【彼女は】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【デリケートw】
1 :
2げとは梅岡の大号令:
・スレ、作品と関係ない雑談は控えてください。
・『原則「コテ」禁止』
コテハンの人の書き込みが悪いんじゃなくて
コテを付いてるということが荒れる原因になりやすいので原則コテは禁止で。
・気に入らない作品や書き込みはスルーお願いします。
・今の所・・・ドールズは人形ではなく普通の人間。スレタイが女の子なので基本的に10代〜20代前半かな?
・長編でレスを大きくまたぐとき(前回の投下は
>>51で今回は
>>462とか)や前スレから の続きはタイトルやあらすじ、アンカー等付けると読者に優しい職人になれる
・投下するときは「○○ネタだから注意」とか「○○系につき苦手ない人スルーよろ」などと付けた上、さらにNGワード指定するといいかもしれない
例:yuriyuri sinineta uhouho koizumi guroino
・なるべく自分でWikiを編集できるようになりましょう。どうしても編集できない場合は雑談所の掲載状況スレで依頼しましょう。
(簡単な説明の項目の通りである程度できます)
・エロはエロパロで。どうしても投下したいのであればテキストで投下するか大人の時間に。
・投下混雑時以外の「投下いいかな?」は不要。
もっと自信持ってよいんだよ?
・投下が終わったあととかに「やっぱりグダグダだったorz=3」とかは馴れ合いと呼ばれる事もあるので注意。
・未来アンカーやリレー小説はスレストの原因になったり投下し辛い空気にしたりするので控えてください。
・その他ご質問などは
>>1のリンクから行ける雑談所やWikiでお願いします。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 09:41:40.67 ID:g0ZVRfeT0
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 09:47:40.98 ID:tP8Vlv6DO
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 10:24:07.88 ID:vmDuLJ/JO
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 10:35:56.67 ID:2TX24ijk0
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 10:37:34.05 ID:LcMPsrHJ0
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 10:47:29.84 ID:9iEhBQBH0
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 10:55:32.89 ID:Sq2h4QJiO
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 11:02:51.74 ID:Sq2h4QJiO
一応即死回避
この時間は大丈夫かな?
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 11:14:39.27 ID:FCrRnR94O
(ノД`)ほs
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 11:32:04.29 ID:yK/LxZTJO
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 11:45:52.73 ID:s252WnKa0
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 12:01:54.21 ID:dz75QXAH0
雛「ジュンのぼりー」
ジ「はいはい、好きなだけ登れ」
雛「うよーい」
ジ(すっかり慣れちまったなぁ……)
雛「あ」
ジ「ん、どした?」
雛「白髪発見なのー」
ジ「へー」
雛「抜いてあげるのよー」
ジ「あ、若白毛は抜かない方g(プチッ)……」
雛「抜けたのー」
ジ「そ、そうか……(まぁ、いいか)」
雛「あ、こっちにも白髪発見なのー(プチッ)」
ジ「ちょ、手当たり次第抜くなよ」
雛「(プチプチブチブチ)」
ジ「ちょ、痛ぇえええ!」
雛「白髪を一本抜いたら黒髪を十本抜けって巴が言ってたのー」
ジ「ちょwwwなんだそのデタラメwwwwwwイタスwwwwwwww」
雛「ジュンの為にヒナ、がんばるね!(ブチブチ)」
ジ「NOOOOOOO」
巴「。。。ククク」
オチは無い
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 12:02:31.77 ID:s252WnKa0
ジュンが禿げそうで怖い
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 12:20:04.54 ID:FCrRnR94O
黒wwwwww
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 12:45:49.63 ID:vmDuLJ/JO
雛「ジュンー、ヒナご飯つくったのー。一緒に食べよ?」
ジ「ん? ああ、ありがとう雛苺。よーしじゃあ頂きます、っと」
雛「うょー、われながらおいしそうなのー!」
ジ「! ……」
(シンキングタイム)
ktkr……おかずはいい、おかずは。この玉子焼き……金糸雀の直伝だろうな。まあこれは甘くてもいい……
問題は、この白米……上にのってるの、これ赤福か? 赤福なのか? くそおおおおこれが金糸雀ならデコに「こしあん」って書けるのに雛苺じゃなあ……
雛(じー)
(シンキングタイム継続)
ってうおおおおい見てるよ見てるよ期待に満ちた目でこっちみてるよ!
やめて! 無垢な瞳で僕を見ないで……(興奮するから)
ちくしょおおおやってやるぞ桜田ジュン、お前は男! そう、彼女の手料理を喜ばなくてなにが男だ……!
パクリ
(シンキ(ry)
うおおおおぉぉあんまぁぁぁぁぁぁい
雛「……」
ジ「……」
雛「うぉぉあんまー?」
そう言ってにこにこと笑う雛苺に対しジュンは涙を流しながらも親指を立て「GJ!」の意を示してみせたのでした
糖尿まっしぐら保守 少し反省してる
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 12:47:28.24 ID:s252WnKa0
甘いwwwwwwwwwwwwww
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 12:57:02.57 ID:MGtFC1LM0
物理的にも甘いなwwwww
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 12:57:03.03 ID:56+3Sx6OO
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 13:23:59.37 ID:WA8qZAW10
家のおばあちゃんは御飯に砂糖かけて食べてましたよほしゅ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 13:37:54.17 ID:vmDuLJ/JO
薔「ジュン……料理つくってみたの……二人で食べよ……?」
ジ「おっ、薔薇水晶って料理苦手じゃなかったっけ? わざわざ僕の為に……ありがとな(頭を撫でる)」
薔「えへへ……雛苺に教えてもらったんだよ……じゃ、用意できてるから……」ジ「! ……あ、ああ……」
(シンキングタイム)
またktkr……糖尿フラグktkr……? いやいやいやいくら何でも薔薇水晶はシュウマイ好きだしな……甘くするのは無理……?
……否! ネタは繰り返されるもの。何が出てくるかわからないくらいの気概で立ち向かわねば……具が苺でしたー、とか
(テーブルに案内される)
薔「はい……どうぞ」
(シンキングタイム継続)
うおおおおいシュウマイの皮が桃色だよ! 苺か? やっぱり苺なのか?……ってタレにイチゴジャムきたああぁぁぁしかも箸で割ってみたら中身赤福でしたっこれシュウマイじゃねえええ!
薔(じー)
(シンキン(ry)
だから見ないで! 期待に満ちた目で見ないで……僕を桃色に染めてどうする気!?(興奮します)
ん……? こっちの椀物……って赤福きたああああしかも体積三分の二位占めてる上に汁がイチゴジャムゥゥウゥ! わぁぁい砂糖たっぷりいただきまあああああす
結局全部食べて場らしー喜んで帰ったけどその直後ジュンが救急車で運ばれて終了
某Flashに影響されすぎだよ保守
雛「イッチゴーヂャムゥー」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 13:41:34.84 ID:FCrRnR94O
苺シューマイ…
wwwwwwwwwwww
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 13:42:12.30 ID:tP8Vlv6DO
汚染拡大wwww
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 13:45:33.20 ID:s252WnKa0
興奮するなwwwwwwwwwwwwwww
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 14:20:09.86 ID:FCrRnR94O
保守
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 14:31:30.89 ID:mdLtplw90
保守
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 14:51:01.67 ID:wKdW9DjR0
保守短篇を投下
空が赤く燃える。
自分の体が温度のない炎に包まれるような、そんな錯覚。
目を閉じても、その赤は瞼越しに燃えて、やっぱり目を開けた。
いつまでもそこに居ようと思っていたわけではないのだが、
いつのまにか、辺りは夕陽に焼かれていた。
青々としていたはずの空は、橙と黒のグラデーションに彩られて、
沈みかけた太陽の反対側では、月があくびをしたかのようにぽっかりと口をあけて
いる。
彼女――水銀燈のそんな空とは対照的な銀色の髪が微かな風にゆれてなびく。
(こういう空の色、嫌いじゃないわぁ…)
見上げて、溜息をついた。
徐々に黒の支配が増してゆく空。
しばらく水銀燈はじっとそんな空の様子を眺めていた。
「ここにいたのね?」
不意に声をかけられて、振り向く。
「ん……」
声の主を確認して、水銀燈は短く呟く。
「探したわ。昼過ぎから姿が見えないんですもの。」
また水銀燈とは対照的で、もう空の大部分を覆っているその色と同じ色の髪の少女が一人。
「そう?」
「そうよ。」
しばらくお互いに見つめ合ったままで、やがて水銀燈がふっと微笑った。
「そうね…」
「そうよ。」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 14:52:15.24 ID:wKdW9DjR0
>>30 時々、毎日を何故、毎日として過ごしているのか不思議になるときがある。
そんな時はここへ来て無為に時間を過ごす。
やらなきゃいけないこと、やるべき事。
そういうことは沢山ある。けれど、それを全て投げ出したいと思ってここへ来る。
時間が過ぎていって、帰る事すらもどうでもいい、そんな風に思うとき、
必ず誰かがやってくる。
今日は、めぐだった。
じゃあ、明日は?――
時々、あの子達はローテーションを組んで代わる代わるに来るんじゃないかと思っ
てしまう。
昨日は真紅、その前は翠星石と蒼星石。
その前は――
「ふふっ…」
思わず笑いがこぼれた。
その様子を、めぐは不思議そうにみている。
「何でもないわぁ…ただねぇ…」
そんなめぐの表情も面白くて、思わずクスクスと笑ってしまう。
そのうちに、めぐもふっと微笑を浮かべた。
「……夕飯、食べていこっか?」
そういう何でもない一言が、無気力だけに支配されていた水銀燈を救ってくれる。
「手加減、しないわよぉ?」
「ちょっと、誰が奢るって言ったのよぅ。」
二人の笑い声が次第に遠のいていく。
夕陽が残した影だけがそこに残って、それはやがて夜に飲み込まれていく。
――誰も居なくなった屋上。
けれど、また明日には彼女がやってきて、空を見上げるのだろう。
その次の日も、またその次の日も…
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 14:53:18.61 ID:wKdW9DjR0
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 15:12:03.89 ID:s252WnKa0
さわやかでいいな
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 15:13:42.09 ID:mdLtplw90
日曜日・桜田家
J「暇潰しに金糸雀をからかうか。」
金糸雀・翠星石・蒼星石はJUMの幼なじみ。
JUMを狙う可愛い女の子。
体の小さい金糸雀に合わせて、プラスチック製の檻を用意したですぅ。
勿論透明。さすがJUM君だね。
檻を庭に設置し、玄関から卵焼きで金糸雀をおびき寄せる作戦みたいですぅ。
いくら金糸雀でも、こんな子供騙しに引っ掛からないよ。
あっ!金糸雀が来たですぅ。
早く隠れようぜ!
金「!!この匂いは?!」
金「やっぱり卵焼きかしら〜」
金「パクッおいしいかしら〜あっ向こうにも!」
金糸雀、まさか本当に引っ掛かるなんて…
やっぱりアホの子ですぅ。
ガシャン!!
金「な、何の音かしら…」
ああ〜金糸雀は半泣きだよ。大丈夫なの?JUM君?
わかんね
金糸雀が引っ掛かってからの事考えてなかったね?
まさかこんな手に掛かるなんて思わないだろ?
それはそうだけど…あっ、泣き始めちゃったよ金糸雀。
JUM君、そろそろネタばらししないと…
そうだな。ちょいと行ってくるわ。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 15:15:20.38 ID:CKuf9W+E0
J「カナ、大丈夫か?」
金「…エッグ…JUM、恐かったかしら〜」
J「そんなに泣くなよカナ。ゴメンな。」
金「ヒッグ…じゃあカナのお願い聞いてくれる?」
J「ああ。」
金「JUM特製の甘い卵焼きを食べたいかしら」
金「共犯の翠星石と蒼星石も作るかしら」
翠・蒼「(物陰から出てきて)バレてたか(ですぅ)。」
金「薔(ryを舐めないで欲しいかしら」
翠「それにしてもまだ食うですか」
蒼「金糸雀らしいじゃないか」
J・翠「そう(だな)(ですぅ)」
一同「あはははは」
今週のカナちゃんはここまでですぅ。
来週も楽しみにしててね。じゃんけーんポン!
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 15:18:46.46 ID:5JavGlKE0
>>38 2行目の「エッグ」にワロス
ほんわかしたGJ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 15:34:14.01 ID:ur6WM1Q60
長編を投下します。
NGワードはsininetaです。
水銀燈の長編の走馬灯〜MANY MEMORYS〜
という話から繋がった話なので先にそちらを見る事をおすすめします・・。
最後まで読んで頂けると嬉しいです。
それでは努力〜MUSIC MEMORYS〜投下します。
努力〜MUSIC MEMORYS〜
これはある乙女が友の門出に努力し考えた曲を捧げる話・・。
しかし万年の努力とは時には壁に当たる事も
時には崩壊する事もあります・・・。
これは努力という道がゴールで終わるまでの健気なお話。
最後までご覧あれ・・。
−ジュンの結婚式から一ヶ月前
病院の個室で二人の男女が会話している。
男の名前は桜田ジュン、若いのに癌をわずらい
余命が少ないと宣言された少年。
そして隣の女は恋人の水銀燈・・・では無く金糸省という女だった。
J「金糸省久しぶり・・・。元気かい?」
金「それはこっちの台詞かしらー!そんなに痩せこけてかしらー!」
金糸省は半分怒った様な言い方でベッドに横たわる少年に声を浴びせる。
金「(もうすぐ死ぬかもしれないってのに人の心配をして・・・。)」
金「(なんでこんなに他人に優しいのかしら?)」
そんな事を考えているとジュンいきなり金糸省の方を掴む。
J「金糸省・・・お願いだ・・・協力してくれ・・・。」
ジュンは泣いていた。
金「ちょ・・・なんなのかしら!?一体何をかしら!?」
金「カナに協力出来る事なら何でもするかしらー!だから泣き止むかしらー!」
金糸省は泣くジュンを必死になだめる。
そしてようやく落ち着いた所でジュンが口を開いた。
J「俺・・・水銀燈にプロポーズしようと思うんだ。」
金「!」
J「自分の体の事は誰よりも知ってるつもりさ。」
J「もう僕は半年ももたないと思う。」
金「な、何言ってるかしらー!ジュンは死なないに決まってるかしらー!」
J「だけど・・・・現実って非情なんだ。」
金「・・・。」
J「だからこそ僕は伝えたい、そしてそれを伝えなければならない。」
J「その為にも・・・OKをもらえたら水銀燈とすぐに結婚したい・・・だけどどうすればいいかわからなくて・・。」
金「そ、そんなの策士の私が考えてやるかしらー!」
J「金糸省・・。」
金「友の門出に協力するのは当たり前かしらー!良いのを考えてやるかしらー!」
J「金糸省・・・・、ありがとう・・・。」
そう言うとジュンは泣き出しそうになる。
金「も、もう泣くのはやめるかしらー!ジュンに涙はあわないかしらー!」
金糸省は涙を卵色のハンカチでふき取ってあげながら言う。
金「何かを伝えたいなら・・・哀しみは伝えてはいけないかしら。」
ジュンはその金糸省の言葉に反応する。
金「だから泣いちゃ駄目かしら、あなたなら出来る筈かしらー。」
J「・・・そうだよな、泣いてたら駄目だよな。」
ジュンは言い終えると金糸省の手を払いのけて自分の手で涙を払いのける。
J「もう・・・泣かないよ。」
少し涙目だが必死に言いのける。
金「それで・・・それでいいのかしらー!」
金糸省はそう言うと頭を撫でる。
金「頑張って頑張って“努力“をするのかしらー!」
J「ああ・・・。頑張るよ。」
金「私もあなた達の為に“努力“するかしらー!」
J「ホントに・・ありがとう。」
金「それであなたは具体的に何がしたいのかしら?」
J「プロポーズするのは確定事項だけど・・・結婚するだけなら書類提出だけだけど・・。」
J「出来るなら結婚式を挙げたいなって思ってて・・。」
金「成る程かしらー。」
金「それでどのようにしたいのかしらー。」
J「兎に角普通の結婚式はしたくないんだ。」
金「????どういう事かしら。」
J「生憎神は信じてなくてね、もし神が居たとしても神は僕と意見が合わない。」
J「そんな嫌いなものに僕は愛を誓いたくないんだ。」
金「ふ〜んなんか意味有り気かしら。何か理由があるの?神嫌いな。」
J「それは秘密。」
金「いけずかしら。」
J「はは・・・そこで僕はあるものに誓いたいんだ。」
金「何かしら?」
J「指輪と恋人、そしてお前ら親友達。」
金「!」
J「お前らの事は信じてるからな・・・だからこそ誓いたいんだ。」
金「ジュン・・・。」
それから暫く二人は結婚式をどういう風にするかを考えていた。
金「う〜ん・・式場はどこにするかしら?」
J「そうだなぁ・・・俺らの財力で借りれるわけじゃあるまいし。」
金「カナが楽してズルして借りちゃうかしらー!」
J「ズルするのはやめてくれ。」
金「うー・・・ねぇいっその事学校でしないかしら?」
J「学校?」
金「思い出の場所でするなんてロマンチックじゃないかしら?」
J「いいよ・・・凄くいいよ!」
金「やっぱりカナのアイデアは最高かしらー!」
とこんな感じで話をすすめていると水銀燈が来る時間にとなる。
彼女は学校から帰ってすぐとその後にもう一回お見舞いに来てくれるのだ。
J「そろそろ水銀燈が来るな・・・。」
金「じゃあカナは退散するかしらー。」
J「すまないな。んで今日は有難う。」
金「どういたしましてかしらー!度々お見舞いに来るかしらー!」
J「ふふ・・・あ、来た!」
金「!早く行かなきゃ、そうだ。」
金糸省は持っている傘を広げ窓を開ける。
金「落ちるといっても空気抵抗でゆっくり落ちるかしらー!」
そう言うと金糸省は荷物を背負い傘を広げて空に飛び立つ。
J「ちょ・・・おまっ・・。」
金「I can fryかしらー!」
すると傘が途中で空中分解する。
金「想定の範囲外かしらー!いやぁぁぁぁぁ!」
金糸省は悲鳴をあげながら一階へと落ちていった。
その直後水銀燈が部屋へと来る。
水「やっほぉ♪乳酸菌とってるぅ?」
J「あ、ああ・・・。(死んでないだろな?あいつ。)」
窓から確認しようと思ったが水銀燈に怪しまれるので
確認するのはよしといた。
その頃金糸省は
金「痛いかしら・・・。」
すでに布が破け鉄骨があらわになっている傘を杖代わりにしながら
家へと必死に歩いていった。
金「だけど二階だったのは想定の範囲内かしら・・・。ショックが少しはマシかしら・・。」
半分負け惜しみみたいに聞こえるが死んでないので結果オーライだろう。
そんな事を呟きながら歩いてる内に家へと着く。
ドアを開けると真っ先に姉の姿が見えた。
み「お帰り、カn・・・どうしたのカナ!」
金「みっちゃん・・・少し怪我しちゃって・・。」
そう言うと涙目で自然と背が高い姉に上目遣いになってしまう。
み「はあーん!怪我で弱ってるカナも好き好きー!」
金「きゃあ!ほっぺがまさちゅーせっつ!」
この人は色んな属性に対応しているようだ。
怪我してふらふらの金糸省にも発情している。
ようやく金糸省はそれから開放されてみっちゃんに怪我を
治療してもらっている。幸いにも打撲と擦り傷だけですんだようだ。
み「でもどうしてこんな風に?」
金「ちょっと二階から飛び降りたらこうなったかしらー。」
み「え、いやああああああああ!自殺なんていやー!!!!!!!」
金「きゃあ!誤解かしらー!」
それからは大変だった。誤解して泣きつく姉をなだめ事情を話したりと・・。
み「ビックリしたわ・・。カナが死のうとしているんじゃないかと思って・・。」
金「誤解させてごめんかしら・・・みっちゃん・・。」
み「で・・・しかしそのお友達も大変ね、闘病生活の中思いを伝えたいなんて。」
金「確かにジュンは凄く頑張ってるかしらー。だからカナも“努力“したいかしらー!」
み「なら・・・助言の他にもこんな事をやったらどう?」
金「なにかしら?」
み「カナの得意なバイオリンよ!」
そう言うと部屋の隅にあるバイオリンケースを指差す。
金「え、えーかしらー!カナには無理かしらー!」
み「カナなら出来るわよ、友達の為に頑張るのでしょう?」
金「た、確かにそうだけど・・・。」
み「友の為に頑張るのなら一番得意な事で勝負するのよ!」
昔から金糸省はバイオリンを習っていてコンクールで賞を取ったりする程
得意中の得意であり一番好きな事であるのだ。
金「わ、わかったかしらー!が、頑張るかしらー!」
み「その意気よ!」
そう言うと金糸省の頭を撫でる。
金「早速曲を作るかしらー!」
金糸省は立ち上がりバイオリンケースを持って走り出した。
そして自分の部屋へと入る。
黄色を基調とした可愛らしい部屋だ。
金「で、どんな曲にするかしら・・。」
金糸省はベッドに入ると考え出す。
金「蒼星石に電話するかしらー。」
そう言うと金糸省は蒼星石に電話をかける。
彼女ならいい助言をしてくれるだろう。
蒼「もしもし?金糸省どうしたの?」
金「実は・・・。」
金糸省は事情を話し始める。
蒼「成る程・・・で、どんな曲にするか迷ってた訳か?」
金「そういう訳かしらー。」
蒼「しかしジュン君もよくやるな・・・。テーマはこんなのはどうかな?」
金「何かしらー?」
蒼「“永遠の愛と思い出“、どうかな?思い出も愛も儚く綺麗なもの・・・。」
蒼「そして儚さが永遠に変わるのを祈って・・・そんな意味で。」
金「それはいいかしらー!二人にピッタリかしらー!」
蒼「ふふ・・・それは良かった。」
金「蒼星石相談に乗ってくれて有難うかしらー!」
蒼「どういたしまして、結婚式の準備については早く言ってね?じゃあばいばい。」
蒼星石がそう言い終わると電話が切れる。
その電話を机に置くと金糸省は立ち上がる。
金「早速今から作曲かしらー!」
金糸省はバッグをあさると紙を取り出しペンを持ち早速曲を考え出す。
必死にじっくりと練っていく、みっちゃんに夕飯と言われても食べに行かず
ずっと作曲していた。
金「今日は・・・ここまでかしら・・。」
金糸省がペンを置いた時はすでに2時を回っている。
普通の人ならとっくに寝ている時間だろう。
金「明日もまた・・・頑張って・・・“努力“して考えて・・それで練習するかしら・・。」
そう言い終わると金糸省はベッドに入り寝息を立て始めた。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 15:46:28.22 ID:ur6WM1Q60
なんていうか安価入れ忘れてました・・・・orz
スマソ・・
最後まで見てくれた方どうもありがとうございます。
次回投下は明後日かそこらの夜八時あたりにはするつもりです。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 15:51:10.75 ID:56+3Sx6OO
>>48 ドンマイw
カナは頑張り屋さんね。
続きもwktkして待ってるよ。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 15:59:58.13 ID:WA8qZAW10
>>48 水を差すようで悪いんだけど
×金糸省
○金糸雀
かしら。
続きwktkかしら〜
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 16:20:52.53 ID:CewUm+dL0
ほ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 16:44:56.42 ID:mdLtplw90
保守
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 17:06:32.23 ID:jtjGayaP0
ほ
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 17:08:37.01 ID:jtjGayaP0
暇保守
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 17:33:16.19 ID:vD0s2g+s0
保
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 17:45:13.73 ID:mdLtplw90
保守
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 17:58:42.28 ID:FCrRnR94O
ジ「……」
薔「…アッガイ」
ジ(久々に二人きりなのになんで黙々とアッガイ作ってるんだろう)
薔「…アッガイ」
ジ「なあ」
薔「……なに?」
ジ「…僕とアッガイどっちが好き?」
薔「……………」
ジ「……………」
薔「……………………うーん」ジ(…そんなに悩むことなのか…つーかアッガイと同レベルか僕は)
薔「…アッガイ」
ジ「(ノ∀`)タハー」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 18:16:40.11 ID:R0tmnRfyO
保守
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 18:19:22.44 ID:s252WnKa0
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 18:22:15.82 ID:nIyhTjzi0
JUM哀れw
(ノ∀`)タハー
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 18:39:55.22 ID:LcMPsrHJ0
冗談を言える位仲がいいって事でw
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 18:54:33.03 ID:mdLtplw90
保守
64 :
荒らし×突撃○:2006/06/06(火) 19:07:31.08 ID:047J9mVj0
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 19:12:26.25 ID:lzjIENrX0
短編投下しますー
タイトルは『わらしべ長者』です
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 19:13:32.50 ID:lzjIENrX0
あるところに一人の引きこもりの少年がいました。
彼は働くのがイヤだったので現代版わらしべ長者になろうと思い、姉のセーラー服を持って旅に出たのです。
彼は左右に草原が広がる一本道を歩いていました。
すると、少年の行く手から何か聞こえてきます。
「現役女子高校生のセーラー服売ってくれる人いないかしら〜。変態ちっくな注文だけどいないかしら〜」
「そこの人、お待ちなさい」
「何かしら」
「このセーラー服でいいかい? 着用者の写真はこれだ」
「売ってくれるのかしら〜、でもカナはお金持っていないからこれをあげるのかしら〜」
そう言って彼女が渡してくれたのはおやつの苺大福でした。
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
「それじゃあありがとうなのかしら〜」
そういうと少女は走り去っていきました。
後に残されたのは呆然と立ち尽くす少年のみ。
「ま、まあ。気を取り直して次に行くか」
セーラー服を失って家に帰るに帰れない少年は苺大福を持って歩き出しました。
食べてしまいたい衝動に襲われますがわらしべ長者の為にはそうもいきません。
しばらくすると、道の真ん中に倒れている少女が見えました。
クールぶっていても根は善良な少年は急いでかけより、声をかけました。
「大丈夫かい?」
「うにゅ〜、うにゅ〜頂戴なの〜」
「うにゅ〜?」
「それなの〜、ヒナに頂戴なの〜。もらったの〜」
「Σ!」
少年が呆然としているうちにその少女は苺大福を奪い取り、一口で食べてしまいました。
「美味しかったのー、お礼にこれ上げるのー」
少女がくれたのは金色に輝く鋏でした。
「い、いいのか。こんな高そうなものもらって」
「構わないのー、それメッキなのー。隣の蒼星石からもらったのー」
少女は空腹で倒れていたとは思えない様子で走っていきました。
「メッキかよ……」
呟いた少年は気を取り直して歩き始めました。
セーラー服が鋏になっちゃったというギャグが姉に通用するかを考えながら歩いていると向こうから緑色の服を着た少女が歩いてきました。
「お、そこのチビ。ちょっと待つですぅ」
「何だよ」
「その鋏を見せるですぅ」
「……まあ、いいけど」
少年は少女に鋏を渡しました。
少女はそれを丹念に眺め、一言呟きました。
「これは金メッキだけどその下の鋏はかなりいいやつですね。お前みたいな奴が持ってることが不思議なくらいですぅ」
「悪かったな、交換したんだよ」
「そうですか。なら、価値もわかってないやつなら同じくらい価値があるものと交換しても問題ねぇですね?」
「まあ、そうだけど」
「なら、これと交換してやるですぅ」
少女はそう言って銀色と赤色に塗られた如雨露を取り出しました。
「これは呪いの如雨露と言って、むかーしむかーし、ある王様がこれで花壇に水をやっていたのですが、成長した食人花がその王様をがぶりとやっちゃったという呪いの品ですぅ。感謝するですよ? 蒼星石のプレゼントのために掘り出し物と貴重品を交換してやるんですから」
「すっげー怪しいなそれ」
「ひひひひひ、これだから素人はだめですぅ。この如雨露に漂う怨念は並じゃねぇです。というわけで交換したですから、しっかり持ち歩くんですぅ。さらばですぅ」
「お、おい! ちょっと待てよ!」
少女はその体格からは考えられないほどの速さで、しかも腰から上は動かさずに走り去っていきました。
「は、はえー」
「ま、まあ。呪いのグッズなんて初めて触るものじゃないし。どうせこれも偽者さ、は、は、は――」
「クキヒィィヒヒヒヒフヘホホホロッホッテョテョテョテョテョ」
「うわぁぁぁああqwせdrftgyふじこl!11」
如雨露から湧き出た声に驚いた少年はどこかの女性の名前を叫んでしまいました。
少年は如雨露を投げ捨てようとしましたが手から離れません。
「く、くそ! 何で離れないんだよ。このっ! このっ!」
「何をやってるのかしら、貴方」
「えっ?」
手から離れない如雨露と格闘していた少年の目の前にいつの間にか紅い服を着たお嬢さんが立っています。
「何をしているのかと聞いてるのよ?」
「この如雨露を捨てようとしてるんだよ」
「あら、中々いいものを持ってるじゃない」
「欲しいか?」
(あれを水銀燈に上げたら……
「水銀燈、貴方にこれをあげるのだわ」
「あら、真紅。何をくれるのかしらぁ」
「これよ、如雨露なのだわ」
「この如雨露は……もしかしてぇ」
「そうよ、銀と紅で塗られた如雨露は貴女と私が一緒になるという意味なのだわ」
「真紅……」
「水銀燈……好きなのだわ」
「私も好きだったわ、真紅」
二人の唇が徐々に近づいていく、二人の目はゆっくりと閉じられて―― )
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 19:16:15.98 ID:lzjIENrX0
「おい! 聞いてるのか?」
「わ、わわわわ。何をするのだわ(折角もう少し妄想に浸っていたかったのに……)」
「ん? 何か言ったか」
「な、何でもないのだわ。それでそれは私が貰ってもいいわね?」
「別に構わないけど……とれるのか?」
「邪魔するの?」
真紅の目が光る。
基本的に強がっていても根は気弱な少年は怯えたように首を横に振りながら右手に張り付いた如雨露を差し出しました。
「よろしいのだわ。ふーん、中々いい品みたいね」
「と、とれた?」
「何を驚いてるのかしら。そうね、お礼にこれをあげるのだわ」
「え? ビン?」
「紅茶よ。覚えておきなさい、ではさようなら」
そういうと紅い少女は如雨露を大事そうに抱えて歩き去っていきました。
「……まぁ、わけのわからない如雨露から解放されたからいいか」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 19:17:53.96 ID:lzjIENrX0
少年の旅は続きます。
紅茶を持った少年がそろそろお腹すいたから家に帰ろうかなと思っているところでした。
向こうからまた少女がやってきます。
そろそろ、学習した少年はその少女をじっと見つめながら歩きます。
後数歩というところまで近づくと少女は足を止め正面を見つめます、少年もそれにつられて足を止めて少女をまじまじと眺めてしまいました。
「何を見てるんだい? 僕に何か用?」
「い、いや。別にそんなことはないんだけど……」
「ん? 君が持ってるそのビンはもしかして薔薇紅茶かい?」
「ぼ、僕はわからない。さっき交換しただけだから」
「そうなんだ。ちょっと貸してくれるかな?」
「あ、ああ」
少年はビンを渡しました。
少女は蓋を開けて中の葉っぱの匂いを嗅いでいます。
「うん、これが僕の探していたやつだ。ちょっとわけてもらってもいいかな? あげたい人がいるんだ」
「別に僕は紅茶飲まないから全部上げてもいいけど代わりに何かもらえないか?」
「うーん。代わりか……」
蒼い服をきた少女は腕を組んで空を見上げました。
「そうだ、これをあげるよ」
そういうと、少女は腰から棒状の物を抜き取り少年に投げ渡しました。
少年の鈍った運動神経では難しい技でしたが、どうにかD6のぞろ目をそろえたのかキャッチに成功しました。
「これは……ナイフか?」
少年は鞘らしきものから刀身を抜き出すと、ギラリと光る刃が出てきます。
「気をつけてね、それ本物の刃だから。指くらいすぱっと切り落としちゃうよ」
「うわぁ、そんな危ないもの投げるなよ」
「ごめんごめん、それこの紅茶の代金としては十分だと思うけどどう?」
少年は考えました。
まあ、どうせ元々僕のものじゃないしな。
「まあ、これで勘弁してやるよ。それじゃあな」
「大事にしてよ。真紅の為だから手放すんだから。ばいばい」
少年と少女は別れました。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 19:19:37.23 ID:lzjIENrX0
少年がそろそろ家に帰ろうかと思ったときに向こうからまた一人の少女がやってきました。
少女は少年の前で足を止め、じっと顔を見上げてきます。
少年も静かに見つめ返しました。
二人の視線は静かに絡み合い、そしてどれだけの時間がたったのでしょう。
悪戯な風の精の仕業でしょうか、二人の横から風が吹き少年の胸の羽がひらひらと舞い上がります。
「「あっ」」
二人は同時にその羽に手を伸ばします。
少年の手はあと少しで羽に届かず、少女の手はぎりぎりで捕まえました。
少年はムリに手を伸ばしたせいで体勢を崩して、正面に、つまりは少女の方に倒れこみ二人は草むらに倒れました。
少年が上で、少女が下。
二人の接点はその唇。
二人の目はまたもや見つめあい、しばらくして少年は少女の唇から唇を離し、言いました。
「その幸せの羽とキミを交換してくれないか」
「……喜んで」
「――こうして優しいJUNと美しい薔薇水晶は幸せに暮らしました。めでたし、めでたし。」
「薔薇水晶……ちょっと配役が気になるのだけどぉ(何で翠星石のそのセリフ知ってるのよぉ)」
「貴女、覚悟は出来てるのでしょうね(水銀燈に気づかれてしまったかしら)」
「蒼星石、違うですよね? (真紅はいい子ですけど、それでも蒼星石は翠星石の……)」
「す、翠星石? 何のことかなぁ(真紅、誤解しないでよ。翠星石はただの双子なんだ……)」
「ふふふふふ、色々めでたし、めでたし(ニヤッ」
終
初めはばらしーの口調練習だった、色々ついでに練習してたら気づいたらばらしーの欠片も残ってない気がしたorz
読んでくれた方ありがとー
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 19:23:35.66 ID:s252WnKa0
ちょwwwwwwwwwwwばらしーwwwwwwwwwwwww
76 :
荒らし×突撃○:2006/06/06(火) 19:37:26.85 ID:047J9mVj0
ローゼンと北朝鮮にどう繋がりがあるのか説明していただきたい
78 :
:2006/06/06(火) 19:49:23.39 ID:/Dqtqu9J0
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 19:50:45.24 ID:FCrRnR94O
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 19:57:19.22 ID:LcMPsrHJ0
>>74 途中の過程カンケーねーなおいwwwwwww
ほ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 20:27:31.00 ID:19cPADq+0
保守
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 20:36:43.92 ID:5fm7dbDqO
文化祭の続き、投下します
〜文化祭§あらすじ〜
文化委員の真紅のもと、あるクラスは文化祭の演劇でシンデレラを演じることになった。
配役
シンデレラ:翠星石
王子様:蒼星石
継母:真紅
姉二人:金糸雀&水銀燈
魔女:雛苺
ナレーター:薔薇水晶
家来:雪華綺晶
立場
文化委員:真紅
クラス委員兼バイオリン生演奏:金糸雀
総合監督:巴
歌作り兼ピアノ生演奏:めぐ
演技指導:のり
NGワード、yuriyuri
蒼翠、水真
〜文化祭§優しいぬくもり〜
『君だったんだね。シンデレラ、僕の愛しい人――』
王子は優しくシンデレラの手を握る。
『はい、私がシンデレラです。私も王子様を…あ、愛してるですぅ』
――や、役とはいえ緊張するですぅ。蒼星石に愛の告白なんて…。
「うーん、何か今イチね…」
と、呟いたのはのりだった。
「何か、愛が伝わって来ないわ…そうだわ!蒼星石ちゃん、翠星石ちゃんの手の甲にチュウしてみたら?」
「チュ、チュウですぅぅぅ!?」
手を一つ鳴らして提案したのりに驚きを隠せない翠星石。
>>84から
「二人とも、ダメ?」
――そんなの恥ずかしくてできないですぅ…。でもこれはある意味、役得です?
「そ、蒼星石が良いって言うなら翠星石は構わねぇです」
「僕も別に構わないよ」
蒼星石は笑顔でそう言った。
「じゃあ、もう一回やってみてぇ?」
『君だったんだね。シンデレラ、僕の愛しい人…』
チュッ
そのキスは小さいものだったけれど、たしかに触れたやわらかい唇。
『はい、…私がシンデレラで、すぅ。私も王子…様をあ、愛してるですぅ』
これ以上、加速できない心臓の音が鼓膜を刺激する。
「どうしたの?翠星石ちゃん、顔真っ赤だよ?」
「な、何でもないですぅ!暑いだけですぅ!顔、冷やしてくるですぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
>>84から
図星を突かれ、思わず翠星石はそう言いながらとトイレへ逃げた。
――はぁ、こんなんじゃ、先が思いやられるです。
まだやっていなかったが、この後は抱擁シーンもあるのだ。
翠星石はトイレの個室に引き籠もっていた。
――翠星石が意識しすぎなだけですぅ?
確かに、同性でしかも双子の姉妹。
誰よりも近くて誰よりも遠い存在。意識しろと言う方が無理というもの。
――何をぐちぐちしてるですか!こんなの翠星石らしくないです!
自分の両頬をペチリと叩いて、気合いを入れると立ち上がった。
「翠星石?いる?」
「…!」
いきなり聞こえた蒼星石の声に翠星石は驚いて声が出なかった。
>>84から
「翠星石、いるんでしょ?」
何と言っていいか分からず、翠星石は黙ったまま。
――どうするですぅ…?
何となく気まずくて出ていけない。
「さっきはごめんね」
「えっ!?」
予感していなかった言葉に思わず翠星石は声をあげた。
「キス、そんなに嫌がると思ってなかったんだ…」
――別に嫌なわけじゃないです!
と、言おうとして声が出ない。
「のりさんに言ってキスはなくしてもらうよ…」
「ま、待つですっ!」
バタン、と勢い良くドアを開け、蒼星石を制止しようと思ったら、勢い余って体勢を崩した。
「…っと、大丈夫?」
ふわ、と蒼星石に受けとめられてしまい、抱き合った形になってしまった。
「す、翠星石は!蒼星石にチ、チュウされたのが嫌だったわけじゃねぇです!」
――顔を見なければこのくらいの事言えるです!
「…じゃあ、何で?」
背中に回された腕の力が少し強くなったことに疑問を持ちながらも翠星石は答えた。
>>84から
「そ、それは…恥ずかしかったからです…」
良い言い訳が思いつかず真実を話す。
「そっか、じゃあ僕の事、嫌ってる訳じゃないんだよね?」
「あ、当たり前ですぅ。翠星石が蒼星石の事嫌う訳ねぇです!」
「ありがと、翠星石」
と、蒼星石は呟いた。
「翠星石、蒼星石、今日家にきてくれるかしら?」
練習後、みっちゃんが二人に声をかける。
「何で、です?」
「衣裳の型ができたの。もちろん、まだ装飾はするけど。試着しにきてくれない?」
「わかったよ。このまま、行っていいのかな?」
「えぇ、一緒に帰りましょ」
みっちゃんはそう、笑顔で伝えた。
>>84から
「よし、大丈夫みたいね」
みっちゃんは衣裳を試着した二人を見て満足そうに頷いた。
「これが、本番の衣裳なのです?」
「あら、どうして?」
不思議そうに問う翠星石にみっちゃんは聞き返した。
「なんか、この衣裳、物足りないです」
翠星石が着ているのは裾が広がった真っ白のドレス。
確かに、複数の布が折り重なっている分ボリュームもあり、なかなか凄いのだが、簡易的すぎる気もした。
蒼星石の着ている衣裳も蒼の上着に薄いクリーム色のズボン。
二着とも、よくできているのだが、何となく味気ない。
「あら、言ったでしょ?型、って。装飾はこれから時間をかけてたっぷりやるわ」
たっぷり、を強調して言った口調から、本当に時間をかけてやることが想像できた。
「後、翠星石はそのままもう一回サイズを測らせてくれる?」
「脱がなくていいですか?」
「変身する時用にドレスの上にボロ服を着るからちょっと苦しいけど我慢してね」
そう、言いながらみっちゃんはメジャーで翠星石のサイズを測っている。
「よし、ありがと。また仕掛けは説明するわね…さて、…」
みっちゃんはじりじりと二人に近づくといきなり強い力で抱き締めた。
「二人とも可愛いぃぃぃぃいいいい!!」
「きゃあぁぁぁぁぁぁあああ!摩擦熱、摩擦熱!まさちゅーせっつですぅぅぅぅ!」
文化祭まで、後一ヵ月
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 20:45:11.20 ID:5fm7dbDqO
投下はここまでです。
長くてすみません。
後、四回ぐらい投下するかもです。
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 20:50:02.86 ID:FCrRnR94O
双子がまさちゅーwwwwwwwww
ちょwwwノリwwwGJwww
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 21:05:15.42 ID:LcMPsrHJ0
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 21:16:34.76 ID:s252WnKa0
ちょwwwwwwwwwみっちゃんwwwwwwwww
照れる翠星石可愛いwwwwwwww
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 21:29:21.58 ID:LcMPsrHJ0
hosi
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 21:29:46.37 ID:Qx/R9Wa50
>>90 恥ずかしがる翠可愛いなー
本番が楽しみです
>>96 orz
まさにご指摘の通りです
>>72の次の文投下いたします
98 :
:2006/06/06(火) 21:51:23.00 ID:XuBQ1kV/0
「しっかし綺麗な刃だな……本当によく切れそうだ」
少年はやはり刃物への好奇心には勝てなかったのか、ちょっと抜いては鞘に収めまたちょっと抜いては鞘に収めるを繰り返してついには全部抜いてしまいました。
「ちょっと何か切ってみようかな……アレにするか」
少年は道端の草に近づいて花を切ろうとしました。
「ちょっとぉ。そこ何をやっているのかしらぁ?」
「えっ!?」
少年の後ろから声を掛けてきた少女がいました。
「お花だって生きてるのよぉ、意味もなく切ったりなんかしちゃかわいそうでしょぉ?」
「う、うん。……ごめん」
「わかればいいのよぉ。お花も木もそこらへんの雑草だって、皆口をあけて話したりはしないけど皆生きてるのよぉ。だからね、大切にしないと」
「わかったよ」
少年はナイフを鞘にしまいました。
「まぁ、私も偉そうに言っちゃったけどぉ。これ他人の受け売りなのよねぇ、翠星石って人がね、私の好きな人なんだけどぉ、その人がね言ってたのを真似しただけだから、そんなにかしこまらないでねぇ」
「……これをその人にあげてください」
少年はナイフを黒色の服で身を包んだ少女に差し出した。
「いいのぉ?」
「ええ、僕がナイフを持ってても使い道がないから」
「そぉ、ならもらっておくわねぇ……じゃあ代わりにこれ上げるわぁ」
少女は羽の髪飾りから一枚の羽を抜き出し僕の胸に付けてくれた。
「それは幸運の羽よぉ。お守りにつけておきなさぁい、それじゃあねぇ」
そう言うと少女は立ち上がって歩いていきました。
この次が
>>73です
まさかこんなミスを仕出かしてしまうとはorz
気づけよ、自分
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 22:04:13.58 ID:19cPADq+0
保守
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 22:18:44.42 ID:19cPADq+0
保守
/::::::.:.:.:.:. |
./:::::::::::::::::.:.:., .-────‐-、|
〈:::::::::::.:.:,r'"´ _ -─‐─‐-L_
ヽ::::.:/ , -'"´ \
Vr'´.:::::::::::::.:.:., - ─‐──‐‐- 、/
/.::::::::.:.:.:.:., ィ:7::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.、:::.:.< 今夜も
\.::::::::::,ィ.:.:/:/::ヽ:::::、:::::::::::::::.、:.:.:.ヽ:.:.\ ローゼンチャットで
\,::イ::|::/:/.::::::ト、:::ヽト、::::::::::i::l:::::|:::.:.i::| 僕とお話
i.::i:::|/ー-、/ \::.\`> -‐'':|:::.:.|::| しないかい?
|:::|:::!/:::::''ー==z、 ヾ:、´,、-=ュ!::!::::::l/ r‐ 、
l:、!::ト、::〈ヾ_トッツ 〈じソ7l/:::/:/ ! |
!::ヽ:::`:、. , , , ′ , , , , /.:/:/ / !
ヽ.::ヽ:::.\ r ┐ /:,:::イ / /
\ト、:::::: .、 ー′ , イ:::/l仁ニ7 /⌒ヽ
\Nト> ー‐<'´ ̄17.:.:.:ノ ,イ! ノ⌒!
_ノイ厂 (´ ̄ `ー' イソ / /ヽ
/イ夊刄 `ゝ─-、 > -‐< _ノ /
,イ7!ノネ;l/;/ /ソ.:.:.:.:〈/ 「ヽ ̄`ニ >、/ヽ
/ノj 〉;/,};;;/ /j}.:.:::::::::::i \`Tにコソ´`Y^7
/.ノj./;/j} |;;| ,/ソ'.:.:.:::::::::::| \。〉仁ここソ
/::ノj l;/ j} !」 /j}.:.:::::::::::::::::| ___, イニニ7'´ ̄
,イ:〈/ _j} , イソ'.:.::::::::::::::::::j /.:.:::::::.:.:.|
VIPPERのためのローゼンチャット
http://www.takamin.com/oekakichat/user/oekakichat3.php?userid=211491
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 22:35:35.90 ID:19cPADq+0
保守ぅ
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 22:50:20.28 ID:LcMPsrHJ0
☆
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 23:04:29.29 ID:LcMPsrHJ0
捕手
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 23:22:07.62 ID:LcMPsrHJ0
ほ
保守
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 23:33:29.95 ID:fVFJh1810
おし、誰も居ないので投下。
ジュンの受難 第二話 前スレ
>>890 くらいから。
ここは名門と名高い私立薔薇ヶ丘学園。
成績だけではなく、家柄まで重視されるのだ。
当然どこかキラキラした嬢ちゃま坊ちゃまオーラが漂っている。
そのなかで、一際異彩のオーラを放っている美少女がいた。
(もしも・・・もしもジュンが・・・風邪をこじらせて肺炎にでもなってたら・・・!)
普通に病院にいくだろう。という野暮は言わないでおこう。
彼女・・・そう、真紅は本気で思っているのだ。
(ああ、こんなことなら相合傘したときに入れてあげるんだったわ・・・)
相合傘は両方入るからそう呼ばれるのだが。
まあ、とにかく真紅は気が気ではなかった。こういうときに限って普段冷たいヤツは優しいものだ。
確かに貧弱そうな外見をしているジュンだけれども、無断欠席なんて滅多にしないはずだ。
もうすぐ帰りのSHRも終わる。真紅は先生の話を右から左へと受け流し、委員長の号令とともに教室を出る。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 23:35:03.74 ID:fVFJh1810
>>108 校門まで彼女なりに精一杯走ったのだが、どうも自分は足が遅いらしい。
だって水銀橙は明らかに汗ひとつないのに、自分はもうクタクタだ。
というか水銀橙は歩いてきたみたいだ。仕方なく彼女の歩調に合わせる。
「真紅ぅ。ジュンのこと心配なのはわかるけどぉ、すこし落ち着いたらどう?」
涼しい顔が呆れた表情を作る。
「あなた、心配じゃないの?」
真紅がすこしムッとした顔で言う。
「心配だから、こうしてお見舞いにいくんでしょぉ」
水銀橙が心底呆れて言う。
「ま、真紅が心配しすぎなんじゃない?」
「蒼星石は落ち着きすぎなんですぅ!もうちょっと心配しやがれですぅ!」
双子が会話に加わった。途中から追いついてきたみたいだ。
「ところで蒼星石、他の子はぁ?」
「雛苺はピアノ。金糸雀はバイオリン。姉妹はちょっとお買い物」
「みんな余裕ありすぎよ!どこから捻り出してるのかしら!もう!」
「そうですぅ!みんなジュンへの愛が足りてないですぅ!」
「だから、みんなちゃんと帰りがけに寄るって。それまで待っててほしいってさ」
そして、しばらく他愛の無い話が続き、いよいよジュンの家に着いた。
インターホンを押す指にも力が入る。真紅は一呼吸おいて押した。
「んっ・・・?ああ、僕寝ちゃってたか。涎がついてる」
何か音がした気がするけど。そう思ってぼんやり待つと、インターホンの音が鳴る。
時計をチラッと見ると午後4時過ぎ。ああ、帰りがけに寄ってくれたのか。
「ああ・・・大丈夫・・・だよね?」
そう祈りながらジュンは玄関のドアを開けた。
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 23:36:23.77 ID:fVFJh1810
>>109 「出てこないわ。もう一度押してみましょう」
誰に言うでもなく呟くと、もう一度押す。
もう一度インターホンが響くと、鍵を開ける音がする。
真紅は一息ついた。
(よかった、とりあえず生きてはいるのね・・・?)
しかし、それもつかの間。
ドアが開くと、そこには小学生が立っていた。
真紅は思わず目を疑った。
双子はお互いを見てポカンとしていた。
唯一まともな思考回路が働いている水銀橙が尋ねた。
「ねぇボク?ジュン君いますか?」
(大方従兄弟か何かでしょう。よく見ないでもジュンに似ているわぁ。)
するとその小学生は口を開いてこう言った。
「ああ、僕がジュンだよ。来てくれてありがとう、助かったよ」
(お姉さんをからかうとはいい度胸ねぇ。かわいい子。)
「ふふふ。お姉さんはそんなのに騙されないわよぉ。ジュン君は二階?」
「だ・か・ら、僕がジュンなの!小さくなったんだよ!」
「ごめんねぇ。今あなたの相手をしてる暇はないの」
そういって無理にちびっ子を押しのけて家へと上がりこむ。後ろから思考停止してた子もついてきている。
とりあえず病人なら、二階の寝室だ。
そう思って勝手にジュンの部屋に上がりこむものの、居ない。
トイレに行っているのかしら?やっぱり居ない。
そのあと隈なく家中を探し回っても誰も居ない。
肝心のちびっ子は、諦めた顔をしている。「もう、好きにしてくれ」みたいな。
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 23:37:55.12 ID:fVFJh1810
>>110 もしかして・・・。万が一の可能性がある。そう思って水銀橙はちびっ子に話しかけてみた。
「ねぇ、ボク。君がもしもジュンだとしたら・・・君のこの前の中間テスト、何点?」
「水銀橙と蒼星石に負けて、5教科482点!総合3位だよ!デートまだしてないだろ?」
なんでこいつは私の点数まで知ってるのだろうか。しかも、ジュンが負けたらデートの約束だった。もしかしたら、本当に?
「ねぇ、僕の趣味は?」
蒼星石が我に返ったように聞く。
「園芸。蒼星石は鋏を使うのが上手で、翠星石は如雨露が得意」
その後も、いろんな質問が繰り返されたが目の前のちびっ子はいとも簡単に答えてしまう。
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 23:39:13.43 ID:fVFJh1810
>>111 「これで証明できた?僕が正真正銘の桜田ジュンだって事」
質問も出尽くしてしまって、全て答えきったちびっ子を最早ジュンと認めるしかないようだ。
「・・・もしかして、本当にジュンですぅ?」
「だからさっきからそう言ってるだろ」
そして、真紅と水銀橙がお互いの頬をつねり合い、双子はデコピンをかましあった後に。
「痛い」
見事な四重奏。
「夢・・・じゃないの?」
「夢なら夢であってほしい」
そして、沈黙が場を支配した。かに見えた。しかし、予想以上に彼女らは強かった。
「ま、いいわぁ。どうせ、ジュンはジュンでしょう?」
「いや、あの、その」
「ならいいわぁ。これもひとつの愛よぉ。ふふふ。たぁっぷり可愛がってあげるわぁ」
そう言うと水銀橙は妖艶な笑みを浮かべ後ろからジュンを抱きかかえて膝の上に乗せた。
「な・何してるんですか?」
思わず敬語で聞き返すジュン。
「うふふ。ジュン可愛い〜♪」
急展開に呆気にとられかけたものの、真紅がジュンを前から引っ張り。
翠星石が右から引っ張り。蒼星石が左から引っ張る。
「ぎゃぁぁぁあああ!!!裂ける裂ける裂けるぅぅぅううう!!!」
受難は始まったばかりである。
投下おしまい。
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 23:40:03.56 ID:YSqhyDcV0
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 23:42:31.17 ID:LcMPsrHJ0
>>112 バーロー化したJUM君の運命は…?
にしても皆順応早いなwwwww
>>112 皆適応能力高すぎw
そしてJUM、小さい女の子がぬいぐるみの取り合いをしているようだ。
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 23:46:53.59 ID:YSqhyDcV0
>>112 ちびジュンはちいさいのを良いことにこれからめくるめく展開が!
書き込む前にリロードしようとあれほど誓ったのに orzスマヌ
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/06(火) 23:58:08.92 ID:LsMEx6OI0
水 「こぉなぁゆきぃ…まぁうぅきせぇつはぁ〜…」
ジ 「何故か知らんが演歌に聞こえる!」
金 「いつ〜もす〜れちーがいー、かしらー!」
ジ 「とにかくお前は語尾が要らん!」
翠 「ひとーごみーにまーぎれーてはー」
ジ 「普通すぎ!面白くない!」
蒼 「おなーじそらーみーてーるのにー…」
ジ 「もっと自信を持って大きな声で!」
真 「こーんきょはなーいけーどー…」
ジ 「究極クラスの音痴ktkr!」
雛 「本気で思ってるのー!」
ジ 「歌う気すらないのかよ!」
薔 「ささいな言い合いもなくてララライララライ(ララライララライ)」
ジ 「マイクなしでどうやってエコーさせてるんだよ!」
め 「同じじーかーんを…ゴホッゴホッ!」
ジ 「無茶しやがって…」
巴 「すなーおにーなーれーないならー」
ジ 「無表情駄目!心込めて歌いなさい!」
全 「「喜びも悲しみもー…空しい〜だーけー♪」
『Shall we sing?」 近日公開の恐れがあります。
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 00:14:18.58 ID:wkXJ7Lj70
寝☆
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 00:23:53.03 ID:XbSpc+hdO
彼女は
前スレ
>>753 粗筋
ジュンの家を出て、移動する事になったジュン一行
その中で雛苺が見かけた、メグの正体とは?
では本編をどうぞ
>>120 第37話「メグ」
出発から約30分、運転はスネーク助士席にはアーカード。
残りは中の広めの車内で、寝るなり遊ぶなりしていた。
その中で、ジュンと雛苺の大声が響く。
雛「だ か ら!メグって言う、黒髪の人は見なかったの?」
J「さ、さぁ?誰の事かなぁ?」
雛「うー、ジュンなんか怪しいの!」
J「ははは・・・えっ!ち、ちょっと待て!」
J「え!?だから出てくんな!」
雛「うー!」
何故か、目を反らして大きく独り言を言うジュンと、さっき会ったメグについて聞く雛苺。
事の発端はこうだ、ジュンが、あ?メグ?今は出てくんなよ?俺が困るから。と言うのを。
雛苺が聞いたところから始まる、最近どうにもジュンは異性運が宜しくない様だ。
J「だーっ!お前は!」
銀「さっきから五月蝿いわね?何か隠し事でもあるのぉ?」
J「え!?いや・・・何でもな」
薔「酷い・・・抱いたのに隠し事なんて・・・」
J「うっ・・・」
翠「チビ人間!さっさと白状するです!」
真「朕がなってないのね・・・さっさと言いなさい。」
雪(ニヤニヤ)
J(雪華綺晶!裏切ったなぁ!)
金「さっさと白状した方が良いかしら!」
蒼「・・・隠し事は良くないよ?・・・そ、それにか、体の関係も持ったんだから・・・」
J「・・・負けだ・・・終わった・・・わあった!さっさと白状するよ!」
>>121 そう言うと、ジュンは服を着替えにトイレに篭った。
何故か白い服を持って、トイレの中からは、もう嫌だ・・・死にたい・・・と言う悲痛な呻き声が聞こえる。
そして待つ事数分、ジュンは眼鏡を取り白い、女性物の服を薄い服を着ている。
それは男性が着る物としては、余りに滑稽だった。
ジュンは、泣きそうな顔をしていた。
だが、妙に似合っていた。
しかし、今までと辻褄が遭わない、今までのはジュンの発狂だったのだろうか?
雛苺が文句を言おうとした瞬間。
>>122 J「・・・用意は出来た・・・もう本当に死にたい・・・つーか殺せ!殺してくれ!」
真「哀れね・・・」
J「待っててくれ・・・メグ?あー・・・用意が出来た・・・出て来い・・・」
ジュンが俯くと、見る見るうちにジュンの顔は変形し。
身体は徐々に小柄になって行き、太目の腕は細めの腕に。
ぼさぼさの髪は、艶やかなストレートになり。
段々と華奢な体つきになっていく。
大体数分経っただろうか、皆は唖然としたまま、一人の少年が少女に変わった。
昆虫で言う所の変態を、ジュンがたった今成し遂げた。
メ「ふぅ、やっぱりこの変身は慣れないわね・・・うっぷ・・・ゲロが出そう。」
雛「・・・メグ?メグなの?」
メ「あら?雛ちゃんじゃない?」
雛「メグはジュンだったの?」
メ「うーん、大雑把に言えばそうなるのかな?めんどくさいから、考えた事無いや。」
そう言うと、周囲を無視したまま朗らかに微笑んでいた。
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 00:27:10.99 ID:KfphVY8v0
翠×雛の『マターリ歳時記』
―弥生の頃― 【3月21日 春分】
日本全国、津々浦々。今日は春分の日であり、休日に定められていた。
春分とは二十四節気のひとつ。昼と夜の長さが等しくなる日である。
しかし、バイトに精出す翠星石と雛苺にとっては、関係が無かった。
勤務先の工場が定めているカレンダーでは、通常の火曜日扱いなのだ。
当然、時給も通常どおり。休日出勤手当などは付く筈もない。
翠星石は、普段どおりに起きて、祖父母とチビ猫に朝の挨拶をすると、
朝食を済ませ、身支度を整えて、いつもより空いている道を通勤した。
「この頃は、だいぶ温かくなって来たですぅ〜」
勤務先の食品製造工場の柵伝いに植えられた桜も、五分咲きと言ったところだ。
そろそろ、あちこちの公園が花見客で賑わう季節を迎える。
開花の早い場所では、今週末がピークになるだろう。
翠星石は、夜桜見物が好きだった。
けれど、酔っぱらい達の乱痴気騒ぎが大嫌いなので、公園には行かない。
自宅の庭にある小さな桜の木を眺めながら、毎年、祖父母と一緒に、
ささやかな宴を楽しんでいた。
「そう言えば、ウチの桜も咲き始めてたです」
見頃とは言えないけれど、今夜あたり、雛苺でも誘ってみようか?
翠星石は、ふと、そんな気分になった。
>>123 メ「えーっと?皆さん紹介はまだでしたっけ?」
銀「・・・ジュンがメグで?・・・頭痛くなってきた・・・」
メ「紹介しなきゃならないそうね。」
メ「私は姉崎メグ、一応ジュンの人格の一つでぇす。」
真「・・・訳が判らないわ・・・」
メ「そうねぇ・・・判りやすく、言いましょうか。」
メ「私はジュンの人格の一つで、ジュンは人格と共に、体が数パターンに変形するのよ。」
メ「そのパターンは様々で、今此処で言うとこんがらがるから言わないけど、私のほかにも数人居るのよ?」
メ「例えば・・・ジュンの女の子バージョンとか・・・」
瞬時に皆思っただろう、見てぇ!と。
しかし、今すぐにメグに引っ込んで貰うのも、何なので後で見せてもらう事に。
雛苺はちゃっかり、メグの膝の上に座っていた。
メ「さて・・・皆楽しそうねぇ?」
真「紹介は良いの?」
メ「名前と顔は今ジュンに教えてもらったから、必要ないわね。」
真「そう・・・」
メ「そうね・・・水銀燈?貴女って、コレできるかしら?」
銀「どれぇ?」
そう言って、何気ない女子同士の会話が弾んでいく。
メグ自体はある意味、異色な存在であった。
男であり女である、そんな人間早々居ないだろう。
>>125 ア「ハックショイ!」
ス「ん?吸血鬼様も風邪か?」
ア「何処かの馬鹿が、噂でもしてるんだろ。」
ス「何て噂してるんだろうな・・・」
ア「・・・・・・」
走る事数分、キメラは此方にきずくものの、今のところ追いかけてくる奴は居ない。
大型車なので、ハイウエイで飛ばしているが、相手もそろそろコレを予想して、出てくる奴があるだろう。
ア「・・・ん?来たか。」
ス「どんなのだ?」
ア「・・・最悪の組み合わせだな。」
ア「恐竜型と機械型だ。」
ス「・・・もう伝わってるな、遅くしよう。」
メグには外から何か、音が聞こえた。
メ「・・・何か来た!」
銀「メグぅ?」
メ「真紅!と翠星石!と金糸雀ちゃん来て!」
真「ちょっと?」
そう言うと、雛苺を床に下ろし、車の屋根の上に天井から上がった。
メグは、遅くなり始めた車の上から、敵を見た。
敵は飛竜型の巨大な竜(約2M)と、機械と肉で出来たゴリラが追いかけて来ていた。
コレだけ見たら、ジュラシックパークと大して変わらないだろう。
>>126 メ「仕様が無いけど、手伝ってもらうわ。」
翠「何で気が付いたんですか?」
メ「音が聞こえたのよ。」
真「確かに此処では、私達が有利ね。」
金「金糸雀も雑魚を、援護射撃するかしら!」
メ「有り難いわね、私も久しぶりに戦うわ。」
メグはそう言うと、手の指に鉄の指輪をつけると、指輪から鋼鉄糸を伸ばし戦闘体制を固めた。
車が動いてるため、遠くから当たる攻撃が有利なのである。
竜は待っていたかのように、飛びながら真紅たちに体当たりを始めた。
真紅はそれをかわしつつ、スタンドの拡散弾で竜に徐々にダメージを与える。
翠星石はゴリラに木で攻撃しつつ、金糸雀の音波とのコンビネーションで、的確にダメージを与えていく。
メグは何処からか、銃剣を出し竜に数本投げて刺し、鋼鉄の糸を操り竜を削っていく。
しかし、一気に削るのは流石に、力が足りないのか出来そうに無い。
真「メグ貴女、まるで手品師ね。」
メ「よく言われるね、それは。」
その途端、車が少し揺れる、何かふんずけたようだ。
だがしかし、真紅はその振動で、バランスを崩しかけた。
真「あっ!」
メ「真紅!」
竜は真紅が体制を崩した所に、体当たりをぶつけた。
落ちれば、走っている大型車からの転落だ、体が大幅に削れたりと、命の保障は出来ない。
>>127 真「きゃ!」
メ「真紅!」
ズササッっと、音を立てて真紅は、車の隅まで飛ばされた。
後1Mで、車から落ちる所だった、思わず皆、安堵のため息をつく。
真「・・・もう許さないわ!」
メ「・・・ふぅ・・・危なかった・・・」
真「之からが反撃よ。」
メグは複雑に手を動かすと、竜に向かって複雑に線を向かわせる。
竜は体の羽が大分破け、動きが緩慢になった。
其処に真紅が、手甲榴弾を撃ち込み、竜は爆発を受けると落そうになった。
其処をメグが竜の血管を見抜き、竜の血流に糸を流し込み、糸を竜の体中にめぐらせた。
コレを思いっきり引けば、どうなるのかは目に見えて判る。
メ「お休みなさい、良い夢を、終わり無き夢を。」
メグは、謳う様に言うと、両腕を思いっきり広げた。
次の瞬間何かが切れる音がして、竜は全身から血飛沫と肉片を飛ばしながら、バラバラになり果て落ちて行った。
後ろからは、ゴリラが次々と現れ始めていた。
真「・・・敵には廻したくないものね・・・」
翠「さっさと、手伝うです!」
金「まだまだ、出てくるのかしらー!?」
メ「さて、次々。」
真「メグ貴女、慣れてるわね?」
メ「その話は、この後ね?」
>>128 メグは、ゴリラの体を糸で撥ね、翠星石と金糸雀が引っ掛けて、超音波で破壊し。
真紅が拡散弾で、蹴散らした。
ゴリラはあっと言う間に、無くなり、残りが居なくなった。
ゴリラは予備だったのか?追跡なのか?
メ「はぁ・・・今は少ない方かな?」
金「まだ来るのかしら!?」
メ「後1時間は粘るしかないわね。」
真「面倒臭いわね・・・」
メ「そうねぇ・・・一応戻りますか。」
翠「それには賛成です。」
そう言うと、4人は車の中に入って行った。
>>129 投下完了!
少し、燃料が切れてきてるようなきがしますが。
多分大丈夫です、それではマターリの人どうぞ
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 00:35:38.47 ID:KfphVY8v0
>>130 スミマセンっ! 本当〜に、スミマセンっ!
今なら行けるかと思ってリロード怠ってしまいましたっ
それはともかく、感想を。
いやはや・・・メグ強すぎですってば。
まあ、ジュンだから、当然と言えば当然なのか。
それでは、続きを投下させて頂きます。
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 00:36:34.11 ID:KfphVY8v0
>>124 入り口で守衛さんと挨拶を交わし、翠星石は更衣室に向かった。
どこからか、ふうわりと菓子パンの美味しそうな匂いが漂ってくる。
ラスクを製造している棟からだろうか。
それとも、ベイクドチーズケーキの製造ライン?
コンビニ向けに卸す菓子パン以外にも、直営のケーキ屋向けの製造も
しているから、その匂いかも知れない。
「はぁ……甘い物は別腹って、ホントですぅ」
きちんと朝食を摂ってきたと言うのに、翠星石は、なんとなく小腹が
空いてしまった。
帰りしな、おみやげに何か買っていこうか? そんな気分になる。
春の野で思い浮かべるのは、よもぎ摘み。ケーキの類があまり得意ではない
祖父母も、草餅なら旬な感じがして喜ぶだろう。
まだ仕事も始まらない内から、帰りがけの事を考えるのも気が早いけれど、
取り敢えず、そうしようと思った。
――そして、昼休み。
窓辺の日向で、雛苺は一人掛けの椅子に座って、うつらうつら舟を漕いでいる。
翠星石は笑いを堪えながら近付くと、故意に、雛苺の肩をポン! と叩いた。
ビクーン! と身体を震わせた雛苺は、危うく、椅子ごと仰向けに倒れそうに
なった。翠星石が腕を掴まなければ、本当に、ひっくり返っていただろう。
「もお! なんて事するのー!」
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 00:37:22.48 ID:KfphVY8v0
>>132 みっともなく狼狽えた気恥ずかしさと、翠星石の悪戯に対する憤りで、
雛苺は頬を膨らませて怒りを露わにした。
「すまねぇです。まさか、あんなに驚くとは、思ってなかったですぅ」
「……いつか、仕返ししてやるのよ〜♪」
にこにこと翠星石に笑い掛けながら、雛苺は、さり気なく物騒な台詞を吐いた。
本気なのか冗談なのか、判断に苦しむ、曖昧な表情。
悪い冗談と勝手に解釈して、翠星石は徐に、今朝、思い付いた話を切り出した。
「そんな事より、雛苺。仕事終わった後って、急用とか有るですか?」
「うよー。ないけど……どうして、そんなコト訊くの?」
「ウチの庭で、質素なお花見でもどうかな〜って、思ったですぅ」
「おぉ、夜桜見物なのねー」
「そういうコトです。満開には、ほど遠いですけどね」
それでも、雛苺は期待に瞳を輝かせ、声を弾ませた。
「みんなで楽しめたら、ヒナは満開じゃなくても構わないのっ」
「根っからのお祭り娘ですねぇ、雛苺は」
雛苺は朗らかな笑みを浮かべたが、彼女の心には、暗い影が落ちていた。
バイトが終わって家に帰っても、両親は仕事が忙しくて、帰宅していない。
独りで夕飯を食べる事になるなら、いっそ外食でもした方がマシ。
そんな風に考えていた。
「ねえ、翠ちゃん。巴も呼んだら……ダメ?」
上目遣いに顔を覗き込んでくる雛苺に、翠星石は「勿論、良いですぅ」と応じた。
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 00:38:04.96 ID:KfphVY8v0
>>133 バイトが終業となり、翠星石と雛苺は家までの道すがら、不死屋の草餅を買って、
柴崎家に戻った。門の前では、巴が待っていた。
「お帰りなさい、二人とも。バイト、お疲れさま」
「あっ! トゥモエェーっ!」
雛苺は彼女の名を呼びながら駆け出して、人目も憚らず、巴に抱き付いた。
夜の帳が降りて、人通りが無かったから良いものの、これは結構、恥ずかしい。
端で見ていた翠星石も、思わず「何やってんだか、ですぅ」と呆れてしまった。
(でも…………ちょっとだけ、羨ましいかも……です)
考えてみれば、自分だって蒼星石に対して、雛苺と似たような真似をしてきた。
白昼堂々、ふざけて抱き付いてみたり。
突然の落雷に、ビックリして抱き付いてみたり。
去年の夏、真紅たちと行ったキャンプで、泥酔して抱き付いてみたり。
(……なんだか、抱き付いてばっかりですぅ)
けれど、人目なんか気にしなかった。ちっとも、気にならなかった。
蒼星石を抱き締めて、服越しに彼女の体温を感じて、サラサラした鳶色の髪から
薫る芳香を胸一杯に吸い込むだけで、幸せな気持ちになれたから。
世界でたった一人の妹が、ちゃんと近くに居る事が、実感できたから。
(蒼星石……。私……また、蒼星石のコトを……ギュッて、出来るですよね?)
今すぐに願いを叶えてもらえるなら、もう一度、蒼星石を抱き締めたい。
そんな想いを胸にしまい込んで、翠星石は雛苺と巴を、家に招き入れた。
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 00:38:49.98 ID:KfphVY8v0
>>134 居間でチビ猫をあやしながら、少し休んだ後、三人の娘は祖父母と夕食を共にした。
バイト先から帰る直前に翠星石が電話して、二人分多く、支度をして貰ったのだ。
久しぶりの賑やかな晩餐に、祖父母も上機嫌だった。
食後、翠星石たちは縁側に腰を降ろして、星空の元、庭の桜を観賞した。
日に日に気温が上がっているとは言え、三月の夜は肌寒い。
桜の蕾も、大きく膨らんでいながら、あと一歩のところで躊躇している。
それでも、翠星石は楽しかったし、巴も、雛苺も、少し早い夜桜を愉しんでいた。
気の合った者同士、肩を寄せ合ってお喋りしているだけで、時の経つのを忘れた。
祖母が熱いお茶と、翠星石が買ってきた草餅を盆に乗せて運んでくると、三人の会話が、
より一層、賑々しくなる。女の子にとって、甘い物は悉く別腹に収まるらしい。
ニコニコと草餅を食べていた雛苺が、ふと思い出したように、翠星石に訊ねた。
「ねえ、翠ちゃん。しゅんしょういっこく……って、知ってる?」
「なんです、それ? マンガのタイトルです?」
「それは『めぞん一刻』なのよー」
「んん〜? あっ! 分かったです。腹話術のヤツですぅ!」
「……それ、いっこく堂なの」
二人のやり取りを聞いていた巴が、クスクスと笑みを零した。
「春宵一刻値千金、よ。春の夜は趣が深くて、短い時間でも千金の大金にも
代え難い価値がある……って意味なの」
「巴は物知りですね。春宵一刻、か。なんとなく実感できるです」
こうして、三人並んで夜桜見物をしながら他愛ない話に興じる時間も、金では買えない。
この瞬間だって、一生に一度だけの、何物にも代え難い貴重な思い出だ。
春の夜も、人の縁も、大した違いは無い。翠星石には、そう思えた。
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 00:40:40.11 ID:KfphVY8v0
>>135 久々に、かぶってしまいました。orz 次回から、卯月編に突入。
『保守がわり番外編 明るい(?)通販生活』
「翠ちゃん翠ちゃんっ!」
「なんです? 騒々しいヤツですね」
「あのね、あのね。ヒナ、ジュンに通販で手に入れた物を貰っちゃったのー♪」
「?! 聞き捨てならねぇです。何を貰ったですかっ!」
「うゅ…………お人形の、製作キットなのよー」
「人形製作? まさか、美少女フィギュアとか、ガレージキットとか……です?」
「よく分からないけど、珍しいお人形なの。翠ちゃんも、一緒に作ろ?」
「ふむふむ。まあ、良いですよ。大した用事もねぇですし」
「やったー♪ それじゃ早速、ヒナの家へゴーなのよー」
・
・
「ほらほらっ! これなのー」
「!? こ…………これって……『呪いの藁人形』製作キットですぅ!」
「呪い? よく分かんないけど、面白そうなのっ。さあ、張り切って作ろうなのー」
「……ジュンのヤツ、後でヌッ殺してやるです」
・
・
「ここで、藁を束ねるって、説明書に書いてあるですよ。紐は、どれです?」
「普通の紐じゃないみたいよ? なんか、絶縁被覆された電気配線で縛るみたい」
「電気配線でっ?! どーいう藁人形ですか、これは」
「ヒナに訊かれても、分からないのよー。はい、これが使う配線なの」
「…………ダ・ビンチ印の電気コードって、ラベルに書いてあるですぅ」(落涙)
「!! 翠ちゃん、凄いのっ! これが噂のダビンチ・コードなのよー!」
「……おバカ苺ぉ、ですぅ」(血涙)
・・・次回、丑の刻参り編。フヒヒヒ
>>136 ほんわかしてていいっすねぇ・・・和む。
そろそろ、アヤカシやら、魔術やら、オカルトやら、自然科学やら。
森羅万象何でもネタ使いそうに成ってきた・・・;
GJ!
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 00:45:28.98 ID:Hgt3YK7dO
ほす
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 01:07:10.58 ID:9ss+CdTr0
ほ
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 01:48:15.59 ID:5hRqY3Gb0
保守
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 01:57:01.91 ID:Oh8NrvMdO
――突然ですが、事後です。
色々あって付き合う事になったJUMと金糸雀は、今晩もあんな事やこんな事やそんな事をやりました。
今、JUMと金糸雀は、一緒のベッドに寝ています。
金「はぁ……」
J「どうした? 溜め息なんか吐いて」
金「JUM……正直に答えて欲しいかしら」
J「え? 何を?」
金「JUMは……やっぱり、胸のおっきい子が好きかしら?」
J「はぁ? 突然何言ってんだよ」
金「だって……カナ、今朝学校で聞いたかしら。JUMの好きなタイプは、水銀燈やヒナみたいな巨乳の子だって。
だから、カナみたいな小さい胸じゃ、JUMが不満に思ってるかも知れないと思ったのかしら……」
J「……バカだなぁ、金糸雀は。不満なんてあるもんか」
金「でも、ベジータとか笹塚はそう言ってたかしら!」
J「(……あいつら、明日中に抹殺しておこう……)あいつらの言う事なんて真に受けるなよ。胸で女の子の良し悪しが
決まるんなら、真紅なんか潔く自害して果てなきゃならないレベルだぞ」
金「う〜ん、確かにそれもそうかしら……」
J「僕は、胸がどうとかじゃなくて、ただ金糸雀が好きだから一緒にいるんだ。それじゃダメか?」
金「ううん、そんな事ないかしら! カナもJUMの事が大好きかしら……(////)」
J「僕も、胸も何もかもひっくるめて、金糸雀が好きだ」
金「JUM……」
J「まあ、胸が大きい方がいいっていうのは確かだけど。水銀燈や雛苺もいいけど、めぐみたいな隠れ巨乳もちょっと
捨てがたいよな。あ、実は薔薇水晶も結構胸あるし、やっぱりないよりあった方がな〜」
金「……………」
次の朝、JUMは全身をバイオリンでめった打ちにされて近くの病院に緊急入院したそうです。
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 02:30:02.45 ID:yWWHIRirO
保守
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 02:33:21.06 ID:bMXO1G2MO
>>144 真紅が酷い言われようだwww
ワロタwww
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 02:50:45.38 ID:GZ26IzPPO
↑
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 03:33:27.39 ID:PyRhw+270
保守
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 03:47:55.17 ID:835k4Ppe0
携帯変えた&20の誕生日記念パピコ〜
投下してよいでしょうか?
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 03:49:11.48 ID:yWWHIRirO
>>150 「ねえ,翠星石… 起きてくれないかな…。」
「ん〜〜…ちょっと待つですぅ…。 蒼星石,こんな時間にどうしたですか?
まだお日様も寝てるですよ…」
「う〜…ちょっと怖い夢見ちゃって…」
「そうですか…それならいつもの所に散歩に行くですか?」
「いいの…?外まだちょっと暗いよ?」
「何を言ってるですか,もっと暗いときにも行った事あるでしょう?」
いつもの所-それは2人の秘密の場所。山の裏側に隠れた,大きな湖の見える橋…
そこからしばらく行くと海にも通じている。
今のように心の痛い時だけでなく,いいコトがあった日にもよく立ち寄っている…
寝付けない日は夜中にこっそり行くこともあるくらいお気に入りの場所なのだ。
>>151 「さあ,そうと決まれば話は早いです。蒼星石,手を放すんじゃないですよ〜」
「…ごめんね,君に面倒かけちゃって…」
「蒼星石…。面倒だなんて思ったことなんてないです。
泣いたまんまで放ってなんか置けないです…(ぎゅっ)」
「翠星石…ありがとう…僕だって,君が泣いてるのなんて嫌だよ…(ぎゅっ)」
「また泣いてるです…困った妹です。こうなったら,今日は海まで行くです?」
「うん…ありがとう,嬉しいよ。 ねえ,翠星石。今日は海で朝日を見ようよ?」
「そういえば,こんな夜明け前に来るのは初めてかもです…。」
「翠星石,僕の背中に乗って。…おんぶしてあげる///」
「えっ…蒼せ…///いいんですか?」
「遠慮しないで,翠星石。今度は僕の番だよ…///」
(蒼星石のおんぶ…なんだかちょっと恥ずかしいです///
そして…優しくて気持ちいい感じがする…)
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 03:53:38.34 ID:9/3HObiY0
お前らが真紅真紅うるさいから、今初めてローゼン見てみた。
いや、うん、まぁ、今までバカにしてごめんね。
>>153 しばらくして…
「翠星石,着いたよ。さて…これからどうす…あれっ?」
「…蒼星石…ずっと……こうしていたい…ですぅzzz」
「疲れてたんだね,翠星石…こんなトコで寝たら風邪引いちゃうよ。ほら…朝日が昇ってきてる」
「ん〜…蒼星石〜,行っちゃいやですぅ〜…(ぎゅっ)」
「……翠星石,僕はここにいるよ。もう離れたりなんかしないから…。」
「約束ですよ〜,蒼星石♪ホントに…どこにも行かないですか?」
「もちろんだよ…君が泣いてるのは嫌だって言ったじゃないか,翠星石。
(あっちゃ〜…まさか…寝たふりされてた!!?///)」
「蒼星石のおかげです…こんなスゴイものを見れたのは。ありがとうですぅ///(がばっ)」
「えっ…そんな…///僕はただ…(翠星石…あったかいな)」
「せっかくだから,願い事でもして行く…です。」
「そうだね。今日はきっといい事がある…」
(神様,最高の相棒をプレゼントしてくれてありがとう。{ですぅ}
そのおかげで"独りじゃない"ってはっきりわかる。…安心できる。
肌のぬくもり,心のふれあい,それがいつだって傍にある…
僕{翠星石}達はいつも,幸せです。)
「はぁ〜〜…。綺麗ですぅ…蒼星石,見てるですか?」
「そうだね,翠星石…またここに朝日を見に来ようね…」
「帰るときは,翠星石がおんぶして帰るですぅ…///」
二人で帰る家までの道には,いっぱいの笑顔が咲いていた。
オハリ
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 04:26:06.01 ID:yWWHIRirO
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 05:01:51.91 ID:yWWHIRirO
保守
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 05:29:13.14 ID:bMXO1G2MO
>>155 双子和むアルね。
俺もPC故障記念でなんか書くかな。
あと、雑談所に書き込めないからこの場を借りて・・・
おめ。
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 05:36:41.50 ID:yWWHIRirO
保守
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 05:59:28.16 ID:LQQHyFWR0
保守
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 06:11:00.73 ID:LQQHyFWR0
保守
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 06:23:56.66 ID:LQQHyFWR0
保守
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 06:55:50.39 ID:MeEsx7nXO
保守
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 07:38:10.41 ID:DAUuBk0pO
死守
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 07:48:15.93 ID:28sgbPyL0
保守
保守
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 07:56:08.38 ID:wkXJ7Lj70
>>135 かけがえのない今…
何気ない平穏が一番幸せなんです。
次回もwktkしてます。
>>144 おまwwww
>>155 二人でいること。それが一番の幸せですね。
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 08:27:22.59 ID:oI38/tt+O
保守
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 08:42:53.35 ID:28sgbPyL0
保守
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 08:51:31.06 ID:MrZrFRMy0
長編投下します。
一応、人の生き死にがあるので、sinineta指定をさせてもらいます。
タイトルは、彼と彼女の守りたいもの
ジュンは、今、高校の通り道から少し外れたところに来ている。
高校は山の上にあり、その途中で違う道に入るとすぐ林の中となる。
色々昔のことを思い出して、一人になりたかったからここに来た。
けれど、彼は、今、ありえないものを目にしている。
ジ(なんなんだよ、あれ。)
ジュンが木陰から隠れつつ、見ているのは、空飛ぶピエロの人形。
その手には包丁が握られている。
滑稽な笑顔も、どこか怪しいげものに見えてくる。
ジ(なにか、トリックがあるのか?)
しかし、ジュンはそれを確かめようとはしない。
彼の本能が告げていたからだ。
アレはヤバイ、と。
ジュンはどうにか気付かれず逃げれないものかと辺りを見渡す。
赤いワンピースを着た、金髪のツインテールの女の子が一人歩いている。
ふわふわと、ピエロが女の子の近づいていく。
ジ(あの女の子を刺すつもりなのか!?)
彼は走り出した。
ピエロが包丁を振り上げる。
肉を刺す、嫌な音が辺りに響く。
鮮血が辺りを染める。
けれども、それは女の子の血ではなかった。
ジュンが走りだして、女の子を突き飛ばしたからだ。
崩れ落ちたジュンの胸からは血が溢れ出る。
ジ(なんか僕の血で暖かい。
めちゃくちゃ痛いけれど、なんか痛くないような……。
視界が暗く……僕は、……死ぬの……か……
ごめん……め……ぐ……)
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 08:52:52.89 ID:MrZrFRMy0
>>171 ジ「うわああぁぁぁ!!」
叫び起きると、ジュンがいたのは、ジュンの家のベット。
胸もテンポこそ速いが、正常に鼓動を打つ。
ジ「アレは…………夢なのか」
ジ(それにしてはやたらリアルな夢だった。
あの痛み、血の生暖かさ……思い出すだけで身の毛がよだつ。)
ケータイが鳴る。
ジ「は、はい、もしもし」
翠「どどど、どーしたですか、でっかい声あげて
大丈夫なんですか?強盗でも来たですか?」
丁度、隣の家にいる翠星石から電話だった。
ジ「ちょっと悪い夢みただけだから。」
翠星石の声を聞いて、少し落ち着いたかのようにジュンは話す。
翠「またあの子の夢ですか?あの子はおめーが縛られることを望んでねぇですぅ。」
ジ「いや、めぐの夢じゃない。また別のただの悪夢。心配かけた。」
翠「べ、別に翠星石は心配なんかしてねーです。うぬぼれんなですぅ!
おめーの声がうるさいから、しょーがねーから電話してやっただけです。」
ジ「ああ、大きい声出して悪かったよ。」
蒼「翠星石、ちょっと変わって?ジュン君、本当に大丈夫なの?すごい声だったけど?」
翠星石の双子の妹、蒼星石だ。
ジ「ああ、お前も起こしちゃったか。
別に悪い夢みただけだから。大丈夫。
悪かったな、起こしちゃって。」
蒼「いいよ、別に。」
翠「翠星石に変わるです。
ジュン、さっさと、おとなしく寝なおしやがれです。
もう、悪い夢なんか見てでっかい声だすんじゃねーですよ」
ジ「わかったよ。おやすみ」
おやすみですぅ、おやすみなさい、と双子は言った。
>>172 次の日の朝、ジュンは珍しく彼の姉、のりに起こされて、学校へ向かった。
昨日の夢以降2,3時間は寝付けなかったため、ジュンは少し寝不足だ。
案の定、授業中に居眠りし、また運悪く厳しい教師だったため、
放課後の今日中提出の特別レポートが決定してしまった。
ジュンが遅くなるとの連絡の電話をのりに入れたところ
あらぁ生徒思いのいい先生じゃない、と言った。
ジュンは、気が抜けたように電話を切った。
夕日が沈み、先生の大半も帰路についたころ、
ジュンのレポートは終了した。
ジ「はぁ、疲れた。ったく、なんだよ」
そういいながら彼は岐路へつく。
嫌な夢を見て、嫌なレポートもだされたが、
彼にとって、日常の変わった1コマだった。
しかし、彼は非日常を目にして見てしまった。
夢でジュンを殺した、あの包丁を携えたピエロがいた。
ふらふらとピエロがこっちに向かってくる。
ジ「おいおい、正夢ってやつか……」
ジュンの頭には、夢の記憶が甦る。
ジュンは、逃げだした。
ここの高校の生徒は、山の上にあるという高校のロケーション上、
日ごろから鍛えられていて、足腰は強い。
しかしながら、例外は存在するもので、ジュンもその例外の一人だ。
幸いにも、ピエロは早いわけでもなかった。
ジュンの足でも、距離を一定に保てる程度だ。
学校に来るまでに息を切らせる彼のスタミナがどこまで持つか。
ジ「とにかく、どっかに逃げ込まないと」
とはいえ、学校に人は残っていない。
ジュンは、すぐ横の林に紛れ込んだ。
彼は木陰から、道路上のピエロの様子をうかがっている。
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 08:54:04.49 ID:lyBtUl3v0
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 08:54:40.74 ID:MrZrFRMy0
>>173 ジュンは、どうにか気付かれず逃げれないものかと辺りを見渡す。
女が独り言をいいながら、高校へ向かっている。
の「ジュン君、まだ学校かしら」
のりは心配そうな声で一人つぶやく。
ピエロは、のりのほうへ向かっていく。
ジ「くそ、姉ちゃん、逃げろ!」
の「え、逃げるって、なにをいきなり?
ジュン君なんでそんなところに?」
ジ「いいから、走れ!」
ジュンは、林からおどりでて、姉のほうへ走る。
ピエロは姉との間合いをめがけて包丁を振りかざしていた。
ジ「姉ちゃん、横!よけろ!!」
の「きゃあぁぁぁぁ!」
ジュンはのりを突き飛ばす。
二人とも、なんとか凶刃を回避できた。
ジ「姉ちゃん、立って!逃げるぞ!」
しかし、のりは、失神しているようだ。
ジ(くそ!姉ちゃんを放っておいて逃げるわけにはいかない)
ジュンは、カバンを盾代わりにして、ピエロの前に立ちふだがる
ピエロが包丁を振るうと、あっけなくカバンは壊れた。
ジ(くそ、僕は、もう失いたくない
めぐみたいな時の思いはもうたくさんだ。)
ピエロが包丁を振り下ろす。
ジ(守るんだ!!)
ジュンは、無意識に手をピエロのほうに向ける。
手の周りが光る。
金属と金属の当たる高い音が響く。
>>175 ジ「なんだこれ?針?」
ジュンの右手には、50cmはあろうかという巨大な銀色に輝く針が握られていた。
左腕には、金糸に輝く細い糸が幾本も巻き付いている。
ジュンの耳に不意に声が入る。
紅「間に合ったわ」
ジュンの後ろには、夢にでてきた金髪のツインテールの女の子がいた。
女の子は、赤い薔薇の花びらを撒き散らし始めた。
赤い吹雪のようなそれは、ピエロを包み込み始めた。
紅「眠りにつきなさい」
ピエロから、光の塊みたいなものが出てきた。
光の塊は女の子に吸い込まれるように消え、
ピエロは地面に落ちて、動かなくなった。
紅「……さようなら。せめて静かな眠りを」
ジ「助かったのか……」
ジュンは力が抜けたように地面に座り込んだ。
それと同時に、針と糸も消え去った。
金髪の女の子がジュンに近づく。
ジ「なんか、よくわからないけど助けてくれたのか?
ありが……」
ジュンの言葉は、女の子の平手打ちによってさえぎられた。
紅「あなた、こんなところで何してるの。
さっさと帰ってこないからこんなことになるのよ。」
ジ「な、なんだよ、いきなり!」
紅「ちゃんといいつけたはずよ。早く帰って来いと。」
ジ「なんだよ?僕はお前なんて知らないぞ?」
>>176 の「うぅん……」
のりの声が聞こえた瞬間、ジュンは姉のほうを見る。
ジ「姉ちゃん。姉ちゃん大丈夫か!?」
紅「安心なさい。体は正常そのもの。少し寝てるだけだわ」
ジ「そっか。よかった……。
じゃねぇ!いきなり叩きやがって、何様のつもりだ!」
紅「覚えてないのかしら。まったくもって、できの悪い下僕ね。
まぁ、いいわ、私の名は真紅。
あなたを生き返らせたのは私よ」
ジ「は?」
紅「あなた、昨日あのピエロの包丁で
心臓刺されて、死んだのは覚えているわね?」
ジ「たしか、お前の代わりに……ってアレは夢じゃないのか?
なんで僕、無傷なんだ?本当なら生きてるわけないだろ。」
真紅がジュンにまた平手打ちをした。
ジュンの頬には、季節はずれの紅葉が浮かぶ。
紅「少し黙ってなさい。また平手打ちを喰らいたくなかったらね。」
ジュンは黙り込んだ
紅「よろしい。
で、そのあと、わたしがこれを使ってあなたを助けた。」
真紅は、赤く輝く光の塊をとりだした。
ジ「ピエロに埋まってたのと同じものだよな?」
ジュンの頬にまたしても平手打ちが炸裂した。
紅「黙って聞いていなさいと命令したはずよ?」
ジュンは、口を硬く閉じた。
>>177 紅「これの名はローザミスティカ。
少し処理をして、さっきのピエロみたいに人形に埋め込めば、
意思を持つ動く人形ができるわ。
動力として、人を食べるという凶悪な人形だけどね。
ほかにも、さっきみたいに、道具を発現することができるわ。
私は、薔薇、あなたは針と糸のようね。
で、あなたを助けた力は外傷の治癒。
手に持っているだけでも、効果は発揮するけど、
あなたの場合は重傷だったから、
患部にローザミスティカを埋め込んで強力な効果が発揮するようにした。」
ジュンは心臓に手を当てる。
紅「あなたの心臓の代わりとなった、
ローザミスティカは、私のものを半分に割ったもの。
本来、貴重なものだけど使ってあげたのだから、
命の恩人として敬いなさい。」
ジ「ちょっと待て、お前の命も助けてやったのに、
お前こそ、感謝しろよ!?」
ジュンは言ったあと気付いて、また平手打ちかと身構えたが、
平手打ちは飛んでこなかった。
紅「あら、助けてくれなんて、一言もいってないわよ。
あれは、人形をおびき寄せるためのおとりだったのだから。」
ジ「じゃあ、僕は、勘違いで死んだのか……嘘だろ?」
ジュンは、信じられないって顔だ。
紅「けれども、その行為は、無駄だったとはいえ中々できることではないわ。
だから、甦らせたのだわ。
あなたのような人は、もう少し生きるべきと思ったのだわ。
しばらく、人のいるところを離れないことね。
せっかくの新しい命、また失いたくないでしょう?」
>>178 ジ「ってことは、あの化け物人形はまだいるのか?
お前の力は、僕を助けるために半分使ったんだろ?
大丈夫なのか?」
紅「私の力は半減したけれどもこの程度の敵なら、今の私でも対処できるわ。」
ジュンは、考えるように黙り込んだ。
やがて、口を開く。
ジ「姉ちゃんとか、他の人を襲うこともありえるんだろ?」
紅「ええ、けれども、私が全て消し去るわ。
それが、私の使命だから。」
ジ「僕もやるよ。
まだよくわからないけど、お前の力半分もらったから
僕も守るための力持ってるんだろ?」
紅「やめておいたほうがいいわ。
戦いは、常に死と隣り合わせ。
半端な気持ちで戦おうとすると、死ぬわよ。
せっかく生き返ったのに、死にたくないでしょ?」
>>179 ジ「けど、僕は……もう、失いたくない。
あいつみたいなのはもう沢山なんだ!」
紅「……あいつ?
なにがあったのかは知らないけれど、
本当にいいのかしら?」
ジ「ああ、僕も人形を倒すの手伝う。」
紅「……後悔するわよ?」
ジ「僕にできることはしておきたい。
でないと、そっちのほうが後悔しそうだから。」
真紅はひとつため息をついた。
紅「しょうがないわね。ジュン。
私の下僕としてキリキリ働きなさい。
それと、私の命令には絶対服従なさい。
もう一度、死にたくなければね。」
人を喰らう人形、それを倒す女の子
そして、謎の力の結晶、ローザミスティカ。
ジュンの非日常の話がここから始まる。
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 08:59:22.53 ID:MrZrFRMy0
以上です。
途中NGワード指定が抜けていてすいません。
続きはまた後日に。
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 09:14:45.82 ID:V0j7lcmT0
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 09:36:21.04 ID:Oh8NrvMdO
武装保守
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 09:40:12.65 ID:digH0CrMO
{ ::.:::.:::.:::.:::.; ′ / | {_:.:.:.ヽ ヽ:.:.:.(二`V/^):、
 ̄つ.:::.::/ / ,′ | |  ̄ヽハ. i.:.:.:.:.`i!ヽ.!_/:./
(:.:::.:::.::!l! l i |l! | ノ:.:.| |:.:.:.:.:.:||:.ト、;:ノ
`7:.::|l| | ハ ;'| し-、| |:.:..:_ノ.|.:| |
ヽ|H | | l__, / | / / ノ|/:.:ん. l |:.| |
|l!ヽ. 代「 ヽ. , / `ト、/! ,イ. く:.:/:.; -┘| L」 !
| l N.--ミ ヽ/ソ _レ'´ lメ // |/ | | |
| ! |l,ィ^h.、 ´ ̄ ヽ 1 | | | |
| !( { { | | ' _, """ ノ!| | | | | くすっ……。
!.| |_\ ヽ、 _,. <._| ! |ヽ. | | |
!/〈.:.:.Y_>、 }、 ̄´;:;:;:;:;:;://| |:.:.::', l l |
ム-レく.:.:.:_}ノ:@;:ニ、;:;:;//;:;! 、|:.:.:.:.:L_ ! ! |
_,.∠=ニ〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ニ V
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 09:47:18.60 ID:01lv7EXX0
>>181 アニメ化キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!w
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 09:54:03.84 ID:tamLILvq0
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 10:11:18.55 ID:28sgbPyL0
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 10:42:19.28 ID:de/DB4RhO
保守
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 11:18:28.53 ID:MeEsx7nXO
保守
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 11:41:26.48 ID:V0j7lcmT0
hs
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 11:47:39.46 ID:xyc8DYEN0
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 12:13:20.55 ID:jsGjedlTO
保守
このスレでよく出る笹塚って誰?
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 12:14:20.30 ID:DAUuBk0pO
>>192 苺ましまろのキャラらしい。
このスレの伝統みたいなもんだ
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 12:19:05.68 ID:xyc8DYEN0
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 12:19:21.01 ID:jsGjedlTO
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 12:19:24.53 ID:yWWHIRirO
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 12:22:14.91 ID:cxy/+UGW0
金「ジュン暇かしら〜。なにかおもしろいことないかしら〜」
ジ「ふーん、じゃあこのゲームでもやってみれば?」
金「愛と勇気とかしわもち?なかなかおもしろそうかしら〜」
ジ「でも超怖いぞーw」
金「嘘かしら〜。シンプルで楽しい、ほのぼのパズルゲームですって書いてるかしら〜」
ジ「ま、やればわかるよ」
金「なんなのかしら〜?」
金「とりあえずやってみるかしら…」
金「あれ?なんだかだんだん……」
金「いやあああああああああああああああああああああ」
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 12:31:00.61 ID:XbSpc+hdO
ちょ、何があった?www
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 12:35:01.70 ID:xK+8a7q50
雛「ジュンのぼりなのー」
ジ(もはや何も言うまい)
雛「んしょ、んしょ……、さてと」
ジ「ん?」
雛「ぱいるだー、おん、なのー」
ジ(柏葉とスパロボでもやったのかな?)
雛「うにゅ。歩くのマジュンガーZー」
ジ「はいはい(スタスタ)」
雛「ロケットパンチなのー」
ジ「はいはい」
雛「……」
ジ「ん、どうした?」
雛「なんでロケットパンチしないの?」
ジ「いや、出るわけないだろ」
雛「ブレストファイヤーは?」
ジ「僕は人間だぞ」
雛「うにゅー……」
ジ「悪いけどこればっかりはどうしようも……」
雛「薔薇水晶ー、雪華綺晶ー」
(しゅたっ)『及びでしょうか雛苺様』
ジ「ちょwwww忍びかよwwwwww」
雛「ジュンを改造するから手伝って欲しいの」
(ささっ)『御意』(がしっ)
ジ「ちょおま何をするやmアッー!」
巴「。。。ククク」
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 12:37:00.59 ID:xyc8DYEN0
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 13:04:13.55 ID:wkXJ7Lj70
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 13:05:09.63 ID:huG9zsd50
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 13:05:57.48 ID:huG9zsd50
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 13:17:15.95 ID:GCom2BJSO
>>181 ガンダムネタやジョジョネタのように軽くパロるならともかく
がっつり設定から他の作品パクるのは如何がなものだと思う
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 13:53:20.80 ID:xyc8DYEN0
保守
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 14:15:06.87 ID:xK+8a7q50
雛「ジュンのぼりー」
ジ「あ、ああ(今度は何を吹き込まれたんだろう……ビクビク)」
雛「今日は後ろからのぼるのよー」
ジ(今日はまとも、なのか?)
雛「登頂せいこーなのー」
ジ(……いや、まだだ、まだ終わらんよ!)
雛「次はおりるのよー」
ジ「う、うん。がんばれ……(油断するな、奴は必ず僕の考えの斜め上を行く!)」
雛「んしょ、んしょ」
ジ(後ろから登ったから次は前か……今日は何もなさそうだな)」
雛「んしょっと(ぴた)」
ジ「ん? なんで腰辺りで止まるんだ?」
雛「巴がこうしろって言ってたのー」
ガラガラ
真「ジュン、巴から聞いたのだけれどわたしに話があるttな、な、な」
ジ「ちょwwwwwww」
真「ジュン、あなた、雛苺になんて事を! 絆パーンチ!」
ジ「ぬわーーーーー!」
巴「。。。ククク」
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 14:29:04.63 ID:XbSpc+hdO
巴www
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 14:30:09.84 ID:xyc8DYEN0
( ゚Д゚)トォモエーーーーーーーーー
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 14:37:24.06 ID:de/DB4RhO
(´д`)トゥモエ-
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 14:37:35.59 ID:BYCsQkyj0
>>197 ググってプレイしたら理由がわかったぜ
いやぁぁぁ!
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 14:38:28.26 ID:zRBQSEkCO
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 15:13:05.20 ID:de/DB4RhO
保守
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 15:42:04.67 ID:V0j7lcmT0
保守
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 15:46:19.69 ID:G36eulXB0
ho
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 15:55:58.88 ID:MeEsx7nXO
保守
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 16:28:51.73 ID:V0j7lcmT0
すまんが保守
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 16:47:46.16 ID:xyc8DYEN0
保守
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 16:50:59.24 ID:tamLILvq0
干す
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 16:59:53.48 ID:835k4Ppe0
おやすみ前に保守!
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 17:04:04.35 ID:YJuqaFfz0
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 17:22:34.84 ID:5hRqY3Gb0
保守ぅ
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 17:29:18.23 ID:rwppzcI00
銀様!(゚∀゚)銀様!
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 17:36:56.62 ID:xK+8a7q50
雛「ジュンのぼりー」
ジ「よし、がんばれ!」(もうどうでもいいやの意)
蒼(いいなぁ雛苺、僕もジュン君に登りたいよ。でも大きさが……)
薔「ぴんぴるぱんぷるろりぽっぷーん、マジカルばらしーちゃんでーす。お呼びでしょうかー」
蒼「いや呼んでないし」
薔「ちっちゃくなってジュンに体をこすりつけたいということだねー」
蒼「ちょっ、ちがっ……いは、まぁ、しないけど。って頭の中を覗かないように」
薔「そういう場合は上から垂直にがんがん叩けばきっと縮むんだよー」
蒼「あのー、その手に持ってる大きなフライパンは?」
薔「こらえてつかあさいー」
蒼「うっ、うわぁああああ!」
雛「あ、薔薇水晶と蒼星石が追いかけっこしてるのー」
ジ「どっちも鬼気迫ってるけど気のせいかな」
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 17:52:38.11 ID:xyc8DYEN0
蒼い子ニゲテー!
ちょwwww撲殺するきかwwwww
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 18:36:51.14 ID:PntZTy6J0
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 18:46:02.97 ID:zRBQSEkCO
なぜに天麩羅wwwwwwwww
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 18:47:31.38 ID:xK+8a7q50
雛「ジュンのぼりなのー」
ジ「飽きないなー」
雛「うにゅ、ジュンは飽きちゃったの?」
ジ「そうだなぁ。たまには変化をつけてみるとか」
雛「へんか?」
ジ「そう。何か登るにしても工夫をするとか」
雛「くふう……。ちょっと考えてみるのー」
ジ「ああ、がんばれよ」
翌日かしらー
雛「ジュンー、くふう、思いついたのー」
ジ「お、早いな。で、どうやって登るんだ?」
雛「巴に相談したらね、このロープを使いなさい、って言われたのー」
ジ「ちょwwwwwもうわかったwwwwwwww」
雛「じゃあやってみるのよー(ぶんぶん、ぽいっ、ぐっ)」
ジ「NOOOOOOOOOO―――………」
巴「。。。ククク」
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 18:50:54.19 ID:xyc8DYEN0
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 18:52:38.71 ID:wkXJ7Lj70
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 19:00:24.59 ID:xK+8a7q50
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 19:20:56.04 ID:GZ26IzPPO
↑
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 19:29:46.40 ID:uu0qrJvB0
『―――もしも時が止められたのなら』の続きを投下します。
「ふぁぁ、やっと一日終わったぁー…」
ジュンが肩をほぐす動作をして、そう呟いた。
「まだ眠たぁい…」
手の甲で銀ちゃんがまだ重たそうな瞼をこする。
空にぽつんと一粒の雲が浮かんでいる。
いい天気。あと二時間ぐらいで日は沈むけど、本当にいい天気だった。
三人で校門を出て、そのまま商店街へと足を伸ばす。
今日は新しいCDの発売日。三人でお金を出し合って、私の家で聞くついでにMDに録音する予定なのだ。
もっとも同じ曲を二回聞かなくてはならないが、その間は宿題をするということで事足りる。
遅くなっても家が近いから大丈夫。幼馴染のアドバンテージはこういうことに生かすべきだと、私は思う。
「聞くのが楽しみだよね、新曲なんて半年も出てなかったから。」
そうそう、とジュンと銀ちゃんが返す。
「今日は課題がたっぷりあるから、早めに帰りましょぉ。」
銀ちゃんがそう言った時、ふと一人の男の人が目に付いた。
半袖のシャツの上にアロハシャツのようなのを羽織って、周りからよく見えないような死角に立っていた。
ケースを手に取っているのに視線は周囲へ向いている。
もしかして、と疑惑の念が浮かぶ。嫌な予感がしていた、その時だった。
思い切ったように、男の人がCDを服の裏に滑り込ませた―――万引きだ。
「………!」
見てはいけないものを、見た気がした。
男はほくそ笑んで、汗も流していたが、入り口、つまり私達のほうへ歩いてきていた。
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 19:30:49.73 ID:uu0qrJvB0
>>234 止めなくちゃ、と考える。
どうやって、とも考える。
店員さんに伝えようか―――いや、それでは間に合わないかもしれない。
『私』が『ここ』で止めなくては『いけない』、いつしかそんな考えに縛られていた。
迷うことなく、私は時を止める。
かちり、と歯車の合ったような音が、また聞こえた。
空気が凍てついた。人も、物も、音も、何もかもを動かさないように。
さっきとは違う。私が戻りたいと思えば元に戻れるのだ。
空間を裂きつつ、男に近寄る。盗まれたCDは布を裏と表に一枚隔てて脇に挟まれていた。
さてどうしよう、と案を巡らせる。
もし男に盗んだCDを持たせてレジの前に置いたとしても、問題は解決することは無いだろう。
誤魔化す方法なんていくらでもありそうだ。
つまり、この男が万引きをした、と周知させなければいけないのだ。
浮かんだ一つの案。この男の服の中からCDが落ちるところを目撃させればいい。
店員から姿が見えるようにして、脇を緩めさせる。これで完璧のはず。
そうと決まれば善は急げ。重たい男の体を引きずっていく。
私はまるでモデルを撮影するカメラマンのようだった。うん、角度よし。
セッティングを完了させて、入り口近くの―――私がもともといた位置に戻って、そして時間の流れを戻した。
ふわ、と空気が和らいで、かちゃん、とプラスチックの落ちる音。
「あ………」男が声を漏らした。
ジュンも、銀ちゃんも、私も―――周囲の視線が男の方へ集中している。
後で店員の声。「お客さんちょっとこっちへ来てもらえますか。」
完璧すぎる。完璧すぎて疑心暗鬼になるぐらいに完璧だった。
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 19:32:11.74 ID:uu0qrJvB0
>>235 上手く、行き過ぎていた。
「お前らぁ!こっちに来てみろ、このガキをぶち殺すぞ!」
突如響く罵声。太い腕で絞められた私の肩。どこかで見た服の柄。そして私の首もとに光る銀色の―――ナイフ?
驚きで眼を見開いているジュン。悲鳴を上げる銀ちゃん。もしかして、私は―――
人質?
今回はここまで。筆が進まない…(つД`)
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 19:46:23.52 ID:bMXO1G2MO
>>236 ちょwww万引き犯ハッスルしすぎwww
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 19:48:36.79 ID:xyc8DYEN0
ここで補正のかかったジュンと銀さまが(ry
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 19:58:59.71 ID:zRBQSEkCO
時を止めるとジュン達にばれちゃうかもな
どうするばらすぃ
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/07(水) 20:00:21.35 ID:uu0qrJvB0
>>239 >>時を止めるとジュン達にばれちゃうかもな
あ゛、そのこと考えてなかった。
242 :
:2006/06/08(木) 01:15:03.79 ID:Alnq9SUM0
復活キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
243 :
:2006/06/08(木) 01:21:45.28 ID:Alnq9SUM0
∩゚∀゚∩age
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 01:25:12.03 ID:8Ry+o8o10
なにが起こったんだ?
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 01:37:20.90 ID:izC1rwOa0
復帰記念保守
246 :
:2006/06/08(木) 01:51:20.17 ID:Alnq9SUM0
Wiki10万ヒット∩゚∀゚∩age
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 02:34:08.29 ID:izC1rwOa0
保守
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 02:55:26.55 ID:3SBHTLWEO
寝る前の保守。
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 03:25:42.58 ID:+/Rrp3FU0
保守
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 04:22:12.57 ID:izC1rwOa0
保守
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 04:40:20.72 ID:izC1rwOa0
保守
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 05:28:35.32 ID:izC1rwOa0
保守
誰か居ないのか?
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 05:41:54.49 ID:izC1rwOa0
保守
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 06:10:33.35 ID:ruFfGLrJO
保守
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 06:26:32.46 ID:7IMyLaXL0
VIP復帰記念保守短編
J「お、どうやら復帰したみたいだな」
真「まったく管理がなっていないのだわ」
水「そんなこと言って復活するまでずっと張り付いてたのはどこのどちらさぁん?」
真「な!?水銀燈!適当なことを言わないでちょうだい!」
蒼「でも本当にどうしたんだろうね?」
翠「どうせ管理人が処理に間に合わなかっただけです。まったく使えないやつですぅ」
雛「うぃ〜、でもでもヒナ閉鎖はかもと思って怖かったの・・・」
金「カナは信じていたかしら!」
J「まぁ、でも復帰したわけだしこれからもVIPを・・・」
J・紅・銀・翠・蒼・雛・金「よろしくお願いします(なのだわ・ですぅ・なのー・かしら)!!」
薔「…保守」
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 06:34:25.69 ID:ZK+qrIruO
お、復帰したか…
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 07:19:54.05 ID:ruFfGLrJO
保守
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 07:34:43.58 ID:izC1rwOa0
保守
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 08:05:56.78 ID:Rn3NyeitO
薔「………zzz」
ジ「おーい、薔薇水晶起きろー」
薔「……ん」
銀「起きた?」
薔「……夢をみたの」
ジ「え?」
薔「…銀ちゃんとジュンが…どこか遠くに行っちゃう夢」
ジ「薔薇水晶…」
銀「…馬鹿ねぇ…私達はずっと一緒よぉ」
薔「…うん…そうだよね…遠くに行ったって発信機あるもんね」
ジ&銀「「え!?」」
久々に今北産業
八犬伝と愛の行く末どうなった?
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 09:09:12.73 ID:LNNVvAt/O
保守
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 09:21:45.32 ID:XfGnCw2rO
伝説の保守
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 09:40:54.87 ID:pn81yPAhO
保守
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 10:03:14.17 ID:3SBHTLWEO
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 10:24:40.33 ID:pn81yPAhO
保守
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 10:42:21.05 ID:LNNVvAt/O
子供「雛おねーちゃん、鬼ごっこやろうよ!」
雛「うん。すぐいくのー!」
真「保母の所でバイトしてるって言うからきたけど……結構頑張ってるみたいね」
保母「彼女は良くやってくれてるわ。子供にも好かれてるみたいだし」
翠「頭ン中が近いからじゃねーですか?」
オチなんてない
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 11:03:47.35 ID:3SBHTLWEO
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 11:47:35.87 ID:sW3JoIxP0
思いつきで保守
鄒「ねえJUM、寒いから抱きしめてほしいの。」
J「こうか?(やわらかいw)」
真「何をしてるのJUM?」
J「いや、その、雛苺に頼まれて・・・。」
鄒「真紅助けて、JUMがいきなり襲ってきたの。」
J「な、騙したのか?」
鄒「ふふ、男なんて単純な生き物なの。」
真「覚悟はいいかしらJUM、キチン真紅!」
J「ぐふぉ。」
…
J「なぜこんなことをしたんだ?」
鄒「ちょっと暇だったから試してみただけなの。」
薔「・・・油断、慢心、そこをつけば簡単にオシオキ完了。」
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 12:12:50.27 ID:LNNVvAt/O
銀「疲れたわぁ。マッサージしなさぁい」
J「はいただいま!……くそお……」
銀「喉渇いたわぁ……飲み物は?」
J「ヤクルトですね……くぅ……」
銀「さあ、私の靴を磨きなさぁい」
J「クソオオオオ!」
笹「一体どうしたんたよ?桜田は」
べ「なんかSM雑誌読んでるのがバレておどされてるらしいぜ」
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 12:28:40.75 ID:pn81yPAhO
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 12:40:25.99 ID:Rn3NyeitO
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 12:50:23.95 ID:pn81yPAhO
保守
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 12:51:35.15 ID:LNNVvAt/O
薔「……これ洗濯して」
J「はいはい……ちっ……」
薔「……アッガイ買って?」
J「わかったよ……けっ……」
薔「さあ、女王様の靴をお舐めなさい」
J「あんたって人はぁーー!!」
笹「今度はどうした?」
べ「自家発電してる写真を撮られておどされたらしい」
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 12:54:24.64 ID:mqoJmuZC0
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 13:02:23.04 ID:Rn3NyeitO
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 13:10:08.24 ID:LNNVvAt/O
真 「さあ、紅茶を入れてちょうだい」
J「ああ」
真「一度ぬるいわ、やりなおし」
J「んー」
真「いい子ね。今度はお茶菓子を持ってきなさい」
J「はいはい」
笹「いつも通りだな」
べ「ああ、いつも通りだ」
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 13:22:22.26 ID:akByuzIF0
違和感ないwwwwwwwww
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 13:27:54.92 ID:LG041IQK0
>>269 雛が「鄒」になってるからニセものネタかとおもったw
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 13:57:47.14 ID:akByuzIF0
保守
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 14:17:03.85 ID:LNNVvAt/O
薔(カチカチカチ……)
J「何してんだお前」
薔「バイト……」
J「何の。」
薔「この道を……通る人を数える……」
J「……なんだかヤル気なさそーだなぁ」
薔「邪魔するなら帰って」
J「な……邪魔して悪かったな。それじゃあ帰るから」
薔「あ、待って」
J「なに?」
薔「777人」
J「お!マジだ!スリーセブンだ!すげー!」
その時目の前を一台の自転車が通過した
薔「………」
J「………」
薔「私はなにも見なかった」
J「え?」
薔「私はなにも見なかった!!」
J「あ、ああ……」
保守
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 14:25:23.96 ID:Rn3NyeitO
カワイソスwwwwww
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 14:28:20.99 ID:sW3JoIxP0
一瞬の歓喜にバロス
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 14:44:56.25 ID:akByuzIF0
ふいたwwwwwwwwww
翠「JUM、またパン食ってるですか。」
J「別にいいだろ?パン好きだし。」
翠「そんなんじゃ体にわり―です。仕方がないから弁当を分けてやるです。」
J「にしてもでかい弁当箱だな。」
翠「べ、別におめーのために作ってきたわけじゃねーです。」
J「ふふ、そういうことにしといてやるか。じゃあ食べるぞ。」
真「お待ちなさい!」
翠「う、何しに来たですか?」
J「真紅、おまえも弁当がほしいのか?」
真「雛苺に頼まれてたんだけど余分に作ったからJUMにも分けてあげるのだわ。」
J「おお、サンキュー。なんだか豪華だな。」
翠「くっ、気合の入り方が違うじゃねーですか。」
真「修行のついでに料理も教わったのだわ。ついでよ、ついでなのだわ。」
J「煮物、時雨煮、どれもすごくおいしい。」
翠「うん?この弁当箱、焼き物でできてるです。」
真「それも修行のついでに習ったのだわ。ついで、ついでなのだわ。」
J「ついでで料理と焼き物の修行なんてできるのか?。本命はなんなんだ?」
真「それは言えないのだわ。JUMには関係のないことよ。」
J「教えてくれよ。隠す必要があるのか?」
真「そ、そこまで言うのなら教えてあげないこともないのだわ。実は(ry」
雛「しんくー、ハンバーガー買ってきたの。一緒に食べる〜?」
真「なにぃ?味覚音痴のアメリカ人の食べるあの忌まわしいハンバーガーをか!」
終わる
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 15:01:24.54 ID:akByuzIF0
雛空気嫁wwwwww
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 15:06:51.72 ID:QhlJcradO
海原真紅ww
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 15:33:15.44 ID:sW3JoIxP0
保守
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 15:54:31.04 ID:akByuzIF0
保守
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 16:18:11.36 ID:Rec7WcBR0
続きモノ・・・の予定
The
One 「1」
今ではない時。此処ではない場所。
其処に一人の少年が居りました。
名前は、桜田ジュンと言います。
仲のよい友人からは、ジュンとかJUMとか呼ばれていました。
一見普通の少年に見えるジュンには、誰にも言えない秘密があったのです。
なんと彼は、『正義の味方』でした。
彼は、『悪』と戦い滅ぼす者。
いつの頃から『正義の味方』をしていたのかはわかりませんし
多分、彼本人もわからないでしょう。
何せ、彼は生まれたその時から『正義の味方』なのですから。
さて、まぁ彼の身分とかそこら辺はおいておきましょう。
彼は、ただの『正義の味方』でただの少年なのですから。
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 16:18:27.36 ID:Rec7WcBR0
良く晴れた日。
太陽が空に昇り、雲が流れ人々の喧騒が聞こえる。
だけど、彼はその影に居た。
太陽の光など差し込まず薄暗い路地裏。
人々の喧騒がほとんど聞こえない。
そんな彼と対峙するのは、異形のモノ。
人の形をかろうじて残しては居るが、それは人として見れないモノ。
もうこの対峙を何百回やったのでしょうか?
もうこの戦いを何百回やったのでしょうか?
数え切れないほど、数え忘れるほど、それぐらい彼は戦いました。
だけど、異形のモノは何度でも何度でも現れるのです。
そのたびに彼は異形のモノを倒す。
何故? 異形のモノは『悪』だと教えられているから。
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 16:19:01.91 ID:Rec7WcBR0
『アァアアァ!!』
異形のモノは、咆哮を上げ彼に襲い掛かります。
しかし、彼はソレをすぐさま回避し腰の刀を抜刀すると同時に一刀の下に斬り捨てた。
もう何百回異形のモノを殺したでしょうか?
彼、桜田ジュンはそんな事を思った。
ため息を一つこぼし、薄れ消えていく異形のモノを見る。
コレで終わったなぁと、ジュンは刀を鞘に戻しメガネの位置を直した後、またため息。
軽い音。
何かに躓いたような音が、路地裏に響いた。
「誰だ?!」
ジュンは、瞬時に振り向き音のした方を確認する。
その音を発した存在は、あわてた様にその場から走り去る。
その時に、流れるような綺麗な銀色の髪が、ジュンの瞳に焼きついたのだった。
見られたか……と、ジュンは本日三度目のため息を吐いた。
The One 「2」 に続く。
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 16:22:53.24 ID:akByuzIF0
正義の味方wktk
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 16:39:15.82 ID:sW3JoIxP0
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 16:58:07.70 ID:eDGsMaENO
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 17:23:24.36 ID:sW3JoIxP0
保守
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 17:51:12.21 ID:sW3JoIxP0
保守
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 18:18:31.38 ID:sW3JoIxP0
保守 へやー
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 18:38:20.16 ID:akByuzIF0
保守
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 19:04:17.82 ID:bg93p36tO
保守
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 19:24:20.84 ID:7IMyLaXL0
保守
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 19:31:10.87 ID:XyEdtlmv0
努力〜MUSIC MEMORYS〜の続きを投下します。
感想くださった方どうもです。
>>50気付いて死にたくなった・・orz。
NGワードはsininetaです。
最後まで見ていただくと嬉しいです。
>>47 −朝
今日は日曜日だ。
時間が有り余ってるので作曲に励む事が出来る。
まだ結婚式のアイデアも出さなければならない。
急がなければ、友の為に。
金「(と言うわけで早速作曲再開かしらー。)」
そう言いペンを握り音符を書いていく。
流石に慣れた手つきだ。
と、その時玄関のドアを叩く音が聞こえる。
金「(誰かしら?こんな休日の朝っぱらから。)」
金糸雀はペンを置き玄関にへと向かった。
そこにはバカップルもとい双子が立っていた。
蒼「やぁ。」
翠「おはようですぅ。」
金「二人とも何故此処に?」
蒼「結婚式の準備の手伝いは出来ないかなと思ってね。」
そういや昨日蒼星石に話したんだっけと思いつつ二人に視線を戻す。
金「(今の所何のアイデアも浮かんでないかしら・・・。二人には何を・・・そうだ。)」
金「二人にはやってもらいたい事があるかしらー。」
翠「何ですぅ?」
金「あの二人の仲人かしらー。」
蒼「えっ?な、何で僕らが・・・。」
金「仲人が出来るようなパカップルは二人以外居ないかしらー。」
翠「けけけけど私達は女同士ですぅ・・。」
金「それでも二人は付き合ってるかしらー。」
蒼「そ、そりゃそうだけど・・。」
翠「でででも・・。」
金「でももクソもないかしらー。二人は祝福してあげたくないのかしらー?」
>>303 翠「そ、そういうわけじゃないですぅ。」
金「ならやるかしらー。あなた達が適任かしらー。」
蒼「そ、そこまで言うなら・・・。」
翠「やってやるですぅ。」
金「それでいいのかしらー。」
金「じゃあ二人で原稿をまず考えてみるかしらー。」
金「(咄嗟に思いついたアイデアだけど二人にはちょうどいいかしらー。)」
蒼「う、うん・・・仲人(///)」
翠「か、考えるからひとまず家に入れるですぅ(///)」
金「はいかしらー。」
そう言い金糸雀は自分の家の中へと二人を入れて二階へと行こうとするが・・・。
み「双子もいいわー!」
蒼翠「ぎゃあああ!ほっぺがまさちゅーせっつ!」
途中みっちゃんに二人が襲われ行こうにも行けない状態にとなる。
金「み、みっちゃん・・一応客人なんだからまさちゅーせっつは控えるかしら。」
み「客人だからよっ!帰るまでの間に色々しなくちゃならないのよっ!」
そう言いみっちゃんは自分の部屋へ二人を連れて行く。
み「たっぷり楽しませてもらうわー。」
蒼翠「いやあああああああああああ。」
金「(当分戻ってこれないかしらー。)」
金糸雀は三人の微笑ましい(?)様子を見つつ自分の部屋へと戻る。
ドアを閉めると再びペンを握り始めた。
どれほど経っただろうか?その時金糸雀はペンを動かす手を止め
楽譜をまじまじと見る。
金「(ひとまずはこんな感じでいいかしらー。)」
曲がある一応完成したのでひとまず弾いてみる事にする。
これで何回も弾いていき何回もリメイクしていくのだ。
金糸雀は部屋の隅に行くと置いてあるバイオリンケースを開ける。
>>304 中にあるバイオリンを手に持ち楽譜をまじまじと見る。
そして楽譜を見ながら弾きだした。
2分ほど弾いたがやはり初めて弾くのでミスが多い。
リメイクをしつつも練習をもっとしなければと考える。
そんな事を考えてると曲を弾き終わる。
金「(・・ちょっと軽すぎる曲かしら?テンポも遅い方がいいかもしれないかしらー。)」
そう思い楽譜に書かれている曲を書き直していく。
何分かすると書き直し終わり再びバイオリンを手に持ち弾いていく。
さっきよりかは理想に近づいた気がするがやはりまだ何か違う気がする。
バイオリンをケースに直し考える。
その時双子が部屋に入ってきた。
翠「大変だったですぅ・・・。」
蒼「まさかあんな事までさせられるなんてね・・・。」
金「二人ともお疲れ様かしらー。」
金「(この二人に聞いてもらうかしらー。)」
金「二人ともカナの曲を聞いてくれるかしらー。」
蒼「曲?」
金「ジュンの結婚式の時に曲を弾こうと思ってるのかしらー。」
翠「それは名案ですぅ。早速弾きやがれですぅ。」
翠星石にそう言われ再びバイオリンを弾きだす。
相変わらずミズだらけだがそれでもどんな曲かは伝わったと思う。
バイオリンをケースに直し聞いてみる。
金「どうだったかしら?」
翠「ん〜ミスが多いですぅ。」
金「作ったばかりだからしょうがないかしらー!」
蒼「そりゃそうだね、重いけど結構良いと思うよ。欠点を言うならば・・・。」
>>305 蒼「もう少し気を楽にして弾くのが良いと思うよ、僕は。」
翠「金糸雀は思い詰めた感じですぅ。気を楽にするですぅ。」
二人にそう言われ考える。
金「(そんなに思い詰めてたかしら??)」
金「そうかしらー?」
蒼「うん、凄く急いだ感じにもなってるよ。」
翠「結婚式が一ヶ月先だからって焦り過ぎですぅ。」
金「・・・そうかもしれないかしらー。もうちょっと落ち着いて弾いてみるかしらー。」
蒼「うん、それがいいよ。」
翠「そうですぅ。伸びやかにー健やかに弾くですぅ。」
金「そうするよう頑張るかしらー!」
そう言いながらふと時計を見てみる、時間はもう6時近くを指している。
金「もうこんな時間かしらー!」
そういうと双子は時計のある後ろを振り返って見てみる。
翠「ほんとですぅ。こんなに長い間あんな事されてたですかぁ!」
蒼「もう言わないで・・・思いだしちゃうから・・。」
そんなにトラウマにもなるほどの事をされたのかしら?
みっちゃんならやりかねないと思いつつ二人に言う。
金「二人は帰らなくても大丈夫なのかしら?」
翠「大丈夫じゃないですぅ。おじじがくたばってるかもしれないですぅ。」
蒼「そう言う事言わないの、翠星石。」
蒼「僕らはおじいさん達がいるからかえるとするよ。」
金「わかったかしらー。」
そう言いながら二人を玄関へと送っていく。
>>306 金「ばいばいかしらー。」
翠蒼「また(ね、ですぅ。)」
二人がそう言い出て行くと後からみっちゃんが走っていく。
多分さよならのまさちゅーせっつでもしに行くのだろう。
そんな事を思い合掌しながら部屋に戻る。
金「(結婚式のプランも考えなきゃかしらー。)」
部屋のベッドに寝転がると考え出す。
金「(あの二人はどんな風なのを喜ぶかしらー?)」
金「(やっぱ多くの人に祝福されるのがいいかしらー?)」
金「(だとしたら学校でどういう風に式をあげるかしらー?)」
金「(やっぱいきなり出てきて脅かすのがいいかしらー?)」
金「(なら最初は少人数での結婚式とジュン達に知らしといて後から脅かすのがいいかしらー。)」
金「(その少人数は誰がいいかしらー?)」
金「(双子に真紅に雛苺に薔薇雪姉妹にそれにベジータかしらー。)」
金「(確かベジータは免許を持っていたかしらー。結婚式場までの車の運転を任せるかしらー。)」
金糸雀は色々と考える、だがこれ以上はジュンの希望も聞かないと駄目なので
ひとまず今日は寝る事にした。
金「(明日は学校なのでちょうど全員に伝えることが出来るかしらー。)」
ベッドに入ったものの金糸雀はずっと色々と考えていた。
やがて眠気に襲われ金糸雀は考えるのをやめた。
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 19:39:36.82 ID:XyEdtlmv0
投下は以上です。
見てくれた方どうもです・・・。
なんかカナの描写が難しい・・ort
次回投下は土曜日の夜頃と思います。。。
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 20:06:03.03 ID:akByuzIF0
がんばる金が可愛いな
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 20:07:53.51 ID:hmuz9WVI0
この幸せな時がどうなっていくのだろう…
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 20:22:08.83 ID:Rn3NyeitO
二人のためにカナリアが頑張る話か
wktk
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 20:43:58.58 ID:Rn3NyeitO
保守
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 20:58:59.21 ID:hmuz9WVI0
☆
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 21:16:20.42 ID:hmuz9WVI0
捕手
J「ふぅ〜」
タバコを堪能し、独り言を言う程リラックスしている僕は桜田JUM。
現役バリバリの高校生だ。
時計を見る。7:30だ。
J「そろそろか…」
?「おはよう、JUM君。
屋根を伝って僕の部屋に入って来たの幼馴染の蒼星石
蒼「…またタバコだね。」
J「口が寂しくてつい、な。悪いな蒼星石」
蒼「二人っきりの時は蒼でしょ?それとタバコは体に悪いんだよ?」
蒼「僕はJUM君に死なれると困るんだから。」
上目遣いで蒼星石は僕の目を見る
J「禁煙するよう努力する。」
蒼「あっ、僕良い事思いついた!JUM君の口が寂しくなれば、こうすればいいんだ。」
チュッ
J「(゚Д゚)」
蒼「えへへ、どうかな?JUM君」
J「…最高」
蒼「フフフ…ありがとうね」
その後、僕は禁煙に成功した。しかし…
蒼「JUM君とのキスが辞められない」
チュッ
蒼「アーもう耐えられない」
チュッ
こんな毎日です。クラスの連中とほかの薔薇乙女から折檻される毎日です。
タバコは二十歳になってからだぞ。保守
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 21:25:27.09 ID:7IMyLaXL0
久しぶりに投下
重い荷物を持ち廊下をフラフラ歩く翠星石
翠「う〜ちくしょう歩きにくいです…。重てぇですぅ」
J「……おい翠星石なに怪しい動きしてんだ?」
翠「ッ!見てわからねぇですかチビ人間!!次の授業の教材を運んでるです!」
J「チビは余計だ!それにしても凄い量だな…こんなの一人で運ぶ量じゃないだろ」
翠「う〜、梅岡のやつが朝すこぉーし翠星石が遅れたからって、
遅刻扱いにしやがったんで奴の弁当箱にカエルを入れてやったです。
そしたらあの野郎マジ切れしやがって、翠星石一人でこんな重い教材運べとか命令
しやがったです。絶対許せんですぅ」
J「いやそれはお前の自業自得だ」
翠「うるせぇです!それよりチビ人間いい所に来たです。
さっさと翠星石の代わりにこのくそ重てぇ荷物を全部運びやがれです」
J「ふざけんなっ!だいたいお前が悪いんだろ僕には関係ない!先行くぞ。」(スタスタ)
翠「あっ、待つですJUM!……行っちまったです。くっそぉ後で覚えてやがれですよぉ」
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 21:26:09.14 ID:7IMyLaXL0
>>316 ―――― そして、フラフラしながらもようやく階段までたどり着いた
翠「はぁ、やっと階段です。うぅ、前が見えんですぅ――――あっ、きゃあッ!」
不幸にも階段を踏み外し、悲鳴を上げ翠星石は落下した
翠「んっ!?あれ?落ちてないです」
J「ふぅ、間一髪。大丈夫か、翠星石?」
翠星石が落ちる寸前に、JUMが翠星石の体ごと抱き止めていた
翠「JUM……っていつまで抱いてるつもりですかさっさと離すです(///)」
J「うわっ、暴れるな馬鹿。ふぅ、これでいいか」
翠「結構です。それにしてもJUMなんでこんな所にいるですか?」
J「ん、先に行ったけどやっぱり少し心配だから見に来たんだ。
そうしたら丁度落ちそうになってたから助けただけだ」
翠「そうですか、ありがとです。でも心配するぐらいなら最初から助けろです」
J「あんな頼まれかたして誰が助けようとするよ。まあ、いいや。
ほら半分よこせよ」
そう言ってJUMは翠星石から半分以上荷物を取ってさっさと歩き出しました
翠「あっ、先に行くなです。待つですよJUM!」
翠「(ぶっきらぼうだけど助けてくれてありがとうですJUM……(/////))」
―――― そうして二人はチャイムが鳴る前に教室に一緒に入っていったのでした
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 21:29:21.78 ID:akByuzIF0
翠星石かわいいよ翠星石
カエルは梅岡でもマジギレするよそりゃwwwwwwwwww
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 21:31:01.80 ID:Rn3NyeitO
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 21:31:01.82 ID:hmuz9WVI0
ツンデレな翠とJUMwww
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 21:34:56.53 ID:3yGZcrOs0
JUM翠カワイスwwww
ツンデレ人気だな。
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 21:48:03.40 ID:7IMyLaXL0
応援トンクス
近日中に真紅×JUMで長編投下する予定なんでそっちもよろしく
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 21:54:18.77 ID:fTCYOS7m0
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 22:08:02.03 ID:Zi7o1yjDO
保守
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 22:20:47.58 ID:urQHuoT/0
あんまり雑談もwikiも見てなかったんで今日まで八犬伝がwikiに投稿されてるの知らなかった orz
他にも途中からwikiのみに投下されてる作品ってある?
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 22:21:42.25 ID:hmuz9WVI0
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 22:22:46.45 ID:akByuzIF0
>>328 そういうことこそWikiや雑談所で(ry
「ばらげん!」とかは外部サイトだな
Wikiのリンクからいける
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 22:32:57.16 ID:urQHuoT/0
>>329>>330 うん。wikiとかで聞いたほうがいいとは分かってはいるんだが
一応俺みたいにずっと気づかない奴が他にも一人くらいいると思ったんで
これを機に気づいて欲しいなと思って・・・
とりあえずごめんよ
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 22:33:51.81 ID:akByuzIF0
>>332 俺もちょっと神経質になってすまんかった
---再開---
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 22:41:26.27 ID:Rn3NyeitO
【彼女は】【デリケートw】
薔「…………」
ジ「……椅子や机を並べてなにしてるんだ?」
薔「…スレタイ」
ジ「バリケードじゃなくてデリケートだぞ」
薔「…………」
ジ「…………」
薔「似たようなもの」
ジ「ねーよ」
335 :
181:2006/06/08(木) 22:51:07.40 ID:5ux8fw0f0
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:04:44.35 ID:5ux8fw0f0
保守。十分で500まで下がるとは。
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:16:23.78 ID:hmuz9WVI0
寝☆
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:17:54.60 ID:7IMyLaXL0
今日は筆が進む進む調子に乗ってもう一個投下
銀「ふ〜ん、ふふふ〜ん♪」
休日の朝早く水銀燈は鼻歌を軽く響かせ幼馴染のJUMの家に向かっていた
銀「ふわぁ〜今日が創立記念日で休日だってすっかり忘れてたわぁ。
このまま帰るのも癪なんでJUMの寝顔でも拝ませてもらおっと♪
そして、あわよくばあんなことやこんなことやって、
二人はついに互いの気持ちを告白して恋人同士にウフフフフッ」
薄ら笑いを浮かべながら歩く水銀燈は果てしなく怪しかった
そんなこんなで道行く人に避けられなれながらJUMの家に到着
ピンポ〜ン
Jママ「はーい。(ガチャ)あら水銀燈ちゃんじゃない。おはよう、今日はどうしたの?」
銀「おはようございます、小母様。JUMはいますかぁ?」
Jママ「えぇ、今日は休みだからお部屋に居るはずよ。
よっかたら上がってってあの子を起こしてきてくれないかしら?」
銀「わかりました。それじゃあ、お邪魔しまぁーす」
トントントントン ガチャ
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:18:38.32 ID:7IMyLaXL0
>>338 銀「JUM〜朝よ〜起きなさぁ〜い。って、あら?」
しかし、布団の中どころか部屋の中にJUMの姿はなかった。
銀「あれぇ、おかしいわね下にはいない筈なんだけど。
あ、脱ぎっぱなしのパジャマがあるってことは外に出てるみたいねぇ」
さて、どうしようかと水銀燈は考えたが机の上に携帯と財布を見つけたので、
少し待っていればすぐ帰ってくるだろうと結論付けた
銀「すぐ帰ってくるようだしどうしようかしらねぇ」
JUMの部屋をぐるっとひと眺めした水銀燈が目を止めたのはベッドであった
銀「そういえば昨日は夜更かししちゃったから眠たいのよねぇ」
と、誰に言い訳しているのか水銀燈はベッドに飛び乗った
銀「いいわ、一眠りしちゃいましょお。うふふ、帰ってきたらJUM驚くでしょうね
う…ん、JUMの…にお…い………スースー……」
本当に眠かったのか水銀燈はまたたく間に眠りにおちていきました
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:19:28.42 ID:7IMyLaXL0
>>339 JUMサイド
J「ふーっ、たまには、早朝の散歩もいいもんだな。たまにはだけどね
(ガチャ)ただいま〜」
Jママ「あら、JUM君おかえりなさい。お外に出てたの?」
J「うん。ちょっと散歩にね」
Jママ「そうなの。あ、今水銀燈ちゃんが来てるわよ。JUM君の部屋で待ってるから」
J「水銀燈が?わかった」
トントントントン ガチャ
J「水銀燈いるのか?」
部屋の帰ってきたJUMですが、そこに待っていたのはJUMのベッドで
穏やかな寝息をたてて眠っている水銀燈でした
J「うわっ、こいつ人のベッドで何寝てんだよ。うわ、熟睡してるよ」
銀「う…ん、JU…M…スースー」
J「うん、起きたのか?……寝言か。水銀燈の寝顔見たの何年ぶりだろうな可愛い(////)」
銀「…スースー…JUM……大…好き……」
J「ッッ!!?びっくりすんないつも冗談で言われてるのにな。
でも、…俺も好きだよ水銀燈。はぁ〜そのうちちゃんと告白したいなぁ」
JUMの告白を聞き逃してしまった銀様。さて、この二人が恋人同士になるのはいつのことになるのでしょう
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:25:18.27 ID:ZK+qrIruO
今すぐだ。
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:25:23.87 ID:akByuzIF0
ウォーアンマー
擦れ違う二人wwwwwwwww
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:26:28.25 ID:Rn3NyeitO
今すぐ布団に入るんだジュン
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:28:20.99 ID:1EVSuL/7O
真紅が阻止する展開wktk
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:36:13.07 ID:5ux8fw0f0
放課後の教室にて。
ジ「それにしても、VIPの勢いはすごいな」
薔「……鯖が落ちておあずけされたから余計にすごい……」ニヤリ
ジ「なんの悪巧みを思いついたんだ?」
薔「別になんでもないよ………じゃ」ノシ
薔(ジュンとしばらく会話しない→
ジュン、私を恋しがる→
会話すると、勢いで、あんなことやこんなことまで)
薔「………ニュフ………」
影からジュンを見守る薔薇水晶。
銀「あ、ジュン。いたいたぁ。一緒に帰りましょ?」
ジ「ああ、いいぞ。そういや、久しぶりだな。一緒に帰るの?」
銀「んふふっ、恋しかったんでしょ。このこのぉ」
ジ「ちょっとだけな?」
薔(銀ちゃん………恐ろしい子)
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:39:36.85 ID:Rn3NyeitO
ばらすぃカワイソス
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:42:53.81 ID:dxI7/LCp0
まとめwikiに載っけれずに困ってたんだが、載っけてくれた人に感謝してタイトル変更。
体は子供、頭脳は(ry 第三話
>>112から
「まだ痛いよ・・・。この体、当社比90%弱くなってる・・・」
あちこちを老人のように擦りながら呟くジュン。
「あの後、離してもらえたはいいけど、今度は『上へ行って』かよ」
女なんて信じないほうがいいらしい。いや、あの歌は男だったか。
とりあえず、図書館で借りてきた本でも読むことにする。
「ええっ!そんなことしちゃっていいの?」
「構わないと思うわよぉ。実際、ジュンは困ってるわけだしぃ」
「でも、やっぱりちょっと抵抗があるですぅ・・・」
「なら、翠星石は帰ったら?私は退かないわ」
「そそそそんなこと言われたら帰るわけにはいかないですぅ!」
「じゃあ、電話を借りなきゃ。ええっと・・・」
「降りてきていいですぅ!というかさっさと降りてきやがれですぅ!」
階下から響く声にジュンは叩き起こされる。
「また寝てたのか・・・。体が睡眠を欲しがってるのかなぁ?」
しばらく目を眠たげに擦ると、大きい欠伸を一つして、さらに伸びを一つ。
それでやっとスイッチを入れたのか、ゆっくりと部屋を出る。
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:44:16.45 ID:7IMyLaXL0
>>344 把握した。
>>339の続き
J「それにしても何で制服着てるんだこいつ?あ、毛布跳ねてる。かけてやるか…」
トントントントン ガチャ
真「JUM、起きなさい。さっさと起きて私に紅茶をいれるの…だ…わ……。」
J「(真紅からは布団に覆いかぶさってるように見えるJUM)…………」
沈黙が支配するJUMの部屋。しかし、JUMはいち早く解凍した!
J「ち、違うんだ真紅!ただ僕は、疲れてる水銀燈に毛布をかけてやろうと……」
真「フフフフッ、わかってるわJUM。そこに眠っている泥棒猫とお楽しみしたから
その後始末をしているのよね」
J「ちょwwwwちがっwwww」
真「問答無用!!絆パーンチ!!」
J「ギャアァァァアァアア〜〜!!!」
こんな感じで勘弁
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:44:18.73 ID:dxI7/LCp0
>>347 下に降りると、そこに待っていたのは色とりどりの表情だった。
翠星石と蒼星石は頬を赤らめているのまではいっしょなのだが、
蒼星石はどちらかというと喜色のほうが濃く、翠星石は恥じらいのほうが濃い。
真紅は決意を明らかに貼り付けてあるし、水銀橙に至っては妖艶な笑みさえ浮かべている。
ここから何かを読み取れなんて問題が現代文に出ても、男は赤点だろう。
(とりあえず何か言おう)
「あのさ、他の子達は?」
「ああ、遅くなっちゃったから来れないって」
(ああ、なんだ、この空気)
ジュンは何だか圧迫感を感じる。しかし、何か共通点を先ほどの表情から取り出せないか。
必死に考えてみた結果、そこにはなんだか悪戯を隠した子供のような雰囲気があった。
隠し事をしている時の、甘美なときめき。自分だけの秘密。
(ん?隠し事?)
「なぁ、君たち。この場で重大発表とかそういうのないかい?」
「よく聞いてくれたわねぇ♪ジュン?実は私たちから発表があるのぉ」
「それも、とびっきりいい奴が、さ?」
「よく聞いておくといいのだわ」
「いいですぅ?今から言うですぅ」
「泊り込みでぇ」「元に戻れるまで」「仕方がないのだわ」「世話を焼いてやるですぅ!」
「はぁ?」
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:45:49.92 ID:dxI7/LCp0
>>349 頭の上に特大のクエスチョンマーク。目は点で、口は半開き。
「あの、言っていることがよく分からないんですけど」
「だから」
「いや、もういいもういい。無意味な会話はよそう。たださ、どうしてそういう結論にたどり着いたの?」
「簡単よぉ。だって、ジュンがその身長でいろいろやるのって、相当ムリがあるじゃない?」
「そりゃまぁ、そうだけど」
「だから、私たちがお手伝いしてあげるのよぉ」
「ありがたいけどさぁ・・・。僕はこれでも男だよ?」
「大丈夫よぉ。別にジュンになら何されたって構わないからぁ」
そう言ってウインク。論点の違いは無視されている。
「と、いうことで。ジュン君、もう僕たち親とかに連絡しちゃったから」
「だから着替えとかも取ってきたですぅ!」
「ついでに今日は歓迎会なのだわ。主に私のために」
ジュンはしばらく思考停止し、やっと頭の回転を取り戻した頃には既に晩餐の準備が整っていた。
どうやら自分はお誕生日席に座っているみたいで、右を見ると双子がいることが分かった。
「いやぁ、実際どうなるかと思ったけどねぇ・・・まさか許してくれるなんてねぇ♪」
「ほんとですぅ!あのじじいもたまには寛容な時があるですねぇ?」
グラスに入れたジュースをちびちびやっている双子。
「どんな魔法を使ったんだろう・・・。いや、結構本気で」
「これも愛のなせる事だよ♪ジュン君」
「あーっ!蒼星石、今のは抜け駆けですぅ!」
左を見ると真紅と水銀橙。
「大体、水銀橙は大きすぎるのだわ!半分分けなさい!」
「ごめんなさいねぇ、貧乳さん?そういう趣味の世界も世の中にはあるから気にしないほうがいいわよぉ」
「その余裕ぶった態度・・・ああもうっ!」
ジュンは聞かなかったことにした。
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:46:36.17 ID:dxI7/LCp0
>>351 いつの間にか会もお開きになって、テンションがおかしかったことに気づいたジュンは、
やはり片付けの途中で酒類を発見した。お酒は20歳になってから。
「全く、結局片付けは僕がやってるんじゃないか・・・」
苦笑して、そして片づけを終わらせるとお風呂のお湯が溜まったので入浴することにした。
「ふぅ・・・湯船が広いや」
体が小さくなっているのでちょっと贅沢な気分で風呂に浸かれる。
「これからどうなるんだろ。大丈夫かなぁ・・・」
不意に不安が押し寄せてくる。
冷静に考えてみれば、自分が小さくなっていたなんて、ありえないのに。
「はぁ・・・」
溜息をついてもたいして胸は軽くはならないのだ。
その時だった。風呂の外の脱衣所で、衣擦れの音がした。
「ジュン〜。一緒に風呂に入ってやるですぅ!感謝しろですぅ!」
歯車は、一つ狂うとどこまでも狂うらしい。
投下おしまい。
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:48:04.67 ID:dxI7/LCp0
悪い、安価ミスってます。
永遠ループとか何作ってんだよオレ・・・orz
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:49:19.61 ID:Rn3NyeitO
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:49:26.47 ID:7IMyLaXL0
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:51:46.69 ID:akByuzIF0
>>345 ニュフに萌えた
そして銀ちゃん恐ろしい子wwwwwwwww
>>348 さすがジュンだ、どこまでもお約束を裏切らないwwwww
>>352 バーローキタwwwwwwwww
押しかけ世話女房wwwwwwwwww
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:52:37.76 ID:dxI7/LCp0
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/08(木) 23:53:48.12 ID:Lpn4Lpfr0
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 00:06:20.56 ID:DA6or3ntO
ジュンw
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 00:14:15.92 ID:dwxAnDE+O
夢の展開ktkr
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 00:28:52.20 ID:DA6or3ntO
銀「めぐチューチュー」
めぐ「………」
銀「(゚д゚)ウマー」
めぐ「……」
銀「ニヤニヤ」
めぐ「…なに?」
銀「ん?別にぃ」
めぐ「…私が残したヤクルトをチューチュー言いながら飲んでいるのに 「別にぃ」って……ありえない」
銀「ありえないはありえなぁい」
めぐ「…水銀燈って、ほんとにほんとにジャンクなのね」
銀「…ジャンクなんて…ジャンクなんて言うもんじゃないわ…」
めぐ「(ムカッ)うるさい!!!水銀燈のバカ!!!くんくんのことバラすぞ!!!」
銀「(ムカッ) 犯すぞゴラァ!!!」
めぐ「(((;゚д゚)))ガクガクブルブル」
銀「………………ごめん、本音出ちゃった…」
めぐ「…もらしちゃった…佐原さん呼んでくるね…」
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 00:35:13.89 ID:s7O8e7tsO
新地開拓へ向けて(ギャグ路線編)
(タイトルは確か)゙続けて同じ言葉を言うゲーム゙の続編?な感じです
メモ張を使わずに保守も兼ねながらのんびり投下しまつ
御了承をm(_ _)m
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 00:45:59.86 ID:s7O8e7tsO
>>362 ジ「諦めたんじゃないのか?」
水「諦めたわよぉ」
ジ「なら、何の用だ?」
翠「今日は勝負を挑みに来たのです」
ジ「だから」
蒼「違うよ、今回はジュン君が挑戦者」
真「負けたら勿論、バツゲームで勝者の言う事を何でも聞くのだわ」
ジ「そんなの理不尽だろ」
雛「もう逃げられないの」
ジ「って言うか、これを言うために、お前ら一人一人、喋るのか?」
薔「それは無いよ」
ジ「それもそうだな」
金「……」
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 00:58:11.29 ID:vBZDoOwR0
保守
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 01:08:02.89 ID:KOgQjpA8O
>>363 いくら何でも遅すぎ
誰も投下できなくなるだろうが
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 01:19:26.74 ID:s7O8e7tsO
糞のんびり、いくので投下したければどーぞ
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 01:22:37.47 ID:KOgQjpA8O
>>366 いや、スレを私物化するなよ
まとめて投下できない理由でもあるわけ?
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 01:33:02.71 ID:s7O8e7tsO
>>367 それはすまなかった、VIP引退して反省してくる
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 01:37:09.30 ID:xHSLCXds0
翠「翠ちゃんですぅ♪」
金「カナかしらぁ♪」
雪「だれも殺したくなんか無いのにーー!!キラですわ♪」
翠「おめーそのネタはもうやめろですぅ」
金「それでは今から【愛の行く末】第十七話を投下するかしら」
翠「前回(前々スレ
>>123)のあらすじは、薔薇水晶がついに水銀燈と対峙、二人は全面対決に突入したです。
だけど舌戦では薔薇水晶が優勢。とどめに出来ちゃった宣言をしやがったですぅ。
それを聞いた水銀燈は大激怒。薔薇水晶をボッコボコにしやがったです。
そんな水銀燈を薔薇水晶は「あんたじゃジュンには相応しくない」と大笑い。
そこに二人の思い人、ジュンが参上。はたして三人はどうなってしまうのか?」
雪「はい、ちゃんとしたあらすじありがとうございます。それでは今から投下を開始しますわ」
金「NGワードは【syuraba】かしらー」
+++水銀燈(6/23PM1:24薔薇学園3−B教室)+++
「何でこんな事をしたんだ水銀燈!!」
ジュンはまるで親の敵でも見るような目で私を睨み、敵意の篭った声で私の名を呼んだ。
私はただ、呆然とするだけだった。考えられる事と言えば、ジュンへの疑問のみだった。
なんで?なんでそんな目で私を見るの?そんな声で私を呼ぶの?私、なんにも悪いことしてないのに!?
「薔薇水晶をこんなに痛めつけて何考えてるんだ!?いくらなんでもやりすぎだろ!!!お前、薔薇水晶を殺すつもりだったのか!!!」
ジュンはその腕に薔薇水晶を抱いたまま怒鳴った。
あれぇ?もしかしてジュンは、私がその雌狐にお仕置きしたことを怒ってるの?
……だとしたら益々意味がわからない。なぜジュンは自分を汚した女を庇うんだろう?なぜ守ろうとするんだろう?
もしかしてジュンは自分が騙されていることに気付いてないのだろうか?うん、そうだ。きっとそうだ。
だってジュンは鈍いから。私がどれだけアプローチしても気付かないほど鈍いから。だからジュンはあの女の本性に気付いてないんだ。
だったら私がジュンの目を覚まさせないと……。この女が私にどんなことをしたのか、どんな『ウソ』を吐いたのか教えてあげる。そうすればジュンの目も覚めるでしょう?
私は、あいかわらず敵意を向けてくるジュンに少しうろたえつつも、彼に向かって話しかけた。
「や、やあねぇ……そんなに怒らないでよぉ。だってこの子私に酷いウソ吐いたのよぉ」
「ウソ?」
私の言葉を聞いたジュンは少し眉をひそめた。私はそんなジュンの様子を尻目に話を続けた。
「ええそうよぉ。だってこの子、ジュンは私のことが嫌いだって言うんだもん。それにねぇ、ジュンは私の気持ちに気付いてたのに私をフったって言ったのぉ。
しかも自分からジュンを襲ったくせに、それも全部ジュンの所為にするのよぉ。だから私、この子にお仕置きしたのぉ。ねぇジュン?こんなウソ吐いちゃうなんて酷と思わない?これくらいされて当然よねぇ?」
わかってくれた?そのメス犬はこんなに悪いウソ吐いちゃったのよぉ。ジュンは私が嫌いなはずないわよねぇ?ジュンは鈍いから私の気持ちに気付かなかっただけよねぇ?
ジュンはこの女に無理やり犯されたのよねぇ?だからね?ジュン、私のもとに来て?ジュンはほんとは私が好きなんでしょぉ?
もしかして、ジュンは体が汚れちゃったことを気にしてるのぉ?大丈夫よぉ。私はジュンが好きなのぉ。ジュンだったらどんな状態かなんて気にしないわぁ。どんなジュンでも受け入れてあげるぅ。
ジュンを誑かしたそのメス犬は私が処理してあげるから。ジュンの仇は私が討ってあげるわぁ。だからジュンはなんにも心配しなくていいの。
ジュンが今まで私を守ってくれていたように、これからは私がジュンを守ってあげるぅ。
だから……帰って来て?ここに来て!!お願い、私を愛してぇ!!
―――でも―――
―――でも―――
「いや、ウソじゃないよ」
―――私の願いは―――
「全部、本当のことだ」
―――最愛の人の手によって―――
「僕は―――」
―――打ち砕かれた―――
「―――薔薇水晶が好きだ」
そのとき、私の中の何かが終わった。
――――――――――――――――――――――――――――――
「だから、もう僕達に構わないでくれ」
言えた……僕が言おうとして、今まで言えなかったことをついに言うことが出来た。
少し前までの僕だったら真実を水銀燈に伝えることは出来なかったろう。でも、雪華綺晶との話し合いの中で自分の気持ちに気が付いたから、水銀燈にありのままを伝えることが出来たんだ。
雪華綺晶が気付かせてくれたこの思いを、僕はもう偽らない。
水銀燈から一旦目を逸らし、僕の腕の中でぐったりしている薔薇水晶に目を向ける。
酷い有様だ。頬は赤く腫れあがり、制服にはくっきりと足型が刻印されている。ボタンのいくつかが無くなっていて、彼女の白い肌があらわになっていた。
ちらりと見えた腹部も少し青くなっていた。内臓の方は大丈夫なんだろうか?首には締められた後がしっかりと刻まれている。意識もまだハッキリしていないようだ。
くそ!!僕がもう少し早く来ることが出来ていたら!!いや、あのときに水銀燈と縁を切れていたらこんなことにはならなかったのに!!
僕は自分の不甲斐なさに心底腹が立った。
水銀燈に視線を戻すと、彼女は僕が言ったことを理解できないのか、一人静かに笑っていた。
「ふふふ……まったくもう、ジュンまでそんなウソ言ってぇ」
「水銀燈……僕はウソなんか吐いてない」
「やぁねぇ。いくらなんでも冗談キツ過ぎない?そうやって私を不安にさせてぇ。それ本当に堪えるからやめ……」
「水銀燈!!」
僕が大声を張り上げると、水銀燈の身体が微かに震えた。
僕は後ろの壁に薔薇水晶を横たえると、すっと立ち上がって水銀燈を真っ直ぐに見据えた。
「……本当なんだよ」
「それじゃあ……私の気持ちにも……」
「ああ、気付いてた」
「ジュンはこの女に無理矢理犯されたのよねぇ?」
「それは違う」
僕は頭を横に振って否定した。
「僕が薔薇水晶を抱いたのは……あいつが好きだからだ。他にも細かい理由はあったけど、あいつが好きだから、好きだと言ってくれたから、
僕の方から何度も抱いたんだ。これでいい? 他にも聞きたいことはあるか?」
僕の答えを聞いて絶句する水銀燈。なんだか、目の焦点が合ってないような?
「ジュン……そろそろやめてよぉ。私がそういうのダメだって知ってるでしょう?」
「だからウソじゃないんだよ。僕は薔薇水晶が……」
「やめてぇ!!!」
突然水銀燈が叫んだ。そして、突然僕の制服の胸元を掴むと、いつもの彼女からは想像も出来ないような迫力で僕に詰め寄った。
「なんで!?」
「なんでよぉ!?」
「なんで私じゃダメなのよぉ!?」
一言ごとに、僕の胸元を揺さぶりながら、水銀燈が叫ぶ。僕は、目を見開きながらされるがままになっていた。
「前も言ったじゃないか。お前が……」
「私が幼馴染だから?一緒に居過ぎたから?そんなの答えになってなぁい!!私はジュンのことはよく知ってる。好きなこと……嫌いなこと……好きな食べ物……嫌いな食べ物……得意な科目……苦手な科目……。
身長体重クセに仕草……ジュンのことならなんでも答えられる。私はこの世の誰よりも『桜田ジュン』を理解してる。なのに……なのになんで私じゃダメなのぉ!!
私はジュンが好き。愛してる。私の気持ちにちっとも応えてくれなくて嫌いになりそうになったこともあったけどその百倍は好きで好きでたまらなかった。
なのになんで私に振り向いてくれなかったの?手を伸ばしてくれなかったの?抱きしめてくれなかったの?いやらしい本を見て想像するようなことを私に何もしてくれなかったの?
今までずっと淋しくて淋しくて何回ジュンのこと恨んだか分からない。私の思いに答えてくれないのが寂しくて悲しくて何度も何度も一人で泣いた。
いっそのことジュンを諦めようと思ったこともある。でも出来なかった。しょうがないじゃない好きなんだもの!!嫌いになんかなれないのぉ!!
ねえ?私のどこが気に入らないのぉ?髪? 顔? 胸? お腹? 手足? 性格?ジュンが気に入らないなら今すぐ髪も切っちゃうし、ダイエットだっていくらでもしてあげる。
整形だっていつでも受けてあげる。ジュンに振り向いてもらえるならこんな身体なんかどうなったって構わない。私が……私がジュンの一番なんだからぁ!!!」
涙を流しながら叫び続ける水銀燈の姿は、今まで見たことないほど必死で……とても哀れで……
「ジュンには私がいるじゃない。ね?やらしいことがしたいなら私にしたらいいでしょう?私、初めてだし経験なんて無いけど、頑張って満足させてあげるからぁ。
ううん、あげるじゃなくて、したいの。ジュンが、ジュンが喜んでくれるなら何だってしてあげるしされてもいい。どんなに恥ずかしいことでもどんなに痛いことでも何でも何でも何でも……。
だから、ねぇ、ジュン……だから……一緒にいて?こんなの、もう耐えられないよぅ…………。他の事なら、どんな……こと……して……も……い……いか……らぁ……ジュン……ジュンぅ……」
水銀燈はその場に泣き崩れた。ずっと僕の名前を呼びつづけ、涙を流し続けている。
「水銀燈……」
その姿を見て、僕は子供のころの水銀燈を思い出した。
子供のころの水銀燈は、イジメられてはいつも僕の名前を呼びながら泣いていた。
僕はいつもそんな彼女の手を引いて、前を歩き、彼女を傷つけるモノから守ってきた。
僕は、水銀燈は強くなったと思っていた。でも本当はそうじゃなかったんじゃないか?
もしかしたら、水銀燈は強くなったフリをしていただけじゃないのか?水銀燈はほんとは弱いままだったんじゃないのか?
今の彼女の姿を見ていると、どうもそう思えてしかたがない。
―――心の中で何かが頻りにドアを叩いている。
―――心の中の奥底で、何かが暴れている。
―――心の最深部に封じ込めた何かが出てこようとしている。
「水銀燈……」
そして、それに感化され、僕は水銀燈の側にしゃがんで手を―――
―――ガシッ
そのとき、後ろから誰かが僕のズボンの裾を引っ張った。
僕は後ろを振り向いた。引っ張ったのは……薔薇水晶だった。
薔薇水晶は痛めつけられた体を引き摺って僕の側まで来たようだ。
薔薇水晶は、まるでダメだと言うように首を横に振っている。その様子を見て、僕は我に帰った。
―――なにやってんだ、僕はバカか!!
今ここで水銀燈に手を差し伸べてなんになる!?また同じ事を繰り返すだけじゃないか!!
それに雪華綺晶も言ってたんだ。薔薇水晶を愛することだけ考えろって。僕は、薔薇水晶が好きなんだ!!
だから、だからもう僕の中から出てくるな!!邪魔なんだよ!!
僕は、心から漏れかけていたそれをもう一度閉じ込めて、水銀燈に差し伸べかけた手を引っ込めた。
「ゴメン、水銀燈。それでも僕は……薔薇水晶を選ぶ」
それを聞いた水銀燈はハッと顔を上げた。
そして、殺意の篭った目で僕を睨んだ。いや、正確には、僕の後ろにいる薔薇水晶を。
「そう……この女が……この女がジュンを……」
水銀燈はゆらりと立ちあがった。その目は真っ直ぐに薔薇水晶を見据えている。
僕は彼女の雰囲気にただならぬモノを感じ、薔薇水晶に近付こうとする彼女の肩を掴んで押し留めた。
「おい。お前薔薇水晶に何する気だよ?」
水銀燈はニタリと笑って答えた。
「きまってるでしょう。こいつを殺すのよ」
「なっ……」
殺す?薔薇水晶を?僕は一瞬冗談かと思った。でも、水銀燈の目は、本気だった。
「冗談はよせよ。だって薔薇水晶はお前の親友だろ?お前は自分の親友を殺すつもりか!?」
「親友ぅ……ぷっ……あははははは!!!」
水銀燈はケラケラと笑い始めた。
「あははははっ!!!親友ぅ?この子がぁ?私からジュンを奪ったこの子がぁ?……こいつは最低。最低のクズ。他人のものに手を出して平然としていられる、最悪のゴミ畜生。最悪、最悪最悪、最低最悪の人間未満。
――殺す。殺す殺す殺す。ナイフで八つ裂きにして、内蔵を抉り出して、細切れにして 野良犬の餌にしてやる。あはは、駄目か。そんなもの食べたら、野良犬がお腹壊しちゃうわぁ。
やっぱり地面に埋めちゃおうかしら。埋めた先から土壌汚染が始まりそうねぇ。 環境汚染なんていけないわぁ。
……やっぱり駄目ねぇ。存在価値マイナスの犬畜生。ううん、言うことを聞くだけ犬の方がまだマシねぇ。
―――犬以下の下等生物。居るだけで資源の無駄遣い。
―――死ね。死ね。死ね死ね死ね死ね!……私が殺してやる!! 絶対、絶対殺してやるッ!!!」
「……おい、いい加減にしろよ!!簡単に死ねだの殺すだの、そんなこと言うな!!」
「いい加減にしてほしいのはこっちよ!!私は被害者なのよぉ?
もちろんジュンも被害者。 悪いのは全部この女じゃない!!」
「やめろって言ってるだろ!!僕が自分でこいつを選んだって何度言ったらわかるんだ!!」
「ジュンは騙されているのよ!!こいつはその体を使ってジュンを誑かしてるだけだって何で気が付かないの!?
このメスは汚らしい雌の匂いをぷんぷんさせてジュンを惑わして、それで悦に浸ってるビッチなのよ!!
そんな淫乱なイカレたメス豚はそこらの野良犬とでも犯ってればいいのよぉ!!!」
その出鱈目な中傷に、僕は頭に血が上った。そして――――
―――バシィッ!
気が付くと、僕は水銀燈を叩いていた。
僕は、産まれて初めて水銀燈を殴った。
今まで水銀燈とケンカをしても、僕は彼女に手を上げたことはなかった。
でも、これだけは許せなかった。愛する人を侮辱されても黙っていることなんて、僕には出来なかった。
「………?」
殴られた水銀燈は何が起こったのか、まるでわかってみたいだ。
「いい加減にしろ!!さっきから黙って聞いてたら僕の気持ちは無視して自分の都合の言いことばっか言いやがって!!
それに薔薇水晶が犬以下だと?だったら自分はどうなんだ!?こいつをこんなにボロボロにして!!
お前のやったことの方が犬以下じゃないか!!!」
自然と熱く、早くなる口調には激しい怒りが含まれている。
「僕は、お前なんて嫌いだ」
僕の口から出た言葉。それは絶対に言ってはいけない言葉。水銀燈のブロックワード。
でも、一度外に出てしまったものは、もう止めることは出来なかった。
「お前なんて嫌いだ」
「……え……ぅあ……」
「僕は……」
――――お前なんて大嫌いだ!!!!!――――
その言葉を聞いた途端、水銀燈の様子がおかしくなった。
顔が無表情になり、瞳から輝きが失われた。
呆けているという表現が一番近い状態だ。あろうことか独り言まで呟き出した。
―――僕は自分のしたことの重大さに気が付いた。
僕は、怒りにまかせてなんてことを……。でも、もう無かったことには出来ない。一度口にした言葉は、もう元には戻せない。
(銀ちゃん……かわいそう……)
(あいつ、最っ低……)
周りから聞こえてくるのは、ほとんどが僕への批難と中傷。
でも、僕はそれを言われてもしかたないことをしてしまったんだ。だから、甘んじてそれを受け入れよう。
「……いこう薔薇水晶。立てるか?」
「……うん」
僕は怪我をしている薔薇水晶を保健室に連れていく為に、彼女を抱き起こした。
そして、いまだに俯いたままなにかを呟き続けている水銀燈に背を向けて、ゆっくりと歩き出した。
その際、一度も彼女の方を振り返ることはなかった。
「……ごめんな」
「ジュンは悪くないよ」
薔薇水晶は少しだけ笑みを浮かべながら言った。
「僕の所為なんだ。僕がちゃんとしてればこんなことにならなかったんだ」
「あんまり気にしない方がいいよ」
「いや、でも……」
そのときの僕らは、気付かなかった。
「私もいけないの。私が銀ちゃんを刺激するようなこと言っちゃったから……」
後ろから近付く彼女に。
「だから気にしないで。この怪我は、私の自業自得なんだから」
「……わかってるんじゃなぁい」
え―――?
僕は後ろを振り向いた。
そして、僕のすぐ横を銀色の光りがシュッと走った。
だけど、それに気付いたときにはもう、薔薇水晶の背中に、ナイフが深々と突き刺さっていた。
「ああぁぁ!!」
薔薇水晶は、その喉から叫び声を出しながら、そのまま前のめりに倒れ込んだ。
薔薇水晶を刺したのは……水銀燈だった。
「あらぁ?やっぱり一発じゃ死なないのねぇ」
水銀燈は、倒れた薔薇水晶からナイフを抜き取ると、ひゅっと振って血を払った。血の滴が、教室の床に撥ねるパシッという、小さな音がした。
薔薇水晶は、刺されたところを抑えて蹲っている。刺された右肩付近からは、血液が後から後から流れ出て、彼女の体と床を赤く染め上げている。
ウワアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!
遅れてギャラリーからも叫び声が響いてきた。
混乱している周りをよそに、水銀燈は這って逃げようとする薔薇水晶にトドメをさす為に、彼女に近付く。
僕は、水銀燈を止めるために彼女の前に立ちはだかった。
「おい!!なにやってんだ水銀燈!!!!」
僕はあらん限りの声で叫んだ。
その声に反応したのか、水銀燈が顔を上げた。
その表情を見て、僕は声を失った。
彼女の顔には、さっきまで怒りに満ちた表情でも、涙を浮かべた悲しみの表情でもなく……満面の笑みが浮かんでいた。
本当に幸せそうな笑顔だった。この地獄には似合わない、場違いな笑み。
その笑顔に、僕はいい知れぬ恐怖を感じた。
「す、水銀燈。お前……」
「……ねえジュン。ジュンはちょっとおかしくなちゃったのねぇ。だってそうじゃなぁい?私を嫌いだって言いながら私をぶっちゃうなんて、
絶対に普通じゃないわよぉ。だから、私が治してあげるぅ。でも、ちょっと待っててねぇ。その前に、この害獣を始末するから」
そう言って微笑む水銀燈の眸は、どんよりと暗く濁っていた……。
背筋が凍りついた。冗談じゃない。普通じゃないのはどっちだよ。
水銀燈は……どう見ても正気じゃない!!
満面の笑みを浮かべる水銀燈……血が滴り落ちるナイフ……
「………っ!!」
僕はさっき見た夢を思い出した。まさかあの夢はこれを暗示していたのか!!
水銀燈は僕を押し退けて、ゆらり、ゆらりとまるで熱病に犯されているかのような足取りで薔薇水晶に歩み寄る。
そして、彼女の側まで来た水銀燈は、ナイフを逆手に構え、大きく振りかぶり……。
「さあ。私とジュンのために死んでええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!」
そのまま、薔薇水晶に向けて振り下ろした。
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 01:51:48.01 ID:xHSLCXds0
ー今回はここで一旦区切りますー
翠「……」
金「……」
雪「……」
金「えらいことになったのかしらー」
翠「ですぅ」
雪「ま、まあ大丈夫でしょう。ええ。それでは続きは土〜日あたりに投下しますわ」
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 01:55:09.42 ID:TD64hZcjO
>>384 ぎゃあああああ!
wktkするとしかいいようが無いYO!
どこで歯車が狂ったんだ…
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 01:55:11.70 ID:xG2MPqaN0
あ〜あ、やっちゃった
死にはしなさそうだけど・・・・
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 01:55:46.26 ID:vBZDoOwR0
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 02:03:56.11 ID:eBBFXHooO
>>368 ちょっwwwおまwww
今日中に帰ってこいよ!www
>>384 救いがある事を信じてるから!!
もちろんジュン×銀Endなんだよな!?
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 02:07:56.06 ID:TD64hZcjO
>>368は引退なんかしないでメモ帳でもなんでもまとめてから投下しておくれよ、指摘されたら改善するのが職人クオリティじゃぜ
あのシリーズは面白かったからさ、いつでもいいから待っとるよ
愛の行く末とともにもう一度wktk保守
そして雑談ぽくてまじですまんかった
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 02:36:48.68 ID:vBZDoOwR0
保守
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 03:10:42.12 ID:OU8DhanF0
The One 「2」
初めて自我を持ったその日から。
彼は『正義の味方』になった。
誰かが、教えた訳でもない。
誰かに、教わった訳でもない。
ただただ、気づけば……そう、『正義の味方』だっただけだ。
そんな彼にも、モノを教える存在が居た。
正確には彼が、『正義の味方』であると自覚したその瞬間からだが。
彼にモノを教える存在の名前は『 』
モノを教える彼もまた『正義の味方』だった存在だ。
今では、その力は無くただの老人と成り果てているが
その瞳には、燦然と輝く生命の灯りが燈っている。
まぁ、『 』の事は置いておこう。
とにかく、彼が自覚した瞬間から『 』は、彼に色々と教えた訳だ。
異形のモノの正体が『■■■・■■』であり『■■■■■』から成っていると……
>>384 ついにキター!
果たしてJUMはこのまま道化で終わるのか、それとも…?
完結をwktkして待つ保守
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 03:11:00.92 ID:OU8DhanF0
相変わらず晴れた日。
彼、桜田ジュンは欠伸を一つ漏らして今回の転校先である学園に向かった。
ジュンは、『正義の味方』であると同時に学生でもある。
故に、転々と土地を移動しては異形のモノを狩り、それ以外の時は学生として過ごす。
そんな二重生活を送っていた。
そんな生活をジュンは、幼少の頃からしておりもう既に当たり前の事として認識している。
ジュンは『日本における正義の味方』であり、良くわからないが勘めいたモノで
異形のモノが活動しているだろう場所へと移動する。
ジュンはコレを、妖怪アンテナだーとか適当に言っている節がある。
因みに、『日本における』とつけたのは『正義の味方』が彼以外にも居るという事。
アメリカにはアメリカの、中国には中国のという感じである。
まぁ、『正義の味方』は一人だけじゃないという事である。
日本には、ジュン以外に『正義の味方』が二十七名ほど居る。
彼らも、また異形を狩る存在であり。生まれて自我を持ったその瞬間から
自分がどういった存在であるかを認識し知るのだ。
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 03:11:23.04 ID:OU8DhanF0
自我を持った瞬間から自分が『正義の味方』と認識し知る事を
先代の『正義の味方』は、まるで英霊の出来損ないである。
そんな言葉を思い出したジュンだった。
「この時期には珍しいが、転校生がこのクラスに編入する事になった。
と、言っても親御さんの都合で一時的なものになるらしいのだが……
親御さん曰く本人がその場所に留まりたいのであれば、留まるとの事だ。
まぁなんだ、皆仲良くしてやれよ」
と、ジュンの横で教壇に立つ教師が、そのクラスの生徒達にそう声かける。
因みに、ジュンには両親が存在するが……仕事の関係と言う事で転々と転勤を繰り返している。
故に、この教師が実際にジュンの両親に会った事も無く。
まさに書類上で存在する両親であるといえる。
自分の両親であるはずなのに、ジュンはこの両親にもう数十年と会っていなかった。
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 03:12:16.70 ID:OU8DhanF0
「さて、転校生君。すまないが自己紹介をお願いするよ」
「この度転校して来た桜田ジュンです。よろしく」
淡々とそして事務的にそう言いながら教室を目線で見回すジュン。
ふと、銀色が瞳にちらついた。
あの時の銀色だ。間違いない。
ジュンは、気取られない様にその銀色の持ち主を見て顔を覚えた。
「さぁて、一時間目はどうせ授業にならんだろ。適当に転校生である桜田に質問してやれ。
時間が余ったら自由時間だ。ただし、煩くするなよ? したやつは人形に魂移して黙らせる」
教師が、そんな物騒な事を言った後。
ジュンは文字通り、質問攻めに会う事になった。
質問攻めの間も、ジュンはあの銀色の持ち主を……
銀色の持ち主である少女を、ジッとそして気取られぬ様に見ていたのだった。
The One 「3」につづく・・・
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 03:12:57.26 ID:OU8DhanF0
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 03:29:31.62 ID:eBBFXHooO
クールなジュン、イイヨイイヨー
>>397 割り込んでしまい申し訳ない…
「正義の味方」とはなんだろう?気になりながらwktk
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 03:52:26.86 ID:vBZDoOwR0
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 04:05:21.55 ID:vBZDoOwR0
三人横一列になっていつもの道を歩く。
梅雨の時期のせいか少々蒸し暑い。
水「それにしてもジュンはよくウチの高校受かったわねぇ。」
唐突に水銀燈が僕にそう言ってきた。
J「まぁそれなりに勉強したからな。」
水「それなりにってレベルで受かる学校じゃないわよぉ。それにジュン私より頭悪いじゃない。」
J「そりゃそうだろ。」
水銀燈には専属の家庭教師が何人も居る。
僕はと言えば、せいぜい塾に通うくらいだ。
ちなみに雛苺は、ナチュラルボーンに頭が良い。
雛「ジュンはやれば出来る子なのー!」
僕らの話を聞いていたのか、雛苺がフォローをいれてくれた。
J「ありがとう。僕の味方はお前だけだよ。」
と言い、雛苺の頭を撫でた。
雛「ジュンはなんでこの高校受験したの?」
J「家から近かったからかな。」
水「嘘ぉ。私達と一緒に居たかったからじゃないのぉ?」
とニヤニヤにながら水銀燈が聞いてきた。
僕が受けるって言った後に決めた奴がよく言うよ。
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 04:07:29.28 ID:vBZDoOwR0
とそうこう話してる内に学校に着いた。
僕らが通ってる私立ローゼン高等学校は、広くてデカい。
生徒の総勢が5000人くらいだから仕方が無いっちゃ仕方が無いけど。
この学校には色々な噂がある。
その一つに、この学校が広過ぎて毎年行方不明者が出ると言う噂がある。
そして、広過ぎて魔物が居るって噂もあり、毎年誰かその魔物に食われてるらしい。
みんな常に魔物に食われぬよう「明日は我が身」と思って授業を受けなくちゃならないらしい。
一体どんな学校だよ。
と一通りツッコミを終えた所で僕らは自分の教室に向かう事にした。
J「そういや生徒会ってどうなってんだ?」
と水銀燈に聞く
こいつははこれでも生徒会長。
水「その事なんだけどぉ、ジュン生徒会に入ってくれない?」
J「なんで僕が?」
まさか生徒会に誘われるとは思いもしなかった。
水「また一人辞めちゃったのぉ・・・」
J「またかよ・・・もう五人目だぞ?」
水「だからお願い。ねぇ、良いでしょぉ?」
J「まぁ僕は良いけど・・・」
僕は何か頼まれると断れない。
この性格早く直さないといけないな。
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 04:11:23.77 ID:vBZDoOwR0
雛「雛も生徒会入るのよー!」
と僕らに向かって元気に高々とした声でそう言った。
これは少々ヤバイ事になった。
水「あ、あのねぇ雛ちゃん、生徒会の仕事って大変なのよぉ。」
J「そ、そうだぞ雛苺。生徒会なんて重い荷物運んだりするだけだぞ!」
僕は水銀燈と二人で制止に入る。
雛「でも、雛だけ仲間はずれなんてヤなのー!」
と顔をぷぅーっと膨らませて言う雛苺。
ヤバイ!もう第二段階まで入ったぞ!!
水「ひ、雛ちゃん。誰も仲間はずれなんて言ってないじゃない!」
J「そ、そうだぞ雛苺。会いたい時は何時でも会えるじゃないか!!」
僕は水銀燈と二人で必死に説得する。
雛「そんなの嘘なの!ジュンも銀ちゃんも雛の事嫌いなの!だからそんな事・・・うぐっ。」
と言って雛苺は泣き出してしまった。
水「わ、私は雛ちゃんの事大好きよぉ?だから泣き止んで、ねっ?」
J「帰りに好きなだけ苺大福買ってやるから、早く泣き止むんだ雛苺!」
僕らはそれぞれに雛苺が泣き止むように説得。
だが雛苺はそれを無視し、泣き続ける。
泣く雛苺。そしてその前であたふたする僕と水銀燈。
これじゃあまるで、僕たちが雛苺を虐めてるみたいじゃないか。
そしてそう思って見てる他の生徒の視線が痛い・・・
雛「うっぐ・・・じゃあ・・・」
やっと落ち着いたのか雛苺が喋り始めた。
J&水「じゃあ?」
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 04:12:29.68 ID:vBZDoOwR0
そして思わず声がそろう僕ら。
雛「じゃあ・・・うっぐ・・雛も・・・生徒・・・・ひっく・・・・会に・・・入れて・・・・うっぐ・・・・・くれる?」
途切れ途切れながら、何とか言葉を言い切った雛苺。
雛苺がこうなってしまったら、僕らはその欲求を飲まなきゃいけない。
水「も、もちろんOKよぉ!」
水銀燈は雛苺の前でしゃがんで指で円を作りそう言った。
雛「ホントぉ?・・・うっぐ。」
手で涙を拭きながら言う雛苺。
「えぇ、ホントよぉ。だから早く涙を拭いてぇ。」
そう言い水銀燈はハンカチを雛苺に渡した。
J「あー雛苺が居る生徒会が楽しみだなー。」
もうどうにでもなれ。
僕はどこかヤケクソになっていた。
雛「これからも三人一緒なのー!」
と僕と水銀燈の腕をとり、笑顔で言った。
僕らは、それに苦笑いで答えるしかなかった。
しかし、立ち直りが早すぎないか?
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 04:13:20.04 ID:vBZDoOwR0
とりあえず今回はここまで
自分でも思うが前フリなげーな俺
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 04:21:03.59 ID:eBBFXHooO
雛苺をあやす銀さまカワイスwww
銀ねえ萌えだな!!
それにしてもローゼン学校すげぇな!
五千人てwww
しかも、色々と噂の絶えない学校みたいだし、話を色んな方向にもってけそうだな!
wktkだぜ!!
五千人クラス…蓬莱学園みたいだ
wktk
ほしゅす
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 05:45:57.06 ID:vBZDoOwR0
保守
410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 06:35:42.88 ID:vBZDoOwR0
保守
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 06:52:20.64 ID:vBZDoOwR0
保守
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 07:04:59.06 ID:yHENvUI+0
保守
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 07:09:53.76 ID:MisUDkVUO
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 07:23:48.19 ID:yHENvUI+0
保守
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 07:27:58.55 ID:mx+wv4h50
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 07:41:10.51 ID:yHENvUI+0
保守
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 07:52:03.28 ID:yHENvUI+0
保守
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 07:59:44.71 ID:+KEa0mpAO
翠「さ、最近私とちび人間が付き合ってるって噂が流れてるですぅ」
ジ「そうなのか?」
翠「そ、そうですぅ、迷惑ですぅ(全然迷惑じゃないですぅ…///)」
ジ「まあ僕は迷惑じゃないかな」
翠「え!?そ、そうですか!?」
ジ「うん、他に本命いてもバレないだろ、ほら、隠れ蓑っやつ」
薔「…は!」
雪「?」
薔「…今一つの命が散った…!」
雪「え?」
薔「…まあいいや…ご飯食べよう」
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 08:05:37.05 ID:/g6BTM2T0
無茶しやがって・・・
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 08:12:14.54 ID:eBBFXHooO
ジュン・・・(´・ω・`)
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 08:23:00.55 ID:yHENvUI+0
保守
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 08:57:03.03 ID:/DS1Kmxn0
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 09:23:39.31 ID:izIG+z0w0
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 09:25:44.67 ID:/DS1Kmxn0
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 09:27:18.08 ID:+KEa0mpAO
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 09:43:28.59 ID:/DS1Kmxn0
《コーディネイトは…》
蒼「今度のデート、ホントにこれでいけるかなあ?」
翠「大丈夫に決まってるです。蒼星石のかわいさにJUMもイチコロですぅ。」
蒼「でも、こんなフリフリのワンピース、普通翠星石が着るものだよ?」
翠「そんなことね―です。蒼星石にもよく似合ってるです。」
蒼「こういうのって翠星石みたいに長い髪の方が似合う気がするんだけど?」
翠「ショートでも負けね―くらいかわいいから安心するです。」
蒼「でも、普段着ない僕が着てたらJUM君に変に思われないかな?」
翠「それなら前にみっちゃんに撮ってもらったときの写真があるです。
そいつをJUMに見せて慣らしておけばいいです。」
蒼「僕がその写真を見せるのはなんだか不自然だよ?」
翠「じゃあ、『こんなことがあったですぅ』って翠星石が話してやるです。」
蒼「あの写真ってみんなの分もあるよ。それに一人で写ってるわけじゃないし…。」
翠「蒼星石の写真だけにすればいいです。いらないところは鋏で切っとくです。」
蒼「そんなことしたらみっちゃんに悪いよ。
それになんか呪われそうな感じがするよ。夜な夜な化けて出てくるかも。」
翠「人物を真っ二つに切ったりしなければいいです。
それにみっちゃんは好きなだけ焼き増ししてるから構うこたぁねーです。
なんならみっちゃんに一言ことわっておくです。」
蒼「みっちゃんに言うとまた写真撮るって追い込まれたりしないかな?」
翠「そうなるなら渡す用の写真を撮ってもらえばいいです。
一人でかわいく写ってる写真にしてもらうです。
服ももっと似合うやつを用意してくれるかも知れねーです。」
蒼「そっか、それもそうだね。じゃあそうする。」
翠「まったく、たかがデートの服選びで。世話の焼ける妹ですぅ。」
蒼「ごめんね。」
翠「で、肝心のデートはいつですか?」
蒼「今日の3時に待ち合わせ。」
翠「ちょ、間に合うわけね―です。いい加減にするです!」
終わる
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 09:51:16.32 ID:/g6BTM2T0
ちょwww蒼い子wwww
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 10:25:49.96 ID:XrC9Cl9hO
保守
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 10:34:19.86 ID:eBBFXHooO
430 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 10:40:14.92 ID:+KEa0mpAO
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 11:02:33.12 ID:28KzNbRK0
>>340 こんな銀様もかわいくていいね
>>345 ばらしーww
>>352 それなんてハーレムだよwwwwwwwバーローwwwwwwwwwww
>>384 近づく終焉の時…それともこれは始まりでしかないのか?
wktk…?もう目が離せない。
432 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 11:11:12.15 ID:umZ4vrgM0
J「スースー・・・」
蒼「寝てる?・・・可愛いなぁ・・・襲っちゃえ・・・」
J「ん?・・・アッー!」
蒼「ふふふ・・・ジュン君、縛ったからもう逃げれないよ?」
J「ふぎゃあ!は、放してくださ、いやー!」
蒼「ふふふ・・・逃がさない・・・絶対に・・・」
薔「(電波受信中・・・)んは!今誰かが襲われた!」
雪「ばらしーちゃん?晩御飯何にします?」
薔「シューマイ!」
雪「今日もですか?せめてもっと・・・」
薔(あれ?何か重大な事を、忘れてるような・・・)
雪「薔薇しーちゃん!?聞いてます?」
薔「はーい。」
かくして、薔薇水晶の脳から、この事件の記憶は掻き消えた。
蒼「ウフフフ・・・」
J「あー・・・うー・・・もっと・・・」
蒼「あはははははは・・・」
433 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 11:20:35.97 ID:Og+cqmMk0
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 11:28:33.87 ID:/DS1Kmxn0
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 11:38:38.21 ID:eBBFXHooO
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 11:49:43.44 ID:/DS1Kmxn0
銀「昨日はエステに行ってきたの。ほらぁJUM、お肌スベスベよぉ。」
J「わかったからくっつくなって。」
翠「肌質なら負けてね―ですよ。ここ触ってみるです。」
銀「う、やわらかしっとりなのねぇ。」
真「もち肌なのだわ。」
翠「日頃のケアの賜物ですぅ。」
真「髪なら誰にも負けないのだわ。(ふぁさぁ)」
銀「それはどうかしらねぇ。(ふぁさふぁさ)」
翠「翠星石だってなかなかのモンのはずですぅ(ふぁっさぁ)」
J「すごいのは分かったからやめれ。くすぐったいwww」
3人がJUMを金銀亜麻色の波に埋もれさせているのを見て
雪華綺晶がため息をついた。
雪「皆さんいろいろと努力してますのね。私達も何か始めましょうか?」
薔「・・・お姉ちゃん、だれでも美しくなる方法がひとつだけあるって話知ってる?」
雪「なんですの?」
薔「笑顔でいること、だって。」
雪「そうですわね、笑顔が一番ですわ。」
薔「・・・それに素材では負けてないから大丈夫、だから行こ?」
そろそろお昼の時間。2人は満面の笑みを湛えて輪に入っていった。
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 12:20:04.59 ID:+KEa0mpAO
和んだ
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 12:24:01.28 ID:Og+cqmMk0
和らいだ
輪の中心に入りたい
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 12:52:28.68 ID:Og+cqmMk0
保守
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 13:07:04.76 ID:+KEa0mpAO
ザーザー
雪「すごい雨ですね」
ラ「お嬢様方、お車の準備が…」
薔「…今日は歩きでいく」
雪「え?」
薔「…こういう日はなんとなく歩きで行きたくなる」
ラ「わかりました、すぐに傘を用意致します」
通学路
薔「…雨…雨…雨」
雪「こんなに激しい雨は久しぶりですね」
薔「あ…カタツムリ」
雪「もう梅雨なんですね…」
薔「うん…最近は車ばっかだけど、こうして歩いて見るといろんな発見があるね」
雪「そうですね…たまには良いもので…あ、ばらすぃちゃん、足下危n」
薔「え?なn」
ガ←転ぶ
バシャーン←水溜まりにダイブ
雪「………(跳ねた水で巻き添え)」
薔「………(びしょ濡れ)」
雪「…帰りましょうか」
薔「…うん」
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 13:18:22.29 ID:/DS1Kmxn0
かわいそうなんだけど和んだ
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 13:45:44.72 ID:/DS1Kmxn0
保守
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 14:09:56.92 ID:KjOzqG5xO
保守
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 14:18:33.82 ID:+KEa0mpAO
真「ふかふかのベットね…」
真「だめよ、ふかふか感が足りないのだわ、くんくん布団を買ってきなさい」
ジ「わがまま」
翠「ふかふかのベットですぅ」
翠「枕投げやるですよー!」
ジ「暴力反対」
蒼「ふかふかのベットだ」
蒼「だめだ、高級ぽくて落ち着かない」
ジ「…貧乏性」
雛「ふかふかのベットなのー」
雛「…zzz」
ジ「早」
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 14:19:15.08 ID:+KEa0mpAO
金「ふかふかのベットかしらー」
金「飛び乗ろうとして転んだかしら…」
ジ「ドジっこ」
銀「ふかふかのベットねぇ」
銀「ねぇ…良いことしてあげるわぁ…お、い、で♪」
ジ「だが断る」
雪「ふかふかのベットですわ」
雪「ジュン様…不束ものですが…(ポ」
ジ「ねーよ」
薔「…ふかふかのベット」
薔「ジュン…ベットイン?」
ジ「………」
447 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 14:53:44.44 ID:XrC9Cl9hO
保守
448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 15:26:26.66 ID:KjOzqG5xO
保守
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 15:51:24.52 ID:qCH5n25G0
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 16:09:09.30 ID:/DS1Kmxn0
>>449 別Verを考えようとしたが着地点はおなじだったw
恐ろしいものの片鱗を(ry
仮に蒼星石が女であっても男であっても、ドールのままでも人間であっても(人間なら尚ベストだけど)
蒼星石のファンの数=人類の総人口
そうでなかったとしても
蒼星石のファンの数>>>(中略)>>>(中略>>>)越えられぬ壁>>>(中略)>>>(中略)>>>全世界の芸能人等(※)のファンの総和
この式に間違いはないんだよな?
さらに人間版のドールズのファンクラブは全世界に10000団体以上はある。これも間違ってはいないよな?
※ショーン・コネリー等の往年の名俳優からロックでもかなり古株のローリング・ストーンズ、その他アイドルや政治家、声優、
アスリート、舞台俳優、お笑い芸人、一部の地方でしか有名でない人、すでに故人etc... とにかく、テレビ等に出た事のある人物全部
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 16:20:05.16 ID:qCH5n25G0
保守
453 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 16:45:19.14 ID:qCH5n25G0
保守
ho
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 17:24:19.51 ID:28KzNbRK0
ho
翠「アンちゃん何時ものやったげて!」
蒼「おう、聞きたいか僕の武勇伝!」
翠「その凄い武勇伝言ったげて!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
蒼「ジュン君襲って既成事実作る。」
翠「凄い!わいせつ罪はもみ消しで!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
蒼「ジュン君の料理に唾入れる。」
翠「凄い!ジュン君味の変化に気が付かない!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
蒼「ジュン君に露出の高い衣服で、デートに誘う。」
翠「凄い!ジュン君ずっと屈みっ放し!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
蒼「ライバルをライバル同士でくっ付ける。」
翠「凄い!ジュンの取り合い、銀ちゃんの取り合いに!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
蒼「ジュン君と双子で襲い掛かる。」
翠「凄い!次の日から、ジュンがヘニャへニャに!」
蒼「意味は無いけれど、むしゃくしゃしたから。」
蒼「夜ジュンのベットに、服を乱して入ってった。」
翠「ペケポン!」
J「え?蒼星石?僕の大事な恋人ですよ?何されてもね・・・」
457 :
155:2006/06/09(金) 17:54:59.87 ID:wgeS15oq0
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 17:57:21.56 ID:dFwYu4f30
HO
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 18:42:41.62 ID:28KzNbRK0
hoshi
HO
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 19:29:08.49 ID:+KEa0mpAO
保守
蒼「アンちゃん何時ものやったげて!」
翠「おう、聞きたいか私の武勇伝!」
蒼「その凄い武勇伝言ったげて!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
翠「ジュンに媚薬入りクッキー食べさす。」
蒼「凄い!最後は自分で襲い掛かる!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
翠「ジュンのベットに2人で入り込む。」
蒼「凄い!ジュン君次の日から両手に花!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
翠「ジュンと一緒に風呂は居る。」
蒼「凄い!ラストは双子で頂きます!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
翠「なみだ目でジュンを押し倒す。」
蒼「凄い!ジュンが途中で襲い掛かる!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
翠「ジュンの机にエロ本を置く。」
蒼「凄い!次の日から、ジュンは良いなりに!」
翠「意味は無いけれど、むしゃくしゃしたから。」
翠「ジュンの部屋でマスをかく。」
蒼「ペケポン!」
J「え?・・・双子?・・・大切ですよ?・・・うん・・・」
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 19:52:33.00 ID:fETeK4os0
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:02:40.95 ID:28KzNbRK0
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:03:19.16 ID:qCH5n25G0
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:03:56.24 ID:IzU6rfT+0
せ、切ねぇぇぇぇ。・゚・(ノД`)・゚・。
此処で、場違い投下。
翠「アンちゃん何時ものやったげて!」
蒼「おう、聞きたいか僕の武勇伝!」
翠「その凄い武勇伝言ったげて!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
蒼「ジュン君の自家発電中、後ろから突付く。」
翠「凄い!ジュン焦って、ベットに逃げ込む!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
蒼「ジュン君に、唾入り弁当作る。」
翠「凄い!ジュン、味のおかしさに気が付かない!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
蒼「ジュン君の写真に、自分の裸体画像を入れる。」
翠「凄い!翌朝からジュンが、しもべに!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
蒼「ジュン君の机にロリ本置く。」
翠「凄い!ジュンがそれ見て、本を外に投げる!」
蒼翠「武勇伝!武勇伝!武勇でんでんででんでんlet`s go!」
蒼「ジュンの部屋で、エロ本探す。」
翠「凄い!ジュンが慌てて、布団の下隠す!」
蒼「意味は無いけれど、むしゃくしゃしたから。」
蒼「ジュンの部屋で、半ヌードで寝る。」
翠「ペケポン!」
J「・・・堪忍してください、ロリコンじゃないんです・・・本当です・・・」
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:17:11.31 ID:fETeK4os0
>>465-467 君たちの蒼い子好きは解った。よく解った。
けれど「報われない」蒼い子ってのが彼女の性分じゃないんだろうかなと思ってみたり
それを幸せにするのが君なんだぜ!
コメントありがとうございます。
蒼い子のために泣いてくれてありがとう
(つД`)゜。・゜。
>>469 それを描くのが職人だぜ!
じわっときさせてもらった!
金糸雀にも光があたらんものだろうか
漫画(アニメにあらず)の金糸雀ってめっさかわいいのに、文章にするとその魅力をあらわしづらい…
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:30:41.64 ID:qCH5n25G0
473 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:32:00.32 ID:+KEa0mpAO
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:32:45.95 ID:/g6BTM2T0
>>325で予告していた長編を投下します。
真紅×ジュンものの予定です。楽しんでくれれば幸いです。
475 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:33:06.44 ID:/g6BTM2T0
【赤い糸〜魔法の指〜】
Prologue
手巻きの懐中時計は巻いてくれるものがいない限り止まったままだ
だが、決して壊れてしまったわけではない
ただ眠っているだけである。自身を目指せさせるものを待ちながら
永い永い時を重ねながら……
さあ、止まっていた時間を動かそう
今度は止まってしまわぬように……
(ワァー ワイワイ キャハハハッ)
ある街の公園の昼下がり、そこでは子どもの遊び声や散歩中の犬の泣き声、
小鳥のさえずり、木々のざわめきと様々な音が奏であっている。
その公園で数人の幼い少年とその中心で涙を浮かべている一人の少女がいた。
その少女は長く美しい金髪を左右で二つに結ってツインテールにし、肌は汚れ一つなく白く、
とても蒼く澄み切った水晶のような瞳を持っていた。
少女は今うっすらと瞳に涙を浮かべながら、胸に抱いたぬいぐるみをギュッと抱きしめていた。
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:33:57.26 ID:/g6BTM2T0
>>475 「おい、また公園に来たのかよお前!」
「もう二度と来るなって言っただろ!」
「外人のくせにいつまでもいるんじゃねえよ。さっさと外国に帰っちゃえよ」
少年たちは、少女を取り囲み口々に悪口や非難を投げつけていた。
うつむいていた少女は気丈にも少年たちをにらみ返し口を開いた。
「うるさいわねっ!公園はみんなのものでしょう。あなたたちにそんなことを
言われる筋合いはないのだわ。それに私は外人ではないわ。お父様は確かに
外国人だけど、私のお母様はれっきとした日本人よ!」
少女の言葉に少年たちは言葉をつまらせた。しかし、それも一瞬のことで
またすぐに、怒りの矛先を少女に向けた。
「生意気言うな!気味悪い目しやがって気持ち悪いんだよ!」
「そうだ、そうだ!大体友達も居ないくせに公園でなにするんだよ?」
「その通りだな。まあいい、帰らないって言うならこうしてやる!」
そして、少年の中の一人が少女の抱いていた人形を取り上げた。
「あっ、くんくん!?何するのくんくんをくんくんを返してちょうだい!!」
少女は懸命に手を伸ばし人形を取り返そうとするが、
少年たちの方が体も大きく、力も強くとりかえすことができない
「なんだ、そんなにこの人形が大事なのかよ」
「はははっ。じゃあさ、壊しちゃおうぜ」
その言葉に少女は取り乱し、声の限りに叫んだ。
「やめてちょうだいっ!!くんくんは、お父様が私の誕生日に送ってくれた私の大事なーーーー……」
しかし、少女のそんな言葉もむなしく、人形は少年らによって壊されてしまった
「あ…あ、ひどい…。くんくん…どうしてこんな…ウッ…グスッ…ヒック…ウワ〜ン」
なんで自分はこんなひどいことをされているの?私は何も悪くないのに。
あまりの悲しみに、とうとう少女は泣き出してしまいました。
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:34:47.45 ID:/g6BTM2T0
>>476 ーーーーその時、公園の入り口から一人の少年と一人の少女が叫んだ。
「どうしたんだ真紅っ!大丈夫か!?」
「あんたたち〜、よくもまた真紅をいじめてくれたわねぇ〜!」
「げっ!?ジュンと水銀燈だ、やべっ逃げろぉー!」
うわーっと少年たちは叫び声を上げながら逃げていった。
「待ちなさぁい!今日は逃がさないわよー!!」
水銀燈と呼ばれた少女は少年たちを追って公園から出て行ってしまった。
「真紅っ!大丈夫かあいつらに何されたんだ?」
ジュンは泣いている真紅の側にいきその姿をのぞいた
「ヒック…グスッ……ジュ…ン」
泣いている真紅の腕の中には頭が千切れかけ、右腕が完全に取れたくんくんがあった。
「くそっ!あいつらにやられたのか。ひどいな…」
「ウゥッ、お父様が下さった大事なお人形だったのにジャンクになってしまったのだわ………」
「真紅……」
いつまでも泣いている真紅を見て、ジュンは立ち上がって駆けていった。
「真紅!待ってろ、すぐに帰ってくるから!」
「グスッ…ジュ…ン?」
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:35:23.55 ID:/g6BTM2T0
>>477 そして、ジュンはその手に裁縫箱を持ってすぐに帰ってきた。
「貸して真紅。こうして直してあげればいいんだよ」
真紅からくんくんを受け取りジュンは慣れないことに悪戦苦闘しながらも
ちくちく、ちくちくと直していった。
「これで終わり…よしっ。ほら直ったぞ真紅!」
彼の直した人形はちぐはぐだらけで正直素晴らしい出来前ではなかったが、
私は泣き止み、素直に喜んだ。お父様にもらった大事なプレゼントが、くんくんが直ったのだと。
そして私は心からの笑顔で彼にお礼を言った。
「ありがとう!ジュン。」
彼は私の言葉にそっぽ向き手を組みながら照れていた。
「べ、別にたいしたことじゃないよ真紅が泣いてたから。
そうだ、もしあいつらにまたやられたら持ってこいよ何回だって直してやるから」
「ええ、ありがとう。あなたのその指はきっと指は魔法の指だわ。
今に、上等なドレスだってつくれるわ」
「お、大袈裟だな。そんなこと僕には出来ないよ」
「出来るわ。だってあなたは、くんくんを生き返らせてくれたのだもの。
ねぇ、いつか私のためにとっておきのドレスを作ってちょうだい?」
「う〜んーーーー」
「……ダメなの?」
「もう、わかったよ作るよ。でも、あんまり期待するなよ」
「本当!?約束よジュン。楽しみにしてるのだわ」
そう言って、私は彼の持ってきた裁縫箱から赤い糸を取り出した。
『赤』私の一番好きな色。
「こうやってお互いの指を繋ぎあって誓いましょう。二人が離れていてもいずれ再会して
約束をはたせるように。私たちは赤い糸で繋がってるのだわ」
お互いの小指に赤い糸をかけ合って二人は指きりをした。
いつまでも離れないようにーーーーー
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:36:10.14 ID:/g6BTM2T0
>>478 ーーーーーーー
「……ん、朝。夢だったのね…」
カーテンの隙間から差す陽光。もうすっかり朝になっていたらしい。
「それにしてもあの頃の夢を見るのも久しぶりなのだわ」
10年以上昔、幼馴染の少年と交わした拙い約束。
結局、あの後ジュンはすぐに親の都合で海外へと引っ越してしまった。
家同士の交流もなかったのであれからぷっつり連絡が途切れてしまい、
水銀燈からその話を聞いた時は、ずっと泣き暮れていたものだ。
「ふふっ、それにしても赤い糸か」
あの時は、赤い糸にあんな意味があるなんて知らなかったわ。でも、ジュンは
顔を真っ赤にしていたけれど、彼はそれの意味することを知っていたのだろう。
しかし、私は意味を知らなくてもよかった。その思いは赤い糸と同じだったのだから。
「真紅ちゃ〜ん。早く起きなさ〜い学校遅れちゃうわよ」
「わかったのだわ。お母様」
さあ、夢の時間はおしまいだ。今日も一日を始めようーーーー
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:40:29.04 ID:/g6BTM2T0
>>479 今回の投下はここまで。
取りあえず、真紅×ジュンで進めていくつもりですが最終的にはどうするかはまだ決めていません。
簡易設定として
真紅は現在16歳高校2年生。幼馴染のポジションには水銀燈と巴を。
高校には、薔薇乙女すべてのキャラを同級生として出す予定。
ひとまず、こんなとこです。
481 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:44:15.34 ID:28KzNbRK0
>>480 幼い頃の淡い恋と色あせぬ想い…
こういう話大好物です!wktkしてますよ。
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:44:53.08 ID:qCH5n25G0
ktkr
ジュンといつ再会するのかwktk
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 20:48:37.21 ID:+KEa0mpAO
>>480 >最終的にどうするかはまた決めていません。
ちょwwwwwwwww
赤い糸に引かれて二人はまた出会えるのかな
wktkwktk
484 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 21:04:43.27 ID:IzU6rfT+0
ほす
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 21:21:54.05 ID:H1glJl0I0
保守
486 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 21:26:26.09 ID:izIG+z0w0
>>486 この2人が、ジュンに武勇伝を起こすんですね?(性的な(ry
ある意味、ジュンも幸せもんですねぇ・・・
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 21:34:52.01 ID:+KEa0mpAO
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 21:42:19.17 ID:/g6BTM2T0
保守代わり
翠「それにしても昨日今日で投稿の数がグンッと増えたですね」
蒼「そうだね。この前の鯖落ちが原因だろうね」
翠「なるほどです。ようは投稿するか悩んでたチビ人間どもが
さんざん焦らされて我慢できなくなったんですね」
蒼「翠星石…またそんなこと言って。折角職人さんたちが沢山いい作品を書いてくれたんだから」
翠「うぅ、すまんですぅ…。嬉しくてつい」
蒼「そうだね、とてもいいことだよ。」
翠「この勢いのままいってくれますかね?」
蒼「さあ、それはわからない。でも、僕たちに出来ることは
職人さんの話をwktkしながら待っていることだけだよ」
翠「そうですね。では、職人たちの話を見るために…」
翠・蒼「保守」
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 21:47:53.66 ID:qCH5n25G0
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 22:01:01.62 ID:qCH5n25G0
保守
492 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 22:16:03.56 ID:+KEa0mpAO
梅「ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ」
梅「ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ」
薔「ウ〜ンウ〜ンンンンンウ〜ンウ〜ンン・ン・ン」
雛「テ〜ケテ〜ケテケテケテン〜テ〜ケテ〜ケテッテッテ」
雪「ラウ゛ィ!!」
ジ「…………………………………………………………………………………」
銀「ピ〜ピロリ〜ピロリ〜ロリ〜ロリレリ〜」
梅「ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ」
銀「ピ〜ピロリ〜ピロリ〜ロリ〜ロレルラロ〜」
梅「ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ」
薔「ウ〜ンウ〜ンンンンンウ〜ンウ〜ンン・ン・ン」
雛「テ〜ケテ〜ケテケテケテン〜テ〜ケテ〜ケテッテッテ」
雪「ラウ゛ィ!!」
ジ「…………………………………………………なんだこいつら」
雪「ラウ゛ィ!!」
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 22:22:16.71 ID:qCH5n25G0
(゚∀゚)ラヴィ!
ラヴィナツカシスwwww
496 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 22:41:19.15 ID:H1glJl0I0
保守
497 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 22:55:27.64 ID:28KzNbRK0
☆
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 22:57:17.50 ID:C48ewRmR0
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:03:00.95 ID:qCH5n25G0
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:05:35.66 ID:+KEa0mpAO
502 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:16:39.79 ID:28KzNbRK0
捕手
503 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:22:30.77 ID:H1glJl0I0
保守
504 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:36:55.60 ID:qCH5n25G0
保守
505 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:38:11.92 ID:H1glJl0I0
保守ぅ
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:39:41.68 ID:/bBxNetJ0
さて、避難所のほうでまとめて投下するように言われたが、
やはりどうしてもコンスタントに投下していきたいと思うので今日も。
我侭ですいません。
体は子供、頭脳は(ry 第四話
翠星石の声がした刹那。ジュンはドアに鍵をかけ、さらに全体重を乗せた。
何故に鍵をかけたのにわざわざそんなことをしたのか?
説明はできなかった。だが、ジュンは何故か自分の判断を正しいと思った。
磨り硝子越しに、肌色が鮮やかな翠星石が話しかけてくる。
「ジュン、開けろですぅ!」
「ダメに決まってるだろ!」
「ちっ、仕方がねぇですぅ」
そういって翠星石が持っているのは五百円硬貨。
大体の家のトイレとかお風呂とかのドアは、硬貨類で開けれるのだ。
「これで・・・よし、開いたですぅ」
「なんでお前こんな事知ってるんだよ!」
「むかしむかし、皆でお泊り会をしたですぅ。その時に、一人だけ一緒に風呂に入らない奴がいたですぅ」
「そ・・・そいつはどうなったんだ?」
「今と同じことをして、見事に押し入られたですぅ」
「・・・かわいそうに」
「さて、もう楽しいお喋りの時間は終わりですぅ!とっとと裸を晒すがいいですぅ!」
507 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:41:01.08 ID:/bBxNetJ0
>>506 そういって翠星石が力を込めた。しかし、ドアは開かない。
ジュンは自分の判断に感謝した。しかし、それも束の間だった。
小さくなってからのジュンでは、軽すぎたのだ。
その証拠にドアが微妙に開いている。
「あ、ジュンがもたれ掛かってたんですぅ?でも、もう無駄ですよぉ」
「何で?」
ジュンが短く問い返すと、翠星石は楽しそうに、
「だってもう、秘密兵器の登場ですぅ」
「ジュン君、一緒にお風呂に入ろうか」
「そっ・・・蒼星石!」
そして抵抗も虚しく終わり。
ジュンは体の隅々まできちんと洗ってもらい、
シャンプーをするときはシャンプーハットまでかぶせてもらって、
「へぇ、やっぱり可愛いんだね、この歳くらいだと」
「全くですねぇ。これがどんなのになるんですぅ?」
「あ・・・あんまり・・・見ないで・・・」
などと一歩手前の会話まで飛び出し。
ちゃんと一緒に100数えてから上がらされたのだった・・・。
508 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:41:54.50 ID:/bBxNetJ0
>>507 「ふぅ・・・いいお湯だったねぇ」
「いやぁ、風呂はやっぱり大勢で入ったほうが楽しいですぅ」
「姉さん、僕・・・お婿にいけなくなっちゃった・・・」
「僕がもらってあげるよ」
「翠星石がもらうんですぅ!」
双子の上がっていくテンションと裏腹にジュンのテンションは急降下。
しかし、一応泊まって行くらしいので、真紅と水銀橙を起こして風呂に入ってもらわなくてはならない。
「おい、起きろ二人とも」
先に反応したのは真紅で、
「はいはい・・・。わかったのだわ」
「タオルとか全部分かるよな?」
「そこらへんにあるもの使うわ」
そういって眠たげに欠伸を一つして、風呂へと向かった。
そしてジュンは水銀橙を揺り動かしてみる。
すると、水銀橙は薄く目を開き、
「ねぇ、ジュンがキスしてくれないと起きられなぁい」
「はぁ?」
「おはようのキスよぉ。ねぇ、キ・ス・し・てぇ・?」
そういって水銀橙は再び目を閉じる。
「もう、さっさと起きなよ。ジュン君困ってるよ」
蒼星石が多少キツめに言う。いや、自分たちがやってくれたことを思い出して欲しい。
とジュンは思ったが、突っ込むのはやめておいた。どうせややこしくなるに決まっている。
「もう、つまんないのぉ」
水銀橙はやや不満げに、風呂へと向かった。
509 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:42:35.60 ID:/bBxNetJ0
>>508 「はぁ、疲れた・・・あいつらがきてから、僕の仕事量増えてないか?」
誰ともなく問いかけるが、答えは返って来ない。
ジュンは時計を見た。12時前だった。
そういえばそろそろ眠くなってきたころだった。
「いいや、もう寝ちゃおう」
そう思ってジュンは電気を消して、ベッドの中に入った。
ベッドの中に入ると、眠気が襲い来る。しかし、別のものも襲い来た。
「ジュン、一緒に寝てあげるのだわ」
「ほら、来たよ」
「どうかしたの?ほら、スペースを開けなさい」
「はいはい」
そういってジュンは端っこに寄った。真紅がベッドに入って来た。
(ま、真紅は良識派だからな)
「お休み」
「お休みなさい」
そう思って気を許したのがまずかった。
深夜。ジュンは何か背中に柔らかい物を感じて起きた。
何だか体に絡まっているものがある。しかも妙に柔らかい。
それが、真紅の体だと気づいたのは30秒後だった。
(うわっ!ヤバいヤバいヤバいヤバい!!!)
ジュンのピンチを知らずに、ぐっすりと争奪戦(じゃんけん)に敗れた面子は寝ていた・・・。
歯車の狂いが、何を生むかはまだ分からない・・・。
投下おしまい。
510 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:44:55.23 ID:28KzNbRK0
>>509 あててんのよかよwwwwwwwwwバーローwwwwwwwwwwww
JUMグランドウラヤマシスwww
511 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:46:09.03 ID:qCH5n25G0
バーローktkrwwwwwwwwwwwww
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:50:44.37 ID:+KEa0mpAO
体の隅々とはどこまで見られたんだwwwwww
513 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:57:25.97 ID:pIDyxN/50
ジ「いててて…」
金「ジュン、どうしたのかしらー?」
ジ「おお、なんか歯が痛くってさぁ…歯医者行った方がいいかな」
金「歯医者さん!」
ジ「(ビクッ)な、なんだよ」
金「歯医者さん、歯医者さんは駄目かしら! きっとジュンの歯はドリルで穴だらけにされるかしらー」
ジ「い、いや、虫歯削るんだからしょうがないんj」
金「キュウィィィン、キュウィィィィィィィンかしらー!
ああ、ドリルを押し付けられる度に…ジュンは両手をギュッと握り締めて
『痛かったら右手を挙げてくださいねー』とか言われて即座に手を挙げたにも関わらず結局ドリルは止めてくれなくて
あまつさえ思わず足の指を強く握りこんで靴下ごしに足が丸まっちゃってる姿がありありと浮かぶかしら」
ジ「まじかよ(いつ見られたんだ…?)」
金「(゜∀゜)」
ジ「こっち見んなwwwwww」
…
ジ「で、結局どうすんだよ」
金「カナにお任せなのかしら。はい、ここに取り出しましたるは一本のつる糸ー」
ジ「おい、それバイオリンの弦……お前まさか」
金「そのまさかかしらー。大丈夫! ぶっこ抜いた後にはちゃんと代わりのものを詰めてあげるから」
ジ「ちょwwwwwそれ正露丸wwwwwやめろ蓋開けんな臭いがきついwwwww
このスメルwwwww吃驚するほどトリヴィアル、吃驚するほどトリヴィアル! 興奮します!」
金「何言ってるのか全然わからないかしら。……大丈夫……怖くないから…(゜∀゜)」ニチャアア(指で丸薬を程よく握り潰す音)
ジ「な、何をする貴様ー! 嫌だー! 逝きたくないー! 逝きたくないいいい!!」
その後部屋で「らめぇ」という普段日常生活ではまず聴くことのない叫び声が聞こえた後、
いつか金糸雀のデコに正露丸押し付けて『千昌夫プロトタイプ』って呼んでやろうとジュンが固く決意をして終了
無様、ジュン! 皆はちゃんと歯を磨こうな、先生との約束だぞ!
雑談室からネタ貰いましたごめんね保守
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/09(金) 23:59:39.41 ID:28KzNbRK0
バルスwwwwwwwww
正露丸は痛みは止めても虫歯には効果ないとマジレス
515 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 00:07:55.29 ID:LoSAVlWe0
ジュン終わったなwwwwwwwww
正露丸は痛みを一時的に消すだけよ
516 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 00:08:22.96 ID:JaiZfkIlO
近所にアリス歯科あるwww
517 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 00:26:41.78 ID:LoSAVlWe0
保守
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 00:45:24.74 ID:itpzTi+XO
翠「暑いです、アイス食べたいですぅ」
ジ「そんなもねーよ」
翠「しけてるですぅ」
ジ「うるさい黙れ」
翠「うう、もう良いですぅ、寝るですぅ」
ジ「そんな事で不貞寝するんなよ…まあいいや、おやすみ」
翠(…暑くて寝付けねえです…ん?)
ジ「寝たかな…?よし…」
ガチャ
翠(着替えてどこいくですか…?)
ガチャ
翠(あ、帰ってきたです…なにか持ってる…コンビニの袋?)
ガサゴソ
翠(冷凍庫に…あれは…アイス…)
ジ「…よし」
翠「…ジュン?」
ジ「ん?起きたか…そういや…アイス、もしかしたら冷凍庫に余ってたかもな……見てみろよ」
翠「…はいですぅ♪」
ツンデレなジュンは可愛いですぅ
519 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/06/10(土) 00:49:17.33 ID:LoSAVlWe0
ジュンwwwwwwwwwwwwww
520 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
保守