1 :
◆T7ziLNU8UY :
2 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/25(日) 22:21:45.11 ID:A7pVYZNg0
ξ゚听)ξ「えーと、そこを右」
( ^ω^)「おっおっ」
川 ゚ -゚)「高速に入るぞ。チンタラ走るなよ」
(;'A`)「は、はい……」
ブーン達は、高速道路に入って北へ向かった。
どうやら、彼女らのホームコースは東北、もしくは関東の北部辺りにあるらしい。
川 ゚ -゚)「よし、ここで降りて」
ξ゚听)ξ「国道を降りたら左に曲がって、温泉地を目指して」
川 ゚ -゚)「温泉地を抜けた先…… そこが私達のホームコース、榛名峠だ」
3 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/25(日) 22:22:00.24 ID:A7pVYZNg0
ブーンが車で最速を目指すようです
3.ブーン達が峠を攻めてるようです
4 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/25(日) 22:22:28.46 ID:A7pVYZNg0
( ^ω^)「温泉地なんて初めて来たお」
('A`)「俺も初めてだな……」
――渋川・伊香保温泉
川 ゚ -゚)「私も、学校の用事で最近来れなかったな……」
ξ゚听)ξ「あら? クー、腕落ちた訳無いわよね?」
川 ゚ -゚)「さあな。ダウンヒルで証明するしかない」
ハチロクは構造上、本来はダウンヒル…… すなわち、下りでそのポテンシャルを発揮する。
上りはどちらかというと、4WDや馬力の高い車の方が走りには向いてるのである。
その為、2人はヒルクライムをブーン達に走らせ、下りは自分達で運転しようという考えに至った。
( ^ω^)「き、緊張するお……」
('A`)「少しでもミスったら事故だもんな」
ξ゚听)ξ「あら?当然のことを怖がってもしょうがないわよ?
それなら走り屋なんか無理ね。期待したけど損した」
(*^ω^)「き、期待したのかお!?」
(*'A`)「が、頑張りますフヒヒ」
ξ;゚听)ξ「な、何勘違いしてるのよ!気持ち悪い!」
( ;ω;)「orz」
(;A;)「sto」
5 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/25(日) 22:22:43.69 ID:A7pVYZNg0
川;゚ -゚)「ツ、ツン。こいつらにそれは禁句だ。
結構学校の女子からもキモがられてるから……」
(#'A`)
(#^ω^)
川;゚ -゚)
ξ;゚听)ξ「ま、まあ……
私にも失言があった事は認めるわ」
(*'A`)
(*^ω^)
ξ#゚听)ξ「だ、だから勘違いしないでってば!
別にあんた達のことを思って言ったんじゃないし!
こ、こここんな所で騒がれたって困るし!」
(;^ω^)「(や、やっぱりとっつきにくい性格だお……)」
(;'A`)「(おっかねぇ……)」
川 - )「(やっぱり、あの時から相変わらず、か……
少しは素直になれよ、ツン……)」
そう呟きながら、クーは「あの時」の榛名峠を思い浮かべていた。
6 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/25(日) 22:23:03.47 ID:A7pVYZNg0
ξ゚听)ξ「と、とりあえず行きましょ!
ヒルクライムは貴方達が走るのよ!」
(;^ω^)「おっ、おっおっ!」
(;'A`)「は、ははははい!」
ツンにせかされ、全員はそれぞれの車に戻る。
直後に、轟音と共に2台の4A-Gが目を覚ました。
川 ゚ -゚)「さて、行くか」
先行はトレノ。続いてレビンが榛名峠に差し掛かる。しかし……
ξ;゚听)ξ「……遅っ」
川;゚ -゚)「も、もう少しスピード出せよ」
(;'A`)
(;^ω^)
2人はきちんと、法定速度の30Km/hで走っていた。
7 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/25(日) 22:23:34.75 ID:A7pVYZNg0
(;^ω^)「や、やっぱり怖いお!」
ξ#゚听)ξ「チンタラ走ってんじゃないわよ!
ヘアピン寸前でブレーキ踏めばいいでしょ!」
(;^ω^)「そんな事言ったって、本当に止まるのかお!?」
ξ#゚听)ξ「そんなの当たり前よ!
急には止まらないけど、うまく減速しなさいよ!」
(;^ω^)「こ、怖いおおおおおおお!!!」
(;'A`)「こ、こんなの無理ですよ先生!」
川;゚ -゚)「気持ちは分かるが…… せめて50Km/hぐらいは出したらどうだ?」
(;'A`)「そ、そしたらブーンにぶつかる……
バンパープッシュとかして、トレノがヘアピン突っ込んでったらどうするんですか!」
川;゚ -゚)「追い越せよ……」
( ;A;)「対向車が……」
川;-_-)「……もういい、好きにしろ」
二人は結局、スピードを上げることなく頂上へ辿り着いた。
8 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/25(日) 22:24:41.11 ID:A7pVYZNg0
しかし、頂上付近では大騒動になっていた。
「おいおい、聞いたか!?双子の隼が来るらしいぞ!」
「な、なんだってー!?(AAry」
「でも、その割には遅くねーか?」
「このベジータ様が、たっぷりと料理してやるぜ!」
双子の隼…… その二つ名の重さを、ブーン達は知らない。
榛名最速と言われた二人の走りに誰も打ち勝つものは居ない。
しかし、その最速に挑む者は、ショボン達が引退するまで後を絶たなかった。
ブーン達がその肩書きの重さに気づくのは、後のことになるだろう。
9 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/25(日) 22:25:29.93 ID:A7pVYZNg0
榛名峠には中盤の4つの連続ヘアピンを抜け、簡単なコーナーとヘアピンを2つづつ超えた先に見晴らし台がある。
2台のハチロクが、そこを通り抜けようとしたその時……
川 ゚ -゚)「後ろから何か来る……!」
('A`)「え……」
ξ゚听)ξ「! レビンの後ろに何か居る……」
( ^ω^)「……お?」
4人が気づいたその瞬間だった。
不意に、右側の車線から1台の「塊」が過ぎ去る姿が見えた。
……塊じゃない。車だ。
4人は過ぎ去る物体の後ろに輝くテールランプを確認し、呟いた。
川 ゚ -゚)「あれは…… Z?」
ξ゚听)ξ「フェアレディZ…… 黒のZ32!?」
ツンは目の前を通り過ぎて行くZの姿を見て、目を点にした。
(;^ω^)「あ、危なかったお……
もう少しでハチロクに当たるところだったお……」
ξ;゚听)ξ「……いや………」
( ^ω^)「お?」
ξ;><)ξ「嫌アアアアアアア!!」
ツンは既にもういないZを見て、一人叫ぶ。
まるで、何かがフラッシュバックしたかの様に。
10 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/25(日) 22:26:16.03 ID:A7pVYZNg0
ξ;゚听)ξ「や……だ……
こんなの………」
(;^ω^)「お、落ち着くお!!」
ξ;゚听)ξ「ブーン君……一旦車止めて……」
(;^ω^)「わ、分かったお……」
ブーンはハザードを付け、ドクオに「停車」の合図を送る。
ドクオもそれに応じ…… いや、クー先生の様子もおかしい。ドクオに止めろと合図を送っている。
とりあえず、2台は少し広めのスペースで一旦車を止めた。
川;゚ -゚)「大丈夫か、ツン!」
ξ;゚听)ξ「ク……クー……」
止まったと同時にクーとツンが助手席から降りる。クーはツンに駆け寄った。
川;゚ -゚)「ツン、あのZ32……」
ξ;゚听)ξ「うん、あいつの……
ナンバーも同じだった……」
ツンは明らかに「何か」に怯えている感じだった。
黒のZ32…… どうやら、あのクルマに何かの恐怖を覚えているらしい。
(;^ω^)「ツ、ツンさん……」
(;'A`)「大丈夫ですか!?」
ブーンとドクオも駆け寄る。3人に見守る中、ツンは涙を流しながら呟いた。
11 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/25(日) 22:26:46.43 ID:A7pVYZNg0
ξ ;凵G)ξ「間違いなく…… あいつ……
モナーを殺した……あいつ……だわ……」
第3話 END
(´・ω・`)「マーチのレッカー移動も終わりっと」
(*‘ω‘ *)「今頃ブーン君達、峠にでも行ってるぽ?」
(´・ω・`)「だろうな」
(*‘ω‘ *)「……ぽっぽ達、締め担当ぽ?」
(´・ω・`)「作者…… ぶちころすぞ」
to be contenued...
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 22:30:05.77 ID:JNn59IeS0
wtkk
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 22:49:46.36 ID:BObzFwrt0
これは仁Dと湾岸のごちゃ混ぜ?。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 23:04:48.69 ID:HYG6P6D20
がんばれ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 23:23:28.08 ID:F07BfK/DO
ほ
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 23:24:20.86 ID:Owzq9lOVO
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 23:30:38.97 ID:036FWyilO
BNR-34とフェラーリGTOの小説だっけ?
隼っつーから俺はてっきりGSX1300Rの事かと思ったが違うのかよ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 23:56:36.76 ID:JNn59IeS0
ええい、おとさせはせんよ!
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 00:22:50.26 ID:gYkNapnZO
保守
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 00:27:54.96 ID:AdpaFHBmO
☆
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 00:53:13.89 ID:4Si6lLbL0
ほ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 01:23:13.52 ID:cRTvP7XpO
ほ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 01:46:46.89 ID:AdpaFHBmO
☆
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 02:19:53.95 ID:AdpaFHBmO
ほ
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 02:21:52.19 ID:4DdVd3T/O
も
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 02:49:21.83 ID:AdpaFHBmO
牛
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 03:13:11.74 ID:EQvVOnVfO
丼
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 03:44:06.01 ID:AdpaFHBmO
もうダメポ…
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 05:15:06.70 ID:k/BMQ/CgO
2話を読んでないが1話の流れ的にあの伝説のGTO・NA・ATに手を出すのかと思ったのは俺だけか?
32 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/26(月) 07:34:48.78 ID:37yQ61Sg0
今沖田
>>13 影響された部分は結構ある。
最初なんかは結構イニDっぽくなっちゃったかな…… そのイメージを吹き飛ばすためにZ32を投入したんだけど……
S30Zとかは現時点では出さない予定。
>>18 残念ながら違うんだ。そしてこれはクルマのお話なんだ。
>>31 GTOは出したいとは思うんだが、あんま知らないんだよな……
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 08:33:20.72 ID:EQvVOnVfO
ほす
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 09:56:54.26 ID:4wG+i8mvO
ギリギリ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 10:09:01.59 ID:xDPOp6VlO
結構面白いので保守
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 10:46:13.65 ID:bifQ8Haz0
で結局イニシャルDってラリーに出るようになるんだろ?
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 11:37:33.77 ID:4Si6lLbL0
ほしゅ(;^ω^)
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 12:06:06.52 ID:Ko0+JBef0
一車好きとして保守
作者頑張れ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 12:11:27.13 ID:Ko0+JBef0
>>31 GTOかぁ・・・どういうことが知りたいだ?
俺が知ってる感じで言えば・・・
元々対米輸出用の2+2(クライスラーにダッジ・ステルスという兄弟車もある)
エンジン、駆動系などはディアマンテベース
FFベースのため重心は高め
重量級だがそれに見合う分の剛性、足回りは持ってる
元々アメリカでの受けを狙ったのでトルク重視の特性
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 13:01:02.96 ID:cRTvP7XpO
☆
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 13:33:25.58 ID:cRTvP7XpO
☆
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 13:40:07.78 ID:RWdaORADO
ラディカルグッドスピードォ!!!
ああ・・・また世界を縮めてしまった・・・
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 13:46:08.84 ID:OcwUdTx6O
是非13顔のシルエイティ出してくれ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 14:24:26.27 ID:cRTvP7XpO
☆
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 15:44:47.48 ID:AdpaFHBmO
ほ
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 16:07:28.19 ID:n2IdJlWz0
まとめの者です。
2話はちゃんとまとめてますよ・・・
すいません
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 16:38:23.87 ID:AdpaFHBmO
☆
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 16:54:19.59 ID:n2IdJlWz0
保守
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 17:17:46.84 ID:n2IdJlWz0
保守
>>39 重めなんて生易しい代物じゃねーだろwタービンに手を出せば
トラクション面にネガが出てくるしワインデイングにはあまりにも難しい題材だろ。
ネタとしてならネ申のGTOは使えなくはないけどね。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 17:53:46.63 ID:n2IdJlWz0
保守
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 18:14:17.93 ID:gYkNapnZO
保守
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 18:16:24.78 ID:jcRh0RrIO
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 18:39:32.39 ID:AdpaFHBmO
☆
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 18:59:16.88 ID:AdpaFHBmO
飯、風呂落ち誰か頼む
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 19:25:13.99 ID:cRTvP7XpO
☆
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 19:47:42.92 ID:AdpaFHBmO
d
保守
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 20:12:22.48 ID:AdpaFHBmO
ほ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 20:35:07.03 ID:AdpaFHBmO
し
60 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/26(月) 20:37:31.56 ID:37yQ61Sg0
ξ ;凵G)ξ「間違いない……アイツの車……」
川;゚ -゚)「あいつ……何しにきたんだ……」
殆ど誰も通らず、時たま轟音と共に凄まじい速さで車が駆け下りてゆく峠道の片隅……
そこで1人泣きじゃくる女性、そしてそれを取り囲む男女3人。その中で、女性が重い口を開いた。
ξ;凵G)ξ「いや……いやあ……」
(;^ω^)「ど、どうしたお!?いきなり……」
ξ#;凵G)ξ「う る さ あ い ! !」
心配して近づくブーンをツンが突き飛ばす。
ブーンは車道ギリギリの所に吹っ飛ばされ、直後にブーンの背後を轟音がかすめた。
そして、ブーンが見た表情は時たま見せるツンの恥ずかしがるような仕草ではなく、「怒り」という2文字の表現そのものだった。
ξ#;凵G)ξ「あんたに……分かるはずないじゃない……
あのZが何なのか……新参のあんたなんかに……!」
(;^ω^)「………」
川 ゚ -゚)「……ブーン、そういう事だ。
今日はお前ら2人で帰れ」
(;'A`)「せ、先生までどうしたんですか……?」
川#゚ -゚)「いいから帰れ!お前らが出る幕じゃない」
(;^ω^)「せ、先生達はどうするんだお?」
川 ゚ -゚)「ツンと一緒に他の友人に送ってもらう。
お前ら、帰路は分かるだろ?」
(;^ω^)「おk……」
(;'A`)「分かりました……」
61 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/26(月) 20:38:07.80 ID:37yQ61Sg0
ブーンが車で最速を目指すようです
4.ブーンが峠を恐れるようです
62 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/26(月) 20:38:47.96 ID:37yQ61Sg0
2台のハチロクは峠を下り始めた。
2人のそれぞれの思いを、ハンドルにぶつけて……
( ^ω^)「何があったんだお…… ツンさん……」
('A`)「先生のあの一言、何か深い意味でもあるのか……?」
ドクオの予感は、大方当たっていた。
その頃、峠の頂上付近にある駐車場では、数人の人影が姿を見せていた。
川 ゚ -゚)「ギコ…… 久しぶりだな」
ξ;凵G)ξ「………」
( ,,゚Д゚)「おや、久々だな。クーにツン。ニラ茶でも飲むか?」
川 ゚ -゚)「何度も言うが、ニラ茶は好みじゃない」
( ,,゚Д゚)「おっと、これで138回は聞いたっけな」
ギコと呼ばれた男は、マイカーであるシビック TypeRに寄りかかり、アルミ缶詰めのニラ茶を口の中にこぼしている。
ニラ茶を飲み干すと、男は近くにあったリサイクルボックスへ缶を投げ入れた。
63 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/26(月) 20:39:08.41 ID:37yQ61Sg0
川 ゚ -゚)「まあ、とりあえず本題だ」
( ,,゚Д゚)「分かっている。
さっきのZ32、そして今のツンの落ち込み具合…… 奴だな?」
ξ;凵G)ξ「うん……」
( ,,゚Д゚)「ツンも、もう落ち込むな。もう数ヶ月前の話だ。
それに、俺だってあいつとは親友だった…… 辛いのは俺だって同じだ」
ξ;凵G)ξ「でも……」
( ,,゚Д゚)「悔やみたいお前の気持ちは分かる。
でも、あいつはもう帰って来ないんだよ……」
ξ;凵G)ξ「………」
( ,,゚Д゚)「さて、ちょっくら走ってくる。
ツンも来るか?」
ξ;凵G)ξ「いい……」
( ,,゚Д゚)「そうか…… 腕だけは落とさないようにしろよ。
お前は仮にも、榛名では双子の隼に次いで早い女だ
……その肩書きがどれほど重いか、きちんと考えろよ」
男はシビックの運転席に座り、エンジンをかけた。
64 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/26(月) 20:41:14.23 ID:37yQ61Sg0
( ,,゚Д゚)「クー」
川 ゚ -゚)「何だ?」
( ,,゚Д゚)「Z32の件については俺が片付ける。
もっとも、今の俺の実力で勝てるかどうかが問題だが……」
川 ゚ -゚)「ギコ……
無理だけはするなよ」
( ,,゚Д゚)「ああ。
じゃあ、行ってくる」
そういい残すと、ギコは真夜中の榛名に姿を消した。
川 ゚ -゚)「ツン、私達も帰ろう」
ξ;凵G)ξ「………」
クーも、今もなお泣き続けるツンを連れ、別の友人の車に乗って榛名を去った。
遠ざかっていく榛名湖を眺め、ツンは嘆いた。
ξ;凵G)ξ「モナー……」
一方、ギコも序盤のストレートを越えた先の連続コーナーを抜けている最中だった。バックミラーに、黒い影と白い光が映る。
(:::::::−::)「………」
( ,,゚Д゚)「来たか……」
”榛名の黒い死神”がシビックの背後に迫る。
( ,,゚Д゚)「大方予想はしていたさ。最速のモナーは消え、双子の隼も今じゃザコ同然……
ツンとクーが走れない今、榛名最速は成り上がりで俺しかいない。
来るなら来い……! 相手がZなら不足はねえ!」
65 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/26(月) 20:41:31.85 ID:37yQ61Sg0
次の日……
――東方総合高等学校
( ^ω^)「………」
ブーンは昨日の出来事を想い、窓の外を眺めていた。
「いや…… 嫌アアアアアアアアア!!」
「う る さ あ い ! !」
「あんたに分かるはず、ないじゃない……」
昨日のツンの言葉が、心の奥底で鳴り響く……
ツンが見せたあの表情は、どこか「憎しみ」を感じているように見えた。
( ^ω^)「何があったんだお……」
66 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/26(月) 20:41:49.34 ID:37yQ61Sg0
――休み時間
川 ゚ -゚)「……すまん。また呼び出してしまって」
( ^ω^)「大丈夫だお」
('A`)「昨日のこと、ですか……?」
川 ゚ -゚)「ああ……」
とある空き教室。ブーンとドクオはクーに呼ばれていた。
ブーンはこれで2度目である。
川 ゚ -゚)「昨日のZ32だが……
奴には近寄らないほうがいい。奴は凶悪だ」
( ^ω^)「……?」
川 ゚ -゚)「昨日の夜、ツンが「彼氏はいる」といっただろ?」
('A`)「ああ、はい」
川 ゚ -゚)「あれは嘘だ」
( ゚ω゚)
( ゚A゚)
川 ゚ -゚)「いや、正確には「いた」と言った方が正s……」
(*^ω^)「フヒヒ!!カワイイ女の子ゲットするチャンスだお!」
(*'A`)「俺にも……とうとう魔法を捨てるときが……」
直後、二人の顔に平手打ちが飛んだ。
67 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/26(月) 20:42:45.85 ID:37yQ61Sg0
川#゚ -゚)「ふざけんなタコ共!!」
( ^ω^)「………」
('A`)「………」
その平手はクーから放たれた物だった。
続けてクーの罵声が教室中を飛び交う。
川#゚ -゚)「お前ら、昨日といいふざけてんじゃねえよ!
ツンはあれでもかなり傷ついてんだぞ!ただ感情を表に出さないだけだ!
そんな気で走り屋やるなら、とっととやめちまえ!!」
( ^ω^)「………」
('A`)「………」
平手打ちを食らい、罵声を浴びた2人は自分の過ちに気がついた。
しかし、気づいた時はもう遅く、2人はただ黙っているしか無かった。
二人が落ち着いたことを確認すると、クーは話を進めた。
川 ゚ -゚)「あいつの彼氏…… モナーは事故で死んだんだよ。
あいつのホームコース、榛名峠でな」
( ^ω^)「!」
('A`)「!」
当然のごとくではあるが、2人は突然の言葉に驚いた。
68 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/26(月) 20:43:29.14 ID:37yQ61Sg0
川 ゚ -゚)「今から半年ぐらい前、モナーが榛名で走っている背後からZ32が現れた。
丁度4連ヘアピンの前辺りだろう。ツンはその下でモナーの走りを見ていた」
( ^ω^)「おー……」
川 ゚ -゚)「だが、悪夢が起こった。
3度目のヘアピンの所で、突然後ろについていたZがモナーの車を突き飛ばした」
('A`)「!」
川 - _-)「車は……ツンの目の前で無残な姿と化した」
(;^ω^)「………」
川 ゚ -゚)「急いでツンも駆け寄ろうとしたが、モナーは即死。
そして、その横をZ32が何事も無かったかのように通り過ぎて行ったよ」
(;'A`)「ひどい……」
川 - _-)「それからだよ。ツンが変わってしまったのは。
あれから何に対しても敵意を感じるようになって、感情すらコントロールできなくなってしまった」
( ^ω^)「それで……昨日のZ32が……」
川 ゚ -゚)「ああ。そのZだ。Zというか……「死神」だな」
「死神」の恐怖…… 事故という名の恐怖……
免許を取って間もないブーン達にとって、2つの恐怖は大きなプレッシャーと化した。
( ;ω;)「なんだか…… 怖くなってきたお……」
( ;A;)「だめだ、今度ばかりはもう……」
川 ゚ -゚)「私も流石にに言い過ぎた。すまない。
だが、今は榛名に近づくな。下手すれば命が危ない」
( ;ω;)「お…… おk……」
念願の免許取得、そして、走り屋という新たな道は、閉ざされようとしていた。
69 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/26(月) 20:44:00.45 ID:37yQ61Sg0
川 ゚ -゚)「だが…… これはあくまで榛名での話だ。
それにお前達なら、まだ練習も必要だろう。」
( ^ω^)「……お?」
閉ざされようとする扉を、クーが再びこじ開けた。
クーは、ブーンとドクオにある提案を持ちかけた。
川 ゚ -゚)「腕が上がるまでサーキットに行け」
('A`)「サーキット……?」
川 ゚ -゚)「ああ。レース用のきちんとしたサーキットだ。
まずはそこで、基礎的なことから学ぶんだ」
( ^ω^)「わ、分かったお!」
川 ゚ -゚)「無論、私も協力できることがあったら協力する。
今は、お前達のスキルアップが優先だ」
(*'A`)「は、はい……!」
2人は怯えていた。どうしようもなく。
しかし、その恐怖に打ち勝つ力が、2人には秘められている。
その証拠こそ、2台のハチロク…… 双子の隼だった。
双子の隼に選ばれた代償は大きいが、その分の期待も大きいらしい。
「二人は確実に伸びる……!」クーは心の中で呟いた。
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 20:45:21.02 ID:X06SR+6b0
VIPPERのことをチンパンジーだとか害虫なんて言っている奴がいるお(;^ω^)
みんなであいつに突撃だお(;^ω^)
207 :ひよこ名無しさん :2006/06/26(月) 19:55:29 0
2ちゃんねるに来てから2週間がたつ。この間特にVIP板を中心に見てきたが、
その愚劣さに吐き気がした。人間VIPPERのように落ちる所まで落ちられるのか?
VIPPERは人間の名に値しない害虫である。VIPPERとチンパンジーの間にどのような
差異があるのか、あれば教えていただきたい。
208 :ひよこ名無しさん :2006/06/26(月) 19:56:07 0
VIP板は必要ない。あそこは自称VIPPERの廃人が集うところである。人間と言うもの、
VIPPERのようになってはお終いだ。彼らは言葉を喋るチンパンジーであって、社会の
粗大ゴミである。VIP板の彼らのレスを注意して見てきたが、知性の欠片も感じられぬ。
VIPPERは人間ではない。彼らは精神が腐敗している。
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/qa/1151245677/207-
71 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/26(月) 20:49:00.89 ID:37yQ61Sg0
第4話 END
(*’ω’*)「そういや、どうしてハチロクを売ったんだお?
ぽっぽ達、現役にはもう戻らないぽ?」
(´・ω・`)「……怖いんだ」
(*’ω’*)「あの事件…… ぽ?」
(´・ω・`)「ああ。あいつは榛名を地獄にする。
戦う前から、僕は気づいてた……」
(*’ω’*)「………」
to be contenued...
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 20:52:34.24 ID:RsfdIrxEO
お疲れ。コンティニューはcontinueです。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 20:55:26.63 ID:4Si6lLbL0
アーッ!
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 21:01:07.23 ID:AdpaFHBmO
作者キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
乙!
75 :
◆T7ziLNU8UY :2006/06/26(月) 21:06:56.06 ID:37yQ61Sg0
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 21:27:01.94 ID:AdpaFHBmO
ほ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 21:47:25.38 ID:n2IdJlWz0
保守
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:00:19.75 ID:WUB1WunKO
仁D好きだから保守
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:19:08.84 ID:AdpaFHBmO
☆
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:25:36.28 ID:RIu+EYzC0
黒のZってそれなんて湾岸?
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:34:18.40 ID:n2IdJlWz0
ねるまえほっしゅ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 23:02:26.04 ID:AdpaFHBmO
☆彡
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 23:20:23.69 ID:OcUGxnVN0
レーシングラグーンスレからきますた
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 23:45:34.29 ID:AdpaFHBmO
☆彡
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 00:10:55.37 ID:NFpacIKEO
保守
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 00:51:46.09 ID:NFpacIKEO
ほ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 01:18:48.27 ID:NFpacIKEO
し
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 02:03:00.23 ID:RHmttIEbO
☆
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 02:07:26.38 ID:fUY9UUeP0
おもすれー( ^ω^)
ほしゅ
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 02:30:25.62 ID:NFpacIKEO
寝るお
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 03:19:58.30 ID:4kBwbYfU0
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 03:33:21.01 ID:Dd7/ssSV0
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 03:33:59.97 ID:Dd7/ssSV0
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 04:47:39.66 ID:NFpacIKEO
☆彡
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 07:15:10.50 ID:rb5IA+Kg0
保守
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
保守