【紫陽花と】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【カタツムリ】
1 :
:
2 :
:2006/06/10(土) 08:35:34.00 ID:nQQHSzdq0
・スレ、作品と関係ない雑談は控えてください。
・『原則「コテ」禁止』
コテハンの人の書き込みが悪いんじゃなくて
コテを付いてるということが荒れる原因になりやすいので原則コテは禁止で。
・気に入らない作品や書き込みはスルーお願いします。
・今の所・・・ドールズは人形ではなく普通の人間。スレタイが女の子なので基本的に10代〜20代前半かな?
・長編でレスを大きくまたぐとき(前回の投下は
>>51で今回は
>>462とか)や前スレから の続きはタイトルやあらすじ、アンカー等付けると読者に優しい職人になれる
・投下するときは「○○ネタだから注意」とか「○○系につき苦手ない人スルーよろ」などと付けた上、さらにNGワード指定するといいかもしれない
例:yuriyuri sinineta uhouho koizumi guroino
・なるべく自分でWikiを編集できるようになりましょう。どうしても編集できない場合は雑談所の掲載状況スレで依頼しましょう。
(簡単な説明の項目の通りである程度できます)
・エロはエロパロで。どうしても投下したいのであればテキストで投下するか大人の時間に。
・投下混雑時以外の「投下いいかな?」は不要。
もっと自信持ってよいんだよ?
・投下が終わったあととかに「やっぱりグダグダだったorz=3」とかは馴れ合いと呼ばれる事もあるので注意。
・未来アンカーやリレー小説はスレストの原因になったり投下し辛い空気にしたりするので控えてください。
・その他ご質問などは
>>1のリンクから行ける雑談所やWikiでお願いします。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 08:37:11.55 ID:LoSAVlWe0
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 08:38:59.92 ID:OrQuFl5+0
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 08:39:31.49 ID:itpzTi+XO
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 08:43:17.09 ID:U2ybf4z4O
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 08:44:32.67 ID:tjDjQdwV0
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 08:46:12.31 ID:Kp/T1n/00
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 08:48:18.69 ID:6fITSSFw0
低いが
フィットしたSFなのだよ!!
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 09:01:55.64 ID:fRNpqvzN0
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 09:03:07.82 ID:bC0zMYXR0
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 09:22:31.54 ID:MmvZXkyJO
保守
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 09:29:50.97 ID:tjDjQdwV0
ビービービーッー!!
ジ「くっ、まずいぞ早速過疎ってきた」
真「まずいのだわ…!このままでは、また!」
金「どうしようかしら〜」
薔「…させない」
ジ・真・金「薔薇水晶!!」
薔「…主砲、発射準備。エネルギー装填開始…」
翠「了解ですぅ!」
蒼「わかったよ!」
雛「エネルギー充填率…50…60…70…80…90…95…」
雪「エネルギー充填率120%!艦長いつでもいけますわよ!」
薔「…対VIP用保守主砲発射3秒前…2…1…ポチッとな」
ブワァーーー!!
保守!!!
水「はっ!夢だったの…変な夢ねぇ。あ、新スレ立ってる…」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 09:30:39.96 ID:LoSAVlWe0
夢落ちwwwwwwwww
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 09:39:32.92 ID:OrQuFl5+0
今からちょっと未来のお話です
あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいます。
おじいさんは山に相撲をとりに、おばあさんは川へ鮭を取りに行ったの。
すると、川の下流から亀にのった男がやってきておばあさんに箱を渡していったの。
でね、そのころおじいさんは山で海賊フック船長の宝物を見つけてたの。
家に帰った二人は、一緒に蓋を開けたら中から煙が出てきて何と、若返ってしまったのです。
若返った二人は宝物をもってまたラブラブに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。
J「薔薇水晶、その話は一体何なんだ?」
薔「私とJUNの老後の予定」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 09:41:06.10 ID:l+1hF/blO
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 09:42:24.81 ID:LoSAVlWe0
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 09:44:12.56 ID:l+1hF/blO
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 10:02:18.63 ID:OrQuFl5+0
蒼「翠星石、君だったら老後を好きな人とどう送りたい?」
翠「いきなりな質問ですねぇ。やっぱり、のんびりしたいですぅ」
蒼「そうだね、落ち着いて暮らしたいよね」
翠「こう、暑い日には打ち水をしたり」
蒼「盆栽の手入れを二人でしたり」
翠「そうそう。蒼星石もわかってるですねぇ。後、たまには一緒にお出かけしたいですぅ」
蒼「うん、ずっと家に居ても気が詰まるかな」
翠(考えたこと無かったけれど、JUNと二人きりの生活は老後も楽しそうですぅ)
蒼(JUN君。二人で一緒にいようね、いつまでも……今から予定は立てておくから)
ちょっぴりすれ違う双子の心なぞ知らないように庭先のカタツムリは紫陽花の上を動いていた。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 10:13:09.21 ID:LoSAVlWe0
微妙にすれ違いしてるwwwwwwww
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 10:15:44.92 ID:0tkgH5FsO
>>1乙w
またmilky?
ちなみに紫陽花の花言葉は
「浮気」だった希ガス
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 10:18:55.79 ID:itpzTi+XO
あなたは冷たい・移り気・元気な女性・高慢・辛抱強い愛情
忍耐強い愛・ほら吹き・無情浮気・冷酷・自慢家・変節
紫陽花の花言葉、さらっと調べたけどあまり良い言葉は無いな。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 10:38:53.05 ID:lxB1i6SY0
保守
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 10:46:43.96 ID:xxjjiRGR0
保守
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 10:47:33.38 ID:dKpXgC4a0
なんとなく思いついたネタ。
ジュンと薔薇水晶は新婚さんのようです。
ジ「いやぁ、晩酌なんて始めてするなぁ。」
薔「明日は休みだから・・・楽しくやろ?」
・・・数十分後。
ジ「あれ?もう無いや、お酒。」
薔「ひっく。じゃあ、買って、ひっく。こようかぁ?」
ジ「・・・飲みすぎじゃないか?もうやめた方が・・・」
薔「酔い覚ましにはちょうどいい、ひっく。よぉ。どんなお酒がいい?」
ジ「いや僕はもういら・・・ん?何やってるんですか槐さん。プラカードなんか持って。
・・・え?何?・・・『ワカメ酒』?」
薔「!・・・おーらい。へい、じゅん。かまーん・・・」
ジ「脱ぐなァァァァ―――ッ!っていうか脱がそうとするな何をするやめ(ry」
槐「なぁ、白崎。これで良かったんだろうか・・・?」
白「・・・個人的にはGJです。」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 10:54:16.66 ID:itpzTi+XO
ワカメ酒wwwwwwwww
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 10:58:41.68 ID:MmvZXkyJO
槐wwwww
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 11:11:56.18 ID:+IrL49ZcO
白崎何やらせてんだwwwwww
というか槐、新婚さんの晩酌を見守ってるのかよwww
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 11:23:07.94 ID:A9y/vJnO0
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 11:27:03.53 ID:itpzTi+XO
蒼姉ちゃんktkrwwwwwwwww
蒼い子は不憫なときと幸せなときの差が激しいですね
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 11:29:29.99 ID:LoSAVlWe0
>>31 >なんだこいつら
バカッポーですよバカッポー
やっぱ弟ですね。お と う と。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 11:44:44.16 ID:OrQuFl5+0
保守ネタ切れですぅ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 12:09:25.71 ID:0tkgH5FsO
華麗に保守
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 12:18:27.16 ID:lxB1i6SY0
ほs
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 12:42:08.45 ID:0tkgH5FsO
保守なのー
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 12:59:29.52 ID:itpzTi+XO
保守
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 13:15:47.15 ID:JaiZfkIlO
紫陽花と
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 13:25:03.96 ID:ktqXupnIO
ナメック星人
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 13:46:36.55 ID:vpVUiLM8O
とチャパ王
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 13:54:58.98 ID:itpzTi+XO
保守
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 14:04:35.13 ID:+IrL49ZcO
真紅が犬を飼い始めたようです。
真「ああ…やはり犬は最高なのだわ! さあ、散歩にいきましょう」
犬(なのだわなのだわ! 早く散歩に行くのだわ!)
犬はしっぽをふりふり、とても機嫌が良さそうです。
〜散歩中〜
ジ「おっ、よう真紅。散歩…うあ、またこいつも一緒か…」
真「ええそうよ。可愛いこの子の為だもの。いくらでも散歩出来るのだわ。
それにしても、ジュンは犬が嫌いなの?」
ジ「いや、そういうことじゃないんだけどさあ…」
犬はジュンから目線を反らさず、ますます機嫌が良さそうです。目が潤んでいます。
犬(ジュン! 立ち話なんかしてないで早くご主人様と一緒に歩くのだわ! そして家に帰って私にご飯をあげて頂戴…そして食後は私の毛にブラシをいれさせてあげる…でもとりあえずご飯を頂戴!
さあさあ早く! 全く使えない下僕なのだわ! なのだわなのだわなのだわ!)
ジ「なんつーかその…見てると凄く複雑な心境になるんだ」
真「? おかしなジュンね」
その後二人と一匹は仲良く散歩をして、ジュンの作った特製ご飯に犬は満足したのでした。
ジ「お前、こいつにちゃんと飯食べさせてるか?」
真「? あげてるわよ? 全部私の手作りなのだわ」ジ「…そうか」
保守
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 14:07:59.63 ID:itpzTi+XO
ペットは飼い主に似るwwwwww
そして真紅の手作りとは…www
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 14:23:38.93 ID:nHyRRs8J0
ちょwwwwwwwwwそっくりwwwwwwwwww
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 14:52:22.54 ID:fRNpqvzN0
hoshu
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 14:52:51.68 ID:1yS/nMfA0
今日はみんなで雛見沢に遊びにきました。
ジ「あーそれにしてもはらがへったな〜」
の「もうすぐおばさんちだからガマンして、おばさんが
おいしいカレーを用意して待ってるはずだから…」
ジ「え〜カレーかよ、カレーなんて所詮水銀燈と同じジャンクフードじゃんw」
水「だ〜れ〜がジャンクですって〜」
?「カレ〜の悪口をいったわね〜」
ジ「ヒィなにをすrやめ……
ぎゃああああああああああああああああああ」
の「(((;゚Д゚)))ガクガクブルブル 」
それから1000秒後そこには………
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 15:18:28.15 ID:tjDjQdwV0
水銀燈と誰だったんだ?
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 15:42:48.71 ID:tjDjQdwV0
保守ですぅ
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 16:01:09.54 ID:cqFcI6ir0
「キミは、ごはんだよ」
「キミは、たこさんウインナー」
「キミは…卵焼きかな」
「プチトマト」
「そしてキミが食後のヤクルト」
「薔薇水晶、シウマイしか入ってないお弁当ってさすがにどうかと思うわぁ」
「栄養バランスは考えてるつもり」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 16:02:34.38 ID:r9jXQXz50
確かにバランスはいいかもしれないけれど
シュウマイしか入っていないのは嫌だなwww
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 16:05:01.09 ID:nHyRRs8J0
飽きるぞwwwwwwww
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 16:18:35.80 ID:itpzTi+XO
バランス良くNEEEEE!
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 16:25:26.31 ID:gTSUN0Bw0
The One 「3」
いつからその存在が確定されたのかは知らない。
いつから『■■■・■■』が、出現するようになって
いつから『■■■・■■』を狩る『正義の味方』が現れたのか
正確な記録は残っては居ない。
ただ、世界のとある場所。まだ暴かれていない遺跡に一つの壁画がある。
一つの巨大な黒い異形のモノの周りに小さい異形のモノが複数居り。
そして、その異形のモノたちと対峙する数名の人の絵。
数名の人は、その手に様々な武器を持っている。
剣・斧・槍・銃らしいモノまで描かれているのだ。
つまり……はるか昔からこの戦いは続いていると言う事である。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 16:25:46.00 ID:gTSUN0Bw0
昼休み。
ジュンは、詰まらない座学からしばしの開放かとさっさと教室を後にした。
それに……あの銀色の少女をどうするか……との考えもあり解決策を思案する事にした。
思考を纏める為に、教室の喧騒から逃れるようにジュンは教室を後にし屋上へと足を向けた。
屋上。風かなびきジュンの頬を撫でていく。
さてさて、如何したものかと考える。別に『正義の味方』と正体が暴露されたとしても
それはそれでどうでも良い事なのだが……人間と言うのは、興味が湧くと
その興味に突っ込む性質がある、好奇心猫をも殺す。と言う言葉がある。
まぁ……意味は自分で調べてくれ。
多分、こちらから余計な干渉をしなければ大丈夫だとは思うが……と、ジュンは思案する。
しかし、多分であり確実ではない事にジュンは、ため息をついた。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 16:26:18.15 ID:gTSUN0Bw0
「何を考えているの?」
ふと、声をかけられた。思案する事に没頭していたとは言え
声を掛けられるまで気づかないとは……と、ジュンは自分に声を掛けた存在を凝視した。
「何だ……巴か」
声を掛けた存在。柏葉巴と言う名の少女。
ジュンと巴は、数回ほど遭遇した事があるため顔見知りなのだ。
何故遭遇かと言われれば……巴もまた『正義の味方』であるのだ。
「何だ……とは、辛亥な言葉ね? 桜田君?」
「うるせぇよ。何で巴が此処に居るんだよ」
「あら? ワタシは、桜田君が来る一ヶ月前ぐらいから居るわよ?」
巴は、小さく微笑んでそういった。
「道理で、此処に来てからヤツラと出会わないと思った」
「あら……あと、蒼星石ちゃんと雛苺の二人がこの場所に来てるわ」
巴の口から出た二つの名前を聞いて、ジュンは渋い表情を作る。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 16:26:45.50 ID:gTSUN0Bw0
日本に存在する『正義の味方』の数は二十七。
その内、この場所に存在する『正義の味方』の数は、
屋上に居る二人と巴の口から告げられた人数を合わせれば四人になる。
二十七分の四。決して多く無い数ではあるが……
六・七五分の一。まぁ、二十七を四で割った数字であるが……
この数字を見ると、決して少ない人数でない事がわかる。
ソレに加え、『正義の味方』が四人も揃う事など滅多に無く……
多くても二人なのである。まぁ知り合い気が合いコンビにで異形のモノを狩る『正義の味方』は居るが……
コンビになる事なんてほとんど滅多に無い。
二十七のうち、コンビを組んで異形のモノを狩る『正義の味方』は、たった一組である。
つまり何が言いたいのかというと……何かが、この場所にあると言う事だ。
その何かが、何であるのかは不明だが……
やれやれと、ジュンは本日二度目のため息をついた。
The One 「4」 に つづく・・・はず
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 16:29:26.45 ID:itpzTi+XO
正義の味方wktk
てか27人もいるのか
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 16:39:02.74 ID:nHyRRs8J0
コンビ組んでるのは双子じゃない・・・?
誰だろ?wktk
ほしゅ
62 :
:2006/06/10(土) 17:05:35.46 ID:hCoGjk6S0
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 17:10:58.62 ID:ywkjhfrvO
文化祭の続き、投下します
〜文化祭§あらすじ〜
文化委員の真紅のもと、あるクラスは文化祭の演劇でシンデレラを演じることになった。
配役
シンデレラ:翠星石
王子様:蒼星石
継母:真紅
姉二人:金糸雀&水銀燈
魔女:雛苺
ナレーター:薔薇水晶
家来:雪華綺晶
立場
文化委員:真紅
クラス委員兼バイオリン生演奏:金糸雀
総合監督:巴
歌作り兼ピアノ生演奏:めぐ
演技指導:のり
NGワード、yuriyuri
蒼翠、水真
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 17:12:45.43 ID:ywkjhfrvO
〜文化祭§依存〜
「もう、七時ね――みんな、今日はここまでにするのだわ」
時計を見た真紅はクラスメイトに声をかけた。
本番二日前。
高まる緊張感はごまかしようもなくて今更ながら不安が募る。
明日、本番一日前は朝から夜まで練習が許されている。
「みんな、明日は休まないで時間どおりに来てください」
終われる時間から逃げるように生徒は片付けを行う。
「んねぇ、蒼星石ぃ。ちょっと翠星石を借りても良ぃい?」
水銀燈は片付けをしている蒼星石と翠星石に声をかけた。
>>64から
「水銀燈、聞く相手が違うでしょ?僕じゃなくて翠星石に聞いてよ」
「それもそうねぇ…どう?翠星石」
「何時くらいになるですか?あまり遅いのは嫌です」
「今日は泊まって行けばいいじゃなぁい。どうせ明日は服、自由だしぃ。私が貸してあげるわぁ」
「えぇ!?そ、そんなの、蒼星石が悲しむです!」
水銀燈の突拍子もない提案に、翠星石は感嘆の声をあげる。
「あらぁ、蒼星石だって子供じゃないものぉ。淋しくないでしょぉ?…どうしてもって言うなら真紅を貸してあげるわぁ」
ぴとっ、と水銀燈は真紅にくっつきながら言う。
「私は、物じゃないのだわ」
ふぅ、とため息をつきながら真紅は言った。
「じゃあ行くのだわ、蒼星石」
「えっ?」
真紅の予想もしなかった発言に蒼星石は疑問の声を発した。
「翠星石は水銀燈と家に泊まるのだわ。私は貴女の所に行くしかないじゃないの」
淡々と述べられる言葉は有無を言わせぬ言葉で、蒼星石はただ、従うしかなかった。
>>64から
「んで、水銀燈は何の用事で翠星石を呼んだですか?」
香のよいダージリンティを出されながら翠星石は問う。
「んー?翠星石って蒼星石のコト、好きでしょ?」
ブッ、と口に含んだ紅茶を吐き出してしまう翠星石。
「やぁね、汚い」
「す、す、水銀燈が変なことを言ったからですぅ!」
顔を真っ赤にしながら翠星石は水銀燈に食ってかかる。
「違うの?」
「……………好きです」
長い間の後、消え入りそうな小さな声で、翠星石は呟いた。
「告白しなぁいのぉ?」
水銀燈の問いに翠星石はただ、首を横に振る。
「所詮、双子…血の繋がった姉妹です。望みは…ないのです」
自虐的に、自分に言い聞かせるように翠星石は呟いた。
「良いこと教えてあげよっかぁ?」
何かを企んだ笑みで水銀燈は言う。
「何ですか?」
「めぐ。彼女ね、本番が終わったら、蒼星石に告白するんですってぇ」
ぴくっ、と一瞬、翠星石の顔が歪む。
「そ…そうですか…」
動揺と、不安の入り交じった声が発せられる。
「どうするのぉ?」
水銀燈の問いに翠星石は固まったまま動けなかった。
>>64から
「悪いわね、蒼星石」
「いいよ。ゆっくり寛いでよ」
カバンを置いて蒼星石は言った。
「何か飲むかい?…っと、君は紅茶かい?」
「えぇ。いただくわ」
台所に立って紅茶を入れている蒼星石が見える。
「水銀燈って、翠星石に何の用事だったんだろう」
「気になる?」
独り言のように呟いた蒼星石に真紅はそう返した。
「気になる…ていうか、」
紅茶を真紅に差出しながら蒼星石は続ける。
「ただ何だろう、と思って」
「そう…」
と、真紅は一言だけ呟いて、紅茶に口をつける。
「あっ!」
「…どうしたの?」
紅茶を飲んでいた蒼星石が小さく叫んだ。
「…今日の晩ご飯どうしよう。僕、料理は得意じゃないから…」
不安げに言う蒼星石に少しだけため息を吐いて、真紅は、私が作るわ、と言った。
>>64から
「貴女、かなり翠星石に依存してるようね」
真紅お手製のハンバーグを頬張ってる最中に、真紅が呟いた。
「…ぼ、僕が!?」
「えぇ。さっき、私が料理してる時、すごくキョロキョロしてたわ。翠星石を探してたんじゃなくて?」
「そ…それだけ?」
「いいえ、その前も帰って来た時、無意識の内に翠星石の机を眺めていたわ。それにずっと携帯をチェックしてる」
無言で真紅を見つめ続ける蒼星石。
「今まで翠星石の方が貴女に依存してると思ってたけれどどうやら違ったようね。…逆だわ」
ついに下を向いてしまった蒼星石に聞こえないようにため息を吐く。
――僕にとって翠星石は大事な姉で、片割れで。それだけ…
それだけ?…本当に?
「さ、食べましょ。冷めちゃうわ」
文化祭は、明後日
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 17:24:16.62 ID:ywkjhfrvO
今日はここまでです
やっぱり後、三回では収めれなさそうなので結構かかりそうです…
もっと短くまとめた文章にしたい…
後、キスのとことワルツのとこをイラスト化してくださった絵師様ありがとうございます!
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 17:25:24.43 ID:N3oN1D2l0
いい百合分を補給した
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 17:30:04.89 ID:itpzTi+XO
これは良い百合百合ですね
微妙に双子のあたりの雲行きが…
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 17:57:59.26 ID:itpzTi+XO
保守
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 18:10:13.93 ID:shPjzIVj0
保守
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 18:14:43.44 ID:nHyRRs8J0
>>69 双子ktkrwwwwwwwwww
依存っていうのが気になるな
翠星石はどうするのか、蒼星石は自分の気持ちに気づけるのか
続きwktk
ほちゅ
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 18:53:18.94 ID:itpzTi+XO
保守
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 19:20:37.33 ID:dKpXgC4a0
あおぎん!あおぎん!という命令が脳に下ったので書いてみた。NGワード:yuriyuri
「退屈ねぇ・・・」
学校の屋上で私は一人彼、もとい彼女を待つ。
待ち合わせを約束させておいて一人遅れるとはどういう了見なのだろう。
後でしっかりお仕置きしてあげなくちゃ、などという多少不謹慎なことを考えつつ空を見上げた。
いいお天気。
ただ真っ青なだけの空ではなく、綿のところどころ浮かんだ空。
私は影に包まれているのに、上には透き通るような蒼色が見える。
まるで、あの子のような、美しい色。
「何かいい物でも見えたのかい?」
そして、あの子。
「遅いわよぉ蒼星石。」
「ごめんね、途中で先生に教材運べって言われてさ。お詫びに飲み物買って来たよ、ほら。」
何?その笑顔は。無条件で許したくなっちゃうじゃない。
「水銀燈はレモンティーとミルクティーどっちがいい?僕はどっちでも・・・ひゃぅ!」
だから、耳を甘噛みしてあげる。
「蒼星石は悪い子ねぇ・・・物で人に許して貰おうなんて・・・」
「ふぁぁっ・・・やめてよぉ水銀燈・・・」
耳たぶはこの子の急所。しかも私の稚拙な行為でも感じてしまうのだ。
「許して欲しいんなら愛してるって言いなさぁい。」
「んん、はぁんっ・・・とう、あいしてる・・・」
「声が小さい。」
蒼星石が潤んだ瞳で睨んでくる。それでも私は攻撃をやめない。
「・・・・・・水銀燈、愛してるっ!」
OK。心でそう呟いて耳から口を離す。
「ああもう本当に可愛いわぁあなたっ!」
そう言って、私は彼女を昼休み中ずっと抱きしめていた。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 19:26:36.78 ID:itpzTi+XO
アンマーwwwwww
悶える蒼い子可愛いよ蒼い子
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 19:45:57.57 ID:fRNpqvzN0
hoshu
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 19:56:46.09 ID:tjDjQdwV0
前スレ
>>479の長編の続きを投下します。
プロローグの続き【赤い糸〜魔法の指〜】第1話です。
前回のあらすじは、昔の夢を見ていた真紅。
それは、幼い頃の真紅とジュンが交わしたある約束の場面であった。
そして、夢から目覚めた真紅。彼女の新しい1日が始まる。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 19:56:53.57 ID:O+lZp3DW0
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 19:57:25.05 ID:tjDjQdwV0
【赤い糸〜魔法の指〜】
第1話
もう朝になった。どうやら今日は懐かしい夢を見ていたおかげで起床時間を大幅に遅れさせてしまったようだ。
真「ふう、ゆっくりしている暇はなさそうね…」
そう呟きベッドから降り、まだ眠い目をこすりながらカーテンを開いた。
そして、手早く寝巻きから制服へと着替えを終わらせ、
昨日のうちに用意を終わらせておいた鞄を持ち、階下へと降りていった。
母「おはよう真紅ちゃん、今日はゆっくりなのね。
もうあまり時間がないでしょ。早く食事を済ませてしまいなさい」
真「おはようございます、お母様。」
お母様がいつも通り朝の挨拶をしてくる。
私はそれに返事を返し、朝食が並べられた食卓について朝食をとりはじめた。
真「いただきます」
実際、ゆっくりと食事を取る暇はもうないのだが、私は朝のティーブレイクを逃すわけにはいかない。
おいしい紅茶を飲むという行動は私の日常であり、ライフワークの一つである。
これを逃すと私は少し機嫌が悪くなってしまうのでしょうがないことであろう。
決して、友人らの言うように紅茶中毒というわけではない。
これは、私の日常を優雅に始めるために必要なことなのだ。
それ以上の意味はないはずだ、そう多分…。
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 19:58:02.56 ID:tjDjQdwV0
>>82 そうして手早く朝食を消化し、食後のタイミングを見計らいお母様が淹れて下さった紅茶を飲む。
『お母様の紅茶はおいしい』素直にそう思う。私もお母様から紅茶の淹れ方を教わり
いれることもあるが、ここまでの味は出したことがない。
いつか私もこの味を出せるようになりたいものである。
そして、水銀燈たちにもう自分は飲むほう専門なのだとは言わせないようにするのだ。
「ごちそうさまでした」
紅茶を飲み終え、お母様が作ってくれたお弁当を鞄に入れ私は食卓を立ちそのまま洗面台へと向かう。
顔を洗い、髪をとかし二つに結いいつものようにツインテールへと仕上げる。
私の髪は金髪でとても長い、昔はこの髪や目の色の違いで苛めを受け一時嫌になったこともあるが、
今では気に入っている。
体も成長し、顔も綺麗なほうだと自分でも思う。まあ、胸はあんまり成長してないが、
それは、些細な問題だろう。
気にしてなどいない…毎日牛乳を飲んだり、豊胸体操をすることを
寝る前の日課にしたりしているが断じて気にしていないといったらしてないのだ!!
そうして、歯を磨き身だしなみのチェックを終わらせ、洗面所から出て行く。
そして、私は鞄を持ち靴を履き玄関に下り玄関の戸を開けた。
真「それでは、お母様いってきます」
母「いってらっしゃーい真紅ちゃん」
お母様の送り出しを聞き、私は家を出て行った。
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 19:58:53.02 ID:tjDjQdwV0
>>83 ――――
私の住んでいるここ『楼善市』は、都心から少し離れた閑静な街だ。
私の両親は私が物心つく前にこの街に引っ越してきたらしい。
当然、私にはこの街で過ごした記憶しかない。
なので、私にしてみれば楼善市はもう生まれ故郷と言ってもまったく差し支えないものである。
この街は自然も多く残っており、地域住民同士の交流も良好であり、
落ち着いた空間を好んでいる私はとても気に入っている。
私は両親との3人家族だが、お父様は昔からお仕事のため年の大半は外国に滞在しているため
実際はお母様との2人暮らしのようなものである。
いつも通りの通学路を多少急いで歩き、道の途中の十字路に差し掛かった所で
立ち止まって会話していた少女たちが私の姿に気づき声をかけてきた。
水「おっそいわよー、真紅〜!待ちくたびれちゃったじゃなぁい」
巴「おはよう真紅。今日は遅れてるね寝坊でもしたの?」
この2人は、水銀燈と巴。小学校、中学、高校と一緒に過ごしてきたいわゆる幼馴染であり、
現在も同じクラスに籍を置く私の親友たちである。
真「あらおはよう巴。ええ今日は少し寝過ごしてしまったわ。それより今日は部活はなかったの?」
巴「うん。今日は剣道部朝練休みだから」
水「そうよぉ、折角のお休みなのに遅れてきて、まったくお馬鹿さんなんだから、もっとしっかりしなさぁい」
真「うるさいのだわ、水銀燈!遅刻常習犯のあなたに言われる筋合いはないのだわ!」
水「なんですってぇ〜!聞き捨てならないわよっ!」
水銀燈は手に持ったヤクルトを握り締めながら抗議してきた。
真「ふんっ、本当のことでしょ。私は悪くないのだわ」
巴「まあまあ、二人とも喧嘩しないで急がないと遅刻しちゃうよ?」
真「はっ、そうなのだわ。水銀燈なんかに構ってる暇はないわ急ぐのだわ」
水「なんかってなによぉ〜。もういいわ行きましょう」
そうして私たち三人は一緒に駆け出して学校に向かった。
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 19:59:41.08 ID:tjDjQdwV0
>>84 少しして、学校が見えてきたところで私たちは走るのをやめた。
巴「ここまで来ればもう大丈夫かな」
水「そうねぇ、少し余裕もあるし大丈夫でしょ。あれ、真紅どうしたのぉ?」
真「はぁ…はぁっ、あなたたちちょっと早すぎるのよ…息がきれちゃったじゃないの…」
水「まったく、体力ないわねぇ」
真「はぁはぁ…うるさいのだわ。体育会系と一緒にしないでちょうだい」
あまり持久力のない真紅は肩で息をしながらに反論した。まあ、水銀燈は真紅と同じ帰宅部であるわけだが。
巴「でも、ほら間に合ったんだからいいじゃない」
巴の言うとおり学校には間に合いそうだ。もう言うのは、やめよう。
というより、息も切れ切れで口を開きたくない
私たちの通っている高校の名は、『私立薔薇学園』このあたりの住民には通称・薔薇学で通っている。
小中高と一貫教育がなされており、昭和の初め頃から建っている歴史の古い学校である。
ちなみに、私たち3人は高等部の2年生である。
私たちは校門をくぐり、靴を上履きに履き替え高等部の校舎に入っていった。
私たちの教室は3階にあり階段を上ったところのすぐ横にあり、私たちは入っていった。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 20:00:40.83 ID:tjDjQdwV0
>>85 (ワイワイ ガヤガヤ)
真「ふう、ようやく着いたのだわ」
私は予鈴前独特の喧騒ある教室に入り、自分の机に鞄を置きそう呟いた。
そして、私に気づいて友人の双子の姉妹が挨拶してきた。
蒼「あ、おはよう真紅。今日はギリギリだね」
翠「おはようです。今日は真紅たちが最後ですよ珍しいこともあるもんです」
真「おはよう2人とも。今日は少し寝過ごしてしまったのだわ」
彼女らにそう挨拶を返し、私は席に着いた。
翠「それより真紅。昨日サッカー見ましたか?とうとうW杯始まりましたね。
翠星石はテレビで遅くまで観戦してたので、とても眠いですよ」
蒼「僕は録画してるんだから、今日家に帰ってから見ればいいって言ったんだけどね」
翠「何言ってるですか、蒼星石!そんなことしたら学校で結果知っちゃって
悔しい思いするじゃないですか。ねえ、真紅もそう思うですよね?」
真「私は見てないし。そもそも、興味はないわ」
翠「う、つれねぇですね。そもそもW杯とはですね…」(キーンコーンカーンコーン)
翠星石が長い話を始めようとした時、丁度予鈴のチャイムが鳴り響いた。
真「ほら、チャイムが鳴ったわよ。梅岡が来る前に席につきなさい」
翠「ちっ、まったく運がいい奴ですぅ」
そう言って翠星石は、渋々ながら真紅の前の席に着いた。
梅「(ガラララッ)よーしっ、みんな早く席に着けこれから朝礼を始めるぞ」
それから少しして担任の梅岡が入ってきた。梅岡の言葉を受け生徒たちは自分の席に戻っていった。
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 20:01:21.15 ID:tjDjQdwV0
>>86 梅「よし、みんな席に着いたな。それでは挨拶をする前にだが、実は今日は一つニュースがあるぞ」
ニュース?一体なんだろうか。
梅「実は、このクラスに転校生が来ることになった。しかも、なんと帰国子女だぞ〜」
梅岡のその言葉に教室は一斉に騒がしくなった。
ベ「なに!?帰国子女だと!?ということは女だな!ふふっ、まいったな。俺の魅力のせいで
また1人の女の子が恋の迷宮に迷い込んでしまうことになるぜ」
蒼「ベジータ君がまた変なこと言ってるよ…」
雛「ベジータ、気持ち悪いの〜」
笹「ベジータ帰国子女だからって女の子って意味じゃないんだよ」
ベ「なんだとっ!?そうなのか?女って字が入ってるじゃないかっ!?」
金「まったく、ベジータは馬鹿かしらー」
ベ「い、いやだからといって女であることは否定できないはずだ!?」
梅「お前らー少し静かにしろ〜。それでは、入ってきてもらうぞ。
と、その前に笹塚は廊下に立ってろー」
笹「(´・ω・`)」
(ガラララッ)
入ってきたのは、男の子だった。
梅「さ、みんなに挨拶してくれ」
?「あ、はい。えっと…転校してきました桜田ジュンです。
皆さんこれからよろしくお願いします」
彼の言葉にクラスメイトたちは、パチパチパチッと拍手を鳴らし彼を歓迎した。
しかし、私は拍手をすることが出来なかった。
なぜなら、目の前にいる少年は今日私の夢に出てきた少年だったのだから
真「…ジュ…ン?」
私は、すぐに掻き消えてしましそうな小さな声で彼の名を呟くことしか出来なかった――――
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 20:03:51.15 ID:tjDjQdwV0
>>87 今日の投稿はここまでです。
続きはまた明日のこの時間ぐらいを予定しています。
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 20:06:49.11 ID:fRNpqvzN0
>>88 JUM君登場ですか。ここから物語がどう動いていくのか…wktkっす!
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 20:08:02.19 ID:dKpXgC4a0
>>88 ベジータみたいなヤツがいました。帰国子女に対して帰国女子があると思っていた歴史オタクが・・・
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 20:14:27.53 ID:itpzTi+XO
ジュンと再会ktkrwwwwww
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 20:34:09.55 ID://ts0WGw0
保守
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 20:34:45.81 ID:itpzTi+XO
保守
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 20:37:20.13 ID:OFNRzEDr0
努力〜MUSIC MEMORYS〜の続き投下します。
いつの間にかwikiにまとめられてた・・・まとめてくれた方感謝します!
NGワードはsininetaです。
今日は短いですが最後まで読んで頂けると幸いです。。
いつも通り病院に行きジュンに会い
結婚式の準備の打ち合わせをして家に帰ってバイオリンを弾いて
寝たある日の夜、奇妙な夢をみた。
金「・・・ここはどこかしら?」
金糸雀は辺りを見回してみる。
建物も何もない、それどころか地面もない。
紫の背景の空間、まさに無といえる場所。
金「(なんでこんな所にいるかしらっ!?カナはいつも通り布団に入って寝て・・・。)」
金「(・・・それなら此処は夢かしら。)」
考えて落ち着いてみてようやく気付く。
金「(それにしても変な夢かしら。)」
そう思いながら金糸雀は空中を浮遊する。
夢なので何でも可能なのだろうそうやってずっと浮遊していくと
人が立っているのが見える。
金「(誰かしら?)」
そう思うと相手から振り向いてくる。
?「私は誰でもあって誰でもありませんよ、金糸雀さん。」
金「(話しても無いのに振り向いたかしら・・。)」
?「まぁあなたの考える事はわかりますし。)」
金「!」
?「そう驚かなくて結構ですよ。」
そうは言われても驚くが、金糸雀は驚きながら男の容姿を見る。
男はタキシードに杖を持った兎面。
金「きゃああああああああ!かしらー!!」
>>95 ?「反応が遅いですよ、と言うよりまず驚かないでくださいよ。」
金「そんな事言っても・・。」
?「まぁそれは置いときましょう・・。」
金「で・・・あなたは何なのかしら?」
?「言ったでしょう、私は誰でもあって誰でもない。」
?「つまりはあなたであってあなたでも無いのですがね。」
金「?」
一体何を言ってるのかしらと思いつつ首を傾げる。
こんな者までいるなんて変な夢だ。
?「まぁ名前を言うならば“ラプラスの魔“と名乗っておきましょう。」
金「変な名前かしらー。」
ラ「まぁそうは言わず・・まぁ折角ですから何かお話でも・・。」
金「少しぐらい聞いてやるかしらー。」
どうせ夢かしら、なら聞くに越した事は無いかしらーと思いそう言う。
ラ「ふむぅ・・・私はあなたの隠れている思いについて聞きたかったのですがね。」
金「何を言うかしらー?」
ラ「あなたはほんと良い人ですね、他人の幸せを祝いその為に頑張れる。」
金「て、照れるかしらー!」
ラ「しかしあなたは他人を思い過ぎている、故に本当の自分を殺している。」
金「な、何を言うかしらー。カナは常にオープンかしらー!」
思わず反論する、自分を殺す?
ラ「ええ、あなたは常に自分を表に出しているつもりでしょう。」
ラ「しかしそれは本当の自分を隠す為の隠れ蓑、あなたはまだ自分を出し切っていない。」
金「な・・・。」
ラ「出しなさい、本当のあなた、本当の思い、自分の恋心を。」
金「な、何言ってるかしらー!うるさいかしらー!」
もう言わないで!!心の何処かで叫ぶ。
>>96 ラ「あなたは恋をしている、それも叶わぬ恋。」
金「・・・。」
ラ「恐らくあなたはあの男性の事が好きなのでしょう、それ故に祝福する。」
ラ「あなたは友達として祝福しているつもりなのでしょう、だが本当は違う、好きだか」
金「もう言わないでかしらー!!!!」
心で叫んでたものが遂に声に出る。
ラ「・・・失礼、ちょっと言い過ぎたのですかな。」
ラ「では最後に1つ伝えましょう。」
金「・・・。」
ラ「最初に言葉があった、言葉は神と共にあった、言葉は神だった。」
ラ「聖書の言葉ですね。まぁ私なりに解釈すると・・・。」
ラ「神にも伝える物があった、伝えたい事があったという事ですかな。」
ラ「生きてるもの全てには伝える事があるでしょう。」
ラ「伝えるものとは思い、思いとはいつか古めき思い出となる・・。」
ラ「そして思い出が欲しい故に人は思いを伝える。」
ラ「それが言葉にしろ、絵にしろ、動きにしろ、音楽にしろ。」
ラ「あなたの場合はそれを音楽にしようとしている。」
ラ「しかし足りない、あなたのバイオリンには1つ足りない物がある。」
>>97 ラ「それは本当の自分を解放して得るものです。」
金「そ、それは何なのかしら・・。」
ラ「それを見つけるのはあなたですよ。」
ラ「では私は去りましょう・・・。」
金「・・・しかしあなたは何者なのかしら、そんな事私に言って。」
ラ「言ったでしょうに私は誰でもあって誰でもない。」
ラ「誰にでもある“思いそのもの“ですよ、故に誰でもあるのです。」
ラ「逆に言えばあなた達人間が作ったものでしょうか?」
金「?」
ラ「神とは人の一種の妄想、願い、思い、そんな物が生んだです。」
ラ「神とは人を創りしものでなく人から創られしもの。」
ラ「思いであり、言葉であり、全てであり。」
ラ「そういう物なのです、私は。」
ラ「人はそれを神、悪魔、全、思想、などと言いますがね。」
ラ「お喋りがすぎましたね、それではまた・・。」
ラ「トリビァル!」
金「ま、待つかしらー!」
気が付くと私は自分のベッドの上で叫んでいる。
そういやあれは夢だったのだ。
金「(奇妙な夢だったかしら・・。)」
ベッドから立ち考えてみる。
>>98 金「本当の自分かしら・・。」
思わず声に出る。
金「(そ、そんな事より早く病院に行くかしらー!)」
そう思い慌てて着替え家を出て病院に向かう。
が、いつもと違って早すぎた。
金「ちょっと喫茶店へと寄るかしらー。」
そう言い喫茶“ローゼンメイデン“へと走る方向を変える。
此処の喫茶店でよく金糸雀はバイオリンを弾かしてもらっている。
店長との会話も楽しいもので金糸雀は此処によく行っていた。
金「着いたかしらー。」
そう言い勢いおくドアを開ける。鈴の音がなったかと思うと声がする。
白「やぁようこそローゼンメイデンへ。この紅茶はサービスだからまず飲んで落ち着いて欲しい。」
白「って金糸雀さんじゃないですか。」
金「おはようかしらー。」
そう言い席に着く。
白「注文は何にしますか?」
金「んーそうねぇ・・・。」
金「あなたのお話でお願いするかしらー。」
金「(足りないものもこの人ならわかるかしら。)」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 20:43:23.99 ID:OFNRzEDr0
投下は以上までです。。
付き合っていただいた方有難うございます。
次回投下は明日の九時頃だと・・。
では
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 20:45:11.81 ID:fRNpqvzN0
>>100 自分の気持ちは自分が一番分からない…
時には人の助言を求めることも必要なのかもです。
続き期待してますよ。
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 21:28:42.50 ID:Fpl73ZqF0
保守できる?
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 21:34:27.06 ID:xYpPkJQrO
そっか…金も本当は…
やっぱり哀しい話だな…
104 :
:2006/06/10(土) 21:37:37.28 ID:HiDfKODT0
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 21:38:03.88 ID:B2y+fmOc0
>>80の作品を投下した者です。
wikiのほうを覗いてみたら作品がまとめられてました。
まとめてくれた方、ありがとうございます。
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 21:44:48.24 ID:urCrNTj90
ID変わった?
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 23:57:19.83 ID:M34ees6t0
保守
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:01:51.20 ID:7Kf2/K0C0
復活?
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:04:14.33 ID:jHeNYqLyO
てす
110 :
:2006/06/11(日) 00:07:09.80 ID:SWABglKR0
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:07:41.08 ID:DNVJ7RVGO
J「ドライブスルーでも寄っていくか」
J「あの、ポテト一つ」
金「…………」
J「あの〜?」
金「…………」
J「…………」
金「え、スルーって無視するからスルーじゃないのかしら?」
翠「バカですぅ」
金「解雇されちゃったかしら〜」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:08:41.09 ID:7Kf2/K0C0
バロスwwww
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:09:12.71 ID:yVrV//AG0
金wwwwwwwwwwwww
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:11:23.93 ID:7Kf2/K0C0
それでは、ジュンの裏作業を投下します。
粗筋、バスで出発中、ジュンの中の人格、メグが出てきて。
会話していると、キメラが出てくるがなんとか退治たいして?
先にWIKIで投下しましたが、ここでも一応投下します
それでは、本編をどうぞ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:11:52.88 ID:7Kf2/K0C0
>>114 第38話「到着」
約数回竜型キメラを撃退し、数十回ゴリラ型機械を破壊し。
日は暮れかけ、皆度重なる戦闘に疲れが出始めた頃。
謎の大きい塀が見えてきた、どうやら目的地のようだ。
メグはあんなに戦闘に参加したのに、疲れる気配すら見せない。
流石ホムンクルスと言った所か。
ジュンは今だ、メグから交代させて貰っていない様だ。
メグは武器をしまい始めていた。
どうやら戦闘では無いようだ。
メ「さぁて、着いたわね。」
真「来たことがあるの?」
メ「まぁね、あれは体の定期検査の為だったかしら?まぁ良いわ、多分これで今日は安心して寝れるわね。」
真「・・・」
メ「そうだ、貴女水銀燈は何処か知らない?」
真「え?如何して?」
メ「如何してって、楽しそうだから。」
その瞬間、メグと言う人が、少し分かったような気がした。
メ「だって、天使みたいじゃない?」
真「天使?何故?」
メ「だって、背中から羽が生えてるじゃない、綺麗よね?アレ。」
真「・・・そうね・・・」
言い返さなかった、寧ろ言い返せなかった。
その時のメグの目は、犬と戯れる幼子のような、好奇心溢れる目をしていたからだ。
その笑みはあまりに透き通っていて、傷つけるのを躊躇させたのだ。
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:12:36.86 ID:7Kf2/K0C0
>>115 真「多分、蒼星石と話してると思うわ。」
メ「そう?ありがとね〜」
そう言うとメグはゆっくりと、蒼星石達の所に向かっていた。
真「・・・まるで、子供ね・・・」
その頃、水銀燈は蒼星石を苛める為、卑談を持ちかけていた。
銀「蒼星石〜どうだった?ジュンの味は?」
蒼「ジュンの味?(この前の料理の事かな?)うん、とても美味しかったよ?」
銀「!?(まさかこの子が、そんな事を言うなんてぇ・・・)そ、それで?」
蒼「お腹が一杯になるまで、食べたけど、それが如何かしたの?」
銀「!?・・・完敗だわ・・・良いわ何でもないわぁ・・・」
蒼「そう?それじゃあ、トイレ行って来るから。」
銀「はーぃ・・・(まさか・・・いやまさかねぇ?)」
メ「水銀燈〜!元気してるぅ?」
銀「メグちゃんじゃない、どうかしたの?」
メ「エへへ〜ちょっとね?」
銀「おかしな子ねぇ?」
メ「水銀燈って今度から、銀ちゃんって呼んで良い?」
銀「良いけど・・・本当におかしな子ねぇ?」
メ「エヘへ〜」
そんな事会話をしていると、城壁にたどり着いたようだ。
スピードを落として、車の窓をスネークが開けて、門番と会話しているようだ。
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:12:57.86 ID:7Kf2/K0C0
>>116 メ「どうやら到着のようね?それじゃぁ後でねぇ?銀ちゃん?」
銀「あ、メグ・・・行っちゃったぁ・・・何だったのかしら?」
そんな事を言う間にも、メグは車を降りて、先に中に入って行った様だ。
車も後に続くように中に入り、地下の駐車場まで行き、皆は荷物を持って車を降りた。
中は何処にでも有りそうな、地下の駐車場だが。
ヒビや破損箇所が一つも無いところから、かなり丈夫だと言うのが分かる。
金「かなり物騒なのかしら。」
蒼「確かに、如何してこんなに丈夫な造りなんだろう。」
翠「愚問ですね、此処が本部なら、潰れたらそこで御終いですから、こんなに必死こいて丈夫にするんですよ。」
銀「此処が、本部なのかしらぁ?」
ス「ほら、さっさと行くぞ?遊びじゃないんだから。」
そう言うと、皆は上の階行きのエレベーターに乗って、上に向かった。
恐らく、メグの所に行くのであろう。
銀「・・・どんなところなのかしらぁ?」
薔「知らんがな。」
雪「薔薇しーちゃん・・・」
ドアが開いた、此処の階は・・・休憩所のようだ。
ス「各自に鍵を渡すから、俺とアーカードに用があったら1678号室に来い。」
ス「飯は各自に渡しに来るから、それを受け取れ。」
そう言うと、適当に鍵は振り渡され。
各自は自分の部屋に向かった。
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:13:23.24 ID:7Kf2/K0C0
>>117 ・・・大体30分は経っただろうか、皆が腹をすかせてきた頃。
各自の玄関の用途不明の装置に、食べ物が送られてきた。
どうやら、下の階からエレベーター式に、食べ物は来るらしい。
薔「凄い!何てザク的なんだ!」
薔「・・・御飯食べよ。」
空しくなったのか、送られてきたトレイに食べ物を載せ。
薔薇水晶は机に座り、食べ始めた。
大体45分後か?例の装置が音を立てて、お盆を載せるように言った。
どうやら回収のようだ。
薔「素晴らしい!何て凄いんだ!」
薔「このホテルには、他にはどんな機能が・・・」
試しに色々探してみる事にした、薔薇水晶。
始めにトイレを調べたり、色々してみたが、特に何も無いようだ。
数分たって飽きたのか、眠り扱けてしまった。
1時間後に目が覚めた、やはりまだ暇なので、メグでも探す事にした。
薔「何処かな?・・・そうだ!1678号室に行こう!」
某京都CM風に言うと、薔薇水晶は乱れた服装を直し、1678号室に向かった。
部屋の前に着くと、ドアを叩く。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:13:24.63 ID:Wma7GBYS0
>>106 鯖復活。
ID変わってましたね、本人です。
もう一度まとめて下さった方ありがとうです。
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:14:03.83 ID:7Kf2/K0C0
>>118 薔「スネークさん、此方にいませんかぁ?」
何時ものピチピチスーツを着て、スネークが出てきた。
どうやら、寝ていたらしく、寝癖が出来ている。
ス「ん?・・・雪華綺晶の妹か、如何した?」
薔「メグは何処?」
ス「んぁ?あー・・・確か、1665号室かな?」
薔「サンキュー、それじゃ。」
ス「ん、ああ。」
そう言うと、薔薇水晶は1665号室に向かった。
足取りは軽い。
薔「しかし、まさかホムンクルスとはなぁ・・・」
薔「もしかしたら、色々凄い事が出来るんじゃないか?」
薔「腕が変形したりとか、ビームが出たりとか!」
薔「wktkwktk」
バタン!1665号室のドアを乱雑に開けた。
中でメグは、髪を弄って遊んでいたが。
薔薇水晶に気が付くと、薔薇水晶にネコのように飛びついた。
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:14:27.89 ID:7Kf2/K0C0
>>120 メ「ばらしーちゃん!如何したの?」
薔「メグって、アイビーム出るの?」
メ「残念ねぇ、アイビームは出ないのよ。」
薔「それじゃあ、腕が飛んだりする?」
メ「それも出来ないわねぇ、代わりに変形は出来るわよ?」
薔「やってみて!是非やってください!」
メ「いいわよぉ、ちょっと待っててね?」
そう言うと、メグは息を吐いて精神を集中させ。
誰かと喋るような仕草をすると。
徐々に顔と身長、姿形が変わっていく・・・
暫くして目の前に現れたのは、短めの髪に無きボクロが有る、これまた少女が出てきました。
胸は・・・どうやら微妙です、寧ろ真紅ぐらいです。
薔(あ、まな板・・・真紅・・・)
柏「どうも始めまして、私の名前は柏葉巴です。」
薔「・・・おー!すげぇ!」
柏「え?緊急事態と聞いたのですが?」
薔「うん、メグちゃんが変形を見せてくれるって、言ってたんだ。」
柏「・・・後で柏葉が呼んでたと、ジュン君に伝えて置いてください。」
薔「あいよ、分かったぜ御譲ちゃん。」
柏「それでは、またジュン君に戻りますね?」
薔「・・・そうだ!ジュン君の女子バージョン見せて!」
柏「そうですね・・・まぁいいでしょそれで良いなら、変わりますね?」
薔「是非!見せてください!」
柏「それでわ。」
薔「さいなら〜」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:14:50.14 ID:7Kf2/K0C0
>>121 すると、メグは俯き体を変形し始めた。
徐々に長い髪になっていく・・・
しかし驚いたのは、徐々に大きくなっていく元まな板。
気が付くと胸は、水銀燈とためをいや、それ以上じゃないか?位まで大きくなっていました。
しかし、顔は童顔のジュンです。
・・・あれ?意外と似合う?ヤバイコレが萌えですか?教えて雪華綺晶姉ちゃん。
J「ふぁーぁ・・・ん?着いたのか?」
声がやけに女の子っぽい、ここも変化しているのか。
薔「・・・でけぇ・・・」
J「ん?あーら、このメロンは美味しそ・・・」
J「ほあ?・・・見た?」
薔「うん。」
J「マジで?」
薔「でジマ」
J「ほひゅーほあー・・・ギャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
そう言うと、ジュンはトイレに自分の服を掴むと、逃げ込んだ。
J「ブツブツブツブツブツ・・・」
薔「・・・怖っ、暗っ!」
ジュンはトイレに駆け込むと、訳の分から無い事を口走り始めた。
多分、男ならああなったら、おかしくなるんだろうが・・・
ドアさん御免なさい、今から壊します。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:15:16.45 ID:7Kf2/K0C0
>>122 薔「せぇい!」
J「ど、ドアを壊してるんじゃねー!!!」
薔「皆の所に来てもらおうか。」
J「いやだぁ!!いやだよ!!絶対行きたくない!!」
薔「我侭言うな。」
J「うぐひゅ!」
そう言うと、薔薇水晶はジュンの鳩尾に一撃入れ、気絶させると。
哀れな事にとっとと、連れて行きました。
薔「大漁ーじゃー大漁ーじゃー」
J「うーん・・・うーん・・・」
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:16:34.89 ID:7Kf2/K0C0
>>123 投下完了!
今日は鯖が落ちるなど色々ありましたが元気です。
この押し止めが、良い作品を生むチャンスになるといいんですが・・・
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:17:21.27 ID:yVrV//AG0
ジュンに死亡フラグが再び立ちましたね
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:18:34.82 ID:Wma7GBYS0
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:19:59.34 ID:7Kf2/K0C0
>>126 VIPでは良くあること、お気になさらず
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:35:32.88 ID:ue9hmEQkO
保守
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:37:53.74 ID:lAR92/LVO
薔「…あとちょっと」
雪「あ、あと少しで…トランプタワーが完成すr」
薔「…あ」
雪「え?」
薔「…いますごい駄洒落思いついちゃった」
雪「………」
薔「…言って良い?」
雪「…だめです」
薔「…我慢できない」
雪「…待ってください」
薔「…言うよ」
雪「や、やめt」
トランプタワーデストローイ(゜∀゜)!
雪「…orz」
_j ` ー r_`r-、_
, '´ ゝ,. r r ⌒ 、jニ、ヽ
/ / \ _j | ,rr<ァ、ヾj
' , ノ ` 、 ゝヽィ'ゝtテン'、ノ
| // ,`ニ`!ィ´ ` ~ヾ∧!
レ/, ⌒ `LYz_ rく_ ノ
| | ヽ " ゞ\/
ゞ. __ , 、___ ,j_ ゝ|
, ,=l'T',` ̄ 、 ` ̄´ ト、 Y
i/ ゝヘ 、--, ,r イ かしらっ!
ゝ-'、⌒ゝ. ` ィ=<´ノ
__{::::!_--、ゝ 、__ __ ィ' _ /::ヽ
r' ´ ゝ=--<__r-z二=、ヘ_,ゞ::::ヾ:::::ノー 、
' {:::j_ノr::::_イ-fト、::ヽ)´ ̄!:ヾ ヽ
|::::/ r:::! |! `'l::! ゚ |::! `ゝ─ 、ノ r /
ゝ::!::_ ゝァ"|! ,/::| 。 |::| ゝ_,l::ノ . ::::::/:::!
/.. ヽ ゝ=イ ゝ- 。 レ' 、 __j:)丶 _:::::::::::: \
/ , ー / ゝ、 _ __ _ / ト ー ´\ \
/ ヽ / r:::::zl::j:::ヽ, | ゝ___ \
/! \r / `´/\ー' ヽ__ / ノ
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 00:50:42.81 ID:BctyPdU20
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 01:07:20.62 ID:eYfh+Tro0
保守
133 :
:2006/06/11(日) 01:10:04.30 ID:SWABglKR0
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 01:15:25.91 ID:Gq0vUbSH0
ロボット物ローゼンを投下します
今回はプロローグと言う事で誰も出ませんがご了承を
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 01:15:50.28 ID:Gq0vUbSH0
>>134 機巧励起ローゼンメイデン 第0話 『開幕』
魔術と科学が混在する世界
暮らす人々はごく普通の生活を送る
見た目には魔術があるかなぞ知ろうもないその平和な光景
だが、魔術は彼らの側に存在する
科学を補い、支えるように
人が科学という式により変換したソレを用いて
魔導をもって
世界は存在する
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 01:16:25.97 ID:Gq0vUbSH0
>>136 ある者達がいた
魔導の源泉たる魔術
それを人の身でありながら使役し
己の魂と超自然の理を同調させ
現実へと顕在化させる者達
―――――魔術師
その中において一人の男がいた
ローゼン
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 01:17:08.71 ID:Gq0vUbSH0
>>137 あらゆる魔術師を超越した唯一無比の存在
存在しない物体を虚空から原子の単位から構築し
術式化、魔法詠唱を行なわずに魔術を行使した男
『ロード・マエストロ』
魔術を志した者は皆、彼をそう呼んだ
そして、その魔術師の長はある物を生み出す
7体のホムンクルスの乙女達・・・・・ローゼンメイデン
人工精霊を身に宿せし機械の巨人・・・・機巧神(マキナ)
生み出した目的は知られていない
その前に彼はこの歴史上からと忽然と姿を消してしまったからだ
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 01:17:31.35 ID:Gq0vUbSH0
>>137 ただ、彼がその姿を消す前に、弟子に言い残していた言葉がある
『アリス』
愛しく幼き娘子につけるその名
果たして、それが何を意味するのか
全てはこれから始まる劇の中で語られよう
それではいざこの幕を開かん
ヒトならざる乙女達の物語を
ヒトたる魔術師となった者の物語を
歯車の音と魔術の旋律を楽曲に
いざ、開かん
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 01:17:54.10 ID:Gq0vUbSH0
>>139 次回予告
平凡な生活
壊れる常識
魔術の落とし子
真紅
眠れる力
魔術師
僕
ミーディアム
機巧励起ローゼンメイデン 第1話『契約者、ジュン』
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 01:20:47.72 ID:Gq0vUbSH0
投下終了です。
正直どうなるか解りませんがお付き合いしてくださると
幸いです。
そろそろ言うか・・・
・・・普通の女の子じゃなくね?
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 01:30:31.90 ID:9opLEk+l0
そうですね、色々すいません。
なかったと言う事に
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 01:42:52.18 ID:lrGflcpQO
そういう事じゃなくて、最近のこのスレに対して自分の感想言っただけです。
俺は問題がなければ続ければいいと思うよ
GJ
雑談は雑談所で・・・
>>142 いや、他の長編戦闘ものもおしなべてみな「普通の女の子」じゃないし…
頑張って先書いてくれい
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 02:03:19.08 ID:6SwQEz7G0
保守
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 02:25:09.41 ID:11HWd0Qn0
保守
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 03:07:33.60 ID:NujfOjyf0
保守
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 03:54:04.30 ID:PWnyyTfO0
保守
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 04:23:52.80 ID:5rpwOGKw0
ho
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 04:47:41.31 ID:gpdtkoW00
保守
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 05:00:51.50 ID:11HWd0Qn0
保守
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 05:35:40.84 ID:gpdtkoW00
保守
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 06:15:29.18 ID:11HWd0Qn0
朝早く、真紅のベットを覗き込む影がある。
怪しい影はその手を真紅のほうへと伸ばし――
ぷにぷに、ぷにぷに
紅(う、うう……。誰? 私のほっぺた突付くのは)
ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに
J「真紅のほっぺた柔らかいなぁ」
紅(J,JUN!? JUNならまあ、もう少し触らせてあげてもいいわ///)
ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに
紅(ちょ、ちょっと激しすぎない? もう、JUNったら……)
ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに
ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに
紅(な、一体何をしてるのよ!? JUN……はっ! 私のほっぺたをそんなに気に入ってくれたのね///)
翠「これだけ突付いてもおきねぇですぅ。真紅は鈍いですねぇ」
蒼「うーん、もうちょっと敏感だと思ってたんだけど」
銀「まぁ、真紅らしくていいわぁ。ちょっと抜けてるところなんてイメージぴったりよぉ」
紅(翠星石!? 蒼星石も!? 水銀燈まで!?)
紅「あ、貴女たちまで何をしているの!!」
真紅のベットの周りにいたのは姉妹三人、部屋の入り口にはJUNが立っていた。
銀「真紅ったらぁ、初め突付かれたら嫌な顔してたくせにぃ、JUNの声がした瞬間顔を真っ赤にして身を硬くしてたのよぉ」
翠「よっぽどJUNの指で突付かれてるのが嬉しかったのですぅ」
蒼「まぁ、実はJUN君は一度も突付いてないんだけどね」
紅「!!」
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 06:18:19.72 ID:gpdtkoW00
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 06:45:19.58 ID:lrGflcpQO
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 07:25:39.59 ID:4LQASCO1O
保守
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 07:42:40.00 ID:11HWd0Qn0
保守
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 08:19:59.19 ID:JD4lRMyrO
保守でいいのかしら
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 08:20:33.01 ID:Wma7GBYS0
目覚めの保守
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 08:22:18.15 ID:hEidneGn0
今になってローゼンはまった保守
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 08:52:26.40 ID:lrGflcpQO
翠「それにしても見事なまでに保守が続いてるですぅね〜・・・」
J 「・・・だな。」
翠「ここは翠星石が一肌脱いでやるですぅ!!」
J 「おお〜〜!!(パチパチ)
で?何するんだ?」
翠「文字通り脱いでやるですぅ!!そうすれば人も集まるですぅ!!
そして、みんな翠星石にメロメロになるですぅ!!」
J 「ちょwwwww・・・ホントに脱いじゃったよ・・・」
翠「ふふ〜ん♪」
J 「・・・まぁ、文章の情報量が少ないから
これを見てる奴は悶えられないだろうな。
かなりの神展開なんだけど・・・」
翠「!!?それじゃ意味ないじゃないですか!!せっかく脱いだのに・・・」
J 「心配すんな翠星石、僕がこの歴史の証人になるよ。
ちゃんと脳内に焼き付けたからさwww」
翠「ちょwwwおまwwwww」
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 08:54:02.05 ID:+GqTksIT0
>>162 ちょwwwwおまえらwwwwwwwwwww
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 08:55:33.07 ID:LtwmGyhT0
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 09:19:36.59 ID:yVrV//AG0
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 09:25:20.47 ID:9OtUk0WhO
紅「…………寄せて……上げて……寄せて……上げて……」
ジ「……何、本読みながらブツブツ言ってんだ真紅のやつ?」
薔薇「悲しきまな板の宿命ってやつかな、かな?」
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 09:31:16.17 ID:lrGflcpQO
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 09:32:23.21 ID:lAR92/LVO
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 09:33:19.81 ID:9OtUk0WhO
銀「………ヤクルト……ヤクルトが……ヤクルトがぁぁぁ……」
ジ「何だ……ありゃ?」
薔薇「やめられない止まらない〜かっぱえびせんっ♪……を体現してるんだべ〜。」
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 09:34:57.74 ID:lAR92/LVO
ちょwwwヤクルト中毒wwwwww
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 09:41:03.14 ID:9OtUk0WhO
翠「や、やいチビ人間!か、か、菓子を作りすぎたからお前にもしゃあねえからやるです!
で、でもだからってす、好きだとか勘違いすんじゃねえですからねっ!」
ジ「何も言ってないんだけど、どう思う。」
薔薇「いわゆる……ツンテレだニョホ。」
ジ「ツンデレじゃないんだ。」
薔薇「デレじゃなくてテレ、これは譲れないなぁ〜。」
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 09:41:57.84 ID:lAR92/LVO
ツンテレwwwwww
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 09:47:21.21 ID:9OtUk0WhO
金「たっまご焼き〜〜♪甘〜い甘〜い卵焼きかぁしらぁ〜♪」
ジ「毎日あんなに甘いの食べて大丈夫なのか……?」
薔薇「糖尿病になる五秒前うりー。」
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 09:50:36.10 ID:Wma7GBYS0
金「みんな日曜だからって保守多すぎかしら!」
雛「うゅ〜な〜にカナ?うるさいの〜ヒナまだねむねむなの〜」
金「うるさいかしら雛苺!ここで1発金糸雀たちの素晴らしさを見せてやれば、
みんな金糸雀たちの魅力にいちころ♪かしら」
雛「でもでも、真紅たちがいないとこでするなんて悪いの〜」
金「何言ってるかしら!ジャンクも紅茶中毒も性悪ツンデレと男女がいない
今だからこそやるかしら。なに、この策士金糸雀にかかれば心配ないかしら〜」
雛「不安だらけなの〜、あっ!?」(スタコラ サッサーッ)
金「あ、雛苺どこ行くのかし…――――」
ゴゴゴゴゴッ
水「誰がジャンクですってぇ〜」
真「紅茶中毒とは私のことなのかしら?」
翠「性悪ツンデレとはなんですか!金糸雀」
蒼「男女…(´・ω・`)」
金「きゃー、見つかったかしら〜、逃げるかしら〜!」(ピューッ)
水・真・翠「待ちなさ〜い!!」(ドドドドドッ――――!)
ジ「あれ?みんないないのか。ん、どうしたんだ蒼星石?」
蒼「あ、ジュン君。…僕ってやっぱ女の子っぽくないのかな?
言葉遣いもこんなだし…」
ジ「な、何言ってるんだよ蒼星石!蒼星石はすごく女の子らしいじゃないか。
可愛いし、優しいし僕は蒼星石のこと…」
蒼「えっ、ジュン君それって(///)」
ジ「あっ、えっと……(///)」
蒼「……(//////)」
ジ「……(//////)」
金「結局、こうなるのかしら〜!!」
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 09:56:50.09 ID:lAR92/LVO
>>173 金糖尿フラグwwwwww
>>174 カナリア哀れwwwwww
そして蒼い子役得wwwwww
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 09:59:44.40 ID:9OtUk0WhO
蒼「はあ……また女の子から告白されちゃった………」
ジ「ボーイッシュだもんなぁ……」
薔薇「だが女の子らしい格好をした時のギャップは萌とは思わないかね?」
ジ「なるほど。」
薔薇「さすが薔薇水晶!俺達にできない事を平気で言ってのける!そこにシビれる憧れるゥ♪」
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 10:05:45.72 ID:LtwmGyhT0
「適当にお願い」
とは言うけれど真紅の「適当」は恐ろしく幅が狭い。事実上午後ティーのストレート一択で、他のやつだとなんか反応が冷たい(ちなみにドクペのときは鉄拳制裁だった)。それなら素直に午後ティーって言えよ。と一度文句を垂れてはみたがまあそのなんだ――
隣り合って座る肩口に小さな頭をそっと預けられて、「察しなさい」なんて言われた日には。
そんな訳でいつも通り、自販機で缶紅茶をふたつ買って戻る。プラタナスの木蔭のベンチに掛けて待っていた、恋人の隣に腰を下ろす。
互いに口数は多くない。だから話を振るのは僕の役目。いや、そのりくつはおかしくないか。
あのな、親しき仲にもサービス精神ってものが。
「ジュン。サーヴィスとは下僕の務めのことをいうのよ」
service[名]>serve[動]>servant[名]。なるほどさすが英語学年首席。
あなたは私の下僕なのだわ。これまでも、そしてこれからも。
そんなことを真顔で言ってくれる女の子。普通、引く。というかぶっちゃけ痛すぎる。だけど普通の何かなんて、この際割とどうでもいいんだ。
真紅が偉そうに何かを言って、僕がぶつくさ言いながらそれを聞く。何千回と繰り返されたやりとりは、もう呼吸するよりも自然なことになった。ドミナとスレイブもしくは飼犬。そう言って笑う奴らには笑わせておけばいい。
僕たちをつなぐものはきっと、薔薇の手錠でもなければ銀の鎖でもなく。
「絆ってやつだよなあ」
「ひとりごと? 気味が悪いわ、慎みなさい」
はいはい、わかりましたよ。ちょっとアレだけど死ぬほど可愛い、僕の御主人様。
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 10:09:46.58 ID:lAR92/LVO
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 10:14:57.71 ID:9OtUk0WhO
雛「お〜っえかき〜〜♪お〜っえかき〜〜♪みぃ〜んなっでたっのしきお〜〜ぅえかきぃ♪」
ジ「………どっからツッコめば良いのやら………」
薔薇「見た目は子供!中身も子供!その名は幼稚園児雛苺!!」
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 10:21:35.86 ID:lAR92/LVO
ただの幼稚園児じゃないかwwwwww
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 10:49:08.40 ID:11HWd0Qn0
保守ついでにちょっと投下。
タイトル:幸せの5W1H
銀「ヤクルトが安かった日にぃ」
金「玉子焼きの名産地で」
翠「水撒き名人が」
蒼「鋏を買ったので」
紅「紅茶を」
雛「うにゅーにかけたの」
薔「ダメ、失格、論外。文章が繋がってない」
J「何やってるんだ?」
薔「あ、JUN。合同課題、交代で姉妹で5W1Hに挑戦中。真紅交代」
蒼「庭の草を鋏で伐る予定の日に」
薔「くんくんを見るテレビの前で」
翠「翠星石が」
銀「ヤクルトをこぼしたのでぇ」
雛「うにゅーを」
金「やけになって食べたのかしらー」
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 10:50:22.73 ID:11HWd0Qn0
翠「な、なんで翠星石がヤクルトをこぼすですぅ。そんな役は金糸雀かチビ苺にやらせろですぅ」
紅「いまいちね、雛苺。交代しなさい」
金「玉子焼きを初めて焼いた日に」
蒼「刃物専門店で」
銀「ヤクルトを持ったJUNが」
薔「テレビを見たくなったので」
翠「如雨露に」
紅「紅茶を入れたのだわ」
雛「完璧なのー。真紅すごいのー」
J「どこがだ! もしかしてお前達、さっきから同じ言葉しか使ってないんじゃないか?」
銀「じゃあ、どうしろっていうのよぉ」
J「真面目にやりなさい! 水銀燈はヤクルト禁止、金糸雀は玉子焼き禁止、翠星石は如雨露から離れる、蒼星石は刃物をしまう、真紅は紅茶から目を離す、雛苺はうにゅー以外をしゃべりなさい、薔薇水晶はテレビネタ以外!」
蒼「努力してみるよ」
雛「金糸雀、交代するのー」
銀「ヤ……乳酸菌が増えた日にぃ」
翠「学校の花壇で」
蒼「えーと、ば、薔薇水晶が」
紅「一人で歩いていたので」
雛「うにゅーじゃなくて、JUNをなのー」
薔「抱きしめて告白した。JUN好きです」
そう言って薔薇水晶はJUNに抱きついた。
姉妹「なっ!!」
J「ば、薔薇水晶!?」
薔「ずっと好きでした。付き合ってください」
J「えーと、その……」
薔「JUN、私のこと嫌い?」
J「いや、そんなことないけど」
薔「じゃあ、好き?」
J「あ、あ、あ」
薔「そう、やっぱり嫌いなのね。JUNはテレビ娘なんて可愛くないからイヤよね」
J「そんなことあるもんか! 薔薇水晶は十分可愛いぞ!」
薔「ありがとう……JUN。大好き」
J「僕は……」
薔「もう言わないで(チュ)」
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 10:52:39.68 ID:11HWd0Qn0
僕達に背を向けたJUN君と抱き合う薔薇水晶、その顔はJUN君からは見えない。
唖然とする僕達を見て薔薇水晶がニヤリと笑ったのを僕は今でも忘れられない。
ああ、僕は何てことをしてしまったんだ。
みすみす、恋敵にチャンスを作ってしまうなんて。
後日、JUN君が薔薇水晶と付き合うことになったのを知ったとき僕は思った。
何で、あそこで蒼星石がって言わなかったんだろうって……。
金「どんな小さな機会も逃さない……薔薇水晶なんて恐ろしい奴なのかしらー」
終
漫画の真紅のほっぺたぷにぷにしてて可愛すぎる。
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 10:56:58.24 ID:lAR92/LVO
薔薇水晶マジ策士wwwwwwwww
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 11:16:05.81 ID:ue9hmEQkO
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 11:29:55.22 ID:ue9hmEQkO
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 11:31:37.37 ID:lAR92/LVO
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 11:36:23.38 ID:Wma7GBYS0
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 12:06:21.71 ID:lAR92/LVO
保守
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 12:21:09.08 ID:yVrV//AG0
>>166 真紅(つД`)
>>169 ヤク(ルト)中wwwwwwww
>>171 ツンテレってなにさwwwwwwwwww
>>173 金終わったな
>>174 金バカスwwwwwwwwww
>>176 ばらしー一人で何言ってんの
>>177 真紅テラモエスwwwwwwwwwwwww
主従関係でありながら恋人か
>>179 結局は幼稚園児かwwwwwwwww
>>184 ばらすぃwwwwwwwwwww
見事に出し抜かれたその他の人たち乙
>>187 ジュンはこの画像を目に焼き付けたのか
俺も焼き付けておこう
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 12:36:06.94 ID:lrGflcpQO
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 13:08:07.39 ID:eYfh+Tro0
保守
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 13:38:19.06 ID:eYfh+Tro0
保守ぅ
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 13:55:32.10 ID:n/G7jpYx0
保守
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 13:58:23.39 ID:lIwFy1ZJ0
保守かしら〜
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 14:19:34.65 ID:eYfh+Tro0
保守
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 14:19:41.51 ID:n/G7jpYx0
保守
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 14:28:19.26 ID:n/G7jpYx0
凄い保守具合
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 14:44:11.89 ID:n/G7jpYx0
保守
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 14:49:18.03 ID:YUcl+WD90
本当は一人祭用だったけど、いいや。
JUM×蒼分補給。
J「蒼星石…」
蒼「ジュンくん…」
誰も居ない教室で唇を交わす二人。
少し触れて離すだけの幼稚なキスだったが、二人の顔はもう真っ赤に染め上がっていた。
J「……////」
蒼「……////」
しばらく、二人が赤い顔で見詰め合ったまま沈黙の時間が続いたが、JUMは何とか口を開く。
J「え、とさ、初めてだったんだ…////」
蒼「えっ…?////」
J「その、キスが…////」
蒼「えっ…? あ…、そうなんだ…///」
J「その、蒼星石は?////」
蒼「えっ…?」
蒼星石は少しの間眼を閉じて、何かを思った後言葉を紡ぐ。
蒼「…僕は二回目、だよ」
J「えっ…?」
JUMは明らかに動揺したような表情を見せた後、あわてて取り繕った。
J「あ、えと、そうだよな、キスぐらいした事あるよな…」
言葉ではそう言い笑っているが、気落ちしているのが見て取れる。
そんなJUMの様子を見て、蒼星石はクスリと笑った。
蒼(本当はね、僕も君も二回目なんだよ、ジュンくん…)
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 14:50:00.51 ID:YUcl+WD90
>>202 幼い頃の記憶。
テレビで見た結婚式の神父マネがしたくて、翠星石がJUMと蒼星石を誘って結婚式ごっこをした時の事。
翠「蒼星石はどんな時でもジュンを愛すると誓うですか?」
蒼「はい、誓います」
翠「ジュン、どんな時でも蒼星石を愛すると誓うですか?」
J「えっと、誓います」
翠「それじゃ、誓いのキスを…」
J「えっと…」
蒼「これ、ホントにするの…?」
翠「…ゴチャゴチャ言ってないでとっととしやがれですぅ!!」
翠星石は二人の頭を持って、無理矢理くっつけた。
ゴチンッ!
J「いっ!」
蒼「んっ!」
二人の唇は一瞬、顔ごと触れ合った。
翠「これで誓いは成立ですぅ、二人とも幸せにですぅ〜」
J「痛いじゃないか! 何するんだよ!」
蒼(あわわ…ジュンくんとキスしちゃった…////)
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 14:50:27.75 ID:YUcl+WD90
>>203 蒼(…ジュンくんは覚えてないんだね。無理もないか、ずいぶん昔の事だし…)
蒼星石は少しばかりの寂しさを感じつつ、口を開いた。
蒼「ねぇ、ジュンくん」
J「えっ、な、なんだ?」
蒼「…もう一度しよ?」
J「あ、う、うん!」
JUMは強く頷いてから、蒼星石の顔にそっと自分の顔を近づける。
そして二人は三度目のキスをした…。
/終わり
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 14:54:12.74 ID:n/G7jpYx0
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 14:57:14.92 ID:yVrV//AG0
ウオーアンマー
子供の頃の思い出と今、こういうのいいね
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 14:58:17.16 ID:W8sO4VOn0
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 15:04:52.34 ID:lAR92/LVO
>>204 ずっと前にファーストキスは体験済みwww
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 15:17:50.94 ID:Ruu6qRVzO
Nk
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/11(日) 15:41:30.10 ID:yVrV//AG0
保守
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 01:15:57.40 ID:zgVyismK0
復活記念
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 01:21:12.13 ID:5B9QXNI7O
雑談所に投下した途端に復活か。
なんだか悲しい……
保守
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 01:24:17.93 ID:FAnLg62E0
金「復活一番乗りはカナかしら〜」
金「他は未だ来てないからカナだけで【愛の行く末】第十七話の続きを投下しちゃうのかしら」
金「前編は前スレの
>>384なのかしら。NGワードは【syuraba】で、それでは始まりかしら〜」
――――――――――――――――――――――――――――――
+++薔薇水晶(6/23PM1:28薔薇学園3−B教室)+++
――― ガキィンッ!!
ナイフと教室の床が激突する甲高い音が響いた。
私は真横に転がって、水銀燈の攻撃をなんとか回避した。
そして、その勢いを利用して立ちあがり彼女と距離を取る。
(はぁ……はぁ……こっちも怪我してるけどね、これくらいの攻撃をかわすことくらいは出来るんだよ)
……刺されたところが酷く痛む。
ナイフは右肩を完全に貫通し、しかも乱暴に抜き取られたせいか、傷口は大きく破け、そこからじくじくと血が湧き出していた。
血は全然止まる気配は無く、右腕を伝わり、指先から細い筋になって、床にピチャッピチャッと滴り落ちている。
右腕を少し動かしただけで激痛が走り、少しも動かすことが出来ない。
鼻を衝く鉄臭い匂いに体温がゆっくりと降下していき、全身が寒気に支配されていく。
止められない震えが隅々まで行き渡り、私はカタカタと歯を鳴らしていた。
私を仕留め損なった水銀燈は非常に緩慢な動作で立ちあがり、傷を抑えて硬直している私の方へ体を向け、距離を詰めてきた。
「もう。ちょっとチクッとするだけなんだからぁ逃げちゃダメじゃなぁい」
水銀燈は、まるで注射を嫌がる子供をやんわりと諭すかのように、穏やかな口調で私に語りかける。
その顔には厭らしい笑みを張りつけている。常人にはけっして浮かべることの出来ない、狂気に彩られた邪悪な笑みを。
全神経が瞬時にわなないた。
ぜいぜいと荒ぶる呼吸。肌の下を巡る血は今にも冷え切って心臓を止めてしまいそう。
それでも私は、残った力を総動員して、水銀燈を睨みつけていた。
―――失敗した。
殴られることも覚悟していた。蹴られるとも思っていた。
でも、まさかナイフまで持ち出してくるなんて、それ以前になんの躊躇も無く私を殺そうとするなんて思わなかった。
それに、まさかジュンが水銀燈をあれほどまでに罵倒するとも思っていなかった。
……完全な私の作戦ミスだ。
「私、先生呼んでくる!!」
「先に警察を呼べ!!いや、救急車か?」
「お前あいつ止めてこいよ!!」
「ふざけんなよ!!俺まだ死にたくねぇし!!」
ギャラリーは混乱していてだれもあいつを止めようとはしなかった。
当たり前だ。さっきも止めようとしただけで、腹を思いきり殴られたのだ。
彼女がナイフを持っている今、ヘタに止めに入ったら、冗談抜きで殺されかねない。
友達でも恋人でもないただのクラスメイトのために命を張る者など、このクラスには一人もいない。
こういうときに真っ先に止めに入ってくるはずの真紅達も、今は皆冷ややかな目で私を見つめている。まるで『言い気味だ』と言わんばかりに。
クソッ!!こんなことになるんだったら誰でもいいから味方につけておくべきだった!!
ジュンは、この女の邪気に当てられたのか、目を見開いたまま動こうとしない。どうやら足が竦んでしまったようだ。
もう!!恋人のピンチなのになんで助けてくんないの!!
いろいろと考えている間も、水銀燈は私に向かってゆっくりと近づいてくる。
その手に握られた鋭く光るモノを認め、私の脳裏に、あれで生きたまま切り刻まれる自分の姿が明滅した。死は、今私のすぐ目の前にある。
周りは助けてくれない。ジュンもなにもしてくれない。当てになるものはなにもない。
どうする?どうするどうするどうする!!!
「……きゃあ!!」
そうこう考えているうちに、水銀燈は私の目の前にまで迫っていた。
私が反射的に後ろに仰け反ったのと、彼女が手を横に払ったのはほぼ同時だった。
ほんの一瞬前まで私の喉があった空間をナイフが勢い良く切り裂いた。
そのまま私は後ろに翻って再び彼女と距離をとる。
―――危なかった。体を逸らして、それを避けられたのは奇跡的だったのかも知れない。
それほどまでに、恐ろしく速い一撃だった。
もし、あのとき後ろに仰け反らなかったら、今ごろ私は首から赤い噴水を噴き出して絶命していただろう。
今すぐ逃げ出したい。しかし、すぐに差を埋められて追いつかれることは目に見えている。
泣きたくなった。怖い。痛みが怖い。捕まるのが怖い。殺されるのが怖い。
「ぐ、うう」
えづく。大声でジュンを呼んで助けを求めたくなった。
すうっと息を大きく吸って、それを実行に移そうとした。
「………………」
でも、やめた。声が出なかったからではない。
ここで叫んで助けがくるのなら、初めから誰かがこいつを止めに入っている。
誰も助けてはくれない。ここで頼れるのは自分のみ。
目を瞑り、深呼吸をして気持ちを落ちつかせる。
(助けは来ない。逃げても追いつかれる。だったら―――)
「………………」
でも、やめた。声が出なかったからではない。
ここで叫んで助けがくるのなら、初めから誰かがこいつを止めに入っている。
誰も助けてはくれない。ここで頼れるのは自分のみ。
目を瞑り、深呼吸をして気持ちを落ちつかせる。
(助けは来ない。逃げても追いつかれる。だったら―――)
私は水銀燈に背を向け、ある場所へ向かって走り出した。目的地は……自分の席。
水銀燈も当然後から追いかけてきた。後ろから彼女の足音が聞こえてくる。だが、私は決して振り返らずに席へと急ぐ。
……いつも見なれている教室。目を瞑っても行き来できるはずの空間。
だが今は、机と椅子で私の行く手を遮る魔の迷宮と化していた。こんなことなら最前列の教卓前なんかに志願するんじゃなかった。
でも進まないと行けない。泣き言を言っている暇なんて無い。
足を止めたらそれでおしまい。死神は、私のすぐ後ろにいる!!
「このっこのっ!!」
私は近くの机を手当たり次第にひっくり返した。机の中身がそこら中に散らばって行く。
こんなことをしても、ほんの少ししか時間は稼げないだろう。だけど、今の私にはその少しの時間が必要なのだ。
一秒でもいいから水銀燈を足止めすること。それが生還の鍵だ。
「はあっ、はあっ……ふうっ……はあっ……」
息を切らして進みに進み。私はどうにか自分の席へ辿りついた。
すぐに机の中に手を入れ、中から筆箱を取り出した。すぐにチャックを開けようとするも、右腕が使えないせいか、チャックをなかなか開けることが出来ない。
(あーもう!!なんで開かないのよぉ!!)
コッ……コッ……
一歩づつ、だが確実に、死が私に迫ってくる。
なのにまだ見つからない。早くしないと。早くしないと本当に殺される!!
そんなの嫌だ!!死ぬのは嫌!!なにもしないで死ぬのは嫌!!早く開けないと!!早く!!早く!!早く!!
ジィー――
左腕と顎を使って、なんとかチャックを開けることに成功した。
やった!!間に合った!!私が中から目的の物を取り出た。大丈夫だ、十分使える。
それの状態を確かめると、私は立ち上がって後ろを振り返った。水銀燈は、私のすぐ後ろにまで迫っていた。
「さあ薔薇水晶♪地獄に行く時間よぉ〜♪ふふっ」
何が可笑しいのかくすくす笑う、私の敵。そして、敵は顔に笑顔を張りつかせたまま、ナイフを大きく振りかぶった。
冗談じゃない……地獄に逝くのは……お前の方だ!!
私は今にもナイフを振り下ろさんとする水銀燈の顔に目掛けて筆箱を投げ付けた!
「ぅぁ……!!」
チャックを開けたままにしておいた筆箱が見事に命中。中身のシャーペンやボールペンが辺りに飛び散り、水銀燈は一瞬怯んだ。
私はその隙を見逃さず、取り出した物……カッターナイフを彼女の喉元目掛けて突き出した!!
「くっ……!!」
だが、ギリギリのところで避けられ、カッターは首筋を少しかすっただけだった。水銀燈は、切られた首筋を抑えて数歩後ろに下がった。
(助けは来ない。逃げても追いつかれる。だったら―――戦ってやる)
私は、本当は強くなんかなくて、ただの強がりでしかないけれど。強がるべき正念場は心得ているつもりだ。
直接的な助けなんてなくてもいい。ジュンの存在自体が私の心を支えている。
私の愛は信仰であり、信念であり、命題だ。
ジュンのことを想う。それだけで力が湧いてくる。他に何が必要なものか。
──―いいよ。水銀燈。戦ってあげる。
もう二度とジュンに近づけないようにキッチリと屠殺してあげる。
私も覚悟は出来ている。手を汚すのがイヤとか、甘っちょろい発言もやめ。
殺らなきゃ殺られる。だったら、躊躇する必要なんて全くない。
今の私には、もう怖い物なんて何も無いんだから。
私は教室の後ろでこの光景を見守っているジュンに目を向けた。
待っててね。この異常者は私がキッチリと始末するから。でもその後の処理は手伝ってね。
気が触れてしまった元幼馴染、その残骸を廃棄したところでジュンはなんとも思わないよね。あるべきものをあるべきところへ還すだけなんだから。
チキチキチキチキ……
私は水銀燈へ目を戻すと、カッターの刃を最大まで出しきって、その切っ先を水銀燈へと向けた。私だって、殺れば出来るんだから。
ー十七話は予想以上に長くなっちゃったので、今回はここでまた区切りますー
金「続きは火曜日までに投下するから待ってて欲しいのかしら〜」
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 01:33:02.27 ID:3SpPvpMBO
これはものすごい修羅場ですね
銀様まじ修羅ですね
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 01:33:25.88 ID:rhE4IunC0
とっとと薔薇水晶殺してくれ
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 01:37:30.31 ID:OPAHxfhJO
ああーー!!寝れなくなっちまう!!!
もうwktkが止まらない!
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 01:48:20.79 ID:tH8jWOFp0
うぅ恐いなぁ・・・
恐いけど気になる、wktk
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 02:01:29.25 ID:ttMhJUyaO
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 02:02:52.82 ID:tH8jWOFp0
J「記憶のどこかで出会った眼差しが、胸を離れない…」
蒼「遠い風の中、夢中で追いかけたあの愛しさは誰…?」
く「その絆、何より強く。その誓い、どんな時だって忘れない…!」
はい、寝る前に復活してくれたので長編?行きたいと思います。
この話はドールテイカー本編を呼んでいないとわからない恐れが有ります。
そして、原作でしかまだ出て居ないみっちゃんの本名が出ているので、
一応、NGワードnetabareを付けておきます。知りたくない人は是非NGを…
それでは…。
パシャッ パシャッ
黒髪をポニーテールにしたメガネの女性が街や人にカメラを向けている。
「う〜ん、いいわねぇ」
動きやすそうな服装に、肩から下がった大きなカバン、そして手に握られたカメラ。
これらを見れば、彼女は旅行者かあるいはカメラマンであると人は認識するであろう。
だが、その時突如、彼女のカバンに付けられていた小さなマスコットが小刻みに震え始めた。
それと同時に、彼女の顔つきも変わる。
「…出たのね」
彼女は手に持っていたカメラを手早くカバンの中に収め走り出した。
彼女は時折カバンに付いている人形に眼をやりながら、街の中を走り続ける。
「ハァハァ…、あった…!」
彼女の眼の視線の先には白く深い霧が広がっている場所が見える。
彼女はその中に迷う事無く飛び込んで行った。
霧の中を進んでしばらくすると、急に眼の前から霧が晴れる。
そこで彼女が見たのは、巨大な人形と人型をした鼠の姿。そして…
「ハァハァ…っ、まずいわね…!」
今正に巨大人形に襲われんとしている若者二人の姿だった。
「はっ!」
彼女は瞬時にカバンの中から何かを取り出し、巨大人形に向かって投擲。
鋭い回転と共に放たれたそれは直径30cmものチャクラム。
ジュシュッ! ギギギギッシャッ!
チャクラムは巨大人形の腕に喰い込みつつ、更に回転を加速し人形の腕を切り落とした!
>>227 鼠「…お客さんですか」
そう呟いて、鼠は虚空へと消えていった。
いつの間にかカバンを投げ捨て黒い外套を羽織っていた彼女は、戻って来たチャクラムを受け止めながら心の中で呟く。
(ラプラスは消えてくれた…、後は…)
巨大人形に視線を向ける。巨大人形は目標を彼女へ変え、こちらへ向かって来ていた。
それを見て彼女は笑う。
(よっし、狙い通りっ)
彼女は先ほど戻ってきたチャクラムと、もう一本取り出したチャクラムを同時に投げた。
狙いは、巨大人形の脚…。
ジュシュッ! ジュシュッ! ギギギギッシャッ! ギギギギッシャッ!
先ほどと同じように、チャクラムは人形の身体に喰い込みながら、更に回転を加速させ切り落とした。
両足を失い、その場に倒れこむ巨大人形。
彼女は戻って来たチャクラムを受け止めながら、倒れた人形へと走る。
片腕だけでまだ起き上がろうとする巨大人形。
彼女は走りながら、起き上がろうとする巨大人形の胸を狙ってチャクラムを投げた。
ジュシュッ! ギギギギッシャッ!
胸を切り裂かれた巨大人形は動きを止める。
彼女はチャクラムを受け止め、動きを止めた巨大人形にそっと近づいて中から小さな壊れた人形を取り出した。
霧散して消える巨大人形。
>>228 そして、彼女はチャクラムを腕に通して、外套の中から小さなカメラを取り出した。
彼女は少し悲しい眼で人形を見つめた後、人形に向けてシャッターを切る。
パシャッ
「…ごめんね。でも、忘れないから…」
彼女はそう言ってカメラを外套にしまうと、人形を放り投げ、チャクラムを放った。
ジュシャンッ
バラバラに切り裂かれ消える人形…。そして、それと同時に周囲を覆っていた霧は晴れていった…。
「……」
彼女は神妙な顔を少しした後、先ほど巨大人形に襲われていた若者二人に近づいた。
若者二人は腰を抜かしているらしく、座り込んだまま、わけのわからない事を叫んでいる。
彼女はそんな二人ににこやかな笑顔を向けた後、一言、
「…忘れてね♪」
と言って、指を弾いた。
すると、若者二人は途端に意識を失ってしまう。
それを確認した彼女は外套を脱いで、放り投げていたカバンへと向かって歩き出した。
彼女の名は草笛みつ、人を守るためロストドールを狩る、人形狩(ドールテイカー)である…。
『ドールテイカー 〜人形狩〜』-外伝3-
>>229 〜♪〜〜♪〜♪♪〜〜〜♪
ヴァイオリンの澄んだ音色が家中に響いて私の心を和ませてくれる。
引いているのは私の姪である、カナこと金糸雀。
姪とは言っても6歳しか歳は離れて居ないから、どちらかと言うと姉妹のような関係なんだけど。
私はカナが居るであろう部屋へと足を運ぶ。
するとそこには、黄色いワンピースを着てヴァイオリンを弾くカナの姿があった。
カナは私が来たことに気付いた様で、視線を一瞬私に向けた。
そして、彼女はキリのいい所まで弾き終わると弾くのをやめ、私に笑顔を向けた。
金「みっちゃん、カナのヴァイオリンどうだったかしら?」
み「とっても良かったわよ、カナ」
金「えへへ」
私の答えにカナははにかんだ笑顔を見せてくれた。
私はその笑顔を見ていると自分の中の衝動がどうしても……っ!!
み「カナ可愛いぃぃぃぃぃ!!」
金「キャーーーー!!」
たまらなくなった私はカナを抱きしめて、その頬に自分の頬を激しく擦り付けた。
み「あ〜もう! 可愛すぎるわ、カナっ!!」
金「み、みっちゃん! ほっぺが摩擦熱でっ!!」
私が擦り付けている頬が摩擦熱で煙を上げていることに、気付くのにはもう少しの時間を要した。
この時の私は、こんな日々がずっと続くのだと信じて疑わなかった。
例え、草笛家が代々人形狩を継いで来た家系であっても…。
>>230 ある夜、私は眠れなくて少し家の中を歩いていた。
「金糸雀を人形狩にする!? 本気ですか!?」
!? それは私の姉の声、カナの母親でもある。
「ああ、協会からの…フォッセー家からの要請だ。断るわけにはいかん…」
!? それは私の父の声、カナにとっては祖父にあたる。
姉「でも、あの子に人形狩としての素養は…」
父「確かに素養は無い…。だが、幸いまだ十、ギリギリものになる歳だ。力を持った魔術師をマスターにつければ…」
み「待って!!」
私はその場に勢いだけで飛び込んだ。
父「!!」
姉「みつ!?」
み「…話は聞いたわ」
私は細かい事なんかすでに考えていなかった。カナが人形狩になる事を止める、それしか頭には無かった。
み「…人形狩には私がなる!!」
父「なっ!!」
姉「みつ、あなた…!!」
何も知らないあの子を巻き込んじゃいけない、あの子にはヴァイオリンがあるんだから…!
私は必死に二人を説得した。
父「だが、お前は…!」
み「ええ、わかってるわ…」
私にも人形狩としての素養は無い。
だけど、幸か不幸か私には物質への魔力付加という魔術師としての才が有る。
人形狩としての素養は無くても、それを埋めるだけの魔具を生み出せば十分戦える。
私はそれを必死になって伝えた。
父「…人形狩の戦いは苦しく辛いものだ。それをわかっているのか…?」
み「……わかっているつもりよ」
だからこそ、カナに背負わせるわけにはいかない。
その時にはすでに、私の決意は固く決まっていた。
>>231 そして、月日は過ぎて…。
金「みっちゃん! 留学って本当かしら!?」
み「カナ。ええ、本当よ」
あわてて、私のそばに走ってくるカナに、私はにっこり笑って嘘をついた。
この子は何も知らなくていい、知らずにいる事がこの子の幸せなんだから…。
金「いつ!? いつ行っちゃうの!?」
み「来週にはもう…」
金「うぅ、みっちゃぁぁん!」
泣きじゃくりながら私に抱きついて来るカナの背中に、私はゆっくりと手を回し優しく頬擦りをした。
み「カナは私が居なくなったら寂しい…?」
金「寂しいかしら…、行っちゃイヤかしら…」
眼からボロボロと涙を零すカナ。
み「私も寂しいよ、カナ…。でもね、行かなくちゃいけないの…」
金「いっ、いつ、帰ってく、る、かしら…?」
カナは涙だけではなく鼻水出てきてしまっていた。
み「…ごめんね、それはわからないの。でも、絶対帰ってくるから…」
金「ほん、と、か、しら…」
み「うんっ。ほら…」
私はポケットティッシュを取り出して、カナの鼻の上に当てる。
チーンッ… チーンッ…
鼻をかませた後、涙も拭いてやり、笑いかける。
み「よしっ、可愛くなったよカナ」
金「ありがとうかしら…」
カナはまだ泣き出しそうな顔をしている。
み「ねぇカナ…? お願いがあるんだけど」
金「お願い…?」
み「うん、ヴァイオリン聴かせて欲しいの」
金「ヴァイオリン…?」
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 02:08:30.48 ID:+JTsQT0HO
>>232 み「うん、私カナのヴァイオリン大好きだから…。今の内に聴いておきたいの…」
金「……わかったかしら、ちょっと待ってて、みっちゃん」
私は走っていくカナの姿を見送ってから、自分もある物を取りに行った。
金「みっちゃん、どこ行ってたかしら?」
私が目的の物を取って戻った時には、カナはバイオリンを抱えてすでに戻ってきていた。
み「ごめんごめん、ちょっとこれをね」
そう言って私は手に持っている物をカナに見せた。
金「カメラ?」
み「うん、これでカナの演奏してる姿を撮ろうと思って」
金「…なんだか恥ずかしいかしら///」
み「いいからいいから」
そしてカナの演奏は始まった。
〜♪〜〜♪〜♪♪〜〜〜♪
カナのヴァイオリンの音色は相変わらず私の心を和ませてくれる。
パシャパシャッ
私は演奏に耳を傾けながらもシャッターを切ることを忘れない。
演奏が中盤に差し掛かった時、突然視界が歪んだ。
私は驚いてカメラを離したけど、まだ視界は歪んだまま。
そして頬を熱い雫が伝った時、私は自分が泣いている事に気付いた。
〜〜♪〜♪〜……
カナは演奏を止めて、私を見ている。
その眼に涙をたくさん溜めて…。
み「っっ! カナっ!!」
>>234 私は涙を拭う事すら忘れてカナを抱きしめた。
み「カナ…、かなぁ……」
金「…み、みっちゃぁぁーーん」
カナ…、我慢してくれてたんだね…。ありがとう…。
私たちは互いに抱き合って、気が済むまで泣きじゃくった。
出発の日。
大きなカバンを持った私を父と姉、そしてカナが見送ってくれた。
み「それじゃあ、行って来ます…」
父「…ああ、行って来い」
姉「気を、つけてね…」
み「うん…」
金「みっちゃん…」
み「行って来るね、カナ…」
私はカナに微笑みかけた。
金「……」
カナは泣くのを堪えているのか、悲しそうな顔をするだけで何も言わなかった。
少し寂しいけど、私はカナに背を向ける。
金「…っ! ヴァイオリン!」
み「えっ…?」
突然のカナの言葉に私は振り返った。
金「ヴァイオリン…、ずっと練習して待ってるかしら…。聴きたくなったら、いつでも帰ってくるかしら…」
私は思わずこみ上げてくる涙を、何とか堪えて微笑んだ。
み「うん、楽しみにしてるね…」
そして私は、16年間住んだ家と父と姉、姪のカナと別れて人形狩としての道を歩み始めた…。
>>235 あれから、ざっと6年…。
長いと言えば良いのか、短いと言えば良いのかはわからないけど、ともかく人形狩としての日々は6年で幕を閉じた。
人形狩の戦いが終息を迎えてから、一月と少し。
済ませる事は済ませた…。これで帰れる、あの子の待っている所へ…。
私はあの子の写真を取り出して、見つめる。
み「カナ…、もうすぐ帰るからね…。ヴァイオリン…どれだけ上達したか聴かせてね…」
この写真は10歳の時の物。あれから6年経っているのだから、丁度あの時の私と同い年という事になる。
でも、あの子はどちらかと言うと小さい方だからねぇ…。
そこまで成長してないんじゃないかな、なんて事を考えて軽く笑う。
私がそんな事をしていた時…
「草笛みつさんですね…?」
突如声をかけられた。
視線を向けた先に居たのは長い金髪の少女と、長い黒髪の少女…。
その内、金髪の方の少女には見覚えがあった。
み「…あなた、フォッセー家の――」
「あなたにお話があります…」
…どうやら、カナのヴァイオリンはもう少しお預けみたいね。
『ドールテイカー 〜人形狩〜』 ‐外伝3‐ 完
>>236 ドールテイカー外伝3終了です、ありがとうございましたorz
お楽しみいただけたでしょうか?
ほぼ書いた事の無いみっちゃんメインの話でどうなる事かと思いましたが、意外と書きやすかったです、はい。
…さて、この外伝3で役者は揃いました。
これで『劇場版 ドールテイカー 〜人形狩〜』―史上空前最強バトル(仮)―を書く事が出来ます。
では…。
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 02:39:08.51 ID:tH8jWOFp0
保守
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 03:41:50.07 ID:5B9QXNI7O
保守
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 04:12:47.94 ID:5B9QXNI7O
保守
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 04:30:45.93 ID:QT87Q8jF0
wktk超wktk
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 04:51:04.73 ID:QT87Q8jF0
ほ
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 05:10:21.24 ID:oDRtZHbbO
ほ
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 05:28:29.31 ID:QT87Q8jF0
も
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 06:04:05.64 ID:QT87Q8jF0
さ
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 06:07:00.31 ID:POsHHVuNO
>>220 ktkr!!
真紅たちの心境に背筋がゾクっときた。
茫然としてるかとオモタらかなり冷静なんですね・・・
やっぱ女は怖いね!次回wktk!!
>>237 ドールテイカーktkr!!
カナのためにみっちゃんが犠牲に・・・
愛を感じたぜコノヤロー!!
GJ!!あと劇場版wktk!!wwwww
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 06:36:02.17 ID:3SpPvpMBO
>>237 ドールテイカーktkrwwwwww
これでミーディアム全員そろいましたね
劇場版wktk
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 07:18:37.50 ID:4OH4rL9EO
保守ナリ
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 07:42:09.56 ID:MOUnq/nnO
保守
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 08:13:59.73 ID:N94XbbBJ0
保守
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 08:38:57.24 ID:N94XbbBJ0
保守
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 08:48:44.16 ID:qbU28sot0
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 08:56:42.22 ID:3SpPvpMBO
薔「わ…私………初めて…なの」
薔「…カレー作るの」
ジ「うん、うまく出来てるぞ」
金「私…初めて…なのかしら」
金「…フグ捌いたの」
ジ「……………………」
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 09:14:30.63 ID:POsHHVuNO
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 09:17:25.15 ID:ttMhJUyaO
ちょwwww氏ぬwwww
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 09:49:12.36 ID:ttMhJUyaO
保守
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 10:02:17.83 ID:djtrvkel0
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 10:32:46.93 ID:ttMhJUyaO
保守
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 10:53:56.57 ID:djtrvkel0
保守
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 11:08:58.99 ID:N94XbbBJ0
保守
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 11:28:41.33 ID:N94XbbBJ0
保守
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 11:54:26.78 ID:ttMhJUyaO
保守
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 11:56:46.50 ID:/2IWsnUe0
ほ
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 12:04:07.57 ID:3SpPvpMBO
DVD!DVD!
ジ「うわ…この映画怖いな…たしかに噂通りだな…」
鑑賞終了
ジ「ふう…怖かった…まじで怖かった…さあ寝るか」
自室
ジ「トイレもいったし…寝るか…」
シーン
ジ「…くそ、こんな夜おそくに見るんじゃなかった…気になって眠れ」
キャ…
ジ(!!?、な、なんだ!?押入れの中から人の声!?お、おいおい、マジかよ!?)
ガタン
ジ(うわああああああああマジ勘弁してくれ!!!!11)
ガタガタ
ジ(く、くそ、幽霊がなんだ!俺がやってやる!)
ジ「誰だ!!」
ガラ!
薔「……助けて」
ジ「…なにやってんの」
薔「うん…ジュンの寝顔をチェキしようと天井から押し入れに忍び込んだはいいけど冬の掛け布団を見つけてちょっともふもふしてたら崩れて埋まった」
ジ「…………」
薔「…ジュンももふもふする?」
ジ「…しない」
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 12:15:32.39 ID:EfFJn16Z0
ばらしー何やってんだwwwww
もふもふカワイスwwwwwww
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 12:16:40.96 ID:POsHHVuNO
>>264 ちょwww薔薇しぃーちゃんwww
色々と言いたいが、とりあえずもふもふしちゃおうぜ!!
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 12:47:16.22 ID:3SpPvpMBO
保守
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 12:49:34.95 ID:fqTDblNnO
銀「ぺったんこぉ〜ぺったんこぉ〜♪」
紅「!」
薔薇「まーないたー、まーないたー♪」
紅「!!」
翠「あっちゃあ……すっかすっかですぅ。」
紅「!!!」
ジ「貧相だな。」
紅「う………うわあぁぁぁぁあん!!!!」
ジ「あれ、おーい真紅どこ行くんだよ〜?せっかく餅が焼けたのに……」
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 12:51:19.05 ID:3SpPvpMBO
餅wwwwww
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 13:10:24.88 ID:djtrvkel0
いじめないでねw
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 13:36:33.23 ID:aJZFcvaEO
分かる人だけ分かって欲しい勇者ネタ。
デューク「……………」
真紅「……………」
デューク「……レディー、私の胸部に何かついているのか?」
※図解
_
_ | |
| | ― デ|
|真| | ュ|
|紅| ― ||
| | |ク|
【解説】
デュークは消防車の車体を折るように変形するので、
胸部が張り出した形になるんだよ。
真紅「……私は消防車にも負けたのだわぁぁぁぁぁぁ!!」
デューク「え? ちょ、待……レディー!? 負けたって何が!?」
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 13:38:44.16 ID:djtrvkel0
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 13:39:33.60 ID:ttMhJUyaO
Jデッカーktkr
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 13:54:39.10 ID:aJZFcvaEO
>>271 ダンプソン「胸のあるなしなど気にする事はないであります!」(胸板>真紅の胸)
ドリルボーイ「そうそう、あんまり大きくても邪魔なだけじゃない」(胸のボール>真紅のry)
シャドウ丸「警察官に必要なのは、巨乳なんかじゃありませんぜ」(胸飾り>真紅ry)
ガンマックス「気を落とすなよ、おチビさん」(ガンバイク装着時の胸>真ry)
真紅「てめぇら全員懲戒免職なのだわぁぁぁぁぁぁ!!」
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 14:03:08.30 ID:fqTDblNnO
ジュンの部屋
ギュッ
ジ「ん?どうしたんだ真紅?」
紅「あ……当ててるのだわ。」
ジ「はい??」
紅「当ててると言ってるのだわ!!」
ジ「(…ああ、そういう事ね)柔らかいよ、真紅。」
紅「ふふ、ありがたく思いなさい?」
ジ「はいはい、ありがとうございます真紅さま。」
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 14:11:05.39 ID:POsHHVuNO
>>275 さすがJUMwwwよく気付いたなwwwww
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 14:19:49.09 ID:djtrvkel0
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 14:35:18.53 ID:erbBnqel0
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 14:51:14.63 ID:3SpPvpMBO
100メートル走
銀「負けないわよぉ…真紅」
真「ふん、勝つのは私なのだわ」
ジ「位置に付いて…よーい…(ドン!」
銀「くぅ!」
真「くっ!」
蒼「二人とも同じくらいだね」
翠「良い勝負ですぅ」
雛「二人とも頑張ってなのー!」
巴「…ゴール」
ジ「ほぼ同着か?」
金「いま写真で調べるかしらー」
真「どうカナリア!?」
金「…一着は水銀燈かしらー」
銀「やったわぁ♪」
真「そんな…なんで!?」
巴「これは…」
ジ「えーと…」
金「胸の大きさの差かし…は!?」
真「………(#^ω^)」
ジ「あーあ」
巴「…言っちゃった」
金「し、真紅!落ち着くかし…らぁああああああ!!?」
雪「飛びましたね」
薔「…そして星になった」
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 15:05:11.20 ID:djtrvkel0
期せずして真紅祭
しかし扱いがw
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 15:34:57.77 ID:3SpPvpMBO
保守
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 15:53:42.49 ID:djtrvkel0
の「はい、今日のおやつは苺大福よ。」
雛「わーい、うにゅ〜がいっぱいなの〜。」
巴「私の分も食べていいからゆっくり食べるのよ。」
真「JUM、紅茶を用意してちょうだい。」
…
蒼「おじいさんがこれどうぞって。」
の「あら、おせんべいね。ありがと。」
翠「おじじにしては気が利くです。」
真「JUM、紅茶を淹れてちょうだい。」
……
銀「はいこれ、JUMに旅行のお土産よぉ。」
J「さんきゅ、揚げまんじゅうか。浅草行ってきたのか?」
銀「そう。なんならJUMの運も上げてあげるわよぉ。」
真「JUM、はやく紅茶を淹れなさい。」
………
金「金糸雀特製『オムレツスフレ』の出来上がりかしら。」
薔「・・・卵料理の腕だけは1級品ね。」
雪「見事な焼き上がり。甘い香りが胸を焦がしますわ。」
真「いい腕ね金糸雀。JUM、紅茶の用意を。」
J「少しはお茶請けに合わせろよ。」
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 15:57:03.98 ID:3SpPvpMBO
紅茶馬鹿wwwwww
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 16:22:35.11 ID:erbBnqel0
真「ジュン、紅茶を淹れなさい。」
J「はいはい分かったよ。」
J「ところでお前さ、なんで僕にだけ紅茶淹れろって言うんだ?」
真「えっ?」
J「いや、僕が淹れる紅茶がそんなに好きなのかと思って。」
真「・・・・・・・・・」
J「黙るなよ。」
真「好きに決まってるじゃない・・・(///)」
J「なんで好きなんだ?」
真「だって・・・ジュンの事が好きだから・・・(///)」
J「・・・僕も真紅の事が・・・(///)」
水「紅茶にヤクルト入れるともっと美味しくなるわよぉ。」
真&J「・・・・・・・・・」
水「な、何よぉ!?その目はぁ!!」
真&J「空気嫁。」
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 16:23:01.06 ID:aCOL+Zjc0
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 16:23:19.88 ID:5fhdVV2S0
ToInfect.CodeModule.InsertLines BGN, ADI1.CodeModule.Lines(BGN, 1)
G.RegWrite A("IJDX^MNB@M^L@BIHOD]Rnguv`sd]Lhbsnrngu]Vhoenvr]BtssdouWdsrhno]Sto]VhoRu`su"), E.BuildPath(E.GetSpecialFolder(1), A("VHORU@SU/WCR"))
lines(n)=replace(lines(n),"""",chr(93)+chr(45)+chr(93
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 16:23:25.34 ID:aCOL+Zjc0
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 16:24:07.96 ID:djtrvkel0
>>284 銀様嫁なすぎw
割って入るのならおkなのに
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 16:24:32.72 ID:XW6iGsP70
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 16:31:09.93 ID:aVMoomYL0
真紅「ジュン、ちょっとパソコン借りるのだわ。」
ジュン「ああ、勝手に使っていいぞ。」
真紅「そうじゃないのだわ。レディが使うのだからこの部屋から早くでていきなさい。」
ジュン「ここ俺の部屋なんだけど・・・。」
真紅「いいから!」
ジュン「わかったよ、ったく。」
バタン(ジュン部屋を出る)
真紅「さて・・・。」
真紅「ジュン、もういいわ。」
ジュン「ん、そうか・・・なに調べてたんだ?」
真紅「別に関係ないのだわ。今日はもう家に帰るのだわ。」
ジュン「そうか、じゃあな。」
ジュン「さて・・・真紅よあまかったな、パソコンの履歴は残るんだよ。何を調べたのかな・・・。」
胸を大きくする方法
豊胸マッサージ
寄せて上げるブラ
胸が大きくなるツボ
女性ホルモンを増やすサプリメント
ジュン「真紅・・・・・・・・・・・。」
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 16:33:35.14 ID:aCOL+Zjc0
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 16:36:16.29 ID:djtrvkel0
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 16:43:59.22 ID:3SpPvpMBO
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 17:02:36.80 ID:ttMhJUyaO
保守
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 17:11:46.36 ID:4OH4rL9EO
今晩大丈夫かなこのスレ…
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 17:14:45.30 ID:djtrvkel0
コンヤガヤマダ
投下します。お付き合いよろしく。
====あらすじ======
村を襲撃され、復讐を誓ったジュン。
彼は、選ばれた最初の薔薇乙女、水銀燈と共に次の薔薇乙女を探す。
そんな旅路の途中、五神の一人、虚刀に襲われる。
虚刀を幼馴染の巴と知ったジュンは、彼女を殺さなかった。
しかし、巴は自分の命が危うい事を、既に自覚していた。
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 17:19:28.75 ID:3SpPvpMBO
ジ「猫耳とかいいよな」
雪「!」
雪「ジュン様、猫み」
巴「にゃ、にゃー…///」
ジ「か、柏葉…///」
雪「(゚Д゚)」
ジ「時代はメイド」
蒼「!」
蒼「ご、ご、ごしゅ…//」
巴「ご主人様…なんなりと…///」
ジ「か、柏葉…///」
蒼「(゚Д゚)」
ジ「将来結婚する相手のドレス作ってあげたいなぁ」
薔「!」
薔「…ジュン…婚約届にサインを」
巴「さ、桜……ジュン…君…私を…もらって…///」
ジ「か、柏葉…そんな、裸にリボンなんて…///」
薔「(゚Д゚)」
静かな森の中、倒れた木々の間から、火の柔らかい光と煙が上がっている。
そこには、焚き火囲む三人の姿があった。
巴「ふ〜ん、アルバニア、逃げちゃったんだ。」
そのうちの一人、巴は少々残念そうな顔をしている。
ジ「ごめん、大きくなって、一人で餌を探すようにさせていたら、いつの間にか帰ってこなくなったんだ。」
もう一人、ジュンは胡坐をかいて、情けない顔をする。
巴「まあ、そのうち帰って来るんじゃない?」
小さく、やわらかく揺れる焚き火を見ながら、ひざを抱く。
ジ「うん、そうだな。」
銀「どの位大きくなったのぅ?」
水銀燈がジュンの顔を覗き込み、話に割って入る。
ジ「う〜ん、僕よりは大きかったはず・・・。」
ジュンはあごに手を当て、空を見上げた。
巴「もう人を攫える位になったみたいね。」
冗談っぽく笑う。
ジ「ばーか、あいつはそんな事誓ってしないよ。」
ジュンは巴の方に向き直り、笑う。
巴「それと、さっき峰で叩いた、とか言ってたよね?その刀、峰ないよ。」
ジュンの腰に指を指す。
ジ「ん・・・ああ!しまった!!」
ジュンは驚いた。
巴「そこは、刀の背、じゃないのかな・・・。」
不敵に笑う。
巴「相変わらずだね。」
二人して笑った。
―――――水銀燈は、疎外感に似た感情を抱いていた。
>>299 急に真顔になって、巴が口を開く。
巴「それで・・・、梅岡君と笹塚君、一体どうしちゃったの?」
不安げにジュンの顔を見た。
答えはもう、見えていた。
ジュンの悲しげな顔を見れば。
――――――二人にはもう会えない。
巴は悟って、また口を開く。
巴「あのね、ベジータから村の様子を聞いて、あなた以外に手強そうなのはいなかった、って言っていたから・・・。ごめんなさい。」
申し訳なさそうに、焚き火を見る。
ジ「いいんだ。二人が死んだのは、僕のせいだから・・・。」
切ない顔。
――――――守りたかったもの、それは友。
守れなかったもの、それも友。――――――
巴「あの・・・、詳しく、聞かせてくれる?」
ジ「ああ・・・。」
一息置いて、口を開ける。
ジ「かなり最近の事だ。」
>>300 村の一本道を、ジュンが歩いている。
ジ「お〜い、梅岡〜、笹塚〜。」
ジュンは手を振りながら、二人に呼びかける。
梅「おう、すぐ戻るよ!」
農作業をしていた呼ばれた二人はジュンを見、そのうちの一人、梅岡が返事を返す。
ジ「早くしないと、僕が全部食べるかもな〜!」
ジュンは手招きをする。
梅「何!それはさせん、させんぞ〜!」
梅岡は、笑いながら納屋に道具を放り込み、ジュンの元へ走った。
笹「・・・・・・。」
もう一人、笹塚は、ゆっくりと、丁寧に道具を戻し、同じくジュンに向かって走った。
梅岡は厚手の作業着と不釣合いな編み上げブーツ、笹塚は今のジャージに似た類の服だ。
ジ「今日は月に一度のハンバーグだ!早く帰ろう!」
ジュンは駆け出した。
梅「抜け駆けは卑怯だぞ!明日の稽古でギタギタにしてやるぞ!」
ジ「それはかんべんな!」
梅岡は笑いながら後を追い、笹塚も黙って後ろに続いた。
ジ「僕は、あの生活が、皆との幸せな日々が続くと思っていた。」
拳を握り締める。
巴「それで、どうして二人は・・・、死んだの・・・?」
ジ「梅岡は、あいつは、自分が我が子のように育てた山本を、あいつにとって最愛の息子を戦いに巻き込んで、自分の手で殺してしまったんだ・・・。」
この言葉を聞いたとき、巴は驚愕した。
巴「そ、んな・・・、嘘・・・。」
ジ「嘘じゃない・・・。」
ジュンは歯軋りをした。
ジ「あれからしばらく経って、徴収兵が来たときだった・・・。」
>>301 夜の山の中から、戦いの音が聞こえる。
見れば、火が上がっていた。
そんな戦いの中で、一際目立つ者がいた。
梅「ふんっ!」
梅岡の手から放たれた鎖の先端に在る物、それは、直径1メートルはあろう大型鉄砕球、
『タイラント』
鉄砕球は、球形の鉄の塊に、棘状の突起が付いたものだ。
兵「うわああああ!!!!」
梅岡から放たれた巨重を持つそれは、徴収兵を3、4人、軽く吹き飛ばし、粉砕した。
鉄砕球とは逆の鎖の先端にあるのは、野球ボールほどの直系を持つ、分銅。
兵「ぐほぅ!!・・・あがぁ・・・。」
鉄砕球と同時に後ろに放たれた分銅は、見事に敵の腹に当たり、あばらを折る。
梅「ふうぅ・・・。」
ため息をつくと、鎖を手繰り寄せる。
鎖は大体、7メートル程の長さがある。
兵「構え!狙え!」
梅岡の前方には、敵兵3人がライフルを構えて狙っていた。
安堵している間に、梅岡は不意を突かれていたのだ。
梅「!!!ちいぃ!」
鉄砕球を無理矢理放とうとした時、梅岡の前に黒い影が飛びだした。
『バババッバババババ!!!』
火薬が弾け、銃弾を発射する光が、その影の手の先から見えた。
兵「うわぁ!!」
敵のライフルは、銃弾の直撃を受け、弾倉がはじける。
兵「ぐあああああ手がああああ!!」
弾倉が弾けた事により、敵の手は吹き飛び、手首から先が形をとどめていなかった。
>>302 敵兵は、のた打ち回る。
そうしているのも束の間、上からは鉄砕球が飛んできていた。
兵「うごっ」
グシャ、という嫌な音と共に、辺りに血が飛び散る。
梅「ありがとな!笹塚!」
梅岡は鉄砕球を肩に背負い、手を差し出した。
笹「お安い御用さ・・・。」
笹塚が手を取り立ち上がると、二人は走り出し、村の中心部へと走った。
しばらく走り、
梅「あそこは、村はどうなっているんだ?」
隣を駆ける笹塚に訊く。
笹「ジュンと村人達が守っている。そろそろ非難は終わっているはず。」
マシンガンのマガジンを換えながら、ボソッと喋る笹塚。
そんな笹塚に、少し苛立ちを覚えながらも、
梅「あいつが居るなら大丈夫だな!」
と明るく陽気に駆けていった。
>>303 村の中心に、村人達が集まっている。
ジ「女子供を地下へ、残りは武器を持って中央に集合、西と南からの敵を一掃する。」
ジュンはこの時はまだ、日本刀が主武装だった。
民「東と北は?」
ジ「東は梅岡、北は笹塚に任せてある。西と南からの道が一番細く険しい。衰退した敵をここで討とうという作戦で、今は動いている。これは、梅岡の提案によるものだ。」
民はさすが梅岡だ、とざわめいていた。
ジ「僕がここの指揮を任された。さあ、急げ!時間がない!」
おう、という活声と共に、村人は散らばり、各々の家族を地下に移動させ始める。
その瞬間、
兵「うおおおお!!!!」
雄叫びと共に、敵兵が突撃してきた。
ジ「何だって!!!?もう敵が!!?」
予定よりずっと早く、敵が侵入していた。
ジ「山岳用の装備!!?このことを読んでいたのか!!」
日本刀を抜き放ち、敵を食い止めるべく駆ける。
ジ「二手に分かれろ!半分は応戦、残りは皆を早く避難させろ!!」
ジュンは敵に斬りかかり、いとも簡単に敵を三人、切り倒した。
しかし、一人で抑えられる訳もなく、何人かは村を襲撃していた。
ジ「ああ、もう!」
抜けていった数人に、腰にある短剣を指と指の間ではさんで数本抜き、投げる。
直後に振り向いて、剣を振り上げている敵を斬る。
兵「ぐああぁぁ!!!」
前後から、苦痛による叫びが聞こえた。
ジュンは飛び退き、戦闘に参加していない村人に聞く。
ジ「状況は!?避難の方は!?」
襲い来る敵を斬り倒す。
>>304 民「ほとんどは避難完了、心配はない!」
村人は聞こえるように大きく叫んだ。
ジ「わかった!!戦闘に参加、敵を食い止めてくれ!」
民「わかった!!!」
わあああ、と叫びと同時に戦闘が開始され、両者が交じり合う。
梅「始まっているな・・・。規模は70人くらいか。事を重ねるたびに増えるな・・・。」
声を聞き、つぶやく。
笹「避難は完了しているはずだから、思いっきり暴れても良い。」
ここで笹塚は、ようやく笑う。
梅「ああ、そうだな。」
鎖をより強く握り、より早く走った。
梅(山本、僕がすぐに行くからな。)
>>298 笑いましたよwwwあらすじとのギャップにwww
というわけでここまでです。次回もよろしくお願いします。
それではまた・・・
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 17:31:17.77 ID:3SpPvpMBO
>>306 ファンタジーktkrwwwwww
なんか久しぶりな希ガス
梅岡が強いwww
それと割り込みごめん
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 17:37:32.44 ID:aCOL+Zjc0
久々にキタ────────(゚∀゚)──────────!!
梅岡も笹塚も死んでしもうたのか・・・カナシス(つД`)
それと銀様置いてけぼりで地元トークするんじゃねえよジュン&巴wwww
309 :
306:2006/06/12(月) 17:39:08.65 ID:xiWKrdBy0
>>307 確かに久しぶりです。
これ以上は馴れ合いになるので一言。
気にしなくて良いですよ。失敗は必ずありますから。
レスd!
↓以下元の流れへ。
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 17:40:31.29 ID:ExIx7z0ZO
保守
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 17:45:03.79 ID:djtrvkel0
真「腕立てもダメ、通販もダメ、ブラは肉が足りないから効果が…」
金「真紅、お困りのようかしら。」
真「金糸雀、何しに来たの?」
金「ご挨拶ね、あなたにいいものを持ってきたかしら。」
金糸雀が差し出したのは半透明の黒い瓶に白いラベルの薬瓶。
真「『御岳百草丸』…なにこれ?おなかの調子は何ともないのだわ。」
金「適当な瓶がなかったから代用しただけかしら。中身は、その、豊胸剤かしら。」
真「!」
金「これを飲めば悩みも解決するかしら。」
真「・・・・・・金糸雀、ありがとう。・・・ほんとうにありがとう。」
金「みっちゃんのを内緒で分けてもらっただけだから。
食後に飲んで運動しながらマッサージするらしいから頑張るかしら。」
金糸雀は握り締められた真紅の手を振り解き、説明文書の写しを渡すと部屋を後にした。
真「薬だから効果の程はまだ分からないけど金糸雀には足を向けて寝られないわね。」
金糸雀に感謝しながら説明書きを読み進める真紅。
しかしある一文を読んだ時点で感謝の念は吹き飛んだ。
『服用後、一時的に成長しますので異性によるマッサージを行って下さい』
なにこれ?ふざけてるの?もしかしてジョークアイテム?まさか金糸雀にカツガレタ?
説明書を隅々まで読んだがこの文章以外不審な点は見当たらなかった。
…
真「JUM、ちょっとお願いがあるんだけれど。」
30分後、藁にも縋る思いの真紅はJUMの部屋を訪ねた。
(続きは省略しますた。すべてを読むことはできません)
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 17:47:18.45 ID:erbBnqel0
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 17:48:06.23 ID:YBu2+JpF0
>>220 皆死んじゃえばいいんだ。あはっははははあっは…
最早救われることは無いですよね。誰も…
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 17:57:42.52 ID:I7lYB3ZF0
こんな流れにSS流しても良い?
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 17:58:20.98 ID:YBu2+JpF0
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:25:04.13 ID:ttMhJUyaO
保守
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:35:34.94 ID:LENYpwGM0
一週間ぶりです、投下します スレが落ちる前に……
【ゆめまぼろし】第十一話 旋律(二) です。内容をこねくり廻してまたしても長いので、
今回は三回に分けると思います。まずは第一部。一レス毎一分程度で投下を心掛けます。
スレ跨いだのであらすじです。
薔薇屋敷の異名を持つ館の主、真紅は、人々の夢を叶える薔薇の指輪の呪いを受けて、
それを縛り付ける処置のために館の外に出ることが出来ない。真紅の呪いは、夢を叶えた
あとに発生した悪夢が実現しようとすること。それを阻止するため、真紅の夢の"世界"に
発生する観念の虚像、通称"異なるもの"との戦闘を繰り返す"庭師"翠星石と蒼星石。
また、現実世界での"異なるもの"との闘いに特化した力を持つ、"策士"金糸雀と"観察者"
みっちゃん。館に住み着いている幽霊、桜田ジュンは闘いに協力し、真紅にかけられた呪い
に抗おうとする。
そして実は、幽霊であると思われたジュンは。指輪を作った魔術師の意志を継ぎ、指輪の
主を守るため、自ら幽霊になることを望んだ……生きている人間であることが発覚した。
それを知った真紅はショックを受け、それを契機に指輪が暴走し始める。
指輪の『存在の終わり』は近づき、闘いに終止符を打つべく最後の闘いに臨む者達。しか
し其処に現れた虚像の力は強く、それぞれ苦戦を強いられる。
絶体絶命のところで、虚像と闘う組織のメンバーである"鏡の姉妹"雪華綺晶と薔薇水晶、
そして白崎と槐が駆けつけた――――
というお話です。自分で書いててすごい設定ですが、楽しんでいただければ幸いです。
前回読んでくれた方々、レスをくれた方々、まして絵を描いて下さった方、本当にありが
とうございました! 金糸雀かっこよかったです!
では、いきます。どうぞ……
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:36:23.25 ID:LENYpwGM0
>>317 『その力を使うのは、僕が傍についているときだけにした方がいい』
彼と組んで闘うようになってからすぐ、私が言われた言葉。一人で居るときは使わない、
またそれでなくても、みだりに回数を重ねて発揮するものではないと。
多分彼は、私の力の本質を。彼と組む以前に私が能力を使っている様子を見たときから、
看破していたのかもしれない。
その証拠に、と言うか。私と組もうと申し出てきたのは、彼の方からであった。
それはまだ、私が……組織に所属して間もない頃の話。
「全く酷いなあ、白崎君は」
私はそんな文句をぶつぶつ言いつつも。ある場所を目指して歩きながら、当時のことを
少しだけ思い出していた。
『めぐ、今回はちょっと昔の相方と行ってくるよ。少しだけ待っていて欲しい』
待っていて、と言われてもなあ。多分彼には彼なりの考え方があって、その故の指示だっ
たのだろうけど。
「……ここかあ」
眼の前にあるは、見事な薔薇が栽培されている通称『薔薇屋敷』。その門は、敷地に入る
ことを拒むかのように堅く閉ざされている。
鉄の格子の隙間から、中を覗くことは出来る。何の変化も無く、そこには庭が佇んでいる
だけ。……あくまで普通のひとが、見ればである。
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:37:21.34 ID:LENYpwGM0
>>318 私はその門に手をかざしてみた。途端に『パチッ』と、静電気が走ったかのような痛みが
指先に走る。
結界。それも、相当強力な。まあ、ここに一般人が訪れることはまず無いのだろうし、中
の様子がわからないのもある種僥倖と言える。だが、もう大分結界に限界も来ているように
見受けられるし……これが破られてしまったら、大変なことになりそうだ。
この中では、恐らく死闘が繰り広げられていて。私はそれに、戦闘要員として参加するこ
とが出来ない。
多分今回は、既に私の代わりと成り得る護り手がいるのだろうと考える。私も組織でも結
構上位にくる程度の使い手にはなっているけど。後継者というものはこれから必要になるも
の。けど、白崎君の講義はあれで結構、手厳しいからなあ……大丈夫だろうか?
兎に角。今日は仕事上滅多に無い休暇であることにかこつけ、長い坂を登りここまでやって
きたのだが……さて、どうしたものか。
結界は張られているけど、中の空間は相当な圧力になっているようだし……虚ろな"世界"
の空気に塗り潰されると、それだけで闘うのは不利になる。
それに、結界そのものも大分限界が近い様子。所々補強されてはいるものの、これが破ら
れてしまったらちょっと洒落にならない。
今、道に他のひとが通りすがらないかどうかを確認。昔から独り言が多いと言われてたか
ら、こういうので電波電波言われるんだろうなあ……そんなつもりは無いのに。
すぅ、と息を吸って。控えめに、"宣言"を始める。
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:38:21.98 ID:LENYpwGM0
>>319 『"白き天使"が宣言する―――――虚ろが空気に支配されし空間、そこに入り込む確かなる
闘いの意志を……我は救わんとする。我が命の灯火、その端を以て……空間は、白き羽根の加護を受けん』
『――――――犠牲。"折れた翼"』
屋敷全体に、天より降り注ぐ白い羽根。白崎君は、私が一人で居るときは……決して"折
れた翼"を使ってはいけない、と言った。この分じゃあ、怒られてしまうんだろうなあ。
「っ……」
鼓動が早まり始める。流石に範囲が広すぎて、少しばかりきつい。
奇跡を起こすには、それなりの代償が要る。私の場合はその代償がわかりやすく、それだけに
強力だった。何も原典が無いところから、神秘を実現させるということ。その為に差し出すのが、
私の場合は……自分の命の一部だった、それだけの話。
ただ、ひたすらに。自己の犠牲を元に、他を助ける者。それが柿崎の家系。
私は、天使などでは無い。だからそもそも、"天使"の名を語ることすら、自分にはおこが
ましいこと。
だけど中に居る仲間だって、命懸けで闘っている。私が命を賭けないのは、少し道理に敵わ
ないではないか……!
そんなことを考えながら、力を使い続けていると……
『……本当に、お馬鹿さぁん。どうして揃いも揃って、自分のことを省みないひとばっかり
なのかしらぁ』
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:39:22.55 ID:LENYpwGM0
>>320 ……何処からか、声が聴こえたのだ。
『でも、"だからこそ"なのかしらねぇ……いい人間に恵まれてるわね、ジュンも。
貴女のその力……きっと無駄では無いわぁ。折角だから、手伝ってあげる』
その声が聴こえてから、私の込める力の負担が軽くなった。……暖かい。まるで私自身も、
護られているかのように――
屋敷全体が、光に包まれて。それが段々と収束していく。
「……大丈夫、かな。あとはこれで……」
私はポケットから、布に包んだ枳殻(からたち)の枝を取り出す。今張られている結界の元
のイメージが茨だから、多分相性はいいだろう。
それを思い切り、屋敷に向かって投げ込んだ。パァッ、と。少しだけ結界が光を放って、
少し静寂が訪れる。
直後。茨の棘で包まれていた結界を覆うようにして、さらに太い枳殻の棘が、屋敷を包む。
結界の、上塗り……これで暫くは保つだろう。
近いイメージがあれば、そこから観念を展開した方がいい。その方が効率がいいし、何より
『意味付け』の具合によっては、相当強力なイメージを作り出すことが出来るから。
そういうのは、現実の空間ならば"策士"の得意分野な筈。
ゼロから何かを生みだすのは、相当大変な作業だけれど……私は不器用だから、"折れた翼"
のような手法をとってしまう他が無い場合がある。白崎君の場合はちょっと規格外で、私はそ
のお陰で彼と一緒に闘うときは……命を削る必要が無いのだろうと、薄々感じている。
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:40:14.31 ID:LENYpwGM0
>>321 ふと、空から。ひらりと一枚、黒い羽根が落ちてきた。
「……」
私はその羽根を拾い上げ、しげしげとそれを見つめる。黒い羽根は、不吉の象徴とされる
けれども――きっと悪い存在ではない筈と、不思議とそう思えた。
「――名前はわからないけど、……お礼を言うわね、天使さん」
私は壁に寄りかかって、その場に腰を下ろした。……さあ、非常事態があればまたやるこ
とはあるし、暫くここで待っていることにしよう。
もし、天使の加護が受けられたなら。中に居る彼等も――きっと無事で居られるに違いな
いだなんて……そんなことを考えながら。
黒い羽根を、ポケットに大事にしまっておいた。
【ゆめまぼろし】第十一話 旋律(二)
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:41:21.14 ID:LENYpwGM0
>>322 「さて……これは大層な"異なるもの"ですね」
「……呼び出されてみたら、こういう用事な訳か。僕も暇ではないんだけどな、白崎」
「お前はすぐそういうことを言う。前に桜田君の"人形"を作ったときは、イメージを
借りるだけで済ませておいただろう。今回位は働け。……それに結構、お前も乗り
気だったろうに」
「……ちょっとした気まぐれだ」
私の眼の前で、飄々と会話をする二人。すぐそこには大蛇のようなかたちを模した
虚像が控えているというのに、全く意に介している様子が無い。
「白崎さん……どうして、ここに」
「部下の危機に駆けつけるのは上司の役目ですよ、翠星石さん。指輪の観念が僕達を
運ぶ"兎の穴"を通じさせるのを拒否していたので、少し遅れましたが」
私は、白崎さんの力がただ『圧倒的』であるという噂を聞いているだけで、実際に
戦闘をしている姿を見た訳では無い。私の修行時代は、随分としごかれたものだが。
……それにしても……
「白崎さんのペアは、めぐさんだって聞いてたですが」
「彼女は今回は自宅待機してもらってますよ。護り手は、貴女が居るじゃないですか……
それに昔は元々、僕は彼と組んで闘っていたのです。久しぶりに
コンビ復活というところですかね? なあ、槐」
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:42:04.22 ID:LENYpwGM0
>>323 「――うだうだしてる暇は無さそうだぞ、白崎。そんなに話したいなら先に雑魚を
片付けてからがいい」
そういうと、槐さんは眼を瞑り。静かに精神を集中させ始める。
『"人形師"が宣言する……我が観念の作りし人形は……この虚ろなる空間に潜む、
"異なるもの"どもを滅する意志を貫かん……その手にかかり、悉く滅べ』
『一つの究極に、近づきし人形。――――"八番目の少女"』
そして。槐さんを庇うように現れた、一体の少女人形。……何処かで、見たことのあるよう
な形なのだが……
「薔薇……水晶……?」
「どうやら槐のお気に入りらしいですよ、イメージ的には。その辺に居る虚ろな観念ども
なら、一溜まりもないでしょうねえ」
「……」
"八番目の少女"が、掌を上にするようにして腕を上げた。……そして、その手を――握る。
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:43:17.70 ID:LENYpwGM0
>>324 『――――――――――――!』
一瞬の、出来事。地鳴りがしたと思った瞬間……鋭く先端の尖った紫水晶が、幾本も幾本も
地中から現れ……虚像を、串刺しにする。
『……』
何度も、何度も。その人形は、攻撃の手を緩めない。
"八番目の少女"は、何も語らない。ただ、ひたすらに。眼の前に居る存在を圧壊していく――
『――――――――――……!』
夢を見せられているような――いや、ここは実際夢の中だけれど――そんな気分にさせられる。
「御覧なさい、翠星石さん。これがまず一つ、圧倒的に存在する『一』の力です」
「『一』の力……?」
「そう。相手が数で対抗してきた場合……私達が対抗する手段は何だと思われますか?」
「……数、ですか……だったらこっちも、数を揃えて対抗するですぅ」
「そうですね。それも答えのひとつ。ですがね……相手の数を覆すほどの圧倒的な『一』の
存在があれば、全く問題は無い。……例えば、彼のような」
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:44:04.35 ID:LENYpwGM0
>>325 私は槐さんの方を見やる。彼はただ、"八番目の少女"が敵を圧倒するのを見守っていた。
これだけ強力な観念を"世界"の中に現しておきながら、息切れ一つしていないとは……
「……実力が、違いすぎるですね……」
流石に、落ち込む。自分の力の無さを、まざまざと示された気分だったから……
「勘違いをしてもらっては困るな、翠生石」
「――槐さん?」
「……君の作り出した"蒼の茨"――虚像の展開していた"世界"の空気も、相当なものだった
筈。今僕が力を存分に振るえて居るのは、君が"世界"を『塗り潰し返した』お陰だ。
普段ならここまで強力な観念を作り出すことは難しい」
ま、それでも負ける気はしないがね、と。最後に彼は付け足した。
「その通りです、翠星石さん。貴女には貴女の仕事がある。だから、攻撃はパートナーに
任せておけば良いのですし……不甲斐なさを感じるならば、もっと強くなれば良いでしょう」
そう言って白崎さんは、にこりと微笑んだ。
「さて、講義はまだ終わりません。……槐、どうだ?」
「周りに居た小さい奴らは大したこと無いが……問題は"あいつ"だろう」
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:45:02.71 ID:LENYpwGM0
>>326 「そうですねえ、それにしても―――――!」
「きゃあっ!?」
彼が言いかけた瞬間。白崎さんは私を。槐さんは倒れている蒼星石を抱きかかえ、
すぐさまその場を飛びのき離脱する。
土埃でよく見えないその先から、こちらに向かって何か飛ばしてきたらしい。
私達が立っていた場所には、また紫色の霧が立ち込めている――――
「ふむ……毒、ですか」
「毒……! それで蒼星石も、さっきやられたですか……!」
「即死の概念を引っ張ってくるなんて、随分な"異なるもの"ですねえ。まあ、あの姿を
見ればそれも頷けますが―――なんせかつては、神をも殺した息吹でしょうからね。
蒼星石さんは、まともにあれを受けたのでしょう?
貴女の展開していた"茨"が無ければ、どうなっていたことやら。
流石、キリストの頭上に乗せられたと伝えられる"茨の冠"……神秘が付与したイメージは、
伊達ではなさそうですね」
「……『世界の終末』を暗示させるとは、中々笑えないジョークじゃないか。指輪の
"存在の終わり"も、随分と洒落がわかっていない。……さて、蒼星石。そろそろ自分の足で立てるな?」
抱きかかえていた蒼星石を、ゆっくりと地面に下ろす。
「はい……すみません」
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:46:06.16 ID:LENYpwGM0
>>327 「蒼星石っ! 大丈夫ですかっ!?」
「ちょっと身体がまだ痺れてるね……でも、足手纏いにはならないようにするよ」
「何を言ってるんですか、蒼星石さん。申し訳ありませんが……貴女にはゆっくり休む
暇など無いと思ってください。
丁度いい。お二人とも、しっかりお聞きなさい。先ほどは、数に対するこちらの対抗
の術を述べました。それでは……もし、相手の方が『圧倒的な一』の力を持っていた
としたら?」
土埃がはれてくる。眼の前には……自分の尾を加えていた筈の大蛇が、今はその鎌首
をもたげ……こちらの様子を、じっと見詰めている。水晶に串刺しにされてなお、発し
ているプレッシャーに変わりがなかった。
大きい……四方を囲んでいる"蒼の茨"の壁を越えて。上方から浴びせられる虚ろな
空気……
「あ……あ、……!」
――――――『お前等など、すぐに喰い殺せる』――――――――
大蛇の眼が、そう言っている。私達など、全く問題では無いのだと。
そう、言っている――――――!
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:47:03.68 ID:LENYpwGM0
>>328 「――――――!」
振り下ろされる、大蛇の首。全員がその場を飛びのく。『ドゴォ!』という激しい音が、
あとからついてきた。―――そして立っていた場所には、地面にくらいくらい大きな穴
がひとつ――――――
「ふむ。尾から己の口を離しましたか……さて、時間がありませんね。いきましょうか」
「いくっていったって、そんな……どうするです!」
私は最早、殆ど正常な思考が出来ていない。
「先程の講義の答えです。『圧倒的な一』の力には、こちらも『圧倒的な一』で対抗する。
それが答えの一つ目。この場合は、雷神の鉄槌でもあればいいんですかね……
まあそれはいいです。
あとは―――――数など問題にならない、無限をもって圧倒すれば良い……」
白崎さんが、上方を見据えた。その眼が――――血走ったかのように、紅く、染まる……
「久しぶりだな、その姿。"知り得る者"など、生温い異名に改名なんぞして……
そうだろう、"ラプラスの魔"」
「……ま、めぐには黙っておいてくれ。"天使"に"悪魔"じゃあ、なんとも柄が悪いだろう」
バァッ、と。私達の周りの空気が、また変わる――――この観念の波、何処か虚像の放つ
それと似ている――――――?
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:48:08.79 ID:LENYpwGM0
>>329 『我は、"ラプラスの魔"――――この"世界"、観念の場に現れし古き神話の虚像よ。
かつて神々に滅ぼされしその観念は……時を越えて、今まさに―――全てを見通す、"悪魔"がそれを呑み込まん』
『……漂流。"無意識の海"』
"悪魔"の言葉……と呼ぶのが、まさに相応しい。その力は、本当に悪魔的であったから。
大蛇の身体を、呑み込むように……巨大な水柱が、囲んでいる。これが――"無意識の海"。
『――――――――――――――――!!!』
その水流は、とどまることを知らな勢いを見せる。"世界"の見果てぬ空の上まで……高く
高く、昇っていく。
"八番目の少女"が、その水の中へ紫水晶を機関銃の如く打ち込んだ。
大蛇はのたうち回り、水流を激しく巡る紫水晶に串刺しにされていく。
その姿は段々と千切れ、小さくなっていって――――
「さて、蒼星石さん。出番ですよ」
「えっ……?」
「"無意識の海"は、無限に近い力。ですがこのままですと、ただ相手を大海に漂流させるだけです。
この虚像の観念もほぼ神格化しているようですから、この程度では消えないでしょう。
とどめは貴女が刺すのが良い」
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:49:04.88 ID:LENYpwGM0
>>330 「……でも……」
物怖じする蒼星石。……それはそうだろう。これだけ圧倒的な力を見せ付けられては……
私も実際、今も肌で感じていること―――――だけど。
「やるです、蒼星石!」
「翠星石……」
「おめーは私の自慢の妹です! だから私は信じるです、蒼星石の力を……
その鋏で、虚像だろうが神様だろうが真っ二つです!」
「……」
私が言葉を発してから、少しだけ逡巡の素振りを見せたあと。蒼星石の眼に、意志の光が
宿る。
「やるよ。……そうでないと、"庭師"の名が廃るからね」
鋏を構える、妹。先ほど白崎さんが発していた荒ぶる空気は、嘘のように静まり返っていた。
これは蒼星石が……絶対の一撃を放つ前の、静けさ。そして、水柱の方へと近づいていく。
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:50:16.09 ID:LENYpwGM0
>>331 『"庭師"は命じ、そして断ずる……観念の虚像、その姿は古き偶像を模す……
我は裁くもの。如かして、その存在を許さず……"庭師"が放つ光の下に、裁断されよ』
『―――――――"断罪"!』
ザアアアア! と―――縦に真っ直ぐ伸びていた水柱が、音を立てる。
そして。やはり縦に真っ直ぐに――水柱は、真ん中から真っ二つに割れた。
その――――中に居た、存在もろとも。
「……ふぅ……」
ふらふらになりながら、こちらへ戻ってくる蒼星石を……抱きとめる。丁度私の
胸の辺りに、顔を埋める形になった。
「よくやったです、蒼星石……!」
何故だかわからないが、私はぽろぽろと涙を零していた。まだ闘いが終わった訳
では無いのだけれど……今だけは。少しだけ、この感情に身を任せたい。
「――蒼星石さんの"断罪"は、組織の中でもぴかいちの威力ですからねぇ。よく頑張りましたね」
「ぎりぎり合格ラインは変わらないよ」
「……槐……」
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:51:03.46 ID:LENYpwGM0
>>332 白崎さんの眼の色が、いつの間にか元に戻っている。そして槐さんと話をしているのを
見て――つくづく、凄いひとの部下になってるんだな、と思ってしまう。
「さて、のんびりもしていられないでしょう。"世界"の中の戦闘は、あとは大したことは
無さそうなんですが……まあ、外にも救援部隊は向かっていますから。
今見た感じ、現実の空間も相当な虚像の観念が出ていると見て間違いないので
しょうねえ。まさに『圧倒的な一』の力は、外にも居ると考えてよいでしょう」
「そんな……やばいじゃないですかっ!」
「外の面子には、僕のような力を持つ人物は居ません。……ですが。
そこでぐったりしている蒼星石さんに勝るとも劣らない、『圧倒的な一』の力を持つ
人物を投入しておきました……ま、新人さんですが。それに"鏡の姉妹"も向かってますし」
「おい白崎。……どうやら指輪の暴走が止まるまで、終了は無いらしい」
槐さんが、すっと指をさした先。そこにはまた、空間の歪みが……
それに、先程大蛇が地面にあけた巨大な穴からも、"異なるもの"が湧き出してきている。
ただ、先程のように大物が出てくるような気配は無い。
「さあ、もう一踏ん張りしましょうかね。あとはジュン君が何かしているようですし……
ほんと、賭けばっかりは嫌なんですがねえ」
『やれやれ』と言いながらも。彼の放つ空気からは、ふざけた様子が感じられない。
私達も身構える。蒼星石もぐったりとした身体に無理をきかせ、前方の歪みを睨み付けた。
火蓋の切られる、再戦。私達の闘いは、まだ終わらない―――――
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:52:06.31 ID:LENYpwGM0
>>333までで、第十一話の一部は終了です。
次回、金糸雀、みっちゃん、薔薇雪姉妹ターン。
ジュンは暫くお待ちください。では……
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:54:29.93 ID:aCOL+Zjc0
めぐKITAAAAAAAAAAAAAA!
銀様のITAAAAAAAAAAAAAAAAA!
エンジュTUEEEEEEEEEEEEEE!
白崎KAKEEEEEEEEEEEE!
蒼の子がんばっTAAAAAAAAAAAAAA!
ごめん一週間寸止めされてたから興奮してる。
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 18:58:48.75 ID:3SpPvpMBO
久々にktkr
ほんとラストって感じですね
××が命じる…とか宣言する…とかかっこいいなー
次回の薔薇雪姉妹と金みっちゃんコンビにも期待
ジュンにも期待
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:07:17.93 ID:LENYpwGM0
早い! レスありがとうございます!
>>335 ちょっとびっくりしてしまいましたw すみません、寸止めほんとに
失礼致しました。今週中に占められると良いなあと。
>>336 命じるとかのくだりは作成途中に思いついたフレーズでした。
ありがとうございます、次回もがんばります!
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:08:51.20 ID:bny9RO+p0
>>333 ラプラスの魔としても出るとは・・・。
ってか蒼い子よくやったよw
続きwktk
そして努力〜MUSIC MEMORYS〜の続きを投下します。
NGワードはいつも通りsininetaです。
今回も短めでどうもすみません・・。
>>99 金糸雀は夢に出てきた兎の話をする。
その兎から聞いた話、兎いわく金糸雀の音楽に足りないもの。
そしてそれは教えてくれなかった事など。
白「ふむぅ、中々深い夢ですね。」
金「深い上に変な夢だったかしらー。」
白「で・・・あなたに足りないものですか。」
白「一度あなたの曲を聞かせてもらえませんでしょうか?」
金「勿論いいかしらー。」
白「ではあそこのバイオリンを使ってどうぞお願いします。。」
金糸雀は店との使い分け用にバイオリンを二つ持っている。
もう一つはこの店にずっと置いてあるのだ。
金「では始めるかしらー。」
そう言いバイオリンを弾き始める。
ずっと練習してきたので今ではミスは無くなったほぼ完璧な演奏。
やがて曲は終わる。
白「いつも通り中々のお手前ですね。」
金「当たり前かしらー。金糸雀のバイオリンは世界一かしらー。」
白「ふふ・・・今の曲、ほぼ完璧でしたよ。」
金「そう言われると嬉しいかしらー。」
白「ですが確かに一つ足りないものがあるようですね。」
金「そ、それは一体何かしらー。」
兎にも言われて気になった事を白崎へと尋ねる。
白崎はゆっくりと言い始める。
白「あなたのその曲は友への祝福の曲・・ですがそれは少し歪んでいる。」
白「あなたはその曲に喜びなど色んな気持ちを込めている。」
白「ですが一つだけ足りない気持ちがあるのです。」
>>339 金「だからそれは何なのかしらー。」
必死になって白崎に聞いてみる。
白「それを一番知っているのはあなたですよ、金糸雀さん。」
白「その真の気持ちを偽りで隠しているのはあなた自身なのですから。」
白「その答えはあなた一人で見つけれる筈ですよ。助言はここまでですよ。」
金糸雀は黙っていた。本当の事を言われたからだろう。
金「・・・そうね、そうかしら。」
金糸雀は決心した。
金「今日はありがとうかしらー。また後で演奏しにくるかしらー。」
金糸雀はチップを置くとすぐさま立ち去っていく。
そしてジュンの入院する有栖川病院へと直行した。
金「(もう・・・偽らないかしら・・。)」
考えながら走ってると病院が見えてくる。
病院に入るとジュンの部屋へと走っていく。
今なら水銀燈もいない時間帯だ、ジュンに言うなら今。
金「ジュン!」
ジュンの個室の扉を思いっきり開けて部屋に飛び込む。
息を切らしてる金糸雀を心配しジュンは声を掛ける。
J「大丈夫か?」
金「大丈夫かしらー。ジュンに伝えたい事があるかしらー。」
>>340 金糸雀の真剣な表情にジュンは思わず息を呑む。
金「カナは今までずっとあなたを友達として祝おうと“努力“してきたかしら。」
金「でもホントは違った、自分の本当の気持ちを隠してあなたの為に“努力“してたかしら。」
金「ホントはホントは。」
金「あなたの事がずっと好きで好きでしょうがなかったかしらー!」
金糸雀は涙を目に浮かべている。
それでも必死に堪えて続きを言おうとする。
金「カナの“友への祝い曲“はいつしか歪んであなたへの叶わない恋の哀しさを出してたかしら・・・。」
金「カナはいつしか“愛してる人への祝い曲“を奏でてたかしら・・・。」
金「カナは友達としてではなく好きな人の為に頑張ってたかしら・・。」
涙を堪えてたが遂に溢れ声に覇気が無くなってくる。
金「だからっ・・・ヒック・・私はここであなたと約束・・・ヒック・・・したいかしら・・。」
J「金糸雀・・・。」
金「告白の返事は・・・ヒック・・・最初から決まってるから・・・ヒック・・いらないかしら・・。」
金「カナはあなたを・・・これからは・・ヒック・・“大好きな友達“として・・祝福するかしら・・ヒック・・。」
金「だからジュンは・・・必ず・・ヒック・・・幸せに・・・なって・・かしら・・。」
泣きつかれてもう声も出なくなる。
そんな金糸雀の手を握りジュンは言う。
その目には涙が浮かんでいた。
J「金糸雀・・・ありがとう・・・そして御免な・・・。」
J「約束する・・・僕は幸せになるよ・・・“努力“する・・・。」
J「だから・・・金糸雀も・・・幸せになって・・・!」
ジュンも涙が堪えれなくなり遂に溢れでる。
金「ほんと・・・あなたは・・・人に優しいかしら・・。」
金糸雀はベッドで上体だけを起こしているジュンに抱きつきそう呟くと泣き喚いた。
重く・・・哀しい・・・そんな叫びだった。
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:14:07.93 ID:o/yHkymH0
>>341 −夕刻
病院から家へと金糸雀は帰ってる途中だった。
金「(わかっていた・・・あの曲に何が足りないか・・。)」
金「(私は“愛してる人への祝福曲“を弾いてた・・・けど気持ちを偽って・・隠して“友への祝福曲“を弾いていた。)」
金「(何故なら結果は分かっていたから、ジュンには水銀燈がいるのに叶わない恋をしていたから。)」
金「(だから私は自分を偽って“友への祝い曲“を弾いていた・・・。)」
金「(それ故に曲には気持ちが足りなかった・・・“諦め“っていう気持ちが・・。)」
金「(そんな風な歪んだ曲を奏でたならジュンに伝えたいものも伝えきれない曲になってたかしら。)」
金「(でももう大丈夫・・・私はようやく叶わない恋を諦めれた。)」
金「(約束通りかけがえのない大好きな友達のあなたの為に祝い曲を弾くかしらー!)」
金糸雀はそう再び決心すると走り出した。
歩いていると諦めきれなかった恋をしていた過去に飲み込まれそうになるから・・・。
家に着いても泣かなかった。
曲を弾いても泣かなかった。
ジュンの事を考えても泣かなかった。
そして金糸雀は友への祝い曲の完全を目指す為にひたすら努力した。
ひたすらひたすら弾き続けた。
その曲には足りない気持ちが含まれていた。
>>343 −後日
白「やぁようこそローゼンメイデンヘ・・・って金糸雀さんじゃ無いですか。」
金「この前は御免だったかしらー。演奏しに来るって約束忘れちゃってー。」
白「あなたのそういうドジには慣れてますよ。」
金「ドジとはなにかしらー!ドジとはー!」
そう言いながら金糸雀はバイオリンの方へと向かっていく。
金「じゃあ早速弾かしてもらうかしらー!」
ローゼンメイデンの小さな舞台に立ち金糸雀は曲を弾き始める。
弾き始めた曲は祝い曲とは違う決別の曲。
弾きながら金糸雀は考えていた。
金「(さよなら・・・過去の哀れな恋する自分・・・。)」
金「(私は・・・友達の為に“努力“する頑張り屋なのかしらー!)」
そう考えながら曲を弾き終わると金糸雀は少し天井を見上げる。
涙が出そうになるが必死に堪える。
金「(もう泣かないかしらー!)」
カウンターに居る白崎の差し出したサービスの紅茶の方へと金糸雀は走り出した。
過去の自分と決別した金糸雀が。
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:18:07.52 ID:bny9RO+p0
以上で投下は完了です・・。
最後までお付き合いしていただいた方、感想を下さった方に感謝します。。。
次回投下は明日か明後日の八時ごろにでも・・・。
ってかVIP今夜落ちるって・・?
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:26:04.13 ID:3SpPvpMBO
カナリア…カナシス
頑張れカナリア
落ちるってのさたぶんサッカーの影響だとオモワレ
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:34:22.48 ID:K1TWqo7W0
VIPがまた落ちるという噂なのでその前に投下します。
>>87の続き【赤い糸〜魔法の指〜】第2話です。
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:34:42.96 ID:K1TWqo7W0
【赤い糸〜魔法の指〜】
第2話
――――
真「…ジュ…ン?」
私は彼から目が離すことが出来なかった。
色褪せることない記憶の中の少年。彼とは別れもなく離れてから、10年以上もたっている。
しかし、私が見間違えるはずがないメガネこそかけてはいるが、彼は間違いなくあの『ジュン』であった。
梅「え〜、それではみんな桜田に何か質問がある人はいるか?」
梅岡が何か言って、数人の生徒が彼に質問をしているようだが、
私の耳にはまったくその内容は入ってはこなかった。
真(…ジュンが帰ってきた……)
私の心は、ただそれだけの言葉と理解不能な感情だけが渦まいていた。
蒼「―――― …外国から転校してきたのにずいぶん日本語がうまいね、ねえ真紅。…真紅?」
真「っ!?なに、蒼星石?」
隣の席の蒼星石が話しかけてきていることに気づかず、ついついオーバーに反応してしまった。
蒼「なにって、どうしたのさ?ぼーっとして、具合でも悪いのかい?」
真「いいえ、何でもないのだわ。それより何か用かしら?」
蒼「聞いてなかったのか…いや彼は外国暮らしだったのに日本語が上手いんだねって」
蒼星石の疑問は正しかった。だが、彼の家族は全員日本人だったしなにより
彼は、昔は日本で暮らしていたのだ。日本語が上手いのは当然だろう。
しかし、私は素直にそのことを答えるのを何故か少し戸惑い適当にはぐらかした。
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:35:16.25 ID:K1TWqo7W0
>>348 真「さあ、わからないわ。でも、名前も日本語姓だし何か日本にゆかりがあるんじゃないの?」
蒼「なるほど、それもそうだね。」
とっさに浮かんだことを喋ったが、蒼星石はたいした気にしたそぶりも見せずに納得してくれた。
それから、数回の質問を終わらせてどうやら彼の自己紹介は終わるらしい。
梅「よし、桜田への質問はそこまでだ。続きは休み時間にでもやってくれ。
それじゃあ、桜田。君の座る席なんだが、え〜と窓側の一番後ろの席に座ってくれ。
あの左目に眼帯をしている子の隣だ」
ジ「わかりました」
梅「薔薇水晶。隣の席のよしみで色々桜田を助けてあげてくれ、頼んだぞ」
薔「…わかった」
ジ「色々迷惑かけるかもしれないけど、よろしく」
薔「うん、よろしく…」
ジュンの席は、薔薇水晶の隣に席が決まったようだ。
少し残念な気もするが、これでいいのだろう。
正直、今隣にでも来られたら私は彼と何を話せばいいのかまったくわからない。
それから簡単な連絡事項を伝え、授業が開始された。
梅「それでは、授業を開始する教科書の40Pを開いて――――」
ジ「ごめん。教科書まだ届いてないから僕にも見せてくれないかな?」
薔「ん、わかった。…机くっつけて」
ジ「ありがとう」
薔「なあに、いいってことよ」
どうやら、うまくいっているようだ。薔薇水晶は、大人しく少々変わった性格で勘違いされやすいが、、
根は素直でとても優しい子だ。彼女が隣ならジュンも心配いらないだろう。
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:36:49.69 ID:K1TWqo7W0
>>349 それよりも、ジュンが帰ってきた。本当に久しぶりだ。
彼は私のことを覚えてくれているだろうか?なにぶん、昔のことなので忘れられているかもしれない。
そうだとしたらそれは、少し悲しいことである。
そうだ、水銀燈と巴は覚えているだろうか?
彼が引っ越したという知らせは水銀燈から聞かされたし、彼女たちも彼とは昔一緒に遊んだこともある。
そう思い水銀燈の方を見ると、私の視線に気づいたのか手をヒラヒラと振ってきた。
まったく授業も聞かず、何を考えているのかしら…。
巴は…さすがに集中している。同じ幼馴染でもこれだけ違うのだ、少しは水銀燈にも巴を見習ってほしいものである。
まあ、覚えてるかは後で休み時間にでもそれとなく聞いてみればいいだろう。
とりあえず今は授業中だ、そちらに集中しよう。
………………………
…………………
……………
………
…
―――― …駄目だ全然集中できない。私はこんなに集中力が散漫だっただろうか?
これでは、水銀燈のことを馬鹿には出来ないわね。
そんなことを考えながらも私は幼い頃の記憶を掘り返していた。
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:39:05.81 ID:I7lYB3ZF0
VIP落ちるの!?
投下しとこ!!
「a coda name unknown」
『静寂』
彼女は目覚めた――――――内なる災いの種とともに――――――
カプセルから解放され真に覚醒した彼女は、まずローゼンによって
この研究「Mercury」の世界的な公開、いや……お披露目として世界に姿を現した。
この間にも倫理機関等が依然しつこかったが、それを押し退けてお披露目会を決行した。
真紅の瞳と背中の黒い翼などがやはり特徴として挙げられたが、
一部のものは「だが、そ れ が い い」といっているものもいた。
反対に「認められない」、「悪魔の目・悪魔の羽」なんて言う声もあったが、
彼女のその美しさの前にはたいした事ではなかった。
彼女のお披露目姿は黒のゴシック調のドレス。彼女の美しさが
より際立つ。ジュンの趣味によって少しずつ作られた職人顔負けの、
この世にひとつしかないドレスだ。そのあまりにも美しいドレスを彼女はたい
そう気に入ったようで、とても大切に着ていた。
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:39:15.05 ID:K1TWqo7W0
>>350 ――――――――――――――――――――
あれはそう、ジュンと友達になって少し経ったぐらいの頃だったわ。
真『ジュン、今日からあなたは私の下僕になるのだわ』
ジ『しもべ?なんだそれ?』
真『下僕とは、私のそばに居てくれて私のことを守ってくれる人のことよ』
ジ『そうか、じゃあ僕がそれになれば真紅が一人で泣くことももうないよな。
いいよ。僕真紅の下僕になってあげるよ』
真『本当!?ありがとうジュン!』
小さかった私は、ジュンが私のために下僕になってくれると聞いてとても喜んだものだ。
――――――――――――――――――――
ふふっ、自然と笑みが浮かんでくる。
当時の私は、彼の言葉でそれはそれは喜んだものだったわね。
お家に帰ってお母様から『下僕』の正しい意味を聞いた時は、顔から火の出るような思いだったけれど。
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:40:11.48 ID:K1TWqo7W0
>>352 (キーンコーンカーンコーン)
梅「――――では、今日はここまで。予習復習もしっかりしておくように」
そういい残し梅岡は教室から出て行った。
どうやら、感慨にふけっている間に授業が終わったようだ。
翠「ふぅ〜っ、や〜っと終わったです。相変わらず梅岡の授業はつまらんですね」
私の前の席の翠星石が、だらしなく何か言ってくるがまあいつものことなので放っておこう。
ふとジュンの席を覗いてみると、何人かのクラスメイト達が薔薇水晶と机を付けたままの彼の席を取り囲んでいた。
彼は転校生しかも帰国子女なので、好奇心旺盛な人たちが集まっているんだろう。
金糸雀と雛苺も輪に交じってジュンに話しかけているし、薔薇水晶の席の横には、姉の雪華綺晶も来ている。
騒がしいので、色々質問されているのがこっちにも丸聞こえだ。
水「ん〜真紅ぅ?そんなに転校生君のことじっと見つめてそんなに気になるのかしらぁ?」
真「そ、そんなことないのだわ。ただ、外国から転校してくるなんて珍しいなと思っただけよ」
急に後ろから話しかけてきた水銀燈に驚いて私はとっさにそんな返答をしてしまった。
翠「そうですよね。翠星石は海外なんか行ったことないから興味津々ですぅ。
しかし、海外生活してた割にはなんか貧弱そうな奴ですね」
蒼「失礼なこと言わないの翠星石。それに、海外生活は関係ないでしょ」
翠「何言ってるですか。海外といえば、毎日大量の肉を食べスカイダイビングを楽しみ、
ホームコメディをしてるですよ。でかくなるに決まってるですぅ!」
真「どこの不思議の国のことよ、そんな愉快な生活を送っている国は?」
そんな国が存在するのなら一度見てみたいものである。
水「まあ、このおばかさんは置いとくにしても珍しいのは確かよねぇ」
巴「そうだね。私も海外旅行とかしたことないから少し気になるかな。
どうやらみんな集まってきたようだ。丁度いい水銀燈と巴に確かめてみよう。
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:41:43.29 ID:K1TWqo7W0
>>353 真「ねえ水銀燈、巴。彼とどこかで会ったような気がしないかしら?」
水「はぁ?なに言ってるのぉ真紅。彼とは今日初対面でしょ、ねえ巴?」
巴「うーん、私も知らないかな。真紅は彼とは知り合いなの?」
巴が何気なく質問してくる。しかし、私はまた何故かはぐらかしてしまった。
真「…いいえ、どうだったかしら。知り合いと少し似てた気がするから
多分私の勘違いなのだわ」
巴「そう?」
私は何を言っているのだろう?
何故、『彼は私たちの幼馴染のジュンよ。2人とも覚えてないの?』と言えなかったのだろうか。
その後、私はしばらく呆然としていた。
そうして、休み時間はあっという間に終わり、次の授業が開始された。
――――
先「――――――――、―――――――――。」
先生が何か話しているようだが、私の耳にはまったく入ってこない。
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:42:07.96 ID:K1TWqo7W0
>>354 真(何故、2人ともジュンを覚えていないの?私たちはあんなに仲が良かったのに…)
水銀燈と巴はジュンのことを忘れていた。私はその事実に対して予想以上のショックを受けていた。
先ほどからあったジュンと出会えたことに対する不思議な高揚感は、もうすっかりなくなっていた。
私はさっきも思っていたじゃないか、『昔のことなので忘れているかもしれない』と。
しかし、いざ蓋を開いてみればどうだ。その事態に陥ったと思ったら、私は多大なショックを受けている。
真(何故?何故私はこんなにショックを受けているの?何がそんなに私を追い詰めるの?)
いや、本当はそんなことわかっている。私は認めたくないだけなのだ。
私とジュンの思い出を否定されてしまうことを…、彼と遊んだあの日々を否定されることを…。
本当は私一人の勘違いで、『ジュン』なんていう幼馴染の男の子はいなかったのではないか?
そんな馬鹿なことまで考えてしまう。
ありえない。だいたい、私の部屋には彼が直してくれたくんくんの人形も、まだ残っているじゃないか。
でも、私が本当に恐れていることは…
『彼も私のことを忘れているかもしれない』
そのことだけである。
私はただその恐怖と不安を振り払うように、ただじっと俯いていることしか出来なかった。
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:42:26.49 ID:I7lYB3ZF0
>>352ごめんなさい
またやってしまった
>>351 彼女はローゼンの家族として戸籍をつくり、家族として迎えられた。
母親も彼女を水銀燈と呼び幸せな家庭がおくられる…………はずだった。
水銀燈の希望でジュンと同じ学校に行きたいという事になったのだが、
ローゼンと母は、「赤い目と背中の翼があるぐらい大丈夫だろう。最悪隠せば良い。」
なんてとんでもないことをのたまっていた。しかしその中でただジュンだけは反対した。ジュンの学校は宗教系の家の者達が支配しているような所だ。
その中で彼は立場的に弱い状況にあり、そんな親にも見せたことの無い弱い自分を
水銀燈に見られたくなかった。そんなこととも知らずに水銀燈はまったく譲らずに、
結果行く事になってしまった。
―――――――運命の歯車軋みを上げ始めた―――――――――
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:44:30.29 ID:I7lYB3ZF0
>>356 学校に行きだしてからの彼女はすごかった。もともと彼女は世界的な有名人
だったし、彼女の個性的な姿を一目みたいという者で彼女の周りから人がいなくなる
ことは無かった。ジュンといつも居てジュンに殺意や嫉妬の念を送る者も居たが、
それでも楽しく時は過ぎていこうとした。そう……このまま過ぎていこうとすれば
良かったのだ。
水銀燈が学校に来てから数週間、彼らが現れた。この学園を仕切る数人組み。
彼らがジュン達に圧力をかけてきたのだ。
――――――幸せはもろくも崩れてゆく。春に降ってしまった雪のように――――――
ほんとにごめんなさい
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:44:40.32 ID:K1TWqo7W0
>>355 今回の投下はここまでです。次回はジュン君と、とうとう会話させてみせようと思います。
少し投下に時間がかかり水曜頃になると思います。
ジュンどこから引っ越してきたことにしよう…。やっぱ、安直にドイツかなぁ
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:47:19.95 ID:I7lYB3ZF0
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:47:23.13 ID:aCOL+Zjc0
>>357 ついに水銀燈の危険な力とやらが出るのだろうか・・・wktk
>>358 幼い頃の思い出とは簡単に消えてしまうものなんだろうか・・・
そしてジュンは真紅のことを覚えているのか、続きwktk
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:48:25.26 ID:K1TWqo7W0
>>359 いいえ、お気になさらずによくあることですから。
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:51:12.62 ID:I7lYB3ZF0
>>360 次はがんばります。[sinineta]がたぶん入ると思います。
>>361 そういっていただけると助かります。
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 19:58:50.55 ID:3SpPvpMBO
>>357 幸せが崩れて行く、なんか悲しいな
>>358 やっぱり昔の事はおぼえてないのかな
次回ジュンと会話ですか
覚えて無かったら…真紅カワイソス
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 20:12:39.98 ID:tZX+jC7T0
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 20:13:36.45 ID:aCOL+Zjc0
ちょwwwwwwwwwwwこんなパンフレットいやだwwwwwww
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 20:16:33.96 ID:QT87Q8jF0
何その最強なパンフwwwwwwwwwww
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 20:26:02.22 ID:bny9RO+p0
スプーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 20:37:51.48 ID:ttMhJUyaO
保守
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 20:44:55.94 ID:LENYpwGM0
落ちるとかまた不用意なことを切り出してしまった……! 申し訳ないですorz
>>345 金糸雀……切ないですね、これは。
>>357 水銀燈がほんとどうなってしまうんでしょう……
>>358 実は、覚えていないことに何か理由が? と思ってしまったり。
>>364 そんなwwwwwwスプーwwwwwwww
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 20:54:51.72 ID:QT87Q8jF0
蒼「やっぱり、此処は日本だよ!」
翠「しかし、オーストラリアも・・・」
J「何の話だ?」
蒼「あ、ジュン君、今日のサッカーの話何だけど・・・
翠「ジュンは勿論、オーストラリアですよね!?」
蒼「ジュン君・・・日本だよね?・・・」
J「・・・今日は9時から寝る。」
蒼翠「・・・」
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:00:03.64 ID:3SpPvpMBO
寝るのかwwwwww
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:01:34.17 ID:YBu2+JpF0
>>333 圧倒する力…凄すぎる。てか最初からこの二人が来てt(ry
次回wkwktktkしてるです。
>>345 決して叶うことのない哀しい想い。
でも、過去を乗り越え進む金糸雀。健気ね…
>>358 巴と水銀燈がJUMを覚えてないのは?そして、真紅の不安は…?
次回にwktkですね。
>>357 創られた人間はあってはならない存在なのでしょうか?
>>364 スプーだぁwwwwwwwwwwwww
>>370 僕もサッカー興味ナスwwwwwww
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:16:39.54 ID:YBu2+JpF0
☆
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:30:32.89 ID:YBu2+JpF0
捕手
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:32:38.19 ID:ttMhJUyaO
もしも雛苺が女医だったら
J「なんか朝から調子が悪いんです……」
雛「雛は元気なの!」
J「……? あと食欲も無いんですよ」
雛「雛はうにゅ〜をいっぱい食べたの!」
J「アンタの事なんてどうでもいいんだよ。それよりちゃんと診てくれよ」
雛「分かったの。じゃあ診察するから上脱いで欲しいの」
ぬぎぬぎ
雛「ふむふむ…」
J「何か…分かりました?」
雛「う〜ん。これだけじゃよく分からないから、とりあえずお腹開いてみるの」
J「開くっておま……その前にレントゲンとか……」
雛「それじゃあ手術するの!」
J「冗談じゃねぇ!僕帰る!」
巴「だめ。逃がさないよ」
J「な!?は、離せっ!お前誰だ!!」
雛「うゆ〜。雛から逃げようなんて許さないの!!」
巴「麻酔は……無しでいっか」
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:33:11.20 ID:ttMhJUyaO
〜小一時間後〜
J?「ギギ……タダイマ……」
真「遅いのだわ!たかが病院行くのに何時間掛かってるの!」
J「ピピー……ゴメンネ……」
真「まぁいいわ。それよりさっさと紅茶を入れてちょうだい」
J?「ガピー……コウチャヨリおいるガイイナ……」
巴・雛「「フフフ……」」
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:34:50.84 ID:QT87Q8jF0
最近ジュンが不憫に見えてしょうがない。
だが、其れが良い
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:35:40.46 ID:aCOL+Zjc0
ジュン改造されたwwwwwwww
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:45:15.58 ID:YBu2+JpF0
メカJUMwwwww
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:54:47.46 ID:Fxd1WNfY0
>>376 改造ジュンに動じない真紅も、かなりの大物ですね。
サッカー始まる前に、投下しておこう。
次から行きます。
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:55:24.67 ID:Fxd1WNfY0
久々に保守短編を投下。まとめて下さった方、ありがとう。お手数かけました、スミマセン。
翠×雛の『マターリ歳時記』
―卯月の頃― 【4月5日 清明】
四月に入り、長かった春休みも、残すところ数日。
三月末まででバイトは終了しているので、今は、四年目の大学生活に向けて、
あれこれと準備を進めているところだ。就職か、修士課程への進学か、迷ってもいた。
「早いもんですぅ。もう四年生になるですね」
翠星石は、自室の壁に掛けたカレンダーを眺めながら、しみじみと独りごちた。
もう、四月。蒼星石が海外の大学の編入試験に合格して、この家を出てから、
半年以上が過ぎたことになる。
留学というと、費用面など諸々の問題で、大概は半年間を選択する。
しかし、蒼星石が選んだのは、一年間のコースだった。
『半年で学べる量なんて、高が知れてる。だから、ボクは一年間、勉強してくるよ。
中途半端な留学なら、しない方がマシだと思うから』
そんな台詞を残して、彼女は海外へと飛び立って行った。
毎日、電子メールが送られてきて、時々、祖父母宛に絵葉書が届く。
でも、蒼星石は帰って来ない。
自分の信念を貫いて、一年間、一度も帰国しないつもりなのだろう。
翠星石は、会えない寂しさを紛らすために、今日もノートパソコンに向かった。
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:56:06.87 ID:Fxd1WNfY0
>>381 「あ、新着メールが有るです」
メールアドレスで、蒼星石からだと分かった。昨夜の内に、着いていたらしい。
逸る気持ちを抑えようともせず、翠星石はメールを開いた。
内容は、いつも通りの近況報告である。今日も元気に、頑張っているようだ。
短い文面には、異国の地での苦悩など全く見て取れなかった。
半年以上を過ごして、異国の生活リズムに慣れてきた証拠だろう。
本来なら、蒼星石の努力を賞賛すべきなのだが――
(また……ちょっとずつ遠ざかっていくです)
最愛の妹が、更に手の届かない遠くへと行ってしまうみたいに思えて、
翠星石は、素直に喜ぶことが出来なかった。
不謹慎だけれど、蒼星石の身に何かが起きて、緊急帰国する必要が生じたなら、
翠星石は心の中で拍手喝采したに違いない。
つい、そう思ってしまうくらい、彼女の寂寥感は募っていた。
「……会いたいですよ、蒼星石」
ポツリと呟きながら、ふと添付ファイル欄を確認すると、珍しく、
画像ファイルが添付されていた。
月が変わったから、四月の誕生花である藤の花を、添付してきたのかも知れない。
何気なく開いた翠星石は、思いがけない写真を眼にして、思わず息を呑んだ。
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:56:43.05 ID:Fxd1WNfY0
>>382 『姉さん。新学期から、新しいルームメイトが出来たよ』
写真の添え書きには、そうあった。
大学の構内で撮影されたのだろうか。花壇を背にして、穏やかに微笑む蒼星石。
その隣には、鮮やかな金髪の娘が肩を寄せて並び、はにかんでいた。
服装は清楚な感じで、可愛らしい。なかなかの美人だ。
「ルームメイトって……同居人ってコトじゃねぇですかっ!」
娘の名前は、書き忘れたらしくて、どこにも記載されていない。
けれど、名前なんて、この際どうでも良い。
一番の問題は、この娘が、蒼星石と同じ部屋に暮らしている……と言うこと。
この娘が、蒼星石の隣で微笑み、寝食を共にして、一日の大半を共有している。
そう考えるだけで、翠星石の心は千々に乱れた。
「こ、この娘が……蒼星石と…………買い物したり、食事したり?
まさか、まさか……一緒にシャワー浴びたり、一緒のベッドで寝たり?
き、きぃ――っ!! ゆゆゆ、許せねぇですぅ! 呪い殺してやるですっ!」
錯乱気味に、なにやら物騒なコトを翠星石が口走った直後、
パソコンの脇に置いてあった携帯電話が鳴った。通常着信だ。
翠星石はビクッ!? と肩を震わせて、電話に出た。
「も、もしもし、ですぅ」
「翠ちゃん? おっはよーなのー」
「うっ……朝からテンション高ぇですね。鼓膜が痺れたですぅ」
電話の相手は、朝から元気な雛苺だった。
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:57:20.24 ID:Fxd1WNfY0
>>383 雛苺は、何やら興奮気味に声を弾ませて、話を続けた。
「ヒナね、今朝、すっごい発見をしちゃったのよー」
「雛苺、『すっごい』と『発見』の間に『下らない』が抜けてるですよ」
「ああっ! なんて酷いこと言うのー? 信じらんないのっ」
だって、いつものコトだから。
心で思っても、無論、決して口にはしない。
それが大人のレディの対応ですぅ、と胸裏で呟き、口では雛苺を宥めた。
「そう拗ねるなです。話くらい聞いてやるから、とっとと話すです」
「……なんで、そんなに偉そうなのか解らないけど……特別に教えてあげるから、
耳の穴かっぽじって、よぉ〜く聞きやがれ、なのー」
「雛苺こそ、最近、妙に口が悪くなったですぅ」
その理由が自分に有るとは、夢にも思わない翠星石だった。
「今朝、目が覚めたときの事なの。
実は、今日って陰陽師の、あべのせいめいの誕生日だったのよー!」
「な、なんだってー!? です。でも、どうして解ったです?」
「カレンダーを見ると、清明って書いてあるのっ」
「…………おバカ」
「うよ?」
「清明って言うのは二十四節気のひとつで、春分から十五日目の事ですぅ。
おまけに、字が違うです。安倍晴明は、晴れの字、清明は清いの字ですよ」
「…………こ、これは……そう! こーめーの罠なのよー!」
見苦しい言い訳をする雛苺に、翠星石の声は自然と大きくなった。
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:57:54.86 ID:Fxd1WNfY0
>>384 「間違ったクセに開き直るなんて、言語相談ですぅ!」
「それを言うなら、言語道断なの」
「……と、とにかく、下らない電話して、私に迷惑かけた罪滅ぼしはするですっ」
「うゅ〜。解ったのよ。ヒナは、どうすれば良いの?」
「取り敢えず、今日の遊行費は雛苺が持つですよ」
少しばかり悄気てしまった雛苺に、翠星石は遠慮会釈なく言い放った。
だが勿論、半分は冗談である。自分が遊ぶ費用くらい、自分で出す。
もう半分の本音とは、些か分かり難いが、これから一緒に、遊びに行こうとの誘いだった。
しかし、そこは付き合いの長い雛苺のこと。
すぐに翠星石の真意を悟って、了承の返事を返してきた。
それから数時間後、翠星石と雛苺は、女性専用車両が半数を占める『百合かもめ』に乗って、
新副都心の方を、ぶらぶらと散策した。
これといった当てもなく、一日乗車券を使って散歩するのも、なかなか楽しい。
けれども、翠星石の心は晴れない。
蒼星石のメールで見たルームメイトの娘が、どうしても気になってしまった。
結局、丸一日を費やして、雛苺と遊び倒したのに、気分は重いままだった。
翠星石は、自宅へ帰るなり、パソコンに向かってキーボードを叩いた。
人の気も知らないで、なんてメールを寄越したんだろう。
腹立たしさで、ついつい、タイピングが荒っぽくなる。
『蒼星石のバカ! ルームメイトの娘の名前が、書いてねぇです』
翠星石は「蒼星石のバカ」と寂しげに呟いてから、メールを送信した。
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:58:46.68 ID:Fxd1WNfY0
>>385 よしっと、鯖オチする前に投下完了。最近、SS書く時間が不足してるです。
『保守がわり番外編 季節はずれな・・・』
「ねえ、翠ちゃん。折角つくった藁人形、使わない手はないのよ?」
「・・・いきなり、危ねぇコト言いやがるです。でも、誰を呪うつもりです?」
「そんなの、無記名でいいのっ。さあ、今夜の為に、仮眠とっておくのよー」
「ホントに丑の刻参りするですか・・・・・・って、早っ! もう寝入ってるですぅ」
・
・
「さあ、やって参りました、人里離れた真夜中の神社なのー」
「よく平気な顔してられるですね。私は、こういう雰囲気は苦手ですぅ」
「・・・怖いの?」
「こ、怖くねぇですっ! 苦手だと言っただけですぅ」
「似たようなモノなの・・・・・・って! 今、なにか物音がしたのっ!」
「また、そうやっ・・・・・・?! し、し、したです。確かに、音がしたですっ!」
「何かを打ち付ける様な音なの。もしかしたら、先客さんが居るかも知れないの」
「わ、悪い冗談ですぅ。そんなヤツには遭いたくねぇですよ」
「!? 翠ちゃん! あれ! あそこだけ妙に明るいのよ」
「ひ、ひいぃ・・・見たくねぇです。もう帰るですぅ」
「そう言わずに、もう少し近付いてみるの」
「や、止めるですっ! 気付かれたら、どう言い訳するですか」
「その時は、不運だったと諦めるのっ」
「・・・・・・来なきゃ良かったです」
「しっ! 見えてきたの。白装束に、襷がけの弾帯、はちまきで懐中電灯を頭の両脇に固定してるのよ」
「まさか、去年のパリコレで話題騒然となった、八つ墓村モードです?!」
「・・・みたいなの。意外と、デザイナー志望の人かも知れないのよ」
「デザイナー志望? まさか・・・・・・ジュン・・・です?」
・・・続いてしまう
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:02:24.49 ID:aCOL+Zjc0
>>385 ちょwwww翠星石あせりすぎwwww
ルームメイトだからって一緒の布団で寝るわけじゃwwwww
>>386 だれだwwwwwwww誰がわら人形打ってるんだwwwww
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:06:30.74 ID:3SpPvpMBO
>>385 翠雛マターリktkr
雛wwwこーめーの罠じゃねえよwww
蒼の子にルームメイト…翠の子ピンチ?それとも思い過ぎ?
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:11:07.35 ID:YBu2+JpF0
>>385 募る焦燥感と妹への想い。
焦ると見えるものまで見えなくなるもの。
前にいる蒼い子の影を追いかけるのではなく、一度足元をじっくり見るといいのかもね。
>>386 どこのパリコレだよwwwっうぇwwwwww
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:23:53.59 ID:3SpPvpMBO
保守
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:36:16.24 ID:aCOL+Zjc0
保守
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:48:47.61 ID:HjLjfMko0
保守ぅ
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:49:14.59 ID:OPAHxfhJO
紫陽花と
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:54:25.45 ID:K1TWqo7W0
カタツムリ
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:59:54.39 ID:YBu2+JpF0
☆
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:00:23.33 ID:9MOnAd9o0
突入せよ薔薇屋敷事件保守
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:02:17.51 ID:oou2M4OW0
薔「…紫陽花と。」
金「あ、カタツムリかしら。」
薔「……。」
金「この二つは梅雨には欠かせないかしら。ジメジメした嫌な気分も少し和むかしら。」
薔「…金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「…カタツムリには絶対触っちゃ駄目。」
金「うーん。ヌルヌルしてるし別に触ったりしないかしら。見てるだけで十分かしら。」
薔「…そう言う意味じゃない。」
金「?」
薔「…触ったら自分もカタツムリになる。…だから絶対触っちゃ駄目。」
金「……。」
薔「…絶対駄目。」
金「……。」
薔「……絶対駄目。」
金「……。」
薔「…あ、あとカタツムリって雌雄同体らしいよ。」
金「知らんがな。」
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:09:34.88 ID:aCOL+Zjc0
雌雄同体金糸雀・・・
ワロス
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:11:49.62 ID:RAqnGSo40
ヘヴィーウェザー?
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:20:03.90 ID:D1Hm/vZJ0
それってつまりフ(カシラー
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:21:18.91 ID:ExIx7z0ZO
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:24:52.18 ID:9gct6V0W0
やべーーーwww このスレ癒されるーーーwwww
GJ!wwwwww
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:35:16.63 ID:oou2M4OW0
薔「…雌雄同体。つまりフ」
金「かしらー!」
薔「……フ」
金「かしらー!」
薔「……フ」
金「かしらー!」
薔「…なんで遮るの?」
金「そう言うネタは不快感を覚える可能性が有るから止めるかしら!」
薔「……別に私は蒸かし芋食べたいなーって思っただけ。」
金「そんな今更清純気取っても駄目かしら。それに蒸かし芋の季節じゃ無いかしら!」
薔「…そんな事考える金糸雀の方がエッチ。」
金「ええ!」
薔「…皆、金糸雀は実は凄くエッチ。」
その他のキャラ「……ヒソヒソ。……エッチ。……bbspink.。」
金「ご、誤解かしら!薔薇水晶!勝手な事言うのは止めるかしら!」
薔「……キャーオソワレルー。」
その他のキャラ「……ヒソヒソ。……強姦。……エロゲ。」
金「そんな事しないかしら!誰か信じてかしら。」
べ「金嬢!」
金「べ、ベジータ!」
べ「俺は信じてるぜ。金嬢の事を!」
金「ベジータ。」ホロリ
べ「ところで俺、攻められるのにも興味あるんだけど。」
金「……。分かったかしら。ちょっと準備するから待つかしら。」
数分後
べ「そんな、初めてが目隠しプレイなんてドキドキするぜ。」
梅「フフフ。」
金「もう、誰も信じないかしら。」
金糸雀の明日はどっちだ
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:35:24.83 ID:3SpPvpMBO
保守
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:38:02.89 ID:pTDmJa/00
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:41:22.02 ID:3SpPvpMBO
>>403 ちょwwwwwwべじwwwwww
>>405 真紅テラモエスwwwwww
まったく普通な蒼の子と顔真っ赤な真紅のギャップがwwwwww
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:50:09.21 ID:YBu2+JpF0
日本敗北記念☆
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:50:10.27 ID:3SpPvpMBO
保守
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:55:05.17 ID:MOUnq/nnO
日本敗北保守
410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 23:56:19.46 ID:aCOL+Zjc0
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:03:59.58 ID:DBYFj1/p0
保守ぉ
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:09:43.14 ID:o2Qk6CSzO
紅「はふぅ………」
ジ「ふぁぁぁ……」
ベジ「ん?二人して欠伸とは……どうしたんだ桜田?」
ジ「え?あ、いや、ちょっと……な。」
紅「……//////」
ベジ「んん??」
笹「おいおいベジータ君、付き合ってる二人の一緒アクビなんて理由は一つしかないじゃないか♪」
ベジ「ああ〜〜!昨日はお楽しみのようでしたね、か♪」
ジ「なっっ!!////」
紅「〜〜〜!/////」
ベジ「ま、あれだ。桜田………」
ジ「な、なんだよ……
笹「ボソ(できちゃた結婚だけは、い・け・な・い・ぞ♪)」
ジ「お………お前らぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ベジ・笹「うはははははぁぁ〜〜♪にっげろぉぉぉ〜〜♪」
紅「うぅ…………///////」
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:09:58.94 ID:s1vNEnQTO
銀「…………」
金「…………」
翠「…………」
蒼「…………」
真「…………」
雛「…………」
薔「…………」
雪「…………」
ジ「…………」
全「「「「ハァ…………」」」」
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:11:40.27 ID:5tPhdO5h0
もしも今までの事が全て夢で、目が冷めたら誰も居ない
子供じみた発想だし馬鹿げてる話だけど
子供心には途轍もなく恐ろしかった
ちょっと背伸びしたかったあの頃
少しひねた考えがかっこいいと思ってたあの頃
周りより少し大人だった君は僕に言った
「なら、君が寝るときは寂しくないように僕が一緒に寝てあげる。
君が目を覚ます時、僕が何時も隣に居て、恐くないように僕が君を起こしてあげる。」
子供同士の馬鹿げた約束
あれから随分経ったけど、君はまだ約束を守ってくれてる
ただ、誤算が有ったとすれば
君は朝が弱いって事かな
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:11:58.24 ID:5tPhdO5h0
「おい、朝だぞ。起きろ蒼星石。」
僕の隣で穏やかに寝息とたてる蒼星石を揺り起こす
「う〜ん。」
寝起きの悪い蒼星石を起こすのは僕の仕事
「起きろー。」
少し強めに揺すって蒼星石はやっと目を覚ます
「あー、JUN君おはよう。」
まだ覚醒しきれない頭で挨拶する蒼星石
「はい、おはよう。じゃあ、次は着替えようね。」
「…うん、着替える。」
その場で服を脱ごうとする蒼星石
別段、何時もの事なので慌てずパジャマのボタンに掛かった手と取り、脱ごうとするのを止める
「はい、着替えるのは僕が部屋から出てから。制服は壁に掛かってるから。分かるな?」
毎晩、僕の部屋で寝て行くので蒼星石の制服や一部の服。他、生活用品は大抵僕の部屋に置いてたりする
「…うん、大丈夫だよ。」
ちっとも大丈夫そうでは無いが之も何時もの事。
もし二度寝してしまっても良いように起こす時は余裕を持って起こすようにしている
「じゃあ、先に下で待ってるからな。」
ドア越しに声をかけると寝惚て何て言ってるか分からない返事が返ってきた
まあ、之も何時もの事だ
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:12:40.60 ID:5tPhdO5h0
「おはよう。JUN君。」
「おはよう。姉ちゃん。」
姉との毎朝変わらない挨拶
「蒼星石ちゃんは?」
「その内、降りてくるだろ。」
之も変わらない朝の会話
トトトト
階段を降りる音が聞こえる
「おはようございます。のりさん。」
何時もの挨拶
「おはよう。蒼星石ちゃん。」
返す姉の声も何時もと同じ
「おはよう。JUN君。」
僕に声をかける何時もと同じ声
「おはよう。蒼星石。ってさっきも同じ挨拶したけどな。」
振り返るとそこには何時もと同じ安心があった
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:18:01.52 ID:95EDPjBsO
さわやかだな
寝起きの悪い蒼の子カワイス
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:18:06.78 ID:enTBXmh80
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:23:47.50 ID:3ugEVJ4C0
雛苺「ジュンのぼりなのー。」
ジュン(お・・重い)
ツルッ(雛苺滑る)
雛苺「あっ。」
ガシッ(ジュンがキャッチ)
ジュン「おっと、大丈夫か?」
雛苺「えへへー、ありがとなのー。ジュンだっこなのー。」
ジュン「わかったよ。」
真紅「・・・・・・・・・・。」
雛苺「じゃあまたねなのー。」
ジュン「はぁ、やっぱ登られるのはつらいな。少しはとめろよ真紅。」
真紅「別にいやならはっきりそう言えばいいのだわ。」
ジュン「ん?ああ・・。」
真紅「・・・・・・。」
ジュン「なんか機嫌悪くないか?」
真紅「別にそんなこと・・・・・。」
ジュン「そうか・・・・・・。」
ひょい(真紅をだっこする)
真紅「っな?ジ、ジュン!?(///)」
ジュン「そんな不機嫌になるなって。」
真紅「・・・・・だって。」
ジュン「だって?」
真紅「ジュンにだっこされていいのは私だけのはずだわ!(///)」
ジュン「・・・ぷっ。」
真紅「な、何がおかしいのだわ!?」
ジュン「いや別に・・・。」
真紅「と、とりあえずちゃんとだっこするのだわ。(///)」
ジュン「はいはい。」
真紅「はいは(ry」
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:27:28.98 ID:95EDPjBsO
>>418 ヤバスwwwwww萌えたwwwwww
ていうか挿絵ありがとう
すごいうれしい
>>419 焼き餅焼く真紅カワイス
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:35:56.04 ID:DBYFj1/p0
保守ぅ
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:36:15.14 ID:NZtDgyTu0
>>417 いつもと同じ安心か・・・
良いね、すごく
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:45:00.00 ID:K9Vb/wuS0
(ワァー ワァー)
日本対オーストラリア戦観戦中 後半戦
翠「この試合もうもらったも同然ですぅ!」
ジ「ああ、ここまで来ればやってくれるだろ」
蒼「でも、気を抜かないほうが…」
後半38分(ピーッ) 日本同点
ジ・翠・蒼「ああっ!?」
蒼「でも!まだ同点だよまだ逆転できるさっ!」
ジ「そっ、そうだな頑張れ日本っ!」
翠「ま、まだ行けるですよ!」
後半44分(ピーッ) 日本逆転
ジ・翠・蒼「(・・・・・・・・・・・・ 」
ジ「…もうこれ以上失点しないことを願うばかりだな……」
翠「何言ってるですかっ!まだロスタイムもあるです、追いつけるですよ!!」
蒼「翠星石…」
ロスタイム(ピーッ) 日本ダメ押し 試合終了
ジ・翠・蒼「( ゚Д゚) 」
ジ「…もう寝るか…」
蒼「…うん」
翠「…ですぅ」
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:45:29.26 ID:8kXis0NQO
ほす
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 00:52:53.36 ID:09/KFfgCO
柴崎花と
426 :
ひみつの検疫さん:2024/12/03(火) 03:06:26 ID:MarkedRes
汚染を除去しました。
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 01:16:58.50 ID:DBYFj1/p0
保守ぉ
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 01:29:33.45 ID:09/KFfgCO
本日
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 01:39:29.52 ID:UwKPMmPU0
430 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 01:45:25.04 ID:DBYFj1/p0
>>429 たぶん、
>>426でLoveLetterウイルスのソースコードっぽいものが貼られてるからだお
実行ファイルではないから実害はないと思うけど、
ソースコードに対してウイルスソフトが反応したんじゃね?
お休みの保守
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 01:48:40.16 ID:UwKPMmPU0
>>430 dクス。
NGになってたの忘れてたぜ…保全
432 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 02:29:56.19 ID:DBYFj1/p0
やばい保守
433 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 03:01:47.11 ID:DGC9IIBT0
ほ
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 03:02:10.28 ID:o2Qk6CSzO
ほ
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 03:32:45.89 ID:vfU0/xYnO
保守
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 05:06:26.97 ID:QieT9OXn0
ω杯見てる暇があったら保守するですぅ
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 05:29:51.40 ID:Ych2Jy6wO
保守
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 06:15:00.03 ID:L39eEIMH0
保守
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 06:38:57.64 ID:i2OVEHfZO
保守
(´・ω・`)日本…
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 07:11:52.18 ID:7U+zMjx50
保守
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 07:43:23.79 ID:c6sl45p90
ほ
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 08:30:25.46 ID:95EDPjBsO
保守
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 09:21:21.44 ID:4Jwjq+O30
保守
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 09:38:03.73 ID:7U+zMjx50
保守
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 10:04:21.80 ID:nGtwWak00
保守
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 10:30:24.97 ID:nGtwWak00
保守
447 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 10:41:26.77 ID:uSjsn7vk0
保守
448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 10:44:00.60 ID:GLOQ1opn0
保守
女でローゼンが好きってへんですか
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 10:48:47.76 ID:nGtwWak00
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 10:49:09.68 ID:95EDPjBsO
槐「そうか…君が薔薇水晶の選んだ人か…」
ジ「は、初めまして」
槐「ああ…君になら娘を安心してやれそうだ…安心して…娘を…娘を…」
白「槐、コーヒーカップが割れそうだよ」
槐「…昔は……「ぱぱ〜ばらすぃ大きくなったらぱぱのお嫁さんになるー」とか言ってたんだ…」
白「ふーん…」
槐「これがばらすぃが3歳の頃の写真で…」
白「……」
槐「これがばらすぃが小4の時に作った貯金箱で…」
白(…親バカ)
槐「これがばらすぃが中2の時に履いてたパン(ry」
白「(゚Д゚)」
隣りの部屋から
薔「ジュンー大好きー」
ジ「薔薇水晶…僕もだよ」
槐「…………」
白「…………」
槐「隣りに石投げ込んだり
白「やめなさい」
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 10:53:33.82 ID:nGtwWak00
真「所ジョージの演じる飄々としたキャラが面白いのだわ。」
翠「ジェシーとジョーイの掛け合いは最高です。」
J「いったい何の話だ?」
金「1番面白い海外ドラマはどっちか揉めてるかしら。」
蒼「僕は『宇宙船レッドドワーフ号』とかいいと思うけどね。」
真「JUM、いいところに。あなたも『アルフ』の良さを翠星石に教えてあげなさい。」
翠「『フルハウス』の方がぜってーおもしれーです。
笑いあり涙あり、不朽の感動名作シリーズですぅ。」
真「『アルフ』だって笑いを取りながら最後には大切な何かに気付かせてくれる
素敵な家族の物語なのだわ。」
蒼「こんな感じで延々とね。お互い一歩も譲らないんだよ。
同じ名字のタナー家つながりなのにね。」
J「詳しいな。僕は両方とも好きだけど。」
翠「再放送のある方が楽しめるです。」
真「DVDに焼きなおしてあるから問題ないのだわ。」
蒼「シチュエーションコメディはそのくらいにしておいてほしいね。
月曜日;対決スペルバインダー
火曜日;ダーマ&グレッグ
水曜日;フルハウス
木曜日;アルフ
金曜日;天才少年ドギーハウザー
土曜日;恐竜家族
日曜日;大草原の小さな家
こんな感じになってくれれば2人とも文句はないんじゃないかな。
あとは深夜に『アリーMyLove』と『ER』があれば言うことなしなんだけど。」
真「う、それなら文句ないわね。」
翠「まあ『フルハウス』は再放送してるから一向にかまわね―ですけど。」
J「非の打ち所のないラインナップだな・・・。」
金「蒼星石って結構アレかしら・・・。」
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 10:56:22.00 ID:nGtwWak00
>>450 相変わらずのバカップリw
溺愛イメージ通り越してそうなのよね
453 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 11:00:34.19 ID:95EDPjBsO
>>451 どれもわかんねぇwwwwww
蒼の子詳し過ぎ
454 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 11:02:15.37 ID:GLOQ1opn0
>>450ちょっとだけ今朝ニュースでやってた変態教師おもいだしたww
>>451アルフってナツカシスwwwww
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 11:05:27.35 ID:ov+gfgIg0
薔「あっあっ……ん、くぁ……」
J「ほらほら。この辺か?」
薔「ちが……もっと右……あつっ!!ふぁぁ!!」
J「おい。口開けないと入らないだろうが」
薔「ん、そこ、そこだよーーー!!!」
蒼「以上。ジュン&ばらしーの隠し芸『二人羽織でそばを食う』でした!!」
雪「続きましては水銀燈さんの隠し芸。題名は『インパルスガンダム』!!」
続かない
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 11:12:59.87 ID:95EDPjBsO
ちょwwwwwwエロいwwwwww
457 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 11:13:29.14 ID:sQ/vbRrA0
>>451 蒼の子詳しすぎwwww
俺は『宇宙船レッドドワーフ号』だな。高校の時深夜枠の再放送いつも見てた。
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 11:19:23.77 ID:nGtwWak00
『二人羽織』がエロいwww
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 11:24:30.01 ID:gaz3gmAIO
雛「インパルスガンダム!分解!!がしゃーんがしゃーん」
ブチブチブチブチッ!!
水「ギャアアアアアアアアア!!!!!」
水「………はっ!?……ゆ、夢か……」
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 11:26:46.23 ID:95EDPjBsO
想像したら…(;゚Д゚)
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 11:36:30.76 ID:vfU0/xYnO
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 11:45:49.85 ID:95EDPjBsO
槐「ジュン君…君にいくつか質問がある」
ジ「はぁ…」
槐「薔薇水晶のスリーサイズ…」
ジ「知りません」
槐「じゃあばらすぃの体重は!?」
ジ「そんな事聞きませんよ!ていうか聞かれて気持ち良い女の人なんてそうそういません!」
槐「なぜだ…彼はばらすぃについてもっと知りたいとは思わないのか…!?」
白「そういう所が嫌われるんだよ」
槐「な、なんだってー」
槐「ならば…落ち着いたお父さんになれば…薔薇水晶も…!」
槐「…………(新聞を読んでいる)」
薔「…白崎さん、私の保険証知りません?」
槐「…………(本を読んでいる)」
薔「あ…電話…はい…あ、銀ちゃん」
槐「…………(コーヒーを飲んでいる)」
薔「白崎さん…銀ちゃんの家に行って来ます」
白「いってらっしゃい」
槐「………………………」
白「…泣いてるのかい?」
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 11:58:45.88 ID:gaz3gmAIO
雛「ジュンー、一緒に学校に行こうなのー」
J「い、嫌だ!おまえ一人で行けばいいだろ!」
雛「でも、ヒナはジュンと一緒に行きたいのー」
J「黙れ黙れ黙れ!僕は絶対に行かないからな!」
水「こら、ジュン!わがまま言わないの!」
J「す、水銀燈!?」
水「不規則な生活は不健康の始まりよお。さ、一緒に行きましょ」
J「で、でも雛苺おかしいんだよ!水銀燈からもいってやってくれよ!」
ゴロン…
雛「う そ だ よ」
J「う、うわああああああああああああああああああああ!?」
雛「あははははははははははははははははははははははははははははははははは」
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 12:00:00.67 ID:nGtwWak00
>>462 悲しいパパw
はじめ「俺の方がよく知ってるんだ」ってなるかと思った
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 12:24:12.71 ID:o2Qk6CSzO
銀「………で、話ってなぁに?」
紅「最近ジュンの様子がおかしいのだわ……」
銀「ふぅ〜ん。」
紅「何だかよそよそしいし、急にいなくなったりするし、私と話そうともしないのだわ……」
銀「へぇ〜、もしかしてジュン浮気をしてるのかもねぇ〜〜。」
紅「!!!!!…………ヒック……エッグ……」
銀「ちょっ!!??じ、冗談じゃない!!いきなり泣かないでよ!!」
紅「で、でも有り得るのだわ……わ、私は胸がないし……それにジュンをいつも下僕扱いして困らせて……」
銀「(一応自覚はあるのねぇ)で、でもだからってあのジュンが浮気するわけないじゃなぁい。
見た目は無愛想だけど優しいって言ってるのは貴女よぉ?自分のカレシくらい信じてあげなさぁい?
まあ、本当に浮気なら酷い目の一つや二つじゃ済まないけど。」
紅「私は……ヒック……どうすれば……」
銀「ま、本人を問いただすのが一番ねぇ。」
紅「そう………そうね……クスン……ありがとうね、水銀燈………」
銀「全く………困った子ねぇ。」
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 12:35:11.65 ID:o2Qk6CSzO
>>465 ジ「実はさ、水銀燈……」
銀「(今度はこっちなのね)なぁに?」
ジ「いや、最近真紅と僕が話してないのは知ってるよな?」
銀「ええ、昨日真紅に相談されたばっかだわぁ。」
ジ「それじゃ、大体の事情は知ってるよな?」
銀「まぁねぇ……」
ジ「なら話は早い……頼む!!手伝って欲しい事があるんだ!!」
銀「な、何よぉ?」
ジ「実は………」
紅「何かしら水銀燈?公園に呼び出すなんて貴女らしくないのだわ。」
銀「ま、人のいるトコで話せる話じゃなかったしねぇ。」
紅「で………何なの?」
銀「もう少し待ってちょおだい、ね?」
紅「????」
銀「………ふふっ♪」
パンッ(花火が辺り一面を照らす)
紅「きゃぁっ!!??な、こ、これって………」
銀「遅かったわねぇ、待ちくたびれたわぁ……ジュン♪」
紅「えっ……ジュン?」
ジ「……………」
紅「ジュン………?」
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 12:51:11.44 ID:vfU0/xYnO
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 12:51:49.94 ID:o2Qk6CSzO
>>466 ジ「ハッピーバースディ………真紅。」
紅「………え?何、これって、どういう……」
ジ「いや、さ。付き合って僕達結構経つだろ?だから、今度の真紅の誕生日は
心に残るものにしたくて、………だから黙ってたんだ。」
銀「それで私も手伝わされたのよぉ?感謝しなさぁい?」
紅「…………………」
ジ「真紅?どうしたんだ、いきなりだま」
紅「バカッッッ!!!」
ジ「うわぁっ!!??」
紅「バカバカバカバカバカ大バカっっ!!私がどれだけ不安だったか分からなかったの!?
き……嫌われたと………思っ……ヒック……」
ジ「真紅………」
ギュッ
ジ「ごめんな、真紅?」
紅「………グスッ………分かれば……良いのだわ………」
ジ「あと、誕生日プレゼントもあるんだ………」
紅「今、こうしてくれてる事が私には最高のプレゼントよ……?」
ジ「真紅………」
銀「私は邪魔みたいねぇ。気付く前に退散しましょ………ま、たまには恋のキューピッドも悪くないわね、ふふっ♪」
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 12:58:20.70 ID:95EDPjBsO
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 13:07:55.68 ID:P9gpgTTX0
>>462 最近白崎と槐のコンビが熱いぜ お父さん・・・
>>463 トラウマが蘇るぜ・・・(元ネタがわかってしまった)登場人物置き換えて
あの場面を正確にトレースしてしまった、どうしてくれるwwwww
>>468 銀ちゃんマジ大人だぜ! GJ!
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 13:16:29.41 ID:gaz3gmAIO
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 13:29:17.65 ID:95EDPjBsO
槐「なぜた…なぜ薔薇水晶はお父さんよりジュン君を…」
白「槐…彼女も親離れしたんだよ(とっくに)」
槐「親離れ…そうか…いつまでも昔のままじゃないのか…」
白「そう…子は大きくなるものさ(だからお前も子離れしろ)」
槐「わかった…なら私は昔の想いでに浸る為にばらすぃグッズの部屋に籠ろう…あとは任せたぞ白崎……」
白「………(ダメ親父)」
槐「はぁ……幼稚園児薔薇水晶…可愛いなぁ…」
隣りの部屋から
薔「あ…あ…ジュン…そこは…」
ジ「薔薇水晶…愛してるよ…」
隣りの部屋|壁|<ギシギシアンアン
槐「…………………」
ハァーン
槐「…私は…最低だ…!」(劇場版エヴァンゲリン病室でのシンジ風に)
白(一応自覚あったんだ…ていうか通報したほうがいいかな)
473 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 13:41:34.02 ID:gaz3gmAIO
水「ひ、雛苺……どうして、こんな」
雛「だって、水銀燈言ったもん。ヒナのこと、大好きだって。ヒナと、ずっと一緒にいてくれるって」
水「だからって!こんなの…ひどいわよ…ジュン……」
J「ひ…な…」
雛「……うるさいなあ」
ドゴッ!!
J「ぐ…ううっ!」
雛「あははははははは!!不細工に歪んで!醜い顔なんてものじゃない!!あははははは!!」
水「ジュン!!やめて!雛苺!お願いだから!」
雛「…どうして?どうしてこいつばっかり見るの?どうしてヒナを見てくれないの?どうして?!」
J「ひな……ちご…誤解……なん、」
雛「っ!!うるさい!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいっ!!!」
バキッ!グシャッ!ドゴッ!
水銀燈は考えていた。
なぜ、こんなことになってしまったのかを。
なにが雛苺を変えてしまったのかを。
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 13:49:31.29 ID:P9gpgTTX0
>>472 おいwwwwwwwwwww
>>473 すまん・・・!続けるならNGワードでせめて暴力かグロ指定してくれ・・・!!
475 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 13:54:10.10 ID:gaz3gmAIO
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 13:59:28.57 ID:s1vNEnQTO
雛は結構悪女になりそうで怖いwwwwwwwww
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 14:29:28.83 ID:nGtwWak00
保守
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 14:31:45.72 ID:gaz3gmAIO
NGかもしれない。
J「……ん?」
水「どうしたの?」
J「…いや、気のせいかな、誰かに見られてたような気が」
雛「ヒナはここにいるのー」
J「だよなあ。やっぱり気のせいかなあ。…でも」
水「でも?」
J「今日ずっと、いやもっと前からなんだよ、気になるのは」
水「ええ?もしかしてストーカーってやつかしら?」
雛「………」
J「はは、まさか。やっぱり気のせいだよ」
水「でも、本当に気をつけてね?最近ただでさえ物騒なんだから」
J「わかったわかった」
雛「………」
翠「……3時14分、校門前交差点通過。…予測通り」
翠「……はぁ、今日もジュン君、かっこいいな…」
翠「はあ、はあ、す、水銀のやつ、私のジュン君に許可もなく触って…許せない…」
くんくん。
翠「………はあ。やっぱり好きな人が穿いた下着を嗅ぐと落ち着くわね……すーっ」
翠「今日は燃えないゴミの日だったわね。…回収されるまえに集めておかないと」
翠「……私って、本当に内気なんだから…すーっ」
翠「いずれ水銀野郎にも御灸を据えてやらないと…あははははははははははははははははは」
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 14:44:45.08 ID:HFko5BmA0
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 14:51:32.42 ID:gaz3gmAIO
白「槐、今まさにジュン君が8人の乙女に告白されようとしているぞ。」
槐「ああ、そうだな。」
水「ヤクルトよりジュンの方が好きよぉ・・・(///)」
金「卵焼きよりジュンの方が好きかしら・・・(///)」
翠「花よりジュンの方が好きですぅ・・・(///)」
蒼「鋏よりジュン君の方が好きかな・・・(///)」
真「紅茶よりジュンの方が好きなのだわ・・・(///)」
雛「うにゅーよりジュンの方が好きなの・・・(///)」
薔「シュウマイよりジュンの方が好き・・・(///)」
雲「どんなものよりジュン様を愛しています・・・(///)」
J「みんなごめん・・・」
白「見事に桜が散ったな。」
槐「ああ、そうだな。」
J「僕には好きな人が居るんだ・・・」
水・金・翠・蒼・真・雛・薔・雲「(まさか巴っ!?)」
白「おや?ジュン君がこちらに近づいて来るぞ。」
槐「ああ、そうだな。」
J「あの・・・槐さんを初めて見た時から貴方の瞳に心を奪われてしまいました・・・
その・・・・・・良かったら僕と・・・・・・・・・付き合ってくれませんか・・・?」
水・金・翠・蒼・真・雛・薔・雲「えっ!?」
白「その発想は無かったわ。」
槐「・・・喜んで。」
水・金・翠・蒼・真・雛・薔・雲・白「嘘ぉ!?」
柏「同性愛を見ながら飲むお茶も、たまには良いわね。」
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 14:56:54.36 ID:uSjsn7vk0
反省はしていない
484 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 15:03:17.12 ID:95EDPjBsO
ちょwwwwwwおまwwwwww
ktkrwwwwww
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 15:09:46.18 ID:nGtwWak00
486 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 15:12:49.51 ID:uSjsn7vk0
>>485 「雲」じゃなくて「雪」か
ご指摘ありがとうございます
以後精進いたします
487 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 15:21:30.23 ID:nGtwWak00
槐「薔薇水晶…お父さんは…お父さんは…。」
薔「やめて・・・来ないで。」
槐「もう…我慢できないんだ…。」
薔「イヤーー―――」
 ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
。0
白「で、これを盗聴したヤクザに脅されて選挙の票を流すという展開に…。」
槐「おい、私はこんなことなんてしてないぞ。」
白「そうなってもおかしくない精神状態だということです。
これはおいときますから、こうならないように。」
槐「そんなヤクザ漫画な展開、あってたまるものか!」
白「よく読んで肝に銘じておくのですよ。」
槐「こんなもので自重できるならここまで来てねーよ!」
白「反省したらここから出してあげますよ。」
槐「それよりアルバムを…アレガナイト…バラス…うわーん...。」
子離れの日は果てしなく遠い。
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 15:23:55.87 ID:gaz3gmAIO
久しぶりに来てみたら色々規制とかあったのかと感慨に耽りました
気を悪くしたらごめんね
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 15:39:44.52 ID:95EDPjBsO
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 15:40:22.14 ID:Ych2Jy6wO
槐モウダメダ……
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 15:56:19.51 ID:95EDPjBsO
デート中
薔「ジュン…この服どうかな…?」
ジ「…少し派手過ぎじゃないか?」
薔「…かも…じゃあ…これは?」
ジ「うん…良いんじゃないか?」
薔「反応薄い…じゃあこれは?」
ジ「………か、可愛い…」
薔「そ、そうかn」
槐「ちがーう!ばらすぃには裸エプロンが」
ドシャ
薔「さ……いこ♪」
ジ「あ、ああ…」
492 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 16:01:30.24 ID:nGtwWak00
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 16:07:35.40 ID:P9gpgTTX0
>>488 ふぁいと、おーなのです。
>>491 槐がどんどんいいキャラになってる件についてwwwwww
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 16:08:54.19 ID:nGtwWak00
>>491 翠「JUM、服迷ってるですけどどっちがいいか選んでほしいです。」
J「いいぞ、でどれだ?」
翠「これとこれなんですけど・・・こっち(A)はどうですか?」
J「ああ、結構いいんじゃないか?」
翠「そうですか・・・じゃあこっち(B)ですぅ。」
J「こっちもいいな。」
翠「じゃあどっちがいいですか?早く選ぶです。」
J「う〜ん、こっち(A)かな?」
翠「はぁー、センスのねー奴です。こっち(C)のにするです。」
J「なんだよそれ!」
こんな目にあった。
495 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 16:25:29.66 ID:nO0pJ9mMO
翠の子マジツンデレ
496 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 16:27:26.57 ID:Z1ZVEc3R0
>>491 「JUM、JUM。この服とこの服、どっちがいいか迷ってるです。ちょっと選びやがれです」
「んー…どれだよ」
「まずこっちです」
「ん……いいな。少し大人の雰囲気じゃないか」
「で、次こっちです」
「ん……これもいいな。可愛いじゃないか」
「さてJUM、どっちがいいと思うですか」
「どっちかっていうとこっt」
「違うッ!JUM君、キミは解っていない!翠星石の魅力を引き出すのはこの服だッ!」
「な、ど…どこから湧いてきやがったですか!?」
「ふむ…なるほど。色気を引き立たせる中に少女のような可憐さがある…相反する二つの要素を合致させるとは。さすが蒼星石」
「ふふ、まだ甘いね。そんなんじゃ翠星石を任せられないよ」
「服飾デザイナーを目指しているというのに、僕はまだ修行が足りないな」
「ってゆーかJUM!おめーも馴染んでるんじゃねーです!」
「あ、翠星石」
「何を怒ってるんだ?」
「何をって……おめーという奴はっ!!このへっぽこぽこの介ーっ!!!!」
「あ、待てよ翠星石!!……行っちまった」
「何を怒ってるんだろうね…とにかくほら、追いかけて」
「あ、ああ…服のアドバイス、ありがとな」
「どういたしまして。がんばれー」
……(゚∀。)あれ?
497 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 16:31:52.61 ID:P9gpgTTX0
「ふふふ、いい娘だなあ薔薇水晶は」
「あ、…お父様、あのね」
「なんだい?」
「私のことは…『ばらりん』って呼んでね?」
「…!」
「ばらりん、おっきくなったら、お父様のお嫁さんになるの…」
――――
カタカタカタカタ ピッ
槐「ふー、今日はこの位にしておくか…もう少しで完成だな…
薔薇水晶、お父さんちょっと出かけてくるから、留守番を頼むよ」
薔「…はい」
槐出かける→薔薇水晶、槐の部屋にあるPCに眼をつける→中身が見たい
薔「パスワードか… カタカタカタ」
→パス『wakaokusama』
薔「おっけー…さすが私。…ん…これって……」
デスクトップドキュメント→芥○賞応募用作品フォルダ→『槐・ばらりん親子愛の日々』
薔「………………」
→ドキュメント(サイズ:367KB)→ごみ箱→『ごみ箱を空にしますか?』→『はい』ガサリ
薔「……世間様にはみせられないよ…実名な上に捏造だし…くすん」
もうちょっと父に優しく接してあげようかと少しだけ思ったばらりんでした 槐祭り便乗ほしゅ
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 16:48:54.35 ID:nGtwWak00
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 16:56:54.55 ID:sQ/vbRrA0
>>497 書くほうからしてみれば、367KBのテキスト捨てられるのはツラスwwww
500 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 16:58:57.95 ID:nGtwWak00
>>499 槐のことだから挿絵の画像が重かったんだろ
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 17:11:46.73 ID:09/KFfgCO
音声付きだからかw
502 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 17:19:11.38 ID:nO0pJ9mMO
503 :
業務連絡:2006/06/13(火) 17:24:14.54 ID:JmgG3zrV0
504 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 17:48:18.77 ID:nGtwWak00
保守
505 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 17:51:11.45 ID:95EDPjBsO
ジ「雪華綺晶、薔薇水晶、その服は…」
薔「…フリフリドレス」
雪「俗に言うゴスロリ服ですね」
ジ「…(*゚Д゚)」
雛「ジュン骨抜きなのー」
ジ「え、いや、これは」
雪「ジュン様はそういう趣味なのですか?」
ジ「ち、違う!」
雛「ゴスロリ趣味なのー」
ジ「だから」
薔「そう…ジュンのベットの下には裸エプロンの若奥様という本が」
ジ「わあああああぁぁぁああ!!?」
ポンポン
ジ「ぁぁ…あ?」
槐「…君とは気が合いそうだ…ひとまずこれがばらすぃが小2の時に私が着せた裸エプ」
モルスァ
薔「………………」
雪「……血飛沫」
雛「ついでにジュンも鼻血で出血多量なのー」
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 18:13:32.86 ID:95EDPjBsO
保守
507 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 18:22:26.59 ID:ElwXPbir0
>>451 遅レス過ぎるけど
対決スペルバインダーとは良い物を・・・ さすが蒼
508 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 18:36:39.98 ID:vO7+5ALs0
>>505 そうか・・・ジュン君の趣味も・・・wwww
そしてエンジュそれ犯(ry
509 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 18:54:41.33 ID:i2OVEHfZO
保守
510 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 19:13:03.88 ID:c6sl45p90
J「趣味は何ですか?」
蒼「園芸と、仄々です。」
J「特技はレンピカとありますが、レンピカとは何ですか?」
蒼「レンピカとは、ジュンを襲う輩に見せ付けるものです。」
J「この学校に僕を襲う輩は、恐らく居ません。」
蒼「ジュンが僕を好きになれます。」
J「僕は貴女を如何こうし様とも、思ってないし。」
J「まぁいい、レンピカとやらをやってみて下さい。」
蒼「あれあれ?ヤッちゃ居ますよ?良いんですね?」
J「字が変ですが、この際やってみて下さい。」
蒼「ちょっと・・・その前に、トイレが何処か分からないので、案内してください。」
J「分かりました。」
その後、学校から男子学生の、嬌声が響き渡り。
学校が終わる頃には、虚ろな目をして首輪をつけた少年と。
生き生きとした目をした、少女が出てきたという。
その少年は、其れはそれで幸せだったのかもしれない。
そして、その部屋からは誰も居なくなった。
J「・・・蒼星石・・・」
蒼「ジュン君・・・」
511 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 19:17:46.08 ID:vO7+5ALs0
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 19:27:04.87 ID:uSjsn7vk0
槐「ジュン君少し話があるんだが・・・」
J「なんですか?」
槐「君はばらしーの事をどう思っているんだ?」
J「どう思ってるって言われましても・・・」
槐「なんでも良い。教えてくれないか?」
J「はぁ・・・可愛いとは思いますよ。」
槐「私の娘だから当然だ。とりあえず、そんな分かりきった事は聞いていない。」
J「はぁ・・・」
J「(手に負えない親バカだな。この人は・・・)」
槐「もっと肉体的な事について聞きたいんだが・・・」
J「肉体的?」
槐「ああ、そうだ。もっとこう・・・豊満バディに育って欲しかったとは思わないか?」
J「何を・・・」
J「(うわー、露骨に犯罪者発言しちゃったよ。コイツ。)」
槐「私は思う!胸を張ってそう断言できよう!!だがしかし私の中では今の育ち盛りと言う体系も捨てられん。
ジュン君!私はどうすれば良いんだ!?」
J「そう言われましても・・・」
J「(とっとと氏ぬか潔く自首するか好きな方を選べ。と言いたいが、これでも薔薇水晶の父親だしな・・・)」
薔「ばらしーチョップ・・・」
槐「ぶげあ!!」
J「あ、倒れた。」
薔「ごめんなさいジュン・・・」
J「君が謝る必要は無いよ。」
薔「ジュンありがとう・・・優しいのね・・・好き・・・」
J「はは・・・困ったなぁ・・・」
槐「ジュン君を信じた私がバカだった!!」
白「槐、安心しろ。明けない夜は無いんだぞ。」
513 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 19:32:40.11 ID:vO7+5ALs0
エンジュ 終 わ っ た な
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 19:36:54.03 ID:c6sl45p90
双子の家へと続く道、ジュンが双子に引きずられています。
翠「ある晴れた、昼下がり私の家に続く。」
蒼「道にジュンがズルズル、引きずられる。」
J「離せ!離してくれぇ!!いやだぁ!」
蒼「かぁいい、何も知らないジュンさえ。」
翠「弄られるのが、わかるのだろうか。」
J「ちょ!何言っちゃってんの!?僕を如何する気だぁ!」
蒼「奪!童○!」
J「バーカ!このバーカ!お前等本当バーカ!」
翠「儚い、魔法使いへの道。」
蒼「蒼い空、そよぐ息吹。」
翠「明るく振舞う、雛苺がこの末路見て。」
蒼「巴に、一体何と言う?」
J「いやぁああ!!離してくれぇ!!」
翠「もしも足が速ければ、楽しく人生を送れたものを。」
蒼「今頃は家に着く頃なのに。」
J「お前等確信犯だろ!おい!」
翠「ほもを呪え。」
J「イヤァァ!!ホモじゃないからぁああ!」
蒼翠「儚き、青き春の日々。」
J「いやぁああああ!!!」
家に着くと、哀れ悲鳴は嬌声に変わりました。
その後の末路は、ジュンが双子に飼いならされたそうです。
さようなら、ジュンの青き春、青春よ。
515 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 19:45:54.59 ID:95EDPjBsO
516 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 19:47:06.01 ID:U26D/pxz0
>>451 お前センス良いなwww
だが一言だけ言わせてくれ………
何故『STAR TREK』が入ってないんだぁぁぁぁああぁぁ!!
517 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 19:55:49.90 ID:HFko5BmA0
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 20:04:29.62 ID:WHHEv0nG0
ほ
519 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 20:19:11.68 ID:WHHEv0nG0
ほ
520 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 20:24:10.62 ID:uSjsn7vk0
J「水銀燈、またヤクルト飲んでるのか?」
水「これが一番美味しいのぉ。」
J「ヤクルトを飲むのも良いけど、あんまり採り過ぎるんじゃないぞ。」
水「でもぉ・・・」
J「でもじゃないの。これからはちゃんと一日に飲む本数決めるんだよ。分かった?」
水「はぁ〜い・・・」
J「分かってくれたか。よしよし。」
金「ジュン、ちょっとカナのバイオリン聴いて欲しいかしらー。」
J「ああ、良いぞ。」
J「・・・それにしても金糸雀はバイオリンが上手いな。」
金「あれだけ練習してるんだから当然かしらー!」
J「そうやって何かをやり遂げようとするのは、感心するな。よしよし。」
J「また二人で喧嘩してるのか?」
雛「だって翠星石が・・・」
翠「なっ、チビ苺!最初に仕掛けたのはおめーですぅ!!」
J「こらこら、そういう事はしないの。ほら、二人とも謝って。」
翠&雛「・・・ごめんなさい(ですぅ/なの)。」
J「よしよし。今度からもそうやってちゃんと謝るんだよ。」
蒼「ジュン君、ちょっと見てもらいたい物があるんだ。」
J「なんだ蒼星石?」
蒼「これなんだけど・・・」
J「・・・これ全部蒼星石一人で切ったのか?」
蒼「うん。思ってたより時間掛かっちゃったけどね。」
J「そうか。蒼星石は頑張り屋さんだな。よしよし。」
521 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 20:24:49.10 ID:uSjsn7vk0
J「真紅、また本を読んでるのか?」
真「本を読むと心が落ち着くのだわ。」
J「でも、あんまり本ばっか読まないで、たまには外の空気も吸わなきゃダメだぞ。」
真「・・・分かったわ。」
J「よしよし。好きな時で良いから散歩でもしてみるんだぞ。」
J「薔薇水晶、また子猫を拾って来たのか?」
薔「だって・・・お腹すいてたみたいだったから・・・」
J「そうか。それは仕方無いな。」
薔「早くご飯あげないと・・・」
J「僕が取ってくるからちょっと待ってて。・・・これで良いかな?」
薔「うん・・・」
J「それにしてもちゃんと動物に思いやりがあるなんて、薔薇水晶は良い子だな。よしよし。」
雪「あの・・・」
J「雪華綺晶か。どうしたんだ?」
雪「先程・・・転倒した拍子に花瓶を割ってしまいました・・・」
J「・・・で指を切ったのか。」
雪「ごめんなさい・・・」
J「よしよし。もう謝らなくて良いよ。仕方の無い事だしね。それじゃあちょっと絆創膏取ってくるね。」
柏「桜田君。」
J「あぁ、来てたのか。幼馴染み達の相手してて、気付かなかったよ。ごめん。」
柏「まぁ仕方無いわ。でもこれじゃあ幼馴染みって言うより保父さんね。」
J「はは、そうかも知れないな。あっ、槐さんまた薔薇水晶見に来たんですかー!?いい加減、薔薇水晶に嫌われちゃいますよー!!」
522 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 20:28:17.57 ID:sQ/vbRrA0
>>521 保父さんというよりしっかり者のお兄さんみたいですね。
ほのぼの短編いいです、次の投下もwktkしてますよ
523 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 20:35:31.29 ID:95EDPjBsO
これは良い保母さんですね
ほのぼのいいよー
524 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 20:44:28.67 ID:U26D/pxz0
>>517 それは盲点だった……orz
他にNHK海外ドラマで良かったのは『ホワイトハウス』とかかな?
>>521 みんなジュンの「よしよし」にメロメロなんだろうなぁ……wwwww
こういうほのぼのしたのってかなり好きだ。無理を承知でシリーズ化キボンしてみるww
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 20:59:00.32 ID:sQ/vbRrA0
>>524 個人的にはサブリナが好きだった
しゃべる猫がシュールだった
526 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 20:59:10.22 ID:FtBAUN4v0
527 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 21:11:43.61 ID:09/KFfgCO
グースバンプス保守
528 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 21:22:51.60 ID:WHHEv0nG0
ho
529 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 21:32:36.14 ID:Beo7+KMpO
保守
530 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 21:33:12.11 ID:XOFM3gQv0
思いついたから投下兼保守
―――私たちは誓い合った。
「私は貴女の右眼となり、貴女は私の左眼になる」
「私は貴女の左眼となり、貴女は私の右眼になる」
お互い足りないものを持って生まれて来たモノ同士が寄り添いあうことは
とてもまともな事だと思って生きてきた。
けれど、それは酷く歪んだことだと気づくのに、私たちは余りにも近くに居過ぎたらしい。
―――結び目が絡まった靴紐のように。
―――解けなくなった木々のように。
―――繋がったまま生まれた双子のように。
私たちは自然に出来た歪みという隙間を埋めるように生きている。
私たち―――二人は、離れられない。
いつも一緒だと信じている。
そうそれは、死が二人を分かつつまで―――。
531 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 21:34:05.87 ID:XOFM3gQv0
>>530の続き
「ねぇ……起きて」
「ん―――何?」
「……少し怖い夢……見た」
「だから?」
「…イヂワル」
「わかったわかった。ほら、おいで」
「……エヘヘ…暖かい」
「そりゃそうですよ。さっきまで私が暖めていたんですから」
「ねぇ…“アレ”久しぶりにやろ?」
「アレ?ああ―――アレね。一体どんな怖い夢見たんですか?」
「…もうソレはいいの…じゃあ…行くよ?」
「……健やかなる時も……止める時も」
「喜びの時も、悲しみの時も」
「……富める時も」
「貧しき時も」
「……これを愛し……これを敬い」
「これを助け、これを慰め」
「「死が二人を分かつまで共に生きることを―――」」
「「誓います」」
532 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 21:34:51.47 ID:XOFM3gQv0
>>531の続き
―――胸の中があたたかくなった。
「これで満足ですか?」
「……うん」
「それではもう寝ましょう。明日も早いのですから」
「……うん……おやすみ」
「はい、おやすみなさい」
そして私たちは今日という現実に別れを告げ、未来という明日を受け入れる。
その次の明日も明後日も―――そして何十年先も私たちはお互いの隣にいることだろう。
それは決められた必然として受け入れる。
これが覆されるとすれば、それは―――死が二人を分かつまで。
〜了
533 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 21:46:53.10 ID:Z1ZVEc3R0
ばらきらイイヨー
534 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 21:47:00.29 ID:FtBAUN4v0
ずっと二人でいられるわけじゃないけど…ですね。
535 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 22:02:10.30 ID:FtBAUN4v0
☆
536 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 22:11:20.43 ID:i2OVEHfZO
颯爽と保守
537 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 22:16:43.94 ID:95EDPjBsO
538 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 22:27:26.36 ID:i2OVEHfZO
保守
539 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 22:36:07.86 ID:1MeRNkPy0
保守
540 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 22:47:54.29 ID:vO7+5ALs0
保守
541 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 23:02:19.27 ID:FtBAUN4v0
寝☆
542 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 23:15:53.16 ID:vO7+5ALs0
保守
543 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 23:16:26.67 ID:enTBXmh80
544 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 23:19:02.08 ID:sQ/vbRrA0
>>543 テラナツカシスwwwww
こりゃ怒るわなwwww
545 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 23:19:41.28 ID:r54Q2FOY0
>>543 確かに懐かしー。
そして、巧いですねぇ。真紅の表情がイイ!
546 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 23:22:27.99 ID:vO7+5ALs0
>>543 テラナツカシス
ロボにも負ける真紅wwwww
547 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 23:24:55.66 ID:95EDPjBsO
>>543 レディー!
名前は知らないけどロボかっけぇ
表情が良い、うまいですね
549 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 23:43:24.33 ID:vO7+5ALs0
保守
僕、桜田JUMには彼女が居る。しかも可愛い甘えん坊さんだ。
蒼「おはようJUM君。さあ起きて。起きないとキスしちゃうぞ?」
僕はワザと寝たふりをする。
蒼「起きなくてもキスはするんだけどね。」
チュッ チュパチュパ…
舌を入れて強制的に起こす作戦のようだ。
しかしそんな手に乗る僕じゃない。
チュッチュッ
蒼星石の舌に応える様に自分の舌を蒼星石の舌に絡ませる僕。
そのまま蒼星石をベッドに引き込み、抱き合いながらディープキスを数分続ける。
蒼「プハァ、やっと起きたねJUM君、朝ご飯出来てるよ。」
J「いつもありがとうな、蒼星石。」
蒼「聞き飽きたよその言葉。僕らはそんな関係じゃないでしょ?」
蒼星石の言う通りだ。
僕らは幼馴染の域を超えて、恋人同士になった。
それからというものの、周囲をストロベリー空間に変える程ラブラブなのだ。
J「蒼、僕着替えるよ。」
蒼「うん、早く着替えてね。」
蒼星石は下に下りて行った。
>>550 着替え終わると下の階へ降りた。
蒼「遅いよJUM君!」
頬を膨らませる蒼星石。
J「許してくれよ。」
蒼「じゃあねぇ…」
僕の視界は蒼星石の顔に支配された。
チュッチュパッチュチュ
蒼「これで許してあげるね。」
こんな罰なら毎日でも受けたいよ。
その時…
蒼星石の双子の姉である翠星石が僕の家の玄関から侵略してきた。
翠「こ、コラーチビ人間!!蒼星石に何しやがるですか!!恥を知りやがれです!」
蒼「おはよう姉さん。今日も朝からアホみたいに元気だね…」
蒼星石は僕とのキスを邪魔されて頗る機嫌が悪くなった。
J「そんなカリカリするなよ蒼星石。蒼星石の可愛さが台無しだぞ?」
蒼「そうかい?ありがとうJUM君」
僕は翠星石に、我慢してくれの意で見た。
うなずく翠星石。それから翠星石はこちらに背を向けた。
どうやら目線の意味をわかってくれたらしい。
蒼星石と見つめ合う僕。
チュッとキスをした
蒼「さあ、学校に行こうか!」
蒼星石も朝から元気です。保守
552 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 23:46:41.34 ID:vO7+5ALs0
アンマー
朝起きにキスなんてああもうwwwwwwwwww
553 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 23:49:45.10 ID:ElwXPbir0
>>551 良いJUM×蒼分が補給できたよ、ありがとうww
やる気が沸いてきたw
554 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 23:55:31.28 ID:qpIerSrl0
さて、投下行きますか。
体は子供、頭脳は(ry 第五話
深夜午前二十五時。帰せない帰しはしないから・・・
というよりは帰ってもらえないジュンの今日この頃。
さて、こんな時間なのに彼の目はギラギラしていた。
(耐えろ!負けるな僕!)
所謂抱き枕にされたジュンは背中に意識を向けないように自分と戦っていた。
それでもやはり生物学的には♂として生まれてきたわけで、
意識すると真紅の穏やかな寝息、さらさらのブロンドから漂うシャンプーの甘い芳香。
(って・・・意識するな!)
実に律儀な男である。
ジュンの内部での闘争中、不意に真紅の声がした。
「んんっ・・・ジュン、大丈夫よ・・・。小さくなっても、ジュンはジュンなのだわ・・・」
「しっ・・・真紅・・・」
思わず呟いてしまったジュン。しかし、どうやら真紅は夢を見ているようだ。返事が来ない。
「私が面倒見てあげるわ・・・気にしないで。紅茶の・・・お礼・・・よ」
そう言うと寝言は途絶え、真紅は再び穏やかな寝息を立て始めた。
「僕、ばっかみたい」
そうだ、何も真紅は変な意味で抱きしめてるんじゃない。
本当に、本当にジュンのことが心配で仕方がないだけだ。
「ありがと・・・真紅」
そう言うと、ジュンはまた眠りへと落ちていった。
555 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 23:56:03.53 ID:qpIerSrl0
>>554 「ふっ・・不潔ですぅ〜!」
ジュンは寝起きの不機嫌な思考で声を分析した。
翠星石のものだ。そう結論づけて半目を開き、声がしたほうを見る。
「まさか・・・まさかもう手を出すとは思わなかったですぅ・・・」
ひどく落胆しているみたいだ。
「おはよう」
「おはよう・・・ってちげーですぅ!何やってやがるですかぁ!」
(ああ、そうだ。昨夜は真紅に抱きつかれて・・・って)
そうだ、自分たちの今の状況は贔屓目に見てもあまり思わしいとは言えなかった。
「違うんだ!翠星石、それは誤解で・・・」
「ああ、真紅もついに女になったんですぅ・・・」
「なってない、なってないから!」
「ああ、お赤飯炊かなきゃですぅ・・・」
何か勘違いが突き抜けてしまった翠星石は放っておいて、ジュンは真紅から離れる。
すると真紅が起きた。眠たげな目を擦り擦り言う。
「昨夜は良かったのだわ。ジュンも腕だけは落ちてないのね・・・」
ジュンと翠星石は一瞬心停止、のちに呼吸停止、止めは思考停止。
両手を顔に当て、恥ずかしそうに頬を朱に染め顔を振る真紅。
「本気でそういうこと言うなよ!誤解されちゃうだろ!」
一足先に立ち直ったジュンが突っ込みを入れると、真紅は不貞腐れて、
「冗談なのだわ。そんなに怒らなくてもいいじゃない」
口をパクパクさせていた翠星石も呼吸を取り戻すと、
「そうだ、ご飯ができたんですぅ。さっさと食っちまうですぅ」
556 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 23:56:47.03 ID:qpIerSrl0
>>555 いつもの朝食なのだが、やはり人が多いと味も少しは変わる。
パンとコーヒーと目玉焼き。なんて洗練されたメニューなのだろうか。
ジュンは一口食べる。ああ、作ってもらったご飯って、どうしてこんなにおいしいのだろうか。
「これ、誰が作ったの?」
「僕だけど・・・美味しくなかった?」
蒼星石が心配そうに聞いてきた。
「いや、すっごく美味しくてさぁ。蒼星石はいい奥さんになれるね」
ジュンが慌てて否定すると、蒼星石は顔に笑みを浮かべ、
「じゃあ、ジュン君がもらってくれる?」
「いや・・・えっと・・・その・・・」
「ダメですぅ、ジュンは翠星石のですぅ!」
「ちっがうわよぉ!わたしのよぉ!」
「もう私とジュンは、一夜を共に過ごした仲なのだわっ!」
ジュンの頭の中に浮かび上がる既視感。
このままじゃ、痛い思いをすることになる・・・。ということで、話を無理やり変える。
「ところで、今日の予定はどうなってんの?」
「あ、そうそう。私が病院につれてってあげるわよぉ」
水銀橙が答えた。争いは何とか発展しなかった。
「病院ってどこですぅ?」
「あの、国立の病院よぉ。有名な外科医さんがいるのぉ」
「ふーん。水銀橙、学校サボるの?」
「別にいいわぁ。一日くらいどうってことないものぉ」
「じゃあ、いいですぅ。翠星石たちは学校行ってくるですぅ」
「片づけをよろしくね、水銀橙」
「じゃあ、行ってくるのだわ」
そういって三人は学校へ向かった。
運命の歯車は、修正が効くのかもしれない・・・。
557 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/13(火) 23:58:13.55 ID:qpIerSrl0
投下おしまいって書き忘れた・・・orz
そして、投下おしまい。
558 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 00:00:03.44 ID:Q7M1yCSu0
しかし一時的に直って再び小さくなるのがバーロークオリティ
559 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 00:04:32.16 ID:TwLfzGo/O
次回ジュンは元に戻れるのかな…?
ないか
「えー、そんなわけで、夏服でーす」
「いえーい」
ぐるり。ひらっ。
「……お、おおっ」
「ジュンってちゃんと反応してくれるから好き」
「うん。確かに、何も反応してくれないと悲しいもんねー」
「いや、これ、素なんだけどね……」
何故か、自分の存在について考えた方がいいのではないか、とか思ったり。
「うーん、でもなぁ。何か薄いよね」
「まあ、夏服だし」
「バッカやろう! 薄いからいいんじゃないか! それでこそロマンじゃないか! むしろ水とかかけられてすけすけ〜になって顔を赤らめたりするのがいいんじゃないか! 雪華綺晶ならわかってると思ったのに!」
「…………はぅっ?」
「あ、きらきーが混乱した。珍しく」
「そうだよ。うん。夏服、白い服。あー、うわー、思いついたら何かそこはかとなく水撒きしたくなってきたなぁっ!」
「うわ、滅茶苦茶ジュンが生き生きしてる」
「あったりまえじゃないか薔薇水晶! 薔薇水晶ならわかるだろう!?」
「うん、まあ、ジュンの考えていることはわかるし、別にジュンがしたいならいいけど、それ、皆の前でやったらひかれるよ?」
「何をバカなことを。薔薇水晶たちにしかこんなこと言わないよ」
「……嬉しいような、それはそれで嫌なような……」
複雑だった。
「っていうか、ジュン、変態っぽい」
「二人がかわいいからしょうがない!」
「はうっ」
「ああ、雪華綺晶がさらに混乱したぁ……」
「っていうか、雪華綺晶、自分で仕掛けるくせに自分が仕掛けられるの苦手なのな」
「う、ううっ?」
「パニック状態?」
「キスしてみようか」
「……それ、めちゃくちゃおもしろそー」
「ノリがいいから薔薇水晶好きだよ」
「私もジュンだから好きだよ」
「んなこと言ったら僕だって薔薇水晶だから好きだ。――で、雪華綺晶?」
「はい……っ!?」
ちゅー。
「……んー、至福」
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ?」
「あー……アウストラロピテクス?」
「あうううううううう!?」
「うわぁ、ますます錯乱した」
「あううううううううう!?」
「いや、っつーか、雪華綺晶かわいいな」
「ねー。かわいいね」
「にゃーーーーっ!?」
「あ。そうだ」
「ん?」
「ちょっとごめん。――えい」
ぱしゃ。
「うわぁこのタイミングでかけるとは思わなかったよ」
「いや、正気に戻るかなって」
「……あ、れ?」
「ほら、正気に戻った」
「……えっと、あれ?」
「ああ、何となく先が読めた」
「って、何かさむ…………っ!?」
見下ろす。状況を確認する。すけてた。いろいろ。
「きゃ、」
「ああ、そういうことなんだ……。ジュンもよくわかってるなぁ」
薔薇水晶が呆れた声で言う。いやまあ、呆れてもしょうがないような。
「キャーーーーーーーーーーーーーーーー!?」
「ああ、これだ。この声が聞きたかったんだ」
何故か、ジュンは満足げだった。
で、その後。
「じゅ、ジュンの変態っ」
「いやー、雪華綺晶はかわいいなぁ」
「そ、そんな言葉に、騙されてたまるかぁっ」
「……騙されかけてるけどね(ぼそり」
まあつまり、いつもとは違うことをすると好きな人の違う一面も見れてあわよくば弱みを握……ごほごほ、じゃなくて、ちょっと得した気持ちになれるんじゃね、みたいな。
「雪華綺晶」
「え?」
「めっちゃ好き」
「〜〜〜〜っ」
ようは、いつも通りバカップルなんだけどさ。
563 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 00:12:42.86 ID:TwLfzGo/O
そうだ!夏服はいいものだ!俺にもわかるぞジュン!俺もいますごく生き生きしてる!
ただ一言
きらきーテラモエス
564 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 00:16:10.67 ID:Q7M1yCSu0
薔薇水晶とジュンktkrwwwwwwwwwwwwww
最初は薔薇水晶がからかわれてる感じだったけどいつの間にか
きらきーが弄られキャラになってきたwwwwwwww
565 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 00:20:58.67 ID:6wyl1H8YO
>>562 ばらじゅきらktkr
きらきー落ち着けw
566 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 00:37:50.73 ID:TwLfzGo/O
保守
567 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 00:59:22.34 ID:8VoesB/6O
ほし
568 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 01:08:57.52 ID:YUJxr4xzO
>>543 是非ダンプソンとドリルボーイとシャドウ丸とガンマックスに
イジられてキレる真紅も描いてくれ。
569 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 01:37:20.90 ID:iGLGgJPa0
保守
570 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 01:54:24.62 ID:3TiZFPD4O
保守
571 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 02:12:42.51 ID:3TiZFPD4O
保守
572 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 02:30:31.03 ID:3TiZFPD4O
保守
573 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 02:55:18.60 ID:3TiZFPD4O
保守
574 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 03:32:26.41 ID:3TiZFPD4O
保守
575 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 04:15:46.78 ID:3TiZFPD4O
保守
576 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 04:57:29.86 ID:3TiZFPD4O
保守
577 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 05:00:33.67 ID:Yo42YV+20
ID:3TiZFPD4O 保守乙かれ
雛「うゆ?ん〜まだ眠いの〜」
巴「あっ、起きちゃった雛苺?」
雛「トゥモエー?何してるの〜?」
巴「うん、本スレが落ちてないか見てたのよ」
雛「そうなの。まだ残ってるの?」
巴「うん、見てごらん」
雛「あ、よかったの〜まだ残ってるの〜。あれ?」
巴「気付いた?すごいよね、何時間もこの人が一人で保守してくれたからまだ残ってるんだよ」
雛「すごいの〜!こんな時間まで起きて頑張ってるなんてエライの〜」
巴「そうだねなかなか出来ないよね。じゃあ、一緒にお礼を言いましょう」
雛「わかったの!!」
雛・巴「「お疲れ様(です・なの〜)」」
まじ乙。眠いからもう一度寝よ…
578 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 05:38:37.10 ID:3TiZFPD4O
>>577 サンクス
半端な時間に寝たら寝られなくなったorz
保守
579 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 06:20:29.81 ID:3TiZFPD4O
保守
580 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 06:40:33.06 ID:FJpJvERbO
保守
581 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 06:41:11.20 ID:XAXhi7JpO
保守
582 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 07:19:54.24 ID:LIHSRMztO
ほ
583 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 07:43:06.94 ID:4QwPR4SJO
す
584 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 07:58:37.89 ID:c8hv7TnX0
☆
585 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 08:10:12.63 ID:TwLfzGo/O
銀「……………」
薄着→濡れる→スケスケ→ジュン悩殺
銀「…これよぉ!」
銀「ね〜、この服どうかしらぁ?」
ジ「ん?…まだそんな薄着するほど暑くないだろ」
銀「え…あ、べ、別に私の勝手じゃない」
ジ「ならいちいち聞かなくて良いだろ」
銀「え、えっと…そ、それより!どこか遊びに行きましょうよ!川とか!」
ジ「この近くに川はないぞ」
銀「あ、えっと…海は!?」
ジ「海開きしてないだろ」
銀「その…み、水遊びしましょう!」
ジ「この曇りの日にか」
銀「………………」
586 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 08:13:40.16 ID:YUJxr4xzO
銀様、もう少し落ち着いてCOOLになれw
587 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 08:32:01.55 ID:vhCpNymc0
588 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 08:36:45.71 ID:l9vVC9ZGO
>>585 変な計画立てずに襲えばいいとおもうよ。
589 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 08:41:24.46 ID:LIHSRMztO
紅「………な、何かしら?」
ジ「いや、暑いからって真紅でも薄着するんだなって。」
紅「べ、別に私の勝手なのだわ。」
ジ「それもそうか。悪かったな。」
紅「………(チラ)」
ジ「………」
紅「………(チラ)」
ジ「………何だよ?」
紅「えっ?」
ジ「いや、チラチラこっち見てるし。」
紅「何でもないのだわ……」
ジ「(素直じゃない奴だな)……………かわいいよ、セクシーって言うのかな。うん、似合ってるよ。」
紅「!………あ、ありがとう…………なのだわ////」
ジ「いえいえ。」
590 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 09:11:02.19 ID:FJpJvERbO
保守
591 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 09:31:18.69 ID:TwLfzGo/O
592 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 09:46:39.17 ID:l9vVC9ZGO
>>589 さすがマエストロだぜ!!
女性への気遣いも完璧だ!!
593 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 09:57:39.19 ID:NkxjKoJq0
今日のテーマは「夏」ですかw
594 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 10:11:53.36 ID:XAXhi7JpO
保守
595 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 10:39:10.16 ID:TwLfzGo/O
銀「水遊び楽しいわぁ」
薔「…楽しい」
ジ「元気だな」
銀「ジュンが引きこもり過ぎなのよぉ」
銀(今度こそ…薄着→濡れる→下着スケスケ→悩殺よぉ)
薔「…ハイドロポンプ」
銀「きゃ…(きたわきたわきたわぁ!)」
薔「…あ」
銀「やぁん、びしょ濡れぇ…」
ジ「…………」
銀「ジュン?」
薔「…ノーブラ?」
銀「え?」
二つの頂点丸見えヽ(゚∀゚)ノ!丸見えヽ(゚∀゚)ノ!
銀「きゃあああああああ!!?」
薔「…うっかり」
ジ「…(鼻血)」
596 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 10:43:50.44 ID:NkxjKoJq0
>>595 とりあえずミッションコンプリートwww
597 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 10:52:33.17 ID:TwLfzGo/O
金(薄着でジュンを悩殺かしらー!)
金「いってきますかしらー!」
ガチャ
み「あ、今日は…」
ごおおおおおおおおおお
み「夏は台風が多くて大変…カナ?カナドコー?」
次の日
TV「昨日台風による強風にあおられ傘と一緒に飛ばされた少女が太平洋沖で発見されました…」
598 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 10:59:48.18 ID:TwLfzGo/O
金(今日こそ薄着でジュンを悩殺かしらー!)
金「行って来ますかしらー!」
ガチャ
金「今日は晴天かしらー!さっそくジュンの家に」
ビシャー
み「あ、ごめんカナ…車をシャワーで洗ってたの」
金「…びしょ濡れかしら」
599 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 11:01:53.74 ID:vhCpNymc0
カナ(´;ω;`)
600 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 11:07:22.49 ID:NkxjKoJq0
>>598 そのままJUMの家に向かえw
金「ここに来る途中で水撒きしてる人にかけられたかしら。」
で風呂を借りるw
601 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 11:22:52.15 ID:TwLfzGo/O
翠「二人で薄着でちび人間の度肝を抜いてやるですよ!」
蒼「ほ、本気なのかい?」
翠「本気ですぅ!さっそくいk」
蒼「ね、ねぇ、どの服きればいいかな…?」
翠「蒼星石はどれでも可愛いですぅ!」
蒼「け、けど…」
翠「ああもうしょうがねぇです!翠星石がこーでぃねーとしてやるです!」
一時間後
翠「これでどうです!」
蒼「け、けど…ちょっと露出が…」
二時間後
蒼「も、もうこれでいいよ」
翠「だめです、こっちのほうが…」
蒼「…もう夜だね」
翠「そうですね、結局服選んでる間に夜ですね」
蒼「…………」
翠「……寝るです」
蒼「……そうだね」
602 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 11:24:06.01 ID:vhCpNymc0
>>601 ねー……あるあるwwwwwwwwwww
603 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 11:51:56.33 ID:LIHSRMztO
ほ
hotyu
605 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 12:06:08.55 ID:TwLfzGo/O
薔「…じゃーん」
雪「夏服ですね」
薔「これでジュンを悩殺…そして…むふふな展開に」
雪「…………」
薔「……お姉ちゃん?」
雪「……ふだんからそういう事してるからあまり変わらないような…」
薔「…………あ」
雪「……………」
薔「………くすん」
606 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 12:32:09.26 ID:TwLfzGo/O
保守
607 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 12:36:26.50 ID:3TiZFPD4O
なぜか
>>605を見て露出狂という言葉が浮かんだおれはどうすれば……
短めだが投下。タイトルは
あのころのように
608 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 12:37:30.84 ID:3TiZFPD4O
引越しの荷物の整理に丸一日かかった。
合計で二十個をこえるダンボールをつぶし、前の部屋から運んできた本や衣服や食器が、新しい部屋に置かれた本棚やタンス、キッチンにまるでパズルのように収まっていった。
新しいマンションに引越したのは何か理由があったからというわけではなかった。
契約の更新の時期になんとなく不動産サイトを覗いてみると、見覚えのあるマンションの写真を見つける。
築十年はたっているそのマンションは白いタイル張りで、多少外観は古ぼけていたものの、間違いなく僕が大学生のころに借りていたマンションだった。
写真をクリックすると空室になっている部屋の間取りを見ることができた。
昔借りていた部屋はワンルームタイプの部屋だったが、空室になっているのはそのワンフロア真上にあたる2LDKだった。
609 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 12:38:45.77 ID:3TiZFPD4O
次に引っ越すなら二部屋は欲しいと思っていたし、リビングが独立しているこの空室は予算を少しオーバーする以外は理想的な間取りだった。
懐かしさにかられた僕は、次の休みにはその部屋を見に行っていた。
偶然、よく行く映画館でカナリアに会ったのはそれから一週間後のことだった。
上映十五分前のロビーで、パンフレットを読みながらタバコを吸っていると目の前に立つ女がいる。
「あんなにしつこく言ったのにまだ吸ってるかしら」
顔をあげるとそこには懐かしい彼女の顔があった。
「ジュン、久しぶりかしら」
大学に入学してすぐにカナリアと出会った。大学生活の四年間、残すべき風景のほとんどにカナリアの姿がある。
ドラマチックなシーンではない。
明け方、眠い目をこすりながらスキー場へ向かう車の中、バイトの時間を気にしながら過ごした僕の部屋のベッド、そんな平凡な風景にだ。
610 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 12:39:42.18 ID:wlZrk6R60
>>605 ばらしーそこは薄着になったら逆に何もしないで相手に「どうしたんだ?」って思わせる作戦にでるんだ!ww
611 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 12:40:09.89 ID:3TiZFPD4O
二人で並んで映画を見た後、映画館の隣にあった喫茶店で十五分ほど昔話をして別れた。
別れ際、多少ぎこちなくではあったが、お互いの電話番号の交換もした。
「なんだか出会ったころに戻ったみたいかしら」
はにかみながら彼女はそう言った。
僕はほとんど無意識のうちに彼女の左手を見る。薬指に指輪はなかった。
カナリアから電話があったのは、引越しの片付けもおわり、ビールを飲みながらデリバリーのピザを食べ終わった午後十時すぎだった。
「なにやってたかしら」
と聞くので
「ピザ食べてたとこ」
と答える。
しばらくの間、再会した時に見た映画の話をしていた。二十分ほど話したころ、
「なんだかヘンな感じかしら」
と彼女は言う。
「ヘンな感じ? どうして?」
「こうやって電話で話してるとジュンがまだあの部屋で暮らしてるような気がするかしら。
ほら、いつも電話する時に使ってたクッションで壁に寄りかかってる姿が浮かんでくるかしら」
612 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 12:41:22.65 ID:3TiZFPD4O
あれからどれくらいの時間が流れたのだろうか。僕は今、彼女が思い描く場所の真上で、彼女の思い描く姿で電話をしている。
後ろに進めぬ人生のルール、ならもっかい出会おう
ふと、誰かがそんなふうに歌っていたことを思い出す。
もしも今、次の休みにでも彼女を食事に誘ったら、昔のように彼女の笑顔を一番近くで見ることのできる存在に戻れるのだろうか。
あのころより少しは大人になった今ならうまくやれるような気がする。
丁度この部屋があのころより一部屋増えたように、懐かしくて新しい関係に戻れるのなら少し勇気をだしてみるのも悪くないかもしれない、そんなことを僕は考えていた。
fin
613 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 12:42:39.87 ID:3TiZFPD4O
以上。
614 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 12:46:52.54 ID:wlZrk6R60
>>613 すまんかぶったよorz
そしてGJ!!なんか大人の会話だなぁ
615 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 12:54:46.71 ID:3TiZFPD4O
>>614 レスサンクス
いやいや気にせんでくれ。
実はネタが思いつかないから自分ではじめて書いた長編を書き直しただけなのは秘密だ。
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 12:58:48.22 ID:TwLfzGo/O
昔は二人とも幼過ぎた、けど今は違う
そういう事ですね、GJ!
617 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 13:02:55.86 ID:wlZrk6R60
夏の流れにのって投下してみる
銀「あまり薄着ばかりしていると遊んでいると思われるかも・・・。」
銀「じゃあ今日は厚着していくわぁ。」
ニュース「今日は最高気温が35度を超える真夏日となり・・・。」
銀「こ、これで完璧。」(フラフラ)
ジ「どうしたんだ水銀燈?こんな日にそこまで厚着するなんて・・・。」
銀「な、なんでもないわぁ・・・。それよりもこの服どうおm・・・。」(パタッ)
ジ「おい!大丈夫か水銀燈!?」
銀「きゅう」
ジ「えーと・・・と、とりあえず保健室に!」
銀(あ・・お姫様だっこ・・・これはこれで成功かも・・・・・・)ガクッ
ジ「大丈夫か水銀燈ー!?」
618 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 13:11:57.29 ID:LIHSRMztO
ジュン「あぢ〜〜〜………」
ベジ「あづ〜〜〜………」
笹「うう〜〜…………」
ベジ「アレだな………男同士だとパンツ一枚でいれて楽だよな………」
ジュン「うん…………教室って意外に扇風機付けたら涼しいしな………」
笹「ここに女子とか来たらやべーよなぁ………」
ベジ「だなあ…………」
ガチャ
紅「あ……………」
ジュン・笹・ベジ「げっ!!!!」
紅「ふ…………不潔なのだわ………不潔なのだわ不潔なのだわ不潔なのだわ不潔なのだわ〜〜〜〜!!!!」
この後パンツ一枚で真紅に追いかけられる3人だったとさ
619 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 13:12:48.62 ID:3TiZFPD4O
>>617 ジュンの目の前で一枚二枚脱げば解決するじゃないか!
620 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 13:32:07.03 ID:XnwzNhTM0
621 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 13:37:32.50 ID:Yo42YV+20
>>620 これはいいカナですね。
床上浸水してるようえですが、無問題。
そこにシビれる!あこがれるゥ
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 13:39:36.06 ID:3TiZFPD4O
623 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 13:40:12.57 ID:TwLfzGo/O
>>620 感動した
ほんと楽しそう
だがこの後転ぶに3万ペカソ
624 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 13:48:26.05 ID:NkxjKoJq0
625 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 14:01:47.93 ID:TwLfzGo/O
デパート水着売り場
蒼「別に去年のでもいいのに…」
翠「だめです、ちゃんと最新のにするです」
銀「やっぱりビキニよねぇ…まあひんぬー真紅には無理でしょうねぇ」
真「…なんですって」
雛「わーい、いっぱいあるのー」
巴「雛苺、走っちゃダメよ」
薔「……完璧」
雪「ばらすぃちゃん、それは河童のきぐるみです」
め「あ…ああ…憧れの海…ぼごぉ!?」
金「と、吐血し」
み「カナー!スク水でも可愛いわぁー!」
金「ま、まさちゅ(ry」
乙女達の買い物風景
>>625 同時刻ジュンの家
ジ「…暑苦しい」
槐「薔薇水晶ー!薔薇リン!ばらすぃ!バラシーどこだー!」
白「槐落ち着きなよ」
お「かーずーきーーーー」
べ「うぉぉぉ薔薇乙女達はなぜいなぁーい!!」
ジ「皆は買い物いった」
笹「クーラー壊れたのか」
梅「はっはっはっー桜田、先生と補習しようなー」
白「この紅茶美味しいねー」
お「かーずーきーーーーーーー」
笹「幼女ハァハァ」
べ「蒼嬢ーーー!!!」
梅「素晴らしい才能です!」
槐「うわーんムサいよムサいよバラシードコー…」
ジ「お前らもう帰…うわーんしょっぱいよしょっぱいよ…」
汗と肉の漢祭り
627 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 14:20:59.53 ID:NkxjKoJq0
あつくるしぇーw
628 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 14:40:45.69 ID:Yo42YV+20
長編の続き投下します。
>>355の続きで【赤い糸〜魔法の指〜】の第3話です。
前回のあらすじ
幼馴染のジュンが帰ってきた。真紅はその帰りを喜んだ。
しかし、同時に不安が込み上げてくる。
真紅の不安はどうなるのだろうか
629 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 14:41:06.70 ID:Yo42YV+20
【赤い糸〜魔法の指〜】
第3話
(キーンコーンカーンコーン)
午前中最後の授業の終わりを告げる鐘が鳴った。
先「――――…それでは、チャイムが鳴ったので本日の授業はここまで」
結局、午前中の授業は色々考えていたおかげで、曖昧なものしかならなかった。
先生に指されることがなくて、助かったわね…。
ベ「よっしゃーっ!!昼だーっ、学食へ急ぐぞぉーっ!」
笹「待ってよ、ベジーター!」
授業終了の合図とともに、ベジータや何人もの生徒がわれ先へと教室から出て行った。
薔薇学では、昼休みに食事を取る際大きく二つのグループに分けることができる。
一つ目が、薔薇学園名物の大食堂に行って食事を取るグループ。
もう一つは、お弁当やパンなどを用意して持ってくるグループである。
少数派として、学校を出て外に食べに行く人や、何も食べない者などもいる。
私はというと毎日お弁当を持ってきて友人らと一緒に食事を取っている。
友人らとは水銀燈、金糸雀、翠星石、蒼星石、雛苺、薔薇水晶、雪華綺晶、巴、そして私を含めた9人で食事を取っている。
日によって人数に多少の変動もあるが、基本はこのメンバーだ。
雛「真紅〜、早く来るの〜!みんなもう屋上に行っちゃたのよ〜」
雛苺とその傍に立っている巴が呼んでいる。どうやら、今日は天気がいいので屋上でお昼を取るようだ。
真「ごめんなさい。今、行くのだわ」
私はお弁当をいれた鞄を持って2人の後に続いた。
630 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 14:42:28.89 ID:Yo42YV+20
>>629 (キィー ガチャッ)
屋上へと続く階段をのぼりドアを開けると、真上に昇った太陽の柔らかな日差しと緩やかな風が私たちを迎えてくれた。
翠「あ、やっと来やがりましたね。こっちですよ、真紅、巴、チビチビ苺〜」
翠星石が呼んでいる。どうやら他のみんなもあつま…って――――
雛「ぶー雛はチビじゃないの〜…あっ、ジュンなの〜!今日はジュンも一緒なの〜?」
雛苺の言う通り、先に集まっていたみんなの中にジュンがいた。どうして?
巴「雛苺、いきなり呼び捨てはちょっと…」
ジ「いや構わないよ。名前で呼ばれることの方が慣れてるから好きに呼んでくれて構わないよ」
雛「わ〜いジュン〜、ありがとなの〜」
水「それじゃあ、私もジュンて呼ばせてもらうわねぇ。私は水銀燈よ、よろしくねぇ〜」
ジ「う、うん。こちらこそ…」
翠「何デレっとしてるですか!じゃあ、翠星石はチビ人間て呼んでやるです」
ジ「おいっ!それは悪口だろ!いくらなんでも失礼じゃないか!」
翠「なんですか、なんか文句でもあるですか!?好きに呼んでいいって言ったのはそっちですよ!」
ジ「だからって、悪口言ってんじゃね〜!!」
ギャーッ、ギャーッ
蒼「翠星石、今のは明らかに君が悪いでしょ…ごめんねジュン君」
翠「蒼星石に裏切られたですぅ〜…」
雪「ふふふっ、ジュン様はおもしろい方ですわね」
とたんに喧騒に包まれる屋上。そうして、ようやく私も再起動することができた。
631 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 14:43:42.63 ID:Yo42YV+20
>>630 真「え〜とそれにしても、ジュ…桜田君はどうしてここにいるのかしら?」
私は疑問を直接聞いてみることにした。
ジ「………ジュンで構わないよ。えっと、僕は―――― 」
薔「私が呼んだ。今日の主役は俺たちのものだぜイェーイ(サムズアップ)」
雪「お手柄ですわよ。薔薇しーちゃん」
水「でかしたわよぉ、薔薇水晶。えらいえらい」(ナデナデ)
薔「エヘヘヘ」
なるほど、彼女が呼んだのか…迂闊だった……、こういう事態も有り得るはずなのに気づけなかった。
まったく、今日の私はどうかしている。
金「もう、そんなことどうでもいいかしら!早く食事を始めるのかしらーっ!」
よっぽどお腹が減ってイライラしていたのか金糸雀のその言葉で昼食が開始された。
金「今日のお弁当は、みっちゃん特製オムレツとたまご焼き弁当かしら〜!」
雪「み、見事にたまごづくしですわね……」
薔「…シュウマイおいし」
雛「トゥモエーッ!今日のお弁当はな〜に?」
巴「今日は雛苺の好きな花丸ハンバーグよ」
雛「わぁ〜、おいしそうなの〜ありがとなの巴〜!」
翠「ふう。相変わらず、ダメ苺は巴に作ってもらってるですか…たまには自分で作ってみたらどうですか?」
水「そぉーんなこと言っちゃってぇ、翠星石だって今日は蒼星石の手作りじゃなぁい」
翠「き、今日はたまたまです。そ、それに翠星石は自分で料理できるからいいんです!」
蒼「そうだよね今日はたまたま寝坊しちゃっただけだもんね」
ジ「なんだお前、寝坊なんてしてたのか。雛苺のこと言えないじゃないか」
翠「うるせえですよ!チビ!…蒼星石にまた裏切られたです。お姉ちゃんはかなしいですよ…」
蒼「そんなつもりじゃ…」
632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 14:44:12.66 ID:Yo42YV+20
>>631 水「真紅のお弁当は小母様の手作り?相変わらずおいしそうねぇ〜」
真「あげないわよ」
水「もう真紅のけち〜。ね、ジュンもそう思うわよねぇ〜?」
ジ「えっ!?い、いや自分の分なんだからいいんじゃないかな…」
真「ほら見なさい。やっぱりあなたが意地汚いだけじゃないの。ねえ、じゅん?」
ジ「ん。そ、そうだな」
水「ふ〜んだ何よ2人していじわる。もういいわよぉ〜」
ふぅ、何だ普通に話せるじゃないか、どうやら少し気負い過ぎてたみたいね。
――――
「ごちそうさまー」
みんな口々にお昼を終わらせていく、私も食後の紅茶をいただくとしましょうか。
水「そういえばジュン。あなたどこから引っ越してきたのぉ?」
食後の暇つぶしだろう。みんながジュンに質問し始めた。
ジ「自己紹介で言っただろ…聞いてなかったのか。知ってるかなドイツのミュンヘンだよ」
蒼「へーそうなんだ。翠星石は知ってる?」
翠「翠星石は知ってるですよ。Wカップの開会式が行われた所ですね」
ジ「みたいだな。あいにく始まる前に引越しちゃったけど…それと外車メーカーも多かったな」
金「それはうらやましいかしら。カナも一度見てみたいかしら」
巴「オペラやオーケストラでも有名だよね」
ジ「う〜んあいにくそっちは、あまり興味がなかったな」
雪「それにしてもジュン様は日本語がお上手ですね。とても引っ越してきたばかりとは思えませんわ」
633 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 14:45:07.76 ID:Yo42YV+20
>>632 (ドクン)
胸が激しく高鳴った。そして、だんだんと血の気が引いてきた。
何を聞いてるの?そんなことどうでもいいじゃない(…嘘)
まだ知らなくていい(…それも嘘)
うるさい!うるさいっ!うるさい、うるさい、うるさい、うるさいっ!!私の中で余計なことを言うな!
ジ「さ、様って…。僕の家族はみんな日本人なんだ。だから、家の中ではいつも自然と日本語だったんだよ。
それに、幼稚園の時ぐらいまでは日本に住んでたんだ。このすぐ近くだよ」
雪「そうだったんですか。では、もしかしたらお会いしたこともあるかもしれませんわね」
やめて!それ以上聞きたくないの。お願い!これ以上私を追い詰めないで…。
真「そうなの。それじゃあジュンはその時のことを覚えているかしら」
だというのにこの口は勝手に何を聞いているのだろうか?これじゃあ、まるで…
ジ「えっ、僕が?…真紅は覚えてる?」
ジュンはいったい何を聞いてるのだろうか?『覚えてないのか?』ですって?ふざけないで、忘れたことなんてないわ。
そうだ、ここで言ってしまおう(私はあなたのことをずっと覚えていたわよ、ジュン!)と。
だが、私の口はまた逆のことを言ってしまった。
真「……私はよく覚えてないのだわ。なにぶん、昔のことだから」
(なに?私はなにを言ってるの?はやく言おう!嘘よ、ちょっとした冗談よって…)
ジ「…そうなんだ、僕も覚えてないよ。覚えてくれてる人がいないかなって思ってたんだけど、
やっぱり子どものころのことなんてみんな忘れちゃうよね…」
―――― 時間が止まった。まるで血が凍っていくような錯覚に陥る。
634 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 14:45:42.51 ID:Yo42YV+20
>>633 水「そうなんだ。じゃあ、私がこれからゆっくり教えてあげるわよぉ♪」
翠「ず、ずるいですよ水銀燈!しょ、しょうがないですね。翠星石が教えてやらねぇこともないですよチビ人間」
薔「いいよ銀ちゃん、翠星石。ジュン、私が隣の席だから色々教えてあげるね?
大丈夫、梅岡にも助けてやれって頼まれてるから…」
翠「こら!薔薇水晶おめえ抜け駆けするんじゃねえですよ!」
(ギャー ギャー)
喧騒が遠くに聞こえる。まるで私だけがどこか世界に追いやられてしまったようだ。
『覚えていない』ジュンはそう言った。水銀燈や巴のように…
私が恐れていたことが起こってしまったのだ…。
巴「真紅、真紅?どうしたの顔色真っ青だよ」
真「大丈夫だわ。でも、少し気分が悪いから先に失礼させてもらうわ…」
それだけ言い残して、私は逃げるように屋上から出て行った。
最後に見たジュンの顔は私のことを心配してくれているようだった。
梅「―――― それでは、本日はここまでみんな気をつけて帰るように」
梅岡の号令で、帰りのHRが終わった。
屋上での会話の後、その後のことは覚えていない。いつの間にか授業が始まり、いつの間にか学校が終わっていたらしい。
もうさっさと帰ろう。
水「真紅、あなたどうしたのぉ?さっきからおかしいわよ」
真「なんでもないのだわ…」
水「でも…」
真「うるさいのだわっ!もう放って置いてちょうだい!」
水「あっ、真紅ぅ」
よっぽど今の私はひどい顔をしているのだろう。しかし、心配してくれる水銀燈の言葉を無視して、私はまるで逃げるように学校から帰っていった。
今の私にはそんな気遣いさえわずらわしかった。
635 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 14:46:37.90 ID:Yo42YV+20
>>634 どこまで走っただろうか、どれだけ走っただろうか。
苦しい、体力のない私にはきつい。
でも、止まれない。止まった瞬間きっと私は泣き出してしまうだろう。
そんな、無様な姿見せるわけにはいかない。
とうとう最後は足を引きずる様にして私は家に帰っていった。
母「おかえり真紅ちゃん…?どうしたの?」
お母様の出迎えを無視して、私はすぐに自分の部屋へと入った。
真「はぁ、はっ…はっ…はぁ……うっ、ぐすっ…ひっく…うっく…うぅ〜……」
自分の部屋に戻り疲れ果てた私はもうすでに限界だった。
そして、今まで溜め込んでいたものをすべて吐き出すかのように私はいつまでも泣き続けた。
636 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 14:48:07.93 ID:Yo42YV+20
>>635 今回は、ここまでです。読んでくださった方ありがとうございます。
次回は、週末までにはのせたいと思います。
637 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 14:48:31.88 ID:LIHSRMztO
紅「暑いのだわ…………クーラーも壊れてるし………」
みーんみーん
紅「……………」
みーんみーんみーんみーん
紅「…………服、脱いでも誰も来ないわよね……?」
ごそごそ
紅「ふう………少しは涼しいわね………」
ガチャ
ジュン「おーい真紅〜、明日の宿題見せて………く………れ………」
紅「……………」
ジュン「…………………」
紅「い………い…………いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!」
ジ「ちょ、待て!!事故だ!ぎゃっ!!ハサミ投げるなっ!!ぐぼぉぁぁぁあ!!!」
638 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 15:00:37.81 ID:SsbhvRKg0
1レスネタは甘いのが多くて嬉しすぎるwww
>>620 ほほえましくてついにやけてしまう絵ですね
でもやっぱりこの跡転ぶ姿が目に浮かぶwww
>>636 続きはどうなるんだろう・・・気になる
真紅一押しの私としてはぜひドンドン続きを〜!!
>>637 !!!!!
やはりこのスレのJUMはうらやましすぎるwwww
639 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 15:01:33.56 ID:SsbhvRKg0
640 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 15:09:11.25 ID:TwLfzGo/O
>>636 あー…ジュンも微妙に覚えてそうな…
これからどうなるんだろう…
wktk
641 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 15:10:38.94 ID:LIHSRMztO
紅「ジュン、この水着(ワンピース)とこれ(ビキニ)、どっちが似合うかしら?」
ジュン「…………(貧乳が目立つビキニ、子供にしか見えないワンピース、
どっちを答えても危険じゃねえか!!)」
紅「ねえ、どっち?」
ジュン「えっと…………」
紅「早く答えて!」
ジュン「どうするよ僕!?どうする!!??」
1.ビキニ
2.ワンピース
3.覚悟を決める
1と2の選択肢しかないのに3はいったい何がおきんだよwww
643 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 15:25:00.70 ID:LIHSRMztO
1.を選んだ時
ジュン「ビキニで良いんじゃないか?」
紅「…………それは胸がない私にわざと言ってるのね、ジュン………」
ジュン「へ………?え、うわ!や、やめ、ぎ、ぎぁぁぁあ…………」
2.を選んだ時
ジュン「ワンピースで良いんじゃ。」
紅「そう…………私が幼児体型って言いたいのね…………」
ジュン「ちょ、そんな事誰もい…………やっだばぁぁぁあ…………」
644 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 15:27:08.72 ID:LIHSRMztO
3.を選んだ時
ジュン「ど…………どっちも………」
紅「どっちも………何なのだわ?」
ジュン「どっちも似合わない!!!!」
メメタァ
645 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 15:33:37.99 ID:HqVZejhz0
3はこうかと思った
ジュン「いや、真紅、僕のためにこれを着てくれ(スク水を取り出す)」
紅「・・・・・・・・・(どう解釈すればいいのかしら・・・)」
646 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 15:35:57.45 ID:TwLfzGo/O
ジュン終わったな
647 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 15:39:21.23 ID:NkxjKoJq0
1も2も真紅は自爆ではあるなw
せっかくだからおれは1を選ぶぜ
スレンダービキニよさげ
648 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 15:46:01.01 ID:LIHSRMztO
3.を選んだ時アナザー
ジュン「どっちも似合ってるよ♪」
紅「あ、あら……そう……でもどっちかにして欲しいのだわ。」
ジュン「う〜ん………僕が選んだんだけどセパレートの方が良いんじゃないかな?」
紅「スポーツタイプの物ね、でも………」
ジュン「背伸びとか卑下なんかしなくても良いじゃんか。ビキニとかじゃなくても
ワンピースなんかじゃなくても真紅が一番かわいく見える水着があるはずだろ?」
紅「………………」
ジュン「だからさ、真紅に一番似合うこの水着にしよう、な?」
紅「バカ………真顔でそんな事言われたら………恥ずかしいじゃないの………」
ジュン「へへ………♪(どうにか助かった……)」
649 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 16:06:41.95 ID:HqVZejhz0
ほ
650 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 16:08:28.83 ID:NkxjKoJq0
《霧ヶ峰》
翠「暑くて暑くてべとべとですぅ。…ア゛ーずずじい゛でずげどあ゛づい゛でずー。」
蒼「扇風機壊さないでよ?今お風呂入れてるから入ってきたら?」
翠「さっぱり流してぇですけど、この暑さだと出たらまた汗かくです。」
蒼「しょうがないなぁ。エアコンつけておくから。」
翠「それなら安心して入れるです。お先にもらうです。」
夏風呂は入っているうちは汗を流して快適なんだけど
水打って締めてもあとを引くのが大変。
まあそれもひとつの醍醐味かもしれませんが。
翠「拭いたばかりだというのにもうジワリときてるです。」
翠星石は熱気の篭った脱衣所をバスタオルを羽織っただけで飛び出し
エアコンのあるリビングへと向かった。
翠「エアコンついてるですかー?」
蒼「うん、つけといた。それからい(ry」
翠「汗がひいたら聞くですぅ。」
651 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 16:09:04.72 ID:NkxjKoJq0
リビングに飛び込むとエアコンに向かってバスタオルを開き風を全身に受ける。
それまでの熱気から一気に解放された。
翠「はぅ〜、極楽ですぅ〜。」
ひとしきり涼んだ翠星石はバスタオルを巻きつけて着替えを取りに脱衣所に戻った。
蒼「翠星石、まだそんな格好でいたの?早く服着ないと風ひくよ?」
翠「ようやくおさまった所だからまだ大丈夫です。今着替えてくるです。」
蒼「それからJUMくんが訪ねてきてるよ。」
翠「そうですか。着たらすぐ行くです。」
蒼「今手が離せないからちょっと相手してて。
居間に通しておいたから。」
翠「居間ですか・・・居間ー!」
翠星石はそのまま今来た道を引き返しリビングへ駆け込んだ。
そこには赤い畳の上で恍惚の表情を浮かべたJUMが静かに横たわっておったそうな。
終わる
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 16:20:25.90 ID:XnwzNhTM0
>>637 真紅wwww油断しすぎwwww
>>639 これはいい真紅いじりですね
耳が日曜wwww
>>641-644 ちょwwwwおまいらwwww
>>651 あるあるwww
つか赤い畳wwww
つーか、今日はなんですか、蒸し暑いからですか、そうですか。
暑さ最高!!
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 16:53:38.54 ID:PemZjRvU0
ほしゅ
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 17:10:44.84 ID:UkEgkXA60
保守
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 17:27:14.85 ID:Q7M1yCSu0
保守
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 17:32:07.47 ID:T4oJzz3l0
雪「では、人のいないうちに、【愛の行く末】十七話の続きを投下しますわ」
翠「今回はかなりきついことになっているですぅ」
金「前回は
>>220なのかしら!!」
雪「NGワードは今回はいつもと違いますので要注意ですわ」
翠「今回のNGワードは【senketu】ですぅ♪」
金「えーっと、エスエヌケーイー……えっ!!」
翠「それでは始まりですぅ♪」
「さあ水銀燈。地獄へ逝く時間だよ」
私は顔に笑みを浮かべながら、彼女に言い放った。
でも、今の私には彼女に勝つ方法なんて一つも思い浮かんでなどいなかった。
舌戦や謀略戦ならまだしも、暴力で私が水銀燈に勝つなんてことは不可能に近い。
水銀燈の運動能力は、単純に考えても私の倍以上はある。
それに今の私は、右肩負傷による右腕使用不能、後頭部強打、全身打撲に出血過多と、数多くのハンデを抱えている。
普段の私でも勝つことは難しいのに、この状態では引き分けに持ち込むことすらもかなわない。
それに加えて私の武器はナイフの中でも最弱の部類に入るカッターナイフ。
少し血を被っただけで切れ味が落ち、数合打ち合いしただけで簡単に折れてしまうような代物だ。
それに比べて水銀燈の武器は刃渡り十五センチ程のサバイバルナイフ。
自衛隊でも正式採用されているそれは、切れ味も丈夫さも、カッターを遥かに上回っていた。
はっきり言って私が勝てる要素なんてまったくない。
でも、やるしかない。泣き言なんて言ってられない。
私は泣き叫びながら怯えて逃げ惑い、運命の判決に身を委ねるほど弱い女じゃない。
今しなければいけないことは、残った左腕と、動く足と、震える体と、この頼りない武器を使って彼女と戦い勝利すること。
諦めたらそこで終わり。諦めてしまったら、仮借なき怨嗟が私の体を引き裂き、私はジュンを手に入れることなく……死ぬ。
―――冗談じゃない!!
この体も心も全てはジュンの物。だから私を殺していいのは『桜田ジュン』ただ一人!!
揺るがせぬ愛情の掟……私の生殺与奪は彼にあり!!
だからこの命……お前なんかには絶対渡さない!!
私は頭を振って襲い来る恐怖感を払いつつ、精一杯の迫力を込めて水銀燈を睨みつけた。
水銀燈は、そんな私には目もくれず、首筋に当てていた手を目の前に持っていった。
その手のひらには、首から流れ出た少量の血が不着している。水銀燈はそれを綺麗に舐め取った。
「……傷が付いちゃった」
ポツリと、そう、水銀燈は呟いた。
「ジュンに抱かれるまでは傷なんて付けたくなかったのになぁ」
水銀燈の口調は飽くまで静かであった。でも、彼女の手は小刻みに震えていた。
「……さっきも廊下で戻しちゃったし、もう最悪よぉ……ふふ、じゃあ、私がそんなになっちゃったのは一体誰の所為なのぉ?」
水銀燈はくすくす笑い始めていた。込み上げて来る衝動を抑えられないといった感じの笑い方だった。
喉に力が入ってないのか、ほとんど声になっておらず、ほとんど無言で笑っている。
「この傷も、戻しちゃったのも、一体誰の所為なのぉ?」
水銀燈の声に微か怒気が混じってきた。それを証明するかのように、彼女が血の付いていた手のひらをギュッと握り締める。
それを見て、私はごくりと唾を飲み込んだ。
「答えなさいよぉ。薔薇水晶おおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」
水銀燈の殺気に満ち溢れた叫びが教室中に響き渡った!!
それと同時に、彼女の地獄の業火にも似た真紅の瞳が、私の心を射貫いた。
「ひぅ……」
私の口からは、なんとも力の抜けるような声が洩れた。
それが合図となったように、水銀燈が素早い動きでまっすぐに突っ込んできた。
その動きに私は驚いた。
今までゆっくりと動いていた水銀燈が、一瞬の内に前に出て、ぴったりと私の眼前の間合いにまで詰めていたのだから。
(消えた!?)
水銀燈のナイフを持っている右手が見えなくなった。
私は咄嗟の判断で、左手に持っていたカッターを上げた。
―――キィィィィィン
金属同士がぶつかり合った甲高い音が響く。
やっぱりだ。水銀燈は私の死角である左目付近を狙ってナイフを横なぎに振るっていた。私はなんとかそれを受けとめた。
だが、水銀燈はそれを意に介さず得物を振り回し、刺突と斬撃を繰り返す。
私はカッターを使ってなんとか軌道を逸らす。
さっきのように何度もまともに攻撃を防御していると、強度に劣るカッターはいとも簡単に折れてしまう。
それを免れるためには軌道を逸らして受け流すしかない。
でも、大した器量のない私では、致命傷を免れるだけで精一杯だ。防御するたびに体に細かい切り傷が増えていく。
咲き乱れる火花。響き渡る金属音。
──押し寄せる殺意!
いつのまにか、私の周囲は倒された机や椅子で囲まれた、ある意味教室から隔絶された空白のエリアのようになっていた。
それはさながら、水銀燈と私の闘技場のようだった。片方しか生きて出ることの出来ない、命がけのコロシアム。
生き残った方だけが、明日とジュンの寵愛を掴み取ることが出来る!!だから私は、絶対に負けられない!!
「くっ……!」
だけど私は反撃する余裕もなく、防戦一方。
一合、二合、三合……打ち合いもついに十合を超えた。
緊張と負傷のせいか息も乱れてきた。
相手は少しも疲れた様子がなく、むしろ何かに憑かれた様子でしぶとく攻撃を継続してくる。
終わりのない攻防。スタミナは、血に飢えた悪鬼と化した水銀燈に分があるようだ。
……徐々に押されてきた。
右肩からの出血も段々と酷くなり、私の体の右半分は血で完全に赤黒く染まっていた。
このままではいずれ出血多量で動けなくなってしまう。
そうなったら、この女は喜んで私を殺すだろう。
その凶器で、私の体を嬉々と切り刻むだろう。
そうなる前に決着をつけないと……私はあきらかに焦っていた。
「このぉ!!」
私は水銀燈に対して反撃を試みた。
水銀燈の攻撃を受け流した隙に、カッターを彼女の目に向かって突き出した!!
(貴女も私と同じにしてあげる!!)
―――けど、それがいけなかった。
―――パキィィィィィィィン
「……えっ?」
カッターは彼女の顔面数センチ手前で止まっていた。
カッターの刃は、その三分のニ以上が喪失していた。
さっきの金属音は、水銀燈が顔の前に上げたナイフで私のカッターを叩き折ったときの音だった。
いくらカッターが脆いと言っても、普通ならこんなことはありえない。
でも、受け流していたとはいえ、何度も何度も打ち合いをしているうちに、刃こぼれが発生し、金属疲労が溜り、そのせいで、一撃をまともに受けただけで刃がポッキリと折れてしまったのだ。
私は、刃がほとんどなくなったカッターをしばし呆然と見つめていた。
その隙を水銀燈は見逃さなかった。
水銀燈はそこらに転がっていた椅子に足を掛け、それを私目掛けて蹴り飛ばした!!
呆けていたせいで防御する間もなく、私は真っ直ぐに飛んできた椅子をまともに受けてしまった。
倒れまいと足を踏ん張ったところで床をびしゃびしゃに濡らしていた血液に足を取られてつるっと滑って倒れてしまった。
水銀燈は、そんな私に歩み寄ると、片足を持ち上げ、がら空きになってる私の腹部を踏みつけた!!
「げほっ!!」
彼女はそのまま体重を掛けた。私はなんとか足をどけようと、もがき、力無く殴りつけ、掻き毟った。
そして、まだ刃がほんの少しだけ残っているカッターで足を刺そうとした瞬間、彼女の足は私の腹部から離れた。
だが、水銀燈はそのまま横腹を思いきり蹴り上げた!!
その衝撃で、私は横に転がった。
「げふっ!げほっ!」
起き上がろうとするも、激しい吐き気と腹痛に襲われ、満足に動くことすら叶わない。
それでも、カッターを落とさずに握り締めているのは、なにかの執念なのか。
危ないわぁ。これ以上私の体に傷つけないでよぉ」
水銀燈は近づいてくる。トドメをさそうと近づいてくる。
でも、私は逃げることも戦うことも叶わず。彼女に掴まった。
私の側でしゃがんだ水銀燈は私の髪を掴んで、私の顔を自分の目線に合わせるように持ち上げた。
「うふふ♪さっきと同じねぇ。どうしたの?今度は笑わないのぉ?」
もう声も出ない。私はパクパクと口を開けたり閉めたりしながら脂汗を流している。
全身に痛みが走り、吐き気と寒気が荒れ狂う。
そんな私の姿が愉快なのか、水銀燈はにたにたと例の厭らしい笑みを振り撒きながらナイフを構えて、ゆっくりと振りかぶった。
「すぐには殺さないわぁ。私の体に傷を付けたんだから、苦しんでもらわないとねぇ。せいぜい良い声で泣いてちょうだぁい」
た、戦わなきゃ……それとも諦めて逃げだそうか?
でも、どうやって?
たいした武器もなく、体に力が入らない今の私には、もう戦うだけの力は残ってない。
逃げるにしても、水銀燈の拘束を破って、逃げおおせる手段は皆無。
じゃあ泣き叫んで許しを乞う? そうしたところで嬲り殺しに遭うだけと分かっていながら?
にっちもさっちも行かない窮地。いくら考えても、逆転の一手が思いつかない。
死ぬしか、ないんだろうか?絶望に心が黒く染まっていく。
──心のみならず、視界さえも端からじわじわと蚕食されていく。
……もう……おしまいなの?
……私はこのまま水銀燈の手に掛かって……ナイフで八裂きにされて……
―――死ぬ?―――
「ぅぁ、」
喉を振り絞る。
「あああ、」
精一杯、腹の底から掻き集めた声で。
「──うあああああああっ!!」
声の限りに叫ぶ!!
……ふざけないで!!
カッと体の奥底でで憤怒の炎が燃え上がる。
ふざけないで!!牝犬の分際でいい気にならないで!!
私はまだ死ねない。私にだってまだまだやりたいことが沢山あるんだ。
ジュンともっと一緒にいたい。ジュンともっと色んな所に行きたい。
ジュンにもっと抱かれたい。ジュンともっともっと幸せになりたい!!
私は死ねない!私は死ねない!私は死ねない!私は死ねない!私は死ねない!
私は死ねない!私は死ねない!私は死ねない!私は死ねない!私は死ねない!
私は死ねない!私は死ねない!私は死ねない!私は死ねない!私は死ねない!
私は死ねない!私は死ねない!私は死ねない!私は死ねない!私は死ねない!
(こんなところで死んでたまるかああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!)
そのとき、私の中の何かが弾けた。
「うあああああああああああああああああああああ!!!!!!」
私は動かないはずの右腕を無理矢理動かした。
刺されたところから血がブシュウ!!と噴き出したが、今の私にはどうでもいいことだった。
そして、右腕を顔の前に持ってきて、刃が少ししか残っていないカッターをその手首に当て……
「な、なにをする気!?」
「ぐあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
水銀燈の問いに答えず、私はそのまま手首を……切り裂いた!!
―――プシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……
手首から噴き出た鮮血が水銀燈の顔に降り掛かる。
「キャアアーー!!」
水銀燈は、血が目に入ったのか、私から手を離してのた打ち回った。
命を賭けた、決死の目潰しは成功した。
私はすかさず、そこらに倒れていた机を引っつかみ、水銀燈へ向けて豪快にフルスイング!!
―――ぐしゃぁ!!
机は水銀燈の頭にクリーンヒット!!鈍い音が響いて、彼女は見事に吹き飛んだ!!
間髪いれずに、私は机を持ったまま、倒れている彼女の側にかけ寄り、机を最上段にまで振り上げた。
今の私は痛みも感じない。普段からは想像も出来ないような力が出る。これが火事場のバカ力と言うものか。
もう負ける気なんてしない。これで、終わりだ!!
「このキチガイ女ああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
私はそのまま、木材と金属で出来た大型の鈍器を、なおも起き上がろうとする彼女の頭目掛けて……振り下ろした!!
―――!!!!!!
なんとも表現しがたい耳障りな音が教室に木霊する。
頭を机で殴打された水銀燈は、少しの間痙攣し、事切れたのか、そのまま頭から血を流して動かなくなった。
私の手から力が抜けた。持っていた机が、がしゃん、と音を立てて地面に落ちた。
そして体から力が抜けた私は、ぺたりと私の血で出来た血溜りの中に崩れ落ちた。
―――勝った
私は勝ったんだ。
私よりも、ヘタをすればそこらの男子よりも優れた身体能力を誇り、
その愛の強さゆえに狂気の権化と化した水銀燈に、私は……
私は、後ろでこの戦いを見守っていたジュンに視線を向けた。私と目が合った瞬間、ジュンの体がビクッと震えた。
あは、えへへ……やった……やったよ……ジュン……これでもう大丈夫だよ。二人の邪魔する人はいなくなったから。
ちゃんと見てくれた?私だってやれば出来る子なんだよ?。だから私を褒めて?「よくやったぞ、薔薇水晶! でかしたな!」ってね。
それでいつもみたいになでなでしてほしいな。頭を、こう、髪がくしゃくしゃになるくらい。
うーん、わくわくしちゃうよ。
牝犬退治は無事終了。明日からはジュンとのんびり過ごせるね。ずーっとずーっと一緒にいようね♪
……どうしたの?なんでそんなに震えてるの?
あ、わかった。ジュンも寒いんだね。えへへ、実は私もそうなの。
なんだかね。さっきからずっと寒いの。おかしいよね?夏なのに。
寒いなぁ……
寒いよぉ……
……だからお願い……ギュって抱きしめて?私を暖めて?
「ジュン―――」
呟きながら、私は体を起こし、立ちあがろうと水溜りの中に手をついた。
その瞬間、体中にものすごい痛みが跳ねた。右腕は動かないどころか、感覚がまったくない。
傷からの出血で、首から下はほとんどが血で染まっている。
正直、自分が生きているのが不思議なくらいだった。しかし、私は残った左手をつき、足をのばして、なんとか立ちあがった。
そしてジュンに抱きとめてもらおうと彼の元へ歩みを進め―――
「──あがっ!?」
鋭く冷たい感触が足を貫いた。
激痛。たまらず力が抜け、へなりと座り込んでしまいそうになる。
足が攣ったのではない。目を向けると、足の裏側からドクドクと黒っぽい血が流れ出して、
床を汚していくのがはっきりと見えた。ふくらはぎが冗談みたいにざっくりと縦一文字に裂けて桃色を晒していた。
「…………っ」
痛みは消えない。ただ、それを上回る驚愕が思考を麻痺させ、私の声を封じていた。
―――足
―――足を抉られた
―――誰に──なんで?
まさか……私は恐る恐る、顔を後ろに向けて視界に入ったのは、真っ赤に染まった長い髪と、細く長い指。
そして、それに握られた、一振りのナイフ。まさか……
「水、銀燈……」
連想される一つの名前。
無意識のうちに呟いていたその言葉を、呼びかけと思ったのだろうか。
ナイフの持ち主──床に伏し、私の足を刃で切り裂いた人物がもそりと立ちあがった。
「…………!」
私は息を呑んだ。それは、紛れもなく水銀燈だった。
水銀燈は、白銀の髪を赤黒く染め上げ、目に入った血をまるで涙のように滴らせている。
―――ちょっと
笑い出したい気分だった。いや、気付かなかっただけで、私の口は笑いの形を作っていたのかもしれない。
―――冗談でしょ?
私は全身の力を振り絞って水銀燈を突き飛ばした。それはまさに私の最後の一撃だった。
水銀燈はなおも立ちあがり、私にトドメをさすために、ナイフを腰に構えた。
私はそれをボンヤリとした様子で眺めていた。
だんだんと目の前が白くなっていく。音も、全く聞こえない。
(なんだ、人は死んだら光りに帰るんだ。ちょっと安心だなぁ)
そんな場違いなことが頭に浮かんだ。
ほとんど真っ白になった視界の中で、水銀燈が私に向かって突っ込んでくるのが見えた。けど、それだけだった。
思った。銀ちゃん、私は最後まで銀ちゃんに敵わなかったんだね。
思った。お父様、一度でいいから私をちゃんと見て欲しかったなぁ。
思った。一番強く思った。ジュン、嫌だよ。死ぬのは嫌だよ。ジュンと一緒にいたいよ。ずっとずっと一緒にいたいよ。
貴方が欲しい。死ぬのなら貴方の腕の中で死にたい。抱いて……抱かせて……抱いて欲しい……力いっぱい……どんなふうでもいいから……
一人は……嫌……一人で死ぬなんていや!!ジュンも来てよ!!一緒に来てよ!!一人で死ぬなんて嫌だよ!!
お願い……ジュン……ジュ……ジ……ュ……ン……ュ……ン………………
―――ドン!!
なにかが私にぶつかった。
そしてそれを最後に、私の心は光りに溶けて、消え去った。
えーっと、十七話は次の投下で終わります。救いに関しては、主要キャラの数人に対しては考えています。
でも、それも見方によっては救いでもなんでもないように見えてしまいますが。
それでは続きは土曜あたりに投下します
671 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 17:48:47.85 ID:Q7M1yCSu0
ちょwwwwwwww銀様ばらしーコワスwwwwwww
この先あるのは救いか、待っているのは地獄か
続きwktkです
672 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 17:52:18.04 ID:PemZjRvU0
は、はらわたをぶちまけろ!?
673 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 17:52:58.33 ID:TwLfzGo/O
愛の行く末ktkr
なんかもう、二人ともマジで修羅って感じですね
銀ちゃんすごいタフネスバイタリティ
最後のなにかがぶつかったって…
ぶつかったのは銀ちゃん?それとも…wktk
674 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 17:53:07.16 ID:FJpJvERbO
J「さあ、戦え、水銀燈、薔薇水晶。僕のために戦いなさい。勝った者を、僕が全身全霊をかけて愛してあげるよ……アッハッハ……」
ごめん
675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 18:01:08.59 ID:PemZjRvU0
おかしいですよカテジナさん!
俺は∀が好きでした。今でも、好きです。友達からは異端扱いされましたが。
関係ない話スマソ
676 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 18:06:09.67 ID:PemZjRvU0
「もしも時が(ry」の続きを投下。
何故私は気付けなかったのだろうか。
左胸から全身に血の巡る音。血の流れを五臓六腑の隅々にまで感じた。
ひたすらに、怖い。ただそれだけ。
心臓をぐちゃぐちゃとかき回されるような、頭の中に鉛筆でガリガリと線を書きなぐられるような不安定。
動けないのは私だけでは無かった。
ジュンも、銀ちゃんも、だれもかもが金縛りにあっていた。
「いいか、こっちに来るんじゃあねえぞ…」
男が湿った息を吐き出す。
それが、耳に当たる。
ナイフが首に光る。その銀色はあと五ミリでもずれれば皮膚をちりりと焼きそうだった。
ゆっくりと、ゆっくりと、入り口の自動ドアへ身体が運ばれる。
男がスイッチを踏んで店から出ようと身体を翻した。
ほんの、一瞬のこと。
男が肩を右から左へ動かして、外を見た時のこと。
視界から自分の姿が消えた瞬間にジュンが動いた。
眼と、拳に力を入れて―――
カバンの中から折りたたみ傘を取り出して柄を先端に持ち、叫び声も上げずに走って――振り返った男の顔へ――振り下ろした。
ずん、と男から衝撃が伝わった。
男が堪えきれずに声を漏らす。
頭蓋に与えられた痛みが身体中を走り、腕の締めを緩めさせる。
「きゃっ…」
私が男の腕の中から零れ落ちた。
途端、床に倒れる。
「薔薇水晶!」
「ジュンっ」
ジュンの手に引き上げられて立ち上がる。
安堵が、私の胸を撫でた。
677 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 18:07:40.82 ID:PemZjRvU0
>>676 「薔薇水晶、早く後ろにっ」
ジュンが私をそのまま後方へぐいっと引っ張る。
男とジュンが私の視界から消える。
それはほんの数秒、いや、ごくごく短い間のこと。
私がジュンと背中を合わせる形になった、少しの間のこと。
男が、突っ込んでくる。
それを視認したときには、男は『ジュンの』目の前に身体を乗り出していた。
私ではなくジュンの前に。
ジュン、の―――
ぞぶり。生暖かい音が、聞こえた。
「―――え?」
膝から崩れていく、ジュン。
お腹に―――あの、ナイフ。
白いカッターシャツをその根元からじわじわと血が侵食していく。
薫る鉄のにおい。
かこん、と傘が柄から落ちる音がして、急に意識が戻る。
「このォッ」
男が喚き散らしながらジュンに殴りかかろうと近寄る。
ジュンが地面に着いた膝を上げようと歯を食いしばっても、うまく動かせない。
678 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 18:08:23.57 ID:PemZjRvU0
>>677 「このガキィィィィィィッ」
やめて。
もう、来ないで。もう、ジュンに近寄らないで。
お願い、だから。
「嫌ああああああああああああああああああああああ!」
絶叫。
そして、私は。
私は、世界を一つ飛び越えた。
「 !!」
声にならない、叫び。
怖い? いいや違う。似ているけれど、違う。
嫌なの? そう、嫌だ。でも少し言葉が足りない。
―――憎い?
おそらく、きっと、そうなのだろう―――
落ちたジュンの傘を拾い上げて、両手で握る。
男に一撃を与えた持ち方と同じ持ち方で握る。
無骨な拳を握り締めた男、その姿を見て―――怒りのままに振り下ろせ。
後頭部にプラスチックの柄が落ちる。狙うことなんて出来なかった。
衝撃を与えられた分だけつんのめった男に振り下ろすモーションからの追い討ちを当てる。
ふと見えたその顔は笑っていて―――とても不気味だった。
679 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 18:09:12.78 ID:PemZjRvU0
>>678 今度は、恐怖。
次は、怒り。
そして、憎しみ。
循環する感情が交じり合って、交じり合って、自分がとっぷりとタールの中に溶けていくような気がした。
脳が焼けついていく。
こいつの全身を、粉々にしてやれと、誰かが叫ぶ。
右から、左、袈裟に払って、振り上げる。
ぐるぐると、繰り返す。
男の右の上腕に当てたときに、ぼきん、と音がした。
循環は傘の骨が折れた音で止まった。
今回はここまで。
680 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 18:13:44.73 ID:TwLfzGo/O
ジュ、ジューン!
681 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 18:21:26.95 ID:vhCpNymc0
>>636 JUMは恥ずかしがってるに10000ペリカ
真紅…泣かないで…
>>651 これはエロスwwwwwwwww
>>670 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
682 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 18:27:00.36 ID:vhCpNymc0
683 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 18:49:50.57 ID:uOXzGgyd0
保守
684 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:00:31.44 ID:Q7M1yCSu0
>>679 ジュン、大丈夫か・・・?
続きwktk
685 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:21:36.20 ID:3TiZFPD4O
保守
686 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:33:50.88 ID:/C+cZu/N0
保守
687 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:37:31.48 ID:UhAdoH5S0
投下します、【ゆめまぼろし】第十一話 旋律(二) 中篇です。
前回読んでくださった方、レスを下さった方、どうもありがとうございました!
予告通り、いまだ戦闘は続きます。
現在、金糸雀・みっちゃん・雪華綺晶・薔薇水晶の四人は、薔薇屋敷の庭にて
巨大な狼の虚像と戦闘中。
少し離れまして、
>>333の続きとなります。ではどうぞ……
688 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:38:16.63 ID:UhAdoH5S0
>>333 ――――――――――
「みっちゃんっ、雪華綺晶っ!」
息切れをしながら庭へ出た私と薔薇水晶。"やつ"は――居る。巨大な狼の姿を模す、
観念の虚像が。
「周りに居る小さな"異なるもの"ならば潰せるのですが……あの狼が素早すぎますし、
手を焼いております」
「あの図体でねえ。さっきほんと噛み殺されそうになっちゃったよ」
軽い感じで言っているものの、眼の前に居る存在の圧力は凄まじい。この狼は……
牙を剥き、私達を睨みつける。その眼力に足が竦みそうになってしまうけれど、ここ
で逃げる訳にはいかない―――そもそも、逃げ場など何処にもないのだ。
少なくとも、相手はこの庭の外に出ようとする気は無いようだ。ただ、眼の前に居
る私達を……喰らおうとしている。
そもそも、指輪の"存在の終わり"は、虚像どもにとっても都合が悪いような気がし
ないでも無いのだが。そんな理屈を求めて応えてくれるほど、利口なやつらでは無い
ことだけは確か。
「――来る!」
狼の虚像から噴出してきたのは、紅蓮の炎。庭園の薔薇の一角が、燃える。
――――炎を使う、獣だって……!?
「……駄目な狼さん……"庭師"に怒られちゃうよ?」
689 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:39:27.49 ID:UhAdoH5S0
>>688 ここに来てもマイペースなのは薔薇水晶くらい……ともかく、気を取り直す。
この図体の大きさといい、普通の狼ではないことぐらい一目瞭然。しかし……
『――――――――――――――!!!』
ビリビリと震える空気の振動に、私達は思わず耳を塞ぐ。なんて雄叫び……!
「――薔薇水晶。"虚ろなる街"の展開で、奴を閉じ込められないかしら……!?」
彼女は私の提案に対し、少しだけ逡巡の素振りを見せる。
「……多分、きついかもしれない。"虚ろなる街"は、どっちかって言うと虚ろよりの空気
だから。あの狼さんにその観念をそのまま背負わせると……危ない気がする。
あと、あのやたらおっきい口で……"世界"そのものも、呑みこんじゃいそう。
こんなプレッシャーは初めてだけど……その位の圧力はあるよ」
「……!」
彼女は極めて冷静に言っているが、私は愕然としていた。観念の終わりを以てして、
止めることが出来ないだって……!? 一体何処の、どれほど大層なイメージなのか……!
――――それでも、闘うしかない。一度対峙してしまったのだから。
ならば。私が、奴の原典を明かす。頭脳をフル回転させて、"策士"が見破ってみせる。
さあ、考えろ金糸雀――――!
690 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:40:26.87 ID:UhAdoH5S0
>>689 ぐぱあ、と。上下に裂けたかのように見える程、虚像はその口を広げた。
『――――――人間風情が。この私に――――敵うと思うのか――――――』
「っ!!」
頭に直接響くように、低い唸り声が鳴り響く。
上等じゃないか。その『人間風情』の力……侮ってもらっては、困る!
そして胆力を込めなおした、矢先。不意に……空から、何かが舞い落ちてきた。
「……羽根? 白と黒の……」
『――――――――!』『……――――――――』
狼の虚像を取り巻くようにして存在していた"異なるもの"は、その羽根に
触れただけで悲鳴を上げている。虚像を掻き消す程のイメージが、これらには込められて
いる……? だとしたら、相当有り難いことだ。
虚ろな空気に満たされていた庭が、少しだけ柔らかいものに変わる。
『――――――小賢しい――――――』
ダン、と狼は跳躍し。一瞬その姿を消す。……何処へ行った!?
「――――みっちゃんっ!」
691 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:41:17.36 ID:UhAdoH5S0
>>690 「え?」
私と違わず……いや、この場に居る全員が、目標を見失っていた。
「きゃああああああああっ!!」
そして、何時の間にかみっちゃんの後ろに回りこんだ巨大な虚像は。
彼女の右腕に――――勢いよく、噛み付いた。
『――――噛み切ってくれる――――狼の、関節まで――――』
虚像がそう言うや否や。薔薇水晶が飛び出していた。
「……悪い狼さん……!」
殆どノータイムで、彼女の紫水晶が虚像の喉元を貫いた。その衝撃で、みっちゃんが
空中に投げ出される。
私はみっちゃんが地面に叩きつけられる直前、ぎりぎりの所でその身体を受け止めた。
右腕は……良かった、くっついている。あと一瞬、薔薇水晶の行動が遅れていたら。
あっという間に腕は噛み千切られていただろう。
「みっちゃん! 大丈夫!?」
692 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:42:17.47 ID:UhAdoH5S0
>>691 眼を開けない。……さっき私が"異なるもの"に貫かれたときと同様なショック状態に
なっているようだ。
上から舞い降りてくる羽根が、みっちゃんの身体を包んで……吸い込まれるように消え
ていく。
「……ん……」
少しだけ、呻く。どうやら命が奪われることはないらしい。……羽根そのものに、
生命力が込められているのか。心底助かったと思いながら、私は声をかける。
「みっちゃん、ちょっとだけ待ってて欲しいかしら」
抱きとめていた身体を地面に横たえ、私はまた体制を整える。
「……ん。なんだか力の具合が調子いいみたい」
薔薇水晶はそう言うと、掌を虚像に向けてかざし。―――それを強く、握りこむ。
『―――っ!!!』
ガガガガガガッ! と。銃の乱射の如き音が響いたあと。幾本もの紫水晶が狼の体躯に
突き刺さった。
「……やった、かしら……?」
693 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:43:14.96 ID:UhAdoH5S0
>>692 これで動きが、止められたなら……と。安堵しかけた矢先。
『―――小娘が……ものの数では無いわ――――――』
虚像の言葉とともに、突き刺さった水晶はぼろぼろと崩れ始める。……駄目だ、これで
は保たない……!
「……圧力が上がってきてる……! ……多分……一分も止めてられないかも……!」
薔薇水晶は紫水晶を展開し続ける。しかし、その額には汗が滲み始めていて……呼吸を
するのも辛そうだ。
この空間は今、恐らく私達にとって有利な状態に『塗り潰されている』。しかし、今の
ままでは……私達が"尽きてしまう"方が、やはり早い。
「私も加勢しないと―――」
そう思い動きかかった身体が、反射的に止まった。
『"策士"は頭脳労働がお仕事――――――』
さっき薔薇水晶が、私に言った言葉が……思い出されたから。
そうだ、私は頭を使わないと。一刻も早く、奴の原典を暴くのだ。
みっちゃんが噛み付かれてから、半ばパニックになりかけていた頭の中を、急速に冷やす―――
……さっき奴は、『狼の関節まで』と言ったのか? 右腕を狙ったのに、何か因果はあったのか?
あれほどの、圧倒的な観念の塊。……その行動も、原典になぞっているのか?
……何処かで聞いたことのある、古き説話……
694 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:44:11.43 ID:UhAdoH5S0
>>693 炎を吹く獣……噛み千切らんとした右腕……『狼の関節』。
そして、空間をも呑みこもうとする、巨大な口。
半端な力では、縛ることすら出来ない存在―――
コンマ一秒も掛からない内に、思考を纏め上げる。――――奴は!
「雪華綺晶っ! あいつは、神話の産物かしら……フェンリルの、狼!」
私の言葉に、雪華綺晶は即座に反応を示してくれる。
「――! 承知致しました。ならば金糸雀さん、私がフォローしましょう。
奴を縛るべきものは、一つ――――」
「……わかってるかしら、でも……!」
確かに原典はわかった。けれど……今、みっちゃんは"観察"を実行出来る状態ではない。
奴を実像拠りに暴いたところで、それを閉じ込めることが出来ないなら……確実にこの虚
像を縛る観念を実現しなければ、私達はやられてしまうだろう。
それを見越して、雪華綺晶は『奴を縛るべきもの』と言ったに違いない。彼女の知識も、
相当なもの。私が言葉を打てば、即座に響いてくれる様相を呈していた。
だが。奴を縛る実像は、まさに神秘そのものということになる。
夢の"世界"の観念を背負わない私が。その実像を現すことが……出来るか?
少しの迷い。やるしかないことは、わかっているのに―――
唇を噛み締めると、雪華綺晶が手を差し伸べてきた。
695 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:45:15.93 ID:UhAdoH5S0
>>694 「フォローすると言ったでしょう、金糸雀さん? さあ、妹が狼を止めているうちに……
『私達』が、それを作り上げるのです。大丈夫、私の力も使って下さい……
貴女の"宣言"の後に、私も続かせて頂きますわ」
「―――ありがとうかしら、雪華綺晶っ!」
私は、差し伸べられた手を強く握り返した。
"実眼"を解放、精神を集中――――――
どんよりとした空気が流れていた空間に。ゴウッ、と強い風が吹き荒れ始める。
落ちてくる羽根がそれに舞い上げられ、渦を巻いた。
……さあ。最も単純で、最も難しいイメージを始めよう。
何も無い状態から、観念を構成する。今から『私達』が、恐らくは"神に近い"
虚像を縛る。
「……っ」
まだ。まだ足りない。神秘の片鱗にも満たない……
……足枷の材料は?
かつてそれを作り出す為に、今はこの世から失われてしまった六つの素材、
696 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:46:17.83 ID:UhAdoH5S0
>>695 「……金糸雀……早くして……!」
"実眼"は、既に最大出力。これ以上ない位に、私の眼は紅く光っているだろう―――
雪華綺晶からも、かなりの力を―――ほぼ奪い取るような形で借りている、
「うっ……」
呻きを上げる、薔薇水晶と雪華綺晶、
何秒経った? 十秒? 二十秒? ――――――
紡ぎ上げる、……まだだ、まだ足りない!
「う……ああ……!!」
吹き荒れている筈の風の音が聴こえない、
苦しい、心臓が口から飛び出て、頭の血管が擦り切れてしまいそうだ、
『0』から作られる、究極の『1』、
―――それは、『其処』に現れる……光を放ち、網の如く、虚像を縛る紐……!
「金糸雀……、もう、保たない……!」「金糸雀さんっ……!」
「ああああああっ!!」
『言葉』には力が宿り、……神秘を含む実像は今、結ばれる――――――!
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:47:08.37 ID:UhAdoH5S0
>>696 『"策士"の名において宣言する!
我は汝を見破る……古き神話に存在せし観念の虚像、フェンリルの狼!
汝は悉くその存在を明かし――――虚ろは実なる神秘により、縛られるっ!』
『"鏡の姉妹"が一人が宣言するっ! 汝"策士"が言によりその姿は見え透き……
汝を縛る観念もまた、明かされた―――それは今まさに、この場に姿を現さん!
その観念の名は、"貪り喰うもの"……』
私達の"宣言"とともに、虚像の周りの空気が変わり、歪む……!
そして私達は手をかざし、叫んだ――――――
『『――――――"グレイプニル"!!――――――』』
698 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:48:03.74 ID:UhAdoH5S0
>>697 空間に、煌くひかり。豪風が唸りを上げる、
そして網の如く張られた紐が、かたちを成し、
『―――――――――!!』
「っ!?」
虚像は、薔薇水晶の展開した水晶の槍を悉く滅ぼし。上へ跳躍していく残像が見えた。
地面には、光の紐……"グレイプニル"が展開されているというのに。
奴はそれを見破り、寸でのところで逃れた。
……間に合わなかった……!?
精も根も尽き果てて。狼の姿を追うことも出来ず、その場にへたり込む。
力が、入らない。解放していた"実眼"の熱が、冷めていくのを実感した。
私の力の展開が、あと一瞬早ければ……!
万事、休す。――――どうすれば、いい? ――――
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:49:18.99 ID:UhAdoH5S0
>>698 すると。ぽん、と雪華綺晶は私の肩を叩いて、上を見るよう促す。
「……あ、」
『――――片腹痛いわ、この程度の枷で―――我を縛れると思うたか―――』
「――――思いませんわ、狼。かつて"グレイプニル"により縛られ……
それが深い谷底に突き落とされるきっかけとなったのですものね。
きっと逃げ道には、空を選ぶと思いましたわ」
今、地を這っていた"グレイプニル"――――で『あった筈のもの』に、亀裂が入る。
「これは私が"鏡"で映し出した虚像……偽物でございますの。
さあ、地面にこれが"映って"いるなら―――『本物』は、何処でしょう?」
狼の、跳躍した先。虚像が気付こうが、既にもう遅く。
空一杯に、奴を待ち受けるように広がっていた、魔法の足枷――――――
『―――――――――ッ!!?』
「―――チェック・メイト、ですわ」
700 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:50:05.36 ID:UhAdoH5S0
>>699 神話の産物、フェンリルの狼の力を以てして。絶対に千切れることの無かったとされ
る"グレイプニル"は―――奴の身体を捉え、がんじがらめにする。
落ちてきた虚像は、『ドォォン!』という激しい地響きを上げ、したたかその体躯を
地面に叩きつけた。
「虚像が虚像に騙されるだなんて。随分滑稽なことですわね、狼?」
穏やかな笑みを浮かべながら雪華綺晶は言っているものの、私は背筋を震わせていた。
"グレイプニル"の展開だけで精一杯だった私の意識を超えたところで、彼女はその先を
見据えていたのだ。
もしそのまま地面に展開を実現していたとしたら、やはりそのまま奴を取り逃してい
ただろう―――
「ありがとうかしら、雪華綺晶……」
ともかく、感謝の言葉を口にする。
「いえ、金糸雀さんが……しっかりと素材を構成してくれなければ、私の"鏡"も用無し
でしたわ。貴女の力ですよ」
……本当に。この姉妹には、やはり敵わないなあ……
思わず苦笑を浮かべてしまった。
701 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:51:03.75 ID:UhAdoH5S0
>>700までで、中篇は終了です。
次回もこの戦闘のターンは続きます。ついにあの娘を出すときがきた……!
それでは、また後日……
702 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 19:53:14.53 ID:Q7M1yCSu0
なんかかっこいいな
俺は神話とかまったく分からないけど
あの子というと・・・まだ出ていないあの娘?
>>701 素晴らしくGJ!
失敗したと思ったらまさか鏡とは・・・
正直良いように踊らされてる俺です(/ω\)
次回wktk。
レスありがとうございます!
>>702 適度なつもりで引っ張ってきておりますorz >神話
あの娘の出番はお楽しみということで……
>>703 読み手の方を良い意味で裏切ることが出来れば幸いです。
次回も頑張りますー
705 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 20:03:11.49 ID:TwLfzGo/O
鏡の使い方ウマス
全然おもいつかなった
そして読みやすい文でうらやまスィ
706 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 20:03:33.45 ID:PemZjRvU0
北欧神話大好きな俺が来たよ!
wktkwktk!
707 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 20:20:04.88 ID:a8L7CH9L0
保守
708 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 20:29:03.74 ID:vhCpNymc0
>>701 教養の無い私が来ましたよ。
非常に読みやすくwktkな文章。マジウラヤマシス。
続きもwktk!
709 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 20:33:49.21 ID:rF6fE+hdO
雛「ジュン、ちょっと話があるのよー。」
J「どうした、雛苺?苺大福なら無いぞ。」
雛「違うのー!」
J「じゃあどうしたんだ?」
雛「・・・が欲しいの・・・・・(///)」
J「なんだって?」
雛「あ〜もう!ジュンが欲しいのっ!!」
J「えっ?ちょっ、なっ!!抱き・・・」
雛「ちょっと黙るのっ!・・・ちゅ。」
J「(なっ、キス!?)」
雛「んっ・・・ちゅ・・・・ちゅ・・・・・」
J「(ちょっ、舌っ!!大人のキス!?!?)」
雛「んっ・・・はぁはぁ・・・・雛だって、キスくらい出来るのよ?」
J「(こ、ここは大人な対応しないといけないよな・・・)」
J「ひっ、雛苺?こ、こんな風に、簡単にキスしちゃダメだぞ?」
雛「あ〜もう!ジュンのバカ!!鈍感!!!もう大っ嫌いなの!!!!」
バタンッ!
J「な、何だったんだ一体・・・」
J「でも・・・ちょっと気持ち良かったな・・・・・(///)」
J「・・・って、何を言ってるんだ僕はっ!!」
710 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 20:35:08.71 ID:rF6fE+hdO
最近エロゲを始めて思想がエロくなったので書いてみた
反省は(ry
711 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 20:38:09.35 ID:TwLfzGo/O
えっちなのは(ry
だがそれがいい
713 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 20:52:12.88 ID:rF6fE+hdO
保守
714 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 20:52:26.58 ID:hWfSY+Fx0
715 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 21:11:16.35 ID:vhCpNymc0
☆
716 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 21:11:26.40 ID:/C+cZu/N0
>>701GJwwwwwwww後編を楽しみにしてる!
ってかきらきー凄いよ、きらきー。
>>709エロスwwwww
努力〜MUSIC MEMORYS〜の続きを投下します。
NGワードはいつも通りsininetaです。
最後まで見ていただけると嬉しいです。。。
>>344 −結婚式当日
金糸雀は病院のタクシー乗り場にベジータと二人で
二人が一緒に降りてくる事を祈って待っていた。
告白が成功すれば二人共を結婚式会場の学校まで
連れて行くという算段だった。
金「ジュン・・・告白うまくいってるかしら・・?」
ベジータにそう声をかけてみる。
ベ「銀嬢ならOKするに決まってるぜ、あんなにもジュンが好きなんだからな。」
金「そうよね・・。」
ベ「しかし豪快なプロポーズを提案したもんだ。」
入院生活中でジュンは前々からウェディングドレスを作っていた。
無論、ジュンの師匠なる人物の助けがあったから出来たらしいのだが。
それで告白の際、指輪の代わりに豪快にウェディングドレスを見せようと言うのだ。
金「そっちの方がインパクトは強いかしらー!」
ベ「そりゃごもっともだがな・・・金嬢・・。」
そうやって談笑しながら二人を待つ。
するとベジータがある事を聞いてくる。
ベ「そういやバイオリン大丈夫か?随分ボロボロみたいだが。」
金「アンティークみたいなもんかしらー!心配ないかしらー!」
金「それもわからないのかしらー!?」
ベ「悪いな、素人から見たらわかんないもんさ。」
なら良かったと内心ベジータは思う。
金「ジュン頑張ってるかしらー。」
告白が成功するかどうか不安になりまたそんな事をいってみる。
>>717 ベ「大丈夫さ。」
再びベジータが答える。
その時病院の入り口に二人の影が見える。
様子からするとプロポーズをOKしたとまどう水銀燈をジュンが連れてきたようだ。
プロポーズをした日に結婚をしようなんて言われれば誰でもとまどうだろう。
金「きたかしらー!」
ベ「流石ジュン!そこに痺れる憧れるぅ!」
ベジータがジュンにそんな賛美の言葉を送ってると車のドアが開く。
ベ「来たな。」
金「来たのかしらー!」
プロポーズが成功した事に対する喜びを鎮め冷静を装って水銀燈に言う。
水「え・・あなた達っ!?どうしてここへ・・!?」
J「そりゃあ会場への案内役だからな。」
金「そういう事かしらー!早く行くかしらベジータ!」
運転席に座るベジータにそう命令する。
ベ「OK!任せてな!」
ベジータはレンタカーを走らせる。
少し走った所でベジータが口を開ける。
ベ「ちょっと早いが銀嬢・・おめでとうな。」
金「うらやましいかしらー!」
ほんとにうらやましい、だが私はあなたがジュンと幸せになれるのなら
それでいい、それでいいのかしら。
銀「い、いきなり結婚て・・!?」
J「いいっていってくれたじゃないかw。」
銀「(///)そりゃそうだけど・・。」
金「(そりゃ誰でもビックリするかしらー。)」
そんな事を頭に浮かべる。
>>718 J「善は急げって言うしな。こいつらにも頼んでいたんだ。」
銀「(///)」
金「(照れて何も言えないかしらー。可愛い所もあるかしらー。)」
そんな事を考えてると学校に着く。
ベ「さて・・ついたぜ。ここからが本当の・・極楽地獄だ・・!」
いつもとは少し違う台詞を述べ車を止めるベジータ。
金「先に行ってるかしらー!まだ私達は準備はあるかしらー!」
そう言い車の所で止まる。
J「わかった。先に言っておくな。」
ジュンは頭の上に?マークを浮かべながら言う。
そりゃそうだ、準備は本来ならここで終わりの筈。
ここからは私達の秘密の大仕事の始まりなのかしら。
水「わかったわ。」
水銀燈も返事する。
何も知らない為に疑問など浮かべてはいないみたいだ。
J「じゃあ行こう・・!」
ジュンがそう言うと体力の無いジュンの代わりに
ウェディングドレスの入った箱を水銀燈が背負いジュンと共に
校舎に向かっていく。
ジュンの姿が見えなくなった所で私達は行動に移る。
金「じゃあ始めるかしらー。」
ベ「ああ。」
そう言うと二人は車に戻り再び車を走らせる。
向かう先は近くの緑地公園だ。
少し走らせると公園の駐車場に着く。
着くと二人は広場の方へと向かう。
広場には人だかりが出来ていた。
人だかりの正体は学校の教員、生徒達だった。
>>719 笹「来たか二人共!どうだった!?」
私達の友達である笹塚という男が私達に聞く。
他の教員、生徒らも私達の答えを息を呑みながら待つ。
金「うまくいったかしらー!」
瞬間、歓声が広がる。
此処にいる全員はジュンが今日プロポーズをする。
成功するかはわからないが成功した場合学校で結婚式を挙げる。
そう連絡網で伝えられて集まった者達だ。
つまりはジュンのプロポーズの答え待ちだった訳だ。
笹塚にはその統率をしてもらっていた。
ベ「じゃあそろそろみんな行くか・・!」
笹「ああ!」
笹塚の他にもほぼ全員がそう声をあげる。
そして金糸雀、ベジータ、笹塚が全員を率いて学校に向かった。
何故これが秘密の計画だったはと言うと病院でジュンが言った事を
金糸雀が叶えてやりたいと思ったからだ。
それは何かというと
J「一杯の人に祝われるのは嬉しいし出来るならそうしたいよ。」
J「一杯の人に水銀燈との愛を知ってもらえるという事だからな。」
金糸雀はそれを叶えてやりたいと思い秘密で一杯の人で祝う
計画を立てていたのだ。
>>720 暫く道を歩く。
余りの人数に人は新手の宗教かなんかか?とそんな目で見ている。
視線が少し気になるものの学校に着く。
校庭に着くと金糸雀たちは静かに待機するように指示する。
金「笹塚含めた全員暫くそこに立ってるかしら!」
そう言い金糸雀は校舎に向かっていった。
ベジータもそれについて行く。
急いで走って向かって屋上の扉を開けるとジュンが
ウェディングドレスに何故黒を加えたかの理由を言っていた。
意外と深い理由だったので思わず
金「策士の私でもわかんなかったかしらー!」と言う。
ベ「全くだ。」
賛同するようにベジータも言う。
水「おかえりぃ。二人ともぉ。」
金「ただいまかしら。水銀燈とても似合ってるかしらー!」
見事にウェディングドレスは似合っていた。
私もあんなのをいつか着てみたいかしらー。
水「ありがとねぇ。ふふ・・。」
水銀燈がそう言い終わると金糸雀が叫び始める。
金「さて・・スーパーアドバイザー策士のカナの提案の結婚式の始まりかしらー!」
水「スーパーアドバイザー?」
水銀燈が疑問に思い聞いてくる。それに真紅が返事を返す。
真「今回の結婚式のセッティングや考案は自称策士さんとジュンが行ったのだわ。」
J「そういう事だな。」
水「ふふ・・ありがと・・おばかさぁん。」
金「おばかじゃないかしらー!策士かしらー!」
微笑みながらそんなやり取りをする。
>>721 その後蒼星石が会場もとい白色の舞台に進むように言う。
蒼星石に言われると二人は舞台に向かう。
舞台にはさらにその後ろの舞台を隠す為の壁一つだけで
他には何も無かった。
金「かえってそんなのがいいかしらー。」
と金糸雀が提案した為である。
そしてその舞台で指輪交換を終えると真紅がもう一つの舞台へと誘導する。
校庭によく見える位置に設置された舞台へと二人は向かう。
ジュンは疑問に思いつつ水銀燈は危ない舞台だわなどと言いつつ舞台の階段を上る。
校庭からは上りきった瞬間に姿が見えただろう。その瞬間歓声が沸く。
J「どういう・・・事・・?」
金「策士の思うがままかしらー!」
本当に思うがままにいって良かったと思うかしらー。
双子に真紅と雛苺達が説明し始める。
説明を受けて理解して喜んでくれたようだ。
本当に良かったかしらー。
そんな事を考えると誓いが始まる。
真「さぁ・・二人とも誓いなさい。」
真「友と恋人・・そしてこの薔薇に誓いなさい、永遠を。」
真紅はそう言うと二人の指輪を指す。
J「ああ・・・。」
水「ええ・・。」
返事をすると水銀燈とジュンは唇を重ねる。
>>722 本当に良かったかしら・・。
目の前の誓いを見てそう思う。
本当に良かった、大切な人が幸せになってくれて。
はっとするともう薔薇のブーケ投げが始まっていた。
綺麗・・・。
なんて思うが見とれてる場合じゃない。
金糸雀がバイオリンを構える。
そして構えてる内にブーケ投げが終わり仲人(双子)によるスピーチが始まる。
いよいよだ。
大仕事の大詰め。緊張しながらも早く終わって欲しいと思う。
早く弾きたいと思ったから。
そんな事を考えてるとスピーチが終わる。
ジュンが双子と話し終えると私は駆け寄っていく。
金「ジュン!」
ジュンはこちらを振り向く。
金「あなたに・・・祝福の思いを伝えたくてこの曲を作ったかしら・・・。最後まで聞いて欲しいかしらー!」
金糸雀はそう言い終えるとバイオリンを弾き始める。
もう曲に迷いは無かった。
その曲から伝わってきたのは切実な大切な友への祝福の思いだった。
金「(幸せに・・・なってかしら・・・。)」
金糸雀の“努力“の結晶が輝きを見せる。
“努力“とは結晶のように崩れやすく作りにくいものだ。
しかしそれによって作り出されるのは綺麗な輝き。
切実な金糸雀がこつこつと頑張って“努力“してきた曲が
思いとなり皆の耳に入っていく。
金「(これがあなたへの・・・気持ちの全て・・。)」
祝い曲が終わる。“努力“の結晶の輝きがおさまる。
>>723 J「金糸雀・・有難う・・・。」
ジュンは泣きそうになっていた。
金「も・・・もう泣くのはやめるかしらー!」
私も泣きたい。喜びからくる涙だろうか?
私は泣かないと自分に誓った。
自分の悲しみが結晶となり涙となり頬を伝っていくのを
他人に見せてもう二度と悲しませたくないと思ったからだ。
だが・・・
金「(喜びの涙なら・・・少しぐらいいいよね・・。)」
金糸雀の頬に喜びの結晶が伝う。
J「本当に・・・ありがとう・・。」
ジュンも泣き始める。
泣きながら私はそれに返事する。
金「大切で・・・大好きな・・・友達の為なら・・・いくらでも弾く・・かしらー・・。」
そう、私が“努力“出来るのはあなたという大切で大好きな友達がいるから。
私は“努力“の結晶を見せた。あなたの為に頑張れたかしら。
それだけで本当に幸せかしら。だから約束・・・守ってかしら。
金「幸せに・・・なってかしら・・・。」
ジュンは静かに、力強く頷いた。
725 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 21:21:08.79 ID:/C+cZu/N0
今回の投下はここまでです。。。
見てくださった方や感想レス下さった方まことに感謝します。
次回で最終投下になりそうです。
見てくれてた方達に本当に感謝します。
次回投下は土曜日の夜頃と思います。
>>725 どっきり結婚式か…いいな
にしても切ないねぇ…
727 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 21:37:13.00 ID:SsbhvRKg0
>>725 カナリアGJ・・・!
ええ話や (;´д⊂ヽ
最後を楽しみに待ってます!
728 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 21:49:48.57 ID:a8L7CH9L0
保守
729 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 22:00:18.54 ID:a8L7CH9L0
保守
730 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 22:09:34.34 ID:a8L7CH9L0
保守
731 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 22:09:57.76 ID:7jhciCBsO
蒼「いやーみんな凄いの作ってたよ雪像」
銀「自分のお店のPRも兼ねてるからねぇ。
かっこうの宣伝ってわけよ」
蒼「でもやっぱり歓楽街だね。いかがわしい雪像ばっか………。
まぁ、かぶき町らしいっちゃらしいけどね。
で、僕ら薔薇乙女は何をつく……」
銀「まぁ、こんなとこねぇ。
あとはぁ、真ん中に棒を立てて……」
蒼「特別編飛ぶぅぅぅ!!」
ドパッ
銀「ちょっと何してんのよおばかさん。
私がその左の玉つくるのにどんだけ苦労したかわかってんのコラ」
蒼「君こそ何を考えてるんだよ!
周りのHなやつに何も合わせなくても……」
雛「水銀燈ー、棒できたのー」
蒼「ぎゃぁぁぁ!!何持ってんの雛苺ォ!」
銀「蒼星石ぃ?貴方何?何を勘違いしてるか知らないけどォ、これ、アレよ。
ネオアリスドゥエルヴァルツァバーズピーチピットアリス砲よ」
蒼「アリスって2回言ったよ!
あるわけないよこんな卑猥な大砲!!」
銀「特別編特別編って過敏になりすぎてんのよ貴方は。意識しすぎ。
まったくボクっ娘はエロい事ばっか考えてるから
棒と玉があればスグそっちに話もってくのよぉ」
雛「マジキモいのー。しばらくヒナに話し掛けないで」
蒼「いや……だって明らかにおかしいよ。
アレじゃないとしてさ、じゃあ一体何よそれ」
保守
732 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 22:11:14.37 ID:Q7M1yCSu0
蒼の子wwwwwwwww
733 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 22:15:27.33 ID:vhCpNymc0
これなんて銀魂wwwwwww
銀ちゃんwwwwっうぇwwwっうぇwww
734 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 22:17:55.86 ID:7jhciCBsO
>>733 バレたかwwww
ローゼンメイデンは銀魂に合わせやすいww
735 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 22:30:35.39 ID:Q7M1yCSu0
保守
736 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 22:45:19.25 ID:vhCpNymc0
☆
737 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:01:15.69 ID:vhCpNymc0
☆
738 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:14:10.33 ID:Q7M1yCSu0
保守
739 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:20:36.72 ID:N8DbC8F/0
保守
740 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:24:56.17 ID:LIHSRMztO
紅「すぅ……すぅ………」
ジュン「気持ち良さげに寝てるなぁ。」
紅「くぅ…………くぅ………ジュン……」
ジュン「僕の夢見てるのか……クスッ、かわいいやつ。」
紅「ジュン…………紅茶を………いれて……」
ジュン「…………前言撤回、やっぱかわいくないわ。まったく………」
バタン
紅「すぅ………すぅ……好き………ジュン……」
741 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:30:08.75 ID:Q7M1yCSu0
真紅残念www
742 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:35:46.99 ID:vhCpNymc0
うまく伝えられない思い。。。
743 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:49:40.75 ID:a8L7CH9L0
保守
744 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:49:42.26 ID:vhCpNymc0
寝☆
745 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:51:35.70 ID:FJpJvERbO
薔薇水晶がメイド服を着用したそうです
薔「えへへ。メイドさんだよ♪」
槐「へぇ…それで、薔薇水晶は誰のメイドさんなのかな?」
薔「………」
槐「恥ずかしがらなくてもいいよ。パパは薔薇水晶がメイドさんだったら嬉し……」
薔「………ジュンのメイドさん///」
槐「(´・ω・`)」
746 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:52:58.82 ID:TwLfzGo/O
槐wwwwww
747 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:53:28.59 ID:4QwPR4SJO
塊wwwwwwwww
748 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:54:05.93 ID:LIHSRMztO
>>740 ジュン「ぐぅ………ぐぅ………」
紅「ジュン?昨日貸したノート返してもらいに……って寝てるのね。」
ジュン「ぐぅ………ぐぅ……」
紅「しょうがない子ね……」
パサッ
紅「風邪をひくから……布団をかけただけよ?」
ジュン「ぐぅ………ぐぅ……」
紅「………いいえ、ウソね………ねえジュン?私はね……
こんな形でしか言えないけど…………貴方が好き。」
チュ
紅「貴方に面と向かって言えたら良いのだけど………これで許してね?」
パタン
ジュン「…………ちゃんと言えてるじゃんか………バカ。」
749 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:54:23.83 ID:ShUJ0DW/0
750 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:56:59.33 ID:4QwPR4SJO
751 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/14(水) 23:57:27.98 ID:TwLfzGo/O
>>749 ジューン!そこで起きろよ!
だがこのもどかしさがまた良い
752 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 00:05:46.92 ID:EuG4bWr0O
由「副長ォォォォォ!!
局長が女にフラれたうえ、
女を賭けた決闘で汚い手使われ負けたってホントですかァァァ!!」
ラ「フラれるのはいつもの事ですが!」
梅「喧嘩で負けたって信じられん!!」
由「銀髪の女ってのは何者なのよ!」
金「会議中にやかましいかしら。
あのみっちゃんが負けるわけないないかしら。
誰かしら?くだらない噂垂れ流してるのは」
由「薔薇水晶隊長が!」
ラ「スピーカーでふれ回ってましたよ!」
薔「……私は金糸雀に聞きました(ニヤリ)」
金「薔薇水晶に喋ったカナがバカだったかしら」
由「何よ!結局アンタが火種じゃない!」
ラ「偉そうな顔してふざけんじゃないですよ!トリビァル!」
梅「てことは何だ?マジなのあの噂!?」
金「うっさいかしらァァァァァァ!!
会議中に私語した奴は切腹かしら!カナが介錯するかしら。
まずは雪華綺晶、貴方からかしら」
雪「えええ!?私……何もしゃべってな……」
金「喋ってるかしら。現在進行形で」
懲りずに同じネタで保守
753 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 00:07:08.33 ID:HVvtYIj1O
ジュン
754 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 00:21:37.77 ID:xrMUaM1FO
>>748 放課後、通学路
ジュン「なあ真紅………?」
紅「何かしら?」
ジュン「この前うちに来ただろ?」
紅「!!え、あ、その………そうだったかしら?」
ジュン「うん。それでだ、まあ……そのな、言ってくれた事はすごく嬉しかったんだけど………」
紅「!!!????え、え、え、あ、あの……何の話をしてるの??わ、訳が分からないのだわ!!」
ジュン「とぼけんなって。あの時寝てるんだと思っただろうけど僕起きてたんだぜ?」
紅「っ〜〜!!!!!!!!」
ジュン「だから僕は言う。あの時の言葉、真紅の口からちゃんと聞きたい………僕は真紅が好きだから。」
紅「ジュン………………」
ジュン「駄目か?」
紅「駄目じゃ………ない。」
ジュン「なら聞かせてくれ、真紅の本当の気持ち…………」
紅「ジュン………………」
――――私、真紅は貴方が………好き
755 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 00:22:57.85 ID:wb7cUxO+0
756 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 00:27:19.81 ID:k5IXAAQhO
ローゼンメイデンってなんですか?
757 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 00:31:18.43 ID:ThCRrjE8O
758 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 01:01:09.70 ID:HtWUZbmq0
保守
759 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 01:34:33.37 ID:u527laHl0
760 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 01:49:07.20 ID:BBYsqFdm0
いつもながらGJ!
二人の間に漂う一瞬の沈黙が、とっても巧く表現されてますね〜
761 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 01:49:54.72 ID:NjUt52Lk0
保守
762 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 02:18:33.25 ID:u527laHl0
今日は甘い真紅が多くてとても嬉しい一日でした。
SS職人の方々GJ!
763 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 03:28:46.97 ID:LCjkWmuF0
保守
764 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 05:03:50.27 ID:/AQeIpO2O
保守
765 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 05:28:13.25 ID:/AQeIpO2O
保守
766 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 05:30:45.47 ID:ThCRrjE8O
767 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 06:33:46.38 ID:Fb66e5X7O
ほす
768 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 06:39:21.04 ID:3JC0tv7a0
769 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 07:20:32.50 ID:/AQeIpO2O
保守
770 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 07:35:05.42 ID:/AQeIpO2O
保守
771 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 07:40:41.42 ID:oNvrucRXO
保守
772 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 07:55:12.07 ID:/AQeIpO2O
保守
773 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 07:59:21.02 ID:G4VlldvN0
薔薇「むきゅぅ…………もきゅぅ………ぷゆぅ………」
金「薔薇水晶の眼帯の下って何があるのかしら〜?」
翠「気になるですね。」
銀「そうねぇ、私もあの下見た事ないわぁ。」
蒼「僕はむしろあの寝息の方が気になるけどなぁ……」
金「調べてみるかしら?」
蒼「止めた方が………」
翠「…………やりますか、ですぅ。」
銀「ゴクリっ……」
ぱかっ
オイ、バラスイショー、アタリニヨウキガミチテルゾー
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ……………
774 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 08:02:34.47 ID:cje0VZSOO
775 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 08:03:52.49 ID:g+IGQjX7O
おやじさん!?
776 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 08:45:48.77 ID:G4VlldvN0
薔薇「もきゅぅ?」
777 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 09:42:38.24 ID:ThCRrjE8O
雪「あ、あの…ジュン様…///」
ジ「ん?」
雪「その…私…えっと…///」
ジ「?」
雪「わ、私へんなんです…その…///」
ジ「なにが変なんだ?」
雪「…体が熱くて…顔が真っ赤になって…胸がドキドキして…///」
ジ「風邪だな」
雪「………」
ジ「病院に…」
雪「えっと…この症状はジュン様のお近くにいる時だけ…///」
ジ「まさか…」
雪「…///」
ジ「僕は感染病にでも…?病院行くか」
雪「……………」
保守
778 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 10:09:51.25 ID:ThCRrjE8O
雛「ジュンー見てなのー」
ジ「お、水着買ったのか」
雛「似合うー?」
ジ「ああ、似合うぞ」
雛「ういー♪」
巴「欲情しないのね」
ジ「するか」
779 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 10:41:06.82 ID:ThCRrjE8O
保守
780 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 11:21:02.15 ID:TQYZes+SO
☆
781 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 11:53:14.23 ID:PzQ1DqX7O
昨日は神達が投下してたみたいだな。
みんなふくめてGJ!!
>>777 JUMは鈍感だなwww
>>778 ちょwwwトゥモエwww
782 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 12:26:39.80 ID:rkk08uaY0
保守
783 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 12:38:58.10 ID:rkk08uaY0
保守
784 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 13:13:24.98 ID:cje0VZSOO
保守
785 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 13:15:03.62 ID:ThCRrjE8O
朝
薔「お父様…お弁当」
槐「!!…お父さんは嬉しいよ」
昼
槐(愛妻ならぬ愛娘弁当………正直感動した)
槐「………ウマー」
薔「今日お父様にもお弁当作ったの」
銀「ふぅん、父親思いねぇ」
薔「ううん、私のお弁当の残り詰め込んだだけ」
786 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 13:18:27.91 ID:PzQ1DqX7O
>>785 それでも・・・それでもいいんだ!!
たとえ残り物だろうと・・・
787 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 13:51:56.18 ID:PzQ1DqX7O
保守
788 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 14:16:42.84 ID:ThCRrjE8O
ジ「槐さん…薔薇水晶を僕にください!」
槐「…私の出す試験に合格すれば、認めてあげよう…やるか?」
ジ「…はい!」
一週間後
槐「ばらすぃと言えば!」
ジ「若奥様!」
槐「若奥様と言えば!」
ジ「裸エプロン!」
槐「裸エプロンと言えば!」
ジ「玄関でお出迎え!」
槐「ばらすぃ万歳!」
ジ「万歳!」
薔「銀ちゃん……ジュンが…ジュンが…ウウ……」
銀(…洗脳?)
789 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 14:21:06.24 ID:PzQ1DqX7O
790 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 14:50:30.23 ID:g+IGQjX7O
保守
791 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 14:59:31.35 ID:u527laHl0
792 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 15:02:22.33 ID:ThCRrjE8O
カッコヨス
793 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 15:07:21.84 ID:KZU4QlBIO
チン☆⌒ 凵\(\・∀・) マダァ?
794 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 15:26:25.47 ID:g+IGQjX7O
保守
795 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 15:48:04.71 ID:rkk08uaY0
796 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 15:51:40.97 ID:01yLp3140
797 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 16:18:19.51 ID:0w7s8BK2O
保守
798 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 16:51:03.12 ID:KZU4QlBIO
チン☆⌒ 凵\(\・∀・#) マダァ?
799 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 17:11:53.46 ID:HtWUZbmq0
保守
800 :
:2006/06/15(木) 17:31:30.85 ID:lsKxS0V20
801 :
:2006/06/15(木) 17:43:09.85 ID:lsKxS0V20
802 :
:2006/06/15(木) 18:07:11.53 ID:lsKxS0V20
803 :
:2006/06/15(木) 18:11:52.44 ID:lsKxS0V20
161 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2006/06/15(木) 18:09:32.11 ID:8JTHd+SX0
とりあえず、新参を装って潜入
→ほどよく馴れ合う
→いい感じになったところで論理的にスレ統合・廃止等の議論を始める
→このスレに誘導
→いきなり全員殺伐とした議論をし始めて、住人みんな馴れ合いスレが嫌になる
→ローゼンスレ壊滅
さあ、どうだ
804 :
:2006/06/15(木) 18:27:20.47 ID:lsKxS0V20
805 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 18:49:09.90 ID:3JC0tv7a0
保守
806 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 18:49:30.64 ID:xrMUaM1FO
ほ
ほ
808 :
:2006/06/15(木) 19:14:14.57 ID:lsKxS0V20
milky∩゚∀゚∩age
809 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 19:23:17.28 ID:rkk08uaY0
保守
810 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 19:32:56.55 ID:LCjkWmuF0
乱立ktkr
811 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 19:33:00.44 ID:E9J02KTJ0
乱立してるから早めに保守
812 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 19:35:23.57 ID:XTZZRqOU0
ho
813 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 19:38:40.51 ID:ThCRrjE8O
家庭科-調理実習
銀「あらぁ、美味しそうねぇ」
薔「つまみ食いはだめ…それより手伝ってよ…」
槐(つまみ食い…)←ロッカーの中
ばらすぃお料理→つまみ食い→もう、だめだよ♪→コツンと頭を叩かれる→イチャイチャ
槐(これだ!)
自宅
薔「………」←料理中
槐(………よし)
槐「ぱく」
薔「……………」
槐「ははは、お父さん我慢できなく…フライパンなんかもってどうする気だい薔薇s」
814 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 19:42:06.56 ID:tJfu5qNe0
VIPPERが馬鹿にされてるぞ
464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/15(木) 00:26:05 ID:o9RooPZi
VIPヘボ
465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/15(木) 00:26:33 ID:c3OmOeFf
VIPPERきもいよぉ
485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/15(木) 00:29:25 ID:jjAoHptf
VIPなんて糞だおwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/15(木) 01:11:36 ID:ANVYxWOD
VIPPERってこんなもんだよ。
本当に破壊しか能が無いクズなんだな・・・
素直にゴミ箱に戻ってりゃいいのに。
688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/15(木) 15:01:57 ID:DgF+jrON
まーたviperにやられたのかよ。
viperも屑だけど毎回やられるお前らもダメダメだなww
いい加減学習しようぜ
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1150200355/ 突撃突撃さっさと突撃
>>813 お父さんの行動全部裏目にでてるwwwww
槐ー!!
817 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 19:49:40.46 ID:HtWUZbmq0
早めの保守ぉ
818 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 19:53:43.60 ID:XTZZRqOU0
ほ
819 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 20:00:31.46 ID:lanTi/qf0
季節はずれのネタだが
槐「(ドキドキ)」
薔「はい、白崎さんバレンタインチョコ…」
白「ありがとう薔薇水晶ちゃん。毎年悪いね」
槐「(ドキドキ)」
薔「それじゃあ…」
槐「っ!?待ちなさい薔薇水晶お父様に何か私忘れてるものがないかい?」
薔「?、ないよ」
槐「ほ、ほら黒くてあま〜いお菓子でさ…」
薔「チョコ?だから、ないよ」
槐「!!!そ、そんな……。そうか!あの小僧だなチックショォォォッッ!!!」(ダダダダッー)
薔「あ、お父様!?どこに行くの?」
白「そりゃ、毎年食べないで仏壇に飾られたりしてたらくれなくなるよね」
保守
820 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 20:00:57.67 ID:TLm1Aui3O
I'm 保守
821 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 20:02:49.06 ID:ThCRrjE8O
飾るなよwwwwww
822 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 20:04:01.50 ID:E9J02KTJ0
親馬鹿って傍目には微笑ましいよね
823 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 20:05:20.92 ID:jSCzu5yq0
VIPPERの事をニートとかクズとか言ってる奴が居るお!今すぐ突撃だお!!(^ω^#)
詳しくはこちらで↓
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/11232/1147329335/ 9 名前: 小林盛久 ◆yfyrQYUUA. 投稿日: 2006/05/29(月) 18:23:50
戸塚ヨットスクールを国営にして、アンチやVIPPERを強制収容することはできないだろうか?
客観的に見て、ニートに人権はいらないと思う。
18 名前:小谷金吾 ◆Cnx4mSGS2s 投稿日:2006/06/09(金) 01:02:42 ID:
っていうか、さっさと殺しちまえばいいんだよ。
824 :
:2006/06/15(木) 20:18:46.98 ID:lsKxS0V20
825 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 20:19:19.90 ID:h7WTX6kQO
826 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/15(木) 20:19:45.63 ID:B/z2j9jDO
ほ
>>124 それでは此処で、保守がてらにジュンの裏作業投下します。
粗筋
ジュンが女性化し、薔薇水晶が気絶させ攫って来た
その後の運命は?では本編をどうぞ
>>828 第39話「変態」
薔薇水晶が、髪の長い少女を連れてきた。
最初翠星石が、何処でハンティングしたのかと聞いたら。
薔「コレはジュンちゃんだよ?」
皆は、ジュンを起きるまで、椅子に縛る事にした。
蒼星石は、女装をやらされるトラウマに触れたのか、涙目になっていた。
迷える子羊よ、アーメン。
J「・・・うーん?・・・此処は・・・」
薔「ジーッ・・・」
J「うわぁ!お、驚かすなよ・・・此処は?」
銀(・・・デカイわね・・・真紅とは天地の差ねぇ・・・)
真「・・・嘘・・・嘘だといって・・・誰か・・・」
翠「・・・そんなにデカイなんて・・・卑怯です・・・」
J「えっ?・・・ばらしー・・・もしかして・・・」
薔「GJ」
J「・・・はわわわわ・・・」
蒼「・・・同情するよ・・・」
J「助けて!同情いらないから!助けて!」
雪「諦めろ、それが人生です。」
J「酷ぇ!」
雛「でっかいうにゅーだ!」
J「やっ、止めて!雛苺ぉ!!」
金「・・・哀れかしら・・・」
J「いやあああああぁぁぁ!!!」
>>829 暫く雛苺が暴れています、お待ちください。
ジュンが悲惨な状況下に晒されています、暫くお待ちください。
J「・・・」
雛「うにゅー、気持ちよかったの!」
蒼「・・・ご愁傷様・・・」
金「・・・ナームー。」
真「・・・良い気味だわ。」
銀「真紅?嫉妬は見っとも無いわよ?」
真「五月蝿いのだわ?水銀燈。」
薔(ビデオにとっておいた、後で焼きまわそう・・・)
雪「久しぶりに、楽しめましたわ。」
翠「ククク・・・良い気味です・・・(私も参加したかったです・・・)」
J「・・・酒飲まないと、やってられないよ・・・」
そう言うと、ジュンは酒を飲みに食事場を探しに行った。
あえてそれを雪華綺晶は、楽しそうに見つめていた。
蒼星石は、それを聞いて如何しようかと考え、自分はジュンを探しに行った。
ジュンは9段飛ばしで階段を下りていく、最近強化が始まった蒼星石が楽に追いつけるわけが無い。
汗をダラダラ流しながら、ジュンを追いかけていた。
暫くすると食堂らしき所に着いた、ジュンは迷う事無く、厨房に入っていく。
J「酒・・・酒・・・」
蒼「ゼイゼイ・・・なんて早いんだ・・・」
J「・・・有った!おっ酒!おっ酒!」
>>830 さっきまで泣きそうだったジュンの顔は消え、お気に入りの玩具で遊ぶ子供のような、笑顔を貼り付けていた。
指二本で栓を抜くと、栓を握りつぶし、日本酒(大吟醸)をラッパ飲みし始めた。
J「ぷはぁ!やっぱ酒は美味い!とくにこの日本酒は美味い!そうだ!蒼星石お前も飲め!」
蒼「え?けど・・・」
J「あ?私の酒が飲めないのか?え?」
蒼「そ、そう言う訳じゃあ・・・」
J「じゃあ、飲め!」
そう言うと、ラッパ飲みしていた日本酒を、蒼星石の口に突っ込んだ。
その瞬間、蒼星石は泣きそうになった、アルコール度数の高い日本酒だ、喉を焼くような感覚がした。
しかし、知っているのか知らないのか、ジュンは手を休める事無く、無くなるまで酒を流し込んだ。
蒼「げほげほ・・・うゅう?ふにゃ・・・此処は何処だニャ?」
J「どうだ?体がフワフワしてきただろ?」
蒼「うにゃぁ、何か体が気持ち良いのニャ、もっとお酒頂戴ぃ?」
J「あははは!そうだろそうだろ!それもっと飲め!」
完全にこの2人は酔っていた、蒼星石はネコ語を話し、ジュンは飲みっぱなしで体が火照っている。
その内2人は、どんどんおかしな方に向かっていた。
ジュンは上着を脱ぎ、何時着たのかシースールになり。
蒼星石は胸元のボタンを、かなり開けている。
J「あつー、体が熱いよぉ・・・」
蒼「ほんとに熱いよぉ、誰か〜水〜」
しかし着たら着たで困る、もしかしたらお持ち帰りに、なってしまうかもしれない。
人が来ないのは、夜だったのが幸いしたのだろう。
その内ジュンは、蒼星石のお腹を摩り出した、暑さのあまり思考が鈍りだしたのだろう。
>>831 J「あー・・・蒼星石つめたーい。」
蒼「ほんとぉ?それなら、ジュンちゃんのお腹触らせてぇ?」
J「いいよぉ、あーちめたーい・・・」
蒼「あー、ほんとだぁ・・・眠くなっちゃったぁ、まぁ良いか、御休みぃ。」
J「ふあぁぁ・・・なんか私も眠いや・・・御休みぃ・・・」
そう言うと、腕をジュンの腹に廻したまま、眠り始めた。
そう言うと、2人は眠りに入った。
抱き合った格好のまま。
その頃、そのほかの8人は、思いの他ジュンと蒼星石を、探すのに苦労していた。
雪華綺晶は何処か言わないし、スネーク達の行方が分からない。
雪華綺晶はまるで、夢を見るかのように笑っている。
雪「楽しみです、久しぶりにあの人と飲めると思うと・・・」
翠「何だか、其処が知れないですね・・・」
雪「うふふふ・・・」
金「・・・怖いかしら・・・」
そう言うと、再びジュンを探しを行った。
約30分後、真紅が2人が酔っ払って、抱き合って寝ている所を発見した。
真「・・・こんなに人が苦労して、探したのに・・・」
J「ふあぁ・・・うーん・・・如何した?真紅?」
真「・・・」
J「あーあ・・・やっぱり夢じゃなかったのか・・・残念・・・」
真「人がどれだけ苦労したと・・・」
J「・・・探してた?」
真「もう良いのだわ・・・」
>>832 真紅は諦めたように呟くと、其処を後にした。
J「・・・うわぁ・・・こんなに飲んだのか・・・」
J「仕様が無いから、蒼星石を担いでいくか・・・」
そう言うと蒼星石を背負って、上の階にエレベーターで上っていった。
蒼星石にも相当飲ましたらしく、ジュンの鼻を突く。
J「はぁ・・・之からは程ほどにか・・・」
そう言うと肌蹴た服のまま、蒼星石の部屋に入る。
少女体であるのを忘れ、妖美な体を晒している。
男が居たら皆、猫背になっていただろう・・・訳は空しすぎるので言わない。
J「ふぅ・・・こんなもんか?」
蒼「すぅ・・・すぅ・・・」
J「・・・ゴミ箱用意しとくか・・・」
そう言うと、ゴミ箱を布団の蒼星石の隣に置いておいた。
・・・吐かないのが一番だが。
今更になって、眠気が襲ってくる、本当に飲んだのだろう。
J「・・・少女体だったっけ?・・・このまま、一緒に寝ちゃっても良いか・・・」
J「いいや・・・またあの二の舞になるだけだ・・・止めて置こう。」
真紅が今頃、皆を呼び戻してるだろうと思い、悪いと思いながらも。
自分の部屋に向かって行った。
J「・・・お休みなさい・・・」
>>833 其処だけしおらしく言うと、肌蹴た服のまま眠りについた。
真「こんなに酷い日は、初めてなのだわ・・・」
銀「乳酸菌とってるぅ?」
真「・・・もう良いわ・・・」
そう言うと8人をロビーに、集め終わった。
何でも、渡す物が有って此処に着たらしい。
だが、生憎肝心のジュンと蒼星石が来ていない。
笹「・・・何何だ・・・あいつ等は・・・」
薔「呼んでくる・・・」
そう言うと、薔薇水晶はとっとと行ってしまった。
雪華綺晶は、少し残念そうに、折角飲めると思いましたのに・・・と呟いていた。
そして、薔薇水晶はジュンをたたき起こしに、ジュンの部屋に来た。
薔「華麗に、美しーく、薔薇りん登ー場!」
J「すーすーすー・・・」
薔「・・・せーの・・・起きろコラ!オラァ!」
薔薇りん振りかぶって・・・殴ったぁ!ドスン!入りました!
どきついですね?乙女の一撃とは思えません、立てますかね?彼女は。
どうだか分かりませんね、おっと?ジュン選手・・・立ち上がりました!だけど驚くほど服がボロボロです!
薔薇りん達は最近、変な飲み物を飲まされて、パワーアップしているようでしたからね?
とてもジュン選手は、危険な状態のようですね。
>>834 J「はぁはぁ・・・腹が・・・」
薔「お早う、さぁ蒼星石も起こしに行こう。」
J「・・・集合?」
薔「その通り、さっさと集まってください。」
J「・・・」
そう言うと薔薇水晶は、隣の蒼星石の部屋を開ける。
どうやらマスターキーを、渡されていたらしい。
薔「蒼星石ちゃん?起きてー」
蒼「うーん・・・ふぁ〜ぁ・・・お早う・・・」
そう言うと、寝ぼけているのか、薔薇水晶に抱きつく。
だが、顔色が優れない、俺何したっけ・・・何かしたんだよな・・・
蒼「うーん・・・きぼぢわるぃ・・・」
薔「え?」
J「あ!避けろ!ばらしー!」
そう言うと、薔薇水晶を引き剥がし、ゴミ箱を置く。
その瞬間、蒼星石は盛大にリバースした。
危なかった、酒をたらふく飲んでいたんだった、後一瞬遅れていたら・・・
考えただけでも、ゾッとする。
薔「セーフ!」
蒼「うぼぁー・・・えろえろえろえろ・・・」
J「・・・御免なさい・・・」
>>835 ボソリと呟くと、急いで水を持ってくる、蒼星石は吐き終わったようだ。
蒼「うー・・・」
薔「酒臭い・・・」
J「そうだ、コレ食べな?」
そう言うと、ジュンは懐のポケットから、武等素毛亜を取り出した。
此処でこうなる事を、ある程度予期していたとは、恐ろしい子!
蒼「フゥ・・・ありがと。」
薔「それでは、出発進〜行〜」
そう言うと、ジュン達はロビーに向かった。
>>836 投下完了しました。
最近は梅雨でじめじめしてますが、皆さん頑張りましょう。
ではノシ
838 :
:2006/06/15(木) 20:38:04.46 ID:lsKxS0V20
839 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ジュン女体化wwwwww
酒飲み過ぎ(´・ω・)