1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
平成18年一月
ブーンは佐渡が嶽親方の訪問を受けていた。
( ^ω^)「・・・・・・でかいひとがいるお・・・。」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:38:43.92 ID:4hllbsmj0
―fin
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:41:14.71 ID:zatYNeNL0
佐渡ヶ嶽「君が内藤くんだね?うん・・・うん・・・」
スカウトに来た佐渡ヶ嶽親方は、笑顔のまま遠慮なくブーンを舐めるように見た。
佐渡ヶ嶽「うーん、いい体してるねえ」
( ^ω^)(キモス!このオッサンなにしにきたんだお・・・)
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:41:32.50 ID:5I+C6TEx0
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:42:42.32 ID:zatYNeNL0
佐渡ヶ嶽「私はね、相撲部屋の親方をしている佐渡ヶ嶽という者だ。きみ、横綱の琴桜はしらないか?」
( ^ω^)「しらないお。親方がなんのようだお?」
ブーンの無遠慮な態度に、校長室は少し緊張感を増した。
だが、親方は怒るそぶりも見せず、話を続けた。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:43:51.70 ID:zatYNeNL0
佐渡ヶ嶽「そうか、知らんか。はっはっは!まあ、知らないよな!はっは!
内藤君、君はサッカーをやるようだね。」
( ^ω^)「・・・そうだお・・・。(早く本題に入って欲しいお・・・)」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:46:14.61 ID:zatYNeNL0
佐渡ヶ嶽「うん、だけど君、サッカーは大変だぞ?なんせ人数が多いから
上り詰めるのも一苦労だ。プロの二軍だってそう簡単には入れない。ちがうかい?」
( ^ω^)「はあ・・・。(何をいってるんだお・・・)」
ブーンはサッカー選手だった。
小太りでありながら機敏に動き、VIP市内の中学生から11人選抜すれば、
確実に名前が挙がるほどだった。、
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:47:29.61 ID:zatYNeNL0
しかしブーンは知っていた。
機敏と言っても市内レベルでのこと。
スピードアップのために体重を落とせば、あたり負けするだろうこと・・・。
サッカーは夢だったが、絶対に現実にはなりえない夢だった。
( ^ω^)「・・・それで、何をいいにきたんだお?」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:47:56.04 ID:5I+C6TEx0
W螺煌旋!!!
-END-
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:48:26.13 ID:zatYNeNL0
佐渡ヶ嶽「(この子ニブいな・・・。)うん、そこで、君をプロ選手としてスカウトしにきたんだ。
わかるかい?君は春からプロ選手になるんだ。どうだい?」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:49:47.97 ID:zatYNeNL0
( ^ω^)「!」
( ; ^ω^)「・・・・」
(;^ω^)「えっ・・・と、つまりこれは相撲部屋のスカウトなんですかお?」
佐渡ヶ嶽「そう!そうなんだよ!わかってくれたね!」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:51:44.68 ID:zatYNeNL0
ここで「まあすこし考えておいてくれ。また来るよ。」などと言って帰ってしまっては
相撲部屋経営は成り立たない。
千代の富士は「飛行機に乗せてやる」といわれてホイホイついてきて、そのまま力士になった。
ここは強引さが必要な場面だった。
佐渡ヶ嶽「じゃ、いこうか!」
( ^ω^)「・・え、どこへ・・?」
佐渡ヶ嶽「はっはっは!はっはっはっは!」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:53:19.84 ID:zatYNeNL0
親方は、がっしりとブーンの肩を抱き、笑いながら拉致を開始した
( ^ω^)「ちょwwwwwこ、校長先生!この人なんなんだお!どこにつれてかれるんだお!」
校長「はっはっは」
(#^ω^)「先生!たすけてくれお!うわ、うわあああ!」
バタン
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:54:43.32 ID:zatYNeNL0
一人校長だけが取り残され、ちいさくひとりごちた。
「大丈夫。君はあの琴武運の息子なんだから・・・」
つまり無根拠であったという
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:57:11.30 ID:zatYNeNL0
春、五月。ブーンはすっかり佐渡ヶ嶽さんちの子になっていた。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 16:57:51.97 ID:zatYNeNL0
俺には無理か・・・
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:00:17.11 ID:jIvKaKt9O
ていうか監禁罪じゃね?
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:01:30.57 ID:1dBDtooT0
続ければ人も集まるさ。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:01:57.24 ID:YPScphcu0
期待あげ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:05:20.61 ID:zatYNeNL0
いいのかい?書き続けて・・・オナニーして疲れ気味だけどがんばるよ!
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:07:24.37 ID:zatYNeNL0
ブーンは大好きな先輩がいた。
ここ、佐渡ヶ嶽部屋には強い力士がそろっていたが、
その中でも一番すきなのは琴ノ若だった。
( ^ω^)「兄弟子!おかわりいりますかお!?」
ノ若「おうブーン、頼むよ。」
( ^ω^)「はい!ブーン!」
ノ若「走るな。」
( ^ω^)「はーい・・・」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:09:46.35 ID:zatYNeNL0
琴欧州、琴光喜、琴将菊。そして琴ノ若。
関取四人を擁する佐渡ヶ嶽部屋、そこのスカウトをうけた幸運を、いまならブーンも理解できた。
そして、その中でも次期親方が決まっている琴ノ若は、ブーンにとって完成された大人の見本だった。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:12:48.46 ID:zatYNeNL0
( ^ω^)「はい!おかわりですお!」
ノ若「おう・・・なんかお前、漫画みたいなゴハンの盛り方するな。もっと普通でいいんだぞ。」
( ^ω^)「関取は食べなきゃダメなんだお!」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:14:44.61 ID:5bVBACSA0
まだ面白いともいえないが がんばれ と言っておく
書き続けること大事だぞー
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:15:22.81 ID:zatYNeNL0
入門直後、股割りで苦しんでいたとき、いきなり背中に片足を乗せて全体重をかけてきたのが
琴ノ若だった。
(#^ω^)「ちょ!誰だお!やめっ!あああ!こ、殺すお!ぶっ殺すお!誰だあああ!」
ノ若「殺したきゃな、土俵で殺せ。待ってるぞ。」
(#^ω^)「・・・・(必ずいつか殺すお。土俵以外で)」
こんなことを考えていたブーンも、今ではすっかりラブノ若なのである。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:17:51.98 ID:zatYNeNL0
しかしこの佐渡ヶ嶽部屋、強い力士が多い。
琴光喜は学生時代にタイトルをとりまくった天才だ。
右四つのスタイルは確立されており、稽古場で見せる強さは化け物のようだ。
この強い兄弟子が、土俵で何故まけるのかブーンには想像できなかった。
( ^ω^)「・・・いつ見ても面白い顔だお・・・」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:20:29.48 ID:zatYNeNL0
そして筆頭、琴欧州。
デカさにおぼれず、前褌をとって小さく攻める姿は、油断しない剣豪のようである。
ブーンはなんとなく、この兄弟子とは仲良くなれる気がしていた。
笑顔がやさしい大関は、コーラ買って来いと言えば買ってきそうであった。
( ^ω^)「・・・忘年会で勢いに任せてなにか命令してやるお・・・」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:21:52.02 ID:zatYNeNL0
しかしこれらの幕内力士の強さは並外れていたとしても、
もうひとりの幕内力士琴将菊には、なんとなく「手が届く強さ」という印象を持っていた。
神がかっていないのである。
( ^ω^)「・・・まずはこいつを超えるお・・・!」
身の程知らずであったという
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:22:52.19 ID:zatYNeNL0
翌三月、大阪場所。
ブーンは順調に序の口、序二段を通過し、三段目まで来ていた。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:25:46.14 ID:zatYNeNL0
( ^ω^)「ブーンブーンブーン!は!ブーン!」
ご機嫌なブーンは、琴将菊の付け人になっていた。
関取の荷物を運びつつ、ときどきわざとよろけて琴将菊にぶつけるという
陰湿で意味のないイジメを楽しんでいた。
( ^ω^)「ブーン・・・おっと!足がもつれたお!」
将菊「いっ・・・。ブーン、お前足しっかりしろよ。」
( ^ω^)「すまんこ!」
なぐられた
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:27:54.10 ID:zatYNeNL0
ひがぁしぃ 琴内藤 ことぉないとぉ〜
呼び出され土俵に上がる。今日の相手は10年間三段目までにとどまっているロートルだ。
ブーンは油断していた。
( ^ω^)「余裕だお!」
こんな精神状態でも勝った。
相手はうなだれて土俵を降りていった。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:30:17.66 ID:zatYNeNL0
帰り際、さっきのロートルを見つけたブーンは、とくに気にせず「さっきはゴチっすお!」と声を
かけたら、ものすごく怒らせてしまい、携帯を投げつけられた。
眉間に携帯を受けたブーンは気絶し、ロートルは翌日引退した。
( ^ω^)「・・・眉間の借りを返したかったのに、逃げられたお・・・。」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:32:15.76 ID:zatYNeNL0
宿に帰ると、親方が待っていた。
ノ若「おう!いい相撲だったぞ!・・・うそだ!殴ってやる!」
先代親方の協会引退と同時に、まだ現役を続けられるはずだった琴ノ若も力士を引退し、
今は部屋の親方になっていた。
( ^ω^)「殴られるような相撲はとってないお!ちゃんと勝ったお!」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:34:26.44 ID:zatYNeNL0
バカな口答えをしたものだ。
まだ力士の体を残している親方は、ほうそうか、だったら稽古場で教えてやる、さっさとこい、
と、ブーンを引っ張ってゆき、「ああ、殴られた方がマシだった・・・」と思える厳しい稽古をつけた。
( ^ω^)「・・・勝ったのに・・・。」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:36:14.82 ID:zatYNeNL0
その夜、琴光喜は沈んでいた。
地力がありながら、なかなか勝てない。
やっと勝ち越す場所が続き、三役維持が目的になっているかのようだった。
かつて大関、横綱も期待された若武者は、今は悩む中堅であり、
下からの格好の目標になるような力士であった。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:38:12.85 ID:zatYNeNL0
そして俺は座りっぱなしで尻が痛くなってきたのだった。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:38:57.36 ID:18bar1+2O
つ【ふかふかざぶとん】
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:39:16.71 ID:6vk4jTnT0
オナニーして疲れてるんじゃない、このスレがオナニーなんだ
だが、全てがそういうものなのだ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:40:19.38 ID:5bVBACSA0
>>36 良ければ登場人物表を作って欲しい
琴〜〜が多いのは仕方ないと思うけどちょっと混乱してきた
あと俺は読んでるぞ、ガンガレ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:44:38.27 ID:zatYNeNL0
金にならないことなのに、応援されるとやっぱりやるぞ!ってなるなあ・・・。
登場人物
先代親方(親方) 元横綱。
現親方(ノ若) 元関取琴ノ若。ブーンは慕いまくり。
琴欧州(欧州) 現大関 ブルガリア出身 身長2メートル以上
琴光喜(光喜) 現三役 愛知県出身 日大相撲部出身 高見盛と同期のライバルだった
琴将菊(将菊) 現幕内 ブーンの当面の目標 いい相撲をとるけど
ブーン( ^ω^) 現三段目 四股名は琴内藤
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:46:19.90 ID:zatYNeNL0
沈みがちな琴光喜をみつけたブーンは、柄にもなく励まそうという気になった。
( ^ω^)「兄弟子ぃ!床佐渡さんとこいくお!マゲ結いなおしてもらうお!」
光喜「ん?ああ・・・。そうだな。」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:48:57.89 ID:zatYNeNL0
ブーンは自分のことを話しまくった。
どんどん地位をあげてきていること。
今日も勝ったこと。
ロートルのことを話したときは、さすがにまずいことを言ったと思った。
しかしそれでも話し続け、「一年以内に兄弟子にも勝って見せるお!」と言うと
琴光喜は「調子に乗るなw」と少し笑ってくれた。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:50:56.26 ID:zatYNeNL0
話しが尽き、ブーンはマゲを結われる琴光喜のとなりに
ただ座っていた。
無駄のない音が響く。この部屋が静かであることを思い出させる音だ。
床山の動きはいつ見ても飽きない美しさを持っていた。
「関取・・・。肩ぁ上げてください。」
床山がつぶやくように言った。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:53:27.43 ID:zatYNeNL0
ここまで二勝六敗の琴光喜は、明日負ければ負け越しにリーチだ。
リーチがかかると気持ちがこわばる。気持ちがこわばれば、動きに出る。
そういう力士であった。
光喜「肩ですか・・?」
床山「はい肩です。」
髪結いと関係のないことを言われた琴光喜は、なにか考え始め、その夜は更けていった。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 17:56:11.31 ID:zatYNeNL0
相撲のことを言われたのだと思った。
右を深く差して、肩を上げる・・・?何のことかわからない。
それでも琴光喜は、肩を上げるという言葉をなんとなく覚えていた。
翌日、琴光喜は勝った。
なぜかはわからないまま7連勝し、その場所を九勝六敗で終えた。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 18:00:42.10 ID:zatYNeNL0
翌平成20年夏、名古屋場所。
ブーンは幕下5枚目まで来ていた。
この場所でいい成績を残せれば、十両に上がることができるかもしれない。
めずらしく、場所前に母に電話をした。
いつでも帰っておいで、という母を、ブーンはうっとおしく感じた。
まだ18歳の若者なのである。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 18:03:47.75 ID:zatYNeNL0
( ^ω^)「ブーンブーンブーン!は!ブーン!」
相変わらずバカなので、ブーンはキモい明るさで場所入りした。
琴将菊に対しては7:3の割合でタメ口もきくようになっていて、
どんどん殴られた。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 18:08:11.14 ID:zatYNeNL0
ブーンは珍しい人を見つけた。琴光喜、いや、元琴光喜である。
前年の末に念願の大関に昇進した琴光喜は、翌場所初日で考えられないミスから
大怪我をした。そしてそのまま引退した。
最高位大関、そして大関としての白星ゼロという奇妙な記録をのこした元琴光喜こと田宮さんは、
協会にはのこらず、地元の岡崎に帰った。
ブーンは、引退のときに琴光喜がもらした「勝負と離れたくなった」という言葉を軽蔑した。
( ^ω^)「どうしたんだお、田宮さん!」
本名で呼ぶことで、かすかな軽蔑をあえて表したつもりだった。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 18:11:22.99 ID:zatYNeNL0
光喜「どうしたんだじゃないだろうw お前が十両に上がれるかって場所だ。
見に来るのも当然だよ。」
表情が明るくなっている。
向上心はあっても、気の優しすぎる人だったのだ。
インタビュアに「腹立たしいことはなんですか?」と聞かれ、「子供が犯罪に巻き込まれたり
虐待されたりしている。それに対して無力な自分に腹が立つ」と、相撲と関係ないことを言い、
インタビュアを困惑させた人だった。
いま、勝負の世界を離れた彼は、自分の向上心が誰かを傷つけないことに満足しているように見えた。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 18:13:33.05 ID:zatYNeNL0
場所がおわったら、俺のとこのチャンコ屋に来い、と言って田宮は客席へ消えた。
頼めばどの席だって取れるだろうに、自由席のチケットを買ったという。
( ^ω^)「遠くからでもはっきりわかるくらい、圧倒的に勝つお!みててくれお!」
田宮はブーンの言葉に、背を向けたまま手を上げて応えた。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 18:16:09.14 ID:zatYNeNL0
ブーンの取り口は、誰とも似ていなかった。
サッカーの時の動きに似ていた。
あくまで大きくはない体を、筋肉と脂肪で弾丸のように鍛え、
スピードでかき回す相撲をとった。
調子がいいときは、つり技もみせた。
今日はなんとなく、つれると思った。
相手は150キロ。しかしつった。
田宮へのはなむけのつもりだった。
( ^ω^)「・・・おつかれさまでしたお」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 18:16:19.70 ID:h8J1GUd10
つまんね
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 18:18:27.85 ID:zatYNeNL0
だな。オナニー疲れもあって、たまらん。ここで筆をおこう。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
まとめが( ゚д゚)ホスィ…