( ^ω^)ブーン達がバラデュークから脱出するようです

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
代理です
↓ID:102lzfUM0
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:07:10.46 ID:102lzfUM0
トンクス。じゃあ1話から投下してくわ
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:07:21.26 ID:EmATCq/L0
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:07:50.59 ID:IUQjvYbD0
がんがれ〜
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:08:53.89 ID:102lzfUM0
プロローグ

異星人の中には当然地球人と仲がいい奴もいればそうでない奴もいる。
前者は例えばパケット星人パケット族。
非力で争いを好まないという性質もあってか、地球人とは友好的な関係を築いてきた。
後者は例えばパケット星人オクティ族。
超能力を操り強靭な生命力を誇り、性質は基本的に邪悪。
同星に住むパケット族を迫害し、地球人に対して攻撃を仕掛けてくる。
オクティ族のちょっかいで死亡した地球人は決して少なくはなく、銀河連邦宇宙軍としても排除したいという意向を以前から示していた。
ただ、奴らの居城である地下要塞「バラデューク」に攻め込むとしたら間違いなく大きな被害が出る。
それに異星人は彼らだけでは無い。
害意があり危険性が高い原始的種族とは言え、下手に戦争を仕掛けて殲滅したりすると地球人という種族全体に悪評が立つ。
そうなると外交や商業流通に影響を及ぼしかねないのだ。
そういう訳でもどかしさを覚えながらも、軍は手をこまねいて待つ他なかった。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:09:31.39 ID:FtoydqMk0
バラデュークなつかしす
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:10:23.54 ID:102lzfUM0
危うい均衡が崩れた直接のきっかけはパケット族からのSOS。
オクティ族の迫害が激化し、友好種族である地球人に助けを求めたのだ。
それを辺境警備隊が受信、殲滅の大義名分を得た軍は警備隊の中で選りすぐられたファイターを地下要塞「バラデューク」に潜入させる決定を下した。
不思議なのはただの辺境警備隊に多数の精鋭や装備があらかじめ配備されていた事。
実はパケット族のSOSは仕組まれたものだったのでは?という噂が流れたが、真相は定かではない。
残されたのはたった3日でバラデュークが壊滅し、オクティ族がパケット星より駆逐されたという事実だけだった。

ブーンは町を歩いていた。
街頭のテレビでは景気のいい話が流れている。
今後のパケット族との展望、バラデューク殲滅が如何に困難だったか、それを成功させた辺境警備隊の功績等々・・・
それを見てブーンは複雑な思いを抱く。
今、表に出てきているのは明るい未来の話だ。
では暗い過去の話はいつ表に出るのだろう?
被害規模、戦死者、敗者の処遇・・・。
あるいはこのまま葬り去られてしまうのかもしれない。
それはそれでいいのかもしれない。
あそこで繰り広げられた出来事は余りにも血なまぐさい。
表に出たとしても不愉快な気分になるだけだ。
それでも自分は忘れないだろう。
あの忌まわしい3日間を。
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:12:09.74 ID:102lzfUM0
第1話

( ^ω^)「ふぅ、今日の訓練は疲れたお…」
コンバットスーツのヘルメットを外し、テーブルの上に頭を乗せた姿勢のままでブーンはそう言った。

ξ゚听)ξ「疲れたお、じゃないでしょ。まだ訓練メニュー残ってんのよ」
ブーンのすぐ近くに立ったコンバットスーツ姿の娘、ツンが言った。

(´・ω・`)「まぁまぁ、ブーンはこの星の重力にまだ慣れてないから仕方ないよ」
と、友人であるショボンがとりなす。

三人は今、訓練室の隣の部屋で休憩していた。
彼らは空間騎兵と呼ばれる兵種で、無重力、もしくはそれに近しい重力空間での戦闘が専門だ。
ブーンは銀河連邦宇宙軍本部での訓練を修了し、パケット星上に存在する辺境警備隊のベースに配属された。

( ^ω^)「それにしても今日も人が多いお」
(´・ω・`)「君と同じような事情で配属が遅れた人が多くてね。お陰で連日訓練室は大盛況だよ」

本来ならば一週間ほど前にこちらでの重力適応訓練は済ませていたはずなのだが、資料の手続きにミスがあったらしく配属が少し遅れたのだ。
そういう訳でブーンは今一週間遅れで基礎訓練中である。

ξ゚听)ξ「まったく・・・訓練はチームメンバー全員参加なんて義務付けしたのは誰なんだか」
( ^ω^)「…付きあわせてすまないお」
ξ゚听)ξ「ブーンが謝るような事じゃないわよ。手続きのミスをやらかした馬鹿が悪いんだから」
(´・ω・`)「うん、出世したら今回やらかした無能な奴の首を飛ばさないといけないね」
( ^ω^)「その通りだお」

そう言って三人で笑う。
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:14:13.40 ID:102lzfUM0
('A`)「おーす、やってるか?」
( ^ω^)「あ、ドクオも訓練中だったお?」
('A`)「あー、うちのチームのクーがお前と同じように遅れてな」
( ゚∀゚)「で、俺らも訓練に付き合ってるって事よ」
ξ゚听)ξ「あら、ジョルジュも来てたのね」
川 ゚ -゚)「君達のさっきの話ではないが面倒事を起こしてくれた以上、責任はいずれその首で取って貰いたい所だな」
(´・ω・`)「まったくだね」

訓練生時代からの同期でずっと一緒に行動してきたため、六人は気心知れた親友だった。
特にショボンとドクオとツンは軍に入る以前からの友人で、付き合いは結構長い。
しばらく6人で談笑していると出撃警報が鳴り響き、次いで館内放送が聞こえてきた。

『これよりバラデューク突入作戦を開始する。アルファチーム、ブラボーチームが出撃中。残存部隊はただちに戦闘配備に…』

( ゚∀゚)「とうとう始まったか…」
川 ゚ -゚)「パケット星人からのSOSを受信したのは昨日という話だったか?」
( ^ω^)「僕達は準備しなくてもいいのかお?」
('A`)「アホ。俺らは留守番役の上に訓練中だ。昨日の話聞いてなかったのかよ」
ξ゚听)ξ「まぁ訓練が終わってても、私達みたいな新米が行ってもどうしようもないでしょうし」
(´・ω・`)「とりあえず、僕らがやれる事をやろっか」
( ゚∀゚)「んじゃ、訓練を再開するか」
( ^ω^)「了解だお」
川 ゚ -゚)「了解」

全員再びヘルメットを装着し直し、訓練場である無重力室に戻ろうとした。
その直後だった。
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:15:46.10 ID:102lzfUM0
体中痛い。

( ^ω^)「う…」

痛みに引っ張られて意識が現実に戻ってきた。
一体いつの間に気を失っていたのだろうか。そもそも何故気絶したのだろうか?
身を起こす。
見渡すとコンバットスーツを着ている訓練生が倒れていた。気絶しているようだ。
手近なうつぶせに倒れている仲間に手をかけて揺さぶる。
起きない。
何度も揺さぶる。
やはり起きない。
業を煮やして引っ張り上げた。
そこにあったのはミイラだった。

( ^ω^)「ひっ!」

思わず突き飛ばす。
ミイラはホラームービーのように動く様子もなく、あっけなく手を離れて部屋の端まで飛んでいく。
と、同時に何者かが肩を掴んだ。ひとたまりもなく凍りついた。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:19:35.87 ID:102lzfUM0
ξ゚听)ξ「ブーン!大丈夫?ブーン!?」
(  ;ω;)「くぁwせrftgyふじこlp;@」
ξ゚听)ξ「落ち着いて。通信機の周波数を今からそっちの網膜映像に送るから…」
( ;ω;)「あzsxdcfvgbhんjmk」
ξ゚听)ξ「落ち着いて…」
( ;ω;)「qzwぇcrvtbyぬみ」
ξ#゚听)ξ「落ち着けっつってんでしょうが!」

ツンの蹴りが炸裂し、ブーンは見事に壁まで吹き飛ばされ叩きつけられた。そのまま床に倒れこむ。

(;^ω^)「…痛いお、ひどいお」
ξ゚听)ξ「さっさと周波合わせて会話できるようにしなさい」
( ^ω^)「?」

何で?わざわざ通信機を通さずとも、空気のある場所ならコンバットスーツ越しでも普通に声が・・・

(;^ω^)「…」

まさか?あれ?何で空気が?
とりあえずツンから送られてきた数字の羅列を通信機にセットする。
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:20:24.92 ID:102lzfUM0
( ^ω^)「聞こえるかお?」
ξ゚听)ξ「うん、感度良好。大変よろしい」
( ^ω^)「一体何が起こったのかお?」
ξ゚听)ξ「分からないわ。今他の4人があちこち見回ってる所なんだけど」
(;'A`)「おい…深度計を作動させてみろ…」

ドクオの引きつった声が通信に割り込んできた。
嫌な予感がした。
だけど確かめずにはいられない・・・ブーンはその声に従った。
そこには−400という数字が表示されていた。

川;゚ -゚)「一体…何が…?」

動揺した声音で疑問を言葉にしたクーに、応えられる者は誰もいなかった。
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:21:45.86 ID:102lzfUM0
第2話

最初のショックから立ち直ればブーン達は訓練された人間である。すぐに動き始めた。
('A`)「とりあえず使えそうなものを探そうぜ」
川 ゚ -゚)「あと、自分達以外に生存者がいないかどうかも確認しよう」
( ^ω^)「了解だお」
(´・ω・`)「僕はちょっとここスーツに記録されてるデータを調べて何が起こったのか調べてみるよ」
( ゚∀゚)「じゃあ二人ずつに別れよう。ショボンとクーはデータの分析をやってくれ。俺とブーンはこの部屋をもう一度調べてみる、ツンとドクオは別の部屋を頼む」
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:22:37.10 ID:102lzfUM0
( ^ω^)「ジョルジュ」
( ゚∀゚)「何だ?」
( ^ω^)「−400mって事は…ここは地下だお?」
( ゚∀゚)「ああ、そうだな」
( ^ω^)「地盤沈下か何かでも起こったのかお?」
( ゚∀゚)「分からん。気になることは地盤沈下が起こって施設ごと裂け目に落っこちたとしても、衝撃で部屋のロックシステムが作動して気密が保たれているはずなんだ」
( ^ω^)「…」
( ゚∀゚)「だが実際には気密は確保されていない。コンバットスーツをきちんと着込んでいなかった奴は真空状態に放り込まれて死んでいる」
( ^ω^)「…」
( ゚∀゚)「まぁ詳しい事はショボンとクーが調べてくれると思う。俺らは俺らのやれる事をやろう」
( ^ω^)「了解だお」
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:23:37.10 ID:102lzfUM0
ブーン達が今いるのは訓練準備室と呼ばれる、各種装備品を装着するための部屋だ。
ここでコンバットスーツやら何やらを着込んで隣の気密室を経て訓練室に入る事になる。
この部屋は訓練の休憩室も兼ねていて休憩用の固定式のテーブルや椅子、ついでに自動販売機なんかもあったりする。
ジョルジュとブーンはこの部屋に置かれている備品を漁る。

( ゚∀゚)「波動銃が3丁・・・クソ、ほとんどエネルギーが切れてやがる」
( ^ω^)「エネルギーコンバーターは?」
( ゚∀゚)「機能が停止してる…電源が入っていないのか?」

今しがた気付いたのだが、この部屋の照明は完全に落ちているようだ。
スーツが自動的に補正をかけてくれているので、ブーンの目の前にいるジョルジュの姿はきちんと見えるし、部屋の障害物にぶつかったりする事は無いのだが。
どうやら非常電源を含めて部屋の電源は完全に死んでいるようだ。

( ^ω^)「時間を置けばエネルギーは回復していくから無いよりマシだお」
( ゚∀゚)「ああ、できれば使うような事にはなって欲しくないんだがな…」
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:24:28.59 ID:102lzfUM0
部屋にはいくつものミイラが状の死体が転がっていた。死体は8つ。
ブーンが先ほど突き飛ばしたミイラも含めて、の話だ。
動揺していたとは言え、酷い扱いをしてしまったのでちょっと申し訳ない気分になる。

( ^ω^)「ヘルメットを付けてなかったから…?」
( ゚∀゚)「何らかの理由でこの部屋が真空状態になったせいだろうな…徐々に空気が抜けていって窒息した訳じゃなくて、突然こうなって即死したんだろう」

一歩間違えれば自分達もこうなっていたという事を考えるとゾッとする。
この人達は運が悪く、自分達は運が良かったとしか言いようが無い。

( ゚∀゚)「すまんな」

そういってジョルジュは死体からスーツのバッテリーや、使われる事のなかった圧縮酸素ボンベを死体から回収する。
何も遺してあげられないが、せめてもと思い死体を部屋の片隅に並べて二人はしばし黙祷した。
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:26:54.47 ID:102lzfUM0
( ^ω^)「ジョルジュ。この人生きてるみたいだお」
( ゚∀゚)「らしいな」

倒れている人のステイタスをスーツを通して確認。脈拍、自発呼吸有り、心拍数は80前後、目立った外傷などは無し。
きちんと生きている。体型から見て女性のようだった。

( ゚∀゚)「どれ、それじゃあ起こすか」
そう言ってジョルジュはプログラムを送り込む。

(;^ω^)「何やったんだお?」
( ゚∀゚)「あれだよ、あれ。俺特製のモーニングコール」

あれか・・・。
しばらくしてスーツ姿が感電したかのように跳ね起きる。

「!?」
( ゚∀゚)「おはよう?気分はどうだ?」

それに答えず身をよじって何かから逃がれようともがいている。
通信機の周波数があっていないので、何を言ってるのかは分からないが多分「あwせdfrtgyふじこ!?」とでも言ってるに違いないだろう。
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:27:52.04 ID:102lzfUM0
ジョルジュが流し込んだプログラムは「おはよう諸君」と呼ばれるやつだ。
これは訓練中などに気絶した情けない訓練生を教官が叩き起こすために作られたやつで、これをスーツに放り込まれると生命維持機能の覚醒動作を無理矢理作動させられる。
要するにスーツに喝を入れられるのだ。これを使われると気絶していた訓練生はひとたまりもなく起きる。
気絶という安穏とした逃げ道を断たれ、強制的に再び訓練に戻らされるのだ。
ジョルジュはどこからかそのプログラムのソースをパクってきてこれにアレンジを施した。
喝をいれられるのまでは同じなのだが、そこからが一味違う。
ジョルジュ特製のやつはその後にスーツの収縮機能を駆使してマッサージを行う。
そしてそのマッサージは胸を重点的に行われる。平たく言えばおっぱいを揉まれるのだ。
しかもただ揉むだけではなく、バストのサイズに合わせて揉み加減を変えるというこだわりっぷり。
職人魂とも言える揉み加減、芸術的とも呼べるプロテクト突破率を誇るセクハラプログラムを組み上げた功績から、ジョルジュはおっぱい魔人という称号を得た経歴を持つ。
ちなみにツンとクーのスーツにこれを流し込んだ時、考えうる限りの痕跡消去を施していたのにも関わらず発生源を見破られた。
当然というかジョルジュは二人に半殺しにされた。
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:28:59.45 ID:102lzfUM0
( ゚∀゚)「ねぇ、今どんな気持ち?ねぇ?ねぇ?ねぇーってばぁ?」」
(;^ω^)「ジョルジュ…あんまりいじめるなお」

ジョルジュは放置して相手の網膜に通信機の周波数を送り込む。
しばらくして相手の声が聞こえてきた。

(*゚ー゚)「何?何なの一体!?今のは何?あなた誰!?」
よほどショックだったのかちょっと涙声だ。

( ゚∀゚)「いや、すまん。ちょっとした冗談のつもりだった。今は反省していない」
(;^ω^)「ジョルジュ…あとでツンとクーに報告しておくお?」
ξ゚听)ξ「その必要はないわよブーン」
絶対零度の声が割り込んできた。

川 ゚ -゚)「報告せずともちゃんと聞いているし、何をやったのかも予想がつく」
ξ#゚听)ξ「あとでちょーっと顔貸して貰うわよ?ジョルジュ?」
(;゚∀゚)「…」
死刑宣告を下されたジョルジュを再び放置して、自己紹介と状況説明だけしておく。
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:29:54.08 ID:102lzfUM0
(*゚ー゚)「えーと、つまり何かが起こって地底に引きずり込まれたと?」
しぃと名乗った女性はそう問いかけた。

( ^ω^)「詳しい事はまだ分かってないけど、概ねそんな感じだお」
( ゚∀゚)「…辛いだろうがあんたと同じチームの人間が、あそこにいないか確認してきてくれないか?」
(*゚ー゚)「…分かりました」

そういって部屋の片隅、さっき死体を並べた所にしぃは歩いていく。
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:30:57.39 ID:102lzfUM0
( ^ω^)「どうしたんだお?」

扉の前でドクオとツンが立ち尽くしている。
('A`)「んー、ちょっと変なんだよ」
ξ゚听)ξ「外の様子をX線で通して見たんだけど、何もないの」
( ^ω^)「何もない?」
('A`)「ああ、文字通りな。すぐ近くにあるはずの隣室の壁すら見えねぇ」
ξ゚听)ξ「反対側の通路に通じる扉も同じような状態なの」
('A`)「扉自体はいつでも開けれるんだが、この部屋での作業が一段落するまで待った方がいいと思ってな」
( ゚∀゚)「なるほど」

ショボンが会話に割り込んできた。
(´・ω・`)「ちょうど良かった、一段落ついたら皆中央の方に集まってきて欲しい」
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:37:03.56 ID:102lzfUM0
( ゚∀゚)「何か分かったか?」
(´・ω・`)「そうだね…およそ1時間ほど前に大規模な超能力振動が発生した事が確認できた」
( ^ω^)「?」
(´・ω・`)「あ、ブーンはオクティ族の生態系について詳しくまだ聞かされてないんだったっけ?」
頷く。

(´・ω・`)「じゃあ説明しておくね。オクティ族はね、超能力を操れるんだ」
('A`)「超能力?」
(´・ω・`)「そう、超能力。…って、何でドクオが聞くの?」
('A`)「いや、すまん。異星人生態系の講義と先週の説明会全部寝てた」
(;´・ω・`)「…まぁいいけど。それで超能力についてなんだけど念動力、力場の発生、空間移転とかそれなりに何でもアリなんだ」
( ^ω^)「ふむふむ」
川 ゚ -゚)「それで今回検出された振動波パターンは空間移転。つまりテレポートだ」
('A`)「それは…このベース自体が地下にテレポートさせられたって事か?」
川 ゚ -゚)「分からない。だがその可能性は高いと見ておくべきだろうな」
(;゚∀゚)「馬鹿な。小規模の空間転移ならまだしも…この施設ごと移転させるなんて一体どれだけのエネルギーが必要だと思ってんだ。俺達地球人の技術を結集させても地球大のサイズの装置が必要になるぞ」
(´・ω・`)「確かにそうなんだよね…」
('A`)「まぁ結局詳しい事はまだ分からないって事か」
(´・ω・`)「そうだね…」

沈黙がしばし場を包む。
しばらくして、しぃがこちらに近付いてきた。

(*゚ー゚)「…間違いありません…自分のチームのメンバー二人も…」
暗い声音、呟くような小さな声でしぃがそう言った。

( ゚∀゚)「…そうか」
(*゚ー゚)「何で…こんな事に…」
しぃの嗚咽がしばらく響き渡った。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:37:55.14 ID:102lzfUM0
しぃが落ち着くまでしばらく待ち、クーが切り出した。

川 ゚ -゚)「私達が早急に決めておかなければならない事がある。動くか、待つか、だ」
(´・ω・`)「この部屋での収穫は?」
( ゚∀゚)「エネルギー残量が半分を切ってる波動銃が三丁、あとはスーツの予備バッテリーと酸素ボンベくらいだ」
( ^ω^)「本当に必要最低限のものしかないお。動くにしては心許ないけど、待ちの姿勢を取れる物資量じゃないお」
川 ゚ -゚)「…隣室の様子は?」
('A`)「さっき説明したとおり、状況は不明だ」
ξ゚听)ξ「実際に扉を開けてみないとちょっと分からないわ」
(´・ω・`)「…行くしかないだろうね」
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:38:34.71 ID:102lzfUM0
少なすぎる物資を抱えて、7人は扉の前に立った。

('A`)「覚悟はいいか?」
実際の所、これ以外に選択肢は存在せず、そういう意味では覚悟もへったくれもないのだが・・・。

( ゚∀゚)「行こうぜ」
ジョルジュが代表するかのようにそう答えた。

('A`)「ツン、扉の下部のロックを外してくれ。上のは俺がやる」
ξ゚听)ξ「分か…分かったわ」

ツンが途中で声をつまらせる。そこから嫌でも緊張が伝わってきてしまう。

(;^ω^)「ツン…大丈夫かお?」
ξ;゚听)ξ「…大丈夫。平気だから」

ブーンの問いはどちらかというと自分自身の緊張をほぐすためのものだった。
そしてそれに対するツンの返答も、まるで自分に言い聞かせているかのようだった。

ほどなくして、扉のロックは解除された。
扉が開き始める。
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:40:26.33 ID:102lzfUM0
第3話

ブーン達は呆然としていた。
あるはずのもの、あるべきものがそこに無い。
あるはずの気密室が存在せず、目の前に広がっていたのは闇色の空間だった。

「…」

スーツが明度の自動補正を勝手に始めて闇色が薄れていく。
遥か向こうに岩壁が見えた。下を見れば地面もある。上を見上げればかなり高い場所に天井がある。

(´・ω・`)「…こうしていても始まらない。出よう」

そう言ってショボンが前に出る。扉をくぐって地面に足をつける。
ぎくしゃくとしながら他のメンバーもそれに続いた。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:41:26.53 ID:102lzfUM0
最初にそれを見つけたのはしぃだった。

(*゚ー゚)「ひっ…!」
( ゚∀゚)「何だ?どうした?」
(;*゚ー゚)「あ、あれは?」

それを見た全員が息を飲んだ。
そこにあったのは巨大な青色の肉塊だった。

(´・ω・`)「…どうやらさっきのテレポートの話、ビンゴだったようだね」
(;'A`)「おい、あれは一体…」
(´・ω・`)「あれはグレートオクティのブルーウォーム。オクティ族の中でもひときわ強い力を持つ上位の眷属だよ」
(;゚∀゚)「死んでるのか…?」
川 ゚ -゚)「生命反応は無いようだ。転移させた時にエネルギーを使い果たして力尽きたのかもしれない」
(´・ω・`)「訓練室周辺だけってのは考えにくいから、もしかしたらベース全体を幾つか大まかに『切って』それぞれを適当に転移させたのかもしれない」
('A`)「何のためにだ?」
(´・ω・`)「分からない。もし狙ってやったのなら大したタマだよ。お陰で僕達は物資の補充もままならず、人員の半数以上を一瞬で失って窮地に立たされている」
(;^ω^)「それにしてもでかいお…あんなのに襲われたらひとたまりもないお」
(´・ω・`)「エネルギーを使い果たしていてくれて幸運だった。今の僕達の戦力じゃあれと戦うのは絶対に無理だ」
( ゚∀゚)「確かにな…」
ξ゚听)ξ「でもオクティの上位眷属がここにいるって事は…」
川 ゚ -゚)「…もう間違いないだろう。ここはオクティ族の巣窟であり本拠地、地下要塞バラデュークだ」

過酷な事実を突き付けられ、目の前が真っ暗になりそうになる。
だけど、生きて地上に戻るためにもここで立ち止まる訳にはいかなかった。

('A`)「早くここから脱出しようぜ…」
(´・ω・`)「ああ、階層を移動するためのゲートが各階層毎に設置されているはず。まずはそれを手分けして探そう」
( ゚∀゚)「ブーンはドクオと一緒に行動しろ、ショボンは俺に付いてきてくれ、ツンはクーとしぃさんを頼む」
「「了解」」
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:42:20.47 ID:102lzfUM0
闇の中でスラスターの光が瞬く。
重力は地球などよりはよほど低いが全く重力がない訳ではなく、スラスターの力を借りなければ天井までは上がれない。
今、ブーンは地球の重力下なら墜落すると即死間違い無しの高さまで上ってきていた。

( ^ω^)「しかしホントに広い空間だお」
('A`)「あのデカブツの棲み処だからな、それにふさわしい広さがないとダメなんだろう」
( ^ω^)「それにしても何であのオクティは自分の命を賭してまで、基地を転移させたんだお?」
('A`)「?ショボンの言ってた通りじゃないのか。俺達に打撃を与えるために…」
( ^ω^)「いや、僕がいいたいのは何で命を賭けてまでそれをやったのか?って事だお」
('A`)「…さぁな。異星人の考えることは俺には分からんよ」

それきり会話が途切れ、二人は黙々と探索を続ける。
しばらくしてからツンからの通信が入ってきた。

ξ゚听)ξ「座標を送るからこっちに来て。それらしいやつを見つけたわ」
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:43:16.75 ID:102lzfUM0
(´・ω・`)「うん、間違いないだろうね」

ショボンがしばらくゲートらしきものを調査して、そう結論づけた。
ゲートがあったのは天井の方だった。
スラスターを吹かし続ける訳にもいかないので、天井にワイヤーピックを打ち込んで全員がみの虫のようにぶら下がっている。

(´・ω・`)「オクティ言語で18→17って書いてある。ここが上のフロアへ移動するための道だ」
川 ゚ -゚)「開けられそうか?」
(´・ω・`)「ロックがかかってるね…ジョルジュ。ちょっと開錠するの手伝ってくれる?」
( ゚∀゚)「おうさ」
(*゚ー゚)「あ、私も手伝います」
( ゚∀゚)「しぃさんも?」
(*゚ー゚)「ええ、機械学は唯一の得意学科ですから」
( ゚∀゚)「じゃあお願いしたいかな…ブーン、波動銃持ってろ」
( ^ω^)「了解だお」
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:49:29.99 ID:102lzfUM0
ドクオはふと違和感を感じた。視界の中で何かが動いたような・・・?
確証は無かった。だからまだ仲間には伝えなかった。

('A`)「…」

代わりに波動銃のセフティを解除し、モードをチャージからリリースへ。
そこまで手順を踏んだその時だった。

('A`)「!!」

目には見えないがスーツが衝撃波を感知、スーツは感知した衝撃波に視覚補正を一瞬で施してドクオに具体的な攻撃の形を見せる。
咄嗟にドクオはシールドを全出力で展開した。バッテリーの残電力の半分が一瞬で吹っ飛ぶ。
シールドによる見えない壁に弾かれた衝撃波は拡散、少し離れた位置で警戒していたブーンとツンが余波を食らってよろめいた。

(;'A`)「ブーン!ツン!近距離戦用意!ショボン!ジョルジュ!しぃさん!開錠を急いでくれ!!」

答えるのももどかしい。
ブーンとツンは1秒で銃のセフティを解除。2秒目で天井に打ち込んだワイヤーピックを外し、自由に行動できるようにする。
開錠に取り掛かっていた三人はこれ以降のゲートにも通用する鍵を作るために取っていた開錠までの過程のバックアップデータの取得を放棄し、その分空いた回線を全て開錠ツールに突っ込んだ。
それでも速度は大して速くならない。ゲートを開くにはまだ時間が掛かる。
逃げ切るのは不可能だった。
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:50:38.35 ID:102lzfUM0
川 ゚ -゚)「ツン!下にブラヌラだ!」
ξ゚听)ξ「…!」
ツンはクーの声に反応してスラスターを吹かして方向転換、近寄ってきていたタコのような姿形をしたオクティの幼生を撃ち抜く。

川 ゚ -゚)「ドクオ!」
('A`)「言われなくても!」
ドクオもにじり寄ってきていたブラヌラを潰す。

川 ゚ -゚)「ブーン!」
( ^ω^)「大丈夫だお!」

彼らは今、オクティ族の幼生とドッグファイトを繰り広げていた。
スラスターで加速し、と思えば逆噴射で急停止して、時には天井を蹴り、時には敵の死体をも足場にして戦う。
空間を縦横無尽に往復し、次々と敵を屠っていくその姿はまさに空間騎兵の名に相応しかった。
しかしその活躍を嘲笑うかのように幼生は次々と沸いてくる。
ブーン達のキルカウントは着実に増えているのに、状況は一向に改善されない。
戦況は芳しいものではなかった。
こちらの物資には制限があり、先の事を見据えるならばあまり消耗するわけにいかない。
そもそもドクオの喰らった初撃にしても手痛い損失なのだ。
電気が途切れればスーツはただ重いだけの着ぐるみにしかならないのだから。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:51:20.20 ID:102lzfUM0
川 ゚ -゚)「…」

クーはブーン達の戦闘補佐を行いながらこいつらの母体を探していた。
ブラヌラ、スキフラ等のオクティ族の幼生は成長したオクティから生み出される。
生み出される速度は相当速い。このままでは物量差でその内押し潰される。
早急に発生源を断つ必要があった。

川;゚ -゚)「…」

見つからない。焦る。
このままでは・・・!

ξ゚听)ξ「クー!」
川 ゚ -゚)「!?」
ξ゚听)ξ「私達は大丈夫!だから母体の索敵を優先させて!」
川;゚ -゚)「しかし…」
ξ゚听)ξ「私達の腕がそんなに信じられない?」
川 ゚ -゚)「…分かった」

本当は大丈夫ではないだろう。
特にブーンはこの重力間での動きにまだ慣れていない。傍目から見ていても時々危なっかしい動きをしている。
だけど・・・今は仲間を信じよう。
まずは深呼吸して頭と心を落ち着かせる。
全てを見通すスーツの目を使い、クーは闇を睨みつけた。
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:52:02.93 ID:102lzfUM0
川 ゚ -゚)「ブーン!」
( ^ω^)「なんだお?」
川 ゚ -゚)「あれだ!あいつを狙え!」

クーから送られてきた索敵結果のデータを網膜内で展開された。
そこに表示されていたのはグレートオクティだった。
さっきの大雑把なスキャンでは、あまりにも微弱すぎる生命反応が引っ掛からなかったのだ。
今、グレートオクティは最後の力を振り絞って幼生を生み出している。

('A`)「ブーン!構わねぇから残ったエネルギー全出力を使って叩き込め!チャージ中の露払いは俺とツンがやる!」
( ^ω^)「分かったお!」
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:52:44.56 ID:102lzfUM0
波動銃の威力調整をフルに設定する。トリガーを引く、弾は出ない。
通常ならトリガーを引いたら弾が出るのだが、威力調整が最大に設定された時のみ仕様が変更される。
トリガーを引き続けてマガジンに残ったエネルギーを搾り出し、それをバレルに乗せるのだ。
破壊の力が溜まっていくのが感じられる。
グレートオクティにとどめを刺すためのエネルギーの牙が研がれていく。
まだだ、まだもう少し。
ツンがスキフラの放った衝撃波をかわしきれずにぶち当たる。
シールドが自動展開され衝撃を殺す。だが相殺位置が近すぎた。殺しきれなかった衝撃で体勢が崩れる。
ツンは必死にスラスターを使ってリバーサルマニューバーを行い体勢を立て直そうとする。ドクオが牽制射撃を放ちながらツンのカバーに回る。
そこでドクオは自分の失策に気が付いた。
ブーンとオクティとの間を遮る壁が無くなった。
オクティの幼生達がブーンに殺到し始める。クーが声にならない悲鳴を上げる。

『エネルギー充填完了』

その文字が網膜内に表示されたのは、その直後の事だった。
トリガーを放す。
グレートオクティの弱点である目に向かって圧倒的な力が放たれる。
幼生達の不幸は考え無しにブーンとグレートオクティとの直線上を辿って襲い掛かろうとしていた事だろう。
こいつらがブーンの背後を取るように動いていたならば、もしかしたらブーンだけでも道連れにできたかもしれない。
放たれたエネルギー塊に触れた幼生は跡形もなく消し飛んだ。
そしてブルーウォームに着弾する瞬間、ブーンの目と弱々しい光を灯した巨大な目が合ったような気がした。
その目にあったのは、生への執着や死への恐怖ではなく、何かをやり遂げた満足気とも言えるものだった。
何で・・・何で死にゆくのにそんな目ができるんだお?
命を賭けてテレポートを敢行したのも、死んだフリをしてやり過ごさなかったことも。
分からなかった。
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:53:28.73 ID:102lzfUM0
残った幼生を一匹残らず片付けて再び銃を携えて警戒態勢に入る。
ブーンの銃はエネルギーが尽きているので、時間経過で回復するまでは使い物にならないのだけど、あんな事があった後に銃を手放す気分にどうしてもなれなかった。
幸運な事にゲートが開かれるまでの間、妨害は無かった。

(*゚ー゚)「やっと開きましたね…」
('A`)「随分時間がかかったなオイ」
(´・ω・`)「うん、でも1から処理をやり直して鍵は作れたからね。皆に配っておくよ」
そう言ってショボンは全員にプログラムを配信した。

( ゚∀゚)「使い方は簡単。ゲートに設置されてるソケットにケーブルを差し込んでこれを流し込むだけ、これで誰でも開錠役を担当できる」
(*゚ー゚)「もちろんマニュアルでアシストしてやれば開錠までの時間は短縮できます、アシストの手順も同封しておきましたから確認しておいて下さい」
(;^ω^)「…ちょっと僕には難しすぎるお」
(´・ω・`)「そうだね、前提条件として少し高度な知識が必要だからね」
( ^ω^)「ショボンとジョルジュとしぃさんに任せておけば大丈夫お?」
(´・ω・`)「…まぁそうなんだけどね。ブーン。君に一つ言っておかないといけない事がある」
( ^ω^)「何だお?」
(´・ω・`)「甘えるのもいい加減にしろよ?」
(;^ω^)「!?」
(´・ω・`)「あのね、高速化を担当できる僕がもし死んだらどうなる?」
(;^ω^)「…そ、そんな事」
(´・ω・`)「ありえないとは言い切れないよ?もちろん僕だって簡単に死ぬつもりは無い。それはジョルジュやしぃさんも同じだろう」
( ^ω^)「…」
(´・ω・`)「だけどね、万が一は有り得るんだ。その事は頭に入れておいて欲しいな」
ξ゚听)ξ「ショボン!言いすぎよ!?」
( ^ω^)「…いや、ショボンが正しいお。正直楽観視しすぎてたお」
(´・ω・`)「分かってくれたらそれでいい」
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:54:01.20 ID:102lzfUM0
(*゚ー゚)「ブーンさん」
( ^ω^)「しぃさん?」

プライベートな回線を通じてしぃが通信してきた。
だからこの会話は他の人間には聞こえない。

(*゚ー゚)「あの、ショボンさんの事嫌わないであげて下さいね?…開錠プログラムを誰でも扱えるようにしたのも…」
( ^ω^)「多分そうだと思ったお」
(*゚ー゚)「…」
( ^ω^)「誰かがいなくなっても、何が起こっても誰かが生き延びれるようにする。あいつはそういう奴だお」
(*゚ー゚)「じゃあ…」
( ´ω`)「だけど死ぬかもしれないって話になった時、ショボンは自分自身を真っ先に挙げたお…」
(*゚ー゚)「…」
( ´ω`)「ちょっと心配だお」
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:54:33.02 ID:102lzfUM0
その頃、クーもプライベートな回線を通じてショボンと話をしていた。

川 ゚ -゚)「ショボン」
(´・ω・`)「なんだい?」
川 ゚ -゚)「お前まさか真っ先に死ぬつもりじゃないだろうな?」
(´・ω・`)「まさか、軍の購買部を全部バーボンハウスにするまでは死ぬつもりはないよ」
川 ゚ -゚)「だといいんだが」
(´・ω・`)「…」
川 ゚ -゚)「お前が死んだら私が悲しむ」
(´・ω・`)「え?」
川 ゚ -゚)「私だけじゃない。ブーンも、ツンも、ドクオも、ジョルジュも、しぃさんも皆悲しむだろう」
(´・ω・`)「…」
川 ゚ -゚)「お前は普段冷静な癖に、思い込んだら命懸けな所があるからな」
(´・ω・`)「…心配しなくても大丈夫だよ」
川 ゚ -゚)「頼むから勝手な事は考えるな?私達は仲間で、それ以上に親友なのだから」
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:55:08.67 ID:102lzfUM0
('A`)「準備は?」
( ^ω^)「大丈夫だお」
( ゚∀゚)「いけるぜ」
(´・ω・`)「できてるよ」
ξ゚听)ξ「問題ないわ」
川 ゚ -゚)「問題なし」
(*゚ー゚)「いけます」
('A`)「よし、行くぞ」

そう言ってドクオはゲートに飛び込んだ。
他のメンバーもそれに続く。
生きてこの地下要塞から脱出するために。
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:56:21.14 ID:102lzfUM0
第4話

第17階層。
前の階層がとてつもなく広かったせいか、ここはこじんまりとした印象がある。
もっともそれは比較しての話であって天井まではかなり高いのだが。
一通り調べ終えて敵の気配がない事に皆安堵する。

( ゚∀゚)「で、敵がいないのはとてもいい事なんだが」
ジョルジュはそう言って岩壁のそこかしこに設置されている人間大サイズの丸い物体を指差した。

( ゚∀゚)「あれは何だ?」
(´・ω・`)「貯蔵用カプセル…だと思う。えらく旧式だけどね」
ξ゚听)ξ「ここは貯蔵庫らしいわね」

見渡すとかなりの数のカプセルがこの部屋に存在していた。

(*゚ー゚)「異星人の物資かぁ…使えるものありますかね?」
('A`)「あまり期待しないほうがいいな。あれは確か気密が確保できないタイプのやつだ。俺達に有益なものがあるかどうか…」
( ^ω^)「それでも開けてみないと分からないお」
そう言ってブーンは手近な場所にあるカプセルに近付いていく。

(´・ω・`)「あんまりいい予感はしないんだけど…しょうがないか」
( ゚∀゚)「ショボン、しぃさん。俺達は開錠に回ろうぜ。さっき上のほうにゲートがあったからな。ドクオ、銃持ってついてきてくれ」
('A`)「おk」
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:57:46.32 ID:102lzfUM0
( ^ω^)「開けるお?」
ξ゚听)ξ「ちょっと待ちなさい。私達には文明の利器があるでしょうが」
川 ゚ -゚)「ブーン。少しどいてくれないか?」

クーがX線走査システムを作動させる。

川 ゚ -゚)「…何だこれは?生物か?」
ξ゚听)ξ「生物?」
川 ゚ -゚)「ああ、何か小さい生き物がこの中で暴れまわってる感じがする」
( ^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「触らぬ神に、祟りなしって言うし。やめときましょう」

…出してくれ…

( ^ω^)「?今誰か何か言ったお」
ξ゚听)ξ「私は何も?」
川 ゚ -゚)「私も特に何か言ったつもりはないが」

出してくれ…

(;^ω^)「…?何だお?」
ξ;゚听)ξ「…あれ?今出してくれって?」
川 ゚ -゚)「私にも聞こえた…」
「ここから出してくれ」
(;^ω^)「!?誰だお!」
「おまえさんがたの目の前にいるカプセルの中にいるものだよ」
川 ゚ -゚)「何者だ?」
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:58:38.18 ID:102lzfUM0
「私はパケット星人パケット族#*$?%+&という者じゃ」
ξ゚听)ξ「名前分かんないわよ」
「ふむ、君達の可聴域では私達の言語は聞き取れないか…まぁいい。こうやって直接意識を送る事ができるから問題はない」
( ^ω^)「で、何でカプセルの中にいるんだお?」
「話せば長くなる」

するとなぜかべべん、べんという三味線の音が聞こえてきはじめた。

( ^ω^)「三行で」

三味線の音が止まった。ちょっと寂しそうな気配が漂よう。

・私達パケット族はオクティ族に迫害されてました
・このたび迫害が激化して多くの仲間が捕らえられました
・このままだと食べられちゃうので助けてください

ξ゚听)ξ「簡潔で大変よろしい」
( ^ω^)「とりあえず開けるお?」

ガシャ

(<●>)「アイムユアフレンド!」
(;^ω^)「うわぁぁぁぁ!?」

思わず撃ってしまった。
手の平サイズの黄色い生物は波動銃の衝撃を受けて部屋の隅まで吹っ飛んでいく。
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 14:59:29.93 ID:102lzfUM0
ξ;゚听)ξ「ちょっと!ブーン!何やってんのよ!?」
(;^ω^)「だだだだだだっていきなり黒髭危機一髪みたいに飛び出してきたんだお!?」
川 ゚ -゚)「うむ、それにアイムソープランドとか言っていたような気がする」
ξ゚听)ξ「え?マジ?最低」
( ^ω^)「悪は滅んだお」
川 ゚ -゚)「めでたしめでたし」
(#<●>)「こらこらこらこら!勝手に殺すな!」

転がっていた黄色い生物はむくり(?)と起き上がった。
ブーンの銃のエネルギーがほとんど回復してなかったのが幸運だったようだ。

(#<●>)「まったくいきなり人を撃つとは。最近の地球人の道徳はどうなっておるんじゃ…ブツブツ」
ξ゚听)ξ「助けた早々ソープランドとか言い始める生物に道徳について説教されたくないわよ」
(#<●>)「アイムユアフレンドじゃ!一生懸命覚えた地球語なんじゃぞ!?」
( ^ω^)「ちょっと発音に問題がある気がするお」
川 ゚ -゚)「だな」
ξ゚听)ξ「よね」
(;<●>)「…」
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 15:00:28.95 ID:102lzfUM0
(<●>)「ふむ、そんな事が」
ブーン達は大体の事情をこのパケット族に説明し終えた。

(<●>)「オクティ族がその手口で我々パケット族をここに引きずり込んだという話はある事にはあった。じゃが地球人をここに引きずり込んだのは恐らく初めてじゃろう」
( ^ω^)「何で今までそれをやらなかったんだお?僕達とオクティ族は仲が悪かったのに」
(<●>)「勝ち目が無いからじゃよ」
( ^ω^)「?」
(<●>)「この宇宙で君達地球人は強大な勢力を誇っておる。文明は発達しているし、数も多く、銀河系の商業流通の半分近くをも占有しておる」
( ^ω^)「…」
(<●>)「喧嘩を吹っかけても勝てない事は分かりきっている。それくらいは流石にあやつらも知っておるじゃろう。この星にある地球人基地を壊滅させた所で、新たな兵が送られてきて今度は容赦なく攻撃されて終わりじゃからな」
( ^ω^)「じゃあ何で今になって?」
(<●>)「分からん。ヤケになったのか、それとも勝算ができたのか…」

勝算。その言葉にブーンは何となく不吉な予感を抱く。
前の階層のグレートオクティのあの目を思い出す。

ξ゚听)ξ「…まぁいいわ。私達はここから脱出するつもりよ。あなたは付いてくる?」
(<●>)「当然じゃ。我々はSOSを出したのじゃからな。君達にはわしを助ける義務がある」
ξ゚听)ξ「…あんまり人に嫌われると老後寂しいわよ?」
(<●>)「冗談じゃ。ありがたく同行させてもらうよ」
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 15:01:59.22 ID:102lzfUM0
( ゚∀゚)「で、どうだった?」
( ^ω^)「収穫はこのパケット族のおじいちゃんだけだお」
(<●>)「うむ、苦しゅうない」
川 ゚ -゚)「他のカプセルの中身を調べてみたが全部バカンのようだ」
(´・ω・`)「バカン…閉所を好むオクティか。カプセルを住処にしてるんだな」
('A`)「つまりここは貯蔵庫でも何でもなくて、バカンの巣窟だったって事か」
ξ゚听)ξ「刺激を与えないと起きてこないはずだから、そっとしておけば襲われないと思う」
(´・ω・`)「なるほどね。ゲートの開錠も済んだし、先に進もうか」
( ^ω^)「しぃさん、このおじいちゃんをお願いするお」
(*゚ー゚)「あ、はい」
(<●>)「おおう。これはまた別嬪さんじゃの」
(;゚ー゚)「ひゃっ!?」
(*<●>)「うむうむ、この部分のやわらかさがたまらんの」
(*゚∀゚)「お、分かるかじいさん」
(<●>)「伊達に長生きしておらん。異星人と言えども形の美醜の見分けくらいはつく。そこの二人のも悪くは無いがこの娘は格別じゃの」
(;゚ー゚)「ちょっちょっ…!」
(*゚∀゚)「はっはっは。じいさんとは仲良くやれそうな気がするぜ!」
(*<●>)「うむ、お主とは良き盟友になれそうじゃ」
川 ゚ -゚)「ドクオ。銃を貸してくれ」
('A`)「承知」
(;<●>)「落ち着け!冗談じゃ!」
ξ#゚听)ξ「冗談には見えなかったけどおじいちゃんはそこら辺どう言い訳してくれるのかな?」
(;゚∀゚)「待て!ツン!何で俺にも銃が向けられてるんだ!?」
( ^ω^)「多分自業自得だと思うお?」
(´・ω・`)「…おーい?先に進むよー?」

人質になっていたパケット族(ただしエロジジイ)を救出した一同は再び地上に向かい始める。
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 15:05:49.16 ID:102lzfUM0
ξ゚听)ξ「大丈夫?」
(;゚ー゚)「はい…何とか」
ξ゚听)ξ「あのエロジジイはドクオが預かってくれてるからもう大丈夫よ」
(;゚ー゚)「そ、そうですか」
それでも何となく落ち着かないのか、しぃは警戒するようにキョロキョロと周囲を見渡している。

ξ゚听)ξ「しぃさんってさ」
(*゚ー゚)「?」
ξ゚听)ξ「何となく軍に入るような人じゃないよね」
(*゚ー゚)「え?」
ξ゚听)ξ「いや、何と言うか…違うなぁって」
(*゚ー゚)「…」
ξ゚听)ξ「ごめんなさい、変な事言っちゃったかな?」
(*゚ー゚)「いえ…」
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 15:06:28.28 ID:102lzfUM0
ξ゚听)ξ「あの…」
(*゚ー゚)「?」
ξ゚听)ξ「もし良かったら何で軍に入ったか聞いてもいいかな?」
(*゚ー゚)「…探してる人がいるんです」
ξ゚听)ξ「え?」
(*゚ー゚)「学生の頃に付き合ってた人がいたんです。ギコさんって言うんですけど」
ξ゚听)ξ「…」
(*゚ー゚)「突然その人が失踪しちゃったんです。何でも、親戚の借金の関係で巻き込まれたらしくて…」
ξ゚听)ξ「…」
(*゚ー゚)「それでずっと探してたんです。そうしたら風の噂で軍に入ったって聞いたんです」
ξ゚听)ξ「…」
(*゚ー゚)「恋人に何も言わずに逃げたあの人に一言文句を言いたくって」
ξ゚听)ξ「それは…」
(*゚ー゚)「分かってるんです。私を巻き込まないために何も言わなかったんだって」
ξ゚听)ξ「それじゃあ…」
(*゚ー゚)「だけど頭で納得できても感情は納得しないんです」
ξ゚听)ξ「…」
(*゚ー゚)「だから私は軍に入ったんです」

ロマンチックな恋だな、と思った。
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 15:07:47.77 ID:102lzfUM0
ξ゚听)ξ「…その人の事がまだ好きなんですね?」
(*゚ー゚)「はい」
何の躊躇いも無く好きだと言い切れるこの人が羨ましかった。
それに比べて自分ときたら・・・。

(*゚ー゚)「ツンさんも…」
ξ゚听)ξ「え?」
(*゚ー゚)「ツンさんも違うと思います」
ξ゚听)ξ「何が?」
(*゚ー゚)「私と同じで、軍に入る人じゃないなって」
ξ゚听)ξ「…そう見えるかな?」
(*゚ー゚)「はい」
ξ゚听)ξ「…しぃさん」
(*゚ー゚)「はい?」
ξ゚听)ξ「もし地上に出れたらさ、私とクーと一緒に飲みに行かない?今度は私のコイバナ、聞いて欲しいから」
(*゚ー゚)「わかりました。是非聞かせてもらいますよ」
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 15:09:36.66 ID:102lzfUM0
総合スレ投下分も含めて投下完了。
とりあえず今回はここまで。
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 15:13:43.83 ID:UYmSUEH/O
乙。
保守はどうする?
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 15:19:52.30 ID:102lzfUM0
>>48
あー、考えてなかったな。
とりあえず書きかけのはあるんで夜にまた投下しにくるかもしれない。
無理っぽいならまた告知出すから、その時はDATの海にでも落としてしまおう。
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 15:30:36.42 ID:IUQjvYbD0
乙!!
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 15:52:11.07 ID:CxkV4DLKO
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 15:58:10.61 ID:UYmSUEH/O
ほす
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 16:21:44.44 ID:RQgCfywm0
ほしゅんお
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 16:41:20.96 ID:7aaB+E4FO
報酬
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 17:03:13.69 ID:UYmSUEH/O
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 17:27:56.61 ID:zTfI1Hsq0 BE:202617353-
ある程度SFの知識が無いと厳しいな
面白そうなんだが
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 17:42:57.68 ID:IUQjvYbD0
保守するぜ
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 17:58:06.93 ID:UYmSUEH/O
確かに敷居はちょっと高いかも
勢いで突っ切ってる感はある
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 18:22:41.44 ID:CxkV4DLKO
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 18:24:00.48 ID:bIIR56Bp0
ほしゅ
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 18:38:34.68 ID:V+aTGrijO

62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 18:38:59.82 ID:102lzfUM0
作者自らが保守したら負けかな、と常々思ってるがこの際プライドは抜きだ。

>>56、58
うーん、難しいかな。
原作や、そうでなくとも有名所でメトロイドとかやっておくと・・・ってのは敗北宣言かね。
それから一応9時過ぎに投下予定。
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 18:45:52.29 ID:kQX/t/x90
オクティ族のイメージがメトロイドプライム2のイングな俺が保守
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 19:08:34.95 ID:nQYWho7K0
読むので保守
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 19:23:44.72 ID:CxkV4DLKO
落ちる、後はタノム
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 19:37:16.62 ID:nQYWho7K0
まだ、読みきれねえ
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 19:42:20.77 ID:a7mVJ9ns0
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 20:00:36.14 ID:RQgCfywm0
ほs
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 20:18:28.53 ID:IUQjvYbD0
ho
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 20:18:35.52 ID:dDrEDXby0
ほしゅ
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 20:32:57.84 ID:nQYWho7K0
ho
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 20:52:41.60 ID:102lzfUM0
何とか書きあがったのでそろそろ投下はじめようかね
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 20:54:06.37 ID:nQYWho7K0
wktk
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 20:56:18.18 ID:102lzfUM0
ゲートを潜り抜けた瞬間から追われた。

(;'A`)「急げ!」

ドクオが先頭に立って地下迷宮を疾る。
それに他のメンバーが続く。
目の前にシェルオクティがいた。無視して最大出力でスラスターを吹かす。

( ゚∀゚)「ツン!あいつは動けない!追ってくる幼生だけ始末しろ!」
ξ;゚听)ξ「っ!了解!」

思わずオクティに銃を向けたツンにジョルジュが言葉をかける。
幼生を生み出し、攻撃態勢に入る前に突っ切る。

(;^ω^)「ショボン!クー!ゲートの位置はまだ分からないのかお!?」
(´・ω・`)「ゲートと同じ材質の物体が2箇所にある!一つは真上に!」
('A`)「よし!突っ切るぞ!」
(´・ω・`)「前方に岩壁がある!あまりスピードを出すな!」

それでもドクオはスピードを緩めない。

(;´・ω・`)「ドクオ!」
75第5話:2006/06/19(月) 20:57:45.29 ID:102lzfUM0
('A`)「行くぜ!」

ドクオは勢いを殺さぬまま回転。真正面の壁に「着地」して、スラスターの力を借りてそのまま壁を走る。
('A`)「うぉぉぉぉ!」

再び目の前に壁。それまで足を付けていた壁を蹴る。
壁・・・というか重力の方向を考えると床になる箇所を飛び越えながら回転し、一瞬で正常の体勢に戻す。

( ^ω^)「相変わらず凄い曲芸機動だお…」
ξ゚听)ξ「あいつの体感覚どうなってんのかしら?酔うわよ普通」
ブーン達は半ば呆れながら後を追う。

('A`)「ドクオより各員へ!ゲート発見!ショボン達は開錠を!俺とブーンとツンは周辺を警戒」
「「了解」」

ゲートの開錠まではそれなりに時間がかかる。
更に開錠組はその間ゲートからは動けない。動きを止める必要が絶対にある。
今はまだ大丈夫だ。
だけど奴らは追ってくる。動きを止めた敵を狙って。
もっとも苛立ち、もっとも危険な時間が始まる。
76第5話:2006/06/19(月) 20:59:24.51 ID:102lzfUM0
( ^ω^)「ツン!ドクオ!来たお!」
('A`)「俺が正面から切り込む。ツンは右。ブーンは左からエネルギーを絞って牽制。クーはブーンとツンの戦闘補佐を」
川 ゚ -゚)「了解」
ξ゚听)ξ「ショボン!ジョルジュ!しぃさん!どれくらい時間を稼げばいい?」
(´・ω・`)「そうだね…5分って所だね」

長い。
5分もあれば敵に本格的にこちらの位置は楽勝で割れる。
だがショボンが5分というならそれ以下は無い。
やるしかなかった。

('A`)「よし!やるぞ!」
(<●>)「…ちょっと…待て若いの…」
('A`)「何だい?」
そういえばこんなの預かってたな・・・と思い出す。

(;<●>)「さっきから…グルグル回りおって…もうちょっと優しく…運んでくれんか?」
('A`)「…死なば諸共って言葉知ってるか爺さん?」
(;<●>)「…」

哀れな一つ目の黄色い生物の事情は一切無視してドクオが突っ込んでいく。
少しタイミングを遅らせてブーンとツンも動き始める。
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 21:02:12.81 ID:UYmSUEH/O
wktk
78第5話:2006/06/19(月) 21:06:03.43 ID:102lzfUM0
襲い掛かってくる敵は今のところ幼生ばかりだった。
難なくブーン達は蹴散らしていく。
( ^ω^)「有利な状況だお」
川;゚ -゚)「ああ、だが…」

クーは見ていた。
幼生より大きく、遥かに強い生命反応を持つ生物がこちらに複数にじり寄ってきている。

川;゚ -゚)「来るぞ!」

オクティの成体が姿を現すと同時に、超能力振動が雨あられとブーンたちに向かって降り注ぎ始めた。
(;^ω^)「ちょwwwwwこれはHIDOIwwwww」

ブーンとツンとクーはその場でシールドを展開して第一波をやり過ごす。
こんなものをまともに喰らったらミンチになってもお釣りがくる。
ドクオは回避機動を行いながら的確に反撃を叩き込む。
反撃を受けて敵が怯んで攻撃の手が緩む。

(;゚∀゚)「うお!?」
(;^ω^)「ジョルジュ!?」
(;゚∀゚)「…大丈夫だ。何とか防いだ」
(;'A`)「まだ開かないのか!?」
(;゚ー゚)「あと少しです!」
ξ;゚听)ξ「早くして!このままだと持ちこたえられない!」
敵に銃弾を叩き込みながらツンが叫ぶ。

(´・ω・`)「あと5秒…よし!」
( ゚∀゚)「ブーン!ツン!ドクオ!クー!ゲートが開いた!逃げ込め!」
( ^ω^)「分かったお!」
ゲートに向かって死に物狂いで飛び込んでいく。
79第5話:2006/06/19(月) 21:07:03.10 ID:102lzfUM0
だがブーンはやってしまった。
この重力下に慣れていなかったため、スラスターの制御をとちったのだ。

(;^ω^)「うあっ!?」

天井にぶつかる。
弾き飛ばされて、ブーンの体はゲートからみるみる遠ざかっていく。
ブーンの一番近い場所にいたドクオとツンが振り返るが、二人にできたのはそれだけだった。

スラスターは急に止まれない。

(;'A`)「馬鹿野郎!」
ドクオの叫び。

ξ;゚听)ξ「ブーン!!」
ツンの悲痛な声。
80第5話:2006/06/19(月) 21:08:13.76 ID:102lzfUM0
ブーンを救ったのはジョルジュだった。
一部始終をゲートから見つめていたジョルジュは、ゲートから飛び出してツンとドクオとすれ違った。
後先を考えない全力直線機動。
ジョルジュはあっという間にブーンの元に辿り着く。
そしてブーンを引っ掴んで、力を振り絞ってゲートの方にブーンをぶん投げた。
スラスターは急に止まれない。
ジョルジュはそのままオクティの潜む闇に落ちていった。
超能力振動を立て続けにまともに喰らい、シールドが破られる。
守るものが無くなったジョルジュに衝撃波が直撃する。
超振動に当てられたスーツは原始レベルまで分解される。
そしてそれはジョルジュの身体も同様だった。
ブーンはその瞬間を見てしまった。
81第5話:2006/06/19(月) 21:09:39.11 ID:102lzfUM0
( ;ω;)「ジョルジュー!!!!」

思わずスラスターを吹かし、身を挺して助けてくれた親友の元に行こうとする。
誰かの手に掴まれた。
向こうも逆スラスターをかけているらしく、ブーンはその場から動けない。

( ;ω;)「何だお!!離すお!!ジョルジュが!ジョルジュが…!!」
ξ゚听)ξ「あたしまで殺す気?」

通信機に響くツンの声。

ξ゚听)ξ「あたしだけじゃない。他の仲間も巻き添えにするつもり?」

うなだれた。スラスターの推力を落とす。
そのままツンに引っ張られてゲート内まで引きずられた。
それを見届けた、ショボンとしぃがゲートを閉じて再びロックをかけた。

(´・ω・`)「ゲートにはシャッフルロックをかけたよ。これで少しだけ時間は稼げるはず」

ショボンはそう告げた。

(´・ω・`)「…先に進もう。ここも危険だ」
82第5話:2006/06/19(月) 21:10:54.08 ID:102lzfUM0
ξ゚听)ξ「ブーン」
( ;ω;)「…」
ξ゚听)ξ「ジョルジュはブーンを助けて命を失った」
( ;ω;)「…」
ξ゚听)ξ「ジョルジュの分まであんたは生きる必要がある」
( ;ω;)「ツンは…ツンは悲しくないのかお?ショボンも…」
ξ゚听)ξ「勿論悲しいに決まっているわよ」
( ;ω;)「…」
ξ゚听)ξ「馬鹿でエロくてスケベだったけど。親友だった」

ツンの声が震えている事に、ブーンは気付く。

( ;ω;)「…」
ξ;凵G)ξ「…進みましょう。あいつの分まで」
83第5話:2006/06/19(月) 21:11:38.61 ID:102lzfUM0
借りたエロビデオを返してなかった。
おっぱいの美しさについて語ってくれた。
遠目から見ただけでおっぱいの詳細なサイズを知る方法を教えてくれた。
ドクオやショボンと一緒に女風呂にカメラを仕掛けた。
その事がバレてツンとクーに一緒にしこたまボコられた事もあった。
一緒にいるだけで愉快になれた。間違いなく親友だった。
また、ブーンは少しだけ泣いた。
84第5話:2006/06/19(月) 21:13:31.27 ID:102lzfUM0
(´・ω・`)「ドクオ?何をやって…!」
('A`)「…」

ドクオの手にあったのは銃のマガジン、そしてスーツの予備バッテリー。
見ただけでドクオが何をしているのか一発で分かった。

(;´・ω・`)「ドクオ!そんな事をしたら…」
('A`)「シールドを展開できない、電力が尽きたら運動系はおろか生命維持装置も循環系も作動しなくなる、だな」
(;´・ω・`)「じゃあ何で…」
('A`)「ショボン。お前も頭の中では分かってんだろ?」
(´・ω・`)「…」
('A`)「地上まではまだ遥かに遠い。脱出までどのくらい時間がかかるかは分からないが、このままだとその内酸素も電池も切れる」
(´・ω・`)「…」
('A`)「武器の弾は時間を置けばある程度回復していくが、さっきの階層で分かっただろう?俺達は追われている。時間が無い」
(´・ω・`)「…」
('A`)「転移させられた仲間がいる可能性はあるが、そいつらも余裕があるとは思えない。手付かずの物資が運良く転がってる可能性はほとんど0だ」
85第5話:2006/06/19(月) 21:15:37.70 ID:102lzfUM0
(´・ω・`)「…クーが」
('A`)「?」
(´・ω・`)「クーが言ったんだ…『お前が死んだら私が悲しむ』って」
('A`)「…」
(´・ω・`)「『私だけじゃない。ブーンも、ツンも、ドクオも、ジョルジュも、しぃさんも皆悲しむだろう』って。僕も、同じ気持ちだ」
('A`)「…」
(´;ω;`)「僕はジョルジュを失ってとても悲しい。それは…君を失っても同じだ」
('A`)「…相変わらず、クーには弱いのなお前」
(´;ω;`)「僕は…」
('A`)「だけどなショボン。気持ちだけで深度300mの壁を越えられるなら苦労はいらないんだよ。そんな事はお前だって分かっているだろう?」
(´;ω;`)「だけど、だけど君が死に近付く必要は…!」
('A`)「その気持ちだけで充分だ」
(´;ω;`)「…!」
('A`)「そう思ってくれるから俺は命をかけられる」
(´;ω;`)「そんな…!」
('A`)「ジョルジュも多分同じ気持ちだったはずだ」
(´;ω;`)「…」
('A`)「そうだな、生き残った奴全員で年に一回だけ墓参りに来てくれればいい。その時は美味い酒を忘れないでくれ。ジョルジュの所にはエロ雑誌だ」
(´;ω;`)「…」
('A`)「頼んだぞ?」
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 21:17:06.65 ID:102lzfUM0
今日はここまで。
この時間帯までわざわざ保守してくれた人、サンクスでした。
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 21:18:49.67 ID:wmXGtKYB0
お疲れ様でした。
ジョルジュ・・・・。
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 21:22:21.03 ID:UYmSUEH/O
乙。
やべぇ。良作の予感がひしひしと
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 21:36:08.43 ID:wmXGtKYB0
夕方からの保守は任せろ。
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 21:39:41.89 ID:102lzfUM0
そういえば保守どうしよう?
ストック完全に尽きてるから再投下まで少し時間がかかるだろうし。
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 21:42:00.01 ID:wmXGtKYB0
とりあえず保守を続けようか
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 21:44:46.68 ID:UYmSUEH/O
まとめがまだ無いのが痛いな。
落としたらまた一話から投下する必要があるんじゃないか?
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 21:46:01.29 ID:enNCxlHhO
パケットじいさん…
ナムコの黒歴史を思い出した('A`)
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 21:56:54.63 ID:LeaBRRRO0
まとめに依頼を出した方がいいかもね。
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 21:59:07.74 ID:102lzfUM0
>>91
スマン、頼んだ。

>>92
まとめが作られなかったら・・・まぁ所詮はそこまでだったって事で。

>>93
そう言えば爆突機銃艇ってやった事ないんだよな。移植されてないのかな?
まぁ自分もバラデュークという作品を知ったのはドラスピのために最近購入したナムコミュージアムだった訳で。
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:01:42.60 ID:102lzfUM0
>>94
依頼って?
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:02:39.82 ID:LeaBRRRO0
爆突機銃艇は移植されていないと思う。
俺はピストル大名の冒険を移植してほしいんだがw
あとベラボーマンとか。PCエンジンなんて持ってねーよ。
リブルラブルもPSで出して欲しいんだが・・。SFCよかったけど。
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:03:18.05 ID:LeaBRRRO0
まとめサイトにある掲示板とかにまとめてくださいって依頼すればまとめてもらえるよ。ってこと。
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:06:13.27 ID:102lzfUM0
>>97
知らなかったので調べてみたらカオス空間が広がってて吹いた>ピストル大名、ベラボーマン
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:12:02.39 ID:LeaBRRRO0
>>99
ピストル大名は敵の攻撃を受けると裸踊りモーションが入って倒れるというものすごいゲームだったぜw
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:14:27.74 ID:wmXGtKYB0
保守
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:18:15.31 ID:102lzfUM0
>>98、100
>まとめサイト…
あー、なるほど。適当な所に話を持っていってみるか。

>ピストル大名
裸踊りワロタw
何かナムコって時々トチ狂ったかのようにバカゲーを出す印象が。
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:24:55.87 ID:EzxLKOZH0
まとめておk?
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:25:17.19 ID:LeaBRRRO0
>>103
>>1きたよ!!
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:26:48.85 ID:102lzfUM0
何やら3話までまとめてくれてるありがたいところがあった。
という訳でそこにお願いしてみる。
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:28:02.13 ID:EzxLKOZH0
>>105
ありゃ         (´・ω・`)ショボーン
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:35:18.26 ID:wmXGtKYB0
保守
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:38:44.17 ID:102lzfUM0
>>106
いや、自分が頼もうとしてたのは総合スレのまとめなんだよな・・・。
独立してスレ立てしてる状態だからどうなんだろう?
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:43:16.18 ID:EzxLKOZH0
>>108
( ^ω^)ブーン系読み物・小説練習&総合案内所ですな

・・・どうなんだろうか
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:49:42.08 ID:wmXGtKYB0
保守
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 22:55:14.61 ID:102lzfUM0
いいや、もし良かったら>>109にお願いしたいんだけど大丈夫かな?
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 23:02:35.61 ID:EzxLKOZH0
>>111
了解した
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 23:03:51.81 ID:UYmSUEH/O
何か鬱陶しい事になってんな。
総合まとめの人がこれ以上まとめる気があるかどうかも問題だし。
もう面倒だから>>103任せでいいんじゃないかと思ってる俺ガイル。
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 23:13:21.74 ID:wmXGtKYB0
保守なんてしてあげないんだから
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 23:17:57.94 ID:102lzfUM0
>>112
頼んだぜ。

>>113
腹はくくった。103にお願いする事にする。

>>114
ツンデレ乙
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 23:19:21.43 ID:EzxLKOZH0
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 23:22:32.69 ID:wmXGtKYB0
お、おつなんて言ってあげないんだからっ



・・・乙。
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 23:32:40.35 ID:wmXGtKYB0
夕方まで落ちませんように
ノシ
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 23:34:36.08 ID:UYmSUEH/O
>>116
乙!
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 23:50:42.06 ID:V+aTGrijO
保守
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 23:53:03.63 ID:102lzfUM0
>>116
わざわざ作ってくれて超サンクス!
これで好きなだけサボれうわなにをするやめ(ry

>>118
べ、別にあんたのためにお礼を書く訳じゃ(ry
今日は保守トンクスでした!
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 23:53:20.88 ID:M/TXoRVh0
>>1乙。
面白いけどSF知識がないとちょと厳しいな。敷居は高い。
バラデューク知ってると楽しいねえw。

質問があるんだけど、網膜映像の仕組みってどうなってるの?
みんな義眼とかになってるの?

あとリバーサルマニューバーって何でしょうか?
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/19(月) 23:55:19.72 ID:M/TXoRVh0
ここにオクティの画像があるので見てみようw。

http://qtchicks.hp.infoseek.co.jp/namco_baraduke.html
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 00:01:22.64 ID:iYycHrEv0
バラデューク初めて知ったのがナム×カプな俺だけど
ここに居てもいいのかな?
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 00:07:20.61 ID:LofF4zGQ0
>>124
( ´∀`)つ旦~~~オチャドゾー
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 00:18:13.92 ID:X4LFGCMj0
>>124
そんなこといいだしたらまとめてるのに元ネタ知らない奴だっているんだぜ?
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 00:19:05.99 ID:vV9N3pSQ0
>>122
>網膜映像
スーツから直接脳に刺激して「目」の部分に少量の情報を送り込む方法です。
利き目とは違う目の方で瞬間的に展開されて、戦闘時なんかでは邪魔にならないように一瞬で消えます。
ブーン達は瞬時に展開された情報を読み取る訓練をしています。
でも、向きと不向きが世の中にあって、どうしてもその一瞬の情報を読み取れない人がいます。
そういう人には「展開されると自動的にそちらに集中がいく」という催眠を脳に焼き込んで補助してます。
ただ、この催眠が施された人は前線には立てません。動きが止まる可能性がありますから。
ドクオとブーンは読み取るのが得意みたいです。
しぃさんなんかは苦手のようです。だから後方支援一本です。

>リバーサルマニューバー
漢字にすると回復機動です。
無重力やそれに近い空間では衝撃を受けると吹っ飛びやすくなります。あまつさえクルクル回りはじめます。
この状態からスラスターや地形を利用して体勢を立て直すまでの一連の動きをリバーサルマニューバーと言います。
ドクオは体感覚が発達してるらしく、回転がどんな角度でかかっていても一瞬で体勢を立て直せるようです。


と、今考えた部分が大な設定を晒してみる。
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 00:28:13.45 ID:LofF4zGQ0
>>127
ありがとうー。こういった設定は用語が出た話の最後に晒した方がいいと思うなあ。
もったいない気がする。

あと、細かい話なんだけど網膜映像の際にいちいち脳を刺激したらそのうち脳に障害起こらないかな。
イメージしてたのはスカウターみたいなのを装着していてそこから網膜に投影する感じかと思っていた。
あ、これは叩きと突っ込みとかじゃなくて純粋な疑問ねw。
設定が面白いからもうちょっと仕組みを知りたいだけですお。

設定集がみたいw
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 00:38:13.17 ID:LofF4zGQ0
hosu
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 00:52:26.73 ID:LofF4zGQ0
ほす
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 00:54:01.78 ID:qUsccAMa0
おまいら、こんなとこまで出張してこないでください( ゚д゚ )ブーンスルナ
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/mmo/1149859348/251-
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 01:12:39.94 ID:XkJqG3mW0
ho
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 01:26:54.04 ID:XkJqG3mW0
まだいくぜ
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 01:35:12.22 ID:ZJMO5YscO
ほしゅ
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 01:54:23.30 ID:XkJqG3mW0
うおお!ナムコばんざーい!
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 02:20:33.85 ID:SDCi/u6q0
>>128
というか、これと同等のものはSF物の映画とか漫画じゃよくあるネタじゃね?
攻殻とかロボコップ(ちとアレな例だが)とか色々あるし
あと、盲目の人の脳にチップを埋め込んでデジカメの映像をPC経由で脳に送るとか、昔週アスでみたな。
まだ物の輪郭が少し分かるくらいらしいが、すげえと思ったお( ^ω^)
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 02:22:17.51 ID:ZWOrS/GX0
>>136
単に作者がどういう設定にしてるか聞きたいだけじゃね?
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 02:31:01.09 ID:qirxKubgO
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 03:02:05.24 ID:ZWOrS/GX0
ho
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 04:32:04.37 ID:ZWOrS/GX0
うおおお
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 04:53:59.96 ID:lQ15OuY3O
保守
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 05:20:31.65 ID:lQ15OuY3O
保守
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 05:22:16.75 ID:qipWxEn60
ちょwwwwwwボールが応援されてるwwwwwwww
http://bloog-ranking.com/
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 05:42:22.52 ID:lQ15OuY3O
保守
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 06:15:49.94 ID:wWCDhIZC0
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 07:16:50.94 ID:lQ15OuY3O
蟹食いてぇ
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 07:50:16.80 ID:H+LJfwzJ0
あぶねえおちるところだったぜ
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 09:18:55.27 ID:ZJMO5YscO
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 09:54:38.88 ID:vV9N3pSQ0
おまいらおはよう保守
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 10:23:06.83 ID:EbErxCJN0
保守
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 11:05:04.47 ID:EbErxCJN0
保守
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 11:56:27.66 ID:EbErxCJN0
保守
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 12:50:31.57 ID:SBNkMasAO
保守
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 13:22:46.44 ID:lQ15OuY3O
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 13:50:25.50 ID:ZJMO5YscO
保守
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 14:49:21.82 ID:lQ15OuY3O
蟹食いてぇ
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 15:23:26.72 ID:FHtS1HqAO
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 15:49:50.47 ID:E++2vOq10
    ∧∧
   (  ,,)
   /  |
 〜(__)
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 16:18:00.70 ID:lQ15OuY3O
蟹ぃ〜
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 16:39:06.61 ID:ZJMO5YscO
奇遇だな。俺は肉が食いたい保守
161118:2006/06/20(火) 16:47:49.03 ID:RIZt9DI+0
やったよ!落ちてないよ!
お前らありがとう!
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 17:00:32.91 ID:RIZt9DI+0
保守
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 17:11:12.33 ID:RIZt9DI+0
ふ、ふんっ。
続編が楽しみだから保守してるわけじゃないんだから。
なんとなくなんだから。////
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 17:15:50.38 ID:RIZt9DI+0
保守
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 17:28:55.37 ID:RIZt9DI+0
帰ってくるまで落とさせないぜ!
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 17:50:09.62 ID:RIZt9DI+0
*おおっと*
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 17:55:11.02 ID:RIZt9DI+0
ふ、ふんっ。
自分の発言だけで200まで行かせたいだけなんだからっ。
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 18:15:37.53 ID:RIZt9DI+0
まだだ、まだ終わらんよ
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 18:20:42.72 ID:vV9N3pSQ0
6時30分より書きあがった分を投下予定。
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 18:21:03.32 ID:GdY75wrM0
「自称音楽評論家」「自称聖人」高本秀行の業績w
http://www2k.biglobe.ne.jp/~critique/kokka.htm
↑こいつ、馬鹿じゃねえか?
読売グループのオーケストラ・読売日本交響楽団の招待枠から外されたこと(要はリストラ)が
妄想の爆発で「国家権力による陰謀」にまですっ飛んじまうのだから
こりゃ電波を通り越して完全に狂っているぜ。あはは。

http://jbbs.livedoor.jp/music/11232/index.html
VIPPERに掲示板を荒らされた恨みからVIPPERにクズ、ニート、ゴミ、カスと罵声を浴びせる
ヴァカ大家の御真影⇒http://uploader.fam.cx/data/u7248.bmp
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 18:24:51.27 ID:01Gp/m6s0
ktkr
wktk
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 18:27:47.74 ID:vV9N3pSQ0
あ、すまん。
やっぱあと1時間待ってくれ。
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 18:29:02.75 ID:RIZt9DI+0
wktk
待ってるよ。
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 18:29:04.92 ID:01Gp/m6s0
ズコーッ!
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 18:32:21.57 ID:ZJMO5YscO
7時30分過ぎか・・・まぁ待つか
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 18:45:50.88 ID:RIZt9DI+0
保守
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 18:53:38.13 ID:RIZt9DI+0
保守
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 19:23:31.18 ID:RIZt9DI+0
保守
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 19:25:42.21 ID:vV9N3pSQ0
ドラスピ楽しいよドラスピ
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 19:28:36.12 ID:ZJMO5YscO
こらwwwww
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 19:29:53.66 ID:vV9N3pSQ0
んじゃ、始めるかね
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 19:31:35.91 ID:vV9N3pSQ0
第6話

いいニュースと悪いニュースがあった。

まずはいいニュースの方からいこう。
この階層は平坦で長い回廊のような一本道。実に分かりやすい構造をしていた。
おまけに何とゲートの位置も割れていた。
回廊の一番奥、突き当たりにあるという事まで分かっていた。
それだけなら幸せだった。

では悪いニュースの方を公開しよう。
位置を知られたブーン達の目の前には、オクティ達が先に進ませまいと集結していた。

残弾も少なく、突破は難しい。
背後からは追っ手がかかっている。
取れる戦法は非常に限られていた。
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 19:31:44.20 ID:LbtO8uCp0
>>1は馴れ合いしたいのか?
飛竜スレみたいになるのが理想なら俺はもうこのスレは読まないが。
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 19:34:41.59 ID:vMSgTXoYO
>>183
まぁ投下予告くらいはしてくれた方が有難いが。途中で馴れ合い混ぜられるとだいぶ萎えるのは確か
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 19:35:22.83 ID:vV9N3pSQ0
('A`)「…準備はいいか?」
( ^ω^)「本当に、これしか無いのかお…?」
(´・ω・`)「残弾を使い切るつもりならここは突破できる。だけどそれでは次に繋がらない」
ξ゚听)ξ「クー、しぃさん。大丈夫?」
川 ゚ -゚)「やらなければどうしようもないのだろう?」
(*゚ー゚)「何とかやってみます…」

作戦開始までのカウントダウンが残り5秒を切る。
全員で呼吸を整えた。

ゲートオープン。
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 19:36:53.20 ID:vV9N3pSQ0
ゲート内から飛び出した瞬間、ブーン達は全力でスラスターを吹かした。
遠慮も容赦も一切無し。渾身の全力直進機動だった。

「「…!」」

速い。
景色が流れるのが速すぎて、ごつごつとしているはずの岩壁が真っ平らにみえてくる。
オクティがこちらに振り返る間もない。
安全速度など遥か昔に過ぎ去っている。速度計を見る勇気がどうしても出ない。
強烈なGがブーン達にかかってくる。
意識が飛びそうになるがここで気絶したらおしまいだ。
視界の片隅に表示されているタイムカウントを見る。
残り10秒を切った。
まだもう少し・・・!
集中力によって時間が引き延ばされていく、1秒がとても長い。
残り8秒。
タイマーの隣に表示されている時計に意識を向ける。09時28分。
確か訓練室に入ったのが昨日の09時30分だった。
もう1日経ったのかという気もするし、まだ1日しか経っていないのかという気もする。
残り5秒。
前の階層で起こった出来事を反芻する。
自分のミスでジョルジュは死んだ。
自分がしっかりしてさえいれば生きていた。
こんな思いはもう御免だ。
今度は成功させる。
残り3秒を切った。衝撃に備える。
・・・2
・・・1
スラスターの逆噴射が始まる。
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 19:38:01.16 ID:vV9N3pSQ0
ブーン達の立てた作戦はこうだ。
ゲートを開けた瞬間、全速力でこの階層のゲートまで一気に飛ぶ。
ゴールに近付いたら逆スラスターで急ブレーキ。
停止に成功したら即座に散開、ゲート前の敵を殲滅して開錠を開始する。
口で言うのは簡単だが、これは賭けに近い非常に乱暴な作戦あった。
急ブレーキのタイミングが遅すぎたら奥の壁に叩きつけられたら死ぬ。
かと言って減速するのが早過ぎるとオクティに追いつかれる。
停止後の散開が遅れれば狙い撃ちされるだろうし、それでなくとも減速中に攻撃を喰らう可能性はある。
機動中に攻撃を受ければたちまち失速して、地面か天井に高速で叩きつけられる。
そもそも回廊の突き当りまでの距離計測が誤っていたらその時点でアウトだ。
スキャンによっておおまかな敵分布は把握しているが、もしセンサーに引っ掛かってない奴がいたら・・・。
例えばゲート前に予想よりも多く固まっていたり、あるいは軌道予定の位置に幼生とかが飛び込んできたらその時点で終了だ。
前列のドクオとブーンが崩れれば後続の4人も巻き添えになるかもしれない。
下手すると仲良く皆揃って全滅の可能性さえある。
戦術論のテストでこんなのを書いて提出したら漏れなく赤点を貰えるだろう。
高速機動での突入後の展開という概念は存在するが、ここまで不安要素が多い状況では採用はしない。
しかし敵に位置を知られ、武器による突破力が無いブーン達に取れる戦法は非常に限られていた。
武器に頼らずに突破する方法はこれしかなかった。
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 19:39:15.33 ID:vV9N3pSQ0
ブーン達はこの賭けに勝った。
急ブレーキ時に多少危なっかしい所はあったものの、停止に成功した。
近くにフィニーオクティがいた。突然の出現に呆気に取られて動くことを忘れている。
ドクオが即座に射殺して安全を確保する。

(;゚ー゚)「ゲートを…」

しぃが少しふらついている。
しぃだけではない。ドクオ以外全員がピヨっていた。

('A`)「ショボン!いつまでも倒れてんじゃねぇ!ツン!ブーン!クーもふらふらしてないで警戒しろ!」
(;^ω^)「了解だお…」
ξ;゚听)ξ「…何であんたそんなに元気なのよ?」
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 19:39:59.89 ID:vV9N3pSQ0
(;´・ω・`)「うーん…うーん…これはもうだめかもわからんね」
('A`)「寝っ転がりながら不吉な事言ってんじゃねぇ!さっさと起きろ馬鹿!」

ふらつきながらも皆それぞれ配置についていく。
ここからは時間との勝負だ。まだ綱渡りは終わっていない。
敵が追いついてくる前にゲートを開錠し上の階層へ脱出する。
それまでの時間を何としても稼ぐ必要がある。
いざとなったら玉砕してでも時間を稼ぐ。
ドクオはそう心に決めていた。

(<●>)「…若いの」
('A`)「何だ爺さん?」
(<●>)「ワシはもう駄目じゃ…ワシの死を乗り越えて先に…」
('A`)「じゃあ遠慮なくやらせてもらうぜ」
(;<●>)「…ちょっとは…心配せんかい…」
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 19:41:41.87 ID:vV9N3pSQ0
(;゚ー゚)「あれ?」
(;^ω^) 「どうしたんだお!?」
(;゚ー゚)「ゲートのロックが開いてる…」
(;'A`)「何?」
川 ;゚ -゚)「え…?」

これは・・・一体?

ξ;゚听)ξ「もしかしてあいつらが閉じ忘れたとか…?」

納得できるはずが無かった。

('A`)「どちらにせよ」
敵が追ってくる気配がする。距離500m。

(´・ω・`)「ここに逃げ込むしかないね」

理由もはっきり分からなかったし、事の吉凶は図りかねたがここ以外に道は無い。
ブーン達はゲートに飛び込む。
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/20(火) 19:46:25.62 ID:vV9N3pSQ0
今回はここまで。

>>183、184
どの程度までが馴れ合いになるかは分からんが以後気を付ける。
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ウボァー!!!