【乙女の】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら 【ピンチ】

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします



このスレはもしもローゼンメイデンが普通の女の子だったらという妄想を垂れ流すスレです

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki
ttp://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら画像保管所@Wiki-トップページ
ttp://www9.atwiki.jp/nanasi/

女子高スレ練習用wiki@幼稚園
ttp://www9.atwiki.jp/rosen_kindergarten/

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら@雑談所
ttp://yy36.60.kg/nanasi/
携帯からは↓
ttp://yy36.60.kg/nanasi/i/

前スレはどうなったの?なんて言う時は・・・・・
2ch RozenMaiden過去ログ倉庫
ttp://rozen-thread.org/
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 15:47:12.89 ID:tltJ7Zhs0
・スレ、作品と関係ない雑談は控えてください。

・『原則「コテ」禁止』
 コテハンの人の書き込みが悪いんじゃなくて
 コテを付いてるということが荒れる原因になりやすいので原則コテは禁止で。

・気に入らない作品や書き込みはスルーお願いします。

・今の所・・・

 ドールズは人形ではなく普通の人間。
 スレタイが女の子なので基本的に10代〜20代前半かな?

・長編でレスを大きくまたぐとき(前回の投下は>>51で今回は>>462とか)や前スレから の続きはタイトルやあらすじ、アンカー等付けると読者に優しい職人になれる

・投下するときは「○○ネタだから注意」とか「○○系につき苦手ない人スルーよろ」などと付けた上、さらにNGワード指定するといいかもしれない

例:yuriyuri  sinineta  uhouho  koizumi  guroino

・なるべく自分でWikiを編集できるようになりましょう。
 どうしても編集できない場合は雑談所の掲載状況スレで依頼しましょう。
 (簡単な説明の項目の通りである程度できます)

・エロはエロパロで。どうしても投下したいのであればテキストで投下するか大人の時間に。

・投下混雑時以外の「投下いいかな?」は不要。
 もっと自信持ってよいんだよ?

・投下が終わったあととかに「やっぱりグダグダだったorz=3」とかは馴れ合いと呼ばれ る事もあるので注意。
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 15:47:13.73 ID:ym/vC9vO0
暇ならお絵かきチャットでもしよう!
エロ絵やリアル絵もりだくさん。

http://www.takamin.com/oekakichat/user/oekakichat3.php?userid=225242


毎晩大勢いるからお気に入りに入れとけばいいかもなw
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 15:47:17.91 ID:fYSs0MMg0
はあ 
また糞スレだよorz
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 15:48:36.68 ID:4tpPGTthO
やーいやーい!お前の母ちゃんバーバリアン!
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 15:49:27.38 ID:SAWTkt+wO
>>1
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 15:50:20.43 ID:cZsYgEuHO
>>1
乙かレンピカ
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 15:51:03.69 ID:nuASktxqO
>>1乙カレー
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 15:52:35.73 ID:sUJHNndm0
>>1
乙です
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 15:53:08.00 ID:Me9aDwrM0
>>1
乙!
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 15:54:36.26 ID:LATQAQcH0
>>1
乙!

前スレ何があったんだ
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 15:55:30.59 ID:tltJ7Zhs0
みるみるきーされた
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 15:56:22.35 ID:EDLOfE6vO
ミルキー降臨、容量over

まぁ偽物臭いけど。
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 16:01:10.29 ID:Rcz6mjDk0
>>1
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 16:02:06.23 ID:9laUGPoY0
>>1
乙だ。
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 16:02:35.82 ID:PyJF74jMO
>>1
乙ですー!
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 16:20:44.18 ID:tltJ7Zhs0
大丈夫かな?
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 16:21:07.15 ID:GC5Yca+G0
hosyu
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 16:26:38.42 ID:nuASktxqO
金「ふふふ…ついに出来たかしら…この特製媚薬で今度こそジュンのハートをゲッツかしらー!」


金(ジュンがトイレに行ってる間に…ジュースにこの媚薬を入れて…あとはジュンがこれを飲めば)
雛「あ、かなー、遊ぼうなのー」
金「ひ、雛苺?カナは今忙し…」
雛「うう…雛と遊ぶの嫌なの?」
金「そ、そんな訳ないかしら!一緒に遊ぶかしらー!」


ジ「ふぅ…あれ?カナリア?」
その後
ジ「薔薇水晶…なんで押し入れなんかに隠れてたんだい?」
薔「その…ジュンの近くに居たくて…ごめんなさい」
ジ「ふふ…いけない子だな」
薔「……(シュン」
ジ「けど…僕も薔薇水晶に会えてうれしいから…良いよ」
薔「え…?」
ジ「薔薇水晶…好きだ…だから今度からは…隠れてなんかいないで、僕の隣りにおいで」
薔「え、え…私なんかでいいの…?」
ジ「…薔薇水晶がいいんだ」
薔「ジュン…大好き…」

金「かしらーーーー!!?」
雛「pgrなのー」
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 16:28:10.51 ID:EDLOfE6vO
>>19
雛確信犯だなwww
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 16:29:14.82 ID:Rcz6mjDk0
>>19
ちょwwwwwww黒雛wwwwwwwww
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 16:29:43.32 ID:Me9aDwrM0
>>19
雛黒いよ雛www
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 16:30:38.07 ID:PyJF74jMO
ちょwwwww雛が黒いwwwww
そして金糸雀がカワイソス…
何気に薔薇しー役得wwww
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 16:54:19.68 ID:Rcz6mjDk0
保守
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 17:00:01.48 ID:PyJF74jMO
ジ「おーい金糸雀ー」
金「何かし?ジュン」

ジ「? いや、あのな金糸雀」
金「何かし?」

ジ「……」
金「どうしたのかし?」

ジ「あああぁぁぁ!何か気になるだよぉぉぉぉ!何で『ら』だけ言わないんだぁぁぁ!
『ら抜き』言葉だってか若者ぶってんじゃねぇその上意味違うんだよぉぉぉぉ!
そーかデコか!デコに書いてやるぞこのヤロオォォォ!!」

キュッキュッ(『ら』って達筆に書く)
金「何するかしらー!額に肉とか書かれるよかある意味屈辱かしら―――」
ジ「黙れデコ助ぇぇぇぇ!心配しなくても水性だからすぐ取れるんだよぉぉぉ!!」
金「あら、そうなのかしらー」

キュッキュッ(拭く)

ジ「……」金「……」

金「何かし?」

ジ「ああああああああ!!!」

このパターンを八回繰り返したのちに金糸雀の額が擦りきれて泣いてしまったので傷薬塗ってあげて仲直りして終了

金糸雀大好きだよ保守
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 17:00:56.77 ID:VJrcB4oc0

ジュンが風邪をひいたようです。
翠「大丈夫ですかぁジュン。」
ジ「全然…のどが、痛くて、声がうまくでなゲホゲホッ」
翠「辛そうですぅ…ん?ああっ!まだ薬飲んでねぇですねぇ!」
ジ「げっ…嫌なんだよその粉薬。恐ろしく苦くて…」
翠「うっせぇですぅ!」
ジ「お、おい。なんでお前が水を…あ、薬まで…んぐぅっ!」
翠「ん…くぅっ………ぷはぁっ、ど、どーですか!これなら苦くねーですぅ///」
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 17:03:23.00 ID:VJrcB4oc0
>>25
ら抜き言葉…使い方うめぇwww
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 17:04:58.30 ID:Rcz6mjDk0
>>25
これはうまいwwwwwww
>>26
アンマーwwwwwww
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 17:10:15.76 ID:8mkNgA9t0
>>25の上手さに嫉妬
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 17:11:27.13 ID:Me9aDwrM0
>>25
確かにら抜きだwwwうめぇwwww

>>26
苦さが甘さで中和されます><
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 17:28:03.32 ID:nuASktxqO
>>25
ら抜きwwwwwwバロスwww
>>26
全然苦くないよ、逆に甘いよ
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 17:32:55.81 ID:tltJ7Zhs0
>>25
別文字入力もできそうだw

>>26
シチュは甘いてww
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 17:37:36.43 ID:RPnkkYHG0
>>25
銀魂思い出したwww
いいハイテンションだwwww
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 17:44:01.47 ID:RPnkkYHG0
名前変換ドリーム小説が、おまえらのおかげまたは所為により、
累計2万5千ヒットしました。ありがとうございました。
あとまだ俺卒業しないからな! ずっと居座ってるんだかんな!

一応報告まで。


これは何かしろってお告げですか?(´・ω・`)
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 17:46:42.18 ID:Rcz6mjDk0
wktk
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 17:51:29.31 ID:j+BxzQGf0
>>25
バカスwww
>>34
かきかけのカオスは順調ですか?
(まだ投下されて無いですよね?)
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 17:52:36.86 ID:RPnkkYHG0
>>35
いや……その……
あー……あ゛ー……ま゛ー
>>36
順調所か正直泣きそうです
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:11:13.11 ID:Rcz6mjDk0
保守
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:13:06.42 ID:QsVec8X90
人として期待age
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:16:40.60 ID:RPnkkYHG0
>>39

http://www.geocities.jp/hyakumaru0313/zteachr/a01.html
これでも見とけってんだ。
キリのいいところ行ったら何かやります
まずは屋上と高校クエストじゃないですか。(・ω・)
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:24:11.98 ID:QsVec8X90
>>40
あんた何てモンを!!!11!!!!!
これは新しいな…非常に新しい。
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:24:50.24 ID:Rcz6mjDk0
>>40
色で嫉妬する蒼い子可愛いよ蒼い子
いつ見ても文章うまくてウラヤマシス
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:26:06.46 ID:nuASktxqO
>>40
それは某スレで投下したものですね(^∀^)ニコ






だか良い物は何度見ても良い物だ
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:29:19.72 ID:RPnkkYHG0
>>43
あ、あんたかぁぁあ! 本当に怖かったんだからね!
あの最後の顔文字本当に怖かったんだからね!!

最近某スレでも活動始めている上
sage進行の某スレでちょっと続きもの落させてもらってたりしてるんですね
神出鬼没の黄金バット。
ローゼンスレの活気付けになればなと。
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:33:17.37 ID:3Mu3UEtIO
あれ??前スレ落ちたのか??
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:35:30.16 ID:Rcz6mjDk0
>>45
全スレはmilkyの爆撃に会いました
で、1000近くで容量落ち
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:42:37.94 ID:RPnkkYHG0
>>40
雰囲気と直感で勝負しているので、
これだ!と決めたら速いんですが決めるまでが長い罠
>>42
>>40氏の返信でも言ったように、本当に全てを勘でやっているような物なので、
文章構成がおかしかったり、結の部分が曖昧だったりする所があるんですよ……
頑張ります。そしてありがとうございます。
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:42:37.94 ID:nuASktxqO
ジ「久しぶりに薔薇水晶をラーメン屋に誘ったんだけど遅いなー。一風堂って言ってあるんだけどなー。」
薔「…ジュン」
ジ「お、薔薇水晶、こっちだ!どうしたんだ?遅かったな。」
薔「…シャアと戦ってた。」
ジ「なにが。」

店内
薔「…こういう店は彼女とかとくるの?」
ジ「いや別に」
薔「いいよ、隠さなくて…いるんでしょ?」
ジ「だから」
薔「まあジュンの彼女は私だけどね」
ジ「だから言ってるだろう」
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:43:20.53 ID:nuASktxqO
薔「…けど17歳ってまだまだ青春だよね」
ジ「うん、そうだな」
薔「うん…春を売ると書いて…セイシュン。」
ジ「それは売春だろ!何言ってんだよ。とりあえずなんか頼もうよ。」
薔「うん…頼もう。ウエイトレス…連帯保証人になってくれませんか?」
ジ「何を頼んでんだよ!メニューだろ!じゃあ僕は、醤油ラーメン。」
薔「じゃあ…私は醤油味のカップラーメン。」
ジ「あるわけないだろ!」
ウエイトレス「かしこまりました。」
ジ「あるのかよ!」
薔「あ…すいません…ここニンニクありますか?」
ウエイトレス「ありますよ。」
薔「じゃあいいです」
ジ「何のために聞いたんだよ」
ウエイトレス「かしこまりました。」
ジ「かしこまるなよ!ちょっとは疑問に思えよ!」
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:44:06.38 ID:nuASktxqO
薔「でも…ジュンから誘ってくれるのって…珍しいね」
ジ「ああ、大事な話があるんだ。」
薔「ま、まさか…、私は本当の恋人じゃないとか!?」
ジ「意味わかんねーよ!違うよ、将来の事だよ。僕さ・・・。」
プルルル…、プルルル…
薔「ちょっと待って…電話…はい、もしもし一風堂です。」
ジ「おまえ店員じゃないだろ」
薔「もしもし…あ、お姉ちゃん…今食事中だよ…見てわからない?」
ジ「電話じゃわかんねーよ」
薔「ごめん、ごめん…それで話って?」
ジ「ああ、僕人形の勉強しようと思って…海外に行こうと思ってるんだ…」
薔「なに?聞こえなかったよ…もう3回言って…」
ジ「せめて次で聞く努力しろよ!だからー、人形師の勉強したいの!それで海外行きたいんだ!」
薔「そう…私は賛成だよ…ただし恋人の薔薇水晶さんが何て言うか・・・。」
ジ「お前は誰だよ!」
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:45:24.68 ID:nuASktxqO
薔「まあどうせ付いていくから問題ないけどね」
ジ「来るのかよ!」
薔「あの…ウエイトレスさん…これをあちらのM字禿げのお客さんに。」
ジ「え?何するんだ?」
薔「伝票。」
ジ「伝票渡すなよ!」
ウエイトレス「かしこまりました。」
ジ「またかしこまっちゃったよ。」
薔「と言うのは冗談で…今日は私のワリカン」
ジ「ワリカンかよ!オゴリだろ!」
薔「そうそうオゴリ…間違えちゃった…」
ジ「わるいな…こっちから誘っといて。」
薔「いいよ…気にしないで…どうせ汚いお金だもの」
ジ「何やってんだよ!」
薔「さあ…帰ろう…ちなみにジュンが弟子入りするドイツのローゼンさんのお宅の隣に私とジュンの新居は購入済みだから」
ジ「知ってたのかよ!」
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:47:17.04 ID:Rcz6mjDk0
>>51
これはいいコントですねwwwwwwwwwww
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:57:12.74 ID:n3TXt8o/O
>>19
これは良い黒ですね
>>25
ら抜きとか使い方うまいね
>>26
あれ?苦くないよ?
>>40
甘い甘い、糖尿になるよ
>>51
テンポが良いね
そしてウエイトレスさん畏まるなってw
54( ^ω^)みんなで突撃するお!:2006/05/17(水) 18:57:15.58 ID:3Vlj3Zo/0

■( ^ω^)突撃のお知らせ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【VIPから】出版社 206VIP【きますた( ^ω^)】
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1147843349/

316 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 09:34:43
この中にVIPPERいんのかよ、うぜー
329 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 10:15:09
VIPPERうぜー
352 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 10:32:17
VIPPERとかマジアフォだよな。何が楽しいんだか。
666 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 13:22:06
猿並みのコピペしかできないな、VIPの屑共は。
まるで南朝鮮や"過度"の嫌韓厨並みだな。
47 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 15:07:06
人生あきらめたVIPPER共は楽しそうでいいねww
126 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 16:30:50
ヴィッパーってニート予備校に所属する精神障害者でしょ?
早く答えろよーチンカスビッパー


( ^ω^)就職板のニート予備軍℃もがVIPPERを馬鹿にしてるお
( ^ω^)全員で突撃して懲らしめるお

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■( ^ω^)
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:57:50.28 ID:BZUWjv6h0
     └-i:::::::::::::::::::::::: ,.  '"´     ``ヽ:::::::.: : ヽ、
     __...ノ: : : : : : :,.ィ´   /     ',   ヽ `丶、: : : :ト.、  ,.ィ"ヽ
.     |: : : : : : : :/  ./  /      ',   ',  「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ニニ、二
      ヽ.ィ: : : :/    /   ,'       l   ', `丶ト、:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート、、ヽ
     r‐:':::::::/     ,'  ,'          !   .l i'"´: : |:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
.      ',_:、:::/     l   l        |l     ! ',: : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_l::', ',r
       ノ:,'     ,'l   |     l  | l !  ! |  `丶; |:.:.:.:.:.::!: : : : : :ハ::ヽ       今夜も
        /:| |   ,' | ! .!l|    ,'| l l | l ,' ,|. |!´: :.!:.:.:.:.:.,': : : :r ' `¬       ローゼンメイデンの絵を
     /:::,! |   ..L.',_ト. |',ト   / !./l/├ /¬ ¬、).:: /:.:.:.:./: ::::::::|    |:        みんなで描くのだわ
      /:::::ハ.ト 、 ! ..l_ヽヽ\、./ l/"´ l/_∠ |  {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ノ|    !:
      ヽ|l ',ヽ \ !,イ `` ト  '′   ,イ"´ lヽ  ,ハr'^,-ヘ':::::::::}::!|   .!:
.        |   ト、ト.`弋..ン        弋..ン ' | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l !   |:
      |    l l.|. ',     、        l  ! .|:.ヾ ニフ   !::l. |   |:
       |   / / | ト、     ,.、     | l| |/      ヽ:| |l    !
.      |  / / | |_.> 、       _..-.、l l ! !          |.!   |
      l|  /,イ _..l l:.:.:.:.:.:.:`丶、 __..ィ´:.:.:.:.:.,' .,'::| |         | !   !
       !|_ノ' r":.:.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハィュヘ:.:.:.:.:.:.:./ /:.:::! !ヽ、       .| l   |
    _..'"ィ´  ト、:.:.! .l:.:.:.:/``ヾ.ニンリ:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:| |:.:.:/、       ! !   !
  <._ <.|   ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`¬´:.:``:./:.:.:.:.:.:.:.! !;/: : \     ! l   |

 VIPPERのためのローゼンチャット
 http://www.takamin.com/oekakichat/user/oekakichat3.php?userid=211491
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 18:59:16.18 ID:mcVSjKe2O
ワロリーヌ[世wwwwwww
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 19:00:08.56 ID:RPnkkYHG0
http://rozeen.rdy.jp/up/vipww8885.jpg
保守代わり。
文が駄目なら絵も駄目か。天は一物すら与えくれん。
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 19:02:47.30 ID:Rcz6mjDk0
>>57
俺はさらに顔もだm
蒼い子蒼い子

59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 19:03:37.69 ID:nuASktxqO
>>57
妙に背景まで頑張って書き込まれてますね
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 19:04:22.32 ID:4tpPGTthO
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 19:05:40.81 ID:RPnkkYHG0
>>58
大丈夫俺は頭も駄目
>>59
授業の暇つぶしじゃないもん!
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 19:08:00.43 ID:jWsVLPto0
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 19:08:57.36 ID:4tpPGTthO
>>52
スマン安価ミスった&ageてしまった

>>51
アンタッチャブルバロスwwwwwwwww
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 19:22:11.89 ID:Rcz6mjDk0
保守
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 19:39:48.42 ID:Me9aDwrM0
hoshu
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 19:57:06.95 ID:Rcz6mjDk0
保守
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:13:33.73 ID:vzkxfl9y0
ほしゅ
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:17:36.45 ID:SAWTkt+wO
インスパイアものだが長編投下
タイトルは
記憶
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:18:33.44 ID:SAWTkt+wO

「ジュン、この店好きねぇ」

助手席の水銀燈が笑いながらそう言った。

「そうかな」
「そうよぉ、おとといも来たばかりじゃなぁい」
「ん? ああ……」

僕はなんとなく、歯切れの悪い返事を返す。

「ちょっと前まで味付けが僕に合わないなんて言ってたくせに、どうしたのかしらねぇ」

悪戯っぽい顔で覗き込まれた。

「それもそうだな、今日は別の店にするか」

僕は車をUターンさせる。

「あらぁ、別にここが嫌ってわけで言ったんじゃないのよぉ」

申し訳なさそうな顔で彼女は言う。

「いや、僕も他で食べたくなったからさ。何か食べたいものある?」
「そうねぇ、それならパスタが食べたいわぁ」

僕は二人で何度か行ったことのあるイタリア料理店へ向かった。釈然としない思いこそあったが、ただの勘違いだろうと思い直した。
最近の水銀燈はこういった勘違いをよくするし、特に気にかけもしなかった。
きっと僕ではなく、他の誰かと来たのだろう。
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:19:43.04 ID:SAWTkt+wO


次に僕たちが会ったのはちょうど一週間後、平日の夜だった。

その日、仕事も終わり、帰ろうとしていると携帯がなった。
着信音はCARPENTERSのPLEASE MR.POSTMAN、彼女のお気に入りだ。それで水銀燈からだとわかる。

「もしもし、仕事おわったぁ?」
「ああ、今終わったとこ。どうした?」
「ねぇ、今から桜見にいかない?」
「今から? もう夜だぞ」
「夜桜が見たいのよぉ、場所はジュンのアパートの近くの公園ねぇ。あそこ桜の木あったわよねぇ」
「そういやあったな」
「じゃあ決まりねぇ、8時に駅で」

それだけ言うと電話は切られた。彼女はいつもこうだ。思いついたらすぐ行動に移す。
だがそんなところに僕は惹かれているのだろう。ともすれば同じことの繰り返しになりがちな僕の毎日に変化をもたらしてくれる。
大人になっても水銀燈は出逢ったばかりの高校生のころのままだった。だからこそ、僕たちの付き合いは今でも続いているのだと思う。
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:21:04.03 ID:SAWTkt+wO


僕は8時より少しはやく駅についた。彼女はまだ来ていないらしい。

彼女が来るのを待ちながら、外から改札を見ていると、仕事帰りとおもわれる人たちが出てきていた。
男と女、年齢の違いこそあっても、人々はみな無表情だった。まるでこの改札を抜ける時はそうしなければいけないと決まっているように。

しばらくして、彼女の姿を見つけた。僕に気付くと微笑みながらこっちに向かってくる。
その微笑みは、行きかう人の暗いオーラの中で浮かび上がって見えた。

「ごめんねぇ、待ったぁ?」
「いや、僕もさっき来たところだから」
「それなら良かったわぁ、じゃあ行きましょ」

彼女は僕の手をつかみ歩きだす。リードするのは決まって僕ではない。
付き合いはじめの頃こそ抵抗があったが、これが僕の、そして彼女の性に合っているのだろうと思いはじめるとすぐに慣れていった。
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:22:14.69 ID:SAWTkt+wO


「それにしても昨日はごめんねぇ」
「昨日? 何かあったっけ?」
「ほらぁ、ごはん食べに行ったじゃなぁい。そこで私酔っ払っちゃって……ジュンにも迷惑かけたでしょう?」

昨日? 昨日は会っていない筈だ。

「ウェイターさんにワインまでこぼしちゃって、家まで送っていくの大変だったでしょう?」
「ああ……どうだったかな」
「もう、覚えてないのぉ? ジュンはそんなに飲んでないと思ったのに」

昨日は仕事が長引き、部屋についたころには日付が変わる時刻だった。水銀燈とは会う約束すらしていなかったのに。
僕ではないとしたらその相手は誰なのだろう。
そんなことを考えながら、彼女の話に適当に相槌をうってやりすごした。

公園につくと、桜は葉桜になりかけていたが、まだ綺麗に咲いていた。
それほど大きな公園ではないため、特別ライトアップされてはいなかったが、街灯の光だけでも雰囲気を出すのに十分だった。
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:23:42.28 ID:SAWTkt+wO


「ちょっと遅かったみたいねぇ、でもこういうのも悪くないわぁ」
「そうだな、僕も満開の桜よりこんな散り際のほうが好きだよ」

二人で桜を眺める。その時僕は何故か、風を受けて少しずつ散り、緑の葉に変わっていく桜が二人のことを暗示しているような気がした。

「でも……今年も来れてよかったわぁ」
「今年も?」
「そうよぉ、一昨年と去年の今日も二人でこうして夜になってから来たじゃない。それで今年も見たくなったのよぉ」
「……」

何も言えなかった。僕たちは二人で夜桜を見たことは一度もない。今日がはじめての筈だった。
この公園には前にも一度だけ二人で来たことがある。だがその時は明るい時間だった。それについては間違いない。

彼女だってその時のことを忘れるわけがないんだ。
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:25:06.92 ID:SAWTkt+wO


しばらくして、彼女はそろそろ帰ると言った。

「ほんとはジュンの部屋に泊まっていきたいけど明日も仕事なのよねぇ」

彼女のことを駅まで送っていく間も、彼女は何か話し掛けてきたが、その内容も、僕がどう答えたのかも覚えていない。
僕が「あること」についてずっと考えていたからだ。



次の土曜日、水銀燈は僕の部屋に泊まりにきた。ソファに二人で座り、彼女は本を読み、僕は持ち帰った仕事を片付けていた。
だが仕事はほとんど進まない。「あること」を確かめることで僕の頭が一杯だったからだ。

「なあ水銀燈」
「なぁにぃ」

読みかけの本を置いてこたえる。

「水銀燈から僕の携帯に電話がかかってきた時の曲、なんていったっけ?」
「ねぇジュン……それは私からの電話が少ないって言いたいのぉ?」

声が少し低くなる。自分で気付いているかわからないが、機嫌が悪くなるといつもこうだ。
そういう意味で取るのも仕方ない。普通なら自分の携帯のことなんだから忘れるほうがどうかしている。
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:26:47.98 ID:SAWTkt+wO


「違う違う、普段マナーモードにしてるからさ、つい忘れちゃって」
「もう、しっかりしなさいよぉ。CARPENTERSのTOP OF THE WORLDでしょう?」
「そう……だっけ」
「そうよぉ、ジュンがこれにするって言ったんじゃない。古い曲だけど気に入ってるって。
だから私の携帯にジュンからかかってきた時もこの曲にしてるのよぉ?」

彼女は呆れたように言った。

「ごめんごめん、そうだったな」

何でもないようにこたえたが、僕の中でそんなことがあるわけがないと打ち消し続けてきた「あること」が確信に変わった。
彼女から僕の携帯にかかってきても、僕が彼女の携帯にかけても、流れるのPLEASE MR.POSTMANなのだ。
この曲は、女の子がボーイフレンドから手紙が来るのを待っている曲で水銀燈の好きな曲、そして着信音にしたがったのも彼女のほうだった。

僕が歌詞の内容を聞いて、おまえらしくないなと冗談のつもりで言ったら半泣きになって拗ねたのを覚えている。
なだめすかして許してもらうのに一時間はかかった。

結局その日一日、表面上はにこにこと笑いながら過ごしたが、僕の心は暗い気持ちで一杯だった。
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:28:13.25 ID:SAWTkt+wO


それからの日々は僕にとって辛いものだった。彼女の勘違いに決まってると、僕は試すように昔のことを何度も何度も尋ねた。
だが彼女からかえってくるのは、僕の知らない二人の思い出ばかりだった。

僕が浮気をして大喧嘩になったこと、私と真紅どちらがいいのかと僕に詰め寄った時のこと、どれもこれもが偽物の記憶。
彼女のほうが正しくて僕が間違っているような気さえしてくる。


いつか……そう遠くないいつか、彼女の中から二人の思い出は全て消え、僕のことも忘れてしまうのかもしれない。
それがとても怖かった。彼女のことを心の底から愛していたし、ずっとそばにいてほしいと思っていたから。






そんな僕の気持ちを嘲笑うかのように、二人の記憶は次々と別のものに変わっていった。
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:29:35.24 ID:SAWTkt+wO



水銀燈の今年の誕生日は平日だった。お互いに次の日も仕事だったため、水銀燈はディナーの後で少しだけ僕の部屋に寄ってから帰ると言った。
駅から部屋に向かう途中、僕たちは公園に行くことにした。
公園の桜はすっかり散っていた。

「桜も散った後はただの木ねぇ、前に来た時はあんなに綺麗だったのに」

花の散った桜を見ながら呟いた。

「水銀燈、これ……プレゼントだ、受け取ってくれ」

僕は、彼女の誕生石のついた指輪を差し出した。彼女はそれを受け取り、指にはめると月の光にかざした。
宝石が光をまとって煌めく。

「……うれしいわぁ」

そう言って俯く。そのまま何度か頷いていた。再び顔を上げた時、目には涙がたまっていた。

「何も泣くことないだろ、大袈裟」

言い終わる前に彼女は抱き付いてきた。

「ちがうの、ちがうのよぉ……最近ジュンが私と一緒にいても寂しそうな顔してることが多かったから。
もしかしたら冷めちゃったかなって、別れてほしいなんて言われるかと思ってたのよぉ」
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:30:56.76 ID:SAWTkt+wO


彼女は声をあげて泣き出してしまった。
何も言ってあげることが出来なかった。ただ、たよりなく彼女の背中に手をまわしているだけだった。

僕が水銀燈の記憶のことで悩んでいるのに気付いていたのだ。
嬉しかった。それだけ彼女は僕のことを見てくれていたのだ。

そう思う反面、不安な気持ちも大きくなっていく。
僕のことを大事に思ってくれる僕の大事なひと、そのひとの中から消えたくはなかった。
どうすればいいのか、どうするべきなのか、何も思いつかない。


「それにしてもジュンもキザねぇ」

半泣きの彼女が顔をあげて言う。

「わざわざこの場所で渡すなんて」
「え?」
「この公園にはじめて来た時のことよぉ。あの時も私の誕生日だったわよねぇ」
「どうして?」

僕は呆然としながら呟いた。どうして記憶が正しいのか。
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:32:35.33 ID:SAWTkt+wO



「私たちが就職してあまり会えなくなった時、私がもう別れたほうがいいのか聞いたわよねぇ。
……でもあなたは言ってくれたわぁ。一緒にいる時間が減ったって僕の気持ちは変わらない、これからも私だけを愛し続けるって。
私が抱き付いたのもあの時と一緒ねぇ」


彼女は涙のかわききらない顔で微笑んだ。


「……時々一人でここに来ることもあったわ」
「一人で?」
「その頃慣れない仕事のせいか喧嘩することが多かったじゃない。そういう時にねぇ」
「そうなのか、知らなかったよ」
「ここに来て考えてみるの。大学を卒業する時に別れておけばよかったのかって、あなたと出逢わない方がよかったのかって」
「……どんな答えがでるんだ?」

彼女は僕の顔を見て呆れたように笑って言った。

「馬鹿ねぇ、今ここでこうしてるのが答えじゃない。……きっとジュンの二度目の告白のおかげねぇ」
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:34:11.89 ID:SAWTkt+wO


僕は腕に力をこめ、しっかりと彼女を抱きしめる。
彼女もそれに応えるように、今までより強く僕を抱きしめかえしてきた。



二人の記憶のズレはこれからも続いていくのだろう。いつ終わるかもわからないし、もしかしたら一生このままなのかもしれない。

楽しかった思い出も、辛かった思い出も、今ではほとんど消えてしまった。これからもこのことで悩み、苦しんでいくのだ。

それでも僕は彼女のことを愛しいと思う。
思い出がなくなっていくならそれに負けないように新しくつくっていけばいい。
たった一つ、この公園で僕が誓った時の記憶が二人にあればやっていける、そう思った。

人の記憶なんて歴史の教科書の年表なんかとは違う。
振り返ってみてその全てを正しく思い出せる人などいない、彼女はその間違いがひとより多いだけだ。

たとえこの瞬間も、二人の間で別の歴史がながれているとしても、これからも彼女と共に歩んでいきたい。
その気持ちだけで、今の僕には十分だった。


僕は彼女を抱きしめ続ける。

fin
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:35:41.09 ID:SAWTkt+wO
以上です
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:37:58.96 ID:X7OXQKGu0
>>51 いいコントwwwwお腹いたいwwwww
>>81 切ないですが、この二人ならば大丈夫でしょう。良いお話でした!
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:38:15.00 ID:Gp3iqSxH0
>>81
甘いwwwww銀J甘くね?GJッス!
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:40:26.70 ID:nuASktxqO
銀ちゃん…二人の思いでがずれてしまうのは悲しいですね…
けどそれでも二人の絆は切れたりはしないんですね、GJ
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:40:30.32 ID:VJrcB4oc0
儚くて切ない感じが…グッときました。
何回か読み返してからジワジワきてますぜ!
乙、そして、GJ!
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:41:00.66 ID:Gp3iqSxH0
長編ジュンの裏作業第28話投下しまーす
前々スレ>>436

粗筋
サンジェルマン伯爵の作った、「ペット」を初めて目撃した真紅達。
犬(ポチ)から謎の甘い液体を貰い、ジュンの所に戻るが?・・・
では、本編をどうぞ。
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:42:03.38 ID:Gp3iqSxH0
>>86
第28話「ランクアップ」

帰ってから真紅たちが、一番最初に聞いたのが、ジュンの「おっ来たな?」で。
第二声は、黄色いレモンの様の物を見た瞬間に言った、「しもんきん!!しもんきんじゃないか!!」だった。
第三発目の音は、真紅がジュンを打ん殴る音だった。

J「(ドゴン!!)グハァ!!」
真「皆に、お帰りなさいは?」
J「はい、お帰りなさい。」
真「宜しい。」
J「・・・」
銀「しもんきんって何ぃ?」
J「伝説の食い物さ、巷じゃあかなり高く売れるらしい。」
薔「・・・売る。」
J「売るには、アジアの裏組織に介入しなきゃならんから、止めといた方がいい。」
薔「チッ。」
J「何か変わった所は?」
蒼「あ、そうだ、地下に居た犬から、こんな飲み物貰ったんだけど。」
J「・・・飲めと?」
翠「意気地なしが、さっさと飲むです!」
金・雛「あっ!・・・あーあ・・・」

そういった瞬間、翠星石がジュンの口にコップを押し込んだ。
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:42:33.74 ID:Gp3iqSxH0
>>87
J「モゴモゴ!!・・・(ゴクン)はぁはぁ・・・お前らは、俺を、殺す、気か・・・」
ス「(ゴクゴク)ップッハァ、意外と美味いな。」
J「美味いことに、変わりは無いんだが、アーカードのアレの後だとなぁ?」
ス「・・・言うな。」
J「・・・うぼぁ!?」

その瞬間、ジュンはトイレに駆け込んだ。

J「・・・きもじわる・・・」
J「あー出る!!リバースする!!あっ!!」

[以降はいくらか削除されました、見たい方は想像して下さい。]

J「・・・・うっぷ・・・黒い何かが口から・・・」
真「それ以上喋るな。」
J「・・・うい・・・」
J(アレは・・・何だ?あの赤黒い繊維質っぽい塊は・・・)

アーカードが、タッパーに残った液体を調べてみると、使えない(汚れた)細胞を強制排出させ、細胞を強化する物だった。

J「・・・まぁ良いや、それより明日から、自分のスタンドを使いこなす練習をします。」
銀「どんな感じに?」
J「強化型スライムを使用する。」
J「それと、恐らくそろそろ、単独の刺客はやって来るだろう、いつでも戦えるように、準備をしておけ。」
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:43:08.72 ID:Gp3iqSxH0
>>88
そう言うとジュンは、疲れたので部屋に戻って行った。
スネークもそれと一緒に、部屋に戻って行った。

銀「・・・皆ー、ジュンに今日悪戯してみない?」
真「私は遠慮するわ、眠いし、お肌に悪いもの。」
翠「ひーっひっひっひっひっ、私の出番ですね。」
蒼「姉さん、止めときなよ・・・」
雛「雛と金はもう寝るのー」
薔「・・・見てるよ。」
雪「クスクス、楽しそうですね。」
翠「蒼星石も参加するですぅ。」

そう言うと、各自行動を開始した。
雪華綺晶と、薔薇水晶はジュンの部屋に隠しカメラを設置し、部屋で寝る事に。
結局、水銀燈、蒼星石、翠星石は行動派に残り。
残りの3人は部屋に戻って、眠る事にした。
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:44:33.77 ID:Gp3iqSxH0
>>89
投下完了
次の投下は多分明日になると思います・・・
すみません、更新遅くて・・・
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:45:42.84 ID:nuASktxqO
ニゲテー!ジュンニゲテー!
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:57:12.40 ID:MeoDXL+m0
J「合気道やるんだけど何か文句有る」
一同「「な、な、なんだってー」
翠「何で突然言うんですか」
蒼「で・・・・何故なんだい?」
J「やろうと思ってたらある良心的な人が、何か土産かなんかの黒糖くれたんだ〜」
蒼「そして、やろうとした訳だね」
J「まぁ、そうゆうこと」
合気道○×分室
ピッコロ「そうゆうわけで、これから稽古を始める、二人組を作くれ」
蒼「と、言うわけで結局入るんだ」
翠「うるさいですぅ、とっととやるですぅ」
J「イタ、イタタタタタタタ」
悟天「スマン・・・やり過ぎたのかな〜」
J「じゃぁ次は僕です」
蒼「あっちは上手くやっているみたいだね」
翠「痛いですぅ、加減しろですぅ」
蒼「じゃぁ次は翠星石のばんか」
翠「覚悟しろですぅ」
蒼「まったく痛くないけど」
悟飯「あ!それもう少し身体に寄せたほうが良いよ」
翠「解ったですぅ、やってみるですぅ」

そして翠星石、ジュンは翌日間接が痛くて辛かったそうだ。

ピッコロ、悟天、トランクスは出したかったので出してみた
保守
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 20:57:43.53 ID:xK0ATst60
milky
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:03:29.31 ID:Rcz6mjDk0
>>89
ジュンピンチwwwww
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:09:27.54 ID:MeoDXL+m0
>>92
ミス発見、トランクスは出てません
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:10:08.85 ID:Rcz6mjDk0
>>80
これは・・・なにかこみ上げるものがありますね。
切ない感じですが、それでも二人の間に愛を感じました。
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:22:39.93 ID:+qOK9ia9O
杏マナースレ乱立注意
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:23:43.63 ID:nuASktxqO
保守
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:23:47.56 ID:dSIYbAJx0
>>81
亀レスながら、読了して胸が熱くなりました。
途中で不穏な空気が流れたと思いきや、ラストで希望を見いだす二人。
ジュンと水銀燈の未来が、いつまでも幸せなものでありますように・・・。
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:26:57.62 ID:H+J+B1c3O
>>92

今度は翠星石とジュムの組み手の番になった。
翠「やったですぅ!堂々とジュムの手を握るチャンスですぅ(///)」

ジ・翠「お願いします(ですぅ)」
開始されるとジュムはジリジリと間合いを詰めて行った。
そして翠星石と両手をガッチリと組み合わせた。
翠「(や、やったです初めて手繋いじまったですう(///)」
しかし、今日のジュムは何時もとは違っていた。
ギリギリギリ…
ジュムは翠星石をつかむ手に思いっきり力を入れた。
翠「いっ!!いてーですぅー!!ジュム!!もっと手加減しやがれですぅ!!翠星石はか弱い女の子なんですからぁ!!」
ジ「うるせぇーー!!今日のおれはジュムじゃない!!スーパーサイヤ人ジュムだっ!!」
そして翠星石の手を握りつぶした。
翠「ギャアァァッッーーーー!!」
そしてジュムは翠星石を空中に投げ飛ばした。
ジ「ベジータに教えてもらったギャリック砲の一番最初の獲物はてめぇだっ!!」
ジュムの回りを眩い光が包む。
ジ「キャリック砲ーーーー!!」

あーぼん

ジ「けっ!!汚ねぇ花火だ」
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:32:53.89 ID:MeoDXL+m0
>>100
続けてくれて、有難う御座います、でも、合気道に組み手は杖しか無い!!!
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:33:05.87 ID:82NEljKA0
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:33:28.27 ID:Gp3iqSxH0
>>100
ちょwwwジュンド外道wwwww
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:34:55.64 ID:Me9aDwrM0
>>81
よかったです…
どうして記憶が変わってしまったのか分からないけど…二人なら大丈夫だよね?
亀スマソ
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:37:09.96 ID:H+J+B1c3O
杖しかないのかorz
>>92を見て不意に思いついて即興で書いてみたwww
みんなもっと冷たい反応するかと思ってたけどみんないいヤツだな.・゜(ノД`)゜・.

ドラコンボールネタは書きやすくていいね
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:42:17.60 ID:MeoDXL+m0
>>105
組み手は無いが、演舞が有る・・・・前の演武に出された・・・(道場確か10周年だったような気が)
演武が終わった後、韓国対日本のワールドベースボールクラシックを(演舞がまだやっている横で)
試合が終わるまで見ていた
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:52:10.56 ID:MeoDXL+m0
>>100の続き書こうか?(合気道に組み手が在ると言う想定の元)
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 21:59:50.48 ID:BZUWjv6h0
     └-i:::::::::::::::::::::::: ,.  '"´     ``ヽ:::::::.: : ヽ、
     __...ノ: : : : : : :,.ィ´   /     ',   ヽ `丶、: : : :ト.、  ,.ィ"ヽ
.     |: : : : : : : :/  ./  /      ',   ',  「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ニニ、二
      ヽ.ィ: : : :/    /   ,'       l   ', `丶ト、:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート、、ヽ
     r‐:':::::::/     ,'  ,'          !   .l i'"´: : |:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
.      ',_:、:::/     l   l        |l     ! ',: : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_l::', ',r
       ノ:,'     ,'l   |     l  | l !  ! |  `丶; |:.:.:.:.:.::!: : : : : :ハ::ヽ       今夜も
        /:| |   ,' | ! .!l|    ,'| l l | l ,' ,|. |!´: :.!:.:.:.:.:.,': : : :r ' `¬       ローゼンメイデンの絵を
     /:::,! |   ..L.',_ト. |',ト   / !./l/├ /¬ ¬、).:: /:.:.:.:./: ::::::::|    |:        みんなで描くのだわ
      /:::::ハ.ト 、 ! ..l_ヽヽ\、./ l/"´ l/_∠ |  {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ノ|    !:
      ヽ|l ',ヽ \ !,イ `` ト  '′   ,イ"´ lヽ  ,ハr'^,-ヘ':::::::::}::!|   .!:
.        |   ト、ト.`弋..ン        弋..ン ' | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l !   |:
      |    l l.|. ',     、        l  ! .|:.ヾ ニフ   !::l. |   |:
       |   / / | ト、     ,.、     | l| |/      ヽ:| |l    !
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      l|  /,イ _..l l:.:.:.:.:.:.:`丶、 __..ィ´:.:.:.:.:.,' .,'::| |         | !   !
       !|_ノ' r":.:.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハィュヘ:.:.:.:.:.:.:./ /:.:::! !ヽ、       .| l   |
    _..'"ィ´  ト、:.:.! .l:.:.:.:/``ヾ.ニンリ:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:| |:.:.:/、       ! !   !
  <._ <.|   ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`¬´:.:``:./:.:.:.:.:.:.:.! !;/: : \     ! l   |

 VIPPERのためのローゼンチャット
 http://www.takamin.com/oekakichat/user/oekakichat3.php?userid=211491
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:03:39.36 ID:SAWTkt+wO
>>81です。
たくさんのレスありがとうございます。

全員の長編を書くという目標にくじけそうになってたがやる気でてきたwwwww
また脳をしぼって書いてきます。

そして保守
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:05:05.86 ID:H+J+B1c3O
>>107
いいんじゃない??
おれも許可無しに書いたし
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:05:08.62 ID:PtZxRij60
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:08:40.93 ID:BHitn/ch0
保守代わりに投下!
『何気ない日常の一コマ、乙女の会話』

「ねぇ…私ふと思ったんだけどぉ」
「何を思ったのかしら?」
「なぁにーなぁにー!」
「いや、期待されてもアレなんけどねぇ…」
「いいから話してみるかしら」
「ガンホーガンホー!!」
「じゃあ話すわぁ…あのね、私達の中で一番“萌え”なキャラは誰だと思う?」
「むむむ!それはカナに対する挑戦と受けとっていいかしら!?」
「――――ヒナに対する挑戦でもあるの……!」
「ままま、待ちなさいよぉ、二人とも!イキナリ殺意の波動に目覚めようとしないでぇ!!」
「「じゃあどーいう意味かしら(なのー)」」
「言うから、言うからその懐かしい構えは解いてぇ!」
「さっさと言うかしら!」
「言うのー!」
「…あのね、私達の中で一番萌えなキャラは“巴”なのよ」
「「いやいやいやいや、それはない」」
―――ビシッ!(横手でツッコミ)
「最後まで聞きなさいって…巴をローマ字にしてみて」
「TOMOE、なのよ」
「そうねぇ。じゃあそれを“と”と“もえ”に分割すると…」
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:09:44.80 ID:MeoDXL+m0
>>100の続き

その後翠星石はデンデの治療の元何とか再生そして

少年A「じゃぁ、次俺が行きます」
ピ「それじゃぁ杖を使え(作者が何としても合気道に戻したいと言う信念の元)」
蒼「じゃぁ次は僕が行きます」
少年「あのような事はしないが、如何なっても知らんぞ」
蒼(それなら大丈夫だ)
少年「じゃぁお先にどうぞ」
蒼「お言葉に甘えて・・・・それ」
少年「おっと、危ない・・・じゃぁ反撃行くか」
蒼「そうはさせない・・・」ブン、ガン
少年「合気道やっていると何か力の入れ具合でなんか動きが少しわかるんだけど」
蒼「あっ・・・」バタ
少年「でも、こいつ中々やる・・・」
蒼「やっぱり強いね・・・」

次の組み手は・・・↓でやろうと思う(今さっき気がついたが・・・・杖にも組み手が無かったような気が・・・まぁいいや)
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:10:31.65 ID:BHitn/ch0
>>112の続き

「TO……MOE……ハッ!!」
「流石ねぇ…金糸雀。すぐそれに気づくなんて」
「な、なんてことかしら…」
「うゆ?どーいうことなのぉ、水銀燈?」
「To Moe……簡単に訳せば“萌えに至る”って感じかしら…」
「そ、そんなぁ…」
「うゆぅ……」
「これだけよ、私が思ったことは…」
「「つまんねぇことにもったいぶって話すんじゃねぇぇぇぇぇッッ!!」」
「えぇええ!?」
「やっぱり御仕置きが必要かしら…」
「スパーキングスパーキング、なのぉー!」
「ちょ、ちょっと待ってよ!最初言ったじゃない、期待されてもアレだって!!」
「もう…カナは聞く耳を持たないかしら…」
「さよなら…水銀燈…なの」
「い―――イヤァァァァァァァァァ……」

うん、酷い目に遭う銀ちゃんが好きなんだ。後悔はしていない。
だから落ち着いて聞いて欲しい。
―――オチってなんだ、食えるのか!?(最後までネタは仕込む、それが俺のジャスティス!)

ちゃんちゃん♪
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:13:34.45 ID:Rcz6mjDk0
>>144
ちょwwwwwww銀ちゃんアホスwwwwwww
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:16:09.33 ID:nuASktxqO
>>114
なにげに雛怖いwwwwww
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:22:53.00 ID:MeoDXL+m0
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:22:55.76 ID:/ieOyJOi0
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:23:11.61 ID:cZsYgEuHO
>>144はアホな銀様を書かなくてはならない
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:27:03.85 ID:82NEljKA0
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:29:17.03 ID:EP64Ny400
>>119
よし>>144を狙いにいくぞ
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:36:27.99 ID:Gn5c3wVkO
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:36:33.84 ID:Rcz6mjDk0
保守
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:48:43.13 ID:Rcz6mjDk0
保守
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:49:36.52 ID:X7OXQKGu0
保守協力! いっちゃいます。
【ゆめまぼろし】第三話です。スレを跨いだのであらすじですよ。
油断するとネタバレになりかねないので軽く読み流して下さいませorz

薔「……真紅の住む屋敷には、幽霊である桜田ジュンが棲みついている。
 屋敷に住み込みで働いている"庭師"の姉妹、翠星石と蒼星石の仕事は、単に現実の
 庭の手入れをするだけではなかった。ジュンは現在、彼女らの仕事の手伝いをして
 いるというポジションに居る。
 真紅にかけられた、薔薇の指輪の呪い。彼女は屋敷から出ることを許されず、
 だけど当の本人は比較的のんびりと館の中での生活を送っている。

 真紅の一族にかけられた呪いは、"悪夢"の具現。彼女の夢の"世界"から出ようとする
 不幸のイメージ……通称"異なるもの"を撃退するために、"庭師"は真紅の"世界"に入
 り込み、戦闘を繰り返す。彼らは、他人の夢の中に入り込むことが出来る血族だった!

 呪いの象徴である筈の薔薇の指輪は、幽霊ジュンの左手にもつけられている。
 真紅とジュンの二人の、未だ語られぬ出逢いに何があったのか!(……何かあったら許さない……)
 観念と現実の世界。虚像と、実像。それらのイメージを元に、彼らの運命は、どのように
 廻っていくのか!……」

銀「随分と歯切りが良いわねぇ」

薔「だって今回出番ないんだもん……」

銀「(これからも出番あるかわからないけど、私達……)では、どうぞぉ」

薔「前スレ>>344の続きだよ……(くすん……)」
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:51:21.01 ID:X7OXQKGu0
>>125

 私は今、長い長い坂を登った先にある館の敷地前に立っていた。
 ここはこの辺りでも有名な建物で、ついている名前は『薔薇屋敷』だそうで。成る程
その名前に相応しく、庭園内にはそれは見事な薔薇園が出来上がっている。
 多分これを手入れしている者の功績だろう。ここまで立派な薔薇はなかなかお目にか
かることは出来ない。

 でも今の私の眼には、その薔薇だけでは無い"もの"がうつっている。私はかけている
眼鏡に手をやり、眼前に広がる光景をまじまじと見つめた。

 ここの屋敷は"庭師"が担当していると聞き及んでいる。ならばこれも、彼らが施した
ものであろうと考える。

 館には、自分が知り得る特有な空気がとりまいていた。"異なるもの"の気配だ。ならば、
現在"庭師"は交戦中。館の主は眠りについている筈で、その間に勝手に敷地内に入り込むの
は少し気が引けような感じがしないでもない。

 イレギュラーが居る、とのことだった。私はそれを確かめるために来たのだし、ちょっ
と眼の前の"もの"に対して全く臆していないと言えば嘘になる。だが、それでは仕事に
ならないから。

「"庭師"さんも頑張ってるってことかしらねー、カナ」

「恐らく、そうかしら。けど……」
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:52:32.60 ID:X7OXQKGu0
>>126

 "異なるもの"が目覚めているのとはまた別な圧迫感が、この屋敷に入り込んでいる気配。
悠長なことを言っている場合では無さそうだ。
 気を引き締めて、私は自分のパートナーに向けて言葉を発する。

「みっちゃん。どうやら私達の出番の様かしら!」

「そうね、カナ。んー……」

 あ、みっちゃんスイッチ入ってる?

「〜〜〜……凛々しいカナも素敵ー! 写真撮らせてー!」

 そして、パシャパシャと切られるシャッターの音。うう、みっちゃん……折角びしっと
決めようと思ったのに、台無しかしらー……

 館の前で急遽行われる撮影会を早々に切り上げさせて(みっちゃんは不満気だったが)、
私は改めて建物を見据える。

「みっちゃん。ほら、ここ」

「どうしたの? ……ああ、少し破られてるわねー。流石はカナね。
 ちょっと補強しておきましょう」

128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:53:57.80 ID:X7OXQKGu0
>>127

 彼女はバッグからポラロイドカメラを取り出し、空間の一部をパチリと撮ると。先ほど
"破られてる"と言っていた部分に、出てきた画像をあてがった。
 その空間が四角い光を放ち、画像が空間に馴染んでいく。

 さて、これで確定。どうやら、一刻を争う事態になってきたようだ。

 私達は、"庭師"のように、他人の夢の中に入り込む力は無い。だけど、それが出来ない
代わりに、もっと別な能力を発揮することが出来る。
 夢の中に入り込み、"異なるもの"と対峙する者達。私達は彼らの系列に属する血筋だが、
正統な血統である彼らが対応仕切れない事態に陥った時の為に、私達が居るのだ。


 私は、"策士"。ならばこの頭脳で、この状況も見事打破してみせよう。



【ゆめまぼろし】第三話 策士

129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:55:13.74 ID:X7OXQKGu0
>>128

 館の扉が開いていた。少し無用心な気がしないでもない。でももし扉が閉じられていたら、
ピッキングしてでも中に入らなければならないところだった。結果オーライということか。

「みっちゃん、こっちかしら!」

「オッケー。さて、どうしたもんかしらねー」

 私達は階段を駆け上がり、とある部屋の前に辿り着く。

「ここね……」

 勢いよく扉を開ける。館の主らしき少女が、ソファに横たわっていた。
 そして、彼女の真上を取り巻くように存在している、くらいくらい穴。彼女の"世界"へ
通じるものだろう。

「さて、先方はまだ着てないみたいねー。館の入り口は抜けたようだけど、どっかで引っ
 かかってるのかも」

 多分、みっちゃんの言っていることは正しい。"庭師"もなかなか手抜かりは無いという
ことか。
 けど、ゆっくりと。しかし確実に、ここへ近づいてくる気配。もしここへ辿り着いたら、
少し厄介なことになるが……



――――――――――――――――

130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:56:07.91 ID:MeoDXL+m0
>>113の続き

ピ「それじゃぁ新人の二人やって貰おうか」
翠「えーとそれじゃぁ翠星石はジュンとやったから多分蒼星石と翠星石かジュンと蒼星石ですね」
ピ「それじゃぁ蒼星石とジュン・・・ジュンいけるか?」
J「いけます、やらしてください」
ピ「そうか・・・じゃぁ始め」
開始後すぐジュンは間合いを取り警戒をしている(右手が少し光っている)
悟空「遅れてスマン」ピ、少年「おい!!!雰囲気台無し」
悟空「で、あいつかめかめ波なんて何時覚えたんだ」少年「俺が教えた・・スマソ」
気を取り直して間合いを詰めていく蒼
少年「あれは・・・多分直撃を食らうかもな!!」悟空、ピ「そうだな」
そして攻撃に出ようと踏み切った蒼、そこを狙うかのようにかめかめ波を撃つジュン
J「少年に教わった・・・かめかめ派」
そして蒼は避けたのはいいがそのまま後頭部を強く打って脳震盪をになり気絶
ピ「いい加減少年と言う名止めろよ」
クリリン「やっぱばれた・・・言葉遣いも変えたのに・・・まぁ、良いや」
悟空「クリリンだったのか・・・気づかなかった」

もう寝ます
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:56:25.52 ID:X7OXQKGu0
>>129

「くっ!」

 "異なるもの"に一撃を食らわせようとした刹那。身体全体が衝撃が走り、後方へ吹き飛
ばされる。

「大丈夫ですかっ!? 蒼星石! ……このへんちくりんめぇっ!」

翠星石が如雨露を構え、水を辺りに巻き始める。



『"庭師"が命じる! 実を持たんとする"異なるもの"――汝はすなわち、観念の虚像!

 ならば虚像、その動き、"世界"の観念により縛られよ――』


『――いでよ、"野ばら"!』



 "異なるもの"に取り巻き始める、大量の茨。それによりがんじがらめになり、その動き
が止まった。

「――――!」

 しかし、相手もさるもの。激しく振動を繰り返し、内側から茨がどんどん崩れていく。

132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:57:38.20 ID:X7OXQKGu0
>>131

「大した足止めにもならんようですね……でも、少しの間なら。蒼星石、大丈夫ですか?」

「大丈夫だよ。けれどこれは、ちょっといつもと違うみたいだね」

「ああ……これは何の観念なんだ? このでかい額縁は」

 僕と、翠星石。そしてジュン君の三人で、今"異なるもの"と対峙している。"世界"の
入り口に仕掛けていた薔薇の結界が朽ちさせられていた時点で、何やら嫌な予感はしてい
たのだが。
 眼の前に居る"異なるもの"は、いつもの半透明で曖昧なイメージではなく、しっかりと
したかたちを持っている。大きな、大きな額縁。本来ならその中に絵が描かれていて然る
べきなのだろうが、ただ黒く塗り潰されているだけだ。人型の"異なるもの"ならば、闘い
は熾烈を極めたものになっただろう。
 けど。今眼前にあるこの"絵"も、十二分に不気味だった。

 加えて、"異なるもの"とは違うプレッシャーが、"世界"の入り口の方へ近づいているよ
うな。そんな不穏な空気を感じ始めている。翠星石やジュン君も、それに気付いているの
か後ろの方と振り向いたりしていた。

 途端、"世界"全体が、大きな揺れを起こし始める。

「なっ、なんですぅ!?」

「これは……真紅が目覚めようとしてるな」

「どーいうことです、ジュン!」

133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 22:58:48.52 ID:X7OXQKGu0
>>132

「真紅が目覚めたら、"世界"の入り口が閉じるだろうな。多分その衝撃が伝わってるんだ。
 普段はお前達"庭師"が居れば、そんな事態は無い筈なんだが」

「でも、僕達が居れば、閉じても無理矢理開くことは出来なくもないけど……」

 そう。それは可能だ。だが……

「宿主である真紅には、相当の負担がかかるだろうね」

「仕方ないな……そうだな、僕に思い当たる節がある」

「なんです、ジュン?」

「お前達には黙ってたけど、外部から"世界"に進入しようとしてた怨念みたいな奴が、前
 に居たんだ。そいつが現れたとき、真紅は目覚めていた」

「怨念……」

『最近では少なくなったが、外からそういった怨念のようなものが悪夢をこじあけようと
 する場合もある』――

 前に祖父が言っていた言葉が蘇る。今までそういったことは無かったのだが、まさか今
になって。

134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:00:04.97 ID:X7OXQKGu0
>>133

 "庭師"は、"世界"の外で観念と直接闘う術を持たない。空間自体に観念を背負うことに
よって、それをバックグラウンドにしながら僕達は戦闘し、その真価を発揮する。仮に"世
界"の外に居たとて、イメージに触れることくらいなら造作もないこと……だが。
 もし現実世界で"異なるもの"に類するものと対峙するなら、たちまち相手のイメージに
取り込まれてしまうだろう。実の肉体を持つ僕達の、恐らくは精神に直接訴える攻撃を受
けて。

 "指輪"の力が弱まっていた最近では、屋敷全体にある施しをしておくだけで十分だった。
昔はそういった現実世界での戦闘に特化した人たちも一緒に仕事をしていたようなのだが。
けれど、今は……

「僕がちょっと見てこよう。翠星石、蒼星石。二人で保つか?」

「あったりめーです。私達は"庭師"ですよ?」

「うん、大丈夫。お願いするよジュン君」

「よし。じゃあ行ってくる。奴に取り込まれるなよ……
 何かの絵が元になったイメージなら、原典があれば対処しやすいんだけどな」

 そう言って彼は、"世界"の入り口の方へ飛び去っていった。

135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:00:33.77 ID:X7OXQKGu0
>>134


「さて……やってやるですよ、蒼星石」

「うん。僕達はここで、負ける訳にはいかない」

 眼の前にいる"異なるもの"に取り巻いていた茨が、完全に朽ちようとしていた。同じ手
が何度通じるかどうか……

 そして僕は、飛び去っていくジュン君の後ろ姿、ちらりと眼で追う。
 何か――違和感がある。だけど、それは何だろうか。はっきりとはわからない。


 ジュン君、君は――?


――――――――――――――――
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:01:40.25 ID:X7OXQKGu0
>>135
 さて、とりあえず部屋中も一通り補強してみたものの。どれだけの時間稼ぎになるかは
わからなかった。

「もしこの娘が目覚めて、入り口が閉じちゃっても大丈夫だと思うけど――
 中に居る子は結構辛いんじゃない? カナ」

「確かに、そうかしら……」

 目覚めてしまうと、中に居る彼らは相当の苦戦を強いられることになるだろう。何しろ
"世界"の宿主が起きたなら、彼女が眼にしたもののイメージがダイレクトに中で反映して
しまうから。そのことは、彼ら以外の人物と組んで仕事をしたときの経験から知っていた。

 さあ、どうする。せめて、中に居る"庭師"と通信する手段があれば良いのだが――

 するとその時。ぽっかりと開いたくらい穴から、何かが飛び出してきた。

「……お前は――」

 眼鏡をかけた男の子が、私達の眼の前に現れて声を発する。その身体は、かなりはっきり
しているが――彼の身体の後ろの方が透けて見える。
 彼は、"庭師"ではない。観念の塊、幽霊。すなわち、彼がイレギュラーだ。

「"庭師"の仕事を手伝ってる幽霊かしら? 話には聞いてるけど」

「そうだけど。僕を見ても驚かないのか?」

「幽霊ったって、別に慣れっこかしら。えーと、あなたの名前は何かしら?」

「ジュン。桜田ジュン」
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:02:48.82 ID:X7OXQKGu0
>>136

「そう。私は金糸雀、それでこっちに居るのが私のパートナーの、」

「みっちゃん、って呼んでね。宜しくジュン君」

「ああ、宜しく――って。今は悠長に構えてる場合じゃないんだよ!」

「大丈夫かしら。まだ少し時間はあるみたいだし。私達は、"庭師"のお仕事をフォローし
 に来たのかしら」

「フォローだって?」

「そう。私達は"世界"に飛び込める訳じゃないけど――外敵専門ってとこかな。ね、カナ」

「そうなのかしらー」

「ふぅん……やっぱりそうか。えっと、"世界"の中がちょっと面倒なことになってる。
 変な絵の額縁みたいなのを相手してるんだけど――多分もう少しで、真紅が目覚める」

「そのようかしら。真紅、って言うのね? この娘。彼女が目覚めようとしてるのは、
 まあその外敵とやらが原因だと思うかしら」

「目覚めるのは、真紅自身の防衛本能みたいなやつだと思ってたんだが。
 "世界"への入り口を閉じたら、簡単に中に入ることは出来ないし」

「それもあるけど、外敵の影響も少なからずあるかしら。実体をもつ目標に対して、無理
 矢理"世界"へ通じる穴をこじ開けると、体よく宿主にダメージを与えられるから。
 もともと"世界"に通じることが出来る――そうね、"庭師"ならもう少し丁寧にやれる
 のだろうけど。そうでない奴がこじ開けたら、悪くいくと精神崩壊かしら」
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:03:59.26 ID:X7OXQKGu0
>>137

「それで入り口は開きっぱなしで、中に居る"異なるもの"も外へ出放題ってとこかなー」

「……」

 ジュンとか言う幽霊が、苦渋の表情を浮かべる。これは事実だから致し方の無いことな
のだ。だが……

「大丈夫。そうならない為に私達が居るかしら!」

「そうだよ、ジュン君。ここは私達に任せて、中に居る"庭師"を助けにいってちょうだい」

「大丈夫なのか?」

「舐めないでほしいのかしら。私達はこういう事態に特化したスペシャリスト。
 それよりも、宿主が目覚めた状態で"世界"で闘う方が大変かしら」

「――カナ、そろそろ来る!」

「!――ジュン、早く行くかしら!」

「わかった……任せたぞ!」

 私は親指を立て、自信を持って言う。

「大丈夫、私は――"策士"。楽してズルして、大勝利するかしら!」


 彼はまた、くらい穴を通じて"世界"へ戻っていった。その途端、穴が小さくなっていく。
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:05:08.59 ID:X7OXQKGu0

>>138まで、第三話前半は詰めることが出来たのでここまでです。
後半は、策士コンビの活躍予定。では、また後日……

140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:06:47.88 ID:Rcz6mjDk0
カナとみっちゃんキタ──────(゚∀゚)──────!!
ほんと話が面白くなってきましたね
続きwktk
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:07:37.85 ID:Me9aDwrM0
>>139
おもしろかったっす!続きwktk!
ああ、でも、カナのことだからドジを踏むんじゃないかな?
まだまだ銀様は出番なしみたいですねww
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:08:03.95 ID:vq12SDg/0
二人の活躍に期待。
続きにwktk
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:11:04.73 ID:nuASktxqO
ゆめまぼろしktkrwwwwww
世界観がすごいイイ!
読んでて引きつけられる


ところであらすじの銀様とばらしー不憫(´・ω・)
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:11:11.39 ID:kJDqniUQ0
>>139
いい感じに話が広がってきてますね、カナとみっちゃんのコンビもいい感じ。
続きに期待してます
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:14:37.62 ID:9VhiZBqg0
ホラー・ハピエン・バドエン
リクお願いするだぜ
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:16:42.85 ID:Rcz6mjDk0
ホラー
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:22:44.29 ID:9VhiZBqg0
把握だぜ
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:24:24.04 ID:Qx7irTPi0
ちと質問。
薔薇水晶と雪華綺晶ってどっちが姉なの?
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:26:58.13 ID:Me9aDwrM0
>>148
姉妹設定にしてる人もいれば、似ているだけの他人設定にしている人もいる。

次回からそういう質問は
http://yy36.60.kg/nanasi/
こちらでお願いします。
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:27:13.63 ID:Rcz6mjDk0
作品によって
別人でもあるし姉妹の時もあるし、姉妹の時はたいてい雪華綺晶が姉なのが多いかな

まあ、こういったリクや質問はWikiでしたほうが良いかもね
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:28:43.87 ID:A4QOKS4/O
>>1逮捕確定。
祭りだ!!
突撃しようぜ。
http://2ch.net/test/-/ojyuken/1147869417/
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:30:40.07 ID:Qx7irTPi0
>>149 >>150
これはすいませんでした。次からはそうしたいと思います。迷惑かけてすみませんね。
153( ^ω^)みんなで就職板に突撃するお!:2006/05/17(水) 23:30:43.01 ID:vhnGuZhQ0
■( ^ω^)突撃のお知らせ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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コッソリ・・・【出版】vip被害者欝の会【( ´ω`)】
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1147857042/

126 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 16:30:50
ヴィッパーってニート予備校に所属する精神障害者でしょ?
早く答えろよーチンカスビッパー
382 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 19:14:24
ほんと糞VIPPER巣に帰れ
呼吸永遠に止めろ
432 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 19:37:10
ああああマジで糞なんだな
大体VIPからきますたってなんだよ
糞ニートども死ねや
111 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 20:08:14
荒らすことでしか就職板に参加出来ないニート哀れwww
早く氏ねばwwwwwww
65 名前:小学館一直線 投稿日:2006/05/17(水) 22:20:15
なんだ?この気持ちの悪い絵柄は?
お前ら、リアルに生きろよ・・・。


( ^ω^)就職板のニート予備軍℃もがVIPPERを馬鹿にしてるお
( ^ω^)全員で突撃して懲らしめるお
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■( ^ω^)敵は時々↓のスレにも隠れているお。追いかけてってやっつけるお■■■■■■■■■■■■■
【これからが】マスコミ志望からの就活【本番】
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1147532898/
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:32:21.53 ID:X7OXQKGu0
感想ありがとうございます! 今回はらしくなくコンビはなるたけ格好よく
仕上げてみたいです。でも金糸雀はドジっ娘なところが良いんですが。
銀ちゃん薔薇しーはやっぱり未定でorz

私もまたなんか折を見てお題に挑戦してみよう……そういえばホラーは
書いたこと無い(ハードルが自分の中で高いので)
ではでは……
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:45:40.97 ID:Rcz6mjDk0
保守
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 23:56:45.42 ID:QsVec8X90
ほほほ
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 00:04:44.00 ID:H+J+B1c3O
保守
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 00:06:07.76 ID:moKNW7X1O
薔「ジュン…好きー……」
ジ「お、おい、くっつくな(//)」
薔「ジュンー……(ギュー」
ジ「おい……ったく…(//)」
薔「ふふ…大好き…」
ジ「………僕も」
薔「………」
ジ「僕も、好きだ、薔薇水晶の事」
薔「……………zzz」
ジ「(゚Д゚)」

次の日
薔「…いつものごとく録音済み」
ジ「またか」
薔「ふふー…ジュンの弱みゲット…」
ジ「なにさせる気だ?」
薔「これから一週間毎日朝昼晩私にキスして…あと頭なでなでに…ギューってして…あと…」
ジ「………そんな事いつでもしてやるのに」
薔「え?なに?」
ジ「いいや、なんでも」
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 00:16:05.58 ID:K4yBIqKLO
保守
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 00:19:04.99 ID:ZNmzMs1/0
>>158
甘いなぁ…
和んだ。
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 00:22:43.57 ID:E+ZWiUSw0
ある絵を見てそれを文におこしてみた。
〜薔薇乙女な姉達〜
僕の名前は桜田ジュン。普通の高校生。僕にはいろんな姉がいる・・・。今日はその姉達を紹介したいと思う。

真紅「ジュン。お茶を入れるのだわ・・・それが終わったら勉強でも見てあげるのだわ。」
この女王様口調の姉が真紅。通称、真紅姉ぇ。外見を見るとお人形みたいに可愛いのだが、口を開くと命令ばっかりしてくる・・・。
髪は金色、瞳は澄んだ青色をしている。胸は・・・まぁコメントしないでおこう・・・。スタイルはいい。何を着ても絵になる。
時々見せる憂いを帯びた表情のおかげでいろいろと仕事場では人気があるらしい。

水銀燈「ジュ〜ン。乳酸菌とってるぅ?(なでなで)んーっジュンの匂いってすきぃ〜」
この羞恥心がないんじゃないかっていう言動を多く取る姉が水銀燈。通称、銀姉ぇ。
髪は銀色、瞳は紅である。胸は1番ある・・・といいたいところだが、生命の神秘には勝てなかったらしい。いつもヤクルト片手に近寄ってくる。
いつも微笑みを絶やさないが、怒るときは怒る・・・もしかすると1番怖いかもしれない・・・まぁ僕のことを心配して怒っているんだけど・・・。

翠星石「ジュン!ぐだぐだしてねーでさっさと起きて、朝ごはんを食べるですぅ。そんなに寝てると脳みそがトコロテンになっちまうですぅ。」
この毒舌な姉が翠星石。次に紹介する蒼星石の双子の姉に当たる。通称、翠姉ぇ。料理は得意。
髪は栗色の長髪。瞳は左右で色が違うオッドアイである。胸はまぁ普通にあるといったところ。
いつも毒ばかり吐いているが時々心を見透かしたような支えになる言葉をくれるので嫌いではない。人見知り。

蒼星石「ジュンくん。今日さ、何食べたい?僕、今日料理当番だから何でも作るよ。」
この優しさの塊みたいな姉が蒼星石。先程紹介した翠星石の双子の妹である。通称、蒼姉ぇ。ほとんどの事は人並み以上にできる。
髪は栗色のショート。瞳は左右で色の違うオッドアイ。翠星石とは色が逆である。胸は巨乳でもないし、貧乳でもないと言ったところ。
いつも優しく包み込んでくれるところがいろいろと人気があるとか。男に間違えられると、とてもへこんでしまう。姉妹の中で一番の常識人
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 00:23:17.39 ID:E+ZWiUSw0
>>161
金糸雀「ジュ〜ン。早く買い物に行くかしら〜・・・って財布がないかしら〜ちょっとまってるかしら〜・・・財布はどこかしら〜・・・・・・・バックに入ってたかしら。」
このメガネドジっ娘(?)は金糸雀。通称、カナ姉ぇ。ボケ担当。自分ではボケではないと言い張るが誰が見てもボケ。メガネは社会人になったときからずっとつける様になった。
髪は綺麗な緑色。瞳も髪と同じような緑。胸はあるほうだと思うが、姉妹の仲では真ん中くらい。
自称策士だが何かにつけては失敗する。しかし、勉強は1番にできる。常識はないが。一応博士号を取得している。

雛苺「ジュ〜ン。うにゅ〜買ってきたから一緒に食べるの〜あとDVD借りてきたから後で一緒に見るの〜」
この子供っぽい発言の姉は雛苺。通称、ヒナ姉ぇ。ほんの2,3年前までは誰よりも背が低く、誰よりも子供っぽかったがここ数年で異常に成長した。生命の神秘とかいうやつか。
髪は金色。瞳は緑である。胸は姉妹の中でも1番にある。それなのに抱きついてくる。胸があたってるのに・・・。
家では子供みたいな発言と行動をとるが、会社では頼れる姉御タイプ・・・らしい。本当はどうか知らないが・・・。

雪華綺晶「ジュンくん。おつかれさま。肩でも揉んであげる。勉強頑張ってね。」
このお嬢様みたいな姉が雪華綺晶。通称、きらき姉ぇ。次に紹介する薔薇水晶の双子の姉である。
髪はほのかな紫。瞳は栗色で片目に薔薇のモチーフの眼帯をしている。胸はそれなりにあるほう。姉妹の仲でも結構あるほう。
お嬢様っぽいしゃべり方と行動。そして簡単なことですぐに泣いてしまうほど涙もろい。ドラ○もんの映画で誰よりも泣いたとか。とにかくピュア。

薔薇水晶「ジュン・・・・あそぼ?・・・・ゲームもってきたよ・・・・一緒にやろ。」
この少し無口な姉が薔薇水晶。通称、ばら姉ぇ。先程紹介した雪華綺晶の妹である。
髪は雪華綺晶よりほんの少し濃い紫。瞳は栗色で雪華綺晶とは逆の目に薔薇をモチーフとした眼帯をつけている。
すこし無口だが趣味などが結構合うのでよく一緒にいる。ゲームとアッガイが好き。

他にのりという姉がいるがもう結婚して他の家に嫁いだため殆どあわない。故に紹介はしない。
これからどんな日が過ぎていくのかは分からないが僕はただ毎日を楽しく生きたいだけだ。


絵から起こしたイメージなんてそう長くは持たないし、絵自体が自分のものではないから続かない。
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 00:27:08.38 ID:moKNW7X1O
こんな家族なら毎日楽しそうだなぁ
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 00:35:47.42 ID:Y8vJsK/oO
なんで皆胸の大きさについて言及するのwwwwww
しかし続かないと宣言されてなおwktkするのが俺のジャスティス。
要はそれほどのドリーム設定ということですwwwww
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 00:39:09.47 ID:Tx84JQot0
姉ちゃんがメイデンだろ、これ
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 00:47:56.66 ID:moKNW7X1O
保守
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 01:02:10.27 ID:No8ALWZYO
保守のホイル蒸し
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 01:07:48.10 ID:72moe8qjO
ら抜き言葉ワロタw
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 01:22:48.17 ID:SmbTbfys0
保守をパイで包み、ホイルで美味しく蒸し上げました。

─保守のホイル無視(250g) 700円
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 01:36:53.49 ID:xoqX/hOJO

「真紅、竹で出来てて水がたまるあれなんて言ったかしら?」

「……それだけではわからないわ」

「ほら!一杯になったらカコーンって音がなるあれかしらー!!」

「あれね、なんといったかしら……思い出せないわ」

「真紅ったらおばかさぁん、あれは松葉くずしって言うのよぉ」

「「……///」」

「あらぁ?二人ともどうしたのぉ?」

「な、なあ水銀燈、それを言うならししおどしだろ?」

「ちがうわよぉ、じゃあ松葉くずしってなによぉ?」

「……松葉くずしって言うのはな」

ゴニョゴニョ

「いやあああああ!!JUMの馬鹿あああああ!!///」

「なんで僕が……ぎゃあああああ」

保守
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 01:53:48.66 ID:yB4sWrDA0
>>170
勘違いwwww
あるあ…あるあるwwwww
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 02:14:51.54 ID:SmbTbfys0
まあ「し」は合ってるな。「し」はw
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 02:30:22.01 ID:gAWiB+xq0
銀様がどこからそんな言葉を仕入れてきたのか気になるwww
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 02:40:24.79 ID:yB4sWrDA0
>>170
>ゴニョゴニョ
http://rozeen.rdy.jp/up/vipww8922.jpg
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 02:52:53.94 ID:xoqX/hOJO
>>174
うめぇwww自分のSSに絵つけてもらったのはじめてだwwwGJ!!


「ちょっとめぐぅ!!この間教えてくれたの間違ってたじゃなぁい!!」

「この間?なんのことかわからないわ」

「とぼけないでよぉ!!ま、松葉くずしのことよぉ///」

「ああ、あれ冗談で言ったのよ?……まさか誰かに話したの?」

「そうよぉ!!おかげで大恥かいたわぁ!!JUMが教えてくれなかったらどうなってたと思ってるのぉ?」

「ジュ、JUMくんが教えてくれたの!?」

「え?そうよぉ?」

「……(゚д゚)」

「え?え?……ってそうじゃないわよぉ!!」

「いいのよ隠さなくて……大人になったのね、水銀燈」

「もぉ!!めぐの馬鹿ぁ///」

保守
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 03:12:23.12 ID:sNoHSV+FO
〜あらすじ〜
【薔薇の蕀には】【御用心】
【麗しき】【乙女たち】
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 03:13:18.32 ID:sNoHSV+FO

 絵に描いた様な土地に七人の乙女
目覚めたばかりの頭では、まだ、ここが夢なのか、それとも、天国か
そのどちらでも無いことを理解しながらも、頭の中では考えていた
「あの……彼女たちは?」
自分が置かれていた状況を聞こうとしてたのに、命に関わる事かも知れないのに、色気に走るは男の性か
「そうですね、説明しなければなりませんからね」
何の説明だ? もしかして、これがモテ期と言うやつか?
「お嬢様方、こちらへ」
執事に促され、扉の向こうに居た七人の乙女がこちらへ近付いてくる
近いと尚更の事にだが、乙女の美しさが増していく
彼女たちの顔は明らかに俺を心配している
流石に自分が置かれている状況を再確認されせられた
「俺の腕って」
「それは大丈夫です、ちゃんと治せます……が」
返事は即答で返ってきたが、最後の一言がきになる
「単刀直入に言いますと……桜田ジュン様、貴方を当城の主として向かえさせてもらいます」
「白崎どういう事なのだわ?」
さっきまでおとなしかった、乙女の一人が大きな声をあげた
それもそうだ、もし仮に俺がここの主になったら、あいつらの居場所が無くなる
見るからに年は俺と同じ位だ、もしそんな事になれば、かなりの乙女のピンチだろう
「言いたいことは分かります、しかし、これは決まりなんです」
「決まり?」
執事は俺の動かない右手を持ち、上着のポケットから取り出した指輪を薬指にはめた
「そろそろ、お腹も空く頃ですね」
「えっええ、まぁ」
「お粥でもご用意してきます、お話しはその後にでも」
乙女と俺を残し、執事は一人出ていった
「えっ!? ちょっ……」
執事を呼び止める事は出来なかったが、しっかりと、呼び止めようとした右手は動いていた
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 03:17:07.90 ID:sNoHSV+FO
>>177
予想してたがいっぱいいっぱいになりながらも、頑張ってみた

>>1

乙女、2連続は結構こらえたぞ
あと、このスレタイ見たら、アリスSOSの歌が頭から離れなくなったジャマイカ
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 03:48:03.49 ID:xoqX/hOJO
>>177
ktkr!!はやく続きが読みたいいぃ!!
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 04:21:00.88 ID:xAnXxtf50
保守主義打倒
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 04:50:31.71 ID:PTjGc1TyO
保守
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 05:06:38.64 ID:6aWpVZLG0
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 05:30:05.58 ID:Kvo4pJZO0
保守
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 06:16:34.38 ID:7+DKmhPdO
保守
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 07:01:15.74 ID:xYlf3Uq5O
保守
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 07:24:04.25 ID:OaHW7olO0
これから、前スレ>>704からの続き、『蒼空の涙』を投下いたします。
NGワード:arasoiで、どうぞよろしくお願いします。
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 07:25:00.74 ID:OaHW7olO0
「おーいえー、本日も薔薇雪華コンビが送る、お便りコーナーの時間がやって参りました……」
「戦闘物長編『蒼空の涙』のあらすじコーナーです」
「そんな……お便りもこんなに届いているのに」
「ばらしーちゃん、今まで告知もしていないのにお便りが届く筈……なんですかこの葉書の山は」
「だからお便り……」
「……あらすじをお話しする為の時間は残しておいて下さいね」
「らじゃー……それでは一通目。
 PN<ペンネーム>、『眼帯をつける者は歴史に名を残す』さんからのお便りです」
(なんだ、あの手紙はばらしーちゃんの自作自演ですか)
「『こんにちは、いつも番組を楽しく拝見させて貰っています。
 ところでおね……雪華綺晶さん、毎日肌が白くて御綺麗ですね。
 もし良い美容法がありましたら、この機会に是非教えて下さい』」
「まぁ、お褒め頂き光栄ですわ(間接的にとはいえ、妹から褒められるのもくすぐったいですね)」
「家ではラプラスが、毎日一万本以上の修正液を常備している……」
「 ち が い ま す 。そんな事したら、返って肌が荒れてしまいますよ」
「ごめん……これはお姉ちゃんを描いてくれる絵師様方秘伝の表現方法だった」
「 塗 ら な きゃ い い じゃ な い で す か 」
「……次のお手紙」
(……まさかこんな内容の手紙が、あの山の消えるまで続くのかしら……)
「PN、『私は鳥ではない、更に言えば外国人でもない』さんからのお便り……」
「これは個性的なお名前ですね」
「『ここは暗くて狭いのかしら〜、お腹も減って死にそうかしら〜、誰か助けてなのかしら〜、
 このままじゃあらすじが……あ、ヒナが起きたかしら……ひ、ヒナ? 何かしらうにゅーって、
 え、カナをどうするつも―― ぎゃあああああああああああああああああああああ(以下百行ry)』」
「………………」

「お姉ちゃんが固まっている間に……
 一夜明け、登校した学校で、蒼星石は普段通りの薔薇水晶の姿に安堵する。
 その放課後、真紅とジュンに連れられて、『nのフィールド』という異空間に入った彼女は、
 そこで二人から、自分の持つ力についての説明を受けるのだった……バイバイマルス」
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 07:26:16.58 ID:OaHW7olO0
「僕の力……あの鋏の事?」
「そう。薔薇乙女第五番が真紅の知る限り、あのアーティーファクトの名前は『レンピカ』
 効果は単純明快、『切れないモノを挟み切る』 ―― 『世界樹』に最も近い二つの秘宝の片割れであり、
 唯一その枝から『知恵の実』と『生命の実』を切り離せる権限を行使出来る、私達の希望よ」
「僕達の目的は、その『生命の実』を手に入れる事なんだ。
 だから蒼星石が、真紅から聞いていたレンピカの使い手だって知って、その、嬉しくてつい……」
「昨日の不埒な真似に及んでしまったのよ。叩いていいのだわ蒼星石、なんなら私が代わりに……」
「お前はもう殴っただろう!? 切り傷刺し傷と違って、ああいう傷痕は糸でも治り難いんだからな!」

あ、涙目だ。傍目から見ていても思わず感動を覚えるくらいの見事なストレートだったもんなぁ。
対して真紅は素知らぬ顔だ。うん、良い意味でふてぶてしい。翠星石といい、見習いたい部分である。

「と……そんな訳で、昨日はごめんな蒼星石、許してくれ」
「うん。変な理由でされたんじゃないって事は分かったから」
「よ、良かった。これが原因で協力拒まれたらどうしようかと思った……」

僕の言葉に、ほっと胸を撫で下ろすジュン君。
思ってたよりも話し易いなぁ、イメージなんて当てにならないものだ。
でもこれなら……聞けるかもしれないな、うん。

「あの……それでさ、話を中断してしまうんだけど、二人に尋ねたい事があるんだ」
「尋ねたい事……? なにかしら?」
「差し支えなかったら教えてくれればいいんだけど、
 昨日、ジュン君に抱き締められた時にね、耳元で聞こえたんだ、『かしわば』って呟きが。
 もしかして、君達の目的に何か関係しているんじゃないかって思ったんだけど……」

そこまで言ってから初めて―――― 信じて貰えないかもしれないけど初めて気付いた。
かしわば=柏葉の方程式に……そうだよ! かしわばって聞き覚えがあると思ったら、柏葉さんだ!
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 07:26:58.89 ID:OaHW7olO0
>>188

もう言うまでもなく、一人勝手に大混乱。
しまった、折角の良好な雰囲気で、颯爽とジョーカーを引いてしまった!
病院で看護士さんが話してくれた事を思い返せば、それも最悪の札、キング・オブ・ジョーカー!
僕の推測上、二人が最も触れて欲しくないであろう話題暫定第一位! バッドラックとダンスった!
これには頭を抱えて蹲るしかない。というか上二行! 僕のキャラが崩壊してるから!

「ジュン、そうなの?」
「……そういえば呟いていたかも。でもそれなら話は早いな」

そうね、と真紅も頷く。だからごめんなさいごめんなさいごめんなさ―――― あれ?

「そう、貴女の予想通りよ、蒼星石。
 私達が『生命の実』を欲しがっているのは、柏葉巴、私達の友人を助ける為なの」
「柏葉はもう長く昏睡状態ってやつでさ、目覚めさせる為に『生命の実』が欲しいんだよ。
 あ、話が重くなったか。本当、気が利かなくて悪いな」
「ジュン……」
「それに端折り過ぎだって言いたいんだろ? だけど難しく言っても仕方ないって、こんな事情を」

……随分あっさりと明かされました。
過去を覗いてしまった事を悔やんでいた自分を、ホームランボールにでもするかのように景気良く。

「……ほら、困惑しているじゃないの。貴方は順序だてて説明するやり方を覚えるべきなのだわ」
「だとしても言わなくちゃいけない事は変わらな―― 痛っ、
 おい、いい加減に金髪のサイドウィップは止めてくれ。癖に、じゃない、痣になる」

こんな時、どんな顔をすればいいのか分からない……そんな僕の反応を間違って読む二人。
NGワード第一位どころか、そもそも番外だったみたいだ。これは良かったのか悪かったのか。
もうこれだけで複雑な心境だった僕に、しかし二人は更なる衝撃をもたらす事実を明かしてくれた。
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 07:27:30.77 ID:OaHW7olO0
>>189

「うんとな、あれだよ、僕達が雛苺と一緒に病院にいたのも、その関係」

ああ、うん、今なら結び付くよ。
あの時お見舞いしていた柏葉巴さんの為に戦っていたんだね……って!?

「ちょっと待って……病院って……い、一体何の事を言っているのかな?」
「あれは下手な尾行だったのだわ。しかも看護士さんという痕跡まで丁寧に残しているなんてね」
「僕達が気付いた時はスルーしようと思ったんだけど、雛苺にまでばれるんだもんなぁ。
 もしかして突っ込み待ちなのかと……でも、その様子だと違ったみたいだな」

……うわー! うわー! 僕の馬鹿! 間抜け! 頓馬! お約束!
二人の顔を正視出来ない。まさか雛苺にも見つかるなんて、もう情けないやら恥ずかしいやら……。

「……と、とにかく、その『生命の実』っていうのには、巴さんを治す効果があるんだね」
「巴を治すだけではなく、命という概念に対してあらゆる奇跡を発揮する、らしいのだわ。
 唯一できない事は命そのものの代替のみ……私も知識だけでしか把握していないのだけど」
「それでも、僕達の目的は柏葉を起こしたい、それだけなんだ。別に悪用したい訳じゃない」

なるほど……理由としては納得のいく話だ。
架空の物語でならありふれた話だろうけど、だからこそ違和感も感じずに呑み込めるし、
彼らの言葉を疑うにしても、看護士さんから聞いた巴さんの容態といい、状況証拠なら揃っている。

「さっきも言っただろう? 何より、君達の言葉なら信じられるよ」
「そ、そうか。ありがとう……」

あれ? 困った顔をされた。どうしてだろう、また不味い事でもしてしまったのかな。

「……蒼星石、さっきの、僕が戦いを回避しようとしていた話だけど、あれは……」
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 07:28:06.70 ID:OaHW7olO0
>>190

「―― ジュン、貴方もさっき私に注意したけど、話が長くなっているのだわ。
 とりあえず今の段階でなら蒼星石は私達に友好的よ。すぐにまた話す機会もあるでしょう」
「…………」
「蒼星石、『生命の実』が欲しい私達が、どうして貴女達と戦う事になったのか、
 その訳についてはまた今度、という事でいいかしら。今のジュンの話も、それに関わる事なの」

彼が言いかけた事、気にはなるけど、真紅の言葉に異論は無い。
この調子なら聞けるのもすぐだろう。それに今日は、色々な事(主に自分の失態)を知って疲れたし。

「今は、君達は友人の為に戦っている、それだけが分かっていれば問題ないよ。
 でも、そうだね、それがどうして薔薇乙女同士で戦う事になったのかは、早めに知っておきたいかな」
「ありがとう。なら後は、日課を済ませて解散にするのだわ」
「分かった。でも蒼星石はどうするんだ?」
「今日は見学させましょう。それが日課の説明にもなるでしょうし」

二人は暗黙の了解の内に、僕から離れて対峙する。
なんとなく、これから行なわれる事について予想がついた。組手か。

「それで、貴女の方はどうするの。隻腕では、昨日までのようにはいかないでしょう?」
「一度、本気で来てくれ。今までとどれだけ違うのか、早く確かめておきたいし」

真紅はこくりと頷くと、腰の横に拳を構えて、次の瞬間、疾風のように突撃して――――
ジュン君は、ダンプにでも轢かれたように、舞った。今まで見たどの攻撃よりも大きく、吹き飛んだ。
僕の鋏よりも、真紅の突っ込みよりも、ずっと、遥かに、桁の違う勢いで、視界から消え去った。
身体が固まる。遅れて震えも訪れる。言葉の発し方も思い出せない。
それだけ真紅の一撃は、僕の戦意を根こそぎ喪失させるほど、圧倒的な迫力を持ったものだった。

「手加減はしなかったのだわ、貴方の望み通りのものよ。どうだったの?」
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 07:28:49.88 ID:OaHW7olO0
>>191

「…………70%ってところかな。でも、あれぐらいの傷を負った次の日ならこんなもんだろ。
 出せる全長は減ったけど、強度に関しては変わらずと考えていいと思う。大丈夫、いけるよ」

衝撃で舞い上がった砂煙の中から、ジュン君のピンピンした声が聞こえる。信じられない。
彼の姿を遮っていたものが晴れると、最初に目に付いたのは光の糸、
もっとも今は、とぐろを巻いて円状になっている。あれが盾の役割をしたのだろうか。
何にせよ突然の出来事だったので、二人が衝突する瞬間に何が起きていたのか確信が持てない。

「強度の問題だけ? 貴方の反応も遅れを取っていたのだわ。やっぱり昨日の疲れは大きいようね」
「それは否定できないかもしれない。……ごめん、今日は様子見で軽く」
「ええ」
「ありがとう」

―― 突風。思わず目を瞑りかけたが、真紅から発生した異常に、吹き荒ぶそれも気にならなくなる。
薔薇の花弁が、彼女の周囲で渦を巻いていた……もしかしてこれが、彼女の力なのか?

「それでは―― お手合わせ願います、親愛なる主」
「何処からでもいらっしゃい―― 忠実なる下僕」

先に仕掛けたのはジュン君、光の糸は蛇のように地面を這う、大地を削り、怒涛の如き勢いで。
その向かう先は当然真紅―― 彼女は跳ねる、上に。確かにあそこならあの攻撃は通じないけど――
そう思ったのも束の間、波を真似た上下への蛇行から、
糸は唐突に軌道を変えて、一直線に空の彼女を襲った。
無理だ、その流星を思わせる速度に加えて、真紅も空中ではどうやったって避けられない――――
だけど彼女は、なんと集まった薔薇の花弁を足場に、二度目の跳躍を果たした。
彼女の体が行く先にはジュン君が居る。真紅の回避は、既に攻撃へと転じていた。
その速さ、先程と何ら変わらずやはり疾風―――― 怒涛に対し疾風、疾風怒濤の如き両者の鬩ぎ合い。
そして、落雷そのままの轟音と共に激突した二人を見て、僕はここに居る理由を忘れ始めていた……。
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 07:29:30.30 ID:OaHW7olO0
>>192

「……今日はこの位にしておくのだわ」
「お手数をお掛け致しまして、感謝の極みであります、我が主」
「これより先も、弛まぬ修練を以って、私への忠誠の証としなさい」
「はっ」

あれから三時間……二人は全く休まずに、運動の域を超えた動きを僕に披露し続けてくれた。
……きっとあれだ、軽く、なんて言ってたのは嘘だ。これしきで逃げないか、僕を試す為なんだ。
実は二人とも本気なんでしょう? ははは、やだなぁ、少しは信用してよ。冗談でしょうこんなの。

「悪い、退屈だっただろう?
 格好悪いけど、本調子になるまでは勘弁してくれ。もっとマシな動きになると思う」

凄く真剣な顔で謝られてます。残念ながら冗談じゃありませんでした。
に、逃げないよ、ここまで来て逃げたりはしないけどね……
これからは何かに取り組む際にも、もっと事情を詳しく知ってからにしようと反省しました。
今の僕の生き方を全うしていたら、遠からず命が足りなくなるや。
うん、翠星石からも、『頼まれ事をほいほい引き受けるな』ってよく怒られるし。痛感したよ。

「ジュン。貴方は勘違いしているのだわ」
「え、どういう事だ?」
「蒼星石、恐れる事は無いわ。貴女の意識が畏怖を覚えても、その身体は既にこの領域を知っている。
 私達の日課に混じれば、すぐに同等の動きができるようになるのだわ。少なくともジュン以上には」

私に並ぶのはそう簡単じゃないでしょうけどね。真紅は誇らしげにそう締めた。
それにジュン君は乾いた笑いを返しているが、しかし今は、真紅の自信に疑いの余地を持てない。
それ以前に僕としては、ジュン君の動きにだって追いつけそうになかった。どちらにしても人外魔境だ。
当初の意気込みは何処へやら、果たして僕は、この戦いを生き残る事が出来るのだろうか……?
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 07:30:17.94 ID:OaHW7olO0
これで今回の投下は終了です。
前回の感想を励みに次回の投下も……その前にwikiに載せなくては。
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 07:33:20.44 ID:moKNW7X1O
良かった……前回ジュンはおかしくなった訳じゃなかったんだね
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 07:38:10.16 ID:zTSQQEGD0
>>194
非常に面白かったです。一度にすべてを語ってしまわないあたりにうまさを感じました。
ここからどうなっていくのか?他の薔薇乙女の出番は?
次回も楽しみにしてます。
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 08:08:15.56 ID:moKNW7X1O
保守
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 08:48:48.16 ID:xYlf3Uq5O
保守
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 09:16:04.22 ID:Kvo4pJZO0
保守
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 09:41:27.24 ID:moKNW7X1O
ジ「ちょっと早く来過ぎたな…誰もいないな
 始業まで一時間もあるし…当たり前か」

…………
ジ(一眠りするか)

…………………
ガラ…
ジ(zz……ん……誰か来たのか…?)
カタ…
ジ(誰だろう……そろそろ起きるか…ん?)
ス……
ジ(なんだ…?)
……ちゅ
ジ(!!!??)
ガバ!
薔「…おはよう」
ジ「ば、ば、薔薇水晶!?いま、なにを…?」
薔「……さあ?」
ジ「……………」

ジュンの唇には微かにリップクリームが付いていました
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 10:07:07.67 ID:4AZ8m7Nw0
朝から甘いの北www
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 10:07:26.42 ID:xYlf3Uq5O
保守
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 10:07:28.35 ID:tvCpMu58O
キャッ
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 10:23:57.38 ID:No8ALWZYO
ツアイ
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 10:40:57.44 ID:xYlf3Uq5O
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 11:01:36.43 ID:Tx84JQot0
ほs
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 11:27:23.56 ID:E3FvP9m60
梅「よーし、それじゃHR終わるけどなにか質問は?」
J「おい、水銀燈。なんか難しい質問して困らせてやれよ。」
銀「そうねぇ、1限が短くなるかも。でもどんながいいのぉ?」
J「そうだな、『人生』についてってのはどうだ?抽象的だからいけそうだぞ。」
銀「いいわね、それでいってみるわぁ。せんせー!」
梅「ん、なんだい水銀燈?」
銀「『人生』ってなんですか?」
梅「『人生』か。人生は長いようで短く、長いようで短い。ちょっと前に来なさい。」
銀(やったわ。これは長くなりそうよぉ。)
梅「例えるなら人生とはこの一本のゴムのようなものだ。」
銀「え、なにそれ?」
梅「このように引けば長くなり、放せば短くなる。」
銀「ま、まあそうね。」
梅「さあ水銀燈、人生を噛みしめろ。」
銀「え、ちょっと待っぐ(ry」

水銀燈は幅5cmほどの白いゴムを口に咥えさせられた。
銀(あれぇ?これ何かで見たことが・・・!)
梅岡が離れていくことに気付いた水銀燈は慌ててゴム放そうとしたが
次の瞬間焼けるような衝撃に襲われた。

銀「痛っ、ちょっとなにするのよぉ?」
梅「人生は厳しい。そして人生は2度ある。」
銀「えっ、ちょっと、JUM助けてぇ。」
J「水銀燈、君の勇姿は忘れない。」
銀「くっ謀ったわねぇ、JUM!」

頑張れ負けるな水銀燈、1限終了のチャイムに救われるそのときまで。
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 11:33:55.65 ID:Nfe8V2T80
な、何をするだァ――――ッ、梅岡――ッ!
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 11:36:32.85 ID:1SNvxHxX0
白いゴム=使用済みコンドーム
と思ってしまったではないかwww

…梅岡でもそこまではやらんか…
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 11:36:42.75 ID:moKNW7X1O
銀ちゃんカワイソス
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 11:43:21.67 ID:E3FvP9m60
ネタ古すぎたかw
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 11:53:45.64 ID:QPqgYOWi0
ローゼンメイデンのエッチな漫画を貼ったです
女性管理人が趣味でやってる掲示板だから安心♪
18歳以上の人〜覗きに来てみて(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
http://bbs7.fc2.com/php/e.php/eroero/
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 11:58:30.15 ID:vzXNvy5/0
学校帰りにちょっと寄り道。
公園のベンチで今日の会話を振り返る。
あぁ、あの時はこう言ってればよかったなぁ、なんて、
一人反省会をひらいてみたりして。

僕の世界の真ん中は常にあなたで、僕はぐるぐる振り回されています。
どうにかして、一緒に真ん中に立てるといいのにな。

立ち上がって、歩き出す。
公園を出たら、電話してみようかな。
そう思った途端に歩幅が狭くなって、苦笑い。

ゆっくり時間をかけてやっと目標地点。
公園の出口で、携帯電話を取り出す。
開く。ボタンを押す。…閉じる。

「やっぱり家に着いてからにしよう」

そう決めた途端に足は遠回りしようとする。
また苦笑い。

あぁ、臆病な僕は、今日もあなたが大好きです。


オハリ保守
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 12:16:23.87 ID:Nfe8V2T80

とある日曜日の朝。
銀「早く起きてぇ、ジュン。」
ジ「あ、おはよう水銀燈。」
銀「ジュンに会うのが待ちきれなくて家まで来ちゃったわぁ。」
ジ「へぇ。よし!朝ごはん食べようか。」
銀「その前に着替えなさいよぉ。(あれ?何かしらこの感じ…)」

〜着替え完了。
ジ「あーお腹空いたー。」
銀「ね、ねぇジュン。」
ジ「何?」
銀「あの…私がジュンが着替えてる間ずっと部屋の中にいたのに気付いてた…?」
ジ「それが、どうかした?」
銀「おかしいと思わないの!?私が、その…ジュンの…ハダカとか見てたのよぉ!?」
ジ「…あ。そういえばそうだね。」
銀「いい加減にして!あなた何年この業界(?)でやってると思ってるの!?
これから私が服脱ぐから、ちゃんとそれにツっこむのよ!いい!?」
ジ「え…あ、うん。」
銀「せぇーのぉっ…」
ガチャン←ジュンが出てった音。
銀「………(゚д゚)」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          。0
銀「…っていう悪夢を見たわ…」
ジ「……………(僕にどうしろと…?)」
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 12:18:15.31 ID:nYm9Ov9m0
「どうして・・・どうしてなの。」
少女の願いは空を握った。

「・・・ごめん。」
男はそう一言。たった一言いい残し、暗闇の中へ消えていった。
少女がいくら暗闇を弄れど、一度離したそれはもう戻ることはなく。

「・・・謝るのはボクだよ・・・。・・・ごめん・・・ごめんね・・・。」
少女の思い。

「・・・で?なんでわざわざ私のところに来たのかしら?」
水銀燈の苦笑まじりの返事。それは男へ、と。
「捨てられた。・・もしくは捨てた。」
「・・・・・・・・早く戻りなさい。・・・本当に失う前に、ね。」

思いはいつか恨みとなり 身体を蝕んでいく。
その前に。・・・その前に。
永遠を掴みたい。

-eternity-

近日開始…。

星屑ほどの脆い願い。
その本当の姿は。
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 12:36:49.97 ID:Nfe8V2T80
ひょっとしてこれは水銀燈祭りですか?
イェア!
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 12:36:59.05 ID:nYm9Ov9m0
保守
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 13:02:32.03 ID:moKNW7X1O
>>213
素直になれない…というより怖いんですね
切ないです
>>214
銀様wwwバロスwww
>>215
wkt…てメル欄orz
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 13:20:39.85 ID:xYlf3Uq5O
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 13:26:27.54 ID:moKNW7X1O
銀「そういえば…明日は真紅の誕生日ねぇ」
薔「そういえば…」
雪「なにかプレゼントを…」
…………
銀「ふん……まあ、プレゼントぐらいは送ってあげるわぁ」
蒼(その割にはまじめに選んでるなぁ…僕はなに送ろうかな)
翠(真紅の欲しそうな物…)
金(これしかないかしらー!)

次の日
プレゼント[豊乳パット×6]
真「………………」
銀「ちょ、ちょっと、なんでみんな同じなのよ!」
薔「…怒ってる?」
雪「やっぱり同じ物ばかりでは…」
蒼「かな…?」
翠「なんか違う理由の気がするです」
金「あ、真紅が手をグーに…」

………
巴「なにプレゼントしようか?」
ジ「紅茶の葉とか…」
雛「豊乳パットなのー」
巴「それは…」
ドコォン
雛「あ、6っこの流れ星なのー」
ジ「…………」
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 13:29:12.98 ID:Nfe8V2T80
無茶しやがって…
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 13:43:58.50 ID:ZiK2rvYP0
だが笑える。こういうほのぼのネタは大好物です
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 14:08:11.65 ID:xYlf3Uq5O
保守
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 14:08:42.97 ID:yB4sWrDA0
>>207
ゴムパッチンwwww
というわけで
http://rozeen.rdy.jp/up/vipww8944.jpg
何かゴムがゴムに見えない件

>>213
携帯を取り出してボタンを押して…
気持ちがひしひしと伝わってくる。

>>214
何の業界だwwww
てか悪夢なのかwww

>>215
だがwktkさせてもらう。

>>220
豊乳パットwwww
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 14:22:40.50 ID:ZiK2rvYP0
>>224
凄く巧いっ!! こんなのでゴムパッチンされたら鼻血でそうwww
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 14:29:50.27 ID:moKNW7X1O
これは 痛 そ う 
ていうか絵うまいですね
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 14:38:13.90 ID:xoqX/hOJO

目の前には花束、そして今日は母の日。

「ええっと……JUNくん?これはいったいどういう意味なのぉ?」
「い、いいからさっさと受けとれよ! ほらっ!」

私の体に押し付けるように花束を差し出す。

おかしいわねぇ……私JUMくんのお姉ちゃんよねぇ? もしかしたらそう思ってるのは私だけでほんとは私が産んだのかしら?

首をかしげてそんなことを考えていると、弟(仮)が話しだした。

「……いつも家事とかやってくれてるから、感謝の気持ちっていうか……」

ああそうか、母親代わりのようなことをしてるからね、そっかそっか……なんていいこなの!? お姉ちゃん母性本能爆発しちゃうっ!!

「か、勘違いするなよ! 花屋を通り掛かったから」

まだ何か話している弟を花束ごと抱きしめる。

「ありがとうJUMくん! お姉ちゃんJUMくんのこと大好きよぉ!!」
「うわっ! なにすんだよ!」

ああ、海苔の目にも涙。JUMくんの服がぬれちゃったけどいいの、お姉ちゃんが洗ってあげるからね。


はいはい姉弟愛姉弟愛
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 14:45:35.65 ID:MUxZKFTC0
ハイハイツンデレツンデレwwwww
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 14:59:34.15 ID:nYm9Ov9m0
保守
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 15:21:58.72 ID:moKNW7X1O
>>227
これは良いお姉さん思いの弟ですね
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 15:36:47.14 ID:vzXNvy5/0
――――


今ではない昔、ここではない何処かに、
音楽の神様がいました。
その神様は金糸雀といって、とても歌が大好きでした。

金糸雀には友達がいました。とても綺麗な緑色の鳥です。
金糸雀はその鳥を、みっちゃん、と呼んでいました。
ふたりはご飯のときも、寝るときも、いつも一緒でした。

「みっちゃん、今日もいっぱい歌うかしらー!」

みっちゃんは、ぴい、と鳴いて答えます。
そうして2人はいつも、空に近い丘の木の上で、歌をうたっていました。
金糸雀もみっちゃんも、お互いが大好きでした。
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 15:38:19.66 ID:vzXNvy5/0
ある日、金糸雀が目を覚ますと、みっちゃんがいませんでした。

「みっちゃん?どこいったかしらー?」

いつもはどこに行っても、金糸雀が呼べば、みっちゃんはやってきました。
でも今日は、金糸雀が何度呼んでもみっちゃんは現れませんでした。
金糸雀が不安になって辺りを探しましたが、どこにもいません。
窓から外を見てみると、雨が降っていて、遠くが見えませんでした。。
そして、ふと、気付きました。

(今日の雨は、音がしないかしら)

金糸雀は、なぜだかとても怖くなりました。
心の中にも雨が降ったような感じがします。
金糸雀はいてもたってもいられなくなって、外へ飛び出して行きました。
音のない雨は氷のような冷たで、金糸雀の体をぬらし、
針のような鋭さで、金糸雀の心を削りました。
それでも金糸雀は、びしょ濡れになりながらみっちゃんを探して走りました。17
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 15:40:13.17 ID:vzXNvy5/0
>>232

「みっちゃん!みっちゃん!」

どれくらい時間がたったのかは分かりません。
音のない雨は絶えず降り続きました。
足は疲れて棒のようになっていって、
呼ぶ声も次第に枯れていきました。
それでも金糸雀は走り、呼び続けました。

そして、空に近い丘の上に、みっちゃんはいました。
みっちゃんは、木の根本に横たわっていました。
しかし、綺麗だった羽が抜け落ちて、草原のような緑色もくすんでしまっていました。
金糸雀はみっちゃんのそばに駆け寄って名前を呼びますが、
目を覚ます様子はありませんでした。
金糸雀がふと、顔を上げると、2人の女の人が立っていました。
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 15:41:51.23 ID:vzXNvy5/0
>>233

「あなたは、この子のお友達ですか?」

髪の長い女の人が聞きました。
金糸雀は頷いて、尋ねました。

「あなた達は、だれ?」

「僕たちはここでは、『死』と呼ばれている者だよ。
 残念だけどこの子は、死んでしまったよ。」

髪の短い女の人が、悲しそうに言いました。
死んでしまった。その言葉は、金糸雀を強く殴りました。
それを聞いて金糸雀は、みっちゃんの体を抱いて叫びました。

「嘘よ、嘘かしら!」

「悲しいけど、本当なんです。
 だから、私たちがお迎えに来たですよ」

「みっちゃんは、死んでなんかいないかしら!
 ちょっと、ちょっと眠っているだけかしら…
 だから、すぐ、目を覚ます…かし…」

そういいながら、金糸雀は泣いていました。
みっちゃんの体の冷たさが、堅さが、死んでしまったことを嫌と言うほど示していることを、
金糸雀も分かっていたのです。
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 15:43:34.92 ID:vzXNvy5/0
>>234

髪の長い『死』が、金糸雀の頭を撫でて、言いました。

「この子のお花は枯れてしまったのです。
 それは、とても悲しい事ですけど、
 この子はちゃんと素敵な種を残しているです。」

「みっちゃんの…種…?」

髪の短い『死』が、続けて言いました。

「君だっていつかは死んでしまう。僕らだってそうさ。
 でも、全ての生き物は、種を残すんだ。
 それは目にはみえないけど、確かにあるんだよ。
 それは、どこか柔らかい地面の上で、春を待つかもしれないし、
 どこかのお母さんのお腹の中で、ゆらゆらと浮かぶかもしれない。
 そしてまた生きるんだ。『死』が迎えに来るまで。」
236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 15:46:07.20 ID:vzXNvy5/0
>>235

金糸雀は、『死』の言うこと全てが理解できたかどうかは分かりません。
ただ、綺麗な緑色の小鳥のみっちゃんは、もういない。
でもいつか、違う形、性格で『みっちゃん』は生きて、
金糸雀自身も、いつか別の『金糸雀』を生きていくんだと、そう思いました。
そう思うと、ほんの少しだけ、寂しさもなくなった気がしました。
金糸雀は、腕の中のみっちゃんに話しかけました。

「みっちゃん、私は、今のみっちゃんと一緒で楽しかったかしら。
 みっちゃんも、そうかしら?」

みっちゃんは答えません。
金糸雀は、泣きながらの笑顔で言いました。

「いつか私も種になって、あなたの近くに行けたら、教えてね。
 そしてまた、一緒に歌おうかしら。」

そういって、金糸雀はみっちゃんの体を『死』に預けました。
2人の『死』は小さく笑って、雨の中、空へとを上っていきました。

金糸雀は空に向かって、歌いました。
お世辞にも綺麗とは言えない枯れた声で、歌いました。
音のない、暖かい雨の中で、2人の『死』と、大好きな友達を見送って。
泣きながら、いつまでも、いつまでも。
237以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 15:48:57.53 ID:vzXNvy5/0
>>236

やがて、静かな雨は上がりました。
金糸雀が奏でた七つの音はそれぞれ綺麗な色を付けて、
空に大きな橋を架けました。
きっとそれは将来、素敵な名前で呼ばれることになるでしょう。


命は生まれて、育って、枯れて、また形を変えて生まれます。
いつか、どこかで、彼女たちと同じ名前の人が、また別の物語を語るかもしれません。
それはお姉さんと妹だったり、お母さんと子供だったり、
生きた人形とそのご主人だったりするかもしれません。
それは全て、たくさん伸ばされた枝の先の物語。
どこに実がなるのかは、大きな古時計でも知らないでしょう。

ここではない何処か、今ではない昔、泣き虫な神様の物語。


――――
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 15:49:33.58 ID:vzXNvy5/0
以上でオハリです。
お粗末様。
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 15:49:50.14 ID:8BhBy3ej0
雪華結晶って何て読むン?
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 15:57:54.18 ID:pSWECmvE0
雪華結晶違う。
雪華綺晶で、きらきしょうと読む。
241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 15:59:08.29 ID:ZiK2rvYP0
>>227
JUMと、のりの姉弟愛にほんのりと涙が・・・
兄弟は他人の始まりと言うけれど、居てくれるだけで安心する関係って良いですよね。

>>238
最初、雨音が聞こえなかったので、音楽の神様が聴覚を失った話かと思いました。
死は永久の別れじゃない。
金糸雀とみっちゃんが、いつか何処かで巡り会えたらいいですね。
(>232の末尾『17』の数字には、何の意味が・・・?)
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 16:02:03.34 ID:moKNW7X1O
>>238
これ良いな…こういうおとぎ話みたいの大好き
みっちゃん…カナ…
違う物語でも二人が出会えますように
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 16:04:43.21 ID:vzXNvy5/0
>>241
数字は投稿前の行数確認の為のメモでした。
どうか、見ないふりでおねがいします。
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 16:11:07.59 ID:n29Ct8Fc0
>>194
この話大好き
これからどんな戦いが繰り広げられるのか・・・
すごくwktk
>>200
ばらしー可愛いよばらしーwwwww
>>207
ゴムパッチンktktwwwwwwwwww
>>213
もどかしさが伝わってくる、イイ!
>>214
銀ちゃん落ち着けwwwwwww
>>215
そんなこと言われるとwktkしちゃうよ?
>>220
絆パンチかwwwwwwwwwww
>>224
これ絶対痛いwwwwwwww
そしてばらしーやりたいのかwwwwwwwwww
>>227
美しい姉弟愛とはこのことですね
>>238
心にくる話ですね。
金糸雀がまた、いつか別の形でもみっちゃんと再開できたらいいですね
245以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 16:34:13.68 ID:ZiK2rvYP0
今の内に保守がてら。

  翠×雛の『マターリ歳時記』

―如月の頃―  【2月3日  節分】


二月――後期の期末試験も無事に終わり、学生達の長い春休みが幕を開けた。
受験シーズンと重なるため、二月初頭から四月の中頃までが、休暇となるのだ。
例外として、補習やら卒論研究などの理由で、他の学生より少しだけ長く大学
に通っている者が居たが、殆どは、この長い休暇を思い思いに過ごすのである。
ある者は交遊にうつつを抜かし、また、ある者はアルバイトに精を出した。

翠星石は、専ら後者の方であった。
祖父母の家は自営業で、世間のお父さん方の様に、定年退職がある訳ではない。
けれど、時計屋という職業柄、安定した収入が望めないのも、厳然たる事実だ。

彼女は自発的にアルバイトをして、教科書代や交通費を自給自足するばかりか、
学費の補助として、月々五万円を家に納めていた。
それで事足りているのは、国立大に進んだからである。
私立大の学費となると、アルバイト程度で払える額では無い。
それ故に、私立大に行くぐらいなら進学を諦める覚悟で、
翠星石は一月のセンター受験に望んだのだった。

「あれから、もう三度目の冬を迎えたですね。早いもんです」

アルバイト先の休憩室で、翠星石は雛苺と共に、短い休息を取っていた。
今日は金曜日。時刻は、そろそろ午後五時を回ろうとしている。
夜の帳が降り始めて、道行く人の足が、繁華街へと流れ始める頃だ。
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 16:34:59.92 ID:ZiK2rvYP0
>>245
何気なく覗き込んだ窓の外は、小雨模様。
ガラスにまとわり付いた雨粒が二つ、溶け合い、流れ落ちて行く。
まるで、人の世の縮図を眺めているようだと、翠星石は思った。

出会いは偶然。
因縁によって結びついた者達が流れ着くのは、幸福な理想郷か。
はたまた、未来永劫まで続く愛執の闇か。

誰の心にも、鬼は棲んでいる。そいつは常に、外に出る機会を虎視眈々と狙っているのだ。
少しでも隙を見せれば、弱い心は、鬼に食われてしまうだろう。
そうなれば、逃げられない。欲望のままに、ただ、闇へと落ちて行くだけ。
坂道を転がり落ちる、石ころのように――

(私と蒼星石は……この先、どうなってしまうです)

黄昏空に降りしきる雨を眺めながら、翠星石が詮無いことを考えていると、
雛苺がコーヒーの紙コップを片付けつつ、声を掛けてきた。

「翠ちゃん、そろそろ休憩時間が終わるのよ」
「ん? もう、ですか」

壁掛け時計を見ると、確かに、そんな時間だった。
終業まで、もう一踏ん張り。翠星石は作業着の襟を正して、気を引き締めた。

「さぁ、気合い入れて行くですよっ!」
「うぃー! なのぉ」
「あ、そうそう。ところで雛苺は、今夜って、何か予定が入ってるですか?」
「うゅ? 無いけど……どうして?」
「今日は節分ですぅ。たまには、私の家で豆を撒いてみないですか?」
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 16:35:54.69 ID:ZiK2rvYP0
>>246
節分とは、季節の変わり目の意味。立春、立夏、立秋、立冬の前日を指す。
それが、今では立春の前日だけを節分と呼ぶようになっていた。

「クジ引きで、今年はおじじが鬼の役になったです。日頃の鬱憤を豆粒に込めて、
 思いっ切りブチかますですぅ」
「それは……ちょっと可哀想かも、なの。でも、愉しそうなのよー」
「じゃあ、参加するです。ついでに、家で夕飯も食べてくと良いですぅ」

柴崎家では毎年、こんな賑やかな豆まきを催していた。
ちなみに、去年の鬼役は蒼星石。
翠星石は改造エアーガンで豆をフルオート連射して、蒼星石をイヂメたのだ。
勿論、その晩は思いっ切り、心のケアをしてあげた。
――――寝床の中で。
今夜の『祭り』に想いを馳せ、翠星石は、にたぁ……と口の端を歪ませた。


――そして、仕事を終えて帰宅。
雛苺と翠星石、祖母の三人で簡単な夕食を摂った後、翠星石は戦闘準備を始めた。
祖父は、彼女たちが帰宅する以前に早い食事を済ませて、雲隠れしたらしい。
これは形を変えた鬼ごっこ。但し、追う者と、追われる者の立場が真逆だけれど。

「さあ、狩りの時間ですぅ。いっひっひっひ」
「翠ちゃん、趣旨が違ってるのよー」
「気にするなです。あ、それとですね」

翠星石は用心深く周囲を見回して、雛苺に、こっそり耳打ちした。

「掛け声は『福は内、鬼も内』と言うです」
「うょっ?! 鬼も……内ぃ?!」
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 16:37:34.44 ID:ZiK2rvYP0
>>247
「昔、柴崎家の御先祖が、鬼に頬の瘤を取って貰ったそうですぅ。
 それからと言うもの、柴崎家では鬼にも礼を尽くすしきたりになってるです。
 もしも『鬼は外』だなんて罰当たりなコトを言ったらぁ――」
「う……い、言ったら?」
「――あんた地獄に堕ちるわよ、ですぅ」
「じ、地獄っ?!」
「そればかりか、おじじの頬に瘤が出来ちまうです。コワイですぅ〜。
 おバカ苺は、うっかり口走りそうですね。精々、気を付けやがれです」
「あ、あう……ど、努力はしてみるのよ」

実際、鬼の字が付く土地によっては、豆まきの際に『鬼も内』と言ったりする。
これは、鬼が集落の守護神であったり、神社の祭神であったりするためだ。
が、騙されてはいけない。翠星石の話は、いつもの出任せである。

柱に掛けてある古びた鳩時計が、くたびれた声(殆どフクロウ)で八回、鳴く。
翠星石は、豆を詰めたドラムマガジンを、ザクマシンガンにセットした。

「戦闘開始ですっ。鬼は、この家の何処かに隠れてるから、気を付けるです」
「う、うぃ!」
「と言うワケだから、雛苺が斥候を努めるです。援護は任せとけですぅ」
「!? そ、そんなの酷いのー!」

精一杯の拒否をしたものの、翠星石に豆入りの升を手渡されて、押し切られてしまった。
渋々と、升を手に先行する雛苺。その後ろに、翠星石が続く。
互いに簡単なジェスチャーで意志の疎通を図りながら、慎重に進んでいった。
食堂を出て、居間を抜け、仏壇を安置している部屋に踏み込む。
室内には誰も居ない。冬の冷気と、夜の静寂が、空間を支配していた。

「……押入が怪しいですね。雛苺、襖を開けるです」
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 16:38:36.17 ID:ZiK2rvYP0
>>248

腕を伸ばし、指を掛けた雛苺は、恐る恐る……ゆっくりと……襖を開いていく。
心臓がドキドキして、妙に息苦しい。きっと、グズグズしてるからだ。
雛苺は意を決すると、一気に襖を開いた。

押入の中には、膝を抱えて蹲った鬼が、一匹。

「悪い子は居ねぇが――っ!」
「ひゃああぁっ! ふふふふ、福は外なのーっ!」
「ちょっと待ちやがれですっ。今、縁起でもねぇこと言いやがったですぅ!」

突如、押入から飛び出してきた鬼の顔面に、雛苺は豆の入った升を投げ付けた。
鬼の面に檜の升が当たって、乾いた音を立てた。畳の上に豆が散らばる。
祖父は面の下で「痛たたた」と呻いた。升をぶつけられれば、痛くて当然だ。
慌てて鬼の面を外す元治老人の顔を見るや、雛苺は喉の奥から悲鳴を搾り出した。

「ひ、ひぃぃ。お爺さんの頬に……ここ、こ、瘤が出来てるのよー」
「ウソっ!? まさか、ホントに呪いですかっ?!」
「ののの、呪……お爺さんに呪いの瘤が…………がくっ」
「ちょっ! なに気絶してるです!」

張り詰めていた緊張の糸がプッツリと切れたらしく、雛苺の身体が崩れ落ちる。
エアーガンを投げ捨てて雛苺を支えた翠星石の背後から、祖母の暢気な声が届いた。

「あらあら、お爺さん。だから、無理はしない方が良いと言ったのに」
「? どういうコトです?」
「お爺さん、昼間に親知らずを抜いてきたのよ」
「……それで、あんなに腫れてるですか。なぁ〜にバカやってるです」
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 16:39:19.89 ID:ZiK2rvYP0
>>249

「いやはや、面目ないのう。痛たた」
「もう良いから、おじじは鎮痛剤を飲んで、とっとと休むですぅ」

祖父のことは祖母に任せて、翠星石は雛苺を居間に運んだ。
座布団を何枚か並べて敷き、その上に横たえる。
雛苺の頭の下には、二つ折りにした座布団を挟み込んでおいた。


程なくして、雛苺は目を覚ました。柔道でする様に、活を入れてみようかとも
考えたのだが、生兵法は怪我の元。素人が下手にやっても、効果が望めないばかりか、
却って悪化しかねないので止めておいたのだ。賢明な判断だった。

「うょ? ヒナは、何を――あ! お爺さんは? お爺さんは平気だったの?」
「ええ。もう平気ですぅ。なぁんか、悪いことしたですね。折角、来てくれたのに」
「ううん。良いのよ、別に。ちょっと……驚いちゃったけど、愉しかったの」

雛苺の朗らかな笑顔に救われた気がして、翠星石は、ふ……と頬を緩ませた。
楽しんで貰えたなら、なによりだ。祖父も喜ぶだろう。

「実は、この行事って、おじじの発案なのです。私と蒼星石が、まだ幼い頃、
 この家に引き取られて来たのは知ってるですよね? 突然に両親を亡くして、
 私たち姉妹は悲しみに暮れるばかりで、とても笑える心境じゃなかったです」
「……それで、こんな催し物を?」
「うん。私たちの笑顔を取り戻すために、おじじも、おばばも色々と気を遣って
 くれたです。自分たちだって、息子夫婦を失って泣きたい筈なのにね」
「きっと、それだけ翠ちゃんと蒼ちゃんの事を大切に思ってるのよ。
 それは、とっても素晴らしいことなの。翠ちゃんは、お爺さんとお婆さんに、
 もっと感謝しなきゃダメなのよー」
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 16:40:02.89 ID:ZiK2rvYP0
>>251
「そんな事、おバカ苺に言われなくても解ってるですよぅ」

翠星石は、指で雛苺の額をツン……と軽くつついて、優しく微笑みかけた。
憎まれ口こそ叩いているものの、不思議と、素直に笑える自分が居る。
知らず知らずの内に、雛苺に対して心を開いていた。
蒼星石が側に居てくれた頃は、こんな気持ちになる事なんてなかったのに。

(まさか……蒼星石は、私の自立を促すために……?)

彼女の真意は、今もって把握し切れていない。メールでは、如何にも自分の為と
言わんばかりの内容を書いてくるが、とても蒼星石の本心とは思えなかった。
だって、二人は双子の姉妹。言葉に頼らなくても、伝わり合う何かが有ったから。

「さ、もう夜も遅いし、送って行くですよ」
「うん。ありがとなのっ」

雛苺の身支度が済むのを待って、翠星石は祖母に、雛苺を送ってくる旨を告げた。
夜中だけれど、近所と言う事もあって、祖母は心配なさげだ。
小雨は、相も変わらず降り続いている。二人は足早に、雛苺の家に向かった。
また明日……と、別れの挨拶を済ませて、翠星石は帰途に就く。

「帰ったら、メールで蒼星石を問い質してやるです」

さっきの想いを胸に、傘を差しながら、雨降りの交差点に近付く翠星石。
正面から一台の大型バイクが近付いてくるを見て、少しだけ路肩に寄った。
突然、交叉する道から野良猫が飛び出し、バイクは避けようとして大きくバランスを崩した。
濡れたマンホールの蓋でスリップしたのだろうか。横転した車体が、翠星石へと、路面を滑ってくる。

――降りしきる雨の夜空に、傘がひとつ咲いて、散った。
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 16:41:06.65 ID:ZiK2rvYP0
>>251

さてさてさて、予告通りに如月編その1、投下完了。
振り返ってみると、二月って、意外にイベント少ない・・・。

『保守がわり番外編  まだ続いていた・・・』(前スレ>>863の続き)

「ど、どうしちゃったの、翠ちゃんっ!?」
「脳ミソを食うと痛みが治まるですぅ。ひぃ〜っひっひっひぃ!!」
「ひぇーん。痛くしないで、なのー」
「およしなさいっ! いじめは許しませんよ!!」
「む・・・出やがったですね、オバンバっ!」
「・・・オバンバって。なんて事を言い出すのかしら、この娘は」
「お婆さん、グッドタイミングなの。良く来てくれたのっ!」
「あら、そうだったの? 実はね、お爺さんと一緒に来てみたのよ」
「おじじと? おじじは何処に?」
「・・・あそこでしょげ返っているわよ」

祖母が指差した先には、ソファに腰を降ろし、ガックリと項垂れる祖父の姿。

「どうしたです、アレ?」
「頭にねぇ、育毛泥パックをしたら・・・その泥がコチコチに固まっちゃって。
 無理矢理に引き剥がしたもんだから、生え始めていた産毛が全部ぬけたのよ」
「育毛のハズが脱毛ですか・・・そりゃご愁傷さまですぅ。おじじ、元気だすですよ」
「おお、翠星石。元気を出そうにも、心と頭皮が痛くてのう」
「・・・・・・このパターンは、もしや・・・」
「翠星石・・・脳ミソ、くれんか?」
「やっぱり、ですぅ――――っ!!」

・・・そろそろ糸冬。
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 16:45:40.79 ID:moKNW7X1O
>>252
え…翠星石…跳ねられ…………ちょ!?




番外編と本編の空気のギャップにバスの中で噴き出したwwwwww
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 16:54:53.57 ID:n29Ct8Fc0
>>252
翠星石・・・そんな・・・
雛苺を送った帰りだから雛が自分のせいだと感じてしまいそう
続きwktk
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 17:17:30.94 ID:raX4viFs0
さて・・・何か書くか〜
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 17:17:35.20 ID:zTSQQEGD0
>>238
いい話や…
死はすべての生に等しく訪れるもの。本来悲しむべきものではないのかもしれません。
でも……

>>252
大学の春休みをJKスレと共に過ごした私が来ましたよw

辛い過去があるからこそ今が楽しい。
楽しい過去があるからこそ今が辛い。
でも、すべての出来事が想い出になった頃…笑っていられたらいいと思う。

え…え?大型バイクって……
続きはどうなるんでしょうか?wktkしております。
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 17:40:27.12 ID:n29Ct8Fc0
保守
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 17:48:16.90 ID:E3FvP9m60
>>224
銀様かわいすぎ。サンクそしてGJ
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/18(木) 18:00:03.00 ID:raX4viFs0
3時間目
翠「先生来ないですぅ」
蒼「呼びに行こうか?」
べ「辞めておけ・・・・・先生を混乱さすだけだ」蒼「そうかな〜」
そして
蒼「やっぱり呼びに行こうよ!!!」少年「良いけど後10分だぞ」
誰か「先生職員室じゃない?」翠「行ってみるですぅ」
俺(ちょwwww先生www)
そして
翠「何か怒られたですぅ」蒼「一応呼んできたけどね」
先「時間割変更だったような気が・・・」一同「「!!!!」」
先「こうゆう時に読んでくれる係りは?」一同「「委員長」」
J「え・・・・俺ですか?」
先「後3分はテスト勉強で」
そして放課後
蒼「つけがまわったね」翠「そうですぅ、補習なんてやってられねぇですぅ」
その後12分で補習が終わったそうだ
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 18:19:47.72 ID:n29Ct8Fc0
保守
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 18:23:52.71 ID:E3FvP9m60
>>259
大人ってやつはこれだから困る
262以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 18:25:11.46 ID:raX4viFs0
>>261
この出来事は実話です
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 18:29:15.58 ID:sL3LrMZQ0
     └-i:::::::::::::::::::::::: ,.  '"´     ``ヽ:::::::.: : ヽ、
     __...ノ: : : : : : :,.ィ´   /     ',   ヽ `丶、: : : :ト.、  ,.ィ"ヽ
.     |: : : : : : : :/  ./  /      ',   ',  「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ニニ、二
      ヽ.ィ: : : :/    /   ,'       l   ', `丶ト、:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート、、ヽ
     r‐:':::::::/     ,'  ,'          !   .l i'"´: : |:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
.      ',_:、:::/     l   l        |l     ! ',: : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_l::', ',r
       ノ:,'     ,'l   |     l  | l !  ! |  `丶; |:.:.:.:.:.::!: : : : : :ハ::ヽ       今夜も
        /:| |   ,' | ! .!l|    ,'| l l | l ,' ,|. |!´: :.!:.:.:.:.:.,': : : :r ' `¬       ローゼンメイデンの絵を
     /:::,! |   ..L.',_ト. |',ト   / !./l/├ /¬ ¬、).:: /:.:.:.:./: ::::::::|    |:        みんなで描くのだわ
      /:::::ハ.ト 、 ! ..l_ヽヽ\、./ l/"´ l/_∠ |  {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ノ|    !:
      ヽ|l ',ヽ \ !,イ `` ト  '′   ,イ"´ lヽ  ,ハr'^,-ヘ':::::::::}::!|   .!:
.        |   ト、ト.`弋..ン        弋..ン ' | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l !   |:
      |    l l.|. ',     、        l  ! .|:.ヾ ニフ   !::l. |   |:
       |   / / | ト、     ,.、     | l| |/      ヽ:| |l    !
.      |  / / | |_.> 、       _..-.、l l ! !          |.!   |
      l|  /,イ _..l l:.:.:.:.:.:.:`丶、 __..ィ´:.:.:.:.:.,' .,'::| |         | !   !
       !|_ノ' r":.:.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハィュヘ:.:.:.:.:.:.:./ /:.:::! !ヽ、       .| l   |
    _..'"ィ´  ト、:.:.! .l:.:.:.:/``ヾ.ニンリ:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:| |:.:.:/、       ! !   !
  <._ <.|   ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`¬´:.:``:./:.:.:.:.:.:.:.! !;/: : \     ! l   |

 VIPPERのためのローゼンチャット
 http://www.takamin.com/oekakichat/user/oekakichat3.php?userid=211491
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 18:44:25.99 ID:n29Ct8Fc0
保守
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 19:03:49.48 ID:zTSQQEGD0
保守
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 19:21:18.46 ID:xoqX/hOJO
保守
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 19:27:15.99 ID:moKNW7X1O
学校から帰宅したジュン
ジ「はぁ…やっと家に着いた…自転車も歩きも中途半端な距離だよな…」
ガチャ
雪「お帰りなさい、あなた♪ご飯に」
ジ「家間違えたかな…やっぱ僕の家だよな…?」
雪「ひどいですジュン様…行きなりドアを閉めるなんて」
ジ「いや、ひどいも何もなんで人の家にいるの?」
雪「のりさんにジュン様の恋人と言ったら入れてくれました」
ジ「……のりは?」
雪「出かけました」
ジ「…………」

ジ「で……なんの用?」
雪「それはもちろん旦那様の疲れを癒しに」
ジ「誰が旦那だよ」
雪「ジュン様冷たいです……まあ本当はのりさんの代わりにご飯を作りに来たのですが」
ジ「別にカップラーメンで…」
雪「まあまあ、遠慮ならさないで」
ジ「うーん……じゃあ…頼んで良いか?」
雪「任せてください」
ジ「悪いな」
雪「大丈夫ですよ、どうせ将来こうなるのですし」
ジ「…………」
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 19:28:35.66 ID:moKNW7X1O
雪華綺晶料理中
雪「〜♪」
ジ(………)
雪「〜〜♪」
ジ(…………)
雪「〜………」
ダッ!
ジ「雪華綺晶…その右手にもつピンク色の怪しい薬は何かな?」
雪「嫌ですよジュン君…ずっと見ていたんですね」
ジ「…………」

ジ「さてご飯はもう食べた訳だが」
雪「はい」
ジ「雪華綺晶は何時までいる気だ?」
雪「ジュン君…こんな夜遅くに女の子一人で帰れと言うのですか?」
ジ「ああ、それは気が利かなかったな、じゃあ送って」
雪「今日はお泊まりです」
ジ「いや、それはさすがにまず」
雪「ちなみにのりさんは拉致…いえ、お友達の家に泊まるそうです」
ジ「………」
雪「ラプラスにも連絡はしてありますし…問題はないですよ」
ジ「いや、問題あると思うけど…」

ジ「さて、雪華綺晶が乱入してきたりもしたが風呂も入ったし寝るか」
雪「はい」
ジ「雪華綺晶はのりの部屋で」
雪「ジュン君と一緒に寝ます」
ジ「いや、それはまずすぎ」
雪「私一人じゃ眠れないです…」
ジ「…………」
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 19:29:34.64 ID:moKNW7X1O
ジ「じゃあ…おやすみ」
雪「………ジュン君」
ジ「ん?」
雪「……若い男女が一緒に寝るんですよ……その…私を…抱きたいとか…思いませんか?」
ジ「……ごめん」
雪「……どうしてですか…?私の事…嫌いですか…?」
ジ「違う、そうじゃない」
雪「では…なぜ…?」
ジ「…その…雪華綺晶を傷つけたくない」
雪「ジュン君…」
ジ「いきなり、こんな事するんじゃなくて…こういう事はお互いをよく知ってから…」
雪「正式にお付き合いしてから…ですか」
ジ「うん…まあ…」
雪「そうですか…では付き合いましょう」
ジ「うん…て、ちょ」
雪「付き合ってくれるのですね…うれしいです…」
ジ「いや、ちょ」
雪「実は既にお父様を呼んであるので早速ご挨拶をしましょう」
ジ「え、いや、ちょ」
雪「後日ジュン君のご両親にもご挨拶行きましょうね?」
ジ「お、まて、引っ張るな、な、ラプラス、あんたどこから…まて、やめr」


梅「あー、新郎新婦に神の加護を…みなさま盛大な拍手を」
ワーワーパチパチ
ジ「…あれ?」
雪「ふふ…よろしくお願いしますね…旦那様♪」
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 19:32:38.01 ID:n29Ct8Fc0
勢いで結婚までたきつける雪華綺晶すげえwwwwwww
きらきー可愛いよきらきー
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 19:33:53.44 ID:sL3LrMZQ0
     └-i:::::::::::::::::::::::: ,.  '"´     ``ヽ:::::::.: : ヽ、
     __...ノ: : : : : : :,.ィ´   /     ',   ヽ `丶、: : : :ト.、  ,.ィ"ヽ
.     |: : : : : : : :/  ./  /      ',   ',  「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ニニ、二
      ヽ.ィ: : : :/    /   ,'       l   ', `丶ト、:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート、、ヽ
     r‐:':::::::/     ,'  ,'          !   .l i'"´: : |:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
.      ',_:、:::/     l   l        |l     ! ',: : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_l::', ',r
       ノ:,'     ,'l   |     l  | l !  ! |  `丶; |:.:.:.:.:.::!: : : : : :ハ::ヽ       今夜も
        /:| |   ,' | ! .!l|    ,'| l l | l ,' ,|. |!´: :.!:.:.:.:.:.,': : : :r ' `¬       ローゼンメイデンの絵を
     /:::,! |   ..L.',_ト. |',ト   / !./l/├ /¬ ¬、).:: /:.:.:.:./: ::::::::|    |:        みんなで描くのだわ
      /:::::ハ.ト 、 ! ..l_ヽヽ\、./ l/"´ l/_∠ |  {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ノ|    !:
      ヽ|l ',ヽ \ !,イ `` ト  '′   ,イ"´ lヽ  ,ハr'^,-ヘ':::::::::}::!|   .!:
.        |   ト、ト.`弋..ン        弋..ン ' | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l !   |:
      |    l l.|. ',     、        l  ! .|:.ヾ ニフ   !::l. |   |:
       |   / / | ト、     ,.、     | l| |/      ヽ:| |l    !
.      |  / / | |_.> 、       _..-.、l l ! !          |.!   |
      l|  /,イ _..l l:.:.:.:.:.:.:`丶、 __..ィ´:.:.:.:.:.,' .,'::| |         | !   !
       !|_ノ' r":.:.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハィュヘ:.:.:.:.:.:.:./ /:.:::! !ヽ、       .| l   |
    _..'"ィ´  ト、:.:.! .l:.:.:.:/``ヾ.ニンリ:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:| |:.:.:/、       ! !   !
  <._ <.|   ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`¬´:.:``:./:.:.:.:.:.:.:.! !;/: : \     ! l   |

 VIPPERのためのローゼンチャット
 http://www.takamin.com/oekakichat/user/oekakichat3.php?userid=211491
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 19:34:07.95 ID:72moe8qjO
きらきーは良くできた子
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 19:35:37.20 ID:4AZ8m7Nw0
運命の歯車超高速で回しすぎwwwwww
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 19:39:27.56 ID:zTSQQEGD0
JUMは流されすぎだと思うwwww
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 19:41:48.03 ID:72moe8qjO
IDに萌えキター
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 19:42:48.50 ID:D1/v1+HvO
真紅って人気ないんだな(´・ω・`)
なんで?主役だから?
モッチリもちもちしてるしツンデレでカワイイのに
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 19:45:18.67 ID:jSC6IvF9O
流されすぎwwwwwww
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 20:05:19.04 ID:/6mJ4pkMO
「蒼星石〜おままごとするですよ。翠星石がスィドリーム役で蒼星石がレンピカ役ですぅ」
「スィドリームとレンピカって何!?まぁ、いいけど」

「……あの」
「……(ジー)」
「翠星石?」
「……(ジー)」
「……(何で何も言わずに見つめてくるんだろう。恥ずかしいな……)」
「……伝わったですか蒼星石?」
「!?何が?」
「もう、これは人工精霊でのおままごとなんですから何も言わなくても気持ちは伝わるはずですぅ」
「人工精霊って何なのさ……」
「で、伝わったですか?」
「(ここで伝わってないとか言うと逆ギレされそうだなぁ。仕方ない適当に言ってみよう)蒼星石大好きって僕には伝わったけど」
「!本当に伝わったですか、すごいですぅ。もしかしたら翠星石達は人工精霊かもです」
「(本当に蒼星石大好きって思ってたのか……恥ずかしいな)さすがに人工精霊って事はないと思うけど……って翠星石、何僕の匂い嗅いでるのさ」
「……(レンピカは甘い香りがするって絵本に書いてあったです!)」
「ちょ、翠星石、服脱がせないでよ!」
「……(おかしいですね、なかなか甘い香りがしないです、いろんな所を嗅いでみるです)」
「やめてよ、くすぐったいよ、ってどこ触ってるのさ!やめ、うわああああ!!」
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 20:08:33.79 ID:moKNW7X1O
以心伝心(?)wwwwww
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 20:11:16.64 ID:Nfe8V2T80
いったい絵本に何が!
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 20:11:38.68 ID:n29Ct8Fc0
幼いって時に罪ですねwwwwwwww
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 20:13:23.81 ID:zTSQQEGD0
たぶん翠星石はロが読めないんだ!そうに違いない!
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 20:14:37.71 ID:jSC6IvF9O
どこ触ったんだwwwww
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 20:28:02.62 ID:n29Ct8Fc0
保守
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 20:44:16.63 ID:zTSQQEGD0
保守
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 20:45:00.67 ID:72moe8qjO
ここで保守代わりに短編をt
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 20:58:51.19 ID:n29Ct8Fc0
保守
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 21:03:49.70 ID:K4yBIqKLO
保守
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 21:19:54.82 ID:zTSQQEGD0
保守
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 21:31:21.15 ID:72moe8qjO
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 21:46:57.78 ID:xoqX/hOJO
保守
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 21:47:05.73 ID:hvxH0uCQO
保守なのー
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 21:57:07.26 ID:sNoHSV+FO
〜エピローグ〜
 ハロー、ハロー、聞こえますか?
「……ジッジジ………ジジッ……」
こっちは、夜です
「ジジッ……」
今日は天之川が綺麗に見えます
「……ジッジッ……」
そっちでは織姫と彦星は見えますか?
「ジー……」
もし、これが完成してるなら
「ジー……ジジッ」
真紅、君が聞いてる頃は、俺はもう、いい年だ
「ジジジ……ジジジジジジ」
もう少し、時間はかかるけど、必ずそこに行くから
「ジッ……ジッ……ジッ……」


「ジジッ……ロ……ジジッ……」

「ジッ……ハロー……ハロー……」

「ジッ……誰かいますか?」

「ジッジッ……織姫と彦星は……ジジッ……会えました」

「ハロー、ハロー……ジジジッ」


〜完〜
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 21:58:58.34 ID:zTSQQEGD0
>>293
宇宙を駆け巡る壮大なラブロマンスが見えたw
295( ^ω^)みんなで就職板に突撃するお!:2006/05/18(木) 21:59:06.27 ID:MRYv+URw0

■( ^ω^)突撃のお知らせ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

コッソリ・・・【出版】vip被害者欝の会【( ´ω`)】
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1147857042/

【VIPは池沼】出版社 207【( ^ω^)←氏ね】
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1147874230/

【これからが】マスコミ志望からの就活【本番】
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1147532898/

126 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 16:30:50
ヴィッパーってニート予備校に所属する精神障害者でしょ?
早く答えろよーチンカスビッパー
432 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 19:37:10
ああああマジで糞なんだな
大体VIPからきますたってなんだよ
糞ニートども死ねや
111 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 20:08:14
荒らすことでしか就職板に参加出来ないニート哀れwww
早く氏ねばwwwwwww


( ^ω^)ニート予備軍℃もがVIPPERを馬鹿にしてるお
( ^ω^)全員で突撃して懲らしめるお

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■( ^ω^)
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 21:59:51.37 ID:sNoHSV+FO
長編メンドイから最後だけ投下してみた
二つほどインスパイアして、混ぜてみた、暇なら当て




なくていいから、投下しようぜ
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 22:11:14.89 ID:moKNW7X1O
真「こ、これは!?」
ジ「どうした?」
雛「うゆー?」
ジ「ゼリーのパンフレット?えーと…なになに…?」
『はもやのゼリー、当たりが10個でくんくん特製目覚まし時計プレゼント!』
ジ「はもやのゼリーって…あのコンニャクゼリーか」
真「買い占めよ…付近一帯買い占めるのよ!そしてこれから我が家の食事は朝昼晩とゼリーなのだわ!」
ジ「…本気か?」
真「当たり前よ!当たりが10個でるまでよ!」
雛「うー、ゼリーだけなんてやーなのー」
真「ダメよ!拒否権はないのだわ!いいわね、のり!」
の「お姉ちゃんもダイエットしたかったからいいわよー」
真「決まりよ!」
ジ「…マジかよ」

一か月後
真「や…やったわ…」
ジ「や、やっと10個でた…ながかった…雛苺は途中で巴の家に家出するし…体重は10キロほど減るし…」
の「二人ともガリガリだねー」
ジ「こいつはなんで平気なんだよ…」
真「ひ、ひとまず…はもやに送りましょう…」

更に一週間後
『拝啓、桜田ジュン様、このたびはくんくん目覚ましキャンペーンに応募ありがとうございます。
残念ながら目覚まし時計は既に在庫ぎれですので代わりにはもやのゼリー1年分をお送りします』

真「…………」
ジ「…………」
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 22:14:40.43 ID:yB4sWrDA0
投下
http://rozeen.rdy.jp/up/vipww8962.jpg
例え見えなくとも、念じれば見えることもある。
だから、これも巴だ、巴だと念じれば見えなくはない








と信じてる。
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 22:15:12.64 ID:n29Ct8Fc0
これはいいダイエットですね
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 22:16:29.30 ID:n29Ct8Fc0
>>298
トォモエー!トォモエー!
スカート短いよトォモエー!
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 22:16:48.69 ID:yB4sWrDA0
>>297
ゼリー1年分wwww
のりはダイエットに成功したのか謎だwww
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 22:19:48.65 ID:moKNW7X1O
>>298
これは良いiPodですね
そして貴方の描く巴は大好きです
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 22:31:43.99 ID:LvGzuyJZ0
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 22:43:34.17 ID:D4QgMJo40
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 22:43:34.80 ID:n29Ct8Fc0
保守
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 22:57:16.21 ID:No8ALWZYO
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:07:18.07 ID:nYm9Ov9m0
素敵なあの人と
青春のチャンス

が場所が一緒の同じフレーズだwwwwww
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:07:33.10 ID:nYm9Ov9m0
はい・・スレ間違えました・・ごめんなさい。
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:10:04.72 ID:72moe8qjO
誤爆ほし
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:21:31.22 ID:yB4sWrDA0
絵へのレスサンクス

そしてちょっと早いが保守
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:32:19.39 ID:LJDsN8w60

出来ちゃったので投下ですよ! 保守保守。
【ゆめまぼろし】第三話 策士  後半となります。

>>138の続きとなりますが、ではどうぞ……

312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:33:23.12 ID:LJDsN8w60
>>311

 部屋を取り巻くプレッシャーが増していく。ドアがバチバチと光を発して、そこから何
かのかたちが現れ始める。ご丁寧に、入り口から登場ということか。
 黒く黒く、絵の具を塗りたくったように染められていく部屋。このイメージは……

「……ジュン? え、ここは……あなた達は、誰なの?」

「お目覚めかしら、真紅。私は金糸雀。こっちの女の人はみっちゃん。
 私達は貴女を――助けにきたかしら」

「うんうん。"庭師"さんのお手伝いってとこだよ」

「え? どういうことなの……!? 説明して頂戴!」

「悪いけど、あんまり時間が無いかしら。ちょっと怖い思いをするかもしれないけど、
 我慢してほしいかしら」

 そう、時間が無い。"世界"の中に居る彼らに負担をかけない為にも、私達は何より迅速
に、事態を収拾しなければならない。

「さあ、お出ましかしら」

 黒く塗りつぶされた空間に。人のかたちを為し始めているイメージが――現れた。

「――――――!」

 酷い、プレッシャー。"世界"の中に居る"異なるもの"は、大概は曖昧なイメージだと
聞く。だが、今私達の眼の前にあるものの、威圧感はどうだ。
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:34:50.99 ID:LJDsN8w60
>>312

 私達は、この威圧に対する耐性が、普通の人間に比べると俄然高い。だが、真紅は。こ
のままだと、かなりまずい。

「あ……!」

 彼女は驚愕の表情を浮かべている。"世界"の中に居る彼らも危険だが、宿主の心が折ら
れたら、その時点で、アウト。
 私は素早く、手に持っていたものを彼女に投げ渡した。

「真紅! この傘を持って、それをさすかしら!」

 手は大分震えているようだが、なんとか傘をさす彼女。彼女は彼女で、相当な精神力の
持ち主ということか。

「はぁ……っ、はぁ……これは……!?」

「その傘から、絶対に出ちゃいけないかしら。実空間に少しフィルターがかかった状態で
 居られるから」

「この……茨は何!?」

部屋の端の方に寄って、それに触れる真紅。今の彼女になら、この屋敷に張り巡らされて
いる――私達が、館の入り口で見ていた――"もの"も、知覚出来るだろう。

314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:35:59.09 ID:LJDsN8w60
>>313


「それは結界だよ、真紅ちゃん。"庭師"さんがやったと思うんだけど、それで"異なるもの"
 を縛ってるの」

「これが……戒め……」

 声を絞り出す様に彼女が言う。そうか、彼女はこの屋敷から出られないと聞いている。
彼女自身はそれを理解していたのだろうが、改めて自分を縛っているともいっても良い
ものを目の当りにすればショックに違いない。

 ただ、今彼女は私の傘の力によって実体が『観念拠り』になっている。イメージの直
接攻撃によるダメージは軽減出来るだろう。

 そして……勝負はこれから。
 何らかのかたちを模しているならば、必ずその元になるイメージ――原典は、在る。
 普段ならば。万全を期して、予め持っている道具で闘いを展開してくという策もあった。
 ……だが。

「音色で防御線を張って構える、余裕も時間も無いかしら……!」

 そう。先ほどから繰り返している通り、これは時間との闘いでもある。


315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:37:08.31 ID:LJDsN8w60
>>314


 さあ、考えろ金糸雀。"策士"としての頭脳のデータベースで、必要な情報を解析する。


 黒く塗りつぶされた空間。
 対峙しているだけで、心を折られてしまいそうな程のイメージ。
 見覚えのある――何処かで見たことのある、ひとのかたちを模すもの。
 
 絵の具で塗り潰されたかのような黒。
 曖昧とはまた違った、完全な拒絶を表現する色――不安の、象徴?

 眼の前に居るこのかたちは――叫んでいる、何か叫んでいるような、
 けれどその表情を読み取れないのは――その頭部、鼻より上の部分が、ぽっかりと穴が
 開いたように見つからないから。


『――――――――――――――――――――!!!』


「くっ……!」

 こちらの頭に直接響いてくるような叫び。
 そして、相手を取り巻くようにして、四角い"線"のようなものが現れ始めて――


316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:38:33.58 ID:LJDsN8w60
>>315

「……鉄格子……!?」

 瞬間。私とみっちゃんが立っていた周りも、鉄格子に囲まれ始める。
 
「みっちゃん!」

「大丈夫!」

 私達は脱兎の如くその地点から離脱する。気付けば、区切られていた部屋の境界は完全
に黒く塗り潰され、まるで空間が無限に広がっているかのような様相を呈していた。

「……!」

 考えろ、考えろ、頭を使え! 私は"策士"。この状況を――打開する!


『変な絵の額縁みたいなやつを相手してるんだけど――』


 思い出される、ジュンの言葉。そして、――私は閃く。

 これは絵だ。頭部の無い、鉄格子に囲まれた叫びの男――不安の象徴として広く知られて
いるこの絵。その作者は――

「……フランシス・ベーコン……!」

317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:39:42.69 ID:LJDsN8w60
>>316

「ベーコン? 哲学者の……?」

「それとは違うかしら、真紅。確かにこの絵の作者は、哲学者の方の彼の末裔にあたるけど、
 近現代まで生きた画家かしら」

「どうして、そんなものが……」

「真紅、貴女はこの絵を見たことがあるんじゃないかしら?」

「ん……思い出せないのだわ」

「カナ、真紅ちゃん、危ないっ!」

 また展開される鉄格子。寸での所で私はそれを回避した。
 だが、逃げ遅れた彼女が、鉄格子に囲まれる。まずい……!
 
 私は相手との距離をとりつつ、真紅に話しかける。

「真紅、とりもあえずあいつを片しちゃってから説明するかしら。
 ただね、これが現れるってことは……この絵は言わば、貴女の不安の象徴であり、そして観念。
 確かに作者も、不安を意図して描いたかもしれないかしら。
 けど……それをイメージとして、捉えたのは貴女。

 貴女は其処に確かに存在して、考える貴女は、其処に居るの。イメージに取り込まれないで。
 相手はただの絵にすぎないかしら!」

318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:40:59.56 ID:LJDsN8w60
>>317

 恐らく、今回の外敵は真紅の不安を煽り、更にその存在を強大にしている。

 "不安そのもの"というイメージに受ける衝撃は、ひとが思っているよりは遥かに大きい。
加えて、真紅の中に潜在的にある哲学的イメージが……相手に更なる意味を付加する。
 イギリス経験論の祖、フランシス・ベーコンに倣ってるのかは知らないが、相手は的確
に私達を"見て"――"観察"している。このまま放っておけば、取り込まれてしまう―――!

「うっ……あっ……」

「真紅!」

 真紅が苦しんでいる。傘による防御も万能では無い。今まさに彼女は、彼女自身の不安
により圧迫され、そして自身の付加的イメージにより奴に"観察"されている。
 この"観察"は、殆ど心への直接的な侵食に近い。急がなければ……!

 刹那。真紅の指輪から、光の糸のようなものが紡ぎだされた。

「あああああっ!!」

 彼女の叫びとともに、その糸は狭まる鉄格子に絡みつき、侵食を抑え付けているように
も見える。

「!? 真紅――……! でも、今ならっ!」

 
 今回は私が居て、そしてみっちゃんが居る。
 可哀想なのは――むしろ、相手の方だ!
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:42:25.70 ID:yoWFeWC+O
ちょいとした小ネタ
【アリス・ゲーム〜昼下がりの茶の間から〜】

ジ「なあ、ちょっといい?コレ見て。」
真「これは…エアメール?お父様から?」
銀「え〜っとぉ、何々…『君達の為に、ドイツW杯の観戦チケットを用意しました…』」
翠「『チケット、旅券は三枚です。宿泊はこっちに別荘があるから大丈夫…』」
蒼「『…サッカーが好きなジュン君は来るとして、残りの二人は8人の中から二人を選出して下さい…』」
雪「『…空港まで迎えに行くから、決まったら連絡して下さい…』」
雛「『…PS.全員分取れなくてすまなかった。でも、君たちなら“仲良く”決められるでしょう…』」
薔「『…愛する娘達とジュン君へ…』」
金「『パパ、ローゼンより…』」

ジ「というわけ…………どうする?」


『…ゴゴゴ…ゴゴゴゴゴ…』


ジ(油に火って…コレ?)
続かない
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:42:38.97 ID:LJDsN8w60
>>318

 バックグラウンドが見え透いた観念など、ものの数では無い。
 眼鏡を取り外し、この両眼で相手を見据えた。
 私の頭脳と、この眼から逃すことはしない。
 イメージを解き明かし、私はその存在を剥き出しにする―――――!



『"策士"の名において、宣言する!

 我は汝を見破る……観念の虚像よ、今まさに――其処に実なる像を結ばん。

 フランシス・ベーコンの末裔が残せし……宿主が"不安の象徴"、頭部無き絵。

 鉄柵を崩し、悉くその姿を――この場に現せ!』



『――――――――――――――――――!!!!!』


 言葉を発し、この空間に強力な観念を展開する。二重、三重に、光の輪が"異なる
もの"の身体を取り巻く。
 それと共に、真紅を囲んでいた鉄格子が掻き消える。そして、真紅を守るように
取り巻いていた光の糸も消えた。崩れるように膝を折りながら、彼女は声を出した。

「はぁっ、……鉄格子が……!? それに、……絵の姿がはっきりと……」

「さあ、これ以上の暴走は許さないかしら。みっちゃんっ!」
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:43:45.68 ID:LJDsN8w60
>>320

「オッケー、カナっ!」

 みっちゃんは両手の人差し指と親指の先を、互い違いにくっつけたかたちで構えをとる。
カメラで写真を撮るひとなら馴染みの深い、自分の手で作るファインダーだ。

 存在を見破り、観念に意味をつけ。その実体を顕わにするのが私の役目。
 そして彼女はそれを観察し、その切り取りを実行する。彼女は――"観察者"。
 私の作った機を逃さず。最高のタイミングで、全てを、切り"撮る"――

 ファインダーを覗くみっちゃんの眼が、紅く、光る。



『"観察者"が宣言する! 汝"策士"が言により、その姿は見え透いた――

 ならば汝、我が観察の対象となり――、紙に囚われ、紙が檻にその身を収めよ!』



 刹那、みっちゃんの手から放たれる白い光。『バシン!』という激しい音とともに、そ
の光が相手の身体を貫く。


『ッ、――――――――――――――!!!』


 そして。奴が居た空間が、ぽっかりと切り取られてしまったかのように。
 初めから何も無かったかのように、普通の空間の空気を取り戻す。
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:44:47.99 ID:LJDsN8w60
>>321

「さて、……ベーコンだっけ? 観察を重んじる哲学者、の末裔だか何だか知らないけど」


『――――――――、――――――――……!』


「確かに偉大な哲人なんでしょう。ただ、あなたは一介の画家の描いた絵の、所詮はイメージ。
 それに、こと"観察"において――」


 ひらり、と舞い落ちる一枚の写真。そこに写っている、"頭部無き絵"。


「"観察者"である私を出し抜こうなんて、」


 黒く塗られた空間が、元の部屋の姿に戻り始める。


「――甘いわよね、カナ?」

「かしら!」


 パァン、と。外敵の掻き消えた部屋で、私はみっちゃんとハイタッチを交わした。

323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:46:31.10 ID:LJDsN8w60
>>322までで、第三話 策士 投下完了です。カナをいっぱい書けて満足です。幸せ。
前回読んでいただいた方々、ありがとうございます!

ジ「やるじゃないか金糸雀」
薔「……いいな、出番あって」
銀「ほんとねぇ。それにしても、色んなこと知ってるのねぇ」
金「私のデータベースは広いかしら! 時代はITなのかしらー」

ジ「(……ネットと繋がってんのか?)ほほぅ。じゃあ"IT"って何の略だ?」

金「え!? えーと……」

ジ「……」銀「……」薔「……」

金「インターネット……テクニィーク?」

ジ(大○だな)
銀(○王ねぇ……元ネタ微妙に変えてきたわねぇ)
薔(……無駄にいい発音してる)

薔「はい……お馬鹿さんはほっといて次回、【ゆめまぼろし】第四話 違和感(予定です)。
  "世界"の外では戦闘が終わったけど、中に居る翠星石、蒼星石、ジュンの三人は苦戦を
  強いられる……」
銀「なのでまだまだ戦闘ねぇ」

金「ううっ、酷いかしらー……それでは皆様、また今度かしらー……」

金糸雀大好きです。
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:48:32.88 ID:hvxH0uCQO
>>323
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:49:25.13 ID:dWI/UYoc0
カナとみっちゃんが連携して戦っている…
思えばこういう試みは初めて見る、GJ!
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:49:27.10 ID:moKNW7X1O
>>319
仲良く無理wwwwww
>>323
金とみっちゃんktkrwwwwww
しかもかっこいいよ

けど後書きでカナリア滑ってるwwwwww
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:49:37.78 ID:yoWFeWC+O
GJです!次回もwktkしとります。
そんでもって割り込みスマンo......rz
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:51:34.92 ID:zTSQQEGD0
>>323
カナが活躍してうれしい!カッコよかったですね!
でも、失敗しないのはカナじゃないとか思ってる僕ガイルwww

ITをイットと読んだ某元総理よりはましかとw
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:51:51.90 ID:StjyubIz0
>>323
素晴らしいですね
カナとみっちゃんの祝詞というか呪いというか言霊というか…
二人の”力ある言葉”の下りで鳥肌が立ちました
本当にディ・モールト素晴らしい…GJ!!
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:52:05.45 ID:t7T1X9wr0
>>323
カナもみっちゃんもカッコイイwwww
実に面白い展開ですね、次回もwktkして待ってます
331以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:52:39.17 ID:lEN8uNsw0
http://www.takamin.com/oekakichat/user/oekakichat3.php?userid=225242
絵チャットにあそびにきて〜(´・ω・)
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/18(木) 23:54:09.32 ID:LJDsN8w60
皆様感想ありがとうございます。次も頑張ります……
あと前半部分をwikiに纏めてくださった方にもこの場を借りて感謝をば。
>>327 いえいえ大丈夫です! 投下が遅くなっちゃってこちらこそ
申し訳ない……orz
そのアリスゲーム見てみたいwwwww
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:03:48.98 ID:mKOOG6/10
寝☆
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:06:00.49 ID:wBv77GX20
保守
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:07:48.34 ID:6gILo73T0
ホシュ
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:21:05.96 ID:FhX5S5eQ0
保守
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:35:21.36 ID:Ph1fI4U00
保守短編


J 「Zzzzzz。」
巴「桜田君。」
J 「んあ?何?柏葉。」
巴「竹刀袋の底が破けちゃったから修繕お願いしていい?」
J 「ん、了解。」
胸元からソーイングセット取り出す
ちくちく
J 「あー、これ底が限界みたいだな。とりあえず補修しとくけど長くは持たないぞ。」
巴「そう…。」
J 「とりあえず新しいの用意しとくから暫らくの間は、今のやつ使っておいてくれ。」
巴「うん、分かった。お願い。」
J 「了解。」
巴「それと最近形の練習で木刀を良く使うからサイズもう少し大きくして貰える?」
J 「あいよ。明後日までには用意しとくわ。」
巴「ありがとう。いつも助かる。」
J 「いいよ。これくらい。」
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:36:58.72 ID:Ph1fI4U00
>>337
紅「…。」
翠「…。」
紅「巴の願いは直ぐ聞くのね。JUN。」
翠「そうですね。」
紅「やっぱり幼馴染だからかしら?」
翠「きっとそうです。」
紅「なら主人の私の願いを聞かない訳が無いのだわ。」
翠「そうです。きっと翠星石の願いもすぐ聞くに決まってるです。」
紅「あら、丁度良かったのだわ。ボタンが取れてしまっているのだわ。」
翠「あ、翠星石もスカートに引っかき傷があるです。」
紅「さっそくJUNに直させるのだわ。」
翠「そうするです。」

J 「Zzzzzzzzz.。」
紅「JUN、起きなさい。」
翠「やい、起きやがれです。」
J 「んぅ、何だよ。人が気持ち良く寝てるのに。」
紅「ボタンが取れてしまったの。直して頂戴。」
翠「スカートに傷が着いちまったです。さっさと直しやがれです。」
J 「…やだよ。それくらい自分でしろよ。」
紅・翠「!!!」
J 「じゃあな。僕は寝る。」
紅「起きるのだわ!早く私のボタンを着けるのだわ!」
翠「やい!このフニャチン!さっさと翠星石のスカート直しやがれです!」
J 「五月蝿いなー。邪魔だからあっち行けよ。」
紅「何その口の聞き方は。主人に対してそんな口の聞き方が許されると思ってるの!」
翠「このチビ!さっさと直しやがれです!巴は良くて何で翠星石のスカートは直さねえですか!?」
J 「ああ、うるせぇー!」
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:37:33.95 ID:Ph1fI4U00
>>338

金「あれは巴云々より言い方の問題のような気がするかしら。」
薔「…それに気付くタイプならJUNも直すの嫌がったりしないと思う。」
金「確かにそうかも知れないかしら。」
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:42:35.26 ID:FhX5S5eQ0
>>339 確かにwwwww
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:44:56.76 ID:TuK9oG2y0
>>339
冷静な金薔薇突っ込みが良い。
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:54:33.07 ID:QG8GzLCd0
保守代わりに【愛の行く末】第十四話を投下します。NGワードは【syuraba】です。

ー前回(前スレ>>369)のあらすじー
水銀燈が薔薇乙女全員を惨殺する悪夢を見たジュンは、思わず薔薇水晶に抱きつき、周りから冷やかしを受ける。
一方水銀燈は熱中症に苦しみながらも一歩、また一歩と学校へ向かう。
『ジュンをもう一度この手に』その思いを原動力にして。

343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:55:00.43 ID:QG8GzLCd0
+++桜田ジュン(6/23PM12:55薔薇学園3−B教室)+++
J「ごちそうさん。今日のもうまかったぞ」
薔「おそまつさまでした。ねえジュン、今度の日曜なんだけど……」

心配していた冷やかしやからかいもなく無事昼食を終えた僕は、隣に座っている薔薇水晶に弁当箱を返した。
あの日からずっと、昼休みは彼女の作った手作り弁当を食べる日が続いている。
前々から彼女は『お昼は私が作る』と言っていたんだけど、この関係が水銀燈にばれるのを恐れた僕がその申し出を断り続けていたのだ。
でも、もう隠す必要がなくなったから、彼女はこうしてお弁当を作ってきてくれる。
彼女の料理は、確かにすごく美味しかった。
料理の技術も然る事ながら、それに込められた彼女の思いが、味をいっそう引きたてているような気がした。
本当は比べちゃいけないことなのかもしれないけど、彼女が作ったそれは、姉ちゃんのよりもおいしかった。
薔薇水晶が弁当を作ってくれることは、もう姉ちゃんにも言ってある。今までは姉ちゃんが弁当を作ってくれていたから、
言っておかないと、弁当が二つになってしまうからだ。……さすがに弁当二つは食べられない。
僕が薔薇水晶と付き合っていることも、そのときに一緒に話した。それを聞いたとき、姉ちゃんはすごく驚いていた。
姉ちゃんは僕は水銀燈とくっつくものだと思っていたらしい。確かに僕と水銀燈はあんなに仲が良かったし、姉ちゃん自身も水銀燈のことを本当の妹のように可愛がっていたから、
そう思うのも当然かもしれない。

『水銀燈ちゃんに『お姉ちゃん』って呼んでもらえると思ってたのになぁ』

とも言われてしまった。……姉ちゃん、期待に添えなくて、ごめん。

そういえば水銀燈はまだ学校に来ない。一日最低十通は送ってきたメールも、最近はぱったりと来なくなった。
正直、少し心配だ。だってその原因はどう考えても僕にあるんだから。
こっちから連絡を取ろうとも思った。でも、またあのときみたいに気持ちが揺らいでしまうのが怖くて出来なかった。
だって僕が好きなのは薔薇水晶なんだから。彼女を悲しませるような真似は出来ない。だから、水銀燈のことを思っちゃいけない……思っちゃいけないんだ。
……早く……忘れないと……
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:56:03.27 ID:QG8GzLCd0
薔「……うり〜」

いきなり横からにんまりとした表情で、薔薇水晶が僕の頬を引っ張った。う〜ん、我ながらよく伸びる。

J「いひゃいひょふぁらふいひょう(痛いぞ薔薇水晶)」
薔「そんなに強くつねってないんだけどなあ」

少し笑って彼女は両手を僕の頬から離した。僕は引っ張られた頬をさすりながら彼女に尋ねた。

J「まったく、なんでこんなことするんだよ」
薔「だって、ジュン私のこと無視するんだもん」
J「無視?」

どうやら考え事に集中するあまり、彼女の言ってることに気が付かなかったようだ。いかんいかん、反省せねば。

J「ごめんごめん。で、なんの話だ」
薔「もー。今度のデートのことだよ」
J「デート?」
薔「今度の日曜にデートしてくれるって言ってたでしょ。でもまだ行き先聞いてなかったから……もしかして、忘れてた?」

………ごめんなさい忘れてました

J「い、いや、そんなことはないぞ」
薔「ほんとにぃ〜」

薔薇水晶が僕の目を覗き込む。ヤバイ、疑われてる。
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:57:02.14 ID:QG8GzLCd0
薔「……でも、まあいいや。今度からは忘れないでね」
J「う、うん、わかった。それじゃあ、どっか行きたいとこあるか?」
薔「ジュンの選んだ所なら、どこでもいいな♪」

どこでも……一番難しい答えだ。

J「じゃあ、遊園地なんかどう?」
薔「うーん、私は騒がしい所は苦手だからちょっと楽しめないかも」
J「映画で見たいものはある?」
薔「今、あんまり良いのはやってないなぁ」
J「水族館とか公園とか……」
薔「そういう、静かそうな所の方が良いかもね。……でも、ジュンも楽しめないと意味無いよ?」
J「ああ、それなら……」
?「あの、ジュン様」
J「ん?」

薔薇水晶に返事をしようとしたところで、誰かに名前を呼ばれた。

J「雪華綺晶じゃないか。どうしたんだよ。何か用か?」
雪「少しお話したい事がございます。ばらしーちゃん、ジュン様をお借りてよろしいでしょうか?」
薔「え〜今大事な話してるのに……」
雪「心配なさらずともジュン様を横取りしようだなんて思ってませんわ。ですからそんなに心配なさらないでください」
薔「でもジュンとデートの打ち合わせしてるんだよ?邪魔しないでほしいなぁ」
雪「ですが私も……」
金「薔薇水晶、ちょっと話があるかしら〜」

二人が僕の争奪戦?を繰り広げている中に、突然金糸雀が乱入してきた。まさか金糸雀、お前もか!!
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:58:03.63 ID:QG8GzLCd0
薔「……なーにぃ?」

薔薇水晶がいかにも不機嫌です、といった様子で金糸雀を睨みつけた。

薔「金糸雀もジュンに用事があるの?」
金「違うかしら。カナは薔薇水晶に用がるのかしら」
薔「私に?」
金「うん。実は真紅達が薔薇水晶に話したい事があるみたいかしら」

金糸雀が示した方向を向くと、真紅と目が合った。真紅は慌てて目を逸らす。真紅の近くには他の薔薇乙女達も、そのほとんどがそろっていた。

金「悪いんだけど、とても大切な話だそうだから行ってあげてくれないかしら?」

薔薇水晶がにやりと笑った。彼女のこんな顔は初めて見る。その笑いは、まるで真紅達をバカにしているかのようだった。

薔「ん〜それじゃあ仕方ないなぁ。いいよ、ジュンを少しだけ貸してあげる。私も真紅達の話が聞きたいし」
金「ありがとうかしら薔薇水晶〜」
雪「まあ、ありがとうございます。それでは参りましょう、ジュン様」
J「ちょ、引っ張るな雪華綺晶!!薔薇水晶!!すぐ戻ってくるからなぁぁ〜」

情けない声を上げつつ、僕は雪華綺晶に引き摺られていった。
このときなぜか僕は、妙な胸騒ぎを感じていた。それがどんなことの予兆なのか、このときの僕にはまだ知る由もなかった。

347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 00:58:44.03 ID:QG8GzLCd0
―――――――――――――

+++水銀燈(6/23PM1:02薔薇学園一階廊下)+++
ここは、どこなんだろう。なんだか目の前がドロドロしてて良くわかんない。音もよく聞こえない。でも、自分の呼吸をする音はやけに大きく聞こてくる。
体がボワッと宙に浮いているみたいで、まるで自分の体じゃないみたい。

―――自分が満身創痍なのは間違いない。この異常なまでの暑さの中で、ろくに食事も取っておらず、睡眠も満足に取ってない体を私は信じられないほどに酷使した。
足がさっきからずっとガクガク痙攣している。頭の中に白い靄が掛かって、ろくに考える事も出来ない。吐き気もどんどん凄くなって、今にも戻しそうだ。
喉の乾きも凄い。きっと、熱中症の症状が最大レベルの第3度にまで上昇しているのだろう。
脱水症状と熱中症が重なり、普通ならば絶対安静が必要な状態だ。
体全体が疲れきっていて、これ以上無理をすると、私の体は確実に壊れてしまう。
そして、私の心は体と比べものにならないほどに疲労しきっていた。蝕まれていると言っても良い。
心の中身がごっそりと抜け落ちたように感じた。

―――なぜ諦めないのか―――

私の心の冷静な部分が問いかける。
いっそのことジュンを諦めて、彼を薔薇水晶に譲ってしまえば楽なのではないか?悲しみや苦しみはあるだろう。でも、こんな死ぬような思いをするよりは遥かにマシなんじゃないか?
だけど、諦めろ、譲ってしまえという声が聞こえるたびに、ジュンの姿が脳裏に浮かぶ。
そして、私の中にある何かも私を急き立てる。


―――闘って奪いとれ―――


そのとき何かがトンと私の肩にぶつかった。それは大した勢いではなかったが、疲労が困憊していた私はそのまま前のめりに倒れてしまった。
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:00:12.96 ID:QG8GzLCd0
(早く立たなきゃ)

だけどいくら体を動かそうとしてもピクリとも動かない。まるで、体が石になってしまったかのように。

(動かない……動かないよぅ……)

?「す……だ……じょ……だ……を……て……」

ぶつかった何かが私に向かって頻りに話しかけている。でも今の私にはそれを言語として認識することも出来なかった。
そのうち声もだんだんと聞こえなくなり、瞼もゆっくりと下がってきた。頭の中も黒く塗りつぶされていく。
薄れ行く意識の中で、私は『ああ、このまま死んじゃうんだ』と思った。
でも、それも良いかもしれない。このまま死んでしまえば、もう苦しまないですむ、悲しまないですむ、私は全てから解放される。
考えが次第に弱い方向へと傾く。そして、だんだんとそんな考えも出来なくなって、目の前も真っ暗になって、ああ……こ……のま……ま……w……た…………は…………

………………………
…………………
……………
………
……
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:02:40.57 ID:QG8GzLCd0
?『あはは……』
?『えへへ……』


―――声が聞こえる―――


?「ほら、行くぞ」
?「待ってよ―――」


―――何か見えてきた。あれは、ジュンと薔薇水晶?―――


薔「おはようジュン!」
J「ああ、おはよう薔薇水晶」
薔「さあジュン。早く行かないと遅刻しちゃうよ」
J「悪いな。毎日迎えに来てもらって」
薔「いいよ。私も好きでやってることだもん」


―――あんたは何をしているの?―――


薔「はい。今日のは自信作だよ」
J「ありがと。さて、食うか」
薔「はい、ジュン、あ〜ん」
350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:03:14.21 ID:QG8GzLCd0
―――やめて、ジュンに近付かないで―――


薔「ジュン、一緒に帰ろ♪」
J「いいよ。今日はなにも用事はないからな」
薔「えへへ〜ジュン〜」


―――やめて、やめなさい―――


薔「ちょっと、やだよこんな所で……」
J「でも……ゴメン、もう我慢できないよ」
薔「やだ、ジュンやめ……ん……くぁ……」


―――やめてっ!!やめてっ!!!もう、やめなさい!!やめてって言ってるでしょう!!!!!!―――


薔「や……やだ……そんなとこ……あ……んふぅ……」
J「う、くぅ……薔薇水晶、僕もう……このまま……」
薔「え?ダ、ダメだよジュン!!今日は危ないの!!だから中は……」
J「ゴメン、でももう我慢が……出すよ、このまま!!」
薔「ダメェ……ダメェ!!」

―――やめろやめろやめろやめろやめろやめろぉ!!!!!!!――――――

351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:03:45.76 ID:QG8GzLCd0
J「う、うああああああああああ!!!」
薔「あああああぁっっ!!」


―――やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!―――


私は目をカッと見開いた。 靄が掛かっていた頭の中も次第にクリアになっていく。
そして、なにかが私に問いかける。

いいのかな。

このままでいいのかな。

このまま終わっていいのかな──水銀燈。

―――いいわけが無い。私は諦めない!!絶対負けない!!―――

小指を動かすのも苦労するくらいの疲労に身を委ねながら、私はまだ諦めていなかった。
非常に緩慢な動作で、私は立ちあがるために廊下に手をついた。
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:04:30.28 ID:QG8GzLCd0
銀「……ぐぅ!!」

そのとき、猛烈な吐き気が私を襲い、今度こそ胃の中の物を廊下にぶちまけてしまった。
周りの目なんか気にしない。気にする余裕もない。
普段だったら死にたくなるような恥辱の中で、私はもがいていた。
そして吐いた。構わず手を動かした。また吐いた。それでも足を動かした。

―――負けるものか―――

体にこびりつく小さな気力が、今の私を動かしていた。
廊下が汚れるのも構わず、とにかく立ちあがろうと必死だった。

―――負けるものか―――

たとえ手遅れになったとしても。わたしは諦めない──!
気が付けばさっきまでの苦しみは、もう感じなくなっていた。
憎悪が病魔に打ち勝ったのか。ほんの数十分で衰弱に陥った私は、それよりも短く、たった一瞬で甦った。
本当に生き返った気分だった。それまでが嘘みたいに、カバンを手にすっくと立ち上がり、口元を手で拭った。
自分の体を確認してみる。どうやら制服に汚れは無いようだ。
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:05:06.62 ID:QG8GzLCd0
笹「大丈夫?水銀燈さん」

誰かが私に声を掛けた。この声は……笹塚?そうか、さっき私がぶつかったのは笹塚だったのか。

笹「いきなり倒れたからビックリしたよ。先生を呼んだから無理しないで。ほら、立てる?」

私を笹塚が支えた。え……ということは他の男が私に……
それに気付くと同時に私は笹塚を思いきりドンと突き飛ばした。
当の本人は尻餅をついて、なにがなんだかわからないという表情をしていた。

銀「……あんたなにやってんのよ」
笹「え……でも水銀燈さんが……」
銀「私の体に触っていい男は、ジュンだけなんだからねぇ」

これ以上こいつに構っている暇は無い。早く薔薇水晶の元に行かないと……
私が歩き出すと、野次馬たちが道を空けた。良い子ね。今の私を邪魔したらどうなるかわからないわよ?
今の私に在るもの。それはジュンへの愛、消す事のできないほどの想い。そして……………薔薇水晶への……………嫉妬……………。
いや、もはや憎悪といっても間違いではないだろう………。この感情だけは………。

(うふふ……ねえジュン。私汚れちゃったわぁ。でもジュンだって汚れてるんだからこれでおあいこよねぇ。だから二人で綺麗になりましょう。
 それで前みたいに、ううん、それ以上の関係になるの。もう誰にも引き離せないように強く結ばれるの。それで幸せになりましょう。
 私とジュンの二人だけの場所で、誰にも邪魔されない場所で、ふふ、いいわぁ。想像しただけでぞくぞくしちゃう。
 あはっ。ふふ、あはははははは、ふふは。ふふふあはへあはへへへ)
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:05:45.05 ID:QG8GzLCd0
―――少女は笑っている―――


(でもその前にあの子をなんとかしないとねぇ)


―――狂った笑みを浮かべている―――


(待っててねぇ。すぐに助けてあげるわぁ。そして私と……)


―――その愛は鎖のように重い―――


(ジュン、愛してるわぁ)


―――その愛(狂気)は、止まらない―――



続く

355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:06:10.97 ID:QG8GzLCd0
なんか銀様がいろんな意味でヤバイことになってます。
ここで裏設定を少々、

この物語の六月二十三日のデータ

最高気温……37度
最低気温……26度
湿度……87%
天気……快晴の無風状態

この日は例年と比べて非常に暑く、全国各地で熱中症や日射病で倒れる人が続出。死人が出る所もあったらしい。
そんな中を体力が低下した状態で全力疾走したら……簡単に想像できるでしょう。

それでは続きは月曜あたりに投下します。ノシ
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:08:54.20 ID:MKXkx38m0
>>224のゴム見てから
>>355の銀様見たらなんか頭の中がぐちゃぐちゃになったww
さらにどす黒くなって来ましたwww続きがすげー気になるw
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:10:46.28 ID:dPc71eBy0
>>355
ヤバイ、銀ちゃん恐すぎ・・・!
本気でどうなってしまうのか、気になって仕方ありません
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:10:48.49 ID:FhX5S5eQ0
>>355 ああ、黒すぎる…(褒め言葉)次回wktk!
作戦が気になるなあ。
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:11:45.45 ID:0ZjqOKkaO
恐ろしい。おぞましい感情が渦巻いてますね。
銀様はすごい勢いで壊れていくし。
しかし続くwktk
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:17:00.71 ID:bXv4D73jO
>>355
ちょ、銀様黒杉w
超GJ&続きwktk!

関係ない話だが、劇中の6月23日が俺の誕生日だったので、
俺の誕生日当日にこんな修羅場が……と空恐ろしくなった俺ガイルw
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:20:30.34 ID:5ry3P2Us0
>>355
黒い。そして読んでてゾクゾクする。
どんな結末になろうと一読者として彼と彼女達の愛の行く末を見守りたいですね。
一言で言うと続きwktk。
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:31:19.11 ID:g2CHxtMBO
>>293

その時にはすでに、日が落ちきっていた
それでも、明かりがなくても周りははっきりと見える
いつもと違う、妙に明るい空を見上げた
今日は七月七日、織姫と彦星が一年に一度会える日
俺は二人の待ち合わせ場所を眺めた
「……おめでとう」
ゆっくりと無線機の電源を入れた

「……ジッ……ジジッ……」
電源は入ったが成功したかはわからない
でも、もし繋がっているなら、伝えたい
「ジッジッ……ジジッ」
ハロー、ハロー、ハロー


眩しい光が瞼を刺した
「ジッ……ジジッ……」
あのまま、眠っていたらしい
眠気まなこで、不格好な無線機を眺め、そして、立ち上がった
「次はロケットか……絶対に行ってやるからな」
日が昇り、晴れわたる空に誓った
その向こうで待っている、真紅のために
363以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 01:58:00.77 ID:kwpB82AcO
保守
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 02:06:31.68 ID:g2CHxtMBO
>>362

その時はただ、真紅の声だけでも聞きたかった
そんな、安易な考えから無線機を作ろう思ってしまった
買おうとしたが、宇宙にいる真紅の元に届くほどの高性能な物は学生の俺が買えるはずがない
あの時はゴミ集積場を、あさったりもした
どうしても、足りないパーツはバイトをして買ったが
正直、肉体は限界に近かった
それでも、真紅の顔を思い浮かぶ度に頑張れた
真紅が居なくなった、今だから分かる
きっと俺は、真紅が好きだったんだ


適当に集めた材料を鞄に積めて、手頃な場所を探した
そしたら、この町で一番高い山に来ていた
きっと、少しでも、真紅の側に居たかったのだろう
集めてきた材料を闇雲に地面に散乱させ、手探りで製作に取り組んだ
ただひたすら、真紅の声を聞きたいがために、夢中になっていた

不格好ではあるが、ついに、出来上がった
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 02:09:56.14 ID:g2CHxtMBO
あと2・3レスで最初に戻る予定だけど
真面目な高校生はここらで寝落ちしますね

順序逆投下なんてやらなきゃよかったと反省してたりするorz
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 02:33:25.14 ID:h+ubWBDz0
>>355
黒い銀様から連想させてもらった。
http://rozeen.rdy.jp/up/vipww8989.jpg
こういのムズス
あ、ちょっと怖いつもりで描いたので注意をば
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 02:34:23.83 ID:g2CHxtMBO
>>364

「薔薇学の制服……着てみたかったのだわ」
「お前なら、入れるよ」
「ジュン、私ね……」
激しい戦闘機の音が真紅の声を掻き消した
「凄いな、あれが宇宙で戦ってるなんてな、どうせ、パイロットになるやつとは雲泥の差だけどな」
世界を活気づけるためか、ローザミスティカのレプリカ機が毎日のように飛んでいるが
実際、騒音でしかない
「……ジュン、私……」
真紅は俺の耳元に唇を近付けて囁いた、その声が震えていたのは今でも忘れない
「私……アレに乗るの」
俺の肩に真紅の手の震え伝わるのが感じる
多分、今、いつ落ちてもおかしくない位、不安定な状態だろう
それでも俺は、真紅の方を振り返る事なく、自転車を進める足を止めなかった
何を話したらいいか分からず、特に会話のないまま、俺は真紅を家に送った

そして、次の日にはもう、真紅はアレに乗るって宇宙へと飛びたった
真紅はもう居ない、それでも頭から真紅が居なくなる事はなかった


だから、なのかは分からないが
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 03:00:53.50 ID:g2CHxtMBO
>>367

 中学校、最後の冬
俺たち学生は受験と言う、最後の難関にぶつかっていた
俺は近くにある、レベルの低い学校に行こうと思っていたから、ろくに勉強もせず、同じ様な考えの奴らと遊んでばかりだった
俺には同い年の幼馴染みがいる
真紅は、中3になってからは受験勉強を頑張ってた
行きたい学校でも、あるのだろう

「頑張ってるな」
「まぁね」
うすうすだが、ここ最近、真紅から違和感を感じていた
それでも、一生懸命に頑張る、真紅をみていたら気のせいだと思い込んでいた
「まぁいいのだわ、ジュン、せっかくだから私を送りなさい」
「はいはい」
「……まったく」
今日は何時ものような返事が来なかった
たまには、そんな日もある、それが今日だっただけだ
俺は適当に理由を付け、足早に教室を後にし、自転車の後ろに真紅を乗せた
「いいか?」
「大丈夫だから、早く行くのだわ」
「りょーかい」

真紅の帰り道は薔薇学園の前を必ず通る
薔薇学園を通る時、真紅はじっとそこを見ていた
「そんなに見て、着たいのか?」
今の真紅では薔薇学園に入ること不可能ではない
だから、あんなに勉強を頑張っていたんだし
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 03:18:40.22 ID:k8Zhpsd10
hosyu
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 03:21:35.09 ID:g2CHxtMBO
>>368

〜プロローグ〜
 俺の周りの世界は平和だ
数十年前に地球の近くで、謎の生命体が発見され
いま現在、ラプラスと言われる、そいつらと地球の戦いが続いている
戦いと言っても、場所は宇宙でしか行われておらず、昔はラプラスの存在すら疑っていた

俺は自分の通う、薔薇学園の制服を身に纏い
学校生活、最後の締め括り、卒業式へと向かった
将来については無事に決まっているからか、余裕は少しあった
けど、不安の方が大きかった
あの頃、自分には関係の無いことだと思っていたが
卒業したら、俺は士官学校に行く

何故、そんなところに行くのかと言うと、宇宙に行くためだ
宇宙に魅せられた奴らは何人も居る
俺もそんな一人だと思ってもらえればいい
実際の所は、ある人に気持ちを伝えるため
七光年先に居る彼女に、想いを伝えるためだけに入った
これは、戦争だから人員不足になれば、すぐに会えるかもしれない
それでも俺はもう、18歳だ
彼女はまだ、16歳
きっと会える頃には俺はもういいおじさんだな
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 03:25:44.49 ID:g2CHxtMBO
即席(の割りには時間掛ったが)で一応完結(?)させた
投下はやっぱり普通が一番だというのが実感したよ

まとめに載るか分からないが、載せるならタイトルの方はそちらに任せます(・ω・)ノシ
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 03:32:02.57 ID:h+ubWBDz0
>>371
プロローグまで読んで、ようやく、ああ、そういうことかと納得できた。
こういうのもいいね、GJ!


まとめに関しては>>1よりのテンプレ及びwikiの注意事項とか参照
373( ^ω^)みんなで就職板に突撃するお!:2006/05/19(金) 03:32:07.02 ID:X7oYkxTT0

■( ^ω^)突撃のお知らせ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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【VIPは池沼】出版社 207【( ^ω^)←氏ね】
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1147874230/

126 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 16:30:50
ヴィッパーってニート予備校に所属する精神障害者でしょ?
早く答えろよーチンカスビッパー
432 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 19:37:10
ああああマジで糞なんだな
大体VIPからきますたってなんだよ
糞ニートども死ねや
111 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 20:08:14
荒らすことでしか就職板に参加出来ないニート哀れwww
早く氏ねばwwwwwww
645 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/18(木) 20:06:48
やっぱVIPPERって糞馬鹿だな
理由?自分で考えてみな
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \


( ^ω^)就職板のニート予備軍℃もがVIPPERを馬鹿にしてるお
( ^ω^)全員で突撃して懲らしめるお

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 03:35:41.92 ID:g2CHxtMBO
>>372
携帯房だから最終的には他人まかせにしか出来んし
まとめに載る、載らないは興味ないからパソコンの人に任せるしかないんだ
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 03:39:48.01 ID:h+ubWBDz0
あ、そうか
携帯かどうかとか考えてなかった。
すまん。
376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 04:09:36.05 ID:k8Zhpsd10
hosyu保守
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 05:04:34.78 ID:M2pdcelZ0
ほしゅ
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 05:46:53.01 ID:2CqmFXrLO
保守
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 06:22:02.17 ID:yVYoDBZsO
保守
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 06:50:34.55 ID:kwpB82AcO
保守
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 07:10:04.14 ID:0ZjqOKkaO
保守
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 07:15:47.24 ID:XJ2ixt/iO
―月夜に照らされ白く輝く雪達。それはまるで天使の如く漆黒を漂う。地に堕ちる運命とも知らずに、舞降りる―

―僕が抱く思いは、雪のように積もるばかり。春が来るとこの思いも雪解けて、流されてしまうの?―

―僕は吹き続けよう。笛の音ともに、君にこの思いが届く様に―
―決して忘れぬ様に―

―協奏曲「蒼」―

翠「何書いてるんですか?」
蒼「!!、うわあぁぁぁ!ね、姉さん、何時の間に!?」
翠「?、ついさっきからですけど…」
蒼「そ、そそそうなの?な、何でも無いから気にしないで。」
翠「少しくらい見せてくれてもいいんじゃないですか?」
蒼「!だ、ダメぇ!その、まだ途中だから。ね?ね?」
翠「ケチですねぇ。」

何書いてたかは秘密。
同名の曲のイメージ。
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 07:32:52.76 ID:mKOOG6/10
>>355
もはや救いなどありえるはずもないと思うのは僕だけですか?
背筋が寒くなりました。続きwktk!

>>371
逆再生ですか。なんだか不思議な感じがしました。

>>382
蒼い子はロマンチストだなぁw
384( ^ω^)みんなで就職板に突撃するお!:2006/05/19(金) 07:33:07.70 ID:X7oYkxTT0

■( ^ω^)突撃のお知らせ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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【VIPは池沼】出版社 207【( ^ω^)←氏ね】
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126 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 16:30:50
ヴィッパーってニート予備校に所属する精神障害者でしょ?
早く答えろよーチンカスビッパー
432 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 19:37:10
ああああマジで糞なんだな
大体VIPからきますたってなんだよ
糞ニートども死ねや
111 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/17(水) 20:08:14
荒らすことでしか就職板に参加出来ないニート哀れwww
早く氏ねばwwwwwww
645 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:2006/05/18(木) 20:06:48
やっぱVIPPERって糞馬鹿だな
理由?自分で考えてみな
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \


( ^ω^)就職板のニート予備軍℃もがVIPPERを馬鹿にしてるお
( ^ω^)全員で突撃して懲らしめるお

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385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 07:51:23.71 ID:1yt//KdwO
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 07:54:23.33 ID:7kONNCbH0
>>366
銀様(;゚д゚)
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 07:57:23.49 ID:U0IhS1Ai0
 のび太 のメディアミックスぶり
http://37514.net/pc/hatena/keyword/data99809.html
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 08:31:47.05 ID:BTZRGB6P0
「あなたを呼ぶ」後日談の続きを投下します。
スレをまたいだのであらすじを。
 
東京に服飾の勉強をするためきた、ジュン。
そこで、水銀燈と仲良くなります。
東京での生活になれてきた中、
ジュンはTeegesellschaft2号店で、雪華綺晶と再会します。
その一件もあり、故郷の真紅と、紅茶の入れ方を教えるという名目で、
電話をするようになりました。
 
では、続きをどうぞ。
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 08:32:49.57 ID:BTZRGB6P0
私が、Teegesellschaftでアルバイトを始めてから、
二ヶ月くらい経ったかしら。
場所が場所だけに、新規客はあまり見かけないけれども、常連は多いわ。
薔薇水晶さんは、無口なほうだけれども、決して悪い人ではないわ。
むしろ、アルバイトの人をよく気にかけてくれるのだわ。
紅茶の葉の状態や淹れ方の作法、覚えることは多いけれども、
こういうのも、楽しいものね。
自分で淹れた紅茶というのも、中々味わい深いものだわ。
扉が開く。常連さんだわ。
紅「いらっしゃいませ。」
客「いつもの」
いつものテーブルに座り、そういったわ。
紅「かしこまりました。少々お待ちください。」
薔薇水晶さんに注文を伝えたのだわ。
調理は彼女の仕事だわ。だけれども、今日は違ったわ。
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 08:33:16.89 ID:BTZRGB6P0
>>389
薔「……淹れてみる?……」
紅「え、……私が淹れていいのですか?」
薔「……うまくなったから……」
紅「はい、がんばります。」
薔薇水晶さんが、私の腕を認めてくれたわ。
私は、薔薇水晶さんとジュンから教わったことを思い出しながら、紅茶を淹れたわ。
お客さんは、いつものように文庫本を読んでいたわ。
紅「おまたせいたしました。」
しばらくして、お客さんがカップを口に運んだわ。
どうかしら。私の紅茶は大丈夫なのかしら。
お客さんは、何も言わずに紅茶を飲んだあと、帰ったわ。
紅「私の紅茶、大丈夫だったのでしょうか?」
薔「……いつもの時間を過ごして貰った……それで十分……」
紅「……そうですね。そうですよね。」
今日、私はいつもより満足した気分で店を後にしたのだわ。
ジュンに、聞いてもらいたい。
ジュンは、喜んでくれるかしら?
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 08:33:53.28 ID:BTZRGB6P0
>>390
僕は、いつも通り、水銀燈と紅茶を楽しんでいる。
最近、彼女はよくお茶菓子を持ってきてくれる。
これがまたおいしい。
お茶の時間は、真紅の時とは違い、
静かに楽しむといった雰囲気ではないけれど、
他愛もない話をしながら、飲む紅茶も悪くない。
僕は、楽しそうな水銀燈の笑顔が好きだったりする。
そんな楽しい時間を邪魔するかのごとく、部屋の電話がなる。
ちなみに、地味にお金がかかるから、携帯電話は持ってない。
ジ「ちょっと、電話出てくる。」
誰だよ、せっかく楽しんでるのに……。気分を害された。
そう思いながら、受話器をとる。
ジ「もしもし」
紅「もしもし」
いつもよりも、どことなく嬉しそうな声だ。
ジ「真紅か。
  お前からかけてくるなんて、珍しいな。
  どうしたんだ?」
紅「今日、Teegesellschaftで、
  薔薇水晶さんの代わりに、初めて紅茶淹れたのよ。」
ジ「おぉ、薔薇水晶さんが認めるほど上達したんだ。おめでとう。」
薔薇水晶さんは味にはこだわる人だから、
薔薇水晶並みにおいしいのが淹れられるようになったんだろう。
紅「あなたが色々教えてくれたからよ。
  ありがとう。」
ジ「べ、別にお礼なんて……」
紅「まぁ、私の下僕としては中々の働きだったわよ」
ジ「このっ!……ま、これで僕もお役御免だな。」
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 08:34:21.37 ID:BTZRGB6P0
>>391
紅「……そういえば、そろそろアイスティーの季節ではなくて?」
ジ「ああ、そうだな。……あれ、お前熱いの専門じゃなかったっけ?」
紅「薔薇水晶さんに淹れてもらったけれども、
  アイスティーもなかなかのものね。」
ジ「あぁ、薔薇水晶さん、ほんと何でも上手く淹れるよな。」
紅「そうね……」
ジ「……ははぁ〜ん、そっか、なるほどな。」
紅「……なによ?」
ジ「今度は、アイスティーのおいしい淹れ方を教えて欲しいわけか?」
紅「……ま、下僕が折角教えると申し出てるのだから、
  聞いてあげてもいいわね。」
ジ「このっ、口の減らない奴だな。
  ……まぁいい。アイスティーにも、色んな淹れ方があるんだけど……」
その後、簡単にできるものを教えて電話を切った。
他の入れ方はまた今度教えろとのご命令だ。
それはともかく、真紅の紅茶淹れる技術はそこまで上達していたのか。
今度、僕も、飲んでみたいな。
そんなことを考えてると、不意に後ろから声がかかった。
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 08:34:59.65 ID:BTZRGB6P0
>>392
銀「あらぁ、楽しそうな電話だったじゃなぁい。
  誰からだったの?」
ジ「真紅から。
  ほら、僕の故郷のTeegesellschaftでバイトしてる……。」
銀「よく電話するの?」
ジ「あぁ、電話かけるようになったのは最近だけどな。」
銀「そう。でも、客が来てるのに長電話なんて失礼でしょ?」
不機嫌そうに、水銀燈が言う。
ジ「わるかったよ。水銀燈」
銀「……紅茶、ご馳走様。」
そういうと、水銀燈は足早に出ていった。
たしかに、失礼だったかな。
あんなに機嫌悪そうな水銀燈は、初めて見た。
……ちゃんと謝ったほうがいいな。
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 08:35:25.42 ID:BTZRGB6P0
>>393
僕は、扉をノックする。
ジ「水銀燈?いるんだろ?でてきてくれないか?」
しばらくして水銀燈がうつむきぎみにでてきた。
ジ「さっきはゴメン。水銀燈のことも考えないで……。」
銀「ほんとよ、
  私の気持ちも考えないで勝手に盛り上がって……。」
うつむいたまま、彼女は答える。
なんか、彼女の声が変だ。
ジ「水銀燈?明日、暇か?
  よかったら、一緒に出かけないか?
  ちょっとぐらいなら、おごるからさ?」
水銀燈は、少し反応した。
あ、古典的だけど、物で釣るってやっぱり効くんだこれ。
ジ「水銀燈、駄目か?
  僕は行きたいんだけど?」
銀「わかったわ。それじゃ、また明日。」
少し、柔らかい声でそう答えてくれた。
機嫌、少しは直してくれたかな?
というか、僕がどこかに連れて行くってのも始めてだな。
……さて、どうしたものか。
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 08:36:03.60 ID:BTZRGB6P0
今回は、以上です。
続きはまた後日。では。
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 08:43:00.37 ID:mKOOG6/10
>>395
ヤキモチ焼く銀様カワユス。JUMくんはもっとデリカシーと言うものを持つべきだね!
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 08:47:11.85 ID:h+ubWBDz0
>>395
続きにwktkさせてもらう


そして何の脈絡もなく、ちび銀燈
http://rozeen.rdy.jp/up/vipww8997.jpg
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 08:58:03.01 ID:mKOOG6/10
>>397
なんか生意気な小学生っぽいです。うまいなぁ
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 09:23:29.92 ID:kwpB82AcO
保守
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 09:49:37.42 ID:lID2YWQ90
保守なのー
401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 10:03:03.43 ID:BHIYfS4S0
>>397
うまいね。ぬりがすき
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 10:29:38.39 ID:kwpB82AcO
保守ですぞ!
403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 10:36:36.58 ID:ghAL27SN0
薔「JUM・・・ちょっとお父さんが会いたいって」
J「お、弟子入りの事考えてくれたのかな?」
薔「うーん・・・分かんない。聞いてないから」

薔「・・・リビングで少し待っててくれって」
J「分かった。」
薔「JUM・・・」
J「だーーくっつくなーーー押し倒すなーーーーーー」
ロ「やぁJUM君、今日は何の用・・・」
J「何の用って呼ばれたので・・・あっ!こ、これは違うんです!!」
薔「んんんん〜・・・・・・」
ロ「どうやら私はお邪魔のようだな。ゆっくりしていきたまえ」
ロ「JUM君」
J「は、はい・・・なんでしょう・・・・?」
ロ「薔薇水晶の事は頼んだよ」
J「ちょwwww」
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 10:38:22.26 ID:BHIYfS4S0
>>403
確実に狙われたなw
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 11:09:55.61 ID:kwpB82AcO
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 11:15:46.88 ID:vZuv6+knO
>>395
ジュン…もう少しだな…
このまま三角関係の修羅(ry
>>397
ちび銀ちゃんテラカワイスwwwwww
マジ可愛い
>>403
親公認ktkrwwwwww
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 11:48:55.51 ID:BHIYfS4S0
保守
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 12:10:29.74 ID:kwpB82AcO
保守
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 12:31:24.45 ID:KO/lKIHD0
保守代わりのネタ。

雛「真紅ぅ〜、JUMいるの〜?」
真紅「厨房よ、何してるかわからないけれど」
雛「うゅ〜…ちょっと行ってみるの〜」
真紅「…(雛も所詮は厨房ね…)」
雛「JUMが台所にいるなんて珍しいの〜」
JUM「…別にいいじゃないか」
雛「何してるの〜?」
JUM「あぁ、ちょっと大福を」
雛「あ、うにゅ〜なの〜!ちょっといただきま」
JUM「あ、其れはダメ!」
パク☆
JUM「…あ〜ぁ…」
雛「…うっ、う゛え゛ぇ゛〜…これ、すっごく苦いの〜…」
JUM「うん…中にカカオ99%チョコを入れたんだよ…」
雛「こんな苦いの誰にあげるのぉ?」
JUM「えっ、え〜と、その〜…(真紅にやる、とは言えないよな…)」

続かないw
410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 13:08:08.66 ID:bXv4D73jO
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 13:26:59.15 ID:kwpB82AcO
保守
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 13:49:02.26 ID:kwpB82AcO
保守
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 14:20:58.50 ID:BHIYfS4S0
保守
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 14:51:17.90 ID:MPFpxog0O
最近銀の扱いがひどい気がする保守
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 15:20:57.63 ID:vZuv6+knO
保守
416以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 15:30:04.02 ID:8VuruypNO
乙女の
417以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 15:43:31.13 ID:bXv4D73jO
パンチ
418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 15:58:46.00 ID:vZuv6+knO
保守
419以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 16:01:10.41 ID:gIQQ0HaR0
断片的に長編を書いてみるというテスト。タイトルは一行目のフレーズ。薔薇水晶。

―――もしも時が止められたのなら。
ふと、そんなことを考えた。
昨日読んだSF物の漫画のせいだろうか。それともこの授業が退屈で退屈でまさに"時が止まって"いるからか。
先生がテスト範囲だ、入試にもよく出る、と熱弁を振るっているが、正直な話、どうでもいい。
時を止められたとして、それから何ができるのだろう。
そもそも時が止まるとはどのような状態なのだろうか。
イメージとしては、全ての物体が停止している状態。止められた時の中で動くものは全ての記録に残らず、ただ結果だけが残る。
止められた時の中で何かをされたのならばの話だけれど。
思うに、この世界は止められた時がミルフィーユのように幾重にも、幾重にも重なってできているのだろう。
その世界の中で何かをする存在がないから、誰も気づかないだけで。
例えば、この授業の間に一回ずつクラスのみんなのほっぺをつねることも可能なわけだ。
居眠りしてるジュンの眼鏡を逆にしたり。
適当に授業のノートを取っている銀ちゃんにセクハラしたり。
―――まぁ、実際には時なんて止められやしないんだから可能も不可能もないんだけどね。
私ながら、なかなかいい理論じゃないか。うん。
そんな、とてもとても退屈な、授業中のお話。



それは面白そうですね、と誰かが言った。
420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 16:28:41.32 ID:kwpB82AcO
保守
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 16:50:45.70 ID:vZuv6+knO
保守
422以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:09:35.34 ID:mKOOG6/10
今なら…いけるかな?
423以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:11:58.79 ID:mKOOG6/10
それでは行かせていただきます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今日も私は彼の部屋の前で一人座って、

雛「ねえ、JUM…今日はね…」

一人話している。

雛「それでね、翠星石ったらひどいのよ…」

彼からの返事はない…

雛「水銀燈と薔薇水晶がね…」



どうしてこうなっちゃったんだろう…
だってもっと小さな頃は…



『ふたりのやくそく』


424以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:12:50.17 ID:mKOOG6/10
>>423

「はーい!それじゃあみんな自由にお遊びしてねー!」


(はーーーい!!)


雛「ふんふ〜ん♪」
J 「ねえ、雛苺?なにかいてるの?」
雛「あっ!JUM!ヒナはね、おひめさまの絵をかいてるの!」
J 「へー。かわいいね」
雛「でしょ?ピンクのおようふくきて、おっきなリボンもつけるの!」
J 「まるでほんとうのおひめさまみたいだよ!ぼくもいっしょにかいてもいい?」
雛「もちろんなの!JUMもいっしょにおえかきするの!」


雛「うわー!JUMっておえかきじょうずなのね!」
J 「へへ…そうかな?」
雛「うん!ヒナもこんなおようふくきてみたいな」
J 「ぼくが大きくなったら、こんなおようふくぐらい、いくらでもつくってあげるよ」
雛「ほんとJUM?じゃあやくそくね!ゆびきりげんまーんなの!」
J 「うん!ふたりのやくそく!」


JUMは小さい頃からお絵かきが上手だった。
JUMの描くお姫様はみんなかわいくて、しあわせそうだった。
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:13:30.07 ID:mKOOG6/10
>>424
それに、お裁縫も上手。あれは小学生の時だったかな…


雛「しんくー?見せたいものってなあに?」
J 「もったいぶらずに早く見せろよ!」
紅「ふふふ…それは……これなのだわ!」

雛「そ…それは!!」
J 「幻の1/1くんくん人形(非売品)!!」
雛「そのくんくんどうしたの!?」
紅「この間懸賞に応募して当たったのよ!どう?うらやましいでしょ?」
雛「うらやましいのー!」
J 「…これを自慢するために僕たちを呼んだってわけか」


その日は結局くんくんを見せびらかされただけだった。
少しくらい触ってもいいじゃない!真紅ったら意地悪なのね!


雛「いいなー真紅。ヒナもくんくん欲しいのー…」
J 「……」
雛「じゃあまた明日ねJUM」
J 「…あ、うん。バイバイ」


J 「……よし」
426以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:14:19.80 ID:mKOOG6/10
>>425
そして次の日…


雛「JUM?用って?」
J 「これだよ。ほら!」
雛「これ…くんくんだぁ!」
J 「真紅のとは少し違うけど…もらってくれるか?」
雛「もちろんなの!JUMありがと!…でもこれどうしたの?」
J 「僕が作ったんだ。気に入ってもらえてよかったよ」
雛「作ったの!?JUMがひとりで?」
J 「うん」
雛「すごいの!JUMはまるで魔法使いみたいなの!」
J 「はははっ!魔法使いは言い過ぎだって!」
雛「でもほんとにすごいの!ヒナね、このくんくんずっと大事にするわ!」
J 「うん、そうしてもらえるとうれしいよ」


この時JUMがくれたくんくんは今でも大切にしてる。
私の大切な宝物…
427以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:15:08.80 ID:mKOOG6/10
>>426
J 「…それでさ、またこんな絵描いて見たんだけど見てくれるか?」
雛「どぉれ?…わぁー!すっごくかわいいの!」
J 「だろ?」
雛「うんうん!やっぱりJUMはすごいの!でも、ここをもう少しこうしたほうが…」
J 「ん?そうだな…そっちの方がいいかも!」
雛「でしょでしょ?」


小学生の頃は、こうしてよく描いた絵を見せてくれたりもした。
JUMの絵はいつも魅力的で、見るたびにわくわくした。

でも、私が帰るときにはいつも…

J 「このことは誰にも言っちゃダメだぞ」
雛「どうして?」
J 「男なのに裁縫や絵を描くのが趣味だって知られたら…からかわれるからな」
雛「うー…こんなに上手なのに…」
J 「いいか?二人の約束だからな」
雛「…わかったの!」


こうして二人だけの約束は増えていった。
それは、うれしくもあったけど、少し寂しくもあった。
だってこんなに上手なんだもん。みんなに見せたっていいのに…
428以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:15:59.14 ID:mKOOG6/10
>>427

…けど、中学校に入ってJUMは少し変わった。
私や真紅や他の女友達と、ほんの少しだけど距離をおくようになった。
そして、彼が私に絵を見せてくれることもなくなった。


JUMにその理由を聞いても「別に…」って答えるだけ。それじゃわかんないよ。


でも、それから数ヶ月後のあの日…その理由を知らされることになった…


429以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:16:56.76 ID:mKOOG6/10
>>428

(ザワザワ…)


巴「今年の文化祭の劇のプリンセスはうちのクラスの桑田由奈さんに決まりました」
巴「衣装は学年ごとで作ることになったの、デザインを…」



雛「いいなー由奈。ヒナもお姫様役やりたかったの…」
巴「フフ…仕方ないわよ。彼女は男子だけじゃなくて女子にも人気があるもの」
雛「それで、ドレスは誰が作るの?」
巴「それが問題なのよ…誰かお裁縫が上手な子がいればいいんだけど……それにデザインも…」
雛「それなら…」


 ―――このことは誰にも言っちゃダメだぞ


雛「!」
巴「ん?どうかしたの雛苺?」
雛「な、なんでもないの!じゃあまた明日なの巴!」
巴「あ、うん。また明日ね雛苺」



J 「(桑田さんに似合う衣装か…)」
J 「(僕だったらこんな風に…)」
J 「って何やってるんだ…勉強しなきゃ…」
430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:17:39.83 ID:mKOOG6/10
>>429
そしてあの日…

銀「ねぇ雛苺、あれ見た?」
雛「あれって?」
銀「ほら掲示板のとこよ!みんな集まってるでしょ?」
雛「?……あっ!」

それはJUMの絵だった。小さい頃からいつも見せてもらってるんだもの。間違いない。
でも、どうして…?

銀「すごいわねぇあんな絵が描けるなんて。いったい誰かしら?…どうかしたのぉ?」
雛「う、ううん。それより早くしないと集会に遅れちゃうの!」
銀「?そうねぇ、それじゃ行きましょ」


(ザワザワ…)


体育館に着くと、そこはすでにあの絵の話で持ちきりだった。
いったい誰が書いたのか?男だろうか女だろうか?そんな話があちこちから聞こえてきた。
それと同時に、JUMの方をニヤニヤして見ている数人の男子の姿があった。

JUMはというと、俯いてぼんやりしていた。
431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:18:29.33 ID:mKOOG6/10
>>430
そして、そのまま学年集会が始まった。
そこで梅岡先生があの絵はJUMが描いたって言った。素晴らしい才能だって。
私もそう思った。そしてみんなもそう思うと思った。



 ―――でも、それは違った。



周りから聞こえて来るのは嘲笑の声。
周りから浴びせられるのは奇異の眼差し。


中には本当に凄いって思った子もいるんだろうけど…そんな考えはこの空間を包む一つの意識にかき消されていた。


その時ようやくわかった。


どうしてJUMが私たちと距離を置くようになったか。
そして、どうしてJUMが私に絵を見せてくれなくなったか。
432以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:19:19.60 ID:mKOOG6/10
>>431
JUMの方を見た。顔が真っ青で血の気がない。視点も定まってない。
隣にいるベジータが何か話しかけてるけど聞こえてないみたい。



J 「う……ぐ……」

雛「…JUM!」



JUMはそのまま倒れて気を失った…
それから私と真紅でJUMを保健室に連れて行ったり、ベジータがJUMのことを笑った子達に殴りかかったりと大変だった。
集会は騒然となって、そのまま終わりになった。
JUMは目を覚ました後、そのまま早退した。



    …そして、次の日からJUMは学校に来なくなった


433以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:20:10.26 ID:mKOOG6/10
>>432
それから…JUMがいない毎日が始まった。
JUMがいなくても、周りの多くの子達はいつもと変わらない日常を送っている。

…でも、私は心にぽっかり穴が開いたみたい。他の…JUMと仲のよかったみんなもきっとそう。
あるべき場所にいるはずの人がいない。それがこんなに寂しいことだったなんて。


紅「今日でもう一週間ね…」
雛「JUM…」
巴「雛苺…ほら泣かないで?ね?」
銀「流石に心配ねぇ…」
薔「みんなで…会いに行ったら…?」
翠「でも中に入れてくれるですかね?」
蒼「うーん…少し難しいかもしれないけど…」
雪「行動しないことには何も始まりませんわ」
金「でも、この人数で押しかけるのはどうかしら…?」


みんなで話し合った結果、JUMのとこには一番付き合いの長い、巴と真紅、そして私の3人で行くことになった。
翠星石も行きたがってたけど、よけいにJUMを傷つけるかもしれない、って蒼星石が言ったらしぶしぶ納得してたの。
434以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:21:26.21 ID:mKOOG6/10
>>433
そして、その日の放課後…

(ガチャ…)

巴「おじゃまします」
の「はーい…あら!みんな…来てくれたの!」
紅「挨拶はいいわ、のり。それより、JUMの様子はどうなの?」
の「それがね…」

のりの話によると、
JUMはあれからずっと部屋にこもりっきりだってこと。
そして、ベジータや笹塚が心配して来たけど、一切話もせずに帰ってもらったってことだった。
重くて苦しい空気が流れる…

巴「そうですか…」
紅「かなり重症のようね…」
雛「JUM…」

の「みんな、せっかく来てくれたのにゴメンね…お姉ちゃんじゃ何にも出来なくて…」

紅「…いいのよのり。それじゃあ、今日のところは帰るとしましょうか…」
巴「そうね…仕方ないけど…帰ろっか雛苺」

雛「……や」
巴「雛苺?」
雛「…やなの!」
巴「雛苺!?ちょっと!」
435以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:22:19.30 ID:mKOOG6/10
>>434
雛「JUM!」

気がつくと私はJUMの部屋の前にいた。JUMに会いたい。会ってお話がしたい。ただそう思って。

雛「……あ」

でも、何を言えばいいんだろう。うまく言葉が出ない。

雛「JUM…元気?風邪とか引いてない?ヒナは元気なの」

J 「……」

雛「みんなも元気なの!早くJUMに会いたいって…」

…扉の向こうから返事はない。

紅「雛苺…」
雛「あ…真紅…」

気がつくと真紅が後ろにいた。首を横に振ってる。きっと今はそっとしておけって事なんだろう。

雛「う…でも…」
紅「今はまだ…JUMに私たちの声は届かないわ…だから……」
雛「……わかったの」

雛「JUM!ヒナまた来るからね!今度は一緒にお話しようね!」

最後にそう言って、真紅たちと帰ることにした。……その日結局JUMの声は聞けなかった。
436以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:23:19.85 ID:mKOOG6/10
>>435

…それから私は毎日JUMの家に行っている。
そして、JUMの部屋の前で今日一日あったことなんかを話している。
いつか…きっとまたJUMと笑って話せるようになる。そう信じて。

雛「あのね、JUM。今日は…」
437以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:23:58.97 ID:mKOOG6/10
…とりあえずここまでです。

うーん…いまさらながら、文章力がないのに長編書こうなんてのが無謀だったかな。
まあ、書いちゃったものは仕方ないんで、生暖かい目で見てくださるとうれしいです。
それではまた…
438以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:25:25.72 ID:vZuv6+knO
ジュン…
雛苺頑張れ…!
439以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:37:37.59 ID:7kONNCbH0
雛キタ───(゚∀゚)───!
雛苺がジュンの傷を癒せることを祈っています。
440以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:42:15.40 ID:gIQQ0HaR0
>>419の続き。

それはどう見てもウサギだった。紳士服を着て、シルクハットの。
気が付けばそこは私とウサギ以外誰もいない、何もない空間で。
さっきまで響いていたチョークの音も、ペンの芯が削れる音も、何も聞こえない。
ああ夢か、と本能的に理解する。
まず間違いなく夢だろう。こんなに意識がはっきりしてる夢も珍しいけど。

「おお、申し遅れましたな。私は『ラプラスの魔』と申します。」
私が思考に耽っている間に、ウサギが話しかけてきた。
それにしても、偉そうなウサギだなぁ。態度が、だけど。
多分ラプラスは群れの中でも特異すぎてのけものにされているウサギだったのだろう。
会話の中で変な言葉が出てきたらそれはいつもラプラスで。仲間から変だと指摘されてもしゃべり方を変えない。
その内群れから追い出され、ラプラスは一匹で旅をすることになりました…
旅は続き、やがて、ラプラスは一人の少女に出会います。
少女には友達がいませんでした。そんな少女に自分の姿を重ねたのか、ラプラスは少女を食い入るように見つめていました。
少女は道端で見つけたウサギを拾い上げラプラス、と名前をつけました。
ラプラスをきっかけに歳の近い近所の子供たちと触れ合い、少しずつ友達を増やしていく少女。
少女の親にも可愛がられ、幸せな日々を過ごしていました。
しかし、ラプラスは所詮ウサギ。とうとう寿命がきてしまいます。
もっともっと遊びたかった。生きていたかった―――そんな強い思いが、ラプラスを霊以上の存在へと変えていきます。
少女の夢の中に入り込む妖怪変化・ラプラスの『魔』。それが、今私の目の前に―――!
「人の話を聞きなさい。」
ウサギに怒られた。
441以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 17:59:14.69 ID:7kONNCbH0
保守
442以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 18:08:41.10 ID:Rp35UdOG0
>>90
ジュンの裏作業、投下します。
443以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 18:09:12.61 ID:Rp35UdOG0
>>442
第29話「鍛錬」

その頃アーカードは、医療用の血を人間丸々2人分飲んで、寝ようとしている所だった。

ア「・・・。」
ア「ククク・・・楽しみだ・・・また、恐るべき馬鹿共と、殺リ合えると思うと。」

その頃、ジュンは薔薇水晶と、雪華綺晶の仕掛けた、監視用カメラに気が付かずに、部屋に入っていた。

J「・・・何してっかなぁ、セラスの姉さん・・・」
J「つーかもう、本当に何してっかなぁ、皆・・・」
J「・・・訓練・・・しよう・・・」

そう言うと、ジュンは地下闘技場に下りて行った。

銀「・・・行ったわね・・・」
蒼「本当に大丈夫かなぁ・・・」
翠「ヒッヒッヒ、コレ位はしないと、前にやられた恨みは癒えないですぅ。」
蒼「・・・大丈夫かなぁ・・・」

その頃ジュンは、地下の闘技場に入ると、そのまま固まってしまった。
・・・10分は経過しただろうか、徐々にぼんやりと薄い、ヴィジョンが見えてくる。

J「・・・勝負だ・・・爬虫類。」
444以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 18:09:43.37 ID:Rp35UdOG0
>>443
其処に浮かび上がったのは、巨大なカマキリだった、大きさは1M60は有る。
人間には、深く考えるとダメージを受けたりするが、ソレを応用すると、こんな事が出来るようになる。
ジュンはお凸のつぼを刺激し、脳内麻薬アンドルフィンを放出させ、戦闘に挑んだ。
先に攻撃してきたのは、カマキリだった。
カマキリは、手の鎌を横に振り回した。
ジュンはその攻撃を、カマキリの腕を殴り止めて、力の一部をカマキリに当てていた。
しかし、カマキリの身体は、意外と硬く。
少しずつ、押される一方である。

J(・・・正中線・・・いけるか?)

ジュンは、力の流れを利用して、カマキリの鎌を両脇に弾くと。
人間で言う、弱点の真ん中を連打した!
流石に、弱点を連打されると不味いのか、カマキリはのた打ち回った。
ジュンは、そのまま時を止めて、カマキリの腹に、溜めに溜めた一撃を数発葬ると。
カマキリはトラックに撥ねられように、吹っ飛んで消えた。
時が止まってる間は、威力が打った所で止まるため、威力はどんどん増していくのである。

J「ふぅ、相変わらず・・・疲れる。」
445以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 18:11:17.61 ID:Rp35UdOG0
>>444
そう言うと、階段を上り温泉の前に来て、ジュンは少々トラウマの残る風呂に入り。
少し掃除をして、温泉に浸った。

その頃、三人はと言うと。

銀「・・・コレでいいわぁ。」
翠「コレなら、ジュンも吃驚するですぅ!」
蒼「はなひへぇ!(離して!)」
翠「蒼星石、悪いですが生贄に、なってもらうですう。」
銀「ごめんねぇ?」
蒼「ほ,ほんふぁー(そ,そんなぁ)」

そう言うと、蒼星石を縛ったまま、2人は外に行ってしまった。
そうとも知らずに、ジュンはお風呂の中で、暢気に鼻歌を歌っていた。
446以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 18:12:10.58 ID:Rp35UdOG0
>>445
投下完了。
亀的更新ですが、今後もよろしくお願いします。
447以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 18:25:08.38 ID:YgD4uVvc0
薔「…金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「…前に九官鳥飼ってるって言ってたよね?」
金「言ったかしら。でもそれがどうかしたかしら?」
薔「…実は最近、私も鳥飼い始めたの。」
金「へー、どんな種類の鳥かしら?」
薔「…写真見る?」
金「見たいかしら。」
薔「…OK-。はい。」
________
|              |
|  / ̄ ̄ ヽ,  |
| /        ', |
| {0}  /¨`ヽ {0}, !
|.l   ヽ._.ノ   ', |
リ   `ー'′   ',|
|              |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
金「……。」
薔「……。」




>>446
ゆっくり自分のペースで書けば良いと思いますよ
頑張ってください
448以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 18:27:41.53 ID:vZuv6+knO
うすし…いや、なんて鳥なんだろうね
449以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 18:38:45.05 ID:Rp35UdOG0
>>447
返答有難う御座いました。
心理系ノベルかいてきまーす。
450以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 18:38:52.57 ID:liMPC0Zp0
>>447
金「…薔薇水晶?」
薔「…何?」
金「その鳥。何処かで見た気がするかしら。」
薔「……気のせい。」
金「…なら、その鳥、名前は何て言うかしら?」
薔「…おしょう。」
金「やっぱりあれかしら!」
薔「…違うよ金糸雀。…あれは五代目住職。…おしょうはポケ○ン。」
金「そんなマイナーなネタ誰もわからないかしらー!」


金「それとまっちゃんは天才かしら。」
薔「……同意。」
451以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 18:53:10.53 ID:IClojZSD0
>>445
・・・・待て待て待て待て待て待て
次回はJUM蒼の(半強制的)濡れ場?
452以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 18:53:53.71 ID:Rp35UdOG0
>>451
あるあ・・・ねーよwwwww
453以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 18:59:25.67 ID:Rp35UdOG0
蒼「ジュン君、心理って何?」
J「心・・・理・・・?」
蒼「うん、姉さんが心理学は、ジュンが一番物知りだ、って言ってたから・・・」
J「心理・・・ねぇ・・・」

J「心理・・・それは心の理解、ある意味どんな科目よりも必須で、どんな科目よりも難しい。」
蒼「?それじゃあ、何であんなに簡単に心理を理解した、って言えるの?」
J「それはねぇ・・・例えば、人に何かをやらせたい時、こうしてこうしたら出来るな、って言うのあんだろ?」
J「アレを極端に難しくした物で、人は嘘を言ったときに何か癖が出たりとか、何かが変わったりするんだ。」
J「それを、相手の心理だけじゃなくて、自分の心理までも分かる人が、心理を本当に理解した人なんだ。」
蒼「・・・何だか難しいね・・・」
J「だがそうでもない、例えば相手がこうして欲しいときに、こうすると、どうなるってのを覚えてやれば。」
J「簡単に相手を好きな気分にする事が出来る。」
蒼「へぇ〜、意外と簡単なんだ・・・」
J「とか言って、相手をその気にさせるのも、心理学の初歩だね。」
蒼「!そうだったのか・・・有難うジュン君、為になったよ。」
J「何に使うかは大体予想が付くが、頑張れよ〜」
蒼「・・・ばれてたんだ・・・」

蒼星石が翠星石に、ジュンの心理学を応用して、自分の部屋を掃除させようと考えた。

蒼「姉さん、僕の部屋の掃除何だけど・・・」
翠「蒼星石、私の部屋にお菓子があるから、食べて良いですよ〜」
蒼「姉さん有難う!」

お菓子に目が無い蒼星石は、そう言って、翠星石の部屋に上がり、お菓子を食べる。

蒼「何だか汚いなぁ・・・お菓子貰ったし、掃除ぐらいしてあげるよう・・・」

そう言って、何だかんだ言ってで姉には勝てない、蒼星石だった。
454以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 19:11:54.28 ID:o/9pwhbv0

 ∩゚∀゚∩age

455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 19:25:28.39 ID:FhX5S5eQ0

「雨、やみそうにないのだわ」
「そうだね」

 おもむろに降り出してきた雨だった。僕達は傘を持っていなかったし、とりもあえずは近くにあっ
た建物の軒下で休もうということになった。
 そして今、僕と彼女の二人きり。丁度僕らの前を、学校の帰り道らしい小学生が通り過ぎていく。
男の子と女の子、それぞれ青色と赤色の傘をさして、仲睦まじげに……
 僕と彼女は、ここ最近一緒に居るということが無かった。今だって帰り道が一緒になったのは、彼
女の方が僕を待っていたから。

 ……どうしてそんなことになったのかと言えば。僕も、彼女も。それぞれ同じひとを、好きになっ
てしまったと。そのことを僕は知ってしまったからだった。
 彼女の方は勿論、そんなことは気にせずに僕に話しかけようとしてくれた。……けれど、僕がそれ
を避けた。だって、最終的に自分の想いが通せるのは――、一人だけだから。僕はそんな打算的な考
え方をする自分が……とても嫌いだ。きっと僕のこころには、どんよりとした雨雲が立ち込めていて。
それがずっと雨を降らせ続けているのだろうと思う――

「ねぇ、蒼星石」
「……何だい、真紅」

「雨の音が……とても静かで、とても綺麗ね」
「……」

 彼女の方を見やると、眼を瞑っていたから。僕もそれに倣う。世界が、音だけになって。――雨だれ
の音にも、色々な音階があるのだと。多分考えてみれば極当然のことを、僕は思っていた。

「真紅」
「何? 蒼星石」
456以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 19:26:32.78 ID:FhX5S5eQ0
>>455
「本当に……静かで。綺麗な音だね」
「そうね、……その通りだわ」

 ふと、彼女の方を改めてみてみると、彼女は笑っていた。

「良かった……あなたは今、とても穏やかな表情をしている。普段からもっと、そういう優しい顔で
 いればいいのだわ」

『あと、もっと普通に話に応じて頂戴』と。付け足しのように言い終えたあと、ぷいっと向こうを向
いてしまった。

「ははっ……そうかな。そんなに厳しい顔してた?」

「全くよ。厳しいというか、努めて表情を作らないようにしてたのかしらね。まるで能面のようだっ
 たわ。……それは確かに、私もあなたも、同じようにジュンが好きでしょう。けど、そんなことで、
 私はあなたと友人をやめるつもりは無いのだわ」

「……」
「……ダメなの?」

「……あははっ」

 参った。彼女には、敵わない。今でも、"雨"はやみそうにないんだけど……いつか僕の中でそれが
やんだら、彼女にこころから謝ろう。
 そして、眼の前に振り続ける雨。これがやむまでは、彼女とここで二人きり。それは今ではとても
悪くなかったから――もう少しこのままでもいいかな、なんて思う。

 そんな。雨という存在を意識した、ある日の出来事。
保守
457以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 19:38:42.60 ID:vZuv6+knO
爽やかな感じですね
458以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 19:53:29.89 ID:vZuv6+knO
保守
459以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 19:58:40.22 ID:FhX5S5eQ0
>>457 ありがとうです。

更に保守ー
460以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 20:16:14.46 ID:7kONNCbH0
蒼い子の雨、やむといいね
保守
461以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 20:28:32.35 ID:vZuv6+knO
薔「お姉ちゃんは…夢とかある?」
雪「夢ですか…?…ありますよ」
薔「どんな夢?」
雪「…大切は人と一緒になることです」
薔「…大切な人って?」
雪「ふふ…ばらしーちゃんと同じですよ」
薔「…負けないもん」
雪「私だって負けませんよ?」

雛「ジュンーだっこー!」
ジ「ははは、雛苺はあまえんぼだなー(*´∀`)」

薔「…………」
雪「……………ラプラス!」
ラ「お呼びでしょうか?」
薔「…麻酔銃使って良いから…ジュンを捕まえて」
雪「その後は屋敷の地下室に…」
ラ「わかしました」
薔「さ…帰って準備しようか」
雪「そうですね…ふふふ…」
462以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 20:30:15.86 ID:7kONNCbH0
に、逃げてー!ジュン逃げてー!
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 20:38:42.64 ID:FhX5S5eQ0
ラプラス万能wwwwww
464以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 20:47:15.15 ID:lID2YWQ90
眠る前にふと、思い立って、窓の外を眺めてみると、
夜に抱かれた月がとても幸せそうで、
ついあなたと僕に重ねて、都合の良い物語を思い描いてみたりする。

眠るのが少し、もったいないなぁ。
明日はどんな服を着ようか、髪型はどうしよう。
あなたに会った時、どんな話をしたら、喜んでくれるかな。
考えることは山ほどあって、ばかばかしいけれど、大忙し。

机の上の携帯電話に目が止まる。
手にとって、今日押せなかった番号をなぞっていく。
ふたつ、みっつ、よっつ…閉じる。

「こんな夜遅くじゃ、迷惑だもんね。」

誰にでもなくいいわけをして、苦笑い。

もう寝ようかな。これじゃあどうしようもない。
ベッドに戻って目を閉じてみれば、
つきあってもいないあなたとの別れを想像して、また苦笑い。

あぁ、臆病な僕は、きっと明日もあなたが大好きです。


オハリ保守
465以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 20:52:26.25 ID:7kONNCbH0
蒼の子・・・切ないよ・・・
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 20:58:40.48 ID:vZuv6+knO
もどかしい…だがそれが良い
467以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 21:14:04.22 ID:7kONNCbH0
保守
468以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 21:14:52.72 ID:FhX5S5eQ0
表現が詩的で良いですねぇ……
469以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 21:28:28.01 ID:7kONNCbH0
保守
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 21:43:34.91 ID:Y35oD98g0
ほs
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 21:58:19.78 ID:FhX5S5eQ0
保守ー
472以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:06:25.91 ID:vZuv6+knO
銀「ほらぁ、プレゼントよぉ、寄せて上げるブラあげるわぁ」
真「………」
ジ「水銀燈、そんな゛気にしてる゛ことを言ってやるなよ」
真「…なるほど……つまりジュンも私がツルペタ陥没胸だと言いたいのね?」
ジ「え、ちょ、ま」
銀「あらぁ……さ、さよなら」
ジ「水銀燈、まて、し、真紅、いや、まて、誤解d」




ドコォン


僕は天高く舞い上がり星となった
473以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:06:48.32 ID:M0sEH/Fv0
     └-i:::::::::::::::::::::::: ,.  '"´     ``ヽ:::::::.: : ヽ、
     __...ノ: : : : : : :,.ィ´   /     ',   ヽ `丶、: : : :ト.、  ,.ィ"ヽ
.     |: : : : : : : :/  ./  /      ',   ',  「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ニニ、二
      ヽ.ィ: : : :/    /   ,'       l   ', `丶ト、:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート、、ヽ
     r‐:':::::::/     ,'  ,'          !   .l i'"´: : |:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
.      ',_:、:::/     l   l        |l     ! ',: : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_l::', ',r
       ノ:,'     ,'l   |     l  | l !  ! |  `丶; |:.:.:.:.:.::!: : : : : :ハ::ヽ       今夜も
        /:| |   ,' | ! .!l|    ,'| l l | l ,' ,|. |!´: :.!:.:.:.:.:.,': : : :r ' `¬       ローゼンメイデンの絵を
     /:::,! |   ..L.',_ト. |',ト   / !./l/├ /¬ ¬、).:: /:.:.:.:./: ::::::::|    |:        みんなで描くのだわ
      /:::::ハ.ト 、 ! ..l_ヽヽ\、./ l/"´ l/_∠ |  {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ノ|    !:
      ヽ|l ',ヽ \ !,イ `` ト  '′   ,イ"´ lヽ  ,ハr'^,-ヘ':::::::::}::!|   .!:
.        |   ト、ト.`弋..ン        弋..ン ' | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l !   |:
      |    l l.|. ',     、        l  ! .|:.ヾ ニフ   !::l. |   |:
       |   / / | ト、     ,.、     | l| |/      ヽ:| |l    !
.      |  / / | |_.> 、       _..-.、l l ! !          |.!   |
      l|  /,イ _..l l:.:.:.:.:.:.:`丶、 __..ィ´:.:.:.:.:.,' .,'::| |         | !   !
       !|_ノ' r":.:.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハィュヘ:.:.:.:.:.:.:./ /:.:::! !ヽ、       .| l   |
    _..'"ィ´  ト、:.:.! .l:.:.:.:/``ヾ.ニンリ:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:| |:.:.:/、       ! !   !
  <._ <.|   ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`¬´:.:``:./:.:.:.:.:.:.:.! !;/: : \     ! l   |

 VIPPERのためのローゼンチャット
 http://www.takamin.com/oekakichat/user/oekakichat3.php?userid=211491
474以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:13:36.75 ID:7kONNCbH0
>>472
真紅黄金のパンチwwwwww
475以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:16:10.74 ID:8VuruypNO
真紅自ら目で確認させる展開を期待しちまった BIrz
476以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:29:34.19 ID:7kONNCbH0
保守
477以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:30:41.10 ID:FhX5S5eQ0
出来ました。いっちゃいますよ! ちゃっかり長編シリーズorz


「ジュン様は奥手すぎるのですっ! 大体ですね……」

 さて、隣でやたら僕に絡んでくるこのお方の対処に、僕はほとほと困り果てて居るのだった。
どうしようかなあ……普段おしとやかでも、ひとってやっぱり変わるんだなあ……
 かと言ってこのまま放置していく訳にもいかないし。一度腹を決めたのだ、とことんまで付き
合おうではないか。

 僕の隣で、最早顔も真っ赤にしながら話し続けているのは雪華綺晶。この辺りじゃ有名なお屋
敷に住んでいるお嬢様である。夕暮れ時の光が、彼女の顔をより一層赤く照らしているように見
えた。

「あ、また無くなりましたわね……ジュン様、そちらの袋をおとり下さいますか」

「はいよ」

 がちゃん、と音が重く響くおど中身の詰まった袋を、彼女に渡す。

「ゴミを持ち帰るのは、ひととしてのマナーですわ」

478以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:31:09.65 ID:FhX5S5eQ0
>>477

 そう言って、袋の中身の容積がまた増えた。ここはとある河川敷。丁度橋の影になっていて、
周りからは多分僕らのことは見えづらいと思う。
 ……ああ、雪華綺晶。確かにゴミを持ち帰るのは大事だね。

「はいはいはい! ジュン様も減ってませんわよ! かんぱ〜い」

 プルタブを開けて、僕の缶にコツンと当ててから自分の口の方へ持っていく彼女。……何本目だ?
お察しの通り、僕はちまちまと、彼女はものすごいペースで呑み続けている液体は……お酒。


 お嬢様が。
 夕暮れ時の河川敷で。
 僕とお酒を呑んでいる。


 何で、こんなことになったんだ? ああ、一時間前の出来事が遠い……


【お酒と河川敷と、お嬢様】

479以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:32:24.21 ID:FhX5S5eQ0
>>478

〜はじめから、一時間程遡ったお話〜


「あら、ジュン様ではございませんか」

「お? 雪華綺晶か。どうしたんだよ」

「習い事の帰りですわ。ジュン様も何か買い物を?」

 時刻は夕方近く、近所のスーパーで僕は彼女と出会った。今日は姉が部活のために不在で、
夕飯は自分で作らなければならなかったから。とりもあえず適当に何か見繕おうと思って、
ここまで足を運んだのだった。
 コンビニでも良かったのだが、姉が『コンビニ弁当はめっめっよう! 身体に悪いんだからあ』
などと言ってきたので。まあたまには自分で何か作るのも悪くないかと……そんなことを考えた
のだった。

「あら、それでしたら。宜しければ私がお作りしましょうか?」

「本当か? そりゃ有難いけど……お前の都合は大丈夫なのか」

 なんと言っても、彼女はお嬢様。門限なんかも厳しいイメージがあるのだけれど。

「それは心配に及びませんわ。両親は出張で居ませんし、妹はイベントに行くとか言って、
 泊まりがけで家を空けておりますの。執事には私から連絡を入れれば良いですし」

480以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:33:14.08 ID:FhX5S5eQ0
>>479

「ふぅん……じゃあ、お願いしようかな。でも薔薇水晶がイベントって……一体何の」

 雪華綺晶には妹が居る。顔がとても彼女に似ていて(故にそれだけ美人ということだ)、いつも
姉にくっついてる様子。ただ性格は姉よりも大分おとなしめで、ぱっと見自己主張の少ないタイ
プだと言える。……そう、ぱっと見は。

「……それは内緒にして欲しいそうですわ……ふふふ」

 ちょっと、ぞくりとした。いや、ほんとに何なんですか、お姉さん。

「え、っと。じゃあとりあえず材料買うか。僕も手伝える位のレベルの料理がいいな……」

「それでしたらカレーにしましょうか。我が家秘伝の味を伝授してさしあげますわ」

「そ、そうか。じゃあ僕は食材選んでくるから。雪華綺晶は何か適当に、飲み物選んできてくれ
 ないか?」

「畏まりましたわ、ジュン様」

 そう言って、彼女はにこりと微笑む。なんというか、零れるような笑顔だなあ。
 そんなやりとりのあと、僕らは一旦、店内で二手に別れたのだった。

481以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:34:17.33 ID:FhX5S5eQ0
>>480

 とりもあえず無難に食材を選び、レジを終了。袋に詰め終わって、出口の方で彼女を待つこと
にした。

「お待たせしました、ジュン様〜」

 彼女が持っていたのは、中身が一杯入っている袋。……ちょっと多すぎないか?

「なんだ、随分買ったんだな……あ、お金はあとでちゃんと払うよ」

「いえいえ、大丈夫ですわ……さ、行きましょうか」

 思えば。ここで僕が冷静に彼女に突っ込みを入れることが出来たのならば、良かったのかもしれ
ない。


 川沿いを歩いて辿る家路。陽が大分傾きかけていた。五月の風は大分温かくなっていたし、多分
もうすぐ梅雨がやってくるのだろうけど……それまでは、この春の風を浴びることが出来るだろう。

 僕が乗ってきた自転車のカゴに、雪華綺晶が買ってきた飲み物の袋を入れて。僕は自転車を手押
ししながら、彼女と並んで歩いていた。彼女には、食材の方を持ってもらっている。
 雪華綺晶は歩きながら、携帯電話で自宅への連絡を済ませていた。

「重くないか?」

「いえ、心配には及びませんわ」

 ふと横を見やると。そこには見慣れた河川敷が広がっている。
482以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:35:03.66 ID:FhX5S5eQ0
>>481

「昔はここで遊んだりもしたよなぁ……」

「そうなんですか?」

「うん。最近じゃあ、外で遊ぶなんてことも……めっきり減っちゃったけどな」

「そうなんですか……私には、そういった思い出はあまりありませんから。少し羨ましいですわ」

 そうか。彼女は今も習い事の帰りだと言っていたっけ。遊ぶ暇なんて、昔から無かったのだろう。

「……よし。ちょっとここで休んでいこう」

「え?」

「まだ腹がそれほど空いてる訳でもないしさ。ちょっと寄ってく位なら、いいだろ?」

「……そうですね。じゃあ、降りましょうか」

 そこで見た微笑みも、やっぱり綺麗だった。まあ、ここではしゃいで遊んだりする訳でも無いのだ
けれど……少し思い出に浸ってみるのは悪くなかったし、雪華綺晶にもこの河川敷の空気を感じて欲
しかった。なんと言っても、ここはかつての僕のお気に入りの場所だったから。

 自転車は道脇に停めておいて、買い物袋は一緒に持ってきた。丁度坂っぽくなっている所へ、僕ら
は並んで腰掛ける。

483以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:35:45.18 ID:FhX5S5eQ0
>>482

「夕陽……綺麗ですねえ」

「そうだなあ」

 なんか、ロマンチックな雰囲気だった。これで僕らが恋人同士だったら、それなりに良い感じの状
況なのかもしれなかったが、生憎そういった間柄では無い。
 改めて見ると、薔薇水晶とほんとに似ているんだなあ……と。何となく、思う。

「ジュン様、飲み物でもどうですか?」

「お、いいね」

 彼女がおもむろに袋の中身を取り出した。

「林檎とか檸檬とかカルピスとか、一杯あったので買ってしまいました。あまりこういうものを
 家で飲む機会がなくて。なんというか、許してくれないんです……どれにしますか? ジュン様」

 そうなのか。雪華綺晶の家で出される飲み物っていったら天然果汁百パーセントの高級なものを
想像しちゃうよなあ……なんか納得。

「じゃ、林檎で」

「はい、どうぞ」

 缶を受け取る。黒い缶にフルーティな林檎の絵が描かれてるなあ。……こんなジュースあったっけ?
 雪華綺晶の方を見た。……カルピスソーダか。うん、まあ美味しいよな。

484以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:36:36.88 ID:FhX5S5eQ0
>>483

……

……


 カルピス"ソーダ"?


 僕は多分。それがそのように見えたのは、僕自身がそう信じて疑わなかったためだったと思う。
僕は手渡された缶を、改めてまじまじと見据えた。こんなんすぐ気づくだろうに……僕は馬鹿だ……

「雪華綺晶! それ、サワー! カルピス"サワー"! お酒だぞ!」

「サワーなんてお酒のうちに入りませんことよ、ジュン様」

「そうk……いやそうじゃねえええ!」

 ちなみに僕が持っているのはりんごチューハイ。お酒です。お酒は二十歳になってからです。

「まあまあ、堅いことを仰らずに。一本だけ呑んだら家へ向かいましょう。食前酒と思いましょうよ」

 雪華綺晶って、こんなキャラだったっけ……とか思いつつ。一瞬でも彼女の『一本だけ呑んだら』
宣言を信じてしまった僕が、愚かだったわけで。


485以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:37:24.17 ID:FhX5S5eQ0
>>484

〜十数分後〜

「ジュン様ぁ〜。あ、空きましたね。申し訳ございません、気も利かずに……ささ、どうぞ」

「……」

 僕が一本呑み終わるまでの時間は、雪華綺晶が出来上がっちゃってしまうのには十分過ぎるもの
だった。よく炭酸なのにそんなに呑めるな……(※注 彼女は三本目)

「ん……おいし。さて、次でございますね」

「おい雪華綺晶。そろそろ行かないか? 腹空いてきたし……」

「何を仰ってるのですかジュン様。男子たるもの、この程度でへこたれてはいけませんわ!」

 ビシッ、とこちらに指をさしながら言う彼女。……眼が据わってませんか? あなたは酔ってませんか?

「……え、ごめん……」

 指摘出来ずに謝ってしまうのは桜田ジュン、僕だ。ごめんなさい、何か怖いんです。

「わかれば宜しいんですの。……時にジュン様」

「……何だよ?」

「妹のことなんですが……ばらしーちゃんを、どう思ってるんですの?」

486以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:38:16.83 ID:FhX5S5eQ0
>>485

「は?」

「誤魔化さないで下さいませ、ジュン様。私にはわかるんですのよ」

「え……はい……」

 彼女が何を何処まで知っているのかは知らないが、気圧される。


 まあ多分、僕の薔薇水晶に抱く感情といったところか。僕は彼女のことが確かに気に入っているし。
薔薇水晶は友達がそんなに多くないタイプで、仲の良い仲間の少人数で固まるタイプ。それ以外は姉
にべったり。
 僕はそんな彼女に結構話しかけていた。けれど、仲の良い友達という関係を超えられない……そんな
感じだった。


「ばらしーちゃんは私の大事な妹です! でもジュン様ならば私も納得できる殿方だと……
 そう思っておりましたのに」

「え……」

「ジュン様はもっと積極的にアプローチするべきなのですわ!」

「えええ!?」


 ぐいー、と缶の中身を飲み干す雪華綺晶。素晴らしいね。素晴らしい呑みっぷりだよ。
487以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:39:10.43 ID:FhX5S5eQ0
>>486

〜そして現在に至る〜

「う〜……」

「おい、大丈夫か……」

「そう、ばらしーちゃんは、ジュン様のことがきっと好きですわ……」

「……」

「でもあの娘、臆病なんですわ……たまに取る行動は大胆ですが」

「ん、確かに」

「……あの娘には、幸せになって欲しいんですの……私の……分まで……」

「おい、雪華綺晶」

「……」

「おーい」

「……すー……すー……」

 寝ちゃったか。参ったな、どうしようか。
 もう、陽は大分沈んでしまっていて。辺りは薄暗くなってしまっている。大分呑んでるし、
このまま家に帰すのも危ういな……
488以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:40:36.39 ID:FhX5S5eQ0
>>487

 僕はとりあえず、彼女の自宅に電話をかけるべく、携帯電話を取り出した。
 ……さて、何処まで誤魔化せるか。


『もしもし』

『あ、ラプラスさんですか。雪華綺晶さんの友人の、桜田です』

『おお、ジュン様で御座いますか。そちらにお嬢様がいらっしゃると聞いておりますが』

『あ、そうですね……彼女は僕と一緒に居るんですが……』

『ほほう。何か不都合が生じましたかな』

『ええと、なんと言うか……彼女、今日僕の家にご飯を作りにきてくれるって言ってて。
 それでご飯は作ってもらって食べたんですけど、今雪華綺晶さんが疲れて眠っちゃってるんですよ』

『……お嬢様が?』

『は、はい、そうです』

 怪しすぎる――だろうか? そりゃ怪しいよなあ。

『ジュン様――ひょっとして、二人でお酒をお召しになられたのではないでしょうか?』

『えっ! いや、その』

『いやいや……私はジュン様を信じておられます。大方アルコールを買ってきたのはお嬢様の方でしょう』
489以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:41:26.73 ID:FhX5S5eQ0
>>488

『あー……』

『困ったもので御座いますな。お恥ずかしい話、お嬢様はそれはそれはお酒が好きな方でして。
 この間も禁酒例を発動しようとした私と意見が衝突したのですがね、それによって壮絶な
 闘いが発生しましてな』

『はぁ……』


"壮絶な闘い"に思い当たる節がある自分が嫌だなあ。


『まあ最終的には私の勝利で御座いましたが……納得はされて居られなかったのでしょうな。
 それでは今はジュン様のご自宅で?』

『は、はい、そうです』

『恐らく二〜三時間もすれば、けろりとお目覚めになられるでしょう。それまで申し訳御座いま
 んが、ご自宅でお預かりになっては頂けませんかな』

『はい……すみませんでした』

『はっはっは。大丈夫で御座いますよ。眠っている間に私が家へ送ったとあっては、お嬢様も大変
 憤慨なさるでしょうから。それに私が本気でかかっても七割方敗北するでしょう』

『え、どういうこ』

490以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:42:21.96 ID:FhX5S5eQ0
>>489

『ジュン様。……くれぐれも、お嬢様の寝込みを襲おうなどとは、考えないことですぞ……』

『え、ちょ、ラプラスさーん!?』

ツー、ツー、ツー

 ……切れた。どうしよう……

 僕の隣には、すやすやと眠っている雪華綺晶の姿。襲おうなどとは考えないが、……襲ったらど
うなるのか、考えたくもない。


「ジュン様……」


 どきり、とした。何だ、寝言か。
 とりあえず、……ここに居ても風邪引くな。春とは言っても、夜はまだ肌寒い。

「正直に言って、車で送ってもらえば良かったな……」

 その辺りは後悔しても遅い。なので、買い物の荷物を持ち。空き缶が大量に入った袋も持って。
……自転車は無理だな。置いていこう。
 雪華綺晶を背負い、僕の家へ運ぶことにする。

 背中ごしに伝わる彼女の体温が、暖かかった。彼女は驚くほど軽く、背負うのが殆ど苦にならない
のが助かった。
 運んでる途中、時々聞こえてくる寝言にどぎまぎさせられながら、僕は家まで何とか辿りついたのだった。やれやれ……
491以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:42:30.00 ID:U0IhS1Ai0
うはーパイパンモエスwww
ttp://moerun2.blog65.fc2.com/
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:43:40.52 ID:FhX5S5eQ0
>>490
〜後日〜

 あの日雪華綺晶は、ラプラスさんが言っていた通り間もなく目覚め、僕に平謝りすることに。……
お酒呑んでる間の記憶は、全部すっ飛ばした様子で。
 まあ、深く突っ込むこともないかと思い。自転車を回収するついでに、彼女を自宅まで送っていっ
たのだった。


 今日、僕はまたスーパーに買い物に来ている。今度姉はまた部活の試合で遠征してしまったので、
また僕が料理を作らなければならない事態になっている。


「あ……ジュン……」

「お、薔薇水晶。お前も買い物か?」

「うん……今日は私がご飯作る日……」

「そうか。僕も今日カレーでも作ろうかと思ってさ。家に誰も居ないし」

「……じゃあ、私作ってあげようか……?

「へ?」

「今日お姉ちゃん、とあるイベントに行ってて家に居ないの……」

「イベントって……何ですか……」

493以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:44:32.63 ID:FhX5S5eQ0
>>492
「それは……秘密!」

 にこり、と。彼女は雪華綺晶にも負けない位の微笑みを浮かべて言った。


 何だろう、

「……じゃあ、ジュンは食材買ってきて。私、飲み物選んでくるね……」

 この、フラッシュバックは。


 ああ、この二人はやはり姉妹。どうしようもなく似ている。こんな状況に流されてしまう
情けない男は、桜田ジュン、僕だ。

「じゃあ、れっつごー……」

 そんな楽しそうな顔されて、断れる男が居るのか?
 僕はとりもあえず、そんな彼女に付き合うことにする。


 そして。お酒と河川敷と、お嬢様というトリプル編成はまた繰り返され。
 僕がそこで酔っ払った薔薇水晶から今度は雪華綺晶の僕に対する秘めたる思いと聞かされて、
 それはそれはでかい衝撃を受けながらも。
 なんて美しい姉妹愛なんだと感じながらラプラスさんに電話することなるのは……

 また、別のお話で。

おわり
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:45:48.45 ID:FhX5S5eQ0
以上、やっつけ長編【お酒と河川敷と、お嬢様】でした。
お題のキーワードはもちろん
・お酒
・河川敷
・お嬢様
です。 お酒は二十歳になってから! それでは保守!
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:46:28.39 ID:7kONNCbH0
薔薇雪姉妹可愛いよ薔薇雪姉妹wwwwwww
つーか酒飲みすぎwwwwwww


しかし書くのも早くて文章うまくて羨ましい(´・ω・)
496以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:49:56.85 ID:vZuv6+knO
きらきーテラカワイスwwwwww

つまりイベントと言うのは雪華綺晶の時は薔薇水晶が、
薔薇水晶の時は雪華綺晶が遠くから監視をうわなにするやめr
497以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:51:28.35 ID:g09cKZIaO
ハーレムフラグktkrwwwwww

文が綺麗、なんか読みやすいよ
498以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:52:59.21 ID:FhX5S5eQ0
レスありがとうございます!
>>495 ……書いてたら楽しくて止まりませんでした!
>>496 あるあ……あるあるwwwwww
>>497 ありがとうございます、恐縮です!

お楽しみいただけて幸いなのでした。ではでは。
499以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 22:56:06.26 ID:7Dls11AQ0
姉妹揃ってのんべえとは・・・。
ラプラスさんもジュンも、苦労が絶えないですね〜

とっても楽しく読ませてもらいましたよ。
GJでしたっ!
500以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:04:11.99 ID:mKOOG6/10
>>493
姉妹愛ってすばらしい!そして笑顔に流されるJUMテラナサケナスwwwww
文章もキレイですね。見習いたいです。
でも、お酒はほどほどにですよwww
501以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:17:46.17 ID:7kONNCbH0
保守
502以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:26:36.81 ID:7Dls11AQ0

  翠×雛の『マターリ歳時記』

―如月の頃 その2―  【2月4日  立春】

日付が変わり、二月四日を迎えた頃――
救急病院の薄暗く、うら寂しいロビーに、二つの人影があった。
常夜灯が点された真下のソファに腰を降ろし、項垂れている。

「なんという事だ…………まさか、翠星石が……」

両手で頭を抱えて、柴崎元治は嘆息した。
鎮痛剤を飲んで就寝していたところを、事故の知らせに叩き起こされたのだ。
事故を起こしたバイクのライダー共々、救急車で運び込まれた翠星石は、
いま、治療と精密検査を受けていた。

「あの子に、もしもの事があったら、儂は……かずきに合わせる顔が無い」
「お爺さん――」

彼の妻、柴崎マツは、悲嘆に暮れる亭主の背中に、そっと手を当てて囁いた。

「しっかりして下さい。きっと、大丈夫ですよ」

ついさっき、担当の医師に簡単な説明を受けたばかりだ。
目立った外傷は無く、大きな骨折も見られないという話だった。
けれど、接触の衝撃で全身を強打しており、意識不明の状態である……と。

息子夫婦が残してくれた愛娘の快復を祈り続ける老人たちの元に、看護士が一人、近付いて声を掛けた。

「柴崎さん。お孫さんの容態について、なんですが――」
503以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:27:25.45 ID:7Dls11AQ0
>>502

なにやら……真っ白な世界に、彼女は立ち尽くしていた。
此処は、どこ? 自分は、いつから此処に居るの? なんの為に?

――解らない。何も。

自分の名前すらも思い出せない。喉元まで込み上げている言葉を、吐き出せない。
何をすれば良いのか。何をすべきなのか。
答えを探しても、思考は直ぐに、頭の中に立ち込めた白い靄に撒かれてしまう。

(私は…………何かを……してた?)

よく覚えていないが、何か、とても恐ろしい物――例えば怒濤のような――から
逃れようとしていた気がする。
思い出そうとすると、心臓が早鐘のようにドキドキして、今にも張り裂けそう。

(何が、どうなっているです?)

だが、見渡しても、恐ろしい物は何一つ無い。身の危険を感じさせる者も居ない。
真っ白な空間に、独りぼっち……。
こんな時には、いつも誰かが、側に居てくれた。そんな憶えがある。
あれは…………誰だっけ?

『こんな処で、何をしているんだい?』

いきなり背後から話しかけられて、彼女は軽く1センチほど飛び上がってしまった。
誰も居ないと思っていたのに、いつの間に、近付いていたのだろうか。
彼女が振り返った先には、穏やかに微笑む、スーツ姿の青年が立っていた。
504以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:28:08.77 ID:7Dls11AQ0
>>503

(…………誰、です?)

おっかなびっくり誰何する。けれど、なぜか、この青年を知っている気がした。
どこかで出会っている。確かに、見覚えがあった。

『もう忘れてしまったかな? まあ、無理もないか。
 最後に会ったのは、お前たちがまだ、こんなに小さかった頃だからね』

言って、青年は中腰の姿勢になり、足元から80センチくらいの高さに掌を翳した。
何歳くらいの事かは解らないが、子供の頃だと言うことは把握した。

(私を知ってるですか? 私は、誰なのです?)
『お前の名前は、翠星石だよ。そして、蒼星石という双子の妹が居るんだ』
(蒼……星、石…………蒼星石っ!?)
『思い出したかい? それなら、お前はもう、此処に居てはいけないよ。
 記憶の断片を手に入れた以上、みんなの元へ帰るんだ。お前を待っている、みんなの所へ――』
(でも、どうすれば良いです? 私には、此処がどこなのかも解らねぇですぅ)
『此処は、9秒前の白……という世界なんだ』

青年は白い歯を見せて笑うと、翠星石の両肩に手を置いて、クルリと向きを反転させた。

『でも、心配はいらない。お前は絶対に迷ったりしないから。
 ほら、聞こえるだろう? お前を呼ぶ声が』

――翠星石。帰ってきておくれ。
――戻ってきてちょうだい、翠星石。

ハッキリと聞こえたそれは、祖父母の声。
505以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:28:46.89 ID:7Dls11AQ0
>>504

とても必死で、とても悲しげな呼び声だった。
翠星石の胸が、キュッと締め付けられる。
帰らなければならない。なんとしても戻りたい。優しい祖父母の元に。

『さあ、行くんだ、翠星石。あの声が、お前を導いてくれる』

青年が、翠星石の肩を軽く押した。促されるまま、翠星石は歩き始める。
一歩一歩、遠ざかる翠星石を、青年の声だけが追い掛けてきた。

『私の代わりに、あの人たちの心を癒してあげておくれ』

その一言で、翠星石は思い出した。あの青年が、誰であったかを。
道理で、見覚えが有った筈だ。毎朝、仏壇で顔を合わせていたではないか。
寧ろ、今の今まで思い出せなかった事の方が不思議で、申し訳なかった。

(お父さ――)

嬉々として振り返ったものの、呼びかけた言葉は途切れ、笑顔が俄に曇った。
そこは、何もない、誰も居ない、音も聞こえない、真っ白な世界。
また…………独りぼっち。

(どうして? こんなの厭です。お父さん、お母さん……蒼星石。
 なぜ……みんな、私を置き去りにしてしまうですか?)

じわりと熱を帯びる目頭を、指先で擦った。
涙が溢れてしまわないように、瞼を閉じて、手で覆い隠す。
けれども、彼女の細い指の間を抜けて、涙は手の甲へと滲み出してきた。
506以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:29:25.44 ID:7Dls11AQ0
>>505
翠星石はその場に座り込み、小さな少女に戻って泣きじゃくった。

(私は、そんなに悪い娘なのですか? 足手まといですか?)

誰にともなく問いかけた矢先、また、祖父母の声が聞こえた。
さっきよりも近くで、はっきりと。

――儂等にはもう、お前たちしか居ないのじゃ。
――貴女たち姉妹が、私たちの生き甲斐なのよ。

それで、気が付いた。泣いている場合ではない。帰るのだ! 自分の居場所に!
翠星石は立ち上がって涙を拭うと、瞼を閉じて、聴覚を研ぎ澄ませた。
こんな真っ白な世界では、目を開けていたって仕方がない。
寧ろ、見えるばかりに、変な幻に惑わされかねなかった。

(おじじ……おばば……すぐに、会いに行くです)

自分を必要としてくれる人たちが居る。
その人たちの心を満たしてあげられるのは、自分しか居ない。
……だから、行かないと。たった今、父に託された想いと共に。

とても意外な事だが、目を閉じたまま歩いても、全く恐怖は感じなかった。
日常の街角では、恐ろしくて1メートルと歩けないのに。
やはり、躓いたり、ぶつかったりする物が何も無いと解っているからだろう。
翠星石は、祖父母の声がする方へ、どんどん進んでいった。

途端、彼女の足が、宙を掻いた。慌てて両目を見開き、両手をバタつかせたが、
掴む物など何もない。有るのはただ、真っ白な空間だけ。
翠星石の身体は上下左右も解らない空間で落下し続け、奔流の中に墜ちた。
507以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:30:04.37 ID:7Dls11AQ0
>>506
激流にもみくちゃにされて、翠星石は洗濯機で洗われる衣服になった気分だった。
けれど、なぜか息苦しくない。どうやら、普通の水ではなく、概念的なものらしい。
水と思えば、奔流。風と思えば突風になる。流れがあるのは、時間が流動的だからか。
では、目の前に出口が在ると思ったら、どうなるだろう?
目を閉じて、扉を思い浮かべる。そこを潜れば、祖父母の元に行けると信じて。

翠星石は、徐に、瞼を開いた。緋翠の瞳に映るのは、一枚の扉のみ。
巧くいったようだ。翠星石は躊躇いもなくドアノブを回して、扉を開いた。


――微かに鼻を突く医薬品の臭いで、翠星石の意識は覚醒した。
霞む視界を、何度か瞬きしてクリアにすると、薄明かりに照らされた祖父母の顔が見えた。
明かりは窓から差し込んでいる。夜が、白々と明け始めたのだろう。

「お、おお。おおおっ!」
「すっ……翠せ――」

祖父母は顔をくしゃくしゃにして、医療用ベッドに横たわる翠星石に、縋りついてきた。
この光景、どこかで見た憶えがある。
そう……あれは、両親の通夜の席でのこと。
誰も居なくなった深夜、二人は棺を前にして、こんな風に肩を寄せ合って悲しんでいた。

『私の代わりに、あの人たちの心を癒してあげておくれ』
父の言葉が、脳裏に甦る。翠星石は、祖父母の肩に両腕を回し、力を込めた。
祖父母の悲しみは、きっと癒してみせる。独りでも、きっと――

今日は立春。暦が、春に変わる日である。
祖父母の心に蟠る冬も、今日を境に、春に変わってくれたらいいのに。
翠星石は、嗚咽する祖父母の肩を優しく抱き寄せながら、そうなる事を願った。
508以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:31:52.36 ID:7Dls11AQ0
>>507
たまには家族愛を書いて見たかった。そんな保守でした。次回『立春』パート2の予定。

『保守がわり番外編  お茶会にて・・・』

「たまには、気の合った者同士、のんびりお茶するのも良いわよねぇ」
「と言っても、銀ちゃんに真紅、雛苺と私の四人だけですぅ」
「大勢で賑やかに語らうのも良いけれど、少人数でくつろぐのも小粋なのだわ」
「ヒナは、どっちでも愉しいのよー。ねえねえ、銀ちゃん。面白い話、聞かせてー」
「面白い話? そぉねぇ……じゃあ、むかぁしむかしぃ――」
「いきなり昔話ですか? 飛躍しすぎですぅ」
「まあ良いじゃない、翠星石。たまには付き合って、聞いてあげましょう」

「昔々ぃ、あるところに、意地悪くて乱暴な紅いキツネが居たのよぉ」(チラッ)
「!? ちょっと待って水銀燈! なぜ、私を一瞥したの?」
「目の錯覚よぉ。気にしない気にしなぁい」
「もう! 真紅、うるさいのよー。銀ちゃん、続き続きっ!」
「はいはぁい。その紅いキツネにはねぇ、縄張り争いをする敵が居たのよぉ」
「敵ですか。ふふん……ありがちな話ですね。ワロスワロス、ですぅ」
「その敵とはぁ、根性曲がりで性悪な翠のタヌキだったのよぉ」(チラッ)
「!? ちょっと待つですっ! どーして今、私を見たですかっ!」
「いやぁねぇ、見てないってばぁ。気にしない気にしなぁい」

「紅いキツネと翠のタヌキは、縄張りを巡って激しく対立していたのねぇ。
 でも、ずっとずぅっと争い続けてきたから、二匹とも疲れてしまったのよぅ」
「くたびれ損の骨折り儲けなのー」
「……骨を折ってる時点で、儲かっていないのだわ」
「そんなワケでぇ、二匹は協議して、ある勝負で決着を付ける事に決めたのよぉ」

・・・続きは、またの機会に。
509以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:33:23.30 ID:7kONNCbH0
翠星石・・・良かった(つд`)
翠星石には大事な家族がいるもんね

翠のタヌキwwwwwwww
510以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:36:47.20 ID:vZuv6+knO
折角感動してたのに番外編でwwwwww狸と狐wwwwww
511以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:37:52.25 ID:mKOOG6/10
(´;ω;`)ブワッ
よかったね翠星石(´;ω;`)

紅いきつねと翠のたぬきバルスwwwwww
512以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:42:21.58 ID:g09cKZIaO
翠の子復活ktkrwwwwww
513以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:44:47.19 ID:7Dls11AQ0
>>509-511
レス、ありがとうございます。
本編はマジメに。番外編は遊び、ということで。
では、また・・・。
514以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:55:42.68 ID:vZuv6+knO
薔「…にゃー」
ジ「なにがにゃーか」
薔「猫ー猫ー」
ジ「わざわざ猫耳と猫ハンドとしっぽ取り寄せたのか?」
薔「猫ー今は盛りの時期ー」
ジ「ああもうなんとなく落ちが」
薔「にゃー、ジュンー、大好きー」
ジ「うわやめ(ry」

銀(………)

銀「にゃ、にゃー(///」(猫グッズ着用)
銀「ふ、ふふ…これでジュンと…」
ポンポン
銀「ん?」
べ「…にゃー」(猫グッズ着用)


いやぁぁぁぁぁぁあ


真「…盛りの時期なのだわ」
515以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:57:56.35 ID:5ry3P2Us0
ちょwwベジきめぇwww
516以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/19(金) 23:58:14.68 ID:7kONNCbH0
ベジータヌッコロス(#`д´)
517以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 00:07:38.22 ID:Qk9jGWGx0
皆さんお久しぶりです。
「薔薇水晶とげんしけんの仲間達」の作者です

女子高生スレ終了から早二ヶ月ほど。
かつて連載したこの作品を一新して、新作品として
再び掲載したいと思います。

題名は「ばらげん!」

今度はオタクな薔薇水晶のお話だけでなく薔薇乙女を中心とした
学園ストーリーを、新たな新キャラも加えて繰り広げます。
彼女達の日々の日常を楽しんでくださると幸いです。
作品は近日中に連載予定です。

それでは皆さん、また会いましょう

518以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 00:09:29.19 ID:sAdCNDzoO
ちょwwwktkrwwwwwwwww
519以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 00:11:08.83 ID:Ws9qEib3O
ま、マジか!?
キタ━━━━━━!!!
520以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 00:11:15.10 ID:HcLijdyq0
>>517
ちょwwwwうそじゃねぇwwwwktkwwwww
521以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 00:15:04.56 ID:75zTkUW/0
え、ま、本当!?
全力でwktkしつつ寝保守!
522以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 00:17:56.91 ID:75zTkUW/0
あ、あとテンプレ2が修正されたので皆様目を通しておいてください

・スレ、作品と関係ない雑談は控えてください。

・『原則「コテ」禁止』
 コテハンの人の書き込みが悪いんじゃなくて
 コテを付いてるということが荒れる原因になりやすいので原則コテは禁止で。

・気に入らない作品や書き込みはスルーお願いします。

・今の所・・・ドールズは人形ではなく普通の人間。スレタイが女の子なので基本的に10代〜20代前半かな?

・長編でレスを大きくまたぐとき(前回の投下は>>51で今回は>>462とか)や前スレから の続きはタイトルやあらすじ、アンカー等付けると読者に優しい職人になれる

・投下するときは「○○ネタだから注意」とか「○○系につき苦手ない人スルーよろ」などと付けた上、さらにNGワード指定するといいかもしれない
例:yuriyuri  sinineta  uhouho  koizumi  guroino

・なるべく自分でWikiを編集できるようになりましょう。どうしても編集できない場合は雑談所の掲載状況スレで依頼しましょう。
 (簡単な説明の項目の通りである程度できます)

・エロはエロパロで。どうしても投下したいのであればテキストで投下するか大人の時間に。

・投下混雑時以外の「投下いいかな?」は不要。
 もっと自信持ってよいんだよ?

・投下が終わったあととかに「やっぱりグダグダだったorz=3」とかは馴れ合いと呼ばれる事もあるので注意。

・未来アンカーはスレストなどの原因になりますので控えてください。

・その他ご質問などは>>1のリンクから行ける雑談所やWikiでお願いします。
523以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 00:19:20.96 ID:Gn4+TqJi0
悲しみ乗り越えた微笑に、君を信じていいですか?
ってことでマジwktkしてます!
寝☆
524以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 00:20:02.84 ID:VaEPafyh0
まさか、本当にあの人なのか!!
525以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 00:21:23.40 ID:3OlRGip/0
これは、壮絶にwktkせざるをえないですよ!
526以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 00:33:43.30 ID:sAdCNDzoO
保守
527以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 00:46:59.79 ID:Gn4+TqJi0
今度こそ寝☆
528以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 01:04:46.29 ID:Gn4+TqJi0
寝させれ…
529以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 01:16:22.15 ID:a/7KlyBUO
乙女の
530以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 01:21:29.26 ID:EY7MM8850
だって純情どうしよう
531以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 01:22:04.62 ID:Z4XfeWma0
ハートは万華鏡 保守
532以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 01:30:35.46 ID:gdRGUS1G0
「しっぽの話」 レンピカ編

我輩は犬である。名前はレンピカ。
どこで生まれたかとんと見当もつかぬ。何処かの家の居間で、他の姉妹たちと共にきゃうきゃう
鳴いていた事だけは記憶している。

…犬猫のエッセイは、これで始まるのがお決まりなのだ、と、以前スィドリームが言っていました。
なので、僭越ながらこのような書き出しではじめさせていただきたいと思います。
ともあれ、皆さんおはようございます。僕はレンピカ。2歳のゴールデンレトリーバーです。
今日はこの家の住人の皆さんを紹介したいと思います。

ふなーーーーぉ
『…さっきから何をぶつぶつ言ってるですか。人が朝の惰眠を貪っている時に五月蝿ぇですよ。』

今、窓際の指定席から起き上がったのが、猫のスィドリーム。
長い尻尾と、毛皮の綺麗な黒白茶色の三色がチャームポイントです。
最近は、ご主人様の双子の姉である翠星石さんに似て、口が悪くなってきたのが玉に瑕です。
…あいた!

ふー!
『余計なお世話です!』

鼻先を引っかかれてしまいました。彼女の爪はよく研いであるのでとても痛いです。
ううん、鼻先がちょっと鉄の味。

「レンピカ!スィドリーム!ご飯だよ!!」

ご飯!その言葉に反応して尻尾が自然にぱたぱた揺れます。
僕とスイドリームは、それまでの事なんてすっかり忘れて一目散に声のするほうへ。
533以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 01:31:17.51 ID:gdRGUS1G0
>>532

呼んでいたのは、何を隠そう僕のご主人様、蒼星石。
僕は彼女が大好きです。今つけている綺麗な蒼い首輪も蒼星石がくれたのです。
優しい優しい、僕の大好きなご主人様です。

「どうしたの?そんなに僕の顔を見て。ご飯食べたくないの?」

いえいえ、そんなことはないです。ご飯の時間は僕の毎日の楽しみなんですから。
思いながら慌てて下を向くと、そこには、小さな三色頭。

「うわ、ダメだよスィドリーム!レンピカのご飯取っちゃ」

僕が呆然とお皿を見下ろしていると、ご主人様が慌ててお皿から彼女を引き離してくれました。

ふなーぉ…なーぅ!
『食べないからいらないと思ったですよ?レンピカはご飯いらないですよ!』

いるよ!いるってば!うう、ひどいなあ…
減ってしまったドライフードを慌てて掻っ込みます。
もう。そんなに食い意地が張ってると、テレビに出てるみたいな巨大デブ猫になっちゃうぞ!

ばしっ

食べている僕の頭に容赦の無い猫パンチ。うー、スィドリームの乱暴者ー!

結局、優しいご主人様は、減ってしまった分のご飯の代わりに犬ガムを一つくれました。
これはスィドリームには食べられないものなので、とられちゃったりもしないの安心です。
僕が尻尾を振りながらながらそれを齧っていると、玄関の方から声がしました。
534以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 01:31:59.08 ID:gdRGUS1G0
>>533

「蒼星石!そろそろ出る時間ですよー!」
「わかった、今行く!」

犬ガムをくわえたままご主人様のあとを追うと、玄関で待っていたのは、
さっきも話題に出たご主人様の双子の姉で、スィドリームの主人である翠星石さん。
お二方は「制服」を着て、今日も「学校」にいくみたいです。
カバンを持って、見送りに来た僕とスィドリームに手を振って玄関から出て行きました。

「「いってきまーす!」」

ばたん!と扉が閉まります。
学校ってどんな所だろう。僕が此処に来る前にちょっとだけいた、訓練所みたいな所かなあ…

「いってらっしゃい」

一拍遅れて台所から出てきたのは、この家の最高齢の女の人、おばあさんです。
おばあさんは、台所にいるときはたまに僕におやつをくれるいい人です。
そう、台所。もしかしたらまた何かもらえるかもしれません。
中に入ると怒られるので、入り口の前でお座り。
ポイントは、そのあとジーっと顔を見上げる事です。

「あら。おじいさんならもうお店の方にいるわよ?散歩に連れて行ってもらいなさい」

おばあさんは、そう言って僕の頭をなでました。残念。今日は何ももらえないみたいです。

なーぅ……うなー!
『どっちが食い意地ですか。レンピカこそおやつを食べてばっかりででぶでぶ犬になるですぅ!』
535以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 01:32:31.71 ID:gdRGUS1G0
>>534

そんな憎まれ口が後ろから聞こえてきます。
そんなことを言っても、スィドリームだって、お腹がすくと
おじいさんやおばあさんのところに行ってにぼしをもらっているのです。僕は知っています。
振り向くと、彼女は二階へ上がって行く所でした。
きっと屋根の上にでも上がって朝寝の続きをするつもりなんでしょう。

そんな彼女と別れて、僕はおばあさんに言われたとおりにお店の方に向かいます。
この家は時計やさんなので、一階がお店に繋がっているのです。
あ、時計っていうのは、部屋の壁にかかっていたり、
人間が手に巻きつけているカチコチ音のする物の事ですよ。

お店に向かう途中には寄り道をして、もらった犬ガムをちゃんと隠しました。
犬ガムは確かにスィドリームには取られないんですけれど、
でもまちがって捨てられてしまったりしないようにしっかり隠さないといけません。

お店の入り口から顔を出すと、おじいさんは椅子に座って机の上の小さなものとにらめっこ。
僕は控えめにわふっと吠えてから、その背中に出してきた散歩用の綱を押し付けます。

「おわっ!」

びっくりしたおじいさんが振り向きました。
座った僕が、少し控えめにしっぽを振っていると、おじいさんはにっこり笑ってくれました。

「おお、レンピカか。もう朝の散歩の時間だな」

立ち上がったおじいさんは、大きく伸びをしてから机の上を片付けます。
しばらく待っていると、振り返って僕の首輪に綱をつけてくれました。
536以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 01:33:55.24 ID:gdRGUS1G0
>>535

「よぅし、じゃあ散歩に行こうなぁ」

シャッターを開けたお店の扉から外に出ると、今日の空はきれいな快晴。
春の明るい青空が広がっています。
おじいさんの歩調に合わせて歩く朝の道。
少し離れてから家を振り返ると、二階のベランダから三毛の尻尾が垂れているのが見えました。

朝の散歩はいつも穏やかです。たまにすれ違う犬達とも仲良くご挨拶できるし、
電柱周りの匂い嗅ぎやマーキングに多少時間がかかっても、おじいさんは鷹揚に許してくれるのです。

そのまま町内を一回りして、家に戻るとおばあさんが出迎えてくれました。
おじいさんは、そのままお店に残るので、裏の玄関で僕の足を拭いてくれるのはおばあさんです。
言われるままに、前足、後ろ足、と差し出して拭いてもらっていると、

「いつもおじいさんを散歩に連れ出してくれてありがとうねえ。
 あなたが来てからおじいさんもとても健康になった気がするわ」

そんな事を言われながら頭をなでてもらいました。
いえいえ、こちらこそ。おじいさんには毎朝散歩に連れてもらって、僕のとても嬉しいです。
この言葉はおばあさんには聞こえないけれど、いっぱい尻尾をふれば気持ちは伝わるでしょうか。
僕がおばあさんに鼻面をこすりつけると、おばあさんはにっこり笑って、
台所から持ってきたサツマイモの切れっぱしをくれました。
537以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 01:34:26.38 ID:gdRGUS1G0
続く、かも?
538以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 01:52:38.00 ID:gdRGUS1G0
う。投下完了しています。終わりがわかりづらかったかもしれない……

保守
539以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 01:53:39.14 ID:Pj/dBp2L0
乙〜!
ちと続きが楽しみなので待ってる捕手
540以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 01:54:34.22 ID:XGGx/KV50
>>537
これは新鮮な視点だ
他の人工精霊ズの登場が楽しみだ
541以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 02:07:33.57 ID:8s36WxJhO
時間が出来たのでちらりとレスです。ちゃっかり長編作者です。亀ですみません…orz

>>499>>500 改めましてレス感謝です! ありがとうございます…!

>>508 翠の子良かった…! そして番外編でお酒吹きましたwwww

>>514 銀ちゃんかわいい! でもべジwwww


>>517 ちょ、本当ですか! 全力でwktkします!

>>522 了解です〜。

>>537 和みました。新しい視点GJです! 続きwktkですよ!

そして保守!
542以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 02:10:07.17 ID:0oK1kTmD0
>>537
これまた常識破りなお話で・・・GJ!!
ペットは主人に似るのか・・・。ホーリエが紅茶を要求してたりして・・・・

543以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 02:12:09.36 ID:2PmfcvSYO
>>537
これはなかなか・・・
wktkしときますよ。
544以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 02:24:16.64 ID:gdRGUS1G0
感想、wktkありがとうございます。頑張って続き書いてみますね。
他の人工精霊ズ、どうやって登場させるかが悩み物です。
そしてペットはやはり飼い主に似ると思います。なのでホーリエも…?
545以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 02:28:38.31 ID:z7lxSXQx0
>>514
猫装備銀様に思わず
http://rozeen.rdy.jp/up/vipww9096.jpg

>>537
ペット視点のお話に和んだ。
これからどうなるか、続きにもwktk!
546以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 02:52:40.56 ID:VaEPafyh0
>>537
遅くなりましたが、これは新鮮! グッと惹きつけられます。
他の精霊たちは、どんな動物になって登場するのか。
楽 し み に な っ て 参 り ま し た!

>>545
あがががが・・・・ええい、落ち着け俺。
これはもう反則級ですよ。こんなに巧い上に猫装備なんですから。
はぁーん(AA略
547以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 02:55:02.13 ID:wIi9wETs0
>>545
絵・・・上手い・
548以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 02:55:14.88 ID:TlKYm3yd0
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1148060798/l50
3時30分までに999行ったら寝てる姉にセクロスして神になってくる
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/20(土) 02:46:38.33 ID:r+sxPDtLO
嘘偽りは一切ない
もちろん一部始終うPするつもりだ(動画で)
姉がバイブ使ってオナニーしている所を目撃して
俺の心に火がついた
VIPのみんな俺に力をくれ!
3時15分に確認とり次第実行する
そして俺は神になる
スペック
俺19歳大学生
顔は多分普通だと思う
彼女と別れたばかりでムシャクシャしてる
姉21歳大学生
身長 低い(150位)
体重 見た目だと普通(バストはDかE)
顔はあえて例えるなら国仲涼子似メガネ(外すと)
彼氏有り
性格は無口
普段は会話してない(昔は仲良かった)

↑1を男にしてやろう!VIPPERファイト!
549以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 03:19:07.13 ID:wIi9wETs0
暇なんで短編投下
体育の授業で柔道をやることになった一同
翠「柔道なんてやってらんねえですぅ」蒼「やる事になったんだから仕方ないよ」
J「じゃぁ何故選択のときにダンス取らなかったんだ?」翠「うるせえですぅ」
ピ「じゃぁ組み手をやろ、存分に技を出しても構わないぞ!!」一同「「わかりました!!」」
ピ「じゃぁ、クリリンとジュン・・・・始め」
そして
翠「チビ人間無理するなですぅ」J「余計なお世話だ」
蒼「間接を外されたら勝ち目無いよ、翠星石」J「ほんとだね」
ピ「次、蒼星石と翠星石・・・・・始め」
そして両者一歩も引かず長引いてやっと決着がついた
翠「手加減しあがれですぅ」蒼「そういえばそうだね(日ごろの恨みじゃ)」
ク「お〜い、蒼星石眼が凄い怖いぞ」蒼「そうかな?」J「そうだ!!」
翠「まさか本気ということは無いですよね〜」蒼「それはないよ(本気だったけど)」
翠「本気だったんですね」蒼「ギク・・・それはないよ・・・」J(絶対本気だったな)
翠「本気だったんですね」蒼「はい(翠星石目が怖い)」
翠「そうですか・・・」蒼「逃げなきゃやられる・・・・タタタタタタ」翠「待ちあがれですぅ」
ク「今日も平和だね〜」J「そうだね」ピ(それでいいのか?)
その後ろでは
翠「待ちあがれですぅ」蒼(テラヤバス)

平和なので保守
550以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 03:30:40.79 ID:SrJUJe+w0
平和に便乗してお休み前の保守……かしらー
551以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 03:56:03.91 ID:2PmfcvSYO
>>545
やばい・・・神ktkr!!
なんだろう・・・この温かい気持ち・・・
そして、今にも悶えそうなこの心の高揚・・・


これが萌えなのか!!
552以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 04:25:54.80 ID:Pj/dBp2L0
保守
553以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 04:25:55.98 ID:aDc/fNDC0
ほしゅ
>>545 GJすぎる…!
554以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 04:44:53.91 ID:aDc/fNDC0
555以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 04:56:48.36 ID:aDc/fNDC0
保守保守 眠くて短編がかけないすまん
556以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 05:06:11.85 ID:0oK1kTmD0

http://rozeen.rdy.jp/up/vipww9087.png
「ジュン寝てるですね・・・・、こんな時間だからしゃーないですけど・・。」
(ジュンの寝顔を見る)
「はぁ・・・、このニブチンは・・。いつも翠星石がアプローチしてやっている
 のに全く気付かないで・・・。」
「・・・・・ほんの少しだけなら横に居ても大丈夫ですよね?/////」
「・・・こんなこそこそやるんじゃなくて、堂々とジュンの横で寝れる日が
 来て欲しいですぅ・・・・・・。」

557以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 05:25:53.47 ID:aDc/fNDC0
>>556 うはwwww翠の子ktkrwwwwテラカワイスwwwww
558以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 05:46:58.10 ID:sAdCNDzoO
朝起きたら…www
翠星石可愛いよ
559以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 06:07:02.67 ID:y0nGPcrSO
保守
560以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 06:31:06.43 ID:Y7P9NX5oO
保守
561以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 06:43:58.25 ID:2PmfcvSYO
>>556
たまらんwww
562以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 06:52:43.89 ID:lSISbo+K0
朝特有の肌寒さに揺らされて、目を覚ます。
時計を見てみると、6時半を少し過ぎた頃。

そろそろ起きなくちゃ。
姉さんは朝が苦手だから、起こしてあげなきゃ。
そして朝ご飯とお弁当も作って、あぁ、今日はゴミの日だったかな。

そして目にはいるのは、枕元に転がった携帯電話。
画面には、昨夜押しかけた番号の欠片が映っている。
昨日も駄目だったんだなぁ、なんて、苦笑い。

今日のお弁当は、少し多めに作ってみようかな。
そして、作りすぎたからどうぞ。なんて、とてもありきたりだけど。
あなたは唐揚げが大好きだったね。今から間に合うかな。
時計を見る。7時に届きそう。
今から作ればぎりぎりかな。姉さんを起こす時間は…ごめんね。

「あと1分だけ。それで起きよう。」

そう言い訳をして、2、3度寝返りを打っていると、
ふと、お弁当ふたつ抱えて泣いている自分を思い浮かべる。

「…やっぱり、あと3分。」

すぐ起きていればよかったなぁ、なんて考えて、
また苦笑い。

あぁ、今日も臆病な僕は、いつでもあなたが大好きです。

オハリ保守
563以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 07:24:37.44 ID:sAdCNDzoO
もどかし過ぎるぜ…
564以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 07:40:22.91 ID:m6qAKlFTO
>>556
朝の糖分を摂取させてもらいました保守
565以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 08:11:14.52 ID:75zTkUW/0
>>537
これは新しいwwwww続きwktk
>>545
ちょwwwww猫銀様wwwwwハアハア(*´д`)
テラウマスwwwwwwww
>>556
翠の子可愛いよ翠の子www
すそしてジュン気づけwwwww起きろwwww
>>562
蒼の子・・・お弁当いらないとか言われるのが怖かったんだね
566以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 08:36:17.50 ID:75zTkUW/0
保守
567以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 08:58:28.90 ID:spZK1RZVO
保守
568以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 09:04:42.70 ID:Gn4+TqJi0
>>537
新感覚ですね。続きwktkします。

>>562
なんだかんだ理由をつけて二度寝すると後で後悔するとは分かってるけど…
蒼い子の優しさと切なさが伝わってきました。
569以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 09:06:53.65 ID:LA7h+Rv60
おい!2ちゃんねらがホレられてんぞ
「2ちゃんねるに詳しかったり」
ttp://maosblog.blog64.fc2.com/
570以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 09:31:10.69 ID:a/7KlyBUO
571以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 09:52:43.66 ID:75zTkUW/0
保守
572以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 10:14:18.02 ID:uZjgt20kO
保守
573以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 10:35:26.84 ID:a/7KlyBUO
乙女の
574以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 10:40:41.81 ID:o2VUO4Nu0
氷竜虐殺日記
575以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 11:01:24.93 ID:sAdCNDzoO
保守
576以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 11:03:28.90 ID:lhzuBTMi0
梅「よし、それでは準備体操。」

梅岡の号令にあわせて展開、各自準備体操を始める。

翠「また体操からですか。めんどくせーです。」
蒼「でも、きちんとしておかないと怪我するよ。」
翠「これから記録測るってのに疲れてどーするですか。」
蒼「ほぐすくらいならそんなに疲れないよ。」

ひととおり終わったところで柔軟体操の指示が出る。

翠「痛ぇです。もっと軽くおすです。」
蒼「ちょっと押しただけだよ。翠星石は体硬いなぁ。」
翠「そういう蒼星石はどうなんですか?今度はこっちが押すです。」
蒼「僕の体はやわらかいよ、ほら。」

楽々と体を曲げる蒼星石。翠星石が手を貸す余地は全くない。
前屈どころか股割までこなしてしまうほどだった。

翠「すげーです。」
蒼「ふふ、毎日やってるからね。さ、翠星石の番だよ。」
翠「体なんかどーでもいいです。蒼星石はもう少し頭を柔らかくするです。
  変に頑固なとこを直さねぇともらい手がこねーですぅ。」
蒼「言ったなー。えいっえいっ。」
翠「ちょ、痛っ、スジが、きゅ〜〜〜〜。」

翠星石は足が150度まで開いたところで意識を失った。
終わり
577以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 11:05:50.51 ID:lhzuBTMi0
※柔軟体操・ストレッチは自分で行うものです。
 人に押してもらうのは筋肉が収縮してしまうので効果がありません。
578以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 11:14:22.67 ID:75zTkUW/0
押してもらうのって効果ないのか、知らなかった
まあ俺も150なんて開かないほどカチカチだが
579以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 11:15:31.54 ID:Gn4+TqJi0
鼠径靭帯でも切れたかなww
580以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 11:16:43.61 ID:LA7h+Rv60
581以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 11:27:22.05 ID:a/7KlyBUO
スジがっ
582以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 11:40:03.14 ID:lhzuBTMi0
《お酒は二十歳になってから》
J「お客様、ご注文は?」
雛「『ストロベリーコラーダ』にするの。」
J(苺のお酒か、甘めだから大丈夫だろ。)
金「カナは『フライド・エッグ』にするかしら。」
J(ここでも卵か。ミルクで割っとけばいいか。)
真「JUM、『ティフィン』でなにか作ってちょうだい。」
J(ダージリンを持ってきたか。ホットにしてやれ。)
翠「ドランブイがあるです。ここは『エメラルド・ミスト』にするですぅ。」
J(やるな翠星石、目の付け所が違う。)
蒼「やっぱり『チャイナ・ブルー』かな。」
J(ドレスもチャイナ・・・GJ。)
雪「『スノーホワイト』をお願いしますわ。」
J(おしとやかな雪華綺晶にピッタリだな。)
薔「・・・『ロゾーリオ』を。それからJUM、ここに名前を書いて。」
J「はは、気が向いたらな。」(結婚なんてねーって。油断のならんやつだ。)
銀「ねぇJUM、あたしをイメージして作ってぇ」

つチャールストン・フォリーズ

銀「ちょっとぉ、ボトルが銀色なだけじゃないのよぉ。」
583以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 11:41:52.15 ID:sAdCNDzoO
バロスwwwwww
つーかばらしーさりげなくwwwwww
584以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 11:51:42.06 ID:75zTkUW/0
おお、みんなイメージぴった・・・銀様カワイソス
585以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 12:08:39.47 ID:8PmvnCW20
酒飲めないから解らん
586以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 12:32:37.05 ID:sAdCNDzoO
保守
587以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 12:57:35.60 ID:ft/X9Wsp0
保守 へやー
588以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 13:19:07.73 ID:75zTkUW/0
保守
589以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 13:50:50.74 ID:jUf8yhwh0
>>395の続き、「あなたを呼ぶ」後日談を投下します。
590以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 13:53:50.65 ID:jUf8yhwh0
外で遊ぶという情報のない頭を絞って考えた結果、
ショッピングについては、彼女のほうが詳しいから駄目。
遊園地にいこうと思う。
ちょうど、くんくん関連の催し物があるらしい。
彼女の部屋に行ったとき、
くんくんのDVDが置いてあったし、ちょうど、いいだろう。
昨今のくんくんブーム再燃に、僕は最大限の感謝の意を表する。
財布と服装、その他諸々のチェックを済ませ、
水銀燈を呼びに行く。
ジ「水銀燈?準備できたか?」
銀「はぁい」
彼女は、いつもの黒い服とは、正反対の白い服を着ていた。
銀「どうかしらぁ?」
ジ「うん、白もかわいいよ。」
よかった。どうやら機嫌は大分直ってるようだ?
銀「それで、どこに連れていってくれるの?」
ジ「行きたい所ある?」
銀「そうねぇ、特にないかしら。
  当然、ジュンがエスコートしてくれるのよねぇ?」
ジ「う、お気に召せばいいんだがな。
  遊園地のRosengartenでどうだ。
  今、くんくんの催し物がやってるらしい。」
銀「くんくんの催し物!?なにそれ!?始めて聞いた。」
テンションが高い水銀燈に驚きつつも、僕はチラシを手渡す。
591以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 13:54:38.48 ID:jUf8yhwh0
>>590
しかし、日本語にすると、薔薇園って名の遊園地で、
くんくんショー(正式名称:名探偵くんくん、すべての謎をここに)はどうかと思う。
相当経営きついんだなーとかどうでもいいことを考えていると、水銀燈がしゃべり始めた。
銀「……まぁ、私は別にこんなのどうでもいいんだけどぉ、
  せっかく、ジュンが考えてくれたんだし、付き合ってあげるわぁ。」
言い終わると、彼女は僕の手を引き、歩き出した。
……というより、走り出したという速度に近い。
ジ「水銀燈、歩くの速すぎ。もうちょっとゆっくり……。」
腕が引っ張られてイタイ。
銀「ジュンが遅いのよぉ。ほら、早くいきましょ?」
彼女の速度は変わらず、遊園地につくまで、僕は引っ張られっぱなしだった。

くんくんショーの中身としては、、
撮影に使用した人形や台本の展示、
で、目玉は会場限定のオリジナルストーリーの放送だそうだ。
会場限定のくんくんグッズもきっちり販売している。
彼女は、時間をかけその全てを堪能した。
会場限定のくんくんグッズは、僕がおごった。
銀「まぁ、ジュンが買ってくれたものだし、
  大切にするわぁ」
と、会場限定、薔薇をくわえたくんくんを抱きしめる。
オリジナルストーリーの放送後には、
銀「うふふ、くんく〜ん」
と、幸せそうにつぶやいていた。
……ちょっと、くんくんが羨ましいかも。
592以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 13:55:35.97 ID:jUf8yhwh0
>>591
その後、ロッカーに荷物を保管し
僕と水銀燈は、遊園地を楽しんだ。
最初は、「私は別に、こんな子どもっぽいもの」とか言っていたけど、
途中から、「ほんとに楽しいわぁ」と言ってくれるようになった。
本当に、心の底から楽しんでくれてるみたいでよかった。
やっぱり、僕は、笑っている水銀燈が好きだ。
日も暮れかけ、そろそろ閉園時間だ。
楽しい時間も今日は、これでおしまい。
銀「ジュン、おみやげ見ていっていいかしら?」
当然、二つ返事でOKした。
店に入ると、Rosengartenだけあって、
薔薇をあしらったお菓子や、
キーホルダーや、シールや、シャツなどが所狭しと並べられていた。
しばらく見てると水銀燈が声をかけてきた。
銀「買い物終わったわよぉ。」
ジ「ん、じゃ帰ろうか?」
銀「うん。」
彼女は店からでると、
薔薇のモチーフにしたネックレスとリングをとりだした。
銀「ふふ、コレ買ったの。なかなか可愛いでしょ。」
そういいながら、ネックレスとリングを身に着ける……が、
リングのサイズが大きいようだ。
銀「ちょっとリングが大きいわねぇ。
  ジュンならピッタリなんじゃない?
  ジュンにあげるわ。」
そういいながら、彼女は指輪を差し出してくる。
593以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 13:56:36.44 ID:jUf8yhwh0
>>592
ジ「僕に、指輪か……似合うかな?」
とりあえず、受け取る。と、ここであることに思いつく。
ジ「サイズ変えてこようか?」
銀「駄目……。」
ジ「なんで?」
銀「なんでも。駄目なものは駄目なの。」
ジ「そんなこと言われてもなぁ……
  僕には必要ないし。
  ……ちょっと待ってて?」
そういって、僕は店に向かう。
薔薇のリングを前にして、考える。
水銀燈のリングのサイズってどのくらいだろう?
リングを手に取り、チェックしてみる。
……というか、試しに身に着けることができるのに、
なんで、水銀燈は、サイズ間違えたんだ。
……そっか、最初から僕にくれるつもりだったんだ。
だから、交換は駄目ってわけか。
なら……………。
594以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 13:57:23.42 ID:jUf8yhwh0
>>594
僕が、水銀燈の元に戻ると、彼女は泣いていた。
僕はあわてて駆け寄る。
ジ「水銀燈?どうしたんだよ?」
銀「なんで、私のプレゼント受けとってくれないの?
  ジュンは、やっぱり真紅って子が好きなの?」
ジ「え?」
意外な言葉に僕は止まった。
銀「だって、電話で真紅と話してたとき、
  すっごい嬉しそうな顔してたよ。
  私といるときよりも、嬉しそうな……」
ジ「そっか……。僕、そんな顔してたか……。」
たしかに、真紅と話すのは嬉しい。
彼女は、僕にとって大切な人だから。
銀「私と紅茶飲むのだって、
  私が、彼女の代わりだからなんでしょ?
  私は、ジュンのことが好きなのに……
  ほんとに、ほんとに、大好きなのに…………。
  なんで?……なんで、私じゃないの……」
確かに、僕にとって、真紅は大切な人だ。
でも、僕が好きなのは――。
ジ「水銀燈、手を出して。」
銀「手?」
ジ「いいから」
彼女は、泣きながらも手を出す。
僕は彼女の手に薔薇の指輪を置く。
ジ「はい。水銀燈の分。」
銀「……違うの、私が欲しいのは、こんなものじゃないの!
  私は、ジュンとペアでつけたいのよ!」
595以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 13:58:58.65 ID:jUf8yhwh0
>>595
ジ「どうせペアなら、指輪のほうがいいだろ?」
僕は、僕の左手の指輪を見せた。
ジ「たしかに、真紅は大切な人だけど……
  僕が、好きなのは水銀燈だけだから。」
水銀燈が、笑ってくれるように。
水銀燈が、そばにいてくれるように。
水銀燈に、僕の気持ちが伝わるように精一杯の思いをこめて、言った。
銀「ほんとに、ほんと?」
ジ「ああ、本当だ。」
彼女は、さっきよりすごい勢いで泣きじゃくる
ジ「水銀燈?僕、へんなこといったか?」
銀「違…うの。……私……嬉しくって……
  ……すっごい………………嬉しくって」
とりあえず、水銀燈をベンチまで連れて行った。
目が真っ赤になってるし、
冷たいものでも買ってやろうと思って立ち上がると、
水銀燈が裾を引っ張ってきた。
僕は、彼女のそばにいる。
しばらくして、水銀燈は落ち着きを取り戻したようだ。
彼女は、指輪を薬指にはめた。
水銀燈は、僕の目をみて、はっきりした声で言った。
銀「ねぇ、ジュン……愛してるわよ」
少し頬を赤くした彼女。
ジ「僕も、愛してる。水銀燈」
僕は、あなたを呼ぶ。
596以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 13:59:50.75 ID:jUf8yhwh0
今回は以上です。
あともうちょっとだけ続く予定。
597以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 14:02:42.50 ID:75zTkUW/0
銀ちゃん可愛いよwwwwwwwwマジでwwwww
よくやったジュン
598以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 14:04:47.08 ID:uZjgt20kO
(*´Д`)銀ちゃーーん!
JUM幸せにしてやれよ。
599以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 14:07:15.67 ID:Gn4+TqJi0
甘くてとろけそうwwww
最後まで楽しみにしてますよ。
600以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 14:21:17.97 ID:sAdCNDzoO
ようし良くやったぞ!
甘い甘い甘すぎる!
601以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 14:40:07.52 ID:75zTkUW/0
保守
602以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 14:40:38.90 ID:8kIhlccyO
保守
603以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 14:56:27.36 ID:o2VUO4Nu0
\               U         /
  \             U        /
             / ̄ ̄ ヽ,
            /        ',      /    _/\/\/\/|_
    \    ノ//, {0}  /¨`ヽ {0} ,ミヽ    /     \          /
     \ / く l   ヽ._.ノ   ', ゝ \       < How sweet!  >
     / /⌒ リ   `ー'′   ' ⌒\ \    /          \
     (   ̄ ̄⌒          ⌒ ̄ _)    ̄|/\/\/\/ ̄
      ` ̄ ̄`ヽ           /´ ̄
           |            |  
  −−− ‐   ノ           |
          /            ノ        −−−−
         /           ∠_
  −−   |    f\      ノ     ̄`丶.
        |    |  ヽ__ノー─-- 、_   )    − _
.        |  |            /  /
         | |          ,'  /
    /  /  ノ           |   ,'    \
      /   /             |  /      \
   /_ノ /              ,ノ 〈           \
    (  〈              ヽ.__ \        \
     ヽ._>              \__)
604以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 15:30:01.76 ID:XGGx/KV50
コーヒーをブラックにしておいてよかったwww
605以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 15:41:42.16 ID:2PmfcvSYO
>>596
なんだよ、ラブラブじゃねぇ〜か!(*´д`*)
606以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 16:03:10.78 ID:y0nGPcrSO
保守
607以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 16:04:14.95 ID:NBQVashv0
ちょwwwwすげEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
http://maosblog.blog64.fc2.com/
↑で友達に教えてもらったとか言ってるサイト見れみれww
メアドいれないと中見れないけど捨てアドでもおkだったwwヤフメでおkww
608以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 16:12:31.16 ID:jC7CXptz0
保守
609以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 16:22:17.98 ID:W1NK+HncO
http://kjm.kir.jp/?p=17628
14、5歳の銀様
610以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 16:23:30.69 ID:W1NK+HncO
http://kjm.kir.jp/?p=17628
14、5歳の銀様
611以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 16:25:36.32 ID:W1NK+HncO
連投スマソ
612以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 16:31:37.51 ID:CQhtaV2a0
ちょっと暗め。NGワード(sinineta)


昼休み、屋上。ああ、つかの間の自由を僕は満喫する。
普段こんなとこ開かないのに。無理やり開けて。
誰にも内緒で煙を燻らせる。
「引きこもりの次は、喫煙か。僕もろくな人間じゃない」
苦笑して、自己批判。
だけど。
いつも、一緒だったアイツはいなくて。
紅茶を淹れるの、うまくなったのに。
煙なら届くだろうか。アイツのところに。
アイツも、煙になったんだから。
613以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 16:31:53.07 ID:NBQVashv0
おい!オマイら集合!
講談社が盗撮して祭りになってんぞ!
http://category.bloog-ranking.com/200605201602.html
614以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 16:45:33.17 ID:sAdCNDzoO
>>610
銀様のミニスカktkrwwwwww
615以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 17:08:34.81 ID:Gn4+TqJi0
保守
616以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 17:30:09.26 ID:sAdCNDzoO
保守
617以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 17:40:02.63 ID:TWsvfpqK0
>>10
銀ちゃーん(*´д`)
最近の若い子って感じでいいねー
618以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 17:58:53.02 ID:sAdCNDzoO
保守
619以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 18:00:00.46 ID:z7lxSXQx0
>>556
可愛い…
翠星石可愛いよ、翠星石

>>576
翠星石の体が硬い言い訳に萌えたwww

>>582
薔薇乙女のイメージに良く合うお酒を…
体がアルコールを欲し始めたwwww

>>595
甘い、甘いよ!
銀ちゃんカワユスwww

>>610
銀ちゃんのミニスカカワユスwww

>>612
せつねぇ…

けど喫煙は20歳になってからな


そしてこんな事考えてた俺ガイル
普通の女の子で、且つ
http://rozeen.rdy.jp/up/vipww9154.jpg
620以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 18:12:21.03 ID:sAdCNDzoO
ツ、ツインテールキタ───(゚∀。)────!!
俺的ど真ん中ストレートで来ましたよ
621以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 18:15:29.63 ID:TWsvfpqK0
ツインテールktkrwwwwテラモエスwwwwwwwwwww
ていうか翠星石はやっぱり長えwwwwwwwww
622以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 18:35:04.11 ID:Ws9qEib3O
>>610
若いっていいなぁ
>>619
あーこれいいね
雛かわいいよ雛
623以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 18:53:22.17 ID:XGGx/KV50
>>619
巴かわいいよ巴
真紅もともとツインテwww

のり姉のことも時々でいいから思い出してあげてください
624以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 18:56:42.45 ID:5GLI1UsU0
>>619
みんな、なかなか似合ってますね!
可愛い子はどんなヘアスタイルでも可愛いっ
625以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 19:11:21.69 ID:z7lxSXQx0
レスdクス
>>623
のり姉とめぐは、ぼちぼちそのうちに…
626以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 19:15:24.82 ID:XoUoE0k30
>>619
と、トモェーッ!

真紅変わってねぇww
たまにはみっちゃんのことも思い出してあげてください
627以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 19:31:04.32 ID:2PmfcvSYO
>>610
ボタンが開かれてることによってエロさアップwww(;゚∀゚)=3

>>619
ツインテールktkr!!
可愛いじゃないか!!
628以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 19:32:45.04 ID:ONdDV7IG0
ジュンは女を不幸にする。
629以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 19:36:56.38 ID:y0nGPcrSO
それは作品によりけり
630以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 19:38:43.17 ID:z7lxSXQx0
>>626
そうか、誰か忘れてるなと思ったらみっちゃんだったか。
すまねぇ、みっちゃん。
631以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 19:48:04.95 ID:sAdCNDzoO
保守
632以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 20:08:28.30 ID:y0nGPcrSO
保守
633以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 20:20:41.53 ID:dGYMesc/0


翠「・・・・よく寝てるですぅ・・・」
翠「せっかくの休日なのにずっと寝てるのはよくないですからぁ、
  ここはおはようのキ、キ、キッス・・・で起してやるですぅ・・・キャー。」
翠「JUMの寝顔はカワイイですねぇ・・・。それでは・・・・・あれ?」

モゾモゾ

翠「きゃぁぁぁああああ!!!!」
J「うわっ!なに!?なに!?どうした!?」
翠「なにじゃないです!それはなんですか!」
J「翠星石!?それって何だよ・・・。ん〜・・・まだ6時じゃないか。」
翠「その横で寝てる人はなんですか!」
J「ええ・・・?薔薇水晶じゃん・・・って!何で!?僕昨日1人で寝たのに!?」
薔「んふ〜〜〜♪ムニャムニャ・・・」
翠「なっ!何か満足そうな顔してるです・・・。さては・・・・・・」
J「ちょっ、待てって!僕は本当に知らないんだって!!」
翠「きぃ〜〜っ!問答無用ですぅ〜〜〜!!!!!!」
J「ギィヤァアアアアアアア!!!」
634以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 20:20:42.82 ID:Gn4+TqJi0
>>619
みんなかわいすぎwww
635以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 20:21:13.03 ID:dGYMesc/0


真「JUM、紅茶はまだ?」
J「出来たぞ、ほら」
真「あら・・・いい香りね。紅茶を淹れるの上手くなったわね。」
J「なんだよ、飲んでもいないのに」
真「香りで分かるのよ。それに、心を込めて淹れてくれたんでしょう?JUMくん?」
J「嫌々淹れさせて頂きました。」
J「ふぃ〜・・・」
蒼「JUM君、何か疲れてるみたいだね。」
J「うん、ちょっと寝不足気味かな。」
蒼「そうなんだ・・・、あ、じゃーマッサージしてあげるよ!最近リフレクセラピー教えてもらったんだ。」
J「ほんとに?お願いしちゃおうかな。」
蒼「おっけー、ちょっとうつぶせになってくれる?」
蒼「よっ。っと・・・。どう?」
J「んん〜〜〜すごい気持ちいいよ・・・Zzz・・・・・・」
蒼「寝ちゃった・・・相当つかれてたんだね・・・」
雛「あーーー!ヒナもするのーーーーー!」
J「ぐえっ!!」
真「あら、私もしてあげようかしら」
J「だーーーーーー!!そこいてえええええええ!」
真「あら?こうかしら」
J「〜!!!!!!!!」
J「秘孔突くな!!もういい!もういいって!!!!」
636以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 20:21:43.34 ID:dGYMesc/0


翠「JU〜M!一緒に寝るですぅ!」
銀「あらぁ、JUMは私と一緒に寝るのよ」
翠「何言ってるです!翠星石と寝るです!」
J「あー分かった、分かった。2人一緒でいいから・・・・・」

翠「腕枕するですぅ」
J「はいはい」

J「・・・ちょっと腕がしびれてきた・・・。曲げるね。」
翠「あっ・・・ち、ちょっとJUM・・・」
J「おやすみ」
翠「JUM〜・・・手が・・・・・」
J「手が?」
翠「その・・・へんなところに・・・むむ、胸にあたってるですぅ!」
J「・・・・ええっ!!ごごごごごめんわざとじゃ・・・」
銀「あらぁ、翠星石の触ってもしょうがないわよぉ。私ならいつでもOKよ。」
J「え・・・・・」
翠「なっ!、なにいってるです!JUMは小さめでも形と感度がいいのがすきなんです!」
J「いや・・・あの・・・・・そんなこと言ってないだろ・・・」
銀「あらあら・・・小さめって・・・まだ壁でも触ってた方がマシじゃないかしら?」
J「・・・・」
翠「なんですとおおお!?」
J「(うるさくて眠れね・・・・)」
637以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 20:22:14.17 ID:dGYMesc/0
結果

真「大変よ!みんな!これを見るのだわ!」
「少し1人になりたい」
銀「あらぁ・・・これはもしかして家出ってやつぅ?」
雛「そんな事いってる場合じゃないの!みんなで探しにいくの〜!!」


蒼「みんな!いた!?」
雛「いないの〜・・・」
翠「いなかったですぅ〜」
銀「どこいっちゃったのかしらねぇ・・・?」
真「・・・もしJUMがこのまま戻ってこなかったら、私・・・私・・・・!」
翠「真紅・・大丈夫ですぅ・・・きっと帰ってくるです・・・ウウッ・・・」

-屋根の上-
J「あいつら・・・1日いなかっただけであんなに・・・。
  (・・・確かにあいつらはうるさいし、命令するし、すぐくっついてきたりするけど、
   いないと1日でも寂しく感じる。
   それに・・・・・僕を必要としてくれるっていうのは、なんか嬉しいな・・・。)
  ・・・帰ろう。」

J「・・・ただいま。」
真「JUM・・・?ああっ・・・JUM!」
J「真紅、髪がこんなに乱れて・・・・ごめんな、もうどこにもいかないから」
真「JUM・・・JUM・・・グスッ」
翠「真紅が一番心配してたですよ。悔しいけど、このシーンは譲ってやるです。」
J「みんなにも心配かけちゃったな。ごめん・・・。」
銀「それじゃ、みんなで夕食にしましょうか。」
J「ああ。」
638以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 20:39:57.35 ID:y0nGPcrSO
そして>>633に続くっと
639以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 20:40:13.20 ID:Gn4+TqJi0
なんだかんだいってみんなから好かれてるJUMがウラヤマシス
640以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 20:54:00.53 ID:6OnFOmBg0
保守ついでにかいてみた。支離滅裂だと思うけど謝らない。
〜桜田家〜

真紅「ジュン。お茶を入れるのだわ。」
雛苺「ジュン。うにゅ〜はないの〜?」
翠星石「ジュ、ジュン。折角だからスコーンをやいてきてやったですぅ。感謝するですぅ。」
蒼星石「ジュンくん。大丈夫?僕もやろうか?」
ジュン「あ〜そうぞうしいな。まったく。」
水銀燈「・・・・・。」
ジュン「・・・・水銀燈。どうかしたのか?」
水銀燈「な、なんでもないわぁ・・・さ、お茶を楽しみましょ。」
ジュン「?・・・うん。」

桜田家で催されてるお茶会。はじめは真紅が家に紅茶を飲みに来ることから始まったのだが。
ジュン「みんなで一斉にしゃべるな。」
真紅「声を荒げてないでさっさとお茶を入れなさい。」
ジュン「分かったから、周りのうるさいのをどうにかしててくれ・・・。」
蒼星石「あ、ジュンくん。手伝うよ。」
翠星石「だめです、蒼星石はちょっと翠星石を手伝ってくれですぅ。」
蒼星石「あ、うん。わかったよ。」
水銀燈「なら私が手伝うわぁ。」
ジュン「そうか。ありがとな。」
641以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 20:54:23.08 ID:6OnFOmBg0
>>640
〜台所〜
ジュン「悪いな」
水銀燈「別にいいわよぉ。」
ジュン「ところでさっきなんだか悩んでたみたいだけど・・・」
水銀燈「あぁ、あれ・・・・・」
ジュン「どうした?相談にならのるぞ。」
水銀燈「それじゃあ、ジュン。今日一緒に寝ましょぉ」
ジュン「え?・・・・う、うん。いいけど・・・」
水銀燈「やったぁ。ジュン大好き〜(ぎゅ〜」
ジュン「え、ちょ・・胸が・・・」
水銀燈「ふふっ」
水銀燈が甘えているとリビングから響く鋭い声が二人を停止させる
真紅「ちょっとまだなの!?」
ジュン「もうちょっとだ。」
ジュンも少し声を大きくさせていった。
ジュン「ほら。もう離せって」
水銀燈「ジュン。約束よぉ」
ジュン「わかったから。これ以上真紅を待たせるとなにがおきるかわからないから・・・」
水銀燈「わかったわぁ。」

その後、お茶会を楽しんだ一行。暗くなってきたのでジュンは皆を送る。
真紅「あら。水銀燈。貴方は行かないの?」
水銀燈「私はもう少しお茶を楽しむわぁ。どうせ家が近いしねぇ。」
翠星石「まったく、家が隣のヤローはいいですぅ」
蒼星石「羨ましいね。」
雛苺「眠くなってきたの〜早く行くの〜」
ジュン「じゃあ水銀燈。まっててな。」
水銀燈「はぁ〜い。」
642以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 20:55:32.67 ID:6OnFOmBg0
>>641
水銀燈以外の皆が出て行く。

水銀燈「少し・・・さみしいわねぇ。そうだわぁ。ベットに隠れていよぉ。それでびっくりさせましょぉ。」
そういうと水銀燈はジュンの部屋のベットにもぐりこんだ。
水銀燈「・・・・ジュン。まだかなぁ・・・」
水銀燈「・・・・ジュン・・・・遅いなぁ・・・・・・」
水銀燈「・・・・ジュン・・・ジュ・・・・zzzz」

〜数十分後〜

ジュン「ただいま〜。って水銀燈がいない。・・・・どこだ?」
ジュン「・・・・もう寝てるや。」
ジュン「・・・・・・・ヤクソク・・・か。」
そういうとジュンは水銀燈をおこさないようにベットの中に入っていた。
ジュン「水銀燈・・・あったかいよ。」
そうして夜は更けていくのでした。
643以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 20:55:50.91 ID:6OnFOmBg0
>>642
〜深夜〜

水銀燈は目が覚めた。
水銀燈「うん・・・・・ジュン・・・約束守ってくれたのねぇ・・・・・」
そういうと水銀燈はジュンにもっと近づき、また眠りに入った。

〜数十分後〜
ジュン「・・・・ん。・・・・・目が覚めちまった。水銀燈はまだ寝てるしな。」
ジュンはそうつぶやくと月明かりに照らされてる水銀燈の顔を見た。
ジュン「こんなにまじまじとみたことなかったな。・・・・・いつも一緒にいるんだけど可愛いって改めて思うなぁ。」
ジュンはそのかわいらしい寝顔に自分の唇を近づけていって、そして
・・・・・・・・・・・ちゅっ・・・・・・・・・・
その口付けの時間は1秒もないがジュンにとって見ればそれは1分であり、1時間であり、一瞬であった。
水銀燈「ん・・・・」
ジュン「!(やべ。おきた?)」
そう思うとジュンはとっさに目を閉じて寝ているふりをした。
水銀燈「ん・・・・またおきちゃったぁ。・・・今度はジュンとキスしてる夢見ちゃったぁ。・・・・ふふっ。ジュン。」
ジュン「(やべー。もしかして気付いたか?)」
水銀燈「ジュン。好きよぉ。」
今度は水銀燈の唇がジュンの唇に近づいていく。
・・・・・・・・ちゅっ・・・・・・・
ジュン「(!!!!!?????)」
水銀燈「ふふっ。寝込みを襲うなんて悪い子ねぇ・・・私ったら・・・・ジュン・・・あったかいわぁ。・・・」
そういうと水銀燈はまた眠りに入っていった。
ジュン「・・・・(気付かれなかったようだな。あぶないあぶない)」
ジュンは水銀燈を寝顔を観察しながらじっとしていた。
644以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 20:56:14.08 ID:6OnFOmBg0
>>643
〜十数分後〜
ジュン「(そろそろ寝たよな。)」
そう考えるとジュンは水銀燈にまた口づけをした。
ジュンがそろそろ離そうかなっと思っていたときに突然、舌が入ってきた。
ジュン「!」
ジュンが慌てて口を離す
水銀燈「・・・まったく、寝込みを襲う子は悪いってさっきいったでしょぉ?」
ジュン「え?あ、あれ・・・自分に言ったんじゃ、っていうかおきてたの?」
水銀燈「そうよぉ。」
ジュン「い、い、いつから?」
水銀燈「30分くらい前からねぇ。ジュンが起きる前からよぉ。」
ジュン「じゃ、じゃあなんで・・・」
水銀燈「ただ眠れなかっただけよぉ。そしたらジュンがキスしてくれるんだものぉ」
ジュン「え?あ、あ、あの・・・ゴメン」
水銀燈「いいわよぉ・・・謝らないで・・・。でも責任とってよねぇ」
ジュン「せ、責任?」
水銀燈「そうよぉ。」
ジュン「うん。じゃあ水銀燈。僕と付き合ってくれないか?」
水銀燈「いいわよぉ。あ、条件があるわぁ。」
ジュン「な、なに?」
水銀燈「1つ、浮気しないこと。2つ、寝込みを襲わないこと。」
ジュン「・・う、うん。」
水銀燈「わかったぁ?」
ジュン「わかった、ゴメンな」
水銀燈「いいのよ。もう寝ましょ。」
ジュン「うん。」
645以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 20:56:30.53 ID:6OnFOmBg0
>>644
水銀燈「・・・・・・・」
ジュン「?・・・どうした?」
水銀燈「気が利かないわねぇ。」
ジュン「え?あ?・・・な、なにが?」
水銀燈「こういうときは男性のほうから腕枕するんじゃないのぉ」
ジュン「え?ああ、そうだよな。」
そういって腕を出すジュン
水銀燈「ふふっ。一度ジュンの腕枕してみたかったのよねぇ。・・・あったかいわぁ。それじゃあおやすみ。」
ジュン「あ、ああ。おやすみ」
〜そうしてジュンと水銀燈の夜は更けていくのでした。時々、ジュンの部屋の窓からに水銀燈が入ってきて、一緒に寝ることがあったという。〜


おわり
面白いスレ見つけた!
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出版総合雑談4
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1148119946/

2 名前:dfjh2446(コンピュータ法務部)  投稿日:2006/05/19(金) 14:21:23

     
      【警告】


このスレは絶対にsage進行でお願いします。
あげた人は,刑法361条「勧告無視に関する法律」に抵触するため、
即警察に通報します。
また民法902条の「肖像権の侵害」も適用されます。
個人情報保護法も特別に適用外となりますので、
逆アクセス探知により容疑者を特定します。
(serendr7896)




sageないと逮捕されるらしいぞwwwwwwwみんなでageに行こうぜwwwwwwwww

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647以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 21:05:40.45 ID:a/7KlyBUO
甘い水銀を初めて飲んだっ!!!!GJ!
648以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 21:08:31.79 ID:2PmfcvSYO
>>637
ジュンがうらやましすぎてしょうがねぇwww

>>645
sneg?www
大好きだ!!
649以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 21:21:55.50 ID:ZQar4NTNO
アンマァーwww
保守
650以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 21:34:07.52 ID:XGGx/KV50
おかしいな俺が飲んでるのポテトスープなのにやたら甘いぞwww
651以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 21:41:40.46 ID:h00wIpsxO
翠「昨日の男はどうしたです。」
蒼「午前零時のチャイムと同時に別れたよ。」
翠「いい男だったじゃねぇですか。」
蒼「生活をかえろってさ。」
翠「女をかえようとするもんですよ。男は。」
蒼「かえられないよ、今更。」
翠「無理ですね。」
蒼「こんな面白い仕事やめられないよ。」
………
ジ「二人ともどうしたんだ?」
真「さぁ?」
652以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 21:55:17.68 ID:Gn4+TqJi0
保守
653以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 21:59:22.32 ID:TWsvfpqK0
>>637
うはwwwwwwwwジュンウラヤマシス
なくなって気付くものもあるんですね
>>645
うはwwwwテラアマスwwwwwww
銀様可愛い
654以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:08:21.61 ID:o2VUO4Nu0
ほしゅ短編。

あのときの胸の痛みを、まだ覚えている。
僕を、女の子として見てくれるひとがいた。
そのひとは姉が好きになったひとで。僕が好きになったひとでもあって。
二人でそのことを話し合ったことは無かったけれど、なんとなく分かってしまった。
あのときの胸の痛みを、まだ覚えている。
幸せな彼の顔。幸せな姉の顔。そして僕の顔。
三人で笑いあうことがとても楽しかった。でも、少しだけ切なかった。
あのときの胸の痛みを、まだ覚えている。
明日こそ彼に思いを伝えようと決めた日の放課後、校舎裏で互いを抱きしめあっていた彼と姉。
二人は本当に幸せそうで、泣いていたのは僕だけだった。
あのときの胸の痛みを、まだ覚えている。
姉の幸せを願っていながら彼を手に入れたいという粘着質の黒い衝動。
少しずつ落ち着いていって、自分に失望し、それでいて再び混沌の中に意識を沈める。
ただ彼に抱きしめてもらいたい。ただ彼に僕が好きだと言ってもらいたい。彼に愛され、彼を愛したい。
あのときの胸の痛みを、まだ覚えている。
彼をあの校舎裏に呼んで、自分の気持ちを伝えたとき。
伝えずに入られなかった。引き下がりたくなかった。だから伝えた。
彼はただ一言“ごめん”と呟いて。僕は涙が止まらなくて。
こらえきれずに彼の胸の中で泣いた。
―――何年かが経って。
今、彼は姉と幸せな家庭を築いている。
僕にそれは無い。このまま独りでもいいと思う。けれど。

この胸の痛みはまだ残っている。
655以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:09:36.72 ID:TWsvfpqK0
蒼い子(つд`)
656以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:10:39.46 ID:o2VUO4Nu0
>>654
一応蒼の子。
657以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:13:50.08 ID:sAdCNDzoO
>>654
うわぁ…切ない…切なすぎる…
658以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:20:23.88 ID:AYQVXZ6N0
蒼に幸あれ
659以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:27:52.16 ID:rHeZS29r0
薔「水銀燈…」
水「なぁに、薔薇水晶?」
薔「水銀燈はどんな私が好み?」
水「何を言ってるのぉ…?薔薇水晶は薔薇水晶でしょ?」
薔「…今の私なら
  ・語尾に『にゃ』がつく猫属性
  ・愛想を振り撒く私
  ・生真面目な委員長タイプ
  ・高飛車な女王様
  ・若奥様
  ・無邪気な妹タイプ
  ・父親に甘える女の子
  この七つのタイプに対応してる…さぁ、どれが好み?」
水「………」

雪「それで、どうでした?」
薔「黄色い救急車呼ばれた…。」 
660以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:28:54.30 ID:TWsvfpqK0
えええええ(´Д`)えええええ
精神科行きかよwwwwwwww
661以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:30:27.92 ID:XGGx/KV50
>>659
ちょwwwwww白崎責任取れwwwwwww
662以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:31:14.22 ID:a/7KlyBUO
父親に甘える女の子はマジでヤヴァイ
663以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:42:05.68 ID:Gn4+TqJi0
それには同意。あれは理性を保つのが辛い
664以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:43:57.98 ID:XGGx/KV50
「ぱぁぱ」殺傷力高杉www
665以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:45:35.21 ID:sAdCNDzoO
保守
666以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:49:13.25 ID:rHeZS29r0
雪「ここは、実際に試してみるべきです!」
薔「と…言うと?」
雪「とりあえず、父親に甘える女の子!で行ってみましょう!」
薔「なるほど…選ばせるのではなく、最初からその属性でアタックする…。いいかも。」

水「あら、薔薇水晶。正気に戻った?」
薔「うん…あのね…。」
水「なぁに?」
薔「…姉や…薔薇水晶…おっきくなったら…姉やのお嫁さんになる…。」
水「……」

雪「今度はどうでした?」
薔「…黄色い(以下略)」
667以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:50:28.44 ID:AYQVXZ6N0
どうみても亜OOです。本当に(ry
668以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 22:54:06.45 ID:Gn4+TqJi0
おねーちゃんって言った方がいいと思うぞwwww
669以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:05:52.85 ID:Gn4+TqJi0
保守
670以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:07:48.75 ID:DHTjvWN60
ここいらでプチJUM×蒼祭りでも開こうかな、っと



蒼「お帰り、ジュン君」
J「あれ、来てたのか」
JUMがお風呂から上がって部屋に戻った時、ベッドの上にはパジャマ姿の蒼星石が居た。
蒼「うん、ジュン君と一緒に寝ようと思って」
J「…またか」
JUMは思わずそうぼやいてしまった。
この甘えたがりな幼馴染はよくこうして一緒に寝ようといってくるのだが、
いくら幼馴染とはいえ、蒼星石は年頃の女の子だ。
故に同じく年頃の男である自分と寝るという事に、JUMはどうしても抵抗を覚えてしまうのだ。
蒼「うん、ダメ…?」
蒼星石は少し寂しそうな顔を見せる。
JUMはこれにからきし弱く、この顔を出されるとどうしてもイヤとは言えない。
J「あ、いや、ダメじゃないけど…」
蒼「本当? 良かった」
そう言うと蒼星石はにっこりと笑顔を作った。
J(僕も大概、蒼星石に弱いよなぁ…。でも、ま…)
JUMは蒼星石の顔を見つめる。
J(蒼星石がこういう事言うのは僕だけだしな、他じゃワガママとか言わない奴だし。
  だったら、たまの可愛いワガママ位は聞いてやるのが、僕の幼馴染としての勤めだよな…)
JUMは心の中でそう結論付けると、スタスタと歩いて蒼星石の横に腰掛けた。
J「一緒に寝るのはいいけど、少し待ってくれるか? 髪乾かないと寝れないから」
蒼「うん、いくらでも待つよ」
そんな蒼星石の言葉にJUMは思わず笑う。
671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:08:28.51 ID:DHTjvWN60
>>670

J「そんなにかからないって、髪が長いわけじゃないんだから」
そう言って、JUMは自分の髪を軽くかき上げた。
蒼(あっ…)
J「ん、どうした?」
蒼星石は少し赤い顔をして、JUMを見つめていた。
蒼「ジュンくん、なんだかちょっと色っぽい…」
J「はぁっ?」
JUMは思わず妙な声を上げてしまう。
蒼「お風呂上りだからかな、なんだかいつもと少し違う感じがする…」
J「(色っぽいって、褒められてるのかどうか微妙だな…)…本当に違う人だったりしてな」
JUMが冗談交じりにそう言うと、蒼星石は少し困った顔をした。
蒼「…それは困るよ」
J「困る? なんで?」
蒼「だって、ジュンくんが違う人だったら一緒に寝れないじゃないか。
  僕ジュンくん以外の人と一緒に寝るなんて出来ないし…」
J「……ぷっっ」
JUMはその答えに一瞬ポカンとし、その後声を押し殺して笑い出した。
蒼「む、何が可笑しいのさ」
J「っ、いや、ごめんごめん」
JUMは指で目元を拭う。
J「大丈夫だよ、僕はお前知ってる桜田ジュンだから。今までもこれからも変わらない、お前の幼馴染だから…」
JUMは優しい声でそう告げた。
蒼「…うん」
そんなJUMに蒼星石は笑顔で返事を返した。
672以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:09:08.30 ID:DHTjvWN60
>>671

JUMの髪が乾いたので、二人は電気を消しベッドの中に潜り込む。
J「そういえば、蒼星石」
蒼「なに?」
J「前から思ってたんだけど、お前枕は要らないのか?」
蒼「大丈夫だよ、ジュンくんが僕の枕だから」
そう言うと、蒼星石はJUMの身体にしがみついた。
蒼「ジュンくん枕は良く眠れるんだ…」
J「…そっか」
JUMは軽く笑いを漏らしながらそう言った。
蒼「ふあ…。おやすみ、ジュンくん」
J「おやすみ、蒼星石…」
JUMは眼を閉じた蒼星石に優しくそう言った後、自分も眼を閉じた。

二人はお互いの温かさに包まれて眠りへと落ちていった。


/終わり
673以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:11:39.76 ID:XGGx/KV50
>>672
なにこの甘えっ子な蒼www可愛すぎるwwwGJ!
674以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:12:04.21 ID:GhbaEKoe0
|  :.:l ll ヽ :..:.:.l |l ヽ:.|:  l:l l.: :./ィ"/ :/ //|/'  /::/:   / l
|:l :.:l |!  ヽ:.:_l_ヽ ヽヽ. |l l:.:/ //_Z ==<,_  /:/:   ./ .!
|:l: _:l. ‐  ̄\ ̄   ` \レ′ ノ' 矼j _,/  //:   :/  l:   今夜も
ヽヽ:..ヽ       _           ̄ ̄-    〃   ./ :  !:   みんなでローゼンメイデンの
:.:.:ヽ\_,.ィ^ ̄ 矼レ                 /  ./.:   :  ll:    絵を描きなさぁい……
 :.:.:ヽ  `` ニ ´      l          / _..ィ.:.:.:.:  .:  .!:l
   :.:.\                -=´‐ ´  l.:.:.:.: .:.:  l.l:.l
\   :.:\        _..  -z          ll.:.:.: .:.:  l: l.:
  :`丶、_ \ー     ` ー ´             /:!:.: .:.:  l.: .l.:
  :.:.:.:.:.l .:`.T`ー       ´        /:/:/ .:.:  /:.: !:
  :.:.:.:.:.|:.:.:.:.l \                / |:.// ..:.:  /:.:.: l.:
  :.:.:.:.:.|:.:.:/.:.:.:.:.l`丶 、       _. '´   l'/..:.:.:  /:.:.:.: .!.:
.  :.:.:.:.:|:./.:.:.:.:.:.:l:l:.:  : l``:..r - ,= ´――‐-〃:.:.:   /.:.:.:.:  l/
   :.:.:..!'.:.:.:.:.:.:.:l:l.:  : l,. -イ7ー= ニ二二/':.:.:.:   /.:.:.:.:.: /':.:

VIPPERのためのローゼンチャット
http://www.takamin.com/oekakichat/user/oekakichat3.php?userid=211491
675以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:12:44.91 ID:a/7KlyBUO
きらきーに相談にしにいくばらすぃーカワユス
676以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:13:02.58 ID:sAdCNDzoO
ジュン君まくらwwwwww
幼馴染みはいいなwwwwww
677以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:17:13.76 ID:DHTjvWN60
J「雨だな」
蒼「雨だね」
窓の外を眺めながら、二人はそう呟いた。
J「最近、雨多いよな」
蒼「うん、まだ梅雨には早いはずだけどね」
JUMはだらーっとベッドへ体を倒した。
J「折角の日曜に雨が降らなくてもいいのにな…」
蒼星石はベッドに寝転んでいるJUMを上から覗き込んだ。
蒼「…ジュン君は雨嫌い?」
J「ん? 嫌いって事はないけど、好きじゃないな。特に休みの日の雨は」
蒼「そうなんだ。どうして?」
J「だって、雨が降ってたら何処にも行けないだろ?」
蒼「そうだね。でも、僕は雨嫌いじゃないよ」
J「なんで?」
蒼「だって…」
蒼星石はベッドに寝そべり、JUMに頬を擦り寄せた。
蒼「雨の日はずっと、ジュンくんとこうしていられるじゃない」
J「…でも、それは晴れの日でも出来るだろ?」
JUMがそう言うと蒼星石はくすくす笑った。
蒼「ううん、晴れの日だとこうして部屋の中にいるのがもったいなく感じちゃうでしょ?
  でも、雨の日ならそんな風感じないから、気兼ねなくこうして静かにのんびりいられるじゃない」
J「…なるほど」
JUMが左手で軽く蒼星石の髪を撫でると、蒼星石は気持ち良さそうな顔で笑った。
こうして静かに蒼星石と過ごすのも幸せかもしれない、JUMはそう思った。
J「そう考えると、雨も悪くないかもな…」
蒼「うん」
そうして二人は笑い合い、休日の時間を二人で静かに過ごした。

/終わり
678以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:22:25.79 ID:TWsvfpqK0
>>672
甘え上手wwwwカワイイwwwww
>>677
今度は大人な感じがする
けどやっぱ甘いwwww
679以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:26:18.61 ID:DHTjvWN60
J「ん〜」
JUMは手のひらで耳をポンポンと叩いている。
蒼「どうしたのジュン君?」
J「いや、なんか耳がスッキリしなくて」
蒼「それじゃ、僕が耳掃除してあげようか?」
J「う〜ん、頼もうかな」
JUMは耳掻きを取り出して、蒼星石に手渡した。
蒼「じゃあ、ジュン君僕の膝に来て?」
J「ああ」
JUMは蒼星石の膝の上に頭を乗せた。
蒼「それじゃ、優しくするけど痛かったら言ってね?」
J「わかった」

蒼「どう? 痛くない?」
J「いや、気持ちいいよ(特に太腿が…/////)」
蒼「そう、良かった」

蒼「今度は反対ね、ジュン君こっち向いて?」
J「ああ(なんか幸せだなぁ…/////)」
680以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:27:04.16 ID:Ws9qEib3O
蒼い子はやっぱり良いなぁwww
681以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:27:08.05 ID:DHTjvWN60
>>679

蒼「はい、終わったよ」
JUMは頭と身体を起こして、蒼星石に向き直った。
J「ありがとな、おかげでスッキリしたよ(ちょっと名残惜しいけど…)」
蒼「そう、良かった。それじゃあ、はい」
蒼星石はJUMに耳掻きを渡し、
蒼「えいっ♪」
寝転がってJUMの膝の上に頭を乗せた。
J「蒼星石…?」
蒼「今度はジュン君が僕の耳掃除して?」
下から上目遣いで自分を見上げる蒼星石の姿にJUMは軽く笑う。
J「いいけど、あんまり上手くないぞ?」
蒼「うん、でもあまり痛くしないでね?」
そう言う蒼星石の姿があんまりにも可愛いものだから、JUMの口から自然と笑が漏れてしまう。
J「努力するよ」

JUMの耳掃除はそんなに上手くはなかったが、蒼星石はとても幸せそうな顔をしていた。


/終わり
682以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:27:45.16 ID:TWsvfpqK0
蒼い子大量でktkrwwwwwwwwww
683以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:33:47.61 ID:sAdCNDzoO
頑張るなwwwwww
膝枕で耳掃除はロマンだwwwwww
684以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:37:49.58 ID:DHTjvWN60
さて、弾切れなのでプチJUM×蒼祭りもこれで終わり、っと



蒼「…困ったね」
翠「最悪ですぅ…」
翠星石と蒼星石は下駄箱の入り口で立ち尽くしていた。
その理由はザーザーと降りしきる雨。
傘を持ってきていない二人は立ち尽くすしかなかった。。
蒼「朝はあんなに晴れてたのにね」
翠「まったくですぅ。いきなり降りやがるなんて、不意打ちもいいとこです!」
翠星石は空をにらみつけるが、雨は一向に収まってくれそうもない。
翠「こうなったら、全速力で突っ走って家まで帰るですぅ」
蒼「そんなことしたら風邪引くよ? 翠星石」
翠「このまま止むのを待ってたら日が暮れちまうです、覚悟を決めるです蒼星石」
「お前ら傘忘れたのか?」
後ろから声をかけられ、振り返るとそこに居たのはメガネの少年。
蒼「ジュン君」
翠「む、ジュンは傘持ってるですね」
翠星石はJUMが持っている傘をにらみつけた。
J「朝、天気予報見てこなかったのか? 昼からの降水率100%だったぞ?」
蒼「朝はちょっとバタバタしてたんだ(翠星石が寝坊して…)」
J「そっか。…ほら」
蒼「えっ?」
JUMがいきなり傘を差し出してきたので、蒼星石は戸惑った。
685以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:38:35.95 ID:DHTjvWN60
>>684

J「このままじゃ帰れないだろ、僕の傘貸してやるよ。明日返してくれればいいから」
蒼「えっ、でも、それじゃ、ジュン君が…」
J「大丈夫。僕は一応男だし、走って帰って風呂に入れば風邪も引かないって」
蒼「でも、悪いよ…」
J「…このままお前らほったらかして帰ると気分が悪いんだよ」
蒼「でも…」
互いに譲らない二人。
そんな二人にイライラし始めた翠星石が、下駄箱に入ってきた一つの影を見つけて声を上げた。
翠「笹塚っ!」
笹「わっ! な、なんだよ…?」
翠「お前、傘持ってきてるですか?」
笹「傘? あるけど、それが?」
翠「なら、決まりです」
その返事を聞いて翠星石はニヤリと笑った。
翠「笹塚、お前は翠星石を送っていくです」
笹「えっ、なんで?」
翠「いいから言う通りにするです!」
笹「は、はい…」
翠「そしてジュン、お前は蒼星石を送っていくです。これならみんな濡れずに帰れるですぅ」
その提案を聞いたJUMと蒼星石は、それならと頷いて返した。


翠「笹塚、もっと傘をこっちに寄せるです、翠星石が濡れちまうですぅ」
笹「って、そんなに寄せたら、今度は僕が濡れるじゃないか」
翠「男が細かいことグダグダ言うんじゃねぇです」
笹「そんなぁ…」
雨の中、先を行く翠星石と笹塚。
その後ろのJUMと蒼星石は…
686以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:39:29.08 ID:DHTjvWN60
>>685
J「蒼星石、濡れないか?」
蒼「僕は大丈夫だけど、ジュン君の肩、濡れちゃってるよ…?」
JUMは傘をやや蒼星石よりにしていたため、自分の肩が傘からはみ出してしまっていた。
J「この位平気だ」
蒼「でも…(あっ、そうだ)」
蒼星石はいきなりJUMに身体を密着させた。
J「っ!?////」
蒼「…これで、ジュン君が濡れなくても大丈夫でしょ?////」
J「え…? あ、ああ…////」
そう言うとJUMは傘を少し自分に引き寄せた。
J「……////」
蒼「……////」
二人は少しドキドキしながら、先を行く翠星石と笹塚を追いかけた。


笹「酷い目に会ったな、桜田」
二人を家に届けてから、笹塚はJUMにそう言った。
すると、JUMは笑ってこう答えた。
J「…そうでもないぜ」

翠「まったく、とんだ目に会ったです。ねぇ、蒼星石?」
家に帰った後、翠星石は蒼星石にそう言った。
すると、蒼星石は笑ってこう答えた。
蒼「…そうでもないよ」


JUMと蒼星石の予想外の答えに、首を捻る笹塚と翠星石だった。

/終わり
687以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:41:04.01 ID:XGGx/KV50
>>686
笹塚役得www蒼が可愛すぎてもうwwwGJ!
688以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:42:34.93 ID:TWsvfpqK0
これはいいJ蒼祭りでした
お疲れ様
689以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:45:01.07 ID:E4LIdVW6O
ヤパヤパ









(´д`)ハァーーーーン
うん、甘い。サッカリンが口から溢れ出てくるwwwwwwwwwwww
690以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:55:55.42 ID:Gn4+TqJi0
ほし
691以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/20(土) 23:59:44.82 ID:sAdCNDzoO
薔「こうやって三人で遊ぶのも久しぶりだね」
ジ「ん…そうだな」
銀「大きくなってからあんまり一緒にいる時間なくなったものねぇ」
薔「うん……寂しかったなぁ」
ジ「薔薇水晶…」
銀「ふふ、今日はたくさん遊びましょうね?」
薔「…うん♪」

薔「あ…これ…懐かしい」
銀「これは…手錠?」
ジ「警察ごっことかやったな…そういやそれ本物だっけ」
薔「うん…裏ルートで入手」
銀(子供のころからそういう娘だったのね)
薔「そういえば…三人の手を繋げた事もあったね」
ジ「ああ、しかもその時鍵なくして大変だったな」
銀「もし鍵が見つからなかったら三人一緒に生活するようだったかもねぇ」
薔「…………」
カチャ、カチャ、カチャ、カチャ
ジ「………(左手に手錠)」
銀「………(右手に手錠)」
薔「………(両手に手錠)」
ジ「おい」
薔「こういう方法があったね(にっこり」
銀(……この娘本気だわ)
692以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:01:37.86 ID:mmP2gZLM0
「ばらげん!」第0話を投下します

ローゼン以外のキャラが出るのに拒否反応があるお方は
スルーよろしくします
693以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:01:40.77 ID:JVGlMoeH0
これで三人ずっと一緒だね♪




ねーよwwwwwwwwwばらしーwwwwwwww
694以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:02:13.62 ID:mmP2gZLM0
>>692


「一万年と二千年前からあっいっしってる〜〜〜♪八千年過ぎた頃から
 もぉっと恋しくなぁ〜〜〜〜〜ったぁ〜〜〜〜〜♪」


午前8時10分、薔薇水晶は今日も学校に向かって元気に歩いていた。
しかも、ipodに好きなアニソンを入れて楽しそうに歌いながら。
授業が終われば今日も大学にいってげんしけんの面々とアキバめぐり。
桜舞う4月の通学路、薔薇水晶以外にも生徒達は和気あいあいと
学校へ向かって歩いている。
ここは私立英央学園、同級生同士は名前に「さん」をつけて呼び、
上級生を呼ぶ時は「さま」をつける。挨拶の言葉は「ごきげんよう」。
スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは
翻らせないよう・・・って、これは違う漫画のお話だ。
英央学園高等部は同じ敷地内に大学がある珍しい高校である。
校風は極めて自由で、学校が指定する校則はない。
代わりに、生徒自身による統治がモットーであり、生徒会、風紀委員会が
主になって学校を治めている、それ以外はいたって普通の学校。
695以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:02:46.18 ID:mmP2gZLM0
>>694
「待て真紅っ!カバンくらい自分で持てっての!!」
「あら、それ位持つのは下僕の役目ではなくて?」
歌う薔薇水晶の横を手ぶらの真紅とリョ手のふさがったジュンが通り過ぎる。
「ジュン、大変そうなのぉ・・・・ヒナお手伝いするっ♪」
「そうだね雛苺・・・ねえ桜田君!私も持とうか?」
すぐ後ろを歩いていた巴と雛苺も二人を追いかけていく。

「ふあぁぁ〜、うぅぅ〜寝不足ですぅ・・・」
「大丈夫かい翠星石?ここ最近いつも寝不足みたいだけど・・・・・」
「あ〜・・・・翠星石はぜーんぜん大丈夫ですよ。蒼星石が心配するまでも
 ねぇです。だから安心するです!」
「そう?なら良いんだけど・・・」
「そうです、そうですぅ♪(と言うか原稿が終わらねぇだけですけどね・・・)」
薔薇水晶の少し後ろの方では目の下にクマを作った翠星石と
蒼星石が二人並んで歩く。

「待つかしらベジータ先輩と笹塚先輩!!3年になったのだから今年こそ
 悪行をやめるかしら!!!大人しくお縄を頂戴するかしらっ!」
「誰が止まれるか!逃げるぞ笹塚!!」
「がってんしょうち!!」
高校の校門前を疾走するベジータと笹塚。学園のトラブルメーカーを
後ろから追いかける風紀委員会会長の金糸雀。
「今年こそは絶対風紀委員の名にかけて捕まえるかしらぁ〜!」
学園名物のこの光景を他の生徒達はいつもどおりに見物している。
696以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:03:17.34 ID:mmP2gZLM0
>>695
「ふぅ・・・毎朝毎朝よくやるわぁ。ほんっと・・・お馬鹿さぁん・・・」
そんな三人を眺めながら化学実験室で仮眠を取り始める水銀燈。
おそらく、このまま授業をサボるつもりだろう。
しかし・・・
「そうは問屋がおろしませんよ、水銀燈センパイッ♪」
「・・・・仕事は遂行させてもらう、風紀委員の任務だ。」
その声に即座に振り向く。
「げっ!!ど、どうしてここがバレたのぉっ!!??」
保健室前にたたずむ二つの影、金糸雀と同じ風紀委員である霧亥と天枷美春だ。
「風紀委員だからな。」
「関係ないじゃないっ!」
「どうでも良いな・・・英央学園高等部生徒会会長、水銀燈。生徒会からの要請で
 会議にアンタを出席させるようにとの事だ。おとなしく来てもらう。」
「そうですよセンパイ!会長なのにさぼるのはいけません!」
じりじりと水銀燈に詰め寄るふたり。
「さ、最悪だわぁ〜・・・・・」


ここは英央学園、春の桜舞うこの学園を舞台に、今日から高等部と大学で
様々な話が繰り広げられる。



ようこそ「ばらげん!」の世界へ


697以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:04:00.16 ID:mmP2gZLM0
>>696
薔薇「『ばらげん!』次回予告だよ、にゃ♪」


咲「あれ、今回は私たちの出番はなし?」
大野「みたいですね。ちょっと悲しいです・・・」
笹原「でも、次は俺達の出番みたいですよ。」
斑目「ま、オレ達が出てもいつもとかわらなさそうだな。」
田中「それを言っちゃおしまいだろ・・・」
久我山「で、でもそれがオレ達らしいような・・・」
荻上「はぁ・・」

薔薇「次回『第一話 うぇるかむ、ようこそ、こんにちは』だよ。
   げんしけんの部室にいつもの風が吹く・・・」

斑目「んで、新キャラって『ダカーポ』と『BLAME!』だよな?」
薔薇「それは言わない秘密だロボ・・・」
698以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:05:54.24 ID:JVGlMoeH0
ばらげん!キタ──────(゚∀゚)───────!!!
ずっと前から大好きなのがキタ──────(゚∀゚)───────!!!
699以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:06:49.80 ID:1TKt6yF3O
うはwwwwwktkrwwwww
700以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:06:49.79 ID:4dDTZ4fj0
>>697
2ヶ月過ぎた頃からもっと恋しくなってた。
なんというか…もう…懐かしくて…(´;ω;`)ウッ
701以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:08:04.77 ID:AynmaP8EO
ああ…すげえ懐かしい…
続き超wktkwktk
702以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:16:45.50 ID:LTPb4MmP0
ばらげん! 早速ktkr!!
貴方を待っていたwww
次回もwktkしてますよ〜
703以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:29:46.08 ID:AynmaP8EO
保守
704以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:44:20.22 ID:z/S+x2dLO
保守
705以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:54:56.12 ID:h+LSxeIZO
昼間に14、5歳の銀様うpした者だけど、真紅ver用意した
http://kjm.kir.jp/?p=17759
706以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 00:56:26.54 ID:AynmaP8EO
ちゃんとネクタイしてるあたりが
真面目そうな真紅っぽい
707以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 01:06:54.06 ID:PnpllTdo0
前から気になってたんだが笹塚って誰だ?
708以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 01:10:12.39 ID:AynmaP8EO
ひとまずWikiの注意事項(新規住人必読)を読むんだ
709以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 01:14:17.85 ID:PnpllTdo0
>>708
見たよ
笹塚って他作品?
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 01:16:18.88 ID:AynmaP8EO
いやそうじゃなくて雑談や質問はWikiでと言いたかったんだ、ごめん分かりづらくて

たした苺ましゅまろ(だっけ?)とかいう奴のキャラだった気が
711以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 01:19:31.33 ID:PnpllTdo0
>>710
本当にありが
712以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 01:35:31.05 ID:4dDTZ4fj0
寝☆
713以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 01:50:52.28 ID:0CAmh6XlO
乙女に
714以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 01:59:57.10 ID:bVxCi1kv0
ヒデキ感激
保守
715以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 02:02:16.80 ID:sRetNqrD0
保守よぉ
716以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 02:21:35.29 ID:84j6gjHcO
>>686
あめえぇwww
GJだ!!

>>691
薔薇しぃーこえぇよwww
なんて子だ!!www

>>697
ちょwww美春まで出てきやがった!!www
関係ないが笹×荻ペアに期待www
717以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 02:38:18.88 ID:wJQcGR+A0
保守
718以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 02:38:18.98 ID:YDSj8i320
>>697 ちょwwwwwBLAME! 大好きwwwwww
これらをどう広げていくのかwktkです

保守ー!
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 02:52:50.43 ID:QQhKBqse0
ho
720以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:21:21.55 ID:YDSj8i320
保守ー
721以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:26:57.90 ID:5/eNi5ib0
保守
722以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:43:13.73 ID:YDSj8i320

やっと出来た……保守がてらの投下いきます!
【ゆめまぼろし】第四話 違和感
です。>>322の続きとなります。それではどうぞ……

723以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:44:00.97 ID:YDSj8i320
>>322

 さて、これで眼の前にあった脅威は回避出来た。

「真紅、大丈夫かしら……?」

「ん……眠くなって、きたの……だわ」

「そう……あとは"庭師"とジュンに任せて、ゆっくり休むかしら。……良い夢を、真紅」

 最後の私の言葉に対する彼女の返事は無かった。そして、彼女の頭上に"世界"へ通じる
穴が再び開く。

「眠っちゃったね、真紅ちゃん」

「この娘も……相当に強い精神力の持ち主かしら」

私は彼女の左手の薬指につけられている指輪を見る。これが真紅という少女を縛る呪いの
指輪だけど……ひょっとして、彼女を守ろうとする力も働いている?
 私は、さっき彼女の指輪から紡ぎだされた糸のことを思う。


 しかしながら、とりあえず。あとは中に居るジュン達の頑張り次第だ。出来るだけ最速で片付
けたつもりだが、それでも負担は少なからず強いられたことだろう。
 "庭師"はかなり腕の立つ者達だと聞いている。今、私達は恐らく中に居る"異なるもの"――
額縁に収まるべき主体を掻き消した。相手をしていたあの絵は、中にある額縁の観念に引き寄せ
られたものだろう。または、お互いに作用しあったか――
 もし"世界"の中で、ひとつの完成された絵としての存在になっていたらと考えると、ぞっとす
る。現段階なら万一にも間違いは無いだろうが、果たして大丈夫だろうか。
724以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:45:10.47 ID:YDSj8i320
>>723

「ねえ、カナ。あの幽霊、ジュン君だっけ? 確かに変わってる言えば変わってるけど、まあ……」

「みっちゃん……うん、単なる幽霊かしらー」

("イレギュラー"、か……)

 私は、幽霊であるジュンという存在のことについて考えを巡らせていた。
 私達がこの館へ赴くよう指示した組織からは、彼は単純に"薔薇屋敷の件に関わるイレ
ギュラーである"としか聞いていない。
 だが。最初に彼に会ったとき。彼が"世界"に通じる穴から出てきたときに見せた、あの反応。

『お前は――』

 幽霊に常識なんか通じないかもしれないのだが。私達二人を眼の前にしながら『お前"達"』で
は無く、私単体を見据えて『お前は』と言った。
 加えて、初対面である筈なのに、特に驚いてなかった風なあの様子も。
 それは、些細な違和感。気にしなくていい位のレベルの話なんだと思う。

 けれど、何だろう。このもやもやとした気持ちは。
 私は真紅をソファに横たえて、ぽっかりと開いているくらいくらい穴を見つめながら。
 こころの中で、魚の小骨のように僅かに引っかかっていることを、意識していた。



【ゆめまぼろし】第四話 違和感

725以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:46:34.30 ID:YDSj8i320
>>724

 "世界"の外へ出て行ったジュン君が、またここへ戻ってきた。
 それほど時間は経っていないとは言えど、翠星石のフォローを受けながらも未だ"異なるもの"
に効果的なダメージを与えることが出来ていない。
 今、僕の"裁断"による衝撃を加えた。しかし、相手の存在の観念が不安定になっているのか、
手ごたえは少ない。完全な"裁断"は、容易にはさせてくれないようだ。
 "異なるもの"を遠方へ弾き飛ばしたものの……間もなくまた、僕らの所へ戻ってくるだろう。
 "世界"の揺れは彼がここへやってくる直前にピークに達していたが、今は安定している。

「ジュン! 外はどうなってるです!」

「大丈夫だ。どうやらお前らの系列の仲間が、手伝いに来たみたいだぞ」

「仲間……?」

「ああ。"世界"の外での戦闘に特化したスペシャリストだとか言ってたな、あの二人組」

 二人組。僕らは多くの場合ペアを組んで戦闘を展開するし、僕らが所属する組織から派遣され
てきた人物には相違いないと思う。
 単体で戦闘する人物は、僕らの先代に当たる"庭師"か――とにかく、それほど多くは無い。

 "世界"の外で闘う二人組のスペシャリスト、と彼は言った。そうなると、思いつくのは……

「名前はわかるかい? ジュン君」

「え? えーと……金糸雀とみっちゃん、って言ってたな」

726以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:47:10.16 ID:YDSj8i320
>>725

 成程。今来ているのは"実眼"の系列に属する者、"策士"金糸雀。――相当な、やり手。
ここ最近新たに"観察者"という異名を持つ人物と組んでいるらしいことは、組織からの定期報告で聞き
及んでいる。


 だが。僕の知る限り、"策士"は外で戦闘する部門においてはエリート中のエリートの筈。何故なら、
彼女の持つ力自体が、かなり特殊だから。

 この薔薇屋敷に関わる案件は小さくないけど、それだけで彼女が派遣される理由になるのだろうか――?

「金糸雀!? "策士"が外に来てるですかっ!?」

「なんか知らんけどそうらしいぞ」

 これは、一体どういう――


「―――来るぞ!」

 ジュン君が見据えた先に居る、"異なるもの"。先ほど僕が奴を吹き飛ばす前と違っているところは――

727以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:47:23.58 ID:StGSCG1MO
728以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:47:52.36 ID:YDSj8i320
>>726

「絵に、切れ目が……!? 蒼星石の一撃で破れたですか」

「違うな。あれは中から新たに発生しようとする観念の隙間だ」

 彼の言うとおり。その隙間から、何やらおどろおどろしい"絵"が――浮かび始める。

「正念場だ。あれは多分、真紅が目覚めた先に居る奴のイメージ……翠星石、防御線を張ってくれ」

「言われなくてもやるですぅ!」



『"庭師"が命じる! 観念の世界、実像を持てる我らが身に迫る虚像の衝撃を――

 悉く弾く、翠が壁を、今成さんとせよ』

『――護れ、"茨の冠"っ!』



 そして現れる、茨の環。円を描くように僕達を取り巻き、観念のイメージを中和する防御線――
シールドが張られる。


「"異なるもの"のプレッシャーが半端じゃない、油断ならんですぅ……!」

729以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:48:39.83 ID:YDSj8i320
>>728

「確かにな……二人で行くぞ、蒼星石! そのあとで隙をついて"裁断"してくれ」

「わかったよ、ジュン君っ!」


 二人、"異なるもの"を挟み込むようなかたちで飛び込んでいく。

「―――!?」

 この絵は――ひとの、かたちを成そうとしているのか!?

 まずい。ひとのかたちは、それだけで明確な意志を持つ観念に成り得る。そうなると厄介だ――

 そう、思った刹那。ジュン君が何か四角い空間に囲まれ始める。

「ちっ……!」

 その場を飛びのいてその空間から離脱しようとしたが、彼を追うように格子の空間はついていく。
この"世界"では、奴のイメージを振り切れないということか――

「ジュン君! 動かないでっ!」

「蒼星石!?」

 僕は身を翻し、ジュン君の方に身体を向ける。

 観念の兵装、この"庭師の鋏"なら――!
730以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:49:27.46 ID:YDSj8i320
>>729

『"庭師"は命じ、そして断ずる! "世界"に現れし虚像が格子、我が鋏の光を以て、悉く刻まれん』

『――"破断"!』



 光とともに巻き起こる風。僕の断じた言葉が、"世界"の中で実現し展開される。ジュン君を取り囲
んでいた四角い格子がばらばらになり掻き消える。

「助かった、蒼星石! そのまま奴の注意を引き付けてくれ!」

 頷き返し、また"異なるもの"と対峙しようとした時。

「きゃああああっ!」

「翠星石!?」

 また新たに展開していた格子の虚像。それが彼女を取り囲む――

「ちいぃっ……私は大丈夫ですっ、蒼星石! まだ"茨の冠"は崩れんです……!」

「蒼星石、来るぞっ!!」

 殆ど声が聞こえたと同時に飛び退く。くそっ! "庭師"の命を宣言する暇を与えないか……!

 そう考えた瞬間だった。
 ジュン君がものすごいスピードで、"異なるもの"の後ろに回りこむ。
731以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:49:54.67 ID:YDSj8i320
>>730

『―――――――――、―――――――――』


 え……!? 今のは――……

 ジュン君の左手にある指輪から紡ぎだされる、光の糸。その糸が、今度は僕達がされていたの
と同じように、"異なるもの"を四角く、囲み始めた。

「念には念を、と。翠星石、借りるぞ!」

 未だ格子に縛られ、"茨の冠"の力で圧迫を防ぎ続けている翠星石が声を出す。

「しょ、しょーがねえ……ですぅ、もってけドロボーですぅ!」

 ジュン君が、彼の周りに取り巻く"茨の冠"の棘のひとかけらを折る。

「薔薇の棘でもいけるだろ――串刺しに、されてろよ」

 光の糸に囲まれた"異なるもの"の空間に、――その棘を、投げ入れた。


ザア、と。激しい音を立てて、茨は何本にも増え。"異なるもの"の身体――その額縁を、磔にした。

「うううううっ!」

それと同時に、翠星石が呻きながら膝をつく。
732以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:50:39.48 ID:YDSj8i320
>>731

「ちったあ遠慮ってもんを知るですよ……ジュン!……」

「悪いな。だけど、ここで完全に止めておけば……」

 バシン! と激しい音が鳴った。すると、僕達を取り囲もうとしていた格子が掻き消える。
 額縁の中にあるひとのかたちを模した"絵"も、姿を消し。元の真っ黒な状態に戻る。

「外の"策士"が、何とかしてくれる頃合だろ……!? 蒼星石、今だ!」

"異なるもの"は、初めに対峙していた――宿主である真紅が目覚める前の――元の状態に戻っただけ。
けれど先ほどに比べればプレッシャーは格段に落ちた。そして何より、完全に動きを止めた今ならば―――!

 僕は急速に自らの熱を抑える。限りなく静かに、平静になり――裁くものは、昂ぶらず。
 抗う余地も残さずに、絶対的な一撃を以て――その裁きを、実行するのみ。
 僕は鋏を構える。



『"庭師"は命じ、そして断ずる……我、如かして汝が存在を許さず。

 この観念が"世界"から、今消え去れ――"庭師"が放つ光のもとに、裁断されよ』


『静かなる―――存在の、終わり。……"断罪"』



 突き抜ける、一閃。そして"異なるもの"の身体を、縦半分に――"裁断"した。
733以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:51:15.01 ID:YDSj8i320
>>732

「……ふぅ……」

 眼の前にいた虚像が、そのまま掻き消えていったのを確認し、僕はその場に座り込む。

「ふへー……疲れたですぅー……」

"茨の冠"の解除を終えた翠星石が僕の隣にやってきて、同じように座り込む。そんな僕ら
の元に、ジュン君は何食わぬ顔で飛んできた。

「ジュン……私のイメージを借りるのはいいですけど、度が過ぎるとこっちがきついですぅ。
 私達はジュンと根本的に違うですから……」

 息切れをしながらジュン君に話しかける翠星石。
 まあ、確かにそうなるだろう。ジュン君は幽霊で、もともと実体を持たない、観念の塊だか
ら。
 先ほどジュン君が『借りる』と言ったのは、翠星石の持つ"庭師"の存在そのもの、のような
もの。僕らも彼と一緒に戦闘を重ねる内に気づいたのだが、幽霊という状態はかなりこの"世界"
で融通が利く。
 存在そのもの、といったイメージを利用出来ることも、闘いの最中で発見したこと。もっとも
借りられる側としては。自分の中で有限である"存在の観念"を引っ張りとられてしまう訳だから、
かなりしんどい。
 僕も"庭師の鋏"のイメージを貸したことがあったけど、相当辛かった。観念を引き出す度合い
を調整出来るのなら、連携を組んで同時に"裁断"を実行することも出来るかもしれないが。

 要は、僕達は生きている以上、実の肉体という器を持っているから。その器が邪魔をするため、
其処から観念を引き出すのは容易ではないこということだ。

734以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:51:40.07 ID:YDSj8i320
>>733

 その存在を引っ張り込むこの作業を、ジュン君と違い、厳然な悪意を持ってやろうとしてくるの
が"異なるもの"たち。僕達が通常奴らと対峙したときに感じる威圧感は、それを行ってくる前触れ
のようなものだ。

 僕らはそれに対し防御線を張らなければいけないから、観念の兵装で対抗する。それは主に
翠星石の役割となる。実世界では僕達"庭師"は、"世界"の観念をバックグラウンドに背負うことが
出来ないので……殆ど力を発揮することも出来ず、こころを折られる可能性が高い。

 まあ、少し難はあるにせよ。このような背景から、幽霊である彼はかなり万能の類に入るだろう。

 以前、真紅に"世界"の外から敵が迫ったときに、それと対峙していたとも言っていた。ならば、
彼は僕らと違い、実空間での戦闘もこなせるということになる。
 "夢の庭師"でも。あるいは今外に居るであろう"策士"にも出来ないことを、彼は成せるのだ。

 強いて欠点を挙げるとするなら……今ジュン君は、真紅と指輪で繋がっているというところか。
いくら観念の塊とて、存在そのものは有限。闘い、力を発揮すれば消耗する。
 普通の幽霊ならば、消耗したものを他の観念から奪ったり出来るかもしれない(その前にそのまま
消滅してしまう可能性も大きいが)。けど彼の場合は、それを真紅から補っている状態なのだ。

 先ほどの戦闘ので、彼は翠星石の存在の観念を『間借りした』だけで、それを自らに取り込んだ訳
ではない。――むしろ、身体の中に取り込むことは出来ない、とも言っていた。何でも、指輪がそれ
を受け付けないのだとか。
 すなわち、彼の負担は宿主である真紅の負担と、殆ど同義であると言って良いだろう。

735以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:52:06.48 ID:YDSj8i320
>>734

 彼を見ていると、僕らがまだ"夢の庭師"の名を冠する前に――"時計職人"である祖父に連れられ、
闘いの見習いをしていた時のことを思い出す。
 祖父と一緒にいた、ジュン君と同じ幽霊であるカズキ君。彼もまた、光の帯のようなもので、
"異なるもの"を縛るのを得意にしていたっけ。

 彼は当時の指輪の宿主であった一葉氏の"世界"の観念に取り込まれてしまったが……そう考えると、
僕らのように実体の器を持たないということは、長所にもなるし短所にも成りえるということか。
 短所は……そう。自己をはっきりと認識し続けて居なければ、存在そのもの、をともすれば掻き消さ
ることだってあるということ。たゆたう煙に風が吹いて、それがそのまま消えていってしまうかの様に。

 長所は、逆に器を持たないが故に言える性質に由来する。それは、観念の展開がしやすい、ということ。

 実体をを持つ場合は、いかに夢の中に入り込めるような力を持ちえたとしても、しっかりと固められ
るイメージ――観念を、そのままかたちに出来る訳ではない。観念を"世界"や(あるいは実空間でも)展開
するためにどうするかと言うと、言葉の力を使うのだ。

 昔から、『言霊』という言葉の通り。声に出すという行為そのものが、発される言語の種類によっ
ては特別な力を発揮することがある。それを利用しているのが、僕らなのであって。
 修行をする段階で、かなりそのことを教え込まれた。ところどころアレンジが加わったりもする
ため、殆ど僕達特有の術式だと言ってもいい。


 彼らは僕達のように、言葉による"命令"や"宣言"で、イメージを固めることなくノータイムで行動
を起こせる。これが、観念の塊であるカズキ君やジュン君の、戦闘上の長所だ。

736以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:52:32.64 ID:YDSj8i320
>>735

 けど――彼が。ジュン君が先刻、"異なるもの"の後ろに回りこんだときに――

『―――――――――、――――――――――――』 

 彼の口から聴こえたものは、


『"    "が命じる―――』


 ……一体、何だった?

「……」

 "宣言"をしているには、観念の展開までの時間が短すぎる。だから今まで気づかなかったのかもしれ
ないが……それに、本当に僕の勘違いだという可能性もある。
 それに、聞いたことのない"異名"も――

 僕は、少し考え始めていた。はっきりと纏まらないのだが、その――ジュン君について。
今回"世界"に入り込んだときから――いや、何時だ? 僕は何処かで、違和感を感じた。

 それが今、――かたちに成り始めているような。そんな気がする。


「さ、寝転んでるわけにもいかねーですぅ。そろそろ戻るですよ!」

「そうだなあ。ま、お疲れ様ということで」
737以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:53:10.24 ID:YDSj8i320
>>736


「うん……そうだね」

 ジュン君と翠星石の二人が、僕より前に行く。僕は一瞬、その後姿を眺めていたが……
すぐにそれを追いかけ始めた。

 今、"世界"の外に居る筈の、"策士"金糸雀。彼女がここにわざわざ来ていたということ――
タイミングが、良すぎる。外敵の侵入を僕らが許すということを、知っていたかのよう。


 でももし、彼女が来なければ……外敵はジュン君が相手にしていた筈だ。
 そして、闘えば闘うほど、彼は消耗していって……


 それに、今までに無いほどの圧力を持った"異なるもの"。正直、今回ほど彼のフォローに
 助けられたことは無かったと言っていい。
 これまでは、翠星石が動きを止め――僕が"裁断"すれば十分だったのだ。
 翠星石の"野ばら"を、簡単に朽ち果てさせる程の観念だなんて……


 外へ出たら、金糸雀に色々と聞いてみるべきだろうか。
 そんなことを考えながら、何時の間にか辿り着いた"世界"の出口に向かって。
 僕らは身を投げ出した。


738以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:53:42.07 ID:YDSj8i320

>>737までで投下完了です。今回は色々と設定公開も兼ねました。
それでは舞台裏……



銀「以上、第四話 違和感、でしたぁ」
薔「……怪しいね……ジュンが怪しいね……」
銀「そうねぇ。それにしても、私達の出番無いわねえ」
薔「……私は今回本当は……"鏡の姉妹"っていう異名で名前だけでも登場する筈だったよ」
銀「私は?」
薔「……」
銀「……」
薔「……異名が……浮かばないってさ……」
銀(……くすん)

薔「……気を取り直して。やりたい放題の【ゆめまぼろし】ですが、皆様よろしくお願いします……」
銀「次回第五話 魔術師(予定)よぉ……(くすん)」


それではまた……

ちょwwwwwwww面白いスレ見つけたwwwwwwwwww
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株式会社 噂の眞相
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1147888382/
VIP
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1148114259/

2 名前:dfjh2446(コンピュータ法務部)  投稿日:2006/05/19(金) 14:21:23

     
      【警告】


このスレは絶対にsage進行でお願いします。
あげた人は,刑法361条「勧告無視に関する法律」に抵触するため、
即警察に通報します。
また民法902条の「肖像権の侵害」も適用されます。
個人情報保護法も特別に適用外となりますので、
逆アクセス探知により容疑者を特定します。
(serendr7896)




sageないと逮捕されるらしいぞwwwwwwwみんなでageに行こうぜwwwwwwwww

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740以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 03:58:22.65 ID:YDSj8i320
四時前のほしゅー
741以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 04:14:42.11 ID:84j6gjHcO
>>738
ktkr!!

いい文章してますね〜。
面白いよ。ジュンが確かになにかありそうだな、そういうとこを含めてwktk!!
742以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 04:17:34.51 ID:5/eNi5ib0
>>738
続きwktk

「それではまた」って、さよならの仕方自分と同じじゃないですかwww


自分はまだあんまりかけてないんだけどねwww
明日にでも書き上げます。ごめんなさいorz
743以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 04:31:13.34 ID:64f1f2akO
携帯から失礼します〜パソ占領された…orz
>>741
ありがとうございます! 誉めていただけて恐縮です。ジュンの立ち位置で色々変わると思います。
>>742
す、すみません…! せめてネタを被せないように脳汁絞ります…orz

wktkのご期待に沿えられるように頑張ります…精進あるのみ。
銀ちゃんほんとどうs(ry

ではでは!
おやすみに保守!
744以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 04:36:37.66 ID:8StSEiufO
>>738
すげぇ〜、引き込まれた
つくづく、凄い人にネタを拾ってもらえて良かったと思う
745以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 05:09:48.66 ID:0/VYp1Bo0
>>738
乙〜!
こういうとき語り部として蒼は適任だな
746以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 05:29:48.87 ID:8StSEiufO
ジ「叩け」
蒼「ぼんご」
ジ「響け」
真「さんば」
ジ「踊れ」
金「南のかしら」
ジ「デコ」
翠「うかれさわ……んっ?」
ジ「間違えたろ」
金「わっ私は間違えてないかしら」
ジ「……踊れ、南の」
金「カルナバル………かしら、ボソッ」
ジ「おい」
金「ひっ」
ジ「かしら禁止」
金「うぅ、分かったかしら」
ジ「……」
金「……」
蒼「もっもう一回やり直そうよ、ね?」
ジ「そうだな」

その後、数十回の練習の末、新入部員歓迎のマツケンハンバUは成功することになった
金糸雀はそれを新入部員と一緒に見る形となったが


なんか、新地境地しそうな予感がしてきた
オラ、ワクワクしてきたぞ
747以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 05:36:56.83 ID:8StSEiufO
水「つかまえたぁ」
ジ「くそっ」
水「ふふっ」
ジ「よし分かった水銀燈、おとなしく言うことを聞くから」
水「あらぁ、ついにジュンも」
ジ「そのかわり、お前がゲームにかったらな」
水「げぇ〜む?」

ルールは簡単だ
ジュンが言った言葉を、ジュンに続いて水銀燈が同じ事を言うだけ
小学生でも出来る簡単か遊びだ

ジ「うま」
水「うまぁ」
ジ「アウト!! 俺ばぁ゙なんて言ってないぞ」
水「そんなぁ〜」
ジ「約束は約束だからな」


〇ジュンvs水銀燈×
748以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 05:42:25.06 ID:8StSEiufO
真「ジュン、勝負よ」
ジ「なんだよ急に」
真「話しは水銀燈から全て聞いたのだわ」
ジ「……それか」
真「逃げることは負けを意味するのだわ」

ルールは簡単だ
二回戦……ファイッ

ジ「真紅」
真「真紅」
ジ「真紅」
真「真紅」
ジ「真紅」
真「……(///)」
ジ「勝負あったな」
真「(///)」


〇ジュンvs真紅×
749以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 05:49:08.59 ID:8StSEiufO
翠「チビ人間」
ジ「まさか……」
翠「翠星石と戦えです」
ジ「けど、俺には興味ないんだろ?」
翠「そんなことは当たり前です」
ジ「じゃあ、別に勝負する理由必要はないな」
翠「あっ……本当は、翠星石は」
ジ「俺は翠星石と争いたくないよ」
翠「翠星石もです」
ジ「そうか、気を付けて帰れよ」
翠「はいです……あれ?」


〇ジュンvs翠星石×
750以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 05:51:20.17 ID:8StSEiufO
金「ジュンはどこにいるのかしら〜」


〇ジュンvs金糸雀×
751以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 05:54:41.95 ID:8StSEiufO
雛「ジュン〜」
ジ「なんだ?」
雛「雛と遊ぼ」
ジ「いいけど、今日のおやつは苺大福だぞ」
雛「わ〜い、うにゅ〜なの、のり〜」
ジ「ふぅ」


〇ジュンvs雛苺×
752以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 06:06:33.52 ID:8StSEiufO
蒼「ジュン君」
ジ「蒼星石どうしたんだ」
蒼「水銀燈と真紅から聞いたけど……」
ジ「蒼星石、お前はそんな奴じゃないと思ってたのに」
蒼「あっいや、僕は本当にそんな事してたのかなって」
ジ「してたよ」
蒼「本当?」
ジ「嘘を言っても意味だろ」
蒼「そうだよね、よかったら僕も」
ジ「でも、よかったよ、まさか蒼星石もあいつらみたい挑んで来るかと一瞬、思ったから」
蒼「えっ? あっうん、僕はそんな事しないよ」
ジ「だよな、外はまだ寒いから風邪には気を付けろよ」
蒼「うん……あれっ? 翠星石と一緒のような」
ジ「明日、学校でまた会おうな」
蒼「うん」


〇ジュンvs蒼星石×
753以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 06:12:14.73 ID:8StSEiufO
薔「……最終決戦」
ジ「覚悟はしてたさ」

ルールは簡単
いつまのあれだ
君も明日、友達と一緒にやってみよう

ジ「車」
薔「……車」
ジ「俺ば…゙なんて言ってないぞ」
薔「……俺ば…゙なんて言ってないぞ」
ジ「なかなかやるな」
薔「……なかなかやるな」
ジ(くそっ、流石に薔薇水晶は強いな)
薔「……くそっ、流石に薔薇水晶は強いな」
ジ「……」
薔「……」


〇ジュンvs薔薇水晶×
754以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 06:14:11.03 ID:8StSEiufO
新地開拓、出来た気がする
とりあえず、今はこの路線をガンガってみる
755以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 06:18:30.13 ID:84j6gjHcO
>>754
リアルタイムで見てたぜ。

ツッコミ所が満載だぜ!!www
とりあえずワロタwww
GJだぜ!!
756以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 06:22:07.59 ID:fJMtAZ1pO
ジュンすげぇw
757以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 06:22:56.20 ID:8StSEiufO
巴「桜田君」
ジ「まさか!?」
巴「えっ? 良かったら、一緒に帰らない?」
ジ「なんだ、いいよ」
巴「なんか、こうして、二人っきりで帰るの久しぶりだね(///)」
ジ「そう言えばそうだな」

水・翠・蒼・真・雛・薔「( ゜д ゜)」

巴「私も……雛苺みたいにその」
ジ「みたいに?」
巴「……ジュン……って呼んでいいかな?」
ジ「なんだそんな事か、べつにいいよ」
巴「あっじゃあ、桜田君、私の事も巴って」
ジ「桜田君じゃなくて、ジュンだろ巴」
巴「う、うん……そうだね、ジュン(///)」


金「ジュンはどこにいるのかしら〜」


でめたしでめたし
758以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 06:25:08.14 ID:8StSEiufO
>>755-756
ありがとう
不安だらけで心配してたからかなり嬉しい
良かったら、おまけ(>>757)もヨロシク
759以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 06:26:47.82 ID:JRItQZze0
760以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 06:31:45.27 ID:84j6gjHcO
>>757
おいおい、巴まで出すならキラキーもだしてあげなよwww

やっぱ、そこらへんは職人さんによりけりなのか・・・
761以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 06:40:16.74 ID:8StSEiufO
雪「ジュン様、薔薇水晶の仇です」
ジ「仕方ないな、けど」
雪「けど?」
ジ「もし、お前が勝ったときはさ、その、二人っきりが」
雪「そ、そうですね」
ジ「だから、ラプラスにちょっと……」
雪「気が付きませんでしたわ、ラプラス」
ラ「しかし、お嬢様」
ジ「やっぱり、ムードは必要ないとな」
雪「仕方ありませんわ、ジュン様、少々お待ち下さいませ」
ジ「ああ」

雪「お待たせ……あれ、ジュン様?」


〇ジュンvs雪華綺晶×
762以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 06:42:00.08 ID:8StSEiufO
初めて雪華綺晶を書いた……

>>760
おまいのお陰で初めて尽くしだよ
レスかなり嬉しいよコンチクショー
763以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 06:52:10.01 ID:bVxCi1kv0
>>762
どうせならローゼンの名前のある女性全部やっちゃえwww
のりとかあと…だれだっけ、JUNの妄想ドレスのモデルになった人
あとめぐがいるわ…うん、全部書いて!
764以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 06:58:29.26 ID:8StSEiufO
>>763
俺にも限界があるわいo(´□`o)ぽんぽん!
765以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 07:08:34.69 ID:oZcGbVBp0
>>762
バロスwwww
おまけの巴可愛いよ、巴。
と思ったら金糸雀でまたバロスwwww

>>763
あとみっちゃん。


そしてこんな夢を見た。流血表現注意
http://rozeen.rdy.jp/up/vipww9252.jpg
766以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 07:09:30.08 ID:JRItQZze0
おい!オマイら集合!
講談社が腐女子いじめて祭りになってんぞ!
http://category.bloog-ranking.com/200605201602.html
767以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 07:09:31.67 ID:78j4XKdx0
>>765
都合のよい夢だこと!
768以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 07:12:19.14 ID:84j6gjHcO
>>762
なんか強要したみたいでわりぃなwww

あんな感想レスでやる気だしてくれるなんて逆にこっちも書き込んでよかったと思うよwww

これからも、このスレを盛り上げてくれw
769以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 07:18:57.75 ID:8StSEiufO
水「正直、巴はノーマークだったわぁ」
め「それは、水銀燈が簡単に口車に乗せられたからよ、私がいいお手本を見せてあげるわ」
水「お手本?」


ジ「っで、何の用だ? あれは俺の勝ちだからな」
水「今日はめぐに会わせに来たのぉ」
ジ「めぐ?」
水「ここよぉ、めぐ、おはよう」
ジ「あっどうも、初めまして」
め「初めまして」
ジ「ところで、何で俺を?」
め「水銀燈がよく話してくれる、ジュン君を一度でいいから見てみたくて」
ジ「はぁ」
め「実は私、明日、手術をするの、それでもしかしたらって、思ってね」
ジ「……そうなんですか」
め「楽しいことを考えようとするんだけど、怖くて怖くて……」
ジ「大丈夫ですか?」
め「あの……良かったら、抱き締めて頑張れって言ってもらえないから?」
ジ「いいですよ……ギュッ」
め「(///)」
水「……ムッ」
770以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 07:19:22.60 ID:8StSEiufO
め「良かったら、もう一ついい?」
ジ「なんですか?」
め「私の゙最後゙の思い出にゲームで勝ってみたいの」
ジ「そうですか、それなら水銀燈、相手してあげろよ」
水「う、うん」
め(ちょっと)
ジ「それじゃあ、邪魔者はここいらで、退散しますね」

水「手術……嘘でしょ」
め「あれじゃ、水銀燈が惚れるの分かるわ」
771以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 07:20:36.88 ID:8StSEiufO
>>763
めぐだ、難しいよ、ガンガった、ありがとう
772以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 07:23:12.18 ID:8StSEiufO
の「ジュン君」
ジ「ねーよwww」
773以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 07:26:16.15 ID:8StSEiufO
金「ジュンが見つからないかしら」
み「大丈夫よ、カナには私が居るわ」
金「みっちゃん……ジワッ」
み「さぁ、このナース服を着て元気だして」
金「分かっ……んっ?」
774以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 07:27:31.86 ID:8StSEiufO
>>763
やるたけやった

もまいらお休みノシ
775以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 07:28:28.64 ID:oZcGbVBp0
>>767
なんせ夢だからな。

>>771
めぐと水銀燈のやりとりに和んだ。
>>773
ちょwwwみっちゃんwwww
776以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 08:03:44.72 ID:oZcGbVBp0
保守
777以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 08:39:31.87 ID:aklXEXzXO
保守
778以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 08:51:37.91 ID:4dDTZ4fj0
>>738
JUMは一体何なんだ?深いですね…
続きwktkしてます。

>>761
どこからつっこめばいいのかwww楽しかったwww
779以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:11:07.18 ID:7G+eVh2/0
ho
780以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:12:01.62 ID:JVGlMoeH0
>>738
ジュンがなんか怪しいですね
>>765
これはいい流血ですねwwwwwwwwww
>>773
なんかシュールwwwww
781以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:24:10.84 ID:vzt17Lai0
>>596 の続き、
「あなたを呼ぶ」後日談の最終話です。
782以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:25:24.06 ID:vzt17Lai0
お盆休み、僕は、水銀燈を連れて故郷に帰ってきた。
ジ「や〜っと着いた。長かった。」
銀「へぇ、もっと緑溢れるって感じを想像してたんだけど、
  そうでもないわねぇ。」
ジ「都市ってわけでもないけど、田舎ってわけでもない。
  まぁ、微妙なところだな……。
  とりあえず、約束の場所に行こう」
銀「はぁい。あなた。」
そういいながら、彼女は腕を組んでくる。
さすがに、これだけは何時まで経ってもなれない。
ジ「なぁ、腕組むのやめてくれないか?
銀「あらぁ、いいじゃない。恋人同士なんだし。」
ジ「けれど、恥ずかしい……」
銀「もう、いい加減慣れなさいよぉ。」
そういいながら、彼女は放そうとしない。
道の途中で、知り合いとあった。
「よう、お帰り。
 ってか、美人な奥さん連れやがって、
 うらやましいぞ、この野郎」
水銀燈とは結婚まではいってない。
けれども、水銀燈は嬉しそうに、
銀「妻の水銀燈です」
なんて挨拶する始末。
ジ「頼むから、止めてくれ。」
銀「あらぁ、いいじゃない、いずれそうなるんだしぃ。」
ジ「いや、そうだけど、これとそれとは話が違う。」
銀「つまんなぁい」
と言って、唇を尖らせた。
「くそ、なんか、俺が惨めになってきたぜ」
そういいながら、知り合いは立ち去った。
783以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:26:12.17 ID:vzt17Lai0
>>782
やっと、約束の場所、真紅の家についた。
そもそも、元をたどれば、
水銀燈が真紅に会いたいといったことがきっかけだ。
水銀燈曰く、「ジュンにとって大切な人なら、私も知っておきたい。」
真紅に電話をかけると、彼女もOKした。
僕も、真紅と水銀燈は、二人ともくんくん好きだし、
どことなく、似てる部分もある。
だから、多分仲良くなってくれるだろうってことでつれてきた。
チャイムを鳴らすと
金髪を結び、赤のワンピースを着た懐かしい顔が出てきた
半年程度なのに、ずいぶんと昔のような気がする。
紅「いらっしゃい。……ジュン、久しぶり。」
ジ「久しぶり。真紅」
紅「あなたが、水銀燈ね。よろしく」
銀「よろしくぅ、真紅」
紅「ジュン、さっそくだけど、紅茶を入れなさい。
  台所の場所は忘れてないわね」
ジ「はいはい。」
紅「はい、は一回」
ジ「はいはいはいはい」
懐かしいやり取りをしつつ、僕は台所へ向かう。
784以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:27:08.73 ID:vzt17Lai0
>>783
後ろから不意にすっごい声が聞こえた。
銀「きゃぁ〜!!すごいわぁ!
  このくんくんなりきりセット。
  視聴者プレゼントの貴重な一品だわぁ。」
紅「あら、あなた、なかなか分かっているようね。」
銀「こっちは、映画版、くんくん探偵
  眠りの森の秘密、初回限定版!!
  すごいわぁ!ほんとにすごいわぁ!!」
水銀燈はとてもうれしそうに声をあげる。
普段なら、「私は別にこんなの……」とかいうはずなんだが。
それだけ、真紅のコレクションがすごいってことか?
とりあえず、仲良くやってくれそうだな。
僕は、茶器を取り出す。
久しぶりに見た、ティーポット。
そういえば、僕はこのティーポットで始めて、紅茶淹れたんだっけ?
紅茶と呼べるような代物ではなかったにせよ懐かしいな。
785以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:28:10.73 ID:vzt17Lai0
>>785
銀「あらぁ、しっぽの先に色がついていないわぁ。
  ……手作りのくんくん?」
紅「ええ、ジュンが作ってくれたものよ。」
銀「へぇ、ジュンが。」
紅「……少し、聞いてくれるかしら。私の昔話。」
銀「えぇ、興味があるわぁ。」
紅「私は小学校のころ、両親を亡くして、親戚に引き取られて
  ココに引っ越してきたの。
  親を亡くしたショックで、ほとんど誰とも口を聞かず、ずっと、一人でいたわ。
  そんな時に、ジュンがこの人形をくれたのよ。
  くんくん、おもしろいよ?一緒に見ないか?ってね。
  始めは、余計なお世話と思ったけれど、何度も、何度も誘ってくれてわ。
  それで、見てみたらすごいおもしろくてね。
  ジュンと少しは話すようになってわ。
  でも、私は素直じゃないから、ジュンを困らせるようなことばっかりいってね。
  紅茶を入れなさいって言ったこともあったわね。
  茶葉とお湯を混ぜれば、できあがり、とか、無茶な命令して、
  それで、ジュンが作った紅茶をとても飲めた物じゃないと言ったり。
  まぁ、それは、ひどいわがままぶりだったわ。
  でも、ジュンは、そんな私に付き合ってくれて、
  どこから勉強したのかは、知らないけど、
  いつの間にか、すごくおいしい紅茶が淹れれるようになったわ。」
銀「へぇ、そんなことが」
紅「ともあれ、私はジュンに感謝してるわ。
  彼がいなければ、今の私はいない。
  彼に幸せになってほしいと願ってる。
  ……あなたは、ジュンを幸せにしてくれるかしら?」
銀「まかせなさい。ジュンをちゃんと幸せにするわ。」
紅「そう、それを聞いて安心したわ。ジュンのこと、よろしく頼むわ。」
786以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:29:07.99 ID:vzt17Lai0
>>786
ジ「ほら、淹れたぞ。」
紅「いただくわ。」
真紅は、前と変わらず、優雅に紅茶を飲む。
紅「……腕をあげたようね。おいしいわ」
その後、真紅と水銀燈はくんくん談義に花を咲かせた。
というより、見渡す限りに花が咲き乱れるくらいの勢いだったな。
僕もくんくんは見ていたが、正直なところ話に混ざれる気がしない。
いつもは、「紅茶は静かに楽しむものだわ。」なんて、言ってるとは思えない。
そんな勢いなので、喉も渇いたのだろう。
イッパイ入れた紅茶はすぐなくなった。
紅「あら、紅茶がなくなってしまったわ」
ジ「淹れなおしてくるよ」
紅「いいえ、私が淹れてくるわ」
ジ「そっか、じゃあよろしく頼む。」
真紅は台所に、向かった。
銀「ねぇ、ジュン。真紅から昔話聞いたわよ。
  真紅にやさしかったのね?」
ジ「まぁな。
  中学入ったくらいから、ほとんど家に戻ってこなくなったんだけど、
  そのころ僕の家は、大体どっちかの親がいない程度でさ。
  真紅はずっと会えないって考えると、放っておけなくて……。」
銀「真紅は、あなたに感謝してたわよ」
ジ「僕も感謝してるさ。
  僕が辛い時に守ってくれたのも、彼女だしね。」
銀「彼女といて幸せだった?」
ジ「居心地のいい関係だったけど……幸せとは違うかな。
  僕が幸せと感じるのは、水銀燈といるときだから。」
銀「もう……」
彼女は赤くなって黙り込んだ。
787以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:30:14.17 ID:vzt17Lai0
>>786
紅「できたわよ。味わって飲みなさい。」
澄んだ綺麗な紅。
漂う豊かな香り。
濃厚で複雑な味。
ジ「うん。おいしいよ。」
紅「当然よ。私にだってできるわ。」
その後、僕と真紅の昔話で盛り上がった。
ひどく恥ずかしい話を暴露してくれた真紅に対して、
僕もお返しを、と思ったけど本気で殴られたので諦めざるえなかった。
東京に戻ったら、水銀燈にバラしてやろう。
帰り際、水銀燈は名残惜しそうに、真紅と連絡先を交換した。
紅「また来なさい。いつでも歓迎するわよ。」
あの水銀燈の勢いなら、休みのたびに行きそうなんだが……。
788以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:31:13.74 ID:vzt17Lai0
>>787
真紅の家を後にし、僕の家についた。
久しぶりだな。何にも変わっちゃいない。
……たった半年で変わるほうが恐いんだけどな。
ジ「ただいま、姉ちゃん」
の「きゃぁ〜、ジュン君おかえり
  元気にしてた?ご飯ちゃんと食べてる?
  お姉ちゃん心配してたのよぅ〜?」
ジ「おおげさだな。姉ちゃんは。
  毎日のように電話で話してるだろ?」
の「あなたが水銀燈ちゃんね。
  ジュン君から話は聞いてるわよぅ〜。
  ホント、かわいいわねぇ〜」
銀「ありがとう。お義姉さん。」
の「さあ、入った入った。
  お姉ちゃんが腕によりをかけてご飯作ったから、
  いっぱい食べちゃってねぇ〜」
久しぶりの姉ちゃんの料理。
おいしいことは、おいしいんだけど
テーブルに載らないほど作るのは……。
量くらい考えて作ってくれ。
789以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:32:07.46 ID:vzt17Lai0
>>788
あっという間に、お盆は終わりを迎えようとしているわ。
ジュンたちはそろそろ帰りの電車かしら。
ジュンは、ほんとに嬉しそうだった。
水銀燈も、ジュンを幸せにしてくれるっていったわ。
よかったわね。ジュン。
ちゃんと幸せになりなさい。
見送りに行きたかったけれど、私は、アルバイトなのだわ。
紅「おはようございます。薔薇水晶さん」
薔「……おはよう……顔色悪いよ?……
  無理しちゃだめ……」
私、そんな顔してるのかしら。
紅「大丈夫ですよ。たしかに、少し痛みはするけれども、
  ……この傷は、もう古傷ですから。」
あなたを呼ぶたびにひどく痛んだこの傷も、
少しは古くなり、痛みは引いてきた。
紅「今日もよろしくお願いします。」
私は、精一杯の明るい声で挨拶したのだわ。
790以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:32:47.20 ID:vzt17Lai0
>>789
楽しい盆休みはあっという間に過ぎ、僕たちは、東京に戻る電車にいる。
銀「また、年末にこっちに来たいわぁ」
ジ「そだな。」
銀「できれば、休みのたびにこっちに来たいけど、
  さすがにねぇ………」
あ、さすがに、休みのたびには、疲れるか。
銀「ジュンと二人っきりの時間も欲しいしねぇ。
  ……ジュン、顔真っ赤よぉ。
  照れちゃって……かわいい。」
彼女は、幸せそうに笑った。
僕も、幸せな気持ちになる。
銀「ねぇ、ジュン。」
ジ「ん?」
銀「ジュンは、私を、幸せにしてくれるかしら?」
ジ「もちろん」
銀「なら、誓いなさい……この薔薇の指輪に」
左手を僕のほうに差し出す。
僕は彼女の指輪に口付けをする。
水銀燈は、僕の手を取った。
銀「私も――」
そういいながら、水銀燈は僕の指輪にキスをする。
銀「ふふ、一緒に幸せになりましょうねぇ」
顔を赤らめた水銀燈が言う。
ジ「うん。一緒に幸せになろう。水銀燈」
791以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:33:26.70 ID:vzt17Lai0
>>790
みんなの間の距離は変わった。
 
それに応じて、届く声も違うものになった。
 
けれど、それはいつも同じとは限らない。
 
声を出すことが辛いこともあるかもしれない。
 
雨音で声がかき消されることもあるかもしれない。
 
耳を塞ぎたくなることもあるかもしれない。
 
けれども、だからこそ、精一杯の思いをこめて、
 
 
        あなたを呼ぶ
792以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:34:26.74 ID:vzt17Lai0
途中、アンカーがずれてたりしました。
ごめんなさい。
 
お読みいただいた方、
コメントをくれた方、
保守してくれた方、
ありがとうございます。
今度こそ、続かないはずですが……。
では、また別の話でお会いできる日まで。
793以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:36:07.76 ID:JVGlMoeH0
銀様良かったね、幸せになれて・・・(つД`)
そして真紅がんばったね(つД`)
GJでした。またお会いできる日を待ってます。
794以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:38:51.83 ID:1TKt6yF3O
真紅の分までお幸せに・・・
お疲れ様でした
795以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:40:39.41 ID:64f1f2akO
>>765
これは良い夢ですwww
>>773
すごいwwwお腹痛いwwwGJです!
>>792
実にGJでした。幸せの影には、少し哀しい出来事が。
でも真紅なら乗り越えられると信じます。
また別なお話でお会いできることを楽しみにしてますね! お疲れ様でした…

796以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:45:02.07 ID:4dDTZ4fj0
>>792
本当にいいお話でした…
想い出になる頃にはきっと…そんなこともあったねと笑って話せるようになる。

いつかまた…あなたとこの場所で会えることを信じて。
797以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:57:16.02 ID:0CAmh6XlO
>>792
お疲れ様です。あぁ名残惜しい!
最初から物語に引き込まれていきました。特に、真紅の心理描写が好きでした。
またあなたの作品が読みたいです。
次の作品に期待!!!
798以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 09:59:26.76 ID:vzQXJN7F0
>>792
悲しい気持ちにもなったけれど、みんな一生懸命に頑張っているところがすごくいいです。
Gj、お疲れ様でした。
799以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 10:09:10.91 ID:84j6gjHcO
>>792
いい話だ・・・

だが素直にGJを送れない・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
幸せってなんですか?

だが、GJを送らせてもらいます。
800以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 10:39:01.90 ID:aklXEXzXO
保守
801以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 10:50:52.67 ID:AynmaP8EO
ジ「で…この書類を…」
薔「…りょーかい」
ジ「悪いな、仕事手伝ってもらって」
薔「ううん…全然大丈夫…(…それに…ジュンと一緒にいられる)」
ジ「薔薇水晶のおかげでそろそろ終わりそうだ」
薔「……(もっと一緒にいたいな…そうだ)」
テーブル上のコーヒーをわざと倒す薔薇水晶
薔「あ……」
ジ「おっと…書類、何枚かコーヒー掛かっちゃったな」
薔「ごめん……」
ジ「いや、これぐらいならすぐ書き直せるから大丈夫だよ」
薔「…ありがと(これで・・・もうちょっとだけ一緒に)」
ジ「もう疲れただろ?あとは僕がやるから良いよ」
薔「え…いや…」
雪「あらジュン様、なら私がお手伝いしますわ」
薔「…!(どこから…)」
ジ「そうか?悪いな雪華綺晶」
薔「え…あ…わ、私も…」
雪「ばらしーちゃんは疲れたでしょう?休んでいて結構ですよ」
ジ「そうだよ薔薇水晶」
薔「う…うん…」
雪「さあジュン様、早く仕上げてしまいましょう…チラ…クス」
薔「!?」
雪「ジュン様、お仕事が終わりましたらご一緒に食事でもどうでしょうか?」
ジ「ん、いいな」

薔「………………ラプラス」
ラ「はいなんで……お、お嬢様、なにを!?え、八つ当たり!?そんな、やめ、ぎゃあああああああああ」
802以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 10:53:44.19 ID:JVGlMoeH0
ラプラスカワイソスwwwなにもしてないのにwwwwwww」
803以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 10:54:24.46 ID:jHa2QqX40
ラプラス災難www
804以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 10:55:55.54 ID:vzQXJN7F0
>>440の続き。だめだ ネタが うかばない!そして おそすぎる!

いいかげんにウサギの話を聞いてあげようか。
「いいですか…?私はラプラスの魔。人と人の夢の間を行き交う旅人…
 まぁ妖精みたいなものですな。」
頭だけがウサギのジェントルメンは外見のイメージ上、妖精とはいえない気がする。
「本題に入りましょう。神様というものがありましてね、私に仕事を命じたんです。
 私は退屈でした。ですから私もその話に乗って仕事をしているわけです。
 神様は言いました。ゆめはうつつの映し鏡であると。ゆめはうつつに少なからずとも影響を与えると。
 つまり私の仕事は夢の中で現ではできないあることをして、それを現に移すということです。
 ここまでは理解いただけましたか、薔薇水晶さん?」
さっぱりわかりません。
「…まあいいでしょう。
 私が現に移動させるように言われたものは"ちから"です。
 時を止める力。それがこの世界に足りないものなのです。
 ある力を扱うにはある事象に対しての観念が固まっていなければいけません。
 それを探して…あなたのところに辿り着いたわけです。あなたのその観念ならば、きっとうまくいく。
 さあ…あなたに力を授けましょう。こっちは気が遠くなるくらいの間探してたんです。嫌とは言わせませんよ…!」

ラプラスの魔の両目が光り、私の夢の中が真っ白になる。
足から霧状になって姿を消していくラプラスは最後に私にこう言った。

「夢から覚めたら強く念じてみてください。きっと面白いことが起きますよ…
 それでは、ごきげんよう。」

―――夢から覚めて…

授業の半分以上を睡眠学習として過ごしたので先生に怒られた。
さあ、これからお昼ご飯の時間。ジュンと銀ちゃんにあの変なウサギの夢を話してみよう。
そんなことを考えながら私は屋上への階段を上っていった。
805以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 10:58:16.09 ID:JVGlMoeH0
>>804
>>801からのラプラスのギャップで吹いたwwww
806以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 10:59:56.23 ID:vzQXJN7F0
>>804
リロードせずに投下したからあまりのタイミングのよさに噴いた。
807以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 11:28:16.78 ID:u3ZJrL1L0
808以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 12:01:30.62 ID:84j6gjHcO
保守
809以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 12:02:55.56 ID:m5Ybzi5a0
講談社の記事ヤバスwwwwww
http://category.bloog-ranking.com/200605201518.html
810以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 12:24:08.83 ID:JVGlMoeH0
保守
811以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 12:42:47.57 ID:jAcwuzTbO
812以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 13:09:50.28 ID:HcKqLuUv0
ロ「JUM君、今日は君に聞きたい事がある。」
J「なんでしょう?」
ロ「私には8人の娘がいるが、君は誰が好きなのかね?」
J「・・・それは、誰かを選べということですか?」
ロ「そういうことになるかな」
J「・・・・・・・・」
J「・・・僕には、誰か1人を選ぶ事なんか出来ません!
 全員が好きですし、愛しています。」
ロ「ふむ・・・、JUM君。それは本心かね?」
J「はい。僕は・・・・・・。」
ロ「そうか・・・そういう考えか・・・」
J「(・・・やっぱり、こんなはっきりしない奴とは付き合わせないとか言うんだろうなぁ・・・)」
ロ「やはりJUM君は私が見込んだ通りだった」
J「は・・・?」
ロ「JUM君。重婚禁止の法律は私が変える。白崎、早急に手続きを」
白「はい。5分もあれば。」
J「え?」
ロ「8人を幸せにしてやってくれ。そして願わくば、早く孫を抱っこさせてくれたまえ」
J「・・・・・・・・・・・」
813以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 13:13:41.92 ID:AynmaP8EO
孫八人か…大家族だな!
814以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 13:17:47.07 ID:QQhKBqse0
>>812
ちょwwwwローゼン何者だよwwwww
815以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 13:30:15.31 ID:vzQXJN7F0
甘い翠を書いて保守する。

翠星石はいい感じにふわふわしている。
あ、そこ引かないで引かないで。フィーリングの話だよ。
あの髪が…っていうのは普通だろ。
それだけじゃなくて…その、なんていうか。ぬいぐるみを思わずむぎゅーっと抱きしめたくなるような感じ。
いや、別に翠星石がぽっちゃりしてるってわけじゃないよ。全体的に細いし。
胸もけっこうあ…なんでもない。忘れろ。
話を戻すけど辛抱たまらなくなるのさ。
二人でいるときちょっとからかってさ、翠星石がほっぺを膨らましてうー、って睨んでくるのさ。
もう抱きしめたくなるわけ。ああ可愛いなこいつ、って気持ちが溢れるのよ。実際には言ったらもっと可愛くなるけどね。
翠星石の頭を僕の胸に沈めて二人でむぎゅーって。まさに至福。
 ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 。0
というようなことを考えながら翠星石を抱きしめているのが僕の現在の状況です。
「ジュンの…においがするです…」
と言いながら僕の背中にまわっている腕を手前に引き寄せる翠星石。
「大好きですよぉ…ジュン。」
ああもう可愛いなぁ、こいつ。
816以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 13:51:14.14 ID:AynmaP8EO
ちょwwwwwwテラアマスwww(*´Д`)
817以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 14:04:34.47 ID:nZP5bLBu0

 ∩゚∀゚∩age
818以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 14:38:57.03 ID:LTPb4MmP0
そろそろ保守か
819以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 14:39:39.90 ID:PiJCGL3qO
保守
820以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/21(日) 14:53:16.04 ID:JVGlMoeH0
>>812
嫁八人に子供が少なくとも八人
世紀の大家族ですね
821以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
>>815
ああもう可愛すぎ
もだえる