1 :
◆y7/jBFQ5SY :
立てれたら絶対に完結させる。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 04:46:23.88 ID:OGmMI1+/0
そんなことよりサメの話しよーぜ
3 :
綾部あや ◆AYAYOvpoRs :2006/06/25(日) 04:46:26.38 ID:uqtdHAsq0
待ってた・・・!
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 04:46:27.17 ID:3H1VXrwD0
言ったな
5 :
大切なお知らせとお願い ◆OuO17WRui. :2006/06/25(日) 04:46:48.28 ID:KMiOBC150
つまらないに50円
6 :
ゲイ降臨 ◆GEItaLjScw :2006/06/25(日) 04:46:51.81 ID:mNqo/V/M0
俺は聞いた!聞いたぞ!
7 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 04:49:41.21 ID:YCXfwVd30
プロローグ 「…崩壊」
けたたましいサイレンの鳴る中、キーボードを打ち鳴らす音が抵抗するかのように響きわたる。
( )「……おまえが。…おまえだけが最後の希望だ…。」
呟くように、しかし確かな意思を含んで声は流れ続ける。
( )「…私達は、結局変えることが出来なかった…。だが。」
サイレンの音は止む気配がなく、よりいっそうの響きを持たせて断末魔の叫びを続ける。
何処かから男達の怒声が聞こえてくる。
何故こんなことに 死にたくない 今ならまだ もうお終いだ
死を直前に迎えた人間の生の声が聞こえてくる。
( )「…何処で間違ってしまったのかなんてもう分からない。それに…」
今更そんなことを言っても何も変わらない。だから、だからこそ。
8 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 04:50:01.93 ID:YCXfwVd30
( )「おまえが。おまえが最後の希望なんだ。」
( )「生きてくれ。私の分も。私達の分も生きてくれ。」
鳴り止まないサイレンの音に遠慮するかのように、目の前のポッドから
プシューと音と蒸気が漏れる
( )「これからおまえにどんな苦難が待ち受けているか考えると本当にすまなく思う。」
ポッドは先程とはうって変わってシュゴーと激しい音を立てる。
まるで別れを嫌がる子供の泣き声のように。
( )「おまえがどこに行っても見守ってる。私のかわいい………。」
言い終わるか終わらないかといったタイミングでポッドは高速で発射された。
人のいない世界へと………
9 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 04:52:00.00 ID:YCXfwVd30
第1話 「前日」
世界最大の広さを誇る大陸
そこにはVIP・ニューソクの二大国家が領有を分割していた
国民により代表が選出される“正義”を自称する国 VIP
血統を重視し、絶対の王が君臨する“騎士”の国 ニューソク
両国間の仲はけして友好的ではなかったが、大きな諍いもなく刻は過ぎていた
発端は些細なことだった
VIP傘下の国とニューソク傘下の国が争いを起こした
両国共、非常に小さな国で人々はすぐに沈静化するものだと思っていた
しかし、ニューソクの王はこの争いをVIPの宣戦布告とし、戦争を仕掛けた
大陸を二分する二つの巨大国家の争いに人々は巻き込まれた
刻が進むにつれ、両国の戦力に徐々に差が表れ始めた
絶対的戦力差がVIPの勝ちを確信させた
だがそこに、永世中立国として過去200年間の戦争に加担してこなかったラウンジがニューソク側についた
彼らの参戦は戦況を一変させた
“銃”という弓矢よりも遠くから、剣よりも威力のある武器を携え彼らは各地の戦場で猛威を振るった
VIPはかつての領土の3割程を失い、喉元にナイフを突きつけられるような状態にまで陥った
VIPの田舎町、戦乱の火の粉がそこまで迫ってきている地
物語はそこから始まる。
10 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 04:52:47.16 ID:YCXfwVd30
(;^ω^)「早く帰るお。皆まってるお。」
慌てて買ったものは落とさないようにしないと。
今日は特別な日。僕とドクオにとって大事な日なんだから。
あまりカーチャンを心配させないようにしないと、カーチャンには安心してもらわないと。
( ^ω^)「…お?」
見たことのない女性があたりを不安そうにキョロキョロしている。
はて?こんな小さな町で知らない人なんていないと思ったが。
ましてや
(* ^ω^)「すっげえ美人だお…。」
なんだか困っているように見えるが周りに誰もいない。
声を掛けた方がいいのだろうか?でも話をしただけで緊張しそうな美人だし
でも…。
(;^ω^)「ド…ドウカシマシタカ……オジョウサン!!」
うまく喋っている自信がない。キモイとかいわれたらどうしよう。
声なんて掛けなければよかった。ああ自分の馬鹿ばかバカBAKA!
そんな自己嫌悪に陥ってると彼女は極上の笑顔を僕に向けた。
ξ゚ー゚)ξ「ありがとう。ちょっと道に迷っちゃって。」
それが僕と彼女の始めての出会いだった。
11 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 04:53:48.50 ID:YCXfwVd30
( ^ω^)「ツンはなんでこの町に越してきたんだお?」
あの後、僕は彼女の行き先を聞いたが、この町に越してきたばかりで少し辺りを散策している間に迷ってしまったらしい。
行くあてがないなら僕の家に着いてこないかと渾身の勇気を振り絞ったらあっさりOKしてくれて、今にいたるといったところだ。
僕が女の子を連れてきた時のドクオの反応が楽しみでしょうがない。
ξ゚听)ξ「ン。ちょっと…ね。」
(;^ω^)「あ、いや答えにくい質問だったかお?ごめんだお。」
ξ゚听)ξ「え、そんなことないわよ。それよりブーンの家はどんなとこなの。」
( ^ω^)「もうすぐ着くから楽しみにしててほしいお。とっても大家族なんだお?」
ξ^ー^)ξ「へー。いっぱい兄弟がいるんだー。楽しそうでいいわね。」
厳密には兄弟じゃないんだけどね。まぁ兄弟みたいなものだし、勘付かれても面白くない。
そうこうしているうちに家の前まで着く。
( ^ω^)「ここが僕の家だお。」
ξ゚听)ξ「…ここって。もしかして孤児院?」
12 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 04:54:24.70 ID:YCXfwVd30
( 'A`)「おー。ブーン遅かったじゃvgべrkbふじこv:z。」
J('ー`)し「あらあら、ブーンも隅におけないわねぇ。」
(;'A`)「ま、ま、まままま待て待て待て待て落ち着けブーン拉致はよくないあまりにも不謹慎だ北のお国の将軍様だ!!!」
(# ^ω^)「おめーちょっとこっちこいや。」
ξ゚听)ξ「……。」
J('ー`)し「それよりブーン、カーチャンにこの子を紹介してくれない?彼女が困ってるわよ?」
おっといけない、こんな女旱を相手してる場合じゃなかった。
早速カーチャンに僕のかのjy
ξ゚听)ξ「あの、私彼と付き合ってるわけじゃないんですが……。」
( ω )「かのjy え?」
(*'A`)「ちょwwおまっwwwテラダサスwww」
J('ー`)し「あらあら、振られちゃったわねぇw」
(;^ω^)「ちょwwカーチャンまでwwwテラヒドスwww」
「なになに〜?どしたの〜?」
「この人だれ〜?」
(*'A`)「おいチビ共ww面白い話聞かせてやるからこっちゃこ〜いww」
(# ^ω^)「おまえマヂ一遍殺すお?」
13 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 04:55:25.10 ID:YCXfwVd30
「ブーンこわい〜。」 「やめて〜。」 「怖すぎだぞ〜。」
馬鹿な!!このブリッジ状態のまま両手両足を使い素早く走り、かつ虚ろな表情と白目で動き回るという有史以来だれもやったことのないだろう
この動きを見て皆大爆笑の渦に巻き込まれるはずが…。
(;'A`)「もう止めとけって、ツンちゃんも怖がってるぞ。」
ξ゚听)ξ「………。」
くそう!まず僕が皆を笑わせてパーティを始めようと思っていたのに。
そう、今日はパーティだ。大変で…きっとすごくツライ明日を無事に過ごすためのパーティ。
「ラーラララーラー♪」
チビ達が合唱を始める何処で練習したのかすごく揃っていて一生懸命で綺麗で………少し目頭が熱くなる。
歌が終わり、僕は全力で拍手する。ツンも感動したようで力一杯拍手していた。
( 'A`)「…さてと、俺の番かな。」
そう言ってドクオはいつもの格好をし、いつもの、いやいつもより大目の道具を持ってステージへ向かった。
ドクオがステージに上がると同時にチビ達が歓声を上げる。……僕の時より多くない?
ξ゚听)ξ「すごい人気なのね。」
( ^ω^)「ドクオの“コレ”はパーティの時しか見せないから当然だお。」
ξ゚听)ξ「コレ?それにあの格好は?」
( ^ω^)「見てれば分かるお。きっと感動するお。」
ツンは自分の事でもないのに誇らしげに喋る僕を少しだけ不思議そうに見ていたが、すぐにステージに目を戻した。
部屋にいる全員の視線が自分に向いたのを確認するとドクオを大袈裟な感じでお辞儀をする。
ピンクと白の縞々の服、鼻の頭に赤いボールを付けている姿がひどく似合っている。
ドクオは自分の胸ほどもあるボールに手を掛ける。いよいよ始まるみたいで先程の喧騒が嘘のようにピンと張り詰めた緊張がその場を包む。
14 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 04:57:49.77 ID:YCXfwVd30
( '●`)「……ほっ!!」
不安定なボールに乗っかりバランスを取る。こんなことはドクオに取っては朝飯前のことだが
ワザとらしくバランスを崩したようなそぶりを見せる。
「ドクオガンバレ〜。」 「落ち着いて〜。」
チビ達も応援を掛けるがこれは一種のお約束。皆ドクオがこれくらい両目を瞑ってても出来ることを知っている。
ξ゚听)ξ「ね、ねぇ!危ないわよ!大丈夫なの!?」
( ^ω^)「大丈夫だお。これはお約束みたいなモノだお。本番はこれからだお。」
ξ゚听)ξ「そ、そうなの?」
ツンはそれでも心配らしくハラハラした様子で見守っていたが、次第にドクオは安定した様子で指の間に挟んでいたビンを上空に投げる。
投げられたビンは左手から右手へと移行する。それを4本のビンで繰り返す。
15 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:00:38.53 ID:YCXfwVd30
ξ゚听)ξ「…すごい。」
チビ達が歓声をあげる。それに気を良くしたのか、ドクオは自身のMAXである6本に挑戦する。
だが、ドクオはそれだけでは満足しなかったらしく。
( '●`)「……チョッとツンちゃん、そこのビンを4本ほど持ってきてくれる?」
ξ゚听)ξ「アタシ?」
まさかドクオ!あれをやろうというのか!危険すぎると言って封印したあの技を!
( '●`)「そう、2本のビンを俺がジャンプした時にボールの上に置いてくれない?」
ξ゚听)ξ「えっ!!ちょ、ちょっと!本当に危ないわよ!!怪我しちゃうわよ!!」
( '●`)「そう、これはとても危険だ。でも……。」
手は動かしながら一呼吸置くドクオ。パフォーマーとして重要な“間”を作り出し皆に向かって喋る。
( '●`)「皆が応援してくれたらきっと出来る!だからもっと大きい声で俺に声援を送ってくれい!!」
ドクオの声に合わせるようにチビ達が今まで以上の声を出す。もちろん僕だってドクオに声援を送る。
満足げな顔をしたドクオはツンと顔を合わせそして
飛んだ
16 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:01:09.39 ID:YCXfwVd30
ξ゚听)ξ「…エイッ!!」
ツンが差し出したビンに器用に足の指を絡めボールの上でバランスを取る。今度は演技じゃなく本当に倒れそうだ。
「ガンバレー!!」 「負けるなー!!」 「ドクオー!!」
チビ達に混じってツンも応援している。それに答えるように少しずつ少しずつ安定していくドクオ。
完全にバランスを取ったドクオに今日一番の拍手と喝采が送られる。だが……。
( '●`)「ツンちゃん残り2本も同じようにお願い。」
17 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:01:50.61 ID:YCXfwVd30
こっ、こいつ!己の限界を超えるつもりか!!
いささか(?)興奮気味にそんなことを考えていると皆の口からも不安げな声が漏れ出す。
ξ゚听)ξ「ほっ、本当にやるの!」
( '●`)「モチのロンだ。だから皆もそんな不安そうにしてないでもっと盛り上げてくれや!!」
それでも皆不安そうだったが、チビ達の内の一人が(いつも騒がしい奴だ)ドクオを応援すると
それは波のように広がっていき、ドクオコールで場は埋め尽くされた。
ドクオもいつもより更に緊張気味な顔をしていたが、やがてツンに合図を送るとビンを足で掴んだまま
飛んだ!!
ξ゚听)ξ「…エイッ!!」
ツンが差し出したタイミング・位置はバッチリ。後は、後はドクオがこの上に上手く着地すれば!!
(;'●`)「ウオッ!!」
ヤバイ!!足に挟んだビンの底とボールの上に置いたビンの先端が若干ずれてる!!!倒れる!!!
反射的に目を瞑るがいつまでたってもドクオが倒れる衝撃音が聞こえてこない。
薄く目を開けるとドクオは……ドクオはチャンと4本のビンの上に立っていた!!
「スゲー!!」 「ドクオカッコイイー!!」
間違いなく今日1番の拍手喝采がドクオに対して送られる。
その後、ドクオは危なげなく床に着地し、始める時のようにおどけた調子で、始める前より嬉しそうな顔でおじぎをした。
18 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:03:38.98 ID:YCXfwVd30
「ねーねー、ツンちゃんは何かお出し物無いの?」
ξ゚听)ξ「えっ?」
ドクオのパフォーマンスの後、カーチャンが用意したご馳走を食べながら皆で話をしていたところ
チビ達の中でも特に小さな女の子(おっとり天然タイプ)がツンに聞いてきた。
ここに連れてきた責任もあるし止めようかとも思ったが、意外にもツンはあっさり回答したのでその行為はすんでのところで行われることはなかった。
ξ゚ー゚)ξ「アタシはね、占いが得意よ。」
「ホントー!」 「私おねがいー。」 「私もー!」
ツンの答えに女の子達は目を輝かせて我も我もと列を作っていく。
ツンも悪い気はしないのか、一人一人占ってあげている。
もしかしたら本職なのかな?そんな考えも浮かぶほどにツンの態度は堂に入っていた。
皆占ってもらった結果を話し合っている様子ですごく楽しそうにしている。
( ^ω^)「ありがとうだお。皆すごくうれしそうにしてるお。」
( 'A`)「そうそう。俺の時より盛り上がってたよ。」
ξ^ー^)ξ「そう?ありがとう!私も役に立てて嬉しいわ。」
本当に嬉しそうにしているツン。……あぁ、かわいいなぁ。こんな顔もできるんだぁ。
そんなことを考えていると別の名案が浮かんでくる。
( ^ω^)「そうだお!僕とドクオも占ってほしいお!」
ξ゚ー゚)ξ「ええ。もちろんいいわよ。」
19 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:04:41.10 ID:YCXfwVd30
(;'A`)「えっ、俺も?俺はいいよ。」
( ^ω^)「いいからいいから。まずはドクオから占ってほしいお。」
(;'A`)「いや、でもなぁ…。」
ごねるドクオを説得しツンに占ってもらう。まったく男の癖に心配性な奴だ。
おおかた嫌な結果が出たらどうしようとか考えているんだろう。…分からないじゃないんだけどね……。
(;'A`)「そ、それじゃあお手柔らかに。」
ξ^ー^)ξ「そんなに緊張しないでよw」
ξ゚听)ξ「…えっ?」
(;'A`)「ど!どうかしたの!!」
ξ゚听)ξ「う、ううん。そんなことなわよ。立派なパフォーマーになってて、人が多すぎるから驚いただけで……。」
(*'∀`)「まじで!!!嘘!!ホント!!うわっマジウレシー!!!」
( ^ω^)「ちょwwもちつけwww」
ξ゚听)ξ「………。」
20 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:07:41.51 ID:YCXfwVd30
その後、アタシは立て続けに占ったので、ちょっと疲れたといい。その場から逃げ出し、ソファーを拝借して先程のことを考えていた。
ξ゚听)ξ「なんで…。」
“力”を失った感じはしない。それに、ついさっきまで視えていたんだ、そんなことはありえない。
じゃあ何で……。
それにドクオ君の時に視えたあれは…。
J('ー`)し「ゴメンなさいね。疲れさせちゃったみたいで。」
ξ゚听)ξ「あ、いえそんな…。」
心配して来てくれたのたのだろうが、今はちょっと話をする気分ではない。
だからといって追い返すわけにもいかないけど。
それから、彼女とお喋りをした。なんだか分からないけど少しだけ気が晴れたような気がする。
感謝しなっくっちゃいけないかな。
21 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:10:20.38 ID:YCXfwVd30
J('ー`)し「……今日はね。明日ブーンとドクオが戦争に行くから、景気付けのためのパーティなの。」
ドクンっと心臓がなったのが分かった。
…やっぱり、やっぱりそうなんだ。
ドクオ君を視た時のあの光景は……。
J('ー`)し「2人共まだまだ子供だし、子供達も2人を頼りにしてる。絶対に帰ってきてほしいわ。」
なんで、なんでアタシにそんなことを言うの?お願い、もうやめて。
アタシの願いは届くことなく、彼女は更に言葉を続ける。
J('ー`)し「ドクオったらね、戦争に帰ってきたらパフォーマーになってお金稼いで、カーチャン達皆に楽させてやるんだーなんて言っててね。」
やめて!やめて!それ以上言わないで!!
……違う、言わなきゃ、私が教えてあげなきゃ。ドクオ君は戦争に行ったら!
22 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:11:08.02 ID:YCXfwVd30
ξ゚听)ξ「……あの。」
J('ー`)し「うん?」
言わなきゃ!言わなきゃ!!言わなきゃ!!!
ξ゚听)ξ「……きっと、大丈夫ですよ。2人共無事に帰ってきますよ。」
違う、そうじゃない!そんな事を言いたいんじゃない!
…でも、どう言えばいいの?どう言ったら彼女は納得してくれるの?
アタシが考え込んでいると奥からブーンがやってきた。
( ^ω^)「カーチャン、もう大分暗くなってきたからツンを送ってくるお。」
J('ー`)し「わかったわ。ただし…送り狼になっちゃだめよw」
(;^ω^)「ちょwwこの人何言ってんのwww」
だめ、言わなきゃ。今言わないと!
ドクオ君が死んじゃうって
23 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:12:49.77 ID:YCXfwVd30
帰り道、ツンの態度は明らかにおかしかった。何かを話そうとしてやめたり、僕の話に気の無い返事をしたり。
( ^ω^)「どうかしたのかお?さっきから何だか辛そうだお?」
ξ゚听)ξ「…なんでもないわ。」
まただ。どうしたらいいのか分からず僕は何の気なしに思いついたことを喋りだした。
( ^ω^)「それにしても、この国の大統領は無能だお。いや、大統領だけじゃないお、政府関係者は皆ダメダメだお。」
ξ゚听)ξ「!」
( ^ω^)「ニューソクと戦争なんてして皆大変な思いをしているはずだお。なんでそんなことが分かんないのかお?」
( ^ω^)「きっとこの国のお偉いさんは皆頭がおかしいんだお。」
ξ )ξ「……なんで…。」
( ^ω^)「ん?」
ξ#゚听)ξ「何でそんなこと言えるのよ!!」
(;^ω^)「ツ、ツン?」
ヤバイ、本気で怒らせてしまったようだ。どうにかして静めないと。
そう思う僕の気持ちとは裏腹に、ツンはドンドンヒートアップしていく。
24 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:13:45.97 ID:YCXfwVd30
ξ#゚听)ξ「戦争が無かったときは政府に問題なんて無かったじゃない!!」
ξ#゚听)ξ「大統領だって皆が投票して決めたはずでしょ!?」
ξ#゚听)ξ「大体戦争を始めたのはニューソクが攻め込んできたから仕方なく応戦しただけじゃない!!」
ξ#゚听)ξ「全部…全部政府のせいにするなんて、卑怯だわ!!!」
(;^ω^)「ご、ごめんだお。」
彼女の勢いに押され謝ることしか出来ない僕。
親に政府の人間でもいたのだろうか?もし僕もカーチャンを馬鹿にされたらこんな風に怒るだろう。
だから素直に謝る僕。…ちょっと情けないけど。
(;^ω^)「ごめんだお。」
ξ゚听)ξ「……。ごめんなさい、私の方こそ言い過ぎたわ。」
その後、無言で歩き出し、結局ツンが「ここまででいいから」と言い出すまで会話は無かった。
( ^ω^)「それじゃあ、お休みだお。」
ξ゚听)ξ「…あの、ブーン、ドクオ君の事なんだけど…。」
( ^ω^)「ドクオ?」
ξ゚听)ξ「うん。その、ね。…あの…。」
ツンが何かを喋ろうとした時、低い男の声が彼女の声を遮った。
怪しげな男「ツンだな?我々と供に来てもらう。拒否権は無い。死にたくなければ従っていただこう。」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 05:14:34.33 ID:X0h2Qy3o0
w k t k !
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 05:14:46.56 ID:a2H/XJ59O
wktk
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 05:16:36.91 ID:66Yj5zBqO
w t
k k
28 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:16:50.41 ID:YCXfwVd30
(;^ω^)「な、あんたら誰だお!ツンに何の用だお!」
男らは5人全員同じ黒い服を着て、みな同じような鉤爪を装着している。
はっきり言って危険なふいんき(なryを醸し出している。
(;^ω^)「もう一度聞くお!!あんたら誰だお!!」
男の一人が軽く腕を上げる。同時に別の一人が僕の下に異常なスピードで詰め寄ってきた。
(;^ω^)「な、何をするつもりだお!?」
精一杯の虚勢を張りながらそう答える。だが。
ドン!!
(;゚ω゚)「おふっ!?」
ξ゚听)ξ「ブーン!!」
29 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:17:40.66 ID:YCXfwVd30
今まで感じたことの無いようなするどい痛みが腹部を襲う。
更に2発。3発。たまらずうずくまってしまう。
ξ゚听)ξ「やめなさい!あなた達に着いていくから彼を開放して!」
それを聞くと先程腕を上げた男が僕を殴っている男に何か合図を出し、ツンの下へ寄ってきた。
リーダーらしき男「理解の早い方でこちらも助かる。」
何が何だか分からないが、確かなことはこのままではツンが拉致(ドクオの冗談本当になっちまった)されてしまう。
どうにか、どうにかしないと…。
体を起こそうとしたら先程まで僕を殴っていた男が、その鈍い輝きを放つ鉤爪を僕の首下に持ってきた。
畜生…。このままじゃ…。
そうして何も出来ずにいると先頭の男がツンのすぐそばまで近寄ってきた。
その時
爆音と共に無数の何かがすごい勢いでこちら側に飛んできた。
レンガ?
埃が晴れ、爆音の先が見えるようになってもそこには誰もいなかった。
その代わり黒服5人の内3人が地面に突っ伏し、ツンの前になんだか
やたら筋肉質の男が立っていた。
30 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:18:55.58 ID:YCXfwVd30
全員黒服だからイマイチ判別がつき難いが、リーダーらしき男はまだ立っているようだ。ちなみに僕を殴り散らしていた奴は床にキスしている。
ξ゚听)ξ「クックル!」
(*゚∋゚)「………。」
クックルと呼ばれた男は本当に、本当に全く見えないスピードで黒服に近づき、
これまた全く見えないスピードで上から下へ黒服の頭を殴っていた。
確かにそれは原始的な“殴る”という行為なのだろうが、この光景はそんな生易しいものじゃあ断じてない。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……。
黒服は、頭の先から膝あたりまで地面に埋まっていた。たかが一発のパンチでこんなことになるのか?
リーダーらしき男「…この場は引かせて頂こう。命は粗末にしたくないんでな。」
そう言うやいなや、奴は脱兎のごとく逃げ出した。
それにしてもこの筋肉男、一体何者なのだろう?ツンとは知り合いのようだが。
31 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:21:33.09 ID:YCXfwVd30
ξ゚听)ξ「あの、ゴメンなさい。勝手に抜け出したりして。」
(*゚∋゚)「………。」
全く喋らない。怖ええ。マジ怖ええよこいつ!
僕の考えてることが伝わったのか筋肉は僕の方わジーっと見だす。
その表情からは何を考えているかサッパリ分からない。
ξ゚听)ξ「あの人は敵じゃないわ。殴らないで大丈夫。」
(*゚∋゚)「………。」
全く喋らない。いや、それよりもしかしてツンが言わなかったら殴られてた?あれを?
僕の気持ちを知ってか知らずか、筋肉はクルリと体を回転させ、歩き出した。
ξ゚听)ξ「あっ!ちょっ、ちょっと待ってクックル!」
(*゚∋゚)「………。」
ピタッと動きを止める筋肉。なんというか行動も外見もその全てが人間離れしている。
まさに悪魔じみている。いや、歩く筋肉?
32 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:22:09.22 ID:YCXfwVd30
ξ゚听)ξ「…ブーン。ごめんなさい。私のせいで変なことに巻き込んじゃって。」
( ^ω^)「コレくらいなんてことないお。それよりツンが無事で良かったお。」
ちょっとばかし格好付け気味にそんな事をのたまう。
だが、ツンはそんな僕の態度も全く気にせずに言い出しにくそうにマゴマゴしている。
こんな時になんだが、ウン、こんな仕草も似合うなぁ…。
あまりにも場違いな考えをしている僕の思考を遮るように
ξ゚听)ξ「…明日は…二人とも気をつけてね。」
( ^ω^)「知ってたのかお?」
ξ゚听)ξ「うん。おばさまから聞いて…。」
( ^ω^)「大丈夫だお。僕は運がいいんだお。ドクオだってきっとなんとも無く帰れるはずだお。いざとなったら僕が守ってあげるんだお。」
ξ゚听)ξ「…うん。でも本当に気をつけてね。」
その言葉を最後にツンは筋肉の後ろを着いていった。
僕は二人が見えなくなるまで見送ってから家路へ向かった。
明日はきっと大変になる。けど…大丈夫、僕もドクオも絶対に、絶対に生きて帰る。
絶対に!
第1話 「前日」 終
33 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:27:12.36 ID:YCXfwVd30
とりあえず第1話終了。
一応全部構想は練って有るけど書き終わってるのはまだ3話までしかない。
それに物凄く長くなりそうだけど(25話位かな?)こんな感じでOK?
OKの返事がもらえるなら俺はどれだけ掛かろうと
血反吐はこうと死なない限り書き上げるつもり。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 05:29:28.56 ID:82KnA3Zs0
wktk!
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 05:30:28.32 ID:uVx0Ls/1O
36 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:31:49.09 ID:YCXfwVd30
37 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:33:44.33 ID:YCXfwVd30
第2話 「戦場」
偉そうな男「貴様ら!今日はここまで!私のためによく来た!」
今日は僕とドクオの初陣。そのためにここまで来た。
徴兵されたから来たのであって前で叫んでるおっさんのために来たのではない。
偉そうな男「貴様らは運がいい!私の指揮下にいればこの戦!必ず勝利し!ニューソクのアオビョータン共に我々の正義を刻み込めるだろう!!」
考えるのは昨日の事。ツンの事。
最後は心配してくれたが、途中で物凄く怒らせてしまった事。
何が彼女を怒らせてしまったのだろうか?やはり両親が政府関係者なのだろうか?
それとも…彼女自身が?
38 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:34:38.85 ID:YCXfwVd30
辻褄は…合う。
あの黒服達は明らかに彼女を付けねらっていたし。
それにあの筋肉。あいつの行動は今思えばボディーガードだと思えないか?
あいつみたいな強力なボディーガードが付くなんて一般人じゃありえない。
だとしたら僕は彼女に酷い事を言ってしまった事になる。
…ちなみに倒された黒服たちは足まで埋まった奴も含めて全員影も形も消え去っていたらしい。
偉そうな男「貴様!私の話を聞いていないな!!」
(;^ω^)「ぼ、僕かお?」
しまった。考えに没頭してまるで聞いちゃいなかった。
偉そうな男「そうだ貴様だ貴様!!人の言葉はキチンと聞けとご両親に習わなかったのか!?貴様のような奴は最前線にたってもらう!!」
(;^ω^)「ちょ、ちょっと待ってほしいお。最前線ってのは一番前の事かお?」
偉そうな男「そうだ!」
(;^ω^)「一番前ってことは一番危険って事かお?」
偉そうな男「そうだ!!」
(;^ω^)「一番危険ってのは、一番死ぬ確立が高いって事かお?」
偉そうな男「そうだ!!!つべこべ言うな!!貴様がニューソクの雑魚共を殲滅すれば問題無い!!!」
(;^ω^)「ちょww殲滅ってwwwヤバスww」
笑ってる場合じゃねー!!
39 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:36:29.20 ID:YCXfwVd30
(;'A`)「お前…。何やってんだよ…。」
(;^ω^)「あ…ありのまま今起こったことを話すお!」
(;^ω^)「おれは奴の前で考え事をしていると思ったら、いつのまにか最前線に送られていた!」
(;'A`)「いや、それはいいから。」
おっさんの話が終わって、各自準備をしている時。慌てた顔したドクオに詰め寄られた。
実際何してんのか自分でも分からない。マジでドジった。やばいよやばいよ、ってな感じ。
でもまぁ…。
(;^ω^)「何とかなるお!…たぶん。」
(;'A`)「本当か?」
(;^ω^)「だ、大丈夫だお!それよりドクオの方が心配だお。どこに配置されたんだお?」
( 'A`)「俺か?俺は丁度真ん中辺りの配置になると思うけど。」
( ^ω^)「それならドクオはきっと大丈夫だお!生きて皆の所に帰るお!」
( 'A`)「…おい、ブーン。」
40 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:37:11.61 ID:YCXfwVd30
ドクオは睨みながら僕に詰め寄ってくる。
( 'A`)「俺らはガキの頃から一緒だ。」
( ^ω^)「………。」
( 'A`)「物心付いたときから本物の兄弟見てぇに育った。」
( ^ω^)「………。」
( 'A`)「馬鹿みてぇな事して、一緒にカーチャンに怒られもした。」
( ^ω^)「………。」
( 'A`)「だからな…お前だけ先に死んじまうなんてユルサねぇぞ!」
( ^ω^)「………。」
( 'A`)「この戦に勝って、一緒に帰んだぞ!分かってんな!!」
( ^ω^)「モチロンだお!僕とドクオで、一緒にカーチャンの所に帰るお!!」
( '∀`)「よっしゃ。それでこそブーンだ!絶対死ぬんじゃねえぞ!」
( ^ω^)「ドクオこそ死ぬんじゃねえお!」
そう言って僕らは別れた。お互いの無事を祈って…。
それにしても、後ちょっとであの筋肉になるかと思った。
41 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:39:42.20 ID:YCXfwVd30
戦況はVIPの優勢で進んだ。
元々の戦力の差も大きいが、それよりも原因はこの男にあるだろう。
男はあたりをウロウロとしながら独り言を喋っていた。
(;^Д^)「…まずいですね。非常にまずいですね。」
この男、名をタカラといい、時代が銃中心になってきてもその戦略を変えることなく、
旧体制のまま、むしろ自分のスタイルのまま戦地に赴いてきた。
かといって、銃が入る前はすばらしい戦果を挙げてきたのかと言えばそんなことはなく。
連敗に継ぐ連敗。無能ここに極まれりといった男。
部下達が密かに付けたあだ名が
無勝将軍
だというのだから押して知るべしといったところか。
彼の元に来る兵は自分の不運を嘆き3日3晩泣き続けるという逸話まである。
なぜこんな無能が指揮官のポストにまで上り詰めたのかといえば、話は単純。血統だ。
なによりも血統を重んじるニューソクにおいて、そのシステムの弊害が最も分かりやすく発露した例である。
(;^Д^)「…本当にまずい。このままでは本土に帰れません…。」
彼は焦っていた。いくら名門の出とはいえ、コレだけの失態を重ねれば降格は免れ得ない。
いや、もしかすると除隊することも…。
それだけは防がねばならない、彼にもプライドがあり、家の名をこれ以上汚すわけにはいかない。
(;^Д^)「…援軍はまだ来ないのでしょうか?早く来ていただかないと…。」
そう呟くと男はまたウロウロと落ち着き無く歩き始めた。
42 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:40:52.16 ID:YCXfwVd30
僕達はどうやら優勢らしい。
こういうのは何と無くだが分かるものらしい。
(;^ω^)「勝、勝てそうだお。」
実のところ僕はまだ誰も殺しちゃいない。なんとかかんとか逃げ回っているような状態だ。
それでも両軍の士気がまるで違う事に気づいた。
何故かは分からないが、向こうの兵達は既にあきらめたような表情をしており、
威嚇程度に武器を振り回す程度で必死さが無い。
(;^ω^)「勝てそうだお。」
僕はもう一度そう呟き手元の槍をギュッと握り締めた。
ドーーーン!!
遠くから轟音が聞こえ、何かが爆発した。
人々の悲鳴を前奏代わりに
得体の知れない鉄の化け物がその姿を僕の前に現した。
43 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:42:32.13 ID:YCXfwVd30
(;^Д^)「…まだ来ませんか。」
本当にヤバイ、このままでは全滅してしまう。
そう呟いてもおかしくない程の被害をタカラ軍は負っていた。
(;^Д^)「…何故こんな事に…。」
あきらかにコイツのせいだった。
「タカラ司令官!援軍が参りました!」
( ^Д^)「おお!やっと来ましたか!して何千人程?」
「それが…。」
( ´_ゝ`)「全く小さな軍舎だ。こんな所に遣すとは、あの女め…。」
(´<_` )「そう言うな兄者。これも仕事だ。それにこんな田舎大将のところでは仕方ないだろう。」
( ´_ゝ`)「そうは言うがな弟者。」
(# ^Д^)「誰ですかあなた達は!それに誰が田舎大将です!!私はれっきとした名門タカr
「援軍はこの方達2人だけのようです…。」
(# ^Д^)「んなっ!!」
44 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:43:43.80 ID:YCXfwVd30
本部は我々に死ねという気か!?2人って!2りって!!!
タカラが激昂して今にも暴れだしそうになるのにやっと気付いたのか、兄者がやる気の無さそうに答える
( ´_ゝ`)「あーあーあー。ここの責任者?一応自己紹介すると俺は流石兄弟の兄者。」
(´<_` )「同じく弟者。兄者、この人があの有名な“無勝将軍”だ。」
( ´_ゝ`)「こいつが?…へー、たしかに無能そうなツラしてるわ。」
(# ^Д^)「誰が無能そうなツラですか!大体あなたたちこそこんな負け戦に派遣されるなんて無能なんじゃないですか!?」
( ´_ゝ`)「おいおい、どうするよ弟者。無能に無能呼ばわりされちまったぞ。」
(´<_` )「聞き流せ兄者。所詮雑魚の戯言だ。それより…。」
(# ^Д^)「だから誰が雑魚だt
( ´_ゝ`)「ああ、負け戦を勝利するこれ程“流石”な事もあるまい?」
(´<_` )「ああ。“流石”だよな俺ら。」
(# ^Д^)「ちょっと!!何無視してんのあんたら。人のはn
(´<_` )「OK。時に落ち着け。」
( ´_ゝ`)「この戦、見事俺達が勝たせてやる。こいつを使ってな。」
(;^Д^)「…!こいつは!」
鈍く輝く鉄の塊が二つ、見たこともないような馬鹿でかい砲身が付いている。
( ´_ゝ`)「詳しくはなんと言うか忘れたが、戦車と言う。」
(´<_` )「こんな物を操れるとは、流石だよな俺ら。」
( ´_ゝ`)「ああ、流石だな、俺ら。」
45 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:46:17.59 ID:YCXfwVd30
2つの鉄の塊がこちらに近づいてくる。
キュラキュラと音を立てながら、ニューソク軍・VIP軍の別なく轢き殺している。
(;^ω^)「何なんだおおおぉぉぉぉ!!」
全速力で逃げる。あんなのに太刀打ちできるわけがない!
どっちの味方なのか?元々味方なんていないのか?
ブーンが逃げながら考えていると
ドーーーーーン!!!
と、先程の音が、今度はより近くで聞こえてくる。
ピチャピチャッ
何かがブーンの顔に付く。これは…?
(;゚ω゚)「…血…肉…。」
ベチャッ
今度はさっきより重い衝撃が背中に来る。
走るのを止め、恐る恐る背中を見る。
半壊した腕が生えていた。
いや、けして生えている訳ではない。その証拠にズリズリと音を立て背中を伝い落ちていく。
46 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:48:09.74 ID:YCXfwVd30
ドオオオオン!!!
今度は…見えた。見て…しまった。
鉄の塊から何かが発射されて、それが人に当たったと同時に
爆発した。
周りの人たちは皆“飛び散った”。皆散った皆散った皆散った皆死んだ皆死んだ皆死んだみんなしんだみんなしんだみんなしんだ
しんだしんだしんだしんだしんだしぬ。しぬ。しぬ。しぬ。しぬ。しぬ。しぬ。しぬ!しぬ!しぬ!しぬ!!しぬ!!しぬ!!しぬ!!!しぬ!!!!
( ;ω;)「死にたく…ないおぉ…。」
僕は足ががくがく震え、まともに歩く事すら出来なかった。それでも逃げなきゃいけない。
その想いだけで、僕は四つん這いになりながらも逃げ続けた。
しかし、必死の抵抗も虚しく、鉄の塊の砲身が
僕を向いた
しぬ。しぬ。しぬ。しぬ。しぬ。しぬ。しぬ!しぬ!しぬ!しぬ!!しぬ!!しぬ!!しぬ!!!しぬ!!!!
(;'A`)「ブゥゥゥン!!!!」
誰かが僕に叫びながら体当たりをしてきた。無防備だった僕にはその衝撃に耐え切れず、かなりの距離を吹っ飛ばされた。
(;゚A゚)「………!!!!!」
47 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:48:43.39 ID:YCXfwVd30
ドオオオオオオン!!!!
今まで以上の轟音が僕の鼓膜を破ろうとしている。いや、それより……
(;゚ω゚)「ド……ク…オ…?」
違うドクオじゃないドクオな訳がないだってドクオは真ん中にいて僕は最前線でドクオな訳ないドクオじゃないドクオじゃないドクオじゃない!!
モウモウと立ち込めていた煙が晴れ、今被弾した人間の…人間だった者の姿が現れる。
(;゚ω゚)「ド…ク………ゥヮァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
逃げろにげろにげろにげろ!!!チガウチガウチガウドクオじゃないドクオじゃないドクオじゃない!!!!
逃げろにげろにげろにげろ!!!チガウチガウチガウドクオじゃないドクオじゃないドクオじゃない!!!!
逃げろにげろにげろにげろ!!!チガウチガウチガウドクオじゃないドクオじゃないドクオじゃない!!!!
逃げろにげろにげろにげろ!!!チガウチガウチガウドクオじゃないドクオじゃないドクオじゃない!!!!
( ;ω;)「ン…アグッ…、ヒィ……アウ…アウ…!」
逃げろにげろにげろにげろ!!!チガウチガウチガウドクオじゃないドクオじゃないドクオじゃない!!!!
逃げろにげろにげろにげろ!!!チガウチガウチガウドクオじゃないドクオじゃないドクオじゃない!!!!
逃げろにげろにげろにげろ!!!チガウチガウチガウドクオじゃないドクオじゃないドクオじゃない!!!!
逃げろにげろにげろにげろ!!!チガウチガウチガウドクオじゃないドクオじゃないドクオじゃない!!!!
第2話 「戦場」 終
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 05:55:09.19 ID:tB9zNkxM0
wktk
49 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:57:50.22 ID:YCXfwVd30
第2話終了。
一応3話まで出来てるけど訂正したい処があるからちょっと待っててほしい
後遅れたけど
>>25>>26>>27>>34>>35 ありがとう。まじ嬉しいもんなんだな。
スレ立ても小説書くのも初めてだけどすごい励みになるわ。
出来たら批判、要望なんかも欲しいかな。
50 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 05:58:25.92 ID:YCXfwVd30
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 06:02:08.53 ID:tB9zNkxM0
待ってる
まだ訂正終わらないのかな?かな?
53 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 06:28:28.91 ID:YCXfwVd30
第3話 「大統領」
( ゚д゚ )「以後は勝手な行動は慎んでくれたまえ。」
ξ゚听)ξ「…はい。申し訳ありませんでした。」
( ゚д゚ )「君の年頃で外に出るなというのが酷なのは分かる。だが今は特に危険な状況なのだ。分かってくれるな?」
ξ゚听)ξ「はい。分かります。」
( ゚д゚ )「君の“力”が悪用されればこの戦争はもっと長引くだろう。
彼奴らに対して我々の“正義”を示さなければならんのだ。分かるね?」
先程からずっとこの調子だ。嫌になる。
ブーンが言っていた事を思い出す。…確かにこの人は馬鹿なのかもしれない。
ブーン…。アタシが唯一視ることが出来なかった人。
54 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 06:29:16.49 ID:YCXfwVd30
( ゚д゚ )「…。聞いているかね?ツン。」
ξ゚听)ξ「あの…コッチミルナ大統領、私もお話があるんですが。」
( ゚д゚ )「…何かね?何か視えたのかね?」
ξ゚听)ξ「いえ、そうではなくて……。」
どう言ったらいいのだろう?町で出会った?一緒にパーティをした?
( ゚д゚ )「喋ってくれない分からないよ?ツン」
ξ゚‐゚)ξ「………。」
ξ゚听)ξ「えと、…町に出たときのこt
( ゚д゚ )「ああ、もういい。関係ない話は止してくれたまえ!」
ξ゚听)ξ「いえ!!そうじゃなくって!」
この人はこうやって自分に関係の無い話はすぐ終えようとする。
ξ゚听)ξ「えっと、ですね。視る事が出来なかったひとがいるんです。」
( ゚д゚ )「ほう?それは少し興味深い。話してくれたまえ。」
55 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 06:31:22.68 ID:YCXfwVd30
ξ゚听)ξ「いえ、詳しく言うことも無いのですが…。」
( ゚д゚ )「聞く聞かないは私が決める。さぁ。」
本当に強引な人だ。この人がトップだというのに一抹の不安を覚える。
ξ゚听)ξ「昨日町で出会った青年なんですが名前をブーンといって、特に…特に際立って特別なところの無い方でしたが。」
そう、普通の、ごく一般的な青年だった。…アタシに無い者をたくさん持っている人だった。
ξ゚听)ξ「彼に誘われてパーティに招かれたんですが。」
彼には自由があった。友達がいた。慕ってくれる子供達もいた。…やさしい母親もいた。
56 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 06:32:06.96 ID:YCXfwVd30
ξ゚听)ξ「いろいろな出し物を一緒に見て、私も何かやる事になりました。」
なんでだろう?アタシがほしいモノを彼は全部持っている気がする。…いらない“モノ”だけ持っているアタシ。
ξ゚听)ξ「それで、私皆を視てあげることになって。」
( ゚д゚ )「…使ったのか。“運命”を読む力を。」
ξ゚听)ξ「…はい。」
( ゚д゚ )「まあいい。続けてくれ。」
こんな“力”いらなかった。この“力”のせいでアタシは家族を失った。自由を、友達を。
ξ゚听)ξ「そこで、ブーンさんを視ようとしたのですが…。」
( ゚д゚ )「視えなかった、と言うわけ、か。なにか他に気付いた事はあるかい?」
ξ゚听)ξ「いえ、特には…。ただ、彼は今日出兵すると言っていましたが。」
( ゚д゚ )「今日?今日というとあの“無勝将軍”との戦闘だな?ならば大丈夫だろう。帰って来次第彼に会わせてもらおう。」
( ゚д゚ )「うむ。報告ご苦労だったもう下がっても良い。」
ξ゚听)ξ「…分かりました。失礼します。」
部屋を出て、扉をパタンと閉める。
思考を先程の状態に戻す。
きっと…きっともう一度彼に会えば、答えに近づけるはず。
もう一度
ξ゚听)ξ「もう一度、会ってみたいな。」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 06:32:56.78 ID:ADnbGa9j0
wktk
58 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 06:33:40.19 ID:YCXfwVd30
息…が!苦しい!
( ;ω;)「ヒッ…ウグ…ハッハ…ング…。」
何処をどう走ったのか、それすらも全く覚えていない。
息を、息をしなければ。息をしなきゃ死んでしまう。
( ;ω;)「ヒュー…ンック…ハッ…フッ…。」
ぜんぜん呼吸がままならない。自分の体が自分の物でない感覚。
アチコチ痛い。擦り傷やなんかよりも、足の関節が軒並みおかしくなっている。
それでも、考える事は
( ;ω;)「…フッ…ドク…ハッ……オォ…。」
59 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 06:34:22.43 ID:YCXfwVd30
一緒に帰るって約束したのに。一人じゃ死なないって約束したのに。
畜生。畜生!
僕のせいだ!あの時僕が脇目も振らず逃げ続けていれば!
立ち止まったりしなければ!!
ドクオがいる所まで逃げたりしなければ!!!
( ;ω;)「…ドクオォ…。」
パフォーマーになるって言ってたドクオ。
チビ達に人気だったドクオ。
カーチャンに楽させてやるんだって息巻いてたドクオ。
ドクオ ドクオ ドクオ
( ;ω;)「死んだら何にも出来ないだろうがおぉ…。」
僕はドクオの事を考えているうちに今の自分の状況を忘れ、むせび泣き。
…やがて眠りに落ちた。
最後に、あいつ等さえ来なければと思って…。
60 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 06:36:24.17 ID:YCXfwVd30
武器の残骸と死体で埋め尽くされた戦場を歩く二つの影があった。
黒焦げの死体の頭部を蹴りながら影の一つが言う。
( ´_ゝ`)「うーむ。…少しやりすぎたか?」
(´<_` )「やりすぎだ兄者。考え無しにバカスカ撃つからだ。
(# ´_ゝ`)「なにお!これでも少しは考えて撃っている!」
(´<_` )「それでこの有様か?」
( ´_ゝ`)「…テヘ☆」
(´<_` #)「かわいくねぇ!死ねこの馬鹿兄貴!」
(# ´_ゝ`)「お兄様に向かって馬鹿とはなんだ馬鹿とは!」
(´<_` #)「馬鹿に馬鹿と言ってなにが悪い!この大馬鹿!」
(# ´_ゝ`)「オマッ!言うに事欠いて大馬鹿だと!」
死体まみれの戦場で言い合いをする兄弟。…なかなかシュールな光景だ。
ましてやこの光景を引き起こしたのが本人達だというのが…。
61 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 06:37:43.49 ID:YCXfwVd30
(´<_` )「とにかくだ!このままでは任務の方がままならんぞ。」
( ´_ゝ`)「…確かに。あの女は嫌いだが皇王様に迷惑が掛かるのはいただけない。」
(´<_` )「だろう?だからなんとか生存者を探し出すぞ兄者。」
( ´_ゝ`)「合点承知の助。」
(´<_` )「…真面目に探せよ。」
そう言う弟者の声を聞いてか聞かずか、兄者はそこらを楽しそうに走り回っていた。
(´<_` )「…やれやれ。」
こりゃ自分で探すしかないなと、歩き出した途端、兄者が大声で呼びかけてくる。
( ´_ゝ`)「おーい弟者!こいつ生きてるぞー!」
(´<_` )「なんと!」
慌てて駆け寄る弟者。しかしそこにいたのは生きているのか死んでいるのかも分からないような、上半身だけの男だった。
62 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 06:38:14.71 ID:YCXfwVd30
(´<_` )「…おい。兄者。こいつか?」
( ´_ゝ`)「ああ。こいつだ。」
(´<_` )「もう虫の息ですよね?」
( ´_ゝ`)「まだ生きてる。」
(´<_` )「搬送中に死にそうですよね?」
( ´_ゝ`)「安全運転心がければきっと大丈夫。」
(´<_` )「さいですか。」
( ´_ゝ`)「さいですよ。」
(´<_` #)「大丈夫なわけ無いだろ!この馬鹿!」
(# ´_ゝ`)「だから馬鹿というなと!」
「…………ン………カ……。」
瀕死の男が呟く。
( ´_ゝ`)「なっ。ダイジョブだって。いつもと趣向が違うってあいつも喜ぶだろ。」
(´<_` )「そんなことは絶対無いと思うが…、仕方ないこいつにするか。」
そう言うと流石兄弟は男の上半身を持ち、戦車へと戻っていった。
「…………ン………カ……。」
63 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 06:40:19.00 ID:YCXfwVd30
( ゚д゚ )「馬鹿な!!全滅だと!!」
<丶`∀´>「ハイ。全滅ニダ。動く鉄の塊にやられたらしいニダ。」
ここは先程までツンがいた部屋と同じ場所。そこでコッチミルナは今日の戦争の結果を聞いているところだった。
( ゚д゚ )「馬鹿な…。あの“無能将軍”との戦で負けるとは。」
( ゚д゚ )「動く鉄の塊と言っていたな?それは具体的にどのような物なのだ?」
<丶`∀´>「詳細は全くの不明ニダ。ただ恐ろしいスピードで動き回り、全てを爆発させる物体を射出するらしいニダ。」
( ゚д゚ )「…彼奴等の新兵器と見て間違いないな?」
<丶`∀´>「間違いないニダ。」
( ゚д゚ )「そうか…結局彼には会えずじまいか。」
<丶`∀´>「彼?」
( ゚д゚ )「いや、何でもない。こっちの話だ。」
コッチミルナは報告を受けてからずっと立ちっぱなしだったのを思い出し、深く腰を沈めた。
64 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 06:41:14.22 ID:YCXfwVd30
( ゚д゚ )「…一度会ってみたかったのだがな。」
ニダーには聞こえないように独り言を言う。
しかし、会えないものはしょうがないと、彼は本来の気楽さで次の質問を続けた。
( ゚д゚ )「“あれ”の所在はまだ分からんのか?」
<丶`∀´>「“あれ”とは?」
( ゚д゚ )「『アカシャ』のことに決まっているだろうが。あれが見つかれば我々の正義を世界に知らしめる事が出来る!」
<丶`∀´>「…今のところ、全く不明ニダ。」
( ゚д゚ )「火急に探し出せ!現状はここに何時敵が攻め込んできてもおかしくない段階まで来ている。」
( ゚д゚ )「あの忌々しいニューソクの悪共を裁けるのは我々しかいないのだ!ニダー!貴様の働きに期待しているぞ!」
<丶`∀´>「御意ニダ。」
そう言うとニダーは部屋から出て行った。しかし、
( ゚д゚ )「本当に一刻の猶予も無いのだ。何とか…何とかせなば。」
65 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 06:43:07.68 ID:YCXfwVd30
遠くから男が近づいてくる。
しかし、ブーンは今、完全に眠りに入っており気付く気配も無い。
「おりょ。こいつぁー…VIPの兵隊だな。間違いない!」
男は更に興味深かそうにブーンを見る。
心なしか嬉しそうな顔をしているが、これがこの男のデフォルト、別に楽しい訳じゃない。
「ニューソクとの戦争から逃げてきたのか?いや最近この辺りで大きな戦争があったって話は聞かないし。」
男が分からないのも無理はない。
ブーンは走りすぎてVIPの国境から出てしまったのだった。
「まっ、いいか。どんな奴でも敵じゃなければ助けるのが俺の主義。一応アジト間で連れて行きますかっと。」
66 :
ゲイ降臨 ◆GEItaLjScw :2006/06/25(日) 06:43:25.41 ID:mNqo/V/M0
HUKUSEN多いNE!
67 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 06:44:14.10 ID:YCXfwVd30
そう言うと男はブーンを背中に担ぎ上げ、歩き出した。
( ω )「………ドクオ……。」
「ン、なんだ?起きたか?」
そう言ってブーンの方を確認する男。確かにブーンは眠っている。
「なんだ、寝言かよ。いや、それより寝言で男の名前を喋るってこたぁー…ホモか?」
「いけねぇーなー。全くだめな奴だ。男に生まれたんならよー…。」
そういって男は最高のスマイルを見せる。妙な輝かしさを放ちながら男は言葉を繋げた。
( ゚∀゚)「おっぱいに生きろよおっぱいに!俺様直々に講義してやんぜ、覚悟しな!」
そう言うと男、ジョルジュはまたまた最高にいい笑顔を周りに振り撒いて帰路についた。
第3話 「大統領」 終
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 06:46:12.33 ID:ADnbGa9j0
>>66 全25話予定みたいだからね。TVのアニメの2クール分だ。
伏線もいっぱいあるよ。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 06:46:28.92 ID:ADnbGa9j0
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 06:47:37.08 ID:tB9zNkxM0
続けろ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 06:48:57.59 ID:ADnbGa9j0
視点がコロコロ変わるのが読みにくいという意見がありそうだね。
面白いから別にいいけどw。
王道なお話っぽいからテンポよく出し惜しみせずガンガン全力で書いて欲しいぜ。
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 06:50:00.27 ID:ADnbGa9j0
って
>>1はもういなのかな。じゃあ、4話がんばってくれ。
まとめ依頼はオムライスさんとかに頼めばよいと思う。
73 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 06:52:35.38 ID:YCXfwVd30
第3話終了。
とりあえず書き溜分はオーワリ!!
wktkかしてくれた人たち、めっちゃありがとう!
これからは出来るだけ1日1話のペースで進めて行きたいと思う。
>>66 一応もうストーリーのほうは考え付いてるから伏線の無回収ってことは無いと思う。
まだまだこれから長いけど、絶対!!書き上げるから!
74 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 07:15:10.62 ID:YCXfwVd30
>>72 報告
オムライスさんのほうに依頼を出させてもらいました。
OK…かな?
なかなか面白い。1、最後まで書いてくれよ!!
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 07:18:06.95 ID:88mbh6ty0
今追いついた
久しぶりに面白いブーンスレktkrwwwwww
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 07:21:01.85 ID:iJGjVP290
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 07:52:19.83 ID:q/LjNh2d0
保守
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 08:10:08.35 ID:Pt1J7ZLUO
( ^ω^)バルス
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 08:13:04.89 ID:kQP02Ixv0
起きたら読みたいから自動保守しとく
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 08:44:11.86 ID:+HsgHxZI0
( ^ω^)
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 08:46:17.62 ID:iJGjVP290
>>1携帯からGJ
流石兄弟の使い方が好きだなwww
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 09:36:13.45 ID:88mbh6ty0
保守
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 10:25:33.61 ID:4n4q6SLr0
( ^ω^)「自動保守だお」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 11:04:42.16 ID:vZLR1xby0
ところで、題名がずいぶん厨臭いのは仕様か?
88 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 11:19:45.53 ID:YCXfwVd30
皆さん保守アリガットウ!!
夜には4話め出せると思うから待っててね。
>>87 まぁ仕様です。
というかそういうストーリーになると思うよ?
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 11:32:22.72 ID:Ip0FQybnO
なかなか面白いぞ
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 11:50:02.54 ID:jFrjKPZH0
期待wktk
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 12:09:41.10 ID:p1G7jxwLO
良 作 の 予 感
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 12:16:26.31 ID:3SdBx4H20
これはイイ!
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
☆
96 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 13:21:07.93 ID:YCXfwVd30
第4話 「レジスタンス」
「……ブーン……ブーン…ブーンブーンブーンブーンブーン!」
「なんで俺をおいて逃げた!」
「友達だったんじゃないのか!」
「痛い…苦しい!」
「みんな、、みんなお前のせいだ!!」
「お前のせいだ!おまえのせいだ!死ネ死ネ死ネ!!!」
( ゚A゚)
死 ネ
(;゚ω゚)「うわあああぁぁぁ!!!」
はぁはぁはぁっ!!はーはーはーはー…。
「目ぇは覚めたかい?」
(;゚ω゚)「はーはーは?」
「なんじゃまだボーっとしてるでの、ほれ、コレ何本?」
(;゚ω゚)「……2本。」
そう言うとこの老人はニンマリと笑顔を溢してきた。
当てずっぽって言ったらすごい落胆されそうだなぁ…。
いやいやいや!そんなことはどうでもいい!
97 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 13:21:48.60 ID:YCXfwVd30
(;^ω^)「そ、そんなことよりここはどこだお!?それにアンタだれだお!?僕は何でここにいるんだお!?」
「こりゃ、老人に向かってそんな矢継ぎ早に質問を投げかけるでないわ!この馬鹿者!」
(;^ω^)「ご、ごめんなさいだお。」
「ん、良い返事じゃ。んで、ここはどこか?からじゃの?」
「ん〜、こういう時恥ずかしいの〜。リーダーの趣味にも困ったもんじゃて。」
はっきり言って老人が恥ずかしがるのは気持ちの悪いものがあったがこの場では自粛。
「そうじゃな。反政府組織いわゆるレジスタンスのアジトじゃ。そしてその組織名は
OPPAI じゃ〜〜!!!」
( ω )「はっ?OPPAI?オッパイ?おっぱい?」
「これ!そう何回も連呼するでない!」
(;^ω^)「はぁ、分かりましたお。それで…。」
「ワシの名前じゃな?まぁこれは知らんでええ。ワシは物語には一切関与せんからの。」
(;^ω^)「…そっすか。」
物語ってなんだ?まぁ教えたくないなら別にいいけど。
「そして最後の質問じゃな。そいつは…。」
( ゚∀゚)「この俺が答えよう!」
開かれた口の奥の奥。奥歯が怪しい輝きを発しながら理解不能なポーズをとってる男が現れた。
……うわぁ。なんか変なのがでてきた…。
98 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 13:24:14.61 ID:YCXfwVd30
( ゚∀゚)「ha-hahaha-!俺の名はジョルジュ!人呼んでジョルジュ!俺が呼んでもジョルジュ!!」
やばい!こいつは本物の変体かもしれん!いやきちが(自粛)!!!それともただの痛い子ですか?
僕はすがるような目で老人のほうを見る。
「そん人が組織の名付け親で…、ここのリーダーじゃよ。」
(;^ω^)「な、なんだってーーーー!!」
( ゚∀゚)「っとーい・う・わ・け・で!!!!よろしく少年!!名をなんと言う!ちなみに私のなm
(;^ω^)「ブブブブブブーンですお!!」
( ゚∀゚)「そうか!!よろしくだ!!!ブブブブブブブブブブブブブブブブブーン君!!!」
(;^ω^)「違ぇし多いwwww!!!」
だめだ!こいつに主導権を握られたら話が永遠に終わらねぇ!!
なんとかかんとか僕の名前をこいつの脳髄に叩き込み(これが本当に苦労した)、やっとのことで本題に入る…入るのだが
99 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 13:25:26.96 ID:YCXfwVd30
( ゚∀゚)「………。」
おっ?なんだお?急に黙りやがった。
( ゚∀゚)「ブーン君…。これから俺は真面目な話をするから心して聞いて欲しい。」
( ^ω^)「……(コクッ)。」
( ゚∀゚)「……ホモはいけない!“男聖書”にある数ある大罪のなかでも最も恐ろしげで危険で破廉恥なつmぶろふぉ!!」
…ぶん殴った…。
しかし奴は空中を器用にキリモミ回転しながら何の気なしに着地した。
くそっ!無意識に加減したか!!もっと踏み込みに力を入れるべきだった!!
( ゚∀゚)「ブーン君。」
(# ^ω^)「なんだお!これ以上変な事言うつもりかお!!」
( ゚∀゚)「気分は晴れたかい?」
( ^ω^)「…おっ?」
そういえば、さっきまでの陰鬱な気持ちが何処かに消し飛んでる…。
もしかして、これを狙って?
だとしたら…だとしたらこんなすごい人はいないだろう、自分が馬鹿になって周りを盛り上げようとするなんて。
老人がニッコリとこちらを見ている。
そうだ。もう疑いようが無い!この人は!この人は!!
( ^ω^)「じょうるjyぼへべrはあ!!」
(# ゚∀゚)「一発は一発だからね。お返しだよ。そして。」
( ゚∀゚)「君はOPPAIに入りたまえ!一緒に悪を討ち!そしてオッパイの素晴らしさを共に広めようではないか!!!」
変体だった。そして僕は死体になった。
100 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 13:27:27.83 ID:YCXfwVd30
(# ^ω^)「あの変体、どんな力で殴ってくれてんだお。」
なんとかドクオの後を追わずにすんだ僕はさっきの事を毒づく。
僕の顔面ぶん殴った後、何を考えてるのか分からないが、ここに入れだとかぬかしてきやがった。
勿論、僕は丁重にテーチョー二お断りした。意外とあっさり引いたのは驚いたが。
…確かに、気分は大分、いやかなり晴れているけど。
そして、個室まで提供してくれて正直感謝はしている。
それでも、忘れる事なんて出来るわけない。
今でもドクオが右肩にぶつかってきた衝撃…それに
(;゚A゚)
ドクオの死に間際の表情。
( ω )「…ドクオぉ…。」
コンコン
(;^ω^)「だ、だれだお!」
僕は目元をぐいっと拭い、すわっ!またあの変体かと思ったが、入ってきたのはあの変体とはまるで違う柔和な顔つきの男だった。
101 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 13:28:18.01 ID:YCXfwVd30
( ´∀`)「スマナイ。邪魔したモナ?」
( ^ω^)「いや、そんなことは…。」
泣いてる姿を見られたのだろうか?いやそれくらい見られたって別に構わないんだけど…。
ちょっとしたパニックに陥っていると彼は僕の前に椅子を持ってきて座る。
…気をつけろ…こいつも変体かもしれん…。
そんな邪な事を考えている僕を尻目に彼は喋りだした。
( ´∀`)「私の名前はモナー。ここの副リーダーをしていて、ニューソクの生まれだモナ。」
(;^ω^)「へっ、ニューソク?」
( ´∀`)「そうモナ。もしかしてジョルジュから聞いてないモナ?」
(;^ω^)「いや、聞くも何も…。」
僕は先程の事をできるだけ簡潔に枝葉末節を排して、話した。
それを聞いて彼を苦笑しているようだった。…いつもの事なのだろう。
( ´∀`)「いや、スマナイモナ。ちゃんと順を追って説明するモナ。」
( ^ω^)「そうしてもらえるとありがたいお。」
102 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 13:29:53.68 ID:YCXfwVd30
僕が今いるこの地は何と『ラウンジ』らしい。
どうやら僕は無我夢中で走り続けるうちに、国境を抜け更にその先まで来ていたらしい。
( ´∀`)「ブーン君、今この戦争がどのような様相をていしているか知っているモナ?」
( ^ω^)「えっと、VIPとニューソクの小国が喧嘩して、それがでっかくなって…えーと。」
( ´∀`)「ラウンジがニューソクに肩入れしたのは知っているモナ?」
( ^ω^)「それは知ってるお!ラウンジが戦争に“銃”を持ち込んで五分五分の戦いにしたんだお!」
少し熱っぽく喋る。けど…本当ならラウンジが介入しなければ決着は付いていたんだ!
( ´∀`)「ブーン君。きみが言っている事には二つの間違えがあるモナ。」
( ^ω^)「間違い?」
( ´∀`)「そう、間違い。今状況は五分五分ではなくニューソクに圧倒的に有利モナ。」
(;゚ω゚)「…!だっ、だって大統領が五分っていってたお!だから国民みんなで戦えば勝てるって…。」
ありえない、そんなこと!そんな、僕達は騙されていた?
先に死しかない道を歩ませようとされて…。
しかし、モナーは首を静かに横に振る。
( ´∀`)「残念だけど、本当のことモナ。」
(;^ω^)「…それで、二つ目は何々だお?」
( ´∀`)「二つ目は、ラウンジが銃を持ち込んだんじゃないってことモナ。」
(;^ω^)「ど、どうしてそんな事が分かるんだお!根拠はあるのかお!」
( ´∀`)「根拠はあるが…それは次の話題の時に一緒に話すモナ。」
( ´∀`)「今はラウンジとは技術集団じゃなく身体能力が突出し、それを武器に生きてきた民族と理解すればいいモナ。ちなみにジョルジュもラウンジ出身モナ。」
103 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 13:30:56.41 ID:YCXfwVd30
まさか、これが伏線だったとは、あの野郎思いっ切り殴りやがって。
思考が横に逸れそうになるが、モナーが話を続けるので意識をそちらに戻す。
( ´∀`)「さてと、ここからが本題モナ。まずはジョルジュの誤解を解いておくモナ。」
( ^ω^)「誤解?」
( ´∀`)「…何と言ったらいいのか言葉が詰まるとこだけどモナ。そうモナね…。」
( ´∀`)「彼は恥ずかしがりやなんだモナ。」
( ω )「ハァァァアアア!!?」
あまりに突拍子のない事を言うもんだから眼球が何処かへ飛んでっていってしまった。
( ´∀`)「いや、君の反応は正しい。至極当然だモナ。それでも。」
( ´∀`)「彼は肝心な所はけして見せないし、その行動は周りの皆に活気を与えるんだモナ。」
(;^ω^)「それは……。」
そうだけど、という言葉が口篭る。そうなんだけど…何か認めるのがシャクだ。
( ´∀`)「まぁ、彼のことも次の話題で一緒に話す事にするモナ。」
104 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 13:32:33.52 ID:YCXfwVd30
( ´∀`)「それじゃあ、彼がこの組織を作った理由から話すモナ。」
( ´∀`)「彼はまだこの国が中立を保っていた時、戦闘狂団『レギオン』ってところにいたモナ。」
( ´∀`)「この組織はラウンジでも飛びぬけた身体能力を持っている集団で、各地に傭兵として派遣されていたモナ。」
( ´∀`)「そしてこの集団の中でもずば抜けて強い2人がいたんだモナ。」
( ´∀`)「その2人はどんな物も原子にまで分解できるといわれ“原子分解”の異名を持っていたモナ。」
(;^ω^)「ちょww原子まで分解ってww」
( ´∀`)「実際にはそんな事はなかったのだろうけど、彼らがこの集団の核である事は間違いがなかったモナ。」
( ´∀`)「そして“原子分解”の一人がジョルジュと一緒に派遣されている間に…。」
( ´∀`)「政権転覆があったんだモナ。」
(;^ω^)「政権…転覆…。」
( ´∀`)「そいつらが他所から銃を持ってきてこの国を統治したんだモナ。」
( ´∀`)「そして、その首謀者の名が、『アサピー』と言うんだモナ!」
それが先程の答えか…。
ん?でも待てよ?そうすると。
105 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 13:33:08.24 ID:YCXfwVd30
( ^ω^)「もう一人の、国に残っていた方の“原子分解”は何処に行ったんだお?」
( ´∀`)「それが…。」
( ´∀`)「奴らの下にいるモナ。」
( ^ω^)「捕らえられてるって事かお?」
( ´∀`)「いや、そんなことはありえないモナ。“原子分解”が力を合わせれば二人対世界でも勝つと云われてるほどモナ。」
(;^ω^)「世界ってwwそれじゃあなんで出て来ないんだお?そんなに強いんだお?」
(;´∀`)「彼は…アサピー側についてしまったんだモナ!」
(;^ω^)「世界に匹敵レベルが敵ぃ!?」
( ´∀`)「正確には2人で世界レベルモナ。」
そんなん…どっちにしたって同じでしょうが!そんなのを敵に回そうとしてるの!この人たち!!
( ´∀`)「彼の名は渋沢というんだモナ。確かに彼に勝つことは出来ないモナ。」
( ´∀`)「話を続けるモナ。ジョルジュは政権がアサピーに移り、彼がこの国の掟を破った事を知ったモナ。」
( ^ω^)「掟ってなんだお?」
( ´∀`)「それはこの国が他の何処とも干渉せず、特定の国家に肩入れしないという法喪なお。」
(;^ω^)「それを破ってそいつは…。」
( ´∀`)「そう!ニューソクに力を貸したモナ。」
ドクンっと心臓が揺れる。そいつが…そいつが元凶!
106 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 13:33:46.41 ID:YCXfwVd30
( ´∀`)「ジョルジュはアサピーを暗殺しようとしているんだモナ。けど、渋沢がいるからそれが出来ない。」
( ´∀`)「かつてのレギオンの仲間も、片割れの“原子分解”の居所も分からない。しかし。」
( ´∀`)「彼は諦めなかった!そして、アサピーを倒して戦争を終わらせるためにこの組織を作ったんだモナ!!」
(;^ω^)「ちょっと待つお!なんでアサピーが死ぬと戦争が終わるんだお?」
( ´∀`)「もうニューソクにもVIPにも戦う力はあまり残っていないんだモナ。戦力があるのはここラウンジだけなんだモナ。」
( ^ω^)「それでどうするんだお?」
( ´∀`)「ジョルジュが政権を奪取し、ラウンジの中立宣言を両国に伝える。終戦協定に一役買ってもいいモナ。」
( ^ω^)「それで、肝心の作戦はどうなんだお?これが立たなきゃあ意味が無いお。」
( ´∀`)「作戦はもう出来ているが、一応機密情報なんだモナ。君には教えられなモナ。」
(;^ω^)「んなっ!!」
ここまで喋っといてそれかい!!
( ´∀`)「もし君が作戦に加わるつもりなら、この組織に入ってくれモナ。それじゃあ。」
そう言うとモナーは入ってきたときのように静かに扉を出て行った。
107 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 13:35:57.54 ID:YCXfwVd30
モナーが言っていたことを思い返す。
彼らのやろうとしていることを思い返す。
( ^ω^)「とんでもねー馬鹿達だお。」
ようするに彼らがやろうとしている事は国家転覆だ。結局はアサピーとかいう男と変わらないのかもしれない。
それでも…。
( ^ω^)「戦争を、終える…。」
もしモナーが言ったことが本当なら、このままでは両国共に疲弊し続けるだけだろう。
そして、チビ達やカーチャンが……。
( ^ω^)「ドクオ。聞こえるかお?僕はこの戦争を止めてみせるお。」
( ω )「だから、もうちょっとだけ待ってて欲しいお……。」
もう俯かない、僕は僕に出来る形で、ドクオの“無念”を晴らす!
そう 胸に刻んだ!!
108 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 13:36:39.52 ID:YCXfwVd30
バーン!!
大広間の扉を勢いよく開ける。作戦会議中だったのか視線が僕の方に一斉に向かう。
ある者は見開いて、別の者はは訝しそうに。
モナーはお見通しだと言わんばかりの顔でこちらを見ている。
そして、
視線の中で歩を進める。
目標の人物の前まで歩みをとめない。
目的を果たすまでは歩みを止めない!
( ゚∀゚)「…よう。随分と遅い決断じゃねぇか。」
彼が彼本来の表情なのだろう、口の端を吊り上げるようにワイルドに笑っている。
僕も負けないくらいにワイルドに笑ってみる。…上手く出来ているかどうかは問題じゃない。
( ^ω^)「…入隊しに来たお。席は空いてるかお?」
( ゚∀゚)「当然だろ?おまえが来なかったらどうしようかと思ってたところだぜ。」
( ^ω^)「そいつぁ良かったお。」
ジョルジュはちょっとおどける様な仕草で席を立ち、クルリと僕の方に向き直してこう言い放った。
( ゚∀゚)「決行は明日!!勿論ブーンにも参戦してもらうぞ!!」
あ、明日っすか?
第4話 「レジスタンス」 終
109 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 13:41:07.62 ID:YCXfwVd30
第4話終了。
意外と早く投下できて良かった!
説明が多くて地味かもしんないけど、必要な事だから我慢して欲しい。
今日中にもう一個はちょっと難しいけど、頑張るわ!
絶対完結させっかんね!!
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 14:01:14.00 ID:JY9XddnlO
乙
なんでブーンを介入させたのか気になるね…
ただ単に人手不足だったのか…それとも
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 14:10:39.56 ID:XKFSw7tr0
ドクオの“無念”を晴らす!
\___ ______/
∨
ヾ〃〃ミミミミ
| ヾミミミ
|ト イ / ̄`l
○―ヽ_/´ ̄ `l
`‐( ヽ__/
、_ _/〇__/
|ノ l /
と.」と_」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 14:49:01.85 ID:ZCDFibg70
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
119 :
流れ星きゅんきゅん☆ミ ◆VipSTARH5M :2006/06/25(日) 16:12:07.17 ID:Ij01YNi3O
久々の良スレ保守
( ^ω^)「自動保守だお」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 16:40:51.02 ID:MLXg0HHAO
ぬうぅっこれは面白い
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 16:50:48.04 ID:075LrCRb0
これは期待。
( ^ω^)「自動保守だお」
124 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 17:12:23.06 ID:YCXfwVd30
ξ////)ξ「お、面白いなんて言われたって、う、嬉しくもなんとも無いんだからね!!」
いや、本当感謝!
大学のレポート後回しにしてでもこっち書き上げちゃる!!
今日中にもう1話投下しますよ絶対に!!
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 17:25:16.43 ID:F07BfK/DO
>>124 一つだけ言っていいか?
変体 ×
変態 ○
ちと気になったもんでな。
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 17:25:33.81 ID:UKYq8yKZ0
>>124 25話もあるんだからあんまり張り切ると失速しそうだ。
じっくりと作りこみなさい。
127 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 17:40:27.65 ID:YCXfwVd30
>>125 おおう!マジだ!!全然気がつかなっかった。
訂正サンクス!
>>126 ありがとう!
実は自分で完成品を早く読みたいとか思っちゃてさw
自分のペースで頑張るよ。
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 17:45:01.67 ID:UKYq8yKZ0
>>127 ブーン系小説はのんびり引き伸ばしつつ書きたい人が多い。
ので
>>1のように気合の入った人はほとんどいない。
気力があるなら書いてくれ。その方が読者も嬉しいぞ。
レポートあんならそっち先に仕上げれ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 17:56:31.95 ID:tl7B0b/KO
わざと変体にしてたんじゃないのかよwww
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
147 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 21:08:45.51 ID:YCXfwVd30
第5話 「月夜」
( ^ω^)「つまり、モナー達が今この近くで駐屯してるラウンジ軍・VIP軍に戦いを吹っかけて。」
( ^ω^)「その隙にジョルジュ達が警備が手薄になった城に攻め込み。」
( ゚∀゚)「アサピーを狩るってことだ。大体そんな感じでOKだ。」
僕達は明日の決戦に向け最終作戦会議を開いているところだった。
つまりは今現在も多くの兵が出兵中で、更に国境付近でVIP軍が攻めてきたと思わせ残ったラウンジ兵の目もこちらに向ける。
それに乗じてジョルジュ達が潜入する。潜入経路はレギオンのみが知ってる秘密の通路を使うらしい。
( ^ω^)「でも、それは危険じゃないかお?あっちには生粋のレギオン。渋沢がいるんだお?」
( ゚∀゚)「いや、それは多分問題ない。あの人が何故アサピーに付いたのかは謎だが、渋沢さんは強者にしか興味を示さない。多分誰にも言ってないはずだ。」
( ^ω^)「そうなのかお?それじゃあ、その渋沢がどっちに来るかも問題だお。」
会場がざわめく。恐らく渋沢がどちらに来るかで作戦の成功率がまるで変わってくるからだろう。
できれば、戦場の方へ来てもらえると。
( ゚∀゚)「…この点に関しては俺は完全に言い切ることは出来ん。」
( ゚∀゚)「ただ、これは全くの俺のカンなんだが、あの人は戦場の方に来ると思う。戦いを求め続ける戦士。あの人こそがそれを体現していると思う。」
( ´∀`)「結局は蓋を開けてみないと分からないという事モナね。」
それはその通りだろう。どんな偶然が起こるか判らないのだし、必要以上に恐れても意味が無いどころか毒になるだろう。
148 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 21:09:12.63 ID:YCXfwVd30
( ゚∀゚)「おまえの方は、三月ウサギだな。…大変な相手だ。」
( ^ω^)「そいつのことも詳しく知りたいお。」
( ゚∀゚)「そいつは…。」
( ´∀`)「私が説明するモナ。」
( ´∀`)「あいつは、私の元同僚で、たいした血筋ではないのに実力で軍の最高位まで上り詰めたモナ。」
( ´∀`)「そして、ニューソク軍人最高の栄誉、王直々の『騎士』の称号を承ったモナ。」
( ゚∀゚)「知ってると思うが、あの国では何より血統を重要視するからな。並大抵の事じゃねぇ。」
( ´∀`)「私も抜きつ抜かれつでその地位を争ったものモナ。」
確かに大変そうな相手だ。気を引き締めて掛からなければならない。
( ゚∀゚)「今回のお前たちの作戦は陽動だ!できるだけ被害は抑えたい、出来れば血が流れるのはアサピーだけに留めたい。」
( ゚∀゚)「敵を倒すよりも自分の身の安全を確保する闘いを心がけてくれ!」
( ゚∀゚)「ブーン。お前も分かってるな?」
( ^ω^)「勿論だお!みなまで言うなだお!」
( ゚∀゚)「よし、本日の会議はコレにて終了!皆、明日に備えてゆっくり体を休めてくれ!」
ジョルジュがそう宣言し、皆が部屋から出る。
僕は目当ての人物が部屋に戻る前に捕まえる。
どうしても聞かなきゃいけないことがある。
( ´∀`)「どうかしたモナ?」
( ^ω^)「モナーはどうしてここに入ったんだお?ニューソクでも結構な地位に上り詰めたんだお?」
( ´∀`)「簡単な事モナ。私は国王陛下が窮地に陥る前にこの戦争を本当に終わらせるためには、ここに入るしかないと思ったからモナ。」
( ^ω^)「…満点の解答だお。ありがとう、邪魔したお。」
彼が帰って行く、そうこれでいい。僕の覚悟は鈍らない。
彼が本当に戦争を終わらせようとしているのなら、僕のこの道は間違いじゃない。
僕の 覚悟 は揺るがない!!
149 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 21:11:29.32 ID:YCXfwVd30
夜、窓から見える。月が何時もより近くで煌いている様でとても綺麗だ。
( ^ω^)「綺麗なお月様だお。」
そういえば、死んだ人はお月様に行くって誰かが言ってたっけ。
それなら、これはきっとドクオが僕の事を見守りに来てくれたんだお。
( ^ω^)「ドクオ。僕頑張るから、応援しててくれお!」
明日、人を殺す戦いじゃない、陽動戦だ。きっと上手くいく。きっと。
「…無駄だよ。」
( ^ω^)「……!!」
窓の所に人が座っている。何時の間に入ったんだ?いやそれより、
そこにいちゃあ月が見えないじゃない。
「…無駄だよ。」
(;^ω^)「お、お前は誰だお!どっから入ってきたお!」
男は僕の言葉など聞いていないかのように、指と指をクルクルと器用に交差させている。
…頼むから其処から退いてくれ。そこにいられたら、ドクオが見えない。
そんな僕の願いを他所に、男は無表情にこちらを見る。
150 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 21:12:20.12 ID:YCXfwVd30
(´・ω・`)「…僕の事なんてどうでもいい、僕は“登場人物”じゃないから…そして、それは君も…。」
(;^ω^)「何意味不明な事を言ってんだお!さっさとそこを退けお!」
(´・ω・`)「君は僕がこれから言う事を聞かなきゃいけない。そして改めなくてはいけない。」
(;^ω^)「何…言ってんだお?」
相変わらず男の指はクルクルと交差している。さっきは中指で今は薬指という違いはあるけれど。
くそっ!ドクオが、ドクオが!
なかなか喋り出さない男に業を煮やし僕は叫ぶ。
(# ^ω^)「用があるんならさっさと言えお!!何のつもりなんだお!!」
(´・ω・`)「……君は明日戦場にいっちゃダメだ。」
151 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 21:13:51.10 ID:YCXfwVd30
(;^ω^)「イキナリ何言ってんだお!僕はもう覚悟をしたんだお!それに
(´・ω・`)「ドクオ君のため…かい?」
(;゚ω゚)「………!!!」
な、なんでコイツドクオの事を、ここに来てから誰にもドクオの事は喋ってないはず…。
(´・ω・`)「そして故郷の家族のため、果ては世界平和のためかい?」
(;゚ω゚)「ど、どうしt
(´・ω・`)「僕の事はどうでもいいと言ったはずだよ?今大切なのは、君が明日の出兵を取りやめる事だ。」
なんなんだコイツ!なんで僕の事を!
ドクオ!遮るんじゃないお!僕とドクオの関係を断つんじゃないお!!
(´・ω・`)「僕と君、それに彼女はね。“亡霊”なんだよ。」
(;゚ω゚)「亡…。」
(´・ω・`)「亡霊、悪霊、魑魅魍魎。なんだっていい。僕達は本来いちゃいけない存在なんだ。」
(;゚ω゚)「いけ…ない。」
(´・ω・`)「僕達が他人と触れ合うたび、世界の流れが変わるんだよ。僕達は世界に対して害悪なんだ。」
男の喋るペースが上がると同時に指の交差も早くなっていく。
152 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 21:14:31.57 ID:YCXfwVd30
(´・ω・`)「僕達が関わるとその埋め合わせに人が死んでいくんだよ。そう
ドクオ
君のようにね。」
(;゚ω゚)「…ヒッ!」
怖い、この男は。怖い
(´・ω・`)「理解してもらえたかな?今はまだ分からないかもしれない…、けどそのうち分かるよ。」
そういって消えようとする男を最大限の勇気を振り絞って引き止める。
(;^ω^)「待つお!…僕は明日、絶対に戦場に行くお。それはもう覚悟したことなんだお。」
(´・ω・`)「………。」
(;^ω^)「それと…アンタの名前を聞かせろお。僕だけ知られているのは不公平だお。」
(´・ω・`)「……ショボン…。」
(;^ω^)「えっ?」
(´・ω・`)「ショボン。それが僕の名前だよ。只の『傍観者』さ。」
(;^ω^)「…ショボン。」
僕がそう言うやいなや彼は闇に消え去って行った。
後には、雲に掻き消された窓の風景が残るだけだった。
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 21:16:22.47 ID:Y82bhiL30
154 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 21:16:26.34 ID:YCXfwVd30
( ゚∀゚)「果たして戦場の方に現れてくれるだろうか…。」
いや、もしあの人が戦場の方に赴いても結果は同じなのではないか?
あの人ならばこの程度の人数1時間も掛からずに殲滅させるかも。
それよりも、勝ち目は薄いといっても俺が相手をし、足止めさせている間に他の者にアサピーを討たせたほうが?
( ゚∀゚)「なぜ、アサピーなどに就いてしまったんですか…。」
彼らはあこがれだった。どんな強敵も己の獲物一つで分解するその姿は、ラウンジ国民の力の象徴だった。
俺もひたすらにあの人たちを追い続けた。ひたすらに力を求め、ひたすらに修行を繰り返した。
( ゚∀゚)「なぜ、今敵同士になど……。」
しかし、そんな畏怖の気持ちとは裏腹に、
試してみたい。
挑んでみたい。
そんな欲求が胸の奥から沸々と沸いてくるのを感じる。
コンコン
( ´∀`)「失礼するモナ。」
( ゚∀゚)「ん?どうした、こんな夜更けに?」
( ´∀`)「何、リーダー殿が明日の一戦を控えて良からぬ事を考えているのではと、ね。」
( ゚∀゚)「…相変わらず鋭い奴だなw。」
( ´∀`)「ジョルジュが分かり安すぎるだけモナw」
( ゚∀゚)「ふふwwそうだなww」
155 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 21:16:57.50 ID:YCXfwVd30
( ´∀`)「…ジョルジュはここまで良く頑張ったモナ。」
( ゚∀゚)「…?」
( ´∀`)「もうちょっと皆に頼る事を覚えてもいいモナ。」
( ゚∀゚)「…全部お見通しかw」
( ´∀`)「短い付き合いじゃないモナね。」
何だか気分がスッキリしてきた。いままでのモヤモヤが全部嘘のように消し飛んだ。
よし!明日は最高のコンディションで挑めそうだ!
ありがとな。モナー
( ´∀`)「昔から、一つだけ聞きたい事があったモナ。」
( ゚∀゚)「オウ!なんだ、モヤモヤはスッキリさせたほうがいいぞ!」
( ´∀`)「なんで“リーダー”なんだモナ?他にも色々呼び方がはずあるモナ。」
( ゚∀゚)「ああン?オメーそりゃ、響きがカッコイイからに決まってんだろww」
( ´∀`)「カッコイイモナww?」
( ゚∀゚)「カッコいいんだよwww!!」
最高の副リーダーが居て感謝してっぜ!モナー!!
第5話 「月夜」 終
156 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 21:22:05.36 ID:YCXfwVd30
第5話終了。
保守や応援してくれてる皆さん!本当にサンクス!
何か書けば書くほど楽しくなってきてる…。
頭ン中で麻薬でも分泌されてるのかもねww
んじゃま、完結するまで頑張るカンね!!
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 21:22:57.86 ID:2BY9Qa+z0
乙!!!!
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 21:27:17.90 ID:PIAgTk5H0
正直三月ウサギの方が強敵に見えるかもだぜ
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 21:27:22.01 ID:rqVEJzpQ0
160 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 21:27:45.83 ID:YCXfwVd30
>>153 えっと一応オムライスさんの方に
まとめさせて貰ってるんだけど
こういうのは重複してもいいんかな?
イマイチ分からんのだけど…。
>>157
乙センキュー!
マジ反応があると書く張りになってありがたいよ!
161 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 21:29:44.75 ID:YCXfwVd30
>>159 ガンバルww
明日学校だけど二日の徹夜位へっちゃらサ!
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 21:41:15.37 ID:Y82bhiL30
がんばれー
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 22:18:08.05 ID:871L75+YO
三月ウサギって何でパクリなのに人気あんの?
( ^ω^)「自動保守だお」
( ^ω^)「自動保守だお」
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 22:44:08.86 ID:dx3Xh8C/O
ブーン小説をこんなにWKTKしたのは初めてだ
期待してるお( ^ω^)
('A`)「自動保守だぜ」
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 22:57:37.35 ID:ao+UqGh+0
こんなにみwwwなwwwぎっwwwwてwwwきwwwたwwwぜwwwな作者みたことないなw。
wktkしてるぜ。俺はツンと一緒にいた変な奴が気になるw。
('A`)「自動保守だぜ」
173 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/25(日) 23:16:47.24 ID:YCXfwVd30
静かにしろい このwktkが
オレに小説を書かせる 何時でもよ
夜中にもう一話投下する!!
出来るだけ速く!!
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 23:23:32.39 ID:kQP02Ixv0
>>173 三井ktkr!
今読み終えたが正直これは面白い!
だからこそ速さを重視してクオリティ下げるような事は避けて欲しいとも思う
まあ何にせよwktkして待ってるから頑張ってくれ
('A`)「自動保守だぜ」
('A`)「自動保守だぜ」
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/25(日) 23:51:50.69 ID:Io9WUn4l0
今追いついた
期待してるよ作者。
話を書き上げるペースに脱帽したよ
俺もこんな文才を持っていれば、と思った。
('A`)「自動保守だぜ」
('A`)「自動保守だぜ」
('A`)「自動保守だぜ」
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 00:31:57.89 ID:xnSgJdzJ0
おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおぱいおぱああああああああぁぁぁ・・
('A`)「自動保守だぜ」
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 00:35:46.19 ID:UY0x5+2N0
確かにこのスピードは驚異的だ。読んでるほうもwktkスピードあがる。がんばれ!
あと、ツンと一緒にいた奴好きなの俺以外にもいたのねw。人間杭打ちをまたみたいw。
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 00:38:16.08 ID:w9BRS18SO
あのツンと一緒にいたやつの名前ってなんだっけ?
サイタマのフラッシュとかに出てたよな?
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 00:39:01.26 ID:xnSgJdzJ0
クックルの事?
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 00:41:35.14 ID:OIbedGlm0
丿
ノノノノ⌒ヽ
ヨンダ? (゚∈゚ ) ミ)
/⌒\/( )
( ミ ∨∨
ノ /
( \/ヽ
\ ) )
///
`ヾ ヽミ
187 :
ゲイ降臨 ◆GEItaLjScw :2006/06/26(月) 00:42:25.83 ID:FILyz2980
久しぶりに来たらなにこの投下の早さwwww
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 00:58:03.15 ID:w9BRS18SO
あ〜クックルか!ジュウシマツかと思ってたよ!
('A`)「自動保守だぜ」
190 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:28:38.63 ID:vv4YsYe40
( ´∀`)「それじゃあ、行って来るモナ。何、すぐに帰ってくるモナよ。」
( ゚∀゚)「おうよ!お前らも吉報を心待ちにして頑張れよ!!」
ジョルジュとモナーがそう言い合ってお互いの無事を祈りあう。
僕も何時まで昨夜のことに捕らわれてちゃいけない。
気持ちを切り替えて、覚悟を力に変えるんだ!
( ゚∀゚)「ブーン!お前も無事に戻って来いよ!」
( ^ω^)「勿論だお!ジョルジュこそさっさと敵の親玉討ち取ってくるんだお!」
( ゚∀゚)「…なんかよ、まだ出会って正味2日しか経ってないけどよ。お前がいるとみんな上手くいく!そんな不思議な直感が働くんだよな。」
( ^ω^)「…どんな直感だおww」
( ゚∀゚)「いや、イマイチ俺にもわかんねぇんだけどな。まぁいいや!頑張ってこいよ!」
そう言ってジョルジュは出会った時の笑顔で(勿論奥歯キラキラ)見送ってくれた。
ジョルジュの言葉が僕の中に浸透する。昨夜ショボンが言ってきたことを消し去っていく。
この気持ちを胸に抱けばきっと大丈夫!みんな上手くいく!
そんな不思議な直感が働いた。
191 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:29:04.95 ID:vv4YsYe40
軍舎の奥に背筋を張り、真っ直ぐと前を見つめ、体全体からピンッとした空気を醸し出す人影一つ。
何も無い空間を強い意志を持って凝視する姿には、研ぎ澄まされた美しささえ感じる。
「三月ウサギ総司令官!!正体不明の軍勢がラウンジ国の国境付近に大挙押し寄せてきております!
彼奴等の服はVIP軍の標準的軍服!十中八九VIP軍と見て間違いないと思われます。如何対処いたしましょうか?」
(メ._,)「…VIP軍?妙だな。この近くに駐屯しているという情報は聞かないが。」
(メ._,)「銃砲隊を扇状に配置!ただし左翼・右翼に各4づつ敵部隊の死角の山林に配置!残りの2で広い扇を造れ!」
(メ._,)「ただし、銃砲隊の各々3倍の兵を同じ場所に配置その場で待機させよ!」
「はっ?しかし、そうすると前衛の守りが手薄になりますが…。」
(メ._,)「貴公の記憶の中に私が作戦の失敗をした事が一度でもあったか?」
「いえっ!失礼いたしました!」
…VIP軍だと考えると辻褄が合わない事が多すぎる。恐らくこれはどこか別の軍を使ってVIP軍に見せかける、
その上で私の軍を足止め、あわよくばラウンジの兵も出兵させる狙いだろう。
今の情勢でこんな事を行おうとするのは、あの薄汚いレジスタンス共しかありえない。
(メ._,)「遂に尻尾を見せたな…。」
192 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:29:32.66 ID:vv4YsYe40
( ゚∀゚)「懐かしいな…。」
モナー達が出発し、所定の時間になり俺たちは5人だけで城へと向かった。
そして昔のまま残っていたこの通路を、レギオン専用の秘密通路を通りながら俺は少し昔を懐かしんでいた。
ラウンジがまだ中立を保っていた頃、俺がレギオンの中で一番の新入りだった頃。
良くこの通路を通ったっけな。
城の他の連中が知らないのも当然のこと。この通路は自分達で掘り進んで作ったのだから。
あの頃の空気が未だに、ここに残っているようだ。
…いかんいかん!過去の幻想に捕らわれてる場合じゃない。
俺たちが今いるのは敵地だ!気を緩めるなんてどうかしてる!
気を張って行かないと。そしてここが……。
( ゚∀゚)「…ここから先は完全に敵のフィールドだ。今一度諸君らに作戦の概要を説明しておく。」
( ゚∀゚)「単純な話だ。敵に見つからずにに最上階に迄辿り着き、アサピーを…討つ!」
( ゚∀゚)「途中で見つかった場合も同じ用に目指すはアサピーの首のみだ。」
( ゚∀゚)「諸君らのうちの誰かが倒れても私は助けない。君達もどうようだ。私が倒れても気にせず進め。」
( ゚∀゚)「大変な任務だが君達の働きに大袈裟でなく、世界の未来が掛かっている。…やってくれるな?」
「勿論です。」 「我々はそのために来ました。」 「奴に一泡吹かせてやりましょう。」
( ゚∀゚)「よし!全員生きて帰るぞ。」
「「「「「おう!」」」」」
そして俺たちは城内へと侵入して行く。希望を胸に抱いて。
193 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:30:13.32 ID:vv4YsYe40
(;^ω^)「い、行けそうだお!」
例によって僕はまた誰も殺してなんかいない。
それに前回の時のように敵にやる気が見られないわけでもない。
だが、そんなことが気にならないほどにウチの軍の兵士が圧倒的な強さを持っていた。
(;^ω^)「これがラウンジの人間かお。」
あんなにいっぱいいた様に見えたニューソク軍があっと言うまに半分以下になっているように思える。
その時明らかに油断していた僕に向かって一振りの凶刃が振り落とされた。
(;゚ω゚)「ヒャァア!」
カキンッ!!
「ぐわっ!」
( ´∀`)「ブーン!戦場で油断なんてしちゃダメモナ!!」
(;^ω^)「ご、ごめんなさいだお。」
モナーは指揮官であるが戦場で直接空気を感じながら兵と供に戦うタイプらしく、
戦場の真っ只中まで自ら赴いてきていた。
それが兵の苦しみを知ることの出来る唯一の方法だとも語っていた。
( ´∀`)「謝罪はいいモナ。1分1秒も気を揺るめちゃダメモナ。」
( ^ω^)「はいだお!」
そう言い放ち、モナーは更に奥の方へと歩を進める。
あんなすばらしい指揮官が一緒なんだ、絶対に負けるはずが無い!
きっと、ジョルジュも向こうの作戦を成功させてるお!!
194 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:30:51.19 ID:vv4YsYe40
(メ._,)「…やはりな。」
「どうかいたしましたか?」
(メ._,)「…貴公の目は節穴か?彼らには戦う意思がまるで無い。」
「…ですが、現に我が軍と対等に渡り合っているように思われますが?」
(メ._,)「…彼奴等の構成員はラウンジの人間なのだぞ?
ほとんどのラウンジ部隊を銃砲隊に同行させた我が軍とではもっと戦力差が開いていてもおかしくない。」
「確かにその通りですが…、しかしそれでは奴らの狙いは一体何のでしょうか?」
(メ._,)「少しは自分で考える事が出来んのか?そんなことではあの“無勝将軍”のようになってしまうぞ?」
「………。」
彼奴等の狙いは最早明白だ、私の足止めとラウンジ軍の動員と見て間違いないだろう。
しかし、彼奴等の中に隙を作り出した。
まず、奴らは扇型に配置された我が軍の軍勢を見てかなりの大部隊に見えたに違いない。
しかし、進行していく内にあまり手ごたえを感じなくなる。そうすれば彼奴等は進攻を止めることは出来なくなる。
もう少しで全滅させられそうなのだ、楽な道に進もうとするのは人として当たり前の事だ。しかも…
我が軍が“敵に気付かれないような速度で後退をしている”としたならばなおさらだ。
(メ._,)「…そろそろ頃合か…。」
(メ._,)「両翼の銃砲隊を進軍!彼奴等の横っ腹に位置づけろ!
同行したラウンジ部隊は更に進軍!後方から彼奴等の尻を叩け!!」
私は前の攻撃を捨てよう。そのかわり君達の退路は断たせて貰う。
さぁ、この窮地を抜け出せるか!
195 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:31:15.25 ID:vv4YsYe40
馬鹿な。おかしい。手ごたえが無さ過ぎる。
( ´∀`)「これは、ウサギの罠に掛かった可能性が高いモナ…。」
始めから違和感はあった。同行している筈のラウンジ兵の姿が全く見えない…。
それに明らかに銃部隊の数が少ない、コレでは銃部隊として機能する数ではない。
それに…先程から探し回っているのに渋沢の姿が影も形も無い。
( ´∀`)「これは、大人しく撤退した方が無難モナね。」
そう決断し、部隊を引き上げようと後方を向いたとき、
大量のラウンジ兵が最後尾から襲い掛かってきていた
(;´∀`)「やばい!全軍脇の方へ二手に分かれて退却するモナ!!」
しかし、そういったモナーの指揮は聞き入れられることはなかった。
左右の山林から大量の銃部隊が出現し、完璧に退路を塞がれた。
そうこの状態はまさに、まさに…!
(メ._,)「チェック・メイトだ」
第6話 「進入、そして2度目の戦場」 終
196 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:34:27.46 ID:vv4YsYe40
第6話終了。
短いと思った人、挙手!!
そう短い、短いんだ実際。
だから
まだまだいくよ〜〜!!
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 01:34:57.52 ID:ZUlOVinm0
wktk
198 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:35:37.88 ID:vv4YsYe40
第7話 「渋沢」
俺たちはモナー達のおかげか、たいして巡回兵と遭遇する事も無く、アサピーの元まで辿り着いた。
…まぁ途中で何人かコキャッ!とやったが死んではいないだろう。…多分。
( ゚∀゚)「やっと会えたなぁ。アサピーさんよ!!」
(;@д@)「だ、誰ですかアナタは!私をこの国の王と知っての狼藉ですか!?」
( ゚∀゚)「はっ!奪って取った玉座に座り込んでいばってる奴何ざの言葉は聞きたくねえな。」
(;@д@)「え!衛兵ー!衛兵ー!!謀反者だ!!私を助けろーー!!!」
( ゚∀゚)「…情けねぇ野郎だ。最後の時位王様らしくビッ!と決めろや!」
( ゚∀゚)「せもてもの情けだ。苦しまねぇように空っぽのその頭ぁ一突きで貫いてやる!!」
そう叫び全ての決着を着けるべく、俺はアサピーに向かって全速力で走り出した!!
(# ゚∀゚)「オオオオオラアアアアアア!!!!」
(;@д@)「ヒギャー!!た、た、たすけt
199 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:36:26.52 ID:vv4YsYe40
ちぃん
全力でアサピーの頭蓋を突き破る筈だった剣が完璧に止まった。
(;゚∀゚)「な……なん、で」
(;@∀@)「はっ、はっ、はっ、」
刃渡り5cm程しかない玩具のようなナイフ
普通の物と違うのは向こう側が透けて見える程の薄さをでありながら、絶対に刃毀れすらおこさないその強度。
ダークグレーの服を好んで着、笑っているような憮然としているようなよく分からない表情を普段は絶対に崩さない。
そうこの人は…この人の名は!!
(# ゚∀゚)(-@∀@)「渋沢!!」
( ,_ノ` )「…呼んだかい?」
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 01:36:34.31 ID:w9BRS18SO
1、2、3、ブーン!巫女みこブーン!⊂〓〓( ^ω^)⊃
201 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:37:14.89 ID:vv4YsYe40
(# ゚∀゚)「なんで、なんで!こんな雑魚に付いたんだ!」
先程から全く同じ体勢が続いている。こちらは両手で全力を込めて押し通そうとする。
対して渋沢は左手をダラリと垂れ下げ、その先のナイフを軽くこちらに当てているだけ。
それだけで全く動かなくなる。
(# ゚∀゚)「あんた、強い奴が好きなんだろ!なんでそんな雑魚の所にいるんだよ!自分に恥ずかしくねぇのかよ。」
( ,_ノ` )「昔から全く変わらないな…。」
(# ゚∀゚)「な…に…おぉ!」
渋沢がゆっくりとナイフを上げる。それにつられて俺の剣も上がっていく。
どんなに力を込めてもビクともしない。
( ,_ノ` )「普段はお調子者を気取って、何かあると誰よりも速く激昂する…。」
(# ゚∀゚)「く、お、お、お、お、お!!」
( ,_ノ` )「こっちの方が面白い敵が現れるかと思ったんだが…ダメだな。お前は不合格だ。」
渋沢のナイフが刀身から離れる。しかし、離れたと同時に刀身の部分の重みが消える。
パラパラと鉄の屑が空中を舞っていた。
原子分解
202 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:37:58.56 ID:vv4YsYe40
(;゚∀゚)「皆にげr
後ろを振り向いたときには既に皆の姿は無かった。
血球さえも分解してしまったのだろうか。
( ∀ )「あはははははははーーー!!」
(-@∀@)「フン、あまりの恐怖に壊れてしまいましたか。」
( ゚∀゚)「ははwwチゲーよ雑魚ww」
(#@д@)「な!まだ減らず口ぉ!」
( ゚∀゚)「やっぱあんたは最高だぜww渋沢さん!こんなところで鈍ってないか心配だったんだけどよw」
( ,_ノ` )「………。」
( ゚∀゚)「もう分かっちまったんだろ?ここに居たってあの人以上となんて出会えないってww」
( ゚∀゚)「あんたがいなくなりゃぁ、こんな所俺がはりきらなくったって誰かが落としてくれるもんなw。」
( ゚∀゚)「だから笑いが止まらんのさ。あーはっはっはっはっはっはっは!!!!」
ガシャーン!
アサピーが耐えかねたように近くの壺でジョルジュの頭を思いっきりぶったたいた。
(#@д@)「うるさい人ですね〜!渋沢!こいつの息の根を止めてしまいなさい!!」
( ,_ノ` )「………。」
(#@д@)「どうした渋沢!やれというのが分からないんですか!!」
( ,_ノ` )「…俺はアンタの私兵としてここにいるわけじゃない。戦士としてここにいる。あまりうるさいようだとその口
分解
するぞ…!」
(#@д@)「グウゥゥ!!衛兵ー!!コイツを地下牢にぶち込んでおけ!!」
アサピーがジョルジュを地下牢に送ろうとしている時、渋沢派何処か遠くを見つめていた。
自分の好敵手を探し出すため、世界に一人しかいない自分と渡り合える相手。
そんな考えをおくびにも出さないいつもの表情で、渋沢は遠くを見つめ続けた。
203 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:39:21.16 ID:vv4YsYe40
;ω;)「あう、あう、」
なんでこんな事になるお?途中までは絶対に優勢だったはずだお?
それが突然、瞬く間に状況は逆転した。
イマイチ何がどうなったのかは分からない。突然銃の発砲音が聞こえてきたと思ったら。
僕の周りの人たちが血を噴出しながら倒れていった。
( ;ω;)「あう、あう、あう、」
偶然彼らの体が僕に覆いかぶさり、僕は周りの世界から遮断された。
三人?いや四人か?ともかく成人男性が何人も僕の上に覆いかぶさって来て、とても重い。
しかしどかす訳にはいかない、彼らが僕の盾になってくれている。
どかす訳にはいかない。
( ;ω;)「あう、あう、あう、」
204 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:39:39.47 ID:vv4YsYe40
大声を上げて泣き出しそうになるけど、必死に我慢する。
敵に気付かれちゃいけない。
急に外の音が聞こえなくなる。一体どうしたんだお?
もしかして、皆死んじゃったのかお!?
不安になって肉の盾をどかし、辺りをキョロキョロと見回す。
良かった。皆死んだわけじゃないみたいだ。何人か見覚えのある人たちが立っている。
だが、その表情は皆憎悪や落胆、放心等マイナスのオーラを醸している。
なにが…それになんで戦が終わってるんだお?
そう思って更に辺りを見回すと
( ;ω;)「……えっ?」
モナーが白旗を立てていた。
嘘だお。勝ってたはずだお?なんで降伏してるんだお?
また僕は何も出来なかったのかお?
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 01:41:37.42 ID:ZUlOVinm0
支援
206 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:41:45.98 ID:vv4YsYe40
この降伏はしかたない。気持ちを切り替えて被害を最小限に留めるんだ。
(#メ._凵j「…まさか貴様があの薄汚いレジスタンス共の元にいたとはな。」
( ´∀`)「……ウサギ。」
(#メ._凵j「うるさい!黙れ!!二度も…二度も私の気持ちを踏みにじりおって!」
( ´∀`)「…スマナイモナ。」
(#メ._凵j「…いいだろう!貴様が今まで何をやってきたのか、どれだけ極刑に足る男か私が見極めてやる!」
( ´∀`)「本当にスマナイモナ…ウサギ。」
(#メ._凵j「今の貴様がその名で呼ぶな!さっさと話せ。」
相変わらず変わらない奴だ。何となく昔に戻ったような気がする。
話している内容は昔とはまるで違うけど、いつも真剣に私の話を聞いてくれたウサギ。
一緒に軍の上層部まで上り詰めた。
今こうして敵対しているのが不思議な位、同じ時間を過ごした。
207 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:42:04.80 ID:vv4YsYe40
(メ._,)「…つまり、貴様らは戦争を止めるために戦っていたのだというんだな?」
( ´∀`)「そうモナ。無罪とは言わない、皆を極刑にするのだけはやめて欲しいモナ。」
(メ._,)「…信用できんな。」
(;´∀`)「ウサギ!!」
(#メ._凵j「その名で呼ぶな!!そう呼んでいいのは父様と母様、それに昔の貴様だけだ!今の落ちたお前にその資格は無い!!」
(;´∀`)「聞け!ウサギ!!このままではニューソクとVIPは共倒れになるモナ!!」
(#メ._凵j「貴様!!まd
(;´∀`)「このままでは陛下の血も途絶えてしまうモナ!!」
ウサギが私の襟元をグイッと引っ張る。当然私の体はその分浮く事になる。
(#メ._凵j「貴様ァ!!!国王陛下に対してまで無礼を働くほどに落ちたかァ!!!」
(;´∀`)「本当のことモナ!!このままではニューソクは滅亡するモナ!!」
沈黙。そして静寂。
しばらくの間二人とも動かなかったが、やがてウサギの方が襟首を掴んでいた手を乱暴に離した。
(メ._,)「貴様らの身柄は『ロビー』の捕虜強制収容施設に送る事にする。そこで更正して来い。」
( ´∀`)「ありがとうモナ。ウサギ。」
(メ._,)「フン!」
第7話 「渋沢」 終
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 01:44:42.27 ID:ZUlOVinm0
内藤が非力過ぎて何か悲しいな(´・ω・`)
209 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:46:24.15 ID:vv4YsYe40
第7話終了。
どおおなってんだこりゃあ!!
眠気が全く来ねえ!疲れもねえ!
どっかのスタンド使いの攻撃かぁ!
後5時間強、もう1話頑張る!
絶対完結させるかんね!!
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 01:47:54.55 ID:r3PhksQRO
何なんだお前のそのやる気はwwwなんかいいとこで急にやめそうで怖いんだが
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 01:48:29.79 ID:w9BRS18SO
ブーンがロード・オブ・ザ・リングのポジション:フロドにならないか心配だ・・・
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 01:50:05.22 ID:3NB0LmRxO
完結の暁には、フラ板の職人と組んで閃光動画化したいもんだ
213 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:54:14.75 ID:vv4YsYe40
一応学生だから平日の昼間は空いてないし、
来週は土曜に実習はいってるからさ。
俺には!今しか!ねーんだぜ!
テスト期間に被る前に終わらせたしねw
214 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 01:55:34.71 ID:vv4YsYe40
テスト期間に被る前に終わらせたしねw ×
テスト期間に被る前に終わらせたいしねw ○
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 01:56:22.65 ID:OIbedGlm0
すごいやる気だな、感動したwwwwww
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 02:07:22.07 ID:ZUlOVinm0
俺なんて明日からテストなんだけどな
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 02:26:55.82 ID:vQdrL57oO
俺も作者に影響されて今ブーン小説書いてるぜ!
レポートやってないし授業出てないし単位全て落としてどう見ても人生オワタ\(^o^)/です。
本当にありがとうございました。
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 02:27:31.35 ID:toJFJhIM0
乙。このボリューミーな話があと18話もあるのか。がんばれ!wktkしてるぞ!
>>211 確かにブーンの活躍がほとんどないのは気になるな・・・。
全部負け戦だし・・・。ま、そのあたりは作者も考えているだろう。
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 02:28:41.38 ID:toJFJhIM0
あと、キャラと国がごちゃごちゃしてきたんだよな。
できれば所属とキャラの紹介みたいなのを作って欲しい。わがままですまんの。
220 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 02:41:39.14 ID:vv4YsYe40
>>211 >>218 詳しくはネタばれになるから言えないけど、
作者は!熱い展開が好きだ!
このまま終ることは決してない!と思っていただこうッ!
>>219 勿論まだまだ増えるけどとりあえず。
VIP;民主主義国家。自分達を正義だと妄信している。
ブーン( ^ω^) ツンξ゚听)ξ カーチャンJ('ー`)し ドクオ( 'A`)
クックル(*゚∋゚) コッチミルナ( ゚д゚ ) ニダー<丶`∀´>
ラウンジ;身体能力が突出している。
クックル(*゚∋゚) ジョルジュ( ゚∀゚) モナー( ´∀`)
アサピー(-@∀@) 渋沢さん( ,_ノ` )
OPPAI;レジスタンス。ラウンジのアサピー政権の奪取を目的とする。多国籍。
ジョルジュ( ゚∀゚) モナー( ´∀`)
ニューソク;王政国家。騎士の国。
タカラ( ^Д^) 三月ウサギ(メ._,)
ロビー;今のところ謎。ニューソクと同盟
221 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 02:48:08.54 ID:vv4YsYe40
>>219 すまん。改定前の出した。本当はコッチ
VIP;民主主義国家。自分達を正義だと妄信している。
ブーン( ^ω^) ツンξ゚听)ξ カーチャンJ('ー`)し ドクオ( 'A`)
クックル(*゚∋゚) コッチミルナ( ゚д゚ ) ニダー<丶`∀´>
ラウンジ;身体能力が突出している。
ジョルジュ( ゚∀゚)
アサピー(-@∀@) 渋沢さん( ,_ノ` )
OPPAI;レジスタンス。ラウンジのアサピー政権の奪取を目的とする。多国籍。
ジョルジュ( ゚∀゚) モナー( ´∀`)
ニューソク;王政国家。騎士の国。
タカラ( ^Д^) 三月ウサギ(メ._,)
ロビー;今のところ謎。ニューソクと同盟
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 02:49:19.43 ID:iVdiMtvgO
熱い作者に惚れたWWWW
ガンガレ!!
ほ
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 03:22:30.93 ID:AdpaFHBmO
作者寝たかな?
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 03:25:56.15 ID:OIbedGlm0
力尽きたか?wwww
226 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 03:26:48.62 ID:vv4YsYe40
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 03:37:50.31 ID:OIbedGlm0
うはwww起きてるwwwwwこれっぽっちも衰えちゃいねぇwwwww期待してるwwwwwww
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 03:48:31.56 ID:XHcGCeAw0
乙!キャラ設定ありがとう。わかりやすくなった!
世界の全ても3時頃投下。おまいら熱過ぎるぜ!!どっちもがんばれよ!
熱い作者はいいな。
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 03:52:43.03 ID:AdpaFHBmO
仕事があるんだ…スマン、今夜はリタイアノシ
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 04:21:59.41 ID:MZ4yGrOxO
なんか、過疎ってないか
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 04:43:05.74 ID:DSy7YWcT0
手動保守だお
232 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 05:00:00.31 ID:vv4YsYe40
第8話 「涙と決意と」
アタシはまた(無断)外出している。彼女が心配になったのだ。
自分の息子を…同時に二人も失ってしまって彼女は今、きっと悲しみの渦中にいるだろう。
( ゚д゚ )「残念ながら、君が言っていたブーン君は先の戦闘で名誉の戦死を遂げたらしい。」
コッチミルナの言葉が思い起こされる。
決定的な報告、戦死扱いになった者は九割九分間違いなく死んでしまったと考えていいだろう。…でも、
アタシにはブーンが死んだとは思えない。なにか根拠があるのかと言われればそんなモノは勿論無いけど。
アタシは奇妙な、けれど絶対的な確信を持って彼が生きていると言える。
ξ゚听)ξ「我ながら変な気分だけど。」
元々そんなに仲良しだった訳じゃない。一日だけパーティを供にしただけだ。
最後にはけんか別れしちゃったようなものだし。
それなのに何故こんなに彼のことが気になるんだろう?
233 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 05:00:15.70 ID:vv4YsYe40
ξ゚听)ξ「それよりも!」
今日は彼女を励ましにここまで来たのだ。
アタシじゃ何の役にも立たないかもしれないけど、精神的に彼女を救ってあげる事は出来るはずだ。
…迷った。
どうしよう、ここからどっちに行けばいいんだっけ?それともこの前の曲がり角だったかしら?
「ツンちゃん?」
ξ゚听)ξ「えっ?」
あたし?呼ばれるような心当たりは無いけど…。
「やっぱり!ツンちゃんだぁ!」
ξ゚听)ξ「あなたたしか…!」
あの孤児院でアタシによく懐いていてくれた子(おっとり天然タイプ)!
234 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 05:01:44.11 ID:vv4YsYe40
先程の女の子に案内され、アタシは孤児院に着いた。
女の子は お仕事があるから〜 と言って何処かへ行ってしまった。
…ちょっとだけ付いていて欲しかったかな…。
何だか近づくにつれ緊張してきた。どんなことを話して、どんな顔をしていればいいんだろう?
いや、励ましに来たアタシがそんな気持ちでどうするの!
ファイト!アタシ!
そんな張り詰めた気持ちでドアノブに手をかk
J('ー`)し「あら、ツンちゃんじゃない!?」
ξ )ξ「………!!」
空き巣に入ろうとしたところを見つかった泥棒のようにつま先から頭の天辺までツンの体はピーンと伸びた。
完全に不意打ちを突かれた。おば様…やるじゃない…。
J('ー`)し「ツンちゃん?ツンちゃーん!!ノックしてもしもお〜〜し。」
235 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 05:02:35.58 ID:vv4YsYe40
ξ゚ー゚)ξ「良かったです、おば様が余り気落ちしていないようで。」
J('ー`)し「ふふっw文字通り大家族の“カーチャン”ですからねwやらなきゃいけないことが多くて悲しみに耽ってる訳にはいかないわ。」
ξ゚ー゚)ξ「お強いんですね。」
J('ー`)し「母は強しよ。ツンちゃんも子供が出来れば分かるわよw」
ξ////)ξ「また、そんな相手いないですよ!」
しかし本当に落ち込んでなくてよかった。
自分で来といてなんだけど、本当に落ち込んでたらアタシじゃどうにもならなかっただろうし。
おば様には近所でブーンとドクオが亡くなったと聞いたから、気になって来たと説明した。
政府関係者の訪問というのでは意味合いが全く変わるだろう。
それにアタシがこの人たちにそういう目で見られたくなかった。
殺人者の仲間だと思われたくなかった……。
ξ゚ー゚)ξ「それじゃあ私はそろそろ帰らせていただきますね。」
J('ー`)し「あらっ。もう帰るの?もっとゆっくりして行ってもいいのに。」
ξ^ー^)ξ「いえ。私はおば様の元気な姿を見に来ただけですから!」
J('ー`)し「そう?それじゃあまた来てね。子供達も皆あなたに会いたがってるわ。」
ξ^ー^)ξ「はい!それじゃあ!」
236 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 05:03:07.70 ID:vv4YsYe40
なんだか気分が晴れやかだ。アタシが来る前からおば様は元気だったけど、
なんだか“善い事”をした気になる。
ξ゚ー゚)ξ「また今度お邪魔しようかな♪」
とても上機嫌で帰ろうとする途中、孤児院に脱ぎっぱなしの上着を置いてきたことを思い出した。
…ばれたらコッチミルナがウルサイし。取りに戻りますか。
ガチャリ
ξ゚ー゚)ξ「すみません。おば様、わすれm
J('ー`)し「ツ、ツンちゃん!?どうしたの!?」
ξ゚听)ξ「いえっ、あの忘れ物を取りに…。」
おば様の目は、傍目から見ても明らかに赤く充血し、頬には涙が伝った後があった。
J('ー`)し「あの、違うのよ、これはね。」
J('ー`)し「そう、あの子達のことは…吹っ切ったのよ…。」
J( _ )し「…吹っ切った、筈なのに、」
J( _ )し「……どうして…あの子達が…。」
そういうなり、おば様は崩れ落ちて静かに泣き始めた。
アタシは、やっぱり何も出来ずに突っ立っているだけだった…。
237 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 05:04:15.60 ID:vv4YsYe40
あの後、泣き止んだおば様がもう大丈夫だからと言うから、アタシはここに戻った。
けど、どうみても大丈夫そうには見えなかった。
ξ゚听)ξ「…アタシ、何しに行ったんだろ?」
自分のベッドに包まりながら考える。
もしかして、アタシが何か余計なことを言っちゃったのかしら?
所詮、世間知らずのお嬢様には人一人慰める能力も無いのかしら?
ξ゚听)ξ「こんな“力”さえなければ…。」
私も只の女の子になりたい。こんな特別な“力”邪魔なだけだ。
大体この力を使って何かが好転したことがあっただろうか?
わたしのこの力は運命を視る能力。運命を変える能力じゃない。
運命は所詮変えられないものなんだ……。
こんなとこで、
ξ゚听)ξ「アタシ何やってるんだろう…。」
「答えを探しに行けばいい。」
ξ゚听)ξ「……!誰!!」
238 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 05:04:38.57 ID:vv4YsYe40
(´・ω・`)「答えを探しに行けばいいんだよ。ツン。」
ξ゚听)ξ「……誰!!それになんで私の名前を!?」
男は指と指をクルクルと器用に交差させている。
(´・ω・`)「…僕の事なんてどうでもいい、僕は“登場人物”じゃないから…そしてツン。君には分かるはずだよ?」
(´・ω・`)「それより、君はこんな所に留まってちゃいけない。」
ξ゚听)ξ「分かるって何の事よ。それに言いたいことはちゃんと言いなさいよ。」
なんだか不安よりも興味が沸いてきた。一体この男は何者なんだろう、だれかと似ている気もするけど。
(´・ω・`)「君は世界を見なければいけない。ここに留まっていても君の“成長”はありえない。」
ξ゚听)ξ「成長?それっていったい何なの?」
(´-ω-`)「それは君自身が見つけなければいけない。僕が教えても何の意味も無い。」
(´・ω・`)「君の“成長”が何をもたらすのかは、僕には分からない。」
ξ゚听)ξ「それじゃあ、意味無いかもしれないじゃない。」
(´・ω・`)「そうかも知れない。でも今、君はこの話に正直トキメキのようなものを感じているだろ。」
ξ゚听)ξ「…そう、だけど。」
(´・ω・`)「……少し僕を“視て”ほしい。」
ξ゚听)ξ「別にいいけど…。」
ξ゚听)ξ「………!!!!」
視えない!この人も!
(´・ω・`)「コレがヒントになるかも知れない。」
(´・ω・`)「…僕はもう消えるよ。最後に一つだけ、世界の流れが『アカシャ』に集まってきている。よく覚えておいて…。」
そう言って男は消え去った。
239 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 05:06:09.66 ID:vv4YsYe40
ξ゚听)ξ「世界を…視る。」
何が言いたかったのかはイマイチ分からなかったけど、
きっと私が望む物はその先にある。
ξ゚ー゚)ξ「世界に…出る!」
それに世界を旅すればブーンに会えるかもしれない。
ブーンから“成長”のヒントを得る事が出来るかもしれない!
行こう!せk
パリーーーーン!!!!
キャーーーー!!!
暗転
第8話 「涙と決意と」 終
240 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 05:09:49.05 ID:vv4YsYe40
第8話終了。
ついでに前半部終了
今日はもし出来たら夜に投下するよ。
遅くまで起きてた人たち、お疲れさんでした。
ペースはダウンするだろうけど、
絶対に完結させっかんね!
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 05:12:26.34 ID:DSy7YWcT0
おつかれちゃん
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 05:14:48.10 ID:CDmFiGay0
ここまで読んだ
これは期待できる
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 05:15:43.78 ID:XHcGCeAw0
乙!!クックルマダーwwwwwww
ツン出てきたからかなり期待してんだけどwwwwww
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 05:16:19.51 ID:DmLHMQ2PO
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 05:16:35.82 ID:tbadI/4hO
か、かっこいい…
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 05:17:36.66 ID:XHcGCeAw0
>>240 8話で前半部分終わり、中盤部分8話、後半部分8話でやはり全25話くらいになりそうだな。
楽しみにしてるぜ!wktk
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 05:19:16.55 ID:k/BMQ/CgO
248 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 05:37:43.03 ID:vv4YsYe40
>>243 クックルは期待しといていいよww
作者も早く書きたくてうずうずしてるキャラだからwww
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 06:44:58.19 ID:DSy7YWcT0
手動保守だお
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 07:01:13.94 ID:Wsa6aeyW0
全手動保守
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 07:53:34.94 ID:ocMOKKJJ0
作者乙!!!
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 08:05:41.44 ID:3NB0LmRxO
作者頑張れ!!
(=゚ω゚)ノ
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 08:23:01.85 ID:1UwICDthO
おばぁちゃんは言っていた。
良いスレは保守しろ、とな。
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 09:27:23.62 ID:ocMOKKJJ0
保守
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 09:57:24.84 ID:4wG+i8mvO
別に見てないけど保守
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 10:49:01.00 ID:ocMOKKJJ0
保守
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 10:57:45.01 ID:GVC7XWQxO
全手動保守
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 11:15:23.63 ID:43FtZjyO0
ほ
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 11:44:40.67 ID:ocMOKKJJ0
し
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 12:06:17.23 ID:/cPU8hHNO
ゅ
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 12:47:29.72 ID:iVdiMtvgO
ほ
262 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 13:11:11.38 ID:qisv8FlT0
学校から今!日!和!!
遅くとも8時には投下するんね!
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 13:38:13.83 ID:R8YBXhMe0
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 14:20:26.83 ID:giuUCSbN0
ほっしゅ
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 14:39:11.32 ID:V7kmjiS+0
保守
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 14:55:49.30 ID:/cPU8hHNO
死守
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 15:14:35.20 ID:Ncb0XCK70
保守
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 15:15:05.01 ID:vXLHYJ9n0
熱い作者だw
それなので保守
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 15:31:21.51 ID:Fxd/bAl2O
ほす
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 15:55:45.26 ID:BIOUUGJk0
hposyu
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 16:12:28.08 ID:gYkNapnZO
保守
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 16:37:05.54 ID:AdpaFHBmO
☆
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 16:56:10.74 ID:3NB0LmRxO
(*´ω`*)モキュ
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 17:10:04.54 ID:1Tw/uPEG0
\ U /
\ U /
/
\ ノ//, ,ミヽ /
\ / く _、 _ ゝ \
/ /⌒ ( ム`;) ⌒\ \ <よかろう、ならば保守だ
(  ̄ ̄⌒ ⌒ ⌒ ̄ _)
` ̄ ̄`ヽ /´ ̄
| |
−−− ‐ ノ |
/ ノ −−−−
w ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄w
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 17:13:10.12 ID:JSpUsw640
イカレてるほどハイテンションな書き手の
>>1がいるスレはここですか?
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 17:35:28.03 ID:BIOUUGJk0
hossu
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 17:51:08.31 ID:bLlGlMc30
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 18:03:57.56 ID:V7kmjiS+0
>>274 やあ、・・・・えーっと・・・・守護神様
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 18:08:59.04 ID:K17kX8q00
>>274 守護神様久しぶりに見たな
えーっと・・・名前は・・・
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
286 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 18:56:09.48 ID:vv4YsYe40
スマン!!実習が長引いて今帰ってきたばっかなんだ!
8時に投下は無理そうだが、今日中には絶対投下する!!
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 18:58:11.82 ID:zex1ae/w0
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 20:00:16.92 ID:AdpaFHBmO
☆
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 21:00:00.29 ID:/cPU8hHNO
乱入保守ヽ( ^ω^)ノ
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 21:26:48.11 ID:0pNKRj5m0
ppppppppppppppppppppppppppppppppppppppppppppppppppppp
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 21:35:24.98 ID:CT+cdFt9O
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 21:52:54.01 ID:BIOUUGJk0
がんばれ!保守
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 21:53:11.49 ID:RW8TyppmO
追いついた。
これはすごい!期待してるお!
個人的にショボンが好きだw
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
306 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 22:02:19.08 ID:vv4YsYe40
第9話 「しぃ」
結局、また何も出来なかった。僕は死なずに周りの皆が死んだ。
ドクオの時も、今回のも、僕はは右往左往と逃げ続けるしか出来なかった。
情けない情けない情けない。
僕は自分の覚悟すらまともに貫く事ができないのか?
ドクオに合わせる顔が無い。このままじゃ情けなさ過ぎてあの世に行くことすら出来ない。
僕が動くと誰かが死ぬ。……ショボンはそう言っていたっけ?
( ω )「…違うお。」
僕の変わりに誰かが死ぬ。今思うと、そうとしか考えられない。
ドクオも、OPPAIの人たちも僕を庇う様に死んだ。
これじゃあ、これじゃあ本当に
307 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 22:03:07.25 ID:vv4YsYe40
( ω )「亡霊…だお。」
他人の生気を吸い自分の糧に変える。
そのまま膨張し続けたら僕は何処に行き着くのだろうか。
不死?馬鹿な!御伽話じゃあるまいし。
( ;ω;)「ウゥゥゥ…。」
ドクオ。ゴメンお。ゴメンお。
でも、僕が動くと誰かが僕の代わりに死んじゃうんだお…。
僕が今いる所は何だか古びた牢屋だった。
地下だからなのか、酷く空気が淀んでいて、少し息苦しい。
コンコンっと遠くで何かが響く音がする。
音はこちらに近づいてきて、僕の前で止まった。
308 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 22:04:28.26 ID:vv4YsYe40
( ><)「捕虜NO.B−201!お前を今日限りで条件付釈放とします!」
( ;ω;)「へあっ?」
意味が分からない、僕はついさっきここで目を覚ましたばかりだ。
(;><)「何泣いてるんです!条件付とはいえ釈放です釈放!ほら、これで顔拭いてさっさと出るんです!」
そういって彼はハンカチを僕に手渡してくる。格好は看守のようだが、こんなんで看守つとまるのか?
( ;ω;)「…あでぃがどぶだぼ(ありがとうだお)。」
思いっきり鼻をかむ。フー、スッキリした。
(;><)「ちょっと!!アンタ何やってるんです!?意味不明です!?全然わかんないです!」
309 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 22:04:59.92 ID:vv4YsYe40
( ><)「釈放条件は、“この国の法に従う事”、“この国を出ない事”、“進入禁止区域に入らない事”この三つだけです。」
( ^ω^)「この国を出ないはいいとして、法に従う・進入禁止区域ってのはイマイチ分かりにくいお。」
( ><)「進入禁止区域は人目で分かるようになってるから問題ないです。…法に従うは、覚えてもらうしかないんです!」
( ^ω^)「…それで、僕達は何処に向かってるんだお?」
( ><)「お前の釈放を斡旋してくれたこの国のナンバー2の方です!」
(;^ω^)「ちょwwなんでイキナリそんなお偉いさんが僕を釈放するんだお!?」
( ><)「そんなこと僕がわかるはずないんです!!着きました!ここです!!」
国のお偉いさんなんて聞いていたから僕はてっきりもっと豪奢な屋敷に連れて行かれるのかと思ったが、
僕のいた牢屋の上にあるなんかヘンテコリンな容器が並ぶ部屋の前に連れてこられた。
( ><)「ワカンナイデス看守官!ただいま条件付釈放員を連れてまいりました!」
しかし、呼びかけられたその人物は何かに没頭しているのか、全く気付かない。
(;><)「アノー…。しぃ様?」
(*゚ー゚)「ん…、ああ御免なさい。ちょっと研究に没頭してて気が付かなかったわ。」
310 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 22:06:09.06 ID:vv4YsYe40
(*゚ー゚)「うん、お疲れ様。」
( ><)「それでは失礼します!」
女性だったのか。いや、それよりこんな若いのに。
(*゚ー゚)「どうしたの?そんなにジロジロ見ちゃってww」
(;^ω^)「いや、何でもないですお。」
正直胸元に目が言っていたがそんなことは勿論いわない。
(*゚ー゚)「そう?それならこちらの用件を済ませていくわね?」
(;^ω^)「はいだお。」
正直その扇情的なボディが気になる。
(*゚ー゚)「それじゃあ質問形式で済ましていくから正直に答えてね。」
(*゚ー゚)「それじゃあ最初は“あなたはころされたことがありますか?”」
(;^ω^)「へっ?なんだお、その質問?」
(*゚ー゚)「ちゃんと答えなさい。あなたに拒否権は無いのよ。」
(;^ω^)「…ないお。」
311 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 22:06:43.95 ID:vv4YsYe40
それから僕は意味のよく分からない質問をされた。
実際何の意味があるのだろうか、意図の分からない事を何度も何度も質問された。
しかし、この質問は……
(*゚ー゚)「“あなたは他人の犠牲で生き残った事がありますか?”」
(;゚ω゚)「………!!」
その質問は…その質問はピンポイント過ぎる!
こんなことをこたえさせようというのか!?
(*゚ー゚)「質問に答えなさい。“あなたは他人の犠牲で生き残った事がありますか?”」
( ´ω`)「あり……ます…お。」
僕の答えを聞くとしぃは、首を下に向け震えだす。
何故振るえているのか?ここからでは表情が読み取れない。
(*゚ー゚)「うふふふふふふふ。やっぱりそうだったのね。ふふ、ふふふ。」
(*゚ー゚)「これで間違いないわ!!やっぱりアナタだったのね!!ふふうふうふふ!!」
瞳に狂気を宿し、しぃは僕を見つめなおした。
312 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 22:08:15.18 ID:vv4YsYe40
先程までのおだやかな空気から、よく分からない危険な空気へと変わっていく。
(*゚ー゚)「ふふ。質問を続けるわよ。“アナタは成人女性の肉体に興味はありますか?”」
(;^ω^)「あ、ありますお?」
(*゚ー゚)「“もし、あなたの前でHなことをしてくれる女性が出てきたときどうしますか?”」
(;^ω^)「分かりま…せんお。」
(*゚ー゚)「うふふ、嘘はダメよブーン君?汗をなめれば。」
べろり
(;゚ω゚)「ひう!!」
(*゚ー゚)「嘘はだめじゃない、味で分かるのよ?」
そういってしぃは僕に近づいてくる。
その腕を僕の首にグリンと回され、僕は体を拘束される。
しかし、何故か分からないが、ピンクな空気よりも今は嫌悪感のほうが先に立つ。
(;^ω^)「止めて、下さいお。」
(*゚ー゚)「うふふふうふふ。だめよ、あなたに拒否権は無いの。」
そういって僕に体を摺りよわせてくる。
313 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 22:08:48.51 ID:vv4YsYe40
喰われる!!
そう思ったと同時に、僕は反射的にしぃの体を全力で突き飛ばした。
しぃは一瞬だけ不思議そうな顔をしていたが、やがて先程の表情に戻っていく。
(*゚ー゚)「ふふ。まあいいわ。時間もたっぷりある事だしね。」
(*゚ー゚)「それと…あなたには危険行為をしたとして監視を付けることにします。」
(;^ω^)「ちょ、ちょっと待つお!今のは。」
(*゚ー゚)「それから、私はこれから実験施設のほうへ向かいます。同じ建物ないですがこちらは進入禁止区域ですのではいらないように。それじゃ。」
(;^ω^)「あ…ちょ…っと。」
扉は無常な音を立て閉められた。
314 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 22:09:31.04 ID:vv4YsYe40
うふふふふふふふふ。
女の笑い声が不気味に響く。
目隠しと口輪され、椅子に縛られている女性の周りを嬉しそうに巡回する。
(*゚ー゚)「今日はちょっと嬉しい事があってね。上機嫌なの。」
(*゚ー゚)「そんなに緊張しないで、前も言ったでしょ?乱暴な事はしないって。」
そういって縛られている女性の後ろ側からギュウっと抱きつく。
「ふうっ!!」
縛られた口元から声がもれる。
(*゚ー゚)「だから言ってるでしょ?乱暴な事はしないわ。」
(*゚ー゚)「私は有能な人間には優しいの。とことんやさしいのよ?」
(*゚ー゚)「だから邪魔な目隠しも口輪も取ってあげる。」
(*゚ー゚)「うふふ、かわいい顔…。」
女性は急に光が入り込んできて眩しそうににしていたが、やがて目が慣れるとしぃを睨みつけた。
(*゚ー゚)「ふふ。そんなに睨まなくてもいいんじゃない?ねぇ、ツン。」
第9話 「しぃ」 終
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:12:07.05 ID:ohdQMkQk0
乙!ちょwwwクックル何やってんのよwwwwさらわれてるwww
316 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 22:15:31.59 ID:vv4YsYe40
第9話終了。
保守さん達マジでありがとう!!
中盤に突入してこれからも全快(全壊)で行くぜええええ!!!
って時にちょっと苦手なんだよ。こういうゑろっちいのはww
今日の夜中にもう一話投下する!3徹だってなんのその!
完結目指して頑張っかんね!
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:18:36.20 ID:cf8P+6TbO
>>316乙かれー!だんだんテンションが狂気じみてきてるな。
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:18:40.93 ID:ohdQMkQk0
エロは食いつきいいからなあ。だが、エロにはまらないでくれw。
とりあえず奴をww
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:21:58.85 ID:ArvdoIky0
クックル!助けてクックル!!
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:23:40.59 ID:w9BRS18SO
俺のアイドルしぃちゃんがこんなことを!!!!!
今の心境を語るならば、大好きな女優が濡れ場を演じていたときに似ている・・・
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:31:12.24 ID:6aq15we/O
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:31:21.53 ID:CT+cdFt9O
実はこのツンはクックルの変装
323 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 22:32:22.31 ID:vv4YsYe40
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:33:36.23 ID:V4U/T5L+0
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:34:59.51 ID:6aq15we/O
>>323 いいや、作者は悪くないんだ。
それに、俺はしぃが好きだがそれ以上に作者が大好き☆てへっ
俺、なにやってんだ…
キメェ
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:36:28.33 ID:NxF9cff20
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:37:29.41 ID:bLlGlMc30
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:38:02.29 ID:CT+cdFt9O
329 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/26(月) 22:39:48.17 ID:vv4YsYe40
>>325 さ…作者も実は……
クックルの事が好きなの!!
渋沢も格好いいね!!
ウサギもステキだね!!
なにより…こんなブーンを作者は愛しちまってます!!!
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:40:27.22 ID:+e1aGXLJ0
ブチャラティwww
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:40:59.46 ID:NxF9cff20
ここも飛竜スレみたいになってくんのかな
面白そうだったのに
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:50:47.41 ID:Vk55xFQl0
眩しそうににしていたが
眩しそうににしていたが
眩しそうににしていたが
眩しそうにしていたが
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:52:30.63 ID:N4UXceNt0
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなんはな
いちめんのなのはな
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:53:34.44 ID:ohdQMkQk0
飛竜スレは馴れ合いたがために作者がグダグダ引き伸ばしてるだけだ。
終わらせるつもりも全然ない。あと、飛竜はモンスターハンタスレであってブーン系ではない。
こっちは完結25話くらいって決まってる。そこまで突っ走るだけだ。
だけど、馴れ合いはほどほどにした方がいいかとは思う。
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:55:29.84 ID:Vk55xFQl0
モンスターハンタって…何?
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 22:56:54.86 ID:JSpUsw640
馴れ合いっつーか・・・作者がぶっ飛んでるっつーか・・・
作者のテンション>>>>>>作品のテンション
とはこれいかに?w
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 23:02:34.48 ID:w9BRS18SO
一々馴れ合いに過剰に反応しても仕方ない・・・
なるようにしかならんさ(´ー`)y━・~~~
長くやればその分連帯感が芽生えるのも事実。
しかし、自治厨が湧くのは勘弁してほしいぜ・・・
ポケモンスレはひどかった・・・
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 23:04:54.72 ID:8wnjJRI1O
おにぃちゃんどうしてなれあいってだめなの?
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 23:05:56.28 ID:NxF9cff20
ポケモンスレは信者が多すぎて自治厨もその分増えるんだよな
作者がまともだった分まだましだったけど
作品はおもしろいのに馴れ合いが始まるとつまらなくなる
つまりまとめ派
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 23:10:35.55 ID:w9BRS18SO
>>338 仮説1)
2chは本来、馴れ合い嫌い、殺伐好きなやつらの集まりだから、
そのため、独自の空気が形成されたとも言える。
仮説2)
スレ内で馴れ合ってると、ご新規さんが入りにくいから、
転入初日なのに誰も話し掛けてくれない感じ?
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 23:14:04.47 ID:w9BRS18SO
>>339 そうそう。
作者が投下を初めたから「キター」とか「wktk」ってレスをしただなのに、
目障りだとか作者の気が散るだろ、みたいな注意をされた日にはもう・・・
そんで作者が仲裁に入る始末・・・
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 23:18:48.13 ID:8wnjJRI1O
>>341 dです
だから馴れ合い好きじゃない人が多いんだね
でも無理に殺伐にされたくないのも本音
そして今日もwktkwww
vipでの殺伐ってのはな、アレだ。
トムとジェリーの歌にある
『仲良く喧嘩しな♪』
ってヤツだ。
ったら良いなぁ…
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 23:25:08.33 ID:w9BRS18SO
>>343 あくまでも俺の仮説だがな(´ー`)y━・~~~
ま、今じゃ殺伐好きは少数派だと思うが・・・
ただ専門板は殺伐しすぎが多いぜ。
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 23:30:32.43 ID:8wnjJRI1O
殺伐し過ぎるとコピペ厨が沸いちゃったりするしなw
うん何か馴れ合い嫌いな理由もなんとなくわかったし、
馴れ合いもほどほどにするよ
>>345 うん。長期参加型スレはまったりなんだけど、
他はすごく偉そうな口調だったり、
すぐ論破しようとする殺伐な人が多い
まぁ2ちゃんだしそんなもんと割り切る今日このごろです
あ、wwっうぇw馴れ合っちったww
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 23:42:48.26 ID:8wnjJRI1O
保守
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 23:45:50.61 ID:ocMOKKJJ0
wktkぐらいはしたいね
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/26(月) 23:57:23.31 ID:FqYNfxpCO
ホシュマズン
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 00:06:33.65 ID:PRhPsUk10
明日学校だしもう寝る
最後に保守・・・作者がんばれ
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 00:14:03.19 ID:z9+htqMj0
保守
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 00:36:04.68 ID:Wc655XxQ0
俺も寝よ〜・・・
作者さん頑張ってぇ〜ん
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 00:53:01.92 ID:ixa2o41A0
ほふ
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 01:06:32.08 ID:oXA1GWIg0
保守
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 01:17:45.33 ID:ESD2G4AhO
∧∧
( ・ω・) 限界
_| ⊃/(___
/ └-(____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<⌒/ヽ-、___
/<_/____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 01:38:53.15 ID:zMiXqlje0
保守
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 01:51:53.37 ID:0awFR66g0
保守
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 01:59:04.22 ID:Lt0Q/7rq0
作者さん遅いな・・・倒れたか?
359 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 02:04:22.67 ID:n7YS9dVE0
>>358 いーきてーるじゃーーんっ!!!
生きてるって何だろ♪生きてるってな・あ・に♪
安心していい!絶対にもう1話は投下するから!!
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 02:05:41.78 ID:ixa2o41A0
眠いのに(⊃д`)
щ(゚Д゚щ)カモォォォン
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 02:30:23.79 ID:W89iM6weO
作者がんばー。
今日はもうねるけど。
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 02:31:55.09 ID:lQ+jjYFwO
がんばれ!
さて、フラ板の巡回に行くか
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 02:35:53.97 ID:NFpacIKEO
投下終了まで楽しまさせてもらうお。
364 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 02:54:10.73 ID:n7YS9dVE0
第10話 「ロビー」
( ><)「規則により、僕がお前の監視を行います!」
( ^ω^)「またアンタかお…。」
しぃを付き飛ばした事により、警戒レベルが1ランク上がり、監視が付く事になったのだが…。
コイツで本当にいいのか?もっと厳しそうな奴の方が適任だと思うが。
まぁ僕的にはありがたいけど。
( ><)「どうしたんです!?人の顔をジロジロみて!」
(;^ω^)「いや、なんでもないお。」
( ><)「そうですか?それなら別にいいですけど。」
( ><)「そういえばまだこの屋敷の中以外は見てなかったんですよね!?私が街の案内をしてあげます!」
( ^ω^)「…いや、別にいいお。…外出するような気分じゃないんだお……。」
しかし、ワカンナイデスは僕の言葉を聞き終わる前に歩き出し、あげくに
( ><)「何してるんです!!早くくるんです!!」
う〜ん、コイツはコイツで大変なのかもしれない。
365 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 02:54:49.37 ID:n7YS9dVE0
(;^ω^)「これは……酷いお…。
町は至る所が崩壊していて、まともな家屋を探すほうが大変なくらいだった。所々風化してしまってさえいる。
何をしたらこんな事になるんだ?
( ><)「…酷いでしょう?これがこの国の現状で、お前がこれから…一生暮らし続ける所です。」
(;^ω^)「…一生…。」
…一生…。酷く堪える辛さだ。ましてやこんな所で人生を終えるなんて…。
( ><)「…ここも昔はここまで酷くはなかったんです。質素ではあったけど、活気があるいい町でした。…でも…。」
( ><)「戦争が始まり、ニューソクと同盟関係にあるこの国は、少ない人手のほとんどを戦争に回しました。」
( ^ω^)「…やっぱり、戦争のせいなのかお…。」
しかし、ワカンナイデスは静かに首を横に振る。
( ><)「確かに、戦争による責任は大きいです。でもそれより…。」
( ><)「…この国の中心には、まだまだ食料も資源もあるんです。」
(;^ω^)「なんでだお?ここまで酷い状態になる前にそれらを送れば、もう少しはマシになるはずだお!?」
(;><)「ブーン…。これから言う事は誰にも言わないで下さい。もし知られたら僕の首が文字通り飛びますから。」
(;^ω^)「飛ぶって…。分かったお。誰にも言わないから話して欲しいお。」
それから彼は、辺りを用心深く伺い、誰もいない事を確認してから話を切り出した。
(;><)「この国を治める人間がそれを禁止しているんです。」
(;^ω^)「はっ?何でだお?一番偉い人は国民のために頑張ってくれるんじゃないのかお?」
(;><)「…この国では全ての民はあの方のために生きているんです。彼の名は…。」
(;><)「………皇王シナー…!」
366 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 02:56:05.32 ID:n7YS9dVE0
ワカンナイデスと色々と話をした後、僕はしぃに呼ばれ、彼女の部屋へ向かった。
(*゚ー゚)「それじゃ、あなたは廊下で待っててね。」
( ><)「はい!分かりました!!」
ワカンナイデスが部屋を出た後、僕はこの前の事を思い出し、少し身構えつつしぃと対峙した。
(*゚ー゚)「そんなに身構えなくても大丈夫よwこの前はちょっとムラムラしただけだから。」
( ^ω^)「そうですかお…。」
確かに、最初に会った時のように落ち着いた年上の女性然としている。
しかし、この前もこの状態から急に豹変したのだ。…気構えは解かない。
(*゚ー゚)「随分と警戒されちゃったみたいねwまっいいわ。それよりブーン君?」
( ^ω^)「何ですかお?」
(*゚ー゚)「運命…言い方を変えるなら世界に物語、流れのような物があるといったら信じる?」
(;゚ω゚)「………!!!」
それは…それはショボンが言っていた…!!
367 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 02:56:48.13 ID:n7YS9dVE0
(*゚ー゚)「信じる信じないはどちらでもいいけどね。でもこれは確かにあるのよ?」
(;^ω^)「……。」
(*゚ー゚)「そこでブーン君、そんな運命があるとしてそれはどこで創られると思う?」
(;^ω^)「…見当もつかないお。」
本当に見当も付かない。…運命が作られているだって?
(*゚ー゚)「ふふw創られるより物語を綴ってるって言ったほうが聞こえがいいかしら?ともかく。」
(*゚ー゚)「私はその“作家さん”に会ってみたい。ううん、あわなきゃいけないいんだわ!」
熱っぽく喋る姿が外見と不釣合いにヒドク幼い印象を植え付ける。
…どれがこの人の本当の姿なのだろう?
368 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 02:58:01.91 ID:n7YS9dVE0
(*゚ー゚)「…ねぇ、ブーン君。」
(;^ω^)「今度は何ですお?」
(*゚ー゚)「無能って皆死ねばいいって思わない?」
(;^ω^)「なっ!!」
何を言い出すんだこの人は!?
どの話も突拍子も無く上、急に話が変わり、さらにはまるで別のベクトルを指しているからまるで理解できない。
冗談ではなくこの人は僕を混乱させようとしているだけなんじゃないかと疑ってしまう。
そんな僕の考えなんかお構い無しに、彼女は話を続ける。
(*゚ー゚)「あなたは違うわよ?あなたは飛び切りの有能。生粋の“人間”だもの。」
(*゚ー゚)「でもね…例えば今そこの廊下に立ってる筈の看守。あいつなんて飛び切りの無能だわ。」
(*゚ー゚)「世界に対して何の影響も与えず終わる人間。あいつらは“人間”じゃない、ただの“獣”よ!」
ヒートアップして、もはや僕の反応すら見ようとしない。それでも彼女は喋り続ける。
(*゚ー゚)「“獣”は私達“人間”が統治してあげなきゃいけないのよ!例えどんな目に遭わせようとも!!」
(*゚ー゚)「…少し、私の事を話してあげるわね。」
また急に話が変わる。だが、今回は割りとまともな題材だ。
369 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 02:58:37.60 ID:n7YS9dVE0
(*゚ー゚)「私が物思い付いた頃には既に母の姿はなかったわ。死んでしまったのか、それともただ蒸発しただけなのかは結局分からずじまいだけど。」
(*゚ー゚)「でも、私には父様がいたわ…。私の歴史は父様との歴史…。」
(*゚ー゚)「父様は高名な科学者でね?機械を作ったり、人体の治癒力を格段に飛躍させる薬を作ったり、とにかくなんでもできる人だった。」
(*゚ー゚)「私も幼い頃から父様と一緒に研究に没頭したりしたわ。」
(*゚ー゚)「楽しかったナ…。あのころが一番幸せだった……。」
そういうしぃの顔は今まで一番穏やかで、まるで初恋を思い出す普通の少女のようだった。
(*゚ー゚)「でも楽しい事は永遠には続かない物でね…。父様はある事件がきっかけで命を落としたわ。」
(*゚ー゚)「最後の別れ際にさん私のことを“希望”だって言ってね…。」
(*゚ー゚)「それから私は、父様と一緒に培った知恵でここまで上り詰めたわ。」
少し寂しげな顔をしてこれで話はおしまいと目で合図する。
(*゚ー゚)「…呼び出しておきながら申し訳ないのだけれど、私はこれから行かなきゃならない所があるの。御免なさい。」
そういうと彼女は部屋を出て行った。
ここにいても意味が無いので、僕もワカンナイデスの所へ行った。
370 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 02:59:40.31 ID:n7YS9dVE0
僕は与えられた部屋のベッドに横たわっている。
なかなか豪華な部屋で、広さもかなりある。ただし、
窓がかなり小さく、体を出す事は出来ないし、部屋を出る唯一の扉は外側から施錠されている。
( ><)「釈放されたとはいえ、まだまだ逃亡の危険性があると上が判断したので、申し訳ないけどこれで我慢して下さい。」
確かワカンナイデスがそう言ってたっけ。 まぁ当然だよな。
僕はそう呟いてベッドの中でこれまでの事と…これからの事を考える。
( ^ω^)「意味わかんねえお…。」
色々ありすぎてまるで思考がまとまらない。考える事が多すぎる。
ジョルジュ達はどうなったのだろうか?皆は何処に連れて行かれたのだろうか?
僕はここに一生住み続けなければならないのだろうか?
( ^ω^)「…何もわかんねえお…。」
「それじゃあ教えてあげようか?」
(;゚ω゚)「………!!!」
371 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 03:00:39.24 ID:n7YS9dVE0
聞き覚えのある声!心の中の恐怖を目覚めさせる器用に指を交差させるその姿!
(´・ω・`)「…教えてあげようか、と言ったんだよ?ブーン。」
ショボン!!!何でここに!どうやってこの部屋に入ったんだ!?
(´・ω・`)「同じことを何度も言わせないで欲しいが…僕のことはどうでもいいんだよ。」
(´・ω・`)「それより…また、君のせいで大勢の人間が死んだね。」
(;゚ω゚)「何……言ってるお。」
(´・ω・`)「OPPAIの作戦は両方とも失敗に終わったよ。」
(;゚ω゚)「………!!!」
(´・ω・`)「君ももう理解し始めているはずだ。僕達は“違う”んだと。」
(;゚ω゚)「そんな…事。」
(´・ω・`)「しかし、“違う”ことが他人を寄せ付ける。そこにいるだけで他人に期待を誘発させる。」
ジョルジュは言った お前がいるとみんな上手くいく。そんな不思議な直感が働く と。
(´・ω・`)「だけどそれこそが最悪なんだ。全てを巻き込み、“修正”のために不要に死人を増やす。」
(´・ω・`)「自分では人一人殺せない程貧弱なくせに、自分以外の者に周囲の人間を殺させる。…それが僕らなんだよ。」
(´・ω・`)「だから僕は『傍観者』であることを自分に科した。世界に影響を与えないように。」
(;^ω^)「……“修正”って…なんだお…?」
少しだけ、ほんの少しだけ落ち着く事の出来た僕は質問を返す。
372 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 03:01:13.43 ID:n7YS9dVE0
(´・ω・`)「…『アカシャ』によって定められた運命が捻じ曲がった時に働くプログラムの事だよ。」
(;^ω^)「それだお!しぃもそんな事を言っていたお!運命を書くとか何とか…それってなんのことなんだお!?」
(´・ω・`)「…『プロジェクト2CH』の中核をなす計画の心臓部、それが『アカシャ』。」
(;^ω^)「分け分かんないお!『アカシャ』って結局なんなんだお!『プロジェクト2CH』ってなんなんだお!!」
(´・ω・`)「すまないがその問いには答えられない。今日は本当は君に会いに来る予定じゃなかったんだが…。」
(´・ω・`)「彼女が予想より早く『アカシャ』に近づいてしまった。君にも知識を与えておく必要があると思ったんだ。」
(;^ω^)「だから分かんないお!ちゃんと質問に答えるお!」
(´・ω・`)「僕は本来の用事を済ませに行く。これで消えさせてもらうよ。…」
(;^ω^)「ショボン!!待つお!!!」
(´・ω・`)「…真実が知りたいならあの子と一緒に世界に出るといい。あの子なら君に殺されることもないかもしれない。」
(;^ω^)「ショボン!!!!」
最後の言葉を言うと同時に、ショボンは前の時のように闇に紛れて消えた。
373 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 03:02:29.73 ID:n7YS9dVE0
ショボンが消えてから、僕はまた考えに耽っていた。
知らない言葉を色々聞かされた。
だけど…何だか……
( ^ω^)「……懐かしい感じがするお…。」
正直ショボンが言ってた事の半分も理解しちゃいない。
それでも僕は、この話を聞いているとき正体不明の安心感を得ることができた。
確かに、知りたい。この先が知りたくてしょうがない。
( ^ω^)「……でも。」
やっぱり僕が動くと人が死ぬのだろうか?ショボンはそれを“修正”と言っていた。
…怖い。本当に怖かったのはショボンなんかじゃない。
ただ存在するだけで人を殺してしまう、その現実が恐ろしかっただけだったのだ。
( ^ω^)「…あの子…。」
だれの事を言っていたのかはさっぱり分からない。
死なないかもしれない?それは死ぬかもしれないってことじゃないのか?
それじゃあ何も変わらないじゃないか。
とりあえず何だろうと、今のこの状況で脱出が難しい事だけは確かだ。
この問題をクリアしなければ、あの子もどの子も関係ない。
374 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 03:03:02.95 ID:n7YS9dVE0
( ^ω^)「…さっきから外が騒がしいお。」
何なのだろうか?なんだか怒鳴り声にも叫び声にも聞こえるが。
只の喧嘩だろうとベッドにうずくまり寝ようとするが
ドオオオオオオオオオン!!!
耳元を劈く爆音によってそれは遮られた。
(;^ω^)「な、な、いったいなんだお!!」
僕の部屋の壁の一面から埃がモワモワと舞い上がっている。
埃が消え、ぽっかり空いたかつて壁だった場所に次第に現れるシルエット。
普通の成人男性より一回りも二回りも大きいその体躯。
何を考えているのかよく分からないその瞳。
(*゚∋゚)「………。」
筋肉がなぜかそこにいた。
第10話 「ロビー」 終
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 03:06:12.49 ID:ziC0e27/0
クックルktkr!
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 03:07:12.65 ID:ESD2G4AhO
クックルキターwwwww
377 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 03:09:58.98 ID:n7YS9dVE0
第10話終了。
きぃぃぃいいいたぁぁぁあああ!!!
クックル!クックル!
>>331 >>334 把握した!気合入れて自重する!!
後4時間強……いける!!もう一話頑張ってみる!!
完結目指して頑張っかんね!
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 03:13:32.05 ID:zxgwOrAY0
クックルが出てくるブーン小説は初めて見た気がする
何はともあれwktk
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 03:14:04.53 ID:lQ+jjYFwO
乙
期待してるぞ
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 03:16:31.29 ID:NFpacIKEO
>>377 禿乙!
つーか無理は禁物だお。
(=゚ω゚)ノぃょぅが出てくると死ぬほど嬉しいがムリだろうなW
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 03:17:37.78 ID:4kBwbYfU0
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 03:19:37.20 ID:upxK8zR20
乙!クックルktkr!!!
ってかブーンよりもツン助けろよクックルwwwwww
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 03:37:51.44 ID:Dd7/ssSV0
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 03:40:36.58 ID:+x/5I7/vO
今追いついた、これおもすれぇwwww
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 04:07:15.82 ID:NFpacIKEO
もう一時間程たったが…
作者、寝たかな?
386 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 04:18:50.40 ID:n7YS9dVE0
>>385 ブァカ者がァアアアア
作者のアホさは世界一イイイイ!!
皆のwktkのパワーを基準にイイイイイイ…
この作者の脳の力は作られて作られておるのだアアアア!!
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 04:19:33.26 ID:ZEHV7HiU0
ではパワー補給
wktk
作者の勢いに脱帽
ここにもwktkして寝れないのが一人いるぞ
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 04:21:22.05 ID:pVEtnf7qO
>>369は「物思い付いた」じゃなく「物心付いた」だよね?
うん、こういう指摘が欝陶しいのは分かってるんだ、すまない・・・(´・ω・`)
しかも今日は一限からだから保守はできないんだ。ノシ
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 04:39:44.49 ID:NFpacIKEO
>>386 ゴメンネ、俺、こんなハイテンションな作者と付き合うのは初めてだから、
見くびってでゴメンネ。
作者が寝るまで付き合ってやろうじゃねーか!
徹夜明けで仕事だから困る。
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 04:54:37.60 ID:NFpacIKEO
>>386 やっぱ寝たかな?
後二時間後には、仕事に逝く準備しないと…
仮眠するか。
392 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 04:56:45.32 ID:n7YS9dVE0
>>391 ( ^ω^)起きてるおおおぉぉ!!!
6時までには投下するよ!
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 05:03:26.10 ID:NFpacIKEO
>>392 そんじゃ完徹で起きてる、酒も残ってるけどW
こんな時間に投下されても、
保守したりログ保管したりしてくれる香具師、挙手!
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 05:07:17.57 ID:oXA1GWIg0
wktk、wktk
よくもまあこんな勢いでこのクオリティを保てるものよ
明日の夕方4時頃までしか保障しないけどスクリプトで自動保守しとく
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 05:12:28.29 ID:NFpacIKEO
>>394 スマンが頼む。
俺が保守出来るのは22時以降だから、空白の時間はそこのオマイラに任せたW
…で投下マダー? チンチン-☆
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 05:44:39.22 ID:ZH+Sjyza0
投下来るまで寝れねーぜwwwwwwwww
397 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 05:50:14.14 ID:n7YS9dVE0
第11話 「筋肉質の男」
(*゚∋゚)「………。」
(;^ω^)「な、あんた何しに来たお!?」
(*゚∋゚)「………。」
全く反応が無い。まるで人間味が感じられ無い。
筋肉はそのままドアの方に近づき、ドアノブに手を掛ける。
(;^ω^)「そこは外側から鍵を掛けられててあk
べキャアァ!
何だか不思議な音が聞こえて、ドアはひとりでに開いた。
……信じらんな〜ぃ…。
そのまま先に進もうとする筋肉
(;^ω^)「ちょ、ちょっと待つお!あんた本当に何しに来たんだお!?」
(*゚∋゚)「………ツン。」
(;^ω^)「ツンって…あのツンかお!?ツンがどうしたんだお!?」
(*゚∋゚)「………。」
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 05:50:50.14 ID:NFpacIKEO
>>396 (=゚ω゚)つ旦~ 梅昆布茶ドゾー
後一時間強で仕事に逝く支度だ…
399 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 05:50:56.38 ID:n7YS9dVE0
筋肉はもうここには用はないといった素振りで、部屋から出ようとする。
待て待て待て待て!!考えろ!何でこいつがここに居るのか。ツンの身に何があったのか、
こいつはツンを追ってきたと仮定。ツンはここにいると仮定する。
ツンは一回僕の前で連れ去られそうになっていた。よってツンは拉致されたモノと推測する。
コンマ一秒の間に僕の脳味噌をフル活動して導き出した答えは…
(;^ω^)「待つお!僕はツンの場所を知ってるお!!」
(*゚∋゚)「………。」
筋肉の動きが止まる。よし、一気に畳み込め!!
400 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 05:51:49.03 ID:n7YS9dVE0
僕はそれからあること無いこと誇張したり拡大したり倒置法を使ってみたりごねたりすねたり甘えたり怒ったり……。
色々な手段で筋肉に対して、僕を連れて行くよう説得した。
今、このチャンスを逃せば僕は永遠にここから出れないかも知れない。
それに、こうやって話していくうちに一ヶ所だけツンが本当にいるかもしれない所に思い当たった。
可能性はかなり低いが、もし、もし本当にツンがいるならもう一度会いたい。…会って話がしたい。
(*゚∋゚)「………。」
筋肉は何も言わずに僕を見ている。
その表情からは何も読み取れない。しかし…
僕は付いて行く。筋肉が何を思おうが、僕はこの機会を逃したら多分一生をここで過ごす事になるのだ。
僕も筋肉に習って黙って付いて行こう。
「いたぞー!!こっちだー!!」「侵入者を逃すなー!!!」
401 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 05:53:02.10 ID:n7YS9dVE0
数人の見た事もないようなゴツイ物を持った男達がこちらに駆けてきた。
なんだあれは?形状的に銃に似ているが…。
男達は壊れたドアのそばに立っているクックルにその銃らしきものを向ける。
「こんな所で突っ立ってるとはいい度胸だ!!」「この新型銃、“マシンガン”で蜂の巣にしてやるぜ!!」
男達がそう言うや否や、激しい音が鳴り響いた!
ダダダダダダダダダダダ!!!
な、何がおきたんだ!?そう思って周囲を見回すとあたり一面穴だらけになっていた。
異常なまでの破壊力を持つこの武器をくらっては、流石の筋肉も……。
もしかしてまた僕のせいで…僕が引きとめたから…
「て、てめえ!!いったい何者だ!!」「な、ば、化け物がぁ!!」
(*゚∋゚)「………。」
筋肉は先程の位置から一歩も動いていなかった。
どころか手にはごっそりと…恐らくあの銃が撃ち出したであろう弾を持っていた。
カラカラカラン
こきみいい音を出しながら手に持っていた弾を床に落とす筋肉。
何個か…敵と同じ数の八個だけ指に挟んで後は他の全ての弾を落とし終わる。
「な、何する気だぁ!!」「て、抵抗する気かあ!?」
402 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 05:53:44.80 ID:n7YS9dVE0
あきらかに動揺を隠せない男達をまるで無視して、筋肉は両腕を後ろに反らす。
何をするつもりなのかさっぱり分からないが、筋肉は両腕を極限まで反らした後。
思いっきり射出した。
「ぐわあぁ!」「ぎゃあ!!」「ぐはあ!!」
(*゚∋゚)「………。」
弾は正確に男達を貫いたらしく、立っている物は一人もいない。
(;^ω^)「…すげぇ…。」
思わず“お”も付け忘れるほどのこの光景。こいつの心配をしていたことが馬鹿馬鹿しくさえ思えてくる。
こいつなら“修正”程度じゃ死なないだろう。そこでふと気付く。
あの子ってこいつか?
んな訳ねーよな。こいつに“子”なんて付けたらそれだけで罪だ!
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 05:54:03.87 ID:JoPKU4Kr0
wktk
404 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 05:54:29.04 ID:n7YS9dVE0
(;^ω^)「こっちだお!!」
僕達はあれからしぃがいた部屋の奥、“実験施設”へと向かっている。
道を塞ぐ敵たちは筋肉がみな一撃の下に屠っていった。
それはそれは恐ろしい光景で、地獄絵図ここに極まれり。敵に同情してしまうような凄惨な状況が作られていた。
そして、僕達は(僕は?)たいした苦労もせずに実験施設へ侵入することができた。
ここにツンが居るという絶対の確信があった訳ではないが、全くの無根拠という訳でもない。
第一に、この筋肉がこの屋敷に侵入してきたという事。
こいつも全くの無根拠でこんなところに来た訳ではないだろう。なにかネタがあって来たに違いない。
第二に、ここが進入禁止区域だという事。
ツンはこんな遠くの国から拉致されるほどだ、僕なんかとは比べ物にならないほどにその行動は制限されるだろう。
随分と身勝手で、それでいて超が付くほどのプラス思考だが。
合っていたのだから問題無い!
ξ゚听)ξ「クックル!!……それにブーン!!!どうしてここに!!」
(;^ω^)「説明はあとだお!いまは一刻も早く逃げ出すお!!」
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 05:54:43.30 ID:NFpacIKEO
キタ━━━(=゚ω゚)━(=゚ω)━( =゚)━( )━(゚= )━(ω゚=)━(゚ω゚=)━━━!!!!
失礼、黙って読ませてもらいます。
406 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 05:55:02.51 ID:n7YS9dVE0
ツンを縛っている縄を解こうと悪戦苦闘していると
(*゚∋゚)「………。」
ぶちぶちぶち!!
わお……。便利。筋肉が全部引きちぎった。
よろめくツンに肩を貸し、椅子から立たせてやる。
ξ////)ξ「あ、ありがと…。か、勘違いしないでよね!嬉しくもなんとも無いんだからね!!」
そういって、頬を赤らめるツン。
僕もツンに会えた喜びを表現したいが今は時間が無い。早くここから脱出しないと。
「こっちだぁ!!」
やばい!もう追っ手が来た!こっちはツンを守りながら行かなければ行けないし、
第一どっちに行けばいいんだ!?
どうする!!どうする!!!
第11話 「筋肉質の男」 終
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 05:58:16.30 ID:W0zXLp3y0
クックルTUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 05:58:29.27 ID:l3qBfZ340
リアルタイムktkr!! wktk!!
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 05:58:36.95 ID:JoPKU4Kr0
乙!!!クックル最高だなwwwww。
俺の中でベストキャラになったお。筋肉という表現もイイ!
410 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 06:00:14.62 ID:n7YS9dVE0
第11話終了。
皆、随分待たせちまったみたいですまねぇ!
とりあえず今朝の所はコレで終了だ!
今日も何時に実習終わるかわかんないけど、
最低でも一日一話は投下するから!!
完結目指して頑張っかんね!
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 06:01:39.33 ID:JoPKU4Kr0
そろそろ半分か・・・。何気にもう寂しくなっている俺ガイル。
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 06:02:34.78 ID:NFpacIKEO
>>406 禿乙!
これで納得して仕事に逝けるわ。
もう仮眠する気もなくなったから困る。
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 06:08:12.75 ID:NFpacIKEO
>>410 期待してるがムリしないよう…
保守して下さる皆さん、ありがとう、頼む ノシ
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 06:41:55.22 ID:mV3oCWMD0
保守
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 06:47:06.03 ID:ZEHV7HiU0
乙乙
そうか、もう半分近いのか
乙。
無理はすんなよ。
勢いも大事だけど体こわしちゃ何にもならねぇからな。
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 07:23:40.99 ID:CjKnJiZTO
やっと追い付いた。1がんがれ。
学校行ってくるノシ
418 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 07:28:47.25 ID:n7YS9dVE0
>>411 >>415 逆に考えるんだ
「まだあと半分もある」と
考えるんだ
>>413 >>416 心配してくれてサンクス!
ただ今は続きを書くのが楽しくってしょうがなくてさww
でも、体壊して中途終了なんてことは絶対ないよう気をつけるよ!
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 07:31:55.32 ID:tKz6Ocr00
wktk
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 07:55:50.33 ID:ESD2G4AhO
ほし
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 08:38:49.71 ID:gG7bQKO4O
ほ
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 09:09:39.43 ID:lQ+jjYFwO
朝から乙保守
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 09:23:58.38 ID:uv19LD9a0
やっと追いついたww
マジ作者GJ 頑張れよ!! 保守
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 09:40:41.58 ID:lI0sPwDQO
保守
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 10:33:23.99 ID:ASu2S7rlO
保守
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 11:02:06.62 ID:XiREjg97O
保守しますがよろしいですね?!
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 11:33:10.35 ID:ESD2G4AhO
あほしゅ
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 11:52:26.00 ID:uv19LD9a0
もういっちょ保守
なんでこんなに作者必死なんだ…
話はおもしろいが口調が痛い
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 12:35:24.06 ID:42yVjdc7O
ほしゅしようと思ったが>1の文才に嫉妬した
432 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 12:37:01.75 ID:weWHuzJXO
話がおもしろきゃいい
433 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 12:56:35.24 ID:Xqoiqpks0
干し湯
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 12:59:19.88 ID:lBCgAZBg0
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 13:01:06.22 ID:W89iM6weO
作者おっつー(^ω^)
続きwktk!
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 13:17:54.35 ID:qvDKaLNK0
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 13:19:18.66 ID:MXTObXaK0
今
>>411まで読んでるけど
クックルに勝てない奴はいっぱい居るが互角の奴なら知っている
母者だ
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 13:28:41.29 ID:Lt0Q/7rq0
激しく忍者とかも互角じゃね?
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 13:48:48.19 ID:47ADl4VtO
ほしょ
クックル 母者 激しく忍者
AAだとこれが3強か・・・?
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 13:56:37.47 ID:o3Oo/ScD0
キッコーマソも強いんじゃなかったっけ
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 13:57:17.12 ID:rl8FJlkF0
ちょっと待て・・・
かーちゃんなら知ってるが、母者ってどんなの?
あと激しく忍者も始めて聞いた・・・
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 13:59:31.79 ID:I6MWje2l0
>>442 新参乙
忍者は弱いと思うがなあ
いっつもクックルにエリア51に連れてかれてる印象がある
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 13:59:56.74 ID:rl8FJlkF0
あー・・・これが母者か。
類似AAなら見たことがあるわ。
\\
\\\ @@@ あんたら!
(⌒\@# _、_@ ファミコンばっかやってないで宿題やんな!
\ ヽヽ( ノ`)
(mJ ^ ⌒\
ノ ∩ / /
( | .|∧_∧ OKOK。
/\丿 | ( )母者マテ!ときに落ち着けって!
(___へ_ノ ゝ__ノ
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 14:01:26.45 ID:rl8FJlkF0
これ・・・強いのか?
X
∠ ̄\∩
|/゚U゚|丿
〜(`二⊃
( ヽ/
ノ>ノ
UU
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 14:03:39.12 ID:o3Oo/ScD0
最強AAの話題は荒れるってよく聞いたな、AA板の話だろうけどwwww
接近:クックル 遠距離:ギコエル 関係なし:母者
激しく忍者はクックルの餌って印象しかねぇwwwwww
447 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 14:05:18.65 ID:Lt0Q/7rq0
いや確かによくエリア51に連れて行かれてるけど
いつもクックルにちょっかいかけてるじゃまいか、捕まっても変わり身使うし。
それにAA辞典かなんかにクックルと対等に渡り合う云々って書いてあった気がする。
でもまぁ一番強いのは母者なのかなぁwwww
448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 14:07:35.16 ID:o3Oo/ScD0
2002年版か何かのAA辞典を
親に貸したら戻って来なくなったのを思い出した
ありがとう
>>447、電話しなきゃ・・・
精神攻撃はさいたまに一票だな
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 14:11:38.87 ID:rl8FJlkF0
X
∠ ̄\∩
|/゚U゚|丿
〜(`二⊃
( ヽ/
ノ>ノ
UU
激しく忍者【はげしくにんじゃ】
モスラーの腹部が激しくモーフィングして出現した謎の忍者。
様々な忍法を用いてクックルなどと対等に渡り合うあたり、激しくただ者ではない模様…だが
変わり身の術で修行をサボってAV見てたりすることもあるのでその辺激しく謎。
他に激しく分身・激しく式神(実際に召還されるのはゴラァやナメクジだが)などの術を使う。
1さんやショボなど、弟子入り希望者は結構多い模様。
らしい・・・
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 14:13:36.95 ID:o3Oo/ScD0
ノノノノ -___
(゚∈゚*) ─_____ ______ ̄
丿\ノ⌒\ ____ ___
彡/\ /ヽミ __ ___
./∨\ノ\ =_
.//.\/ヽミ ≡=-
ミ丿 -__ ̄___________
クックルドゥドゥドゥ【くっくるどぅどぅどぅ】
発信源:なんでもあり板・オレの作ったAAを崇める、改善するスレッド
(
http://tmp.2ch.net/mog2/kako/1008/10086/1008646346.html)で登場。
このスレの5で今の鶏みたいな姿に改善。
名前の由来は鳴き声から。しかし実はいまだに仮名の状態であるが、「クックル」と呼ばれることが多い。
楳図かずお先生の漫画「14歳」のキャラに似てることから「チキンジョージ」の別名も持つ。
類似スレの敵として、ほのぼの板に「ちちょんまんち」、電波お花畑板に「ナニョリーナ」がいる。
仲間に「まんだらけの社長」にソックリな「まんだらけ」(そのまま)がおり、彼女もいる。
得意技は各種関節技。地味ながら無類の強さを誇り、その上速い。
自分の縄張りである「エリア51」に獲物を連れ込むがナニをしているのかは謎。
とにかく謎あり愛嬌ありシュールありなイカしたキャラである。
現在は教師をやったり、デリバリーサービスをやったりと、いろいろと活躍している。
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 14:16:26.94 ID:GeZSp+CmO
|/゚U゚|
(\
\\
(\\
\\\
(\\\\
(\\\\\
\\ |||
( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | ⊂⊃
 ̄ ̄( ̄ ̄//// ̄\ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄(//// ̄\\( ゜Д゜) < 氏ねやカス共 ゴルァ !!
".;": (/(/// ̄(つ つ \_____________
".;": (/(/| \\
.;".;": ..;".;;: (/((/ ∧|\\ .;".;": ..;.;".;
.;".;": .. ; ∪ ∪ \\ .;".;": ..;.;".
.;".;" .;".; \\
ゴ オ ォ ォ …… ! ! \\ ;": ..;.;".;":
.;".;": _.;.;__ \\ ド カ ァ ン !
.;".;": ..;.;".; ζ /_.;_/| .;".;"_ \\ .;".;.;".;":
.;".;": ..;.;".;": ;:'.;| ΓΓ | |;":从へ_/| \\.;".;"_.;__..:
从へ从へへ从 ; ζ | Γ从 | |;:.. |从Γ | | \\ ∠___/|
( ⌒( ⌒ ) ζ | 从Γ | |.:;. |从Γζ.;"._ \\|ΓΓΓ| |
( ⌒ ⌒ ⌒ ); | ΓΓ | |.;;::|ΓΓ | | ( 从へ;: |从ΓΓ| |
Σ( ⌒( ⌒ ) ζ ( ( ) )⌒ ) ( 从へ从)_.;;:.;|Γ从Γ| |
( (( ( ⌒ )) ) 从 Σ( ⌒( 从へ从) ∠___/|
ギコエル【ぎこえる】
AA界に降臨した謎の天使。その容姿はギコ猫に酷似しているが、
実は人間の深層心理を具現化したものにすぎないといわれており、
本当の姿は誰も見たことが無い。(サザエさんスレでは波平の姿で降臨した例もある)
「〜逝けゴルア!」という傲慢な発言とともにを焼き尽くす。
453 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 14:25:11.49 ID:4fQViLRY0
個人的最強AAに押したい一匹
クックルも食べちゃったことが・・・
∩∩∩∩∩∩∩
( ,,・Д・,)<ぼ く は
虐 待 さ れ る た め に
生 ま れ て き た
∩_∩
(,・Д::;;;;)
∩_∩ ⊂u ..::;;;Uつ
(,・Д・,,,) ⊂ :::::;;;;;;;;っ
⊂ つ ⊂ ::::;;;;;;;;⊃
| x . | c| ...::;;;っ
U'⌒'U U'⌒'U
ぽろろ【ぽろろ】
虐待用キャラとして>1に生み出された。当初はネタも無くすぐ消えるかと思われたが、
職人により持ち直し、その生い立ちとは裏腹にかなりの強化がされた。
口癖は「ぃぇぁ」
いくつもの形態を持ち、腹部のバッテンから繁殖(脱皮?)する性質がある。
その真の姿は異形そのもので、鉱物であろうと体に取り込み、栄養にしてしまう。
虐待キャラであるがゆえの進化、手にした強さ。
しかしその内面では常に人を殺してはいけないという理性と本能が戦い、苦悩している。
登場スレ 虐待専用キャラ「ぽろろ」です。好きに虐めて下さい
http://aa.2ch.net/test/read.cgi/aastory/1026144671/
454 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 14:31:23.83 ID:rl8FJlkF0
メジャーだがクマーはどうなんだ?野生の強さを兼ね備えていると思うが。
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● | クマ──!!
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 14:33:25.28 ID:rl8FJlkF0
いや、野性といえばこいつか・・・?
○○○
○ ・ω・ ○ ガルルル
○○○ 百獣の王。。。
.c(,_uuノ
もうわけわかめ。
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 15:09:16.53 ID:ASu2S7rlO
保守
457 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 15:27:06.21 ID:Kn2qydI+0
おまえら臭い話題で盛り上がりやがって
つーもスレによっては強かったはず
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 15:45:34.68 ID:LuJ+LTaq0
∴
∵ ∴ ∴∵∴ ∴
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∴∵
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
∴∵∴∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵/ ⌒ヽ∴∵∴∵∴
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵| | |∴∵∴∵
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∪ / ノ∴∵∴∵∴∵
.. ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵| ||∵∴∵∴∵
.∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∪∪∴∵∴∵∴∵
.∵∴∵∴∵∴∵∴∵:(・)∴∴.(・)∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴/ ○\∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
..∵∴∵∴∵∴∵∴∵/三 | 三ヽ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
. ∴∵∴∵∴∵∴∵ | __|__ │∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵ tanasinn
.∵∴∵∴∵∴∵∴∵| === │∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
.∵∴∵∴∵∴∵∴∵\___/∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
..∴∴∵/ ̄.. \∴∵∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
∴∵∴/ ,. i ∵∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
∴∵∴| /.| |.∵∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
∵∴| | :| |.∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
∴| | |::| |.∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
∴| | |∵U∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
| | |∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
/ / / ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵ ∵
/ / / ∴∵∴∵∴ ∴
.しし’ ∵
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 16:04:40.54 ID:weWHuzJXO
保守
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 16:04:59.19 ID:KntxU3SeO
保守
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 16:10:01.18 ID:s8x0zWovO
俺が思うに最強AAはdファーだろ
最近だけどな
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 16:40:29.45 ID:vXf4OjibO
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 16:55:04.85 ID:GeZSp+CmO
なんだこの流れw
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 16:56:48.91 ID:lBCgAZBg0
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 17:23:52.85 ID:oXA1GWIg0
ほしゅ
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 17:33:51.34 ID:PRhPsUk10
学校から帰ってきた保守
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 17:51:43.28 ID:PRhPsUk10
まだ保守
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 18:01:17.38 ID:bklUPaIs0
ほしゅしゅしゅ
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
477 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 19:30:19.22 ID:n7YS9dVE0
遅くなって申し訳ない!ただいま帰還した!
恐らく11時頃には投下できると思う。
それから明後日は学校休みらしいから、1日中執筆出来るぜヤッホーィ!
>>436 なかなか勉強になりそうだな!今度じっくり読んでみるよ。
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 19:41:07.72 ID:paDec9TjO
wktkしてお待ちしております。旦那様。
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 19:45:22.79 ID:fWfphaJp0
ktkrヾ(*´∀`*)ノwktk
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 19:45:45.25 ID:PRhPsUk10
wktkwktk
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 20:10:44.83 ID:1W43oh7hO
まとめサイトで五話まで読んだけどこれはヤバい。
ガチで二回泣いた。
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 20:13:27.90 ID:ZEHV7HiU0
wktk一個追加ですよ
484 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 20:19:10.84 ID:weWHuzJXO
もいっこ
つ【wktk】
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 20:19:18.96 ID:qX/IUBcx0
/./' 、 `ヽ:、\__,. -‐ u ! ! β-エンドルフィン
/ / | \ !} v v ,. -=キ十 ……!
チロシン……! ,. - .ヽ. ! ヽ、 |! u /'´_v| |
| ,.‐、| |uヾ:ヽ. o }|`ll ;∠-‐'' ̄,ラ | L_
| |‐、| | /|ヾミ三シ/ ハ o ./;; | /ヽ.}
. エンケファリン……! | !._,| | |∧ \_ノ } }u゙ミ三彡' |./V./
,ノ`ー|/ |∨ヽ、l / .ノ =' ノ| |l‐//
,∠.-┐〈 N\/`\| {__ノ__,/l/! /'ー ' |
__ ,r(ノ / | | U∨ /ヽ/ゝ-1__|_」/l/〈 ,イ\| バリン…!
. /r'⌒`ー-' ヽ. ,' | | U`ー、/ 7~゙|__.|_」/J'/ | | \
. / ) 特定した ) | ヽ、u _ ̄ ̄ v' / )、|
/ ( ……!( l | | `ヽ、  ̄ ̄ ,. ‐i´ ,ノ ` 〜〜〜 、
486 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 20:20:45.53 ID:lBCgAZBg0
487 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 20:21:07.32 ID:+bs9mBbG0
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 20:21:58.20 ID:+W5TPmpa0
VIPPERをドブネズミとか昆虫だなんて言っている香具師がいるお(´・ω・)
さあ、みんなで突撃だおお\(^o^)/
117 :ひよこ名無しさん :2006/06/27(火) 20:00:19 0
VIPPERは最低の存在である。社会の底辺で蠢く昆虫を体現したようなものだ。
ドブネズミでさえ、VIPPERのように醜くはない。
118 :ひよこ名無しさん :2006/06/27(火) 20:01:19 0
私は必ずVIP板に復讐する。絶対に負けない。彼らのように満足に働いたことも
ない連中に人のことについて一人前な口を叩く資格などないし、そもそも彼らは
存在自体が悪なのだ。もし彼らのようなニートがそばにいたなら、思いっきり
ぶん殴ってやるのだが・・・。
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/qa/1151340855/117-
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 20:41:32.46 ID:0mkTGSTYO
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
492 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 20:53:07.62 ID:LlLOBgFr0
保守保守
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 20:58:03.21 ID:PRhPsUk10
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 21:01:37.83 ID:1Dfxzs5E0
age
495 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 21:11:43.28 ID:PRhPsUk10
ほしゅー
496 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 21:21:46.83 ID:eERqNc9WO
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
498 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 21:30:22.10 ID:n7YS9dVE0
皆保守サンクス!
今全速で書き上げてるからもうちょっとだけ待って欲しい!
>>485 鷲巣様に特定されてしまいました
>>493 ツン テラカワユス!絵師さんありがとう!!
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 21:58:31.60 ID:PRhPsUk10
ほしゅ
500 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 22:10:39.24 ID:weWHuzJXO
保守
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 22:14:26.55 ID:IpueYyuY0
鷲巣さまがスレを保守しに来たようです
502 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 22:17:38.25 ID:XCJyE3rJ0
__ノ が 保 ス 我
`ヽ あ 守 レ 々
,-〜ノ る す を に
イ つ : .る は
___ l、 `ヽ : 義
〈r'仂 ___..∠二..フ ┃ 務
}―( , ヘ. ∠..._ .・
| /ヽ } | _ノ-‐''⌒レ'⌒ヽ
| '´ , イ | |'/' ヽ
`ー '´ | | |ヽ.___ノ
| | |
ノ
< ソ ヽ ⊥ 、、
) て つ ノ こ つ
∠ -‐; ┃
∠_ °°°°°° ・
_、.,. -z \└―z_
> ヽ >= 〉  ̄
} ヽ ,イ|ヽ /
lィ >"ヽ | | /
|ハ | | /
r‐''" ヽト、 ト、l、 |./
503 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 22:22:48.47 ID:uz6eltoL0
( ^ω^)ブーンが運命の一戦に登板するようです
と間違えてきたのだが
間違えて入ってよかった。結構おもしろいww
504 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 22:34:41.48 ID:PRhPsUk10
ほっす
505 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 22:40:11.91 ID:1Dfxzs5E0
h
506 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 22:42:46.44 ID:n7YS9dVE0
第12話 「逃走・脱出・大脱走」
(;><)「ブーン!!こっちです!」
(;^ω^)「ワカンナイデス!!」
(;><)「早く!こっちが出口です!!」
なんでここにワカンナイデスが?いや、それより出口って!
入り口の方から怒声が聞こえる。先程よりも近くなってきている。
(;><)「何してるんです!!早くしないと捕まってしもうんです!!!」
ワカンナイデスは本当に僕達を出口に導こうとしているのだろうか?
もしかしたら僕達をはめるためにここに来たんじゃないだろうか?
その可能性は結構高い、彼はいい奴だがロビーの看守で、僕とはまだあって間もない。騙される可能性の方が高いかもしれない。
(;^ω^)「今行くお!!」
ξ゚听)ξ「…付いていって大丈夫なの?あの人ここの関係者なんでしょ?」
(*゚∋゚)「………。」
507 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 22:43:29.24 ID:n7YS9dVE0
確かに騙される可能性は高い。だが、ここに居たって結果は同じだ。
だったら少しでも可能性のあるほうに賭けた方がいい!
それに、あのお人よしなら大丈夫な気がする。
( ^ω^)「大丈夫だお!あいつとは…友達なんだお!さっ掴まるお。」
ξ゚听)ξ「うん。分かった。そこまで言うなら信用するわ。」
(*゚∋゚)「………。」
筋肉は相変わらず何も言わないが、素直について来ているのを見るに、肯定と見て問題ないだろう。
(;><)「コッチです!!」
ワカンナイデスに連れられるまま、僕達は右へ左へ走っていった。
先程まで縛られていたツンは辛そうだったが、本人が大丈夫と言うので無理をしてもらった。
…ごめんね、ツン。
508 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 22:44:41.14 ID:n7YS9dVE0
(;><)「これに乗って逃げるんです!!早く!!!」
これは、僕の初陣の時に現れたあの鉄の塊?
違う、あれより遥かに小型だし、なによりあの爆発を起こさせるための砲身が無い。
(;^ω^)「コレはなんだお!?どうやって使うんだお!?」
(;><)「これは“車”と言って、人が走るより何倍も早く動く事ができる物らしいです!!」
(;^ω^)「らしいですって…それで使い方はどうするんだお!?」
(;><)「この鍵を差し込んでなんか色々するんです!!私なんかがおいそれと触れる物じゃないんです!!!」
ξ゚听)ξ「そんな…!それじゃどうしようもないじゃないの!!」
(*゚∋゚)「………。」
筋肉が何も言わずワカンナイデスから鍵を取り、車に乗り込み操作をし始める。
ジジジジ……… ガコン! ブロロロロ………
(;><)「そう!こんな感じです!!これで行けるはずです!!」
何でこんな物の操作法を知っているのかは分からないが、コレで何とか逃げ切れる!
ツンが車の中に乗り込む、僕も乗り込もうとするが途中で留まる。
脱出する前に聞いておかなきゃいけないことがある。
509 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 22:45:10.59 ID:n7YS9dVE0
( ^ω^)「…ワカンナイデスはなんで自分も危ない目に会うって分かっていながら僕達を助けたんだお?」
( ><)「そんなの、わかんないです!!おまえがいい奴で、こんな所にずっといるべきじゃないと思ったからです!!!」
( ^ω^)「ワカンナイd
「いたぞ!!奴らだ!!!」「車に乗ろうとしているぞ!!逃がすな!!!」
ξ゚听)ξ「ブーン!!早く!!」
もうすぐそばまで武装した男達がやって来ている。その数は今までの比じゃない。
( ><)「さ!早く車に乗るんです!!」
(;^ω^)「ワカンナイデスはどうするんだお!?このままじゃ捕まるお!!」
( ><)「僕は大丈夫です!!人質代わりに連れてこられたとかいいますから!!急いで!!」
半ば押し込まれるように車に乗せられる。筋肉が僕が乗ったのを確認すると車を発進させた。
510 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 22:46:41.67 ID:n7YS9dVE0
ξ゚听)ξ「…さっきの人が気になるの?」
( ^ω^)「……。」
(*゚∋゚)「………。」
僕が沈黙しているのが何よりの答えになったようで、ツンはそれきりその事には触れないでくれた。
あの時、僕は強引にワカンナイデスを連れてくる事もできたはずだ。
いくら焦っていたからって、そんなことすぐ気付くべきだったのに。
…無事でいてくれるといいが。
ξ////)ξ「そ、それよりありがとうね!その…助けてくれて……。」
ツンは照れくさいのか、最後の方が小さくしぼんでイマイチ聞こえ難い声で、感謝の意を述べた。
さっきもそうだが、何でこんなに恥ずかしがってるんだろう?
最初に会ったときはすぐにありがとうと言ってくれたものだが。
( ^ω^)「そんなの別にいいお。僕もツンに会えて嬉しいお!」
ξ////)ξ「………。」
(*゚∋゚)「………。」
ツンは向こう側を向いてこっちを見ようとしてこない。
何か変なこと言ったかな、僕?
511 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 22:47:12.82 ID:n7YS9dVE0
( ^ω^)「それにしても筋…クックルはどこで車の操作を覚えたんだお?」
(*゚∋゚)「………。」
(;^ω^)「あの…。」
(*゚∋゚)「………。」
(;^ω^)「………。」
(*゚∋゚)「………。」
(;^ω^)「……ごめんなさい。」
(*゚∋゚)「………。」
やっぱりこいつは分かんねぇ…。筋肉が本体なのか?
ドオオオオオオン!!!!
すぐ近くで爆発がおきる!車体が転覆しそうになるがなんとか戻る。
ξ゚听)ξ「きゃあ!」
(;^ω^)「い、一体なんだお!?」
後ろを見るとそこには、僕に…僕に始めて恐怖を植え付けた
“アレ”
の姿が瞳に映った。
512 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 22:48:41.29 ID:n7YS9dVE0
(*゚ー゚)「ふふw大丈夫よ。彼女から必要なデータはもう全部取得し終えたわ。」
( `ハ´)「…本当アルか?しかし、万が一ということも…。」
(*゚ー゚)「心配性ね、シナー。大丈夫、処理には流石兄弟を向かわせたわ。」
( `ハ´)「…それならいいアル。それで、結果の方はどうだったアル?」
ここはロビー中枢、“皇王の間”悪趣味な程に豪華な造りになっており、住む者の品位が疑われる。
(*゚ー゚)「それは今解析させているわ。もうすぐ判るわよ。」
( `ハ´)「そうアルか。…それにしても、本当に良かったアルか?お前のお気に入りも確かあそこにいたはずアルが?」
(*゚ー゚)「…くどいわね。大丈夫よ。」
(*゚ー゚)「それに、ブーン君とはまた絶対に会うことになるわ。彼は絶対に死なないもの。」
( `ハ´)「まぁイイアル。そんななんとかとか言うガキなどどうでもいいアル。それより。」
( `ハ´)「例の強化実験の方はどうなってるアル?あれが成功すればすぐにでもVIP、ニューソクを攻め落とす事が出切るアル。」
(*゚ー゚)「経過は順調よ。サンプルはアサピーのほうに送ったわ。」
( `ハ´)「うむ、急ぐアル。お前の働きによって戦況はワタシにとってすばらしいモノになるアル。心してはげむといいアル。」
513 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 22:49:17.73 ID:n7YS9dVE0
その時、えらの張った男が入り口の方から入室してきた。
<丶`∀´>「失礼しますにだ。結果報告をしますニダ。『アカシャ』の位置を特定する事ができましたニダ。」
( `ハ´)「おお、これでワタシが世界の皇王になる日が近づいたアル!!」
(*゚ー゚)「ふふw良かったわね。それじゃ私はこれで失礼するわ。」
( `ハ´)「結果を聞かなくてもいいアルか?」
(*゚ー゚)「せっかくだけど、今は遠慮しておくわ。後で聞かせてもらうわね。」
ぎぃー バタンッ!
( `ハ´)「…フン!いけ好かない小娘が!『アカシャ』を手に入れた暁にはまずお前を処刑してやるアル!」
<丶`∀´>「全くですニダ!あんな小娘にいいように使われるのは腹の虫が収まらないニダ!」
男達は邪悪な笑みを湛えて笑いあった。
514 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 22:50:43.45 ID:n7YS9dVE0
(*゚ー゚)「獣が……。」
しぃはそう呟きながら実験施設へと向かっていた。
今日は捕らえた捕虜を使って人体実験をする予定だったのだが、
シナーに呼び出されて大幅に予定がくるってしまった。
(*゚ー゚)「獣が……。」
もう一度そう呟く。
何度呟いたところで気分が晴れることも、失った時間が戻ってくるわけでもないことも勿論知っていたが、そう言わずにはいられなかった。
そうして歩を進めていたが、急にその歩みを止める。
(*゚ー゚)「……あいかわらず便利ね。」
(´・ω・`)「………。」
つい先程まで誰もいなかったはずの通路に、忽然とショボンが姿を現した。
(*゚ー゚)「なんの用かしら?これでも私は多忙の身なのよ?」
(´・ω・`)「………。」
ショボンは何も喋らない。
(*゚ー゚)「…本当に何の用なの?用が無いなら実験に戻りたいんだけど。」
(´・ω・`)「………。」
ショボンは何も喋らない。
515 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 22:51:23.54 ID:n7YS9dVE0
(*゚ー゚)「用は無いのね?それじゃ私はかえr
(´・ω・`)「君の苦労は全て徒労に終わるよ。」
(*゚ー゚)「…また下らない話を続けるつもり?もうそんな悠長な事を言っている段階じゃないわよ?」
(´・ω・`)「もうこれ以上君を止める事はしないよ。ただし忠告だけはさせてもらう。」
(´・ω・`)「この地にこれ以上“人”が満ちる事はないよ。今が異常なんだ。君がやろうとすることは失敗する。」
(*゚ー゚)「…そんな具合にブーン君も洗脳したのかしら?私はそんな手は食わないわよ?」
(*゚ー゚)「私は父様の意志を最後まで貫くわ。」
(´-ω-`)「そうか…、それなら仕方ないな。僕には君を説得させることは無理みたいだ。」
(*゚ー゚)「ふふw『傍観者』が説得なんて笑い話にもならないわ。」
(´・ω・`)「………。」
(*゚ー゚)「これでいいかしら?お互い“人”として自分の思った通りに生きていきましょう。」
しぃがそういい終わる前に、彼の姿は消えていた。
彼女は先程までの不機嫌さが何処に行ったのかというほど、スキップでもしてしまいそうな足取りで目的の場所へと向かった。
516 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 22:53:32.37 ID:n7YS9dVE0
(* ´_ゝ`)「おひょひょwwむはっwwうほほっww」
(´<_`;)「OK兄者。ときに落ち着け。どこぞのIT社長になってるぞ。」
(* ´_ゝ`)「これが落ち着いていらいでか!!あの女もたまにはいい仕事を持ってくるww」
(´<_`;)「……やれやれ。」
もはや、まともな会話さえ成り立たなくなってしまっている兄者に対して、弟者は疲れた表情で溜息をつく。
つい先程、流石兄弟の二人はしぃから皇王直々の任務という名目の、しぃ個人の任務を受けた。
しぃが皇王の名を使い、自分の私用を任務として依頼してくるのはいつもの事で、べつに特別なことではない。
どちらにしろ断れない事は明白な上、もし本当に皇王からの任務だった場合の事を考えると、流石兄弟に断るという選択肢は存在しなかった。
当初、兄者はこの任務に乗り気ではなかった。
…いや、乗り気じゃないどころか一応は自分達の遥か上の地位にいるしぃに対して、鼻糞爆弾攻撃で追い帰そうとまで画策していた。
弟者が止めていなければ彼はきっと実行していただろう。
(* ´_ゝ`)「さっきから何をすかしてるんだ弟者よwwこんな近年まれにみるビッグニュース!!浮かれないほうがおかしいぞww」
(´<_`;)「…普通なら恐怖すると思うがな。」
( ´_ゝ`)「何だ何だ。随分冷めてるじゃないか。嬉しくないのか?」
(´<_` )「嬉しいといっていいのかどうかは分からんが…そうだな、少なくとも期待は持てる。」
侵入者と、その侵入者が連れ出した脱走者達が車を奪取して逃走。
至急追跡を行い、侵入者及び脱走者を抹殺せよ。
彼らがいつも行っている退屈な殲滅任務より、更に退屈な任務。
流石兄弟がそう思っても不思議は無いほどに郡を抜いて刺激が無く簡単な任務だった。
517 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 22:55:32.38 ID:n7YS9dVE0
( ´_ゝ`)「全く、何が“期待は持てますぅ〜”だ。もっと自分に素直になれよ。」
(´<_` #)「んな気持ちの悪い言い方してねぇ!」
( ´_ゝ`)「あの『原子分解』の片割れと戦えるんだぞ?あいつらに勝利することが出来りゃあこれ以上に“流石”な事はないだろ。」
(´<_` #)「勝てれば、の話だろうが!楽観視が過ぎるぞ兄者!」
(* ´_ゝ`)「……怒っちゃいや〜ん☆」
(´<_` #)「………。」
進入者が確かな力の持ち主であることは間違いないだろう。このロビーで進入禁止区域から脱出するのは並大抵の事ではない。
だが、例え個人の力が優れていようと、人間に戦車と対峙する力などあるはずも無い。
しかも奴らは車で逃走していると聞いた。そんなもの、戦車砲を一発撃てばおしまいだ。あっけないにもほどがある。
(;´_ゝ`)「…冗談だ。そんなに怒るな弟者。」
(´<_` #)「……まぁいい。」
兄者の両頬は赤くなっており、先程より膨らんでいるように見えた。
(´<_` )「…それよりだ。現実問題勝てると思っているのか?あの『原子分解』に。」
( ´_ゝ`)「なんだ?弟者は勝てないとでも思っているのか?」
しかし、しぃはそんなつまらなそうなふいん(ry を醸しだしている俺達を見て、いやらしく口を広げこう言った。
侵入者の名前はクックル。『原子分解』のクックルよ。あなた達の“流石”を試すには最高の相手じゃなくて?
518 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 22:55:59.84 ID:n7YS9dVE0
( ´_ゝ`)「弟者は心配性だな。俺達流石兄弟と。」
( ´_ゝ`)「こいつらがいれば俺は負ける姿など想像も出来ないがね。」
(´<_` )「…確かに心配していてもなにも変わらんか…たまにはいいことを言うじゃないか兄者。」
(* ´_ゝ`)「あたりまえだろうが!この俺を誰だと……たまに?」
(´<_` )「気にするな。空耳だろう。そろそろ乗り込まんと見失うかも知れんぞ。」
( ´_ゝ`)「…何か釈然としないが間に合わないのは困る。急ごうか弟者よ。」
そう言い放ち男達は戦車へと歩を進める。
自分達が追い求める“流石”を求めるその姿は、一途な男の輝かしさがあった。
( ´_ゝ`)「…ところで弟者、ITってなんだ?」
(´<_` )「………さぁ?」
……………あった!
第12話 「逃走・脱出・大脱走」 終
519 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 22:57:40.75 ID:swM+qYTOO
ちょwwwクックル原子分解てwwwww
520 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 22:57:42.77 ID:PRhPsUk10
おつかれ
来た!ドラ12!!
さっき追いついたばっかりだが正直ワクワクがとまらねぇ!メルヘ(ry
522 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 23:04:02.52 ID:n7YS9dVE0
第12話終了。
保守人さん達サンクス!
俺がこうして書けてるのはあんた等のおかげだ!!
次で半分を超える!
段々書くのに制約が付いてきて(伏線回収とか)難しくなってくるけど
そんなの気にならないくらいにいい文かくようにガンバルよ!!
夜中〜朝方中にもう一話投下する!
完結目指して頑張っかんね!
523 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 23:05:09.65 ID:cjbZPA2e0
乙。wktkが止まららねえ。伏線もいっぱいあって読みごたえあっていいね。
いよいよ半分。息切れしない程度にがんばってくれ!
>>519 俺はクックルが原子分解だと思ってたよwクックル最高www
524 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 23:06:57.11 ID:AiACr/KhO
言っちゃなんだが…
クックルが原分のかたわれだってのは、俺の予想通りだったぜwwwwwwwww!!!
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 23:18:50.47 ID:IpueYyuY0
とりあえずパワー注入の言葉wktk!
それにしても・・・一番恐ろしいのはブーンでも、流石兄弟でも、原始分解でもない・・・
作者の尽きることのないテンション。これが一番恐ろしい・・・
帝国のテンションは化け物か・・・!?
526 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 23:19:17.82 ID:ESD2G4AhO
wktkあほしゅ( ゜ω。)
527 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 23:25:39.93 ID:n7YS9dVE0
人物表追加!
VIP;民主主義国家。自分達を正義だと妄信している。
ブーン( ^ω^) ツンξ゚听)ξ カーチャンJ('ー`)し ドクオ( 'A`)
クックル(*゚∋゚) コッチミルナ( ゚д゚ ) ニダー<丶`∀´>
ラウンジ;傀儡政権。身体能力が突出している。
ジョルジュ( ゚∀゚)
アサピー(-@∀@) 渋沢さん( ,_ノ` )
OPPAI;レジスタンス。ラウンジのアサピー政権の奪取を目的とする。多国籍。
ジョルジュ( ゚∀゚) モナー( ´∀`)
ニューソク;王政国家。騎士の国。
タカラ( ^Д^) モナー( ´∀`) 三月ウサギ(メ._,)
ロビー;独裁国家。ニューソクの同盟国。
しぃ(*゚ー゚) 兄者( ´_ゝ`) 弟者(´<_` ) ニダー<丶`∀´>
ワカンナイデス( ><) シナー( `ハ´)
528 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 23:28:01.03 ID:1Dfxzs5E0
529 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 23:28:19.62 ID:KnAwOT7UO
うぅぅっっっ明日も仕事だ
作者のテンション羨ましいシビレル〜
保守人に惚れるステキ〜
お休み。・゚・(ノд`)ノシ・゚・。
530 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 23:34:43.55 ID:K7C19Sxo0
531 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/27(火) 23:34:49.78 ID:n7YS9dVE0
>>528 一応迷ったんだけどね…。前回は削除した訳だし。
でもこいつきっちり陛下のためとか言ってるから…。
今回は彼の心に敬意を表してこうゆう形にした!
ニダーもか?
533 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 23:56:02.74 ID:PRhPsUk10
ほっしゅほっしゅ
534 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 23:59:34.21 ID:9doPdcPO0
>こうゆう形
おれはつられないぞ!
535 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/27(火) 23:59:40.94 ID:PRhPsUk10
もう寝よう・・・
国語の教科書見つからない
がんばれ
>>1
536 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 00:13:06.05 ID:GxHN3ZKg0
今日はもちろん明日の実習が始まる直前までDEATHよね?
冗談は置いといて、徹夜4日目くらいから幻覚が見え出すからそろそろ寝なさい
537 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 00:18:56.15 ID:FOMoF9slO
あちーね!! けどキャラをどうやって脳内変換しますかね
538 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 00:21:11.04 ID:g5qzlFwC0
やばい…。経済状況とついでに願懸けも兼ねて
コレ書き始めてから水だけで過ごしてきたけど
ついに固形物を口にしちゃった!別にいいけど。
>>536 やれる所までやってもしダメだったら寝る事にするよ!
ちなみに明日の実習は皆の前で発表だ!楽しみー!!
539 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 00:23:45.35 ID:gXl6m4PJO
バイトから帰ってきたら投下されてたぜwwwwwww
そういやニダーって前にも出てきたっけ・・・
つまりはスパイってことか?
540 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 00:25:16.47 ID:UfyBuRtkO
>>538 おまっwww
ちゃんと食べろよ?寝ろよ?
カアチャン心配なのよ…
541 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 00:45:38.38 ID:hugc3HAVO
ほ
542 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 00:56:59.24 ID:441OhWtOO
も
543 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 00:57:34.88 ID:LhXnpxOg0
だ
544 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 01:09:10.01 ID:1TiGe4RjO
ょ
545 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 01:11:40.43 ID:4LJB/m1T0
ね
546 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 01:14:52.88 ID:gXl6m4PJO
?
547 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 01:24:46.23 ID:/Ae+0S6sO
作者、体には気をつけなさいよね。
し、心配してるんじゃないわよ、執筆途中で倒れたりしたらいやなだけなんだから!
548 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 01:46:42.90 ID:iicfyQSjO
作者、君のパッションには脱帽するぜ(`・ω・´)
ただやっぱり体には気をつけておくれ?
wktkしながら続きを待ってる
549 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 02:12:52.40 ID:GxHN3ZKg0
保守ト部から来ました
550 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 02:24:16.18 ID:df7hfp+DO
保守〜
551 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 02:45:58.15 ID:eyKzCDBgO
ほしゅしゅ
552 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 03:13:45.49 ID:PeEctfUw0
ほ
553 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 03:29:21.04 ID:g5qzlFwC0
すまない。流石に限界みてぇだ…。
眠気が恐ろしいまでに襲ってきやがった。
今日の夜には絶対投下するから、どうか許して欲しい。
本当申し訳ない…。
554 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 03:30:08.29 ID:6u7vOdJt0
萌s
555 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 03:30:48.26 ID:PeEctfUw0
556 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 03:31:24.49 ID:eWiO1zPT0
乙
まぁなんだ、死ぬな
寝ろ!
俺も寝る!!
558 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 03:37:45.56 ID:0S1q47sf0
>>553 別にあんたの投下なんて興味ないんだからね
しょうがないから明日来てあげるよ
559 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 03:39:42.48 ID:eWiO1zPT0
別
しょ
560 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 03:44:30.39 ID:E/3lktRY0
561 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 04:28:19.68 ID:gm7KVf/GO
ほしゅ
562 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 05:08:05.48 ID:0S1q47sf0
保守してあげるんだからね
563 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 05:51:47.17 ID:0S1q47sf0
保守
564 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 06:29:18.04 ID:PsBFHi9vO
ほ
565 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 07:19:26.46 ID:MfFwy5qPO
保守
566 :
流れ星きゅんきゅん☆ミ ◆VipSTARH5M :2006/06/28(水) 07:22:47.77 ID:d+dGF0O2O
VIPのスレが数日レベルで生きてるなんて珍しいよね保守
567 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 07:22:57.97 ID:5SU8AJB50
学校行く前保守
568 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 08:12:02.56 ID:MfFwy5qPO
保守
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
570 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 09:25:13.38 ID:0S1q47sf0
保守
571 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 09:51:04.52 ID:GIV1f7NH0
保守
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
573 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 10:37:34.47 ID:jassxDKYO
保守
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
575 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 14:23:32.17 ID:EfNxGwVO0
ほすぽっぽ
保守
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
578 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 15:06:11.56 ID:jassxDKYO
ほしゆ
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
580 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 15:19:30.81 ID:je6EdTs70
しかし、10話以上の話が1スレでってのもまとまってていいな。
某スレは1スレ1話というペースだったからなww
581 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 15:19:58.59 ID:GIV1f7NH0
もういっちょ保守
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
583 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 15:51:07.61 ID:5SU8AJB50
ほす
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
587 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 16:29:20.10 ID:gm7KVf/GO
ほし
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
591 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 17:05:35.46 ID:bUpaoLm70
セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
595 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 17:49:13.98 ID:5SU8AJB50
596 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 18:04:00.19 ID:5SU8AJB50
保守
597 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 18:12:21.87 ID:wl2sbtTZ0
保守
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
601 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 18:59:02.63 ID:je6EdTs70
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
603 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 19:14:20.63 ID:jassxDKYO
ほ し ゅ
,, -──- 、._
-"´ \
/ ヽ
/ ヽ
| /\ /\ |
l |
` 、 /// (__人__) ///
,―――`ー 、_ /ーヽ
γ `'' ‐''´ `l
` ̄ ̄ ̄ヽ / ̄ ̄ ̄
| |
i `/ ̄`l /
\ / /
\__//
/ /
|_/
604 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 19:15:57.07 ID:5SU8AJB50
塾いく前保守
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
606 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 19:32:31.98 ID:mHOFyXFK0
VIPPERの事をニートとかクズとか言ってる奴が居るお!今すぐ突撃だお!!(^ω^#)
詳しくはこちらで↓
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/11232/1147329335/ 9 名前: 小林盛久 ◆yfyrQYUUA. 投稿日: 2006/05/29(月) 18:23:50
戸塚ヨットスクールを国営にして、アンチやVIPPERを強制収容することはできないだろうか?
客観的に見て、ニートに人権はいらないと思う。
18 名前:小谷金吾 ◆Cnx4mSGS2s 投稿日:2006/06/09(金) 01:02:42 ID:
っていうか、さっさと殺しちまえばいいんだよ。
保守
608 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 19:45:51.22 ID:g5qzlFwC0
今帰ってきた!
>>595 か、かわええ…。つぼったぜチキショーめ!!
次はちょっと長くなりそうだから今日中に投下できるか分からない。
ただ、明日は休みだから明後日の朝まで
全開バリバリのフルスロットルで突っ走るから待ってて欲しい!!
609 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 19:49:26.82 ID:px9+lvM60
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカホッシュホッシュ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
610 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 19:50:36.37 ID:Pt1nCfod0
>>608 そのテンションを病気で入院中の彼女に分けてあげてください・・・
という物語だったのさホッシュ
611 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 20:07:58.24 ID:AYO9fWk+0
保守
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
613 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 20:29:46.02 ID:uidCqr0L0
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
615 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 20:51:44.38 ID:gXl6m4PJO
>>613 ポケモンスレです。
1スレ目からいた上に、かなり長期だったから印象深いんです。
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 20:55:39.72 ID:uidCqr0L0
ポケモンは原作自体嫌いだから知らなーい
617 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 21:18:24.43 ID:qp26kd3I0
保守
618 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 21:18:36.75 ID:GKPdSUfaO
ワクテカ保守
619 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 21:18:47.51 ID:5SU8AJB50
ポケモンは割りと楽しんで読んでたー
620 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 21:38:23.56 ID:heNRpnIm0
保守はいいが
>>1にエサをやるのを忘れるな
wktk
621 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 21:38:54.01 ID:ZXgu68odO
ほ
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 21:58:14.85 ID:u1OVoqF1O
し
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
624 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 22:12:22.62 ID:df7hfp+DO
保守
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
626 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 22:45:19.57 ID:jassxDKYO
wktk保守(屮゜Д゜)屮
627 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 22:48:40.86 ID:TNpXC0Cn0
wktk
628 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 22:50:08.37 ID:g5qzlFwC0
第13話 「2人」
ξ゚听)ξ「きゃああっ!!」
(;゚ω゚)「うわったは!!」
先程から執拗に攻撃を受ける。
筋肉の操作のおかげかまだ何とか無事だが、このままではそう遠くないうちに直撃をくらってしまう。
そうなれば、間違いなく車は大破。僕達は死を免れえないだろう。
……ドクオのように…ドクオのように…ドクオのように…。
( ω )「…なんで…。」
なんでここにあの二つの鉄の塊が…!ニューソクの物じゃなかったのか!!
車がまた大きく縦に揺れる。このままじゃ直撃なんてくらわなくてもぶっ壊れる!
(*゚∋゚)「………。」
筋肉がイキナリ車を止めて外に出た。
…もしかしてたった一人でアレらとやり合おうってのか!?
いくら筋肉が強くてもアレらとなんて無茶苦茶だ!勝てるわけが無い!
(*゚∋゚)「………!」
車が止まったからか鉄の塊から射出される弾が真っ直ぐ僕達の方に向かってくる。
ヤラレル!!!
629 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 22:51:04.07 ID:g5qzlFwC0
目を瞑る事さえ出来なかった僕の前にまたも非現実的な光景が広がる。
筋肉が僕達に爆発の危険が無いところまで向かってくる弾に対して“走って体当たり”した!!
ξ゚听)ξ「クックル!!?」
ツンの叫びに答えるように筋肉は爆発した場所から空高く舞い上がり、無事着地した。
(*゚∋゚)「………!」
(;^ω^)「……!ツン車を発進させるお!!」
今まで全く意思疎通を図れなかった筋肉の瞳から初めて強烈なメッセージを受け取った。
“ツンを連れてすぐに行け!”
瞳がそう語っていた。
筋肉の思いを無下に断るわけにもいかず、僕は見よう見まねで車を動かしてみる。
630 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 22:51:32.84 ID:4LJB/m1T0
ktkr
631 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 22:51:40.57 ID:g5qzlFwC0
ξ゚听)ξ「ちょっと、ブーン!あなたこれの操作分かるの!?」
(;^ω^)「大丈夫だお!ツンは僕が助けてあげるお!!」
ξ////)ξ「……!」
色々とガチャガチャ動かすが発進しない!!
筋肉も敵の攻撃を弾いたり叩いたり流しているが、守り一辺倒では消耗してしまう。
くそう!筋肉は何をしていた!何か特別な動作が必要なのか!?
何時の間にか隣の席に来ていたツンが不思議そうな顔をしながら喋りかける。
ξ゚听)ξ「…ねぇ、ブーン?確かここを踏むんじゃなかったかs
ぐいっ
(;゚ω゚)「うきょおおおおおおおお!!!!」
ξ゚听)ξ「きゃあああああああああ!!!!」
おおおおおおおおお!!!速すぎいいいいいいいいい!!!!
632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 22:52:43.60 ID:jassxDKYO
. ∩____∩゜.:+___∩: :.+
ワク. | ノ ヽノ ヽ+.:
:.ワク/ ● ● | ● ● | クマ
ミ '' ( _●_)''ミ'' ( _●_)''ミ クマ
. / ._ |_/__ノヽ__ |_/__ノヽ
-(___.)─(__)__.)─(__)─
633 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 22:53:44.83 ID:g5qzlFwC0
(* ´_ゝ`)「いよう!ハ・ジ・メ・マ・シ・テってか!?ようやく会う事が出来てうれしいぜぇ?『原子分解』!!!」
(*゚∋゚)「………。」
(´<_`;)「兄者。はしゃぎすぎだぞ。恥ずかしい。」
ブーン達を乗せた車が発進した後、流石兄弟は戦車の頭頂部にあるハッチから顔を出してきた。
兄者は喜色満面の笑みで、弟者は神妙な面持ちで。
(´<_` )「…失礼。我々はロビーに侵入した貴方を始末するべく派遣さr
(* ´_ゝ`)「そーーんな事はどうでもいい!もう命令なんてシラネーヨ!俺達に“流石”を感じさせてくれや!!」
(´<_` #)「兄者!俺のセリフを遮るな!!」
(*゚∋゚)「………。」
騒ぐ兄者、怒る弟者、黙るクックル。
奇妙な三竦みの関係が出来上がる。
(´<_` )「…とにかく、あなたには我々と戦ってもらう。」
(* ´_ゝ`)「そういう事だ!存分に楽しもうぜぇ!」
(*゚∋゚)「………。」
(*゚∋゚)「……つまらんな…。」
(´<_`;)「……!」
(;´_ゝ`)「んな!喋った!!」
地の底から響くようなバスでクックルは喋った。そして、それは更に続く。
634 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 22:54:32.41 ID:g5qzlFwC0
(*゚∋゚)「つまらんわ小童共!そんな玩具で勝てるつもりか!『原子分解』の力!甘く見るなよ!!」
大地を突き破るような怒声が辺りの空気を揺らす。
(´<_` )「…これは何とも…。」
( ´_ゝ`)「…流石『原子分解』、言うねぇ…。」
(´<_` )「だが。」
( ´_ゝ`)「そんなハッタリで引くほどやわじゃあない。」
(´<_` )「俺達はとうの昔にそんな感情捨て去った。」
( ´_ゝ`)「今、俺達が望むのは一つ!」
( ´_ゝ`)(´<_` )「痺れる様な“流石”を感じさせてくれ!!」
戦車のハッチが閉められ、二人はクックルに牙を向く。
二人のの殺気を全身に受けながら、彼もまた、二台の戦車へと駆けて行った!
戦いが始まった!!
635 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 22:55:24.23 ID:g5qzlFwC0
(;゚ω゚)「おおおおおおお!!ツン!!!足!!足ぃぃ!!!!!」
ξ゚听)ξ「きゃぁぁぁああああああ!!!!!」
速!速!速!速!!速!!速!!速!!!速!!!速!!!速!!!!速!!!!速!!!!速!!!!!
やばい何だこの速さはこれじゃ周りの確認がそれよりこれどこにむかってんだどこにいこうとしてんだ
ツンが足元の板を踏んだらこんなことになった。
踏んでる当人は気付いてるのか気付いてないのか、悲鳴をあげながらもっと強く板を踏みつける。
………何だか楽しんでません?
パニックのような冷静なようなやっぱりパニック状態の僕の瞳に映ったのは一本の大樹。
きっと樹齢何百年も立っててここの自然の中心なんだろうな動物達もここでは争ういやめるような神秘的な場所にちがいない ただ
進路上にあるのはな〜ぜ?
(;゚ω゚)「おおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
咆哮!ただ咆哮!!
僕は今まで出した事のないような叫び声を上げ、いろんな所を目茶目茶に動かしながら目の前の輪を回す。回す!回す!!
僕の世界が高速で回る!形容しがたい甲高い音が何処か近くか遠くから聞こえてくる。
(;゚ω゚)「………。」
ξ゚听)ξ「………。」
(;゚ω゚)「……ツン。」
ξ゚听)ξ「………。」
(;゚ω゚)「……ここ踏むの禁止。」
ξ゚听)ξ「……把握した。」
僕達はなんとか生き残った。
地面には黒い帯状の後が長い事ついていた。
ク………しゃ…………しゃーーーー!!!!!111
637 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 22:56:39.03 ID:g5qzlFwC0
( ^ω^)「…毛布と…これは地図かお?」
さっきの騒動の後、僕達はとりあえず一息ついてから今後のことを話し合った。
とにかく、もう辺りは月明かりくらいしか頼るものが無いほどに暗くなっていたので、
今夜は先程の大樹の下で野宿をしようということになった。
( ^ω^)「灯りになりそうな物は……なさそうだお。」
僕は先程から車の後ろに詰め込まれた荷物を物色していた。
とりあえず何か食べ物はないかと思い探し出したのだが見つからず、
代わりに毛布が一枚と、地図らしき物を見つけた。
らしきと言うのは、灯りが無いためにイマイチちゃんと見る事ができないためだ。
( ^ω^)「しょうがないお。これは明日の楽しみに取っておくお。」
ξ゚听)ξ「………。」
先程からツンは全然喋らない。僕が何かいっても気のない返事をするばかりだった。
捕らえられていた時に何かあったのだろうか?それともやっぱり…
638 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 22:57:27.77 ID:g5qzlFwC0
( ^ω^)「クックルの事が気になるお?」
ξ゚听)ξ「…え?ううん、そんなことないわよ?」
( ^ω^)「ツン、さっきから様子がおかしいお?何か悩み事あるんなら聞くお?」
ξ゚听)ξ「…ううん、なんでもないわ。クックルなら無事だと思うから。」
どうやらクックルの事とは関係ないようだが、ツンが何か悩みを抱えている事は明白だ。
だが彼女が言いたがらないなら仕方が無い。喋りだすまで待つしかない。
( ^ω^)「…これ、毛布だお。夜は冷えるからこれに包まって寝たほうがいいお。」
ξ゚听)ξ「…ありがとう。」
そう言いながらも彼女は毛布を受け取ろうとしない。
ξ゚听)ξ「……あの…ブーン。」
( ^ω^)「ん?なんだお?」
ξ゚听)ξ「………ごめんなさい。」
( ^ω^)「……?」
ξ゚听)ξ「……あの……あの…。」
口篭りながらも彼女は決心したように喋りだす。
ξ゚听)ξ「…ごめんなさい!!!……あの、ドクオ君のこと…。」
(;゚ω゚)「!!」
639 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 22:58:31.52 ID:g5qzlFwC0
ξ゚听)ξ「…アタシは、ちゃんと“視えた”のに…止められたのに…止めなかった…。」
(;゚ω゚)「…何の…事だお。」
自分でも驚くくらい心臓が跳ね上がった。
まさかツンの口からドクオの名前が出て来るとは思わなかったので、完全に不意を突かれた。
ξ゚听)ξ「……アタシは、人それぞれの未来が“視える”の…それで…あの時、ドクオ君の
死ぬ
時の姿が視えたの。」
(;゚ω゚)「…あの…占い…。」
今思うと、あの時からツンは僕やドクオと距離を取っていた気がする。そんな…。
ツンは更に続ける。
ξ゚听)ξ「アタシは…彼を止めることが出来た筈なの…。」
ξ゚听)ξ「何度も、何度も言おうと思ったわ!友達が死ぬのを黙って見ていれないもの!…でも…でも…。」
ξ゚听)ξ「…アタシの立場がそれを止めさせたわ…。」
ξ゚听)ξ「仮にも政府の重要ポストに就いている人間が私情で勝手に動く訳には行かない…行かないのよ…。」
感極まって遂には泣き出してしまうツン。それでもツンの言葉は止まらない。
ξ;;)ξ「アタシは、結局“運命”は変えられないんだって…自分に納得させるしかなかった…。」
ξ;;)ξ「…ごめんなさい…。」
( ^ω^)「………。」
640 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 22:59:11.41 ID:g5qzlFwC0
何となく、分かってた気がする。ツンが政府の人間だという事も、“運命”を視ていたことも…。
それなら僕だって…。
まだ小さく謝罪の言葉を繰り返しながら泣きじゃくる彼女に、僕は僕の非を詫びる。
( ^ω^)「ツン。僕の方こそ謝らなきゃいけないお。」
ξ;;)ξ「ふぁ?」
( ^ω^)「知らなかったとはいえ、僕は政府を、ツンを罵倒したお。」
( ^ω^)「ゴメンなさいだお。」
ξ;;)ξ「…そん、なのぉ…。」
鼻をぐすっと鳴らしながら喋るツン。そんな彼女がひどく愛おしく思える。
( ^ω^)「…いいんだお…。これでお互い様なんだお。みんなチャラだお。」
ξ;;)ξ「………。」
( ^ω^)「これで…いいんだお。ツン、だから泣き止むお?」
ξ////)ξ「……うん。」
ツンはやっと泣き止んだ。
641 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 23:00:14.62 ID:g5qzlFwC0
( ^ω^)「それじゃあ、毛布を被ってちゃんと寝るお。」
僕はツンに毛布を渡し、これまでと…これからの事を考える。
ショボンが言っていた事…。
ジョルジュはどうなったのか?
『アカシャ』とは一体?
『プロジェクト2CH』とはいったい?
僕はどこに向かっているのか?
僕はこれ以上人と関わっていいのか?
ツンをこれからどうするか?
僕が考えに耽っているとツンの声が現実へと呼び覚ます。
ξ゚听)ξ「ブ、ブーンの分の毛布は無いの?」
( ^ω^)「無いお。適当にそこら辺で寝る事にするお。」
ξ////)ξ「………あ、あの…。」
( ^ω^)「?」
ξ////)ξ「…い、一緒に寝ない!?」
(;゚ω゚)「んふぼっ!!」
ξ////)ξ「かかかかかか勘違いしないでよね!!!!!変な意味じゃないんだからね!!!!!
ブーンに風邪でもひかれたらアタシが困るから言ってるだけなんだからね!!!!!!」
なななんなななななななんだってーーーー!!!!!それはまずいってやばいっておかしいってうれしいってまずいってやばい………
結局僕はお邪魔することにした。男として!!…といったら大袈裟だがツンがせっかく言ってくれた事だ。無下に断るわけには行かない。
そんな理由を後付してツンと一緒に毛布に包まったのだが…。
642 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 23:01:14.20 ID:g5qzlFwC0
(;^ω^)「………。」
ξ////)ξ「………。」
寝れねー!!心臓がさっき車に乗っていた時より早くビートを刻む。この音自体が聞かれそうだから困る。
隣にいるツンの体温が直接感じられてクラクラしてくる。
(;^ω^)「…ア、アノ…ツンサン?」
ξ////)ξ「…ナ、ナニカナ?…ブーンクン。」
(;^ω^)「ホ、ホシガキレイデスネ。」
ξ////)ξ「ソ、ソウデスネ。」
やばい!これはやばい!会話がなりたたねぇ!!
何か話題を考えていると、ツンの方から話しかけてくれた。……情けねぇ…。
ξ////)ξ「…ねぇ、ブーン?明日からどうするかは決まってるの?」
(;^ω^)「…詳しくはまだ決めてないお。さっき見つけたのが本当に地図ならそれを見て決めるお。」
ξ////)ξ「…そっか…。」
僕は嘘をついた。行き先はもう決まっている。できるだけツンとこうしていたいからついた嘘だった。
643 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:01:17.23 ID:7Rk3acXKO
644 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 23:01:41.96 ID:g5qzlFwC0
ξ////)ξ「そ、それじゃあさ!アタシいろんな所に言って見たいな!」
(;^ω^)「それは良いお。そうしようお。」
また嘘を重なる僕。こんなに嬉しそうで、こんなにはしゃいでるツンの顔を僕は何時までも眺めていたかった。けれど……。
(;^ω^)「そろそろ寝るお?もう寝ないと明日が辛くなるお。」
ξ////)ξ「うん、そうね。それじゃおやすみなさい、ブーン。」
( ^ω^)「おやすみだお。」
行き先はVIP。彼女と別れるために、そのために行く。
僕は、ツンを僕のせいで死なせたくはなかった。死なせるわけにはいかなかった……。
眠れぬ夜は時を刻む事はなかった……。
645 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 23:03:34.09 ID:g5qzlFwC0
頬を裂くような風が吹きすさぶ中、町のはずれで佇む一つの立て看板。
それは、新しい物だというのに既に周囲の空気と供に色褪せていた。
[反乱組織OPPAIリーダー“ジョルジュ”を、国家転覆を企てた罪とし、明日正午公開処刑と処す。]
風は鳴り止む事もなく、看板を激しく揺らす。
何か強烈な意思に導かれるように。運命に従うように……。
第13話 「2人」 終
646 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:04:14.36 ID:px9+lvM60
/∧_/∧ /∧_/∧ オロオロ
((´´ДД``;;)) ((;;´´ДД``)) オロオロ
// \\ // \\ オロオロ
⊂⊂(( ヽノヽノつつ ⊂⊂ヽ// )) つつ オロオロ
しし((_)) ((_))JJ
647 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:04:52.63 ID:gXl6m4PJO
俺のなかでクックルの声はセル=アナゴさん=ゼムナス=特報王国ナレーター
>風は鳴り止む事もなく、看板を激しく揺らす。
おっぱい!おっぱい!
649 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:06:14.91 ID:BTjfHnjm0
若本さんかwwwwwwwww俺は玄田哲章あたりを想像してたwwwww
650 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:07:28.42 ID:gXl6m4PJO
651 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:08:00.11 ID:3RQcU3DG0
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:08:01.34 ID:PsBFHi9vO
(*゚∋゚)「ぶるぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!」
653 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/28(水) 23:08:38.66 ID:g5qzlFwC0
何とか今日中に書き終える事ができた!
遂に物語りも半分を超えて、
作者のテンションも二次曲線を描くようにヒートアップ!!
作者は!皆のwktkのために書く義務がある!!
作者は!物語を最後まで書き上げる権利がある!!
完結目指して頑張っかんね!
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:11:17.96 ID:5SU8AJB50
むほっパソコン開いたら投下してたw
もう悔いはないので寝る
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:12:14.75 ID:BTjfHnjm0
おお、半分超えたのか!残り半分、楽しみにしてるよ!
>>650 ターミネーターのシュワルツェネガーとかやってる人wwwwwww
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:13:36.94 ID:gXl6m4PJO
>>655 あ〜シュワちゃん担当の人かwwダンディな声だwwwwww
657 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:17:33.14 ID:Pt1nCfod0
>>653 これ以上上がったら上がりきったときストンと逝っちゃうよww
wktk
658 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:18:11.02 ID:px9+lvM60
>1
期待している
659 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:25:42.57 ID:df7hfp+DO
wktk
660 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:29:53.35 ID:lLelNEKRP
俺にとってのクックルの脳内声優
大山のぶ代
661 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:35:13.44 ID:MnRvfpzD0
662 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:37:23.52 ID:cymAXi1RO
俺の脳内クックル声優担当は東方不敗の中の人。
663 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:47:35.67 ID:b5hXEztv0
ここの作者のテンションは…並じゃないな・・・
664 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:49:50.58 ID:3RQcU3DG0
>>663 このスレ1つで完結させなきゃいけないみたいだし
665 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/28(水) 23:57:30.24 ID:akHdiX9rO
わくてかがとまらねー!
666 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 00:05:27.94 ID:ZSpO3/wqO
>>1 作品は面白いが作者は馴れ合いたいのか?そうやって潰れていった小説がかなりあるから気をつけろお
667 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 00:06:20.47 ID:DsgnB2Xe0
wktk
668 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 00:19:50.95 ID:cYBnDsds0
wktk
669 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 00:32:46.70 ID:2Hf/eIX4O
☆
670 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 00:33:36.02 ID:INj2lo6dO
wktk
作者のおかしなテンションが好き。
671 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 00:40:17.74 ID:gW1l5zMXO
頑張って
>>1から読んだが、
作者テンションたけえええぇぇ!!
もう、wktkが止まらない
672 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 00:56:02.95 ID:Ac48AmxuO
保守
673 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 01:15:04.28 ID:BNCVFIVrO
>>666 馴れ合い云々は作者というより読者に問題があったんじゃないか?
特に長編だと狂信者が自治を初めて荒れて・・・って感じ?
674 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 01:42:37.38 ID:czbbktJk0
保守
675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 02:25:03.10 ID:3ITKWEymO
保守
676 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 02:51:06.67 ID:2Hf/eIX4O
∧∧
( ・ω・) 保守ヨロ
_| ⊃/(___
/ └-(____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<⌒/ヽ-、___
/<_/____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
677 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 03:17:20.99 ID:peTjNSpz0
第14話 「作戦」
(# ^ω^)「それでどうするんだお!?それじゃあジョルジュが死んじゃうお!」
「俺達の目的はあくまでアサピーの抹殺だ!この機会を逃す手はない!ジョルジュもきっと分かってくれるはずだ!!」
くそっ!この分からず屋が!!
先程から止まらない口論。僕は今OPPAIのアジトにいる。
僕が何故ここにいるかは順を追って説明することにしよう。
僕はツンと一緒に寝た後(結局眠れなかったが…)朝になり、地図だったかどうか確かめることにした。
結果は地図で間違いなかった。間違いはなかったのだが…。
縮尺の関係でVIP付近の事は全く描かれていなかった。
迷った末に僕はツンを起こし、ラウンジへと向かうことにした。
ラウンジもあまり詳しいとは言えないが、現実的問題として僕は腹が減っていた。
ツンにも何か食べさせないといけないし、意外と近くまで来ていた事から、ここを目的地に決めた。
それに、ジョルジュがあれからどうなったかの手がかりも得られるかもしれない。そんな考えもあった。
ラウンジには問題なく到着した。問題があったのは到着してからだった。
[反乱組織OPPAIリーダー“ジョルジュ”を、国家転覆を企てた罪とし、明日正午公開処刑と処す。]
僕は、ジョルジュが生きている喜びと、危険がすぐそこまでせまっている状況に
喜びと戸惑いがないまぜになった気持ちの悪い感情でいっぱいになった。
僕は空腹も忘れ、ツンヲ連れて急いでOPPAIのアジトへ向かった。
そして先の戦いでここに残った人たちが作戦会議絵を開いている所に出くわし、冒頭のシーンへが展開される。
678 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 03:17:53.88 ID:peTjNSpz0
「アサピーが公開処刑の場に顔を出すと公言しているのだ!!奴は我々が壊滅したと思っている!今なら奴を討てる!!」
(# ^ω^)「それはジョルジュを助けるのも一緒だお!!この時しかジョルジュを助けるチャンスはないお!!」
話は先程から平行線をたどり続け、全く進展する様相を示す気配がない。
だが、ほとんどの人はアサピーを討つ事に賛同し、僕の考えに同調を示すのは4・5人しかいなかった。
「ふぇっふぇっふぇっwwそうカッカするでないおぬし等。もうちょっと落ち着かんか。」
「そうは言いますがね!?」
(# ^ω^)「そうだお!ジョルジュの命が掛かってるんだお!!」
老人が笑いながら悠長な事を言う。
彼は僕がここで始めてあったあの老人だ。
先程から会議の流れを見守っているだけだったが、遂に口を開いたかと思ったら先程のセリフを言われた。
老人「だからそうカッカするでないと言っておろうが、この馬鹿者どもが。」
老人「ブーンが少数の人間を連れてジョルジュを助け出し、お前らがアサピーを討つ。これで良いじゃろ?」
「……それなら。」
(;^ω^)「……まぁ。」
というか何でそのことに思い至らなかったんだ?僕は馬鹿か?
…なるほど、カッカしていたからか。確かに頭が働かなくなる。
僕達は老人の案を採用し、細かな点を決めていった。
「決行は今から2時間後の正午!!場所は城の前の大広間だ!!今度こそ必ず計画を成功させるぞ!!!」
「「「「「おう!!!」」」」
「では、解散!」
679 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 03:19:02.93 ID:peTjNSpz0
ξ゚听)ξ「ブーン?本当に大丈夫なの?」
( ^ω^)「大丈夫だお。今度こそうまくいくお。」
僕はツンに今までのいきさつを簡潔に話し、彼女もそれで大体は理解したようだった。
決行は二時間後、それまでに僕はツンに言わなければならない。
嫌われようとも、それがツンのためなのだから。
ξ゚ー゚)ξ「そう。それじゃあアタシも付いて行くわよ?」
( ^ω^)「…だめに決まってるお。」
ξ゚ー゚)ξ「大丈夫よ。アタシだって相手の動きを視ることができるんだから。」
( ^ω^)「そういう問題じゃないんだお。」
ξ゚ー゚)ξ「?」
あぁ、できるならずっと一緒にいたい。けどそれはダメだ。
ツンの笑顔が好きだ。ツンの怒った顔が好きだ。ツンの照れた顔が好きだ。
( ^ω^)「…とにかく、危険だからダメだお。」
ξ゚听)ξ「待ってよ!危険なのはブーンだって一緒じゃない。アタシは付いて行くわ。」
680 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 03:19:21.88 ID:peTjNSpz0
ツンの仕草が好きだ。ツンのやさしさが好きだ。ツンの心が好きだ。
ツンが好きだ。ツンが好きだ。ツンが好きだ。
まだ会って間もないのに、僕はツンを好きになっていた。
( ^ω^)「…来られても邪魔なんだお。困るのは僕だお。」
ξ#゚听)ξ「なっ!そんな言い方ないじゃない!アタシはただブーンの力になろうって!」
好きなのに、好きだけど、好きだから、僕はツンにキチンと言わなければならない。
僕という呪いから逃がしてあげなければいけない。
失いたくないから、失わなければならない。
( ^ω^)「…僕のそばにいる人は皆死んでしまうだお。ツンは死にたいのかお?」
ξ#゚听)ξ「何よそれ!意味分かんないわよ!なんでアンタのそばにいるだけで死んじゃうのよ!!」
( ^ω^)「事実なんだお。だからツンは僕と一緒に何ていないでVIPに帰るんだお。」
ξ#゚听)ξ「何よ!結局はアタシと一緒にいたくないんでしょ!?そんなに言うなら消えてやるわよ。」
ツンの勢いに若干たじろぐ。それでもまだ足りない。更にもう一押し。
( ^ω^)「ああ、消えてくれお。僕もその方が……せいせいするお。」
ξ;;)ξ「………!!」
ツンは部屋から飛び出していった。その瞳に宿る水滴が光りを反射していた。
………これで、いいんだ…これで…。
681 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 03:21:05.34 ID:peTjNSpz0
(-@∀@)「いい格好ですねぇジョルジュ君。大勢の前で処刑される直前の気分はいかがです?」
アサピーがイヤミったらしく問いかける。
全身傷だらけで拘束されているジョルジュは、笑顔で返答する。
( ゚∀゚)「なかなか悪い気分じゃねえなぁ。俺は根っから人前に立つのが好きなもんでね。」
( ゚∀゚)「後はステキおっぱいがいりゃあ完璧なんだがな!」
(#@д@)「キー!どこまでも憎たらしい!」
そういってアサピーはジョルジュに蹴りを入れる。何発も何発も何発も。
ジョルジュがたいして痛そうな顔をしないところが、またアサピーの怒りに触れる。
(#@д@)「どいつもこいつも…“レギオン”の人間はどうしてこうもいけ好かないのか!」
( ゚∀゚)「はっ!てめぇに好かれるようになったらお終ぇだ。」
(#@д@)「……まあいい!どうせお前は奴らをおびき寄せる餌です!せいぜい残った時間を楽しんでなさい!!」
そういって何処かに消えるアサピー。
アサピーが消えてから顔を苦痛で歪める。
682 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 03:21:43.05 ID:peTjNSpz0
( ゚∀゚)「つつつ…。ったく、思いっきり蹴りくれやがって。」
( ゚∀゚)「それにしても…参ったね。」
アサピーはジョルジュを処刑時に自分がその場に顔を出すことで、残存しているOPPAIの殲滅を謀っている。
そのことがジョルジュには堪らない。自分のせいで仲間を危険にさらす事があってはならない。
( ゚∀゚)「…どうしたもんかね。」
行える事など一つもないだろうが、ジョルジュは必死に考えていた。
( ゚∀゚)「…ブーンの野郎がいたらなんとか何のかもな。」
自分でも何でそんな風に思ったのか分からないといったで感じでジョルジュは苦笑する。
それでも、あいつがいたら万事解決だな。
そんな奇妙な確信が心地よく、ジョルジュは遂には声を上げて笑い出した。
処刑執行まで後一時間。
683 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 03:22:36.93 ID:peTjNSpz0
男はそこに立っている看板を見つめていた。
刑の執行が行われると書いてあるそれを無表情に見つめている。
「………。」
男は静かに歩き出した。
奴はここにいる。
その確信が男の足取りを早めさせる。
成人男性よりも一回りも二回りも大きな体躯を揺らしながら、
男は目的の場所へと向かった。
男はやたら筋肉質だった。
第14話 「作戦」 終
684 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 03:24:13.44 ID:peTjNSpz0
短いから+こいつも!
個人別人物表
( ^ω^)ブーン;本作の『主人公』。世界に対して害悪らしいがはたして…?実はつっこみ気質。
ξ゚听)ξツン;本作の『ヒロイン』。未来を“視る”ことができる。ツンデレ。
( 'A`)ドクオ;ブーンの『親友』。一流のパフォーマーを目指すが、ブーンを庇って被弾。
J('ー`)しカーチャン;みんなの『カーチャン』。二人の息子を亡くし、悲しみに明け暮れている。
(*゚∋゚)クックル;『原子分解』。第13話で初めて喋ったが基本的に無口。説明不要な戦闘力を保有。
( ^Д^)タカラ;『無勝将軍』。無能。ただ無能。もう出番も無いかもしれない。
( ´_ゝ`)兄者;『戦車乗り』。流石兄弟の兄。お茶目な奴。痺れるような“流石”を求めている。
(´<_` )弟者;『戦車乗り』。流石兄弟の弟。苦労人。痺れるような“流石”を求めている。
( ゚д゚ )コッチミルナ;『大統領』。人の話を聞かない。
<丶`∀´>ニダー;VIPとロビーにて出現。どのような立場かは現在不明。
( ゚∀゚)ジョルジュ;『リーダー』。元“レギオン”。ハイテンションなお兄さん。意外と恥ずかしがり屋らしい。
( ´∀`)モナー;『副リーダー』。落ち着いた物腰が頼もしい。いまだに心は陛下のために。
(´・ω・`)ショボン;『傍観者』。ブーンを翻弄する謎の人物。これからどのように物語りに関与するのか…。
(メ._,)三月ウサギ:『騎士』。歴戦の勇者。自他共に厳しい人。
(-@∀@)アサピー;『侵略者』。小物臭漂うラウンジの現支配者。ロビーと繋がりがあるようだが果たして…?
( ,_ノ` )渋沢;『原子分解』。ナイフ一本で全てを原子に還元させる。強敵を追い求めている。
( ><)ワカンナイデス;『看守』。看守のくせにいい奴。ブーンを逃がしてからどうなったかは不明。
(*゚ー゚)しぃ;『科学者』。過激な話とコロコロと変わる機嫌が特徴。ショボンと知り合い。現在の目的は不明。
( `ハ´)シナー;『皇王』。独裁者。しぃの研究を買ってはいるが、裏では嫌っている。
685 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 03:27:47.65 ID:peTjNSpz0
第14話終了。言い忘れてたので第13話終了。も。
こんな夜中に保守サンクス!!
作者は今日はトコトン書き続けるぞ!!
完結目指して頑張っかんね!
686 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 03:31:03.89 ID:ExqyRiMKO
乙。
687 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 03:31:46.64 ID:bHzJMJon0
変な時間に目が覚めてみるもんだ、乙
wktk! ほしゅー
689 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 04:04:40.92 ID:qksBOlo+O
通りすがり保守
保守してみるか
691 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 04:32:16.71 ID:8EJ9C4eLO
保守
692 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 04:54:27.60 ID:BNCVFIVrO
レポートの合間に保守!
、、、、
ミ・д・ミ<ほっしゅ
""""
694 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 05:51:43.73 ID:ljYNzeX40
保守
695 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 05:51:51.96 ID:WuAQ4JkuO
保守
696 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 06:00:10.13 ID:aS0SV1jG0
ほ!
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 06:38:47.62 ID:ljYNzeX40
少しづつ読み進めてようやく追いついた保守
698 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 07:11:12.19 ID:Ir5Rn+37O
保守
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 07:19:24.86 ID:A3Ai6Epc0
ほ?
700 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 07:31:44.07 ID:2Hf/eIX4O
し?
701 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 07:39:19.67 ID:9BrydlSI0
学校いく前保守。
702 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 07:57:40.07 ID:I0X+SGL/0
朝食後保守
703 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 08:25:34.96 ID:1ZpDAO0o0
保守
704 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 08:34:11.23 ID:2Hf/eIX4O
うんこしながら保守
705 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 09:24:08.86 ID:lbO5YySqO
ほす
706 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 09:59:57.60 ID:z8uiJtugO
保守
707 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 10:56:50.02 ID:ajxvTlMfO
ほし
708 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 11:29:55.97 ID:SuP28rz/0
ho
709 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 11:34:33.52 ID:peTjNSpz0
ウーン…すまない。
何か次の話は書き出すのに時間が掛かって
もうちょっとかかりそうだ。
夕方までには投下できると思う。
いや、する!!
ほ
711 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 12:10:10.73 ID:zF3176g2O
はし
712 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 12:13:22.68 ID:fsG2wapb0
最近のブーン系小説は、酷い物があるな。
713 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 12:56:38.59 ID:qllFHg/PO
ほ
714 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 13:02:39.71 ID:DfWW4/rm0
もちつけ俺
715 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 13:22:31.42 ID:eX5FZ/4nO
716 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 13:23:23.10 ID:gW1l5zMXO
wktk保守
717 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 13:42:18.63 ID:a/9XOswfO
ほしゅしゅ
718 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 13:51:17.68 ID:tLlnhh2H0
>>715 案外お前に対しての言葉だったりして…ね
719 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 14:13:21.85 ID:1ZpDAO0o0
保守
720 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 14:30:10.93 ID:peTjNSpz0
僕達は刑の執行に現場に到着した。
僕はツンの事を一度心の隅に追いやって、この場に来た。
辺りには人だかりができ、その中心には紛れもなくジョルジュの姿があった。
( ^ω^)「…ジョルジュ。」
ジョルジュは上半身裸の状態で、処刑台の上で座っていた。
そのしまった筋肉の上にある新旧様々な傷跡が痛々しい。
首の上下に鉄製の拘束具が嵌められており、その情報には大きな刃物が今か今かと鈍い光りを湛えている。
ジョルジュはギロチン処刑されるようだった。
「まだ、奴は現れていないようだ…。」
僕はまだアサピーの姿を見た事がないので断定する事はできないが、
確かに聞いていた特長に合う人物は見当たらない。
僕達は、ジョルジュが処刑を行われる直前に、まずアサピーを討伐する者達が兵を倒しながら道を作り、
その期に乗じて僕達ジョルジュ救出班がジョルジュを助け出す手筈になっている。
「……!!来たぞ!奴だ!」
あれが、アサピー…。確かに…貧弱そうな体に気難しそうな顔。聞いていた特長と符合する。
アサピーは、ジョルジュの隣立ち、何やらスピーチを始める。
721 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 14:30:55.77 ID:peTjNSpz0
(-@∀@)「親愛なるラウンジ国民諸君!今日はよく集まってくれた!」
(-@∀@)「今日はこの国の国家転覆を謀り、無様にも捕まった邪悪に正義の刃を振りかざそうと思う。」
(-@∀@)「だがちょっと待って欲しいという声があるかもしれない。」
(-@∀@)「確かにこの国に対して不貞を働いたとはいえ、殺してしまうのは忍びないと言うかも知れない。」
(-@∀@)「私もその気持ちは痛いほど分かる。人の命というものは本来そんなに軽いものではない。」
(-@∀@)「しかし!私はだからこそ刑を執行する!」
(-@∀@)「この者を生かしておけば、必ず君達国民の生活を脅かす存在になろう!」
(-@∀@)「私には君達を守る義務がある!」
(-@∀@)「どんなに辛い立場に立とうとも!たとえ憎まれ役になろうとも!」
(-@∀@)「私は国民のため!この国のためにこの体を行使しよう!」
(-@∀@)「では!死刑執行だ!!」
722 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 14:31:52.01 ID:peTjNSpz0
「よし!今だ!!行くぞ!!」
アサピーの演説が終わると同時に皆が飛び出して行った。
狙うは一直線にアサピーのみ。
今ここにいる兵の数から考えるに、この作戦はうまくいく!
そんな確信めいた物がよぎった直後だった。
「ぐわっ!」「何だ!?」「どこから!?」
なんだ!?何が起こった!?
先に飛び出た皆に向かって今いる兵達“以外”の所から撃たれていた。
(-@∀@)「よ〜こそ!薄汚いレジスタンス諸君!君達の処刑場へ!」
「俺達の…処刑場?」
僕は、周りを見て気が付いた。
処刑を見るために来ていた筈の野次馬達が、銃を構えていた。
しまった!!はめられた!!!
(-@∀@)「流石に君達のリーダーだけを殺すのは忍びないと思ったのでね。」
(-@∀@)「一工夫いれた演出をしてみたのだが気に入って頂けたかな?」
皆の口から怨嗟の声が漏れる。このままでは絶体絶命だ。
僕も奴らの仲間だとばれているのか、先程から背中に銃を突きつけられている。
くそっ!どうすればいいんだ!!
723 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 14:33:01.93 ID:peTjNSpz0
何よ!何よ!何よ!!
何であんなこと言うのよ!!アタシはただブーンのことが心配だっただけなのに!
ξ;;)ξ「…うく…ひっく……ばかぁ…。」
ブーンなんて大っ嫌い!
…ううん、あんなに言われたのに嫌いになれない。嫌いになんてなれない。
ブーンが厳しくアタシに接する事で、アタシを危険から遠ざけようとしてくれたのだろう。
それは紛れもないブーンの優しさだって頭では解っている。解ってはいるが…。
気持ちが理解してくれない。どうしても傷つきたがりのアタシの心は前へ進むのを良しとしない。
ξ;;)ξ「…ブーンの…ばかぁ…。」
ブーンを悪者にしたて上げることで心の平穏を保とうとしている自分がいる。
そんな自分がいるという事実に気付いて更に自己嫌悪に陥っていく。
さっきからこんなことの繰り返しだ。
ξ;;)ξ「…ばっかみたい…。」
老人「いやいや、そうやって悩むのは若者の特権じゃて。」
ξ;;)ξ「……!」
やだ!いつからそこに!
泣き顔を見られたかもしれないという焦りで一杯になったアタシは、
しどろもどろになってうまく対応することができなかった。
724 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 14:33:48.79 ID:peTjNSpz0
老人「ふぇっふぇっふぇっwwそんな慌てんでも結構じゃよw女子の涙は若い時に星の数程見てきたわい。」
ξ////)ξ「そ、そうですか…。」
そんな事言われても恥ずかしいモノは恥ずかしい。
恥ずかしさで俯いているアタシに対して、お爺さんはまだ話し続ける。
老人「それにしてもブーンも酷い男じゃのぉ?こんなかわいい“れでぃー”に向かって何もあんな言い方しなくとものう。」
ξ////)ξ「………。」
あの場面も見られてたのか!恥ずかしさで顔が真っ赤になる。
それにしてもこの人、何のようじがあってアタシの所に来たんだろう?
老人「まったく、まったく。あ奴は女心というモンを全く理解しておらんの。」
ξ////)ξ「…はぁ。」
老人「お主はブーンと一緒にいたいだけなんじゃろ?」
ξ////)ξ「…!」
心の中心を看破され、アタシの顔も尋常じゃないほどに熱を帯びてくる。
だけど、それとは別のアタシの弱いほうの気持ちが浮かんでくる。
ξ゚‐゚)ξ「でも…私本当に嫌われただけかもしれません…。」
老人「ほう?」
ξ゚‐゚)ξ「ただ、私に愛想を着かせただけで、本音はやっぱり私が邪魔なだけかも…。」
725 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 14:34:21.07 ID:peTjNSpz0
そう言う自分の言葉に反応して、また目許が潤んでくるのが解る。
老人「何か心あたりがあるのかえ?」
ξ゚听)ξ「えっ?」
老人「ないんじゃろう?お主の中のブーンは意味もなく人を嫌いになるような男だったのかえ?」
ξ゚听)ξ「そんな…こと。」
老人「そうじゃろ?詳しい事はわしには分からんが、ブーンはお主が大切だから危険にさらしたくない。わしゃそう思うよ。」
ξ////)ξ「………。」
また顔が熱くなる。
老人「それで、お主はどうするんじゃ?」
ξ゚听)ξ「…えっ?」
老人「このまま待ってるだけでいいのかえ?本気だったら自分の思った通りに行動せんと後で後悔するぞ?」
ξ゚听)ξ「私は…。」
老人「ええ、ええ。いわんでええ。よく考えて自分のしたいように動けばええ。悩むのは若者の特権じゃからな。」
ξ゚听)ξ「……。」
老人「それじゃあの。悔いのないように動くんじゃぞ?」
そう言い残してお爺さんは去って行った。
変な人だとは思ったけど、おかげで自分の気持ちに整理がついた。
アタシが…アタシがやりたいことは…。
726 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 14:36:06.51 ID:peTjNSpz0
先程から、引き続きピンチの状態が続いている。
このままでは、確実に全滅してしまう。
どうにかさないと、どうにかしにと!
(-@∀@)「いつまでもこのままなのも可哀相ですし、そろそろこの世とグッバイしてもらいましょうか。」
アサピーの声に反応し、兵達が一斉に狙いをつける。
もう…ダメだ!
僕が死を覚悟したその時だった。暴走した車がこの場に乱入してきた。
車はまるで勢いを止めず、人だかりに“突っ込んだ”!
阿鼻叫喚。ラウンジの兵達が何十人と空を舞う。
おお!人がまるでゴミのようだ!
(;@∀@)「な、な、な、何ですか!?」
驚愕するアサピー。だが、僕も同じく目を疑った。
(;^ω^)「…ツン?」
727 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 14:36:50.30 ID:peTjNSpz0
先程車の窓からチラリと見えた人影。それはツンのモノと酷似していた。
何でツンがここに?
僕の疑問を他所に、場の状況は一変していた。
OPPAIの仲間達が反撃を行い、次々と襲い掛かりアサピーを狙う。
肝心のアサピーは何人かの兵に守られながら必死に逃走しようとしている。
僕も自分の責務を思い出し、急いでジョルジュに駆け寄る。
( ^ω^)「ジョルジュ!助けに来たお!!」
( ゚∀゚)「ブーン!!おまっ、生きて!それよりどういう状況だこりゃ!!」
( ^ω^)「説明は後だお!今はアサピーが逃げる前に皆で倒すお!!」
僕はジョルジュに着けられた拘束具を急いで外しに掛かる。
どんな構造なのか、外し方が分からない。
(;^ω^)「これどうなってんだお!!ジョルジュ!なんか知らないかお!?」
(;゚∀゚)「俺だってワカンねぇよ!!」
僕がもたもたいている間に剣を持った兵達が何人もこちらに突進してくる。
なんだ!どうなってんだ!ここか!それともこれか!
ガキン!
何とか外す事に成功するが、兵達はもう目前まで近づいてきている。間に合わない……!!
728 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 14:38:08.74 ID:peTjNSpz0
兵達が急に吹き飛んだ。
( ゚∀゚)「ブーン、よくやってくれた。後は…俺の仕事だ!」
一撃の下に近づいてきた兵を薙ぎ払い、ジョルジュは言った。
倒れている兵の剣を奪い、前線へと恐ろしいまでの速度で駆け出すジョルジュ。
そんなジョルジュを見届け、僕は別の場所へと意識を変える。
役目は終えたと言わんばかりに威風堂々と佇む車に近づく。
…あれは確かにツンだった。どうしてここにツンが…。あれだけ…嫌われてもいいって程いったのに。
(;^ω^)「ツン!!」
ξ#゚听)ξ「…何よ。」
うっ、怒ってる。いや、怒って当然の事を僕は言ったわけだが。
それより、僕はちゃんと彼女に聞かなければならない。
(;^ω^)「どうして来たんだお!ちゃんと危ないって言った筈だお!!」
ξ#゚听)ξ「何よ!アタシが来なきゃピンチだったクセに!!」
(;^ω^)「そ、それはその通りだけどお。」
ξ#゚听)ξ「アタシはアタシの思うままに動こうとしているだけよ!!ブーンにあれこれ言われる筋合いはないわ!!」
ξ#゚听)ξ「それに近くにいる人が死ぬですって!?馬鹿言わないでよ!アタシはこうしてちゃんと生きてるじゃない!!」
(;^ω^)「…そうだけどお…。」
ツンの勢いに押され、また何も言い返せなくなってしまう僕。
729 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 14:38:57.60 ID:peTjNSpz0
ξ#゚听)ξ「そうだけども何もないの!アタシはこうして無事なんだから!」
ξ////)ξ「だから…だから一緒にいさせてよ…。」
( ^ω^)「…ツン。」
ξ////)ξ「か、勘違いしないでよね!?危なっかしくて目が離せないだけなんだから!!」
( ^ω^)「………。」
ξ////)ξ「な、何か言いなさいよ…。」
周りはジョルジュ達があらかた片付けたようで、大分静かになっていた。
僕の思い。僕の気持ち。
ツンは自分の思うように、自分の気持ちに従ってここまで来た。とても危険だというのに…。
だから…僕もいいのだろうか?僕も自分の気持ちを偽らず、思ったように行動して。
( ^ω^)「……ツン。」
ξ////)ξ「……何よ。」
( ^ω^)「…負けたお。好きにするといいお。」
( ^ω^)「そのかわり…絶対に僕から離れるなお。」
ξ////)ξ「……うん!」
これが本当に正解なのか僕にはまだ分からない。
…それでも、今はツンと一緒にいたい。
その気持ちに従おう…。
730 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 14:39:54.21 ID:peTjNSpz0
はあっはあっはあっはあ。
許しません!許しませんよぉ!!
アサピーは全速である所へ向かった。
宗主国であるロビーから送られてきたある薬を取り出すために。
(#@д@)「絶対に、絶対に皆殺しにしてやる!あの便所の糞共をこの世から消し去ってやる!!」
送られてきた薬はサンプル品で安全性の保証はない。
しかし、怒りに狂ったアサピーにはこの方法しか思いつかなかった。
(#@д@)「殺して殺して殺して、全員殺してやる!!!」
狂った王者は破滅に向け駆け続けた…。
第15話 「お嬢様のドライブ」 終
731 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 14:40:46.54 ID:tp1xBfvs0
( ゚∀゚)о彡゜
732 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 14:43:26.01 ID:1ZpDAO0o0
片栗粉Xだったら吹くwwwwww
733 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 14:44:09.96 ID:peTjNSpz0
第15話終了。
保守!乙!wktk!感謝してる!!
後二話で中盤が終了する!
頑張って明日の朝までに次の二話を終わらせる!
完結目指して頑張っかんね!
734 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 14:55:18.08 ID:1GO20oLY0
なぁ、もしかして老人って・・・
いや、なんでもな・・・
735 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 14:58:13.79 ID:Glcc8G+uO
保守in電車
736 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 14:58:46.90 ID:eX5FZ/4nO
てっきりドクオが助けたのかと思ったぜw
あ、そうか・・・ドクオは・・・
(;ω;)ウッ
737 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 15:03:30.48 ID:peTjNSpz0
いかん!題名入れ忘れた!!
第15話 「お嬢様のドライブ」
これでお願いする!
738 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 15:04:46.00 ID:1GO20oLY0
たぶん、薬を飲んだアサピーは人間としての理性を失い、
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● | クマ──!!
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
ってなるんじゃないか?
739 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 15:11:34.72 ID:2Hf/eIX4O
. ∩____∩゜.:+___∩: :.+
ワク. | ノ ヽノ ヽ+.:
:.ワク/ ● ● | ● ● | クマ
ミ '' ( _●_)''ミ'' ( _●_)''ミ クマ
. / ._ |_/__ノヽ__ |_/__ノヽ
-(___.)─(__)__.)─(__)─
740 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 15:17:22.30 ID:tp1xBfvs0
予想とかはイクナイ
741 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 15:24:25.26 ID:1GO20oLY0
>>740 予想しだすやつが出てくると荒れるんだよな。
742 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 15:35:15.60 ID:9BrydlSI0
保守
743 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 15:42:52.38 ID:WSeQenJYO
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
745 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 16:17:40.95 ID:1ZpDAO0o0
保守
746 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 16:27:29.87 ID:9BrydlSI0
hosyu
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
749 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 17:01:21.61 ID:Vv9B0y39O
保守
750 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 17:13:21.53 ID:INj2lo6dO
wktkwktk
いいねー、いいよー作者!
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
752 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 17:34:31.53 ID:3LMCC+DT0
保守
753 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 17:35:33.17 ID:Ir5Rn+37O
保守
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
755 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 17:56:54.49 ID:ExqyRiMKO
手動保守
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
758 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 18:43:49.68 ID:FFvcTRPiO
まとめスレってある?
759 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 18:49:38.00 ID:1GO20oLY0
>>785 あったような気がしないでもない・・・
ってこのスレに全部あるじゃないかww
760 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 18:55:57.71 ID:FFvcTRPiO
このスレで完結させるらしいけどそれはおそらく無理であろう。
それにまだ終わって欲しくないな。テラタノシス。次のスレにも投下して欲しいかぎりだ
761 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 18:57:02.65 ID:FFvcTRPiO
保守
762 :
アサピー:2006/06/29(木) 18:58:36.84 ID:52SZUxKX0
/,.i i.l.i i ヘ
l i i i.l.i i i l __
l i i i l i i i l / \
l i i i⊥i i i l | ス コ ド |
├' | `┤ ノ │ ン | |
「ij.、_┴_,<|< プ ソ ピ |
{N,(・)Y:(・)N} | だ メ ン l
_rイヘ}::::;::^r/[、 ! : グ. /
r 、 /l::::{フベ三'イrノ::ト、_ /
_l ├‐'_ ..:.ヽ::>、rr<:::ノ:.:.:...`ーr―‐く
/ l :.l::..::...:>:.:、 ̄!Yi ̄_r‐、/:.:... .:.:` __:.._ヽ
.::.l ::|:. .´.. :: ..: ::` !:::l: . :: :: ::: .:. _( : ノ: :: :.::ヘ
\::::!.:.l: :: ... _ ::、 ⌒:::r‐ク........ :.ヽ)r: :.:ノ::..:|
.:::ヽl.:::!..::/..::::ノ: __)!:...ヘr:: :::___:::::::::::ト、.. ::_:::|
`:.:::.r‐:し' .::/:.___::::1:.. :.:. .: .:--::::::::/: . : : :.ハ
:.: ::: .:.:.:./---:::::::,小、::::::::::::::::::::::/:. : : .: /:.:.ハ
:. ::.:.:.:__ノ`ー┬‐‐仁フ^ー‐┬―‐ハ: .: .:.:.!: .ノ〈
 ̄ ::::::!ヽ: .: . :l ̄`ー1: --ヘ:.l: :::::::l: : 「⌒:.:!:: :::::〉
: : : / ヽ!ヘ:l: ー‐ヘ〉ー‐ヘ:l: l/{!:./: .:.:::/r':.::/
:::.ノ ヽ:`ー―‐!r‐‐、ノ::::! ヽ!:..::/::l:.::/
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
764 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 19:12:34.36 ID:peTjNSpz0
第16話 「原子分解」
( ゚∀゚)「みんな!!助けに来てくれて感謝している!!」
( ゚∀゚)「今!我々に勝利の風が吹き始めている!!」
( ゚∀゚)「この風に乗り、私は!我々の悲願、アサピー打倒を果たす!!」
( ゚∀゚)「私と供に風に乗り、ついて来る者あらば、各々の得物を空高く掲げて欲しい!!」
周りの全員が自分達が持つ武器を掲げる。
勿論、僕も先程奪取した剣を掲げる。
( ゚∀゚)「よろしい!!全会一致と受け取った!!」
( ゚∀゚)「私が君達を風に乗せて空高く舞い上がらせよう!!」
( ゚∀゚)「勝利を手にするために!!!」
765 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 19:12:52.26 ID:peTjNSpz0
そう言ってジョルジュも天を切り開くかのごとく、剣を掲げる。
男達の歓声が沸きあがる。勝利を確信したかのように。
…ジョルジュは紛れもない『リーダー』だった。
冷静を強いられる指導者や、力で押し付ける支配者ではなく。
皆の心に火を点ける。皆の心を引き寄せる。
紛れもない『リーダー』だった。
( ゚∀゚)「ではみんな!!行くぞぉ!!!」
そして進攻が開始された。
急に起こった現状に対応できていないのか、ラウンジの兵はかなりの少数で、
残存しているOPPAIの人数だけでも渡り合う事ができた。
僕もツンの手を引き、ジョルジュの下に追いつくために走った。
進攻は急に止められた。
僕達の先には一人の男が立っていた。
766 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 19:14:18.00 ID:peTjNSpz0
(;゚∀゚)「…!しぶ…!」
( ,_ノ` )「人の名前は最後までちゃんと言ってもらおう。」
「…あれは。」「…『原子分解』の。」「…渋沢。
あたりが急にざわつき始める。
あれが…原子分解。二人で世界に匹敵する力を持つという…。
一見して、特に強そうとは思わなかった。
ダークグレーのスーツを着込み、笑っているような憮然としているようなよく分からない表情をしている。
しかし、ジョルジュが明らかに動揺しているのが目に入る。
(;゚∀゚)「…なんでまだここにいんだよ!?どっか別ん所に行けよ!!」
( ,_ノ` )「…勘違いしているようだが、俺はお前ら程度と争う趣味はない。」
(;゚∀゚)「だったらなんでここにいるんだって言ってんだろ!!」
( ,_ノ` )「人を待っているだけだ。こうでもしないと“奴”は出てこないからな…。」
( ,_ノ` )「…時にそこの少年。」
(;^ω^)「ぼ、僕かお?」
767 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 19:14:45.19 ID:peTjNSpz0
いきなりコッチに振られ緊張する僕。ツンの手と繋いでいる手に自然、力が入る。
…ツンは危ない目には合わせはしない。
( ,_ノ` )「そこに立っているのは危険だな。もう二・三歩下がったほうがいい。」
(;^ω^)「?」
よく分からないが、危害を加えるつもりはなさそうだ。言われた通りに下がる。
( ,_ノ` )「そう、そう、そう。そこだ。そこでよし。」
(;゚∀゚)「さっきから何をいって……。」
僕がいた場所を背にしているジョルジュには分からないが、僕には何だか分かった。
僕がいた場所に高速で影が広がっていく。
着地、地響き、陥没、沈黙
(*゚∋゚)「………。」
筋肉…降臨!!
768 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 19:15:34.69 ID:peTjNSpz0
( ,_ノ` )「クックッww相変わらず派手好きな奴だ。」
(*゚∋゚)「………。」
僕を含めたほぼ全員が動揺している中、渋沢は一人楽しそうに笑う。
それにしても…あの二台の鉄の塊から生き残ったのか…。
ξ゚听)ξ「クックル!!」
( ゚∀゚)「クックルさん!!」
ん?ジョルジュも筋肉のことを知ってるのか?意外と顔の広いやつだ。
( ,_ノ` )「感動の再会に水を差すようで心苦しいが、さっさとアサピーでも追っていってくれないか?」
( ゚∀゚)「………。」
( ,_ノ` )「これからここは“戦場”になる。邪魔だから消えてもらいたい。」
( ゚∀゚)「……みんな!このまま進むぞ!」
ジョルジュの号令に従い、皆が走り出す。
ツンはクックルに何か言いたそうにしていたが、僕は彼女を引っ張っていった。
769 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 19:16:26.71 ID:peTjNSpz0
場は先程までの喧騒が嘘のように静けさが漂い。
その場に筋肉と渋沢のみを残して、他には誰もいなくなっていた。
( ,_ノ` )「クックッww随分久しぶりじゃないか。」
(*゚∋゚)「……貴様こそ、変わりは無い様だな。」
( ,_ノ` )「変わりが無いとは随分じゃないかw俺達は常に自分を研鑽し続けなければ生きていけない、そんな生物だぞ?」
(*゚∋゚)「そのひねた言い回しが変わりが無いと言っている。」
( ,_ノ` )「お前の派手好きも変わらんがなw」
(*゚∋゚)「フンww」
( ,_ノ` )「クックッww」
『原子分解』達は笑い合う。ようやく対峙できたこの時に感謝するように。
仲が良い訳ではない、悪い訳でもない。ただお互いが強者を求めるが故の対立だった。
( ,_ノ` )「やっとお前と戦えるんだ。久しぶりにアレでもやらないか?」
(*゚∋゚)「フンwいいだろう。付き合ってやる。」
では と渋沢が小さく言い、息を吸い込む。
770 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 19:16:54.86 ID:peTjNSpz0
( ,_ノ` )「“戦闘狂団レギオン戦詞”。」
(*゚∋゚)「“戦いを尊べ。力を着けよ”。」
( ,_ノ` )「“戦場こそが我らの花道”。」
(*゚∋゚)「“情熱のワルツを踊れ。パートナーは死神だ”。」
( ,_ノ` )「“血染めのブーケを奴らに渡せ”。」
(*゚∋゚)「“命はチャンスだ。存分に使え”。」
( ,_ノ` )「“死を恐れるな敗戦を恐れよ”。」
(*゚∋゚)「“強敵は友だ。友は強敵だ”。」
( ,_ノ` )「“敵は己だ。己は敵だ”。」
(*゚∋゚)「“次の戦いのために今を戦え”。」
( ,_ノ` )「“今を戦うために力を磨け”。」
(*゚∋゚)「“奴は彼の地で待っている”。」
( ,_ノ` )「“我はこの地で待っている”。」
(*゚∋゚)( ,_ノ` )「“いざ!戦場へ!”」
戦争が始まった!!
771 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 19:18:02.58 ID:peTjNSpz0
僕達はアサピーを追って城の中へと向かった。
城の中にはまだ大勢の兵が残っており、突破は困難を極めた。
( ゚∀゚)「何人か俺の周りに来い!!一点集中で突破する!!」
( ゚∀゚)「ブーン!お前は俺と来い!!」
( ^ω^)「了解だお!!」
( ゚∀゚)「それとそこの壌ちゃん!!」
ξ゚听)ξ「わ、私!?」
(*゚∀゚)「…いいおっぱいだ…。」
(# ^ω^)「………。」
ξ#゚听)ξ「………。」
(;゚∀゚)「……行くぞー!!」
逃げやがった!!
ジョルジュの馬鹿な言動は置いて、僕達の作戦は成功し、遂にアサピーの前までやってきた。
しかし、アサピーの気配が先程までと違う。
それにこの空気…なにか違和感がある。
(-@∀@)「KUAAA…。ようこそお前等!何のヨウカナ?カナァァ!?」
( ゚∀゚)「決まってんだろ。てめぇがこの世からバイバイする手伝いにわざわざ来てやったんだ。」
(-@∀@)「うひっwバイバイwwうひっうひっwwバイwバイww」
772 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 19:18:37.33 ID:peTjNSpz0
明らかにおかしいアサピーの言動。何があったのだろうか?
それとは別に、違和感の正体に気が付く。
…血の臭いだ。
そういえば先程から兵の姿が見えない。これは…
(;^ω^)「…ここの兵達をどうしたんだお?」
(-@∀@)「ww兵!兵兵兵兵兵!HEY!HEY!HEY!HEY!HEY!HEYwww
くったァ
喰った喰った喰った喰ったwwあひゃひゃひゃひゃww」
(;^ω^)「なっ!?」
ξ゚听)ξ「喰った…って!?」
意味不明。喰ったって。文字通り喰ったってことなのか?本当にどうしたんだ?
(-@∀@)「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャhyahyahyahyahyawww」
(-@∀@)「生意気な奴はみんな喰ったww従わない奴はみんな喰ったww尊敬しない奴はみんな喰ったwww」
(-@∀@)「お前等も食ってやるww喰って喰って喰って喰って喰って喰って喰って喰って喰って喰って喰って喰って喰って喰って喰ってww」
(-@∀@)「みーーんな喰ってやるwwHIIIYYYAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!」
第16話 「原子分解」 終
773 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 19:19:41.56 ID:peTjNSpz0
おまけ
『戦闘狂団レギオン戦詞』
戦いを尊べ。力を着けよ
戦場こそが我らの花道
情熱のワルツを踊れ。パートナーは死神だ
血染めのブーケを奴らに渡せ
命はチャンスだ。存分に使え
死を恐れるな敗戦を恐れよ
強敵は友だ。友は強敵だ
敵は己だ。己は敵だ
次の戦いのために今を戦え
今を戦うために力を磨け
奴は彼の地で待っている
我はこの地で待っている
いざ!戦場へ!
勢いで創った。反省はしない!
774 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 19:19:56.72 ID:64xwEN3y0
wktkとまんねぇwwwwwwwww ガンガレ!!
レギオン戦詞カッコヨスwwwwwwwww
776 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 19:25:47.96 ID:Vv9B0y39O
つ、続き早くー!
777 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 19:26:26.20 ID:nOnn8wXe0
778 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 19:29:09.91 ID:peTjNSpz0
779 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 19:30:07.22 ID:52SZUxKX0
勢いで作ったにしてはカッコイイなwww
タベ
やっぱアサピーはあれか ド ー ピ ン グ コ ン ソ メ ス ー プ を注入たのか・・・
思うに内容も文節も良いんだけど急ぎすぎて誤字脱字が多い希ガス
別に文句じゃないけどさ 無理し過ぎじゃないかなと思う
781 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 19:43:58.57 ID:52SZUxKX0
誤字脱字か・・・某馬鹿作家を彷彿とさせるな・・・
782 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 19:50:12.89 ID:AigCsury0
俺は
>>1が何か小説を本にして出せば普通に売れると思う
783 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 19:57:32.01 ID:Ir5Rn+37O
クックルが異常にかっこよく思える件について
784 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 20:03:05.07 ID:peTjNSpz0
>>780 >>781 すまない…。一応注意はしてるんだけどね。
基本的に見直さずに勢いで投下してるからw
>>782 お、煽てたって何にも出ないんだからね!
785 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 20:20:17.86 ID:lbO5YySqO
作者もツンデレww期待かつwktkしてる、無理しないようにガンガレ。
ほっほっほ
>>筋肉…降臨!!
ワラタwww渋沢と扱いが違いすぎwwww
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
789 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 20:35:12.90 ID:3ITKWEymO
作者乙
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
791 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 20:54:03.69 ID:qllFHg/PO
保守
792 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 21:08:42.05 ID:9gfG3X7y0
一時間ほど前にこのスレ見つけて今追いついた。
やべえwwww続き早くみてえwwww
これで毎日の楽しみが増えたわ。
793 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 21:24:06.29 ID:BrdWlpGhO
過疎?
794 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 21:24:16.65 ID:KLY9V2y/0
保守
795 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 21:25:57.40 ID:FgQH9Wo/0
fosyu ☆fack-you☆ @ cya ro emu
この遅さなら30分はいける!!
797 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 21:28:14.49 ID:KOrh2O+DO
798 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 21:30:36.98 ID:peTjNSpz0
799 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 21:34:51.15 ID:WSeQenJYO
作者乙!wktkwktk!!
つかジョルジュテラカッコヨス...
と思ったらやってくれるじゃねーかwww
800 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 21:49:04.32 ID:4SQ2ZrkS0
ほ
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
802 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 21:59:46.29 ID:52SZUxKX0
ここで聞くのは筋違いだと思うがあえて聞く
ブーン日本脱出スレって29日に完結編だよな?30日だったか?
803 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 22:02:27.92 ID:zMP8szvy0
804 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 22:05:10.98 ID:52SZUxKX0
805 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 22:05:42.31 ID:9BrydlSI0
806 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 22:08:41.10 ID:9LepV/CMO
807 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/29(木) 22:12:38.04 ID:peTjNSpz0
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
809 :
◆Sex....622 :2006/06/29(木) 22:31:34.79 ID:PVeIBNtxO
ドクオって生き返らないの?
810 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 22:35:38.53 ID:BNCVFIVrO
そりゃあ生き返ってくれりゃハッピーだがな。
こじつけや矛盾が生じて、ご都合主義に陥ると一気にクオリティが下がる危険も・・・
ま、全ては作者次第なんですけど。
811 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 22:36:53.69 ID:52SZUxKX0
復活フラグ立ってたような・・・
812 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 22:37:25.15 ID:9xRLCFZWO
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
814 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 22:47:13.35 ID:4SQ2ZrkS0
ほす
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
816 :
◆Sex....622 :2006/06/29(木) 23:15:00.58 ID:PVeIBNtxO
>810>811
おお、答えてくれてサンキュー。
ドクオはどの小説でも好きなキャラだから是非とも生き返って欲しいなあ…。
あ、でもこんなん無視してがんがれ作者。
保守
817 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 23:32:53.00 ID:Ir5Rn+37O
保守
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
819 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 23:55:40.77 ID:AigCsury0
ho
ooooo
821 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/29(木) 23:56:07.36 ID:AigCsury0
今度は俺がいただいたぜwwww
保守
キャラの個性がいきてて読みやすいな
823 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 00:00:50.95 ID:06o1W7YL0
ttp://citrus.lv3.net/test/read.cgi/range/1151488467/ 7 名前:千夏 ◆ASchinan16 [2006/06/29(木) 17:30:19 ID:ez-N2AjFP00 評]
ブーン!!って一体....何者!?
9 名前:RYO ◆/i/RCtxw2c [2006/06/29(木) 23:17:34 ID:x9w8.60. 評]
>7
ニートじゃない?
10 名前:名無しさん [2006/06/29(木) 23:17:51 ID:e.MguCl/ 評]
ブーンっていろんなとこにいますよね
かわいいけどかなり邪魔。
おいお前ら!ブーンが「邪魔」とか言われてるぞ!
みんなでレンジ板の住人に、ブーンに関する熱弁を振るってやれ!
報告ついでに保守
824 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 00:06:38.52 ID:pZYb3ohHO
保守
825 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:08:08.23 ID:yVAl4Y3n0
第17話 「決戦!アサピー!」
(-@∀@)「アヒャッヒャーーーwww」
(;゚∀゚)「んな!」
アサピーは全身を深く沈めてから跳躍し、人五人分を超える程度に飛翔してから天井に“張り付いた”。
(-@∀@)「まずは前菜からああひゃひゃひゃwwゼwンwサwィィィイイイwww」
天井を思いっ切り蹴り、OPPAIの仲間達目掛け重力加速度に乗ってアサピーが降ってくる。
狂気に彩られた笑みと、喉を嗄らさんばかりの笑い声を付随させ、奴が降りてくる!
(-@∀@)「いっただっきまーーーすwwいいいいっひゃぁぁぁああああwwww」
「ひい!」「助k!」「うわぁ!!」
(;゚ω゚)「う…あ。」
ξ゚听)ξ「何…これ…。」
(# ゚∀゚)「てめぇ…!何してくれてんだぁあこらぁぁあああ!!!」
826 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:08:31.64 ID:yVAl4Y3n0
喰っていた。文字通り食っていた。
腕を千切り、足を千切り、腹を千切り、首を千切り。
千切って千切って千切って千切って細かく細かく細かく細かく。
食べやすいように食べやすいように。
アサピーは美味しそうに美味しそうに千切った肉を頬張る。
子供が食べ物を一気に食べるように次から次へと頬張る。
がりっごりっばりっがりっごりっばきっがりっごきっばきっ
ぐちゃぐちゃぐちゃ
ごくり
もう何人かをその胃袋に収めたが、その勢いはまるで止まらない。
がりっごりっばりっがりっごりっばきっがりっごきっばきっ
ぐちゃぐちゃぐちゃ
ごくり
827 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:09:28.27 ID:yVAl4Y3n0
(# ゚∀゚)「いい加減にしろやぁぁぁああああ!!!」
(-@∀@)「ぅいひゃぁぁ!?新しいM・E・N・Y・U・Uww来た来た来た来たキターーーwww」
ジョルジュがアサピーに飛び掛る!ジョルジュの力ならきっと勝てる!!
ジョルジュの剣と“直接”アサピーの両手とが重なり合い、鍔迫り合いの状態になる。
両者共全く動かない。どちらも…いやジョルジュだけが苦しげな顔をしている。
(;゚∀゚)「ぐ、お、お、お、お!お!お!お!お!!」
(-@∀@)「ィヒャーー!??いったっだっきまぁぁぁすぅぅwww」
そう言って口を剣の所に持ってきて、無理やりに押し始める。
グググググ…と徐々にジョルジュが力負けの様相を呈してくる。
馬鹿な!?どうなってるんだアイツの体は!!
ξ゚听)ξ「っえい!」
(;゚∀゚)「…!」
(-@∀@)「っうひぃww」
アサピーが剣を加えて大きく仰け反り、両手をジョルジュに向けようとした瞬間。
何時のまにかそこまで駆けていたツンが、足払いの要領でアサピーの足を薙ぎ払った。
…そうか!“視た”のか!
( ゚∀゚)「ナイスだ壌ちゃん!死ねやアサピーーー!!!」
(-@∀@)「うひひゃぁぁww」
828 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:10:00.00 ID:yVAl4Y3n0
倒れこんだアサピーに剣を突き立てようとするジョルジュ。
だが、突き出した剣はアサピーの“歯”に止められる。
(;゚∀゚)「ぐっ…くそ!」
(-@∀@)「うぎゃぎゃぎゃぎゃwww」
アサピーは笑いながら体をクルリと反転させ、ジョルジュの剣から逃れて標的を変更した。
標的は……ツン!!
(-@∀@)「メェェェインディッシュゥゥウ!!つまっみグイィィィwww」
ξ゚听)ξ「はっ!」
アサピーが高速で突っ込むがツンは先を視て事前にかわす。
しかし、執拗に追い詰めてくるアサピーに対して段々と追いつかれ気味になる。
いくら未来を視る事ができると言ったって、ツンは体力的には極普通の女の子だ。
このままじゃ!
いても立ってもいられなくなり、僕は駆け出す!!
829 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:10:37.06 ID:yVAl4Y3n0
ξ゚听)ξ「はぁ、はぁ…間に、合わない。」
(-@∀@)「いひひゃああwwいっただきイッタダキーーwww」
ξ゚听)ξ「きゃああああ!!」
(;゚ω゚)「おおおおおおおおおお!!!!」
アサピーがツンを両手で吹き飛ばそうとするのに割ってはいる。
衝撃、空を舞い、壁にぶつかりまた衝撃。
赤い紅い朱い。目の前が真っ赤だ、僕は死ぬのか?死ぬのか 死ぬのか 死ぬのか 死ぬのさ。
…いや、まだ動ける、指を動かせ、足を動かせ、腕を動かせ、心を動かせ!
ツンが危険なんだ。僕がこんな所で死んでる場合じゃないだろう?
ξ゚听)ξ「ブーン!!」
( ゚∀゚)「ブーン!!」
(-@∀@)「ブーン?ブーン?ブゥゥゥゥンンン????」
アサピーは何か納得がいかない事が有るかのように首を傾げる。
しかし、すぐに興味を動かし、またツンに攻撃しようとするが、同じように僕はまた割り込む。
今度は地面に叩きつけられる。痛い。痛い。痛い。
痛い…がまだ大丈夫僕はまだ生きている。
同じように立ち上がる、同じように割り込む、同じように吹っ飛ばされる。
それでも僕は死なない、ツンをジョルジュを手助けするために
何度でも起き上がる。
830 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 00:11:10.51 ID:4z/wLXH10
いきなり投下ktkr
831 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:11:35.41 ID:yVAl4Y3n0
(;@д@)「死なない死なない死なない死なない喰えない喰えない喰えない喰えない喰えない喰えない!!!!」
アサピーは明らかにパニックに陥っていた。
そんな事はお構い無しに、僕は血まみれの体をもう一度起こす。
そうしてアサピーを睨むように見続ける。
(;@д@)「喰えない喰えない喰えない喰えない…!!んごふ!!」
( ゚∀゚)「いい加減五月蝿ぇよ。てめぇはさっさと死ね。」
(;@д@)「おおいぎゃああはああ。」
ジョルジュはアサピーの頭から喉にかけて剣を突き刺す。
それでも活動をやめようとせず暴れる。
ξ゚听)ξ「ブーン!!」
( ω )「…大丈夫だお。それより今がチャンスだお。」
僕は一人では剣が持ち上げられないので、ツンに一緒に持ってもらい、
アサピーの心臓目掛けて突き刺した。
832 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:12:04.55 ID:yVAl4Y3n0
(;@д@)「あ゛あ゛あ゛あ゛!!じに゛だぐだい゛!!じに゛だぐだい゛いいいい!!!」
( ゚∀゚)「いい加減死んどけ!!てめぇみてぇなのはこんな死に様がお似合いだ!!!」
(;@д@)「じな゛あああざま゛ああああああ!!!!!」
壮絶な叫び声を上げた後、アサピーはようやく動きを止めた。
…ほっとしたらなんだか…
( ω )「…疲れたお…。」
地面に倒れこむ。
二人がなにか言っているが、何を言っているのかサッパリ聞き取れない。
考えるのは先程の事。
僕は本当に剣を突き刺したのか?
いくら考えても答えに辿り着かない。違う始めから着いていながら、ないないと探していただけだ。
あぁそうか…。
暗転
833 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:13:03.92 ID:yVAl4Y3n0
( ゚д゚ )「馬鹿な!!馬鹿な馬鹿な馬鹿な!!こんな馬鹿な話があってたまるか!!」
「大統領閣下!落ち着いて下さい!!今すぐ逃げねば奴らに殺されるだけです!!」
( ゚д゚ )「ここまで来て!!ここまで来て逃げろというのか!?
遂に『アカシャ』を発掘し、世界の安定が目前まできているのだぞ!!」
国の至る所が紅く燃えている。
人々の阿鼻叫喚の声がそこかしこで繰り返される。
( ゚д゚ )「もう一歩で!もう一歩で!!我らの手で世界が平和になるのだぞ!!
馬鹿な!馬鹿なぁ!!我々の正義がこんな所で敗れて言い訳が無い!!!」
( ゚д゚ )「ニダーは!!ニダーは何処にいる!!!奴は何処にいる!!!」
「目下捜索中ですが、依然確認の情報はありません!それよりも早くお逃げになってください!!!」
( ゚д゚ )「馬鹿な!馬鹿な!!馬鹿な!!!馬鹿な!!!!馬鹿なぁぁ!!!!!
ニダァァァァァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
コッチミルナの咆哮はその数瞬後、掻き消された。
後には何も残らない。
静寂…。
第17話 「決戦!アサピー!」 終
834 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:18:58.70 ID:yVAl4Y3n0
第17話終了。
そして中盤終了!
ここから話は終盤に入り、物語は一気に加速する!!
…の前にぃ、現在までで分かんない所、
疑問点や質問があったらネタばれにならない範囲でお答えするよ!
完結目指して頑張っかんね!
>>1のテンションとパッションが俺に勇気と希望を与えた
超がんがれ 血反吐吐いてもやらねばならぬことが
>>1にはあるのだな
836 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 00:19:06.40 ID:GcGEiiLpO
乙!激しくwktk!
837 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 00:21:23.23 ID:Lk+aykF40
>1が一番楽しんで投下している気がする
で、続きマダー?
838 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 00:38:09.69 ID:aWIOO5n3O
三行でスレの流れ頼む
839 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 00:52:24.74 ID:thX8ty/9O
禿乙!!ぞくぞくした!!!
質問ノシ
アサピーって元からあんな強かったのか?
それとも何かあった?
841 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 00:56:47.41 ID:7nYGUSwMO
842 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:58:33.08 ID:yVAl4Y3n0
>>839 /,.i i.l.i i ヘ
l i i i.l.i i i l __
l i i i l i i i l / \
l i i i⊥i i i l | ス コ ド |
├' | `┤ ノ │ ン | |
「ij.、_┴_,<|< プ ソ ピ |
{N,(・)Y:(・)N} | だ メ ン l
_rイヘ}::::;::^r/[、 ! : グ. /
r 、 /l::::{フベ三'イrノ::ト、_ /
_l ├‐'_ ..:.ヽ::>、rr<:::ノ:.:.:...`ーr―‐く
/ l :.l::..::...:>:.:、 ̄!Yi ̄_r‐、/:.:... .:.:` __:.._ヽ
.::.l ::|:. .´.. :: ..: ::` !:::l: . :: :: ::: .:. _( : ノ: :: :.::ヘ
\::::!.:.l: :: ... _ ::、 ⌒:::r‐ク........ :.ヽ)r: :.:ノ::..:|
.:::ヽl.:::!..::/..::::ノ: __)!:...ヘr:: :::___:::::::::::ト、.. ::_:::|
`:.:::.r‐:し' .::/:.___::::1:.. :.:. .: .:--::::::::/: . : : :.ハ
:.: ::: .:.:.:./---:::::::,小、::::::::::::::::::::::/:. : : .: /:.:.ハ
:. ::.:.:.:__ノ`ー┬‐‐仁フ^ー‐┬―‐ハ: .: .:.:.!: .ノ〈
 ̄ ::::::!ヽ: .: . :l ̄`ー1: --ヘ:.l: :::::::l: : 「⌒:.:!:: :::::〉
: : : / ヽ!ヘ:l: ー‐ヘ〉ー‐ヘ:l: l/{!:./: .:.:::/r':.::/
:::.ノ ヽ:`ー―‐!r‐‐、ノ::::! ヽ!:..::/::l:.::/
まぁ冗談は置いといて、
一応12話の途中と15話の終わりに示唆する部分があるよ。
ようするに薬飲んであんなになっちゃいました!
ってとこかな?
全部読んだ。随分と政治的主張の強い話だな。
頭がニダーじゃただの無能になるからアサピーを使ったのかな?
でもってラウンジの宗主国の頭がシナーとは…強烈な皮肉だな
とりあえずwktkってことで
844 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 01:03:14.02 ID:yVAl4Y3n0
>>840 んにゃ、生粋の東京人だよ!
>>843 嫌悪感を感じる人もいるかなーとは思ったんだけどね。
ただ、一度理解すると覚えやすいじゃない?
とにかく!現実世界の事でとやかく言うつもりはないよ。
>>844 俺もここで現実世界の話をする気はないよ。
よく見てるしよく考えてるなって思っただけ。
846 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:16:24.11 ID:thX8ty/9O
>>842 あぁー!あれね思い出した!ありがとう!!
>>841 最初から全部読んでるんだけど…忘れてたorz
もっとじーっくり読むように気をつける(´・ω・`)
847 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:22:36.09 ID:+jEEWQBxO
>>1 とりあえず語尾がうぜぇ。話は面白いがその後が腹立つ
848 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:26:18.41 ID:KKLogyJl0
はいはいテスト前なのにwktkwktk・・・・
こりゃ赤点フラグかもわからんね
849 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:47:24.60 ID:Oo7XCr+B0
寝る前に・・・
べ・・・別に保守した訳じゃないから!
850 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 01:53:42.95 ID:KKLogyJl0
hosyu
851 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 02:03:16.38 ID:1CLQOtOXO
ほ
し
852 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 02:09:00.50 ID:xhyDfGdJO
レポート終わってくると、やっぱり投下されてるヾ(´∀`*)ノ"
寝る前にいいもん読めたぜwwwwwwwwww
853 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 02:32:49.87 ID:1CLQOtOXO
ほしああああああああ
854 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 02:46:21.32 ID:7NGFa9VEO
855 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 03:07:51.47 ID:30pwC62/0
ほ
856 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 03:23:23.52 ID:Fkdn5AGNO
一人称での状況説明・心理描写の書き方が激しく厨臭い………それを直してくれれば良作
あとキャラ名
857 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 03:50:06.10 ID:quVWFhn70
乙。面白いねー。wktkが止まらないなあ。
>>856の意見には同意する。厨臭い描写を除けば誰でも楽しめる良作だよね。
だが、まあしょうがないかなと思う。ここまでそれで書いてきたしね。
あと、誤字脱字はひどいなw。「上方」を「情報」って一瞬頭に?が出たぜw。
【質問】
・
>>1はライトノベル読みまくりの人?
・好きなライトノベルは?
・『戦闘狂団レギオン戦詞』はGガンダムのアレ?
・だいたい何話くらいで終わりそう(終わって欲しくないけどね・・・。)
・作者の好きなキャラは?
・1話書くのにどれくらいかかる?
858 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 03:53:37.76 ID:Fkdn5AGNO
>>856 同意 まで読んだ
西尾維新は読んじゃってるな、間違いなく………あの人の描写はあの人以外が書くと相当イタい人の文体になっちゃう
859 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 04:54:57.03 ID:aAirCxZt0
このままで十分良作だ
俺はあまり厨くさいとは思わない
市販の小説と違って作者の人間性を知ってるからそう感じるんだと思う
860 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 05:01:42.31 ID:yqZuztct0
861 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 05:08:36.58 ID:1CLQOtOXO
良作だとか厨くさいだとかくだらないな。オナニーするんだったら総合案内にしてきてくれ ああ 素直に保守できないツンデレな人か 別に俺は保守じゃないんだからねっ
862 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 06:01:35.36 ID:SfbgksoT0
保守
863 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 06:41:37.27 ID:SfbgksoT0
保守
864 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 07:07:49.94 ID:yVAl4Y3n0
(´・ω・`)ごめん…寝ちゃってた。
>>857 上から順に
・いや、858の言う通り、西尾維新は読んでるけど他はないよ。
・戯言シリーズ。
・ガンダムは見た事無いよ
・全25話の予定。
・弟者
・物によってかなり変わるよ。3〜8時間位。
>>856 >>857 >>858 やっぱり厨臭く感じるかな?
原点が西尾維新だからね、
やっぱりすごい影響は受けてると思う。
865 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 07:37:53.07 ID:0ItN3PsgO
ほす
866 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 07:44:00.30 ID:DN+UqDcB0
学校行く前保守
テストがんばるから
>>1も書ききってくれ
867 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 07:45:54.31 ID:MZfzQnhu0
wktkほしゅ
868 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 08:08:52.21 ID:XnvYbzt0O
ねむすぎ保守
869 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 09:03:53.55 ID:8HtdEhiK0
学校行く前に保守
870 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 09:04:50.59 ID:Fkdn5AGNO
>>864 影響受け過ぎだね、悪くは無いだろうけどあの人真似は相当学が無いと。
改善点としては
・数行で簡潔に出来る状況説明の場で一人称での無駄な心理描写
・せめて西尾みたいに三人称も使う(客観的な視点が無いと読者のイメージが膨らまない)
・重要そうな単語に『』は頻繁に使う所(読者側の期待を煽りすぎて結果に萎える事も)
長文スマン、ただ内容自体は面白いからむしろ直したく部分が出てくる
871 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 09:59:43.80 ID:WW4EV34y0
872 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 10:48:00.01 ID:AzPqopUZO
ほし
873 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 11:34:15.74 ID:XnvYbzt0O
874 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 11:41:14.78 ID:s7+K5zakO
VIPって西尾が好きな人が多いな
俺も好きだが
875 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 11:48:24.68 ID:CoTkMWfU0
876 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 11:53:32.12 ID:xhyDfGdJO
西尾って誰だ?有名な人?
古典とか歴史小説とか時代小説しか読まないから分からない・・・
877 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 11:57:26.76 ID:N9jWQ3HHO
878 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 12:21:05.97 ID:M817WkdVO
ほす
879 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 12:35:55.40 ID:DN+UqDcB0
学校から帰ってきた
がんばれ保守
880 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 12:40:37.62 ID:WUcuP3ahO
>>876 ラノベみたいなもん。表紙に騙されて購入する人続出。
俺も騙された。
かなり面白いんで持ってないなら買え。
881 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 13:00:30.60 ID:DN+UqDcB0
保守
882 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 13:15:28.44 ID:DN+UqDcB0
ほす
883 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 13:30:20.77 ID:DN+UqDcB0
hosyu
884 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 13:47:29.49 ID:DN+UqDcB0
保守
885 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 14:03:05.75 ID:DN+UqDcB0
保守
886 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 14:08:21.78 ID:Fkdn5AGNO
ゴメンね、面白いから故に口出ししたくなっちゃってNGにしといて
保守
887 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 14:18:08.51 ID:DN+UqDcB0
888 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 14:31:53.96 ID:DN+UqDcB0
ほしゅ
889 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 14:41:19.74 ID:DN+UqDcB0
ほしゅ
890 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 14:51:24.32 ID:DN+UqDcB0
ほしゅ
891 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 15:01:06.06 ID:DN+UqDcB0
ほしゅ
892 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 15:23:40.10 ID:DN+UqDcB0
ほしゅ
893 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 15:23:47.65 ID:zqmT1QSD0
ショボンの動きがいまいちよく分からん
指を交差・・・?
894 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 15:46:35.54 ID:zYb6WcGtO
たぶん、五指の指先を親指と親指同士、人指し指と人指し指同士ってくっつけて、その内の一組を他の組の指が離れないようにクルクルってやるヤツだと思う。
ボケ防止とか脳の活性に良いって言われるアレ。
わかりにくくてごめん。
895 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 15:58:27.01 ID:zqmT1QSD0
896 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 16:11:35.12 ID:DN+UqDcB0
hosu
897 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 16:32:14.48 ID:DN+UqDcB0
保守
898 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 16:32:41.49 ID:coGkREZ50
ほ
899 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 16:34:27.92 ID:tMcRuyA70
ほ、保守だってー!?
900 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 16:34:55.70 ID:vXWzIQBV0
てかドクオって生存フラグたってるな
901 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 16:45:04.72 ID:OS2eMMXL0
>>880 把握した、とりあえず本屋で立ち読みして決める。
>>894 なるほど、俺も気になってたんだ。
902 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 16:56:40.02 ID:tMcRuyA70
保守がてら質問
ラノベと普通の小説の違いは??
なんかラノベなんて読書にもならんとかえらい言われようだったんだが
読んでみたが違いがわからん
903 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 16:57:19.80 ID:DN+UqDcB0
904 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 17:02:53.21 ID:XRmpIETGO
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
906 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 17:25:37.74 ID:N1GOs7CAO
この次のスレでやった方がいいんじゃね?
このスレで完結は無理だろ
作者しんどいし
907 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 17:27:15.15 ID:cRv/1dZq0
>>902 挿絵がある
内容が軽い(中には重いのもあるけどね)
設定が自由自在
こんなとこか
908 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 17:28:28.14 ID:s7+K5zakO
>>202 漫画的な軽い文体であることか?
ラノベ板で議論してたような・・・
909 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 17:28:37.05 ID:fgwRti9l0
mixi musicで般若心経を一位にしようぜ
http://ex15.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1151559776/l50 この企画は馴れ合い渦巻くmixiを弘法大師のお力を借り
VIPPERが浄化してあげようという尊い行為です( ゚∀゚ )アッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャ!!!
*空海プロジェクト2006夏*
-----------------------------------------------
mixi登録
↓
mixi stationいんすこ
↓
Windows Media Player10 or iTunesで
曲名「般若心経」アーティスト「空海」に変えた曲を聞く
※空海からのアドバイス※
>>720使用推奨…78秒以下をリピートすると回数制限の規制にひっかかるという噂
WMPミュートで般若心経を流して、聞きたい曲は別のプレイヤーで聞くと宇宙と一体化できる
-----------------------------------------------
現在8位、おまいらの力もかして欲しいお( ^ω^)
http://www.vipper.org/vip282498.mp3 これ一位にするおwwwwww
910 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 17:30:09.11 ID:s7+K5zakO
911 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 17:30:21.58 ID:3fFLozl6O
912 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 17:42:02.61 ID:xhyDfGdJO
軽い文体ってどんな感じだ?
地の文がほとんど主人公視点とか?
あと、普通の小説にも挿絵はあるんじゃね?
913 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 17:44:59.71 ID:N1GOs7CAO
この時間帯ってどんくらいほっといたら落ちるの?
914 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 17:54:54.49 ID:N1GOs7CAO
ふしゅ
916 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 18:00:24.70 ID:SLy2MR+J0
DeepLoveみたいな文体か?w
>>915 九州人乙
軽い文体(口語のみで構成?)の小説ってのがラノベなのかね〜
918 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 18:04:16.95 ID:yVAl4Y3n0
ただいま帰還!
>>870 >>886 いあいあ、作者は小説初めて書いてるからアドバイスは嬉しい。
すぐに活かせるかは分からないけど、頭の片隅に置いておくよ。
作者は鉄だ!熱した鉄だ!皆でガンガン叩いて鍛えて欲しい!
良い小説を書くためには!!
皆のwktkをエネルギーに還元する力!
アドバイスに紳士に耳を傾ける意思!
最後までへこたれないハートが必要だ!!
って枕元でばっちゃが吼えてた。
>>887 前から思ってたけど……
何でそう作者のツボを突くような絵を書けるかなぁ!
何かこう、ほわって言うか、ふわって言うか、こういうの好きなんだよ!
919 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 18:04:43.32 ID:N1GOs7CAO
さっき12分はもってたんだよなぁ
でもぎりぎりって感じだな
920 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 18:08:27.70 ID:yVAl4Y3n0
>>894 ウン、それでOK!
分かりにくかったかな?
>>904 >>906 とりあえず、次の話だけここに投下でいいかな?
明日、明後日は用事があってあんま投下できないと思う。
特に明後日は一話も投下できない可能性がある。
…ごめん。
921 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 18:12:32.48 ID:N1GOs7CAO
できれば・・・
次スレが都合いいんですが・・・私事で
922 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 18:19:00.02 ID:yVAl4Y3n0
>>921 作者はどっちでもいいけど?
皆は次スレでOK?
923 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 18:26:31.67 ID:cRv/1dZq0
どっちでもいいですお
924 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 18:27:27.78 ID:N1GOs7CAO
これから用事で・・・
帰ったら絶対おちてるから(;ω;)
925 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 18:34:48.55 ID:N1GOs7CAO
じゃあ行ってきます
みんながここでやれっていうならマイノリティのために反対はできません
あとでまとめとか読み返します
じゃ(´・ω・`)ノシ
926 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 18:37:11.89 ID:N1GOs7CAO
|
|
|ω・`)ノシシ
| )
927 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 18:38:24.37 ID:ZqpTP1GI0
「西尾維新」買うか「お姉ちゃんぽん」買うか本気で悩む・・・・
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
930 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 19:27:52.43 ID:aWIOO5n3O
保守
931 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 19:53:39.34 ID:nuSDiIz00
☆
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
933 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 20:21:58.25 ID:Z8+jlU5b0
934 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 20:30:08.18 ID:etfa6etSO
>>933 このスレで二期分終わるとは誰も思わない
--
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
937 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 20:55:11.36 ID:ARx17A6UO
今北
読んでる途中で落ちそうな件
まとめある?(´・ω・`)
938 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 20:56:07.40 ID:/8/AiGpRO
939 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 21:09:50.07 ID:gVY1kgKNO
つおむらいす
940 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 21:18:32.84 ID:4z/wLXH10
ほ
941 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 21:27:05.03 ID:etfa6etSO
>>937 がんがって読んでればそのうちある
保守は他に任せてとっとと読んどけ
942 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 21:33:14.86 ID:DN+UqDcB0
ほっす
943 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 21:46:33.39 ID:M817WkdVO
ほしゅ
(`・ω・´) 「セミオート保守。」
945 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 21:59:55.61 ID:yVAl4Y3n0
第18話書けたけど、このスレに投下する?
それとも次スレ立てて、そっちに投下する?
946 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 22:00:58.06 ID:DI4mFK970
>>945 次スレの方が安全な気がするがまぁアンタの気分でいいんじゃね?
947 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 22:02:12.85 ID:2Rl/8JSv0
どちらでもいいけど1000までにすべて貼れるならここでいいんじゃね?
948 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 22:05:08.52 ID:DN+UqDcB0
ここでいいと思う
949 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 22:05:20.48 ID:jkeiMsKcO
全部貼れてもすぐ埋まって消えたらリアタイでいない香具師が可哀相じゃね?
950 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 22:05:59.37 ID:cRv/1dZq0
次スレに一票
951 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 22:06:06.48 ID:DN+UqDcB0
まとめ。
952 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 22:08:21.77 ID:yVAl4Y3n0
それじゃあ次スレ立ててみるよ。
953 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 22:10:40.04 ID:2Rl/8JSv0
954 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 22:12:41.32 ID:yVAl4Y3n0
955 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 22:13:55.75 ID:gRHwK0Vw0
うめ
956 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 22:18:05.64 ID:DN+UqDcB0
埋め
膿め
うめ
959 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 22:31:35.48 ID:iPMbFwLv0
うめ〜
960 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 22:35:44.45 ID:QnZND5CS0
産め
梅
962 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 22:42:44.59 ID:Los0uUfxO
梅こぶ茶
963 :
◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 22:47:55.02 ID:yVAl4Y3n0
うめぇ!
梅の天然水
うめ
966 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 23:09:14.95 ID:3rvTjjJPO
梅茶漬け
うめ
968 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 23:19:43.78 ID:aWIOO5n3O
ウメ
う
うめ
971 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/30(金) 23:40:14.31 ID:xhyDfGdJO
しぶといスレだ・・・
972 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 00:00:10.60 ID:2NB+6cc8O
う
973 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/07/01(土) 00:02:47.16 ID:fwQ2o9ya0
me
974 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
(*゚∋゚)梅