【ネタとシリアスと】幽霊小説【ファービー軍団】

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692NASA ◆Ul0WcMmt2k :2006/06/12(月) 20:24:52.38 ID:RsZd/eXH0
3!
693ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 20:26:08.34 ID:nHyTFfI70
把握
694ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 20:35:58.42 ID:nHyTFfI70
俺「…さて、華澄さんよ。」

華「はい?」

俺「さっきまでの流れはおいといて、だ。」

華「…なんですか?」

俺「この時間、我が領域に単身乗り込むとは、正気かね…?」

華「え…」

俺「咒珠縛鎖ー」

華「きゃー!?」


華澄は 身体が痺れて 動けない!

1:その場でどうにか
2:ベッドに持ってく
3:やめておく
695以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 20:38:27.51 ID:/2bT/XW+0
696ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 20:42:39.87 ID:nHyTFfI70
俺「…なんて、冗談。」

華「え、あ、なんだ…冗談ですか。」

俺「おうよー。」

華「…あの、じゃあこれ解いてくれませんか…?」

俺「だが断る」

華「………。」

俺「さて… …お? なんか壷が震えて…」

華「わ、わ、わ」

俺「大丈夫だ、近いのは俺だし、最後に持ってたのも俺だ。 …何が出るんだろ。」
697ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 20:50:22.27 ID:nHyTFfI70
カタカタと小刻みに、そして不規則に、小さな壷が震えた。
部屋の中の空気が微妙に変わり、不思議な香りに包まれていく。

華「…いい匂い。 なんなんでしょう、これ?」

俺「さぁ…異界、とやらと繋がってるのかな。」

短い対話を終え、もう一度壷に向き直った頃には、その振動は止んでいた。
そして―――

俺「うぉ!?」

ぴょん、と弧を描いて飛び出したのは、包装紙とリボンで包まれた、袋。
だが、リボンの結び目には鍵穴があり、簡単には開きそうにない。
それは音を立てて床に落ち、赤の目の前で停止した。

華「…以外と丁寧なんですね、異界の人って。」

俺「あぁ…」
698ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 20:52:30.41 ID:nHyTFfI70
俺「しかし…どうやって開けようか。」

華「なんか、それらしい鍵なんて持ってます?」

俺「えっと………」


1:持ってる
2:持ってない
699以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 20:58:34.30 ID:GVQNilMJ0
1
700ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 20:59:00.02 ID:nHyTFfI70
本当に覚えてたのかどうか知らないけど把握
701以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 20:59:49.80 ID:/2bT/XW+0
>>699
すげー
うろ覚えだったから読み返してたよ
702以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:01:20.79 ID:GVQNilMJ0
ウフフフフフフフフ
703ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 21:05:26.45 ID:nHyTFfI70
俺「………あ、鍵なら持ってるわ。」

華「え?」

俺「かなり前に(´・ω・`)こんな顔したグリズリーに貰った」

華「……そういえば! 今まで忘れてましたよ!」

俺「長かったな、消費されるまで… とりあえず、開けてみようか。」

華「はい…」(いい加減足がしびれて来たんですけど…言っても空気嫁とか言われそう…)

俺「空気嫁」

華「霊能力者ってすごいですねぇ…」

かちり、と乾いた音をたて、リボンは鍵と共に砂塵となって崩れた。
そして中から出てきたものは……煌煌と輝く、綺麗な石。

俺「これは…ぴかぴかいしでしゅか?」

華「や、違います… …これ、霊輝石ですよ。」

俺「…霊輝石…。」
704ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 21:06:39.59 ID:nHyTFfI70
さて、この良くも悪くもなく微妙すぎるタイミングで風呂
705以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:11:05.41 ID:NwN9mLQYO
マリオRPG噴いたwwwww
706以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:21:05.81 ID:GVQNilMJ0
あびてら〜
707悪のリッチャ ◆Yk9Pufb6Aw :2006/06/12(月) 21:25:42.11 ID:4xAQsr25O
あれ?俺そんなのあげたっけ?wwwwwwww
708ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 21:29:50.52 ID:nHyTFfI70
帰還
709ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 21:39:13.65 ID:TgCkMT5s0
俺「霊輝石…て、どんなもんなんだ?」

華「一度だけ…憑依されている人の肉体よりも、憑依している霊体側を前に出すことができる道具です。
  例えば、私が赤に憑依しているときに使えば…私の身体を本体にする事が出来る。
  ……ただし、数分で元に戻っちゃうんですけどね。」

俺「なるほど…で、それは美味いのか?」

華「結構おいしいらしいです。」

俺「って食えんのかよ!?」

華「ふぇ!? 知ってて言ったんじゃ!?」

俺「ま、まぁいいや…とにかく、これを使えば…アストラルの霧散を怖れずに霊力使って戦えるわけだな?」

華「…そう言うことです。 でも、あまり限界を超した力を出してしまうと…流石に危険ですけど。」

俺「成程…戦いでは役立ちそうだな。」


霊輝石を手に入れた。
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:39:20.27 ID:jFLuIlhNO
おか
711ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 21:43:46.02 ID:TgCkMT5s0
俺「よし…じゃあ、このいらないモノ達はここに置いていこう。 準備は完璧っ。」

華「あの…」

俺「後は…あの剣、か… …恐らく、あの剣を手にした瞬間から物語が急速に進み出すだろうな…」

華「そろそろ解いt」

俺「とすれば、明日は早い。 さっさと寝るか。」

華「待ってー! これ解いてくdsあいたー舌噛んだー!」

俺「久々に見たなそれ」

華「うぅ…テイク2! これ解いてくださーい!」


1:把握した。
2:だが断る。
3:なら一緒に寝ようぜ!
712以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 21:45:37.06 ID:xyw679E2O
713ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 21:46:24.57 ID:TgCkMT5s0
把握
714ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 21:52:16.73 ID:TgCkMT5s0
俺「なら一緒に寝ようぜ!」

華「え…っ」

俺「ちなみにNOと答えれば、呪縛を解かずにベッドへお持ち帰りですがね」

華「……どっちみち同じじゃないですか。」

俺「同じじゃないぞー。 …俺はお前の本心…お前からの答えが聞きたいから言ってるんだ。」

華「………。 …そうですね、私も一緒に…いいでしょうか?」

俺「あたりきよー! ところであたりきっt」

華「もう忘れたんですか!? 最初に説明したでしょー!」
715ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 21:59:05.90 ID:TgCkMT5s0
俺「………。 …華澄。」

華「なんですか?」

俺「…いや、こうして二人で一緒に寝るのって…最初の頃以来だよな。」

華「そうですねぇ…その頃はこんな事になるなんて思ってませんでしたねー。」

俺「…そうだな。」

華「……ひょっとして…私が貴方を、こんな事に巻き込んでしまったんでしょうか…。」

俺「…いや、お前は俺を逃がしてくれたんだよ。 あのままいたら、殺界に巻き込まれてたと思う。」

華「そう…ですかね。」

俺「俺はお前に会えてよかったと思うけどな。 …旅って楽しいぞ、うん。」

華「……ありがとう。」

俺「さ、もう寝なきゃよ。 明日は早いんだから。」


―――闇は加速していく。 この瞬間が、まるで最後の幸福であるかのように―――
716ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 22:03:37.34 ID:TgCkMT5s0

―――ああ、神よ。

貴方が全てを造ったというのならば。

願わくば、どうか。



この素晴らしい人達を、殺さないでくれ―――
717取り逃し亜人 ◆c6bw2Zi7Iw :2006/06/12(月) 22:09:23.95 ID:S54vOAPp0
どきどきが止まらない
718ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 22:10:04.75 ID:TgCkMT5s0
翠「―――ここが、そうなの?」

翌朝、赤達は骨董品店の前に集まっていた。
正午まではあと2時間。 まぁ、予定の前に出発しても構わないわけだが。

…だが、赤にはどうしてもやり過ごせない事がある。

俺「…あぁ。」

がらがら、と古い音をたて、寂びた匂いのする店のドアを開けた。
そこには…月影の剱を手にしてこちらを見据える、ドワーフの老人。

翁「……準備は、できたのかね?」


1:はい
2:いいえ
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:11:21.92 ID:3muRL2Xi0
2!
まだ剣を買っていないはず
720ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 22:12:23.23 ID:TgCkMT5s0
把握

うん、そう言う意味じゃなかったんだけどなぁw
721以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:12:38.11 ID:/2bT/XW+0
>>719
剣を買いにきたんじゃないの?
722取り逃し亜人 ◆c6bw2Zi7Iw :2006/06/12(月) 22:16:53.32 ID:S54vOAPp0
出来れば治癒&防御&武器修復の付いてる鞘も・・・
723ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 22:21:32.17 ID:TgCkMT5s0
俺「いや、まだだ。 最後の準備の為に…その剱を、俺に渡してくれないか。」

翁「ほっほ…よく言うた… いや、本当によく言った…」

途中から、その声はどんどん変わっていく。
優しそうな老人の声より、怖気を振るうあの声へと。

光芒が視界を包み、老人は姿を消し…そして、その場所に立っていたのは
オッド・アイの青年と少女。 異様な色をした瞳は、それが人から変貌を遂げた姿だと静かに語っている。

俺「ウォーグに…ティルム…か。」

ウォ「正解だ。 …この剱を手にする、と言う事がどういう事なのか…判っているのだな?」

俺「…当然。」

ティ「後悔しませんね?」

俺「…それもまた、当然。」

ウォ「………ならば受け取れ、我が月光剣の“闇”…月影の剱。」

俺「あぁ…貰っていく。」


―――月影の剱を 手に入れた。
724以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:22:59.72 ID:h33T/c4OO
>>722
アヴァロン!
725ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 22:28:25.71 ID:TgCkMT5s0
漆黒の剱を手に持ち、眺める。
…その剱は有り得ないほど軽く、また、剱を持つ手は…有り得ないほどに重たかった。

俺「… … …っ!」

何の気もなく振り向き…目を見開く。

どくん、と。
一際大きな鼓動が打たれた。

そこには確かに、存在したのだ。

―――“白装束の老婆”が。

その老婆は、蒼の背後へと廻り、目を見開いて、口の端を裂けるほどにつり上げ…消えた。

…間違いない、それは死兆。
自分の未来は視えるはずもなく、華澄や翠はもはや霊体であるが故、視えない。

…だが、あれが見えたのならば…この戦闘に蒼を連れていけば、間違いなく………


1:それでも連れていく
2:一旦別れる
726以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:30:58.05 ID:/2bT/XW+0
とりあえずこれが即死回避フラグですね?
一旦というのが気になりますが……


727ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 22:32:16.54 ID:TgCkMT5s0
把握
728以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:40:03.94 ID:h33T/c4OO
白装束の老婆が背中で笑うー
729ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 22:40:05.66 ID:TgCkMT5s0
俺「……蒼、お前は…巻き込まれただけだ、ここに残りな。」

蒼「ぅゅ…?」

翠「赤くん…見えたのね、やっぱり。」

俺「翠さんもですか… …ええ、見えました。」

蒼「…ボクを…置いていくの?」

俺「ああ、そうだ。 …それで、帰ってきたらまた会おう。 な?」

蒼「ぅゅぅ…」

俺「…ごめん。 でも…俺は、君を死なせたくない…」
730ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 22:40:44.57 ID:TgCkMT5s0
蒼「マスター…」

俺「んー…そのマスターって呼び方、やめてくれないかな。 なんか…偉そうに感じてさ。
  捕まえる前みたいに“赤にーさん”とでも呼んでくれればいいから。」

蒼「…わかった、赤に――」

俺「待て待て… …最初にそう呼ばれるのは、帰ってきた後な?」

蒼「……うん! ボク、待ってるからね! ずっと待ってる!」



ティ「…やさしいんですね。」

ウォ「いいのか、あれで? 帰って来られる可能性など、殆どゼロの…この状況でも。」

俺「… … …あぁ、あれでいい。 …いい筈だ。」
731ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 22:46:29.18 ID:TgCkMT5s0
翠「…これで、準備は完璧…なのよね?」

俺「あぁ… …いよいよ、最終戦争だ。」

華「最終戦争… …ラグナロク。 まさにその通りですね…」

蒼「…みんな…気を付けてね!」

翠「大丈夫よっ! さぁ…いくわよ、みんな!」

俺「おぉ!」

華「はい!」

王「うむ!」



カッキ――ン



翠「…さぁ! 景気良くなんかが打ち上がった所で、出発しますか!」

華「あー…王さま… …おげんきで…。」


1:…転移開始!
2:待って待ってちょっと待って
732以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:48:48.24 ID:h33T/c4OO
733取り逃し亜人 ◆c6bw2Zi7Iw :2006/06/12(月) 22:49:03.86 ID:S54vOAPp0
今度はとり逃さないよ!
2!
734以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/12(月) 22:49:28.16 ID:/2bT/XW+0
>>733
今日も絶好調ですねw
735ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 22:49:37.53 ID:TgCkMT5s0
把握
736取り逃し亜人 ◆c6bw2Zi7Iw :2006/06/12(月) 22:50:08.70 ID:S54vOAPp0
なんでこうなるの('A`)・・・
737ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 22:58:58.45 ID:TgCkMT5s0
俺「待って待ってちょっと待って」

翠「…ん?」

華「どうか…したんですか?」

俺「いや、ちょっと気になることがあってな… …おい、そこな二人。」

ウォ「…俺達のこと…だろうな。 何だ?」

俺「……お前らは、一体何者なんだ…?」

ティ「…えっと、ごめんなさい…質問の意味がよくわかr」

ウォ「遙か昔、人間だった者…そして、今となっては生きてすらいない者、だ。」

俺「何…?」
738ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 22:59:32.55 ID:TgCkMT5s0
ウォ「そうだろう? …俺達は死なない。 ならば、生きてなどいない。
  死のないところに生はなく、生あるところには常に死がある。」

俺「………。」

ティ「…なんの為に生きているのか…その答えが、生きている内に見つかってしまった人なんです。
  本来、その答えは死の直前に得られるもの…だけど、私達は…」

ウォ「もういいだろう。 …とにかく、進め。 道を造るための剱は与えた。 後は…」

俺「………自らの道を造るに足る、意志と力…か。」

ウォ「…幸運を。」
ティ「貴方に、幸あれ…」

俺「…ありがとう。」
739ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 23:04:59.19 ID:TgCkMT5s0
翠「さて…もういいかな?」

俺「…おうよ!」

華「私は元より!」

ウォ「フ…自ら頑張ろうとしている奴に、月並みな後押しは言うまい。」

俺「わかってんじゃんよ。」

ウォ「…当然だ。」

華「では、行きましょう…最後の戦いへ!」

翠「ええ!」

俺「よっしゃ!」

王「うm」





モルスァ
740ま ◆xE0miVYJNk :2006/06/12(月) 23:06:18.67 ID:TgCkMT5s0
翠「さぁッ! カード準備…起動するわよ!」

俺「よ…よし!」

華「…ありがとう王さま…さようなら王さま…」

翠「華澄ちゃん、準備OK?」

華「あ、はい!」

翠「よーし…っ いくよみんな! 転移、開始ッ!」


心は決めた。

起動。

目の前の風景が乱れ、消えていく。
0と1、無と有への分解…それを最後に、眼前から景色は消えた。
741ま ◆xE0miVYJNk
歌声が聞こえる。


…あぁ、そうだったのか。

この声は、ウォーグとティルム…あの二人だったんだ。


…この歌も、二人の過去…そして、世界の過去を謳ったもの…

あの二人は、俺達と同じ…いや、それ以上のものと戦い…たった二人で、勝った。


……ただし、世界全てと引き替えにして。


……………。


俺達も、それくらいできるはずだ。

元より…保身に回っていては殺される。

全力で、あの世界全てを犠牲にする覚悟で…戦おう。