1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
どうせたたないのです
たっても糞スレが末路か(´・ω・`)
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 22:46:25.31 ID:/tEYW0fI0
まさかたつとは………
波に乗ってみたかっただけなんです。ごめんなさい。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 22:46:36.62 ID:BZt2hBbI0
なんという良スレ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 22:47:13.28 ID:96FAxTMr0
作者死ねの人はこのスレ徹底的に叩いてやって
5 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/28(土) 22:47:15.56 ID:/tEYW0fI0
たってしまったので少しだけ書いてみます…(´・ω・`)
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 22:51:27.25 ID:pkHSrCXcO
把握 がんがれ
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 22:52:46.55 ID:/tEYW0fI0
ゴーン………。ゴーン………。
朝を告げる教会の鐘が、町中に鳴り響く。
その鐘の音は優しく、全てを包み込むような気さえする。
だからだろうか? その鐘を迷惑に思うものは、誰一人とていない。
そして、俺は毎朝、その鐘の音で目を覚ましていた。
「ふわ〜あ……。もう朝か…」
ベッドから、ゆっくりと体を起こす。
寝起きの直後に体を動かすと、どこかぎこちない。
が、起きずにいるわけにもいかないので、俺はのっそり立ち上がる。
カーテンを開ける。
窓から日光が差し込み、部屋を照らし出す。
そして、俺の目も同時に覚まさせてくれる。
鐘は、まだ余韻を響かせている。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 22:54:55.41 ID:1pyf1JFSO
なんかクオリティ高そう
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 22:58:30.16 ID:/tEYW0fI0
「いい朝だぜ」
俺は、窓の外を見ながら、一人で笑う。
現在の季節は、夏だ。
と言っても、初夏なのでまだ暑くはない。
むしろ、梅雨が明けてたので、じめじめした感じがなくなって気持ちいいくらいだ。
俺は、窓をそっと開ける。
それと同時に、開いた窓からは、風が吹き込む。
風、といっても、冷たくはない。
あの鐘の音と同じように、優しくて暖かい。
俺は窓辺で、いつになくぼんやりとしていた。
だが、ふと時計に目をやって、俺の気持ちは一変する。
「!? もうこんな時間か! や、やべぇ、遅刻しちまうじゃんかよ!」
俺は、急いで身支度を始めた。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:04:27.36 ID:/tEYW0fI0
「くっそ……! 何だか今日はボケっとしてるなぁ…」
俺は、急いで家を飛び出し、学校へと向かった。
もっとも、どんなに急いでも遅刻必至な時間なのではあるが…。
それでも、急がずにはいられない。不思議なものだ。
「ちぃ……。そ、そうだ! 近道すりゃ間に合うかなあ?」
俺は、学校へ行くのに近道があることを思い出す。
そこは、普通の通学路から大きくコースを外れ、港の倉庫が点々と並ぶ路地を行くコースだ。
その場所は、朝も晩も人気がなく、少し不気味なオーラがある。
更に、その近辺では行方不明の事件が複数発生しており、誰一人近づかない有様だ。
だが、そんなことは、焦っている状態の俺には気にしていられなかった。
「しゃーねぇ。遅れるよりはマシだ……」
俺は、普段のコースを外れ、港へと向かった。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:09:55.10 ID:z8SG1MmbO
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:11:42.92 ID:/tEYW0fI0
やがて、港が見えてくる。
この町は貿易が盛んだったと言うが、この港はもう使われていない。
逆に、こことは反対側の港が繁栄し、この港は町の人たちに捨てられたように、そのままの状態で残っているのだ。
倉庫などにも誰も手をつけず、外観はとても汚く見える。
それに、町内会の掃除役員なども掃除をしない有様で、床には近くの工場から噴出される黒いススが散っているのだ。
「いつみても汚ねえな。これだけ汚けりゃ、何か出てもおかしくないかも知れねえな……」
今更だが、俺の心に恐怖感が生まれる。
いくら焦っていたとはいえ、ここは町内で誰もが恐れ、近づかない場所。
思い返せば、それこそ何がいてもおかしくない。
例えば、犯罪者とかの隠れ家になっている可能性もあるではないか。
そして、そう思ったとき、俺は何かに操られたように後ろを向いていた。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:12:20.47 ID:/tEYW0fI0
>>11 いえ、別に………
お見苦しくてスイマセン……(´・ω・`)
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:15:45.82 ID:/tEYW0fI0
「…………」
寒気を感じた。
ただの寒気ではない。悪寒だ。
何かに、物凄い形相でにらまれたような気がする。
だが、そんなのは………、気のせいでしかないはずだ。
俺の眼中に今ある光景は、港と、その手前にあるいくつかの倉庫。
目を持った生き物は、何一ついない。
睨まれるはずはない。
だが、俺はガマみたいに脂汗をかいていた。
夏だから………とか、そういう理由ではないのだろう。自分でも何故か分からない。
「くそっ、気味悪いな!」
俺は、自分が学校に遅刻しそうになっていたことに気付き、急いでその場を後にした。
( ^ω^)「……………」
だが、その生き物は、走り去る彼をずっと見つめていた。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:17:16.09 ID:AoBKOGKHO
期待ワクテカ
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:17:18.58 ID:fAQRbnN60
うお、主人公ブーンじゃなかった。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:22:44.01 ID:/tEYW0fI0
俺の名前は、炎堂ガルシア。
日本人と、米国人のハーフだ。
本名は、炎堂・ラルドゥ・ガルシア・博美。
和名の「炎堂博美」という名前を使っているのだが、親も友人も「ガルシア」と呼ぶ様だ。
帰国生という訳ではないが、米国で生まれ、その地で数年を過ごした後に、俺は日本に来た。
数年と言っても、本当にわずかな年だ。
日本に来たのは、まだまだ子供な頃なので、どちらかと言うと俺は米語よりも日本語のほうが得意であった。
ただ、周りの奴らと違うのは、髪の色と虹彩の色。
俺はその「炎堂」と言う名から想像できるような、赤毛だ。
そして、それに相反するような蒼い虹彩。
幼い頃は、これをタネにされて馬鹿にされたこともあった。
まあ、現在は町内でも有数の進学校にいるため、そんなことでイジメを受けることはなくなった。
もっとも、名前だけは少し自分でも違和感があるのだが。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:24:59.86 ID:/tEYW0fI0
ブーンが主人公じゃなくてごめんなさい(´;ω;`)
でも、ブーンは後々見せ場が増える予定です。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:25:57.27 ID:96FAxTMr0
ああ、暴走バギーのガルシアね
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:31:00.26 ID:/tEYW0fI0
「っふぅう!」
駆け足で教室の扉を開き、椅子に座る。
時計を見れば、チャイムが鳴るまで後数十秒だ。
まさに、間一髪である。
……のだが、すでにこんな時間となれば、クラスメート達は席についているし、教師も教室にいる。
俺は、この上極まりなく白い目で見られ、縮こまってしまった。
――――そして、今日も学校が始まり、終わる。
「ふぅ、今日も一日終わったな」
……現在の時刻は夕方を過ぎた頃。
現在は放課後で、部活に勤しむ生徒や、勉強を頑張る生徒達が学校に残っている。
かくいう俺は帰宅部で、することもなく教室で空を眺めていた。
朝とは打って変わって、空は朱色に染められている。
俺は今朝同様、その美しい景色に心を奪われ、窓辺でぼけっとしていた。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:32:57.49 ID:/tEYW0fI0
やっぱりブーンが主人公じゃないとまずいでしょうか…(´・ω・`)
もしそうなら、今すぐやめます(´・ω・`)
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:35:07.81 ID:96FAxTMr0
問題ないから
もっと自信持てばいいんじゃね?
さっきと言ってること違ってすまんがwwwww
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:39:25.23 ID:+Fs1OWXT0
どうでもいいんじゃね?
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:39:45.37 ID:/tEYW0fI0
そんなとき、教室のドアが開く音で俺はハッとする。
後ろを見ると、そこには、クラスメートの女の子が立っていた。
「あら、炎堂君じゃない。何してるの?」
「え? ん、あ、あぁ。別に何も……」
…俺は正直、日本人の女性と話す機会はあまりない。
だから、このような一対一の会話では相手の目を見て話せないし、口調もどこか慌しくなる。
更にまずいのは、俺がこの人の名前も知らない事だろうか……。
「炎堂君、ハーフなんだよね?」
彼女は、俺の顔色を伺って、話題を切り替えた。
だが、正直な所、俺はハーフという立場の話をされるのは好きではない。
「まあな。ハーフだからって、小さい頃は苦労したもんだぜ」
「……何でかな?」
「ハーフっていうとさ。気持ち悪いとか、何で髪の毛黒くないんだとか。そんな餓鬼の喧嘩にしょっちゅう付き合わされたもんだぜ?」
「へぇ……」
気付けば、彼女も俺と一緒に、窓の外を眺めていた。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:40:06.91 ID:/tEYW0fI0
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:43:49.61 ID:/tEYW0fI0
「私は、炎堂君カッコイイと思うよ?」
「え、えっ!」
俺は思わず赤面する。
正直、俺の顔はカッコよくは無い。こんな事を言われるのは、初めてだ。
「だって、勉強できるし、運動も出来るし………。カッコイイじゃない。自信もっていいと思うな」
「ははは……。そういうことか」
俺は、肩で息をする。
そんな様子を見て、その女の子はくすくすと笑う。
「顔も結構かっこいいゾ!」
そして、俺の鼻に人差し指を突きつけて、そう言った。
その瞬間、俺は顔面から耳まで真っ赤になった。
気持ち悪いな、俺………。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:49:14.53 ID:IZCcjrR3O
今日は寝れそうにないな・・・
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:50:52.52 ID:/tEYW0fI0
そんな時、俺は横目で彼女の名札に目をやる。
名札には、「神崎 雫」と名前が彫られていた。
「……神崎さんは、部活とかやってないの?」
「! あれ、炎堂君、私の名前知ってたんだ!?」
……そんなに対人付き合い悪そうに見えているのだろうか?
なんだかちょっと、疎外感が生まれるぞ。
「私は、今部活終わったところだよ。今から帰るんだよ」
「へえ。何部なんだい?」
「バスケットボール部だよ! へへ、運動得意なんだ」
そういって、神崎さんはガッツポーズをする。
確かに、彼女は背が高い。
俺の身長は、米国の血の所為か、他の奴らに比べて結構高いのだが。
彼女の身長は、俺の肩ほどまである。女性にしては、随分とあるな。
「あ、そうだ!」
「ん?」
「ねえ、炎堂君、もしよかったら一緒に帰らない?」
今度は、俺は吹き出してしまった。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:51:35.35 ID:/tEYW0fI0
ちなみに、そうはいかんざきからとりました。
同姓の人いましたらごめんなさい。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:53:09.23 ID:W+E/89RK0
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/28(土) 23:57:42.33 ID:/tEYW0fI0
「え、え? 神崎さん、友達と帰らないの?」
「へへ……。私と同じ家の方向の人いないんだ…。みんな、この町の外から通ってるの」
まあ、ここは有名な進学校だ。
そうなると、町の外から入学してくる人がいてもおかしくない。
「炎堂君って、この町に住んでるんだよね?」
「え、うん」
「私の家、あの教会のすぐ近くなんだ〜。炎堂君の家はどの辺りかな?」
「あ、俺の家も近いよ。教会から歩いて少しだよ」
その後、色々話し合って、俺は神崎さんを家まで送る事になった。
正直かったるいと言う気持ちはあったが、それ以上に嬉しさがこみ上げていた。
―――だけど正直、この時は予想もしてなかったんだ。
これが、俺が後々たどる事になる「運命」という道の、始まりだったってこと―――
プロローグ 完
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:02:15.69 ID:1+3uhbrI0
〜ここまでの登場人物〜
☆炎堂ガルシア(えんどうがるしあ)
米国人と日本人のハーフです。
燃え盛るような赤毛と、蒼い虹彩が特徴的です。
勉強が出来て、スポーツも出来て、顔もそこそこ、身長も高いという、我らの敵です。
☆神崎雫(かんざきしずく)
ガルシアの同級生です。
普通の女子生徒です。ガルシアに、少し好意を抱いているようです。
教会の近くの家に住んでいます。
☆( ^ω^)
謎の人物(人間かすら分かりません)
その素性は、後々明らかになるでしょう。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:03:28.51 ID:1+3uhbrI0
果たしてみている人はいるのでしょうか。
いるなら、一話も投下したいと思いますが…(´・ω・`)
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:05:33.49 ID:l00XlH0Z0
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:06:38.12 ID:1+3uhbrI0
深夜だから人が少ないのですね。
では、頑張ってみます(´・ω・`)
36 :
◆6Ur6tf9/s6 :2006/01/29(日) 00:07:52.96 ID:1+3uhbrI0
鳥をつけてみました
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:08:03.54 ID:dl04X4wjO
見てるよ ノシ
でも、これ長編なのかな?
38 :
◆6Ur6tf9/s6 :2006/01/29(日) 00:09:06.27 ID:1+3uhbrI0
多分長くなると思われます…(´・ω・`)
ブーンのメイド〜、のような感じになるのかもしれません。
一日一話ペースで投下していけたらいいなと思っております。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:09:56.77 ID:oCBjVJ7tO
見てるよ〜
名前変だけど面白いからがんばれ〜
==⊂(^ω^)⊃==
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:11:34.00 ID:nMlJHmBl0
一つ聞きたいんだが、漠然でも結末は考えてるんだろうな?
41 :
◆6Ur6tf9/s6 :2006/01/29(日) 00:13:04.00 ID:1+3uhbrI0
「炎堂君、お待たせ!」
「おう」
神崎さんは、バスケットボールのユニフォームから制服に着替えていた。
彼女は、随分と明るい性格であった。
「じゃあ、帰ろうか〜」
「わかったよ」
俺たちは、校門へと向かった。
現在は、夕日も沈むころなので、町を通る人も少ない。
俺が女の子と一緒に下校している姿なんて……見られたらそうとう恥ずかしいぞ。
都合のいいことだ。
――――やがて、町は暗くなり始める。
42 :
◆6Ur6tf9/s6 :2006/01/29(日) 00:13:46.07 ID:1+3uhbrI0
>>40 考えてありますが、それに至るまでのプロットがうやむやなので、どれほど長くなるかが不明です(´・ω・`)
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:13:47.44 ID:dl04X4wjO
>>作者
把握した。 オラ完結するまで応援するゾ!ガンガレ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:14:26.90 ID:nMlJHmBl0
45 :
◆6Ur6tf9/s6 :2006/01/29(日) 00:18:40.19 ID:1+3uhbrI0
夏は、昼が長く、夜が短い。
現在の時刻、七時過ぎである。
それでも気温は、寒くはなく涼しいくらい。
朝とは違う風が、気持ちいい。
「炎堂君はスポーツとかやらないの?」
「……昔まで、ジュードーをやってたんだけどねぇ」
「じゅ、柔道! 渋いねえぇ。これは、不審者に襲われた時、炎堂君と一緒なら安心だね!」
「あ、いや。受身ばっかりで技はあんまりやってないんだ。俺、力もないから安心できないいよ……」
……どうも俺は、マイナスにばかり物事を考えるタイプらしい。
根暗なんだろうか。どう考えても、神崎さんの性格と相反しているぞ。
「あ、そうだ! ねえねえ、炎堂君!」
「ん? どうしたの?」
と、突然、神崎さんがにやけながら俺のほうを見た。
「町外れの、倉庫が沢山ある波止場って知ってる?」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:20:30.56 ID:l00XlH0Z0
wktk
47 :
◆6Ur6tf9/s6 :2006/01/29(日) 00:23:42.72 ID:1+3uhbrI0
………そこは、俺が今朝近道をしようと通った波止場だ。
朝通ったと言うのに、悪寒を感じた、あの波止場。
「え……? 知ってるけど、どうしたの?」
「ホント!? ねえねえ、今からそこに言ってみない!?」
―――体中から、血の気が引く。
言い知れぬわだかまりが、心を支配する。
葛藤とは違う。本能的に、俺自身がそれを拒んでいるのだ。
恐らく、恐怖と言う感情から。
「やめようよ。今は夜だし、危ないよ…?」
「私ね、怖いものとか大好きなんだ! へへ、私一人じゃ怖いけど、炎堂君がいると心強いもん」
……一人ではしゃぐ彼女を見て、俺は呆然としていた。
俺は一体、どうすればいいんだろうか………?
48 :
◆6Ur6tf9/s6 :2006/01/29(日) 00:27:08.63 ID:1+3uhbrI0
「……そこまでいうなら、いいよ」
―――何言ってるんだ、俺―――
心では、違う事を考えている。
だが、くだらない見栄のために、こんな事を言ってしまった…… 。
「ホントに? ふふ、炎堂君はやっぱりカッコイイねえ!」
神崎さんが、俺の腕にしがみついてくる。
だが、正直、嬉しいと言う感情はなかった。
それ以上に、恐怖が俺を支配している。
冷や汗が、今にもとめどなく頬を伝って垂れてきそうだ。
(……言ってしまった事は仕方ない。腹をくくろう)
俺はそう自分に言い聞かせ、波止場に駆け出した。
49 :
◆6Ur6tf9/s6 :2006/01/29(日) 00:32:19.91 ID:1+3uhbrI0
波止場は、夜という神秘的な空間に包まれ、異様な光景を溢れさせていた。
何故かは分からないが、街灯は機能しているようだ。
あたりは、街灯と月明かりで、妙に明るかった。
「ここなの?」
「そうだよ」
神崎さんは、つまらなさそうな顔をしていた。
それはそうだ。期待してきた所が、こんな何も無い場所だったのだから。
逆に、俺はそれで安堵感を取り戻した。
やっぱり、何も無いに決まっている。幽霊なんか、存在しないって。
「ちぇー、つまんないの。帰ろうか」
「そうだね」
やっと彼女は、帰ることを決めたみたいだ。
俺は、ホッと息をついた。
だが、その安堵感は、すぐに打ち破られてしまった。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:34:37.16 ID:dl04X4wjO
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!!
51 :
◆6Ur6tf9/s6 :2006/01/29(日) 00:35:55.95 ID:1+3uhbrI0
「おやおや、若い男と女がこんな夜中に何してるんだ……?」
……背後から。
図太い、男の声が聞こえた。
反射的に俺は振り向き、その姿を見て…………驚愕する。
体格の良いその男は、身長は俺と同じくらい。
筋骨隆々で、図太い声に似合った武将髭が目立つ。
インナーベストを着用し、ニット坊をかぶっている。
だが、それだけでは、俺は驚愕などしない。
俺が驚いたのは……、その男の得物だ。
それは、月光に煌き、鈍い鉛色の輝きを放つ…………ナイフだった………。
52 :
◆6Ur6tf9/s6 :2006/01/29(日) 00:39:36.80 ID:1+3uhbrI0
「な、な、な……!」
俺も、神崎さんも動揺を隠しきれない。
心臓の鼓動が、いやに高まっていく……。
「俺の家で何してんだ? ここで誰にも見つからずに、愛し合おうとでもしてたのか?」
男は、ナイフを持ち替えて言った。
その目には………殺意がある。
「俺はな、前にこの町で人を殺しちまってなあ。脱獄して、ここを住処にしてたんだが……」
男が、ナイフを構える。
俺はその瞬間に、神崎さんの前に仁王立ちをする。
足がすくむ……。必至に恐怖をこらえる……。
「俺たちをどうする気だ…!?」
「見られちまったら…、殺すしかねえだろうが!!」
男が、ナイフを構えて突進してきた…!!
53 :
◆6Ur6tf9/s6 :2006/01/29(日) 00:43:20.84 ID:1+3uhbrI0
――――どうする、俺!
俺だけ避けたら、神崎さんにナイフが刺さる!
だけど、避けなきゃ俺が死ぬ!
二人助かるにはどうすればいい!?
…どうしようもない?
そんなことはない!
絶対に何か方法があるはずだ!
いや、ない――――
二人が同時に助かる方法は………、ない。
ならば俺は……………――――――
54 :
◆6Ur6tf9/s6 :2006/01/29(日) 00:48:55.26 ID:1+3uhbrI0
鈍い音。
その瞬間、俺の視界が……ぐるりと、回る。
目の前が………、薄暗くなる。周りの景色が…かすむ………。
「………!!」
「え………炎堂君?」
男にも………、神崎さんにも動揺がはしっている。
これはこの上ない…………チャンスだ!!
「ぐおおぉぉおおお!!」
俺は、懇親の力で、自身の右腕に刺されたナイフを、男の手を払って引き抜く!
男は動揺し、力を入れていなかった! ナイフは、肉から抜ける音とともに、俺の手におさまる!
「ぐぅうっ!!」
鋭い痛みが俺を襲うが……、構ってなどいられない!
「!!」
男は驚愕し、その場から逃げようとする。
だが、そのような隙は与えない。
俺は、懇親の力で、男の胸を…………刺した。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:51:42.63 ID:JQRdbvyC0
どうやらブーンが兵士になったようです描いてた人じゃん。
なんで鳥変えたの?
56 :
55:2006/01/29(日) 00:52:28.95 ID:JQRdbvyC0
×描いてた
○書いてた
57 :
◆6Ur6tf9/s6 :2006/01/29(日) 00:53:53.72 ID:1+3uhbrI0
それから後のことは………覚えていない。
ただ覚えているとすれば、泣き喚く神崎さんの声が、いつまでも耳に木霊していたこと。
後は、真っ暗な空間が目の前にあるだけであった。
そこで、俺はふいに、何かに向けて語りだす。
――――俺はどうなったんだ?
死んだよ―――――
――――あの男は?
死んだと思う―――――
――――神崎さんは?
生きている―――――
――――じゃあ……、先程から俺に語りかけているあんたは誰だ…?
……それは自分の目で確かめろ―――――
その言葉と同時に、暗い空間が、眩い光を放ち始めた。
第一話:完
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:53:55.03 ID:dl04X4wjO
(*ω* )アッーー!!
59 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 00:56:05.09 ID:1+3uhbrI0
>>55 ぐへ
秘密にしようと思ってたのにな(´・ω・`)
ちょっと最初のほうでミスっちゃいましたね…(´・ω・`)
今日はもう眠いので寝ます。
明日起きたら、第二話を投下したいと思います。
文章が下手で、お見苦しくてスイマセン。
ちなみに、ブーンは次の話から出ます。
朝までこのスレッドが生きていれば、このスレッドに投下します。
なければ、自分で作ってみます。
それではおやすみなさい。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:56:50.08 ID:oCBjVJ7tO
続きが気になる…
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:57:53.16 ID:l00XlH0Z0
なんかいいところで終わっちまったな……
ちょっと先が気になるな……今後の展開はどうなるのかな?
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 00:59:21.76 ID:dl04X4wjO
>>作者
おつかれー つづき待ってるよwktk
63 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 00:59:44.56 ID:1+3uhbrI0
それはネタバレなのでいえませんね(´・ω・`)
明日の投下は、僕が起きるのが大体8時半なので、朝の9時からちまちまと言う形になりそうです。
64 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 01:02:29.86 ID:1+3uhbrI0
第一話:人物まとめ
☆炎堂ガルシア
怖いものがニガテのようです。
これからどうなるのでしょうか…。
☆神崎雫
怖いものが好きなようです。
これからどうなるのでしょうか…。
☆男
犯罪者で、倉庫のひとつを家として使っていたようですね。
指名手配もされていたので、その場にいたガルシア達を殺そうとしました。
ガルシアの右腕を刺しましたが、その後胸を刺されて死んでしまいました。
ご冥福を。
☆( ^ω^)
次の話から活躍します。
65 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 01:03:02.49 ID:1+3uhbrI0
では本当に寝ます
おやすみなさい
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 01:07:15.42 ID:dl04X4wjO
じゃ、俺は仮面ライダーカブトまで寝るか ノシ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 01:08:04.22 ID:l00XlH0Z0
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 01:18:24.76 ID:jxQGFiSKO
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 01:24:53.66 ID:ilIzamiwO
結構面白そうだな
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 01:48:00.95 ID:i9ecMHbLO
おやすみ保守
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 01:51:20.70 ID:fesgra+M0
のんびり見守るからがんばれ。ノシ
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 02:17:02.71 ID:oCBjVJ7tO
(´-ω-`)
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 02:39:03.67 ID:s8T5AKctO
保守
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 02:44:42.84 ID:bGFqx//XO
ほ
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 03:01:28.51 ID:vTZ7+GAF0
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 03:33:11.21 ID:zV0WOjoM0
ほしゅ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 03:58:27.73 ID:zV0WOjoM0
誰もいなす
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 04:46:03.99 ID:O4RpuQaxO
ほ
ホシィ
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 06:43:58.77 ID:E17uXwD9O
保守
81 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 07:34:54.60 ID:1+3uhbrI0
(´・ω・`)
>>75 これが終わったらやります
朝ごはんを食べてきます
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 07:50:04.49 ID:UZKvLHpxO
テラ…
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 07:53:55.39 ID:Ka8WetvCO
エロい魔道士です
84 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 07:57:17.80 ID:1+3uhbrI0
偉いんです…(´・ω・`)
書き始めます
85 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 08:05:27.68 ID:1+3uhbrI0
風が体をかすめる…。
冷たくはない。春風のように暖かい。
それにどこか…・・・心地よい気分だ。
そしてその瞬間、それはおかしいことに気付く。
あれ? …俺、死んだんじゃなかったっけ?
意識がある……?
手、足……。しっかりと動くな。
体を動かせる? 右腕も痛くない?
どうなってるんだ?
俺は訳の分からぬまま、重いまぶたを開いた。
86 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 08:14:03.05 ID:1+3uhbrI0
「…………え?」
そして、その瞬間に目に焼き付けられた景色に……俺は驚愕する。
あたり一面に、花が咲いている。
ここは……丘のような場所で。俺も、沢山の花の上に寝そべっているのだ。
それに、空の色が何か変だ。
青くもなく、黒くもない。夕暮れの空と酷似しているが、何だかそれとなく柔らかい感じがする。
例えるならそれは、「あの世」である。
黄泉、と言う言葉がぴったり当てはまりそうだ。
そして、その証拠かは知らないが、辺りを見渡すと川が見える。
あれは……、三途の川なのか?
と言う事は、やっぱり俺、死んだのか?
87 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 08:22:55.52 ID:1+3uhbrI0
とりあえず、歩いてみる。
如何せん、足元には花の絨毯が広がっているため、歩く時には花を踏んでしまう。
何だか、いやな気分だ。
しばらく歩くと、俺は目の前に人の姿があるのに気づく。
……俺以外にもここに来る人がいるのか。
そう思い、俺はその人物に近づいて………腰を抜かした。
それは……、先程、俺を殺した男であったからだ。
「ん? あ、てめぇは!」
男が、俺に気付いたようだ。
だが……、俺だって怒ってるんだ! 俺の事よくも殺しやがって!
男が殴りかかってくる!
俺も、男に殴りかかる!
88 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 08:26:56.27 ID:1+3uhbrI0
………だが、手応えはない。
代わりに、空を切る音。そして、男の体を突き抜ける俺の腕。
「なっ!?」
お互いに、驚きあう。
俺の腕は男の胸を、男の腕は俺の頭を貫いていた。
だが、痛みはない。
俺たちの体が、透けているのだ……!
「どうなってんだ…!?」
男が拳を引っ込め、後ずさりする。
俺もどこか虚しくなり、その場に腰を下ろす。
「てめー、よくも俺の事殺しやがったな! 絶対お前地獄に落ちる!」
寝そべりながら、男に罵声を浴びせる。
それに怒り、男は再度俺を殴ろうとするが、やはりそれは、俺の体を貫通するだけ。
男も流石に意味がないとわかり、腰を下ろした。
w k t k
90 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 08:36:22.52 ID:1+3uhbrI0
「てめー、ふざけんじゃねえよ! よくも俺の事殺しやがって…!」
「うるせぇな! お前だって俺の事殺しただろう!」
「何言ってんだ! お前から仕掛けてきたんだろうが!」
「黙れ糞ガキ! 人の家に勝手に入ってきておいて……!」
「バーカ。あそこは公の場所だよ。いつお前の家になったんだ?」
男がいきり立ち、また俺を殴る。
意味はないのだが、この男はすぐに暴力に訴えたがる。
しばらく立つと男はまた落ち着き、ふてぶてと座った。
「…なあ」
「なんだよ」
「……俺たち、この後どうなるんだ?」
突然、男が遠くを見るような目で言う。
「さあな。あの世からお迎えでも来るんじゃないか? おめーは地獄確定だがな」
「お前だって俺の事殺したじゃねえか。お前も地獄行きだな?」
「抜かせ」
俺たちは、忌み嫌い会っているのに、何故か笑いあった。
91 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 08:40:02.08 ID:1+3uhbrI0
「あの世からのお迎えか、縁起悪いな」
………そう言った瞬間だ。
背後に、何かの気配を感じた。俺は咄嗟に、後ろを振り向く。
そしてそこで俺と男は………、この世のものでない何かを………見た。
そいつの体は白くて、少し太めの体系で……。
人間の体を、縮めたような感じだ。
「な、な、な! 何だお前!?」
男も俺も、動揺を隠せない。
一番の理由は、そいつが両手に鎌を握っているからだ!
まさかこいつは………死神!?
( ^ω^)「………動くな」
そいつは、日本語を話しやがった!
そして、こちらに歩いてくる! どど、どうすりゃいいんだ………!?
92 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 08:41:55.37 ID:1+3uhbrI0
オナニーしてきます。
飯も実はまだ食べてないので食べてきます。
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 08:44:03.14 ID:ONuCRu7O0
オナネタうpキボンヌ
94 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 08:44:57.52 ID:1+3uhbrI0
オナネタは、はにはにです。
では。
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 09:00:40.88 ID:43X5yk5JO
ほ
す
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 09:07:27.38 ID:0jl4LzpuO
続きはやく
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 09:09:56.23 ID:dl04X4wjO
( ^ω^)このあとすぐ
98 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 09:19:35.09 ID:1+3uhbrI0
( ^ω^)
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 09:22:45.88 ID:uyxB8YUT0
100 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 09:28:57.25 ID:1+3uhbrI0
やがてそいつは、俺たちの前に立ちはだかった。
身長は小さい。俺の腰の上くらいまでしかない。
だが、その手に持つ鎌は、比較にならないほど大きい。
柄の部分だけでも、手に余る大きさと長さだ。
そしてその刃先には………、なにやら赤黒いものがついているのは気にしないでおこう……。
( ^ω^)「お前たちは死んだ」
と、突然そいつが口を開いた。
俺たちはわけも分からず、身震いするばかりだ。
( ^ω^)「これより私は、お前たちを黄泉へと送る」
そいつはそう言い、俺ではなく男の前に立った。
そして、男の胸に手を当てる。
……何故か? そいつの手は、男の体を貫通しなかった。
( ^ω^)「…………ふむ」
しばらく経って、そいつは男から手を放す。
男は冷や汗を沢山かいている。当たり前と言えばそうなのだが…。
それから、またそいつは口を開いた。
少し、怒ったような表情を浮かべて。
( ^ω^)「お前はダメだな」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 09:33:50.80 ID:dl04X4wjO
('A`) マジで?
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 09:35:34.43 ID:Cb4smcIuO
( ^ω^)「おまえはおk」
男「っうぇwwwww生き返れるwwwww」
( ^ω^)「おまえはダメだな」
炎堂「…」
103 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 09:38:39.27 ID:1+3uhbrI0
そいつが、男に向けて鎌を振るった。
一瞬だった。
男は叫びもせずに………消滅……した。
「う、うわあああ!!!」
俺はハッとして後ずさりする!
やばい! このままじゃ俺までやられちまう!
逃げなければ! 死んでしまう! 俺はもう死んでいるけど、この意識まで消されるに違いない!!
俺は夢中で駆け出した。
花を踏み潰し、丘を駆け、息を切らす。
だが、それは無意味な事であった。
( ^ω^)「止まれ」
次の瞬間、そいつは、いつの間にか俺の前に立ちふさがっていた…。
もう、逃げられない。
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 09:40:47.48 ID:Cb4smcIuO
そして動けなくなった俺の舌にそいつの舌が絡んでくる…
105 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 09:46:11.33 ID:1+3uhbrI0
「お、俺をどうする気だよぉ!」
俺は無我夢中で叫ぶ。
死にたくないからだ!!
( ^ω^)「案ずるな」
「殺す気なんだろ! やめろよ!」
俺はまた走り出そうとする。
が、そいつの腕をしっかりとつかまれた。
振りほどこうとするが、出来ない!
すさまじい力だ……! 人間の大人以上の力!?
「放せ! 放せ!」
そいつは、もがく俺の腕を押さえる手とは逆の手で、俺の胸に手を当てた。
先程の、男と同じように。
「ひ、ひぃぃっ!!」
やさしいキスだった
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 09:49:22.49 ID:dl04X4wjO
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 09:49:44.79 ID:Cb4smcIuO
期待
109 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 09:49:54.39 ID:1+3uhbrI0
( ^ω^)「………」
――それから、どのくらいの時が経ったろうか?
そいつは、俺の胸の手を当てたまま、じっと動かなかった。
( ^ω^)「うむ」
だが、やがて、その手を放す。
そして―――、そいつはやはり、鎌を持ち直した。
「ま………、待てよ」
やべえ。殺される。
……だがしかし、そう思う間もなく、そいつの鎌が俺の体を切り裂いた。
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 09:50:25.81 ID:Cb4smcIuO
あながち誤爆でもない件
111 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 09:53:47.74 ID:1+3uhbrI0
………ヒュッ、と。
聞こえたのは、空を切る音だった。
「え……?」
そっと、まぶたを開ける。
先ず目に入るのは、変な生き物。
鎌を、確かに俺の体に突き刺している。
そして、俺の胸に目をやる。
鎌は……、俺を貫通している。
ど、どういう事だ!?
( ^ω^)「ほう。貴様には資質があるな。では、今から貴様に選択肢をやろう」
「は、はぁ?」
俺は自分が生きられた事への喜びと同時に、今後の事への恐怖を持った。
死んだ俺をわざわざ生かすとは……、何かある。
大体その、選択肢ってのは一体……。
( ^ω^)「一つ、貴様が我々に協力するか。一つ、背き、死ぬか。さあ、選べ」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 09:56:31.54 ID:Cb4smcIuO
背いちゃえwwwww
113 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 09:58:50.93 ID:1+3uhbrI0
「な、なんだよそれ……」
( ^ω^)「黙れ。選べ」
そいつは、淡々と言葉を言い放つ。
要約するに、生きるか、死ぬかを選べと言っているのだろう。
なら、答えは見えているではないか。
「わ、わかった。協力するよ! だから、俺を殺さないでくれよ!」
( ^ω^)「よろしい。だが」
そいつは、俺を服従させて直、曇った表情をしている。
今度は、何を言い出すんだ…。俺の頬を脂汗が流れる。
( ^ω^)「これからいくつかの試験を行う。それに合格できればの話だ」
もう、わけがわからなくなってきた。
試験に合格すれば生、不合格すれば死という事なのか……?
無茶苦茶だ……。
第二話:完
114 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 09:59:30.97 ID:1+3uhbrI0
少し仕事します。
第三話は、今日の昼〜夕方にかけて投稿したいと思っています。
ではでは。
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 10:12:48.94 ID:ilIzamiwO
把握
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 10:28:34.78 ID:1+3uhbrI0
仕事の合間をぬって保守です(´・ω・`)
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 10:50:18.48 ID:Cb4smcIuO
かわいそうに(´・ω・)保守してやるよ
118 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 10:50:26.44 ID:1+3uhbrI0
自分で保守です(´・ω・`)
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 10:52:50.37 ID:jwTxVY+BO
( ゚д゚( ゚д( ゚д|保守|゚д゚ )゚д゚ )д゚ )
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 11:00:37.73 ID:b2C2yp9k0
今北ほっしゅ
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 11:21:04.37 ID:E17uXwD9O
( ・∀・)
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 11:29:14.65 ID:b2C2yp9k0
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 11:29:56.81 ID:Cb4smcIuO
wktk
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 11:30:11.70 ID:2xh9QTWxO
保守して下さい!><
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 11:30:37.20 ID:Cb4smcIuO
ほ
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 11:34:14.12 ID:Cb4smcIuO
り
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 11:34:37.62 ID:QJm4S9YXO
句読点が多すぎる
厨かそれレベルだと判断しました
物語はwktk
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 11:43:34.74 ID:2xh9QTWxO
ほしゆ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 11:53:00.46 ID:b2C2yp9k0
HOSYU
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 12:11:35.81 ID:s8T5AKctO
保守
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 12:24:37.58 ID:b2C2yp9k0
保守
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 12:44:10.79 ID:oCBjVJ7tO
ほ
134 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 12:44:31.70 ID:1+3uhbrI0
ひひひ、ひるやすみだお
でで、でも、まままだ、仕事は続くお
うえ
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 12:48:51.25 ID:b2C2yp9k0
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 12:51:04.62 ID:Cb4smcIuO
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 13:00:55.38 ID:Cb4smcIuO
ほ
138 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 13:04:13.48 ID:1+3uhbrI0
ラーメンウメー!!
また仕事だお
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 13:28:40.30 ID:Cb4smcIuO
早く投下しるwktk
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 13:47:56.40 ID:oCBjVJ7tO
ほ
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 14:01:57.02 ID:b2C2yp9k0
か
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 14:20:57.94 ID:E17uXwD9O
ほ
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 14:29:36.79 ID:b2C2yp9k0
か
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 14:37:22.45 ID:2AGBGA8W0
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 14:48:20.96 ID:2AGBGA8W0
147 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 14:52:14.50 ID:1+3uhbrI0
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 14:53:07.18 ID:2AGBGA8W0
危ねえスレタイ晒しかけたwwwwwww
おk、もう言わない
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 14:54:24.39 ID:5aRCG45x0
150 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 14:55:58.85 ID:1+3uhbrI0
やっぱりちょっと新都社みてからやる
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 15:00:13.61 ID:WpA1L5b50
もうちょっと感情移入できるようだったらもっと面白いんだが…
まあ…今更書き方を変えるなんて、難しい話だよな
152 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 15:02:28.51 ID:1+3uhbrI0
キャラの絵を試しに描いたけど下手すぎて萎えた
しかもPSDで保存しちゃったからもう編集も出来ないとかオワタ\(^o^)/
153 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 15:06:20.59 ID:1+3uhbrI0
感情移入ですか
何だか難しいですね><
期待に応えられなくてスマンこ
154 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 15:18:17.38 ID:1+3uhbrI0
炎堂「試験って…なんだよ」
そいつは、不適に笑った。
まるで…そう。俺がその試験を受ける意味などないと言うかのような笑いだ。
その笑いを見た途端、背筋がぞくりとした。
( ^ω^)「試験を始める前に、貴様の名前を聞かせてもらおう」
炎堂「名前? 俺は、炎堂……。炎堂ガルシアだ」
( ^ω^)「ガルシアか。私は内藤ホライゾンだ。覚えておけ」
そいつ……内藤は俺の名前を聞くと、俺に背を向けた。
( ^ω^)「試験内容は簡単だ。先ず、貴様に本当に資質があるのかを試させてもらう」
炎堂「なんだその、資質って……?」
( ^ω^)「まあ、見ているがいい」
内藤はそういうと、腕を俺に向かってかざした。
刹那、俺の正面の花々が……焼ける。残ったのは、灰のみだ。
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 15:20:59.91 ID:oCBjVJ7tO
キタ━━(゜∀゜)━━!!
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 15:25:22.96 ID:E17uXwD9O
453
157 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 15:26:30.13 ID:1+3uhbrI0
炎堂「なっ!?」
( ^ω^)「私は貴様に資質を感じた。さあ、炎を出してみよ」
な、何言ってるんだこいつ!?
炎を出せ…!? 無茶苦茶だ! ファンタジーじゃないんだぞ!?
( ^ω^)「それともう一つ。この試験には、制限時間がある」
炎堂「制限時間………だと!?」
( ^ω^)「現世での貴様の肉体が消える前………つまり、貴様が火葬されるまでに試験を合格しなければ、貴様は死ぬ」
な………。
火葬されるまでが制限時間……だと?
俺は今日死んだ。
となると、後三日程度で俺は火葬されるのだろう。
制限時間は、…それしかない? それを過ぎれば、俺は死ぬ?
炎堂「無茶言え! 手から日が出るなんて、夢じゃないんだぞ!?」
( ^ω^)「口答えはいらん。己自身で勝利をつかめ」
炎堂「お、おい! 待てよ!」
内藤はそういい残すと、俺の目の前から消えてしまった。
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 15:26:41.13 ID:E17uXwD9O
159 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 15:36:49.97 ID:1+3uhbrI0
俺は呆然としていた…。
こんな訳の分からない所に放り出されて。
いきなり試験を受けろと言われて。
しかも制限時間は、俺が火葬されるまで?
さらに試験内容は炎を出せ??
――――無茶苦茶だ!
俺は苛立ちをぶつけるかのように、近くの花々をへし折った。
「くそっ………!」
俺は………これからどうなるんだよ!?
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 15:38:41.05 ID:uyxB8YUT0
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 15:39:18.30 ID:rP58Sn/dO
これ何の小説?
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 15:39:45.24 ID:PhbW+NJh0
( ~~.旦
.~旦 )
(( 旦~ グラグラ
.旦
..旦~
(旦~~
/⌒ヽ みなさん ごくろうさまです
/ ´_ゝ`)
| / お茶がはいりましたよ
| /| |
// | |
U .U
ダシャーン
\
⊂\ _,,,,,,,,__ /
\\_/ .,’'.,’:.',, .,’:.',, .,’: l .,’:.',,|[]].,’:...,
ガッ _] ).,’:.',,:.',, []] .,’:.',,.,’:.',,.,日 .,’:.',,.,’:.',, /
凵シニニ_______________,,..ノ /[]].,’:',,:',[]]/[]]\[]].,’:.',,|[]].,’:.',, _ .,’:.',,]]/ 日.,’:.',,.., . ..,,,;:[]]
165 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 15:41:41.60 ID:1+3uhbrI0
……ぼさっとしていても仕方がない。
こうしている間にも、時間は過ぎているんだ。
俺は立ち上がり、「試験」とやらを開始する事にした。
先程、内藤がしたように手をかざしてみる。
そして、そこに気を集中させ………放つ!
「とうぁ!」
………だが、静寂。
俺の手からは、何もでない。
…あたりまえだ。そんな、魔法みたいな事を出来る人間なんて、いやしない。
俺は諦めたように、花の上に寝転ぶ。
「あーあ……。俺、やっぱ死ぬんだなぁ」
俺はそのまま、眠りについた。
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 15:47:35.82 ID:b2C2yp9k0
wktk
167 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 15:47:36.18 ID:1+3uhbrI0
……どれほどの時が過ぎたのだろう。
俺は…寝ていたのか。
ゆっくりと体を起こす。
目に入る光景は……一面の花畑だ。
「試験中の居眠りか…。結局、何分くらい寝てたんだろう」
俺は大きなあくびをする。
眠気がすっかり覚めた。どこかで顔でも洗いたいものだ。
―――そういえば、ここに来た時に川が見えたよな。
あの川に行って、水で顔洗ってさっぱりするか。
別に、顔洗うくらいなら平気だろう。
俺はそう決めて小高い丘の上に登り、川を目指して歩いた。
168 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 15:55:30.06 ID:1+3uhbrI0
川までの距離は、そう遠くなかった。
先程俺のいた場所から、徒歩で数分で着けた。
水がとても綺麗だ。
どうやら川はとても長く、地平線の果てまで続いている。
ここはどちらかと言うと上流らしく、水を飲んでも問題なさそうだ。
…にしても、変だな。
こんなに綺麗な川なら、魚とか虫とかいてもいいと思うんだがな。
川の中には、小石などもない。貯水庫を水が流れているような感じさえする。
「まあ、いいや」
俺は先ず、水を手に組み、顔を洗う。
水はとても冷たく、俺をしゃきりとした気分にさせてくれた。
次に、水を飲む。
だが…。
「ま、まじぃ!」
思わず、水を吐き出してしまった。
こんな綺麗なのに……なんて味なんだよ、この川の水…。
169 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:02:29.46 ID:1+3uhbrI0
いまさらだけど、
炎堂「うるせー!」
みたいにかぎかっこの前に名前をつけるのと
「うるせー!」
なまえつけないのとどっちがいい?
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 16:06:09.52 ID:teGH9x8+0
171 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:08:02.81 ID:1+3uhbrI0
炎堂「げほっ、げほっ!」
うえええ……。
なんだこれ…、腐った卵みたいな味だ。
そう。硫黄の溶けた水を直に飲んだ感じだ。
気持ちが悪い……。
「何だお前。この川の水を飲んだのか?」
そんな俺に、誰かが声をかけてきた。
俺はハッとして、声の方向を向く。
そこには、男が立っていた。
少々細身だが、引き締まった体をしている。
内藤のような得物は持っていない。こいつも受験者なのか?
炎堂「お前も受験者なのか?」
俺はそいつに話しかける。
男「ん? 受験者? ああ、お前受験者なのか!」
炎堂「そうらしいぜ。何だか訳わかんない試験受けさせられてよ…。お前もやっぱり?」
男「バカ言えよ。俺は違げえ。俺は黄泉への代行をする死神だ」
炎堂「死神? ……内藤みたいな奴の事か?」
男「何だお前…。内藤から試験を言い渡されたのか…」
その名前を聞いた途端、男の目つきが変わった。
172 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:08:26.77 ID:1+3uhbrI0
俺は付けないほうがいいと思う
誰の台詞かも分からないほど
読解能力低くないし
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 16:08:39.84 ID:E17uXwD9O
付けない方が
175 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:08:50.91 ID:1+3uhbrI0
どうしろと言うのだwwwwwwwwwww
誰かはっきりさせておくれwwwwwww
176 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:09:59.65 ID:1+3uhbrI0
つけない場合とか、ブーンスレにしないとまずいかなぁ〜と思って、ブーンだけは( ^ω^)「〜〜」って感じにしてたけど。
つけないことにするなら、これもいらんかね。
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 16:10:30.31 ID:rP58Sn/dO
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 16:12:46.84 ID:b2C2yp9k0
179 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:13:17.97 ID:1+3uhbrI0
安価で決めたくはないぜ。
これ、結構重要だから……。
どうしよう. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/⌒\ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/。 ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/・ ゜。 ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
180 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:15:18.89 ID:1+3uhbrI0
あいや、色分けは帰って見難くなる可能性があるからいいお(´・ω・`)
とりあえず、今は付けない方向で行く事にするか(´・ω・`)
181 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:15:58.68 ID:1+3uhbrI0
と、すでに色分けされてたww
まあいいやw
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 16:15:58.82 ID:rP58Sn/dO
重要なら自分で決めろよwwwww
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 16:16:24.07 ID:b2C2yp9k0
184 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:17:06.97 ID:1+3uhbrI0
じゃあ…………ううううううむ、、、、
他のブーンスレは全部つけてるし・・・・・・・・・なあ
つけちゃおうかなあああああああああああ
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 16:17:47.23 ID:sp9Aa+Cb0
痛すぎる・・・・
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 16:18:12.26 ID:uRsdDR8hO
187 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:18:45.13 ID:1+3uhbrI0
正直すまんかった。
じゃあつけねえ(´・ω・`)
188 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:21:44.32 ID:1+3uhbrI0
まとめてくださってる方へ。
できればフォントサイズは2が希望です(´・ω・`)
そしてできれば、今まで会話の前につけてた これ→炎堂「〜〜」やら( ^ω^)「〜〜」
↑これ
を消してくださるとありがたいです。
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 16:25:06.51 ID:Zjo/b7uX0
>>184 つけると厨度が上がると、えろい人が申しておりました。
190 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:28:06.56 ID:1+3uhbrI0
その男は、ドクオと名乗った。
ドクオも、内藤と同様に、死者の魂を黄泉へと送る代行人の仕事をしているそうだ。
先程鎌で斬られた男が消滅したのも、黄泉へ送っただけだと言う。
そしてこの代行者たちなのだが……、資質と言うものを持った人間はすぐに黄泉へと送らず、試験を受けさせるらしい。
その試験を今受けているのが、俺と言うわけだ…。
「こんなところだ。何か、他に知りたい事はあるか?」
俺は、ドクオにいろいろな事を聞いていた。
そのおかげで、ここの事なども大体つかめてきた。
ここは、黄泉へと向かう一歩手前の場所だそうだ。
代行者達が死人を見定め、試験を受けさせる場所でもある。
「試験の概要を知りたいんです。結局、俺どうすればいいんですか?」
「……お前、内藤に試験を言い渡されたんだろう?」
ドクオの目つきが、またも変わる。
何か、内藤といざこざでもあったのだろうか…?
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 16:28:40.87 ID:rP58Sn/dO
>>189 ただ、付けないとブーン小説じゃなくても良いんじゃないか?
というレスを見た気がする
192 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:33:33.81 ID:1+3uhbrI0
「内藤の事、嫌いなんですか?」
「イヤ、そういう訳じゃないんだ。ただ、内藤が資質を見定めるなんて珍しい事なんだ」
俺は正直、ドクオの言っている事があまり理解できなかった。
「内藤はまあ、代行人なんだがな。格が違うんだ。貴族階級で言うと、上層のほうにいる感じだ」
「へえ……。内藤、凄いんですね」
「ああ。内藤が今回代行人を務めたのも、俺の同僚が今日急な仕事で、違うとこに回されたからなんだ」
「それでその時、俺が選ばれたと言うんですか…」
ドクオは、虚ろな目をしていた。
内藤が資質を持った人間を選ぶと言うのが、よほど珍しいのだろう。
「試験内容は分かるか?」
「はい。なんか、内藤が手から火を出してました。俺も火を出せばいいんですよね?」
俺がそういうと、ドクオは吹き出した。
なんなんだ、こいつ。
193 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:34:10.08 ID:1+3uhbrI0
一応ブーンでてるからそこはかとなくブーン小説と言う事で頼む(´・ω・`)
どうすればいいんだおれ
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 16:36:52.33 ID:rP58Sn/dO
これから、もっと内藤が出る事を期待して良いのか?
このまま続ければいい
196 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:38:01.65 ID:1+3uhbrI0
内藤はまあ結構出るが…
やっぱ炎堂メインになるなあ
ブーンのメイドも、佳代子が主人公みたいな感じに(´・ω・`)
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 16:39:21.31 ID:rP58Sn/dO
メイドスレの事忘れてた…orz
まぁwktk
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 16:40:09.31 ID:Zjo/b7uX0
>>193 誰がどのセリフを話してるか顔文字なく描写できるなら、読み物としてクオリティ高いと俺は思う。
好きに汁
199 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:42:42.46 ID:1+3uhbrI0
「なんですか! 内藤は、俺に火を出せっていったんですよ?」
「ああ、悪い悪い。だがな、そんな火を出せるなんて現実に出来ると思うか?」
「…だから困ってるんですよ」
ドクオは、くすくすと忍び笑いをしている。
俺はそんなにおかしいことでも言ったのか? 内藤から言い渡された試験内容を言ったに過ぎんだろう。
「別にそんな、手から火を出さなくたっていいだろう。ほれ」
ドクオが俺に何か投げつける。ライターだ。
「内藤は説明が下手なんだよな。俺の記憶では、とりあえず一次はどうでも良いから火を起こせばよかった気がするぜ?」
「な……。そうなんですか…?」
俺の肩の力が抜ける。
なんだ、それ。火をおこせば、何でもいいってのか?
俺はどこか気の抜けた感じで、足元の花々にライターで火をつけた。
200 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:49:17.74 ID:1+3uhbrI0
花がめらめらと燃える。本当に、これでいいのだろうか……?
「本当にこんな簡単でいいんですか?」
「何言ってんだ。俺がライター渡してやったから良いが、普通に火をつけるとなると苦労するんだぞ?」
まあ、それもそうだ。
ドクオ、いい奴なんだなと俺は思った。
やがて、俺の目の前に内藤が現れた。
先程とは違い、鎌は持っていない。
「火をつけられたか。それでは、次の試験に入ろう」
「待てよ、内藤」
と、突然ドクオが俺の横から出、内藤と対峙する。
「おめえ、やっぱり説明が下手だな? こいつ、手から火を出そうとしていたぞ?」
「何を言うか。そんな事を人間が出来るわけがあるか」
「………もういいや。まあ、後はガンバレや」
ドクオはそういい、僕に手を振って川を下っていった。
201 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:56:58.09 ID:1+3uhbrI0
「次の試験だ。この剣を抜いてみろ」
内藤はそういうと、腰から一本の剣を取り出した。
その剣は、とても美しかった。
白銀に輝く刀身、炎のように煌く真っ赤な唾と柄。
いつまで見ていても飽きを感じさせないような………、それほど美しい剣だった。
内藤はそれを、俺の目の前の地面に突き刺す。
剣は、まるで抵抗もせず、するりと地面に突き刺さった。
「これが二つ目の試験だ。把握したか?」
「把握したが…。そんな簡単でいいのか?」
俺はそう言い、剣の柄頭に手をかける。
そして、地面から―――引き抜く。
―――あれ?
おかしい。いくら力を込めても、剣が抜けない?
「お、おい内藤! どうなってんだよ!?」
俺が声をかけたとき、すでに内藤は消えていた。
第三話:完
202 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 16:57:16.08 ID:1+3uhbrI0
四話は今日の夜にでも(´・ω・`)
皆お疲れ様(´・ω・`)
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 16:58:50.46 ID:b2C2yp9k0
マスターソードキタコレ
お疲れ様でした。
お疲れほしゅ
筆でさらりと5分程度で書いてみた(´・ω・`)
反省している。そうはいかんざきです(´・ω・`)
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 17:14:43.04 ID:Cb4smcIuO
乙かれ
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 17:20:50.27 ID:b2C2yp9k0
いったん落とす?
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 17:41:59.74 ID:bFVBj98HO
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 17:46:05.73 ID:b2C2yp9k0
夜まで保守か( ^ω^)
豆男かよwwwwwwwww
ガルシアはFEから取ったのか、そうなのか豆男!
久しぶりにFEスレに来てくれお。
214 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 18:07:31.95 ID:1+3uhbrI0
初期化したらFEのデータ消えた
仕事後数時間で終わるからまってておくれ
FEスレにはってしまったお
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 18:15:16.96 ID:nMlJHmBl0
センシガルシアノムスコロス?
217 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 18:32:14.09 ID:1+3uhbrI0
自分で保守です
仕事って絵の色塗りなんだけどね('A`)
豆男がんばれおー
またオナニーとかしてくれ
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 18:39:13.04 ID:b2C2yp9k0
保守
気が向いたら炎堂とかも書いてほしいお( ^ω^)
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 18:55:41.79 ID:s8T5AKctO
保守
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 19:20:23.25 ID:nNymi7Hf0
保守って何だ ためらわないことさ
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 19:40:16.02 ID:E17uXwD9O
( ^ω^)
223 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 19:47:25.98 ID:1+3uhbrI0
いまからやるかもしれない
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 19:49:34.66 ID:PhbW+NJh0
+ +
∧_∧ +
(0゜・∀・) ワクワクテカテカ
(0゜∪ ∪ +
と__)__) +
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 19:53:03.60 ID:0jl4LzpuO
wktk
226 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 19:53:40.07 ID:1+3uhbrI0
この話は最終的に厨臭くなります
勘弁してください(´・ω・`)
227 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 19:55:35.02 ID:1+3uhbrI0
髭抜いてくる
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 19:56:00.71 ID:9HASeX8k0
229 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 19:59:12.28 ID:1+3uhbrI0
会話文の前にAAや名前は使わない方向で行きますが、今までそうしてきて見難かったりしますでしょうか?
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 20:01:27.23 ID:uyxB8YUT0
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 20:01:57.51 ID:E17uXwD9O
いいえ
232 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 20:02:13.68 ID:1+3uhbrI0
そうか
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 20:05:22.05 ID:rP58Sn/dO
難癖付けたが見易かった
234 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 20:07:03.39 ID:1+3uhbrI0
「ぐうぉおおぉお!!」
俺は剣の柄を握り、重力とは逆の方向に引き抜こうとする。
だが、その剣はびくともしない! まるで、逆側から引っ張られているかのように動かない。
「ちっくしょぉ!」
もう顔は汗だくだ。
先程から、何時間この剣を抜こうと奮闘したのだろうか。
俺はいい加減に疲労を感じ、その場に座り込んだ。
……そうしてはじめて気付いたのだが、空の色が変わっている。
空が、暗くなり始めているのだ。これは、夜?
そういえば、どれくらい時間が経ったんだろうか。
大体三日経てば、俺はあちらの世界で火葬されるのだ。
空の色が変わるということは、時間がそれなりに経ったということだろう。
これは、早く抜かないとまずいのかもしれない……。
235 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 20:17:05.96 ID:1+3uhbrI0
「仕方ねえな…」
俺は立ち上がり、再度柄頭に手をかける。
そして、一気に引き抜く!
「ぐおおおおぉぉ!」
………ダメだ。
びくともしない。
「ちっくしょー! 何で抜けないんだよ!」
俺はむしゃくしゃして、剣を蹴り飛ばす。
………ん? 蹴り飛ばした剣が……揺れた。
手で抜こうとした時は、びくともしなかったのに。
俺は、剣が刺さっている地面を見た。
剣が鞘に刺さってるんじゃなくて鞘が(ry
237 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 20:24:53.91 ID:1+3uhbrI0
「なんだこれ?」
剣が刺さっている地面に、何かがいた。
とても小さい、虫のような生き物だ。それが、何匹も刃の周りにいるのだ。
俺は試しに、剣を手で抜こうとする。
すると、その生き物達が俺の力と逆方向に、剣を引っ張っているではないか!
「こいつらの仕業か…」
今度は、剣を蹴ってみる。
その虫のような生き物は、剣の周りを囲むように散っているので、横方向の力となると抵抗が弱くなるらしい。
実際、剣の揺れは先程より大きくなった。どうやら、この虫のような生き物が原因だったようだ。
「燃やしちまうか」
俺はドクオからもらったライターを取り出し、その虫たちに向けて発火する。
すると、虫たちはその場から動かず、たちまち発火した。
238 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 20:28:36.98 ID:1+3uhbrI0
ちょっとお待ちください
用が出来たので、9時ごろ再開します
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 20:41:34.15 ID:0jl4LzpuO
ほしわゃ
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 20:46:24.47 ID:DQoCI1w0O
(V)_ (V)
ミ( ゚∀゚)彡 かに!かに!
>>240 こんなとこまでくんなwwwwwwwwwwwwww
(V)_ (V)
ミ( ゚∀゚)彡 かに!かに!
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 20:48:56.61 ID:E17uXwD9O
>>240 かってに繁殖するな(´・ω・`)wwwww
243 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 20:51:26.71 ID:1+3uhbrI0
絵を描いてみる
ブーンと炎堂。
できたら落とす。
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 21:00:53.88 ID:2xh9QTWxO
wktk
245 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 21:05:29.86 ID:1+3uhbrI0
ラフできた(´・ω・`)
246 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 21:08:11.92 ID:1+3uhbrI0
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 21:08:50.39 ID:KtduoPJC0
なんか書いてた気が・・・
◆X5HsMAMEOwに覚えあるが
248 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 21:13:42.23 ID:1+3uhbrI0
「よしっと」
虫が全て燃え尽きたのを見て、俺はライターをポケットにしまう。
そして、再び柄頭に手をかける。
「よっと」
……手応えが、あった。
剣は、音も立てずに地面からするりと抜けたのだ。
「よっしゃ!」
俺は、しばらく歓喜に浸ろうとした……のだが。
その瞬間、内藤が俺の目の前に現れた。
「剣を抜いたか。よくぞ見破ったな」
「ふっ、まあな。俺は目が良いんでなぁ?」
「……? あの虫の殺虫方は、炎で焼き尽くすしかないのだ。私はそれをよく見破ったと言っているのだ」
「え? あ、ま、まあな。俺は勘もいいからな」
―――今日は、運がいいのかもしれない。
この調子で、試験も合格したいものだ。
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 21:15:10.81 ID:DQoCI1w0O
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 21:17:52.87 ID:KtduoPJC0
>>249 ちょwwwどっかで見たと思ったらwwwwww
251 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 21:19:50.37 ID:1+3uhbrI0
「次で最後の試験だ」
内藤は、そう言った。
「その前に聞きたいことがある。今、どれくらい時間が経ったんだ? 俺が火葬されるまで、後どれくらいなんだ?」
「……ふむ。あれからもう、現世では二日ほどの時間が過ぎているな」
「な、なんだと!?」
ウソだ! いくら時計がないからといって、時間間隔までそうそう狂ってなどいない!
もう二日が経っただと!? バ、馬鹿げてる!
「驚くな。ここと現世では時間軸が少々違うのだ。こちらでの一日は、あちらでの二日と思え」
「な、な、なんだと!? じゃあ、俺が火葬されるまでって後………数時間しかないのか!?」
「そうだな」
内藤は、眉一つ動かさずに言った。
俺はそんな内藤とは対照的に、焦燥感でいっぱいであった。
252 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 21:23:03.39 ID:1+3uhbrI0
さ あ 厨 く さ く な り ま す よ !
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 21:25:09.08 ID:bFVBj98HO
そういや豆男って事は・・・・
今何抜いてる?
254 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 21:25:34.33 ID:1+3uhbrI0
「案ずるな。この試験さえ終えれば、すぐに元の体に戻してやるぞ」
「は、早く試験の内容を言えよ! 俺には時間がないんだぞ!?」
俺は、内藤の胸倉をつかんだ。
だが、内藤はすさまじい力でそれを振り払い、真上から俺を見下ろした。
「その剣の名は、レーヴァテインと言う。炎の神剣だ」
「ほ、炎の神剣?」
何を言ってるんだ、こいつは……。
レーヴァテインって、神話やゲームで聞く名前だぞ?
そんなものが実在するわけが……ないだろう?
「最後の試験は、この剣の力を借りる事だ。この剣の力で、炎を出せ」
内藤はそういい残すと、消えてしまった。
俺は何かを言いかけたのだが、それも意味がないとわかると、喉の奥に飲み込まれてしまった。
「くそっ!」
剣の力を借りる!? 生きてもいない物質にどうやって力なんか借りるんだよ!!
第4話:完
255 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 21:26:01.97 ID:1+3uhbrI0
残念
これからオナニーだ
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 21:26:49.16 ID:2xh9QTWxO
バッチコオォォイ!!
257 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 21:36:18.66 ID:1+3uhbrI0
今日はこれで終了です
続きはまた明日………
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 21:37:35.99 ID:KtduoPJC0
おkおつかれ
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 21:39:11.84 ID:2xh9QTWxO
ちょwwwwwwwwwおまwwwwwwwww
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 21:54:19.25 ID:0jl4LzpuO
ほしゅ?それとも落とす?
261 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/29(日) 22:04:32.90 ID:1+3uhbrI0
どちらでも構いません…
ただ、明日投下するのは夜になると思うので微妙ですね
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 22:15:54.50 ID:X4rz7Lt40
リア厨の俺もwktk
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 22:40:47.44 ID:1+3uhbrI0
保守してもアレなのかなあ(´・ω・`)
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 22:57:29.14 ID:0jl4LzpuO
絵うpとかあるなら保守しよう
何もなしに1日保守はきつい
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 23:10:19.89 ID:43X5yk5JO
ほす
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/29(日) 23:27:21.87 ID:6EQiAP4A0
豆男ヽ(*´∀`)ノ
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 00:10:54.28 ID:pKzA88X5O
保守
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 00:36:18.74 ID:zbegXx4iO
ほす
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 01:01:18.37 ID:NntBNaMf0
ほ
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 01:18:10.44 ID:T5Of5OMsO
ホァーッホァーッ
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 01:41:20.22 ID:sEIPPzvYO
豆男、FE実況はどうしたんだ
ああわ
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 02:35:43.62 ID:HK566sZrO
あぶねぇよ
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 02:49:39.31 ID:pKzA88X5O
保守
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 02:50:33.32 ID:RdhkIPRtO
(’e’)うわぁ〜〜〜
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 03:17:50.25 ID:6WNoDwBW0
ゴミ低脳厨房臭い中学生の小説みたいな文章だなwwwww
別に内藤が主人公である必要はないが、キャラ変わってるのはダメだろアホwwwwwwww
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 03:18:58.65 ID:nML1lT/i0
くそ擦れの割には300くらいかきこまれてるじゃねぇかぁ
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 03:21:29.32 ID:eHaD5wbW0
今追いついたけど
>そいつは、不適に笑った。
って( ^ω^)この顔が?w
後主人公じゃなくてもいいけどキャラまで変わるのはダメじゃね?
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 04:23:23.88 ID:Ind96PHkO
( ^ω^)ほ
>>276 >別に内藤が主人公である必要はないが、キャラ変わってるのはダメだろアホwwwwwwww
それには同意するが
>ゴミ低脳厨房臭い中学生の小説みたいな文章だなwwwww
これもかなり厨(ry
まずはお前がまともな文章を書けるようになってから出直そうか。
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 06:43:15.83 ID:bu/XO8gOO
( ^ω^)…
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 07:19:01.40 ID:zbegXx4iO
ほす
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 07:23:08.01 ID:NKqMNo+10
こ
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 08:19:25.90 ID:/dDlbXdJO
に
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 09:10:38.20 ID:Ind96PHkO
た
287 :
まめお:2006/01/30(月) 09:50:37.00 ID:k5isKH78O
まあ夜まで待って下さい
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 10:47:34.70 ID:zbegXx4iO
ほす
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 10:47:51.00 ID:CHbrngtcO
ほ〜
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 11:36:45.25 ID:in1navYiO
ほ
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 11:47:27.03 ID:rXd5+ZHoO
ほ
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 12:49:19.23 ID:B60oDjHy0
ほ
ほす
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 13:40:05.14 ID:uT4Q322M0
キャラ変わってても別にいいんじゃね?
勇者スレなんてブーンの面影もなかったぞwwwwwwww
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 14:05:54.42 ID:uT4Q322M0
ほす
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 14:26:55.65 ID:uT4Q322M0
ほす
誰か応援たのむ
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 14:46:03.96 ID:SUoWtcVPO
まかせろ ほしゅ
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 15:14:37.11 ID:uT4Q322M0
ほす
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 15:40:08.24 ID:CHbrngtcO
ほーしゅ
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 16:07:13.33 ID:T5Of5OMsO
キャラ違うキャラ違う言うけどお前らブーンの何に執着してんだよw
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 16:10:47.64 ID:K4DA9XSS0
( ^ω^)
↑このへん
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 16:19:16.49 ID:g4ERgbXm0
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 16:45:42.81 ID:bIY4KZgtO
まだ残っていたwwwww
(V)_ (V)
ミ( ゚∀゚)彡 かに!かに!
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 17:02:36.03 ID:/d7RJ0Di0
ほす
(V)_ (V)
ミ( ゚∀゚)彡 かに!かに!
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 17:17:05.52 ID:SUoWtcVPO
かにガ増殖中…のりノ援軍も頼ム
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 17:19:40.83 ID:NKqMNo+10
ほほほほぉぁぅぃぉぁうぁぁい
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 18:09:21.79 ID:eZaBqCRn0
ほぁぁぁ
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 18:36:01.68 ID:CHbrngtcO
アブナイ
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 18:48:45.16 ID:lGqW2Oec0
ほsssssssssssssssssssssっしゅ
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 19:10:39.26 ID:A3SA2pmXO
(V)_ (V)
ミ( ゚∀゚)彡 かに!かに!
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 19:23:45.31 ID:lGqW2Oec0
保守党
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 19:25:18.86 ID:NKqMNo+10
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 19:57:30.65 ID:pKzA88X5O
保守
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 19:57:49.68 ID:CHbrngtcO
ほ
ほす
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 20:39:04.96 ID:rXd5+ZHoO
豆男はまだなのか
もう夜だぞ
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 20:50:30.76 ID:T5Of5OMsO
ニートと違って忙しいんだろう
319 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 21:02:39.79 ID:PylBVESq0
今北産業
320 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 21:03:35.26 ID:PylBVESq0
ブーンのキャラ違ってごめん
俺中二病なんだ…
もしあれなら、今から変更する
今帰ったばかりで、風呂はいった
メシ食ってくる
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 21:11:02.89 ID:T5Of5OMsO
ウジウジしてねーで自信持てや糞が。
兵士の頃と比べりゃてめー文才は5倍は良くなってんだよ。
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 21:16:08.60 ID:/d7RJ0Di0
323 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 21:28:01.38 ID:PylBVESq0
把握した
サゴジョウ……ウッ(´;ω;`)
>>1 ちょwww西遊記見てんなよwww
うっちゃんカッコヨスwww
325 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 21:34:35.54 ID:PylBVESq0
よし、やるぞ!
あ、その前にさ
誰かD.C.の頼子さんが消えちゃうとき辺りからのエンディングの曲持ってない?
音夢とさくらが寝てる絵が出てくる奴なんだけど
326 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 21:38:26.81 ID:PylBVESq0
とりあえずブーンの口調はこのままで続けてみます
後で問題あるようなら、変えますね
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 21:38:34.88 ID:vr+GqVWS0
俺は兵士スレも好きだったな
FE大好き人間だから
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 21:38:50.16 ID:+OA0wYpu0
329 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 21:45:54.29 ID:PylBVESq0
「わっかんねー…」
剣と幾時間かにらめっこを続けている俺。
内藤は力を借りろと言うが……正直、意味不明だ。
俺は、不意に剣を見直す。
白銀の刀身が、やはりとても美しい。見ているだけで引き込まれそうだ。
炎の神剣というだけあって、柄は燃えるような赤い色をしている。
白と赤というコントラストが、なんとも美しい……。
「う…っ!?」
―――その時、俺は不意に頭痛を感じた。
単なる頭痛ではない。怪音波か何かを浴びせられているような感じだ!
視界が、ぐにゃりと歪む……!?
ぐっ……! 意識が………、剣に吸い込まれる……!?
330 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 21:53:15.22 ID:PylBVESq0
「………?」
気がつくと、真っ暗な空間にいた。
前も、後ろも、横もどこもかしこも真っ暗だ。
目を開けているのに、景色を何も確認することが出来ない……。
「足場は、あるのか」
地面を叩くと、コンコンと音がする。
地面は固く、しかも冷たい。
先程の花畑とは違う場所のようだ…。
「……。あれ?」
俺、どうしてここに来たんだっけ?
そうだ。確か、剣を見ていて……引き込まれるような感じがして……。
そして、気がついたらここにいたんだ。
「……まさかここ、剣の中なのか?」
そんな馬鹿な。
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 21:53:35.90 ID:SUoWtcVPO
西遊記が終わったので作者がスピードをうpするようです
⊂二二( ^ω^)二⊃ブーン
332 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 22:01:11.24 ID:PylBVESq0
…とりあえず、歩いてみるか。
前に向かって、足を一歩踏み出す。
―――刹那、轟音が当たりに鳴り響く。
岩石がどこかで音を立てて崩れ落ちている!?
何かが……流れている! 地面が、揺れている!
な、何が起こってるんだ!
そして次の瞬間……、白光が空間を支配する!
「ぐぁぁっ!!」
あまりの眩しさに、俺は目を瞑る。
目を開けていたら、失明してしまうほどの……それほど強烈な光だった。
――――――やがて。
その光がおさまる頃、俺は静かに目を開ける。
「……え?」
そして俺は驚愕する。
俺の立っている場所は、小さい岩の上。そしてその下を流れるのは……マグマ。
333 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 22:08:51.98 ID:PylBVESq0
「なんだよ、これ!」
俺の乗っていた岩は、マグマから数メートル上に浮いている。
俺の下のマグマは、流れている! ここは、活火山の近くなのか!?
……熱気が込み上げてくる。
猛暑の気温より暑い……。このままここにいたら、水分が足りなくて死んでしまう程に汗をかいてしまうだろう。
どうにかして、ここから抜け出さなくては!
……しかし、俺の乗っている岩以外に見えるのは……マグマだけ。
抜け出す? 不可能だ…。
「くそっ!」
万事休すか…?
334 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 22:15:09.03 ID:PylBVESq0
………その時、俺は何かが光っている事に気づく。
俺の傍らにある剣の唾に埋め込まれた、宝石のような球体が光を放っているのだ。
「なんだこれ」
俺は剣を拾い上げ、その球体に目をやる。
……その瞬間、頭の中に……何かの声が入り込んできた!
『聞こえるか』
「な!?」
け、剣が喋った!?
そんな馬鹿なことがあるか!
『返事をしろ』
もう、何が何だか分からない……。
とりあえず俺は、流れに身を任せることにした。
「聞こえてるぞ…」
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 22:16:58.10 ID:NKqMNo+10
336 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 22:23:59.76 ID:PylBVESq0
『宜しい』
剣が、俺に向かって喋る。
訳が分からないが、何もしないよりはマシな状況だ。
それに、この試験は剣の力を借りると言う所にある。これは重要な事かもしれない。
「早速で悪いんだが、あんたの力を借りたい。そうしなきゃ、俺が殺されちまうんだ」
『我が力を望むか……。何年ぶりだろうか、そのような事を言う者は』
剣は、どこか躊躇いを見せている。
鬱陶しいな。
「頼むよ。どういう事かはよく分からないが、あんたの力を貸してくれ」
『…良いだろう』
剣は、あっさりと受け入れてくれた。
なんだ、この試験も簡単に終わったな。
『ただし、条件がある…』
「条件だと?」
『今から、私の言う事を聞け』
「…それくらい、構わないぞ」
『では、そのマグマの中に私を抱えて飛び降りろ』
337 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 22:30:23.61 ID:PylBVESq0
「…は?」
『聞こえなかったか? 私を抱えて、飛び降りろ」
な……何を言ってるんだ、こいつ?
下はマグマなんだぞ? 熱気をこんなにも放っているんだぞ?
落ちたら………間違いなく死ぬぞ。
「ふ、ふざけんなよ! 落ちたら俺が死んじゃうじゃねーか!」
『私は飛び降りろと言っている』
「無茶言えよ! 嫌だよ!」
『ならば力は貸せぬ』
俺はどうすればいいんだ!?
こいつの言うとおりにしたら、ほぼ間違いなく俺は死ぬ!
だが、こいつは飛び降りた後に力を貸すような言葉を見せている…。
もしかすると、飛び降りても死なずにすむのかもしれない…。
どうすれば良いんだ!?
葛藤する。こんな事決められない! だが、決めなければいけない!!
「ああ…!! もうヤケだ!!」
俺は無我夢中でレーヴァテインを抱え、マグマに身を投げた。
338 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 22:37:50.73 ID:PylBVESq0
「ひぃいぃぃ!!」
マグマが近くなる!
熱気もそれにあわせて近くなる! 体が溶けそうなくらい熱い!
やっぱ俺死ぬんじゃないか!? おいおい、こんなのないだろう!?
……やがて、俺の体がマグマにぶつかる。
俺は、思い切り目を瞑った。
――――――――――――
「…………?」
熱くない。というか、着水したような感覚もない。
俺は、そっと目を開ける。
「!?」
俺の体を、薄いオーラのようなものが包み込んでいた。
それによって、俺はマグマから守られているらしい。皮肉な事に、俺は確かにマグマの中にいるようだった。
そのオーラだが……、どうやら剣が出しているようだ。
俺の度胸でも、試したのか?
339 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 22:42:32.66 ID:PylBVESq0
パソコンが何かおかしくなった
ちょいまった
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 22:43:57.79 ID:CHbrngtcO
おぃぃぃwwww
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 22:46:01.95 ID:/d7RJ0Di0
受験生なのでほすして寝る
こっからはおまいらにほすまかす
(V)_ (V)
ミ( ゚∀゚)彡 かに!かに!
342 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 22:47:34.76 ID:PylBVESq0
『貴様の覚悟、しかと受け止めさせてもらった』
剣がそう言う。
つまり、最後のこの試験は、俺の度胸を見せる試験だったわけだ。
……辺りの風景が変わる。
そこは、先程の花畑になっていた。
「あれ?」
剣がなくなっている。
あれ? 剣はどこへ行ってしまったんだろう?
剣を探そうとする俺の手を、何かがつかんだ。
内藤だ。
「合格だ。やはり貴様には資質があったな」
「そ、そうだ! 合格したなら早く生き返らせてくれよ! 俺の体、まだ無事なんだろうな!?」
「案ずるな。今焼かれようとしている」
「ば、バカヤロー!! さっさと戻せ!」
内藤が、静かに俺の額に指を当てる。
次の瞬間、俺の意識が途絶えた。
343 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 22:48:52.75 ID:PylBVESq0
第五話:完
6話は明日の10時くらいからかもしれません…(´・ω・`)
落ちていたら、スレ立てます(´・ω・`)
ではみなさんおやすみ
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 22:52:05.02 ID:mJzVgznF0
AM or PM?
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 22:57:46.80 ID:jO0swhxB0
おつー
346 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/30(月) 23:09:24.98 ID:PylBVESq0
PM
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 23:15:03.55 ID:aEmPv0Ls0
ブーンが主人公じゃないならスレタイ変えたほうがいいんじゃね?
キャラもかなり違うみたいだし。
確かに文才はあるけど、ブーンらしさがないって言うか・・・
設定厨でごめん。
別に面白けりゃええやん?( ^ω^)
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/30(月) 23:52:08.86 ID:CHbrngtcO
アブナイ
ホシュ
大体誰がそんなこと定義したのか
自分に合わないのなら読まなきゃいいだけなんじゃない(´・ω・)?
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 00:03:02.34 ID:b80i2pQ3O
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 00:19:43.18 ID:G6zv5za2O
なんかどう考えても( ^ω^)=魔道士なイメージが浮かばないwww
ともあれホッシュ
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 00:22:57.71 ID:zWf6sxzx0
むしろブーンは魔道士も似合うんじゃないかと思った俺wwwwwwww
ぬるぽ
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 01:08:30.66 ID:knSaGkKDO
ガッ
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 01:20:35.68 ID:PqK7SnoyO
ほしゅ
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 01:46:53.33 ID:/arAEidpO
落とさせん
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 02:32:49.08 ID:zWf6sxzx0
イ呆守
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 02:44:02.69 ID:2itcDi3QO
ほ
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 03:23:22.00 ID:9rTkv2vmO
す
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 04:43:57.34 ID:WEUwfiiFO
の
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 06:11:23.27 ID:6v9Kcw+L0
別にいいけどだったらわざわざブーンを使い必要もないんじゃないか。
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 06:54:43.71 ID:L9ah1zOs0
(V)_ (V)
ミ( ゚∀゚)彡 かに!かに!
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 07:01:21.87 ID:iW1DhlCvO
ノ口
1木
┏┻┓
.━╋
.ヽ┃
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 08:08:32.36 ID:iW1DhlCvO
ほ
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 09:39:51.60 ID:C+kPhmz50
ほっ・・・ほっぁぁぁぁ
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 10:09:56.76 ID:WEUwfiiFO
保守
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 11:29:27.27 ID:CQ/GTmOCO
ほ
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 11:56:34.81 ID:iW1DhlCvO
し
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 12:48:14.24 ID:WEUwfiiFO
の
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 12:58:11.11 ID:aO+TlAgmO
あ
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 12:58:46.93 ID:zdmBdWLX0
の
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 12:59:02.74 ID:4rXA60/t0
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 13:51:58.46 ID:80WNEUQU0
ほ
し
の
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 15:40:09.19 ID:M0z7XL/IO
も
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 16:06:56.48 ID:SgaFEZw6O
今北。ともあれ、これはこれで問題無いと思うが…漏れは面白く読ませてもらってるぞ
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 16:36:06.74 ID:GoVliFCI0
保守
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 16:57:47.71 ID:GoVliFCI0
保守
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 17:11:12.04 ID:cnDMDsXgO
昨日から読み始めた
おもろい
ほす
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 17:17:47.95 ID:GoVliFCI0
保守
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 17:21:14.36 ID:GoVliFCI0
保守
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 17:36:43.85 ID:3WxThscO0
ほ
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 17:45:48.54 ID:3WxThscO0
し
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 18:08:47.97 ID:9MFBee4yO
今北産業
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 18:29:04.24 ID:dNVUbHblO
>>386 22:00ごろに
作者登場予定
それまで保守して待て
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 18:44:14.38 ID:FgbTh23R0
ここは投稿予定時間が早くていいお
さあみんなで豆男先生に応援のメッセージを送ろう!
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 19:14:22.45 ID:iW1DhlCvO
おいおめーら保守しろよ!!!!
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 19:27:16.12 ID:3WxThscO0
保守
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 19:56:28.87 ID:3WxThscO0
保守
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 20:01:05.98 ID:1N2BhJS+0
保守ホッシュ
そろそろ豆男の時間ですよ( ^ω^)
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 20:14:42.34 ID:cnDMDsXgO
授業出てない俺がほす
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 20:15:00.17 ID:knSaGkKDO
ワクワク
テカテカ
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 20:26:20.92 ID:iW1DhlCvO
ごめwwまちがえたwwwとりあえずあと2時間まとうかwwwwwwwwww
壁|∀・)・・・・・ジー
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 20:52:45.46 ID:W35LvXAEO
今読んだ
なんか新鮮でいいな
作者頑張れ
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 20:58:06.45 ID:82v7knEh0
なんだか、斬新。保守しておこう
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 20:59:48.68 ID:82v7knEh0
あげてやるぜー
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 21:13:20.49 ID:82v7knEh0
おりゃ
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 21:14:10.90 ID:3WxThscO0
ほしゅっしゅ
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 21:17:19.92 ID:yoVkjq3C0
ホシュロス
あぼーん
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 21:29:11.14 ID:82v7knEh0
負けずに保守
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 21:36:51.67 ID:WwihCjKu0
ほす
409 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/31(火) 21:38:16.03 ID:X4p6ue490
やあ(´・ω・`)
410 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/31(火) 21:39:04.58 ID:X4p6ue490
熱が出たから投下は少なくなりそうだ(´・ω・`)
明日は2時ごろから投下はじめるから許してくれ(´・ω・`)
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 21:41:07.16 ID:82v7knEh0
大丈夫?無理せずに頑張ってください。
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 21:41:27.24 ID:RzCGIbr9O
エロゲ臭漂う文章ですね
413 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/31(火) 21:42:36.28 ID:X4p6ue490
エロゲ臭なんてないよwwwww
ちょっと頭乾かしてくる
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 21:51:08.44 ID:82v7knEh0
あぶねぇ
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 21:51:33.21 ID:Y3pZHM/30
とりあえずPSPから薬おいていきますね
つ[∴][θ]旦
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 21:51:49.08 ID:82v7knEh0
熱を測ったら俺も少し熱が出てた
417 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/31(火) 21:52:06.89 ID:X4p6ue490
「む」
次に意識が戻った時、俺は暗くて狭い空間の中にいた。
恐らく、棺の中か何かだろう……。まさに火葬直前なのか。
だが、ここで俺が普通に出てきたらどうなるんだろう?
死んだ人間が生き返るなんてけったいな話だよな。右腕もどうなってるやら。
だが、深く考えていても仕方がない。
俺は意を決め、棺の蓋を押し開けた。
――――日が差し込む。
時刻は日中のようだ。いい天気だな。
…だがそんな事よりも、気になるのは俺に向けられる、沢山の声だ。
「な、なんだってー!」
「お、おい! 生き返ったぞ!?」
「そんなバカな!」
……なんて言い訳しようかな。
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 21:53:50.84 ID:x1m4dw/Z0
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 21:59:03.68 ID:PhIPKa60O
wktk
420 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/31(火) 21:59:13.77 ID:X4p6ue490
とりあえず、狭苦しくて臭いので棺から体を起こす。
まるで何日も体を動かしていなかったかのように、全身の骨が軋む。
そこで、俺は気づいた。
…右腕の傷が、完治している。
傷跡もない……。周りの大人たちでも、その事を話している人も少なくない。
「おい、ガルシア! お前大丈夫なのかよ!」
と、突然誰かに肩をつかまれる。
逆立つ茶髪が特徴的なこいつは……同じクラスの、木之下だ。
「ああ、問題ねえ」
「あ、あのな! お前、死んだんじゃないのかよ!?」
「生き返ったんだよ」
木之下は、呆然としている。
当然か。死んだ人間が目の前で生き返るなんて、そうそうない事だ。
そのうち、周りの大人たちも続々と俺に身を寄せてきた。
暑苦しいな。
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 22:02:37.16 ID:PhIPKa60O
炎堂なんて名前のわりにやたら暑いのを嫌うよな
422 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/31(火) 22:08:50.54 ID:X4p6ue490
「炎堂君!!」
「ぬぉ!?」
そんな暑苦しい群集を抜けて、俺に飛びついてきた人がいた。
…神崎さんだ。
彼女に抱きつかれて、俺はその場に仰向けになって倒れてしまった。
その上に、彼女がまたがっている。凄い状況だ…。
「よかった……。私の所為で炎堂君死んじゃって……うぅ……」
「あ、あ、その…。ええと、俺別に死んでないし…ええと」
泣かれた。どうしよう。
まあ、確かに彼女には一番心配をかけたのは事実だろう。
自分の所為で誰かが死ぬような事があったら、正直俺は耐えられないだろう。
「まあ、なんだ。神崎さん、俺は生きてるんだから気にしなくていいって」
……本当は、死んだんだよな。
内藤が生き返らせてくれたから、俺は今ここにいられる。
―――ん?
そういえば、なんで俺は生き返らせられたんだろう…?
まさか、生き返らせたのは……何かに俺を使う為か…!?
423 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/31(火) 22:16:07.64 ID:X4p6ue490
「やれやれ……」
戸惑う俺の前に、ドクオが現れた。
周りの大人たちは、どうやらドクオの存在に気付いていないらしい…。
俺は小声で、ドクオに話しかけた。
「おいおい、そういえば俺は何で生き返らせられたんだ?」
「それを今説明しに来たんだ。内藤の奴、適当に終わらせやがって…」
ドクオはぶつぶつと内藤の悪口を言っている。
やはり、仲が悪いのだろうか?
「悪いがここじゃ説明できん。人のいない所に行きたいんだが……無理か?」
周りは、大人たちが囲んでいる。
逃げ出したら、それこそ大変な事になるだろう。ちょっと無理な注文だ。
「無理っぽいな。夜とかに回すのもいいんだが、マスコミとか来そうで怖い」
「………仕方ないな。お前が暇になったらまた来るよ」
ドクオはそう言って、消えた。
そうだよな。考えてみれば、死人が生き返るなんて……俺は本当にニュースに出るかもしれないなぁ。
面倒くせぇ…。
424 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/31(火) 22:20:55.29 ID:X4p6ue490
うう
鼻水が酷いので少々お待ちを
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 22:23:18.79 ID:82v7knEh0
がんばれ!!!
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 22:23:23.94 ID:iW1DhlCvO
wktk
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 22:25:44.61 ID:cnDMDsXgO
ゼンゼンおっけええええ
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 22:30:51.51 ID:3WxThscO0
429 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/31(火) 22:31:18.40 ID:X4p6ue490
その後は酷かった。
何故か親父にぶん殴られて、神崎さんには泣き喚かれ、医学者が勝手に俺を調べて……。
やっと自由になれたのは、数日経った頃だった。
その日の夜に、ドクオはきちんと俺のところにやってきた。
「やれやれ……。本当はお前が戻った日に言う筈だったんだがな」
「何をだ?」
「お前の仕事だよ」
…仕事?
やはり内藤たちは、何か目的があって俺を生き返らせたのか。
「仕事って何だよ?」
「ん…。その前に、剣出せるか?」
剣…レーヴァテインか?
馬鹿言え、俺が戻ってきたときからどこにもないんだぞ。
「どこにあるんだよ」
「ああ……。剣出て来い! って念じてみな」
「…? 念じる?」
「簡単に言うと、お前の心の中にしまってあるんだ。お前が出そうと思えば、いつでも出せるわけだ」
俺が試しに念じてみると、本当に何処からか剣が出てきて、俺の手中におさまった。
430 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/31(火) 22:33:32.03 ID:X4p6ue490
もうだめぽ。
くらくらするおwwww
明日は午後の二時ごろに書き始められると思うんだ。
木曜日は休みだし。
寝かせてくれ(´・ω・`)
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 22:38:17.88 ID:O8sSKnlY0
作者乙。
432 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 22:39:27.86 ID:82v7knEh0
お疲れ様ー
433 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 22:44:23.89 ID:cnDMDsXgO
乙彼
434 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/31(火) 22:45:47.78 ID:X4p6ue490
「……それで、この剣で俺に何をしろと?」
「簡単に言うと、魔物退治だなぁ」
…は? 何を言ってるんだ、こいつは…。
魔物? それって、ファンタジーの世界の生き物だろう?
「魔物?」
「ああ、魔物だ」
「いや……なんだよ、それ」
「なんだ、内藤の奴何も説明してないんだな……」
それから俺は、ドクオの説明を受けることになった。
俺の仕事とやらと、魔物について。
「俺や内藤は、その道では代行人と呼ばれている魔道士だ。
魔道士といっても、別に魔法を使って云々するわけじゃないぞ。
力を与えるんだ。例えば、お前の炎の力なんかそうだなぁ」
「炎の力? なんだそれ…」
訳が分からない。魔法なんて、ファンタジーの世界のものだろう。
「お前はレーヴァテインの力を借りている。
レーヴァテインは炎の神剣だ。だからお前は、炎の力を持っているんだ。
試しに、外に行ってその力を使ってみるか」
ドクオはそういって、外へ行ってしまった。
だが、俺は正直頭の中が混乱して、その場に立ち尽くしてしまっていた。
第6話:完
435 :
◆X5HsMAMEOw :2006/01/31(火) 22:46:03.92 ID:X4p6ue490
きりよくおわらせました
ではまたあしたあおう
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 22:48:40.32 ID:9hAgZwyO0
oyasumi
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 22:53:54.71 ID:evwklFGR0
おやすみ〜wktkして待ってるお
豆男お大事に
ところで一人で保守するなんて
>>439はいい奴だよな
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 22:59:01.30 ID:PhIPKa60O
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 22:59:34.72 ID:PqK7SnoyO
ど〜も
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 23:12:23.97 ID:PhIPKa60O
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 23:12:35.58 ID:PqK7SnoyO
ほしゅ
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 23:14:55.94 ID:PqK7SnoyO
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 23:19:00.59 ID:yoVkjq3C0
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 23:21:04.22 ID:PqK7SnoyO
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 23:26:23.11 ID:dNVUbHblO
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第7話投稿は 【 お昼14:00ごろ 】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
447 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 23:36:51.07 ID:iW1DhlCvO
ちょっとまってw豆男は何か勘違いしてないか?
明日は水曜日だよな
448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 23:47:29.69 ID:PqK7SnoyO
ほしゅ
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 23:50:16.31 ID:PhIPKa60O
>>445べっ、別にあんたのことなんか好きじゃないんだからね。き、嫌いじゃないけど…
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 23:52:54.56 ID:PqK7SnoyO
>>449うわっ!!!ツンデレ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………ハァハァ
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 23:54:42.64 ID:PhIPKa60O
まぁリアルで女だと言うのは内緒だ…え?もちろん嘘ですよ
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/31(火) 23:59:16.89 ID:zrCpxjRLO
酷いっ!俺というものがありながら他の男に走るなんて…
453 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 00:00:27.00 ID:ql0DzGCCO
454 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 00:01:33.66 ID:tBxFlS9RO
>>452 すまない………
でも本当に愛してるのは君だけさ
>>451 そういうわけだからさぁ帰った帰った
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 00:08:45.26 ID:ql0DzGCCO
ξ///)ξ ツンはエロい魔道士です立てようかな
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 00:11:50.17 ID:XzHe+pXBO
457 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 00:25:54.08 ID:tBxFlS9RO
ほしゅ
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 00:37:26.61 ID:VOA5pg5S0
ノ口
1木
┏┻┓
.━╋
.ヽ┃
(V)_ (V)
ミ( ゚∀゚)彡 かに!かに!
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 00:48:19.09 ID:tBxFlS9RO
ほしゅ
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 01:04:44.55 ID:uZVBef3yO
レーヴァティンの7文字を見る度に思うのだが、
ムスペルの世界って全てが炎でできてんだから
棒状の物ならなんでも炎の魔剣になるんじゃね?
461 :
447:2006/02/01(水) 01:38:17.27 ID:r3cQyoZZO
おまえら何無視してんだよwwwwぶっ飛ばすお(#^ω^)
とりあえず明日(既に今日)は水曜だろうが
430:◆X5HsMAMEOw :2006/01/31(火) 22:33:32.03 ID:X4p6ue490
明日は午後の二時ごろに書き始められると思うんだ。
木曜日は休みだし
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 02:18:25.32 ID:qOESB1GN0
ふぉ
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 02:18:50.78 ID:UO9YV3sxO
保守
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 03:01:03.70 ID:tBxFlS9RO
ほしゅ
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 03:41:33.30 ID:qOESB1GN0
ほ
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 04:14:18.03 ID:qOESB1GN0
へ
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 04:38:28.64 ID:qOESB1GN0
ふ
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 04:56:58.74 ID:F19DEXC/0
ほ
469 :
【吉】 :2006/02/01(水) 06:20:29.77 ID:hZrtcb6+0
し
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 07:00:36.06 ID:NS8q6zqQO
保守
471 :
【凶】 :2006/02/01(水) 07:52:51.15 ID:NS8q6zqQO
保守
472 :
omikuji:2006/02/01(水) 08:45:17.38 ID:1LYjqVxjO
保守
473 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 09:10:18.82 ID:r3cQyoZZO
ホ
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 09:32:46.53 ID:r3cQyoZZO
リ
475 :
【末吉】 :2006/02/01(水) 10:02:50.09 ID:hpK2nzcNO
電
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 10:27:11.96 ID:r3cQyoZZO
と
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 11:02:41.09 ID:c8PDFdLhO
hosyu
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 11:39:55.49 ID:r3cQyoZZO
ほしゅ
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 12:13:18.23 ID:h9Dj1PtX0
ほ
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 12:40:00.04 ID:yXoyvSw70
こ
481 :
【大凶】 :2006/02/01(水) 13:14:22.75 ID:RhSAh8j9O
ほしゅ
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 13:28:36.39 ID:hpK2nzcNO
14:00まで もう少しなんだが 果たして作者は現れるのかな…
483 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 13:34:27.60 ID:apYRhw+W0
はぁ、はぁ
484 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 13:37:53.64 ID:apYRhw+W0
雨が酷くて今帰った
熱が悪化したのでちょっと寝る(´・ω・`)
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 13:59:26.85 ID:hpK2nzcNO
( ^ω^)「作者がヤバい… お、おい血清持って来い!血清ーっ!」
486 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 14:26:38.82 ID:apYRhw+W0
ウア
487 :
【大吉】 :2006/02/01(水) 14:27:45.91 ID:NS8q6zqQO
作者さん、無理しないで休んで下さい
488 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 14:37:55.87 ID:apYRhw+W0
ではすまんこ
ちょいと薬飲んだので寝る
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 15:12:16.13 ID:UO9YV3sxO
作者ガンガレ
保守
490 :
【小吉】 :2006/02/01(水) 15:14:27.65 ID:NS8q6zqQO
作者さんお大事に!
491 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 15:40:36.92 ID:apYRhw+W0
帰還した
492 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 15:45:37.59 ID:apYRhw+W0
4時からやる
493 :
【豚】 :2006/02/01(水) 15:48:08.98 ID:NS8q6zqQO
楽しみですが、体調が悪くなったら休んで下さい。
494 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 15:57:12.61 ID:apYRhw+W0
うぐう
今から書き始める
495 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 16:04:48.10 ID:apYRhw+W0
現在の季節は冬だ。
外は、とても冷え込む。
加えて今は夜だ……寒さは昼の倍くらいある。
「寒いのか?」
ドクオが俺に言う。
当たり前だ。俺は静かにうなずいた。
「まあ、これから暖かくなるだろう。お前の力は炎だからな」
「なんなんだよ…。ちょっと意味わかんないぞ」
やがて俺とドクオは、人気のない小さな公園にやってきた。
ここは住宅街から離れていて、誰も通りかからない場所だ。
公園の遊具も、何年も放置されているのだろう。錆が所々に見られる。
「さて、それじゃあやるか」
ドクオが装束の袖をまくり、腕を出す。
よく見ると、何か持っているようだ。
…ドクオが持っているのは、赤い玉?
496 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 16:11:11.86 ID:apYRhw+W0
「なんだ、その玉」
「ん……見覚えないか?」
…見覚え?
そういえば、こんな形の玉を見たことがあるな。
そうだ、これは……レーヴァテインの唾に埋まっていた玉だ。
ドクオは、その球を投げて俺によこす。
埋め込め、と言っているようだ。
レーヴァテインの唾には、やはりくぼみが出来ていた。
俺はそこに、そっと玉を入れる。
玉は、何の抵抗もなくそのくぼみに嵌った。
「これで準備が出来たな」
「準備? この玉、何なんだ?」
「あぁ…。この玉は、剣の魂だ。この玉を埋めなければ、神剣もその力を発しない。
試験中に、剣がお前に語りかけてきただろう? あれは、剣の魂が語りかけてきていただけだ」
剣の魂……つまり、この宝玉を介す事で、剣と俺の間に始めて関係が生まれるわけか。
「もうこの剣にも魂が宿った。詳しい事は、そいつに聞いてくれ」
ドクオはそういうと、無責任にも消えてしまった。
497 :
【大吉】 :2006/02/01(水) 16:15:15.40 ID:hZrtcb6+0
キタコレ!
498 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 16:18:12.41 ID:apYRhw+W0
剣に魂が宿ったと言う事は、やはり喋るのだろうか?
とりあえず、何か語りかけてみようか。
「おーい」
唾に埋まっている玉を叩いてみる。
だが、返事はしない。変わりに、俺が玉を叩く無機質な音が響くだけだ。
「おいおい、返事してくれよ」
俺は更に玉を叩く。
それでも、剣からは何の反応もない。
「むかつくな…」
俺は、剣を蹴り飛ばした。
これでも反応がないのか……。そう思ったときだった。
『いたいお……!』
剣が喋った……ような気がする。
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 16:21:27.43 ID:HcxdCJlcO
ちょwwwww「いたいお」ってwwwwワクテカ
500 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 16:23:49.70 ID:apYRhw+W0
「…? おーい」
俺は、剣に向かって話しかける。
『なんだお、お前! さっきから腹たつお!』
「………? すまんが、お前は誰だ」
『え? ああ、そうかお! 僕もやっと剣に宿れたのかお!』
「話が読めないんだが……」
剣に宿れた? 試験中に宿っていた魂とは別物らしいな…。
しかし、こいつは何なんだ。語尾に変な単語をつけてるし…大丈夫なんだろうな。
『君、名前はなんていうんだお!』
「え? 俺か? 俺は炎堂。炎堂ガルシアだ」
『ガルシアかお! 僕はブーンだお! よろしくだお!』
馴れ馴れしい奴だな。
だけど、この声どこかで聞いた事がある気がするんだよな。
そう………こいつの声、内藤とソックリだ。
「おい、お前…。内藤ホライゾンという男を知っているか?」
俺がそう訊ねた瞬間、辺りの風が…止んだ。
剣が、異様な雰囲気を漂わせている…。聞いてはいけない事だったのか…?
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 16:23:55.48 ID:hpK2nzcNO
な、なんだってーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
503 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 16:32:13.52 ID:apYRhw+W0
『…内藤ホライゾン、かお』
やがて、ブーンが語りだした。
ブーンといいドクオといい……内藤は誰かに因縁をつけられるのが好きなようだな。
『ねえガルシア。ガルシアは、剣に宿る魂がどうやって作られているか知ってるかお?』
「…え? 何の話だ?」
ブーンの言っている事は、断片的にしか理解できない。
この魂、人為的に作られているものなのか。だが、それが何なのだろうか。
『剣に宿る魂は、保有魔力の高い代行人の死体から採取するんだお。
内藤ホライゾンは、僕の兄だお……。そして、僕を殺した奴でもあるお……』
―――俺の頭に、嫌な痛みが奔る。
死んだ? 殺された? 内藤が?―――
「な、なんだと!? じゃあ、お前は内藤に殺されて……、それで剣の魂になったってのか!?」
『そういうことだお』
「まさか内藤は、それ目当てでお前を殺したりしたのか!?」
『さあ。分からないお。気付いたら、僕は剣の魂になっていたんだお』
……俺はこの時ほど、内藤を殴ってやりたいと思わなかった日はない。
504 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 16:41:27.98 ID:apYRhw+W0
「……どういうことだ」
『そうかお。ホライゾンを知っていると言う事は、ガルシアはホライゾンに試験を受けさせられたんだおね?』
「ああ、そうだな」
ブーンは怒っているのか、泣いているのかよく分からない声で語りかけてくる。
その哀愁が、俺にもひしひしと伝わってくる。余計な事、聞いちまったな…。
『言うか迷ったけど言うお。今までホライゾンに試験を受けさせられて合格した人間には、不幸が襲い掛かるお』
「え?」
『端的に言うと、ホライゾンは代行人でもかなり嫌味な奴で、敵が多いんだお。
腹いせに、他の代行人がホライゾン担当試験の合格者を襲うのも、少ない事ではないお。
ガルシア、君もホライゾンが試験管を担当したなら……気をつけたほうがいいお』
…内藤が、ドクオに因縁を抱かれていたのもこんな感じの理由なのか。
なら、ドクオは良い代行人だったのか。俺を襲わなかっただけでも。
「すまんな、ブーン。嫌な事思い出させてしまったか?」
『そんな。ガルシアが気にかけることないお』
ブーンも、心の優しい奴のようだ。
俺も、こいつとならうまくやっていけるかもしれない。
―――そう思った時だった。
505 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 16:46:30.28 ID:apYRhw+W0
『ガルシア! 剣を拾うんだお!』
ブーンが叫ぶ。俺は言われるがままに、レーヴァテインを手に持ち直す。
『ガルシア…。魔物が近くまで来てるお』
「ま、魔物!? マジかよ!」
本当に魔物なんてのが来るのかよ…!
一体どんな奴なんだ…。思わず、身震いしてしまう。
『大丈夫。僕の言うとおりに戦っていれば負けることはないお』
「で、でも! 俺は剣の使い方すら分からないんだぞ!?」
『皮肉だけど。ホライゾンが合格させたと言う事は、ガルシアはかなり潜在魔力が高い筈だお。
心配しないで、僕の言うとおりに動いてくれお。実戦で戦いを覚えるんだお!』
…ブーンに勇気をもらった。
ブーンだって頑張ってきたんだ。俺も頑張ろう。
506 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 16:54:09.32 ID:apYRhw+W0
―――やがて、暗闇から魔物の姿が現れた。
その姿は、犬に酷似していた。
鋭い犬歯、強靭な四肢を持っている。
牙にかまれたら、一たまりもないだろう。
俺はその姿を見て、恐怖と言う感情を持った。
『大丈夫。雑魚だお』
内藤がそう言うと同時に、犬が俺に飛び掛ってきた!
『ガルシア、右に跳んで!』
俺は内藤に言われるがまま、右の方向へと駆ける。
ギリギリで避ける事が出来た。犬のような魔物は先程まで、俺が経っていた場所に突進したようだ。
『牙は見せ物。安心して。こいつは牙は使わない、頭の悪い魔物だお』
「そ、そうなのか! 勝てる見込みがしてきたぜ! 次はどうすれば良い、ブーン!」
『そのまま斬りかかって! 動きは僕がサポートするお!』
「オッケー! 行くぜ!!」
―――こうして、俺の魔物退治の日々が始まったのだ。
第7話:完
507 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 16:54:35.33 ID:apYRhw+W0
8わはきょうのよるにでも
もうねる
508 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 16:57:47.91 ID:hZrtcb6+0
509 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 17:00:22.30 ID:hpK2nzcNO
( ^ω^)20:00まで保守タイムだお
510 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 17:03:18.25 ID:hpK2nzcNO
しまった「8じ」じゃなくて「8わ」だったか…
勘違いした('A`)
511 :
【中吉】 :2006/02/01(水) 17:22:48.98 ID:NS8q6zqQO
乙です!
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 17:41:45.74 ID:T5MiTwlC0
唾→鍔じゃないかなとか思いつつ保守
513 :
【大吉】 :2006/02/01(水) 18:04:00.14 ID:NS8q6zqQO
保守
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 18:09:22.13 ID:FgEs002t0
―――こうして、俺の魔物退治の日々が始まったのだ。
◆X5HsMAMEOw先生の次回作にご期待ください。
がんばれ豆男
516 :
【豚】 :2006/02/01(水) 19:02:33.68 ID:NS8q6zqQO
保守
517 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 19:12:02.31 ID:apYRhw+W0
518 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 19:16:38.90 ID:apYRhw+W0
今起北産業
519 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 19:20:31.46 ID:apYRhw+W0
無理やりブーンを登場させた
ちょっとプロット練ってくる
520 :
【大吉】 :2006/02/01(水) 19:35:03.50 ID:NS8q6zqQO
wktk
521 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 19:45:23.57 ID:apYRhw+W0
ぶえええええっくしゅん!!!
ちょっとイラスト例ターと相談してるから待って
_,,...--─--、...,,_ __ノ
,. '",,...--_,,....---、...__`ヽ、 `ヽ、 ク
,.' ,.'",. '" ̄ ヽニヽ ) ソ
/ レ'´ // / `ヽ. ノ ッ
/ /イ !/rト、_ ハ ハ i ', `ヽ な ! !
i / ハ / !'7 rヽ、レ' i i i i i ん
ノ .〉/ ! .イ 、!、__rソ' レ' i/_', ハ _ノ .て
イ イ !/| "" r''iT´! i | ( ヽ. 時
/ .ハ / .| 、 し' !/レハ| 〉 代
.イ / / / /ト、 ,.‐-, "/ ,/ ノ だ
/|/ ハ /,.-‐‐-!.!'ヽ、_  ̄ _,.イ/ ト, ) ! !
ヽ!ヽハ/ !/ヘr' LニT'´、/ ヘ /」_ ⌒ヽ、
r イ / / /ハ | ト、/ V7 `ヽ, `Y⌒
くヽ、 /ヽ、_______」 〈/ レ' ! ハ//。'/ !ハ i |
/レヘ__,.ヘ_,.ヘ_/ ナ ,〈 |i、 、 。|ノ,| ジダイダ
'´ / ハ メ レヘ〉7=r‐イつ
523 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 19:46:51.74 ID:iZNgyWKp0
TODっぽいね
524 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 20:01:42.21 ID:apYRhw+W0
やるぜぶえkkkっくしゅん!!!
イラストレーターの人に早く寝なさい! っていわれちゃったよ!
525 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 20:08:03.93 ID:apYRhw+W0
とおもったがちんちん抜きたい
ノシ
526 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:11:38.72 ID:uv8j0NwQ0
ほ
528 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 20:22:52.46 ID:apYRhw+W0
すまん
もう逝った
てか俺は皮オナだから膣内射精障害だな(^o^)
529 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 20:27:59.21 ID:T5MiTwlC0
―――――――――― _,-'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`-,―――――ト、―‐
―――――――――‐_,-':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',―‐、__人_ノ `ー′
―――――――――‐ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::_;:-r、::.r-、::i―ノ
――――――――― ´{::::i、ト(ヽ( !、r'ソ-'フ_,..- l::!r、l::}―> そう何度も
――――――――――l、!¨フp、._ _.. イヾハ !ノノ l:::}ー>
―――.--、_―――――! .l l.._`′ ー ′ .ノ:,'..:..:> 抜かれて
―‐ 「`ヽ.、__ノ――‐.. -‐'' ^'.l. ,.ニ-‐‐ 、 r'.:/..:..:..>
―r┴、、_ノ { ―‐r''´..:..:..:..:..:..:.} ト、._.. -} `K..:..:..::> たまるか〜!!
‐⊥‐r┘ `ー-┴'⌒ソ..:..:..:...-ト.、 レ' ̄ `V . 〉..:..<
(、__`ヽ、 /..:..:.:/ /:..:.:`r、`ー‐ ′,.イ /..:..:..:..´⌒ヽ
530 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 20:28:39.87 ID:apYRhw+W0
さあて小便して描くぜ
531 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 20:32:47.49 ID:apYRhw+W0
―――こうして、俺の魔物退治の日々が始まったのだ。
◆X5HsMAMEOwの次回作にご期待ください。
>>531 ちょwwwwwwwwおまwwwwwwwwwww
533 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 20:36:26.52 ID:apYRhw+W0
「…ふう」
じしんだあああああああああああああ
534 :
514:2006/02/01(水) 20:42:57.50 ID:FgEs002t0
マジカヨwww
535 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 20:48:06.17 ID:apYRhw+W0
「…ふう」
俺はあの後、ブーンと共に数匹の魔物を倒した。
魔物は大体に知能が少なく、素人の俺でもブーンのサポートのおかげで楽に倒す事が出来た。
そして俺とブーンは夜が明ける頃、家に帰ったのだ。
『お疲れだお、ガルシア。倒した魔物は七匹…、疲れてないかお?』
「大丈夫だ。俺、そんなモヤシみたいな奴じゃないぞ?」
『そうかお』
ブーンとも、戦いを通じて仲良くなれた。
ブーンの声は、代行人の試験合格者にしか聞こえないようなので、一人のときは退屈もしのげるだろう。
『そうだ。ガルシア、僕を普段はしまっておいたほうがいいお』
「ん? なんだ、お前は他人からは見えないんじゃないのか?」
『何言ってるんだお。レーヴァテインは他人からも見られるお! 僕の声が聞こえないだけだお』
「え、そういう事は早く言えよ! やっぱり、正体とかばれちゃ不味いのかな?」
『大体、一個人が剣振って戦ってたりしたら通報されるお…。あくまで僕らの目的は、治安の維持。魔物と戦う時以外は、僕を出さない事だお』
まあ、確かに言っている事は分かる。
この後ブーンから聞いたのだが、魔物は昼夜を問わずに出るらしい。
だが、俺以外にも沢山の代行者の試験合格者がいるようだ。
昼は、そいつらに任せておけば良いのだろう。
536 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 21:01:25.67 ID:GzCSLA3o0
ブーンに後々聞いたのだが、俺らのような代行者の試験合格者を総称して、【聖剣士】と呼ぶらしい。
いかにもな名前だとは思ったが、由来があるらしい。
そもそも、魔物というのは代行者の敵である【鬼】が送り込んでいるものらしい。
死人を正しく導き、聖剣士を育成するのが本来の代行者の務めであるが、鬼とはそれから外れた代行者を総称する。
代行者の務めに対して横暴になった者や、資質のある人間を悪く導き、裁きを受けた代行者。
もしくは、そうして育てられた聖剣士や、元々が堕落していた聖剣士が組織し、鬼になったらしい。
そもそも聖剣士というものの固定概念は、代行者達の存在する世界の治安維持であった。
だが、鬼の組織が出来上がってからはこちらの世界にまで魔物と呼ばれる怪物が出現し、聖剣士の人員を増やす必要があったようだ。
そうした中で選ばれたのが、俺だそうだ。
鬼が魔物を送り込む理由は二つ。
一つは、聖剣士や代行者の仕事の手間をとらせるため。
もう一つは、死人を増やすため。
死人の体に別の魂を組み込み、鬼の人員として使うことが第一の目的だそうだ。
そういった、一般的な【悪】と呼ばれる情で動く事を取り締まる役目を負いうけるので、【聖剣士】と呼ぶのだとか。
何か俺、とんでもない事に首を突っ込んでしまったんだな…。
537 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 21:03:46.23 ID:GzCSLA3o0
さ あ 中 く さ く な っ て ま い り ま す よ
538 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:11:37.41 ID:r3cQyoZZO
w k t k
539 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 21:13:05.16 ID:GzCSLA3o0
―――朝。
小鳥がさえずる朝、今日も俺は鐘の音で目を覚ます。
俺が死んだ日…あの日から、既に一ヶ月が過ぎようとしている。
長かったようで短かった冬。俺は冬生まれなので、やっと十八になれた。
そう、俺は高校三年生。
受験を間近に控えているのだが……あれ以来、睡眠もろくに取れない日々が続いている。
聖剣士として昼間に仕事をしない分、夜間に働く事が多いのだ。
もっとも、聖剣士となってからはまだ一週間ほどしか経過していないが…。
―――――そして、俺はいつもどおりに学校に行く。
「よう、ガルシア! 元気か?」
学校に着くなりそうそう、俺に声をかけてくる男がいる。
こいつは木之下埜亜。俺と同じクラスの、高校三年生だ。
専門学校に行くらしく、受験は心配ないとほざいている。大学に行く予定の俺にとっては、そこはかとなく嫌な奴だ。
540 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:15:33.61 ID:5+nPrQ1D0
専門は負け組みなんだがな…
541 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 21:16:18.94 ID:GzCSLA3o0
シラネwwwww
NEEt予備軍乙
542 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:17:42.31 ID:5+nPrQ1D0
俺、働いてるのに…(´・ω・`)ショボーン
543 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 21:18:14.28 ID:GzCSLA3o0
知らんがな(´・ω・`)
544 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 21:19:17.34 ID:GzCSLA3o0
あ、凄い当て字だけど埜亜はのあ ってよむよ!
545 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 21:26:08.08 ID:GzCSLA3o0
「で、今日はどうするんだ?」
木之下は、俺を毎日といっていいほど学食に誘う。
俺は大抵面倒で断るのだが、こいつは何処までも食い下がる。
最近では観念してしまい、昼食は大体学食で過ごすようになった。
「断っても無理やり連れて行くんだろ…。行ってやるよ」
「おう! 今日の日替わりはトンカツ定食だぜ! うまそうだな〜」
「俺はコテコテしたもの嫌いなんだがな…」
…こいつとの付き合いは長い。
小学校の頃からの友人で、何かと外人のレッテルを貼られる俺を庇ってくれる良い奴でもあった。
年を重ねるに連れて俺は身長が高くなり、今ではいじめられる事もなくなったが。
何だかんだで、こいつと俺の腐れ縁はまだ断ち切られていない。一生の付き合いになる友人だろう。
――――食堂にて。
「おーい、ガルシア。お前はトンカツ定食でいいのか?」
「任せた。金は渡すぞ」
「ちぇっ。お前そればっかだな。自分の意見をもてないのかよ」
「冗談だって。俺はうどんでいいよ。コテコテしてないし」
こいつとのやり取りは、いつでも楽しい。
まさに退屈しないものであった。
『…ガルシア、楽しそうだねだお』
そんな時、不意に何処からかブーンの声が聞こえてきた。
546 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 21:33:20.58 ID:GzCSLA3o0
あたまがぽけえええとしてきた
休憩
547 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:39:30.01 ID:/pOKMFM/O
初のリアルタイム遭遇
そして作者さんガンガレ!!
548 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:53:58.88 ID:r3cQyoZZO
こなああああああああああああああゆきいいいいいいいいい
549 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 21:55:28.52 ID:82Q7+mHk0
ねえ
550 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:02:03.58 ID:T5MiTwlC0
心まで白く
染められたなら
552 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/01(水) 22:10:04.13 ID:GzCSLA3o0
もうだめぽ
今日は寝かせて
明日や墨田から隊長よかったら書く
553 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:10:26.29 ID:cKSbrPV1O
ガルシア「龍撃拳!」
>>552 作品書かずに雑談すんの禁止ーっ☆
少し書いて保守お願いします禁止ーっ☆
体調不良なのにオナニーすんの禁止ーっ☆
体調不良のくせに無理すんのは…もっと禁止ーっ☆
555 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:22:59.63 ID:vvt/CwjqO
(V)_ (V)
ミ( ゚∀゚)彡 かに!かに!
556 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:23:50.40 ID:VOA5pg5S0
>>552 ちょwwwっをまwww
最初読んだ時( ゚д゚)ポカーンだったお(♯^ω^)
557 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 22:54:52.37 ID:FqQFW8k3O
保守
558 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:08:01.13 ID:/pOKMFM/O
ホシュロス
559 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:14:13.06 ID:r3cQyoZZO
560 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:41:43.68 ID:zt4muzISO
ほ
561 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:44:02.66 ID:rJZKCUVUO
し
ゅ
562 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/01(水) 23:59:08.62 ID:FqQFW8k3O
を
563 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:20:18.62 ID:fGwGj5geO
うんこうめぇー
564 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 00:39:43.60 ID:Zs38LCzzO
運小久江
565 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 01:10:17.83 ID:tVG6NqXOO
ほす
566 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 01:40:05.20 ID:Zs38LCzzO
ほ
う
568 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 02:36:04.23 ID:oJId/PIB0
せ
569 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 03:07:36.68 ID:Rb/1zaSf0
豆オナニーwwwwwwwwwww
570 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 03:46:29.81 ID:Rb/1zaSf0
ほ
571 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 04:13:54.44 ID:S77/PaJcO
も
572 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 04:46:25.72 ID:bRY0mnf+0
さ
573 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 05:02:46.38 ID:laOLkGdM0
ふゆがさむくってほんとによかったー
574 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 05:13:35.12 ID:oJId/PIB0
>>496 ドクオは、その球を投げて俺によこす→玉
>>504 君もホライゾンが試験管を担当したなら……→試験官
>>506 俺が経っていた場所に突進したようだ→立っていた
とりあえずパっと見て見つけた誤字
575 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 05:36:33.21 ID:laOLkGdM0
('A`)すまね
576 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 05:53:44.85 ID:pz1p6CxrO
保守
577 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 05:54:53.48 ID:laOLkGdM0
「ん…ブーンか」
俺は声をひそめ、ブーンと会話をする。
『ここは学校かお? あの子は、ガルシアの友達かお?』
「ああ、ここは学校だ。あいつは俺の親友で、木下って言うんだ」
『そうかお…』
ブーンの言葉が、一瞬留まる。
何か、言い出せないようなことを隠している感じがする。
「…どうかしたか?」
『ガルシア。あの子には気をつけたほうがいいお。潜在魔力が高い…』
…その言葉に、俺は青ざめてしまった。
木之下の潜在魔力が強い……即ち、それは…。
「木之下が…聖剣士になる可能性があるかもしれないってことか?」
イヤ、違う。
俺が青ざめたのは、こんな理由じゃない。
そして、その理由を補足するかのように、ブーンが話を続ける。
『違うお。聖剣士を育てる純代行人は、死人だけを対象にするお。
ただ、鬼の作る…魔剣士と言う奴らは、生きている人間からも作れる。
聖剣士もそういう事は出来るけど、それは邪道ということになっているんだお』
…そう、これだ。
木之下が、敵の組織に入れられる可能性がある。
そうなれば、俺は……戦う事がつらくなるだろう…。
578 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 06:03:02.11 ID:laOLkGdM0
「じゃあ、魔剣士になる前に聖剣士にすればいいじゃんか!」
『…それはつまり、木之下君を一回死なせるということになるお。
それに、いくら潜在魔力が高いからとはいえ、試験に合格するとは限らないんだお』
「そんな……」
…確かに俺は、友人を死なせるようなことなど出来ない。
ましてや、合格するかも分からない試験に放り込むなんて…無謀にも程がある。
俺は、このまま木之下の安否を見守る事しか出来ないのか…。
『ガルシア。そうならない為にも、なるべく木之下君に付き添ってあげてお』
「あぁ…。すまんな、ブーン」
今まで、木之下はただの友達としか見ていなかった。
だが、木之下の命までが関わってくるとなると…俺はいてもたってもいられなくなった。
「お待たせ! お前はうどんで良いんだよな?」
―――不意に、木之下の声がした。
同時に、俺の目の前にうどんの盛られた碗が置かれる。
だが、今は食欲よりも…木之下の事で俺は不安になっていた。
「なあ、木之下」
「ん? どうした、ガルシア。うどんじゃなかったっけ?」
「お前に何か悪い事が起きるかもしれない…。気をつけろよ」
579 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 06:03:26.97 ID:CqDI6ZeP0
2get
580 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 06:11:00.56 ID:laOLkGdM0
その日俺は、木之下に付き添って帰ることにした。
もう部活も受験のためになく、夕暮れ時には帰ることが出来た。
「なんか変だぜ、今日のガルシア。何さ、俺に悪い事が起きるって」
「…詳しい事は言えないんだが。とにかく…お前が危険になるかも知れないんだ」
木之下は、俺のことをからかっている。
だが、こいつとは長い付き合いだ。俺がこんなことを言う事は、何かあると思ってくれているだろう。
やがて、俺達は木之下と俺の家とを分ける交差点にたどり着いた。
「何かあったら、すぐに俺の携帯電話に電話かメールしろよ」
「へいへい。何もないと思うけど、一応気をつけときますよ〜」
木之下はそのまま、俺に手を振って帰ってしまった。
夕日で鈍い紅に染まるその背中を、俺はただ見ていることしか出来なかった。
8話:完
581 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 06:18:20.43 ID:laOLkGdM0
9羽は昼にでも
582 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 06:27:21.57 ID:4yGICd2h0
…あひる
583 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 06:34:06.73 ID:laOLkGdM0
584 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 07:02:53.21 ID:laOLkGdM0
('A`)
585 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 07:27:34.53 ID:S77/PaJcO
保守
586 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 07:42:07.44 ID:laOLkGdM0
故人保守
587 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 08:05:40.05 ID:laOLkGdM0
こじんほす
588 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 08:10:32.92 ID:laOLkGdM0
589 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 08:20:13.94 ID:laOLkGdM0
絵がかけないのでやめた
590 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 08:23:14.08 ID:b1es2DY30
ちょwやめるのはやいww
591 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 08:26:39.29 ID:laOLkGdM0
ペンいれすると下手になる→色塗り面倒くさい
筆で加筆したのが一番マシかも(´・ω・`)
592 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 08:34:45.66 ID:laOLkGdM0
「……くそ」
昼、ブーンの話を聞いてから俺は寝付けずにいた。
木之下が危ない…、だからである。
しかし、よくよく考えてみれば代行人と鬼の戦いは、数年前からあるものなのだ。
それならば、潜在魔力の高い木之下がこれまで襲われなかったのだ。今日も無事だろう。
そう、無理やり自分に言い聞かせる。
だが、やはり不安が止まらない。今までなかったからといって、今日突然起こることだってあるんだ。
――プルル。
単調な電子音が、突然俺の部屋に響いた。
俺の携帯電話が鳴っている。誰かが電話をしてきているようだ。
俺は、不安と希望の入り混じった不気味な感情を持ちつつ、がむしゃらに電話をひったくった。
発信者名は………木之下埜亜……。
593 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 08:42:46.93 ID:laOLkGdM0
「もしもし! 木之下! おい!」
俺は、焦りながら話しかける。
良く考えるとバカだ。別に、そんな用件で電話してきたわけではないかもしれないのに…。
「炎堂! 炎堂なんだな!? ハァハァ……」
だが、受話器の向こうの木之下は、息を切らしている!
それに、何だか嗚咽を漏らしているようにも聞こえる……どうしたんだ!?
「おい木之下! どうしたんだ!?」
「なんか……なんか黒い装束を羽織った変な奴が来たんだ! わけわかんねえ! 剣持ってるんだよ!!」
―――黒い、装束。代行人だ!
それも、生者を狙っているとなれば…鬼!
「木之下、今何処にいるんだ?」
「わかんねえよ! 必死に今逃げてんだよ! ……ぐぁっ」
…電話が切れた?
「おい! 返事しろ! 木之下! きのしたあああああ!!」
受話器の奥からは、無機質なツーツーと言う音だけが流れてきていた。
俺は、それを聞きながら呆然としている事しか出来なかった。
594 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 08:52:23.95 ID:laOLkGdM0
『ガルシア…』
「ブーン! 木之下が鬼に追われてるみたいなんだ! 居場所わかんないか?」
『ちょっとまって。魔力を追ってみる』
ブーンは、魔力で人間の居場所を感知できるのだという。
俺はその間に着替えを済ませ、レーヴァテインを手に持ち直す。
『居場所を把握したお。大きな池が見える……それと、人気のないマンション』
「! 廃アパートに違いない! よし、行くぜブーン」
『ガルシア、待って。一つだけ聞いて欲しい』
ブーンは、珍しく真剣な口調で俺に話しかける。
今は急いでいるので聞き流したい気分だが、聞かなければならないことだろう。
『代行人が直接来る事はないお。そして、魔物は知能をあまり持たない。
要約すると、今木下君を負っているのは魔剣士だお。ガルシア、君ではまだ勝てない…』
「そんなのやってみなけりゃ分からない! 今は木之下が危ないんだ!
勝てなくたって良い! 木之下を救うんだ!」
『――ガルシア!』
俺はもう、ブーンの言う事など無視して家を飛び出した。
目指すは、町外れの廃アパートだ。
595 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 09:00:35.71 ID:laOLkGdM0
「邪魔だぁっ!」
俺は剣をなぎ払い、魔物を両断する。
魔物は、昼よりも比較的夜に出現しやすい。
俺の行く手を、魔物たちが阻む…。
『ガルシア、君が行くなら僕は止めないお。
ただ、魔剣士は今までと格が違う。君に魔法を教えるお』
「魔法!?」
夜の道を駆けながら、ブーンが俺に話しかけてきた。
魔法……。ドクオも言っていた。俺は炎の魔法を扱えると。
『頭の中に炎のイメージを思い浮かべて。
そして、元素を集めるんだお』
「どういうことだ? 理解できん」
『やってみるのが早いお。元素を集めると言うのも、難しく考えないで感覚的にやって。
君は、ホライゾンが魔法を使うところを見ているだろう? それを思い出すんだお』
ブーンが指した先には、一匹の魔物がいた。
内藤…。確かに、俺と初めて会った時に、炎の魔法を使っていた。
こう…手をかざして。頭の中に炎を思い浮かべて、元素を集め………出す!
596 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 09:08:42.36 ID:laOLkGdM0
次の瞬間、俺のかざした手の先から炎が飛び出、魔物を焼き尽くす!
魔物についた炎は燃え上がり、一瞬でその姿を灰と化した。
「おお…」
『初めてにしては上出来だお! 魔法は使うのが難しいけど、頑張るお』
「え? 今の魔法の何処が上出来なのさ」
「!?」
突然、聞いた事のない声が聞こえた。
俺は、声の方向に体を向ける。
…そこには、男が二人いた。
「木之下っ!」
一人はぐったりとした木之下だ。
手には、見たことのない剣を持っている。
くそっ! もう魔剣士にされた後だって言うのか…!?
「君はこの少年の友達かい? それは悪い事をしたねえ」
もう一人は、身長の高い巻き毛の男。
嫌味な表情を浮かべ、その手に持つ黒い剣を肩に乗せている。
『ガルシア、気をつけて。あれが魔剣士だ』
597 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 09:26:39.03 ID:laOLkGdM0
「魔剣士…!」
「いかにも! 僕の名前はシュウト! ふふ、彼を魔剣士にしに来たんだよ」
「ふざけるな! 木之下を魔剣士になんかさせない!」
俺はレーヴァテインをシュウトに向ける。
それに合わせ、シュウトも不適な表情をし、剣をこちらに構えてきた。
「いくぞ!」
俺はレーヴァテインを持ち直して、駆け出す!
それにあわせ、シュウトも動きだす。
シュウトの魔手が俺に伸びる。
俺はそれを剣ではじき返し、返す剣でシュウトに刃先を向ける。
だが、シュウトの防御も容易ではない。
剣の刃先を鉄板仕込みの靴で防ぎ、そのまま俺の剣を弾き、反撃!
俺は咄嗟に身をかがめてその攻撃を避け、シュウトの脇腹にパンチをする!
「ふん…。痛くも痒くもないね。潜在魔力は高いようだけど、全然使いこなせていないね」
シュウトはそういうと俺の拳をつかみ、そのまま力を入れる。
俺は、拳が折れるほどの激痛に悶絶した。
『ガルシア! 魔法!』
ブーンが叫ぶ。
そうだ、魔法を使おう…!
598 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 09:34:33.23 ID:laOLkGdM0
平日なんだっけ、今日(´・ω・`)
自分のペースで投下しよう。休憩。
599 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 09:53:28.96 ID:laOLkGdM0
個人的保守
600 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 10:10:05.09 ID:+zw+93E7O
追い付いた!保守するぜ!
601 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 10:16:43.78 ID:laOLkGdM0
「炎!」
俺をつかむ腕に、炎をぶつける。
シュウトはそれをみると、仕方無しに腕を放して後退し、炎をかわした。
『いい感じだお』
「ああ」
再度、剣を持ち直す。
シュウトは先程とは違い、口を尖らせていた。
「ふーん。ブーンだね、その声。内藤ホライゾンの弟、だっけ」
『……なんだお』
「聞いた事があるんだよね。兄貴に殺された可哀想な代行人だって」
今度は、挑発をしてきた。
俺はまだ良いとして、こんな話をされたらブーンはアツくなってしまう!
「黙れっ!」
俺はシュウトに突進!
シュウトはハッとしてそれに気付き、咄嗟に両手で剣を持って斬撃を防いだ。
「終わりだぁっ!!」
俺はシュウトの背後に忍ばせていた手から、炎の魔法を詠唱した。
602 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 10:17:50.77 ID:laOLkGdM0
風呂掃除でもしてくる…ノシ
603 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 10:35:59.59 ID:laOLkGdM0
個人的保守
604 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 10:40:41.02 ID:+WlTsMt70
リアルーそうぐー
605 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 10:47:53.39 ID:laOLkGdM0
本当に今から風呂掃除してそれから書いてROやる
606 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 11:02:08.87 ID:laOLkGdM0
「ぐぉっ!」
シュウトの絶叫と共に、キナ臭さが鼻をつんざく。
シュウトの右肩を、俺の炎で焼いたのだ。
「止め!」
俺は距離を開けずに、そのままシュウトの胸にレーヴァテインを突き刺そうとする。
だが、シュウトもそうなる訳にはいかない!
途端、俺の右手に異様な冷たさ……そして、痛みが。
見ると、俺の右手は…数本の水の針のような物に貫かれていた。
「ぐあああぁぁあ!!」
痛みで、剣を握る事が出来ない。
思わず、レーヴァテインを落としてしまう。
「死ねぇ!!」
シュウトが無防備な俺に突っ込んできた…!
ダメだ、もう間に合わない……!!
607 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 11:11:00.82 ID:laOLkGdM0
キィン、と。
俺の耳に残ったのは、その金属音だった。
俺は、そっとまぶたを開ける。
「…木之下!」
木之下だった。木之下が、その手に持つ剣でシュウトの剣を防いだのだ。
「バ、バカな! 操作魔法をかけたのだ! 何故僕に敵対する!?」
「うるせぇな。操作魔法だか何だか知らんが…炎堂をこんな目にあわせようとしている奴は許せねぇ!」
木之下が剣をそのまま受け流し、体勢の崩れたシュウトにそのま斬りかかる。
「くっ!」
シュウトは剣を盾にして攻撃を防ぎ、一旦、間をあけた。
「くそっ! 今回は見逃してやる! 次はないと思え!!」
シュウトはそういうと、姿を消してしまった。
俺たちの…勝ちだ!
608 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 11:18:31.31 ID:laOLkGdM0
「木之下…!」
「おう、ガルシア…。何だか訳が分からないな」
シュウトは、操作魔法をかけたといった。
何故、効いていないんだ?
『ガルシア…。彼の膨大な魔力が覚醒している。操作魔法は打ち消されていたんだお』
「じゃあ、木之下は安全なのか?」
『多分、変なことはしないお』
木之下の持っている剣は、刀身の細いものだ。
真っ直ぐではなく、湾頭のように少しだけ刀身が曲がっている。
鍔には、やはりレーヴァテインと同じように、剣の魂がはめ込まれていた。
「その剣は?」
「あの男はバルムンクって呼んでた。ゲームとかによく出る名前だよな、これ」
『バ、バルムンクだお!?』
その名前を聞いて、ブーンが声をあげる。
どうしたと言うのだろう。
609 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 11:23:56.12 ID:laOLkGdM0
『バルムンクは、その神聖さ故に代行人ですら誰も扱わせてもらえなかった名剣だお!
数年前、鬼に盗まれてから…今まで行方不明だったお。しかし、これを使いこなせるなんて…!』
「な、なんなんだ? さっきから……何処から声がしてるんだ?」
「! 木之下、ブーンの声が聞こえるのか!」
どうやら、剣士となった人間にはブーンのような魂の声が聞こえるらしい。
それなら、木之下の剣の魂の声が聞こえてもおかしくないだろう。
「ブーン。バルムンクにも剣の魂が宿ってるんだろう?」
『そうだお。木下君が語りかければ、話しかけてくるはずだお』
「木之下。その剣の鍔の所に玉が埋め込んであるだろ? それに向かって話しかけてみてくれ」
「はぁ? 何言ってんだよガルシア」
「いいからいいから」
木之下は、訳の分からないと言いたげな顔をしていたが、しばらくすると俺の言うとおりにした。
「おーい。もしもし」
『やあ、こんにちは。君が僕のマスターかい?』
…バルムンクが喋った。
木之下も相当驚いているようだ。
しかしこいつは真面目そうな魂だな。木之下と果たして性格が合うだろうか?
610 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 11:29:42.21 ID:laOLkGdM0
「お、お、お前! 誰だ! 何処から喋ってるんだ!」
『すまない。僕はこの剣の魂とでも言っておこうか』
―――俺は、軽く木之下に剣の魂の事を説明した。
木之下は、最初は俺の言った事を否定したが、目の前の現実を見るとそうもいかなくなった様である。
「お…俺は木之下。木之下埜亜だ」
『そうか。ノア君か。僕はショボ、よろしくね』
「お、おう。ショボだな」
バルムンクに憑いたのはショボと言う魂か。
意外と、木之下との会話もスムーズに進んでいる。
この二人なら、やっていけそうだな。
『木下君。君は今、中立の立場にいるお。
このままここにいれば、直に魔剣士がまた来るお』
「魔剣士…さっきの奴らか」
『そうなる前に選ぶんだお。僕達と共に来るか、あちら側につくか』
俺は、木之下に手を差し出す。
「一緒に頑張ろうぜ! 俺たち二人でさ!」
木之下も、笑いながら俺に手を差し出す。
「ああ、俺たち二人なら怖いもの無しだな!」
俺と木之下は、がっちりと握手をした。 第9話:完
611 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 11:30:13.08 ID:laOLkGdM0
続きは夜にでもZZZ
612 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 11:48:33.19 ID:laOLkGdM0
⊂二二二( ^ω^)二⊃
613 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 11:49:41.46 ID:+WlTsMt70
おつ!
いやぁwwwっうぇwwwww
男の友情っていいものですねぇwwwww
614 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 12:00:29.73 ID:dBW8wrB0O
確かに厨くさいが、それはそれで面白いwwwwww
作者乙!
615 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 12:16:16.55 ID:HhE//6zDO
(´・ω・`)
(´・ω・`:
(´・ω・:;
(´・ω;:.
(´・;:',.
(´;.:',
(:;',.
:';.,
;.',
',
.
616 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 12:39:25.53 ID:laOLkGdM0
自分保守
ご飯食べる
617 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 12:43:52.86 ID:TTF+d446O
(´・ω・`)
(´・ω・`.:
(´・ω.:∵
(´・.:∵∴
(.:∵∴+:
(.:∵
:∵
.:
(`・.:∵∴
(`・ω.:∵
(`・ω・´.:
( ̄・ω・ ̄)
となると・・・神崎も聖剣士になって「ツン」の塊の持ち主
後にでてきそうな新キャラが「ドクオ」の魂の持ち主
とかになりそうだな。
楽しみだ。
619 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 12:55:14.20 ID:42QKUt1cO
⊂二二二二二二二二二二二二二二二二( ^ω^)⊃予想禁止だお
620 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 12:59:18.17 ID:+Ok6sMptO
ジョルジュは出ないのか
後スカルチノフとか
621 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 13:04:32.53 ID:+zw+93E7O
最後のいきなりの厨臭さにワロタwwww豆男疲れたのかww
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 13:04:52.25 ID:T9yL0tK20
ほ
623 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 13:12:32.06 ID:laOLkGdM0
あれなんだよ
おいらのFF実況人時代を知っている人がいたら分かるだろうけど、おいら小学生なんだよ(´・ω・`)
風呂はいってくる
そしたらROやる
sara鯖にいるお
624 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 13:31:43.90 ID:+WlTsMt70
皿とかwwwwwwwwwwww
625 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 13:50:37.03 ID:laOLkGdM0
Irisにもロードナイトがいるが使わない
今はSaraなんだ
626 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 14:12:02.55 ID:laOLkGdM0
己保
627 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 14:20:43.74 ID:eAIQYfZmO
628 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 14:40:02.78 ID:laOLkGdM0
おっと
俺はホモじゃないぜ
629 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 15:04:19.36 ID:laOLkGdM0
ぶう
630 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 15:40:46.58 ID:laOLkGdM0
あっー!
631 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 16:08:36.72 ID:laOLkGdM0
げほ
632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 16:27:58.93 ID:laOLkGdM0
自ら保守!
フハハハハh!
633 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 16:46:26.27 ID:b1es2DY30
|ω^)
634 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 17:05:44.78 ID:IUDGwQ430
今では小学生でもMMOにVIPに実況なのか・・・。
こりゃ幼稚園児がVIPでおっぱいうpも近いな。
635 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 17:17:03.30 ID:a3U3Xi3SO
俺は消防の文に魅入ってたというのかorz
636 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 17:21:48.93 ID:laOLkGdM0
まだ小四です。
どうみても未来ある子供です。本当にニートに向けて出発でございました。
637 :
!omikuji:2006/02/02(木) 17:37:27.37 ID:8K8AUDjC0
ROやってると聞いたので保守をやめます
638 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 17:37:45.93 ID:hJMwOiphO
639 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 17:38:15.00 ID:2tHYwK91O
ちょwwwwwwネタじゃないの?wwwwww
640 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 17:53:28.79 ID:laOLkGdM0
641 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 17:55:13.73 ID:hJMwOiphO
ラグナロクソなんてやってっからだ
642 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 17:56:25.52 ID:laOLkGdM0
あとい1レベル上げたら終わるからまってください(´・ω・`)
今80%なのです
643 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 18:02:14.68 ID:oJId/PIB0
まぁROは嫌いな人もいるからな
俺は別に何してもかまわないと思うが
別にすべてをなげうって続きを投下しなきゃいけないわけでもないし
644 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 18:03:33.72 ID:laOLkGdM0
レベル34になった(´・ω・`)
今から書くけど、物凄く厨臭いのは堪忍してください。
ちなみにこれ、元ネタがあります。暇な人は探してみてはいかがでしょう(結構手を加えてありますが)
645 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 18:11:45.00 ID:laOLkGdM0
「おい…炎堂に木之下。お前たちは受験も近いというのに…!」
「すいません…」
聖剣士となった俺達だが、夜中に仕事をする分寝不足になってしまう。
その為、俺と木之下が学校を遅刻する事は珍しい事ではなくなった。
「最近お前たちは遅刻が多いぞ? 何やってるんだ」
「いえ、ちょっと色々ありまして…」
「怪しいなぁ。まさか、アルバイトなんかしてるんじゃないだろうな?」
うちの学校は、原則としてアルバイトが禁止だ。
とは言ったものの、実際にアルバイトをしているものは多々いる。まあ、俺も木之下もしていないが…。
「してないですよ。なんなら、この辺りのコンビに全件回って聞いてもいいですよ?」
「むむむ……。以後、気をつけるように」
646 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 18:20:54.26 ID:laOLkGdM0
―――放課後。
「炎堂君どうしたの? 最近遅刻が多いね」
神崎さんにまで言われてしまう。
仕事をしているとはいえ、何だか情けない気分だ…。
「ちょっと最近忙しいんだ」
「え〜? 何、本当はアルバイトとかしてるんじゃないの?」
「違う違う。一応アルバイトじゃないんだけどね…」
確かにまあ、雇われている実だというのは認めるが…。
報酬は無しで使われているのだ。アルバイトと言ってもいいものだろうか。
「まあ、気にしたら負けかなと思ってる」
「ふ〜ん」
どうも白い目で見られている…。
何か良い良い訳はないものだろうか…。
と、その時、けたたましい音をたてて教室の扉が開いた。
ふと、俺はそちらに振り返る。
そこには、一人の男が立っていた。
その表情はなにやら……怒りに満ちているような気がするぞ
「こらぁぁ!! 貴様、神崎さんに何をしているうぅぅ!!」
うお…。何だこいつ、大声出しやがって…!
647 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 18:27:23.15 ID:laOLkGdM0
「な、なんだお前…」
「黙れ黙れ黙れ! 毎日遅刻ばかりしているような奴が神崎さんに何の用だ!」
「え、いや? 何て事のない世間話をしているんだが…」
「うそだっ!!」
な、何なんだこいつ!
ひたすら大声で叫ぶし、神崎さんを異常なまでに擁護しているし…。訳が分からん。
「神崎さん、何だこいつ。知り合い?」
「え? え…見たことないんだけどなぁ」
「……え? ぼ、僕を知らない? そ……、そんなぁあ…!!」
何なんだこいつ、急に倒れやがったぞ。
本当に訳の分からない男だ…。
「ど、どうしよう炎堂君」
「放っておこうよ。さっさと帰ろう」
俺は訳の分からん男を放置して、神崎さんと帰る準備を始めた。
648 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 18:29:06.26 ID:2tHYwK91O
よくある展開ktkrwwwwwwでもこういうの好きだwktkwwwwww
649 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 18:35:23.40 ID:hJMwOiphO
勘違い男ktkr
650 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 18:35:27.16 ID:laOLkGdM0
俺はあの日以来、神崎さんと一緒に帰宅している。
別に付き合っているわけではない。ただ、あの事件の事がカルチャーショックになってしまい、夜道を歩けないようなのだ。
その原因は、俺にもある。
せめてもの償いだ。女の子と帰るなんて、得意じゃないんだけどな…。
現在の時刻は夕方。
空は朱色に染められている。町もそれに合わせて朱色に染まっている。実に綺麗だ。
「ねーえ、炎堂君。そろそろ何で最近遅刻しているのか教えて欲しいなぁ」
「えぇ…。いや、そのだな。大した理由じゃないんだが…」
言っていいものなのだろうか。
聖剣士になって、魔物と戦っています! なんて言ってもどうせ信じてはくれないだろうけど。
『ガルシア、あんまり正体ばらすなお。適当にごまかせお』
ブーンにも忠告された。
俺は自分でも分かるが、口が軽いのだ。
この事だけは、口が裂けても言ってはいけないとまではいかないが、言うのはまずい事だろう。
「実はさ、ボランティア活動してるんだ。夜に空き缶広いとかね! 無報酬だから、アルバイトじゃないじゃん?」
「うおー!炎堂君偉いねぇ! 木下君も一緒にやってるのかな? 見直したよ!」
「へへへ」
あながち嘘ではないのでセーフとしておこう、うん。
651 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 18:36:18.87 ID:laOLkGdM0
「うおー!炎堂君偉いねぇ! 木下君も一緒にやってるのかな? 見直したよ!」 ×
「うおー! 炎堂君偉いねぇ! 木之下君も一緒にやってるのかな? 見直したよ!」 ○
誤字多くてゴメン
ノアはバルムンクに使われるのか
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 18:37:37.43 ID:2tHYwK91O
その速度で書いてりゃ仕方ないwwwwww
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 18:38:33.84 ID:Pt3nFj7kO
655 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 18:40:41.86 ID:laOLkGdM0
バルムンクが本体の男
そうなるのがさだめ
656 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 18:44:52.71 ID:laOLkGdM0
「じゃあ、ここでお別れだね」
「おう。また明日なー」
やがて俺たちは教会の前にたどり着き、別れた。
さて、俺も家に帰るか………と思ったとき、誰かの視線を後ろから感じた。
「………きさま」
俺を教会の影から凝視している男がいた。
ん? あれ、さっき教室であった男じゃないか。ストーキングしてたのか…?
「何やってんだよ、お前」
「き、気付かれた!」
咄嗟にそいつは教会の影に身を潜めた。
気付かれて当たり前だい。半身出して、てきい丸出しでコッチ睨みやがって…。
「何してんだ、お前」
「う、うるさーい! 今日のところは見逃してやる! さっさと帰れ!」
「あっ…!」
そいつはそのまま、俺と反対方向に駆けていってしまった。
一体なんなんだろうか、あいつは。
見た所、あいつは神崎さんをストーキングしているようだ。
明日、校舎裏に呼び出してやるか……。
657 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 18:45:07.76 ID:laOLkGdM0
*炎堂はDQNではありません
658 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 18:49:22.75 ID:laOLkGdM0
(`Д´)ノ ゆるさあああん!!
うわあ話せばわかる ノ( )
- = ≡⊂(゚Д゚⊂⌒`⊃ / ヽ
敵意ぐらい変換しろよwwwwwwww
それが豆男クオリティ
660 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 18:52:05.20 ID:laOLkGdM0
うはwww変換ミスwwww
661 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 18:55:26.26 ID:laOLkGdM0
――次の日。
気付かなかったが、あいつとは同じクラスだったようだ。
俺は、あいつと話しをしにいった。
「おい、お前…」
「!? お、お前は悪の帝王、炎堂ガルシア…!」
「誰が悪の帝王だ!」
思わずそいつの頭をぽかりと殴ってしまう。
おっと。いかんいかん、最近俺は暴力的だな。
「物事を暴力で解決しようなど…まさに悪!」
「わ、悪かったよ。だから、ちょっと話を聞いてくれよ!」
「貴様と話すことなどない!」
「神崎の事なんだが」
…そいつの目の色が変わった。
鼻の下を伸ばしている。こいつは真性の変態だな。
「何の用だい?」
「…何だお前。まあ、いいや。お前、最近神崎さんに付きまとってないか…?」
662 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 18:58:37.11 ID:laOLkGdM0
/ ヽ
/ /\ /\ \
/ ● ● ヽ
l ^ (__人_) l
ヽ \____, ノ
663 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 19:05:20.49 ID:laOLkGdM0
「何を不謹慎な事を。僕はストーカーなどしていないよ」
「俺はストーカーしてるかどうかなんて、聞いてないぞ…」
「…ぬ。しかし今日は良い天気だな」
ポカリ、とまた俺はそいつの頭を殴ってしまう。
いかんいかん、魔物を倒しているのでクセになっているのだろうか。
「物事を暴力で解決など…笑止! 貴様はやはり悪だ!」
「ストーカーなんて悪質な事するお前も、十分悪だと思うぞ?」
「あ、あれはストーキングではない! 尾行だ!」
「それはイコールで繋げると思うぞ」
「繋げん!」
…ダメだこいつは。
恋愛狂だ。単純でバカだ。可哀想な奴だ…。
「神崎さんに言いつけるぞ」
「ま、待ってくれ! 何でも言う事を聞く…」
そいつは、土下座してきやがった。
どうも、いじりがいのある奴だ。
クク……面白いぜ……。
『ガルシアが日に日に悪になってきているお……』
664 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 19:07:40.36 ID:c+vg7+aD0
…なんか、さ
TODみたいだよね
665 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 19:11:21.98 ID:laOLkGdM0
「ちょっとジュース買ってきてよ」
「な、何で僕が貴様に命令されなければならないのだ!」
「………言いつけるぞ」
「行かせて頂きます! 勿論おごります!」
いい気味だぜ。
しかし本当に行っちまうとは…単純すぎるぞ。
――――
「あれ、炎堂君。風間君どこ行ったか知らない?」
ふいに俺は、クラスメートの女の子に声をかけられた。
「風間? 誰だそれ」
「今、炎堂君が座ってる席の子だよ。大抵教室にいるんだけどな〜。見つけたら教えてね」
「あ、ああ」
さっきのやつ……風間って言うのか。
なんだ、風間の奴。神崎さんの前では普通の奴らしいな。
「風間君ー! 一緒にお昼食べよー!」
と、今度は肩を叩かれる。
振り向けば、またもやクラスメートの女の子が…。しかも、「何コイツ」と言いたげな表情をしている。
俺は何だか、風間に嫉妬してしまった。
666 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 19:11:47.05 ID:laOLkGdM0
TODなんてやったことNEEEEET
全く関係ありません
667 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 19:18:21.09 ID:eHrEQtNzO
668 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 19:19:57.62 ID:laOLkGdM0
というかTODってなんですか?(´・ω・`)
何かの作品と似てたならすまんこ。その作品とは関係ありません。
メシであ
669 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 19:23:00.38 ID:1yQab3Ns0
>>668 テイルズオブデスティニーだな、多分
そして保守
670 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 19:26:02.69 ID:eHrEQtNzO
TOD…確かに剣と話すな。
TOD+TOEな感じもするが作者しらんみたいだしw
あと保守
まあ剣は思いっきりFEから取ってるけどな
672 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 19:31:54.08 ID:fGwGj5geO
FEってファイヤーエンブレムのことか?
674 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 19:39:19.19 ID:Qg3COxh40
ここまで痛いブーンスレは久しぶりに見た
675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 19:47:12.64 ID:dBW8wrB0O
だwがwそwれwがwいwいwwwwww
676 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 19:54:43.31 ID:2tHYwK91O
この痛いくらいのあるある展開が逆に快感なんだろがwwwwww
677 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 19:55:12.68 ID:c+vg7+aD0
FEをファイヤーエンブレムと言われると(#^ω^)ピキピキするお
678 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 20:06:01.41 ID:MUdE15vwO
ファイアーエムブレムって発音しにくいのは俺だけでいい
679 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 20:08:11.23 ID:GmuAd09y0
680 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 20:10:47.72 ID:laOLkGdM0
ごめん
痛いのは十分承知してるので(´・ω・`)
681 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 20:16:37.91 ID:laOLkGdM0
うえ
続きは10時〜
682 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 20:23:43.58 ID:laOLkGdM0
683 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 20:24:21.56 ID:42QKUt1cO
豆男の立場が風間クラスになり下がった件について
684 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 20:24:52.78 ID:c+vg7+aD0
髪切って来いと言いたいwwwwwwww
685 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 20:46:21.25 ID:/dkXUat70
あるあるww
686 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 20:56:04.80 ID:hJMwOiphO
(`・ω・)マスターベーショーーーーーん
すまない意味はないんだ。つまり保守だ
687 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 20:56:13.48 ID:SifyUMWn0
>>655 あえて言わせてもらおう
それなんてイザーク王子?
688 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 21:00:40.59 ID:laOLkGdM0
シャナン……じゃないぞ、シャナムでもないぞ
689 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:01:32.45 ID:wp/6gc6TO
昼間から2chに入り浸るなんて素敵な小学生ですね
TODの剣は人だっけ?
690 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 21:05:37.68 ID:laOLkGdM0
やっぱり携帯さんは七月ごろの俺を知らないか
豆男 実況でググると結構出るもんなんだがなぁ
今更そんなことどうでも良いよね(´・ω・`)
時間で来たから今から書くが、かなり痛いので注意
691 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:06:16.07 ID:hJMwOiphO
喋るだけでゴワス
692 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 21:12:49.50 ID:laOLkGdM0
書いているうちに炎堂蛾物故割れた
痛すぎて自分でも見てられないくらいに痛い
693 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 21:15:51.31 ID:laOLkGdM0
しばらくして、風間が教室に戻ってきた。
その姿を見て、俺は思わず吹き出してしまった。
その両手には、何本ものジュースを抱えているのだ。
「な、なんだよそれ…」
「いやあ。自動販売機でジュースを買っていたら、周りの子達が何故か奢ってくれてね…」
「………そうなのか」
俺は無言で風間からジュースをひったくり、一気飲みした。
風間は、俺の目の前にどさりとジュースの山を置く。無性に腹がたつ…。
「……くそ。絶対に神崎さんに言いつけてやる」
「お、おい! 約束が違うじゃないか!」
「うるせー! 俺の知った事じゃねー!!」
俺はまた風間に殴りかかろうとする。
……のだが、その振り上げた腕は、空中で他の手によって静止された。
「え?」
疑問を持つまもなく、俺の頬に平手打ちが飛ぶ! い、いたい!
「ちょっとあんた! 風間君に何してんのよ!」
「そうよそうよ! 風間君パシらせるなんて良い度胸ね!」
……どうやら、風間の親衛隊のようだ。
もう訳が分からない……。
694 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:18:26.20 ID:hJMwOiphO
(´・ω・)炎堂みじめすぎ…
695 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:19:33.78 ID:bFO1esdi0
風間=モテるのび太
炎堂=ジャイアン
696 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 21:24:20.04 ID:laOLkGdM0
―――あの後、俺は一人で屋上にのぼった。
「うっ…ぐすっ。俺は間違った事なんかしてないのに…」
フェンス越しには青い空と青い海の、鮮やかなコントラストが見て取れる。
そびえ立つ山々や、教会などの風景も絶景だ。この風景を見ていると、心が癒される気がする…。
風が俺の体を吹きぬける。
冬なので寒いのだが、今は何故かそれすら暖かく感じられる…。
――――――
「お、炎堂じゃんか。浮かない顔してどうした」
ふと、俺を呼ぶ声がした。
声の方向には、木之下がいた。
今日は学食に誘われずに不思議に思っていたら、ここで飯を食っていたのか。
「よう…木之下。お前はここでメシか?」
「ん、ああ。悪いな、今日学食パスしちまって」
「いや、財布忘れたから良いんだけどさ。腹減ったから、弁当分けてくれないか」
「え……それは無理だ」
不思議に思い、俺は木之下が先程までいた場所を見る。
あれ? 木之下、お前女の子と弁当食べてたの?
しかも同じ弁当じゃん。まさか作ってもらったりしたわけじゃないよね?
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:34:16.51 ID:hJMwOiphO
ジャイアンが屋上で泣いてるwwwww
698 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 21:34:18.71 ID:laOLkGdM0
「裏切り者おぉぉおぉ!!」
俺は夢中で走った……もとい、逃げた。
屋上から階段を下り、そのまま教室の窓辺まで戻った。
『ガルシア…』
「なあブーン。俺とお前は友達だよな?」
『うんお。僕とガルシアは友達だお』
「ブーン…! 俺の心を支えてくれているのはお前だけだ……」
ヒソヒソ……ヒソヒソ……。
俺の後ろから。声を屈めて言っているのだろうが、それはハッキリと俺の耳に聞こえた。
「炎堂、なんか一人でぶつぶつ喋ってねえ?」
「マジだ。キモーイ! 友達がどうのこうの言ってるよ!?」
「友達いないのかな…?」
しまった。ついつい声に出してしまった……。
これではまるで、俺が一人で喋っている様に見えてしまうではないか。
もう手遅れで、俺が今後白い目で見られた事は言うまでもない。
それ以来、俺が風間と木之下に対して怒りをぶつける様になったのも、言うまでもない。
第十話:完
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:34:32.84 ID:c+vg7+aD0
誤爆乙wwwwwwwwwwwwwww
700 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 21:34:41.38 ID:laOLkGdM0
スレ違いしてしまった(´・ω・`)
激しく全身が痒い
11話は余力があれば今日書きます
ノシ
701 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:36:04.95 ID:SifyUMWn0
えんどぉぉぉぉぉぉwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
乙
702 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:37:00.10 ID:hJMwOiphO
703 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:37:51.31 ID:hJMwOiphO
交互に見てたんだが吹いたwwwww
704 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:51:02.01 ID:laOLkGdM0
己保
705 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 21:54:28.65 ID:laOLkGdM0
スレ誤爆は本当に手違いなんだ…わざとじゃなくて
だからあんまり言わないで欲しい…(´・ω・`)
706 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:56:14.05 ID:hJMwOiphO
707 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 21:56:42.01 ID:laOLkGdM0
ちょいまってくれ
宿題があるんだよ
708 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 21:58:57.17 ID:fGwGj5geO
ほかにもスレあるの?
第十話は誤爆です。本編とは関係ありません、なの?
709 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 22:05:32.66 ID:laOLkGdM0
いや
最後のひとつを誤爆して別のスレに貼り付けちゃったんだ(´・ω・`)
宿題だるいから今からやる
710 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 22:19:09.68 ID:laOLkGdM0
「はぁ……」
俺は夕方、教室で一人溜息を漏らしていた。
数日前の出来事がこたえたらしい。誰も俺に近づいてくれない。
神崎さんさえも、俺に近づかなくなった。早く卒業してしまいたい気分だ。
窓辺から見る景色も、最悪。
今日は雨が降っていて、空が曇っているのだ。
そして傘が無くて帰ることが出来ないという最悪のオチだ。
「む、お前はガルシアじゃないか」
…背後から、聞きおぼえのある声がした。風間だ。
「風間か…。お前がこんな時間にどうしたんだ」
「いや。僕はもう推薦で大学に合格しているしねぇ。散歩かな」
…風間は、悪い奴ではない。素直すぎるのだ。
だから、場をわきまえない事を言ったりもする。今の言葉だって、俺に皮肉をぶつけた訳ではないのだろう。
「ガルシアは帰らないのか?」
「俺は傘忘れちまってなぁ…。風間、持ってないか」
「折り畳み傘ならあるぞ」
風間が鞄から折り畳み傘を取り出し、俺に渡す。
何だか俺は、心の中が情けなさでいっぱいになった。
711 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 22:28:06.40 ID:laOLkGdM0
その日は、風間と帰った。
後で知ったのだが、意外と俺の家は風間の家に近いのだ。
「はぁ。俺は何か悪い事をしたのかなぁ…」
雨がひしひしと俺の心の状況を表すかのように、落ちてくる。
「どうしたんだい? 浮かない顔をしているな」
「ちょっとな…。この前クラスで独り言を言ってしまって…」
「ああ、窓辺でブツブツ言っていたな…。それで、誰も近寄らなくなったのか」
「俺、どうすればいいんだろうか」
そんな俺に、風間が手を差し伸べてきた。
この手は……どういう意味だろう……?
「僕でよければ友達になるぞ。一人は辛いだろう」
「か………かざま………ウッ」
俺はそれまでの自分を、今捨てた!
友情……それは人生にとって掛け替えの無いものである事を知った!!
風間……有難う! お前は俺の一生の友達だ!
俺は、その手をギュッと握り締める。
「風間…ありがとう」
「キ、気持ち悪いな! 放せ!」
712 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 22:28:27.94 ID:laOLkGdM0
どうしたんだ俺……どうしたんだまじで
炎堂蛾バイの方向に向かってるぞなんか…
713 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 22:30:00.69 ID:0xI2oH3R0
(´・ω・`)Let'sくそみそ
714 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 22:30:43.73 ID:laOLkGdM0
アッー!!
児玉はホモ。
715 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 22:35:57.64 ID:laOLkGdM0
「は、放せ!」
「うふふふふふふふふ」
友情…素晴らしい。
神崎さんが何だ。世の中にはもっと素晴らしいものがあるのだ。
―――と、感激に浸っているわけにもいかなかったようだ。
『ガルシア…まずいお。来る』
「分かってる。出来るだけ人気の無い所へ行こう」
そう言って、俺が駆け出そうとした瞬間だった!
ぐわぁっ、と轟音! そして揺れる大地!
「な、なんだ? 地震か!?」
『違う……これは魔法!』
「クク……良くぞ見破った」
「何者だ!」
声の方向に視線を向ける。
そこには、一人の男がいた。
手には黒い剣を持っている! コイツは……魔剣士か!
716 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 22:40:37.17 ID:laOLkGdM0
「な、なんだこいつは!」
風間が腰を抜かしている。
まあ、無理も無い事だ……。
「風間! 先に帰ってろ! こいつは俺に任せな!」
「何を言うガルシア! 殺されてしまうぞ!!」
「なめるなよ!」
俺は戦闘体勢に入り、レーヴァテインを構えて男と対峙する。
「な、な、な!? じゅじゅじゅ、銃刀法違反だぞぉ!!」
「ごちゃごちゃうるさいなぁ! 危険だから下がってろよ、風間!」
俺はそのまま、男に突進する。
だがしかし、男は俺の攻撃を容易く見切り、避け、返し技に繋げる。
「ぐっ!」
相手の返す剣を剣の刃先で受け止め、俺はそのまま力と逆のほうへと受け流す!
相手のバランスが一瞬崩れる! 今がチャンスだ!
「炎!」
この魔法で、終わる…!
―――と、思ったのも束の間であった。
………え? あ、あれ? 炎が出ない………?
717 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/02(木) 22:45:02.91 ID:laOLkGdM0
もうだめぽ
ネムタス
明日の朝8時に起きるので…今日は沢山投稿したので堪忍してください
718 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 22:45:53.82 ID:0xI2oH3R0
おつかれー
719 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 23:02:21.26 ID:akdwG2MkO
小4でオナニー三昧かよ?
720 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 23:20:15.29 ID:KQ89RlLI0
いいなああああちょっとくさいところが
豆男こういちっぽい
ヘンナコトイッテスマソ
721 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 23:33:12.54 ID:laOLkGdM0
うあああ
のどかわいたあああ
水のンで寝る
722 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 23:34:23.12 ID:fGwGj5geO
723 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/02(木) 23:37:12.76 ID:42QKUt1cO
(´・ω・)('A`)(^ω^ )
マメオかわいいよマメオ
724 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 00:13:13.14 ID:CKnwDq5tO
ほす
725 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 00:33:40.76 ID:6qWZxWqn0
寝る前に保守
726 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 00:47:25.82 ID:LRE8haxn0
hosyu
てか最近の小学生はすごいな・・・・・・
もうケイドロとかポコペンとかやらないのかな?
727 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 01:15:44.87 ID:iU+sLUFW0
ケイドロがケロイドに見えた
728 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 01:19:15.61 ID:IRy7/uVeO
ところで何故カルチャーショックってとこに誰もつっこまないんだwwwwww
729 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 01:40:08.74 ID:SqSR/oa4O
ほ
730 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 02:13:22.09 ID:IRy7/uVeO
し
731 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 02:47:49.75 ID:bAsVEU240
の
732 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 03:17:05.29 ID:WvStCVIp0
せ
733 :
以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 04:27:16.30 ID:LU8Z7KvAO
おやすみ保守
734 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 06:14:48.87 ID:LYnqMzI00
似たような流れの話ならフリーのゲームであったような
まあそれの主人公は女子高生だったけど
735 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 07:22:31.61 ID:dxZTiebD0
ほす
736 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 07:45:38.13 ID:cUdp0NXA0
カルチャーショックっ(´・ω・`)
>>734 元ネタは多分それ
ちょっとそれに似すぎて今自分でも困っている
737 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 07:52:19.63 ID:R5zfooiwO
738 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 08:03:59.19 ID:cUdp0NXA0
ドリチン…
ちょっとまって(´・ω・`)
739 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 08:12:15.66 ID:cUdp0NXA0
「お、おいブーン! 何で炎が出ないんだよ!」
『雨だからね…。炎を出すには元素がちょっと…』
「おいおい、それじゃあ俺は雨の日が全然ダメな奴じゃないか!」
その間に、男が体勢を立て直す。
俺は仕方無しに後退し、間合いをあけた。
「危ねぇ危ねぇ…。ガキだと思って油断してたぜ」
「誰がガキだ。この老け顔」
「……俺は老け顔じゃねえ。俺の名はアーノだ」
「どうでもいいな…っ」
炎が使えない今、体術だけで俺はこいつに勝たなければならない。
それは……多分無理なことだ。俺よりも、数倍アーノの方が戦い慣れている。
となると、俺がするべきことはただ一つだ。
「木之下が来るまで持ちこたえよう」
俺は風間に携帯電話を投げつける。
「木之下に電話しといてくれ! ガルシアが町の噴水の所で待ってるって! 急用だってな!」
「え…? わ、わかった! わかったぞ!」
後は……時間稼ぎだ。
740 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 08:23:06.94 ID:cUdp0NXA0
「おい、てめぇ。魔剣士がこんな町に何の用だ?」
「貴様に用などない。用があるのはそちらの少年だ」
アーノは風間を指差した。
まさか……資質があったのか? ブーンでも気付かなかったのに?
「その少年の資質は確かに低い。
だが、少年の波長が合う武器は……少ない魔力を持ったものでも扱える」
「それで風間を魔剣士にしようってか……!」
「ご名答」
アーノが跳ぶ。
俺も反応し、上からの攻撃を避ける。
「好きにさせるか!」
アーノに向かって、がむしゃらに斬りつける。
奴は防ぐので精一杯のようだ。このまま木之下が来るまで持ちこたえられれば…!
「貴様に用などない、といっただろう!」
突然、アーノが剣から力をゆるめる。
そして俺の攻撃を受け流し、途端に風間の方へと駆けた。
「ま、待て! ちくしょぅ!」
741 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 08:32:20.77 ID:cUdp0NXA0
「おっと、動くなよ!」
アーノは、風間の首に剣を押し付けて言った。
動けば殺すというのか……汚いやつめ!!
「お、おいガルシア……助けてくれ……」
「く、くそっ! ブーン、どうすればいいんだ!」
『風間君が大事なら。言うとおりにするしかないお……』
「……ぐっ」
俺はその場に止まった。
こうするしかないのか……風間の命を救う方法は…!
「ガルシア……」
風間も、俺が手出しをすれば自分が殺されるのは分かっている。
だから、何も言わなかった。
―――くそ、俺は肝心な時に……何も出来ない!!
そう、嘆いた瞬間だった!
突然、アーノの右腕が切り裂かれたのだ!
「……待たせたな」
742 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 08:39:53.13 ID:cUdp0NXA0
「木之下!」
木之下は一回俺のほうを向くと、目にも見えない剣速でアーノの肩を切りつける。
スピードが途轍もなく速い! アーノも、悶絶している!
「終わりだぁっ!」
俺はアーノの真正面から切りかかる。
アーノは、先程の木之下の攻撃で腱を切られている! 剣などもてまい!
「なめるなぁ!!」
だが、アーノも一筋縄ではいかない!
突如、地面から土の槍が出現し、俺の行く手を阻んだのだ。
だが、それも長くは続かなかった。
俺に気をとられていたアーノの背後に木之下が回り、背中に一発食らわせたのだ。
「が……はぁっ!」
アーノが、その場にゆっくりと崩れ落ちる。
出血が酷い。致命傷になっているだろうか。
743 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 08:48:37.75 ID:cUdp0NXA0
――その時、背後で風間の悲鳴が聞こえた。
俺たちは、油断していたのだ。
見れば、シュウトが風間を抱えている。
「やれやれ。アーノはいつもこうだねぇ。先に帰っているよ」
「ま、待て! 風間を放せぇえ!!」
俺の声も虚しく、次の瞬間には風間もシュウトもその場から消えていた…。
―――――――――
「くそっ…! 俺は助けられなかったのか!?」
怒りに任せて地面を叩く。
拳から、雨にぬれた血が滲んできた。
『ガルシア、まだ諦めちゃいけないお。風間君は恐らく、鬼殿にいるお』
ブーンの言葉に、少しだけ希望を持つ。
風間はまだ……生きている!
「鬼殿ってのはどこにあるんだ?」
『鬼殿は代行人の世界のそこにある。だが、心配しないでいい。
近いうち、奴らは風間を手先として送るだろう。それを待つんだ』
…ショボの言うとおりだ。
俺は絶対、風間を助けてみせる…!!
11話:完
744 :
◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 08:49:21.16 ID:cUdp0NXA0
12話は3じごろから〜
友達と栄が見に行ってきます
745 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 09:13:19.24 ID:CKnwDq5tO
ほす
746 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 09:42:04.02 ID:QL9DrYs6O
ほし
747 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 09:48:49.56 ID:xKp7P7OvO
元素が足りないんじゃなくて湿って火がつかねーだけだろいやwwwww
748 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 09:58:06.47 ID:xKp7P7OvO
キノシタがどう見てもルーク
749 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 10:48:58.97 ID:EXLCrXNa0
水があるんだから燃える元素は一杯あるよな><
750 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 11:21:30.43 ID:j4SaZQjmO
追いついた。捕手。
(V)_ (V)
ミ( ゚∀゚)彡 かに!かに!
751 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 11:46:45.84 ID:jvWUu5XdO
作者のマメオは第9話を境にして風間くん以下の立場になりますた
風間(´・ω・)カワイソスー
752 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 12:58:37.31 ID:IUBU6+z4O
か
753 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 13:15:34.72 ID:EXLCrXNa0
ざ
754 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 13:16:39.99 ID:9V6GaXFfO
ま
755 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 13:34:05.11 ID:Qt7RnZEi0
おい大変だ
エロゲヲタがVIPに喧嘩売ってるぞ
58 名前: 名無しさんだよもん [sage] 投稿日: 2006/02/03(金) 11:53:13 ID:b6Lnz+vq0
いいかげんにしろvipper
ID:L5XcyTK60はどう見ても悪いことなんてしてないのになんで
荒らし呼ばわりされなきゃいけないんだよ。明らかにおかしいだろ
vipperって働かないしスレに突撃して荒らすしロクなことしないじゃん。
ほんと一回氏んだほうがいいんじゃないの?社会のゴミだよ
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1138899426/
756 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 13:51:48.45 ID:CKnwDq5tO
ほす
757 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 14:06:58.49 ID:9V6GaXFfO
鬼は外
ふす
758 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 14:44:13.68 ID:bAsVEU240
へす
759 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 15:17:23.76 ID:iU+sLUFW0
え
760 :
まめお:2006/02/03(金) 15:22:50.86 ID:5i7B2kVxO
帰りは夜になるぽ
すまんこ
761 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 15:43:42.65 ID:IUBU6+z4O
ほす
762 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 16:12:34.27 ID:1dPsJ1m00
やっと追い付いたぜあははははははは
保守
763 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 16:44:59.07 ID:xbPqqgRYO
(V)_ (V)
ミ( ゚∀゚)彡 かに!かに!
764 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 17:34:35.29 ID:w423omt4O
ほす
765 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 18:03:09.39 ID:eYSeOM+k0
こ…こんな糞スレ、保守なんてしてあげないんだからっっ!!!
766 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 18:20:31.36 ID:6gpeBQBQ0
躊躇いなくぶった切ってくる木之下コワス
767 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 18:57:08.61 ID:6gpeBQBQ0
ほしゅ
768 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 19:08:34.81 ID:EQ5VGeR+0
保守
(´・ω・`)
めしくったらやるからちょとおまって
771 :
まめお:2006/02/03(金) 19:50:47.11 ID:cUdp0NXA0
期間
772 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 19:52:02.59 ID:4MiE6OOHO
携帯でやっと追いついた
>>1 超ガンガレ!
楽しみにして待ってる!
773 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 19:57:12.92 ID:jvWUu5XdO
なんか作者の威厳とか雄大さが全く感じないスレですねぇ
……!!!
あと15分待って
776 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:20:00.98 ID:LRE8haxn0
保守
777 :
豆男 ◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 20:26:58.45 ID:cUdp0NXA0
今帰った
778 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:27:12.27 ID:xKp7P7OvO
>>774 ちょっと見限りそうになったwwwwwww
779 :
豆男 ◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 20:31:09.68 ID:cUdp0NXA0
>>749のいうとおりです
脳内変換で湿って出ないということにしてくれ
これなんて炎の錬金術師?
炎じゃなくて焔じゃなかったっけ><
781 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:34:16.67 ID:jHKroNq4O
元ネタ思い出せね…
わたしの勇者さまだっけ
782 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:35:24.57 ID:Du8HkzsR0
やっと追いついたぜええEEEEEE
でっ・・・でも・・・・今日は頭痛が・・・・もう・・・だめぽ・・・
明日は・・・入試・・・・・だってのに・・・・・・・ガクッ
783 :
豆男 ◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 20:35:54.47 ID:cUdp0NXA0
WYとはちがうぞWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
てかぜんかくからもどらんWWWWWWWボスケテWWWWWWWWWWWWWWW
784 :
豆男 ◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 20:42:42.25 ID:cUdp0NXA0
…風間がさらわれてから既に五日が過ぎた。
街中で戦ってはいたものの、その日は雨であったし、場所も廃屋の近くの広場だったために気付かれてはいないようだ。
風間の事は、行方不明の事件として扱われた。
「では、風間君と別れたら……それが最後だったと」
「はい」
当の俺は、失踪の日に風間と会った人物として警察に呼ばれていた。
重要参考人だそうだ。
「そうですか。何か分かりましたら、いつでもお電話ください」
「はい」
取調べも終わり、俺は少し遅れて学校へ向かう。
学校では風間がさらわれた事があってか、集団登校が義務付けられていた。
――――クラスでも、風間の話題で持ちきりだった。
俺は風間と一緒にいた事から、クラスの女子に質問攻めにされた。まったく…。
785 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:43:05.36 ID:jHKroNq4O
パソコン叩き壊したらよくね?
786 :
豆男 ◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 20:46:01.34 ID:cUdp0NXA0
>>786 ちょwwwwwwwwwおまwwwwwwwwwww
FEスレで豆男が投げられている件
788 :
豆男 ◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 20:49:52.30 ID:cUdp0NXA0
.\ . /
. \ . /
. 人生\(^o^)/オワタ
‖
‖
/.\
/ . \
\ . /
789 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:54:17.13 ID:jvWUu5XdO
今夜のNGワード= 豆男
790 :
豆男 ◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 20:54:28.65 ID:cUdp0NXA0
「よう、ガルシア」
「ん…木之下か」
当事者は俺と木之下だけだ。
他の奴らは、ただの行方不明事件と思っている…。
「ショボが言うには、資質が少ないほど適性に時間がかかるらしい。
今日あたりに来るらしいぞ…」
「な!? 本当か…! でもなぁ……風間と戦うのか…」
風間と戦う。
相手は、多分操作魔法をかけられている。否応無しに俺に刃を向けるだろう。
例え俺の命を狙っているとしても……俺は友達を殺せない……。
「気絶させる程度で行こう。殺してしまっては元も子もない」
「わかってるって。じゃあ、準備しとけよ。夜に連絡する」
木之下はそう言って、家へと帰っていった。
今夜……俺は風間を取り返す! 絶対にだ!
791 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:55:19.08 ID:6gpeBQBQ0
カナダの首都って何て名前?
792 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 20:57:34.51 ID:jHKroNq4O
レイヴァテレン+知り合い誘拐の展開が一緒だったからわたしのゆうしゃさま?だと思った
793 :
豆男 ◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 20:58:28.74 ID:cUdp0NXA0
冒頭とか筋は自分でもちょいとwyに似すぎていると思ってる。
気をつけよう…。
794 :
豆男 ◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 21:02:48.67 ID:cUdp0NXA0
――――やがて、空が漆黒に包まれる。
夜が来た。
聞こえるのは、ミミズクの声だけ。俺は、木之下からの連絡を待っていた。
時刻は既に12時をまわっている。そろそろ連絡が来てもいいだろう。
「ブーン、魔力を感知できないか?」
『風間君の魔力は比較的に低いお…。多分、それを強力すぎる武器が補うはず。
となると、人間の魔力よりも武器の魔力を感知したほうが早いお…』
ブーンが魔力感知をしている間に、俺は木之下に電話をかける。
いい加減に遅すぎる…。
――ツーツーツー……。
しばらくして、留守番電話サービスに繋がった。
何だ? 木之下の奴、寝てるのか……?
『ガ、ガルシア! 大変だお!』
その時、突然ブーンの大声が聞こえた。
あまりの声の御気差に、俺は一瞬びくんとする。
「どうした!」
『街中で大きな魔力が二つ動いてる……! 木下君と風間君に違いないお!』
795 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 21:04:51.09 ID:jHKroNq4O
風間の武器はトール…
なわけないwwwww
796 :
豆男 ◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 21:07:35.40 ID:cUdp0NXA0
ねーよwwww
797 :
豆男 ◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 21:11:47.34 ID:cUdp0NXA0
「くそっ! 奇襲でもされたのか!」
俺は携帯電話を放り出し、レーヴァテインを持って外へ出た。
冷え込むが、雨は降っていない。
炎はだせる…! 相手は風間一人なんだ! 俺と木下の二人がかりで行けば勝てる!
――――――
『ガルシア、この辺りから魔力がする!』
やがて、ブーンが叫ぶ。
ここは……以前シュウトと対決した場所だ!
「ガルシア! やっと来たか!」
突然の声。その主は木之下だ!
風間と交戦している……ここで間違いない!
「連絡くらいよこせよ!」
「すまねぇ、いきなり襲われた…! それよりも風間だ! 早く止めるぞ!」
「おう!」
798 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 21:17:13.67 ID:Du8HkzsR0
788 :豆男 ◆X5HsMAMEOw :2006/02/03(金) 20:49:52.30 ID:cUdp0NXA0
.\ . /
. \ . /
. 人生\(^o^)/オワタ
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↑
笑顔で失禁している件について
799 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/03(金) 21:19:57.35 ID:IRy7/uVeO
風間の武器はエクス・・・
なわけないwwwww
800 :
豆男 ◆X5HsMAMEOw :
風間は槌を持っていた。
槌、といっても形状は普通のものとは違う。
柄の部分から先が、鋭利な刃物のようになっている。
鈍器にもなるし、短剣としても扱える半面リーチが短いが、風間の長い腕がそれをカバーしている。
「何だあの武器は!?」
『…! あれはミョルニールだね。気をつけて! あの武器は、投げて使うものなんだ!』
ショボが言うと同時に、風間がミョルニールを俺たちに投げつけてくる。
ミョルニールは、その重さからは不可能なはずなのに、ブーメランのように速度を落とさずにこちらに向かってきた。
「くそっ!」
懇親の力でレーヴァテインを構え、それを弾く!
だが、軌道を反れたはずのミョルニールは再び俺を追撃し始める!
「な、なんだこれ!」
『ミョルニールは一度投げられれば、相手を倒すか持ち主が引き戻すまで持ち主の手に戻らないんだ!
炎堂がミョルニールの気を引いているうちに、ノアは風間君を攻撃しろ!』
「分かった!」
俺は力を振り絞り、ミョルニールを防ぎ続けていたが、やがてそれが風間の方へ戻っていった。
「!」
木之下が風間を攻撃しようとした刹那、ミョルニールを戻し、右手だけでその重い攻撃を防いだのだ。