1 :
◆8esz8O/.sM :
その日いつものようにブーンはドクオと一緒にカフェに来ていた。
ウエイトレス「ご注文は?」
('A`)「アメリカン」
( ^ω^)「オレンジジュースお願いしますお」
ウエイトレス「かしこまりました。少々お待ち下さい」
('A`)「とうとう俺たちも4月から3年だな・・・今年の終わりには就職活動か・・・」
ドクオがため息をつく。今年の4月から二人はVIP大学の3年生になる。
( ^ω^)「まったく月日がたつのは早いお。ドクオは将来の希望とかあるのかお?」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 18:47:50.13 ID:czoCrfJO0
r'i / / ( ヽ ☼ (⌒ヽ
,i 'i ,,、- '''´ ̄ ̄``''-、{ / ↸ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
l゙ ゙l, / ヽ, < 特大 ソフト クリームどうぞ♥
l゙ ,/ ヽ ,.、-''フ \_____ ___,,
l゙/ , , ヽ ヽ._,、-'´ / _,,、、-‐‐''´ ,、-'´
,l/ / ./ / / , 、 、 l ,、'`,、-'// ,、-' ,,、-'´
,}'′l゙ ィ | il .ハ | | l/ r'´ィ / ,-'´ _,、.''´
l l゙ ,ィ./| /| l| ,i゙ 'l ハ .} / //ィ / ,.、'´ ,,、r/ _,,,,,、.rェッ=-'''´
| j | ハレ十ト|、|l, ,l‐''トト|、,| { l/イ l′ ,r'´ ,、r'´/ _,,、.-‐'''´ ,,、-‐'´
| l l .l{_,rモ、,l.| 'i .l rf幵ト、il 人 ヾノノ ,/ ,r'´/イ,,.、-‐''´ ,,.、-‐'´ ブッ! ブばっ
{ ゙! l バ !;::l,‖ 'v'´{`'::::リyr┴'、>'‐―-r'´ / // ,.、-''´
゙l |i l, l l, i;リ ヾ;ン/{ ヽ:::::::::::{ //イ´_,、r‐''´/ ,__ ブり ブりっ _,,、‐-、,__
'i,l゙i l l '、"' ´、__ ""/,入 ゙i;:::::;人 /,、-〈 /-‐ニ、-'´ ̄  ̄`''、、 ,rイ´二二'''ヾ、-゙i´^i ``'-、
`i ヾ, ト、. `' t、, _,,.、イ//ー\ ヽ/  ̄r':::::::::´>'´:::::'i U ノ:`':、 ト、、`'二ニ .ノ 'i ゙i ト、
'、l'、 ト、 l ,_ノr' . `'、、,_ ヽ /´:::::::;、'´:::::::::::::::ヽ___,/::::::::::l`'‐、 \_ '^ ̄`'''´)`'ー--‐'´ノ
'i `、 `!r‐''´⌒`‐(`'v-―ヘ``'ヾ\{ ;;、-'´_:::::,,、-‐、:::::::::::::::::::::::::,,、-‐t-、:::ヽ 〉、'ー-----ッイ ̄ ̄`''''ー'''´
(⌒_,,,、、/./ / / ,r= ヽ ヽ、 \ ,、‐<´::::::::::;>'´ `il ヽ::::::::::::::::;/i⌒) !` `'、:::Y `ー―‐''´ノ
(;;;;;;;;;;;;;)`t,,/ /r,く,_ノ ,}_ノ ̄',フ‐'´ ,i:::::::::::/ u .|、;::::::;/ (; ,/⌒'、,l:::::~l`'-t---‐'''{
 ̄``' ``‐^'ー''´ ,,、イ ノ:::::::::::{ ,.、‐'´::::`Y ハ;;;;;;;;;ハ:::::::l、 .'i, 'i
,、イ:::::::ヽ,,、、-''´:::::::::::::::`ー'''´::::::::::::::::i゙__,,,、-‐'ィ'´ `'i;;;;;;ハ::::::::ヽ 'i 'i
/ ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_;;;;;;;;;;;;、、-‐ハニ,,,、-=ソ´ノ,,,、‐'::ト;;;;;;;} ̄y'^','l 'i
/ ̄:::::::;;;;;:_:::;;、;;;、;;、-‐''' ̄ { ( ``''-`ニ;(`<´\;::::::::::};;;;;;l:::::{ l `、
/:::::::/ ̄:;/,へ'、_ ヽ、入 ヽ ,、r、(,`Y } \::::::レィソ::::::::ヽ,,,,,,l `、
゙l::::::::::::::::// `'-、, ヽ, 'iヽヽY ノノ ン'´ィ´:::::::::::::::::::::'i、 `、
ヽ;::::::::::'i 'i, ``'-、, / ̄ヽ,ヽ,.ニノ,ノ'′ {;;;;;;;'ー-,、_;;、、;;;;く \,_ ,ト、
ヽ;_:::::ヽ ゙i, ``l, >,,,,/T''7~fミヽ、 ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;} `、`'、、`'ー''´ ,ヘ
 ̄`^i_ニ=、,_ 'i, Y ヽヽ,. ヽヾ',yヽ  ̄``'''ー^'-、 }::::`、`'ー-''´::ヽ
``'''ー------ヽ '、_ `'、ヽ、`'ー'´ト---、_ ``'-、:::`、:::::::::::::::ノ
`'.、,、>.、, `'、, K ̄ ̄/ ``''-、 ``''‐---‐'´
`'-、`ヽ,__ `‐-〈 ,)
3 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 18:48:46.41 ID:kPFo2pTR0
('A`)「俺?俺はまあ、とりあえず無難に銀行勤めでもできりゃ万々歳かなとか思ってるけど
今就職難だしな。最悪どこでもいいから就職できりゃそれで満足だよ。」
( ^ω^)「うはwwww相変わらずドクオは夢も希望もないお」
('A`)「ほっとけよ・・・ブーンはどうなんだ?」
( ^ω^)「僕かお?僕は・・・」
今までへらへらしていたブーンの顔つきが変わった。それにドクオは少し戸惑う。
('A`)「な、なんだよ急に真面目になって」
( ^ω^)「実は・・・僕は、僕は歌手になりたいんだお」
ブーンのあまりに厨房な発言にドクオは一瞬言葉を失った。
4 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 18:49:44.80 ID:kPFo2pTR0
('A`)「ちょwwwwwは!?え!?それはガチで言ってるのか!?」
( ^ω^)「ガチもガチ。おおガチだお。僕は真剣なんだお」
('A`)「マジかよ・・・まあおまえ音楽大好きだもんな・・・」
( ^ω^)「もう音楽は僕の生きがいなんだお。」
('A`)「そうかあ・・・いきなりだけどなんだか思い出すなあ・・・あれやこれや・・・」
( ^ω^)「ちょwwwwかってに回想シーンに入るなおwwww」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 18:49:51.99 ID:cfgX7yDq0
_ ハルチュウシネ王国 ( Harutyuushine Kingdom )
/ 丶 . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ 丶 国の標語:ァナダルハ
! |
ヽ 丶 __________________
ヽ ヽ 公用語|ハルチュウ語
| | 首都 |ベンキョウシロー
\ / 国王 |ガキハ・サッサト・ネロー
! ! 面積 |552,967,967ku
|_ノ 人口 |33,108,620,427人(推定)
. 通貨 |チューボー・ドル
. 国歌 |スプリング・スクールソング
. 場所 |東南アジア
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 18:50:16.05 ID:4soc/WAW0
俺のIDかっけえええええええええええええええええええ
7 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 18:50:41.67 ID:kPFo2pTR0
('A`) <推奨BGM ムーンリバー
ドクオとブーンが初めて出会った日のは大学1年の5月の事だった。
念願のVIP大学にどうにか補欠で入学できたのはいいが人見知りが激しいためまったく友達ができなかった。
そして気がつけば周りはもうグループで固まっていてドクオは完全にあぶれてしまった。
8 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 18:51:18.68 ID:kPFo2pTR0
('A`)「あーあ・・・大学じゃたくさん友達できてサークルにも入ってそこで彼女ができたりして
念願のセクロスができると思ってたのにな・・・やっぱ現実はそう甘くないよな・・・」
そんな事を考えながらドクオは授業を受けていた。
大学は高校と違いとても広い部屋で授業を行っている。この教室だけで300人以上の人間が授業を受けていた。
('A`)「・・・」
ドクオはごそごそと鞄から持ち運び用の小型CDプレーヤーを取り出した。
('A`)「俺、真ん中の方にいるし・・・先生こっち見てないし・・・大丈夫だよな・・・」
そう自分に言い聞かせ、ちょうど今朝買ってきたCDをだす。
('∀`)「うえへへへ・・・」
どうやらドクオはもう授業を放棄し、CDに没頭しようと決めたらしい。
9 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 18:51:59.48 ID:kPFo2pTR0
たいていの子供は中学生くらいから音楽を聴くようになる。
ドクオも中学くらいから音楽を聴くようになった。その頃はSMステーションやOH!OH!YES!などの人気音楽番組を欠かさず
観ていて人気フォークデュオ「もず」や人気バンド「ラノレク」「グロイ」等を聴いていた。
その他にもオリコン上位の曲は何でも聴いていた。
みんなと話が合うように、みんなと友達になれるように。
しかしドクオは徐々にオリコンには興味を示さなくなった。
CD屋で視聴したりラジオを聴いたりして自分が良いと思った音楽だけを聴くようになった。
人と話を合わすために音楽を聴くのはおかしいし、音楽に対して失礼だと気づいたからである。
そうして次第にドクオはマイノリティな邦楽ロックを聴くようになり、それに伴い友達は少なくなっていた。
でもドクオは気にしなかった。音楽があったから。
人と話を合わせたいというだけの理由で聴いていた音楽は、いつしかドクオにとっての支えになっていた。
('A`)「友達なんかいなくたって音楽があれば俺はやっていけるよ・・・」
そんな事を考えながらドクオは音楽に身をまかせていた。その時・・・
10 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 18:53:32.89 ID:kPFo2pTR0
ぽんっ。
('A`)「おうっ!?」
急に肩を叩かれドクオは我に返る。
( ^ω^)「ほい。プリントだお。後ろから回ってきたお。」
('A`)「あ、ああ・・・すんません・・・」
プリントを受け取ったとき、ふとその顔に見覚えがあるのを思い出した。
そしてそれは向こうも同じようだった。
11 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 18:54:24.78 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「あれ?君見たことあるお。もしかして同じ科の子かお?」
('A`)「え・・・俺はエロゲ科っすけど・・・」
( ^ω^)「やっぱり!僕もエロゲ科だお!」
ああ、だから見たことあったのかとドクオは納得した。
( ^ω^)「奇遇だお。ってあっ!?そのCD!!ワロカンの今日発売のやつだお!?」
ブーンは半ば興奮気味にドクオの机に置いてあるCDを指す
('A`)「えっ。ワロカン知ってる!?」
ワロカンとはワロスンカンフージャナレーションの愛称で今でこそ大人気バンドであるが
当時はまだまだマイナーな存在であった。
12 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 18:55:17.03 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「知ってるも何もミニアルバム崩壊アンヤメテの時からの大ファンだお。君は?」
('∀`)「お、俺も!俺も崩壊からファンになったんだ!」
( ^ω^)「うはwwww結婚ktkrwwwwwwww僕は内藤ホライゾンだお。ブーンでいいお。」
('∀`)「じゃ俺はドクオで」
( ^ω^)「おし。ドクオ、2限終わったら一緒に昼食べるお。学食行こう。」
それから授業の終わったあと二人は学食へ向かった。
そして二人で好きなミュージシャン達を言っていったらなんとほとんど同じ人たちであった。
それ以来二人は大の仲良しとなったのだ。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 18:55:19.78 ID:aBfIi1km0
14 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 18:56:11.54 ID:kPFo2pTR0
ウエイトレス「お待たせいたしまいたご主人様。アメリカンとオレンジジュースです。」
ウエイトレスが飲み物を持ってきてやっとドクオは回想から戻ってきた。
( ^ω^)「でさ・・・」
('A`)「なに?」
( ^ω^)「欲を言えば僕はドクオと一緒にバンド組みたいお」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 18:56:31.84 ID:Avc6l0IgO
ま〜たオナニー小説か。つまらん死ね
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 18:57:33.39 ID:tqbTQxEQ0
17 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 18:57:35.01 ID:kPFo2pTR0
('A`)「マジかよ。てかバンドは2人じゃ機能しないだろうが。
せめてあと1人いなきゃ。しかも俺音楽はやるより聴くほうが好きだし」
ドクオがそういうとブーンは「やっぱりな」とでも言いいたげな顔をした。
( ^ω^)「・・・そういうと思ったお。一人じゃ寂しいから万に一つの可能性をかけて言ってみただけだお」
('A`)「そうか良かった。そういえば俺お前の歌聴いたことないけど歌うまいの?
歌は音程じゃなくて心だおとか言ったらブン殴るぞ」
ブーンとドクオはいつも一緒にいて
ライブやイベントに行ったりしていのだがカラオケ等は行ったことがなかった。
しかも二人とも音楽が好きな割には普段から鼻歌すら歌わないので
お互いの歌声を聴いたことがなかったのだ。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 18:57:37.09 ID:rv1O2UcCO
よすれの悪寒
19 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 18:58:25.98 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「自分ではうまいかどうか分からんけど唯一ブーンする事以外でみんなから褒められたのが実は歌なんだお」
('A`)「お世辞とかではなくてか?」
( ^ω^)「僕が今までお世辞でも褒められた事があったかお?」
('A`)「・・・スマン」
( ^ω^)「謝らなくていいお。こっちが辛いお。」
('A`)「しかしいつから歌手になりたいと思ってたんだ?おまえ全然そんな素振りみせてなかったよな?」
( ^ω^)「高校の時からだお。音楽聴き始めたのもそれからだお。」
('A`)「だけど・・・へぇ・・・歌手か・・・ブーンぽいっつったらぽいけどな・・・」
そう言ってドクオはぼんやりとウエイトレスを眺めていた。
20 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 18:59:18.41 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「こんな事言ったのドクオだけだお。恥ずかしいから内緒にしてくれお。」
('A`)「安心しろよ。俺おまえとあとネコぐらいしか友達いないから。」
( ^ω^)「そういえばそうだお。安心したお。持つべきものは友達のいない友達だお」
('A`)「ちょwwおまえだって俺しか友達いねえじゃねえか!」
( ^ω^)「バーローwwwww僕はもうあと2人ほどいるおwwww」
それから小1時間ほど二人でバカな話をした後、カフェから出て二人は別れた。
('A`)「じゃな。・・・なんつーか、ガンガレ」
( ^ω^)ノシ「ガンガルおwwwサンキュ。ばいばいおー」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 18:59:39.71 ID:IhQBVvm7O
サンボマスター
22 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 19:00:12.48 ID:kPFo2pTR0
その夜、家に着いたブーンは部屋で悶々としていた。
( ^ω^)「はあ・・・とうとうドクオに打ち明けてしまったお。もう後にはひけないお。」
( ^ω^)「あああ、なんかこっ恥ずかしくなってきたお。こんな時はCDでもきくお。」
そんな独り言を呟きながらブーンはコンポにCDを入れた。
印象的なギターソロが始まり、そこからベース、ドラムが重なり爆音となりブーンの耳に届く。
23 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 19:01:01.43 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「うはwwwwwwやっぱブンバーガールは最高だお。」
ブンバーガールとは2002年に解散してしまった伝説のロックバンドでありニュー速市で行われた
ラストライブは未だに語り継がれている今もなおファンの多いバンドである。
ブーンが世界で一番好きなバンドだ。
( ^ω^)「右肩!エロゲが!張り付き!ヤバスー!!!!!」
CDと一緒にブーンが歌いだす。歌ってるときがブーンは何よりも楽しかった。生きていると思った。
一生歌っていたい。そう思っていた。
( ^ω^)「歌は最高だお。僕が今元気なのも歌があったお陰だお。」
ブーンはふと高校時代を思い出していた。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 19:01:21.33 ID:rv1O2UcCO
ブーンはバンプ好きっぽいイメージがある ドッペル小説でスーパーノウ゛ァでたときははまりすぎてた
25 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 19:04:20.24 ID:kPFo2pTR0
休憩。
>>16 >>18 こんなオナニースレにつきあってくれてありがとう。
まともな小説なんて書いたことないのでものすごく低クオリティになると思うけど
見てくれている人がいるだけで満足です。
ちょっとご飯食べてきます。落ちてなかったらまた書きます。(゚∋゚)ノシ
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 19:07:26.60 ID:tqbTQxEQ0
保守
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 19:14:44.61 ID:rv1O2UcCO
ほしゅ
28 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 19:51:50.58 ID:kPFo2pTR0
保守ありがとう。人間って優しいね・・・再開します。
高校の時、ブーンにはショボンとギコという二人の親友がいた。
あいにく大学は離れてしまったが中学から高校までずっと一緒にいた。今でもこの二人とは仲がいい。
ブーンはいつもショボンとギコの3人でいた。今のドクオとそうであるように。
ショボンは優しく頭脳明晰。運動神経もバツグンで生徒会長までやっていた。
ギコは口調は荒いがリーダーシップがあり、運動部で主将もやっていて二人とも大変人気があった。
一方ブーンは走るのは早いが他はとくにこれといった特徴もなくどちらかというと落ちこぼれでタイプであった。
しかし3人はそんな事気にせず楽しくやっていた。
だが、そんな3人の関係を妬ましく思っているのもクラスに少なからずいた。
「なんであんな落ちこぼれが人気者二人とつるんでるんだ?」そう思う人間がいたのである。
そしてそれは、ある日起こってしまったのだ。
29 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 19:52:47.62 ID:kPFo2pTR0
<ヽ`∀´>「おはようニダ、内藤君」
( ^ω^)「ニダー君。おはようだお」
<ヽ`∀´>「あれ?ショボン君とギコ君は?今日は一緒に来てないニダね。」
( ^ω^)「ショボンは生徒会の集まりでギコは朝練で今日は二人とも早いんだお」
<ヽ`∀´>「へえ。そうニダか」
30 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 19:53:45.94 ID:kPFo2pTR0
ニダーはクラスであまり目立たない方だった。ブーンともめったに話さなかった。
そしてニダーはショボンに憧れていた。何でもできて心優しいショボンになりたいとすら思っていた。
仲良くなりたいと思ったが内気なニダーはなかなかショボンに話しかける事ができなかった。
そして彼はいつも思っている事があった。
「なんで内藤なんかがショボン君やギコ君と仲が良いんだ。あいつにはなんのとりえもないくせに」と。
日に日にその思いは増していき、いつしかニダーは本気でブーンを憎むようになった。
「あいつをズタズタにしてやる。」そう思うまでになってしまった。
しかし暴力を振るったらすぐに誰がやったかバレてしまう。
そしたらショボン君に嫌われてしまう。だから、ココロを、精神をズタズタにしてやろう。
そう彼は考えていた。
31 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 19:55:44.71 ID:kPFo2pTR0
<ヽ`∀´>「ところで内藤君、聞きたいことがあるニダけど・・・」
( ^ω^)「うん?なんだお?」
<ヽ`∀´>「そのショボン君とギコ君の事ニダ。」
( ^ω^)「あいつらがどうかしたのかお?」
「あいつら」
ブーンがそう呼んだのがニダーは気に入らなかった。
<ヽ`∀´>「なれなれしくあいつらなんて言うんじゃないニダ・・・」
( ^ω^)「え?何?聞こえなかったお?」
<ヽ`∀´>「あ、ああごめんニダ。カムサムニダ」
ハッとニダーは我に返る。どうやらつい声に出してしまったようだ。
幸い小声だったようで聞こえていなくて良かった。もし聞こえていたら
自分がブーンを嫌っている事がばれてしまう。それは避けなければ。
32 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 19:56:58.68 ID:kPFo2pTR0
<ヽ`∀´>「あのさ、内藤君、あの二人に何かしたニダか?」
( ^ω^)「へ?うーん。特になにもしてないと思うお。普通に喋ってるだけだお。」
<ヽ`∀´>「なーんだ、そっかーやっぱり僕の聞き違いだったニダね。」
そういってニダーはほっと胸をなでおろした。もちろん、それは全て演技なのだが。
( ^ω^)「聞き間違い?どういうことだお?」
<ヽ`∀´>「え!?いや、なんでもないニダ!こっちのこと!アイゴーアイゴー!」
わざとらしくニダーは慌ててみせる。その素振りがますますブーンは気になった。
33 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 19:59:24.04 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「なんだお?気になるお。」
<ヽ`∀´>「いや実はさ、僕昨日聞いちゃったニダ・・」
( ^ω^)「?」
<ヽ`∀´>「二人が内藤君の事をむかつくとかなんとか言ってたニダ」
( ^ω^)「え!?二人が!?」
<ヽ`∀´>「い、いや、でも多分さっきも言ったけど僕の聞き違いニダよ!
だって内藤君何もしてないニダろ?だったら言うハズがないニダ。」
34 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:02:01.90 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「・・・うん・・・」
<ヽ`∀´>「元気だすニダ。ぜったい僕の聞き違いニダ。
それによく考えたらあの二人が内藤君の悪口言うわけないニダ。
変なこといって悪かったニダ。謝罪するニダ。」
(´・ω・`)「おはよ」
(゚Д゚)「おっす。」
ガラっと教室の戸が開きギコとショボンが入ってきた。
35 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:02:54.72 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「あ・・・おはようだお・・・」
(´・ω・`)「?」
<ヽ`∀´>「ギコ君、ショボン君おはようニダ!」
(゚Д゚)「ああ、ハヨー」
(´・ω・`)「ニダー君おはよう」
<ヽ`∀´>「じゃ内藤君、またニダ!」
そう言い残しニダーは自分の席に戻っていった。
(゚Д゚)「ニダーと話してるなんて珍しいな。やっとお前にも俺ら以外にダチできたかww」
( ^ω^)「・・・」
36 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:04:14.05 ID:kPFo2pTR0
(´・ω・`)「どうした?なんか元気ないぞ。」
(゚Д゚)「・・・腹でも壊したか?」
二人が心配そうに聞いてくる。
( ^ω^)「な、なんでもないお!ちょっと二人で鬼畜エロゲについて語ってて
あまりにも燃え上がったから疲れちゃったんだお!」
ブーンは不安を悟られないよう明るくふるまった。
37 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:06:37.41 ID:kPFo2pTR0
(゚Д゚)「おまwwww朝からそんなヘビーな話してんなよwwww」
(´・ω・`)「はは。エロゲ話でそこまで疲れるなんてバカだなww」
( ^ω^)「無駄な心配かけてゴメンだお。そろそろ予鈴だから席着くといいお」
(゚Д゚)「お。ヤベ、早く席着かないと担任うるせんだよな。」
(´・ω・`)「じゃブーン、授業中寝るなよ。」
二人がそう言って席に着くのをブーンは複雑な気持ちで見つめていた。
( ^ω^)「(二人が僕にムカつくなんてそんな事はないお。仮にそうだとしても
ギコはハッキリしてるから僕が何かしたらその場で怒鳴られてるはずだし
ショボンだって注意してくれるはずだお。やっぱりニダー君の聞き間違いだお。)」
ブーンはそう自分に言い聞かせたが頭の中ではニダーの言葉がこびりついて離れなかった。
「二人が内藤君の事をムカつくとかなんとか言ってて・・・」
( ^ω^)「(・・・聞き間違いに・・・決まってる・・・お・・・)」
38 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:08:31.78 ID:kPFo2pTR0
小学校までブーンはいじめにあっていて友達がいなかった。
何をしても笑われた。聞こえるように悪口を言われた。
1年から6年まで、ずっとずっとそうだった。
原因は分からなかったが、いじめなど得てしてそんなものだろう。
おそらくこんな日が死ぬまでずっと続くのだろう。ブーンはいつもそんな事を考えていた。
しかし中学にあがりギコとショボンにであった。
二人はその時からとても人気があった。
そしてどういう訳か気づけばいつもブーンのそばにいてくれた。
二人に出会ってからいじめもなくなった。笑えるようになった。
3人でいるのがとても心地よかった。
ブーンは二人が大切で大切でしかたなかった。
その二人にもし嫌われたら・・・そう思うだけでブーンは目の前が真っ暗になった。
39 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:11:32.12 ID:kPFo2pTR0
その時ニダーはこみ上げる笑いを抑えるのに必死だった。
<ヽ`∀´>「(ニダニダニダwwwwあんなにうまくいくと思わなかったニダ。顔真っ青にしちゃってたニダwwww
やっぱり日本人はバカニダwwwwwww)」
あまりにもあっさりだまされたブーンが面白くてしかたないようだった。
そしてそんなニダーをみてショボンはふと考えた。
(´・ω・`)「・・・(あいつ・・・ブーンに何か言った・・・?いや、でも決め付けるのはまだな・・・)」
ショボンは前々からなんとなく気づいていた。ニダーがブーンを嫌っていることに。
だから今朝二人が話していて、その時ブーンの様子がおかしいのが非常に気になったのだ。
(´・ω・`)「(ブーン・・・ぜったい嘘ついてるよな・・・)」
ニダーに何を言われたのかはともかく、ブーンが嘘をついてるのは確信していた。
なぜならブーンは鬼畜エロゲーが嫌いだからである。
最終痴漢電車よりも姉、ちゃんとしようよが好きだからである。
(´・ω・`)「(ニダーか・・・気をつけないとな・・・)」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 20:14:23.35 ID:wyJ3PScF0
なかなかおもしろいジャマイカ
41 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:20:49.53 ID:kPFo2pTR0
それから1ヶ月後の休み時間・・・
(゚Д゚)「(ふうー50分我慢した後の立ちションは最高だぜ・・・)」
(゚Д゚)「(にしても最近ブーン元気ないよな・・・)」
(゚Д゚)「(あんまこういう考え方したくねえけど・・・最近ニダーと話すようになってからなんだよな・・・)」
あの日以来、ニダーとブーンが話しているのをよく見かけるようになった。
そしてあの日以来、ブーンは目に見えて元気がなくなっていった。
42 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:21:49.64 ID:kPFo2pTR0
<ヽ`∀´>「あ、ギコ君。」
ギコが用をたしているとニダーが入ってきた。
(゚Д゚)「・・・お、おう、ニダー」
<ヽ`∀´>「ふう〜。トイレマンセー。」
(゚Д゚)「な、ニダー。」
<ヽ`∀´>「ニダ?なにニダか?」
(゚Д゚)「お前最近ブーンと仲良いよな。」
自分でも唐突だと思ったが他に話の切り口が思い浮かばなかった。
43 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:23:24.86 ID:kPFo2pTR0
<ヽ`∀´>「仲良いっていうか・・・、まあよく話しはするニダね。」
その言い方がギコは少し気になったがそのまま話を続ける。
(゚Д゚)「じゃお前もブーンの元気がないことに気づいてるだろ?」
<ヽ`∀´>「ギコ君も気づいてたニダ?うん・・・僕も気になってたニダ。」
(゚Д゚)「なんでかお前、原因知ってるか?」
ギコがそういうと、ニダーはひどく気まずそうな顔をした。
(゚Д゚)「なんだよ。お前ブーンからなにか聞いてるのか?」
ギコがニダーにつめよる。
<ヽ`∀´>「まあ・・・いや、でもギコ君は聞かないほうがいいニダ。」
44 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:25:09.85 ID:kPFo2pTR0
(゚Д゚)「なんでだよ。教えてくれよ。俺やショボンが聞いてもあいつ何も言わないんだ。なあ、頼む。」
ギコがそういうとニダーは仕方なく、といった感じで話し出した。
<ヽ`∀´>「実は、内藤君は二人の事で悩んでるニダ。」
(゚Д゚)「えっ?俺らのことで!?」
ニダーはこくりとうなずく。ギコは驚きを隠せなかった。
<ヽ`∀´>「最近二人にたいしてすごくイライラしてる。そう言ってたニダ。
そして僕は今ブーン君の悩みを聞いているニダ」
(゚Д゚)「・・・・・・」
キーンコーンカーンコーン・・・
まるで、謀ったかのようにチャイムがなった
45 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:27:24.63 ID:kPFo2pTR0
<ヽ`∀´>「おっ、授業ニダ。ほら、ギコ君もはやく、教室に戻るニダ」
(゚Д゚)「あ・・・お、おう」
二人はダッシュで教室へ戻る。廊下を走りながら、ギコはブーンの事を考えていた。
(゚Д゚)「(ブーン・・・嘘だろ。俺ら、お前に何かしたか・・・?)」
46 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:36:45.97 ID:kPFo2pTR0
ガララッ
勢いよく戸が開きギコとニダーが入ってきた。
( ^ω^)「(ギコ・・・ニダー君と一緒だお・・・何話してたお?)」
あの日以来、ニダーは毎日ブーンの元へやってきた。
そしてその度に言うのだ。
「今日はアイツがブーンを悪く言っていた」と。そして「自分は味方だ。」と。
人は良い噂より、悪い噂を信じ込むものである。ブーンはすっかりニダーに騙されていた。
たったの1ヶ月であんなに大切に思っていたギコとショボン、仲の良かったクラスメイト達のことより
ニダーの方を信じ込んでしまっていた。他の人間は全て敵にさえ見えていた。
( ^ω^)「(きっとまた・・・ギコは僕の悪口を言ってたんだお。・・・なんでだお・・・
なんでこんな風になったんだお・・・)」
ブーンは悲しそうにギコとニダーを見つめていた。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 20:38:26.53 ID:peSHcl9s0
ブーンカワイソス…(´・ω・`)
48 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:42:22.84 ID:kPFo2pTR0
そしてギコとニダーを見つめているのがもう一人・・・
(´・ω・`)「(ギコ・・・?なんか様子が変だな・・・)」
(゚Д゚)「・・・・・・・・・。」
ショボンは何かに動揺している様子のギコにすぐ気がついた。
(´・ω・`)「(あいつ・・・どうしたんだ?)」
<ヽ`∀´>「・・・・・・」
(´・ω・`)「(ニダーもなんだかしてやったりみたいな顔してるし・・・)」
ニダーのその顔にショボンは見覚えがあった。
あの日、ブーンとニダーが話していたあの日も彼は同じような嫌な笑いを浮かべていたのだ。
(´・ω・`)「(・・・休み時間になったらギコに聞いてみるか・・・」
49 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:44:35.34 ID:kPFo2pTR0
次の休み時間
(´・ω・`)「やあ。ギコ」
(゚Д゚)「おう、ショボン・・・」
(´・ω・`)「元気ないな。どうした?」
(゚Д゚)「そ、そうかあ!?何でもねえよ!」
ギコは嘘をつくのが下手なため完全に声が裏返っていたがショボンは気づかないフリをした。
(´・ω・`)「そか。なら良いんだ。ところでさっきトイレ行った時ニダーと何か話したか?」
(゚Д゚)「べ、別になにも!?一言も口きいてねえよ!本当だぞ!
じゃ、じゃあ俺チョット飲み物買ってくるから!あとでな!」
そう言ってギコはいそいそと教室からでていった。
50 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:46:36.71 ID:kPFo2pTR0
(´・ω・`)「(あいつもニダーと話してからおかしくなったな・・・偶然にしては・・・できすぎか?)」
ショボンはブーンのいる席へ視線をむける。するとニダーがまたブーンのところへ行っていた。
ニダーは一方的にブーンに喋りかけていた。
悲しそうな表情でブーンはニダーの話を聞いている。
(´・ω・`)「(あいつ・・・なんだって急にブーンにまとわりつくようになったんだ?)」
ショボンの足は自然にブーン達の方へ向かっていた。
51 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 20:50:23.38 ID:kPFo2pTR0
ちょっと休憩します。読んで下さっている方々、保守して下さった方々、
本当にありがとうございます。
歌手になりたいっていうタイトルのわりにここら辺ちっとも音楽の話がなくて
申し訳ないです。それでも引き続き読んで下さったら幸せです。ではまた。ノシ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 20:51:15.55 ID:N4MEPYqMO
生殺しかああぁぁぁ
携帯から保守
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 20:52:50.74 ID:a9JGqVxI0
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 20:54:29.93 ID:rg1DEHeN0
(^ω^)っ
(っ ,r どどどどど・・・・・
. i_ノ┘
/⌒ヽ
⊂( ^ω^ )
. ヽ ⊂ )
(⌒) |どどどどど・・・・・
三 `J
___
/ \
/ \
/ ⌒ ⌒ \
| (__人__) | ホシュんお
\ /
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 21:18:57.00 ID:N4MEPYqMO
保守
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 21:33:04.11 ID:TH35Ncjp0
ほす
57 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 21:40:56.99 ID:kPFo2pTR0
舞い戻ってきました。
保守してくれてありがとう。
こっから眠くなるまで一気にいきます。
58 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 21:43:25.09 ID:kPFo2pTR0
<ヽ`∀´>「・・・で、ジョルジュ君たちも内藤君が好きじゃないみたいニダ」
( ^ω^)「そうなのかお?仲良くしてくれてると思ってたのに・・・」
<ヽ`∀´>「それはショボン君達がいるからニダ。人気者の前では自分をよくみせたいと言ってたニダ」
( ^ω^)「・・・そうかお・・・」
<ヽ`∀´>「あいつは何の取り柄もないのにショボン君達と一緒にいてウザイと言ってたニダ。」
(´・ω・`)「やあ。なんの話?」
( ^ω^)「ショボン・・・」
<ヽ`∀´>「ニダ!?ショ、ショボン君・・・」
突然あらわれたショボンにニダーは驚いた。
59 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 21:45:27.94 ID:kPFo2pTR0
<ヽ`∀´>「な、なんでもないニダ。じゃ内藤君またニダ」
そそくさと逃げ帰るように席につくニダー。
(´・ω・`)「(ますます怪しいな・・・)な、ブーン」
( ^ω^)「・・・なんだお?」
(´・ω・`)「その、ニダーには、気をつけろよ。」
ショボンがそういうとブーンの表情が変わった。
ショボンがしまったと思ったときにはもう遅かった。
( ^ω^)「なんでショボンがそんな事いうお?」
(´・ω・`)「え?いや・・・その・・・」
( ^ω^)「ニダー君は良い人だお。僕が気づかなかったいろんな事教えてくれたお。」
(´・ω・`)「ブーン・・・」
二人の間に気まずい沈黙が流れる。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 21:47:06.16 ID:rv1O2UcCO
ニダーしね 氏ねじゃなくて死ね まじ死ね
61 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 21:49:51.88 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「(ショボンは僕が嫌いなんだお。僕が誰かと喋ってるだけでムカつくから
こんな事いうんだお・・・うう・・・)」
ブーンは泣き出したくなる気持ちを必死でおさえた。
キーンコーンカーンコーン
( ^ω^)「・・・そろそろ授業始まるお・・席、着いた方がいいお・・・」
(´・ω・`)「そだな・・・。な、ブーン。」
( ^ω^)「?」
(´・ω・`)「今日生徒会休みなんだ。ギコも今日部活ないし・・・だから今日久々に3人でゲーセンでも行かないか?」
ショボンの誘いは嬉しかった。しかし心の底では自分の事を笑っているのかと思うと
その誘いにのる事はできなかった。
( ^ω^)「ぼ・・・僕は・・・寄るところがあるお・・・」
(´・ω・`)「・・・そか・・・ごめんな。」
ブーンは嘘をついた。ここの所、ずっとこんな調子でギコやショボンの誘いを
断り続けている。
62 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 21:53:29.17 ID:kPFo2pTR0
ブーンの様子は明らかにおかしかった。まるでショボンに、いや、クラスメイト
全員に怯えているかのようだった。休み時間、ニダーがこないときは
一人で机に伏せているようになった。
原因はもうハッキリしている。ニダーだ。しかし、証拠がない。
(´・ω・`)「(これはもう傍観してる場合じゃないな・・・けど今のブーンには
多分俺が何を言ってもきいてくれないよな・・・)」
ショボンは自分の無力さを呪った。友達が苦しんでいるのに助けられない自分をせめた。
ギコもニダーとの会話以来ブーンと接する時どこかぎこちなくなってしまった。
それから3人の間が気まずくなったまま月日は流れた。
63 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 21:55:16.74 ID:kPFo2pTR0
J(‘ー`)し「(ブーン、最近元気ないわねぇ・・・)」
ここのところ、ブーンの母もブーンがおかしい事に気づいていた。
いつも悲しそうにうつむいて、訳を聞いても「なんでもない」を繰り返す。
この頃は毎日見ていたテレビすら見なくなり部屋に閉じこもりきりになっている。
J(‘ー`)し「もうあの子も高3で受験だし・・・気が滅入ってるのかしら・・・
はやく元気になってくれればいいけど・・・心配だわ・・・」
そんな事を考えながら、何気なく新聞を手に取った。
J(‘ー`)し「あら?・・・コレは・・・」
64 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 21:56:57.97 ID:kPFo2pTR0
コンコン
( ^ω^)「はいお。」
ノックに答えると、ブーンの母が入ってきた。
J(‘ー`)し「ねね、ブーン。今日の新聞みた?」
( ^ω^)「みてないけど・・・なんかあるのかお?」
J(‘ー`)し「ほら、今日の7時30からあんたの大好きな漫画のナルトがやるのよ!」
そういって母は新聞を広げブーンに見せた。
( ^ω^)「ちょwwww母ちゃん、ナルトじゃなくてチクワだおwwwww」
チクワとは週間直立で連載されている人気忍者漫画でブーンの大好きな漫画の一つだ。
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 21:58:12.74 ID:rv1O2UcCO
ちくわかよwwwww
66 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 21:59:20.31 ID:kPFo2pTR0
J(‘ー`)し「ブーン最近元気なくて母ちゃん心配なんだから。これ見て元気だしなさい。」
( ^ω^)「・・・母ちゃん心配かけてごめんお。でも僕は何ともないお。元気だお!」
そう言ってブーンはピースサインをする。
J(‘ー`)し「なら良いんだけど・・・じゃ母ちゃんはそろそろ夕飯作りに戻ろうかなっ!」
母は明るくそう言っておどけた顔をする。
( ^ω^)「うん!早くご飯作ってお!僕もうお腹すき過ぎで死にそうだお!」
J(‘ー`)し「ふふふ。はいはい・・・」
そして母は台所へと戻っていった。
67 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:00:44.74 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「(母ちゃんにまで心配かけて・・・僕は最低だお。だからみんなから嫌われるんだお。)」
ブーンは最近事あるごとに自分を責めるようになっていた。
そしてこんなダメな自分を責めるのは当たり前の事だと思っていた。
それから小1時間後・・・下から声が聞こえてきた。
J(‘ー`)し「ブーン。ご飯だよー」
( ^ω^)「はいおー」
ブーンは2階にある自分の部屋から1階に降りる。
68 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:02:28.44 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「父ちゃんは?」
J(‘ー`)し「今日は残業で遅くなるみたいよ。先に食べちゃいましょう。」
( ^ω^)「いただきますおー。あ、7:30だお」
J(‘ー`)し「あらあら、忍者マッタリ君の時間ね」
( ^ω^)「ちょwwwwチクワだってばwww母ちゃんふざけてるのかお?」
そう言いながらブーンはテレビをつける。
ちょうどチクワは始まったばかりのようでOPが流れ始めた。
( ^ω^)「・・・・・・!」
テレビからはアニメソングとは思えない疾走感の溢れるロックサウンドがかかっていた。
69 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:04:32.80 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「(・・・!な、なんてカッコイイんだお・・・)」
ブーンはご飯を食べるのも忘れてOPに見入っていた。音楽に心奪われたのは生まれて初めてだった。
( ^ω^)「(アニソンに心奪われるなんてwww
・・・でもめちゃめちゃカッコイイお。一体誰が歌ってるのかお?)」
テレビ画面には「遥かファービー ワロスンカンフージャナレーション」と書かれていた。
( ^ω^)「(ワロスンカンフー・・・名前ナガスwwww)」
J(‘ー`)し「ブーン、ほらほらボーっとしてると冷めちゃうわよ。」
( ^ω^)「あ、ああうっかりしてたお。」
( ^ω^)「(何でこんな魅かれるんだか分からないけど・・・カッコイイお・・・)」
その夜、ブーンは興奮してなかなか眠れなかった。
頭の中では一晩中OPの曲が流れていた。
70 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:06:15.94 ID:kPFo2pTR0
ブーンは次の日になってもあのOPが頭から離れずにいた。
( ^ω^)「(これはもうCDを買うしかないお・・・CD買うなんて久しぶりだお・・・)」
ブーンはそれまでまったく音楽を聴いてこなかった。そもそも歌自体あまり好きではなかった。
小学校時代、歌のテストの度にみんなからクスクスと笑われたりしていたからである。
だから歌を歌うのは嫌いだったし、人の歌を聴くのも好きではなかった。
( ^ω^)「(昔の事はもう忘れるお・・・まあ今も昔もちっとも僕は変われていないけど)」
そんな事を考えてブーンは自虐的に笑った。
その日は学校が終わるのが待ち遠しくて仕方なかった。
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 22:07:59.40 ID:rv1O2UcCO
個人的にはバンプをだしてほすぃ
72 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:08:11.91 ID:kPFo2pTR0
学校が終わるとブーンはキョヌーレコードへと足を運んだ。
ブーンが住んでる地域で一番大きく全国展開もしている店である。
( ^ω^)「うはー広いお・・・どこを見ればいいんだお?」
CD屋にほとんど足を運んだことがないブーンはどこをどう探せばいいか分からなかった。
なのでとりあえず店員に聞くことにした。
( ^ω^)「あのー」
(・∀・)「いらっしゃいませー。何かお探しですか?」
( ^ω^)「あ、あのえーとなんだっけ?あのワロスンカントン・・・」
ブーンはバンド名が長すぎたため中途半端に間違えて覚えていた。
73 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:10:06.73 ID:kPFo2pTR0
(・∀・)「はい?」
(;^ω^)「え、えとチョトど忘れしてしまったんですけお、ワロスンナントカっていう・・・」
(・∀・)「ワロス・・・?ああ!ワロスンカンフージャナレーションの事ですか?」
( ^ω^)「そう!それですお!」
(・∀・)「でしたらそちらはインディーズの商品ですので2階へおあがり下さい。」
( ^ω^)「はいですお。ありがとうございますお。」
ブーンは店員に言われるまま2階へと上がった。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 22:10:52.29 ID:2ahtVJDS0
ブーンカワイス
75 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:11:37.54 ID:kPFo2pTR0
2階はフロア全体がインディーズ商品のみになっていてブーンが知らないミュージシャンばかり並んでいた。
( ^ω^)「どの人たちもさっぱりわかんないおwwwワロスンナントカはどこだお?」
ブーンがフロアを彷徨っていると特集コーナーに突き当たった。
その特集はちょうどブーンの探しているワロスンカンフージャナレーションの特集だった。
そこにはワロカンのCDが平積みされており
「今インディーズシーンを賑わす大注目のアーティスト!」と書かれていた。
( ^ω^)「へえー。あの人たち実は注目を浴びていたのかお。知らなかったお。
えーと、遥かファービー遥かファービーと・・・あった。ってシングルじゃなくてミニアルバムしかないのかおwww」
予想よりちょっと高くついたがブーンはいそいそと会計を済ませ浮き足立ちながら家へと帰った。
CDを買ってこんな嬉しい気分になったのは初めての事であった。
76 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:13:08.51 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「さて、と・・・」
ブーンは早速自分の部屋に行きコンポにCDを入れた。
なぜ音楽を聴かないブーンがコンポを持っているかというと
母が数年前何気なく応募した懸賞が当たったからである。
( ^ω^)「再生っと・・・」
ブーンが再生ボタンを押す。キュルルルルとCDが回る音がし、そして音楽がはじまった。
ベースソロで始まりそしてそれにギターとドラムが重なり、ボーカルが歌いだす。
( ^ω^)「やっぱりカッコイイお・・・」
ミニアルバムでは全部で6曲入っており、どの曲もブーンはとても気に入った。
そして曲は5曲目へと進む。
77 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:14:28.13 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「おお・・・これもイントロからしてカッコイイお・・・」
5曲目は勢いのいいドラムからはじまりそしてどこか哀愁の漂うギターが絡み合い始まっている。
君を深く 突き刺してしまった
そんな歌詞が流れていた。
( ^ω^)「なんだかこれは僕の歌みたいだお・・・ギコ・・・ショボン・・・最近あんま話してないお」
歌詞カードを読みながら、ブーンの頭には二人の笑顔が浮かぶ。どうしてこんな風になってしまったのだろう。
( ;ω;)「うっ・・・」
ブーンは泣いた。音楽を聴いて、大事な人を思い浮かべて、泣いた。
その日を境に、ブーンは音楽に没頭するようになる。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 22:16:10.18 ID:rg1DEHeN0
(^ω^)っ
(っ ,r どどどどど・・・・・
. i_ノ┘
/⌒ヽ
⊂( ^ω^ )
. ヽ ⊂ )
(⌒) |どどどどど・・・・・
三 `J
___
/ \
/ \
/ ⌒ ⌒ \
| (__人__) |
>>1 \ /
79 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:17:34.64 ID:kPFo2pTR0
ブーンはありとあらゆる音楽を聴くようになった。まるで何かにすがるように。
助けを求めるように。
ジャズ、クラシック、邦・洋ロック、ブルース。
その全ての音楽がブーンを優しく包み込んだ。特にブーンは邦楽が好きだった。
自分の悲しみ、辛さを代弁してくれるようなロックが好きだった。
そしてまた月日は流れる・・・
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 22:18:09.58 ID:rg1DEHeN0
(^ω^)っ
(っ ,r どどどどど・・・・・
. i_ノ┘
/⌒ヽ
⊂( ^ω^ )
. ヽ ⊂ )
(⌒) |どどどどど・・・・・
三 `J
___
/ \
/ \
/ ⌒ ⌒ \
| (__人__) | がんがれお
\ /
81 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:21:01.54 ID:kPFo2pTR0
>>71 バンプ自分も好きだから出したいんだけどだしどころが掴めないんですよね。
スマン。
話の流れ上すごいアジカン信奉者っぽいですけど
あまり気になさらないで下さい。
ってそんな事どうだって良いですよね。すみませんです・・・。
続き行きます。
82 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:21:42.33 ID:kPFo2pTR0
( ゚∀゚)「えー、それでは文化祭の打ち上げはお好み焼き・ツンデレになりました!
2時間食べ放題です!」
クラスから拍手が沸き起こる。今日は文化祭の打ち上げ日なのだ。
本当は文化祭当日に行われるハズだったのだが片付けに手間取ってしまい
その日は打ち上げをする時間がなくなり、後日、という事になったのだ。
( ゚∀゚)「なお、強制全員参加!これは委員長命令です!こなかった人はおっぱいうpです!」
クラスに笑い声が起こる。ブーンはそれを暗い気持ちで見つめていた。
( ^ω^)「(全員参加か・・・てことはギコとショボンもくるお・・・きまずいお・・・)」
ブーンは行きたくないと思ったがおっぱいうpもしたくないので仕方なく参加することにした。
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 22:22:14.52 ID:bV6kc39r0
というかバンプだしたらいきなり厨くさくなる件
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 22:23:42.76 ID:GSFwnqPK0
わかる。ブーンの気持ちがわかる
85 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:24:26.91 ID:kPFo2pTR0
全員「かんぱーい!」
お好み焼きやでは和やかに打ち上げが行われあっという間に2時間がすぎた。
( ゚∀゚)「えーそれでは2次会の場所を発表します!場所はカラオケ触るんだ村です!
いきたい人は手をあげて!」
ジョルジュ委員長がそういうと、みんな一斉に手を上げる。
(゚Д゚)「ブーンも行くよな!なっ?」
( ^ω^)「僕は・・・」
(´・ω・`)「行こうよ。ね?ブーン来なきゃつまらないよ。」
自分は二人に嫌われている。しかしそれでも優しい言葉をかけてくれる
そんなショボン達の気持ちがブーン嬉しくてたまらなかった。
( ^ω^)「(たとえ嘘でもそう言ってくれるのは嬉しいお。
ショボンもギコも本当に優しい奴だお)」
( ^ω^)「うん、行くお・・・」
86 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:26:00.41 ID:kPFo2pTR0
(゚Д゚)「よっしゃ決まりなっ!そういやブーンとカラオケいくの初めてだよな!?
もう今日はみんなで歌いまくろうぜ!」
そう言って笑いながらギコはブーンと肩を組んだ。
カラオケ店触るんだ村は料金が安く学生に人気の店であった。
( ゚∀゚)「おーし!今日は朝まで騒ぐぞ!とりあえず酒飲もうぜ!」
ジョルジュ委員長はそういって適当に酒を頼む。どうやら飲み放題コースを頼んだらしい。
(゚Д゚)「ほら、ブーンも飲も・・・ってアレ?ブーンは?」
ブーンはいつの間にかニダーに呼び寄せられ端の方の席に座っていた。
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 22:27:51.30 ID:1dOYl3Ho0
早く仲直りしないかな
俺こういうの苦手なんだよね
見てられない
風呂入ってくるからあがった頃にはニダー死んでるよな?な?
仲直りだよな?な?
88 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:29:13.92 ID:kPFo2pTR0
<ヽ`∀´>「まあ内藤君も気づいてると思うけどショボン君たちがいってたの、あれ演技ニダよ?
本当は二人は内藤君に来て欲しくないってさっき言ってたニダ」
ニダーはキツい口調でブーンに言う。どうやらブーンがショボンやギコに誘われて
2次会まできたのが気に入らないらしかった。
( ^ω^)「そんなの・・・分かってるお・・・」
<ヽ`∀´>「それなら何でわざわざ来たニダ?辛いのは内藤君ニダよ?
僕は内藤君を心配していってるニダ。
このクラスの奴はみんな影でコソコソな内藤君を笑ってるニダ。酷い人達なんだニダ」
( ^ω^)「・・・」
そんなの、分かってる。
そう言いたかったけど、何か一つでも喋ったらブーンは泣いてしまいそうで
それ以上何も言えなかった。
「そこの二人ー!!何コソコソ話してるー!!」
89 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:30:55.41 ID:kPFo2pTR0
<ヽ`∀´>「ひっ!」
酔っ払ったジョルジュが突然二人の間に割って入ってきた。
( ゚∀゚)「みんなと騒いでない罰としておっぱいうp!と言いたいとこだけど
お前ら女子じゃないからいいや。代わりに歌えー!歌いまくれー!
これは委員長命令だー!ほら内藤、歌えー!」
( ^ω^)「ええ!?僕かお!?」
( ゚∀゚)「お前最近元気ないからな!クラスみんな心配してんだぞ!
だから歌って元気な事をアピールしろ!」
そういってジョルジュはカラオケ本とマイクをブーンに持ってくる。
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 22:32:42.21 ID:rv1O2UcCO
ん まぁきがむいたときにだしてくださいお
91 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:33:26.55 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「えっ?みんなが・・・?だって僕はみんなから・・・」
動揺するブーンにニダーが小声でささやく。
<ヽ`∀´>「委員長の言ってることは嘘ニダよ。どうせ無理やり歌わせて
また内藤君をバカにする材料にするニダ。歌わない方が良いニダ。」
( ^ω^)「・・・それでもいいお。」
<ヽ`∀´>「アイヤー!な、なんでニダ?」
( ^ω^)「たとえニダー君が言った通りになったとしても、
ジョルジュ君が言った事が嘘だとしても、僕にそう言ってくれた事が嬉しいお。
元気がないって気づいてくれたんだお。だからバカにされてもいいお。」
( ゚∀゚)「なにしてるー!早く歌えー!」
( ^ω^)「おーし!じゃアニソン歌うお!」
ブーンはそう言ってリモコンに番号を打ち込む。
( ゚∀゚)「うはwwwwアニソンかよwwwww」
92 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:35:34.89 ID:kPFo2pTR0
遥かファービーのイントロが始まりみんなから拍手が沸き起こる。
ブーンは酔っ払ったみんなの手によってセンターに移動させられた。
ブーンに再び小学校の時の音楽の授業の光景が蘇ってくる。
バカにしたような、あの笑い声。向けられる、冷たい視線。
鮮明にフラッシュバックしてくる。
( ^ω^)「(もういいお・・・ヤケクソだお。みんな笑うなら笑うがいいお・・・)」
ブーンは歌った。力いっぱい歌った。もうどうだってよかった。
歌っている時はあの時と違ってなぜかものすごく気持ちよかった。
そして曲が終わった。
( ^ω^)「お粗末様でしたお」
ブーンがそういってペコリとお辞儀する。
先ほどあんなに騒いでいたクラス一同がシーンと静まりかえっている。
( ^ω^)「(やっぱり僕は音痴なんだお。またバカにされてしまうお・・・)」
と思った矢先・・・
93 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:36:52.81 ID:kPFo2pTR0
ワー!!!!!!!!!
( ^ω^)「!?」
突如大歓声がブーンを包む。
( ゚∀゚)「すげええええええ!うめえええええ!おっぱい触りてえええええ!」
(゚Д゚)「ちょwwwwwwwお前そんな歌うまかったなんて知らなかったぞwwwww」
(´・ω・`)「かっこよかったよおおブーン!」
( ^ω^)「え!?え!?」
鳴り止まない拍手と賞賛の嵐にブーンはうろたえる。
94 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:37:49.03 ID:kPFo2pTR0
女子1「ブーン君歌うますぎ!」
女子2「ねね、もう1曲歌って?」
( ^ω^)「(僕が・・・褒められてる・・・?しかも歌で・・・?)」
ブーンは今自分の身に起こっていることが信じられずにいた。
市円
96 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:39:58.34 ID:kPFo2pTR0
ブーンは小さいときからあまり、いや、まったくと言って良いほど人に褒められた事がなかった。
それでも両親はブーンが家の手伝いをする度、学校で作った作品を持ち帰るたび、
テストだって0点じゃなければいつだって褒めてくれた。
ブーンもそれは嬉しくて、それだけを支えに頑張ってきたのだが、いつも満たされるという事はなかった。
両親は大好きで、褒めてくれるのは本当に嬉しいのだけれど
やっぱり一人でも良い、他人から認めてもらいたい。褒めてもらいたい。そう思っていた。
しかし現実に他人から言われる言葉は「お前は何の取り柄もない」だの
「役立たず」だのそんな辛辣な言葉ばかりであった。
そんなブーンが今、たくさんの級友達から褒められている。
しかもあんなに嫌いだった歌で。
今、こんなにも褒められている。ブーンという存在が、認められている。
ブーンは恥ずかしかったけど、それ以上に背筋がゾクゾクする程の快感が走った。
97 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:42:11.43 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「(こんなに気持ちよかったのはエロゲをやりながら
ダッチワイフ「明美」を使ったとき以来・・・
ううん、それ以上に気持ちいいお!こんな気持ちいい事がこの世にあるのかお!?)」
その日ブーンはみんなのリクエストに答えて知っている曲、
聴いたことのある曲はとにかく歌いまくった。
その度にみんなからの歓声、巻き起こる拍手は鳴り止む事がなかった。
ブーンは嬉しくて嬉しくて仕方なかった。自分でも他人を喜ばすことができる。
それがとにかく嬉しかった。
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 22:42:54.78 ID:rv1O2UcCO
(´ω`)あぁ俺もほめられた記憶なんかなぃなぁ
99 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:43:47.99 ID:kPFo2pTR0
それ以来、ブーンは少し強くなった。
歌うことの快楽を知ってしまったから。音楽で人を動かせることを知ってしまったから。
人に嫌われてる事を悲しんでる場合じゃない。
いや、悲しいならその気持ちを歌にすればいい。
そうすればきっと自分は誰かに受け入れてもらえる。強く、そう思った。
( ^ω^)「(・・・たとえみんなに嫌われていたとしても、
あの時褒めてくれたみんなの気持ちはきっと本物だお。
だからもう僕は悲劇のヒロインをやってる場合ではないお。もう大丈夫だお)」
文化祭後の、あの一日は、今まで生きてきたどの瞬間よりも嬉しかった。
生きてて良かった、これからも生きていける。そうブーンは思った。
100 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:45:19.19 ID:kPFo2pTR0
それからブーンはようやくニダーによって沸き起こっていたショボンやギコ、
そしてクラスメイトに対する猜疑心を、
昔を思い出し再び戻ってきたあのドロドロとした悲しい感情に見切りをつける事ができた。
そして1週間後の朝、またいつものようにニダーがブーンの元にやってきた。
<ヽ`∀´>「内藤君、あんな調子に乗って歌なんて歌ったからまたブーム君達が・・・」
( ^ω^)「ニダー君、もういいお。」
ブーンは優しくニダーに言う。
101 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:46:58.44 ID:kPFo2pTR0
<ヽ`∀´>「ニダ?どういう事ニダ?」
予想していなかったブーンの返答にニダーはきょとんとする。
( ^ω^)「だから、今までみたいに誰が僕を嫌ってるとか、
ばかにしてるとか、そういう事はもう教えてくれないでいいお。」
<ヽ`∀´>「な、なんでニダ!?ウ、ウリは内藤君が心配だから
一応相手にどう思われてるか知ったほうがいいと思って親切で・・・」
( ^ω^)「それは分かってるお。ニダー君がいなかったらきっと僕はショボンやギコ、
それにみんなにも甘えて調子に乗ってしまっていたと思うお。
だからみんなから好かれてるなんて思わないほうがいいと
伝えてくれたニダー君には感謝してるお。でも、もう良いんだお。」
今までと違い、生気のこもったブーンの瞳を見て、ニダーは戸惑う。
102 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:48:12.57 ID:kPFo2pTR0
<ヽ`∀´>「な、何を言ってるのかよく分からないニダ!は、ハングルでお願いするニダ!」
( ^ω^)「分からなければそれでいいお。今までありがとう、カムサムニダお。」
(´・ω・`)「やあブーン、おはよう」
戸口が開き、ショボンが入ってくる。
( ^ω^)「ショボンおはようお。という訳でニダー君も、今までありがとだお。」
(´・ω・`)「なになに、何の話?」
<ヽ`∀´>「・・・・・・」
ニダーは黙ってその場を離れた。その顔はとても悔しそうだった。
103 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:49:26.41 ID:kPFo2pTR0
(´・ω・`)「なんか二人とも妙に神妙だったけどどうしたの?」
( ^ω^)「なんでもないお。それよりショボン、あとで話したいことがあるお」
(´・ω・`)「え?今じゃダメなの?」
( ^ω^)「今はギコがまだ来てないから・・・昼休みにでも話すお。」
(´・ω・`)「そか。ん。わかった。」
ブーンの口調にもう誰かに怯えている様子はなくなっていた。
また前のように、どんな人でもすぐ好きになってしまう、疑うことを知らない、
そんな人の良さが前面にでたブーンの雰囲気に戻っていた。
ショボンにはそれがとても嬉しかった。
104 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:50:43.97 ID:kPFo2pTR0
昼休み・・・
屋上でブーンとショボンは持ってきたお弁当を、
ギコは学食で買ってきたパンを食べながら話をしていた。
(゚Д゚)「で、なんだよ、話って。俺今日はもう150円しか持ってないぞ。」
悪戯っぽく笑いながらギコが言う。
( ^ω^)「ちょwwwww金の話じゃないお」
(´・ω・`)「でも本当になに?話って。」
( ^ω^)「うん、あの・・・」
(゚Д゚)「なんだよ。愛の告白かwwww?」
ひどく緊張したようなブーンにギコが軽口を叩く。そんな気遣いがブーンは嬉しかった。
105 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:52:35.71 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「実はここ半年くらい、僕はずっと誰も信じる事ができなくなっていたお。」
(´・ω・`)「・・・・・・うん。」
そう話を切り出したブーンにショボンは優しくうなずく。
( ^ω^)「原因は・・・まあいいお。それで僕はクラスのみんなや、シ
ョボンやギコ達の事まで信じることができなくなってしまったんだお・・・
みんなに嫌われている僕はこの世にいらないと思ってたんだお・・・」
(゚Д゚)「なっ、そんな事あるわけ・・・」
口を挟もうとしたギコをショボンがそっと制し、ブーンに話を続けさせる。
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 22:54:31.59 ID:rv1O2UcCO
音楽って素晴らしいよな
107 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:55:19.78 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「僕は自信がなかったんだお。小学校の時はずっといじめられてて、
みんなからも、先生からも、誰にも褒めてもらえなくて・・・
中学に上がってギコとショボンにあっていじめはなくなったけど
それでも僕は自信がつくことなんてなかったんだお・・・」
(´・ω・`)「・・・・・・」
( ^ω^)「僕は走るのは速いけど、それだって普通よりちょっと上ってぐらいで
本格的に陸上をやってる人には敵わないし・・・
ショボンみたいに何でもそつなくこなすこともできないし、ギコみたいに頼りがいだってない。
僕は何の取り柄もない役立たずだって、今までずっとそう思ってたお。」
ぽつりぽつりと、まるで涙を落とすように話すブーンを、二人は優しく見守っていた。
108 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 22:58:06.28 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「でも文化祭のあの日、僕は初めてあんなに大勢の人から褒められたんだお。
二人はこんな事でって思うかもしれないけど、本当にそれは自分でも思うけど・・・
でも僕はあの時ほど生きたいって思ったことはなかったんだお。
たかがカラオケ店での出来事だけど、みんなとってはただの楽しい思い出だけど、
僕にとっては・・・」
ぽとんっとブーンの瞳から涙が落ちた。
( ;ω;)「・・・僕にとっては・・・最高に・・・嬉しくって・・・ううっ」
これ以上ブーンは言葉にならなかった。それでもなんとか声を絞り出しブーンは続ける。
(´・ω・`)「ブーン、もういいよ。」
涙がとまらないブーンの頭をショボンが優しくなでた。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 22:59:50.62 ID:rv1O2UcCO
人いねーな
なんかこの回想のはなし Title of mine がぴったりだな
110 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 23:00:21.52 ID:kPFo2pTR0
( ;ω;)「みっ、みんながっ・・・笑って、く、くれるのがっ・・・嬉しくって・・・
みんなっ、僕のしてる事で喜んで、く、れてっ・・・」
(´・ω・`)「ブーン分かった。分かったから・・・」
( ;ω;)「うっ・・・うぇっ・・・」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:00:53.64 ID:bV6kc39r0
112 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 23:02:31.64 ID:kPFo2pTR0
(´・ω・`)「元気がない理由を話してくれて嬉しかった。ギコと二人でずっと心配してたんだよ。」
ショボンの言葉をきいて、ブーンはさらに泣き続ける。
(´・ω・`)「僕達親友なのに、なにもしてあげられなくてごめんね。
今まで辛かったね。・・・頑張ったんだね。」
(゚Д゚)「おまえなぁ・・・そんなことで悩んでんだったらとっとと俺らに言えよな。」
(;Д;)「ほんと・・・バカだなおまえは・・・」
ギコはそう言って流れ落ちた涙を拭おうともせずがしっとブーンを抱きしめた。
113 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 23:04:54.67 ID:kPFo2pTR0
この半年間、ブーンはほとんど二人の会話にまざろうとしなかった。
たまに話をしてもまるで喧嘩を売るような口調になって、勝手に自分で話を終わらすこともしばしばあった。
そんな自分が嫌で嫌で仕方なかった。でもどうすることもできなかった。
だけどそんなときでも二人は怒らなかった。少し悲しそうな顔をして見守るだけだった。
今だって優しくブーンを見守って声をかけてくれる。
頭をなでてくれている。抱きしめてくれる。
その事がブーンには嬉しくてたまらなかった。
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:06:16.75 ID:UKv3Vz9YO
全米が泣いた
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:06:19.71 ID:TqRmOV83O
全俺が泣いてる
ブーン話色々読んできたけど、これは泣ける改めて作者さん乙!!
116 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 23:08:06.86 ID:kPFo2pTR0
キーンコーンカーンコーン・・・5時間目の予鈴がなった。
(´・ω・`)「あ・・・予鈴だ・・・戻らなきゃ。」
(゚Д゚)「バカ野郎。男3人が泣き腫らした目で教室に戻ってみろ。ものすごく気まずい空気に包まれるぞ。」
あの時、ギコとブーンが泣きじゃくっている時、ショボンまでもがもらい泣きをしてしまい
きづいたら3人とも涙で顔がグシャグシャになっていたのだ。
(´・ω・`)「・・・それもそうだね。」
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:08:18.72 ID:rv1O2UcCO
111
あ すまん自粛します
118 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 23:09:23.84 ID:kPFo2pTR0
( ^ω^)「ここはサボるしかないお。高校生らしく近くの河原にでも行って青春するお」
ブーンはようやっと泣き止んだようだ。その顔はとてもスッキリしていた。
(゚Д゚)「おっ、良いね。行くか!」
(´・ω・`)「賛成。」
( ^ω^)「おーし、久しぶりにエロゲについて語りあうお!」
(゚Д゚)「ちょwwww今までエロゲについて語り合ったことねーだろwwww」
(´・ω・`)「ははは・・・」
もうこのままダメになるかもしれなかった3人は再び前のように、
いやそれ以上に仲良く笑いあった。そして3人同時に叫んだ。
(´・ω・`)( ^ω^)(゚Д゚)「おまえらと友達で良かったー!!!!」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:09:46.57 ID:RY6tTR0jO
(^^^^^ω^^^ω^^ωω^ω^^^^^^ω^ω^ω^^^ωωωω^^)
(^^^^^ω^^^ω^^ωω^ω^^^^^^ω^ω^ω^^^ωωωω^^)
120 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 23:10:29.79 ID:kPFo2pTR0
後日放課後・・・
<ヽ`∀´>「ギ、ギコ君にショボン君!何か用ニダか!?」
ギコとショボンは先にブーンを帰らせ、ニダーを教室に残らせた。
もう下校時刻はとうに過ぎているので教室にはこの3人しかいなかった。
(゚Д゚)「やっぱりブーンがおかしくなった原因はお前だったんだな。」
<ヽ`∀´>「い、いきなり何言い出すニダか!?」
(゚Д゚)「黙れ。もうみんなバレてるんだよ。」
121 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 23:11:25.14 ID:kPFo2pTR0
先日、3人で河原に行った時ギコはブーンに言った。
「俺らに文句があるならこれからちゃんと言ってくれ」と。
前ニダーに言われた事がギコにはずっと気になっていたのだ。
するとブーンは驚いた顔をして言った。「二人に対して不満等何も持っていない」と。
もちろんブーンはこんな嘘がつけるような人間ではない。
そこでギコもようやく気づいた。自分もブーンも、ニダーにはめられたのだと。
(´・ω・`)「ねえ、ニダー君。」
静かに、冷たい口調でショボンが話しかける。
<ヽ`∀´>「ショ、ショボン君・・・ヒッ!?」
122 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 23:13:00.36 ID:kPFo2pTR0
ニダーが口を開くのとほぼ同時にショボンはニダーの座っている机を殴りつけた。
ショボンの拳からは血が流れ、机にはものすごいヒビが入っていた。
(´・ω・`)「ブーンはさ、ちょっとトロいけど優しい奴なんだよ。人の事嫌いになれないんだよ。」
ショボンは淡々と話す。
(´・ω・`)「ニダー君がブーンを嫌ってたのは、俺前から気づいてたよ。理由は知らないけど。」
<ヽ`∀´>「・・・」
ニダーは恐ろしさのあまり声がでなかった。あの温厚で優しいショボンが今自分に対して
憎悪の感情を向けている。その事がニダーは本当に恐ろしかった。
123 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 23:14:02.02 ID:kPFo2pTR0
(´・ω・`)「嫌いなのは仕方ないよ。それは個人の価値観だから。だけどさあ・・・」
続いてギコがニダーの胸元をつかんで言う。
(゚Д゚)「あんな騙されやすい奴に、なんである事ない事嘘ついたんだよ。」
<ヽ`∀´>「う、嘘じゃにニダ。ほ、ほんと・・・」
この期に及んでまだ嘘をつこうとするニダーをギコは殴り飛ばした。
(゚Д゚)「ふざけんなよ。おまえのせいであいつ人間不信にまでなったんだぞ!!
あいつ誰にも言えなくて、一人で辛い思いしてきたんだぞ!!お前にその気持ち分かるのか!?
それでも未だにお前の悪口一つ言わないあいつの気持ち分かるのかよ!?」
<ヽ`∀´>「あ、あいつ、二人に喋ったニダか!?」
口元から流れる血を拭いながらニダーが言う。
124 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 23:15:30.74 ID:kPFo2pTR0
(´・ω・`)「ブーンは何も言わないよ。これは俺らが勝手にやってるんだ。
こんな事してるのバレたらそれこそ俺たちがブーンに殴られるよ。」
<ヽ`∀´>「・・・」
(´・ω・`)「ブーン、ニダー君のこと、自分が知らなかった事を教えてくれた。
優しい人だって言ってたよ。」
ショボンは座り込んでいるニダーに向かって言う。
(´・ω・`)「頼むからこれ以上ブーンにも俺らにも関わるな。
それから、もし今後懲りずにブーンに近づいてみろ。」
<ヽ`∀´>「・・・」
(´・ω・`)「ぶち殺すぞ。」
その言葉は冗談でもなんでもなく、本気だった。そう言い残してショボンとギコは教室から出て行った。
<ヽ`∀´>「・・・」
一人取り残された教室でニダーは呟いた。
<ヽ`∀´>「こ、この恨みはサッカーで晴らすニダ・・・」
125 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 23:17:02.58 ID:kPFo2pTR0
それ以来ニダーはブーンには近づかなくなった。それに伴いブーンはますます元気になっていった。
やがて春になりショボンは日本のトップ、最強大学へ、ギコはスポーツ推薦でヌホン体育大学、
そしてブーンはまぐれでVIP大学へと進学することとなった。
( ^ω^)「高校3年の時はホント辛かったお・・・でも自分の生きがいも見つけられたし
本当生きてて良かったお。」
多分あの時の事は一生心に残るのだろうな。と、ブーンは思った。
「ブーン!お風呂わいたわよー!」
( ^ω^)「おっ。今いくおー!」
自分の思い込みだけで様々な人に迷惑をかけてしまった。傷つけてしまった。その事は決して忘れてはならない。
それでも人は自分を見てくれた。自分を守ってくれた。だから自分は生きていかなければいけない。
これに気づかせてくれたのは音楽だ。あんなにも嫌いだった音楽が助けてくれた。音楽が自分を救ってくれた。
( ^ω^)「うはwwwwww自分カッコヨスwwwwwwww」
そしてブーンは風呂へと向かっていった。
126 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/28(火) 23:20:54.72 ID:kPFo2pTR0
以上で第1部を終わりにさせてもらいます。
読んでくれた皆さん本当にありがとうございます。
第2部からは胡散臭い音楽理論なんかもでてきますがそちらも読んでくれると嬉しいです。
スレが残っていたらまた明日の夜に来ます。
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:25:40.79 ID:vhMbYf0rO
乙!
感動すた。
保守
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:26:34.55 ID:1dOYl3Ho0
風呂から帰ってきた
あれ・・・ちゃんとふかなかったのかな・・・
顔から暖かい物が・・・
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:26:40.54 ID:tqbTQxEQ0
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:27:23.01 ID:rv1O2UcCO
おつー
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:28:40.71 ID:fO4W1bKDO
今やっと追いついた!
>>126 乙です
ブーンが音楽聞いて泣いたところと、
2人と仲直りしたところで号泣しました(・-・。`)
こんな話が書ける人なんて凄いです(`・ω・´)
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:29:27.14 ID:vLKKrLEr0
サッカーで晴らすってある意味すがすがしいなw
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:29:58.47 ID:I6FaYhRzO
乙!
めちゃめちゃ泣いてしまったじゃないか(´;ω;`)
明日も楽しみにしてるよ(・∀・)ノシ
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:34:29.83 ID:rv1O2UcCO
ヒント ワールドカップ
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:36:15.44 ID:4XyF9mX3O
保守
いい話だ…( ^ω^)
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:40:23.53 ID:fO4W1bKDO
ほす
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:40:36.97 ID:TH35Ncjp0
>>1 おまい才能ありすぎwwwwwwwwwwwwww
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:45:36.81 ID:GNXci4TY0
>>126 乙!
こんなにブーン系小説で感動したの初めてだ
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:47:03.29 ID:TEly2+IQ0
こんな友人作れてたらな・・・
良い小説ありがとう。
>>1乙華麗
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/28(火) 23:55:35.23 ID:fO4W1bKDO
ほ
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 00:02:44.98 ID:Z3rPdsMTO
初めてこういう小説読んだお
すげぇ感動したお( ^ω^)
読んで良かったお
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 00:10:26.31 ID:kUuNpxd5O
保守
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 00:21:15.54 ID:rOTCcjXc0
俺音楽やってるから余計感動するwwwww泣きかけたwwwwwww
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 00:26:28.66 ID:E1ZHgJ8QO
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 00:29:46.62 ID:c3Q4JS2R0
なんだろう…ブーン系でこんなに共感したのは初めてかもしれないな…
涙がにじんで画面がよく見えない
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 00:41:22.66 ID:E1ZHgJ8QO
ほしゅ
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 00:54:07.61 ID:w8Tv28TkO
ドクオの存在が微妙だなwww
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 01:04:55.01 ID:E1ZHgJ8QO
ほ
これはニャーソクに乗る予感
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 01:12:10.54 ID:RxkKjrBT0
しょぼんのぶち殺すぞが かっこよすぎる
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 01:26:30.55 ID:E1ZHgJ8QO
ほしゅ
>>148 第2部で中心人物に成り上がるのさ、きっと
ぶっちゃけ、ギコやショボンみたいな友人なんてこの世には存在しない、と断言できる
それは理想であり、非現実でもしそのような輩がいたらそいつは偽善者だ、と自分の中でそのような考えが出来上がってる
現在のガキも大人もリスクなんて背負わず、逃げてばかりいる奴ばっかなんじゃないのか?俺みたいに
今の現実を見てみろ、偽善者同士の騙し合いじゃないか。騙して騙されるの繰り返し
本物の善人など存在しない。人間=偽善者という法則が成り立ってるのだから
・・・俺も偽善で繋がってた数人の友人より一人の親友のほうがほしかったね
今じゃそれも無理だろう。自分自身の心も汚れてこれから親友など探しだす事なんて到底不可能だと思うから
まぁ、自分がどんなに傷ついてもそれを乗り越えればいつか会える・・かもしれないが俺に無理
以上、毒男より捻くれた16年11ヶ月という年月の中の現実で見てきた/経験した者の意味不明な事ばかり吐かせてもらいました
見苦しいレスつけて悪い
それと、
>>1さんよ
がんばって2部書いてください。楽しみにしてまs
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 02:23:56.17 ID:zO07Fzl70
ほ
なかなかやるやんけ>>1
第二部超楽しみいぃぃぃぃぃぃ!!!!11
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 02:50:51.25 ID:88+/qGJZ0
正直これは面白い
疲れたお…スレと同じ匂いを感じちゃう
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 03:41:16.76 ID:zO07Fzl70
ほ
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 04:18:56.58 ID:88+/qGJZ0
っ
イイネ!
おもしろかったあよ、おまえらまちがってもかそくすんやよ
ksk
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 05:25:39.11 ID:RNJeL59XO
干す
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 05:53:57.55 ID:u1KFbYJ1O
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 06:12:31.65 ID:jkIEG/9hO
初めてブーンが〜系を呼んだ!
感動した!
いつもこんな良作ばかりなのか!?
泣いちまった…
バイト中なのにどうしてくれんだ、客前に出れねーじゃねーか(つд`)
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 07:53:44.52 ID:YAoKiS0kO
ほしゅ
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 07:58:20.75 ID:YAoKiS0kO
ほしゅ
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 08:04:47.01 ID:YAoKiS0kO
ほしゅ
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 08:24:06.73 ID:YAoKiS0kO
ほしゅ
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 08:42:40.96 ID:E1ZHgJ8QO
ほしゅ
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 08:58:45.36 ID:5EPYJn6F0
寝起き保守ああ
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 10:07:57.46 ID:mpRMN5HA0
>>1 1部sugeeeeeee感動した!
2部にwktkしてますwwwwwwwwwww
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 10:13:39.76 ID:f594tPt9O
なげぇよ
三文字で完結させろや!!
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 10:21:35.50 ID:E1ZHgJ8QO
ほ
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 10:27:51.84 ID:5EPYJn6F0
腹痛な俺が保守。
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 10:30:44.66 ID:p/VfPGU90
ほしゅ
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 10:36:31.01 ID:c4A7+P9vO
ほ
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 10:39:11.06 ID:LKjKehuJO
ほしゅ
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 11:00:28.19 ID:wYSwR8/YO
保守
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 11:22:38.91 ID:E1ZHgJ8QO
ほしゅ
ほ
ほ
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 11:46:46.55 ID:YAoKiS0kO
ほし ゅ
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 11:59:07.89 ID:MuO0l+TL0
これは面白い。感動した。
保守
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 12:39:32.85 ID:MuO0l+TL0
連続保守
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 12:49:33.21 ID:tVHQLb4TO
おもしろス
途中でブンブンうるさい春特有の臭いを纏っている蠅がいたのがあれだったが
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 12:53:37.61 ID:lycBv1sH0
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 13:19:50.17 ID:yBIotJXiO
保守
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 13:47:34.50 ID:LKjKehuJO
ほ し ゅ三 ( ^ω^)
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 14:15:54.91 ID:tVHQLb4TO
俺が保守するなんて幸運に思うんだな
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 14:35:30.59 ID:GPgGGwc50
hosixyu
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 14:36:17.36 ID:jkIEG/9hO
( ^ω^)三スッ
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 14:42:08.95 ID:kUuNpxd5O
ほしゅ
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 14:58:04.16 ID:E1ZHgJ8QO
ほしゅ
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 15:39:50.48 ID:Jastt1lq0
ほしゅ
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 15:50:46.01 ID:lwTDyR0IO
ほす
ほ
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 16:44:36.25 ID:E1ZHgJ8QO
ほしゅ
199 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 17:03:22.00 ID:poUZ51q00
み、みなさんありがとう!
スレたてた当初はこんなスレ5分で荒らしにあって10分でdat落ちすると思ったのに
それが・・・もうこんなに伸びてるなんて・・・(;∋;)
本当に本当にありがとう。1億と2千年前から愛してます。
もうちょっと書き溜めたら投下するんでそれまで待って下されば幸いです。
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 17:03:27.56 ID:E1ZHgJ8QO
ほしゅ
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 17:05:15.63 ID:vY7iBB5H0
wktk
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 17:06:05.28 ID:kUuNpxd5O
保守
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 17:07:12.91 ID:c4A7+P9vO
保守
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 17:07:22.83 ID:E1ZHgJ8QO
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 17:27:28.66 ID:E1ZHgJ8QO
ほしゅ
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 17:31:17.65 ID:kUuNpxd5O
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 17:31:53.70 ID:mpRMN5HA0
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 17:42:12.37 ID:E1ZHgJ8QO
今から塾だから保守できない(´・ω・`)
後は任せます
ノシ
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 17:44:29.97 ID:5EPYJn6F0
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 17:44:50.63 ID:YAoKiS0kO
ちんちん・・・・・・ほしゅっほしゅっ(゜∀゜)
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 17:45:21.11 ID:LKjKehuJO
ID:mpRMN5HA0
>>199あなた今誰よりも輝いてる(^ω^ )
心して待とうみなのもの(^ω^ )保守
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 17:46:34.35 ID:GPgGGwc50
wktkほしゅほしゅ
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 17:53:57.16 ID:LKjKehuJO
>>211です
変な書き込みになってスマorz
逝きほしゅ(´・ω・`)ショボン
214 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:02:31.79 ID:poUZ51q00
本当にありがとうです。それでは第2部を・・・↓
2006年3月。ブーンはVIP大学春休みの真っ只中にいた。
( ^ω^)「ふいー暇だお。ギターでも弾くお。」
ブーンの夢は歌手・・・シンガーソングライターになる事だった。
しかしシンガーシングライターになるには歌唱力もさることながら
自分で曲を作らなければいけない。なのでブーンはバイトをしてギターを買った。
まだまだFがやっと押さえられるようになったくらいでコードチェンジももたつくし、
曲など全然作れるような段階ではないのだが好きなバンドのスコアを買って、
弾いて歌っているだけで時間を忘れた。
215 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:03:44.22 ID:poUZ51q00
( ^ω^)「レミオメロンは良い曲が多いお。」
レミオメロンとはスリーピースバンドでブーンの好きなバンドの一つである。
ブーンは今このレミオメロンの楽曲の中の一つ、「3月メロン」を練習している。
タブ譜自体はアルペジオが多く初心者には大変なのだが
コード進行は優しいのでそれならば初心者でも弾きやすい。
( ^ω^)「僕もこういう優しい曲が作れるようになりたいお。」
「メッ、メールが着たわよっ!私は別に気にしてないんだからねっ!メッ、メールが・・・」
ピッ。
( ^ω^)「メールだお。誰からだお。」
件名:暇なんだが
キョヌーレコードでもいかね?
送信者はドクオだった。どうやら彼も暇を持て余してるらしい。
( ^ω^)「うはwwww行く行くwwwwww」
216 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:05:37.24 ID:poUZ51q00
( ^ω^)「ドクオ!待たせたお!」
('A`)「おせーよ。・・・まあいいや行こうぜ。」
( ^ω^)「キョヌレコ行くの久しぶりだおwwワクテカwwwww」
キョヌーレコードは相変わらず豊富な品揃えでブーンとドクオは暇になると
いつもぷらぷらとやってきた。お金がなくても視聴したり、欲しいCDを眺めるだけで楽しく
二人で最高4時間程いたこともある。
( ^ω^)「おっ、真空エローのアルバムだおwww欲しいお。しかし高いお。」
('A`)「ネグロポップもいつの間にかアルバムだしてやがる・・・
でも前スリップ072gのCD買ったばっかだし・・・ああー悩む・・・」
二人がそんな事を話してる時だった。
('A`)「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
ドクオが何かを発見したらしく顔色が変わる。
217 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:06:43.65 ID:poUZ51q00
( ^ω^)「どうしたんだお。キモイお。」
('A`)「わせdrftgyふじこp;@」
ドクオはものすごい混乱状態でプルプルと指をさした。
その方向には一人の男性がいてCDを選んでいるようだった。
( ^ω^)「なんだお。あの人が何だって…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブーンは驚きのあまり血の気が失せる。
( ^ω^)「くぁwせdrftgyふじこlp;@!!!」
('A`)「亜wせdrftgyふじこlp;@:!!!」
お互い興奮のあまり何をいってるのか分からなかったが
とりあえず視線で合図を送り二人で走りだした。
218 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:08:37.89 ID:poUZ51q00
('A`)「嗚呼嗚呼あああああああああああああああの」
( ’_’)「うん?」
ドクオは体中の勇気という勇気を振り絞ってその男性に話しかける。
('A`)「うえあえあたうhふぁはいあ;じゃfんjふぁ」
( ’_’)「え?」
( ^ω^)「ああああああああの、す、す、ススキさんですかお!?ウpログフィッシュの!!」
ブーンがそういうと男性は一瞬驚いた顔をしてそれからとても照れくさそうに笑った。
( ’_’)「うん、そうだよ。」
( ^ω^)('A`)「あああああああ握手して下さい!!だだだだ大ファンなんです!!!!!」
二人の声が重なった。
( ’_’)「ああ、もちろん。どうもありがとう。」
そう言って彼は気さくに右手を差し出した。
( ^ω^)('A`)「亜wせdrftgyふじこlp;@!!!!」
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 18:09:31.34 ID:88+/qGJZ0
アナログフィッシュかな
220 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:10:54.00 ID:poUZ51q00
夢のような出来事から1時間後。ドクオとブーンはまだ自分の右手を見つめていた。
( ^ω^)「はあ〜。もう僕は一生この手を洗わないお。」
('∀`)「俺も・・・手袋買おうかな・・・」
( ^ω^)「てか僕はさっきから幸せのあまり吐きそうなんだけどドクオはどうかお?」
('A`)「あ!?お前も!?俺もさっきから吐き気とまんねんだ!今めっちゃゲロしてえ!」
どうやら幸せとは極限に達すると吐き気を催すらしい。そう二人は思った。
ちなみに先ほど二人が握手してもらった男性は人気インディーズバンド
ウpログフィッシュのベースボーカルのススキさんという人である。
独特だが力強く優しい歌詞と曲、ベースボーカルの真っ直ぐな歌声と
ギターボーカルのヒネたような歌声、
そしてライブの時必ずメガネをとばすドラムとのスリーピースバンドである。
221 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:12:23.22 ID:poUZ51q00
( ^ω^)「僕もあんな風にいろんな人から憧れられるようになりたいお。」
('A`)「ああ、お前歌手になりたいんだもんな。そういやお前歌とか作ってんの?」
( ^ω^)「それが・・・歌メロは浮かぶんだけど肝心のコード進行がさっぱり分からないんだお。」
ブーンは大学1年の終わりごろから曲を作ろうと努力していた。
当時はまだギターを持っていなく家には楽器といえばリコーダーぐらいしかなく
歌メロは浮かんでも曲に仕上げる事はできなかった。
そしてそれはギターを購入した今も変わらず、歌メロが増えていくばかりで
肝心のコード進行、曲の肉付けが中々できないでいた。
('A`)「マジか・・・おまえ音楽理論とかは勉強してるのか?」
( ^ω^)「うー。ネットで見たり本屋で立ち読みしたりしてるけど中々難しいお。」
('A`)「しょうがねえな・・・じゃ俺もあんま詳しく知らんけど知ってる事は教えてやるよ。
今から俺ん家来いよ。」
( ^ω^)「うほっwwwフラグキタコレwww」
('A`)「ばっwwwwなんもしねえよwwwwww」
222 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:13:17.68 ID:poUZ51q00
( ^ω^)「相変わらず汚い部屋だおw」
ドクオは地方出身で東京のアパートで一人暮らしをしていた。
そして彼の部屋はいつも大量のCDが無造作に置かれていた。
( ^ω^)「ふいー。お茶くれお。お茶。」
ブーンは散らばるCDを適当によけて腰をおろす。
('A`)「ねえよ。ほら水。」
どんっと乱暴にテーブルの上に水を置いた。
( ^ω^)「うはwwwwうめぇwwww」
('A`)「おまえ本当ずうずうしいよな・・・さて、よっこらセックスと・・・」
そう言ってドクオは押入れからギターを取り出す。それを見てブーンは驚く。
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 18:16:49.81 ID:tVHQLb4TO
wktkwktk
VIPって連投規制とかあんのか?一応
つ@@@@
224 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:19:28.10 ID:poUZ51q00
( ^ω^)「あああああ!!ドクオ!お前いつのまにギター買ったんだお!?」
('A`)「いつの間にって高校の時だけど・・・んあ?言ってなかったっけ?」
ブーンはもう何度もドクオの家に足を運んだが、一度だってギターを見た事がなかったのだ。
( ^ω^)「言ってないお!僕が前バンドに誘った時は
音楽はやるより聴くのが好きとか言ってたのにアレ嘘だったのかお!?」
ブーンのその問いに、ドクオは自虐的に笑った。
('A`)「バカヤロ。アレは嘘とかそんなんじゃなくてだな・・・」
( ^ω^)「ん?どういう事だお?」
('A`)「・・・いや、なんでもない。さ、始めるぞ。」
そういってドクオはギターのチューニングを合わせ始めた。
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 18:19:56.21 ID:GqNBWDv/O
wktk(^ω^)
226 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:20:30.51 ID:poUZ51q00
('A`)「で、お前コードはもちろん知ってるよな?」
( ^ω^)「まだ弾くときはコード表なきゃ全部は無理だけど・・・
一応名前は全部覚えたお。」
('A`)「よし。とりあえずスケールとかそんなんは自分で勉強しろ。
そこは教えるのメンドイ。」
( ^ω^)「ええ!!なんでだお!!そこが一番気になるお!?」
('A`)「うるさい。お前の部屋には何でも知ってる魔法の箱があるだろ?
それに質問しろ。わかりやすいサイトがいっぱい出てくるから」
いまいち納得のいかない答えだったがとりあえずブーンはうなずく。
('A`)「今日はお前によく使われるコード進行というのを教えてやろう。」
( ^ω^)「え!?そんなのあるのかお!?」
227 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:22:00.05 ID:poUZ51q00
('A`)「そりゃコードの数だって限界あるからな・・・。
それにずっとCだけ、とか、ずっとAだけ、じゃ曲にはならないだろ?
だから自然にコード進行も偏ってくるんだ。」
( ^ω^)「ほほう。そういう理由でパクりとかも生まれてくるのかお?」
('A`)「うーん。それはちょっと違うな。でもま、曲作りも最初の方は
パクってもいいと俺は思うぜ。」
( ^ω^)「ええ!僕はパクリをしてまで売れたくないお!
自分の力でのし上りたいお!自分の力で世界を制したいお!」
ドクオの言葉に思わずブーンの口調は強くなる。
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 18:22:01.25 ID:GPgGGwc50
どっくんかっこよすw
229 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:22:52.36 ID:poUZ51q00
('A`)「ちょwおまえ夢でけえな。そういう意味じゃねえよ。落ち着け。」
( ^ω^)「じゃどういう事なんだお?」
('A`)「いいか。おまえは歌メロこそ作ったことあるものの、
コード進行に関して何も知らない、理論も分からないバカだ。ここまで良いな」
( ^ω^)「ちょっと言い方は気に障るけど・・・まあいいお。」
ブーンの言葉を聞いて、ドクオは話を続ける。
('A`)「だからな、最初は自分の好きなミュージシャンの好きな曲の
コード進行をパクる。で、それに適当に自分で作った歌メロを乗っける。」
( ^ω^)「ふんふん。」
230 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:24:11.00 ID:poUZ51q00
('A`)「そうするとな、この部分でこの進行はおかしいなって部分が
少なからずでてくるんだよ。」
( ^ω^)「ほう。」
('A`)「だからその部分は自分でコード表でもなんでも見て
その歌メロに一番合うコードを見つける。そんでまたおかしい部分を見つけてって
そんな作業を繰り返していくと、あっという間にオリジナルの完成だ。」
( ^ω^)「なるほど。でもそれでもパクリはパクリだお。」
('A`)「そんなこた分かってるよ。でもな、そういう作業を続けていくうちに
段々と自分でもどういう風にコードを展開させていけば良いか分かるんだよ。」
( ^ω^)「ああー!そういう事かお。把握した!」
('A`)「美術だって最初は好きな画家の模写から始めるんだ。
後はいかにそれを自分流に昇華させていくかだ。」
( ^ω^)「うーん。説得力あるお。」
231 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:26:05.64 ID:poUZ51q00
('A`)「でもまあ、俺もだがおまえも好きなミュージシャン多すぎるし・・・
そん中から好きな曲選んでパクれっつっても大変だよな。
だから今日はさっきも言ったが一般的によく使われるコード進行を紹介する。」
( ^ω^)「wktk。」
('A`)「メモっとけよ。たとえばC→F→C→F。これは一番簡単だな。
それからC→Em→Dm→Emあとは・・・」
ドクオは次々にコード進行を喋りだす。
ブーンは必死でメモをとった。
('A`)「・・・とまあそんなトコかな。あとは今教えたコードに
sus4、add9なんかを使ってアレンジしてくとますます曲っぽくなってくからな。
てか、試しにやってみるか。じゃ俺弾くから、おまえ適当に歌ってみろ。」
そう言ってドクオはギター弾き始めた。
コード進行自体はとても単純なのに、確かに何かの曲のように聞こえてくる。
232 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:26:53.59 ID:poUZ51q00
( ^ω^)「おおーすごいお。」
('A`)「いいから早く歌えや。思いつきでいいから。」
( ^ω^)「わ、分かったお。うはwwww緊張するwwww」
そしてブーンはドクオのギターに合わせて歌い始めた。
歌詞が全く思い浮かばずとりあえずらららと歌うだけであったが
それでも立派に曲として成り立っていた。
('A`)「おまえ、マジで歌うまいんだな・・・その顔は絶対音痴の顔なのに・・・」
ひとしきり演奏し終わった後、ぽつりとドクオが呟いた。
233 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:28:03.78 ID:poUZ51q00
( ^ω^)「ちょww歌に顔は関係ないお!ジャンボマスターを見てみるお。
それにドクオだってギターめちゃくちゃうまいお!絶対才能あるお!
なんで僕とバンドやらないんだお?」
('A`)「おまえしつけーな・・・あのな、これぐらいのやつ世の中にいっぱいいるんだよ・・・」
( ^ω^)「そんな・・・聖司君・・・」
('A`)「誰が聖司だww」
ドクオはどことなく寂しそうな顔をしていたがブーンはそれ以上聞かない事にした。
彼は自分の事を話すのがあまり好きではないからだ。
( ^ω^)「お、もうこんな時間。アワビさんが始まるから帰るお。」
('A`)「おう。帰れ帰れ。」
( ^ω^)ノシ「ばいばいおー。」
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 18:29:49.82 ID:GPgGGwc50
おもしろすw
235 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:32:05.12 ID:poUZ51q00
ブーンが出て行った後、ドクオは台所から水を汲んできて、飲み干す。
('A`)「でもあいつ、あそこまで歌うまいとはな・・・そこらの歌手よりよっぽどじゃねえか」
空になったコップを台所にもって行きながら、そう呟く。
('A`)「俺もあいつぐらい才能があればな・・・。いや、才能があったってな・・・」
音楽は才能だけが全てではない。現に才能があっても無名のミュージシャンはたくさんいる。
それとは逆に、カラオケレベルの歌唱力だって
TVやラジオにたくさんでている人達もたくさんいる。
それはとても不公平だとは思うが、大衆がその人達を受け入れるというのなら仕方ない。
音楽や美術の世界において大衆の評価は絶対なのだ。
そしてブーンもまた、才能こそあるものの大衆からは全く評価されない
ミュージシャンの一人になってしまうかもしれない。
しかしそれでも彼は言った。真っ直ぐに。「歌で生きて生きたい」と。
('A`)「あいつはすげぇな・・・俺もあの時、あれぐらい・・・」
ドクオはふと、高校の頃を思い出していた。
('A`)「・・・また回想かよとか思うなよ。」
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 18:32:26.13 ID:GqNBWDv/O
アワビさんwwww
237 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:33:38.13 ID:poUZ51q00
しまった。この調子じゃものすごい速さで2部が終わってしまうかもしれませんw
でも引き続きおつきあい願います。
238 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:34:36.70 ID:poUZ51q00
ドクオ、高校3年の夏。
('∀`)「うえへへへ・・・」
その日ドクオは珍しく上機嫌だった。
受験生なのにも関わらずバイトに精を出し、欲しかったギターがやっと買えたからだった。
('∀`)「俺の可愛いアコギちゃん・・・」
ドクオは音楽が支えとなって以来、一人でいろいろなライブに行った。
そしてその度に思った。「自分もあそこに立ちたい」と。
音楽が仕事になればどんなに嬉しいだろう。
そしてその仕事で一生食べていければどんなに嬉しいだろう。そう思っていた。
('∀`)「さあて、アコギちゃんの名前は何にしようかな〜」
コンコン
ふいにノックの音が響いた。ドクオの返答もまたずに乱暴にドアが開く。
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 18:36:01.40 ID:GPgGGwc50
どっくんきめぇw
240 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:36:29.94 ID:poUZ51q00
(-@∀@)「おい!ちゃんと勉強はしてるのか!?」
('A`)「と、父ちゃん・・・」
(-@∀@)「ん?なんだソレは!?」
父は彼が大切そうに抱えているギターを睨みつけて言う。
('∀`)「あ、こ、コレ、今日買ってきたんだ・・・へへ。カッコイイだろ・・・」
(-@∀@)「お前は何をやってるんだ!?」
('A`)「!」
父の怒鳴り声にドクオはビクっとなる。
(-@∀@)「こんな大事な時期にバイトばかりしてると思ったら
そんなモン買いやがって・・・お前分かってるのか!?今年受験なんだぞ!?」
('A`)「わ、分かってるよ・・・」
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 18:36:32.90 ID:tMizlIex0
242 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:37:13.95 ID:poUZ51q00
(-@∀@)「まったくお前はこの時期にそんな余裕があるほど良い成績なのか!?
何度も言ってるが浪人なんて事になったら俺はすぐお前を追い出すからな!!
金だって一銭もださんぞ!!」
ドクオはじっとうつむいて父の話を聞いていた。その姿は叱られた子犬のようであった。
(-@∀@)「だいたいお前はいつも訳のわからん音楽ばっかり聴いてるがな、
そんなだから成績があがらないんだ!!」
('A`)「・・・・・・」
(-@∀@)「分かったらとっとと勉強しろよ!この馬鹿が!!」
そう言って父はまたドアを乱暴に閉め、階段を下りて行った。
('A`)「あーあ。また怒られちゃったよ・・・。」
243 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:38:42.18 ID:poUZ51q00
ドクオの母はドクオが7歳の時病気で死んでしまった。
そしてその時から幸せな生活は一変した。
経済的には何も変わらなかったが、精神的に。
優しかった父が何かとドクオに辛くあたるようになったのだ。
事あるごとにドクオを殴るようになった。何度も知らない女を家に連れてきた。
やがて月日は流れドクオが音楽に夢中になりだしてからその傾向はますます強くなった。
父は音楽が嫌いだった。
特にロックなどは頭の悪い連中の作った頭の悪い音楽だと本気で思っていた。
だからそんな「頭の悪い音楽」を聴いているドクオが気に食わなかった。
今まで何度も父はドクオのCDを窓から投げ捨てた。
その度ドクオは怒るでもなく泣くでもなくただただ悲しそうな顔をして、
ゆっくりと投げ捨てられたCDを拾い集めていた。その姿がますます父をイラつかせた。
そしてある日、ついに父はドクオにたずねた。
244 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:39:32.43 ID:poUZ51q00
(-@∀@)「なんでだ・・・?」
('A`)「へ?」
(-@∀@)「なんでお前はそんなに頭の悪い音楽ばかり聴いているんだ?」
父がそういうと、ドクオはおずおずと答えた。
('A`)「ロックは・・・俺の世界みたいなもんだから・・・」
(-@∀@)「なんだと?」
('A`)「俺、この音楽があるから、頑張ろうって思えるんだ・・・
この音楽に出会ったから、今、俺は頑張れてるんだ。」
そういうと父は笑った。
245 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:40:54.93 ID:poUZ51q00
(-@∀@)「こんな騒音がお前の世界なのか!?これがあるから頑張れる?
寝ぼけた事言うのもいい加減にしろ!成績もロクにあがってないお前の
どこが頑張ってるっていうんだ!え?言ってみろ」
('A`)「・・・・・・」
父は、知らない。ドクオに友達がいないという事を。
一人教室で浮いていて、誰からも相手にされていないという事を。
それでも頑張って、自分を奮い立たせて学校に行っている事を知らない。
家族にも頼れずただ音楽を支えにして懸命に生きていることを、父は知らない。
(-@∀@)「こんなクズみたいな音聴いてるから、お前の性格もクズになったんだな!
・・・こんなもの!!」
置いてあったCDを父はすっと取り上げ、床に叩きつける。
('A`)「あっ・・・」
パキッ・・・という乾いた音をたて、CDケースは割れた。
そして父は出て行った。
(-@∀@)「まったく・・・あいつの話を聞いてるとイライラする!」
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 18:41:28.49 ID:tVHQLb4TO
サンボマスターの顔見たことなかったから今ぐぐってきた。
キメェェwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
247 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 18:42:27.55 ID:poUZ51q00
すみませんがちょっとお腹がすきすぎて涙がでそうになってきたので
ご飯食べてきます。申し訳ないです。
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 18:43:59.82 ID:MuO0l+TL0
最低な親父だな
いてら!
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 18:44:17.53 ID:tVHQLb4TO
いってらっしゃい。
俺も腹減ってきたから作者が食ってる間におれもなんか食うことにした。
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 18:53:28.67 ID:4Or7qV2m0
ほしゅりま
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 18:55:21.23 ID:XceQZrll0
hoooooooooooooooshuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 18:58:31.26 ID:tVHQLb4TO
保守はやいよ
ほしゅん
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 19:09:03.93 ID:5EPYJn6F0
保守
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 19:18:22.75 ID:GqNBWDv/O
保守だお(^ω^)
ほっしゅ
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 19:43:12.70 ID:SkgTAWp9O
やっと追いついたほす
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 19:43:20.30 ID:E1ZHgJ8QO
保守
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 19:48:28.57 ID:GPgGGwc50
hosixyu
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 19:51:31.23 ID:E1ZHgJ8QO
ブーンもドクオも頑張って(・∀・)
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 19:58:33.92 ID:HG8bFTa20
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 20:10:26.65 ID:u4oZoNKhO
待ち構えてました!
一部はホントに泣けた。
ぶーんのあの顔であのセリフは胸が苦しくなったよ!
楽しみにしてます^ ^
保守
264 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:15:54.84 ID:poUZ51q00
お腹いっぱい。(゚∋゚)ー3
改めて皆様のレスみたら感動しました。
私もあの場面は泣きながら書いてました。
ええ、どうみても変態です。ほんと(ry
保守どうもありがとうございます。それでは再開します。
265 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:16:58.30 ID:poUZ51q00
('A`)「あーあ・・・割れちゃって・・・」
ドクオは先ほど父が割ったCDケースを拾う。幸い中身は傷一つついていなかった。
('A`)「あんな怒鳴られた直後に音だしたらまずいよな・・・」
一人呟き、ドクオはヘッドフォンをしてCDケースからCDを取り出しコンポに入れる。
爆音が、ドクオの耳に響く。
('A`)「はぁー・・・良いなあ・・・」
今聞いているのはスリップ072gというミュージシャンのCDである。
このミュージシャンは内向的な歌詞、攻撃的なギターで構成された曲が多いが
たまにあるバラードは歌詞も曲もとても優しくその全てがドクオを魅了した。
('A`)「かっけー・・・」
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 20:17:10.06 ID:E1ZHgJ8QO
キタヽ(・∀・)ノ
267 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:17:31.34 ID:poUZ51q00
初めてスリップ072gの音楽を聴いたときドクオは身震いをした。
鳥肌がたった。体ではなく、魂を切り裂かれたような感覚になった。
同じ曲を、何度も何度も何度も聴いた。涙がでた。
どうしようもない自分を認めてくれているような気がした。
「それでも良いんだ。生きていけ。死ぬ事だけは選ぶな」そう言われているような気がした。
('A`)「父ちゃん・・・」
爆音に身を任せ、ドクオが言う。
('A`)「もう何年も、俺の名前呼んでくれてないなあ。」
言って、自虐的に笑う。ドクオはいつの間にかこの笑い方がクセになっていた。
そしてそれはとても悲しい事だと、自分でも思っていた。
('A`)「もう俺の名前、忘れちゃったのかなー・・・」
涙が頬を流れたが、ドクオは知らないフリをした。
268 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:19:10.33 ID:poUZ51q00
時は流れて9月。今日、ドクオの学校は3者面談の日だった。
( ´⊇`)「えー、それではドクオ君、
最終的に第1希望は一般でVIP大学を受ける、という事でいいのかな?」
('A`)「あ、はい・・・」
(-@∀@)「先生、コイツは本当に進学できるんでしょうか?」
父の問いに担任は不思議そうな顔をする。
( ´⊇`)「と、言いますと・・・?」
(-@∀@)「このバカ成績もあまりよくないし、学校から帰ってきたら
ずっと訳のわからない音楽聴いてるだけでして・・・」
269 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:20:37.18 ID:poUZ51q00
父がうんざりした感じでそういうと、担任はクスクス笑う。
( ´⊇`)「全然問題ないですよ。正直言わせてもらえば確かにVIP大学は
少し厳しいかもしれませんが決して無理な訳ではありませんし、
それにドクオ君は授業態度も至って真面目ですから本当なら私は私立の推薦を
進めたいくらいです。」
(-@∀@)「・・・そうですか。」
( ´⊇`)「それにしてもドクオ君が音楽好きとは驚いたな。
将来はやっぱり歌手になりたいとか?」
担任のその質問に今まで相槌をうつぐらいだったドクオが初めて笑顔をみせる。
('∀`)「へへ、実は俺、ギタリストになりたいなあ・・・なんて・・・」
( ´⊇`)「!!ドクオ君!!」
ドクオがそういった瞬間、父はドクオを殴り飛ばした。
270 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:21:44.53 ID:poUZ51q00
(-@∀@)「なにふざけた事言ってるんだおまえは!?」
( ´⊇`)「お父さん!!落ち着いてください!!お父さん!!」
床に倒れたドクオにさらに殴りかかろうとしている父を担任は必死で止める。
('A`)「父ちゃん・・・」
(-@∀@)「そこまでバカだとは思わなかったぞ!!18にもなって下らない夢見やがって!!
おまえ頭どうかしてるんじゃないのか!?」
( ´⊇`)「お父さん!」
(-@∀@)「くそ!離せ!」
( ´⊇`)「離しません!いいですかお父さん、今から私はとても個人的な意見を言います。
気に食わなかったら後で校長にでも教育委員会にでもこの事を報告してくださって結構です。」
担任はそう言って父を無理やり椅子に座らせる。
先生いいよいいよー
272 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:23:07.82 ID:poUZ51q00
( ´⊇`)「お父さん。先ほども言いましたがドクオ君はとても大人しくて真面目な生徒です。
ただ、それ故にいつも損な役割に回ってしまうことが多いのです。
が、ドクオ君はいつも文句一つ言わずにその役割をこなしていました。」
(-@∀@)「・・・・・・」
( ´⊇`)「私はそれはとても素晴らしいと思っていました。
ただどうして彼はいつも自己主張をしないのだろう。
自分の意見を言わないのだろう。そう思ってもいました。」
('A`)「先生・・・」
273 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:24:31.59 ID:poUZ51q00
( ´⊇`)「進路を決める時だって「父親に言われたから。」
そんな理由で彼はこの大学を選びました。
まるで自分の意思がないのです。誤解を恐れずに言えば、
その姿はまるであなたに動かされている操り人形のようにも見えました。」
(-@∀@)「なにい!?」
( ´⊇`)「けど、今、たった今彼は初めて自分の希望を口にしました。
夢を私たちに話してくれました。あなたも見たでしょう!?
彼がああ言った時の嬉しそうな、希望に満ちた顔を!
私は3年間彼の担任を勤めさせて頂きましたが、あんな顔初めてみました。
なのになぜあなたは彼を殴るのです!?親ならば一緒に子供の夢を喜ぶはずでしょう!?
夢を打ち明けてくれた嬉しさを感じるはずでしょう!?」
('A`)「先生、もう、いいよ・・・」
( ´⊇`)「ドクオ君・・・」
ドクオの一言で担任は我にかえったようだった。さっきまでの険しい表情が消える。
そしてドクオは無理に笑顔を作って、言った。
274 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:26:02.88 ID:poUZ51q00
('A`)「ギタリストになりたいなんてさ、嘘だよ。嘘。
だいたいそんなんなれる訳ないじゃん。俺みたいなやつがさ。」
( ´⊇`)「そんな事ない!」
('A`)「いいよ先生。ちょっとさ、ホント、俺ただ二人が驚く顔見たかったんだ。
さ、父ちゃん行こう。」
そう言って、ドクオは父の腕を掴んだ。
(-@∀@)「・・・失礼しました。」
('A`)「じゃ、先生サヨナラ。・・・どうもありがとうございました。」
そう言って二人は教室から出て行った。
( ´⊇`)「・・・・・・」
275 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:27:00.39 ID:poUZ51q00
帰り道、父はドクオにいう。
(-@∀@)「・・・本当か?」
('A`)「え?何が?」
(-@∀@)「本当にさっきのは冗談か?」
ドクオは強く拳を握った。爪が手のひらに突き刺さる。
その痛みでドクオは気持ちを紛らわす。そして明るくいう。
('A`)「当たり前じゃん!俺音楽好きだけど才能ないことぐらい知ってるしさ!
それにさっきも父ちゃん言ってたけど俺18だよ?
いつまでもバカなこと言ってらんないって!」
(-@∀@)「・・・そうか」
('A`)「そうだよ!・・・そうだよ・・・」
それ以上二人は会話をする事もなく家に着いた。
276 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:28:04.31 ID:poUZ51q00
バタンッ。どさっ。
('A`)「ふうー・・・」
ドクオは自分の部屋に戻り敷きっぱなしだった布団に倒れこむ。
('A`)「ホント、何考えてんだよ、俺・・・」
誰に言うでもなくドクオは呟く。
('A`)「父ちゃんに殴られんの当たり前だよな!大体なれる訳ないじゃん!
俺みたいなヤツがさ!」
そう言ってドクオはさっきの担任の言葉を思い出す。
( ´⊇`)「そんな事ない!」
力強い、真っ直ぐな言葉だった。
担任が叫んだあの言葉はまるで刃物のようにドクオの胸を切りつけた。
('A`)「俺みたいな・・・うっ・・・うえっ・・・う、うああああああああああああ!!」
277 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:28:52.50 ID:poUZ51q00
ドクオは声を上げて泣いた。どうかしてる、そう思ったが止まらなかった。
(;A;)「嘘なんて、嘘に決まってんじゃん!!あれが本音だよ!!!!!
でもしょうがねーじゃん!!父ちゃん心配させたくねーもん!!!!」
ドクオは泣き叫ぶ。布団を被って、声が外に漏れないように。
(;A;)「俺、音楽好きだよ!!!こんなに夢中になったもん他にねえよ!!!!
音楽なかったら俺なんてとっくに死んでたよ!!生きてる意味、ねえよ!!」
ドクオは拳を握り布団を叩く。何度も、何度も。
生まれてくるんじゃなかった。そうすれば、音楽になんて出会わなかった。
音楽に救われるなんて事はなかった。生まれてこなければ、良かった。
(;A;)「あああああああああああ!うあああああああああああ!」
ドクオは泣き続けた。その日はずっとずっと泣き続けた。
頭の中では魂を切り裂くあの歌が、ずっと鳴り響いていた。
278 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:29:55.17 ID:poUZ51q00
1週間後・・・
('A`)「父ちゃん。」
(-@∀@)「なんだ?」
('A`)「今まで心配ばっかけてごめんな。
今、バイトやめてきた。これからは受験勉強に専念するよ。」
(-@∀@)「・・・そうか。頑張れよ。」
('A`)「うん。サンキュ。」
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 20:30:29.38 ID:u4oZoNKhO
やばい。。。
泣けてくる
280 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:30:53.40 ID:poUZ51q00
それからドクオはギターを弾くのもやめ勉強に専念した。
相変わらず音楽は聴いていたがギターはケースの中にしまいっぱなしになった。
寂しそうに横たわるギターを見る度、「俺には才能がない。」
そう自分に言い聞かせてまた勉強に戻った。
その甲斐あってか、ドクオは補欠ながらも無事VIP大学に合格した。
そして卒業式・・・
( V▽V)「・・・以上を持ちまして、ポーション高校の卒業式を終了致します。」
校長の挨拶も終わり、3年生は再び自分の教室へと戻っていった。
('A`)「(ふうー。終わった終わった・・・)」
ドクオも卒業証書を片手に教室へと戻る。
教室ではみんなそれぞれ写真を撮ったり寄せ書きを書きあったりしているが
友達のいないドクオには何の関係もない事だった。
('A`)「(さ、帰るか・・・)」
ドクオは鞄に卒業証書を入れ、帰る準備をする。その時だった。
俺のドクオにイメージにピッタシ
282 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:32:29.14 ID:poUZ51q00
( ´⊇`)「ドクオ君。改めて卒業おめでとう。」
('A`)「あ、先生・・・ありがとうございます・・・」
( ´⊇`)「いやあ、ホントVIP大学受かって良かったね。
4月からは花の東京で一人暮らしか。」
担任はそう言って、本当に嬉しそうに笑った。
('A`)「はあ、まあ・・・」
( ´⊇`)「なあ、ドクオ君。」
('A`)「なんすか?」
283 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:33:10.90 ID:poUZ51q00
( ´⊇`)「先生は、何十年経っても君の先生だ。
だから俺はここでずっとずっと君を応援してる。
君の夢が叶うように、ここでずっと祈ってるからな。」
それはよくある励ましの言葉。反吐がでそうな綺麗言。
しかしそれでもドクオには涙が出るほど嬉しかった。
('A`)「先生、学園ドラマの見すぎっすよ・・・」
( ´⊇`)「そうだな。はは・・・」
照れ隠しで言ったドクオの言葉に、担任は苦笑した。
('A`)「じゃ、サヨナラ・・・」
( ´⊇`)「おう。いつでも戻ってこいよ。」
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 20:34:03.94 ID:QViFy4po0
先生・・・。・゚・(ノд`)・゚・。
285 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:34:17.85 ID:poUZ51q00
家に戻り、ドクオは4月から一人暮らしする為の荷造りを始めた。
('A`)「っと・・・これと、これと・・・あ、このCDも持ってこ。」
洋服を詰め、CDを詰めるともうほとんど荷造りは終わってしまった。
('A`)「こんなもんか・・・」
ふう。とため息をつく。そしてふっと、埃を被ったギターケースに目をやる。
('A`)「どうしようかな・・・」
ドクオはあれ以来、もうほとんどギターを弾かなくなった。
しかし、どうしても捨てることはできなかった。できるはずなどなかった。
「君の夢が叶うように、ここでずっと祈ってるからな。」
('A`)「・・・ちぇっ・・・」
軽く舌打ちをして、ドクオはギターを手に取る。
286 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:36:29.69 ID:poUZ51q00
('A`)「最近、全然弾いてなかったよなー・・・」
ドクオはチューニングもあわせず。コードを押さえる。
ギターからはあの時と変わらない優しい音がでた。
('A`)「・・・」
287 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:37:40.43 ID:poUZ51q00
('A`)「先生を無駄に祈らせちゃ悪いからな・・・」
そう自分に言い訳をして、ドクオは荷造りの中にギターを押し込んだ。
父には「ギターはもう捨てた。」そう嘘をついて・・・
288 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:38:16.03 ID:poUZ51q00
そして4月。大学生活が始まりそこで初めてブーンという友達ができた。
とにかく気が合った。何でも話した。しかしどうしても自分の夢は話せなかった。
でもブーンはこの前話してくれた。自分の夢を。
恥ずかしくてはぐらかした自分とは違い、真っ直ぐに夢を語ってくれた。
('A`)「俺も・・・もう一回だけ、良いかな・・・?」
回想から戻ってきたドクオは呟く。そして、携帯を手に取った。
( ^ω^)「お?メールだお。」
ピッ・・・
289 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:38:48.22 ID:poUZ51q00
件名:ばーか
本文:
おまえのせいで俺はまた馬鹿な夢を追いかけるハメになった。
おまえのせいだバーカ。
ありがとな。
( ^ω^)「うはwww何だかよくわかんねwwww」
笑いながらブーンは返信する。
290 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:39:30.86 ID:poUZ51q00
「らめええええええええええ!メール見ちゃらめえええええええ!らめ・・・」
ピッ
('A`)「お、ブーンからか・・・」
件名:Re:
本文:
何だかよくわからないけどガンガルお!
そんで二人で世界一のフォークデュオ結成するお!
その文面に、ドクオは苦笑する。
('A`)「ばかやろう。何となく察しついてんじゃねえか・・・」
291 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:40:39.78 ID:poUZ51q00
( ^ω^)「お、またドクオからかお?」
ピッ
件名:Re:Re
本文
ねーよwwww
おまえが武道館でライブする時に俺をゲストとしてよべ。
ブーンに返信を終えると、ドクオは大きくのびをした。そして言った。
('A`)「さっ、頑張って父ちゃん説得しねえとな。
あーあ、俺殺されるかも・・・」
そう言って笑うドクオにもうあの自虐的な雰囲気は消えていた。
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 20:42:10.54 ID:4Or7qV2m0
着信音ワロスwwww
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 20:42:35.51 ID:UhsqfL4gO
>「らめええええええええええ!メール見ちゃらめえええええええ!らめ・・・」
吹いたwwwwwwwwwww
294 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:43:09.40 ID:poUZ51q00
以上で2部お終いです。やっぱり短かったwww
ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございます。
木曜は夕方までバイトで金曜は一日バイトでこれないので
今日は3部もちょっぴりだそうと思います。
引き続きおつきあい願います。
着信音ヒドスwwwwwwww
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 20:44:07.09 ID:UhsqfL4gO
297 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:44:33.66 ID:poUZ51q00
ピンポーン。ピンポーン。ピンポンピンポーン・・・
( ^ω^)「ドクオー!!開けるおー!!」
('A`)「なんだようるせーな・・・」
ブーンがいきなりドクオの家にやって来たのは3月も終わりの頃だった。
( ^ω^)「聴いてくれお!できたんだお!!歌ができたんだお!!」
ブーンは興奮してドクオにつめよる。手にはカセットテープが握られていた。
('A`)「えっ。マジか。どれちょっと聴かせてみろ。」
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 20:44:39.60 ID:ooceM8DfO
あの着信音欲しいwwwwwwwwww
299 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:45:42.20 ID:poUZ51q00
ブーンはドクオにちょっとした音楽講座を開いてもらったその日から、
今まで以上に一生懸命練習した。
その甲斐あってかもうほとんどもたつく事なくコードチェンジが出来るようになった。
( ^ω^)「ああっ。でもいざとなると何だか恥ずかしいお!
優しくしてくれお!こう見えて初めてなんだお!!」
('A`)「キモい事言うなよ・・・」
そう言って、ドクオは古いラジカセにブーンの持ってきたカセットを入れる。
再生ボタンを押し、曲が始まった。
('A`)「・・・ほう・・・」
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 20:46:17.36 ID:GqNBWDv/O
>>294 乙!超おもしろかったです(´・ω・`)3部wktk
301 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:47:19.01 ID:poUZ51q00
良い曲だな。素直にドクオは思った。
はっきり言って音質は最悪だしギターもパワーコードのみでいかにも初心者の作った
ソレだった。しかしブーンの言いたい事は歌を通してハッキリと伝わってきた。
やっぱりコイツは才能がある。とドクオは思った。
( ^ω^)「うpログフィッシュに会った時の感動を歌にしたんだお。」
('A`)「ああ、だからいやに明るい感じだったのか・・・。まあ、良い曲だと思うよ。」
( ^ω^)「ホントかお!?」
('A`)「おう。ただし、音質は最悪。
とてもじゃないけどお前の事を知らない他人に聴かせられる様なレベルじゃない。」
( ^ω^)「うう・・・」
('A`)「あと、なんつーかこの曲の感じだとギター一本のみじゃ物足りないっつーか。
バンドサウンドにした方がしっくりくると思うんだ。
お前、打ち込みとかしねーの?」
302 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:49:14.41 ID:poUZ51q00
( ^ω^)「打ち込みってあのスートレーナーとかアナルとかがやってるピコピコかお?」
('A`)「そうそう。あれだったら一人でも頑張ればバンドっぽくできる。
まあシーケンサーは扱いになれるまで時間かかると思うけど・・・」
ちなみにスートレーナーとは2004年に解散したバンドで、
打ち込み特有のキラキラピコピコしたサウンドと透明感のある男性ボーカル、
そして女性ベーシストの可愛らしいコーラスで若者の人気を集めた。
そしてアナルとは最近東京に進出してきた3人組でこちらもキラキラしたサウンドと
不思議な世界観を持った歌詞が持ち味である。
近頃では映画メゾン・ド・イモコに曲を提供したりして徐々に世間から注目されている。
( ^ω^)「シーケンサーか・・・興味はあったけど触った事ないお」
303 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:50:59.40 ID:poUZ51q00
('A`)「あれはハマると本当に楽しいらしいぞ。それにどうせお前宅録派だろ?
バンドやりたいけど友達いない、
ストリートやろうにも根性がない、そんなお前にはピッタリだと思うがな。」
宅録とは自宅録音の略で最近のミュージシャンはこの宅録でネットに曲を配信して
お金を貰うといった活動をしている人もいる。
一人でやる人にはレコーディングの度にスタジオにいったら費用がかなり高くつくので
宅録の方が何かと都合が良いのだろう。
( ^ω^)「うーん。来月バイト代入るし・・・ちょっと検討してみるお。」
('A`)「いきなりだけどお前が歌手になりたいって事をお袋さんや親父さんは知ってるのか?」
そう言うとブーンはギクっとした。
304 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:52:22.53 ID:poUZ51q00
( ^ω^)「じ・・・実はまだ言ってないお。」
('A`)「マジでか。まあ・・・言いづらい事ではあるよな・・・」
( ^ω^)「うー・・・」
('A`)「ま、こういう事は早く言ったほうがいいぞ。」
( ^ω^)「それは分かってるんだけお・・・」
ブーンはいまいち両親にこの事を打ち明けるチャンスを掴めないでいた。
305 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/29(水) 20:53:58.55 ID:poUZ51q00
とりあえず、今日はここまでで。遅筆でもうしわけないです。
ささ、皆様9時からはトリビアをお楽しみください。
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 20:54:52.62 ID:5EPYJn6F0
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 20:56:06.39 ID:jkIEG/9hO
ドクオの父の顔はかわいい感じなんだがな・・・
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 20:56:30.47 ID:u4oZoNKhO
>>1さん乙です!
次回楽しみにしてますっ☆
何回読み返しても楽しい話でした!
1部でも2部でも泣きました(ノ_・。)
ブーンもドクオも大好き
>>1さんも大好きです!!
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 21:02:44.99 ID:jkIEG/9hO
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 21:18:41.16 ID:04UTq6QQO
( ^ω^)ほしゅ
1部もだったが、2部でさらにぐっときた…
ドクオみたいなキャラ大好きだ…かっこよかったよ…!!
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 21:33:31.04 ID:jkIEG/9hO
ほしゅ〜
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 21:43:53.69 ID:QcpFAcK5O
ふぉぉぉぉ
今追い付いたぞー!!
超おもれぇじゃんwww
支援するお
泣けるブーン小説、、
良すぎ( ;ω;)ブァ
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 22:00:48.90 ID:7ilVyOJR0
やっぱ何度読んでも最高!
今まで読んだブーン小説の中で一番面白いかもしれない。
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 22:10:56.09 ID:c4A7+P9vO
ほ
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 22:15:05.92 ID:YAoKiS0kO
泣けた
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 22:23:17.39 ID:jkIEG/9hO
守る
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 22:30:46.93 ID:E1ZHgJ8QO
保守
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 22:33:18.08 ID:tVHQLb4TO
泣けるし、熱いよな。
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 22:43:06.01 ID:+Yyme6/ZO
すごく面白い!泣けますねー!続き楽しみにしてます!
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 22:52:15.13 ID:tVHQLb4TO
何だこの携帯率。死ねばいいのに
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 23:00:37.74 ID:J5ZiwzZO0
やっと追いついた!
>>1乙だわ。
小説良すぎ・・
ブーンと俺・・なんか似てる・・・
でもブーンのように素直になれない自分がいる・・
尊敬するわ
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 23:10:15.91 ID:JLGm4ZAC0
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 23:28:59.58 ID:E1ZHgJ8QO
保守
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 23:37:54.74 ID:PPFUzRNI0
ほsっゆ
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/29(水) 23:40:12.00 ID:c4A7+P9vO
ほす
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 00:08:01.39 ID:dPiz1PnH0
ほ
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 00:28:21.76 ID:II6abJ4Q0
おれは寝る・・・。
あとは頼むうお
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 00:34:25.79 ID:eAe8kSImO
>>1 文才あるよ!
問題は着信音を誰が作るかだが
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 00:37:55.83 ID:kEQMsLdbO
着信音作れないけど真似してうpならできるお
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 00:42:18.68 ID:eAe8kSImO
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 01:03:54.21 ID:eAe8kSImO
保守
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 01:07:03.60 ID:gVFiGrSbO
ほしゅ( ^ω^)乂('A`)
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 01:16:01.42 ID:RrUMt2dQ0
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 01:24:05.75 ID:eAe8kSImO
(e A e )
IDが変だ・・・
補習
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 01:24:52.65 ID:+qLFx79EO
>>1乙!!
ドクオ…(´;ω;`)
続き楽しみにしてる(・∀・)ノシ
がんがってくれ!
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 01:50:31.76 ID:eAe8kSImO
ほ
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 02:04:11.98 ID:eAe8kSImO
もしかして
保守するのは俺一人か?
>>1、最高だ!
この小説読んでるとやる気が出てくるよ。
頑張ってくれ。
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 02:25:06.17 ID:+qLFx79EO
ほしゅほしゅ
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 02:29:53.06 ID:tHnwPbeo0
やっぱいいわこれ
保守
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 02:31:19.75 ID:eAe8kSImO
>>341 あ、いた。
保守お疲れ様です(`・ω・´)
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 02:34:13.81 ID:+qLFx79EO
>>343 結構保守してる人いるね(・∀・)
そちら様も乙です!
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 02:44:09.47 ID:+qLFx79EO
ほっしゅほっしゅ(・∀・)
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 02:44:49.99 ID:gVFiGrSbO
保( ^ω^ω^ )守
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 02:48:39.26 ID:aAk08/O8O
ほっしゅ
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 02:55:43.61 ID:eAe8kSImO
報酬
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 03:00:20.99 ID:+qLFx79EO
ほしゅ〜( ^ω^)
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 03:01:01.25 ID:V7kD4oUaO
だから保守速杉と何度言わせる気だ
せめて20分感覚ぐらいにしないとスレが埋まるだろが
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 03:20:32.66 ID:KLDpCh3qO
保守(´-ω-`)
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 03:20:41.78 ID:eAe8kSImO
( ´・ω・`)このくらい?
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 03:43:27.87 ID:UM3p6g8z0
おもすれーwwww
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 03:55:54.99 ID:+qZSlRiI0
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 04:28:53.41 ID:eAe8kSImO
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 04:48:06.07 ID:eAe8kSImO
つ保守
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 04:58:18.12 ID:VZmqYQaiO
良かった!泣けた!!
何より作者がおもしろいwww
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 05:18:32.69 ID:+qLFx79EO
保守します
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 05:20:02.30 ID:j149w96DO
俺の番だな
保守。
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 05:41:07.14 ID:YHUGNHMp0
ほしゅ
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 06:15:27.01 ID:DVgwGlqS0
歌手だからドクオとバンド組みそうにないな
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 06:36:11.08 ID:bh76DgkjO
ほしゅ
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 07:13:32.45 ID:k1Aq1Y49O
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 07:45:44.34 ID:gVFiGrSbO
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 07:46:41.64 ID:iuU3rCwVO
ほし
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 07:46:49.83 ID:WM3fLzNOO
保守
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 08:05:36.87 ID:WM3fLzNOO
ほしゅ
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 08:22:42.80 ID:JIBnKR62O
はひふへほしゅ
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 09:10:19.49 ID:kEQMsLdbO
ほす
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 09:29:42.35 ID:eAe8kSImO
寝起きほしゅ
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 09:45:33.36 ID:kEQMsLdbO
保守
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 09:46:28.92 ID:BXgqlotd0
277のへんで不覚にも泣いた。
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 10:03:35.72 ID:eAe8kSImO
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 10:20:24.70 ID:gA7mtFyhO
1日、2日これないんじゃなかったっけ、
>>1は?
ほしゅペース早すぎると埋まるね
ここって何番目のスレぐらいから落ちるんだっけ?
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 10:20:27.28 ID:BcYoSrmw0
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 10:24:39.68 ID:kEQMsLdbO
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 10:50:22.68 ID:XQ8LgtGuO
ほしゅ
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 10:50:53.30 ID:gA7mtFyhO
あれ?
どこで見たんだっけ、来れないっての?
ここじゃなかったかもシレン
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 11:16:57.66 ID:BCedqeTgO
( ゚д゚)ホシュ
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 11:17:27.03 ID:UWMdrgmj0
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 11:38:02.90 ID:gA7mtFyhO
(´・ω・`) ホシューン
>>153 お前がそんな卑屈な奴じゃなくて、ブーンみたいに優しい奴だったらそんな友達ができただろうに…
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 12:11:23.53 ID:M+94o8aA0
今起きた
ほしゅ
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 12:42:28.14 ID:gA7mtFyhO
('A`) ほしゅ
ほしゅ
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 13:07:05.30 ID:s1/mL4ZH0
あ、さげてた
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 13:17:13.70 ID:T31B4j0r0
DJ,SHUHO
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 13:41:35.54 ID:j149w96DO
駿台
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 13:42:54.48 ID:+qLFx79EO
寝起き保守
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 14:01:25.21 ID:j149w96DO
代ゼミ
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 14:15:32.06 ID:JIBnKR62O
ほしゅ
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 14:20:40.50 ID:90EpuGFa0
hosu
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 14:41:21.03 ID:eAe8kSImO
( ^ω^)
/ ̄∪―、 \_
|[|三● )三mΕ∃
\_へーイ、 \
(__)(__)
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 15:00:06.69 ID:eAe8kSImO
∧_∧
( e Ae)
/ ̄∪―、 \_
|[|三● )三mΕ∃
\_へーイ、 \
(__)(__)
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 15:01:12.75 ID:nOx1uhtl0
ー-ニ _ _ヾV, --、丶、 し-、
ニ-‐'' // ヾソ 、 !ヽ `ヽ ヽ
_/,.イ / /ミ;j〃゙〉 }U } ハ ヽ、}
..ノ /ハ 〔 ∠ノ乂 {ヽ ヾ丶ヽ
ノノ .>、_\ { j∠=, }、 l \ヽヽ ',
ー-=ニ二ニ=一`'´__,.イ<::ヽリ j `、 )
{¨丶、___,. イ |{. |::::ヽ( { 〈 (
'| | 小, |:::::::|:::l\i ', l
_| | `ヾ:フ |::::::::|:::| } } |
、| | ∠ニニ} |:::::::::|/ / / /
トl、 l {⌒ヽr{ |:::::::::|,///
::\丶、 ヾ二ソ |:::::::/∠-''´
/\\.丶、 `''''''′!:::::::レ〈
/ ̄∪―、 \_
|[|三● )三mΕ∃
\_へーイ、 \
(__)(__)
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 15:28:21.06 ID:wI68WJUi0
hoshu
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 15:43:27.82 ID:5CtrB9930
一気に読んだ。そして
ホシュホシュ
リョウスレリョウスレ
☆ ドムドム
☆ ダダダ
ダイサンブ ヽ ♪
=≡= ∧_∧ ☆ マッテルポ
♪ / 〃(・∀・` ) /
♪ 〆 ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
|| γ ⌒ヽヽコ ノ. .||
|| ΣΣ |:::|∪〓 .|| ♪
./|\人 _.ノノ _||_. ./|\
ドチドチ!
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 16:14:08.34 ID:iuU3rCwVO
保守
399 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 16:39:23.77 ID:R6+MCcXR0
もう皆さんが保守してくれるだけで感動して涙が止まりません。
どうもありがとう。ありがとう。
明日は来れても夜中ぐらいになりそうなんですが、
今日は何だかバイトが早く終わったのでこんな時間に帰ってくる事ができました。
>>310 いえいえ。私はただの音楽&アニオタです。
>>354 なぜか週間文春に見えて「そんな私には荷が重いって!」とか思ったら違いましたね。
どちらにしろ私にはそこの皆様方にはとても敵わないです・・・
18時ぐらいに再開します。本当にありがとう。
あなた方の事は8千年過ぎたらもっと愛しくなりました。
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 16:42:25.34 ID:5h8jsQ+s0
作者キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 16:44:31.84 ID:iGrjBD0E0
作者乙がんがれ
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 16:46:22.34 ID:eAe8kSImO
18時には全員集合!!
403 :
魔中年PDF ◆LvRDKuen/c :2006/03/30(木) 16:48:43.66 ID:gA7mtFyhO
( ^ω^)┥ ほしゅお
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 16:50:38.92 ID:QS8Wbn+sO
補習
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 17:04:38.89 ID:j149w96DO
代打 保守
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 17:09:41.07 ID:r7cEDT3K0
干す
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 17:31:07.78 ID:cSK6rv7j0
oh
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 17:39:14.43 ID:eAe8kSImO
次の保守は18時前に誰か頼む
そして
>>1の降臨を待つ
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 17:43:45.52 ID:vCNptEBL0
追い付いた
保守しとく
410 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 17:54:48.84 ID:R6+MCcXR0
18時前だけどこてんこてんこが始まる前に投下します。
3部は思いのほか長くなってしまったのですがまったりつきあってくれると嬉しいです。
では↓
411 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 17:55:06.35 ID:R6+MCcXR0
それから1ヵ月後・・・
(・∀・)「いらっしゃいませー。何かお探しですか?」
( ^ω^)「あ、あの、シーケンサーを探してるんですけお・・・」
バイト代の入ったブーンは結局シーケンサーを購入する事にした。
やはり打ち込みもできた方がこれから何かと役立つと思ったからである。
(・∀・)「シーケンサーですか・・・お客さん、DTMは初めてですか?」
( ^ω^)「あ、はい。そうですお。」
(・∀・)「でしたら、これが良いのではないかと・・・」
そう言って店員は奥のほうからシーケンサーを持ってくる。
412 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 17:55:58.75 ID:R6+MCcXR0
(・∀・)「これはKOLGという会社の製品でして、値段もお手ごろですし
ボタンとつまみ操作で簡単にトラックが作れるので私どもの店では
初心者の方にはまずこちらの製品をお薦めしています。」
( ^ω^)「はあ・・・あの、ちょっと触ってみていいですかお?」
(・∀・)「はい。もちろんです。」
店員は手馴れた感じでシーケンサーをモニターにつなぐ。
(・∀・)「さ、これで音がでます。ちなみに音質に拘らなければ
モニターを買わなくてもご自宅にあるヘッドフォンで十分楽しめますので
安心してください。ではそちらのSoundと書かれたボタンを押してみてください。」
( ^ω^)「こ、これですかお?」
ブーンが恐る恐るボタンを押すと軽快なユーロビートが流れ始める。
(・∀・)「はい。それでですね、このツマミをこうしてこのボタンを・・・」
413 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 17:57:17.67 ID:R6+MCcXR0
店員が適当にツマミやボタンをいじりだすと曲はどんどん変化していった。
音程が高くなったりエコーがかかったりディストーションがかかったり・・・
( ^ω^)「おおーすごいですお。」
(・∀・)「こんな感じで既存の曲にアレンジをしたり、慣れてくれば
自分で一からトラックを作成することもできます。」
( ^ω^)「(これは意外と簡単そうだお。値段もこれくらいなら
今月十分やっていけるお。よし・・・)
( ^ω^)「あの、これ下さいお。」
(・∀・)「あっ、はい!ありがとうございます!」
( ^ω^)「即決したんだからまけて下さいおwww」
こうしてブーンはシーケンサーを購入した。
楽器屋は何度言っても楽しいし、何を買ってもとても嬉しかった。
一生懸命お金をためて少しずつ楽器を買っていく。
その度にレベルアップしていくようで嬉しい。
また一つ世界が広がった喜びをブーンは噛み締めた。
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 17:57:34.15 ID:eAe8kSImO
415 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 17:58:11.09 ID:R6+MCcXR0
( ^ω^)「ただいまおー」
J(‘ー`)し「ブーン。お帰り。あらあら、大きな荷物ね。何買ったの?」
( ^ω^)「シーケンサーっていう電子楽器だお。すごく楽しいんだお。」
J(‘ー`)し「そう・・・はやく、上手になると良いね。」
( ^ω^)「うん。ありがとだお。」
J(‘ー`)し「そういえばお隣のトリ男くん。ほら、今大学4年生の。
あの子もう内定もらったんですって。早いわねえ。
ブーンはもうどこに就職したいか決まった?」
母のその言葉にブーンは表情を強張らす。そして思う。言うなら、今だと。
416 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 17:59:06.86 ID:R6+MCcXR0
( ^ω^)「・・・ちょっとそれについては話があるお。
父ちゃんが帰ってきたら言うから聞いてほしいお。」
J(‘ー`)し「?ええ・・・。」
ブーンは部屋に戻った。ベッドに腰を下ろし、ふうっとため息をつく。
( ^ω^)「・・・・・・」
ブーンはドクオにメールを打った。
「今日、打ち明ける」と。
そしてすぐに、「ガンバレ」とだけ書かれた返信がきた。
( ^ω^)「ああ〜ドキドキするお。そだ。久しぶりにショボンに電話するお。」
トルルルルルル・・・トルルルルルル・・・
ガチャ
(´・ω・`)「やあ。」
417 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:00:05.54 ID:R6+MCcXR0
( ^ω^)「あ、ショボン!?久しぶりだお。実は・・・」
(´・ω・`)「うん。留守なんだ。すまない。仏の顔もっていうし謝って許してもらおうとも・・・」
あいにく、留守電であった。
( ^ω^)「あらら・・・じゃ、ギコに・・・」
トルルルルルル・・・トルルルルルル
ガチャ
(゚Д゚)「おうブーンか!?久しぶりじゃねえか!」
今度はちゃんとギコが出た。
( ^ω^)「もしもしギコかお?本当に久しぶりだお。急にゴメンお。今、いいかお?」
(゚Д゚)「ああ。丁度バイト終わったトコだ。全然いいぜ。」
418 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:01:39.47 ID:R6+MCcXR0
ブーンは一呼吸置き、話し出す。
( ^ω^)「いきなり本題に入るけど、実は僕、歌手になりたいんだお。」
(゚Д゚)「ええええええええ!?本当いきなりだな!それマジでか!?」
( ^ω^)「うん。マジだお。」
(゚Д゚)「んー・・・ま、お前マジ歌うまいし。いいんじゃねーの?俺は応援するよ。」
ギコのその言葉にブーンは少し勇気が湧いた。
( ^ω^)「ありがとだお。嬉しいお。で、今日その事を父ちゃんと母ちゃんに言おうと
思うんだけどどうも緊張してしまうんだお。」
(゚Д゚)「あー。まあな。少なくとも平凡な将来像は描けないもんな。お前の夢。」
( ^ω^)「そうなんだお・・・」
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 18:02:26.86 ID:BCoPOk9n0
420 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:02:45.47 ID:R6+MCcXR0
(゚Д゚)「でもさ、お前んとこのお袋さんも親父さんもすげえ良い人じゃん。
いつもブーンの幸せ願ってますって感じでさ。だからきっと応援してもらえんじゃん?
特にお袋さんなんかまだ歌手になりたいって言っただけなのにいきなり
近所中に自慢げに話し出したりしてなwうちの子歌手になるのよーとか言ってw」
ギコと話している内に段々とブーンの緊張は解けてきた。
( ^ω^)「どうもありがとだおギコ。なんだか元気出てきたお。
長く話し込んじゃってスマンコ」
(゚Д゚)「良いって、気にすんな。また遊ぼうぜ。ショボンともさ。あ、一応結果教えてくれよ。」
( ^ω^)ノシ「もちろんだお。また連絡するお。ばいばいおー。」
大丈夫、きっとうまく伝えられる。そう思った。
421 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:03:33.37 ID:R6+MCcXR0
( ´∀`)「そういえばブーン。俺たちに話があるんだってな。」
父がそう切り出したのはその日の夕食時であった。
( ^ω^)「うん・・・」
( ´∀`)「なんだい改まって。ほら、言ってみなさい。」
J(‘ー`)し「なにか悩みでもあるの?」
( ^ω^)「違うお。実は僕・・・か、歌手になりたいんだお。」
( ´∀`)J(‘ー`)し「えっ!?」
そう言ったきり二人は黙りこんでしまった。時計の音だけがリビングに響く。
422 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:04:46.00 ID:R6+MCcXR0
どれくらい経っただろうか?やがて父がゆっくりと口を開いた。
( ´∀`)「・・・良いんじゃないか?やってみなさい。」
( ^ω^)「えっ!?良いのかお!?反対しないのかお!?」
ブーンは驚いて聞く。母はともかく父には絶対反対されると思っていたのに。
( ´∀`)「そりゃビックリはしたけどブーンはまだ若いし、
夢にむかって頑張ってみるのも良いと思うぞ。
それに父さんも母さんもブーンが音楽が大好きって知ってるしな。止める権利はないよ。」
( ^ω^)「父ちゃんありがとうだお!!」
( ´∀`)「な、母さんも、賛成だろ?」
父のその言葉に、今まで黙っていた母が口を開く。
J(‘ー`)し「・・・母ちゃんは、反対だな・・・」
423 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:06:13.53 ID:R6+MCcXR0
( ^ω^)「え!?どうしてだお!?」
ブーンは父が賛成してくれた時よりもっと驚いた。
正直、ブーンは父には反対されても母には反対される事など絶対にないと思っていた。
なぜなら母はいつだってブーンの理解者だったからである。ブーンの味方だったからである。
その母に反対されるなんて信じられなかった。
J(‘ー`)し「いい?ブーン。音楽で食べていくっていうのは夢のある事だと思う。
だから音楽を仕事にしようと思ってるブーンは本当に素敵だと思う。」
( ^ω^)「そ、それなら・・・」
J(‘ー`)し「だけどね、音楽で食べて行くっていうのは、それ以上に大変なの。
一生芽なんてでないかもしれない。
もし運よくデビューできたって売れなければすぐ事務所との契約は切れてしまうのよ?
母ちゃんはブーンをそんな不安定な職業につかせたくないの。」
( ^ω^)「じゃ、じゃあ売れれば・・・売れればいいんだお!!」
そう言って、自分はなんて子供じみた事を言ってるのだろうと恥ずかしくなった。
>( ^ω^)「あ、ショボン!?久しぶりだお。実は・・・」
>(´・ω・`)「うん。留守なんだ。すまない。仏の顔もっていうし謝って許してもらおうとも・・・」
うまいw
425 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:07:31.41 ID:R6+MCcXR0
J(‘ー`)し「そうね、売れればね。でも仮に売れたとしても
ずっとずっと売れ続けなければならないのよ?それがどんなに大変な事か分かってる?
20代の時は売れても30代で急に売れなくなってしまうかもしれない。
そうしたらあなたの収入は限りなく0になってしまうのよ?」
( ^ω^)「・・・・・・」
J(‘ー`)し「そうしたら当然再就職になるわよね?
面接の時あなたがどんなに音楽を頑張ってきたって言っても
世間はあなたをフリーターとしか見てくれないわよ。それにあなたは耐えられる?」
( ^ω^)「で、でも僕は、本当に歌が・・・大好きで・・・だから・・・」
J(‘ー`)し「歌が嫌いで、歌手になりたい人なんていないわよね?
好きだけじゃ、どうしようもできない事だってあるわよね?」
( ^ω^)「・・・・・・」
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 18:07:36.06 ID:eAe8kSImO
ブーンならやれるさ!
427 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:09:11.61 ID:R6+MCcXR0
J(‘ー`)し「・・・ごめんね。でも母ちゃん、ブーンには平凡でも幸せに生きて欲しいの。
歌なら職業にしなくたって歌えるでしょ?それで良いじゃない。ね?」
( ^ω^)「・・・・・・」
そう言い聞かせる母の目には、うっすらと涙が滲んでいた。
本当は母も心の中では賛成してくれているのだろう。
でもそれ以上に母はブーンには安定した職業を選んでもらって、
ささやかな幸せを掴んでいってほしいのだろう。
母はブーンに苦労などさせたくないのだ。愛しているから。心から愛しているから。
その気持ちが痛いほど伝わって、ブーンはもう何も言えなくなっていた。
( ^ω^)「・・・もう、部屋行くお・・・変な事言ってごめんお・・・」
J(‘ー`)し「・・・ブーン・・・!」
落ち込むブーンの腕を、母は掴もうとして、そして・・・やめた。
428 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:11:44.56 ID:R6+MCcXR0
部屋に入り携帯を見ると着信が入っていた。
ショボンからだった。ブーンはあわててかけなおす。
トルルルルルル・・・・トルルルルル
ガチャ。
(´・ω・`)「やあブーン久しぶり。さっきは出れなくてごめんね。」
すぐにショボンがでた。
( ^ω^)「ショボン・・・久しぶりだお・・・」
(´・ω・`)「どうした?元気ないね。」
( ^ω^)「実は・・・」
ブーンは歌手になりたい事、その事を両親に打ち明けられた事、
父は賛成してくれたが母に反対された事、その全てを話した。
(´・ω・`)「うーん・・・そうだったのか・・・」
( ^ω^)「もう僕はどうすれば良いのか分からないお・・・」
(´・ω・`)「これは・・・難しい問題だね・・・」
429 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:13:25.20 ID:R6+MCcXR0
ショボンは返答に悩んだ。正直ブーンの母の気持ちは分かる。
自分にもし息子がいて、ブーンの様な事を言い出したらやはり諦めるよう諭すだろう。
そんな成功するかもどうかも分からない道を、自分の子供に選ばせたくない。
それが親のエゴだとは分かっていても。
しかしブーンの気持ちも痛いほどわかる。
高校の時、あの打ち上げでの出来事がショボンに蘇ってくる。
あんなに生き生きしたショボンは初めて見た。
「カッコいい。」本心からそう思った。
430 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 18:14:35.92 ID:YojVhTht0
431 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:15:12.41 ID:R6+MCcXR0
どうすれば両者納得の行く答えがでる?
どうすれば誰も傷つかない?
どうすればいい?どうすれば・・・
( ^ω^)「ショボン?もしもし?」
ブーンの声にハッとなる。
(´・ω・`)「ああ、ごめんごめん。」
( ^ω^)「どうしたお?」
(´・ω・`)「ね、ブーン・・・僕は思うんだけど、」
( ^ω^)「うん・・・。」
(´・ω・`)「やっぱり、もう一度お母さんを説得してみなよ。」
( ^ω^)「・・・それは僕も考えてるお。でも・・・」
(´・ω・`)「また反対されるかもって?」
ショボンの問いにブーンは「うん。」と小さく呟く。
432 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:16:23.69 ID:R6+MCcXR0
(´・ω・`)「そんなんで弱きになってちゃダメだよ。ブーン。
1回や2回反対されただけで諦めるような軽い思いじゃないんでしょ?」
( ^ω^)「そっ、そんなの当たり前だお!」
(´・ω・`)「僕さ、昔打ち上げの時歌ってたブーンは本当にカッコいいと思った。
何回聴いても飽きなかったし、ううんそれどころかもっともっと聴きたいって思った。
あの時の感動は今も残ってる。それはすごい才能だと思うよ。」
( ^ω^)「ありがとうだお。」
(´・ω・`)「でもお母さんの言ってる事もわかる。反対されて当然だよ。
誰だって自分の子供にはわざわざ苦労する道を選んでなんてほしくない。」
( ^ω^)「・・・うん。」
433 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:17:23.94 ID:R6+MCcXR0
(´・ω・`)「けどこのまま諦めたらお互いが傷つくと思うんだ。
ブーンのお母さんも本当はブーンの夢を応援したいんだと思うよ。」
( ^ω^)「それは僕も感じたお。」
(´・ω・`)「ならなおさら弱気になっる場合じゃないよ。
何回だって説得しに行かなきゃ。自分は真剣だってこと伝えなきゃ。」
ショボンの言葉はブーンの胸に深く染み入る。
(´・ω・`)「何が正しいのか僕には分からないけど、とにかく今は
ブーンもお母さんも両方納得のいく結果を得なきゃ。
そうしなきゃ何も始まらないよ。」
( ^ω^)「ショボン。どうもありがとうだお。ショボンの言うとおりだお。
母ちゃん一人説得できないようじゃ歌手になんてなれっこないんだお。」
(´・ω・`)「そうそう。ガンバレ!ブーン。」
( ^ω^)ノシ「うん、頑張るお!本当にどうもありがとうだお!!じゃバイバイおー」
(´・ω・`)ノシ「うんバイバイ。またいつでも連絡していいから。」
434 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:19:38.99 ID:R6+MCcXR0
>(´・ω・`)「ならなおさら弱気になっる
>なってるの間違いです。ごめんなさい。続き↓
それから1週間後・・・
コンコン
( ´∀`)「ブーン。入っていいかい?」
( ^ω^)「父ちゃん?どうぞだお。」
ブーンがそういうと、父はゆっくりとブーンの部屋のドアを開けた。
そしてブーンの隣に腰をおろす。
( ´∀`)「ふー・・・そういえばブーンの部屋に入るの久しぶりだな。
CDがたくさんあるなあ。ギターも・・・」
( ^ω^)「急にどうしたんだお?」
( ´∀`)「実はお前に話したい事があってな・・・母さんには、内緒だぞ。」
この話をすればブーンが傷つく事ぐらい、父には用意に想像できた。
でもどうしても今話さなければならないような気がした。
母の為にもブーンの為にも。
435 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:20:58.15 ID:R6+MCcXR0
( ^ω^)「?なんだお?」
( ´∀`)「実はな、母さん、ブーンが生まれる前まで、ピアニストだったんだ。」
( ^ω^)「えええええええええ!?そうだったのかお!?」
父の話に驚く。母は一度もそんな話をした事がない。
( ^ω^)「だ、だって家にはピアノも楽譜も何もないお!?」
( ´∀`)「捨てちゃったんだ。母さんが、全部。」
( ^ω^)「な、なんでだお!?何で捨てちゃったんだお?」
ブーンの言葉に父は少し躊躇って、やがて決意したように、言う。
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 18:21:45.25 ID:BCedqeTgO
( ^ω^)プテラノドーン
437 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:22:26.62 ID:R6+MCcXR0
( ´∀`)「母さんが父さんと結婚して、1年経ってお前を身ごもった。
その頃母さんはすでに国内ではちょっとした人気ピアニストになっていて
いろんなコンサートにひっぱりだこだった。
でも父さんは子供が生まれるまでは仕事を休んだらどうだい?って言った。
疲れが溜まったら大変だろうと。でも母さんは笑って俺に言うんだ。
やっと仕事が軌道にのってきた。ここで休む訳にはいかない。私は大丈夫、って。」
( ^ω^)「・・・・・・」
( ´∀`)「だけどやっぱり、疲れてたんだろうな。
やがてお腹が目立ち始めた頃、・・・あの日も母さんはコンサートを行っていた。
そこは世界的に有名なオーケストラもやってくるとても大きなホールだった。
演奏が終わり、さあアンコールだと壇上に上った時母さんを眩暈が襲って・・・」
( ^ω^)「まさか・・・」
ブーンに嫌な予感が走った。
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 18:23:29.55 ID:gA7mtFyhO
>>1 乙
あと
>>429の
>あんなに生き生きしたショボンは初めて見た。
はブーンだよね?
439 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:24:34.97 ID:R6+MCcXR0
( ´∀`)「・・・母さんは、壇上の一番上から落ちたんだ。」
( ^ω^)「!」
( ´∀`)「その時母さんはとっさにお腹の中にいるお前を守った。
片手でお腹を抱え、もう片方の手で地面をついた。」
( ^ω^)「え・・・」
( ´∀`)「幸いお腹にいたお前には何の異常もなかったが
母さんの地面についたほうの手は骨折。そして折れた骨が指の神経を突き刺して・・・
母さんの指はもうピアノが弾けなくなってしまったんだ。」
( ^ω^)「そんな・・・」
( ´∀`)「だがピアノを弾けなくなっても母さんの人気は消えなかった。
いろんな大学や専門学校から講師に来てくれとの依頼が絶えなかった。
でも母さんはその全てを断った。もうピアノの事は考えたくないと言って。
そしてピアノも、自分で出したCDも全て・・・捨てた。」
440 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:26:50.43 ID:R6+MCcXR0
>>あ、そうです。ごめんなさい。
やはりこてんこ見ながらやってると間違いに気づかないっぽいです。↓続き
そう言うと父はポケットからCDを取り出す。
ジャケットには笑顔の、今よりだいぶ若い母が写っていた。
( ´∀`)「これはお前がお腹にいた頃、事故にあう直前にレコーディングされたアルバムだ。
父さん、これを母さんが捨てるのはどうしても忍びなくてとっさに隠してさ・・・聴くか?」
( ^ω^)「・・・うん・・・」
そして父はコンポにCDを入れる。CDからは母の人柄が前面に現れたような、
優しいピアノの旋律が流れた。
( ;ω;)「・・・・・・」
ブーンは涙が溢れて止まらなかった。
こんなに優しい旋律を、美しい音楽を、自分が壊してしまった。
母の音楽を楽しみにしてくれた人はきっといっぱいいただろう。
母の音楽に救われた人もきっとたくさんいただろう。
でももう母の音楽は聴けない。消してしまったから。自分の手で。
そうしてそうさせたのは、紛れもなく・・・
( ;ω;)「うっ、うわああああああん!!」
441 :
壁|;ω;`):2006/03/30(木) 18:27:19.82 ID:BCedqeTgO
壁|;ω;`)
442 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:28:18.72 ID:R6+MCcXR0
>>440の>>は
>>438さんのレスに対してです。ごめんなさい。↓続き
( ´∀`)「ブーン!?」
ブーンはたまらず、部屋から飛び出した。
( ;ω;)「母ちゃん!!」
J(‘ー`)し「ブーン!?どうしたの!?」
突然泣きながら現れたブーンに母は何事かと驚く。
( ;ω;)「母ちゃんごめんお!!僕のせいで・・・僕の・・・」
J(‘ー`)し「どうしたの、一体・・・」
( ;ω;)「父ちゃんから聞いたお。母ちゃんが僕のせいでピアノ辞めたって・・・」
J(‘ー`)し「そう・・・父ちゃんから聞いたの・・・」
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 18:29:08.16 ID:YpcXCMWA0
>>1 ちょwwwwwww脇見でうpかwwwwwwwwww
それはそうと、職場で読んでて涙出て怪しまれてるじゃねぇかバーローwwwwww
444 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:30:04.58 ID:R6+MCcXR0
ブーンを追って下りてきた父は、そう母に言った。
そして母はぽつりぽつりと語りだした。
J(‘ー`)し「「ブーン。あなたはまだ大学生よね。当然まだ社会の事なんて知らない。」
( ^ω^)「・・・うん。」
J(‘ー`)し「前も言ったけど、音楽だけで生きていくって本当に大変なのよ。
売れてないときは這いつくばって、泥水をすすって・・・
それでも、報われるとは限らない。」
J(‘ー`)し「母ちゃんね、小さい時からピアノが大好きで、いっつもピアノを弾いてたの。
大きくなったら絶対ピアニストになるんだーって言ってきかなかった。」
懐かしそうに、遠い目をして母は話す。
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 18:31:50.18 ID:eAe8kSImO
>>443 これはピュアなブーンのせいですって言っとけ
( ;ω;)
446 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 18:32:46.86 ID:R6+MCcXR0
>>443 だってこてんこ好きなんだモン・・・。
ごめんなさい、牛丼食べてきます。今回は誤字も多くいつも以上に
低クオリティですみません。たべたらチョト休憩したらまた戻ってきます。
(゚∋゚)ノシ
おい
>>1てめぇふざけんなよ
どんだけ人を泣かせるつもりなんだ…(泣 ガンガッテ
448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 18:33:37.47 ID:YpcXCMWA0
ちょwwwwwwwいいとこで中断とか生殺しwwwwww
ドクオ小説の
>>1思い出したぞwwwwww
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 18:34:03.60 ID:BCoPOk9n0
( >ω<)、。ほしゅんお!
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 18:35:58.54 ID:eAe8kSImO
こっちはティッシュ用意して待ってんだよ!!
メシ食ったら泣かせてくれ
>>1ガンガレ
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 18:38:28.07 ID:ebDxcRup0
いいか、これは話の制作に時間が掛かってるんだ
良スレ小説ってのわな、多くの人間に感動を与えるがそれだけに作者に負担が掛かるのさ
作者だって人間だ、休憩しなきゃいやんなっちまう。
だからよー俺たちはじっと待とうじゃないか
保守上げ
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 18:41:10.10 ID:eAe8kSImO
宣伝してくる
453 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 18:48:21.78 ID:ebDxcRup0
保守
454 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 18:53:38.26 ID:n5iHJV6t0
hosyu
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 19:01:07.52 ID:eAe8kSImO
|A`)
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 19:07:52.49 ID:RrUMt2dQ0
457 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:10:24.84 ID:R6+MCcXR0
牛丼はしょっぱかった・・・豆乳はぬるかった・・・
でもそんなこと、私はかまわない。だってみんながいてくれるから・・・
と、キモい発言したところで再開します。急にいなくなってごめんなさい。
一気にいきます。
458 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:13:19.39 ID:R6+MCcXR0
J(‘ー`)し「両親も音楽が好きだったからすごく応援してくれてね、
二人とも一生懸命働いて、音大にいかせてくれて、最終的にウィーンに留学までさせてくれた。
だから母ちゃんも一生懸命頑張った。二人が喜んでくれるように。
一生ピアノ弾いていられるように。
留学中は、寝てる時以外ほとんどピアノ弾いてた。」
( ^ω^)「・・・・・・」
J(‘ー`)し「学費払って、楽譜を買ったらあっという間にお金がなくなって
3食パンの耳と水だけの日なんてザラにあった。
同じ科の学生に、お前は才能がないから早く日本に帰れなんて事も言われた。
でも母ちゃんは頑張った。見てろよ!絶対見返してやるからな!
って、思ってますますピアノに没頭した。
ピアノが大好きだったから、母ちゃんはどんな事だって耐えられた。
そしてこれからも耐えられる、そう思ってた。」
( ^ω^)「うん・・・。」
J(‘ー`)し「やがて留学の期間が終わって日本に帰っても母ちゃんは
アルバイトしながらずっとピアノを弾いてた。
そしたらある日、レコード会社の人で母ちゃんのピアノを気に入ってくれた人がいてね、
うちの会社からCDを出さないか?って言ってくれたの。母ちゃんすぐOKした。」
ブーンは黙って母の話に耳を傾ける。
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 19:15:21.58 ID:RrUMt2dQ0
460 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:15:37.50 ID:R6+MCcXR0
J(‘ー`)し「だけど無名のピアニストがだしたCDなんて誰も買う訳がなくて
最初売り上げは散々だった。それでも母ちゃんは嬉しかった。嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
これからだ、これをチャンスにして絶対のしあがってやる!って思って、
今まで以上に寝る間を惜しんでピアノを弾いた。
そしてゆっくりだけど仕事も軌道に乗ってきて、いろんな所から公演依頼がくるようになった。
父ちゃんと結婚してブーンを身ごもってる時も母ちゃんは休みたくなんてなかった。
休んだら仕事がなくなるんじゃないかって怖かったの。
でも、それがいけなかったのね・・・」
母は、悲しそうにうつむく。
J(‘ー`)し「疲れも限界に達して・・・そしてあの事故が起こってしまった。」
( ^ω^)「・・・」
J(‘ー`)し「母ちゃん当時はすごく頑張った。あんなに頑張ったのは、後にも先にもあの時だけだった。
だからもうピアノ弾けないって分かったとき母ちゃん目の前が真っ暗になった。
何日泣き通したか分からない。そしてそれ以来、
あんなに大好きだったピアノを見るのも嫌になっちゃた。
だから捨てたの。ピアノも、楽譜も、全部。」
( ^ω^)「ごめんお・・・僕のせいで、ごめんお・・・」
ブーンのその言葉に母は口調を荒げる。
J(‘ー`)し「何言ってるの!?あれは母ちゃんが悪いの!ブーンのせいなんかじゃない!
ブーンのせいなんてそんなことある訳がないじゃない!」
( ^ω^)「でも・・・」
461 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:19:55.64 ID:R6+MCcXR0
母は話し続ける。
J(‘ー`)し「母ちゃんはあの時ブーンを守れて本当に良かった。
それは今も思ってる。ブーンを産めて良かった。
ピアノは捨てたけど、音楽も聴かなくなったけど、母ちゃんすごく幸せだった。
ああ、こういう幸せもあるんだって思った。」
( ^ω^)「母ちゃん・・・」
J(‘ー`)し「やがてブーンが高校生になって音楽を聴き始めて、
大学生になったらドクオ君といろんなコンサートに行って、ギターも買って・・・
ブーンがこんなに一つの事に熱中してるの母ちゃん初めて見たから嬉しかった。
だけどその事が怖いとも、母ちゃんは思った。
もしブーンも私みたいに音楽の道に進みたいって言ったらどうしようって思った。」
母は優しく、そして悲しそうに続ける。
J(‘ー`)し「そしてブーンも私みたいにこれからだって所でダメになったらどうしようって・・・
母ちゃんそれが怖くてたまらなかった。
ブーンには母ちゃんみたいな思い絶対してほしくなかった。
だけど、それでもブーンは音楽をやりたいって思うの・・・?」
母の目はまるで「頼むから諦めてくれ。」そう懇願しているようであった。
しかしブーンの決意は揺らがなかった。
( ^ω^)「・・・うん。それでも、僕は音楽をやりたいって、思うお。」
J(‘ー`)し「ブーン・・・。」
462 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:21:06.96 ID:R6+MCcXR0
( ^ω^)「母ちゃんがピアノを好きだったのと同じくらい僕も歌が好きなんだお。
もし僕が将来喉の病気かなんかになって歌を歌えなくなったらやっぱり僕も
目の前が暗くなって母ちゃんみたいにCDもギターも、全部捨てると思うお。」
J(‘ー`)し「・・・」
( ^ω^)「でも僕は、僕はやっと生き甲斐をみつけたんだお。
もしいつか歌えなくなるとしてもその前に精一杯歌って、頑張って頑張って
それから歌えなくなりたいんだお。」
その言葉を聞いて、母はブーンに問いかける。
J(‘ー`)し「ね、ブーンはどうしてそんなに歌手になりたいの?
歌が好きだったら、例えば音楽の先生になったり、ボイストレーナーになったり
道はいろいろあるじゃない。それがどうして歌手なの?」
( ^ω^)「・・・それは歌ってる時が、すごく楽しいから・・・だお・・・。」
463 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:22:54.61 ID:R6+MCcXR0
J(‘ー`)し「それだけの理由?ならそれこそ就職したって何も問題ないじゃない。
歌ならいつだって歌えるわ。」
( ^ω^)「確かに、それだけの理由なら母ちゃんのいう通りだお。
好きなCDをかけてそれに合わせて歌って、それで満足するなら・・・」
J(‘ー`)し「そうでしょう?」
( ^ω^)「でも僕の歌を聴いて喜んでくれる人がいたんだお。
僕の作った歌を、真剣に聴いてくれてもっともっといろんな人に聴いてもらえるように
アドバイスしてくれた人がいたんだお。」
J(‘ー`)し「・・・・・・」
( ^ω^)「僕だって自分だけの力で誰かを喜ばす事ができるんだお。
それが分かったんだお。だから僕は・・・」
たどたどしい言葉でけれど真っ直ぐにブーンは言った。やがて母は小さくため息をついて、言う。
J(‘ー`)し「24歳・・・」
( ^ω^)「へ?
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 19:24:44.14 ID:eAe8kSImO
うちの両親は夢を追ったことがない…
そして俺も…
465 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:25:56.11 ID:R6+MCcXR0
J(‘ー`)し「お前が24歳になるまで時間をあげる。
それまでに何としても歌手になりなさい。そうしたら母ちゃん認めてあげる。
だけど、もし24歳になっても歌手になれそうもなかったら何が何でもお前を就職させるからね。」
( ^ω^)「母ちゃん!!」
J(‘ー`)し「それと大学も絶対卒業する事。中退なんて母ちゃん許さないからね。」
( ^ω^)「うん!うん!分かったお!!母ちゃんありがとうだお!!!」
ブーンは何度も何度も母にお礼をいって頭を下げた。
嬉しさと同時に絶対母を裏切ってはいけないという責任も生まれた。
( ^ω^)「僕、歌手になるお!!絶対絶対なるお!!」
J(‘ー`)し「うん。約束よ。じゃ、母ちゃんそろそろ夕飯の買出しに行くからね。」
( ^ω^)「やったあああああ!!やったおおおお!!!」
( ´∀`)「やったな!これから頑張るんだぞ!ブーン!」
無邪気に喜ぶ二人を後にして母は家から出る出た。そして呟く。
J(‘ー`)し「頑張るのよ・・・母ちゃんずっとあんたの味方だからね・・・!」
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 19:27:20.36 ID:DFcm6nj50
泣いた
467 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:28:18.81 ID:R6+MCcXR0
これからブーンはたくさんたくさん辛い思いをするだろう。
人知れず泣く夜なんて、数え切れないほどやってくるだろう。
夢に絶望して、それでも夢にすがりつく自分に嫌気がさすかもしれない。
それでもブーンはみんなの前では愚痴一つこぼさず、ニコニコと笑っているのだろう。
だれよりも頑張れ。そして誰よりも幸せになれ。
母は強くそう思った。
468 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:29:18.51 ID:R6+MCcXR0
近所の奥さん「あら、内藤さんの奥さんこんにちは。どこかへお出かけ?」
J(‘ー`)し「あらこんにちは。ええ、ちょっと買い物に。
ところで奥さん、聞いて下さる?」
近所の奥さん「ええ?なあに。面白い話?」
J(‘ー`)し「あのね、家の息子、今度歌手になるの。私はファン1号なのよ。」
近所の奥さん「まあ!すごいわねー歌手なんて。でも、大変でしょう?」
J(‘ー`)し「ええ。とっても大変。でも頑張るって言ってたわ。
だから大丈夫よ。なんせ、私の自慢の息子ですもの。」
近所の奥さん「ふふ。また内藤さんの口癖がでた。
何かって言うと「自慢の息子がー」って」
J(‘ー`)し「え?そうだったかしら?」
近所の奥さん「そうよお。うふふ・・・」
J(‘ー`)し「ふふふっ・・・」
469 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:31:31.40 ID:R6+MCcXR0
以上で第3部終わりです。明日これるかどうか分からないので、
といってもネット中毒だからどうせ来ると思うけど・・・
ってそんな事どうでもいいですよね。
引き続き第4部をお楽しみください。
まあ、途中までしか書いてないんですけどね!ではどうぞ↓
470 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:33:01.85 ID:R6+MCcXR0
アナウンス「パイオツ駅ーパイオツ駅ー。終点です。」
('A`)「ふいー・・・着いた着いた。」
2006年3月。ドクオが故郷に戻ったのは実に1年ぶりの事であった。
('A`)「(一応電話したけど・・・父ちゃんいるかな・・・)」
ドクオは上京しても半年に一度、最悪でも正月には必ず帰るようにしていた。
しかし去年はレポートの提出とバイトの日々に追われて帰ることができず、
今年の正月も運悪く風邪をひいて帰る事ができなかった。
だから春休みの内、暇な内に一度帰らねばと思っていたのである。
まあ、帰ったからといってもいつもドクオは何もしないのだが。
けれど、今回はある目的があった。
471 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:34:50.12 ID:R6+MCcXR0
('A`)「(言わなきゃ・・・父ちゃんに・・・ギタリストになりたいって・・・)」
ドクオは大学に入り、ブーンに出会い、
すっかり諦めていた夢をまた追いかけようと思ったのである。
だから、どうしても父の了解を得たかった。
たった一人の肉親には、応援してもらいたかった。
('A`)「(ああー、でも怖ー。)
不安が絶え間なくドクオに襲いかかったが、気にしないフリをしてドクオはプラットホームからでる。
('A`)「(懐かしいなー)」
1年ぶりに帰ったパイオツの町並みは何も変わっていなかった。
あの路地も、田んぼに囲まれたえらくミスマッチなスーパーも、何一つ変わってなかった。
「あれ!?ど、ドクオ君かい!?」
('A`)「?」
472 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:36:35.75 ID:R6+MCcXR0
('A`)「?」
急に後ろから声をかけられ、ドクオは振り返る。声の主は、懐かしいあの人だった。
( ´⊇`)「やっぱり!ドクオ君じゃないか!久しぶりだなー。」
('A`)「先生!・・・久しぶりです」
ドクオに声をかけた人物は、ドクオが高校の時の担任であった。
普段はごく普通の人なのにたまに青春ドラマ顔負けのクサイ台詞を連発する、そんな人だった。
けれど、ドクオは別にそんな彼が嫌いではなかった。
( ´⊇`)「今、戻ってきてるのかい?」
('A`)「はあ、今日帰ってきました。」
473 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:37:38.55 ID:R6+MCcXR0
( ´⊇`)「そっかー。今大学は丁度春休みだもんな。まあ、高校もそうだけど。
何か用があって戻ってきたのかい?それとも、ただ遊びに?」
その言葉に、ドクオは今、自分の決意を話してみようと思った。
故郷でドクオの夢を応援してくれたのは、この人だけだったから。
('A`)「実は・・・俺、やっぱり音楽やりたくて・・・。
今回は父の承諾を得るために戻ってきたんす。」
そう言うと、先生は心底嬉しそうに笑った。
( ´⊇`)「そうかあ!そうか・・・うん、うん、良かった。
やっぱり君はまだ夢を忘れてなかったか!」
('A`)「はあ、まあ・・・」
474 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:39:32.24 ID:R6+MCcXR0
( ´⊇`)「いいかドクオ君!たとえ反対されたって諦めちゃいけない!!
何度でも立ち向かっていけ!殴られても、蹴られても、何度でも起き上がれ!
そうすればきっと伝わる!!頑張れ!頑張るんだ!!!」
先生の声は徐々にヒートアップしていく。
いくら周りが田んぼで人通りが少ないとはいえ、ドクオはちょっと恥ずかしくなった。
('A`)「ちょ、先生、あの・・・そ、その辺で・・・」
( ´⊇`)「あ、ああ。スマン、つい熱くなってしまった・・・」
('A`)「変わってないっすね。先生・・・」
ドクオは笑った。つられて先生も笑った。
( ´⊇`)「ま、とにかく頑張ってくれよ。今回はどれくらいこっちにいるんだい?」
('A`)「ああ、来週から学校なんで、とりあえず今週いっぱいは・・・」
475 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:40:35.97 ID:R6+MCcXR0
( ´⊇`)「そうか!じゃあ是非とも結果を教えてくれ!学校に来てくれれば・・・
と言いたい所だけどあいにく先生は去年異動しちゃったんだよな・・・」
('A`)「え?じゃあ今どこで?」
( ´⊇`)「隣町の男爵高校さ。ま、楽しくやってるよ。
そうだ!喫茶貧乳は知ってるよな!?」
('A`)「あ、はい。知ってます。」
喫茶貧乳とはパイオツにある唯一つの喫茶店である。
名前の割には巨乳のウエイトレスが多いのでわりと繁盛している。
( ´⊇`)「先生最近日曜はいつもあそこにいるんだ。
だからもし日曜、時間があいてたら来てくれよ。」
('A`)「はい、分かりました。」
それから握手をして二人は別れた。
476 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:42:37.09 ID:R6+MCcXR0
と、今日はここまでで。
読んで下さったみなさん、本当にどうもありがとう。
泣いたっていてくれて、私が泣きました。
保守をして下さる方々には本当に頭が上がりません。
もう皆さんのいる方向に足を向けて寝られませんね。
477 :
◆8esz8O/.sM :2006/03/30(木) 19:43:46.12 ID:R6+MCcXR0
>>476 いてくれて→×
いってくれて→○
すみません。テレビチャンピオンが気になって・・・それではノシ
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 19:44:43.41 ID:eAe8kSImO
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 19:47:17.42 ID:iGrjBD0E0
くそう投下のたびに泣かせやがって・・・乙鰈
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 19:59:02.78 ID:BCoPOk9n0
乙だぜ
明日か明後日か 待ってるぜ
481 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 20:06:25.27 ID:kEQMsLdbO
塾の帰り道にこれ読んで泣いてるところを
同じ学校の男の子に見られちゃったorz
>>1さん乙です!
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 20:10:59.56 ID:6/7v7v7y0
泣いた…
乙。次も楽しみにしてま
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 20:13:30.12 ID:kEQMsLdbO
484 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 20:18:27.93 ID:gA7mtFyhO
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 20:32:01.16 ID:kEQMsLdbO
保守
スリーセブンだYO!(V)o¥o(V)ピースピース
ごめん記念保守。反省は(ry
487 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 20:53:55.35 ID:r7cEDT3K0
ほしゅ
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 21:01:09.77 ID:/ljH2xDM0
仕事終えて帰宅して、
>>456聴いて「きめぇwwwwwwwwwwけどワロスwwwwww」って気分だったのに
>>1の作品読んでガン泣きした。
やべーよ、仕事中読んだら電話出られないよこれ(つД`)
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 21:17:51.57 ID:uXvOXfXS0
いいとこで止めやがって・・・このSめ
次を楽しみにしてるぜフヒヒ
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/30(木) 21:18:51.51 ID:WM3fLzNOO
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ほしゅい