【君を】素直クールな娘【永遠に愛する】

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ふたば★ちゃんねる落書き板の天才によりツンデレに対抗すべく、
新たに”素直クール”なる言葉が誕生した。
ツン→素直 デレ→クール

ガチで愛してくれるが、人前であれ、好意に関してはストレートかつ
クールな表現をするため、男にとっては嬉し恥ずかし暴露羞恥プレイ。
しかし、どこか天然。言葉萌えのツンデレ、シチュ萌えの素直クール。

■前スレ
素直クール
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1136634632/

■保管所Wiki
http://sucool.s171.xrea.com/

■まとめサイト(まとめ管理人◆bkvNgM0nrU)
http://japan.milan.jp/~vipper/

■素クールデイズ開発ページ(素直クールゲーム制作サイト)
http://www.geocities.jp/sucooldays/

■クーのいる世界(小説系サイト coobard◆69/69YEfXI)
http://coobard.fc2web.com/

■モテない男性板 素クールライフ
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1136634632/

=PART29=
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 20:31:00.17 ID:dPZ7WBnk0
携帯のかたは以下の方法で見て下さい。

http://fileseek.net/proxy.html から見る。
・pic.toをアドレスの前に入れて見る。
・下の方にある「設」でime.nuにチェックしてから見る。

素クールのイメージがつかみにくいアナタ!
これを読むイイアルネ
ttp://www.geocities.jp/ikuikubook/kanojyo.htm

素直クール発祥の地「ふたば★ちゃんねる」の保管庫(右下に「素直クール」)
ttp://www.geocities.jp/hokakoko/

ふたばログより転載「素直クール」  
・冷静沈着で感情的になることはまずない  
・完全自立型  
・表情が薄いあるいは無表情  
・ガチで愛してくれている一途  
・愛情表現がストレート  
・照れが少ないあるいはない  
・「素直」と「クール」の矛盾したアンバランス感が最高にいい
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 20:31:29.40 ID:dPZ7WBnk0
■お題/性格ジェネレーター
http://udonkari.run.buttobi.net/
SS書くときのお題が欲しい人はアクセス。
ファミリーベーシック風。

■正式避難所
・PC用
http://yy17.kakiko.com/sucool/
・携帯用
http://yy17.kakiko.com/sucool/i/
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 20:32:10.16 ID:dPZ7WBnk0
>>1
乙だが、せめてちゃんとテンプレ入れてくれ。

保守!!
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 20:32:48.83 ID:AJTNIxSv0
保守だ!
6転載:2006/01/08(日) 20:34:58.57 ID:zsM4aLlG0
★★保守の鉄則★★
夜中は20分〜30分おき ゴールデンタイム、土日は10分〜15分おき
平日、昼間は30分おき程度
※偶数時10分 50分 奇数時30分と、きっちり40分間隔で圧縮が来るので
 その直前に保守を!!
圧縮の時間は少しずつ変わってるようなので注意
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 20:37:30.08 ID:HMhyrtOw0
シュールからきますた
保守
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 20:41:52.82 ID:BptYBhsl0
>>4
すまん。前スレには>>1にしか無かったものでな。
初めてなんだ、スレ立てるのは。今回の反省は次の機会に役立てるとしよう。
あと、保管庫の中の人が素クールライフスレで
>VIPから来ました

>以前、保管庫にSSを登録していいかと別の方が聞きに来た時の事を
>思い出して言い出せませんでしたが、
>登録しても構わないと作家の方が言って下されば登録致します

>その際、正式タイトルだけでも教えて頂きたいです
>長編だけはタイトルがないと登録できません
>ご了承下さい

>作品名      :(必須)
>作家名      :(任意)
>作品の投下位置:何レス目など

>その際、この形式で書き出して頂けると抽出作業が楽になります
>出来たらで構いませんのでよろしくお願いします
と言っていたので作品を投下する職人様は気をつけておいてくれ。
ってことで保守
9あっちゃん ◆SNRYgPQr2s :2006/01/08(日) 20:47:23.85 ID:MfZpFCuY0
>>3
通学/通勤中に 「ありがとう」と 押し倒される

よし書いてくる

ついでに昨日の続き投下。買ってきたクー

なかなか素直クールな場面までつけないorz
10あっちゃん1/1 ◆SNRYgPQr2s :2006/01/08(日) 20:48:24.81 ID:MfZpFCuY0
「げほ―――今、なんて」
「貴方は、私をあの戦場からこの日本につれて来てくれた。助けてくれた。だから、そばにおいて欲しいんです」
日本語ならともかく、英語ならば聞き間違うはずがない。
彼女を、助けた?
どうやら彼女には私があのブローカーから自分を救い出してくれたと写っているらしい。
無知にも程が…――違う。
彼女の手を見ると、かすかに震えている。彼女の顔も心なしかこわばっている。
表情はずっと無表情のまま。
「私をそばにおいてください。そのためならばなんでもしますから。いえ、他に売り飛ばされた人はそれが当たり
前なんですから。貴方なら――」
彼女の言葉にまるで冷水を浴びせられたような気分になる。
それと同時に今まで自分がしてきた行為、彼女に望んでいたことが酷く人間的に誤った行為であるということを頭
で理解していたことが心の内に雪崩を起こして入ってくる感覚が襲ってきた。
彼女の言葉に嘘はない。
だが決して受け入れてはならないものに感じた。
彼女には選択肢がないじゃないか。そんな極限の状態で受け入れても、終わりは目に見えている。
彼女はただ単に見知らぬ土地での不安から近くの人間によりどころを求めているだけだ…。
道端に捨てられた子猫と何が違う?
良く考えればそうだ。
あの地でブローカーが彼女たちに説明などするはずがない。
買ったという行為でも、彼女にとっては拾われたと感じるかもしれない。
それに彼女は幼い。
何とか戸籍上は留学と出来る年齢だが、すがるもの無くして生きれないだろう。
そんな娘に――
「私が、君を買ったのはね…。裏切る可能性のない人間が欲しかったからなんだよ。君は今、不安で我を見失って
いるだけだ。今日はもう遅い。用意した部屋で寝なさい」
次の瞬間には私の人間が先刻の私を紛糾していた。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 20:54:27.88 ID:do7jNoCD0
ほしゅ
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 20:56:50.50 ID:8jnfDVKL0
ほしゅ
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 21:01:50.09 ID:8jnfDVKL0
保守
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 21:07:13.53 ID:UC7b6GIB0
『Loop in my heart』 スレ23 >>597-602
『You and Me』 スレ23 >>713-714
『Basic Thuganomics』 スレ24 >>387-389
『Basic Thuganomics II』 スレ25 >>678-680

 の続き

『Basic Thuganomics III』

3レス使わせてもらいます
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 21:07:24.97 ID:8jnfDVKL0
補修
16Basic Thuganomics III 1/3 ◆ajqAF6Pwjs :2006/01/08(日) 21:08:15.88 ID:UC7b6GIB0
  ――――Basic Thuganomics III――――

「君と話すことなど、何もない」
 麻紀の声は冷たく、梨香はドアにかけた手を止める。教室の中には、二つの気配。
 無意識のうちに、彼女は息をひそめて様子をうかがった。

「冷たいな。元クラスメイトなんだから、もう少し仲良くしてくれたっていいだろ?」
 英寿の言葉は、しかし麻紀の表情を揺らすことはなかった。ただじっと、真っ直ぐに彼の瞳
を、その視線で射抜こうとする。
「せっかく一緒のクラスになれたってのに、あんなに冷たい反応されたら、傷つくぜ」
「傷つく? 冗談だろう。君は、そんなやわな男じゃない」
 少女の鋭い言葉に、英寿はわずかに首をすくめて見せた。その仕草と、どこか薄笑いを浮
かべている顔に、馬鹿にされているかのように感じて麻紀は苛立ちを覚える。もっとも、それ
を内に抑え込んでしまい、表に出すことはなかったのだけど。
「宮田和馬」
 咄嗟には、彼が何と言ったのか理解できなかった。それが、自分の想い人の名前だと気付
いて、彼女の瞳は鋭くなる。
「何が言いたい?」
「今日、聞いたんだよ。麻紀が皆の前で、そいつに告白したってこと。さっき、話してた奴なん
だろ?」
「――――ああ、そうだ。それが何か?」
 一瞬の逡巡の後に、麻紀は胸を張って答えた。今さら、隠すこともないのだから、と。
 その態度に、英寿は、ふうん、と頷いて目を細めた。
「皆の前で、か――――麻紀、お前、段々と似てきたよ、あの人に」
 今度こそ。
 麻紀は言葉を失った。
 押し黙ってしまった彼女を、今度は彼の視線が射抜こうとする。
 眼鏡は何も防いではくれない。英寿の瞳に宿る光が、麻紀の心を圧迫してきて。
 唇が、口腔が乾く。掌と背筋に、嫌な汗が噴き出してきていた。
17Basic Thuganomics III 2/3 ◆ajqAF6Pwjs :2006/01/08(日) 21:09:30.33 ID:UC7b6GIB0


「ま、別にいいんだけどな。麻紀が誰を好きになっても」
 英寿がそう言ったことで、やっと彼女は解放された。それでも、一度上がった心拍数は、な
かなか下がってはくれない。ドクン、ドクンと脈打つ心臓を抑えるように、彼女は腕を組んだ。
「とにかく、せっかくなんだから仲良くしてくれ。転校してきたばっかで、昔なじみに嫌われてる
ってのは、どうにも居心地が悪いからな」
 彼は言いながら、麻紀に近付こうとした。
 その時。
「ちょっと、アンタっ。クーに何してんのよっ」
 教室の扉を開けて飛び込んできたのは、いきりたったひとりの少女だった。
「……桜井?」
 思わぬ闖入者に、目を丸くする麻紀と英寿の間に、梨香は割って入る。そして、
「誰だか知らないけれど、私の友達に近付かないでくれる?」
 舌鋒鋭く、言葉を叩きつける。呆気にとられていた彼が、
「いや、別に、何かしようとしてたわけじゃないんだが……」
「どっちでもいいわよ、そんなの。とにかく、クーは連れてくから。行きましょ、クー」
 抗議の言葉を聞こうともせず、強引に梨香は麻紀の手を引いて、教室を後にした。

「桜井、もういい。大丈夫だから」
 ズンズンと廊下を先に進む梨香の足は、麻紀のその言葉にようやく止まった。それでもまだ、
自分でも正体のわからない苛立ちは消えることなく、胸のうちに宿り燃えていたのだけれど。
「ああと、とりあえず、礼を言っておく。ありがとう、桜井」
 捕まれていた腕をさすりながら、麻紀は礼を言った。それでようやく、彼女は一息ついた。
「別に、構わないわよ。それよりも、こっちこそごめんなさい。立ち聞きしちゃって」
「ああ、それはいいから、気にしないでくれ」
 そしてぎこちない、沈黙。二人は互いに様子を窺いあい、会話のきっかけを探した。
「……部活、いいのか?」
 遠慮がちに先に口を開いたのは、麻紀の方だった。梨香は、即答する。
「こっちの方が、大事」
18Basic Thuganomics III 3/3 ◆ajqAF6Pwjs :2006/01/08(日) 21:10:33.97 ID:UC7b6GIB0
>>17

 会話を交わすこともなく、二人は階段を上って屋上へと向かう。
 運動部のかけ声と、合奏部の練習の音色。その二つが混ざり合って、まだ夏の匂いが残る空
を満たしている。太陽は高く、日差しは厳しい。少女達は、建物の影を見つけて、腰を下ろした。
むき出しのコンクリートは、日影になってもまだ熱を未だ蓄えている。
「で」
 ここに来るまでに腹をくくったのだろう。座った途端に、梨香は口火を切った。
「誰なの? さっきの、あいつ」
「中学の時のクラスメイト。今日、転校してきたんだ」
 そしてそれは、麻紀も同じだったらしい。言いよどむこともなく、はっきりと彼女の問いに答えて
きた。
「ただのクラスメイト?」
「私にとっては」
 含みのある言い方に、梨香の目は細まる。足を伸ばして、背を壁にもたれかけさせる麻紀は、わ
ずかに顔を空に向けていた。
「そういう風に見えなかったけれど」
「……だろうね」
 その言葉に混じるわずかな苦笑が、風にそよいで消えた。
 二人の間にだけ、一瞬、沈黙が落ちる。
「私には、三つ年上の姉さんがいるんだ」
 先に口を開いたのは、今度は麻紀の方だった。友人のその横顔を、梨香は横目で眺める。
「初めて聞いたわ、そんな話」
「今は大学生で、一人暮らししてるからね。こっちにはいないんだ。夏休みも、家には帰ってこなかっ
たし」
 少しだけ考えて、梨香は思い付きを口に出して言った。
「もしかして、さっきのアイツと関係ある?」
「ん、まあ、ね」
 一つ、言葉を切ってから、彼女は続ける。
「あいつ……小林は、私の姉さんのことを好きだったんだ」
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 21:11:44.73 ID:UC7b6GIB0
新年二つ目です。

それでは皆様、よろしくお願い致します。
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 21:13:51.74 ID:miwt1nQt0
・新聞屋クー(保守用)

ピンポーン
男 「ハイどなた〜?」
クー「毎朝新聞の販売員だ。男、と ら な い か ?」
男 「新聞ですか? ウチは結構ですから」
クー「三ヶ月だけでも、と ら な い か ?」
男 「イエ余裕無いんで、ウチは結構ですから」
クー「一ヶ月だけでも、と ら な い か ?」
男 「だから結構 で す か ら !!」
クー「そうか、ワタシはこんなにキミを求めているというのに……」
男 「……へ? 新聞じゃないの?」
クー「違う、素直でクールなこのワタシを、求めていないかと聞いている。
   だから一ヶ月同棲生活をしたいと提案したつもりのだが……」
男 「新聞屋じゃないジャン……」

 クー はなかまにいれてほしそうにこちらをみている 。

コマンド
 どうする?
  |>  どうせいする
     どうせいしない
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 21:16:34.55 ID:gJJArcGIO
>>20
原点回帰みたいでいいな。
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 21:18:03.94 ID:AF870+otO
>>20 |> 飼う
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 21:24:15.81 ID:8jnfDVKL0
保守る
保守ついでにさっきのうp

クー「…っ」
学校の帰り、いつものようにクーと帰っていると、いきなりクーが何か詰まったような声を出してよろめいてきた。
××「?どうしたクー?」
クー「ちょっと5限目の体育のときにくじいた足が痛み出してな」
××「めずらしいな、運動神経抜群のお前が体育で怪我なんて」
クー「サーブを打つときにちょうど男が視界に入ってな。数刻見ほれてしまった」
××「…体育の時間の悪寒はこれだったのか」
クー「どうした?男、ちょっと顔色が悪くなったような」
××「気のせいだ」
××「で、大丈夫なのか?」
クー「ちょっと、きついかもしれん」
××「肩貸そうか?けっこうきつそうだし」
なんか少し足を引きずっているように見えるし。
クー「いいのか?」
××「いや、仮にも彼女が足痛めてるのに何もしないってのはないだろ」
クー「仮に持ってのが気になるが、××はやさしいな」
××「そうかな。とりあえずほら、肩貸す」
クー「ん…ありがとう」
××の言葉に従うようにそっと寄り添ってくるクー。
怪我をしているためか少しおとなしいように感じる。
クー「……」
××「……」
クー「なあ、××」
××「ん?なんだ?」
クー「××分が足りなくなってきた」
××「へ?」
クー「加えて××に寄り添ったおかげで足も快調だ」
俺はお前に体の構造が知りたい。
クー「と、言うわけで押し倒すな」
××「だから…おまっ!ベタs…キャー!!」

「いい加減これ以外にないのかネタ」
「中の奴の頭が貧しいんだから仕方がないだろう」
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 21:32:43.17 ID:gJJArcGIO
保守。
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 21:40:58.67 ID:ghx9bdy50
>>25
「男」か「××」か統一した方がいいとオモ
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 21:45:13.91 ID:vlf5IpNCO
前のやつ落ちたのか…
保守
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 21:49:13.80 ID:8jnfDVKL0
ほしゅ
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 21:51:54.05 ID:k3GE171i0
あっちゃん ◆SNRYgPQr2s 氏に質問があるのでWiki保管所編集議論スレまで
来て頂けませんか?
よろしくお願いします

Wiki保管所編集議論スレッド
http://yy17.kakiko.com/test/read.cgi/sucool/1133357628/
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 22:04:01.10 ID:8jnfDVKL0
保守
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 22:14:01.40 ID:BptYBhsl0
hosyu
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 22:24:55.90 ID:8jnfDVKL0
保守してみる
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 22:29:02.34 ID:miwt1nQt0
>>9サン借り升

・通学/通勤中に 「ありがとう」と 押し倒される
〜ガタンゴトン、ガタンゴトン(←電車内)〜
クー「おはよう、男」
男 「あぁ、おはようクー毎朝同じ電車で、よく会うな」
クー「当然だ。男の動向には常に注意を払っているからな……フフフ」
男 「(……ゾワッ)あ、それよりさ……」

〜ガランゴロン、『次はぁ、新小松菜ぁ、新小松菜ぁ降り口右側ディス……』〜

男 「あ、次の駅から混むんだ……。クーさん、俺がガードしておいて上げるよ」
クー「……相変わらずやさしいなキミは」
男 「レ、レディに対しては当然の行動だろ?(////)」
クー「そういうことにして置いて上げよう、今日のところは」

ドアが開きドッとなだれ込む人の波。
オレはクーさんが押しつぶされないよう、にぎり棒と閉まったドアの隙間で三角形を作りながら、
必死に後ろから来る人圧に耐えていた。そうこうしているうちに電車が走り出す。
後ろばかり気にしていたが、前に何故か柔らかい感触……。ってクーさん!!

クー「ハッ!! 気付いたらキミを抱きしめてしまっていた……。すまない。迷惑か?」

……って、オレどう返せばイイんだよ……

〜ガランゴロン、『次はぁ、小松菜ぁ、小松菜ぁ。降り口左側に変わりまィス……』〜


35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 22:29:30.63 ID:miwt1nQt0
>>34
〜ガランゴロン、『次はぁ、小松菜ぁ、小松菜ぁ。降り口左側に変わりまィス……』〜
オレが彼女をかばうッテ言って広げた手。今彼女はその中で、何故かオレに抱きついている……。
自分からは踏み出せない関係。友達以上恋人未満……何て言葉を思い浮かべていると
電車が止まる。
ヤベッ!! ドアを支えていた手が挟まれる。思わず引っ込めた拍子に出る人入る人の波に押される。
小松菜は学校まで二駅前。でも人並みの力は想像以上に強く、ホームに押し出されてしまう。

〜ファァァァァアッァアァァァン〜

……電車はホームを去っていく。ホームには彼女に押し倒された形で固まっている俺。
ヤバイ、遅刻だ……。と上のお姫様から声が。

クー「ありがとう。キミの身体を張った愛、承認した。だからワタシも勇気を出す。突き合ってくれないか?」

喜びで破顔しそうになった顔をそむけ、何とか口からひねり出すオーケーの返事。

クー「いいのか? なら早速ホテルだ。今日はいい汗がかけそうだ……フフフ」

エッ……付き合うってクーさん、ソッチのニュアンスなの?
違うでしょこうもっと慎みを持った健全な……あれ何でオレ奥襟しめられてるのかな……
眠いや、パトラッシュ……。

アッッーー!!
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 22:36:26.50 ID:gJJArcGIO
ほ。
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 22:45:34.72 ID:M/0ozn7p0
ほす
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 22:46:31.25 ID:b11RTIO40
こんなかんじ?
前回まで
ttp://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0141.txt


何しに来たんだ、という間もなく彼女の第一声が来た。
「ここ1週間丸々来ていないと言うことを阿久君から聞いてな、その…迷惑とは思うんだが見舞いがてら来
てみた。風邪をこじらしているのか?」
「な、何しに来たんだよ…」
「だから見舞いがてらだ。顔色が悪いぞ。寝ていたのか?薬は飲んだのか?」
「いや…」
二人の間に沈黙が流れる。非常に気まずく、まるで俺を刺す様な空気が流れる。どれくらい時間がたったの
だろうか。それほど時間がたっていない気もするし、1時間も2時間もたった気がする。彼女は何かを思い
ついた様に口を開いた。
「あ、そうだ。見舞いの品を持ってきた。上がって良い…か?」
「あ、まぁ…」
彼女の手には大きな紙袋が二つ下がっている。お見舞いの品にしてはちょっと大振りな荷物を気にしている
俺を横目に、彼女は颯爽と俺の部屋の中に入っていく。
「台所を借りるぞ。」
彼女は手慣れた様に紙袋から出した鍋と皿とタッパーに入った材料をてきぱきと調理し始める。
「体の調子もあるだろうし、横になっていても良いぞ。出来たら呼ぶから。」
たまった洗い物と格闘しながら、てきぱきと彼女は料理をしている様だった。俺は何をするわけでもなく、
話しかけることも出来ず、ただ座りながら彼女の後ろ姿を見ていた。
まじまじと見ることはなかったが、背は俺と比べてもずいぶん低い様だ。168cmの俺と比べて顔一つ分く
らい小さい。そして何より華奢な体つきが眼にまぶしかった。
ゆったりとした白のブラウスは小さな彼女の肢体を包み、背中まである黒い髪がそのブラウスにさわりさら
さらと音を立てる。すらっと伸びた足を包むパンツは、足の細さを誇示する様だ。多分俺の腕の太さもない
んじゃないか?と思えるほど細い。何の料理をしているのかは分からないが、一挙一動に小さなお尻が動く。

39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 22:46:40.99 ID:b11RTIO40
「できたぞ」
素っ気なく言うと、汚いテーブルに色々な料理が並んだ。
鮭のムニエル、大和煮、ぶりの照り焼き、きんぴら、カボチャの煮付け。
しばらく物を食べていない俺は至極食をそそられた。
「さぁ、食べてくれ。何を作ったらいいのか分からなかったから私の好きな物を作ってみた。」
返答に困っていると彼女はご飯を装った茶碗と箸を差し出す。
箸を付けてみると、普段俺が口にする物とは異なった、所謂家庭の味がした。

「食べながらでも良い、そのまま聞いて欲しい。」
箸を休め彼女に目を向けると、凄く緊張し、かしこまった感じの彼女がじっとこちらを見ている。
「この前、私がここにお邪魔した時は本当に申し訳なかったと思っている。あれから暫く私は考えたのだが、
その…やはり諦められない。実はこの前の飲み会も私が阿久君に頼んで開いた物だったんだ。君との接点が
欲しくてな。それで、みんなの協力もあり君と仲良く慣れたわけだが…その、君を不愉快にさせてしまった
のがな…どうだろう、ひとつ水に流してこの前の夜からやり直してくれないだろうか。」
真剣な彼女の瞳は、依然と変わりなく俺を混乱させる。
「あの、さぁ…勝呂さん、きれいなんだし、その、俺みたいなのを引っかけて遊ぶより、その…やめた方が
良いよ…」
「何を言っているのか分からない。それはつまり、私が嫌いと言うことなのか?」
「いや、そうじゃなくてさ…嘘くさいよ、この状況。俺ならこういう風に遊ばれるのも慣れてるから良けど、
他の人にはやったら良くないよ…」
「他の人にこんな事をするわけがないだろう。だって私は…」
その時、久方ぶりに食べた物が胃に優しくなかったのだろう。急にめまいと頭痛がしてくる。まるで風呂に
のぼせていきなり立ち上がったときの様に目の前が白くなり、その場にうずくまる。薄れゆく意識の中で最
後に聞いた言葉は「惚れているんだからな」だった。頭まで白くなるようなめまいの中で、俺は嘘くせーと
思い続けていた。
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 22:51:22.37 ID:8jnfDVKL0
保守
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 23:06:42.22 ID:BptYBhsl0
保守
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 23:14:15.16 ID:M/0ozn7p0

43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 23:16:34.20 ID:9+LqxxvW0
>>38
前回の気づかずにスルーしてた。
一気に読んだんだが名前は来栖なのか勝呂なのかどっちなんだ?単に誤字か?
何度も出てくるのでちょっと・・・

内容はかなり期待。
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 23:21:10.38 ID:badyjwuT0
保守
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 23:29:29.08 ID:b11RTIO40
>>43
ああああ、見直したつもりなのに・・・orz
次回には訂正しておきます・・・
ご意見ありがとうございました。頑張ります
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 23:35:58.62 ID:9+LqxxvW0
誤字って自分の書いた物だと何故かきづかんよな。
人のだとすぐ目に付くのに。

>>ついでだけど、別途→ベットだ。それも直しておけい
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 23:36:43.30 ID:DAk+EByUO
信憑性はわからないけど

★☆★今夜0時からスレ乱立やります★☆★
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1136724076/

なそうですが

最近多いな……
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 23:43:13.96 ID:phXQZJIA0
保守
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 23:45:39.96 ID:apf3HFZjO
しかしホントに素直クールなんてのを考えたやつは天才だな
ツンの100倍萌える。そのうちラノベに流れてクオリティ落ちでもしたらやだな
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 23:50:38.66 ID:yJulTQMf0
ラノベなりなんなりに流れて、一般に流布でもしないと、新しい風は吹かない
変わらない閉塞空間の先にあるのは、緩やかな死のみ
確かにデメリットもあろうが、ラノベに掬い上げられてクオリティが落ちると思うのは、短絡的
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 23:51:41.11 ID:k3GE171i0
>>38-39
もしかして、タイトルが『こんなかんじ?』なのかな?
改行例だと思って扱いかねていたんだが……

盛り上がってきそうな雰囲気で期待できる作品だと思う
応援しています
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 23:57:57.28 ID:eYeyP7fYO
『先輩と僕』の先輩は素直クールじゃないか?


マイナーかな?
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/08(日) 23:59:44.95 ID:DAk+EByUO
いままではいつの間にか使ってました、ってのが素直クールなんじゃないか?
だから、ライトノベルという中にも土台はあるかと
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:02:11.27 ID:B3I1LfD40
確かにあれは素直クールだね。
巻数出てるしそれほどマイナーでも無いと思う。
でもちょっと特殊すぎだからな・・・

素直クールって名前が出来ただけで属性自体は昔からあるよ。
それはツンデレと一緒さ。
ただテンプレート化してるか否か、ってだけだ。
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:03:46.82 ID:Zxcvh7Le0
秒数が
奇数=ショートヘア
偶数=ロングヘア

0〜4=眼鏡有り
5〜9=眼鏡無し


シチュエーションはお題ジェネレーターで行ってみよう。
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:05:09.46 ID:Zxcvh7Le0
ロングヘアで、眼鏡無し。
朝起きると、「愛している」と見つめてくる。
そんなクーを描いてくる、期待せずに。
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:06:53.67 ID:CvPeMOfM0
結局乱立は大丈夫だったのか
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:07:01.64 ID:M2oOids4O
朝の食卓
男「んぁ〜…!やっぱ朝飯は米じゃなきゃ始まらんな!おかわり〜…って誰もいないか…」
クー「かしこまりました。あなた。」
男「ぇ…あ…ありがと。………じゃなくて。」
クー「ん?何か気にかかることでもあったか?」
男「…。いつからここに居た…?」
クー「君がその飯を掻き込み始めたあたりから。」
男「…何故?」
クー「君に会いたかったからに決まってるじゃないか。」
男「…鍵持ってないよね?」
クー「そこのベランダから忍び込ませてもらった。しっかり窓も戸締まりしなきゃダメだぞ。」
クー「それにしても、この環境はなんとも言えんな…。まるで新婚…。」
男「窓から入り込む新妻がいるか?」
クー「それもまた君への愛故に…。新婚といえば、裸エプロンだな。昼はそれで何か作ってやるからな。」
クー「それから夜は……」
男「あのー…」
クー「ん?何か要望でもあるのか?何でも応えるぞ?」
男「正直俺たち…付き合ってないよな?」
クー「そうだったな。浮かれててすっかり忘れていたよ。」
クー「改めて…君が好きだ。私と付き合ってくれ。」
男「待て」

小説は初めて
こうですか!?わかりません!!><
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:09:24.54 ID:M2oOids4O
小説?小説ではないか…

>>56
wktk
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:11:40.48 ID:yFocpkCj0
>>58
これが単発ネタなら現状から素直クールという属性が感じられず、ただのDQNとしか思えない
もし続ける気があるなら今後の展開に期待
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:16:29.58 ID:0P5NAzBEO
-名探偵素クール-
ツン警部「こ、これは被害者の残したダイイングメッセージよ!」
ク「ふん、血で書いたようだが意味が分からないな」
男助手「解読できれば犯人逮捕につながるかも知れませんね。クー先輩、分かりますか?」
ク「うーん、これは難しいな…そうだ男、私の胸を揉んでくれ」
男「はぁ!?」
ク「揉んでくれれば集中できそうなんだ。揉んでくれないと犯人逮捕できないぞ。犯罪者を野放しにしていいのか」
男「…分かりましたよ…」
もみ もみ
ツ「あんたたち何やってんのよ!?」
男「すいませんすいません」
ク「どうだストレッチパワーがたまってきただろう」
男「馬鹿なこと言ってないで推理して下さい!」
ク「仕方ないな… !!!!」
男「分かったんですか!?」
ク「うむ。しかし君に胸を揉まれているのが気持ち良くてな。ずっとこのままでいたい気分d」
男「わかりましたわかりました今夜は寝ません」
ク「ほう、察しがいいな。ついでにもう一つお願いがあるんだが、」
男「なんですか」
ク「今夜は私のことを『お姉様』と呼んでくれないか」
男「そ、それは」
ク「ああーっ解読結果を忘れそうだ」
男「大声で棒読みしないでください。呼びますから」
ク「ありがとう。警部、犯人は被害者の妹だ」
ツ「も、もう!部外者が口出しするなっていつも言ってるでしょ!」
ク「私は解読結果を言っただけだ。犯人を逮捕するのはあなたの役目だからな。私たちは部屋に引き取らせてもらう。」
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:16:44.81 ID:ySPW7FyH0
突然、ベットに寝そべりながらノートパソコンをしているクーが言った。
「男よ。」
「何?クー。」
私は机の上にある漫画から視線を上げクーを見る。
昨日の夜10ラウンド連続でやっt・・・げふんげふん とにかく大変疲れるような事を
無理やり(最初は私も乗り気だったのだが)やらされてしまったので今は距離をおいている。
クーはそんな私の態度に不満があるようだがここは心を鬼にして挑まなければなるまい。
毎日毎日二桁ちかくや・・・げふんげふん 疲れるような事をしては私の体が持たない。 
・・・どうでもいいが寝ながらノートパソコンやってると体が歪む上に目が悪くなるぞ。
「わからないことがあるので教えて欲しいのだが。」
6362:2006/01/09(月) 00:17:21.79 ID:ySPW7FyH0
「ふんふん。」
「今ネットで2ちゃんねるという総合掲示板群を回覧していてな。その中のVIP板の中に
気に入ったスレッドがあったのだ。それでな、「VIP板ではスレッドが下がるのが早いので
定期的に保守をしないとdat落ちをする」らしいのだ。」
「それで?」
「先ほどからこのスレッドを見ているのだが誰も保守をせんのだ。」
私はベッドに近づきクーの肩口からノートパソコンを覗き見る。
どうやらこのスレッドは素直クールという属性の娘が意中の男性にアタックをかける
小説を発表する場のようだ。
・・・クーにそっくりだ。だから気に入ったのだろうか。
「なら、クーが保守をすればいいよ。」
「保守とはどうすればいいのだ?私は2ちゃんねるを利用するのは初めてなのでな。
わからんのだ。」
「ああ、いいよ。」
私は手を伸ばしマウスとキーボードを操作する。
「ここのテキストボックスに"保守"とかいて書き込みボタンを押せば・・・。」
と書き込みボタンを押した所でクーが抱きついてきた。やられた、そう思った。
「なっなにを!」
「私の心も落ち込むのが速くてな。定期的に保守をしてくれないと寂しさで死んでしまうのだ。」
「そんな!ウサギじゃあるまいs」
「と、言うわけで今から私の心と体を保守してもらうぞ。悪く思わないでくれ。男が保守を怠るのがわるいんだ・・・。」
そういいつつ襲われている私の横あるノートパソコンには無事に保守されたスレッドがいつまでも表示されていたとさ。

・・・その日いつもより1.5倍やっ・・・げふんげふん 疲れる事をしたのは言うまでもない。

私も保守は初めてです!
こうですか?わかりません!!><
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:21:23.83 ID:svrvg0DBO
ストレッチパワーワロチ
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:25:57.05 ID:M2oOids4O
>>60
意見ありがとう。
とりあえず、文では上手く素直クールが表現できないようだ。
文の練習しつつ、絵を描くことにするよ。
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:31:32.23 ID:+BWsjAWM0
こっちもほしゅーる
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:32:59.77 ID:edha+E02O
保守
携帯だと、どんな感じで立ってるのかわからんな
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:33:49.35 ID:oJIqQS8k0
>>55
彼女は長い髪をたくし上げ、耳にかけると眼鏡の奥にある瞳を嬉しそう
に細めながら、嬉しそうに言う。
「ゆるさない」ひどく通りの良い声でそう伝える彼女の声は凛と響く。
「あの、クーさん?なにも電車の中でぶり返さないでも…」
「絶対、ゆるさない」
決して浮気ではない。と言うよりもその範疇にないことは普通分かりそ
うなものだ。
今朝方、彼女にそう告げると、
「そうか…君の視点からではそうは映らないのか。君は特殊な性格の持
ち主なのだな、やはり。その特殊さを私に向けてくれているときは幸せ
だった…ただ、多少なりとも特殊さを他人に振りまく君は憎悪の対象と
のなるんだな」
「…」
何を言っても聞かない彼女。
いじめだ。眼鏡の奥に潜む彼女の眼。まるで獲物を見つけ、狩ろうとす
る眼。周りの人はそのことに気づかない。
電車の中は冬だというのに蒸し暑く、周りの人は苛立たしげにこちらを
見ている。
どうせ痴話喧嘩とか思ってるんだろ…諦め。最近これが身に付いてきた。
彼女の耳元に口を近づけると、
「もうクラスの女の子にジュース奢ったりしない、約束するから…」
普段であればここで終わるはずだった。
ちょうど俺の耳の側にきた彼女の口が歯を立てて俺の耳を噛む。「つっ…」
「約束を破ったら、耳噛みちぎるぞ」
そういうと彼女は歯を立てるのをやめ、唇で僕の耳を挟むのであった。
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:42:28.21 ID:ySPW7FyH0
保守〜保守〜
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:42:54.46 ID:svrvg0DBO
はーひふーへほーしゅ
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:43:48.08 ID:d4g3q08m0
保守
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:50:53.71 ID:ySPW7FyH0
素直に保守
クールに保守
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:54:31.91 ID:aF/sr7kV0
ho
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:56:54.74 ID:KLIaMHTN0
ほあぁぁぁ
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 00:57:34.83 ID:+BWsjAWM0
こっちは人いるよなホント
ほしゅーる
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 01:08:14.91 ID:ESu4cNLMO
保守
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 01:08:55.56 ID:G7nQXnAZ0
ほしゅ
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 01:16:22.22 ID:edha+E02O
保守
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 01:24:37.33 ID:Zxcvh7Le0
「おはよう、愛してるぞ。」
「ふむ、寝顔も可愛いな。」
http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0142.jpg


携帯の方は↓
http://pic.to/sucool.s171.xrea.com/up/src/up0142.jpg
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 01:28:22.25 ID:PBeZ7Lx00
>>79
何この俺の理想。
好きな属性が詰め込まれてるじゃないか!!!!
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 01:39:53.54 ID:Zxcvh7Le0
保守
82 ◆Piwwwwwwww :2006/01/09(月) 01:48:50.66 ID:Zxcvh7Le0
ちょwwwww流れ早すぎwwww
たった10分弱で500越えたwww
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 01:50:59.73 ID:edha+E02O
……最近は鳥付けが流行ってるのか?
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 01:51:45.57 ID:UpxMqo6p0
単にはずしわすれじゃね?
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 01:51:59.74 ID:d/Cy/Nds0
来栖奈緒(くするなお)ってのはどうだろう?がいしゅつ?

来栖奈緒→くるすなお→クール・素直
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 01:55:05.70 ID:edha+E02O
>>84
まあ、俺もクセでコテつけたまま投下した憶えあるしな
人のことは言えんか

>>85
がいしゅつ
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 02:03:10.80 ID:PBeZ7Lx00
ほあたああああ
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 02:08:32.88 ID:Zxcvh7Le0
ホアッホアアアーーーーー
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 02:10:14.82 ID:aHN0UYDAO
ゆあぁぁーっ
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 02:12:27.10 ID:l8/AtxXs0
ところで、前スレ400のレスはただの保守だったんだろうか?
239までしかログなくて気になって・・・
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 02:23:42.20 ID:Zxcvh7Le0
男「なぁクー…」
クー「なんだっ」
男「ひっ、え、えっと。」
クー「それは大切な用か?」
男「えっと…」
クー「大切じゃないのならだまっててくれ!」
男「あ、ごめん。」
クー「私は今、流浪人剣心明治剣客浪漫譚を見ているんだ。」
男「…」
クー「あー、格好いい、斉藤一っ!」
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 02:28:26.91 ID:n0q+X9fzO
以下、男にかわりましてVIPが保守します
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 02:34:24.65 ID:Zxcvh7Le0
投下した時間帯が悪かったのかな?(´・ω・`)
そして保守
94素直クールパート:2006/01/09(月) 02:34:31.54 ID:PPTVcai/0
今日から君の教室で昼食を取ることにした。
本来なら君の分も作って来るというのが恋人の正しい姿なのだろうが
私はまだ修行中の身だ、不完全な物を君に出すわけにはいかないからな。

モクモクモク…どうしたんだね?………なに?美味しそうに見えるだって?
…見た目だけだ、味は良くない……あっ…こら。
つまみ食いとは意地が悪いな……そんなに欲しければあげたと言うのに。
ところで、味はどうだろうか…?出来れば評価が聞きたい。
……優しいんだな君は、お世辞でも嬉しい。
そんな君が、私はますます好きになってしまったよ…。

だが手癖が悪いのは良くないな、私も一品頂戴させてもらうよ。
………これは君が作ったのかね?……ふむ…そうか……。
やはり修行が必要だな、今の私の腕では君の舌を納得させられそうにない。
だが、近いうちに君が満足するお弁当を作って見せよう。


その日を…楽しみにして欲しい。
95素直ボクールパート:2006/01/09(月) 02:36:02.93 ID:PPTVcai/0
今日からキミの教室でお昼を取ることにしたから。
……え?座る位置が近いって?言ったよね?キミの隣は僕の物だって。
それに授業中はキミの傍に居れないからね。
昼休みはその間を埋める時間でもあるんだよ。

それにちゃんとキミの分も作ってきたんだ。
少し見た目は悪いけど…味の方は保証するから是非食べて欲しいな。
量は大丈夫、キミが持ってくるのも計算してちゃんと少なめだから。

それじゃあ、はい、あーん………どうしたの?
……恥かしいかな?昨日のキスに比べれば大した事無いと思うんだけどな?
………いきなり大声を出さない、ほら皆が見てるよ?
それじゃあもう一度、はい、あーん……。
どうかな?自信はあるけど、君の好みかどうかは分からなかったから。
……その様子だとお口に合ったみたいだね、良かった…。
これでまた一つ賢くなったね?なんでかって?それは――


世の中見た目じゃないってこと、料理も女も……ね?
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 02:39:49.35 ID:edha+E02O
>>93
素直クールだとわかりにくかった
もう少し長ければ、他の部分で補えたかも
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 02:42:13.05 ID:PPTVcai/0
昨日の指摘を受けてやや内容に違いを出してみた。
やはりネックはボクールのクール部分か…。
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 02:44:10.07 ID:edha+E02O
>>97
ありかとは思う
クール分はどうしても難しいな
諦めずに挑戦してもらいたい
こういうのは自分としても好きだし
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 02:55:14.01 ID:ySPW7FyH0
保守する
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 03:10:30.87 ID:R7nld9JS0
保守であります
101犬神さんの人:2006/01/09(月) 03:16:21.79 ID:z8iugVZj0
5分後に投下します。
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 03:18:41.04 ID:cyBBhPsn0
>>95
個人的には好きな味付けなんだけどなぁ……。このボクール。
ちょっぴり甘いのがボクール特有のフレバー。
この甘みでクール分が消されるという微妙さも生じるんだけど……。
ただの甘えん坊ッぽさをどう消していくかが課題、かな?
103犬神さんの人:2006/01/09(月) 03:22:45.20 ID:z8iugVZj0
夏休み、去年まで遊んでいた日が懐かしく思えてきた。
今年は受験だ。そして僕が受ける大学は明世大学という。因みに僕がここを受かるのは厳しいらしい。
何故ここ受けると決めたのは二つ理由がある。
一つは姉さんがいる学校だ。いると言っても僕が入る時はもういないけど。
もしそこに受かれば姉さんと同居になる可能性もある。まぁそれぐらい何とかなる。でも一応一人暮らしするつもりだ。
そして二つ、その学校の近くに犬神さんの実家がある。前に犬神さんに聞いた事があるから間違いない。
僕は最初から受ける所は明世大学と決めていたが、まさか犬神さんの実家があるとは思っていなかった。
だから僕は考えた、僕はそこに受かれば犬神さんとの距離は変わらないと。
とまぁそれが犬神さんに隠していた事なんだけど。
そして今というと
千鶴「龍一、休憩終わり。」
龍一「えっ?もう終わり!?せめてもう30分
千鶴「駄目。」
今姉さんが家庭教師代わりで勉強をしている。
一応姉さんはかなり頭が良い方だ。だからこうして教わってるのはありがたい。
でもね、いくら受かるのが厳しいって言っても、毎日朝から夕方までってきついものがあるよ。
龍一「姉さん、毎日朝9時から夕方っていうのは何とかならない?せめてお昼からとかさ。」
千鶴「落ちてもいいの?」
龍一「うぅ…」
確かに落ちるのは困る。万全に万全を期すってことなのか。
正直姉さんがここまでするとは思ってなかった。高校の時と同じ考えでやっていたからか。
ていうか姉さんも今年で卒業だよね?いいのここにいて?
104犬神さんの人:2006/01/09(月) 03:23:20.00 ID:z8iugVZj0
>>103
そう僕が色々考えていると姉さんが言った
千鶴「じゃ来週はお休み。」
龍一「来週?」
千鶴「そう。」
龍一「一週間?」
千鶴「そう。」
龍一「……」
これはどうなんだろうか。1日の時間は減らさない。だが1日中の休みはある。
よくわからないけど、これが姉さんのやり方なんだろう。元々姉さんの考えはわからないんだから考えても仕方ない。
龍一「わかった、それじゃ頑張るか。」
そしてまた千鶴先生の授業再開された。

その日の夜
…頭が痛い。そろそろ脳の要領が足りなくなってきた気がする。
今日ははやくお風呂に入って寝るかな。
コンコンッ
龍一「はーい。」
千鶴「お風呂沸いたから入ろ。」
龍一「…姉さん先に入っていいよ。」
千鶴「駄目、一緒に。」
龍一「……」
本当に考えがわからない。
105犬神さんの人:2006/01/09(月) 03:25:01.66 ID:z8iugVZj0
>>104
龍一「わかった、先に行ってて。」
千鶴「うん。」
この歳で姉さんとお風呂に入ってるのは僕だけだろうな…
そんなに子供っぽく見えるのか?
そんな事を考えながらお風呂場へ行くとまだ姉さんはいなかった。
まぁいいかと思って体を洗い髪を洗っていると急に僕の腕が掴まれた
龍一「姉さん?」
千鶴「洗ってあげる。」
龍一「あ、ありがとう。」
そう言われて僕は姉さんに洗ってもらった。
そして姉さんも体を洗い髪を洗い、前のようにお風呂に入りながら僕は聞いた
龍一「姉さん、何で最近一緒に入るの?」
千鶴「…聞きたい?」
龍一「そりゃね。」
そう僕が言うと姉さんは一呼吸置いて言った
千鶴「実は卒業したら今付き合ってる人の家に住むの。」
龍一「そうなの!?」
…初耳だ。何よりも姉さんが付き合ってる人がいるって事に驚いた。
千鶴「うん。彼も一人暮らしなんだけど。」
龍一「そうなんだ。」
千鶴「だから、今まで以上に龍一やお母さん、それにお父さんや兄さん会う時間が無くなるから少しでも増やそうとしたの。」
龍一「そう。」
時間か。やっぱり家族との時間や大切な人との時間を多くしたいという事なんだろう。
僕も犬神さんと一緒にいる時間を増やそうと頑張ってるんだ。
だから姉さん最近帰ってくるのが多くなってきたのか。
106犬神さんの人:2006/01/09(月) 03:25:41.86 ID:z8iugVZj0
>>105
龍一「姉さんと付き合ってる人ってどんな人なの?」
千鶴「龍一に似てるよ。誰にでも優しいけどどこか頼りない感じの。」
…やっぱり僕はそう見られてますか。
千鶴「でも私はそんな彼が好き。」
そういう姉さんの声はいつもと違う声だった。もちろんいい意味で。

龍一「…でやっぱり僕の部屋で寝るのね。」
千鶴「うん。」
僕が部屋に戻るとパジャマを着て僕のベッドで横になっている姉さんがいた。
龍一「お願いだから変な格好にならないでよ。」
千鶴「わからない。」
龍一「はぁ…」
とため息をついて僕もベッドに横になった。
けど姉さんとこうしているのも、もう無いんだと思うと少し寂しくなった。
確か兄さんが一人暮らしをするって聞いたときは泣いたっけな。
僕がそう思ってると姉さんがぎゅっと腕を掴んで
千鶴「龍一あの時みたいに寂しいと思わないで、永遠の別れじゃないんだから。」
龍一「うん。」
そしてその日の夜は終わった。
107犬神さんの人:2006/01/09(月) 03:26:39.29 ID:z8iugVZj0
以上です。
これで千鶴姉さんの話はついたかな…
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 03:30:53.34 ID:W2O+5fGL0
GJ!
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 03:41:54.63 ID:53IHdd/eO
保守。
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 03:49:22.47 ID:af5tAKja0
http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0143.txt

来週と言っておきながら1時間分書いてしまったので投下。
やっぱ授業時間分が抜けたら話がものすごく長くなってしまいました。

それと本家に習って簡単な前回までのあらすじを付けてみました。
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 03:58:14.96 ID:99x+XAoI0
「街」風の素直クール、プロットが全然未完成だが近いうちに投下するかもしれん

なんか、書きたくてしょうがない
112巫女で素直クール:2006/01/09(月) 04:09:25.90 ID:y/wPJzFn0
静かな神社の中、これまた静かな一時を過ごす少年が居た。
風に煽られ揺らめく木の根本、その少年は眠っている。
その少年の名前は、浅原 昇。
近くのごく普通の高校に通うごく普通な17歳である。
その少年を現実に引き戻そうと、一人の少女が昇に話しかける。
こちら少女は辻占 清音。
昇と同じクラスで、何かと昇にくっいてくる。
放送禁止ワードをさらりと言ってしまう辺り普通の少女ではない。
家は辻占神社、今昇達が居る場所でもあり、そこの巫女をしている。
「浅原君、起きて」
だが昇は全く反応を示さない、少女は少年の体を揺すりながら再び話しかけた。
「浅原君、起きてください。起きてくれないと起きるまでキスしますよ」
そう言うと、昇は慌てて飛び起きた。
「わっ!それはやめてくれ!」
すると、少女は微笑しながら口を開いた。
「起きてくれましたか、良かったです」
少年はいかにも不機嫌そうな顔をして。
「清音、あんまり驚かせないでくれ…」
清音と呼ばれた少女は不思議な顔をする。
「何故ですか?私は貴方を驚かせるような事はしていません」
「清音……公共の場で問題発言をさらっと言うのはやめようと言ってるんだ」
すると清音は怪訝そうな表情をしながら答える。
「ここは私の家の敷地内です。それに、今は誰もいません」
昇は呆れた表情をしながら、清音に言い聞かせる様に言った。
「あのな……いくらそうだと言っても、ここは神社だ、公共の場ではやめよう」
「浅原君がそう言うのなら仕方ないですね、その分夜は我が儘聞いてくれますよね?」
昇の顔が引きつるが、おかまい無しに清音が言う。
113巫女で素直クール:2006/01/09(月) 04:09:56.69 ID:y/wPJzFn0
「この間は上手くはぐらかされてしまいましたからね、折角やるところまで行こうと思ったのに」
「そりゃいきなり風呂場に素っ裸で入って来て、「背中洗います、私の体で」とか言われたらな」
そこまで言って、昇はある事に気づく。
現在の姿勢が、端から見るととても危険ということに。
清音が俺に覆い被さり、清音の豊かな胸が押しつけられている。
とりあえずこの状態から抜け出そうと、昇は清音をどかそうとするが、清音はビクともしない。
そこで昇は、清音をどかす為の最終兵器を使う事にした。
「清音、退いてくれたら後でお前の暇つぶしの相手をしてやる」
そう言うと、清音は素直に俺の上から退く。
「やっぱり清音は物わかりがいいな」
清音の頭にポンと手を乗せてやる。すると清音は嬉しそうな顔をする。うーん、やっぱり黙っていれば可愛い。
そうやって清音で遊んでいると、清音から質問された。
「暇つぶしって、いつでもいいの?」
「ん…あぁ…俺がやること無ければな」
すると清音は、口元に笑みを浮かべながら、また俺に覆い被さる。
「なら、今ここで、暇つぶしに付き合ってください」
嫌な予感がする、咄嗟に清音に問う。
「何をする気だ?」
「隣で、一緒に眠らせてください、今はそれでいいです」
俺は安堵と脱力感を同時に感じ、木にもたれかかる。
そうすると、清音も俺に体を預け、5分も立たない内に寝てしまった。
そうして俺も、静かに眠りに落ちた。
114巫女で素直クール:2006/01/09(月) 04:11:09.86 ID:y/wPJzFn0
続けられるのだろうか
とりあえず書きたくなったから書いてみました
115素直な街、クールな山:2006/01/09(月) 04:30:22.73 ID:99x+XAoI0
〜三島クーの一日目〜
三島クーは悩んでいた。
自らの無力さと想い人の安否について。
「不安だ。彼は果たして私がいなくても生きていられるのか・・・」
無表情で口元に手をやり、考えながら歩く姿は博士のように聡明に見える。
しかし、実際の彼女は一人の異性の事に五分の力で常にオール5の成績を修める類まれなる頭脳を使い、思考の霧を抜け出そうとしていた。
「あの時、意地でもついていけば・・・いや、そうしたら絶交すると言われたからな・・・」
こんな時は高名な数学者が見つけた方程式も偉大な作家の残した言葉も役には立たない。
応用するのはあくまで自分なのだから。
クーは悩み続け、歩き続けた。
116素直な街、クールな山:2006/01/09(月) 04:45:07.19 ID:99x+XAoI0
〜クーリ・ベアールの一日目〜
さて、困った。
自分は今どこを歩いているのか、見当もつかない。
フランスとは異なった風景、文字は彼女を混乱に導くだけであった。
そこには親切な道案内の意味の言葉があるのだろうが、フランス生まれフランス育ちの彼女は既に無表情にパニック状態だった。
とにかくそれらしき家を。
クーリは迷い続け、歩き続けた。
117素直な街、クールな山:2006/01/09(月) 04:54:00.60 ID:99x+XAoI0
〜周田米穂の一日目〜
「ああ、いい天気だ」
周田米穂(しゅうだよねほ)は一日の機嫌を天気で決めている。
「これなら、新潟のコシヒカリ殿も秋田のあきたこまち姫も熊本の森のくまさんさんも
 元気に育ってくれるだろう。ワクテカなり」
彼女にとっては真剣な事だ。
恋心を抱いてる少年に匹敵するかしないか、いやするのかな?どうだろう、というぐらいだ。
米穂は能天気に歩き続けた。
118素直な街、クールな山:2006/01/09(月) 05:17:18.27 ID:99x+XAoI0
〜風間笹彦の一日目〜
ようやくバスは止まり、荷物の人間達を無造作に吐き出していく。
人間達は動いたわけでもないのに疲れたと口々に言い、白銀の世界に足跡を残していく。
風間笹彦はこれからの登山における最低限の装備と食料を詰めたバッグを背負い、席の間の通路で軽いスクワットをした。
膝の間接からキッ、ポキッと乾いた音が小さく鳴っていた。
「三島には悪いが、あの山は一人で攻略するんだ・・・」
今回の事を話した時、一人で行くことに必死に反対し、連れてって欲しいと懇願したクラスメイトの顔を思い出しながら、
誰に聞かせるでもなく笹彦は呟いた。
「とりあえず、降りるか」
運転手がまだかよ、といった表情で通路にいる自分を見たため笹彦は早足で降りた。
「ふぅ〜、ありゃやっぱ高いな」
向こうにそびえる白い山、美頭山(びずやま)を望んで改めてその雄大さを知り感嘆の声をもらした。
「寒い美頭・・・クールビズか・・・」
意味のない事ももらした。
119素直な街、クールな山:2006/01/09(月) 05:26:00.90 ID:99x+XAoI0
〜桐嶋丈太の一日目〜
何て、運の悪さだ。
一昨日まで目つきの悪いだけの兄ちゃん。
それが昨日から目つきだけじゃなかった兄ちゃん。
そして今――
「ふぅ〜、通り過ぎていってくれたか・・・」
もう聞きたくないサイレン付きの白い車が自分の隠れている建物の前を行き、
丈太は安堵のためいきをついた。
「くそっなんで俺が」
そして、行き場のない怒りを小さく口から出す。
自分を
「殺人犯なんかに・・・」
仕立て上げた姿の見えない真犯人への怒りだった。
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 05:28:44.30 ID:99x+XAoI0
・・・テラ疲れる
この分だと相当更新遅くなるかも・・・

その前に見通しも立てずにやっちまったのがマズかったか・・・
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 05:30:23.32 ID:i/NTv/LhO
1レス1レスの間なげぇwwwwww
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 05:32:09.65 ID:53IHdd/eO
何レス使うか言ってもらわないと困る。
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 05:35:40.05 ID:l8/AtxXs0
しかも書きながら投下してんのか?
夜中だからいいものの・・・
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 05:58:27.55 ID:ySPW7FyH0
>>1の前スレとモテない男性板 素クールライフのURLが同じ事に気がついた

ついでに保守
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 06:15:42.16 ID:bKQRLI9Z0
morning保守
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 06:31:23.86 ID:bKQRLI9Z0
後は任せた>早起き組

保守
127 ◆t0BCEF0uzI :2006/01/09(月) 06:42:36.92 ID:J8OZl/QuO
名無し時代に投下した、『ヲタクール』の焼きまわし+元ネタ。
ラノベ研投下用にリマスターした、バージョン。

元ネタからかけ離れましたが、何でなったか分かりません。

http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0144.txt
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 07:05:57.69 ID:4D43IX350
あまり遡ってレス付けるのもなんなので1レスに収まる分だけ

>>97
前回の反省点がよく消化されて、お互いの『らしさ』が表現できていると思う
イメージを壊さずにクール分を増やすという点は若干の向上が見受けられる
結構成功している方じゃないかなぁと個人的見解を漏らしてみる

>>107
千鶴姉いい
最後まで息切れしないよう気を付けて頑張って下さい

>>114
絶滅の危機にある撫子系が来てくれた……
撫子系好きなので、できれば続けて欲しい
口調に隠れてしまい、クールさが表現しづらいタイプなので気を付けて下さい

>>110,120
ザッピング系は書き手、読み手ともに楽しめるんだけど、ある程度の展開がないと
読み手としては感想を述べる事も難しくなる
評価していない訳ではないので頑張って続きを書いて欲しい
ベリーショートが続く作品っていうのはマジでコメントしづらいんだ……

>>120
保守投下という方法もあることはあるが、その場合も一度エディタに書き出しておいてから
少しずつ投下する事が望ましい。推敲するのも楽だしね

>>127
関西限定版がヤバすぎるwww ぶっちゃけマニアックすぎw
完全版は最初のテンションが徐々に落ちていくのが残念
完全版 → 関西限定版という順番だったらハジけてたかも
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 07:16:24.74 ID:aHN0UYDAO
>>127
スマソ、ちとマジレス。
ラノ研に投稿はあまりお薦めしないのは……いいとして。
杞憂で済めば幸いなんだが、おそらく叩かれるかも。
ネタとしては確かに面白いけれど、小説・ラノベ的見地から述べると閉口してしまう箇所が多少。

……いや、ね。
良作の職人さんがそういう所で叩かれてもし創作意欲無くしてしまったら心配だなと。

スレ汚し申し訳ない。
130 ◆t0BCEF0uzI :2006/01/09(月) 07:33:39.40 ID:J8OZl/QuO
>>129
気にするな。既に4投下して、叩かれてる。
っか叩かれてる訳じゃないけど、酷評は頂いてる。

武者修行のつもりだから、問題なし。
むしろ、文章が駄目なのか? 内容が駄目なのか? そこが知りたい。

ちなみにpoolで投下中。
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 08:04:12.98 ID:R7nld9JS0
保守派
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 08:31:18.42 ID:aHN0UYDAO
>>130
個人の文章好みがあるから、一概にどこが駄目とは言わない。が、
・基本的な文章ルール
・破綻の無い自然な構成
主にこの二つで総合的に判断していると思う。
どちらも量をこなせば一定水準まで上達するが、後者はセンス問われるかも。
酷評を参考にしてとにかく書き続ければ絶対に上手くなるから頑張れ。
133陸海空の人 ◆ForcepOuXA :2006/01/09(月) 08:37:05.97 ID:4D43IX350
>>130
普通に感想だけ、と思ってたけど採点モードに。
まぁ、pool氏に採点できる立場じゃないんだが、本人も求めているようなので。
SS初心者なので見当違いな事を書くかも知れないが、その点はご容赦を。

まず、読点の位置がおかしな部分がある。
頭の中で構わないので音読することをお勧めする。

【おっちょこちょい】、【しれー】の部分。
強調したいという思いは分かるが、隅付きパーレンを使うほど強調したいのか。
それを使う事によって文章の流れを無駄に途切れさせていないか。

例) なんつー事をしれっと言うんだ、この人は。――しかし、僕は欲望に負けた。

こんな感じに表現してもいいんじゃないかと思う。

あとは少々クドい言い回しが見受けられるかな。
パーレンを使いすぎてる部分もある。


人のこと指摘できるほど凄い文章が書けない&推敲ミスが結構ある立場なので、
ホントは採点する立場になりたくないんだよねぇ……

まぁここまで書いてしまったのでコテ鳥付けておきます
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 09:04:47.82 ID:oJIqQS8k0
>>130
聞き流してもらえればいいと思う。
・日本橋がテーマなのかオタクがテーマなのか、それともクールな彼女がテーマなのか分からない。
→ どれに対しても思い入れたっぷりでメインテーマが突出してない。
・会話がかみ合ってない。
→ 感情移入しづらいので、読み終わったときに何も感想が出てこない。
・テンポが悪い。
→ 会話で構成される文章は何よりテンポが欲しい。テンポが悪いので読みづらく、内容が入ってこない。
・笑えない。
→ 上のテンポが悪いと似た感じ。本人は面白いと思っているのだろうが、笑う土台が出来ていないときに笑いを持ってこられても。
何のフリも前触れもなく上島竜平が「おでん熱いからな!絶対食べさせるなよ!絶対だからな!」と言っている様なもんで、ポンと出されても変な人にしか思えない。
・話の流れが急すぎる。
→ 内容を味わう前にぱっぱと場面が変わる感じ。

名無しと言うことにあぐらして書いてみた。
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 09:30:33.56 ID:COn7qBf50
保守
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 10:09:27.46 ID:VdAyN+0aO
保守
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 10:33:25.22 ID:/sYqZ+qX0
緊急ほしゅ
138あぼーん:あぼーん
あぼーん
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 11:02:06.42 ID:aHN0UYDAO
ほくー
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 11:12:19.86 ID:PPMcnuPl0
保守
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 11:41:26.15 ID:edha+E02O
保守
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 11:54:17.93 ID:fHarLMbF0
保守
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 12:11:33.59 ID:4D43IX350
>>130
>>133で採点モードと言っておきながら目欄に点数入れておくのを忘れていました。
投稿室形式で採点。

完全版のみの総合評価

+0点

今回、関係ないとは思いますが
関西限定版のみの総合評価

+20点

保守も兼ねてレス133の補足をしておきます。 落ちるの早いね……
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 12:29:57.32 ID:4Fz2LOKkO
☆彡
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 12:33:39.52 ID:G7nQXnAZ0
保守
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 12:46:37.36 ID:G7nQXnAZ0
保守
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 12:58:05.55 ID:d4g3q08m0
保守
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 13:06:52.76 ID:B3I1LfD40
方言素直クールをリクエストしつつ保守。
関西弁以外思いつかないけど。誰か東北弁マスターとかいないか。
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 13:21:04.86 ID:fHarLMbF0
保守
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 13:22:31.38 ID:B83LM0+r0
みんな想い想いに理想のクール書いてますね。
しかし、全てではないがどうしても性的欲求の感情ばかり表に出すのはどうかと思う。
”小学生クールが果てしなく年上に抱く純粋な気持ち”
ってのはどうだい。勝手なことばかり言ってるが。

保守
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 13:36:43.60 ID:B83LM0+r0
保守
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 13:58:31.38 ID:edha+E02O
保守
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 14:14:52.13 ID:4Fz2LOKkO
☆彡
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 14:16:36.33 ID:aHN0UYDAO
>>150
下ネタはウケがいい、の一言に尽きると思う。
年齢層の趣向的に仕方の無い部分も無きにしも非ず、だろうが。

素人にクオリティを求めるなということ。
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 14:22:39.50 ID:/wufidaLO
素直クールがテニスの王子様の手塚にしか見えない
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 14:43:40.88 ID:af5tAKja0
保守
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 15:04:06.89 ID:EZ0iBwbM0
付き合って2ヶ月の彼女に「今日は親がいないから愛し合おう」って家に呼ばれた。
彼女の家のあるマンションに着いて、大事なものを用意していないのに気付いた。
運よくマンションの一階に薬局が入ってた。
店主がおばさんだったが勇気を出してゴムを買った。
レジでそのおばさんがニヤニヤしながら「兄さん、いまから?」と聞いてきた。
俺は恥ずかしかったが「ええ、まあ・・・」と答えた。
おばさんは「がんばれよ」とか言って送り出してくれた。
彼女の家に着くなり「すまんもうすぐ親が帰ってくる」と言われた。
今日はダメか・・と思ったが「とりあえず挨拶だけしていってくれ」ということだったので彼女の親の帰宅を待った。
5分ほどで彼女の母親が帰ってきた。
下の薬局の女だった。
「あら、あなたはさっきの」
「?母さんは男を知っているのか?」
「ええ。さっき私の薬局にコンドームを買いに来たのよ」
「なんだそうだったのか。ゴムなら私は切らしたことはないぞ。」
「じゃあ、わたしはお邪魔みたいだから出かけてくるわ。」
「本当か!?」
「明日の朝まで帰らないつもりよ。お二人さん、ごゆっくり」
こうして俺達は親公認のカップルとなった
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 15:14:55.43 ID:0+OtW3VK0
>>150
修学旅行の話を今書いてるけど、性的欲求の感情や下ネタ系はほとんど出さないつもりだった・・・
159陸海空の人 ◆ForcepOuXA :2006/01/09(月) 15:21:14.06 ID:4D43IX350
やあ(`・ω・´)

また会ったな、男。取り敢えず君には祝いをかけておいた。
それは、素直でクールなSSを書きたくなってしまうんだ。
でもその祝いを解く方法が一つだけある。
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1136719511/
このスレに素直クールのSSを書き込んでみるといい。
健闘を祈るよ。


というレスを思い付いてしまったのでSSを書いてみた
投下予定がなければ5分後くらいに3+1レス分投下
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 15:22:58.72 ID:0+OtW3VK0
コーヒー噴いた
161陸海空の人 ◆ForcepOuXA :2006/01/09(月) 15:27:41.30 ID:4D43IX350
>>160
すまん、男。そういうつもりではなかった……
PCは平気か?

160以外に問題がなければ投下開始
162銀世界 1/3 ◆ForcepOuXA :2006/01/09(月) 15:28:07.39 ID:4D43IX350
今年は例年にない大雪で、普段なら殆ど雪が降らないこの町も、純白の世界に変貌していた。
雪が降り積もるのも珍しければ、俺がこんな朝早くに目を覚ますのも珍しい。
あまりの寒さに掛け布団を被ったまま、部屋の隅に置かれたファンヒーターに火を灯す。
ベッドに戻り横になろうとしたが、敷布団はすでに冷たくなっていた。
まぁ仕方ないと呟きつつ、部屋の窓から外を眺めてみる。

見慣れた風景が白く塗りつぶされ、自分の住む町をまったく違う町に見せていた。
珍しいものでも見るようにしばらく眺めていると、見知った人影が歩いているのを発見する。
「あいつ何やってるんだ……」
うつむきながら道をゆっくりと進む少女。クラスメイトのクーだ。
クラスでは特に目立つ方ではないが、不思議系ボーイッシュで隠れファンも結構いたりする。
俺も、気になるヤツだと思ってるクチだが。

その普段と同じような、違うような雰囲気が気になりだす。
「……特にする事ないし、休日にクラスメイトと親睦を深めるのもいい事だ。うん」
一人呟くと手早く身支度を済ませ、外に飛び出した。
幸い外は一面の雪。しかも早朝ということもあり、クーの足跡がハッキリと残っている。
その足跡を目印にして道を進む。

足跡は近所の公園まで続いていた。そして、ゆっくりと雪の中を歩き続けるクー。
その神秘的なたたずまいに見惚れ立ちすくむ。
「あれ、男君? おはよう」
「お、おはよう」
急に方向転換したクーと目が合いうろたえてしまった。

「キミも散歩してるの? ボクは久し振りに散歩してるんだ〜」
少しどもってしまった事もあり、声を整えつつ頷く。
「あれ? 顔が紅いよ。あ、そうか。今日は寒いからね」
「え? 顔、紅くなってる?」
咄嗟に手を頬に当てる。確かに熱を帯びてる……
163銀世界 2/3 162 ◆ForcepOuXA :2006/01/09(月) 15:28:39.40 ID:4D43IX350
クーの手が伸びてきて頬に当てられる。
「ホントに熱があるみたい」
瞬間、顔から発火したような熱を感じた。
「あ、真っ赤」
「いきなり顔を触ってくるからビックリしたんだよっ」
「そっか、ごめんね〜」
クーは目尻を軽く下げ、微笑む。その可憐な笑顔が白銀の世界を、より輝かせる。

「そんな事より、クーはこんな所で何してるんだよ」
顔を見られないように横を向き、問いただす。
だが、心を見透かされたような気分になり、ぶっきらぼうな口調になってしまう。
「ボクはさっきも言ったとおり、散歩。キミの答えは?」
「え、答えって?」
既に顔を見られないように横を向いていたことも忘れ、クーを見詰める。
目尻は下げたまま、冷静な表情で口を開く。
「だから。キミはここで何してるの?」
「……散歩」
「そっか」
納得したように頷くと、クーは腰を屈め雪を手に取る。
サラサラとした雪はクーの手のひらからこぼれ、光を反射する。

「綺麗だよね」
雪をもてあそびながら呟く。
「…………うん」
クーは勢いをつけて立ち上がると、上目遣いで俺の顔を覗き込んできた。
突然の行動にたじろぎ、後に下がろうとしたところで雪に足を取られバランスを崩してしまう。

「あ、あぶない!」
俺に向けて手を伸ばしてくるクー。しかし、その手を掴むことなく倒れこんでしまう。
「あ〜ぁ、大丈夫?」
164銀世界 3/3 >>163 ◆ForcepOuXA :2006/01/09(月) 15:29:22.64 ID:4D43IX350
「だ、大丈夫。下は雪だから全然痛くなかったし」
「よかった」
クーはにっこりと笑顔を向けて手を差し出してくる。
その手を掴むと慎重に立ち上がろうとした。だが、クーは引っ張り上げる途中で体勢を崩す。
そのまま二人して雪に埋もれてしまう。
「大丈夫か、クー!?」
俺の胸に顔を埋めるように倒れこんだクーは、顔を上げると笑い出した。

「あはは、ボクは大丈夫。キミは痛いところない?」
「俺も大丈夫」
そのままの体勢で顔を覗き込んでくる。
「な、なんだよ……」
「やっと普段どおりになったかな?」
「何がだよ」
「さっきから変に緊張してるから、どうしたのかなぁって」

確かに普段とは違うクーを見て、少し態度が硬かったのかも知れないと気付く。
「こうして抱き付いていれば普段どおりのキミになってくれる?」
「そ、そんな事しなくても普段どおりになるって」
「でもダメ。ボクはこっちの方がいい」
そう言って背中に腕を廻してくる。
当然全身から熱が噴き出す。首から上は既に真っ赤になってるだろう。

「照れてるね」
「当たり前だろ!」
「でもね、離してあげない。折角のチャンスは無駄にしたくないから」
そう言って腕に力を込めるクー。
「……チャンスって何だよ」
「まだ分からないんだ〜。そういうところも好きだな」
世界を白く染める雪がまた降り始める。そこは幻想的な白銀の世界。
165陸海空の人 ◆ForcepOuXA :2006/01/09(月) 15:29:44.90 ID:4D43IX350
今回は大々的に方向転換してみました
今度こそクールにボクっ娘を〜〜と書いてみたがどうなんだろ……
クール分を感じ取って貰えたら幸い

以上で今回の投下を終了します
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 15:30:05.48 ID:nnQtGKcU0
久々に来たんだが、C.H.E.E.Rはもうやってないみたいだな・・・
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 15:32:10.77 ID:0+OtW3VK0
>>161
気管にコーヒー入って死ぬかと思ったwwww

>>「……特にする事ないし、休日にクラスメイトと親睦を深めるのもいい事だ。うん」
こんな考えが頭に思いつく男がうらやましい・・・
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 15:41:42.52 ID:4D43IX350
>>166
C.H.E.E.Rは随分前に完結したね
今は>>1の保管所Wikiに全話登録してあるよ

>>167
ホント、すまん。マジ、スマン

> >>「……特にする事ないし、休日にクラスメイトと親睦を深めるのもいい事だ。うん」
> こんな考えが頭に思いつく男がうらやましい・・・
それは言わないお約束
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 15:44:41.29 ID:CvPeMOfM0
>>158
自分の気持ちを素直にクールに出すのが素直クールだから、
性欲が少ない、あるいは性行為を強く求めない性質の素直クールもありだと思う。

>>165
クール分は前回よりもでた。

>>167にもあるように男はややへたれ気味なことが多い中で、
ちょっと積極的な男も面白い。

とまるっきり反対に人嫌いの男をテーマに次次作を書こうと思っている俺が言う。

170 ◆t0BCEF0uzI :2006/01/09(月) 15:54:05.60 ID:J8OZl/QuO
携帯の充電が切れて、返そうと書いてたレスが吹き飛んだ件。OTZ
ヲタクール完全版のテーマは、天丼だったりします。
しかも関西限定版の方が人気があったのは、びっくりりました。
たかだか3KBのデータに、詰め込みすぎなのが敗因かと。
サイドストーリーばかり書いてると、萌えが書けなくなっている今日この頃。
王道の、恋愛燃え素を書くのはいつの日か?
批評ありがとうございます。
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 15:59:31.36 ID:4D43IX350
>>169
おぉぉ……
んむ、この辺りをもう少し突き詰めてみれば何とかなるかな
頑張ってみよう

そして
お互い頑張りましょう

>>170
そんな時はシュールに男をイジれば萌えますよ^^
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 16:10:55.20 ID:53IHdd/eO
保守。
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 16:31:16.70 ID:aHN0UYDAO
ほくー
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 16:32:45.54 ID:ySPW7FyH0
ツンよりも素直が好きだな。属性としては。

         素直
 素直デレ   |      素直クール
          |
          |
          |
デ         |         ク
 ―――――-―|――――――|
レ         |         ル
          |
          |
          |
 ツンデレ    |     ツンクール
         ツン
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 16:48:13.62 ID:GAges4zS0
ツンクールはただ嫌われてるだけなんじゃないかと思うんだ
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 16:48:33.97 ID:53IHdd/eO
ほ。
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 16:52:50.97 ID:n8pQAvPvO
初めてこのスレに来たけど中々いいもんだね保守
よくわからんのもあるけど
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 16:57:37.76 ID:islGmTZk0
>>175 素っ気無くてあんまり相手してくれないのに朝起きると飯が置いてあったり服にアイロンがしてあったり
そんな感じじゃね?
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 17:01:22.12 ID:uTbwn5Cf0
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 17:06:06.40 ID:bKQRLI9Z0
>>165
作風ががらりと変わったような感覚、しかも短編、いい具合のまとまり。

やはり語尾「〜ね」「〜よ」が加わると普通の女の子口調に見えてしまう所を
その他の描写でフォローしようとしている努力はとても感じる。
どうしても素直で大胆、になってしまうのがもどかしいところ。キビシス(´・ω・`)
前回よりはクールになっていると思う。

丁寧口調や「だ、である」口調じゃない素直クールを模索してる身としては
果敢な一人称僕へのチャレンジはすごいなぁと感心しております。


>>159で「祝い」をかけてるのは愛情表現として謹んでお受けします。

ものすごい勢いで短編が増えてて嬉しい反面ちょっと焦ってる自分orz
がんばって書こう…。
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 17:21:31.94 ID:UpxMqo6p0
保守
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 17:31:32.82 ID:edha+E02O
保守
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 17:31:41.12 ID:53IHdd/eO
保守。
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 17:32:38.90 ID:CNQwSzFG0
ttp://mine777.blog42.fc2.com/
↑のアルバムやばくね?こんなんのっけちゃっていいの?
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 17:37:15.64 ID:HGUieDFDO
保守
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 17:50:52.30 ID:UpxMqo6p0
保守
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 18:01:04.99 ID:UpxMqo6p0
落ちるの早いな。保守
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 18:01:06.42 ID:edha+E02O
保守
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 18:05:52.53 ID:gngedlPw0

190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 18:07:37.66 ID:edha+E02O
……なんか凄いな
素直が最初につくジャンルが五つもあるぞ
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 18:17:27.39 ID:BcUo2got0
最近になって長編がえらく増えたな
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 18:18:06.02 ID:hzVoNDYi0
【【ユニクロ】VIPで「汝は人狼なりや?」その6【しまむら】
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1136742028/

人狼やらない?人足らないから参加たのむwwwwwwwwwwwwww

↓ここの 14695番 VIPと一般人:1回混ざってやってみないか?村 かもーん
http://jinrou.dip.jp/~jinrou/

これルール
http://jinrou.dip.jp/~jinrou/jinro_rule.html
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 18:21:20.73 ID:1a2/ZYmfO
「クー」で検索してたから他の素直スレ知らんかった…

RPGツクールスレはいつもHITするが
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 18:31:42.25 ID:UpxMqo6p0
保守
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 18:38:00.06 ID:f74zdEfA0
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 18:56:59.10 ID:UpxMqo6p0
保守
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 19:12:03.42 ID:bKQRLI9Z0
ほんとに落ちるのはやい。
早め保守で。
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 19:14:15.58 ID:d4g3q08m0
保守
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 19:15:00.49 ID:kSrkJEeU0
保守砂嵐
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 19:15:07.54 ID:cyBBhPsn0
保守がてらのお題投下!!
・「成人式素直クール〜青年の主張〜」
・「雪で孤立した素直クールと男」
・「留め袖で成人式出席!? 素直クールの策略」
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 19:17:45.08 ID:edha+E02O
……お題かよっ!って突っ込んだほうがいいのか?
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 19:20:32.12 ID:cyBBhPsn0
うん、自炊用なんだ。すまない。
でも他の人でも使って欲しいと思って書いたんだ。
反省はしていない。
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 19:22:08.08 ID:BcUo2got0
お題ジェネレータは同じのばっか出るから、気分転換にやってみるか
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 19:25:33.68 ID:edha+E02O
まあ、お題ジェネレーターはたしかに同じのしかでないからな

ありがたいと言えばありがたい
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 19:36:40.26 ID:edha+E02O
保守
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 19:44:29.84 ID:TV8tgq5Z0
保守
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 19:51:25.30 ID:BcUo2got0
お題:雪で孤立した素直クールと男

ク「雪下ろしお疲れ様。お茶を淹れたぞ」
「ああ、ありがとう」
ク「本当によく降るな。この雪だと買い物にも行けん」
「食料は大丈夫か?」
ク「ああ、買い置きしてあるから暫くは大丈夫だ」
「そうか。道路も通れないし、完全に孤立してる状態だからな。買い置きしておいてよかった」
ク「そうだな」
「あとは電気が止まらないかだけ心配だ」
ク「大丈夫だ。電気が止まっても私が身体で温めてやる」
「いや、そういう問題じゃ・・・」
ク「そうだ、長いこと雪下ろしをしていたから身体が冷えているだろう。早速温めてやる」
「ちょ、おま、ズボンを下ろすな!」
ク「おや、この寒さで縮こまっているな。すぐに元にもどしてやろう」
「クー、ちょっと待て、せめて寝室に・・・」
ク「気にするな。どうせ誰も来ない」

アッー!
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 19:51:46.77 ID:vTuv53fF0
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 20:00:26.14 ID:WongqtM80
前に無口男とクーの話投下したんだけど、それの番外考えたので投下します。
210陽と陰 (P) 1/3:2006/01/09(月) 20:02:18.11 ID:WongqtM80
文化祭、それは学校行事の中でも1番盛り上がりを見せるものだ。
そしてその通りにクラスはいつも以上に賑やかだ。
確かに文化祭は盛り上がるものだ。だが私は気分がよくならない。
その理由は自分でもわかっている。男がいないからだ。
あの時の約束どおりに男は毎日学校へ来ているが大半は授業にいない、多分屋上か保健室で寝ているんだろう。
それに昨日の準備の時間もいなかった。理由は「面倒」だそうだ。
私は男と学校にいる時間は一緒にいたいが、これ以上サボるわけにはいかないから今までと同じくらいの時間しか一緒にいられない。
それに準備を疎かにするわけにもいかない。男が私をわかってくれる日はいつになるんだろう。
そんな事を考えていると教室のドアが開き男が入って来た。
今教室には私を含め数人の女子がいるだけだ、男子は荷物運びや買出しで皆いない。
そして男は入ってきたかと思うと机にうつ伏せた。
全く…男は、と思いながら私は男に話しかけた。
クー「珍しいじゃないか、教室で昼寝とは。」
男 「…屋上が開いてなかったからな。」
クー「教室に戻ってきたんだから何か手伝いぐらいしたらどうだ?」
男 「…気が向いたらな。」
そう言って男はまた机にうつ伏せた。
仕方ない、所々で男になにかさせるか。そう考えていたところ
友人「ねぇクー、これちょっと運んでくれない?」
と何やら飾りつけの道具を渡された。
これを男に任せようかと思ったがやめた。あまりにも運ぶものが少ないからだ。
これぐらいは自分で運ぶか、そう思い運びにいった。
211陽と陰 (P) 2/3:2006/01/09(月) 20:04:15.85 ID:WongqtM80
>>210
そして運び終わり再び教室に戻ってみると男が眠そうな顔をしながら友人と折り紙を折っている。
私が男の方へ行くと
友人「いや〜話してみるもんだね。こんなの手伝ってくれるとは。」
男 「……」
と友人が笑いながら言った。一体に男にどんな頼み方をしたのだろうか。
私は友人に少し嫉妬した。私が言っても駄目だったのに…
クー「折れるのか?」
男 「…さぁな。」
クー「そうか。…むっそこが違うぞ。」
と私は男に抱きつく様に男の手を掴み折りなおした。勿論故意的にだ。
思ったより男の手は大きい。男性の手というのはこんな感じなのか。
男に抱きついているという事が私の体を熱くさせた。
クラスにいるものはみんな見ていたようだ。しかし私には関係ない。
だが男は
男 「…恥ずかしいから抱きつくのはやめてくれ。」
と言った。残念だ。
クー「そうか?私としてはこの方が都合がいいんだがな。」
男 「……やめてくれ。」
クー「そうか、男が言うなら仕方ないな。」
と言って私は抱きつくのをやめた。
まだ体が熱い。ドキドキしている。もっと男に抱きついていたい。
そんな欲求もあったが抑えなければ。
212陽と陰(P) 3/3:2006/01/09(月) 20:06:16.98 ID:WongqtM80
>>211
そしてその日の放課後
クー「しかし君が折り紙を折っているとはな。」
男 「…あの女がしつこく言うからな。」
本当に何を言ったんだ?彼にここまで言わせるとは。
明日なんとしても聞いて参考にしないとな。
男 「………」
男が黙りながら私を見てる。
クー「どうしたんだ?」
男 「…頼むから同じ事はするな。」
クー「何故考えてるってわかったんだ?」
男 「…いつものお前を見てればわかる。」
「いつものお前をみてればわかる。」
これを聞いた私は嬉しくなった。男が少しでも私の性格をわかってくれていたからだ。
そう思うと私の顔は自然に笑顔になる。
男 「…何だ急に。」
クー「ふふ、君が私の事を見てくれていると知ったら嬉しくなってな。」
男 「…毎日俺のところに来るからだろう。」
クー「当たり前だ。私は男に会いたくて学校に来ているのだからな。」
男 「…そうか。」

私が好きになった男。男は私の事をどう思っているかはわからない。
だけど私は男の事が好き。
いつか私の事を見てくれる。そう信じている。
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 20:06:37.55 ID:WongqtM80
以上でっす。
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 20:10:48.82 ID:cyBBhPsn0
・「留め袖で成人式出席!? 素直クールの策略」

クーママ「ほらクーちゃん、襦袢に着替えたんならコッチ着て出なさいな。手伝うから……」
クー  「不要だ、母様。それより、留め袖はないか?」
クーママ「そんなこと言ったって……まだクーちゃん結婚してないんでしょ? 彼氏居るからって……
     それに、一生に一度の成人式よ。留め袖はちょっと……」
ピンポーン
クーママ「あ、はぁ〜い……クーちゃん、彼氏来たみたいよ。ああ、男さん、
     すみませんわざわざお迎えに上がっていただいて……。でクーがね(ヒソヒソ)」
男   「(ヒソヒソ)分かりました。……成人式に留め袖とは……。律儀というか何というか……」
クー  「しかし、ワタシは生涯キミ一人と決めている!! だから正月のときも…」
男   「留め袖だったよな。でもな(ギュッ)」
クー  「お、男!?」
男   「お前だけ地味な格好していくと、俺、他の人に目移りするかもなぁ……。
     あと、俺お前の晴れ着姿、一度も見たことないし……」 
クー  「卑怯なり、男!! そ、それではワタシが他の男に視姦されてもイイというのか……(////)」
男   「俺が隣にいれば問題ないジャン!! あと、ヤッパ振り袖姿も見たいなぁ……(´・ω・)」
クー  「……本当に一度だけだぞ、男。あと、視姦された分はたっぷり補ってもらおう……」
男   「(目が、目が怖いよ……)」

夜のこと、話して欲しいですか……? 無理です、不可能デス……。
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 20:13:03.17 ID:GZzv3agy0
>>214
むしろ 

 話 し な さ い
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 20:14:05.28 ID:kSrkJEeU0
>>213
静かな感じが良い。
昔こういう文の作品が投下されてたが、それに似てる。
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 20:23:39.51 ID:ySPW7FyH0
hosyu
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 20:24:49.19 ID:4D43IX350
>>180
今まで一人称で書いていた文体を三人称に、二人しか登場人物がいないので
誰の台詞なのか省いたということで、かなり印象が変わってると思います。

一応3レス分を目安に書いているので、描写を抑えつつ表現できる方法を模索中
それ以上にすると普段長編を書いている手前、際限なくレス数を増やしてしまう
可能性があるし

若干でもクール分を感じられたなら今回の試みは一応成功

>>159に関しては、いくらネタでも読み手を不快にさせるような表現は入れない
のが基本ですし、今日は祝日ですから祝わないとね

お互い頑張りましょう


219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 20:34:18.59 ID:53IHdd/eO
保守。
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 20:40:55.49 ID:TV8tgq5Z0
保守
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 20:58:20.48 ID:BcUo2got0
クーがカラオケに行ったら

ク「き〜みが〜好き〜、ぼく〜が生〜きる〜うえ〜でそれ以上の意味は、無くたっていい」
男「・・・」
ク「キスして欲しい、キスして欲しい、キスして欲しい、キスして欲しい」
男「・・・」
ク「抱きしめて私は私、のどがカラカラ、そんな愛こそ全て」
男「・・・」

友人1「クーが歌うやつって全部ストレートだね」
友人2「しかもずっと男をみつめて歌ってるよな」
友人1「歌は滅茶苦茶うまいけどね」
友人2「あ、次俺だ」

友人2「アンパンマンは〜きみっさ〜」
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:02:25.24 ID:Ygaox0DK0
>>221
あ、うまいネタだ、これ。
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:06:00.46 ID:uTbwn5Cf0
アンパンマンww
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:16:23.74 ID:CvPeMOfM0
hoshu
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:29:50.48 ID:l+DCr56VO
SUNDAY GXのコイネコがどうみても素クールなんだけどってのは既出だったかな?
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:33:58.72 ID:4D43IX350
>>213
初々しさがよく出ていていい感じに仕上がってる
クーの友人がどんな方法で男に手伝わせたのか想像するのも楽しい
次回作も期待しています

>>214
お題から考えて、出席した後の事を考えていた俺はまだまだ甘いなぁ
暴走するクーをなだめる構図も出尽くした感じもあるが、この作品は
なぜか心惹かれるモノがある
振り袖の魔力だろうかwww
今後に期待

>>221
正直、アンパンネタは書きやすい分、ネタを練り上げていない作品が
多いのでスルーする事が多いんだが、この作品は上手い具合に
アンパンを使っていて面白いと思った
ナイスアイデア
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:34:29.77 ID:CvPeMOfM0
数分後3レス投下
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:35:07.16 ID:rTBx7CeI0
国外にまで知られているほど既出です
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:37:26.98 ID:CvPeMOfM0
競争が激しい業界の素直クール

深夜2時、池に面した郊外の家の前に男が一人たたずんでいる。
どこにでもいるような平凡なこの男は古い書物を持って、何か呪文を
唱えている。そうすると池の中から巨大な魚が飛び上がって出現した。
そして、地響きを立てて地面に落ちた。
男が慌てて飛び退き、巨大魚の様子を見ていると、口の中から
ショートカットの美少女が現れた。

この男、大学でオカルト研究会に所属し、ひょんなことで自分の願いを
叶えてくれる存在を呼び出す方法を記した書物を手に入れ、
大学4年間と社会人になってから2年かけて解読し、今夜それを実践したのだ。
自分の星座(うお座)にちなんだものがともに出現するということなので
成功している。

『始めまして。さあ、君の願いを叶えるのために契約しよう』と美少女が言う。
「やったぞ、本にかいてあったことは本当だったんだ。じゃあ契約しようか、
えーと、なんて呼べばいいのかな?」と男は問う。
『私のことはヨナと呼んでくれ』と美少女が言うと男は激昂した。
「ヨナだと、貴様intelの回し者か!最近intel入ってるとかいうCMを始めたと
思ったら、本当にintelを入れた人形ロボット作りやがったのか。
AMD信者の俺はお前とは契約できん」
こうして男が契約を拒否すると、美少女は『君と契約できなくて残念だ。だが、
一応いっておくと、君の唱えた呪文は月の状態など複数の条件で召還されるものが
決まるので、明日また唱えれば私以外が召還されるだろう』と言い残し、消えた。
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:39:11.97 ID:CvPeMOfM0
>>229
翌日の夜男はまた呪文を唱えた。そうすると今度は長髪の美女が現れた。
『始めまして。私はアシュロン・クー。君と契約したいが、どうだ?』と問うと、
男は「是非契約してくれ、頼む」と昨夜とは違い、名を聞いても怒らなかった。
しかもともに出現するものがないことに気付きもしなかった。

家に入ると、クーはいきなり男に抱きつき、キスをした。『これで契約は済んだ。
君の願いを叶えよう。もう遅いから一緒に寝ようか』
男は自分の願いはそんなことではないと主張する。これにクーが反論する。
『君の願いは男性として機能が欠如していることで女性と交際できないので
EDを治すことだが、本当の願いは彼女が欲しいのだろう?私は君を愛している。
だから私が君の彼女になろう』

それからクーは男のために毎日家事をした。休日は男とともに買い物に行ったりした。
家の中でもクーは男にべたべたし、外でも『君に抱きしめられたくなった』とか
『ここでキスして欲しい』と言い出し、男を困らせていた。

1ヶ月ほどして男は彼女の存在や行為・好意にとまどいながらも彼女を愛し始めた。
勃たなくても彼女は愛してくれるし、勃たないことが気にならなくなった。
そして、男は気がついた、契約の対価はなんだったのだろうと。
男がクーに問うと、『かなり長くなるが、説明しよう』と説明し始めた。
要点は次の通りだった。
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:40:29.34 ID:CvPeMOfM0
>>230
・クーはスクバスという種族。サキュバスとは名前が似ているが違うもの
・スクバスは愛する男性との様々な非性的スキンシップによって発生する
 LOOCUS(ルークス)分という成分が生きるために必要
・サンスクリット語の書物やヨナ出現は全部クーの演出(ヨナ=クー)
・というのは人の何かによって生きる特別な存在の種間競争が激しく
 色々な努力が必要だから
・ちなみにその競争相手がサキュバスで、3次元萌え産業と男性機能障害や強壮剤、
 エビオス生産などの産業を手中に収め、業界のガリバーとなっている
・さらに新種の外来種が入ってきており、ますます競争は激しくなっている

その後クーは男に言った。『色々とすまないと思っているが、君のことを思っての
ことだ。さあ遅くなったから一緒に風呂に入ろう』

男はクーとともに生きることを選び、クーはいつまでも彼に尽くした。
クーは年相応の外見を取り、男が息を引き取った後は葬儀を行った。
そして、誰もいなくなったあと男の墓の前で手を合わせ、
『私はいつまでも君と一緒だ』と言って墓に吸い込まれるように消えた。

終わり
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:50:12.71 ID:53IHdd/eO
保守。
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:54:15.71 ID:i/NTv/LhO
素直狂うスレの勢いで素直〜スレが乱立してるな保守
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:56:30.09 ID:edha+E02O
素直で探して、一瞬止まって吹いた

なにこの乱立
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:58:02.47 ID:/icuNi9s0
>>234
俺は素直グールで吹いた
236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 21:58:50.15 ID:Ygaox0DK0
>>235
同じくw
237以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 22:00:06.56 ID:GZzv3agy0
>>236
ナカーマ
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 22:01:16.90 ID:edha+E02O
11ってなにさ

なんか狂うにネタ食われたな、俺……
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 22:13:15.15 ID:4D43IX350
>>229-231
> 男は「是非契約してくれ、頼む」と昨夜とは違い、名を聞いても怒らなかった。
さすがAMD信者w 即答だなwww

>>231のような設定を付け加えるならもう少し長い話にしても良かったのでは?
最終レスで説明が入ってるせいで尻すぼみになってしまい勿体無いと思う

シチュエーション的には目新しく、他の人外物とも被っていないし
個人的にヒット作品
今後も期待しています
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 22:13:37.74 ID:J8OZl/QuO
ガーファンクルで射止められた。
241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 22:22:01.38 ID:edha+E02O
保守
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 22:29:39.63 ID:53IHdd/eO
ほ。
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 22:40:47.41 ID:oJIqQS8k0
2レス分いただきますね。
こんな感じ?

前回まで。
ttp://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0145.txt

「他の人にこんな事をするわけがないだろう。だって私は…」
その時、久方ぶりに食べた物が胃に優しくなかったのだろう。急にめまいと頭痛がしてくる。まるで風呂に
のぼせていきなり立ち上がったときの様に目の前が白くなり、その場にうずくまる。薄れゆく意識の中で最
後に聞いた言葉は「惚れているのだからな」だった。頭まで白くなるようなめまいの中で、俺は嘘くせーと
思い続けていた。


/ここから新しい
意識がぼんやりとする中、目を開けると彼女が心配そうにこちらを見ている。いつの間にか頭の下には水枕
が置かれ、額には氷嚢が当たっている。
「ありがとう…色々してくれたみたいで…」
「気にしなくて良いけど、その、もう良いのか?痛い所とかはないか?吐き気は?おなかは?それから…」
「大丈夫、久々に物食べてお腹がびっくりしただけだからさ。」
うめく様につぶやく様に喋る俺に対しても彼女は真摯に答える。
「ご飯を食べてなかったのか。どうしてまた、そんなことを…」

天井を見つめる。なんだか今まで色々と考えてきたことが馬鹿に思える。この数日俺がやっていたこと、考
えたこと。その全てが徒労に終わった感じがするのはなぜだろう。彼女の言葉がそうさせるのか、調子の悪
い体調の為せるものかは分からない。
「俺、高校までいじめられていたんだよ。」
彼女の言葉はない。自然にわき出てくる言葉を待つ様に、じっと彼女はきちっとした姿勢で正座をしてこち
らを伺っている。
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 22:41:13.97 ID:oJIqQS8k0
「何が原因って訳でもなく、なんとなくいじめられていた。殴られるわけでも、金を取られる訳でもないん
だ。ただただ、シカトされる。そんな高校生活が2年半続いた。3年の中頃、そんな中でも俺に気を遣って
くれる女の子がいたんだ。とてもかわいい子だった。事あるごとに大丈夫?元気出してね。応援してる。そ
んな言葉をかけてくれたんだ。俺は彼女がたまらなく好きになって、ある日彼女に告白した。なけなしの勇
気だった。でも振られた。」
彼女の俺を見る目は変わらない。いや、少し目が潤んでいるのだろうか。その大きな瞳が濡れている様に見
えた。
「それは構わないんだ。彼女はいつもクラスとか部活の中心にいて、かたや俺は日陰にいる感じだし、それ
は別に納得できることだったんだ。俺はしょうがない、と自分でも驚くほど割り切れてさ。次の日も学校に
出て行った。そうしたらなんか周りの雰囲気違うんだよ、朝から。みんなが俺を見てクスクス笑う感じ。な
んか嫌な感じが朝からあったんだけど、いつものことと思いこんで授業を受け続けてた。その昼休み、食事
時にさ。ほら、昼の放送ってあるじゃない。あの放送でさ。俺の声で優しくしてくれた女の子に告白してい
るのが流れているんだよ。不思議だろ?綺麗な音でさ…最初から録音を…俺、次の日から学校…行けなくて…
女性が、怖くて…」
思わず鼻声になる自分が情けなかった。
「単位は足りてたからさ、学校は行かなくても何とかなったんだ。郵便で教師と受験票のやりとりとかして…
すること無かったから勉強してさ…大学からは変わろうと思ったんだ…けど…この前、勝呂さんとはし
てて…思い出して…」
いつの間にか嗚咽を漏らす俺を冷静に見ている俺がいる。もう何もしゃべれず、語ることを語った感じがい
っそう涙を流させた。

次の瞬間、俺の視界は暗くなり彼女の胸でいっぱいになった。
彼女は俺の頭を抱きかかえる様に、優しく、強く抱きしめその頭をなででいた。
「すま…なかった…ね…」
視線を彼女に向けると、彼女の眼からは俺の目から流れ出る涙と同じ位、いやそれ以上の涙が溢れ出ていた。

続く
245以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:03:23.90 ID:4D43IX350
緊急保守
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:09:09.84 ID:UpxMqo6p0
うわ、早い、保守
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:11:53.59 ID:J8OZl/QuO
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:14:35.16 ID:f74zdEfA0
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:15:49.66 ID:4D43IX350
なんだこのスピード……
感想書いてる暇ないじゃん……

祝日なので禁じ手としてるアンパンを一回だけ解禁



>>221に触発されて軽くインスパイヤ


ボク「ボクを食べなよ〜♪」
男 「ぼ、ボクっ娘────っ!」

(放送事故中)

ボク「ちからがでないよ〜〜」
男 「ごめん、顔にかけすぎた……」



初のアンパンネタに心臓バクバク
すまん、俺基本的にエロいんだ…… >>221、すまん
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:17:02.28 ID:CvPeMOfM0
>>243
とりあえず上げてあるテキストファイルはちゃんと改行しておいた方がいいと思う。
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:19:10.30 ID:4D43IX350
あ、やばいクール分なきゃスレ違いだってのに……

すまん、吊ってくる
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:22:39.38 ID:BcUo2got0
アンパンは別に禁じ手ではないが・・・
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:23:58.02 ID:3lLGhNn/0
>>252
アンパンは禁じ手では無いが使うのには十分注意しなければならない



かも
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:24:17.15 ID:edha+E02O
>>252
たぶん自分にとって
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:24:18.97 ID:4D43IX350
>>252
更にすまん
個人的に禁じ手ね
言葉が足らなかった
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:24:48.48 ID:hq8gGqDl0
個人的に禁じ手にしてる人もいるんじゃない?
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:25:16.45 ID:BcUo2got0
>>255
ああ、そういうことね
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:29:34.26 ID:edha+E02O
下がるの早いな
明日から学校の人多いからか?
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:32:40.38 ID:4D43IX350
上げた瞬間に100↑までって勢いで下がってないから、
少し落ち着いてきたみたいだけど
いまひとつ安心できないな
260犬神さんの人:2006/01/09(月) 23:34:56.53 ID:cZ4GLG1n0
学校なんて存在しないと考えつつ5分後に続き投下します。
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:37:36.15 ID:4D43IX350
期待age
wktk
262犬神さんの人:2006/01/09(月) 23:39:13.04 ID:cZ4GLG1n0
>>106
そして入試の日
予定の時間より2時間早く家を出て駅へ向かった。
理由は夜中に起きてしまってそれから寝れなくなったからだ。結局朝まで起きてたらどうせなら早く行って気分を変えれば?
と母さんに言われた。
今はまだ6時。駅から大学まで約20分くらいだから余裕で間に合う時間。
と言っても時間が時間なので間に合うも何もないんだけど。

それから10分くらいして電車が来た。
思ったより乗ってる人は少ない。早朝だからこんなもんだろうか。
向こうに着いたら少し散歩がてら色々回ってみるかな。
しかし、こうガラっと空いてると少し寂しいな。

あれだけ考えてたのに未だに今日が試験という実感がわかない。
本当に大丈夫かな今日…
そう考えているうちに目的の駅に着いた。そんなに遠くない場所にあるので時間は掛からなかった。
駅から出てみるとやはり人は殆ど見れない。何だかこんな朝早くから来る僕が馬鹿みたいに思えてきた。
263犬神さんの人:2006/01/09(月) 23:41:00.44 ID:cZ4GLG1n0
>>262
しばらく歩いていると獣医学校と書いてある門に着いた。
もしかすると犬神さんはここを受けるのかな?そうするとこの近くに犬神さんの家があるのか。
時間までまだ2時間もある。少し探してみるかな。
そう思っていると
犬神「…何で龍一がここにいるんだ?」
龍一「うわっ!」
後ろから犬神さんの声がした。
後ろを見るともこもこと温かそうな格好をした犬神さんがいた。
龍一「や、やぁ。」
犬神「おはよう。まさかと思うが龍一もここを受けるのか?」
龍一「僕は明世大学受けるの知ってるでしょ。」
犬神「そうだったな。明世はここ程じゃないが私の家からは近いんだぞ。」
龍一「そうなの?」
犬神「私の家から北にここが、東に明世がある。なるほど龍一は受かったら私の家から行く事になるのか。」
龍一「いやいやいや、何でそうなるのさ。」
犬神「ふむ?龍一は自宅から行くのか?」
龍一「いや、一応一人暮らしのつもりなんだけど。」
犬神「それなら私の家でも問題無いではないか。」
龍一「いや、それはちょっと。」
犬神「それとも私に隠している事に関係があるのか?」
264犬神さんの人:2006/01/09(月) 23:44:04.09 ID:cZ4GLG1n0
>>263
龍一「そ、それは。」
犬神「できればその事を話して欲しいんだ。最近龍一といる時間が減ってきている。
   龍一も忙しいとは思うが、その事だけは話して欲しいんだ。」
龍一「…わかった。」
犬神「……」

龍一「犬神さんが実家に戻るって聞いたときは僕も驚いたよ。でもそれは犬神さんの家の事情だから仕方ないって思ってたんだ。
   でもそれが犬神さんを傷つけた事になっちゃって。」
犬神「その事は前に話した通りなんだぞ。」
龍一「ううん、どっちにしろ犬神さんを傷つけたのには変わりないし。
   それで元々明世大学受けると決めてたんだけど、まさか犬神さんの家が近くにあるとは思わなかったんだ。
   だから僕が受かれば犬神さんとの距離も変わらないと思ったんだ。たったこれだけの事なんだけどね。
   この事は一応受かってからの方がいいかなと思ってたから言わなかったんだ、ごめんね。」
犬神「龍一…」
そして犬神さんは少し考えた顔をして
犬神「なぁ龍一まだ時間あるか?」
そう聞かれて時計を見る。まだ7時だ。とりあえず向こうに8時半までに行けばいいからまだ平気だ。
龍一「うん、大丈夫だけど。」
犬神「私の家に来ないか?どうせ私もまた戻らないといけないしな。」
龍一「いや、こんな朝早くからじゃ迷惑じゃない?」
犬神「大丈夫だ。どうせまだ父は起きてないだろう。」
だから迷惑じゃないのかと思うんだけど
265犬神さんの人:2006/01/09(月) 23:45:40.78 ID:cZ4GLG1n0
>>264
半ば無理やりな感じで犬神さんの家に来た。正直試験の日にこんなことをしてていいのかと思ってきた。
犬神「着いたぞ。」
龍一「お邪魔しまーす。」
犬神さんの実家に来たのはこれが初めてだ。
玄関に入り靴を脱いで上がろうとした時
??「雪、試験日の朝から散歩なんて随分落ち着いているじゃ……」
声の方から男の人が来た。お父さんだろう。
龍一「お、お邪魔してます。」
犬神「父さん、この人が私の彼氏の広瀬龍一だ。」
うわっ、いきなりそう言われたよ。
父 「……」
犬神さんのお父さんは僕の方を見ている。
そりゃそうだ、いきなり娘が朝から男を連れてきて私の彼氏です、じゃこうなるよな。
父 「君が龍一君か。いつも雪の事で迷惑をかけてないかな?」
龍一「い、いえそんなことないですよ。」
父 「そうか、それならいいんだ。なんせ雪は人の迷惑をかけないで行動するからな。」
犬神「父さん、私でも迷惑掛かるか掛からないは考えてる。」
父 「灯台もと暗しって奴だ。それに試験日の朝からここに連れて来る事事態迷惑だろう。」
どちらかというと僕の方が迷惑なんじゃないのかな。
犬神「龍一迷惑か?」
龍一「い、いやまだ時間あるから大丈夫だけど。」
犬神「改めて了承を取った。これでいいんだろう。」
そういう事じゃないよね。
父 「…龍一君、本当にすまないこんな娘で。」
挙句の果てに謝られてしまった。
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:47:23.54 ID:5KyWphZ5O
支援
267犬神さんの人:2006/01/09(月) 23:48:22.21 ID:cZ4GLG1n0
>>265
父 「で、お前は朝から彼に何させようと連れてきたんだ?」
犬神「外で丁度会ったからぜひ家にと。」
…正直僕はここにいていいのだろうか。
父 「そうか。龍一君、こんな娘だがこれからも頼む。」
龍一「あっ、はい。」
と言って行ってしまった。何気に面白い人だな。
犬神「では私の部屋に行こう。」
龍一「うん。犬神さん、お父さんと仲がいいんだね。」
犬神「そう見えるか?」
龍一「うん。」
犬神「そうだな、君に会うまではまともに話すのは父だけだったからな。」

犬神「少し待っててくれ、今お茶を持ってくる。」
龍一「うん。」
そして犬神さんの部屋にいるんだけど、やっぱりこうジロジロ見てちゃ悪いよね。
そう考えても見ちゃうわけだけど。…写真だ。結構古いな。これはお父さんだろう、そして隣にいる女性は誰だろう。
犬神「何を見ているんだ?」
龍一「わっ!」
ビクッときた。
龍一「ご、ごめん。」
犬神「いや謝る事は無いが。…何だ写真か。」
龍一「うん。勝手に見ちゃったけど。」
犬神「飾って置いたあったんだ、別に見てもいいんだぞ。」
と犬神さんは少し暗い顔になった。そうかこの女性はお母さんなんだろう。子供のときに亡くなったて聞いたな。
なんか悪い事した気がするな。
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/09(月) 23:48:57.45 ID:53IHdd/eO
せめて何レス使うか言って欲しい。
269犬神さんの人:2006/01/09(月) 23:49:29.04 ID:cZ4GLG1n0
>>267
龍一「で、犬神さん何で僕を連れてきたの?」
犬神「君は人を話をよく聞いた方がいいぞ。さっき言っただろう。」
さっきってあれなのかな?
龍一「さっきって犬神さんがお父さんと話してるとき?」
犬神「そうだ。」
龍一「そ、そう。」

そして僕たちは色々話していた。
今までの事や今の事、そして試験の事を。
時間が進むに連れて段々不安になってきた。本当に大丈夫なのかと。
犬神「龍一どうした。さっきから黙って。」
龍一「ちょっとね、不安になってきた。」
犬神「龍一は今まで頑張ってきたんだろう?」
龍一「うん。出来る事はやった。」
犬神「なら大丈夫だ、いつも通りの龍一だから大丈夫だ。」
龍一「いつも通りねぇ、犬神さんはいつも通りみたいだね。」
犬神「ふふふ、これでも君に会うまでは少し緊張していたんだぞ。それを紛らわすために散歩をしていたんだ。」
僕に会うまでか、僕も犬神さんと会って少し安心してるな。それもまだ不安はあるけれど。
でも今日を乗り越えないといけないんだ。僕の自信のためにも、犬神さんといる為にも。
270犬神さんの人:2006/01/09(月) 23:50:14.56 ID:cZ4GLG1n0
以上です。

>>238
すみません。今後気をつけます。
271 ◆sDmL6BLTts :2006/01/09(月) 23:50:47.46 ID:D8YsWwX70
クールなトリップテスト
272 ◆COOLXr6gTQ :2006/01/09(月) 23:52:38.37 ID:D8YsWwX70
間違えたw
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 00:01:58.09 ID:FhqLmjczO
保守
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 00:02:27.76 ID:u276pS1e0
ボクール比較作品ばかりだったのでたまには息抜き。

男「クーってなにか嫌いな食べ物はあるのか?」
クー「そうだな…しいて言えば餃子が嫌いだ」
男「ギョーザ?なんか珍しいな、そういうの」
クー「よく言われる、だがどうしても好きになれないんだ」
男「ふーんじゃあ(耳を折り曲げる)ほれギョーザ、なんちって」
クー「………ああ、なんだか餃子がものすごく好きにになってきた」
男「……うん、それは分かったけどどうして俺に近づいてくるのかな?」
クー「それは勿論餃子を食べるためさ」
男「クーこれは耳だギョーザじゃな――」
クー「はむっ」
男「はうあ!!」
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 00:05:05.72 ID:TB8vOZrO0
>>274
小ネタらしい小ネタで、ウマイとおもた。こういうの好き。
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 00:14:39.66 ID:DzeQL6JcO
素直グール見てきた保守
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 00:19:45.68 ID:iWckZKVH0
suNaO458VY : #S$6.」5[J
SuNAoi.5mI : #2!',,Kl,
保守
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 00:25:05.80 ID:kLz7FM9E0
>>274
グロ方面を思い浮かべた俺はどう見ても狂うに犯されてます。
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 00:28:14.67 ID:/Cx3aYjzO
犯されるなら狂うよりクーのほうがいいな
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 00:41:34.41 ID:Q51RAd5/0
ほす
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 00:56:12.82 ID:Q51RAd5/0
人稲杉
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 01:01:17.17 ID:p/SGKPXe0
寝る前保守
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 01:15:41.72 ID:K2BSm+P1O
ほ。
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 01:27:45.23 ID:hhMPrFqA0
ほシュール
285 ◆t0BCEF0uzI :2006/01/10(火) 01:34:01.70 ID:8s3IRtQ1O
かなりのストーリーモノ書いてます。
明日投下予定。
車モノですが、ちゃんと楽しめる様に書いてます。

先に、この年賀状が題材になってます。
おたのしみに。

http://j.pic.to/3uhgq
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 01:47:31.24 ID:K2BSm+P1O
保守。
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 02:10:37.55 ID:DSb55IrD0
ほしゅ
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 02:10:37.92 ID:3G5Lo1ne0
保守
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 02:22:48.93 ID:lEZ59biN0
保守
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 02:25:32.85 ID:CtKLD4tc0
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 02:51:29.67 ID:FhqLmjczO
保守
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 03:00:44.04 ID:kq7JHrPy0
そこの君、そんなにこのスレが気になるか?
それとも私が気になるのか?
そうか、それは困ったな…あいにくと私にはこのスレが気に入っていてね。
申し訳ないが、君だけのものになるわけにはいかないんだよ。
もともと私は──と、失礼。
これ以上は企業秘密に値するから忘れてくれ。

ところで、私のAAは無いものだろうか
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 03:05:59.61 ID:Jzq8lasP0
>>292
    /\___/ヽ
   /''''''   '''''':::::::\
  . |(●),   、(●)、.:| +
  |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|    
.   |   `-=ニ=- ' .:::::::| +
   \  `ニニ´  .:::::/     +
,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、.
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i
    |  \/゙(__)\,|  i |
    >   ヽ. ハ  |   ||
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 03:26:13.05 ID:7SI3gIW70
保守
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 03:46:08.71 ID:K2BSm+P1O
保守。
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 03:49:44.84 ID:CtKLD4tc0
保守
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 04:03:11.95 ID:3G5Lo1ne0
保守
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 04:22:27.16 ID:3G5Lo1ne0
保守
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 04:47:36.17 ID:FhqLmjczO
保守
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 04:54:58.79 ID:ybkPiapG0
保守
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 05:19:16.50 ID:3G5Lo1ne0
保守
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 05:30:09.04 ID:ybkPiapG0
hosyu
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 05:31:19.17 ID:WOUPadYu0
  ――1月10日 登校
  昨夜はちらちらと降っていた雪と雲も消え、空気はどこまでも冷たく、空はどこまでも澄んでいる。登校初日は、中々
 いい日だ。京とは手を繋いで一緒に歩く。左手で握る彼女の手は小さく、台所仕事もするのに肌はすべすべとしていた。
  何となく無言でどことなく身体を寄せ合うよう学校へ向かっていると、京が唐突にこちらへ顔を向けた。
京「亮。私は少々浮かれていて今更気付いたが、ハンドクリームは塗ってないのか? 手が荒れている」
亮「いつも寝る前に京が勧めてくれたの塗ってるけど」
京「アカギレが中々治らないな。寝る前だけでなく、出掛け前にもつけておくといい」
亮「こうして京と手を繋ぐのに、べたべたした手は出せねぇよ」
京「そういう理由だと返答し辛いが……やはり亮の健康を優先したい。私から望んだことだが、手は繋がなくてもいい」
  するりと抜けていきそうな手を、きゅっと握り締めた。
京「あ、ぅ……亮、駄目だ。放してほしい……」
  彼女には珍しい、少しだけ困った表情。それは、とても胸が甘く締め付けられる。
亮「あのさ……俺の都合でずっと会えない日が続いたけど――俺、京に会いたかった。電話越しに話すだけじゃなくて、
 こうして手を繋いで、身を寄せ合って、好きな人の体温感じたかった。だから、そういうの付けた手は出せない」
京「ぁ、ぅ、ぅー……亮は、君は何故私をここまで戸惑わせるのだ……?」
亮「嫌だった?」
京「……幸せ過ぎて、どうしていいか分からなくなる……」
亮「はは。ようやくお返しできたな。いつもいつも振り回されっ放しってのも性に合わないんでね」
京「……む。さっきのは全て虚言なのか、亮?」
亮「本気だよ。会いたいって、ずっと思ってた……あれ、もしかして怒った?」 
京「怒ってはいない。ただ、冗談だと思ってしまったから、残念な気持ちがここでわだかまっている」 
  そう言って、彼女は鞄を持った手で左胸を示す。少し落とした顔には、微かな感情が覗いていた。
亮「……ごめんな」
  鞄を左脇に挟み、京の気持ちが晴れるよう、空けた右手でその頭を緩く撫で続けた。
                                           続く
3041/5:2006/01/10(火) 05:37:52.38 ID:rPafjyzz0
初めて書きます。長いです。スマソ

 半年前、親父が再婚した。
 それはいい。俺自身母親の顔知らなかったし、特に反対はしなかった。
 再婚相手も優しく朗らかでとてもいい女性だ。っていうか親父には勿体ない。
 問題は、その連れ子である妹だった。母さんはあんなに穏やかで礼儀正しいのに、
どうしてこう育ってしまったのか不思議でならない。
 とにかく、跳ねっ返りなのだ。「いきなり母に男が出来て兄が出来た」
なんてことになたったらって考えてみるとわからなくもないが、
こうまで毎日突っかかられるとさすがに疲れる。
 それでいて母さんからは「ごめんなさいね」と頭を下げられるから尚更だ。
 2ヶ月前、絡まれていたところを助けてやってから何故か余計に関係が悪化した。
そして、両親共に出張で3日は帰ってこない。とても気まずい。
さらにはあいつは料理が出来ず、いつも俺に作らせる。
どういうわけだかまずいだのしょっぱいだの薄いだの文句を言いなが残すことはない。

妹「ちょっと、いつまでそうやってゴロゴロしてるのよ、さっさと夕食作りなさいよ」
俺「(また始まりやがった)へいへい。お姫様は何をご所望で?」
妹「なにそれ?ばっかじゃないの?まあいいわ。
  どうせあんたじゃカレーぐらいしか作れないんでしょうから、とっとと作りなさいよ」

 自慢じゃないが俺は料理はそれなりに作れる。まあ、母親がいなかったと言うのもあるが、
半分趣味と化していた。そういうわけだから別にカレーしか作れないなんてことはない。
そういえば母さんが「あの子、お兄ちゃんが作るカレーの時だけは人参も全部食べるのよねぇ」
とか言ってたな。そこまでカレーが好きか。……人参嫌いのカレー好き。子供か、こいつは。

俺「畏まりました。ただいまお作りいたします。姫様」
3052/5:2006/01/10(火) 05:38:23.12 ID:rPafjyzz0
 半分イヤミでそういって、キャンキャン喚く妹を背中に、材料を買いに玄関を開けると、
ちょうど同じ頃に引っ越してきた 砂尾 涼 がいた。
 こいつは面倒見がよく、というかお節介なのか何かと世話を焼いてくる。
両親が割と忙しい俺にとって、それはそれでありがたいことなのだが、
最近周囲の視線が痛くて困っている。気がつくとクラス中の男子名義で
あんパン満載の段ボールを届けられたこともあった。どんな嫌がらせだ。

俺「あれ、砂尾さん、なんか用?」
涼「うむ、昨日御義母様にそこで会ってな」
俺「今変な字を使わなかったか?」
涼「そうか? それでだ、今日は御義父様も出張だと聞いた。
  それでだ、大変だろうから食事を作りに来たわけだ」
俺「やっぱり変な字を使ってないか?」
涼「そうか?ふつうに話しているだけだが」

 何か引っかかるものを感じながらも、すでに材料まで買ってきてしまっているらしいので、
せっかくだから好意に甘えることにする。
 砂尾さんを家に入れると、ちょうど妹が二階の部屋から降りてきた。
3063/5:2006/01/10(火) 05:39:06.89 ID:rPafjyzz0
妹「ちょっとあんた、何よその女?」
俺「クラスメイトの砂尾 涼さん。母さんから聞いて晩飯作りに来てくれたんだとさ」
妹「!!ちょ、それどういうことよ!?あたしそんなこと頼んでないわよ!?」
涼「うむ。砂尾 涼だ。よろしく頼む。そらから貴公ではなく御義母様に頼まれたのだ。」
俺「だから字がおかしいと…」
涼「間違っているつもりはない。それよりもなかなかいい声をしているな。
  先ほども部屋で『お兄ちゃんのかれぇ♪お兄ちゃんのかれぇ♪』と嬉しそうな鼻歌がきこえたが」
妹「!!! な!、ば、馬鹿じゃないの?っていうかあんたどういう耳してるのよ、空耳よ、空耳!!!」
涼「む?自慢ではないのだが、耳はいい方なのだが……」
俺「いや、空耳だろ。あいつがそんなの唄うわけないし、そこまでの聴力あったら正直怖いぞ」
涼「そうか。それならばいいのだが」
妹「ちょっと、それどういうことよ!?」
涼「うむ。気にしても意味がないことだ。気にする必要はない」
妹「っていうか、今日はそいつに作らせることになってるんだから、勝手なまねしないでよ!」
涼「それこそ勝手なのは貴公の方であろう。兄上に問答無用で押しつけていたのをしっかりと聞いたぞ」
俺「だからどういう耳してるんだよあんたは」
妹「……フンだ!あんたの料理なんか食べたくもないわ!!勝手にしなさいよ!!!」

 そう言って妹は二階に上がってしまった。
 ったく、俺の料理をまずいまずい言いながらなんなんだあいつは。

俺「ごめんな、砂尾さん。あいついつもあんな感じで」
涼「……まさか、な」
俺「あの、砂尾、さん?」
涼「すまん。考え事をしていた。それから、私のことは『涼』でいいといつも言っているだろう」
俺「いや、しかしなぁ……」
涼「…そうか、そうだな。呼び捨てで圧迫するのが嫌なのであれば「ハニー』でもかまわんぞ」
俺「なんなんだよそれは……」
3074/5:2006/01/10(火) 05:39:36.75 ID:rPafjyzz0
 約1時間後。いわゆる「家庭料理」ではあったが、しっかりとした献立が食卓には並んでいた。
 「いただきます」と挨拶をし、味噌汁を啜ると自分のや母さんのとはまた違ううまさがあった

俺「うまい…。」
涼「そう言ってもらえると作った甲斐がある。が、お世辞ではあるまいな?」
俺「いや、ほんとだって。これならすぐ嫁に行っても恥ずかしくないさ」
涼「……ちょっとまってくれ。私はその、かまわないのだが、というか歓迎なのだが、
  貴公がまだ法定年齢に達していない」

 精一杯のほめ言葉を探し、料理の賞賛をすると、相変わらず訳のわからん答えが返ってくる。
いつもながら面白い子だなと思いつつ、茶碗と箸を取ろうとするとそこにはない。
彼女が持っていたのだ。

俺「……何?」
涼「はい、あ〜ん」
俺「ちょっと待ってくれ。何のつもりだ」
涼「何と言われても、当然のことをしているだけだ。他意はない」
俺「いや、まったくもって意味不明なんですが」

 そこに妹が階段を下りてくる。グラスを下げに来たのか、
いい匂いに釣られてきたのかはわかわんが、結構面倒なタイミングだとことは俺でもわかった。
3085/5:2006/01/10(火) 05:40:09.36 ID:rPafjyzz0
妹「あ、あんた!いったい何をしてるのよ!!?」
涼「何と言われても、食事をしているだけだが」
妹「そうじゃないわよ!なんであんたがそいつの箸と茶碗を持ってるのかって訊いてるのよ!!?」
涼「…………! そうか、それはすまなかった」
俺「やれやれ……」
涼「こういうのはやはり口移して行うべきだったな」
俺「まてぃ!!!!!」
妹「あー!あー!あー!何てことしようとしてるのよ!!!??
  大体あんた、何の権利があってそんなことしてるのよ!!?」
涼「何の権利と言われても……そうだったな。私としたことが順番を間違えていたようだ」
妹「な、なによそれ……!?」
涼「(名前を入れてください) さん」
俺「な、なんすか?」
涼「貴方のことを愛しています。残念ながら法定年齢に達していないので今は我慢する。
  ですから結婚を前提に付き合って頂きたい」
俺「な、なんだってー!!!!!???」
涼「不服か?」
俺「いや、不服……っていうか、突然のことで何がなにやら」
妹「ダーメダメダメダメダメダメダメダメダメぜーーーーったいにダメぇぇぇ!!!」
涼「何故貴公がそこで猛反対をする?」
妹「え!!?だ、だって、こいつまだ未成年よ!!?結婚前提だなんてそんなの!」
涼「何も今すぐ結婚するとは言っていない。前提だからこそいいのではないのか?
  そもそも先ほどの貴公ではないが、貴公に反対をする権利も理由もないであろう」
妹「それは……その……とにかく絶対にだめぇぇぇぇ!!!」

 なんかわやくちゃになり、すっかり蚊帳の外だ。
……それでも砂尾さんはしっかり俺の腕をつかんで離さないが。
ふと、ため息をついて窓の外を見ると、無二の親友である
友田 治が|・∀・)ニヤニヤしていた。うだつの上がらない奴だ。
っていうかどうなる俺。
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 05:41:08.60 ID:3X7Bi+UXO
(oc゚。)
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 05:42:08.65 ID:rPafjyzz0
ツンとクー両方を書きたかった。
素直 クール で 砂尾 涼 にした。
ともだ ち で 友田 治 にした。
妹 と 俺 に名前はない。

やたらと長くなって反省はしているが後悔はしていないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 05:50:36.95 ID:RPGCqZPu0
>>310
GJwwwwwww
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 06:00:22.51 ID:ybkPiapG0
>>310
(・∀・)ニヤニヤしっぱなしだwwGJwww
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 06:03:48.97 ID:3G5Lo1ne0
>>303
早朝から投稿乙です。
長期連載の途中とはいえ、部分でもきっちりと素直クール要素を出すあたりは
見習いたいところです。
投稿のために改行が少ないせいか、多少読みにくい部分が気になったかな。
悩みどころだとは思いますが、連載がんばってください。


>>310
書きたいことがたくさんあるのはすごくよくわかる。
で、ツンもクーも生かしたいのもすごくよく伝わってくる。
が、いかんせんまとめなきゃ、という部分が強く出てしまっているためか、
説明的な文章を頭に無理やりつめてしまった感が強く、また、その部分は
本来書きたい部分じゃないんだろうなーと感じてしまったのが残念。

数回に分けて続きものの短編として書いてもよかったのではないかと思う。
そのへんのバランスが取れてたらもっといい感じに仕上がったかと。

ひとつだけ気になったのはクーの「貴公」。男言葉の二人称の「君」なのはいいん
だけど、目上の男性に対して使うのが基本だからツンとか男に使うのは違和感が。
というかそれなんで侍?ってなったwwwww

友田 治ワロスwwwwwwwニヤニヤしてただけでうだつがあがらないってwwww

テンポもいいし、続きがあれば読みたい。期待しております。
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 06:06:42.86 ID:ybkPiapG0
>>303
読んでレス忘れてたGJwww
続きに期待。
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 06:07:30.40 ID:zLb2BsBF0
川*゚ー゚)
ヤターAAできたよー
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 06:17:27.31 ID:ybkPiapG0
保守
317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 06:18:08.35 ID:8s3IRtQ1O
>>310
冒頭でツンを引っ張りすぎたかな? 俺ツンじゃ全く萌えないんだ。
携帯だから申し訳ないけど、前の人も言ってた通り、クーとツンの良いところ出そうとして、ドッチつかずだったと思う。
詰め込みすぎて云々は、人のこと言えないけど。
どちらを押し出すか、バランスとったらいいと思うよ。
川田はうだつが、あがらないけどね。
あと、句読点は平仮名が重なった時には、入れた方がいいよ。読みやすくなるから。
新規頑張れ。
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 06:23:56.16 ID:8s3IRtQ1O
友達の名前間違ってるし……OTZ
319 ◆t0BCEF0uzI :2006/01/10(火) 06:44:23.91 ID:8s3IRtQ1O
クー「おい、男。ほしゅーるって、なんだ?」
男 「え? 俺?」
クー「そう、君だ! ほしゅーるとは、なんだと聞いているんだ」
男 「ほしゅーるっすか? たぶん保守とシュールが掛っているんだと……」
クー「だったら保守と、ハードゲイならどうなる」
男 「ほげい、かな?」
クー「鯨をか? 鯨を、捕鯨するんだな」
男 「……そうっす」
クー「だったら保守と、リキュールならどうだ」
男 「ほきゅーる、かな?」
クー「愛をか? 愛を補給するんだな」
男 「……そうなります」
クー「だから君のことが、好きなんだ。さあ、君を補給しようではないか」
男 「ほっちゃん、ほあー」

そんな保守
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 06:45:09.78 ID:RPGCqZPu0
>>319
wwwwwwwwwwww
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 06:51:27.22 ID:ybkPiapG0
>>319
保守するのにもネタを考える貴方は神w
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 07:09:27.98 ID:3G5Lo1ne0
保守
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 07:28:19.03 ID:NdYifroP0
素直ウール
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 08:01:27.36 ID:3G5Lo1ne0
保守
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 08:15:42.54 ID:vAtdxB5p0
保守
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 08:22:53.90 ID:9eNs+pvU0
>>243
今回の話でネガティブな思考の理由が出てきた事で、この先の
展開が楽しみになってきた
ソツのない作品だけに台詞の改行が少ないのが目立ってしまう
そこだけ気をつければホントに文句のない出来だと思う

>>270
コメント付けるのもおこがましいくらい、いい感じです
見習わないとなぁ……

>>303
亮の京に対する潔癖なまでの誠実さが現れ、京も以前の猪突猛進
っぷりが薄れ、二人の距離がより近くなった印象を受ける
そういえば、リアルタイムで読んでいたので全話通しでは読んで
いないんだが、考えてみると落差の激しい作品になっていそうw

>>310
う〜ん、何やら>>313>>317に殆ど言われ尽くしたようなw
まぁ個人的感想ってことで

冒頭の説明部分は2つに分けるだけでも読み易さが変わると思う
それと、説明部分に書きださなくてもいいような説明があるね
それを削るだけでもかなりすっきりする

本文も少し詰め込みすぎ
必要ないと思っても見易さのために段落入れるといいかも
内容的にはスピーディで楽しめた
友田 治=ゆだ ち。なまって『うだつ』かと思った件

ちなみに30行、2048バイトまで一度に投下可能
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 08:43:03.26 ID:3G5Lo1ne0
保守
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 08:52:53.98 ID:YAcxHuJGO
☆彡
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 09:15:49.78 ID:3G5Lo1ne0
えー、多くの作家さんがいる中、ドキドキなのですが
長編を投下しようと思います。完結までの回数予測はまだたってません。
長くなりそうですがお付き合いいただければと思います。

今回はプロローグとなります。5+1レス予定です。
5分後に投下予定です。
330/* Or[an]kaim */ 1/5  ◆xea/FPnk0o :2006/01/10(火) 09:20:34.42 ID:3G5Lo1ne0
-----
八百万(やおろず)の神の国に生まれた君に質問があるんだ。
神様の存在をどう思う?と聞かれたら、なんて答える?
僕はいるんじゃないかと思う、と答える。というかそう答えざるを得ない
状況ってあるんだな、と今は思う。まったくもって不本意ながらも。

神様っていうのは、いたずらに人の心をかき回すことが多々あるようで。
だけどおそらく僕らに投げつけられたそれは、予測の範疇を大幅に超えた
御伽噺のようで。正に事実は小説よりなんとやら、ってやつだ。

でも奇跡ってやつはいつも偶然を装いながら、すぐ近くにいるようだ。
-----

『だから、きっと。 この声も届いていると信じて。』


/* Prologue */


毎年どこに行くでもなくボケーっとして除夜の鐘を聞いていた兄貴が、
いきなり大晦日の夜から初日の出を見に出かけると言い出したかと思ったら、
元旦早々彼女を連れて帰ってきたという事実に家族みんなが度肝を抜かれたが、
それ以上に深刻な問題が発生したことに俺は頭を悩ませていた。


『新年早々、ご家族団らんでお過ごしの所にお邪魔して申し訳ありません。』

端正な顔立ちの女性は、後ろで情けなさそうに困り笑いの表情をした兄貴が
つれてきたとは到底思えないほどしっかりした人だった。…保護者に見えなくもない。
しかし想定外の客人に親父も母さんも口が半開きになったまま固まっている。
331/* Or[an]kaim */ 2/5 >>330  ◆xea/FPnk0o :2006/01/10(火) 09:22:23.37 ID:3G5Lo1ne0
仕方ないので兄貴に手元のスナック菓子をこっそり投げつける。
こちらをちらりと見ると目でSOSを送ってくる。昔っからいつもそうだ。
雨の中、ダンボールに入れて捨てられてる子犬のような目で見るな!と思いつつ

「…で、こちらは?」

そっけなく言い出してみた。…にしても、兄貴が狼狽してるのは珍しいな。

「あ、えっと、大学の先輩で、えっと名前は」
『はじめまして、昨年の秋口ごろから翔流(カケル)さんとお付き合いをさせて
 いただいております、楠木 晶(クスノキ アキラ)と申します。
 不束者ではありますが、末永いお付き合いとなるよう粉骨砕身の思いで
 望むつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。 』

不意をついた、新規開店の小売店店長の所信表明演説か何かのような自己紹介に
飲みかけていた紅茶を勢いよく噴出した。

「ちょ、晶、さん!ふ、普通にあいさつすればいいじゃない!」
『ん?至極普通に挨拶をさせていただいたつもりだが、何かおかしかったか?』
「はじめましてで粉骨砕身とか言わないでだろ…」

おせちの酢だこより真っ赤な顔をしている兄貴。どこか幸せそうな雰囲気。
おそらく彼女というのは嘘でもなんでもないらしい。あの兄貴がねぇ…。

なんだか納得いかないというような表情をしたまま、兄の言い分を聞いて
彼女さんはふむ、と言いながら形のよいあご先をつまむような仕草をする。
早くも尻にしかれてるあたりが兄貴らしい。きっとそういうバランスなんだろう。
332/* Or[an]kaim */ 3/5 >>331  ◆xea/FPnk0o :2006/01/10(火) 09:24:01.09 ID:3G5Lo1ne0
と、自分なりの見解で納得し、手元ののスナック菓子の袋に再び手を
突っ込んだあたりで、何かが引っかかった。
なんだかわからないが、大事なことを見落としてるような…。

「ほら、マコ、ちゃんと挨拶。」

兄貴にせっつかれて晶さんに会釈をする。ほんの少し笑顔をみせながら、
晶さんはまじまじと俺の顔を見る。…なんだろう、この既視感は。

『君が真琴(マコト)くんか。楠木 晶といいます。よろしくお願いします。』

再度丁寧な挨拶とともに深々と頭をさげられては、あいまいな挨拶じゃすまないだろう。
コタツから出て晶さんに向かい正座をして、深々と頭を下げる。

「翔流の弟の真琴と申します。不束な兄ですが、どうぞよろしくお願いします。」

わざといい声でしっかりと告げてみる。

「おい、不束な兄ってなんだよ…お前の挨拶だろ?僕がどうとかは関係ないだろ…」

不機嫌そうに兄貴がつぶやく。やっぱり兄貴はいじりがいがある。

『真琴君、君の兄は不束じゃない。』

ニヤついている俺に対して、ものすごい真剣な顔で、晶さんはそう告げた。

『君の兄はおっちょこちょいだが優しく、間が抜けているところもあるが、気が利き、さらに』
「あーあーあー!晶!さん!もういいから!ねっ?いいから!!!」
333/* Or[an]kaim */ 4/5 >>332  ◆xea/FPnk0o :2006/01/10(火) 09:25:55.82 ID:3G5Lo1ne0
再び真っ赤になった兄が間に割ってはいると晶さんの口を封じる。
ほほえましい、と表現されるべきなんだろうけど、見てるこっちが恥ずかしくなる。
そういうのは2人の時にやってほしいもんだ。人前でやるものでもないだろ。
そんなことを考えているが、どうも尻がむずがゆい感覚というか…。

…なんだろうこの感じは。
なんだか得体の知れないざわざわした気持ちに襲われる。何かが引っかかる。
いよいよ気持ち悪さが最高潮になってきた次の瞬間、すべてがつながった。

『そういえば、真琴君は妹と年が近いんだったな。』



わあっ!と声を上げると俺は思わず立ち上がり、二階の自分の部屋に駆け込んだ。

『…なにかおかしなことでも言っただろうか。』
「…いや、別に。なんだあいつ?」

取り残された父母と兄、晶さんは頭の上にたくさんのクエスチョンマークを
浮かべているだろうが、説明することすらままならない。というか無理だ。
なんで俺は自分のこととなるとこう鈍いんだろうか。情けなくなってくる。

どこかで聞いたことのある台詞。どこかで聞いたことのある名前。
そして、癖。あのあごの先をつまむ癖。おそらく、というか間違いない。

兄貴の彼女は、俺を悩ませるあいつ、楠木 弓佳(ユミカ)の姉だ。

なんだかめまいのようなものを覚えながら、俺はふらりとベッドにもぐりこむ。
確認したいことは山積みだけど、それを聞くには自分が話さなきゃいけない
ことも山積みで…。
334/* Or[an]kaim */ 5/5 >>333  ◆xea/FPnk0o :2006/01/10(火) 09:27:45.21 ID:3G5Lo1ne0
新年を迎え、弓佳から届いた初メールの内容を読み返してみる。
…なにが八百万(やおろず)の神の国だよ。新年早々こんなドッキリいらねぇよ!
携帯の画面に収まりきらない文章をスクロールさせていると、突然携帯が
ブルブルとふるえる。思わず落としそうになるがあわてて持ち直しボタンを押す。

-----
世の中はハプンとサプライズに満ちてるんだね。今年もよろしく。
                                        弓佳
-----

俺はおそらく携帯の向こうでニヤニヤしているであろう弓佳に悪態をつく
気力すらなく、枕にかおお突っ込むように突っ伏した。

神様、もし本当にどこかにいるのなら、これから起こるすべてのハプンや
サプライズはうちの兄貴にわけてやってください。俺はもう十分です。

「楠木 弓佳」という人間と出会ったったことだけで、十分なんですから。
335 ◆xea/FPnk0o :2006/01/10(火) 09:29:39.51 ID:3G5Lo1ne0

>>330−334

今回は以上となります。
初の長編なのでまだつかみきれていない部分が多いですが
がんばって書いていこうと思います。
感想いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

-----
※本スレ=part12= >>133 にて「空」を「きのした」と読む、と書き込みをした住人さん。
今も住人として、このスレにいらっしゃるかはわかりませんが、ここに感謝の意を
表します。あなたがいなかったらこの話は生まれていなかった。ありがとう。
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 09:40:47.66 ID:75bvEDrGO
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1136397360/
VIPPERが馬鹿にされてるお(^ω^♯)
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 09:43:18.15 ID:kWE9dgr40
保守
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 10:10:05.05 ID:3G5Lo1ne0
保守
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 10:34:23.81 ID:Q2AoaPHmO
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 10:45:00.54 ID:ht7fFLjuO
保守
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 11:01:02.76 ID:aCd9LEDAO
ほくーる
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 11:23:53.10 ID:3G5Lo1ne0
エネルギッシュに保守
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 11:44:50.71 ID:K2BSm+P1O
ほっ。
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 12:10:49.86 ID:3G5Lo1ne0
ほす
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 12:56:03.45 ID:P/xNAINw0
保守
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 12:56:24.49 ID:tYQE2D/60
緊急保守
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 13:15:50.87 ID:6RoEBUKf0
保守!
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 13:30:07.36 ID:ht7fFLjuO
保守ール
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 13:38:15.36 ID:eoLl+7JrO
よく考えたら口調とか声とかはよみがあてはまらね?
性格は全然違うが
350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 13:57:34.61 ID:K2BSm+P1O
保守。
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 14:06:27.38 ID:YOW9Pnsj0
>>349
(榊さん+よみ)/2
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 14:33:31.45 ID:JpPMNHIE0
ho
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 14:56:39.51 ID:g7uaKHIg0
shu
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 15:03:04.58 ID:A1lV13x+0
ほしゅ
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 15:07:25.98 ID:V51iij9PO
会社から保守
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 15:17:54.89 ID:vAtdxB5p0
保守
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 15:22:34.69 ID:K2BSm+P1O
保守。
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 15:43:15.85 ID:FhqLmjczO
保守
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 15:53:25.80 ID:JfEblCCo0
保守。
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 16:07:08.58 ID:S6M7ddiK0
保守ー
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 16:32:32.20 ID:6RoEBUKf0
hosyu
hosyu
hosyu
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 16:44:12.44 ID:f0IFN1O30
保守
363以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 16:58:39.85 ID:ZNCOB5qK0
これが…『ザ・ホシュ』だ。
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 17:19:28.48 ID:Vbe/9BsH0
ヌケサクール
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 17:28:37.36 ID:ht7fFLjuO
保守
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 17:38:47.54 ID:mkubv/FQ0
保素クリーム
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 18:10:15.55 ID:z+ZcnVQM0
電子機器に弱い素直クールな娘さんと言うのはありだろうか?
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 18:23:36.64 ID:kq7JHrPy0
ク「このスイッチ押すだけで良いの?
  波長設定とか射出角度合わせも無し?」
男「おう、押すだけで暖まるからな」
すー……ピタ
ク「瞬時に空圧が高くなったり
  電磁波がもれたりしない?」
男「大丈夫大丈夫、爆発とかしないから」
Pi!
ブーン…
ク「あ、ほんとだ…」
男「簡単だろ?」
ク「うん」


─雨の日─
男「わりぃ、今手が離せないから
  みー子が雨で濡れちゃったから体拭いて乾かしてやってくれないか?」
ク「おやすいご用よ」
スタタタッタ…Pi
ミャ"ー
男「て、おい、まて何だ今のPiてのは!?」
ク「みー子を暖めようと思って」
男「やーめーろー!」
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 18:25:43.18 ID:hVQnMemW0
ちょwww虐待wwwww
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 18:26:45.21 ID:YOW9Pnsj0
>>367
そんな絵があったな。
24歳OL。社内ではクールな姉御肌。
自宅でPCいじっててブルーバックに陥るとふにゃっと泣き崩れて
「おにーちゃんパソコン壊れたー」と幼児退行?するのが

ちょっと違うか?
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 18:41:11.37 ID:Uuc5428k0
ho
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 18:42:05.71 ID:B8sh9Sqt0
バロスwwwwwwwwwwwwww
ちょwwwwwwww↓のアルバムでも見て持ちつこうぜwwww
ttp://blog.livedoor.jp/ai_kojima2000/
ところで高校生でパイパンって正常?

ちょwwwwwwww↓のアルバムwwwwこんなんのせて大丈夫なのかwwww
ttp://blog.livedoor.jp/ai_kojima2000/
ところで高校生でパイパンって正常?
373以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 18:57:10.00 ID:73htAPj/0
wikiまとめ、新作増えたね。
おもしろい
374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 19:06:11.44 ID:LJG2LPl00
>>370
おまwwwそれおでこ委員長wwwwww
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 19:18:47.39 ID:GF1NYX7U0
>>370
それwwww俺wwwww持ってるwwww
376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 19:35:26.92 ID:9eNs+pvU0
>>335
長編に挑戦ですか。茨の道へようこそw
今回は少し細かく指摘入れます

御伽噺は平仮名の方が読みやすい
環境によっては読めない場合があるので平仮名での表記を推奨
……メールの内容という時点で漢字表記にしたのだと思うので
あまり強くは言えないが

プロローグに入ってすぐに四行に及ぶ長文
二つに分割しましょう

『!』の後には一マス空けないと読み辛くなります
更に言うと使いすぎ
『っ』や『、』で代用できるところは出来る限り削ることを推奨

採点しているわけでもないので厳密に書き出す事はしませんが、
普通に読む場合でも、この辺りは直しておいた方がいいと思います

誤字として『かおお』→『顔を』

これまでの作品と違った雰囲気が感じられて期待感が高まります
今後どのようにストーリーを展開させるのか楽しみにしています

>>368
ちょwww猫レンジwwwwwwwwwww
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 19:37:56.55 ID:izrVzZ6s0
ちょwwwwwwwwモマイラwwwwwwwwwwwwwハライテェwwwwwwwww
ttp://blog.livedoor.jp/ai_kojima2000/
↑アルバムwwエロスwwwwwwwwなんでM字でツルマンなんかうpしてんだwwwwww
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 19:38:23.36 ID:FhqLmjczO
空か……
そういや、きのしたってあったな……
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 19:43:38.89 ID:hVQnMemW0
空って「きのした」って読めるんだ
またひとつ賢くなった
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 19:50:48.39 ID:FhqLmjczO
>>379
そういうとんちみたいなの
普通でなくても読まないはず
き(か行)の下がくだから木の下だったか
空はく(う)だから
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 19:58:53.28 ID:IJyBngiiO
喪板スレもなかなかのクオリチー
楽しいぞ?
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 20:13:46.62 ID:k+gXm6yc0
こんなナイスな属性がある事を!
何故!
お前らは俺に教えてくれなかったのか!
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 20:19:51.32 ID:rOUp61uD0
保守
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 20:28:24.31 ID:K2BSm+P1O
ほ。
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 20:46:24.85 ID:tiIQLDOh0
ho
386ドラゴン クーエスト:2006/01/10(火) 20:50:29.29 ID:93fRS/dk0
それは あなたが 15さいの
たんじょうびを むかえた あさでした

*「おきなさい おきなさい わたしの かわいい おとこ  や

*「おはよう おとこ  きょうは わたしと けっこん するひ だな

    はい
  [>いいえ

*「ざんねんだけど それは できないな わたしの おなかのなかには きみの こどもがいる
*「きみは いっしょう わたしの おっととして くらすことになる

    はい
  [>いいえ

*「ざんねんだけど それは できないな わたしの おなかのなかには きみの こどもがいる
*「きみは いっしょう わたしの おっととして くらすことになる

  [>はい
   いいえ

*「そうか じょうだんで いったのだが うけいれてくれるか では はやく やくしょに いこう
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 20:53:38.83 ID:MlLrEridO
無限ループって恐いよな





だって同じ事が繰り返されるんだぜ?
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 20:55:16.59 ID:vAtdxB5p0
ワロスwwwww
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 21:01:29.70 ID:tCbc9juQ0
>>386
やっばめっちゃ好きだわ、それ。ツボに入ったぁ
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 21:02:08.69 ID:o0A2eUBD0
>>387
人それを人生と言う
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 21:08:22.20 ID:GF1NYX7U0
俺が絵を描いてる間に落ちたら、俺が哀しくなるのでage
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 21:18:59.34 ID:6RoEBUKf0
ほしゅ
393ドラゴン クーエスト その2:2006/01/10(火) 21:20:19.98 ID:93fRS/dk0
*「ここは ルイーダのみせ
*「たびびとたちが なかまをもとめて あつまる であいと わかれの さかばよ。
*「なにを おのぞみかしら?

  [>なかまを くわえる
   なかまと わかれる
   めいぼを みる

*「あら そんなに ぞろぞろ おなかまが いるのに?
*「だれかと わかれないかぎり あたらしいなかまは くわえられないわ。
*「ほかにごようは?

  [>はい
   いいえ

*「なにを おのぞみかしら?

   なかまを くわえる
  [>なかまと わかれる
   めいぼを みる

*「ざんねんだけど それはできないわ。
*「あなたには りっぱな おくさんが いるじゃない。
*「ほかにごようは?

  [>はい
   いいえ

*「じゃ またいらしてね。
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 21:21:44.97 ID:93fRS/dk0
あ、最後待ちがったorz
最後の選択は

   はい
  [>いいえ

にしておいて
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 21:22:16.57 ID:QVhPjD5o0
何だこれwwwww
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 21:22:24.42 ID:6RoEBUKf0
>>393
何この結婚相談所
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 21:31:49.14 ID:tCbc9juQ0
>>394
ある意味そこは訂正しなくても良かったと思う俺ガイル
「「はい」選んでるのに無視られてると脳内変換してましたから
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 21:32:55.64 ID:K2BSm+P1O
保守。
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 21:48:32.85 ID:rOUp61uD0
保守
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 21:49:08.16 ID:Y1nS0ote0
保守。
401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 22:00:26.61 ID:XEaYk6FE0
>>393

前にウイザードリー書いている人もいたね。

クーなゲームシリーズもいいかも
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 22:05:19.87 ID:GF1NYX7U0
描いてみたはいいけど、何か違う。
403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 22:13:39.54 ID:f0IFN1O30
THE Hosyu
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 22:15:42.97 ID:pLvuSMTpO
>>402
とりあえずうp
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 22:18:40.23 ID:GF1NYX7U0
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 22:24:58.70 ID:GF1NYX7U0
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 22:25:25.43 ID:g7uaKHIg0
>405
もうミラレナスww
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 22:26:19.16 ID:g7uaKHIg0
>406
おうミラレタスww
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 22:38:00.97 ID:BDvaVHhJ0
いきなりで悪いけど今まで吸血鬼物ってあったっけ?
410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 22:40:40.06 ID:OjDPMGTV0
>>406
見れへんかった……。
もっぺんみれへンかな。
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 22:43:52.64 ID:GF1NYX7U0
>>410
別に大した作品でもないですし。
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 22:44:04.47 ID:A1lV13x+0
>>409
そのネタで次あたりに書こうと思っているが、わかんないな。
>>1のwikiで探すか、知っている人の降臨を待ったら。
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 22:45:55.34 ID:BDvaVHhJ0
ありゃー、かぶってるよ。既出ネタを出さないようにはできるけど同時に投下はきついな・・・
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 22:47:55.46 ID:pLvuSMTpO
>>409
俺の記憶には座敷わらしの初代ご主人様が吸血鬼だったと言う記憶しかないな
415 ◆ilkT4kpmRM :2006/01/10(火) 22:54:21.85 ID:FhqLmjczO
座敷わらしの初代主人は、たしかに吸血鬼ですが
416恋人は新しい家族:2006/01/10(火) 22:57:14.06 ID:BDvaVHhJ0
修学旅行編、投下します。
417恋人は新しい家族 1/5:2006/01/10(火) 22:57:46.66 ID:BDvaVHhJ0
担任「えーと、今日は特別授業で昼からは修学旅行の特別HRがあるからなー。」

僕「あー、そうか。4月初めに修学旅行があるんだっけ。」
クゥ「どこに行くのですか?」
僕「確か北海道だったと思うけど。そういえば、クゥはどの班になるんだろう?」

〜HRにて〜

班別に分かれて、どこへ行くかの最終チェックをすることになった。
クゥはちょうど5人しかいなかった僕の班に入るようだ。

クゥ「×××と同じ班でよかったです」
僕「そうだね。」
クゥ「恋人と一緒に修学旅行・・・考えただけでわくわくします」
僕「僕も初めてだよー。」
男C「何この2人?」
男A「おいお前ら2人だけの世界に入るんじゃねーよ。」
女B「そうよ。ちゃんと加わりなさいよ。」
僕「ああ、ごめん。で、僕たちは結局どこに行くことに?」
男C「えーとな、まず全体で昭和新山。その後小樽散策。最終日に札幌散策。」
僕「散策多すぎるよ!」
女D「自由に動けていいじゃない。」
クゥ「自分たちで決められるのがいいですね」
男A「だろ?」
418恋人は新しい家族 2/5:2006/01/10(火) 22:58:12.21 ID:BDvaVHhJ0
こんな感じであっさりと最終チェックも済み、その日のHRは終わった。
そして時は過ぎ───修学旅行当日。

やたら早い時間に学校に集合して、バスで空港まで向かう。
そこから飛行機で一気に行くらしい。

〜空港にて〜

担任「点呼するよー。」
男A「全員いるか?」
僕「いるんじゃない?」
男A「3班全員いました。」

担任「よっし、いない奴はいないな。30分くらい時間があるけど、迷子にならないように。
   ずっとここにいたほうがいいかもね。じゃあ、とりあえず解散。」

男A「売店行こうぜ売店!」
僕「なんでそんなにハイなのさ?」
男A「だってよー、飛行機なんて乗るの初めてじゃん?」
僕「前に一回乗ったことあるけど」
クゥ「私もあります」
男A「何だよお前ら!おい、そっちの女どもは!?」
女B「あるよ?」
女D「あるに決まってる」
僕「乗ったことがないのはお前だけじゃないの?」
男A「まだだ!まだCが残っている!」
419恋人は新しい家族 3/5:2006/01/10(火) 22:58:42.04 ID:BDvaVHhJ0
男C「・・・・・・」
僕「おーい、乗ったことあるの?ないの?」
男C「・・・・・・」
女B「何ブツブツ言ってるの?」
男C「落ちない落ちない落ちない・・・・・・ブツブツブツブツ」
僕「うわぁ・・・」
クゥ「飛行機なんてめったなことでは落ちませんよ」
男C「嘘だ!あんな鉄の塊が飛ぶわけない!」
女B「重症ね。」
男A「うわーん!もういい!俺一人で売店行ってきてやるもんねー!ちくしょー!」

〜そして飛行機搭乗〜

僕「むぅ・・・」
クゥ「どうしたんですか?」
僕「いやね、前に乗ったセスナ機より大きくてちょっとびっくりした。」
クゥ「確かに大きいですね。席はどこでしょうか」
女B「あたしらの班で1列使えるよ。」
クゥ「誰が窓際に行くんです?」
女B「誰でもいいよ別に。」
僕「まあそうだけど・・・よっと。」
女B「そうだけど、とか言いながら窓際行ってるじゃん、×××。」
クゥ「これは必然です。こうすることで×××は私としか話せないのです」
僕「それでやたら押してきたのか!」
女B「あんたらの会話にはついていけないよ・・・」
クゥ「うらやましいでしょう?」
女B「こんなとこでそんなことを言うなー!」
420恋人は新しい家族 4/5:2006/01/10(火) 22:59:00.64 ID:BDvaVHhJ0
クゥ「どこで言えばいいんですか?」
女B「そりゃあ・・・旅館で寝るときとか・・・」
僕「おなじみすぎる。」
女B「うるさい!このくらいしか思いつかなかったんだ!」
男A「何でもいいからさっさと座ってくれ。俺の両側で話してんじゃねーよ。」
クゥ「ああ、すみません。・・・・それはなんです・」
男A「空港土産だ。」
僕「なんでここで・・・」
男A「なんでって、そりゃあ空港だからな。」
クゥ「それより×××、散策ですが・・・」
僕「ああ、・・・・・・いいね・・・・」
クゥ「こことか・・・・あ、これもいいかも・・・・」


女B「まったくあいつらは2人だけで困ったねー?」
男A「・・・・・・ビリバリビリバリ」
女B「な、何空けてるの!?」
男A「空けちゃった・・・」
女B「早すぎるでしょ!」
男A「うめー!やっぱ空港土産はいい!」

男C「落ちない落ちない落ちない・・・・・・」
女D「・・・・・・・・・・・・馬鹿」

そんな騒ぎ?をよそに飛行機は無事離陸した。
ここから大体3時間くらいで着くらしい。
少し着込んで来たのだがやっぱり温度差はあるのだろうか?
421恋人は新しい家族 5/5:2006/01/10(火) 22:59:16.08 ID:BDvaVHhJ0
友A「大富豪しよーぜ?」
女B「シャカシャカシャカシャカシャカ」
友A「音漏れうるせーよ!音量下げろ音量!」
女B「へ?なんか言った?」
友A「大富豪しようぜ。」
女B「あたしはいいけど・・・他のは?」
クゥ「いいですよ」
僕「まあいいけど。でもやりにくくないか?」
友A「気にするな。」

結局、班員全員で到着するまでやりこんでしまった。
・・・大貧民ばっかだったけど。
女Dは強すぎだ。ゲームなんてしなさそうな顔してるくせに。
クゥは真ん中付近をふらふらしていた。

そして、あっという間に到着。まずは昭和新山に行くらしい。
とても楽しみだ。
422恋人は新しい家族:2006/01/10(火) 23:00:21.95 ID:BDvaVHhJ0
出発した直後までです。
吸血鬼の話、大まかにビジョンは浮かんでいるのですが、さてどうしようか。
423以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 23:11:20.84 ID:A1lV13x+0
>>422
こっちのヴァンパイアものの投下は明日以降の予定。
これから書くところです。

このシリーズで吸血鬼が出るのか気になる。


そして、数分後3レス投下
424以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 23:13:47.50 ID:A1lV13x+0
>>229-231の続きみたいなもの
仕事に疲れた素直クール

今日も外回りで本当のところサキュバスのビスタは疲れていた。

今日も彼女はパイングループ(パインブックス、コスプレ喫茶パインなど)の
膨大な顧客名簿に載っている人間を順番に回って、精気を吸えそうな男性を
探している。サキュバスに個人情報保護法は関係ない。

この間はねこみみメイド属性の男のところで、たっぷりと精気を吸い取り、
備蓄用の精気まで持ち帰った。

いつもよく働いていいサキュバスだと上司の評判はいい。
だから、彼女の精気を吸う回数は他のサキュバスよりも多くなっているが、
虚しさも感じていた。


昔のサキュバスは夜適当にぶらぶらしながらいい感じと思った男の
ところで、こってりと精気を吸い取っていた。
それがいつからかサキュバスの世界も人間臭くなって役割分担と
ローテーション制が導入され、過剰な精気は備蓄している。
“仕事をする”サキュバス。

精気がないと消えてしまうので、精気確保の努力は必要であるが、
バイアグラ、エビオスなどの薬を使って、すみわけが出来ていた
スクバスから男性を奪うことはやりすぎだと彼女は感じていた。
それに最近は東欧からヴァンパイアが入ってきていて、ノルマが
引き上げられ、仕事がつらくなっている。
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 23:15:24.14 ID:A1lV13x+0
>>424
そんな中ビスタはスクバスのアシュロン・クーと男を見かけた。

クーと男は幸せそうに暮らしている。仕事化した精気を吸うことに
疲れた彼女は二人のことをうらやましく思った。

スクバスはスキンシップによって発生するLOOCUS分を吸うので、
性行為が必要ではないというのが彼女のスクバスに対する認識だ。
サキュバスは現実または夢の中での性行為が必要だが、彼女は
生存に必要な性行為すら嫌になりつつあった。

また、彼女はヴァンパイアの高校生カップルも見かけた。
ヴァンパイアは自身の体質を変えて、昼間でも普通に外を歩けるし、
にんにくだって食べられるようになっている。
もっと色々していることがあるが、彼女はそこまでは知らない。
この二人もそれなりに幸せそうだと彼女は思った。

そして、ある日の仕事帰りに彼女はある青年と出会った。
本当は名簿に載っていない男性に関わったり、精気を吸うのは
控えめに言っても推奨されていない。
しかし、彼女はこの青年に興味を持った。
青年はこれまでの生涯の殆どを病院で過ごしていた。
そして、まもなく青年は病院のベッドで死を迎える。
426以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 23:16:50.53 ID:A1lV13x+0
>>425
昔2人部屋にいたとき青年は、隣のベッドの男性に外の景色のことを
教えてもらったが、実はそれらは全部嘘で、外には何もなかったことを
この男性の死後知った。
その後、外がちゃんと見える個室に移ったが、それは両親が世間体を
気にしただけで、息子のことを本当は金がかかる邪魔者と思っていた。

ビスタはその青年に好意を持った。
青年は今まで行ったことのない遊園地に行くこと、神社仏閣に行くこと、
観光名所に行くこと、女性とデートすること、世間の行事を楽しむこと、
そういう想像をして、残りの人生を過ごしていた。

彼女は青年のために毎夜、青年が想像する夢を見せた。いつもは性行為に
関わる夢を見せるが、それしか出来ないわけではない。

ある日は彼女が青年とネズミーランドに一緒に行く夢、その次の日は
一緒に金閣寺に行く夢、そのまた次の日は一緒にクリスマスを過ごす夢。
こうして彼女は青年の願望を夢の中で叶え続けた。

日々青年は衰弱していった。

彼女は何も言うつもりはなかったので青年は彼女のことを知らない。
彼女はスクバスのように普通に愛する男性と過ごしたいという自分の思いを
青年の夢の中で遂げていた。それと同時に彼女も衰弱していった。

そして、最後の日が来た。青年は死に、彼女も消えた。

終わり
427以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 23:24:15.66 ID:BDvaVHhJ0
切ないですなあ・・・
途中に出てきたバンパイアの話を書くの?
428スクルライフ ◆oEsZ2QR/bg :2006/01/10(火) 23:25:27.93 ID:DRymVLFX0
>>426
お疲れ様。

ただいま。少年頭脳カトリのDVDを見ながら復活。
10分後に3レスいきます。
429以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 23:29:54.68 ID:K2BSm+P1O
何だかよく分からん。
430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 23:33:00.83 ID:4ko1wZy9O
まとめサイトにヤカ先輩?だっけ?そんな長編あったよね?なくなってる(´・ω・`)
どうしてかな?
431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 23:33:59.02 ID:GF1NYX7U0
>>430
(´・ω・`)
4321/4 ◆oEsZ2QR/bg :2006/01/10(火) 23:35:48.18 ID:DRymVLFX0
ごめん、4レスほどだ。

お笑いコンビスクールライフ。テレビの企画で男女デュオの曲を出すことになる。

D2「曲は昭和の男女デュオを意識したちょっと古めの歌です」
クぅ「凄いな。作詞作曲が富士山よしみ女史ではないか」
尾崎「…ごめん、あんまりピンと来ないんだけど」
クぅ「君も一流を目指すなら知っておいたほうがいい人だ」
D2「富士山よしみさんは70年代の男女デュオをかなりの歌を作詞した方です」
AD「はい、歌詞をくばりしますー」
尾崎「へぇ…知らなかったな…」
クぅ「まぁ、仕方が無いだろう。70年代のデュオの作詞なんぞ気にするモノなんぞ私の友人らにもいない」
D2「それに富士山よしみさんはいろんな名義で歌詞をつくってますからね」
尾崎「D2さんも詳しいですね」
D2「クぅさんと一緒に飲んでいるときにかなりの講釈を聞きましたから」
クぅ「ふっ」
尾崎(…クぅとD2さんが仲良く飲んでいるところが想像つかん…)
尾崎「しかし、なんでそんな凄い人が俺らなんかに?」
クぅ「私が希望したんだよ」
尾崎「いつのまに」
D2「しかし一線を退いている人ですから探すのと頼むのに時間かかりましたけど…。クぅさんの情熱に重い腰をあげてくれたんですよ」
尾崎「……なんか俺の知らないところで話が進んでるし」
D2「いまはリアクションはいいですよ。あとでもう一度司会者のUさんが説明しますから。そのときにお願いします」
クぅ「応」
尾崎「しかし、もう歌詞もできてんだなぁ」
4332/4 ◆oEsZ2QR/bg :2006/01/10(火) 23:36:41.37 ID:DRymVLFX0
クぅ「富士山よしみ女史が我々のために歌を作ってくれたとは…やはり君と一緒にこの仕事をしててよかったよ…」
AD「テープ配りますー」
D2「明日からスケジュールで毎日一時間のボイストレーニングを取ってもらってます。歌の収録は3週間

後ですから、がんばって歌えるようにしてください」
クぅ「尾崎、毎日練習しようではないか」
尾崎「そうだな、それに俺たちもCDデビューだしっ。人間一度は自分の歌を出したいって思うしなぁー」
クぅ「ふふふ、それにしてもいい歌詞だ…。男女の恋仲の二人を歌った曲なんて…」
尾崎「…うーん、なんか妙だけど…。まさに俺たちって感じだな」
D2「では打ち合わせを終わります。3週間後までがんばってください」

そして3週間後

D2「それでは収録に入りますー」
クぅ「我々は別々に撮るのか?」
D2「別々に撮りたいですか?」
クぅ「いや、二人で歌ったほうが断然良い」
D2「そうだと思ってすでにいっしょに取れる準備はしていますから安心してください」
クぅ「応」
尾崎(この人、本当にクぅと仲いいんだな…)
音声「準備できましたー」
クぅ「では、尾崎。いくぞ」
尾崎「あっ。あーーーーー。ああーー。はい、大丈夫です」
音声「ではいきまーす」
4343/4 ◆oEsZ2QR/bg :2006/01/10(火) 23:37:41.89 ID:DRymVLFX0

♪♪♪〜〜〜♪

クぅ「仕事の時も我々二人はいつも同じ吐息を吐く〜♪」
尾崎「オフィスの時計を気にして、いつも私は見ている〜」

クぅ「出会いは突然だった二人♪」
尾崎「まだ最初に抱きしめられた感覚を覚えてる」
クぅ「バーもホテルも二人にとっては関係無いさ。だっていつもダンスホール」
尾崎「今日も一緒に手品をはじめてよぉマジシャン〜♪」



AD「いい感じですね」
D2「そうですな。………ん?」
AD「どうしました?」
D2「なんかちょっと歌詞がおかしくないです?」
AD「え?」
音声「ちょっと、D2さん。さっきある手違いが見つかったみたいで…」
D2「はい」

♪♪♪〜
4354/4 ◆oEsZ2QR/bg :2006/01/10(火) 23:38:43.40 ID:DRymVLFX0

クぅ「ストレートに気持ちを伝える、それが俺のやり方なのさ〜♪」
尾崎「そんなアナタを迷惑と思いつつ、私は一緒に倒れてしまうの〜」
クぅ「俺は君がいないとダメなんだ。だから抱きしめさせて、いつも一緒にいさせてくれないか」
尾崎「もうどうでもいいわ。すべて貴方にゆだねてあげる〜〜♪」
クぅ「俺とっ」
尾崎「私はっ」
クぅ・尾崎「今日も溺れて、すくーるらいふぅぅ〜〜〜♪」

♪♪♪〜

音声「富士山よしみさんはスクールライフをよく知らなくて、男女を間違えてたそうなんです…」
AD「…だから尾崎さんが女口調でクぅさんが男口調なんですか」
D2「でも違和感ない」
音声「普段からのクぅさんですもん。男歌詞が。…だから多分クぅさんや尾崎さんも疑いはしたと思いもいますけど最終的にアリと思ったんじゃないですか?」
AD「…どうしますコレ? 撮り直します?」
音声「無理ですよ。歌詞もメロディも違いますし…」
D2「………GOしちゃいましょう。いざとなったら富士山よしみさんのせいですし」
音声「…そうですね」

クぅ・尾崎「明日も溺れて、すくぅぅるらいふぅぅぅ〜〜〜♪」
(終わり)
436以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 23:48:01.30 ID:K2BSm+P1O
保守。
437以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 23:53:29.61 ID:OjDPMGTV0
保守ネタをば一つ。
438以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 23:53:45.52 ID:OjDPMGTV0
最近、都内某所のの萌え系居酒屋「ミルキィ茶屋」。
そこにクーと俺、二人で食事をしに来ている。
というか、酒精が欲しい俺と、こんな場所があると聞いた彼女が極端な興味を示した。
ただそれだけのことだったのだが……。
『カンパァイ!!』
「チョッwww、オマっwwwwそれビールwwwww」
『それくらいボクだって知ってる。コレ、見て』
といって取り出したのは、「こどもびぃる」と書いてあるロゴ付きの茶色い瓶。
見るとジュースみたい。何だ。近頃の居酒屋にもこんなの置いてあるんだ……。
と、気を取り直して俺も中ジョッキで乾杯……
「(ゴクゴク)プアッファぁ〜!! ヤッパ生中サイコー!!」
『……中に出すのも気持ちいいよ?』
「ゲフィ……コホコホ……な、何を急に言うかなこのお子様は……」
『いつもしている事じゃないか、ボクの胸とか、顔とか、後ろとか前の穴とkムガムガ……』
客の視線が絶対零度だよ、クー。グラス以上に凍った団体成人さん達の視線が痛いよ。
『……まったく、急に口を塞ぐときは、互いの唇でと決めているだろ? 男。
それとも、逆にボクの唇を手で犯すという新たな手法に快楽を覚えたのか?』

あれ、新成人さんこの酒場じゃ暴れちゃまずいですよ……?

('A`)「よし、こうなったらコイツの新たな門出を祝して胴上げだぁぁぁぁ!!(TAT)」
('A`)「「「「応ゥゥゥウッゥゥゥゥ!!(TAT)」」」」

そそれは胴上げとは言いませんよ皆さん、早く両手両足を離して下さいッッッッ!!

……こうしてワタシは両手両足を喪男達に捕まれ、
×の字胴上げ(下げ?)をされて……気が付けばクーと一緒の寝床でラブホテル1泊していました……。
その間ナニがあったのかは、詳しくワタシにも記憶がございません。
439以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/10(火) 23:56:34.98 ID:A1lV13x+0
>>427
そうです。
440以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 00:01:30.99 ID:LmHP/D0v0
二人ともバンパイアじゃないなら多分大丈夫かな。
既出ネタに気をつけることにする。
441以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 00:13:57.74 ID:LmHP/D0v0
442以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 00:22:37.01 ID:UQ7+33vK0
しゅ
443以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 00:32:32.78 ID:0lEC6yScO
☆彡
444時期はずれの贈り物 ◆t0BCEF0uzI :2006/01/11(水) 00:40:57.86 ID:8sp7lDa5O
 トイ氏から、年賀状を貰いまして、それをお題に書きました。結構デカイサイズのデータでした。
 味わってください。

 イラスト http://j.pic.to/3uhgq

 〜時期はずれの贈り物〜
http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0146.txt
445以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 00:43:01.87 ID:nUpRqINNO
http://c-docomo.2ch.net/test/--0.-YY-00/news4vip/1136898064/n
同じ素直スレとして保守して下さい><
一人はキツいwwwwww
446以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 00:52:42.83 ID:d3U2Zd0xO
保守。
447以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 00:52:49.06 ID:JCe2W0zO0

448 ◆t0BCEF0uzI :2006/01/11(水) 00:53:26.82 ID:8sp7lDa5O
あっ、一応トイ氏の承諾得てるっす。
449以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 01:11:57.76 ID:X18zkmwT0
スネオクールってwwww
450以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 01:20:00.78 ID:M8JbPL+x0
>>430
ちょwwwいつのまにwwwww
復活してよ(´・ω・`)
451以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 01:22:26.01 ID:UQ7+33vK0
154 名前:名無しさん[] 投稿日:06/01/03(火) 03:04:28 ID:xh/175cI
ヤカ先輩書いていたものです。
どうにも調子が出ずそのままズルズルと書かずに………。
そのままどうにも続きはかけそうになかったので、削除させて頂きました。

復活するかなぁ
452以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 01:23:16.09 ID:2HYTL0iuO
ヤカ先輩は、作者本人が削除
詳しくはWikiスレで
453以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 01:25:56.82 ID:8sp7lDa5O
>>541
ヤカ先輩、付き合う前の番外編として、新たに書いて下さいよwwww
454以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 01:36:39.85 ID:sfM1MYfy0
保守
455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 01:47:22.26 ID:d3U2Zd0xO
保守。
456以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 01:58:01.38 ID:pTzU5AwH0
遅レス申し訳ない。

>>376
機種依存文字には気をつけてるつもりなんですが、JIS第二水準漢字とかは
どうもあんまり気にしてないですね。あるもんだとおもってるwwwww
難しい漢字とか大好きなもんでwwwww 以後注意します。

プロローグ入ってすぐは2行+2行の予定だったのですが、投稿行数に
はばまれて泣く泣くつめました(´・ω・`) ご指摘のとおりです、ハイ。

感嘆符は少なく、ですね。これはあまり気づいてなかったかもしれないです。
そういえば多用しないもんなぁ。
特攻の拓とかは例外的に1話の7割のコマに使用されてますね!(根本的に間違い

かおお、ハズカシス(´・ω・`) Wikiでなおしときます。

長編ということでちと姉妹でタイプの違う素直クールという実験を試みつつ。
結構しがらみとか人間関係とかややこしく設定して悦に入っているので、
書いてて楽しくはあります。感想、批評、ありがとうございました。

>>368
ちょwwwwwPL法wwwwwwww
457以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 02:17:25.41 ID:rVOQpOd/0
ほ・・・・・・しゅ?
458以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 02:35:05.95 ID:5/AF1Sti0
保守
459以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 02:38:35.36 ID:7p+K3EuW0
>>456
> 感嘆符は少なく、ですね。これはあまり気づいてなかったかもしれないです。
あ〜申し訳ない、問題箇所指摘してなかった

> 「あーあーあー!晶!さん!もういいから!ねっ?いいから!!!」
ここね

機種依存文字は気を付けるけど、全部は把握できるものじゃないし
見慣れた漢字だけ使ってますよw
あの数は覚えられる量じゃないし

設定に凝りすぎると自爆するので気を付けて下さい
えぇ、私は既に自爆してますwww
460以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 02:46:04.48 ID:7p+K3EuW0
レスした後で気が付いた

御伽噺が機種依存文字に入ってるか知らないですよ?
ノートPCとかだと画面にサイズによっては潰れると言いたかっただけです

スレ閲覧者の全員が最適な環境だと思わないように軽く気を付けているだけです

補足保守
461以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 03:00:35.23 ID:UdWmyWci0
男「クーは犬と猫どっちが好きだ?」
クー「どちらかと言えば君が好きだ」
男「おい」
462シュールの人:2006/01/11(水) 03:06:34.32 ID:8sp7lDa5O
>>335 酉さまなので、亀ですがレスを。

『!!!』は普段の癖が出たというか、余り気にならなかったんだろうと思います。

狙っているのかわからないですが、『、』が無くて読みにくいです。読んでいたら息切れしそうになりました。

のっけから、文がギッシリ重たいです。ライトにすると、入りやすくていいと思います。
個性云々有りますが。冒頭はみきって、あとで存分に個性を発揮すると、いいでしょう。
>>432 同じく

あいかわらず、まとめ方がうまいですね。
流れもスムーズで、少し分けて欲しいっすね。
ネタが、ダイレクトな面白さではなかったのですが、俺は楽しめました。満足感がありますね。

てか、今日投下すくね。
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 03:14:50.39 ID:TExJSkFK0
>>432-435
◆oEsZ2QR/bgの方、いつもお笑いコンビ・スクールライフ 楽しみに拝読中。
質問なんですが、
二人はショートコント間にブリッジ(「ぶゆうでんでんでんででんでん!!」とか「あるある(ry」)みたいのがあるのでしょうか?
短編中で得意のブリッジを二人に是非見せて欲しいですwwww
464以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 03:21:02.35 ID:UgXasBjO0
>>463
原川君とすみれさんを思い出したww
465以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 03:47:16.47 ID:8sp7lDa5O
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 03:58:58.17 ID:7p+K3EuW0
ちょっと感じたこと

最近ネタが被ることを気にしている作家陣もいるようですが、
既に素直クールスレも part29

被らない方がおかしい

ネタが同じでも切り口が違えば全く違う印象になると思いますし、
お互いの作品を見比べることで、自分の欠点を知ることにも繋がると思います

気楽に書きたい方も、文章力を付けたい方もネタが被ることを恐れていては
作品を書くことができなくなるのではないでしょうか?

ネタが被るのを恐れては『お題』が出ても一人しか書くことができません
もう少し柔軟性を持って作品執筆されるのがいいと感じます


くだけた口調で言うのもおかしいと思い丁寧な言葉遣いで書いてみた

という保守
467以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 04:14:51.99 ID:5/AF1Sti0
保守
468以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 04:47:20.16 ID:+VjXDDzC0
保守
469以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 05:00:38.52 ID:r5TNUBBVO
ほしゅ
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 05:19:13.52 ID:+VjXDDzC0
保守
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 05:48:55.66 ID:+VjXDDzC0
期待age
472以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 06:46:32.74 ID:pTzU5AwH0
保守
473以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 06:53:50.55 ID:7p+K3EuW0
>>386,393
王様モードに入ってるクーがイイwww
こういうキャラに限って唯一の出入り口に立ってたりするんだよなぁ……

>>422
括弧の中に効果音を入れるとちょっと不自然かな

男A、C、女B、Dだけだと思うけど、4人して話し出されるとイメージし辛いため、
誰が話しているのか理解し辛くなる
会話に参加するキャラは三人くらいに抑えた方が得策
友A=男Aでいいのかな? 統一した方がいいね
台詞だけ読んでスルーされそう

読み手を疲れさせない書き方を考えた方がいいと思う
次回に期待

>>424
こちらは地の文だけですね
台詞がないのでストーリーが淡々と進み、ドキュメンタリーでも読んでいるような
気分になりました
ストーリーの盛り上がりに欠け、印象が薄れる気がします
ある意味クールですが、ビスタがクールなのかまでは伝わってきません
同じく次回に期待

>>428
素直クールだと普通と立場が違うんだなぁと、素直に納得
あれ? 最近の属性って男が受けの属性ばかり?

>>438
('A`)たちにワラタw
474以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 07:29:24.16 ID:8gdC3MQk0
保守
475以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 07:48:31.30 ID:1z2LJTyn0
保守
476以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 08:15:47.09 ID:pTzU5AwH0
スーパーヒトシ君ホッシュートです。
♪ちゃ〜らっ ちゃらっ ビョョョョシュオォォオォォォォォン
477以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 08:35:14.79 ID:gEpnSMkFO
保守
478以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 08:41:09.25 ID:7p+K3EuW0
>>444
では、お望みどおり指摘いきます
今回は採点モードには入らなくていいよね

読み辛いのでWikiに貼り付けてから読みました
全角120文字改行はやりすぎです
60〜80文字くらいに抑えて下さい
また、改行しておいた方がいいような部分も見受けられました

段落を殆ど入れていないのでスピード感は溢れていますが、
文字だらけで読む気が失せます
活字媒体ではないので適度に段落を入れないと疲れてしまいます
大抵の人はここで脱落するでしょう

今回、よく推敲されていますが、数点ミスがあったように思えます
誤字、言い回しなどのおかしな部分は
『俺自信のため』、『素敵を見せたかったのか』、『に指を指す』、『このこの車に』
それぞれ『自身』、『素敵な景色を』、『を指差す』、『この車に』かな?

読点が多い気もします
多すぎてもテンポが悪くなるので注意が必要

前回の反省点をよく消化してあり、良くなっていると思います
あとはクオリティの維持も課題に入れておいて下さい


感想
や り す ぎ w w w
返答は「うっせwww」で宜しくw
479 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 09:06:37.52 ID:pTzU5AwH0
投稿予定がなければ、5分後に長編の続き投下します。

今回は7+1レスです。
素直クール分は非常に薄いです。ごめんなさい。
480Orankaim -オランカイム- 1/7 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 09:11:23.51 ID:pTzU5AwH0
-----
時々夢を見るんだ。君が離れていく夢。起きたら涙が出ていて。
幸せを感じていると、バランスをとるために、夢では悲しい思いをするとか。

でも不思議なんだ。
この夢を見るようになったのは、初めて君と会ったあの日からで。
-----

/* Episode 01 */

5月。同じ学区内の何校かの生徒が集まってきているとはいえ、大きくは
変わらないメンバー。グループ。友達。仲間。俺にはあまり縁がない言葉。
中学2年にして早くも五月病ってやつかな。まぁ仕方ないっちゃそうだけど。

「マコちゃん?」

ぼんやりと校庭の葉桜を眺めていると、後ろの席の女子生徒が俺に話しかけてくる。

「…あのさ真壁、何度も言うけど、いい加減 ちゃん 付けやめてくんねぇかな。」

ちらりと後ろを見ながら、ぶっきらぼうに答える。

「・・・キノシタくん、ちゃんと人の話を聞きましょう・・・ねっ。」

目が笑っていない笑顔で、俺の背中にシャープペンシルを迷わず刺す。
思わず飛び上がりそうになったが、ぐっとこらえて負けずに笑顔を作る。
悪びれた様子もなく、そいつ、真壁 九十九(マカベ ツヅラ)はこちらを見ている。

腐れ縁、なんていうつもりはないが、幼馴染であり、数少ない友達と
呼べるであろう女子である。まぁ物好きであることは間違いないと思うけど。
481Orankaim -オランカイム- 2/7 >>480 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 09:13:12.82 ID:pTzU5AwH0
「せっかく転入生が来るなんて旬な話をしてるのに、なんでそういう感じかなぁ。」
「旬な話って…べつに珍しいこともないだろ?転校生なんか。食えるわけでもなし。」
「…キノシタマコトは弓道のことかご飯のことしか頭にないわけ?」
「そんなこたぁない。健康な男子だからな!あんなことやこんなこ」

ぷすっと音がしたかと思うと、最短距離を通って、俺の眉間にシャーペンの先がきれいに刺さっていた。

「・・・っ痛ぁッ」

声にならない声を上げながら、ガタンと席から転げ落ちそうになると、全員が
こちらを注目する。と同時に、なんとなく気まずい雰囲気がクラスを包む。

「…わりぃ、うるさかったな。」

俺の声は静まり返ったクラス内に通ってはいたけれど、誰も反応はしない。
正直この状態は堪える。

「ごめん、そんなに大きいリアクションするとは思わなかった。」
「…いいよ、別に。」

少し申し訳なさそうな表情をしながら、九十九が声をかけてくれた。
正直、こいつがいなかったら、本気で登校拒否していたかもしれない。
感謝をしつつも正直にそれを言うのはなんだかできない自分がもどかしい。

「なんで本人目の前にしても噂を優先するかな。意味わかんないよ。」

九十九が憤慨している。別に自分のことじゃないのに。こういうところが
こいつのいいところなんだろうな、と思いながら、やっぱりこの状況は少し,、しんどい。

俺はふぅ、と小さなため息をついて、また外の桜を眺めた。
482Orankaim -オランカイム- 3/7 >>481 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 09:14:18.54 ID:pTzU5AwH0
俺は小さいころから弓道、というか弓矢が大好きで。
まぁ俺の中のヒーロー像ともいえるヤツが、弓の名手だったって言うのが
本当の理由だけど、恥ずかしいからそれは誰にも言ってない。

普通の生活を送っている人間が弓矢に接する時間ってどのぐらいあると思う?
もちろん答えは「皆無」になる。つまり特殊な環境に育った変な子、という
レッテルを貼られるわけだ。偏見ってこわいよな。…間違ってはないけど。

まぁ、寝てもさめても弓矢のことばかり考えてる子供なんて、そうそう世の中に
存在しないだろうという自負はあるけれど。そんなこんなで、物心ついた
頃には、近所の弓道場へ毎日通っていて。みんながゲームやら鬼ごっこをして
遊んでるときも、ひたすら撃ち続けて。

気がついたら自分の周りには九十九ぐらいしか友達は残っていなかった。
なにかのサッカーマンガで「ボールはトモダチ」って言いながら蹴ってたけど
あれと同じようなもので。弓と矢と的が友達だった。…なんか寂しくなってくるな。

そしてもうひとつ理由を挙げるならば、俺のこの容姿。コンプレックスの元だ。
華奢で背も低く、男らしさを感じる場所がない。いくら食っても太らない。
そして極めつけは顔。なんでこんなにと悲しくなるぐらいに、女顔なのだ。

病院ではお嬢ちゃんと呼ばれ。変なオヤジには追いかけられ。
何を話していいかわらないのに、よくわからん女子に告白され。
いらん、と答えたら泣き出すわ、次の日には悪者にされるわ。

ともかく、ろくなことがない。俺は男らしく生きたい、そう思ってるだけの
普通の男なのに。なんでこんなに不利な条件なんだろうか。

いい加減その状態に我慢ならなくなって、あるとき大暴れをしたら、
かんしゃく持ちのレッテルを貼られ、要注意児童として、瞬く間に学区内に噂は広がり…。
483Orankaim -オランカイム- 4/7 >>482 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 09:15:12.56 ID:pTzU5AwH0
まぁそんなこんなで、短いながらも比較的破天荒な人生を送ってきたこともあり、
中学にあがって多少学区が広がっても、噂なんてすぐに広がって。
そして状況は悪化しながら、現在に至るわけだ。

人を避けていたため友達も少なく、ひたすら矢を打ち続けていた俺は、
当然のことながら人付き合いが苦手なわけで。正直もうどうしようもないと
あきらめてる部分すらあるけれど、九十九は根気よく友達でいてくれる。

「まぁいいよ。つづがいれば話し相手と情報入手には困らんし。」
「今、つづ、って呼んだよね?マコちゃん。」

にー、っと勝ち誇った笑顔を見せながら九十九が顔を近づけてくる。
昔っからだけど、こいつの笑顔はちょっと反則なんだ。なんていうか、その。
こそばったいんだ。逆らえないっつーか。

よくよく考えたら、俺は笑顔のチャーミングな女の子が好きなんだな、と
幼馴染の笑顔で自分の性癖に気づいたりしてる自分にまたすこし、よくわからない
情けなさをを感じながら、それでもこいつがいてよかったと思った。
きっと永遠に言わないけど。

「で、真壁さん。転校生はどんな人なのかな?」
「ふむ、やっと聞く気になったか。よろしい。」

近づきすぎた顔から距離をとりつつ質問すると、腕組みをしつつ、つづらが答える。

「なんでも帰国子女ですっごい美人さんらしいよ。ミステリアスな感じで。」
「…そのミステリアスってのがすごい気になるな。」
「ぜんぜん笑わないんだって。まぁぜんぜんってことはないとおもうけど。」
「いつも笑ってばっかりってのも気味が悪いけどな。」
「揚げ足は取らないでよろしい。まぁ男子は必見!ってとこじゃないかな。・・・どう?」
484Orankaim -オランカイム- 5/7 >>483 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 09:16:37.49 ID:pTzU5AwH0
どう、なんて興味津々な顔で言われたところで、俺から絡んでいくことなんか
考えられねぇし。どうせ噂も直ぐに回るだろうし。
俺はロバートデニーロの物まねのごとく、お手上げ風のポーズをとってみせる。

「なんで、デニーロなのよ。…なんだつまんないの。」

その突っ込みは想定外だったりしつつ、なにがつまらないのか良くわからない。
デニーロ…嫌い?じゃないだろうし。なんだろうか。わからん。
まぁ女なんてそんなもんだ、とわかった風な理論で理解したつもりになり、
納得いかない顔の九十九に背を向け、あまり深く考えないことにした。

SHRの時間が終わり、担任が教室に入ってくる。
すぐ後ろに、すらりと長身の女子、というには大人びた印象の女性が
はいってきたような錯覚に陥る。

「あー、みんな静かに。やかましい。みなまで言うな。理由はわかってる。」

妙にフレンドリーなところがある担任が、事態の収拾のために、即紹介をはじめた。

「今日からこのクラスで一緒に勉強をする、楠木 弓佳さんだ。」

いつもの癖で、即座に人間観察モードに切り替わる俺。皆も興味津々だ。

腰の少し上の辺りまで伸びた、まっすぐな黒髪。薄い唇。筋の通った
形の良い鼻。美しい輪郭の涼やかな目。物静かな雰囲気。
なんだこの一見ミスパーフェクトみたいな女は。
と、心の中で悪態をついてみるも、彼女は綺麗だ、と思ってしまう。
どこか憂いのある表情で、どこを見るわけでもなく、まっすぐ前を向く姿を見て。
485Orankaim -オランカイム- 6/7 >>484 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 09:19:27.29 ID:pTzU5AwH0
「マコちゃん見とれてるじゃない…。」
「ちょっ、バカおまえ、見とれてねぇよ。人間観察だっつの。」
「どうだろ。キノシタ君はメンクイさんですからねぇ?」
「お前はどこの井戸端会議のおばちゃんなんだよ。」

美人が好みっていうのは世の男の大半に当てはまる特徴じゃないか。
言い訳がましい理由を考えていると、彼女が自己紹介を始めた。

『楠木 弓佳と申します。いろいろあって、皆さんより年齢はひとつ
 上ですが、あまり気にせず、普通に接していただけると嬉しいです。
 どうぞよろしくお願いします。』

声まで死角、なし。男子生徒が感嘆の声を上げる。
殺伐とした中学2年生の教室に救世主登場、といった雰囲気だ。
女子もさすがにここまでの美人だと感服するしかないらしい。

窓側にある俺の席の真逆に位置する廊下側の席をあてがわれ、
近辺の男子はこぶしを高く突き上げている。
横を向くと、視線の先には彼女の横顔。…まぁ、まんざらでもない。かな。
…見るだけなら問題ないよな。問題ってなんだ。

その日はすべての休み時間が楠木さん祭りになっていた。
彼女は丁寧に、質問攻めに応じていたようだ。
無論、俺は参加することもなく、普通に過ごしていたので、
九十九にあとから聞いた話だが。

だけど俺はひとつだけ気になった。九十九も言ってたことだけど。
彼女、楠木 弓佳は、教室に入ってきたときから、帰りのSHRが終わって
教室を出るときまで、一度たりともその表情を変えることがなかった。
486Orankaim -オランカイム- 7/7 >>485 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 09:21:38.54 ID:pTzU5AwH0
表面的には美人だけど、あれは絶対なにかあるんだろうな。
変に確信めいたものが心の中に浮かぶ。
ミステリアスというよりは、開かない扉の向こうにいる人。

…できる限り、接触を避けたほうがいいかもしれない。
なんだか居心地の悪い、それでいて高揚するような矛盾した感覚が、
俺の中に残っていた。



その日の夜、俺は彼女の夢を見た。
彼女が、寂しそうな顔をしながら、遠くに行ってしまう夢。
目が覚めると、俺は涙を流していた。とても、切ない夢だった。



-----
笑っている顔が見たいと言われたとき、どうしていいかわからなかった。
だって笑おうなんて考えもしなかったし、その方法も知らなかったから。
でも、今は簡単。
                           君を思い浮かべればいいんだから。
-----

『君は誰かに興味を持つのに、詳細な理由を述べられるだけの思考が必要?』



                                       To be Continued...
487 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 09:23:24.25 ID:pTzU5AwH0
今回はここまでです。

薄いちうか皆無に近かった気もしなくない。
反省はしているが、後悔はしていない。
よろしくお願いします。
488 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 09:43:20.52 ID:pTzU5AwH0
保守。
489以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 09:44:04.42 ID:pTzU5AwH0
トリ外し忘れハズカシス orz
490以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 10:05:40.63 ID:1z2LJTyn0
>>489
ID見ればわかるから無問題w
>>486の続きが気になるんですけどマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
491以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 10:19:43.24 ID:pTzU5AwH0
>>490
テラハズカシスwwwwwwwww

投稿してから50分で続き書けるかっ!w
でもそういってもらえると嬉しいです。ありがとう。
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 10:27:30.50 ID:gEpnSMkFO
保守
493以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 10:28:03.33 ID:1z2LJTyn0
>>491
マダァ-?は冗談ww
幼馴染はツンデレっぽいね。楽しみwwwwww
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 11:00:57.49 ID:pTzU5AwH0
保守
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 11:29:41.59 ID:pTzU5AwH0
保守。
496以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 11:30:49.26 ID:d3U2Zd0xO
保守。
497以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 11:46:31.90 ID:5ZBQuAv90
ho
498ウィザードリィ風な戦闘シーン1/2:2006/01/11(水) 11:55:32.36 ID:2TYSdCAP0
グレーサーデーモンがあらわれた

たたかう

クーはおとこにだきついた

グレーサーデーモンAはあんぱんをなげてきた
グレーサーデーモンBはあんぱんをなげてきた
グレーサーデーモンCはあんぱんをなげてきた
グレーサーデーモンCはあんぱんをなげてきた
グレーサーデーモンDはあんぱんをなげてきた

レベルを5すいとられた
499ウィザードリィ風な戦闘シーン2/2:2006/01/11(水) 11:56:42.85 ID:2TYSdCAP0
クーはおとこにtgyふじこlp

グレーサーデーモンAはせきかした
グレーサーデーモンBはせきかした
グレーサーデーモンCはせきかした
グレーサーデーモンCはせきかした
グレーサーデーモンDはせきかした

グレーサーデーモンをたおした

たからばこをはっけん

おおっと



あんぱんのなかにいる!
500以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 12:21:26.15 ID:cNppWAiF0
保守
501 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 12:32:06.82 ID:pTzU5AwH0
他になにもないようなら3分後に短編投下します。
3+1レス予定です。
502手紙 -never read- 1/4 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 12:35:25.36 ID:pTzU5AwH0
-----
前略。
こうやって君に手紙を書くのは何十年ぶりだろうか。
時間の感覚がおかしくなってしまっているように思う。

君が癌に侵されてなくなるまでのめまぐるしい日々が昨日のことのようだ。

一進後退を繰り返す白血球の数値に一喜一憂しながら、移動するたびに
病室の全ての患者、看護師と仲良くなってしまう君。

食べることが好きで、生きがいのひとつとしていたが、
最後まで悩んだ上で、生きるために胃の全摘出をを選んだ君。

やれるだけのことはやった、と思ってもいいだろうか。

癌細胞がリンパ節に転移している、という事実を知った時、
君はなぜ、穏やかに笑ったのだろうか。

全身を蝕まれながら笑顔を絶やさず、人の心配ばかり。
君はいつだってそうだ。自分のことより人のことが大事になってしまう。

日ごと繰り返しやってくる不安、腫瘍に圧迫され途切れるようになる意識。
逃げることのできない、いつリミットが来るかわからない見えないタイマーを
誰に嘆くでもなく、ただまっすぐ受け入れた君。

もう意識が途切れ途切れで、誰が誰なのかを認識することすらほぼ不可能に
なっていたのに、私の呼びかけには必ず目をむけ微笑んだ君。

最後の日、早朝に病院から呼び出しをうけ、もう薬によって生かされている
状態であると告げられたとき、私は心の中でもういいじゃないかと叫んでいた。
503手紙 -never read- 2/4 >>502 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 12:38:34.20 ID:pTzU5AwH0
駆けつける親族が君の体をさすり、大丈夫、大丈夫、という度に、
自分たちの都合で君の苦しみを長引かせているのではないか、
わがままを押し付けているのではないかという思いに苛まれていた。

次々と君を慕う友人や知人が病院を訪れる。
もういつその命が燃え尽きてもおかしくない状態でも、君の鼓動はとまらなかった。
もはや延命措置は機能していないはずなのに、君は苦しそうに呼吸をしながら、
皆の呼びかけに答え続けたんだ。

最後の一人が駆けつけた直後、心電図の音は断続ではなく、鳴り続けた。
君は生かされていたのではなく、自らの意思で生きていたんだと知った。

君はいつでも自分の意思で動き、私を救ってくれる。

ひとつだけ心配事があると言っていたが、問題ない。
君の命が止まったとき、私は息が止まりそうになった。
しかしそれをとめてくれたのは、他でもない娘だった。

私の手をしっかりと握って、彼女は微笑んだ。
お父さんはがんばった。今度は私ががんばる。
そういって涙を流しながら微笑んだんだ。

君と私の娘は君と私の両方を持ってしっかりと育っている。
大丈夫だ。心配しなくていい。

葬儀、告別式、初七日、四十九日、墓の手配、百ヶ日、納骨と、
めまぐるしく動いていたので、少しは君のことを考えないでいられるかと
思ったが、全て君の事で動いていたわけで、それは無理な相談だった。

君の姿は見えなくても、いつでも私の中にいる。
504手紙 -never read- 3/4 >>503 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 12:42:03.36 ID:pTzU5AwH0
最近になって、やっと諸々の事がひと段落して、君の死をきちんと
受け止めることができたように思う。

おそらく、なんでもない普段の生活の中で、ふとしたことで君を思い出し、
君がいないという事実を少しずつ受け入れながら、私は時に泣いたりするのだろう。

すぐにでもそばに行きたいが、おそらく君はそれを望まないだろう。
幾久しく、健やかに。人生を全うすること。君との最後の約束は守る。

もし、空から私を見ているなら、時々でいいから声を聞かせてほしい。
そうしたらきっと私は何でも乗り越えていけるだろう。

わがままな妻ですまない。そしてありがとう。
君にあえてよかった。君を愛することができて良かった。

君と歩んだ時間を胸に、残りの人生も歩いて行く。
君に胸を張って会うために。

しばらくの間、会えないけれど。
またきっと、会える。

だから今は、さようなら。また会おう。必ず。



P.S.
君の意識がなくなる直前、君に
『回復したら君の好きなラーメンを食べに行こう』と私が言ったとき、
君は困って笑っただけで返事をしなかったことは、許してやらない。
-----
505手紙 -never read- 4/4 >>504 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 12:44:00.80 ID:pTzU5AwH0

切手の貼っていない手紙を

君の眠る場所へ届くように燃やすから

その灰を集めたら もう一度私のことを思い出してほしい

永遠はこの心の中にあると 思い出してほしい


君に会いたい
506 ◆xea/FPnk0o :2006/01/11(水) 12:45:33.79 ID:pTzU5AwH0
以上です。
長編練ってたらちといろいろ思い出したので書いてみました。
感想いただけると嬉しいです。

こっそり既婚素直クールモノでした。
507以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 12:47:37.91 ID:5fKVFMT80
泣いた
508以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 12:53:06.03 ID:JCe2W0zO0
>>473
3ヒワツウ、、、ニ、、、?、隍ヲ、ハツウ、、、ニ、、、ハ、、、隍ヲ、ハ、筅ホ、ウ、ヲ、ネ、キ、ニ、、、?、ホ、ヌ。「
、ス、?、セ、?、ヌスュハ�、ム、ィ、ニ、゚、隍ヲ、ネサラ、テ、ニ。「サ�、ホハク、ヌス、、ニ、゚、゙、キ、ソ。」

、ウ、?、ネ、「、?、サ、ニ。「テヒ、ネ、ッ、テ、ト、ォ、ハ、、チヌトセ・ッ。シ・?、、、ニ、゚、隍ヲ、ネ、キ、ソ、ア、?、ノ。「
、ヲ、゙、ッノスクス、ヌ、ュ、ニ、ハ、、、ォ。」シ。、マ、チ、网ネチヌトセ・ッ。シ・?、オ、ミ、キ、ソ、、。」
509以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 12:53:28.33 ID:9L5D+VID0
>>508
文字化け怖えーよ!
510以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 12:54:49.34 ID:iNa0y5tW0
全米がないた
511以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 12:55:26.12 ID:d3U2Zd0xO
>>508
鼻www
512以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 12:55:30.69 ID:bFHbgwLS0
>>506
泣けた。泣ける2chに投稿したいくらいだ。
513以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 13:13:27.68 ID:pTzU5AwH0
>>507
>>510
>>512

ありがとうございます。

うそみたいな話なんですが、ちょうどこの話を書き上げた時分に、
実家の犬が息を引き取ったとメールで連絡が入っておりました。
たぶんなにか伝えてくれたのかもしれません。

約15年間家族とともに過ごした愛犬に追悼の意を表します。
514以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 13:40:12.88 ID:5nOD/Ciu0
世界の中心で泣いた
515以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 13:43:54.65 ID:0lEC6yScO
☆彡
516以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 13:45:19.01 ID:qhGwHXs/0
vipの中心で泣いた
517以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 13:59:38.31 ID:+7YzuN870
>>513
その犬に哀悼を。
518以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 14:01:12.25 ID:d3U2Zd0xO
保守。
519以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 14:14:15.75 ID:SSzoDAS10
お節介ながら>>508を翻訳ール
===
> >>473
> 3本続いているような続いていないようなものを書こうとしているので、
> それぞれで書き方を変えてみようと思って、時の文で書いてみました。

> これとあわせて、男とくっつかない素直クールを書いてみようとしたけれど、
> うまく表現できてないか。次はちゃんと素直クールさを出したい。
===
520以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 14:52:40.90 ID:UQ7+33vK0
保守
521以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 15:13:06.46 ID:F9eH0TjbO
>>519
翻訳乙wwwww
522以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 15:30:47.44 ID:juUiFlcxO
☆彡
523以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 15:42:09.63 ID:gEpnSMkFO
保守ール
524以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/11(水) 16:10:03.84 ID:GoehFV9HO
ほくーる
525以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
保守