1 :
代理ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :
どうぞ
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 00:11:28.03 ID:xp54fqtI0
^−^
3 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 00:14:38.66 ID:2eZ4lvOu0
ふっかーつ
4 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 00:19:50.18 ID:2eZ4lvOu0
5 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 00:20:10.48 ID:/uRGUWD10
新スレ記念祝辞書き込みー!
wktkしてるよー!
6 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/16(日) 00:26:02.81 ID:2/Lf6bPw0
wktk
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 00:44:28.66 ID:9EJ0U4BVO
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
待ってたよー!!
8 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 00:57:31.17 ID:2eZ4lvOu0
今日は酒を飲みつつやろうと思うッス。おつまみはどうしよう?
もう少ししたら始めようと思う。
あ、わんくらとりあえず一周したよ。
9 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/16(日) 01:02:51.09 ID:2/Lf6bPw0
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 01:16:00.82 ID:0LCSBImp0
虎太郎かわいかったよー^^>わんくら
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 01:16:50.47 ID:/uRGUWD10
おつまみといったらJしかあるまいwwww
わんくらいいなー。感想plz
12 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 01:17:48.58 ID:2eZ4lvOu0
キクマサムネの正宗印冷用酒。
安かったから買ってみた。
常温で飲んだ時は樽酒の香りがちょっとマッチしていない感じでgdgdぽかった。
冷やしてみるとまとまりが出てきて良い感じ。樽の香りもそんなにでしゃばってないし、旨味も出てきてスルスルいける。
13 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/16(日) 01:19:18.31 ID:2/Lf6bPw0
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 01:20:29.96 ID:2/Lf6bPw0
あ、いかん。
ついクセでコテトリのままお邪魔してしまった。
ルールになってるか知らないけれど、とりあえず、郷にしたがってみる。
15 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 01:29:34.78 ID:2eZ4lvOu0
わんくら。気付いたらkonozamaで購入してた。
一周しかしていないが、
み か ん か わ い い よ ! ! ! ! ! !
ラストのオトナみかんが激モエス!!!11!1!猫派な俺のハートにもクリティカルヒット!!!
展開が些か急な感じもするが、そこらへんは他のシナリオで補完されるのかも。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 01:31:44.97 ID:2/Lf6bPw0
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 01:33:21.81 ID:0LCSBImp0
でもメインディッシュはとないぬだけどなwww
18 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 01:37:37.80 ID:2eZ4lvOu0
リアルでも犬猫大好きな俺だから、こと獣娘のことになると評価は激甘です。
01:50には再開予定。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 01:37:53.63 ID:2/Lf6bPw0
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 01:38:19.45 ID:2/Lf6bPw0
21 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 01:51:23.36 ID:2eZ4lvOu0
22 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 01:54:23.17 ID:2eZ4lvOu0
「ふん」とタンゴは頷いて、「特に調整はしなくて良いな」薬莢を取り出す。
もう一発弾を込めて、狙いを定める。
撃つ。
そして轟音。
スコープを覗き、
「やはり精度がいいな、これは」と満足げな顔をする。
できることなら狩やスポーツで使いたかった。と心の中で呟く。
薬莢を排出し、ブレイクオープンしたままシエラの方にグリップを向け、「お前も少し練習するか」と言って差し出す。
「あ、はい」
おずおずと銃を受け取ったシエラはバッグからビニル袋を取り出し、その上に座る。
ああ、そうすれば尻が汚れなかったな、と思いながら、タンゴは立ち上がってズボンをはたいた。
双眼鏡を拾い、覗く。
「それじゃあ、一番下、いきます」
シエラはシッティングの体勢を取り、耳を倒してスコープを覗く。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 02:02:00.58 ID:/uRGUWD10
ktkr!
wktkして見てるよー
24 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 02:02:23.24 ID:2eZ4lvOu0
撃つ。
頭骨を揺らすような銃声が響き、それに一瞬遅れてレンズの向こうで拡大されたターゲットに着弾し、細かい木片が舞う。
弾は円の中心から五センチほどずれたところに命中している。上出来だ。
それからシエラは十発ほどをゆっくり、時間を掛けて撃った。そのうちの七発は十センチ以内に収まっていて、「今日は調子が良いみたいです」と満足げ。
風の影響は無く、的も静止しているとはいえ、なかなかにスジが良い。
一般的に、亜人は身体的な能力、例えば筋力・視力・反応速度等が優れているといわれている。
体格については、女性ならば地域差はあるものの他の人種と同等だが、男性の場合は(これも地域差はあるが)他の人種よりも比較的大柄だとされる。
亜人はその人口が少ない為、昔から他の人種に奴隷として使役されたり、戦にかりだされる、といったことが多かった。
近代では、一部の国や地域を除いてだが、法によりその人権は尊守されており、奴隷制は消え去り差別される事も少くなってきている。
この国では、戦乱の時代において多くの亜人が武人として活躍していたらしく、伝説的な武勇伝を打ち立てた幾つかの武将は歴史の本にも掲載され、その縁のある地には像が建てられ観光地にもなっている。
その歴史せいなのか、それとも元来大らかな国民性の為なのかは知らないが、ここでは亜人に対する差別や偏見などといったネガティブな感情は、ほとんど無いといって良いだろう。
25 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 02:14:04.56 ID:2eZ4lvOu0
あれやこれやと考えているうちに、シエラはさらに十発ほどを撃ち終えた。
「ふん、上出来じゃないか」
腕を組み、感心した様子で呟くタンゴにシエラは、
「えへへ」
目を細めて嬉しそうに微笑む。
「そろそろ、きりあげるか」
「そうですね。久しぶりだったものですから、すこし腕がしびれちゃいました」
二人は道具を仕舞い的を回収すると、もと来た道を辿り、車にもどる。
みちすがらシエラが、
「今日のような日の山は、とっても気持ちが良くて。私、好きだなぁ」
と笑顔で誰にともなく呟いた。
orz
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 02:14:09.19 ID:82M5h2sm0
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 02:18:57.11 ID:0LCSBImp0
まぁ、ガンガレ
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 02:37:16.85 ID:jqWRiBrv0
保守
29 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 02:43:00.61 ID:2eZ4lvOu0
確かに気持ちよかった。
出かけるときは暑いくてうだりそうだった気温も広葉樹が投げかける穏やかな木陰に緩和されていて、適度にブッシュの薄い山の斜面を湿った風が緩やかに撫でている。
名も知らぬ木々の清々しくも豊かな香りや踏みしめる腐葉土の柔らかさが心地よかった。
タンゴは考える。
今日の予定は全てこなした。
久しぶりに緑の多いところに来たのだし、このままシエラを連れて日が落ちるまで、このあたりをぶらぶらするのも良いかもしれない。
日々蓄積する毒気をここで抜いておこうではないか。
さて、どこへ行こうか?
>>34 1:近くに美味しいレストランがあったよな……
2:近くに綺麗で大きな川があったよな……
3:近くに広くて気持ちの良い丘があったよな……
見てる人いるかなぁ?
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 03:17:28.35 ID:/uRGUWD10
うあー・・・難しい質問だなぁこれは。
釣り道具持ってきてるなら2・・・?
ここは3で。ksk
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 03:25:56.64 ID:aMrCQ+EOO
ドンマイw
とりあえず2が良いな。個人的趣味でww
海川大好きー
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 03:35:01.84 ID:aMrCQ+EOO
ksk!!ksk!!
2で
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 04:12:08.87 ID:mBMillniO
保守的ksk
3で
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 05:05:40.89 ID:aMrCQ+EOO
保しy(ryksk・・・2で!!
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 05:21:15.30 ID:0LCSBImp0
3だな、俺適に
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 05:45:00.40 ID:9EJ0U4BVO
川なら水遊びフラグきそうじゃね?
だが俺は3
37 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 05:46:41.74 ID:2eZ4lvOu0
思案を廻らせる。
そうだ、川へ行こう。
確かこの近くには大きな川があったはずだ。今の時期、冷たい水に足を浸して涼むのも良いかもしれない。
透き通るようなせせらぎと、日に焼かれた丸い川原石の熱さを想像し、タンゴの心は八分の四拍子でテップを踏む。
獣道を通り、ブッシュを掻き分け、未舗装の道に戻る。
車に乗り込み、発進させる。
「なぁ、シエラ?」
林道の出口が近づいたところで、話をきりだす。
「はい?」
「まだ夕暮れには時間もあるし。ちょっと、寄り道でもしていくか?」
何の変哲もない提案。
だが、すぐに返事が返ってこない。
どうしたのだろうか? わき目で助手席に座る相棒を確認する。
38 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 06:12:36.42 ID:2eZ4lvOu0
「……」
シエラが不思議そうな顔でこちらを見つめていた。
瞬きを忘れたような目と、間抜けな半開きの口。
まるで「御主人様、なんでスワヒリ語で喋ってるんですか?」とでも言いたそうで、理解できない言語でいきなり話しかけられた子供のようだった。
「ん? どうした?」
運転しながら余所見をするのは危険なので、視線だけを動かし、ちらちらと様子をうかがう。
「あ、いえ」視線をフロントガラスに向けるシエラ。「良いですよね、寄り道」
その言葉には少しぎこちなさがあった。
「気が乗らないのなら、どこにも寄らずに帰るが?」
「いえっ! あのっ! そんなことは無いです。全然無いです。皆無です。寄り道したい気分絶好調です。すぐにでも寄り道ライフを満喫したいです」
とあわてて否定する。
「ふむ」頷く「では寄り道をしよう」
「……はい」
やはり、静かな反応が気にかかる。
「どうした? 言いたいことがあったら言え」
傲然と問う。
「いえ……」ダッシュボード周辺に目を落とし。「御主人様が『寄り道しよう』なんてこと、言うとは思っていなかったものですから」
「俺だって、たまには寄り道したくなる時くらいあるさ」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 06:17:58.70 ID:/uRGUWD10
良いなぁーーーーシエラいいなぁああーーーーーー
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 06:23:43.91 ID:9EJ0U4BVO
犬耳スレじゃコテトリつけてなくても保冷剤だけはすぐに分かるなw
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 06:25:43.97 ID:aMrCQ+EOO
42 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 06:39:04.13 ID:2eZ4lvOu0
「そうですよね」シエラは顔を綻ばせる。「でも、そんなに楽しそというかはしゃいでいるというか……そういう御主人様を見るのは初めてというか……」
「はしゃいでいたか? 俺」
「ええ」更に笑顔を咲かせる。「とても」
「ふん」
なぜか気恥ずかしくなり、ごまかしの為に鼻をならしてみるタンゴ。
あまり良くわからない(分りたくない?)のでこの話はここで終わらせることにした。
えらく機嫌の良いシエラを横目に、アクセルを踏み続けた。
特に会話も無く、車内にはウォーレン・ジヴォンの音楽が流れていた。
暫く車は、閑散とした、長閑な田園地帯を走った。
ちょっとした集落を抜け、田んぼに囲まれた細い道を抜け、目の前に現れた緑の壁のような堤防のスロープを登る。
「わぁ……。綺麗」感嘆して呟くシエラ。「ひろーい」
高い堤防から見下ろす広い川原。
聞いた話によると、国内で十本の指に入る清流らしい。
川幅は50メートルくらいで、深さがあるところは夏草のような翠に染まっていた。
43 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 07:13:36.19 ID:2eZ4lvOu0
ごめん
ねむい
ほしゅたのむ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 07:14:09.78 ID:aMrCQ+EOO
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 07:30:44.48 ID:ZOTkSTrSO
>>43 不自然な文字配列に立て読み、斜め読みを探してしまった俺ガイルwww
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 08:04:03.26 ID:aMrCQ+EOO
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 08:48:07.52 ID:3r0UPYKs0
保守
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 09:03:12.32 ID:ZOTkSTrSO
一度でいいからご主人様と呼ばれてみたい保守
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 09:45:28.41 ID:3r0UPYKs0
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 10:08:31.32 ID:ZOTkSTrSO
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 10:39:19.83 ID:jqWRiBrv0
保守
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 11:10:35.11 ID:vRDjjEgzO
保守
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 11:42:24.41 ID:0LCSBImp0
ほしゅなんですー!
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 12:12:27.52 ID:/uRGUWD10
ご主人様、か・・・
ご主人様、ご主人様・・・
やっぱメイド喫茶は違うか?あれじゃダメか?
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 12:17:38.08 ID:ZOTkSTrSO
>>54 俺は中1の時に3次元での恋をやめた、そして生涯2次元に捧げると誓った。
56 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 12:38:04.52 ID:/uRGUWD10
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 13:00:06.13 ID:0LCSBImp0
保守
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 13:25:20.78 ID:jqWRiBrv0
保守
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 13:51:24.46 ID:0LCSBImp0
保守
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 14:22:33.49 ID:jqWRiBrv0
保守
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 14:54:27.18 ID:jqWRiBrv0
保守
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 15:21:09.37 ID:0LCSBImp0
ほ
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 15:47:33.31 ID:jqWRiBrv0
し
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 16:01:34.28 ID:TEBYOk7E0
ほうしゅ
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 16:29:24.57 ID:ZOTkSTrSO
シ
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 16:49:43.57 ID:ZOTkSTrSO
エ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 17:09:05.30 ID:ZOTkSTrSO
ラ
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 17:42:44.33 ID:TEBYOk7E0
め
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 17:44:28.94 ID:TEBYOk7E0
ぇ
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 17:47:17.33 ID:TEBYOk7E0
ぇ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 17:47:20.27 ID:eGmCfF490
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 17:48:09.67 ID:TEBYOk7E0
本家がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 17:50:45.73 ID:/uRGUWD10
ちょwww
本家がぁぁぁぁぁぁあああああぁああぁあああーーーー
74 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 17:54:35.45 ID:2eZ4lvOu0
ちょwwww本家がwwww
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 18:06:52.88 ID:ZOTkSTrSO
今回は重複なんて事にならないようにしような
昨日みたいな事はもう嫌だ
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 18:12:28.66 ID:/uRGUWD10
同意だ。ミミさんの再来を待つべきかな?
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 18:15:45.36 ID:jqWRiBrv0
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 18:34:00.81 ID:G7ejheGCO
ほ
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 18:45:03.78 ID:TEBYOk7E0
う
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 18:59:02.81 ID:/uRGUWD10
し
81 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 19:24:23.22 ID:2eZ4lvOu0
20:30頃に再開予定
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 19:26:27.62 ID:o6fwqv2N0
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 19:26:31.37 ID:tDCli8Lc0
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 19:49:57.53 ID:/uRGUWD10
保守ー
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 20:08:54.59 ID:G7ejheGCO
保守
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 20:09:12.05 ID:0LCSBImp0
死守ー
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 20:26:42.50 ID:/uRGUWD10
wktkほしゅー!
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 20:40:49.17 ID:G7ejheGCO
保守
89 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 20:46:15.92 ID:2eZ4lvOu0
延々と続く堤防を走り、川原に下りる。
川原は広く。生い茂る草の間を細い道が通っていた。
多分釣りをしに来る人以外は使っていない道なのだろう。路面の凹凸は激しく所々に水溜りがあった。
僅かなしぶきを上げて通過する。「こりゃ、後で洗車しなければならんな」と呟くタンゴ。
身の丈ほどの深いブッシュを少し進むと、それはは唐突に掻き消えた。
丸い川原石が敷き詰められたその向こうに、嫋やかに流れる水面が見えた。
車を停め、降りる。
タンゴの隣でシエラは「おぉー!」「うわー」「うひゃー」と感嘆詞を連発し、ゴロゴロとして歩きにくい石の上を跳ねるようにして歩く。
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 20:50:05.80 ID:/uRGUWD10
シィィィィィーーーーーーエエェェェエェェェーーーーーーラァァァアァアアァアオオォアァーーーーーーーーーー!!!!!
うあーもういいなーしえらいいなーwwww
最近このスレの投下を見るたびにやけてしまう俺はきもいですかそうですか。
でもシエラいいなー。
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 21:02:49.09 ID:G7ejheGCO
保守
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 21:04:40.83 ID:ZOTkSTrSO
>>090 同意、禿同!
シエラが最近夢に出てくる!!!1!!
いいよ!シエラいいよ!
ネコミミもしくはトリハネ派だった俺も一気にイヌミミ派に引き込まれた!
初代スレに出てきたシエラの絵は今でも待ち受けに使ってるwww
93 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 21:09:39.34 ID:2eZ4lvOu0
川のほとりにしゃがみこみ、シャツの袖を捲くって、透き通ったそのせせらぎに手を差し込む。
「あ、冷たーい」
喜々として呟くシエラの横顔に問いかける。
「お前はこういうところに来るのは初めてか?」
「はい、こんなに綺麗で広い川に来るのは初めてです」水面をかき混ぜながら微笑む。
「……そうか。釣りの道具でもありゃ良かったんだが、あいにく竿も糸も針もない」
「残念ですね」
まあ、道具があっても遊魚券が無ければこの川では釣りはできないのだが、そこは言わないでおこう。
タンゴは比較的大きな石を見つけると、そこに座りブーツと靴下を脱ぎズボンの裾を膝まで捲くって、両足を水に浸した。
透明感のある冷たい水が、ブーツに蒸された両足に染み入る。
緩やかな水流。
石にの表面を覆う苔のぬめり。
「……ふう」
とタンゴは息を吐き出し、目を閉じる。
orz
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 21:20:10.53 ID:0LCSBImp0
どんまーい♪
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 21:20:16.12 ID:szRklbx50
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 21:33:08.20 ID:ZOTkSTrSO
誤爆ドンマイwww
まぁキニスンナ!
二度あることは三度あるって言うし
97 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 21:35:41.75 ID:2eZ4lvOu0
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 21:39:22.60 ID:0LCSBImp0
シエラ誰かに書いて欲しいなーw
99 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 21:42:20.97 ID:2eZ4lvOu0
「ちょっと、入ってみても良いですか?」待ちきれないといった表情で尋ねるシエラ。
「おう。石がかなり滑るからな、スッ転ぶなよ?」
「大丈夫ですって」
と、シエラはいそいそとブーツを脱ぎだす。
尻尾は壊れたメトロノームのように空気を掻き混わしていて、耳はいつも以上に凛々しく立っている。
ズボンの裾をめくり、シャツを脱いで上半身はTシャツ一枚になる。
「わ、石あったかーい」
そろそろと、足の裏の川原石の感触と温度を確かめるように水面に向かい、ゆっくりと水に足をつける。
「つめたいー。足の裏がぬるぬるするー」
とはしゃぎ、その白い足で水を蹴り上げ、飛沫を日の光に輝かせる。
長閑だった。
水の跳ねる音と、吹きぬける風の感触、身体を焼く日の光。それらが一緒くたになって、腹の奥に溜まり凝ったモノをさらっていく。
ずっと昔からこうしていたかのように感じられる。
もう一度、深く息を吸い。ゆっくりと吐く。
少し、遊ぼうか?
うあーーーーーみてぇぇぇえええぇええーーーー
シエラァぁアああアァーーーーーーー
確かにシエラ絵は希少っす。
んー・・・絵師さんにはwktkしておきます。是非!
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 21:47:19.73 ID:38gqtzlg0
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 21:54:22.58 ID:ZOTkSTrSO
>>100 保冷剤は見なかったの?
あのシエラwww
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:04:09.40 ID:TEBYOk7E0
ほーうしゅう
104 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 22:14:33.37 ID:2eZ4lvOu0
「シエラー?」
水をかき分けて遊ぶシエラに声をかける。近くに落ちている石の中から、なるべく薄い楕円形のものを選び、手に取る。
膝立ちになり、腕を振りかぶる。
サウドスロウで僅かに回転を加えつつ、放る。
次の瞬間、水面を幾つもの波紋が走った。
それは川の中ほどを少し過ぎたあたりで勢いをなくし、水の跳ねる音と共に消える。
「おぉー」と感嘆の声と共にそれを見たシエラは、「いま、何をしたんですか?!」
と駆け寄ってくる。
「ふふん」と自慢げに笑い、「水切りっていってな」石を拾って構え、「石を投げて跳ねさせるんだ、よっと」放る。
また水面に幾つもの丸い波紋が直線的に弾け、流されて消える。
「おぉー……。それ、どうやるんですか?」
子供のようにはしゃぐシエラに、
「先ず、なるべく平らで軽い石を探してだな」
とティーチングを開始する。
105 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 22:21:45.17 ID:2eZ4lvOu0
見返して気付いたが、文末が「る。」ばっかだwwww
なんか状況をダイジェストで解説してるみたいwwwwwwwwww
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:22:25.10 ID:gOrp39dU0
水切ようやったなぁ
無性にうれしいんだよね、うまくいくとw
俺水切りできない・・・orz
ほほえましいねぇ・・・・・うふうふふふ
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:32:01.92 ID:ZOTkSTrSO
>>107 仲間発見俺も水切りできない
でもエアガン(もちろんグロック)使って水面すれすれで狙うとホップ効果でうまくできるんだよ
一度おためしあれwww
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:33:15.09 ID:9EJ0U4BVO
これは微笑ましい光景ですね
110 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 22:36:43.89 ID:2eZ4lvOu0
>>108 エアガンでもできるのか。シランカッタ。
フルオートで水面を撃って飛沫を上げさせるのが楽しかったなぁ……。
あ、弾はちゃんと生分解使ってたよ。
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:41:10.83 ID:gOrp39dU0
>>108 >>110 回転ではじくからねぇ
石でやれない人は四角っぽいほうがやりやすかったりする 回転かけやすくなるから
アンダーぎみのサイドで投げるとやりやすいかもね
スレ違いすぎorz
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:44:45.54 ID:9EJ0U4BVO
水切りの食い付きいいなww
113 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 22:58:43.04 ID:2eZ4lvOu0
それから二人は水切りで遊んだり、川原に寝転んだり、川に入ったりして時を過ごした。
シエラはタンゴに教わり、石を三回は跳ねさせることができるようになった。
川に入って遊んでいる時に足を滑らせて転んでしまい、Tシャツとズボンをすっかりと濡らしてしまったシエラは、それでも楽しそうに笑っている。
タンゴは川原に座りそれを見て微笑む。
「はぁー、つかれたー」
さっきまで水切りの練習をしていたシエラは、タンゴの隣に腰を下ろす。二人並んで赤く染まり始めた空を見上げる。
「…………」
束の間の沈黙。
まるで、その沈黙を持って時を止めようとしているかのようだった。
永遠でありたいと空に願うような。
穏やかな沈黙だった。
「……そろそろ、帰るか」
沈黙を破ったのはタンゴだった。立ち上がり、ブーツを履く。
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:58:59.73 ID:/uRGUWD10
男は黙って水切りスレになりましたwwww
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:03:46.27 ID:9EJ0U4BVO
ごしゅじんさま・・・
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:08:54.23 ID:/uRGUWD10
ほのぼの〜〜〜〜
シイイィィィィイイイイエェェエエエエエエエラァアアアアァアァアアァァァアァーーーーーーーーー!!!!
すいません、ほんとにシエラ下さい。
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:09:40.39 ID:ZOTkSTrSO
Tシャツって濡れると透けるんだよな…
反省はしている
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:14:15.76 ID:TEBYOk7E0
>>117 ああ、透けるんだよ
スク水が
うわ何をするやめ亜qwせdrftgyしえらlp;
120 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 23:20:31.34 ID:2eZ4lvOu0
シエラもそれにならう。
「そうですね、晩御飯もつくらなきゃいけませんし」
「そういや、ハラヘッタなぁ……」
二人は車に乗り込み、川原後にする。
シエラのズボンはまだ少々湿っていたが、着替えもないしそのまま我慢することにした。
雲が燃え、紅の濃さを増す空の下、長く続く緑の堤防をひた走る。
二人の間には会話は無かったが、その間には確に繋がる『それ』があった。
そろそろ堤防の向こうの橋が見えてきたかという時、それは疎唐突に訪れた。
タンゴは向こうからやってくる”なにか”に気付いた。
「御主人様! あれ!」
シエラもその”なにか”に気付いたようで、目を丸くして驚く。
飛行機だった。
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:22:36.23 ID:9EJ0U4BVO
なんだ!?敵襲か!?
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:25:13.34 ID:/uRGUWD10
1.墜落、どかーん。
2.敵襲、ばーーん。
3.テロ。びんらでぃーん。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:35:21.13 ID:ZOTkSTrSO
シエラのズボンはまだ少々湿っていたが、着替えもないしそのまま我慢することにした。
>>120より
ズボン…湿る…
エロい男でごめんな
本当に反省している
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:48:12.72 ID:9EJ0U4BVO
いっそのこと車の中だしスッポンポンになっちゃえばよくね?
125 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 23:49:27.19 ID:2eZ4lvOu0
川の上を飛行機が飛んでいた。
高度は水面から40メートルくらいはあるだろうか? 銀色の外装が夕日を反射して煌いた。
それは、みるみるうちに大きくなりはっきりとその姿を確認できる距離まで接近した時、タンゴは思わず車を路肩に停め、
「おいおい……手作りか、あれ?」
と声を漏らした。
あまりに不恰好だった。
コクピットらしき丸みを帯びた胴体は無塗装の金属板で覆われていて、それはその上にあるやけにアスペクト比の高い銀色の主翼に吊られていた。
主翼の真ん中にはエンジンらしきものが搭載されていて、勢い良くプロペラが回転している。
コクピットの後からは、トラス型の貧相なフレームが剥きだしで伸びており、その末端に見た目で強度が心配される尾翼が申し訳なく取り付けられている。
甲高いエンジン音が聞こえてきた。
「2スト積んでんのかよ……」
耳障りなチャンバーの音を撒き散らして飛行機はタンゴたちの斜め上を通過する。
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 00:01:55.33 ID:CezEymdqO
ほ
127 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/17(月) 00:14:01.69 ID:rYA5/k+u0
「あ、バイク」
シエラの声につられて首を捻ると、前方から一台のバイクが走ってきた。
乗っているのはまだ中学生か高校生くらいの子供で、
「ノーヘルですよ、あの子」
見事にノーヘルだった。
そして、そのノーヘル少年はこちらの事など眼中に無いようで、視線も向けずにすれ違う。
125ccのバイクにスタンディングで乗っている少年は、その瞳を輝かせ、とても興奮した様子だった。
その視線の先には飛行機。
少年があの自作飛行機の関係者だということは容易に想像できた。
多分製作仲間かなんかだろう。
気付くとシエラは車を降りていた。タンゴも車を降り、二人は放心したような顔で飛行機の軌跡を見つめる。
二人とも、声帯をごっそり切り取られたかのように声を出せずにいた。
飛行機はその進路を変えようととしているらしい。
機体が僅かに傾き、旋回に入る。滑るように高度が落ちた。
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 00:20:24.11 ID:IsLOCyu80
こりゃいかん。事件か!
129 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/17(月) 00:31:23.12 ID:rYA5/k+u0
川の上を外れ、堤防をこえて。
オレンジ色の夕焼けを、その大きな翼で反射しながら田んぼの上空を大きく旋回する。
ゆっくりと時間をかけて、機首がこちらを向き直り、旋回時に落ちた高度を取り戻すように、すこし上を向いた。
二人はじっと、それを見守る。
まるで何かを願うように。
否。
『まるで』では無く真に願っていたのだ。それが何かはその時の二人には分らなかったが……。
飛行機は堤防の上を飛びながらこちらへ引き返してきた。
ゆったりと確実にこちらに向かってくるかに思われたそれ。
しかし、その時。
数百メートル向こうから聞こえるエンジン音が停止した。
願い空しく。とはまさにこのことか。
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 00:31:25.33 ID:zet3f+4R0
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 00:37:54.43 ID:IsLOCyu80
やばくね?大丈夫か?
新しい出会いとか?
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 00:47:46.80 ID:20xoUoCTO
これはヤバそうなふいんき(ry
133 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/17(月) 01:03:03.03 ID:rYA5/k+u0
推力を失った機体は、じりじりと高度を下げはじめた。
「なな、なーんかやばくないですか?」
シエラの上擦った声。
「ああ、墜ちるな」とタンゴ。
「いや、『墜ちるな』じゃ無くてですねぇ――」とシエラが反論しようとし、
「まぁ、待てよ。このくらいで動揺することはないだろう」
とタンゴはあしらう。
「うわ。御主人様冷たーってあー!」
喚声を上げるシエラ。
飛行機はこのままで行けば『潰れる』角度で降下を始めた。
速力を得ようとしているのだろうか? 旋回終了時に高度を回復していたのが吉とでたか。
飛行機はそのまま危険な角度で降下し、位置エネルギィを運動エネルギィに変換する。
機体の形状からすると、失速速度はそんなに大きくは無いはず。少し機体の速度を上げてやれば、失速による操縦不能は免れる。
だか、それは危険な賭けだ。
もし、引き起こすタイミングを誤れば機体は地面に叩きつけられ、そうなればパイロットは只ではすまない。
最悪、死亡の可能性がある。
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 01:15:26.88 ID:IsLOCyu80
ど、どうしろと!?wktk!!
135 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/17(月) 01:32:06.61 ID:rYA5/k+u0
「あ……」
シエラは言葉を失い呆然と地面に突き進む銀色の翼を見つめている。
全ては数秒の出来事が、数分の長さに感じられる。
地面まで、残り十数メートルといったところで、勢い良くその翼が翻った。機首を引き起こし、速度を殺す。
しかし、失速はしないようにギリギリの速度を保たなくてはならない。
主翼が異様なほどにしなる。
おいおい、大丈夫かよ。とタンゴは心の内で呟く。
そもそもこの機体は、このような機動に耐えうる強度は確保できているのだろうか?
機首は上を向いているものの、依然として慣性による降下は止まらない。しかし降下率は確実に下がってきている。
間に合うか。
堤防の地面擦れ擦れまで機体は降下し、そして機体はその速度を急速に失う。。
次の瞬間、ふわりと風にあおられるように、一瞬機首を上げて滞空したかと思うと、
がきゅ。
まるで尻餅をつくように落下し、金属がアスファルトにぶつかる音が聞こえた。
着地成功だ。
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 01:33:25.24 ID:IsLOCyu80
おお・・・・・
137 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/17(月) 01:50:06.21 ID:rYA5/k+u0
「ひゅう」とタンゴは口笛を吹き感心した。
それも束の間だった。
「お?」
機体がグラリと右に傾ぐ。どうやら着地の衝撃で、翼に取り付けられていた貧相な着陸装置の片方が壊れたらしい。
着陸装置の重要さに対する認識が甘かったのだろう。強度や剛性よりも、軽量化に重きをおいた設計がまずかったようだ。
その時、二人の横を人が駆け抜けた。
少女だった。
小学生くらいの亜人の少女が必死の形相で、傾の止まらない飛行機に向かって走る。
「ゆうちゃーん!」
パイロットの名だろうか? を叫ぶ。
しかし、少女の叫びも空しく『ゆうちゃん』の飛行機は完全にバランスを失い、狭い堤防の道路からはみ出した主翼がヤジロベイのように揺れ、土手の地面に当たり。
そして、折れた。
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 02:11:04.01 ID:IsLOCyu80
ロリキャラキタ――――(゜∀゜)――――!!?
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 02:12:59.55 ID:nHXC5583O
>>138ちょっwwwwww
ガンガレwwww
140 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/17(月) 02:37:36.27 ID:rYA5/k+u0
軽量な機体とはいえ、翼の先端に想定外の力が加わったせいだろう。
胴体との接合部分に応力が集中し、それに耐え切れず、翼は折れた。
バゴン。
ガキ。
金属の薄い板が折れ曲がる音。
そして運悪く、それは機体の傾きを更に加速させて、ついに胴体は180度回転して上を向き、堤防土手を川原の方へ、転がるように滑り落ちていった。
その時またしても二人の横を人が駆け抜けた。
今度は少年だった。
年はやはり中学か高校生くらい。
「うわー! ちょっとまてー!」
と滑り落ちる飛行機に向かって叫ぶ。
「賑やかだな」
と呟くタンゴ。
「ちょ、賑やかとかそんな場合じゃないですよ! 私達も行きましょうよ!」
その手を取ってシエラは走り出した。
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 02:45:04.71 ID:IsLOCyu80
いやでも自分シエラ一筋ですしwwww
でも一応行きましょうよ!
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:05:26.04 ID:nHXC5583O
wktk保守
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:26:03.24 ID:20xoUoCTO
wktk
144 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/17(月) 03:31:49.73 ID:rYA5/k+u0
十メートルほどの高さがある土手の中ほどには、折れた翼がその主桁と小骨を露出して横たわっており、胴体は川原のほうまで落ちていた。
それに、二人の少年と一人の少女がとりついていた。タンゴとシエラも土手を下りる。
逆さまになったコクピットはフレームが歪んでしまったためか、人が出られるようなスペースは無い。
先ほどのノーヘル少年が、天を仰ぐコクピットの底に付いている突起を川原の石で叩いている。
良く見ると彼は亜人だった。黒い頭髪に小さめの垂れ耳。そして短い尻尾は根元から先端まで毛を逆立てている。
「駄目だ。ロックが外れないよ。ひっくり返そう、カオリ」
「おう」
カオリと呼ばれた少年はそれに応じて胴体に手を掛け、
「せーの!」
掛け声と共に機体をひっくり返した。
「ゆうちゃん! ゆうちゃん!」
すぐさま亜人の少女が駆け寄り、パイロットの名を呼ぶ。その顔に浮かぶ必死の表情がシエラの心を締め付けた。
「君達ー!」駆け寄る。「大丈夫?」
この状態を見て大丈夫だと判断する奴の頭の方が大丈夫じゃないだろ。と訴えかけてくるような、ぼろぼろの胴体。
カコン。
その中で人の動く気配。
そして、次の瞬間その場の全員が息を飲んだ。
ひしゃげたコクピット。
その隙間から、
腕か突き出て、
親指を立てた。
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:51:45.68 ID:nHXC5583O
保守
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:59:50.83 ID:20xoUoCTO
なんかこぇぇ描写だなww
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 04:08:20.35 ID:20xoUoCTO
猫耳ついに完結したか
148 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 04:24:18.88 ID:IsLOCyu80
149 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/17(月) 04:38:52.19 ID:rYA5/k+u0
その後、亜人の少年が携帯していた工具で翼と胴体を分離し、パイロットの少年を救出。
少年はニーシンガードや脊髄パッド等のプロテクタを装備しており、フルフェイスのヘルメットも被っていたため大きな怪我は無かった。
が、どうやらひっくり返った時に左の手首を捻挫してしまったようで、シエラたちの車に常備されているファストエイドキットがここで役に立った。
アイスパックで幹部を冷やし、その間に二人の少年とタンゴは協力して機体を回収することになって。
亜人の少年は「軽トラを持ってきます」と言ってバイクをおいて走り去り。数分後、今度は軽トラに乗ってやってきた。
どう見ても免許を持っていない子供が、慣れた様子で軽トラを運転する姿に、シエラは軽いカルチャーショックを受けた。
「大丈夫です。田舎ですから」と答えるパイロットの少年。
何が大丈夫なのかは分らないが。田舎パワー、恐るべし。と声に出さず呟くシエラ。
後部ハッチを開け、荷物の少ないカーゴスペースにシエラとパイロットの少年、そして亜人の少女の三人が座り、土手の下で飛行機を回収すべく分解にいそしむ三人を眺める。
「君達って」シエラが口を開く。「兄妹なの?」
「はい」とパイロットの少年が答える。
「二人とも、名前は?」
シエラが尋ねるが、少年はどこか困ったような顔。話すべきか、そうでないかを迷っているよう。
「あー、私達はただここに遊びに来ただけだし、誰かに言いふらすようなことは無いからね。……えーっと私は九重鈴鹿。九つに重なるの九重。鈴鹿サーキットの鈴鹿」
今日もらった免許証の名前を使ってみる。
それを聞いた少年は、キツネにつままれた様な顔をシエラ向け。
「俺は、夕って言います。西澤夕。方角の西に難しい方の澤、夕焼けの夕。こいつは妹の美夜です。美しい夜とかいて美夜」
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 05:27:54.52 ID:6fZiK6OaO
やヴぁい保守
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 05:31:17.50 ID:1FuI6MZ30
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 06:25:43.71 ID:nHXC5583O
死守
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 06:46:35.29 ID:0qAiSdyy0
保守
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 07:37:26.92 ID:Sg/U/nZwO
保守
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 08:17:50.27 ID:Sg/U/nZwO
保守
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 09:30:29.71 ID:nHXC5583O
保守
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 09:34:52.21 ID:Sg/U/nZwO
保守
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 09:52:35.89 ID:6fZiK6OaO
授業中保守
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 10:38:44.05 ID:Sg/U/nZwO
休み時間保守
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 11:06:17.33 ID:PnuCwXxGO
講義中保守
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 11:34:56.61 ID:Sg/U/nZwO
保守
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 12:31:19.86 ID:Sg/U/nZwO
ほ
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 13:11:24.59 ID:kEkIA0WuO
せ
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
な