1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
妖しげな祭壇に群がる異形の者達。
ゴゴゴゴゴゴ・・・・アーラーエッサッサー・・・
「ふふふ・・・大邪魔神エビルモンゴール様の復活の時は近いぞ!」
キーンコーンカーンコーン。チャイムが鳴る。それぞれ帰宅する準備を始めるクラスメイトたち。
「ふぁ〜あ、やっと今日の授業も終わりか。おいヒデ、これからどうする?」
隣りの席のキムが言った。キムは俺の親友だ。
「そうだな。今日も例のところへ行くか。」
「そうこなくっちゃ!さすがヒデだぜ!」
例のところというのは、俺とキムだけのヒミツの場所だ。学校から少し離れた、コンミッソ川の上流にある。
そこまで俺達は自転車で走った。
「はぁはぁ、ヒデ、お前好きな子っているか?」
「な、なんだよ急に。そんなのいねーって。」
「ふーん。いや、なんでもない、聞いてみただけだ。」
そうこうしているうちにヒミツの場所へ到着した。
「よーし、今日は俺が一番風呂だ〜!」
「おいおい、ちゃんと準備運動してから入れよ。」
そう、ヒミツの場所というのは、この自然にできた温泉のことなのだ。
「お〜、今日もいい湯加減のようだぜ」
「ん?なんだろう」
湯気の向こうで何かが動いたような気がした。俺は先へ行くことにした。
ガッ
足が何かに当たった。
「うわ!人だ!死んでる!」
「えぇ!ウソだろ!」
キムもやってきた。
「う、う〜ん・・・」
「生きてるぞ!大丈夫か!」
「あれ・・わたし・・・キャーーーーー!変態!エッチ!ヤダ!なんで裸の男の子がいるのよ!」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:18:45.08 ID:cxKtwsIn0
読む気も起きません
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:18:48.43 ID:EFQ8VUOF0
異形の者達。
まで読んだ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:18:55.31 ID:0cBbKrhJ0
ケツを拭くのを忘れたまで読んだ。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:20:00.49 ID:z22u1ahx0
女夭
まで読んだ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:20:31.67 ID:GCZJ8FeHO
お姉ちゃんが欲しくなった
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:20:38.13 ID:XxdpNKDW0
これどこを縦読み?
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:22:04.10 ID:zUeoR4nG0
2行目で既に恥ずかしくて読めない件
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:23:02.75 ID:vtxxnFBG0
アーラーエッサッサー・・・!
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:23:16.69 ID:mOUWzHWbO
( ゚д゚)…
( ゚д゚ )
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:23:42.20 ID:QLyjgEPL0
ちゃんと読めよお前ら('A`)
スーパーライトノベルだな
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:24:08.28 ID:zUeoR4nG0
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:24:43.63 ID:zUeoR4nG0
大邪魔神エビルモンゴール様
とか、勘弁してくれやwwwwwwwwwwwwwwwwwww
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:26:16.64 ID:BjIEki0v0
登場人物ヒデとキムはないwwwwwwwwwwww
アーラーエッサッサーで吹いておなかイッパイになりますた
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:26:51.86 ID:HzZ1ix7g0
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:27:18.01 ID:XxdpNKDW0
風呂場にエビルモンゴール様がいるっぽいんだけど
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:27:19.83 ID:wDQ7eJeW0
>>1を読んでる最中に腹下して今戻ってきた
変なもん見せるな
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:28:25.14 ID:zUeoR4nG0
>登場人物ヒデとキムはない
やめwwwwてwwwwwww腹捩れるwwwwwかwwwwらwwww
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:28:28.85 ID:dktJdJ/X0
つまり便秘の方に1のラノベを見せれば万事解決
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:29:27.06 ID:VW0CJLQd0
金はねーよ
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:30:28.59 ID:HzZ1ix7g0
新人賞に出せば賞の1つや2つ余裕だな
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:31:03.54 ID:zUeoR4nG0
そうこなくっちゃ!さすがヒデだぜ!
このセリフだけで飯三杯食えるwwwwwwwwwwwwwwwwwww
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:32:59.85 ID:wDQ7eJeW0
「ヒデとキムはありえないで賞」
「人に見せるものではないで賞」
「恥は書き捨てで賞」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:34:06.46 ID:X3u/lCPz0
ちょwwwだめだわwwwwすごすぎww
大邪魔神と二人の絡みが気になる
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:34:55.39 ID:I8RRA/ZAO
夜中に爆笑したwwwwwwwwww
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:35:00.74 ID:zUeoR4nG0
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:35:05.60 ID:sMPmNQ320
「そうだな。今日も例のところへ行くか。」
「そうこなくっちゃ!さすがヒデだぜ!」
この流れ神すぎるだろ
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:37:52.27 ID:BjIEki0v0
>>29 それを言うなら
キムは俺の親友だ。
「そうだな。今日も例のところへ行くか。」
「そうこなくっちゃ!さすがヒデだぜ!」
前フリからいきなりこの流れになるのこそが神
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:38:58.95 ID:HY2AKtSUO
ヤスとかはいつ出て来るの?
おやっさんとか兄貴とか
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:40:05.52 ID:4JuY1ACL0
大邪魔神の大邪と大蛇をかけたのはわりといいと思った
ただ巨大ロボはやりすぎだろう。デモンベインパクリ乙と言われるぞ
あとはパワーバランスインフレしすぎ。
ヒデのハイパーサイコキネシスで最強とか言ってたけど、後半それを越える惑星破壊描写多すぎ。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:40:52.90 ID:zUeoR4nG0
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:42:10.00 ID:zUeoR4nG0
お〜、今日もいい湯加減のようだぜ
いちいちセリフがわざとらしくて堪らんwwwwwwwwwwww
俺明日からこれ風呂の時使うわwwwww
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:42:23.78 ID:6Bdm8fRh0
最初のヒミツの場所が最後の特異点、ってところは感心したけどなぁ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:44:05.87 ID:HY2AKtSUO
俺も友達に遊びに行こうぜって言われたら、流石〇〇だぜって言おうwwwwwww
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:50:27.11 ID:MMhKjVfo0
>>36 ソイツの名前が何だろうとヒデって呼べよwww
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:53:39.36 ID:zUeoR4nG0
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:56:16.79 ID:HY2AKtSUO
>>37 それが困った事に一番良く遊ぶ奴がヒデなんだよwwwwwww笑いすぎて死にそうwwwwwww
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:01:34.93 ID:dlRYbh2j0
地の文少なすぎだろwww
「おいおい、ちゃんと準備運動してから入れよ。」
に誰もツッコまないの(;^ω^)
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:14:33.38 ID:HY2AKtSUO
「ハァハァ、ヒデ、や ら な い か ?」
「な、なんだよ急に。流石キムだぜ!アーッ!」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:26:15.58 ID:HzZ1ix7g0
保守
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:40:00.69 ID:7+cPhJzE0
「あれ・・わたし・・・キャーーーーー!変態!エッチ!ヤダ!なんで裸の男の子がいるのよ!」
そこにいたのは女の子だった。
「ここ温泉だからしょうがないじゃないか!ずいぶん元気なようだし、心配して損したよ。行こうぜキム」
「温泉・・・?そうか、転送されたときにここに落ちて、そのまま湯あたりしちゃったんだわ。なんて失態。」
女の子は何かブツブツ言っているが、俺達はまた温泉につかって癒されることにした。
「ちょっと待ちなさいキミ達!キミ達に聞きたいことがあるわ。とりあえず服を着てちょうだい。」
「なんだよ、助けてやったのにその態度は。まぁいいぜ、何が聞きたいんだ?」
「まず、ここはどこ?あなたたちは何者?」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:40:39.44 ID:7+cPhJzE0
「どこって言われても、ここは丸富士町だし、俺達はただの高校生だし。お前こそ何なんだいったい?」
「マルフジ・・・?聞いたこともない名前だ、グランタルドルはここから近いのか?」
興奮しているのか、俺の質問も耳に入らないようだ。あきれて俺は言う。
「は?なんだそれ、ここは日本だぞ。そんなところあるかよ。」
「なんだって!じゃあここは失われたはずの星、地球(ポスミー)なのか!なんてことだ・・・」
膝をつきうなだれる女の子。
「おいヒデ!もう帰ろうぜ。なんかちょっと怪しいじゃんそいつ、ほっとけよ。」
「ああそうだな。もういいだろ、お前の言ってることはよく分からないけど、ここから見えるあの煙突のほうに
川沿いに行けば駅があるから、そこまで行けば帰れるだろ。じゃあな」
自転車に乗って家に帰る俺達。
「なぁキム、ちょっと冷たかったかな。」
「え?いや、ちょうどいい湯加減だったぞ。風邪でもひいたか?」
「違うよ、あの女の子のことだよ。今思い出すと、なんか、ちょっと尋常じゃなかったよな。」
「う〜ん。言われてみればたしかに・・・でも、もういいだろ。俺達が関わることじゃないよ。」
ヒデの家にはコンミッソ川に架かる橋を越えなくては帰れない。ここで俺達はいつも別々の道から家に帰ることになる。
「そうだな・・・じゃ、また明日な!」
「おう!またなヒデ!」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:40:57.01 ID:7+cPhJzE0
これでいいんだろうか。何かがひっかかる。あの子は無事に帰れたのだろうか。気になった俺は温泉へ引き返すことにした。
「俺、何やってんだろう・・・」
温泉へ戻ってきた俺は、最初に女の子を見つけた所へまた行ってみた。
「おーい、誰かいるかー?・・・いないよな。こんな所にいつまでもいるわけないか。」
安心した俺はその場を離れた。
ガッ
足が何かに当たった。
「うわ!人だ!死んでる!」
「う、う〜ん・・・あ!さっきの男の子!あれ?わたしなんでまたこんなとこで・・・?」
「なんだよ脅かすなよ。お前大丈夫か?家どこだ?」
「温泉・・・そうか、ショックであのままいたからまた湯あたりしちゃったんだ。なんたる不覚。」
「おい聞いてるか?家どこだ?一人で帰れるのか?」
「家・・・?そっか、もう私には帰る場所なんか無いんだ・・・ウヒッグ、ウヒッグ。」
泣き出した女の子。女の涙はどうも苦手が。ついやさしくなってしまう。
「な、泣くなよ。そっか、帰るとこないのか。じゃあ俺んとこ来いよ。」
「え?いいの?でも私、この星の人間じゃないよ?」
「それだ。今思い出したけど、お前、最初に会ったときも失われた星だとかなんとか言ってたよな?頭でも打ったか、それとも・・・?」
「あ、そうだよね。いきなりこんなこと言ってもわかんないよね。」
「まずお前が何者なのか教えてくれよ。」
「うん。私の名前は」
「おっと、そこから先は俺の口から言わせてもらおうか」
急に背後から男の声がした。キムだ。
「おいキム、なんだってんだ?」
姿を見せたキム。だが様子が少しおかしい。
「ようヒデ!ごきげんだな!」
「お、お前は!」
女の子がキムを見て叫んだ。なんなんだ、このふたりは知り合いだったのか?でもさっきはそんな素振りも見せなかったし。
「ひさしぶりだな姫。いや、今は第1級指名手配召魔師のオリビア・オリバーと呼ぶべきかな」
「くっ!なぜお前がここにいる!ここは地球(ポスミー)ではなかったのか!?」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:42:54.87 ID:6Bdm8fRh0
「おいおい、温泉でモノ尋ねる時は礼儀ってもんがあるんじゃないか?」
「ハハハ、ブラボーだぜキム!ブラボー!」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:43:45.94 ID:6Bdm8fRh0
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:44:29.29 ID:cxKtwsIn0
>>ウヒッグ、ウヒッグ
ちょwwwwwやめてwwwwwwwwwwwwwwwwww
50 :
もょもと ◆LV.9999osQ :2006/04/26(水) 03:45:59.14 ID:uI4SEZ7aO
ウヒッグwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:50:02.84 ID:BbbkudN4O
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:50:42.21 ID:XxdpNKDW0
地球(ポスミー)
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:55:49.41 ID:HY2AKtSUO
頼むから寝かせてくれwwwwwww
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 05:15:46.90 ID:CVcWJrn20
おわりか
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 05:18:57.21 ID:Jh4AKeZa0
ウヒッグウヒッグwwwwwwwwwwwwwwww
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 05:27:36.90 ID:fr8T0xi+0
「さっきまではイベルグノン反応がなかったからわからなかったの。」
「イベルグノン反応?」
俺はおもわず女の子に言った。
「うん。第1級指名手配召魔師にはイベルグノン反応が現れるの。
さっきまでは反応がなかったけど、今ははっきりと現れているわ。」
そう言うと女の子は腕につけているブレスレットを俺に見せた。
女の子の細い腕につけられているブレスレットは薄っすらと赤く光っている。
「このベルンガリングが赤く反応したらそれは第1級指名手配召魔師ってことなのよ。」
うーん、わけのわからない用語が多すぎて何を意味するのかよくわからない。
とにかく今俺の目の前にいるキムはキムではないってことなのか?
俺と女の子が会話していると痺れを切らしたオリビア・オリバーが両手で印を結び始めた。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 05:38:11.24 ID:fr8T0xi+0
「ヤアアーハアアア!!!メディアル姫!!!いや、S級召魔探偵メディアル!!
3年前におまえに捕まって魔牢獄にぶち込まれた恨みここではらしてやるぜええええ!!」
オリビア・オリバーが両手の印を完成されると地面に魔法陣が現れた。
ドス黒い魔方陣の中からゆっくりと巨大な何かが現れる。
「な、なんだあれは・・・。」
俺は思わず呟いた。一言で言えばトラックほどの大きさのある巨大な虎のような生き物。
しかし、背中からは黒い触手が無数にうごめいている。あんな変な生き物は俺はみたことがなかった。
「あ、あれは召還魔獣ベヒャモス!」
女の子の表情が険しくなった。
「ベヒャモス?」
俺は女の子に聞いた。
「そう、召還魔獣ベヒャモス。召還魔獣の中でも一際危険なやつよ。
まさか、オリビア・オリバーがあいつを召還できるほど腕をあげているなんて。」
女の子は額から汗を流していた。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 05:49:02.02 ID:fr8T0xi+0
「ヤアアアアアハアアア!!!いけえ!!!ベヒャモス!!!!」
オリビア・オリバーは両手を怪しげに動かすとベヒャモスが俺たちに向かって突っ込んできた。
「危ない!」
俺は思わず女の子を押してベヒャモスの突進から助けた。しかし、俺はベヒャモスの体当たりをもろに受けた。
ものすごい衝撃が俺の体を襲う。そして、軽々と吹っ飛ぶ俺。あー、このまま死んじまうのかなあ。
空中でそんなことを考えていた。しかし、運良く俺は温泉に落ちた。
「ブハッ。」
温泉から顔を出した俺に女の子が向かってきた。
「ウヒッグ、ウヒッグ、よかった大丈夫だったのね。」
女の子は俺が無事なのを見て安心して泣いていた。
「な、なんとか、大丈夫。うぐっ。」
どうやら体当たりを食らったときにアバラを折られたようだ。呼吸すると胸が痛い。
女の子は負傷した俺の様子見て表情が変わった。
「怪我してるのね。わかった。あいつやっつけてすぐに手当てしてあげるから。」
女の子は印を結び始めた。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 06:00:54.86 ID:fr8T0xi+0
女の子が印を結び終えると声を高らかに上げた。
「出でよ。イフリャート!!」
女の子がそういうと地面に現れた赤い魔方陣から体中に炎を纏った巨人が現れた。
牛の頭に人間の体をくっつけたような巨人だった。角が太陽の光を浴びて輝いている。
「ヤアアアア!!!ハアアアアア!!俺のベヒャモスの方がつえええぜええええ!!!」
オリビア・オリバーは怪しげに腕を動かすとベヒャモスをイフリャートに向けて突っ込ませた。
どうやらあの怪しげな腕の動きでベヒャモスを操っているようだ。
突進したベヒャモスとイフリャートがぶつかるとゴバアアアアアという音がなった。
両者の力は互角のように見えた。どちらも押し合って動かない。いや、動けないようだった。
「や、やるわね!!!」
「ヤアアアア!!!ハアアアア!!!俺は昔の俺じゃねーぜええええ!!」
女の子とオリビア・オリバーは腕を動かして化け物を操っていた。
そこで、俺はふと思った。
「今、オリビア・オリバー攻撃すればいいんじゃね?」
俺は地面に落ちている手ごな大きさの石を掴むとオリビア・オリバーに向けて思い切り投げつけてやった。
これでも元野球部だ。丸坊主が嫌で辞めたけどな。
「グハアアアア!!!!」
石をぶつけられたオリビア・オリバーは派手なリアクションすると頭を抱えた。
そのとき、ベヒャモスの動きが止まった。その隙を見逃さずにイフリャートはベヒャモスを掴むと空中に放り投げた。
「今だわ、ファイアーストーム!!!」
女の子が印を結ぶとイフリャートの角から炎の嵐発生し、空中にいるベヒャモスを襲った。
炎の嵐の中でベヒャモスは断末魔を上げた。地面に落ちてきたベヒャモスはドシイインという振動音をさせた。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 06:01:52.87 ID:EH8Pf51U0
キ ム の 時 代 だ な
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 06:08:09.01 ID:fr8T0xi+0
黒コゲになったベヒャモスはもう動かなかった。
「ヌウウウウ、ハアアアアア!!!!これで勝ったと思うなよ!!!!」
オリビア・オリバーは捨て台詞を残すと走り去った。
ってかキムとオリビア・オリバーの関係がよくわからんのだが・・・。
乗っ取られたってことでいいのか?まあ、後で連絡してみるか。
女の子が俺の方にやってきた。俺は安堵の息を漏らす。
その途端、あばらが折れた激痛が体中を走った。
「いってええええええ。」
今までは緊張していたから気づかなかっただけのようだった。
俺はそのまま地面に倒れこむと意識を失った。
女の子は「ウヒッグ、ウヒッグ、死なないでえ。」と言ってるようだった。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
あとは誰かまた引き継いでくれw