1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
立って! クララ立って!
うわ立った
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:09:33.14 ID:HZtN2b28O
うはwwwww火と氷の儀式wwwwwwwwww
4 :
あらすじ:2006/06/30(金) 01:10:28.48 ID:/onODdnN0
「ぶちころすぞ」
「ぶちころすぞ」
さわやかな朝のメンチ切りが、澄みきった青空にこだまする。
仁義の荒野に集う極道たちが、今日も修羅のような鬼気迫る面構えで、背の高い門をくぐり抜けていく。
安らぎを知らない心身を包むのは、黒一色の学ラン。
組内の戒律は乱さないように、敵に背中は見せないように、肩で風を切って歩くのがここでのたしなみ。
もちろん、肩を竦めてソロソロ歩くような、はしたない生徒など存在していようはずもない。
シリツニュウソクビップガクエン
私立丹生即匹夫学園……通称、VIP学園。
明治三十四年創立のこの学園は、もとは侠客の子息のためにつくられたという、伝統ある関東系極道学校である。
丹生即都下。厨房の面影を未だに残している抗争の多いこの地区で、代紋に見守られ、幼稚舎から大学までの一貫教育が受けられる男の園。
時代は移り変わり、元号が明治から三回も改まった平成の今日でさえ、十八年通い続ければ地獄育ちの純粋培養ヤクザが箱入りで出荷される、という仕組みが未だに残っている貴重な学園である。
そんな漢の楽園・VIP学園においてなお、並ぶ者なしと謳われる
極道中の極道、すなわち『漢の中の漢』の集いがあった。
私立丹生即匹夫学園、極大権限保有、任侠道生徒会。
――略して、『極道生徒会』である。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:11:29.76 ID:/onODdnN0
第一話のあらすじ
ブーンが極道生徒会に入会しました。
(´・ω・`)3年チャーハン組 ショボン――関東毒茶会若頭・VIP学園総番・生徒会長
( ゚∀゚)3年おっぱい組 ジョルジュ長岡――生徒会副会長
( ´_ゝ`)2年ブラクラ組 流石兄――生徒会書記
(´<_` )2年ブラクラ組 流石弟――生徒会常任委員
(=゚ω゚)ノ2年モニュ組 ぃょぅ――生徒会会計
( ^ω^)1年バーボン組 内藤ホライゾン――生徒会庶務
('A`)1年練炭組 ドクオ――生徒会庶務
(`・ω・´)シャキン――関東毒茶会組員・バーボン組担任・ガチホモ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:11:36.04 ID:HZtN2b28O
ちゃんと読みが付いてるwww
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:12:06.19 ID:/onODdnN0
私立丹生即匹夫学園・校歌
俺たちゃ ヤクザスチューデンツ
ティーンエイジの ヤクザスチューデンツ
突然この世に現れた 世界一の 極道!
怖いものはどこにもないぜ 極道
背中に彫り紋背負った 極道
どんなガサ入れにも 向かうところ敵なし
俺たちゃ ヤクザスチューデンツ
ティーンエイジの ヤクザスチューデンツ
スプリンターはタフなチームの親分
レオナルドはリーダー、ドナテロはメカに強い
ラファエロはクールでドジ、ミケランジェロは祭り好き
俺たちゃ ニンジャタートルズ
ティーンエイジの ニンジャタートルズ
当然この世に現れた 世界一の極道!
8 :
2時間目・ブーンとドクオと登別地獄谷温泉:2006/06/30(金) 01:13:39.28 ID:/onODdnN0
「ぶちころすぞ」
「ぶちころすぞ」
さわやかな朝のメンチ切りが、澄みきった青空にこだまする。
仁義の荒野に集う極道たちが、今日も修羅のような鬼気迫る面構えで、背の高い門をくぐり抜けていく。
……しかし、今日の彼らの行き先はいつもの校舎ではなく、役員選挙や
文化祭など各種イベントで利用される『多目的ホール』だった。
***
ホールに集まった生徒たちは、全員しっかり2列に並びながら、ポケットに手を突っ込み、
ジョジョ立ちのような威嚇ポーズで壇上のシャキン教諭を睨みつけている。
5代目理事長・花山カヲルが編み出したと言う
VIP学園に受け継がれる伝統の整列隊形・『男立ち』である
(`・ω・´)「よーし、遅刻者ゼロだな、ぶち殺さんぞ。
ではこれより緊急集会を執り行う! まずは校歌斉唱!!」
シャキンの声に合わせ、吹奏楽部が厳かに演奏を始めた。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:14:17.33 ID:HZtN2b28O
もしかして俺しか見てない?立ったからには作者ガンガレ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:15:38.38 ID:/onODdnN0
♪気楽にぶん殴れ いつでも
負けたら寝転べば いいじゃない
つまづいた 家宅捜索
VIP学! (fu-u)
楽チン頭で VIP校! (fu-u)
無理しちゃ駄目だよ VIP学! (fu-u)
そこでちょっと ご用心
アンタ誰? マル暴!
徹夜で パクられ VIP学! (fu-u)
わんぱく 極道 ダックテイル!(fu-u)
わんぱく 極道 ダックテイル!
演奏が終わると、シャキンが再び声を張り上げた
(`・ω・´)「よーし、よく覚えてたな! 多少違ったような気もするがまぁいい。
さあ、ちゃんと学則どおり正座するかウンコ座りしろ! ぶち殺すぞ」
全員が座ると、シャキンと入れ替わりに生徒会長・ショボンが内藤を連れてステージに立った。
たちまち割れんばかりの拍手と嬌声がホールに溢れ返る。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:16:24.38 ID:yVAl4Y3n0
俺も見てる。
作者にwktkプレゼント。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:16:25.43 ID:/onODdnN0
(´・ω・`)「やあ、ようこそ多目的ホールへ。おはよう。
うん、『緊急集会』なんだ、済まない」
(´・ω・`)「実は極道生徒会に新たなメンバーが誕生したことを報告したいんだ。
じゃ、紹介しようか……生徒会庶務――内藤ホライゾンだ」
内藤がマイクを促されると、途端に拍手が止み、ホールが静まり返った。
「アイツ昨日の……」
「誰じゃい」
1年生の中には昨日の事件を知ってか、多少どよめくグループもいたが
2年、3年生になると「誰だ?」という怪訝な顔で内藤をにらみつけている。
( ^ω^)「ど、どちらさんもお控えなすって、手前生国と発しますところ……」
(´・ω・`)「ああ、堅苦しい挨拶は抜きでいいよ」
(;^ω^)「で、でもこういうのはつかみが肝心だし……これでうんこから生まれた
ウンコマンですとか言ったらもうちびっ子とかドッカンドッカン」
(´・ω・`)「いいからさっさとしろ。ぶち殺すぞ」
( ^ω^)「1年バーボン組の内藤ホライゾンですお一生懸命頑張るのでよろしくお願いしますおwww」
(´・ω・`)「じゃ、解散」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:17:47.85 ID:/onODdnN0
ショボンの号令と共に生徒たちに解散が促されたが
皆一様に困惑した表情を浮かべ、舞台脇に引っ込む内藤を
訝しげに眺めていた。
***
ざわ・・・・ざわ・・・・
予定外の緊急集会に戸惑う生徒たちだったが、そこで明かされた
編入したての新参者の『極道生徒会』参入という重大ニュースは
彼らの困惑をいっそう複雑なものにした。
そして、それはバーボン組の教室内でも尾を引いていた。
「ド新参が極道生徒会入りやと? なに抜かしとんじゃボケが」
「いや、あの極道生徒会に無選挙で鳴り物入りしたんだ。
さては名のある組の若頭じゃねえの!?」
「ニダーとドクオをあっという間に黙らせたしな……」
「せやけど内藤組ってこないだ潰された弱小……ゲフンゲフン」
「いやあ、やっぱり何かあるんだよアイツにゃ……」
朝からひっきりなしに聞こえてくる話し声に、内藤はすっかり参っていた。
(;´ω`)「あうあう……なんだか周りに深い溝が出来てしまったお」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:19:13.14 ID:/onODdnN0
(`・ω・´)「内藤、ドクオが来たぞー」
('A`)「ゴルァ内藤、いつまでメシ食ってんだ。
金曜は半ドンだから昼から会議だっつったろ。生徒会行くぞ」
( ´ω`)「あ、ああ。い、いま行くお……」
内藤は急いで弁当を片付け、ドクオの元へ急いだ。
('A`)「ああ? んだテメェ、ただでさえ不自由なツラがさらに不満足なことになってんぞ」
( ´ω`)「な、なんでもないおwww、……」
('A`)「……チッ、うぜえ」
( ´ω`)(転校2日目にして早くもハブられ気味だお……。
こんなんじゃ極道メンバーとして恥ずかしいお……)
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:20:52.35 ID:/onODdnN0
生徒会室にはすでにドクオ・内藤以外の
極道メンバーが揃い踏みしていた。
極道メンバー「会長、今日もお勤めご苦労様です!」
(´・ω・`)「うん、みんなもご苦労様。じゃあ今日も始めようか」
ショボンの激励が、内藤の腹の底に染み渡る。
(;^ω^)(そうだお……僕は会長を支える極道メンバーだお……
もっとしっかりしなきゃ駄目だお……!)
それからの内藤は突然の逆境にもめげず、必死でドクオに習い
極道生徒会の仕事を少しずつ覚えていった。
「あいつ付き合い悪いな……」
「やっぱりウラがあるんだろ、ウラ」
しかし、内藤が生徒会に励むごとに、周囲との溝は深まっていくのだった。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:22:05.53 ID:/onODdnN0
そして、一週間後の昼休み……
( ^ω^)「会長、お茶ですお。それと夏季ステゴロ大会の告知もしておきましたお……」
(´・ω・`)「うん、ありがとう。……だいぶ慣れてきたようだね」
( ^ω^)「ありがとうございますお……じゃあ、午後の授業があるので戻りますお……」
( ^ω^)(ふぅ……教室に戻るのがつらいお……)
ため息をつきながら教室へと戻る内藤の背中を
いつの間にか極道メンバーたちが見つめていた。
(´・ω・`)「……だいぶ参ってるようだね」
(=゚ω゚)ノ「編入2日目の電撃任命ですからね。無理もありませんょぅ」
( ´_ゝ`)「教室でも孤立しているようで。転入生の生徒会入りは前例のないことで
生徒たち――特に1年生はかなり戸惑っておるようですな」
(´<_` )「……で如何するのだ、会長殿?」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:22:49.51 ID:/onODdnN0
( ゚∀゚)「案ずるな! 我が極道生徒会はこうした事態も想定している!」
(´・ω・`)「うん。そろそろ『親睦会』をやろうかと思ってるんだ。
……『みんな』で『温泉』でもどうかなってね」
ショボンの口から『温泉』というフレーズが出た途端
全員が驚嘆し、そしてにんまりと含みのある笑みを浮かべた。
(´<_` )「……流石だな会長殿。『アレ』を見せれば、誰も彼もが納得しよう」
( ´_ゝ`)「アレを見せられてゴチャゴチャ抜かす女の腐ったような生徒はおらんでしょうからな」
(;=゚ω゚)ノ「あ、そういえばドクオもまだだったょぅ……『地獄谷温泉』!」
( ゚∀゚)「2人いっぺんにやれて好都合だな!wwwwww」
(´<_` )「我らの時は兄者が手術で儀式が1ヶ月ズレましたからなハハハ!」
( ´_ゝ`)「こやつめハハハ!」
('A`)(……?)
生徒会メンバーが密談を交わし笑い合っているのを、ドクオはただ一人
怪訝な面持ちで見つめているのだった。
そして、事件はその日の放課後に起きた。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:23:52.95 ID:HZtN2b28O
( ^ω^)トリつけた方があいお
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:24:44.17 ID:/onODdnN0
***
放課後。授業も終わり、のんびり帰宅しようと
準備を進めていたバーボン組の生徒たちに、思わぬ知らせが届いた。
(`・ω・´)「今日はこれまで! ……と言いたいところだが、これから
多目的ホールで緊急集会を執り行う! 全員駆け足!」
(;^ω^)「え? 緊急集会って……生徒会じゃ誰も何も言ってなかったお?」
生徒たちは口々に文句を垂れながらのろのろと廊下へ進み出た。
後に続こうとする内藤だったがシャキンが肩に置いた手によって引き止められる。
(`・ω・´)「ああ、内藤。お前は来なくていいぞ」
( ^ω^)「へ? なんでだお」
(`・ω・´)「会長直々に呼び出しがかかってるんだ。
とにかく生徒会室に行ってこい」
( ^ω^)「?? ……わかりましたお」
内藤は混乱しつつも、生徒会室へと向かうのだった。
(;^ω^)「……一体どういうことだお?」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:24:48.22 ID:/Jj3PRNbO
スレが落ちた時はどうしようか?と焦ったワクテカ
21 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:25:47.32 ID:/onODdnN0
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:26:06.98 ID:HZtN2b28O
( ^ω^)トリつけないのかお?
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:26:48.79 ID:HZtN2b28O
(;^ω^)時間差は怖いお
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:28:09.85 ID:DIUIDPdzO
25 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:29:04.73 ID:/onODdnN0
10分後。
恒例の『男立ち』で整列する生徒たちの耳に
シャキン先生の怒号が突き刺さった。
(`・ω・´)「ゴルァアアアア! 並んだらまずは校歌斉唱じゃろが!
何べん言わせんだ! ぶちころすぞ! ハイ演奏開始!」
俺た
(`・ω・´)「以下省略!」
(`・ω・´)「よーしよしよしよしよしよしよしよし! ディ・モールトよし!
じゃあ生徒会から話があるらしいから黙って聞くように」
シャキンが脇に引っ込むと、ショボン、ジョルジュの会長・副会長コンビが
何やらシートのかかった巨大な物体をカートに載せて現れた。
大歓声と拍手が響き渡るなか、ショボンが厳かにマイクを握る。
(´・ω・`)「やあ、1月に2回も召集をかけてしまって済まない。
今日は急遽、あるイベントを執り行いたい。副会長、頼む」
( ゚∀゚)「はい! では、これより極道生徒会恒例・生徒会役員親睦会――
『地獄谷温泉』
の儀を執り行う! 全員、起立!!」
26 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:30:47.03 ID:/onODdnN0
『地獄谷温泉』。
ジョルジュのこの言葉を聞いた瞬間、呆けたような表情の
1年生とは対照的に、2,3年生の間から嵐のような歓声が響き渡った。
「で、でたぁー! クラウザーさんの地獄谷温泉!」
「今年もついにアレが見られるのかァーッ!」
「今年は一体『何度』まで上がるんだ? まさか、新記録が……!」
「アホ抜かせェ、会長の記録は誰にも塗り替えられんっちゅーねん!」
***
(;^ω^)「ぶ……舞台袖で待ってろって言われたから待っててみたら……
これは一体どういうことだお?」
もはや半狂乱といった様子の生徒たちを、内藤とドクオは
舞台袖から恐る恐る見渡していた。
(;'A`)「温泉……? まさか、この観衆の真ん前で素っ裸になって
風呂に入れってか? 熱湯コマーシャルでもやろうってのかよ」
27 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:32:41.81 ID:/onODdnN0
ドクオの憎まれ口に、背後から答える声があった。
( ´_ゝ`)「なかなかカンが良い……だがそれだけじゃあ半分だな」
( ^ω^)「先輩……じゃなかった、あ…兄貴たち!」
('A`)「お、驚かさないでくださいよ兄貴……って、半分?
それはどういう――」
ドクオの言葉を、流石弟が手を上げて制した。
(´<_` )「正確には『風呂に入る』のではない……
『風呂を沸かす』のだ。お前たちがな」
(;^ω^)「は?」
(=゚ω゚)ノ「ゴチャゴチャ言わずにとっとと出るんだょぅ!」
訝しがる2人の尻を、ぃょぅが小柄な体格に似合わない
強烈なローキックで蹴り飛ばす。その勢いで、2人は
絡まりあいもんどりうって舞台上に飛び出した。
('A`)「ITEッ!」
( ^ω^)「救命阿ッ!!」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:33:31.37 ID:/Jj3PRNbO
>>24 つかスレタイ間違ってると思われ。
極道がつくのかどうか作者さんの判断キボン。
29 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:34:26.09 ID:/onODdnN0
舞台に飛び出た内藤は、咄嗟に
体を縮めこませ、ある瞬間に備えて身構えた。
(;´ω`)(うわぁ……きっとまたあのイヤーな『静寂』が来るお……もう嫌だお……)
身を硬くして『静寂』を待ち構える内藤だったが……
ホールを満たしたのは、静寂ではなく割れんばかりの大歓声だった。
「待ってたぞォォオォオオ!!」
「今年はダブルチャレンジかァァァァア!!」
「根性見せェやああー新人どもォォォオ!!!」
(;'A`)「な、ななな……」
(;^ω^)「何がどうなってるのかさっぱりだお!?」
混乱する二人の下へ、ショボンが静かに歩み寄った。
30 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:36:10.82 ID:/onODdnN0
>>28 すみません
間違えた
正しくはつかないほうの生徒会だったんだけどテメエで間違えた
31 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:37:06.44 ID:/onODdnN0
(´・ω・`)「ようこそ、親睦会へ。
このお神酒は気つけだ。受け取って欲しい」
ショボンは小さな杯に入った薬臭い液体を差し出した。
(;'A`)「さ、酒!? でも、先生方が……」
壇の下にはシャキン他教員たちが詰めていた。が、なんと全員が全員
「早く飲め」と視線で急き立てている。
内藤とドクオは一瞬躊躇したが、恐る恐る杯を受け取ると、一気にそれを飲み干した。
('A`)「ちょwwww酒じゃなくてポーションwww」
( ^ω^)「うめぇwwwww」
(´・ω・`)「じゃあ、説明しようか。
これから君たちには我が極道生徒会の伝統儀式
『地獄谷温泉』にトライしてもらう」
( ^ω^)「地獄……え?」
32 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:38:28.99 ID:/onODdnN0
(´・ω・`)「ブーン、ドクオ。君たちはそれぞれ俺の推薦、そして選挙で
極道生徒会に入ったよね。でも、実は二人とも、書類の上では
……そして本当の意味では、まだ生徒会役員じゃないんだ」
(;'A`)「ゲェー!? か、会長?
それは一体どういうことですか!」
( ´_ゝ`)「我ら生徒会メンバーには、いかなる特例も
決して許されない『掟』が存在する。
『それ』を修めぬもの、役員に能わずというな」
(´<_` )「うむ。『それ』がこの『地獄谷温泉』なのだ。
詳細はジョルジュ兄貴が説明する」
( ゚∀゚)「なぁに、簡単なことだ! あそこにある――」
ジョルジュが指差した場所には、2つの奇妙な物体があった。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:38:40.09 ID:/Jj3PRNbO
>>30 いえいえオヤっさん、お気になさらずに投下をお願いしやす。
34 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:39:41.89 ID:/onODdnN0
それは、ショボンとジョルジュがカートで運び込んだ
物体の正体であった。
1つは、マッチとワイヤーで組まれた、全長50センチほどの燃え盛る斜塔である。
中心が丸い『吹き抜け』になっており、斜塔というよりは
猛獣がくぐる火の輪が幾重にも連なったような形になっている。
( ゚∀゚)「あの『地獄門』で――」
もう1つは、1メートル四方ほどの大きな水槽だった。
たっぷりと水をたたえ、どれほど冷やされているのか、一片の氷も
浮かんでいないのにも関わらず、うっすらとモヤが立っている。
( ゚∀゚)「――を熱し、その横の『地獄風呂』にぶち込む。
これをあの――」
('A`)「ちょ、ちょっとセイワッチュ! あの、兄貴。いま何を熱すると……?」
( ゚∀゚)「だから言っただろう? お前の――」
ジョルジュの、そして生徒会メンバーの視線は
ある一点に集中した。
( ゚∀゚)「――股間のビッグマグナムだ」
35 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:41:23.02 ID:/onODdnN0
(;^ω^)「ちょwwwイミフwwwwマグナムてwwwww」
(´・ω・`)「うん、ひらたく言うと『マラ』なんだ。済まない」
(;'A`)「フヒヒヒヒwwwwまじかwwwwwwwwwwwww」
( ´_ゝ`)「『地獄門』で熱したお前たちの粗品で」
(´<_` )「『地獄風呂』を適温まで沸かす……それが!
それこそが極道生徒会の掟……『地獄谷温泉』だ!」
堂々と言い放った生徒会メンバーに、内藤は
すがるような気持ちで恐る恐るたずねた。
(;^ω^)「ど、どどど、どうしてもやるんですかお?」
('A`)「全然不可能なんですけど。ていうか正直死ぬだろ」
思いがけない珍事に弱音を漏らす二人だったが
その弱腰を険しい表情のジョルジュが一喝した。
( ゚∀゚)「いいか! 我ら極道生徒会は、いつ如何なる時も、常に!
生徒の見本……漢の中の漢であらねばならない!
鍛え抜かれた肉体・精神は勿論……立派なイチモツとてその一つ!
もし、それを拒んだなら――」
36 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:42:22.49 ID:/onODdnN0
(;^ω^)「こ、拒んだなら……?」
内藤が繰り返すと、全員が一斉にショボン会長を指差した。
そして、ショボンは自分の顔と股間を指差し、笑顔でこう答えた。
σ(´・ω・`)「レッツくそみそ☆」
(;^ω^)「うはwwwwwwww逃げ場無しwwwww」
それでも内藤とドクオが躊躇していると、生徒たちが
我慢の限界を向かえ、ドスンドスンと足踏みを始めた。
そして、それを待っていたかのようにジョルジュがマイクパフォーマンスに躍り出る。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 「おんせん! おんせん! おんせん! おんせん!」
⊂彡
それに呼応して、たちまちホール内に「おんせん!」コールが巻き起こる。
「おんせん! おんせん! おんせん! おんせん!」
「おんせん! おんせん! おんせん! おんせん!」
「おんせん! おんせん! おんせん! おんせん!」
37 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:42:52.84 ID:/onODdnN0
生徒たちの大合唱に全身を揺さぶられながらも、それでも二人はなかなか決心がつけられずにいた。
その様子をあざ笑うかのように、流石兄弟が冷酷な笑みを浮かべたる。
( ´_ゝ`)「さぁ、どうする? 後には引けんぞ。それとも――
生徒会役員という名誉を捨てて、リタイアするか? 『腰抜け』ども」
('A`)「……え?」
( ^ω^)「腰……?」
(´<_` )「過去にもそういう生徒が居なかったわけではない。
そういう『腰抜け』どもは、過去何百人といた……フッ。
この分だとお前たちもあの『腰抜け』の仲間入りかな?」
兄弟の甘い言葉に、ドクオが思わず断念しようとした
その時
('A`)「……リ」
(#^ω^)「……待てや……誰が腰抜けだァ?(ビキッ」
内藤の全身から、刺すような『スゴみ』が噴き出した。
38 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:44:32.95 ID:/onODdnN0
(#^ω^)「マジかお……なに調子”くれ”ちゃってんだお? ”兄貴”ィ……?
誰が”チキン”だァ? なンか”シャバイ”こと言っちゃってんぜェ……?」
(´<_` )「おや……だがそっちのドクオとかいうチキンは
今『リ』とか言わなかったかな? カナ?」
('A`)「……チキン……」
(´<_` )(いまだ、兄者!)
( ´_ゝ`)(OK、任せろ)
( ´,_ゝ`)「ハッ、”ふざけ”てろよ? デブぅ……“チキン”は”モスチキン”だべ?(ビキッ」
(#゚ω゚)「……んだとコ」
(#'A`)「ふひひひひ!? なァに調子くれちゃってんだゴルァァアアアアアアア!?
”チキン”っつったら”ケンタッキー”だべやァ!?(ビキビキッ」
内藤より先にドクオが切れた。
39 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:45:28.89 ID:/onODdnN0
(;´_ゝ`)「えッ!?」
(´<_`;)「え?」
(;゚ω゚)「ラ、って……え?」
え?
(#'A`)「『地獄風呂』だぁ!? 上等じゃあクソがァ!
見とけやァァ! これがワシの、極道モンの珍宝面子(マラメンツ)じゃアア!!」
野獣のような雄叫びを上げて、ドクオは流石兄弟を押しのけ『地獄門』に駆け寄り
股間のキーブレードを炎の鍵穴にブラッディースクライドした。
(#'A`)「1番、ドクオいきまァァァアアアアーーーす!! んだらァァァ!」
「ゲ、ゲェー! 見ろ、一瞬たりとも躊躇せずにぶち込んだぜェー!?」
「は、入りましたァー!!」
「ああ、次は地獄風呂だ……」
(#'A`)「オラオラオラオラオラオラオラァッ!」
(;^ω^)「ちょwwwwwwwwwwwwwww何これ」
40 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:46:47.43 ID:/onODdnN0
大歓声を受けながら、ドクオはどんどん地獄風呂を暖めていく。
(;゚ω゚)「こ、こうなりゃやぶれかぶれだお!
んだラァァァァアア!!!」
矢も盾もたまらず、内藤も全裸となって
もう一つの(内藤用の)地獄門へと突撃した。
「で、出たァー!! 内藤さんの怨速ファック!」
「見ろ、じ、地獄門が破壊されそうだ!!」
「なんちゅうやっちゃああ!! じゃ、じゃが0.5ファック差で
ドクオの方が上やでェー!」
その様子を、ショボン会長が何故か興奮した様子で
生暖かく見守る。
(´・ω・`)「そうだ……その『ド根性』! それでこそ僕の見込んだ男たちだ」
(#'A`)「ウシャアアアアアアアアアア!!」
(#゚ω゚)「ワァァァァァァナビィィィィィィ!!」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:47:02.47 ID:PW0lKHBXO
こういう二面性あるキャラとかマジ好きwww
ドクオがブーンがヤクザになったようですのドクオに似てるw
まぁ題材からして当たり前なんだけど。
42 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:47:59.32 ID:/onODdnN0
二人の魔神によって、地獄風呂は急速に温められていき
すでに水温は38度にまで達していた。
「うおおおお、見ろ! 地獄風呂がびしょ濡れだー!」
「湯気が立っとるゥゥ! ありゃあ完全にイっちょるでェーー!」
「もう何がなんだかわからんがスゲェーー!」
(´<_`;)「兄者! きょ、去年はやる側だったから分からなかったが……
こうして奴らを見てると、なんて……」
(;´_ゝ`)「あ、ああ。なんて……なんて!
なんて極道と全く関係ないんだ、この儀式は……(ゴクリ」
それから僅か10分後、地獄風呂は適温の『42度』に達した。
43 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:50:46.79 ID:/onODdnN0
(#'A`)「見てるだけなんて下らねぇぜ! 俺の風呂に入れェェェ!!」
(#゚ω゚)「ホットな悪夢(ユメ)は見れたかおォォォォオオ!!」
「うぉぉぉおおー! おんせん! おんせん! おんせん! おんせん!」
地獄風呂の湯気と燃え尽きた地獄門のくすぶり、そして
生徒たちの熱狂に包まれ、その日多目的ホールの室温は40度を記録したという。
( ´_ゝ`)「……なぁ、引いてる俺らのほうがおかしいのかな」
(´<_` )「いや……でも俺らもあれやったんだぜ兄者」
( ´_ゝ`)「……うおおおおおおおおお! 内藤すげええええええええ!!!」
(´<_` )「えーと、おおおおおおおおお! ドクオSUGEEEEEEEEE! ……間違ってないよな、俺ら」
***
「いやぁ、今年の地獄風呂は凄まじかったな!」
「地獄門が完全に女の顔になってたからな」
「やっぱりドクオさんが地獄門をレイプして登別温泉が
誕生したという噂は本当だったんだ……」
44 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:51:47.52 ID:/onODdnN0
帰路に着く生徒たちが口々に『親睦会』を絶賛する裏で
内藤とドクオは生徒会メンバーの暖かい拍手で迎えられていた。
(=゚ω゚)ノ「よくやったょぅ! 本当に素晴らしい『地獄谷』を見せてもらったょぅ」
( ゚∀゚)「あれほど熱狂した地獄谷は会長以来だったと言っても過言ではない!」
( ´_ゝ`)「OK、悔しいが完敗だ」
(´<_` )「流石だな2人とも」
(´・ω・`)「いまここに宣言しよう。
ドクオ、内藤ホライゾン。君たち二人を
ただいまより『極道生徒会庶務』として正式に任命する!」
ショボンの手から渡された金バッジを
ドクオと内藤は厳粛な面持ちで……そして湧き上がる喜びを
隠そうともせずに、震える手で受け取った。
('A`)「ふひひひwwwあ、ありがとうございます!」
( ^ω^)「うはwwwwありがとうございますお……!!」
45 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:52:33.25 ID:/onODdnN0
そして、恐る恐るといった手つきで慎重に制服にバッジを留める。
夕日の光を浴びて、生徒会バッジは誇らしげに光り輝いていた。
( ^ω^)「うわぁ……このバッジ、なんだか暖かいナリィ……」
***
「ウォンチュッ! ぶち殺すぞ!」
「ビッグ・ザ・ブドー! ぶち殺すぞ!」
「内藤はんのおでましやァーー! ぶち殺すぞ!」
「ウホッ、いい内藤……」
翌日。内藤が登校すると、同級生たちが、1年生が、そして
学園全体が彼を一人の『極道』として認め、暖かく
そして歓喜を持って迎え入れた。そこにはもはや1ミリの溝もなかった。
( ^ω^)「おはようだお! みんなぶち殺すお!」
そう、内藤の真のVIP学園生活は、今まさに幕を開けたのだ。
2時間目・終わり
46 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 01:53:59.29 ID:/onODdnN0
どうしよう本当に極道なんの関係もねえ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:56:24.26 ID:wg6D/U0h0
とりあえずスレタイで笑ったw
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:56:36.38 ID:yVAl4Y3n0
これは勢いがあっていい!
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:58:59.52 ID:3m669eBH0
元ネタの極上1mmも関係ねーwww乙wwwww
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:59:12.96 ID:/Jj3PRNbO
オヤっさん、お務めご苦労様でした。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 02:12:26.16 ID:/Jj3PRNbO
オヤっさん、まとめ組の親分さんに、まとめお願いしやすかい?
52 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 02:20:54.45 ID:/onODdnN0
2.5時間目 内藤に彼女フラグ出現の巻
***
(;^ω^)「あうあう……火ぶくれで僕のクラウザーさんがえらいことになってるお」
('A`)「オレモ」
『地獄谷温泉』が終わった後、内藤がドクオと一緒に下校していると
その姿を、ニーソク女学院の制服を着た2人組が遠巻きに眺めていた。
ξ;゚听)ξ「……何アレ。ススだらけで顔が真っ黒。おまけになんか股間を押さえて
前かがみになって内股で気持ち悪い歩き方の二人組がこっちに来るんだけど」
川 ゚ -゚)「的確すぎる説明ゼリフをありがとう、ツン。
あれはアレだな、VIP学園の生徒だろう」
ξ゚听)ξ「ああ……例のヤクザ学校ね。クーのお兄さんが行ってるっていう」
一人が呆れたように吐き捨てると、もう一人が若干悲しげな顔をしつつ、淡々と言った。
川 ゚ -゚)「男の道を極める学校、と義兄……ニダーは言っていた。
だが、義兄には悪いが、私はああいった輩はどうも好かん」
53 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 02:22:17.60 ID:/onODdnN0
ξ゚听)ξ「フン……何が極道よ、所詮は道徳のカケラもない社会不適合者じゃないの」
ξ゚听)ξ「あんな所の生徒なんて、みんなまとめて
戸塚ヨットスクールなり少年院なりに放り込めばいいのよ!」
川 ゚ -゚)「ふむ……言いえて妙だ」
ξ゚听)ξ「あー、変なもの見たせいで気分悪い! さっさと帰りましょ! 」
ツンに手を引かれ、半ば引きずられるように歩きながら
クーはひたすらVIP校の生徒を凝視し続けていた。
川 ゚ -゚)(だが……あのマシュマロのようなふかふかした男子……彼を見ていると湧き上がる
この不可解な感情は一体なんだ? そう、ツン君のうなじを見る感覚に似ている…)
川 ゚ -゚)(面倒くさい、直接聞くか。……って、もう行ってしまった)
クーとツン、そして内藤とドクオの距離はどんどん離れ、やがて見えなくなってしまった。
川 ゚ -゚)(しょうがない、次にエンカウントしたら質問しよう)
川 ゚ -゚)(私は貴様に一目ぼれしたのか? と。うむ、完璧な問いだ)
意外にもクーの方にフラグが立ったようです。
終わり
54 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 02:22:57.82 ID:/onODdnN0
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 02:31:19.80 ID:vTohH5LsO
楽しみ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 02:36:14.24 ID:vbR8AnhdO
まさかDMCネタが来るとは思わんかったwww
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 02:36:22.90 ID:/Jj3PRNbO
>>54 へい!承りやしたオヤっさん。
…ってニダーがクーの義兄?斬新杉W
現実でも在日がヤクザの三割以上を占めてるからなぁ…
58 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 02:50:53.99 ID:/onODdnN0
2.75時間目 兄者の手術
( ´_ゝ`)「あいつら輝いてたなぁ……俺らも二人いっぺんにやってたら
あれぐらいはっちゃけられたのかなぁ」
(´<_` )「いや……無理だろ。だいたい兄者手術直後に
あんなことやってたら死んでるぜ」
( ´_ゝ`)「だよなぁ……患部が患部だけになぁ」
(´<_` )「なんせ 包 茎 手術だしな。しかも失敗して傷跡だけ残ったっていう」
( ´_ゝ`)「バッ! お前そんなことデカい声で!?」
ξ゚听)ξ「うわ、またVIP学園の人……し、しかもこんな往来でほ、ほう……!?」
川 ゚ -゚)「包茎手術、しかもミスオペか。アレは保険が利かないからやっかいだな」
ξ////)ξ「お、大声でバカなこと言ってないで行くわよ! もう、アイツら最低! 死ね包茎バカ!」
(#´_ゝ`)「……貴様」
(´<_`;)「OKマテ兄者ときに落ち着け今のは不可抗力だしどうせオレらはVIPってだけで
近隣校に嫌われてるんだから今さらニー女の1人や2人落ち着けその変な鈍器をしま――」
翌日流石弟は「風邪」で欠席しました。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 03:06:46.61 ID:quVWFhn70
オツカレサマ。面白えええwwwwwww。
勢いがあっていいね。男塾みたいな感じもするな。
wktkして待ってるぜwww。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 03:21:08.13 ID:I/neqOdZO
『極 生徒会』の文字に引かれてこのスレを開いた俺はしてやられた……と言うことか。
全部読んでwktkしてるがな
61 :
サブ ◆RCTAfFmtTI :2006/06/30(金) 03:36:21.18 ID:/Jj3PRNbO
オヤっさん、オムライス組の親分さんに手打ちの話を通しておきましたぜ。
次いでに鳥コテつけやした。
62 :
サブ ◆RCTAfFmtTI :2006/06/30(金) 04:05:50.15 ID:/Jj3PRNbO
寝るまで保守しやす。
63 :
サブ ◆RCTAfFmtTI :2006/06/30(金) 04:59:30.96 ID:/Jj3PRNbO
上げやす。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 05:33:42.95 ID:vApZc8+MO
ほ
65 :
サブ ◆RCTAfFmtTI :2006/06/30(金) 05:36:52.61 ID:/Jj3PRNbO
オヤっさん、休ませていただきやす。
若い衆、保守は頼んだぜ。
66 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 05:55:14.09 ID:/onODdnN0
今日実習アシスタントあるのに寝れねー
67 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 05:55:49.74 ID:/onODdnN0
3時間目 極道寮の死闘 前編
(;^ω^)「なんでだお……?
なんでこんなことになったんだお……」
***
――話は、12時間前に遡る。
地獄谷温泉の儀から3日後の夜。
内藤の居候先、元内藤組舎弟頭(現武運建築社長)・武運長次郎邸。
(ヽ^m^)「坊ちゃん、相談がありますよって、ちょお座って下さいな」
( ^ω^)「オジキ? なんの話ですかお」
(ヽ^m^)「いやー実はな、ワシ嫁はんと離婚しよったんですわ」
(;^ω^)「は?」
68 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 05:57:01.49 ID:/onODdnN0
(ヽ^m^)「でな、ウチ慰謝料代わりに取られてしもたんですわ。いやー
嫁の弁護士がもう舌の回る回る! ワシすっかりいてこまされてもうてな」
(;^ω^)「は?」
(ヽ^m^)「しゃーないから坊ちゃん、悪いんですけどVIP学園の学生寮の方に
移ってもらいますわ。申し訳あらへんけど、カンニンしてつかあさい」
(;^ω^)「は?」
(ヽ^m^)「ウチももー金のーて家ものーて、坊ちゃんの面倒見れまへんねや。
あ、学費は大学分まで払い込み済みやさかい安心してな。ほな!」
***
(;^ω^)「……というわけで気がついたら勝手に入寮させられてたお。
ていうか元ヤクザのくせに弁護士に押し負けるってオジキ……」
一旦ため息をつき、それにしても、と言葉を続ける。
( ^ω^)「まぁ、経済的な問題もあるだろうししょうがないけど……
家賃とかやっぱりバイトしないとダメかお……?」
と、口ではなんやかやと言いながらも、内藤は初の一人暮らしにかなりwktkしていた。
69 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 05:57:58.86 ID:/onODdnN0
極道寮は『極道たるもの、心身とも健やかなれ』がモットーであり
心身の健康状態を保つため、間取り、清潔感、施設など様々な面で
寮生の意向を最大限尊重した形で設計されており、住み易さでは一般の
賃貸住宅を遥かに上回るパフォーマンスを誇っていた。
内藤の部屋は2階の7110号室だった。
ドアを開け放って少ない荷物を搬入し、軽く掃除をしていると
なんと目の前の廊下をドクオが通りかかった。
('A`)「あれ? 内藤じゃねーか。何でお前が極道寮にいるんだ?」
( ^ω^)「ドクオこそ、寮生だったのかお? 全然知らなかったお」
('A`)「ちょwwおまwww、極道生徒会執行部のメンバーは
全員寮生だろ? 役員権限で食事付き、家賃光熱費も免除されるしな」
( ゚ω゚)「 は?」
(;'A`)「え? ちょ、知らなかったの? ていうか誰も説明してなかったのか……
すげえなウチの学園。じゃあ、なんで今ごろ極道寮に転居してんだ?」
内藤は極道寮に入居するに到るまでの一部始終を話した。
70 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 05:58:49.21 ID:/onODdnN0
( ^ω^)「――というわけなんだお」
('A`)「なるほど、お前も大変だなあ。ま、これからは
お互い寮生ってわけだ! よろしく頼むぜ」
( ^ω^)「こちらこそだお。分からないこととか教えてくれお」
内藤が軽い気持ちで発した言葉に、ドクオは
予想外に真剣な面持ちで受け答えた。
('A`)「そうだな。差し当たって覚えておかなきゃならないことは
……『幹部会』には気をつけろってことだ」
( ^ω^)「……かんぶかい?」
71 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:00:26.38 ID:/onODdnN0
('A`)「ウチの学生の中には、執行部メンバーを初めとして
既に各組の幹部名簿に名を連ねてる奴らがいるんだ」
( ^ω^)「そういえば会長はシャキン先生の組の若頭だったお」
('A`)「その中でも武闘派・過激派のタチの悪い連中がつるんで好き勝手やっててな。
そいつらの事を 『幹部会』 なんて呼んでるのさ。
……生徒会でも取り締まろうとはしてるんだが、肝心の悪事の証拠がつかめねぇ」
( ^ω^)「なるほど、悪知恵の働く悪党ほど厄介なものはないお。
その人たちに挨拶して心象をよくしておけってことかお?」
内藤の言葉に、ドクオは大げさに脱力して嘆息した。
('A`)「……逆だよバカ。気に入らなきゃ教員だろうが生徒会だろうが
見境なくリンチにかけるブッとんだ連中に進んで関わってどうすんだ」
('A`)「いいか、『絶対に』話しかけるな。話しかけられたら挨拶だけして
すぐに立ち去れ。どうしてもダメならバッジを見せろ。絶対関わるな。
……それと、寮内では私服で歩け。それじゃ目立つからな」
72 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:02:33.15 ID:/onODdnN0
ドクオの埒外に真摯な態度に、内藤も慎重に頷いた。
( ^ω^)「わかったお。確かにこの制服だと目立って仕方ないお」
内藤の服装は、役員専用の真っ白な制服に金バッジという有様だった。
なんていうかインテリヤクザ風味。
これでは「私に絡んでください!」と触れ込みながら歩くようなものだ。
内藤が地味なTシャツに着替えると、ドクオは照れたように
鼻をこすってはにかんで言った。
('A`)「じゃ、俺これからアキバ行くから。へへ……今日は授業が終わったら
先行予約販売のエロゲーを買い……迎えに行く約束だったんだ!ノシ」
( ^ω^)「ちょwwwエロゲ買いに行くだけなのにそんな
死亡フラグみたいな捨て台詞吐くなお。ノシ」
ドクオを見送りに玄関まで出てきた内藤は、ふいに
見知った人影を見つけた。
<;ヽ`∀´>「……」
( ^ω^)「? あれはニダー君だお。どうかしたのかお?」
73 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:03:23.84 ID:/onODdnN0
ニダーは内藤には気づかず、周囲を気にするそぶりでコソコソと……
指定時間外は利用禁止のはずの浴室へと消えていった。
( ^ω^)「……? 今はお風呂は使えないお。
あいつ何やってんだお?」
不審に思った内藤がニダーを追うと、浴室で
2人の男にニダーが何かを差し出している現場に遭遇した。
<ヽ`∀´>「も……持ってきたニダ!」
(;^ω^)(あれは……お金だお!?)
74 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:05:17.12 ID:/onODdnN0
(’e’)「うわぁ……何? こんだけなの? しかも遅いよお前」
<ヽ`∀´>「か、勘弁するニダ、ジョーンズさん! ウリは見習いだから
給料なんてすずめの涙ニダ……これ以上は出せないニダよ」
( ・∀・) 「出せないィ? そこを曲げて出さないかんとちゃうんかボケがァ!
……お前、なんの為にオレらにミカジメ払ってんだっけェ?」
<ヽ`∀´>「こ、ここに住まわせてもらうためと、家族を……」
(’e’)「かわいい義妹のクーちゃんの為だよなぁ。あ?」
( ・∀・) 「だからよぉ……お前の可愛い可愛い妹ちゃんの身の保障は
たったの5000ペリカなんですかっつってんじゃゴルァ!」
<;ヽ`∀´>「ヒィィ! す、すまないニダ! 来月はこの倍……いや3……」
(’e’)「おーっとぉ、はい録音成功ー。言ったね? 3倍持ってくるんだね?」
( ・∀・) 「じゃ、15000ペリカね。足りなかったらクーちゃんの
恥ずかしいビデオ製作決定な。カメラ買っておこうっと!」
<;ヽ`∀´>「ぜ、絶対払うニダ! だから義妹には……」
その時、カシャッ パシャッ! と写メの音が浴室に反響した。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 06:05:22.66 ID:nK7qFaV40
ちなみに弁護士は元ヤクザなんて全然怖くないはず。
何されても法的に裁けるから。むしろ弁護士にたてつくヤクザっているのかな。
76 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:07:17.31 ID:/onODdnN0
(’e’)( ・∀・) 「だ、誰だ!?」
(#゚ω゚)「……神聖なる極道寮ん中でぇぇぇぇ……なんばしょっとか
こんクサレガキャアアァアァァアーッ!? ンぶるはぁ…(cv若本)」
<;ヽ`∀´>「な、内藤ニダか!?」
(#゚ω゚)「全部撮ったっちゅーねん! 録音もしたっちゅーねん!
言い逃れでけへんぞクソたわけども! ぶるぁぁぁあああ!!」
(;’e’)「うわぁ……」
(;・∀・) 「え? マジで? 何これ?」
***
浴室の密会からわずか30分後、内藤の働きで『幹部会』のツートップであった
関東セント会若中・ジョーンズとマタンキ事務所若中・マララーが退学・放校に処され、
ついでに幹部会そのものもこれを期に撲滅された。
('A`)「ちょwwwww何そのご都合主義展開wwwwwwwwwww」
死亡フラグを立てつつも無事にエロゲーを買って帰ってきたドクオは
事の次第を聞かされてぶっ飛んでいた。
77 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:08:04.79 ID:/onODdnN0
78 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:08:29.58 ID:/onODdnN0
<ヽ`∀´>「本当に助かったニダ……ウリはまた内藤に救われたニダか……。
自分の情けなさに呆れ返るニダ。迷惑かけたニダね……」
( ^ω^)「そんなことはどうでもいいお。
それより、一体どういう理由でミカジメなんて
取られてたんだお?」
<ヽ`∀´>「話すと長くなるニダ……昔々あるところに田中ぷにえと言う」
( ^ω^)「3行で」
<ヽ`∀´>「ニダーにはクーという義理の妹がいるニダ。ニー女に通ってるニダ。
素性は隠してたはずなんだけどあいつらにバレたニダ。
妹に手を出されたくなかったら金を払えといってきたニダ」
('A`)「なるほどな。相手は腐っても役職付き、片やニダーは盃も貰ってない
舎弟見習い……金以外で妹の身を守ろうにも、限界があったってことか」
<ヽ`∀´>「そうニダ。払ってたお金も必死でバイトをして、少ない給料……
というかアニキからのお小遣いを前借りしたものニダ。限界だったニダ」
(#'A`)「あのクソたわけどもが……退学喰らって当然だぜ!」
79 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:09:24.08 ID:/onODdnN0
( ^ω^)「あれ……? ちょっと疑問があるんだけどお」
<ヽ`∀´>「どうしたニダか?」
( ^ω^)「いや、そんな外道を退学にして野放しにしたらあれだお。
反省とかするわけないし、むしろ逆切れしたり形振り構わなくなって
余計に妹さんの身が危ないんじゃないかお?」
('A`)「……あー、ああ」
<ヽ`∀´>「……言われてみれば」
( ^ω^)「……だお?」
(゚A゚)「」
<ヽ゚A゚>「」
(゚ω゚)「」
3人「テラヤバスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
***
事の重大性に気づき、生徒会に緊急召集をかけた3人だったが
時すでに遅く、ジョーンズとマララーの行方はようとして知れなかった。
そして、とにかくクーの身辺を警護しようという話が持ち上がった、ちょうどその頃……
80 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:10:00.92 ID:/onODdnN0
都内某所。
3人の危惧通り、外道2人は完全に自棄になっていた。
(’e’)「うわぁ……マジありえねぇ、なにこの仕打ち!?
なんであんなバカチョンのために俺らがこんな目にあう訳よ?」
(#・∀・) 「あの内藤とか言うカス……確か極道入りした新参ヤローだったな……
んだよ畜生! あいつのせいで全部めちゃくちゃじゃねえか!
ああもう……オヤジになって言えばいいんだよ……ぜってー怒られるよ!」
(’e’)「……ニー女に行こうぜ……久々に……キレちまったよ……」
(#・∀・) 「……もう退学になったんだしバレるとか何とか関係ねーよな! な!」
かくして、外道2人が乗った単車は一路ニーソク女学院へと向かった。
***
81 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:10:35.00 ID:/onODdnN0
ニーソク女学院・校門前。
外道2人は、下校中の女生徒を捕まえては手当たり次第に
クーの居場所を尋ね、呼び出すよう脅しつけていた。
「ちょ、やめてください! なんなんですか!? クー先輩とどういうご関係……キャッ!」
(#・∀・) 「だからさぁ……痛い目見ないうちにクーってヤツ呼んで来いって!
それとも何? 痛い目にあわせて欲しいからそうやってるの? ドM?」
(’e’)「もう俺ら怖いもんナシだからさぁ、この際お前だっていいんだぜ?」
「ひ、ひぃ……!」
その時、校舎から外道へと駆け寄る2つの影があった。
ツンと、問題のクーである。
ξ゚听)ξ「ちょっと! アンタたち何やってんのよ!」
川 ゚ -゚)「ふむ……後輩のわかちゃん(わかんないです)が何やら
青ざめて震えていたから問いただしてみれば、原因はこれか」
82 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:11:23.77 ID:/onODdnN0
(#・∀・) 「あっれぇー? もしかして君がクーちゃん? 出てきてくれたのォ?」
(’e’)「いいねぇ、上の特上! 写真よりずっと凛々しくて可愛いよー。
こっちのは……ま、中の上か」
ξ#゚听)ξ「ちゅ、中の……!? って、写真ってどういうこと……アッー!
その制服、VIP学園ね! これだからヤクザは困るのよ!
どうせクーをナンパしに来たんでしょ?」
川 ゚ -゚)「妙な殺気やら血走った目やら、明らかにナンパ男の域を
逸脱しているような気がしないでもないが」
ナンパ、という単語に、外道コンビは狂ったように
笑い出した。
(#・∀・) 「ナンパァ!? プギャーwwwwwwwwwwwwwwwww
うんそーそー、ナンパしにきたのぉ。デートしたいのォ! ベッドの上で!」
(’e’)「素っ裸でテラヤバイビデオとか撮ってもいいかなー? カナー?」
ξ;゚听)ξ「……え? 何、ちょ、ビデオって……きんもーっ☆
こ、こいつら変よクー。目がイッちゃってる!」
川 ゚ -゚)「アダルトビデオのスカウトというわけでもなさそうだな。
出演料を払ってくれそうな甲斐性のあるツラではない」
83 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:12:05.65 ID:/onODdnN0
(#・∀・) 「ああ!? あーもう! ゴッチャゴッチャうるさいねェー!
なんでもいいから俺らに拉致られて犯られちまえよ!」
(’e’)「恨むんならVIP校の『内藤』を恨んでねー。全部アイツのせいだからー!」
ξ# )ξ「ない……とう? 誰よそいつ。
ていうか何なのこいつら。キモ過ぎて本気で反吐が出そう」
川 ゚ -゚)「とりあえずブチのめして問題のある人種ではなさそうだ。
恨みを持てるほど記憶力も良く無さそうだしな」
いくら脅し(?)つけても他の女生徒の――あるいは今まで脅してきた
"被害者"のように――従順にならないツンとクーに、外道コンビの怒りは
頂点に達した。
(#・∀・) 「……メス豚がごちゃごちゃ言ってんじゃねえぞコラァァァァアア!」
(’e’)「うわぁ……うぜえからお前ら死なすわ!!」
マララはスタンガンを、ジョーンズはナイフを取り出し
その軽薄な態度とは裏腹に、堂に入った機敏な動きで2人の少女に襲い掛かった。
84 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:12:26.88 ID:/onODdnN0
ξ゚听)ξ「そうね……じゃあぶちのめして、ついでに警察に突き出しましょうか」
川 ゚ -゚)「いよ、待ってました大根役者」
ξ#゚听)ξ「……それを言うなら千両役者で……しょ! っと」
ツンの気合一閃、2人目がけて殴りかかってきた外道コンビは
ツンがその腕に触れた瞬間、揃って宙を舞い――
(・∀・) 「……え?」
(’e’)「あ……?」
そのままコンクリートの地面に頭から突っ込んだ。ゴッと鈍い音が鳴り
激しい痛みと共に、何が起きたかも分からぬまま間接を決められ、拘束される。
スタンガンとナイフは放物線を描いて宙を舞い――柄の部分がクーの手にすっぽりと収まった。
川 ゚ -゚)「いや、実に頼もしい。拍手! ぱちぱちぱち」
ξ;゚听)ξ「……あんたバカにしてない?」
85 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:13:03.32 ID:/onODdnN0
(・∀・) 「え? 何? ちょ、痛いっ! 嘘? 痛ッ、痛い痛い痛い! 許してって!」
(’e’)「うわあ……は、歯!? 歯折れた!? 鼻も? 痛えええええええええ!!」
ツンは2人の腕を器用に片手で押さえつけながら、もう片方の手で携帯を取り出し
どこかへと掛け始めた。その間、クーはしゃがみこみ、外道コンビに哀れみのこもった
視線を投げかける。
川 ゚ -゚)「君たち、喧嘩を売る相手の選択は間違ってなかったよ。
現に私相手なら100%勝てたろうな。ただ、時と場合を間違えた」
(・∀・) 「あぎぎぎ……え?」
(’e’)「うがあ……は?」
ツンデレ
川 ゚ -゚)「時、私が詰手零流柔術の達人であるツンと一緒にいるときに来たこと。
場合、そのツンのお父上が丹生即都警の暴力団担当刑事であったこと。
凶器所持に目撃者多数。やれやれ……君たちは実に、運がない」
86 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:13:30.57 ID:/onODdnN0
外道コンビが呆気にとられていると、校舎の方から大慌てで駆け寄る
警備員の姿が見えた。通話を終えたツンがため息と共にもらす。
ξ゚听)ξ「とりあえず電話しておいたわ。ここは今ごろやってきた
のん気な警備員さんと父たちに任せましょう」
(;・∀・) 「あ、あの……すいません」
(;’e’)「俺ら、さすがに警察はNGなんすけど……はは」
ξ )ξ「」
川 - )「」
ツンとクーが無言で持ち上げたカカトは、外道コンビの急所に、
十分な速度と控えめな重量でもって、ほぼ同時に踏み下ろされた。
87 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:14:21.57 ID:/onODdnN0
::: ノ::::::::::::::::::::::::::::/ヽ=- ' i ヽ- i lヽ、、' ヽ-
/:::::::::::::::::::::(:: レ'"´oヾ:、 l!, ___l :::::::::ヽヽl丶、
:::::::::::::::::::::: r '`ヽ´  ̄ l、iヽ.oヽ´7ヽ::::::::::::::::
:::::::::::: :::::::::: ! , - `'´ ィi ヾl::::: )::::::::::::
:::::::::,.ヘー ,-':、_/、,.. --- 、 、 !::(:::::::::::〃 よう兄弟! いま女に玉を踏まれなかったかい?
:::::::'::::::ヽ_:;::: i ト-‐ ―- .,`ヽ, i /::::::::::::::::ヽ 戦場でな! 女に玉を踏まれる時と言うのはなあァァ!
::::::::::::::::::(:l:: ! l __ `/ /:::::::::::::::::::::::
:::::::;;::::::; l:::l:: !´ ` ー ''ヽ/ //::::::::::::::::::::::::::
:::ム ''7´::::ヽ. ヽ、_ ,/ /:::::::::::::::::::::::::::::
::::::::l {:::|:::::::ヽ. ` ー ̄イ /::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ、r- '::::l::::::::::ヽ.  ̄ ´ ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::
`ヽ、:::!::::::::::::`ー.. __ ,.イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ミギム=キンタマム(本体名:佐伯ジョーンズ善郎)
\:::::::::::::::::::::::ー'´/-- 、::::::::::::::::::::::::::::: …再起不能
\ \::::::::::: / `ヽ::::::::::::::::::::::
ノ /ヽ=- ' i ヽ- i lヽ、、' ヽ-
/ ( .レ'"´oヾ:、 l!, ___l ヽヽl丶、
r '`ヽ´  ̄ l、iヽ.oヽ´7ヽ
! , - `'´ ィi ヾl ) み、右のォォー!?
,.ヘー ,-':、_/、,.. --- 、 、 ! ( 〃 おのぉぉぉぉれぇぇぇーーー!!!
' ヽ_:;::: i ト-‐ ―- .,`ヽ, i / ヽ
!:l:: ! l __ `/ /
,.....,r l:::!: !´ ` ー ''ヽ/ //
ム '7´::::ヽ. ヽ、_ ,/ /
l {::::|:::::::ヽ. ` ー ̄イ ./
ヽ、r- '::::l::::::::::ヽ.  ̄ ´ ,' ヒダリ=キンタマム(本体名:刈谷マララー)
`ヽ、:::!::::::::::::`ー.. __ ,.イ …再起不能
\:::::::::::::::::::::::ー'´/-- 、
\ \::::::::::: / `ヽ
88 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:14:44.53 ID:/onODdnN0
ξ゚听)ξ「それにしても、何て言ったかしら……内藤? そう、内藤だわ」
ξ#゚听)ξ「要するに、そいつが手下のこいつらを使って、クーのことをあの…
その……アレしてナニしようとしたってことよね? ……許せないわ!」
川 ゚ -゚)「ふむ? 私はその内藤某に面識も心当たりもないわけだし、先ほどの
彼らの論調などから見ても、若干の事実誤認があるような気もするが」
ξ#゚听)ξ「もうダメ。アッタマきたわ……卑怯者! ヤクザが何だっての?
そっちが出てこないって言うなら、こっちが乗り込んでやるわ!」
川 ゚ -゚)「……まぁ、会って直接聞けば手っ取り早いだろう」
ξ#゚听)ξ「待ってなさいよ内藤とやら……ボッコボコにして
警察に突き出して……きっちり引導渡してやるわ!」
川 ゚ -゚)「いいのかなぁそれで」
ちっともよくない事になってしまったようです。
後編に続く
89 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:16:09.96 ID:/onODdnN0
ていうか
>>77の言い草だとなんだか嫌味ったらしくてムカつくな
ごめんな別に他意とかないねん
むしろそういうところ指摘されないと分からんから助かる
90 :
75:2006/06/30(金) 06:21:26.18 ID:K9B74UCj0
お疲れまでした。wktkして次待ってるぜ。
>>89 すまない。煽るつもりでいったんじゃないだ。
内藤が世間知らずのアホスだなあ。ってことを言いたかっただけです。
変な空気にしてごめんなさい。投下中に余計なこと言った俺が悪いです。気をつけます。
91 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:34:03.00 ID:/onODdnN0
てめえ別にわるくないのにあやまんじゃねえよ畜生!
なんか別にあれなのにオレがあれだろ!あれってなんだよ!
早朝テロみたいなつもりで投下したら反応あって嬉しくて
雑談スレみたいな感じで「○○→だよなー→ちょwwそれお前ww」って言う感じの
あれが欲しくて絡んだのはいいけど明らかに言葉足らずでしたよ!
それが運のツキだよ!ていうか良く見たら
>>89って蛇足じゃねえか!
こんなの補足どころか更に嫌味っぽくなってんじゃねえか!
あーもうなんだよこれ!結局自爆しまくりだよ!ぜってーこれあれだよ、後で
「うわあ痛い馴れ合い作者」とかおもわれるよ。
その通りです。本当にすみませんでした。墓穴堀りまくりだから寝ます。
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 06:37:12.94 ID:x6RGvvcDO
乙です!
93 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 08:02:16.64 ID:/onODdnN0
3時間目・前編の3行あらすじ
ちくしょうあの女さえーあの女さえ拉致できればー!
おい、拉致してみろよ。
ば、馬鹿な、このオレがスタンガンやナイフを使っても歯が立たないだと!
どうした……笑えよベジータ。
4行だった。
3時間目・後編
ツンとクーは、VIP学園の校門をくぐっていた。
ξ゚听)ξ「ここがあの男の、ハウス、ね」
川 ゚ -゚)「正確にはハイスクールだな」
ξ#゚听)ξ「ここがあの男の、ハウス、ね!」
川 ゚ -゚)「ん? ああ、学生寮があるのか。そこに入寮しているなら
あるいはハウスが正しいことになるかな」
無駄にかみ合ってない会話を交わしていると
一人の男子生徒が現れ、2人に声をかけた。
94 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 08:20:28.05 ID:/onODdnN0
「なんじゃアおんしゃらあ!? なんぞ用でもあんのかコルゥアァッ!?」
裏口(通用口)を介さない部外者に対する威嚇行為は、学則で定められている
VIP学生の義務である。が、頭に血が上ったツンと、義兄がVIP学生のクーが
相手では、悲しいかな全く効果はなかった。
川 ゚ -゚)「ほう、見事な男弁だ。義兄に見習わせたいものだな」
ξ#゚听)ξ「ああ、アンタ暇そうね……内藤っていうたわけをここに連れて来てくださる?」
「あァァーン? 内藤ォォォ!? 誰じゃそいつぁぁあああ?
なーん寝ぼけたこと抜かしとんじゃックゥルアァァァアあああれえー何なのこれえぇー!?」
男が凄みをかけて二人を威嚇せんとしたその時、すでに
ツンのベアクローがこめかみに食い込み、彼の戦意を根こそぎ奪い取っていた。
ξ#゚听)ξ「いい、から、内藤、を、ここ、に、連れ、て、来い、っちゅー、とん、じゃい!!」
「かしこまりました少々お待ちくださいマダム」
ツンが手を離すと、男子生徒は最敬礼してそそくさと校舎の中へ消えていった
川 ゚ -゚)「素晴らしい。自白剤要らずだな。むしろツン自身が自白剤だな。この自白剤女め」
ξ#゚听)ξ「悪気が無いのは知ってるけどちょっと黙っててくれるかしらクー?」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 10:46:23.46 ID:8Dci+TIEO
( ^ω^)保守なんだぜ
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 11:02:20.64 ID:cIvTmR0UO
wktk
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 11:44:52.98 ID:h1SBwC4wO
ほ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 12:26:09.59 ID:p9irxIUvO
ほしゅ
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 12:28:28.12 ID:EqW314920
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 13:00:22.54 ID:/Jj3PRNbO
100
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 13:17:48.88 ID:Yem5ZOvr0
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 13:37:40.93 ID:LgPT3RN4O
保守させていただきやす
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 13:53:53.25 ID:LgPT3RN4O
保守させていただきやす
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 13:56:30.86 ID:oKM8zIjz0
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 14:31:39.55 ID:HZtN2b28O
ほし
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 14:55:09.50 ID:3m669eBH0
おい
>>1ィ!
いい所でブツ切りにせんでくれぇ!保守
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 15:27:06.69 ID:/Jj3PRNbO
☆
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 16:06:01.81 ID:/Jj3PRNbO
保守させていただきやす。
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
110 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 16:22:19.34 ID:/onODdnN0
川 ゚ -゚)「失敬した。……サバンナの戦士は狩りをする前に
コンセントレーションを高め、邪念を捨て去ることで
精霊を憑依……いわゆるトランス状態に到るという。ツンは今まさ」
ξ#゚听)ξ「黙れ」
川 ゚ -゚)「わかった、邪魔をしたな戦士よ」
クーはそれきり口を開かなくなり、二人は静かに
『内藤』が出てくるのを待った。
ξ#゚听)ξ(さぁ……出てきなさい、内藤)
川 ゚ -゚)(今日の晩御飯何かな……)
***
一方その頃、生徒会室では内藤を含めた極道メンバーが集結していた。
室内では消息を絶った外道コンビとクーの身辺警護に関する
指示や連絡が飛び交っている。
(´・ω・`)「彼ら、やっぱりニー女に現れたようだね」
( ´_ゝ`)「だが、速攻で逮捕されたらしいぞ」
(´<_` )「流石というか何というか」
111 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 16:26:01.42 ID:/onODdnN0
逮捕の一報を聞き、わずかに安堵を浮かべるニダーだったが
すぐに心配そうな表情に戻り、義妹の安否を気遣った。
<;ヽ`∀´>「そ、そうニダか……で、妹は? クーは無事ニダか!?」
(=゚ω゚)ノ「ニダーの義妹さんはもう校内にはいないらしいょぅ」
( ゚∀゚)「だが、家にはまだ帰っていないらしい」
('A`)「寄り道か? 携帯持ってないんじゃ連絡も取れないしなぁ……」
そこへ、先ほどの男子生徒が転がり込んできた。
全員が怪訝な目を向ける中、内藤の姿を確認すると
すがるように飛びついた。
「な、内藤はん! 大変でっせ! かくかくしかじか」
( ^ω^)「……? 女の人が僕を呼んでこいって言ってたのかお?
女性の知り合いなんていないお。どういうことだお?」
「さ、さぁ……なんだかすげえ女でしたけど。
サバンナの戦士みたいな殺気を放ってましたぜ……!」
112 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 16:27:58.94 ID:/onODdnN0
('A`)「っていうか今はそんな場合じゃないだろ」
<ヽ`∀´>「そうナンディス! 内藤のスケなんかどうだっていいンディス!
オディは今すぐクーを助けにいくんディス!」
(;^ω^)「……かわいそうに、もう口調のキャラを間違えるほど錯乱してるお」
とはいえ、ドクオは内藤を訪ねてきた女性の正体が
気になって仕方が無い様子だった。
('A`)「それはそれとして、内藤を呼びつけたって子はどんなかな……」
「あ、グラウンドで待ってるみたいッスよ」
('A`)「お前まだいたのか……どれどれ?」
ドクオが窓のブラインドをめくると、確かにグラウンドの真ん中に
2人の少女が立っているのが見えた。ツンとクーである。
('A`)「なんだよ……2人とも結構かわいいじゃねえか。特に左のセミロングの方」
113 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 16:30:42.18 ID:/onODdnN0
( ^ω^)「どれどれ……うはwwwwwwwwでもまぁ
僕は個人的にはつり目の巻き毛の子の方が好みだお」
<ヽ`∀´>「え、何そんなかわいいニダ? ウリも見るニダ。どれどれ……」
内藤に続いてニダーも窓を覗く。
と、次の瞬間ニダーの絶叫が生徒会室に響き渡った。
<ヽ`∀´>「ゲ、ゲェー! なんであそこにクーがいるニダ!?」
('A`)^ω^)=゚ω゚)´_ゝ`)´<_` )・ω・`)『な、なんだってー!?』
<ヽ`∀´>「こ、こうしちゃいられないニダ!」
義妹の姿を認めるや否や、ニダーは生徒会室を飛び出していった。
('A`)「おい、なんだかわからんがとりあえず追いかけるぞ!」
(;^ω^)「やれやれ、人騒がせだお。
まあ、特に何事もなく終わってよかったお。3時間目・完!」
終わってません。
114 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 16:40:36.73 ID:/onODdnN0
***
ξ#゚听)ξ「……来たわね……」
川 ゚ -゚)「♪ほーんとーうにー ごぶとごぶかー……え? あ、本当だ」
ツンたちの元へ内藤とドクオが現れたのは
呼び出しから5分後のことであった。
( ^ω^)「あれ? ニダーの奴はどこにいったお」
話の展開の都合上迷子になってます。
( ^ω^)「そうかお」
ξ#゚听)ξ「あんたたちは?」
('A`)「失礼。我々はVIP学園生徒会の者です。
えーっと、どっちがクーさん?」
川 ゚ -゚)「it's me」
('A`)「youね」
115 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 16:41:57.87 ID:/onODdnN0
ξ゚听)ξ「……どっちが内藤?」
('A`)「え? ああ、君が内藤呼んでた子ね。
こっちのぶよぶよしてるのが内藤ですよ」
( ^ω^)(……? やっぱり知らない人だお)
自分に不躾な――というか殺気を伴った視線を送る
少女に不信感を抱きつつ、内藤は努めてにこやかに挨拶した。
VIP学園流の由緒正しい挨拶を。
( ^ω^)「こんにちは、内藤ですお。ぶち殺すお!」
ξ#゚听)ξ「ビキビキ」
('A`)「アホか! 部外者にそんな挨拶して通じるわけないだろ!
めっちゃ怒ってるぞ。ちゃんとせーや、丁寧に!」
( ^ω^)「うはwwwそれもそうだお。失礼しましたお。
こんにちはですお。ぶち殺しますお!」
('A`)「うむ、それなら良し」
ξ#゚听)ξ「……何これ、私おちょくられてんの?」
116 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 16:47:49.61 ID:/onODdnN0
川 ゚ -゚)「天然だと思うがなぁ……ってあれ?
キミたち、確か以前どこかで――」
ξ#゚听)ξ「……キャオラァッ!!」
クーの言葉を待たず、ツンの鋭い前蹴りが内藤に突き刺ささった
――かに見えたが、しかしギリギリで避けられ、わずかにわき腹を
かすめたのみであった。
(;'A`)「え? 何?」
ξ#゚听)ξ「チッ……卑怯者は逃げ隠れだけは上手いって
相場が決まってるのよね……!」
(;^ω^)「ちょっ! いきなり何すんだお!?」
ξ#゚听)ξ「……自分の、胸に、聞いてみなさい、よッ!!」
言葉を続けるのももどかしいというように、ツンは金的、目打ちと
急所を目がけて執拗に攻め立てる。
117 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 16:52:12.53 ID:/onODdnN0
(;^ω^)「し、知らないおォォ!?」
ξ#゚听)ξ「逃がすかバカッ!!!」
突然の攻撃になすすべも無く、内藤は脱兎の如く駆け出した。
その後を猪のように猛烈な勢いでツンが追走する。やがて
2人の姿はあっという間に極道寮の裏手へと消えて行った。
('A`)「な、なんだ? なんで内藤がニー女のオンナに
どつきまわされてんだ!?」
混乱するドクオをよそに、クーは何かを確認するように
ブツブツと独り言を呟いている。
川 ゚ -゚)「あのふかふかした豊満な肉体。おかめさんのようなにやけた瞳。
猫科動物のような愛嬌のある口元……やはり、間違いない」
('A`)「は?」
川 ゚ -゚)「これは鯉だ」
(;'A`)「……は?」
川 ゚ -゚)「学名:Cyprinus carpio……できればこの辺でツッコミが欲しいのだが」
(;'A`)「…………は?」
***
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
120 :
サブ ◆RCTAfFmtTI :2006/06/30(金) 17:17:45.02 ID:/Jj3PRNbO
オヤっさんキテタ━━━(゚∀゚)━━━!!
お務めご苦労様です、次のデイリは何時ころでやしょう?
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 17:46:35.29 ID:/Jj3PRNbO
セミオート保守は入らないのかな?
123 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 18:03:58.24 ID:/onODdnN0
極道寮の裏手では、逃走に疲れ果てた内藤とツンが
互いにへたり込み、舌戦による第二ラウンドへと
突入していた。
ξ;゚听)ξ「こ、この……ちょこまかと……逃げ隠れして……!
ホンットに卑怯ね! このヘタレ男!」
(;^ω^)「ハァ……ハァ、い、一体なんなんだお!?
自分の胸に聞けっていわれてもさっぱりだお」
ξ#゚听)ξ「まだしらばっくれるっての! あんたの企ては
全部ぐるっとまるっとぬるっとお見通しなのよ!」
決めポーズをつけて見栄を切るツンだが、内藤は
彼女が何を言っているのかぐるっとまるっとぬるっと理解不能だった。
(;^ω^)「だ、だから企みってなんだお? 話が見えないお」
ξ#゚听)ξ「まだとぼけるのね、いいわ……はっきり言いましょう!
アンタ、あのチンピラどもを使ってクーを拉致しようとしたでしょ!
お、おまけに、その……アレをナニしようとしたり……」
(;^ω^)「は? チンピラって誰? 拉致? っていうかアレをナニってなんだお」
124 :
5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 18:05:58.37 ID:/onODdnN0
ξ゚听)ξ「だ、だからその、アレなことをその、ビデオに撮って、ナニを……」
ξ#゚听)ξ「と、ととととにかく! 全部あんたが裏で操ってたことは
バレバレなのよ。っていうかあのチンピラがバラしたのよ!
卑怯者は人望が無いから困るわね! フン!」
鼻息も荒く『内藤の陰謀説』を披露したツンだったが
結局内藤の混乱は深まるばかりであった。
(;^ω^)「参ったお、話がサッパリ見えないお。このアマの
日本語が致命的に不自由なのが悪いんだお。ったくうぜえお」
(;^ω^)(落ち着いて欲しいお、きっと何かの誤解だお。話せば分かるお)
ξ#゚听)ξ「」ビキビキ
(;^ω^)「ギャワー! 本音と建前を間違えたんじゃおー!」
ξ;゚听)ξ「いい度胸じゃない……の?」
殺意の波動に目覚めたツンがゆらりと立ち上がったその時――
木陰から、草むらから、果ては極道寮の屋根裏から
次々にチンピラが現れ、数十はくだらないであろう人数が二人を取り囲んだ
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 18:27:48.49 ID:ke3w4HI20
ほしゅ
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 18:28:47.90 ID:yVAl4Y3n0
wktk
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 18:45:48.35 ID:o2Q7HXLEO
(*´Д`)ハァハァ
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 18:59:16.84 ID:/IxKN3/4O
wktk
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 20:39:53.06 ID:X5+I7EbF0
保守
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
捕手