ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら 155
・ツンデレメイド
男「今までありがとう。いろいろ迷惑かけたね」
ツ「ええ、実に手のかかる主人でしたわ」
男「はは、君の歯に衣着せぬ物言いももう聞けないとなると少し寂しいかな」
ツ「フン……」
男「家も財産も何もかもなくなってしまったな。しかし、まぁ、少しすっきりしたかな」
ツ「いえ、まだ残っているものがあります」
男「ん〜……そんなものがまだあったかな」
ツ「私がいます」
男「……君を雇えるだけの力はもう僕にはないよ?」
ツ「そんなことは関係ありません。貴方に仕えたいから、仕えるのです。何か文句でも」
男「いや、でも……」
ツ「……はぁ、鈍感が過ぎるので言いますが、私はあなたのことが好きなのです」
男「……は!?」
ツ「お慕い申しております。どうかおそばにいさせてください」
男「……君ってそんなに積極的だったっけ」
ツ「最後のチャンスですので、なりふりなどをかまっていられる余裕などはとてもとても」
男「……」
ツ「何かご不満でも?」
男「まさか! 君にそう言ってもらえたことはすごくうれしい」
ツ「ならばさっさと雇うなり同棲するなり結婚するなり今後の方針を決めていいただきたいのですが」