【君を】素直クールな娘【感じたい】

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ふたば★ちゃんねる落書き板の天才によりツンデレに対抗すべく、
新たに”素直クール”なる言葉が誕生した。
ツン→素直 デレ→クール

ガチで愛してくれるが、人前であれ、好意に関してはストレートかつ
クールな表現をするため、男にとっては嬉し恥ずかし暴露羞恥プレイ。
しかし、どこか天然。言葉萌えのツンデレ、シチュ萌えの素直クール。

■前スレ
【心から】素直クールな娘【愛している】
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1138355070/

■保管所Wiki
http://sucool.s171.xrea.com/

■まとめサイト(まとめ管理人◆bkvNgM0nrU)
http://japan.milan.jp/~vipper/
(鯖屋が夜逃げして現在閲覧できない状態)

■素クールデイズ開発ページ(素直クールゲーム制作サイト)
http://www.geocities.jp/sucooldays/

■クーのいる世界(小説系サイト coobard◆69/69YEfXI)
http://coobard.fc2web.com/

■素クールライフ Part2
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1137202118/
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:36:19.29 ID:pTQ777ik0
携帯のかたは以下の方法で見て下さい。

http://fileseek.net/proxy.html から見る。
・pic.toをアドレスの前に入れて見る。
・下の方にある「設」でime.nuにチェックしてから見る。

素クールのイメージがつかみにくいアナタ!
これを読むイイアルネ
ttp://www.geocities.jp/ikuikubook/kanojyo.htm

素直クール発祥の地「ふたば★ちゃんねる」の保管庫(右下に「素直クール」)
ttp://www.geocities.jp/hokakoko/

ふたばログより転載「素直クール」  
・冷静沈着で感情的になることはまずない  
・完全自立型  
・表情が薄いあるいは無表情  
・ガチで愛してくれている一途  
・愛情表現がストレート  
・照れが少ないあるいはない  
・「素直」と「クール」の矛盾したアンバランス感が最高にいい
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:36:38.30 ID:pTQ777ik0
■お題/性格ジェネレーター
http://udonkari.run.buttobi.net/
SS書くときのお題が欲しい人はアクセス。
ファミリーベーシック風。

■正式避難所
・PC用
http://yy17.kakiko.com/sucool/
・携帯用
http://yy17.kakiko.com/sucool/i/

★★保守の鉄則★★
夜中は20分〜30分おき ゴールデンタイム、土日は10分〜15分おき
平日、昼間は30分おき程度
※偶数時10分 50分 奇数時30分と、きっちり40分間隔で圧縮が来るので
 その直前に保守を!!
圧縮の時間は少しずつ変わってるようなので注意

★★できるだけしてほしいこと★★
・保守がてらでも、投下OK
・長い時には、何レス使うか投下予告を!
・作品にはレスしてください

=PART35=
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:39:02.12 ID:o9OfXpSv0
>>1
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:41:00.44 ID:kM4OhI7JO
>>1
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:42:31.10 ID:WSPzSuiN0
*************************************:
 ごちゅうい
*************************************:

このスレは素直クールに萌えるスレです。
SSスレではありません。

コピペに反応しないでください。

コテ持ちも名無しも同じ職人! やめよう差別 なくそう偏見
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:43:28.77 ID:5Q+LKB4i0
>>1乙〜

とりあえず、前々スレで保守ネタとしてつかった奴に加筆してみた。
ちなみにタイトル未定。完結するかも分からないので保管所への登録も今のところご遠慮願います。
ttp://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0220.txt
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:43:45.60 ID:gnPPaz6VO
>>6
またかよ
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:46:45.39 ID:SsD4XXkbO
>>6氏ね
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:54:07.83 ID:M7WSaifx0
前スレも無事に1000迎えたな

>>1
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:54:08.34 ID:EY9iczxNO
乙くーる。
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:54:44.04 ID:Gucx4OpJ0
999 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 投稿日:2006/02/01(水) 20:52:46.18 ID:zYBPYr2p0
1000なら皆に素直クールな彼女ができる


1000 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 投稿日:2006/02/01(水) 20:52:54.68 ID:Af9ixSOf0
孫子




バーローwwwwwww
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:56:30.88 ID:zYBPYr2p0
(´・ω・`)ショボーン
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:58:40.80 ID:Af9ixSOf0
ごめん、なんかスレが1000近かったから、「どうせまた1000オーバーだろうな」と思って
たまたま目の前にあった孫子が目に入ったから売って送信したら1000だったorz
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:59:58.30 ID:Gucx4OpJ0
まあ、済んだことは仕方ないよ


串刺さないと書けない俺なんて…
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:04:47.69 ID:zYBPYr2p0
前スレのdatあげました

そういえばテンプレに
あぷろだ
http://sucool.s171.xrea.com/up/
過去ログ保管所
http://sucool.s171.xrea.com/kakolog/
追加したほうがいいかもしれんね
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:06:56.33 ID:M7WSaifx0
>>16
乙 仕事速いなあ
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:11:34.05 ID:pTQ777ik0
俺はあえて>>6は入れなかったのだが・・・
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:13:25.24 ID:P+0G0VjSO
まあ頭おかしい人が沸くからしょうがないんじゃないか?
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:15:28.23 ID:SCGKO/mL0
ラッキーさん乙
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:15:46.55 ID:EY9iczxNO
悪いふいんきになりそうなのでお題で流れ修正。

っ お題・閏年
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:17:19.66 ID:SCGKO/mL0
>>21
なんて書いてあるのか読めない俺童貞乙
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:18:23.35 ID:SsD4XXkbO
コピペ→変換
24 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/01(水) 21:18:29.00 ID:5FlVywln0
>>21
うるうどし?
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:19:19.95 ID:5FlVywln0
スレが変わるたびにトリをはずし忘れてコマル
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:20:32.84 ID:kM4OhI7JO
>>21
うるうどしねぇ…

ふと新スレ記念素クール投下

http://kjm.kir.jp/?p=2130
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:22:56.40 ID:bjBHDgMfO
やあ (´・ω・`)
ようこそ、バーボンハウスへ。
突然だけれども、ここを訪れた君に一生セクロス出来ない呪いをかけたよ。
ああ、君が怒るのも無理はない。
このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。
この呪いから逃れる方法はただ一つ、
http://tv8.2ch.net/test/read.cgi/apple/1138398538/ のスレに
「ブロイラー→お前も雑談固定じゃん→昔から居るらしい→逆恨みはやめなさい」
と書くだけなんだ。
うん、重ね重ね強引なのはわかっている。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
じゃあ、注文を聞こうか。
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:38:27.07 ID:zYBPYr2p0
保守
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:41:23.66 ID:D7p9orr2O
スレタイの副題がなんかエロいな
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:50:11.75 ID:10BvbjVaO
ほ。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:51:02.41 ID:pTQ777ik0
お題:閏年

ク「男、今日は私の誕生日なのだ」
男「へぇ〜、そりゃおめでとう」
ク「ありがとう」
男「あれ、でも今日って二月二十九日・・・閏年じゃないか。珍しいな」
ク「うむ。この日に生まれたら、普通は誕生日を一日早めるか遅らせるかするのだが、母が
  『この子が生まれてきたことを祝福するためにも、誕生日はこのままにして欲しい』
  と言ってくれたんだ。だから私の誕生日は今日、二月二十九日なんだよ」
男「へえ、いい話だな。・・・ん?っつ〜ことは、お前今何歳?」
ク「五歳だ」
男「・・・・・・あ、そう」
ク「歳は五歳だが、身体は二十歳だ。今夜は四年分たっぷりと愛してもらうぞ」
男「はぃ!?」
ク「四年に一度しかないんだ。オリンピックやワールドカップ並に熱い夜にしよう。
  ・・・むう、いかん、想像したらみなぎってきた」
男「あっ、ちょ、クーやめて引っ張らないで!」
ク「さっそく始めようか・・・フッフッフッ」
男「クー、笑い方がこわいぞ!?っつーか、今はまだ昼だし!!」
ク「関係ない。私の心の聖火は既に灯った」
男「うわぁああぁあぁあああ・・・」

閏年がお題なのかオリンピックがお題なのか分からなくなったな・・・
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:51:39.71 ID:KrjzfaDH0
五分後に京と亮の作品、5レス投下します
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:56:13.30 ID:KrjzfaDH0
  ――1月22日(日) 彼女の家に誘われて
  昨日のように雪が降ったり、今日のようにジャケットが煩わしく感じるほど日が照ったりと、
 変な冬だ。それでも、穏やかな休日を楽しむためか、京の住むマンションのエントランスには
 家族連れで出かける人達の姿が見受けられた。
  通い慣れた部屋を目指し、インターホンで呼び出す。ややもして、京の声が聞こえた。
京『亮。よく来てくれた。すぐに開けよう』
  言葉通りにすぐ扉が開き、大人しい印象の服を着た京が薄やかな笑顔で出迎えてくれた。
亮「おはよ、って言うには少し遅過ぎるか。お誘い、どうも」
京「こんにちは、なのだろうが、私達には少し余所余所しいな。まぁ、上がってくれ」
  タータンチェックの短いスカートをひるがえす京の誘いのまま、上がる。
亮「あ、これ土産な。『ミニヨン』のケーキ」
京「そんな気を使わなくともいいのだがな。しかし、亮の心尽くしはありがたく頂戴しよう」
亮「三時になったら、皆で食べよう。チビ姉さんもおばさんも居るんだろ? 親父さんは――」
京「出かけた。夜まで帰ってこない」
亮「そっか……親父さんに会えると思ったんだがな。じゃ、夜にでも勧めてくれ」
京「残念そうだが、父に会いたいのか?」
亮「一人娘さんとお付き合いさせて貰ってるからな。挨拶して、筋を通しておきたかったんだ」
京「(ボソリ)先を考えればそっちの方が……! だが、早計とは言うまい」
亮「何か言ったか、京?」
京「いや、何でもない」
  先とは打って変わって京が生彩を欠く表情を見せたことに疑問符を浮かべつつも、案内
 された居間へと踏み込んで――誰も居ないことに、眉根を寄せる。
亮「あれ? チビ姉さんとおばさんは?」
京「……亮。今、この家に居るのは私と亮だけだ」
  後ろ手に戸を閉めて、京は厳かに告げてきた。         京の策が光って続く
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:57:14.22 ID:KrjzfaDH0
>>33――1月21日(日) 彼女の家に誘われて 1−2
亮「えーっと、近所のスーパーに買い物?」
京「違う。父と母には、私が前日に映画のチケットを渡しておいた。夜まで帰ってこない。
  邪魔m――もとい、祭姉さんにはお小遣いを渡して追い払った。今頃はゲーセンだ」
亮「何でそんなことすんの!?」
京「だって、こうでもしないと亮と二人きりになれないじゃないか」
亮「二人になりたいなら、市内でもどこでも連れて行くって」
京「先週の市内でのデート、関先生に会って散々邪魔されたぞ」
亮「忘年会の恨みを思い出したとか訳分からんこと言って、確かに鬱陶しかったが……」
京「そ、それに最近、学校でも二人の時間がない。お昼は翔と圭が一緒になったし、先週は
 怪我のことがあってか、色んな人が心配して亮の傍に寄ってきた」
亮「まぁ、あんな派手な怪我を無視されたら、切なくてちょっと泣いたかもしれんけど」
京「それらが悪いと言うわけではないんだ。圭や翔が一緒なのは楽しいし、色んな人が亮を
 心配してくれるのは嬉しい。だが――ちょっと、ちょっとだけ、寂しかったんだ……」
亮「(///)……何つー可愛いことを」
京「亮へ依存しているつもりもない。私は私でやるべきことをやっているし、君に必要な時間を
 削らせる気もない。だけど、二人だけで居られる時間は欲しいと、そう思った」
  京は喋っている内に不必要な罪悪感を覚えたのか、しょぼんとした。
京「亮。こんな女……嫌か?」
亮「ああもうっ! 大好きに決まってんだろ!」
  京の腕を取り、抱き寄せて、抱き締めて、肩口にある京の頭をくしゃくしゃに撫でる。
京「亮。騙すような真似をして、すまないと思っている」
亮「いいよ。侘びなら、今から貰うつもりだから」
京「? 亮。それは私にできr――んっ……」
  薄い唇を唇で塞ぐと、京は鼻にかかる甘い吐息を漏らして、静かに目を閉じた。 ラブ続く
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:58:08.48 ID:KrjzfaDH0
>>33>>34――1月21日(日) 彼女の家に誘われて 1−3
  京はここ最近では見ないほどの上機嫌振りだ。
  表情や言葉遣いはいつもと変わらないが、仕草や雰囲気が華やいでいる。
  ソファを背もたれ代わりに、フローリングにぺったりと座る。京は、すぐ傍に腰を下ろした。
京「亮。何か映画を見るか? 祭姉さんの趣味になるが、多数あるぞ」
亮「んー。映画に集中すると、京と一緒に居る意味ないしな……どうしよ」
  独り言のつもりで呟いたのだが、京はちゃんと聞こえたらしい。身体を小刻みに震わせる。
京「そうか。私との時間を大切に考えてくれているのだな。
  私は亮と二人だけで一緒に居られればいいんだ。正直、映画はどうでもいい」
亮「どうでもいいの!?」
  何故勧めたのかが分からない。
京「うむ。しかし、この家には他に娯楽と呼べる物がない。亮は退屈しないだろうか?」
亮「ここ一ヶ月を振り返ると、京が傍に居れば全く退屈してなかったから。
  むしろ、突き抜けて酷い目が多いような気がするような……まぁ、二人でまったりしよう」
京「そうか。では、のんびりとひなたぼっこでもしよう。私の膝を使ってくれ。膝枕だ」
亮「いや、それじゃ京がのんびりできないだろ。京、ばんざいして」
  京は小首を傾げるが、言われた通り、素直に両手を上げる。
  両脇に手を添え、身長の割りに随分と軽い京を幼児みたいに抱え上げ、膝を立てた両足の
 間に座らせる。驚いて硬直させている彼女の背を胸で迎え入れ、頭をくりくりと撫でる。
亮「この体勢なら、二人でのんびりできるだろ?」
京「う、うん……背中に亮の温もりを感じる。何と言うか、そう……亮に包まれているな……」
亮「付き合ってから、何かずっとばたばたしてたし。今日ぐらい、こうして過ごすのもいいな」  
京「あぁ。それは非常にいい案だ。とても、とても温かい」
  京は吐息混じりにそう言うと、身体をずらし、頭を胸に預けて、満足そうに目を閉じた。
                                          マターリ続く
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:59:18.90 ID:KrjzfaDH0
>>33>>34>>35――1月21日(日) 彼女の家に誘われて 1−4
  後頭部を擦り付ける京のしっとりとした髪を、梳くように撫でる。
  淡いシャンプーの香りが漂い、鼻腔を甘く刺激する。
亮「綺麗だな、京の髪。いつだったかも言ったけど、丁寧に手入れしてる」
京「初めて亮と手を繋いで、バス停まで帰った時だ。大きい亮の手が、無性に嬉しかった」
亮「小さい京の手に、内心驚いたよ。壊れ物みたいで、精一杯気を使って握った」
京「壊れ物か……私は武道を嗜んでいたから、そういう風に言われても、ぴんとこないな」
亮「じゃ――教えるよ」
  両腕を交差するようにして、京をぎゅっと抱き締める。
  きつくないように、痛くないように京を抱きすくめ、耳元で囁く。
亮「俺の腕にこうして収まる京は、華奢で、壊れそうなくらい繊細な女性だって感じる」
京「ぁ……そうか。亮に女性として見て貰えるのは、この上ない幸せだ」
亮「はは。今も我慢してるから、このぐらいで許してくれな」
  そう言って腕を解くと、左の袖を摘まれた。京は横顔を見せると、小さく小さく囁いてきた。
京「あの…………我慢、しないでほしい」
亮「え?」
京「亮に、私を抱きたい気持ちがあるなら――我慢しないでほしい」
亮「え? えぇっ?」
京「我慢する必要があるのか? 私達は恋人同士だ。以前のように不確かな関係じゃない。
  ちゃんと想い合って、こうして傍に居る。想っているから、キス以上のことがしたい……」
  頭の中身を吹っ飛ばされたみたいだった。真っ白で、視界の認識さえ覚束ない。
京「亮……こんなことを言うのは、はしたないと思われるかもしれない。だが、言わせてくれ。
  私は――亮に抱かれたい。亮だけに、愛してほしい」
                                 京、至純の想い。続く
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:00:19.11 ID:KrjzfaDH0
>>33>>34>>35>>36――1月21日(日) 彼女の家に誘われて 1−5
京「亮。私を抱く時は、自分なりに格好いい自分で在りたいと言っていたな。
  君は、疲れた身体に鞭打って、私にクリスマスプレゼントを渡しに来てくれた。
  短い時間だったとしても、私は特別な日を亮と過ごせたことが嬉しかった。
  始業式の日、亮は危険を顧みず、顔と身体に傷を負っても、圭と私を庇ってくれた。
  それだけじゃない。君も気付いてないだろう小さな優しさも、労わりも、私は知っている。
  それでも、自分に自信がないと言うのか? これ以上、何が足りないと言うんだ」
  京の温もりが、身体から消える。それでも、すぐ傍に居ることだけは分かる。
京「私は、亮の傍に居るようになった頃、随分と君を戸惑わせたな。
  押し倒してキスを迫ったり、ホテルに誘って既成事実を作ろうと思ったりしていた。
  そこにあったのは愛情でもあったが、亮への憧れと、亮を繋ぎ止めたい気持ちでもあった」
  熱い頬に、ひんやりとした物が当たる。京の手なんだと、ぼんやりした頭で認識した。 
京「だけど、私は亮に教えられ、変わった。
  憧れはない。君とは対等の恋人だから。
  繋ぎ止めたい気持ちもない。君に寄りかかることなく自立するよう、考えを改めたから。
  けれど、私は亮を愛している女だから、いつだって亮を求めているんだ。
  こんな二人が結ばれるのは、おかしいことではない筈だ」
  京が深呼吸する音が、過敏になった耳に届く。
京「亮。私は少しずつ幸せを重ねるよう、君との仲も少しずつでも進めばいいと思っている。
  だから、今のように同じ場所で留まりたくない。亮と、深い仲になりたい。
  亮の我慢は、不必要だと思う。それとも、私の独り善がりでしかないのか、亮……?」
  答えれない。唇が動かない。彼女の真摯な想いが、言葉を失わせる。
  力の入らない、アカギレで荒れた手を取って、京はそっと自分の頬に寄せた。
京「……抱いてくれないか、亮。私は……私は、亮と二人きりになれる日は、いつもシャワーで
 身を清めているから……決心しているから…………愛して、ください」          続く
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:00:54.85 ID:KrjzfaDH0
以上です
ではー
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:03:17.25 ID:uv8j0NwQ0
お、おわっちまった、、、。

さて、ティッシュを用意して息子を握っている俺の右手はどうすればいいのだ?
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:04:35.22 ID:zYBPYr2p0
ちょwwww俺も>>39と同じ状態だwww
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:04:35.09 ID:6oMteXQdO
>>38
GJ!
心の底から萌えた
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:05:05.11 ID:qXDZ3/YI0
GJ! 続きwktk
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:06:30.45 ID:pTQ777ik0
>39
>40
・・・君達はもしかして下半身に脳が付いてるんじゃないか?
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:24:40.53 ID:5Q+LKB4i0
保守
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:26:00.87 ID:kM4OhI7JO
>>38
GJ!
続きwktk

http://kjm.kir.jp/?p=2139

巫女素クール
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:39:25.65 ID:zYBPYr2p0
ほしゅ
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:41:06.97 ID:wD3TxJmFO
>>45

GGGGGGGGGJJJJJJJJ!
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:45:39.45 ID:6NHcoMV+0
2レス分いただきますね
こんなかんじ?
これまでのお話:ttp://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0222.txt

翌日、私たち二人は大学をさぼり、お互い初めてのデートを楽しんだ。

映画、散歩、古書店巡り、そして夕ご飯を外で食べる。
そのどれもが一人でやっていたときとは違う、新しい楽しみを発見する。
隣に好きな人がいるだけでこんなにも幸せな気分になれる。
それは私にとって大きな驚きであり、大きな喜びであった。

趣味のこと、何気ないこと、普段のこと、お互いのこと。
そしてお互いがそれぞれついこの間まで自分の中で思い違いをしており、すれ違っていたことなど色々と話す。
まるでそれまで無為に過ごしてきた日々を取り戻すかのように、会話を貪った。

彼はテーブルに並べられた料理の数々を楽しそうにほおばっている。

「名成君、私はとても幸せだ。
君と今日一日過ごしただけで、私は新しい体験をいくつも経験した。
改めて私も言っておくと、貴方のことを私も愛してる。」
彼は口に入れていた青島ビールを軽く吹き出しむせだした。
顔を赤くしているので、気管にでも入っているのかと思い彼の背中をさすると、「…勝呂さん、いきなりその、愛してるとか言われると…照れるよ…」
「昨日は君の方からあんなにはっきり言ってくれたじゃないか。
私は心底ドキドキしてたんだぞ。」
昨日のことを思い出したのか、彼は顔だけでは飽きたらず耳まで赤くした。

「昨日の男らしい君とのギャップ…かわいいな。」
彼は一層耳を赤くした。
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:45:49.36 ID:6NHcoMV+0
いつか誰かが歌っていた。
恋は恋愛に、恋愛は愛に、愛は愛情に、愛情は情に。
情はいつしか真っ白な灰に風が吹くだけで崩れて消えると。
だが、私と彼には当てはまらない確信がある。

最近こり始めたカメラを彼に向ける。
彼は写真を撮られることが恥ずかしいのか、そっぽを向いたが、「カメラに向かって微笑んでくれないと君が私に告白してくれたときの台詞を一言一句間違わず君の耳元で囁き続けるぞ」というと、一気に顔を赤くして諦めたようにこちらを向いた。

「こんなかんじ?」

ファインダー越しに映るこの微笑みがある限り、決して灰になることはないと私は確信できる。


50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:50:36.22 ID:6NHcoMV+0
今までお読みいただきありがとうございました。
是非とも批評をいただければ、と思います。
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:55:45.87 ID:ytiTiPEDO
>>38
久しぶりにマジで萌えた
GJ!ありがとう
この気持ちを絵にしたいが暇ないんでまた今度
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:08:03.76 ID:10BvbjVaO
保守。
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:18:50.67 ID:HFucJjpz0
>>50
GJ!
ちゃんと幸せになる結末でよかった。

ところで作品名とかないの?
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:23:36.03 ID:pW6AMUI/O
>>50
この話好きだったよ。
批評は批評スレですればいいんだよね?
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:29:05.35 ID:gAohWJQf0
こんなかんじ?
が作品名じゃないの?かな。

きれいな終わり方でとても楽しめましたよ。
締めはやっぱ重要だと思ったな。
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:38:19.46 ID:rr0rHH9t0
2分後に短編(SS?)投下しま
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:48:35.64 ID:iL44j2MO0
投下はないのか?
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:49:08.62 ID:k6TEwI1/O
>>56……どうしたんだ>>56ーーーーー!!!
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:51:59.56 ID:rr0rHH9t0
ぎゃあ、家に原爆が。
ごめんなさい、ノート探してる間にど忘れしてた、若年性アルツハイマーか、俺は。
ってことで↓から2レスほど使いま…す。
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:55:56.22 ID:rr0rHH9t0
該当の明かりがぽつぽつと消え始め、空が青く明るくなり始める。
この時間は何となく不安になる。
今までは別に一人でも構わなかった。むしろ一人の方が楽だった。
だからこの通学時間が苦痛になるなんて、考えてもみなかった。
だというのに、今では辛い。
通学の20分のうち、たったの5分間という時間だというのに、その時間がとても辛い。

―――…彼は元気か。
彼は今日も私を待ってくれているだろうか。
病気で寝込んではいないか。

色々と考えて、そして更に不安になる。
…彼の家が見えた。
気分が落ち着かなくて、つい駆け足になる。長い髪がゆれて、少し鬱陶しい。
彼の笑顔が見える。
今日も待っててくれたのだ。

それに…、うん、今日も元気だ。安心した。
「おはよう」
私も笑顔で声をかけた
すると彼もこっちを振り向いて
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:56:32.71 ID:rr0rHH9t0









「わん!」








と吠えて、しっぽを振った。
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:57:18.34 ID:iL44j2MO0
すげえ……
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:00:12.90 ID:tneD5dXi0
2スレ使って九ヶ月さんと僕の日常、第三話その一を投下します。
64:2006/02/02(木) 00:00:29.67 ID:tneD5dXi0
九ヶ月さん「では、これで定例会議を終了する」
袖山「あー、疲れた疲れた」

今日の会議の内容は、全校生徒にとったアンケートの集計および体育祭について。
アンケート……変な案ばっかりだったなあ。
そしてそれらを全てPCに打ち込む袖山。なんだこいつは。
打ちながら喋ったりして。なんでそんなことができるんだろう?

袖山「何か飲み物を買ってこようと思うけど、何かいるか?」
僕「えーっと……じゃあコーラ」
九ヶ月さん「コーヒー牛乳を買ってきてくれ」
袖山「分かった」

袖山は生徒会室から出て行く。

九ヶ月さん「やっぱりコーヒー牛乳に限るな」
僕「九ヶ月さんの好みはよく分からないよ」
九ヶ月さん「コーラなんて飲んでたら骨が溶ける」
僕「それは嘘だと思うよ」
九ヶ月さん「そうなのか……」

袖山「ほい、買ってきたぞー」
僕「ありがとー」
九ヶ月さん「どうも」
袖山「コーヒー牛乳……そんなのよく飲めるな……」
九ヶ月さん「飲めないほうがどうかと思うぞ?ホットにしてもたまらないおいしさだ」
僕「そんなにおいしかったっけ?」

吸血鬼の癖にコーヒー牛乳が好きって……やっぱり九ヶ月さんはよく分からない。
65:2006/02/02(木) 00:00:45.31 ID:tneD5dXi0
そして、下校時刻。
袖山と別れた後、九ヶ月さんは切り出した。

九ヶ月さん「浩章、今度君の家に行ってもいいか?」
僕「っと、またいきなりだね。僕はいいけど」
九ヶ月さん「そうか。一度君の家に行ってみたいし、君の家族にも会ってみたいし」
僕「ああ、まだ紹介もしてなかったっけ」
九ヶ月さん「それに──君の部屋で一度君の血を吸ってみたい」
僕「他人が聞いたら何かと思うよ、その発言は」
九ヶ月さん「こんな時間に通る人もいないさ」
僕「じゃあ、次に吸うときに来るのでいい?」
九ヶ月さん「ああ」
僕「じゃあ、予定は空けておくよ。また明日ね、九ヶ月さん」
九ヶ月さん「浩章」
僕「ん?何?」
九ヶ月さん「好きだ、といって欲しい」
僕「…………好きだよ」
九ヶ月さん「ありがとう、私も好きだ……ではまた明日」

九ヶ月さんと別れ、家までの道を歩く。
今度九ヶ月さんが来るまでに部屋の掃除しなくちゃな……
僕はそんなことを考えながら家に帰る。
先ほどの会話を聞かれているとも知らずに。


???「吸血、鬼……」

それは僕と九ヶ月さんに別れをもたらす────僕がそれを知るはずもないが────
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:03:02.92 ID:tneD5dXi0
以上。少しずつ二人の日常が変化していく、序章のようなものです。
これまでの話はWikiに保管していただいています。
保管してくれている人、本当にありがとうございます。
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:09:31.81 ID:t2uftqgvO
ほ。
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:22:50.27 ID:tneD5dXi0
緊急浮上素直クール
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:26:50.09 ID:glT8D+ZN0
0:30になったら、京と亮の作品3レス投下します
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:28:17.75 ID:3yrkphR/0
今日は長い夜になりそうだ、、、ティッシュを用意して待ってるぜ
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:30:09.43 ID:glT8D+ZN0
>>37――1月21日(日) 彼女の家に誘われて 1−6
  視界が、クリアになった。目の前に居るのは、臆することなく真っ直ぐに見つめてくる京。
  抱かれたいと、愛してほしいと告白した彼女は、照れた様子を微塵も見せない。
  それが恥ずべきことでないと、声高に語っているようだった。
亮「み、みや、こ……」
  喘ぐような声しか、出なかった。喉はからからで、背筋から頭の先まで熱くなって、思考は
 もうまともに働いていなくて、ただ――京を求めて、引き寄せた。
京「ぁ、りょ――」
  名前さえ呼ばせず、唇を塞ぐ。塞いで、舌を強引に京の中へ押し入れた。 
  京の声にならない驚きが、こちらに触れている手を通して伝わる。
  驚いても、彼女の決心が揺らぐことはなかった。恐る恐る、舌を絡めてくる。
  いつもの、ミントの味。涼やかで、落ち着く味なのに。今は、心を熱くさせた。
  深く繋がるキスの合間に、動物のような息を吐いて、京を求め続けた。
京「亮……キスだけじゃ足りないから、抱き締めて……」
  唇を離して、切ない声。それに身体は応えて、彼女の細い腰を抱き寄せて、伸ばした両足
 の付け根辺りに座らせる。そのまま、下半身を押し付けるように抱き締めた。
京「ぁ、ぅ。亮のが、あ――」
  またがった京の短いスカートからは、白い足が晒されている。撫でると、びくりと反応した。
  唇を重ねたまま、腰と頭に手を添えて京の身体を横に移動させる。
  京の足を割った状態で、腰と腰をくっつけたまま押し倒す。
京「んっ――痛っ!」
  唇を離して、京が小さな悲鳴を漏らした。
  それは、頭から冷や水をかけられたような衝撃だった。視界じゃなく、頭の中がようやく
 クリアになる。大きく息を吐いて、慌てて京から身体を離した。
                                            続く
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:31:05.28 ID:glT8D+ZN0
>>71――1月21日(日) 彼女の家に誘われて 1−7
京「あっ……亮、すまない。硬いフローリングだったから、ブラのホックが背中に当たって、つい
 言葉が漏れた。痛く、なかったから。亮の愛し方は、とても心地よかったから……だから」
  続けて、と言う京の言葉を遮った。
亮「ごめん」
  言うべき言葉が、思いつかなかった。最適なものなんて、思い浮かばなかった。
京「亮……どうして?」
  京の表情が、傷付いたように曇る。分かってる。謝ることなんかなかった。
  京が望むように、自分も身体を重ねることを望んでいたから。だけど――
亮「……俺は、京みたいに綺麗な思いじゃなかった。
  心から望んでいたんじゃない。身体だけが、京を求めたんだ。最悪だ、俺……!」 
  言葉は、朧なものが見つかった。けれど、そんなのは無意味だ。
  彼女を傷付けた。醜い自分を晒した。崩れそうな顔を隠したくて、片手で覆う。
亮「……京。傷付けて、ごめん。
  でも、好きだから。京を、本気で好きだから。本当に好きだから、こんな俺じゃ嫌なんだ」
京「亮……」
  泣きそうな自分が、どうしようもなく惨めだ。
  身体の痛みには慣れていても、心の痛みに弱い自分が、酷く不出来な人間に思える。
  京は、こんな自分を否定するかもしれない。けれど、曲げられない。
  本当に好きだから。獣みたいな自分で、京を汚したくない。
  京は、悲しげに細めていた目を、緩やかな笑みの形にした。
京「亮。君は……本当に真面目で優しい人だな」
  京はゆったりとした口調でそう言うと、頭を抱えるように抱き締めてきた。
                                     続く
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:31:56.77 ID:glT8D+ZN0
>>71>>72――1月21日(日) 彼女の家に誘われて 1−8
  胸の感触に、いやらしい気持ちは涌かない。優しさと鼓動だけが伝わってくる。
京「急かすようなことをして、亮を傷付けた。すまない。
  私達は二人だから、足並みを揃えないといけなかった。私の、独り善がりだった」
亮「独り善がりじゃない。俺も……京を、抱きたいって思うから」
京「うん……けれど、それは早過ぎた。まだ、未熟な想いだった。
  それに、今日はのんびりする日だったな。君の提案に乗っておいて、勝手な真似をした」
亮「いや、勝手なのは俺だ。俺の都合に付き合わせて、ごめんな」
京「ふふ……何だか、二人で後ろ向きで居るのも精神的に悪いな。
  だから、そんなのを忘れるくらい素敵な日にしよう。今日は、まだまだ長いから」
  京は、一層ぎゅぅっと頭を抱き締めると、あやすように撫でて、身体を離した。
  薄やかに笑う京の、その顔がまともに見られなくて、視線を逸らして片手で顔を覆う。
亮「格好悪ぃ……本当にこんな男でいいのか、京……」
京「当然だ。真面目で、強くて、誰よりも優しい亮が、私の求める恋人だから」
  京は体温の低い手を、こちらの頬に当てる。それから、唇を重ねるだけのキスをしてきた。
  想いは切なく胸に響き、ただ、京を抱き締める。彼女は何も言わず、それに応えてくれた。
  言葉はなく、相手の心音だけに耳を傾ける静かな時間。
  それも過ぎて、身体を離す、その刹那――リビングと廊下を繋ぐ戸が、勢いよく開いた。
祭「いぇーい! UFOキャッチャーの景品で大きいお菓子ゲッツしてきたぜー!
  京ちゃんの分もちゃんとあるよー。御飯の後に、一緒に食べようy――」
  闖入者は、満面の笑顔を浮かべてお菓子の袋を掲げていた。しかし――
祭「…………オ、オジャマシマシタ……」
  こちらを見ると、かくかくとした動きでお辞儀をして、ぱたんと戸を閉める。が――
祭「なーんて言うと思ったかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
  戸を蹴り開け、掃除機を構えたチビ姉さんが襲い掛かってきた。        復活祭で続く
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:33:28.70 ID:glT8D+ZN0
『京と亮のちょっと変わった日常』は健全な青少年の育s(ry です。
エッチなのはほどほどに
ではでは
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:34:10.91 ID:sDCQYaso0
エロ展開じゃなかった(´・ω・`)ショボーン
76 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/02(木) 00:35:33.36 ID:2gx8pM000
>>74
GJ!!
>>38の時点でコトに及ぶ寸前で祭姉ちゃん乱入!
なイベントを信じて疑わなかった俺は勝ち組だぜいえーい。

さぁ、今回は別にトリの外し忘れではありません。
紅い死神第五話ラスト行きます。
えーと、4レス使いますんで。
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:35:35.34 ID:vG4mJxspO
ちょっwww
このほとばしる思いはどうすればよいのだ?
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:35:49.13 ID:3yrkphR/0
あれ、、息子を抱えた右手は、、、、、ど、、どうすれば、、、
用意した、、、ティッシュも片付けないと、、、
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
79 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/02(木) 00:35:54.69 ID:2gx8pM000
「おぉー…」
二度と目にすることは無いと思っていたその姿との再会に、声が漏れる。
「どうだ?」
くーが、その見た目同様に鋭い口調で俺に訊く。
「ん?や、どう、って訊かれても…別に見たかった訳じゃないからなぁ…」
「そんな!」
グワッ、と、くーが声を荒げてこちらに詰め寄る。
「え?え?」
俺、困惑。
「キミはボクのこの姿を見てどうとも思わないのか!?」
くー、激昂。
「え?えぇ?」
俺、超動揺。
「キミが望んでいると思って、意外と恥ずかしいこの姿に成ったというのに!!」
くー、怒髪天。
「ちょ、くー?待、え?」
俺、挙動不審。
「それなのにキミは!別に?別にと!それはあんまりではないのか!?」
くー、犬耳出現。
「わ、おま、ま、てえええぇぇぇ?」
俺、ヘッドバンキング(被害者)。
「冬悟さんのバカぁぁぁぁぁ」
くー、ヘッドバンキング(加害者)。
ガックンガックンと、俺の首が百度目の前後運動を達成したあたりで、俺は自分の命の危機に気付き、慌ててくーを止めにかかる。
80 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/02(木) 00:36:24.57 ID:2gx8pM000
「ちょ…っと待てぇい!!!」
グワシと、くーの肩を抑えるように掴む。
「っ!!!」
そこで、俺は気付く。気付いた。気付いてしまったんだ。
くーの細く白い両の腕は俺のムナグラへと伸びている。
その二本の腕の先、つまり、身体の方。
くーの暴挙を止め、改めてそこを見る。
そう。
皆さんはお気づきだろうか。
くーは、薬を飲んで大人の姿へと変わった。

その際に、その際に、その際に!!

 服 は 小 さ い く ー の サ イ ズ の 服 の ま ま だ と い う こ と を !!!

つまり!!

 大 人 く ー の 魅 惑 の 肢 体 を 覆 う の は 小 さ な 小 さ な 服 の み で あ る !!!

さあ皆さんご一緒に!!

 今 夜 も み な ぎ っ て き た !!!
81 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/02(木) 00:36:40.71 ID:2gx8pM000
「くー?」
優しく優しく、アクマでシンシ的にくーに呼びかける。
「む…なんだ?」
感情が昂ぶってる所為で、ちっちゃいくーの特徴である犬耳(ryがぴこんと飛び出た大人くーが返事を返す。
「お前の言いたいコトはよぉーく、分かった」
「本当か?」
ピコンと犬耳(ry。
「ああ、本当さ」
同時に、部屋中のファービーが声を上げる。
「ファー」「ブルスコ」「ナデナデシテー」「オナカスイター」「モグモグ」「モルスァ」
「そんな格好までして……」
「そん、な、格好…?」
言って、くーは、昨日今日で何度目か、自分の姿を確認する。
大きめの胸を隠すのは、実にちいさな布地。
上下の服の間に存在する、白く平らなお腹とへそ。
限界までパンパンに張っているスカートから、一部は最早隠れるコト無く見える、白いあんちくしょう。
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:36:55.59 ID:DjxLyd6dO
エロじゃなくて安心
なんというかエロとは合わないよな。このお話は
83 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/02(木) 00:37:00.50 ID:2gx8pM000
「っ!!!」
バッと腕を引っ込め、ローブを合わせて俺から肌を隠す。
そしてそのまま、
「ぅ…ぅう……」
半べそでへたりこんだ。
俺はその姿を見て、よくじょ…ゲフンゲフンウォッホンゴッホゴッホ!!!…はあと息を一つ吐き出す。
そして、くーの頭を優しく撫でながら、
「な?そんな覚悟も無いのに、無理すんなって」
と言った。
「ぅ……ん……」
えぐえぐと涙を両手で拭いながら、くーもうなずく。
「しっかし、お前って泣き虫なのなぁ?」
からかうようにニシシと笑う。
「ぅぅぅ、笑わないでくれ、恥ずかしい……」
一瞬の間、そして、二人で小さく笑った。
「とりあえず着替えろよ。そんな格好じゃマズイしな」
「ん」
うなずくくーを後ろに、俺は部屋のドアを、開けた―――
―――瞬間。
「―――っの、ボケ冬悟ぉおおおおぉぉおおおおぉぉおおぉぉぉぉ!!!」
凛と響く声と同時に、俺の顔面、しかも真正面に、細い足がメリコンだ。
俺の視界は血の赤、混濁の白、気絶の黒に染まる。
「さ……早紀…」
俺の、意識は―――
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:37:16.23 ID:3yrkphR/0
み な ぎ っ て き た !!!
85 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/02(木) 00:38:27.56 ID:2gx8pM000
こう、憧れの亮と京の〜、の人の後にスグってのは気が引けたけど眠いので投下しちまいました。
別にこれといって反省なんかしてないんだからね!!

少ししたら五話まとめたぶんをうpします。
次回六話もお楽しみに
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:39:43.41 ID:3yrkphR/0
Hな展開じゃないけどみんなGJ!!!
楽しみにしてるから頑張ってください!!!!!!
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:39:53.46 ID:tneD5dXi0
ああもう、焦らすなぁ!
88 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/02(木) 00:42:52.28 ID:2gx8pM000
ほい
ttp://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0224.txt
五話まとめです
おやすみー
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:46:32.00 ID:OZhFTl9MO
両者GJ!!

>>亮と京
今までりょうときょうって読んでたorz

>>ソミーさん
み な ぎ っ て き た !!
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:48:15.13 ID:3EaoMH9D0
>>74
いいね、マジで
とってもシンパスィー感じる
受験前に燃え尽きてしまいそうだよ
やはり祭が来たかwww

>>85
おもろいがなwww
俺も少しよくじ(ry

どっちもGJ!!

つーかおまいら
そ ん な に エ ロ を 求 め る な よ
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:56:51.87 ID:glT8D+ZN0
>>79>>80>>81>>83
ソミーさん、安価付けとくよー
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 01:11:41.18 ID:tneD5dXi0
クール
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 01:11:48.42 ID:sm4ZIXYWO
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 01:25:30.85 ID:tneD5dXi0
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 01:27:27.50 ID:4GwGqaDd0
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 01:34:00.51 ID:HtaEijZy0
保守
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 01:34:33.65 ID:HtaEijZy0
保守
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 01:36:17.09 ID:vSMZw/ZK0
ほすage
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 01:53:45.20 ID:HtaEijZy0
  ( ゚д゚)   
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /


  ( ゚д゚ )   
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 01:55:08.76 ID:KuliUmHp0
保守
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 01:55:17.09 ID:r9VPI8ss0
こっち見んなよwww
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 02:10:46.30 ID:99PrYmboO
ほしゅ
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 02:11:36.10 ID:cdoHTeX50
家族3レス投下します
5分後から
104家族:1/3:2006/02/02(木) 02:16:01.87 ID:cdoHTeX50
妹「いた〜だきますっ」
ク「いただきます」
父「いただきます」
「いただきます」
弟「・・・(がつがつ)」
母「こら、いただきますくらい言いなさい」
弟「あっ・・・へいへい、いただきます。茶碗返して」
母「よろしい」
結局、あの後私服(甚平だった)に着替えてきたお父さんを交えて、
クウの一家+俺の六人で食卓を囲むことになったのだが、
(何と言うか・・・)
妹「あっ!お兄ちゃんあたしの唐揚げ取った!!返してよ〜」
弟「へいへい、ほれ」
妹「あ〜ん、パセリじゃないってば!お兄ちゃん自分が嫌いなのよこしてるだけじゃん」
弟「そんなカロリー高いのたくさん食うと太るぞ」
妹「うっ・・・」
ク「この時期は、ちゃんと食べないと大きくなれないぞ」
妹「そ・・・そうそう、お姉ちゃんの言うとおりだよ。か〜え〜し〜て〜」
弟「ちっ・・・しゃあねえ。ほら、玉子やるから」
妹「わーい」
ク「そのかわり、ちゃんとトマトも食べなさい」
妹「・・・はーい」
実に平和だ。
まさに家族団欒。
母「お口に合うかしら?」
「あ、美味しいです。すごく」
実際、お母さんの料理の腕前はかなりのものだった。
唐揚げは、噛むと肉汁が舌の上にほとばしり出て、熱を持った鶏肉の良い香りが鼻腔に抜け、
咀嚼すれば弾力のある肉と混ざり合ってとても美味しい。
下味の付け方も、濃すぎず薄すぎず丁度良い塩梅だ。
105家族:2/3:2006/02/02(木) 02:16:30.13 ID:cdoHTeX50
出し巻き玉子も、汁がたっぷりで、またそのちょっと甘からいだしの味が、俺の好みど真ん中だ。
ホウレン草も甘く柔らかく、付け合せの野菜も瑞々しい。
まさにパーフェクト。
母「嬉しいわ。腕によりをかけた甲斐があったわね」
お母さんが嬉しそうに目を細めた。
俺はこの人にはじめて会ってからまだ数時間程度だが、
その仕草から本当に家事を楽しんでやっているのだというのが分かる。
ク「君、ちょっと味噌汁を飲んでみてくれないか」
クウが唐突に話しかけてきた。
味噌汁?
俺は汁椀に目を落とした。
わかめの味噌汁。
表面にはみじん切りのネギが浮かんでいる。
箸を入れてかきまわすと湯気が大きく膨らみ、味噌の芳しい香りが立ち昇った。
俺は椀の端に唇をつけ、椀を傾ける。
熱い汁が舌の上を滑り、口内に溜まってゆく。
熱を帯びた香りが鼻に抜け、すぐ後にかつおだしと味噌の味が広がる。
やけどしないよう注意しながら、のどへと送り込む。
ごくり。
熱い液体が食道を通り、胃に落ちていく感触。
鼻に抜いた吐息に、まだ味噌の香りが残っていた
うまい。
香り、味の濃さ、全て理想的だ。
わかめを一口噛んでみた。
ぴらぴら、しゃきしゃき、心地よく噛み切れる。
汁をもう一口。
「・・・ほぅ・・・」
自然と、ため息が出た。
106家族:3/3:2006/02/02(木) 02:17:32.73 ID:cdoHTeX50
ク「どうだ?」
「・・・う〜む、うまいわ、これは」
確かにうまい。
他の料理同様、文句なしだ。
だが、何故クウはわざわざ俺に味噌汁を飲むように勧めたのだろうか?
ク「この味を覚えておいてくれ」
クウが、汁椀を口に運びながら言った。
ク「この味は、私が私の生涯をかけて目標とする味だ」
「・・・ほう」
ク「母に習って、他の料理ならばある程度は母のそれに近いものを作れるようになった。
  だが、この味噌汁だけは駄目だ。今まで一番多く口にする機会があったにも関わらず、
  この味わいだけはどうしても出せないんだ」
母「あら、クウちゃんならすぐにもっと美味しいもの作れるようになるわよ」
ク「それは無理です。娘が母を超えることは決して出来ません」
母「・・・ふふ、うれしいこと言ってくれるじゃないの。
  でも、それでいいのよ。あなたは、あなたの味を出せばいいの。
  私の真似をしても意味は無いわ」
ク「ええ、それは分かっています。ですが、娘が母を見て、
  ああいうふうになりたいという願望を抱くのは、ごく自然なことだと思います」
母「あらあら・・・。しょうがないわね、私もそうだったわ。
  あなたは、あなたの大切な人に自分なりの味のお味噌汁をつくってあげなさい。
  ・・・これはあなたのお婆ちゃんからの受け売りだけど」
ク「勿論。彼には味噌汁だけでなく、私の手料理をこれから先ずっと作り続けていくつもりです。
  いつか、子供が出来て、その子が大きくなったら、あなたのその言葉を伝えます」
母「そのころには私はお婆ちゃんね」
ク「大丈夫です。そう遠い未来の話ではありません」
母「あらあら・・・ふふっ。楽しみにしておくわ」
・・・え〜っと、お二人さん。大変夢があって結構ですが、出来ればそういう会話は
父「・・・・・・(ずず〜っ)」
この人が居ないところでしてください。
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 02:18:22.93 ID:cdoHTeX50
以上です
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 02:46:39.82 ID:4LRyQizF0
>>107
グレート
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 03:07:01.15 ID:fjJvF1TL0
>>107
パワード
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 03:14:17.20 ID:3If1a4D40
無知デレ
ムゥ「ばれんたいん…?知らない」
男「えーと、あれだ。女が男にチョコを渡す日があるじゃないか」
ムゥ「…あったかも」
男「あれはな、女が自分の好きな男にチョコを渡して、言葉の変わりに愛の告白をするんだ」
ムゥ「…わからない。何でそんなことを?」
男「え?…え、えと…」
ムゥ「あなたでも知らないんだ…」
男「すまん…」
ムゥ「欲しい?チョコレート…」
男「欲しいさ!二月十四日にチョコを貰うのは男の夢だからな!」
ムゥ「じゃあ、その日にあげる…」
男「よっしゃあ!」

ムゥ母「はい、これ」
ムゥ婆「ほい、これ」
ムゥ犬(♀)「バウ、ワウ」
ムゥ「とりあえず、周りの人連れてきた。はい、私からも」
男「……………………」
ムゥ「モクちゃんの真似?」
男「違う…何もかも違うんだよ…」
ムゥ「むぅ…わからない」
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 03:32:32.56 ID:3If1a4D40
クー、亜種達と座談会
クー「呼び出してすまない。早急に言おう。私は彼が好きだ。君達には諦めてほしい」
モク「………………………………………」
ムゥ「…好き?諦める?…そんな言葉、彼から教わってない」
クー「私は寝ても覚めても彼の事ばかり考える。彼が欲しい。彼を手に入れれば何もいらないくらいだ」
モク「……………………………………………………」
ムゥ「…寝ても?ああ、夢の中にも出てくるってこと?…私も毎日出てくるよ、あの人」
クー「ほぅ…その言葉。宣戦布告と考えてよろしいか?」
ムゥ「むぅ…難しい言葉。わからない」
クー「君は毎日見る夢の中に彼が出てくると言った。つまり、自分もそれほど彼の事を思ってるという主張と私はとらえる」
ムゥ「一気に言われたら、よくわからないけど…彼って忙しいんだね。モクちゃんも彼が夢に出てくるんだって」
クー「(かわした?無知を利用して私の矛先をモクに向けようと?策士、油断ならん…)」
モク「………(///)」
ムゥ「…赤い。何で…?」
クー「(私は、私はどちらを先に潰せば…しかし、敵が最近増えてきたな)」
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 03:55:09.26 ID:3If1a4D40
ムゥ「…たぁっ」
男「うぉっ!?き、急に抱きつくなよ…どうした?」
ムゥ「クーちゃんの真似…」
男「あいつの真似だけは止めとけ」
ムゥ「好きな人にはこうするって…」
男「変な影響受けたな……って、お前『好き』って気持ち理解できるのか?てか、俺の事好きなのか?」
ムゥ「むぅ…」
男「あ、ワリィ。一気に言い過ぎた…で、俺の事『好き』なのか?」
ムゥ「りんご…」
男「…は?」
ムゥ「りんごは食べるとおいしい。だから私はよく食べる…」
男「(こ、こいつ…何か語る気だ。成長したなぁ…)」
ムゥ「それが『好き』なら、りんごは『好き』…」
男「…俺は?」
ムゥ「あなたは聞くと教えてくれる。だから私はよく聞く…」
男「(本当。こいつ、成長…)」
ムゥ「でも、時々嘘を言う。聞くのは『好き』じゃない」
男「…成長したなぁ……」
ムゥ「でも、あなた以外…聞く人がいない。教えてくれる人がいない」
男「(そこも成長してほしいかな…)」
ムゥ「それは私があなたを『好き』だから…」
男「え?」
ムゥ「?…私、言葉間違えた?」
男「いやいやいや、合ってるよ。うん、合ってる」
ムゥ「…『好き』ならクーちゃんみたいに」
男「……それはお前の『好き』なのか?」
ムゥ「むぅ…」
男「ワリィ…難しかったか。でも、お前が聞いてきてくれるのは俺も『好き』だ」
ムゥ「…あなたに『好き』と言われるの『好き』かも」
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 04:28:49.89 ID:3If1a4D40
低身長素直クールと高身長素直クール
男「(両脇を二人の美人にロック…両方違った意味で振りほどけない!)」
低(140cm)「私と一緒に帰りたい。そう言えばこの膠着状態から抜け出せるぞ」
男「(一方は振りほどくのを男の良心が断固阻止する可憐さ故に…そして)」
高(190cm)「私と一緒に帰れば何も危険はない。迷う理由はない筈だが」
男「(もう一方は振りほどくのを男の腕力が断固拒否する強靭さ故に…)」
低「ほら私を選べ。これを腕に擦り付けてやるから」
男「(ぐっ…!こ、こいつ…身長の割りに胸があるというミステリアス…)」
高「ほら私を選べ。そっちのより私のほうがたわわに実っているぞ」
男「(ぐっ…!こ、こいつ…胸部はもちろんだが、身長の割りに声が低くないという七不思議…)」
高「ほう…私の方に心が傾いてきているな。それで正解だ」
低「何をほざく。私と一緒の方が周囲から見ても不自然ではない…身長からしてもな」
高「何…?」
男「(ぎぁっ!上にグイィィっと…)」
低「何か…?」
男「(ぎぅっ!下にグイィィって…)」
高「………」
低「………」
男「(と、とりあえずぅぅ…て、手ぇぇぇを…は、離し)ぃぃぃ!!!」
高「…あ」
低「…あ」

どうみても両肩脱臼です、本当にコン畜生でした
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 05:06:54.89 ID:3If1a4D40
ムゥ「口と口を合わせることっていいこと?」
男「……誰から聞いた?」
ムゥ「聞いてはいない。あなたがこの前、クーちゃんと合わせてたの見た」
男「!!!!!!」
ムゥ「驚いてる…?何で?」
男「…いや、知らなくてもいい事さ。…で、俺とアイツが…その、口を合わせてたのを見て、どう思った?」
ムゥ「思ったこと…?『何をしてるんだろう?』って思った…」
男「………そうだった。そりゃ…そうだろうな。お前はそう思うだろうな…」
ムゥ「合わせ終わった後、クーちゃんが嬉しそうにしてたから…あれっていいことなの?」
男「(『嬉しそう』って…アイツの表情は読み取れるのかよ)……まあ、いいこと、かもな」
ムゥ「いいことなら、したい」
男「おしっ!しよう、しよう!さ、口を突き出せ!」
ムゥ「急に元気になった…。やっぱり、凄いいいことなんだ…」
男「ああ、そうさ!だから、口を!」
ムゥ「うん…はい」
男「…そんな蛸みたいに出さなくても」
ムゥ「むぅ…突き出すって、こうじゃないの?」
男「いや、合ってる…けど、はぁ…萎える」
ムゥ「わからない…ごめん。お詫びに…」
男「…ん?」
ムゥ「たこ焼き、買ってあげる」
男「…よくわからないけど、ありがとう」
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 05:22:36.13 ID:0V7JtzdNO
ほっしゅん
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 05:30:22.17 ID:3If1a4D40
誰か本職きてけろぉぉ
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 05:31:21.04 ID:8sgxfXr90
ほしゅん

とりあえずこれだけは言っておきたい

>>50

ARB好きか?なら嬉しい。
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 05:47:07.29 ID:HtaEijZy0
保守
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 06:29:04.12 ID:0V7JtzdNO
鰈に捕手
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 06:54:48.12 ID:Ya/88YLTO
>>53
こんな感じ?です
>>117
悦んでもらって何よりです

そして保守
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 07:30:37.01 ID:g/MJRkFRO
☆彡
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 07:33:24.01 ID:tX9F4jVZ0
短編書いてみたけど時間ないから夜にでも投下してみる。
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 08:23:05.25 ID:ZMkjmh8FO
保守
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 08:44:25.15 ID:hj/KpLc2O
バレンタインにチョコあげるのは日本だけ。










って志摩子が言ってたそんな保守
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 08:50:54.62 ID:NsidISWaO

俺からの 大切なお願いです。

素直クールな女の子をさがしています。

15-25までの童顔めがねです。

最悪の場合、死に至る可能性があります。

よろしくおねがいいたします。


126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 09:27:24.45 ID:oq4LKXFHO
>125
>俺からの

ここまで読んだ
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 10:21:39.63 ID:mJCKt73SO
保守
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 11:01:17.26 ID:SC3YRouBO
時間空きすぎ保守
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 11:12:02.43 ID:oq4LKXFHO
前は曜子ちゃんの意味がよく分からなかったが、最近気付いた俺が激しく情熱的に燃える保守
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 11:25:43.82 ID:zrWlygXK0
いまだに曜子ちゃんの意味が分からない俺が保守
131「高校碧空事情」:2006/02/02(木) 11:27:36.63 ID:12I1mVfLO
べろちう後編と水難事故前編投下しますめ
132「高校碧空事情」:2006/02/02(木) 11:29:09.31 ID:12I1mVfLO
「高校碧空事情」
〜べろちう後編〜

「目を閉じればわかると思うよ」


クー「目を閉じるだけでわかるのか?」
「うん」
クー「ふむ」

確かその時、目を閉じた空実さんがいつも以上に綺麗に見えた気がする。

クー「まったくわからないぞ」
「ん、もう少し待って」
クー「?」

ちゅ…ん……

クー「んッ?諒司?何をした?」

目を開いたクーの目の前には……
133「高校碧空事情」:2006/02/02(木) 11:30:47.59 ID:12I1mVfLO
「蒟蒻ゼリー」

クー「……それがべろちゅーという行為なのか?」
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
クー「優柔不断は好かない」
「実は僕もよく知らないんだ」
クー「む、そうだったのか。」
「うん。ごめんね、クー」
クー「いや、気にしてないぞ諒司。自ら調べれば良いことだ」
「あ、いや、それは良くないかも…」
クー「む、何故だ?」
「いや、だから。やっぱりそういうのは僕が調べる立場だからさ……」
クー「……そういうものなのか?」
「そういうものなんです」


ちょっと寒くなり始めた、秋空の屋上での出来事でした。

べろちう後編 完
134「高校碧空事情」:2006/02/02(木) 11:32:09.76 ID:12I1mVfLO
「高校碧空事情」
〜水難事故 前編〜

「クー、水族館に行かないかい?」
クー「水族館とな。いささかこの真冬にはデートスポットとして寒すぎではないか?」
「痛いトコを突っ込むね」
クー「まぁ諒司とならいつも温もりを感じる事ができるから、問題ないがな」
「冬の水族館も綺麗だよ?」
クー「ふむ、私も冬の水族館には行ったことが無いからな。是非行きたい」
クー「放課後にどうだ?」
「え?今日行くのかい?」
クー「当たり前だ。諒司が提案したのだろう」
「うんー。でも制服じゃ、帰りが寒いよ?」
クー「だから問題は無い。お互いに寄り添えば暖かろう。」
135「高校碧空事情」:2006/02/02(木) 11:33:40.52 ID:12I1mVfLO

「ん、わかったよ。でも今日は僕が清掃当b…」
クー「今村、今日の清掃当番を諒司と交替してくれ」
今村「ちょwwおまwww初登場早々パシリかよw」
「あ、いや、今村に悪いよ」
今村「田川ぁ〜。俺が空実さんの頼み事を断ると思うか?」
「え?」
今村「俺は今、空実さんに命令されて、みwなwぎwっwてwきwたw!w」
クー「彼も善意で交替してくれたのだ。その分諒司は私をしっかりエスコートするべきだ。」
「今村……(変態マゾヒストだったのか)」

水難事故 中編につづく
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 12:08:33.10 ID:NxlWil270
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 12:32:53.60 ID:4LRyQizF0
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 12:39:46.59 ID:m0V2JiMY0
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 12:40:31.04 ID:x6YBHAYo0
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 12:41:32.67 ID:x6YBHAYo0
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 12:44:18.82 ID:x6YBHAYo0

前好きだった人の名
そういえば素直クールだったっぽい





んなわきゃない
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 12:46:47.62 ID:oq4LKXFHO
ちょwwwww
知り合いの妹と同じ名前なんだけどwwwww
4歳だけど。
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 12:50:09.59 ID:ygcYbUkr0
冬の海もなかなかいいもんだよ
デートには向かないだろうけどな
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 12:53:15.14 ID:FpBQ8UQt0
ほりえ りほ
にしたら回文だね
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 13:12:58.57 ID:NxlWil270
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 13:31:34.43 ID:SC3YRouBO

┣━┓
し り
┃ ┃
┃ ┃
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 13:49:57.60 ID:mRRM0YRS0
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 14:08:50.32 ID:x6YBHAYo0
>>142
そうだとしたら俺ホントの変態じゃないか
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 14:08:55.45 ID:HtaEijZy0
  ( ゚д゚)   
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /


  ( ゚д゚ )    そろそろ・・・
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 14:44:56.84 ID:NxlWil270
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 14:50:17.26 ID:l9lIXm4T0
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 14:53:00.94 ID:FpBQ8UQt0
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 15:02:55.37 ID:yJwwnvldO
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 15:08:07.04 ID:FpBQ8UQt0
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 15:21:15.48 ID:UZpJmdw30
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 15:37:19.20 ID:NxlWil270
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 15:42:34.65 ID:8sgxfXr90
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 15:54:34.56 ID:m0V2JiMY0
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 16:03:33.54 ID:3yrkphR/0
|
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 16:10:59.68 ID:FpBQ8UQt0
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 16:22:58.90 ID:Cj0XxUeR0
俺の好きなスレッドでした・・・
今はもう何も残っていません
これ以上この姿を見たくはありません
ksk支援お願いします
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1138582926/l50
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 16:32:36.14 ID:UZpJmdw30
>>150-160
どんなこっちゃしらねーが、兎に角入りたくナス(´・ω・`)
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 16:51:29.57 ID:UZpJmdw30
ほす
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 17:09:28.07 ID:FyOYOs2I0
保守
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 17:30:55.14 ID:O5MZzLfJ0
保守
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 17:58:26.38 ID:OEP+gYTDO
ほっ
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 18:12:04.74 ID:O5MZzLfJ0
保守
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 18:27:58.37 ID:efnYTL0i0
初めて書いた素直クール短編うpしてみる。
学校の文芸誌みたいな奴にも書いたやつなんだけど別にいいよな?
3000字くらいあるんだが……
OK?
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 18:29:14.42 ID:XC+aPEIu0
モーマンタイ
むしろ3000くらいなら軽い方かな。
170ゆめのうた01:2006/02/02(木) 18:31:48.02 ID:efnYTL0i0
じゃ、お言葉に甘えて投下。
初めてだから読みにくいところとかあるかも。


 初めて全国模試を受けさせられたとき、返ってきた結果を見て愕然とした。
 もちろん僕は別に特別頭がいいわけではないので……かといって悪いというわけでもないのだけど、点数も偏差値も大した成績ではなかった。けれど、順位を見たときにふと思ってしまったね。
 ――上には十万人は軽くいたんだ。確固たる数字として、もはや僕ごときがいくら努力したところで越えがたい壁を目の前に突きつけられた気がした。
 ショックだったよ。周りの奴らを見ても、僕みたいに気にしている奴なんて一人たりとも居なかった。さっさと答案を丸めて鞄に突っ込んで、友達と遊びに行く約束しているような奴らばかりだったから、逆にそれが拍車をかけた。
 異星人の中に放り込まれたと思った。もしかすると真逆で、僕が異星人だったのかもしれない。今にして思えばどちらかといえばそっちの方が正解に近い気がする。まあ、そんなことはどちらでもいいことなのだけど。
 つまる所、自分の可能性を信じているかという差。
 僕はきっと、元から自信を持つということが少なかったんだと思う。希望だとか、夢だとかそういうものを見たところで決して叶いはしないと心の中で思っていた。だから、あの時に案外あっさり受け入れられたのかもしれない。
 勉強だけじゃない。今の僕が何をしようとも、上には腐るほど上がいる。――何もなかったんだ。僕には何もなかった。
 夢を見ることはそのときから出来なくなった。
171ゆめのうた02:2006/02/02(木) 18:33:23.98 ID:efnYTL0i0

 努力なんて言葉は、弱者が生み出した戯言だと思った。天才は努力し続けるから天才であり、それは凡才が追いつける次元の話ではない。
 オンリーワンなんて言い訳に過ぎないんだろう。ナンバーワンになれない者の。
 そんな風に思っていたから、毎日がとても辛かった。
 目的がなくなるっていうことが、こんなに虚しいことだとは思わなかった。……いや、違うな、僕は以前からそんなものなかったんだから。
 だけど、目的がないならないなりにソレを探してみたり、自分は何が出来るのか考えることも出来たからね。
 何も出来ないのだと悟ったということは、それをも否定することだった。まさしく宙ぶらりんの状態。いつ糸が切れてもおかしくなかった。……そうならなかったのは、僕がいた場所が学校だったからだろう。
 そこには、確かに夢があった。
 皆が抱いている夢なんて、僕は幻想だと切って捨てていたけど学校という所は、なんだかんだ言っても皆それが存在することを前提にしているから。
 僕だって、結局はニヒリズムを気取っているだけのただのひねくれ者だったのだからね。頭では否定しても心の奥では自分は何もなしえないと考えていても、自分が何かすることを望んでいたなんて。
 笑えるだろうね。なんて自己欺瞞だろう、下らない思い込みのせいで身動きすらもままならなかったなんて。
 そんな時だったんだ。君と出会ったのは。
172ゆめのうた03:2006/02/02(木) 18:34:24.41 ID:efnYTL0i0
 アコースティックギターを学校で弾き鳴らす馬鹿が居るという話は、有名だった。
 どのくらいかというと、ほとんど友達付き合いをしなかった僕ですら常識として知っているくらい。
 僕たちの学校は、そりゃ比較的自由な校風だったけれど校内でストリートライブなんてやっていたらそりゃ怒られるさ。放課後だろうが休み時間だろうが気にしなかったからね。君はよく学校には音楽への理解がないんだと言って怒っていたけど、そりゃ当然だよ。
 君は人目を気にしなさすぎ。
 僕は君が歌っている姿を何度か見かけた程度だった。正直歌にはあまり興味がなかったし、そうでなくてもそのころは特に人と関わりたくなかった時期だったから。
 早春の日だった。学校に来たのはいいけど、朝から授業に出る気がしなくて屋上でサボっていた。あそこは簡単な南京錠で施錠しているだけだから、専門の工具がなくてもしばらく針金とドライバーでいじっていれば開くから。
 普段は見つからないように中から鍵を掛けなおすんだけど、その日は特に陰鬱だったからそんなことをする気も起きなかった。
 正直に言うとそのころ僕は非合法ぎりぎりのちょっと危ないクスリを使っていた。こんなことを言うときっと君は僕を叱るんだろうけど、今は隠し事をしたくないから正直に告白する。
 フェンス越しに地面を見て、落ちたらどうなるんだろうと考えていた。
173ゆめのうた04:2006/02/02(木) 18:35:14.22 ID:efnYTL0i0
 もし、もう少し君が来るのが遅かったら、ふと足を踏み出していたかもしれない。それほどまでに気分は落ち込んでいた。あながちクスリのせいだけでもないと思う。静寂しかない屋上に居ると、無言のままに問い詰められているような気がしたんだ。
 そんなときに、突然ドアが開いた。
 驚いたね。ギターケースを抱えた女の子がつかつかと入ってくるんだから。
 逆光に、長い黒髪が透けていた。制服とギターケースのコントラストはなんとも不自然で、どこか不思議な滑稽さがあった。
 男の学生服ならまだしも、制服のスカートにギターというのは似つかわしくない。けどそのギャップが逆に格好よかった。
 君も僕がいたことに驚いたみたいだった。僕も君もあの場所は穴場だと思っていたから、他に人が居るなんて思いもしなかった。
 「随分不機嫌そうな顔をしてるな」――いきなり言われたときは正直腹が立った。何様のつもりかと思った。
 とりあえず私の歌を聴いて元気出せと言うのにはあっけにとられた。けどあれは僕を気遣ったというよりも、単純に君が歌いたかっただけなんだろうね。授業をサボってまであんなところへ来たのは、いくら声を張り上げても周りに聞こえないからだと見た。そうだろう?
 ギター一本と歌声だけとは思えなかった。しっとりと爪弾くソロギターから、ポップな曲まで君は見事に音楽を奏でていた。
17405:2006/02/02(木) 18:35:55.44 ID:efnYTL0i0
 何よりも君の歌声には希望があった。自分の才能だとかそんなちっぽけな言葉では語れない自信が溢れていた。
 気づくと頬が濡れていた。涙を拭うことも忘れて、ただ君の歌に聴き惚れていた。
 男にしては随分涙腺が緩いじゃないか、と言ってハンカチを差し出してくれた君は笑っていた。なんだか僕よりも照れていたようにも見えた。けど、謙遜しなくたって君の歌にはそれだけの魅力があったんだ。
 
 その日は一日語りあった。下らない雑談から、君の夢まで。初めて会った者同士だったのに何故か本心しか言わなかった。
 屋上の鍵を開けておく、それが僕と君との合図になった。
 だけどあんまり意味はなくて、ほとんど毎日顔は合わせていた。君の歌の一番のファンは僕だったと自信を持っていえるから、放課後歌っている君の傍にいつもいた。
 日曜日、街で歌う君によく差し入れを持っていった。滅多に外出しなかった僕がだよ? すごいことだと自分でも思う。君が好きだったミルクティーとハムサンド、缶とかコンビニのものは嫌だって言うからこれでもいつも苦労して作っていたんだ。
17506:2006/02/02(木) 18:36:29.48 ID:efnYTL0i0
 街中のベンチ、学校の屋上。僕たちの世界はそういうところだけだった。一般の男女と比べればとても狭い。けれどそれで十分だったとも言える。君の曲は広大だった。
 一度だけ二人で遊びに行った事もあった。
 水族館で、君はイルカを見て詩を考えていた。厚かましいとは思ったけど、僕もちょっと口を出してみたりとかした。
 おかげでいい曲が出来そうだと言ってくれた君は本当に楽しそうだった。あの曲を聴いたときはまた泣いてしまった。
 
 音楽は君の夢だった。プロになりたいだとかそんな次元の話じゃなくて、歌い続けること、音を奏で続けること自体が夢だったんだよね。何よりも君が楽しそうだったのは、ギターを持って歌を歌っているときだった。
17607:2006/02/02(木) 18:36:58.27 ID:efnYTL0i0
僕の不安を告白した時、君は黙って頭を撫でてくれた。君を見ていると昔の自分を思い出すと言った。信じられなかったよ。君みたいな人は僕みたいに弱くはないと思っていたから。
 次の日、君は僕にギターをくれた。昔使っていたものらしいね。いつかこれで私と演ろうって、そう言った。ギターという名の夢だった。
 人を強くするのは夢なんだって、いつもの君の口癖。僕もやっとわかったんだ。夢は叶えるだけじゃない、夢を見ることが本当に大切なんだって。当たり前のことだったんだ。誰もが知っているようなこと、だけど答えはそこにあった。
 その時は思わず抱きしめてしまった。怒られるかと思ったけど、照れながら歯を見せて、君みたいな臆病者にもこんな事が出来るのかと言ってくれた。
 嬉しかったよ、舞い上がってしまうくらいに。君も微笑んで一曲歌った。僕のために作ってくれた曲。喜びで顔がくしゃくしゃになった。
17708:2006/02/02(木) 18:37:26.24 ID:efnYTL0i0
 ――君が事故にあったのは、その翌日だった。
 知らせを聞いたときは何も考えられなかった。トラックと乗用車の衝突事故だったと言われても頭が真っ白で理性なんか失っていた。
 昏睡状態が続いている君に何もしてあげられない僕は、本当に駄目な奴だ。僕の命で君が救えるのなら、いくらでも差し出すのに。
 ご両親から目を覚ます見込みはほとんどないと言われて、僕も一緒に死のうかとも思った。けれど君がそんな事を望まないのはわかっているから、この手紙を書く。
 きっと君がこの手紙を読むことはないんだろうけど、僕はこれを書かないと君を乗り越えられないから。
 僕は歌うよ、君と僕の歌を。完成したら、真っ先に君に聞かせて上げたい。僕は君の事をきっと好きなんだと思うから。

17809:2006/02/02(木) 18:37:52.22 ID:efnYTL0i0
春だった。まだ寒さも残っているけれど、春の風はすぐそこまで来ている。穏やかな日の光。見上げてみると空は青かった。快晴と言っていい。
すごく、静かだ。体育館の中にはたくさん人が居るのに、この校門前だけは不思議な静寂に包まれている。……そりゃそうか、今は卒業式の真っ最中なんだから。
「しかし、君も不良だな。……いや、最初会ったときからそう思っていたが。何せ授業をサボった上クスリにまで手を出していたんだろう?全く、そんなんじゃロクな大人になれないぞ。」
「そっくりそのままその言葉、君に返すよ。僕なんかよりよっぽど問題あったんだからね、君は。」
 右手には杖。左半身、特に左腕に麻痺が残った彼女の肩を抱いて反論する。震える体を抑えるようにコートの襟をかき合わせながら彼女は笑った。
「全くだ。我ながらよく留年もせず卒業できたものだと思うよ。」
「奇跡的だって話だよ。すぐに目を覚まして、その後もわりと早く退院できたんだから。」
「その分土日も冬休みも補習補習で大変だったけどな。まあ、もとから私は頭がいいからな。その位のことは朝飯前さ。」
 相も変わらず自信たっぷりの態度だ。人によっては嫌味にも取れるのだけど、彼女が言うと何故かそう聞こえない。自然な仕草として現れる。
17910:2006/02/02(木) 18:38:36.05 ID:efnYTL0i0
「けど、左手が動かないのは残念だね。ギター、弾けなくなっちゃったじゃないか。」
「何、右手一本でも演奏できる楽器はいくらでもあるさ。それに私には声もある。」
 からりと言ってのけるけれど、彼女の音楽へ掛ける情熱は並じゃなかった。今まで続けてきた楽器をあっさり捨てられるというのが彼女の強さだ。
 それに、と彼女はからかうように意地悪な笑みを浮かべる。
「左手の代わりに手に入ったものもあるさ。しかしあの手紙は恥ずかしかったぞ。読んでいるときに、両親も居たのについボロボロ泣いてしまったじゃないか。」
 思い出して、かっと顔が熱くなった。……くそ、あんなもの書かなければ良かった。僕はこんなに恥ずかしいのに、何で彼女は平気なんだろう。
 あろうことか彼女は腕を腰に絡めてきた。ちょっと驚いてびくりとする。
「……あのね、もう少し周りのことを考えなさい。」
「そんなこと言ったって誰も居ないんだからいいじゃないか。君は私のことが好きなんだろう? 私も同じなんだから何も問題はない。」
 そういう話ではないのだけど……言ったところで彼女には効果がないことがわかっているから、黙っている。思えば初めから彼女ほど人目を気にしない人もいなかった。……ほら、それに楽しそうだし、実際僕も嬉しいし。
18011:2006/02/02(木) 18:38:59.68 ID:efnYTL0i0
「終わったらまたどこかに行こうか。……そうだな、君のご両親の所なんてどうだろう。挨拶させていただきたいのだが。」
「元はほとんど引きこもりだった僕みたいな奴が、いきなり君を連れて行ったらきっと気絶するよ。」
 我ながら、自分には不釣合いだと思う。血が付いてしまったから、素敵だった長い髪は切ってしまったけれど、肩の辺りで切りそろえられたショートカットも彼女にはとても似合っていた。
 携帯を開いて時間を確認する。そろそろ、式も終わって生徒たちが玄関から出てくるはずだ。
 用意していた椅子を出して彼女を座らようとしたけれど、彼女は大丈夫だからといって近くにあった木にもたれかかった。やっぱり立っているのと座っているのとでは声の出方が違うのだろう。マイクとアンプのセッティングは既に完了している。
 僕もギターをケースから取り出して、チューニングを合わせる。一度コードを弾いて、彼女に目配せした。
 もう玄関には人の姿がたくさん見えた。出てきた奴らの中には友人の姿も確認できた。彼らも僕と彼女の姿に気づいたみたいで、手を振っている者もいる。
18112:2006/02/02(木) 18:39:16.20 ID:efnYTL0i0
「さて、何を歌おうか。」
「決まっているんだろう? 君が私のために作ってくれた曲だ。」
 大きく頷いた。卒業式だからといって別れの歌だけが相応しいわけじゃない。
「では、お送りするのは無名のボーカリストとギタリスト。僕と彼女の夢の歌を。」
 ――旋律が空気を震わす。果たされるのはいつかの約束。笑顔のクラスメートたちが駆け寄ってくる。彼女の左手の代わりには余りにお粗末だけれど、置いていかれないように必死についていく。
 歌い終わった時には汗びっしょりだった。緊張と、これ以上ない歓喜の瞬間。
 これで僕のいつかの夢は果たされた。でも何も怖がる必要はないんだ。
 ――彼女となら、夢はいくらでも作り出せるのだから。
 顔を綻ばせた彼女を思わず抱きしめる。湧き上がる歓声も気にならないくらいの幸せ。
 
 


 君と僕の門出に、どうか幸せな歌を。
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 18:40:29.36 ID:efnYTL0i0
以上っす。
キャラ萌え系の小説って書きなれてないから、かなり稚拙だけど、勘弁してください。
文芸部の卒業記念号に書いたんだよね。これ。今日締め切りだったから昨日徹夜で。
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 18:41:54.27 ID:FpBQ8UQt0
素直クールで卒業とな!
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 18:48:16.68 ID:XC+aPEIu0
流石文芸部というか、かなり書き慣れてる文、文体は綺麗でスラスラ読めた。
ただ、改行を気にするとかなり読みやすかったかも。

内容は結構ほのぼのしてて良かったです。
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 18:49:00.43 ID:t2uftqgvO
保守。
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 18:55:08.71 ID:efnYTL0i0
悪いね。改行は元々部誌のフォーマットにあわせてたから。直すの面倒くさくて。
じゃ、またなんか書いたらうpさせていただきます。
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 19:10:51.74 ID:XC+aPEIu0
>>186
期待して待ってる。
俺の好きな文の型してるから、凄い楽しみです。
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 19:31:48.20 ID:lVOfc3w50
保守
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 19:32:17.97 ID:3yrkphR/0
hossyu-
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 19:53:08.03 ID:lVOfc3w50
保守
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 20:07:06.11 ID:3yrkphR/0
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 20:07:29.08 ID:FpBQ8UQt0
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 20:28:24.01 ID:lVOfc3w50
保守
1941/4 ”彼女”の名前は”ひかる”:2006/02/02(木) 20:36:51.91 ID:9+tQGc9q0
愛の告白。それは、恋の一大イベント。
するには凄く勇気が必要で、その返答次第でその後しばらくのテンションを左右する。
テンション、の一言で片付けられるモノでも無いんだけど。

「えっと、まぁ、大体分かると思うけど…………」

放課後の校舎裏。どこからも死角となっている場所を選び、意中の相手を呼び出す。
シチュエーションとしては、王道中の王道。

「好き、です…………だから、よかったら―――」

さぁ、もう後には引けない。
彼女はクラスメートだから、場合によってはもう酷い事にだってなる。

『ありがとう。私も、君が好きだ』
「―――!」

ぃやったああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――!!!!!
…………と、叫びはしなかったけど。
天にも昇る勢いの喜びを、全身に感じながら、二人で家路についた。
明日から一緒に登校しようか、という約束と共に。

―――それが、昨日の話。
1952/4 ”彼女”の名前は”ひかる”:2006/02/02(木) 20:37:11.14 ID:9+tQGc9q0
朝の目覚めはいつも通り。
いつもどお…………ちょっと気だるかった。訂正。

それでも全身に湧き出るような喜びは、気だるさを吹き飛ばす錯覚を起こす。
昨日の事を確認するように、ケータイに手を伸ばした。
そのアドレス帳には、昨日まで無かった彼女の名前。
漢字は違うけど、読みは同じの名前を持った……はじめて出来た恋人の名前。

思わず顔がニヤけた瞬間、そこまで伸ばした覚えの無い髪の毛が顔にかかった。
寝て起きたばかりなのに、妙に身体もだるい。

「ん……?」

―――この世には、原因不明の病気がある。

「何だこれ、髪の毛伸びてる……!」

―――そもそも、病気という分類が正しいかどうかも分からないものまで。

「ちょっと待て…………」

―――それは突然変異と言うべきか。或いは進化、或いは退化。

急いで、上に着た服を脱いだ。

―――成人前の男性が、一夜にして女性になる。

「きゃああああああああああああ!!!!」

―――これが、“彼”輝(ひかる)が“彼女”になった瞬間である。
1963/4 ”彼女”の名前は”ひかる”:2006/02/02(木) 20:37:28.29 ID:9+tQGc9q0
―――時間は輝が女になってしまって数時間後、場所は先日告白が行われた校舎裏。
―――傍目から見て、とても気まずそうな雰囲気を醸し出す二人がそこ居る。

――― 一方の輝、顔にかかる影の量は尋常ではなく、どんよりとしたその雰囲気は悪戯の見つかった子供。
「…………」
―――もう一方の光(ひかる)。キリっとした眼はしっかりと開かれ、輝を見つめている。
『…………』

はっきり言って、心中は最悪だった。
世に蔓延する奇病のせいで、昨日できたばかりの恋人と別れる事になる。
性別は変わるわ、夢にまで見た青春時間は24時間以内に終了……不幸続きも限度がある。ひどい話だ。
決意して呼び出し、自分が女になった事を伝えるまではギリギリ出来た。
その後に訪れた、気まずい雰囲気に……僕は耐えられそうにない。

『こうなった以上、君に隠せない事が一つある』

と、やっと返って来たのは理解できない返事。
僕が女になった事による、隠せない事…………?

『私は元々、同性愛者だ。平たく言えば、レズだな』

……………………………………………………。

「は……?」
『言ったとおりだ、だから私は問題ない。君が好きだ』
……頭の中がこんがらがって来た。
「ちょっと待って、じゃあ何で僕の告白……?」
『同性愛者といっても、別にその道の“恋人”が居たわけではない』
「いや、でも、何で」
『君に惚れてしまったのだ、仕方があるまい。個人的には、バイになったと思ったんだが』
1974/4 ”彼女”の名前は”ひかる”:2006/02/02(木) 20:37:52.18 ID:9+tQGc9q0
彼女は冷静だ、どんどんと言葉を繋げていく。
『最初は気の狂いかと思ったよ。……だが、君からの告白がとても嬉しく思えてね。だからOKした』
「…………」
『昨日は男と恋人関係になる事に、色々期待していたのだが……君はもう、女だ』
……言葉が、出ない。
『私はどうやら、バイにすらなれないらしい……。まぁ、精神的に君は男なのだから、
バイになれないのは表面的にだが』
あんぐり。後で聞いた話によれば、終始僕の口は開きっぱなしだったそうだ。

『さぁ、どうだろう。そういえば君の意思を聞いていなかったんだ、君さえ良ければ恋人同士でありたい』
そして、結局僕が選んだ道は…………。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「……手もやっぱり繋ぎっぱなし?」
『繋ぎっぱなしだ。腕を組んでもいいんだが、君がどうしてもと言うからこうなんだろう』
「でも、さっきから好奇の目で見られまくってるんだけど」
『事情を知らない人間など、そんなものだ。問題ない』
「いやー……何だかなぁ……」

スカートも穿き慣れてきた頃、あの時の約束通り僕らは一緒に登校している。
腕を組んだり、手を繋いだり……するのは良いんだけど、ビジュアルは女同士だ。
傍から見れば、大いに異常な光景だろう。

『……(ちゅっ』
「うわっ?! 何やってんの!」
『頬にキスくらい、軽いコミュニケーションだ』

それでも、僕はこの道を行く。見た目が女でも、男とあんな事やこんな事をする自分など想像したくない。
傍目がレズでも、仕方ない。僕は、彼女が好きなんだから…………
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 20:38:46.77 ID:9+tQGc9q0
以上です。
よければ批評・感想を、お願いします。
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 20:58:55.78 ID:0V7JtzdNO
>>198
GJだが、百合属性がない俺にはちょっと違うorz
やっぱり普段から主人公に感情移入しちまうからなぁ・・・
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:02:21.31 ID:O9pJ8gPi0
ところで、だ

ツンデレ→ξ゚听)ξ じゃん?
じゃあ素直クールのAAってどうなるんだろ
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:02:57.44 ID:q/ZLXegp0
>>200
何回出れば気が済む話題なんだ
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:03:29.16 ID:Y7RzUMw5O
>>200
いらない
と決まった気がする
前に
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:05:32.13 ID:u5toz7En0
ツンデレはブーン系小説にほぼ100%出るからブーンみたいにAAを作った。
それに対し素直クールの小説にはAAキャラクターが出ないからいらないと思われ
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:05:49.06 ID:O9pJ8gPi0
そうなんだ
前きたスレが随分前(【君の隣が】素直クールな娘【特等席だ】がギコナビに残ってた最後の素直クールスレだった)
だから全然知らなかったぜ

それ以前にも「いらない」って結論出てたなら俺の見落としだけどな(;^ω^)
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:07:04.95 ID:ApEDi+qf0
通っている整骨院の娘、二十歳くらいでクール系で言動がちょっとボーイッシュ。
ちょっと方向性違うけど、これはリアル素直クールの範疇かなーと思っていたら、
今日ことばが汚い高校生イケメンDQNを施術しながら楽しそーに笑ってた。
初めて聞く華やいだ声よりも、
DQNの下品で乱暴な言葉に心底楽しそうに返事する様子に、
久々のときめきがすぅっと消えていくのを感じたよ……。
あー、なんか、疲れたな……。肩揉んでもらっても、かえってだるさが増したようだ……。
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:14:32.77 ID:u5toz7En0
生`
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:14:35.13 ID:lVOfc3w50
最近、(´・ω・`)の絵師さん来ないよな。
綺麗な絵がスゴイ好きなんだけどな。
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:18:08.23 ID:YZe1MFcaO
>204
初代で決定した。
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:19:01.85 ID:r/BXpxBm0
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:21:12.55 ID:hj9yElna0
「イメチェン」

クー「おはよう、男。」
男「あ〜、おはよ・・・」
クー「ん?どうした?すごい間抜けな顔しているけど。」
男「あ、クー。お前・・髪。」
クー「髪?あぁ髪型変えたの気づいたんだ。ちゃんと見ているんだね、嬉しい。」
 僕が驚いているのは髪型を変えたことではなく、彼女の肩胛骨の下の辺りまであったはずの長い髪が跡形無く消え、首が見えるほど
すっきりと短くなっていることだった。
男「髪・・・またずいぶんと短くしたな。」
クー「えっ?あぁ、だから驚いていたのか。前からね、そろそろ切らないとな〜って思っていたんだ。
  あれだけ長いともう、暑苦しくて暑苦しくて。」
 そういって彼女はけらけらと笑っている。僕は様変わりした彼女の髪型とその印象に、ただ、ただ、呆然としていた。
クー「どう?似合う?」
男「う、うん、似合っているよ。」
 彼女は額が見えるほど前髪を短くし、その凛々しく整った顔だちを見せている。前の彼女はどちらかというと暗くどこか冷たい印象があった。
だが、今は大人っぽさや知的な雰囲気よりも、彼女の快活な可愛さ、純粋な愛らしさが表に出ている。
クー「・・・もしかして長い方がよかった?」
 彼女は簡単に僕の本音を読み取った。僕は彼女の長く、底なしのような深く美しい漆黒色の髪を眺めるのが密かな楽しみだった。
クー「そうなんだね。なーんだ、言ってくれたら切らなかったのに。」
男「うん。いや、でもクーは短いのも似合っているよ。」
クー「またまた、しょうがないな。じゃあまた伸ばし始めるけど、またあの長さになるまでは1〜2年かかるんじゃないかな。」
男「うわ〜、まじで?けっこうかかるな。」
クー「でしょ?だからね、私がまた忘れて切っちゃったりしないようにずっと私の側にいてちょうだいね。約束だよ。」
男「また何気なく恥ずかしいこと言って。オッケー、約束だ。」
クー「じゃあ、指切りしよ。」
男「うんうん、指切りね。」
クー「あと誓いのキスを・・」
男「ちょっと待て。」       (完)
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:31:03.56 ID:l9lIXm4T0
>>210
GJ!
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:33:24.71 ID:u5toz7En0
>>210
GJ!
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:41:39.12 ID:t2uftqgvO
ほ。
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 22:04:58.26 ID:O5MZzLfJ0
保守
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 22:21:36.95 ID:oq4LKXFHO
お風呂から保守
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 22:34:22.20 ID:O5MZzLfJ0
保守
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 22:44:05.21 ID:t2uftqgvO
保守。
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 22:48:52.93 ID:XC+aPEIu0
>>207
俺を待ってくれる人がいたと言う事実が俺を突き動かすっ!

http://vippic.moo.jp/up/files/up26726.jpg
………(´・ω・`)
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 22:50:06.62 ID:FpBQ8UQt0
こういう素クールもありだよな
金髪碧眼。
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 22:51:16.96 ID:NXKffoqL0
でも、こういう彼女って、男のスペックが良くないことには始まらないんだよな('A`)
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 22:55:24.02 ID:NxlWil270
>>218
うわぁ、この目、すっげイイ!!
まさにGJ!!
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 23:10:58.78 ID:99PrYmboO
ほしゅ
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 23:12:15.66 ID:OEP+gYTDO
素直クールを感じる曲ってどんなのがある?
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 23:14:23.16 ID:Ya/88YLTO
月のワルツかな
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 23:20:34.63 ID:Y7RzUMw5O
まずは、sageちゃだめだと思うんだ
落ちるから
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 23:35:54.11 ID:/2XeOggq0
保守
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 23:49:14.59 ID:QHClZ9vf0
保守
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 23:56:45.32 ID:Q8Ic+2Nd0
hoshu-ru
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 23:58:00.63 ID:Q8Ic+2Nd0
しまったー!
誤爆!!!
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 00:02:58.37 ID:XC+aPEIu0
>>218
こんな絵の続きだったりしなくもないです
http://vippic.moo.jp/up/files/up26744.jpg


え?…素直とクール分?(´゚ω゚`)
231 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/03(金) 00:05:42.30 ID:Dl0UwGat0
>>230
縞パンキタコレ!!!
GJでーす。

さて、紅い死神第六話突入です。
このあとすぐ5レスで行きますんで。
232 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/03(金) 00:06:25.56 ID:Dl0UwGat0
「えーと……くー?こちらが、俺の家の隣に住んでる幼馴染みの橘早紀」
「よろしく」
「…よろしく」
「あのー……早紀?こちらが、親父の友達で、家に住む事になったくー」
「…よろしく」
「よろしく」
空気が、痛い。
「……あー、早紀、は、今日は何しに来たんだ?」
「…別に。いつもどおりメシ作りにきたら、冬悟が出てこないから」
「う」
「部屋に行こうとしたら女の泣き声が聞こえて来たから」
「うぅ」
「蹴った」
「スンマセン…」
空気が、イタイ。
「んで?この人だれだって?」
「…親父の知り合いで…今日からウチに住むことになった…」
「おじさんの知り合いで、しかもここに泊まるってんなら、あたしに前もって言うか、あたしの家に泊めれるか訊くだろ、おじさんなら」
「う゛」
「説明しろ」
空気が、イタイ!!
233 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/03(金) 00:06:42.50 ID:Dl0UwGat0
時は戻って十分前。

「―――っの、ボケ冬悟ぉおおおおぉぉおおおおぉぉおおぉぉぉぉ!!!」

廊下の端から一気に駆け抜け、全身全霊の跳び蹴りを俺にブチカマした早紀。
俺は赤白黒の三色に視界を埋め尽くされ、その場にクズオレ、意識を放棄する、寸前に。
ガシィ!!
と、早紀に胸倉を掴まれた。
そして、
「バカ野郎!!」
ビターン!!と、BINTA。
更に、
「阿呆!!」
BINTA。
もっかい、
「ボケ!!」
BINTA。
「バカバカバカバカバカ!!!」
BINTAの嵐で爆裂強打。
俺はその絶えず押し寄せるBINTAの衝撃に、意識の放棄をも許されなかった…
そのままくーを残し、一階へと、早紀に引き摺られて行った。
234 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/03(金) 00:06:58.66 ID:Dl0UwGat0
その数分後、着替えたくーも降りて来て、現在の状況に至ったというコトだ。
一階の机の、上座的なトコロに俺。右側に早紀。左側に大人の姿に変身したままのくー。
そして今、右側に座る早紀からの、問答を受けていた。
「説明しろって言われてもなぁ……」
…くーは人間じゃアリマセン。
駄目。
…くーは死神デス。
無理。
くーは“メリーさん”ナンダヨ?
却下。
どれも早紀が信じてくれるとは到底思えない。
「あーもう!」
早紀が声を上げた。
「お前はもういいよ、面倒臭い!!」
そう言い放つと早紀は、くーを見据えた。
「で、改めて、はじめまして。コイツの幼馴染みの、橘早紀だ。よろしくな」
「ボクは……」
くーはローブから、すっ、と、あるものを取り出す。
待て、ソレ。は―――!!
「“死神による魂の回収機関”第八部門“電波を媒介とする死神による魂の回収部門”NO.08662『紅』、くーだ。よろしく」
言っちゃったよこの人ぉぉぉおおお!!!
「え?え?」
早紀は?マークを(少年)ガンガン飛ばしながら、そのカードを見る。
「うぉいくぅぅぅううう!!!」
俺は慌ててくーに向かって叫ぶ。
「冬悟…これ、ナニ?」
早紀は特大の?マークを浮かべてこっちを振り返る。
「…あー…その……」
俺は頭をぽりぽりと掻き、くーと早紀を順に見て、
「………順を追って話そうか」
235 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/03(金) 00:07:18.39 ID:Dl0UwGat0
俺は、昨日の朝から、現在に至るまでの事の顛末を、出来る限り正確に、時折くーの発言を交えて早紀に伝えた。
「…と、いうわけで、今に至るわけだが、早紀、何か質問は?」
すると早紀は伏せていた顔を上げる。
「…ふぁ…ゴメン、寝てたから三行で手早く」
「お前ってヤツぁ……!!!」
ワナワナと怒りにウチフルエる俺の横でくーが、何処から取り出したかホワイトボードに黒のペンできゅきゅきゅ、と。
「こんなところだ」
と言って、くるりとホワイトボードを早紀に向ける。

@ボクは死神
@諸事情により元いた世界に帰れない
@だからこの家に住むことに

…と、確かに話を要約するとこんな感じになる。
「見て分かるように、冬悟さんは一時とは言え命を狙っていたボクをここに住まわせてくれると言った。
 だからボクはその好意に甘えてここに住もうと思う。何か異論はあるか、サキ?」
呼び捨てかよ。
っていうか住んでいいなんて言ってないんだけどな。
「冬悟、さん、ねぇ……」
頬杖をついてくーを見る早紀。
「んー、ま、信じないってコトも無いけどなぁ」
「は?お前、信じるのかよ?こんな突拍子もないコトを」
「突拍子も無い人が父親のお前には言われたかねーよ」
「う゛」
「ま、他にこんな男のトコにこんな美人が住むわきゃねーからなぁ」
「うるせー!!」
「そんなことは無い。冬悟さんは“こんな”男ではない」
「はー…昨日今日ひょっこり出てきたのに、随分冬悟のコトを知ってるみたいじゃねーか?」
「人を愛するのに必要なのは、時間ではない、心だとボクは思う」
「な、ちょ、お前ら?話が逸れてないか?」
236 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/03(金) 00:07:34.18 ID:Dl0UwGat0
と、その時。
ぐうぅう〜〜〜
俺とくーの腹が同時に悲鳴を上げた。
「あ…」
色々と精神的にキタ一日だったので、腹の減りも早いのか。
「冬悟さん、お腹空いた……」
耳をちょとだけ赤くし、犬耳(ryをへにゃっと垂らし、お腹を両手で押さえたくーが言う。
「あのー……早紀さん?もしよろしかったら…あ、もしですよ?夕飯の準備とか…してくれると助かるなー…なーんて、アハハ…」
「んー……」
早紀は、俺と、よよよと俺に寄りかかり、空腹を訴えるくーを見て、しばらく黙る。
そして、口を開く。
「ま、仕方ねーな。うっしゃ、ちょっと待ってろ。メシ作る」
「マジか!?助かる!!」
「おじさんと約束してるからなー、イヤイヤだよ。イ・ヤ・イ・ヤ!!」
「やー、それでも助かるわ!ほら、くー!お前も礼を言え!!」
「サキ、ありがとう」
ぺこりと、くー。
早紀はそれを見て、くるりと踵を返し、冷蔵庫へ歩み寄る。
「そうだな、今夜は冬悟のだいっっっすきなにくじゃがにするか!!」
「マジで!?」
「マジだよマジ。なんたってあたしはお前の幼馴染みだからな!好みはしーっかり知ってんだよ。しっかり、な」
というと、早紀はくーに向けて、フフン、と不適に笑った。
くーは、犬耳(ryをピンと立て、俺の服の端をぎゅっとつかんだ。
「え?あ、早紀?」
「なんだよ?」
早紀は俺達に背を向けて、包丁を片手にまな板にジャガイモを置いた。
「ひょっとして……なーんか…怒ってたり…する?」
ダンッ!!!
「…べっつに」
ジャガイモが、真っ二つに割れた。
237 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/03(金) 00:09:02.29 ID:Dl0UwGat0
今更ながらメ欄がさしているのは一レス目ダケダヨ、と補足。
イワユルヒトツノ消し忘れです。本当にありがとうございました。

さてさて、爆裂暴力幼馴染みの早紀の登場による不穏な空気に包まれた食卓、というところで六話は続きます。
オヤスミナサイ。
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 00:13:23.25 ID:M8uuQ8C10
おやすみー
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 00:15:11.34 ID:MXSrvJVJO
GJ!!
なんか漏れも書きたくなってきた!
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 00:17:12.69 ID:TZR+KscFO
だが断る
241coobard ◆69/69YEfXI :2006/02/03(金) 00:17:43.99 ID:UHZOnRKI0
>>224
渋いですねー。

>>237
そみーたん、乙!

さて、季節感をおさえて、節分ネタをアップしました。
[太巻きの女神]です。よければ、見て下さい。
トップページのnewマークがあるトコへどうぞ。
よろしくお願いしますー。

クーのいる世界
http://coobard.fc2web.com/
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 00:18:39.54 ID:9UhJehR70
>>239
YOU MINDのままに書いちゃいなYO!

>>237
ソミー仕事速いな。昨日の今日で書き上げやがった。
次回を期待してるよ
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 00:21:48.01 ID:S5+1xzSI0
【女神】性的に欲求不満な受験生のスレ5【降臨中】
http://school5.2ch.net/test/read.cgi/jsaloon/1138528483/
244遺伝:2006/02/03(金) 00:29:32.68 ID:qK9YGByq0
7レスほど使いま。
245相対:2006/02/03(金) 00:30:12.85 ID:qK9YGByq0
「先輩、お久しぶりです。」

社内食堂でちょぼちょぼとうどんを啜るその人。
ここに入ったばかりの当時、それはそれはお世話になった人。
ちゅるん、とうどんを啜り終え、ゆっくりと先輩は口を開いた。

「ああ、君か。久しぶり。」

何時も通り、どこか険しい表情。
それが先輩の独特な雰囲気、というかなんというか。
けれども、根は優しいとっても良い人だ。
それは一時とは言え、一緒に仕事をしたことがある私だから言えること。
まぁ、直球的な物言いは未だに慣れることはないのだけど。

ガタガタと椅子を引き、先輩の対面へと座る。
私達の職場というのは部署によるのだが、仕事があるときはあり、暇な時は暇であったりする。
見渡せば、お昼だと言うのに人がまばらにしかいない。

「今日はお一人ですか?」

「うむ、何時も一緒に食事を取る仲間は下に出払っているよ。」

「先輩は?」

「実は今まで働きづめ。ようやく、ゆっくり出来る時間を得た。」

「そうだったんですか。」

ぱちっ、と割り箸を軽快に割り、私は目の前のラーメンをズルル!と言わせながら食す。
見た目に反し、私は豪快な女なのだ。
246相対:2006/02/03(金) 00:30:40.37 ID:qK9YGByq0
「羨ましいな。」

そんな私の姿を見ながら、先輩はぼそっと漏らす。

「なにがでふ?」

「口の中の物を無くしてから話せ。羨ましいと思ったのはその豪快な食べ方だ、私はこうやってちょぼちょぼ食べるのがやっとなんだよ。」

そう言い、言葉通りまたちょぼちょぼとうどんを啜る。
んー、こう言っちゃなんだけどその姿はとても可愛く思える。
私もちょぼちょぼ喰いを会得する必要があると思えた。

「そんなことで羨ましいなんて言わないで下さいよ。どっちかと言うと、私の方が先輩のこと羨ましいと思ってるんですから。」

「私がか?」

2人して麺物を啜りながら会話をする。
どこか学生時代に戻った様な気分に浸る。

「だって先輩、生まれもっての才能があるじゃないですかー。私もそんな風に生まれたかったなー。」

そう、先輩は生まれ持ってのエリート。
その才能は他の者とは一線を欠く。
この職場において、必要不可欠な存在である。

「なんだそんなことか。」

「あ、結構軽く言ってくれますねー、これでもそれですんごく悩んだことあるんですから。」

自分の平凡な能力。
247相対:2006/02/03(金) 00:31:04.84 ID:qK9YGByq0
先輩達の様な生まれ持っての素質を持ち合わせない私達は、雑務の様な仕事ばかりがやってくる。
勿論、それを了解してここにいるのだが、力ある者の姿をまじまじと見せ付けられると、自分がそうだったらとは思いはしなくとも
自分がそうだったらどんな風になってたかなぁ、と想像はしてしまう。

「難しく考えすぎなのさ、君は。」

「でも、やっぱり考えちゃうんですよ。」

「無いもの強請りをするのは生命として当然だ。だから、私だって君の全てが羨ましいと思うことだってある。」

意外な言葉だった。
天才故の悩みとは良くある言葉。
だが、先輩も普通の悩みを持ち、普通に羨ましく思うことがあるのだろうか。

「私が普通だったら、君が言うこんな才能がなければ、一体自分はどんな人物だったろうか、何時も想像し、悲しくなる。」

それは私と同じ悩みだった。

「君みたいに感情豊かだったら、君みたいに何時も笑っていられたら、そんな妬みに似たものは何時もあったよ。」

「なんか、意外ですね。」

「でも、それは結局自分にないからなんだ。自分にないからこそ羨ましく思う。そして他人も、ないものを持っている私を羨ましく思う。」

何だか、簡単なことだがとても難しいことだと思えることを先輩は口にしている。
生命として生まれた故のこと。
それは、誰もが持ち合わせてる【何か】なのかもしれない。

「だけど、それは自分を何も良い方向に向かわせてくれない。だから、自分がやれること、自分だからやれることを精一杯頑張る、それが一番なんだと思ってる。」
248相対:2006/02/03(金) 00:31:28.22 ID:qK9YGByq0
単純なことだけど、それを言葉にして、理解するというのはとてもとても難しいこと。
自分には到底出来ないことと思ってしまったが、それは自分がまた成長する為には無視できないことだと、心で実感した。

「・・・先輩にまた大切なことを教わっちゃいましたね。」

そんな私の言葉に先輩は少し照れていた。

「はは、受け売りだなんだがな。とても大切な人に言ってもらったんだよ。」

どこか幸せそうに話す先輩。
両親か誰かに教わったのだろう、その言葉。
それは私にも深く心に暖かさを植えつけてくれた。

「あ、そうえいば先輩知ってました?」

「唐突に何だ?」

シリアスな場面から女として見過ごせない話題へチェーンジ。
こんなところが他人から、場を和ませると評判だ。
私のこういうところが先輩には羨ましいのかもしれないと思う。

「実はですね、どうやら上の人間と恋愛している女性がここにいるらしいですよー。」

人差し指で天井を突き刺し、ニヤリ顔で先輩に最近話題の噂話を持ち掛ける。

「ほぉー。」

「知っての通り、上とここって相対的で敵対しているって言うかなんて言うか、ほら、まぁ、仲良くしないっていう暗黙の了解みたいなのあるじゃないですか。」

「ふむ。」
249相対:2006/02/03(金) 00:31:48.92 ID:qK9YGByq0
「その壁をぶち破って、上の人間と相思相愛になった女性が現れた!って最近では有名な噂話、先輩知りませんでした?」

人間の間では有名どころの話では無くちょっとした一般常識である。
上とここは正に表裏一体、決して交わることない世界。
全てにおいて、彼等と接触するのはお互いの世界であってはならないという暗黙の了解みたいなものが存在する。
それを打ち破った者が現れたなど、実のところこの職場どころかどこへ言ってもそれの話ばかりだったりする。

「ふーん。」

「『ふーん。』って、興味ないんですか?すっごく良い話じゃないですかー。生まれも育ちも関係無しにお互いを認め合い愛し合える。
ああ、女としてこれほど感動する話はない!」

両手を組み、お祈りをするようなポーズで天を仰ぐ。
そんな私の姿を先輩は変わらず、冷たい目で見ていた。

「ちょっとせんぱーい、もっと興味有り気にしてくださいよー。」

「だってなぁ・・・・。」

この話題なら先輩も少しは喰い付くと思っていたのだが、予想以上に先輩は難攻不落だ。
仕事上、一緒にいることがあった先輩のことは私が良くしっている。
先輩はこういう恋愛ものには疎く、まんまりどころか一切興味を示さない。
見た目は美人と可愛いという言葉の良いとこ取りの容姿だと言うのに、言い寄る男は全て蹴散らしてきているのだ。
・・・はぁ、春が来なくても知らないですよ、先輩?

だが、先輩は私の予想していた台詞とは全く逆の言葉を平然と何時も通りの口調で言った。

「自分のことの話題なんて、興味ないなぁ。」

「そりゃあ、そうですけど。・・・・・・・・・・・ん?」
250相対:2006/02/03(金) 00:32:11.81 ID:qK9YGByq0
「ん?」

「はい?」

「ん?」

「はいはい?」

「んん?」

ちょろちょろとうどんを啜り、目線を私から外さずきょとんとした表情の先輩。

「はいいいいいいいい!!???」

「五月蝿い、食事は出来る限り静かに食べろ。」

「ちょ、ちょっと待ったぁ!!!じゃあ、あの話題って先輩のこと!??って言うかー、先輩、彼氏できたんですかー!!??」

度肝を抜かれる程度は済まない。
抜かれた肝っ玉が、焼かれて食われて『上手かった!』と言われるほどの衝撃具合。
なのに、これだけ私が驚いているというのに、先輩は何時も通りのクールさだ。

「ちょ、ちょっとぉ!いろいろおはなしを・・・・」

「ごちそうさま。」

律儀に手を合わせ、空になった丼にお辞儀をする。
私のことは一切無視というその感じに、幾らかカチンと来るものがある。

ガタガタと椅子から立ち上がり、先輩は食堂を後にしようとする。
251相対:2006/02/03(金) 00:32:38.25 ID:qK9YGByq0
「おはなし、聞かせてくださいよー!!」

仕事に戻ろうとする先輩を声で制止させ、なんとか話を聞こうと必死になる私。
だけど、先輩は始めての女の笑みを見せ、一言だけ言って去って行く。

「悪いな、これから彼とデートなんだ。今度、ゆっくり聞かせてやる。」

それだけ言い残し、先輩は飛び立って行く。

「ちょ、ちょっとぉー!もう、バカー!おめでとーーー!!!」

どんどん小さくなる先輩の姿に有りっ丈の大声で【おめでとう】を伝える。
はぁ、と小さく溜め息が漏れるもののどこか暖かい感情が溢れ出す。

「そっかぁ、あの話は先輩のことだったんだぁ・・・。」

これから上とここは変わっていくだろう。
相対しているというだけでお互いを毛嫌いしている私達。
きっと賛否両論あるだろうけど、もしかしたらコインの裏と表は、先輩達のお陰で同じ世界へと変貌するかもしれない。
そして、それはきっと素敵な世界になるに違いない。

「・・・・さぁーて、お仕事お仕事!!」

世界だけじゃなく、自分も変われる、そんな妙な自信に駆られながら私は職場へと戻る。

「でも、聞きたかったなぁ、【天使】と【悪魔】の恋の馴れ初め。」

ここは地獄。
上は天国。
そんな境界線が無くなるのは、もしかしたら明日かもしれない。
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 00:35:25.18 ID:qK9YGByq0
天使と悪魔にもお仕事いろいろあるんですよ。
ってか名前消し忘れ、ザ・ドチクショウorz
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 00:36:03.15 ID:MXSrvJVJO
GJだぁぁ…自分のを投下する自信が無くなってきたorz
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 00:42:08.85 ID:poYz4cISO
ほしゅ
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 00:58:45.30 ID:aRzcLFStO
保守
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 00:58:56.34 ID:WCEjGt0V0
>>253
素直にクールに投下せよ
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 01:07:55.38 ID:WCEjGt0V0
投下せよ
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 01:11:31.77 ID:ifEzDw1p0
>>252
最後にそうきたか!うまいな
GJ!いやほんと、おもしれぇ

>>253
投下してみなきゃわからないさ
つ【ほんの少しの勇気】
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 01:31:06.31 ID:c5tNa35l0
保守
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 01:40:41.58 ID:Z8zrmKur0
3レスほどいただきます
「家族」104−106の続き
261家族1/3:2006/02/03(金) 01:41:36.00 ID:Z8zrmKur0
父「・・・・・・(もぐもぐ)」
父「・・・・・・(ずず〜っ)」
父「・・・・・・(かちゃかちゃ)」
気・・・、
父「・・・・・・(ぽりぽり)」
気まずい・・・。
夕食が始まってからというもの、お父さんは一言も喋らずに無心で箸を動かしている。
俺と交わした会話は、先ほど出会いがしらに発せられた『・・・君か』『頭を上げたまえ』だけである。
やっぱり、怒っているんではなかろうか。
と、ふいに箸が止まり、どんぶり(俺のものより二周りほど大きい)が、ごとりと置かれた。
父「・・・おい」
びくうっ!!!
ななな、何?何か俺気に障るようなことした!?
父「茶を淹れてくれ」
母「あ、はい」
こぽこぽこぽ・・・
母「どうぞ」
父「ああ・・・(ずず〜っ)」
「・・・・・・」
父「・・・おい」
!!!ッ今度こそ来たかっ!?
父「しょうゆ取ってくれ」
妹「あ、はい」
父「ああ、すまんな」
「・・・・・・」
父「・・・・・・(もぐもぐ)」
父「・・・・・・(ぽりぽり)」
父「・・・・・・(ずず〜っ)」
・・・何だこの空気。
262家族2/3:2006/02/03(金) 01:41:58.45 ID:Z8zrmKur0
父「・・・君は」
!・・・今度こそ俺に言ってるよな?
「はい」
父「何か武術はやっているか・・・?」
・・・はい?
「え、あ、いえ、恥ずかしながら特に何も・・・」
父「ふむ。一度道場を見学に来なさい。何か教えてあげよう」
お断りします。
・・・と、この父親に面と向かって言えるほど俺は剛胆じゃない。
「あ、はぁ。機会があればゼヒ・・・」
頭の中でちっちゃい俺が『ヤメトケ!』と叫んでいる。
だが身体がそれに追いついていかない。
弟「カワイソウニ・・・」
何かとてつもなく不吉な呟きが左斜め前方から聞こえてきた気がする。
父「丁度いい。お前も一緒に道場に来なさい」
弟「ぅヴォぇえ!?」
弟君からもの凄い声が出た。
弟「な、何でよ!?」
父「最近弛み過ぎだ、馬鹿もん。鍛えなおしてやる」
弟「・・・・・・・・・」
マジでへこんでる。
・・・そんなにキツイことをやらされるのだろうか。
父「ふ〜・・・。で、さっきの話を聞く限りでは、うちの娘とかなり進んでいるようだが」
「ッ!!はっ、はい!」
父「・・・ふむ、まあ、そう固くならんでもよろしい。君に関して、私はとやかく言うつもりは無い」
「・・・えっ?」
父「手塩にかけて育てた娘だ。私はクウに全幅の信頼をおいている。
  クウの眼鏡にかなった男なら、間違いがあろうはずがない。そうだろう?」
ク「当たり前です。私は、彼になら自分の全てを捧げても良いと考えています」
恥ずかしいことをさらっと言ってくれるなこの娘は。
263家族3/3:2006/02/03(金) 01:42:21.71 ID:Z8zrmKur0
父「うむ。クウがここまで信頼を寄せているのだ。心配は要らんだろう。問題はだな・・・」
「・・・何ですか?」
父「うむ・・・、まあその、何だ。私はまだ38でな・・・。まだ40にもいっとらんのだが」
「はあ・・・」
ん?待てよ・・・この展開どっかで・・・。
父「その、この歳で爺さんになるのはちょっと、な・・・」
お〜っと、デジャヴと呼ぶには余りにもはっきりとした光景。
父「うむ、つまり、避妊だけはきちんとしてくれたまえ。親がこんなことを言うのも何だが」
やっぱり。
弟「親父、それもう俺が言った」
・・・ああ親子だ、間違いなく。
父「む、そうか。まあ、せめて大学を出てちゃんと働くようになるまでは
  子供を持つのは待ったほうが良いと思うぞ」
「お心遣いはありがたいのですが、俺達はまだそこまでは進んでませんので」
父「・・・・・・そうか。それはすまなかった。親しげに話すのを見てつい、な。
  昔を思い出してしまった」
母「あの頃は大変だったわね〜」
一体昔に何があったんだろう・・・。
父「友達に『あんぱん野郎の娘だから名前はメロンパンナにしろ』とか言われたな」
母「なつかしいわね〜」
父「しかし何故当時私にあんぱんが投げつけられていたのか未だに分からんのだが」
母「多分口で言っても分からないと思うわ」
父「ふーむ・・・」
・・・あんぱんは今もなお投げ続けられております。
というか、つい先ほどお宅の息子さんから気合の乗った一投をいただいたばかりです。
本当にありがとうございました。
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 01:43:07.29 ID:Z8zrmKur0
以上です
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 02:06:56.74 ID:Z8zrmKur0
>>253
お先に失礼して申し訳ない
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 02:09:00.60 ID:T7SL+OeL0
GJ!!!
267black out:2006/02/03(金) 02:26:40.08 ID:MXSrvJVJO
2レス投下します!

朝のSHR5分前事件は起きた。
神妙な顔でクラスメイトの水鏡 空 (通称クー)は聞いてきた。

クー『君は好きな子はいるのか?』

男「いや、いないけど?」

俺は努めて冷静だった、ここで何人もの男が誤爆し、恥をかいたのだろう、男なら分かるであろうが、女の子に『好きな子いるの?』なんて甘い声で囁かれたら、(コイツ俺に気があるんじゃね?)なんて思ってしまうに違いない!!
しかし俺は、そんなものは漫画の中の出来事で、自分には関係無いと思っている、大概が『フーン、そうなんだ?』くらいで終わってしまう会話である。
268black out:2006/02/03(金) 02:32:58.75 ID:MXSrvJVJO
しかし予想に反して途端に顔が明るくなる。

クー『そ、そうか!うんうん…』

男「どうしたの?」

クー『いや私と付き合って欲しいんだが、好きな子がいるのなら、君をその子に告白させて、結果待ちをするところだったんだが、いないなら待つ必要もないな。私と付き合ってくれ』

ほらな、俺の思ったt…

男「へっ???」

今何と?

クー『ん?いや君と付き合いたいと言ったんだが?』

気が付くとクラスは水を打ったように静まり返っていた。

男「つ…あ?」

俺の思考回路はフル回転で言葉の意味を探している、もしかして告白された?
その答えにたどり着いた時、俺の意識は暗闇の中に溶けていった。
最後に見た景色は何故か、大量に飛んでくるあんパンと彼女の心配する顔だった…。

続く?
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 02:36:08.99 ID:T7SL+OeL0
GJ!!!続きに期待だ!!!
俺は馬鹿だから文法とか良くわからないがよかった。
こういうのが読めれば俺は満足。
続きを期待してるぜ
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 02:38:23.89 ID:UD15XXkWO
みんなこんな夜中にGJ!

絵を描きたいけど紙がないから描けないこの悲しみ…orz
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 02:38:46.80 ID:T7SL+OeL0
つ使用済みのティッシュ
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 02:42:14.19 ID:wlFEi1KfO
>>268
GJ
まさに王道といった感じだな
>>270
期待
紙くらい探せばあるだろう
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 02:59:26.87 ID:KtpKyCUl0
ほす
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 03:13:49.44 ID:1mN32Os90
ほほほほ
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 03:14:52.11 ID:UD15XXkWO
>>272
それが…全部使いきっちまったんだ
ティッシュも
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 03:15:20.92 ID:T7SL+OeL0
すすすす
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 03:24:30.00 ID:MXSrvJVJO
dクス
明日にでもまた書くよノシ
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 03:25:47.23 ID:UD15XXkWO
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 03:56:21.71 ID:WCEjGt0V0
ほくーる
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 05:04:03.80 ID:WCEjGt0V0
人いねぇ
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 05:33:53.69 ID:aEUSzud7O
妙な時間に投下。6レスくらい。続き物。
2821/6:2006/02/03(金) 05:35:38.18 ID:aEUSzud7O
女「やっと目が覚めた・・・」
視界に真っ白な天井が映る。
ん?ここはどこだ?私は誰だ?いや、俺は俺だ。俺は俺か?まあどっちでもいいや別に。
なんて混乱していると、
クー「ここは保健室だ。」
友「・・・ああ。なるほど。」
そういや女をかばってボール喰らったんだったな・・・。痛みは・・・大分無くなってる。まあ大丈夫か。爆笑問題の片方にならずに済んだか・・・。シャレにならねえ。
クー「女がものすごく焦って心配してたぞ?なんだか『私のせいだ・・・。私が避けれそうになかったから・・・。』って泣きそうになりながら。」
ニヤニヤしながら言うクーさん。あ、女がりんご病かというぐらい赤くなってる。
女「ちょ・・・ちょっと勘違いしないでよね!別に心配なんてしてないんだからね!」
まだクーさんはニヤニヤしている。
友「・・・女。」
女「な、何よ。」
友「一言言いたい事がある。」
女「え?え?え?(ドキドキ)」


友「ツンデレはスレ違いだ。」


女「へっ・・・?スレ違い?」
ああ、スレ違いだ。ここは素直でクールな娘スレだからな。

・・・いや別に好かれてはいないと思うが。
唖然としている女を放置してクーさんに話しかける。
友「で、だ。とりあえず不意打ちは無理な事がわかったな?」
クー「ふむ。確かにあれは無理だな。さてどうするか。」
2832/6:2006/02/03(金) 05:37:16.75 ID:aEUSzud7O
あーだこーだと議論を交わす。しかし、男の気配に無駄に鋭い能力のせいで大抵が不可能となる。
まあ気絶させた所を触るとかの案も出たけどそれは流石になあ・・・。人道的に危うい。
そんなこんなで詰まって数分。沈黙が続いていたが、クーさんが沈黙を破った。
クー「そうだ。一つ気づいた事がある。」
友「何だ?」
クー「見ていると男は君にツッコミを入れている時は他に注意がいっていない気がするが?」
友「あ・・・」
おーうまーいがー。こいつは盲点だ。しかし良く見てるなクーさん。
友「確証は?」
クー「ない。勘だ。」
おーう。大胆な答え。しかしだ。
友「なるほど。なら十分だ。」
クー「何故だ?」
友「ほら女の勘って凄いって言うじゃん?」
からかいながらニヤニヤ笑いを堪えて言う。クーさんは良く意味がわからなかったのか考えていたがしばらくして理解したらしく、
クー「勿論だ。女の勘を舐めるなよ?それに“恋する乙女“は無敵だぞ。」
なんて大胆不敵に笑いながら返してきた。

うーん、カッコイイ。この人綺麗なだけでなくカッコ良くも見えるのか。ますます完璧だな。
友「じゃあ。放課後に後半戦と行きますか。」
クー「そうだな。もう休み時間も終わる。」
時計を見る。確かに時間がもうない。教室に戻らなくては。
クー「じゃあ先に戻るぞ。君はそこで唖然としてる女を連れてきてくれ。じゃあ。」
2843/6:2006/02/03(金) 05:39:11.02 ID:aEUSzud7O
友「了解・・・っス。」
女を見てみると確かにまだ唖然としている。・・・てか固まってる?
クー「では、頼む。君に任せた方が女にも良さそうだしな。」
・・・何故だ?別に俺はMじゃないぞ?
意味深な言葉を残してクーさんは去っていく。一体なんなんだよ・・・。
放って置こうかどうか悩んだが時間もないので我に返す事を試みる。
友「おーい戻ってこーい・・・」
へんじがない。ただのしかばね(ry
いやいやいや。反応がないので頬をペチペチ叩いてみる。
・・・反応がない。こうなったらセクハラを決行するしか!試しに胸を触ってみる。
ふにふに。んーいい感触だ。
ふにふに。ふにふに。ふにふに。ふにh

女「・・・ん。ん?ん、んんん!?」
友「あ、復活した。」
女「!?復活したじゃないわよ!?」
叫び声として飛んでくる右ストレート。

――――――っ!?よし!落ちなかった!耐えきった俺!良くやった!!
友「そんなんじゃ世界は狙えないな・・・」
女「狙わないわよ!!」
友「まあいい。時間も無いし教室に戻るぞスレ違い。」
女「だからスレ違いってなんなのよー!?」
スレ違いはスレ違いだ。女の声を無視して教室に戻る俺であった・・・
2854/6:2006/02/03(金) 05:40:29.98 ID:aEUSzud7O
決戦は放課後。そんなどこかで聞いた文章を思い浮かべながら男の場所に向かう。
今北産業な人に概要を。
俺と女でひたすらボケ続ける

男ツッコミを入れる

クーさんその隙に男を触る。
どうよ!この完璧なプラン!!
女「なんで私がコイツとコントチックな事しなきゃいけないのよ・・・」
クー「君はボケ要員だろ。」
女「ヒドッ!!仮にも親友よ私!?」
クー「ふむ。彼とコントが出来るから絶好調だな。」
女「好調じゃないし関係ないわよ!!」

うむ。テンションは大丈夫そうだ。一部に不穏な単語が聞こえてきたがまあ大丈夫だろう。気にしない事にしよう。

とにもかくにも行動を開始しようか。
友「ほれ。作戦を始めるぞ。」
女「うう〜。わかったわよ・・・」
クー「私の未来のために頑張ってくれ!!」
女「・・・はあ。」

クー「確かに男は大事な人だが君も大事な親友だ。別にないがしろにする訳ではない。」
女「・・・男とどっちが大切?」
クー「そんなもの選べる訳ない。どちらも大切なのだからな。」
女「アンタ素直に言い過ぎよ・・・」
軽く照れながら答える女。まあこんなこっ恥ずかしい事言われりゃな・・・。
友「うし。それじゃあ本当に始めるぞ。」

――――――作戦開始だ。
2865/6:2006/02/03(金) 05:42:03.72 ID:aEUSzud7O
女「そういえばさあ。アンタと男って出来てる訳?」
友「勿論だ。あの素敵なクーさんを振ったんだぜ?」
少し大きめな芝居のかかった声で話す。
女「えー!じゃあやっぱりあの噂は本当だったんだ!男が好きだから女に興味が無いってのは!」
あ、男が近づいてきた。
友「俺ら見てりゃわかるでしょ!もう俺らは体を交えた関k」

ドゴオッッッ!!!!
男「ちっげーよ!!!!!!!!!」
友「ナイスパンチだ男よ・・・」
女「しかしそれじゃあ世界は狙えないな・・・」
男「狙わねえ!そんな気は更々無いわ!!てか何このコンビネーションは?!」
友「そいつはな・・・」
女「FBIの陰謀だ。」
男「いや絶対違うだろ!?何でアメリカ!?」
女「銃社会だしなあ・・・」
男「関係ねえ!」
友「大丈夫はね返した。」
男「何を!?言葉のキャッチボールしようぜ!?大切だよ!?」
そろそろいいチャンスですぜクーさん。クーさんにサインを送る。
友「やっぱりアメリカって凄いよね。」
女「芸があるよね。」男「いや意味わかんないよ!?」
よし、射程距離に入った!!!
友「だからコイツはゲイなんだy」

男「ゲイじゃねええええええ!!!!!!!」
今だ!!行け!!!!
男「はあっ・・・はあっ・・・はあ・・・・っ!?」
2876/6:2006/02/03(金) 05:44:00.38 ID:aEUSzud7O
何ィィ!!??
気配に反応しただと!?
クーさん危ない!!

男がいつも通りの決まった動きをする。
察知、回転、姿勢、発射。
男「・・・・・っ!?」
標的を認識した瞬間に男は驚いたようだ。野郎に悪戯されると思って撃墜しようとしたんだろう。しかし、振り向いた先にいるのは。
クーさんだったから。
ぽすっ
気のない打撃音がでる。どうやら威力を最大限まで弱めた様だ。
よくそんな器用な事出来るなあコイツ。
男「これは予想の範囲外の出来事だ・・・」
そんな言葉を吐いて男は倒れた。
うーん。触られなくとも自分から触っても倒れるのか・・・。こいつは驚きだ・・・。
クー「男!!」
叫び声と共に男の頭をかばいに行ったクーさん。
凄い判断力だなあ・・・
クラスメイト「どうした?・・・ってええええええええ!!!!???なんでいきなり男が倒れてんの!?」
友「気にするな。ちょっとクーさん。」
表情には出ていないが行動がおろおろして動揺気味のクーさんに呼びかける。
クー「な、なんだ? 」
友「こいつを保健室に運ぶからちょっと助けてくれ。」
クー「私が原因だ・・・。私が運ぶ。」
友「いや、多分こいつ重いから無理。」
クー「しかし・・・」
友「いいから。手伝ってくれ。早く安静にさせたいだろ?」
クー「わかった・・・」
――――そんなこんなで保健室に運んだ訳ですよ。
288 ◆eeFgj7lsAA :2006/02/03(金) 05:46:59.90 ID:aEUSzud7O
以上です。
感想等々お待ちしております。


うーん。素直クール分か少ない。
まあその分はクライマックスで大量に含める予定なので。
気長にお待ちしていて下さい。
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 05:50:27.23 ID:WCEjGt0V0
6読むまで女性恐怖症の続きと気づかなかったり

あと完全に頭こんがらがったんですけど
誰がどうなってるのか理解できない〜
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 05:54:46.76 ID:aEUSzud7O
>>289
男・・・主人公
友人(友)・・・心友
クー・・・ヒロイン
女・・・クーの親友

エキストラ・・・その他大勢

ってな具合です。
確かにちょっとわかりにくいかもしれんなあ・・・
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 06:56:03.09 ID:2nYd0j6BO
ほす
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 07:02:40.16 ID:DkgulXIZO
>>290
コテかトリか題名をつけてくれればわかりやすいと思う
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 07:18:29.45 ID:xX6cp+cC0
保守
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 07:41:01.17 ID:VlpX+a680
保守
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 08:23:06.30 ID:JMmVmhOEO
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 08:52:27.32 ID:JMmVmhOEO
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 09:35:15.56 ID:MXSrvJVJO
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 09:46:37.68 ID:BB7K1xuF0
age
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 09:49:35.04 ID:0Jo0GTVR0
保守
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 10:00:11.22 ID:umB+DNZsO
初めての保守
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 10:04:23.12 ID:97qW91PsO
ケータイがイカレかけながら保守
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 10:29:40.70 ID:97qW91PsO
保守
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 10:54:18.53 ID:2VCR0M4kO
☆彡
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 11:23:29.37 ID:BEyKOGiy0
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1138899426/

「ID:L5XcyTK60って荒し?」
って書いてみ?香ばしいエロゲヲタがつれるぞ
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 11:54:11.19 ID:6n0sSWUO0
浮上
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 12:13:13.30 ID:umB+DNZsO
保守
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 12:33:57.14 ID:vXh4JkJgO
保守
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 13:25:48.61 ID:yHVBrUPQ0
保守
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 14:03:36.72 ID:XNee9pEkO
保守
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 14:05:12.45 ID:ACUdCjC1O
ほしゅ
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 14:18:28.59 ID:JU4ArF+k0
保守
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 14:21:25.53 ID:wlFEi1KfO
素直クールは動物に例えるなら何だろ
猫・・・は違うか
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 14:52:18.71 ID:aRzcLFStO
保守
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 15:28:33.12 ID:PzlDIO0b0
保守
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 15:52:38.77 ID:S8u3OD8A0
ほす
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 16:17:36.98 ID:WCEjGt0V0
ほくーる
317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 16:31:02.32 ID:ueNejton0
素直クールは猛禽類だと思うの心ー……保守
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 16:36:18.98 ID:gglreUoY0
猫は飼ってる自分に言わせればツンデレだと思う。
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 16:39:36.74 ID:FtFjkpSvO
自分ならうさぎ
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 17:02:05.90 ID:poYz4cISO
保守。
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 17:14:49.54 ID:M8uuQ8C10
>>312
「コイネコ」のナオは素直クールだから
猫OKよ
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 17:28:55.96 ID:goHsXeWS0
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 17:35:39.91 ID:tg96P2z70
ほしゅ
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 18:14:10.47 ID:JdRXPmwV0
保守
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 18:33:44.62 ID:FtFjkpSvO
保守
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 18:36:18.82 ID:Pp+GmBkFO
受験不合格記念保守
今年もニートか・・・
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 18:41:30.68 ID:Nakt99cSO
ニートの意味め分からないようでは合格するはずもないな
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 18:53:59.51 ID:wlFEi1KfO
「諦めたらそこで試合終了だよ」って昔偉い人が言ってたけど、まだ試合が始まってもいないな
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 18:56:44.90 ID:vb2Gh1NA0
浪人するだけで勉強しないんじゃない?
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 19:04:55.52 ID:B6ajtseL0
一生懸命絵を描きながら保守?
331以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 19:12:27.87 ID:08ciLi3O0
>>330
よし、今俺がいる絵ちゃにでもくるか?
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 19:26:28.86 ID:fLhRPTXz0
hoshu
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 19:36:48.98 ID:JdRXPmwV0
保守
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 19:57:29.56 ID:vO3XHRhP0
ho
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:03:05.51 ID:orNtYbb00
今までうpされた絵保存してる人いないか?
もちろん本人でもいいんだが、http://sucool.xxxxxxxx.jp/で保管しようと思うんでうp頼む
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:11:49.62 ID:Rv5pwBwD0
>>335
初期から居たわけじゃないけど、絵は見れたもの全て保存してる。
再うpする絵師さんも居るから、量的には結構あると思う。

ただ、やっぱり全部じゃないと思うけど……それでもOK?
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:12:16.22 ID:orNtYbb00
>>336
もちろんおk。うpお願い。
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:12:55.16 ID:B6ajtseL0
俺の昔の絵があるとしたら俺は死ぬ
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:16:35.79 ID:Rv5pwBwD0
>>337
……無知ですみません、フォルダ丸ごとうpるにはどうすればいいでしょう_| ̄|○

あと、一時期ピクトが使えなくなった時の絵が若干保存ミスを起こしている模様。
ちょこちょこ抜け落ちております……。
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:17:32.44 ID:fLhRPTXz0
フォルダごと圧縮汁
1rkかどっかから適当なアプロダ探してきてうp
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:19:34.74 ID:vO3XHRhP0
age
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:19:59.77 ID:FtFjkpSvO
Wikiのロダ使えばいい
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:21:06.59 ID:fLhRPTXz0
サイズ的に無理だと思う……今だけ規制解除してもいいけど
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:23:17.33 ID:Rv5pwBwD0
ただ今うp中です。

もう少しお待ちください……手間取って申し訳ないです。
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:24:49.93 ID:fLhRPTXz0
だれか音声のまとめもうpしてくれんかね?俺最近のとりそこねちゃったんで
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:25:37.38 ID:FtFjkpSvO
まあ、上げとくよ
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:25:39.73 ID:orNtYbb00
>>345
じゃあ音声も保管することにするが、一緒でもおk?
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:26:40.82 ID:fLhRPTXz0
>>347
おkおk
頼むお
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:33:44.91 ID:FtFjkpSvO
保守
350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:35:25.24 ID:Rv5pwBwD0
ttp://054.info/054_31456.lzh.html

やっとうp完了……少しとか言って10分以上たっとるがな(´・ω・`)
パスはsunao
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:38:06.42 ID:orNtYbb00
>>350
GJ
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:53:29.98 ID:fLhRPTXz0
ほしゅ
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 21:08:59.91 ID:muXqlBUo0
保守
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 21:18:01.50 ID:hnqEnIH1O
ユパ様の胸に飛込んだ瞬間のナウシカが素直クールに見えた俺は勝ち組
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 21:23:58.91 ID:51htc+gy0
アッー
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 21:30:07.59 ID:giYMfmVG0
16時間近くSSも絵も投下されないスレって保守する意味あるの?
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 21:31:17.91 ID:51htc+gy0
>>356
あるよ
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 21:31:44.51 ID:B6ajtseL0
>>356
今うpの為に描いてるからできれば保守って欲しい(´・ω・`)
でも確かに俺もそう思う事も時々ある。



が、とにかくそういう議論は議論所でやっていただきたい
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 21:45:09.96 ID:orNtYbb00
http://sucool.xxxxxxxx.jp/
少しずつ更新中。意見求む。
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 21:46:46.17 ID:MXSrvJVJO
>>267-268の続き

男「う……ん…ここは、保健室?何で俺こんn」

徐々に意識が戻ってきた。
そうだ…空さんに告白されて、あんパンで……どうなったんだ?

クー『あぁ…目が覚めたか?心配したぞ?いきなり倒れるから』

男「ごめんごめん、でも急にあんなこと言うから頭ん中ゴチャゴチャで…っって何で空さんがいるの!?」

クー『何でとはご挨拶だな?君が心配だからに決まってるじゃないか』

彼女は俺の手を握り上目使いでジッと見つめてきた。
かっ可愛い。

クー『本当に心配したんだからな』

ストライーク!!バッターアウッ!!と俺の中の主審がそう叫んだ。
361black out:2006/02/03(金) 21:53:00.46 ID:MXSrvJVJO
クー『ところで、さっきの話の答えなんだが…』

男「あ、ああああれね。」

ヤバい頭が回らないクラクラする、呼吸が出来ない、心臓が張り裂けそうだ。
俺は想定外の出来事にめっぽう弱いのだ、このままだとまた…。
そんな様子を見てクーは

クー『やはり…ダメなのだろうか?』
うぉぉぉぉお!!!可愛いぞぉぉぉ!!

男「いやいやいや、あの…その…こんな俺でよければヨロシクオネガイシマス」

最後の方はほとんど聞こえなかったと思う。しかしそんなことを思っていると、ベッドを囲むように覆ってあるカーテンの上から数え切れないほどのあんパンが投げ込まれる!!

男「何でこんな所まで!?」

そういった疑問を感じるより早く、クーのやわらかな唇が俺の唇に重なっていた…。ここで本日2度目の気絶をするのだった。

続く?
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 22:10:56.84 ID:IootvpAX0
今から3レスで短編投下しますー
363激励 1/3 ◆aYWIZ3xyNg :2006/02/03(金) 22:11:36.54 ID:IootvpAX0
「問一はここが……」
授業中の教室は静まり返っている。
受験一週間前で、皆がピリピリした雰囲気を出している。かく言う僕も受験生だけど。
僕の志望校は実力よりもちょっと上ぐらいで、少し不安だ。
クーはその学校に推薦で合格している。だから、なんとしても行きたい。
僕とクーの馴れ初めは高校から。あのクラスの真ん中の告白から、もう3年も経った。
あれから、僕は毎日クーの言動に振り回されて、恥ずかしい思いをしてきた。
クーは、僕に会うために学校に来ている、とまで言ってのけた。
でも、今、クーは学校に来ていない。僕の受験の一ヶ月前から、来なくなった。
なんでだろう? その疑念が、僕の集中力を削いだ。
クーほどじゃないけど、僕はクーが傍にいて欲しかった。
携帯に電話もした。メールもした。でも、何の返答も無い。
クーの身に何か起きたわけではないみたいだから、安心だけど。
「では、『――――――』、問二の答えを」
僕は思考の砂漠から急に現実の岸にまで引きずられていった。
「は、はいっ!」
黒板を見て、問題を把握し、ノートを見て答えを言う。
この順番を、僕はぎこちない動きでする。先生は少し笑いながら僕を見た。
「正解は正解だが……大丈夫か? 緊張でもしてるのか? 柄にも無いな」
僕は愛想笑いを浮かべ、席に座る。
先生はさほど意に介さない様子で問題の解説を再開した。
上の空で僕は先生の説明を聞いていた。
頭の中では、クーのことで一杯だった。
クーは今、何をしているんだろう?
クーは今、何を思ってるんだろう?
直接家に行けばいいんだろうけど、クーのことだから、何か考えがあるのかな。
僕は自問自答しながら、その日その日を過ごしていった。
受験の前に、クーから何かしらのアクションがあることを期待して。
364激励 2/3 ◆aYWIZ3xyNg :2006/02/03(金) 22:12:02.85 ID:IootvpAX0
>>363

「……で、結局受験当日ですか」
僕は試験会場、つまり志望校の正門の前でため息をついた。
見知った先生達が、同輩達を激励していく。同輩達は笑顔で返す。
僕はその中で、正門に立ち尽くしていた。いや、待っていた。
時間ギリギリになるまで、僕は正門に立っていた。
その様子を見た担任が僕に声をかけてきた。
「ほら、早く入りなさい」
黒縁で、太目のフレームのメガネをキラリと光らせながら告げる。
僕は首を振って、先生の眼を見据えた。
「いえ、もう少し」
「そうですか。 遅刻だけはしないように」
僕の意図を感じ取ったのか、先生は他の生徒のもとに歩いていった。
少しだけ、期待があった。少しだけ、確信があった。
待っていれば、僕の望んだものが来る、なんとなくだけど、そう思っていた。

あと七分で試験開始、という時に駅の方から走ってくる女子が眼に入った。
黒で長い髪を揺らし、白い息を吐きながら走ってくる。手には大きな紙袋が。
遠目で見ても分かりやすいなあ、と僕の顔は自然に微笑を作った。
走ってくる彼女、クーは僕の姿を見るや否や、大きく手を振って僕の名を叫んだ。
「『――――――』!」
僕はにっこりと笑いながら、手を振った。
365激励 3/3 ◆aYWIZ3xyNg :2006/02/03(金) 22:12:26.80 ID:IootvpAX0
>>364

「間に合わないかと思ったよ」
荒い息を整えながら、クーは言った。僕は紙袋を指差しながら質問する。
「で、それは何?」
「ああ、これね」
クーはガサゴソ、と音を立てて紙袋に手を突っ込んだ。
中からは赤とピンクの鮮やかなマフラーが出てきた。
「ほら、これ」
僕へマフラーを手渡すクー。その指は、いくつか絆創膏が巻かれていた。
僕はその場で首に巻いてみる。あったかい。
「ありがとう」
マフラーのお礼だけでなく、久しぶりに僕に会いに来てくれた、その想いを一言に乗せた。
クーは僕の言葉を聞くと、にこっ、とかわいらしい笑顔を浮かべた。
「ふふ、どういたしまして」
直後、クーが僕に寄りかかってきた。わわわ、と思わず声に出してしまう。
皆がこっちを見ている。かなり恥ずかしい。でも、久しぶりだからちょっと嬉しい。
寄りかかったまま、クーは背伸びをして僕に囁く。
「試験、頑張ってね。 合格するよう、祈ってるから」
「うん、ありがとう」
周りからの揶揄が聞こえてくる。寒さのせいで耳は赤かったけど、顔も段々と赤くなる。
クーの腕に抱かれている感触を味わっていると、ツカツカと歩く音が聞こえてきた。
担任がクーの耳を引っ張り、僕から無理矢理引き剥がす。
「ほぉらぁ、試験前に舞い上がらせちゃダメでしょー?」
「す、すいません、い、痛い……」
いつもは冷静なクーが、耳を押さえて涙眼になっている。少し笑ってしまう。
「あはは……じゃ、行ってくる」
僕は担任とクーに手を振り、正門をくぐった。
僕の心の欠けた部分は補われた。もう、大丈夫。僕はクーの暖かさを首に感じながら、歩いていった。
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 22:13:08.03 ID:IootvpAX0
以上。  受験生の皆、頑張ろう。
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 22:17:25.85 ID:fLhRPTXz0
受験生の先輩方ガンガレ。
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 22:31:07.08 ID:muXqlBUo0
保守
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 22:39:33.04 ID:sx+DefCO0
GJ!


保守
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 22:53:39.77 ID:poYz4cISO
保守。
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 23:11:55.38 ID:WCEjGt0V0
ほくーる
372(´ω`):2006/02/03(金) 23:21:55.49 ID:OdSLAx2e0
どら.えもんやちこうよ.れ
373以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 23:25:32.90 ID:4zpOu1xc0
だんだん手が込んできてワロス
374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 23:25:58.33 ID:nnSajwq70
>どら.えもんやちこうよ.れ
え も ん や ち こ う よ
よ う こ ち や ん も え

氏ね   
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 23:36:21.63 ID:qgjlB53d0
保守
376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 23:50:58.42 ID:WCEjGt0V0
ほく
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 00:00:41.83 ID:PU5bWb3p0
保守
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 00:05:45.22 ID:uvuM51H30
>>319を読んで、
素直クールなウサギと犬を描きながら保守
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 00:06:15.42 ID:sZhvcU6nO
ほ。
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 00:16:23.41 ID:zJufRR9f0
はあ…今日は書けなかった…

模試が酷い結果でも気にしないソミーが保守&おやすみ
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 00:16:57.65 ID:NNytHxWq0
>>378を読んで、一瞬だけ頭に
素直クールな魚類の映像が映し出された俺は色々と末期症状だと思う
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 00:22:12.72 ID:Xw9BO41cO
>>378
獣耳スキーな俺が期待
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 00:35:26.82 ID:kOPWV6nH0
保守
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 00:44:00.24 ID:3l9adtp20
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 00:52:33.45 ID:3l9adtp20
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 00:58:26.64 ID:HcYpSYS8O
http://o.pic.to/ghgc

そういや俺受験生だ
クーがいてくれたらがんばれる気が…
…いや、勉強どころじゃないな
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 01:15:06.98 ID:f3VmRe5Y0
ク「例えばだ、男と女の壮絶な恋愛を描いたものはどうだろう?」
 「いや、内容にもよると思うけど……」
ク「そうだな……例えば、男に身も心も溶かされてしまった女。すべてを捧げる女だが、
男の態度はいつも冷めている。なんとかして男の心を引こうとするが、それがかえって
男を困らせることになるんだ。そう、男は女を愛していながらも、なにか釈然としない
気持ちを捨てきれず、今日もただ女を辱めるだけの一日」
 「…………なんか、ダークだね」
ク「勿論、モデルは君と私」
 「なんだかさ、僕の性格をもの凄く曲解してない?」
ク「だがな? 夜に私を抱くときはあんなに燃え上がるのに、昼間は妙によそよそしい態度
をとる君を見ていると、私は不安で不安で……」
 「恥ずかしいんだよ! お前があんまりにもあっぴろげに俺たちの関係をバラすから!」
ク「あんまりそう大っぴらにしているつもりは無いが……」
 「だったら、教室とかで突然バイブのリモコン渡したりするの止めようよ! あれ誤魔化すの
大変だったんだから!」
ク「ふふふ、いくら君が昼間はおとなしくても、私の痴態を見れば夜の君になってくれると思った
のでな」
 「教室でそれをしてどうする……」
ク「まあとにかく、さっきの案は止めて今回は推理モノにしようと思う。田舎のペンションで殺される
男! 犯人は私!」
 「お前が犯人か!」


小説家クール
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 01:33:58.63 ID:uvuM51H30
ってことで
犬素クールとうさぎ素クール…
を描いたつもり(´・ω・`)
http://vippic.moo.jp/up/files/up27107.jpg

明日学校なのに何やってるんだ俺orz
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 01:34:17.96 ID:MIrSiJQnO
あまりにも反応が無くて悲しいので携帯から自演保守
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 01:36:10.28 ID:Xw9BO41cO
>>388
起きてて良かったGJ
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 01:48:37.05 ID:zt8tPWm+0
法主
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 02:01:54.70 ID:MN2dN/kU0
ほしゅ
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 02:02:32.20 ID:MN2dN/kU0
保守
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 02:18:58.41 ID:kLk4gv+mO
とてもとても

……生クリームだよね?
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 02:25:37.07 ID:zJSl/xuBO
あるスレを見て。


大学内の一角に人だかりができて騒ぎになっていた。
男「なんだろう?」
空「行ってみよう」
僕はとても不吉な予感がした。人だかりの真ん中で狂ったように叫ぶ男がいた。
その男の足元には水を被ったのか全身が濡れた猫がいた。
そして、男がくわえていたタバコを猫に向かってそれを落とそうとしていた。
空「何をやるつもりなんだ?」
空は隣で首を傾げていたが、僕はかまわず走りだした。
男がタバコを投げる。
僕はそれを寸前のところで掴んだ。
タバコの熱が手のひらの皮を焼き激痛が手に走る。
僕は何とかそれを猫から遠くにやった。
空「君は何をしたのかわかっているのか?」
やっとで状況を理解した空が男を問い詰める。
「別に」
悪びれもない男に空はいきなり殴りかかった。
顎に見事クリーンヒットしよろける男を地面に押し倒す。
空は完全に怒っていた。
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 02:26:40.21 ID:zJSl/xuBO
何をするのかと思えば男がこの猫にかけたのであろう灯油を男の頭に垂らしはじめた。
そして、野次馬の吸っていたタバコを奪い取ると再び男の前に立つ。
「やめてくれ」
怯える男に空は冷たく言い放つ。
空「同じ状況で猫は何を思ったのだろうな」
男「空!」
僕の声すら届かないほど彼女は怒っていたのだ。
その空を止めたのは猫だった。
タバコをまさに投げようとする空に擦り寄って猫は泣いた。
それで空は我に返った。
空「殺そうとしてたこいつを助けるのか?」
たぶん猫にはわかってなかっただろう。
僕は猫を抱き上げていった。
男「行こう。この猫洗ってあげないと」
僕達は人だかりから離れた。
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 02:28:20.75 ID:zJSl/xuBO
男「こら暴れるな」
逃げ出す猫を押さえ付けてシャワーを浴びせる。
空「君は優しいやつだな。真っ先に駈けてこの猫を助けた。改めて惚れ直した」
男に向かっていった空の方が何倍もかっこよかったなぞ言えるわけがなかった。
空「いざというとき行動できる男はかっこいいよ。やっぱり私は君を愛してる」
空の恥ずかしい台詞に手元が狂ってシャワーの水が空にかかった。
そして、お返しにとばかりに僕も全身水浸し。
そんな僕を見て空は笑って言う。
空「濡れ場だな」
空さんそりゃ意味が違う。僕と猫は風呂場から逃げ出した。
398家族:2006/02/04(土) 02:54:49.97 ID:NNytHxWq0
>>397
空かっこえええええええええ!!!!
猫を虐める奴は実際許せんな
別に猫に限ったことではないが
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 02:56:28.84 ID:NNytHxWq0
んで、題名消し忘れましたよ、とorz
んじゃ、さっき一本書いたss投下しようかな
400電話:2006/02/04(土) 02:57:27.41 ID:NNytHxWq0
「・・・・・・。」
「あ、もしもし。」
「うん、私だ。」
「ああ、私は元気だ。そっちはどう?」
「そうか、良かった。仕事の調子はどうだ?」
「・・・うん、そうか。まあ、誰にだって下積みをせねばならん時期はあるものだ。」
「そう弱気になるな。大丈夫、君ならやれる。何といっても私が惚れた男なのだから。」
「ははは、それもそうだな。何、じきに上手くいくようになるさ。」
「うん、私のことは心配しなくていい。君は君の希望を実現する為にその道を選んだんだから。」
「・・・勿論、私だって寂しいさ。夜、一人で居る時なんか、つい泣きそうになることだってある。」
「失礼なやつだな。私だって女の子なんだぞ。・・・まあ、もうそんな歳でもないか。」
「・・・ふふ、ありがとう。」
「とにかく君は、私のことは心配せず、そちらで思う存分修行を積んできてくれ。」
「ああ、私も今年で卒業だ。この四年間、私なりに頑張って学んだつもりだ。」
「君が帰ったら、こつこつ二人で資金をためて、一緒に店を持とう。」
「その時は、友達もみんな呼ぼう。盛大に腕を振るってくれ。」
「何、実現できるさ。そのために私はこの四年間大学に通ったんだから。君の後を追いかけたい気持ちを抑えてね」
「ああ、そうなったらとても幸せだな。君が居て、私が居て、みんなが居る。本当に幸せだ。」
「うん、絶対に実現させよう。君と私の夢だったな。『最高の幸せを得る』というのは。」
「はは。もうずっと昔のことのように感じるよ。ほんの三、四年前なのにな。」
「うん、みんな元気だ。君の料理を食べたいと言っていたぞ。」
「ああ、きっとやろう。出来ればそこに私達の子供も入れれば一層幸せなんだが。」
「ははは、そういう所は変わってないんだな。」
「うん、そろそろ切るよ。フランスはもう寒いだろうから、身体に気をつけて。無理はしないでくれ。」
「ああ、君が帰るまでに店の名前を決めておかないとな。それと子供の名前も。」
「はは、冗談だよ。じゃあ、またね。愛してるよ。」
「・・・・・・。」
「・・・もしもし?」
「・・・・・・。」
かちゃっ・・・
401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 03:39:58.58 ID:IUL3Fxts0
うまいなぁ
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 04:07:01.62 ID:riXq1BFj0
ほしゅ
403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 04:48:33.49 ID:kLk4gv+mO
保守
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 06:19:22.91 ID:NjbDPFqW0
hosu
405以下、名無しにかわりましてVlPがお送りします:2006/02/04(土) 06:33:09.65 ID:IdX5X/bZ0
ほっしゅ
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 06:45:31.51 ID:jQDrS1250
出勤前にhosu
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 07:18:52.36 ID:W5Io7bt10
登校中に保守
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 07:32:41.93 ID:HyKZ4ZjZ0
お題

1 ストレートにも程がある
2 馬鹿にしてない?
3 時と場合を考えよう
4 嫌じゃないけど…
5 こっちが照れる

使い勝手が良さそうだったら自サイトで配布する
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 07:42:39.13 ID:uvuM51H30
>>359
その、
できればですが、俺の絵は掲載しないで頂きたいのですが…、下手いので。


………(´・ω・`)
410ほしゅ:2006/02/04(土) 08:08:09.92 ID:ryRQcEjN0
まとめサイトの復活はいつなんだろう。
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 08:28:46.23 ID:Lnk1+15A0
テンプレ改悪してきた。マナー云々は追加したほうがいいのかね。意見よろ
http://sucool.s171.xrea.com/?%A5%C6%A5%F3%A5%D7%A5%EC
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 09:06:22.59 ID:j2+bHuseO
おはよう保守
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 09:08:29.34 ID:dh2fr5MCO
>>411
いいんジャマイカ?俺的に批判すべきところは見つからん

マナー関係は今更な感があるよなぁ・・・テンプレに書いても、スレが続く限りいつかまた無限ループするだろうし
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 09:09:03.41 ID:uGljYV6t0
保守
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 09:27:34.05 ID:NYTujOm5O
トイレから保守
416以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 09:51:23.36 ID:MqM6R/g70
417以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 10:13:44.19 ID:MqM6R/g70
hoshu
418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 10:19:57.92 ID:IQrI7XMqO
受験10分前の保守。
419以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 10:52:04.91 ID:NYTujOm5O
お風呂から保守
420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 11:11:52.02 ID:yqX9/BR1O
就職試験会場からの保守
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 11:34:28.17 ID:PSrX2PzM0
全力保守
422以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 11:55:39.27 ID:MqM6R/g70
うまい棒やさいサラダ味を食いながら保守
423以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 12:16:47.18 ID:1FrQ7aOC0
ロマサガ2をやりながら保守
424以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 12:25:10.37 ID:IQrI7XMqO
ラピットストリームとクイックタイムの保守。
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 12:46:59.58 ID:zmfDsZlE0
流し切りで保守
426以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 13:10:12.88 ID:PHrtlsMiO
427以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 13:11:18.04 ID:ZD5xUkbBO
面接中に保守
428以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 13:22:19.65 ID:+JoK9Fnh0
>>426
久し振りに来てもらってウレシスwwwwwwwwwwwww

絵も見やすくなってクオリティが更に高くなってる。
GJ!
429以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 13:26:47.79 ID:PSrX2PzM0
受験勉強そっちのけで保守
430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 13:38:29.54 ID:XJT0JpXk0
>>426
絵が見やすくなってる!
431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 13:51:52.48 ID:PHrtlsMiO
>>428>>430
ま じ で か
前から撮ってる携帯同じなのに(´・ω・`)?

昔の携帯で撮ったやつ写しなおそうかなぁ
432以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 14:00:04.45 ID:YfL+vnvKO
背景色を変えたというか白じゃなくなったからじゃまいか?
433以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 14:15:48.58 ID:zMlsHE2DO
久々に投下

http://kjm.kir.jp/?p=2278

筆ペンの墨がきれました…
434以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 14:17:27.25 ID:PHrtlsMiO
>>432
はあくした(・ω・`*)
435以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 14:19:37.70 ID:aYtSVflsO
久々に,2ヵ月ぶりに来たがやはりここはいいなぁ。しばらくまた居着こうw
436以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 14:21:25.95 ID:Lnk1+15A0
>>435
二か月ぶりって15スレ分くらいか……過去ログ保管してるんでよかったらどぞ
437以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 14:24:27.37 ID:Lnk1+15A0
>【絵+α】まとめのひとへ
・どして声のまとめがデッドリンク?
・”保管用”アップローダがあったらいいかもしれない。
438以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 14:33:21.58 ID:aYtSVflsO
>>436
15スレも………流石だな。携帯からでなおかつバイトの休暇中だからとりあえずこのスレを見ようかなぁ
とりあえずビバ☆素クール
439以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 14:49:33.49 ID:sZhvcU6nO
保守。
440以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 15:04:10.78 ID:G9w0FtXBO
初保守
441以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 15:29:25.12 ID:+JoK9Fnh0
3分後に京と亮の作品、3レス投下します
442以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 15:32:06.28 ID:+JoK9Fnh0
>>73――1月21日(日) おねえちゃんといっしょ
  ダイニングテーブルで対面に座ったチビ姉さんが、口を尖らせて睨んできた。
祭「ったくよー。人が居ない時にこそこそこそこそ京ちゃんに寄ってきやがって、この影人間。
  あんま調子乗ってっと、ケツの穴にケース毎フリスク捻じ込むぜ?」
亮「あんた俺を掃除機で殴っておいてまだ足りんと言うのか……!?」
京「祭姉さん……亮に謝るのは勿論ですが、何故帰ってきたのか聞かせてください」
祭「何でって、お昼御飯食べに帰ってきたんだけど。お腹空いたよ、京ちゃん」
京「昼食を外で済ませられるだけの十分なお小遣いを渡しましたが?」
亮「あんた本当に京から小遣い貰っとったんか!? 自分の年分かってんの!?」
祭「レディーに年のこと言うなよなー! 
  女の子っていうのは、十八から歳を取らない妖精のような存在って知らねーのかよ!?」
亮「何だその夢見勝ちな新説!? 五つもサバ読んで恥ずかしくないか」
祭「(///)うっせーな、こんにゃろー! 小賢しく動くその口、ポッ○ーで塞ぐぞー!」
  そう言って突きつけてきたのは――ジャンボ○ッキー。
亮「でけぇよ! 喉の奥を貫く気か!?」
京「祭姉さん、私の質問に答えてません。お小遣いはどうしたんですか?」
祭「そうそう。ちょっと聞いてよ京ちゃん。
  んっとね、ゲーセンの格ゲーで遊んでたらさ、やたらしつこく乱入する奴が居たんだよね。
  で、私が5連勝するとさ、ヤロー次から強キャラでガン待ちしやがってよー。
  私はゲーセンの平和を取り戻すため、私財を投げ打ち、その矮小な男を倒したってわけ」
京「私に分かるよう専門用語を省いてください」
亮「負けたままが癪だから、勝つまでゲームに小遣い使い込んだってさ」
京「矮小なのは姉さんの方です」
祭「要らんこと言うなやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
                           揃うと相性が悪くなる三人で続く
443以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 15:33:01.01 ID:+JoK9Fnh0
>>442――1月21日(日) おねえちゃんといっしょ 1−2
京「まったく……いいですか、姉さん? お金は有限な物ですから、ちゃんと考えて効率よく
 使わないと駄目ですよ。この台詞、家に来てから、母さんに何度言われましたか?」  
祭「んと……三十四回です。ごめんなさい……」
  延々三十分と京に説教を喰らったチビ姉さんは、すっかり意気消沈してしょんぼりとした。
  これでは、どっちが姉で妹か分かったものではない。
  もう、年上の見るに忍びない姿が哀れなので、冷徹な眼差しをしている京に話しかける。
亮「京。この人だって真正のアホじゃないんだから、それだけ言えば分かるって」
京「亮。三十四回もの忠告を無視する人間がまともだと言うのか?」
  京の視線がこっちに移ると、チビ姉さんはこっちに救いを求める目を向けてきた。
亮「うん。反論のしようがないけど……その、まぁ、今日は京と一緒に楽しく過ごしt――」
京「そうだった。今日は亮と楽しく楽しく過ごす日だったな。あ、姉さん。もういいですから」
祭「うおお、そっちの方が余計に堪える! おねえちゃん……いらない子かなぁ……?」
亮「どうかと言われればそうなんじゃないか?」
京「どうかと言われればそうなるかと思います」
祭「ハモって言うなよ――本気でヘコむじゃん! もう、もぉ――京ちゃんのおたんちーん!」
  負け犬の遠吠えを残して、チビ姉さんは自室へ消えた。
京「……我が家の恥部を見せてしまったな、亮」
亮「いい加減慣れたけどな。で、どうするんだ? このままなのは居心地悪いだろ?」
京「私も、亮との時間を邪魔されて、祭姉さんに意地を悪くしていたのは認める。
  お詫びになるか分からないが、昼食を部屋に運んであげようと思う」
亮「はは。何か、チビ姉さんが京に甘える訳が分かった気がする」
京「すまない、亮。姉さんの昼食を作るから、映画でも見ていてくれ」
  京は席を立つと、ポケットから髪留めのゴムを取り出し、髪を括った。
                                ポニテな京で続く
444以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 15:33:56.36 ID:+JoK9Fnh0
>>442>>443――1月21日(日) おねえちゃんといっしょ 1−3
  京に映画でも見ていてくれと言われたが、彼女の後ろ姿を、ずっと目で追ってしまう。
京「亮。退屈じゃないか?」
  こちらを向かず、料理に集中したまま京が聞いてくる。
亮「え? あ、いや、こういう京が新鮮で、つい見てた。邪魔なようだし、リビングに移るな」
京「髪を無造作に縛ったエプロン姿だ。こういう作業着姿は、亮に見られたくないのが本心だ」
亮「(///)えっと、そういう家庭的な京……好きだけどな」
京「そうか? しかし、可愛らしい格好とは言えないと思う」
亮「京は容姿が整っているんだから、大体の格好は似合ってる。今も、可愛いよ」
京「……何だか、今日は亮に一杯嬉しい感情を貰っている。
  こんな格好でも、可愛いと言って貰えるとは、思わなかった。女として、とても幸福なことだ」
  包丁を扱う手を止めて、京が感じ入るような口調で呟く。その声が、胸を甘く締める。
亮「ぁー……今日の俺、絶対変だ。今、京に滅茶苦茶キスしたい……」
  京の後ろ姿を見続けていると、変な気を起こしそうなのでテーブルに突っ伏した。
  気が落ち着くまでこうしていようと思ったが、髪を梳く繊細な手がそれを拒否させた。
京「亮……私も、キスしたい。抱かれることは、まだ無理だけど――亮と、キスしたい」
  少しだけ、切ない響き。どうにも我慢できずに根負けして面を起こすと、傍に京が居た。
  席から立ち、彼女を抱き寄せる。頭を抱え、唇を重ねようとすると、廊下から戸を開ける
 音がした。チビ姉さんだろう。京から身体を離し、最早パターン化したやりとりを回避する。
祭「(ガチャリ)んー、京ちゃん。お菓子だと、お腹膨らまないよぅ。御飯まだー?」
京「姉さん……私は今、殺意なる感情を覚えました」
祭「えぇっ!? この男に何かされたの!?」
  京は無言でチビ姉さんの手を取ると、何やら複雑に捻り上げた。
祭「うおぉぉぉぉぉっ! 平和な家庭に何故BVDが発生する!?」
亮「DVな」                         間違った知識をひけらかして続く
445以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 15:34:33.51 ID:+JoK9Fnh0
以上です
では
446以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 15:39:53.69 ID:c9KBlgKY0
>>433
おまいさんの絵を保管するためだけにここを見ている俺がちょっと保守しますよ
447以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 15:43:26.30 ID:xhAO26tH0
保守だ
448以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 15:44:33.15 ID:XSkBeQq40
京と亮の作品って長編じゃないってやっと気づいてSS読み直してたら キ テ タ − − − − ! !
449以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 16:21:30.74 ID:PHrtlsMiO
450以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 16:41:55.63 ID:PHrtlsMiO
保守
451以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 16:47:18.14 ID:zMlsHE2DO
>>449
GJ!
かっこいー
452以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 17:13:00.63 ID:kLk4gv+mO
保守
453以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 17:27:53.69 ID:kLk4gv+mO
保守
早い
454(´ω`):2006/02/04(土) 17:30:11.41 ID:anUyrOCc0
455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 17:41:43.88 ID:sZhvcU6nO
ほ。
456以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 17:45:02.92 ID:IQrI7XMqO
ほくーる
457以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 17:46:32.41 ID:X7cZscPW0
>>445
B・V・Dwwwwwwwwwwwww
やっぱ祭姉ちゃんはいいやねwwwwwwwwwwwwwww
458以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 18:03:43.19 ID:NPBRc8hS0
ほくーる
459以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 18:20:08.00 ID:dnCQCHde0
しゅくーる
460以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 18:20:19.51 ID:kLk4gv+mO
保守
早い、本当に
461以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 18:29:36.79 ID:kLk4gv+mO
保守
462以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 18:48:29.80 ID:H4Bialc40
保守
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 18:51:14.08 ID:Z2yVAUjB0
>>409
下手 が理由なら載せる。下手じゃないから。
>>437
声のファイルはまだ上げていないんだ、すまない。
アップローダは既にあるのを使えばいいじゃまいか。
464以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 18:58:04.28 ID:Lnk1+15A0
>>463
まだ君のところにまとめられていない画像や音声を
だれかが君のところにうpしてくれるようにすれば、
君の更新作業も楽になるのじゃないかと思ってね。

まあ忘れてくれ
465以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 19:00:31.63 ID:Z2yVAUjB0
>>464
ああなるほど。
音声は全部持っているから、あとは初期の頃の絵だな。
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 19:16:29.82 ID:kLk4gv+mO
保守
467以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 19:20:47.61 ID:NYTujOm5O
カレー食べながら保守
468以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 19:36:55.24 ID:+Ywrk6Ve0
『イライラ』
 
 まただ、またイライラしている。最近苛立っている時間が増えてしまった。原因はわかっている。それは男と少し距離が空いてしまったこと。

 4月。私は憂鬱な気分で新しい教室へと向かっていた。前担任に何とか男と同じクラスにしてくれと再三言ったのにも関わらず、私のクラスは
男とは別のクラス、さらに別々の校舎の教室となっていた。クラスが離れたことを知った日、男にそのことを話すと彼はあっけらかんとして言った。 

「ふーん。」
『ふーん、って、それだけなのか?ちがうクラスになっちゃったんだぞ?』
「ん?あぁ、残念だったな。来年は同じになるといいな。」
『一年も・・ダメだ、そんなの無理だ。男は寂しくないの?』
「あはは、大げさだな。別に一生の別れじゃないんだからさ。」

 何とも味気ない応えに私は少し呆然とした。知り合ってからの一年間、大半の時間を共有してきた私たち、親友とも言えなくもない私とクラスが
離れたのだから、少なからずも私と同じように動揺して欲しかったし、動揺した彼が見たかった。彼が私との友情がこれで終わるわけがないと知っていて
なんの反応も示さなかったとわかってはいた。わかってはいたが、少しだけ寂しかった。
 こうして私は塞ぎ込みがちのままで新学期を迎え、それからしばらくして私のストレスの溜まる日常が始まった。


 ちょっと一休みします。
46920歳:2006/02/04(土) 19:37:02.82 ID:2nOtjVB/O
厨学の時書いてた小説を読み返してみたらヒロインが素クールだった件
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 19:39:10.97 ID:TqCqXdIR0
age
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 20:03:47.39 ID:kLk4gv+mO
保守
472以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 20:19:55.85 ID:ZD5xUkbBO
大和和紀の「N.Y小町」を思い出す。
473以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 20:25:10.25 ID:CrYY9NKk0
>>468
超期待age
474以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 20:43:41.16 ID:H4Bialc40
保守
475以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 20:53:40.31 ID:sZhvcU6nO
保守。
476以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 21:07:47.30 ID:uvuM51H30
>>463
ちょwwwwマジ勘弁
一朝一夕ではないけど、きちんと勉強して絵を描いてると、
一日前の絵が下手過ぎる事がすぐ分かって死にたくなるんだよ。
そういう意味での『下手』なので勘弁です。


>>394
どうみても精…、クリームです。
本当にありがとうございました。
477以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 21:23:46.38 ID:ByRcFR5oO
むう、初めて絵を描いてみたんだが、どうやって貼り付ければいいのか分からん
478以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 21:24:32.25 ID:uvuM51H30
>>477
まずはWikiのうpろだを使ってうp

そしてそのアドレスを貼り付けるとポイントが貯まるというシステムです。
479以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 21:29:32.11 ID:kLk4gv+mO
ポイントってなにさ
吹いたぞ
480以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 21:31:19.52 ID:ByRcFR5oO
そうか、ポイントが貯まるのか
携帯からでもうp出来るんだろうか
481以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 21:33:25.28 ID:uvuM51H30
>>480
ID見てなかった、携帯だわな
http://www.pic.to/
を使うといいですぜ、兄貴
年間費、会員費は無料、うpごとに無論ポイントは(ry
482以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 21:46:21.31 ID:ByRcFR5oO
>>481d
使ってみた
さっき雪がふってたんで、素直クール雪女を描いた
http://n.pic.to/4jht6
483以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 21:46:53.67 ID:uvuM51H30
>>482
PC許可でポイント2倍
484以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 21:56:55.04 ID:ByRcFR5oO
これで良いんだろうか
http://n.pic.to/4jht6
485以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 21:56:59.75 ID:D4Eakz7iO
久々に来て保守
486以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 21:59:33.68 ID:kLk4gv+mO
格好いいな
487以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:00:11.67 ID:ZppGZ2eq0
なんかリアルでコワスwwwwwwww
488以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:02:39.35 ID:ByRcFR5oO
>>487
俺が崩して描いたらギャグ漫画みたいになるんだ
489以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:04:52.96 ID:aYtSVflsO
ゴルゴ13に見えたww
490以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:08:25.43 ID:D4Eakz7iO
抱いて…くれ
http://n.pic.to/4j40u
491以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:11:09.56 ID:ByRcFR5oO
>>489
一応言っとくけど、目の横にあるのは雪だからね
ゴルゴのあの何かシワ的な奴じゃないから
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:12:46.38 ID:nInb39Jk0
>>490
ちょwww絵師さんwwww過激ww
493以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:18:53.84 ID:qQrcoMPa0
みなぎってきたww
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:21:58.22 ID:a7QQ8hmH0
>>400がわからんちゃん

頭悪くてスマソ_| ̄|○
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:30:22.07 ID:ByRcFR5oO
>>494
どこが分からんのかkwsk
496以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:35:05.84 ID:a7QQ8hmH0
子供云々の件が。

クーな人はもうケコーンして子供居るって事なんですか??
497以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:38:15.30 ID:+Ywrk6Ve0
いまって投下していいの?
498以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:40:53.76 ID:Wz5PUYJi0
>>497
YOU やっちゃいなYO!
499以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:43:25.55 ID:+Ywrk6Ve0
そんじゃ>>468の続きいきます  2レス使うね
『イライラ』

 このクラスには好きになれそうにない輩が多い。馴れ馴れしく話しかけ、馴れ馴れしく手や肩に触れてくるクラス
の男を相手にしながら私はそう思った。私は、いや、私の家系の女性は私が知る限り皆が全て優れた容姿をしている。私の祖母も、
母も、そして私も例外なくその血を色濃く受け継いでいる。だが私はこの容姿のおかげいろいろ苦労もしてきた。

『クーちゃん彼氏いないんだ。ふ〜ん、じゃあさ、俺とつき合っちゃう?』
「うぅん、無理。私は君を好きにはなれないよ。他をあたってね。」
『・・・・』

 こういう風に私の内面など気にせず、容姿のみでつき合おうと言ってくる輩を何度も相手してきた。最初は断るのも気後れ
していたが、そのうち、あちら側には誠意が無いのを読み取れるようになり事務的に淡々とあしらえるようになった。


『ふ〜ん、そんじゃまた断ったんだ。別につき合ってみてもよかったんじゃない?』
「馬鹿言わないで。ろくに会話もしたこと無いのにつき合うなんてできないよ。それにあいつ等は別に私じゃなくてもいいんだ。
容姿が良ければ中身なんて二の次なの。ほんと馬鹿みたい。」

 昼休みに窓際に座っている彼に、窓の向こうから私は愚痴を投げかけていた。
500以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:44:12.22 ID:+Ywrk6Ve0

「中学生のときにね、一度興味本位でつき合ってみたんだ。そしたら2週間で終わったの。理由は私についていけない、予想と
全然違っていただって。ほんと笑えるよ。」
『ふーん、まっ、確かに並の奴にはお前の相手はつとまらないよな。見た目と違って中身は強烈だもん。」

 そう言って彼は私の眼を見て意地悪な笑いを見せた。私の男子に対する深い警戒心を彼がすり抜けた理由はこういうところかもしれない。
大半の男子は私を、まるで、高級なガラス細工でも扱うように接してくるが、私にはそれが鬱陶しくてたまらない。だが、彼は私に
遠慮などしない、時には私に気を遣わせるほどだ。だが、それは彼が私を対等に見てくれているということで、いつも遠慮される側の私にはそれが心地よく、
彼の前だと私はいつも素直になれる。

『男くん、次は調理実習だよ。早く家庭科室に行こうよ。』
「あ、そうだっけ?ごめんごめん。じゃあ、そういうことだから。またな、クー。」

 突然、私の心地よい時間を見知らぬ女に持って行かれた。そのことでまた少し胸にモヤがかかってくる。男は自分では気づいてはいないが、
女子にはかなり好感度が高い人物だ。普段は人肌が恋しいと言いながら、そのチャンスにいつも気づかず両手からこぼしてしまっている。
私はそんな男をときどき不憫に思う。

『男くん、エプロン持ってきた?』
「やっべ〜、忘れちゃった。どうしよう。」
『あはは、やっぱりね。しっかりしないとダメだよ。』

 私とは違い、すでにクラスに馴染み、仲良く楽しそうにしている男たちを見て、モヤが灰色のイメージとなり段々と私の心をその色に
に染めていく。どうしてだろう、今日の苛つきはいつもと少しだけ違う。胸が締め付けられている気がする。


 今日はここまでです。
501以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 22:56:32.98 ID:sZhvcU6nO
下がるの早いな。
502以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 23:00:32.37 ID:pb86/BlEO
503以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 23:16:07.39 ID:NNytHxWq0
>>494
まだ子供は居ません
男が料理人志望で、フランスに留学しています
クーは日本に残って大学(おそらく経営学専行)に通っています
クーの、子供云々の話は、「はやく子供が欲しい」という意思の表れです
分かりにくかったかな・・・
504 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/04(土) 23:24:06.30 ID:X7cZscPW0
今宵も一発投下をしましょ。
あらすじはwiki参照で!
2レス使いま〜
505 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/04(土) 23:24:24.39 ID:X7cZscPW0
「うん!美味い!!」
早紀の作った肉じゃがをひょいとつまんでぱくりと一口。
ホクホクとしたジャガイモの味が、実にメシを進ませる。
進ませる…の、だ、が。
「……」
ひょいぱくひょいぱく。
「……」
ひょいぱくひょいぱく。
右に早紀。
左にくー。
俺以外は無言の食卓。
誰か…ダレカタスケテー!!!
「い、いやー、早紀、美味いなこれ!」
「まーな。料理好きだし」
「好きこそ物のナントヤラってか」
「そんなとこかな」
言いながら傍らの茶を啜る早紀。
「くー、美味いか?」
向かって左で肉じゃがをもふもふ食べているくーにも訊く。
「ん」
くーは犬耳(ryをピコピコさせ、口に目一杯メシや肉じゃがを頬張っている。
…大人の姿でそれはどうかと思うぞ。
「美味いってよ」
早紀の方を向いて言う。
「聞こえてるよ」
早紀はこちらを一度も見ずに言う。
「………」
ひょいぱく。
506 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/04(土) 23:25:23.99 ID:X7cZscPW0
「くー、って言ったっけ?」
沈黙の食卓も終わり、食器を洗っていた早紀が口を開いた。
「ん」
俺とテレビを見ていたくーは、その言葉に返事をよこす。
「あたしと一緒に風呂でも入る?」
「ぶぼへっ!!?」
盛大に茶を噴く。
「がはっ、げへ…ごほっ!?さ、早紀…おぇ、おま、お前…何言ってんだがへっ!!」
ムセにムセながら、早紀に向かって怒鳴る。
「何って、いいだろ?ここの風呂広いし、女同士、裸で腹割って話すコトの一つや二つぐらいあんだよ」
「一つや二つってお前…ぶはっ?」
抗議を続ける俺に、早紀は脱いだエプロンを投げつける。
「ホラ行こうぜ。あ、それと冬悟!!」
くーに立つように促した後、早紀はキッとこちらに振り向く。
その顔はちょっとだけ赤かった。
「覗いたら…殺す!!!」
早紀は赤い顔でそう言う。
「お前みたいな暴力女の裸なんか誰も見たくなヴぁっ!!」
俺に鉄拳を打ち込み、早紀はくーの背中を押してズンズンと居間を後にした。
507 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/04(土) 23:26:02.08 ID:X7cZscPW0
湯煙殺人の香りを漂わせつつ、次回へ。
次回は当然ながら冬悟君語りではありませんwwwwww
508以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 23:28:19.13 ID:ZppGZ2eq0
ク「君、例えば"地球全体絶対破壊ミサイル"が地球に向かって飛んできたとして……」
友人ABCD「(こっ……子供の発想っ!!)」
ク「君をまもる為なら受け止めてやる! このGを倒したら私を愛してくれ!!!!」

 「.A ヤダ
  B 愛奴隷
  C ユアセルフ」
509以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 23:29:32.82 ID:l09EH4aS0
510以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 23:37:17.64 ID:aYtSVflsO
今日素クール大好きな俺は,知り合いから「ツンデレだよなお前」と言われた。少しショックだったが,素クールが好きな理由がわかった気がした
511以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 23:49:38.56 ID:qQrcoMPa0
俺の友達は「ツンデレ」すら知らない
512以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 23:51:55.90 ID:J2pBiXJ20
それもまた幸せの一つの形だよ
513以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/04(土) 23:55:42.20 ID:aYtSVflsO
俺の友達は素クールを知らない,寂しいがどこか安心した
514以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 00:02:01.01 ID:eyDd1+Qx0
6歳の頃からAVを見ていて、今(中学生)はエロゲ買いまくりの我が親友もツンデレを知らなかった。
515以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 00:14:29.05 ID:O45Y31qbO
保守。
516以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 00:16:09.90 ID:AR0Ql7uT0
ツンデレAVもあるのにな
「ツンテリ」最高
517以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 00:29:10.42 ID:oT4EajZE0
保守
518以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 00:34:06.04 ID:VKURGVs50
>>514
友達は選べよwwwwwwwwwwww
519以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 00:37:19.63 ID:eyDd1+Qx0
>>518
頭はいいんだよwwwwwwwwwwww
オヤジさんともどもエロス大帝らしくてwwwwwwwwwwwwww
こないだゲーム屋言ってギャルゲを手に取った彼の感想。

「15禁なんてたいしたことねえ!!」

待てこら14歳wwwwwwwwwwwwwwww
520以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 00:47:45.72 ID:I0wbj/Tg0
保守
521以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 00:59:09.91 ID:6JzF0a/ZO
保守
522以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 01:13:22.43 ID:eoB0uuht0
ho
523このスレのまとめサイトも載せさせて戴きました:2006/02/05(日) 01:16:34.49 ID:rxoiTeWZO
ケータイ用のホームページを作りました!
http://tool-6.net/?vipcommunity
まだまだ至らない点もたくさんあるかもしれませんが、もし良かったら見に来て下さい。
ついでに掲示板に何か書き込んでくれたら嬉しいです。

サイトの感想などについては
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1139053720/
このスレで。
524以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 01:27:03.86 ID:eoB0uuht0
保守
525以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 01:45:01.32 ID:BSBBDw9x0
10レスほど使いま。
526以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 01:45:33.83 ID:BSBBDw9x0
「私は君の事を心から愛している、どうか私と付き合ってくれないだろうか?」

紅く染まる空にと、街。
放課後という秘められた時間に、俺は彼女にそう言われた。
そして、俺の台詞も決まっている。

「僕も好きだったんだ、こちらこそお願いします。」

絵に描いたような告白シーン。
それはどこまでも在り来たりなシーンでしかない。

「むー、まだインパクトが弱いな。」

「そう?僕的にはぐらっと来ると思ったけど。」

「君の表情を見る限りまだまだ、だ。」

そう、シーンでしかない。
何故なら僕達は演じているだけなのだから。


事の発端は昼休みの彼女の発言から。

「告白したいのだが、どうすれば良いと思う?」

しれっと言われ、僕は唖然とした。
彼女に驚かされるのは何時ものことだがそれに慣れることは一生ないだろう、そう実感さえ覚える。

「だったら、僕で練習でもする?」
527練習:2006/02/05(日) 01:46:13.43 ID:BSBBDw9x0
それに反しての可愛い一面。
言葉的には悪い言い方だが、僕は彼女の全てにおいて飽きることがなく、何時も一緒にいたいと思っていた。
だけど、もうそれは叶わないんだ。

「じゃあ、もう一度だけ練習させてくれ。」

「はいはい、んじゃあ屋上に君が入ってくるところからね。シーン1告白、よーい、アクション!!」


練習は陽が落ちるまで続けられた。
僕にとってそれは悲哀な時間でしか無いと思われたが、擬似でも、自分に向けられたわけでもない彼女のからの告白は
ほんの少しの和らぎと、苦い罪悪感を齎し、何とか耐えることが出来た。

「お陰で明日の本番は上手く行きそうだよ。」

りーんりーん、と心地良く鳴り響く虫の鳴き声が聞こえる歩道で彼女はそう言ってくれた。

「明日の何時するの?」

「昼休みにでも、屋上でしようと思う。」

りーんりーん、と響く。頭の中で、心の中で。

「そっか。」

聞こえる度に、響く度に、虫の鳴き声は悲しくなっている。

「じゃあ、先に潜伏して君が何て告白をするか楽しみにさせてもらおうかな。」

何時もの冗談。
528練習:2006/02/05(日) 01:48:24.99 ID:BSBBDw9x0
こっそり何処かに隠れて、彼女の告白の結果がどうなるのか見るつもりなんてありもしないのに。

「そうか、そうしてくれると助かる。」

また、彼女はそれに同意する。
どこまでも良き友人でしかないという、その言葉の意味は、僕の心を締め付ける。

「じゃあ、また明日。」

そうして僕達は別れた。
帰路につく、そういう意味ではなくここで彼女との別れ、それを意味する様に僕は思える。

「本当に待ってようかな・・・。」

強がってみてもやっぱり彼女が上手くいくかどうかは気になってしまう。
昼休みに入ったら真っ先に屋上に向かい、隠れてよう。そう決心した。



そう決心したのだが、幾分自分のことも良く忘れる。
どこまでも弱気というか情けないというか。
とどのつまりは屋上に向かわなかったわけで。
昼休みに入っても教室でもそもそと昼食を取っているのがその証拠だ。

「上手くいったかな・・・・。」

チラリと時計を見てみる。
昼休みから30分は経っているが、彼女からの報告は一切無い。
こういう時、彼女とは別のクラスだという事実が悔やまれる。
529練習:2006/02/05(日) 01:49:01.97 ID:BSBBDw9x0
もう告白したのだろうか?OKの返事を貰ったのだろうか?もうその男とはキスをしたのだろうか?
考えていて鬱になり、自分がどれほど嫌な人間かということに改めて気付かされぐにゃーと机に突っ伏す。

でも、もう解りきっているはずだ。
彼女の人気ぶりなら相手からOKの返事を貰わないわけがないと。
そして、きっともう直ぐ彼女からの喜びの報告がくることも。
その時の為に、自分の心は準備万端にしておかなければならない。
まぁ、幾ら心がけても無駄なのだろう、けど何もしないよりはマシだ。
ぱしんと自分の頬を2度叩き、彼女がやってくるのを待っていた。

結局、昼休みが終わっても、次の休み時間になっても、授業が全て終了しても彼女はやって来ないままだった。


「ううっ、報告も無しかよ・・・・。」

表情には出していないつもりだが、心の中では濁流の如く涙が溢れていた。
せめて、昨日練習に付き合ったんだからどうなったかはぐらいは教えてくれても良いのに。
もしかしたら自分は彼女にそれほど良い友人とは思われていなかったのではないか?
そんな暗い考えをしつつ、家に帰る準備をしていると後ろから声を掛けられた。

「ねぇ?」

「ん?」

一瞬彼女かと思ったが、声の主でそれはないと瞬時に判断した。
振り返れば、彼女と同じクラスの女友達がいた。

「どうしたの?」

「あの子、何かあったの?」
530練習:2006/02/05(日) 01:49:31.56 ID:BSBBDw9x0
どこか困惑気味のその表情。
『あの子』が誰を指しているのかは言わずもがな、彼女だ。

「何が?」

「いや、あの子何だか昼休みから様子が変なの。」

【昼休み】、その単語はどくんと僕の心の鼓動を早くする。

「変って?」

「んー、変って言うか何て言うか・・・・、その、泣いてたの、あの子が。」

また、どくん!と強く鼓動する。
閃きとかそんなものじゃなく、直ぐに理解できた。
彼女、駄目・・・・だったんだ。

「話し掛けても、心ここにあらずだし、あの子が泣くだなんてことよっぽどの事があったと思うの。
友人として見過ごすわけにもいかないし・・・君なら何か知ってると思ったんだけど。」

「彼女、今、何処にいるかな?」

「んー、余りにも様子が変だったから途中まで追いかけてたんだけど屋上に行っちゃったから君のとこに来たんだけど・・。」

「ちょっと行って来る。」

「あ」と言う友達の台詞が聞こえてきたが、それを気にしている余裕が無かった。
慰めたい、とか、側にいたい、とかじゃない。
無性に彼女に会いたくなった。それだけ。
531練習:2006/02/05(日) 01:50:04.62 ID:BSBBDw9x0
はぁはぁ、と意気を荒くしながら扉を開く。
ギィ、と錆付いたドアの開く音が開けてはいけない何かを開いている、そう想像させる。

「何しに来た?」

ばっと誰かが来たという事に、慌てて目元を拭き、やってきた人物が僕と解ると、彼女は声からも解る様に棘のある言葉を言った。

「いや、ちょっと、気になってさ・・・。」

「気になった・・・?はっ!」

どこか自嘲染みた笑いを浮かべながら歩み寄る。

「変わった奴だな、君は。私のことは、放って置けば良いだろ。」

「いや、あの子も心配してたぞ?」

告白のことに出来る限り触れないように、言葉を選びながら話し掛ける。

「成る程な、彼女に言われたから見に来たのか。」

何時もの彼女じゃない、心がそう告げる。
だが、何となくその理由が解った。
初めての恋心が儚くも崩れ去ったのだ。
こうして、荒れてしまうのも納得は出来る、自分も似たようなものなのだから。

「何時までもここにいてもしょうがないだろ、帰ろうよ。」

「言ったはずだ、放って置いてくれ、と。」
532練習:2006/02/05(日) 01:50:38.93 ID:BSBBDw9x0
喜怒哀楽を表に出さない彼女がここまで怒の部分を強く押し出している。
1人きりにさせた方が良いとも思ったが、なんだかそれはとても心配だった。

「そんなこと言わずに、帰ろうよ。」

「五月蝿い!」

一喝。
流石に荒れる理由が理解できるものでも、自分に対して八つ当たりに近いことをされるとカチンとくる。

「五月蝿い、五月蝿い!私のことなんて放って置けば良いだろ!掌で踊らされ、滑稽にも恋心を玩ばれたこの私を!」

カチン!どころではなくブチッ!ときた。
自分だけが叶わぬ恋を体験しているようなその物言いに。人の気も知らないで!

「何時までもそうしている気かよ!?あのね、全ての恋が思い通りになると思ったら大間違いだよ!」

「そんなことは百も承知している!」

「だった、何をそんなに怒って・・・・」

呆然とした。
その台詞の後に、彼女が大粒の涙を流し始めたからだ。

「怒ってなどいない!ただ、君にはがっかりさせられた・・・!」

またしても呆然。
なぜ、どうしてここで僕にがっかりさせられたと言うのか寝耳に水だ。
それこそ、八つ当たりではないのか。
533練習:2006/02/05(日) 01:51:06.66 ID:BSBBDw9x0
「あのねぇ、何でそこで僕のせいになるかな?」

泣いてしまったという事実を無くすかの様に慌ててまた、目元を拭う彼女。
ふぅ、と一つ深呼吸をし何時もの自分を取り戻そうとしているようにも見えた。

「酷い男だな、君は。」

そこには何時も通りにクールで素直な彼女がそこにいた。
だが、どこか寂しさと悲しみを感じる。

「だから何が?」

まさか、練習の仕方が悪かったとか言うんじゃないだろうか?
そう思っていた自分だが、次の彼女に台詞にどこかお互いに食い違っている感じがしてならなかった。

「告白の練習に付き合い、期待までさせておいて良くそんなことが言えるな。」

「は?」

期待?何だ、それ?

「意味解らないんだけど。」

「ふん、何を言っても変わらないさ。君が昼休みにいなかったという事実もな。」

はい?何だよ、僕が潜伏してなかったことに怒ってるのか?

「あのねぇ、僕は保護者じゃないんだから。」

「・・・・・君は何を言っているんだ?」
534練習:2006/02/05(日) 01:51:43.05 ID:BSBBDw9x0
彼女もその食い違いに気付いたのだろう、表情は何時も通りだが頭に『?』の文字が浮かんでいる。

「ちょっと、整理してみようか。」

「ふむ。」

何だか可笑しなことになっているが、お互いに冷静さを取り戻すには良い機会ではある。
彼女も本来の彼女に戻り、クールさが際立っていた。

「昨日、僕達はここで【告白】の練習をした。」

「そう、この屋上で。」

「で、今日の昼休みその練習を踏まえて君は告白をした。」

「していない。と言うよりも出来なかった、君がここに来なかったから。」

「いやいや、僕が様子を伺ってなくても出来るでしょ?俺は保護者じゃないんだから。」

「ふむぅ?告白相手がいないのに、どうして告白出来ようか?」

「来なかったの?相手。」

「んー?君が一番良く知っているだろう。」

「はぁ?解らないよ、そんなの。」

「惚けても無駄だ、私の告白など聞きたくなかったのだろ、君は?」

「だからー、僕は保護者じゃないって。誰に告白するつもりだったのかは知らないけど・・・」
535練習:2006/02/05(日) 01:52:16.53 ID:BSBBDw9x0
「君だ。」

「そうそう、僕が・・・・・、って何が?」

「告白をする相手だ。」

「ああ、僕に告白するつもりだったかもしれないけど、僕は保護者じゃ・・・・・」

時間が止まる。
ひゅー、と風の音が耳に届く。
たっぷり数秒ほど固まり、僕はすぅっと息を吸い込み声を出す。

「はいいぃぃい!?」

「何を驚いているんだ?」

「だって!えー!!!??」

嬉しさが込み上げてくるよりも、断然驚きの方が強かった。
頭が混乱してどうにかなりそうだ。
そんな僕の驚きとは反してクールな彼女は【?】から【!】と頭に浮かべる文字を変え、どこか納得した表情で話し掛ける。

「なんだ、もしかして気付いてなかったのか?」

「だって、練習相手に!」

「君に告白するんだから、君が練習相手なのは当然だろう?」

肩の力ががくん、と抜けた。
本当に良く忘れてしまう。彼女のことを。
536練習:2006/02/05(日) 01:52:48.96 ID:BSBBDw9x0
はは、と乾いた笑いが出ると同時に遅れて嬉しいという感情が心を覆い尽くす。

「なるほど、それなら来なかった理由も理解できるな。」

どこか安心した表情の彼女。
それじゃあ、と彼女は踵を返し僕と少し距離を開け、またくるりを僕の方を見る。

昨日と同じように紅く染まり、どこまでも綺麗で、どこまでも可愛く、僕の心を満たす。
だけど、昨日とは違う、180度それは逆なんだ。
これは練習じゃない、だから僕の答えも必要となる。
勿論、僕の答えなんて当に決まっている。
考えることはこれから僕達はどうするかだけ。
どこに遊びに行こうか、どんな話をしようか、どこまで一緒にいるのか。
そう、2人で歩いていくことだけ。
彼女もその考えは一緒だと、勝手ながらそう思ってしまう。
そんな思考する僕に彼女はアドリブを利かせた台詞で僕に言った。

「私は君のことを考えると夜も眠れない、心の底から君を愛している、どうか私と付き合ってくれないか?」

そして僕もアドリブを利かせ彼女に言う。

「勿論、喜んで。僕も君のことを愛してますから。」

その答えに満足してくれたのか、彼女は数えるほどしか見せてくれたことがない笑顔の中でもとびっきりの笑顔で僕に抱きついてくれた。
そして、僕も彼女を力一杯抱きついた。
これからいろんなころを話し合おう。2人でいろんなことを。
たった今、2人の物語は始まったばかりなのだから。


本番、よーい、アクション!!!!
537練習:2006/02/05(日) 01:57:12.00 ID:BSBBDw9x0
ラストの部分が欠けてる状態で数えたから11レスに。
2つほど投下してから気付いたから止めるに止められず。
ラスト部分無くなくなってテンパるし。

数が大きいからうpした方が良かったな、申し訳ない。
538以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 01:57:41.48 ID:MJ3dAXho0
ふひひひひ、こういうの好きだよ。GJ続きがみたいなぁ
539以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 01:57:41.40 ID:mjMra1iv0
構成うまいなあ
540練習:2006/02/05(日) 02:02:16.36 ID:BSBBDw9x0
一種の冗談だった。
何を馬鹿な、と少し笑いながら言われるのが良いオチだと思っていたのだが、僕は少々忘れやすい。彼女のことを。

「それは良い案だ。じゃあ、放課後に屋上で。」

こうなることは目に見えていたと言うのに、なんと己は愚かだろう。


「じゃあ、どうする?もうちょっと刺激的な台詞で攻める?」

「うーん、私は恋愛ごとには疎いから解らない。」

「女友達の方に聞いた方が良くない?」

「同性よりも異性の方の意見が貴重な時だってあるさ。」

頭を傾げ、悩みながら言う彼女の顔は夕焼けで紅く染まる。
それがとても綺麗で、それがとても可愛くて、僕の心をより一層苦しめる。

「それにしても『疎い』ってことは、初恋?」

「そうなんだ、自分でもこんな感情が芽生えるとは思ってもいなかったよ。」

少し照れたような表情。
ズキッと心が苦しく痛む。

情けない話だが、僕は彼女が好きなのだ。
外見もさることながら、僕は彼女の内面の魅力に惹かれてた。
全てに対しストレート、どんなことに関しても、だ。
そして、何事にも動じないクールさ。
541練習:2006/02/05(日) 02:04:01.96 ID:BSBBDw9x0
ごめんなさい、上記2番目のやつ抜けてました。
合計12だった。
もういろいろ謝りたいし言いたいこともあるがウザイだけなんで
それ相応のところいってきま。
542以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 02:08:19.46 ID:A/lHBN5bO
だが許す
543以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 02:09:39.16 ID:MJ3dAXho0
許すから続きw(ry
544以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 02:10:39.36 ID:mjMra1iv0
これで終わりじゃないのか?短編だと思ってたんだけど
545以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 02:10:50.55 ID:QetDlax60
かなりグッときた
546スクルライフ ◆oEsZ2QR/bg :2006/02/05(日) 02:22:53.12 ID:o5c8v9f40
お笑いコンビスクールライフ。ちょっと楽屋で休憩中。

クぅ「愛しい人。しりとりをやろう。勝ったら私に挿入してくれ」
尾崎「ここではやらんからな。あと挿入とか自宅以外で言うな」
クぅ「むぅ、ではちゅうぐらいならどうだ?」
尾崎「いいぞ。じゃあ『スクールライフ』の『ふ』からな」
クぅ「服」
尾崎「く? くま」
クぅ「マック」
尾崎「杭」
クぅ「いちぢく」
尾崎「茎」
クぅ「キック」
尾崎「く? 薬」
クぅ「リスク……ふふふ、尾崎よ。『ク』責めだ。どうだ?難しいだろ」
尾崎「栗」
クぅ「……………頭文字が『ク』のものは結構あるのが問題だな…リーク」
尾崎「くるり」
クぅ「……なぁ愛しい人。もしかして逆に私に『り』責めをしてないか? 尾崎っ?」

終わり。
547以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 02:30:13.57 ID:Uy3dAfWU0
>>546
お久し振り!
今回はまたえらくほのぼのする話だ。
クぅの言葉責めを妄想した俺は汚れてますか?('A`)
548以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 02:55:07.22 ID:Uy3dAfWU0
保守
549以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 03:07:00.52 ID:25OP9SLyO
ほす
550以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 03:31:44.83 ID:s4emUM1EO
保守
551以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 04:00:52.85 ID:OEvSqago0
やっぱスクールライフと京と亮は良いなぁ って感想+保守
552以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 04:21:11.78 ID:Ua9YYsD4O
もずく食えもずく
553以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 04:44:08.36 ID:rXliLq8XO
554以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 05:15:09.92 ID:mFkoHm/10
ほ素クール
555以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 05:32:07.95 ID:mFkoHm/10
前スレ601から長いこと書いたMOhA3jXa0です。
続きを書いたのですが、だいたい13スレほど使用しますー。
556前スレ601〜の翌日の話:2006/02/05(日) 05:33:34.13 ID:mFkoHm/10
 「やあ、おはよう」

朝もはよから秋の風が涼しい。というかぶっちゃけ寒い。
告白された次の日。
昨夜は大変だった。
彼女ができたという事実に心が弾んでいた僕。
会えない時間は長く感じる、ってのは本当らしい。
夜の間、僕は寂しかった。
例えるなら、蝶ウルトラスーパーミラクルハイパーグレイトフルDX寂しかった。
…意味は僕にも解らないが、とにかくそれぐらい寂しかった。
眠れない時間が続き、気がついたら夜が明けていた。
早く早く学校へ行こうとウキウキしていた。
いつもの時間より20分も早くドアを開けると、

 「どうした?」

なんと彼女が居た。
557前スレ601〜の翌日の話:2006/02/05(日) 05:34:54.43 ID:mFkoHm/10
 「私の顔に何かついているか?」
 「…お約束の返答ありがとう、そしておはよう」
 「うん、おはよう」

朝一番の、彼女の笑顔。
心臓が飛び跳ねる。
 
 「ほら、行こ」

手を繋ぎ共に歩む。

 「でも何で僕んちの前に?」
 「あぁ、君を待っていたんだ」
 「ウチまで遠かったろ?僕んちと君んちの分岐で待ってれば良かったのに」
 「そうだな…いや、それはできない」
 「なんで?」
 「君を待つことを考えると自然と顔が緩んでしまう。
 …道中、一人でにやにやしている女がいれば不気味だろう?」

少し想像してみる。
wktk。
ふふふ。
ニヤニヤ。

 「…確かにちょっと怖いかも」
 「だろう?」
 「でも、何も家の前で待ってなくても良かったんだよ?」
 「君にはわからないのか?…私は、朝一番に君の顔を見たかったんだ」

顔が熱くなるのを感じる。心なしか彼女の頬も赤い。
558前スレ601〜の翌日の話:2006/02/05(日) 05:35:46.45 ID:mFkoHm/10
 「………………」
 「………………」

しばらく二人して無言で歩く。
僕らの横を自転車が追い越していく。

 「………………」
 「………………」
 「………………」
 「……………米」
 「へ?」
 「いや…何でもない」
 「だってお米って」
 「…私の友達が何故かよく口にする言葉なんだが。意味はあまり無いらしい」

なんともよくわからない友達がいたもんだ。

 「…すまないな、沈黙に耐えられなくて」
 「ううん、気を使ってくれたんだよね。ほら、やっぱり君優しいんだよ」
 「そうか?」
 「そうだよ、こうしてまた会話を始められたじゃない。
  …正直僕も耐えられなくってさ、ありがたかったよ」
 「そうか、君が嬉しいなら私はそれで」

そういって、明るい笑顔を見せてくれる。
本当に優しい子だ。
…うん、今日も1日きっとがんばれるな。
559前スレ601〜の翌日の話:2006/02/05(日) 05:36:43.30 ID:mFkoHm/10
キーンコーンカーンコーン。
昼休みの開始を告げるチャイム。が、僕らの授業はまだまだ続く。
…まだ終わんないのか…? 頼むよ先生(数学担当53歳独身)…
彼の授業は長くて有名。チャイムが鳴ろうがダルがられようがお構い無い。

 「起立、礼。ありがとうございましたー」

やっとのことで授業が終了。
でも、そのせいで昼食争奪戦から脱落する羽目になった。
落胆する僕含む食堂利用組。仕方ない、パンでももそもそ食うか。

 「もし」
 「あ、はい?ッッッ」
 「なんちゅー顔をしているんだ君は」

肩をツンツンされて振り返ると、彼女の顔のどアップ。
心臓が口から飛び出そうでした。ほらこう…ゲロッと。

 「昼を一緒しないか?」
 「魅力的な提案だけど、僕昼ご飯持ってないんだ。
  今から食堂行ってパン買ってこないと」

そう言うと彼女は得意そうに胸を張った。

 「抜かり無い、君の分も弁当を作ってきた」
 「…マジで?」
 「マジで」

地獄で仏に会いました。
今なら僕は15分で1000レスできそうです。
560前スレ601〜の翌日の話:2006/02/05(日) 05:37:05.97 ID:mFkoHm/10
 「美味いか?」
 「ちょー美味しい。僕しやわせ」
 「ん、そうか。君の口に合って良かった」
 「合わなくても間違いなく完食してたよ。だって折角作ってくれたのに」
 「ありがとう、そう言ってくれると実に作りがいがある」

彼女の手作り弁当を美味しくいただく僕。
彼女のよりも一回り大きい僕の弁当箱。
男子と女子の食べる量の差まで考えてくれている。
…彼女の料理は本当に美味しい。

 「ほらアーンだ」
 「んぐっ」

どんどんどんどんごくんはぁはぁはぁ。

 「ち、ちょ、ここ教室」
 「気にするな、私も気にしていない」
 「は、はい…」

ああ、本当に美味しい。
美味しすぎて周りなんか見えない。
見えないから、アイツらの目なんか気にならない。

 「お、おのれぇー!ソンサクハクフ殺スー!」
 「お、落ち着け甘寧ー!」

見えない聞こえない気にならない。
561前スレ601〜の翌日の話:2006/02/05(日) 05:39:41.81 ID:mFkoHm/10
 「ところでさ」

ふと気づいたことがあったので聞いてみる。

 「弁当っていつ作ってんの?」
 「朝だ。何だ、おかしなことを聞くなぁ君は」
 「今日あんな早く僕んちまで来てたのに?」
 「私はいつもは朝6時には起きている」
 「早っ」
 「今日は気合いを入れて弁当を作ったから…そうだな、4時半には起きていたかな」
 「ぶ」

早起きは三文の得だとか言うけど、いくらなんでも早すぎっスよ。

 「そ、そんな無理して作んなくていいんだよ?」
 「いいんだ、君さえ喜んでくれるなら」

満面の笑み。うーむ、ホントに嬉しい言葉だ。嬉しいけど…

 「…数学のノートいる?」
 「有り難い。数学はどうも苦手でな」

苦手どころか隣で爆睡してましたやん貴女。

 「成績とか良さげ気がするけど、どうなの?」
 「勉強などとんでもないな。体育や家庭科以外は赤点ラインだ」
 「…英語のノートもどうぞ」
 「かたじけない」

侍か君は。今度一緒に勉強しよかな。
562前スレ601〜の翌日の話:2006/02/05(日) 05:41:17.79 ID:mFkoHm/10
 「ふぅ、ごちそうさま」
 「ん、お粗末様」
 「いやもう、ほんっとに美味しかったよ」
 「そうか、それは何よりだ」

満面の笑み。
その笑顔に僕は弱い。

 「嬉しそうだな」
 「そう?」
 「顔がニヤニヤしているからな」

知らず知らずでほほえんでたらしい。…ニヤニヤて…

 「君も嬉しそうだよ?ニコニコしてるもん」
 「私もか。まぁ私は弁当を褒められたからな。嬉しいんだ」
 「ふーん…なら君が笑ってるから僕も笑ってるってことで」
 「なんだその理由…まぁ、私は君の笑顔は好きだから」

うわっ!し、心臓が跳ねた…
563前スレ601〜の翌日の話:2006/02/05(日) 05:41:36.01 ID:mFkoHm/10
 「さらっと恥ずかしいこと言うよね」
 「当然だ、口に出さないと伝わるものも伝わらん」
 「現実的だなぁ」
 「なら黙っていた方が良いか?試しにしばらく黙っていよう」
 「そ、そこまでしなくとも」
 「……………」
 「え、何?もう始まってんの!?」

何この…コレ。
ああもう、言葉おもいつかねーよ!

 「…………」
 「…………」
 「……………」
 「……………」
 「………………」
 「………………」
 「オーケー、僕が悪かったよ」
 「うむ、やはり通じないものだろう?」
 「無理だねぇ」

念力じゃあるまいし。
ていうか沈黙に耐えられません。

 「ちなみに私は『結婚してくれ』と念じていた」
 「気早すぎ」

…僕たちまだ2日目です。
564前スレ601〜の翌日の話 (放課後):2006/02/05(日) 05:42:21.02 ID:mFkoHm/10
 「おはよう」
 「………おはよう………」

毎日こんな寝てんのかな?
こりゃこれから大変だ。

 「眠そうやね」
 「解るのか?何だ言葉がなくても私たちは通じ」
 「チッガーウヨ!ソウジャナーイヨー!?」
 「……………米」

なんか来やがった。

 「やぁ隣のクラスのマイフレンド、私に何か用か?」
 「…コメと読まずヨネと読んでみました」
 「相変わらずだね」
 「相変わらずだな」
 「相変わってほしい?」

是非遠慮したいデス。
565前スレ601〜の翌日の話 (放課後):2006/02/05(日) 05:42:43.76 ID:mFkoHm/10
 「で、本題は?」
 「まだHR中。目立ってるわよバカップル」

痺れを切らした前の席からの御忠告。
…マジかよ、みんなぶっちぎりでこっち見てんな。

 「親切にありがとうツンの子」
 「誰がツンの子よ!」
 「お、おい、目立ってる目立ってる」
 「うるせぇ!誰のせいよ!」

こええ。

 「コメとヨネか…後者はお婆ちゃんよね?」
 「や、空気嫁?」

コイツは…

 「…すー…」
 「「寝んな!」」

これから大変だわホント。
566前スレ601〜の翌日の話 (放課後):2006/02/05(日) 05:43:03.66 ID:mFkoHm/10
 「さあ、帰ろう」

あの後ツンの子宥めて騒ぎを収めて、と大変だったり。
先生にも注意されたしな、僕だけ。
………お母さん、僕にはわからないよ。

 「一緒にかえるのはもう決定事項なんだね」
 「一緒に帰りたく、無いの?」
 「ちょ、え、あの」

急にしおらしくなる彼女に戸惑いを隠せません。
うつむいて、そのまま後ろをむいて石蹴るポーズ。
小刻みに肩がプルプルふるえてんの見て、ちょっと冷める僕。
…あっきらかに嘘んこだけど、ここは騙されとこ。

 「い、いやーあのね、帰りたくないわけじゃないんだよ」
 「………」
 「ねー、さ、さーいっしょにかえろーぉー?」
 「ぷっ…くくくふふふ…」
 
おーっと、やっぱ吹き出したー。

 「くす…君は猿芝居過ぎる」
 「あー、やっぱわかってた、よなあ」
 「君のことだからな」
567前スレ601〜の翌日の話 (放課後):2006/02/05(日) 05:43:28.88 ID:mFkoHm/10
 「…さーて、帰ろっかなーあ」
 「いや待て、私が悪かった。と言っても、君が単純だと言いたいわけではないんだ」
 「と、言いますと?」

一拍おいて彼女は答える。 

 「君のことなら何でもわかるようになりたい、と言いたかったんだ。
  単純だとか君を貶めたい訳じゃ全然ないぞ。それは勘違いだ。
  …他ならぬ君の事は誰よりも一番良く知っておきたい、ということかな。
  君と付き合う前から私は君のことを目で追っていたしな。
  今なら目の揺らぎなどで君の嘘は見抜けるさ」

嬉しい言葉に顔がほころぶ。
茶化したかった訳じゃないけど軽口がでる。

 「僕、これから君に嘘はつけないんだなあ」
 「これなら浮気も即バレるぞ?私はこう見えて嫉妬深い…と思う」 
 「浮気なんてできないよ。こんなに良い子が僕の彼女なんだ。
  大事にしないと、バチが当たるよね」
 「私からの、な」
 「おー、こわ。これはホントに浮気はできないね」

最後にお互い笑いあい、

 「さ、帰ろう?」
 「ん」

手を繋いだ。
568前スレ601〜の翌日の話 (おまけ):2006/02/05(日) 05:44:05.70 ID:mFkoHm/10
 「…あいつら、ココが教室ってことわかってんのかな」
 「見えてないんじゃない?」

次の日友たちからのバチもとい制裁を受けたのは言うまでもない。
明日だけのことじゃ、ないしね?
569前スレ601〜の翌日の話 (おまけ):2006/02/05(日) 05:45:35.17 ID:mFkoHm/10
以上っス、13スレも使ってしまいました。
申し訳ない、失礼しますー。
570以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 06:34:33.74 ID:25OP9SLyO
危ないなぁ
ほすほすっと
571前スレ601〜の翌日の話 (おまけ):2006/02/05(日) 06:58:33.61 ID:mFkoHm/10
ほっしゅる!
572以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 07:27:21.49 ID:N8gwQp0X0
>>569
おつかれちゃーん & ほす & いってきます
573以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 08:08:16.31 ID:O45Y31qbO
保守。
574以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 08:48:14.44 ID:Qw7j9++/O
スキー場から保守
575以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 09:16:09.24 ID:Vx7Imf2p0
最近このスレもいい感じになってきたなー
ほっしゅ
576以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 09:45:31.57 ID:Q3RBqN+q0
保守
577以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 10:22:02.00 ID:9jIShya8O
保守(゚д゚)σ)゚д゚)
578以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 10:25:09.81 ID:JtRatmCT0
>>575
直前のSSに誰も触らず保守してるだけのスレが?
579以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 10:56:09.25 ID:oxWRLNFnO
>>578
前に似たような事を話していた気がする…
確かに書き手としては感想や批評がないと悲しいな
580以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 11:07:55.44 ID:7SzAxo/D0
>>569
朝からGJ!!
一人の物書きとしてして文の上手さに感動するwwwwww
581以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 11:39:13.11 ID:O45Y31qbO
保守。
582以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 11:47:56.62 ID:O67dZZSx0
>>503
なるほど(*´∀`*)
もうクーがケコーンしちゃってて子供居るとかそんな切ない話だとオモタww正直スマソ。

>>556-568
蝶ウルトラスーパーミラクルハイパーグレイトフルDX萌えた
今なら僕は3分で1000レスできそうです
583以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 11:49:58.62 ID:QetDlax60
>>569
シュールネタが入ってるwwwwww


タイトルつけてくれんかなあ
テキトウなタイトルつけるのはもったいないし
WiKiはタイトルないと保管しにくい
584以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 12:12:36.59 ID:wm49chhdO
入試会場からほす
585以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 12:14:55.43 ID:ok8L7myGO
保守
586以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 12:31:44.44 ID:PH4vgnngO
愛知学院大学入試会場からほす
587以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 12:33:11.48 ID:PH4vgnngO
なんで4が4つも並んでしまうん?(´・ω・`)
588以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 12:37:53.04 ID:qh/k/soS0
乱立来たぞー。
総員配置に着けー。
589以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 12:40:40.29 ID:rXliLq8XO
イエッサー!!
590以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 12:52:35.32 ID:jkcqkl/g0
>>587
4が4件(し・けん)→試験
4を漢字で書くと5画(ごかく)→合格

がんばれ
591以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 13:06:53.39 ID:VKURGVs50
>>590
誰がうまいこと言えと言った
592以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 13:07:49.46 ID:AKAvzx/7O
>>591
593以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 13:23:29.52 ID:Ua9YYsD4O
乱立回避の無駄・保守レスで>>1000行くのと途中で落ちるのとどちらがマシなんだろなあ・・・
594以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 13:26:14.39 ID:QetDlax60
作家のヒトたちがいつでも投下できるように保守するのだ

という訳でいつでも投下カマン!
595以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 13:38:43.63 ID:K1iR4A4m0
ポート開放成功保守
596以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 13:47:53.04 ID:O45Y31qbO
保守。
597以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 13:52:06.07 ID:r8oC1oCR0
短めですが、2レス分いただきますね

「付き合うつもりがないなら…なんで、なんで告白なんかしたんだよ…」
目の前であふれる涙を拭うこともせず、弟は私に向かってまくし立てる。
「俺だって…姉ちゃんの事、姉ちゃんって思って今まで…いけないって分かってたからっ!」
高校生にしては華奢で小さい体を震わせる。
私は唯呆然と弟を見るしかなかった。
「でも、ずるいよ。気持ちの整理…つくわけ無いじゃないか!俺…俺…」
そこまで聞いて私は自らの愚かさに改めて気づいた。
私自身の傲慢な考え方は、私自身を満足させる物。
独りよがりで不遜な考え。私自らの愚かさが、彼を傷つける。

彼の一言一言が私の体を深く貫く。しかし、彼の受けた痛みはこんな物じゃないと気付く。
開かれた扉は彼を拒絶する。
扉を開いたのは紛れもなく私。
そして彼を拒絶したのも私。
彼を無視して、何も考えず、彼を拒んだのは私。

「姉ちゃんの馬鹿!」
そう告げると弟は私の部屋から去る。
私は唯一人残された部屋の中で、自らの体を吹き抜ける冷たい風に心を凍えさせていた。

「彼のあんなに激しい怒りは…もう二度と見たくないと思っていたのに、その原因が私とは…愚かだな…」
598以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 13:52:13.26 ID:r8oC1oCR0
高校に入って初めての夏休み、私に弟が出来た。
家族ぐるみで付き合っている彼の父母が不幸な事故で亡くなり、彼を引き取ることになった。
3つ年下の彼は小さくまるで小学生の様であったが、その外見の幼さとは裏腹に、
その瞳に全てに絶望した光持たぬ光を宿していた。
家族ぐるみで付き合っていたときはきゃらきゃらと楽しそうに跳ねていた声が聞こえることもなくなり、
何の屈託もなく笑ってくれていた彼の顔から笑顔を全く見られなくなる。
私の両親はそれでも「時間が解決してくれる」といい、彼を暖かな眼差しで見守った。
感情を顕わにしなくなった彼が初めて感情を表したのは家に来てから一週間経ったときのこと。
彼の性を私たちの性に変え、家族として迎え入れようとした時。
彼は激しい怒りに身を任せながら、ただただ新しい家族を拒絶した。
14年間の全てが一瞬にして無くなって、そして最後の絆までもが消え去ってしまう。
彼は必死で抵抗し、私たち家族はあっさりと折れ、それでいても家族の一員として彼を迎え入れた。
それからどのくらいたった頃だろう、桜の咲く頃、私は何に対しても無反応で陰鬱とした彼に我慢が出来ず、つい彼を怒鳴ったことがある。
原因はつまらないことで、二人が留守番をしている時彼が役目をほったらかしにして出かけようとしたからだ。
私が彼の頬をはたくと、驚いたことに彼は大粒の涙を見せながらその場に崩れる。
とても中学生とは思えないその姿が私を酷く不安にさせる。何故彼は泣いているのか、そんなに怒り方がまずかったのかとおたおたする私に、彼から「ごめん」という声が聞こえる。
よく分からないが、その瞬間今まで持ったことのない感情がわき起こる。
何かを愛おしく感じるのはその時が初めてだった。

それから今までのブランクを取り戻すように彼はその明るさを取り戻し始め、ようやく新しい家族としての一歩目を歩み始めた。

つづく
599以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 14:03:12.62 ID:QetDlax60
タイトルつけろよデコ助野郎!

性→姓

性転換してるよ
600以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 14:04:15.45 ID:Ua9YYsD4O
>594
なるほど。理解した。
601以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 14:05:55.59 ID:mjMra1iv0
>>599
そこまで言わなくても
602以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 14:06:58.07 ID:MfEPSum80
>>599
金田乙wwwwwwww
603以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 14:07:05.78 ID:s4emUM1EO
タイトルは書いてる人がつけたかったらつけるものなんだから、強要するなって
604以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 14:11:03.45 ID:O45Y31qbO
デコ助野郎www
605以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 14:12:08.50 ID:r8oC1oCR0
>>599
今回はイマイチ良いタイトル思い浮かびませんで…
とりあえず無題、保留としておいてください。

性転換了解wwww
606以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 14:13:04.06 ID:c9CeGQ4a0
保守
607以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 14:20:13.58 ID:+n03ibho0
>>599
銀魂の新刊に鉄雄が出てきた件について
608以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 14:36:07.03 ID:O45Y31qbO
保守。
609以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 15:10:41.24 ID:MfEPSum80
いひ
610以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 15:39:06.40 ID:UfHVnJau0
hosyu
611以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 15:43:28.91 ID:Wp5ZEKou0
ピーナッツがしいたけの味がした保守
612以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 16:04:33.91 ID:c9CeGQ4a0
保守
613以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 16:13:50.80 ID:pzbpxYnh0
>>607
むしろモテ王サーガに「巫女ナース」が出てきた件について保守
614以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 16:21:13.90 ID:akSMCbe/0
保守がてらに2レス投下

「必死に引き留めるクー」

 カチ・・コチ、カチ・・コチ。ふと無機質に感覚を刻む音が気になり、僕は時計を見た。時刻は
すでに午後8時を回っていた。僕は彼女の部屋に来ると居心地が良すぎていつも長居をしてしまう。

男「いつの間にこんな時間か。んじゃクー、俺そろそろ帰るね。」
クー「えっ、もう帰ってしまうのか?まだ8時じゃないか、もう少しいてくれてもいいだろ?」
男「うぅん、ここにいると居心地が良すぎるから帰りたく無くなるんだよな。だからもう行くよ。」
クー「別に帰らなくてもいいよ。そうだ、もう今夜は泊まっていったらどうだ?ベッドで存分に愛し合おうじゃないか。」
男「何馬鹿なこと言ってんだよ。もう帰るんだよ、諦めろってば。」

 そう言って僕は立ち上がり、不満そうな顔の彼女に挨拶をしてドアの方に向かった。すると突然、左手が後ろに引き付けられ
たのでバランスを崩し、倒れそうになる。左手の方を見ると彼女の左手がしっかりと手首を掴んでいた。彼女はそこに座り込んだまま
ニコニコしている。
615以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 16:21:39.48 ID:akSMCbe/0


男「クー、何してんの?このままじゃ俺帰れないよ?」
クー「すまない、左手がわたしの言うことを聞かないんだ。諦めてしばらくここにいてくれ。」
男「いい加減にしろって!お・れ・は・か・え・る・の!あっこら、服を掴むな!伸びちゃうだろ。離せってば!!」
クー「あぁ、すまない。今度は右手までが勝手に動いてしまう。」

 彼女は両手でしっかりと僕の左手を掴み、反対側に行こうとする僕を必死にこちら側に引っ張っている。彼女の華奢な体のどこから
こんな力が出ているのだろうか。拮抗している綱引きのようにお互いがどちらかを打ち負かそうと必死になっている。

クー「ぬぬ・・そうだ、じゃあコーヒーを入れるから・・その一杯を飲み終わるまでここにいてくれないか?」
男「いいや・・どうせまた前みたいに睡眠薬とか媚薬とかを混ぜるつもりなんだろう?もう同じ手は通用しないぞ。」
クー「さすがに同じ手はダメか・・あぁ!もうっ!!いいじゃないか!男、こんなに私は君を必要としているんだぞ?このまま君が
  帰ってしまうと、きっと私は寂しさで死んでしまうぞ。男、私が死んじゃってもいいのか!?」
男「お前はウサギか!!馬鹿なこと言ってないでとっとと離せって!!」

 その後、僕らのやりとりは10分は続いた。
616以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 16:30:57.94 ID:pZxbyAwTO
読んでないがGJ!
617以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 16:41:18.76 ID:zRkHe/aY0
素直クールが出てくるアニメ、コミック、小説、エロゲ等でなんか良いのない?
曜子ちゃんは大好きなんだが
618以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 16:58:17.92 ID:FC5uHAyl0
619以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 17:22:28.01 ID:MumWEL6q0
3分後に7〜8レスほど投下







なので保守
620以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 17:25:03.39 ID:MumWEL6q0
手の温もりで、目が覚める
「あ、ああ、目が覚めた?おはよう。」
「おはよう」
そういう彼の目は赤く腫れぼったくなっている。…また、泣かせてしまったか。
「また泣いていたのか?全くキミは男なんだからもっと強くなくてはならないぞ。」
「…頑張る、人一人くらい、守れるくらいに。」
「ああ、頼むぞ。それに、うん。
 心配して貰えるのはいいが、私が心配するくらい強くなってほしい。」
「そう、だね。でもやっぱりボクよりキミの方が心配だ。」
「うむ、でもこうやって君のぬくもりを感じる事が出来る。
 ―――、ちゃんと朝が来るんだ。」
「………。」
無言で、彼の手に力が入る。握られている私の手が少し痛くて、暖かい。
「…あ、ごめん。」それに気づいたのか、手が離される
「いや、もうすこし、手を握っていてくれないか。」
「うん。」
彼は優しい、それに比べ私はずるくて汚い。彼の優しさを知り、それを利用してるのだから。
本当はもっと自分に時間と力を割いて貰った方が良い、そんなのは私でも分かっている。
どうせ私は死に行く人間だ。
…それでも、今は彼の優しさに甘えていたい。

それから西の空が傾いて夕闇が近づくと彼は寂しそうな顔をしながら帰る。
「さよなら」
答える声が無い別れの挨拶。ただ翳りのある笑顔を見せて、無言で去るだけだ。
彼は一度、私に言ってくれた。
「さよならは寂しすぎる言葉だ、また明日会えるんだからボクは言わないよ。」と。
その一言に私は救われた気がした、また明日会える。彼のその意志を垣間見た気がして。
621以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 17:25:50.79 ID:MumWEL6q0
朝が来る。最近は少し、きつい。
身体が怠いし、それに、動かなくなってきた。日に日に衰えているのだろう。
それでも、それを彼に見せる事はできない。多分気遣って、哀しい顔をするから。
どうやら、彼自身も気づいてないらしい。良かった。
私のわがままは全て通る。何となく、罪悪感が残るが、どんなことでも笑顔で応えてくれる。
そんな笑顔が見たいだけなのかもしれない。迷惑だな、私は。
ふと、口を開いて、注文をとなえる。
「汗をかいたから、身体を、ふいてくれないか?」
すると凄く驚いた顔をしてから、また困った顔をする。
今思えば今までで一番迷惑な注文だったのかもしれない。でも、決意した願いだったんだ。
別に女になるとかそういう問題ではなく、彼に知って欲しかった。ただそれだけ。
承諾は受けてないが、拒否も受けてない。無言の返事。

素肌を晒すと彼は息を飲む。
今まで誰にも晒さなかった私と、それからそれをふれる彼の手。
不思議と不安はない、不快感なんて当たり前だが無い。
羞恥心は、恥ずかしながら無い。羞恥心がない事が恥ずかしいなんて、彼が聞いたら呆れるかもしれないな。
それからはにかんで「綺麗だよ。」なんてつぶやく。
…不意打ちは卑怯だ。胸の鼓動が異常なまでに高まる。
それからはほとんど覚えてない。私らしくもないが、たった一言で、冷静を欠いたのだ。
ただ彼はそんなときでも哀しそうな笑顔で冷静だった。それだけは覚えている。


それから空も傾かないうちに、身体は不調を訴える。
「少し、眠い。ちょっとだけ永く眠ろうかな。」
彼にことわって、それから横になる。

「――遊び疲れたら、皆眠りにつくんだよ。―――………。」

サイゴに、彼が私の名前を呼んだ気がした。
622以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 17:26:16.16 ID:MumWEL6q0
日に日に、彼女の様態は悪くなってる
気丈に振る舞う彼女の前では泣けないけれど、
花瓶の水をかえるとき、病室から出たとき、トイレに行ったとき。
いつも一人になると泣きそうになる。
耐えられない、彼女のあんな姿は、見たくない。
もうきっと先は長くない。
後何日生きられるかはわからないけど、それまでは絶対に、絶対に彼女のそばに居る。
夢の形は変化してるけど、いつも思う。どんなことも受け入れようと。

ちょっと驚いた注文もあったけど、それが彼女の望みで、ボクの願い。
それが凄く綺麗で、明日にでも壊れそうだなんて、信じられないほどだった。
もしもこれが壊れるのなら、神様は思ったよりも意地悪だ。

…横になる彼女を見ながらふと、子供の頃を思い出した。
日が暮れるまで泥だらけになった遊んだあの頃を。
気休めになるかはわからないけど、彼女の名前を呼んで、音を立てずに部屋を後にする。
623以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 17:27:32.34 ID:MumWEL6q0
それからすぐに彼女は息をひきとった。
ちょっと寒くて、季節はずれの雪が降っていたような気もした。
もっとも大切な人が逝去したというのに何でか、不思議と涙は出なかった。
ただ、ぽつんと夕暮れの公園に一人居るような淋しいに気持ちになっただけだ。
混乱はしてない、彼女が死んだのだって頭で理解し、心でわかっている。
けれど、やっぱり思ってしまうんだ。

彼女はたった一つの手紙を残して、家に帰っただけなんだろう。

手紙の中身はとても短い。
ボクに告白してきた時の内容とは比べものにならないほどだ。
あれ、何でだろう、ずいぶん昔の事なのに、昨日のように思い出せる。
624以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 17:27:54.77 ID:MumWEL6q0
それから手紙を開く。
彼女のいつもの綺麗な文字ではない、文字。

「この手紙はできれば開いて欲しくなかった。

 でも、しょうがないの、かな。

 少し、指がふるえて上手く字がかけません。ペンを持つと疲れるので長くも書けません。

 優しすぎる君が大嫌いで、大好きでした。

 ちょっとだけ、先に夢を見ます。だからごめんなさい。

 謝ってもダメ、かな。うん、でも、ごめんなさい。

 ずっと幸せでした。沢山のものを無くして、沢山のことを貰ったから。

 心残りと言えば、たった一つだけ。」
625以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 17:28:32.04 ID:MumWEL6q0










―――もう少しだけ長く、キミと一緒に居たかったな。








626以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 17:29:24.28 ID:MumWEL6q0
以上、6レスでまとまりましたね。
結構入るんだなぁ。と感心
627以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 17:45:11.62 ID:QetDlax60
>>626
涙腺ユルユルですけど…
628以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 17:46:04.89 ID:j12HBWcjO
ほくーる
629以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 17:55:15.42 ID:O45Y31qbO
ほしゅ。
630以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 18:01:07.36 ID:KZGMzN/M0
>>626
鳥肌がたちました。すげえ。
631以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 18:16:51.48 ID:pZxbyAwTO
ほす
632以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 18:25:21.79 ID:GTiyGNClO
 今日友達のクー兄貴に会った。兄貴は普段FCばかりしているらしく、最近はメタルマックスをしていて、意味もなくバギーをフルチューンしているそうだ。
 FCの合間に読む漫画はウイングマンで、お気に入りのキャラは布沢さんらしい。あの眼鏡に惚れたそうだ。
 ふと流れてきた楽曲に耳を傾けると、夏祭りだった。僕はクー兄貴に――
「この曲いいですね」
 と言ったら、少し考えて――
「ジッタリンジンはインディーズに行っても、格が違うな」
 なんて言うからオイオイ、ホワイトベリイだろうと思いながら、家に帰りました。
 クー兄貴の言うことが、いつも10%程しかわからないので、たまには日本語喋って欲しいです。
 関係ない話しですが、日本橋に行ったら『レモンエンジェル』のLDBOXが一万円で売ってたので、クー兄貴に教えてあげたら。
「時代は変わったな」
 と、淋しそうにしていました。僕は必要以上にデカイだけのゴミだと思います。
 後日店に見に行くと『レモンエンジェル』と更に『ガルフォース』のLDBOXも売れていました。ただそれだけです。
 保守。
633以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 18:31:36.13 ID:ETX7B/U/0
>>632

>「ジッタリンジンはインディーズに行っても、格が違うな」
> なんて言うからオイオイ、ホワイトベリイだろうと思いながら、家に帰りました。

( ⊃Д`)全俺が泣いた
634以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 18:39:04.38 ID:8kOshRkQO
>>626 MGS3をクリアして以来だ
こんなに感動したのは
635以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 19:05:20.20 ID:nAIondEO0
保守
636以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 19:11:25.66 ID:OWNlf0mF0
保守。保守。そして保守。
637以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 19:19:04.39 ID:rXliLq8XO
>>626
電車の中で泣くとこだったわ………


Boss,どうしてなんだ!!
638以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 19:35:01.05 ID:O45Y31qbO
保守。
639以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 19:42:29.75 ID:JtRatmCT0
640以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 19:52:59.98 ID:1FbjcGtIO
ほしゅ
641以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 20:15:27.06 ID:pzbpxYnh0
>>626
ごっつ泣いた。・°°・(;>_<;)・°°・
642以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 20:15:32.59 ID:bBZMcR82O
643以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 20:30:25.12 ID:N8gwQp0X0
>>637
それだけ君が素直クールを愛しているということだお (´・ω・`)

ほす
644以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 20:46:28.93 ID:O45Y31qbO
ほ。
645以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 20:50:56.64 ID:S30lczdr0
今はじめてこのスレに来たんだけど、いきなり>>626見せられて既に泣きそうなんですけど。。
ホントすごいなwwwwクーデレは前から知ってたんだけど、これほどのものとはw
646以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 20:53:35.48 ID:31UmTXHB0
確かに泣けるんだが、書き手として評価させて貰うと短すぎる
短すぎて素直クール感が薄い気がする
もうあと二レスくらい使ってでももう少し描写を増やせば、もっと泣き萌えることができたと思う
偉そうなこと言ってスマソ、でも面白かったよ
647以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 20:56:19.99 ID:JtRatmCT0
てか人死にが出てれば大なり小なり泣けるわな。
エロゲで言う鍵シナリオってことだ。
648以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 21:01:48.36 ID:MJ3dAXho0
死ぬ系はいやだぁ。凄い感動したけど、、、、。
作者さん才能もってるんだからもっとポジティブなの書いてほしいなぁ
649以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 21:07:28.50 ID:QetDlax60
>>646
庭で言うと「借景」みたいなもんで、みんながあれを読むまでに持ってる
素直クールのイメージが利用されてるんじゃないかな

だから泣ける
650以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 21:15:48.60 ID:A/lHBN5bO
>>648
意味不明
651以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 21:17:04.35 ID:rfdvBanV0
今北 短編少し読んだ。

こ  れ  い  い ! !
652以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 21:25:12.64 ID:Ua9YYsD4O
>648
お前のわがままを人に押し付けるな
653以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 21:27:24.22 ID:s4emUM1EO
時間たってるんだから、それぐらいにしとけ
654以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 21:40:38.95 ID:MumWEL6q0
こんなにレスがついたのは初めてなので凄い嬉しいです。

>>647
ですね、人死には逃げに近いかな。

>>648
頑張ってみます
655以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 21:47:19.34 ID:MJ3dAXho0
656以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 21:59:29.16 ID:NhS5WxVh0
>>648
いや、すごいよく分かる。
わがままのは分かってるんだけどね。
ハッピーエンド至上主義。
657以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 22:12:39.03 ID:c9CeGQ4a0
保守
658以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 22:28:24.97 ID:01ngsdLwO
659以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 22:38:29.20 ID:O45Y31qbO
保守。
660以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 22:51:25.74 ID:QetDlax60
ほくーる
661以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 23:04:36.89 ID:QetDlax60
662以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 23:17:46.94 ID:MumWEL6q0
663以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 23:24:28.15 ID:QetDlax60
なかなか早い
664以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 23:25:45.87 ID:5WSVS7aW0
>>662
一本だけ髪を口に咥えさせるなんて……ちょとエロス!
('A`)あれ、俺が汚れてるだけかな……?
665以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 23:26:03.72 ID:MfEPSum80
>>664
おまいは悪くない、悪くないよ…!!
666以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 23:34:43.85 ID:pZxbyAwTO
その勢いで大きくなった息子を(自主規制
667以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 23:40:53.34 ID:O45Y31qbO
ほ。
668以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/05(日) 23:59:42.13 ID:QetDlax60
プチ乱立?
669以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 00:06:23.15 ID:K2WGsjbm0
hasyu
670以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 00:17:14.14 ID:f2Ifj0hi0
ほおおおお
671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 00:28:37.24 ID:f2Ifj0hi0
672以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 00:29:33.29 ID:9ZdmqHKWO
保守。
673以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 00:36:34.28 ID:f2Ifj0hi0
「キミは最近ここに来なくなったな。
 何故だ?私に至らぬ点があったのなら改めるよう善処しよう。
 ここが気に入らないならキミの望む場所へ私が行こう。
 私が、私が嫌いと言うのなら―――
 ―――無理強いはしない。
 どうか、どうかキミの本当の愛を、キミの本当に愛する人に捧げてくれ。
 それでも、私はキミのことが好きだ。
 迷惑な話だと、私も思う。
 でも、でも、私が真に愛する人は、生涯、貴方、一人。
 だから。
 ここが二人の永遠の場所と成り得る事を、二人の想いの残る場所と成り得る事を、願い、
 ここに、言おう―――
 ―――保守」
674以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 00:49:57.60 ID:K2WGsjbm0
浮上
675以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 01:00:22.09 ID:PgisbZ0N0
10分経ったのでほしゅ
676以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 01:10:29.69 ID:kt2VdMyt0
10分保守
677以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 01:20:11.79 ID:iJLOaiWc0
10分保守
678以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 01:30:23.61 ID:0gf4+9YuO
10分保守
679以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 01:35:34.48 ID:jWS+NDSn0
ク「ふふふ……」
友人A「…………?」
ク「ふふふふ……」
友人B「……おい、やっこさん、なんか変な物でも食べたのか?」
友人A「さあ……なんか気味悪いな、普段あまり笑わない奴が真顔で笑ってる」
ク「ふふふふふ…………」
友人B「おい、一応優等生のお前に聞くのも変だが、頭大丈夫か?」
ク「ああ、大丈夫だ。むしろ頭がクリアすぎて自分が怖い」
友人A「(確かに怖いな……)」
友人B「何か良いことでもあったか? 元々素行のおかしい奴が笑ってると、いよいよかと思われるぞ」
ク「なんだ、お前は随分と無礼だな。ふっ、まあいい、今日の私は最高に機嫌が良い」
友人A「ヒソヒソ(なにかヤバイもんでもキメてるのか?)」
友人B「ヒソヒソ(いや、どっちかって言うと頭のネジが取れたように……)」
ク「……非処女だ」
友人A・B「……は?」
ク「ふふふ……とうとう非処女だ」
友人A・B「はあ?」
ク「ふはは……私は汚された! 最愛の男によって昨夜遂に汚されたのだ! あははは!」
友人A「…………マジで何かキメてるんじゃないか?」
 「ちょ、ちょ、ちょ、大声で何言ってるんだよ! しかもなんか人聞きの悪い!」
ク「ふふ、今日くらい良いではないか。私は遂に心身共に君のモノになれたのだぞ? この喜びを広めて何が悪い」
 「声が大きくて僕の心臓に悪いんだよ! ってか二人も冷めた目でこっちを見るな!」
友人B「ああ、まあ、なんて言うか、お大事に」
友人A「ってか、一年間も付き合ってて今更? もうとっくにやってるもんだと思ってたぜ。なんだ? お前インポ?」
ク「ふふふ……それ以上聞くな」
友人A「ハイ、スミマセン……」
 「…………原因は彼女の方にあるんだけどね」
ク「……君?」
 「スイマセン」
680以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 01:45:45.66 ID:K2WGsjbm0
寝る前保守
681以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 01:47:31.75 ID:L7Vu6/Cq0
>>679
原因ってなんだー
682以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 02:04:58.78 ID:LTnVJPm0O
保守
683以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 02:09:55.31 ID:jWS+NDSn0
>>681
あなたのご想z……妄想にお任せ
684以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 02:10:34.45 ID:jWS+NDSn0
よく見たら俺のIDがワンダースワンと任天堂DSだ
685以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 02:16:31.61 ID:0gf4+9YuO
WS+NDS=ネオジオポケット
686以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 02:17:16.01 ID:6z0BZs5E0
保守
687以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 02:24:56.70 ID:MEtv35lv0
>>685
どっちかって言うとネオポケカラーの方じゃね。
688以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 02:52:34.00 ID:iJLOaiWc0
華麗にホシュ。
689以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 02:58:43.63 ID:NttcFSTaO
「初めて着たんだが・・・」

http://o.pic.to/oybw
690以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 03:33:26.99 ID:NttcFSTaO
色鉛筆が欲しい・・・
691以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 03:45:03.44 ID:SrIasliUO
>>689
雪女描いた人?
リアル系でなかなかいいんだが、首の太さや長さ、肩幅とかで
女性らしい華奢さが出るともっといいと思う。
色鉛筆買うんだ!
692以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 04:31:07.21 ID:bVvCqIgp0
ほっしゅるほっしゅる
693以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 05:30:38.19 ID:IJ01UzI9O
さむらいそおおおおおおおおおおおおおおる!!!!
694以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 06:54:27.79 ID:wj8WuNFh0
ほしゅ
695以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 07:33:14.44 ID:51viGIQD0
保守
696以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 07:34:44.26 ID:N22NuxyD0
保守直クール
697以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 07:44:36.26 ID:DcQkVXT+O
男「………」
クー「久しぶりだな男、三十四日と六時間二十三分十六秒ぶりだ」
男「………そうだな、まさかまだこのスレがあるとは思わなかった…」
クー「何を訳の解らない事を言っているんだ?」
男「………いや、なんでもない……」
クー「どうした男、悩みがあるなら私になんでも話せ」
男「……いやね、なんでクーとのシナリオは全部上手く行くのに何故リアルだとバットエンドなんだろうな…と」
クー「……つまり君は三十四日と六時間二十三分十六秒の間浮気をしていたと?」
男「………どうとってくれても構わない…」
クー「君が他の女性と上手く行かないのは当然だ。」
男「何故だ……」
クー「私が君の運命の人だからな、さぁ、月曜の朝から心行くまで愛し合おうではないか」


('A`)おまいらただいま
698以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 08:00:58.93 ID:HfcE9780O
GJ保守
699以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 08:40:21.21 ID:SrIasliUO
>>697
なんだか知らんがおかえり('∀`)
700以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 09:39:13.88 ID:B5pteBsO0
ほしゅ
701≪・皿・≫サバイバー ◆M23PB4JBNc :2006/02/06(月) 10:23:01.84 ID:PzL6/bKIO
−もしゆう君が少しでも私を愛してるなら八時に校門に来てください−

そんなメールが来た
最近2人の中は険悪だった、顔を合わせるたび口喧嘩ばっかり
なんつーか彼女が真っ直ぐ過ぎるゆえに恥ずかしがり屋な俺はついつい拒絶してしまうばっかりだった
彼女は何もしていない、ただ俺を一途に愛してくれてるだけだった、なのに俺は邪険に扱っていた
そして今
なんで俺は走っているんだ?なにを今更焦ってる?
時計は九時四七分、明らかに遅刻だ、一時間以上も経ってる、だってさメールに気付いたの今さっきなんだもん
いつもうまくいかないんだ、だから諦めてた、少し手を伸ばせば届くのにもしかしたら届かないかも、と思うとなにもできない
じゃあなんで今こんなにも汗が出てる?帰ったらまたシャワー浴びなきゃなんねぇよ
『じゃあもう諦めろよ』え?もうすぐ学校だけど
『もういるわけないだろ』でも彼女は
『いるってか?んなわけないだろ?』そうか…また届かなかった
一度止まった足は何かを引きずってるかのように重い
でも学校はすぐそこだ
行っても誰もいないけど足はもう二度止まりたくないと訴えながら歩く
校門が見えた、案の定誰もいない
また掴み損ねたんだ、分かっていた事だ
いつも通り、違ったのは不覚にも手を伸ばした事だけ
汗が頬を流れる、馬鹿みたいなことしたのにこんなに気持ちいいのはなんでだろう、運動不足だったからかな、と冗談まじりに呟く
702≪・皿・≫サバイバー ◆M23PB4JBNc :2006/02/06(月) 10:25:21.83 ID:PzL6/bKIO
「クシュン!」
静寂を切り裂いてまぬけなクシャミが俺の胸に響く
「早紀?」
「ん〜遅いぞゆう君」眉間にしわを寄せて睨む彼女はいつもの早紀だった
「でもやっぱり来てくれたね」その笑顔が狂おしく愛おしい
「い、いや…あのだな、俺は散歩してたわけで…」何言ってんだ俺は、なんでそこで照れるかな…
「ふ〜ん、汗だくで散歩?ww」あぁニヤニヤと笑うな、そうだよ、お前の思ってる通りだよ!!
「早紀こそ何やってんだよ?」
「ん〜っとねぇ、愛してる人を待ってたww」待ってたって二時間も待つやつがいるか
「そいつが来なかったらどうするんだよ」
「でももし彼が来たとき、私がここにいなきゃ彼を愛していないってことだもの…そんなのは嫌だから」何を言ってんだよこのバカは、なんでそこまでできるんだよ
「…ごめん」
彼女の手を引き抱き締める、こんなにも冷たくなってるのになんで胸が暖かいんだろ
「ゆう君?」
「ん?」
「私を愛してる?」
「ああ、誰よりも早紀を愛してる」
「えへへ、ありがて」

やっと掴めたんだ今この胸に大事なものを
703≪・皿・≫サバイバー ◆M23PB4JBNc :2006/02/06(月) 10:28:10.57 ID:PzL6/bKIO
うわ、ミスった!!!!

>「えへへ、ありがて」
なんだよ『ありがて』って!!!!!
704以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 10:32:37.09 ID:z7BmHdqyO
>>703
盆処女との話でどこでみたかと思ったら、こういうわけか
話はGJ

ただ君に吹いた
705≪・皿・≫サバイバー ◆M23PB4JBNc :2006/02/06(月) 10:38:11.95 ID:PzL6/bKIO
>>704
お恥ずかしい限りだよ
706以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 10:51:46.05 ID:IhymHRxNO
ラーメン屋で893的な人に挟まれる形で座られた俺が下を向きながら保守
707以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 11:09:44.75 ID:rBQw/+Z/0
まとめサイトに載ってた凸凹ふぁんたじーが読みたい!
誰かwikiに保管お願いします…orz

保守
708以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 11:15:09.62 ID:iRVdWC5zO
>>703
GJ!ただ「ありがて」で何故か農民が思い浮かんだw
709以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 11:27:19.16 ID:zRvpC7xS0
今更だが、WIKIの長編「こんな感じ?」の04さ、
主人公がひたすらポチポチしてるところに ピンポーン 
ってベルとか鳴ってから女が来たんじゃなかったか?

その一部抜けてない?

あ、やっぱ今更?
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 11:54:43.98 ID:zRvpC7xS0
ほす
711以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 12:12:55.24 ID:zRvpC7xS0
ほす
712以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 12:30:00.44 ID:zRvpC7xS0
ほす
713以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 12:48:50.14 ID:bo7LRG3t0
凸凹ファンタジーの過去ログあさってたんだけどさ、
過去ログ紛失したとこ(part3 526〜)にあったんだね。orz
作者の方の降臨を待つしか……
714以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 12:50:23.18 ID:bo7LRG3t0
>>709
歯抜けやらそういうのは気づいた時点で保管所のWikiスレで( ゚Д゚)ゴルァ!!っていってくださいな。
715以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 13:02:35.03 ID:bo7LRG3t0
ちょwww凸凹ファンタジーの「第○話」とかって信用ならねーwww
716以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 13:20:01.15 ID:zRvpC7xS0
ほす
717以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 13:27:07.83 ID:suGzdPhL0
むぅ読み漁ってみた。
718以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 13:27:55.67 ID:z7BmHdqyO
座敷わらしは間抜けてるから
それはあえてだけど言っておく
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 13:27:56.26 ID:suGzdPhL0
すごい、面白いね。
720以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 13:29:00.34 ID:suGzdPhL0
んじゃ、取り合えず誰も逝ってない見たいので一発目いっておきますね。
;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
721以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 13:53:18.87 ID:zRvpC7xS0
ほす
722以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 14:00:57.17 ID:RpaevrHV0
ほしゅ
723以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 14:08:28.01 ID:bzJtT1cn0
京と亮を読もうと思っても125話もあると腰が引ける俺が保守
724以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 14:11:23.20 ID:dYXtoYQT0
一日に五話ずつ読めばいい
725以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 14:13:56.65 ID:bo7LRG3t0
一話一話が短いから大丈夫だと思う
元々SSだったからな。途中から長編化してしまったけど
726以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 14:17:30.44 ID:bzJtT1cn0
>>724 ありがと。それで読んでみる。でも25日かかるな。

>>725 そうだったのか。SSの枠にあっておかしいと思ってたが、謎解けた。
727以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 14:31:19.67 ID:zRvpC7xS0
ほす
728以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 14:50:55.95 ID:zRvpC7xS0
ほす
729以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 15:04:23.03 ID:iRVdWC5zO
125話もあるのか!?
半分位しか見てなさそうだから俺もよむかな
730以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 15:21:51.22 ID:HfcE9780O
ほっしゅ
731以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 15:51:37.05 ID:xqbRYTjAO
保守ール
732以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 16:17:10.92 ID:9ZdmqHKWO
保守。
733以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 16:28:39.62 ID:U4K2UbWK0
ほす
734以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 17:03:24.35 ID:Co0U942d0
保守
735以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 17:28:00.86 ID:Co0U942d0
保守
736以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 17:41:40.61 ID:ljfHo7KLO
(*´・ω・)つhttp://m.pic.to/oya6

(´・ω・`)
737以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 17:55:22.33 ID:Co0U942d0
>>736
やべぇ、絵師さんの優しさに胸きゅんだ
いつか京と亮の2ショットが見たいとキボン
738以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 17:58:51.02 ID:Lgtu4jYZ0
>>736
うおぉぉぉぉ保守
739以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 18:04:52.14 ID:YqB0RdzT0
すなああああああああああああおクール
740以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 18:20:50.10 ID:K2WGsjbm0
帰宅保守
741以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 18:21:52.02 ID:F8prf+PGO
もったいなくて舐められねぇよ〜
742以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 18:49:49.52 ID:6egTdAfJ0
>>736
ありがとう
一生の宝物にするよ
保守
743以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 18:53:33.11 ID:dWHPp9ON0
744以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 19:01:09.59 ID:DJ29tOUxO
>>743




聞けないけど
(´;ω;`)
745以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 19:02:37.93 ID:zRvpC7xS0
>>743
お礼は君がいいな、あ、ダメ?そうですか (´・ω・`)
746以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 19:02:45.26 ID:9gX/WQcHO
747以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 19:10:50.51 ID:DcQkVXT+O
男「………」
クー「どうした男?私が欲しくなったのか?」
男「……いゃ、三十四日と六時間二十三分十六秒リアルの世界にいたから今のこのスレの状況がわからないんだ……」
クー「リアルの世界?スレ?難しい単語を使うな……私にはさっぱりだ…ちなみに私は性欲を持て余しているからいつ襲ってくれても構わんぞ」
男「クーは変わらないな」
クー「ああ、私は変わらない、たとえ一億と二千年後でも君を愛している」
男「垂れ流しスレにいたろ……」
クー「何?私の愛液垂れ流しが見たい、フフフ…君も相当性欲を持て余しているようだな」
男「ちょwww違うwwwうわなにするやめ……」


('A`)やっぱりこのスレは良いですね
748以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 19:34:22.59 ID:zRvpC7xS0
>>747
リアルなんて関係ないさ!

ほす
749以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 19:55:56.40 ID:ljfHo7KLO
>>743
すいませんファイルシーク使っても聞けないです(;ω;)
750以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 19:56:40.34 ID:zBC7NitdO
503だからだろ
751以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 20:00:36.42 ID:DJ29tOUxO
一時間ずっとシークかけても聞けなかった
ヽ(`Д´)ノウワァァァーン!!
752以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 20:03:35.97 ID:ljfHo7KLO
前うpされた声は聞けたのに(´・ω・`)
753以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 20:07:23.43 ID:rO/SE98YO
お前ら過去五レスくらいは読めよ・・・
754以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 20:09:38.80 ID:zBC7NitdO
小一時間くらい我慢しようね^^;
755以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 20:21:54.33 ID:9ZdmqHKWO
保守。
756以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 20:40:26.95 ID:cjAzMENS0
ho
757以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 20:57:04.27 ID:cjAzMENS0
ho
758以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 21:16:02.58 ID:IhymHRxNO
ボルシチ食いながら保守
759以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 21:17:22.60 ID:51viGIQD0
>>758
露西亜人乙
760以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 21:22:10.79 ID:uHTt+KgH0
761以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 21:36:08.27 ID:33xmUFlf0
762以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 21:46:07.40 ID:IniIxSux0
ローゼンのフォルダ弄りながら保守
763以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 21:57:55.22 ID:Lgtu4jYZ0
ザ・ワールドで保守
764以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 22:08:24.34 ID:ikOsw9qN0
保守だ!!!!!
765以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 22:12:02.02 ID:G5iI9TLB0
766以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 22:19:15.69 ID:SrIasliUO
頑張って保守してくれているのは…

http://n.pic.to/oy9p
767以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 22:20:53.64 ID:kt2VdMyt0
吸ってくれ!
768以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 22:26:37.26 ID:9ZdmqHKWO
保守。
769以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 22:37:55.66 ID:IniIxSux0
す、吸って下さい…(*´д`*)ハァハァ
770以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 22:45:59.66 ID:WP0f66IP0
素直クールってこうですか!?
わかりません(><)
http://vippic.moo.jp/up/files/up28996.jpg
771以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 22:47:15.92 ID:IniIxSux0
セリフがないことには……

でもGJ!
772以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 22:52:25.33 ID:kt2VdMyt0
>>770
GJ!
男の膝の上に座るのもたまにある
773イエローの人:2006/02/06(月) 22:54:38.14 ID:0I4d1hWj0
>>713
・・・実は、去年の十二月にパソコンが大水計を食らってしまいまして・・・。
ログが、全部流れてしまったのです。作者なのにログ持ってなくてスイマセン、コノトオリデス。

>>715
ごめんね、かあちゃん勘違い激しくてごめんね。


・・・では、短編を投下するので3レスほどお借りします。
774蠢々秋月 1/3:2006/02/06(月) 22:56:33.43 ID:0I4d1hWj0
夜雀でさえも静かに眠ってしまったかのような、静かな静かな森の中。
その中で、ススキが何かを知らせるかのように、わさわさとざわめいている。
二つの影が動く。静かに、でも、早く。


なぁ、どうしてこんなところに私を連れてきたんだ?

・・・それはまだ、教えられないね。

ああ、理解した。コンドームはちゃんと持ってきているだろうな?

勘違いすな。


そんな会話が、森の中を通り抜けていく。
ぴゅうと、風が鳴いた。呼応して、木々が騒ぐ。
二つの影・・・二人の男女は、それに対して一瞬身震いしたが、また歩き出す。


今宵は風が冷たいな。

秋だもんね。

・・・少し、そちらに寄っても構わないだろうか?

ああ、別にいいよ。

では早速。

・・・歩行が困難になるくらい引っ付くのは流石に勘弁願いたいな。
775蠢々秋月 2/3:2006/02/06(月) 22:57:06.05 ID:0I4d1hWj0
やがて森は切り開かれ、清らかな小川が姿を見せた。
そして、それを取り囲む電飾のように、空中で無数の小さな光が点滅していた。
光景は、幻想的であり、幽玄でもあり、儚くもあった。


・・・これは・・・。

そ、僕は君にこれを見せたかったんだ。ほら、君って僕の故郷に来たの初めてでしょ?

・・・蛍なんて、テレビ画面でしか見た事が無かった・・・。

ハイビジョンで見た蛍の光の感想は?

綺麗だった・・・けど・・・やはり、生のほうが、はるかに綺麗だ。

・・・でもさ、その光に映る君の横顔の方が僕は綺麗に見えるよ。言っちゃ何だけど、蛍はもう風物詩と化してるからね。

!!

どしたの?・・・あ、真っ赤になってるよ。

・・・うぅ、反則だぞ・・・君が、そんな、私を、綺麗などと、蛍より・・・。

ははは、君でも恥ずかしくなる事あるんだ・・・可愛いなぁ。

あぅぅ・・・。


さらさらと、清らかな水が二人の脇を流れ続ける。
ちかちかと、光虫が周囲を舞い続ける。
776蠢々秋月 3/3:2006/02/06(月) 22:57:35.33 ID:0I4d1hWj0
帰り際、二人の目が森に隠れる満月の目を捉えた。
星々に護られながら、満月は夜空の下の大地を色づける。
ススキは未だにざわつきが収まっていない。
そうこうしている内に、二人の通った木々の道は、遠くに見える小さな家屋を見せて終わりを告げた。


・・・ありがとう、今日はいい物を見せてもらったよ。

どういたしまして。僕も君にいいものを見せてあげられて誇りに思う。

ふふふ・・・さ、家に入るとしよう。だが、まだ興奮と感動が収まらない。眠れなさそうだ。

・・・遠足の前日の子供じゃないんだから。

私をこんな状態にさせたのは君じゃないか。責任を取ってくれないか?

二人っきりのときとはいえ、誤解を招くような発言は慎んでもらいたいんだけど・・・。


秋月が見守る中、蟲達の舞踏会は盛大に幕を閉じた。
観客は、植物無数、人間二人。それでも、大いなる感動を残して、彼らは引き取っていった。
それでも、蟲たちはとても満足だったらしい。
風やススキがさわさわと拍手を送る中、蛍たちは、飛び立っていった。

〜終〜
777イエローの人:2006/02/06(月) 22:59:09.63 ID:0I4d1hWj0
ご清聴、ありがとう御座いました。
批評や感想など、よければお願いしますです。


・・・まぁ、何が言いたいかって言うと、アレだ。
リグル・ナイトバグは男の子であってゴキブリではないのです、そう、これ。
778以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 23:00:04.40 ID:WP0f66IP0
背景が教室になってますが

http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0053.txt
http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0054.txt
http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0055txt
読んで描いてみたくなっただけです
すいません
779以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 23:00:48.90 ID:WP0f66IP0
http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0055.txt
最後のアドレス間違ってました、すいません
作者の御方、勝手に使ってすいません
780以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 23:18:35.77 ID:OhWxX0PXO
明日入試だし。
合格祈願保守。
781以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 23:28:40.24 ID:uHTt+KgH0
782以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 23:32:18.86 ID:oi7j2cMqO
>>779
全俺が感動した
783以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 23:42:36.79 ID:iRVdWC5zO
>>779
なんか懐かしいなそれw
784以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 23:45:17.60 ID:z/2wlTZo0
>>777
反計の準備はしてくべきでしたな、殿。

で、感想としては
2人の秋風の様な和やかな雰囲気がまったりしてて良い感じ。
この作品はこの形だから味があるのだとおもた。

それにしても、やべぇ、子供の頃見た蛍の思い出がふつふつと。
本当、生で見る蛍は違う。マジお勧め。今はもう見れないが。
785以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 23:52:44.19 ID:WP0f66IP0
>>777
凄いいい感じでした。



ただ、季節が違うのでちょっと寒々しいかな、と思いました。
かなり良いですね。
地元は今でも普通にゲンジボタルが見られるのですが、こういう風情は無くなったなぁ。
786以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/06(月) 23:53:48.65 ID:t9EnZd3FO
>>777
萌え尽きたぁっ!!
787以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:00:42.64 ID:IE0+ZTf2O
保守
788以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:09:20.99 ID:IE0+ZTf2O
保守
むやみに早くなってる気がしなくもない
789以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:12:15.20 ID:gnSEXgeP0
>>770じゃないけど
>>772
http://vippic.moo.jp/up/files/up29082.jpg
こうですか?わかりません!(´・ω・`)
790以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:18:38.56 ID:Ge1qBXGpO
保守。
791以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:21:33.59 ID:mHXOwxfSO
>>789
見る度うまくなっててすごいっす。
クーさん無防備過ぎです!
鼻血出た。てか血が足りね…。
http://n.pic.to/oy9p
792以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:22:38.22 ID:QK6lyQob0
素直狂うにしか見えんぞ。
793妖怪:2006/02/07(火) 00:23:33.89 ID:vKXgFAqX0
長くなったんでうp
http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0226.txt

続きそうで続けないもの。
とか言いつつ、前のやつとかもネタに困ると書きそうになるから危うい。
なんとか漢字2文字シリーズは(勝手に)頑張って続けていく所存。
794以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:28:59.32 ID:snad+3Q80
>>791
前にもこのスレで描いてたっけ?
795以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:31:39.30 ID:TQFKGeFD0
>>793
漢字二文字はシリーズだったのか
じゃあ、俺は次投下する時もうちょい長い題名付けないと
俺もよく題名が二文字だからな
796791:2006/02/07(火) 00:36:13.73 ID:o1Jg0dit0
>>792
な、なんだってーーーー!!
いや、でもさ、ヴァンパイアものあっただろ?
『九ヶ月さんと僕の日常』

>>794
んー、かなり前には描いたかな
797以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:37:37.15 ID:gnSEXgeP0
IDがSEXだからなのか、
この時間帯だからなのか、
それとも何らかの一言を付けないといけないのか…
どうッスかね、
文字補正かけてはみたものの文字無しでも素直クール分が出せてればいいんですが、
批評スレにまで持っていくほどのことでもないと思ったのでとりあえずこっちで聞いてみます。
…(´・ω・`)
798以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:38:13.68 ID:QK6lyQob0
>>796
すまん、作者だ・・・俺はあまり積極的に吸血しないようにしてるつもりなんだけどな・・・
左が狂うに見える。右はクールかな
799以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:47:30.70 ID:TQFKGeFD0
何か最近人外ものが幾つか出てきたな
吸血鬼とかメリーさんとか座敷わらし(これは前からいたが)とか
何か他に人外のネタ探してみるか
800以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:50:21.67 ID:QK6lyQob0
人魚とか狐とか・・・狐書きたいな
801以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:51:02.13 ID:o1Jg0dit0
>>797
あ、IDすげぇ…
文字補正がなくてもそれなりにはクール分は出ている気もするけど…
違って見えてしまわなくもない、かな
しかし文字補正は偉大だな

>>798
ぬわ、作者様ですか!
スマソorz 早速削除削除
802以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:52:56.56 ID:QK6lyQob0
いや消さなくてもいいのに
803以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:54:21.88 ID:SHRQlqrvO
絵貼り
http://o.pic.to/4updn

人外か…

改造人間
仮面ライダーcool

…うーむ('A`)
804以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 00:59:50.75 ID:mHXOwxfSO
>>802
いや俺はやはり素直クール萌えなんでそれ以外に見えてしまうものは削除です
805以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 01:01:30.43 ID:TQFKGeFD0
メンドゥーサ…は何か怖い
サキュバス…はありきたりだな
狐狸妖怪か
やっぱり絵にしろ文にしろ俺が書くなら和風だな
それともここであえて中華に走ってみるか
806タル暗さん ◆16MQAt..K2 :2006/02/07(火) 01:01:36.12 ID:9+8OLT9XO
807以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 01:15:37.42 ID:QK6lyQob0
808以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 01:24:39.14 ID:vKXgFAqX0
>>795
勝手にやってることなんで気にしないで良いです。
809 ◆ilkT4kpmRM :2006/02/07(火) 01:26:26.23 ID:IE0+ZTf2O
ああ

朱音の彼女が素直クールな狐な設定なんだけど……
810以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 01:31:19.22 ID:TQFKGeFD0
>>809
アッー!
811以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 01:33:05.78 ID:QK6lyQob0
>>809
座敷わらしの人だよね・・・読んでなかった、すまん。
短編を七スレ使って投下。
812:2006/02/07(火) 01:33:22.43 ID:QK6lyQob0
私と彼は、いわゆる『幼馴染』というやつだ。
家は隣同士で、しかも、部屋も隣り合っているという、漫画か何かのような完璧な幼馴染である。
とはいえ、小学校の五〜六年になると、遊ぶことも、話すこともなくなってしまい、
中学に上がるころにはそれ以前の彼との記憶も忘れてしまっていた。
そして、高校入試。私は、家から一番近い高校を選んだ。
理由は、通学時間が短くて済む。それだけである。

母『あなたも高校生ねー』
私「どうしたんだ?」
『月日がたつのは早いものだと思ってねー』
「ふーん……そうか?」
『そうよー。あぁ、そうそう。お隣の彼、あなたと同じ高校だそうよ』
「隣?んー……ああ」
『せっかく同じ高校に入ったんだし、少しは話したりしたら?』
「話す……っていっても、何を話したらいいのか」
『何でもいいじゃないの』
「でも……もう何年も話してないし」
『大丈夫だって。意外と覚えてるものだから。もう寝るの?』
「うん」

私はいつものように歯を磨き、自分の部屋へ行く。南に面したこの家で一番いい部屋。
ふと、東の窓から外を見る。そこには、屋根と、彼がいるであろう部屋の窓が見える。
窓にはカーテンがかかっていて、中の様子は窺い知れない。

私は、部屋の明かりを消して、布団の中に潜り込んだ。おやすみなさい。
813:2006/02/07(火) 01:33:37.80 ID:QK6lyQob0
私には兄が一人いる。優しく、頼りがいがあるが、少し人格に問題がある。

私「おはよう」
兄『おはよう……』
「また徹夜でゲームか
『うぇっへっへ』」
「休みだからってそんなことしてたら生活のリズムが狂うぞ」
『お前よ〜もうすぐ【女子高校生】になるっていうのに、かわいくねーよなー』
「それが妹に言う言葉ですか」
『顔と体型は完璧なのになー』
「ほっとけ」

そう、ヲタクなのである。困ったものだ。しかもロリコンでシスコン。最悪である。
私は新聞を読みながら、トーストを食べる。

私「ごちそうさまでした」

散歩にでも行くことにしよう。そう考え、私は家を出た。
散歩をするのは久しぶりだ。受験勉強を始めてからは全くしていない。

ふと隣の家の庭を見る。ちょうど、偶然としか思えないタイミングで、一人の少年が外に出てくる。
誰だろう?見たことのない顔だ。
だが、彼の家は両親と彼、それと妹しか住んでいない。
よって、その人物は彼以外にない。

「おはよう」

とりあえず、声をかけてみる。
父と兄以外の男性と話すのは何年ぶりだろうか。少しばかり、緊張する。
814:2006/02/07(火) 01:33:54.13 ID:QK6lyQob0
彼『お……おはよう』

彼は驚いた顔をして、返事を返す。

私「話すのは久しぶりだね」
『……誰?』

うわっ、なかなか酷い対応だ。まあ、私も彼が誰かよく分からないのだが。

「むう、やはり忘れていたか…………ヤクルト」

絶対に忘れることはないだろう、そのキーワード。

『え……まさか……お前か……?』

何故か顔が赤くなる彼。

「何年ぶりかな?4年位かな?」
『知らん……何の用だ』
「いやね、一応仮にも幼馴染であるのだから、話すくらいはしたほうがいいのではないかと思ってね」
『…………』
「何か言って欲しいよ。これでもすごく緊張しているんだけど」
『そうか……』
「そっけないね、屋根を挟んで隣という関係だというのに」
『そ……そりゃあ……』
「そうそう、どこかに行くのかい?」
『コンビニに』
「じゃあ私も行こう」
『何でだよ』
「そうやって君と話してまた仲良くなるという作戦なのだ」
815:2006/02/07(火) 01:34:09.66 ID:QK6lyQob0
彼『断る』
私「「何故だ?」
『なんでって……あー、もういいよ好きにしろ』
「助かる」

彼と並んで、近所のコンビにへ。うーむ、昔の彼とは全く違う人物になっている。
分かりやすくいうと、かっこよくなっているのだ。
背も伸びていたし……前は私より小さかったのに。顔も女っぽかったし。
コンビニまでは土手を歩く。他にも道はあるが、ここを通るのが一番早い。

『…………』
「どうした、黙ってしまって」
『…………』

彼はなにか難しい顔をして黙りこくっている。
せっかく私ががんばって話しているのに、相手をしてくれないとは残念だ。
私は土手沿いに沿って作られた段差の上に乗り、歩き始めた。

「よっと」
『……危ないぞ』
「慣れてるから大丈夫……」

いつもやることである……と思って油断していたのがよくなかった。
ぐぎっ、という変な音がして、私の体は土手のほうへ傾く。

「うわあぁぁぁぁぁ…………」

ごろごろごろごろ、と私は転がっていき、草の上で止まった。
816:2006/02/07(火) 01:34:25.08 ID:QK6lyQob0
私「うぁ……痛い……」

足首がずきずきと痛む。どうやら捻ったようだ……
転げた時にあちこちを打ったようで、体が動かない。

彼『大丈夫か……?』

あきれたような顔で彼が土手を下りてきていた。

『だから止めとけって……ぷっ』
「笑うことはないだろう……」
『だってよ……なんかすげぇきれいになってるくせに変な話し方になっててよ……でも半泣きの顔は変わってなくて……』
『ほら、掴まれよ……』

手を伸ばしてくる彼。

「ん、ありがとう」
『立てるか?』
「つっ……無理みたいだ」
『仕方ねーな……家まで背負ってやるよ』
「いいのか?コンビニは」
『放っておくわけにもいかんだろ』
「そうか……」
『いいから、おぶされ』
『あーもう、なんでこんなことに……』

愚痴愚痴言いながらも私を運んでくれる彼。
その背中は温かくて。
817:2006/02/07(火) 01:34:40.46 ID:QK6lyQob0
私「なあ」
彼『……なんだよ』
「やっぱり幼馴染っていいな」
『……そう……かな』
「少なくとも私は君に惚れたぞ」
『!!』

彼の顔がまた赤くなる。

「久しぶりに話したばかりなのに、こんなことになって済まんな。ごめん」
『いや……いい……俺も、久しぶりに話せてよかったし……』

話しているうちに家に着く。
玄関でおろしてもらった。

『じゃあ……俺はコンビニ行くから』
「同じクラスになったらいいな」
『そう、だな』

そういってコンビニへ行く彼。私は少し楽しくなって、彼に向かって叫んだ。

「好きだぞー!」

うるせぇ!と顔を真っ赤にして怒鳴り返す彼。
私は笑いながら、家の中に入った。
818:2006/02/07(火) 01:34:56.56 ID:QK6lyQob0
私「はぁ、緊張した」
兄『お前何叫んでるんだよ?』
「ん?好きだぞー、って」
『普通は言わないだろ……』
「私なりのやり方で精一杯やったんだよ。それより足を捻ったからどうにかしないと」

足首に湿布を貼り、部屋に敷きっぱなしの布団に転がる。
まさかあんな展開になるとは思わなかった。
何年ぶりかに話した彼。それは覚えていた姿と全く被らなかった。

私「……私より小さかったのに……恋しちゃったじゃないか……」

布団に寝転んで、いろいろと考える。何と言っても幼馴染なのだ。その特権をフルに使わなければならない。
朝彼の部屋に突撃、風邪を引いた彼の看病をしに突撃、とりあえず帰ってきたら彼の部屋で待機。

高校に入る前の休み、そのある日の朝。
私と彼の、始まり。
819以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 01:35:49.34 ID:QK6lyQob0
以上です。会話のテンポについて、批評をいただけたらうれしいです。
820以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 01:38:46.67 ID:IE0+ZTf2O
>>819
会話のやりとりの途中に考えていることとか、間をいれたらいいかも


狐がどうってのは、誰かやるならこちらは引くのでどうぞということで
821以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 01:40:07.59 ID:3e5WA7a7O
クールなだけに雪女は?
822以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 02:02:56.33 ID:f6Hbq26CO
☆保守☆
823(´ω`):2006/02/07(火) 02:09:59.25 ID:foW+vChj0
824(´ω`):2006/02/07(火) 02:18:06.36 ID:nXo4q1JD0
825以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 02:18:14.27 ID:TQFKGeFD0
>>821
一応、>>484に俺が描いたのがあるが、怖く描きすぎた気がする
誰か他の絵師さんが描いたら良い題材になると思うが
826以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 02:36:08.01 ID:mHXOwxfSO
>>816
どうやら右足が痛いようです

http://n.pic.to/qd4d

雪女じゃなくてスマソ
827以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 02:51:55.93 ID:lg1Bn4og0
保守
828以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 03:27:50.24 ID:Kozf4OHIO
ドラえもんのび太と素直クール
829以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 04:02:17.29 ID:CsD55vv50
http://o.pic.to/svik

雪女スキーとしては書かざるを得なかった。
830以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 04:55:56.27 ID:FUkI2Iyv0
人外素直クールが多いなw
831以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 05:21:47.91 ID:x47cmfRZ0
ほす
832以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 06:23:13.20 ID:XMA9QjQ10
スレ三つほど使うが、よろしいかな?
833以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 06:23:31.70 ID:XMA9QjQ10
素直クールの日記
6:00 起床。昨晩見た夢は愛しいあの男の夢。途中、ツンデレ女が邪魔して目覚めた。最悪な気分だ。

6:30 シャワーを浴びた後は朝食と二人分の弁当を作る。彼を想うと楽しい作業だ。

7:00 朝食。そう遠くない彼と一緒の未来を想像してみる……オウ。

7:30 妄想する内に食事が冷めた。明日からは10分以内に終わらせよう。……いや、やはり20分。

8:00 登校。彼が通る道を歩く。彼はいた……ツンデレと一緒に。夢フラッシュバック。

8:20 到着。あの女と一緒に。彼の吐く息(純モノ)を吸えなかっただろうが、ファックユー。

9:00 数学の授業を受けながら、ノートいっぱいに彼の名前を書く。はぁ…いつ書いても美しい名前だ。

9:03 教師にあてられる。今、忙しいのに。書きながら答えた。教室が「スゴイ…」「さすが…」とどよめく。
 お前らの声など、どうでもいい。彼の声を耳で探す。……寝息が聞こえた。

9:40 国語の授業で教科書を朗読。漢詩だったのだが、うっかり中国語で読んでしまった。
    失敗した……筈が、教室が「スゴイ…」「さすが…」とざわめく。彼は…「ぐがー」と言っている。

10:40 体育の授業で男女別にサッカー。彼ばかりを視線で追う。今のフェイント…素晴らしい。
    ボールがくるが、忙しいので適当に蹴る。入ったらしい。男女から「すごい…」「さすが…」の声。
    ――その時、ボールが私の視界を塞ぎ、次の瞬間には意識が……。
834以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 06:24:49.95 ID:XMA9QjQ10
12:30 保健室のベッドで目覚める。彼がしきりに謝っている。どうやらあのボールは彼が蹴ったものらしい。

12:32 君が謝る理由などない、君から受ける痛みなら喜んで…。と、言ったところで
    「何言ってるんだ!女の顔に傷をつけるなんて、そいつの美醜関係なく…最低だろ」
    彼から痛みを授かったばかりでなく、こんな言葉まで………今の私は三国一の果報者だ。

12:40 「何か、償えることはないか?」と聞くので、私の鞄を持ってきて欲しいと頼んだ。
    凄まじい勢いで出て行った彼を見て悔やんだ。…しまった、婚約を迫ればよかった。

12:41 彼が息を切らせて戻ってきた。…ああ、彼にこんな負担をかけてしまった。改めて自分の愚かさを恥じる。
    鞄の中から弁当を出し、あ〜んを要求。頬を赤くしながら、私の箸で食べる彼。…オウ、これは効く。

12:50 もう弁当の中身が無くなりかけた頃、あのツンデレがやってきた。…殺意が沸く。
    「心配で見にきたのよ」と言って、ちゃっかり彼の隣をキープ。……貴様の心配はそっちだろう。


15:30 あの女を憎み続けている間に下校時間になっていた。彼を誘って帰ろう。
    
15:31 一緒に帰る事に成功。ツンデレ女はこれから部活動(剣道部)がある為、我々を邪魔できない。
    あの女がこっちを羨ましそうに見ている。…微笑が止まらない。

16:00 家に到着。去り際に彼が「今日は本当に悪かった…あ、弁当スゲーうまかったよ、ありがとな。じゃ、また明日」
    ………これ以上惚れたらどうなるのだろう。
835以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 06:27:48.32 ID:XMA9QjQ10
18:00 夕食を作ろうとしても、頭の中を彼が埋め尽くして…何も手につかない。
    愛しい……ああ、愛しい……結婚して、彼の子供を産みたい。いや、その逆でもいい…。
    彼が欲しい。何を犠牲にしても…彼を私のものに。私だけしか見れないように…。

20:00 …自らを慰め過ぎて、結局夕食は冷凍食品を解凍しただけの物になってしまった。
    こんなもの…未来の旦那(彼)に出せないではないか。……自分を叱るのは今日はこれで三度目だな。

22:00 風呂から出て床に就く。布団に入ると、また彼を想う。また指が…。
    ……風呂でもしたのに。こんないやらしい女を、彼は嫌うだろうか…。

23:00 行為を終えると心地よい疲れがやってきた。
    また彼の夢が見れる事を祈りながら、あの女が出てこない事を願い、就寝。




2:30 …………つんでれ…ふぁっくゆー…………    
836以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 06:33:36.03 ID:x47cmfRZ0
>>834
イイヨイイヨー
837以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 06:54:39.02 ID:IE0+ZTf2O
スレて

GJ
838以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 07:16:51.04 ID:dAkNTbSb0
保守
839以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 07:37:25.36 ID:dV9Lozpv0
>>836
47cm…ナニが
840以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 07:45:53.66 ID:vv9gPCDOO
三スレ使うって言うからどんな超大作がくるかと思ったら・・・


嘘つきめ・・・
841以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 07:46:33.83 ID:ikcx7S7GO
>>832
スレ三つ使うってどんだけ長編なんだw

イイヨイイヨー
842以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 07:55:36.19 ID:QK6lyQob0
>>826
GJ!絵描いてもらったの初めてだ・・・
843以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 08:25:19.16 ID:QK6lyQob0
ho
844以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 08:51:48.84 ID:QK6lyQob0
ho
845以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 09:10:16.86 ID:QK6lyQob0
ho
846以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 09:27:58.64 ID:QK6lyQob0
最後のho
847以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 09:42:10.48 ID:Ge1qBXGpO
一人でご苦労様です。
848以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 10:05:35.02 ID:X8jTqwEwO
849以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 10:40:26.32 ID:BkFazOWzO
850以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 11:16:38.24 ID:ikcx7S7GO
ちんちんしゅっしゅっ的な保守
851以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 11:51:20.46 ID:aqxzEE7gO
私は!!
保守するっ!!
852以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 12:26:36.85 ID:ikcx7S7GO
853以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 13:01:43.80 ID:okOJQgVTO
854以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 13:02:58.65 ID:/Tx2eS2qO
ほっしゅぅ
855以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 13:03:40.89 ID:/Tx2eS2qO
ほっしゅぅ
856以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 13:04:15.78 ID:/Tx2eS2qO
ほっしゅぅ
857以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 13:22:43.59 ID:nXo4q1JD0
ほしゅ
858以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 13:44:50.30 ID:snad+3Q80
859以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 13:46:36.12 ID:STz2NKCXO

ほしゅがてらにうp
http://virus.org.ua/unix/woid.jpg
860以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 13:56:48.75 ID:+KI3tBLP0
なんか検出した
861以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 13:57:36.92 ID:xmK6+f9T0
>>859
jpgに偽装したブラクラ?とりあえず、死ね
862以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 14:21:59.49 ID:bu9yj6Mo0
保守だ
863以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 14:54:14.33 ID:8mrEZpN50
ho
864以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 15:22:57.15 ID:ikcx7S7GO
ほっしゃん
865以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 15:52:49.50 ID:dLd5IlPk0
保守
866以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 15:54:02.07 ID:QWl4oITZ0




犯罪は徹底的に叩く君らがP2Pや違法ラジオを楽しんでるのは何故?
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1139288953/



867以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 16:23:15.58 ID:IE0+ZTf2O
保守
868以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 16:43:55.00 ID:HQ++bnvl0
キングクリムゾンで保守
869以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 17:07:56.02 ID:dLd5IlPk0
ho
870以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 17:21:36.30 ID:8mrEZpN50
しゅ
871以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 17:24:49.14 ID:IBb2vOB60
ほっほっほ
872以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 17:45:17.05 ID:8mrEZpN50
873以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 18:13:39.61 ID:dCdK8TIo0
保守
874以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 18:41:22.09 ID:gnSEXgeP0
狐クールを想像しながら保守
875以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 18:46:12.47 ID:0sKRovKDO
補習
876以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 19:03:32.00 ID:LY/XFPYAO
10日の私立受験に向けて勉強中の俺が保守
877以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 19:06:14.73 ID:cX0i2T2S0
保守
878以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 19:19:44.31 ID:o99k231B0
プチ乱立?
879以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 19:27:48.65 ID:FMzLBPQg0
880以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 19:48:16.16 ID:IE0+ZTf2O
保守
881以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 20:12:45.76 ID:FMzLBPQg0
882以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 20:30:29.07 ID:o99k231B0
883以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 20:43:44.85 ID:FMzLBPQg0
884以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 20:44:45.24 ID:sdW3wTAb0
保守12時間突破…もうしたらばで充分じゃね?
885以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 20:47:01.29 ID:4TIuEGo70
絵まとめ更新
http://sucool.xxxxxxxx.jp/
886以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 20:48:26.30 ID:gnSEXgeP0
>>885
乙、
そして俺の絵が未だに…(´・ω・`)
887以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 20:48:35.28 ID:IE0+ZTf2O
>>885
フレーム使えないと駄目だからみれない
だから、お疲れ様としか言えないけど頑張って
888以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 20:48:52.60 ID:sdW3wTAb0
純情素直娘がツンデレを目指すhttp://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1139299836/
SS書きとか絵描き募集中だそうだ。良スレになるかどうかはこれから次第。
889以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 20:53:56.01 ID:o99k231B0
そろそろ狐クーの絵がくると信じている
890以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:09:22.02 ID:4TIuEGo70
>>886
あれ、更新したはずだが。
891以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:10:17.40 ID:gnSEXgeP0
>>890
や、むしろ消して頂きたい(´・ω・`)
892以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:14:17.63 ID:4TIuEGo70
>>891
ファイル名で指定してくれれば削除する
893以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:14:47.41 ID:gnSEXgeP0
おk
把握。とりあえずメールを送ります
894以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:27:49.27 ID:FMzLBPQg0
895以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:31:12.63 ID:DBf9SPgu0
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
手紙が届いた。
その差出人は、一度だけ聞いた彼女の名前。

手紙に記された内容は、“引っ越した”という事実と、僕への告白。
互いの家の場所さえ知らない、奇妙な関係だった。毎週末に公園で待ち合わせて、喋るだけの関係。
それでも、僕は彼女の事が好きだった。

もう二度と、逢えないのかな……?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『いや本当に、すまない』
「っていうかさ、住所くらい聞くよね? 引っ越すんだからさ」
『それが、だ。あまり遠くは無くとも、どうせ見知らぬ土地だと決め込んでいたんだ』
「……何て言うか、らしいね」
『もし住所を聞いていれば、あんな手紙は出さなかったのだがな……』
「そうだよ……“せっかく相思相愛だったのに、もう二度と逢えない”って不幸な主人公演じるところだったよ……」
『ちょっと待て、今なんと言った?』
「え? だから、せっかく相思相愛なのに―――どわぁ!?」
『決めたぞ。もう、二度と離さないからな』
「物理的に?!」
『そんな訳無いだろう。少し考えれば分かるだろうに』
「いや、やりかねないな……と思って」
『現在進行形で抱きついてて思うのだが、案外悪くないかもな』
「ソレハチョットカンベンシテクダサイ」
『ふふ、冗談だ』
「真顔で言うからどっちか分かんないって……」


冒頭の心配は何処へやら。
二人、はその後幸せに日々を消化していくのでした。
896以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:37:02.31 ID:okOJQgVTO
897以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:40:38.52 ID:T8i0USTG0
>>895
ちょっと話の背景が見え難いのは俺だけだろうか
898以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:51:23.27 ID:J5bTfiyN0
彼女の引っ越し先が男のすぐ近く(隣とか)だったんジャマイカ?
899以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:52:23.41 ID:6UCZFhkV0
>>896
PC許可してくらしゃい
900以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:52:31.30 ID:IE0+ZTf2O
そろそろ上げた方がいいだろうと
901以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:52:52.30 ID:T8i0USTG0
>>898
うんそうだと思ったけどそれならそういうことを言った方がはっきりしていいんじゃないか?
って思って
902以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:53:46.67 ID:j858Fhre0
age
903以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:56:37.41 ID:okOJQgVTO
>>899
すんません、今許可した
904以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:57:26.55 ID:cLypTg3HO
それくらい普通の人は読み取ってくれると踏んだんだろう
905以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 21:59:24.73 ID:6UCZFhkV0
アンパンと男の絵は久し振りに見たw
906以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 22:02:03.46 ID:J5bTfiyN0
まあ確かにどう再会したのかも書いてないもんな。
907以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/02/07(火) 22:06:04.74 ID:hYwiTbzO0
>>895
GJ!
必要最低限の文章できちんと言いたいことが伝わってくるのが凄い。
かなり書き慣れてる感じがした。
これくらいスマートに言いたいことだけを抽出出来たら俺の執筆速度も
通常の三倍くらいになるのに……。
908以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 22:08:34.76 ID:T8i0USTG0
>>904
そうだなそれもそうだ
909以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 22:12:43.87 ID:Ge1qBXGpO
保守。
910以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 22:16:32.90 ID:cX0i2T2S0
アンパンって袋のままだったのね
911以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 22:30:40.53 ID:6UCZFhkV0
バッシュ!
912(´ω`):2006/02/07(火) 22:31:34.40 ID:foW+vChj0
カレーパンにするべきだったよね
913以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 22:39:47.91 ID:Kozf4OHIO
俺のイメージでは、あんパンは袋破ってパン自体を投げてる
914以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 22:41:27.11 ID:cX0i2T2S0
>>913
俺漏れも
915以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 22:41:26.60 ID:cLypTg3HO
多分後で拾って食べてるんだよ
916以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 22:44:04.90 ID:Kozf4OHIO
アンパンマンの古い顔はそのまま土に還るらしいけどな
917 ◆aYWIZ3xyNg :2006/02/07(火) 22:48:56.41 ID:okOJQgVTO
じゃあ、次からは袋なしのあんパンを描くよ
918 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/07(火) 23:04:17.62 ID:FMzLBPQg0
はいはい、紅い死神6話の続きイきますぜよー
919 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/07(火) 23:04:37.86 ID:FMzLBPQg0
          ●

向坂家において、一般の家庭と違う点が幾つかある。
向坂家の長男、向坂冬悟の話によると、以下の点が上げられる。

・家に地下があり、異様に大きな風呂(温泉)。
・無駄に大きく柔らかい自室のベッド。
・誰も入ったことの無い父の自室。

どれも向坂冬悟本人ですらその理由、真意を知らないでいた。
現在、父と冬悟の二人暮らしである筈の向坂家の地下浴場に、二人、少女の姿があった。

一人は、その容姿こそ妖艶な雰囲気漂うものの、
結い上げられた黒髪の横からピンとはねた犬の耳のような癖毛と、
何処と無くあどけなさを感じさせる潤んだ瞳から、少女と称するに相応しかった。

もう一人は、長い黒髪を手で払いながら脱衣所に入ってきた。
赤みのかかった鮮やかな瞳と、強く整った目鼻立ち。
それが、爽やかながらも、荘厳たる雰囲気を醸し出している。
しかし、その動作一つ一つに、まだ幼げな所が見られるのも特徴的だった。

前者の少女を、向坂冬悟の名付けた所の、くーと言い、
後者の少女を、向坂冬悟の幼馴染みの、橘早紀と言った。

二人は手早く服を脱ぎ、カゴに入れて、浴場の扉を開けて中に入っていった。
920 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/07(火) 23:05:13.65 ID:FMzLBPQg0
「っはあああぁ………」
身体に湯をかけた後、ザバンと音を立て、早紀は浴槽の中に身を投じた。
それに習い、くーも湯を浴び、浴槽に浸かる。
「どうだ?気持ち良いか?」
隣で湯に浸かるくーに、早紀が話しかける。
「ん」
くーもこくりと頷き、肩までとっぷりと浸かる。
「そっか」
早紀も短く呟く。
「やっぱ冬悟ん家の風呂はサイコーだなぁ……」
手を組み、身体を思いっきり伸ばす早紀。
身体を弓なりに反らせることで、服の上から見た時と比べて大分大きい二つの膨らみが目立つ。
「…サキ」
くーが、そんな早紀の仕草を見て声をかける。
「…なんだ?」
「…サキのは…大きいな」
ズルゥ!!と、くーが言葉を発し終えたと同時に早紀は湯船の中で派手に滑る。
頭の先まで湯の中に沈んだ早紀は、湯を吐き出しながら、再び水上に顔を出す。
「げっほゲホゲホ…!!な、何言い出すんだお前!?」
両手を交差させてその大きな胸を押さえる早紀。
「大体おまえ…むね…結構あるじゃねぇか」
同性相手でも多少恥ずかしいのか、「胸」の部分の語気が随分弱まったが、早紀はそう言った。
「この姿なら、な」
くーは自分の胸を見る。
「ボクは元の姿に戻ると、ぺったんこだから……」
湯を頭から浴びてもその圧力に屈することの無かった癖毛が、ふにゃりと垂れる。
「元の姿ぁ?」
くーの言った言葉の一つを拾い聞き返す。
「ん。今のボクはあっちの世界の薬で大きくなった、“なりたい自分”の姿だから」
くーの言葉に、最初は訝しげな表情をしていた早紀だが、すぐに顔を元に戻す。
921 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/07(火) 23:05:30.16 ID:FMzLBPQg0
「まー、いっかぁ。今更お前が人間とか、大して気にしてないからな」
「…変わってるな、サキも。………冬悟さんも」
「…あたしとアイツを一緒にすんなよ」
と言って早紀はむくれた。

「…サキ。いくつか、質問しても良いか?」
「…、別に、良いけど」
早紀はくーの方に向き直った。
「この家には、よく来るのか?」
くーが言う。
「冬悟の親父さんと約束してるから、晩飯だけ作りに来るんだよ」
早紀が答える。
「毎日、か?」
くーが尋ねる。
「そ。まーいにち」
早紀が返す。
「そうか…」
その眩いばかりに整った顔に、影が差した。
「じゃあ、次の質問だ」
顔を上げて、早紀を見据えてくーは言う。
「サキは、この家が好きか?」
「家?変な質問だな……まぁ、ちっちゃい頃から遊んでたし、好きっちゃ好きかな」
そんな早紀の答えに対してくーは、何も言わず、揺れる水面をひたすら見ていた。
その様子に痺れを切らした早紀は、浴槽の縁に置いていたタオルを手にする。
「もう訊くことがねーんなら身体洗いたいし、上がるぞ」
「じゃあ」
と、やっとくーが口を開くが、早紀は軽く聞き流し、簡単に答えてやろうと思い、そのまま立ち上がる。
「冬悟さんは、好きか?」
バッシャーン!!!
湯船の縁にかけていた足を思い切り滑らせた早紀が、盛大に湯船にダイブした。
922 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/07(火) 23:06:34.71 ID:FMzLBPQg0
ヘイここまで。
次回、女二人の湯煙語らいは佳境へ。
幼馴染み少女早紀ちゃんも本領発揮カモです。
ちなみに「●」は視点変更のマークみたいな?
923 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/07(火) 23:18:27.88 ID:FMzLBPQg0
自分の投下した後に自分で保守。これが通だね。




























サビシイ(´・ω・`)
924以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:26:34.91 ID:CN2tloGcO
君にGJを送ろう

そして保守
925以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:26:43.10 ID:l/MNUcJz0
>>923
しょうがないな寂しがり屋め

GJGJ
926以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:29:39.97 ID:hH8xP0Lm0
>>ソミーs
こんな感じの大好きだwww
ただ、カップラーメンの時のあの異常なテンションは
金輪際いただけないといっておくお (´・ω・`)
927以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:30:55.36 ID:mHXOwxfSO
>>922
早紀の本領発揮が気になりやすねー
死神の服装とかってどんなイメージ?
928 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/07(火) 23:31:27.05 ID:FMzLBPQg0
>>926
まぁ、アレはある種の実験てコトでwwwwwwwwwwww
暇だからなんか短編かくねwww
929以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:32:34.21 ID:gnSEXgeP0
狐素クールッ!(+ロリっ娘っ!)
http://vippic.moo.jp/up/files/up29461.jpg

すいません死んできます。
930以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:34:22.64 ID:hH8xP0Lm0
>>929
∵(´ε(○=(゜∀゜ )
931以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:35:42.17 ID:gnSEXgeP0
>>930
(*゚ー^)b!
932 ◆SoMyUBYlMA :2006/02/07(火) 23:39:17.81 ID:FMzLBPQg0
>>927
ちびも大人もローブを着てて、その下は、

大人 へそ出し+ミニスカ+袖なしのよくわかんないの
ちび ミニスカは変わらずにへその隠れるよくわかんないの

どちらも服は黒一色でイメージ。
「よくわかんないの」はソミーの表現力不足と服とかについての興味と知識の無さの為表現不可能www
933以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:44:04.48 ID:TQFKGeFD0
>>929
狐に化かされたような気分だ
934以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:44:20.48 ID:Ge1qBXGpO
保守。
935以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:44:56.44 ID:hH8xP0Lm0
>>931
おまいのそのIDもそろそろ見納めか・・・(´・ω・`)
936以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:46:05.26 ID:gnSEXgeP0
>>933
ごめんね、もう消したからごめんね。
誰か一人でも反応があった地点で削除予定だったからごめんね。

>>935
おまいだけだお( ^ω^)

で、そろそろ次スレの季節ですか?
937以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:48:57.55 ID:Ge1qBXGpO
まだ早いだろ。
938以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:50:00.21 ID:TQFKGeFD0
次スレはいつもどおり、だな
939以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:54:17.57 ID:mHXOwxfSO
>>932
dクス
940以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/07(火) 23:57:13.17 ID:hH8xP0Lm0
この流れだとまだ早いだろ
941以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 00:01:47.64 ID:pC4mbMiD0
まあ3「スレ」ぐらい使う短編がきたら別だけどな
942以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 00:02:59.32 ID:GdBNLwdw0
>>941
もうその話はいい
943以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 00:17:54.44 ID:WWyPG44s0
944以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 00:27:56.10 ID:WWyPG44s0
945以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 00:37:14.73 ID:xQcxaUhkO
946以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 00:54:26.02 ID:xQcxaUhkO
947以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 01:11:38.07 ID:K0KRZ/Qx0
948以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 01:37:12.14 ID:pC4mbMiD0
949以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 01:49:09.33 ID:RCydXuxN0
14レスほど使いま。
950偽者:2006/02/08(水) 01:49:30.87 ID:RCydXuxN0
彼女に告白したのは、1ヶ月ほど前。
振られるだろうと覚悟して言ってみたその愛の告白は、予想を覆し彼女から「OK」の返事を貰えた。もちろん浮かれないわけがない。
付き合うということが初めての自分は、彼女をどんなところに連れて行って、どんな風に楽しませれば良いのか、そんなことで頭が一杯になり
また、2人で広げていくラブラブな空間はどんなものなのか、期待する自分がいた。
そう、初めてのデートをするまでは。

「ねぇ?楽しんでる?」

「ああ、勿論。」

本日で通算7度目のデートも、結局は何時も通り。
表情を何1つ変えず、湖の畔をぽーっと眺める彼女。
ぎーこぎーことオールを漕ぐ音だけがやけに寂しく響き渡る。
「はぁ。」と彼女に聞こえない様に、溜め息を漏らし、彼女とのことを色々考えてしまう。

彼女は元よりクールな一面を持っており、余り感情と呼ばれるものを表に出すことはない。
物事もはっきり言う性格で、他人から見れば「怖い人」という印象を持たれることも、多々あったりする。
そんな彼女のどこに惚れたのか?と聞かれれば、良く解らないと答えるしかないのが情けない。
だが、好きという感情に嘘偽りは無い。
しかし、どこかでは期待していたと思う。
彼女が2人きりになれば、可愛らしい乙女の一面を僕にだけ見せてくれるのではないかと。
けれど現実はまったくの逆。
彼女は2人でいる時はより一層表情を険しくさせ、どうも怒っているようにしか見えない。
その表情を見る度に思うのが、彼女は本当は僕の事を嫌っているのではないか?
そればかりが心にしこりを創り出す。

彼女は【付き合う】ということに興味があり僕との交際を了承してくれたのでは?実は大掛かりなドッキリなのでは?
思考を停止させようとしても無駄。
無駄どころか、逆に嫌なことしか思い浮かばない。
自分を嫌悪する気持ちが強まり、人としても最低だ。
951偽者:2006/02/08(水) 01:49:56.21 ID:RCydXuxN0
だけど、そのしこりが取れることなんてないかもしれない。
そしてそれが日に日に大きくなるにつれ、ある1つの行動を起こしたくなる衝動に駆られる。

「それじゃあ、ここで。」

「うん、じゃあまたね。」

何も変わらない彼女の表情。
僕とではやはり何も感じないのか?
くるりと踵を返す彼女の背中に、ひらひらと掌を振り、別れを惜しむ。
だけど、彼女はそう思っていないだろう。
こっちに振り返ってくれることなんて無いのだから。

紅く染まる町並みに、1人ぽつんと立たされた気分。
それはまるで自惚れている自分を嘲笑うかの様に。

僕は彼女のことが好きでも、彼女から「好き」という言葉は聞いていない。
不安で不安で仕方なく、何処までも何処までも暗くなる。
夢にまで見た【お付き合い】なのに。
それは日を経つごとに、彼女とデートを重ねるごとに積み重なれ、次第にそれは苦痛になった。
だから、1つの決心を持って、彼女と話すことにしたのも、自然の流れだったのかもしれない。

「もしもし、僕だけど。」

「どうした?」

「あのさ、話したいことがあるんだけど。」

「生憎、今日は家から出られなくてね。電話じゃ駄目か?」
952偽者:2006/02/08(水) 01:50:24.66 ID:RCydXuxN0
「出来れば直接話したいんだけど。」

「仕方ない、私の家で良いのなら、来ても構わないが。」

初めての自宅への招待状。
だけども、それは僕の心に何の喜びも与えず、ただ淡々と了承した。

「突然どうしたんだ?」

カチャッと目の前に紅茶の入ったカップを置かれる。
初めての彼女の家、初めての彼女の部屋。
どれもこれも僕の心を突き動かすはずだった世界。
だけど、今は何も感じない、何も動じない。

「話があってさ。」

ズズッと紅茶を啜り、部屋を見渡す。
彼女らしいと言えば彼女らしい。
必要なもの意外取っ払った感が滲む出るその場所。
ある意味、殺風景とも取れた。

「で、話とは?」

彼女も紅茶を啜りながら、僕に問う。
その仕草はどこか大人っぽく、自分が小さな子供だと感じさせられ、遣る瀬無い気持ちを湧き立たせる。

「僕達ってさ、付き合ってるの?」

「なんだ、そんなことか。君から告白して来たんじゃないか。」
953偽者:2006/02/08(水) 01:51:12.06 ID:RCydXuxN0
「だったら、この台詞を使うのも問題無いか。」

言っている意味が解らない、と表情で語る。
どこまでも滑稽だ。
2人きりでいる彼女の部屋、そしてきょとんとした表情を初めて見せる彼女。
正に最初で最後という言葉がぴったり当て嵌まる。

「あのさ、別れよっか?」

どもることなくすんなりと口から出たその言葉。
言うタイミングとか流れを掴もうと必死にもならず、ただすんなりと出た。
それほど僕自身限界だったのだと、思わせた。

「それを言いに来たのか?」

こんなものだろうと理解していた。
僕のこの台詞に動じることなく、何時もの表情、何時もの口調、予想していた通りの全てのものが出揃っていた。

「うん、それだけ。」

「そうか。」

お互いに紅茶を啜り、沈黙する。
彼女が悪いのか、僕が悪いのか。
どっちでもありどっちでもない、そんな曖昧さが際立って居心地をどこまでも悪くさせる。

「なら、今日は忙しいんだ。悪いが」

それ以上、彼女の口から何時も通りの口調を聞くのも癇に障る気がしてならない。
続けて何か言おうとする彼女を遮り、一言だけ言って立ち上がる。
954偽者:2006/02/08(水) 01:51:35.13 ID:RCydXuxN0
「帰るね。」

もうこれで、彼女との全てが終わった。
きっと前みたいな友達としての関係にも戻れない。
これは多分とか、もしかしたら、何ていう予想しえることじゃない。
確信がある、自分の心がそう叫ぶ。

そして、それは確信から日常へと変化した。
学校の中で彼女と顔を合わすことはあっても、言葉を交わすことは一度も無い。
それは、1日1日積み重なれ、日常へと変化していた。
自然の理であり、おかしな点は何1つない。
だが、俺達のことを良く知る友人等は首を傾げ、喧嘩でもしたのかと聞いてくる。
別れたということを告げていないので当然だが、彼等にとって見ればそれは異常なことだったのか。
人が他人と接することなく日常を生きることがそんなに変なことだろうか?
苛立ちに似たものが心の中で芽を吹かせ、抗うように生きていた。
そんな僕を見て、友人等は戸惑うばかり。
そして、彼女を見て、友人等はまた戸惑うだけだった。

そんなある日の事。
彼女が風邪を引いて欠席した。
自分としてはもうどうでも良いことだったのだが、正直なところ気になることは気になった。
だが、それ以上でもそれ以下でもない。
心の中で境界線を造り、興味の無い素振りを見せた。自分に対して。
そんな僕の気持ちも露知らずと言う具合。
友人がある提案を持ち掛けた。

「はい、コレ。」

バサッと3枚ほどあるプリント用紙。
良く見れば、今日学校で渡されたプリントだった。
955偽者:2006/02/08(水) 01:51:56.34 ID:RCydXuxN0
「彼女のところに届けておいてよ、今日中には目を通した方が良いものだし。」

だが、そんな提案は受け入れられない。
彼女とはもう何もないし、何も造る気もないのだから。

「アンタ達、最近変だったし。これを仲直り出来る切っ掛けだと思ってさ。」

そう言われれば黙るしかない。
まだ別れたことを伝えていない。
ここで拒否すれば否応なしにそれを言わなければならないだろう、それだけはどうしても避けたいことだった。
有り得ないことではない、誰かと誰かが別れることなど。
だが、僕はどうしてもそれを誰かに伝えることは出来なかった。
奇しくも、彼女もそれは同じだったようで、まだ噂さえ立っていない。

「解った。」

渋々ながらもそれを了承し、最初で最後と思われた彼女の自宅へと足を運ぶ。


ピンポーン

インターホンの軽やかな音が耳へと響く。

「どちら様?」

彼女の母親らしき人物がひょっこりという効果音が似合いそうなぐらい現れる。

「あ、僕同じクラスメイトの・・・・」

そこでナイスアイデアを思いつく。
956偽者:2006/02/08(水) 01:52:21.99 ID:RCydXuxN0
ここで、彼女の母親にプリントを手渡してしまえば良いのではないか。
そうすれば、彼女とも顔を合わさず、言葉を交わす必要も無くなる。
心の中の自分が親指を立て、『ナーイスアイデア!』と喜んでいる。

「あ、あの子から聞いてるわ。もしかして、お見舞い?ちょっと待ってねー。」

だが、彼女の母親はそんなナイスアイデアの『ナ』の字も聞かず、家の中に消え、10分ほど経った後、僕を家の中へと招待してくれた。

「ゆっくりして行ってねー。」

彼女の部屋の前まで護送され、今更『帰ります。』なんて言えるわけもなく、諦めモードで扉のノブに手を掛ける。
先ほどまで親指を立てていた心の中の自分はコタツに入り、寝転びながらテレビを見ている。
要は諦めろと言うことだろう。

「・・・・やあ。」

「・・・・やあ。」

2人してぎこちない挨拶。
ベッドで寝転ぶ彼女は、はぁはぁと息遣いを荒くさせ風邪と必死に格闘している。
2度目の奇妙な沈黙がこの部屋を覆う。
前の時と、何も変わらない。

「ごほごほ。」

「・・・・風邪、大丈夫?」

辛そうに咳き込む彼女を見て、するりそう口から零れる。
そう、前のときと同じように。
957偽者:2006/02/08(水) 01:52:43.85 ID:RCydXuxN0
「ん・・・。まだ、大丈夫じゃないな・・・。」

「そっか・・・。」

言葉を紡げば紡ぐほど、沈黙が余計に重く感じる。
それを振り払うかのように、慌ててプリントへの話題を話す。

「これ、今日配られたプリント。今日目を通した方が良いってアイツが言ってたから持ってきたんだ。」

【だから自分の意思でここに来たんじゃないよ】。
残酷にも、自分で言っておきながらそう聞こえた。

「・・・・そうか・・・。」

ただでさえ、風邪を引いてツライんだ。
これ以上、僕がここに居て迷惑を掛けるわけにもいかない。
すっと立ち上がり部屋を後にしようとする。

「帰るのか?」

「うん。じゃあ、ね。」

ぎこちない笑顔を振り撒き、彼女への別れの挨拶。
そして、何時もよりも歩調を速め扉に手を掛けようとした。

「・・・・ふ・・ふふ・・・。」

その時、奇妙な笑い声が聞こえた。

「・・ふふふ・・・はは・・・あははは・・・!」
958偽者:2006/02/08(水) 01:53:05.65 ID:RCydXuxN0
最初は聞き間違いかと思うほど小さいものだったが、今ははっきりと耳に残る。
そしてその声の主は勿論、彼女だった。

「あはははははは!!!」

ばっと振り返り、高笑いしているであろう彼女を見ようとする。
正直、何がそんなに可笑しいのか理解に苦しんだが、その理由が気になってしまっては人間として関わらないわけにはいかなかった。
だが、予想に反してそこには高笑いする彼女はいなかった。
いや、確かに高笑いしている、けれども、それだけじゃなかった。
ぽろぽろと大粒の涙を流している、それは、笑って出た涙じゃないと解るほどに。

「滑稽だ、滑稽すぎる。」

ふらりふらりとベッドから立ち上がり、ゆらりゆらりと足取りも覚束ない状態で歩き出す。

「大丈夫!?」

慌てて彼女に近寄り、肩に手を乗せる。

「触らないでくれ。」

瞬間、その手を払いのけられ、力なき瞳で見つめられる。

「友人に言われ、ここに来た・・・か。」

「滑稽だと思うだろ?何せ、期待していた自分がいるのだから。」

「また君から告白され、あの時の関係に戻れるかもしれないと思っていた自分がいるのだから。」

「正に道化師。あはははは!!」
959偽者:2006/02/08(水) 01:53:28.58 ID:RCydXuxN0
ゆらりゆらりと揺れながら、クローゼットの扉を開ける。
そこには慌てて隠したという雰囲気が丸出しの物の山。

「似合わぬだろうと隠した人形。」

彼女はそう言い、人形を僕に投げつける。
ぽすっと音にもならない音が、響く。

「女々しいと言われるだろう君に写真。」

「子供っぽいと思われるであろう漫画。」

「男っぽいと感じさせる玩具。」

淡々と述べては僕に1つ1つそれをぶつける。
カタン、ガシャン、と音を立て奇妙な演奏を奏でる。
痛くは無い、それほど強く投げられいないから。

「隠して隠して隠して隠して。」

「理想になろうとして、好みになろうとして、好かれようとして。」

何時しか投げるのも止め、物の山の前で女の子座りをする彼女。
背中からでも解る、はっきりと彼女は泣いている。

「それでも君は好きと言ってくれず、それでも君は私の顔色ばかり伺って、それでも君は何もしようとしない。」

「こんなに私は君のことが好きなのに、こんなに私は君のことを愛しているのに。」

「振られてしまった私は・・・、道化師だ。」
960偽者:2006/02/08(水) 01:53:50.39 ID:RCydXuxN0
「うー、疲れたー。」

「って、お前寝てただけじゃん。」

4時間目の授業もつい先ほど終わり、念願のランチタイム。
友人の抗議の声も何のその。
学校生活で5本の指に入るほどの楽しみな時間だ。

「さーて、食事にしましょー。」

「コラ。」

ぎくっ、と後ろを振り返れば、そこには彼女。

「君はまた授業中寝ていたな。」

目を瞑り、どこか重低音の声を出し怒りを強調させる彼女。

「あは、あはは・・・。昨日はちょっと寝るのが遅くて・・・。」

乾いた笑いで言い訳にもならない言い訳をする僕。

「何も勉学が全てではないが、弛んでいるぞ。」

「ご、ごめんなさい。」

すっ、とお弁当を差し出され「ありがとう。」と礼を述べそれを受け取ろうとする。

「次、寝ていたらもう造って来ないからな?」
961偽者:2006/02/08(水) 01:54:10.32 ID:RCydXuxN0
「うっ・・・・気をつけます。」

こうやってまた彼女と話せる日が来るなんてなぁ・・・。

そう、あの時。
僕は彼女の本音を聞いた。
悲しくも、それは僕と同じ気持ち。

相手からの気持ちが伝わらず、好かれようと必死に自分を変えようと努力していたこと。
涙を流す彼女はとてもとても弱弱しく、あの時言った。

「お願いだ・・・、私と付き合ってくれ・・・。君が好きになるようにもっともっと努力するから・・・。」

彼女は僕と良く似ていた。
心の中がとても。
本当はそれをするのは自分の方だったのに、偽って、強がって、何もしないで逃げていた。

「ごめんね・・・ごめんね。」

それに気付いた僕は、とても愛おしい彼女を抱いていた。

「どうすれば、良い?どうすれば、もっと好いてくれる?」

震えるように、寂しげに僕の胸で囁く彼女。
だけど、僕はもう気付いていた。

「本当の君が好きだから、そのままの君でいてくれるのが一番。」

偽りの彼女が好きなんじゃない。
本当の彼女が好きだから、あの時、僕は演じた彼女に疑問を持っていたんだ。
962偽者:2006/02/08(水) 01:54:31.18 ID:RCydXuxN0
「・・・・でも、本当の私は我が侭だぞ?」

「それが好きなんだ。」

「本当の私はもっと本音を吐き出すぞ?」

「それも好きなんだ。」

「本当の私は・・・」

続けて言おうとする彼女の口を少しだけ塞ぎ、離れて一言だけ僕は言った。

「改めてお付き合いのほど宜しくお願いします。」



「まったく、頼むぞ。」

「うん、もう寝ないよ。」

薄っすらと笑顔を浮かべながら、僕を見つめる彼女。
僕達はお互いに恋していた。
だから僕等は相手に好かれようと必死だった。
だけど、僕等は【仮面】をつけてしまった、演じる仮面を。
その仮面に恋したわけじゃないのに、その仮面が好かれたわけじゃないのに。
本当の自分を受け入れられるのは難しいことだろう。
けれど、本当の自分を理解して、手と手を繋ぎあって歩むことが出来ればそれは至福としか言いようがない。
僕と彼女も、その至福の時を楽しんでいる。
本当の僕達で。
963偽者:2006/02/08(水) 01:56:47.37 ID:RCydXuxN0
だけど、不満と言うか困ったことがあるとすれば

「本当に頼むぞ。将来の夫となる人がそんなことでは将来できる私達の子供にも悪影響なんだから。」

本当の彼女は自分で言うよりも、素直に本音をぶちまけること。

そして、何より、僕が思っていた以上に愛おしい存在だということ。




それぐらいだ。



諸事情で投下しができない状況に。
こればかりは申し訳ないとしか言い様が無い。
964以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 02:00:28.85 ID:AQlgihI80
乙彼。興奮させていただいた
965以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 02:06:30.97 ID:xAKfFNc10
名作だ
感動した
966以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 02:16:19.69 ID:5Kw5/Unv0
>>963
感動した
展開がうまいな
14レスもあるのに引き込まれるように一気に読んでしまった
GJ!
967以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 02:28:40.56 ID:AKRI+oJ/0
GJwwwwwww
これはいいなwwwww
968以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 02:48:19.09 ID:K4gEzNy80
GJ!
ヤバい、ヤバいですよー
969以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 02:58:05.27 ID:hC66FVc00
(・∀・)イイ!!
970以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 03:23:39.83 ID:xAKfFNc10
971以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 03:24:08.61 ID:GdBNLwdw0
さて、俺も描こう
その前に少し寝よう
明日色鉛筆を買おう
>>963
素晴らしい
972以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 03:57:03.46 ID:Y65NfWyR0
見事なペルソナ乙であります
973以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 04:33:36.43 ID:GdBNLwdw0
寝れね
ほしゅ
974以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 04:44:03.44 ID:GifrUeGD0
保守代わりになるかどうかは分かりませんが

「…久し振りだな、男。」
「ん、久し振りっつーか、丁度一年ぶりだな『立春』…俺としちゃ会いたくなかったが。」
通称:『誕生日』と呼ばれる、パリッとした紺色のスーツを着たそいつに苦笑を浮かべながら返事を返す。

…『立春』というのは、俺がそいつに会う日をそのままそいつの愛称にしたものだ。
毎年会う度に思うのだが、もう少し色っぽい格好で出て来てくれてもいいと思う。

『誕生日』と呼ばれるこいつがやる事は、担当の人間が生まれた日に現れて、齢を一つ重ねさせるだけ。存在理由がそれだけというのもなかなか謎である。
人間みたいな外観をしちゃいるが人間ではない。それ以前に生物ですらない。
本人曰く、「妖精みたいなものだと思ってくれ。」だそうだ。

餓鬼の頃は『立春』に会える日が近づくとウキウキしてたものだが、正直ここ最近は億劫に感じていた。
特に、『立春』に会えばその時点で二十台半ばの仲間入りが確定してしまう今年は、会わずに済むなら会いたくなかった。
しかし、絶対に一年に一度会わなければならない。それが…


975以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 04:44:49.99 ID:GifrUeGD0
「規則だからな。諦めてくれ。」
俺の思考の先を読んだかの様な『立春』の言葉。ここ数年一言一句違わず言われた言葉。
「例外は…」
「死んだ時だけ…だろ。」
毎年毎年聞かされたせいで、嫌でも覚えてしまった言葉だ。

「ん、どうしたよ『立春』。」
俺の視線の先で『立春』は表情が乏しいながらも、恨めしそうな目つきで俺を睨んでいた。
「…ひどいな君は。」
外見が年頃の女性であるだけに、俺の心に少々罪悪感が芽生える。
「それを言って、男が心底嫌そうな表情でため息を吐くのが見たかったのに…一年に一度の私の楽しみを奪わないでくれ。」
なんて嫌な性格をしてやがる。せっかく芽生えた罪悪感が一瞬で枯れたぞ。

「まあ…死なれても困るのだがな。」
「何で?別に良いじゃん、人間死ぬ時は死ぬんだし、俺の場合生きてても良い事無さそうd」
―ガッ!言葉を言い終えぬ内に脳天に衝撃が走る。
976以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 04:46:08.26 ID:GifrUeGD0
「…痛いじゃないか。」
ちょっと涙出たじゃないか。
男が泣いていいのは、親しい人が死んだ時と箪笥の角で足の小指を強打した時だけなんだぞ。
そう言おうとして…俺は言葉を止めた。

「男が死ぬという事は…君を担当している私の存在意義の消滅を意味し、その結果…私という存在も消滅する。」
そう告げる『立春』は少しだけうつむき、涙を堪えているかの様に見えた。

「…ごめん。」
思わず、謝罪の言葉が漏れる。
「どうせ…俺が死んだら別の奴の担当になるんだろうな。って思ってた。ごめん。」
一年に一度だけしか会わないこいつと…まさか一蓮托生であったなんて夢にも思っていなかった。

「理解して頂けたなら幸いだ。ただ…」
うつむいたまま、『立春』は言葉を続ける。
「我々『誕生日』という存在は、君の様な人間がいて初めて存在しうる存在なんだ。
…私は、君の為だけに存在している。たとえ会うのは一年に一度であれど、私は男を誰よりも慕い、そして…君の可能性を信じている者だ。だから…後生だから、己の命を軽視するような台詞だけは吐かないで欲しい。」
「……はい。」
ただ一言、そう返す事しか出来なかった。
977以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 04:46:37.00 ID:GifrUeGD0
そして、少しの間沈黙が続いた後…
「そろそろ、始めようか。」
『立春』が沈黙を破った。
その言葉に対して、俺は無言で頷く。
毎年恒例の儀式。
大した事をする訳ではない、ただ齢を一つ重ねるだけだ。

「じゃあ…いくぞ。」
『立春』の掌が俺の胸に触れ、そのまま胸に吸い込まれる。
そして、引き出された掌に握られているのは俺の心臓。
その表面には『23』という数字が見える。
「…いつ見ても慣れないな…」
幾ら自分の心臓とはいえ、グロいものはグロい。
「何をブツブツと呟いている?」
「いや…別に…って何で笑ってるの?」
こちらを見上げる『立春』の顔は薄く笑っており、その手は愛しそうに俺の心臓を撫でていた。
「いやなに、君の心臓の感触を覚えておきたくてな。」
「…それよりも、さっさと済ませてくれないか?どうも自分の心臓を見るってのは良い気分がしないんでね。」
「良いではないか、年に一度なのだ、少しぐらい我侭を聞いてくれ。」
「…へいへい。」
…結局、儀式が終了したのはそれから暫くしてからだった。
978以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 04:47:07.77 ID:GifrUeGD0
「…あーあ、これで俺も24歳か。」
「ああ、これでめでたく男も24歳だ。『Happy birthday to man』とでも言うべきか?」
薄い笑みを浮かべて『立春』が告げる、毎年恒例いつもの台詞。
違うのは年齢の数字のみ。
「…ねえ。」
「…何だ?」
これもまた毎年恒例いつものやり取り。
「誕生日プレゼント代わりに裸Yシャツうpキボンヌ。」
「だが断る。」
このお願いもこの返事も毎年恒例。
お互いに成長が無いと思う。
だが、それで良い様な気もする。

「…そろそろ時間だな。」
『立春』の輪郭がぼやける。
時間が来たのだ。
「…みたいだな。それじゃまた来年。」
「ああ、楽しみに待ってるぞ。」
979以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 04:49:44.91 ID:GifrUeGD0
タイトルは「誕生日を素クールに擬人化」です。

20年後とか50年後も書く予定ですが…どうですかね?
980以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 05:50:12.77 ID:QXKTQ0cY0
期待保守
981以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 07:09:10.56 ID:uqLQpob5O
保守
982以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 07:42:04.49 ID:ZlpF8vq40
保守ついでに質問なんだけど
幸福の絶対値について語ってる素直クールのSSが載ってるサイトどっかに無かったっけ?
あったら、教えて
983以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 07:48:15.79 ID:xAKfFNc10
WikiのSS Part24の309
984以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 07:56:24.38 ID:ssLwgYVj0
お前すごいな
985以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 07:58:52.41 ID:ZlpF8vq40
>>983
さんくす
これ好きだわ
986以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:28:24.01 ID:2VkeK7Oe0
一日ぶりに保守
987以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:30:18.59 ID:jSEMrbu30
ヒント:検索

ところで次スレは>>980じゃ?
988以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:33:31.71 ID:xAKfFNc10
いいや、じつはそのあたりを読んでた
たまたま
989以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:43:37.30 ID:xAKfFNc10
980が立てないようなので立てた

【君と】素直クールな娘【一緒なら…】
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1139355655/
990以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:45:56.69 ID:jSEMrbu30
>>989

Wikiのテンプレつかってくれてサンクス
991以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:47:54.34 ID:jSEMrbu30
さっさと埋めてしまおう
ksk
992以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:48:13.21 ID:jSEMrbu30
ksk
993以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:48:43.50 ID:jSEMrbu30
ksk
994以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:49:09.42 ID:jSEMrbu30
ksk
995以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:49:28.60 ID:jSEMrbu30
ksk
996以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:49:34.84 ID:2VkeK7Oe0
ksk
997以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:49:44.73 ID:jSEMrbu30
ksk
998以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:49:57.56 ID:2VkeK7Oe0
ksk
999以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:49:59.54 ID:jSEMrbu30
1000なら受験生全員合格
1000以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/08(水) 08:50:12.95 ID:2VkeK7Oe0
1000
10011001
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +        このスレッドは1000を超えました。
     〈_} )   |                                次スレも…VIPクオリティ!!
        /    ! +    。     +    +     *         http://ex14.2ch.net/news4vip/
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
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