246 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 14:49:46.76 ID:uKtd5y950
ほしゅ
247 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 15:08:57.08 ID:uKtd5y950
h
248 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 15:26:27.59 ID:uKtd5y950
ho
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 15:38:27.09 ID:SUyaC5GKO
ほせまんがだいおらん!!
250 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 15:49:37.22 ID:Wykl6skC0
サイドストーリーのSS執筆中
…要するにSSSS?
なにこのサディスツの群れ
…でも期待しないで 赤達ほとんど出てこない
251 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 16:10:02.44 ID:uKtd5y950
ほせなたちー
252 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 16:30:04.06 ID:uKtd5y950
ho
253 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 16:50:23.84 ID:uKtd5y950
ほ
254 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 17:09:28.57 ID:uKtd5y950
ほなせたちー?
255 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 17:26:54.19 ID:uKtd5y950
( ゚д゚ )
256 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:41:43.05 ID:Wykl6skC0
書けた
じゃあ投下してみるかな…と
257 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:42:09.63 ID:Wykl6skC0
――――世の中には、知らぬ方がよい過去が存在する―――
…かつて、神話の時代。
光神、バルドルを殺した罪により、ロキは自分の息子の腸で岩壁に縛り付けられ、
滴る毒により無限の苦を受けた。
妻であるシギュンは、その毒液を皿で受けてロキを護り続けたが、
一杯になった皿の毒を棄てに行く時だけは、彼の顔に毒が落ち…
そして、その苦しみの震えは地震となって世界を揺らした。
…時は経ち、呪縛から解かれたロキは
昔日の恨みを晴らすため、魔狼フェンリル・巨蛇ミドガルズオルム・冥女王ヘルを初めとし
邪神の仔である魔物達を率いて、神国アスガルドに攻め入った。
最高神オーディンはフェンリルに喰われて死に、当のロキはヘイムダルとの闘いで相討ちとなった。
神も人も世界樹も、総て焼けて滅び…後に残ったのは、原初とほぼ変わらぬ世界。
戦火を逃れた僅かな人間は、神の亡き世で復興を果たす………
これが、北欧神話の最終戦争、“神々の運命”…ラグナロク。
だが、その原典は、もはや失われ…この世にはもう存在しない。
258 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:42:34.58 ID:Wykl6skC0
―――伝説とは、常に変動し続けている―――
人から人へと伝う内に、神話は少しずつその形を変えてゆく。
数百年、数千年と経つ中、原典のままでいるものなど存在しない。
―――知る者は“その場に居合わせた者”…そして、その者から“直接聞いた者”のみ―――
259 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:42:55.25 ID:Wykl6skC0
「…なぁ、バルドルよー」
小さな部屋に、呑気な声が響いた。
大理石の床に敷かれた紅い絨毯、そして立て掛けられた槍や剣。
中央に置かれたテーブルに…イスではなく、テーブルに座った金髪の青年は
子供のように脚をぱたぱたさせながら、
ロッキングチェアに腰掛けた、長い銀髪の青年に視線を向ける。
…アスガルドの王城、ヴァルハラの一室で。
「うぇーい、バルドルさんよーぅ!」
「……なんだ、ロキ。」
やる気のない問い掛けに、バルドルと呼ばれた銀髪の青年は漸く答えた。
だが、その目線はずっと手元の本に注がれており、まともに話を聞く気になった訳ではないらしい。
そんなバルドルの様子に、露骨に溜息をつきながらも、ロキは話を続ける。
「プッチンプリンってうめぇよな!」
と、右手に持った未開封のプリンを突き出す。
半透明の容器から見えるは、ぷるんと震えるカスタードの色。
底には僅かのカラメルソースが覗く。
「………あー、まあなー。」
ちら、とそれを見て、バルドルはまた本に視線を戻した。
260 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:43:10.64 ID:Wykl6skC0
「…お前なぁ、折角話題振ってるんだから答えろよ…寂しいじゃねぇかチクショウ」
べりべり、と音を立てて蓋を開け、
そして、容器の溝にスプーンを差し込むようにして、奥のカラメルまで掬う。
と、それを口に頬張ろうとした瞬間、バルドルは顔を上げた。
「…待て、そのまま喰うのか?」
明らかに“それはおかしい”というニュアンスを含んだ口調。
ロキは気にせずスプーンを口に運び、それから答える。
「ん、うまいぞー。 何かおかしいか?」
「いや、プッチンプリンなんだからプッチンしようや?」
よく解らないが、納得させられてしまいそうな理論である。
…だが、少し考えてみると、全く意味の解らない言葉だ。
「…や、だって洗い物とか面倒だし…つーか、こう…
縦に削ってさ、カラメルと一緒に喰うもんじゃねぇのか、これ?」
スプーンを銜えながら、何の気も無しに言うロキ。
だが、バルドルは首を傾げ、本を閉じる。
261 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:43:30.35 ID:Wykl6skC0
「いや、だってそれじゃ下にある…なんて言うんだ? あの…へんな棒の存在意義が。」
「…別に使えるもの総て使わなくたっていいだろーよ。」
「親切心で作ってくれてるんだぞ? 使ってやるのが普通じゃね?」
「えー、そうかぁ?」
…と、そこに乱入してきたのは、目深帽子に隻眼の、初老の紳士…かの最高神、オーディン。
元より、よく人間界…ミッドガルドを旅して廻っていた為、
グングニルを手に、この休息所に赴くことも、別段不思議ではなかった。
「…二人とも、何をまた口論している?」
訝しげに、半ば呆れたように問う、オーディン。
二人は一度顔を見合わせ、適当に説明を始める。
「いや、ちょいとプッチンプリンをプッチンするか否かで話してましてねー。」
「プッチンしなきゃただのプリンですよ、ねぇ?」
「いや、プリンでいいんじゃねぇか…」
その説明を受け、オーディンは暫く考える風を示していたが、
すぐに顔を上げて意見を述べる。
「…カラメルだけ最後に残さね?」
「そ れ は 外 道 だ―――!」
二人同時の裏手ツッコミを見舞われ、北欧の最高神は大きく仰け反った。
彼は吹き飛びそうになった帽子を押さえて、上体を戻す。
262 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:43:47.98 ID:Wykl6skC0
「いいじゃん別に! 個人の勝手っしょ!?」
「明らかに美味さが損なわれるだろそんなコトしたらーッ!」
オーディンの訴えに、その言葉が来ると予知していたかのように即答するロキ。
バルドルはと言うと…すっかり傍観者に回っている。
「だってさ! なんかカラメル層ギリギリでスプーン止められるかどうか試したくなるじゃん!」
「それは一回だけでいいだろ! どうして完成された味を壊すような真似を…職人に失礼だ!」
プリンに職人はいるのだろうか。
…と言うことは、誰も気にしないで話は進む。
「だって、なんかやりたくなっちゃうんだー!」
「く…そこまで汚染されているか、オーディン!」
「な! 何に汚染されてるんだ、私は!?」
「プリンをバラバラに食べる会とか、そのへんだ!」
「そんなもんあるか―――ッ!」
「よし! こうなったら…勝負だッ! 勝者の説が正しいッ!」
この結論に辿り着くのは、流石は北欧ヴァイキングの間で信仰されていた神々と言うべきか。
ともかく、プッチンプリンの喰い方論争はこうして始まったのである。
「………って、何で僕まで巻き込まれてるんだよーっ!」
ばんっ、と勢いよく机を叩いて、バルドルは訴えたが…時既に遅し。
二人の瞳には焔が燃え上がり、この夏の平均気温を2度ほど上げている。
263 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:44:03.64 ID:Wykl6skC0
「フ…一度投擲すれば森羅万象の命を須く奪う、このグングニルを持った私に勝てると思うかッ」
「クク…甘いわッ 貴様の弱点はとうにお見通しだ! 行けぇい、フェンリル!」
魔獣召還。
ロキは翳した手を大きく回し、描いた円から魔狼を呼び出した。
フェンリス狼。
邪神ロキと、魔女アングルボダとの間に生まれた、三匹の魔物のうち一匹。
その大口は、開けば天地を軽く凌駕し、好き嫌いせず何でもゴックン、な
まさに魔獣の名に相応しい怪物。
「こ…これは…ッ」
オーディンは一瞬狼狽を見せたが、瞬間、グングニルを降ろして俯き、震えだす。
それを見て、バルドルは驚愕の表情を示し、きっ、とロキに向き直った。
「ロキ、どう言う事だ!? 何故オーディン様は攻撃を止めた!?」
その問いかけに、ロキは含み笑いで答えた。
視線を追い、バルドルはオーディンの方を見…そして、さらなる驚愕の色を表す。
264 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:44:24.87 ID:Wykl6skC0
「犬 か わ え ー !」
きらめく笑顔で魔狼に特攻む、最高神。
…と言うか、この光景だけなら只のおっさんである。
「ちょwwwwwwwwwwwwwwww」
「ククク…オーディン! 貴様の弱点はズバリもふもふした動物っ!
チュールも同じだ、アイツはたぶん煉獄犬ガルムあたりに倒されるーッ!」
最高神にしてはあまりにも巫山戯た弱点である。
…だが、克服しようと思っても克服できないのが真の弱点なわけであって。
「はーははは、バルドルよ、次は貴様だー! なんか…その辺に生えてた木の枝をくらえー!」
そう叫びながら、ロキが掴んだのは…ヤドリギの枝。
大きく振りかぶり、投擲。 だが、バルドルも戦闘に関しては素人ではない。
最低限の動作で枝を躱し、光の剣を顕現させる。
だが、その動作は…背後に感じた跳躍の気配に打ち消された。
そう…ロキは、最初から枝を当てるつもりなど無かった。
ただ単純に、彼に一泡吹かせられれば良いのだから。
265 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:44:45.83 ID:Wykl6skC0
背後の跳躍の主は…バルドルの弟にして盲目の戦神、ヘズ。
「よし、計画通り! それを使え、ヘズ!」
「解りましたー!」
風の流れを読んで、宙に浮いた枝を掴み、槍投げの要領で眼下に飛ばす。
「ぐはぁっ! は、はかったなヘズー!」
「…あれ、なんで絶対傷付かない筈のお前が…」
「っく…な、何故判ったんだ…ヤドリギが、僕の弱点だと…」
「マジで? ごめん、それカンだわ。」
「極端に無念」
弟の手によって、光神バルドルは倒れた。 倒れたのはタコタコ星人ではない。
見れば、オーディンの姿ももはや無く…月や太陽すらも消えていた。
266 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:45:05.16 ID:Wykl6skC0
そして、半壊したヴァルハラの一室に、慌てた足取りで駆け込んでくる、オッドアイの男。
…ヘイムダル。 千里眼を持つ、神国の番人だ。
もはや 惨状 としか言いようのない状況を見て、
ヘイムダルは、ロキに向かって叫ぶように問う。
「何だ、これは! ロキ、お前一体何を…!」
部屋に一人、立ち尽くす邪神は、その声にゆっくりと振り向き
にやり、と笑いながら逆に問い掛けた。
「………プッチンプリンって、どう食べるよ?」
「はぁ!?」
267 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:45:23.55 ID:Wykl6skC0
「どう食べる?」
「どうって…そうだな、俺の場合は…こう、容器を口に宛ってがぼっと。」
「こ ん に ゃ く ゼ リ ー か よ !!!!」
世界は崩壊した。
268 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:45:38.65 ID:Wykl6skC0
―――今となっては、真実を知る者、即ち直接聞いた者でしかない―――
ヴァルハラの跡、滅びた城の一室で、ウォーグはテーブルに…イスではなく、テーブルに座る。
そして、ロッキングチェアの残骸が転がる床に立ち、赤はずっと話を聴いていた。
「――…とまぁ、これが本当のラグナロクだ。」
「……嘘だ。」
「いやマジで。」
「…マジ?」
「あぁ。」
「………。」
絶句する、赤。
その足元には、椅子の残骸と共に
半透明の容器と、錆びたスプーンが転がっていた―――
269 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:46:20.28 ID:Wykl6skC0
――――世の中には、知らぬ方がよい過去が存在する―――
サイドストーリー“最終戦争”
〜fin〜
270 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:53:48.90 ID:Wykl6skC0
おk、投下完了
ちと長すぎた感はある
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 17:56:16.79 ID:RGiNrz0b0
ちょwwwww
プッチンプリンが発端かよwwwww
272 :
ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/14(水) 17:59:05.03 ID:Wykl6skC0
この物語は
プッチンプリンの喰い方から始まった
273 :
トリッキーしんちゃん ◆yz6vCjWb2k :2006/06/14(水) 18:16:30.95 ID:jkIppGLtO
274 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 18:33:58.75 ID:uKtd5y950
死守
275 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 18:53:09.25 ID:uKtd5y950
保守
276 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 19:05:38.13 ID:uKtd5y950
h
277 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 19:21:08.50 ID:uKtd5y950
h
278 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 19:36:38.56 ID:uKtd5y950
ほしゅ
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:37:14.75 ID:wTAwvs5+0
280 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 19:56:27.60 ID:uKtd5y950
( ゚д゚ )
281 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 20:15:38.43 ID:uKtd5y950
ほ
282 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 20:34:47.81 ID:uKtd5y950
ほせなたちー
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 20:35:04.52 ID:LBg+3L2iO
ん
284 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 20:52:49.14 ID:uKtd5y950
ほしゅ
285 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 21:10:23.00 ID:uKtd5y950
ほせなたちー
保守
ほしゅしていいのかな?
288 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 21:38:00.51 ID:uKtd5y950
死守
289 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 21:49:21.01 ID:uKtd5y950
ほせなたちー!
290 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 22:00:40.94 ID:uKtd5y950
ho
291 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 22:07:52.20 ID:uKtd5y950
ほせんとはー?
292 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 22:18:09.32 ID:uKtd5y950
h
293 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 22:29:31.23 ID:uKtd5y950
ほせなたちー
294 :
◆a2iXcbYPgU :2006/06/14(水) 22:39:49.27 ID:uKtd5y950
ほせなたちー
295 :
◆a2iXcbYPgU :
死守