264 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:14:46.17 ID:wo39u7HaO
( ゚д゚ )「…わかった。鑑識を呼べ。それと昨日捕まえた2人組との関連性を調べろ」
(=゚ω゚)ノ「了解だよぅ。それより…」
( ゚д゚ )「何だ?」
(=゚ω゚)ノ「こっちみるなよぅ」
(゚д゚ )「…早く仕事しろ」
( ゚д゚)「ブーン君、お兄さんと一緒にお出かけしないかい?」
( ・ω・)「お腹すいたお…」
(゚д゚ )「じゃあ、ご飯でも食べにいこうか?」
( ・ω・)「行くお」
( ゚д゚)(…おかしい。普通ならママのそばに居たがるものなんだが。それにあの眼。感情が、いや、精気が感じられない。深い闇を背負った人間の眼だ。これも戦争の遺産だというのか?)
( ・ω・)「どうしたんだお?早く行くお」
(゚д゚ )「ああ、すまないね。ちょっと待っててくれ」
( ゚д゚)「いよぅ、私はあの少年と食事に行ってくる。帰ってくるまで現場指揮は君に任せた」
(=゚ω゚)ノ「コッチミルナの頼みなら断れないよぅ。行ってらっしゃいよぅ」
(゚д゚ )「悪いな」
( ゚д゚)「さ、ブーン君。行こうか。何食べたい?」
( ・ω・)「いっぱい運動したから元気になる物が食べたいお」
(゚д゚ )(運動…?)
( ゚д゚)「そうだな…じゃあ、ファミレスにでも行こうか」
( ・ω・)「うんだお」
265 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:15:36.78 ID:wo39u7HaO
ブーンはコーラにハンバーグにカレー、チョコレートパフェを、コッチミルナはトーストとコーヒーを注文した。
店員が料理を運んでくる。
(-_-メ「ご注文は以上でお揃いでしょうか…」
( ゚д゚ )「ああ」
(-_-メ「伝票はこちらに置いておきます…それと…」
( ゚д゚ )「何だね?」
(-_-メ「こっち見るな。では、ごゆっくり…」
( ゚д゚ )「…」
( ・ω・)「パク。モグモグ、パク」
( ゚д゚)「どうだ、美味しいかい?」
( ・ω・)「美味しいお」
(゚д゚ )「ところで、運動って…何をしてたんだい?」
( ・ω・)「暴れてたお」
( ゚д゚)「暴れてた…じゃあ、あの部屋は君が?」
( ・ω・)「そうだお。僕が壊したんだお」(゚д゚ )(あの部屋の損壊度…あれはどう考えても子供が出来る業じゃないぞ?大の大人ですらああするまでにはかなり時間を要すると…)
( ・ω・)「僕は殺すんだお」
( ゚д゚)「え?誰をだい?」
( ・ω・)「決まってるお。カーチャンを殺した犯人だお」
( ゚д゚ )「…」
( ・ω・)「こっち見るなお」
( ゚д゚)(今の言葉からは明らかな殺気を感じた。あの殺気は子供が放てる物じゃない。大量殺人者とか…その類の常軌を異した人間だけが放てるおどろおどろしい物だった)
266 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:16:16.73 ID:wo39u7HaO
( ゚д゚)「君はママを殺した犯人を知っているのかい?」
( ・ω・)「知らないお。それを調べるのが警察の仕事だお?」
(゚д゚ )「あ…ああ、それはそうなんだが」
( ・ω・)「だったらさっさと見つけて僕に渡すお。そいつらと同じ空気を吸ってるかと思うと、虫酸が走るんだお」
( ゚д゚)(やっぱりだ…まともな思考じゃない。犯罪者の…いや、明らかにサイコパスの思考だ。無論、ただの一時的な精神錯乱とも考えられる。どちらにせよ、保護は必要だな)
(゚д゚ )「残念だが、それは出来ないんだ。彼らを裁くのは法であって君じゃない…とは言っても、このご時世じゃ法律なんてクソの役にも立たんがね」
( ・ω・)「…」
( ゚д゚)「そういえばブーン君、お父さんはどうしてるかな?」
( ・ω・)「死んだお」
(゚д゚ )「そうか…ご両親とも亡くなったわけか」
( ・ω・)「ブーンは天涯孤独だお。寂しいお」
( ゚д゚)(ちっとも寂しいようには見えないんだがな…ショックによる表情欠乏、か)
( ゚д゚)「家に来るかい?」
( ・ω・)「いいのかお?」
(゚д゚ )「ああ、どうせ一人暮らしだからね。孤児院も受け入れてくれないだろうし」
( ・ω・)「じゃあよろしくお願いしますだお」
(゚д゚ )「こちらこそよろしく」
267 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:17:41.72 ID:wo39u7HaO
(゚д゚ )「ちょっと電話してくるよ」
( ・ω・)「わかったお」
コッチミルナは店から出た。空は、いつもと同じ曇天。太陽の光が通れる道すらない分厚く広がった雲。八年間も太陽を見ていないと太陽が存在しているのかどうかすらもわからない。だが、言ってしまえばこれも遺産。悲しき戦いの爪痕。
( ゚д゚ )「ああ…いよぅか?俺だ…あの少年を俺が引き取ろうと…わかってる…ほっとけないんだよ。昔の自分を見てるようでな…ああ、頼む」
コッチミルナが空を仰ぐ。懐かしい人に向けるような眼差しで、雲をながめる。
( ゚д゚ )(なぁ、親父…母さん…兄貴…心配すんなよ?俺は…と生きている)
( ・ω・)「何してるお?」
(゚д゚ )「いや、少し感傷に浸ってただけさ。じゃ、行こうか」
( ・ω・)「うんだお」
その日から、ブーンはミンナの家に住むことになった。ブーンの家は売り払い、生活費としてミルナに渡した。時が経つにつれ、少しずつだがブーンは表情と感情を取り戻した。だが、犯人は未だに捕まらない。
しばらくして、ブーンにも友達が出来た。ドクオとショボンの二人だ。年が近いこともあってか、三人はとても仲がよかった。
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 20:18:17.96 ID:N0SODSqz0
( ゚д゚)「君はママを殺した犯人を知っているのかい?」
( ・ω・)「知らないお。それを調べるのが警察の仕事だお?」
(゚д゚ )「あ…ああ、それはそうなんだが」
( ・ω・)「だったらさっさと見つけて僕に渡すお。そいつらと同じ空気を吸ってるかと思うと、虫酸が走るんだお」
( ゚д゚)(やっぱりだ…まともな思考じゃない。犯罪者の…いや、明らかにサイコパスの思考だ。無論、ただの一時的な精神錯乱とも考えられる。どちらにせよ、保護は必要だな)
(゚д゚ )「残念だが、それは出来ないんだ。彼らを裁くのは法であって君じゃない…とは言っても、このご時世じゃ法律なんてクソの役にも立たんがね」
こんぐらいないと読みづらいお(^ω^;)
269 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:18:22.77 ID:wo39u7HaO
時は経つ。人々にそれを操る術はない。
(=゚ω゚)ノ「ミルナ!!!しっかりするよぅ!!!」
( ゚д゚ )「俺は…もう駄目みたいだ…ブーンをたの…む…」
ミルナは息を引き取った。
(=゚ω゚)ノ「ミルナぁぁぁ!!!許さないよぅ…絶対に許さないよぅ!!!」
コッチミルナは三年前のあの事件を捜査中に、狙撃された。
(=゚ω゚)ノ「ブーン君…落ち着いて聞いてほしいよぅ」
( ^ω^)「なんだお?」
(=゚ω゚)ノ「コッチミルナが…死んだよぅ」
( ・ω・)「…またかお?なんで僕の大事な人は死んじゃうんだお?僕のせいかお?僕の近くにいるから死ぬのかお?僕の」
(=゚ω゚)ノ「やめろよぅ!!」
( ;ω;)「だって…だって…だって…うわぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
(=゚ω゚)ノ(すまないよぅ。僕に力がないばかりに…力が…力が…)
( )「汝、何が為に力を欲す?」
(=゚ω゚)ノ「殺すんだよぅ…ミンナを殺した犯人を僕の手で殺したいんだよぅぅぅぅ!!!」
( ・ω・)(独り言?壊れちゃったのかお?)
( )「破壊する力を与える。対価として、願いが成就後、命を戴くがよろしいか?」
(=゚ω゚)ノ「かまわないよぅ」
( )「契約成立だ」
(=+ω-)ノ「殺す…ころす…ヌッコロスゥゥゥゥゥ!!!!」
( ・ω・)(ああ、完全にイッたお)
270 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:19:14.74 ID:wo39u7HaO
いよぅは家を飛び出し、どこかに消えた。彼の消息は3日後、テレビを通して知ることとなった。廃工場で見つかった三つの死体。そのうちの一つがいよぅだった。ほかの二つの死体は損壊が激しく、身元不明と伝えられた。
( ・ω・)「死んだお。ミルナも、いよぅも、みんな死んだお。僕のせいだお。僕がいるからみんな死ぬんだお。僕が…いる…から」
(´・ω・`)「…それは違うよ」
いつの間にか背後にドクオとショボンが立っていた。
( ・ω・)「何でここにいるお?」
('A`)「お前が心配だからに決まってるじゃねえか」
( ・ω・)「帰ってくれお。僕は今から死ぬんだお」
(´・ω・`)「やめろよ」
( ・ω・)「やめないお。死ぬんだお」
('A`)「やめろ」
( ・ω・)「しつこいお。辛いんだお…疲れたんだお」
(´・ω・`)「なぁブーン。君の母さんやミンナさんが死んだ時、どう思った?」
( ・ω・)「悲しかったお。辛かったお」
(´・ω・`)「君が死んだら僕らもそうなってしまうんだよ」
( ・ω・)「知ったことじゃないお。他人がどんなに辛かろうが僕の知ったことじゃないお」
(´・ω・`)「なるほど…」
( ・ω・)「?」
(´・ω・`)「やっぱり、僕は君が死ぬのを止めるよ」
271 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:20:21.71 ID:wo39u7HaO
( ・ω・)「無駄だお。生きるのは辛いから、死ぬお」
(´・ω・`)「君がどんなに辛かろうが僕には関係ない。だから僕は君が死ぬのを止める」
('A`)「俺もだ」
( ・ω・)「人の揚げ出し取るなんて卑怯だお」
('A`)「揚げ足、だな」
(´・ω・`)「確かに生きるのは辛いよ。僕も何度も死のうと思った。でもその度に思うんだよ。僕が自殺したら、父さんや母さんの命を、生きた意味を、否定することになるんじゃないかって」
('A`)「そうだよ。俺たちは生きてるんだ。死んだりなんかしたら…それこそ死んだ人たちに呪い殺されるぜ?」
三人を静寂が包んだ。どれくらい経ったのだろうか、一瞬のような一生のような…静寂を打ち破ったのはブーンだった。
( ^ω^)「うはwwwwwドクオテラバカスwwwww」
('A`)「はぁ?」
( ^ω^)「死んでから呪殺wwwww二回も死んでどうするおwwwww」
('A`)「そ…そりゃあ、超地獄に行くんだよwwwww」
(´・ω・`)「超地獄って…じゃあ超天国や超現世もあるのかい?」
( ^ω^)「超現世バロスwwwww」
('A`)「ああ…もういいや。笑いたいだけ笑えや」
( ^ω^)「バロスwwwwwバロンwwwwwマロンwwwww」
(´・ω・`)「死ぬのはやめたみたいだね」
272 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:21:25.32 ID:wo39u7HaO
('A`)「ああ…よかったな」
(´・ω・`)「あなたがいて」
('A`)「ああ〜よかったな」
(´・ω・`)「あなたといて」
('A`)「ああ〜よかったな」
(´・ω・`)「一緒にいて」
('A`)「ああ〜よかったな」
(´・ω・`)「3人でいて」
('A`)「ああ〜よかったな」
(´・ω・`)「本当に」
('A`)「ああ〜よかったな」
(´・ω・`)「生きていて」
('A`)「ああ〜よかったな」
( ^ω^)「2人に会えて」
( ^ω^)('A`)(´・ω・`)「ああ〜よかったな 友達でいて」
( ^ω^)('A`)(´・ω・`)「うはwwwwwハモリテラキモスwwwww」
( ^ω^)「2人とも…ありがとうだお」
('A`)「なあに、気にするな」
(´・ω・`)「友達だもんね」
( ;ω;)「うっ…」
('A`)「なっ…何泣いてんだよ!?」
(´・ω・`)「好きなだけ泣くといいよ。すっきりするから」
( ;ω;)「うぉぉぉぉぉん!!!怖かったんだお!!!怖かっ…えぐっ…」
ショボンはブーンを正面から抱きしめた。
(´・ω・`)「バカだなぁ…僕たちがいるじゃないか?」
('A`)「なんで自分で全部抱え込もうとするかねぇ…まぁ、そこが憎めないところなんだけどなw」
( ;ω;)「寂しかったんだお。一人で寂しかったんだお。だから…2人が来てくれた時、本当に嬉しかったんだお」
273 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:22:21.73 ID:wo39u7HaO
警官「あの…お楽しみのところちょっといいかな?」
('A`)「あ?何だよ」
警官「呼んでも返事がないのであがらせてもらった。ブーンはいるかな?」
( ^ω^)「僕に何か用かお?」
警官「僕はいよぅさんの部下でね。ちょっとひっかかるモノがあってね、一緒に来てもらいたい」
( ^ω^)「引っかかること…かお?」
警官「ああ、いよぅさんの死体に…ね。辛いとは思うんだが…」
( ^ω^)「かまわないお。僕はもう大丈夫だお」
警官「そうか。じゃあ、行こうか」
(´・ω・`)「僕たちも一緒に行ってもいいかな?」
警官「ああ、かまわないよ」
('A`)「じゃあ行くか」
三人の向かった先は街で唯一の病院だった。
警官「ここだよ」
彼らが案内された部屋は重々しい扉で塞がれていた。
(;^ω^)「なんだか重苦しい雰囲気だお…」
警官「さあ、中へ」
ブーンが扉を押すと、思いの外軽く開いた。三人は重い足取りで部屋に入る。ブーンが台の上のシーツをまくる。
(;´・ω・`)「な…これは…」
(;'A`)「これ…本当にいよぅさんか?」
(;^ω^)「すごいお…」
シーツの下にはいよぅの遺体が眠っていた。ただ、それは三人の知るそれとは大きく違っていた。筋骨隆々で、肌が黒い。
274 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:23:32.04 ID:wo39u7HaO
所謂、マッチョ。生前のそれはどちらかというと線が細く、色も白かった。それがわずか3日で変わってしまうとは到底考えられない。
警官「わかってもらえたかな?」
(;^ω^)「はいだお…」
警官「僕の知ってるいよぅさんはこんなじゃなかった」
(´・ω・`)(黒い筋肉…まさか!!!)
('A`)「どうかしたのか?」
(´・ω・`)「この件についてちょっと心当たりがあってね。ちょっと行ってくるよ」
( ^ω^)「待つお」
(´・ω・`)「松尾?誰のことだい?」
(#^ω^)「ふざけるなお。いよぅさんは恐らく…邪マッチョだお」
('A`)「邪マッチョ?」
(´・ω・`)「なぜ君がそれを?」
( ^ω^)「いよぅに引き取られてからはブーンとしか言わなかったけど、僕の本当の名前は内藤ホライゾンだお」
(´・ω・`)「内藤…ホライゾン?まさかあの内藤か!?」
( ^ω^)「僕は内藤タケシの子孫だお」
('A`)「誰だ?それ」
警官「それは私から話そう。かつて、地球が暗黒時代と呼ばれていた頃の話だ。人々は暴力によって支配され、力無き者は死んでいった。
そんな中現れたのが、邪悪なるマッチョ、邪マッチョだ。
一説にすぎないのだが、力を欲する者が悪魔との契約によって邪マッチョになるらしい。
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 20:25:15.09 ID:P4liZ/yX0
(’e’)「……」
276 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:25:20.38 ID:wo39u7HaO
そして邪マッチョの特徴として、肌が異常に黒いことがあげられる。世界が邪マッチョに支配される中、現れた一人のマッチョ。それが内藤タケシだ。彼は世界中の邪マッチョを倒し、世界に平穏をもたらした」
(´・ω・`)「作り話じゃ…なかったんだな」
( ^ω^)「僕は二回、邪マッチョになりかけたお。だけど、僕の中をたぎる血が、それを止めたんだお。でも、その反動でしばらく感情や表情を失ったんだお」
警官「しかし邪マッチョが現れたとなると…」
(´・ω・`)「暗黒時代の再来、だろうね」
('A`)「ガファッ!!!!」
ドクオが床に叩きつけられる。犯人は…いよぅだ!!!
(=+ω-)ノ「ブーン…死んでもらうよう!!!」
(#^ω^)「……よくもドクオを…いよぅでも許さないお!!!ハァッ!!!」
叫ぶと同時にサイドチェストを構える。
(#^ω^)「覚醒!!!」
みるみるうちにブーンの筋肉が盛り上がり、ブーンの着ていたシャツが裂ける。
(=+ω-)ノ「行くよう!!!」
いよぅがブーンに飛びかかる。ブーンはそれを寸前で避け、右アッパー。
アッパーは顎に当たり、軽くよろめく。
その隙を見逃さず、ボディーにラッシュ。
(#^ω^)「ぬおおおおおおお!!!」
ドサッ。宙を舞い、いよぅが倒れる。
277 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:26:37.96 ID:wo39u7HaO
(#^ω^)「ショボン!!!ドクオを頼むお!!!」
(´・ω・`)「おk、把握した」
ショボンがドクオを部屋の端へ移動させる。ブーンはいよぅとの距離を詰めた。
(=-ω-)ノ「ブー…ン…」
(#^ω^)「なんだお?」
(=-ω-)ノ「君は…じゆ…だ…」
(=-ω-)ノ「君の…マ…を…こ…した…」
(=-ω-)ノ「はん…に…は…しん…」
(=-ω-)ノ「い…きろ…」
(=-ω-)ノ「あ…と…ご…ね…ん…だ…」
みるみるうちに筋肉は収縮し、肌の色も生前のものと変わらなくなった。しかし、もう二度と、いよぅが動き出すことはなかった。
( ^ω^)「いよぅ…」
(´・ω・`)「ドクオは大丈夫だよ。気絶してるけどね」
( ^ω^)「それはよか…」
ブーンは倒れた。同時に、筋肉が収縮していく。
警官「大丈夫か!?」
警官が走りよる。
( ^ω^)「大丈夫だお。ただ、全身の筋肉が痙攣してるんだお」
(´・ω・`)「無理もないよ。鍛えてない筋肉で力を解放したんだからね。ま、少し休めば立てるようになるさ」
警官「医者を呼んでくる」
警官はそう言うと、出ていった。
すぐに、警官と医者がやって来た。医者の手配により、ブーンとドクオは病室に運ばれる。
(´・ω・`)「あと五年…か」
( ^ω^)「いよぅの言葉かお?」
278 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:27:39.74 ID:wo39u7HaO
(´・ω・`)「なんだ、起きてたのか」
警官と医者は仕事に戻り、病室にはブーン、ドクオ、ショボンだけが残された。
( ^ω^)「今起きたんだお」
(´・ω・`)「そうか…」
( ^ω^)「で、何が五年なんだお?」
(´・ω・`)「…流石兄弟の復活だよ」
(;^ω^)「流石兄弟…かお?」
(´・ω・`)「ああ、最強にして最悪…邪マッチョの王とも言うべき存在さ」
( ^ω^)「でもあの二人はタケシが倒したはずだお」
(´・ω・`)「正式には封印、だね。4人の聖マッチョの力を合わせても、2人を倒すことは不可能だった。
だから、自らの力を犠牲にして2人を封印したんだ。千年だけ…ね。
僕の持つ資料が正しければ、それは今から995年前…」
( ^ω^)「あと五年…だお」
(´・ω・`)「君はどうするつもりなんだい?」
( ^ω^)「何がだお?」
(´・ω・`)「戦うか、戦わないかだ」
( ^ω^)「…」
(´・ω・`)「君が戦わなくても、誰も君を責めはしないだろ…」
( ^ω^)「戦うお」
(´・ω・`)「…」
( ^ω^)「僕が戦わなければ、たくさんの人が死んで…たくさんの人が悲しむお。
だから…だから…」
(´・ω・`)「わかったよ。君がそういうなら僕も力を貸そう」
( ^ω^)「…いいのかお?」
279 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:29:08.24 ID:wo39u7HaO
(´・ω・`)「当然じゃないか。友達だろ?僕らは」
( ^ω^)「ありがとうだお」
(´・ω・`)「それに…僕を流れる血も許してくれないだろうしね」
( ^ω^)「?」
(´・ω・`)「改めまして。私、エマドンナ・ペイジの子孫、エマドンナ・ショボンと申します」
( ^ω^)「エマドンナ・ペイジ…聖マッチョの1人…かお?」
(´・ω・`)「うん、そうなんだ。黙っていてすまない。ただ、わかってほしい。黙っていたのには理由があるんだ」
( ^ω^)「なんだお?」
(´・ω・`)「ペイジの秘めたる能力は『識別』。これは一般人、邪マッチョ、聖マッチョを見分ける力。
最初に君を見たときから気づいてたんだよ。ああ、聖マッチョの子孫だ、ってね。
何度も言おうと思ったよ?一緒に世界を救おう、って。でも、できなかった。
失いたくなかったんだよ。三人で過ごす日々を。壊したくなかったんだよ。平穏な日常を」
(´;ω;`)「僕は、二人が大好きなんだよ。一生三人で居たいと思ったんだよ。世界を救うとなれば、辛い日々が待ってる。僕は三人で笑って…いたいんだよ…」
ブーンがショボンを優しく抱きしめる。
( ^ω^)「僕もショボンが大好きだお。笑うのは、世界を救ってからでもできるお?」
280 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:29:59.55 ID:wo39u7HaO
(´;ω;`)「大好きだぁぁ…」
('A`)「あー…感動してる中悪いんだけどさ…恥ずかしくないか?」
ハッと我に返り、離れる二人。
(*^ω^)「ド…ドクオ、大丈夫かお?」
('A`)「ああ…なんとかな。さて、俺も挨拶するか」
('A`)「あー…エジニスト・バーシムの子孫のエジニスト・ドクオだ。まぁ、変わらずよろしく頼むわ」
( ^ω^)「ドクオも聖マッチョの子孫なのかお…世間は狭いおw」
(´・ω・`)「いや…まぁ、そうだね。何はともあれ、三人揃ったわけだし」
('A`)「あとはガバリナス・ナイリスの子孫か…」
( ^ω^)「ま、すぐにみつかるお」
(´・ω・`)「見つけるのはまだ先でいい。それよりも僕らは、体を鍛えないと」
かくして、戦いは始まった。
この先待ち受けるのは、希望か絶望か。
(以下、ダイジェスト)
(`・ω・´)「俺の名はエマドンナ・シャキン。ペイジの子孫だ」
(#^ω^)「僕は守るんだお!!みんなの笑顔を!!」
( ゚∀゚)「時は…満ちた」
( ゚Д゚)「ならば問おう。真の筋肉とは!?」
J( 'ー`)し「ブーン…お願いだから…死んで?」
(゚ε゚)「貴様らに真実を知る…覚悟はあるか?」
次章「夢と現実と」
近日公開!!!
第一章「悲しみの果てに見たもの」
完
wktk
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 20:31:01.65 ID:Kq7tJEI40
改行が全く無くて読む気がしない
これだから携帯厨は
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 20:31:04.64 ID:P4liZ/yX0
(´ω`)
284 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:31:58.22 ID:wo39u7HaO
投下終了です。
罵倒、批判、酷評、なんでもいいので感想お願いします。
285 :
◆QsQsJKpw.U :2006/03/20(月) 20:32:45.61 ID:wo39u7HaO
286 :
268:2006/03/20(月) 20:32:57.13 ID:N0SODSqz0
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 20:38:04.20 ID:P4liZ/yX0
>>256 当たり前のことを知らん奴がここ最近多すぎる
どこの板でも
釣りならいいんだがね。ホントに
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 20:39:37.78 ID:BY8WQrDe0
イヒイッッ……釣りイイイッ……
とりあえず携帯でVIPに来るな、と。
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 20:43:34.48 ID:36cR+/+x0
それは言いすぎ
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 20:44:48.82 ID:Kq7tJEI40
292 :
( ^ω^)は原始人のようです。:2006/03/20(月) 20:47:20.77 ID:0BgG3US2O
>>242の続き
そして今に至る。
(´・ω・`)「とりあえず把握した」
(; ^ω^)「僕は何も言ってないお、それより熊をどうにかしてくれだお」
(´・ω・`)「わかったよ」
ショボは熊に投石した。
ヒュッ ゴン
(´・ω・)つ――――・( ̄(エ) ̄)
(; ^ω^)「ショボ、ナイスだお。今のうちに逃げるお」
(・ω・`)(^ω^)≡≡≡3( ̄(エ) ̄)≡3
(; ^ω^)「追いかけて来たお、ショボ、どうするお」
(´・ω・`)「死んだふりは?」
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 20:52:55.01 ID:wo39u7HaO
>>ID:N0SODSqz0
あなたの言ってた意味がやっとわかった。
なんかみなさんごめんなさい。修行に逝ってきます。
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 20:54:32.12 ID:0BgG3US2O
( ^ω^)は原始人のようです。を書いてる者ですが、どうですか?
>>293 何を言ってるんだ。修行場はここじゃないか(´・ω・`)
誰も君を責めたりなんかしてないさ ここは「練習」スレなんだからさ
書きたくなったら書けばいい
いつでも暖かい目で君を見てるさ
──完──
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 20:55:45.34 ID:BY8WQrDe0
( ^ω^)ブーンが小説を練習するようです
>>294 正直VIPらしいノリ(本格的な小説の基準でいけば「軽杉」と言われるが)でいかにもブーン系小説という感じ。
サクサク読めておもしろい。
ガンガレ〜
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 20:56:23.39 ID:PrnDVG+bO
>>295 乙!すごく良い話だった、次回も期待しているお( ^ω^)
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 20:58:52.95 ID:0BgG3US2O
>>297 ありがとうございます。
もう少し頑張らさせて頂きます。
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 21:01:06.30 ID:LUoS831Z0
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 21:04:12.58 ID:F+9tR5oH0
ツンがレイプされたようです。
のログかまとめサイトない?
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 21:07:00.71 ID:UrqTJ50fO
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 21:07:37.15 ID:gT4wq8JS0
>>301 あれはまとめ無しで楽しんだ方が俺は良いと思う
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 21:12:25.20 ID:F+9tR5oH0
いや俺見逃したんだが・・・datでもいいからないか
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 21:13:08.96 ID:P4liZ/yX0
306 :
( ^ω^)は原始人のようです。:2006/03/20(月) 21:18:00.09 ID:0BgG3US2O
(; ^ω^)「この前ジョルジュがそれやって死にかけてたお」
(;´・ω・`)「じゃあやめよう」
(; ^ω^)「そうだお、僕が熊をおびき寄せるからショボは村からドクオを連れてきてほしいお」
(´・ω・`)「うん、ドクオに倒してもらうんだね。けどブーン、大丈夫かい?」
( ^ω^)「足には自信があるお。任せておけだお」
(´・ω・`)「わかったよ」
⊂二(・ω・`)二二⊃≡3
307 :
( ^ω^)は原始人のようです。:2006/03/20(月) 21:27:09.41 ID:0BgG3US2O
―村に着いたショボ―
(´・ω・`)「ドクオー、ドクオー、どこにいるんだー」
('A`)「目の前にいるんだけど…」
(´・ω・`)「ドクオー、ドクオー、どこにいるんだー」
('A`)「……鬱だ死のう」
(;´・ω・`)「冗談だよ。それよりブーンが熊に襲われてるんだ」
('A`)「何?それなら冗談なんでやってないで早く知らせろよ」
そういってドクオは先端に尖った石のついた槍を持ってきました。
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 21:30:01.80 ID:ePooG7lI0
ドクオカワイソスwwwwwwwww
309 :
ブーンは原始人のようです。:2006/03/20(月) 21:33:09.82 ID:0BgG3US2O
(´・ω・`)「じゃあ行こうか」
( ゚∀゚)「どこに行くんだ?」
('A`)「ブーンが熊に襲われてるんだって」
(;゚∀゚)「何?それなら俺に任せろ。見てくれ。熊に襲われても生きて帰ってきたのは俺ぐらいだ」
と言って胸の傷を(´・ω・`)と('A`)に見せました。
(´・ω・`)(こいつ仰向けで死んだフリしたのかよwww)
( ゚∀゚)「よし、石斧も持ったし行くぞ」
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/03/20(月) 21:42:03.66 ID:0BgG3US2O
(´・ω・`)('A`)「おう」
(;゚∀゚)「何で俺がリーダーみたいになってるんだ」
('A`)「ショボ、早くブーンの所へ」
(´・ω・`)「うん」
―その頃ブーンは―
⊂二二(^ω^;)二⊃≡≡3( ̄(エ) ̄)≡3
(; ^ω^)「やべぇ、内臓がでてきそうだお」
(; ^ω^)「あっ、魚を囮にすれば時間を稼げるお」
(; ^ω^)「しかし、ツンと…」
(* ^ω^)「グフフ…まだまだ走れるお」
311 :
ブーンは原始人のようです。:2006/03/20(月) 21:55:27.24 ID:0BgG3US2O
…数分後…
('A`)「いたぞ、ブーンだ。ニタついてるのは気のせいか」
(´・ω・`)「ほんとだ、ニタついてる。様子を見てようか」
(;゚∀゚)「早く助けないと死んじゃうぞ」
('A`)と( ゚∀゚)は熊とブーンの所へ駆け寄りました。
(; ^ω^)「ようやくきてくれたお」
('A`)「後は俺たちに任せな」
( ゚∀゚)「そうとも、ブーンは後ろで俺たちの戦いを見てな」
312 :
ブーンは原始人のようです。:2006/03/20(月) 22:05:13.86 ID:0BgG3US2O
( ^ω^)「そうさせてもらうお」
('A`)「はっ、てやっ…うおっ、あぶねぇ」
( ゚∀゚)「おっぱい、おっぱい」
ドクオは熊の突撃を避けては横っ腹を槍で攻撃するが、熊の皮膚はなかなかそれを通さない。
一方ジョルジュはドクオの位置とは逆の場所で石斧を振りながらおっぱいを連呼するだけです。
('A`)「ちょ…キツくなってきた。つーかジョルジュ!!お前、熊の後ろにいるんだから石斧でぶん殴れよ!!!」
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
(;゚∀゚)「実は俺、熊が最高に怖いんだ」
('A`)「はぁ?お前何しにきたのよ…」
(;゚∀゚)「ただの観戦」
('A`)「把握した、まぁピンチには頼んだぞ」
ドクオは必死に熊の攻撃を避けては攻撃をしているが、熊はなかなか倒れない。
('A`)「はぁ、はぁ…やべぇ、疲れてきた」
そのときドクオが石につまずいて尻餅をついてしまった。
( ̄(エ) ̄)「グルルルル…」