオレキモスwww
s
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 00:35:25.22 ID:TFtJGxQ00
保守
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 00:38:29.45 ID:sFZ/mgSSO
謙虚な作者だな。あんたみたいな奴…
好きだぜ///
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 00:41:25.81 ID:B0TmUCrt0
(////)あ・・あんたのために書き込んでるんじゃないんだからね!!
ただ、スレが落ちたら作品が見れないからなんだから!!
90 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 00:46:10.30 ID:GhPqFogD0
>>88 ゴメンよ、あんまり傲慢な感じには慣れてないけど
それでも頑張ってVIPのノリを出そうとしたら……
前スレとか見ると分かるけど、自分が一番分からないキャラしてるww
>>89 ( ^ω^)ありがとうだお、うれしいお
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 00:51:08.70 ID:l0z5tvuR0
がんばるんだお。
92 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 00:55:52.67 ID:GhPqFogD0
>>91 一日一本ずつ投下がどこまで続けれるか分からないけど
そう言ってもらえると頑張れるお
気を抜いたら落ちるおw
がんがれwwwww wktkしておくお
深夜の間誰か保守してくれれば・・・
自分は週末に模試やら英検やらでこれ以上起きてられない orz
自動保守ならできるが
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:08:42.21 ID:TFtJGxQ00
暇だから保守しとくよ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:27:30.41 ID:cjN/bNA80
ho
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:29:25.50 ID:0q8MeT120
shu
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:43:51.19 ID:qzK3JgvsO
守備
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:54:08.22 ID:B0TmUCrt0
ほっしゅ
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 02:07:10.63 ID:TFtJGxQ00
ブ
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 02:10:21.04 ID:qzK3JgvsO
ッ
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 02:48:27.17 ID:lUwiNGzr0
シ
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 03:16:16.76 ID:B0TmUCrt0
ュ
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 04:10:25.56 ID:fVe0kkJ+0
は
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 04:46:23.71 ID:EewtxudSO
(^ω^)
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 05:10:04.55 ID:H/L/smQqO
(´・ω・`)
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 05:12:54.48 ID:baW5yce4O
テラス
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 06:02:09.14 ID:EdG/kINg0
やあおまいらおはよう(´・ω・`)
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 06:02:25.83 ID:H/L/smQqO
あぶねい!
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 07:22:03.80 ID:H/L/smQqO
ほしゅほしゅ
おやすも
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 07:33:05.23 ID:qzK3JgvsO
ほ==⊂(^ω^*)⊃⌒==しゅ
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 07:45:31.67 ID:abB+zTjXO
寝る前に軽く読むつもりが逆に寝れなくなった。
作者、無理せず書きたいように書いてくれ。
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 07:48:29.22 ID:wEcdyR6h0
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 07:49:32.01 ID:FIQnwK6OO
てぃん⊂二( ^ω^)二⊃てぃん
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 07:58:13.10 ID:CXPTfutSO
⊂二二( ^ω^)二⊃ほしゅするお
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 08:22:41.47 ID:imJir9GRO
ブ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 08:28:29.75 ID:qzK3JgvsO
|
【キーワード抽出】
対象スレ: ブーンの心が世界を左右するようです ( ^ω^)
キーワード: アナル
抽出レス数:1
だめだよ作者!!!アナル描写がこの作品の主軸だろ!!!!!!
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 09:16:19.89 ID:f9LkPw2cO
保守
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 09:34:32.74 ID:CXPTfutSO
新党
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 09:48:48.10 ID:f9LkPw2cO
保守
あなる( ^ω^)
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 10:05:53.64 ID:qzK3JgvsO
∧__∧
( ^ω^)
(⊃⌒*⌒⊂)
/_ノωヽ_)
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 10:36:16.80 ID:qNslBkM+0
ほしゅ
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 10:56:34.81 ID:TFtJGxQ00
保守
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 11:00:03.51 ID:RsEsxnDe0
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 11:05:24.10 ID:f9LkPw2cO
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 11:18:58.84 ID:gx765WbM0
ほーしゅ
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 11:34:38.21 ID:TFtJGxQ00
ほ
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 11:56:25.17 ID:qzK3JgvsO
(´Д`)
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 12:13:42.06 ID:f9LkPw2cO
保守
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 12:32:50.53 ID:TFtJGxQ00
保守
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 12:56:34.51 ID:TFtJGxQ00
保守
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:10:41.95 ID:TFtJGxQ00
保守
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:31:15.03 ID:f9LkPw2cO
保守
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:44:48.02 ID:qzK3JgvsO
あ ∧__∧
な( ^ω^)
る(⊃⌒*⌒⊂)
/_ノωヽ_)
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 14:00:57.47 ID:qzK3JgvsO
(´・ω・`)
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 14:12:26.04 ID:f9LkPw2cO
保守
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 14:23:25.82 ID:qzK3JgvsO
サ
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 14:40:02.51 ID:f2wVNqrTO
なんで中立国は発展しないの?
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 14:41:22.85 ID:qzK3JgvsO
カ
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 14:42:53.07 ID:Wkmb8i3tO
壮大っぽくしときゃ面白がられるとかどこのスクエニだよてめぇ
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 14:58:13.88 ID:qzK3JgvsO
( ^ω^)(^ω^ )
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 15:12:34.76 ID:qzK3JgvsO
ほす
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 15:48:52.43 ID:/425PSzK0
hoyu
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 15:51:18.29 ID:Tb5FTNK50
ほほほっしゅ
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 16:03:39.17 ID:+SV91+Pq0
hosyu
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 16:28:06.74 ID:JUk0WAvAO
ほ
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 16:50:35.39 ID:cjN/bNA80
ho
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 16:59:28.74 ID:McO/0A3aO
ほしゅ
ブーンはこの程度のヘタレさが一番似合うのかもね
作者英検頑張れw
ほ
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:21:00.75 ID:qzK3JgvsO
⊂ニニ(^ω^)ニニ⊃
バリアァ
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:37:45.79 ID:qzK3JgvsO
ヤ
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:51:02.90 ID:qzK3JgvsO
ん
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 18:04:28.80 ID:sFZ/mgSSO
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 18:10:40.44 ID:qzK3JgvsO
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 18:26:06.16 ID:qzK3JgvsO
守
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 18:54:17.22 ID:qzK3JgvsO
あぶな
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 19:07:26.44 ID:KKulyFLB0
ほ
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 19:20:11.43 ID:gx765WbM0
も
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 19:31:25.67 ID:qzK3JgvsO
の
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 19:49:07.62 ID:qzK3JgvsO
中
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:10:49.98 ID:yaAum5YRO
だ
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:20:26.29 ID:SRa1WVBwO
る
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:34:03.26 ID:qzK3JgvsO
み
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:55:26.92 ID:cjN/bNA80
i]
保守
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 21:05:12.42 ID:cjN/bNA80
hi
171 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 21:16:38.30 ID:GhPqFogD0
ただいも。
今日も保守してくれて本当にありがとうオマイラ。
とりあえず例の如く22時くらいから投下できるように頑張る。
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 21:20:55.03 ID:EdG/kINg0
wkwktktk
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 21:36:15.61 ID:3rhMLcYYO
ほす
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 21:37:48.90 ID:eH7K0k7D0
wktk
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 21:49:11.40 ID:3rhMLcYYO
( ^ω^)
176 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 21:51:56.02 ID:GhPqFogD0
改めて長い間保守ありがとう。
>>120 少ないとは思っていたが、そこまで少なくなっていたとは……
頑張って卑猥な事を書かないとね。
>>128 オムライスさん!? ちょwwww。
マジで焦った、今からお礼を言ってくる。
>>142 禁則事項です……禁則事項です……禁則事項です……
ネタバレを含んでしまう恐れがあるので申し訳ない。
>>144 スクエニはチョコボの不思議なダンジョンしかやったこと無いお。
でもあれはスケールとか関係無しに面白いんだと思うお。
177 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 21:59:23.03 ID:GhPqFogD0
挨拶も済ませたので例の如く見直しながらで投下いきます。
今回も話が中心だからちょっとのんびりだけど許してください。
ではいきます。
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 21:59:46.86 ID:6vbvKmuV0
これはwktk
179 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:01:30.49 ID:GhPqFogD0
−−−−六日目・その1
「おーい、起きろー」
また朝か、また朝が始まってしまったのか。
起きたくない、ずっと寝ていたい。
もう起こさないでくれ。
ふぅ、毎朝恒例の否定的な考えを忘れずに行って、ため息をつきながら体を起こした。
( ^ω^)「おはようだお」
( ゚∀゚)「おう、おはよう。ショボンさんが来てるぜ?」
( ^ω^)「……ん?」
今なんと言った?
誰が来ていると?
(´・ω・`)「やぁ、朝早くに突然すまない。
謝って許してもらおうとは思っていない」
(;^ω^)「ときめかねええええええ!!」
(´・ω・`)「いやぁ、あまり尋ねるのが遅いとどこかに行った後になるかもしれないからね。
良ければ一緒に朝食をとりたいと思うんだが」
( ゚∀゚)「オレはかまわねーぜ?」
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 22:01:54.74 ID:DpI0nLOmO
今北wktk
181 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:03:17.50 ID:GhPqFogD0
自分の意見などあってないようなものか、起きてすぐに朝食を皆で食べた。
その場には当たり前のように新巻さんとツンもいたが。
/ ,' 3「ショボンさんから来るとは珍しいのぅ」
(´・ω・`)「うん、ジエンまで一緒させてもらって悪いね」
(・∀・)「ありがとうございます!」
( ゚∀゚)「いいって、人数多いほうがいいだろう?」
(;^ω^)(……なんだか全然落ち着かないお)
落ち着かないのはツンも同じか、朝から不機嫌そうにしていた。
他の国の者同士が集まるなんて……ショボンさんは一体何を考えて今日ここに?
(´・ω・`)「主様はこの世界に慣れましたか?」
( ^ω^)「ぼちぼちだお」
(´・ω・`)「そうですか、今日はせっかくなので主様に確認したい事があって来ました」
( ^ω^)「確認したい事?」
(´・ω・`)「おや、このお味噌汁はおいしいね。ダシは何を?」
良く分からない人だ、マイペースに話を進めていく。
ショボンさんばかりが話をしている、おそらく少なからずみんな出方を伺っているのだろう、空気が重い。
182 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:05:06.30 ID:GhPqFogD0
(´・ω・`)「主様は国の進化が強制でないことを知っていますか?」
(;^ω^)「……はっ!?」
突然とんでもない事を切り出された気がする。
国の進化が強制でない?
止める事が出来るのか?
(´・ω・`)「おや、知らないのかい? どうして誰も教えてあげないんだい?」
ξ゚听)ξ「別に……知っていたところでどうせ進化を止める国なんて無いでしょ?」
(´・ω・`)「ふーん、そうなんだ」
(;^ω^)「ちょ、待つお! どういう事だお?」
ξ゚听)ξ「ま、ついでに説明しとくとね、国の進化は強制じゃないのよ。
例えば武器は進化して欲しいけど、化学はそこまで進化して欲しくないと思っていればそのようになるって事。
せっかくの進化をわざわざ止める事に意味なんて無いけどね」
(´・ω・`)「進化を止める事に意味は無い……か。
とりあえずそういうことなんだ、悪いけど僕もあらゆる進化を望んでいる」
(;^ω^)「分かったお……」
確かに聞いてもあまり意味がない気がした。
結局両方の国はあらゆる進化を望んでいるのだろうから。
183 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:06:35.22 ID:GhPqFogD0
(´・ω・`)「それじゃあ国の完全否定についても知らないんじゃないかな?」
(;^ω^)「?」
(´・ω・`)「そうなのか、どうして教えていないんだい?」
ξ゚听)ξ「別に、知っても知らないくてもいい情報でしょ?
アンタたちどっちかの国が教えてたかもしれないし、わざわざ私たちは率先して教えたりなんかしないわよ」
(´・ω・`)「ふーん、まぁいいや。
それでね、国の完全否定っていうのは"心の主"がある国を完全否定すると、その国を消す事が出来るんだ」
(;^ω^)「……は?」
一気に話が飛んだ。自分の心で国が消える?
どれだけ"心の主"の力は恐ろしいんだ、新世界の神に匹敵する。
(´・ω・`)「どうなるかは分からない、ただ完全に否定する事でその国は消えるんだ。
ああ、普段ある程度否定したりすることについてはまったく意味が無いから安心して欲しい」
いや、それで安心しろと言われても困るんですが……。
つまり自分はどちらかの国の言い分に言いくるめられて、片方を完全に否定してはいけないんだ。
おそらく大丈夫だと思う、思うが……それ以上に"心の主"がまた自分に重くのしかかった。
ξ#゚听)ξ「もういいでしょショボン? ごはん食べてる時にまでそんな重い話持ってこないで頂戴」
(´・ω・`)「謝って許してもらおうとは思っていない、でもこの殺伐とした世の中で(ry」
ξ#゚听)ξ「」
184 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:07:50.52 ID:GhPqFogD0
それこそ殺伐とした朝食を終えると、皆でのんびりとした。
ツンもあまりショボンさんとはいたくない素振りを見せながらも、一緒にゴロゴロとしていた。
(´・ω・`)「やっぱりこういう木の小屋っていうのもいいものだね」
ξ゚听)ξ「あんた今はお城できたんでしょ? 自慢?」
(´・ω・`)「いや、純粋にそう思っただけだよ」
(・∀・)「いいですねー、お城もこんな感じに変えたいですねー」
(´・ω・`)「あるあ……ねーよwww」
ξ゚听)ξ「アンタたち元気ね」
ツンもいい加減に突っかかり疲れたようだ。
朝の涼しく気持ちのいい気候を存分に堪能する事にする。
(´・ω・`)「クソミソおk?」
(;'ω`)「アナルだけは!! アナルだけは!!」
ξ゚听)ξ「キメェwwww」
185 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:09:23.49 ID:GhPqFogD0
(・∀・)「……ツンさん」
そんな中、ジエンという人がツンに声をかける。
突然のことにショボンさんも僕も無言となった。
ξ゚听)ξ「なーに?」
(・∀・)「ここの国に、ガラの悪い輩っていますか?」
ξ゚听)ξ「……いないわよ。それが?」
(・∀・)「把握した」
そう言うと、腰に下げた木弓をすっと出して入り口の方向へ矢を放った。
あまりの速い動作に口を挟む暇が無い、矢は入り口を抜けると奥に広がる森へ。
あれは……人? そう思うが早いか、矢はその人影に刺さった。
「つあああぁぁ!!」
ξ#゚听)ξ「何だってのよ!」
(;^ω^)「ちょ、待つお!!」
ツンがそう言いながらすぐにそこへ向かっていく。
そして木陰に隠れる相手向かって拳銃を構えた。
ξ#゚听)ξ「……10数える間に出てきなさい。
1……2……3……」
数えだすとすぐにも隠れていた者たちは姿を見せた。
186 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:11:31.39 ID:GhPqFogD0
<;のΩの>「ひぃぃ、俺たちです俺たちです!」
(`皿´;)「撃たないで下さい!」
それは昨日僕を襲った山賊だった。
その二人が姿を見せた途端、僕はいじめっ子に出会ったかのように一歩引いた。
ツンの方は大きなため息を吐いて反応する。
ξ゚听)ξ「……何、またアンタたち?」
(´・ω・`)「おやおや、誰だいこの人達は?」
後からショボンさんも付いてきた。
振り返るとジエンさんは小屋の中から木矢を構えている。
すごい圧迫感だった。
(;^ω^)「……昨日その人達に僕が襲われたんだお」
(´・ω・`)「ほう、見たこと無いけどどこの人達だい?
ξ゚听)ξ「ジョルジュも知らないって。とりあえず二度とここに来るな、次は撃つぞ?」
<;のΩの>「ごめんなさい、ごめんなさい!」
(`皿´;)「今すぐ去りますごめんなさい!」
そう言って二人は去っていった。
昨日の復讐だろうか、そういえば片方は片腕に包帯をしていた。
昨日拳銃で撃たれた場所だろう、その包帯の上からさらに矢が刺さっていたのは少し不憫だった。
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 22:13:09.49 ID:GhPqFogD0
(´・ω・`)「殺さないのかい?」
ξ゚听)ξ「ええ、これが私たち流でね……」
この二人が話をするとすごく場がピリッとする。
傍にいるだけで自分なんてガクブルだ。
(´・ω・`)「それにしても……」
ここで一拍をおいて、ショボンさんは含ませた。
(´・ω・`)「いい拳銃を持っているね」
ξ゚听)ξ「……お陰さまで」
場は一層深刻な雰囲気になった。
一発触発だ、ショボンさんは相変わらずマイペースだがツンは明らかにショボンさんへの視線を強くしていた。
きっとショボンさんが遠回しにツンに、拳銃を与えたことについて感謝しろとかそういった意味を含んだんだろう。
プライドの高いツンはそれを快く思わなかった、そんな感じだろう。
( ^ω^)「……」
現実のツンとショボもそうだった、互いに頭の回転が速いのでよく言い合っていたっけ。
それで結局はマイペースなショボに言いくるめられて、僕はツンの八つ当たりを喰らっていたんだ。
アナルに鉛筆を突っ込んで反省文を何故か自分が書かされたりもした。
少し懐かしい気分に浸った、不謹慎ではあるが。
188 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:14:50.59 ID:GhPqFogD0
(´・ω・`)「さて、あんまり長居も悪いからそろそろ帰ろうかジエン」
(・∀・)「はーい」
( ゚∀゚)「お、ショボンさんもジエンももう帰るのか?」
(´・ω・`)「うん、食事おいしかったよ」
(・∀・)「ごちー」
( ゚∀゚)「いやいや、いつでも来てくれればあれ程度ならご馳走するぜ」
( ^ω^)「ショボンさん、帰る前に少し話したいお」
せっかくショボンさんが来てくれたのだから、この際ちゃんと話をしておこう。
そう言うとショボンさんは少し考える素振りを見せた。
(´・ω・`)「うーん……帰りながら、歩きながらでもいいかい?」
(;^ω^)「え、別にいいですお」
(´・ω・`)「それじゃあ主様を借りていくね。ノシ」
(・∀・)「のし」
ξ゚听)ξ「……」
どうして帰りながら話すのかは分からないけど、とりあえずバーボン方面へ一緒に歩く事にした。
ある程度道の開拓も出来上がったお陰で、一人で国の行き来をしても迷う事は無さそうだ。
189 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:16:06.31 ID:GhPqFogD0
(´・ω・`)「主様、元気ないようだけど大丈夫かい?」
(;^ω^)「はい、ありがとうございますお」
歩きながらいきなりこんなことを聞かれた。
正直バーボン国に自分は今謝らないといけないとも思っている。
おそらく今頃ドクシン国はすごく進化しているだろうから。
こんな事謝れるわけないのだが。
( ^ω^)「……」
(´・ω・`)「それで、聞きたい事って言うのは何だい?」
( ^ω^)「はいですお、実は……その、どうしてバーボン国はドクシン国と戦争するんだお?」
(´・ω・`)「ああ、その事か」
(・∀・)「?」
( ^ω^)「?」
他にどんな質問をされると思っていたのだろう?
とりあえずはこの質問の通りだ、どうしてこの二国が戦うのかを知りたい。
190 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:17:46.38 ID:GhPqFogD0
(´・ω・`)「和解は何度か試みたよ、ただ無理だったんだよ。
別に子供たちを遊ばせるのもいい、ただ最低限の教育も無しにどうしようというんだろうねあの国は。
個人的には助けるための戦いだと思っている」
( ^ω^)「助けるって何をですかお?」
(´・ω・`)「このままだとドクシン国民は病気で簡単に死んでしまったり、
結局は何事も他人任せの最低な国になってしまうと思う。
秩序を乱し始める人間だってその内に絶対に出てくる」
( ^ω^)「分かりますお」
(´・ω・`)「だからね、相手が折れないのなら無理矢理にでも……
押し付けといわれても構わないさ、相手を支配するしかないんだ。
隣国だ、その被害が今後こちらに及ばないとは限らないしね」
(・∀・)「だから、相手の国民を助けるんです」
(´・ω・`)「一方的な意見は承知だよ、ただそれが我々の考えなんだ。
いずれ暴徒となった者達が国民を脅かすだろう、そういう事が起こらないとは限らないだろう?
そうならないためにも最低限の教養は必要なんだよ」
191 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:20:04.44 ID:GhPqFogD0
( ^ω^)「……でもドクシン国はとてもいい国ですお、国民同士が密接ですし
何よりアナタ方の出した孤児の世話までしているらしいですお」
(´・ω・`)「うん、そこは素直にすごいと思うし感謝しているよ。
あれは国王のドクオの信頼がものをいっているよね、普通国があれほど綺麗にまとまるわけは無いから」
まさか相手国を褒めるとは思っていなくて、少し驚いた。
ちゃんと相手のいいところと悪いところを把握して、その上でこの人は相手国を支配しようとしているんだ。
決して横暴なわけではないんだ。
(´・ω・`)「だからね、キミがいるんだ」
(;^ω^)「……僕ですかお!?」
(´・ω・`)「うん。普通に勝負をしたら我々の国はとっくにドクシン国に勝っているよ。
どうしてそれをしないかというと、……分かるかい?
その点が唯一和解ともいえる点だ」
(;^ω^)「話が飛躍しすぎだお!」
(´・ω・`)「つまり"心の主"という存在に判定を下してもらう事に決めたんだよ。
戦いは行っている、しかしそれは我々にとってもどこまで大きな意味を持っているのかは分からない。
最終的には主様に気に入られた方が残るんだと思っているからね」
つまりだ、ショボンさんはやろうと思えばいつでもドクシンを手中に収めることは出来たんだ。
どうしてそれをしなかったのかと言うと、相手の言い分にも分かる部分があるから。
だから話し合いで最終的に出た結論が、"心の主"という存在だったのだ。
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 22:20:24.84 ID:f9LkPw2cO
wktk
193 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:22:08.07 ID:GhPqFogD0
(´・ω・`)「戦いはしないと主様が行動を止めるからね。
主様を動かすために戦っている部分は少なからずある、当然それが全部ではないけど」
(;^ω^)「……」
(´・ω・`)「たとえこのままこちらが負けたとしてもあちらの文明が発展してくれる事は嬉しいしね。
今までなら蔓延病一つできっとドクシン国は無くなっていただろう、
でもこのまま発展していけば大丈夫になるかもしれない」
だめだ、どうしてそんな事を自分言うんだこの王様は。
どこまで本当なんだ、きっと全て本当なんだろうがそれにしてもそんな事を言われてしまっては……
バーボン国を応援するしかないように思えてしまうじゃないか。
(;^ω^)「ショボンさん、どこまで本当ですかお?」
(´・ω・`)「残念ながら全て本当だ、ただこれを主様に話したのは半分期待を込めてなのは白状するよ」
(・∀・)「主様、ドクシン国の国王が国民からすごく慕われているのは知っています。
我々は係わり合いこそ簡素かもしれませんが、それでもショボンさんを慕う心は負けないつもりですよ。
自分はこの人だから付いて行くのです、他の誰でもいいわけじゃないです」
(;^ω^)「……」
それは話をしたら分かった。
この人はすごい人だ、とても自分では登りつめる事のできない人間だ。
目の前の利益に眩む様な人じゃない、そして国民を大切にしている事がヒシビシと伝わってきた。
194 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:24:26.24 ID:GhPqFogD0
(´・ω・`)「さて、聞きたいことはそれだけかい?」
( ^ω^)「はいですお」
(´・ω・`)「それじゃ我々は帰ることにするよ。
ああ、クーとわかんないですによろしくと言っておいてほしい」
クーはバーボン国の情報員だから当然だが、どうしてわかんないですさんにまで……
そう思ったがそうだ、わかんないですさんはドクシン国の情報員だけどバーボン国出身の人間なんだ。
( ^ω^)「わかったお。今日はわざわざ来てくれてありがとうですお」
(´・ω・`)「こちらこそ、朝早くから失礼したね。それじゃさよなら」
(・∀・)「のし」
( ^ω^)「ノシ」
そして二人と別れると、自分は改めてジョルジュさんのいる小屋へと戻ることにした。
今から思うとせっかくだからバーボン国の発展した様子を見に行った方が良かった気がした。
まぁいいか、正直しいさんやマターリさんに会ったらと思うと足がすくんでしまうから。
本当は会った方がいいのだろうが。ジョルジュさんにもそう言われたのだが。
会えるわけ無いだろう。
相変わらずの腑抜けぶりだ、そうやってまた自己卑下が始まった。
195 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:25:38.52 ID:GhPqFogD0
---中立VIP国
ξ#゚听)ξ「……あー、すっきりしない!」
( ゚∀゚)「オマエが珍しくやられたって感じだったな」
ξ#゚听)ξ「笑い事じゃないわよ、そもそも一緒にいたアイツは何なの?」
( ゚∀゚)「ジエンか? オレも今日はちょっと驚いた、何の特技も無いヤツだと思っていたからさ」
ジョルジュは怒るツンデレを傍目に悠長に答えた。
ξ゚听)ξ「……ショボンか。アイツ、何かブーンに変な事吹き込んでないといいけど……」
( ゚∀゚)「それよりツンデレ、今日は両方の国ともすごい事なってるぜ?
多分……戦ったら双方が壊滅的なダメージを受けるだろうな」
ジョルジュは言ったが、ツンデレの耳には何も届いていなかったようだ。
やれやれと肩をすくめた。
196 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:27:18.43 ID:GhPqFogD0
以上で6日目その1は終わりになります。
思ったよりもショボンとの話が長引いたので全然進んでいない気がする……
本当に10日くらいで終わるのか心配になってきた。
例の如く何か納得いかない部分なんかは言ってくれれば頑張って言い訳します。
英検の人はがんばれー。
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 22:30:35.82 ID:DpI0nLOmO
続きwktk
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 22:31:34.50 ID:UFK8Q6YpO
乙! ところですごい夢オチフラグだけど終わり方の構想はできてるの?
199 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:35:40.20 ID:GhPqFogD0
>>198 一応できています。
多分文句言われそうですが、文句どれだけ言われようとMなので構いません!
ちなみにこれから先の流れも大体は決まっているんですが……全然思い通りにいかなかったり。
6日目も一本で終わらせるつもりだったけど、到底無理ですた。
銃くだりの場面は
(´・ω・`)がξ゚听)ξを気に入る→ツン死になるんだろ
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 22:45:58.59 ID:f9LkPw2cO
ツンとツンデレが混用している気がする
202 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:49:28.40 ID:GhPqFogD0
>>200 ツン死は読みました。
個人的にショボンとツンが……っていうのが全然想像できなくて。
ショボン好きだからツンにはとられたくないなー。
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 22:50:04.92 ID:qzK3JgvsO
最後に(´・ω・`)ってなるような終りかただけは勘弁><
204 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:52:12.28 ID:GhPqFogD0
>>201 マジだ……氏にたい。
>>185「ツンさん」→「ツンデレさん」
慣れない事はしたらあかんね、ありがとう。
他は大丈夫かな……自分が混同させていたらいけないよねorz
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 22:56:32.91 ID:eH7K0k7D0
ドクシン国どうなるんだろうなぁ・・・。
206 :
◆7at37OTfY6 :2006/07/08(土) 22:57:19.05 ID:GhPqFogD0
>>203 それはどこまで自分がうまく書き上げるかだと思うので……頑張ります。
せっかく読んでもらっているので、その意味でも自分が返せるのはそこだと思うので。
頑張るんです><
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 23:05:45.83 ID:qzK3JgvsO
>>206 そっか! 乙!がんばって!
それにしてもギコ夫妻。・゜・(ノД`)・゜・。
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 23:07:35.01 ID:GhPqFogD0
>>205 本当ならバーボン国とドクシン国を交互に行けると理想的なんですがね。
それでうまい具合に両方に心が揺れあうような感じが。
ゴメンね、個人的にそういうバランスのとれた行動っていうのは苦手で……。
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 23:22:59.82 ID:KKRTlff1O
ほ
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 23:25:19.75 ID:Tb5FTNK50
つづきwktk
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 23:40:19.40 ID:cjN/bNA80
uh
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 23:56:23.21 ID:cjN/bNA80
ほ
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:02:58.25 ID:Hzl64Cy5O
保守
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:15:42.27 ID:W+CTjJPnO
ほ
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:34:38.25 ID:MbUxOKwlO
1
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:45:52.62 ID:0qzo+qlUO
の
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 01:02:11.70 ID:0qzo+qlUO
心
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 01:13:27.82 ID:ZC6wWIv1O
何 故 殺 し た
という保守
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 01:28:26.02 ID:SPMO7Slp0
す
ぬるほす
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 01:33:50.25 ID:b6V1kjF40
かっす
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 01:52:38.40 ID:W+CTjJPnO
ほ
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 02:11:59.70 ID:zwhv75XP0
ho
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 02:26:32.61 ID:zwhv75XP0
4r5
保守
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 03:11:20.99 ID:b6V1kjF40
ほしゅう
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 03:44:37.91 ID:b6V1kjF40
サッカー始まったら保守忘れそうなので今のうちに保守
⊂二二二( ^ω^)二⊃
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 04:10:45.53 ID:MOreNrxL0
ほ
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 04:44:13.72 ID:b6V1kjF40
し
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 05:39:27.05 ID:b6V1kjF40
ひ
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 06:01:00.84 ID:b6V1kjF40
サッカー終わったからほっしゅ
保守
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 06:49:03.79 ID:F2a5K9z10
hosu
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 07:11:26.92 ID:9DYKJep6O
蟹食いてぇ
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 08:01:50.01 ID:l2+/6LkOO
保守
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 08:24:12.84 ID:b6V1kjF40
ほす
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 08:42:21.66 ID:0qzo+qlUO
ハ
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 09:40:14.54 ID:b6V1kjF40
ほすーーーー
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 10:26:27.55 ID:b6V1kjF40
ほす
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 11:06:21.43 ID:l2+/6LkOO
保守
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ほssっしゅ