【私は】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【此処に居るから】
>>428 ――――――――――――――――――――――――――――
車を走らせる。いつものように当ては無くて、適当に流している。君のことを、
思い出しながら。
改めて考えると、本当に時間が経ったものだ。
あれから七年。僕はいつも通り仕事をしながら過ごしてきたし、それはこれ
からも変わらないだろう。
たまに今でも考えることと言ったら。君は僕と付き合っていたいくらかの時
間、本当に幸せだったのかということ。
それを確かめる術は、この先僕がこの世界で目覚めている限り、在りはしないのだ。
僕はあれから、あの白い世界の夢を見ていない。だから、夢の中で。彼女に
逢うことも無くなっていた。
皮肉なものだ。この世界に彼女が居なくなった途端、彼女の姿そそのものが、
夢の世界ですら消えてしまったのだから。
「――海へ」
海へ行こうと思った。ひとの少ない、秋の海へ。
『感傷的な気分になりすぎるのもよくない』と。めぐが亡くなった年の冬明け
に帰ってきた槐に、そう言われた。
>>429 それは今でもたまに言われることだし、実際僕もそうだと思っている。この
先僕がどれほど想いを積み重ねていっても、それが報われないことは明らかだからだ。
けど。こうやってたまに思い出さなければ、記憶は沈んでいく。僕はそんな
理由をつけている。
これはひょっとしたら、ただの逃避なのかもしれないと。そんな考えを、頭
の隅っこの方へ追いやりながら。
それは、僕の意識が見せたまやかしだったのかもしれない。
ただ、車を運転する僕の横に広がっている海岸線の波打ち際に。
小さく見える、二つの人影、
その影が、あまりに君に似ているようで、
僕は眼の前にあるカーブに対する、
反応が、遅れた。
「――――――――――――!」
間に合わない。
時間が、止まる。
いや、その瞬間、本当に時間は止まったように感じて、――
>>430 ――――――――――――――――――――――――
―――真っ白な、世界だった。
そうか、僕は――また、ここに来ることが出来たのか。
七年ぶりの、感覚。夢の中の実感なんて、確かなものでは無いのだろうけど。
ただ。所在無くこの空間を歩いている僕が、彼女の姿を確認することは無かった。
そんなに、都合よくはいかないようだ。
全く。夢というものは、自分が見ているものだというのに。その癖、何一つ
自分の思い通りになりはしない。
何も無い世界で、僕は寝転んだ。何だか眠くなってきたからだ。
――夢の中でも、眠くなることがあるのか?
よくわからない。ただ今は、頭を働かせること自体が、何だか億劫だった。
曖昧となっていく思考の中で、君のことを思い出す。今になっても、君が幸
せだったのかという答えを出すことが出来ない。
『一言、難しいって言っちゃうと――』
声が聴こえた、気がした。
でも、君はここには居ない。それはわかってる。
>>431 本当に、難しい問題だったのだろうか?
僕は。僕という人間は、君と過ごした時間、確かに幸せだった。
君もそうだったと――僕は、信じてもいいかい?
気付くと、僕の身体が地面の白の中へと沈み始めていた。
――この白は、君の見ていた夢のように……白い花の花弁では、なかった。
まるで、水の中へ身を沈めていくような感覚。でも、全然息苦しくない。
可笑しな話だ。僕は"夢の中"で、"はっきりと実感を持ちながら"、沈んでいる。
この中も、やっぱり白い空間のままだったけれど、何だか薄暗い。多分光が
届いていないのだろう。
丁度、僕が身を横たえていた"水"の表面。元は、確かに地面だったところに。
僕が沈むときに出来た、波紋が円を描いている。
その波紋は、広がるだけ広がっていって。やがて消えてしまうだろう。
その――軌跡。僕がこの世界に居た軌跡が、消える。
沈み行く底の方に眼線を向けてみると、そこには漆黒の闇が広がりを見せて
いた。何だか怖い感じがしたけれど、沈む身体を止めることは出来ない。
「……」
>>432 また、水際を見やる。すると――
水面に誰かが、浮かんでいるのが見えた。
――めぐ。君なのか?
その顔は、微笑んでいるような感じもしたけど、
逆光のせいで、ちゃんと確かめることが出来ない。
そうか。僕は、駄目だったんだ。
その白い世界に、留まることは出来ない――
沈みながら、僕は思う。
水面に居る君は、新しい波紋を作らないから。
少しだけ、寂しい――
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 16:05:11.36 ID:rf94stZ50
>>433で、第七話投下完了です。長くなって申し訳ありません
次回、【ゆめうつつ】〜スノードロップ〜最終章+エピローグ。
願わくば、その旋律は夢見るように。
では……
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
すげぇ文章力だ、これは泣ける
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 16:10:08.36 ID:MN+avDtd0
とうとうきちゃったか……(ノДT):・゜+:・。
覚悟しててもやっぱり堪えるな
次は水銀燈や真紅たちとの邂逅とかかな?
どっちにしろ楽しみにしてます
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 16:44:43.50 ID:XUB6V0CsO
保守
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 16:58:13.56 ID:rf94stZ50
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 16:59:44.36 ID:pFVoocQO0
大嫌いだけど大好きだよーーーー白崎ーーーーー!!!
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 17:18:46.63 ID:pFVoocQO0
さてと。ホントは書きかけの物を先に完成させないといけないんだろうけど……。
脳汁が別の方に行き渡ってしまったので、そっちを投下します。
やっぱり物語の冒頭風味。
題名は、『最終彼女兵器』です
443 :
:2006/05/09(火) 17:18:54.35 ID:GCZN+3R90
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 17:19:20.99 ID:pFVoocQO0
「最終彼女兵器」
そろそろ日も傾き、時々聞こえる野球部の練習のかけ声以外、特に物音もなくなった下校時刻。
生徒の殆どは帰路に就き、ガランとした広い校舎中には、見る者にどことなく哀愁を感じさせるような
侘びしい雰囲気が漂っています。
こんな時間に翠星石が校舎の裏に来たのは、別に、影口を叩く生徒をのす為でもなければ、
独り寂しくタンポポの数を数える為でもありませんでした。
他でもありません。
翠星石は手紙を貰ったのです。
「放課後、校舎の裏に来て下さい。」
御丁寧にもハート型のシールでのり付けされた、ややしゃれた感じの封筒に入っていた手紙には、
ただ一言、そんなことが書いてありました
差出人は、不明。
とはいえ、翠星石には誰がこんな手紙を寄越したのか、大凡の見当はついていました。
おそらく、クラスの女子のリーダー格を気取っているスケ番一派の仕業に違いありません。
彼女達は、翠星石の綺麗な長い栗色の髪と、左右で色違いな瞳が気に入らないらしく、
何かに付けて難癖つけては突っかかって来るのでした。
まあ同じような容姿の妹が、大した軋轢も無く自分のクラスに溶け込んでいるのを見ると、
其の酷い毒舌振りが一役買っているのも間違い無いでしょうけれど。
今日の手紙も愛の告白の振りをした嘘メールで、ノコノコやって来た翠星石を嘲笑う魂胆なのだ、と
翠星石は判断したのでした。
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 17:20:19.43 ID:pFVoocQO0
そんな訳で、翠星石は、さっきからもう、その不埒ものが目の前にあらわれたら、
其れこそ骨の髄まで粉微塵に粉砕するような、情け容赦のない悪口雑言の限りで
糞味噌に叩きのめしてやろうと、ウズウズしながら手ぐすねひいて待ち構えていたのです。
ちょうど其の時、翠星石は其の豊富な語彙のなかから、最適と思われるものを
選定し、組織し、装填するのに忙しくって、忙しくって、周りに目を向ける暇もありませんでした。
ですから、背後に現れた人影が、躊躇いがちに話しかけてきたことに気が付かなかったのも
ある程度仕方が無いことだったのです。
ポンと肩を叩かれて初めて後ろに誰かがいたことに気が付いた翠星石は、
驚きの余り「キャッ」と叫んで地面から30cm余りも跳び上がってしまったのでした。
「さ、櫻田!!おどかすんじゃないですよ!」
「わ、悪い!そんなつもりは無かったんだけど……。」
現れたのは、意外にも同じクラスの男子、櫻田淳でした。
しかし、彼はスケ番グループとは何の関係も無いはずなのですが……。
どうも様子が変です。何か妙にそわそわしながら翠星石の顔をちらちら見て来るし、
そのくせ翠星石が見つめ返すと慌てたように目を泳がせて視線を外してしまうのでした。
どちらにせよ、状況を鑑みる限り、手紙の送り主は彼に間違い無いようです。
翠星石の高性能生体光学受動目標識別装置、Mk.1アイボール(目ともいう)は、
速やかに目標をロックオンしてしまいました。
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 17:21:00.81 ID:pFVoocQO0
さあ、こうなったらもう大変です。
アメリカからの交換留学生が『ミートチョッパー』と呼んで恐怖した、
毎秒25発という、ゼロ戦の20mm機関砲も真っ青な発射速度を誇る毒舌は既に準備万端。
その上、其の威力ときたら……ちょっとした核兵器並みです。
後は翠星石が引き金を引くだけで、鉄の暴風が雨と霰と降り注ぎ、
哀れ櫻田君はお湯を注いだカップラーメンが出来上がるより早く、
煮込んだおでんの里芋よりもギュウギュウフニャフニャにやり込められてしまうでしょう。
しかし、幸いにしてそうならなかったのは、淳が放った次の一言が、
翠星石の脳味噌のキャパを越えてオーバーヒートさせてしまったからなのでした。
「あ、あの、ずっと好きでした!」
はい?
447 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 17:21:17.91 ID:ZtRp1E5x0
○●○ あなたは呪いをかけられました ○●○
このレスが貼られているスレにいるあなたは呪いにより
今後一切性行為が出来ない身体になってしまいました。
しかも呪いにより数日中に事故にあい、大怪我を負ってしまう危険性があります。。
しかし大丈夫!呪いをときたい場合は以下のスレ↓
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/6303/1146735478/ に
オナニースレ楽しいねm9(*^ヮ^)キャハハ
と書き込むのです。
するとどうでしょう。。呪いが解けたばかりか、
好きなあの子と付き合えたり、お金ががっぽがっぽ入ってきたり
幸せ三昧になる可能性が高いです!
さぁ、あなたも、呪いをといて一発逆転の人生に踏み出そう!
448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 17:21:57.08 ID:pFVoocQO0
「だから、ずっと好きでした!」
な、なんだっt(ry
櫻田が私を好き?
何それ。 あ り え な い 。
落ち着け、落ち着け、落ち着くんだ翠星石。元素周期表を1から数えて落ち着くんだ。
水兵リーベ、僕のフネ、なーに間があるシップすぐ来らー、嬶ぁ。
スカちんぼ、黒まんこ、徹子にどーしても……ってこんなことしてる場合じゃ無いわ。
淳は好きと言ったけど、翠星石を好きといったわけじゃない!
油断大敵毛がボウボウ、そんなエサに翠星石が、クマーーーーー!
でも、もしかしたら……いやいやいや、
そうか、これはドッキリかしら。そうよね、そうよね、やっぱりそうよね。
策士たるもの、この程度の罠にプギャーーー
いや、ここは逆に考えるんだ。
仕掛人がM字ハゲじゃ無くて良かった。そう、考えるんだ。
この間約0,5秒。
翠星石が錯乱したのも無理はありません。
なぜって、櫻田君は今まで、他の翠星石を虐めてくる(が虐めている)人達のように
陰湿に陰口を叩いたり、あからさまに酷い嫌がらせをしたり、ということは無かったのですが、
なにぶん、顔をあわせる度に、からかったり、悪戯したりと、いろいろちょっかいをかけて来るせいで、
対抗上(良いですか、飽くまで対抗上仕方なく、ですぞ)翠星石も『多少の』毒舌を振るわざるを得ず、
其の結果として「緑の毒蛇」だの、「人間亀虫」だの、「エア・コブラ」だの、
果ては「平成アマゾネス」から「二足歩行の和田アキ子」に至るまで、
そういう類いのあまり有り難く無いあだ名の数々を頂戴する羽目になっていたのですから。
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 17:22:46.61 ID:pFVoocQO0
そうそう、身の安全を保証して欲しければ「自業自得じゃん」とか、
「それ依然に他の所でも毒舌を吐き散らしているんでしょ」などとは、
口が裂けても指摘しないことをお勧め致します。
この前ひょんなことで翠星石の機嫌を損ねた某野菜王子などは、いちいち的確に急所を抉って行く
速射砲のごとき罵詈雑言の数々をマトモに受けたおかげで、学校を休んで三日三晩泣き続けた挙げ句、
頭部戦線が5cmも後退してしまいましたから。
そうこうしている内にようやく我に帰った翠星石が、まだ混乱する頭の中で、
自分なりに状況を判定し、選定し、判断して、反撃の砲門を開こうとした
ちょうどその時、櫻田君の三度目の告白が、今度は正確に翠星石の胸を貫いたのでした。
「僕は君の事がずっと好きでした!つきあってください。」
半ば焼け糞気味に聞こえるくらいの迫力で叫んだ淳の頬は、
夕日に照らされているせいか、焼けるように真っ赤でした。
そして其れを聞いた翠星石も、同じく真っ赤に染まった頬を、ぽす、っと淳の胸に埋めながら、
只一言、「うれしい」と呟いたのでした。
夏の気配を残した紅い夕日は、未だ沈み切らない光の残滓の中に、
一つに解け合った黒い影を、長く長く、地面に落としていました。
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 17:23:35.13 ID:pFVoocQO0
翠星石は、淳の告白に「うれしい」と答えました。
其の言葉は、確かに偽りではありません。
ただし、世間一般で言う『うれしい』とは、ウルトラCをきめながら
トリプルアクセルした挙げ句、斜35度にぶっ跳んで逝く位、ベクトルがズレてはいましたが。
(イーヒッヒッヒッヒ。漸く復讐の機会が巡って来たというものです。
櫻田、よくも今までこの翠星石を散々いたぶってくれたですね。
この罪は一回振ってやる位では、とてもとても償えるものじゃないです。
弄んで弄んで弄んで、とことんまで貢がせて利用して、搾り取った挙げ句、
使い古したボロ雑巾のようにポイと捨ててやるです。)
黙っていればそれなりに端正な顔を、子供が見たらトラウマになる確率360%な笑みで歪めながら、
淳の胸の中で翠星石はそんなことを考えるのでした。
ここに、純愛と打算と陰謀の絡み合った、ヘンテコなカップルが誕生したのです。
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 17:24:17.48 ID:pFVoocQO0
はてさて彼等はこの先どんな事件を巻き起こすことになるのでしょうか。
本日のお話は此処まで。
おつき合い頂いた皆様、有難うございした。
それでは、あなた方にT-72神の御加護があらんことを。
ヲブイェークト。
続く?かも。
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 17:26:33.08 ID:pFVoocQO0
>>449 ×それ依然に他の所でも
○それ以前に他の所でも
453 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 17:28:16.26 ID:Vb1ZUI4jO
>>434 うまいですね
にしてもめぐが…(´・ω・`)
>>451 あまりにハイテンションでワロスwwwwww
続きwktk
454 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 17:28:18.53 ID:KL46z8tL0
>>451 Объект
最後の最後で思いっきり吹いたwwwww
キーボードが乳酸菌まみれにry
ほしゅ
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 17:46:52.73 ID:gLiDt0XD0
>>451 ものすごい擦れ違いだwwwwwwwww
ジュンピンチwwwwwwww
そして最後に吹いたジャマイカwwwwwwww
457 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 18:15:58.96 ID:KL46z8tL0
保守
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 18:31:26.61 ID:KL46z8tL0
保守
459 :
:2006/05/09(火) 18:56:54.96 ID:GCZN+3R90
460 :
糸冬 了..._〆(゚▽゚*):2006/05/09(火) 19:19:54.56 ID:GCZN+3R90
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 19:21:26.94 ID:UhgoDdWy0
薔薇「ジュン、エヴァごっこしよう。」
ジ「は?どんなことするんだ?」
薔薇「私が初号機、ジュンがゼルエル。」
ジ「で?」
薔薇「私がジュンを喰う。」
ジ「な、なにをす(ry」
保守
それでも!俺は!保守を!やめない!
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 19:32:46.96 ID:gLiDt0XD0
>>451 とてもよかった。
どう考えても軍板から出張www
チハタンばんじゃーい∩(・ω・)∩
>>461 またww
465 :
:2006/05/09(火) 19:56:37.76 ID:GCZN+3R90
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 20:01:28.59 ID:Vb1ZUI4jO
薔「ジュンはロリコン?」
ジ「……なんだいきなり」
薔「雛苺とかにハアハアする?」
ジ「ねーよ」
薔「じゃあ銀ちゃんの胸とかみてハアハアする?」
ジ「ねーよ」
薔「そう…じゃあ…」
ジ「シスコンでもないぞ」
薔「ばらコン?」
ジ「………なにそれ」
薔「ばらしーコンプレックス、略してばらコン。ばらしー大好きで堪らない人」
ジ「…………」
薔「ばらコン?」
ジ「別に」
薔「……………」
ジ「……………」
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 20:04:45.60 ID:gLiDt0XD0
>>466 ちょwwwwwそこは「うん」って言えよジュンwwwww
469 :
:2006/05/09(火) 20:21:08.74 ID:GCZN+3R90
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 20:22:23.03 ID:KL46z8tL0
ここは軍板同志が多いスレですねwwww
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 20:47:47.89 ID:KL46z8tL0
保守
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 20:49:19.76 ID:GclzjgWKO
やめられない、とまらない・・・
なんでもないよ。保守
473 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 21:11:32.03 ID:NBgzdUXM0
ほしゅ
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 21:27:53.02 ID:4ACNN9sqO
保守
475 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 21:39:40.51 ID:uz0jHIMZ0
保守
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 21:47:05.05 ID:m9sKQ3xg0
俺はJUM×蒼分が足りないとSSが書けないらしい
JUMと蒼星石が付き合い始めました。
帰りのホームルームが終わった後、JUMは蒼星石の所にやって来た。
その顔は何処か赤らんでいる。
J「そ、蒼星石っ////」
蒼「なに、ジュン君?」
JUMに顔を向ける蒼星石。
JUMは眼をあちこち泳がせながら、口を開いた。
J「その、さ、一緒に帰らないか…?/////」
蒼「えっ/////」
JUMの言葉を聞いた蒼星石は、顔を徐々に赤く染めていく。
蒼「あの、えと、い、いいよ/////」
こうして二人は、恋人になって初めて二人一緒に帰ることになった。
二人は下駄箱で靴を履き替え、一緒に学校を出る。
しかし、二人は顔を赤く染めたまま終始無言であった。
J(っ、なんか喋んないと… で、でも、なに話せばいいんだ!?/////)
蒼(ど、どうしよう、ずっと黙ってたらジュン君つまらないよね? で、でも、どんな話をしたらいいんだろう?/////)
付き合い始めたばかりの二人は、妙に恋人ということを意識しすぎて、まともに話が出来なくなってしまっていた。
J(と、とりあえず、黙ってるのも限界だ、何か話しかけてみよう…/////)
蒼(このままじゃ気まずいし、何か話しかけなきゃ…/////)
J・蒼「「あのっ//////」」
二人の声がハモった。
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/09(火) 21:47:47.21 ID:m9sKQ3xg0
>>476 J「えっ…?/////」
蒼「あっ…/////」
二人は眼をぱちくりとさせた。
J「えっと、な、なんだ?////」
蒼「あ、いや、僕は別に…//// ジュン君、何か言いたいことあったんじゃ…?////」
J「えっ、いや、僕も別に…/////」
またも沈黙が二人を包む。
蒼(ど、どうしよう… あっ!)
その沈黙をどうにかしようと考えていた蒼星石が、道路の段差に足を引っ掛けてしまった。
J「蒼星石っ!」
JUMは咄嗟に手を伸ばし、蒼星石の手を掴んで彼女を支える。
J「大丈夫か?」
蒼「う、うん//// あ、ありがとう/////」
J「そうか、良かった」
JUMは笑顔を向ける。だが、蒼星石は赤い顔で戸惑っている様子だ。
そしてJUMも、その蒼星石の様子を見て気付いた。自分が彼女の手を握ったままだということに。
J「あっ、ごめん!/////」
JUMはそう言って、手を離そうとしたが、離す寸前で思い止まった。
蒼「…ジュンくん?/////」
JUMは顔を更に赤く染めて、蒼星石とは眼を合わさずに口を開いた。
J「えっと、さ、このまま、手握ってちゃダメかな…?//////」
蒼「えっ///////」
蒼星石の顔も更に赤く染まる。眼はあちこち泳ぎ回り、明らかに動揺しているのが見て取れる。
蒼「あ、あの、じゅ、ジュンくんがそうしたいのなら… いいよ///////」
二人の顔はもはや蒸気が出そうなほどに赤く染まっていた。
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
>>477 それから二人は手を繋いだまま歩きだした。
J(蒼星石の手、柔らかい…////// ヤバイな、心臓がバクバク言って止まらない…//////)
蒼(ジュンくんの手、あったかい…////// どうしよう、心臓の音聞こえちゃわないかな…?//////)
二人はやはり無言だったのだが、さっきまでの様な気まずさは無く、
何処か嬉しさと気恥ずかしさが混じった様な、よくわからない気持ちでいっぱいだった。
途中で別れて家に帰り着いてからも、二人は手を繋いだ時の事を考えていた。
J(蒼星石の手の感触まだ残ってる…//////)
蒼(ジュンくんと手繋いじゃった…//////)
手を繋いでいた時間はそこまで長くはなかったが、その日中二人を幸せに浸らせるには十分だった。
/終わり