長 門 有 希 を い じ め る ス レ(涼宮ハルヒ)

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「で、どうするの?」

 どうするったってなぁ。こいつのことだ。断ったところで勝手に話を進めていくに
違いない。ほぼ即決に近い形で、俺は返答する。

「分かったよ。その申し出、ありがたく受け取ってやる」

 それを聞いてハルヒの表情が僅かながら変化する。は、さては断られることを前
提に提案してきたな。戸惑ってやがる。……ん?

「そ。なら決まりね。これから一週間。あたしがあんたたちの仲を取り持ってあげる。
その間にあんたは最終的な判断を決めなさい。言っとくけど、くれぐれも慎重にね。
なんたってSOS団の未来がかかってるんだから」
「ああ、わかってるよ」

 ハルヒは早口でまくしたてる。その表情は既にいつもの、騒動の中心たる涼宮ハ
ルヒに戻っていた。その表情が一瞬、寂しそうに見えたのは多分気のせいだろう。

「じゃ、早速だけれど、行くわよ」
「行くって?どこへだ?」

 俺はごく普通に湧いた疑問を口に出す。
 帰ってきたハルヒの返答は、口ぶりだけなら至って自然なものだった。

「決まってるでしょ?有希の家よ。さっき職員室行って聞いてきたんだけど、有希、
昨日から病気で学校休んでるらしいの」

 ……なんだって?