【さよならは】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【突然に】

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
このスレはもしもローゼンメイデンが普通の女の子だったらという妄想を垂れ流すスレです

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki
ttp://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら画像保管所@Wiki-トップページ
ttp://www9.atwiki.jp/nanasi/

女子高スレ練習用wiki@幼稚園
ttp://www9.atwiki.jp/rosen_kindergarten/

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら(仮)@雑談所
ttp://yy36.60.kg/nanasi/
携帯からは↓
ttp://yy36.60.kg/nanasi/i/
前スレはどうなったの?なんて言う時は・・・・・
2ch RozenMaiden過去ログ倉庫
ttp://rozen-thread.org/
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 17:56:06.91 ID:10pwzQG10
・スレ、作品と関係ない雑談は控えてください。

・『原則「コテ」禁止』
 コテハンの人の書き込みが悪いんじゃなくて
 コテを付いてるということが荒れる原因になりやすいので原則コテは禁止で。

・気に入らない作品や書き込みはスルーお願いします。

・今の所・・・

 ドールズは人形ではなく普通の人間。
 スレタイが女の子なので基本的に10代〜20代前半かな?

・長編でレスを大きくまたぐとき(前回の投下は>>51で今回は>>462とか)や前スレから の続きはタイトルやあらすじ、アンカー等付けると読者に優しい職人になれる

・投下するときは「○○ネタだから注意」とか「○○系につき苦手ない人スルーよろ」などと付けた上、さらにNGワード指定するといいかもしれない

例:yuriyuri  sinineta  uhouho  koizumi  guroino

・なるべく自分でWikiを編集できるようになりましょう。
 どうしても編集できない場合は雑談所の掲載状況スレで依頼しましょう。
 (簡単な説明の項目の通りである程度できます)

・エロはエロパロで。どうしても投下したいのであればテキストで投下するか大人の時間に。

・投下混雑時以外の「投下いいかな?」は不要。
 もっと自信持ってよいんだよ?

・投下が終わったあととかに「やっぱりグダグダだったorz=3」とかは馴れ合いと呼ばれ る事もあるので注意。
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:01:02.39 ID:23AZoUXU0
>>1

乙。

まさかの500k越えとは想定外ですなwww
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:03:35.56 ID:23AZoUXU0
とりあえず前スレ>>907

GJ!!

しかし、雛苺・・・・・

5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:04:17.22 ID:10pwzQG10
前スレ>>907(八犬伝)

いつも楽しみにしてます。
やはり実の姉妹ということで息が合うようで薔薇水晶と雪華綺晶をみてると
おぉ、と声をあげてしまいました。
さらに投下後の乙女たちの会話でいつも笑わせてもらってたり。
続きもwktk
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:05:20.77 ID:45adbZJa0
>>1
乙!

感想書き込もうとしたらまさかの500k超え…仕方ないので感想こっちに書くぜ

>>907 の八犬伝の人
今回もGJでした。薔薇雪のやり取りが良かった。きらきーかっこいいぜw
しかし雛www一体何を何をラーメンにwwwwwww
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:06:06.96 ID:IUnEphIm0
>>1
スレ立て乙かレンピカ。
八犬伝の人にGJを言おうとしたら書き込めなかった。
 
前スレ>>907
GJ!!
毎回、本当に引き込まれるような文章で、情景が頭に浮かびます。
いつも楽しませてもらっています。続きも楽しみにしてます。
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:14:09.33 ID:VHZVbeeF0
>>1 乙です。

いやはや・・・こんな事は初めてでした。

とにもかくにも、レス頂き感謝の極みです。
もう残りも僅かと思いますが、最後までお付き合い頂けたら幸いです。
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:17:36.35 ID:366Ub9oF0
>>8
最後まで頑張って完成してください、毎回wktkしながら見てます。
前スレ>>510
ジュンの裏作業投下します。
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:21:43.51 ID:366Ub9oF0
>>9
粗筋、ジュンの過去の続きを見ている、蒼星石どうして彼は、
今日本にいるかが明らかに。

第20話「そして」

その後ジュンは、部隊に約1年居た後部隊から、特にやることも無いので日本で待機するように、なんて事を言われたらしいが。
実はスネークの計らいで、余り精神状態が宜しくないことから、日本の学校で暫く過ごすように言われたのだった。
ジュンはその後、雪華綺晶から何故こうなったのかの経緯と、薔薇水晶をよろしく頼むと言われていた。
また、ジュンが居た1年間のうちに、ザ・ボスはジュンと交戦中、崖から落ちて死んだと言われていたらしい。
死体は見つからなかったが、そういう事になった。
そして、日本に来たと言うわけだった。
尚あの時の黒水晶には、ドーピングや、麻薬の効果が有ったらしく、FOX部隊の保存庫の最奥端に保存されているらしい。

蒼(そうだったんだ、道理で始めのうちは静かだったんだ・・・この事は皆には内緒にしておこう。)
蒼(あ、そろそろ出なくては・・・寝る時間が無くなってしまう。)

蒼星石は、そう思うと夢の中から出て行った。
そして、蒼星石は、自分の部屋に戻り、メモに今日のことを書き、眠った。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:22:06.28 ID:366Ub9oF0
>>10
ア「・・・意外とあいつは、大胆なようだな。」
ス「如何した?」
ア「いや、なんでもない。」
ス「そうか、それならいいんだが。」
ア「所で、手が止まってるぞ、早くしないと薬が明日までに出来んぞ。」
ス「何で俺が・・・」
ア「あいつを、殺していればこうならなかった、分かったらさっさとやれ。」
ス「・・・あいよ。」
ア「私は、少し運動をしてくる。」
ス「・・・行ってらっしゃい。」
ア「サボるなよ。」
ス「サボったら、ばれるんだろうに。」
ア「ははは、分かってるな、でわまた後で会おう。」
ス「ああ・・・」

そうアーカードが言うと、アーカードは走って歌舞伎町の方に飛んでいった。

ス「あんな性格じゃなけりゃあ、いい人何だがなぁ。」

その頃、アーカードは、ヤクザ狩りをしていた。
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:22:42.36 ID:366Ub9oF0
>>11
ア「もう、終わりか?足を再構築しろ!立ち上がれ!夜はまだまだ長いぞ!さぁ、ハリー!ハリーハリー!ハリーハリーハリー!!!」
ヤ1「な、何や!?こいつ?!チャカを素手で止めおった!!」
ヤ2「畜生!!正一!!起きろ!!逃げるぞ!!」
ヤ3「げほっ・・・足を・・・やられた。」
ヤ2「畜生!!俺が相手だぁ!!」
ア「ノロマが、せいぜい私を楽しましてくれよ?」

歌舞伎町裏の悪夢はまだまだ続きそうです。
そして夜は明け・・・

ア「ふん!他愛ない・・・もうこんな時間か・・・帰るか。」
ヤクザ達「・・・ホントに・・・あいつは、何モン・・・何や・・・」

その日の朝のニュースは、歌舞伎町でヤクザが乱闘、重軽傷137人に上ると言う、ニュースだった。
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:24:02.89 ID:366Ub9oF0
>>12
之で、12は投下完了です。
J×蒼物を書こうと思うので、御題を8個希望。
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:24:45.77 ID:366Ub9oF0
>>13
1行目の12は第20話でした
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:25:51.43 ID:IiAMLBQ60
>>13
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:31:14.12 ID:p77PQ8jq0
だっこ
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:31:23.10 ID:Pwg3RZwa0
職人企画、真っ最中でございます。

http://yy36.60.kg/test/read.cgi/nanasi/1144552410/

職人が集まり、同じテーマで競い、高めあう――それは何と素晴らしいことでしょう。

職人様たちの参加を、心より心よりお待ち申しております。
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:32:28.54 ID:Pwg3RZwa0
>>13
物理的に
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:34:59.09 ID:CS18C9DU0
腰と言うかわき腹あたりに手
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:48:38.92 ID:45adbZJa0
>>13
ジャーマンスープレックス
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:49:13.45 ID:4XUEnFRGO
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:55:35.86 ID:45adbZJa0
まだお題が8個出切っていないけれど、そんなに長いわけでもないし投下して大丈夫だろうか?
この状況はさすがに不安なので>>2を読んだ上で一応聞いてみるが…
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:57:03.80 ID:366Ub9oF0
>>22
そう言う事らしいんで、お題打ち切って大丈夫でしょうか。
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:57:45.01 ID:Pwg3RZwa0
前スレ【恋って、つまり熱病みたいなものなのかもしれないと、不安に思い、それでも想ってしまう話。】の続き

あらすじ――

水銀燈とジュン。真紅とジュン。それは三角関係のような、二つの線のような関係だった。しかしその歪な関係は、バランスをとる。

バランスが崩れるのは、ジュンが選択をした時だけ――
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:58:09.60 ID:VHZVbeeF0
>>12
歌舞伎町と来たからフーゾク行くのかと思ってしまった・・・orz
下品で失礼
>>13 なんとなく思いつきで
トレマーズ
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:58:21.08 ID:366Ub9oF0
>>23
御免ミスった、
>>22
どんどん投下してください、出来るのは2〜3時間後ですから。
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 18:58:57.12 ID:Pwg3RZwa0
やばい、ごめん、マジでごめん。また空気読めてなかった。皆が終わってから投下する。
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:00:39.17 ID:45adbZJa0
>>23
ああいや、お題を打ち切るというより、お題が投下される中で邪魔にならないか位のつもりで…
ごめんなさい

>>24
むむ、ではお先にどうぞ。
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:02:06.93 ID:Pwg3RZwa0
>>28
いやいやいや、俺の方が後なんですから、貴方が先です。これ真理アルよ!
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:02:18.45 ID:366Ub9oF0
お題後二個です、投稿される方に迷惑が掛かるので、早くしてくれると幸いです。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:05:18.49 ID:10pwzQG10
>>30
サッカー
これは個人的意見だが
脳汁があふれないなどの理由でお題を募集するのはいいと思うが
あなたがいうように投稿される方に迷惑がかかるので募集するお題は1つがいいと思う。
それと自分からお題を要求しといて早くしてくれると幸い、という態度はどうかと。
最後にまた言うけどあくまで個人的な意見なんです。

雑談っぽくなってきたんで何か意見があるようでしたらこちらで
http://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/21.html
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:05:21.86 ID:45adbZJa0
>>29
では、ありがたく。>>30氏も、不用意な確認でごたごたしてしまって本当に申し訳ないorz


だいぶんスレを跨いでしまいましたのであらすじを…

このお話は、機械や鉄砲が存在せず、
八百万の神々、そして森の生き物や妖怪達が、まだ人々にとってとても身近であった頃の物語…

子烏天狗、金糸雀は、半月に一度の約束で大天狗の水銀燈に様々な昔の話を聞きに来る。
夏のある暑い日に、天狗の里外れにある松の幹に腰掛けて、水銀燈が話して聞かせたのは、
一匹の小さな紅龍と人間の少年の物語。
ひょんな事から泉のほとりの社で出会った二人の仲は、
果たして一体どうなっていくのであろうか…?
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:07:17.40 ID:45adbZJa0
>>32

―――

「それから二人はどうなったのかしら!」

一度語るのを止め、腰に下げていた竹筒に口をつける天狗に、
目を輝かせながら子天狗が話の続きをせがむ。

「…その辺は私もよく知らないんだけどぉ…龍の子が少年のおうちに居候することになったりとか、
 そのお姉さんとも親しくなったりして段々仲良くなっていったらしいわぁ。」
「それなら次は告白かしら!」
「それがねえ…そういうわけにもなかなか行かなかったのよぉ」

向上心の強い子とはいえやはり小さな女の子。色恋沙汰には目がないものなのだろうか。
楽しげに続きを予測する子天狗に苦笑しながら、天狗は話の続きを語り始めた…

―――
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:07:53.39 ID:45adbZJa0
>>33

龍の子が村で人の間に混じって暮らし始めてからしばらくの時が流れた。
一時は枯れかけていた村の田畑に程よい雨が降るようになり、
他所で大きな被害を出したという嵐も村までやって来る事はなかった。
そんな奇跡のような豊作の年が2年も続いただろうか。

「…なあ」
「何?」

いつかのように山へ山菜を採りに入る少年。少女は、下草を掻き分け歩く後についていく。

「ありがとうな」
「何が?」
「村の事。お前のおかげで…村が少しは豊かになった」
「…私は私の出来る事をしているだけよ。
 それにこれは私がお父様から言い付かった仕事でもあるのだから」

少女はそっけなく答える。相変わらずかわいくないな、と少年は思う。
その、少し偉そうに、そっけなく振舞う性格は会った時から変わらない。
しかしすました少女の顔が少し紅く染まっているのを見つけて、照れているな、と小さく笑った。
そのまま前を向いてしばらく歩く。茂みを抜けていく途中、後ろから少女の声が聞こえてきた。

「…あなたには感謝しているわ。」
「僕は何もしてないぞ」
「いいえ。もし私があそこであなたに会わなければ、きっとすぐに家に帰っていたわ。
 あなたが居て、人間に興味を持ったからこそ…私はお父様の信頼を裏切らずに済んだ」

前を歩いていた少年には表情こそ見えなかったが、少女はきっと微笑んでいるであろうことが
言葉の雰囲気から察せられた。
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:08:46.56 ID:45adbZJa0
>>34

「だから…ありがとう。」
「…なんだよ、突然。」

めったに見られない、少女からの素直な感謝の言葉。少年の頬が少し熱くなった。
急に大きな動きで茂みを掻き分け始める少年の背中を見て、少女が後ろでそっと笑う。
少し背丈は成長しても、相変わらずぶっきらぼうで照れ屋なところは変わらない。

人と共に暮らすようになって、龍の少女は人の時間にずいぶん馴染んだ。
3年という歳月は、未だ子龍とはいえ少女が今まで生きてきた年月に比べれば微々たる物だ。
しかしそれまでよりもずっと密度の高い時を過ごしたと思う。
龍宮の奥で王の娘の一人として退屈な時を過ごしていたときよりも、ずっと。
これが人の時間なのだな、と少女は思う。龍よりもずっとずっと短い時を生きる人だから、
龍よりもずっとずっと密度の濃い時を過ごし、そしてあっという間に死んでいくのだ。
今、少女の目の前を歩く少年だって…高々50年程も経てばきっと跡形もなくなってしまうのだ。
思考がそこまで達した時、少し背中に寒気のようなものが走った。

思考を止めて改めて前を見れば、先ほどと変わらず歩く、少年の背中。
何故だか少し安心して、少女は少年と共に山道を進んでいく。
太陽が中天を過ぎ、徐々に傾きはじめるにつれて、木がざわざわと揺れる。
風が、徐々に強くなり始めていた。

「…一雨来るかもなあ」

木の芽を摘んでいた少年が空を見上げる。空には少しずつ暗い色の雲の姿が見え始めていた。
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:09:23.12 ID:45adbZJa0
>>35

「大丈夫よ。降らせたりなんてしないわ」
「でも、この位の雲ならにわか雨だろ。今の時期は雨が降った方が稲が育つし、
 無理にとめなくてもいいよ」
「そうね…なら、そうしておこうかしら」
「ああ。戻るついでに一旦社まで行って、雨が過ぎるまでそこで待てばいいさ」

その場から引き返して山を下りはじめる。
途中、村から続く道へ出て、社の方へと向かった。
3年前には朽ちかけていた龍を祭ったお社は、続いた豊作の礼とばかりに建て直されて、
今はずいぶんと綺麗になっている。この道も、昔は無かったものであるが、
参る人が増えるにしたがって少しずつ出来ていったものなのだ。

少し大きくなったお社が見えてきた頃、雨は本格的に降り始める。二人は軒下に慌てて駆け込んだ。
いつかのように、並んで階段に腰掛ける。
ざあざあと振る雨を眺めながら、しばし穏やかな時が流れた。

「…なあ」
「何?」

再び繰り返された呼びかけとその応答。しかし、当たり前のように、続く言葉は先ほどとは違う。

「よかったらさ…これからも、ずっと村で暮らさないか?」

予測していなかった言葉に、少女が少年へ振り返った。
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:10:28.97 ID:45adbZJa0
>>36

いくぶんか歯切れの悪い少年の言葉。対して、キョトンとした表情で少女が返す。

「そういうわけには行かないわ。お父様の言いつけは絶対だもの」
「そうか…」

気にしていない風を装いながらも、しかし明らかに落胆した様子の少年に向かって少女は笑う。

「大丈夫よ。呼び戻されるといってもきっと何十年も先の話。
 早くても…きっとあなたはすでにしわしわの老人になってしまっているのだわ」

言葉を聞いた少年が、顔を上げた。そして少女の顔をじっと見る。
少女が微笑みかえすと、少年は頭をがりがりと掻いてそっぽを向いた。

「…そっか。お前、龍だったんだよな…最近ちょっとそのこと忘れかけてた」
「ふふ。人間には雨を降らせることなんて出来ないわ。私は龍よ」

少しずつ雨足の弱くなりはじめた雨。二人の間には先ほどとは違う静かな空気が流れる。
今は同じ時を歩んでいても、互いの時の流れは違うのだ。
それを改めて認識してしまった少年と少女は、何も言わずにただ雨がやむのを待ち続けた…
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:10:58.74 ID:45adbZJa0
>>37

―――

「かしらー…」

再び一息ついた天狗の横で、子天狗が目を潤ませた。

「お互いきっと好きあっているのに、悲しい話かしらー!」

話を聞いて、本当に涙を流さんばかりにぐすぐすと鼻を鳴らす子天狗。

「で、でもきっとハッピーエンドになるとカナは信じるかしら!
 天狗にだって人間を仲間にする秘術が伝わっているかしら!」
「ふふふ、そうねぇ。でも、どうなるかはお話を最後まで聞くまでわからないわよぉ」

懐から取り出した手ぬぐいでちーん!と鼻をかむ姿を微笑ましく見守りながら、
天狗は再び話し出した。

―――
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:11:00.72 ID:uq+n00Y7O
いつのまに次スレになってる……落とした?
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:12:22.45 ID:45adbZJa0
今は此処まで。ずいぶんと間を空けてしまってすいません。
続きも早く投下できるように精進する次第にて…
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:14:16.23 ID:HV3Ao7MAO
うわああああ八犬伝見逃したぁああああああああ
死ぬしかない
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:14:19.70 ID:vi8uplUwO
>>39
500kを越えてしまったのです
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:14:40.40 ID:366Ub9oF0
>>39
長編が多すぎるため落ちた。
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:15:28.07 ID:10pwzQG10
>>40
毎度毎度丁寧な文で読み手を惹きつけるものがある
真紅とJUMはどうなってしまうのか・・・
それとほかの物語とどうリンクするのかが楽しみ
続きwktk
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:17:01.44 ID:Pwg3RZwa0
>>40
うわぁ、きっと幸せにしてやってくれ。俺も、頑張って幸せにする。

そんなわけで、>>24の続き

【その時】

 いつから壊れたのだろう、と彼女は思った。
「ごめん、真紅。僕は、やっぱり君と居るわけにはいかない」
 少なくとも、この言葉を聞く前から、壊れていたと思う。
「わかったわ。……だから、最後のお願い」

 ――自分は、とてもずるいと思った。ざまあみろ。

【その少し前】

 ジュンは、決めた。もう、終わりにしなければならなかった。ただの、自分の惰性で続けた関係。自分が、真紅を失いたくなかったから続けた関係。
 言い訳でしかないけど、ジュンは確かに真紅のことが好きだった。今でも好きだ。水銀燈と、同じくらい好きだった。
 だけど、それではいけないのだ。三人で過ごす関係がない以上、二人にならなければならない。
“ジュン――”
 水銀燈の、脳髄を痺れさせる甘い声が耳に残る。絶対の信頼を寄せる瞳。惜しみない愛を与えてくれる水銀燈。そんな彼女を、これ以上裏切れない。
 契機だったのだ、とジュンは思う。水銀燈と愛を確かめたから、わかった。本当に大事なものから、逃げちゃいけない。

続く
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:17:25.15 ID:Pwg3RZwa0
【その、ちょっと前】

 準備は出来た。きっと、ジュンは別れを告げる。だって、優しいから。――彼女は、正しく彼を理解していた。

【そして、その時】

 ジュンは、彼女と相対した。彼女と会うのは、一日ぶりだ。水銀燈と、ずっと共に過ごしていたから。
「真紅、話がある」
 わかってくれるだろうか。とても、ひどいことを、自分は言おうとしている。いや、わかってくれるなんて言葉、そもそもおかしかった。謝って、謝って、それでもなお謝るしかない。
 許してもらいたい。いつも通りの関係で居て欲しい。でも、それは出来ない。だから、謝るしかない。真紅が、それでどれだけ悲しもうと。
 ――自分は、最低の人間なんだ。確実に。
「何かしら」
 いつも通りの、冷静な瞳。――ダメだ、ひるむな。情を捨て、ただ真紅のことを想え。どちらが幸せになれるかなんて、思うまでもない。
 たとえ、ジュンと居るのが真紅にとって一番の幸せであっても。それを、奪ったのだとしても、真紅のことを想え。
「――ごめん、真紅。僕は、やっぱり君と居るわけにはいかない」
 その声だけが、やけに響いた。長い沈黙の始まり。
 二人の間に、言葉は要らなかった。瞳と瞳をあわせるだけで、お互いの心のうちを見ることが出来た。
「わかったわ」
 そして、真紅は言うのだ。いつも通りの、冷静な瞳で。
「……だから、最後のお願い」

「私を、抱いて」

 ――彼女の微笑みは、今までで一番、狂っていた。

続く
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:17:42.04 ID:Pwg3RZwa0
【その後】

「あらぁ、電話? ……知らない番号ね。誰からかしら?」
 彼女は、その電話をとった。
『だから、最後のお願い』
「え?」
『――私を、抱いて』
 聞いたことのある声の気がした。――そして、彼女は絶望する。

『ああ、わかった、真紅』

 それは、ついさっきまで一緒に居た、彼の声によく似ていて――

「あ、ああああああああああああああああああああああああああああ!」

 彼女は、壊れた。

【その、心の中】

 きっと、聞いている。あの子は、私たちの睦を聞き続けている。一体、どんな気持ちで聞いているのだろう。考えるまでもない。その気持ちは、自分が一番よく知っている。
 だけど、これでいいのだ。全部、ジュンが悪い。ジュンが、遅くなるといって帰らなかったのが悪い。ジュンが、私を見捨てるのが悪い。
 私は、ジュンが居なければ生きていけないのに。それを、ジュンは理解しているのに。それなのに、ジュンは私と別れようとした。抱かれている今、こんなに幸せなのに。
 悪いことをしたという気持ちもある。最低だという気持ちもある。――だけど、ざまあみろ。ジュンは、私のものだから。

「ジュン――好きよ」

 だから、もう逃がしてあげない。

続く
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:18:32.26 ID:Pwg3RZwa0
さて、ここからどうやってハッピーエンドに持っていくか。個人的にはここからジュンが堕ちて真紅と一緒になるってのもアリなんだけど……。

とにかく、幸せ目指して頑張れ俺。
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:18:36.26 ID:s1ELAr1p0
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:20:12.96 ID:366Ub9oF0
>>40
最後までwktkして読んでるぜ。
>>31
だそうなので、之でお題募集を打ち切ります。
>>48
BADENDとHAPPYENDどっちに転ぶかな?
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:24:22.57 ID:VHZVbeeF0
亀レスですが
>>40
百鬼夜行シリーズ、待ってました。
ジュンと真紅には幸せになって欲しいと思いつつも・・・そこはかとなく切なげですね。
寿命の違いを、乗り越える術が有るのか無いのか。
う〜む・・・続きwktkです。
>>48
ジュン酷ぇ・・・
なるほど、これで水銀燈がジュンを監禁するって流れになるワケですね。
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:25:41.22 ID:10pwzQG10
>>48
はっきりしないJUMが・・・
水銀燈に幸あれ
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:31:53.06 ID:LC6KLlh60
>>40
続き楽しみにしておりました。次回もwktkしております。

>>48
JUMが悪い。100パー悪い。
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:36:53.63 ID:Pwg3RZwa0
やばいくらいのジュンバッシング。んー、そうか。そう取るような書き方をしたのか、俺。

誰が悪いとかはないんですけど、あれですね。強いて言うなら真紅の腹黒いところが書きたかったんですけども。

とりあえず、次回過去編で色々ジュンに対する見解が変わればいいな。ごめんね、ジュン。
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:36:56.70 ID:45adbZJa0
いつも感想、wktkをありがとうございます。それが続きを描く気力の元…!
こっちも二人の幸せ目指して頑張る所存です。

>>48
修羅場ktkr!? 頑張れ幸せ!続きの展開にwktkするwww

そうそう、俺が描いたものではないのだけれど、本人の掲載許可ももらったので頂き物を投下。
天狗銀様
http://up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d26932.jpg
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:38:07.85 ID:10pwzQG10
>>55
さらに情景が浮かぶようになった
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:38:46.83 ID:vi8uplUwO
>>48
修羅場にはバドエンがよく似合うと思うのは俺だけか?
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:39:09.31 ID:V8DUoDOBO
戦国無双に水銀燈でてほしいな…水銀燈でズバババッサリ
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:40:21.89 ID:VHZVbeeF0
>>55
懐かしいですね、このタッチ。あの方にGJ!!
今は昔・・・ですか。
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:41:58.76 ID:Pwg3RZwa0
>>55
天狗すげぇ懐かしい。百鬼夜行wktkですね、もう。

>>57
バッドエンドでも幸せにはなれます、とだけ俺の意見。ハッピーエンドとバッドエンドは共存できるぜ、と。
……いや、だからってバッドエンドにするとは決まったわけじゃないのだけど。バッドにするなら、このまま終わってもいいし。

そんな感じ。よくわからない。
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:42:30.73 ID:7Y20/aYq0
えーと、初めて書く長編を投下してもいいでしょうか?
>>2で自信もてみたいに書いてあるけど、かぶるといやなので。
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:42:30.74 ID:FB6wAiQoO
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1144509875/
↑の痛いスレでVIPPERが馬鹿にされてるお。
(#^ω^)今直ぐ突撃するお!!!


24:フリーザ◆.uGsfeW6pU :2006/04/09(日) 09:47:52 ID:??? [sage]
てめえらリアルではこんな事やらかす度胸ないだろ?
朝からこんなスレに張り付きやがって、全く救い用のない屑共だな・・・・
ネットでしか生きられない雑魚のくせによ、おとなしくしてろ!!!!
文句あんなら直接もの言える度胸がついてからにしろ。
糞VIPPER共が!!!

29:フリーザ◆.uGsfeW6pU :2006/04/09(日) 09:59:28 ID:??? [sage]
無駄な言葉発してる時間があるんならさっさと職探せよ。
あんたら、そうやってネットで暴れんのを低脳の証って知らないの?

83:名無しさん? :2006/04/09(日) 15:24:05 ID:m5ZNfXi9
またVIPPERかよ???マジきもいんだけど
そこで何してんの?さっさときえてくんない?臭いんだけど???。ていうかVIPPERって
ダサい服きてるキモオタばっかりいる場所でしょ?
よくVIPPERとかきもい名前語ってられるよね。マジでVIPは2ちゃんのガン細胞だ
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:48:23.65 ID:VHZVbeeF0
>>61
久々に
コォ━━━━щ(゚Д゚щ)━━━━イ!!!!
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:49:07.59 ID:45adbZJa0
…致命的な4行が抜けてた事に気がついた…
>>36>>37の間に

「何なの、突然」
「いや…前にさ、呼び戻されたら家に帰る、って言ってただろ」
「ええ。言ったわ」
「だからさ…それでも帰らないで、村に居ないか?って…」

この4行が存在する。まとめに上げる時にはきちんと修正しておく…orz
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:54:03.43 ID:7Y20/aYq0
じゃあいきます。

〜プロローグ〜
物語は突然はじまるものだ。いや、正確には無駄なところを省いているからそう思えるだけかもしれない。
だが、私、桜田ジュンの物語は人為的に唐突にはじまったものだ。

〜チビ蒼星石とチビ翠星石〜

本当にすべては突然だ。両親が久しぶりに帰って来たと思ったら養子縁組だとかでまだ小学生にもならない子供を二人も連れてきたからである。
名前は「蒼星石」・「翠星石」、双子の姉妹らしい。翠星石が姉と聞いたが・・・。
それで、自己紹介が終わったと思ったら僕になつきやがった。・・・。先が思いやられるよ。
唐突に帰ってきたせいで、寝る場所も確保できなかったから蒼星石と翠星石は僕の部屋で寝はじめやがった。
どうしよう。次の日には両親は「仕事なのでいってくる。あははは。頑張れよ」というメッセージを残して外国に行ってしまった。
一体全体どうなるのだろうか?

〜続く〜
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:54:17.32 ID:VHZVbeeF0
全然、違和感なく読んでた俺って・・・orz
読解力ゼロですね、俺。情けない
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:54:20.15 ID:7Y20/aYq0
〜チビ蒼星石とチビ翠星石〜

すべては唐突に始まった。
金曜日。
ジュン「ただいま」
のり「あ、おかえりなさい、ジュン君。なんか今日パパとママが帰ってくるだって!」
ジュン「はぁ!?なんで?つーかなぜ朝言わなかったの?」
のり「だって今電話が来て「今から帰るから〜。」って」
ジュン「はぁ。なんて親だ。」
パパ「親にむかってなんて親だというなんて、成長したものだ」
ママ「まぁ、ジュン君。大きくなって。(なでなで」
ジュン「なでるな!つーかもう来たのかよ。」
パパ「だって」
ママ「ねぇ。」
パパ「駅の公衆電話からかけたんだ」
ジュン・のり「・・・。」
うちから駅までは直線で300メートルくらいだ。
ジュン「(こんな親から僕が生まれたのか。)」
パパ「まぁ、紹介したい子もいるからはいるぞ」
ママ「う〜ん。我が家だわぁ〜」
?「おじゃまします・・・。」
?「・・・おじゃまするですぅ・・・。」
両親の後ろに栗色の髪の毛の女の子が二人いた。髪の毛は一人はショートでもうひとりは異様に長かった。
パパ「おう。はいったはいった」
ママ「おじゃましますなんて言わなくてもいいのよ。ただいまでいいのよ」
ジュン・のり「・・・・・・。(誰だ?)」

今思えば物語はもうとまらない勢いで綴られていったのだった。
〜続く〜
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:55:41.47 ID:7Y20/aYq0
〜チビ蒼星石とチビ翠星石〜

パパ「よーし。ジュン、のり、大切な話があるからリビングにきなさい」
ママ「二人もくるのよ。」
両親に呼ばれ、リビングに集まる。栗色の女の子は両親と一緒にいた。
パパ「大事な話というのはこの子達のことだ。」
ジュン「うん。だいたい察しはつくけど・・・。」
パパ「おお、さすがわが息子。」
ジュン「(いや、誰だってわかるだろ)」
のり「それでその子たちはどうしたの?」
ママ「あなたたちの妹よ。」
ジュン・のり「・・・・・・・・・・・・。」
・・・。
ジュン・のり「えぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
ジュン「え?ちょ・・・。はぁぁ?妹?なんで?理解できないんだけど??」
のり「え?妹ってことは・・・。え?でもパパとママがここを離れたのは一年前だし・・。まさか隠し子!?」
パパ「まぁ、そう慌てんな。養子縁組だ」
のり「あ、ああそうなの。よかった。」
ジュン「そうだね。よかった・・・。ってよくねーよ!なんで養子縁組とかしてるんだよ」
ママ「かわいかったからよ」
ジュン「う、・・・。そうなんだ(ママ、目がマジだ)」

〜続く〜
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:55:50.08 ID:45adbZJa0
…いろんな意味でやっちまった感が漂う…

>>61
そこは気合だ。俺が投下質問しちゃったからだよな…
自信が無くても投下するんだ。いつ誰が投下してもきっと何も言わないぜ。wktkしてる。
でも俺は悪い例として参考にしちゃダメだ…

つわけで、次投下まで大人しく吊ってくる∧||∧
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:56:54.91 ID:7Y20/aYq0
パパ「じゃあ一区切りついたところで、自己紹介だ。蒼星石、翠星石、自己紹介をして。」
蒼星石「ぼくはそうせいせきっていうんだ。よろしくね。あと・・・。」
翠星石「・・・。(蒼星石の後ろに隠れてる)」
蒼星石「この子はすいせいせき、ちょっと人見知りなところもあるけど、よろしくおねがいします。」
翠星石「よ、よろしく・・ですぅ。(蒼星石の後ろに隠れながら)」
ママ「は〜い。よくできました。じゃあ今度はジュン、のり自己紹介を」
ジュン「ん、うん。僕の名前は桜田ジュン。よろしくな。」
のり「私は桜田のりっていいます。よろしくね。蒼星石ちゃん、翠星石ちゃん。」
蒼星石「ジュン・・・。のり・・・。よろしく」
翠星石「よ、よろしくですぅ。(まだ蒼星石の後ろに隠れてる)」
パパ「よーし。自己紹介もおわったな。」
翠星石「・・・。ジュン・・・。」
ジュン「ん?翠星石だっけか?」
翠星石「・・・・・・・・・・。」
ジュン「ん?」
翠星石「チビ。」
ジュン「・・・。な、はぁ!?」
翠星石「わぁ〜。(蒼星石の後ろに隠れる)」
のり「ジュン君?子供の驚かしたらだめでしょ!」
ジュン「なんで僕が怒られてるんだよ・・・。」
蒼星石「ジュン・・君?」
ジュン「ん?なんだ?」
蒼星石「ぼくもそうよんでいい?ジュンくん」
ジュン「もうよんでるしな。いいよ。別に」

〜続く〜
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:57:21.88 ID:7Y20/aYq0
パパ「そろそろ寝るか。」
ママ「そうね。寝ましょう。」
のり「え?でも蒼星石ちゃんと翠星石ちゃんの分の布団はないから寝れないんじゃないの?」
パパ「そこはほら・・・。まぁ適当にやってくれ。」
ママ「ふふっ。でも今日はパパが寝せてくれないかも。」
パパ「当たり前だろ。」
ジュン「(こりゃ何を言っても無駄だな。)いいや。寝よ。」
パパ「あ〜ジュンちょっとこい。のりはジュンと話してる間に蒼星石と翠星石を風呂にいれて、家を案内しててくれ。」
のり「うん。わかった。」
ママ「そのあと話があるからリビングにきて。」
のり「うん。・・・さぁ蒼星石ちゃん。翠星石ちゃん。お風呂に入りましょうね。」

〜続く〜
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:57:45.45 ID:7Y20/aYq0
ジュン「で、話ってなに?」
パパ「おまえ・・・。ヤったか?」
ジュン「はぁ?何いってんだ?」
パパ「のりからのメールで聞いてんだよ。幼馴染の真紅ちゃんと水銀燈ちゃんがおまえをちやほやしてるって」
ジュン「(あのバカ姉め)」
パパ「で?ヤったのか」
ジュン「やってねーよ」
確かに幼馴染の真紅と水銀燈とは仲はいい。いつも一緒に帰ってるからほかの男子から妬まれることがあるのは本当だ。
だが二人とも幼馴染で恋人とは考えられない。この関係を崩すのが怖いから
パパ「パパがな、ママと出会ったころはな・・・。」
この後、一時間近くパパとママの馴れ初めを聞かされた。正直いうと記憶にあるので20回は聞いた。

パパ「つーことだ。頑張れ。」
ジュン「はいはい。」
パパの部屋からでるとママがリビングでのりと話していた。別に興味がなかったので風呂に入る。
ジュン「ふー。大変だな。」
ジュンが風呂から上がり自分の部屋へ向かおうとするとのりから話しかけられた。
のり「蒼星石ちゃんと翠星石ちゃんを起こさないようにね。」
ジュン「はいはい。わかりましたよ。」
ジュン「・・・・・・。(何故そんなことをいうんだ?)」
その答えはジュンが自分の部屋に入ったら理解できた。

〜続く〜
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:59:12.17 ID:7Y20/aYq0
蒼星石「く〜」
翠星石「すぅ」
ジュン「・・・。寝てやがる。僕のベットで」
ジュン「・・・・・・。文句をいったところで変わるものじゃないしな。・・・。」
ジュン「(どこで寝よう?)」
ジュン「しょーがないな。」
そうつぶやくとジュンはどこからか薄い毛布を持ってきた。
ジュン「起こすわけにも行かないしな。」
そういうと体に薄い毛布を巻きつけ、眠りに入った。
ジュン「(案外こんなものでも眠れるものだな。)」

〜続く〜
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 19:59:35.33 ID:7Y20/aYq0
次の日、リビングには置手紙があった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ジュン・のりへ
仕事が入ったので外国にいっています。あはははは。頑張れよ。

あと、温泉のチケットとっておいたから蒼星石と翠星石をつれていってやってくれ。よろしくぅ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ジュン「はぁぁぁぁぁ!!!!????」
のり「あ、私ラクロス部の合宿で今日から1週間いないから。よろしくね。ジュン君」
ジュン「ちょ・・。え?まて・・・。」
のり「ごめんねぇ。がんばってー」



ジュン「どうしよう。」

〜続く〜
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:00:31.07 ID:GzPw28SN0
超wktk
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:00:49.91 ID:7Y20/aYq0
えーと今日の投下分はこれまでです。
アンカー忘れは今気がつきました。スイマセン。
わかりづらいことがありましたらいってください。
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:02:27.34 ID:10pwzQG10
>>76
テンポがよくてスラスラ読めた
続きもwktk
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:04:57.24 ID:Z5oLwT1q0
>>76
養子な双子、新しさを感じる。
続きにwktkさせてもらうぜ
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:06:16.46 ID:0gdvgabS0
亀レスです……こういうレスはかなり胃が痛いですが、いってしまいます。
というか落ちたんですかorz今来てびっくり。

前スレ>>907 八犬伝は毎度のことwktkです。がんばって下さい!
>>48 あああ。修羅場……ここからどう引っ張っていくのかが気になります。
  毎回あなたの文章はツボです。
>>64 ちっちゃい龍の真紅ですね! 楽しみにしてました。
   なるほど。よく繋がります。自分も気をつけよう……
>>76 夢の双子展開……! 次回wktkです。
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:08:20.14 ID:VHZVbeeF0
>>76
これは新機軸ですね。
ジュンのパパもいい味でてますよ。
養子の双子と温泉旅行・・・ぬぅ〜、胸が躍りますわい。次回もwktk!
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:15:08.26 ID:Z5oLwT1q0
ここで俺も短篇を投下
実験的に書いてます。
次から行きます。
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:15:18.50 ID:89Ariwob0
次回の投下は明日か明後日の夜を予定していますので気長にお待ちください。
それではよい夜を。
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:15:34.30 ID:Z5oLwT1q0
>>81

光はやがて消えうせて、世界は闇に閉ざされる。
一つ一つ、世界を闇に閉ざす。
彼女の世界を閉ざしていく。

嬉しそうに歌を歌いながら――

〜雛苺〜

静かな木々の語らい。
風が謡い、呟き
つられて少女も歌う。

風と木々と少女と。

歌声は溶け合って、優しく包み込む
はたと、風が止む。
木々は沈黙し、少女もまた謡う事をやめる。

遠い声
――彼女の呼ぶ声

少女は走り出し、彼女は微笑み
やがて手を携える、共に笑顔を交わす。

思い出したように少女はそれを彼女に渡す。
自慢気に差し出した少女のそれを、彼女は笑顔で受け取る。
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:16:07.45 ID:Z5oLwT1q0
>>83

温もりが露と消える。
彼女の笑顔は遠ざかっていく。
世界は闇に包まれる。

残された白い影――少女
彼女が残したのだろうか?
目の前にポツンとそれはあった。
それを拾い上げ、そっと抱き締める


――彼女の声。

確かに聞こえた声
思わずそれを紐解いて…

光が溢れる
闇は光に包まれて、静かに集束していく。

そうしてまた彼女は彼女の世界を包む。
綺麗な紙をレースのリボンで結う。

あの人のために
――あの人とまた笑顔を交わすために

―終―
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:20:41.78 ID:Z5oLwT1q0
>>84
脳内の数場面を表現してみました。
詩っぽくなったけどスレに沿うかどうか…
反省はしますが後悔はしていません
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:24:23.49 ID:VHZVbeeF0
>>84
深いですね・・・でも、詩的な世界がとても素敵です。
〜水銀燈〜の時もそうでしたが、何度か読み返して、やっと世界が見えてくる。
会話なしでのSSに挑戦中なのでしょうか?
次作に期待してます。
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:34:16.85 ID:Z5oLwT1q0
>>86
ありがとうございます。
会話なし、というのはかなり難しそうなので、
一言にどれくらい重みを置けるかというのに挑戦しています。
問題は、わけがわからなくなっていくという事で、
ただの言葉の羅列にならないように気をつけようと思っているところです。
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:45:36.62 ID:Pwg3RZwa0
>>87
綺麗でした。欲を言えば、綺麗だけじゃなくて、って感じですね。こんな感じで起承転結作れたら、相当です。期待。
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 20:52:49.24 ID:CS18C9DU0
>>八犬伝
GJktkr

ところで的を得るじゃなくて的を射るじゃなかったっけ?>>八犬伝
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:00:56.44 ID:VHZVbeeF0
>>89
指摘サンクス!! その通りでございます。
直してきますです、はい。
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:17:05.61 ID:Z5oLwT1q0
>>88
そうですね、今挑戦中の奴で表現しようと思っています。
アドバイスありがとうございました
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:21:50.82 ID:Pwg3RZwa0
一応告知ー。

http://yy36.60.kg/test/read.cgi/nanasi/1144552410/

にて行われる第一回職人たちよ、テーマ決めて短編書かないか?(センスは問うな。泣くぞ)のテーマを決めます。
決め方は簡単。上のスレに、IDが変わって最初に書き込んだ人のテーマになります。

これは誰でも参加できるので、ぜひ狙ってみてください。
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:22:35.00 ID:Pwg3RZwa0
>>92
ごめん、わかりにくかった。つまり、四月十日に最初に書き込んだ人って意味。
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:33:06.81 ID:foO9f2UI0
だれも居ない……投下するなら今のうち
ということで前スレ>>95
【愛の行く末】の続きを投下します。ノシ
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:33:27.83 ID:366Ub9oF0
>>13
J×蒼(題名は[お泊り])を投下します。

此処は、ジュン達の通う学園,ストーリーはジュンが蒼星石と恋人同士ってとこから。

キーンコーンカーンコーン

J「あー、気だるい今日も終わった、早く帰って寝よう。」
蒼「ジュン君、一寸良いかな?」
J「ん?ああ、何?」

その瞬間、ジュンに嫉妬の視線が向けられる、ジュンは知らないが蒼星石は男女問わず人気なのだ

女(・・・チッ!まさか、へタレジュンに蒼星石様が取られるとは!!一体何があったのかしら?)
男(畜生!!俺が告白して、蒼星石を取るつもりだったのに!!)

ジュンは、一見冴えないが総合格闘技やらでプロから電話が来るほどなので、迂闊に手は出せない。

蒼「今日、ツタヤで色々なDVD借りるんだ、だけど今日家に姉さんが居ないから、ジュン君の家に泊まりこみで見に行って良いかな?」
J「ん〜(今日は・・・特に何も無いな、うん良し、断る理由も特にないし。)OK帰ったら用意してきて。」
蒼「うん分かったありがとうジュン君、君は優しいね。」
J「良いって事よ、趣味が同じだし。」
蒼「それじゃあ、また後で。」
J「あいあい。」
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:33:51.82 ID:366Ub9oF0
>>94
先どうぞ
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:33:59.29 ID:foO9f2UI0
+++桜田ジュン(6/19AM8:35薔薇学園3−B教室)+++
梅「えー、ホームルームは以上だ。あと水銀燈は今日も休みだから心配な奴は見舞いに行ってやれ」
あの日から水銀燈はずっと学校を休んでいた。僕にフられたことがそれほどショックだったらしい。

薔「ねえねえジュン」
梅岡が教室から出た後薔薇水晶が話しかけてきた。彼女は僕の隣の席なのでよく話しかけてくる。
薔「銀ちゃんどうしたのかな?今日でもう3日目だよ」
J「さあ…僕も知らないな」
僕が水銀燈に告白されたことも、僕が水銀燈をフったことも学園内では僕しか知らない。
休みの理由について聞かれてもいつも曖昧に答えていた。別に他人に話すことじゃないし、
話して事を大きくする必要もないと判断したからだ。
薔「ジュン」
J「ん?」
薔「昼休みに校舎裏に来て……少し話したいことがあるから」
薔薇水晶は真面目な顔で言った。僕はたいした用事もなかったのですぐに頷いた。
それに薔薇水晶が話したいことも予想がつく。
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:34:39.77 ID:foO9f2UI0
いそいで昼食を食べ終えた僕は校舎裏へと急いだ。校舎裏は学園内で一番人が少ない。
そのため僕たちは人に聞かれたくない話をするときによく校舎裏を利用していた。
薔「やっと来た」
薔薇水晶は僕より先に校舎裏に来ていた。
J「で、なんだよ話って」
薔「うん……銀ちゃんのことで聞きたいことがあるの」
予想は的中した。水銀燈と薔薇水晶は中学時代からの親友でとても仲が良く、まるで本当の姉妹のようだった。
そんな彼女が水銀燈のことを心配するのは当然のことだろう。
J「またかよ…だから僕は何も知らないって言ってるじゃないか」
薔薇水晶は黙って僕の目を真っ直ぐに見据えた。その眼差しに僕はそれ以上ウソをつくことができず、
薔薇水晶に本当のことを話した。
J「わ、わかった言うよ。実は…水銀燈に告白されたんだ」
その返事に薔薇水晶は驚いた様子もなく、僕に聞き返してきた。
薔「それで、なんて答えたの?」
J「断ったよ。僕は君の恋人にはなれないって」
薔「そう……」
そう言うと薔薇水晶は黙り込んでしまった。
薔「ねえジュン」
J「うん?」
薔薇水晶が不意に口を開いた。
薔「銀ちゃんには言ったの?」
J「なにを?」
薔「私と付き合ってること」
そう、僕は薔薇水晶と付き合っていた。僕が薔薇水晶に初めて出会ったのは中学二年のときだった。
その頃薔薇水晶は一部の連中からイジメを受けていてそれを僕が助けたのがきっかけだ。
しばらくして、薔薇水晶は僕を通して水銀燈とも知り合った。初めは警戒していた薔薇水晶だったが、
すぐに打ち解けて仲良くなった。そんな彼女と親しくしているうちに水銀燈とはまた違った魅力をもつ彼女に
僕はだんだんと惹かれていった。そして、僕は薔薇水晶に告白した。それは今から十日前のことだ。
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:35:13.08 ID:foO9f2UI0
〜回想中〜
J『薔薇水晶、僕と付き合ってくれ!』
薔『……ごめんねジュン、それは出来ないの』
J『ど、どうしてさ!!』
薔『だって銀ちゃん裏切れないもん』
J『え……』
薔『銀ちゃんはね、ジュンのことが好きなんだよ。大好きなんだよ。ジュンは気付いてないみたいだけど……
  だからジュンは本当に大切な人のところへ行ってあげて。私は……』
J『……知ってたよ』
薔『えっ?』
J『もうとっくに気付いてたんだよ、あいつの気持ちに.でもあいつは僕にとっては幼馴染で、
  それ以上じゃないんだ。僕が好きな女の子は薔薇水晶、君だけなんだ』
薔『でも……でも……』
J『僕は薔薇水晶が好きなんだ。薔薇水晶は僕が嫌いなのか?』
薔『わ、私も…ジュンが好き、ジュンが大好き!』
J『だったら…ずっと僕の側にいてください』
薔『……はい』
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:36:17.60 ID:foO9f2UI0
薔「……言ってないんだね」
僕は無言で頷いた。
薔「ふう…ジュン、付き合うときも他人には話さないでって言ってたもんね」
僕は薔薇水晶に告白したときにひとつの頼みごとをした。それは

『僕たちが付き合ってることを他人には絶対に言わないこと』

そのとき僕は「他人に知られて騒がれるのが嫌だから』と説明したがその本当の理由は……

薔「銀ちゃんとの関係が崩れるのがそんなに嫌なんだ」
J「!!そ、そんなことは」
薔「そうなんでしょ」
J「………」
その通りだ。僕は水銀燈との関係も崩したくはなかった。
J「でも水銀燈も言ったんだ。明日からも幼馴染として仲良くしようって、だから僕は…」
薔「バカだね、本当にバカだ」
J「な……!」
薔「銀ちゃんの恋人にはなれない。でも離れたくない。今までと同じ関係を保ちたい。でも私とも恋人でいたい。
  ……そんなことが本当にこれから先も許されると思ってるの?だとしたら最低だね」
ヤバイ。薔薇水晶は本気で怒ってる。
J「でも言ってしまったらお前だって水銀燈と一緒に居られなくなるかもしれないんだぞ!
  本当にそれでいいのか!」
薔「かまわないよ。ジュンと付き合うって決めたときから、もう覚悟は出来てたから……」
なんてことだ、薔薇水晶は水銀燈との絶縁も覚悟の上だったんだ。それに比べて僕は……
薔「ジュン、ジュンがもし本当に私と恋人で居たいのなら」
薔薇水晶が僕に近より耳元でこう囁いた

薔「銀ちゃんとさよならして」

続く
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:39:55.71 ID:foO9f2UI0
序盤から過去話ってどないやねん……と思いつつ今日の投下なこれで終了です。
まあ過去編はあと二話で終わりです。それからは話しを進めようと思ってますので。
それではまた。ノシ

102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:42:03.87 ID:366Ub9oF0
>>95
そして、場所は変わりジュンの家。

J(意外と二人だけだとあれ何だけどなぁ)
海「やっぱり、くんくん×ラプラス本は良いわねぇ」(うっとり)
J「帰ったよって・・・その卑猥な本を片付けろ・・・」
海「卑猥だ何て酷いわぁ、せっかく人が・・・」
J「近所の噂にするぞ?」
海「はいはい、片つければいいんでしょ。」
J「それと、今日蒼星石が泊まりに来るから、静かにしてろよ?」
海(はっ、蒼星石ちゃんって、男の子って噂が有るのよねぇ、そし(ry)
J「?早く片付けろって。」
海「私、ジュン君を応援してるから!」

ジュンは悟った、こいつどうも最近乙女ロードやら入り浸りだと思ったら・・・

J「其処に直れ、切り捨ててやるこのアマ!!。」
海「何で考えてることわかったのぉ?」

ドスッ、バキッ、メキョン、メタァァァ!!

J「ゴミの処分完了っと。」
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:43:08.22 ID:366Ub9oF0
>>102
ピンポーン

J「(誰だろう?蒼ちゃんにしては早いな・・・)はい、どちら様でしょうか。」
ベ「助けてくれ!おまえの家なら、梅岡も来ないだろ!?」
J「すまん、他を当たってくれ。」
ベ「何故だ!?」
J「だって今日、蒼星石来るし。」

その言葉を聴いた瞬間、ベジータはサイヤ人化した。

ベ「それなら、なお更だ!!お前の家を殺してでも奪い取る!」
J「うぐは!?くっ、不意打ち喰らった・・・」
ベ「安心しろ!蒼星石は俺が幸せにしてやる!!」
J「今何つった?」
べ「ククク、 蒼 星 石 は 俺 が 幸 せ に し て や る 、だが?」
J「(ブチン!)・・・てめぇは、俺を怒らせた。」
ベ「・・・無駄な足掻きを・・・最後だ!喰らえ!」

その瞬間、ジュンはベジータの中段突きをかわすと、そのまま手を掴み相手の突きの物理的威力を殺さずに、ベジータを投げ。
壁にぶつかったベジータが起き上がった瞬間、後ろに回りジャーマンスープレックスを食らわすと、その反動を利用して外に投げた。

ベ「何?!カハッ・・・何が起こって・・・るんだ?」
梅「やあようこそ、梅岡ワールドに、このウホはサービスだから(ry」
ベ「此処からが、本当の地獄だ・・・!!」

モギャアアアアアァァァァ・・・
その頃、ジュンは投げた窓に脚をかけこう言った。

J「アディオス!!ベジータ!!一生来るな!!」
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:43:42.33 ID:366Ub9oF0
>>103
ピンポーン

J「・・・来たかな?」
J「はーい。」
蒼「ジュン君来たよ。」
J「いらっしゃい、特に何も無いけど上がってくれ。」
蒼「うん、(何だろうこのヘコミ、)それじゃあ、見よう。」
J「OK、分かった。」

そして、ジュン達は手始めに、軽めのトレマーズを見始めた。

蒼(ジーッ)
J(あっ、後ろ後ろ、あーあ死んじゃった。)
テレビ(ギャー!!)
蒼(ビクン!フルフル、ジーッ)
J(蒼星石を見てるほうが、楽しいかも・・・)

そんなこんなで、時間は過ぎ11時ごろ。

蒼「あー楽しかった、如何したの?僕をジーッと見て。」
J「プッ・・・プククク・・・」
蒼「あっ笑ったなぁ!ねーぇ如何したの?教えて?」
J「いやー、蒼星石見てたら反応が面白くって。」
蒼「僕そんなに面白い反応してた?」
J「面白いぐらいに。」
蒼「ちぇ・・・」
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:44:09.21 ID:366Ub9oF0
>>104
その瞬間雷が落ちる、如何やら外では雨が降っているようだ。

蒼「(・・・あ!そうだ!!、ちょっと仕返しをしよっと。)雷怖いからジュン君の上に座らせて?」
J「へっ?」
蒼「僕の事笑ったよね?」
J「んー・・・まぁいいや、おいで。」

そう言うとジュンのアグラの上に蒼星石が、正座で座る形になった。

蒼(やったー!背中からジュン君の暖かさを感じる・・・)
J(暇だな・・・そうだ、二ヒヒヒヒヒヒヒ・・・)

ジュンは、上に乗っている蒼星石の腰からわき腹まで、背中を撫で始めた。

蒼「ひゃっ!?、な、何?!今の何!?」
J(お次は擽りだ・・・)
蒼「ひゃ!?ちょっ、ジュン君!?まっ、あはははははは!!」
J「ほれほーれ」

調子に乗ったジュンは蒼星石の脚を擽り始めた。
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:44:41.14 ID:366Ub9oF0
>>105
蒼「やっ、止めて!あはははは・・・グスン・・・もう止めてよぉ・・・ヒック・・・うわぁぁぁん!」
J「(あっ泣いちゃった。)あはははは・・・ごめん・・・」
蒼「ヒック、ぐすんもうしない?」
J「(うっ、鼻血が出そう・・・)あ、ああもうしない。」
蒼「本当?」
J「本当」
蒼「それじゃあ、キスして?」
J「分かった。」

そう言うと、くちゅっくちゃ短い音を立てて、長いディープキスをし始めた。

蒼(このまま、時が止まってくれたら良いのに・・・)
J「ぷはぁ、終わったよ。」
蒼(トローン)「あ、ああうん。」
J(そう言えば、蒼星石も積極的になってきたな、昔はあんなんだったのに。)
蒼「如何したの?」
J「いや、何でもない。」
蒼「そう?、おかしなジュン君。」

その時、2時を告げる鐘が成る。

J「もうこんな時間か、そろそろ寝なきゃね。」
蒼「一緒に寝よう?。」
J「(少し焦らそう)んー。」
蒼「・・・駄目?」
J「(グハッ凄い威力だ!)分かった。」
蒼「それじゃあ、お姫様抱っこして?」
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:45:10.85 ID:366Ub9oF0
>>106
そう言うと上の階にジュンは蒼星石をお姫様抱っこして上っていった。

蒼「よろしい、一緒に寝る権利を与える!」
J「ははーっ有難う御座います。」
蒼「それじゃぁ寝よ?」
J「分かった(カチッと音と共に電源を消す)御休み、蒼星石。」
蒼「御休み・・・愛してるよ、ジュン君。」
J「俺もだ、蒼星石。」

〜終わり〜
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:46:43.35 ID:366Ub9oF0
>>107
これで、投下完了です。
いい反応があると、幸いです。
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:48:14.73 ID:foO9f2UI0
>>107
うわぁなんかモロかぶっちまったよぅ……。
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:50:17.39 ID:Pwg3RZwa0
>>101
マジでwktk! こういうの大好き! 嫉妬に悩む少女はいい!

>>107
んー、もうちょっと溜めてもよかったかも。急ぎすぎた感があります。
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:50:21.23 ID:vi8uplUwO
>>101
>>108
お二人ともGJです!
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 21:55:01.09 ID:366Ub9oF0
>>109
SSスレじゃあ、良くあること。
>>110
OK次から気をつけます。
>>111
有難う御座います、そう言って貰うと最高です。
113 :2006/04/09(日) 22:04:39.08 ID:23AZoUXU0
 
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:06:50.62 ID:Pwg3RZwa0
前スレ、【薔薇水晶と、ジュンと、雪華綺晶】の続き。……ちなみに雪華綺晶が現れてからは黒歴史でお願いします。
いや、マジで方向性ミスった。

「ん、準備完了」
「…………」
「あはは、なぁに、薔薇水晶。そんなにくらーい声して」
「……こうなったら、ジュンを殺して私も死のうかなって」
「愛ゆえの暴走、その時彼女に何が!? ってやつね」
「うん、嫉妬だけどね」
 彼女たちは、黙った。黙って、誰かの顔を思い出した。
「……というか、ジュンが悪いんじゃない?」
「うん、私もそんな気がしてた」
「そうだよねー、大体さ、頼むのはいいんだけど、何だかんだで皆、ジュンのこと好きっぽいもんねー」
「ジュンは、そんなこと言ってなかったのに……」
「まさかとは思うけど、きっと気づいていないんだと思う」
「まあ、そうかも」
「ジュンだし」
「ジュンだからね」
 鏡を前に、彼女たちは笑いあう。それだけが、彼女たちが逢う方法。
「――それじゃ、行こうか」
「うん、行こう」

 ――浮気者を、こらしめに。

続く
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:07:31.98 ID:Pwg3RZwa0
「大体、昔から貴方のそういうところが、気に食わないのよ!」
「それはお互い様なのだわ! 昔から、私だって貴方のこと気に食わなかったわ!」
「仲いいなぁ」
「「ジュンは黙ってなさい!」」
「はいすいません」
 このまま消えても、きっと二人は気づいてくれないんだろうなとジュンは思い、ちょっと寂しくなった。
「……逢いたいなぁ(ぼそ」
 今さらだけど、何で自分は逃げてるのか、ジュンは考える。っていうか、逃げる必要、なかったのでは? 別にやましいこと、何もしてないし。
 ただ、真紅が、やけに真剣な顔で“一緒に逃げましょう、ジュン”なんて言うから、思わずついてきてしまった。昔から、真紅には弱いのだ。真紅の言うことを反射で聞いてしまう。
 まあ、主人と下僕の関係を続けてきたから、それが当たり前と言えば当たり前なんだけど。でも、皆を巻き込んだのは自分かも。
「あと、薔薇水晶たちを怒らせたのもね……」
 それが、一番の後悔と言えば一番の後悔だ。自分には今一彼女たちの起こっている理由はわからないのだが、でも、怒っているんだからきっと理由があるんだろう。自分の判らない。
 一応、ジュンの名誉のために言っておくけど、ジュンは本当に真紅にやましい気持ちなんて抱いていない。幼なじみと一緒に居るだけだ。異性を感じないと言えば嘘になるが、薔薇水晶たち以外に好きな人なんていないのだ。
 なのに、こんなややこしい状況になっている。……何でだろうなぁ。ジュンは遠くを見た。何か、見知らぬ誰かにてめーのせいだ、ぶぉくぇ、って言われた気がした。

「――よっしゃあ、見つけたよ、薔薇水晶!」
「うん、……補足」

 そして、彼女たちが現れた。

続く
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:07:51.31 ID:Pwg3RZwa0
「あら真紅。変な二人が来たわ」
「そうね水銀燈。何かこちらを睨んでいるけど、どうかしたのかしら?」
「やっぱり何だかんだで仲がいいよね」
 っつーかさっきまでの争いはなんだ。何でそんな即座に態度を変えられるんだ。幼なじみ補正か。そうなのか。
 いやまあ、正確な理由は、敵の敵は味方。さらに正確に言えば、一番の恋敵を二番目の恋敵と共に倒した方がいいんじゃないか、みたいな。
「っつーか、マジムカついた!」
「むかついた!」
「薔薇水晶!」
「雪華綺晶!」
「「ジュンを、取り戻す!」」
「あー、やっぱり二人も仲良いよね」
 いや、身体は一つなんだから、仲悪かったら大変だよね。今さらだけど。つーか、起源は同じだし。かるーく、現実逃避気味にジュンは思った。
「っていうかさ、ジュン」
「ん、何、雪華綺晶?」
「ジュンは、どっちの味方なワケ?」
「え?」
 ジュンは後に語る。その時の、視線にはさまれた時のことは、きっと永久に忘れない、と。

続く
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:08:11.78 ID:Pwg3RZwa0
「もちろん、私たちだよね?」
 純粋に疑っていない瞳。
「……そうだよ、ね?」
 不安に駆られながらも、信じる瞳。
「あら、ジュン、ここに来て裏切るの?」
 落ち着いたふりをして、それでも心を語りかけてくる瞳。
「ん、ジュン、私、大好きだから」
 とりあえず、らぶーな光線な瞳。
「……何か、水銀燈だけ異質だなぁ」
「異質って何よぉ。私、嘘いってないけど?」
「水銀燈、貴方、少し黙りなさい」
「ていうか、私たちの場合、そんなこと言わなくてもジュン、わかってるし。ねー」
「ねー」
「…………(ぎんっ」
「それ、僕のせいなのか、真紅!?」
 真紅の貫く視線! ジュンは怯えた!
「とりあえず、ジュンは私たちが貰ってくから」
「そうね、その後決着つけるってことで」
「――っつーかさ、何でそんな話になってるの?」
「僕に聞かないで欲しいな、雪華綺晶」
「ジュンに聞かないで誰に聞くのー?」
「まったくなツッコミだね、薔薇水晶」
 でも実際わかってなかった。
「だから、私がジュンを好きだからよ」
「ジュンは所有物じゃないよ?」
「いいのよ、私、主人だから」
「……私の言ったこと、わかってないの?」
 雪華綺晶の顔つきが、変わった。それは、いつだったか真紅に言ったことを言っている。縛り付けるだけで、いけない。

続く
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:08:37.25 ID:Pwg3RZwa0
「いいのよ。私、ジュンにも縛られてるもの」
「「「「ええええええええ!?」」」」
 その発言に、真紅以外の全員が声を張り上げた。
「何そのデマ! っつーかまたデマか! 誰だ、無責任にそういうの流すのは!」
「あ、ジュン慌ててる! 薔薇水晶さん、ジュン評論家の貴方としてはどう見ますか!?」
「ジュンの浮気者ジュンのバカジュンの女ったらしジュンを監禁ジュンとらぶらぶジュンは私だけしか見ないジュンは私だけのもの」
「はい以上薔薇水晶さんでしたー! っつーかさりげなく私たちじゃなくて私オンリーで言ったな!? くっそう、敵だらけだ! ――ちなみに今、私怒ってます!」
「……ジュン?」
「あー、何、水銀燈」
「私、物理的に縛られたこと――」
「あっはっはー! 張り合わなくていいよー!」
「きゃ、ちょ、ジュン!?」
 水銀燈の口をふさぐジュン。滅茶苦茶挙動不審だった。
「「「…………じー」」」
「はっ!? ――違うよ? もちろん違うよ、三人とも。あはは、やだなぁ。僕がそんなことするわけないだろう?」
「ジュンの一番大切にしているえっちな本は、」
「ごっめんするかも! って、薔薇水晶気づいてたの!?」
「うん、今度、あーいうのしてあげるね?」
 にこー。
「えっと……うん、その、よろしく」
 なんというか、男として情けない姿だった。
「――いちいち、ジュンは誰かといちゃつくのね?」
「いや、そんなつもりは、……あ、何でもないです。ホントすいません」
 真紅の視線に負けた。というか真紅に負けた。それが真理になりつつもある。

続く
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:09:41.35 ID:Pwg3RZwa0
こんな感じ。あらすじを書くのを忘れたので今書きますね。

あらすじ――

ジュンが浮気して、みんなとバトって、水銀燈が出てきて、ずっとバトってた。


このままドタバタで終わらそう。変にシリアスにするのはやめよう。
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:12:40.85 ID:BmoZFREM0
>「うん、今度、あーいうのしてあげるね?」
> にこー。
悶えそう
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:19:54.86 ID:Q83z3/X/O
ああ…さっきの同じ修羅場でもこれほど雰囲気か変わるのか…
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:20:11.03 ID:p77PQ8jq0
>>119
ああん残念っ
しかしドタバタるのも楽しいのでやっぱり期待してしまう俺よ。
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:27:40.30 ID:p77PQ8jq0
っという所で長編の目処がついたので投下させてもらいます。
前スレ>>180の続きになります。
あらすじについては…多分本文の頭三行で解るかと。
解らなかったら申し訳ない。
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:28:07.49 ID:p77PQ8jq0
>>123

僕が目にしたものは、綺麗な──「現実」を忘れさせるほど、とても綺麗なオーロラだった。
あまりにも綺麗で、ニュースなんかは耳に入らなかった。
そう。その時は、「残り96時間」という意味を僕は考えていなかったんだ───


-Hands of doom〜運命は手の中に〜 第01話-


20XX年4月11日 06時

その日、私はいつも通りの時間に起きて朝のバスタイムを楽しもうと準備を始めていた。
バスタブは昨夜の内に洗ってある。あとはお湯を張り、お気に入りのアロマオイルを垂らすだけ。
あと10分もすれば準備が出来るだろう。
その間にテレビのスイッチを入れ、「おはようテレビ」の占いカウントダウンを見るのが日課だった。
ちりっ、と静電気が走る音。続いて画面にキャスターが映る。
今日の占いの結果はどうだろうか?
視線をテレビに向ける前に、突然チャイムが鳴った。

「…全く、誰かしら。こんな朝早くに…非常識にも程があるのだわ」

私は少々機嫌を損ねながらも、インターホンを手にとった。
どちら様かしら?と声を掛ける前に、早朝の訪問者が言葉を投げつける。
その言葉は、キャスターのそれとシンクロして──

「真紅、世界の一大事よぉ……あと88時間で世界が沈むわぁ」

そんな、夢物語のような「日本語」を私のねぼけた頭へと流し込んだ。
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:28:27.04 ID:p77PQ8jq0
>>124

ああ、昨日のあれはやはり夢ではなかったんだ。
朝起きてテレビのスイッチを入れた僕は、キャスターが淡々と伝える「事実」に感慨も無く漠然とそう思った。
残り88時間と伝えるキャスターの表情は、まるで人形のように感情が抜け落ちている。
もしかしたら、あまりの事に大人たちは思考を停止してしまったのかもしれない。
それはそれで僕には関係の無い事で、何がどうあれ僕に出来ることなんて殆ど無い。
数少ない僕に出来ること、それは─翠星石と哀しませない事、だ。

「翠星石、朝だよ。起きて」

扉をノックせずに開き、顔だけを出して声を掛ける。
ううん、蒼星石…あと5分待ってください…と寝ぼけた声で答える翠星石に苦笑する。
いつもの光景。いつもの朝。
早く起きないと遅刻するよ、と言葉で脅してみると効果は覿面だった。
がばっと起き上がり、「今何時ですか!」と時計を見遣る翠星石。
針は勿論まだ6時半。遅刻とは程遠い。

「…脅かすんじゃねーです。気持ちよく寝てたのに目ぇ醒めちまったじゃないですか」

翠星石は猫のように伸びをしながら僕を非難する。
これもいつもの光景。「こんなこと」があったとは思えないほど、僕らにとってありふれた光景。
それを笑って流しながら「起きたなら顔を洗ってリビングへおいでよ。御飯にしよう」と言葉を掛け、扉を閉める。
リビングにあるテレビは、何も映していなかった。

-巨大地震発生時刻まで、残り約88時間-
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:29:49.14 ID:p77PQ8jq0
以上、第一話はこれにて終了となります。
前回今回と短いですが、今後徐々に長くなっていきます。
また構成の都合上コロコロと視点が変わると思いますので、混乱されませんよう。

それでは、第二話でお会いしましょう。
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:36:29.04 ID:Q83z3/X/O
地震物wktk
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:36:42.76 ID:Pwg3RZwa0
>>126
うん、とりあえずwktkかな。

>>120
自分で書いて悶えそうになるのは僕と貴方の秘密です。

>>121
っつーかね、あっちであんな修羅場書いたから、こっちでこんな修羅場を書きたくなったのですよ。
自分でもよくここまでわけられたと褒めてやりたいね! でも失敗すると黒歴史みたいに本気モードの雪華綺晶が登場するんだけど!
……一応あれ、裏設定なんだよなぁ。

>>122
ありがとうですよ。期待されりゃあ、応えるってのが職人ってものです。頑張るぜー。
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:41:55.34 ID:366Ub9oF0
>>126
wktkしながら短編書くぜ。
蒼中心支援したいんで、お題(希望が)あればプリーズ。
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:43:58.34 ID:23AZoUXU0
温泉旅行
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:45:34.54 ID:p77PQ8jq0
あ、あと追記です。
wiki編集の方、申し訳ないんですがこれは完結後自分でやります。
というわけでこの作品(前スレ179-180、今スレ124-125)については放置でひとつ。
今んとこ決まってるだけでもかなり複雑な分類になりそうなので。よろしくお願いします。

>>129
季節柄、花見…ってのはよくあるので敢えて別の方向で。
小春日和の中、何かしてる蒼と誰か。
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:45:42.07 ID:366Ub9oF0
>>130おk把握。
>>133まで把握する。(短編一個ずつにするから。)
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:48:19.97 ID:ddyH9i+O0
>>132
登場人物は真紅と水銀燈でどうだろ
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:49:10.00 ID:366Ub9oF0
>>133
真紅と水銀燈だけ?
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:49:24.63 ID:Q83z3/X/O
薔「なんてこと…JUMが翠星石といい感じになってしまった」
雪「このままでは…まずいですわ…何かJUM様の気を引く作戦を…そうですわ、プレゼントを送りましょう!気持ちの籠った手作りがいいですわ」
薔「プレゼント…最近寒いから…マフラーとか…?」
雪「うーん…マフラーは在り来たりですわね…そうですわ!毛皮のコートを作りましょう!」
薔「コート…始めから作るの…?けど…肝心の毛皮は…」
薔&雪「…………………」

薔「お姉ちゃん…兎の毛皮ってどうかな?」
雪「…………量は十分ですわね」


ラ「ハアハア……お嬢様方の入浴盗撮写真……おかずにはちょうどいいですぞ……う!テ、ティッs」




雪「JUM様、私とばらしーちゃんからのプレゼントですわ」
J「うわぁ…すごいな、これ…二人が作ったのか?」
薔「うん……お手製……愛情たっぷり」
薔「JUM、今度三人で遊びに行かない?」
J「ああ、いいよ。その時これ着ていくよ。」
雪「ふふ、たのしみです。お弁当作って来ますね。ちょうど兎のお肉がたくさん手に入ったので♪」
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:51:55.47 ID:366Ub9oF0
>>135
て、天誅・・・
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:51:55.79 ID:Pwg3RZwa0
>>135
兎……いいから俺にも少s


――その後、彼の姿を見たものは居ない。
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:52:39.74 ID:ddyH9i+O0
>>134
二人きりのいいところに途中で他のみんなを乱入させる
そんなラブ米チックなものが見たいなぁ
・・・軽くyuriになってしまうが・・・
でも、それは134さんの腕にまかせるしかない!
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:54:38.14 ID:366Ub9oF0
>>138
ああ、銀×赤か・・・任せろ合流前はyuriで合流後は・・・やっぱyuriに
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 22:57:40.26 ID:ddyH9i+O0
>>139
んんん〜グゥレイト!
素晴らしい、期待してwktk!!
141 :2006/04/09(日) 23:13:26.06 ID:23AZoUXU0
 
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:13:28.67 ID:vi8uplUwO
保守
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:17:58.54 ID:366Ub9oF0
>>140
投下

YURI注意報!!YURI注意報!!

真「水銀燈、最近嫌がらせが酷いのだわ。」
銀「可愛い子には、酷いことしたくならなぁい?」
真「水銀燈・・・でも出来るだけ、悪戯は止めて欲しいのだわ。」
銀「どおしてぇ?」
真「嫌われてると思ってしまうからよ、分かった?/////」
銀(うわぁ、やっぱり顔を赤らめる真紅可愛いわぁ。)
真「如何したの?水銀燈?」
銀「えい!」

その瞬間、水銀燈は真紅を押し倒した。

真「!・・・水銀燈・・・服が汚れてしまうのだわ。」
銀「でもぉ。」
真「・・・そうね、たまにはこういう日も良いのかも知れないのだわ。」
銀「ふぁあ〜あ・・・少し寝ましょうぉ・・・。」
真「でも、このまま私の上に乗っかったままじゃあって・・・寝てしまったのだわ。」

よく見ると、桜が辺りにチラリチラリと咲いていた。

真「でも、確かにこういう日もいいかもしれないのだわ・・・。」
真「私も少し寝ましょう・・・。」
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:19:54.13 ID:366Ub9oF0
>>143

その30分後。

蒼「ジュン君、皆は先に行ったのかなぁ?」
J「そうなんじゃない?」(多分、桜ヶ丘の所あたりだろ。)
蒼「ジュン君早く行こうか、皆が待ってるよ。」
J「ん、ああ。」

そして、歩くこと約5分。

翠「何で、こいつ等はいちゃついてるですかぁ!?」
薔「・・・楽しそう・・・」
雪「羨ましい限りですね。」
金「雛待つのかしらー!」
雛「あはははは、なのー!」
真「すぅすぅ。」
銀「すやすや。」
J「やれやれ、何時も之ぐらいだといいんだが。」
蒼「仲良しだね、姉さんと僕みたいだ。」

真紅と水銀燈の春もう来たようです・・・
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:25:08.29 ID:366Ub9oF0
>>144
投稿完了、微妙に長いかな?
>>130>>131
構想を練ってるぜ!ちょい待ってて。
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:25:44.88 ID:ddyH9i+O0
>>143ー144
いいなぁ。ほのぼのするよ。yuri臭なんて感じないさ、むしろハグの領域だよ・・・
ごみんよぉ・゜・(ノД`)・゜・こんな陳腐なコメントで
あっ忘れてた、GJ!!
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:26:46.57 ID:p77PQ8jq0
抱き合いながら眠る紅銀は破壊力が高いと思う。
なんだかんだでなかよし。ああ、和む。
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:40:00.39 ID:p77PQ8jq0
ほしゅる
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/09(日) 23:52:46.79 ID:LC6KLlh60
hoshu
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:00:51.62 ID:/paUaRrB0
昔から少し体の弱い男桜田ジュン
彼は今日も近くの大学病院へ行くのだが
そこで彼は運命的な出会いをすることとなる―――


みたいな妄想してたんだが、いかんせん文才がない
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:06:43.61 ID:e17Ag1xB0
一つ聞きたいんだけど雪華綺晶ってどんな性格なの?
最近このスレ来たばっかだからよくわからん
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:08:43.14 ID:MyIKWPi0O
適当じゃない?口調はですわとかジュン様とかお嬢様口調だけど、性格は人それぞれ、暴走してたりするしw
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:12:15.46 ID:De4Zsh6g0
>>151

とりあえず流れは世間知らずのお嬢様キャラかな?

まあ、原作にチョット出ただけなので実際の性格はまだ不明。

好きに肉付けして良いよ?
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:12:40.17 ID:e17Ag1xB0
>>152
レスサンクスです。
とりあえず何か考えてきます。
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:15:15.55 ID:XazSaSB30
>>130
出来たから投下。
翠「どうせ、体が目的で連れてきたんですぅ。」
蒼「ほ、本当かい?」
J「興味は飯と睡眠以外ねー。」
翠「其処まで言うんなら、一緒に混浴に入ってやるですぅ!!」
蒼「あ、姉さんゴソゴソ(人のを取っちゃ駄目だよ?)分かった?」
翠「ゴソゴソ(双子に分けろですぅ)。」
J「そこ、卑猥な話しない!」
蒼・翠(何で聞こえるんだ?!)(ですぅ!?)

そんなこんなで、混浴に入るが人がこの季節は来ないため、貸切状態である。

蒼(今日こそは!今日こそは○E○をして貰おう)
翠「何か、ふぁぁあ、眠く成っちまったですぅ、先に旅館に帰るですぅ。」
J「分かった、また後で。」
翠「まぁ、駄目人間も、蒼星石がついてるから大丈夫だろうですけど。」
J「志村ーそっち逆ー」
翠「はっ!!・・・い,今のは凡ミスですぅ。」
J「はいはい、また後でね。」
蒼「姉さんお休み。」
翠「お休みですぅ、ふぁーぁ。」(喰いモン沢山喰いに行くですー♪)

そう言うと二手に分かれた。

蒼「ジュン君・・・一寸休まない?」
J「OK、出ようか?」
蒼「いいや、ジュン君の上が良い・・・」
J「へ?まぁいいけど。」
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:15:54.95 ID:XazSaSB30
>>155
それでも、まだジュンは性への関心が無いようだ。

蒼「ジュン君って、女?」
J「いいや?男だが?」
蒼「それじゃあ、一寸試してみたいことがあるんだ・・・」
J「まぁいいけど、変なことすんなよ?」
J「ちょっ、一体何をする!!止めr(ry」

[以降は半分削除されました、読みたければ自分の頭の中で完結させてください。]

J「・・・」
蒼「えーっとごめん・・・ね?」
J「童貞・・・取られた・・・」
蒼「えーっと・・・」
J「女に・・・遣られた・・・」
蒼「ごめんって、本当に何でもするから!」
J「んじゃあ、もう夜だから、一緒に寝よう?」
蒼「けどまだ、8時・・・」
J「・・・」
蒼「分かった・・・」
J「それじゃあ、御休み」(ニタァ!)
蒼「?お、御休み」

その後、蒼星石は風呂の仕返しに散々いじられたのは又の話。
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:18:13.83 ID:XazSaSB30
>>156
投下完了、続きは自分の妄想でアレンジできます、
すみません長くなりそうで、途中で諦めました。
>>131
明日あたり、投下します、眠いからもう寝ます。
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:20:06.92 ID:De4Zsh6g0
ちょwwwww蒼い子wwwwwwwwwww
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:22:09.32 ID:7TqERQ9a0
>>157
そんなに妄想させてどうするつもりだい?
ともあれGJ!明日も期待してる。
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:23:53.42 ID:XazSaSB30
>>159
ごめん、試合のし過ぎで、疲れてるみたい。
とにかく明日は短編中心で投稿します。
161 :2006/04/10(月) 00:39:14.37 ID:De4Zsh6g0
 
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 00:52:21.95 ID:e17Ag1xB0
とりあえず保守
そして寝るノシ
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:05:33.78 ID:W6LqiGuJ0
ho
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:17:59.41 ID:F1g3QQ1K0
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:39:19.17 ID:h07soZFqO
ぬるほ
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:42:17.64 ID:TFLisGFV0
>>165
カッ
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 01:58:33.51 ID:F1g3QQ1K0
ぼじゅ
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:00:50.13 ID:EFp8JVhY0
水銀党員募集
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:19:15.88 ID:wA1ZgpCQO
真紅で一つ書こうと思うんですが異論はないですか?

いくら言われても俺にキラキは無理ですが……
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:27:12.04 ID:hw20emKf0
無問題。 その前にそろそろ寝るべきでは?
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:28:06.25 ID:wA1ZgpCQO
異論は無いようなので脳汁絞って目標10分で頑張ってきます
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:28:49.02 ID:MyIKWPi0O
ある朝のヒトコマ
チュンチュン
ジ「ふぁ〜、ん、もう朝か」
翠「zzz」
隣を見ると気持ち良さそうに寝てる翠星石が
ジ「(気持ち良さそうだな・・・起こしちゃえw)」ニヤリ
気持ち良さそうに寝てる翠星石のホッペをツンツン
翠「ん・・・ジュン〜大好きですぅ」
抱きつく翠星石
ジ「(目がトロンとしてるよ・・・寝惚けてるな)ちょw翠星石?(///)」
翠「翠星石とずっと一緒にいるですよ・・・zzz」
ジ「ああ(///)ってこら!寝るな〜動けないだろ」

30分後

翠「ん、良く寝たです〜」
ジ「翠星石〜」
翠「ジュン、おはようですぅ」
ジ「おはよう、とりあえず離してくれ」
翠「え?あ、ご、ごめんです(///)」
バッと離す翠星石
ジ「ふぅ〜やっと解放された、朝起きたらジュン大好きですぅって抱きついてくるんだもんな〜どんな夢みてたんだ?w」
翠「ご、誤解するなです、翠星石ジュンの事なんか(////)」
ジ「嫌いなの?」
翠「き、嫌いじゃないですけどゴニョゴニョ(////)」
ジ「じゃあどう思ってるん?」
翠「えっと、その・・・・・です(///)」
ジ「え?」
翠「だから・・・・好きなんです(///)」
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:37:39.91 ID:MyIKWPi0O
>>172
ジ「良く言えましたw」
翠「うぅいじわるするなです・・・いじわるなジュンは嫌いですよ」
ジ「悪かったってw」
翠「全然悪いと思ってないですね・・」
ジ「思ってるってwどうすれば許してもらえますかな?お姫様」
翠「・・・そうですね〜ナデナデしてくれるなら許してやるです」
ジ「そんな事でいいのか?」
翠「いいからさっさとナデナデしろです(///)」
ジ「わかったわかった」
翠星石をナデナデするジュン
翠「ジュン〜もっとするですぅ」
ジ「甘えんぼさんだなぁ」
翠「二人でいるときぐらい甘えさせろです(///)」
ジ「はいはいw」

糸冬


なんか最近翠星石の扱いが酷いので書いた、反省はしてない(翠星石しか書いた事ないけどね・・・・)
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:48:02.83 ID:h07soZFqO
あんまー(*´Д`)


でも(・∀・)イィ!!
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:53:56.64 ID:F1g3QQ1K0
翠星石には是非がんばってもらいたいw
よかったお
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:58:26.54 ID:wA1ZgpCQO
やあ(´・ω・`)

うん、たまにはバーボンも書いてみようと思ってね。

でも、このスレタイを見たとき、君は、きっと言葉では言い表わせない
「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って
今回もスレタイに合わせた物投下するんだ。
叩きたい人は叩いてもいい。それでスッキリしてくれるなら。

じゃあ、投下しようか・・・
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:59:09.14 ID:wA1ZgpCQO

 桜の花が咲く季節、恋の花が舞い散った

「春休みは暇なのだわ」
「だからって毎日家に来られても……」
「あら、別にいいじゃない」
「……それもそうだな」
「 ? 」
いつもとは違う返事に少し驚いた、それに……
「模様替え?」
「……昨日、親父から電話があってな」
「それが模様替えと何の関係が……」
「引っ越すことになったんだ」
「えっ!?」
「親父の奴、勝手に引っ越し屋に電話をして昼には荷物を取りにくるらしいんだ……」
話が唐突過ぎてついていけないが、分かっているのは、ジュンの両親は海外にいて、ジュンが親元に引っ越す事
「さっき、飛行機のチケットが送られてきて、夕方にはもう日本にも居ないはずだ……」
「そんな!? いやよ、貴方は私の下僕なのだわ」
「……真紅」
「下僕ならずっと主人と一緒に……」
「……ゴメン」
ずっと一緒に居るものと思っていた
それにまだ、私の気持ちも伝えてないのに
「……そろそろ行かないと」
「……」
「真紅……さよなら」
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 02:59:51.65 ID:wA1ZgpCQO
>>177

それは初めて聞いた言葉かもしれない、いつもなら
―またな―
―じゃーな―
とか、テキトーだけど絶対に゙さよなら゙は言わなかった
バタン
「ジュン!!」
扉の音で目が覚めた
ジュンの事だから時間一杯までここに居ただろう
それなのにジュンが部屋を出るまで気が付かなかった
「待って!! お願いだから行かないで!!」
けれども、ジュンはもうここには居ない
急な分かれに私は何も言えなかった
゙さよなら゙と
そしで好ぎと……


〜おわり
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 03:03:08.60 ID:wA1ZgpCQO
>>178
1レスに収まらなかったorz

てか、学校が……バイトも……
そんな訳でもし翠星石の読者がいたらスイマセンorz
来週までには……


>>1

欲を言えば鬱ものは苦手なのでもう少し明るい方が……
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 03:12:34.29 ID:oV6EeeMZ0
すまん。立て込んでて、投下どころか書くこともままらなかった。
というわけで、投下
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 03:13:01.25 ID:oV6EeeMZ0
の「ジュン君、皆ただいま〜。」
のりの明るい声。
雛「うい〜、疲れたの〜。」
 雛苺のへばった声。
金「カナは、ぜ、全然疲れてないかしら〜。」
 疲れているくせに、無理に明るい声を出す金糸雀。
巴「それじゃあ、私はここで。」
 巴のきりっとした声。
の「と、巴ちゃん?お礼もこめて、今日はお家でご飯食べない?」
巴「いえ、家ではもう準備が始まっているので。」
の「残念ね〜。それじゃ、今日はありがとね。」
金雛「「バイバイなの(かしら)〜」」
 巴はドアを開けて、外に出る。
巴「それでは、さようなら。」
 礼をすると、巴はドアを閉めて帰って行った。
 靴を脱いでいると蒼星石が、リビングから出て来た。
蒼「のりさん、お帰りなさい。荷物、手伝いますよ?」
 蒼星石は手を差し伸べた。
の「あらぁ、ごめんね〜蒼星石ちゃん。」
 のりは蒼星石に、荷物を手渡す。
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 03:13:37.03 ID:oV6EeeMZ0
>>181
の「今日は花丸ハンバーグよ〜!」
 のりの台詞を聞くと、疲れていた面々の顔が明るくなる。」
雛「うぃ〜!花丸、雛だ〜い好きなの〜!!」
 はしゃぐ雛苺。
金「やったのかしら〜!!」
 目を輝かせる金糸雀。
蒼「ふふ。」
 二人を見て、微笑む蒼星石。
の「蒼星石ちゃん、手伝って欲しいから、翠星石ちゃんを呼んで来てくれる?」
 のりは、廊下に上がりながら蒼星石の方を向く。
蒼「あ・・・、その・・・。」
 蒼星石は目を逸らす。そんな蒼星石を不審に思ったのりが、
の「翠星石ちゃんがどうかしたの?」
 と、問い詰める。
蒼「ええと、あのちょっと外に出掛けて・・・。」
の「そう。それならいいの。ごめんね。」
 のりはニッコリしながらリビングへ向かう。
蒼(僕が後で・・・・)
 蒼星石はブンブンと頭を横に振る。
蒼(いや、やっぱりジュン君に探させなきゃ。)
 蒼星石は、キッチンに荷物を置くとすぐに、2階へと上がった。
蒼(ジュン君にさせた方がいいんだ。)
 蒼星石は廊下を小走りで進み、ジュンの部屋のドアを開ける。
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 03:14:11.22 ID:oV6EeeMZ0
>>182
蒼「!!!」
薔「!!!」
 蒼星石と薔薇水晶は、お互い驚いた顔をしていた。
蒼「え、え〜と、薔薇水晶?何してるのかな・・・?」
 蒼星石は、引きつった顔で、薔薇水晶にたずねる。
 
 蒼星石が見た光景、それは

―――上の薄紫のシャツを脱ぎ、白のズボンしか履いていない
半裸の薔薇水晶が、ジュンのベッドに乗り掛かっている
 
そんな、危険な光景。

薔「ジュンを、満たす。」
 そう言って、自分の目的を果たすべく、ジュンに覆いかぶさる。
蒼「ちょっと、薔薇水晶!ぐっ、やめなよ!」
 蒼星石は、ジュンから薔薇水晶を引き離す。
 そして、床に座らせる。
蒼「何やって」
薔「くすん・・・。」
 ジュンの毛布を直している蒼星石が、薔薇水晶に注意をするべく振り返った先に、
 しおらしく泣いている薔薇水晶がいた。
蒼「え・・・あ、ちょっと無理矢理だったかな・・・ごめん。」
 蒼星石は素直に謝る。
薔「なんで・・・スン、みんな、ヒック、私の邪魔したり・・・グズッ・・・
  仲間はずれに・・・エグッ、するの?」
 薔薇水晶は、蒼星石を見上げる。
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 03:14:49.72 ID:oV6EeeMZ0
>>183
蒼「き、君はね、やることが極端すぎるんだ。」
 蒼星石は少し罪悪感が入った顔で、薔薇水晶に述べる。
蒼「テストの点数を上げるためにカンニングしたり、料理でも、味付けが薄いからって、
 調味料をどっさり入れたり・・・。」
 蒼星石は、昔のことを思い出して、クスッと笑う。
薔「私・・・どうしたらいいの?」
 薔薇水晶は下を向く。
薔「自分のためにやろうとしてるのに、皆に反対されて、説教されて・・・。」
 一時は引いていた涙が、薔薇水晶の目から再び溢れ出す。
 その涙はぽつぽつと、薔薇水晶のひざに当たる。
蒼「やり方を少し変えないといけないんだ。君は。」
 そんな薔薇水晶を見て、蒼星石はやさしく話す。
蒼「まず周りを手本にするんだ。そうすれば、皆のが思っている常識と同じことができる。」
 蒼星石は、ニッコリと微笑む。
薔「うん・・・。」
 薔薇水晶はこくりと頷く。
蒼「じゃあ、先に部屋から出ててくれる?僕はジュン君に用事があるから・・・。」
 薔薇水晶は立ち上がり、無言で部屋を出て行った。
 それを見届けると、蒼星石はベッドに向かい、ジュンを揺さぶる。
蒼「ジュン君、起きて。話があるんだ。」
  
 ―――空は、どんよりと曇り始めていた。
185184です:2006/04/10(月) 03:16:28.52 ID:oV6EeeMZ0
ずいぶん間が開いた投下なのに、短い+盛り上がりなし
でごめん。
頑張って、ファンタジーも続き書きます
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 03:19:02.18 ID:F1g3QQ1K0
>>185
乙です。
ちゃんとみてますよー
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 03:51:41.11 ID:h07soZFqO
保守しますよっ☆
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 03:52:37.48 ID:NAbBF4Ul0
>>184
続きはまだかと待っていたところ
蒼星石がうまいことJUMを説得できますように
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 04:39:03.99 ID:h07soZFqO
補修〜
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 05:12:23.64 ID:Nsh0AK4F0
保守
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 06:03:41.29 ID:NAbBF4Ul0
保守
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 06:32:17.63 ID:gg1bJ4qWO
保守
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 06:50:59.91 ID:f3z8HAWn0
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 07:07:12.52 ID:4ZSAC25FO
保守
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 07:08:00.50 ID:NAbBF4Ul0
>>193
うはwwwぼけーっとしてたら不意打ち食らったwww
悩ましい真紅が素敵です
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 07:45:04.39 ID:gg1bJ4qWO
保守
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 07:54:19.66 ID:sOV1DJ7v0
>>193
朝から萌えた
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 07:59:52.90 ID:EFp8JVhY0
起きたら真紅が(>>193)俺を誘っているのか?
保守
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 08:05:40.13 ID:1POzurQ+0
くそっ!
>>193は真紅の姿をした金糸雀だ!
我々だけでは倒せん!
至急応援を呼べ!
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 08:09:37.58 ID:mMhFa5qvO
みっちゃんと差し違えてでも金糸雀は俺が貰っていく。
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 08:38:36.12 ID:Frri6QbrO
保守
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:03:59.51 ID:/XXcCozE0
残念、薔薇水晶と雪華綺晶はもう俺のものなんだ保守
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:28:48.58 ID:mn5C6dB70
前スレ>462の続きをかいたなのー
あらすじ↓
重い病気で死を目の前にしためぐの元に
いつも見ていた月から来た兎さんがやってきたの
彼はめぐととても似ていて、とても仲良しになるの
でも、彼はお別れを言うために来たって言ったの
なんでかな?
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:29:36.62 ID:mn5C6dB70
「お別れ・・・?」
『ええ、お別れです』
「あ・・・そうだよね、私はもう死んじゃうんだもんね」

心のどこかがチクリ、痛んだ。

『いえ、お別れをしないといけないのは、私です』

彼は少し困ったような、寂しそうな顔をして、
それでも声は何ともないように言う。

「・・・どうして?」
『明日は新月。今日で月は終わってしまいます』
「でも、月はまた満ちるわ、あなたは死なない・・・」
『ええ、月が出ればまた私は兎として生きることが出来るでしょう。
 しかしそれはもはや、私であり、私ではないのです』


月はナイフのように鋭く、優しく、私の心に傷を付けていく。
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:29:54.05 ID:xWfBOZRLO
薔「いや…行かないで…ジュン…!」
J「薔薇水晶…」
薔「こんなの、酷いよ…急に、お別れなんて…」
J「薔薇水晶…お別れって言ったってただ葉書買いに郵便局行くだけだよ?」
薔「私、私…ジュンがいなくなったら…」
J「聞いてない?」
薔「私も連れてって…離れたくないよぉ…」
J「一緒に買い物行きたいなら素直にそういいなさい」
薔「じゃあ一緒に買い物行きたいな」
J「じゃあ行くか」
薔「うん」
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:30:17.17 ID:mn5C6dB70
>>204

「・・・どういう事?」
『水車のようなものです。
 月の出ている間は水を溜め込み、新月になればそれを月に贈るのです。
 それを延々と繰り返す、私はそういう役目をもった兎なのです。』
「じゃあ・・・次に月が出るときは・・・」
『私はまた何も知らない空の器になっているでしょう』

彼のその告白は、友達を失った事実より、医者が下した死の宣告のような言葉より
深く、深く私の心を突き刺し、たくさんの血を流した。
零れた血は塩辛い涙になり、私の顔を汚していく。

「なんで・・・?
 あなたが来なければ・・・あなたの事なんて知らないままでいられたのに・・・
 お別れだってしなくてすんだのに・・・」

それは止めどなく流れはするものの
私の心のなにものをも洗い流してはくれない。

「どうして・・・わざわざそんな事を言うの・・・!
 なんで来るのよぉ!」

私の言葉は細い、細い月を殴りつけた。
壊れるなら壊れてしまえと思った。
しかし彼は、微笑みながら

『・・・貴女は月をずっと見ていてくれたから・・・
 器の私に、ずっと水を注ぎ続けてくれたからです』
「違う!私はあなたに、私の不幸を乗せて、自分への慰めにしただけ!」
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:30:59.15 ID:mn5C6dB70
>>206

ああ、だから彼は私と同じだったのだ。
私が彼に注いだのは黒く、粘ついた不幸の泥。
1滴でも心を汚すそれを、彼はずっと受け止め続けていたのだ。
今の彼はどす黒い器だ。きっと私以上につらいはず。
それでも彼は微笑っている。

『私は、嬉しかったのです
 私に思いを乗せてくれたこと、この寂しい器を満たしてくれたことが
 だから、お会いしてそれを伝えたかったのです』

彼がいなければ、深い、深い孤独の海で死が私を喰い殺すまで
ただ大人しく待っていなければならない。
光の心地よさを知ってしまった私には、もう耐えられない影だった。

「何でよ・・・そう思うなら、ここにいて・・・
 こんな暗い場所に、私を置いて行かないでよぉ・・・」

力のない、懇願。

彼はそんな私をずっと見ていた。

『・・・約束を交わしましょう』
208205:2006/04/10(月) 09:31:06.68 ID:xWfBOZRLO
ごめんorz
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:31:47.41 ID:mn5C6dB70
>>208
不意に彼が言う

「・・・約束・・・?」
『はい、それは終わり無き絆であるがゆえに、いつまでも消えることはありません
 例え私が空白になったとしても、この約束は旗となり、貴女への目印となりましょう』

そういって彼は跪いて私の手を取り、その甲に軽くキスをした。
それは少しくすぐったくて、恥ずかしくて、暖かい。
私の心がすぅっと、透き通っていくように感じた。

『貴女が自らの足で地を踏んだ時、月に向かって私をお呼び下さい
 どこにいようとも、私はこの旗の下に参上致しましょう』
「やっぱりあなたは・・・かっこいいね」
『・・・光栄です』

・・・・・・

朝日が昇る。
その全てを新しくする眩しい光は、私たちの邂逅の終わりを告げるサインでもあった。

『それでは私はこれにて失礼致します』
「そうだね・・・」
『また会える日を、お待ちしております』
「うん、またね」

そう言って、月の兎は静かに体を光に流していった。

残ったのは、目がくらむような白い部屋と、無駄に大きなベッド。
そして、泥を取り除かれた綺麗な心ひとつ
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:32:35.19 ID:mn5C6dB70
>>209
・・・・・・
・・・・
・・

「本当にいくの?」
「ええ・・・行くわ、アメリカ」
「めぐぅ・・・」
「大丈夫よ水銀燈、絶対に帰ってくるわ」

私は渡米して治療をすることを決めた。
治る確率は5%以下と言う無謀な賭け。
しかし私に不安や恐れは無い。

「約束したの。治ったらまた会おうって」
「あら、めぐにもついに彼氏ぃ?」
「違うわよ、月の兎さんよ」
「天使の次は月の兎?めぐぅ、本当に大丈夫?」
「あら、ほんとなんだから」


約束は終わりのない絆である。
しかしそれを果たすまでの道のりは、細い、長い迷路のような道。
戸惑い、迷うときもあるだろう。
それでも、私たちの心に立てた1本の旗が、私たちをまた、巡り合わせるのだ。


「そういえば・・・名前、聞き忘れたな・・・
 次はちゃんと聞かなきゃね」
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:34:16.85 ID:mn5C6dB70
オハリです
訂正>209の安価は>207ですね

約束〜の下りが書きたいが為にふいんきで書き出したけど、
もう長編ヤンネ
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:34:40.04 ID:mn5C6dB70
>>205
気にするななのー!
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 09:55:38.80 ID:wo5W4QFgO
めぐ、水銀燈のためにも生きて帰っておくれ
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 10:10:28.06 ID:qUyMt2X10
朝からいい話です。GJ!
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 10:35:07.42 ID:xWfBOZRLO
朝から良い話を読んだ
GJ!
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 10:54:20.66 ID:gg1bJ4qWO
保守
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 11:33:44.58 ID:Ya7iNltH0
保守
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 11:59:55.90 ID:Ya7iNltH0
保守
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 12:24:51.02 ID:gg1bJ4qWO
保守
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 12:25:09.35 ID:BAcju/pj0
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144636058/



それヒーローじゃないすか


221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 12:41:09.66 ID:xWfBOZRLO
J「もう寝るかな…」
薔「その前に」
J「…いつから僕の部屋に居たのかな?」
薔「夢診断ってしってる?夢の内容で色々分かるの」
J「無視か」
薔「今回はこれ…裸エプロンの夢を見てね」
J「勝手に話を進めるな…ていうかそう都合よくいかんt」
薔「いいから寝ろ」ボカ
J「ぐあ……(パタ」

J「ん…朝か?」
薔「おはよう…」
J「薔薇水晶…おはよ…て!?」
薔「どうしたの…あなた?」
J「な、な、なぜに裸エプロン!?」
薔「なんでって…あなたがこれが良いって」
J「ちょ、え!?」
薔「うるさい近所迷惑」ボカ
J「ぐあ……(パタ」

J「ん…もうお昼か…?寝過ぎたな…」
薔「ジュン…どうだった」
J「うわ!なんで居る…て、もしかして昨日そのまま此所に居たのか?」
薔「うん、寝顔可愛かった…で、誰の夢を見た?」
J「え…その……ば、薔薇水晶だった」
薔「ぱぱぱーん、診断結果、貴方は薔薇水晶との甘い一時を求めてるでしょう、と言う訳でジュン…結婚しよう?」
J「飛躍しすぎ」
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 12:58:11.94 ID:gg1bJ4qWO
薔薇すぃwwww
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 13:17:59.14 ID:iiWvl2yL0
保守
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 13:33:17.01 ID:gg1bJ4qWO
保守
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 13:54:10.80 ID:gg1bJ4qWO
保守
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 14:25:38.25 ID:Qjy1VAH+0
保守
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 14:27:27.73 ID:BeGn3y0K0
【糞vip】 Lineage Altair JP6 Part61 【避難】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/mmo/1143892073/l50

スレたってから大分経つのにまだ陥落してないお(;^ω^)
vipperの本当の恐ろしさ思い知らせるお(#;^ω^)
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 14:53:27.82 ID:gg1bJ4qWO
保守
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 14:55:59.34 ID:Ya7iNltH0
今日は薔薇水晶のおうちでテスト勉強。明日は世界史・物理・保体の期末テストだ。
何事もなく順調に進んでいたはずだったがそれも束の間。沈黙は突如破られることとなる。

薔「健全な精神は健全な肉体に宿る、というのは嘘である!」
J「おい、薔薇水晶。急にどうしたんだ?」
薔「健全に発育した肉体に不健全な発想をかきたてるのが真実だ!」
J「・・・どういうことだ?」
薔「こういうこと♪」

薔薇水晶はいきなり立ち上がって服を1枚ずつ脱ぎ始めた。JUMは呆気に取られていたが
薔薇水晶がブラウスに手を掛けたところでようやく正気を取り戻して止めに入った。

J「なにしてんだ!」
薔「・・・いや、実証して見せようと。」
J「え、どうやって?」
薔「・・・だからこうやって(ry」
J「とりあえず脱ぐのはヤメ!何しようとしたか説明しろよ。」
薔「私健全に成長した、JUM見る、襲う、これで証明。」
J「・・・襲わないけど言いたいことはわかった。だからとにかく服を着ろ。」
薔「いや、わかってない。プランBに移行。」

薔薇水晶はそうつぶやいたかいなやJUMに踊りかかった。
不意を突かれて押し倒されたJUMは体勢を立て直そうと試みるが
がっちりとマウントで固められてしまい跳ね除けられない。

J「今度は何のつもりだ?」
薔「・・・いや、実証して見せようと。」
J「え、どうやって?」
薔「こうやって♪」
終わる
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 15:01:11.83 ID:xWfBOZRLO
薔薇水晶wwwwwwエロスwwwwww
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 15:25:40.13 ID:gg1bJ4qWO
保守
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 15:37:22.85 ID:xWfBOZRLO
薔(ジュンが好き…この想いを伝えたい…でもどうやって?)

蒼「やっぱりさりげなくアピールすることだよね」
翠「そうですねぇ」
薔(……………)


J『終わりだ真紅!』
真『ば、馬鹿な…!』
バターン
J『薔薇水晶!』
薔『ジュン…?助けに…来てくれたの?』
J『薔薇水晶…会いたかった』
薔『ジュン…ジュン…!私も…ジュンに会いたかった…!』
J『薔薇水晶…愛してる』
薔『私も…ジュンを…愛してる…!』

薔「今回の新刊…どうかな?」J「え、あ、こ、このキャラは…(///)」
薔「……(///)」


金(何二人で真っ赤になって同人誌読んでるかしら…?)
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 15:38:28.88 ID:xWfBOZRLO
J(薔薇水晶にこの気持ちを伝えたい…けどどうやって?)

雛「トォモエー!プレゼントなのー!」
巴「あら、ありがとう雛苺」
J(プレゼント…)


J「薔薇水晶…プレゼントだ」
薔「これは…」
J「君を模したアッガイ人形だ…そして…」
薔「これは…ジュン…?」
J「僕を模したアッガイ…」
薔「あ…同じ指輪してる…」
J「…………(///)」
薔「あ、あの…これって…(///)」
J「薔薇水晶…結婚して欲しい」
薔「…………ジュン!」



金(ジュンと薔薇水晶が抱き合ってるかしら………ていうかあのアッガイは…二人の子供?)
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 15:49:11.00 ID:qUyMt2X10
アッガイwwwwwwww
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 16:02:08.00 ID:Ya7iNltH0
ねー・・・あるあるw
236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 16:23:35.04 ID:4y0cnu2+O
ねーよwww
237以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 16:46:43.59 ID:H1QubkMx0
ベジータの日記より抜粋。
○月×日
蒼嬢に手紙を書いた。

○月×日
真紅に話しかけた。無視された。

○月×日
翠星石に電話した。留守電だった。

○月×日
薔薇水晶に告白した。翌日転校した。

○月×日
雪華綺晶にメールした。返事はまだ来ない。

○月×日
水銀燈にブランド物をねだられた。翌日引っ越した。

○月×日
雛苺の家に遊びに行った。留守だった。

○月×日
金糸雀に声をかけようとした。メガネの女性に通報された。

○月×日
ようやく釈放された。
郵便受けに溜まった手紙や新聞を整理していたら蒼嬢に出した手紙が宛先不明で返ってきていた。少し泣いた。

 -ローゼンメイデンが不通の女の子だったら-
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 16:52:54.91 ID:72lzUwNo0
全部同じ日wwwwwっうぇえっうぇうぇwwwww
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 16:54:42.11 ID:xWfBOZRLO
吹いたwwwwww
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:02:30.89 ID:wATTSb+s0
誰がうまいことを言えとwww
241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:19:39.58 ID:gg1bJ4qWO
ちょwwww普通違いwwwww
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:24:13.43 ID:GDBJZzHI0
ワロスwwwwww
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:35:40.97 ID:5pcLCEhI0
全部同じ日かwwww
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:38:12.63 ID:POTl5S160
今ならいける。吊り終わって続きを投下。

>>38の続き

このお話は、機械や鉄砲が存在せず、
八百万の神々、そして森の生き物や妖怪達が、まだ人々にとってとても身近であった頃の物語…

子烏天狗、金糸雀は、半月に一度の約束で大天狗の水銀燈に様々な昔の話を聞きに来る。
夏のある暑い日に、天狗の里外れにある松の幹に腰掛けて、水銀燈が話して聞かせたのは、
一匹の小さな紅龍と人間の少年の物語。
ひょんな事から泉のほとりの社で出会った二人。
惹かれあう二人の間には、種族の差という大きな壁が横たわっていた…!
245以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:40:03.40 ID:POTl5S160
>>244

その年の秋になり…村は今年も豊作で、秋祭りがまた盛大に行われた。
本当のことを知っているわけでもないだろうが、誰かが

「この村には山の上の龍神さまが付いてる!きっとまた来年も豊作になるぞ!」

と赤ら顔で叫び、村人たちはまた盛大に沸いている。
そんな楽しげな人々の様子を、少年と少女、そして少年の姉も一緒に楽しく見守ったのだ。

その年には少年も、未だ成年ではないものの、立派な働き手として認められて
男達の酒盛りの輪に加えられた。少年はもともとあまり人付き合いのよい性格ではないが、
酔った人間にはそんな事は関係ない。少年もあれよあれよという間に飲まされてしまった。
そんな酒盛りのさなか、何度か少年は一緒に暮らす少女との事を冷やかされたが、
しかしその話になると少年は少し複雑な表情で押し黙ってしまう。
それを照れているのかと勘違いした周囲の大人たちは囃し立て、
ならいっそ押し倒しちまえよ!とか無責任なアドバイスも聞こえてきた。

一方、少女の方も何かと忙しく動き回っていた。
少年の姉と共に女たちの輪で食べたり話したり、一緒に宴会のつまみを作り足したり。
去年までは、少年の姉はともかく少女自身は少年と共にお味噌扱いにされて、
殆ど手伝いをする事も無く高みの見物でいたのだけれど。
しかし今年は豊作続きの影響かたくさんの子供が生まれ、
それゆえに、女達も子供の世話にちょくちょく時間を割かねばならず、人手不足であったのだ。
あまり料理が上手いとはいえない少女はあくまで料理上手な少年の姉の手伝いだけであったが、
しかしそれでも、夜半頃には他の若い村人達と共に眠り込んでしまうくらいには、
くたびれてしまうことになるのであった…
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:40:38.25 ID:POTl5S160
>>245

そして翌朝。酔った挙句に結局広場で眠り込んでしまった人々には幸いなことに、
晩に雨が降ることも無くその日は朝から快晴であった。
そんな村人の一人になっていた少年が、死屍累々と横たわって眠る村人達の中、
いつの間にかかけられていた上着をのけて起き上がる。
初めて飲んだ酒の影響か少し頭が痛かった。立ち上がって体に付いた土をはたくと
近くの水の入った甕へと向かう。ひしゃくですくって手と顔を洗ってから、
改めてすくって今度は飲み干した。
大きく伸びをすると、辺りを見回す。何人もの大人が地面に寝転がり、気持ち良さそうに眠っている。
何人かには、少年と同じように着物がかけられていたが、そのまま寝転がっている者も多かった。

ふと、広場の近くの家のほうを見ると、少女が小さく扉を開けて外へと歩き出てくるところだった。
何とはなしにそちらへ向かい、声をかける。

「おはよう。お前も早く起きたのか?」
「おはよう。ええ。…少し呼ばれてね」
「呼ばれた?誰に?」

頭の痛みと共に、少年はまだ少しぼうっとしながら聞き返す。呼ぶ。誰だろう。
村の知り合いで呼びそうな…姉はわざわざ呼んだりはしないだろうし。
誰か男が祭りの勢いで告白でも?そこまで考えて少しむっとする。
酒盛りの時には、人をさんざっぱらからかったのに、彼女に告白しようとする奴が居るなんて。

「何を怖い顔をしているの。…少なくとも呼んだのはこの村の人間ではないわ」

彼女が取り出したのは、墨で何かが書かれた高価そうなまっ白い紙。…確かにそうだ。
このような上等な紙、役人でもなければ持っていないだろう。書かれているのはきっと文字だろうが、
文字を読み書きできる人間も…やはりこんな山奥では数少なかった。
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:41:09.26 ID:POTl5S160
>>246

「こんな物を送りつけるなんて…一体誰かしら」

柳眉をひそめて手紙をためすがめつする少女。

「なんて書いてあるんだ?」
「社へ来い…とだけ」

だからこんなに少ししか文字が書いていないのか。いらぬ所で感心している少年を他所に、
少女はため息をつきながら紙を懐へしまう。

「仕方が無い…行くしかないわね」
「じゃあ、ついていくよ」

気乗りしない様子の少女に思わず少年が声をかける。
キョトンとした顔で見上げる少女。

「いや、もし万が一村の奴だったりしたら僕が居た方がいいし…」
「…あなたは本当に、私が龍である事を良く忘れるわね。…でも…そうね。ついてきて頂戴」

ふぅ、と苦笑しながら少女はため息をついて見せる。
しかしすぐに考え直すと…いつものように少し偉そうに言って、歩き出す。
村人達がまだ皆眠る朝もやの中、二人は社への道を登っていった。

平然と歩く少女と、上着を羽織って少し肌寒そうに歩く少年はほど無く社のある泉までたどり着く。
朝の青みがかった光の中、泉の近くにたたずむ社は普段よりも神秘的な様相で二人を迎えた。
二人は社の前に立つ。しかし、人の姿など辺りにはまったく見受けられない。
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:41:46.67 ID:POTl5S160
>>247

「…いたずらだったのかしら…」
「さあ…僕がついてきたから、かな」
「まったく。一体何を思ってこんな…」

少女が懐から紙を取り出した。
直後、大きな風が吹く。白い紙が飛ばされて、空高く舞い上がった。
驚いて見上げる二人の前に、空から人が…人の形をした生き物が降って来る。
強い風と共に上から降り来たその人影は…

「…烏?」
「天狗よぉ!」

自らを天狗と名乗るその人影は、黒い翼の生えた女性だった。
たまに村を訪れる山伏と良く似た白い装束を纏っている。

「天狗…?」
「ああ、聞いたことがある…山の神様だ、って昔村に来た山伏が言ってた」

その言葉を知らないらしい少女が首をかしげると、少年が隣で説明する。

「…よくわかってるじゃなぁい?」

少年の説明を聞いてやっと怒りが収まったらしく、天狗は姿勢を変えてふわりと宙に浮いた。
羽ばたく羽が起こす風で、下草がざわざわと音をたてる。

「ともかく。やっと見つけたわぁ、あなたが此処に新しく来た龍ねぇ?」
「新しく…?私は3年前からずっと此処にいるのだわ。」
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:42:23.38 ID:POTl5S160
>>248

「「此処には」いなかったでしょお? …まったく、まさかあの高慢ちきな龍が
 人に混じって生活しているなんて思いもしなかったわぁ…」

渋い顔をして天狗は一人ごちる。けれどすぐに少女へと向き直って続けた。

「ともあれ、今日はこの辺りを管理する天狗として、文句を言いに来たわぁ」
「…その山の神の天狗とやらが一体何の用かしら。
 私はお父様に言われたとおり、此処に雨を降らしているだけなのだわ。
 前任の龍が居たからには、私もその龍と同じように雨を降らせればいいのでしょう?」

少女は毅然とした態度で目線を合わせて、天狗に返す。
そんな挑戦的な態度に、しかし天狗は鼻で笑うかのように空中から少女を見下ろしながら言う。

「そうねぇ。確かにあなた方龍の仕事は、この辺り一体を雨で潤すこと。
 けれど…そのやり方に問題があるのよぉ」
「一体何処に問題があるというの。きちんと定期的に雨は降らせているし、
 それで村は豊作続き。私は立派に仕事をやり遂げているのだわ」
「村は…ねぇ。」

天狗がため息をつく。

「まあ…どういう状況なのかは、あなたが人間をつれてきた時点で大体把握したわぁ」
「どういうことよ!」
「見ればわかることよぉ。あなたが人間に…
 いえ、きっとその少年にうつつを抜かしているのだろうってことくらい。」
「なっ!」
「え!?」
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:42:58.43 ID:POTl5S160
>>249

とたんに少女の顔が紅く染まる。少年も同様だ。
お互いちらりと横を見て、視線があってさらに頬を赤らめた。
その様子に、天狗はため息をついて手を叩く。我に返った少女は再び天狗を睨みつけた。

「…まったく。これだから、気が向けば馬とでも子供を作る好色な蛇の親玉一族は…」
「な…っ!その言葉、聞き捨てなら無いわ…!」

少女の姿がぼやけて消える。一瞬の後そこに現れたのは、以前より少し大きな姿になった紅い龍の姿。
霞を纏いながら天狗と目線を合わせるかのように空へ舞い上がり、バチバチと霞に雷光を走らせる。

「鳥の分際で、この龍王の五女たる真紅の前で龍に対する侮辱…許さないわ。
 先ほどの言葉、伏して謝り、取り消しなさい!」
「あらぁ…何処の右も左もわからぬ餓鬼龍かと思えば、龍王の娘だったのねぇ!?」

名乗りを聞いて、一瞬焦った表情になった天狗。しかしすぐに表情を戻して挑発する。

「この…っ!」

そして、空中戦が始まった。
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:44:03.46 ID:POTl5S160
>>250

―――

「天狗かしらー!お姉様かしらー!」

天狗の登場に、子天狗がはしゃいだ。

「間違っても同じことを龍に言っちゃダメよぉ?…雷で焼き鳥にされちゃうわよぉ」

脅かすように怖い顔と声で言われて、子天狗が縮み上がる。

「で、でもお姉様は強いから大丈夫だったのよね?」
「それは聞いてのお楽しみよぉ?」

竹筒を傾けてのどを潤した天狗が、再び語り始めた…

―――
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:44:31.83 ID:POTl5S160
今は此処まで。 続きはまた後ほどに…
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:46:44.33 ID:qUyMt2X10
>>252
いいとこで切るなあwww
続きwktk!
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:48:40.06 ID:NAbBF4Ul0
>>252
ついにバトルが!
あなたやほかの某長編のおかげでちょっと昔の日本の神話や伝奇に興味が出始めました。
真紅とJUMがどうなるのか気になるところ
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:50:33.49 ID:sOV1DJ7v0
wktk
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 17:54:10.90 ID:xWfBOZRLO
ktkrwwwwww
続きに超wktk
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 18:06:05.52 ID:POTl5S160
wktkさんくす!

神話とか伝承に関しては、本屋で探すよりも図書館の方がおいてあることが多いと思うので、
最寄の市営の図書館などで民話等を扱った棚を覗いてみるといいかもしれません。
結構面白いですよ。
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 18:24:04.21 ID:4ZSAC25FO
保守
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:00:34.71 ID:sOV1DJ7v0
保守
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:02:41.47 ID:wAoJb2a0O
正直別にローゼンのキャラじゃなくてもいいのが多すぎる
ローゼンのキャラをいちいちつかういみがわからない
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:06:23.65 ID:IfaiuiEGO
>>260
ヒロインの名前が正日、主人公の名前がブッシュでイチャイチャしたらキモイじゃん
262以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:10:09.81 ID:sOV1DJ7v0
>>260
>>1
>このスレはもしもローゼンメイデンが普通の女の子だったらという妄想を垂れ流すスレです
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:11:18.16 ID:xWfBOZRLO
J「薔薇水晶と付き合ってるがエ○本が買いたくなって来た」
近くの本屋まで○ロ本を買いに行くジュン

J「………これだ!」
ジュンが選んだのはきょぬーの女の子のエロ○
J「すみませーん、清算を」
薔「………………(レジのバイト中)」
J(ちょwwwバイト先ここかよwwwwww)
しかしこちらはもう成年、買って文句を言われる筋合いがない
J「えっと…清算………」
薔「…………………」
J「お、おーい………」
薔「……………………………」
J「薔薇水晶さーん……」
薔「………………………………………………」
J「…………ごめんなさい」
薔「………今日の夜ジュンの家に行くから」
J「へ?」
薔「楽しみだね………何回ぐらいまで持つかな?」
J「( ;゚Д゚)」
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:11:25.00 ID:147JcII/0
オリキャラじゃないからなんか性格がつかみやすくていいんだよ
書き手も読み手もやりやすい
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:17:57.97 ID:gg1bJ4qWO
>>263
薔「おめーは俺を怒らせた……」
266263:2006/04/10(月) 19:18:19.66 ID:xWfBOZRLO
すまん。リロしてなかった
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:18:43.82 ID:dzmla43oO
>>261
想像したらバロッシュwwwww
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:34:15.99 ID:4ZSAC25FO
保守
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:40:54.23 ID:wAoJb2a0O
恋愛系は別にいいと思うんだ。
けれどファンタジーは別に誰でもいいだろブッシュだろうが小泉だろうが
普通の女の子って設定なんだからなおさらだ。
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:43:57.82 ID:gg1bJ4qWO
仕切り厨乙
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:45:05.69 ID:GOHbNDKF0
下らない難癖付けてんじゃねえよとでも言って欲しいのか?ンン?

ローゼンキャラでやる所に意味があるって事に気付け少年。
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:47:38.27 ID:NAbBF4Ul0
このような話し合いはちゃんと場所が用意されているのでこちらでどうぞ
http://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/21.html
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 19:57:55.11 ID:0JitoCv6O
保守
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:01:26.08 ID:GOHbNDKF0
「さて蒼星石」
「なんだい翠星石」
「ここにほうじ茶が二種類ある訳ですが」
「僕が頼んだのと…あともう一種類は?」
「おじじに頼まれたです。で、ちょっと問題が」
「問題?」
「…どれがおじじに頼まれた物か解らなくなったです」
「やーいやーいばーかばーか」
「蒼星石、キャラ違うです。そういうファンを減らす行動はやめるがいいです」
「うっ。厳しいつっこみありがとう…で、解らなくなったって銘柄書いてあるんだけど」
「……翠星石、この漢字という奴が苦手なのです」
「あー……うん、そうだったね。昔から君は国語が苦手だったっけ。確か小テストで25回連続──」
「わーわーわー黙れです!そ、そんな昔の事を持ち出すんじゃねーですよ!!」
「あははは、ごめんごめん」
「…で、蒼星石が欲しいと言っていたのはどっちでしたっけ?」
「僕はこっちだね。都ほうじ、の方」
「じゃあ、こっちがおじじのですね。まったく紛らわしいったらありゃしねーです」
「宝の方が香りがいいからお茶会向けなんだ。翠星石もお茶会の時は香りのいい紅茶がいいでしょ?」
「そりゃー、勿論そうです。でも、そんなに違うですか?」
「違うよ。特におじいさんみたいなお茶好きな年代の方には」
「そういうもんですか…ほうじ茶って奴もなかなか奥が深いです」
「ちなみに僕がお願いしたのは普段気軽に飲むためのものなんだ。なんなら飲んでみる?淹れてあげるよ」
「うー。翠星石は遠慮するです。どうも味が……」
「そう、残念」
「……って今何を隠したですか」
「ん?なんでもないよなんでもないったらうわあ!」
「…………薔薇水晶特特製・時には娼婦のように…………」
「あ、あは、あはははは……!」
「蒼星石ぃ……おーしーおーきーだーべーですー!!!!」
「ひゃわああああああ!!」
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:07:15.94 ID:RkvuIv1G0

 なかなか仲の良い姉妹でwwwwww
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:10:39.21 ID:izJ2S4ga0
過疎ってるので某スレの使い回し 一応スカートをたくし上げてるところ
http://vip.microdatweb.com/up/vipww2323.jpg
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:12:02.23 ID:GOHbNDKF0
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 スパッツ!スパッツ!
 ⊂彡
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:12:51.62 ID:sOV1DJ7v0
スパーァァツ!!!!!
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:13:36.85 ID:xWfBOZRLO
スパッツは反則だと思う
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:17:11.97 ID:eFhpPLls0
長編の続き投下してもいいかな?
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:20:27.21 ID:gg1bJ4qWO
来い!
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:21:29.23 ID:eFhpPLls0
>>74
〜チビ蒼星石とチビ翠星石〜湯煙までが嵐の香り・・・No2

ジュンは立ち尽くしていた。突然決まったこの状況。一人ならまだしも・・・。
蒼星石「あ、おはよう。・・・。ジュンくん?ママさんやパパさんはどこ?」
ジュン「あ、ああ、おはよう。パパとママは外国に行ったよ・・・」
蒼星石「え?じゃあのりさんは?」
ジュン「合宿で一週間帰ってこないって。」
蒼星石「・・・。(がっしゅく?いないってことかな?)」
ジュン「あと温泉に行くことになったから用意しとけよ。」
蒼星石「おんせん?」
ジュン「温泉ってわかんねーか?」
蒼星石「だいたいのイメージならあるけど・・・。大きなおふろでしょ?」
ジュン「ああ、そうだ。なら大丈夫だな。あと、温泉にいくことをもう一人にも伝えといてくれ。」
蒼星石「すいせいせきに?うん。わかった。」
そういうと蒼星石はジュンの部屋のほうへ走っていった。

〜続く〜
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:22:02.44 ID:eFhpPLls0
>>282
ジュン「(つーかまだねてんのか。あいつ。翠星石っていったっけか?)」
ジュンはため息をつくとタオルや着替えなどを準備しはじめた。
ジュン「(あの双子の着替えってどうするんだろ?)」
そう思い少し悩んだが結局双子に聞いてみることにした。
ジュン「おーい。おまえたちの着替えってどこあるかわかるか?」
翠星石「あ、チビですぅ。」
ジュン「なっ。てめ」
いつもどおり蒼星石の後ろに隠れる翠星石
蒼星石「ごめんなさい。すいせいせきにわるぎはないんだ。ゆるしてあげて」
ジュン「うっ。・・・。んでおまえたちの着替えってどこあるかわかるか?」
蒼星石「ぼくたちはわからないな。のりさんならしってるんじゃない?」
ジュン「(まだ学校にいるかな?)んじゃあ聞いてみる。ちゃんと準備してろよ」
蒼星石「うん。わかったよ」
〜続く〜
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:22:34.10 ID:eFhpPLls0
>>283
〜学校〜
先生「桜田さん、お電話ですよ。」
のり「あ、はい。わかりました。」
のり「はい、もしもし、あ、ジュン君どうかしたの?」
ジュン「ああ、まだいたんだ。よかった。あの双子の着替えどこあるかしらない?」
のり「多分、パパとママのかばんにはいってた気がするけどもしかしてジュン君、あのふたりの下着でオn「ツーツーツー」」
ジュン「なにをいいだすんだ。あのブスは。とにかくかばん、かばんっと」
のり「(もしかしてジュン君ってロリコン?だから真紅ちゃんや水銀燈ちゃんに手を出さなかったのかな?いや、もしかしたら・・・。)」
部員「おーい、桜田。早くしないとバス出ちゃうぞ。」

昨日のジュンの話はきっちりとパパからママそしてのりへ伝わっているのでした。

〜続く〜
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:23:08.00 ID:eFhpPLls0
>>284
〜桜田家〜
ジュン「おぉー。あったあった。これだな。」
のりからのヒントをもとに両親の寝室を捜索していたジュンは黒い二つのかばんを見つけた。
多分片方が蒼星石ので片方が翠星石のだろうと思い中身を確かめてみると確かにそうだった。
かばんにはいっているものを別のものへ移し変えるのも面倒くさいのでジュンはこのまま持っていくことにした。
ジュン「これで双子の着替えはOKで、あとは僕の着替えとタオルとかだな。」
・・・。
ジュン「これでよしっと。あとは・・・。」
そういいかけるとジュンの部屋を覗き込んでいた翠星石と目が合う
翠星石「!。ふぇ。・・・おなかがすいたですぅ。」
朝食はのりが用意していてくれたが、昼食はなかったので出前でもとろうかとジュンは考えた。
ジュン「ん?あぁもう12時か。・・・。なにか食べたいものでもあるか?」
翠星石「んーとねですぅ。・・・!。ハンバーグがたべたいですぅ。」
ジュン「ハンバーグねぇ。(出前でハンバーグはないだろ)ほかには?」
翠星石「・・・んと、そうせいせきとそうだんしてくるですぅ。」
そういうと翠星石はテレビのついているリビングへ走っていった。
ジュン「子供っていやだと思ってたけど、可愛いもんだな。」

ジュンの心にあった有無いわずの嫌悪感はきえ、そこに空いた穴に嫌がっていた子供や他人を大切にする気持ちが芽生えはじめていた。

〜続く〜
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:24:31.34 ID:eFhpPLls0
えーと今日の投下は以上です。
なにか疑問などがあればお聞きします。
次回の投下は明日のこの時間帯にできればと考えております
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:31:50.63 ID:0JitoCv6O
wktk
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:32:35.49 ID:xWfBOZRLO
ちび双子カワイス
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:32:54.74 ID:zl6Ai78Y0
双子かわいいよ双子
続きもwktk
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:33:08.62 ID:gg1bJ4qWO
続きに期待!
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:36:45.72 ID:NAbBF4Ul0
ちび星石たちがとても可愛い
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:43:56.68 ID:dXKbiN0F0
ちび双子は和むわぁ(*´Д`)
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:53:11.91 ID:xWfBOZRLO
金「今日は薔薇水晶の家に遊びにきたかしらー」
薔「・・・・どうぞ」
金「お邪魔しますかしらー」
金(前に来た時は素っ気無い部屋だったけどジュンと付き合いだして少しは女の子っぽくなったかしらー?)
薔「ここ・・・」
ガチャン
金「・・・・・・・・・・・・・」
薔「・・・・・・・・?」
金「四方八方ぬいぐるみだらけかしらー」
薔「全部ジュンの手作り・・・・」
金「アッガイ・・・ピカチュウ・・・マリオ・・・色々あるかしらー」
薔「・・・何でも作ってくれる」
金「けどこんなに積んだら崩れるかしらー」
薔「さいきんお気に入りの遊びはこれ」
金「ちょ、それとったら崩れ・・・!」
ドサアアアアアア
薔「こうすると全身ぬいぐるみまみれ→ジュンの愛の篭ったぬいぐるみまみれ→ジュンのs・・・あれ、金糸雀?」

ぬいぐるみ地中
金(助けてかしらー)
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 20:54:34.56 ID:sOV1DJ7v0
カナリア生き埋めってどんな量だよw
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:02:54.47 ID:5pcLCEhI0
保守
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:05:31.29 ID:CSgsLa3n0
JUM×蒼分を補給しようと思う


蒼「ジュンく〜ん」
窓を開けJUM部屋に入ってくる蒼星石。
だが、部屋にはJUMの姿はない。
蒼「あれっ、下かな?」
その時、蒼星石はベッドに投げ出された学生服が眼に入った。
蒼(ジュンくんの制服・・・)
蒼星石はそう言ってJUMの制服を手に取った。
蒼(あっ、ジュン君の匂いがする・・・///////)
蒼星石はそのままJUMの制服に袖を通してみた。
JUMの学生服の袖は蒼星石には少し余った。
蒼「ふふふ、やっぱりちょっと大きいや♪」
蒼星石はJUMの制服を着たままベッドの上にぽふっと座った。
がちゃっ
その時、JUMがドアを開け部屋に入ってきた。
蒼「あっ、ジュン君♪」
蒼星石は余った制服の袖をパタパタと振った。
その姿は少し可笑しく、なんだか可愛らしかった。
J「あれっ、来てたのか蒼星石。てか、なんで僕の制服着てるんだ?」
JUMは蒼星石の姿を見て軽く笑いながら、ベッドに腰掛けた。
蒼「えへへ、似合う?」
J「ん、似合うって言うか・・・」
蒼「て言うか?」
JUMはフッと笑って答えた。
J「可愛い・・・かな?」
蒼「えっ/////////」
蒼星石は顔を真っ赤にする。
JUMはその様子を見てまた笑う。
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:06:04.29 ID:CSgsLa3n0
>>296

J「・・・可愛いけど、そろそろ返してくれないか? ハンガーにかけないと皺になるから」
蒼「あっ、ごめん」
そう言って蒼星石は急いで制服を脱いだ。
蒼「ハイ」
J「ん・・・」
制服を受け取ったJUMは、それをハンガーにかける。
J「ん?」
蒼「どうしたの?」
J「・・・」
JUMは蒼星石に向き合うと、そのまま彼女を軽く抱きしめた。
蒼「わっ////////」
J「・・・なるほど」
JUMはそう呟いて頷いた。
蒼「ど、どうしたの?///////」ドキドキ
J「いや、ちょっと制服からいつもと違う匂いがしたから何かなと思っただけ」
蒼「あっ、ごめん、僕の匂いが移っちゃった?(恥ずかしい・・・/////////)」
J「いや、いいよ。僕、お前の匂い好きだし・・・」
蒼「え・・・/////////」
J「お前の匂いって、なんだか安心するんだ・・・ だから、もう少しこうしてていいか・・・?」
蒼「う、うん・・・(僕も好きだよ・・・ ジュンくんの匂い・・・///////////)」

それから二人は、しばらくの間抱き合って互いの匂いを味わっていましたとさ。

/終わり
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:07:50.56 ID:GOHbNDKF0
甘いねぇ青春だねぇ…
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:13:18.49 ID:iiWvl2yL0
甘すぎて死にそうです
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:13:26.32 ID:gg1bJ4qWO
ウォォ〜アンマァ〜
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:14:58.83 ID:eFhpPLls0
(*´Д`) あんま〜い
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:16:24.20 ID:g/056ZiP0
捕手
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:20:31.32 ID:sOV1DJ7v0
アンケート
Q1
お風呂は未だにいっしょ?

当たり前じゃないか、僕がどんなに遅く帰ってきても待っててくれる薔薇水晶、大好きだ
そうだよ、服を脱がせっこしたりー、ジュンの背中洗ってあげたり、私が洗ってもらったり、たまに前も(ry

Q2
ご飯の時はどうしてる?

どうしてるって・・・あーんしたりさせたりは当然だろ?
うんうん、私は口移しがいいんだけどなー、ジュンったら一度キスするとなかなか(ry

Q3
もし相手が浮気したらどうする?

浮気なんてするはずがない、もし浮気されたら僕は浮気相手を刺繍だらけにして海に帰る
浮気なんてするわけないよ、もし浮気されたら二度と起き上がれないように犯(ry

Q4
子供いるの?

今はまだ一人だよ、まああと三人は欲しいって話だけど
そうそう、もっと沢山二人の愛の結晶を作るんだよ、ちなみに名前は今の子供がアッガイで二番目はズゴックの予定で三番目は(ry

Q5
結婚生活は何年目?

もう五年目だよな、薔薇水晶
うん、今でもおはようのキスといってらっしゃいのキスと(ry
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:24:01.69 ID:MyIKWPi0O
風呂ネタ貰った!翠J短編かいてくるぜい!
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:26:57.18 ID:sOV1DJ7v0
wktk
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:33:42.32 ID:gg1bJ4qWO
>>303
この馬鹿夫婦めwwwwww(褒め言葉)
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:50:19.62 ID:dNGxDFXl0
J「あれ?お金落とした・・・ゴソゴソ」
四つんばいになったJUNにドドン波が!
薔「えい・・・カンチョ〜」
J「ふぐおぉぉぉおぉ!!!!」
マラ「フッ」
J「おもいっきりやるなよ!!!」
薔「ごめん・・・」
J「まったく・・・あれ?やべぇ!ケツが真っ二つになっちゃった!」
J(どうせとっくに割れてるって突っ込みが来るだろ)
薔「それは大変・・・どれ、みせてごらん」
J「え?いやこれはじょうだn」
雪「あら?ジュン様どうなされました?」
薔「カンチョーしたらおしりが真っ二つになっちゃったの」
雪「それは大変です!早くベッドにいきましょう!」
J「え、いや別に見なくていいよ」
薔「そんなことない二人でじっくり傷を癒してあ・げ・る ニヤニヤ」
雪「さぁ覚悟はいいですね?ジュン様ニヤニヤ」
J「や、やめろー・・・・アッー!!!」

END
ED曲GLAY 「Way of Difference」
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:52:00.48 ID:sOV1DJ7v0
卑猥wwwwwwwww
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:53:32.41 ID:MyIKWPi0O
カコーン
ジ「ふぃ〜生き返る〜w」
ガチャ
翠「失礼するですよ」
ジ「す、翠星石!?」
翠「え、えっとですね・・・その・・たまには背中でも流してやろうと思ったです(///)」
ジ「いや、はずか
翠「うるせぇです!いいから流させろです!」
ジ「わ、わかった(///)」
ザブ
翠「ま、前ぐらい隠しやがれです・・・(///)」
ジ「え?あ・・(///)」
あわてて隠そうとしたジュン
ジ「うわ〜!」
ドテン
ジ「あててて・・・・(//゚д゚// )」
翠「いたたた・・・気を付けやがれです!・・?どうしたですか?」
ジ「丸見え・・(///)」
翠「え?あ・・・み、みるなです(////)」
見事にタオルがはだけてる翠星石
ジ「そんな事言ったって・・・(///)」
翠「・・・まぁジュンになら見られてもいいですけどボソ(///)」
ジ「(やべ理性が・・・プツ)いただきま〜すw」
そのまま馬乗りになるジュン
翠「ちょ・・やめるです・・ここじゃ嫌です(///)」
ジ「じゃベット行く?」
翠「コクリ(///)」

糸冬
正直すまんかった
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 21:57:35.47 ID:Nsh0AK4F0
ごめん

 翠に萌えた
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:01:34.34 ID:0JitoCv6O
ktykr
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:05:53.57 ID:MyIKWPi0O
>>310>>311
レスサンクスw
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:10:44.53 ID:sOV1DJ7v0
カナ「ウノかしら!私の勝ちかしら!」
薔薇「・・・」
カナ「早くJUMのパンツ渡したらいいかしら」
水銀「いや、先に最後のカード出しなさい」
カナ「このカードは、最大限守ってあげたいかしら」
水銀「色違いなのねぇ?」
カナ「どのようにして、その先入観を打ち破る事が出来るのか。本当に悩ましいかしら」
雪華「またドジったなら早くそう言うですわ」
カナ「この一方的な攻撃。この風景。こんなところにカードを出したらかなわないと感じるのは当然かしら」
水銀「だったらウノなんて言うんじゃないわよ」
カナ「一言聞いただけでドジだと決め付ける、言論封殺、もっとも恥ずべき行為かしら」
雪華「間違いは一回休みです、次は私ですわ」
カナ「どのような条件をクリアすれば、真性なモノと認める事ができるのか、知恵を貸してくださいかしら」
水銀「貴方がウノっていったんでしょうが」
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:13:01.17 ID:gg1bJ4qWO
往生際が悪いねカナちゃん
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:27:47.45 ID:xWfBOZRLO
保守
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:28:38.49 ID:Nsh0AK4F0
カナ、ばらしー、きらきー、銀様の4人のやりとりってのは何となく新鮮でつね
317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:30:27.09 ID:0JitoCv6O
保守
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:35:27.24 ID:EkVTHgbz0
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:37:47.63 ID:0JitoCv6O
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:38:42.25 ID:Nsh0AK4F0
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:41:04.66 ID:qUyMt2X10
終わり
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:42:59.06 ID:xWfBOZRLO
保守
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:42:59.77 ID:MyIKWPi0O
ストップ!無駄にスレ消費するだけだからそういうの止めようぜ





このが早くスレ落ちると困る奴からのお願いだw
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:59:19.98 ID:qUyMt2X10
保守
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 22:59:58.08 ID:f3z8HAWn0
突然ですが次から短篇投下します。
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:01:09.60 ID:f3z8HAWn0
「…旅行が終わったら……」
その時、彼女、真紅の言葉は強い風と波の音でかき消されてしまった。
海岸――
打ち寄せる波は静かだけれど、海から吹き付ける冷たい風に思わず身をすくめる。
春とはいえ、まだまだ寒い。
髪がなびいた。

『小旅行』

車に乗り込んだところから、既に後部座席のほうでは皆盛り上がっている。
早速カバンからトランプを出してゲームに興じる真紅と金糸雀と翠星石、蒼星石の双子。
薔薇水晶と雪華綺晶はならんで何か楽しそうにお喋りに興じている。
「はぁ…私もお酒飲みながらのんびり行きたかったわぁ…」
しっかりとシートベルトを閉めて水銀燈は溜息を漏らす。
「うゆ?水銀燈も食べる?」
その隣、助手席では、雛苺がすでに手と口の周りを真っ白にして、食べかけの苺大福を水銀燈に差し出した。
「あぁ…あなたのでしょ?私は良いからたべなさい?」
「うぃ、ありがとうなのー」
雛苺はニッコリと笑って、また残りの苺大福を食べ始めた。
「はぁ…行くわよー。」
後ろの喧騒に向かって少し声を張る。
了解の声がそろって聞こえたので、水銀燈はアクセルを踏み込んだ。

今日はごく親しい8人だけで大学最後の春休みを利用して一泊二日の小旅行。
女性ばかりの旅行だったからか、その道は前途多難。
ちょっと可愛い店を見つければ立ち寄ったりの、寄り道ばかり。
自分が運転手という事に納得いかない水銀燈だったが、それでも注意を払って運転をしていた。
助手席の雛苺はというと、相変わらず手と口の周りは大福の粉で真っ白だったが、すやすやと可愛い寝息を立てていた。
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:01:46.97 ID:f3z8HAWn0
>>326

お昼も過ぎて、適当な店で食事を済ませた後、再び車に乗り込もうとする水銀燈に蒼星石が声をかける。
「代わろうか?」
これまでたっぷり長時間運転しっぱなしの水銀燈を気遣っての事だった。
「あらぁ、いいのぉ?お言葉に甘えちゃうわよぉ?」
大人数を載せての運転は結構気を使う。其れを知っていたから、蒼星石の申し出は嬉しかったにせよ、安易に任せてもいいものかと一瞬悩んだ。
「いいからいいから、ほら。」
そんな水銀燈の考えを見抜いてか、蒼星石は水銀燈をまるで後部座席に押し込むようにその背中をぐいぐいと押した。
「じゃあ、お願いねぇ?」
後部座席に座って、窓から乗り出すようにして蒼星石にウィンクを送った。
「蒼星石が運転するなら、この翠星石がナビするですよ!」
そのやり取りを見ていた翠星石が車に乗り込み始めていた雛苺を押しのけて助手席に座る。
「もう…姉さんったら…」
ちょっと困ったような笑みを浮かべて、けれど蒼星石も運転席へと座る。
「雛苺、おいでなさい」
助手席から追い出されて困り果てていた雛苺を真紅が誘う。
そして出発。
早速水銀燈はビールを取り出して飲み始める。
薔薇水晶と雪華綺晶が水銀燈を挟むようにして座り、一緒にジュースを飲み始めていた。
「ほんと、お酒が好きね、水銀燈は…」
「うぅ、またババが来たかしら〜…」
真紅の呟くその横で、トランプを握り締めた金糸雀が呻くように呟く。
「あがりなのー」
「く…くやしくなんてないかしら〜!!」
雛苺と金糸雀のやりとりに真紅がやれやれという表情をみせている間も、車は目的地をめざして走っていく。
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:02:20.64 ID:f3z8HAWn0
>>327

そんなこんなでしばらく車に揺られた8人。
蒼星石の横で翠星石がナビをみながらあーでもないこーでもないと騒ぐうちに、ようやく目的地の小さな旅館へとついた。
従業員の挨拶、荷物や部屋の割り振りもそこそこに8人は温泉へと直行した。
脱衣所から続く風呂への扉を開け放った時、8人は同時に感嘆の息をもらした。
露店風呂では無いにしろ、壁のほとんどがガラス張りになっていて、景色を一望できる。かといって外から見えるような場所でもなく、
ゆっくりと温泉につかりながら景色を楽しむ事が出来るような造りだった。
温泉の湯煙がより情緒を増して、いい雰囲気を醸し出していた。
ザパーン!
水しぶきがあがる。元気よく飛び込んだのは雛苺と金糸雀だった。負けじと翠星石と薔薇水晶、雪華綺晶も飛び込む。
「ちょっ…姉さんまで…」
「あなたたちまで…」
真紅と水銀燈、蒼星石が同時に額を抑えた。他に客がいないのをいい事に、5人は温泉の中を楽しそうに泳いでいる。
「真紅ぅ、背中流しっこしましょぉ?」
「……嫌な予感がするけど、そうね。たまにはいいわ。」
案の定、真紅の予感は的中する。背中を流していた水銀燈の手が止まり、そうかと思うと真紅のわきの下からその手が伸びてきた。
「ちょっ、水銀燈!?」
「相変わらず成長が見られないわねぇ…ふふっ」
水銀燈の行動に、真紅が意味不明な叫びをあげる。そんな真紅を逃げられないように確りと腰を押さえる水銀燈。
「お約束、じゃなぁい?」
「お、お約束でも何でもそんなことはやめるのだわ!!」
「つまらなぁい…」
喋りながらも一通り真紅で楽しんだ水銀燈は名残惜しそうにその手を離す。
「銀ちゃん、私も…」
「わたくしも…」
そんな水銀燈の後ろに二つの影、薔薇水晶と雪華綺晶だ。
「あなたたちねぇ…」
やれやれ、と言った風な顔の水銀燈。けれど、結局…
存分に温泉を楽しんだ8人。この後に待っているものといえば――
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:03:00.51 ID:f3z8HAWn0
>>328
「いひひひひひ、蒼星石は翠星石のものですぅ!」
「ちょっ、姉さん!?や、やめっ…」
すっかり出来上がってしまっていた。
風呂からあがり、部屋に戻ってきた8人を待っていたのは山と海の幸をふんだんに使った料理と、そしてお酒。
乾杯をしてからすでにかなりの時間が経過していた。
「翠星石と蒼星石カップルに乾杯ですぅ!」
「なっ、翠星石!!」
他愛の無い事で乾杯をする事、すでに数え切れないほど。
雛苺と金糸雀にいたっては酔いつぶれて寝息を立て始めている。翠星石と蒼星石は終始攻防を繰り返し、
薔薇水晶と雪華綺晶は寄り添うようにして、雛苺と金糸雀よろしく寝息を立てている。
「ふぅ…」
窓から見える空を見上げて、真紅が溜息を吐く。
それに気付いた水銀燈が真紅の傍によってきて御猪口を差し出した。
水銀燈も真紅も、頬がほんのり桜色になっている。
「…いただくわ。」
その真紅の言葉に水銀燈は静かに頷いて、徳利を傾ける。
部屋の片隅で、真紅と水銀燈は静かに酒を酌み交わす。翠星石と蒼星石がドタバタ劇を繰り広げているというのに、
真紅と水銀燈の二人の周りだけは、水を打ったような静けさがあった。
二人は部屋の様子をしばらく眺めて、そして同時にふっと微笑った(わらった)。
「楽しいわね…」
「そうねぇ…」
ちびちびと酒を飲んでは、注いで注がれて…
「また、こんな風にこれるかしら…」
真紅がふと呟く。
水銀燈はそれには答えず、真紅のお猪口に酒を注いで、ウィンクする。
真紅もそれに応えるように目を閉じるように静かに頷いた。
「何悟ってるですか、そこの二人!!」
翠星石が二人に気付いてすっかり据わった目を向ける。
宴はまだ終わらない。
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:04:11.83 ID:f3z8HAWn0
懸念された二日酔いも、水銀燈に至っては相当呑んだはずなのに、翌朝になるとケロッとしていて一番風呂を楽しむ余裕さえあった。
一日泊まっただけの旅館を名残惜しんで出発した8人。
その帰り道、来る時には気付かなかった海岸線。昨日の宴会の名残でぐったりとしていた7人も微かに見えた海に一挙に盛り上がる。
やがて降り立った砂浜。
潮の匂いが鼻腔をくすぐって、どこか懐かしい気持ちになる。
海に向かって誰かが駆け出す。釣られるように他の皆も駆け出した。
波打ち際に立って、打ち寄せる波と追いかけっこをしたり、落ちていた貝を集めたり。
雛苺や金糸雀にいたっては砂遊びを始めている。
各々が春の海にはしゃぐ。
そんな様子を真紅は静かに見つめていた。不安とも心配ともつかないその表情は他の乙女達とは違って、複雑だった。
「真紅ぅ、折角の海よぉ?」
いつのまにかその真紅の後ろに水銀燈がいた。
「…私たち…」
時折強く吹き付ける風、その音ともに巻き上げる砂が、肌に叩きつけられて痛い。
そんな風の音と波の音に真紅の言葉はかき消されてしまう。
けれど、水銀燈は真紅を優しく後ろから抱き締めた。
その水銀燈の腕を真紅がそっと握る。
「この旅行が…終わったら…」
抱き締めていた水銀燈の指がそっと真紅の唇に触れた。
「……そうね…」
ふっと真紅は微笑む。
目を閉じて、けれど、抱き締める水銀燈の腕を今度は確りと掴む。
静かな波の音が心地好く耳に響く。
水銀燈と真紅。
お互いの温もりを確かに感じて、静かに佇む。
やがて、それに気付いた他の面々が駆け寄る。
八つの影はやがて一つになって、消える。
後に残ったのは、静かに打ち寄せる波の音。

――旅行は終わりを告げる。けれど彼女たちの紡ぐ物語は終わりはしない――
331以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:05:03.06 ID:f3z8HAWn0
>>330
以上でおわりです。

…安価抜けましたすみません。
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:07:01.76 ID:xWfBOZRLO
ちょwwwNGワードはwwwwww
まあいいや
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:07:15.06 ID:GIK3lwol0
GJ!!
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:09:16.97 ID:f3z8HAWn0
>>332
うわ、ごめんなさい。
NGワードやや百合指定をすっかり忘れてました。
すみません、本当にすみません。
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:09:57.30 ID:1lvo1vK00
>>331

女8人の卒業旅行ですか・・・・・
しかも百・・・・なんか、仲間とまた旅行がしたくなった。GJ!!
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:15:05.78 ID:MyIKWPi0O
短編と呼ぶにはながいきがするけど、GJ
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:22:38.62 ID:POTl5S160
>>331
GJ!! こういう皆でわいわいする雰囲気が大好きです。楽しませていただきましたw
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:33:19.21 ID:BTKt9YbL0
完全に短編じゃないけどGJ
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:33:47.29 ID:f3z8HAWn0
レスありがとうございます。

書きながら俺も旅行に行きたくなりました。
時間ないけど…

それとNGワード抜けを重ねてお詫びします。
すみませんでした。
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:37:47.38 ID:9wbXee390
>>313

メールネタをこう使ってくるかwww
やってくれるぜwww

>>334
ほのぼのしたよ…
友情っていうのは良い物だ…
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:38:55.91 ID:hFxaXR6z0
だめだ、脳汁が完全に枯渇だぜ・・・。

リク・・・誰かリクを・・・
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:40:14.24 ID:z9Kkpth+0
誰か泣かせて
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:40:16.52 ID:9wbXee390
銀×J
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:43:14.90 ID:hFxaXR6z0
じゃ泣かせモノで
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:48:20.83 ID:jrArOtvZ0
>>341
カナと銀で一つ
お互いの意外な一面を知った二人は、妙な共犯意識を持つようになる・・・
というのは如何かしらー!
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:50:50.87 ID:hFxaXR6z0
>>345
ホラーとかシリアスしか書いたこと無いから難しそうだが、
なんか楽しそうだから把握だぜ
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/10(月) 23:53:19.32 ID:jrArOtvZ0
>>346
マジでー?!採用サンクス!
期待は当然しちゃうのかしらァァァー!
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:05:07.76 ID:Oo8Qz2gVO
wktkかしら〜。
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:07:35.52 ID:dIco4KJ+0
さて、ファンタジー物でも投下

 薄暗い森の中、水銀燈は何度目だろうという言葉をつぶやく。
銀「お腹へったわぁ〜。」
 ジュンは応対するのにも疲れ、今はひたすら無視を決め込んでいた。
 最初の方はまだ元気があったものの、今は完全に両者ともだれていた。
銀「喉渇いたわぁ〜。」
 水銀燈は、その場にへたり込む。
銀「何で飛んじゃいけないのよぅ?」
 水銀燈はジュンを睨む。
ジ「敵が来たらどうするんだ。それと、我慢ってのを少しは覚えろよ。」
 ジュンは歩くのを止め、振り返って水銀燈を見る。
銀「さっきからず〜っと我慢してるのよぅ?女の子なんだから、少しは理解しなさいよぅ。」
 水銀燈は立ち上がり、木の根元まで移動すると、そこに腰を下ろす。
ジ「仕方ないな〜。ほれ、食え。」
 ジュンは、片手に下ろしている鞄から、村でくすねてきた米で作ったおにぎりや、保存食、水を水銀燈の方に放り投げる。
350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:08:26.57 ID:9zLkWb0mO
枠テカ
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:08:52.09 ID:dIco4KJ+0
>>349
銀「やったわぁ〜。」
 水銀燈はニコニコしながらおにぎりを頬張る。
 ジュンはこの間も、昨日から見え隠れしている『気』の動きを探る。

 ―――その者は、木々の間を跳ぶ。かなりのスピードで。

ジ(まだ遠い。油断は出来ないな。)
 ジュンはローゼンに会ってから、『気』の流れを感じ取ることが出来るようになっていた。
銀「ジュンは食べないのぉ?」
 遠くを真剣な眼差しで見つめるジュンに、水銀燈は問いかける。
ジ「あ、え、いや、僕はいいよ。」
 いきなり話しかけられたので、ジュンは少し慌てた。
銀「そう。」
 水銀燈は、また食べる事に集中した。
ジ(もうすぐ・・・来るな。)
 少しずつ近くなる気配を、ジュンは感じる。
銀「ごちそうさまぁ。おいしかったわぁ。」
 水銀燈は、おにぎりを包んでいた竹の葉をポイと捨てた。
 そして立ち上がり、意識を集中する。

 ―――その者は飛びながら剣を抜き、目標に向かい、攻撃を開始する。
 
     『キーィィン』  
 
 金属棒を叩いたような音がした後、木々が水平に切り裂かれた。
ジ「!!!くっ!」
ジュンは予想外の距離からの攻撃をバク転で避ける。
瞬間、ジュンの下を何かが通り過ぎる。
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:11:08.34 ID:dIco4KJ+0
>>351
銀「一体何!?今の!?」
 ジュンの少し後ろの地面は、横長の細い窪みが出来ていた。
ジ「知るかよ!水銀燈、上から敵を探してくれ!」
 ジュンは走り出す。
銀「わかったわ。」
 水銀燈は上に飛び上がる。

 ジュンは『気』の練り方がまだうまくないので、今は基本的に地上戦。
 逆に、水銀燈は才能があるので、主に空中戦。

  『キキキーィィン!』

ジ「ちっ、またか!」
 ジュンはすぐ左手にある木を蹴って跳び正面から来た三本の何かを回避する。
ジ「くそっ、何処に・・・!」
 ジュンは剣を抜き、気配と、『気』を探る。


銀「いたっ!!」
 35メートル程の上空に居る水銀燈は敵を見つけた。
銀「すごい・・・これが、今戦っている敵・・・。」
 敵は木々の間を一回で6,7メートルは跳んでいる。かなりのスピードで。
 1秒に一回、木々の間を跳んでいる。上から見れば、それが良く分かる。

   『キキーィィン!』

 二発の金属音が鳴り響く。
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:13:16.79 ID:dIco4KJ+0
>>352
銀「え?え?何一体なんなのぅ?」
 水銀燈の後ろに生えている翼の右と、左頬が斬られる。
銀「あ!翼が・・・。」
 水銀燈の頭に、めぐの言葉がよぎる。
 
 ――あなたは天使。幸せの天使。

銀「よくも、よくも大切な私の、めぐの翼を!」
 水銀燈は翼に『気』を送り込む。
 途端、翼が巨大化する。
銀「ふぅん、なかなかいいじゃない。」
 翼を確認すると、水銀燈は急降下した。


 ジュンはただ避けるしか出来なかった。
ジ「早すぎる!一体どうやって・・・!」
 ジュンは『気』の収束を、体で感じ取り、何とか避けている有様だった。

 『キーィン!』

 今度は一発。袈裟斬り。
ジ「ふっ!」
 ジュンは息を軽く吐き、右に飛びのく。
 ジュンの左後ろの地面が横長に斜めにへこむ。
ジ「こいつは、斬撃を飛ばしているのか!」
 また来た一本を、しゃがんで避ける
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:13:49.83 ID:dIco4KJ+0
>>353
銀「え?え?何一体なんなのぅ?」
 水銀燈の後ろに生えている翼の右と、左頬が斬られる。
銀「あ!翼が・・・。」
 水銀燈の頭に、めぐの言葉がよぎる。
 
 ――あなたは天使。幸せの天使。

銀「よくも、よくも大切な私の、めぐの翼を!」
 水銀燈は翼に『気』を送り込む。
 途端、翼が巨大化する。
銀「ふぅん、なかなかいいじゃない。」
 翼を確認すると、水銀燈は急降下した。


 ジュンはただ避けるしか出来なかった。
ジ「早すぎる!一体どうやって・・・!」
 ジュンは『気』の収束を、体で感じ取り、何とか避けている有様だった。

 『キーィン!』

 今度は一発。袈裟斬り。
ジ「ふっ!」
 ジュンは息を軽く吐き、右に飛びのく。
 ジュンの左後ろの地面が横長に斜めにへこむ。
ジ「こいつは、斬撃を飛ばしているのか!」
 また来た一本を、しゃがんで避ける
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:15:16.47 ID:dIco4KJ+0
>>354
ジ「かなりのやり手だ。」 
 ジュンの周りの木は、一発目の時以外、一本も切り倒されていない。
 地面だけが、へこむ。
ジ「また!つっ!しまった!!」
 ジュンは地面のへこみに足をとられ、倒れる。
ジ「く!」
剣を構え、飛んできた斬撃を受けようとする。

 『ドオォォン!!』

ジ「なんだ・・・?」
 ジュンの目の前には、大きな黒い翼が立ち塞がっていた。
銀「うふふふ。みじめねぇ、ジュン。」
ジ「水銀燈!」
 斬撃を受けたのは、水銀灯の黒い翼。
銀「出てきなさぁい。たっぷりとお相手をしてあげるわぁ。」
 水銀燈は、敵を挑発する。
 その間にジュンは立ち上がる。
?「仕方ありませんね。」
 森の奥から、一人の人間が出てくる。

 茶色の皮のブーツ、ベージュ色のズボンを履き、
上は暗い緑色の上着の上に前を開けたわき腹までの長袖の黒の上着。
そして顔には、仮面。
 
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:15:54.28 ID:dIco4KJ+0
>>355
?「私は『五神』の一人、『虚刀』の名を持つ者。」
 敵は右手に持っていた刀を、両手で構える。
銀「私は水銀燈、この国に幸せを運びにきた天使。」
?「いざ、お相手いたす。」
 敵は、後ろに跳び、森の中に消えていく。
 
水銀燈は、低空飛行で後を追う。
 
 ジュンは、敵の移動を先読みし、走る。

 三人の武、気、思いが今、交錯する。
357356です:2006/04/11(火) 00:18:13.14 ID:dIco4KJ+0
改行規制にやられた・・・orz
『虚刀』出すのがちょっと早かったかなと後悔しております。
それではまた。
358356です:2006/04/11(火) 00:24:09.45 ID:dIco4KJ+0
ちょwww今気づいたけどまたミスったwww
>>354はスルー方針でよろしく。
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:30:12.88 ID:H3HnJFRIO
ファンタジーktkr
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:35:03.59 ID:9JY6oMkF0
>>357
よくあることさね。キニシナーイww
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 00:59:01.76 ID:fWIup9LD0
保守
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:20:29.21 ID:IYxv1LqT0
保守
363以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:26:42.01 ID:+kAVBZJk0
雛苺を紹介してください
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 01:58:48.66 ID:okcvB6wc0
保守
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 02:21:39.40 ID:H3HnJFRIO
保守
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 02:23:53.20 ID:T2BPHSP9O
なんだ馴れ合いスレか
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 02:33:21.07 ID:H3HnJFRIO
保守
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 02:59:39.17 ID:SsXN82vBO
ほ し ゅ
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:04:20.55 ID:ixzOMJNcO
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:23:40.98 ID:9zLkWb0mO
保守するよっ☆
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:47:57.28 ID:/VHss7QR0
やっと書き終えた・・・眠い。でも、今の内に投下じゃあっ。

  〜前回までのあらすじ〜

またまたスレを跨いだので、今回は、一応主役の金糸雀が説明してみるかしら。

一流の誉れ高き退魔師の真紅は、夢のお告げに従って同志を探す旅に出たかしら。
まあ、いろいろ困難な状況に追い遣られながらも、不屈の闘志で立ち上がったの。
敵の四天王だった雪華綺晶も、遂に八人目の犬士として覚醒して万々歳かしら。
ところが、敵もさる者。こちらの準備が整う前に、桜田藩に攻めてキター!!
贖罪の念に囚われた雪華綺晶は、薔薇水晶と共に先行したかしら。
さてさてさて……果たして、侵攻してきた敵を撃退できるのか――

というのが、前回までの話かしら。

 銀「金糸雀も初めてよねぇ、あらすじ語りは」
 紅「ちょっとミョーな部分もあるけど」
 翠「最初の頃の、ウソ混じり語りの真紅よりマシですぅ」
 蒼「姉さんだって、人のこと言えないよ」

それでは次から八犬伝モノ〜第三十章〜を投下します。

仮題 『退魔八紋乙女・狼漸命伝』〜現れし者〜
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:48:41.70 ID:/VHss7QR0
  〜第三十章〜

時折、分厚い雲の中を、閃光が走る。
激しい雨風が、六人の身体に、容赦なく吹き付けてきた。
誰の足取りも重い。雨は身体ばかりでなく、心まで冷やしてゆく。

悪い足場に苦闘しつつ、漸くにして桜田藩との國境に到着してみれば、
数多の難民でごった返し、通行も儘ならない状況だった。
そんな中、少なくとも三頭の馬を確保するため、翠星石と蒼星石は人混みを掻き分け、
詰所へと向かった。
金糸雀は簡易診療所に赴き、負傷した難民の治療を手伝っている。
残る三人は、情報を集めるべく、避難民の間を縫って歩いた。

待ち合わせの時間に、顔を揃える三人。皆、浮かない表情をしている。

 紅「想像以上に、侵攻が早いみたいね」
 銀「まだ、城下へは到達してないみたいよぉ。時間の問題でしょうけどねぇ」
 雛「薔薇しぃ達のコトも、心配なのぉ」
 銀「あの娘たちなら大丈夫……と言いたいところだけどぉ」
 紅「楽観は出来ないのだわ。敵の部隊が、どう展開しているか判らないもの」

防衛側は『線』を構築する必要があるのに対して、攻撃側は『点』で事足りる。
一点集中で破られてしまったら、側背に回り込まれ、補給線が断たれてしまう。
それは防衛線の瓦解、及び桜田藩の終焉を意味していた。

薔薇水晶と雪華綺晶が、如何に奮戦しようとも、城が陥落したら意味がなくなる。
早く合流して、穢れの侵攻部隊を撃退しなければ。
やきもきする真紅の元に、翠星石たちが馬の手綱を引き、戻ってきた。
373以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:49:22.26 ID:/VHss7QR0
>>372

調達できたのは、最低限にも満たない二頭だった。
それでも、確保できただけマシである。
直ちに金糸雀を呼び寄せて、出発の準備を始めた。

 蒼「真紅と金糸雀、雛苺は、馬に乗った経験がないんだね」
 銀「じゃあ、ヒナちゃんは私が面倒みるわぁ」
 雛「わぁ〜い。銀ちゃんと一緒なの〜」

雛苺は、無邪気に喜んだ。ややもすると重く沈みがちな空気が、彼女の笑い声で華やぐ。
水銀燈も、満更でもない表情で雛苺の髪を撫でていた。
どちらかというと陰の雰囲気を醸す水銀燈と、陽の気に満ちた雛苺。
この二人は、自分に足りない部分に惹かれ合っているのかも知れない。

 蒼「……となると、ボクか姉さんが、金糸雀と一緒に氷鹿蹟に乗るワケか」
 翠「しゃ〜ねぇですね。私が、金糸雀の精霊に乗ってやるです。ありがたく思えです」
 金「なんで、そんなに偉そうなのかしら」
 紅「まあ良いのだわ。みんな、準備してちょうだい」

蒼星石は慣れた動作で馬に跨り、彼女の背後に真紅が乗った。
水銀燈の方は太刀を背負い、雛苺を前に座らせ、両腕で挟み込んでいる。
そして、金糸雀と翠星石はと言うと……。

 翠「金糸雀が前に来ると、行李が邪魔で窮屈です。後ろに座るですぅ」
 金「了解かしら。ところで、翠ちゃん――」
 翠「んぁ? なんです?」
 金「鹿に乗ったコトって……あるのかしら?」

かなり心配そうな声に翠星石が振り返ると、金糸雀が上目遣いに見詰めていた。
374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:49:58.80 ID:/VHss7QR0
>>373

翠星石は、ニンマリと意味深長な笑みを浮かべた。

 翠「ある、なんて思ってやがるですか?」
 金「そ、それじゃ、やっぱり!?」

途端に頬を引き攣らせて、金糸雀は翠星石の胴に回した腕を、ぎゅうっ……と締め上げた。
本人は振り落とされまいと必死なのだろうが、腹を圧迫される翠星石は堪らない。
余りの息苦しさに、翠星石は右の肘鉄を金糸雀に叩き込んでいた。

 金「ひぎゃっ! な、なんて事するかしらっ!」
 翠「このバカタレ! 真に受けるなです」
 金「……はぃ?」
 翠「私は猪だって乗りこなせるですよ。馬や鹿なんて、バカらしいほど単純ですぅ」

質の悪い冗談だったと判って、金糸雀は少しだけ安心した。
あくまで、少しだけ――
自信満々なところが、逆に胡散臭く思えてしまった。
そんな金糸雀に、蒼星石は笑いながら話しかけた。

 蒼「大丈夫だよ、金糸雀。姉さんを信じてあげて」
 金「え? ええ……そうするかしら」
 翠「大体、氷鹿蹟は金糸雀の精霊ですよ。金糸雀を振り落とす筈ねぇです」
 紅「貴女たち、用意は良いの? 出発するわよ」
 翠「はいはぁい。いつでも良いですぅ」

翠星石が応じたのを合図に、蒼星石と水銀燈が、それぞれ馬を走らせる。
そして、翠星石も金糸雀を促し、氷鹿蹟を疾駆させた。
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:50:39.80 ID:/VHss7QR0
>>374

途中、何度か検問に引っかかったが、蒼星石と翠星石が同行していたお陰で、
悶着を起こすことなく通過できた。
良くも悪くも、二人のことを憶えている者は、少なくなかったのだ。
けれど、誰一人として、穢れの者と戦おうという彼女たちを引き留めはしなかった。
諸手を上げて、通過を許す者も居たほどだ。

 銀「なぁんか、気に入らないわねぇ。この空気――」
 紅「自分達の身代わりになってくれるなら、誰でも歓迎って感じね」
 翠「所詮は下っ端どもです。あんな奴等に腹立てるだけ損するですよ」

翠星石は意に介した様子もなく、氷鹿蹟の頚を撫でながら言った。
姉の言葉に、蒼星石も鼻先で微笑する。
以前にも、いろいろと厭な思いをしてきたのだろう。
それを乗り越えてきた二人の態度は、人生を達観した感を、見る者に抱かせた。

國境に近付くに従って、路傍の避難民は数を減らしていく。
そして、遂に誰の姿も見かけなくなった頃――

 蒼「……来る」

雨靄の彼方から、空気を震わす轟音が流れてきた。
敵か……。
味方か……。
方角から考えれば、敵の可能性は濃厚である。
しかし、敗残兵という事も、充分に考えられた。

馬を走らせながら、全員が得物に手を添えた。
376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:51:18.04 ID:/VHss7QR0
>>375

やがて、風雨を裂いて、数騎の鎧武者が姿を現した。
が、誰もが桜田藩の旗指物を背負っている。旗の色からして、どうやら伝令らしい。
その内の一騎が、急に馬を停めて、蒼星石に向けて怒鳴った。

 武「待たれよ! 其の方、蒼星石どのではござらぬか!」
 蒼「え? ああっ! キミは――」
 翠「こいつ、ジュンの小姓だったヤツですぅ」

伝令の若い武将は、嘗て二人と共に、ジュンの側仕えをしていた男だった。
顔見知りに会えた為か、男の表情が安堵で緩んだ。

 武「この先は危険でござる。異形の者共が――」
 蒼「知ってるよ。一昨日の戦いで大敗を喫したことや、ジュンが出奔した事もね」
 武「! まさか、蒼星石どのは若の居場所を?」

彼の問いに、蒼星石は頚を横に振った。
居所を知らない訳ではない。
けれど、雪華綺晶の話を聞いた後では、ジュンと呼ぶことに抵抗があった。
今や彼は、征夷大将軍……いや、鬼祖軍団の長、木曽義仲という存在なのだ。
若い武士は、あからさまな落胆の色を見せた。

 蒼「それより、状況を説明してくれないかな。國境が、どうなっているのか」
 紅「私たちは穢れの者どもを殲滅すべく、戦っているのだわ。
   貴方の知っている限りの情報を、教えてちょうだい」
 武「そうでござったか。では――」

誰でも良いから、話を聞いて欲しかったのかも知れない。
若い武士は、様々な情報を口から迸らせた。
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:51:57.31 ID:/VHss7QR0
>>376

若い武士と別れて、馬を駆りながら、蒼星石は背後の真紅に話しかけた。

 蒼「敵の主力は明伝藩に向かったんだね。多分、四天王も」
 紅「となると、この藩に侵攻した部隊は、直ぐに駆逐できそうね」
 蒼「うん。でも、金糸雀が……気の毒に思えるよ」
 紅「あの娘、明伝藩で暮らしていたのよね」

先程、若い武士が明伝藩の危機を語ったとき、金糸雀は一見して判るほど青ざめていた。
彼女の知人や友人は、無事なのだろうか。
心配しても、どうしようもない。何も出来ない。
真紅たちは敗北感に打ちひしがれながらも、決意を新たにした。

――なんとしても鈴鹿御前を斃し、平和な世の中を取り戻さなくてはならない。

國境の街に辿り着く前に、難民の集団と擦れ違った。
赤ん坊を抱えた女性、お年寄り、怪我をした子供……。
誰もが力無く項垂れて、雨に打たれながらトボトボと歩いていた。
炊き出しをしている場所は、まだ遠い。
この先、どれだけの人が途中で力尽きてしまうかと思うと、やるせなくなった。

 蒼「この街を解放して、救護施設を造ってもらわないと」
 紅「さっきの若侍が伝えてくれれば、きっと藩主も動いてくれるわ」
 蒼「うん……そうだよね、きっと」

桜田藩主――ジュンの父親は、厳格だが物事の道理を弁えた傑物だ。
身分の違いから蒼星石とジュンの仲を決して認めなかったが、この非常事態に、
蒼星石への協力を惜しんだりはしないと確信できた。
公私の区別に厳しい点では、蒼星石と一脈相通じる人物だった。
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:52:39.99 ID:/VHss7QR0
>>377

街に着き、惨状を目の当たりにして言葉を失った彼女たちの元に、先行した二人が合流した。
薔薇水晶と雪華綺晶は、殆ど負傷していない。
四天王並の強敵が居なかった証拠だ。

 雪「思ったより、早いお着きでしたね」
 雛「翠ちゃんたち、とっても有名人さんなの〜」
 銀「流石に、仕官してただけあってねぇ。まぁ、顔が広い広い」
 雪「そうでしたか。取り敢えず、付近の敵は一掃しておきましたわ」

雪華綺晶の言葉通り、周辺に穢れの者どもの気配は感じられなかった。
だが、街中には噎せ返るほどに、死の臭いが充満している。
街の規模から見積もっても、かなりの住民が暮らしていた筈だ。

 紅「一体、どれだけの人々が犠牲になってしまったのかしらね」
 薔「数えてないけど……たくさん」
 蒼「負傷者の捜索は?」
 雪「確認できる範囲でなら。隅々まで見て回る余裕は、ありませんでした」
 紅「じゃあ、手分けして探しましょう。まだ、救える人が居るかも」

故郷が襲撃されて気落ちする金糸雀と、凄惨な光景を見慣れていない雛苺は、現場待機。
捜索班の六人は、散開して街中を隈無く調べた。
その結果、負傷して動けない者や、床下に隠れていた者など、かなりの生存者が発見された。

生存者は無傷でも金糸雀の診察を受け、蒼星石と翠星石が作った簡単な食事を口にした。
真紅と薔薇水晶は、周辺の民家から麦などを拝借して、握り飯をせっせと作る。
それを、水銀燈と雪華綺晶が、街道で擦れ違った難民の一団の元へと届けた。
生存者たちは、雛苺の明るさに癒され、笑顔を取り戻しつつある。
たとえ焼け石に水だとしても、今は人々の悲しみを和らげるのが先だった。
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:53:21.02 ID:/VHss7QR0
>>378

そうこうする内に、あの若侍が藩の守備隊と救援物資を携えて、戻ってきた。
後事を任せて、速やかに進撃しようとしたものの、緊急事態が発生した。
日暮れが近付き、影が落ちなくなったため、氷鹿蹟が使用不可能となったのだ。

急遽、若侍の馬を借りて、一行は狼漸藩との國境を目指した。
敵の後続部隊と遭遇戦になるかと覚悟していたが、予想に反して、敵の姿は無い。
夜の帳が下り始めている。
押し寄せる闇が、降りしきる雨と相俟って、視界を更に悪化させた。

 紅「……妙ね。静かすぎるのだわ」
 銀「いいじゃないの。苦もなく國境を越えられるんだからぁ」

思い出したように轟く雷鳴に消されないように、水銀燈は声を張り上げた。
このまま、鈴鹿御前の居城に辿り着けるなら、無駄な体力を消耗せずに済む。
けれど、水銀燈の胸中には、もう一つの想いが隠されていた。

――めぐとは、出会いたくない。戦いたくない。

もしかしたら、めぐは明伝藩に向かったかも知れない。
今なら、彼女と顔を合わせずに済むのではないか?
希望的観測でしかないが、この際、どんな可能性にも賭けてみるしかない。
でなければ、待っているのは――

考えかけて、水銀燈は慌てて頭を振った。
いけない、いけない。
悪い想像は、不幸を呼び寄せてしまう。もっと希望を持たなくてはダメだ。
水銀燈は顔を上げて、正面に広がる闇を、ぐっ……と睨み付けた。
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:53:59.86 ID:/VHss7QR0
>>379

篝火が灯された城の通路を、走り抜ける人影が、ひとつ。
その人物は、二本の剣を両腕で抱え込み、走り辛そうにしている。
実際、苦しいのだろう。
しかし、息も絶え絶え、額に玉の汗を掻きながらも、彼は脚を止めなかった。

早く、この剣を届けなければならない。
そして、戦況を伝えなければ……。

 笹「遅くなりました、殿。御前様」

将兵が居並ぶ謁見の間に踏み込むなり、笹塚は玉座の前に進み出て、平伏した。
玉座に座っているのは、義仲――ジュンだった男。
彼に寄り添っていた巴が、階段を降り始める。
笹塚は二振りの剣を、両手に掲げて、恭しく差し出した。

 笹「ご命令の品、完成しましたのでご査収ください」
 巴「そう。ご苦労さま、笹塚」

素っ気ない労いの言葉をかけて、巴は笹塚の手から、二振りの剣を受け取った。
暫し、品定めをして「ふぅん?」と呟く。

 笹「あの……お気に召しませんか?」
 巴「……いいえ。上出来よ、下がって良いわ」

巴は平伏する笹塚に背を向け、階段を昇って、一振りの剣を義仲に差し出した。

 巴「義仲さま。この剣は、鈴鹿御前様からの賜り物です」
 義「ほぅ? 見事な造りだな。銘は、何と言うのだ?」
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:54:37.55 ID:/VHss7QR0
>>380
 巴「皇剣『霊蝕(たまむし)』と。正しく、新皇義仲さまに相応しい剣です」
 義「ふ……なるほどな。どれ」

すら――と、鞘から引き抜いた途端、魂を蝕む穢れの輝きが溢れ出した。

 義「これはまた……並の人間では耐えられない邪気だな」
 巴「義仲さまを措いて、誰がこの剣を所有できましょうか」
 義「……ふふ、気に入ったぞ。それで、もう一振りは誰に?」
 巴「これは、彼女に下賜される物です」

巴は再び階段を降りると、将兵の最前列に立つ四天王の娘に剣を差し出した。

 巴「受け取りなさい、めぐ。龍剣『緋后(ひきさき)』を」
 め「ははっ! ありがたく拝領いたします」

めぐは、新しい得物を手に瞳を輝かせて、感激を露わにした。
剣の銘は、緋色の甲冑を纏った自分のことだろう。直ぐに、この剣に愛着が湧いた。

一通りの授与式を終えたところで、義仲は笹塚に問い質した。

 義「戦況は、どうなった?」
 笹「はっ! 明伝藩は、もう間もなく陥落すると思われます。
   ただ、桜田藩の方は……撃退されまして」
 義「しぶといな。窮鼠猫を噛む、というヤツか」
 笹「それが……戻った者の報告では、雪華綺晶が裏切った由にございます」
 義「……なに?」

謁見の間が、俄にざわめき立つ。四天王の一人が裏切るなど、あってはならない事態だ。
のりと、めぐは息を呑み、互いの顔を見合わせていた。
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 03:57:33.06 ID:/VHss7QR0
>>381

よしっと、第三十章も投下完了・・・。
次こそ城内に突入させなくては。

―♪―
 銀「あら? 誰か来たわぁ。は〜い・・・って、真紅ぅ?」 
 紅「いきなり、ごめんなさい。ロード・オブ・ザ・リングのDVDとか持ってない?」
 銀「あるわよぉ。見たいなら貸してあげよっかぁ」
 紅「お願いするのだわ」
 銀「オッケー。ちょっと待っててねぇ」

 銀(ここで、こっそり『リング』に入れ替えて・・・と)

 銀「お待ちどぉ。返すの、いつでもいいわよぅ」
 紅「ありがとう、水銀燈。それじゃあね」
 銀「ええ(今夜はガクブルで眠れないわよぉ・・・クスクス)」

―翌朝―
 紅「水銀燈。私の新しい下僕を紹介するのだわ」
 銀「?!(ウソでしょぉ・・・)」
 紅「昨日借りたDVDを見ていたら、テレビ画面から出てきたのだわ」
 銀「・・・やるわね、真紅ぅ」

・・・眠くて訳わからん。おやすみなさい・・・
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 04:16:43.93 ID:fpTIJml90
>>382
ちょwwwww真紅wwwwww
鹿に乗る二人がかわいくて仕方が無い…w
次章もwktkして待ちます!
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 04:28:31.40 ID:H3HnJFRIO
ktkr!
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 04:46:02.11 ID:9zLkWb0mO
>>382
ジュンの部屋にまた居候が…ww
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 05:02:35.99 ID:fWIup9LD0
>>382
毎度の事ながら贈る言葉はGJ!
毎回楽しみですよ。
次回にもwktk

そして保守貼り
http://up2.viploader.net/pic2/src/viploaderf24508.jpg
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 05:45:42.29 ID:2hMrxbijO
保守
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 05:55:31.80 ID:yPpBSs+W0
八犬伝キテター!そろそろラストが近いようで。
超WKTK

>>386
翠星石可愛いよ翠星石
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:31:21.99 ID:/VHss7QR0
いつも、レスありがとうございます。
最後まで、あと一踏ん張り。
では、また・・・
>>386
朝からすっきり目が覚めました。翠星石GJです
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:44:08.66 ID:fpTIJml90
できちゃった、できちゃった、投下するなら今のうち…
狼禅百鬼夜行、5つ目の話のラスト、投下します。

>>251の続き

このお話は、機械や鉄砲が存在せず、
八百万の神々、そして森の生き物や妖怪達が、まだ人々にとってとても身近であった頃の物語…

子烏天狗、金糸雀は、半月に一度の約束で大天狗の水銀燈に様々な昔の話を聞きに来る。
夏のある暑い日に、天狗の里外れにある松の幹に腰掛けて、水銀燈が話して聞かせたのは、
一匹の小さな紅龍と人間の少年の物語。
惹かれあう二人の間の、種族差という大きな壁。
それぞれに悩む中での村の秋祭。その祭明けの日に、少女の元へ送られた一通の手紙!
龍を祭った社の前で、現れた天狗との戦いが始まる…!
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:46:42.76 ID:fpTIJml90
>>390

雨雲と雷光を操る龍と、風を操る天狗の戦い。
龍が雲を集めて雷光を放てば、大きな風が起きてその雲を吹き散らす。
そこで現れた本体にすかさず大小のかまいたちが襲い掛かるが、
しかし龍の鱗は硬く中々傷を付けられない。
けれど、龍の雷光も天狗にはめったに届くことはなく、
時には近くの大木に落ち、もしくは空を伝ってピカリと大きく光るだけ。

少年は泉の縁に立ち、その様子をただ見ているだけしか出来なかった。
龍の周囲の雲が発する大量の稲光と、きらめく紅い鱗。
その中で舞うようにすばやく腕、そして杖を振るいながら飛び回る天狗。
その光景は、この世のものとも思えぬ美しい光景であった。
しかし、苦戦する龍の姿を前にしてそれを楽しんでいることなど、少年には出来なかった。
何も出来ない自分に歯がゆさを感じ、せめて何か加勢できないかと周囲を探っては見るものの、
しかし投げたものが届きそうな高さではない。

「…くそっ!」

歯噛みしてこぶしを握り締める。そうこうしているうちに、徐々に龍の攻撃の勢いが落ちてきた。
雲の数も減り、飛ぶ高度も徐々に落ちてくる。
最初から怒りに任せて全力で雲を集めて雷を撃ちつづけていた疲労が出てきたのか。
そこに、突如大きな竜巻が起こり、地面から草や枝などを巻き上げていく。
それに巻き込まれた小さな龍は、空中で為す術も無く翻弄されていった。
しばらく続いたその竜巻が唐突に収まると、空から気を失った小龍が落ちてくる。
少年は、落下地点からは少し離れていたが、しかし慌てて走ってなんとか受けとめた。
倒れこんだ少年の耳に翼の音が聞こえ、天狗が肩で息をしながら地に降り立のがわかった。
気がついて慌てて龍を背に隠して守るような位置に移動する。
眼光鋭い天狗の赤い瞳。覗き込まれて思わず背中につめたい物が流れる。
けれど少年はそこから退かない。
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:47:44.03 ID:fpTIJml90
>>391

天狗は少年と龍を睨みながら言う。

「まったく…手間かけさせて…!龍王の娘には聞こえていないでしょうから、
 伝えたい事はあなたに言うわ。龍に恋する愚かな少年に」
「な、なんだよ!愚かって…!」
「…わからないの?3年も一緒に暮らしてきたというのならそろそろわかっているでしょう?」

呆れたように言う天狗の言葉に、春の頃二人でここで雨宿りしながら話したことを思い出す。

(あなたはとっくにしわしわの老人になっているわ)

その時に感じた彼女と自分との違い。少年の表情が硬くなる。

「ある程度はわかっている?…いくら一緒に居たくても
 人間と龍とでは寿命が違いすぎるということを。その恋が成就したとして、
 あなたがいくら長生きしても彼女の人生の10分の1も共有することができないということを」

改めて言われてしまうとやはりショックなのだろう。少年は眉根を寄せて天狗を睨みつける。

「それでもいいの?…ってね。まあ、人間だものね。
 自分がよければそれでいいのかも知れないわねぇ。今回の、雨や嵐のように。」

天狗はまるで馬鹿にするかのように目を細めて笑う。
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:48:15.74 ID:tttzvkXi0
うほっ 朝っぱらから八犬伝見れたよwww
作者殿 乙!
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:48:15.98 ID:fpTIJml90
>>392

「なんだよそれ…!」
「…雨っていうのはね。当たり前だけれど、人間のためにあるわけではないのよ。
 たくさんの生き物が必要としているし、あなたたちだけの都合だけで降らせていいものでもないわ。
 けれど、その龍はあなたたちのためだけに雨を降らせ続けた。
 他所からたくさんのものを運んでくる嵐も、途中で止めてしまった。
 だから、同じく天候を動かす者として文句を言いにきたのよ。」
「で、でも、こいつはどう降らせていいかわからなかったんだぞ!しかたないじゃないか!」
「本当なら…社の近くに居れば、この周辺の精たちがそれを教えてくれたはずなのよ。
 けれど、訪れてすぐにでも、あなたが連れて行ってしまったんでしょう?
 人間の里に。その後も、この子は人とばかり交流を続けてた。」
「…それはこいつの所為じゃなくて、こいつを村に連れて行った僕のせいだろ!」
「そうね。それならもちろんあなたにも原因はあるわ。」
「だったら…!」
「でも、あなたが責任をとっても何も出来ないでしょう?」

無理だ。少年には天気を動かす力などない。
黙った少年を他所に、天狗はふわりと空に舞い上がった。

「それに、間違っている事に気がつかないで、人間以外の生き物と交流しなかったこの龍にも
 十分責任はあるはずよ…ともかく、その龍が起きたら今教えた事をきちんと伝えておきなさい。
 あなたに出来る事はそれだけよ。…少なくとも私が言うよりはきちんと聞くでしょう」

それだけ言うと、天狗は高く高く飛ぶ。大きく翼を羽ばたかせた所で、強い風と共に掻き消えた。
後に残されたのは、気を失った小龍と、呆然と座り込む少年。
天狗が消えていった空は、既に日も昇りきって雲も無く、ただ蒼く蒼く広がっていた。
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:49:33.69 ID:fpTIJml90
>>394

小龍が目を覚ますと、そこは見慣れた家の梁…ではなく、
比較的木の新しい、見慣れぬ天井。体をくねらせて、首を持ち上げ、辺りを見回す。
すぐ前には、小さな石に注連縄が巻かれて置かれた祭壇のようなものがあり、自分は今…
小さな座布団を繋げた上に寝かされ、上着がかけられていた。
さらに見回してみるものの少年の姿は見えない。
上着からするりと抜け出すと…まだ少し疲れや体の痛みが残っているのがわかったが、
このまま人前に出るわけにも行かない。いつもの人の形になって、近くに見えた扉を開けた。
見えたのは、快晴の空と夕日に照らされた泉。そして、階段に座った少年の背中。

「…天狗は?」
「…行ったよ」

その背中に話しかければ、ぶっきらぼうな答え。

「何か言っていた?」

言いながら、また何時ぞやのように階段に並んで腰掛ける。けれど、今日は雨は降っていない。

「ああ」
「そう…」
「なあ。お願いがあるんだ」

前を向いたままの少年の言葉。数ヶ月前の光景と重なった。
少女も同じく前を向いたまま答える。

「何?」
「僕と、此処で暮らさないか。…この社で」
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:50:41.69 ID:fpTIJml90
>>395

「…此処で?」
「そう、此処で。姉ちゃんも連れてきてさ…」
「何故?村ではいけないの?」

少女が横を見る。数ヶ月前には確かに、村でと言っていた。それが何故。
少年は、その質問には答えずに、言葉を続ける。

「僕は、真紅の長い人生と比べたら、全然短くしか生きられない。
 でも、その短い間だけでもお前と一緒に居られたらいいな、って思ったんだ。
 こういう気持ちは…自分さえよければいいのか、って天狗に言われたけど…
 それでもさ。今までずっと考えて…やっぱり言いたい、って思ったんだ。」

そこで一息区切る。少女は何も言わずに横で聞く。

「真紅、これからも、死ぬまでずっと一緒にいたい。お前が好きなんだ。
 だから…結婚、してくれないか?」

―――

「お話は此処まで。」
「ええ〜!龍がどう答えたのかもわからないかしら〜…」

唐突な物語の幕切れ。子天狗は不満そうな声を上げる。
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:51:17.36 ID:fpTIJml90
>>396

「そりゃあもちろん、二人は結婚して…それから幸せに暮らしたそうよぉ?」
「で、でも二人は寿命が全然違うのに…本当に幸せになれたのかしら…」
「さあねぇ…そればっかりは、本人に聞いてみないと」

言った所で、がけの下から大きな風が巻き起こる。ごうっ!という音と共に、
太く長い紅い柱のようなものが…目の前の崖の下から伸び上がった。

「な、なにかしらーーーー!!」

柱自体はあっという間に消えていったが、起こった風は強く、
その風にあおられて二人の座った松の木がおおきくしなる。
あおられた子天狗はコロコロと転がり、松の木から落ちてしまった。
いち早く松の木から飛び立っていた天狗が子天狗の傍に降り立ち、手を差し伸べていると、
後ろからかかる声。

「…こんな所で何やってるんだ?」
「お出迎えよぉ。それと、昔話をしてあげていたの」

振り返れば、黒髪に、珍しい品である眼鏡をかけた青年が立っていた。
どうやら天狗ではないらしく、背中に翼は見えない。
着ている服は黒く地味ではあるが、絹製で大陸風の仕立ての良い物である。

「え!?お前いつの間に子供出来たんだ!?」
「ちがうわよぉ。知り合いの子よ。知り合いの子」
「金糸雀かしら!よろしくかしら!おじさん!」

天狗の知り合いとわかったからか、子天狗は元気に挨拶をする。
しかし、最後の単語に青年はガーン、とショックを受けた模様。
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:52:04.22 ID:fpTIJml90
>>397

「おじ…!そ、そこまで俺年取ったかな…」
「年齢的にはまだまだ若造、なんだけどねぇ…何しろ見た目が以前のまんまだからぁ」
「そりゃあそうだけどさ…」

頭をがしがしと掻いた所で、少し離れた場所から声がかかる

「なにをやっているの!そんな烏女となんて話していないで
 とっとと長のところに話を付けに行くのだわ!」
「わかったよ!今行く!」
「烏女とは失敬ねぇ!蛇の親玉のくせして!」

遠くに立つ女性に笑いながら返す天狗。
一方、青年はじゃあまたあとでな、と手を振って女性を追う。
女性は青年と同じく大陸風の豪奢な紅い衣服を身にまとい、ずんずんと歩いていく。

「まあ…幸せにやってるんじゃなぁい?」
「あの二人って…もしかして…かしらー?」

天狗は、見上げてくる子天狗の言葉ににっこりと笑う。

「まぁ…昼ごはんのときにでも、聞きたい事は本人達にね?」

―――
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:52:44.69 ID:fpTIJml90
>>398

<おまけ>

「へ、何。昔話って…」
「そ。丁度あなたたちが用事で天狗の里に来るっていう話だったからぁ」
「要らない事を話していないでしょうね?」

水銀燈宅でのそこそこ豪華な昼食も終わり、卓には冷たいお茶が並ぶ。
そこで、特別に招待された金糸雀が目を輝かせながらはしゃぐ。

「で…告白した後はどうなったのかしらー!」
「まあ、そんなわけだから…ノロケるつもりできっちり答えてあげちゃってぇ?」
「そんなん…恥ずかしくて言えないだろ」

ニヤニヤ笑う水銀燈に、照れてそっぽを向くJUM。庭ではじーわじーわと蝉達が鳴き続けている。

「でも、龍王に婚約報告とか…村でもちゃんと祝言挙げたんでしょう?その辺話してあげたらぁ?
 さすがに私もその辺はちゃんと聞いたわけじゃないから話してあげらんないわよぉ?」
「そりゃあそうだけどさ…そもそもそんな昔の話なんてするなよなぁ…なあ、真紅」
「そうね…」

一人涼やかな顔をして茶をすすっていた真紅に話が振られると、
真紅は済ました顔をして金糸雀に向き直った。

「ねえ金糸雀?同じ恋のお話でも…水銀燈の昔のお話、聞いてみたいと思わない?」
「!!聞いてみたいかしらー!お姉様、あんまり自分のそういうことは話してくれないかしらー!」
「…ね?」
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:53:18.91 ID:fpTIJml90
>>399

そしてニヤリと水銀燈に笑みを向ける。

「し、真紅ぅー…!」

水銀燈が頬を赤らめて、がたんと立ち上がった。互いの視線がぶつかってバチバチと火花が散る。
その様子を見かねたJUMが、間に居た金糸雀を傍に呼ぶ。

「…ああなったらいつケンカが始まるかわからないぞ。こっち来い」
「かしら〜…」

二人の迫力に、体をこわばらせていた金糸雀は、素直にその言葉に従う。
しばしのにらみ合いの後に始まった言い合いから逃げるように、金糸雀とJUMは縁側に出た。
冷たいお茶をまたすすって一息ついたところで金糸雀が言う。

「そういえば、気になっていた事があるかしら」
「ん?なんだ?」
「あなたは…どうして、寿命が違うって、お姉さまにも言われて…
 わかっていたのに告白したのかしら?」
「…なんで、って言われてもなあ…それでも好きだったから、としか、なあ」
「でも、それであなたが早く死んでしまったら…真紅さんが悲しむかしら」
「ああ…うん。それはもちろん考えた。でもさ、今更俺のことなんか忘れて山の社に行け…
 なんて、言えなかったんだよ。真紅が俺のことを好いてくれている、ってわかったらなおさら。」

縁側にあぐらをかいて座るJUMが、鼻をかく。
401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:54:04.47 ID:fpTIJml90
>>400

「それに、水銀燈にお前は責任をとっても何も出来ない、見たいに言われてたし。
 けど、お互いに好きになった責任くらい取れる。
 たとえ真紅にとっては短い時間でも、その間だけでも幸せにしてみせる。
 将来俺が死んだ後にも笑って俺との思い出を思い出せるくらいに。
 …って考えてたような気がするな。あの時は」

遠い昔を懐かしむように、空を眺めながらの言葉。しかし、自分の台詞にすぐに気がついて、
慌てて金糸雀に口止めをする。

「あ、でもこれ内緒な。今更そんな恥ずかしい事なんて言えないし」
「もちろんかしら!感動したかしら!愛かしら!」

興奮してきらきらと瞳を輝かせる金糸雀の頭を、JUMは微笑んでなでた。

「ま、そんな感じだな…結局、龍王の計らいでその心配はなくなったんだが…」
「…あれ?じゃあ、お姉さんはどうしたのかしら…?」
「ああ…姉ちゃんは、最期まで人間だった。今は何代か後の姉ちゃんの子孫が
 社を守っているんじゃないかな。俺は最近はもうずっと龍宮に居るから詳しくは知らないが」
「かしら〜…お姉さんにも会ってみたかったかしら…」
「生まれ変わってまた会いましょう、見たいなことも言ってたし。もしまだ縁が続いていれば、
 また会えるんじゃないか、って俺は考えてるよ…だから、そんな悲しそうな顔するなって」

そこまで話したところで、背後でばん!と卓を叩く音がする。
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:54:41.25 ID:fpTIJml90
>>401

「あなたとは、今日こそ決着をつけたほうが良さそうね…!」
「望む所よぉ…!」

言い争いも極まったらしい。肩で大きく息をする二人が、庭先に出ようと立ち上がった。
そこで、JUMと金糸雀は慌てて二人を止めに入る。

「おい真紅!外ならまだしも客として招かれてる天狗の里の中で暴れたりするなよ!」
「水銀燈お姉様落ち着くかしら〜!こんな所で天狗の団扇は大騒ぎかしら〜〜!」

夏の日差しと蝉たちの喧騒の中、妖怪たちは今日も変わらぬ日々を過ごす。
人とは違う時の流れの中で、人より強い生き物達の饗宴は今も続いているのである…

―終劇―
403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 06:57:16.40 ID:fpTIJml90
というわけで、一時はどうなる事かと思いましたが五つ目の話、無事完結いたしました。
それもこれも皆様のwktkとGJのおかげ。今まで長らくお付き合いいただきありがとうございました。

それでは、また次の妖怪話にて…?
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 07:05:20.23 ID:eCuhY6vsO
妖怪ktkrwwwwww
JUMと真紅が幸せになれてよかたよー
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 07:33:26.26 ID:fpTIJml90
保守
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 07:34:44.40 ID:fpTIJml90
>>404
ktkrさんくす! 幸せっぽいEDになったぜ…
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 07:38:10.85 ID:yPpBSs+W0
百鬼夜行もキテタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!
このシリーズは初期から大好きでした。GJ!
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 07:38:11.12 ID:4q9dYH7F0
>>382
物語りも終盤でさらに続きwktk

>>403
真紅とJUMの話も面白かったー
JUMも龍になったってことでしょうか
また百鬼夜行シリーズ続くなら楽しみにしてます
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 08:01:53.98 ID:fpTIJml90
>>407
キテターさんくす!ありがたやー
>>408
その辺りはご想像にryですよ。でもそれで間違ってないですお。
410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 08:06:22.22 ID:Cz1FbncpO
蒼「あれ? JUM君、何してるの?」
JUM「ん〜……ブレイブサーガ」
蒼「ブレイブサーガって……」
翆「8年も前のゲームにそんなに熱中出来るなんて、これだからヒキコモリは……」
JUM「うるさいな。久しぶりにやると、なかなかハマるんだよ」

TV(フォームアップ!)
TV(左右合体! ウルトラレイカー!)

JUM「…………」
翆「な、なんですぅ? じろじろ見るなですぅ」
JUM「……なあ、お前らって左右合体」
翆「しないです」
JUM「名前はさしずめ超星石、必殺技はウルトラキャノンビーm」
蒼「出さないよ」




ブレイブサーガやったら思いついた。
反省はしていない。
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 08:14:02.74 ID:kqFlgUyB0
>>382
もうすぐクライマックスですか…wktkが止まらんぜww

>>403
今回もいい話でした。楽しく読ませていただきました。
また次回も楽しみにしております。
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 08:25:06.37 ID:eCuhY6vsO
>>410
想像したら吹いたwww
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 08:58:58.86 ID:Oo8Qz2gVO
>>410
ブレイブサーガテラナツカシス。
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 09:24:09.44 ID:Oo8Qz2gVO
保守
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 09:27:27.51 ID:Cz1FbncpO
>>410
J「……という訳でさ。シンメトリカルドッキングは出来るかも知れないと思ったんだけど……」
薔(……左右合体→翆星石と蒼星石が合体→JUMも合体→姉妹丼……)
J「ん? どうしたんだよ、薔薇水晶」
薔「……薔薇しー、ふぉーむあっぷ」
J「な、何をするきさ(ry



反省している。だが私は謝らない。
416以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 09:32:51.21 ID:eCuhY6vsO
ばらしーwwwwww
417以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 09:55:23.95 ID:QU2ZvVOcO
帆氏湯
418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 10:12:44.88 ID:2Rxa+4GB0
保守
419以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 10:34:13.09 ID:eCuhY6vsO
薔薇雪宅に連れられて…呼ばれてきたジュン



J(へぇ…これが二人の部屋…女の子らしい部屋だな)
薔「これがね、二人でお祭り行った時の写真でね…」
雪「ジュン君、紅茶をどうぞ……ばらしーちゃん」
薔「あ、そうだ…アルバム片付けなきゃ」
J「?」
雪「きゃあ、転んでしまいました」

バシャ

J「あっちぃぃいい!」
雪「ああ!転んだ拍子に紅茶をジュン君のズボンに!」
薔「大変…すぐに治療しなきゃ」
J「ま、まて!薔薇水晶、ズボンを脱がすな!」

ガシ

雪「ふふ…暴れちゃダメですよ…」
J「き、雪華綺晶…その、胸が…背中に…」
雪「当ててるんですよ、ジュン君♪」
J「ば、薔薇水晶…スボン…」薔「あ……もうカチカチ……ふふ…ジュン……どう?」

フゥ

雪「ふふ…耳も感じますか?」
(改行規制されました。これ以上は表示できません)
420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 11:00:33.59 ID:T1JVdyMs0
なにこの策士www
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 11:22:47.44 ID:Oo8Qz2gVO
保守
422以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:01:02.63 ID:uj8sHqdz0
保守
423NG:鬱:2006/04/11(火) 12:14:28.00 ID:OCQkyhOm0
†裏切りの代償†

5番のモニターに映る姿。
「裏切るから悪いのよ。」

崩れ落ちる身体を見ていたのは、
「さて、でましょうか。」
水銀燈。
カチャリ。
最初から四人には鍵なんてかかっていなかった。
それが誰もかぎに手をかけなかったことを証明している。
体力を削ってでも殺したい。うらみはいつしか此処まで強くなっていた。

晴天の下―人間が四人。

「協力ありがとう。もういいわ。」
「別に。突然電話してきたかと思いきや此れだしな。」
「そうですぅ!呼ぶにしてもいきなりすぎですぅ!」
「・・・。」
―最初から四人とも組んでいた。そのことを知らなかったのは蒼星石だけ。

「ごめんなさいね。・・・そうだ。言おうと想っていたのだけど。」
そういう水銀燈が取り出したのは。


「用済みだから。」

†続く†
424以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:23:32.31 ID:OCQkyhOm0
†続い†

晴天の下―転がる死体が3つ。
「・・・ふふふ・・・ふふふふふ。」
孤独な少女が一人。

「ありがとう。」
その少女は動かない死体に話しかける。そして、水銀燈はそのままその場所をあとにした。
・・しようとした。

パン。パン。

水銀燈がその音に気づいたころには、
「な…んで………。」
銃弾が自分の身体を突き抜けていた。
「…雪華綺晶…貴女…。」
「裏切りの代償は…重たい。」

晴天の下、動かない死体が3つ。
「魂を運ぶのが私の役目。…だから。」
四人分の魂を持つ天使が一人。

―――――
「**市東部で見つかった少女の監禁殺害事件のグループと思われる3人組が、
 **市中心地で死んでいるのが見つかりました。新しい情報が入り次第お伝えします。
繰り返し速報です。―――」

†裏切りの代償† Fin
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:24:36.08 ID:OCQkyhOm0
†裏切りの代償† あとがき >>423>>424

前回のオリジナル補完 2レスしかないのは補完ということで。

つか>>424で鬱の文字入れるの忘れてました ごめんなさい。
426以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:36:49.74 ID:eCuhY6vsO
テラウツスwwwwwwうぇあwwwwww


orz
427以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:46:27.47 ID:kqFlgUyB0
おもいぜ…
428以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 12:58:44.94 ID:KEW3crin0
だがこの重さがいい
429以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 13:22:29.67 ID:2hMrxbijO
保守
430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 13:42:44.91 ID:QU2ZvVOcO
(・ ω ・)
431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:02:56.98 ID:Oo8Qz2gVO
保守
432以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:16:50.14 ID:eCuhY6vsO
金曜日の学校…お昼
雪「お弁当作ってきました、ジュン君、お召し上がりください」
薔「……お弁当…………食べて」
J「いやそんなに…」
雪「いや、ですか…?」
薔」……………いや……なの?」
J「あ、いや、わかった貰うよ」

ベンチにジュンを挟んで座って二人して箸を突き出して来る
雪「ジュン君、あーんしてください」
薔「ジュン…………あーん」
J「いや、別に自分で……」
雪「ぐす……わ、私では不満でしょうか?(泣」
薔「…………いや…クスン…(泣」
J「あ、いや、そ、そんな事ないよ、あーん……うん、おいしい」
J「あ、いや、そ、そんな事ないよ、あーん……うん、おいしい」
雪「良かった…頑張って作ったんです」
薔「………頑張って良かった…」

雪「ジュン君………大好きです」
薔「ジュン…………大好き」
J「お、おい………」
雪華綺晶はジュンの右腕に、薔薇水晶はジュンの左腕に抱き付き目を細めている

雪「……すー……すー」
薔「…………すーすー」
ジュンに頭を預けて眠る二人J「二人とも寝ちゃったか…結局僕もこの二人には甘いんだよな……まあいいか…僕も寝よう」
433以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:20:04.83 ID:uj8sHqdz0
>>432
ジュンが同じ事言ってるのはミスかな?
でも甘いなあ( *´ω`)
434以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:20:53.48 ID:eCuhY6vsO
J「……………ぐー」



雪「寝ましたか?」
薔「………寝てる」
雪「薬効いて来たみたいですね…手足を縛って…ラプラス!」
ラ「はい」
雪「ジュン君を私たちの部屋のベットに運んで置いてください」
ラ「畏まりました」

薔「梅岡に…賄賂渡して来た」
雪「完璧ですね…それでは私たちも帰りましょうか」
薔「うん…楽しみ」
雪「のりさんには金土日と私たちの家に泊ると断ってありますし…」
薔「邪魔者はいない…ね」
雪「ええ…ふふ、ジュン君、楽しみです……」
薔「………♪」

終わり
435以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:22:22.34 ID:l5kE1wZV0
>>434
ちょwwwwwwwww何する気だwwwwwwwwww
436以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:23:31.73 ID:uj8sHqdz0
>>434
うはwww
437以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 14:47:07.80 ID:4q9dYH7F0
百合注意。NGワードyuriyuri
学園主催のダンスパーティー。

私、薔薇水晶は薄い紫のドレスを身に纏い大好な人を待っている。

普段から大人の魅力で溢れている彼女がドレスを着たらどうなるんだろう・・・。あまりの美しさに世界が崩壊するかも・・・。
そんな妄想をしている中、水銀燈が姿を現した。
漆黒のドレスが彼女の白い肌や銀の髪をより強調し、その妖しい微笑みもまたセクシーさに拍車をかける。
ああ・・・私だけのものにしたいのにみんなに見られてる・・・。水銀燈はとっても魅力的だからしょうがないかな・・・。

しかし彼女はその視線を意に介せず、男子からのダンスの誘いを断り私の前まで来て一言。

「一緒に踊りましょう」

うう、さすが水銀燈。私がやってほしいことをさらっとやってくれる。
大好きな水銀燈が一緒に踊ってくれている。
彼女の大胆に開いた胸元が。深めのスリットからのぞくふとももが。艶かしく光る唇が。
一番近くに私がいる。すごく満たされる。あぁ・・・大好きだよ、水銀燈。

踊りが終わり、彼女から離れておじぎ。
水銀燈のぬくもりが・・・ちょっと寂しい・・・。

そうだ、ちょっとお願いしてみよう。水銀燈は私の上目遣いに弱いのだ。
「ね、水銀燈。こんなんじゃ全然足りないよ・・・?」
「しょうがないこねぇ。ここじゃなんだから外で続きをしましょうか」

作戦成功♪
じゃあ、これから楽しんでくるから私の脳内日記はここまで。
みんなもいい人みつけて頑張ってね♪
終わり。
438以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 15:05:19.08 ID:Oo8Qz2gVO
保守
439以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 15:22:55.29 ID:eCuhY6vsO
脳内日記wwwwww
440以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 15:44:02.95 ID:Oo8Qz2gVO
保守
441以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 15:54:16.76 ID:yPpBSs+W0
>>434
ちょwwwwwwwwww
>>437
エロスwwwwwwww
442以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:18:18.94 ID:Gs4Fm6Pj0
保守代わりに短編投下ー。
443以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:18:49.04 ID:Gs4Fm6Pj0
【春】

 二人で、旅行に行く。

「うわぁ……」
 何となく横道にそれて、何となくたどり着いた場所。そこでは、桜が咲き乱れていた。本当の意味で満開だ。視界は桃色で染まり、時たま目に入る空の青が

眩しく感じる。
 なんて素敵な日なんだろう。二人っきりの初めての旅行。ついさっきまでも楽しかったけど、今はもっと、きっと一生忘れられないくらいの幸せを感じる。
 だって、今まで見た桜のなかで、一番綺麗だと感じた桜だった。
「綺麗だね」
「うん、綺麗……」
 二人で、手を繋いだ。何となく。たぶん、そっちの方が幸せを感じられるからだろう。
「…………」
「…………」
 そして、日が沈んでも、二人で手を繋いで、桜を見ていた。春の温かな日差しのような、温もりを感じた。言葉はなかったけど、伝わっていた。
 だから、約束することにした。幸せを、閉じ込めるために。逃げてしまわないように、永遠にするために。
「約束しよう」
「うん、約束」

 ――きっと、また二人で、この景色を見よう。
444以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:19:05.60 ID:Gs4Fm6Pj0
【夏】

 二人で、旅行に行く。

「つめたーいっ」
 海に来た。ココから見える、あの大きな木は、約束のあの木。来年になったら、また来ようと思っていたけど、海があったから、来てしまった。
「ほら、ジュンっ、早く泳ごうよっ」
「はいはい……まったく、薔薇水晶、こういうの嫌いだと思ったんだけど」
「え?」
 ジュンは、とてもおかしなことを言った。でも、きっとジュンだってわかっているはずだ。
「あのね、ジュン」
「?」
「――私は、ジュンと一緒なら、どこだって幸せなの」
 私がそういうと、ジュンは照れくさそうに笑った。小さく、僕もだよ、なんて言って。本当はもっと大きな声で言って欲しかったけど、まあ、我慢しようと思う。
「早く、あの桜の木が見たいね」
「って、まだ夏だよ」
「でも、見たいでしょ?」
「見たいけどさ」
 そして、私たちは笑いあって、ホントに楽しい時間を過ごした。

 ――だから、この場所で、もう一度笑いあいたい。
445以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:19:25.98 ID:Gs4Fm6Pj0
【秋】

 二人で、旅行に行けなかった。

『――どうしてわかってくれないの! ジュンのバカ』

 秋も、あの場所に行こうと思っていた。そして、行く前日。――二人は、喧嘩をしてしまった。
 それはきっと、些細なことだったんだと思う。きっかけなんて、もう覚えていないんだから。でも、それでも私たちはすれ違ってしまった。
 口から出てくるのは、本当に伝えたい言葉じゃない、とてもひどい言葉で。どうしたって、伝えたい言葉は出てこなかった。
「う、うわああああああ!」
 そして今、私はそれを悔いている。それを嘆いている。どうしても、謝りたくて。ただ、声が聞きたくて。
 いつものように、抱きしめて欲しい。いつものように、笑って欲しい。いつものように、幸せを与えて欲しい。
 だけど、怖かった。電話を、無視されてしまったら、なんて考えが起きて。不安で、不安で、どうしてもボタンを押す勇気がない。
 もう、別れよう――そんな言葉を、ジュンの口から聞いてしまったら、もうきっと立ち直れない。
「いや、だよぅ……」
 そして、私は泣き疲れて眠る。その日見た夢は、あの日の桜だった。だから、ただ私は願う。願いが届くように、ひたすらに祈る。

 ――もう一度あの場所で、私を抱きしめてください。
446以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:19:45.69 ID:Gs4Fm6Pj0
【冬】

 一人で、旅行に来た。

「――――」
 一人だ。自分は今、一人だった。動くものは、深々と舞い散る雪だけ。誰も、私を認識してくれない。
 それでも、歩く。ただ、あの場所に行きたかった。むしろ、何かしていないと、孤独に押しつぶされてしまいそうだったのだ。
「――あ、」
 たどり着く。約束の場所。また、春に二人で来ようね、って約束した場所。
「嘘だ……っ!」
 でも、何故だろう。どうしてだろう。その場所には、春に来た時の面影なんかなくて。あの綺麗な桃色は、すべて白に染まっていた。
「嫌ぁ……!」
 やめて。これ以上私の想い出を奪わないで。白紙にしないで。――声にならなかった。そう叫びたかったのに、身体は震え、何もすることが出来なかった。
 それでも、雪はただ静かに降り積もる。想い出の場所に。想い出を、塗りつぶすように。
「やめてよぅ! 私は、好きなの!」
 気まずそうに目をそらされても。さよなら、って言われても。心が破れそうで、ホントに死んだ方が楽なのかもしれないのに。
「嫌いになんて、なれるはずないじゃない!」
 雪に叫ぶ。八つ当たりでも何でもよかった。もう、それくらいしかできることなんて、私には残されてなかった。
「寂しい……」
 輝いた瞬間を、忘れられない。
「寂しいよ……」
 心に、雪が積もっていく。
「寂しいよ――ジュンっ!」

 後は、覚えてない。ただ、ずっと泣いていたんだろうな、とは思う。

 ――それでも、私は、貴方とこの場所で、過ごしたかった。
447以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:20:00.44 ID:Gs4Fm6Pj0
【そして、春】

 一人で、旅行に来た。

「…………」
 結局、私は一人のままだった。何も、変わらない。
 それが、つらいと感じるときもある。いや、そう感じないことなんて、なかったと思う。
「……それでも」
 それでも、約束は守りたい。……たとえ、それが守ることの出来ない約束だとしても。せめて、あの場所で、自分の想いを置いていきたいのだ。
 もう、見えてきた。あの想い出と寸分変わらぬ桜の木。ずっと、二人で見ていたいと心のそこから思った、綺麗なその場所。
 今日を過ぎたら、きっと、もう見ることもない、風景。

 ――そして、私は、この場所にたどり着いた。

「あ……」
 声が出ない。何で? どうして? どうして、貴方がここに居るの――?
「――その、薔薇水晶」
 それは、私の大好きな、世界で一番大好きな声で。
「僕、ずっと、君のことが――」

「……ジュンっ」

 抱きついて、キスをした。優しく、微笑んでくれた。心の底から、幸せに思う。だって――約束、守れた。

 ――そして、二人がまた出逢えたこの場所で誓った。もう二度と離れない、と。
448以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:37:06.45 ID:4q9dYH7F0
>>447
薔薇水晶が幸せでありますように。
449以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:40:27.08 ID:KEW3crin0
>>447
JUM薔薇はラブラブバカップルというイメージがあったが見事に覆された。
二人ともかわいいよ二人とも
450以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:43:29.64 ID:yPpBSs+W0
>>447
ハッピーエンドヽ(゚∀゚)ノ
良かったね二人とも
451以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 16:57:40.25 ID:Gs4Fm6Pj0
批評関係ないよ。悪戯心の【薔薇水晶と、ジュンと、雪華綺晶】だからね。気にしないでね。保守

「――>>447というわけで、二人は幸せになったのです」
「いや、別に僕はいいけど、」
「あの、薔薇水晶さん?」
「ん、なーに、雪華綺晶」
「色々言いたいことあるんだけどさ、これ、お話なのに実名だよね?」
「――そこは盲点だった」
「…………。いや、まあ、いいけど。後さ、どっちかと言えば、こっちが聞きたいんだけど、」
「うん」
「何 で 私 が 出 て な い の か な?」
「あー、ごめーん、忘れちゃったー(棒読み」
「最近、薔薇水晶私に喧嘩売るよね?」
「私、ジュンらぶなのに、ジュンがきらきーらぶだから」
「え、そうなの、ジュン?(期待した視線」
「ぼ、僕の口からはなんとも……」
「なんで目をそらすの、ジュン(にやにや」
「――ね、きらきーらぶでしょう?」
「うーん、そうだねっ。物語の中でくらい、いいかもねっ」
「そうそう」

「……まあ、本当はそんなようなことはあったけど」
「ん、言わなくていーよ」
「ちなみに、僕、どっちも好きだから」
「知ってる」
「……何か、薔薇水晶が大人で怖い」
「くく……これもジュン陥落の布石だよ」
「そうなの!? っていうかいつからくくく笑いに!?」

オチ? んなもんはねーよ。――いや嘘です調子乗りました許しt
452以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:04:01.87 ID:yPpBSs+W0
ちょwww
453以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:06:23.04 ID:uj8sHqdz0
うはwwwww
454以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:12:27.64 ID:eCuhY6vsO
>>447
ばらしーの心情、哀しみがひしひしと伝わってきました



>>451
薔薇水晶が段々黒k(ry
455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:15:21.95 ID:XmWpYzaq0
ばらスィー、ピンク色だったのに黒ずn(ry
456以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:25:39.29 ID:kqFlgUyB0
軽い乱立?
457以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:30:32.39 ID:QU2ZvVOcO
乱立喰らったらこのスレヤバイな^^;
458以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:38:02.89 ID:9zLkWb0mO
>>456
どれ?
459以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:44:59.84 ID:zq1hTZfQ0
■童貞〜
460以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 17:54:29.70 ID:T1JVdyMs0
いきなりすごい勢いで落ち始めた保守
461以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:07:53.89 ID:kqFlgUyB0
保守
462以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:17:00.60 ID:OHyAmnqH0
捕手
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:26:39.04 ID:eCuhY6vsO
探し人は誰ですか  真紅とかですか?
お風呂の中もトイレの中も  探したけれど見つからないのに
まだまだ探す気ですか  それより薔薇雪と遊びませんか?
薔薇と雪華と 薔薇と雪華と  愛し合いたいと思いませんか?
ウフッフー  ウフッフー  ウフッフー  さーあー!

薔&雪「・・・さあ!」
ジュン「断る」
464以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:29:47.40 ID:Gs4Fm6Pj0
>>463
天才。大好きだー
465以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:32:11.96 ID:KEW3crin0
>>463
薔薇雪はとっても仲良しだなあ。

と言いながらこちらも短編投下。
まとめるのが難しいぜ。
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:32:31.33 ID:KEW3crin0
人は、様々な理由で旅に出る。
見分を広める為、思い出を作る為、そして思い出を葬る為。
旅は心を豊かにし、時に心の「贅肉」を削ぎ落とし、そして時には心の傷を塞ぐ───


-Sentimental journey〜傷心旅行〜-


冷たい風が、独り佇む僕の体温を奪ってゆく。
ぷおー……と遠くからどこか物悲しい汽笛が響いた。
コンクリートの岸壁からは、水が揺れ跳ねる音。
ふと空を見上げると、鈍色のそれは今にも泣き出しそうで、いつもならば優雅に飛んでいるはずの鴎の姿は一つも無い。
一つついた僕の溜息は、白い霞となって、消えた。

「僕はもう、君とは居られない」

もう何日も前に言われたその言葉が、未だ心に刺さっている。
何故と問い詰める僕に、彼はノイズ交じりの声で答えた。

「君の気持ちが重すぎる。僕じゃあ支える事はできないよ」

いつも僕は不安だった。
彼が僕を好きで居てくれているのか、本当に僕でいいのか。
それは裏を返せば彼を信じる事が出来ていないという事。
気付いてみたら、簡単だった。
自分を信じて貰えない相手を信じる事なんてできはしない。
きっと、彼は言外でそう言いたかったのだろう。
彼は優しいから、直接の刃を僕に突き立ててはくれなかった。
命を奪うこと無く、じわじわと痛みを与える「優しい刃」。
今は、その優しさが、とても辛い。
467以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:32:50.56 ID:KEW3crin0
>>466

幸い、大学は長期休暇中だった。
僕はその夜荷物をまとめ、僅かな貯金を持って旅に出た。
どこでもいい、誰も知ってる人が居ない場所へ。
終点までの切符を買って、目的地も決めず、二十三時十八分発の夜行電車に僕は乗っていた。

どこか寂れた、潮の香りだけが漂う活気の薄い港町。
翌日電車を降りた僕がこの町を見て思った事は、「寂しくて哀しい」だった。
まるで時代の流れから取り残されたような哀しい雰囲気は、今の僕の心境にはぴったりで、だから僕は駅の改札を出ることにした。
駅前の商店街はもうすぐ昼だと言うのにシャッターの降りている店が多く、開店している店もやはり活気が無い。
今日が平日だという事を差し引いても、あまりに活気が無い。
うらぶれた町。うらぶれた僕の心。
どこまでも、ぴったりだった。

足の向くまま歩き続け、ふと気がつくと僕は港へと辿り着いていた。
ここが漁港なのかそれともマリーナなのかは解らないけれど、どちらにしろそれほど大きな規模の船が停泊する事は稀だろう。
ちらほらと人影はあるものの、やはり活気は無い。
冷たい潮風が僕の体温を容赦なく奪う。それでも僕は海の向こうをただひたすらに見つづけていた。
このまま心を凍らせてくれればいいのに。
そんな事を考えていた。

どれだけの時間そうしていたのかは解らない。突然、肩をぽんと叩かれた。

「お姉ちゃん、身体に障るよ」

振り向くと、人の良さそうなおじさんが笑っている。
僕は視線を海へと戻して、「いいんです。それでも」と素っ気無く答えた。
溜息が一つ聞こえ、気配が遠ざかる。
人の優しさが、今は煩わしかった。
468以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:33:09.98 ID:KEW3crin0
>>467

けれど、世の中自分の思う通りにはいかないようだ。
頬に熱いものがあてられてびっくりした僕の耳には、さっきのおじさんの笑い声が響いていた。

「おじさん……僕には構わないでください。ごめんなさい」

目を伏せて短く答える僕におじさんは、「ま、そう言わずに。とりあえずコレ飲め」と缶コーヒーを差し出した。
これ以上断るのは失礼だろう。仮にも僕を心配してくれた人に不義理を働くわけにはいかない。
一人で居たいという僕と、おじさんへの義理を囁く僕。
こういう時、自分の我侭を通せない僕の性格は損だと思う。

受け取った缶コーヒーの、少し乱暴な温もりが心地良い。
冷え切った指先を溶かしてゆくと、急に寒さを感じるようになった。
ふるりと身震いをしながらプルタブを開け、暖かなコーヒーを口に運んでほうと溜息をつく僕を、おじさんはやっぱり笑って見ていた。

「この街を見て、寂しい街だと思っただろう?」

少しだけ酒に焼けた、ざらついた声。
僕は素直にこくりと頷いて、おじさんを見た。

「その見立ては間違っちゃいないよ。若い衆は皆都会へ行っちまった」

おじさんは、沈み行く太陽を見つめていた。
どこか寂しげなその表情に、なぜか僕は心が締め付けられる。
後何年この街が生きていられるのだろうか、そんな漠然とした不安が伺えたからだ。
469以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:33:32.90 ID:KEW3crin0
>>468

「ま、何があったか知らないけどよ。この街は小さくても魚と酒だけは旨え」

再び笑みを浮かべたおじさんは、僕の方を見た。
大きな手で、僕の手を包む。暖かくて、節くれだった大きな手。

「旨いもん喰って旨い酒飲めばよ、すっきり来ないもんもすっきり来るさ」

そう言っておじさんは僕の答えを待たずに手を引いてゆく。
いつもの僕なら振り払って逃げるのだけど、その時はなぜか逃げる気にはならなかった。

案内されたそこはおじさんの家で、扉を開けた奥さんが僕の姿を目にした途端「あんた、若い子誑かして来たのかい」なんてジトっとした目でおじさんに言った。
おじさんはおじさんで「港で拾っただけだよ。訳ありっぽいからなんか旨いもんでも食わしてやれや」って平然と答える。
長年連れ添った夫婦って感じで、僕は自然と笑ってしまった。
言葉に甘え厚かましくもお邪魔して、その日揚がったばかりだという魚のお刺身と熱燗を頂いた。
じわりと染み渡るお酒が、港で凍らせようとした僕の心を溶かしてゆく。
明るく笑うおじさんと、それを適当にといった素振りで流すおばさん。

──僕達も、ああなれると思っていた。
──でも、僕達の絆は切れてしまった。

溶かした心が悲鳴をあげて、涙が溢れ止まらない。
手にしたお猪口に一滴二滴と僕の涙が落ちてゆく。
優しく抱きしめてくれたおじさんの胸の中で、僕は別れを告げられてから、初めて泣いた。
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:33:52.68 ID:KEW3crin0
>>469

翌朝目が醒めると、僕は布団に寝かされている事に気がついた。
散々泣いて泣き疲れ、眠ってしまったらしい。
引き戸を開けて奥さんと挨拶を交し、昨日はお世話になりましたと告げる。
気にする事じゃないよと笑って奥さんが言い、朝食出来てるから顔を洗っておいでとタオルを渡してくれた。
その言葉に従い、洗顔を終える。
戻ってくると、そう大きくはないちゃぶ台に、ほかほかの御飯と味噌汁、焼き魚が乗っていた。
雑談を交しながら朝食を頂いていると、奥さんは唐突に「僕の事情」に触れる。

「お嬢ちゃん、フラれたか何かしたんだろう」

僕はただ頷いて答えると、奥さんは僕の頭をわしわしと撫でた。

「まったく、こんな可愛い子を振るなんてねえ。見る目の無い男だ」

視線を上げると、奥さんはにかっと笑って「ねえお嬢ちゃん」と問い掛ける。
「何ですか?」と僕が答えると、僕の目の前に指をつきつけて、

「あんたはまだ若い。そのフッた男を後悔させるくらいいい女になってやんな」

そう言った。
その言葉で僕の中の何かがストンと落ちた気がして、沈んだ心が急に晴れてゆく。
なんだか、とても不思議な気分だった。


一拍二日の傷心旅行は、人の暖かさに触れたことで僕の傷を癒してくれた。
次にこの街へ来る時は、新しい恋人を連れてこよう。
おじさんとおばさんに紹介して、そして沢山お礼を言おう。
僕の心に突き立った刃は、跡形もなく消滅していた。
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:34:32.21 ID:KEW3crin0
これにて終了です…って>>470に誤字発見orz
一拍二日→一泊二日、ですな。ちゃんと見直せ俺。
472以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:41:47.04 ID:8UMs4BIC0
>>470
蒼い子超頑張れ
473以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 18:53:08.57 ID:4q9dYH7F0
蒼星石に幸あれ
474以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:06:33.37 ID:aUzXeTSp0
翠「ジュン何聞いてるですか?」
J「これ?フラワーって曲だよ。聞く?」
翠「もちろんきくですぅ」

片方のイヤホンを翠星石にわたす

J「そろそろサビだからな」
翠「ハイですぅ」
〜♪
翠「良い歌ですぅ」
J「だろ?ところでサビのところで言いたいところがあるんだけど」
翠「?」
J「最初のサビのように僕は翠星石の笑顔をみると心がしぼみそうな時でもまたキレイになるんだ」
翠「!!!」
J「だから翠星石は僕の太陽になって僕の中の花をずっとキレイに育ててほしい。」
翠「それって・・・(///)」
J「付き合ってくれ!翠星石!」
翠「もちろんいいですぅ(///)」
J「翠星石...」
翠「ジュン・・・」
こうして太陽と一輪の花との付き合いがはじまった。

すまんこの曲聴いて書きたくなった。
http://idz.skr.jp/10240kb/updata/idz5123.mp3.html
475以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:10:06.19 ID:yPpBSs+W0
>>471
蒼い子を応援する
>>474
アンマー
476以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:13:10.34 ID:zkyZsq190
よーし。長編の続き投下するけど、ほかに投下する人いないよな?
477以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:16:11.30 ID:zkyZsq190
>>285
〜チビ蒼星石とチビ翠星石〜ところかまわず大暴れ・・・No3

〜桜田家〜
翠星石「おすしですぅ」
蒼星石「おいしいね。あの、ありがとう」
ジュン「いや、感謝するならお金をおいていったパパやママにしてくれないか?」
翠星石「そうですぅ。こんなやつにかんしゃしなくてもいいんですよ。そうせいせき」
ジュン「おまえがいうか!?」
蒼星石「いや、パパさんやママさんにもかんしゃしているんだけど・・・」
そういうと蒼星石はジュンのほうをみる。
蒼星石「ジュンくん。さいしょはいやだった?」
ジュン「なにを?」
蒼星石「ぼくたちをかまったりするの」
ジュン「うーん。うん。いやだったね。」
翠星石「あ、ひどいですぅ。」
ジュン「ははは、でもね、なんか一緒にいるうちに楽しくなったっていうかそんな感じだね。」
蒼星石「ぼくたちだけじゃなかったんだ。」
ジュン「なにが?」
蒼星石「さいしょはたにんみたいだったけど、今はほんとうのきょうだいみたいだからね。」
ジュン「お前は大人びてんなぁ。確かに最初は他人だったからね。」
翠星石「おまえ「は」ってどういうことですぅ?すいせいせきは子どもだっていうんですか?」
蒼星石「すいせいせきだってそうだよ。さいしょはこわがっていたけどいまはどうだい?」
ジュン・翠星石「「あ!」」
蒼星石「でしょ?みんななかよくなってもらってぼくもうれしいよ。」
ジュン「なんか」
翠星石「そうせいせきって」
ジュン・翠星石「やっぱおとなだなぁ。(ですぅ)」

〜続く〜
478以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:16:49.64 ID:zkyZsq190
>>477

・・・。
ジュン「飯も食ったし、そろそろいくか?」
蒼星石「ぼくはいつでもいいよ。」
翠星石「すいせいせきだっていつでもいいですぅ。」
ジュン「ならいくか。」
蒼星石「でも、どうやっていくんですか?でんしゃですか?」
ジュン「タクシーだ。」
蒼星石・翠星石「たくしー?」
ジュン「しらないか?」
翠星石「だいたいならしってるですぅ。」
蒼星石「でも、ぼくたち、のったことがないんだよね。」
ジュン「ならちょうどいいじゃん。」
翠星石「タクシーってあれでしょ、んと、んと。よっぱらったおじじをのせるといつのまにかにおじじがきえてるってやつ。」
ジュン「変なドラマと怪奇番組の見すぎだよ。お前」
翠星石「うー。ちがうの?」
ジュン「結構近場だけどね、おまえらをつれてあるいてるのは大変そうだからな。」
翠星石「どういういみですぅ」
ジュン「いったとおりさ。」
蒼星石「おうちのまえにくるまがとまったよ。あれじゃない?」
ジュン「ん?きたか。じゃあいくぞ。」
蒼星石、翠星石「はーい。」

〜続く〜
479以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:16:53.70 ID:aUzXeTSp0
ダウンロードできなかったらこっちへ
http://whiteband.sakura.ne.jp/uploader/up/up2085.mp3.html
480以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:18:34.56 ID:zkyZsq190
>>478
タクシー内
左に蒼星石、右に翠星石、真ん中にジュンという配置で座る
運転手「どこまで?」
ジュン「えーっと、薔薇温泉までお願いします。」
運転手「はいよ。」
・・・。
翠星石「すごいですぅ。はやいですぅ。」
蒼星石「ほんとうだ、すごいねぇ」
運転手「お客さん、薔薇温泉にお子さん二人つれて幸せそうですねぇ。」
ジュン「いや、ちょっと両親のわがままでこの妹たちを温泉に連れて行くことになったんです。」
運転手「お、そうするとあんた、子守役のお兄さんかい。頑張ってなぁ。」
ジュン「はぁ、まぁ適度に頑張りますよ。」
運転手「ははは。」
翠星石「おじさん、おじさん」
運転手「なんだい、お嬢ちゃん」
翠星石「いまからいくところってどんなとこ?」
運転手「どんなところねぇ、言葉よりも見たほうが早いかもよ。ほら、もうすぐだ。」
そういうと、大きな建物が徐々に迫ってきた。
蒼星石、翠星石「わぁ〜。きれぇい(です)」
薔薇温泉はその名のとおり薔薇をモチーフとしたつくりだ、外観は薔薇の花に似せて作ってあり、薔薇に見立てたお風呂があるらしい。

〜続く〜
481以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:19:03.30 ID:zkyZsq190
>>480
ジュン「結構でかいな。」
蒼星石「すごい。ジュンくん。いっしょにおふろはいろうね。」
翠星石「な、なにをいってるですか、そうせいせき。男と女はべつのおふろにはいるですよ。」
蒼星石「わかってるけど、ジュンくんといっしょにおふろにはいりたいんだ。」
ジュン「(そういや、保護者って僕なんだよな。)別にいいけど。」
蒼星石「やくそくだよ。ジュンくん」
翠星石「そ、そうせいせきがそこまでいうならいっしょにはいってやるですぅ。」
運転手「はは、お兄さんモテモテだねぇ。うらやましいよ。・・・・ついたよ。」
翠星石は我先にと飛び出していった。蒼星石は翠星石をあとを追っていった。
ぼくはお金を払い、荷物を持ち温泉へと入っていった。

ジュンはこのあとただ単純で楽な日々はこないだろうなぁ。と確信していた。だが同時に楽しい日々がくることも確信していたのであった。

〜続く〜
482以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:20:23.66 ID:zkyZsq190
今回の投下は以上です。
次回の投下は今日中にできればいいとおもっています。
あと、翠星石、蒼星石が漢字を使わないのは子供っぽさを表現するためです。
483以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:25:18.60 ID:Oo8Qz2gVO
双子テラカワイスwwww
484以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:41:02.31 ID:KEW3crin0
ちっちゃい双子可愛いなあ!(*´д`)
485以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:43:44.08 ID:eCuhY6vsO
ちび双子カワイス
486以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 19:51:41.61 ID:KEW3crin0
やけに流れが速いほしゅ
487以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 20:03:28.44 ID:4q9dYH7F0
やはりちび星石たちは可愛いな
488以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 20:08:15.01 ID:o2mzJojd0
ロリに興味ないオイラも萌えそうだ
489以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 20:27:02.16 ID:o2mzJojd0
保守
490以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 20:31:34.44 ID:d5sBtKS20
自分のキモヲタ度を調べてみよう
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144750468/
491以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 20:43:30.54 ID:KEW3crin0
ほす
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 20:56:27.71 ID:3wj34qLF0
ちび双子は和む
493以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 21:10:59.67 ID:eCuhY6vsO
帰り道
J「お……エッチなDVDがばら蒔かれてる……」
薔「…………」
雪「…………」
J「あ、いや、こんなのいらないや……」
薔「…だよね」
雪「ですよね」


J「だがそれでも拾いに行くのが漢だぜ」
エッチな本が落ちてた場所にきたジュン
J「えーと…確かこの辺に…」
雪「何かお探しですか?」
J「うんちょっとねー」
薔「何探してるのな?」
J「うんねー、やっぱ帰ろーっと」
雪「そうですかー、ところでー?」
J「うんー?なんだい?」
薔「これからジュンの家に行くから」
J「はははは、なんでだい?」
雪「寝かせませんよ?」
J「………………………」
薔「二度とあんな物欲しいと思わないように」
J「……………ごめんなさい」
雪「さあ参りましょうか?」
薔「…れっつごー」
J「いやあああああああ!」
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 21:13:05.86 ID:Mp69Vt8UO
いろんな感想はやる気のもとにもなりますし、なによりうれしいです。
今日中にの続きを投下したいと思っています。

と、携帯からいってみる。ついでに保守
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 21:16:11.01 ID:NXjD/mHu0
まだ調教し足りないのかwwwwww
496以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 21:18:32.66 ID:yPpBSs+W0
ジュンがいつ薔薇雪の犬になるのか楽しみです
497493:2006/04/11(火) 21:19:19.50 ID:eCuhY6vsO
本とDVDがごっちゃになってる…orz
498以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 21:35:57.29 ID:KEW3crin0
499以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 21:50:36.23 ID:2Z7+H+XR0
hosyu
500以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 22:09:55.02 ID:2hMrxbijO
保守
501以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 22:09:55.60 ID:Qta0RvwS0
保守
502以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 22:09:59.80 ID:eCuhY6vsO
ジュンの視点から見たみんなの姿

真紅→紅茶
水銀燈→ヤクルト
翠星石→苦労させる人
蒼星石→苦労する人
雛苺→小さい
金糸雀→ごめん、覚えてない
雪華綺晶→兎料理
薔薇水晶→イリュージョン
ラオウ→えーと…どなたでしたっけ?
のり→姉
巴→雛苺の親友
ラプラス→会うたびに体が小さくなってる気がする
梅岡→帰れ
503以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 22:12:32.23 ID:yPpBSs+W0
>金糸雀→ごめん、覚えてない
充実野菜吹いたwwwwwwwww
504以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 22:14:52.47 ID:fWIup9LD0
>>502
兎カワイソス


そして保守貼り
http://up2.viploader.net/pic2/src/viploaderf24770.jpg
505以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 22:15:41.38 ID:4q9dYH7F0
>>504
何気ない動作が色っぽい巴さんですね
506以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 22:28:48.10 ID:+0c8NP3jO
保守
507以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 22:29:12.96 ID:/VHss7QR0
>>504
いつもながら素晴らしい。
巴に対する愛情を感じさせます
508以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 22:47:10.00 ID:fWIup9LD0
>>505>>507
レスありがとうございます。

そして再び保守貼り
http://up2.viploader.net/pic2/src/viploaderf24785.jpg
509以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 22:53:06.65 ID:4q9dYH7F0
>>508
優しい表情な金糸雀ですね
金糸雀あんまりみないからレアゲットな気分
510以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:04:01.35 ID:kqFlgUyB0
かなりあすき
511以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:07:08.75 ID:bF3wcCCn0
 妖怪話に触発されて、妖精話投下。
 ノーマル/百合コンパチに挑戦さー。俺は百合者だけど。なのでNGワードはとりあえずなし。
512以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:08:07.46 ID:bF3wcCCn0
【MADE'N MOOR - 黄昏に手招き】 >>511

 何もないところだ。見渡す限りのヒースの荒野、寒々と続く土塁。
 こんな田舎に来たのは、私が体も心も病んでしまったからだ。医師に転地療養を
勧められ、私は喜んで飛びついた。別に都会の空気が身に合わなかったわけではないと
思う。人が多いくせに誰もが目を逸らしあう都会は、結局ここと同じ。あるいは北海の
真ん中と同じ。孤独な世界だ。
 けれど、都会に住むための代償は、私には辛すぎた。辛すぎたんだ。

 ファームハウスを農場ごと買い上げて、私はそこに住み着くことにした。農場を営む
つもりはない。荒れるに任せる。なんと素晴らしいアイディアだろう。

 私はヒースの野をあてもなく歩いた。足が向くに任せたので、トレッキングの
装備などない。いささか渇きを覚えていたが、ただ歩いた。そうしたかったのだ。
 土塁にあたれば沿って進み、こぼたれたところを見つけて乗り越える。大きな石塚を
見たが、位置を覚える気もなく通り過ぎる。そんなことを繰り返すうちに、いつしか
頂上になにかの廃墟を頂いた、丘に登っていた。

 この辺りでは丘の事をシィといい、中には妖精の国が広がっているという。
古い言葉では、妖精そのもののこともシィというのだそうだ。物件を選ぶとき、
土地出身だという不動産屋が誇らしげにそんな事を言っていた。

 教会、あるいは修道院の廃墟のようだった。こんな俗塵を離れた場所にあるの
だから、修道院だろう。いつしか影は長く、歩けばすぐに一回りできてしまうような
小さな修道院を、途方もない広さの迷宮のように感じさせ始めていた。

▼続く
513以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:09:08.19 ID:bF3wcCCn0
▲続き >>512 【MADE'N MOOR - 黄昏に手招き】

   ぇああぁあぁ!

 そんな凄まじい声だったが、私は奇妙に静かな心地で音の方を振り向いた。屋根が
崩れ、ぽつんと一枚だけ瓦礫の中から立ち上がる壁の上に、一羽の烏が止まっている。

   ぇああぁあぁ! ……ぁぁ。

 コートの裾でも払うかのように小さく羽ばたいて、彼女 ---- どうしてだろう?
私はその烏を雌だと思った ---- はもう一度叫んだ。今度は、最後に呟くような余韻を
加えて。なんとなくそれが好ましくて、独りで小さく笑ってしまっていた。

 私は、眺めていた場所に視線を戻した。それはとても不思議なものだったから……
一群れの薔薇だ。こんな、誰も訪れないところに。薔薇など園芸の花で、人が世話を
しなければじきに朽ちてしまうものと思っていた。それが、紅々と咲き誇っている。

 紅々と咲き誇っている。朱々とした黄昏の中で。

 陽は落ちようとしていた。土塁の灰色と荒野の淡い緑色が次第に区別をなくし、
薄墨色に埋もれていく。西の地平線に最後に残る黄金の残滓。その向こうに滴り落ちて
いく夕焼け。這い登りつつある夜。一番星に続いて、一つ、二つ。まだ爪の先のように
若い月は、夕焼けの中に辛うじて白く浮かび、一緒に流れ去ろうとしている。
 私は背後を見上げた。修道院は黒々と背伸びを始め、天を覆うかのような気配を感じ
させる。崩れて積み上がった瓦礫に向かって、私は踏み出そうとした。どうしても、
修道院の中で日没を迎えてみたかったのだ。

▼続く
514以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:10:00.04 ID:bF3wcCCn0
▲続き >>513 【MADE'N MOOR - 黄昏に手招き】

 けれど、私の手を引いて引きとめるものが合った。しっとりと柔らかな、小さな手。
その瞬間は、恐ろしくは無かった。あまりに自然な感触だったから。それでも、独り
だったはずなのに、といういぶかしさから、私は眉を顰めながら振り向いた。
 途端、容赦のない痛みが走った。手を、薔薇の茂みに差し込んでしまっていた。
指と手の甲を伝う血の感触が、不気味なほど生々しい。
 引いても押しても痛みは強まる。私は諦めて、暗いばかりの手元を手探りしながら、
薔薇の蔓をほどきにかかった。

   ぇああぁあ! ぁああっ!

 三度目の烏の声に、私ははっきりと恐怖を感じた。それを恐怖だと実感する前に、
耳元を翼と羽ばたきの風圧が襲う。
 疾風のような黒い影。翼に頬を打たれながら、私は怯えて跳びすさった。
激痛とともに、手が自由になる。血の色が……失われつつある黄昏の中に埋もれる。

 うずくまる私の視界の隅を、ドレスの裾がよぎった。紅、そして闇。黄昏の淡い光の
中で、不自然なくらいはっきりと、目の奥に残る。
「深紅……? お客様に酷いことするのねぇ」
 くすくす笑いの混じる、残虐さを奥底に秘めた猫撫で声。
「水銀燈のせいなのだわ。今の無作法、お客様にもわたしにも失礼よ」
 きっぱりと命令に慣れた、邪魔を厭う気高い声。
 声も出ず、私は顔を上げる。そこには、夕暮れの風に揺らぐ薔薇の茂みと、
傍らに立つ小さな板碑の上に止まった烏。
 くすくす笑う朧な気配。チェシャ猫はにやにやだ。では、くすくすは?
 じっと見つめる確かな気配。私は独りでさ迷っていた。では、誰が?

▼続く
515以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:10:46.53 ID:bF3wcCCn0
▲続き >>514 【MADE'N MOOR - 黄昏に手招き】

 おどおどと首を巡らせる私の視界の隅を、また紅のドレスと闇のドレスが
よぎる。そちらを見据えれば、烏と薔薇。
「ふぅん……ハズレかしらねぇ?」
「そんなことはないのだわ。だって、自分でここまで来たのだもの」

 ブリテン島に上陸したキリスト教は、異教の征服を試みた。いくつもの方法が
あったが、異教の聖地に教会などを建ててしまうのもその一つ。そして古い神々は
人々の記憶の中で零落させられていき、背丈が縮み、妖精となったという。
 教父達は、妖精には魂がない、最後の審判において救われることもない、と説いた。
だから近づいてはいけない。救いを求めて、神の子羊たちを、子羊たちの魂を
求めるから……
 ……妖精は、直視しては見えないのだという。方法はいくつもあるが、目の焦点を
ずらし、視界の隅で捕らえると見えるともいう。

「あら、お気づきのようねぇ」
「ごらんなさい。わたしの目に狂いはないのだわ」
「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
「踊りましょう?」
「あら、わたしが先よ。だってわたしが先に取ったもの」
「また。見つけたのはわたしが先よぉ」
 薔薇の蔓が絡む。棘が痛い。痛みが甘い。
 鳥の羽毛が舞う。羽ばたきの音に耳が眩む。暖かい。
 黄昏が、闇の中に沈んでいく。

■ 了
516以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:11:33.51 ID:bF3wcCCn0
■以上 >>515 【MADE'N MOOR - 黄昏に手招き】

 ついでに蛇足。
BGM:ALI-PROJECT '幻想庭園' ( from "etoiles" or "幻想庭園" )
or:Enya 'Athair ar neamh' ( from "The Memory of Trees" )

 もし音源持ってたらお勧め。
 お粗末〜。
517以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:21:49.92 ID:yPpBSs+W0
音源持ってる俺
ていうか俺それ大好き
518以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:27:05.44 ID:eCuhY6vsO
妖精か…なんか不思議な感じだ…GJ!
519以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:27:18.59 ID:4q9dYH7F0
難しい話だった
めぐが妖精の世界へ行ったってことだろうか
520以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:32:47.55 ID:kqFlgUyB0
現実と非現実…うーん。難解ですな。
521以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:36:33.22 ID:XZBhL0qj0
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522以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:45:09.58 ID:o2mzJojd0
523以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:46:46.82 ID:eCuhY6vsO
蒼の子テラモエス
524以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:47:09.58 ID:4q9dYH7F0
>>522
これはいい燃料ですね
525以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:48:00.47 ID:yPpBSs+W0
水銀燈宅の庭

雪華「うふふ、ジュン様も遊びませんか?」
JUM 「いや、僕はちょっと・・・」
水銀「たのしいわよぉ?水遊び。」
薔薇「・・・・・水鉄砲」
JUM 「うわ!止めろ薔薇水晶!」
薔薇「えへへー・・・・」
雪華「きゃ!?」
水銀「こらぁ!やめなさーい!」

五人ぐらいはいれそうな大きなゴムプールで遊ぶ三人、水銀燈は短いジーンズとTシャツ、薔薇水晶と雪華綺晶はワンピースを着ている

JUM 「たく・・・(・・・・家帰ってネットでもやってた方が・・・)」
水銀「帰っちゃだめよぉ?」
JUM 「・・・・うん、わかってる」

JUM 「・・・・・(水に濡れてなにが楽しんだか)」
薔薇「きゃ・・・」
雪華「え、あ、きゃ!」
水銀「ちょ、ちょっと・・・あ、きゃあ!」

ばしゃーん

JUM 「・・・・・何やってんの」
526以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:49:02.29 ID:yPpBSs+W0
どうやらふざけていた薔薇水晶が姿勢を崩して他の二人を巻き込んで見事にこけたらしい

水銀「もぉ・・・薔薇水晶ったら・・・」
雪華「びしょ濡れですね・・・」
薔薇「・・・・・あ」
JUM 「・・・・?・・・・・!!?」

薄着→びしょ濡れ→スケスケ

雪華「きゃ、きゃ・・・・(////)」
水銀「あらぁ・・・びしょ濡れねぇ・・・あらぁ?ジュンったら、顔が赤いわよぉ?」
薔薇「・・・・・セクシー?」
JUM 「ば、ば、馬鹿か!ぼ、僕は帰るぞ!」
水銀「ちょっと、待ちなさぁい」
薔薇「逃しはしない・・・」
JUM 「お、おい、引っ張るな・・・!」
雪華「あ・・・」

ばしゃん

JUM 「・・・・・・・(ずぶ濡れ)」
雪華「ジュ、ジュン様、大丈夫ですか?」
水銀「あらぁ、ジュンもびしょ濡れねぇ」
JUM 「あのなぁ・・・・」
薔薇「・・・・えい」
JUM 「う、うわ、止めろ、水かけるな!」
水銀「うふふ・・・こっちもよぉ!ほら、雪華綺晶も」
雪華「え、あ、は、はい!」
527以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:49:41.33 ID:yPpBSs+W0
JUM 「お、おまえらー!くそ、こっちも反撃だ!」
雪華「きゃ・・・え、えい!」
水銀「やったわねえ、ほらぁ!」
薔薇「・・・・・・アタックナンバー1」
JUM 「うおおおお!?」

その後皆びしょ濡れになるまで遊びました








更にその後

JUM 「着替え持って着てないわけだが」
水銀「私の服かしてあげるわぁ・・・さ、脱いで・・・♪」
薔薇「・・・・・・覚悟」
雪華「・・・・・・(どきどき)」
JUM 「な、なにする貴様等ー!」

ただ欲望のままに書いた、落ちなんてない
528以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:52:23.42 ID:eCuhY6vsO
俺もびしょ濡れになるまで遊びたい
529以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/11(火) 23:53:16.36 ID:kqFlgUyB0
小学生の時を思い出した
530以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:00:55.93 ID:/VHPjBiv0
ちょっと間に合わなかったが長編続きを投下します。
531以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:01:29.53 ID:/VHPjBiv0
>>481
〜チビ蒼星石とチビ翠星石〜親のはからい、芽生えたキモチ・・・No4

〜薔薇温泉〜
翠星石「ジューン!はやくいくですぅ。」
蒼星石「ちょっとはしりすぎじゃないかな?すいせいせき」
ジュン「ちょっとまってろ。・・・えっと予約していると思う桜田ですが。」
女将「桜田ジュン様ですね。桜田様から聞いております。桜田様の要望もあり、今日は貸切とさせていただきました。」
ジュン「え?貸切・・・?(何故貸切にする必要があるんだろう?)」
そう思ったジュンであったが、あの親のことだ、何を考えてるかはわかったものじゃないと、思い
ジュン「あ、ああ。ありがとうございます。」
女将「いえいえ、それではお部屋はここからまっすぐいったところにあります・・・。お部屋まで荷物をお運びしましょうか?」
ジュン「(翠星石と蒼星石はもう温泉に入る気マンマンだしな)あ、じゃあおねがいします」
そういうとジュンはタオル類や着替えなど以外の荷物を運んでもらった。
・・・。
〜男湯前〜
ジュン「おまえらそっちじゃない。こっちにこい。」
翠星石「女の子は女湯に入るってパパさんとママさんに教わったですぅ。」
ジュン「着替えとか、タオルとかのことも考えないといけないだろ?あと転んで怪我とかしてもこまるしな。」
翠星石「そんなこと大丈夫じゃないかですぅ」
蒼星石「まぁすいせいせき、ジュンくんのいうとおりにしようよ。いっしょにはいるってやくそくしたんだし。」
翠星石「そうそうせいせきがいうならいかないわけにはならないですね。」
・・・。
532以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:02:04.49 ID:/VHPjBiv0
>>531
〜脱衣所〜
翠星石「ぬ〜げ〜な〜い〜で〜す〜ぅ〜。」
蒼星石「ぜんぶいっしょにぬごうとするからだよ。すいせいせき。」
ジュン「あーったく。・・ちょっと動くなよ。・・・・・。よし。」
蒼星石「・・・・・。(いいなぁ。)」
翠星石「・・・あ、ありがとうですぅ。」
ジュン「別にいいけど。・・・。ほら、自分のタオルとかもてよ」
翠星石「わ〜〜い。ひろいですぅ」
蒼星石「すいせいせき、はしるところんじゃうよ。・・・・ひろーーい」
ジュンはタオルを腰にまき、蒼星石と翠星石はタオルを手にもっているだけで、体を隠そうとはしない。まぁ当たり前といえば当たり前なのだが・・・。
ジュン「(やっぱり子供だな。)はしるなよ、転んじまうぞ。」
蒼星石「ジュンくんってやっぱりやさしいんだね。」
ジュン「そうか?ただ心配なだけだよ。」
蒼星石「それがやさしさなんだよ。」
ジュン「お、そうか。ありがとな。(やっぱり大人っぽいなぁ。)」
蒼星石「・・・・。(かんしゃされた・・・。うれしいな)」
・・・。
533以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:02:53.28 ID:/VHPjBiv0
>>532
〜室内風呂〜
ジュン「おまえら、入る前にからだ洗えよ。」
翠星石「え〜、べつにひつようじゃないですぅ」
ジュン「はやく入りたかったら早く洗うんだな。」
翠星石「ぶ〜。じゃあジュン、あらってくれですぅ。」
ジュン「いいけど、蒼星石はどうするんだ?」
蒼星石「ぼくはからだはあらえるけど・・・。かみが・・・。」
ジュン「じゃあ髪洗ってやるから翠星石が終わるまで体洗っててくれないか?」
蒼星石「うん。わかった。」
翠星石「すいせいせきもじぶんでからだはあらえるですぅ。かみをあらってくれですぅ。」
ジュン「はいはい。」
・・・。
ジュン「つーかお前髪長いな。」
翠星石「いいからはやくやるですぅ。はやくはいりたいのです」
ジュン「んー。よし、終わり、あとは自分で体あらえよ」
翠星石「そんなことわかってるですぅ。」
ジュン「次は蒼星石だな」
蒼星石「う、うん。」
ジュン「目をあけんなよ。」
蒼星石「う、うん。(目を閉じる)」
ジュン「・・・。(ごしごし)」
蒼星石「・・・ま、まだ?」
ジュン「もうちょい・・・(ごしごし)、最後にシャワーであわをながしてっと(ジャー)・・よしおわり。」
蒼星石「も、もうあけていいの?」
ジュン「あ、ちょっとまて、顔ふくから(ふきふき)」
蒼星石「あ、はい。・・・・・いい?」
ジュン「ん。いいよ。ほら姉のところにいってこい」
翠星石は早めに体をあらい、温泉につかっていた。
534以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:04:00.80 ID:/VHPjBiv0
>>533
翠星石「あったかーいです。・・・・ひろーいですぅ(軽く泳ぐ)・・・。はやくそうせいせきくるですぅ」
蒼星石「そんなにあわてさせないで・・・・・・・あったかーい。」
ジュン「およぐなよ。行儀悪い。・・・ふぅ癒されるな。」
翠星石「あ〜いやされるですぅ」
ジュン「真似すんなよ。」
翠星石「べつにしてないですぅ。」
ジュン「あ〜もういいや。・・・・・疲れが取れるなぁ。」
蒼星石「ふふっ。たしかにおおきなおふろってきもちがいいよね。」
ジュン「そうだなぁ〜。・・・!。お!?ここ露天風呂あんのか?」
翠星石「ろてん?」
蒼星石「ぶろ?」
ジュン「外にある温泉ってことだ。」
蒼星石「そとにある?さむくないの?」
ジュン「さむいかもしれないが、温泉があるからあったかいぞ」
翠星石「はやくいくですぅ。ぜんはいそげ、ですぅ」
ジュン「おまえ、意味わかって使ってるか?」
翠星石「そんなことはどうでもいいです。はやくいくです」
ジュン「はいはい。・・・いくぞ蒼星石」
蒼星石「あ、うん。きゃっ(少し滑った)」
ジュン「!。大丈夫か?(手を握る)」
蒼星石「あ、・・・(///)ありがとう・・・。(手、おっきいし、あったかい。)」
ジュン「ん?どうした?顔が赤いぞ(体が火照ってきたのかな?)」
蒼星石「い、いやなんでもないよ。(手は握られたまま、顔真っ赤なまま)」
ジュン「?そうか(風にあたれば少しはよくなるだろう)」
翠星石「はやくくるですぅ。ろてんがすいせいせきをまっているですぅ」
ジュン「いや、まってないから。」

こうして露天風呂へと向かう一行でした。
〜続く〜
535以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:05:41.57 ID:sqVIS4MS0
今回の投下は以上です。
次回は明日(正確には今日)の七時から八時をめざして投下していきたいと思います。
それでは、おやすみなさい。
536以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:06:24.44 ID:jHGX1EsZ0
子供はいいなあ。無邪気でかわいいなあ。GJ!
537以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:08:22.32 ID:KO/o9p580
ちび星石たちになごんだ
538以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:13:32.25 ID:33gnt7LS0
>>535
子供蒼星石めっちゃ可愛いなww GJ!!
539以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:22:23.91 ID:jHGX1EsZ0
寝☆
540以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:22:38.17 ID:hRRj+Dno0
子供の無邪気さは心を和ませるな…
541以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:44:15.86 ID:/eqMSq3f0
えーこんばんは。これから>>94【愛の行く末】弟4話を投下しようと思ったんですが………
データが飛んじまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
………というわけで代りとして【愛の行く末】弟2話水銀燈編を投下します。
読んでて「こんなの銀様じゃないやい!」と思った方はスルーしてください。ノシ
542以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:44:56.40 ID:/eqMSq3f0
+++水銀燈(6/15PM5:30薔薇学園屋上)+++
銀「ジュン……」
放課後、私は屋上に向かっていた。ジュンに告白し、ただの幼馴染から恋人になるために……
ジュンと私は幼いころからいつでもどこでも一緒だった。私は他の人とは違い、髪が銀色で目も赤く、そのせいでよくいじめられていた。
『おまえはジャンクだ』ずっとそう言われてきた……。でもジュンはそんな私の側にずっと居てくれた。
この髪を綺麗だと言ってくれたのもこの目を優しく見てくれたのもジュンだけだった。そんなジュンに私は好意を抱くようになった。
その思いは時がたつに連れて益々強くなっていった。けれど、私はジュンに思いを告げることが出来なかった。
長い間一緒に居てなにを今更という気持ちと告白は女の方からするものじゃないという考えがあったから…。
別に恋人じゃなくても一緒に居られる。私はこの幼馴染という関係に満足していた。でも、それじゃもうダメだ。
今までは一緒に居られた、でもこれからはわからない。もしかしたらなにかのひょうしで二人が離れ離れになってしまうかもしれない。
ジュンが私以外の誰かの手を取ってしまうかもしれない。そうなる前にこの繋がりをより強いものにしないといけない。
だれにも断ち切ることの出来ないほど強いものに……。でもジュンはなにをしても、いつまでたってもこの思いに気付いてくれない。
ジュンは鈍い。鈍すぎる。それは、ジュンがわざと私の思いに気付かないフリをしてるんじゃないかと思ってしまうほどだった。
……もう待てない。今日、私はジュンにこの思いを告げる決心をした。
告白の場所には屋上を選んだ。家では家族の邪魔が入る。校舎裏は人は少ないが、それでも人が来る危険性がある。
その点屋上は普段は生徒が立ち入れないように鍵をかかっているから人が来ることはまずない。
事前に鍵を手に入れていた私はそれを使って屋上へと出た。それからジュンをここに呼ぶために携帯を取り出し電話をかけた。
543以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:45:42.61 ID:/eqMSq3f0
プルル…プルル…ガチャ
J『はいもしもし』
銀「あ、ジュン、私よぉ」
J『なんだよ水銀燈。なんかようか?』
銀「あのねぇ、ちょっとジュンに話したいことがあるのぉ。今から学校の屋上まで来てくれるぅ?」
J『はぁ?今からってもう5時半過ぎてるんだぞ!それに屋上って鍵がかかってるんじゃないのか?』
銀「鍵は私が開けておいたわぁ。それじゃ待ってるからぁ』
J『あ、ちょっ、おい!』
ブツッ…ツーツーツー…

これでいい。あとはジュンを待つだけ…この時間ならほとんどの生徒はとっくに下校している。
それに滅多に人が来ないこの場所なら邪魔が入ることもない。大丈夫、なにも心配はない。
544以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:46:04.91 ID:vyTypjQe0
545以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:47:18.31 ID:/eqMSq3f0
ガチャ
しばらく待っているとドアの開く音が聞こえた。ふりかえると、そこには最愛の彼の姿があった。
銀「来てくれたのねぇ」
やっぱりジュンは来てくれた。ジュンが私との約束を破ったことなんてただの一度もない。あとはこの思いを伝えるだけ……。
J「どうしたんだよ?こんなところに呼び出して」
銀「………」
胸が高鳴る、ジュンの顔が見ることが出来ない。大丈夫、落ちついて、告白の言葉も考えた、何度も何度も練習した。
大丈夫……大丈夫……ジュンなら、絶対にこの思いを受けとめてくれる。
気持ちを落ち着かせるために一度深呼吸をし、ジュンの目を真っ直ぐに見て、私は思いを告げた。
銀「私はジュンのことが好きなの。幼馴染としてじゃなくて、一人の女として愛してるの。お願い、私の恋人になって……」
言えた。長年言いたくても言えなかった事をついに……なんだろう……心がすごく軽くなったような気がする。今まで溜まっていた物が全部外に出ていくような……。
今、私はすごく幸せな気持ちだ。でも、こんなのはまだ序の口。だって本当に幸せな日々はここから初まるんだもの。
いままで私の思いに気付かなかったジュン。鈍感なジュン。でもこれで私の思いに気付いてくれたわよね?
私の心も体もあなたのものよ。さあこの思いを受けとめて。今日、この場所から私たちは恋人として新しい一歩を
546以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:49:14.48 ID:/eqMSq3f0

J「……ごめん水銀燈、その思いには答えられない」

…………え?


今……なんて……


 ソ ノ オ モ イ ニ ハ コ タ エ ラ レ ナ イ

銀「ど、どうしてぇ……どうしてなの……ねえどうして!!なんで私じゃダメなの!!わ、私のどこがいけないの!!教えてよ!!今すぐ直すからぁ!!」
ずっとあなただけを見てきた。あなたに振り向いてもらえる事を信じて一人で女を磨いてきた。あなた以外の男にになびいたことなんてただの一度もない……
それなのになんで?私が人とは違うから?やっぱり私はジャンクなの?ねえ、答えてよジュン!!
J「違う……そうじゃないんだ」
銀「だったらなんでなのぉ!」
J「水銀燈の気持ちはうれしい、でも僕は水銀燈をそういう風には見れないんだ。水銀燈のことは好きだ。でもそれは幼馴染としてで、女の子としてじゃないんだよ」

ウソだと思いたかった。

『幼馴染』

私の居場所が、ジュンと一緒に居られた理由が、こんな形で仇になってしまうなんて……
J「それに僕には他に好きな人がいるんだ。だから水銀燈の恋人にはなれない」
……最悪の展開だ。私が一番恐れていたことが起こっていた。ジュンはもうすでに私以外の誰かの手を取ってしまっていた。
銀「そんな……そんなのって……」
遅すぎた……全てが遅すぎた……もうジュンの心の中に私の居場所はない。
547以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:50:03.21 ID:/eqMSq3f0
銀「あ……あはは……そっかぁ……他に好きな人が……かぁ……なんだぁ……だったら…もっと早く言ってくれればよかったのにぃ」
もう泣いても叫んでもジュンは私に振り向いてはくれない。だったらせめて笑っていよう……
銀「それじゃあ…明日からも…い…ヒック…いつも通り…お…幼馴染と…して…な…グスッ…仲良く…しましょうねぇ……」
笑っていよう…笑顔でいよう…そう思っているのに涙が後から後から流れてくる。胸が痛い、心が苦しい。これが失恋の痛みなんだろうか……
J「……ゴメンな」
あやまらないで。ジュンはぜんぜん悪くないから。ジュンは優しい、でもその優しさが今の私にはとても重く感じてしまう。
銀「グスッ…あやまらないでよぉ…私が余計にみじめになっちゃうでしょう」
これ以上涙を見られたくない。そう思って私はジュンに背を向けた。
銀「ごめんねぇ、ジュンは先に帰っててぇ……私なら……大丈夫だから……」
ウソ、ほんとは大丈夫じゃない。どこにも行ってほしくない。でもこれ以上ジュンを困らせるようなことはしたくなかった。
しばらくして、彼はなにも言わずに屋上を後にした。

銀「う、ううああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
彼が出ていった後、私はその場に座り込んで大声で泣き叫んだ。どうしてこうなってしまったの?もうジュンは私を見てくれない、振り向いてくれない、
もし、変な考えに縛られずにもう少し早くに思いを伝えていたら……そう思うと悲しくて悲しくて涙が止まらなかった。
心の潰れる音が聞こえた。そんな気がした。

548以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:51:49.17 ID:/eqMSq3f0
はい。これで投下終了です。ではこれから4話の書きなおしをしてきます。ノシ
………しっかしマジでへこむわぁ。
549以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:53:45.98 ID:HirJbrbB0
>>548
まだ、大丈夫ですよ!一気に10話飛んじゃった人いますから!元気出してください!
作品は、まだ鬱展開ですが、これからの展開にwktkです。
550以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:55:03.83 ID:KO/o9p580
いろいろリンクしてるんだね
続きwktk
焦らず頑張れ
551以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:56:54.51 ID:HirJbrbB0
>>131
短編投下、遅くなってすみません。

桜を見に来ていたジュン達、その時の蒼星石とジュンだけになった時の会話。

J「何だか懐かしいなぁ。」
蒼「何がだい?。」
J「昔、幼稚園のころだっけなぁ、蒼星石と此処で結婚式を挙げるって言ったの。」
蒼「…そんな懐かしいことまだ覚えてたの?、有り難いけど冗談だろう?」
J「ははは、キスしたっけなぁ。」
蒼(ビクッ!)
J「それに、絶対って蒼星石からつけて来たしなぁ。」
蒼(ビクビクッ!)
J「蒼星石が良いなら、また誓いを立ててやっていいけど、如何する?」
蒼「…///////宜しくお願いします。」
J「(可愛いなぁ)それじゃぁ、誓いのキスを。」
蒼「えっ!?ソ、ソレハダメダヨジュンクン!!」
J「落ち着けキスぐらいで…それにもうファーストキスは蒼星石は俺に、俺は蒼星石に捧げたんしなぁ?」
蒼「う…ん、それじゃあ、目つぶって?」
J「…分かった。」
552以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:57:30.00 ID:HirJbrbB0
>>551
J「…蒼星石、こっちむーいて?」
蒼「何だい?ジュンく…」

其処まで言った瞬間、今度はジュンが蒼星石の唇を奪った。
それは、とても長いキスだった。

J「…(くちゅ、くちゃあ、ぬちゅっ)」
蒼「ふやぁ!?(ちょっと!?ジュン君!?…けど何だかジュン君の優しい温もりを感じる…////////)
J「ぷはぁ…ご馳走様でした…約束は守るからね。」
蒼「…酷い。」
J「ご、ごめん、嫌だった?」
蒼「…責任とって、彼女にして?…だめ?」(上目遣いで見る)
J「…いいよ。(え〜っと鼻血が…ティッシュティッシュッと)」
蒼「有難う、それじゃあ、耳噛ませて?」
J「…(ックー!!堪らん!!)OK分かった。」
蒼(ペロペロ、ハミハミハミハミハミ…)
J(クッ!!…一体何時まで…耐えられるかな…)
553以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:57:59.85 ID:HirJbrbB0
>>552
遠くで見ていた、その他の人達。

薔「姉さま、キス…」
雪「しましょうか、何か疼いて来ましたし。」
薔「姉さま…」
真「…水銀燈、夜うちに来て?」
銀「わかったわぁ、真紅も好きねぇ?」
真「//////…」
翠「何か妹を取られたですぅ!!しかもこっちじゃあ、真紅と水銀燈が、薔薇水晶と雪華綺晶が何かキスしてるです!!」
雛「…うるさい…女を…寝取られたと…騒ぐ馬鹿が何処にいる?…恥を知れ…Fack you…ぶち殺すぞゴミめ等が…なのー。」
翠「うっ…うわああぁぁぁぁんん!!!!」
金「えーっと…が、頑張るのかしら!!翠星石!。」
翠「キムシジャンにそんな事言われたく無いです!!」
金「ひっ…酷いのかしらぁ!」

…一体何時皆さんに春は来るのでしょうか?
554以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 00:59:05.62 ID:/eqMSq3f0
>>549
>>550
ありがとう。こんな作品でもwktkしてくれたらやっぱうれしいです。
続きは来週までには投下できると思いますので。それでは。ノシ
555以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:00:44.50 ID:HirJbrbB0
>>553
終了です、あyuriって入れときゃあ良かったなぁ。
いい感想とか、リクとか(3個まで)もらえるとがんばって明日仕上げてきます。
ラストに>>131さん遅くなってすみませんでした。
556以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:03:06.82 ID:1OCv1b6I0
>>553
黒苺wwwwwwww
557以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:04:43.47 ID:KO/o9p580
あおいことJUMのあまあまに擬音はエロスだった
最後さかってるとみせかけて雛苺が怖かった
558以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:13:48.28 ID:a1DxLlbP0
短編(?)投下行きます。BGMは飯田線のバラード。
ワードは入れませんが見ようによってはということで、一応百合注意。
559以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:14:16.48 ID:a1DxLlbP0
初夏の明るい日差しの中、鈍行列車が家々の並ぶ住宅地を走り抜ける。
特に荷物も持たないで、昨晩の唐突な思いつきのままに列車に乗り込む双子。
向かうは終点、海辺の都市。

一駅一駅進むにつれて、徐々に大きなビルやマンションが減り、
双子が暮らす市街地とは雰囲気が変わり始める。それは、慣れない場所に来たという違和感か、
それとも海が近づいて本当に空気が違ってきているのか。
そんなことを考えながら、蒼星石は流れ去る風景を楽しんだ。
ガタン、と小さく揺れたときに肩に小さな重みがかかる。心地よい揺れと、窓から入る涼しい風に
眠気を誘われたのだろう。いつの間にか眠ってしまった翠星石が寄りかかってきたのだ。
そういえば、家を出た時まだ眠たそうにしていたっけ。思いながら小さく微笑んだ。
駅名を見ても終点まではまだ少しかかる。自分もうとうとするくらい良いかな…と軽く目をつぶった。

「蒼星石!ついたですよ!終点です!!」
いつの間にか本格的に眠ってしまったらしい。蒼星石が目を開けると翠星石の顔がすぐ前にあった。
「ああ、ごめん。寝ちゃってたや…」
「まったく。仕方の無い妹ですぅ!」
お姉さんぶる翠星石の後を追って蒼星石も列車を降りる。
「でも、翠星石だって途中寝ちゃってたじゃないか」
「ちゃんと終点で起きられたのだから問題ないですぅ!」
今回ばかりは翠星石の勝ち。蒼星石は、何も言えずに苦笑しながら翠星石の隣に並んだ。

観光地らしい大きく目立つデザインの駅から外に出て、駅前の大きな広場を二人は歩く。
歩き始めてすぐ、腹の虫が鳴いた。
考えてみれば、二人とも朝から何も食べずに家を飛び出してしまったのだ。
二人で苦笑しながら、近くにあったハンバーガーショップに入って適当に注文する。
窓際の席に陣取って、駅でもらった観光地図を広げた。
「で、何処に行く予定ですか?」
塩気の足りないポテトを頬張りながら翠星石が問う。
そう、この唐突な日帰り旅行を思いついたのは蒼星石だった。けれどその当人は少し言いづらそうに
560以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:14:53.45 ID:a1DxLlbP0
>>559
「実は…あんまり考えてないんだ。細かく調べてる時間も無かったし。
 だから、ついてから二人で決めたら良いかな、って思って…」
実質、此処の事でわかっているのは電車賃と来るのにかかる時間くらい、と。
言葉が徐々に尻すぼみになっていく蒼星石に、翠星石が笑いかける。
「仕方ないですぅ…じゃあ、一緒に歩きながら決めるです!」

ハンバーガーショップを後にした二人は、地図をしまって歩き始めた。
鳩とカモメが入り混じって飛ぶ港をしばらく歩いた後は、水族館や神社のある方向へ向かう。
「水族館に行くですぅ!」
…という翠星石の言葉にまずは従ってみるものの。
「入場料2000円…」
「ですぅ…」
結局、値段を見てしょんぼりしながら元来た道を引き返すことになる。
昼食や、小遣い日までの日数を考えるとさすがに出せない額だった。
「くわーっ!デートの定番コースの癖してたけぇですぅ!」
「僕達、まだ学生なんだし仕方ないよ」
憤懣やるかたない翠星石に苦笑しながら、今度は蒼星石が提案する。
「だったらさ、神社の方に行って見ない?こっちも有名な観光スポットみたいだし」
「蒼星石は趣味がじじくさいですぅ…しゃーないです。そっちに行ってやるです!」
神社までは大きな橋を渡って行くことになる。その途中にあったいいにおいのする屋台で
サザエの串焼きを買って歩きながら食べた。潮の香りのする美味しいサザエのおかげか、
穏やかな海を見ながら橋を渡りきる頃には、翠星石の機嫌もすっかり直っていた。

さらに歩いて青く錆びた鳥居をくぐると、神社の門前町に入る。
観光地らしい土産物屋や食べ物屋が立ち並んだ鳥居まで続く坂道は、
大きな車も入れないほど狭い道であり、少し懐かしい空気を感じさせた。
海の近くだけあって、土産物屋には大きな貝を使った細工品なども並ぶ。
翠星石ははしゃぎながらそれらを見て回り、もちろん蒼星石もそれに続いて店に入った。
561以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:15:37.16 ID:a1DxLlbP0
>>560
二人で興味深げに懐かしかったり物珍しかったりする土産物のラインナップに見入っていると、
店のおばさんが傍に来て説明してくれた。
一通りの説明を聞いた後は、どれを買うかと睨めっこする翠星石を他所に、
蒼星石は店のおばさんと談笑する。
学生さん?―ええ。今日は土曜日なんで休みなんです。―そうなの。最近は土曜日も休みになってい
いわねえ―本当に。それで、折角なんで姉と二人で遊びに…―あら、最初入ってきたときはカップル
かな、なんて思ってたたけど…顔見たらよく似ていたし。姉妹だったのねえ―あはは、良く男の子と
間違われます…―あら、気にしてたならごめんなさい?―いえ、いいですよ。
「よし、決めたですぅ!」
翠星石が手に取ったのは、貝殻のペンダント。ネックレスのようにジャラジャラせずに、
カジュアルな服装にも良く似合うかわいらしいものだ。それを何故か2本持っておばさんに手渡す。
清算が終わると、翠星石はそのうちの一本を蒼星石へ差し出した。
「蒼星石は、アクセサリーとかつけなさすぎです!コレでもつけてれば少しは間違われないです!」
真剣に選んでいたようでいて、後ろの会話もしっかり聞いていたらしい。
「翠星石…ありがとう」
なんとなく照れながらそれを受け取る蒼星石。そんな二人をおばさんは笑いながら見送ってくれた。
二人で早速おそろいのそれをつけて、坂道をさらに登っていく。
奥の石段を登ると程なく大きく赤い鳥居にたどり着いて、二人はそれをくぐって階段を登っていく。
登りきった先にはおみくじが置いてあり、二人はそれぞれ一枚ずつとってお金を箱に入れた。
「…吉」
「末吉ですぅ」
どちらも中途半端も良いところ。笑いながら、残りの文章を読んで、張られた紐にくくりつけた。
それから、もっと奥まで登ってみよう、と二人は傍の石段をさらに上がる。
門前町に近いところ程赤く白く豪奢に塗られた神社は、しかし奥に向かうにつれて
少しずつその派手さを失い、代わりに落ち着いた雰囲気をかもし出す。
祭神は弁天様だということで、二人とも勉強と…そしてお互いの事について、
社に着くたびに5円ずつ賽銭箱に放り込んで手を合わせた。
562以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:16:11.70 ID:a1DxLlbP0
>>561
途中、観光客にかわいがられているのか妙に人懐こい猫に出会ったり、
高い所をめぐっているイメージのある鳶が、すぐ目の前の大きな木から飛び立って鳴いたり…
そんな小さな出来事を、今更のように取り出したカメラに収めながら二人は階段を登っていく。
道々に有料のエスカレーターなど置いてあるものだから、どれだけ大変な道のりかと思いきや、
それほど階段も坂もきついわけではなく、二人とも軽口を叩きあいながら楽々と登っていく。
坂の中途で眺めのよい食堂の前を歩いた時には、限定何食の「シラス丼」なるメニューに心奪われて
昼食はそこで食べることになった。他の刺身定食やまぐろ丼などのメニューに比べれば
安めの値段設定であるそれは、二人の財布具合にも腹具合にも丁度ぴったりのものであった。
二人にとって座りなれた畳のお座敷席で足を伸ばし、一休みしてから出発する。

「ついたです…!」
階段の、最後の一段を登って息をついた二人の目の前に広がったのは、
大きな広場と、少し離れた位置に見える鉄の展望台。
「折角だし、展望台にも行ってみる?」
「うーん…どうせまた値段が高いです。だったら、この辺で少しゆっくりしていくですよ」
その言葉に蒼星石は頷いて、頂上にあった売店の並ぶテントへと向かう。
ベンチの一つに腰掛けて翠星石が待っていると、すぐにソフトクリームを両手に持って戻ってきた。
「はい。安いけど…さっきのペンダントのお礼代わりに」
胸にさがったペンダントと、にっこり笑う蒼星石の顔に翠星石の顔が赤くなる。
ぱっとソフトクリームを乱暴に受け取ると、
「し、しかたねぇから受け取ってやるですぅ!」
照れ隠しのように言って奥へと歩いていってしまう。
「あ、ちょっと待ってよ!」

ベンチとテーブルの並んだ奥には、小さな遊園地のような施設と、上に向かう階段があった。
さすがに施設の方で遊ぶような年でもない二人は、素直に階段を上がる。
その先はちょっとした展望台になっていて…よくあるコイン式の双眼鏡も置いてあった。
見渡せるのは、夏の明るい青さに染まる空の下、何処までも広がった大きな海。
海に向けて無造作に置いてあった木製のベンチに、翠星石と蒼星石は、並んでそっと腰掛けた。
563以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:16:51.64 ID:a1DxLlbP0
>>562
今はだれもいないその小さな展望台で、二人はしばしの間その景色に目を奪われる。
溶けかけたソフトクリームをなめながら手を繋いで、どちらともなく笑いあった。
この、小さく綺麗な風景を共有できた事が、何故だかとても嬉しく感じたのだ。
「たまには…こういうなんの予定も立てない旅行もどきもいいもんかもしれないです…」
「うん…翠星石と一緒に来れて良かったよ」
その言葉に、翠星石が頬を染めた。最後に残ったコーンを一気にがりがり食べて、勢い良く言う。
「て、照れる事を言うなです!翠星石と蒼星石は双子なんですから、いつでも一緒ですよ!」
「あはは…そうだ、折角だからさ、また夏休みになったら来ようよ。今度は皆もつれて」
「そうですね…でも、別なときに…出来ればまた二人っきりで来たい…かも、ですぅ」
今度は蒼星石が赤くなる。妙に幸せな空気に包まれて、二人はしばらくそこに座り続けていた。

階段を登ってきたおじいさんの咳払いで二人が我に帰るまで、どれくらいの時間が過ぎただろうか。
時計を見た蒼星石が立ち上がる
「ゆっくり行くならそろそろ戻らないと、夕飯に間に合わなくなるかも」
「え、もうそんな時間ですか!」
立ち上がった翠星石の手を引いて、蒼星石は歩き始める。
おじいさんに会釈をしてから、二人は慌てて展望台の短い階段を下りた。
ソフトクリームのコーンに巻かれていた紙をくずかごに放り込んで、二人は帰りの道を歩き始める。
少しずつ傾きかける日の光の中、今度は手を繋いで降りた神社の参道。
二人が駅にたどり着いたときには、既に夕日は赤く染まり、徐々に沈み始める頃であった。

日も沈みかけた鈍行電車の中、おそろいのペンダントを下げた双子が並んで座る。
同じく帰り道であろう子供達は姦しくわいわいと騒いでいたが、
二人のまぶたは徐々に降りていき…いつしか、互いに寄り添うようにして眠りの世界へ。

気が付けば、2駅ほど乗り過ごして慌てて戻る。結局夕飯の時刻には少し遅れて家の扉を開くと、
待っていてくれたらしい祖父母に迎えられて暖かい食卓に着いた。
双子はその日の小旅行の話をして聞かせ、祖父母はそれを嬉しげに聞く。
夏も近いある日の夜は、そうして静かにふけていったのであった…
564以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:18:46.86 ID:a1DxLlbP0
以上。投下終了。みっちり文字詰め御免!
565以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:26:02.34 ID:T49uSQbk0
GJ!!!こういうほのぼの大好き。
566以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:30:50.41 ID:HirJbrbB0
>>564
ほのぼのGJ!俺はどうしてほのぼのになんないんだろう…
567以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:32:59.17 ID:KO/o9p580
内容はすごく好きだー
改行制限のせいでちょっと読みづらかったけどw
568以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:39:51.48 ID:a1DxLlbP0
>>565-567
GJありがとうございます。
改行規制は…ちょっとぎりぎりでw
569以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 01:53:52.69 ID:JyYXNsfn0
なんとしても保守
570以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:00:33.75 ID:HirJbrbB0
リク募集(黒苺、アホの子蒼等はアブイっぽい。)
3個まで。
571以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:01:17.83 ID:KO/o9p580
>>570
銀薔薇
572以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:02:05.69 ID:33gnt7LS0
>>570
JUM×蒼
573以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:04:15.23 ID:T49uSQbk0
銀×JUM
574以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:13:28.20 ID:HirJbrbB0
>>571->>573
頭痛いが把握した、眠いんで明日書いてきます。
保守ぐみの方、頑張ってください。
575以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:20:24.88 ID:nlhoMYO2O
夕日が道に長い影をつくる
四月とはいえ夕方になればまだ少し寒い
僕はマフラーに顔をうずめる

(JUM君に・・・電話してみようかな)

ただ「寒いね」って言いたいだけ

こんな寒い日に僕は思い出す
ふたりで帰った日に降った雪のこと
それを思うのは僕だけなのかな

望んでいた場所が手に入った筈なのに
嬉しさ以上に失う不安がそこにあるなんて思わなかった

卑下するわけじゃないけれど
彼の傍にいるたくさんの女の子のなかに
僕より相応しい子がいるんじゃないか

そんな考えが頭から離れない

一番近くにいるのは僕のはずなのに・・・


保守
576以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:32:09.42 ID:JyYXNsfn0
>>575
GJ
誰か作曲(ry<それ違うスレ
そして保守
577以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 02:53:13.35 ID:mQSA1Ni+0
薔「ジュン」
J「ん?」
薔「プレゼント」
J「え……こ、これ?」
薔「うん」
J「いや、これはちょっと……」
薔「いやなの?」
J「あ、あー……わ、わかった。明日から着けるよ」
薔「うれしい……」


紅「……で、薔薇水晶とおそろいの眼帯をメガネと一緒に装着しているわけね?」
J「うん……」
紅「ペアルックにしても限度があるでしょう」
J「いや断れなくて……」
紅「……『いやなの?』は私の専売特許だったのに……」
J「え、なに?」
紅「なんでもないのだわ……」


銀「ねえ薔薇水晶……なんでメガネと眼帯一緒に着けてるのよ?」
薔(奇異の視線は『あの二人付き合ってるんだな』という認識を強化し虫除けになる……すべては予定通り)
578以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 03:21:34.85 ID:Dyf41Dmh0
何故ココの薔薇水晶はこんなに萌えるんでつか
579以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 03:22:41.88 ID:DhDLqBdZO
両目に眼帯したじじいの画像を思い出しつつ


保守
580以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 03:43:32.75 ID:Dyf41Dmh0
ほす
581以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 03:47:19.10 ID:unF2fd+e0
保守がてらー。

>>517-520
妖精話感想&GJアリゲーターwith雛苺。
狐に化かされたみたいに不思議に浸ってもらえればテラウレシス
ある意味ヤオイですしー。
582以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 04:23:48.64 ID:uC+N7RatO
583以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 05:03:28.82 ID:K4Y7fHdmO
ぬるぬるほしゅ
584以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 05:32:04.51 ID:mQSA1Ni+0
薔「ジュン」
J「ん?」
薔「エロパロスレに行きましょう」
J「……いきなり何言い出すんだ」
薔「あそこなら堂々と愛せる」
J「あのな……直接的な描写がないだけで、こっちもあっちもやってることは……はっ!?」


薔「それもそうね」
J「いや失言でした今のナシ!!」
薔「いそいそ」
J「脱ーーーーぐーーーーなーーーー!!」
585以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 05:37:57.06 ID:DhDLqBdZO
そんなネタ書くとエロパロスレでwktkしちゃうよ?

保守
586以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 05:52:01.33 ID:fjYVGSBy0
J「お姉さんを僕にください!」
蒼「だが断る」
翠「そ、蒼星石!何でですか!?」
蒼「君とボクはずっと一緒だったよね?」
翠「姉妹なんだから当然ですぅ」
蒼「そう、ずっと一緒だった。だからジュン君?ボクも一緒に貰ってくれないかな?」
J「え・・・?」
翠「翠星石は蒼星石なら別にかまわねーですぅ」
J「(うはwww姉妹丼公認ktkrwwwww)」

爺「ワシからカズキを奪いに来たか!カズキは渡さんぞ!」
蒼「帰れよ」

こんな夢を見た
587以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 06:29:08.08 ID:TezPZpEzO
姉妹丼wwwwww
588以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 06:49:19.26 ID:mQSA1Ni+O
ハーレムキタコレ
589以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 07:05:47.40 ID:p4uBQgb5O
保守
590以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 07:46:28.22 ID:n/AXagsXO
591以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 07:56:39.11 ID:R65AvRpa0
592以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 08:03:49.23 ID:TezPZpEzO
目覚まし<ジリリリリリリリ
ポン
J「ふぁ〜朝か……」
薔「うん、朝だよ」
J「ん、おはよう薔薇水晶」
薔「おはよう、ジュン…ご飯出来てるよ」
J「お、ありがとう」

薔「はい、あーん」
J「ん……うまい」
薔「ふふ、ありがとう」

J「よし、そろそろ行くか」
薔「うん、学校行こう」
J「ところでさ」
薔「なーに?」
J「昨日僕はしっかりとすべての窓、ドア、鍵が閉まってる事を確認してから寝た訳だがどうやって入ったんだい?」
薔「愛の力で」
J「なるほどその右手に見えるピッキングツールか」
薔「私とジュンの愛の前には鍵なんて無力」
J「ふぅ…まあいいや、サア行くか」
薔「うん…ねぇ、腕組もう?」
J「はいはい…」
薔「えへへ…」
593以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 08:15:40.09 ID:mQSA1Ni+O
いいのかジュン!
594以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 08:21:25.74 ID:Dyf41Dmh0
そのうち夜這いされる、というフラグでつね
595以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 08:44:23.61 ID:/h154X7JO
雨が続くな…
ガラガラ…
真「皆、おはよう」
翠「おはようですぅ…」
水「おはよぉ…」
雛「おはようなの…」
真「あなた達、元気無いわね…シャキッとなさい」
翠「そう言われてもですねぇ……雨続きで気分わりーですぅ…」
銀「そうねぇ…雨が降ってると気分までしょげちゃうわぁ…」
雛「うー……ヒナ雨は嫌いなのー」
真「そうね、確かに最近雨続きね…でもそのうち必ずいつか晴れる日が来るのだわ」
翠「そうですね、欝々してたって仕方ねーですね」
銀「たまには良い事言うじゃなぁい」
雛「うゆ、ヒナちょっとだけやる気が出たのよ!」

関東はずっと雨です。
596以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 08:44:39.85 ID:TezPZpEzO
ジュンのエロ本を発見してしまった薔薇水晶
薔「………………こういうのが……好き?」



ベ「で、なんだ…相談ていうのは」
J「……僕の部屋のエロ本の隠し場所知ってるよな?」
ベ「ああ…いつかみせてもらったな…本棚の一番右上にまじめそうな表紙被せてあるよな」
J「ああ…その中身が……薔薇水晶の写真に変わってたんだ」
ベ「…………………」
J「いったいどんな意図があるのか……」

ベ(それはストーカーだと…言った方が良いんだろうか…?)

薔「ジュンー、遊ぼう?」
J「ん、いいぞ…悪いなベジータ」
ベ「いや気にするな」

薔「今夜ジュンの家に泊りたいな…」
J「いつも勝手に侵入して泊ってるだろ」
薔「知ってても追い出さないでしょ?」
J「ああ」
薔「えへへー……」
J「まあいいや、サア遊ぼう」
薔「おー…♪」

ベ「……まあ本人達は幸せそうだからいいか」
597596:2006/04/12(水) 08:46:50.81 ID:TezPZpEzO
>>595
ごめんorz

そしてこっちも雨だ、記録的な
598以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 09:02:13.14 ID:mQSA1Ni+O
>>596
もう慣れてしまったのか
599以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 09:14:36.97 ID:TezPZpEzO
薔「ねえ…ジュン?」
J「ん?なに?」
薔「このボス倒せない…手伝って」
J「こいつか…こいつはハンマーで仮面割ってから…」

薔「わーい、倒せたー」
J「良かったね」
薔「うん、ありがとう…」
J「どう致しまして…あ、もうこんな時間か…寝るか」
薔「うん…明日遅刻しちゃうもんね」
J「ああ、僕は寝るぞ?」
薔「あ、待って…(ぎゅ)……ジュン…暖かい…」
J「おやすみ、薔薇水晶」
薔「おやすみ………ところでさ」
J「なんだ」
薔「もう私がジュンの部屋に居てジュンと一緒に寝る事につっこみはないんだね」
J「そうだな、感覚が麻痺したんだろうな」
薔「それは一緒に居る事がナチュラルって事だよね?わーい」
J「まあそうだな…まあいいや、サア寝るか」
薔「うん、おやすみ」
600以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 09:29:35.11 ID:TezPZpEzO
J「さあ寝よう…そういや今日は珍しく来てないな薔薇水晶…まあいいや、サア寝るか」



ガチャ…
J「…………ん?」
目を開けるとそこには下着だけの薔薇水晶が
薔「ジュン………しよ?」
J「誰かと思えば薔薇水晶か」


薔「驚かないね」
J「今更驚かん」









薔「…くすん」
J「ごめん」
601以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 09:59:07.54 ID:KO/o9p580
保守
602以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 10:30:23.08 ID:KO/o9p580
保守
603以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 10:44:16.49 ID:HirJbrbB0
>>571
銀薔薇投下。

銀「薔薇しぃーちゃん、ちょっとおいでぇ。」
薔「如何したの?、まさか浮気?」
銀「まっさかぁ、ちょっと話があるのよぉ。」
真「…雪華綺晶さん、妹はいつもあんな感じ?」
雪「何か違いますね、見ていて和む物です。」
真「そう…(けどその手に持っている、メモ帳には百合同人ネタ帳って書いてあるのだわ…)」
真「貴女大丈夫?最近貧血気味だけど。」
雪「ちょっと、鼻時が良く出るだけですよ。」
真(この姉妹、そろそろ末期なのだわ。)
銀「キスする?」
薔「…うん、優しくしてね?」

そう言うと濃厚な何時終わるのかも分からない、キスをし始めた。
604以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 10:44:40.81 ID:HirJbrbB0
>>603
真(こいつ等、駄目駄目なのだわ。)
薔・銀(くちゅ、くちゅ、くちゃ、ぺろっ、ぐちゃぁ…)
雪「はぁはぁ、真紅さんご一緒に今度東京に行きませんか?」
真「え、遠慮するわ。」
雪「そう…残念ですわ楽しいのに…」
真(危ない、そう本能が危険信号を出している…)
J「しかし、あいつ等も好きだなぁ。」
蒼「よ、よく恥ずかしくないよね…み、見てるほうが恥ずかしくなってしまう」(///////)
J「蒼星石、ちょっと着いてきて欲しいんだけど、良いか?」
蒼「いいよ、何処に行くんだい?」
J「みっちゃんの家。」
蒼「ああ、金糸雀のお姉さんの家か、何か有るの?」
605以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 10:45:31.69 ID:HirJbrbB0
>>604
J「一緒に食事を食べる予定でね。」
蒼「何を食べるんだい?」
J「ブルーシープ。」
蒼「美味しそうだね、一緒に行こうか。」
J「ああ。」(勿論ブルーシープは蒼星石の事、食事はコスプレ鑑賞等等だが…)
蒼「?何か寒気がした様な…」
J「それじゃあ、 行 こ う か 。」(うふふふふふ…)

真(こっちもか!神よ我を見捨てること無かれ!)
翠「…真紅、最近蒼星石が冷たいですぅ。」
真「神は我を見捨てたか!」
翠「?真紅それじゃあ一緒に来て欲しいです、雛苺達で遊ぶですぅ。」
真「ええ、喜んで行かせて貰います。」
翠(何か真紅が何かに怯えている?)

…流石春、変人が一杯です。
606以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 10:47:01.32 ID:HirJbrbB0
>>605
学校を休みました、もうすぐ廃人です。
>>572>>573
もうすぐ出来ます、待っといてください。
607以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 10:47:37.48 ID:KO/o9p580
GJを送ろう
雪華綺晶まであっちの世界に
608以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:04:32.81 ID:1OCv1b6I0
保守
609以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:14:48.61 ID:TezPZpEzO
薔薇雪宅に遊びに来たジュンと水銀燈
雪「お茶入れますね」
J「ああ、ありがとう」
銀「悪いわね」

テーブルを囲み談笑する三人。雪華綺晶はいまお茶を入れている
銀「それで…なのよぉ」
J「へぇ…そうなんだ」
薔「………初耳」
J(…………ん?)

手際よくお茶居れながらお菓子を用意…あれ?
J(右手でお菓子の袋持って…左手でお菓子を盛り付けて…あのポットは…どう持って…あれ…浮いてる?)
何故か勝手に動いてカップにお湯を注いで行くティーポット
ジュンは見ては行けない物を見た気分になり目を逸らした…

雪「紅茶が入りました」
銀「ありがとうねぇ」
薔「お菓子…」
J「…………どうも」
一人ずつ紅茶を配る雪華綺晶、ジュンの前に紅茶を置こうとした時耳元で

雪「秘技『何でもビットの術』ですよ」
J「…………………」



J「超常現象って、あるんだな」
ベ「……?」
610以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:17:03.89 ID:HirJbrbB0
>>609
久々にワラタ、之がローゼンなん(ry
>>537
投下します。
611以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:17:42.90 ID:HirJbrbB0
銀×JUM

銀「ジュン?ちょっと話があるんだけどぉ。」
J「何だい?。」
銀「今日の放課後、屋上に来てねぇ?」
J「うーい(俺何かした?、もしかして憂さ晴らしに私刑?)…行くか。」

そして放課後。

J「私刑は嫌っすよー」
銀「?何を勘違いしてるのぉ?まぁいいわぁ、早い話私と付き合ってぇ?」
J「私刑じゃなくて、フラグだったのか…んー良いよ付き合ってる人いないし。」
銀「?え、それじゃあ真紅は?」
J「んー、腐れ縁。」
銀「そ、それじゃあ双子は?」
J「親友。」
銀「薔薇すぃーは?」
J「趣味仲間。」
銀「雪華綺晶。」
J「師匠。」
銀「そ、そうてっきり駄目かと思ったのに。」
J「?まぁいいや、着いてきて。」
銀「ちょっちょっとぉ待ってよぉ。」
612以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:18:09.41 ID:HirJbrbB0
>>611
意外と100メートル10秒台のジュンの脚は早い。

銀「はぁはぁ…」
J「疲れた?」
銀「あ、貴方が異常なのよぉ。」
J「此処だ。」
銀「…!うわぁ…」

其処には、都会では滅多に見れない、枝垂桜の溜まり場だった。

J「彼女を作ったら此処に連れてこようと思ってね。」
銀「凄いわぁ、之如何したのぉ?」
J「親が代々植えた。」
銀「!?こんなになるのぉ!?」
J「ああ、代々此処で告白するのが、習慣でね。」
銀「そう、それじゃあ告白するわねぇ。」
銀「好きだから、付き合え。」
J「ははは…分かりました、マイラヴァー。」
銀「よろしくねぇ?」
J「ああ…」
銀「けどぉ、貴方がネコねぇ?」
J「へ?」
銀「家につれてってぇ。」
J「…先が思いやられるなぁ。」
613以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:18:31.41 ID:HirJbrbB0
>>612
その日の夜、桜田家の2階では男の嬌声が聞こえたと言ふ。


J「ひぃぃぃ!!もう出ない!もう出ないから!」
銀「大分粘るわねぇ。」

海「今度は、JUMそう受け本ねぇ(うっとり)うふふふふ。」
614以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:19:34.92 ID:f4ReIz510
http://kabu2ch.ninja-x.jp/game2ch.html
キタコレ !!!!
615以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:20:50.85 ID:HirJbrbB0
>>613
短編は一個25分か、意外と書き続けると眠くなってくる。
>>572
あと1時間待ってて、痺れが切れそうになっても待ってて!
616以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:27:16.84 ID:TezPZpEzO
wktk
617以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 11:49:10.93 ID:8qGL6/MwO
保守
618以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:23:56.18 ID:8qGL6/MwO
保守
619以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:34:32.68 ID:TezPZpEzO
銀「うふふぅ、私の勝ちねぇ」
真「く、こんな…」
金「水銀燈スマブラ強いかしらー」
翠「水銀燈のミュウツー一人に負けるなんて!」

銀「せいぜいそこで悔しがってなさぁい」
翠「うぅ…」
銀「ふふ、どう?私一人に三人ぼろ負けで。今日の「思い出」は特に『重いで』」











真「今日の事は死ぬまで覚えてるわ、重いものね…」
金「最低かしらー…」
翠「蒼星石にも伝えるですぅ…」
銀「ごめん私が悪かったから忘れて」
620以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:36:18.59 ID:tNqgOMoP0
銀様やっちゃた(ノ∀`)
621以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:41:07.60 ID:HirJbrbB0
>>572
投下。
僕の彼氏桜田ジュンは、マラソンの後炭酸の抜けたコーラを飲む。
彼が走り終わってきて、今僕は庭でお喋りしている。

蒼「ジュン君、炭酸の抜けたコーラなんか、美味しい?」
J「んー…さぁ?少し飲んで見る?」
蒼「…それじゃあ、よろしく頼むよ。」
J「ちょっと待ってて、取ってくる。」

そう言うとジュンは席を外した。

蒼「やれやれ、彼の戦闘癖と回復能力には泣かされるよ。」

ジュンは骨折も5日間で直してしまう程の回復力で、後楽園の地下で戦っている。
正直彼は強いが、範馬家だけとは戦わないらしい。
彼は、負ける試合と簡単に勝ちそうな試合はしないそうだ。
622以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:41:37.44 ID:HirJbrbB0
>>621
蒼「全く、ジュン君も無茶するな…(ちゅ)!?」

その瞬間、口の中に炭酸の抜けたコーラが流れ込んだ。

蒼「!?んっ(ゴクン)ジュ、ジュン君!?何をしたの!?」
J「飲みたいって言うから、口移しをした。」
蒼「…甘いね、このコーラ。」
J「意外とイケルだろ?」
蒼「また、飲みたいなぁ。」
蒼「口移しで気が済むまで飲ませてもらうよ?」
J「ははは、(やらなきゃ良かったかな?)どうぞ、心行くまでご堪能ください。」
蒼「ジュン君…死なないでね?」
J「はははは死なないさ、最低限死なない程度に頑張ってるさ。」
蒼「うん…そうだよね、有難う無駄な心配させちゃって。」
J「ははは、蒼星石が応援してくれるから、死なないさ。」
蒼「ジュン君…」
J「蒼星石…」
蒼「ジュン君…2階に行こ?」
J「そうだな…此処じゃあ、周りに変な目で見られる。」
蒼「だっこ…」
J「何歳になっても蒼星石は甘えん坊だなぁ。」
623以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:42:30.48 ID:HirJbrbB0
>>622
その後、ジュンの口を散々堪能した後、2階に上がって行って色々堪能した。
事の途中は妄想して形成してください。

蒼「ご馳走様でした。」
J「…(げっそり)。」
蒼「汗掻いちゃった…お風呂ジュン君はいろ?。」
J「あはははは、好きだなぁお前も。」

その頃、爺はというと。

爺「血が疼く、桜田 ジュンか…対戦相手には申し分ない。」
爺「これで、奴が勝った時は…蒼星石との婚約を許そう。」

そんな声の後、笑い声が蒼星石の家に轟いた。
624以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:44:54.96 ID:HirJbrbB0
>>623
○ラッ○ラー刃牙を一部インスパイヤしました。
正直楽しかった。
>>619
やっちゃった!だがワロタ。
625以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 12:47:03.58 ID:TezPZpEzO
刃牙吹いたwww
626以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 13:13:26.82 ID:8qGL6/MwO
保守
627以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 13:31:50.85 ID:HAL7052I0
干す
628以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 13:52:28.80 ID:8qGL6/MwO
保守
629以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 14:07:44.76 ID:1OCv1b6I0
保守
630以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 14:25:31.23 ID:K4Y7fHdmO
保守
631以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 14:49:57.27 ID:JyYXNsfn0
保守
632以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 15:01:18.06 ID:jHGX1EsZ0

「ふわぁ〜〜」

今日も目が覚めた。時刻は朝の七時ちょうど。
今日もいつもと同じ一日が始まる。


『いつか』


「リボンを結んで…う〜、髪型がいまいちなの〜」

いつものように鏡の前で四苦八苦。
毎日のことなんだからもっと早く起きればいいのに…
私って学習能力ないなぁ。

「雛苺!はやくなさい!遅刻してしまうわ!」
「まあまあ、そんなに急かさなくてもいいだろ」

いつもの二人の声が聞こえてきた。もうこんな時間?

「もう少し待ってなの〜!」

「全く…そんなに時間がかかるならもう少し早起きしたらどうなの!」

また今日も真紅を怒らせちゃった。でも、なんだかんだ言って待っててくれるのよね。
633以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 15:02:23.05 ID:jHGX1EsZ0
>>632
「お待たせなの〜」
「遅い!もう八時を三分も回っているのだわ」
「うい…ごめんなの」
「いつものことだろ。気にすんなって」

そして今日もいつものように三人で学校に行く。
いつものように昨日のテレビ番組の事、学校の事なんかの他愛のない話をしながら。

「……でさ…」
「…だわ……」
「なの………」

小学生の頃から変わらない毎日。
今日もいつもと同じ一日。
634以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 15:03:23.31 ID:jHGX1EsZ0
>>633
「それで……あら?あれ…」
「どうした?…うわぁ〜桜か」
「今年もようやく咲いたのね〜」

学校の少し前にある桜並木。
今年もいつもと同じように、他の桜より少し遅れて咲き始めたみたい。

「次の週末ぐらいが満開だな」
「きっとそうなの!」
「それじゃあ、今年もみんなでお花見をするように言っとかなくちゃね」

今年も同じ会話。きっと今年もみんなでこの桜の下で大騒ぎするんだろうなぁ。



ふと一本の桜の木が目にとまった。この並木道からは少し離れた場所にある、その木。

「あの木は……」

その木には二つの傷があった。見覚えのある傷が。

「あれ…?」
635以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 15:04:27.18 ID:jHGX1EsZ0
>>634

グッ…


「ほら!やっぱり僕のほうが少し大きい!」
「そんなことないの!同じくらいなの!」
「それはリボンの分だろ!僕のほうが大きいって」
「うー…」

「ちびどもが背比べですか?滑稽ですぅ」

「あっ翠星石!そんな言い方はひどいの!」
「お前だって大して身長変わんないだろ!」
「そのセリフは翠星石よりおっきくなってから言いやがれですぅ〜」
「すぐにお前よりでっかくなってやるからな!覚えてろよ!」
「ヒナだって負けないんだから!」

「へ〜んだ!もう忘れたですぅ〜」
636以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 15:05:22.86 ID:jHGX1EsZ0
>>635
…そんなこともあったっけ。
あの頃はよくちびってからかわれてた。ふたりで。

「おい?どうした雛苺?」

「…う、うゆ?なんでもないの!」
「そうか?なんかボーっとしてたみたいだけど」


…今、JUMは翠星石よりもおっきくなったし、私なんかもう彼の肩にも届かない。
もうちびって言われることもない。
JUMは男の子だし、きっとそれは当たり前のことなんだと思う。

…でも、私はどうだろう。
ちびのまま…変わっていない?
637以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 15:07:03.89 ID:jHGX1EsZ0
>>636
「大変!?もうこんな時間よ!二人とも急ぎなさい!」
「お、おい!真紅!ちょっと待てよ!」


「雛苺!僕たちも急ぐぞ!ほら、手!」
「は、はいなの!」


彼に手を引かれて走る私。
いつもと、幼い頃と同じ。何も変わらない。
彼の背中を追いかけている。
見えるのは彼の後ろ姿だけ。



でも、いつか…いつか
彼に手を引かれてじゃなくて、ふたり手をつないで
彼の後ろじゃなくて、ふたりとなりに並んで…

fin
638以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 15:08:48.38 ID:JyYXNsfn0
>>637
雛苺の一人称って割と珍しいなあ
何でか切ない気持ちになった
639以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 15:09:09.50 ID:jHGX1EsZ0
なにやら精神が不安定。まともな物が思い浮かばない…
何かに追い詰められてる…
640以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 15:10:55.32 ID:HirJbrbB0
>>638
雛苺…ガンガレ超ガンガレ。
昨日は、Fack youとか言わせて、スマンかった。
5分の2反省している。
641以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 15:11:43.86 ID:HirJbrbB0
>>640ごめん安価ミスった。
642以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 15:33:33.95 ID:mQSA1Ni+O
保守
643以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 15:56:31.46 ID:Wh2f8hfS0
短編?を投下します。
644以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 15:57:24.66 ID:Wh2f8hfS0
 ここは、車で五時間ほどの距離の海の近くにある一軒の旅館。
 何故僕がこんな所にいるかだって?
ジ「無理矢理連れて来られたからに決まっておろう。」
真「どうしたの?ジュン。独り言?気味が悪いわね。」  
 真紅が眉間にしわを寄せてこちらを伺う。
翠「そんなノンケ、おまけで連れて来たのですからほっとくですぅ。」
 雛苺を布団で包んで遊ぶ翠星石。
雛「やぁ〜なの〜苦し〜の〜。」
 グルグルに丸められた布団の中から、雛苺の苦しそうな声が聞こえてくる。
翠「ほれほれ〜雛苺のだ〜い好きな苺大福にしてやったですぅ〜。」
 雛苺だけに大福の中の苺か・・・、何とも呆れてくる。
 ここで説明しよう、何故僕が此処にいるかを、その理不尽な理由を。

 ―――三日前
真「ジュン、今度の休みに旅行に行くから、下僕として付いて来なさい。」
 僕は真紅に、大学の卒業式の帰りに呼び止められた。
ジ「はあ?何で僕が・・・。」
 もちろん口答えしないわけがない。
真「仕方ないでしょう?他のみんなは用事で来られないのだから・・・。」
 真紅によると、
水銀燈・・・薔薇水晶、雪華結晶と共に全国味めぐり。
 蒼星石・・・元治爺さんと、春の花の名所めぐり。
 金糸雀・・・バイオリンツアー。
 ―――という事情で来られないそうだ。
 結果的に残ったのが、雛苺、翠星石、僕の三人。
真「明後日出発よ。急いで準備しなさい。これがパンフレットよ、それじゃ。」
 それだけ言うと、真紅は去っていった。
 無断で休むと後でどんな目にあうか分からないから、仕方なく来た。
   ―――これが、今回の成り行きだ。
645以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 16:00:11.79 ID:Wh2f8hfS0
ジ「どうなることやら・・・。」
 夜にもなると、真紅と翠星石は、温泉の方に消えて行った。
ジ「僕もそろそろ行くか・・・。」
 布団を見ると雛苺が、布団に包まって寝ている。
僕は立ち上り部屋を出、扉に鍵を掛けて、ゆっくりと温泉の方に向かう。
 脱衣所で服を脱ぎ、静かに浴場に進む。人は居ない。
 此処は小さな旅館なのでほぼ貸切状態、なんとも嬉しい。
真「ええそうよ、私は今日、言うわ。」
 女風呂のほうから、真紅の声が聞こえてくる。
翠「本気で言ってるのですか!?信じられんです!あの真紅がですか!?」
 翠星石のあわてた声が聞こえ、水面が荒れる音がした。
真「あなたや水銀燈、みんなにどう言われ様とも、私は言うわ。」
 二人は僕に気づいていないようだ。
翠「もう付き合ってられんです!勝手にするです!」
 引き戸のピシャッという音からして、翠星石は浴場から出て行ったようだ。
真「私は分かっているわ。あなたも、同じように想っている事を。」
 主語が省かれていたため、誰かは分からなかった。
 しばらくすると、真紅も浴場から出て行った。
 
 夕食は、雛苺が寝たままで起きないので、三人で食べる事になった。
 三人とも淡々と平らげていくだけで、会話はない。
 そのうち、翠星石がヤケ酒に酔って暴れだした。
翠「ほれぁ〜ジュンもぉうのぉむでぇすぅ〜。」
 完全にろれつが回っていない。
ジ「ちょ、翠星石、よせよ!危ないって!」
 僕はふらふらと揺れる彼女を両手で支えた。
 途端、翠星石が静かになり、泣き出した。
翠「うう、翠星石だって・・・大好きです・・・とられたくないです。」
 何を言ってるか分からないが、それだけ言うと、翠星石はすやすやと寝息を立てて寝てしまった。
646以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 16:00:43.04 ID:Wh2f8hfS0
 僕は翠星石を布団に横たえて、夕食の残りを食べ始める。
 夕食が終わった後も会話はなく、何のために来たか分からなくなった。
 適当にテレビを見て、時間を過ごし、気づけばもう3時だった。
真「ジュン、夜風に当たりに外に出ない?」
 寝ようと思っていた矢先、不意に真紅から誘いが来た。
ジ「まあ、別にいいけど・・・。」
 断る理由はない。僕は真紅に付いていった。
 着いた場所は、木々が数本生えている、それほど高くない、海岸沿いにある丘。
真「私はあなたに、あることを伝えるためにこの旅行に呼んだの。」
 浴衣姿の真紅がこちらに振り返る。
 潮風になびく長い金髪が、なんとも美しい。
ジ「で、なんだよ、伝えることって・・・。」
 僕はぶっきらぼうに聞く。
真「もう、ムードが台無しだわ。まあいいわ、許してあげる。」
 真紅は少し怒ったが、すぐ微笑みに変わる。
 そして、息を吸った。
真「っ、私はあなたのことが好き。私と、ずっと一緒にいてくれる?」
 真紅は顔を真っ赤にして、僕に想いを伝えてくれた。
ジ「ぷっ、あははは。」
 僕は思わず吹いてしまい、真紅が怒った顔をする。
真「な、何がおかしいのよ!」
ジ「ごめんごめん。その、真紅がそんな事言うなんて、おかしくてさ。」
 真紅は、躍起になってこちらに詰め寄る。
真「これでも頑張ったのよ!緊張もしてたし・・・。早く答えを出してくれる?」
 真紅は早くとせがんでくるが、僕の中では答えはもう決まっている。
ジ「真紅、僕と一緒に」
翠「だめですぅー!」
 横からの突然の介入に、お互い驚く。
647以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 16:02:48.84 ID:Wh2f8hfS0
翠「翠星石もジュンのことが大好きです!真紅の独り占めにはさせんです!」
 ふらつく足で来た為か、浴衣にはこけた後がたくさん付いていた。
真「翠星石・・・あなた・・・。」
 真紅は心底驚いた顔をしている。
 まさか酔った状態で此処まで来るとは思ってもいなかったようだ。
翠「翠星石を、見捨てないでですぅ・・・ジュンと一緒に居たいですぅ・・・。」
 ふらふらと、こちらにって来る翠星石。
 僕は翠星石をゆっくりと支えてやった。
 自慢のロングヘアーは、砂埃が付いていて、足には擦り傷もあった。
翠「ジュン・・・、置いてかないで・・・ですぅ。」
 やつれた顔で、胸にうずくまりながら必死に訴えかけてくる。
真「ジュン、どっちを取るの!?お願い!捨てないで!」
 真紅も半泣きになりながら、詰め寄ってくる。
 
―――この二人の気持ちに勝ち負けはない。 

僕はそう悟った。
 真紅も、翠星石も片手で抱きしめてやった。
ジ「僕はどっちも見捨てはしない。ずっと一緒にいよう。」
 やさしく、静かに言ってやった。
真「卑怯ね・・・ジュン。」
翠「卑怯ですぅ・・・ジュン。」
 二人とも、言い終わると寝てしまっていた。

  ―――彼女達は暖かかった。身も、心も、全部。
 
 二人の頭をゆっくりと撫でてやった。 
 無論、旅館につれて帰るのには手間がかかった。
 片方を背中に背負い、片方を前に抱いて、小一時間はかかった。
648以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 16:03:48.38 ID:Wh2f8hfS0
 それから数年・・・

?「ジュン、起きなさい。もう朝よ。起きなさい。」
 僕は起こされて目が覚めた。
起こしたのは、―――真紅。
ジ「んん、わかったよ・・・。」
真「翠星石が、朝食を準備して待ってるわ。急いで。」
 真紅にせかされて、急いで着替えを済ませた僕は、リビングに入る。
翠「おそいですぅ。待ちくたびれたですぅ。」
 翠星石が、文句をたれている。
ジ「ごめんごめん。」
 三人で賑やかな朝食を食べる。
ジ真「じゃあ、行ってくる。」
翠「行ってらっしゃいですぅ。」
 翠星石にキスをして、家を出る。

 あのときの判断を僕は間違ったとは思わない―――
  
 ―――だって、こんなにも幸せに暮らせているのだから・・・。
649648です:2006/04/12(水) 16:06:16.07 ID:Wh2f8hfS0
焦りのため、安価が抜けていたことに気づきました。
ごめんなさい。
ではこれで・・・。
あ、分かると思いますが、三人は同棲です。
650以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 16:19:33.92 ID:HirJbrbB0
>>649
インドなら何人でも結婚できるよ。(確か)
651以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 16:22:06.83 ID:hRRj+Dno0
>>649
婚姻届を出さなくても幸せになれるよ!('(゚∀゚∩なれるよ!
652以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 16:33:07.85 ID:/h154X7JO
どっちか取るなんて出来ないよな…普通…
653以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 16:51:18.44 ID:KO/o9p580
気持ちの強いほうを選ぶ、じゃなくJUMが好きなほうを・・・
しかしSSじゃ3人でもうまくいってるようなので野暮なことは言うまい
JUMと真紅、翠星石に幸あれ
654以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 17:13:30.41 ID:TezPZpEzO
薔「最近忙しいから二人でのんびりするのも久しぶりだね…」
J「ああ、そうだな…いっそこのまま時間が止まれば良いのにな」
薔「ザ・ワールド!!」



薔「…………………」
J「…………………」



薔「…………………」
J「…………………」
薔「そして時は動き出す」




薔「時が止まったら…つまらないよ」
J「え?」
655以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 17:17:14.73 ID:tNqgOMoP0
ジュンには何が起こってるのか分からないwwwwwwww
656以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 17:34:36.09 ID:TezPZpEzO
薔「最近刺激がない」
J「いいじゃないか、まったりしてて」
薔「ダメ、私とジュンの間に刺激がないなんて」
J「君はどんな関係を望んで居るんだ」
薔「と言う訳でお姉ちゃんを呼んで見ました」
J「スルーか」
雪「こんばんは、ジュン君」
J「ああ、こんばんは」
雪「…………」
J「…………」
雪「……あの」
J「それでさ」
薔「なに?」
雪「私はこれからどうすれば…?」
薔「…………考えてなかった」
J「………」
薔「じゃあ………ひとまずみんなで寝よう…さーさーれっつごー」
J「お、おい」
雪「え、あ、その…(///)」
ジュンを挟んで川の字で寝る三人
J&雪「………(///)」
薔「………スースー」
J「な、なあ」雪「あ、あの」
J「な、なに?」
雪「ジュ、ジュン君こそ」
J&雪「………(/////)」
657以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 17:35:26.42 ID:TezPZpEzO

翌朝
薔「どう?刺激的だった?」
J&雪「…………チラ」
二人の目があう
J「……(//////)」
雪「……(//////)」

薔「………………あれ?」
658以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 17:36:31.69 ID:TezPZpEzO
雪華綺晶にジュンを寝とられ(?)た薔薇水晶
薔「こうなったら…逆に私が寝とる」


ガチャ…
薔「………………!」

雪「あ、ジュン君………」
J「雪華綺晶…可愛いよ」

薔「……………ジュン」
雪「え……!」
J「薔薇水晶…!」
薔「………………」
雪「あ、あの…これは…」
薔「…………せん」
J「え!」
薔「やらせはせん!やらせはせんよ!」

ジュンを押し倒す薔薇水晶
J「ば、薔薇水晶!」
薔「…お姉ちゃんに…渡さないもん…!」
雪「……わ、私だって!」
雪華綺晶もジュンにのし掛かる
J「ちょ、待って…二人とも…!」
雪「ジュン君…私なら…胸でこんな事も…」
薔「私なら…口でしてあげる…」
J「ま、や、やめr」

659以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 17:37:02.98 ID:TezPZpEzO
現在
雪「はい、ジュン君…あーん」
薔「ジュン…口移し…して…」
J「あ、ああ…」

風が吹く、結構強い風だ

どこかの女「きゃ!(スカートが捲れる」


J「お……………は!?」
薔「……………ジー」
雪「……………ジー」
J「あ、いや、いまのは」
雪「今晩が…楽しみですね、ばらしーちゃん」
薔「うん、そうだねお姉ちゃん」
J「……………(;゚Д゚ )」

次第に調教されてくジュン君でしたとさ

終わり
660以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 17:39:35.72 ID:AeFUVu2X0

  ま た J U M か w

661以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 17:58:45.71 ID:JyYXNsfn0
ほしゅ
662以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 18:10:26.44 ID:JyYXNsfn0
>>648
さりげなく蚊帳の外な雛苺ちょっとカワイソス
663以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 18:11:43.78 ID:f3Ct5uqn0
名前変換ドリーム小説の奴。
相手言って下さい。大体のシュチュエーションは決まってんだけど、
肝心の薔薇乙女の顔が思い浮かばないジレンマ。
という訳で、

先着一名ッ
夏の甲子園。三年間積み上げてきた全てのもの。そしてやってきた決勝戦、9回裏。
2ストライク2アウトノーボール。ランナー一二塁。
サヨナラホームラン決められたピッチャーが流した涙より熱いの頂戴ッ
664以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 18:13:09.71 ID:JyYXNsfn0
ドールズ限定なら雛
でなければ巴
665以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 18:16:32.84 ID:jHGX1EsZ0
あんたいつも元気だな…
羨ましい
666以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 18:22:33.60 ID:f3Ct5uqn0
>>664
そういえば最近トゥモエー書いてなかったですね。
了解しました。トゥモエー分補充もかねて書いてきます。

>>665
楽しみのないことから、ためになることはおこらない。
泣いてる時より笑ってる時のほうが楽しいからね!
667以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 18:38:28.78 ID:Dyf41Dmh0
保守ゥゥゥゥゥッ!
668以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 18:45:57.76 ID:TezPZpEzO
銀「ねえジュン〜」
J「お、おい…」

真「く…ジュンは私の下僕なのに…いつもいつもあの水銀燈に…」
金「真紅が怖いかしらー」
真「黙りなさい!…こうなったら……!」
金「ついに何かやるかしらー?」


真紅宅
真「水銀燈の名前を使ってバンバン出前を取るわよ」
金「陰険かしらー」
真「そんな訳でラーメン屋にコール!」



一時間後
金「名前は水銀燈でも住所がこの家じゃ意味ないかしらー!」
真「ラーメンが伸びる、黙って食べなさい、あと12杯よ」
669以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 18:49:23.27 ID:tNqgOMoP0
テラアホスwwwwwwwwwww
670以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 19:02:44.89 ID:tNqgOMoP0
保守
671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 19:07:16.17 ID:paWLxFMe0
やっぱエロってまずい?
672以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 19:08:05.66 ID:mQSA1Ni+O
>>668
真紅wwwww金糸雀wwwww
673以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 19:08:16.11 ID:JyYXNsfn0
674以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 19:09:29.11 ID:KO/o9p580
まずい。
微までならあまりとやかく言われないがモロだとエロパロ行けってなる。
さらに何か意見あればこちらで。
http://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/21.html
675以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 19:17:32.68 ID:TezPZpEzO
銀「真紅が嫌がらせでピザ屋の出前を私の家に送りつけたので、お返しに不幸の手紙を送りつけてやったわぁ」



銀「それなのに、なんで全部私の所に戻って来るのよぉ!」
真「あら、ばれた?」
金「どっちも陰険かしらー」
銀「黙りなさい!なんで送り返すのよぉ!」

真「不幸になって欲しいからに決まってるじゃない!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ
真「…………………」
銀「…………………」

金「こ、怖いかしらー…」
676以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 19:19:02.11 ID:paWLxFMe0
じゃあがんばってけずる。
677以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 19:33:19.02 ID:T29T14L70
保守、には早いけれど、保守貼り
http://up2.viploader.net/pic2/src/viploaderf25084.jpg
678以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 19:35:47.34 ID:KO/o9p580
>>677
いつもご苦労様です
また色っぽいこを
679以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 19:36:03.19 ID:tNqgOMoP0
>>675
不幸になって欲しいからwwww
>>677
ズキューン(*´Д`)
680以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 19:58:25.00 ID:R65AvRpa0
         _,,..,,,,_
         / ,' 3  `ヽーっ
         l   ⊃ ⌒_つ
          `'ー---‐'''''"
681以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:07:26.58 ID:paWLxFMe0
とりあえずできた分だけ投下。
J×巴モノです。
682以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:08:20.14 ID:paWLxFMe0
ピンポーン。
チャイムが鳴り一人の少年が玄関にかけていく。
J「ちょっと待って。今鍵を開けるから。」
土曜の午後。今日は授業が午前中で終わり、ほとんどの学生は遅くとも昼過ぎには家に着いていた。
くわえてもうすぐテストがある。直前とはいかないが少しはあせる時期でもある。
彼-JUNもその一人である。
玄関についた彼は鍵をはずして待っている相手を迎え入れた。
J「悪いな柏葉、勉強教えてなんて無理いって。」
巴「そんなことないよ。お邪魔します。」
彼女-柏葉巴ぺこりとお辞儀をしてそういった。
J「かしこまらなくていいよ、姉ちゃんもいないし。」
巴「えっ、そうなんだ。」
だが、幼馴染の二人にとっては別段変わったことでもない。
昔はよく二人で遊んだものだった。
今はそうでもないが。
J「じゃあ僕の部屋でいいか?」
巴「うん、いいよ。」
その返事を聞くと彼は部屋に向かって歩き始めた。

J「とりあえず、古文がわからないんだけど・・・」
巴「古文のどこ?」
J「まずは、ここかな・・・」
そういって開いたページを指差す。
巴「ここは・・・」
さされた文章を見ながら巴は丁寧に教えていく。
683以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:10:01.56 ID:paWLxFMe0
>>682
そうして2時間ほどたった頃
J「少し休憩にしないか?」
JUNは言った。
巴「うん、そうしよう。」
その発言に巴もペンをおいた。
J「しかし・・・柏葉教えるの上手いな。」
巴「そんなことないよ。桜田君ののみこみがいいんだと思うよ。」
JUNのほめ言葉に巴はぶんぶんと手を振りながら返した。
JUN「・・・なんかこうして柏葉と二人きりで話すのもひさしぶりだな。」
そう、年頃になったせいか二人きりではあまり話すことは少なくなってしまった。
もっとも
巴「そ、そうだね。(それは桜田君の周りにいろいろな子がいるせい・・・)」
この巴の考えの方が主であったが。
今、JUNの周りにはたくさんの魅力的な(少なくとも巴にはそう思える)女の子がいる。
そのせいで巴は悩んでいた。
684以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:10:50.40 ID:paWLxFMe0
>>683
この恋心について。
小さい頃二人はいつも一緒だった。
一緒にお風呂に入ったことだってあった。
ずっとずっと一緒にいられるって思っていた。
しかし今、そうではなくなってしまった。
たしかに巴はJUNの近くにいる。
違うのは近くにいるのは巴だけではないということだ。
たくさんの女の子がJUNの近くにいる。
それが不安でしょうがない。
いつか二人は別々の道を歩むのではないか。
いや、もうすでにJUNはほかの子と・・・
そう思うだけで胸が締め付けられる。
それに巴はあまり押しの強い方ではない。
この状況を打破できるほどの力もない。
しかし、どうにかしたい。
このジレンマに今、巴は苦しめられている。
685以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:11:44.62 ID:paWLxFMe0
>>684
J「でもさ・・・」
JUNはそんな苦悩をよそに話を進めた。
J「なんか柏葉と話してると落ち着くんだよな。」
巴「え!?」
進んだ先は巴にとって予想外のことであったが。
J「いやさ・・・他のみんなと騒いでるのもたのしいけど、柏葉と二人で話してる時は落ち着いた気分でいられるんだよ。」
巴「そ、そうかな・・・?(///)」
巴にとってこんなこと言われたのは初めてであった。
しかも大好きな相手に。
そのため巴は真っ赤になってふさぎこんでしまった。
そんな巴を不思議に思いながら
J「あ、そういえば。」
JUNは何か思いたったようだ。
巴「どうしたの?」
巴はきく。
J「せっかく休憩なんだし、紅茶いれてくるよ。」
そういうとJUNは立ち上がった。
巴「こ、紅茶?」
その単語に巴はあまりいい思いはしていなかった。
そして彼はだしてほしくない名前を言った。
686以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:12:25.09 ID:paWLxFMe0
>>685
J「そう紅茶。近頃、ずっと真紅に入れさせられてさ。自分でもかなり上手くなったと思うんだよ。」
真紅。
巴にとって真紅は友達であったがJUNの近くにいる女性でもあった。
真紅はJUNのことを『下僕』と呼んでこき使っていた。
JUNもお人好しなせいか文句をいいつつもちゃんと紅茶をいれてあげている。
『主人』と『下僕』。
ハタから見ればそうであろう。
でも、時折真紅がみせるあの目。
JUNを見るあの目がそれ以外の感情があることを巴はなんとなく分かっていた。
女のカンというやつだろうか?
とにかく巴は不安でしかたなかったし、紅茶という単語に対してもあまり快く思っていなかった。
だから紅茶なんて別に欲しくもなかった。
巴「いいよ。桜田君も大変でしょう?」
彼女にとってせいいっぱいの否定であったが、
J「そんなことないって、ちょっといれてくる。」
彼にはとどかず、彼は部屋を出て降りていってしまった。
巴「・・・・・・・・。」
残された巴はしかたなく待つことにする。
しかし以外にはやく彼の声が下から響いてきた。
J「葉っぱ切らしてるからちょっと買ってくるー!」
そんな声が聞こえたかと思うとドアを開ける音がして彼はいってしまった。
巴「そんなの・・・いらないのに・・・。」
またしても巴の声はとどかなかった。
687以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:13:08.66 ID:paWLxFMe0
まずはこれでおしまいです。
続きは夜だと思う。
688以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:16:55.38 ID:HirJbrbB0
>>687
トゥモエ切ねー、良い展開期待してます。
>>680
腐ってる時間は無いぞ。
689以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:19:25.16 ID:DGMnH/Vb0
>>680
( ^ω^)
>>687
激しく続きが気になるw
690 :2006/04/12(水) 20:36:20.15 ID:AeFUVu2X0

         ∩゚∀゚∩age

691以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:38:21.60 ID:tNqgOMoP0
ジュンにインタビューしました。
Q1「あなたの名前はなんですか?」
A1「桜田ジュン」

Q2「お仕事は?」
A2「引きこもりがちな学生」

Q3「好きな人は?」
A3「知らんがな」

Q4「嫌いな人は誰ですか?」
A4「薔薇水晶」

Q5「本当ですか?」
A5「はい」

Q6「ここにジュンの隠したエッチな本が」
A6「薔薇水晶大好き」

Q7「それはどうしてですか?」
A7「電波っぽいところとか?」

Q8「ここにジュンの自家発電の写真が」
A8「ミステリアスな雰囲気が大好きです」

Q9「雪華綺晶をどう思いますか?」
A9「可愛い」
692以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:38:44.53 ID:tNqgOMoP0
Q10「薔薇水晶とどっちが可愛いですか?ちなみにここにジュンが入浴中の」
A10「どっちかというと、薔薇水晶が可愛いと思います」

Q11「ヒポポタマス」
A11「意味わからん」

Q12「一番嫌いな味方は?」
A12「ベジータ」

Q13「それはどうしてですか?」
A13「ベジータだから」

Q14「薔薇水晶に一言」
A14「僕の部屋に隠しカメラと盗聴器仕掛けるのやめて下さい」

Q15「いやな思いでとかありますか?」
A15「薔薇水晶との約束すっぽかしたら一週間絶え間なくウィルスメールが送られてき。アドレス変えても」

Q16「誰にですか?」
A16「薔薇水晶」

Q17「それはどうしてですか?」
A17「たぶん嫌がらせ」
693以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:39:07.52 ID:tNqgOMoP0
Q18「薔薇水晶は好きですか?」
A18「別に」

Q19「では薔薇水晶と結婚したいですか?」
A19「別に」

Q20「でも、ジュンが寝てる間に既成事実作っちゃったよ?」
A20「えっ!!??」
694以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:40:42.73 ID:qNsJIbm40
唐突に続き投下。
>>534
〜チビ蒼星石とチビ翠星石〜気づいた姉、両手に華。・・・No5

〜露天風呂〜
翠星石「うわ〜。すごいですぅ〜」
蒼星石「そうだね。見とれちゃうよ。」
ジュン「うわさでは聞いていたけどやっぱりすげーな」
目の前にあるのは絶景とそれを眺めながら入れる露天風呂。春の湖に少し雪が残る山が映し出されてとても幻想的な美しさを出している。
蒼星石「おふろもひろぉい」
翠星石「そうです。・・・・・・ん?なんかあっちのほうは水の色がこいみたいですぅ。」
ジュン「多分あっちは深いんだろうな。なんかテレビでここを紹介してたときそんなこといってたし。」
目の前には広い露天風呂が広がっている。最初は浅く、子供でも足は届くのだが、奥のほうに行くと深くなる。
最深でジュンの胸ぐらいまである。ジュンは平気でもまだ子供の蒼星石と翠星石にはきついかもしれない。
ジュン「おぉ〜。結構深いな。胸くらいまであるや」
ジュン「なんかこんな風な風呂に入るのはじめてかもしれないな。」
〜続く〜
695以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:41:58.62 ID:qNsJIbm40
>>694
蒼星石、翠星石「(じーーーっ)」
ジュン「こっちに来たいのか?」
蒼星石、翠星石「(こくこく)」
ジュン「じゃあ泳いでこい。そして僕につかまれ。」
翠星石「ぎょーぎわるいんじゃないですぅか?」
ジュン「誰も見てないんだしいいんじゃないか?」
蒼星石「あの、ぼ、ぼくおよげないんだけど・・・。」
ジュン「そうかなら・・・。」
蒼星石「?・・・え?ジュンくん?」
ジュン「どーせ掴まるんだし最初から掴まっててもいいだろ?(ぎゅっ)」
蒼星石「え?う、うん。(ジュンくんに抱っこされてる。うれしい。)(ぎゅっ)」
ジュン「ちゃんと左肩に掴まっていろよ。」
翠星石「ひきょーですぅ。さいしょからそっちにいけるなんてらくチンです(なんかそうせいせきしあわせそうなかおしてますぅ。)」
ジュン「しょうがないだろ。泳げないんだし。じゃあ翠星石もつかまるか?」
翠星石「いーです。すいせいせきはじりきでそっちまでいきますぅ。」
そういうと翠星石はばちゃばちゃとバタ足をはじめ、途中で減速をはじめた
〜続く〜
696以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:42:32.66 ID:qNsJIbm40
>>695
翠星石「(こ、これじゃあジュンまでとどかないですぅ)」
翠星石が前に進めなくなると同時にジュンの空いていた右手で翠星石を支える。
ジュン「だめだったのか。まぁ落ちないように掴まってろ」
翠星石「ちくしょーですぅ。(あんがいジュンってやさしいんですぅ。もうちょっといっしょにいたいです。さっきのしあわせそうな顔は・・そうせいせきはもしかしてジュンのことが・・・。)」
蒼星石「ふふっ。(ジュンくんのからだ、あったかい。おんせんのせいもあるのかもしれないけど・・・。しあわせ。)」
ジュン「・・・・・でどうするんだ?」
蒼星石「ジュンくんがよければしばらくこのままで・・・。(もうちょっと抱っこされていたい)」
翠星石「ちょっとこのままでいるですぅ。ジュンにささえられてるとらくなんです。(もっとぎゅってしてくれないかですぅ。)」
ジュン「わかった。わかった。(本当に可愛いな。)」

・・・・。こうして蒼星石と翠星石の甘いひとときはすぎていくのだった。

〜続く〜
697以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:43:29.56 ID:qNsJIbm40
今回の投下は以上です。短くてスイマセン。
次回は明日のこの時間帯に投下できればと思っています。
698以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:47:37.42 ID:U0cI+7v40
ごめん


おっきしたお
699以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:47:57.59 ID:3knTEWWy0
>>697
GJ!! ヤバイよw チビ双子ヤバイよww 特に蒼星石wwww
続きにwktk
700以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:49:40.69 ID:R65AvRpa0
自分のIDがR65指定のAV
701以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:49:45.21 ID:HirJbrbB0
>>697
ムッハー!wktkアンドGJ!鼻血が・・・
>>13
そろそろジュンの裏作業投下。
702以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:51:18.10 ID:HirJbrbB0
>>701
第21話「覚醒の秘薬」

翠「ふぁーあ、まだこんな時間ですか・・・たまには、朝早く起きて見るのもいいですぅ。」

そう、翠星石は言い何を思ったのか、足はジュンの部屋に向かっていた。

翠「(ガチャ)さっさと起きるですぅ!!チビ人間!」

しかし反応が無い、よく見ると其処には、湿った布団しかなくジュンは其処には居なかった。

翠「ま、まあこういう日もあるですぅ、次は・・・蒼星石の部屋に行くですぅ♪」
翠「まさか、蒼星石がチビ人間と一緒にいるわけなんか、無いですからねぇ。」

そう言うと翠星石は蒼星石の部屋に入っていった。

翠「うふふふふ・・・猫ちゃんどこですかぁうふふふふふ、・・・あれ?居ねぇですぅ。」

しかし、蒼星石も居ない仕方が無いので、もう一眠りつくことにしたが、蒼星石が気になってしょうがないので、探しに行くことにした。
703以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:51:58.62 ID:HirJbrbB0
>>702
翠「えーっとまず、行くとしたらですねぇ・・・風呂ですかね?」
翠「うーん・・・いねぇです、他は・・・闘技場ですかねぇ?」

そう思うと、翠星石は闘技場に向かった。

翠「あっ、何かジュンと話してやがるですぅ、此処は一旦端で見てるですぅ。」

J「何だ?話って?」
蒼「実は、僕と姉さんは人の夢を見ることが、出来ると思われるんだ。」
J「・・・見た?」
蒼「・・・うん。」
J「そうか・・・見られたんなら仕様がねーやね、なーに罪悪感に浸ることは無いさ。」

ジュンは勝手に蒼星石を励ましていた。

翠(何ですって!私にそんな能力が有るだなんて・・・それで人の夢を勝手にいじる事も、出来るかも知れないですね・・・ふひひひひ、今に見てろ真紅めですぅ)
蒼「有難うジュン君、言わないと何か気が済まなくって。」
J「まぁ、言わないよりはマシだからな、寛大な心を持って許して進ぜよう!」
蒼「本当に有難うジュン君。」
J「その代わり・・・皆に今日いやーなジュース飲ますかもしれないんだ、その時は何かカバーよろしく。」
蒼「(ジュン君の夢を勝手に見ちゃってしね。)うんいいよ。」
J「よろしく頼むぜ、それじゃあ俺先に上行ってるから、ああ、それとゴソゴソ(急いで上がって来い。)。」
蒼「何でだい?」
J「ゴソゴソ(何か嫌な予感がするから。)それじゃ。」
蒼「あっ、行っちゃった・・・まぁいいや、僕も行こう。」
704以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:52:42.09 ID:HirJbrbB0
>>703
そして、ジュンの言われた通り走ってその場を去る蒼星石だった。

翠「あー!あのチビ人間、蒼星石になんか入れ知恵しやがったですぅ!待ちやがれですぅぅぅ!!」

しかし、翠星石の発言は空しくも、誰の耳にも届かないのでした。

30分後、皆はゾロゾロとおきて来た、魔性のドリンクが待ち構えてるとも知らずに。
そして食堂にて。

銀「真紅ぅ、寝癖になってるわよぉ。」
真「嘘ね。」
銀「・・・なんで分かったのぉ?」
真「さっき直したばっかりですもの。」
銀「・・・つまんなぁい。」
J「えー・・・っと皆さん、このジュースを飲んでもらいます・・・(アーメン)」

其処にあったのは、血生臭い様な甘ったるいような取り合えず、カオスの一言に尽きるジュースが其処に8つあった。
よく見ると、所々ゴポッと奇怪な音楽を奏でているのが見える。
勿論、7人は猛反対するわけで。
705以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:53:27.28 ID:HirJbrbB0
>>704
銀「・・・!!!ちょっとぉ!このジュースを飲めっていうのぉ!?」
J「その通り・・・御免皆・・・」
真「何故貴方とスネークと雪華綺晶は飲まないのだわ!?」
ア「飲むのは一生に1回しか効果が無いから。」
蒼(うーん・・・何が入ってるんだろう・・・)
雛・金「(ガクガクブルブル)無理。」(なの!!・かしら!!)
J「飲んだら御褒美あげるから!!」
薔(つかつか、がしっ、ゴクゴクゴク・・・バタン!)
翠「!!!???」

薔薇水晶は1つ掴み飲み終えると倒れた、倒れた実物を見ると恐怖するのが普通で。
その恐怖は、混乱を招いた。

真「ぶつぶつぶつぶつ・・・」
銀「うふふふふふ・・・人生終わったわぁ・・・うふふふふ・・・」
雛「あ、ああああああ、うああああああ!!・・・」
金「無理無理無理無理無理無理無理無理無理・・・」
翠「うああああ!!??うう・・・怖いですぅ・・・誰かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、だずげでぇ。(グスッヒックヒック)」
蒼「姉さん!落ち着いて!?薔薇水晶は・・・薔薇水晶は・・・!?」
笹「ジュン死んだら、この紙を親に渡してくれ。」
706以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:54:03.94 ID:HirJbrbB0
>>705
笹塚が[死んだら]といったのが悪かった、さらに状況は悪化し失禁寸前になる者さえ居た。

ア「面倒くさい、一気に飲ます。」
J「えっ!ちょwwwおまwwwひでぇwww」

そうアーカードがいつの間にか現れ、そう言うと一瞬で皆の口に突っ込んだ!
その瞬間、皆の目はジュンを向いて、目が助けて!殺される!などと言っていたが、どうにもする事も出来ずに、残りの6人は倒れた。

J「ごめん皆、助けることは出来なかったよ・・・」
ア「さっさと部屋に運べ。」
J「・・・うーい(死)」
笹「げほっ・・・何とか、持ったぜ・・・部屋で寝てる・・・よ。」

そして、ジュンは運び終えて、部屋に戻り疲れたので、眠った。

ア「・・・女限定の副作用の犠牲になってもらうぞジュン、お前の犠牲は無駄にしない。」
ア「女性が、欲情する効果が有る、液体が入っちゃってるんでな。」
707以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:57:50.42 ID:HirJbrbB0
>>706
次回は、少しヤバイ表現が含まれている可能性があります。
見たい方は、目を閉じて妄想してください。
708以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:58:28.23 ID:R65AvRpa0
>>707ウルトラ超サイクロンアームストロングスペシャルアームストロングGJ
709以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:58:41.98 ID:tNqgOMoP0
wktk
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 20:59:20.37 ID:TezPZpEzO
飲みたくNEEEEE!
711以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 21:15:21.96 ID:Dyf41Dmh0
>>708
おまいさん多分銀魂好きだろ

>>707
ネアームストロングサイクロンジェットアームストロングGJ
712以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 21:26:39.57 ID:KO/o9p580
>>697
ちび星石たちにはほんとに癒される
713以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 21:28:50.51 ID:TezPZpEzO
薔「……黄色が良い」
雪「青です!」

J「さっきから二人は何を言い争ってるんだ?」
銀「二人が犬を飼う事になったんだけどねぇ、首輪の色で意見が別れちゃって」
真「下らないわね」

金「ここはカナリアにお任せかしらー!ここは青でも黄色でもない色にすると良いかしらー!」
J「………………」
金「青と黄色を混ぜて緑色かしらー!」
薔「………うん」
雪「それなら…」

銀「すごいわぁカナリア!やっぱり馬鹿の考える事は違うわねぇ!」
真「ただの馬鹿ではないと思っていたわ」
金「そんな照れるかしらー!」
J(絶対褒められてないよカナリア…)
714以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 21:29:43.25 ID:KO/o9p580
>>713
金糸雀可愛いよ金糸雀
715以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 21:32:58.23 ID:JgCZtkLW0
>>693
滅茶苦茶好き。マジで好き。好き好き大好き超愛している!
716以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 21:33:44.35 ID:TezPZpEzO
>>713
金「それで犬ってどういう犬かしらー?」
J(…なんか嫌な予感がするからエスケープ)
雪「それはですねー」
薔「そこにい………あれ?ジュンは?」
真「ジュンなら走って何処かに行ったのだわ」
薔「しまった…!お姉ちゃん!」
雪「ええ!ばらしーちゃん!追いかけましょう!」




真「ねえもしかして二人の言う犬って」
銀「聞かない方がいいわぁ」
真「………紅茶でも飲みましょう」
銀「私はヤクルトがいいわぁ」
金(遠くでジュンの叫び声が聞こえた気がしたけど気にしないで置くかしらー)
717以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 21:34:28.55 ID:mQSA1Ni+O
>>713
まさかその犬って………
718以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 21:36:57.47 ID:mQSA1Ni+O
>>716
やっぱりそう来たか!!
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 21:39:42.83 ID:2H1gXHf/0
(´・ω・`) やあ
君たちには1週間以内にとんでもない幸運が訪れるという呪いをかけた。


http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144836529/


このスレに「神前氏ね」

と書き込めばこの呪いは必ず1週間以内に現実のものと化す。

なお、この呪いは先着50名様までだ

まだ間に合う!!!!!!急げ!!!!!

最高の未来を、君に。
720以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 21:49:01.82 ID:JyYXNsfn0
721以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 21:57:50.82 ID:JyYXNsfn0
722以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:00:42.39 ID:cBDKrH2y0
723以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:01:53.80 ID:jHGX1EsZ0
終わり
724以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:02:22.64 ID:JgCZtkLW0
とある曲を聞いてJ×めぐで書きたくなった。


「神さまを信じますか、って聞かれたの」
 その笑顔が見たいだけだった。感謝されて、頼られたいと思った。
「神さまの、何を信じればいいの、って聞いたわ」
 ――ただ、それだけだった。

【雪が解けてなくなるように明日には枯れてしまう花】

 その日は、やけに冷える日だった。十二月も半ばとなって、ちょうどクリスマスまで一週間となった日だ。
 その日も、僕は身だしなみを整えて、おかしいところがないか、念入りにチェックして準備をしていた。
「気合、入れすぎぃ」
 友人であるところの水銀燈に、けらけら笑われた。まあ、いつものことだ。
 確かに自分でも気合を入れすぎている気もする。が、笑われるほど念入りにしても、まだ不安なのだ。
 どこかおかしい所があって、“彼女”に嫌われてしまわないだろうか。カッコ悪いなんて思われやしないだろうか。
 無駄に手を動かし、身体のいたるところに触れる。ほとんど毎日彼女のもとに行っているはずなのにだが、それでも慣れない。
「……そんなことをしている間に、行けばいいと思うわぁ」
 ごもっとも。そんな水銀燈の呆れ顔を背に、僕は彼女のもとへと向かうことにした。

 ――天使みたいだ、と思った彼女のもとへ。

続く
725以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:02:47.28 ID:JgCZtkLW0
 彼女と出逢ってから、そんなに経っていない筈だ。実際、日数にして五ヶ月とか半年くらいだろう。
 しかし、今では僕にとって一番親密な仲(これは決してそういう意味でなく、いや僕としてはそういう意味がいいのだけど)になっていた。
 時間と仲の親密さは比例するけれど、特例もあるということなんだろうと思う。

 出逢った、あの日。彼女は、ただ言った。どうでもいいと言わんばかりの笑みを浮かべながら。
「――貴方、誰?」
 心を撃ち抜かれた。そんな色気もかわいらしさもないその笑顔が、とても尊いものに見えてしまったのだ。
 彼女も言っていたけど、そんなことを思うのは後にも先にも僕くらいのものじゃないだろうか。少なくとも第一声が、
「……天使?」
 なんていうヤツは、そうそう居ないだろうなと思う。それで、彼女には随分と笑われた。
 僕を連れてきた水銀燈にも大笑いされ、顔から火が出るほど恥ずかしかったけど、でも彼女の笑顔が見れて、それがどうでもよくなっていた。
 今こうして思い返してみれば、出逢った時点で惹かれていたのだ。
 極めつけの一言は、笑った、そのすぐ後にあった。
「貴方、面白いから好き」
 そのときの笑顔は、きっと彼女の持つ笑顔の中で、飛び切りのものだったに違いないと自惚れている。

 ――そんな出逢いが、僕たちの出逢いだった。ちょっと変わっている、柿崎めぐとの出逢いは、やっぱりどこか変だった。

続く
726以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:03:08.29 ID:JgCZtkLW0
 そして、出逢った次の日から僕は毎日めぐのもとへ通うようになった。めぐは、入院していたのだ。
 通い始めた最初、そんなに親しくない僕の来訪に戸惑っていたようだが、今は一日でも顔を見せなかったりすると、あっちから病院を抜け出して乗り込んでくる。
 まあ、乗り込んでくるようになった原因は、僕が風邪をひいて、通い始めてから初めてめぐの所に行けなかった日にあるだろう。
 あれ以来、めぐは僕が自分のところに来ないと、僕がぶっ倒れているんじゃないだろうか、と思うようになったらしい。
 それはとても嬉しいのだけど、どうもただ病院から抜け出したいだけのようだ。
 そしてさらにわからないのは、めぐが病院から抜け出して怒られるのは何故か僕だ。
 来ないなら、連絡してくれなきゃめぐちゃんが抜け出しちゃうでしょう、というのは婦長さんの言葉だったか。
 そんなことを思いつつ、僕は病院に到着した。いつも通りの挨拶をすませ、めぐの病室を目指す。
 もう普通に顔見知りだった。病院に入ると、大抵の人に挨拶される。ほとんど毎日来てるなら、当たり前か。
 ほどなくして、めぐの病室の前にたどり着く。ほとんど無意識でここまで来た。今度目を瞑って来てみようか、なんて思う。たぶん、来れる。
「めぐ、入ってもいい?」
「ジュン? いいよ、入って」
「お邪魔しま――」
 固まる。
「適当に座って待ってて。今着替えてるところだから」
 何故、目の前に下着姿のめぐが居るのだろう、とひどく哲学的(?)な思考に走る。
 ここでこっそり、ああ、結構胸があるんだなぁ、なんて思ったのは秘密だ。
「何凝視してるの?」
「っていうか、着替え中なら入っていいよとか言わないでよ」
「別に、ジュンなら見られてもいいから入っていいって言ったの。それより早く閉めてよ。他の人に私のこんな姿見せる気?」
 それは、深読みすれば深読みできる台詞だったけど、たぶんそのままの意味だろうと思う。
 それだけ信頼されているってことなんだろうけど、何だか、男として見られていない証明のようでもあって、複雑だ。

続く
727以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:03:29.25 ID:JgCZtkLW0
「……よし。お待たせ、ジュン」
「あ、うん」
「? 何か顔赤いけど……どうしたの?」
「別に」
 めぐがかわいく首を傾げるが、どうせ言っても理解できない。微妙な男心のことなど、めぐにとっては些事にしかすぎない。めぐは、マイペースだからあんまり頓着しない性格なのだ。
「ふぅん、変なの」
「……変なのはめぐだと思うけどね」
「何か言った?」
「別に、何も」
「あ、そういえば、ジュン、クリスマスどうするの? 水銀燈とデート?」
「何で、水銀燈?」
 水銀燈が、僕にかまうはずないと思うんだけど。すごい人気だから。
「ジュン?」
「ん?」
「鈍感な男の子は嫌われるよ?」
「何の話?」
「まあ、いいか。今さらだしね。……それで、クリスマス、予定あるの?」
 予定か。そんなことを、急に言われてもなぁ。
「強いて言うなら、めぐのところに来る予定だったけど……」
「クリスマスなのに? 彼女は?」
「居ないよ、そんなの。居たら、めぐのところに毎日来ない」
「そうなんだ。じゃあ、ジュンに一生彼女が出来ないといいね」
「めぐが彼女になってくれるなら、それでもいいけどね」
「気が向いたらね」
 あはは、と笑う彼女。いつも本気にされない。言い方が悪いというのもあるんだろうけど。

続く
728以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:03:47.05 ID:JgCZtkLW0
「あ、ジュン」
「何?」
「クリスマス、私を連れ出してよ。デートしない?」
「別にそれはいいけど、けど何処に?」
 めぐがしょっちゅう抜け出すのは、半ば公認になっていた。ただ、近場で、僕が居るなら、という条件だけど。
「海が見たいの」
「この寒いのに?」
「そう。寒くても、海が見たいんだけど、ダメ?」
 珍しいと思った。めぐの、甘えるような瞳。だから、特に考えずに頷いた。別に、大丈夫だろう。近くに海もあるし。
「いいよ。でも、許可とらないと」
「――ダメ」
「え?」
 この場に似合わない、強い拒否だった。
「いいじゃない。秘密のデート、しましょう?」
 僕は、その甘い誘惑に勝てなかった。

続く
729以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:04:09.68 ID:JgCZtkLW0
 ――その日の、帰りの話。

「めぐちゃん、つらそうで……、私、見てられないです」
「めぐちゃんが我慢しているだよ? なのに、どうして私たちがそんな弱音を吐けるの」
「だって、先生が――」

 ――え?

「あの……、今、何て言いました?」
「――――っ!?」
 驚いた顔。何で驚いた顔をしてるのか、わからない。
「だから、何て言ったんですか、今」
「桜田、君……」
「だから! 今なんて言ったんだよ!」

「めぐが死ぬとか、何を言っているんだよ、あんたらは――!!」

続く
730以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:05:08.69 ID:JgCZtkLW0
とりあえずここまで。今日のテスト中に書いたのは皆との秘密。
731以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:06:07.79 ID:DGMnH/Vb0
>>730
GJw
テスト中wwwwwww
732以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:11:04.89 ID:KO/o9p580
テスト中にすごいものを
すでに涙がたまってきた
733以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:14:39.66 ID:TezPZpEzO
テスト中吹いたwww
めぐ…
734以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:16:52.58 ID:jnl0YGPb0
続きを想像して、画面がよく見えません
735以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:32:20.35 ID:jHGX1EsZ0
哀しい結末だけは…
736以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:44:47.57 ID:DGMnH/Vb0
保守
737以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 22:45:04.73 ID:Xc6mMKSd0
>>730
ちょwwwテストは真面目に受けろよwwwwww



え?泣いてなんかねーよ。泣いてねーって。
泣いてねぇよウワァァンヽ(`Д´)ノ
738以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:00:45.81 ID:chBZ2bnXO
薔「!銀ちゃん何やってるの!?」
銀「うるさいわねぇ」
薔「もうやらないって約束したでしょ!?」
銀「うるさい!これをやらないと私は生きられないのよぉ!!」
薔「銀ちゃん・・・・うっうっ・・・・・」





薔「ヤクルトは一日三本までって決めたでしょ」
銀「だってぇ、我慢できなかったんだものぉ」
739以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:00:53.38 ID:TezPZpEzO
J「なにその格好」
薔「全身にアイスを塗りたくって見ました」
J「なんのために」
薔「ジュンにアイスを食べて貰うため」
J「………………」
薔「そしてアイスをすべて食べ終わると一矢纏わぬ私の姿が……ジュンドコー?」
740739:2006/04/12(水) 23:01:34.58 ID:TezPZpEzO
>>738
ごめんorz
741以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:13:08.76 ID:/FuGcawUO
雛「うゅ、誰なの?」
薔「……うゅ、誰なの」
雛「真似しちゃだめー!」
薔「……真似しちゃ、だめー」
雛「遊びたいの?」
薔「……遊びたいの」
雛「真似しちゃダメだったらぁ!」
薔「……真似しちゃ、だめだったら」
雛「……」
薔「……」
雛「私の名前は馬鹿水晶」
薔「……私の名前は、馬鹿水晶」
雛「私はイラナイ子」
薔「……私は、イラナイ子」
雛「ニヤニヤ」
薔「あっ!……(///」
742以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:16:26.77 ID:foc2pqeeO
雛カシコスwww
743以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:18:16.15 ID:Dyf41Dmh0
黒苺を久々に見た気がする
744以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:20:17.72 ID:jHGX1EsZ0
やべえ。かわいい
745以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:20:38.04 ID:mQSA1Ni+O
>>739
薔薇ちゃん。あと三か月待ちなさい
746以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:21:08.48 ID:chBZ2bnXO
>>740
あやまる必要はないよ。
長編とかじゃないし。
ネタはどんどん投下していこうぜ。
747以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:25:33.34 ID:TezPZpEzO
>>746ありがとう

薔(……………関節キスしたい)

J「ミルクコーヒーウマス」
薔「ああ!喉にシウマイが詰まった!」
J「の割りには喋れるのな」
薔「このままじゃ大変な事に……早くそのジュンが口付けた飲み物を」
J「ごくごくごくごく」




薔「私の事嫌いなんだね」
J「その露骨なところがね」
748以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:28:40.65 ID:DGMnH/Vb0
>>747
わろたw
749以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:33:39.00 ID:4ZNwxDcz0
>>747
ばらしー・・もうちょっと遠回りしようぜ
750以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:38:12.00 ID:3wHimhCC0
>>747ネタ借りたぜ

(……そうか、こうすればJUM君は僕に……!)

「JUM君」
「なんだ蒼星石。用事?」
「用事って程じゃないんだけどさ。お昼休み一緒にどう?」
「昼?でも薔薇水晶が──」
「………いいよ、行って来て」
「という事でほらいこう!」
「ちょっ、そんなに引っ張るな!解ったから!」
(JUMの秘蔵写真のためなら…1回くらい…いい…)

「はぁ…時々お前って強引だよな」
「あはは、まあそう言わないで。ほら、これ」
「うお、凄いな。お重じゃないか」
「ちょっと気合入れて作っちゃった。ま、まずはお茶をどうぞ」
「おう、ありがと」
「さ、頂こうか」
「おう」
「「いただきます」」
「……うん、旨い。蒼星石って何気に料理上手いな」
「そ、そうかな?ありがと……うっ!!」
「ど、どうしたんだ!?」
「……卵が…喉に……JUM君……その、お茶を……!」
「お、おう。これか?」
「……違う…JUM君の持ってるやつ………」
「……………薔薇水晶に入れ知恵されたのか」
「ぎくっ」
「……………なんで僕の周りはこんな奴ばっかりなんだ……」
751以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:41:42.51 ID:Dyf41Dmh0
蒼激萌え
752以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:42:47.50 ID:dZiTEqT60
(ヒマ潰しだぜ)

翡翠色の受話器



「もしもし、オジジですか」
『おお翠星石、一樹はどうしておる?』
「(またこのジジイは呆けて……)大丈夫です、変わりは無いですよ」
『あのベジータとかいう変質者はおらんだろうな?』
「心配要らんです、今は痔で入院してるですから」
『そうか。で、一樹はどんな具合じゃ』
「今はジュンと歩いてるです……あ、校門を抜けたところですね」
『肛門!? わ、ワシはゆるさんぞぉ!』
「朝っぱらからボケてんじゃねーです。学校の門ですよ」
『そ、そうか。じゃがジュンとは誰だ!?』
「フツーの男子です」
『男子!? 男か! 一体どんな関係じゃ!?』
「そうですね……蒼星石とは良い友達で、翠星石とも仲良しです」
『何じゃと!? ええい、そんなのを一樹に近づけちゃいかん!!!』
「近付くも何も、普段から腕組んだりしてるです」
『か、かずきぃぃ!!!』
「……と、おめーの叫びを聞いてたら二人を見失ったです、発見次第引き続き調査報告ですぅ」

『ぐぬぬぬぬぬぬぬ……』

(昼に続く)
753以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:44:51.07 ID:dZiTEqT60
翡翠色の受話器



「もしもし、オジジですか」
『おお翠星石か、一樹はどうじゃ?』
「今はみんなと中庭でお弁当を食べてるです」
『そうかそうか。で、変な虫は付いとらんじゃろうな』
「ついてねーです。寧ろジュンに悪い虫が付き捲りですぅ!」
『何じゃと? またあのジュンとかいう男が一緒におるのか!』
「蒼星石が食べさせようとしても、真紅や水銀燈が先手を取っちまうです……」
『んな! 何人もの女子に囲まれておるのか……!!!』
「おおっと! ここで蒼星石の顔がジュンの方へ……」
『ま、ちょっと止め! 止めさせろ!』
「なぁんとぉ! ジュンに唇に付いたソースを蒼星石の舌が……」
『あ! ああああ!!』
「フフ……これはキスと何ら変わらんですね」

『やぁあめさあぁぁせろおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!』

「黙るでぇす! 言われなくても止めさせてやるですよ〜」
『な、なら早うせい!』

「ジュ――――ン♪ 翠星石のも食べるですぅ♪」
『あッ! 翠星石もよさんかぁ! それはそれで嫌なんじゃあ!!』

(夜に続く)
754以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:46:16.64 ID:dZiTEqT60
翡翠色の受話器



「もしもし、オジジですかぁ」
『翠星石か! こんな遅くまでカズキは何処にいるんじゃあ!!?』
「え? ああ……ジュンの上ですよ」
『な、何じゃとお!? お、男のう、上……!?』
「もう子供ではねーです」
『え? な?』
「蒼星石はもう……大人になったですよ(////////」
『うぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………』
「いー加減、孫離れしろです」

『翠星石ちゃん?』
「あ、おばばですか?」
『そう、あの人がちょっと斃れたんで代わりに出たの』
「そうですか。えと、今日はですね……」
『泊まっていくんでしょう? 構わないわよ』
「ありがとです。明日はちゃんと帰るです」
『ええ……ああそうそう、ジュン君だったかしら?』
「え!? あ、それは……あの」
『貴女も頑張るのよ』
「はいですぅ(//////)」
『明日は二人そろってお赤飯ねぇ……』

『かぁ――――〜ずきがぁ―――――――――〜』
755以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:46:54.94 ID:dZiTEqT60
翡翠色の受話器




 翠星石と蒼星石。
 双子の姉妹が眠る頃。
 ジュンを挟んで眠る頃。
 空の彼方の尚遠く。
 たゆたう雲の尚遠く。
 元治が浮かんでおりました。

「ぎぃゃぁぁあああ! だ、だめだ! そ…蒼星石! 蒼星石がキズモノに!
キズモノになってしまう! し、心配で寝付けん! ね…眠れんッ!」

 元治は2度と愛する孫を取り戻せなかった……。翠星石と蒼星石をジュンに取られ、
 死ぬまで喪失感を味わうのだ。そして死んでも死に切れそうにないので――

 そのうち元治は、考えるのをやめた。


 めでたくもなんともねえ 
756以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:47:45.64 ID:dZiTEqT60
スマン、何か思いついたから勝手に書いてしまった。
757以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:48:09.13 ID:TezPZpEzO
オジジwwwwww
758以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:48:45.87 ID:JgCZtkLW0
便乗しよう。

【薔薇水晶と、ジュンと、雪華綺晶】

「あー、風呂上り後のコーヒー牛乳は、何故かおいしいんだよなぁ」
「あ、ジュン」
「薔薇水晶――ってうわぁ、何でバスタオル一枚!?」
「私もお風呂入ってた」
「いやいやいや、違うよね、違うよね、今僕入ってたよね?」
「そんな、お風呂でいろいろしたくせにそんなこと言うの?」
「いやつぶらな瞳で見つめられても一人で入ってたから。っつーか雪華綺晶も何か言ってよ」
「んー、言ってもいいけど、そのコーヒー牛乳が欲しいなぁー」
「……おーけい。交渉成立」
「――よし、ナイス、きらきー」
「もちろんだ、ばらしー」
「は?」
「ジュンの間接キスはもらったよー!」
「いやまあ、それだけだから、ジュン」
「……よし、二人、ちょっと待て」
「「え?」」
 ちゅ。
「ふ、いつもやられっぱなしだからね。ただキスをすればいいじゃないかって言うよりは――って、二人とも、どうしたのなんかぽーっとして?」
「「……ぽー」」
「あ、何か墓穴掘った予感が、」
「ね、ジュン、」
「あのね、」
「「続き、してください」」

 例えばバスタオル一枚じゃなかったら、理性の枷も外れなかったかもしれないというIfの話がオチですと、っと。
759以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:49:32.66 ID:3wHimhCC0
おじじカワイソス(´・ω・)
でも落ち着けおじじ。
760以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:50:34.71 ID:fGXBus1B0
>>686の続きいきます。
761以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:51:33.22 ID:fGXBus1B0
>>686
巴はさらに長い時間待つことになってしまった。
しかも待った先にあるのは紅茶。
JUNがいつも真紅のためにいれている、紅茶。
JUNと真紅の絆の証。
たとえそれがどんなに小さいものでもそれを見せられるのはいやだった。
それに真紅だけではない。
水銀燈だってJUNにくっついてばかりいるし、・・・それにスタイルも抜群によい。
薔薇水晶とも話があうようだ。
翠星石なんてみれば一目瞭然だ。
他にもたくさんいる。
巴(桜田君は私のことをどう思っているのかな・・・)
ここのところ巴はそのことばかり考えていた。
そしていつも出る結論は一緒だった。
悪い方に考えればきりがないし、かといって良い方も・・・。
答えはでない、それが結論だった。
巴「・・・・・・・。」
ふらりと立ち上がり、巴はJUNのベッドに寝転んだ。
巴(桜田君の・・・JUN君のにおいがする・・・。)
JUNのベッドに寝転びながら巴はなんだか変な気持ちになってきていた。
枕を引き寄せ抱きしめる。
まるでそれがJUNの腕のように。
と、
そこで巴はある違和感に気づいた。
762以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:51:40.12 ID:TezPZpEzO
>>758
アンマー(*´Д`)
763以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:52:43.68 ID:fGXBus1B0
>>761
ベッドが平らではない。
何か敷き布団の下にある、そんな感じ。
巴は土台と布団の間に手を入れてみた。
案の定そこから何か出てきた。
出てきたものは・・・ありていにいえばエロ本。
巴(JUN君も年頃の男の子だもんね・・・)
少々驚いたが、なんてことはない。
このくらいの年ならもっていても不思議ではないだろう。
巴はそう考えた。
というよりその中身が気になった。
ベッドの上でそれを開いてみる。
中身はマンガだった。
チープな内容で幼馴染の男女がなんやかんやで終わる話だったが、今の彼女にとってはそれだけで十分だった。
巴(いつか私も・・・JUN君と・・・)
そう考えるとますます変な気持ちになってきた。
そうして巴はその気持ちを静めるために自分を慰めはじめた。
その時
ガチャ
J「紅茶はいったぞー。」
巴「え!?」
最高か最悪か、どちらにしろ絶妙のタイミングでJUNは入ってきた。
J「あっ・・・・・。」
JUNも巴の状態に気づく。
巴(み、みられた・・・JUN君に・・・)
764以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:53:23.89 ID:fGXBus1B0
>>763
巴は今にも泣きそうだった。
こんな姿を一番好きな人に見られたのだ。
さげずまれたと思う。
軽蔑されたと思う。
巴はベッドから飛び降りるとJUNの横を通り過ぎ部屋を走り去ろうとした。
が、それはできなかった。
J「まって!!」
JUNが巴の手をつかんだからだ。
そのため彼の入れてきた紅茶は勢いよくカーペットの上におちる。
巴「な・・んで・・・?」
巴も驚きを隠せなかった。
しかしすぐにその感情は消えうせた。
目の前にJUNの顔がある。
そのためにさっきの感情がまた浮かんでくる。
巴「け、軽蔑したでしょう・・・。こんな子だったなんって・・・」
巴の目から一筋の涙が零れ落ちた。
J「そんなことない。」
JUNは言ったが、
巴「うそよ!こんな変態な子はいやでしょう!?一緒にいたくないでしょう!?」
およそ巴らしくない姿。
J「そんなことないって。」
JUN言う。
巴「いいから!さっきだっていってたじゃない!他の子といたほうが楽しいって!!私とは・・・」
そこで巴のセリフは途切れた。
765以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/12(水) 23:54:03.30 ID:fGXBus1B0
>>764
JUNが口を塞いだからだ。
その口で。
巴「どうし・・て?」
多少落ち着きを取り戻した彼女はきいた。
J「巴が好きだから。」
ずっと待っていたはずの告白。
しかし、
巴「う・・そでしょ・・・私より他の子といるほうが楽しいって・・・」
その問いにJUNはゆっくりと答えた。
J「たしかに騒ぐのはたのしいよ。でもね・・・一緒にいる時に落ち着いていられる。それが嬉しかったんだ。
 他のみんなにはない。柏葉と一緒にいるときだけしか味わえないものだから・・・」
その答えを聞き巴の目からはもう一つ、雫が零れ落ちた。
巴「私でいいの・・・?何もないような人だけど・・・」
J「柏葉がいいんだ・・・。それにその一緒にいて落ち着くやさしい空気がある・・・」
互いに抱きしめあい見詰め合った後、巴は言った。
巴「じゃあ今から名前で呼んで欲しいな・・・」
J「わかった、大好きだよ・・・巴。」
巴「私も・・・JUN君。」
そうして二人は二度目の口付けを交わした。

fin
766以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:01:12.66 ID:OBHA/PglO
トォモエー可愛いよトォモエー
767以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:04:09.15 ID:TlF47R2RO
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1144509875/
↑の痛いスレでVIPPERが馬鹿にされてるお。
(#^ω^)今直ぐ突撃するお!!!


24:フリーザ◆.uGsfeW6pU :2006/04/09(日) 09:47:52 ID:??? [sage]
てめえらリアルではこんな事やらかす度胸ないだろ?
朝からこんなスレに張り付きやがって、全く救い用のない屑共だな・・・・
ネットでしか生きられない雑魚のくせによ、おとなしくしてろ!!!!
文句あんなら直接もの言える度胸がついてからにしろ。
糞VIPPER共が!!!

29:フリーザ◆.uGsfeW6pU :2006/04/09(日) 09:59:28 ID:??? [sage]
無駄な言葉発してる時間があるんならさっさと職探せよ。
あんたら、そうやってネットで暴れんのを低脳の証って知らないの?

83:名無しさん? :2006/04/09(日) 15:24:05 ID:m5ZNfXi9
またVIPPERかよ???マジきもいんだけど
そこで何してんの?さっさときえてくんない?臭いんだけど???。ていうかVIPPERって
ダサい服きてるキモオタばっかりいる場所でしょ?
よくVIPPERとかきもい名前語ってられるよね。マジでVIPは2ちゃんのガン細胞だ
768以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:04:10.25 ID:1ui3mLk30
>>765
GJ!トゥモエ大胆だなぁ。
>>707
ジュンの裏作業を投下します。
769以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:05:27.17 ID:1ui3mLk30
>>768
第22話「拷問」

その約3時間後、ジュンは目を覚ました。
そして、声が聞こえる。
ジュンは絶望すら覚えた、とっとと逃げなくては、逃げなくては7人に殺されると、一部精根果てるまで搾り取られると。
7人も起きて来た、 死 ん だ な 。
ドン!という音と共に首に衝撃が走った。
ジュンは意識がとんだフリをした、正直痛いが我慢するしかない、隙を見て逃げよう。
よく見ると、7人とも身体を火照らせているようだ。
どうやらあの薬には媚薬効果も追加されたようだ。

蒼「はぁ・・・はぁ、もう・・・我慢・・・できないよぉ・・・」
真「はぁ・・・はぁ・・・抜け駆けは駄目よ・・・皆で・・・ヤりましょうか・・・」
銀「あはぁ♪・・・私は下ねぇ・・・?」
770以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:07:08.19 ID:1ui3mLk30
>>769
状況確認、体が動かない!?。
ああ、もう駄目だ、後は・・・スネークたちは・・・寝てやがる、スタンドは・・・出ない!?
・・・もしや・・・そうか真紅の麻酔銃・・・貴様等!!何をする!!止めろ!!ズボンを下げるなぁぁぁ!!
[以下は半分削除されました、(銀:なかなか持つわね、之はどおぉ?)]
[(J:ギャアアアア!!!)後は、心で完結(蒼:あはぁ、中がジュン君のでいっぱいだぁ♪)]
[させて下さい。(真:全く、まだまだ満足してないわよ?早くしなさい。)]
[後は、妄想で(雛:まだまだ足りないのよー♪)カバーしてください]

約3時間後、全身ボロボロで精根尽き果て、もう嫌だ・・・みたいな鬱状況で風呂から出てきた。
俺ってもしかして、アーカードに馬鹿にされてる?
あれ?目から汗が・・・、つーかうん・・・もう良いや、寝よう・・・。
アーカード・・・せめて、効能がプラスされたなら言って欲しかった。

J「・・・(・・・水・・・)・・・」

そう思いジュンは、今にも尽き果てそうな身体で、自分の部屋に戻り炭酸を抜いたコーラを飲んだ。

J「・・・もう寝よう・・・」
771以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:07:46.87 ID:1ui3mLk30
>>770
大分水で落ち着いたのか、そのまま眠りに着いた、あいつ等・・・何処にそんな元気が?

そして、その三十分後真紅達は、僕を強姦したことを素直に謝ってくれた。
正直もう女の人が嫌いになりかけました。

J「・・・」(未練がましく見る。)
蒼「ご、ごめんね本当にごめんね!。」
J「・・・もう良いから、飯・・・」
蒼「う、うん分かった、僕等が作ってくるよ。」

蒼星石はそう言うと、真紅達と飯を作りに行った。
ジュンは、もう一生エロ本とか要らないんじゃね?等と冗談じみたことを考えていた。

蒼「という訳で、ジュン君は死にそうだから、僕等が晩御飯を作ることになりました。」
翠「・・・(まさか、私がチビ人間に発情するとは…生き恥ですぅ。//////)・・・」(無言で頷く)
蒼「他の人もそれで良いよね?」
5人「分かった」(各種の語尾)
772以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:09:12.65 ID:77SFyvGj0
>>771
ふぅ、結構ギリギリだったかな?いや、何もエロワードは使ってないから。
セフセフだ!
んー、明日学校なんでもう寝ます。
773以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:10:09.88 ID:OBHA/PglO
(*´Д`)ハアハア
774以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:13:36.71 ID:IwqyEAIV0
>>724の続き。まー、多分、きっと、欝では、ないはず。

 一週間が、過ぎた。
「うわぁ、海ってこんなに綺麗なんだ。冬でも、中々いいものだね」
 クリスマス・イヴの日。僕は、めぐを連れて海に来ていた。聞いた話だと、海に来るのは初めてらしい。
 それもそうか、と納得した。彼女は、身体が弱いから。だから、――納得できた自分が、すごく嫌な人間に思えた。
「ね、今日はいつまで居ていいの?」
「めぐが望むなら、いつまででも」
「あ、そんなこと言うと、私、ずっとここに居るよ? それで、風邪ひいて、ジュンが怒られるの」
「それでも、いいよ。僕は、めぐと一緒に居たいからね」
 めぐが笑ってくれるのなら。……ずっと、ずっと一緒に居たい。今、心の底から願う。
「そう? じゃあ、夕陽が見たいな。きっと、綺麗」
 めぐがそう言ったので、待つことにした。その間の会話は、寒くない? 大丈夫だよ――たった、それだけだった。
 別に、意図して沈黙したわけじゃない。この一週間、少なくとも僕はいつも通りに過ごしてきたつもりだ。
 自分で、よく頑張れたと思う。何が自分をここまで駆り立てるのか、わからないほどに頑張った。
 それはきっと、めぐのためなんだろうな、とは漠然と思う。

 ――そして、夕暮れになる。

続く
775以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:14:10.42 ID:IwqyEAIV0
「想像以上……」
 ほう、とめぐが感嘆の息を漏らす。事実、想像以上だった。冬の空の夕焼けは、夏に見るものとまったく種類が違う。それはどこか寂しくて、胸が切なくなる

夕焼けだった。
 だけど、だからこそ綺麗なんだとも思う。儚いものを、人は綺麗に思うから。
 だから、きっと――
「綺麗な、夕焼け」
 ――彼女も、綺麗なものに、違いなかった。
「めぐ、気をつけて」
「うん、わかって――きゃっ」
「っと、」
 めぐが、波に足を取られて転びそうになったところを、後ろから支えた。予期せず、後ろから抱きしめるかたちになった。
「……ジュン?」
「ん、」
 めぐが、何か不思議そうな仕草を見せたけど、何も言われなかったからそのままにした。
 特に理由はない。強いて言うなら、めぐの身体が、想像以上に軽くて、細くて、柔らかくて。守っていないと、どこか消えてしまうんじゃないかと思ったのかも

しれない。
「あのね、私、夕暮れって好きなの」
 彼女は、とつとつと、沈んでいく夕陽を見ながら語りだした。
「覚えてる? 初めて私が病院を抜け出してジュンの家に行った日。ジュンは具合悪いくせに、私のことを送るからって意地張って。
 だけど心もとないから、二人で手を繋いで歩いた帰り道。あれ、本当は遠回りだったの。あの時の笑顔が、今も鮮やかに浮かんで、懐かしく思うんだぁ。
 何でだろうね。変わったものなんて、何もないはずなのに――」
 覚えていた。今めぐが言ったことは、全部覚えていた。遠回りだってことでさえ、覚えていた。
 その時にめぐが歌ってくれた歌を、どうしても覚えたくて。その歌は、まるで温かい風のような歌だった。

「――もう、お別れだね」

 不意打ち、だった。
776以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:14:22.19 ID:f35tV5raO
>>765
さすが巴。ハードオナニストの称号は伊達じゃねえ。

>>772
天国と地獄w
777以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:14:31.04 ID:IwqyEAIV0
「め、ぐ?」
「気づいてるくせに、どうしてそんなに優しくするの? いつもの笑顔で、いつもの言葉で――ジュンは、優しすぎるよ」
 それは、いつものめぐの笑み。どうでもいい。その言葉は、つまり、諦めの言葉だった。
「めぐ」
「夕暮れは、切ないね。私、こんな風に身を寄せ合えば、無邪気な幸せが続くかもしれない、なんて、ジュンと居て思ったの。
 だけど、無理。こんなに綺麗なのは、儚いからだもん。ジュンも、そう思うでしょう?」
 それは、まさに自分の思っていたことで。それがなおさら、悲しい。めぐが自分のことを言っているのだ、とわかったから。
「私、いやだよ。病院の中で、苦しんで死んでいくのなんて。私、死ぬならこういう場所で死にたい。こういう綺麗な場所で、好きな人に看取ってもらって。
 そして――誰かさんが言っていた、本物の天使になるの」
 やめてくれ。
「ごめんね、何度も困らせて。でも私、もうそろそろ無理だから。だから、もう大丈夫だよ。ジュンは、自由になって、いいんだよ?」
「――やめてくれよ!」
「…………」
 びくっ、と彼女の身体が震えた。ああ、とそのことに罪悪感を覚えつつも、それでも自分の感情のしたことに、嘘はないと思う。
「何で、そんなこと言うんだよ。まだ何か、きっと何かあるはずじゃないか。何で、諦めてるんだよ……」
「私の周りが、諦めたから」
 めぐは、簡単にそう言った。やっぱり、何でもないことのように。
「パパも、病院の人たちも、皆、諦めたの。私は、もう長くないって。皆、同情の目で見るの。あ、でも、水銀燈だけは違ったかな。私のことを知っても、それで

も一緒に居てくれた。
 だから、ジュンがずっと来てくれて、わからなかったんだけどね。ジュンは、知っているのに一緒に居てくれたから」
「それは――」
 考えるまでもなかった。自分にとって、当たり前のことなのに。なのに、めぐに理解してもらえないことを、悲しく思う。
「めぐのことが、」
「好きだから?」
「……そうだよ」
「やめて」
 身体を、振り払われた。

続く
778以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:14:54.66 ID:IwqyEAIV0
「私は、同情でこんなに優しくされても、嬉しくない」
「な……」
「やめてよ。ジュンは優しいから、そんなことを言っているだけなんだよ。落ち着いて、考えて?」
 優しい、僕を気遣った口調だった。
「そんなはずが、ないだろう!」
「じゃあ、キスして。抱きしめて。私を抱いて」
「……え?」
「ほら、早くしてよ。私のこと、好きなんでしょう?」
 目を瞑り、軽く上を向いて待つめぐ。
「出来ない」
「ほら、やっぱり。ああ、でも気にしないで。別に期待してたわけじゃないから。……んー、でも少し残念な気持ちがあるってことは、期待してたのかな。
 ごめんね、ちょっと、自分でもよくわからないや」
「違う。軽々しくそんなことが出来ないって言ってるだけだよ」
「……え?」
「あのさ、何度も言うよ。伝わるまで、何度だって言う。桜田ジュンは、柿崎めぐのことが、大好きなんだ」
「だから、それは同情――」
「同情で、僕が毎日君のところに来ていると、思った?」
 めぐが、視線をそらした。そして押し黙った。それを言われたら、何も言い返せない。
 同情で、毎日通う。そんなこと、出来るはずないじゃないか。いつだってめぐは、ジュンの優しさを感じていた。
 自然、涙が溢れてくる。ねえ、ジュン。教えてよ。私は、何で涙を流してるのかな。ジュンなら、わかるよね。いつも、私を守っていてくれた、ジュンなら――。

「――僕は、めぐのことを、愛している」
 今度のその言葉は、確かにめぐの胸に響いた。

「…………」
「…………」
 一瞬、時が停まったかのような錯覚をした。ジュンは、めぐの瞳を見つめて動かず、まためぐも、ジュンの瞳を見つめて動かなかったから。
「――私、」

続く
779以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:15:10.67 ID:IwqyEAIV0
「どうしたらいいの?」
 だって――もう、叶わないものと、諦めていたのに。ジュンにつらい想いをさせてしまうから、と封じ込めていたのに。
 貴方を嫌いになれたら、どんなに楽だっただろう。ずっと好きという気持ちに気づかない振りをするのは、どれだけつらかっただろう。
 やっと、やっと諦めることが出来そうだったのに――
「どうして、今になって幸せを与えようとするの!?」
 めぐは、ジュンの胸を叩く。何度も何度も、子供のように、叩く。
 それは確かに、ずっと諦めることで絶望を回避してきた少女の本当の気持ちだった。涙を流し、髪を滅茶苦茶に振って。
「振り向かないで、迷わなければ、いい」
「……怖いよ。私、そんな生き方をしたこと、ない」
「僕が居る」
 寂しい夜も、心が破れそうなときも、いつだって傍に居るから。君の傍で、君を守るから。
「だから、笑って、めぐ」
 そして、ジュンは夕陽を背に微笑んだ。それは、とても幻想的で。
「……ばか」

 ――だから、その初めてのキスも、とても幻想的で、幻想の中でなら、天使と人間が恋をしても許されるかな、とジュンは思った。

続く
780以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:16:46.43 ID:IwqyEAIV0
以上、帰ってきて今書いた分。次回で、多分終わる。

もっと上手くなりたいなぁ。批評してもらって、さらに思う。もっと勉強しよう。
781以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:17:28.91 ID:OBHA/PglO
超wktk
782以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:18:39.56 ID:gcsKj9QF0
切ないねぇ…でもいい話だ。wktk!
783以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:19:49.30 ID:0HEsuioD0
哀しい結末にならないようにだけ祈っておく。
wktkwktk
784以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:38:11.26 ID:0HEsuioD0
保守
785以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:38:11.39 ID:VVSXLZJw0
続き気になるなぁ。wktk!
786以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 00:53:46.53 ID:i7fnQ7+L0
ちび星石シリーズが気になって仕方ない
787以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:07:19.47 ID:PQh6CY1aO
>>770
どうしてこうしてそんなに蒼星石の発言がエロいwww
788【批評】:2006/04/13(木) 01:11:10.46 ID:udCf+JY40
短編投下します
789以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:12:24.50 ID:udCf+JY40
>>788 間違った・・・orz 無視してください
790以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:13:41.12 ID:udCf+JY40
J「はぁ〜いい湯だ・・・」
JUMはとある温泉の露天風呂に浸かってのんびりとしていた。
J「たまにはいいな、こういうのんびりしたのも・・・」
ザパーンッ
その時、隣の女湯から何かが水の中に飛び込む音が響いた。
雛「きゃははははっ♪」
翠「雛苺! 風呂に飛び込むんじゃないです!」
真「まったく、こっちにまで飛沫がかかったのだわ」
銀「他に人がいなくてよかったわねぇ」
金「みっちゃん早く早くかしら〜」
み「ハイハイ」
薔「すいとんの術・・・」ぶくぶく
蒼「薔薇水晶、そんな事してるとのぼせるよ?」
壁の向こうから聞こえる聞き覚えのある声にJUMは肩をすくめた。
J「どこでも賑やかな奴らだな・・・」
JUMはフッと笑う。

JUMと薔薇乙女達は連休を利用して温泉旅行へと来ていた。
さすがに高校生だけで泊りがけの旅行をするわけにはいかないので、引率としてみっちゃんも同行している。
・・・事の始まりは三日前。

真「みんなで温泉に行くわよ」
J「唐突だな」
翠「どうせ、この間の『名探偵くんくん 湯煙温泉殺人事件』の影響に決まってるです」
J「なるほど・・・」
真「みんなで温泉に行けば事件が発生するのだわ、そして私がそれをくんくんのように解決する・・・ 完璧だわ」
J「どこがだ・・・」
銀「まぁ事件はともかく、みんなで温泉って言うのは悪くないわねぇ」
雛「温泉行きたいの〜」
薔「楽しそう・・・」
791以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:14:48.68 ID:udCf+JY40
>>790

J「でも、さすがに僕達だけで行くって言うのは問題あるだろ。日帰りってワケには行かないだろうし」
金「それなら、カナがみっちゃんに頼んでみるかしら」
翠「それなら問題ないです、そうとなったら計画を立てるです♪」
みんなすっかり温泉に行く方向で盛り上がってしまった。
J(やれやれ・・・)
JUMはとなりでみんなの様子を傍観している蒼星石に声をかける。
J「お前は行くのか?」
蒼「そうだね、翠星石は乗り気みたいだし、僕も行くことになると思うよ。ジュン君は?」
J「そうだな、別に予定があるわけじゃないし。僕も行くかな・・・」
蒼「そう・・・(ジュン君と一緒に旅行か・・・/////)」

そんなこんなでこの温泉旅行は急遽決定したと言うわけだ。


カンッ カンッ
風呂から上がった薔薇乙女達は、定番の温泉卓球に興じていた。
カンッ カンッ
雛「えいっなの!」
金「負けないかしら!」
カンッ カンッ
銀「真紅ぅ、ここまでよぉ!」
真「負けないわ」
薔「もらった・・・」
翠「任せるです、真紅!」
雛苺と金糸雀はシングルス、真紅&翠星石と水銀燈&薔薇水晶はダブルスをしている。
み「みんな可愛いわよ♪」カシャカシャッ
そしてみっちゃんはみんなの試合の様子をカメラに抑えていた。
JUMはというと、指でピンポン球いじりながらみんなの試合を見ている。
792以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:16:03.88 ID:udCf+JY40
>>791

J(蒼星石遅いな・・・)
蒼星石は先ほど家に電話してくると言って遊技場を出て行ったが、まだ戻っていない。
J(・・・探しに行くか)
JUMは蒼星石を探しに行って来るとだけ告げて、遊技場を後にした。


蒼「それじゃ、おやすみなさい」ガチャッ
蒼星石は電話を切った。
蒼「ふぅ〜、すっかり長くなっちゃった。おじいさんは心配性だなぁ・・・」
男「ねぇ君、一人?」
蒼星石が声に振り返ると、そこにはこの旅館の客を思われる男が立っていた。
男「良かったら、俺に付き合わない? いい所知ってるんだ」
蒼「えっ、結構です・・・」
男「いいじゃん、ちょっとだけだからさ」
男はそう言って、蒼星石に迫ってくる。
蒼「いや、僕は・・・」
男「いいからいいから」
男の手が蒼星石に伸びた、その時、
ヒュッ、ビシッ!
男「痛っ!」
ピンポン球が男の手を打った!
J「僕の彼女に触るな」
蒼「ジュン君っ(か、彼女!////////)」
男「チッ、男付きかよ・・・」
男は舌打ちし、自分を打ったピンポン球を拾い上げる。
男「ホラ、返すぜっ!!」
蒼「っ!」
男は腹いせとばかりに、ピンポン球をJUM目掛けて思いっきり投げた!
793以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:16:57.70 ID:udCf+JY40
>>792

ヒョロ・・・
男の投げた球は途中でどんどん失速し、JUMの手の中にゆっくりと収まった。
男「なっ!」
J「・・・どうも」
JUMはにへらと笑って言った。
男は顔を歪め大きく舌打ちし、大股でその場を去って行った。
JUMは男が去っていくのを見ながら蒼星石に歩み寄る。
J「ああいうやつはどこにでも居るもんだな。大丈夫か、蒼星石?」
蒼「あ、うん・・・ あ、あの、ジュン君、僕の事を彼女って・・・(//////)」
J「あっ、ごめん、ああいう奴を追っ払うのに手っ取り早いから・・・ ごめんな、気悪くしたか?」
蒼「う、ううん、そんな事ないよ・・・(むしろ嬉しかったし・・・//////)」
J「そうか。それじゃ行こうぜ、みんな待ってるし」
蒼「う、うん・・・(/////)」
遊技場に向かって歩き出すJUMと蒼星石。
蒼(僕の彼女か・・・////////)
蒼星石はJUMの隣を歩きながら、先ほどの彼の言葉を思い出し浮かれていた。
そしてふとJUMの横顔を見て思う。
蒼(ジュン君は僕の事どう思ってるのかな・・・)
J「ん? どうかしたか?」
蒼「いやっ、あのっ・・・ そ、そういえば、さっきのピンポン球どうやってあんなに勢いよく飛ばしたの?
  普通に投げたら、あんなに勢いよく飛ばないよね?(///////)」
J「ああ、スリークロウズか。アレはこうやるんだ」
そう言うとJUMはピンポン球を握っている手を蒼星石に見せた。
ピンポン球は親指に支えられ、人差し指中指薬指の爪の表面で引っ掛けるかのように握られている。
J「まずこうやって握って、投げる時にデコピンの要領で弾くように投げるんだ。
  そうすると弾に強力なドライブ回転がかかるから、空気抵抗で勢いを殺されずに済むんだ。真っ直ぐ飛ばないけど」
そう言って、JUMは蒼星石にピンポン球を渡した。
蒼星石はJUMの言った通りにピンポン球を投げてみる。
794以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:18:32.89 ID:udCf+JY40
>>793

するとピンポン球は勢いよく弧を描き、飛んで行った。
蒼「本当だ、凄いね」
JUMは軽く笑って答える。
J「別に凄くないって、種さえわかれば誰でも出来る小技だよ」
蒼星石は投げたピンポン球を小走りで拾いに行き、拾ってから振り返る。
蒼「でも、ジュン君は凄いよ。こんな投げ方でちゃんとコントロールできるんだから」
J「ん、そりゃあ・・・(お前を守るためなら・・・)」
蒼「え?」
J「・・・いや、なんでもない」
JUMは蒼星石に追いついて、また一緒に歩き始めた。


二日後、帰りの電車の中。
J「・・・zzz」
JUMは蒼星石の隣で寝こけていた。
蒼(ふふっ、可愛い寝顔・・・ あっ、そういえばあの時のお礼してなかった・・・)
蒼星石は周りを見回す。
他の薔薇乙女達は後ろの席でトランプゲームに熱中していた。そしてみっちゃんはその様子をカメラに収めることに余念がない。
蒼(今なら、誰も見てないよね・・・)
蒼星石は心の中でそう呟いて、JUMの顔に自分の顔を近づける。
蒼(ありがとうジュン君、カッコ良かったよ・・・)チュッ
蒼星石はJUMの頬に軽く口づけをした。
J「んぁ・・・zzz」
蒼(・・・しちゃった////////)


そんな事もありながら電車は走り続け、みんなは無事に自分達の街へと帰って来た。
こうしてみんなの胸に様々な思い出を残し、この温泉旅行は幕を閉じたのだった。
795以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:19:59.63 ID:udCf+JY40
>>794

/おまけ
語られなかった二日目。


「キャーーーーーーッッ!!」
旅館の中に響き渡る悲鳴・・・

真「まさか本当に事件が起きるなんてね・・・」
湯船に浮かぶ男の死体・・・

蒼「この人昨日のっ!!」
困惑する薔薇乙女達・・・

銀「なにコレ・・・ あらぁ、コレってもしかして・・・」
真相に近づく水銀燈・・・

薔「銀ちゃんが襲われた・・・!」
薔薇乙女達に迫る危機・・・

J「そう言うことか・・・」
JUMはこの事件を解き明かすことが出来るのか・・・


J「犯人はこのピンポン球が教えてくれる・・・!」



・・・さて、本当にこんな事があったかどうかはご想像にお任せします。
796以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:23:32.81 ID:xN6DQ3b00
おまけ吹いたwww

というかみっちゃんは重大なシャッターチャンスを逃してないかwww
蒼かわいいよ蒼
797以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:30:20.27 ID:Wq9NrRfSO
僕は今とても大切な人とある所に観光に来ている
翠「うわぁいい眺めですぅ」
ジ「だろ?この前来たときみつけたんだw」
翠「また来年も一緒にきたいですね(///)」
ジ「そうだなw絶対にこよう」
翠「約束ですよ?」
ジ「うん約束だな」

一年後

僕は約束した場所に一人できている、いや一人とは違うか・・・大事な人はポケットの中にいる
ジ「今行くよ、翠星石」

FIN

後書き
あのよ

翠「なんで来たです!ジュンには幸せになって欲しかったですのに・・・」
ジ「僕が翠星石がいなくて幸せになれると?」
翠「でも・・」
ジ「僕には翠星石が一番大事なの!」
翠星石を抱きしめるジュン
翠「そ、そうですか、うれしいですぅ(///)」ギュ

あの世で結ばれたそうです

旅行関係ないな・・・
798以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:35:38.53 ID:PQh6CY1aO
蒼星石萌えー(*´Д`)
799以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:36:43.63 ID:i7fnQ7+L0
ハッピーエンドなのに・・・('A`)

 なんで悲しい気分になるんだろ・・・・
800以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:37:01.27 ID:VIvZqr2PO
>>797
一瞬 セカチューを連想してしまったw GJ!
801以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:38:47.77 ID:PgThd1YB0
802 :2006/04/13(木) 02:07:25.34 ID:Ol3gUGM40
803以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:15:09.30 ID:6EBygz2B0
今なら行けるはず。ではでは・・・保守がてら、ささっと投下。

それでは次から、八犬伝モノ〜第三十一章〜行きます。

仮題 『退魔八紋乙女・狼漸命伝』〜想いを込めて〜

 紅「何やら、ラブラブな感じのサブタイなのだわ」
 蒼「う〜ん・・・どんな想いなのかな?」
 雪「そもそも、誰の、誰に対する想いなのでしょうか?」
 翠「ズバリ! 蒼星石に対する、私の想いですぅ」
804以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:16:05.07 ID:6EBygz2B0
>>803
  〜第三十一章〜

一瞬。ほんの一瞬だけ、雷光が夜空と大地を照らし出す。
その後を追いかけて、轟音が空気を震わせた。
木々の枝葉に溜まっていた滴が、一斉に流れ落ちて、泥濘の上で砕けた。

その中を、泥水を跳ね上げ、疾走する四騎の影。
もうすぐ狼漸藩との國境。
この先に、兵が常駐する詰所が必ず在る。
耳を澄ませ、敵の気配を探るが、激しく笠を叩く大粒の雨に邪魔されて探知できない。
気を辿ろうにも、忘れた頃に轟く雷鳴に阻害され、気の集中が巧くいかなかった。
頼れるのは、自分たちの視力と、培ってきた経験のみ。

突然、目も眩むほどの稲妻が空を切って、周囲を真昼のように明るくした。
目と鼻の先に浮かび上がる、國境の高い柵。
詰所の前では、何本もの槍の穂先が、冷たい輝きを放っていた。

接近する蹄の音を聞きつけた穢れの者どもが、長槍を構えて向かってくる。
その背後では、数体の弓足軽が、弦に矢を番えようとしていた。

 銀「ここは、私の出番ね」

水銀燈は背負った太刀の縛めを解いて、片手で軽々と構えた。
幅広で肉厚な太刀の身が、ぱちぱちと黒い火花を散らしている。

 銀「冥鳴っ!」

夜闇よりもなお暗い球体が、切っ先から放たれる。
冥鳴は、立ち向かってきた長槍の足軽たちを呑み込み、全ての弓足軽を押し潰した。
805以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:16:52.57 ID:6EBygz2B0
>>804

ざわざわざわ――

その一撃が穢れの者どもを目覚めさせたらしく、詰所は無論のこと、森の中からも、
刀を手にした骸骨の足軽が沸き出してきた。

 銀「あ、あらぁ? まさか、余計なコトしちゃったぁ?」
 紅「ここは、穢れの者が支配する土地よ。遅かれ早かれ、こういう状況になるわ」
 蒼「そう言うこと。気にすることないよ、水銀燈」

蒼星石が愛剣『月華豹神』を引き抜き、煉飛火を起動した。
炎を纏った刀身に落ちた雨粒が、小気味良い音を立てて、一瞬で蒸発する。
真紅は馬の背から飛び降りて、神剣を構えた。
泥が跳ねて緋袴が汚れたが、瑣末なことを気にする余裕など無い。

怒濤の如く押し寄せる敵を、蹴って殴って、斬り伏せる。
真紅と翠星石は、一匹ずつ確実に。
薔薇水晶は二本の小太刀を変幻自在に操り、二匹ずつ屠っていく。
水銀燈と雪華綺晶は長い得物の一振りで、数匹を薙ぎ祓う。
蒼星石に斬られた穢れは、消滅するまで篝火と化した。
金糸雀は氷鹿蹟を起動できないものの、短筒の精密射撃で、みんなを支援する。
そして、最後の仕上げとばかりに、雛苺が縁辺流を起動した。

周囲一帯が白日の輝きに呑み込まれて、全ての穢れは討ち果たされた。
しかし、いつまた増援が来るか解らない。

 紅「さあ、今の内に急ぎましょう。敵が防備を固める前に」

言って、真紅は蒼星石の手を借りると、馬の背に飛び乗った。
806以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:17:46.73 ID:6EBygz2B0
>>805
雨が止んで、風が収まった頃――
雪華綺晶に案内された一行は、鈴鹿御前の居城を望む丘に立っていた。
ここに至るまで、可能な限り戦闘を回避してきたお陰で、負傷や疲労は少ない。
水を吸って重くなった蓑と、笠を脱ぎ捨て、身軽になる。
しかし、この場の空気が足取りを重くさせた。

鈴鹿御前の居城までは、盆地を通過しなければならない。
けれど、その盆地には、風が止んだことで発生した霧が深く立ちこめていた。
足下も満足に見えない中で、馬を走らせる事は出来ない。
真紅たちは、やむなく馬を降りた。ここからは徒歩になる。

 紅「あの霧を抜けるのは、容易じゃないわね」
 金「敵を見付けにくいし、下手をすれば同士討ちしかねないかしら」
 蒼「濃霧の中で、雛苺の精霊が効果を発揮できるかどうかも疑問だね」

浄化の光も、届かなければ意味がない。
細かい水の粒子の中で、光は忽ち、散乱してしまうだろう。

ともかく、下手に霧の中へ踏み込めば、道に迷って離ればなれになる危険がある。

 紅「雪華綺晶。どこかに、城への抜け道は無いの?」
 雪「在るのでしたら、最初から、そちらへ案内していますわ」
 銀「そうよねぇ。となると、どうしたものか」

濃霧に冥鳴を撃ち込んでも、全てを吹き飛ばすことは不可能だろう。
と言って、霧が晴れるまで待ち続ける訳にもいかない。
やはり、危険を承知で、濃霧を突っ切っていくか。

真紅が決断を下そうとした寸前、霧の中から無数の矢が放たれた。
807以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:18:43.62 ID:6EBygz2B0
>>806

真紅と薔薇水晶が精霊を起動して、直撃軌道の矢を得物で叩き落とす。
水銀燈は禄に狙いも付けず、濃霧に向けて冥鳴を撃ち込んだ。
バキバキと骨や鎧が砕ける音が、霧の中で湧き上がる。
しかし、この一撃で弓足軽を全滅したなんて楽観はしなかった。

水銀燈が冥鳴を格納した直後、立て続けに雪華綺晶が獄狗を解き放った。
獄狗の咆哮と、骨を噛み砕く耳障りな音が響きわたる。
霧を突き抜けて、弓足軽が一匹、上空に放り投げられた。
金糸雀は懐から短筒を素早く抜いて、一発で頭蓋骨を撃ち砕いてみせた。

 翠「ちぇっ。今のは、私が仕留めようと思ってたです」

クナイの切っ先を指で弄びながら、翠星石が不満を漏らす。
が、直後に鳴り響いた法螺貝の音と鬨の声に、やおら表情を強張らせた。
金糸雀が行李から双眼鏡を取り出して、城の様子を窺う。

 金「うっわぁ……拙いかしら」
 翠「なにが、拙いです?」
 金「城門が開いて、騎馬軍団が出てきたかしら」
 翠「騎馬ですか……そりゃ厄介ですね」

戦力差は歴然。いつまでも持久戦を続けられる筈がない。
霧の中には、無数の敵が犇めいていることだろう。

待っていては、包囲されて潰される。
濃霧の中に攻め込んでも、数で圧されてしまうだろう。
どっちにしろ、死が待っているだけだ。
808以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:19:58.67 ID:6EBygz2B0
>>807

――では、どうすれば良い? 何が最善?
翠星石は考えた。
おそらく、今までの人生で最も、知恵を振り絞っただろう。

ふと、閃く。天啓というヤツか。
しかし、その発想は突拍子もなく、実現できるか解らなかった。
試したことがないし、そもそも今まで、思い付きもしなかった事だ。

 翠「それでも……やってみるしかねぇです」

この非常時に、ぶっつけ本番など以ての外だが、殺されては元も子もない。
だったら、ダメで元々、やってみるだけだ。
翠星石は睡鳥夢を収納した玉鋼の板を両手で握って、瞑想に入った。
穢れの者どもが発する鬨の声は、刻一刻と近付いてくるが、気にしない。
みんなが護ってくれることを信じて、ただひたすらに精神を集中していく。
流れ矢に当たったら、所詮、それまでの寿命だったと言うことだ。

頭の中に、ひとつの光景を思い浮かべる。
どこまでも、どこまでも、果てしなく伸びていく睡鳥夢の姿を。
先端が霞んで見えなくなるくらい、遙か高く……遙か遠くへ――
すこやかに……。
のびやかに……。
いつしか、睡鳥夢は天高く聳え、ありとあらゆる方角に枝を伸ばし、世界を覆い尽くしていた。

――世界樹。

その一言が脳裏をよぎった瞬間、翠星石は目を見開き、精霊を起動した。
809以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:21:06.86 ID:6EBygz2B0
>>808
 翠「睡鳥夢ぅっ!!」

突如、彼女たちの周囲で大地が躍動を始めた。
地中から何本もの太い樹木が飛び出し、城の方角へ、ぐんぐん伸びてゆく。
突進してきた骸骨騎馬の一団は、巻き添えを食って弾き飛ばされ、砕け散った。

 紅「な、なんなの、これは?!」
 銀「知るワケないでしょっ! 私に訊かないでよっ!」
 蒼「姉さんっ! 一体、何を――」

敵も味方も、訳が分からず右往左往する中、睡鳥夢は成長を続ける。
ついには城門に達して、成長の勢いそのままに、分厚い門扉をブチ破った。

 翠「……巧く……いったです」
 金「これは……想定外だったかしら」
 雛「凄ぉいっ! 翠ちゃん、凄いのっ!」
 翠「ま、まぁ、私にかかれば、この程度は余裕ってヤツです」

余裕という割には、憔悴の色を露わにする翠星石。
しかし、彼女は気丈に笑って、他の娘たちを促した。
睡鳥夢の上を、率先して歩いていく。

 翠「折角、橋を架けたですから、早く渡っちまえです」
 紅「そうね。蒼星石と薔薇水晶が先導してちょうだい」
 蒼「解ってる。行くよ、薔薇しぃ」 
 薔「……良いよ。いつでも」

翠星石の脇を擦り抜け、蒼星石と薔薇水晶が、睡鳥夢の架け橋を駆け足で渡っていく。
810以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:21:53.45 ID:6EBygz2B0
>>809
その後を、金糸雀と雛苺、雪華綺晶が続いた。
何本もの幹が絡み付いたものなので、足場は良くない。むしろ、悪すぎる。
悪戦苦闘しながら渡っていく二人の背中を心配そうに見送りつつ、
雪華綺晶は、翠星石に獄狗を託した。

 雪「翠星石さんは、獄狗と共に、ヒナさんとカナさんを守って下さい」
 翠「それは構わねぇですけど、きらきーは、どうするです?」
 雪「私は、真紅や水銀燈と、殿を務めますわ」

翠星石を見詰める雪華綺晶の瞳には、全てを見抜いている風な光が宿っていた。
貴女が疲労困憊していることは、お見通しですよ……と、言わんばかりに。
バレているなら、断るのも馬鹿馬鹿しい。

 翠「しゃ〜ねぇです。そこまで言うなら、頼まれてやってもいいです」

翠星石は獄狗の背中に飛び乗り、金糸雀と雛苺の後を追い掛けた。
こういう悪路なら、四つ足の方が走破性に優れている。
現に、翠星石を乗せた獄狗は、直ぐに追い付いてしまった。

まだ幾らも進んでいないのに、二人はもう息を切らしている。
そもそも、金糸雀と雛苺は実戦向きの体躯や、筋力を持ち合わせていない。
高所と言うことで、足が竦んでいるのも理由のひとつだろう。

 翠「金糸雀! 雛苺! お前たちは獄狗に乗って行けです」
 金「はぁはぁはぁ……で、でも……翠ちゃん、は……?」
 翠「私は忍びの修行も積んできたです。お前たちみてぇなひ弱な連中とは違うですぅ」

言う台詞がいちいち癇に障るが、自分たちを気遣っての事だと、金糸雀は理解していた。
変に意地を張れば、余計、みんなに迷惑をかけてしまう。
811以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:22:45.21 ID:6EBygz2B0
>>810

金糸雀は「お言葉に甘えるかしら」と応じて、雛苺と共に獄狗の背に跨った。
後ろを振り返れば、真紅たちも、直ぐそこまで辿り着いていた。

 紅「貴女たち、まだ、こんな所に居たの?」
 銀「蒼ちゃんと薔薇しぃが孤立するでしょぉ。早く行きなさぁい」
 紅「殿は、私と水銀燈で何とかするから、雪華綺晶も行ってちょうだい」
 雪「承知しましたわ。皆さん、急ぎましょう」

雪華綺晶は獄狗に指示を出すと、翠星石と並んで走り出した。
まだ、半分も渡っていない。
後方を見遣ると、穢れの足軽どもが、睡鳥夢の根元から続々と登り始めていた。

 紅「拙いのだわ。私たちも行くわよ、水銀燈」
 銀「その前に……っと」

至近まで迫っていた数匹の足軽を、水銀燈の太刀が薙ぎ祓う。
両断された残骸が、眼下に広がる濃霧の海に沈んでいった。
直後、濃霧の中から、矢と銃弾が飛んできた。
一発の銃弾が頬を掠めた事に驚いて、真紅はつい後ずさり、足を滑らせてしまった。

 紅「あっ……」

呟いた時には、身体がふわりと浮いていた。
どれだけ高いかは分からないが、下に落ちれば、全身打撲で死ねるだろう。
仮に生きていても、穢れの者どもが嬲り殺してくれる筈だ。

 紅(どっちみち、ロクな死に方じゃないわね)
812以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:23:28.99 ID:6EBygz2B0
>>811

しかし、真紅は地面まで落下しなかった。
彼女が……水銀燈が腹這いになって、しっかりと腕を掴んでくれていたから。

 銀「なぁに勝手に諦めてるのよぅ。バっカじゃないのぉ?」
 紅「あ、ありが……と」
 銀「惚けてないで、さっさと上がって来て。さもないと手ぇ放すわよ」
 
ごめんなさい、と謝って、真紅は睡鳥夢の上によじ登った。
際どいところだったが、まずは助かって、ホッと一息。
だが、悠長に構えてもいられない。敵は畏れを知らずに、

 銀「早く立って、真紅。腰が抜けたとか、言わないわよねぇ?」
 紅「バカ言わないで。これしきのこと、慣れたものよ」
 銀「それなら心配いらないわねぇ。お先にぃ」

水銀燈は、ひらひらと手を振って、城に向かって走り出した。
何度も助ける気は無いらしい。
勢いよく飛び起きて、真紅は仲間達の元へと向かい始めた。

時々、思い出したように振り返る。
穢れの足軽どもは、執念深く追い掛けてきた。
草臥れた陣笠や、どす黒い旗指物を背負った足軽が、遙か後方から陸続と並んでいる。

 銀「大人気じゃないの真紅ぅ。有名人は辛いわねぇ」
 紅「貴女も、その一人よ。他人事みたいに言わないで」

本音で語る真紅に「まぁねぇ」と笑い掛けて、水銀燈は穢れの列に精霊を撃ち込んだ。
813以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:24:22.58 ID:6EBygz2B0
>>812
最前列では、蒼星石、薔薇水晶、雪華綺晶の三人が、進路を切り開いている。
対岸から上ってきた穢れの者どもを斬り伏せ、残骸は脇へと蹴り落とす。
蒼星石は破壊された城門を潜り、城内の土を踏んだ。
城の中にも、濃い霧が流れ込んでいて、とても視界が悪かった。

城内に怒号が轟き、三方向から刀を振り翳した足軽の群が、大挙して押し寄せてくる。
櫓の上からは、弓足軽と鉄砲足軽が、得物を構えて狙いを定めていた。
金糸雀の短筒が火を噴き、櫓上の敵を撃ち落とすが、如何せん数が多すぎる。
どこかの櫓から放たれた銃弾が、雪華綺晶の兜を弾き飛ばした。

 蒼「雪華綺晶!?」
 雪「だ、大丈夫……ちょっとクラクラしますけど」
 金「真紅たち、まだ来ないわ。んもぅ! 何してるのかしらっ」
 
――このままでは、数の勢いに圧倒される。
誰もが焦燥感を覚えたその時、漆黒の固まりが夜闇を裂いて飛び越し、櫓のひとつを直撃した。
衝撃で、弓足軽や鉄砲足軽が宙に投げ出される。
櫓の上半分が傾き、押し寄せていた足軽の一団が、倒壊に巻き込まれた。

 銀「お待たせぇ。真紅が途中でコケたから、遅くなっちゃったわぁ」
 翠「遅ぇですよ! まあ、とにかく一旦、睡鳥夢を格納するです」

真紅と水銀燈が睡鳥夢から降りたのを確かめて、翠星石は精霊を格納した。
夜空に架かっていた睡鳥夢の橋が、忽ち掻き消える。
渡っている途中だった穢れの者どもは、為す術もなく濃霧の海に墜ちていった。
再度、精霊を起動した翠星石は、他の娘たちに向けて叫んだ。

 翠「ここは任せるですっ! 真紅たちは、先に行きやがれですぅっ!」
814以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:25:04.01 ID:PgThd1YB0
815以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:27:23.83 ID:6EBygz2B0
>>813
よしっと、第三十一章も投下完了っと。
まだだ。まだ終わらん・・・ってどういうコトよ。いい加減にkskしろと・・・。

 翠「健やかにぃ〜、のびやかにぃ〜」♪
 蒼「随分と、ご機嫌だね。ん? サボテンの鉢植え?」
 翠「ジュンと名付けたチビ樹ですぅ」
 蒼「あはは。ハニワみたいな形だね・・・って、サインペンで顔が描いてあるよ」
 翠「その方が、気持ちを込め易いですよ」
 蒼「なるほどね。そのアンプルは・・・ハイポネックス?」
 翠「そうですぅ。これから、チビ樹に与えるです。・・・モルスァ!!」
 蒼「ア”ッー! ちょ、姉さん! なんてトコに刺してるのさ」
 翠「いぃ〜っひっひっひっひ!」グリグリグリ・・・

そのころ、ジュンは――
 ジ「ア”ッー!」
 紅「なっ! 何なの?! いきなり奇声を発したりして」
 ジ「いや・・・今、なんか尻の穴がグリグリ〜っと」
 紅「嫌だわ。おなかに回虫でも飼ってるんじゃないの?」
 ジ「そんな事は無いと思うけどなぁ。うっ! ヤベぇ、また・・・ア”ッー!」
 紅「ちょっと・・・ホントに、大丈夫なの?」

 雪「どうやら、呪いのサボテン人形だったみたいですね」
 金「想いが込められてる・・・かしら」
 薔「めでたしめでたし」♪

・・・続きは次スレになるでしょう。ではでは。
816以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:29:30.79 ID:udCf+JY40
>>815
GJ!! どうしようもなく熱くなる展開ですねww
次回もwktkしてお待ちしてますww
817以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:32:23.31 ID:1ui3mLk30
>>815
こう、何か緊迫した表現がいいGJ!
次回もwktk
818以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:50:18.76 ID:XPhNEqpi0
>>815
GJ!

保守
819以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:54:23.93 ID:mwLsEqBx0
トロイメントの9話と10話を見たらこうなった・・
とりあえず蒼い子が・・・な状況なので死にネタ嫌いな人は見ない方がいい
http://vip.microdatweb.com/up/vipww2630.jpg
うpしなくても良かった希ガス
820以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 03:03:52.45 ID:6EBygz2B0
深夜にも拘わらず、レスありがとうございます。
>>812で、テキスト抜けが有りましたね。失礼しました。
八行目:敵は畏れを知らずに、『群がってくる。』
『』内は補完よろしく願います。

>>819
9話と10話は、ガチで泣きましたっけねぇ。
蒼い子には生き返ってほしいですよ。
821以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 03:13:28.46 ID:8faf0MqE0
>>815
もうwktkさせられっぱなし
GJ!
そしてやっぱり次回にもwktk

>>819
9話と10話はほんとに泣ける。
蒼い子もそうだけど巴と雛苺に…

さてそんな双子の後だけど
俺も双子投下
ちびちびー!
http://up2.viploader.net/pic2/src/viploaderf25525.jpg
822以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 03:54:13.37 ID:i7fnQ7+L0
保守ゥゥゥゥゥゥ―――ッ!!
823以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 04:01:57.40 ID:LBB7qG2v0
双子祭りと申したか!?
http://up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d29013.jpg

…いや、まあ。流れは双子と来たら描かぬ訳にもと一枚ぺたり

>>815
ついに居城に突入か!次回もwktk!!
>>819
蒼い子ーーーー!!! やっぱり9話と10話はね…泣く。
>>821
ちびちび…!かわいいなあかわいいなあwww
824以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 04:13:16.05 ID:i7fnQ7+L0
FRさん降臨かよ!
825以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 04:19:16.37 ID:KN1B+aji0
>>823
FR氏ktkr!!!
GJ!!
826以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 04:38:25.91 ID:KN1B+aji0
保守
827以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 04:50:15.90 ID:8faf0MqE0
>>823
GJ!流石です!
絵とSSといつもwktkさせてもらってます
828以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 05:33:51.54 ID:Fg6D1x6EO
薔「今年は梅が早いね、銀ちゃん。」
水「全然早くないわよぉ。」
薔「…」
水「…」


水「『あたたか』 ね、薔薇水晶」
薔「まだ寒………」
薔「銀、ちゃん?」
829以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 05:55:44.09 ID:mN6y16KY0
妖精話、第二弾投下ー。
 百合じゃないとは思うけど、男の子なし。つじつまあわせのためのオリキャラあり。
 人によっては鬱だと思うかも知れないんで、NGワード鬱指定。
 ただし、sininetaとかguroinoじゃない感じ。
 あと、前の妖精話よりはちゃんとスジが通ってる……はず。

 そんな感じでー。
830以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 05:56:35.26 ID:mN6y16KY0
【MADE'N MOOR - 真夜中に訪ない】 >>829

 あのね。妖精っているんだよ? 本当だよ?
 学校でミミに話したとき、ぜったいそれは妖精よ、って言ったの。その時は
あたしも、どうかなー、って思ったんだけど。

 知ってる? イチゴダイフク。日本のとってもおいしいケーキ。中にいちご
入ってるんだよ! 日本に旅行に行っていたおばちゃんがね、買ってきてくれたの。
明日学校に持ってってミミにもあげたいから、忘れたらいやだから、まどのとこに
おいといたの。
 そしたら、食べられちゃったんだ!
 ねずみとかじゃないよ? だって、はこに入ってて、一つ一つふくろに入ってるん
だもん。それがね、ちゃんとはこをあけて、ふくろをあけて……ビリビリにやぶい
ちゃったりとかじゃなくて、ママみたいに上手にあけてあるの……ケーキだけ
なかったのよ!
 あたし、だれか食べちゃったのかと思ってママとかパパとかに食べたでしょう!
って言ったら、夜中にオディールが食べたんだろう、ベッドに入って食べたらいけない
って言っただろう、っておこられちゃった。あたしじゃない、ってだれも信じてくれ
ないの。

 それで学校で、持ってこれなくてごめんね、ってミミに全部話したの。ほら、ミミ
日系でしょ? だから日本のものとかよろこぶんじゃないかな、もってこれなかった
からがっかりだろうな、って思ったから。
 そしたら、それはぜったい妖精よ、ひょっとしたら見たり、つかまえたりできた
かもよ、って言うの。あたしね、なるほど、って思った。だって、はこもふくろも
ちゃんとあけてあったんだもん。
 そりゃ、ちょっとはどうかなー? って思ったよ? ミミ、おばちゃんと同じで妖精
大好きなんだもん。いっつもそのことばっかり言ってるの。二人とも、うちに来ると
おばあちゃんからさいてい一つ、妖精のお話きかないと帰らないんだから。
831以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 05:57:19.21 ID:mN6y16KY0
>>830 【MADE'N MOOR - 真夜中に訪ない】続き

 ミミが作せん立てたの。ふつうはミルクとかだけど、おかしでも出てくるんだったら
なにかとびっきりおいしいものならなんでもよさそうね、だから、今日のおべんとうの
たまごやきをしかけましょう、って。
 あのね、ミミのママのたまごやき、すっごいおいしいの。あまーくてふわふわ。
どうやったらこんなのできるの、ってくらい。うちのママのたまごやきは、グリン
ピースとかにんじんとか入れるからだいっきらい。
 それでね……ぜったいでてくるように、ケアンから石もってきちゃおう、って言った
のよ。
 知らない? ほら、通学バスからもみえるじゃない。三つ。あの石でできた
おっきいとう。ああいうところは妖精がいるのよ。うちの近くにも一つあって。
うち街外れでしょ。だから西のケアン、まどから見えるの。
 知らない……うーん。まぁ、あたしはおばちゃんとかミミとかいて、いっつも
いろいろきいてるし。おばあちゃんもね、きかれないと話さないけど、すっごい
くわしいみたい。
 それで、ミミすぐにでんわして、今日……だから、その日ね。うちにおとまりする
ことにしちゃった。そういうの、ミミなんでもすぐしちゃうから。ちょっとわがまま
だよね。
 それで、学校から帰ってきたらすぐ西のケアンの行ったの。おばあちゃんは行っちゃ
だめっていうから、ないしょで、ね。

 ……ただ石がつんであるだけじゃん、って思うんだけど、やっぱりちょっと
こわいよね。あそこ。きっと、どっかから妖精が見はってるのよ。きっとそう。
 それで、ミミもあたしもなんだか怖くって、ばーって走ってってケアンの足元の
とこからてきとうに石ひろって、ばーって帰ってきちゃった。見せっこしたらね、
両方ともすごいきれいな黒い石だった。とがっててつやつやしてて……
 ……あとで、おばあちゃんからものすっごくおこられちゃった。ちょう本気
っぽかった。フェアリーダートって言うんだって。妖精が呪いをかけるのに
使うんだって……
832以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 05:58:33.73 ID:mN6y16KY0
>>831 【MADE'N MOOR - 真夜中に訪ない】続き

 それで、夜になったのね。もちろんみんなにはないしょだから、ふつうに遊んで、
トランプとか。それで、ねる時間になって。
 しかけはね。あたしのお気に入りのバスケットに、たまごやきとひろってきた石
入れておくの。あとね、石とってきてごめんなさい。かえします、ってお手がみ。
それで、ふたがしまらないようにえんぴつ立てて止めておいて、ひもひっぱると
えんぴつが外れてバタン! っていう。
 ミミとおこづかい出し合ってたくさんかってきたコーヒーキャンディなめながら、
ふたりでベッドにもぐっちゃって、中からこっそり、じーっと見てたの。
 そしたら……きっとゆめだったと思うんだけど……

 ……あたし、ふわふわういてたの。ちょうちょか何かになったみたいに。で、
となりに女の子がいるのよ。ピンクのふくでおっきなリボンの子と、黄色いふくで、
おっきなかみかざりの子。その子たちが、妖精だったの!
「この子たちかしら〜? いたずらっ子は」
 黄色の子につっつかれたの。なによ、って言いかえしたかったけど、ぜんぜん、
なにも言えなくって。体も動かないの。ずーっと見てるだけ。
「うにゅー。今日はうにゅーじゃないの」
 ピンクの子が、すっごいおっきなバスケットを、せのびしてのぞいてた。それ、
しかけたバスケットなのよ。ちゃんとえんぴつはさまってたし、となりにまどべに
かざってあるアイビーがあったし。だからね、あたしが妖精みたいにちっちゃく
なってたのね。
「うにゅーなんかどうでもいいかしら! たまごやき! たまごやきかしら〜!」
 って、黄色の子がピンクの子といっしょにおどってた。あんまり上手じゃ
なかったな。
「あんたたち」
 ってゆびさされた。
833以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 05:59:12.79 ID:mN6y16KY0
>>832 【MADE'N MOOR - 真夜中に訪ない】続き
「ケアンにいたずらしちゃだめ、っておばあちゃまからおそわらなかったかしら?
ごういんな子はきらわれるのよ? ま、今日のところはたまごやきにめんじてゆるして
あげなくもないかしら〜」
「うにゅーないの? きのうのうにゅー」
「……ひないちごはちょっとだまってるかしら」
 ひょっとして、ピンクの子、イチゴダイフクほしいのかな、っておもったけど、やっぱりぜんぜんしゃべれなくて。それで、ちょっと黄色の子がこわぁいかおになって。
「でも、こんなしかけであたしたちをつかまえようなんて、こんどやったらゆるさない
かしら? おしゃべりくらいはしてあげてもいいから、こういうのはもうなし。
わかったかしら? やくそくかしら?」
 うん、って言いたかったけど、言えないから、やくそくします、っていっしょう
けんめい心の中でとなえたの。そしたら、なんかそのあいだにピンクの子が
「うにゅっ!」
 ってバスケットよじのぼっておちちゃって。黄色の子が
「ひないちご! ひとりじめはゆるさないかしらー!」
 ってすごいいきおいでとびこんで。

 そのとき、えんぴつに手がひっかかって、バタン! ってとじちゃったの!

 それで、目がさめたのね。あたしはベッドの中にいて……まどのバスケット、ふたが
とじてるの。でね、ほんとだよ。ふたのところから、ちっちゃな手が見えてるの。
バスケット、がたがた動いてて。
 ものすごいドキドキした。ミミもおきてて、すごいかおしてて。
「ミミひもひっぱった?」
「ひっぱってない!」
「みた?」
「みた!」
 って。あたしたち、あわててまどべにかけよったの、そしたら……そしたらね……
834以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 05:59:53.90 ID:mN6y16KY0
>>833 【MADE'N MOOR - 真夜中に訪ない】続き
 こわかったよ。
 ばんばんばんばんばん!! ってすごいいきおいでまど、たたかれたの。レースの
カーテンのむこうにね、まっくろでおっきなカラスみたいな鳥がいて、むちゃくちゃ
たたいてるの。目がまっ赤に光ってて……
 さいごに、ばぁん!! ってすっごい音がしてガラスがわれて、とびこんできて……

 ……で、なんかよくわかんないけど、ベッドの中にいたの。体すっごいあつくて。
ママがだいじょうぶ? だいじょうぶ? ってなきながら。
 朝ね、ミミとふたりで、まどのところにたおれてて。すっごいねつだったんだって。
おいしゃさんにみてもらっても、なんのびょうきかわかんなかったって。
 それで……ママはあんまり妖精とか信じないんだけど、おばあちゃんがどうしても、
っていうから、おばあちゃんにまかせたら、いろいろおまじないして。
 それで、あたし目がさめたんだって。
 すっごいおこられたの。お前がケアンから持ってきたのはフェアリーダートだ、
それでうたれたんだ、って。おばあちゃんがそれを返して、よくあやまってきたから、
治ったんだって。あたしもおきれるようになってから、あやまりにいったよ。
 まどはぜんぜんわれたりとかしてなかったみたいなんだけど、あたしのバスケット、
ぼろぼろにされちゃってた……なんか、鳥がむしったみたいに。

 でね。
 ミミとあそべなくなっちゃった。ミミのパパとママ、あたしとあそぶな、口もきいちゃだめだって言うんだって。ミミ、すごいごめんね、ごめんね、って言ってくれたけど。
でもパパとママに言われたからって。
 わかってるよ。ミミ、あたしのこときらいになったんじゃないって。みんな、ミミの
パパとママのせい。だから、こんどケアンにおねがいにいくの。フェアリーダートで、
ミミのパパとママをこらしめてください、って。

 ……ないしょだよ? ぜったい、おばあちゃんにおこられるから。やくそくまもらなかったら、あなたもこらしめちゃうんだから。
835以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 06:03:17.85 ID:mN6y16KY0
>>834 【MADE'N MOOR - 真夜中に訪ない】おしまい
 行数ぎりぎりだったんでこっちで。

- 了 -

……最後の改行入れ忘れ超鬱orz
一日待って真夜中にあげたらよかったかも?

BGM:Roger Calvarley 'Crowned by Ivy' ( from "Celtic Misteries II" )
836以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 06:28:37.15 ID:BgBc2lwCO
gj!保守
837以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 06:58:49.39 ID:BgBc2lwCO
保守
838以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 06:59:54.76 ID:1fH13mYhO
保守
839以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 07:11:26.22 ID:8faf0MqE0
保守がてら短篇を投下

とある昼下がり、昼休みの教室で、薔薇水晶の耳にジュンと笹塚の雑談が聞こえてきた。

『薔薇水晶乱舞〜机〜』

ジ「実はさ、僕の机の脚がぽっきり逝っちゃってさ。」
笹「あぁ、それでネットもまともに出来ないって嘆いたのか。」
ジ「そうなんだよ。」
薔(ジュンの机…よし!)

数日後の休日。
その日はジュンの家に笹塚が遊びに来ていた。
そんな時、チャイムが鳴る。
玄関先にいたのは、薔薇水晶と、そして大きな荷物を抱えた宅配業者だった。
ジ「薔薇水晶…?どうしたんだ?」
薔「ジュンのために、机、作ってきた。私が、作った。」
ジ「…まぁ、運んでもらおうよ。」
薔「うん。」
笹塚が待つ部屋へ、ジュンと薔薇水晶と、そして大きな机が運ばれる。
薔「笹塚…廊下に立っ…」
薔薇水晶が笹塚の姿をみるなりそう言い掛けた。
だが、ジュンがそれを遮る。
ジ「ちょっとまってくれ、折角作ってくれた薔薇水晶には悪いけど、一度笹塚に座ってもらいたいんだ、この机に。」
薔「ジュンがそういうなら…」
ちょっと不満げに、けれど、言葉のままに、呆気にとられている笹塚を運ばれてきた机の
椅子に座らせる。
次の瞬間、機械的な音と共に、金属で出来たベルトが椅子の後ろから生えて、笹塚を椅子に縛り付ける。
笹「えっ?えっ?」
ジ(…やっぱり…)
840以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 07:12:32.15 ID:8faf0MqE0
>>839
薔「これが、高度計と速度計。」
笹「え…高度計?」
薔「これがオーブントースター」
薔薇水晶がささやくと同時に、焦げたような匂いが漂い始める。
笹「あぢっ、あぢぢぢぢっ!!」
笹塚の足元が赤く照らされて、靴下が焦げ始めていた。
薔「低周波治療器、水道、ボイラー…ガス給湯器。」
薔薇水晶がその机に備え付けの機能を口に出すたびに、それが作動し、
一人の少年を電気ショックにかけたり、水浸しにしたり、火あぶりにしたり、と、拷問のような目にあわせていく。
薔「全自動洗濯機と全自動洗車機。」
椅子が回転し始めると同時に、机のどこに収納されていたのか、巨大なスポンジが飛び出て、
笹塚を挟み込み、泡だらけにした。
ジ(よかった…すわらなくて本当に良かった…)
笹塚にすまないという気持ちと、犠牲にならなかった安堵が同時にジュンを襲う。
薔「まだまだ…高度計と速度計は伊達じゃないよ。」
笹「え…」
ジ「………」
薔薇水晶が机の横にあった赤いボタンをおすと、凄い煙と振動と共に、机ごと笹塚は屋根を突き破り、飛んでいってしまった。
ジ「…………」
薔「どう、かな?」
薔(もしかしたらごほうびにキス、とか…//////)
一人妄想をする薔薇水晶を呆気に取られたままジュンが眺める。
やがて口を開いた。
ジ「…ぼ、僕はちゃぶ台が机代わりでも…いいかな…」
薔「……じゃ、ちゃぶ台を作る…」
ジ「………」
――薔薇水晶の暴走は止まらない。

続かない
841以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 07:27:26.76 ID:OBHA/PglO
朝から吹いたwwwwww
842以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 07:43:17.20 ID:BgBc2lwCO
笹塚哀れwwwww
843以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 07:53:58.77 ID:5wt0vSDZ0
>>835
また不思議な感じですね
帰ってきてからゆっくり読みます
>>840
薔薇しーwwwwwww
844以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 08:12:27.35 ID:upxLdJS40
朝から素晴らしい作品に感動しているなの
流れをぶった切る事を先に謝っておくなの
多分ホラー?かもしれないなの
NGワードはhorrorにしておくなの
845以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 08:14:20.48 ID:upxLdJS40
□ 4/4火15:50
○ 雛苺
件 やっほー
――――――――――――――
今、学校おわったの
今からそっちにいくなの
まっててなのよー!


□ 4/4火16:03
○ 雛苺
件 ごめんなのー・・・
――――――――――――――
だいじなものをおとしちゃった
なの(汗
今さがしてるから、見つけたら
すぐにそっちにいくの
ほんとにごめんなの


□ 4/4火16:15
○ 雛苺
件 みつかったのー
――――――――――――――
ちょっと時間かかったけど、
みつけたのよー
これがないとあなたがみえなく
なっちゃうの
あなたも電車には気をつけた方が
いいなのよー!
846以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 08:15:17.17 ID:upxLdJS40
>>845
□ 4/4火16:25
○ 雛苺
件 う〜ん・・・
――――――――――――――
なんだかとても歩きにくいのー
膝から下がなくなっちゃったか
らかなぁ?


□ 4/4火16:30
○ 雛苺
件 むむー
――――――――――――――
ころんだら頭がおちちゃったなノ
もう手に持っていくことにするノ
あなたノお家についたらはりと糸
をかしてほしいなノー
もうお家ノ近くなノよ
もうすぐ会えるなノー


□ 4/4火16:37
○ 雛苺
件 あれ?
――――――――――――――
ドアがあかないノ
カギかけちゃってるなノ?
いじわるなノー!
あけてほしいなノ
847以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 08:16:25.10 ID:upxLdJS40
>>846
□ 4/4火16:39
○ 雛苺
件 ひどいノー
――――――――――――――
なんであけてくれないナノ?



□ 4/4火16:41
○ 雛苺
件 あけてなノ
――――――――――――――
あけてナノあけてナノあけてナ
ノあけてナノあけてナノあけて
ナノあけてナノあけてナノあけ
てナノあけてナノあけてナノあ
けてナノあけてナノあけてナノ


□ 4/4火16:42
○ 雛苺
件 もういいノ
――――――――――――――
こんナからだナってもあいに
きたノに・・・
ヒナはもうおこったノ
あナたも、おナじにナってもらう
ナノ
848以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 08:17:31.70 ID:upxLdJS40
>>847
□ 4/4火16:42
○ 雛苺
件 
――――――――――――――
だいどころにきれいナナいふが
あったノ
これナらヒナよりきれいナからだ
にナれるナのよー


□ 4/4火16:43
○ 雛苺
件 
――――――――――――――
おへやノまえまできたナノ
やっとあえるナノー
すてきナからだニなってふたり
でいっしょにおひるネしようナノ


□ 4/4火16:44
○ 雛苺
件 うふふ
――――――――――――――

オ ヤ ス ミ ナ サ イ


849以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 08:18:26.76 ID:upxLdJS40
オハリです
こんなネタを昨日寝る前に考えて寝れなくなった
俺はどう見てもバカです。
850以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 08:20:19.73 ID:LXlx7z/00
ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁ
851以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 08:25:25.37 ID:DWuflYOfO
怖ぇぇぇぇ!
852以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 08:25:33.67 ID:OBHA/PglO
いやあああああああ
853以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 08:26:27.60 ID:i7fnQ7+L0
こえええええええええええええ
854以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 08:44:50.31 ID:BgBc2lwCO
保守
855以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 09:28:03.34 ID:X+3iS05VO
こぇぇぇ〜!!!!!!
856以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 09:28:08.34 ID:OBHA/PglO
薔「…雨…やまない」
雪「まだ数日は降るそうですよ」
薔「…お買い物…行きたいのに」
雪「この天気では仕方ありませんね…なにか雨だからこそできる事があるといいのですが」
薔「雨だから……」


J「今日も雨か」
携帯<ララララーララー
J「ん…薔薇水晶か」
ピ
J「なんだ?」
薔「今……駅前に居る…迎えに来て」
J「…傘は?」
薔「…ない」
J「天気予報見なかったのか?」
薔「……ジュンと相合い傘したかった」
J「………呆れた」



薔「けど来てくれるんだね」
J「……ほら、入れ」
薔「うん…♪」
857以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 09:33:37.27 ID:upxLdJS40
ジュンとばらすぃのコンビは不器用な距離感が大好きです
つまり>>856超GJ!!
858以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 09:57:03.02 ID:BgBc2lwCO
保守
859以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 09:57:22.64 ID:5Shm7TkJ0
>>815
いつもwktkしてる
電撃文庫のラノベで店においてあっても違和感なさそう
860以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 10:21:37.49 ID:lXo6pV/70
アッシュ・クリムゾン臭のする蒼星石wktk
861以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 10:33:25.82 ID:upxLdJS40
マイペースな薔薇水晶が
ジュンの夢を見ているとき
しっかり者の蒼星石は
眠そうな翠星石とスクールバスを待っている

無邪気な雛苺が
金糸雀と春の気配にはしゃぎ回っているときに
わがままな水銀燈は
ベッドの中で真紅とのつまらないケンカに後悔して悩む

この街では
いつもどこかで生活がはじまっている
ぼくらは生活をリレーするのだ
人から人へと
そうしていわば交替で物語を作る

眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで賑やかな話し声が聞こえる

それはあなたの送った物語を
誰かがしっかりと繋げた証拠なのだ


オハリ保守
862 :2006/04/13(木) 10:52:59.12 ID:yvNi8Cao0
>>861
なんか分からんが心を打たれたので
おもわず携帯からGJ! こんな雰囲気もいいな
863以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 10:59:00.86 ID:cEcncKJA0
>>849 >>861

GJ。一番敏感な部分突かれた。w
864以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 10:59:23.02 ID:upxLdJS40
>>862
>>861は谷川俊太郎さんの「朝のリレー」の改変です

言い忘れ申し訳ないorz
865以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 11:10:48.67 ID:yvNi8Cao0
>>864
恥ずかしながら、元ネタ知らなかったーorz
でも、キャラの配置とかが、バッチリ決まってると思ったんだ
これはこれでGJと言わせてもらうよ
866以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 11:51:38.77 ID:Vt4NDmEzO
保守せねば
867以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 12:11:23.30 ID:BgBc2lwCO
保守
868以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 12:37:17.20 ID:gcsKj9QF0
登校前保守
869以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 12:37:56.64 ID:OBHA/PglO
J「やっぱり料理上手な女の子が良いよな」
ベ「まったくだぜ」
薔「…………………」

『ジュン…お弁当』
『僕の為に作ってくれたのか、ありがとう。優しいな薔薇水晶は……うん、おいしいよ』
『えへへ…うれしい』

自宅
薔「…………………………料理」
薔「………………………焦げた」
薔「……………………指切った」
薔「…………………繋ぎ忘れた」
薔「……………………卵が爆発」
薔「……お米って洗剤で洗う?」
薔「…………………産廃B発生」
薔「………………また指切った」
薔「……………賢者の石出来た」


J「ん?どうしたんだその傷」
薔「………………プラモデル作ってた」
870以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 12:46:25.97 ID:Vt4NDmEzO
>>869
いい娘や……薔薇水晶は幸せになって欲すぃ…
871以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 12:48:00.79 ID:BgBc2lwCO
>>869
それを使って料理を練成するんだ!
872以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 12:49:47.56 ID:upxLdJS40
>>869
頑張るばらすぃに萌え
873以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 13:06:06.29 ID:OtRw7aH3O
萌え保守
874以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 13:12:52.13 ID:SZL1GJLh0
次は薔薇しぃにチーズケーキ作ってもらう
875以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 13:35:25.40 ID:SZL1GJLh0
保守
876以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 14:10:06.75 ID:Vt4NDmEzO
ウニュー
877以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 14:16:49.53 ID:upxLdJS40
このスレが終わるまでにスレタイに沿った短編でも投下したいなぁ
そんな保守
878以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 14:34:00.08 ID:BgBc2lwCO
保守
879以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 14:59:13.92 ID:SZL1GJLh0
保守
880以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 15:15:19.48 ID:pTI18tYE0
>薔「……………賢者の石出来た」

ちょwwwおまwwwwwwwwww
881以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 15:56:53.01 ID:OBHA/PglO
お弁当作り再チャレンジ
薔「品質最高の卵焼き型メガフラム(爆弾)完成………普通の卵焼き作ろうとしたのに」

お弁当完成
薔「………………どうしよう…いっそ爆弾で吹き飛ばしてなかった事に…」

翌日
薔「結局もってきちゃった…」

薔「こんな物…食べて貰えないよね…」
J「あれ?薔薇水晶、なんで弁当二つ持ってるんだ?」
薔「え、あ、ジュン…これは…その…」
J「もしかして僕にくれたり?な」
薔「な、なんで知ってるの!?」
J「んちゃって……て、本当?」
薔「あ、う、うん……けど…失敗しちゃって…ごめん…こんなのいらないよね…」
J「………貰っていい?」
薔「え、でも……」
J「折角薔薇水晶が作ってくれたんだから…いただきます」
薔「……………(ドキドキ)」
J「……………これは……確かに……ちょっと…」
薔「ご、ごめんなさい…」
J「けどさ…僕は…薔薇水晶が作ってくれたって事が…その…」
薔「え…?」
J「あ、な、何でもない!」
薔「う、うん…」
882以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 15:57:41.84 ID:OBHA/PglO
J「……………」
薔「…………ね、ねえ」
J「…なに?」
薔「…わ、私ね…これから…お料理の勉強頑張るから…その…」
J「?」
薔「だから…お料理上手になったら…ジュンにお弁当…作って来ても良い…かな?」
J「う、うん…いいよ…嬉しいし」
薔「嬉しい…?」
J「あ、ああ…嬉しい」
薔「…………ありがとう♪」



薔(そういえば…メガフラム(卵焼き)何処にやったっけ…?)




ベ「はあ腹減ったな…は!これは卵焼きじゃないか!まさか誰かが俺の為に…?はは!持てる男は辛いぜ!いただきまーす!」

終わり
883以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 16:01:02.38 ID:5wt0vSDZ0
ベ ジ 終 わ っ た な


それはそうとジュンのために頑張る薔薇しーテラモエス
884以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 16:10:08.91 ID:upxLdJS40
―さよならは突然に 薔薇水晶―

・・・・・・

「その、なんだ・・・じいさん・・・残念だったな」
「・・・うん」
「お前おじいちゃんっ子だったもんな」
「・・・」
「大丈夫か・・・?」
「・・・生きるものが死ぬのは当然・・・」
「それは正しいとは思う。で、お前の気持ちは?」
「・・・電気、消して」
「はいよ」

・・・!・・・

「ほら、こっち来い」
「・・・ぐすっ・・・」
「よしよし・・・」
「・・・おじいちゃ・・・やだっ・・・!」
「そうだな、当たり前だって辛いよな、悲しいよな。
 それだって当たり前だ」
「・・・うっ・・・うわぁぁん!」
「泣け泣け。全部受け止めてやるから」
「うあぁぁ・・・!」
885以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 16:10:38.42 ID:upxLdJS40

・・・・・・
・・・・
・・

「・・・ぐすっ」
「落ち着いたか?」
「うん・・・ありがと」
「はて?暗くて何の事やらわからんね」
「・・・ばか」

・・・・・・

「・・・ねぇ」
「ん〜?」
「あなたは・・・死なないよね?」
「頼まれても死んでやるつもりはないぞ?」
「・・・ざんねん」
「ひねくれモノめ」
「・・・おたがいさま」

・・・
・・



オハリ
俺のおじいちゃんも先月死にました
泣きはしないけど、悲しいね
886以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 16:10:47.32 ID:uzyKUAQq0
た ま に は 私  を 信 じ て
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144909900/

1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/13(木) 15:31:40.78 ID:aTqdiKf90
16歳Dカップ痩せメ
4時30分までに1000いったらおっぱいと局部うpします
本当に釣りじゃないよ。たまには信じてみてください
887以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 16:14:40.27 ID:OBHA/PglO
支えてくれる人がいるっていいね
888以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 16:17:02.66 ID:5wt0vSDZ0
>>885
薔薇しー・・・(つД`)
889以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 16:34:23.92 ID:gcsKj9QF0
命の重さを切に感じた今日。保守。
890以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 16:55:11.15 ID:cQqls+b40
今更ながら>>794に挿絵をつけてみたり
http://vip.microdatweb.com/up/vipww2662.png
891以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 17:13:40.20 ID:5wt0vSDZ0
蒼の子テラモエスwww
892以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 17:33:53.81 ID:OBHA/PglO
こっそりキスktkr
893以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 18:03:39.26 ID:gcsKj9QF0
これはいい蒼の子ですね
894以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 18:34:47.24 ID:gcsKj9QF0
保守
895以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 18:35:42.78 ID:OBHA/PglO
二か月くらい遅いがバレンタイン
薔(そろそろバレンタイン…ジュンに…チョコレート……)

薔『ジュン…これ…バレンタインの…』
J『僕にくれるのか?ありがとう、薔薇水晶』
薔『う、うん…その……本命…だから』
J『え…それって…』
薔『……貴方が……好きです』
J『薔薇水晶…嬉しいよ…僕も君が好きだ』
ぎゅ
薔『あ、ジュン…』
J『愛してる』

薔「ん…ジュン…ダメ…こんな所で…」
金「??」


ベ「もうそろそろ2月14日だな!」
J「そういやそうだな」
薔(あ…ジュン………)

ベ「楽しみだ…ジュンもそうだろ」
J「ああ、楽しみだな」
薔(ジュン…楽しみにしててね…私のチョコレート…)
J「2月14日ひよこの日、僕ひよこ饅頭大好きなんだ」
ベ「ひよこ…?」

薔「……………ダメかも」
896以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 18:38:05.16 ID:5wt0vSDZ0
くぐったら本当にあるからワロタwwwww
897以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 18:39:40.06 ID:ivuKcOfe0
このオチを用意するために2月14日なにがあるか調べてたとしたらワロスwwwww
898以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 18:59:13.06 ID:VqYPK4Gg0
唐突に投下。
>>696
〜チビ蒼星石とチビ翠星石〜守った約束、子供の言い訳・・・No6

〜脱衣所〜
ジュン「もうあがれって」
ジュンは脱衣所にいた。もうすでに浴衣に着替えている。
翠星石「もうすこしいるですぅ。」
蒼星石「ぼくはもうあがるけど、いいの?」
翠星石「いいですぅ。どうせジュンがからだをふいたりするのですから、さきにそうせいせきからあがっていてください。」
蒼星石「う、うん。わかった。」
ジュン「お、やっときたか。ところで翠星石は?」
翠星石「まだはいってるですぅ〜〜」
ジュン「そうか。・・・・またはいれるのにな」
蒼星石「いまをたのしみたいんじゃないかな?」
ジュン「まぁいいか。じゃあ体拭くからバンザイして。」
蒼星石「う、うん。(バンザイ中)」
ジュン「んー。・・・よし・・っと。じゃあはい。下着・・・自分でできるだろ?」
蒼星石「うん。だいじょうぶだよ。ジュンくん(下着を身に着けながら)」
ジュン「そう・・らしいな。じゃあ浴衣着せるから。」
蒼星石「ゆ、ゆかた?」
ジュン「うん。僕も着ているこれのことだ。・・・袖に腕とおして・・そう。」
蒼星石「これでいいの?」
ジュン「うん。あとはおびをまいて・・・っとよし。こんなもんだろ。」
蒼星石「(なんかこのかっこうらくだなぁ)」
ジュン「おーい、翠星石。いいかげんあがってこい。蒼星石は着替え終わったぞ。」
〜続く〜
899以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 18:59:54.47 ID:VqYPK4Gg0
>>898
翠星石「わかったですぅ。・・・・まったくもっとゆっくりつかりたいものです」
ジュン「後でからまた入れるだろ。いいから体拭くからバンザイして。」
翠星石「はいです(バンザイ中)」
ジュン「んー。・・・・髪長いな。・・・・よしっと。じゃあはい。下着。」
翠星石「・・・。ところでこのあとどうするですぅ?(下着を身に着けながら)」
ジュン「多分、メシになるとおもうけど・・・。じゃあ浴衣着せるから袖に腕をとおして。」
翠星石「ごはんですか?・・・これでいいですか?」
ジュン「うん。いいよ。じゃあおびまいて・・・・よし。」
蒼星石「ジュンくん、いっしょにごはんたべようね。」
ジュン「うん。いいよ。ってかいっしょにたべるつもりだったしね。」
翠星石「よーし。さっそくごはんにいくですぅ。」
ジュン「はいはい。・・・じゃあいくか。」
蒼星石・翠星石「うん!」
〜続く〜
900以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 19:00:46.97 ID:VqYPK4Gg0
>>899
〜客間〜
蒼星石「このへやひろいね」
翠星石「おいしそうなごはんもならんでいるですぅ。」
ジュン「じゃあさっそく食うか・・・・。ってなんでお酒あるんだよ?」
目の前にある食事の中にとっくりがあることにジュンは気がついた。
蒼星石「おさけ?」
翠星石「このあかいみのやきざかなのことです。そうせいせき」
ジュン「蒼星石のも、翠星石のもお酒じゃないか。ちょっと取り替えてもらうか。」
そういうとジュンは広間をでていった。
蒼星石「ジュンくんはこのおさかながきらいなのかな?」
翠星石「しらねーです。まぁはらへったのでたべるですぅ」
そういうと翠星石は食べ始めた。
翠星石「おいしーですぅ。・・・そうせいせきはくわねーですか?」
蒼星石「ぼくはジュンくんといっしょにたべるってやくそくしたから」
翠星石「・・・そーですか。べつにきょうせいはしませんがはやくたべたほうがいいんじゃないんですか?」
蒼星石「いいんだ。やくそくはやくそくだし。」
そうはいっても温泉からあがったあと、水分が足りないのが普通。
蒼星石「(のどかわいたな・・・のむだけならだいじょうぶだよね?)」
そういうとお酒をコップへとつぎ、蒼星石はそれを飲んだ。
蒼星石「!(え!?おみずじゃ・・ないの?これ。なんだか、へんなきぶん)」
蒼星石が予想していたものではなく口に入れた瞬間、蒼星石のからだは一気にあつくなった。異変を感じ取り翠星石が問いかける
翠星石「どうかしたんですか?そうせいせき」
蒼星石「う、うん・・・・だいじょうぶだよ・・・・(ぼーっ)」
翠星石「ジュンをよんでくるですか?」
そのときちょうどジュンが戻ってきた。女将に話をしてきたから取り替えてくれると思うが、とりあえずスポーツドリンクをかってきた。

〜続く〜
901以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 19:01:19.78 ID:VqYPK4Gg0
>>900
ジュン「取り返ってくれる・・・って蒼星石!・・・お酒飲んだの?大丈夫?」
翠星石「おさけってこのあかいさかなじゃないんですか?」
ジュン「あ〜。それもさけだけど・・・。とりあえず。」
ジュンはそういうと蒼星石を抱いて蒼星石にスポーツドリンクを飲ませた。
蒼星石「うー。あついよー。ジュンくん」
ジュン「あーだろうな。気分は悪くないか?」
蒼星石「べつに大丈夫だよ。ふふっ」
翠星石「だいじょうぶなんですか?ジュン」
ジュン「みたところ一口だから大丈夫だと思うよ。メシ食ってていいよ」
翠星石「そうですか。・・・・。心配かけやがってです」
ジュン「悪いな。僕が先に言っていればよかったわけで。」
蒼星石「ジュンく〜ん。もっとぎゅってして。」
ジュン「う、うん。(酔ったら甘えん坊になったな。)(ぎゅっ)」
蒼星石「ふふっ。ありがとぉ。ジュンくんすきぃ〜(ぎゅっ)」
ジュン「あ、どうも。・・・・。(やっぱり甘えん坊だな)」
翠星石「(そうせいせきはおさけをのむとだいたんになるですぅ)」
蒼星石「もうすこしこのままで・・・・」
ジュン「う、うん。」
〜蒼星石のしあわせなじかんは蒼星石が眠るまで続くのでした。〜
〜続く〜
902以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 19:01:48.02 ID:Y0NIjay70

         く だ ば れ V I P !

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/11232/1144908277/
903以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 19:01:53.48 ID:VqYPK4Gg0
〜数分後〜
蒼星石「すぅ〜。すぅ〜。」
ジュン「・・・。寝てるや。(幸せそうに寝てるなぁ。)」
女将「あ、お布団をしきましょうか?」
ジュン「じゃあおねがいします。」
そういうと女将は布団をしきはじめた。
翠星石「(む〜。そうせいせき、いいですぅ。すいせいせきもジュンのうででねむりたいですぅ。)」
蒼星石「すぅ〜。くすっ。・・・・ジュンくん・・・・」
ジュン「ん?・・・・・寝言か。」
女将「しきおわりました。それではごゆっくり。」
そういうと、女将は部屋から出て行った。ジュンは蒼星石を布団にねかせるとご飯を食べ始めた。
翠星石「そうせいせきはジュンのことがすきらしいですね。」
ジュン「あぁ、そうらしいな。」
翠星石「あ、あのすいせいせきも・・・・ジュンのこと・・・すきですから。(//////)」
ジュン「うん?あ、ああ。ありがとう。(ニコッ)」
翠星石「ど、どういたしましてです。(////)(ジュンの笑顔ってなんかすごいですぅ)」

ご飯を食べ終わった後、すこし翠星石と雑談をした後早めに眠りについた。

蒼星石「ふふっ・・・・・ジュンくん・・・・すきぃ・・・」
さて、ジュンはしあわせものですね。双子の姉妹に好きになってもらえるなんて・・・。

〜続く〜
904以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 19:03:59.82 ID:VqYPK4Gg0
今回の投下は以上です。
次回は明日の七時から八時を予定しております。
あと、蒼星石が自然と優遇されてるのは私の蒼星石好きのせいです。
翠星石はもう少し後からジュンに甘えさせてみたいと思います。では。
905以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 19:07:54.62 ID:gcsKj9QF0
いいな。小さい子は無邪気でかわいいです。
906以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 19:08:06.60 ID:cQqls+b40
>>904
GJ!! 蒼星石可愛すぎるww
続きにwktk
907以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 19:32:03.21 ID:jShy8bv70
>>904
ヤバすぎるww鼻血がとまらん
908以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 19:32:32.41 ID:N7e7hgLl0
>>904カブト狩りじゃぁぁぁぁあ!!!!GJ
909以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 19:57:31.11 ID:gcsKj9QF0
保守
910以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:02:25.43 ID:OBHA/PglO
卑猥注意



ジュンです。
昨日のことです。
僕が止まると、突然水銀燈、薔薇水晶、雪華綺晶の三人が現れました。

雪華綺晶が優しく声をかけた後、薔薇水晶と水銀燈が二人がかりで僕のボディーを撫で回してくるのです。
なすがままの僕にもう雪華綺晶が手に余る程の硬く反った一物を乾いたアソコに
生でゴリゴリと突っ込んできました!!もっと優しくして!!キズがついちゃう!!

何も出来ない僕はただ終わるのを待ちました。
そして雪華綺晶は私の穴の中に、たっぷり注ぎ込み穴の周りを拭きながら言いました・・


雪「ガソリン満タン入りました〜」
911以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:20:03.34 ID:IwqyEAIV0
>>774の続き。俺は欝じゃないと信じてる。

「私は、ジュンに生きる力を貰っていたんだと思う」
 めぐが、砂浜を歩きながら言う。もう、波に足を取られることは、ないみたいだ。
「窓辺でゆれている花みたいに、明日には枯れて、誰かの想い出になるだけだと思っていた。ああ、そんな可哀想な子が、居たんだね、って。
 でもそれって寂しいよね。花は生きていたんだよ? ずっと覚えていて欲しくて、だから綺麗に咲いたの。たった一回きりの世界だから。
 ……私は、それを諦めていた。一回きりの世界なのに、みんなが諦めるから。私、いらないんだって思ってた。
 だから、私はジュンに生きる力をもらってたの。ジュンが居なければ、きっと早く死んでたんだと思う」
 何も口をはさまなかった。僕はただ突っ立って、めぐから目を離さないだけ。でも多分、それで充分なんだと、思った。
「ジュンが、最初に天使って言ったとき、ホントに嬉しかった。私は、ずっと天使になりたくて、空を飛びたかったから。
 ジュンなら、私のことを空に飛ばしてくれるのか、なんて期待してた。ずっと。……ううん、今でも、している。ジュンなら、きっと出来るよ」
「僕を一人にして、天使になるの?」
「ジュンは、一人じゃないよ」
 その温かい言葉は、何てことない、彼女の拒否だった。
「ねえ、ジュン、諦めないことは、素晴らしいことよ。そして、その素晴らしいことを私に向けてくれるのは、とても嬉しい。
 だけど、無理なものは、無理なの。奇跡を信じるほど、私は世界のことが好きではないし、……だから、」
「だから、見送れって?」

「――うん。私、今日死ぬよ」

 それは、なんて、ひどい、言葉。

続く
912以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:20:25.92 ID:IwqyEAIV0
「やっと、通じ合えたのに」
「ホントは、色々やりたいことがあったよ」
「まだ、キスしかしてない」
「ジュンってば、えっちだね」
「――僕は、君に想いを伝え終わっていない」
「私も、そうだよ」
 風が吹く。めぐは、足を止めた。そこは、もう二人の世界。二人の最後の会話を、悲しみ、慈しみ、そして、幸せであるように、と。
「まだ、全然足りない。私の心臓、ただでさえ壊れてるのに、ますます壊れちゃいそうだよ。
 ジュンが来ると、いつもドキドキしてた。ジュンを見ると、いつもドキドキして、ジュンが触ってくれると、ますますドキドキして――それが、恋なんだって知った」
「……僕は、」
「あ、雪」
 めぐの言葉に、空を見上げる。ひらひらと、まるで天使の羽のように落ちてくる雪を、ジュンはぼんやりと、悲しいな、と思った。
 解けて消えていく運命。誰も覚えていてくれないのだろうか。こんなにも綺麗なものなのに。また、明日があるから、未来があるから、人は忘れるのだろうか。
「ホワイトクリスマスに、憧れてた」
「そうか」
「ホワイトクリスマスに、好きな人とロマンチックな風景を見ることが、本当に夢だった」

続く
913以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:21:10.40 ID:IwqyEAIV0
「ねえ、ジュン、キスして?」
「うん、キス、しよう」
 そして、一つになる二人の唇は、とても、とても冷たかった。
「私、この雪のように、静かに、静かに消えていくよ。だから、ね、ジュン。――泣かないで?」
「あのな、めぐ。……無茶なこと、言うなよ……っ」
 ぼろぼろ、ぼろぼろと、絶え間なくジュンの瞳から涙が零れる。顔を上げていられないから、めぐを強く抱きしめる。めぐの身体は、温かい。
 どうして、こんなことになったんだろう。想い出を守りたい。今この瞬間を想い出にして、未来に二人で笑いあいたい。ただ、めぐの笑顔が見たい。
「雪は、いつか解けるものなの。だから、大丈夫だよ。ジュンの心に積もった雪も、いつか解ける。
 ……ねえ、ジュン。でも泣いて、いっぱい泣いて。これでもかってくらい、泣いて。その分が、ジュンが私を想う気持ちだから。だから――」

「だから、ジュンが泣き終わったとき、私のことを、きっと忘れてね」

 めぐは泣かなかった。ただそれは、決意の証だった。
「もう迷わないよ。ジュンが、教えてくれた。振り向かない。……ホントは、私、今すっごくつらいと想うの。だけど、ジュンが居るから、大丈夫なの」
「めぐ……っ」
「ごめんね。ジュンを悲しませて。でも、大丈夫。ジュンは、一人じゃないから。だから、ジュンは自分の道を進んで?」
「――嘘ばっか、つくな、よ」
「え?」
「それ、嘘だろう? 何で、嘘つくんだよ。手、震えてるよ。さっきから、寂しい、寂しいって、ずっと聞こえてるんだよ……っ」
 信じてる。信じてる。今この瞬間の輝きを、今も信じてる。だけど、それでも、身体と心は、悲鳴をあげてしまう。
「うん。そうかも。嘘かもしれない。……ううん。嘘だよ。私、怖いもの」
「なら!」
「だけどね、ジュン。私は、病院に帰っても、死ぬの。それも、ジュンのそばでなく、きっとジュンの居ないところで、死ぬの。
 そのためなら、あと少しの命を生きるより、ジュンの腕に抱かれて死んだ方が、どれだけいいかわからない」

続く
914以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:21:33.03 ID:IwqyEAIV0
「勝手なこと、言うなよ……っ」
「ううん。ホントだよ。私、あと三日もしないうちに死ぬ。こうして動けるも、奇跡に近いって先生が言っていたわ」
「それでも――」
「ジュンは、拒まない」
 めぐの、確信した声。

「だって、ジュンは私のことを、愛しているもの」

「そんな、」
 ジュンは、笑う。
「そんな殺し文句、この場面で使うの、ずるい」
 そんなこと言われたら、見届けるしかなくなるじゃないか。今この場で、最愛の人を何も出来ずに、手放すことしか、出来なくなるじゃないか。
「違うよ。ジュンが居てくれるから、私は安らかに眠れるの」
「……っく、うあ、」
「ねえ、ジュン。私は、とても貴方にとても感謝してるの。だから、今度は私が言うよ。いつも、傍に居てくれた貴方に。
 寂しいときも、悲しいときも、楽しいときも、嬉しいときも。どんな時だって、私は貴方の傍に居る。天使になって、傍に居るから――」

「大好きだよ、ジュン」
 ジュンは何も言わず、強くめぐの身体を抱きしめた――。

† † † † †

 水銀燈は、理解し、涙した。
「ああ――」
 それは、誰も干渉してはいけないのだろう。誰も邪魔なんか出来ない。

 雪が降り積もった世界の中心で抱き合って動かない、白い天使と悲しい人間のことを、誰も邪魔なんか、出来ない。

続く
915以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:21:55.05 ID:IwqyEAIV0

【新しい涙の跡と、古い涙の跡がある手紙】




 親愛なる桜田ジュンさまへ――

 最初で最後の恋でした。さようなら。大好きです。

                                 柿崎めぐ



 ...end
916以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:23:04.27 ID:IwqyEAIV0
【数十年後、彼が死んだ後の会話――語られなくてもいい、ある幸せな錯覚――】

「ここは――」
「天国だよ」
「……ああ、本当に天使になったんだな」
「そうだよ。でも、私黒が好きだから、ほら、ちょっと翼が黒いでしょう?」
「それ、変だよ」
「そう? ねえ、私が居なくなったあと、幸せだった?」
「君以上に好きな人は居なかったけど――だけど、うん、幸せだったよ」
「よかった。ずっと、傍に居たんだよ?」
「そうだって、信じてたよ」
「ねえ、ジュン」
「何、めぐ」
 そして――
「ずっと逢いたかった。大好きだよ」
「僕も、ずっと逢いたかったよ」
 二人の唇は重なって――
「さあ、行こう」
「うん、行こう」

 ――二人が、歩き出した。



 それで、この会話はおしまい。何のことはない。いつも通りの、ただの幸せな会話だった――。


...fin
917以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:24:05.42 ID:IwqyEAIV0
おまけ。


「っていうかさ、これで水銀燈が死んだら、どうなるんだ?」
「水銀燈? ああ、なるほど、言いたいことはわかった。ジュンと水銀燈、結婚したものね」
「うん」
「うーん、あれだね。とりあえず、」
「とりあえず?」
「――絶対、離さないから」
「あー、苦労しそうだ……」

 それから、七人の少女と、二人が、ドタバタすることになるのは、まだ先の話――。


【アトガキ】
……うーん、何か中途半端な感が否めません。何だろう、なぁ。すごい消化不良です。精進します。
918以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:24:33.19 ID:N7e7hgLl0
>>916フルーツポンチ侍並みにGJ
919以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:33:20.99 ID:OBHA/PglO
天国でもドタバタするのかwwwwww
920以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:38:44.35 ID:OtRw7aH3O
銀魂好きがいるな保守
921以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:52:22.65 ID:BgBc2lwCO
保守
922以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:53:22.60 ID:5wt0vSDZ0
>>917
めぐ・・・・て悲しんでたら天国のくだりで吹いた
923以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 21:15:58.85 ID:5wt0vSDZ0
保守
924以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 21:16:06.34 ID:EZWuwIVgO
保守かしらー
925以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 21:34:48.37 ID:OBHA/PglO
銀「もうお昼ねぇ」
J「何かご飯作ろうか?」
銀「うーんとねぇ、それじゃ…」


銀「ジュンが食べたいわぁ」
J「………!!」
銀「なーんt」
J「ごめん俺ベジータが…」
銀「………………」
926以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 21:36:36.19 ID:x2VMsRy90
またメグ殺したのかー俺のメグが、メグが、えぐっえぐっ
927以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 21:41:39.88 ID:IwqyEAIV0
>>926
こそーり……さあ、涙を拭いてくれ。
928以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 21:43:50.04 ID:BgBc2lwCO
>>925
JUMさんマジで喰われるぞ。
929以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 21:59:03.79 ID:5wt0vSDZ0
>>925
銀様・・・
930以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:04:00.51 ID:yTYs0Z8P0
OK>>925をインスパイヤ

「もうお昼ですね蒼星石」
「何か作るかい?」
「うーん、そうですねぇ……」

「蒼星石が食べたいですね」
「………!!」
「なーんt」
「やっとその気になってくれたんだね翠星石!僕は嬉しいよ!!」
「…えーとあの蒼星石?」
「さあ僕と一緒に溶けあおう!!」
「落ち着くです蒼星石変なトコ触るなですむしろ脱がすなですー!っぴゃー!!!」

-あらあら〜おやおや〜それからどんどこしょ〜-

「可愛かったよ、翠星石」
「ううっ、お嫁にいけねぇです……」
「大丈夫、僕が貰ってあげるから」
「女同士じゃどっちが嫁かわからねぇです…」
「皆に聞けば解ると思うよ?」
「そういう問題じゃ……」
「…ふーん、僕に口答えするんだ」
「え、いや、あの、蒼星石……?その、手の動きがなんだかとてもアヤシゲですが……」
「いやなに、身体に教え込んであげようと思ってね」
「ひぃー!勘弁です!!っぴゃー!!!!」

<エンドレス>
931以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:04:17.71 ID:OBHA/PglO
雪「明日はジュン君とデートです…(ドキドキ)」



雪「気になって眠れません…そうだ、占いでもしてみましょう」
薔「あんまり夜更かししないほうが…」

雪「明日は……遅れずに行ける見たいです」
薔「私もう寝るね……」


雪「明日の天気…」
雪「手は繋げるでしょうか…」
雪「デートは上手く行くでしょうか…?」
雪「何処に行きましょう…」
雪「…キ、キスとか…」



翌日
雪「す、すみません…夜更かししちゃって…寝坊しちゃって…」
J「珍しいね」
932以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:04:50.86 ID:AIA7cK0W0
>>925
梅岡「・・・・・・・・。(ニヤリ)」
933以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:06:25.32 ID:BgBc2lwCO
>>932
べジータ逃げてーー!!
934以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:07:05.99 ID:5Shm7TkJ0
>>930もえた
935以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:07:09.09 ID:OBHA/PglO
>>930
エンドレスwwwwww
936以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:12:51.00 ID:gJIwc9sQ0
>>930
これが噂のエンドレスヴァルツァか
937以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:13:48.00 ID:VIvZqr2PO
>>930
もえた
938以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:15:03.08 ID:nUf1xrRo0
>>930
無限ループって怖くね?
939以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:16:05.20 ID:AIA7cK0W0
>>930
反抗・調教・隷属のエンドレスだな。
940以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:19:09.38 ID:i7fnQ7+L0
とりあえず>>918が銀魂好きなのはわかった
941以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:19:13.52 ID:9vs0pa7d0
>>931
かわいすぎるぜ…
942以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:20:49.42 ID:2dXhFyqw0
>>939
いやな即死コンボだなw選択肢もありゃしないwww
943以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:27:32.91 ID:OBHA/PglO
ジュンの背後からこっそり近付く薔薇水晶
後ろから抱き付き両手で目隠しをする
薔『……だーれだ』
J『薔薇水晶だろ?』
薔『分かる?』
J『薔薇水晶の声を聞き間違える訳ないだろ、あはは』
薔『うふふ』


----------------------------------
薔「これで行こう」

薔(……ジュンイター)
後ろからジュンに抱き付き目隠しする薔薇水晶
薔「……だーれだ」
J「…………薔薇水晶」
薔「えへへ、わかr」
J「胸が当たってる」
薔「……え?」

十分後
薔「………(///)」
J「おーい…いつまで固まってるんだ?」
944以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:36:49.15 ID:xN6DQ3b00
>>943
ばらしーカワイスwww
今更胸が当たったくらい何だwww
945以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:40:53.56 ID:ojUj3eYt0
やっと追いついた!!神々よ、やっと追いついたぞ!
新スレになる前に追いついてよかったぜ!!みんなGJ!!

>>917
すごく胸が締め付けられました。ぶっちゃけ感動しました。
あと、おまけで和みました。

でも、>>916-917はいらないだろwwと思いましたww
いや、いらないって表現はおかしいかな?
>>916-917があるのとないので、かなり違った作品として読めました。
ともかく、超GJ!!

>>943
ピュア薔薇しぃーwwwいいじゃない!www
946以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:46:38.25 ID:xN6DQ3b00
ここまで来て1000を見ずに落としてたまるか保守
947以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:49:50.29 ID:OBHA/PglO
金「ジュン〜一緒に帰るかしらー!」
カナリア…僕の二歳年下の幼馴染み

金「ああ!ジュンの鞄ドブに落としちゃったかしらー!」
長年一緒に過ごして来て…

金「ああ!お鍋の熱湯ジュンにブチまけちゃったかしらー!」

まるで本当の兄妹のように…

金「ああ!ジュンの服にクリーム白玉ぜんざいこぼしちゃったかしらー!」




本当の妹ならとっくに殴ってます
948以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:53:10.72 ID:sj1Qfvxj0
保守。
949以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:56:37.45 ID:xN6DQ3b00
>>947
アセロラドリンク吹いたwwwww
950以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:00:23.41 ID:OBHA/PglO
J「体が痛い…」
薔「…マッサージしてあげる」
J「いいのか?悪いな…」

薔「…ツボとか…色々知ってる」
J「へぇ、どんなツボがあるんだ?」
薔「『エッチな本を買うと大怪我するツボ』とか」
ぐっ
薔「『浮気したら二度と起き上がれないツボ』とか」
ぐっ

薔「…は押さないから安心して」
J「いま、ぐって…」
薔「押さないからね」
J「……………はい」
951以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:01:24.12 ID:IwqyEAIV0
>>945
ん、俺もいらないかなーとは思ったし、ホントはジュンの絶望とか書こうと思ったけど、書いてて楽しくなりすぎたから中断しました。
でも確かに蛇足でした。申し訳ない。
952以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:08:28.82 ID:upxLdJS40
――――――――――――――――――
回れ回れ かざぐるま
動かす風は 海の向こう
どうか世界が美しく回りますように

狂え狂え かざぐるま
動かす風は キミのこころ
どうか譲った恋が美しく実りますように

止まれ止まれ かざぐるま
妨げる風は 僕の嫉妬
どうか狂った心が安らかに眠りますように

くるくるり くるくるり
くるくるり くるくるり

廻れ廻れ 恋かざぐるま
回す想いは幾億千
どうか どうか
全ての想いに 幸多くありますように
――――――――――――――――――
953以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:09:02.24 ID:upxLdJS40
>>952
「・・・はぁ、何書いてるんだ僕は・・・」
「そーせーせきっ、なにやってるですか〜?」
「わ!翠星石!な、何でもないよ・・・」
「む、何か隠したです、怪しいです!みせるですぅ!」
「わ、わ、ダメ!これだけはっ」
「あっ、待つですぅ〜!」

・・・・・・
・・・・
・・

オハリ
954以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:13:52.61 ID:yTYs0Z8P0
>>953
お約束。蒼い子は可愛いなあ!!
こういう面を時々見せるのがたまらんね
955以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:21:51.03 ID:ojUj3eYt0
>>951
いやいや!そこは個人の好みだし・・・
それに>>916-917があって和んだのも事実。
だから、あんま気にしないで!

>>953
蒼い子w悶々としてますね
956以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:30:39.28 ID:sj1Qfvxj0
957以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:30:57.25 ID:xN6DQ3b00
1000が見えてきた保守
958以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:34:53.22 ID:x2VMsRy90
1000なら巴に斬られてメグに踏まれたい
959以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:38:09.54 ID:tQQC0V040
保守る
960以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:41:47.93 ID:ivuKcOfe0
保守。
961以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:45:10.72 ID:OBHA/PglO
J「喉渇いたな…」
薔「……ジュン」
J「お…薔薇水晶…ジュース持ってるじゃないか…一口くれないか?」
薔「いいけど…」
J「ごくごくごく」
薔「それ石鹸水」
J「ごふっ!」



薔「ジュン…一緒にシャボン玉やろう?」
J「その前に…びょ、病院…」
962以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:46:45.44 ID:tQQC0V040
先に教えてやれ薔薇しーwww
だがそこがいいw
963以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:50:10.50 ID:i7fnQ7+L0
このスレは次スレ無いの?
964以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:50:58.09 ID:BgBc2lwCO
>>980が立てる
965以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:55:34.12 ID:i7fnQ7+L0
>>964
了解
966以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:04:25.59 ID:E0Hq+vXBO
今日も夜這いにきた薔薇リンです

J「……………」
薔「……ジュン」
J「…………Z」
薔「……ジュン」
J「…………Z」
薔「……………」

今日はこっそり添い寝するに終わったが明日はジュンに迫ろうと思う
967以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:13:08.91 ID:+IQNsn190
>>966
添い寝してる薔薇しぃ想像して和んだ
968以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:13:36.41 ID:h0O574Js0
お忍びばらすぃーwwww
969以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:19:39.31 ID:GTkU6Ki90
ちょwジュン爆睡www
もったいねぇw
970以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:22:34.37 ID:Z2C6wn+40
ID:OBHA/PglOがGJすぎる
971以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:28:03.57 ID:d6dt0ZKp0
なんか最近ホラー書いてた人こねーな
972以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:28:16.23 ID:h0O574Js0
そういえば来てないな。
973以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:29:53.27 ID:Ty8CTqbr0
>>971
それってどんな作品だったけ?
974以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:31:08.08 ID:Z2C6wn+40
あのラプラスっぽいのなー
俺はどっちかってと感動話が好きだったけど…
975以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:31:58.52 ID:EbTKv+W00
あの人は話のつくりが上手いからホラーでもそうじゃなくても読めるんだよなぁ。
また読みたいもんだ
976以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:33:55.37 ID:GTkU6Ki90
まぁ時期が時期だからな…
977以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:34:14.42 ID:zkJkHz670
雑談注意
978以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:34:33.58 ID:c5576Bql0
蒼星石が幼馴染なSSがあるのはここだったっけ?
979以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:35:01.92 ID:d6dt0ZKp0
>>980
スレ立てよろ
980以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:35:20.83 ID:Z2C6wn+40
おk
981以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:35:38.69 ID:RnDptdI70
八犬伝最初から読みたいんだけどどこにも載ってないの?
wikiにもなかったんだが。
982以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:38:44.99 ID:zkJkHz670
>>981
完結後作者がwikiに載せる。
983以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:41:55.26 ID:Z2C6wn+40
【悲劇は】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【繰り返される】
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144942814/

立てた
規制軽くなったんだな
984以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:44:03.41 ID:zkJkHz670
じゃあ埋めます
985以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:44:15.53 ID:EbTKv+W00
んじゃ埋めるか
986以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:44:33.21 ID:h0O574Js0
では埋めましょうぞ。
987以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:44:37.72 ID:GTkU6Ki90
埋め埋め
988以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:45:01.28 ID:WH7gpgHc0
梅岡
989以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:45:09.27 ID:EbTKv+W00
1000なら次スレは皆の電波垂れ流し祭
990以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:45:13.70 ID:+IQNsn190
埋め立て
991以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:45:45.33 ID:nhe+D8qtO
埋めようぜ
992以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:45:46.61 ID:i40aBkrr0
埋め
993以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:46:12.71 ID:FvylbKu00
埋葬
994以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:46:12.77 ID:+IQNsn190
1000ならお父様が全ての薔薇乙女(薔薇水晶含む)をアリスにする
995以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:46:12.91 ID:WH7gpgHc0
1000なら次スレはお花見祭り
996以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:46:59.36 ID:nhe+D8qtO
1000
997以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:47:02.74 ID:+3dHEwB50
1000なら真紅祭
998以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:47:04.69 ID:n1BVFn1w0
999以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:47:06.73 ID:FvylbKu00
1000ならJ×銀祭り
1000以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:47:08.24 ID:h0O574Js0
―嗚呼、その願いは叶わぬと知っていたのに、
―嗚呼、星屑に手を伸ばして願った。

…闇夜に光る朧月―カーテンから透けるその光…
…それは水に映り…揺れる。

…まるで己の思いを映したかのように。
―さぁ、届けましょう…

その思いを…
その願いを…
その気持ちを…

――少女らに……
――此の空に……
―此の世界に……

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら〜さよならは突然に〜
           ―終幕―
           ―次幕―
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら〜悲劇は繰り返される〜
10011001
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
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 ガタン ||| j  / |  | |||
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