1 :
◆Xenon/nazI :
新スレ。
2 :
テンプレ:2006/07/07(金) 18:15:40.03 ID:23snOjsC0
ここは筆力のある人・ない人がお題をもらって自由に小説を書き、それぞれの筆力を向上させるスレです
■まとめ
http://novel.news4vip.org/?BNSK ▽初めて投下する人へ
安価指定をしてお題をもらいましょう。
基本的に過疎スレなので↓で次レスを指定するのもありです。
人のお題を使うのもありです。たくさん投下すればスレも盛り上がります
▽投下の際の注意
他の方が投下中の場合は投下終了まで待ちましょう
読む人にわかりやすいように、タイトルをつけましょう
タイトルが付けれない人はお題で構いません
また『現在のレス数/総レス数』を加えると投下待ちの人に優しいです
小説の最後に「終」「完」などをつけると投下待ちの人に目印となります
▽読み手の方へ
感想をくれることは書き手側の意欲向上にも繋がります
感想や、ここはこうした方がいいかも、等の意見は出来れば書いてあげてください
▽保守をしてくれる勇士へ
保守は大体15分おきが効果的です。保守ついでの投下も勿論OKです。
まとめのスレ取得も行ってもらえると助かります。
3 :
週末品評会テンプレ:2006/07/07(金) 18:16:07.18 ID:23snOjsC0
毎週土曜日の午前中に、お題が出されます。
作品は日曜日の24:00までに投稿してください。
その後、それぞれに評価をしていただき、火曜日の24:00まで投票を受け付けます。
《作品投稿》
・目安は2〜3レス程度のSSでお願いします
・ジャンルは書き手に一任します
・スムーズな流れを保つため、メモ帳等の機能を使って、全部書き終わってから投下するように
お願いします
・一人当たりの投稿数に、特に制限はありません。思う存分、表現してください
・時間を過ぎての投稿も、選考外ではありますがまとめサイトに掲載します
・毎回同じコテや酉で出続けると周囲にわかりやすいです
◆お題の他に、作品にタイトルをつけてください
《投票》
・本スレへの書き込みでお願いします
・絞りきれない、選び難い場合には、気になる作品を複数挙げていただいても構いません
・ぜひ書き手の方も他の人への感想や投票を行ってください
・投票はひとりで複数作を挙げてもOKです。
・簡単でよいので、感想、批評等書いてください。書き手の次への糧になります!
◆レスには【投票】と分かりやすいワードを付けてください
・投票で一番支持を得た作品の作者の方には、次回品評会のお題決定権が与えられますので
よろしくお願いいたします。
4 :
週末品評会15thお題:2006/07/07(金) 18:23:19.33 ID:23snOjsC0
810 名前: ◆ct0G69Z3/Y :2006/07/05(水) 19:03:17.30 ID:V5k20bDa0
それでは発表します。
今回(第十五回)品評会のテーマは「雨宿り」でお願いします。
梅雨真っ只中で雨が多い時期なので、色々閃きやすいテーマだと思います。
テーマの発表は早いですが、このテーマ関連の小説の晒しなどは控えたほうがいいかと思います。
以上です。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 18:26:07.18 ID:hCeFdd5C0
乙
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 18:36:23.78 ID:hCeFdd5C0
ほ
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 18:44:40.94 ID:hCeFdd5C0
この時間は人が少ないね
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 18:44:43.65 ID:xSSISoj10
はじめてこのスレを知った
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 18:47:49.49 ID:hCeFdd5C0
10 :
◆Xenon/nazI :2006/07/07(金) 18:50:43.44 ID:kL7R0mIiO
今週の品評会は早めにお題が出てるお。
普段参加できない人もこの機会に品評会に参加してみて欲しいお。
いつも参加してる人はより洗練された文章での参加を期待してるお。
でも、何よりたくさんの人が参加してくれるのが一番だお。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 18:51:24.17 ID:LYQvTjb70
良スレになることを期待
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 18:54:53.75 ID:k2SCn+IG0
うし見つけた!
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 18:58:37.92 ID:xSSISoj10
締め切りいつまでなの?
14 :
靴下おばけ ◆s.c.s.o.c. :2006/07/07(金) 19:02:06.77 ID:NIKldQVZO
こんなスレあったのか
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:02:40.22 ID:k2SCn+IG0
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:04:09.44 ID:xSSISoj10
3行でまとめてくれよ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:06:03.99 ID:hCeFdd5C0
>>16 お題を中心に
2〜3レスの小説を書いて
土曜〜日曜にさらせ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:07:54.28 ID:xSSISoj10
把握
土曜から日曜なら今はスレいらないじゃん
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:11:13.52 ID:hCeFdd5C0
>>18 品評会までの間は、お題をもらって小説を書いてさらす。
>>1を読もうか。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:12:55.76 ID:xSSISoj10
新スレまで読んだ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:13:29.30 ID:hCeFdd5C0
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:15:48.64 ID:xSSISoj10
>21
VIPから出て行け
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:17:43.44 ID:hCeFdd5C0
ww
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:17:49.10 ID:5FFkZKHbO
ガチで文才が無いけど参加してみる
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:19:47.93 ID:+d1p7GM90
俺もやってみようかな、国語はずっと2だけど。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:19:54.63 ID:EFnFlfqR0
文才があろうが無かろうが
SSはもう発想が勝負なんじゃないかとわかりはじめた。
27 :
◆Xenon/nazI :2006/07/07(金) 19:20:39.93 ID:kL7R0mIiO
>>24 練習がてらに何かお題もらって書いてみたら?
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:28:51.42 ID:OJyWHG960
文才の欠片もないけど参加してみるぞ
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:29:26.65 ID:5FFkZKHbO
>>27 実を言うと前スレのお題を書いたんだが見直してみるとなんか単調な感じだし話しが脱線気味になっちゃうんだ…(´・ω・`)
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:30:34.23 ID:if0Ea/790
>>29 とりあえず投稿してみて、アドバイスもらうっていうのも手だと思うよ〜
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:33:58.97 ID:5FFkZKHbO
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:36:29.75 ID:k2SCn+IG0
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:36:52.54 ID:EFnFlfqR0
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:37:24.64 ID:if0Ea/790
>>31 ID:5FFkZKHbOは滅びぬ、何度でもよみがえるさ!!11
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:42:14.74 ID:k2SCn+IG0
つかこうやってアドバイスもらいながら書いてると、すっげぇ面白いお(^ω^ )
たとえ下手でも最初は思い切って投稿してみるといい
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:44:43.56 ID:RHUt+5do0
前スレで仮病ってお題もらったんだけど、思いつかない・・・
すまん、このお題は無理だ。なにか新しいの頼む↓
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:45:17.57 ID:k2SCn+IG0
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:49:04.68 ID:RHUt+5do0
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:51:23.44 ID:T82C1mPW0
こんなスレあったのかー。
初参加しようと思うけど、
>>4のお題について書けばいいのかな?
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:52:23.54 ID:if0Ea/790
>>39 >>4でもいいし、それが無理だなーと思えば
安価で他のお題もらってもいいんだよ。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:52:31.17 ID:J/kZk1w80
何日か前に「夜伸びる」でお題を貰いました
暇つぶしにどうぞ
いつもの道、いつもの街。変わらない景色に、変わらない空気。
当たり前なことってのは気づかないだけで意外に多く存在するのかも知れない。
ジリジリとした暑さ。汗をぬぐってふと前を向くと野球部(おそらくは高校生だろう)が集団で走っている。
ほんの数ヶ月前は自分もその中に居たことを思い出し、俺も歳をとったモンだと思い苦笑する。
なに十代のくせに思ってんだよと一人で突っ込みを入れつつ、景色を眺める。
俺は今日生まれ育った街を出る。
ーー別に家出って訳じゃないが、こんな季節はずれの時期に家を出るのに理由が無いわけでは無い。
早い話が、就職するのである。何に就くかって?詳しくはいえないが、まぁ大工絡みと言っておこう。
その職業を決めた際、この街を出る日を7月7日に決めた。
俺が一人前に成った際に、あいつを迎えに行けるようにと言う願掛けである。
今時10年も20年も待ってくれる奴は居ないだろうが、んなことは関係ない。ただの願掛けなんだから。
ただ、伝えるべきことは伝えようと思っている。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:52:41.05 ID:ydgJzl++O
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:54:52.51 ID:T82C1mPW0
>>40>>42 レスサンクス。
とりあえず、お題で書いてみて無理そうなら安価で新しいの貰うね。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 19:58:09.57 ID:k2SCn+IG0
俺も品評会用に書いてみようかな
45 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/07(金) 20:07:26.56 ID:bIt89R5G0
前のスレどの辺で落ちたん?
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:08:31.39 ID:k2SCn+IG0
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:09:29.98 ID:J/kZk1w80
しばらく物思いにふけった後。ふと時計を見る。
午後7時。俺が乗ることになる夜行列車は10時発だから後3時間しか時間は残されていない。
あいつの家まで20分とかからないだろうが、まぁ急ぐに超したことは無い。
ー俺が最後にあいつを本名で呼んだのは何年前だっただろう?
冗談抜きに片手では足りないような年数がたってる気がする。
ガキの頃は気にならなかったが、流石に中坊に成ると恥ずかしくなってくるわけで、それからのことかも知れない。
何てことを思っているうちにあいつの家の前に着く。
何年も見慣れた「当たり前」の家。あいつの存在も俺にとっては「当たり前」だったのかもな…と思いつつチャイムを鳴らす。
ガチャリ と戸が開く。「何か用?」とあいつが俺に尋ねる。
「俺、今日この街をでるんだ」
「ハァ?何で?」まぁ当然の返答だ。だが、そんなことは気にせず俺は話を続ける。
「お前には伝えたいことがあってな、俺が行く前に一言伝えておきたいんだ
はっきり言って俺はお前が好きだ。冗談じゃないさ、大マジだ。だがな、言えなかった。
理由はいろいろある。まぁ半分は良いわけになるだろうがな。
けど、最後ぐらいはきちんと自分の気持ちの整理を着けておきたかった。だから伝えた。」
「そんなこと言われても…第一何時帰ってくるのさ?」
「さぁな、分からん。ただ、一人前に成ってからってことは確かだ。それまで待っててくれるか?」
数分間あいつは考えていた。そして一言。
「絶対待ってるってことは言えないかも知れないけど、待ってる。」
「ありがとな」
「…バカ」
俺は駅へと向かった。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:11:00.58 ID:5FFkZKHbO
>>33 ( ^ω^)それなんてホラー?
>>34 バルスww
やっぱり、もういっかい一回書いてみますわ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:11:34.53 ID:B6FyHeHp0
>>45 前スレ「〜少々小説〜」は202まで、オレのdatは190までorz
50 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/07(金) 20:13:32.35 ID:bIt89R5G0
北朝鮮はテポドンを撃ち
南朝鮮は日本の領土竹島を領土侵犯し不法な海洋調査を行った
お前ら、いい加減頭にきただろう?
今こそ2ちゃんねらの意地を見せる時!!!
本日2200時より南朝鮮に対し報復を行うものとする
各自先走らないように
猫じゃらし好きが集まるスレIN VIP (FOX対策の偽装)
http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1152189230/ 有能な2ちゃねらー諸君のお力を是非とも貸してほしい
今 こ そ 示 せ !
忠 勇 義 烈 ・ 忠 君 愛 国 た る 日 本 精 神 ! !
52 :
◆Xenon/nazI :2006/07/07(金) 20:15:08.25 ID:kL7R0mIiO
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:19:01.72 ID:J/kZk1w80
がらんとしたプラットホーム。駅の時計は9時55分を指している。
場内に駅員の声が木霊する。
「ーまもなく銀河73号東京行きが3番ホームに停車します。危ないですから黄色い線の内側までお下がり下さい」
闇の中にライトが光る。
列車が入ってきた。
肩に提げたバッグを持ち直す。後10年は戻ってこれないだろう街に心の中で別れを告げて乗り込む。
そのとき、あいつがやってきた。
相当急いできたのだろう、息が上がっている。ついでに言うと折角ポニーテールにした髪も乱れている。
息を整えてあいつは言った。
「あんたがこの街をでるなんて知らなかった。それにいきなりあんなこと言われたって返事ができるわけないでしょ?
あたしだってそんな大事なことを二つ返事でかえせるわけないでしょう?」
あいつがそこまで言ったとき、ジリリリリとベルが鳴る。
残酷にもドアが閉まる中、俺はあいつの言葉を一言聞くことができた。
ー待ってる と。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:19:53.90 ID:k2SCn+IG0
orz
前々スレか
わかった
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:20:32.52 ID:J/kZk1w80
駄文な上に話題を切ってしまってすみません。
さらになれない一人称の文ですみませんと謝ることばかりの気がします、
さらには「夜伸びる」のいみを勝手に「夜+伸びる」と解釈してしまいました。
お題を下さった方、ごめんなさい
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:21:57.01 ID:if0Ea/790
>>55 まだ全部読めてないからあれだけど、
まずメモ帳とかに全部書いてから投下するといいと思うよ。
そうしたほうがまとまって読みやすいしね。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:25:51.76 ID:hLD8u4kw0
お題ちょーだい
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:30:59.91 ID:RHUt+5do0
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:31:06.01 ID:J/kZk1w80
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:36:51.60 ID:k2SCn+IG0
うはwww
短冊ならお題どおりだったんだが、
今七夕の小説が書き終わったんだが、投稿していいかい?
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:41:15.43 ID:J/kZk1w80
ok
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:42:17.97 ID:OJyWHG960
俺も御題ちょーだい
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:42:46.63 ID:k2SCn+IG0
その夜。
星々はこれでもかというくらいに輝いていた。
だが、それは7月6日、つまり昨日のこと。
本日7月7日は。
曇っている。
朝見たニュースでは。
「今日は1日中くもりでしょう」
と。
お姉さんは朝から俺を憂鬱にしてくれた。
でも可愛いから許す!
まぁ、なぜ憂鬱になったかというと。
今日が七夕だからだ。
#
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:43:21.75 ID:k2SCn+IG0
曇っているのに夏というものは厄介で、
雨もかなり降らないと涼しくならないものだ。
むしろこんな天気だと、ひどく蒸し暑い。
兎に角、家にいても仕方が無い。
団扇を片手にユキの家に向かった。
外もやはり暑かった。
が、風が吹いているのでやはり家よりは涼しい。
外をゆっくりと歩いていると、いろんな家庭で笹を準備している。
ある家では子供が楽しそうに準備していたり、
ある家ではお祖父さんが山から立派な笹を切り出してきている家もあった。
「何でこんな日に限って曇るんだろうな」
と無駄な悪態をついてみる。
まぁそれで晴れればいいんだがな。
そうこうしているうちにユキの家に着いた。
案の定ユキは悲しんで、A
「ねぇ!ケイ!聞いた?今日一日中晴れないみたい!」
いなかった。
むしろ、怒りを覚えているようでもあった。
ユキとは、半年くらい前、つまり冬の日に学校で出会った。
本当に雪の日にユキと出会ったのだ。
「みたいだな。どうする?今日は」
「もちろん晴れるまで待つ!」
もうアレから半年もたったのか。
時間がたつのは早いな。
「それに」
「せっかくのデートだしね!」
#
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:43:49.51 ID:k2SCn+IG0
ユキの家には立派な笹が用意されていた。
「はい!短冊!」
ユキは喜んで、俺に2枚の紙切れを手渡した。
「ん?二枚?」
普通に願い事を書くだけなら1枚でいいんじゃないか?
「予備!失敗したときに使って」
失敗って・・・
まぁいい
何を書こうかな
………
思いつかない…
「ユキは何か書いたか?」
ユキのを参考にしようと思ったんだが、
「ううん。まだ。ぜんぜん」
ユキは欠片も書こうとしていないみたいだ。
チリンチリン
風鈴が高くキレイな音色で鳴いた。
ささやかな風が夏っぽくてとても気持ちよかった。
まだ、日は高い。
「なぁ」
「散歩にいかないか?」
#
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:44:33.56 ID:k2SCn+IG0
「まだ曇ってるね」
と先ほどの怒りをは違い、かすかに不安そうな感じも漂わせた。
「それにしても暑い…」
体感温度は35℃。
7月初旬にこの暑さはまずい。
「これ8月になったら俺、溶けるかも」
もうなんかセミの鳴く声まで聞こえてきそうなくらいだ。
どこか涼めるところを必死になって探していた。
すると、
コンビニ!
まさに砂漠のオアシス!
「ちょっとコンビニ寄らないか?」
とユキを誘った。
店内は予想通り、空いていた。
昼が少し過ぎたので、客はまばらだ。
隣の会社から来た人に弁当は全部買いつくされているようだ。
レジ打ちの人は頭にタオルを巻いた大工さんっぽい人と話していた。
そのときユキが、
「あっ!」
と声をあげた。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:45:05.15 ID:k2SCn+IG0
どうした、とユキに近づいてみるとユキはアイスの入った冷凍庫の前にいた。
「ホラホラ!あのときのアイスだよ!」
とユキは指をさした。
その指の先には、俺が告白したときにもらったアイスがたくさん積まれていた。
100円のカップアイス。
「よし!俺がおごってやる!」
というと、
「やった!」
ユキは喜んだ。
…
どうやら最初からそれを狙っていたような気がする。
レジに持っていくと、その二人は会話をやめて、大工さんっぽい人は出て行った。
「どうも、有り難うございます〜」
とレジ打ちの人は綺麗な声で言った。
バッジには、『若宮サナ』と書いてある。
「あ、まさかデート中ですか?」
とサナさんは言う。
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:45:31.81 ID:k2SCn+IG0
「そうなんですよ!今日七夕ですしね!」
ユキはなぜか張り切っていった。
「でも今日は残念ですよね〜。曇りだって言うし…」
「ですよねー。だから晴れるまで待つつもりです」
「へー。いいなぁ、私も彼氏探さないとね」
そんな会話が続く。
とりあえず、200円、払った。
「あ、有り難うございます。レシートいりますか?」
「いえ、いいです」
そういうと、ユキは
「それじゃ!またねサナさん!」
といってアイスの入った袋を持ってさっさと出て行った。
「それじゃ俺も。また」
「ちょっと待って」
と、サナさんに止められた。
「なんであの子私の名前知ってるのかな?」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:45:54.88 ID:k2SCn+IG0
この人、天然でしょうか?
「バッジに書いてありますよ。ココ」
といって右胸示した。
「あっ!」
本当に天然らしいな。
「それと!」
まだあるのか…
「キスくらいまではいきなさいよ」
…
それが言いたかったのか…。
そして、外でアイスを食べ始めた
「うーん、冬のアイスもうまかったが、やっぱ夏に食うもんだな」
「そうだね」
そういってユキは黙々と食べる。
食べ初めて1分。
もう溶け始めてきた
「うわっ!もう溶けてきた!」
流石体感気温35℃。
侮れない。
「ふぅ美味しかった」
そんなうちにユキはもう食べ終わった。
「早っ!」
俺のカップにはまだ半分くらい残っているのに…
「ほらいくよ!」
「俺、まだアイス食い終わってない!」
「食べながらでも歩けるでしょ!」
なんだ…ひそかにひどくないか?
#
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:46:09.06 ID:k2SCn+IG0
日は少しづつ、傾き始めた。
雲はいまだに空に重くかかっている。
俺が笹を立て始めると、ユキは家に入っていった。
力仕事は全部俺に任せるってか…
そして、もう少しで完成!というところで、
ユキは帰ってきた。
服装が変わってる。
ユキは浴衣になって戻ってきた。
赤い生地に白い花の浮いたその浴衣は、長い髪のユキにとても似合っていた。
「うぉ…っと」
ユキに見とれていたら、危うく笹を倒すところだった。
「危ない!私に見とれてたらダメだよ?」
うわっ…
見抜かれてるし…
そうこうして、笹はうまく立てられた。
次は、短冊だ。
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:46:31.22 ID:k2SCn+IG0
「絶対に後ろ向いちゃだめだよ?」
「分かってるって」
お互いに背中を合わせて短冊に文字を書き始めた。
「うーん…」
どうやら、お互い悩んでいるようだ。
そのあと、
サラサラとユキの方から何かを書く音が聞こえた。
「お!書き始めたのか!」
そういって俺も一つ、書いた
「んー…もう一つ…あっ!コレで行こう!」
またサラサラと書き始めた。
「うわっよく思いつくな…じゃあ俺はコレで」
そういってお互いが完全に書き終わった。
「よし!いっせーのーでで見せ合おうぜ!」
「うん!いっせーーーのーーーで!」
バッ!と見せ合った
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:47:04.64 ID:k2SCn+IG0
ユキは
『一生アイス』
それと
『ケイ大好き』
「もう一個お願いじゃ無いじゃん!」
そういう俺は
『頭がよくなりたい』
そして
『ユキ大好き』
「そういうケイこそお願いじゃないじゃん!」
そういってしばらく笑いあった。
#
日は沈んだ。
月にうっすらと雲がかかった。
青白い光に、雲の水滴が照らされ、虹色に光った。
そして雲は流れて、
輝く星々が夜空にまたたいた。
「ユキ、晴れたな」
「うん、晴れたね」
俺の手はユキの髪に触れて、
ユキの顔は、俺の顔のすぐ近くにあった。
星々は空にこれでもかというくらいに輝いていた。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:47:43.31 ID:k2SCn+IG0
あ
終わり
ちょい気づいたら結構長かったorz
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:48:38.11 ID:EFnFlfqR0
改行は 。 でするようにすると短く見えるかもよ。
何にせよ乙。今書いてるの終ったらじっくり見るわ。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 20:59:01.51 ID:B6FyHeHp0
ほ
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 21:08:10.17 ID:J/kZk1w80
>>72 お疲れ様。面白かった。ただ、少し改行が多いのが玉にきずかな?
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 21:14:33.85 ID:B6FyHeHp0
急に過疎か。ほし
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 21:16:50.92 ID:J/kZk1w80
星
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 21:24:20.08 ID:J/kZk1w80
保守
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 21:25:58.90 ID:RHUt+5do0
まとめサイト、読める作品増えてるね。GJ!
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 21:37:52.06 ID:B6FyHeHp0
保守
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 21:38:10.67 ID:S/lmmGrKO
御題くらはい↓
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 21:39:16.31 ID:J/kZk1w80
自分の奴が乗ってるのは恥ずかしいけど嬉しいな
GJ>まとめ中の人
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 21:40:02.05 ID:J/kZk1w80
把握
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 21:50:28.43 ID:EFnFlfqR0
よし、お題『右腕』、完成しました。投下します。
87 :
右腕 ◆vMDm/ZpiU6 :2006/07/07(金) 21:50:50.68 ID:EFnFlfqR0
「っぐわ! ……くそ! また暴れだしやがったッ!」
突然、そんな叫びが聞こえた。廊下沿いの、私の真後ろの席だ。
「が……あ……離れろッ! 死にたくなかったら早く俺から離れろ……ッ!」
なんて、包帯をぐるぐる巻きにした右腕を押さえながら叫んでる男子生徒。
右腕の包帯と頬に十字の傷がついている以外は至って普通としか言いようの無い人だった。成績もよくない。
またか、とクラス全体が冷え切った視線を彼に向ける。
包帯を厳重に巻いているが、彼は普通に右手で作業するし、崇り神に呪われている訳でもないように見える。
頬の傷だって、自分で付けたものだとかいう噂が立っているくらいだ。
そんな彼が変なことを叫びだしても、別に大した事が起こった試しもなし。
「おお、たいへんだ。すぐにひなんしなければ」
棒読みで応じたのは茶髪の不良クン。そさくさと教室を抜け出していった。
ちなみに今は授業中。ただし自習中だ。
「他のみんなも早く! “奴ら”が来るッ!」
不良クンの演技に気を良くしたのか、彼はさらに声を張り上げる。
もちろん、みんな無視だ。
先にも述べたとおり、件の“奴ら”が襲撃してきたことはないし、世界はおろか日本中どこを捜してもそんな話聞いたことがない。
少年漫画じゃあるまいし、ねぇ? そんな非科学的なこと、信じるには苦労する。
『世界を大いに盛り上げる某団体』がこの高校に存在するのであれば、私たちの気付かないところで暗躍しているんじゃないかと信じてもよかったけれど……。
残念ながらそんなハレ晴れユカイなことはなかったし、ホントが嘘に変わるようなことも無かった。
「早くッ! 手遅れになる前にッ!」
それにしても今日は酷い。いつもならここらで、
「こんなところまで……奴らめ、しつこいッ!」
と教室を飛び出すのだけれど。今日は逃げ出せない理由でもあるのかしらん。
なんにせよ今日は「はやくにげろー」とか叫びつつ、右腕押さえて右往左往。必死だな、笑い。
88 :
右腕 ◆vMDm/ZpiU6 :2006/07/07(金) 21:52:48.46 ID:EFnFlfqR0
突如、窓が白く染まる。遅れて轟音と女子生徒たちの悲鳴。雷だろう。雨も降り出したようだ。
「ここが戦場になりかねない! もう直ぐソコまで来ているッ!」
それにしても五月蝿いな。彼を含めて、周り全部が。
そろそろ隣のクラスから注意が飛んで来てもおかしくない、と私は思う。
再び閃光。そして轟音。閃光と音の差が殆ど無い。とても近くに落ちたようだ。
もしかしたら真上かもしれない。その証拠に、
スッ
と辺りが暗くなった。教室の電灯が消えたのだ。ブレイカーが落ちたのかもしれない。
みんながどよめく。みんな雷と暗闇は苦手なのだ。
その中で微かに、
「間に合わなかったか……ッ」
なんて呟きが聞こえた気がした。
……しかし、彼ではないが、妙だと感じる。
自習とは言え、これだけの騒ぎになっているのに教員一人やってこない。
更に言えば他のクラスからの悲鳴、ざわめきが聞こえてもいいはずだのに、聞こえない。
今日はイレギュラーなことばかりだ。こんな日なら彼の言うこともあながち嘘でもないかとも思ったが、やめた。
何せ、教室の引き戸をブチ破って、見たことも無い怪物が転がり込んできたのだから。
強いて言うなら、映画のエイリアンをもっとグロテスクにした感じ。
そいつが先の不良クンを咥えているんだから大変。
信じるも何も、確信せざるを得ない状況。
他クラスのみんなも食われてしまったのかもしれない。
こんなイレギュラー要素への対応など、教わってない。
89 :
右腕 3/4 ◆vMDm/ZpiU6 :2006/07/07(金) 21:53:46.57 ID:EFnFlfqR0
「畜生ッ!」
もっとも、彼はその対処法を知っているらしい。突発妄想癖の疑いがかかっていた彼だ。
するすると右腕の包帯が解けていく。だんだんと露見していく肌は鱗のよう。
その上から、恐らく魔術的力を持っているであろう文様が描かれて、輝いている。
“奴”も彼の変貌に気がついたらしい。不良クンを放り投げ、ゆっくりと視線を寄こす。
彼が咆哮を上げる。およそ人間のものとは考え難い叫び。
交戦体勢。一触即発。特撮でしか見れなかった光景がそこにある。
もっとも、彼らが取っ組み合うことはないのだけれど。
90 :
右腕 4/4 ◆vMDm/ZpiU6 :2006/07/07(金) 21:54:22.76 ID:EFnFlfqR0
ガチャ!
ジャララララララ!
ガチンッガチンッガチンッガチンッ!
金属同士が擦れあう音が響き渡った。
ほんの一瞬の間に、クラスメイトたちが“奴”に向けて古今東西、ありとあらゆる飛び道具の照準を向けていた。
裾からは拳銃が飛び出す。太ももにも拳銃や暗器が並ぶ。
鞄からもどうやってしまっていたのか疑問に思うほど巨大な武器が飛び出す。
こんなのは序の口だ。
まずは指の第二関節、手首、肘などから機関銃が飛び出るのが数人。
ミサイルやバズーカが飛び出てる人もいるし、昔懐かしのロケットパンチもいる。
腹が割れてアームが、ミサイルが、やっぱり機関銃が飛び出す。何人かECM担当もいる。
足、頭からも武器が飛び出てる人もいる。もちろん、おっぱいミサイルも完備で期待を裏切らない。
さて件の彼らは、今何が起こったのかわからないでいるようだ。唖然としている。
そんな“奴”の顔はなかなか愛嬌のある物だったけれど、残念。
「私たちは同志に危害を加える存在を赦しはしない」
高らかに宣言する。
「蜂の巣にしてあげなさい」
雷の音さえも遠のく銃声のオーケストラが始まる。
全てが終わってから、私は自失状態であろう彼に手を伸ばし、笑顔で話しかけようと思う。
「お互いの友好のために、あなたのことをもっと教えてほしいの」
「解剖も含めてね!」
―― gunparade・終 ――
91 :
◆vMDm/ZpiU6 :2006/07/07(金) 21:57:55.40 ID:EFnFlfqR0
擬音が安っぽいわぁ。以上です。
元ネタはとあるコピペから。
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 22:02:26.04 ID:ydgJzl++O
くっ…邪気眼が暴れて小説が書けねぇ…
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 22:15:19.69 ID:ZRQOlSSS0
保守
94 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/07(金) 22:15:46.23 ID:ZRQOlSSS0
なんかやたら変なIDだったw
あなたの作る車はきっとものすごく安全なのでしょう。(笑)
↑棒読み風味に
96 :
市城 ◆664MYA/h1s :2006/07/07(金) 22:23:34.29 ID:SzPVX+8oO
書き込んでみます。
97 :
SEPTEMBER GIRLFRIEND ◆uADIuuYAIU :2006/07/07(金) 22:28:08.50 ID:osd+ngSv0
お題を下さい
98 :
◆vMDm/ZpiU6 :2006/07/07(金) 22:29:26.53 ID:EFnFlfqR0
99 :
市城 ◆664MYA/h1s :2006/07/07(金) 22:29:28.46 ID:SzPVX+8oO
どこにでもある本屋のチェーン店。そんな本屋はたいてい見た目も小綺麗で機械の如く規則正しい。その整然と並んだ本棚の隙間に、私は存在した。
私は本になんか興味は無いということもない、だがしかし受験を迎える事による時の浪費を抑える義務がある。
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 22:32:00.39 ID:SzPVX+8oO
天才と呼ばれた夏目漱石や森鴎外とかなら時間をやりくりし読んでいい。しかし、私のいるその場所に隙間無く、かつ綺麗に並ぶ本は全てラノベだ。
灼熱のシャナ。
私はなんとなく見つめていた。
「そういえばインターネットで、シャナたん(*´Д`)ハァハァとか言ってた奴が居たなぁ。なるほど、確かにそんな受けしそうな絵だ。」などと思いながら。あとからわかることだがシャナたんの作者、実はエロゲも書いてるって人だそうだ。
101 :
市城 ◆664MYA/h1s :2006/07/07(金) 22:37:26.18 ID:SzPVX+8oO
酉忘れた…(´・ω・`)
そしてオタクと見られたくないがため、押し潰すかの如くそびえ建つ物の隙間を縫うように、私は歩き出した。
少し前―5mぐらいだろうか―、制服をつけた如何にも学生な、それでいて三人称が「彼女」になる人が、本を選んでいた。
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 22:39:58.57 ID:EFnFlfqR0
おk、とりあえずメモ帳にまとめて書いてから投下しようぜ。
103 :
市城 ◆664MYA/h1s :2006/07/07(金) 22:41:53.01 ID:SzPVX+8oO
スカートは赤が下地のチェック柄、上はシャツで、同じ学校の生徒ではないのは確かだ。
頭が少し癖毛で、私とは反対の方向を向いているが、メガネというモノの性質から彼女がそれを掛けているのがわかった。
>>104 お題はなくってもいいんだよ。あったほうがいいけど。
あと、まとめて投下には同意。人がいないときのホシュとかならわかるけど。
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 22:45:06.38 ID:ydgJzl++O
お題は貰わなくて良いのか
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 22:46:46.51 ID:EFnFlfqR0
お題もらって書いた方が楽っちゃ楽。人によるか。
ただ、オリジナルでやるとここでやる必要があばばば
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 22:47:41.72 ID:SzPVX+8oO
「あまり栄えないな」第一印象だ。恐らく大抵の人間はこの意見に同じような立場をとるだろう。平生から人のてっぺんから爪先を見る癖のある私は、自然と目が自然と下に向かう。
人の下にあるもの。
そう、脚だ。私はこの時自分の浅はかな心を卑しく思った。そして呪った。
何故なら彼女の足はまさに天が与えたギフトそのものだったからである。
109 :
市城 ◆664MYA/h1s :2006/07/07(金) 22:50:33.31 ID:SzPVX+8oO
一応書いてはいるんだ、うん。んでもなんか推古してしまいます……
ほっそりとしているが決して骨張っていなく、彼女に張り巡らされている血が、その白い肌の中にうっすらと浮かび上がり、健康的な血色を放っている。
靴は一般的なスニーカーだが、靴下はくるぶしまで隠れ、肌との比率が絶妙なバランスをとっている。
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 22:51:45.72 ID:EFnFlfqR0
>>109 推敲してから投下するのがある種の礼儀だ。
20行ぐらいまとめて……って、携帯か!
111 :
市城 ◆664MYA/h1s :2006/07/07(金) 22:51:52.80 ID:SzPVX+8oO
しかし、それもさることながら、その素晴らしさの根源は肌だろう。彼女の足には、傷が無いのだ。つるつるしており、また、艶も申し分ない。
そのまま、私は0コンマ数秒の間、目が離せなかった。
一方ゆっくりと下の段の棚を見つめる彼女。
112 :
市城 ◆664MYA/h1s :2006/07/07(金) 22:53:04.35 ID:SzPVX+8oO
すると彼女は見つめていた本を取ろうと動いた。女というものはどうだろう、自分のかがむ姿を後ろから見る事は無いだろう―無論男もそうだが―
大抵の女は知らない。自分がかがむ時にスカートがどれだけ上がり、太ももがあらわになるかを。
彼女もその一人らしい。
ためらいなくかがむ彼女。容赦無く上がるスカート。美しい脚はあらわになり、そして私の体は自然と多くの情報を得る為、またはその姿を最大限に頭部のメモリーに焼き付ける為、瞳孔が開く。
私の決して世間に出ることのない煩悩は心の中でつぶやく。
「 し ゃ が み た い 」
113 :
市城 ◆664MYA/h1s :2006/07/07(金) 22:55:11.23 ID:SzPVX+8oO
ふっと我に帰る。そして自分の考えてしまった愚かな行為に、頬が紅潮した。
まるでエロ親父。いや、もし私が高校生じゃなかったら、ハゲた中年だったら、キモイオタクだったら、私は犯罪者予備軍の仲間入りを果たしていた。いや、もうしているのかもしれない。
何故だろうか、私は過ちを犯したこと…、いや、そんな事を真摯に考える自分が滑稽に見えたのだろう。
体の内側から笑いが沸きあがり、その場を逃げるように去った。
END
114 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/07(金) 22:55:31.46 ID:ZRQOlSSS0
>>106 お題貰わないで小説書くなら他でやってくださいな、がモットーだったはず。
このスレは与えられたお題でどこまで書けるかをちょっと頑張ってみるスレです。
>>80,83
たまにでもそう言ってもらえるとやる気が出るお。
thx。
アッー!!
テンプレ読むの忘れてたorz
なんかいろいろあって有頂天みたいな感じになってたんです。
すいません…
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:02:35.58 ID:ydgJzl++O
>>114 わかりました。
少しロムってテンプレと空気読んで出直してきます。
スレ汚しすみませんでした…
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:07:23.63 ID:EFnFlfqR0
>>99-101 >>103 >>108-109 >>111-113 とにかく、乙でした。とりあえず自分で反省しているようだから、とやかくは言わない。
だが言わせてくれ。「シャナのたん作者〜」となると、
高橋弥七郎先生がエロゲのシナリオを書いてるような誤解を招きかねない。
絵師のことを指してるのはわかるけどさ。
……いや、俺がのいぢ儲なだけです、はい。
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:08:15.41 ID:EFnFlfqR0
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:19:08.56 ID:B6FyHeHp0
流れるのはえーなー、とか思いつつ保守。
122 :
◆Xenon/nazI :2006/07/07(金) 23:19:46.79 ID:kL7R0mIiO
>>114 あまりガチガチに固めたくはないとはいえ、その辺の基本的なとこはテンプレに入れとく?
確信犯はともかくとしても初めて来てわかんない人とかいるかもだし。
途中で中止したが送信されてたらすまん。
123 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/07(金) 23:20:54.29 ID:7De4x4Bz0
前スレdatまだうpされてないのね。
190くらいまでしか持ってないや。
どなたか持ってませんかー?
124 :
◆Xenon/nazI :2006/07/07(金) 23:21:38.15 ID:kL7R0mIiO
あ、大丈夫だった。
間違えて名前欄に114って入れて書き込みかけたんだ。
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:21:51.78 ID:ZIEtiyWq0
お題:素晴らしい道
この道は素晴らしい。何たってこの道の名前自体が素晴らしい道だ。看板だって立ててある。
『立入禁止』
さてさて、ジョークはさておき、もう寝るノシ
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:22:08.37 ID:gZK7mnEE0
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:30:01.35 ID:hCeFdd5C0
週末お題でも書き進めてくるか
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:38:56.93 ID:B6FyHeHp0
保守
129 :
ユキ:2006/07/07(金) 23:40:29.77 ID:FLmM6C880
初めて来たんだけど、誰かお題ください。
130 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/07(金) 23:41:07.22 ID:7De4x4Bz0
「赤い月」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:41:15.61 ID:eSFkBT0qO
↑
132 :
◆Qvzaeu.IrQ :2006/07/07(金) 23:48:09.77 ID:LzrATtjX0
流石に、お題がないとカオスになるだろうしなあ……。
ちょっと外せないところだと思うよ。
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:48:53.94 ID:hLD8u4kw0
「動物園」
「すまないな・・・エサ代が足らなくなったんだ・・・」
完
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:51:22.47 ID:hLD8u4kw0
「動物園」
「え、いや、イジメにあってたとかそういうことじゃなくて・・・はい・・・」
完
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:52:30.76 ID:TB6+Oc9v0
素晴らしき道
私が行くこの道は険しくとても危険だ。
またこの道には栄光や名誉などなく
ただ困難で苦しく私は道の途中で死んでしまうかもしれない。
しかしこの道を通り抜け目的地に着いたならば
私には決して誰もが持ち得ない経験と力が得られるだろう。
それ故、私はこの道を素晴らしき道と名付ける。
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:52:44.46 ID:hLD8u4kw0
「動物園」
「きぐるみ着てる方の入園はお断りしております」
完
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/07(金) 23:55:17.03 ID:hLD8u4kw0
「動物園」
「キャー、公衆トイレに動物たちがぁぁ!!ここはしつけが上手いのね!」
完
138 :
◆Qvzaeu.IrQ :2006/07/08(土) 00:00:43.28 ID:zp6irJ/A0
>>91 とあるコピペに、目を付けたのは面白かった。
まあ、これが本当だったら! って発想も面白いしね。
だったら、もっとその発想をふんだんに生かして欲しかったかな? あーあ、変なのが居る。
それで終わらせずに、描写を濃くしてさ。日常の風景と痛々しさは、コピペに近くなるたけ自然にね。
ところどころ、散りばめられたネタには笑ったけどさ。
擬音が安っぽいのは、うんあるね。正直いらないかも。
>>113 はっきりいって、何いっているか? 全然解らないかな。
一文一文に無駄なものが詰め込まれすぎているし、携帯にしたって改行厳しいものあるしさ。
携帯小説みたいな感じで良いから、しっかり区切って欲しかった。
139 :
◆Xenon/nazI :2006/07/08(土) 00:08:09.32 ID:o50/VS1O0
ここは筆力のある人・ない人がお題をもらって自由に小説を書き、それぞれの筆力を向上させるスレです。
■まとめ
http://novel.news4vip.org/?BNSK ▽初めて投下する人へ
安価指定、もしくは↓でお題をもらって小説を書きましょう。
人のお題を使うのもありです。
たくさん投下すればスレも盛り上がります。
※お題をもらわないでの小説投下はスレの主旨と違いますのでご遠慮下さい。
▽投下の際の注意
他の方が投下中の場合は投下終了まで待ちましょう。
読む人にわかりやすいように、タイトルを付けましょう。付けれない人はお題で構いません。
名前欄に『「タイトルorお題」 現在のレス数/総レス数』のように書く事を推奨します。
小説の最後に「終」「完」「了」などを付けると投下待ちの人に目印となります。
▽読み手の方へ
感想は書き手側の意欲向上にも繋がります。
感想や、ここはこうした方がいいかも、等の意見は出来れば書いてあげて下さい。
▽保守をしてくれる勇士へ
保守は大体15分おきが効果的です。保守ついでの投下も勿論OKです。
まとめのスレ取得も行ってもらえると助かります。
こんな感じ?
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 00:12:27.67 ID:Ne9yGh+Z0
その一文が今までなかったのかww
そりゃ勘違いする人も出るよねwww
141 :
◆Xenon/nazI :2006/07/08(土) 00:17:58.80 ID:o50/VS1O0
今までは暗黙の了解っていうか。
たまにそういう人が居たら注意を促して、って感じだったのだけどもねw
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 00:22:27.94 ID:XqoImVOn0
まぁ人が少なかったからね。・・・嬉しいことだわさ。
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 00:33:11.43 ID:XqoImVOn0
保守
144 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/08(土) 00:41:07.41 ID:03TxnDrN0
品評会作品書きあがったけど…
どうみても4レス以上になっています。本当にありがとうございました。
とりあえず、今回は時間外作品として出品する予定なのでまったりやります。
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 00:43:37.62 ID:0qvUn+sZ0
「動物園」
「すいませんエサ、食ってないでこっちに投げてもらえますか・・・」
完
146 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/08(土) 00:47:04.25 ID:p8aNH1AQ0
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 00:48:01.47 ID:0qvUn+sZ0
「動物園」
「ママー、ピカチュウどこー?」
完
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 00:51:13.47 ID:86RV5QZk0
「動物園」
「タケシ、あれが人間よ」
「きょうはいっぱいきてるね」
「気をつけなきゃだめだぞ。怖い人間もたくさんいるからな」
「うん、わかったー」
完
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 00:52:12.11 ID:0qvUn+sZ0
「動物園」
「飼育員さんこれ腐ってますね」
完
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 00:57:44.70 ID:0qvUn+sZ0
「動物園」
「社長、ミッキーマウスは無理です」
完
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:07:43.08 ID:0qvUn+sZ0
「動物園」
「まだか。キリンはまだ到着しないのかね!」
「はい社長」
「まぁ、キリンだけに首をなが」
「それ以上は言わないでください社長」
完
152 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/08(土) 01:10:57.10 ID:p8aNH1AQ0
お題:筋肉
したたる肉汁。
なにかが焦げる匂い。
これぞ食い物と言うものだ。
私は火のなから拳ほどもある肉の塊を取り出し、一息に口の中に押し込んだ。
焚き火のパチパチと爆ぜる音をBGMに、
暗闇のなかで米をぶちまけたような空を背景に、
私はひたすら肉を食らう。
味などよく分からない、ただ太い繊維が千切れる感触と肉の匂いだけが鮮明だ。
飲み込んだ先の腹の中で重く熱く、空っぽで縮んでいた胃がびっくりしたように動き出すのを感じる。
何日ぶりの肉だろうか。
このために生きていたような気がする。
ふん、ふん、と鼻から漏れる息が肉にあたってすぐ私の顔に帰ってくる。
喰い終わってため息をついた。
ついさっきまで肉を持っていた両手を開き、見つめた。
肉汁でぬらぬらと光るそれは、なんだか奇妙な機械のように見える。
これで私はメシを喰っていたのか。
もう喰い終わってしまったな。
あまりに早く喰ってしまって少し勿体ない。
と、そこまで思ってから、考えるのを先送りにしていたことがらを思い出す。
153 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/08(土) 01:11:40.56 ID:p8aNH1AQ0
殺生、してしまったな。
食べて、しまったな。
思考は案外静かだ。
ふいと視線を右に向ければ、そこには毛皮と内臓。
バラバラにして喰える部分だけ取り出したのも私だ。
それらを解体している間も私は冷静だった。
罠を作ってイノシシを捕えて、着実に殺し、さっきまで生きていたものから静かに肉を作り出したのは私だ。
喰いたいと狂いそうに願ったのも、
早く喰いたいとはやる手を抑えて冷静に殺したのも、
そして思いのままに食らったのも、私だ。
154 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/08(土) 01:12:18.38 ID:p8aNH1AQ0
くくくく、と思わず笑った。
今頃村人たちは私のことを待っているのだろう。
「山の中で修行だそうな」
「たいした食い物も持たずにどうするつもりだべ」
「やっぱり仏様の加護ってヤツはすげえだなあ」
なんて会話を出発前に漏れ聞いた。
可愛く馬鹿な人間たちよ。
私は山を下りたあと、彼らにまた説教をするのだろうか。
――殺生はいけません。
く。
――仏のみもとに行きたければ。
くくくく。
たぶんするのだろうな。
そうしなければ生きてはいけまい。
ははは。は。は。
私の行き先は仏のみもとではなく、墮地獄に違いない。
ふふふはは。アハハは。は。
笑い声はやがて嗚咽に変わって、
私は流れてくる涙をせき止めようと掌で顔を覆った。
掌はまだ脂で濡れていた。
155 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/08(土) 01:13:50.98 ID:p8aNH1AQ0
以上でーす
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:14:42.81 ID:03TxnDrN0
>>152 面白いですね。まさかそういう展開でくるとは思いませんでした。
表現力も豊かで、読んでいて飽きてこない感じがいいです。
しかしちょっと流れが唐突であっけにとられたかも。
次の作品も楽しみにしています。
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:22:43.75 ID:6O1PMp6g0
お題plz
↓
158 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/08(土) 01:23:24.45 ID:p8aNH1AQ0
「もう一回」
159 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/08(土) 01:25:59.06 ID:p8aNH1AQ0
>>156 読んでくれてありがとうございます。
やっぱし最後の一行がイマイチな感じでしょうか。
それとも
>>153あたり?
次作も楽しんで頂けるように頑張ります。
ではまた。
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:28:05.72 ID:Ne9yGh+Z0
結局、週末品評会の案が出来ていない俺
>>159 そうですね
>>152から急に
>>153になったことに戸惑いましたね。
でも、そこまででもなかったので全体的に見ればいい作品なんじゃないでしょうか?
162 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/08(土) 01:32:13.20 ID:p8aNH1AQ0
163 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/08(土) 01:37:35.19 ID:p8aNH1AQ0
>>161 なるほど。
確かに唐突だったかも。
次からレスとレスで間隔ができるときは神経使います。指摘ありがとう。
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:37:46.21 ID:SXv5A6Wb0
とりあえず、今
>>4のお題で書いてるだが…
ベタなのしか思い浮かばない(´Д`)
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:38:56.38 ID:03TxnDrN0
>>164 ベタな食材を調理するのも楽しいよ。たぶん。
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:48:00.49 ID:03TxnDrN0
ほ
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:50:02.15 ID:0qvUn+sZ0
次のお題をもらおうか
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:53:09.06 ID:Q+pJBtPK0
つ 百物語
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:56:37.87 ID:0qvUn+sZ0
「百物語」
「ピッタンコ!!」
完
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 01:58:51.73 ID:0qvUn+sZ0
「百物語」
「これで最後だな・・・よし、全部治ったぜ、ニキビ」
完
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 02:02:07.59 ID:0qvUn+sZ0
「百物語」
「ぎゃあああ!!でたぁあああ!!ニキビからなんか出たぁああ!!」
完
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 02:04:03.48 ID:0qvUn+sZ0
「百物語」
「ふぅ・・・ついに最後か・・・ん?あれ?おい!ビデオデッキ壊れた・・・」
完
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 02:04:55.34 ID:0qvUn+sZ0
「百物語」
「ちょと・・最後は総集編かよ」
完
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 02:23:16.15 ID:6O1PMp6g0
さっきの テーマ:もう一回 もらった者です。二回に分けて投稿します。
175 :
1/2:2006/07/08(土) 02:23:58.82 ID:6O1PMp6g0
テーマ:もう一回
ため息を吐きながら開くドアを無視して、バスを降りる。駅を見上げつつ降車する後ろの客に急かされまいと数歩。
それから自分もため息をついて立ち止まろうとしていたのに、自分の革靴の、乾いた音に急かされて仕方なく駅構内まで歩く。
ペチャペチャを騒ぐ女子高生とすれ違い、立食い蕎麦屋の匂いを我慢し、財布から定期を取り出し、改札へ。
(疲れた…)
口を動かさないつぶやきに連動してまたため息。それがちょうど、駅員に定期を見せるタイミングとかち合ってしまい、
苦笑してごまかす。この気分では一番嫌なハプニングだ。
階段を上りホームへ。家に帰れば妻が待っている。今年3歳の息子が飛びついてくる。
長い割に、歩き慣れてどうでもよくなった階段を終え、視界が広がればより一層に家族が目に浮かぶ。
いつもと変わらない、鈍行列車の車輪のような、ゆるいゆるい繰り返しの毎日。
我ながら仕事もそつなく、それでいて好成績でない程度にこなしているだけに、一日のほとんどの時間にメリハリが無い。
これを何年も、数千日も。
いい加減に飽きてしまった…
今すぐにでも、全てを打ち壊し、砕き、びりびりに破ってしまいたいという欲求に駆られる。
子供のころは、ピンポンダッシュ、アリの巣いじり、道路にかんしゃくだまをしかけて通行者に踏ませるなどいろいろやんちゃをやってきたが、
社会的立場としても、妻のいる手前としても、そんな無茶はできない。
妻のことを考えれば、と自分を無理に抑えつけてきた。が、妻に非があるわけではない。ただのわがままである。
176 :
2/2:2006/07/08(土) 02:24:57.30 ID:6O1PMp6g0
と、自分の目の前で中年の男性がつんのめり、線路内に落ちる。
足を踏み外したか、貧血か、疲労か、いずれにせよ彼は砂利と鉄線に身体をしたたかに打ちつけ、身を悶えさせている。
何人かの、私服や制服、背広を着た青年たちが線路内に飛び降りていく。
『間もなく――電車が、参ります――線の内側までおさがり――下さい――』
電車が来るらしい。このままではあの男性が轢かれて電車がストップしてしまうだろう。
「おいちょっと! あんたも!」
近くにいたらしい青年が自分を呼びつける。疲れているのに。
しかし、きっぱりと指定されてしまった以上は青年達を手伝わねば、周囲からの心証が悪くなってしまうに違いない。
今自分を呼びつけた青年が中年の男性を持ち上げる。それを後ろから抱えるようにして、一緒に持ち上げる。
そして、全ては無事に終わった。
一時騒然としていた衆人環視の目も、安堵の息と電車の到着時間に急かされて静まっていく。
中年の男性はへこへこと自分達に謝礼を述べ、青年らにやんわりとなだめられると、すごすごと、再び電車を待つ位置についた。
再び、自分の前に。
よくよく考えれば、たった今起こった出来事は、今の自分のリズムを大いに狂わせてくれるものではなかったろうか?
自覚しないまま、それはもう過ぎ去って、いつものうなだれた黄昏時になってしまった。
もう一回、もう一回同じことが起これば、自分は甘美なイレギュラーを味わうことができるだろう。
そう思ったときには、既に自分の右手は中年の男性の背中まで伸びていた。
なんだか、既にもう、一回これをやったような気がする。
END
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 02:25:30.25 ID:wEcdyR6h0
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 02:25:43.70 ID:6O1PMp6g0
以上でし。数年ぶりにお話書いたな(・ω・`)不安だわ
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 02:49:04.49 ID:03TxnDrN0
>>175-176 なかなか秀逸な作品ですね。
表現もさることながら、内容や落ちも面白いと思います。
しかし、少々淡々としすぎている気がします。とくに、書き出し最初のあたりでしょうか。
もしかしたら、演出かもしれないのでそれはそれでいいとは思いましたが。
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 03:02:52.76 ID:03TxnDrN0
寝る前ほ
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 04:03:20.96 ID:XqoImVOn0
保守
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 05:00:16.81 ID:XqoImVOn0
保守。30分後にもう一度保守して寝る。その前に誰か来てくれることを・・・。
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 05:01:19.54 ID:szDozcPQ0
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 05:38:07.49 ID:XqoImVOn0
>>183 よかった、これでオレも寝れ・・・ない。
隠しページ探しにはまっちまったんでもう少し保守人続けるわ。
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 06:35:27.42 ID:szDozcPQ0
保守
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 07:06:52.56 ID:szDozcPQ0
健気に保守
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 07:21:11.23 ID:8GescmdFO
保守
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 07:35:40.68 ID:szDozcPQ0
べ、別に、あんたのために保守してるんじゃないんだからね!
私も、書き途中だけど投下したい作品があるから保守してるの!
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 07:44:39.85 ID:8GescmdFO
品評会って何時から開催かね。
一応書き上がったけど。現在推敲中
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 07:50:52.53 ID:0WW1UWOtO
今北保守
1すら読まない俺に誰か産業
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 07:52:51.24 ID:szDozcPQ0
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 07:53:36.12 ID:XqoImVOn0
>>189 今まではお題発表が土曜午前でした。
からというわけではありませんが、12時以降から投下開始などはいかがでしょう?
とはいえ、決まりはありませんので(試験的なこともありますし)いつでもおkと思います。
>>190 1はいいから
2と3を読んで
貴方も参加してください。
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 07:55:58.94 ID:8GescmdFO
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 08:06:12.03 ID:0WW1UWOtO
>>191 わかりやすいな。
ありがとう、把握した。
お題もらわずに勝手に晒すのはあり?
195 :
◆Xenon/nazI :2006/07/08(土) 08:08:36.80 ID:o50/VS1O0
139 名前: ◆Xenon/nazI [] 投稿日:2006/07/08(土) 00:08:09.32 ID:o50/VS1O0
ここは筆力のある人・ない人がお題をもらって自由に小説を書き、それぞれの筆力を向上させるスレです。
■まとめ
http://novel.news4vip.org/?BNSK ▽初めて投下する人へ
安価指定、もしくは↓でお題をもらって小説を書きましょう。
人のお題を使うのもありです。
たくさん投下すればスレも盛り上がります。
※お題をもらわないでの小説投下はスレの主旨と違いますのでご遠慮下さい。
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 08:09:28.19 ID:8GescmdFO
>>194 このスレ的にはナシ
自分でスレ立てた方が良いと思われる
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 08:38:23.32 ID:0WW1UWOtO
わかた(・∀・)
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 08:43:05.63 ID:vTLATSvE0
>>175 おもすれー!!始めてこのスレ見たけど おもすれーよ大好きだ。
内容もだけど 表現が(・∀・)イイ!! 立食い蕎麦屋の匂いを我慢
とかよくさらっとかけるもんだねぇ。ごっつぁん
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 08:48:38.89 ID:vTLATSvE0
二回も読んでしまったwwwwww
欲をいえば、、というか好みの問題なんだろうが
「なんだか、既にもう、一回これをやったような気がする。 」
最後のコレは余計かも。「もう、一回」だけでいい。
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 09:21:09.05 ID:szDozcPQ0
>>175-176 自分も読んでみた。これは好き。
でも、やっぱり最後の台詞のテンポが悪いというか
「なんだか、既に、もう一回……」みたいな感じで
フェードアウトっていうか、余韻残して終わらせてたほうが個人的に好きだったかな。
201 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/08(土) 09:29:13.67 ID:03TxnDrN0
どうもみなさん。今日から明日の23:59までにお題「雨宿り」で投稿された作品が品評会対象作品になります。
どんどん投稿してください。
投稿する際はトリップをつけることをお勧めします。あと、お題のほかに題名をつけるといいようです。
また、作品は2〜3レスに収まるくらいにしてください。
詳しくは
>>1-4あたりをご覧ください。
202 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/08(土) 10:06:36.99 ID:a79SU5a50
俺の目の前で女の子が走ってくる電車の前に飛び降りる夢を見た保守
203 :
◆Np5nTM7Mnk :2006/07/08(土) 10:21:01.19 ID:D3MzXgGP0
雨に宿る
山の天気というものは変わりやすいもので、その日も夜半から急に雨が降ってきた。
木でできた古い戸は風に震え、ぎいぎいと軋む。
「こりゃあ、嵐になるかもしんねえな」
騒音に悩まされ、由吉は横になったまま、一人呟いた。
いくらか時が経ってますます雨風は激しくなった時、外の音に紛れた戸を叩く声がした。
「もし、誰かいらっしゃいますか?」
高い女性の声がした。由吉はすぐさま飛び起き、戸を開けた。
「こんな夜更けに一人とは、大変だったろうに。狭いけれど、お入んなさい」
山では見られないような美人は礼を言って由吉の言葉に従った。
由吉は一人で住んでいるために女性に縁がなかったが、彼女の容姿に目を奪われ色々聞きたいと思った。
「お名前は?」
「露と言います」
「どうしてこんな時間に山へ?」
「この山を越えた先の東尾村に行かなければいけないのです」
「でもこんな天気じゃあなあ。今日は泊まって行きなさい」
露は細い針のような目を一層細めた。
二人は明け方まで話した。これまでの苦労話、ヒグマを狩ったこと、冬の大雪で家が埋まったこと。
由吉はいつの間にか眠ってしまっていた。目覚めると雨は止み、露はもういなかった。
ただ、露の座っていた場所に湿った紙があるだけだった。
『お世話になりました。私はもう行かなければいけません。
こんなことしかできなくて申し訳ないのですが、戸を直しておきました。ではさようなら』
由吉は急いで東尾村へ降りていったが、露という女はついに見つからなかった。
ただ村にはしばらく優しい雨が降り続いたという。
終
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 10:52:09.06 ID:u5JlKvywO
ほ
205 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/08(土) 11:04:26.07 ID:a79SU5a50
保守
品評会全く思いつかない
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 11:21:54.03 ID:szDozcPQ0
>>203 >いくらか時が経ってますます雨風は激しくなった時、外の音に紛れた戸を叩く声がした。
なんか違和感が。「雨風は」は、「雨風が」だと思う。
あと、「激しくなった時」は、「いくらか〜」のところで既に時を使ってるし
「頃」とかのほうがよかったと思う。
あと、読点がちょっと少ない。
最後の一文とか、読点がないせいか速く読んじゃって余韻が(´・ω・`)
内容は、昔話っていうか
江戸時代とかそんな時代の雰囲気が出てて、新鮮だった。
面白かったよー。
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 11:34:47.92 ID:vTLATSvE0
>>203 ほわんっ とした不思議加減が(・∀・)イイ!!
脳内で日本昔話のおじーちゃん声で楽しませてもらいましたーwwwwww
208 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/08(土) 12:02:07.61 ID:a79SU5a50
保守
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 12:20:12.08 ID:oxnt9nH30
捕手
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 12:40:29.06 ID:uTAhLb8z0
ho
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 12:58:34.79 ID:+Rfpj+W10
保守ついでにお題くださいな。↓
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:01:58.08 ID:oxnt9nH30
セレブ
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:04:00.39 ID:+Rfpj+W10
難しいけど把握。
お題は落ち葉で。初挑戦です。こんなのでいいんだろうか・・・
井上にとって、今日みたいな陽気は最悪だった。
台風10号が日本列島に接近していて、あたりは強風が吹き荒れている。
風が吹くたびに井上はヒヤヒヤしていた。
「お前、今日マジで落ちちゃうんじゃねえの?」
隣の菊地が言った。
井上は8月にしてすでに、表面はカサカサに乾いて、色はこげ茶色に染まった、まさに落葉寸前の状態であった。
公園の中心にシンボルとして置かれたこの大きな木の中で、井上だけが浮いていた。井上は恥ずかしくてたまらなかった。
仲間の葉たちは、自らの緑色を太陽の下で存分に輝かしている。夏は、彼らを輝かす季節だ。。
井上は泣きたくなった。仲間たちの美しい青々と茂った姿を見るたび、どうして自分はこんな醜い姿なのだろうと思った。
以前、同じ枝に茂っている意中の柳田さんに、思い切って告白したことを思い出した。
「えっと、その・・・井上君のことは嫌いじゃないよ。他の人に無い渋い魅力があると思うし・・・でも、私は小林君のことが好きなの!」
小林は、この木の中でも5本の指に入るくらいの濃い緑色だ。結局は見た目なのだ。井上は絶望した。
井上の葉質に異常が起きたのは5月のことだ。元々色素は薄いほうで、友人からもよく「お前、将来落ちるぞ」と言われていた。
それが、ある日を境にさらに薄くなっていき、気がついたときには取り返しのつかない状態になっていた。
「なあ、こういうのって遺伝なんだよな?」
「生活習慣とかも影響してるらしいけど、大半はそうみたいだな」
「来年ここに茂る葉も、俺みたいになる運命なのかな」
「・・・かもな」
風に揺られて、周りの葉たちが楽しそうにおしゃべりしている。
深刻そうななのは井上と、話し相手の菊地だけだった。
「俺、もう死にたい・・・菊池、俺をお前の手で落としてくれ!」
「ばか野郎!」
ぺちっ
菊地は井上を全力で殴った。
「命を粗末にしたらあかん!お前が死んで悲しむやつが、目の前にいるんやで!」
「菊地・・・」
井上は目が覚めた思いがした。そうだ、自分の姿がどんなに醜くても、与えられた命だ。精一杯生きてみよう。
その次の瞬間である。
ブチッ
「見てよパパー!またジャンプ力上がったよー!」
公園を通りすがった人間の子供が、高く跳躍して枝をへし折った。
「ははは、雄介は将来高飛びの選手になれるなぁ」
井上、菊地、柳田、小林を含む、計28名ここに散る。
風はいつのまにか止んでいた。空は入道雲に覆われ、どこからかセミの鳴き声が聞こえてくる。
夏はもう少し続きそうだ。
完
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:12:36.94 ID:oxnt9nH30
お題、「落ち葉」じゃないや、「落葉」だった。
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:14:23.14 ID:tgzZgYiG0
初投稿してみる
品評会ってのも良く分からないが投下
テーマ:雨宿り
タイトル:くもりがらすにFBA
「ごめんなさい・・・私内藤君の事は嫌いじゃないけど、やっぱりその・・・」
駅から家に帰るまでの交差点。
内藤はふとさっきあった出来事を思い浮かべて目に涙を浮かべていた。
今日、この日のために鏡に向かって予行演習を重ねてきた。
毎日西川とは親しく話していた間柄だ、きっと大丈夫、きっと成功する。
そう思って望んだ、これからは楽しい日々が待っているに違いないと。
しかし、結果はこのざまだ。
肩を落として自分の家を見上げる。
空は灰色に包まれていてまるで自分の心を移しているかのようだ。
明日から学校でどんな顔をして会えばいいんだろう・・・。
足取りがさらに重たくなる。
家のドアを力なく開けて玄関に到着。
すると奥から妹がやってきた。
「おっ、どうしたクソ兄貴。犬のうんこでも踏んだのか?」
ニコニコ笑いながら他人の不幸をあざ笑うかの妹の言葉。
今は言い返す元気もない。
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:15:00.56 ID:tgzZgYiG0
俺は妹の言葉は無視してそのまま階段を上り2階にある自分の部屋に入る。
部屋に入るなり全身の力が抜けた。
カバンは床に落とし、そのままベッドにうつ伏せで倒れこむ。
ああ、悔しい、自分のふがいなさに悔しい。
力なくただ涙を流し、声にならない鳴き声を上げていた。
心の中は大豪雨
どれだけの時間をこうしていただろう。
1秒が1年に、10分が1秒に感じられる。
すると、ドアにノックの音が。
「兄貴入るよ?」
返事する元気もないので無視をする。
しかし、この醜態は妹だけには見られたくない。
寝た振りをしよう。
ドアが開き足音が近づく。
「冷蔵庫にアイスがあったんだ〜。良かったら一緒に食べない?」
返事をせずベッドに仰向けで寝たままの自分。
机の上にコトンとアイスのカップを置く音がした。
「このアイスおいしいんだよね〜。一緒に食べようよ〜」
ああ、どっかいってくれ。一人にさせてくれ。
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:15:04.30 ID:szDozcPQ0
>>215-216 これはワロタwwwww
いいね!
ベタではあるけど、それぞれの葉っぱが一般的な苗字なのとか
「お前、将来落ちるぞ」や「遺伝なんだよね?」といい、ハゲみたいな感じとかwww
で、生きてみようと思った瞬間散っちゃうところとかもうね。だめだこりゃwwww
楽しく読ませてもらった。イイヨイイヨー(・∀・)
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:15:17.66 ID:tgzZgYiG0
「そりゃ〜!ふらいんぐぼでぃあた〜〜っく」
いきなり妹が俺の上に飛び乗ってきた。
あ〜邪魔だ・・・そっとしておいてくれよ・・。
妹のやわらかい肌が俺の背中を刺激する。
このままじゃ何をされるか分からない。
俺は重い腰を上げた。
「あ〜〜わかったわかった一緒にアイス食べような」
絡んでくる妹をほどくようにして立ち上がり机に置かれたアイスのカップを手に取る。
安い100円くらいのチョコサンデーだ。
「もう最初からそうしていればいいのに〜」
スプーンですくって口の中に入れる、クリームの甘い味覚が脳を刺激しチョコのほろ苦い感覚も心地よい。
「今日ツンにたこ焼き一緒に食べようって言ったら、たこ焼きとはタコを丸ごと焼いたものですか?とか言ってくるのよ。もう本当に信じられない」
他愛もない冗談話を妹が投げかけてくる。
心なしかさっきまで曇り氷雨の降っていた俺の心に、明るい景色が蘇っていく気がした。
いままで鬱陶しいと思っていた妹の存在がこんなにも暖かく感じたのは初めてだ。
冷たく濡れた雨の日に、ここで暖かく休んでいても良いよね?
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:25:43.33 ID:szDozcPQ0
>>218 >>219 >>221 書き込む前のリロードを怠ったせいで、割り込んでしまった。申し訳ない('A`)
これで終わりだよね?
終わりの時は、最後の行にでも「完」とか「終」とかつけてもらえると、わかりやすくてありがたい。
内容は…ちと、納得がいかなかったかな。
ほだされるっていうんだろうか? そういうのがちょっと簡単すぎじゃないかな、と。
そういう場合は余計うざくなるんじゃないかと、自分は思うんだが。
あと、「クソ兄貴」や「うんこ」とか言う割に「〜のよ」は、ちょっと違和感あったかな。
でも書きたいことは伝わったお。
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:25:48.33 ID:oxnt9nH30
>>220 ありがとう、嬉しいw
ぶっちゃけ文章力に自信がないからネタに走ったw
人に読んでもらうって楽しいね。
224 :
175:2006/07/08(土) 13:26:30.45 ID:6O1PMp6g0
>>179 >>198-200 うはw 力尽きて寝てる間に感想どうもです。やっぱり最後はくどかったかな…
やたらと淡々としたのはだるだるさせたかったので。
と、もう品評会のも投稿始まってるなぁ
今日のテーマのほうもとりかかりますヽ(・ω・)ノ
225 :
63 ◆kn33w8LiTA :2006/07/08(土) 13:36:33.86 ID:khpIIDXt0
いま帰ってきた
>>76 できるだけ減らせるように努力してみる
226 :
63 ◆kn33w8LiTA :2006/07/08(土) 13:37:11.92 ID:khpIIDXt0
いま帰ってきた
>>76 できるだけ減らせるように努力してみる
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:41:27.13 ID:Fya8u8tVO
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:45:25.78 ID:+Rfpj+W10
はて、前にも同じ手に引っかかったようなクマー
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 13:47:41.79 ID:szDozcPQ0
やられたクマー
だがクソワロタクマー
230 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/08(土) 13:47:46.30 ID:p8aNH1AQ0
俺も、前に似たようなのを糞味噌に貶した起臥す
231 :
◆Xenon/nazI :2006/07/08(土) 13:55:26.65 ID:3k8NheaBO
しまったなぁ、お題出てたんだから書いとけばよかった。
まぁ、今週も◆ZEFA氏とWiki編集してますよ。
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 14:12:40.27 ID:oxnt9nH30
ほちゅ
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 14:33:43.41 ID:szDozcPQ0
ほしゅほ
234 :
◆ZEFA.azloU :2006/07/08(土) 14:55:52.88 ID:GZTmh7bK0
最近やたら忙しくてなかなか覗けないんですよ。
と言うわけで、あいた時間に少しでも編集します。
235 :
◆Xenon/nazI :2006/07/08(土) 15:08:32.02 ID:3k8NheaBO
>>234 無理はしない程度に頑張れwww
俺も前ほど仕事中にいじれなくなったがwwwww
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 15:30:52.59 ID:UJ5uCtTz0
保守、俺にもなんか書かせてください
↓
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 15:34:55.15 ID:szDozcPQ0
238 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/08(土) 15:35:28.11 ID:HqmuHVpm0
「もういいかい?」
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 15:42:16.78 ID:CvgPBSBA0
初挑戦してみる。
誰かお題おくれよん。
240 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/08(土) 15:48:07.43 ID:HqmuHVpm0
「せなか」
241 :
◆X3vAxc9Yu6 :2006/07/08(土) 16:01:45.01 ID:HqmuHVpm0
h
242 :
風鈴1/2:2006/07/08(土) 16:01:46.16 ID:UJ5uCtTz0
午後四時、セミが執拗に鳴いている。
俺はクーラーをつけて部屋で涼んでいた。
何もする事が無くて三時間ぐらい前から、テレビの前でくつろいでいた。
気が付いていたら、借りてきたアニメのDVDの鑑賞会となっていた。
別にアニメなんてものはいつだって見られる、だけど暇つぶしぐらいにはなるだろう。
そう思って一旦、電源を落とそうとしてリモコンを持ったその手をガラスのコップへと戻した。
それから30分ぐらいが経ちアニメのエンディングが流れ始めた、甘ったるい声優の歌声が部屋に響く。
なんだか体の調子が悪くなってきたような気がしてきた。
流石に長時間、クーラーによって造られた空気が充満した部屋にいるのは、辛いものがある。
その辛さというのは急激な痛みとかそういうものじゃないけど、なんかやけに体が重たい感じなんだ。
そう言えばここ数日間は眠気覚ましにコーヒーを何杯も飲みながら、深夜仕事を片付ける、
その生活パターンの繰り返しだった。
だからといって朝とか昼に寝るわけでもない。
たいがい、仕事を終わらせた後、二三時間ぐらいしか寝ない。
これでも意外とやってゆけるものだ。
だけれどそろそろ何か俺の中の警鐘が鳴り響いたのだろう。
何でだろう、俺はただテレビに釘付けになっていただけなのに。
寒いんじゃなく涼しいんだ、そう言い聞かせてももう壊れた身体には通じなかった。
243 :
風鈴2/2:2006/07/08(土) 16:02:11.87 ID:UJ5uCtTz0
クーラーのスイッチを消して、少しソファーに寝込んでみたら不思議と体の調子は良くなってきた。
ふとビデオを片付けようとビデオデッキに近づいてみたら、
隣の部屋とのドアが半開きになっていた、隙間風が少し寒い。
紅い絨毯で敷き詰められたその部屋にはあやしげな段ボールが置いてある。
期待と興味が混じり、俺はその段ボールを開いてみた。
中には風鈴が入っていた。
「これは・・・まさか・・・死んだ姉ちゃんの・・・」
そう、それは俺の死んだ姉ちゃんの形見とも言うべき、思い入れの深い風鈴だった。
彼女は気が強いも優しい姉ちゃんだった、よく言うと自信家、悪く言うと傲慢知己になるのかな。
明るくて素直で誰からも好かれるいい姉ちゃんだったけれど、彼女は死んだ。
去年の夏、交通事故で死んだんだ。
それは姉ちゃんが16歳の時だった。
姉ちゃんとの思い出は腐るほどあるけれど、段々とそれも風化していくんだろう。
でも俺の目前には確かに姉ちゃんの形見があった。
姉ちゃんがその風鈴は修学旅行の時に作ったとか言っていた。
「そうだ、風鈴でも吊り下げて涼んでみたらどうだろう」
セミの鳴き声と涼しげなあの風鈴の音がアンサンブルとなって庭全体に奏でられていた。
終わり
244 :
ユキ:2006/07/08(土) 16:12:58.01 ID:TG6U2m8o0
1日前から放置させてしまったお題ですが……。
お題:赤い月 1/3
「赤い月ぃ、見たら日にゃ、家ん中閉じ篭っとらんといかん。山の神さんの祟りにかかっ
て、死んでまう」
って、ばあちゃんが言っていたのをよく覚えている。話の内容は時によって微妙に違っ
ていたが、要約すると、赤い月を見たら何か不幸なことが起きる、だから家にいないとい
けない、ということらしい。
初めは全く、全然、信じていなかった。村の言い伝えなんて……、といった程度の認識
だった。がしかし、最近になって不幸が連続した。6年前の赤い月を見た日にはそのばあ
ちゃんが、5年前のその日にはじいちゃんが、3年前には両親が事故で死んだという知ら
せをその夜の内に受けた。
だから、俺は月を見るのが怖くなっていた。俺には心から愛する妻と子どもがいる。次
の犠牲者にはしたくない。もちろん、俺だってなりたくない。というようなことを考えて
いた矢先にだ。
俺の運転する車は見事にスピンし、道路の外にひっくり返った。エアバックが飛び出し、
そこらに打ち付けられた頭や手足全体に衝撃が走る。その後すぐに、じわじわと痛みも浮
き出てきた。車は見事に反転しているようだった。俺は自由の利かない体を無理やり動か
し、シートベルトやら何やらを外して、車の外に這い出た。
245 :
ユキ:2006/07/08(土) 16:14:22.11 ID:TG6U2m8o0
お題:赤い月 2/3
真っ先に目に入ったのは、血みどろの月だった。
体中に痛みが恐怖を化して駆け回り、俺の必死の声をあげさせた。
妻は! 子どもは! 俺は後ろに座っていた2人の姿を確認すべく、車の中を振り返っ
た。
目に入ったのは悲惨な光景。おもわず目を覆いたくなる。心が締め付けられる。俺の子
どもの全身は、まさにあの月のようだった。血で染まった子供服。顔の形……おかしくな
いか? 恐怖だけが夜の一場面を支配する。
黙り込んだ俺を我に返させたのは、僅かに動いた妻の腕だった。妻はまだ生きていた。
俺は車のドアを壊れるくらいの勢いで開け、彼女に声をかけた。
「おい、おい! しっかり、しろ! 大丈夫か! おい!」
ほとんど単発で言い放った単語に反応して妻が唇を動かしていたが、声は聞こえなかっ
た。くそっ! この野郎! 次は妻までもか!
街を外れた夜の道は血の光で照らされていた。
くそっ、くそっ、くそぉぉ! さっきから同じことしか言ってない。
山の神だかなんだか知らないが、あんな奴に、家族全員を奪われてたまるか! いつし
か恐怖は怒りに変わっていた。
俺が殺す。
俺が殺せば、神でさえ妻を殺すことはできないだろう? そうだろう!
俺は近くに落ちていた大きな石を痛む両手で持ち上げ、振りかざした。鈍い音と共に血
が噴き出した。2回3回打ち付けて、既に真っ赤な凶器となった石を投げ捨てた。
そして、叫ぶ。それが喜びか後悔かなんて今となっては知る由もないが、人間のあげる
ような声でなかったのは、はっきりしている。
記憶がそこで音を立てて、途絶えた。
246 :
ユキ:2006/07/08(土) 16:18:26.45 ID:TG6U2m8o0
お題:赤い月 3/3
俺は一命を取りとめ、ついこの間まで警察にいた。怪我人でも殺人は殺人だからな。許
されることではない。が、警察から解放される要素が俺にはあったらしい。
責任能力の有無。
医者によれば、精神病の一種だそうだ。同じような不幸がある程度集中してくると、度
の越した被害妄想のような状態になる、らしい。そして、廃人と化す。赤い月症候群とで
も言おうか? もともと俺は精神病院通いだったし、薬も使ってたし、別におかしくない
話だ。
つまり、俺にはこれから1人で暮らしていく要素も、殺人の責任を取れる要素も皆無と
いうことらしい。
だから、今は見慣れた病院に初めて入院しているということだ。今の俺の位置は日当た
りの良いベッドである。
「赤い月……か」
窓の外には充血しきった月が見えた。するとどうだろう。俺の中からあの時の狂気があ
ふれ出る。
俺は狂った声をあげながら病院の廊下を駆け回り、出口に向って一直線に駆けて行った。
もう、月の色なんて信じない。信じない。
あの満月も他の人から見れば、綺麗な望月だろうな。
俺が狂い踊っていたところに、車が飛び込んだ。血が辺りに撒き散る。
最後に見たのは運転手の青ざめた顔。
最後に聞いたのは運転手の驚愕の声。
「月が赤い」
完
247 :
ユキ:2006/07/08(土) 16:19:09.36 ID:TG6U2m8o0
なんかもう、すみません。日本語さえ自身がないです。
スレを汚してしまってすいませんでした。
お題ください
250 :
248:2006/07/08(土) 16:42:57.36 ID:QmKQM7uh0
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 16:43:28.80 ID:8GescmdFO
age
ほ
ごめんね読んだけど感想書けなくてごめんね
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:11:42.24 ID:hCTdsj/50
質問ついでの保守として
>>3の品評会には誰が書いた作品でも大丈夫なんでしょうか?
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:13:05.67 ID:NX7xCYuV0
ho
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:14:09.28 ID:NX7xCYuV0
>>253 大丈夫ですよ。今週のお題は「雨宿り」なので、それに沿った作品ならば。
あと、テンプレをよく読んで投稿することをお勧めします。
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:14:15.18 ID:Ne9yGh+Z0
>>253 たしか参加資格は、『テンプレをちゃんと読んだ人』だったかな
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:16:21.18 ID:hCTdsj/50
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:18:35.57 ID:RbEBsTOS0
>>253 質問の意図が分からない
基本的に誰が書こうと自由だと思うが、このスレは作品の展覧会じゃないので、
「昔、こんなの書いたんだけど」
「このサイトの転載だけど」
はお断りの方向。
ちゃんとお題を受けて、新しく書いた作品を投下してくださいな
ここはお題をもらって、小説書いて、 筆 力 を 上 げ る スレなので
260 :
72 ◆0lcgcQtP4I :2006/07/08(土) 17:19:09.81 ID:khpIIDXt0
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:23:43.46 ID:CvgPBSBA0
お題「背中」
小さくなったな、と思う。
(いや、私が大きくなったのか……)
当然と言えば当然のことなのかもしれない。実家を離れてもう随分経つのだから。
誰だって歳を取る、父だってそれは例外ではないのだ。
そして私も。
(子供の頃はあんなに大きいと思ってたのにな……)
父の背を眺めながら、昔のことをふと思い出す。
夕焼け空の下、父におぶさっている自分。
優しくて、厳しくて、暖かくて、父の背におぶさっているとどこにいるより安心して眠れた。
父の背中は私の一番大好きな場所だった。
子供が生まれたら、父におぶってもらおう。
ずっと憧れていた、何度も何度もおんぶをせがんだあの背中は今、結婚の報告に来た私達に向けられている――。
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:24:19.62 ID:CvgPBSBA0
とても短くなってしまって恐縮ですがこんな感じで大丈夫でしょうか?
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:28:04.43 ID:RbEBsTOS0
>>261 改行については問題ないんじゃね?
これは個人的な趣味だけど、記号は基本、全角文字でいい希ガス
「背中を向けられてる」って子供の結婚の報告にそっぽ向いてんのかい?
なんか最後の行変じゃね?
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:34:31.34 ID:RbEBsTOS0
>>264 父は結婚に反対してるって意味じゃね?
その背中をみたから、この作品の思考が始まったみたいだし
>子供が生まれたら
があることから、出来ちゃった婚とみえる
つまり、結婚を反対しても子供は生まれるわけで、
孫が生まれたら、いつか父も分かってくれるだろう。
そうしたら、孫を背負ってもらうのだ。
とそんな風に俺は読んだ。
作者じゃないのに、語ってすまんこ
それならそれでなんかもう少しフォローが欲しいところだな
意地を張る父にむかってもう少しなんか思うところがあるだろうに。
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:41:01.93 ID:uvxzPtgw0
>>264 娘に泣いてるのを見られたくないんじゃね?
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:43:38.38 ID:NX7xCYuV0
そこらへんは読者の読み取り能力の発揮のしどろこだと思います。
小説はそういうところがあってしかるべきだと思いますし。
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:44:21.33 ID:CvgPBSBA0
語尾にじゃね?ってつけるのが流行っているんじゃね?
とまあそんなことはさておき。
>>263-266 感想ありがとん。
括弧を半角にしてしまったのは癖でつい…。以後気をつけます。
親父が意地を張っていることに対してフォローを入れようかと考えたんですけど、なるべく省いて余韻を残したかったのでこういう形になりました。
でもやっぱり説明不足な感じは否めないですね…。精進します。
個人的に265さんがすげ深く読んでくれていることに驚愕しますた。
改めて皆さんありがとん。
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:46:42.16 ID:uvxzPtgw0
ところでお題お願いします
271 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/08(土) 17:50:56.04 ID:T6MsEku80
YOU品評会しちゃいなYO
272 :
◆Xenon/nazI :2006/07/08(土) 17:53:11.27 ID:3k8NheaBO
品評会に参加が難しくて軽いお題が欲しいってなら
つ『お題:羽根』
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 17:56:59.56 ID:FuIjVsLN0
>>272 はじめてこのスレを見た
とりあえず書いてみようと思った
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 18:03:56.89 ID:uvxzPtgw0
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 18:11:21.40 ID:FuIjVsLN0
お題お願いします↓
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 18:12:41.63 ID:NX7xCYuV0
みたらし団子
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 18:28:00.22 ID:NX7xCYuV0
ほ
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 18:37:24.57 ID:NX7xCYuV0
人いないのかな?保守
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 18:38:40.23 ID:0kGRfh0xO
どうせ出来上がった頃には過疎ってるか落ちてんだろ
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 18:39:22.66 ID:NX7xCYuV0
今日は二時までバイトだからそれまでは落とさない自信はある。
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 18:51:38.30 ID:NX7xCYuV0
ほ
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 18:56:10.26 ID:GsCfm1Ut0
保守ばっかじゃあれだし久々に品評会作品を投下しますかね
283 :
1/3:2006/07/08(土) 18:56:50.62 ID:Dw4Wqzjq0
「死は雨上がり」 お題:雨宿り
隠れて様子を探っていると、一人走ってくるのが見えた。
身をかがめたまま、持っていた銃の先を振って場所を知らせる。
ざっと言う音と共に男は滑り込んできた。
「ここで雨宿りか?」
服に付いた土を払う男に、僕は頷いて答えた。
周囲は未だに雨である。
辺りを騒々しい音が包み、視界もあったものではない。
「一体いつ止むのやら」
一息ついて地べたに座り込む男が呟く。
見ると襟についているのは大尉の襟章であった。
「ん?お前はどこの隊だ?俺は200中隊のもんだ」
「212中隊であります」
「隊長はどうした?」
「約15分前であります」
それだけで大尉は察してくれたようだ。
僕は止まない雨を気にしつつ、大尉の顔色を伺う。
それに気付いたのか、大尉が手を上げて何かを見せてくれる。
握られているのは眼鏡、時計、指輪、そして血の付いた手袋。
「俺の部下たちだ」
200中隊は大尉を除いて全滅か。
もっとも、212中隊も残っているのは、最早自分だけだが。
頷いただけの僕に満足したのか、大尉は遺品をポケットに突っ込んだ。
この雨の中で、よくもあれだけの遺品を集められたものだ。
それだけの余裕があるなら部下を助けられなかったのだろうか。
憤りのような、感心のような、何とも言えない気分になった。
そう言えば、それは雨が降り続いたときのブルーな気分に似ていなくも無かった。
284 :
2/3:2006/07/08(土) 18:57:32.13 ID:Dw4Wqzjq0
「一本どうだ?」
差し出されたのは煙草。
補給も満足にこない中、嗜好品の類など手に入るはずもなく、
当然の事ながら煙草を吸うのは久方ぶりである。
頂きますと答えて煙草を受け取った。
火は、と探したら、大尉は壁に残っている火種に煙草を押し付けている。
俺もそれに倣って火をつけた。
辺りに立ち込める味気ない煙とは違った、うまい煙が立ち上る。
「ふぅ……。ここも長くは持たんな」
一旦大きく煙を吐き出して、大尉は火をつけた壁を見ていた。
壁の強度を上げる枠だった木は、白い煙を吐きながら黒くなっている。
降り注ぐ雨はまったく止む気配が無い。
今も音が轟き、地面が揺れていた。
すでに勝敗は決している。
各所で自分たちのように隠れて些細な抵抗をしているに過ぎない。
「どうしたものかな」
薄暗い中で煙草の赤い火が、妙に鮮明に映る。
「投降……しますか?」
途中で止めようとしたが続けた。
「それもいいかもな」
大尉はそう言って煙草を地面に放り投げた。
そしておもむろに、一本のペンとしわくちゃの布を取り出す。
「紙は全部燃えてしまってな。もう手拭いくらいしか書く物が無い」
そう言って大尉は布に何かを書き始めた。
久し振りの煙草を惜しんでギリギリまで吸いながら、僕はその様子を見ていた。
耳を劈くような雨音は全く変わらず辺りに響いていた。
285 :
3/3:2006/07/08(土) 18:58:30.15 ID:Dw4Wqzjq0
「よし」
大きく頷いて大尉はその布に遺品を載せはじめた。
一つ一つに視線を注ぎ、最後に自分の襟章を載せる。
そして一見雑なようで丁寧に、布でそれらを包む。
大尉は行く気なのだ。
最後の役目を果すために一人生き残ったのだ。
そう気付いたら胸が熱くなり、次には自分もと思う気持ちが湧いてきた。
「大尉、自分もお供し……」
「一つ、頼まれてくれないか」
覚悟を決めて発した言葉は、振り向きもしない大尉に遮られた。
「……何でしょうか?」
一瞬の間を置きつつ、その頼み事は何かと聞く。
「これを届けてくれないか」
振り返った大尉の掌に乗せられた薄汚れた布きれ。
遺品、そしてこれから遺品となるであろう物を包んだ布切れ。
「届けてくれと言われましても」
「頼む」
無理ですと続けようとして、また遮られた。
一文字に引き結んだ唇を大尉はじっと見詰める。
「もし国に戻れたらでいい。届け先は中に書いてある」
一方的にそれを握らされた。
それは思っていた以上に重い気がした。
「それを持って、雨が止むまでここにいろ。頼んだぞ」
そして大尉は銃を背負い直した。
その姿に何か声をかけようとしたが肺に空気が詰まって上手く喋れなかった。
最後に大尉は僕に向き直って敬礼をした。
僕も目じりを拭ってから返礼した。
それから数分の後、一瞬だけ雨足が一際強くなって、それから止んだ。
やるせない長い雨だった。
286 :
◆WGnaka/o0o :2006/07/08(土) 19:01:14.59 ID:GsCfm1Ut0
終わったかな?じゃあ投下します
287 :
◆WGnaka/o0o :2006/07/08(土) 19:01:30.08 ID:GsCfm1Ut0
深い藍色に染まった夜空を見上げた。
煌々と輝く星たちと彼方まで広がる大気に取り囲まれていると、なぜだか不意に孤独感さえ覚える。
初夏特有の生温かいそよ風が、天に向いた僕の鼻先をかすめていく。
鼻腔内で広がった香りの中には、僅かながら雨の匂いが混じっていることに気付いた。
その風はさらに別のものを運んで来たようにも感じる。
体中に纏わり付くような湿り気を帯びた重い空気。星たちが呑み込まれ始めた朧雲。
明日は雨になりそうな気配に予感めいたものが脳裏に走った。
見上げていた視界を星空から引き剥がし、踏み止めていた足を前に押し出し再び歩み始める。
家路へと急ぐ足取りは重いのは、きっと憂鬱な気分だけのせいではないのだろう。
ぬめりとした嫌な湿気が、月光で創られた僕の影を追い駆け続けていた。
それはまるで、もう二度と逃がさぬようにいつまでも。
【 第15回品評会お題「雨宿り」/ Shooting Star 】
今日一日の終業を告げるチャイムが、ここ2−Cの教室内に木霊した。
今では唐突に移り変わってしまった鉛色の空が、大粒の雫をその手から溢れさせる。
朝には快晴だったはずの空を見て、昨日の予感が外れたことに安堵していたのも馬鹿らしくなった。
僕は教室の窓から見える分厚い雨雲を眺めながら、これからのことを考えて小さく溜め息をこぼす。
天文部の部室に行くには重過ぎる腰を無理に上げ、薄っぺらな鞄を抱えて教室を後にした。
同級生たちで溢れかえる廊下を歩いていると、窓ガラスを叩く雨の音が激しくなった気がする。
天体観測を楽しみにしていた部長の悲しそうな顔が思い浮かんで、もう一度溜め息を吐いた。
僕が所属している天文部はその名の通り、天候が悪ければ大した部活動も出来なくなってしまう。
メインは屋上に出て天体望遠鏡による星などの観察観測だった。
それが出来そうにないときや外に出られなかったりすれば、薄暗くて狭い部室内でのミーティングになる。
ハッキリ言って天体観測の出来ない天文部なんていうのは、弱小卓球部のやる気無い幽霊部員と同じ。
現にミーティングと言っても、ただ雑談してお開きになるくらいのものだった。
部員の九割が女生徒の中で、聞かされたくも無い話の聞き役をするのも拷問に近い。今更後悔遅し。
有意義な部活動と呼べるものは、そんなときに全く得られないこともほとんど。
だがしかし、文化祭の時期になると雰囲気は一変して、緊張感漂うミーティングに早変わりする。
288 :
◆WGnaka/o0o :2006/07/08(土) 19:02:03.40 ID:GsCfm1Ut0
僕らの天文部が唯一その存在感を露に出来る、年に一度の素晴らしい校内行事だからだ。
文化祭までおよそ三ヶ月。それゆえに最近の部長は毎日のように天体観測をしていた。
なんでも七月下旬から見え始めるペルなんとか流星群の詳細を、文化祭の場で発表したいとのことだ。
流星群の天体写真を撮ることが一番の目的らしいが、未だにそれらしいものすら遭遇出来ずにいた。
同級生の女子部員に聞けば、期間内で数分数秒程度にしか現れないし、天候も左右されるという。
それを聞いただけで頭痛がしてくるほどの低い確率だと、全くの素人である僕でも判った。
そんな流星群を先々週から追い続けている部長は、やはり凄い人なんだと改めて思う。
女性特有の強さというか、本当に好きだからこそ湧き上がる情熱とも言うべきか。
とにかく、部長の真剣さは入部して三ヵ月のペーペーな僕にでも伝わってくる。
一人夜遅くまで残り観測を続け、その日見えた星々をレポート用紙に記録していく。
ときには休みの日でさえ学校に訪れるほどだった。もしかしたら風邪を引いても学校に来そうだ。
何が部長をそんな風に駆り立てるのか、今の僕には見当もつかなかった。
雨音が窓ガラスの向こうで鳴り響いていた。だいぶ弱まったとはいえ、雨はまだ降り続いている。
天井の半面だけ灯した蛍光灯の光に映し出されるのは、部室に残った僕と部長の二人だけ。
部長に雨が止むまで居残りさせてくださいとお願いした結果、このような有り得ない状況に。
本当なら帰りたいところだったが、なぜか僕はこの選択肢を選んでしまった。
最初は数人居た雨宿り組みも、そそくさと僅か数分で逃げて行った。なんとも薄情な奴らだ。
女子部員たちが気を利かしたとか言ってきそうで後が怖い。部室に木霊するのは僕の溜め息ばかり。
「あっ……」
窓枠に張り付いて空を見上げていた部長が小さく声を漏らした。
僕は座っていた椅子から腰を上げて窓際へと近付いていくと、目の前に広がった光景に唖然とする。
大きく裂かれた雨雲の隙間から、光り輝く小さな雨雫が幾重にも降り注いでいた。
「ね、ねぇ見えてる? 見えてるよねっ」
「見えてますけど……なんですかあれ」
「ペルセウス座流星群だよ。今年はこんなに早く見られるなんて――そうだっ、観測しなくちゃ」
「部長、そんなことしてたら終わっちゃいますよ」
「でも――」
「いいんですよ。たまにはゆっくりしても」
289 :
◆WGnaka/o0o :2006/07/08(土) 19:02:29.36 ID:GsCfm1Ut0
僅かな時間でも長く瞳に焼き付けたくて、初めて遭遇したペルセウス座流星群の雨を見つめ続ける。
肩を並べて空を仰ぐ僕たち二人には、無粋な言葉すら必要なかった。
一つ欲を言えば、こんな部室内で雨宿りついでに見ることより、屋上へ出て満天の星空の下で見たかった。
「終わっちゃったね……」
流星群の映し出されていたスクリーンが閉じ、数分前と同じようにまた雨が降り始める。
「まいったなぁ……これじゃ、まだ帰れないじゃないですか」
「ふふ、そうね。でもおかげでいいモノ見れたし、感謝しないとだね」
窓から飛び込んでくる僅かな雨を受けながら、湿りを帯び始めた空気の中で部長と笑い合う。
もう僕は、雨の空気に嫌な感情を覚えることもなかった。
「あーあ、もう一度見たいなぁ……」
「見れますよ。まだ終わったわけじゃありませんから」
「ん、卒業まで時間はあるし、ペルセウス座流星群も一度きりじゃないし……ありがとう」
雨で少し濡れた部長の顔が今まで以上に優しく微笑んだ。蛍光灯の白光で、部長の小さな唇が色めき立つ。
照れて赤くなった僕の顔を悟られないように、雨空へと視線を逸らして苦笑いを受かべるしかなかった。
多分もう二度と来ないだろう二人だけの時間。なんとも言えないむず痒い感覚を噛み締めて味わう。
雨宿りという口実がなければ、得られなかったであろうものを全て思い出に変えて。
いつしか部長の跡を継げられるように、今はそれだけを考えて部活に没頭しようと思った。
何より部長の一番は変わることなく、ずっと『天体観測』なのかもしれない。
認められる日が来るまで、僕の叶わぬだろう想いを今日見た流星群に連れて行ってもらおう。
「部長、そろそろ帰りましょう」
雨宿りして立ち止まっている時間さえ、今は惜しいのだから。
了
290 :
◆WGnaka/o0o :2006/07/08(土) 19:03:21.43 ID:GsCfm1Ut0
どうみても荒削りです
本当にありがとうございました
291 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/08(土) 19:04:12.16 ID:T6MsEku80
タイトルが途中に来るとかかっこええwwwwwwww
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 19:09:52.33 ID:NX7xCYuV0
>>283-
読みました。
テンポよく会話が進んでいくので、読んでいてとても心地よかったです。
人間の感情もよくあらわされていると思います。
文の長さもちょうどいいですね。
しかし、自分たちが体験しにくい話ではあるので少し感情移入に時間がかかりました。それが小説のいいところなのですがね。
難しい問題だと思います。
全体的に見て、なかなか有望だと思います。次回も期待したいです。
>>287 途中からタイトルが入るところなど、工夫しているなと感じました。
比喩も上手く、表現技法も豊かだといえます。
しかし、少々重い気がします。それがあなたの作風ならば、私はとやかく言えないのですが…
比喩に比喩を重ねてしまっている感があります。
それが、少し物語りを曇らせているのかもしれません。
しかし、読んでいて実力のある方なのだと思いました。勉強になりました。
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 19:19:48.24 ID:XqoImVOn0
品評会の思いつかない保守
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 19:29:14.99 ID:NX7xCYuV0
ほ
295 :
◆WGnaka/o0o :2006/07/08(土) 19:33:06.47 ID:GsCfm1Ut0
>>293 感想有難う御座います
今まで何回と言われてますが、正直自分でも堅苦しい文章なのは重々承知してます
長いことこの作風でやってきたので、癖みたいなものになってるのが厄介でして…
ギャグモノでも無理矢理シリアスにしてしまうほど
柔らかい文章とか場面に合った文章書ける人が羨ましいです
それとタイトル間違ってたことに今気付いたけどもう遅かったw
部長側のエピソードも一つあったけど行数の都合で入んなかったし
小説って難しいですね。ではまたいつの日か
296 :
◆WGnaka/o0o :2006/07/08(土) 19:34:32.56 ID:GsCfm1Ut0
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 19:41:10.60 ID:0kGRfh0xO
俺みたいな高卒ニートが発表する場ではないみたいだ
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 19:42:06.24 ID:NX7xCYuV0
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 19:45:23.88 ID:FuIjVsLN0
お題:
>>276みたらし団子
人々が行きかう街の中で俺一人だけが取り残されたような感覚に襲われる。
なんでそんな感覚が襲ってくるのか。なんで俺が襲われる必要があるのか。
この世のすべてに悪態をつきたくなってしまうような衝動を抑え、人々の流れの中に立ち止まる。
ふと見上げた空に月や星が見えることは無く廃墟と化したビルの影が視界を遮っていた。
今日は満月のはずだ。空もすっきり晴れているはずなのだが見ることが出来ない。
呆然とし立ち止まっている俺を不審に思った人々が一瞬視線をこちらに向けてはまた歩き出していく。
なんで何も言ってくれないんだ。
こういうときは蔑みの言葉すらでも素直に受け付けてしまうだろう。願おうとしても星は見えず、月も見えない。
お願いだ、俺を一人にしないでくれ。聞こえることの無い叫びは虚空へと吸い込まれていった。
悲しみに打ちひしがれても腹が空く自分が悲しい。自然と値引きシールがはられている商品を手に取る。
今日はやけ食いをしたい気分だ。手に取った商品はすべて躊躇うことなくかごへと入れていく。
そして俺は両手いっぱいに袋をぶら下げて家路に着く羽目になった。
誰もいない部屋に戻ると自然と目頭が熱くなる。今度こそ見えた月がやけにむなしい。
袋を漁り適当にテーブルの上へと並べ、ただひたすらに胃袋に押し込んでいった。
30分もたったころにはテーブルの上は残骸で埋め尽くされた。
一気に食べたせいだろうかそれでも腹は満たされない。
ふぅとため息をついて空を仰ぐ。訂正、天井しか見えなかった。
俺一人だけの部屋、あの人の残り香がその事実をさらに悲しいものへと変化させていく。
耐えることが出来なくなり声を上げて涙を流す。こういう時は一人でよかったと思う。
袋を覗くとみたらし団子だけが残っていた。
「これでふっきろう・・・」
そう呟いて口の中へと運ぶ。すると口の中に甘みを感じた。
涙の塩辛さを丁度良く中和してくれる。それは心をも中和してくれた。
「甘いな・・・」
呟く言葉を聞いてくれる人はもう居なくなったけれど、悲しさはなぜか紛れている。
そうして一人きりの夜を過ごす。口の中の甘みは次第に薄れていった。
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 19:48:30.12 ID:FuIjVsLN0
品評会の流れっぽいところに割りいってすみません
なんだか一貫性がありませんが・・・追々鍛錬していきます
時間があればこれからもこのスレを覗いてみようかと思います。
それでは駄文失礼しました。
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 19:53:11.59 ID:NX7xCYuV0
>>299 個人の葛藤と切なさが良い作品ですね。
感情がよく表されています。
比喩も表現もいいと思います。難しいお題でしたが、よくまとまっていますね。
しかし、後半すこし展開が急かなと思ってしまいました。
もう少し練ることができれば申し分のない作品になっていたと思います。
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:07:40.68 ID:FuIjVsLN0
>>301 感想どうもです。
指摘されたように読み直していくとなるほど
後半の展開に無理がありすぎますね
今後はさらに推敲を重ね話の展開にも注意していきたいと思います
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:15:29.90 ID:NX7xCYuV0
ほ
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:25:59.10 ID:NX7xCYuV0
ほ
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:26:33.93 ID:gJ/xh1wZ0
お題おながいします↓
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:27:35.26 ID:lSjfDA7RO
たなばたさま
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:27:36.77 ID:XqoImVOn0
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:34:28.91 ID:gJ/xh1wZ0
あれ?二つお題出ちゃった?
えーっと、すいません
>>307でいかせていただきます
今日明日で書けるか分からないので時事ネタはツラス(´・ω・`)
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:40:27.18 ID:NX7xCYuV0
バイト中だけど、暇だから何か書いてみようかと思う。かけるかどうか微妙だけど。
↓
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:40:44.56 ID:v73jDvVX0
http://that4.2ch.net/test/read.cgi/stationery/1152284386/l50 638 名前: _ねん_くみ なまえ_____ [sage] 投稿日: 2006/07/08(土) 20:17:20 ID:???
ここでブーンの顔文字持ってきたり「〜お」とか言ったりする奴なんなの?
VIPPERは死ねよ
658 名前: _ねん_くみ なまえ_____ [sage] 投稿日: 2006/07/08(土) 20:23:02 ID:???
VIPPERは他板でもVIP特有の痛い言葉使ったりするから気持ち悪い
660 名前: _ねん_くみ なまえ_____ [sage] 投稿日: 2006/07/08(土) 20:23:37 ID:???
VIPPER=ウンコにたかるハエ
VIPが馬鹿にされてるお(#^ω^)
AA連投して懲らしめてやろうぜwwwwwうぇっうぇwwwwwwwwwwww
遅くなりましたが
>>283です
>>292 評価ありがとうございます。
感情移入の件、出来る限り精進したいと思います。
軍記物を書くのがた趣味なので、
軍事と言う非日常でありつつ、
感情移入出来るものが書けるよう頑張りたいと思います。
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:44:26.30 ID:NX7xCYuV0
めげずにお題↓
お題:台風
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:48:28.15 ID:NX7xCYuV0
把握
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:58:23.05 ID:XqoImVOn0
保守る。
文章は不思議だ。保守
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 20:58:46.85 ID:OM+q5dQ60
俺は射精した。
318 :
お題:雨宿り 1/4:2006/07/08(土) 21:03:42.87 ID:TG6U2m8o0
半端なく、文才ないですけど、書きました。
僕は雨が大好き!
雨宿りは向井さんのお店。だから、今日も向井さんのおねえちゃんと話せるんだ。
おねえちゃんはいつも、パジャマを着てて、その上にガウンを羽織ってる。
そして、お店の奥のほうにある段差のところでお店を覗いてるんだ。
319 :
お題:雨宿り 2/4:2006/07/08(土) 21:07:12.50 ID:TG6U2m8o0
「おねえちゃん! こんにちは!」
おねえちゃんと話すのは楽しい。だから、僕はニコニコしちゃう。
「こんにちは」
おねえちゃんはいつも優しく少しだけ笑って、挨拶してくれる。
「また、雨宿りしていくね!」
おねえちゃんと話せるから、僕は元気だ!
「ええ、どうぞ。今日は何を話そっか?」
やっぱりおねえちゃんは、優しく笑ってる。
「うーんとね。今日ね。僕ね……」
僕は今日、学校であったことをちょっと大げさに話すんだ。すると、おねえちゃんはもっと笑って「へえ、よかったねぇ。羨ましいな」って言うんだ。
「おねえちゃんは、外へ出ないの?」
って訊くと、
「お姉ちゃんはね。外に出ちゃだめな体なの」
って悲しそうに言いながら、咳き込んじゃう。
「大丈夫?」
僕が心配すると、おねえちゃんは顔をニコニコに戻して、
「大丈夫。心配しないで!」
って言った。
「ほら、雨上がったよ。お母さんが心配するといけないから、早くお家に帰りなさい」
僕が振り向くと、外はすっかり晴れてた。
「うん!」
おねえちゃんと話せたから、僕は元気だ!
走って外に出ると、虹が見えた。わぁ、綺麗だなぁ……。
「ねぇ! ねぇ! おねえちゃん! 虹だよ! 虹!」
おねえちゃんは笑ってた。けど、ちょっと悲しそうだったなぁ。
「虹? 綺麗?」
うん!
僕は大きく首を振って、おねえちゃんに手を振った。
「じゃあねぇ!」
おねえちゃんも「またね」って手を振ってた。
320 :
お題:雨宿り 3/4:2006/07/08(土) 21:08:09.44 ID:TG6U2m8o0
今日は雨の日、雨宿り。楽しみだなぁ。
ちょっと前までは、向井さんのお店に黒い人がたくさんいたけど、今日はいないから、雨宿り。
「こんにちはぁ!」
あれ? 今日はおねえちゃんいないのかな?
奥のほうからおばさんが出てきた。
「はいはい。いらっしゃい」
僕はお客さんじゃないのに……。
「おねえちゃん、いますか?」
おねえちゃんと話せるから、僕は元気だ。
でも、おばさんはちっとも元気じゃない。
「おねえちゃんは……ね……。もう、いないのよ」
悲しそうな顔だった。
「なんで? なんで?」
僕はちょっと元気がなくなった。
「あなたね。いっつも雨宿りに来ていた子って」
おねえちゃんは、おばさんに僕のこと話してたんだ。僕は大きく頷いた。
「あのね……。お姉ちゃんね……。遠くに行っちゃったのよ……」
おばさんはなぜだか泣いちゃった。
僕が悪いの?
「違うのよ。あなたはね、ちっとも悪くないの。でもね。お姉ちゃんに会うには、ここにきてもダメなのよ」
どこに行っちゃったの?
「それは……言えないの。誰にも秘密なの」
なんでぇ?
「秘密なのよ」
おばさんはとうとう、喋れなくなるほど泣いちゃった。ごめんね。おばさん。
321 :
お題:雨宿り 4/4:2006/07/08(土) 21:10:40.07 ID:TG6U2m8o0
はぁ。向井さんのおねえちゃん。どこ行っちゃったのかなぁ。おねえちゃんと話せないなんて。
おねえちゃんと話せないから、僕は元気じゃない。
「雨なんて嫌いだ!」
僕はいつのまにか、涙を流して、外に走って行っちゃった。
「雨なんか! 雨なんか!」
おねえちゃん!
悲しかったから、僕は車が来てるのに気付かなかったんだ。だから、お母さんやお父さんや、おばさんとお別れするんだって。
おねえちゃん!
でもね。会えたんだよ!おねえちゃんに!
おねえちゃんと話せるから、僕は元気だ。
完
----------------------------------------
オチがありがちで……。もう、荒削りいいとこって感じです。
都合よく目覚めてくれないかなぁ。俺の才能。
ありがとうございました。
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 21:23:19.44 ID:XqoImVOn0
保守、ネタよ浮かんでくれ・・・orz
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 21:24:12.05 ID:NX7xCYuV0
>>318 読みました。
何かうれしくなるような、不思議に幸せを感じさせてくれる作品だと思います。
一人称で進んでいくのですが、とてもかわった文体なので見ていて面白かったです。
しかし、やはりまだまだこれからといったところでしょうか。
少し単調ですし、表現もまだ甘いと思います。
これから本を読んでいけば、将来面白い作品を書き上げることができるようになると思います。
頑張って下さい。
>>321 読みました
最初に「雨が大好き」と言って最後に「雨なんて嫌いだ!」と言う部分が印象に残りました。
対比によって文のメリハリが付くのが良かったと思います。
最初の大好きの部分の強さが最後の嫌いと言う部分を強めて、より悲しさを感じました。
ただ、残念なのは自分で文才が無いと事前に言ってしまっている事です。
「文才が無い」と前置きすることで、もし非難されたとしても、
文才が無い事は分かっているからと逃げられるようにしているように見えます。
「文才が無い」と言う言葉は免罪符では無いのです。
文は自分の気持ちが現れるものです。
自信が無いと言う気持ちで書けば、自身の無い文が出来るでしょう。
もっと自分に自信を持ってください。
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 21:25:25.94 ID:wEcdyR6h0
お題:雨宿り 「黒い雲」
雨は、突然降ってきた。
昼飯を食い、さて今から大高に向かおうというのに、ついてない。
義元は、舌打ちしながら腰を下ろした。
幕舎にたたきつける雨は、次第に強くなってく。
その音に、一抹の不安がよぎる。
「雨宿りだ、酒を持て。」
手近の者にそう告げると、まもなく、小さなひょうたんがやってきた。
杯に注がれた酒を、乱暴に飲み込む。
飲んだら多少はマシかと思ったが、やはり不安は消えなかった。
これまでに、いくつもの城を落としてきた。
これからも、落とすだろう。
東海一と謳われた自分に限って、不安などあるはずがない。
そう言い聞かせてみるが、無言のつぶやきは、雨の音に全てかき消されてしまう。
織田の若造は麓の中島に陣取っているそうだ。
「小童が。雨が止んだら蹴散らしてくれる。」
もう一度、杯に口をつける。
――そういえば、斥候はどうした?
雷の音が混じりだした。
気になって外に出てみると、辺りは真っ暗だった。
時折落ちる雷が、ことさらに不安を募らせる。
馬廻りは幕舎に引っ込んでいた。
――俺が信長なら……
義元の不安をあざ笑うかのように、雨足が去っていく。
雨の音の代わりに、西から怒声が聞こえてきた。
―完―
>>323さん
>>324さん
感想・評価・アドバイス、ありがとうございます。
読んでくれたことに、心から感謝します!
>>323さん
面白いと感じてくれたら本当に良かった。
他の人やプロの作品をもっと読んで、腕を磨くことにします。
>>324さん
はい。そう言ってくれると幸いです。
アドバイスもありがとう。
もう少し自信を付けることも努力します。
改めてみなさん、本当にありがとうございました。
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 21:42:51.58 ID:NX7xCYuV0
作品書きながらバイトは辛いよ保守
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 21:59:15.46 ID:tEu145nu0
保守
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 22:02:41.32 ID:asxq4m/z0
創作文芸板出身の俺が・・・ダメだ・・・
書けねぇ…
3年も書いてないとダメだな…
331 :
1/3:2006/07/08(土) 22:14:25.89 ID:tEu145nu0
お題:雨宿り
「夏の欠片」
ぽつぽつと曇り空から唐突に降り出した雨は瞬く間に豪雨へと姿を変え、ただでさえ湿気っていた大地を無駄に豪快に潤していく。
それを天の恵みなどとご大層に表現する人間も居るのだろうが、私のような中学生帰宅部にとってはただの迷惑以外の何者でもない。
こんな日に限って傘を持っていなかった私は、額にべったりと張り付いた前髪を払いながら、悪い視界の中を全力で疾走する羽目になっていた。
普通なら鞄を頭上に掲げて雨を防ぐ所なのだろうが、生憎と私の鞄はそんなに分厚いものでもなく、ただの手提げレベルである。
傘代わりにしようものなら、中身まで完全にぐしゃぐしゃになってしまうだろう。
肌に吸い付いてくる雨水で濡れた制服は体温を奪うどころか、全力疾走している事も相まって息苦しい程に蒸し暑い。
いっそ下着だけになって走ってやろうかとも考えたが、よく考えてみればそれはただの痴女である。
こんな狭いコミニュティの中でそんな事をしでかしてみれば、恐らく次の日には下着姿で全力疾走する女の存在が島中に広まってしまうだろう。
あるいはそれが私であると限定されてさえいるかもしれない。恐ろしきは孤島の噂パワー。この島に置いて隠し事なんか不可能なのだ。
近年舗装されたばかりの真新しいコンクリートの道。
以前と比べればかなり歩き易いが、周りにはその他の文明の利器は存在しない為、この道はどこか閑散としているように思える。
道路を挟む鬱蒼とした島の緑は、きっとこのコンクリートの存在を恨めしく思っているのだろう。
本当の意味で私たちが自然と共存していた時代は、きっととっくに終わってしまっている。
332 :
2/3:2006/07/08(土) 22:14:47.61 ID:tEu145nu0
「は、はぁ、は。疲れたぁ」
結局頭からつま先まで完膚なきまでにびしょ濡れになってしまった私は、それでも、ようやく一息吐ける場所を見つけて駆け寄った。
それは通学路の途中にある古びたバス停だ。普段は見向きもしない場所だが、こんな状況にはありがたい。
私はそのおんぼろ屋根の内側に入り、必死に息を落ち着かせる。
意外にも雨漏りはしていなく、硬い地面がむき出しになっている。
纏わり付く水気たっぷりの制服を思いっきり絞ってから、私はどっかと椅子に座り込んだ。
そこで初めて気が付いた。長椅子の隣に、何か茶色をした大きな物体が乗っかっている。
「何これ?」
どうやらそれは茶色いビニールに包まれているようだった。ぺらりと捲ると、肌色の足。
「ひ、人っ!?」
間違いなく人のようだった。身体の大きさからして、おそらく小さな子供だろう。
恐る恐るその足をつついてみると、ぴくんと反応して足を引っ込めてしまった。一応安心。死体ではない。
多分、寝ているのだろう。耳を澄ませてみると微かに吐息が聞こえた。
私は音を立てないように椅子から立ち上がって、その子の頭の方へと回りこむ。
ビニールと捲くって見ると、陶磁器のように白く可愛らしい顔が目に入った。
はて。こんな子この島に居ただろうか。この島の子供は基本的に日焼けしているし、そもそも数が少ないので皆顔を憶えている。
とすると、観光客か何かだろうか。このビニールは雨合羽なのだろう。
やけに大きい気がしたが、もしかすると父親のでも借りているのかもしれない。
思わぬ先客に驚いたが、どの道私がここで雨宿りする事には変わりない。
起こしてやろうかとも考えたが、それは雨が止むか、弱くなってからでもよさそうだった。
この子はあんまりにも気持ちよさそうに寝ている。何だか微笑ましくて、起こしてしまうのが躊躇われた。
私は再び椅子に腰を下ろす。隣では、茶色い合羽にくるまった小さな子供が眠っている。
それは何だかどこかのお話のようで、私は少しだけ、そんな陶酔に浸ってしまったのだった。
333 :
3/3:2006/07/08(土) 22:15:11.69 ID:tEu145nu0
「……ん」
眩しさで目が覚める。どうやら、少し眠ってしまったようだった。まだよく回らない頭が状況を把握しようと奮闘する。
赤くなり始めた太陽の光。そうか、雨が上がってるんだ。
理解すると同時に、思いっきりくしゃみが出た。肌寒さに愕然とする。そりゃ、こんな格好で眠れば身体も冷えるか。
立ち上がって、ぼきぼきと背骨を鳴らす。
ようやく思考がはっきりしてきたと思った時、隣に居たはずの子供が消えている事に気が付いた。
眠ってしまった事を後悔する。あの子が起きたら、少しだけ話をしてみたかった。
「あれ?」
ふ、と気付く。長椅子の上、あの子が寝ていた辺りに、何か小さなものが乗っかっていた。
それは、まだ硬く成り掛けの、真新しい、蝉の抜け殻。
そうか。もう、そんな季節なんだ。
何となく上機嫌になって、私はそれをそっと掌に乗せる。持って帰ろうと直ぐに判断した。
雨上がりの夕暮れの道。私はにやにやと笑いながら家路に着く。
どこからか。まだ若い蝉の鳴き声が、聞こえたような気がした。
終。
少し練習したいので、簡単なお題PLZ↓
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 22:30:27.48 ID:NX7xCYuV0
リンゴジュース
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 22:39:27.17 ID:NX7xCYuV0
とりあえず書き終えた〜。
しばらく推敲してきます
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 22:49:02.69 ID:ZpM9Ryr3O
保守
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 22:57:32.47 ID:NX7xCYuV0
ほ
339 :
◆5fNG9NZYL. :2006/07/08(土) 23:01:47.19 ID:yKbmKvmv0
大分前のお題「七月の雨」投下ヽ(`Д´)ノ
340 :
何時か終わるもの ◆5fNG9NZYL. :2006/07/08(土) 23:02:24.39 ID:yKbmKvmv0
「アイスクリーム、食べたい」
自転車のアイスクリーム売りのオバちゃんを見て、そう言ったのは、隣を歩く彼女。
「すみません、アイスクリーム、二本お願いします」
オバちゃんの所まで歩いていって、注文したのは、この足と、この口。
「男の人なのに、甘いものが好きなんだねえ」
代金と交換に、白いアイスクリームを、2つ手渡されたのも、この手。
彼女は、いつの間にか、少し離れた木陰に移動していた。
彼女はもうすぐ居なくなってしまうし、気配が無いのは仕方ない。
頭の半分は受け入れていたが、受け入れていない残りの半分。
目的地は、大きな噴水のある公園。
晴れていれば噴水のそばのベンチで、雨が降れば近くの喫茶店で、彼女と時間を溶かした。
そして今日も、目的地へ向かう、最後まで意味の無い、夏のそぞろ歩き。
「曇り空でも暑いねぇ」 彼女は、笑顔。
「夏だからな」 街路の、二人。
「誰も居ない公園だね」 公園の、入り口。
「さすがに、暑いからな」 正方形で埋められた、地面。
「夕立でも降れば、涼しくなるのに」 記憶の、鍵。
「噴水でも、十分だろ」 噴水のそば。
「噴水じゃ、ダメなの」 プラスチックの、ベンチ。
「どうして?」 素朴
な、疑問。
「ずっと続いてしまって、終わらないから」 切り替わる、場面。
「終わりにすることもできる」 口から出た、嘘。
「もう、責めないで」 意味は、反転。
「責めてなんかいない」 反転は、願望。
「もう、終わりにするの?」 願望は、失墜。
「終わりにしたいなんて言ってない」 失墜は、雨粒。
「じゃあ、どうしたらいいの!」 雨粒は、点滅。
341 :
何時か終わるもの ◆5fNG9NZYL. :2006/07/08(土) 23:02:52.35 ID:yKbmKvmv0
「ただ、裏切らないで欲しかった」 点滅は、信号。
「なら、もう、放っておいて!」 信号は、停止。
「危ない!」 停止は、故障。
「……」 故障は、死亡。
(……そうか) 死亡は、彼女。
「……ごめんね」 彼女は、過去。
(……あの夕立の日からずっと……) 過去は、記憶。
「……ごめんね」 記憶は、迷路。
「あの時に許してあげればよかった」 迷路は、反復。
「……ごめんね」 反復は、言葉。
『……もう、責めないで……』 言葉は、彼女。
「そうだな、そうしよう」 もう終わる、幻。
『……良かった。さようなら』 もういない、彼女。
過ぎ去る、夕立。たどり着く、現在。目覚める、意識。広がる、青空。
ベンチの上で、目を覚ました。白昼夢か、夢遊病か。夢には違いない。
視線は足元を向いていた。夢に浸かっていた身体に、現実が侵入してくる。
白い水溜りが出来ていた。手の中で、2本のアイスの棒が、地面の白い水溜りへ
頭を垂れている。もう蟻が列を組んで水溜りから巣へ向かって歩いている。
記憶の中の甘い味を、舌が思い出した。
汗で張り付くシャツと肌の間を風がすり抜けた。
風に揺れた木がしめった匂いを漂わせた。
聞こえていなかった音が聞こ
えてきた。
周りを見渡す。
すぐ近くの交差点には、花束がまだ供えられていた。彼女の家族だろうか。
その花束のすぐ上に見えるのは、信号機にしがみつく、一匹の蝉。
それに唱和するような、青空に響く、無数の蝉たちの鳴き声。
何時までもは続かない、何処までも続きそうな蝉時雨。 (了)
あぼーん
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 23:05:13.42 ID:d83YHhzhO
亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿亀田猿
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 23:10:32.78 ID:NX7xCYuV0
>>340 お疲れ様です。
少し詩的表現が見受けられますね。綺麗です。
途中から壊れ始める感覚がとても心地よいです。
しかし、詩というのはやはりすこし難しい表現方法だと思います。
端的な会話文が、読者を少し飽きさせてしまうかもしれません。
これを昇華させられれば、いい作品になると思います。
では、ついでに
>>313でいただいたお題で書いた作品を投下しようと思います。
もしよかったら批評してくれるとありがたいです。
345 :
◆5fNG9NZYL. :2006/07/08(土) 23:10:41.39 ID:yKbmKvmv0
改行が物凄いおかしい((((;゚Д゚)))
> 素朴な、疑問。
> 聞こえていなかった音が聞こえてきた。
ここらは、改行するつもりなかったんだけどナズェwwww
とにかく、いずれにしても、以上だ
アリガチなネタを出来るだけ工夫して書いてみた
以上だっつっても
>>342、
>>343は違うからな。
>>342は俺よりイケメンだし、亀田もどの亀田か知らんが俺よりイケメンだwww
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 23:10:45.70 ID:BNnMvq4f0
347 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/08(土) 23:11:26.43 ID:NX7xCYuV0
お題:台風
機嫌を損ねたのかどうなのかは知らんが、某諸島をプカプカとたゆたっていた渦巻き状の雲は
突如進路を不自然に90度方向転換した。
まるで急に人気の出てきた一発屋アーティスト特有のオリコンランキングみたいな台風は、
今日の夜半に我が町を襲う予定らしい。
だが、台風だからといって畏怖の思い入れがあるわけではない。
むしろ、逆にワクワクする。これは俺だけなのだろうか。
子供のころからカミナリや台風といった自然の驚異を体験するのが大好きだった俺は、
台風が来ると傘も持たずに近所を走り回っていたことをふと思い出す。
みんなもやったことあるんじゃないか?
そんな蛇に足が生えた妄想を小さな頭の中で繰り広げながら、
俺はいつものように学校から帰宅していた。
ゆるい下り坂を自転車で疾走する、ここ一年間毎日俺が繰り返している光景だ。
流行の音楽を聴きながら、ノリノリで坂道を駆け下りている。
そんな時俺の目はある物体を視界に捕らえた。
348 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/08(土) 23:12:25.24 ID:NX7xCYuV0
原っぱの上でころころと転がるソレは一見生きているように見えたのだが、
自転車を止めてよくよく観察してみるとどうみても普通の生物ではない。なんだこいつは。
白い毛玉につぶらな瞳が二つ。パッと見た大きさは大体10センチに満たない程度だろうか。
真白い体毛のようなものが体の周りを覆っているのでよくわからないのだが、
実際の体は相当小さいものと見受けられる。
「生きてる……んだよな」
しゃがんだ状態で話しかける。
もちろん、そいつが答えると期待してはいなかった。案の定答えなど返ってこない。
「何者だ、お前は」
しばらくの間何種類かの単語を振りかけてみたが、そいつはピクリとも反応しなかった。
そいつが反応するものは風の流れだけで、それに乗るように
いつまでもふわふわと浮き沈みしていた。
ちょっと気味が悪くなった俺はそこから離れようかとも考えたのだが、
ふと希望的観測が頭の中を駆け巡り始めた。
もしかすると
「こいつ、もしかしたらケセランパサランなんじゃねえか?」
ケセランパサランとは物語などに出てくる
願い事をかなえてくれるありがたい妖精のようなものだ。
無論、空想上の生き物だとされていて現実に目視した人がいるのかどうかは、分かりかねる。
「まさか……そんなわけはないよな」
俺は実に半信半疑だったが、人間やるとやらないとではやらんほうが後悔するそうだ。
ここはひとつ、願い事でもしてみようか。
349 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/08(土) 23:12:44.68 ID:NX7xCYuV0
「んー、じゃあ願い事だ。」
願い事だと言ったのはいいのだが、別に願うことなど考えてはいなかった。
二、三秒考えたのだが、出てくるのは私利私欲を満たす事柄ばかりだ。
こんな汚い欲望を、無垢な妖精がかなえてくれるはずもなかろう。
そう判断した俺は、また改めて願い事だと宣言すると
「いま接近している台風を消してくれ」
と相当無理な願い事をした。
この願い事のほうが他のそれらより明らかに難しいのではないだろうか。今更遅いが。
いくら妖精でも、気象現象を湾曲させることは不可能だろう。
願いをかけてから、俺はしばらく空虚な顔でそいつを見つめていたのだが、やはり綿埃のようなそいつは
そこらをずっと浮遊したままだった。
ハッと気がつき空を見上げる。
そろそろ泣き出しそうな空は、その巨体をくねらせながら異常なスピードで
北へと邁進していた。
あたりは異様に静かで、まさに読んで字のごとく嵐の前の静けさだな、これは。
そんなことを考えながら視線を元の位置に戻すと、
その毛玉はまだプカプカ空と戯れていた。
それを確認した俺は再び止めてあった自転車をまたぎ、ペダルをこぎはじめた。
それから六時間後に大型の台風が消失するのだが、それはまた違う物語なのかもしれない。
「ケセランパサラン」 終了
350 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/08(土) 23:13:19.72 ID:NX7xCYuV0
終わりです。
感想などくれるととても喜びます。
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 23:23:17.27 ID:NX7xCYuV0
ほ
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 23:31:16.09 ID:NX7xCYuV0
だれもおらんのか…
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 23:32:07.65 ID:0kGRfh0xO
御題「羽根」
夕方、陽が沈む頃、家中の窓を締める人があった。それはこの季節、この人の日課となっていた。この作業をするとしないとでは天と地ほどの差がある。血走った目が、そう叫んでいた。どうやら昨日も眠れなかったらしい。
池――。とある一軒家の庭に、それはあった。深緑色に濁った液体とボウフラ、無造作に生えた周囲の草とが、この池の死を意味していた。
(続く)
354 :
◆5fNG9NZYL. :2006/07/08(土) 23:38:46.82 ID:yKbmKvmv0
>>344 感想サンクス
短くすることが目標だったから、会話は六割くらい削った
次回は、意図したものだと伝わるくらい、もっと端的に無味乾燥させるか、情景もつかめないほど複雑にしてみる
よーし、批評とか苦手だけど頑張っちゃるぞ^^
>>350 ケセランパサランなんて、ちびマルコ以外で見たのは初めてだwww
> それから六時間後に大型の台風が消失するのだが、それはまた違う物語なのかもしれない。
「また違う物語」という文章にする意味無くね?
台風消失という結果を伝えたいなら、ワクワクしてたのに、
台風を消してしまったのだから、他に書きようがあるんじゃね?
もしそうでなければ、前半が長すぎるし、要らない。
ところどころ表現が陳腐だったり(> 泣き出しそうな空)、
斬新だったり(> 空は、(中略)邁進していた)で、アンバランス
普通は、湾曲するのはせいぜい台風の進路だし、邁進しても雲がせいぜい
つまり、全体的にアンバランス
長編とか普段書いてるっぽい印象。多分、そのせいかな?
長いのも読んでみたいかも。でも、短いのも上手くなって読ませてクレwww
355 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/08(土) 23:44:01.48 ID:NX7xCYuV0
>>354 感想ありがとうです。
なるほど、アンバランスですか。確かにそう思いますわ。
確かに、自分としては長編が好きなので、短編はまったく読んだことがないw
あと、最後の一文はちょっと意味があったりします。
実は、ここに投下している作品はすべて一人の主人公が体験した物語になるようにしてるんです。
あえて名前や設定は伏せてますけどね…
言い訳がましいですがw
感想ありがとうございます。精進します。
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 23:46:51.04 ID:0kGRfh0xO
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/08(土) 23:48:38.34 ID:NX7xCYuV0
>>356 あるあるww
物語を作るときは大きな視点で小さなものを見る感じで書いていくとうまくいきますよ。案外。
358 :
◆5fNG9NZYL. :2006/07/08(土) 23:52:24.59 ID:yKbmKvmv0
>>356 メモ帳とかに完成させてから投下するのオススメ
ちょっとずつ投下すると、後から修正効かん
新しいお題が欲しいなら、
つ「また、あした」
>>356 携帯ならメモ帳よりメール機能のスーパーメールとか長く打てる奴を使うと楽だよ。
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:01:44.68 ID:+mgOGrLKO
保守
361 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 00:05:41.50 ID:RR4/Av5z0
此処までの分で抜けとかないよね?
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:13:06.38 ID:pLQUfJ12O
新参なんだが……
・お題に沿って文章を書く
・文才が皆無でも書く
・お題は他の人に出されたものを盗んでもよい
っていう認識でおk?
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:14:03.23 ID:fljkWGB/0
>>362 基本的に人から貰ったやつのほうがいいと思うけど。別にそれでもいいんじゃない?
あと、文章は1〜3レスでまとめるのを忘れずに。
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:15:58.97 ID:2JB9NmVK0
お題もらえますか?
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:16:23.71 ID:fljkWGB/0
↑夜明け前
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:17:01.51 ID:38TVogHN0
>>363 品評会でなければ特にレス制限なし。のはず
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:25:38.96 ID:/Wfpyr+G0
今回は投稿作品多そうだなぁ
なのにまだ書き終えてない俺……保守
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:26:18.91 ID:pLQUfJ12O
じゃあ誰かお題ください
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:27:08.86 ID:tdOmSwJt0
勝手にお題持って行きますね。
お題「また、あした」
@ @ @
ぽつりぽつりと雨の滴る音がする。先程まではくもりとも呼べない程度の空模様だったが、
作業に没頭しているうちに雲が押し寄せてきたのだろう。今日はもう太陽を拝めそうにない。
心の中で今日の作業はもう終わりだな、と呟くと手にしていた園芸用のスコップを乱暴に投げ出し、
俺は庭から自宅へと続く短い、石の歩道を渡っていく。
庭の埋めかけの穴から声が放たれた気がした。
「また、あした」
もちろんだよ。
誰ともなしに呼びかけてみたが、彼女の返事はやはり聞こえなかった――。
そして、2日目――
ちょwwwwwwwおまwwwwwwww
こういうのは普通昨日だけで書くのやめるだろ普通!なんで翌日に続いてんだよ!
次の日の出来事はどうせあらかた予測ついてるっつーの!ありきたりだっつーの!
てか何なの?この「2日目――」とかいう表記。何に対してそんな畏まってんの?何気取りなの?
ついでに言っとくけどー、一文一文の表現が冗長すぎない?地の文オタク?きんもー☆
そんでまた煽るようで悪いけどさ、誤読感って言葉知ってる?ドゥーユーノーゥ?ノーゥ?
あー気分悪くした。折角昨日のあの流れのまま綺麗にまとまると思ってたのに。
もういい!昨日埋めかけたやつもっかい膨らませて鬱憤晴らしてやる!!
@ @ @
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:40:11.25 ID:fljkWGB/0
ほ
371 :
◆5fNG9NZYL. :2006/07/09(日) 00:40:35.01 ID:3NX5IBBC0
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『おれは割り込んだ形になったっぽいし、
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ オチのつけ易そうなストレートのお題を軽く出したら、
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ | 真後ろから強烈なカウンターが飛んできた』
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも 何をされたのか わからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 誤読感 の検索結果 約 109 件だとか超スピード (0.65 秒)だとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:47:03.69 ID:fljkWGB/0
あるあるw
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:48:03.85 ID:tdOmSwJt0
うはwwwwwwwwテラハズカシスwwwwwww
(´・ω・`)
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 00:54:44.37 ID:RyFEiDAE0
375 :
夜明け前1/2:2006/07/09(日) 00:58:13.18 ID:2JB9NmVK0
今日も、あの夢のせいで夜明け前に目が覚めた。
「・・・明日か」と俺はつぶやいた。
不思議なことに、俺はここ1週間ずっと同じ夢を見続けている。
今日は7月6日。・・・イマは午前4時
・・ふふっ・・・明日の今頃・・・・
夢を見始めた頃は、「自分の願望が夢に出てるだけ」としか思ってなかった。
でも今は夢の出来事が現実で起こるに決まってると信じて疑っていない。
だってそうじゃなきゃ1週間も同じ夢見つづけるなんて事ないだろう?
そう、神が俺に託したんだ、彼女のことを・・・。
次の夜が来るのを俺は待ちきれなかった。
7月6日という日をいつもの2倍、長く感じてすごした。
376 :
夜明け前2/2:2006/07/09(日) 01:06:14.36 ID:2JB9NmVK0
−7月7日午前3時30分
俺は夢の中で家を出た時間と寸分の狂いもなく家を出た。
そしていつもは全く通らない道を通り・・・・そう、夢の中と何ら違わない場面・・・?
いや、男がいない・・・。夢では男と女がいたはずだが・・・
少し動揺しながらも一応女の人の後をつけて歩いた。
女の人がマンションへ入っていく・・。
おれはたまらず女の人に話し掛けた。
続きます。
377 :
夜明け前ラスト:2006/07/09(日) 01:06:59.49 ID:2JB9NmVK0
「ぁ・・あ〜・・の、え〜と・・」
俺は女の人と話したことなんてほとんどないのだ。
テンパって当然だ。
でも女の人はそれでもう駄目だったらしい。走って逃げようとした。
俺は無我夢中で引き止めた
「あ、あの、ちょっと!」
「や・・やめて!!」
何言ってんだ、何なんだ。どうなってる。
俺はふいに誰かに引っ張られた。
「あんた、何やってるんだ!」
俺は羽交い絞めにされた。
何だ!お前誰だ!それは俺の役だっただろうが!?
そんで俺が彼女と付き合うことになる・・・
警察に俺は連れてかれた
あの男はきっと彼女と付き合うことになるのだろう
今は・・まだ夜明け前か・・
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 01:15:03.04 ID:GnMw3SFa0
今更「カメラ」のお題を書き上げた俺が参上
おせぇ………○| ̄|_
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 01:16:33.86 ID:RyFEiDAE0
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 01:25:15.21 ID:fljkWGB/0
ほ
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 01:33:54.73 ID:+mgOGrLKO
382 :
夜明け前 ◆MMEYTMikmI :2006/07/09(日) 01:43:27.47 ID:pLQUfJ12O
お題を勝手に使わせてもらいますよ
じゃ投下
383 :
夜明け前1/2 ◆MMEYTMikmI :2006/07/09(日) 01:44:43.47 ID:pLQUfJ12O
夜明け前、私は待っていた。
「仕事が終わったら、今晩、あの丘で会おう!」
私は待っていた。何時までも待っていた。私は何時までもあなたを待っていた。
あれから私は、丘の上で、ずっと、ずっと、あなたを待っていた。
夜明け前、あなたは来なかった。
私は憎んだ。あなたを憎んだ。私は泣いた。声を上げて泣いた。
心を黒く燃やし、目を腫らして。
私の中の憎しみ、悲しみが、虚無へと変わろうとするとき――
384 :
夜明け前2/2 ◆MMEYTMikmI :2006/07/09(日) 01:45:47.47 ID:pLQUfJ12O
あなたが現れた。
私はその場に崩れ落ちた。枯れ果てたはずの涙がこぼれ落ちた。
あなたは私のもとに歩み寄り、私に話しかける――
「いや〜すっかり忘れてたわ!すまんこ!」
死にたい……
385 :
◆MMEYTMikmI :2006/07/09(日) 01:46:51.88 ID:pLQUfJ12O
むしゃくしゃしてやった
今では反省している
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 01:55:36.72 ID:fljkWGB/0
ほ
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 01:59:36.89 ID:KO8lizLMO
なんか流れ的に御題に沿ったものでないと駄目みたいな空気だけど、別に御題とか関係なくてもいいんだよな?
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 02:06:44.52 ID:uqrtQnID0
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 02:10:48.86 ID:KO8lizLMO
現在進行形で書く事が出来ない……orz。
絶対何かで回想使ってしまう。どうしよう。
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 02:16:44.43 ID:eg3GQJnf0
初参加
お題↓よろしく
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 02:19:22.87 ID:38TVogHN0
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 02:21:05.41 ID:eg3GQJnf0
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 02:35:43.79 ID:ho43+WKH0
ho
395 :
アイスクリーム:2006/07/09(日) 02:51:42.28 ID:eg3GQJnf0
うだるような暑さの中、丘の上の家のベランダから僕らは街を眺めている。
僕と彼女の関係は至極、わかりやすい。
彼氏と彼女の関係。
朝はお互いの声で目を覚まし、夜は互いに愛を囁き眠りにつく。もっとも、彼女はうまく喋ることができないんだけれども。
ああ、それにしてもあまりに暑い。
買い置きのアイスクリームを冷凍庫から二つ取り出す。
一つは彼女の分。一つは僕の分。
彼女と僕を隔てる壁はあまりに高い。
彼女は言葉を話せないし、手足も不自由。この家だって、普通のマンションではうまく暮らせない彼女のために新しく建てたものだ。
正直、とても、大変だけれど。
それでも本当にささやかに、穏やかな生活の中で僕らは愛を育んでいく。
僕がアイスクリームを舐め終わるころ、彼女は溶けたアイスクリームで顔をべとべとにしていた。
彼女は申し訳なさそうに、僕の瞳を見つめてくる。
僕は彼女が零してしまったアイスクリームを舐めてふき取っていく。
彼女はその瞳を嬉しそうに細めた。
ああ、彼女は喋れないけれど、僕と彼女の間では会話が成立している。
今まで舐めていたアイスクリームのせいで、なんとなく。
『eye scream』――瞳は叫ぶ。
そんな言葉を思いついた。
この後、僕は夕食を一緒に食べて、また一緒に夕焼けに染まる街を眺めて、満天の星空を眺めて。
一緒にお風呂に入って、二度の交わりの後、眠りについた。
そして翌日、彼女が消えた。
「どこに消えやがった、このメス豚ぁ!」
――I scream...
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 02:54:51.21 ID:eg3GQJnf0
ありがち過ぎる同音異義語ネタでスマソ。
しかも、オチが非常にわかりにくくなってしまった。
ようは豚と生活しようとした男の話。
テンポの良さとオチのわかりやすさを同居させられなかった。
反省している。
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 03:09:10.60 ID:iD6LlSOm0
こんな時間だけど誰かお題おくれよん。
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 03:09:42.25 ID:ho43+WKH0
おじさん
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 03:51:34.19 ID:eg3GQJnf0
保守
400 :
◆5fNG9NZYL. :2006/07/09(日) 04:21:05.51 ID:3NX5IBBC0
マメな◆Qvzaeu.IrQが執筆中みたいだし、酷評する名無しの人も居ないので、
偉そうな割に力不足だが、勝手に批評を並べさせてもらうwww
>>377 単純に改行を減らせば、2レスにおさまったと思う
最後まで読まないと、主人公のキャラクタも夢の内容も読み手には分からないから、
逆に、オチの部分で( ゚д゚)ポカーン となってから、夢の内容を逆算することになる
で、逆算しても、もう話においしい所が残ってないから、それが無駄な労力になって読後感の悪さになる
あと、主役の最後は夜明け前というよりまさに斜陽の時、って感じがするんだが
>>378 投下してもいいんじゃね?
気になるんなら、まとめサイトに上げてから、
上げたことを告知すれば、読んでくれる人が居たぞ
>>383 「死にたい……」の表現を特にひねって欲しかった。あるいは、構成かな
俺は
>>385まで作品の一部かと思って、「死にたい」→「あんたを殺してから私も死ぬ」
→「殺したはいいけど死ぬのはやっぱヤダ」→タイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!!!
→「
>>385」
って流れが脳内再生してた。でも、名前欄のところに書いてあったのね。
いや〜すっかり忘れてたわ!すまんこ!
>>396 言いたい事は、
>>377へのと大体同じ。
オチを読んでから前を振り返らないと面白さが分からない、
というのは読者をオトす前にきちんとageてないってコト
豚の生態を詳しく調べるか、もう最初にはっきり書いちゃえば、ageるコトができるようになんじゃね?
401 :
豚の人:2006/07/09(日) 04:29:16.44 ID:eg3GQJnf0
>>400 批評をども。
ageが足らない、か。リアルでもよく言われるわw
頑張ります。
402 :
◆MMEYTMikmI :2006/07/09(日) 04:38:12.98 ID:pLQUfJ12O
>>400 批評どうもです。
途中まで真剣に書いてみたものの、かなり遅れた男になんと言わせればいいか思いつかなかったからギャグに走った。
最後もう一捻り必要ってとこですか。まあ頑張ってみます。
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 05:00:52.89 ID:eg3GQJnf0
ほ
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 05:15:45.83 ID:+9NWqeBS0
好きな小説家は芥川です保守
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 05:51:03.06 ID:eg3GQJnf0
好きな小説家は多すぎるので、とりあえず何故か風間九朗を推してみる保守
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 06:10:43.94 ID:KO8lizLMO
好きな小説家は高山樗牛です
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 06:30:46.90 ID:RyFEiDAE0
好きな作家は団鬼(ry
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 06:33:28.40 ID:KO8lizLMO
御題『アイスクリーム』
少年はアイスクリームで手を塞がれていた。
たった一人で、食べるわけでもなく、ただひたすらに誰かを待っていた。
時間が経つにつれ、当前のように溶け出すそれに、少年は目をやらないではいられなかった。
やがて空は朱に染まり、陽は落ちた。
少年は地面に落ちている溶けきったそれに、目をやることなく泣いていた。
夜の駅で泣いていた。
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 07:02:14.53 ID:KO8lizLMO
保守ってハニー
410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 07:20:28.51 ID:KO8lizLMO
(/_;)
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 07:49:56.74 ID:9zm3F8vqO
ほ
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 08:05:10.78 ID:U/ZejPLJ0
ふぉ
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 08:43:23.77 ID:eg3GQJnf0
ふぁ
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 08:56:35.42 ID:heJQ22ra0
ふぁっくしょ〜ん
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 09:16:04.93 ID:dCojXycw0
ほっしゃん
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 09:36:16.42 ID:lzPeRopW0
ホーッホーッホアーッ
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 09:39:27.22 ID:uqrtQnID0
お題横からもらいます
お題:アイスクリーム
ふと気がつくと私は高い壁の中にいた。
ここは寒くて、息苦しくて自分を保つのに耐えて切れなさそうになる。
私の上をふっと影が覆う。その影は近づいてきて暴走を始めた。
近くにいたみんなを蹴散らして私に目をつける。
これが私の今生の最後なのねと覚悟を決め抵抗をせずにじっと待った。
私はその場から連れ去られ、体からは冷や汗が出て床にぽたりぽたりと落ちていく。
影は私を抱えたまま謎のブローカーに近づき金を渡して、正式に私を手に入れた。
さきほどの寒さとはうって変わって熱気が私を包み込む。
するとビリッと私の服が剥ぎ取られた。
「いや!お願いやめて!」
声に出そうとしても考えがよぎるだけで声が出せない。
ゆっくりと舌が伸びてきて私の体は隅々まで舐められ蹂躙される。
体がとろけそうになって力が抜けていく。
(もう・・・だめ、耐え切れない。)
私の体を全て委ねて生きることをあきらめる。これでおしまいね。
私の残骸は服とともにゴミ箱へ入れられた。
影は呟いた。
「やっぱり夏はアイスクリームだよな。」
口元を拭ってコンビニの前から歩き出す。
先ほどまで食べていたアイスクリームの冷たさがまだ口の中に残っていた。
418 :
雨宿り:2006/07/09(日) 09:40:58.85 ID:heJQ22ra0
地面を叩きつける激しい音。その音を、学校の玄関先で少女は聞いていた。
「雨宿りかい」
若い男が、少女に話しかける。少女は答えない。
暗い少女の表情に何かを悟ったのか、男はふっとため息をつく。
「傘はどうしたの?朝から降ってたよね、雨」
「…」
少女は答えなかったが、うつむく姿がそれを肯定していた。
「傘、取られたのかい?」
はっとしたように顔を上げ、少女は男を見つめる。
男は表情を緩め、優しく少女の肩を抱きながら話しかける。
「いやなことは、ちゃんといやって言わないとダメだよ。
それでもまだ止めないなら、僕が相談に乗ってあげるから」
「…うん!」
どしゃぶりの天気のように沈んだ少女の顔に、雨上がりの虹のような明るさが戻る。
「今日は僕が家まで送るからさ。ほら、あそこに白い車が見えるだろ。
あれが僕の車だから、あそこまで走っていくよ。いいかい?」
「うん、いいよ!」
本当に子供のようにはしゃぐ男と、本当に子供らしくはしゃぐ少女の笑い声が
非情で容赦のない、冷たい雨の中を駆けていった。
革のシートがどこか温かな雰囲気さえ感じさせる車内で、少女と男は
笑いながらタオルで顔を拭いていた。
ふと、少女は手を止め、不思議そうに男の顔をじっと見る。
「おじさん、だれ?」
男は答えず、ただ優しく少女の濡れた髪を撫で
そして二人を乗せた車は、暗い雨の中へと走り去っていった。
おわり
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 10:13:00.92 ID:1tWhFQwG0
ルールがよく分からん
今のお題はなんなんだ?
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 10:22:54.43 ID:T8KFJtqN0
>>419 皆で一つのお題に挑戦しようという週末品評会なら、
>>4 品評会にはいくつかの決まりごとがあるので、
>>3を参照
基本は
>>2にあるとおり、安価指定でお題をもらって、小説書くスレ
つまり、自分でお題をもらうのがスタンダード
ただし、「そのお題なら俺も挑戦したい」と思ったのなら、
他人がもらったお題を使うことも可。
今は品評会開催中なんで、そっちに参加しCHINAよ
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 11:16:14.19 ID:Kp7pNxEl0
ほ
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 11:29:32.05 ID:/Wfpyr+G0
し
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 11:30:02.25 ID:gRGMNkEd0
雨宿り
薄めたコーラを飲んだことあるか?
残り少なくなったからといって、水で薄めたコーラを。
俺と彼女の仲も2年間という月日を重ねて、そんな薄めたコーラのようになっていた。
だからさよならと書き置きをして、寝てる彼女の家をこっそりと抜け出したんだ。
・・・出る前は薄い三日月とわずかな星空が見えていたのに。
アパートから3つ角を曲がったところで急にどしゃぶりの雨が降り出した。
朝、二人でいつも横目に観察してた桜の木のあたりで。
1年前に贈られた傘は指輪と一緒に彼女の家に置いてきた。
駅まで走ろうかと思った。
でも立ち止まった。
桜の木の緑の軒先を借りながら俺は雨がやむのを待った。
でも雨は強くなるばかり。
心を壊すかのような勢いで降り続ける雨粒。
どうしたらこの雨はやむんだろうか?
雨音のない雨。俺の頬以外は濡らさない雨。
・・・帰ろう、彼女の家に。
終わらない雨宿りより暖かいベットだ。
そっと鍵を開けて指輪をはめて書置きを捨てて。
そして薄まった、柔らかいコーラを彼女と一緒に飲もう。
おわり
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 11:42:32.61 ID:1tWhFQwG0
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 11:46:37.93 ID:gRGMNkEd0
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 12:03:10.39 ID:tdOmSwJt0
保守ついでにお題↓
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 12:04:22.55 ID:lzPeRopW0
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 12:24:34.64 ID:tdOmSwJt0
>>427 書いては見てるがどう見てもお題にそぐいません(´・ω・`)
俺に哀愁は書けないよ(´・ω・`)
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 12:30:50.90 ID:6cuhpayK0
↑
祭
430 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 12:32:22.10 ID:DgxYw/lYO
良スレ発見
参戦させてもらうお
↓お願い
431 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 12:37:51.45 ID:RR4/Av5z0
今回は既に9作品か……期待保守。
432 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 12:38:34.14 ID:RR4/Av5z0
433 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 12:43:54.17 ID:DgxYw/lYO
>>432 なかなか難しいなwww
まぁ善処してみる
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 12:54:22.48 ID:6cuhpayK0
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 13:03:27.35 ID:1tWhFQwG0
祭と遊園地なんて、1年ぶりぐらいだろうか。
不況という大波は私の働いている小さな会社も当たり前のように飲みこんでいった。
給料も大幅に少なくなり、別れた夫が送ってくる雀の涙程度の養育費と足してなんとか生活していた。
当然休みなど取れるはずも無く、祭は寂しい思いをしていたと思う。
今日のために残業を重ね、なんとか休みを取ることができた。
祭に遊園地を遊園地に行くと約束すると、今にも泣き出しそうなくらい喜んでくれた。
あの時の顔はこれからも忘れることはないだろう。
日本の一般的な家庭なら当たり前のことを、こんなに喜んでくれる娘を見るのは辛かった。
授業参観に行けなかったこと、夫と別れる時、毎日の家事の手伝い。
祭には大きな苦労と悲しみしか与えることができなかった私に、また一つ罪が増えた。
ドアを遠慮がちに小さくノックする音。
「お母さん!」
同年代の女の子に比べ、明らかに一回り小さい祭が息を切らして入ってきた。
私は祭を見ることができない。
約束の日の前日、急に体が動かなくなりその場に倒れ、気がついたら病院のベッドに横たわっていた。
医者からは過労と言われ1週間程入院しなくてはならないらしい。
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 13:04:09.42 ID:1tWhFQwG0
祭は看護婦さんに連絡をもらい、夜中にも関わらず走ってここまで来てくれた。
「無理しちゃ・・・だめだよ・・・」
私を見た瞬間、肩を震わして泣き始める。
母親失格。
期待を持たせる約束をしておいて、いとも簡単にそれを破る。
「ごめん・・・。ごめんね。遊園地・・・行けなくて・・・」
謝るしかできない卑怯な私。
許してほしいけど、許さなくてもいい。
他の母親のところに行きたいなら行ってもいい。
けれど、行って欲しくない。
一定の間隔で落ちてくる点滴は約束の日までの時間を非情にカウントダウンしている。
「お母さん・・・死んじゃったらやだよぉ」
心配してくれている。
今までも、これからも、何一つ喜ばせることをしてあげなかったのに。
「・・・祭が悲しんでくれるなら死なないよ。遊園地、また来週にしてくれる?」
入院は1週間と言われたが、関係無い。
この約束だけはどうしても守りたい。
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 13:04:41.61 ID:1tWhFQwG0
「いい」
祭が発した言葉は意外なものだった。
心の底で祭なら今回も許してくれると思い、いつも通り笑顔で「いいよ」と言ってくれると思っていたのかもしれない。
それを恥じる。
許せないのは当たり前だ。
祭は無言で立ちあがり、看護婦の一人が夜食ということで祭に買ってきてくれたリンゴを包丁でむき始める。
白い、清潔に保たれたお皿に次々とリンゴを乗せて、リンゴが芯だけの状態になるとそのお皿を私に差し出した。
「今、お母さんと沢山お話するからいい」
祭の目はまだ濡れている。
しかし、真っ直ぐに私を見つめている。
気がつくと私も泣いていた。
漫画のような大粒の涙をリンゴの上に落としていた。
止まることはない。
これからもこの涙の雨を私も祭も流しつづけるだろう。
そのときはちょっと休憩しようと思う。
祭と二人で、雨宿りを。
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 13:06:22.52 ID:1tWhFQwG0
419です。小説なんて始めて書いたよ。
ハズカシスwwwwwwww
批評よろしく頼む
439 :
◆SORIDw8K0U :2006/07/09(日) 13:35:49.47 ID:UhCxhl7U0
お題【雨宿り】 タイトル【いつもの風景】
440 :
◆SORIDw8K0U :2006/07/09(日) 13:36:19.76 ID:UhCxhl7U0
「今日もいい天気だ」
カーテンを開けながらそう呟くと彼は、大きくあくびをして私のほうを振り向いた。
私は、「そうだね」と短く答えてもう一度目を閉じた。
最後に私の目に映った景色、それは曇り空と、音もなく降り続いている細い線だけだった。
月曜がやって来た。
朝。いつものように階段を急ぎ足で駆け下りる。
マンションにはエレベーターもついているけど、健康のために毎日階段を使うようにしている。
折りたたみ傘を開いて、地下鉄の駅まで歩く。
毎朝十分のウォーキング。
スーツに小さな小さな雨粒がたくさんついてくる。
これがどんどん積もっていくと、次第にグレーのスーツが黒のスーツへ変わってく。
都会の喧騒は、こんなふうにして私を埋め尽くしていくのかもしれない。
早く駅へ着かないといけない。
雨の日はいつも憂鬱。外へ出たくない。
月曜ならなおさら。
この時間もまだベッドの上で布団に包まって、心地いい眠りの世界にいるもうひとりの自分を想う。
441 :
◆SORIDw8K0U :2006/07/09(日) 13:36:47.83 ID:UhCxhl7U0
雨の日でも変わらず、駅に近づくにつれてスーツを着た人の数が多くなっていく。
みんな同じ格好をして、同じように電車に乗って会社に行って、同じように「あー、疲れたなぁ」と言って帰宅するんだろう。
なのに、同じ人はひとりもいない。
他の人から見たら、私もそんなスーツ人間の中のひとりに違いないだろう。
地下へと続く階段を下りながら、折り畳み傘を畳む。
一時だけ、雨から逃れられる時間。
ホームに降りると相変わらずのすごい人ごみ。
この中に埋もれたら、すぐに誰が誰だかわからなくなるだろう。
この人ごみは、なにか大切なものさえ隠してしまいそうで私を不安にさせる。
ほとんど待つことなく電車が来る。無駄を省いた世界。
作られた世界。造られた世界?
電車に乗り込む。ドアが機械的な音を立てて閉まる。
いつもと違うことなんてひとつもない。
すぐ隣の禿げかかったおじさんの人生を想像する。
前の白髪のおじいさんの人生を想像する。
右後ろの眼鏡をかけた青年の人生を想像する。
後ろの高校生の人生を想像する。
みんな何を思いながら繰り返しの毎日を過ごしているんだろう。
満足しているんだろうか?
もしかして満足してないのは私だけ?
不安に襲われる。
車内放送が、私が降りないといけない駅の名を告げる。
慣れることのない揺れの後、電車が止まり、ドアが開く。
私は一歩を踏み出した。
442 :
◆SORIDw8K0U :2006/07/09(日) 13:37:06.94 ID:UhCxhl7U0
私は、私の人生を創造する。
電車が去っていく。
人ごみは出口へと流れていく。
私は、歩調を変えないまま歩いた。
改札を抜けると、
久しぶりに見る太陽の光が私の顔を、街を、人ごみを照らした。
私は思わず笑顔になった。
手に持っていた折り畳み傘をバッグの中にしまう。
きっと帰ったら彼は、「今日もいい天気だった」
そう言って出迎えてくれるだろう。
日常ってのも悪くないなと思った。
終
443 :
◆SORIDw8K0U :2006/07/09(日) 13:41:20.70 ID:UhCxhl7U0
ふぅ・・・(小説書くのもここに投稿するのも)初めてなんで緊張して、間違えてエンター押してしまって最初お題とタイトルだけで1レス使っちゃいましたorz
というか、最初なぜかお題を‘梅雨‘だと勘違いしてて、それで書いちゃったんで、あとから無理やり1文つけたしましたが、やっぱり無理があるorz
444 :
◆Qvzaeu.IrQ :2006/07/09(日) 13:59:33.23 ID:ZKIos77q0
品評会の作品できたので、投下しますね〜。
お題 『雨宿り』タイトル「二人の行方」
445 :
◆Qvzaeu.IrQ :2006/07/09(日) 13:59:53.75 ID:ZKIos77q0
二人でいたって、私にはもう昔のように微笑むことなんか出来なかった。
どんなときだって、凄く近くに居るのにね。今だって、手を伸ばせば触れられるほど近い場所にこうくんはいる。
雨降る中、私たちは学校の軒下で雨宿りをしていた。冷たい風が吹く。重い空が見える。雪になり損ねた雨が、やむ事無く振り続けていた。
こうくんは、私の横で雨空を眺めている。私は、そんなこうくんの顔を眺めている。凄く近くに居るんだけどなあ。
小さい頃のこうくんは、私とたいして背が変わらなかったのになあ。気が付いたら、見上げなきゃ顔が見えない。
気付けば、私はいつもこうくんと一緒に居た。それが当たり前のなくしたくないものだったから。凄く心地が良かったのにな。
こうくんに、彼女ができた。それはそれは、小動物みたいに可愛い子。少し落ち着きがない、年下の子。
私の大好きなこうくんは、今じゃ誰かの愛するこうくんだ。
「雨、やまないな」
「うん」
「なんか悩みでもあるん?」
「まーね、それなりに」
「そっか」
「うん」
こうくんは、とびっきりの優しさがある。うん、これは私が断言する。保育園前からの付き合いだから。
「まあ、何かあればいつものように、俺が話を聞くよ」
「ありがと、でも今回ばかりは良いかな〜」
「うん、そっか」
全く、本当に優しい人なのだ。あー、あ。なーんで、こー優しいのだか?
「こーくんさあ、アレ。こういう話知っている? 私の幸せか、愛する誰かの幸せか?」
「そういうのは、お酒を飲んだときに言えって」
「まあ、1つの話題だよ♪ 彼女持ちの少年に一言聞いておきたくってね」
「んんん? 女の子はいつも難しいことを聞くよな。この前も、聞かれたよ」
「誰に? なんて?」
「ゆうに、私と友達どっちが大事なの? ってさ」
「ふーん、で、どう答えたの?」
「いや、両方大事って。そんなの選べるわけないだろ」
「そっか、それじゃあ私の質問の答えは?」
446 :
◆Qvzaeu.IrQ :2006/07/09(日) 14:00:49.31 ID:ZKIos77q0
「これか……、そりゃあ愛する人の幸せだろ?」
こうくんは、少しも考えるそぶりを見せずに言ってのけた。あっちゃ、カッコいいわ。
「でもさ、例えばだよ? 愛する人が幸せになると、自分が不幸になる。そう言う状況でも?」
「また難しいことを言う……」
「自分が幸せになるから、誰かを幸せに出来る。そういうコトも言うよ?」
「んーーっ、女の子のいうコトは難しすぎるって。そんなん、アレだ。ほら、アレ」
「あはははっ。しょうがない、今日のところは勘弁してやろぉ〜」
「そうしてくれって。まあ、感覚みたいなもんだ。な? ほら、それに近いもの。理屈じゃない奴」
「うん」
「さてっと、雨が弱まってきたな。今行けば、ずぶ濡れにはならなさそうだ」
こうくんに言われて、雨を注意深く見る。確かに、雨脚は弱まっていた。
けど、なんかここで家に帰るのは嫌だった。
「でも、もう少し待った方が良いんじゃない?」
「んー、じゃあもう少し待とうか」
「そうそう、焦らずにじっくりとだよ♪」
「おう、ところでさ。春菜、大学の進路とか決まったか?」
「私はね、一応。って言っても、そこら辺の文系でいっかなあ程度だけどね」
なんか、ね。今別れちゃうと、どこかでもう会えない気がするんだ。
「適当だな〜」
「そういう、こうくんは?」
「国立がいけたら良い程度」
「うわ、そっちも同じくらい適当」
こういう話もすると思う。彼女が出来たくらいで、私たちの関係が崩れることはないから。
「だってさあ、行き成り大学を決めろとか言われてもなあ。無理だよな」
「だよねー」
でも、なんか遠くに行っちゃった気がしたんだ。
「おう」
「ところで、子供の頃を思い出さない?」
「思い出すなあ。アレだろ? 二人でお使いに行ったときのこと」
447 :
◆Qvzaeu.IrQ :2006/07/09(日) 14:01:52.45 ID:ZKIos77q0
「そうそう! 懐かしい。こうやって、雨宿りしたよね」
もう、微妙に違うズレを感じていくのかもしれない。今別れたら。
「あの時は、夏だったからさ。蒸し暑かったよな」
「うん、凄い暑かった。こう君が、お金も落として大変だったよね」
もう少し、雨が降らないかなあ。そうすれば、まだ、何かを繋ぎとめられそうな予感がするんだ。
「あれは仕方ない。子供だし」
「ガチャガチャしたくて、1000円崩したのが悪いんじゃない?」
気だけかもしれない。それでも、二人こうして並んでいられる最後なんだって、解るんだ。
「それも含めて、仕方ない。だってさー、しょうがないだろ? もう売ってないカードがあったんだし」
「まあ、そのカードのせいでねー。折角仕舞っていた、お財布を落としたと。お陰で、お母さんたちには怒られたよね。『何で、しっかり仕舞っていたお財布だしちゃったの! 貴方たちは、すぐに落し物をするから、お店まで出しちゃ駄目って言っていたのに』ってさ」
「事実だけを言えばな〜。懐かしい」
「懐かしい」
雨よ、もう少しだけ降ってくれませんか?
ここで別れたら、私は大切な何かを失いそうなのです。
繋ぎとめておきたいのです。その為の猶予を下さい。この雨の中で、何とかしますから。
私、ずっと君のこと好きだったんだよ? 誰よりも、誰よりも。
448 :
◆Qvzaeu.IrQ :2006/07/09(日) 14:02:47.70 ID:ZKIos77q0
以上です。
449 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 14:05:26.66 ID:RR4/Av5z0
>>448 までの品評会作品Wikiに追加済み。
出かけてくるおノシ
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 14:06:36.45 ID:c92OW5TEO
いまさら
>>335のお題を晒してみる。
『リンゴジュース』
妻が風邪を引いて寝込んでしまったので、会社を休んだ。
「何もできないんだから、仕事に行ってらっしゃいな。」
妻としては気遣ってくれたつもりだろうが、僕には安っぽい挑発に聞こえた。
うまいものを作ってやるなどと言わなければよかった。
台所の前に立ってみて、ようやく引っ込みのつかない事態を招いたことに気付く。
炊事はおろか、包丁も握ったことがない。
炊飯器は開いており、中身は空だった。
冷蔵庫には、凍った肉と、野菜と、くだもの。
とりあえずりんごでも剥いて、持っていこうと思った。
そうやって時間を稼ぎながら料理の本でも探してみよう。
あわよくば、満足感で眠ってくれるかもしれない。
その間にいろいろ考えてみよう。
そう思うと、妙に前途が明るくなる。
僕は、まな板を敷き、包丁を握り締めた。
二時間後、切り傷だらけの指で差し出されたリンゴジュースを見て、妻は申し訳なさそうに笑っていた。
相当短い文ですが、できれば感想か(辛口の)指摘よろしくです。
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 14:21:29.23 ID:QukawIPK0
ほ
452 :
雨宿り ◆qygXFPFdvk :2006/07/09(日) 14:33:44.17 ID:RSjkXbMf0
品評会に投稿してみる
453 :
雨宿り1/3 ◆qygXFPFdvk :2006/07/09(日) 14:34:07.18 ID:RSjkXbMf0
湿気を孕んで重くなった白衣に袖を通しながら、男は思う。
<雨続きだな>
空調が効いたはずの部屋の空気も、心なしか重い。
男は雨が好きではない。理由は一つでは無いが、自転車で通えなくなることも一因だ。
下宿からは歩くには遠い。日頃乗らないバスは、雨のせいで乗車率も高め。
締め切った車内は余計に息苦しかった。
昼休みもそろそろ終わり。
研究室に戻った男は、メールを確認するついでに天気予報を調べた。
<これなら夕方には止むか>
最初から天気予報に期待はしていない。
気圧配置と雲の動きを見て、自分で判断したほうが良いことを経験から知っている。
また、予想が外れたときも諦めがつくというものだ。
ブラウザを閉じ、仕事に取り掛かる。壁に掛かった時計を見ると針は一時を示していた。
<一時か。反応さえ思い通りに進めば、八時には測定できるな>
乾燥機から器具を取り出す。
湿気の多い時期は、簡単な反応も上手くいかないことが多い。
だから器具の乾燥にも気を使う。
試薬が水分を嫌うこともある。男が棚から取り出した試薬もキャップがしっとりと濡れていた。
<これだから雨は嫌なんだ>
眉を顰めながらキャップを開けようとしていると、勢いよく扉が開いた。
454 :
雨宿り2/3 ◆qygXFPFdvk :2006/07/09(日) 14:34:23.90 ID:RSjkXbMf0
「あー!もうびしょ濡れー」
女は扉を抜けると荷物を机に放り、ハンカチで髪や服を拭いている。
「聞いてくださいよー。食堂から出てきたら私の傘ないんですよ。酷いと思いません」
「それは酷いね」
試薬を量り取るために秤の前にいた男は、女に一瞥くれることも無く答えた。
「ですよねー。もう最悪ですよー」
悪態をついている様に思えるが、男に耳には楽しそうにも聞こえた。
男は反応を仕掛け終わると、伸びをしながら自分のパソコンの前へと向かう。
「で、何でこっちに?午後は授業ないでしょ」
「えっとですね、雨宿りついでにレポートでもしようかなと。学部生も大変なわけですよ」
「それはお疲れ様」
「そこで相談なんですが。この反応教えてくださーい」
女は実験の手引きを男に見せる。男は少し見ただけで答えた。
「それは、カルボニルの基礎的な反応だから、どの教科書にでも載ってる。自分で調べなさい」
「えー…教えてくださいよー」
「駄目だよ。自分で調べる習慣をつけなさい」
「…はーい」
女は膨れながら答える。
「図書館行って調べてきます」
「行ってらっしゃい」
455 :
雨宿り3/3(完) ◆qygXFPFdvk :2006/07/09(日) 14:34:49.04 ID:RSjkXbMf0
教科書とノートを持って女は立つ。
「あ、先輩。雨っていつまで降りますか」
「夕方には止むんじゃない」
「そっかー。じゃあ傘なくても外に出れますね。で、先輩はいつまで実験ですか」
「早くて九時だろうね」
「わかりました。じゃあ、私夕飯買ってきますよ」
女はそう言って出て行った。
一人になった研究室。
男にはわからなかった。
<雨が止んだら早く帰ったほうがいいのになぁ>
第十五回品評会提出「難しい雨宿り」
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 14:41:56.88 ID:pYVXQdSy0
『リンゴジュース』
主人公は無職である。5年前に父親を亡くしてから、母一人が稼ぎ手となり、今の今まで支えあってきた。
現在、19の青年となった主人公、彼は、母親の負担を減らすべく、何か仕事をしようと思っていた。
どんなのがいいんだろう。僕にできる仕事なんて、たかが知れてるサラリーしかもらえないのではないかしら。
でもでも、せめて母のお金の足しになるのであれば、僕はどんな汚い床にでも這いつくばり、丁寧に、丁寧に、
モップをかけ、人々のお役にたつつもりです。ああ、いいのがないかしら。彼は頬杖をつき、ため息の聞こえそうな
表情でWORK雑誌をぺらぺらめくっていると、なぜか突如にやけだした。見つけたのである。そう、それは
続きはVIP過去スレを見よう。
457 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 15:12:48.89 ID:3kYykKggO
保守
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 15:13:04.01 ID:+mgOGrLKO
保守
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 15:26:27.79 ID:ho43+WKH0
ほ
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 15:27:57.70 ID:ho43+WKH0
作品数11か。なかなか多くていいんじゃない?
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 15:29:43.63 ID:6moH71XtO
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 15:37:38.48 ID:ajPbTFOL0
面白そうなので参加。
↓お題頼む。
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 15:38:34.04 ID:ho43+WKH0
酒
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 15:39:48.88 ID:ajPbTFOL0
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 15:45:46.75 ID:aeSYPcAB0
俺もそろそろ次の書こうかな
↓御題くださいな
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 15:47:28.69 ID:ho43+WKH0
口紅
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 15:47:48.87 ID:+mgOGrLKO
坂崎
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 15:50:20.77 ID:aeSYPcAB0
さ・・・坂崎?
とりあえず把握
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 15:51:32.97 ID:3Q6b/dR70
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 15:54:58.32 ID:DgxYw/lYO
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 15:56:52.83 ID:3Q6b/dR70
遠すぎたかwww
けっこう伸びが速いと思ってたが、そうでもないんだな…
じゃあ
>>473 で
472 :
『台風一過』@:2006/07/09(日) 15:59:31.96 ID:DgxYw/lYO
テレビから、もう台風の季節ですねー、と高い女の声で流れてきた。柄にもなく女性情報誌を読んでいた俺がふと画面に目をやると、そいつは今話題の中学生アイドルだった。どこか嬉しげな目が、少女のあどけなさを語っている。
かわいいもんだ、台風が来るというのでワクワクしているんだろう。俺もキミぐらいの時はそうだった。
……でもね、お嬢ちゃん。キミもいつか分かるよ。台風ってのは、人間にとって何ひとつ利益がないんだ。
そりゃお嬢ちゃんを笑顔にさせてくれるのはいいことだよ。俺だって癒される。ロリコンだからな。
けど、考えてもみなよ。台風が来てキミのパパ、ママは喜ぶかい? 近所のおばさんは? ……ノーだろう?
パパもママも近所のおばさんも、大人だからさ。決して坊やじゃない。大人はね、働かなきゃだめなんだ。台風が来ても、テポドンが近くの海に落ちてもね。
……話がそれたけど、まぁ、台風は百害あって一利なしってこと。分かってくれたんなら、今すぐその薄いシャツを脱いでキミの豊満バストを俺様に披露しやがれ……!
そんなあらぬ妄想を抱いていた俺を制止したのは、一本の電話だった。
473 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:00:45.46 ID:Kp7pNxEl0
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:01:02.90 ID:DgxYw/lYO
投下途中だが、踏んじゃうぜ
つ【彼女とゴキブリ】
475 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:03:40.59 ID:3Q6b/dR70
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:06:34.44 ID:+mgOGrLKO
昼はパート、夜はお水。
分かり易い貧乏な家庭に、私は呆れる事にすら疲れている。
でも、可愛いわが子の為と思えば、苦が苦にならない。
最近肝臓の調子が悪いけど。
それに、昼の地味な清掃員から、夜の派手な自分へと変わる事は、
なかなかに、私の変身願望を満たし、細やかな喜びさえ与えてくれる。
真っ赤なルージュ…表現は我ながらセンスに乏しいが、
口紅を塗る事に、変身した実感を得られた。
さてと、今日は隆帰って来るの遅いし、もう行かなくちゃ。
私はラップに包まれた食事を確認し、家を出た。
食事にはメモを添えて。
『隆へ、お母さんはいつも通り、帰りが遅いので戸締まりに気を付けてね』と。
477 :
『台風一過』A:2006/07/09(日) 16:07:41.26 ID:DgxYw/lYO
ナンバーディスプレイなど知るものかと言わんばかりの黒電話が、狭い部屋にその音を響き渡らせる。
俺は重い腰をあげ、受話器を取った。
『もしもし、田中くん? わたしだよ、わたし。ほら、声で分からない?』
……即刻、受話器を叩き付けてやった。
言うまでもなく新手の詐欺だ。いわゆるワタシワタシ詐欺。かつての同級生を装い、金を騙しとろうという残虐な手口が特徴の。
もう一度テレビに向き直ったが、あの少女は退席してしまっていた。
数瞬して、また電話が鳴った。
『もしもし、田中くんだよね? 突然ごめんね。わたし山田。中学三年のとき同じクラスだった、山田由美子だよ』
また受話器を叩き付けてやろうかと思ったが、今度はやめておいた。
普通の詐欺なら自分から名乗らないだろう。しかもフルネーム。詐欺ならば、中学の同級というのと姓を言えば事足りる。
それに、俺はこの山田由美子を知っていた。曖昧だが、声も覚えている。
「山田由美子……っていえば、修学旅行でゲロを撒き散らした山田由美子か?」
『ひどすぎる思い出しかたね……。そうよ、その山田』
補足しておくと、この山田はありていに言って美人だった。ゲロ事件以降、彼女の印象はゲロ娘≠ニいうのが一番だったが。
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:13:54.06 ID:aeSYPcAB0
>>473 いや
どっちを書こうかと思って、とりあえず坂崎にツッコミを入れただけだ
口紅を書くと思う
479 :
『台風一過』B:2006/07/09(日) 16:15:07.18 ID:DgxYw/lYO
「で、何の用だ。ヤカンなら買わないぞ」
『そんなことするわけないでしょ。少し聞きたいことがあって、田中くんに電話したわけなの』
「……なんで俺?」
『当時の連絡帳の番号をアミダで選んだら、見事田中くんが当選したのです』
「だから本社のビルに来てください、豪華な賞品を差し上げますってか。見え透いてるんだよ。もう俺は騙されないぞ」
『……騙された経験ありね? まぁ、そんなことはどうでもいいの』
こほん、と咳払いが聞こえた。よく分からないが、重要そうな話のようだ。
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:15:43.44 ID:+mgOGrLKO
化粧は崩れ、お世辞にも言えないほど不細工になって家についた。
毎度の事ながら、シンデレラの魔法が解けたようで、悲しくなる。
古いアパートのドアを、出来るだけ静かに(と言っても音は仕方なく立つ)開け、薄暗い部屋を見回した。
隆はもう寝ているだろうか。
食事は済んでいるし、多分間違いない。
私も寝るとしようかな。
外は既に、明らんで来ていた。
私は『お母さん』に斜線が引かれ『お父さん』に書き替えられたメモを丸め、
うなだれながら、布団にくるまった。
まだお母さんの変わりは勤まらないのか、と。
心の中では泣きそうになりながら、私は隆の頭を優しく撫でた。
完
481 :
『台風一過』C(完):2006/07/09(日) 16:16:21.86 ID:DgxYw/lYO
『笑わないでね? ……その、たいふういっか≠チてあるじゃない……?』
「あぁ、あるな」
『あれって、台風の一家が来るって意味じゃないの……?』
「…………は?」
事態が飲み込めず、つい呆けたような声を出してしまった。
『いや、そのね、友達と話してたのよ、台風について。で、わたしは今年も台風の一家が来るのねーって言ったの。そしたら笑われて……』
「まぁ、よくある間違いだな。正しくは台風一過。家≠カゃなくて過ぎる=B台風の後のすがすがしい天気のことだ」
『へぇ、そうだったの……』
「──で、それだけのために俺に電話したのか?」
『いや、本当のことを言うと……』
しばらくの間があく。
『あなたのことが、ずっと好きでした』
そして電話が切れた。
グダグタになったが、俺は最後に言ってやった。
「これなんてエロゲ?」
──BAD END──
なんというか、すまんかったorz
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:20:39.97 ID:+mgOGrLKO
誰でも坂崎で書いて良いんだぜ?
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:36:02.71 ID:dCojXycw0
坂崎笑ったw アルフィーの坂崎でいいんだよな?
484 :
◆qygXFPFdvk :2006/07/09(日) 16:42:43.59 ID:RSjkXbMf0
なんか難題がでてるなw俺も挑戦してみよう
485 :
お題:2006/07/09(日) 16:44:10.03 ID:3Q6b/dR70
486 :
お題:2006/07/09(日) 16:44:49.03 ID:3Q6b/dR70
ふと浮かんだ疑問は、なかなか
>>473の頭から消えない。
消えないどころか、その疑問はどんどんと膨らんでゆく。
ちょうど今、目の前に見えている入道雲のように、むくむくと。
ついに耐え切れなくなった
>>473は、とりあえず書き込んでみる事にした。
もしかしたら、
>>465から、納得の行く回答が得られるかもしれない。
―万が一レスが帰ってこなくても、疑問を書き込むことで、少しは何かが晴れるような気がしていた。
487 :
お題:2006/07/09(日) 16:45:12.32 ID:3Q6b/dR70
ちりりん、と、風鈴が小さな、しかし涼やかな音を立てる。
もう、季節は夏だ。
ふと、数年前に家族と行った海水浴を思い出した。
確か、あの時は少し風が強くて、浮き輪が流されたんだったっけ。
どうなったんだろう、あれは?
運良く再び浜に流れ着いたか、それとも藻屑となったのか…。
取りとめもない事を考えながら、
>>473は目線をパソコンに戻した。
ふとスレを見ると、投下されているいくつかの小説の中に、
>>465からのレスが返ってきていた。
488 :
お題:2006/07/09(日) 16:45:42.75 ID:3Q6b/dR70
いや
どっちを書こうかと思って、とりあえず坂崎にツッコミを入れただけだ
口紅を書くと思う」
なあんだ、そうだったのか。
坂崎を選んだわけでは、なかったのか。
>>473の口元に、うっすらと微笑が浮かんだ。
>>465の「口紅」を楽しみに待ちつつ、
>>473はぬるくなった麦茶を飲み干す。
季節はすっかり、夏だ。
-FIN-
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:47:19.01 ID:Np7R4MsE0
突然だけど御代plz
↓
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:47:41.22 ID:3Q6b/dR70
セミ
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:48:04.64 ID:IvzzgO0D0
俺も誰かお題よろ
492 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:48:35.34 ID:Np7R4MsE0
愛と誠
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:48:36.03 ID:3Q6b/dR70
ホタル
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:48:53.56 ID:Np7R4MsE0
そして漏れの御代はセミか。把握。書いてくる。
495 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:49:08.98 ID:Kp7pNxEl0
>>488 海水浴を除けば
どうみてもそのまんまです本当にありがとうございました
496 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:50:44.15 ID:+85SN7wy0
497 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:57:06.29 ID:dCojXycw0
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 16:59:36.87 ID:3Q6b/dR70
「ねえなんで
>>465は
>>466をスルーしてまで坂崎を選んだの?」って
すげー難しかった。…こんなんしか書けなくってごめん。
もっと文才上がるようにたくさん書くよ。
>>495と
>>497、感想ありがとう。
499 :
491:2006/07/09(日) 17:06:03.07 ID:IvzzgO0D0
>>492-493 混ぜて書いたんだが何故か暗くなってしまった上、終わり方が微妙なんだがwww
それでもおk?
500 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:09:47.30 ID:3Q6b/dR70
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:10:30.13 ID:Np7R4MsE0
502 :
491 1:2006/07/09(日) 17:12:32.96 ID:IvzzgO0D0
正直期待されるような物かけてないがwww
好きだった。
ふんわりとしたスカートを翻し振り返った彼女の笑顔が手に入るなら何でもしようと思ったんだ。
それが例え罪として圧し掛かっても。
彼女が欲しい。
その思いだけで僕はここまで来てしまった。
目の前に広がるのは血の海。
手に持ったナイフから滴る深紅の液体。
カラン
僕の手からナイフが滑り落ちる。
『や・・・やめて・・・!!』
彼女の言葉が耳を通り過ぎる。
涙を流しその場に崩れるように座り込んだ彼女がもう僕には見えていなかった。
知らない知らない知らない
僕が知っている彼女はいつも微笑んでいた。
違う男の為に笑い、涙を流す彼女なんて・・・・知らない!!!!!!!!
『もう・・・こんなことはやめて・・・』
笑えよ。
やっと僕たちは二人きりなれたんだ。
これからは僕たち二人で生きていくんだ。
お前はいつも笑っていたじゃないか。
優しい笑顔で僕を見ていてくれたじゃないか。
どうしてそんな顔をして涙を流すんだ・・・・!!
503 :
491 2:2006/07/09(日) 17:12:49.65 ID:IvzzgO0D0
『うわぁあああああああああ』
突然発狂したように泣き叫びだした彼女。
その手には先ほどまで僕が持っていたナイフ。
深紅に染まったナイフ。
ああ・・・僕は彼女に殺されるのか。
彼女に殺されるなら。
それで終わるなら。
それでもいいと思った。
紅い紅い血が溢れる。
心臓の音が激しく鳴り響く。
どうしてこうなってしまったんだ。
僕の目の前に横たわるのは紛れものなく彼女だった。
どうして、そんな顔で横たわっているの。
どうして、そんなに首から血が出ているの。
どうして、貴女が傷ついているの。
窓から見える小川に蛍が2匹
淡い色を放ちながら飛んでいた。
あぁ・・・僕は置いていかれたのか。
僕が彼女を追い詰めていたのか。
所詮僕の愛は正義には勝てなかったっていうことか。
なぁ・・・僕はいけるのかな。
正しさなんて分からないけれど、僕も貴女の元へいけるのかな。
涙が一筋頬を伝う。
僕は彼女の手に握られたナイフを優しく僕の手の中に戻した。
504 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:16:11.55 ID:3Q6b/dR70
主人公の追い詰められた心境オソロシス
505 :
酒 1/5:2006/07/09(日) 17:19:53.88 ID:ajPbTFOL0
草原に大きな夕日が沈もうとしていた。
地平線の辺りにある草が夕日の炎で焼けるかの如く、揺らいで見える。
天は朱、紫、青の三色が包んでいる。
辺境の一指揮官たる私は高楼よりその光景を見るたびに美しいと思い、溜息をつく。
「今日も、終わるな」
誰に話しかけるでもない独り言を呟いて私はただ感じ入るのみだった。
高楼からは辺境の一大基地の壮観が広がっていた。
そこには国を守らんとする軍人が、利益を求めんとする商人が、妓楼で男を迎えんとする女たちが織りなす
普通の都市とは少し色の違う生活の景色がある。
基地の東部には今は静まり返った軍人たちの家が並び、
基地の西部では辺境との交易のための商人たちの市が並ぶ。
夕暮れ時という時刻の為、基地の中央の酒家のある地区の方からは賑やかな物音が立ち始めていた。
今日一日の疲れを癒すために兵士は酒家へと集い、そこでここが辺境という事を忘れるのだ。
ささやかな殷賑が、草原の一点で繰り広げられる。
蛮と戦う、文明の最前線がこの辺境の基地であった。
昼夜の交替を告げる半鐘の音が、基地を包む。
「交替!交替!」
昼の任務を終えた兵達が歓喜を湛えながら、夜哨に向かう兵達が陰鬱な顔を漂わせながら行き交いする。
だが、相違のあるこの二者のどちらも、私とすれ違う時は
「お疲れさまでした。校尉殿」
という挨拶を拱手と共に言う。
声の調子が陽の気を帯びるか、陰の気を帯びるかという差異こそあれ、
私はこの一言に、今日一日も務めを果たしたのだという実感を心中に湧かせるのだ。
506 :
酒 2/5:2006/07/09(日) 17:20:19.59 ID:ajPbTFOL0
既に基地を南北に貫く大路には、人が溢れていた。
客引きをする女が私の腕を掴む。
「校尉さん、ちょっと寄っていきなよ。校尉さんだけ特別にいろんなこともしてあげるからさぁ」
艶やかな声が私を引き止め、私は背中を強ばらせた。
「い、いや、先を急いでいるんだ。済まない」
「まーた、そんな事言って。有名なんだよ、この界隈じゃ校尉さんは」
彼女が私の腕を自分の体に押し当てる。
少しはだけた着物から豊満な胸がその谷間を主張するのを、私は思わず見てしまう。
「いーっつも断ってばかりでちーっとも女を抱かない校尉さんってね」
彼女の言葉もロクに耳に入らず、私はその感触に気力を集中させてしまいそうになり。
「校尉さん、いいじゃないか。悪いようにはしないよ」
紅の引いた彼女の唇が私に迫り、そこでようやく私は正気を取り戻した。
「すまない、今日は宴席があるんだ」
「ほんとうに〜?」
ニマニマと笑う彼女から私はようやく腕をふりほどき、待ち合わせの酒家へと一直線に向かった。
「天下第一之酒家」とでかでか大書された派手な看板が、私の目的地だった。
そんなことあるわけがないと、いつも笑いのタネになるこの看板をくぐる。
そこにはいつもの面子が、酒に肴を並べて談笑していた。
「待たせた」
手を挙げ、私は自分の存在を主張する。
「遅かったじゃねえか」
「どうせ、いつもの様に夕日でも眺めていたのだろう?」
「いんや、初な奴のことだ。遊女に引き留められて、断るのに時間を掛けたんだろうよ」
ハハハハハと呑気な哄笑で、彼らは私を迎えてくれた。
507 :
酒 3/5:2006/07/09(日) 17:20:45.52 ID:ajPbTFOL0
「ほれ、座れ座れ」
「うむ」
促されるままに私は空いていた最後の席を埋める。
「随分と待たせてくれたな、まずは罰杯を飲んで貰おう」
「わかった、わかった」
手に持った盃に、並々と酒が注がれてゆく。
私の好きな、南方の米からできた酒だった。
注ぎ終わったのを確かめて、立ち上がり、杯を掲げて私は一言口上を述べる。
「待たせてしまって皆、すまない。今日は特別な一日というわけではないが、ここに皆が集まったことを喜ぼう。
昔の人はこう言った。酒に対しては当に歌うべし、人生幾ばくぞと。さあ、今日は飲もう!」
古の武人の歌の一句を滔々と述べ宴が幕を開ける。
この一杯は今日という日に私が打ち勝った証なのだ。
そう心に思い、私は手中にある盃を口につけた。
「旨い」
思わず出る一言。
五臓六腑に染み渡る液体が私を充足させてゆく。
夜が草原を包み込む。
それに乗じて動く群が、ある一点を指して向かってゆく。
508 :
酒 4/5:2006/07/09(日) 17:21:03.76 ID:ajPbTFOL0
既に宴も酣と成らんとしていた。
座中に微妙に白けた空気が漂う。
「詩の一つでも歌ったらどうだ?」
隣の男は私に催促する。
「ダメだ。酒が頭に入りすぎて、韻すらまともに踏めなくなってるよ」
「こういう時はそんなヘタな歌でも良いのだ。自分が言ったことすら忘れたか?」
からかわれて、座がなんとか盛り上げを見せようとした時、
カーン、カーン、カーン
半鐘の音が基地に響いた。
「ん?何だ?」
「まさか、もう朝が来たわけではないだろうな」
「そんなわけがあるまい」
空虚な笑いが酒家を包んで、それは聞こえてきた。
「敵襲!敵襲!!」
「!」
酔いが一瞬にして醒めてゆく。
酔漢達は己が軍人であったことを思い出し、腰に帯びた剣を握りしめる。
「行こう」
座中から、誰が言ったのかはわからぬが、そう声がした。
そうだ、私たちは行かねばならない。それが辺境にいる者たちの義務であるのだ。
509 :
酒 5/5:2006/07/09(日) 17:21:30.75 ID:ajPbTFOL0
火に包まれる基地を見る。
倉に収められた物資は引きずり出され、泣き叫ぶ女達は無差別に犯されていた。
あちこちには中原の軍人達が死体となって転がっている。
軍馬のいななきがあがり、略奪に興じる兵達の歓声が響く。
祖先父母が成し遂げられなかった、この一点を落とすという目標を、自分たちは史上初めて達成したのだ。
そう思うと身が震える。歓喜とも畏れとも判別つかぬ感情が自分を包む。
ふと、脇を見ると、酒家と思われる建物があった。
「天下第一之酒家」などというふざけた文句が書かれた看板が立てかけられている。
思わず、鼻で笑い飛ばす。
何か一つ、自分も貰うとしよう。この日の記念となるものを捜しに胡人の男は建物へと踏み入れた。
先ほどまで酒宴が行われていたらしい。鼻をつく酒の香り、焼いた豚の脂の臭いが男を包んだ。
卓の上には豪勢な料理と、胡人たちの使う物とは形の全く違う盃があった。
盃の中を覗き込む。酒はまだその奥で揺れている。
喉が渇いていたのを思い出し、男はそれを手に取った。
酒がまだ温い。
血にまみれた胡人の男はそれをぐいっと飲み干し、溜息をついた。
今日という日に、打ち勝ったことを確認するために。
510 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:26:51.45 ID:l92iBBSA0
終わったかな?
初参戦なのでがんばりたいです
↓お題くださいー
511 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:27:51.05 ID:heJQ22ra0
幼馴染
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:29:04.14 ID:l92iBBSA0
513 :
坂崎 ◆qygXFPFdvk :2006/07/09(日) 17:30:13.45 ID:RSjkXbMf0
休み明けにゼミを迎える日曜午後の研究室。
机には論文や辞書、参考書のほかにジュースとお菓子が並んでいる。
「先輩、音楽かけてもいいですかー」
「集中力切れないなら構わないよ」
男は論文にマーカーで印を付けていく。女はパソコンにCDを差し込む。
スピーカーからはアップテンポな女性ヴォーカルの声が流れる。
「そういえば先輩って、実験中いつも音楽聴いてますよね? どんなの聞いてるんですか?」
「いろいろと聞くけどね」
「洋楽とか?」
「洋楽も聞くよ。そろそろ英訳を読み合わせようと思うけどいい?」
「…もうちょっと待ってください」
女も辞書に向き直る。しかし、会話は続いた。
「カラオケとか好きですか?」
「嫌いじゃないよ。同期に誘われれば行くし」
男はポッキーを加えながら辞書をパラパラとめくっている。
「じゃあ今度行きましょう! どんなの歌うんだろう?」
「んー。好きなのはアルフィーとか」
「アルフィーってあれですか? ロンゲと髭…あともう一人どんな人だっけ」
「坂崎。さぁ、英訳を合わせるよ」
「あー…もうちょっと…もうちょっとで終わりますから」
男は時計に目をやると、呆れたように息を吐いた。
「でも私、初めてのゼミが先輩と一緒でよかったです」
「高岡さんと一緒だったらもっともっと勉強できたよ。彼女、帰国子女だから」
男はそう答えると次の論文に手を出す。
女は思った。
<もう…なんで「僕もそう思う」って言ってくれないの?>
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:30:39.00 ID:/tfE5CfcO
そしてオレも
お題下さいな
515 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:35:39.03 ID:heJQ22ra0
ギャンブル
516 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:36:18.26 ID:ajPbTFOL0
俺にもお題を下さい。
↓
517 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:37:07.68 ID:c92OW5TEO
短いの書きたいので、お題PLZ
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:37:22.90 ID:IvzzgO0D0
風船
519 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:37:32.59 ID:RSjkXbMf0
520 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:37:57.07 ID:ajPbTFOL0
521 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:38:25.71 ID:RSjkXbMf0
522 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:38:26.32 ID:BqkPIzMO0
523 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:38:31.91 ID:2JB9NmVK0
お題くださいまし・・
524 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:38:39.99 ID:dCojXycw0
>>513 坂崎ときたところで思わず噴いたw
さっきの雨宿りといい、あなたの書く人物は好みだ。
面白かったよ、また頑張ってくれ。
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:39:18.56 ID:c92OW5TEO
風船と時計でやってみる
526 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:40:36.18 ID:fljkWGB/0
盛り上がってていい感じですね
527 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 17:41:11.35 ID:heJQ22ra0
528 :
◆qygXFPFdvk :2006/07/09(日) 17:44:35.80 ID:RSjkXbMf0
>>524 ありがとう。もっと上手くなりたいからこれからもがんばる。
今までもブーン小説だとか書いたんだけど自分で人物を作り上げるのは難しいね。
529 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 18:04:02.85 ID:fljkWGB/0
ほ
暇人新参です。
何かお題くれると嬉しいです( ^ω^)
531 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 18:15:12.82 ID:fljkWGB/0
番号
532 :
雨宿り 1/3:2006/07/09(日) 18:17:28.12 ID:Kp7pNxEl0
「降ってきやがった・・・・。」
頬をなでるように落ちてきた水滴。
朝から雨の予定を昼過ぎまで耐えてくれたのだから文句は言えないが。
それでも、これから容赦なく襲ってくるであろう水兵の発生源を睨まずには居られなかった。
この日、働きすぎでストライキでも起こしてきそうな足をなだめ、走りだす。
「本当に何も無いな・・・・。」
本当に何も無かった。あったとしても平成に立ったのではないと言い切れる民家。
後は緑色一色です大佐殿!と報告しても俺の首は飛ばないだろう。
舗装されていない道を革靴は流石にきつい。
3分ほど走ったところで、馬鹿みたいにでかい木が俺を迎えてくれた。
雨宿りには申し分ない大きさの木。人が十人入ってもあまりあるはずだ。
その木の下に入るときにはすでに全身隈なく濡れていたわけだが。
「畜生、あの糞部長俺を騙しやがって。」
上着を脱ぎ、ネクタイを緩め、ずぶ濡れの体を木に預けながら上司のセリフを思い出す。
「なにが田舎は警戒心が弱い。だ、全部断られてるじゃないか!」
会社の出張で早朝この僻地に着き、そのまま契約を取りに片っ端から回ったのだが、結果は0だった。
営業成績が悪い俺がいけないのだが、こんな電気も通ってないところへ飛ばすほうも飛ばすほうだと思う。
朝から動きっぱなしだった体は地面に座り込んでしまった。
忌々しい上司の事を考え、この世界は俺が嫌いなんだろうという結論に達したときだった。
534 :
雨宿り 2/3:2006/07/09(日) 18:17:52.88 ID:Kp7pNxEl0
「おじさん、何してるの?」
誰かに話しかけられた。顔を上げると俺の目線と同じところにその声を発した主の目線がある。
必然的に目が合う。
少し、考えてから。
「おじさんは、雨宿りをしているんだよ。」
俺はまだ25歳でおじさんの仲間に加わる年代ではないはずなのだが。
「ふ〜ん、おじさんこの辺の人じゃないね。どこから来たの?」
下半身が無い俺と目が合う背丈。髪の長さも、顔も、男の子女の子どちらと聞いても驚けない容姿だ。
「おじさんは東京から来たんだよ。」
「とーきょー?とーきょーって都会?」
「都会だよ、ここよりかは大分ね。」
「都会は嫌いだよぅ。」
「なぜだい?」
「空気や水を汚す人が集まってるって。都会に行くぐらいなら死んだほうがましだって。みんな言ってるもん。だから僕も嫌いなの。」
死んだほうがましとは、ひどい言われようだ。東京生まれ東京育ちとして俺は反論しようとした。
しただけでできなかった、彼、いや彼女か、わからないが、その子の顔は真剣そのものだった。
「おじさんはなんでここに来たの?」
「お仕事だよ。」
「お仕事?それって大変?」
「どうかな、おじさんには少し大変かな。」
「ふーん、僕もね、お仕事してるんだよ。それも大変だから、おじさんといっしょだね!」
仕事?この小さい子が?畑の手伝いとかだろうか。考えていると、その子は俺の前に座り始めた。
知らない人に近寄るなとは教えられていないのだろうか。変質者なら間違いなく連れ去ってしまう顔だ。
535 :
戦場:2006/07/09(日) 18:18:18.09 ID:2JB9NmVK0
ここは戦場だ・・・
まわりの人間は目をギラギラさせて・・まるで人食鬼みたい
そんなこと思ってる私もなんら変わりはないのだけれど。
そんなことを思いながら、目に留まった獲物を片っ端から狩ってゆく。
はぁ・・辛いわ・・疲れた・・。私だってこんなことしたくないんだけれど。
・・でも家族のためだもの、我慢しなくちゃね。
!! 狙った獲物が他の奴とかぶってしまった。 (ッチ・・!)
相手は手に持った大根を今にも私の頭に振り下ろしそうな形相だ。
でも負けてられるか!こっちのほうが早かったんだ!
私は負けずに睨み返し、獲物を奪い取った。
今日はコレくらいね・・私は満足してレジへ向かった。
(どこまで値切れるかしら・・)そう、本当の戦いはこれからだ。 完
536 :
雨宿り 3/3:2006/07/09(日) 18:18:29.55 ID:Kp7pNxEl0
「人ってたくさんのことしてるよね。」
「しないと生きられないんだよ。」
唐突になにを言い出したんだろう。しかし目は真っ直ぐ俺を捕らえている。
答えないことを。曖昧にすることを。流れで会話することを。その眼は許さない。
「僕はヒトは好き。心が優しい人がいるから。でも、都会は嫌い。都会に行くとヒトはいろいろなものに心が奪われて汚れちゃうから。」
「人間は弱い生き物だからね。」違う、こんな答えをこいつは望んでいない。
「そう、でも僕ね、信じてるんだ。いつかみんなの心が綺麗になって。僕のお仕事を無くしてくれるって。」
そう言って、音も無く、その子は立ち上がった。仕事とは何なのか聞こうとする俺を止める。
雨はいつの間に止んだのだろう。雲は消え、光が射していた。
「ありがとう。お話ができて楽しかったよ。おじさん、お仕事頑張ってね。僕も頑張るから!」
明るい声。眩しいくらいの笑顔。やわらかい瞳。
一瞬、全てが揺らいだ。途端、ふわりと浮く。薄くなる色。その子の体。
「お前・・・・・・。」
呟いたのは体か心か。動いたのは心か体か。
空気に混ざるように消えていく、君の表情には、強い意志。全てを許容する心。そして痛いほど伝わってくる願い。
今はもう、完全に消えてしまった。声も聞こえない。
なんだったんだ今のは、夢か?試しに頬つねってみる。痛い。当たり前だ。
それならなんだ?妖精?お化け?このあと俺はどこかの秘密機関に連れて行かれるのだろうか。
ひとしきりそんな事を思案した後気づく。疲れていたのだ、そういうことだ。
こんなこと誰に話しても馬鹿にされる、信じてもらえないだろう。なら、
「お仕事、頑張りますか。」
自然と笑みがこぼれる。
体は十分な休息を得ている。契約は0だ。急がねば。
雲は白く、空は青く、緑は綺麗だ。
働くにはこれ以上の環境は無いだろう。
そして何より――――――――――――。
おわり 雨宿り ―田舎で緑なこの木の下で―
投下されるとは思いませんでした^^;
感想等で流れると予想して
>>555で
538 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 18:23:24.61 ID:RSjkXbMf0
539 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 18:23:26.88 ID:fljkWGB/0
540 :
幼馴染 1/4:2006/07/09(日) 18:23:34.78 ID:l92iBBSA0
朝、目が覚めるともうすでに時計は7時を回っていた
朝っぱらからうるさい蝉の鳴き声は寝不足の頭に響き
物がごった返しになっている部屋は暑苦しさを増大させる
今日の寝起きの悪さはこの夏一番だ
寝ぼけ眼を手でこすり椅子から立ち上がりんーっと背伸びをすると
ぷはーっという声と共に全身のスイッチが入っていく
「着替えるか・・・」
俺は昨日のままの制服を脱ごうとするが
「・・・やっぱこのままでいいや・・・」
この暑さに着替える気力すら起きなかった
俺は階段を降り、リビングへ向かう
テーブルに並べられた料理は・・・パン一切れ
ひとかじりした後皿に戻し「もう行くわ、今日は部活だから遅くなる」
と言い残し家を出た
541 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 18:23:35.52 ID:Kp7pNxEl0
542 :
幼馴染 2/4:2006/07/09(日) 18:24:14.92 ID:l92iBBSA0
俺の家の近くの公園にはそれはもう大きな大きな大木がそびえたっている
夏になれば新緑の葉っぱをたくさん身につけ地元では少々有名スポットである
通学路に入っているその場所は俺にとっては何者にも変えられない思い出がある
それはとても懐かしく、幸せな思い出
だけど俺はいつもそこは避けて通っていた
その思い出は幸せ過ぎたから
避けて通る道も今日は特別そこにいかなくてはならない
なにせ、今日はあいつの命日だから
あいつといた日はいつもこれでもかとばかり太陽が照っていたな・・・
543 :
幼馴染 3/4:2006/07/09(日) 18:24:45.28 ID:l92iBBSA0
俺には幼馴染がいた
小学1年の頃に入学早々おもらしをやってしまい、皆にイジメられていた所を助けたのが最初に喋ったときだったかな
家も近かったこともあって俺とそいつは1年から6年、そして中学3年間と高校半年の長い付き合いだ
小学生から中学校までは夏はよく帰り道大木の葉っぱが作る影の下で涼んでいた
「今日もあっついね〜」
「ああ・・・」
「でも、やっぱりここはいっつも涼しいね、セミの声も心地よく感じちゃうよ」
「そうだな・・・」
俺は芝生に寝っころがりながら、あいつは俺の横で体育館座りしながら。
今日の授業がどうだとか、友達がどうだとかそんなたわいも無い話をいつも繰り返していた
あいつは本当にどうでもいい話でもとびっきりの笑顔で話しかけてきたっけ
今思えばその時が一番幸せだったんだな
別に付き合っていたわけでもないのに隣にいつもあいつがいてそして笑っていてくれる
それだけで毎日が十分に満たされていた
544 :
幼馴染 4/4:2006/07/09(日) 18:25:33.23 ID:l92iBBSA0
俺はゆっくりとそして一つ一つ噛み締めるように昔のことを思い出していた
そして昔となんら変わっていない大木の前にいる
変わったのはここにいるのが2人ではなく1人であることぐらいだ
俺は昔と同じ場所に寝そべった
芝生の感触が、セミの声が、ほのかな木の匂いが
俺の涙を誘ってくる
戻らないあの日々、戻らないあいつ、戻らない幸せな時間
俺はゆっくりと立ち上がり震える手をあわせ大木に向かい合掌した
汗に混じった涙が汗よりも先にほほをつたっていった
終わり
546 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 18:31:29.84 ID:dCojXycw0
あと5時間半か・・・どうするか、全然思いつかない
547 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/09(日) 18:32:58.81 ID:fljkWGB/0
>>546 大丈夫。俺はバイトで投下すらできないから。
時間外に投稿します。編集の人ごめんなさい。
548 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 18:40:52.99 ID:fljkWGB/0
はいはいスレストスレスト保守
549 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 18:43:49.99 ID:3kYykKggO
>>547 いや、別に時間外投下とかは全然構わないよwwwww
550 :
番号(1/2):2006/07/09(日) 18:49:09.62 ID:j9sB78s50
「…はぁ。」
携帯電話を握る一人の女子高生。
携帯の画面には、彼氏と思われる名前が表示されている。
発信ボタンを押せずに長い爪でコンコン音を鳴らせて。
「アイツの前ではあんなこと言っちゃったけど」
あんなこと、とは家に帰ったら電話する。ということだった。
実際かけるとなるとちょっと戸惑うものだ。
深呼吸して、背伸びして再挑戦してみる。
「あーだめだぁ」
と、また携帯電話の発信ボタンから指を放しゴロゴロとベットの上で転がる。
またむくりと起きあがってボタンを押すだけだと思って発信ボタンを押す。
プルルル―プルルル―
長い…と思いながらその音に神経を集中させる。
プツッ
「きたっ…!?」
その音に身を震わせる。
心臓の音が聞こえそうなくらいドクッドクッと脈打っている。
しかし聞こえてきたのは…
551 :
番号(2/2):2006/07/09(日) 18:49:35.82 ID:j9sB78s50
「―お留守番サービ…」
ブツンッ
「ドキドキして損した…」
もうこうなったら、と決心して今度は家の電話の子機を持ってきて、相手の家に電話する。
今度は戸惑わずにいけた。
「はい」
女の声がしたが、相手の母親だろう。
「えーっと……君、居ますか」
どうしたんだろう。普段君なんてつけない私が…ビビってる?
「はい。ちょっとまってて下さい」
長く鳴るクラシック音楽の待ち受け音。
異常に長いので寝ているのかと思いながら待っていた。
「ゴメン、気付かんかった」
受話器越しからでも分かる優しい声が聞こえる。
この声が聞きたかったんだ―。
愛おしくなって、近くにいるような感じがした。
こんな感じでよいのでしょうか^^;
微妙に実話入った恋愛系になってしまいました。
駄文ですいませんorz
553 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:00:15.41 ID:l92iBBSA0
とりあえず保守
554 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/09(日) 19:04:25.73 ID:fljkWGB/0
>>550-551 よみました〜
なかなか好みな文章でした。話の中身も無理せずスモールスケールで読み易いです。
登場人物の心情描写もできていますね。
でも、ちょっと比ゆ表現に欠ける気がしました。そこがなんとかなればよかったのですが…
なかなかの力を持っていると思ったので、これからも期待しています。どんどん書いてください。
>>554 ありがとうございます。
小説とか下手の横好きなのでちょっと不安でした^^;
次からはその点を直しつつ頑張ります。
今北産業
俺も書いて見ていい?
557 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:09:13.75 ID:l92iBBSA0
558 :
レモン 1/4:2006/07/09(日) 19:09:40.90 ID:ajPbTFOL0
どうみても山ナシオチ無し意味ナシです。ありがとうございました。
暑い夏の日だった。
その日俺は扇風機の前に寝ころび、苦労して見つけたマンガの単行本を眺めていた。
横に置かれたコーラのコップが空になるたびに、冷蔵庫との往復をこなしていた俺は
まさしく、ヒマを具現化した存在だった。
「アンタ、ちょっとレモン買ってきなさい」
と母親が命じてきたのは、無理もないことだったかもしれない。
559 :
レモン 2/4:2006/07/09(日) 19:10:13.53 ID:ajPbTFOL0
「で、なんでレモンなのよ?」
「ほらぁ、健次の夏休みの自由研究、終わってないでしょ」
健次とは俺とは似ても似つかない出来の悪い弟の事である。
いつも俺に面倒なことを押しつけてくる青洟垂らしたバカなガキであるわけだが、
この日の事に関しては彼に感謝しても良いのかもしれない。
「知らないよ、そんなこと。話も繋がってないし、さっぱりわけがわからないんだけど」
「まあ、これを見なさい」
母は、手に持っていた本を開き、ある一点を指した。
「……果物電池?」
「というわけ。ここに書いてある材料で、レモンだけが家に無いのよ。だから、買ってきなさい」
無論、聞き入れるわけにもいかない。こんな摂氏30度以上の真夏日に、外に出るわけにはいかなかった。
「アイツの自由研究だろう!? 健次のバカに買わせてくりゃ良いじゃないか!」
「自分の弟をバカ呼ばわりしない!」
「あいてッ!」
相手の衝動的な暴力に、俺は思わず悲鳴を上げる。だが、抗弁を止める気などさらさらあるわけがなかった。
「健次、今野球の試合でしょ?だからアンタが代わりに入ってあげなさい」
「それなら母さんが行けばいいじゃないか。俺には関係のない話だね」
「ダーメ! 母さんは忙しいの。せっかくの天気だから洗濯物を干さなきゃいけないのよ」
「じゃ、俺が干すよ。そして母さんがレモンを買ってくる。これで洗濯物は解決だ。文句なんて有ろう筈がない!」
実に完璧な役割分担である。だが、母はそれに不満であるようだった。
「ダメよ、母さんは外に出るわけには行かないの」
「何でさ。どうせ、日に焼けるとかシミが増えるとかそんな所なんだろう、くっだらない」
「黙りなさい」
己の一言の不覚さをその時俺は悟った。夏だというのに鳥肌が立っていた。
母は握り拳を俺に向ける。そして、畳みかけるように命じる。
「行きなさい」
「はい」
母の偉大さに打たれ、俺は粛々と命令に従うことにした。
560 :
レモン 2/4:2006/07/09(日) 19:10:29.16 ID:ajPbTFOL0
スーパーでレモンを買ったところまでは良かったのだ。
颯爽と買ったばかりのMTBに跨り、目的地へとたどり着いた俺はレモンを捜すのに少し手間取ったものの、
10分ほどかけて発見に成功、レジで代金と引き替えた。
だが、ここからが悲惨だったのである。
自転車置き場に有るはずであった俺の新しいMTBは影も形も失せていた。
怒髪は天を突き、哀しみが体を震わせて俺はそこに立ち尽くした。
そして、次に、実に非合理的なことなのだが、盗まれたMTBを捜索するという選択肢を俺は選んだのである。
到底見つかるはずもなく、俺は数時間、炎天下、一人歩き続けたのである。
手に持つ裸のレモンだけが、どこかの短編小説の主人公ばりに自身の支えとなっていた。
便宜的に最後としておこう。最後に見た景色ははっきりと覚えている。
アスファルトの上で陽炎が揺らいでいる。
日傘を差した四十代くらいのおばさんが道の向こうから歩いてくる。
隣にある球場では野球の試合が行われていた。暑いのにご苦労なことであった。
俺は木陰を求め彷徨う亡鬼と化していた。
そして、その瞬間、レモンを握る握力が手より失われ、
一点を越えた俺は不覚にも路上に倒れ伏すことに相成ったのである。
561 :
レモン 4/4:2006/07/09(日) 19:10:53.97 ID:ajPbTFOL0
次に目覚めたのは身に纏った衣服が水を吸い込んだのを不快に感じたときであった。
目を開け、日陰が自分を包んでいたことを知る。
何故ここで自分が濡れ鼠となっているのか、あの時は不思議で仕方なかった。
「あ、目を覚ました?」
という少女の声がする。どこから声がするのかと、首を向こうとした瞬間、
「ああ、ダメダメ。動かないで休んでて」
と注意をされる。
「一体、何なんだ?」
純粋な疑問を俺は呟いた。それに少女は明快な解を与えてくれる。
「おそらく熱中症だろうとは思うけど…、あなた道のど真ん中で倒れてたのよ」
「そう…なのか。……俺がずぶ濡れなのは?」
「体温を下げるのが一番だから。ちょっとすまないと思ったけど、水を被ってもらったわ。
で、飲める?」
そう言われて、ペットボトルに入った水を差し出される。
上を見上げて、ようやく彼女の顔を俺は見ることができた。
何故か面白そうな風にして俺を眺めている彼女から何も言わず、
俺はペットボトルを奪い取って、音を立てて飲み干した。
「……取りあえずは大丈夫かしら。これ、食べる?」
「……何?これ」
「レモンの砂糖漬け。疲労回復には良いのだけれど……熱中症には効くのかしら」
首をひねっている彼女の申し出に、俺は感謝し一つ口にレモンの砂糖漬けを含む。
甘酸っぱい味が、疲れた体を癒してくれるようだった。
彼女は野球部のマネージャーで、飲み物を買い出しに行くときに倒れた俺を発見したそうである。
まぁ、彼女の顔はそこそこ良かったし、少し話もできて楽しいひとときを過ごせたので、
個人的には大満足です。ありがとうございましたと言いたい所である。
ただ、彼女のメルアドでも聞いておけば良かったと思うのは
一夏の甘酸っぱい後悔の一つであるのだが。
562 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:12:01.63 ID:1tWhFQwG0
〜だった。
〜だった。
みたいな過去のことがずっと続くような文ってなんか変じゃね?
淡々としすぎてるというか。
563 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:14:07.99 ID:l92iBBSA0
>>562 言ってることには同意だが何故そんなことを?
564 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/09(日) 19:18:57.14 ID:fljkWGB/0
>>558-
読みました
なかなか表現が上手いですね。てか俺と同じようなにおいがしますw
自分も落ちがあまりない物語を書くので、気持ちはスゴイわかりますよ。
強いていうのなら、後半への繋がりが少し唐突だった気がしますね。
あと、一番最初に山ナシオチ無し意味ナシと宣言はしないほうがいいと思います。
読む人の気分をそいでしまう気がするので。
失礼しました。これからも頑張ってください。
565 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:19:11.01 ID:tzMqzfrrO
566 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:20:04.26 ID:1tWhFQwG0
>>563 始めて小説書いてみて気がついた。
過去の回想とかするとき
>>562みたいな文章にどうしてもなると思うのだが。
567 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:22:27.74 ID:fljkWGB/0
そこを上手く変えていければいいんじゃないか?
568 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:23:57.34 ID:RSjkXbMf0
読みづらい文章を如何にして読ませるか、が書き手の腕になるよね。
小説だってあんな長いものを最後まで読ませるんだから腕がないと無理だ
569 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:27:46.92 ID:U5wMSoVX0
今日まとめサイトで初めて読んだんだが、普通にクォリティ高いなw
これからは覗くようにするから頑張ってくれw
570 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:28:54.69 ID:fljkWGB/0
>>569 読んだついでに批評してあげると作者達は喜ぶのでよかったらしてやてください
571 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:31:57.06 ID:1tWhFQwG0
>>567-568 なるほど、精進します。
質問ばかりになってすまんが今日は盛りあがっている方なのか?
572 :
◆WGnaka/o0o :2006/07/09(日) 19:31:57.56 ID:z//h6uQT0
回想を主人公の独白で語らせたり
予め過去の話だと判るような一文を書いておいて、進行形で進ませてみたり
方法はいくらでもあると思いますよ
573 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:32:31.11 ID:z//h6uQT0
ぎゃあ!酉消し忘れ
574 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:32:46.14 ID:fljkWGB/0
>>571 そうですね。すごい盛り上がってる感じ。
575 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:33:13.34 ID:l92iBBSA0
>>566 あるあるwwwwww
いつもそうなるから何回も修正したりしてるww
お題:『風船と時計』
女は、公園の中をぐるりと見渡した。
ちいさな公園には、ブランコと、砂場、それと古ぼけたベンチ。
誰もいないことを確認すると、女は近くのベンチに座り込んだ。
中央のポールには時計が乗っかっている。
時間は、2時前。
頬杖をついて風景を眺めてみる。
誰もいない公園は殺風景で、蝉の声すら遠くに聞こえる。
ただ、照りつける太陽は遠のいてはくれず、体から次第に汗がにじみ出る。
「私、馬鹿だなぁ。」
額の汗をふき取ろうともせず、女は一人ごちた。
それは一面の青空。昨日までの雨が嘘のように晴れ渡っている。
その青空の中に、赤い風船が紛れ込んできた。
結構な高さまで飛んでしまった風船は、風に流されフワフワと飛んでいる。
しばらくすると、遠くから子供の声がしてきた。
風船の持ち主だろうか、泣きじゃくりながら、走っている。
子供は公園までやってくると、走るのをやめて座り込んだ。
その子供の姿に女は気を取られていたが、子供が座り込むと、また空を見上げてみた。
風船の姿はない。
見えなくなったのか、割れたのか、さっき見た青空が変わりなく広がっている。
子供は泣きながら帰っていく。
時計を見ると、2時半。
額の汗をハンカチで拭き、女は公園を後にした。
含み入れすぎでしょうか?
ご指摘ください><
577 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/09(日) 19:42:44.45 ID:fljkWGB/0
>>576 夏の暑さと赤い風船がいいですね。
子供の情景など、目に浮んでくるようです。
しかし、これでは何を伝えたいのかわからない人がほとんどだと思います。
別に伝えるために書くものではないとは思うのですが、
そこをなんとかできればもっといい作品になるのではないでしょうか?
578 :
540:2006/07/09(日) 19:46:08.42 ID:l92iBBSA0
>>569 暇なら俺の作品を批評してくれないか?
アドバイス頼む。
579 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/09(日) 19:50:21.64 ID:fljkWGB/0
>>578 読みました。
虚ろな夏の感覚がよみがえってくる作品だと思います。
しかし(大きな大きな大木がそびえたっている)など、ちょっと表現でアレッっと思う所がありました。
もっと他の言葉に言い換えることができるものがたくさんあると思います。
それを直す事ができればよりよい作品になると思いますよ。
580 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 19:53:13.80 ID:J7H17Sxd0
>>577 読み手にまかせすぎですね。
背景説明に手を抜きすぎたみたいです。
ありがとうございます。
581 :
540:2006/07/09(日) 19:55:10.27 ID:l92iBBSA0
>>579 確かに・・・表現が甘すぎですねorz
精進します、ありがとうございました。
582 :
556:2006/07/09(日) 19:55:59.99 ID:SGxgKRlH0
今日も茹だる様な暑さの中、取引先を回っていた。ワイシャツは汗で重く張り付き、ネクタイは今にも俺の首を絞め殺そうとしている。一億と数千万キロという遥かに上から偉そうに見下ろす太陽が憎らしい。
突然あたりが暗くなる。憎らしい太陽に雲がかかったのだ。こいつはなんていい奴なんだ。もう俺は雲の方に足を向けて寝られない。
しかし俺は裏切られたんだ。奴は数千キロという高さから沢山の雨粒を落としてきやがった。気づいたころにはずぶ濡れだ。こんな酷い仕打ちをされたのだから前言撤回。俺は毎日逆立ちして寝なければならない。
憎らしい雲の攻撃から逃れるため近くの民家の軒先へ避難した。先客がいた。セーラー服を着た女子高生だった。彼女は下敷きを団扇代わりにして制服の中に風を送っていた。制服は雨に濡れ、まぁなんというのか肌色に白いラインが三本ほど浮き上がっていた。
断言しよう雲という奴はとてもいい奴だ。俺の一番の親友だと言ってもいい。その親友は俺の予想以上にいい奴だった。
突然雨脚が激しくなった。すると俺の斜め前にいた彼女は雨に濡れぬよう2,3歩下がった。そうすると自然と見えてしまうわけで。
俺は元々ロリコンとかいう趣味はなく、偶々見てしまっただけであり一切の悪気などありません。そういうことにして置いてください。
その数十センチ下に広がる光景は、彼女が風を送るために開けたその胸元で汗ばんだ肌と白い何かが見えたのです。
ありがとう我が最愛の友、雨雲。
あんまり推敲せずに投下
583 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/09(日) 20:02:27.31 ID:fljkWGB/0
>>582 品評会作品ですね?
とりあえず、だいたいの状態は把握できる文章ではあります。
しかし、展開が少しはやすぎるのでは?あと、表現ももう一工夫欲しかったですね。
あと、推敲せずにと書いてありましたがそういうことはあまり書かないほうがいいと思います。
以前それで荒れた事があるので…
2〜3度読み返すだけでもかわるので、それだけでも推敲といえますよ。
584 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:12:47.42 ID:3pt0JaoN0
なんとなく投稿、なんとなく
小説1
「文才無いってどういう事だろうな
まぁ俺が言うに文は上手いだろうが下手だろうが
魅力が無い、ってことだと思うけど」
紹介しよう、今、この憎たらしいセリフを吐いた
少年A、こと、中田 死因は15歳だ
当然ながら私の友達である
私たちは今、山の中のベンチに座りながら話していた
「おい中田、なぜそんな事を聞く」と問いただしてもお決まりの言葉
「なんとなく」
こいつは正直キチ●イみたいだ、失敬ながらキチ●イだ
まず落ち着いて理由を言おう
「なんとなく」で冬の肌寒い中二時間海で泳いでみたり
「なんとなく」で夜の山道を懐かしい歌を歌いながら散歩したり、だ
まぁこんな奴と友達になれたのも昔の(あの純粋な)俺に感謝しなければならない
と、思いつつバックの中に入っている何本かのペットボトルのお茶を飲む
「そろそろ行こうか」、中田言う
「あせんなって!!11」、俺言う
俺がある程度、茶を飲み終えた後、ふと、中田を見ると
いなかった、に、見えたがよく見ると先に行っていた
俺は後を追いかけた
585 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:24:24.30 ID:fljkWGB/0
終わり?
586 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:26:42.35 ID:l92iBBSA0
終わりなのかな?
とりあえず書きたいのでお題ください
↓
587 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:26:55.72 ID:itDbRgMs0
自由
588 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:26:59.72 ID:fljkWGB/0
(台詞)「またね」
589 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:27:23.99 ID:dCojXycw0
中華料理屋
590 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:27:26.42 ID:YJwoLCVZ0
俺書いて良い?
591 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:28:03.15 ID:l92iBBSA0
592 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:29:17.00 ID:dCojXycw0
593 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:34:41.66 ID:RSjkXbMf0
よし俺ももう一作
お題お願いします
594 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:35:28.25 ID:+mgOGrLKO
595 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:37:20.68 ID:RSjkXbMf0
布団からひょっこり顔だけ出している葵の汗を、雄介は自分のTシャツで丁寧に拭き取った。
「今日も雨?」
「そうだなあ」
小屋の中でも雨の音はうるさいくらいに聞こえてくる。
葵はもう耳も聴こえなくなってしまったのだろう。
「こんないい天気なのに、雨宿りしてるなんておかしいね」
「目が見えんのに、いい天気って分かるんか?」
「なんとなく。逆に感覚が研ぎ澄まされるっていうか・・・」
葵は、自分が特殊能力を持ったかのように、少しだけ誇らしげに言う。
すでに笑顔を作る筋肉が働かなくなっているのに、必死に笑おうとして引きつっている姿が痛々しかった。
「なあ、俺、やっぱり山から下りてお医者さん探してくるわ」
「やめてよ、もし雄介まで私と同じ病気になっちゃったら・・・」
「大丈夫だって。俺、小学校でインフルエンザが大流行したときも、一人なんともなかったんだぜ?」
「それとこれとは、全然違うじゃん・・・!」
たしかに、この雨の中で外に出たらタダでは済まないかもしれなかった。
二週間前の夜、夏休みを利用して、雄介は葵と登山道の中腹にある無人の小屋に泊まっていた。
床に就こうとすると、遠くの西の方で眩い光がいくつも見えて、その後轟音と共に地鳴りが来た。
それ以来、この雨は降り続けている。葵は好奇心で外に出て、その雨を大量に浴びてしまった。
次第に彼女の体は病魔に蝕まれていった。
「・・・でも、それでも行くよ。このままお前を放っておけるわけない!」
「やだ!」
立ち上がろうとした雄介のTシャツを、葵は骨が所々露出した手で掴んだ。
「お願い、側にいて。雄介に見守られて死にたいの、一人は嫌・・・」
「葵・・・」
雄介はふたたびしゃがむと、葵の腕を強く握った。
ふと見ると、雄介自身の腕もだいぶ痩せ衰え、老人の手のように血管が浮き出ているのに気がついた。
それから二ヶ月が過ぎ、夏が終わり、秋が来た。
西の空が光ることもないし、轟音も地響きもない。
ただ、太陽は大地を照らし続け、未だ雨は止んでいない。
597 :
◆O8W1moEW.I :2006/07/09(日) 20:41:31.41 ID:dCojXycw0
週末品評会のお題で書いてみた。
まあ色々ダメな点があるのは自分でも分かってるが、許してくれ
598 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:42:22.79 ID:fljkWGB/0
今回は作品が多くていいですねぇ
599 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:55:09.76 ID:fljkWGB/0
ほ
600 :
◆O8W1moEW.I :2006/07/09(日) 20:57:10.77 ID:dCojXycw0
こんな作品でも感想をもらえると嬉しいんだが、読まれるのは恥ずかしいというジレンマ
601 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:58:54.12 ID:KO8lizLMO
初めて投稿したのに誰にも批評してもらえないって辛いな(/_;)
602 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 20:59:23.55 ID:J7H17Sxd0
お題くださいな↓
603 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:01:30.87 ID:dCojXycw0
泥棒
604 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/09(日) 21:07:58.17 ID:fljkWGB/0
>>600 読みました。
何か背景が気になる作品でしたね…
制限されたなかでそれを表現するのは難しいかと思ったのですが
そこをなんとかできればよりよい作品になると思いました。
あと、会話文をもう少し工夫できればいいかなと思いました。
>>408 詩的ですね。
情景などは思い浮かぶのですが…如何せん伝わりにくい部分が多い気がします。
みたところ、表現などに長けていると思うので、そこをどうにかして
生かせればよくなっていくのではないでしょうか?
605 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:13:50.22 ID:dCojXycw0
>>604 たしかに会話部分は安っぽいなあと自分でも思います。
正直、自分でも背景をしっかり考えていなかったので余計意味不明になったんじゃないかとw
ありがとう、精進します。
606 :
プラカード ◆qygXFPFdvk :2006/07/09(日) 21:19:47.31 ID:RSjkXbMf0
投下します。
607 :
プラカード1/3 ◆qygXFPFdvk :2006/07/09(日) 21:20:24.99 ID:RSjkXbMf0
昼食を終えた昼休み。
男はいつものようにメール確認を終えると、ニュースサイトを開く。
主だったニュースは、官房長官の記者会見内容、東名道での玉突き事故、中国の原産拡大による原油の高騰等…
それに混ざって右隅にカメラのマークがついた項目が一つある。写真つきニュースのマークだ。
『日本の捕鯨活動に、米英豪で同時デモ』
右上には、ロンドンの街中を『no more kill whale!』と書かれたプラカードをもって行進する人々の写真。
可愛らしくデフォルメされた鯨が泣いている絵を持った人もいる。
<はぁ…>
憂鬱になるニュースばかりで頭を抱えていると、後ろから甲高い声が掛かる。
「先輩ー、何見てるんですかー?」
「ニュースだよ」
608 :
プラカード2/3 ◆qygXFPFdvk :2006/07/09(日) 21:20:40.65 ID:RSjkXbMf0
女がディスプレイを覗き込んでくる。男は近すぎる距離を椅子を引くことで遠ざけた。
「えー! 捕鯨ってまだやってたんですか?」
「捕鯨してる人だって仕事だもん」
「何であんなにかわいいのに捕っちゃうんですかね」
「表向きは調査捕鯨かな。実際には増えすぎて困ってるらしいよ」
「表向きってことは…?」
「そりゃ、裏じゃ食べて‥」
「あぁー! 聞きたくない!」
大げさに耳を塞ぐ女。
「あんなにかわいいのに食べちゃうなんて考えられませんよー」
「じゃあ、牛や豚も食べないの? よく見ると牛だって豚だってかわいいよ?」
「それはそうですけど…ほら、鯨って頭がいいって言うじゃないですか!」
男は女の方に向きなおして言う。
「じゃあ、頭がいい悪いっていうのをどこで判断する? 脳の容量? それとも知能テストでもするの?」
「それは…」
男の勢いに女は黙ってしまう。男も少々熱くなりすぎたことを反省する素振りを見せた。
609 :
プラカード3/3(完) ◆qygXFPFdvk :2006/07/09(日) 21:21:07.71 ID:RSjkXbMf0
「先輩は鯨、食べたことあります?」
「去年、先生と仙台に言ったとき食べさせて貰った」
「へぇ。その…おいしいんですか?」
「んー…味としては牛肉に近いのかな。でも特有の臭みというか匂いがあるね」
「そうなんだー」
男は、女が少しにやけているのを見つけた。
「やっぱり食べたいんじゃない」
「まぁ、いろんな食文化を体験するのも勉強になるかと思いまして…」
「今年の冬も東北で学会があるから、その時に先生に連れて行って貰ったら?」
「学会に出るのは嫌です。先輩の付き添いで行くんで先輩が出てください」
女はニコニコしながら言った。
「あー…なんかお肉食べたくなっちゃいました。先輩、今日はお肉にしません?」
「君、まだお昼食べたばかりだよ?」
男は白衣に袖を通し、実験台に向かいながら思った。
<晩飯一緒に食う約束はしてないんだけどな>
完
610 :
◆qygXFPFdvk :2006/07/09(日) 21:22:31.09 ID:RSjkXbMf0
プラカードは難しかったなぁ・・・
一応シリーズでまとめる方針なんだけど、こういうのってあんまりやらないほうがいいんですかね?
611 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/09(日) 21:23:20.68 ID:fljkWGB/0
>>607 読みました
前半部、自分の興味ある内容なのでとても惹かれました。
お題も上手く消化できていて、なかなかおもしろいです。
しかし、後半部にいくにつれて会話だけになったのは正直残念です。
会話の途中にいろいろな表現や比ゆを入れてくれたなら
もっといい作品になったのではないでしょうか。
発想力はかなりあると思いました。
612 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/09(日) 21:24:20.62 ID:fljkWGB/0
>>610 実は、私の書いているものも一人の主人公が体験しているように書いています。
別に悪くはないと思うのですが…あまりそこを強調しなければいいんじゃないですか?
613 :
◆qygXFPFdvk :2006/07/09(日) 21:26:50.58 ID:RSjkXbMf0
>>612 ありがとうございます。
確かに後半は会話文だけになってしまってますね。
地の文というのが苦手なのか、どうも会話に逃げてしまう。精進します。
シリーズは頑張ってみようと思います。また、自分の力をあげるために他のものも書いてみようと思います。
614 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:26:56.40 ID:J7H17Sxd0
『泥棒』
まさかこんなに上手くいくとは思ってなかった。
目の前の皮バッグには現金の束。
人気のない田舎道、俺以外の車は走っていない。
港まで来たところで、俺は車を乗り捨てた。
アクセルを入れなくても、車は勝手に進む。
ノロノロ進む車から降りて、ドアを閉める。
あとは勝手に進んで海の中。
念のため、足跡が割れないように、後ろ向きに歩き出す。
そして、用意していた新品の靴を履いて、古い靴を海に放り投げた。
そこまでしたところで、俺はほっとため息をつき、コンテナの脇に座り込んだ。
脇にはバッグ。
俺は、バッグの中身をもう一度確認した。
「はは、は……」
思わず笑がこみ上げてくる。
あとは朝まで待って、やってきた貨物船に乗り込めば日本から脱出できる。
証拠は全て海の中。
ふと見上げると、月が輝いていた。
月まで俺を歓迎してくれる。
「俺は、ついてる。」
確信した。
もう怖いものはない。
安心した俺は、目を閉じた。
まだ早い朝方、一人の男の死体が見つかった。
昨晩盗まれた現金を抱え、凍死していた。
男の顔は、幸せそうだった。
初投稿したいです。
お題お願いします↓わりと浮かびやすいので
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:28:02.36 ID:fljkWGB/0
ひまわり
617 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:28:11.91 ID:+mgOGrLKO
お題がプラカードってか鯨だなwwwwww
登場人物を同一にするのは良いが、初めて読んでも分かる内容なら良いんじゃね?
619 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/09(日) 21:30:54.48 ID:fljkWGB/0
>>614 月まで俺を歓迎してくれる。
「俺は、ついてる。」
この部分がとても気に入りましたw
なかなか面白いですね。落ちもいいです。
しかし、こういう感じで書けるならば、泥棒の間の部分も
書いて欲しかったですね。
少しすっきりしすぎているのは玉に瑕でしょうか。
あと、最後の展開もちょっと急かなと思いました。
620 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:34:36.09 ID:RSjkXbMf0
>>617 サンクス。プラカードは難しかったお(;^ω^)
人物については始めて読んでも特徴がつかめるくらいに表現することを心がけるよ。
評価してもらうとうれしいので自分も評価してみる。自分で書くのも初心者だけどねw;
>>614 出だしが短い文章で統一されているからテンポがいい。
そのテンポのおかげで最後まですんなり読める。
でもオチの部分もサラッと進んでしまったのが残念かも。
オチにもう少し描写があってもよかったかもしれないと思いました。
621 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:35:35.91 ID:fljkWGB/0
みんなもどんどん感想かけば盛り上がって面白いのに…
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:36:05.73 ID:J7H17Sxd0
>>619 2〜3スレ使えばそこまで表現できると思うんですが、今のところは文章力の練習のつもりだったので^^;
次はちょっと時間かけて構成練ってみるようにします。
ありがとうございます。
623 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 21:38:51.06 ID:RR4/Av5z0
今のところ15作品、かな。
転載漏れとかあったら宜しくー。
624 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:39:15.03 ID:fljkWGB/0
中の人乙
625 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:39:42.33 ID:J7H17Sxd0
>>620 把握しました。
オチは単なる思いつきです…。
もうちょっとひねったほうがいいですよね。
精進します。
>>623 乙です。
626 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:44:00.78 ID:RSjkXbMf0
>>623 乙です。
今日始めてみつけて参加なんだけど、今回の15作品って言うのは多いのかな?
627 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 21:45:46.89 ID:RR4/Av5z0
628 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:48:26.63 ID:nkw5b+e0O
ルールが良く分からんのだけどお題にそって1レスで書くん?
629 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:50:01.10 ID:RSjkXbMf0
630 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 21:50:28.45 ID:RR4/Av5z0
>>628 >>2-3 品評会参加なら2〜3レス。
そうでなければレス数制限は無い。
が、あまり長すぎると読むのに敬遠されがち。
631 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:54:41.88 ID:J7H17Sxd0
もうひとつ書いてみたいのでお題↓
632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:54:50.00 ID:nkw5b+e0O
633 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:56:58.02 ID:+mgOGrLKO
634 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:57:02.48 ID:dCojXycw0
まあ、お題に沿って1〜3レスくらいで書けばいいと思えばいいよ
635 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 21:57:45.86 ID:RR4/Av5z0
>>632 お題をもらって小説を書く。
週末はみんなで一つのお題に対して作品を書く週末品評会が開催される。
今週のお題は『雨宿り』。
他に聞きたい事は?
636 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 21:58:31.80 ID:RSjkXbMf0
>>632 携帯だったのかw
ルールとしては週末品評会参加と題を貰って自由創作の2つがあるみたい。
週末品評会は決められた題についてみんなで書く。長さは2〜3レスに制限。
自由創作は安価か直下の題について自由に書く。制限は無いけど長いと読んでもらえない。
こんな感じ。
637 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:01:35.49 ID:J7H17Sxd0
>>632 携帯でもメール機能使えば推敲した後に投下できるよ?
だいたい1スレで800〜1000バイトくらいが目安。
行数は30行までだから書き終わった後にチェックしたら完璧です。
>>633 了解。
638 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:02:30.63 ID:uLy0FKpl0
639 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:03:47.94 ID:+mgOGrLKO
640 :
自由 1/4:2006/07/09(日) 22:05:16.79 ID:l92iBBSA0
ハムスターは自由の権利を半分以上、いや80%以上奪われてると俺は思う
かわいいという理由だけで店頭に並べられケースに閉じ込められ一切の自由を一瞬にして奪われる
店でなくとも家で生まれたハムスターの赤ちゃんもだ
生まれたら親から引き剥がされ兄弟達とも離れ離れになる
・・・まあこれは共食いの問題だからかもしれないが
人間にしてみたらどうだろうか
生まれたら親も兄弟もいず、檻の中に閉じ込められ人間達にいいようにされる
そして飽きたら一切面倒も見られなくなって一人孤独の中死を迎える
なんて酷いストーリーだ、俺はこんな人生絶対願い下げだ
そんなことを思ったのも我が家にハムスターがやってきたからである
妹の友達が別に持ってこなくてもいいのにハムスターをうちに持ってきて自慢したのがきっかけで
ハムスターの可愛さに心を奪われた妹は
「買ってくれるまで私部屋からでないから!」
なんて駄々こね始め激しい攻防戦の中3日間の立てこもりをし、それに参った両親が買ってきたっていうわけだ
3日間リビングのソファーで寝続けた俺の願いの一つや二つ聞いてほしいぐらいである
641 :
自由 2/4:2006/07/09(日) 22:06:49.84 ID:l92iBBSA0
真新しい檻にきれいにおがくずとえさ置き場、観覧車的な遊び道具
水やり、そして綿が敷き詰められた部屋をそれぞれ設置し
いよいよお目当てのハムスターの登場である
ちっちゃいケースの中からひょっこりと頭を出した可愛らしい目には正直俺も虜になりそうだったが
これからの生活を考えてやると
どうにも哀れみのほうが大きくなってしまう
「うわーい!可愛いー!」
妹はハムスターを持ち上げようとするがドジョウのようにするりと抜け出したハムスターは勢いよくケースの中へ戻っていった
このまま逃げればよかったのにな、惜しい
むーと妹はふくれっつらをしていたがハムスターを檻の中に投入し
観覧車的な遊び道具で遊ぶハムスターを見て一瞬で機嫌が直ったようだった
しばらくは毎日妹が世話を全てやっていた
そりゃ毎日うるさい妹がハムスターがいれば途端に静かになるんだから俺としてはとってもいいことだ
ふんふん♪と鼻歌を歌いながら足をパタパタを動かしてハムスターを見る妹は少しながらいつもより可愛く見えた
642 :
自由 3/4:2006/07/09(日) 22:07:44.53 ID:l92iBBSA0
1ヵ月が過ぎると案の定というかやっぱり妹は全く世話をしなくなっていた
まあある程度は予測していたがこうも早いと親も悲しいだろうな
新しく買った日記とやらにせっせと何かを書いている妹に
「おい、世話はどうした」
というが完全に無視された
全くどこまでも自分勝手な奴である
俺はハムスターに本当に同情したくなったね
ちやほやされたかと思えばすぐ飽きられて、そんなくだらない人間のために一生お前は檻の中にいるんだぜ?
檻の中を世話しなく走り回るハムスターはどこかいつもより元気が無かった
それからまた1ヵ月
ついには俺が全て世話をするようになっていた
俺が気づいた時には檻はなんだか一箇所がスゴイボロボロだし水やりもコケが生えていた
親も忙しいとかなんとかで世話をしなかったらしく本当に死ぬぞハムスター
クソ暑い部屋の中でクーラーもつけずに放っておくとハムスターは死んだように動かなくなる、これは大マジだ
ギラギラと容赦なく降り注ぐ太陽はハムスターの生気を徐々にうばっていくのだ
そうそう、流石に1ヵ月ずっと世話をしていると愛着というものが出てくる
ハムスターも俺に懐いてくれてるしこれはこれでよかったのかもしれない
643 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 22:09:07.51 ID:RR4/Av5z0
>>639 ねーよwwwwwっつーかそのネタ引っぱんのヤメレwwwwwwwwww
>>638 Wikiの中の人、男。
ヤローのスペック確認しても嬉しくないだろうからこんなもんでw
お題もらって何か書けwww
644 :
自由 4/4:2006/07/09(日) 22:09:08.28 ID:l92iBBSA0
ある夜ふと目がさめてリビングに行くと何か凄まじい速さで
カカカカカカカカカという音が聞こえた
ビビりな俺は千鳥足で音のするほうに向かってみるとそこには
必死で檻をかじっているハムスターの姿があった
その歯の動きはとまらず30分ぐらいそこで見ていたがなんともまあ懸命にやってるなあと感心してしまう
檻のかじっている部分を見てみると見事に歯形がついておりボロボロになっている
ああ、これ毎晩やっててこうなったのかと理解する
これは勝手な俺の見解だが多分こいつは自由を求めている
こんな檻の中に閉じ込められ、思いっきり走り回ることもできない閉鎖された空間
ここから脱出したくてここをかじっているのだと
俺は少しうーんと考えたあと
「妹よ、それから父母、すまん」
と言いハムスターをケースから出してやった
俺の手の中のハムスターは俺の手の隙間からひょっこり顔を覗かせ
少し笑っているように見えた
名残惜しそうに手の中でもそもそと動いた後ひょいっと手の中から抜け出し家のどこかへ走っていった
その姿はサヨナラ満塁HRを打った選手より輝いており
まさに自由の喜びを感じているかのようであった
俺は心の中で「元気でやれよ」と言いすがすがしい気持ちで自分の寝床へ戻った
その後のハムスターの行方は誰も知らない
終
批評、アドバイスよろしくお願いします。
645 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:11:31.73 ID:mPb0AR4l0
お題お願いします↓
646 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:12:52.07 ID:RSjkXbMf0
>>644 読みました。
話の流れとしては視点が『俺』にうまく統一されているので読みやすいです。
しかし、句点を打たないのがスタイルとはいえ、読みにくい点が多々ありました。
>真新しい檻にきれいにおがくずとえさ置き場、観覧車的な遊び道具
>水やり、そして綿が敷き詰められた部屋をそれぞれ設置し
このへんとか。
読点の打ち方を考えたほうがいいと思います。
647 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:13:27.04 ID:RSjkXbMf0
648 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:13:39.01 ID:J7H17Sxd0
649 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:13:39.79 ID:+mgOGrLKO
650 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:14:11.36 ID:J7H17Sxd0
651 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/09(日) 22:15:57.01 ID:fljkWGB/0
>>640 読みました
書き方が自分にスゴイ似ているような気がしました。
いいたいことが凄くわかる文章なのですが、あと一歩足りていない感じですかね…
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:16:27.89 ID:mPb0AR4l0
653 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 22:18:04.99 ID:RR4/Av5z0
>>644 とりあえず挟まってしまってすまんかった。
句点は付けた方が読み手に優しい。
読点の付け方も少し気になったかな。
一文の中に含まれる情報は少ない方がいいが、どうしても2,3の情報を入れる必要がある際には読点が重要になる。
まぁ、すらすらっと読めたからこれはこれでいいのかもしれないがw
実際に音読してみると良いってのはこのスレではよく言われる事。
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:19:31.40 ID:RSjkXbMf0
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:20:45.74 ID:nkw5b+e0O
なんか…VIPで人の優しさに触れるとは思わんかった…
携帯で書けるかどうか分からんがチャレンジしてみる。
てなわけでお題お願いします。↓
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:21:52.62 ID:+mgOGrLKO
657 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:21:57.65 ID:yZdbSyLnO
658 :
640:2006/07/09(日) 22:22:22.20 ID:l92iBBSA0
>>646 了解です、読みづらいのは文章の内容以前の問題ですよね・・・
ありがとうございます
>>651 「俺」視点だとどうしてもこんな感じになってしまいますorz
ツメが甘いかー、精進します
ありがとうございます
659 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:24:09.06 ID:nkw5b+e0O
660 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:24:25.38 ID:RSjkXbMf0
661 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:27:12.01 ID:yZdbSyLnO
662 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:28:36.93 ID:144lxD0D0
>>640-644 句読点については、すでに指摘されている通り。
小説なら、ちゃんと句読点は打ちましょうぜ。
序盤の構成がもう一歩。
ハムスター→自分→ハムスターの流れが悪いかな。
ここは比喩で自分の述懐とハムスターに対する思いを一まとめで書けるようになると、
文章もスマートになるし、分かりやすくなると思う。
オチ。
家の中で逃がすのはありえないと思う。
家の中なら、いずれ死骸となってみつかることになるし。
せめて、庭に放したとか、近くの公園へ連れて行ったとか、
そこまで現実性を求めて欲しかったかな。
自分とハムスターの境遇を重ねきれなかった部分が惜しいとおもた。
ユニークな表現を用いようとした点は、評価できると思います。
おつかれさん
>>643 おk
お題↓
663 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:29:18.42 ID:fljkWGB/0
嘘つき
664 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:31:32.77 ID:144lxD0D0
665 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:32:15.13 ID:JZhCSdZY0
良スレ発見記念。
↓お題おねがいします。
666 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:33:24.74 ID:fljkWGB/0
ノドの乾き
667 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:33:29.47 ID:l92iBBSA0
シャーペン
668 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:34:18.20 ID:jUiI0od+O
沖縄で恋愛
669 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:35:05.01 ID:JZhCSdZY0
>>666 なんかすごいお題ありがとう。
頑張ってくる。
670 :
640:2006/07/09(日) 22:35:52.75 ID:l92iBBSA0
>>653 句点はこれから付けていきたいと思います。
ありがとうございます。
>>662 わかりやすい解説ありがとうございます
序盤とオチをもっと深く書くよう精進します
ヒマになってきたのでお題ください↓
遷都
難しそうなお題ktkrwwww
まぁがんがってくるwww
674 :
一応、週末品評会用:2006/07/09(日) 22:39:44.49 ID:lPlk2jgW0
耳に入るのは安っぽいトタン屋根を叩く雨音。
8回の裏から急に降り出した雨が止むのには、まだかかりそうだ。
いつもなら騒がしいベンチも今は静かだった。
まあ、俺たち3年からすれば最後の大会だ。負ければそこで中学での野球活動は終了。
3年はモチロン、1・2年も雰囲気に飲まれ話そうとしない。
グローブを磨いたり、水分補給したりと皆黙々と最終回に意識を向けている。
9回表4−5の一点ビハインド。この回点を入れなければ試合終了、ついでに初戦敗退。
出来れば2点、なくて1点、どちらにしろ俺が塁に出ればかなり可能性が高くなる。
こんな状況のおかげで次の回先頭バッターの俺は、普段は感じない重圧感を受ける。
俺は高校で野球をする気はない。だから負ければ今日が最後、多分もうまともに野球することはないだろう。
別に長打じゃなくていい、ヒットでなくてもいい。
悔いを残さないようにしたい訳じゃない、負ければ悔いは残るものだと俺は思う。
ただ、少しでも長く野球をしていたい。
だから俺は塁に出る。
雨も小雨になり、試合が再会される。
相手が守備に着いている。
ヘルメットをかぶり、バットを握り締め、気合を入れる。
俺は野球をしにバッターボックスへ向う。
その刹那、
「あ、お前代打」
監督が交代を俺に告げた。
こう晴れた日は珍しくない8月。
今日も朝から異常な暑さだ。会社行くのが見事にいやになる。
アパートの鍵を閉め、いつも通り会社に行こうとすると、
携帯に一通のメールが来た。
本文には「今夜8時、あの場所で」と記されていた。
名前は書いていないし、電話帳にも登録されていないが、
どこか見覚えのあるアドレスだった。
相手もわからず返信することは無理なので、とりあえず
頭の片隅に置き、会社に向かった。
今日は仕事が手に付かなかった。
暑さで頭がゆだっている上、朝のメール。
何も考えられない日だった。
午後7時半。メールの結論が出ぬまま帰ろうとした所で高校時代の友人、美希から
電話が来た。
今度の飲み会の誘いだろうと簡単に電話に出たが、美希は
いつもより微妙に強めの口調で、俺を確認するとすぐに言い放った。
「今日はあの日だね。頑張ってきなよ。」
何のことだがわからない。困惑した返答をする俺に、
「もーしょうがないな・・・ひまわりだよ、ひまわり」
「ひまわり・・・・あっ。」
「ツーッツーッツー」
体に電撃が走った。―そうだ、あの日だった―
676 :
続き:2006/07/09(日) 22:45:49.27 ID:j/b5II2S0
5年前。引っ越すとの理由で町を離れる涼子に告白された日。
だが付き合うことはできない。うなずきたかったが、返事はできなかった。
だが、5年後もこの場所で会いましょう、と約束を交わした。
俺はすぐに忘れたので携帯を変えたときにアドレスも消してしまったし、
だいたいその日が今日であることすら覚えていなかったが・・・
最寄りの駅の駅前のひまわりの花壇を思い出し、全力で走る。
俺の家がある駅には、会社からどうやっても1時間は掛かる。
かなりあせったが、朝のメールを見て返信する。
ここは単純に送った。
「覚えてるよ、覚えてるから」
すぐに返信が来た。それは俺の状況を見透かしたようだった。
「いくらでも待ってるよ。。」と。
俺は30分遅れでひまわりの花壇の前に到着した。
だがそこに涼子の姿は無く、あったのは独特の字体で
書かれた手紙だった。
その手紙には今も住んでいる引越し先の住所、電話番号と、
「今は会えないけど、手紙をください。」と書かれていた。
手紙を見つけた直後、美希と会った。
俺は「涼子居なかったんだが・・・」と切り出した。
美希は全てを悟ったような顔で言った。
「私、涼子から手紙預かってるの。貴方宛のね。」
美希は30分前に涼子と会い、俺に手紙を渡すよう頼まれていた。
俺は「なんで電話が来る前にわからなかったんだろう」と、
かなりの自己嫌悪に陥った。
677 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 22:59:24.38 ID:fljkWGB/0
ほ
678 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 23:07:47.39 ID:J7H17Sxd0
>>633のお題:『ランダム』
ある日、知らない女から電話が掛かってきた。
「私、毎朝新聞の黒木と申します。」
少し甲高い声の女はそう名乗った。
日本の少子化問題に対していくつかアンケートを取りたいそうだ。
「このお電話は、全国の有権者の方々からランダムに差し上げております。」
何でも、ランダム・デジット・サンプリング法というらしく、簡単ながらも女は丁寧に説明してくれた。
日曜日の夕方、特に断る理由もない俺は、彼女の調査に乗ることにした。
年齢と、簡単な学歴と、職業を聞かれたあと、女は早速本題に移った。
「では、1つ目です。あなたは今恋人がいますか?」
うん、今はいないな。2年前に別れた。
「今まで付き合ってた人は、どんな間柄の方ですか?」
学校の知り合いかな。同級生ばかりだ。
「今まで、付き合えばよかったな、と思う異性はいましたか?」
そんな子……あ、一人いたな。誰だったかな。
女の質問は淡々と続き、俺もそれに合わせてぽつぽつ答えていった。
「じゃあ、今好きな人はいますか?」
好きな人は……
うん?ちょっと待てよ。
いくつか質問を受けたあと、少しだけ疑問が出てきた。
「これって、少子化問題の質問だよね?」
「はい、そうです。」
「俺に好きな人がいるかどうかとか、関係あるの?」
「あります。」
「あ、そう……」
そこまではっきりと言い切られたら、返す言葉もない。
不思議な気分だったが、とりあえず質問には全部答えることにした。
679 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 23:08:34.95 ID:J7H17Sxd0
『ランダム』(続き)
「ありがとうございました。」
質問が終わると、女は丁寧にお礼を告げた。
電話を切った後、俺は布団に身を投げ出した。
――誰だったかな。
昔、好きな子がいた。
一緒に遊んだ記憶はないが、うっすらと思い出した。
気になって卒業アルバムを引っ張り出して見たが、思い当たる人がいない。
確か転校したような気がする。
名前は――
俺は、毎朝新聞に電話した。
「アンケート?今日はそのようなことはしておりませんが。」
電話に出た男は、あっさりとそう答えた。
試しに黒木という女について聞いてみる。
「今日は日曜日なので分かりません。明日かけなおしていただけませんでしょうか。」
わかりましたと一言言うと、俺は静かに電話を切った。
急に笑いがこみ上げてくる。
懐かしさと、期待。
玄関のブザーが鳴る。
俺は、急いで扉を開けた。
― 完 ―
680 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 23:12:23.33 ID:RSjkXbMf0
>>675 読みました。
ストーリーが素敵だなと思いました。最後が考えさせる書き方なのが上手い読ませ方だなと思います。
ただ、地の文で少々崩れた表現が目に付くかと。
もう少し凝った表現を使ってもいいんじゃないかと思います。
681 :
◆BCh5gXvzSs :2006/07/09(日) 23:15:49.54 ID:j/WMF+650
通りすがりの本好きです
良かったら、読んでくださいまし
682 :
◆BCh5gXvzSs :2006/07/09(日) 23:16:46.67 ID:j/WMF+650
もう太陽が真上に昇る頃なのに湖畔には、濃霧が立ち込めていた。
私は、肌の露出した首のあたりに霧の白い冷たさを感じながら、一人、去年の記憶を辿るように湖の周りを歩いていた。
周りには誰もいる様子がなく、私の足音だけが柔らかな土の上でミシミシと響いている。
その寂しい足音が、より一層、私を哀しくさせていた。
目の前に明確な道というものがなければ、私は、自ら霧の中に溶けていったことだろう。
私のこの一年間もそうだった。
丁度、去年の今頃、この湖畔に二人で来た後に葉介は、亡くなった。
私は、思った。このまま霧の中に溶けてしまえばどれほど楽だろう、この霧が私の心をどれほど白く穏やかにしてくれるだろうと。
683 :
◆BCh5gXvzSs :2006/07/09(日) 23:17:14.87 ID:j/WMF+650
目の前に湖を一望できる展望台が見えたと同時に雨が降ってきた。
私は、複雑な気持ちで雨を避けるために展望台へ急いだ。
展望台は、去年と全く変わっていず、木でできた長椅子もそのままで、私は、あの時と同じように右側に腰をおろした。
自分自身にケジメをつけるためにやってきたのに……
葉介との幸せな思い出で胸を締め付け、左側の空虚さに押しつぶされそうになる。
でも、私は、徐々に長椅子の真ん中へ移動していった。
葉介との想い出に浸りながら、見えない湖のほうをずっと眺めていた。
684 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 23:18:24.96 ID:yZdbSyLnO
海
午前2時。最後の晩餐に缶ビール一本と、焼き鳥を食べた。本当は塩味の焼き鳥が食べたかったのだが、ぼくが立ち寄ったコンビニにはしょうゆだれの焼き鳥しか売っていなかった。本当にぼくは運が悪いと思う。
飲み干した缶ビールの空き缶と、焼き鳥の入っていたパックをごみ箱へ投げ捨てた。一瞬、ゴミの分別にうるさい大家の顔が浮ぶ。少し考えた後、再びごみ箱から空き缶を取り出して燃えないゴミとかかれた小さな袋に移し替えた。
しん、と静まり返った部屋に袋の中で他のゴミにぶつかった空き缶の音がやけに大きく響いた。
3日前に身辺整理を兼ねて掃除した部屋を見渡す。ベットと、仕事に使っていたパソコンのデスクしかない殺風景な部屋だ。ただひとつ飾られているのは、波に浮かぶ月が美しい、海の写真。
この写真を見ると、ぼくは早く君に会いに行きたくてたまらなくなる。ポケットから取り出した手紙をベットへ置くと、何も持たず、ドアに鍵も掛けず、ぼくは部屋を後にした。
685 :
◆BCh5gXvzSs :2006/07/09(日) 23:18:40.52 ID:j/WMF+650
三十分ほど経っただろうか、もっと永く感じられたが、屋根を打ち付ける雨の音が少し弱くなってきた。
そして、雨があがり、次第に霧も晴れて、太陽が姿を現し、眼下に美しい湖の姿が広がった。
湖面は、陽射を反射して、眩しいほどに輝いている。
それは、私の心の中まで届き、一つの考えに変わった。
彼は、私の中でずっと輝いている。
きっと、この輝きがあれば、もう道を失うことはないだろう。
私は、そっと長椅子から立ち上がり、展望台を後にした。
「了」
686 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 23:20:56.03 ID:yZdbSyLnO
687 :
◆BCh5gXvzSs :2006/07/09(日) 23:22:40.17 ID:j/WMF+650
>>680 ありがとうございます。
日常的情景を出そうとしたのが、やりすぎでしたね。
語彙が無いんでストレートすぎるのは書いてて痛感しました。。
689 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/09(日) 23:23:33.60 ID:vQDR5xn10
あと30分で書き終わるかなー保守
690 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 23:29:32.53 ID:RR4/Av5z0
うはwwwww18作品wwwwwwwwww
途中一個抜けてたwwwっうぇwwwww
691 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/09(日) 23:32:48.89 ID:fljkWGB/0
あと三十分ほどで品評会作品の受付を終了するようです。
まだ投下されてない方ははやめにどぞ
692 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 23:41:30.87 ID:RR4/Av5z0
693 :
◆4Dz19Yo7yc :2006/07/09(日) 23:44:10.81 ID:6cTsmEVxO
品評会御題投下します
春、雨止まず。
桜は満開、空は晴天。しかし豪雨は続くよどこまでも。
遂に傘のない僕と彼女は手に手を取って走り出す。目指すは桜の木の下。
豊かに花びらを湛えた桜。図らずとも雨から僕らを守る。
「はぁっ、はぁ」
彼女はすっかり息を切らしている。頬を紅潮させ、喘ぐ彼女を見て僕も赤くなる。
「大丈夫?」
声を掛けると彼女は頷いた。
桜と雨の取り合わせはなかなか風情があるが、会話を続かせるのが苦手な僕、いや僕らに試練を与える。
桜の木の下、2人きり。豪雨の中、人も通らず雨の音だけ響いていると、世界中の人達は僕らを残して火星に移住したのかとすら思う。豪雨さん、違いますよね?
「桜、綺麗だね」
彼女が沈黙を破る。豪雨と話をしていた僕はコンマ数秒反応が遅れた。
「あ、うん」
会話を打ち切る切り返し。まるでコミュニケーション不全。僕の頭は高速で回転し、気の利いたフォローを実行してくれる。
「でも君の方が綺麗さ、ハニー」
ぴたり、彼女は微動だにせず僕を見る。そして、
「あははははははっ!!」
堰を切ったかのように笑い出す。腹を抱え。
「あ、あは、あはははははは!!」
僕もつられて笑った。2人の笑いが響き、世界中の人が火星に移住していたとしても、悲しくない心持ちだ。
やがて、雨は止む。僕は彼女と僕以外の人を見て世界中の人が火星に移住していないことを確認し、1人で笑った。彼女は怪訝そうに僕の顔をみて、何で笑っているの怪しい、ふふっと笑った。
帰り道の話題は、火星に人はいつ移住できるか、にしよう。
完
意見感想とかお願いします
698 :
◆Xenon/nazI :2006/07/09(日) 23:53:20.55 ID:RR4/Av5z0
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 23:54:08.67 ID:5lHURRzW0
次登校していいかな?
701 :
【週末品評会】タイトル『星降る街で』1/3 ◆oGkAXNvmlU :2006/07/09(日) 23:55:10.84 ID:5lHURRzW0
「またか……」
僕は真っ黒な空を見上げ、光りを放ちながら地上に小さな穴を開ける無数の流星を見ていた。
毎年この時期になると、惑星『news4』と流星群の軌道が重なるため、地上には流星が降り注ぐ。
地球では大気で燃え尽きてしまうような小さな流星でも、大気層の薄い『news4』では地表まで届いてしまう。
住居は地下に作られ、地下交通網もあるのだが、うちの会社は未だにぼろいエアスクーターでの配達に拘っているため、こんな日は仕事にならない。
「こりゃ、しばらく無理だな」
流星が一度降りだしてしまうと、数時間は続く。
こんなとき僕らは、大きな岩の下に身を寄せ、ぼんやり待つしかないのだ。
小さな流星といえど、直撃すれば体もエアスクーターも穴だらけになってしまう。
僕は、B地区に届けるはずだったピザを取り出し、ざらつく地面に座り込み食べ始めた。
ピザを半分ほど平らげた時、まだ降り止まぬ流星の中に、黒い煙が見えた。
その黒い煙の発生源は、すごい勢いでこっちに近づいてきている。
「まさか……。おい! おいおい!」
無残にも穴だらけになったエアカーが、方向を見失い、僕のすぐ横の岩に激突した。
「だ、大丈夫ですか?」
恐る恐る近づいて、運転席に声をかけてみる。
「大丈夫です……」
中から出てきた痩せ型の男は、ひびの入った眼鏡をかけ直しながら僕に言う。
しかし目はすでにエンジンルームに向いていた。
「クソッ!」
素人の僕が見ても、そのエアカーが動く状態では無いように思えた。
「あの、なんでこんな時に車で?」
「子供が生まれるんですよ!」
間髪入れずに男は僕の方を振り返って怒鳴った。
そして後部座席を覗き込み、妻らしき女性と何やら話していた。
702 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/09(日) 23:58:03.93 ID:vQDR5xn10
投下する人いる?
703 :
◆XS2XXxmxDI :2006/07/09(日) 23:58:46.22 ID:+mgOGrLKO
学校に行けば、友人がいないわけではない。
しかし、休日遊びに誘われる事がないのだ。
それでも、小学生の頃は数えられない程、誘われた。
中学に上がってからもそれは同じで、数ヶ月間は、だが。
それからが誘われなかった。
徐々に回数が減って行ったのだ。一つ、二つと。
最初こそ気にしてはいなかった。
自分から誘えば、友人は断らない。こんなもんだろう、と思っていた。
しかし、それが一ヶ月も続くといい加減友人達の気持ちも分かる。
明らかに自分を避けている、と。
校内での対応が普通なだけに、本心が分からず怖かった。
それから、だんだんと休日は家に籠るようになっていった。
学校でも余り喋らなくなった。
友人達と距離感を感じる。
そんな自分を、避ける人が現れてからは分かりやすかった。
暗い奴はイジメの対象なのだ。
陰口を囁かれる毎日だった。
『暗い』『キモい』『ウザい』『雨男』
陰鬱な休日は、今日も雨だった。
完
お題『雨宿り』
タイトル『雨、宿る男』
704 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/09(日) 23:59:08.08 ID:1tWhFQwG0
あと3分
705 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/10(月) 00:00:40.13 ID:leGwd4h20
おk、投下しちゃっていいですか?
706 :
◆Xenon/nazI :2006/07/10(月) 00:01:25.49 ID:91dBW5Q/0
とりあえず◆oGkAXNvmlU氏の投下完了を待って、◆2LnoVeLzqY氏かな?
707 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/10(月) 00:02:12.81 ID:leGwd4h20
了解
708 :
◆oGkAXNvmlU :2006/07/10(月) 00:02:54.19 ID:2ZujKV4IO
バーボンになった…
あとで続きを投稿します。
品評会にはエントリー無しでもしかたないです
709 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:03:15.21 ID:C0JE8hU60
710 :
◆oGkAXNvmlU :2006/07/10(月) 00:05:21.95 ID:2ZujKV4IO
711 :
◆Xenon/nazI :2006/07/10(月) 00:08:13.46 ID:91dBW5Q/0
ありゃ。じゃあ◆2LnoVeLzqY氏、投下お願いします。
712 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:08:31.92 ID:z2amZr670
糞、書けねえや。
感想だけでも書くか。
713 :
Oneday in the Rain ◆2LnoVeLzqY :2006/07/10(月) 00:09:57.38 ID:leGwd4h20
地下鉄を降りて、バスターミナルへ続く階段をだらだらと上った。
郊外の小さなバスターミナル。
その小さなガラス張りの待合室に入ってみたら、外はお天道様がご機嫌斜め。
地下鉄に乗ったときとはうって変わって、雨粒が止まらないリズムを刻んでいた。
雨は、嫌いじゃない。
重たいリズムばかりが耳に届くから、周囲から音が消えてしまったみたいに感じる。
それはなんだか不思議な感じ。どことなく、神聖な感じ。
もしも奇跡なんてものが起こるとしたら、その日は雨なんだろうと僕は思う。
彼女の家に行くつもりでここまで来た。
普段なら歩いて二十分だけど、外はこのありさま。
奇跡とやらが起こるなら、とりあえず晴れにしてもらいたい。
だけどそれは不可能だから、傘を買って歩くか、バスを待ってそれに乗るか。
目的のバスは行ってしまったばかりのようで、次のが来るまで四十分弱。
だけど売店で傘の値段を見たら、馬鹿みたいに高い。
急いでるわけでもないから、僕はバスを待つことにした。彼女にも、少し待っていてもらおう。
誰も座っていないベンチを見つけて、腰をおろす。ちょうど3人がけぐらい。
持ってきたトートバッグをそっとベンチの上、僕の隣に置いて、正面のガラス越しに外を眺める。
寂れた商店街が向こうに見える。歩く人影は見当たらない。
待合室の中を見渡しても、僕の他にバスを待っている人はほとんどいない。
ちゃんと天気予報を見る人なら、僕みたいな目には遭わないんだろうな。
ふと、階段を上がって待合室に入ってくるおばあさんの姿が見えた。
僕のベンチは階段から一番近いから、そのおばあさんもこっちに向かってくる。
そして、その人と僕の目が合った。
僕はベンチの上に置いてある僕のバッグをどけて、もう一度おばあさんを見た。
おばあさんはにっこりと微笑んで、僕に「ありがとうね」と言って、それから隣に腰掛けた。
714 :
Oneday in the Rain ◆2LnoVeLzqY :2006/07/10(月) 00:10:36.10 ID:leGwd4h20
ありがとう、なんて。バッグをベンチの上に置いていた僕が言われる言葉じゃないだろう。
それなのにおばあさんは、また口を開いた。
「最近の若い人はって言うけれど、優しい人もたくさんいるのよね」
おばあさんはそう言うと、その言葉に満足したふうに微笑んで、それっきりぱったりとしゃべらなくなった。
優しい、だなんて、今の僕には少し、荷が重すぎる言葉だ。
優しい、だなんて。
おばあさんは、彼女自身の目的のバスが来たのを見ると、杖をついたおぼろげな足取りで乗り込んでいった。
僕は自分のバッグの中にあるものを見て、それからさっきの言葉を思い出していた。
雨はちっとも止む気配が無くて、重たそうな雲は一向に動くつもりはないように見えた。
おばあさんがバスに乗ったあとも、僕はベンチの上にバッグを戻したりはしなかった。
それはきっと、おばあさんの言葉に込められた期待に添おうとしていたのかもしれないし、
または純粋に、その言葉が嬉しかっただけなのかもしれない。
そんな単純な、単細胞な人間なのだ、僕は。優しいなんて言葉は、手の届かない場所にある。
次に僕の隣に座った人は、サラリーマン風の中年の男の人だった。
彼は席に着くなり、手に持っていた小説を開いて読み始めた。
ちらっと横目で表紙を見てみたら、この前ベストセラーになっていた恋愛小説だった。
彼女に薦められたっけ。泣けるよ、面白いよ、って。
彼女から借りて読んでみたけれど、ちっとも泣けなかったし、面白いとも感じなかった。
主人公は僕と同じくらいの年齢だった。
だから今思えば、嫉妬とか、憧れとか、いろいろ考えちゃって、そのままいつの間にか読み終わってただけなんだ。
隣に座っている男の人は、どんな気持ちでこの小説を読んでいるんだろう。
青春時代を思い出してるのかな、それともやっぱり、憧れとか感じるのかな。
もういちど、彼の手元の本を横目で見てみる。
ページは残り少ない。きっとクライマックスに入るところなんだろうな。
突然、彼が立ち上がった。外を見るとバスが1台停まっていた。
僕が乗るバスじゃないけれど、彼はこれに乗るのだろう。慌ててバスに駆け寄って、行き先を確かめて乗り込んでいった。
彼が行ってしまったあと、念のためにバッグの中身を確認した。
それからもう一度だけ、あの小説を読んでみようかな、なんて思った。
715 :
Oneday in the Rain ◆2LnoVeLzqY :2006/07/10(月) 00:10:57.79 ID:leGwd4h20
バスが来るまであと二十分弱ぐらい。
次に僕の隣に座ったのは、同い年か少し年上ぐらいの女の子。
しかもその子、座った途端に睡眠のスイッチがオンになったらしい。
頭がゆらりゆらり。肩もゆらりゆらり。
そしてついには、僕の肩に頭を預けてすやすやと眠り始めた。
見てる人はいないけれど、やっぱりちょっと恥ずかしい。
ふと、またバスが来た。僕の乗るバスじゃないけれど、この女の子はどうなんだろう。
「あの…。バス、来ましたよ」
僕がそう言うと、彼女は漫画みたいに跳ね起きて、走ってバスに乗り込んでいった。
と、思ってたら、すぐに降りてきた。どうやらバスを間違えたらしい。
ちょっと申し訳ないけれど、赤面しながら時計を見る仕草はちょっと可愛らしい。
彼女はそのまま僕の隣にまた腰をおろした。そして重苦しい沈黙。
何か声を掛けたほうがいいのかな。思い切って沈黙を破ってみることにした。
「…あ、あの…」
「…あ、あの…」
情けないハーモニー。僕と彼女のおりなす不協和音。
口をついて出た言葉が同じとはこれ如何に。今度はたまらず僕も赤面だ。
「バス、間違っちゃったんですか?僕のせいだったらごめんなさい」
最後の方は早口で一気に言いぬいた。恥ずかしかったから。
「いいんです、寝ちゃった私の方が悪いんです。起こしてくれて、ありがとうございます」
今日2回目のありがとう。結局、ここから会話は続かなかった。
716 :
Oneday in the Rain ◆2LnoVeLzqY :2006/07/10(月) 00:11:52.96 ID:leGwd4h20
数分後、目的のバスが来た。外はまだ雨模様だ。
バスに乗り込もうと立ち上がろうとしたそのとき、隣の女の子も同時に立ち上がった。
もしかして、いやきっと同じバスなのだろう。
このバスに乗ると、僕の彼女の家にたどり着く。
もう一度だけ、バッグの中を確かめる。そこにはナイフと、睡眠薬。
人を殺そうとする人間に、感謝のことばは似合わない。
似合わない。そうだ、似合わない。
優しい人だということば。ありがとうという感謝のことば。
僕はそんな言葉たちに値するだけの人間なんだろうか。
もしそうだとしたら僕は、僕の彼女を殺さずに済むんだろうか。
あの小説をもう一度、借りれるだろうか。
もしも奇跡なんてものが起こるとしたら、その日は雨だと僕は思う。
奇跡は期待してないけれど。僕はバッグをゴミ箱に投げ捨てて、雨の中へと駆け出した。
717 :
Oneday in the Rain ◆2LnoVeLzqY :2006/07/10(月) 00:13:09.65 ID:leGwd4h20
>>713-716 以上です。4レスに跨ってしまいましたが、
ひとつひとつの文章はできるだけ短くしたつもりなので、実際は3レスぐらいの分量だと思います。
久しぶりの参加なので、感想批評その他どんどんいただけるとありがたいです。
718 :
◆Xenon/nazI :2006/07/10(月) 00:16:04.83 ID:91dBW5Q/0
>>717 乙w
◆oGkAXNvmlU氏はどうする?
今回、過去最大投下数の22作品www
719 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:16:44.68 ID:GvYxIdMgO
間に合わナカッタorz
720 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/10(月) 00:16:59.19 ID:leGwd4h20
あまりのwiki編集の仕事の速さに驚愕しております。
毎度ながら乙w
721 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/10(月) 00:18:50.93 ID:kiPBjFkA0
今回は発表をはやくしただけあってかなりの作品集まりましたね…
中の人的にこれはどうなんでしょうか?
722 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:20:09.75 ID:z2amZr670
投票数が気になるところだな。
読むのに時間かかりそう。
723 :
◆qygXFPFdvk :2006/07/10(月) 00:20:46.51 ID:I7437ZoW0
現在、過去の受賞作品を読んで、驚愕。レベルが違うw
22作品、自分のを除き21作品。明日全て読んで感想を述べさせていただきます。
では。
724 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:21:23.86 ID:iLJwG+TsO
俺も間に合わなかったorz
あれほど計画的に書けと(ry
725 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/10(月) 00:21:55.36 ID:kiPBjFkA0
自分も投稿しようかと思っていたんですが…今回は見送ろうと思います
726 :
◆Xenon/nazI :2006/07/10(月) 00:23:35.37 ID:91dBW5Q/0
>>719 今ならまだ間に合う!!!
とか勝手に言ってみるwwwww
>>720 手馴れたものさwww
それが俺の存在意義だからねwwwww
>>721 中の人って俺でいいんだろうか?w
ぶっちゃけ作品を纏めるだけなら全然余裕www
この後批評を纏めていく方が大変だからwwwww
俺個人としては投下数増えると読める作品増えるから嬉しいwww
727 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:25:47.14 ID:/kNfOLIGO
結局3〜40分で書き終わったな…
まだ良いかなとか思ってたらあっと言う間に日曜なんだぜ?
728 :
◆ZEFA.azloU :2006/07/10(月) 00:26:14.07 ID:I6JFwGab0
>>726 帰宅(´・ω・`)
任せっきりで申し訳ない。
729 :
◆qygXFPFdvk :2006/07/10(月) 00:29:13.79 ID:I7437ZoW0
やっぱり、寝るときに何か考えてたほうがいいなw
ということでお題をお願いします。↓
730 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:29:37.05 ID:z2amZr670
「カルヴァドス」
731 :
◆Xenon/nazI :2006/07/10(月) 00:29:57.64 ID:91dBW5Q/0
>>724 出来上がってるなら投下してみてどうかwww
>>728 気にするないwww忙しいなら仕方が無いってもんさw
732 :
◆qygXFPFdvk :2006/07/10(月) 00:30:50.35 ID:I7437ZoW0
>>730 カ‥カルヴァドス???
ぐぐってから寝ます・・・明日投下いたしますw;
733 :
◆oGkAXNvmlU :2006/07/10(月) 00:31:00.41 ID:2ZujKV4IO
あと30分くらいで規制解除される予定。
734 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:31:23.92 ID:nK50bof10
>>718 >◆oGkAXNvmlU氏
バーボンじゃしょうがないんじゃね?
直接、Wikiに載せてもらって、投票の対象としてもいいと思うんだが。
ルール原理主義者は認めないかも知れないけど、2chのスレなんだし、
その辺は広く受け入れるべきだと思うんだよね。
元々、参加することに意義があるイベントなんだし。
>>730 俺が別のお題で書いてる作品の中に出てくるキーワードなんで、びっくりした。
735 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:33:33.49 ID:z2amZr670
りんごで作った蒸留酒のことです。
あまり美味くないけど非常にいい匂いのお酒。
知らないのに書けたらすげえ。
>>734 興味深い。
読ませてもらおうか。
736 :
◆qygXFPFdvk :2006/07/10(月) 00:34:25.51 ID:I7437ZoW0
>>735 把握。一応wikiってみたら同じようなことが出てきました。
お酒かぁ・・・頑張ります。
737 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:37:33.64 ID:/kNfOLIGO
>>734 ルールは守って欲しいってのは個人的意見
ただVIPだしなwwwwww
それにバーボンなら仕方ないんじゃねwww
あと、wikiじゃなくても、ここに直接で良いと思う
738 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:39:30.10 ID:z2amZr670
「アマルガム」ってお題もらったんだけど全然書けねえや。
どなたか書ける方いたら持っていってつかーさい。
↓新しいお題をいただきたい
739 :
夏の夕の海 ◆MMEYTMikmI :2006/07/10(月) 00:40:08.14 ID:iLJwG+TsO
じゃあ稚作ながらもせっかく書いたんで投下させて頂く
740 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:41:38.09 ID:/kNfOLIGO
741 :
夏の夕の海 ◆MMEYTMikmI :2006/07/10(月) 00:41:58.06 ID:iLJwG+TsO
「日本の降水量は世界一ィィッ!」
雨が降ってきた。夕立だ。
俺は今、うちの高校のクラスメイト数人と海に来ている。
さっき何やら叫んでいたやつは賢人。俺の幼なじみだ。
雲が出てきたせいもあり寒いので、俺はとりあえずパラソルの下に避難することにした。
賢人を呼んでみたが、
「てめえはその程度の男だったのかぁぁっっっこなあああああゆきいいいいいい」
などと言っている。もうシラネ。
そんなやりとりの後、パラソルの下で俺が携帯でVIPをしていると、
静香さんがこのパラソルへ駆けてくるじゃないですか!慌てて携帯しまうよ!
「急に雨降ってきたねえ〜、御手洗君!」
話しかけられましたよ!
「あ、ああそうだな」
あ、ああじゃねえよ俺!
「でも、雨が降ってる海ってのもおもしろいよね」
「うん、俺もそう思う」
話を合わせるので精一杯な俺キメエ。
742 :
◆oGkAXNvmlU :2006/07/10(月) 00:42:05.04 ID:2ZujKV4IO
wikiに直で投稿しちゃいました!
743 :
夏の夕の海 ◆MMEYTMikmI :2006/07/10(月) 00:42:58.46 ID:iLJwG+TsO
しばらく会話が途切れた。不思議と気まずさはなく、こういう雰囲気も悪くないと思った。
「あっ、雨やんだね!」
その言葉を聞いて海の方に目をやると、雨がやみ、波は静かに、雲の間にオレンジ色の光が輝いていた。
「そろそろ帰ろうぜ!」
遠くから声がした。
「じゃ、じゃあ片づけよっか!」
自分から話しかけてみる。
「うん!」
ありがたいお返事。これから二人で初めての共同作業に――
「さ―、片づけましょうか!マトリョーシカ!あれ?マトショーリカか?あのロシアの民芸品」
ここで賢人登場だと!死ね!氏ねじゃなくて死ね!
海浜はオレンジ色の光に満ちていた。
744 :
◆MMEYTMikmI :2006/07/10(月) 00:44:42.50 ID:iLJwG+TsO
誤字、脱字等あったらすいません。
一応チェックはしてます……
745 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:46:00.98 ID:z2amZr670
>>740 もなかなのかさいちゅうなのか。
なかなか面白いお題だな。
有り難く頂いていく。
746 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:47:40.77 ID:C0JE8hU60
>>744 作品と性格のギャップに萌えたwwwwwwww
747 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:48:55.79 ID:/kNfOLIGO
>>745 『さなか』とも読めるんだぜ?
いろんな解釈して下さいwwww
748 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:50:41.99 ID:d2qSFhTR0
>>741 よんだー 軽く感想おいておくべ。
「でも、雨が降ってる海ってのもおもしろいよね」←このセリフ好き
美味しそうな素材がちりばめられてるのに なんだか勿体ないなって思....
あれだ 長編小説の一部分っぽい。
(´・ω・`)感想じゃないね ごめん
749 :
◆Xenon/nazI :2006/07/10(月) 00:53:26.14 ID:91dBW5Q/0
とりあえず今回の週末品評会も終わりかな?
此処までの投下作品及び批評・感想のまとめオワタ\(^o^)/
750 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:56:49.03 ID:iLJwG+TsO
>>748 感想どうもです
やっぱ自分話を膨らますのが苦手っぽいですな
次回気をつけてみます
751 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:57:02.12 ID:/kNfOLIGO
752 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:58:45.46 ID:C0JE8hU60
753 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 00:59:44.34 ID:nK50bof10
>>749 いつもおつかれさま。
投稿締切と投票開始の告知はまだかな。
やる人がいなければ、ついでにアナウンスもやってくれると(ry
754 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:00:31.45 ID:hRrr3WCp0
755 :
◆oGkAXNvmlU :2006/07/10(月) 01:01:30.29 ID:hRrr3WCp0
規制解除ktkr
756 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:02:13.75 ID:/kNfOLIGO
757 :
◆oGkAXNvmlU :2006/07/10(月) 01:03:59.34 ID:hRrr3WCp0
758 :
【週末品評会】タイトル『星降る街で』2/3 ◆oGkAXNvmlU :2006/07/10(月) 01:05:06.32 ID:hRrr3WCp0
僕は何も言えず、その場に立ち竦んでいた。
ここから一番近い地下街の入り口は、B地区の2番。
小降りになってきたとはいえ、この流星の雨の中を歩いていけるはずもない。
「ちくしょう!」
男は動かなくなったエアカーを拳で何度も殴った。へこんだ車体に赤い跡が残る。
僕は膝が震えだし、視線も思考もぐちゃぐちゃになっていた。
――僕にならできる――
ギュッと目を瞑り、大きく息を吸い込む。たしかエアスクーターにロープが入っているはずだ。
「旦那さん、浮遊はまだ出来るんですか?」
僕の声は震えている。
「え、ええ。磁力は生きています」
「じゃあ、僕のスクーターで牽引します」
「し、しかし」
「早く乗って! 一刻を争う時でしょう!」
今度は僕が怒鳴る番だ。男は涙を拭って運転席に乗り込んだ。
B地区2番入り口まで、およそ10分。流星が1つも当たらない可能性はほとんど0だろう。
しかし、一度覚悟を決めると、膝の震えは止まっていた。
「うおおおおおおおお!」
僕はアクセルを全開まで踏み込んだ。
759 :
【週末品評会】タイトル『星降る街で』3/3 ◆oGkAXNvmlU :2006/07/10(月) 01:05:34.97 ID:hRrr3WCp0
何度かの被弾で、ミラーはもぎ取られ、ライトは砕け散った。しかし僕はまだ生きている。
エンジンにも何発か食らっているはずだが、このおんぼろスクーターは僕の覚悟を察知してくれたかのように走ってくれている。
後ろのエアカーからも鈍い音が鳴り響いている。奥さんは無事だろうか。
もうすぐ入り口が見えるはずだ。そこまでたどり着けばなんとかなるだろう。
僕は唇をかみ締め、涙で歪んだ目の前をしっかりと睨みつけた。
「あと少し、あと少し……」
ゴンッ!
大きな流星がエンジンを直撃したようだ。車体が大きく揺らぐ。
もう目の前に入り口が見えているのに、スクーターのスピードは徐々に落ちていく。
「がんばれ! がんばれよ!」
搾り出すような僕の声は、光を放ち降り注ぐ流星の空気を裂く音にかき消された。
もどかしさで、僕は力任せにドンドンとアクセルを踏みつける。
「もう少しなんだよ……」
まるで僕のわずかな呼びかけに反応するかのように、スクーターのスピードが一瞬上がり、僕らはB地区2番の入り口に飛び込んだ。
スクーターは横倒しになり、僕は地面に投げ出される。
エアカーからは、男と毛布の包みを持った妻が飛び出し、僕に一礼すると奥に駆け込んでいった。
僕はその姿を見届けると、仰向けになり、目を瞑る。
病院まではもう歩いてすぐの距離。子供は助かりそうだ……。
全身から汗が噴出し、鼓動は過去に無いほど高鳴っている。体全体は、まるで魂が震えているかのように激しく揺れていた。
誰かの命を救うために自分の命を賭ける。僕にこんなことが出来るとは、夢にも思っていなかった。
スクーターはもう何の音も発していない。最後の力で僕らをここに運んでくれたんだな。
「ありがとう……。お前のおかげで間に合ったよ」
無事に生まれるといいな。奥さんも元気そうに走っていたし、心配はないか。
本当に元気そうに走っていたし。
お腹なんて全然大きくなかったもんな……
後日、ピザ屋をクビになった僕の元へ、5匹の子犬の写真が付いたハガキが送られてきた。
760 :
◆oGkAXNvmlU :2006/07/10(月) 01:06:46.31 ID:hRrr3WCp0
以上です。
スレ汚し&お騒がせしまして申し訳ありませんでした。
761 :
マボロシのオアシス 1/3:2006/07/10(月) 01:11:52.04 ID:A6GsblX10
666のお題できました。
熱い、暑い、アツい。
彼はカラカラに干からびた木の枝で、ふらふらと危なっかしい身体をささえながら、砂の海を歩いている。
汗だくで気持ち悪い。
そう思っていたのも最初のうちだけだった。
彼を焼き殺そうとでも考えているのだろうか。
太陽は容赦なく彼に灼熱を浴びせ続ける。
服に染み込んだ汗は、とっくの昔に蒸発してしまっていた。
ずっと止まらなかった汗は、止まっていた。
もう身体の中に汗として出すための水分が残っていないのだ。
歩く、歩く、歩く、歩く、歩く。
なんで自分はこんなところを歩いているんだろう。
意識がもうろうとしている。
今日を振り返ればすぐにでも思い出せるはずのことが、どうしても思い出せない。
彼は立ち止まって、水筒の口を自分の口をくっつけて上を向く。
水は彼の口の中には落ちてこない。
もうカラなのだ。
カラの水筒に口をつけるのは、これで三度目になる。
彼は水がもう無いことを忘れたのではなく、暑さで頭がイカれちまったのでもない。
それは自己防衛に近い行為だった。
水を飲んだフリをして、自分をだましている。
大丈夫、まだ歩けるんだと、むなしい暗示をかける。
カラ元気を出して、また歩き出す。
762 :
マボロシのオアシス 2/3:2006/07/10(月) 01:12:42.68 ID:A6GsblX10
唐突に思う。
自分の行く方向は正しい方向なのだろうか。
だだっ広くて目印もなんにもない砂漠だ。
いくら歩いても、それが正解の方向じゃなければ意味がない。
自分の行く先に、町があればいいと思う。
ここがどこの国のどこの砂漠か知らないけれど、人がいればなんとかなる。
町がダメなら川でもいい。
健康上の飲み水として適さない川の水であったとしても、生命上の飲み水としては適しているだろう。
最悪なのは、砂漠のど真ん中にオアシスが現われた場合だ。
マンガやアニメなんかでは、オアシスは九割がたマボロシとして現われる。
マボロシのオアシスは希望を与え、マボロシが消滅する瞬間に絶望を生む。
極めて悪質だ。立ち直れなくなる。
さて、彼は歩き続けて、最悪の場合にぶち当たった。
砂漠のど真ん中に、見るからに不自然な木々に囲まれた湖があった。
彼は疑うことなく、湖に向かって走り出していた。
あれは本物だ。幻であるわけがない。
走りながら、今まで自分を支えていた棒を湖に放り投げた。
棒は水面に小さな波紋を作った。
心臓が跳ねた。ホンモノだ。
服を脱ぎ捨てて半裸になり、喜びを叫びながら湖に飛び込み、そして、
763 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:13:29.80 ID:g8zjK9Rj0
764 :
マボロシのオアシス 3/3:2006/07/10(月) 01:14:42.01 ID:A6GsblX10
――床に激突した。
「……痛っ」
痛む頭をさすりながら起き上がる。
まだ視界がぼやけたままだ。
「気がつきましたか?」
声が、女の人の声がする。
首は無意識に声のした方に動く。
視界がようやくはっきりした。
真っ白な部屋に、五十代くらいの白い服を着た女性がいた。
その特徴的な白い服は、看護婦のものだった。
看護婦のいる場所といったら、ひとつしかないようなもんだが、彼は寝ボケた頭で尋ねた。
「ここは……?」
「病院です。あなた、日射病で倒れたんですよ」
彼は記憶をたどる。
今は夏で、今日は日曜日で、休日だ。
休日はいつも午後一時ごろから一時間の間、ジョギングをする。
今日もジョギングをしていたのだが……、途中で記憶が途切れていた。
ところで、彼はジョギングの帰りにジュースを買って飲む。
走り終えた後のジュースは最高に美味い、という彼の地味なこだわりである。
だからジョギングに水筒は持っていかないし、走ってる最中に水を飲むこともない。
……といったことをおばさんに話したら、めちゃくちゃ怒られた。
こんな暑い中、水分も摂らずにジョギングなんて言語道断だ、と。
彼が充分に反省したのを見ると、おばさんは満足そうに部屋から出て行こうとして、声に呼び止められた。
「あの、水をもらえませんか? ……ノドが乾いちゃって」
(終)
駄文の感想おねがいします><
765 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:24:26.55 ID:kiPBjFkA0
ほ
766 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:26:24.95 ID:d2qSFhTR0
>>764 おもしろーいヾ(*´▽`*)/ ありがちっぽい落ちだけど面白いよー
砂漠を歩いてる描写がすきだ。
767 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:32:46.69 ID:C0JE8hU60
寝ます。今日初参加だったけど楽しかった。
来週時間があればまた参加します。 ノシ
768 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:40:15.20 ID:ixVjx8R60
なんか書いてみようと思うんだけど
とりあえずお題だけもらってじっくり書くとかってありですか?
769 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:40:28.19 ID:kiPBjFkA0
ありです
770 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:43:07.17 ID:ixVjx8R60
そっか、ならあれですよ。
>>777 お題オネガイシマス
771 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:45:44.60 ID:z2amZr670
安価はこの速度では無理だな。
772 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:47:27.87 ID:d2qSFhTR0
安価じゃないとお題リクエストできないのか?www
773 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:48:14.65 ID:z2amZr670
やじるしでおk
774 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:49:11.74 ID:ixVjx8R60
え?
>>1見る限りそうゆうルールだと思ったんだけど・・・
なに寧ろしちゃいけないのか?
775 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:49:12.61 ID:/kNfOLIGO
お題
しんめとり
776 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:50:50.76 ID:z2amZr670
kskするのめんどいし。
777 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:51:14.76 ID:z2amZr670
「はじめての」
思い出と雪
779 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:52:06.65 ID:ixVjx8R60
まぁとりあえず
>>777行った訳だしそれでやってみますわ
なんか書きやすそうっぽいしね
780 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:52:59.54 ID:/kNfOLIGO
>>774 安価というか矢印の方が良いかなwwww
781 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:53:17.84 ID:d2qSFhTR0
ぁ 777過ぎちゃった(´・ω・`)
782 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:55:56.95 ID:/kNfOLIGO
783 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:57:22.51 ID:d2qSFhTR0
煙 で書いて頂けませんか><;
784 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 01:57:57.60 ID:V1KXSorK0
冷やし中華はじめました
785 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 02:04:59.27 ID:Yu6gjMSs0
今書いてるやつのオチが、三日経っても思いつかない。
ってことで新しいお題お願い
↓
786 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 02:05:48.10 ID:/kNfOLIGO
名前
787 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 02:07:29.84 ID:/kNfOLIGO
788 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 02:12:37.01 ID:Yu6gjMSs0
789 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 02:32:47.22 ID:eRLZB6Gc0
ほ
790 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 02:40:27.46 ID:A6GsblX10
惚れるなよ
791 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 02:40:51.20 ID:A6GsblX10
すまん、誤爆した
792 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/10(月) 02:44:21.74 ID:leGwd4h20
思わず惚れた
793 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/10(月) 02:56:14.81 ID:leGwd4h20
決勝見に行く前最後の保守
794 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 03:12:47.70 ID:eRLZB6Gc0
ほ
795 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 03:24:51.80 ID:eRLZB6Gc0
ほ
796 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 03:47:15.70 ID:eRLZB6Gc0
ほ
797 :
◆2LnoVeLzqY :2006/07/10(月) 03:56:47.97 ID:leGwd4h20
保守なんだな
798 :
「はじめての」:2006/07/10(月) 03:59:48.69 ID:ixVjx8R60
とりあえず出だし書いたはいいけど方向を見失ってきたorz
なんでどうゆう方向性がいいかちょっと教えてくれ
799 :
「はじめての」:2006/07/10(月) 04:02:07.94 ID:ixVjx8R60
胸はただひたすらに鳴り響く
頭の奥まで真っ白だ
緊張で手が震えたまま
喉が渇いてヒリヒリする
足の感覚がなくなっている
「お前の初めての人になれて・・・すごく嬉しい。」
そんな事をすぐ目の前の彼女に告げる
「・・・・・・・。」
あいつは何も言わない
でも、あいつのことは何でも分かる
いや・・・そうだと思って居たい
二人きりの部屋、窓から星が見える
今夜はこんなにも静かだったろうか
「俺がオマエの一番になる、そうでありたいって思ってた。」
彼女の表情は俯いていて解からない
でも、きっと俺と同じ気持ち
だってこんなにも、俺たちは好き合っているんだから
とりあえずここまで、個人的にギャグで行こうとは思うんだけど・・・
完全に雰囲気変わっちゃうんだよね・・・
今のとこ候補が恋愛モノかギャグかダークな感じにしようかと思ってる。
どれがいい?
800 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 04:07:04.88 ID:Yu6gjMSs0
>>799 どれでもいいよ。ただし、短編ってことを忘れずに。
品評会作品じゃなくても、やっぱり目安は2,3レスがいいとおもう。
801 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 04:11:16.59 ID:ixVjx8R60
>>800 そのぐらいかぁ・・・まあ品評作品でもないし気軽に書いてみる
>>799 むしろその三つとか全部書いてみて自分には何があってるかとか模索してみるのも面白いかも。
803 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 04:23:42.99 ID:eRLZB6Gc0
ほ
804 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 04:30:00.51 ID:ixVjx8R60
>>802その発想はなかったわ
てゆうかもうギャグでできちまったorz
>>804 投下カム。
感想は……。
俺どんな文章でも基本面白く読んでしまって、参考にならない意見しか出せないorzw
806 :
「はじめての」:2006/07/10(月) 04:35:07.22 ID:ixVjx8R60
「うん・・・やっぱ小説なんて読まないから良いのかわかんないわ」
俺、現在正座で反省中。足痺れて仕方ない
「ちょっとー!任せとけとかいったのは誰なのよー!!」
コイツ、俺の彼女。なんか知らんが小説書いてた
「つかなげーよ、もうお日様見えてきてんじゃねえか」
眠気で頭がボーっとしてきてる。
まぁ、つまりそうゆうこと。
ただ単に彼女の部屋に潜入中、ガサ入れしてたらこの本見つけたところで彼女に捕まった。
で、彼女にボコられた後中身を聞いたら小説だって言うから見せろとせがんだ。
なんとか読ませてもらえることになったのはいいのだが・・・出るわ出るわで夜通し読まされ続けた。
「仕方ないじゃん!短くするって簡単なようで難しいんだから!
だいだいあんたはいっつもそうじゃん・・・っ!・・・っ!!」
いいたかないがそんな話よりも、早く俺に安眠をくれ。
夜通し読み続けたせいで頭が真っ白になっている。
読み始めた頃の記憶がない
「ごめん・・・俺・・・もう寝るわ・・・」
「っ!!!・・・・・〜〜〜〜っ!!!!」
あいつが何か言ってるけどどうでもいい
・・・ただこのまま・・・・・ゆっくりと・・・・・・・・・・
終
まぁギャグだとこんな感じ、もうgdgd
今は反省している
807 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 04:39:26.29 ID:ixVjx8R60
あれだな、読み返して思うけどなんともちぐはぐな感じ
やっぱ2、3レスでまとめるってのは難しいわ
>>806 出だしは彼女さんの願望って事でいいのかな?
まあ、笑った。面白かった。
とりあえず駄文ばっか書いてる俺から言えるのは、・(中黒)は…(三点リーダー)にして二個セットで使う事。
例
「一郎。これは何……かな?」
文法とか内容とかは気に出来ない人間だから批評とかは出来ないorz。
後は、反省するぐらいなら。もっといっぱい書こうぜって話。w
まあ、ドンマイ。
809 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 04:50:43.45 ID:ixVjx8R60
出だしはまぁ、単なるダマシ撃ちってことで…
なんかその路線で書いたほうがまだマシなものになったかもなぁ
810 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 05:56:27.45 ID:rn8JJjiR0
イタリアおめでと!
811 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 06:24:26.23 ID:d2qSFhTR0
ありがと!
812 :
◆Np5nTM7Mnk :2006/07/10(月) 06:42:03.72 ID:4mshSyUz0
保守
813 :
◆Np5nTM7Mnk :2006/07/10(月) 06:44:56.73 ID:4mshSyUz0
亀だけど
>>206 推敲不足でした。もっと気をつけてみますね。
>>207 それなら狙い通りですw
こういう話書いたのは初めてだったので、実験的にやってみました。
感想どうもでした。
814 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 06:45:55.86 ID:Obe2TGqMO
815 :
◆Np5nTM7Mnk :2006/07/10(月) 07:05:25.55 ID:4mshSyUz0
hoshu
816 :
◆Np5nTM7Mnk :2006/07/10(月) 07:34:56.44 ID:4mshSyUz0
保守
817 :
◆Xenon/nazI :2006/07/10(月) 07:54:14.63 ID:UGcxcgEyO
保守
818 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 08:08:35.16 ID:ZT6jzHoa0
ほ
ほ
820 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 09:19:12.50 ID:xFEOG3iM0
久々に来た。お題よろ。↓
821 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 09:21:32.17 ID:048rKTRD0
ラーメン屋の屋台
822 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 09:23:27.48 ID:xFEOG3iM0
把握した
823 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 09:52:02.06 ID:048rKTRD0
ほ
824 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 10:56:53.70 ID:z2amZr670
ほ
825 :
◆Xenon/nazI :2006/07/10(月) 11:13:50.85 ID:UGcxcgEyO
保守祭開催中。
826 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 11:30:22.69 ID:pzd7mDKY0
お題よろしくお願いします↓
827 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 11:50:46.07 ID:3StpsiEc0
ロシア
828 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 11:57:51.99 ID:A6GsblX10
>>766 感想thx
今から出かけるけど、お題だけもらっておこうかな。
↓お願いします。
829 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 11:59:50.84 ID:ZT6jzHoa0
夏
830 :
◆23lJnZFjd6 :2006/07/10(月) 12:09:35.04 ID:VB6Ru+wPO
保守
831 :
◆/rjVqFC/ZA :2006/07/10(月) 12:22:43.40 ID:xuj9JAyPO
ほし
832 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 13:07:29.87 ID:z2amZr670
ほ
833 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 13:41:14.39 ID:z2amZr670
ほ
834 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 14:12:25.00 ID:z2amZr670
あっついなー
835 :
◆Xenon/nazI :2006/07/10(月) 14:36:49.69 ID:UGcxcgEyO
今のところ投票はなしか……作品数多いと読む方も大変だよねwwwww
836 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 14:38:05.16 ID:veVU/5iJ0
837 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 14:43:48.18 ID:z1oq3o+A0
↓お題よろ
838 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 14:44:50.82 ID:/kNfOLIGO
スクリプト
839 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 14:45:42.79 ID:z1oq3o+A0
ほ
841 :
スクリプト 1/3:2006/07/10(月) 15:44:53.21 ID:z1oq3o+A0
0630眼を醒ます。
差し込む光が私の目を眩ませ、朝が来たと言うことを悟る。
私は一夜を共にした堅い地面に別れを告げ、傍らにあった小銃を取りヘルメットを被って立ち上がった。
ここは、世界の果ての土地。マスコミなどが報じない、見捨てられた戦場である。
私はここで兵隊として、日々生活を送っている。
0700点呼がかかる。
所属する部隊が整列し、私は前から7番目に並ぶ。
そこで隊長の有難い訓辞を聞き、私たちは戦地へと行軍を開始する。
ハエが私たちの周りで飛び交っているが、誰もそれを追い払おうとはしない。
ただ、粛々と、私たちは行軍を続ける。
1235行軍中に敵が奇襲をかけてきた。
私から2つ前の男と1つ後ろの男が頭部に銃弾を喰らって倒れる。
だが、それに私たちは声をあげることもない。
これが逆の立場なら、敵は悲鳴をあげているのだが、私たちはそういう様な弱兵ではない。
決められた通りに小銃を構え、決められた通りにトリガーを引く。
私たちの早い対応に、敵は怯んですぐさま退いたようだった。
1400目的地に到着する。
今日の私たちの任務は、この村に潜むゲリラの殲滅である。
潜むと入っても、この村全体がゲリラの活動拠点であるので、
男は全員、もちろん女子供も皆ゲリラの一味であると、私たちは説明を受けていた。
この村を私たちは解放しなければならない。
すぐさま、私たちは任務に取りかかった。
842 :
スクリプト 2/3:2006/07/10(月) 15:45:20.77 ID:z1oq3o+A0
1405私の分隊は、村の西部にある一軒の家へと押し入った。
ここが私たちに当てられた攻撃目標である。
私が一番最初に突入した。薄暗い部屋の中には誰もいない様に見えたが、
よく目を凝らしてみると、部屋の隅に少女と少年が縮こまっているのが見えた。
「敵を確認、発砲許可を求める」
私は分隊長にそう伝える。
「発砲を許可する」
分隊長は平坦な口調でそう応答した。
小銃を構えた私を、溢れる涙、怯える目で彼らは応対してくれる。
だが、彼らもまたゲリラなのである。私は彼らを殺さざるをえない。
私は何の感慨を抱くこともなく、小銃のトリガーをあっさりと引いた。
銃声と彼らの頭部が弾けるのはほぼ同時であった様に思える。
1500村の占拠に成功する。
大した抵抗は無かった。
私たちの小隊は先ほどの奇襲の犠牲者以外は欠員が出ることもなく、任務を果たすことができた。
点呼がかかり、私たちは整列する。
今日はここに設営すると命じられ、私たちは陣地設営の任務に取りかかった。
一人になる。
私は支給されたレーションを開き、食事を始めた。
レーションと言えば、私たちが支給されているレーションを、
他の部隊の物にせがまれた事があったのだが、彼らは一口食べるなり
「食えたものじゃないな、これは」
と突き返されたのを覚えている。
「もっと旨い物を食え」
と、交換の様に彼らのレーションを渡されたのだが、
食べてみても私にはその違いなど良く分からなかった。
843 :
スクリプト 3/3:2006/07/10(月) 15:45:38.32 ID:z1oq3o+A0
一人で何もすることがない。
その時、私は思いつく限りのことを思い出してゆく。
たまに視察に回ってくる、軍の幹部は私たちの表情を見て、
不気味と感じているようだが、何故彼らがそう思うのか、私は未だに理由を知らない。
幼い頃の事はよく覚えていない。
ただ、気づいたときは既にここに居たといってもいい。
単に忘れてしまったのか、それとも誰かによって消されたのか。
そんな事すらはっきりしない。
2200就寝する。
今日の私に夜哨は課せられていない。
私は小銃を傍らに置き、毛布を被って目を閉じた。
目を閉じて、真の暗闇が私を包み眠りへと落ちた。
決められた事を決められたとおりにこなす。
今の私は誰かにそうプログラムされた自動スクリプトのような存在でしかない。
定められていない行動、例えば、このつまらない戦争を続けることに、
絶望を抱くという事すら、今の私にはすることができないのだ。
844 :
◆Xenon/nazI :2006/07/10(月) 16:10:56.13 ID:UGcxcgEyO
保守。
845 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 16:12:13.56 ID:N7yzs0SD0
ho
846 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 16:18:13.05 ID:z2amZr670
>>841-
なかなかよかった。
最後の一文まで主人公の感情みたいなものを一切描写しないのにすらすら読めてすげえなーと。
もう少し撃ち殺すシーンは長く精密に描写してもよかったかも。
主人公も集中してるだろうし。
847 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 16:24:44.11 ID:z1oq3o+A0
>>846 評有り難うございます。
なるほど、確かにもうちょっと詳しく打ち殺すシーンを描いた方が良かったかも知れません。
ヤマと言えるようなヤマはここくらいですし…・。
精進します。
848 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 16:36:50.44 ID:hRrr3WCp0
投票は火曜日24時まででいいのかな?
849 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 16:59:32.10 ID:/kNfOLIGO
850 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 17:29:08.09 ID:z1oq3o+A0
保守
851 :
◆pTkJYwCjV. :2006/07/10(月) 17:36:40.47 ID:kWzdHg870
ずいぶん前のお題だけど、投下しますね
お題はあとで書きます。ちょっとネタバレになっちゃうので。
次から行きます。
852 :
◆pTkJYwCjV. :2006/07/10(月) 17:37:34.53 ID:kWzdHg870
あっちょっとまった
ちょっと改行済ませてから投下します
853 :
◆pTkJYwCjV. :2006/07/10(月) 17:39:07.01 ID:kWzdHg870
時勢とはなにがなにやら、わからないものでございます。つい最近まで、メモ用紙の裏紙になるく
らいにしか用途のなかった私の作品が、このようなかたちで世に出され、様々なメディアに顔を出
し、もてはやされ、あれよという間の出版。この短期間にもたらされた多くの逆ベクトルに、私は喜
びよりも興奮と戸惑いを禁じ得ず、身辺に起こった数々の事象とともに、まるですべてが夢中であ
るかのようだとシェイクスピアを気取るような、ふわりとした心持ちの中、この文章をしたためており
ます。
あとがきを書くにあたって、私に惜しみない声援と憐憫を与えてくださった、親戚、友人の皆々様
方、また小説と呼ぶに値しない未熟な私の文章を、諦観することなく皮肉と叱咤を提供してくださっ
た、編集者様方各位に、感謝とともに深く御礼を申し上げます。
作品を作る上で、あとがきで多くを語ることが蛇足だとするならば、それを承知した上で、皆様に
お伝えしたいことが一つございます。
私はこの夏に、娘二人を連れ、現在の住まいにまで越してまいりました。喧騒たる都会を離れ、
己の身をおく場所を自然の中に見出すということが主だった理由であります。小説家とは今も昔も
手前勝手なものでございます。今思えば、半ば偉大な先人たちへの憧れが先を立った面も多分に
ありましたが、とにかく、太宰や芥川がそうしたように、私は生まれ育った街を離れ、戦前を彷彿と
させるような、のどかな風景の広がるある村落へと移住したのでありました。
賢明な読者の皆様でありましたらすでにご察しがついておられるかと思いますが、この小説の舞
台となる村は、私が今現在定住しているこの田舎村を元としております。また、登場人物である人
間のほとんどが、私の近辺に住む友人や知り合いであり、主人公であるところの二人の少女は、
ご想像の通り、私が愛してやまない二人の娘たちの偶像をあてはめてあります。
親ばかが過ぎると思われるのは、もとより覚悟の上です。実際に、私を訪ねてきた友人の何人
かは、この作品を一瞥し、苦々しく顔をしかめ、侮蔑の念を込めた瞳で私を覗き込みました。「こん
なことを書いて、恥ずかしくはないのか」と詰め寄った友人も中にはおりましたが、そんな時、私は
決まって彼らにこう説明しました。僭越ながら抜粋させていただきますと、
"小説をはじめとする多くの創作物は、妄想より生まれ出でるものである"
という一言に尽きるのであります。
854 :
◆Xenon/nazI :2006/07/10(月) 17:39:26.21 ID:UGcxcgEyO
855 :
◆pTkJYwCjV. :2006/07/10(月) 17:40:08.94 ID:kWzdHg870
確かに私の行っていることは、人としての道を大きく外れているということができましょう。しかし
ながら私の頭の中では、あの蒸し暑く雲の白い、いまいましいあの日以来、様々な妄想が、この
頭蓋をぱちんと弾き砕かんという勢いで沸いては消えて、激情とともに私を悩ませ続けたのであり
ます。
あの時となり町の母に、ささやかな餞別を送り届けんとした、まだ年端もゆかない娘が、沼に足
をとられることなく歩き続けていたら。必死の創作ののちに見つかった、沼の底に沈む赤い靴を、
頑なに妹のものではないと言い張り続け、妹を探すといってそのままどこかに消えてしまった長子
を、もし超常的ななにかの力が手助けをしたなら。それらの想いはより色を濃く、鮮明なものに姿
を変えてゆくのです。
私の妄想は、このようなかたちで皆さんの目にさらされることによって、初めて昇華したといえる
でしょう。そのことに私は、望外の喜びを感じております。この本が手に取られるたびに、サツキと
メイはよみがえるのです。すべてを抱く自然のもと、いつものように白い歯を見せて笑いかけなが
ら、下手なオカリナを私に聞かせてくれています。
そう、それはもちろん、トトロの、となりで。
856 :
◆pTkJYwCjV. :2006/07/10(月) 17:40:42.19 ID:kWzdHg870
お題は「となり」でした
857 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 17:41:40.97 ID:C0JE8hU60
>>353 これは新しいwwwwwwwwwwwww
858 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 17:45:53.20 ID:2fDotEG0O
859 :
◆pTkJYwCjV. :2006/07/10(月) 17:48:11.10 ID:kWzdHg870
860 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/10(月) 17:52:52.25 ID:TNQWuPWI0
先週のお題「雨宿り」の作品投稿します。
長くなってしまったので、4レスにまたがっていますが。読んで感想くれるとうれしいです。
861 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/10(月) 17:53:37.44 ID:TNQWuPWI0
憂鬱な午後の授業、その前に存在する悠久なるひと時を、
俺は級友と共に屋上で過ごしていた。
目の前に広がっているのは各々の弁当であり、これはとても高校生らしい昼休みの姿だといえるだろうね。
心なしか遠くの入道雲も穏やかに目を細めている気がするよ。
しかしそんな入道雲には悪いが、このおかずの卵焼きは食べられない。
別にアレルギーではないが、俺は弁当に入っている卵焼きが大嫌いだ。
特にうちの母親が作る卵焼きはまったく塩っ気がなく、ただ焼いただけという代物なのだ。
さらにこの卵焼きは、テフロン加工のフライパンのせいでサラダ油を使っていない。
「おいおい、腹でも壊したのか?」
目の前に座っている坊主頭からのツッコミを無視し、今日のお昼はここまでにしておこう。
結構満腹だし、これくらい弁当を残しても罰は当たらないはずだ。
目の前に広がる降水確率10%の空は晴れ渡り、
ゆっくりと風にたゆたう雲の白さに顔が映りそうなほどだった。
いつのまにやら午後の授業は終わり、
定刻通り鳴り始める終業のチャイムを片方の耳で捉えつつ、俺はすでに上履きから外履きに
履き替えていた。ここは下駄箱だ。
今日はずいぶん前から待ちわびていたゲームの発売日であり、俺は一刻も早く地元ゲームショップへ
行かなければならないという任務を与えられていたのだ。その任務を与えたのは自分だがな。
少々駆け足気味に駐輪場所へと向かうと、すぐさま自転車にまたがり坂道を転がっていく。
正午からは想像できぬほど空は機嫌を損ねており、今にもその大きな体から大粒の涙を流す様相だった。
薄ら寒い空気を肌で感じつつ、小さな信号を半ば無視しながら自転車を飛ばしていく。
大通りを抜け、近道になっている路地裏の住宅街を疾走していたときだった。
ふと、打楽器でいうカウベルのような音が耳を打った。
862 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/10(月) 17:54:07.08 ID:TNQWuPWI0
「やっばい」
心の声が漏れるとはこの事だな。思わず口に出してしまったのさ。この喘ぎを。
これはまずいと感じた俺は、こいでいた自転車のペダルをさらに1.5倍速で回した。
まるで昔のディズニーアニメのように、俺の両足は今まさに渦巻き模様になっている気がするね。
頑張ったよ。
結論から言おう。ダメだった。
目の前に立ちはだかる大粒のカーテンに屈服し、難民となった俺は避難せざるを得なくなった。
参ったねこりゃ。
「ど、どこかで雨宿りを……」
必死に視界を廻らせ、視線のたどり着いた先は安っぽいボロアパートの軒下だった。
「さっきの入道雲のせいか……卵焼きを残したせいなのか……」
降り止みそうもなく、逆にその足音を強める水滴が俺に独り言を言わせているのだろう。
目の前に出来た無数のウォータークラウンは、まるで小さな生き物のように蠢いていた。
そんな詩的情景を目にしつつ、遠くの轟音に対して俺はまた頭を抱える。
「カミナリかよ。陰鬱な気分にさせてくれるな」
遠くの山から、ゴロゴロと便意をもよおした黒雲が近づいてきている。ショーはまだまだこれからのようだ。
浅いため息をつきながら、俺は人の気配の無いこの軒下に設置してあるクーラーの室外機に腰を落とす。
この室外機が埃だらけなのは後で気がついたことなので、クリーニング代の請求は俺にでなく入道雲くれ。
ビショビショになってしまった顔と頭を鞄の中のハンカチで拭きつつ、周りを見渡してみる。
どうやら、このアパートにはある程度人が住んでいることようだ。
干しっぱなしのTシャツやら下着やらが目に付き、それらは生活観を象徴している。
しかし、どれも男物だった。残念。
女物ならすぐさま取り込んでやるのに、と犬も食わないようなしょうもない妄想を発揮していると、
急に俺の足元から物音がした。
863 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/10(月) 17:54:30.76 ID:TNQWuPWI0
にゃーと鳴くそれは、間違いなく猫だった。それも三毛猫。さらに子猫だ。
これもべつにアレルギーがあるわけではないのだが、
俺は従来とてもネコに嫌われる匂いを出しているらしく、ネコから喋りかけてくることなど
いままで皆無に近かった。
小さな感動を覚えた俺は、独り言も飽きたのでネコに語りかけてみることにした。
「どうした?お前も雨宿りか」
にゃんと答えたそれは、大きな二つの輝きで俺を見続けていた。
「お前のお母さんはどうしたんだい?」
やはり言葉が通じていないのは当たり前で、そいつはにっこり微笑むような鳴き声を発すると
その場にお座りした。最後にもう一つ。
「確認はしていないけど、女の子だよな。彼氏できたか?」
三毛猫はそのほとんどがメスだ。しかし今度は答えない。さてはこいつまだ彼氏いないんだな。
864 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/10(月) 17:55:11.67 ID:TNQWuPWI0
「ああ、そうだ」
ふとした考えがよぎった。お昼の残りでもやろうか。
ちょうど、無調味料なプレーン卵焼きが弁当の中に残っていた。
弁当の蓋を開け、それを右手でつまんで彼女に差し出してやる。
「どうだ、食うか?」
問いかけは無用だったようで、フンフンと鼻を鳴らした愛玩生物は俺の手から直接
卵焼きを奪い取った。
なかなかの食欲で、すぐに食い終わったそいつは満足したように俺を見ながらお礼を言った。
「いえいえ、どういたしまして」
笑顔を返しながらふと我に返ると、さっきまでの雨音がおさまっていることに気がつく。
周りは雨上がりの清清しさが広がっており、さきほど遠くで聞こえていたカミナリは
さらに遠くに出かけていったようだ。もう二度と戻ってくるなよ。
「じゃあ、いくから」
旅の友に別れを告げるべく、俺は再び視線を落とす。
が、しかし三色の毛玉はそこからいなくなっていた。
きっと、あいつは雨の精だったんだろう。
そんな中学生の考えた詩のような発想が頭に浮かぶ。
自然と笑が込み上げてくるが、これは果たして自分の純粋さに対するものなのだろうか。
それともこれから手に入る喜びのせいか。
はっきりいってどうでもよかった。今は任務の遂行に集中しようと思う。
お題:雨宿り
題名「同じ境遇」
865 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/10(月) 17:55:30.64 ID:TNQWuPWI0
以上です。よければ感想お願いします。
866 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 17:58:40.33 ID:uWM7Rwar0
>>1 招待してやるよ
最近メールだけじゃ駄目みたいなんだ
住所キボン
867 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 17:58:57.78 ID:2fDotEG0O
868 :
◆pTkJYwCjV. :2006/07/10(月) 18:02:37.50 ID:kWzdHg870
>>867 …お?くれるなら欲しいよ。せっかく書いたんだしね。
869 :
◆pTkJYwCjV. :2006/07/10(月) 18:14:11.55 ID:kWzdHg870
>>861-
僕もよく陥る状態ですが、同じ言葉を二度使いたくないあまりに
多少無理のある比喩表現を多用してしまっているのではないでしょうか
いくつか挙げるなら、三毛猫を「三色の毛玉」と称したり
チャイムを「カウベル」に例えてみたりといったものが、読み取りづらく、気になります。
まず見ているものにその場の情景をわかりやすく伝えることが、先決すべき事柄であって
内実の伴わないトリックプレーはたいていの場合良い結果を生みません。
一人称の軽快なテンポは見ていて心地いいと思いました。
870 :
◆pTkJYwCjV. :2006/07/10(月) 18:16:57.82 ID:kWzdHg870
すみません訂正します。
カウベルはチャイムの音ではないのですね。
雷…かな?
871 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 18:17:24.76 ID:z1oq3o+A0
よし、もういっちょ書いてみよう。
↓お題よろ
872 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 18:18:41.71 ID:2fDotEG0O
人いないな…せっかく良作ぞろいなのに
「宣言」
873 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 18:19:01.72 ID:z1oq3o+A0
874 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 18:22:55.08 ID:C0JE8hU60
だれか「ジダン」で書いてくれwwwww
875 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/10(月) 18:23:07.26 ID:TNQWuPWI0
>>869 感想ありがとうございます。
なるほど、確かに難しい問題です。次回から気をつけます。
ちなみに、カウベルは大粒の雨が降り始めた音です。
その部分はわざとわかりにくくしました。
876 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 18:25:04.26 ID:2fDotEG0O
>>869 辛口だなー。しかしカウベルとかそこらへんは俺も気になった。
読んだ時点で「カウベル?なんのことだ…?」って読み返したもんな。
比喩は作品の手助けになるべきもので、比喩が先に立っちゃいけないってことか。勉強になるな。
877 :
◆pTkJYwCjV. :2006/07/10(月) 18:42:36.97 ID:kWzdHg870
878 :
◆Xenon/nazI :2006/07/10(月) 18:55:19.91 ID:UGcxcgEyO
>>853,855
また挟まっちまった、すまん。
携帯から簡単に書けそうなお題plz↓
879 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 18:56:22.06 ID:Nij7zW5X0
2重人格
880 :
◆pTkJYwCjV. :2006/07/10(月) 19:00:17.81 ID:kWzdHg870
俺ももう一個書こう
おだいなにかたのむ↓
881 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 19:03:30.65 ID:F+37xFWA0
湯豆腐食べてたら飼い猫にコブラツイストかけられた話
882 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 19:24:52.28 ID:U0SgjH1A0
何か書きたい
なにかお題 たのむ
↓
883 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 19:28:23.59 ID:z1oq3o+A0
三分間
884 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 19:28:50.57 ID:U0SgjH1A0
885 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 19:32:06.84 ID:y7YPP6Ai0
今日は俺の番だが、正直自信がない。
それは今まで幾人もの仲間が挑戦してきたが、いつも無残な姿で帰ってくるからだ・・・
しかしやらなくてはならないと悟り、俺は勇気を持って震える唇を開けた
ぬるぽ
886 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 19:37:57.03 ID:yOyMnctT0
彼は、これまでも幾度となくそれをこなしてきた。
彼の技術は既に、他人のそれを遥かに凌駕している。
最早、反射といっても過言ではないのだろう。
彼も、自分の体が勝手に動くことを不思議には思っていない。
すぅ、と息を呑むと、彼は吐き出すように告げた。
「
>>885 ガッ!」
887 :
◆Xenon/nazI :2006/07/10(月) 19:39:30.39 ID:UGcxcgEyO
888 :
◆pTkJYwCjV. :2006/07/10(月) 19:52:48.45 ID:kWzdHg870
889 :
お題:3分間 その1:2006/07/10(月) 20:02:22.06 ID:U0SgjH1A0
「あぢい。」
「暑いね…」
7月の昼下がり。
気温は、28度。
先月結婚して新居にと定めた、新しいはずのアパートに備え付けてあったクーラーは、哀しいことに壊れて動かない。
窓のすぐそばに居るのだろう、やたらとセミの鳴き声が近いのが、暑いという感覚をさらに増幅させる。
先ほど暑さ対策としてスーパーで買った1500円の扇風機は、生暖かくて気持ちの悪い風を送ってくるだけで、少しの役にも立っていなかった。
「なあエリ、腹減らないか?」
汗でずれたメガネの位置を直しながら、七分袖にロングスカートという少し暑そうな出で立ちでぐったりとしている彼女に声を掛けた。
「うん。お腹減った。でも暑いから、料理したくない。」
だるそうな声色の返事が返ってくる。俺だってこんな暑い日に料理なんかしたくない。気持ちは良く分かるが、空腹になるのは人間の摂理だ。
890 :
お題:3分間 その2:2006/07/10(月) 20:02:57.44 ID:U0SgjH1A0
「なんか無かったっけ?インスタントとか。」
「台所の上の棚に、『ペヤングやきそば』と『チリトマトヌードル』が入ってるよ。お湯沸かそうか。」
「うん、じゃあ俺、チリトマトで。」
「わかった。」
エリはのろのろとスカートを引きずって立ち上がると、ヤカンに勢い良く水を入れ、コンロにかけて湯を沸かし始めた。そのついでに何か水仕事を始めたらしく、台所からはかちゃかちゃと食器がぶつかり合う小さな音が聞こえてくる。しばらくして、
「ノブ、そういえば冷蔵庫に、実家から貰ったきゅうりあったよ。食べる?」
と、エリが訊ねてきた。
「おぉ、いいねぇ。」
「じゃ、私がきゅうり切るから、ノブはお湯入れてもらえる?そろそろ沸いてるから…」
水仕事を終えて布巾で手を拭き、エリは冷蔵庫からきゅうりを出して塩を振り、それをまな板でゴロゴロと転がしてから適当な大きさに刻み始めた。
俺はというと、やけどをしないようミトンを着けてコンロからヤカンを下ろし、カップメンとやきそばにそれぞれお湯を注ぐ。
3分後。
エリから箸を手渡されて、俺はカップメンをすすり始めた。彼女はというと、やきそばのお湯を捨てるのに苦心しているようだ。
「こぼすなよー?」
そう声を掛けたのと同時に、
「あっ…」
という、悲壮感の漂った声が上がった。
「ノブ……メン、排水溝にぶちまけちゃった……」
泣きそうな顔で振り向くエリ。やってしまったようだ。
噴出しそうになったのをこらえて、俺はラーメンをすするのを止め、悲しそうに排水溝を見つめるエリの頭を撫でてやった。
そのあと、俺だけ食べるのも悪いので、食べかけのチリトマトを半分にして二人仲良くカップメンをすすり、山盛りのきゅうりを食べる。
なんでもない事がおかしくて幸せに思える、夏の昼下がり。
退屈で平凡な毎日を、この先も俺たちはずっと歩んでいきたい。
891 :
宣言 1/4:2006/07/10(月) 20:05:38.44 ID:z1oq3o+A0
信じていたものを信じられなくなったときに起こることはただ一つしかない。
裏切りである。
その日、議会は朝からざわついていた。
理由は二つ存在する。
先月起こった国民軍のクーデター未遂事件が議会を一ヶ月もの間停止させた。
そのため随分と久しぶりな議会の開催となったというのが一つである。
もう一つはそのクーデター未遂事件の責任を首相に問うべく、
与党「国民自由連盟」が桂万龍首相の不信任案を議会に提出したというものであった。
クーデターについて少し話しておこうと思う。
7月10日に国民軍総司令部は
「桂首相は圧政を改革と偽って、国民の権利を侵害した」
という声明文を発表した。そして、彼らは武装蜂起したのである。
彼らの言い分には、一分の理があった。
桂首相の改革は、それまでの旧来の制度を全て、先進国風に刷新し、旧来の土着の風俗を一から改め直すというものであったのである。
批判が相次ぐ政策だったが、あくまでも桂首相は改革を断行した。そして、一つの限界に達した結果がこのクーデターなのであった。
「おはよう、劉議員。元気だったかね?」
開会をただ待つことのみに集中していた私は、横からしたその声にハッとなって振り向く。
皺を重ねたその顔をニコリと微笑ませている、好々爺そのものの老いた議員がそこに立っていた。
「張議員でしたか、お久しぶりです」
私は慌てて深々と礼をする。その様子に呵々と大笑して、張議員は
「なに、そこまで老体を恭しく扱うもんじゃない。老い先短いこのわしに厚礼など勿体ない」
と、私の態度をからかった。
892 :
宣言 2/4:2006/07/10(月) 20:06:01.32 ID:z1oq3o+A0
議会の開催まではまだ随分間があった。
自然、私たちは今日これから起こることについて話し始めることになる。
「しかし、驚きました。まさか、桂首相が不信任案を受けるとは」
「うむ、面倒なことは後々まで尾を引くものじゃな」
張議員は置かれてあった水を一口含み、そう答える。
「私としては今回の事態はやむを得ないものと、考えているのですが……」
「確かにいろんな事があった。その中でも特に軍幹部の処刑が与党幹部の連中には気に食わなかったらしいのぅ」
「ええ、先進諸国から非難されると。私もあの時はさすがにやりすぎだと思いましたよ」
桂首相は国民軍のクーデターに対し、強硬な姿勢を取っていた。
武装蜂起した国民軍に対し、彼は首相府の警護部隊を組織して、真っ正面から戦ったのである。
国民軍と警護部隊。字面ではとても勝てそうにない警護部隊であるが、
その装備は先進国の最新兵器が充てられており、旧式の武器に頼らざるをえない国民軍は
一気に鎮圧されてしまっていた。
そして始まったのが、クーデターに関わった者たちの粛清である。
軍幹部のおよそ4割がその罪に服し、刑場の露となったことを、首都の議員は全て見ていた。
「だが、連中が気に食わないのはそれだけじゃない」
張議員はぽつりと呟くように一言述べた。
「何でしょうか」
私は気になり、彼に問う。
「奴らは、桂がかつての同志を殺したのが、嫌だったのじゃよ」
「……」
「古い宮廷を相手にし、共に戦った自分たちの同志を、あっさりと手に掛けたことが、奴らは許せなかったのじゃ」
「そう……ですか」
大人しく聞く私に対し、張議員は少し溜息をついた。
「桂だって、やりたくてこういう事をやったわけじゃないはずじゃ。彼が出てきたら、目を見てみると良い。
きっと、ロクに眠れずに目を赤くしているに違いないわい」
「そうだと、良いのですが」
私は心のうちにある、首相に対する僅かな疑念を隠しきれなかった。
893 :
宣言 3/4:2006/07/10(月) 20:06:37.53 ID:z1oq3o+A0
議会はそうこうしている内に始まった。
与党の議員達は次々と桂首相の事後対応、そして改革に対する批判を述べていく。
「この蛮行を許してはならない!」
「そもそも、改革に問題があったのではないか!」
「彼を独裁者と我々は呼ぶべきではないのか!」
この様な文句が延々と1時間ほど流れた後、
この日最大の盛り上がりを見せるであろう、桂首相本人による演説がいよいよ始まろうとしていた。
私は彼が演壇に出ていく姿を、一部始終眺めていた。
彼は先進国風の洗練されたスーツを着込んでいた。
その一挙一動には彼のカリスマが感じられ、大物と言った風を漂わせる。
だが、自信が溢れるようないつもの彼の姿とは、ある一点が違っていた。
彼の目は張議員の言うとおり、酷く赤い充血をしていた。
演壇へと登った彼は水を一口飲むと演説を始めた。
演説への野次が飛び交う中、彼は延々と今回の事態に対する対応が間違ってはいない事を述べた。
その態度を不貞不貞しいと思う者もいれば、納得する者もいたであろうが、
この演説の本質はそこには無い。
この演説の本旨は、演説が始まって20分くらいたった後の、この文句からであった。
894 :
宣言 4/4:2006/07/10(月) 20:07:00.21 ID:z1oq3o+A0
「私は私の生き甲斐である唯一のもの、すなわち国民を進歩へ向かって導かねばならない」
真摯な顔をして彼は述べる。
「我が国民が進歩への道をしっかりと方向を間違えずに歩けるようになったとき、
私は全ての権力を手放すつもりだ」
それは、己の欲を満足させる独裁者などにはできない顔だった。
「だが、我が国民の歩みは始まったばかりなのだ。すなわち、私を殺すことは国民の未来を奪うことだ」
そして、彼は一つ息を吸い、議場の全ての議員に対して敢然とこう言い放ったのだった。
「もっとはっきり言おう。現時点に置いては、私こそがこの国家なのだ」
その瞬間、確かに議場の時間は止まったのだ。
不信任案を出された首相の演説に対してであるのに、誰一人野次を飛ばすことはなかった。
私はその光景を、夢幻の如きものと感じて、ただ惚けて眺めるのみだった。
「奴らしいと言えば、奴らしい」
隣の張議員がそう呟いたのを私は忘れることができなかった。
あの時は圧倒的な威というものに押されたのかもしれない。
だが、その事実だけで物事の正否を我々は判断してはいけない。
彼の熱意ある言葉は、我々の心に先進国家へ追いつかねばならぬという覚悟を飲み込ませる、
過去との決別への宣言だったのだから。
895 :
宣言:2006/07/10(月) 20:10:08.09 ID:z1oq3o+A0
元ネタの人物が分かる人にははっきりと誰か分かるような代物ですが、
何分、その地域の歴史には疎く、勝手に架空世界の話で動かしてしまいました。
実際に起こった事とは多少どころではない違いがあるでしょうが、あくまでも架空世界での出来事ですので…。
首相の名前はもじった名前にしてありますので、どうかそれで勘弁してください……。
896 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 20:19:15.74 ID:hRrr3WCp0
品評会作品読んでるけど、けっこう良作ばかりだな
みんなもどんどん投票しようぜ
897 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 20:28:24.25 ID:GXZ0G6MA0
898 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 20:29:50.36 ID:z1oq3o+A0
>>897 すげえなこいつwwwwwww
自分の腕に絶望したwwwwww
いや、ホント。
899 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 20:32:54.35 ID:048rKTRD0
投票はまだゼロ?
900 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 20:33:03.29 ID:GXZ0G6MA0
901 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 20:34:08.53 ID:C0JE8hU60
投票のやり方がわからん
902 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 20:41:45.95 ID:hRrr3WCp0
ここで作品名と作者名を上げて、投票しますって言えばおk
903 :
【投票】 ◆qygXFPFdvk :2006/07/10(月) 20:48:49.95 ID:3Pt8TP8E0
初参加させていただき、他の人の作品も読ませていただきました。
今後の参考にしようと思った作品もありました。また、自分ならこう書くな、と思った作品もあります。
特に、心に残った作品の評価を。
◇Dw4Wqzjq0さん 『死は雨上がり』
周辺の状況を表す表現が上手く、戦場の雰囲気が伝わってきました。
ストーリーも重みがあり、オチも感動的でした。参考にさせていただきます。
◇TG6U2m8o0さん 『雨宿り』
会話と地の文がリズムよく流れるように組まれているので読みやすかったです。
ストーリーはありがちだとおっしゃってましたが、なかなか考えさせられました。
他の方の作品も楽しく読ませていただきました。
今回、【投票】させていただく方は、◇Dw4Wqzjq0さん 『死は雨上がり』でお願いします。
904 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 21:07:02.71 ID:hRrr3WCp0
ほっほー
905 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 21:07:03.94 ID:Nij7zW5X0
ほし
906 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 21:12:17.67 ID:kWzdHg870
>>897の中学生すげー
ほんとに中学生なのかどうかわからんが
中学生じゃなくても文章力自体レベル高けー
907 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 21:26:43.91 ID:BqY1JjpD0
お題くだっせ↓
908 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 21:28:03.37 ID:hRrr3WCp0
マロングラッセ
909 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 21:28:15.97 ID:z2amZr670
「深夜の国道」
910 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 21:29:02.51 ID:BqY1JjpD0
911 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 21:45:35.77 ID:/kNfOLIGO
保守
912 :
深夜の国道:2006/07/10(月) 21:54:43.20 ID:BqY1JjpD0
国道388号線。闇が広がっている。俺のバイクのライトだけが、闇を切り裂く。
すぐ手前の反射板から、この曲がりくねった道の先の遠いライトまで、伝うように橙が広がっていった。
あるところまで来て、バイクから降りる。この時初めて、道路に書かれたオレンジ色の文字、『40』を認識した。
蛾が集っている電灯の下に、バイクを止める。多少車線にはみ出してはいるが気に留めない。
遠くに見える山には、他の奴のライトがちかちかとしていたが、ここらは交通量が0に等しかった。
この道路の横は、崖になっている。とは言っても、崖の下には、また道路がある。
ガードレールから下を覗き込めば、渦を巻くように、ここまで走ってきた道が見えるはずだ。──今が昼であれば、の話だが。
電灯の下で、タバコとライターを取り出す。青白い光の中で、赤い炎が、赤い火種を作った。
今、俺が見据える先には、花束がある。ガードレールの下に、枯れた花束が。
わずかにしか風は吹いていないのに、花弁は茎から取れ、崖の方へと滑っていく。
俺はその横を狙って、新聞紙で包装された、粗末な花束を投げつけた。
花束は狙い通りの場所に落ち、枯れた花弁を自らの風圧で散らした。
おわり
913 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 21:55:57.92 ID:BqY1JjpD0
最近こういうやたら短いのしか書けない自分がいる…
でも感想かなにかくれたら嬉しいお
914 :
@boh:2006/07/10(月) 22:03:42.36 ID:NgJY77wn0
こんにちは。「正しい人のままで死なせてください」管理人の、@bohです。
何か質問ありましたらどうぞです。
本人だという証明のために、今日アップする作品に☆マークを入れときますね。
915 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:05:21.40 ID:z2amZr670
916 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:06:34.33 ID:nK50bof10
>>914 なんでこのスレで宣伝しようと思ったの?
917 :
@boh:2006/07/10(月) 22:07:28.69 ID:NgJY77wn0
こんにちは。「正しい人のままで死なせてください」管理人の、@bohです。
何か質問ありましたらどうぞです。
本人だという証明のために、今日アップする作品に☆マークを入れときますね。
918 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:09:04.38 ID:z2amZr670
919 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:10:13.76 ID:2Lk/xcOdO
>>917 どうしたら表現に面白味のかけらもなく、言い回し一個一個が面倒くさい糞文章を書くことができるんですか?
あと、死んでください!
920 :
◆qygXFPFdvk :2006/07/10(月) 22:10:13.71 ID:3Pt8TP8E0
えっと…昨日のお題で書いたんだけど今はまずいかな?
921 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:10:29.73 ID:Yu6gjMSs0
922 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:10:38.32 ID:z2amZr670
923 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:11:19.60 ID:nK50bof10
>>912 テンポよく進んでいく展開と、締めはいい感じでした。
冒頭部分、スピード感を出すなら、音の描写を加えても良かったかも。
言葉が少ないと、ビジュアル的な描写は読み手に中途半端なイメージを抱かせてしまい、疾走感というものは生まれません。
あと、崖の描写がいまひとつ。
オレンジや赤といった彩度の高い色の描写があるので、崖の暗さをもう少し細かく表現できたら、いいアクセントが生まれたんじゃないかと思います。
行数を絞ったらどうしても描写が控えめになるので、比喩表現を少し多めに盛り込むのも一つの方法です。
925 :
緑化委員 ◆Ft7KkczakA :2006/07/10(月) 22:11:47.00 ID:KasljQIJ0
このスレは緑化委員がのっとったにょ
/'´\
/´ ̄``>-ァ' /:::::: ヽ
l / / /::::::::::: ヽ _
_| / i 〈::/ ̄``ヾ<``
/ l. ' / ヽ.\ +
l、 ヽ レ, ヾ、 !|ヽ|
lヽ | \ |l ,イリ ′
\_,ゝ.___.. -`ァ‐i)"ヽ ==- _ ,. '⌒⌒ヽ
. _レvv ,、,、_,-一Z'L. イ  ̄ ==- ___∧∩'⌒ヽ
┌-く >' 」ニ┐ ,、_〉、〉「 ,.-、′ `Д´)/
>>1 | , 、ヽ_/ | 〈. 〉ヽ ( ( ⌒ / ) ヽ
i⌒i. / Y_jニ、 ヽ.レ┘_f_.ノ ゝ_ ゝ ' ' _ ノ
| l. く , イ ヽヽ_ヽ、Lニ-'<._  ̄"""""゙ ̄
ヽ `ー√ / | 、 下丁`ヽ. \ノ、_
`ーtヘヘ._」_,.-セ_ノ | ! ,.ゝ/ソ
`tゝニヽ、_,、_,.-‐、_'ニ-1ァ′
フヾエァ‐i-t‐'T_Zニ-l‐^「
/`ー/ ` ̄  ̄´ !一'^!-、_
/⌒ l、 / 〉 ´ )
. / ヽ〈 {.__, -‐'
{.___ ノ 三三三
三三三 三三三三三
三三三三三三三三三
緑化委員#プギャス
これでみんな緑化委員に入れます
926 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:12:03.74 ID:hRrr3WCp0
なんで皆不味そうな餌に食いつくんだwwwwwwwwwww
927 :
カルヴァドス ◆qygXFPFdvk :2006/07/10(月) 22:12:41.98 ID:3Pt8TP8E0
では。お題『カルヴァドス』
金曜。時刻は夕方の七時を迎えようかという頃。
いつもならば、まだ、実験台から溶媒や試薬の匂いが漂っているべき時間。
しかし、今日は反対の雑居机から様々な食べ物の匂いと共に、賑やかな雑談が聞こえてくる。
試薬ビンの代わりにビールビンが、ビーカーの代わりに紙コップが並んでいる。
「学生諸君、前期のゼミはご苦労だった。学部生は始めてのゼミで大変だっただろうが……」
と、教授のありがたくも長々しい挨拶が三十分ほど前に終わり、現在はあちこちで雑談の輪が出来上がっていた。
928 :
カルヴァドス ◆qygXFPFdvk :2006/07/10(月) 22:13:10.14 ID:3Pt8TP8E0
「先輩、ゼミお疲れ様でした。助けて貰ってばかりで何とお礼を言っていいものやら…」
「いや、初めてだったのに随分と落ち着いてたと思うよ。質問にもしっかり答えてたし。よく勉強したね」
意外な言葉に女は照れた。男に認められたことが嬉しく、いつもなら苦いばかりの酒もおいしく感じた。
「あ、先輩。コップ空ですよ」
「ん、じゃあ焼酎を」
「そうだ! 実は良いものがあるんですよ」
女はテーブルの端に置いてあった小さい褐色のビンを取る。
「これ飲んでみてくださーい」
「ん? なにこれ」
男は訝しそうに匂いを嗅ぐ。まるで子犬だ。
「カルヴァドスって言うリンゴのブランデーで‥」
「おいしくない」
言い切った。常ならば、人の顔色を伺ってばかりいる男だが言い切った。
「あ、このお酒は匂いを楽しむ‥」
「おいしくなーい」
男は、子供のように顔を顰めると、一息に飲み干してしまった。
「あぁ…そんなに一気に…」
「焼酎…焼酎どこー?」
フラフラしながら男は焼酎を探しにいった。
<あれ? 先輩酔ってる?>
929 :
カルヴァドス ◆qygXFPFdvk :2006/07/10(月) 22:13:26.81 ID:3Pt8TP8E0
焼酎のビンを握り締めると、男は一緒にカシューナッツの袋を持ってきた。
「やっぱりこれだ」
「先輩、豆とかナッツ好きですね…」
男の周りには枝豆や柿ピーばかりが並んでいる。女が腕を揮ったから揚げはそこにはない。
「僕はナッツがあれば幸せなんだ」
「そうですか…」
「ん。高岡さんの前にピスタチオが…君、僕以外の先輩とも話したほうがいい。高岡さーん、席交換しよう!」
そういうと男は一目散にピスタチオへと向かっていった。
女は引き攣る顔をなんとか笑顔に固定しながらこう思った。
<…この鈍感な男はいつになったら気持ちに気づくのかしら>
完
930 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:15:31.82 ID:z2amZr670
>>912 >ガードレールから下を覗き込めば、渦を巻くように、ここまで走ってきた道が見えるはずだ。──今が昼であれば、の話だが。
この文良いね。
>青白い光の中で、赤い炎が、赤い火種を作った。
ここはちょっと陳腐かも知んない。
単純に色だけの表現が続くからイメージが沸かない。
931 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:15:47.82 ID:Yu6gjMSs0
>>929 「男は」がちょっと多いかな?
内容はよかったとおも。
932 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:15:56.62 ID:nK50bof10
>>912 感想希望ってことなので、甘めに
雰囲気が出てないこともないね。
同じような表現が続いたり、描写をすることに酔って、
表現がチグハグだったりする点を除けば、
まとまった作品だと思った。
933 :
◆qygXFPFdvk :2006/07/10(月) 22:16:27.12 ID:3Pt8TP8E0
酒=飲み会という安直な発想しか出来ませんでした。
地の文を使うことに注意したんですが、上手くいかないorz
指摘をお願いします
934 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:18:01.98 ID:hRrr3WCp0
普段マメな◆Qvzaeu.IrQがいないと、なんか気になるな
935 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:21:50.32 ID:BqY1JjpD0
>>924 >>930 >>932 感想ありがとう。
表現は本当、一つ一つ迷った。
実際、知ってる国道をモデルにしてみたんだけど、なかなか難しいね
あんまり比喩とかがぽんぽん出ないのも、長文が書けない要因だわ…
936 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:24:05.88 ID:nK50bof10
>>927-929 うーん、カルヴァドスである理由が分からなかった。
作品としては通じてるけど、お題は消化不良かな。
主体の男への想いも最後にならないと分からない。
それだけに、オチの感情も弱くしか伝わらない。
ちゃんと布石を置く事を意識すると、全体が締まるのでは。
語り自体は悪くないけど、三レスを使った割には、
物語の起伏が乏しいかな。
ほわほわして、ラブコメタッチなノリは良かったとおもた。
937 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:25:40.38 ID:BqY1JjpD0
次はもうテンションまかせで書く
2レスぐらいを目指してみる
お題ください↓
938 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:26:37.31 ID:z1oq3o+A0
弁当
939 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:27:05.45 ID:BqY1JjpD0
940 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:28:15.59 ID:z1oq3o+A0
今日の最後にもう一つ書こう
↓頼む
941 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:29:17.69 ID:z2amZr670
>>926 お腹がすいているとけっこういけるものよ
>>927 ヒントあげすぎたかしら?w
カルヴァドスっつー普段目にしない単語が違和感なく収まっていて感心した。
非日常の空気も良く出ている。
あとは伏線を目立たせるように書いたら良いんじゃないかな。
>意外な言葉に女は照れた。男に認められたことが嬉しく
>まるで子犬だ。
>女が腕を揮ったから揚げはそこにはない。
いずれも先輩への想いの伏線だと思うけど弱くて機能してません。
942 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:32:53.19 ID:z2amZr670
943 :
◆qygXFPFdvk :2006/07/10(月) 22:32:53.45 ID:3Pt8TP8E0
>>931 ありがとうございます。
痛感しました。ほとんどの文が「Aは…」で始まってる。致命的ですね。
>>936 確かに題を使い切れなかったと思います。勝手にハードルを下げて題を消化させた気がします。
もう少し腕がついたら再挑戦します。
話に起伏がない…次はもっと話の流れに注意します。
>>941 せっかく頂いたお題を使いこなせなかったようです。
また今度挑戦します。
伏線…なるほど。もう少し表現を工夫してみます。
944 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:34:02.53 ID:z1oq3o+A0
945 :
弁当:2006/07/10(月) 22:38:25.60 ID:BqY1JjpD0
「いただきます」
胸の前で手を合わせ、小さく呟く。
この小動物のような仕草は、見るもの全てに『可愛い』と思わせたことだろう。
そう思いながら、私は楕円形のピンク色した弁当箱のふたを、開けた。
するとなんとそこは、ファンタジー。
こんな素敵な世界があったのかしら、と思いながら空を仰ぐ。
弁当箱と同じピンク色した空が広がっていた。浮かぶ雲はお箸と同じ水色。
しばらく歩いていると、足元にはご飯の花畑が。飛び跳ねるとふかふかで気持ちがいい。
ふりかけの原っぱから、林檎うさぎが、こちらを眺めている。
私は笑顔で手を振った。うさぎはこちらへやってきた。
さあ、うさぎさん。私をアリスのように、もっと不思議の世界に導いてちょうだい。
しかし、うさぎに手を伸ばしたとき、空が真っ暗になった。
ああ、もう、「ごちそうさま」なのね…
おわり
946 :
@boh:2006/07/10(月) 22:39:37.29 ID:NgJY77wn0
アクセスログを解析してたら、リンク元にこちらの掲示板があったので興味を持って覗かせてもらいました。
ネットやった理由? どうしてか覚えてませんが、まぁ色々な価値観をもった広範な人々から意見がいただけるからだと思います。
あと、単純に暇なのと。
947 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:40:56.97 ID:BqY1JjpD0
もうだめだw長文の書き方を完璧に忘れたwww
…小説読もう。うん。
948 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:41:13.64 ID:kWzdHg870
>>946 おー、本人?だ。
今学校でなに習ってるの?
949 :
◆ct0G69Z3/Y :2006/07/10(月) 22:41:23.94 ID:TNQWuPWI0
なにやら面白い流れになってるw
>>877 いえいえ、参考になりました。
950 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:43:00.87 ID:bDMlp+Rf0
書きたくなったのでお題PLZ↓
951 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/10(月) 22:45:02.29 ID:nK50bof10
>>945 ちょwwww1レスwwwww
なんだろう。
小説と言うより、ポエムっぽい。
童話チックだからかな。
もう少し言葉を崩すか、漢字を減らすと、作品の雰囲気にあった文章にみえるかも。
952 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: