【きみだけを】素直クールな娘【愛し続ける】

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1coobard

ふたば★ちゃんねる落書き板の天才によりツンデレに対抗すべく、
新たに”素直クール”なる言葉が誕生した。
ツン→素直 デレ→クール

ガチで愛してくれるが、人前であれ、好意に関してはストレートかつ
クールな表現をするため、男にとっては嬉し恥ずかし暴露羞恥プレイ。
しかし、どこか天然。言葉萌えのツンデレ、シチュ萌えの素直クール。

■前スレ
【これからも】素直クールな娘【ずっと愛してる】
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1135952777/

■素直でクールな娘避難所(馴れ合い、自虐、愚痴などはこちらで)
http://yy17.kakiko.com/sucool/index2.html

■保管所Wiki(これまでの名作集積所・アップローダもあり。txtでアップするならここ)
http://sucool.s171.xrea.com/

■まとめサイト(まとめ管理人◆bkvNgM0nrU)
http://japan.milan.jp/~vipper/

■素クールデイズ開発ページ(素直クールゲーム制作サイト)
http://www.geocities.jp/sucooldays/

■クーのいる世界(小説系サイト coobard◆69/69YEfXI)
http://coobard.fc2web.com/

=PART26=
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 19:42:25.54 ID:KVmyEwyt0
携帯のかたは以下の方法で見て下さい。

http://fileseek.net/proxy.html から見る。
・pic.toをアドレスの前に入れて見る。
・下の方にある「設」でime.nuにチェックしてから見る。

素クールのイメージがつかみにくいアナタ!
これを読むイイアルネ
ttp://www.geocities.jp/ikuikubook/kanojyo.htm

素直クール発祥の地「ふたば★ちゃんねる」の保管庫(右下に「素直クール」)
ttp://www.geocities.jp/hokakoko/

ふたばログより転載「素直クール」  
・冷静沈着で感情的になることはまずない  
・完全自立型  
・表情が薄いあるいは無表情  
・ガチで愛してくれている一途  
・愛情表現がストレート  
・照れが少ないあるいはない  
・「素直」と「クール」の矛盾したアンバランス感が最高にいい
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 19:43:27.27 ID:KVmyEwyt0
■お題/性格ジェネレーター
SS書くときのお題が欲しい人はアクセス。ファミリーベーシック風。
http://udonkari.run.buttobi.net/

■正式避難所
・PC用
http://yy17.kakiko.com/sucool/
・携帯用
http://yy17.kakiko.com/sucool/i/

■できるだけやって欲しいこと

・保守するだけではなく、一行の作品でもいいから、自分の素直クール萌えを表現して書き込んで下さい

・一行の作品でも、あなたなりに思った感想・評価を書き込んでください
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 19:46:13.64 ID:CRRIBhKX0
・「自虐」は目に余らない程度ならOK


・「言い訳絶対禁止」
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 19:50:07.45 ID:VG0DT9NY0
乙ー
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 19:54:30.67 ID:CRRIBhKX0
男「なぁ、聞きたいことがあるんだが。」
ク「ん?何だ?」
男「お菓子づくり、好きなんだよな?」
ク「ああ、そうだが。それがどうした?」
男「うん、いや、気になったんだよね。
ク「何をだ?」
男「いや、ケーキとか作らないなぁ…って。」
ク「ふむ、クッキーだけじゃあ、不満か?」
男「いや、美味しいし、不満じゃないんだけど気になって。何で?」
ク「えっと、笑わないな?」
男「ああ。」
ク「キミだけを愛してるからだ。」
男「へ?」


ク「………すまない、明日からケーキも作る………。」
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 19:54:49.26 ID:umGbOrcUO
>>4
ルームスレを見てから書いてくれ

おつかれ
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 19:58:31.72 ID:CRRIBhKX0
>>7
見た後でいったのだが、蛇足だったか。スマンコ
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 19:59:26.05 ID:KVmyEwyt0
>>6
シュール?ごめ、ネタわかんないっす。
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 20:03:14.49 ID:CRRIBhKX0
>>9
クッキーは卵から白身だけ抜いて、黄身だけを使うんだ。
スレタイにあやかって言葉遊び?してみたのだが、分からなかったみたいだな。
スマン








しかし、お菓子作りが趣味な男は俺以外にも居るはずだ!
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 20:08:37.55 ID:u2B0MIZOO
>>4
自分勝手に蛇足な物追加するなよ
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 20:09:51.10 ID:ADsgH2wh0
>>10

あーなるほど。伝わらなくて恥ずかしがっているクーに萌え。
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 20:16:48.62 ID:RgKWrS4p0
1000 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/05(木) 20:14:46.91 ID:CRRIBhKX0
俺が1000なら次スレ>>4は無かった事になる
っていうかなってくれ
ホントスマンコorz

OK、今日も世界は平和だ
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 20:23:05.51 ID:OWVmRumGO
>>3もちょっとおかしい。
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 20:26:03.14 ID:0H9ZO82g0
>>1
次スレ乙

とりあえず>>4氏ね
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 20:28:17.66 ID:KyKt/Lwr0
前スレのdatいる人どうぞ
http://sucool.s171.xrea.com/kakolog/dat/1135952777.dat
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 20:29:08.59 ID:sWPTtbLDO
いい杉wwww
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 20:31:31.59 ID:umGbOrcUO
すまん
ルームスレ言ってしまった
ルールだろ

>>4ばかり叩かず、いつも通りいきますか
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 20:32:07.45 ID:YV3wX+Tt0
>>1
クー「スレ立て御苦労。キミが居るから、ワタシはいきていける」

>>10
パスタで卵黄カルボナーラしか作らないクーにも同様のことが言えるね。
……腹減ったからカルボナーラ作ろうっと。
20 ◆t0BCEF0uzI :2006/01/05(木) 20:40:02.64 ID:sWPTtbLDO
この度は、無理を言いましてwikiにリレー小説のページを作っていただきました。
こんな感じでしますよ。とcoobard様と二人リレーの短編があります。
参加ROM大募集していますのでwikiをご覧ください。

作品です。
http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0119.txt
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 21:04:16.35 ID:OWVmRumGO
下がるの早いな。
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 21:10:18.54 ID:4qg4RXYF0
あふぇ
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 21:35:24.59 ID:xdB3ZgiKO
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 21:52:58.47 ID:qVduVBXcO
保守するぞ。そうでなければもう見れないかもしれないからな。
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 22:11:40.66 ID:YV3wX+Tt0
保守させてくれ。耐えられそうにない!!
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 22:17:56.74 ID:GRw2xmt00
>>25
ageでおながいします
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 22:37:26.81 ID:oMJWjY830
ほっしゅ
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 22:37:34.11 ID:VG0DT9NY0
続き書き中保守
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 22:37:51.40 ID:Q9QsuJon0
む?すまないな。私には保守をするのが限界だ。
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 22:38:28.01 ID:yMU+nu5c0
保守させてくれ。出なければ落ちてしまいそうだ。
…何?「そう簡単には落ちない」?
残念だが私はすでに君に落とされている。
案外あっけなく落ちるものだよ。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 22:38:41.63 ID:oMJWjY830
なんだこの保守ラッシュwwwwwwww
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 22:40:17.99 ID:YV3wX+Tt0
すまない。古畑が気になるモノで……。
むろん一番はキミだ。心配するな……。
33陸海空の人 ◆ForcepOuXA :2006/01/05(木) 22:51:22.58 ID:4bxg+xHm0
なんとか続きを書き終えた……
投下予定がなければ5分後に5+1レス分投下します
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 22:55:11.23 ID:oMJWjY830
りくみーきたーーーー
351/5 ◆ForcepOuXA :2006/01/05(木) 22:56:30.45 ID:4bxg+xHm0
陸海空 -Caress of Venus-
NEO UNIVERSE -I-

空  「いきなりですが、大晦日です」
 時は夕食後。
 リビングのソファでくつろぐという、安穏とした空間に重く圧しかかる沈黙。
 記憶が確かならば、冬が近づいてきているという設定だった気がするんだが……

夏海「仕方ないわねぇ。私は掛け布団持ってくるから、テーブルの留め金外しておいて」
 何の疑問も持たなかったのか、夏海は立ち上がるとリビングから出てゆく。
 クーはテーブルの下に手を伸ばし何かしているようだ。

公人「え〜と、確か──」
空  「言いたい事は分かります。しかし、言葉に出してしまっては全てが台無しになる事も
    あるのです。 ……公人さん、テーブルの天板を取り外して頂けませんか?」
夏海「大人の事情ってヤツなんだから文句言わないっ。分かったらさっさと取り外しなさい」

 そう言われては何も言えないので、仕方なく二人の言葉に従い天板を取り外す。
 クーはテーブルの収納トレーから電源コードを取り出すとヒーター部に差し込む。
 この部屋の雰囲気に合ってるかは別問題として、これは確かにコタツテーブルだった。
 二人は黙々とテーブルを覆うように掛け布団を広げ、天板を元に戻した。

 ソファ用のコタツテーブルにはミカンと落花生、緑茶が整然と並べられる。
 テレビに映るのは大晦日を象徴する国民的対決番組。
 完璧だ。完璧に大晦日を演出している……

公人「あ〜、夕食後に──」
夏海「無駄口は叩かなくていいわ。夕食は蕎麦だったの、年越し蕎麦。あんだすたん?」
空  「美味しいお蕎麦でした。健康にも良いので、何の問題ありません」
公人「りょ、りょうかい……」
362/5 >>35 ◆ForcepOuXA :2006/01/05(木) 22:57:05.11 ID:4bxg+xHm0
 テレビを見てあはは〜と笑う夏海に、静かに緑茶を飲むクー。
 言ってはなんだが、あからさまに不自然な空気だ。
夏海「……これくらいで大晦日の雰囲気でたかしらねぇ」
空  「問題ありません。私は日本の大衆文化を肌で感じました」
公人「ホントか? お前らホンキで言ってる?」
 クーはミカンを丁寧に剥きながら口を開く。
空  「はい。これこそ日本が誇る伝統。由緒ある大晦日の過ごし方です」
夏海「そういったものに興味ないから、実際にはどうなのか知らないけど」
 我関せずといった風情で落花生を手に取る。ぱきっという音を立て殻を割ると渋皮を剥く。

 この空気はよく知っている空気だ。俺の中にある何かが逃げろという警告を発し続ける。
公人「……さて、風呂にでも──」
 立ち上がろうとしたが、両側からガッチリと腕を押さえ込まれる。
夏海「クー、確かお風呂には入ったわよね?」
空  「はい。三人とも早い時間にお風呂を済ましています」
公人「いや、俺は知らな──」
 両肩に伸ばされた手が俺をソファに座り直させる。
夏海「今日の公人は調子悪いみたいね。ベッドの中でたぁっぷり看病してあげるべきね」
空  「確かに少し混乱しているように見受けられます。是非とも──」
公人「いやっ、俺の勘違いだった。今年は初日の出見るぞ〜〜」

 座り直した俺の口元に、クーはミカンを一房差し出してくる。
空  「美味しいですよ。どうぞ食べて下さい」
夏海「公人は体調が悪いのかも知れないし──」
公人「美味しそうなミカンだなぁ〜。頂きま〜す」
 夏海の策略には乗らない。
 クーが手にしたミカンを食べる。さっぱりした甘みとほのかな酸味が口の中に広がる。
空  「まだまだたくさんありますから、遠慮せずに食べて下さい」
 そして当然の如く反対側から響く破砕音。
夏海「落花生も美味しいわよ、公人」
373/5 >>36 ◆ForcepOuXA :2006/01/05(木) 22:57:28.58 ID:4bxg+xHm0
 まろやかな香ばしさ、甘さと酸味の見事なハーモニー……
公人「って、同時に食べて味わえるかーーーっ」
 クーは俺を抱き締めるように引き寄せると、夏海をにらむ。
空  「夏海、邪魔をしないで下さい。私は公人さんに味わって食べて頂きたいのです」
夏海「あら〜、対抗してどんどん口に放り込んでるのは、クーも同じじゃな〜い。それに
    一緒に食べたところで味わおうとする心があれば問題ないわ」

 この瞬間、誰が一番問題のある人物なのか判明した。
 クーに向き直り、真剣な表情でその瞳を見つめる。
公人「クー、俺が今何をしたいか分かるか?」
空  「当然です。私は公人さんの事であれば、何であろうと手に取るように分かります」
 そう言うと俺の頭と背中に腕を廻して引き寄せ、強烈なディープキスをしてくる。
 違う! 俺が言いたいのはそういう事じゃないっ。

夏海「クー、公人が嫌がってるじゃないっ。放しなさい!」
 力任せに俺を引き寄せる。あっさりと手を離し立ち上がると、ソファを回り込むクー。
 その行動の真意を理解して、夏海を引き寄せながらクーが座っていた場所に滑り込む。
夏海「え、何? 二人して何してるの?」
 クーは夏海の座っていた席に腰かけ、ミカンを剥きだす。俺も落花生の殻を剥く。
空  「夏海、美味しいミカンです。味わって食べて下さい」
公人「落花生も美味しいな。楽しんで食べてくれ」
 左右を伺いながら軽く青ざめる夏海。
公人「まだ始まってもいない。存分に味わってくれ」

夏海「ごめん、もう無理……」
空  「もうこのくらいで充分でしょう。夏海も反省しています」
 夏海は口を押さえながら涙目で訴えかけ、こくこくと頷く。
 クーは立ち上がり、先程とは逆回りにソファを回り込むと、なぜか俺の膝上に座る。
空  「公人さん、お役に立てたご褒美はないのですか?」
 そう言って首に腕を廻してくるクーに言い知れない恐怖を感じた……
384/5 >>37 ◆ForcepOuXA :2006/01/05(木) 22:57:57.11 ID:4bxg+xHm0
夏海「私にここまでの事をしておいて、自分だけ美味しい目をみようなんていい度胸じゃない」
 夏海はクーの足を引っ張り、膝上から引きずり下ろす。
空  「今の状況を見て、私に構っている余裕なんてあるのですか?」
公人「分かってるなら腕を離せーーー」
 首に廻されたクーの腕によって、俺までが半分倒れたような状態になっていた。
 しかも首を放してくれないため、クーの胸に軽く顔を埋めるような感じでだ。

 深夜の街に、梵鐘の音が荘厳な余韻を残しながら響き渡る。
夏海「……クー。全面的に許すわ」
公人「許すなーーっ。ほら、除夜の鐘! 今年一年の罪を懺悔して煩悩を──」
空  「私の煩悩は全て浄化されました。今、私は清浄なる心で公人さんを求めています」
夏海「除夜の鐘ごときで私の煩悩を取り除こうなんて甘いわね」
 そう言うと夏海は、俺の脇の下に腕を差し入れて引き寄せる。
 前門のクー。後門の夏海。このままではホンキで襲われかねない。

公人「いや、俺の煩悩は除夜の鐘で払えるし、煩悩に飲まれる気もないからっ」
空  「公人さんの煩悩は私が全て引き受け、私の中で昇華させますので安心して下さい」
夏海「私は公人となら欲望の深淵に堕ちても後悔しないわよ〜。というか、堕ちなさい」
 滅茶苦茶な言い分で詰め寄る二人。こうなると手が付けられない。
公人「ほら、こういう事は恋人同士で行うべきで──」
空  「公人さんは私の事が好きで、抱きたいと言いました。私も同じ欲求があります」
夏海「未だに私かクーか選べないって事は〜、私の事も好きで抱きたいって事よね〜〜。
    責任取れなんて言わないから安心しなさい。責任取るのは公人を虜にする私だし」
 やばい。二人とも欲望全開モードに入ってる…… 俺の貞操の大ピンチ。

公人「二人に──」
夏海「そろそろ年も明けるのね。『一年の計は元旦にあり』と言うし、少しくらい強引に
    関係を進めてしまうのもいいかもね〜」
空  「その提案、受けて立ちましょう」
 俺の意見なんて聞く気がないし……
395/5 >>38 ◆ForcepOuXA :2006/01/05(木) 22:58:21.95 ID:4bxg+xHm0
 効果があるか分からないが、最悪の事態だけは避けなければ。
公人「クー。俺のことは好きか?」
空  「当然です。公人さん以外に興味はありませんし、公人さんだけを愛しています。
    望まれれば何でもして差し上げる覚悟はできています。何なりと言いつけて下さい」
夏海「クー、騙され──」
公人「俺のことを一番に考えてくれるクーは大好きだよ。しかし、キス以上の事は俺自身の
    気持ちが固まってからにしたいんだ。分かってくれ」
空  「はい。公人さんがそう言うのであれば仕方がありません。今年はキスで我慢します」
 そう言って柔らかく唇を重ねてくる。軽く髪を撫でながらそれに応える事にした。

夏海「クー。そんな甘言に騙されてどうするのっ。公人は一時凌ぎに言ってるだけよ!」
公人「騙してなんかいないぞ。俺は二人以外に好きな女いないし、その気持ちがはっきり
    するまで待って欲しいと言ってるだけだ」
 夏海の腕の中から引き寄せると、クーは俺を胸に抱き入れる。
空  「公人さんの言葉を信じられないのであれば、勝負は決まったようなものですね。
    相思相愛なのは私です。今後、夏海より優先的に扱って頂きます」
夏海「そんな事させると思ってるのっ。クーと私、どちらが公人に相応しいかはっきりさせる
    必要があるようね」

 火花を散らし、今にも争い出しそうな二人をなだめる。
公人「クーと同じくらいに夏海のことも好きなんだから、争う必要ないだろ」
夏海「じゃぁ、私の事も大好きなの!?」
 射すくめるような眼差しで睨みつけてくる夏海。アナコンダに睨まれたカエル状態。
公人「……大好きです」
夏海「仕方ないわね。優しくキスしてくれるなら今年は許してあげるわ」
 クーから奪い取るように引き寄せられ、ゆっくりと、だが激しく唇を貪られる。
 テレビから新年を迎えるカウントダウンが始まり、年が明けた。
空  「明けましておめでとうございます。昨年はキスで我慢しましたが、今年はキス以上
    の行為を期待します」
 にこやかに微笑むクー、そして夏海は悪魔の微笑を浮かべていた。
40陸海空の人 ◆ForcepOuXA :2006/01/05(木) 22:58:39.98 ID:4bxg+xHm0
今回の投下分より第二章に突入します
中々纏まった時間が取れないので暫く間が空きますが、少しずつでも進めていきますので
長い目で見守って下さい

以上で今回の投下を終了します
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 23:01:07.43 ID:oMJWjY830
ぐっじょーぶ
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 23:04:06.94 ID:IBuky96K0
GJ!!!いつもながら楽しみにしてますよwww
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 23:04:35.90 ID:nz9MSUXe0
ぐっどじょぶ!!!!!
続きも待ってるから
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 23:07:53.88 ID:OWVmRumGO
保守。
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 23:14:15.68 ID:mxI7tsmz0
前スレ>>881の続きを投下します。
一応これで完結の予定。
461/6:2006/01/05(木) 23:14:41.92 ID:mxI7tsmz0
ピピピピピ・・・・・・・・

男「うーん・・・」

やかましくなる目覚まし時計を止め、×××は目を覚ました。

男「あー・・・8時半か・・・」

みんなもう起きているだろう。ちょっと昨日は夜更かししすぎたようだ。

男「眠い・・・」

ぼんやりとした頭で階段を下る。

男「おはよう〜・・・あれ?なんで誰もいないの?」
男「みんなまだ寝てるのか・・・?ん、何だこれ」

それはどうやら書置きのようだ。
『×××へ
急用が入ったので出かけます。夕方には帰ると思うので、夕飯の支度はしなくていいです。
お昼は自分で食べてね 母&父』

男「何の用事なんだろ・・・こっちにもあるな」

『×××さんへ。ちょっと散歩に出かけてきます。お昼までには帰ると思うので、心配しないでください』

男「散歩か・・・まあいいや、ご飯食べよう。」
472/7:2006/01/05(木) 23:15:23.44 ID:mxI7tsmz0
パンを食べながら、×××は考える・・・

男(そういや、明日から学校だな・・・)
男(クゥさんのこと、どう説明したらいいんだろう?)
男(まあ何とかなるかな・・・こたつこたつ)

男「やっぱ冬はこたつ・・・」

結局、午前中はこたつの中にずっといてしまった。

クゥ「ただいま〜」
男「おかえり」
クゥ「おはようございます、×××さん」
男「もう昼だけどね。お昼どうする?」
クゥ「何か作りましょうか?」
男「いや、作るんなら僕も手伝うよ」
クゥ「そうですか。じゃあ一緒に作りましょう」
483/7:2006/01/05(木) 23:15:39.00 ID:mxI7tsmz0
〜昼ごはんを食べ終わって〜

クゥ「昼からは何をするつもりなんですか?」
男「特にすることはないんだけどね・・・」
クゥ「そうですか。じゃあ、ゲームでもしませんか?」
男「この家にそんなのあったっけ・・・」
クゥ「私の部屋にありましたけど」
男「クゥさんの部屋・・・?ああ、思い出した。それはたぶん姉さんのだ」
クゥ「お姉さんがいるんですか?」
男「うん。大学に行ってて、今一人暮らししてるんだ。」
クゥ「一度会ってみたいですね」
男「何時帰ってくるかな・・・そうとうな変人だから・・・」
クゥ「楽しみですね」
男「そう?・・・あまり会いたくはないんだけどね・・・」
クゥ「嫌なことでも?」
男「んー・・・」
クゥ「あ、嫌なら言わなくてもいいですよ。」
男「ごめん、あまり言いたくなくて・・・で、何のゲームがあるの?」
クゥ「これがおもしろそうです」
男「The Sugoroku・・・いいよ、やろうか」
494/7:2006/01/05(木) 23:15:54.60 ID:mxI7tsmz0
クゥ「あ、その前に」
男「何?」
クゥ「負けたほうが罰ゲームとかはどうでしょうか?」
男「罰ゲーム?なんでもいいの?」
クゥ「無茶でなければかまいません」
男「まあ・・・いいけど」
クゥ「ありがとうございます」

それはごく普通のすごろくゲームだった。
・・・なんでこんなの買ってるんだ姉さん。

クゥ「あと少しで上がりです」
男「なんで5とか6ばっかりでるの・・・?」
クゥ「何ででしょうね?」
男「あーっ!ふりだしに戻った!」
クゥ「上がりです」
男「ああ・・・」
クゥ「私の勝ちですね!」
男「そうだね・・・」
クゥ「うふふ」

クゥさんはなにやら邪悪な笑みを浮かべている。何を言うつもりですか。

クゥ「罰ゲーム、ですね?」
男「まあ、そうだね・・・何をすればいいのさ・・・」
クゥ「簡単なことですけど、」
男(変なこと言わないでよ・・・?)
クゥ「私がこの家にいる間、×××さんに抱きつく権利をください」
男「へ?」
505/7:2006/01/05(木) 23:16:10.19 ID:mxI7tsmz0
クゥ「要するに、私が抱きついたとき、嫌がらないでいてくれればいいのです」
男「もう昨日抱きつきかけてるじゃない」
クゥ「昨日は狭い、とか言われましたので」
男「ん・・・そ、そのくらいならまあいいけど・・・」
クゥ「いいのですか?よかった〜。では早速。」

ぴとっ、とクゥさんが背中からくっついてくる。
そして耳元でささやく。

クゥ「あと、これは罰ゲームではないのですが・・・」
クゥ「私のことはクゥ、と呼び捨てにしてほしいのです。」
クゥ「同じ屋根の下で暮らさせてもらっている立場ですし、どうも変な感じなので。」
男「・・・・・・・・・・・」
クゥ「すみません、我侭ばかり言って。でも、私のことは嫌いにならないで欲しいんです。ああ、また我侭ですね。」
男「・・・・・・・・・・・いいよ」
男「いいけど、こっちにも条件がある」
男「クゥさん、いやクゥも僕のことは呼び捨てにすること」
男「あと、『友達以上恋人未満』より上の関係になること」
男「これが条件。・・・・・・いいかな?」
クゥ「・・・・・・それじゃ罰ゲームの意味がなくなります」
クゥ「でも、うれしい」
男「どっちにしろそろそろ住むとこも決まるんじゃないの?」
クゥ「あっ、そうですね。」
男「ここから近いといいね。」
クゥ「はい!」
516/7:2006/01/05(木) 23:16:26.11 ID:mxI7tsmz0
〜夕方〜

母・父「ただいま〜」
クゥ「おかえりなさい」
男「おかえり」
母「ごめんね〜急な用事だったから」
男「それはいいけど、何の用事だったのさ?」
母「ああ、クゥちゃんの住むところの話。
いくつか考えてたんだけど、女の子の一人暮らしはやっぱり駄目だって、全部断られたの。
だから、クゥちゃんの両親と話して、卒業まではここに住むことになったから。」
男「ってことは・・・クゥはここを出て行かないって事?」
母「そうなるわね。」
クゥ「いいんですか?そんな・・・」
母「いいのよ、別に。あなたが気にする必要はないわ。」
クゥ「ありがとうございます・・・」
男「学校にはなんて言うつもりなんだ? 」
母「え?別に言わなくてもいいんじゃないの?」
男「いいのかっ!?」
母「面倒じゃない。」
クゥ「でもこれで×××と離れなくてすみました」
母「ん?なんで急に呼び捨てになってるの?あんたら」
男「いろいろあって・・・」
クゥ「今日の昼、正式にお付き合いを始めさせてもらいました。」
母「あら、そうなの。今夜はちょっと豪華なものにしようかしら?なんにせよ、うちの子をよろしくね?クゥちゃん」
クゥ「はい、こちらこそよろしくお願いします」
男(さて、明日あいつらには何て説明したら言いのかな・・・)
クゥ「明日から一緒に登校できますね。」
男「まあ・・・なんとかなるか」
クゥ「何言ってるんですか?」
男「なんでもないよ・・・」
527/7:2006/01/05(木) 23:17:15.77 ID:mxI7tsmz0
〜次の日の朝〜

男「いってきます」
クゥ「いってきます」
母「行ってらっしゃーい」


男「そういやクラスはどのクラスか知ってるの?」
クゥ「そういや・・・まだ聞いてませんね。たぶん学校に着いたら教えてもらうんじゃあないんですか?」
男「ふうん・・・そういうものなのか」

クゥ「手、繋いでもいいですか?」
男「いちいち聞くのも変な感じだけど・・・さすがに友達にはあまり見られたくないな・・・ちょっと今日は・・・」
クゥ「そうですか・・・校門のところで抱きつきますけど、いいですか?」

真顔で言わないで欲しい。

男「う。それはやめて」
クゥ「じゃあいいですよね?」
男「ひ、卑怯だ・・・」

どっちにしても注目の的なんですけど。

男「罰ゲームなんて決めなきゃよかった・・・」
クゥ「帰りも一緒に帰りましょうね?」
男「なんとでもしてください・・・」

友人がこっちを見てなにか言っている。
さて、説明するか。
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 23:17:55.50 ID:mxI7tsmz0
以上。
一通り話を終わらせたられたのは初めてなのでうれしい。
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 23:32:25.90 ID:nz9MSUXe0
>>53
GJ!!
俺この話大好きだ!続きも期待してる
55犬神さんの人:2006/01/05(木) 23:36:15.83 ID:pY1e32mt0
続きを投下します。
今月で完結の予定です。
56犬神さんの人:2006/01/05(木) 23:37:43.13 ID:pY1e32mt0
真っ暗だけではなく何かに締め付けられている。
前にもこんな事が…
思い出した僕は頑張ってそれから出ようとした。
そう前と同じように犬神さんに抱かれていたのだ。やっぱりこれは癖なんだろう。
そして犬神さんを起こさないように部屋を出た。まだ外が明るいので昼ぐらいだろう。
リビングに戻り時間を確認すると12時を過ぎたばかりだった。結構寝ていたみたい。
お昼か。どうしようか、このまま勝手に帰るのは悪いよな。でも犬神さんを起こすのも悪いし。

僕はしばらく考えていた。
犬神さんは卒業まではこっちにいるという事。その時に僕が犬神さんといられるようになるにはどうすればいいか。
僕だって犬神さんとずっといたい。でも犬神さんは戻っちゃうんだよな。でも何で急に戻る事になったんだろう。
犬神「ふぁ… 龍一起きてたのか。」
犬神さんが起きてきた。
龍一「犬神さん起き……」
犬神「んぅ?どうした龍一。」
僕は犬神さんを見て真っ赤になって言った。
龍一「い、犬神さん、服!」
犬神「服ならちゃんと着てるじゃないか。」
龍一「違う!下!見えてるよ!」
そう犬神さんのズボンが半脱ぎになっていた。
57犬神さんの人:2006/01/05(木) 23:39:24.13 ID:pY1e32mt0
>>56
犬神「ん?下…… ああ。少し落ちていたな。」
と言いながらズボンを穿きなおしていた。
龍一「犬神さん、こんな時に聞くのもなんだけどさ。何で急に戻る事になったの?」
と僕が聞くと犬神さんは目を擦りながら言った。
犬神「ああ、実家の近くにある学校があってな。そこは私がやりたい事、まぁ獣医なんだがそれの専門学校なんだ。
   だから進学はそっちの方がいいだろうって父が言ったんだ。」
龍一「そうなんだ。」
そういう事だったのか。それにしても犬神さんは獣医になりたかったのか。
龍一「犬神さんは何で獣医になろうと思ったの?」
犬神「まだ親戚の家にいた頃、ある夢を見てな。」
龍一「夢?」
犬神「ああ、何かアフリカみたいな民族衣装を着た人に「君は獣医になる」と言われて。」
龍一「違うよね?」
犬神「むぅ、少しはのってくれてもいいんじゃないか?」
龍一「はぁ…」
そいや僕の部屋でなんか熱心に漫画読んでると思ったら…
龍一「で。本当のところは?」
犬神「親戚の家で飼っていた犬を飼っていたんだ。でもある日急に動かなくなってしまった。つまり死んでしまったんだ。
   その時感情が無いって言われてた私だが、やっぱり悲しくなったんだ。今思えばあの犬は預けられている私によく懐いていたな。
   もうそんな思いをしたくないって思ったんだ。ただそれだけなんだ。」
龍一「そう。」
やっぱり近くにいた人や動物がいなくなるのはとても悲しい事だ。それに犬神さんはその犬だけじゃなくて、お母さんもいないだった。
こう思うのもなんだけど、ここで僕がいなくなったらやっぱり悲しむはずだ。それでなくとも友達が遠くに行ったら誰もが悲しいはずだ。
58犬神さんの人:2006/01/05(木) 23:40:55.48 ID:pY1e32mt0
>>57
そう思っていると犬神さんは苦笑いして(苦笑いか微妙な所だけど
犬神「何か変かな?」
龍一「いや、変じゃないよ。凄いよ犬神さんは。子供の時から自分の目的を見つけられるんだから。
   僕なんか未だに進路をどうしようかと。」
犬神「ふふふ、私は決めたことを必ず実行する性格だからな。この性格もあの時からだろう。」
そうだなぁ、確かに犬神さんはそんな性格だ。それに比べて僕は…
ぐぅ〜
そんな空気を変える音が鳴った。
龍一「……ごめん。」
と僕が言うと犬神さんは笑って
犬神「ふふ、そういえば朝食は途中だったな。待ってろ今作るから。」
龍一「あっ、僕も手伝うよ。」
犬神「龍一は座って待っててくれ。」
龍一「いや、なんと言われても手伝うよ。」
そう僕が言うと犬神さんは少し罰が悪い顔をして
犬神「すまないな。」
龍一「いいよ。」
そして僕達は昼食の準備をした。
その時の僕にはさっきの話を聞いてはある事を決心した。
59犬神さんの人:2006/01/05(木) 23:42:18.70 ID:pY1e32mt0
以上です。
次回からは普通の学校編です。
60 ◆aYWIZ3xyNg :2006/01/05(木) 23:43:12.19 ID:VG0DT9NY0
では、犬神さんに続き、5分後に6+1レスでMechanical Fairyの続きを投下します
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 23:43:24.02 ID:nz9MSUXe0
>>59
あひょ〜う!!!!!!GJ!なんでこんなに面白く書けるんだ!悔しいぜ!
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 23:45:36.86 ID:AES+lawDO
>>59
GJwww
いつも楽しみにしてますww
63MF 1/6 ◆aYWIZ3xyNg :2006/01/05(木) 23:47:32.33 ID:VG0DT9NY0
『では、今日は歩くテストだ』
倉庫内。上部にある窓から日光が差し込み、結構明るい。
チーフがマイクを使って僕にテスト内容を説明する。
『まず、君の前方の扉を開ける』
チーフが指を指す。僕は視線を前へと向ける。
前には、巨大な扉があった。チーフは話を続ける。
『外に出たら、街を模したセットがある。そこを5時間歩き続けてくれ』
―五時間?―
抑揚はあるが、息遣いの聞こえない合成音声が僕の疑問を発する。
『うむ、君のような一般人と、覚醒後間もない素体の耐久テストも兼ねている』
―分かりました―
僕の相槌を聞くと、チーフは扉の方へ歩みを進めた。
扉の横の操作盤に、開放キーを打ち込む。カタカタ、という音が倉庫に響く。
一分も経たないうちに扉が開き始める。横に、ズズズズ、とスライドしていく。
開ききると、外には繁華街といった町並みが広がっていた。
模した、というより、そのまま移転した、という程精密だ。
『道を歩いてくれ。建物をブッ壊さなければ何をしてもいいから。ではグッドラック』
チーフは僕に指示を出し、そのまま大きく手を振った。
僕は歩き出す。ズ、ズ、と足を踏み出すたびに振動が響いた。
----------------------------------------------------------------------------------------------
Mechanical Fairy
ver,1.03 想い
----------------------------------------------------------------------------------------------
64MF 2/6 ◆aYWIZ3xyNg :2006/01/05(木) 23:47:54.98 ID:VG0DT9NY0
『はい、5時間過ぎたな。お疲れ〜』
チーフの持った拡声器から合図が聞こえる。
僕はまっすぐに倉庫へと戻る。倉庫へ入ると、扉が引きずる音を出しながら閉まった。
―停動(ランアウト)―
視界が僕自身のものに戻る。ヘルメットを外し、ふぅー、と息を吐く。
左のクーを見る。眼を閉じ、寝息をたてているクーがいた。5時間もすればさすがに疲れるのだろう。
コクピットが開く。リフトが上がり、チーフが仁王立ちしていた。
僕はリフトに乗る。くらっ、と立ちくらみがした。僕もかなり疲れているみたいだ。
チーフは前かがみになり、クーをコクピットから引きずり出そうとしていた。
「巧くん、頼むからこの眠れるお姫様を抱っこしてくれ」
「……僕が?」
「そうだ」
「……分かりました」
肉体的には疲れていないので、なんなくお姫様抱っこが出来た。
軽い。華奢なのは見て取れるのだが、それでもかなり軽い。
ククク、と笑い声が聞こえた。はっとしてチーフを見た。
「いやいや、すまんすまん。青春だなー、と思ってな」
「な、な、な、何をっ!?」
動揺し、何を言ってるか分からないがとりあえず反応する。僕の顔は熱い。
腕の中のクーが動いた。クーの細い手が眠そうな眼をこする。
「おはようございます」
65MF 3/6 ◆aYWIZ3xyNg :2006/01/05(木) 23:48:16.53 ID:VG0DT9NY0
>>64
クーの第一声。状況を把握しても、この調子は変わらないようだ。
チーフは思いっきり笑い出した。大声を出し、あっはっは、と声を上げた。
「……チーフー?」
「あっは、いや、っは!すま、はは……ごほん」
チーフはわざとらしく、大きく咳払いをする。
「C00LNP9は検査とメンテナンスを。巧君は、部屋に行って休め」
「はい、分かりました」
「了解」
クーはそのまま、スタスタと奥の扉へと向かっていった。
僕はクーの後姿をじっと見ていた。見ていたかった。
僅かな接点。会える極僅かな時間。それを少しでも享受したかった。
チーフは僕を見て、微笑んでから倉庫を去った。
僕はクーが出て行った扉を数分眺め、自分の部屋へ戻る。
部屋へ戻る通路で、僕はたまに壁に寄りかかった。
足がガクガクした。肉体的な、はっている感じはしない。神経が命令をうまく伝達しない。
まっすぐ歩こうとしても、ふら、と右へ左へ蛇行してしまう。
でも、僕は足に力を入れ、誤った命令を力で屈服させる。
僕はゆっくり歩いていった。次の、テスト、いや、クーと会える時を楽しみにしながら。
66MF 4/6 ◆aYWIZ3xyNg :2006/01/05(木) 23:48:56.30 ID:VG0DT9NY0
>>65
部屋へ着き、僕はまずシャワーを浴びる事にした。
脱衣所に替えの服を置いた。服を脱ぎ、浴室の中へ入る。
キュッ、と蛇口を捻ると、熱いシャワーがすぐに僕の身体を濡らした。
全身にかかるようにシャワーを身体に浴びせる。
疲れが湯に溶け、流れるようで気持ちが良い。爽やかな気分になる。
シャワーを浴び終え、タオルを首にかけて上半身裸で脱衣所から出る。
ベッドの上の、ワンピース姿のクーが僕の眼に飛び込んできた。
「……何してるの?」
「座ってます」
「いや、そーじゃなくて」
僕は頭をタオルで拭きながら、緑茶を淹れる。
「熱い緑茶飲む?」
クーは首を横に振った。少し残念な気分になりながらも、僕は湯飲みに緑茶を注いだ。
湯気が立ち上る湯飲みを持ち、ベッドの傍の椅子に座る。
一口飲む。熱くて少ししか飲めないが、清々しい苦味が口に広がる。
机の上に湯飲みを置いて、一呼吸置く。クーはずっと僕の行動を見ていた。
「で、何しにきたの?」
「もちろん、親睦を図るためです」
「具体的にどんな?」
「例えば、合体です」
「早くない?」
「親睦を図るために、他に何をすればいいんですか?」
67MF 5/6 ◆aYWIZ3xyNg :2006/01/05(木) 23:49:29.86 ID:VG0DT9NY0
>>66
僕は一から十まで語った。『恋愛』というものを。
クーは僕の語りを眉一つ動かさずに静かに聞いていた。
「と、言うわけ。分かった?」
「はい、最初から最後まで」
僕は安心のため息を吐く。気づくと、僕もクーもベッドの上に座って、肩が触れ合っていた。
「ところで」
「ん?何?」
「『きす』とは具体的にどういう行為なんですか?」
「んと、唇と唇を重ねる、ってことだよ」
「そうですか」
クーは一回頷くと、僕の顔をつかんだ。ぐいっ、と僕の顔をクーの顔に近づける。
腕は細いのに、力は強い。僕は何かを考える前に、柔らかい感触に酔った。
数秒間、二人とも動かなかった。感触を味わっているようだった。
ゆっくりと、クーの手が僕の顔から離れる。僕は少し距離を置いた。
「これが『きす』ですか?」
クーは真顔で聞いてくる。僕の顔は真っ赤になっている。
「う、うん。そうだよ」
「では、私達は『こいびと』ですか?」
「……うん、既成事実によってね」
クーの表情は変わらない。でも、ほのかに紅くなっているように見えた。
「不思議な気持ちです」
「どういう気持ち?」
「こういう気持ちです」
すぐにクーは僕の上にのしかかってきた。
少しふくらんだ二つの隆起が僕に当たる。クーの息は少し荒い。そして熱い。
「巧を見てると、気持ちが、なんていえばいいのでしょうか、高揚? するんです」
68MF 6/6 ◆aYWIZ3xyNg :2006/01/05(木) 23:49:48.68 ID:VG0DT9NY0
>>67
「……あはは、そういうこと」
僕は笑った。クーは僕の上に乗りながらわずかに首をかしげた。
「どういうことですか?」
「クーは、僕のことが好きなんだ」
クーは、首をより一層かしげた。
「……『すき』……?」
「うん。多分ね」
少し頷きながら答える。自意識過剰かもしれない。でも、直感した。
僕はクーの手を、自分の左胸に押し当てた。拍動が速く、音が聞こえてきそうだ。
「ほら、僕の心臓高鳴ってるでしょ?」
クーは大きく、はっきりと頷いた。
「はい」
「『好き』って想うと、速くなるんだ」
今度はクーの手を、クーの左胸に当てた。クーは一瞬身体をびくっ、とさせた。
「今、クーの心臓はどうなってる?」
「……速い、です。巧と同じくらい」
クーの答えを聞き、僕は微笑んだ。やっぱり。
「ね?クーも、僕も、お互いが『好き』なんだよ」
「この気持ちが、『すき』……」
クーは起き上がり、自分の胸に手を当てた。眼を閉じ、自分の心臓の音に聞き入った。
僕は上半身を起こし、あぐらをかきながらクーを見ていた。顔は、自然とほころんでいた。
数分経った。クーは眼を開け、僕の方を向いて、ゆっくりと言った。
「……巧、私は、巧がすきです」
僕はクーに近づき、抱きついた。クーの身体は、いつもより熱くなっていた。
クーの耳に近づいて、僕はそっと囁いた。
「僕もだよ。大好きだ、クー」
69次回予告 ◆aYWIZ3xyNg :2006/01/05(木) 23:51:00.40 ID:VG0DT9NY0
名実共に恋人になった巧とクー。
次のテストは走ること。そして、実戦じみた射撃訓練。
そこで起こるアクシデント。どうする、巧!?
次回、Mechanical Fairy「暴走」




実は、登場人物を多く出すのが苦手で毎回二人か三人になってしまう…
そして、C.H.E.E.Rの世界とリンクさせようと思ってます
MFでは本編で、C.H.E.E.Rでは番外編でお互いを出そうと思ってます
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 23:52:27.86 ID:lQwXo6RSO
意味を理解したらいつの間にか>>10のことが好きになっていたよ。
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 23:53:04.74 ID:nz9MSUXe0
>>69
はぁはぁ、イカン萌え死ぬ・・・・・・
GJだ!3連続でGJ言ってるよ、俺
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 23:53:56.92 ID:AES+lawDO
>>69
GJ!!!
テンポがいい感じ
作品ラッシュスゴスwwww
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/05(木) 23:58:30.84 ID:AES+lawDO
そしてこの早さなら貼れる!
http://imepita.jp/trial/20060105/848960
お題ジェネレータで
海/プールで 「やらないか」と 見つめられる
が出た

前にも出て描いたなこれ…
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 00:01:51.10 ID:PvNmSrN+0
もうちょっと胸露出して欲しかったりwwwwwでもGJ
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 00:13:59.15 ID:+xSImM+n0
俺がゲームしている間に4つも!
みなさんGJ!
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 00:17:48.06 ID:Xrj0GQp0O
ほ。
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 00:18:08.86 ID:PQHHxOy6O
外国人素直クール
http://imepita.jp/trial/20060106/010080
ん?…?なんか違うかな…
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 00:33:12.87 ID:BYhABizd0
ほっす
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 00:40:18.57 ID:Xrj0GQp0O
保守。
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 00:41:36.62 ID:PlU+cybn0
ほしゅ
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 00:43:17.17 ID:hmW5dGPBO
-名探偵素クール-
男「動機もあるしアリバイが無い。あの人が犯人なんだろうけど、密室の謎を解かないと自白させられません…」
ク「(そんなことより私は帰って男を抱きたい早く帰りたい)」
男「はっ…クー先輩が集中している!」
ク「(男を抱きたい早く抱きたい今すぐ抱きたい…アッー!)」
ク「ツン警部、密室の謎が解けた」
ツ「な、なによ!素人が口出すんじゃないわよ!」
ク「(無視)密室はこうやって作ったんだ。そして犯人はあの人だ。裏付けは君らがやってくれ。私たちは帰る。」
男「えぇっ、もう帰るんですか!?」
ク「事件は解決した。後のことは警部がしてくれる。さあ早く二人でメイクラブしよう」
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 00:45:07.97 ID:+xSImM+n0
愛の力は謎をも解くww
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 00:58:52.38 ID:Xrj0GQp0O
ほ し ゅ 。
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 01:01:09.76 ID:PQHHxOy6O
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 01:03:00.88 ID:PQHHxOy6O
途中送信してしまった…
>>81氏かかせていただいますた
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 01:12:04.01 ID:LXVV+14S0
この作品ラッシュは凄いな。
俺も今書いてるのが切りのいい所まで出来たらうpする。
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 01:17:46.01 ID:EFuK/yW60
いやー作家さん達の熱気で自分のところにも何か降ってきたっぽいです。
書き終えたらうpします。まだレス数は未定ですが例のごとく短編です。
もう短編only作家として生きていこうか…。

>>86
おそらく自分のほうが後になると思うけど、投下前には宣言よろしく。
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 01:32:28.78 ID:8rHKKdBh0
しゅ^0^
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 01:37:02.59 ID:Bc6HUzs+0
>>53
遅レスですが、無事完結おめでとうございます
爽やかな雰囲気の作品で楽しんで読ませて頂きました
これからも良い作品を投下し続けて下さい


そして、今後Wikiに登録する時のためにも作品名を付けて頂けると助かる

HNについては賛否両論あるので作家の判断に任せるが、長編については
題名がないと登録ができないので、仮の作品名でもあると嬉しいんだが
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 01:49:32.47 ID:LXVV+14S0
今から3レス使って投下します。
911/3:2006/01/06(金) 01:51:30.73 ID:LXVV+14S0
−突然の贈り物−

僕はいつもとさほど変わらない毎日を過ごしていた。
いくら嘆いても朝は来るし、どれほど足掻いても夜は来る。
だから僕は、半ば諦めの気持ちでこの体を時間の流れるままに預けてみた。
すると、意外なことになかなか心地良い。これは発見だと、彼女に伝えたくて
周りを見渡すと、彼女が見当たらない。名前を呼びながら部屋中をくまなく探してみる。
すると、4畳半程度の小さな部屋に彼女の遺影が飾ってあるのを見つけた。
あぁなんだ、もういないんだ。
922/3:2006/01/06(金) 01:52:37.17 ID:LXVV+14S0
僕は納豆が好きで、朝食は必ずと言っていいほど納豆がメニューに加わる。
そこに卵とネギがあれば、これほど幸せなことはないんだけれど、今日は
たまたま両方切らしているから、仕方ないと諦める。今日は何か特売品あった
かなと、考えながら歯を磨いていると『ピンポーン』と玄関のチャイムが鳴った。
お隣の新崎さんだ。ここに引っ越してきた時からの付き合いで、彼女が尊敬の念を
抱いていた小柄で優しそうなおばあちゃんだ。彼女は「新崎さんは家事の全てを
熟知している。私も見習わなければ。」と頻りに言っていた。とは言っても彼女は
僕の目には、家事を完璧にこなしている様に見えた。姑の如く窓の冊子に指を滑らしてみても、
家具と家具の隙間を見てもチリ一つ落ちてはいなかったし、食器は整然と棚に並べられていて、
グラスはピカピカだった。僕にとって格別だったのが、お風呂だ。熱過ぎず、ぬる過ぎず。
正に適温と言える温度で湯温を調節し、さらに僕が帰ってくる時間を見計らっていれるからとても
経済的らしかった。玉に傷なのが、時々こっそり入ってきては僕を驚かすことだった。
それも今は良い思い出だ。そんな事を思い出しながら、新崎さんに今日の買い物リストを渡した。
やもめとなってしまった僕を見兼ねて、色々と助けてくれるのだ。非常にありがたい。
さすが、彼女が尊敬していただけのことはある。

新崎さんにお礼を言って家を出る。
この町にこんなに人がいたかなと、首を捻りたくなる様な満員のバスと電車に乗って会社に向かう。
会社の受付の女性―確か24歳で独身だと同僚は言っていた―に軽く挨拶をしてエレベーターに乗り込む。
僕の職種は所謂SEで、年末なんかはデスマーチの連続で魂が抜けそうになることは何度もあるけれど、
今の時期はそう忙しくない。今日は7時頃には退社出来るかな。帰りに彼女が好きだった百合の花を買っていこう。
と、そんなことを考えながら業務を始める。
933/3:2006/01/06(金) 01:53:17.72 ID:LXVV+14S0
記憶と言うのは、都合がいいことに「忘却」と言う機能が備わっている。
例えば、マイ・スウィート・マインの主人公の様に酷いフラれ方をしたとしても、
大衆の目の前で大恥をかいたとしても時が経てば、何も無かったかのように人は暮らすことが出来る。
いつまでも失恋を引きずっていては前に進むことは出来ないし、自分の恥部を覚えていても夜な夜なそれを
思い出しては悶えているだけだからだ。僕にだって人並みに忘れたい過去があったが、あらかたこの機能によって
消去されてしまったから、最早何が忘れたかったのかすらも思い出せない。だけれど、この一見便利な機能は、
どうやら任意に使える訳ではないらしい。常にランダムに作動しているようだ。
僕には、どうしても消したくない過去がある。でも何時この便利なんだか不便なんだか分からない機能によって
消されてしまうか分からないから、僕はこうして文章に彼女について、僕が知っている彼女を全て書き残していきたいと思う。
この小説は、彼女の生きた記録であり、そして僕から彼女へ宛てたラブ・レターでもある。
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 01:55:06.10 ID:LXVV+14S0
以上です。
自分の中では長編物になる予定です。
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 01:58:32.41 ID:dyR3tlqkO




        大 物 登 場 の 予 感




96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 02:05:35.31 ID:qtnafX/s0
いいよいいよー
がんばって
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 02:06:27.38 ID:zDQuPoCC0
素直クールって、侍?武士?
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 02:09:07.49 ID:tQf2gCkPO
>>97
素クールだっていってんだろうが
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 02:10:49.13 ID:LXVV+14S0
>>97

素直クールを書いて2chやギャルゲーを知らない友人に見せたけど、
そいつも、侍みたいだな、と言ってたwwwww

100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 02:17:37.49 ID:Bc6HUzs+0
>>94
こういった作風の小説を以前よく読んでいたなぁと感慨深く読んでみた
個人的に好みの文体なので期待

続き物にするのであれば作品名を付けてもらえればWikiに登録します


あと、気になった点として、改行が少ない
関連する文章毎に区切って段落を付ければ、見易くなって読んでくれる人も
格段に増えると思います

応援しています
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 02:24:47.08 ID:LXVV+14S0
>>100

指摘ありがとうございます。
何分作品を投下するのは初めてなもので・・・
次回から気を付けます。

作品名は「突然の贈り物」です。まだまだ続く予定です。
よろしくお願いします。

102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 02:49:20.78 ID:OC/pBhapO
突然の贈り物って歌あったな、たしか
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 03:03:28.49 ID:2uN/b/TZ0
女×女でチャレンジの2個目

http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0122.txt
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 03:13:52.39 ID:kz4cjFkgO
>>103
ぐっじょぶ!!素冷も良いけど個人的には吉田が好き(≧ε≦)
105 ◆t0BCEF0uzI :2006/01/06(金) 03:23:54.62 ID:tQf2gCkPO
 おはようごさいます、みなさま。
 今朝、私の愛する男がツンデレと、仲良さげに話し込んでいたから――
私は廊下の端から全力でダッシュして、渾身の一撃ドロップキック。ツンデレに。
 そのままツンデレは、廊下をすべりながら、
「おぼえてなさいよ!」
 と、言いながら消えて行った。その時の効果音は『キラン』だ。素敵だ。
「男、大丈夫だったか? ツンデレにエロい事、されなかったか?」
「うんにゃ、なんにもされてねー。お前になら、嫌というほどセクハラされてる」
「そうか、それはよかったな。」
 そうして話をしていると、男の後ろ側から『ひょこっ、ひょこっ』と、ちいさい女の子のが、顔をのぞかす。
 身長は150センチぐらいの、ショートカットの女の子。クリクリしたパッチリおめめで、恥ずかしそうに仲間に入りたがる。
「ほう、なんだ? 君は。男の事が好きなのか?」
「…………」
 恥ずかしそうに、ぽりぽりと、頭をかく。この子がうわさのモクデレ属性か。
「からかうのは、やめてやれよクー。下級生いじめたら、可哀想だろ」
「その子は、同じクラスの黙君だ。クラスの顔ぐらい覚えてやれよ」
「まじで……」
 モクデレは悲しそうに、教室の窓に『の』の字を書いている。可愛らしが、だが――男はやらん!
「ホレっ」
 男のカッコイイ写真、題名【サッカー後の水も滴るいい男】を廊下の窓から、外に投げ捨てる。
「あっ……まって」
 モクデレは、男プロマイドを取りにグラウンドに消えていった。『キラン』
「さあ、じゃまモノは消えたな。男これから」
 男が昨晩猛威を奮った、使用済みゴムが――同じく、廊下の窓から投げられた。
「それは、誰にもやらん!」
 私も条件反射でグラウンドへ。『キラン』
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 03:39:30.90 ID:zBEgHUspO
スケバン素クールって無いの?
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 04:08:45.74 ID:8O5xtw3b0
>>105
ワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwww
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 04:35:19.48 ID:EFuK/yW60
今日も仕事なのにこんな時間になってしもうたorz
短編長めの8レス分投下します。

作風…変わった?それとも夜中だから?…たぶん後者wwwwwww
109Tender Weapon 1/8 ◆xea/FPnk0o :2006/01/06(金) 04:37:04.21 ID:EFuK/yW60
それは三が日が終わり、社会人の皆様が仕事をはじめたであろう今日。
正に青天の霹靂といわん唐突さと共に僕の元に告げられた。

『君に会いたくない。すまないが帰ってくれないか。』

耳を疑うには十分のインパクトを持つ彼女の一言。

大晦日に待ち合わせをして、初めての元旦を2人で迎え、
初日の出を見て、僕の実家に向かって、両親に新年の挨拶をして、
唐突な結婚という単語を飛び出させて父母をたじろがせ。

…ともかく様々な出来事を詳細に思い出してみ見るが、今現在、彼女の
アパートで中途半端に緊張しながらTVを見つつ、彼女が風呂に入っている
事実から生まれる妄想に揺れている自分を踏まえても、まったく原因がわからない。

しかしカーテンで仕切られたキッチン兼通路のドアの向こうから、彼女は
そう告げたまま出てこようとしない。シャワーの音が再び聞こえ、なぜか
トタトタと動き回っているであろう彼女の足音らしきものも聞こえる。

「…僕、なにかしたのかな…」

普通といわれる普通の感覚は理解しているつもりだけれど彼女にはそれは
通用しない。消して非常識ではないが、彼女はいつでも僕の想像を超える
突拍子もないことをごく当たり前に正当な理由で出してくる。

『…すまない、真っ当な理由も話さずこんなことを告げるのは不本意の極みなのだが…』

「いや、いいよ、わかった。とりあえず帰る、な」
110Tender Weapon 2/8 >>109 ◆xea/FPnk0o :2006/01/06(金) 04:38:25.23 ID:EFuK/yW60
泊まり道具も入っているためいつもより大き目の肩掛け鞄を拾い上げ、
僕は玄関へと向かう。シャワーの音、そして相変わらず続くトタトタと
動き回る音。心なしか息が切れているようにも思える。

「それじゃまた、・・・今度?」

会いたくない、という言葉のインパクトを今になって再び噛み締める。
自然と語尾は上がり疑問の形になってしまう。ふと止まる足音、流れる水
の音だけが静寂に響く。なんでこんなプレッシャーを感じてるんだ、僕は。

『…できるだけ早く会えるように努力する。が、なんとも言えない。』

目の前が真っ暗になるエフェクトってこんな感じなのか、と思わず他人事
に思えるような感覚。なんだかよく分からないまま振り回されてるような
そんな気分になって、ひどく自分が情けなく思える。

いたたまれなくなり、逃げるように彼女の部屋を飛び出すと、今にも雪が
降り出しそうな曇った闇に包まれた世界が広がる。あぁ、まるで今の気分を
映す鏡のようだ、なんて声に出していってみたらもっと切なくなってきて。

いや、まって。それにしたってどうも引っかかる。まだ彼女と出会って、
彼女のことを理解できる!と言い切る自信があるほど彼女を知っている
わけではないけれど、それにしたってあんなことは考えにくい。ありえない。

彼女は思慮深く、理知的であり、それでも気持ちはちゃんとあって。
少なくともすべての物事において理由の説明もなく一方的に押し付けるような
ことはないはずだった。そうだ、そんなはずはない。
111Tender Weapon 3/8 >>110 ◆xea/FPnk0o :2006/01/06(金) 04:39:42.46 ID:EFuK/yW60
そんなことを考えながらぶらぶらと歩いていると、また彼女の家の近くに
戻ってしまっていた。かといって戻るわけにもいかないし…どうしたもんか。
いい加減寒さで凍えそうになってきたので、程近いコンビニエンスストアに向かう。

暖を取りながら、ああでもない、こうでもない、と考えるけれど
考えたところで相手の気持ちが理解できるわけではないのは百も承知で。
ぱらぱらと雑誌をめくりながら、目に入ってこない内容を眺める。

ふと入り口に誰かが来たので反射的にそちらをちらりと確認すると、
明らかに着ぶくれだろそれは!と突っ込みたくなるような格好の奴が入ってくる
…ミシュランのマスコットみたいになってるのはどうなんだろうか。

と、その段々ボディの上部に見覚えのあるマフラーを見つける。
自分のしているマフラーの色違い。間違いようのない、いぶし銀のような
色をしたあのマフラーは彼女のものだ。謎はさらに深まるばかり…

彼女、と思われるその段々の人は、心ここにあらず、という感じで買い物
カゴをぶら下げるとふらりとあるコーナーへ向かう。そしておもむろに
かごの中へポイポイと何かを結構な数だけ放り込むとレジへふらりとむかう。

なんとなくまともに見ることがためらわれ、ずっとちらちら見ていたので
結局それが誰かしっかりと確認できないまま、ミシュランの人はまたフラリ
と出口へ向かう。目が合わぬように雑誌に目を落とす。

『ハァ…』

思わず鳥肌が立ってしまう。明らかに、というか間違いなくあれは彼女だ。
聞き間違いようのないその声を聞きさらに硬直する体。どうしよう、どうしよう。
彼女はいつも通り、軍人のごとく正確な歩幅で出口へ向かっていく。
112Tender Weapon 4/8 >>111 ◆xea/FPnk0o :2006/01/06(金) 04:40:40.70 ID:EFuK/yW60
僕はなかば隠れるように彼女の死角になる位置へ。
彼女といえばそんなことはまったく眼中にない様子で店を後にする。
最悪の事態、稼動かは分からないけど、とりあえずその場を乗り切った気分で
僕は深くため息をつく。と同時に、また思考のループへはまっていく。

どうしても解けない謎は、さながらぱっくり口を開けたブラックホールのようで
僕はどうしても足が進まない。自分の所在が分からなくなってしまうのが怖い?
出口があるかどうか分からないから?足場の不安定な場所へ進む勇気が、無い。

はたと先ほどの彼女の声を思い出す。あれは確かにため息だった。しかも深い。
そういえば彼女がため息をつくなんて初めてのことだ。いあ、初めて聞いた、って
だけのことなんだと、ごく当たり前のことに繋がらなかった自分に腹が立つ。

失うものなんてはじめから無い。彼女はいつだって僕にぶつかってくる。
僕はただそれを受けきれるか心配になって、ああでもない、こうでもないと
守る術、自分の位置を確認してるだけじゃないか。

弱みを見せないためのカモフラージュ。おおよそ「らしく」ない行動。
シグナルはたくさんあったのに。僕はなにをしてるんだ。
僕は肉まんやおでん、体の温まるであろう食べ物を買い込み、ついでに
買ったリポDを一気に飲み干す。タウリン、僕に力を貸してくれ。

今、正に、覚悟完了。どんな武器でももってこい。僕はこの体ひとつで
すべて受け止めてやる。男気なんてたいそうなものかどうかわからないけど
僕がそうしなきゃいけないって思う。今はそれだけでいい。そう思う。

雪がちらつき始めた空を割くように大地を掴み、蹴る。一歩でも、一秒でも、
早く君に会いたい。届かなくてもいいんだ。君に会いたい。
113Tender Weapon 5/8 >>112 ◆xea/FPnk0o :2006/01/06(金) 04:42:43.75 ID:EFuK/yW60
「ごめん、やっぱり気になったから戻ってきた!」
呼び鈴も鳴らさずにガチャリとドアを開け、玄関に滑り込みながらそういうと
サウナスーツの上に半纏を羽織った彼女が上半身を玄関側にひねりながら
驚愕の表情をみせる。ポカリと空いた口には…口には?

彼女が瞬間的に下をむいたと思った刹那、ものすごい勢いで小さい何かの
塊が僕に向かって最短距離で突っ走ってくる。親指でいじるトラックボール?
赤ん坊の握り拳大の冷たい塊がぼくの額に刺さりそうな勢いで飛来した。
ゴッっという鈍い音、軽くひるんだ僕の目の前にスローモーションで落ちていく塊。
「あ、アイス………の…実!?」

間違いない、これは、メロンあj    ゴッ!ゴッ!!!!
彼女は無言でアイスの実を、それはもう親の敵を見つけたかのごとく投げつけてくる。
「ちょっとまっ   で痛ぃだだだだっ!!!!」
恐ろしい勢いで飛び交う薄い色のついた氷の塊。全部うけきったところで
体内に吸収できるわけでもなく、体表が鎧化するわけ…いやそうじゃなく。
おそらく手元にあるファミリーパックがすべてなくなるまで、僕はこの攻撃を
受けきらなければならないのだろうか、とバカなことを考えた瞬間、こめかみに
クリーンヒットしたその塊は、僕の意識を空へと連れて行った。



ふわりといい匂いがする。暖かくて柔らかい何かと冷たい何かにはさまれて
気分はわるくないけれど頭の横がちとズキズキするなぁ…
『気がついたか?』

うわっ、と自分の状況を思い出して飛び起きようとするもがっちりと
首の辺りをガードされて両手を前に突き出すような形でまた床に体が戻る。
彼女に膝枕をされた状態、ともいえるし、死刑執行直前のギロチン台に
いるかのような錯覚もある。彼女は静かに怒っている。
114Tender Weapon 6/8 >>113 ◆xea/FPnk0o :2006/01/06(金) 04:44:13.61 ID:EFuK/yW60
『会いたくないといったのに…なぜ戻ってきた?』
「だって納得もいかないし…理由もわからないまま会えないとかそんなの
 わけが分からないよ。せめて原因を聞かなきゃっておもって…」

蛍光灯の明かりのせいで彼女の顔がはっきりと確認できない。

『君に原因があるわけじゃない。』
「だったら余計気になるよ!」
『私が勝手にそう思っただけだから…』
「だからなんでそう思ったのか知りたいんだよ!」

勢いに押されたのか、珍しく彼女がひるんだ様子を見せた。今日は計らずとも
彼女のいつもは見えない一面が見える。

『…たんだ』

彼女がそっぽを向きながらボソリと言う。


「へ?何?」
『…ったんだ…』
「はっきり言ってくれないとわかr  ぐぇっ」

ぐいっと体を起こされて後ろに回ると彼女は鮮やかにチョークスリーパーを
決める。いい角度で頚動脈がしまっていく。
「たんまたんばたんばたんb」

彼女の腕をタップするが少ししか腕が緩まない。これは本気で生命の
危機か、と思った時。
115Tender Weapon 7/8 >>114 ◆xea/FPnk0o :2006/01/06(金) 04:46:06.31 ID:EFuK/yW60
『ふとったんだ!…3kgも…!』

なかばやけくそ気味に彼女はそう言い放った。

『もともと食が細かったので気にしたことも無かったが、私は冬場は脂肪を
 蓄積する体質で、君と出会ってから食事がとても楽しくなったこともあい
 まって結構な勢いで体重が増加する傾向にあった。だから私は影で努力を
 していた。けれど年末からの食べ続けが今になってツケとして回ってきた。
 こんなにふにふにした体じゃ恥ずかしくて君にあわせる顔が無い!だから
 私は心を鬼にして君に帰れといったのに!楽しみにしている冬アイスの実
 も是で最後にして体を絞って早く君に会えるように努力しよう、そう思い
 ながら今季最後ときめたアイスの実を食べようとした瞬間の、誰にも見せ
 たことの無い間の抜けた顔を見られたうえに、最後のアイスの実まで全部
 投げてしまって…私はもう踏んだり蹴ったりで泣きたい気分だ!!!!!』

ぐすぐすと鼻をすすりながら彼女は僕を抱きしめる。

目の前にいる彼女を見ることを忘れて、僕の中の彼女像を見ながら、彼女と
いう人間を理解しようなんて不可能なことで。そんな単純なことで彼女を
困らせてしまってたのかもしれないと思った。

「ごめんね。でもさ、僕、女の子は少しぐらいふにふにしてたほうがいいと思うよ?」
『・・・?』

「ほら、こんないいかたしたらアレだけどさ、抱き心地というか…」

なに言ってるんだ僕は?と思いつつ、背中に当たる柔らかいモノや、首に
からむ二の腕の感触は、ある意味凶器ともいえるであろう、それはそれは
強力無比な武器であり、男を惑わす最強のブツだよなぁ、と考えたりした。
116Tender Weapon 8/8 >>115 ◆xea/FPnk0o :2006/01/06(金) 04:48:07.92 ID:EFuK/yW60
「も、もともと贅肉なんか無いに等しい体してるんだし」
『見たことも無いのにそんなこといえないだろう?』
「いや、ほら、そ、それはもののたとえで、スタイルがいいっていうk」

彼女がするりと腕を緩めて、僕の耳元でささやく。

『それではじっくりと、五感をフル活用してして確認してもらおうか?』

彼女が小悪魔の微笑を見せながらするりと上着のボタンに手をかけた。



アイスの実の弾幕に打ち落とされた僕は、今夜、世界で一番柔らかい武器
によって、生かさず殺さずなぶられることになるらしい。

もはや嬉しいのか悲しいのかよくわからない状態になりながら、明日を
無事に迎えても、黄色い太陽が待っているんだろうなぁと力なく笑ってみた。

彼女の普段あまり表に出ない一面を見られたことに少し満足をしながら思う。

げに、まこと恐るべきは、柔らかき武器。
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 04:49:12.14 ID:EFuK/yW60
以上です。
まぁこんなのも書きますよーってことで。
書いてて楽しかったのは間違いないです。

乾燥いただけると嬉しいです。
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 04:55:12.68 ID:EFuK/yW60
>>117

×乾燥 → ○感想

乾かしてどうすんだorz
119男も女も素直クール 1/1:2006/01/06(金) 05:11:26.36 ID:vcTnhbYY0

 …世の殿方は、『巨乳』がいいと言うと聞く。
 そういった夜の娯楽も、胸が大きいものばかりにライトが当たる。

 まぁ、その、なんだ。
 ―――――私は、自分でも哀しくなるくらい、胸が小さい。

 身長は160と大柄な方なのだが。
 なぜか、胸は比例しなかった。

 …いや、胸が大きいか小さいかなど瑣末ごと。
 問題は、彼も胸の大きい人の方が好きなのか、だ。
 ……だから、直接訊ねてみることにした。

「キミは、大きい胸と小さい胸、どっちが好きかな?」
 彼は一瞬考え込むような素振りをした後――――、
「大きい胸も嫌いじゃないけど。 …やっぱ、つるぺたかな」
 ――――――私の望む答えを、口にした。

「と言うか、いきなり何だい?ちょっとびっくりしたじゃないか」
「……いや、ちょっと不安になっただけだよ」
 彼はちょっと不機嫌な顔をした後、
「あのね。――――僕は、性格も何もかも全部ひっくるめて、君が好きなんだよ?」
 そう言って、やさしくほほ笑んだ。

「ああ、そうなのか」
「うん、そうなんだ。 …だから。 いつまでも、胸の小さい君のままでいてほしい」
「わかった、努力する」
 ……いままでは、コンプレックスのひとつだったけど。
 ―――――――キミの一言だけで、自信に変わってしまった。
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 06:49:04.09 ID:6aPoxuoW0
ho
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 07:15:53.98 ID:fWFirYcB0
hs
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 07:48:14.42 ID:6aPoxuoW0
hono
123 ◆t0BCEF0uzI :2006/01/06(金) 07:59:53.12 ID:tQf2gCkPO
>>117
叩かれてナンボの酉なので、ズバッと感想と行きましょうか。

ミシュランは笑いました。そうきたかと。
んで、アイスの実は『最終教師』を彷彿とさせて、かなりツボにはいりました。が、俺なら全部アイスの実食べて、冷たさで、頭が『きーん』と来て倒れる様にするかな?
古典的な言い回しは、仕様だと思いますが、クーが言う分には、設定で勉強が出来るのがデフォですが
男が言うには、違和感があるかな?
あと、ワンテンセンス? (違うとおもうけど)が長い。直さないといけないみたいです。例で書いた事あるのを出します。
「最後の宿敵クッパが、上、中、下の三段階に振り分け、鬼のような形相で火を放そうとするが――
マリオとルイージは、『待ってました』とばかりに、上空のブロックにジャンプする所に、
クッパのづつきがマリオを直撃して――チビマリオになると思いきや、すかさずクッパに当たると同時に鍵をとり、
チビフャイヤーマリオに変身だ」
まあ、やりすぎですが、泣く泣く切って文を整えなあかんみたいです。
俺も、やっていってます。お互い頑張りましょう。
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 08:33:54.55 ID:t2k64XA80
素クールって自分に自身があって、男を絶対振り向かせてやるってのが多いんだけど
どなたか、自分に自身があまり無くて、男に好かれるよう努力するって感じのを書いてもらえませんか?
>>119はかなりツボでした
>>119GJ
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 09:11:54.97 ID:8O5xtw3b0
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 09:44:16.95 ID:Bs+0uxQlO
保守
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 10:19:19.39 ID:KLGeauLSO
ほす
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 10:37:02.18 ID:QBDewBCH0
主砲
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 10:57:32.76 ID:QBDewBCH0
波動砲
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 11:09:27.88 ID:KLGeauLSO
拡散粒子砲
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 11:17:38.18 ID:m7uHL3vQ0
メガ粒子砲
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 11:31:42.56 ID:SIEpMb2h0
魔砲少女四号ちゃん、と、砲の流れを汲んでおいて。

>>109->>116
GJかと。
ワンセンテンスもほどよく短く、読みやすい。
文章のかたさも取れて、軽みが出てる。
途中でオチ、というかネタがわかるけど、それでも、最後まで読ませる。
アイスの実、は商品名なので使わないほうが無難。
アイスの実の処理はどうしたのか、ちょっと気になる。

>>119
さらっと、つるぺた、と言い切る男にワロス。
コンプレックス→自信へ、と言う流れは、良い。
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 12:04:14.93 ID:Bs+0uxQlO
保守
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 12:13:03.67 ID:D3MyllTw0
書評
>>109-116
男の優しさが彼女のクールさを狂わせるのか、はたまた素直さを曇らせるのか……。
いずれにしても恋は盲目という一言に尽きる作品。クーの初々しさと男の優しさが印象に残る。
女子(最近は男子も?)が持つ体重へのこだわりが少なめ? 凝縮する上でやむないんだろうけど。
ミシュランは画像化に期待www アイスの実はあの手のモノでも太らない方。節制してる感が良く出てる。
男が女子の柔らかさにやられるオチにも納得。『げに、まこと恐るべきは、柔らかき武器』
説明から会話へのテンポ良い動きとイイ、綺麗な展開。見習いたいと思います。
あと男、徹夜明けで悪いが、アイスの実買ってこいっwww

>>119
「全部ひっくるめて、君が好き」
彼女へと積み重ねた思いにしか言えない一言。コンプレックスだって空素っ飛ぶ。
○○パンの株価が急騰しそうだ。先に買っておこうwwww

オレもすくーるたんX、初めて見るか。
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 12:19:20.36 ID:+xSImM+n0
>彼女が小悪魔の微笑を見せながらするりと上着のボタンに手をかけた。

僕の心の中に爆弾が投下されました
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 12:43:09.08 ID:YOkK6Lon0
しゅ。
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 13:05:16.33 ID:SIEpMb2h0
保守がてらも、ある程度、アリなんで投下よろ>保守な方々
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 13:12:01.78 ID:Bc6HUzs+0
>>103
流れるような掛け合いで、楽しみつつ一気に読めた
ただ、作品内では機種依存文字をできるだけ使わない方がいい
代用可能な文字は他にもあるはずだし

>>105
相変わらずのヤバ過ぎるハイテンションっぷりにワラタwww
携帯からだと大変だと思うけど、推敲が足らないのが非常に残念だと思う
これからも笑わせて下さい

>>117
新境地開拓?
時折入る小ネタがいい味出してますw
この手の作品も書けるだろうとは思っていたけど、実際に書かれると焦るね
今後こういう作品も書いて欲しいと言ってみる
批評部分は他の方と被るので割愛
誤字を指摘すると『稼動か』は『かどうか』ですね

>>119
コンプレックスを前面に押し出した作品は少ないので新鮮だった
こういうのもいいね

>>124
S系クールは男を自分色に染めようとするけど、自分に自信がなく努力する
素直クールは結構多いと思う
文面に表立って書き出されないけど、大抵の素直クールは努力型じゃないかな
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 13:21:43.29 ID:D3MyllTw0
「素クールタンX1−1」
試験投下いたします。
ぶつ切りでちょくちょく追加していくんでよろしく。
140素クールタンX:2006/01/06(金) 13:29:22.80 ID:D3MyllTw0
1.〜疾風怒濤の午前中〜 Chapter.1 「打ち破られた日常」

僕の名前は相川 優史(あいかわゆうじ)。私立ツンデレラ学院高等部に通う一年生だ。
入学してもう半年。中学時代の悪友達とゲーセンに通うしがない一帰宅部員。
俗に言うモテないクンだ。昨日はあまり寝てないせいか、誰とも話さずうつぶせに寝ようとする。

かなみ「おっはよー!!って朝から何寝ようとしてんのよ!! 馬鹿タカシ!!」

ガコッと後頭部に鈍い音がする。鈍器で殴られまた突っ伏す。
どついた奴。こいつが椎水かなみ。同じクラスで幼馴染み。一言で云えば腐れ縁。
お姉さんきどりでよくオレの世話を焼く。

優史 「ンだよッ、このバカナミ!! 痛ってぇだろ!!」
かなみ「バカはソッチよ!! アンタん家行って起こしてやって、
     さらにはアンタ弁当忘れたって聞いたから弁当取りに帰ってやったのに……ナニその言いぐさ!?
     むしろ神として崇めて欲しいぐらいだわ!!」
優史 「……あーそうかいありがとござんす!!」
かなみ「礼ぐらい心を込めて言えないの!! この朴念仁!! 
    あ、あと……、蛇足だけど、アンタん家戻る時間なかったから、
    家に余ってた弁当持ってきた……ア、アタシが作った余り……し、仕方なくだからね!!」
優史 「へぇ〜? 喰えんのかそれ?」
かなみ「く、喰えるに決まってンじゃないのよッ!! バカッ!!」

ゲシッ!! 今度は蹴り入れやがったよ……イッテテ……。
コイツ外見だけは可愛いので結構モテるが、その実褒めてもけなしても暴力で返すという特技を持っている。
それさえなけりゃなぁ……。

優史 「……かわいいんだけどなぁ」
141素クールタンX:2006/01/06(金) 13:30:07.41 ID:D3MyllTw0
>>140
一部では今はやりのツンデレだという奴もいるが、その実はツンしかない。とオレは思っている。

キーンコーンカーンコーン

予鈴が鳴り、SHRを告げる。さて、今度は約10分程度の充分な仮眠が取れる……。
出席番号の早いオレは、すぐ返事を済ませて寝りに入る。
……むにゃむにゃ、もう食べられません。

そんな間に、オレへの死刑宣告に教室の空気が凍りつき、新たな波乱がこの学園で巻き起こり始めたことなど、
オレには知るよしもなかった。

クー「出席番号二番、相川優史への連絡だ。唐突だがキミのことが好きだ。付き合って欲しい……」
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/01/06(金) 13:32:46.39 ID:D3MyllTw0
かなみの最初のセリフを
かなみ「おっはよー!!って朝から何寝ようとしてんのよ!! 馬鹿ユウジ!!」
                                          ~~~~~~~
に訂正して下さい。orz
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ほしゅー

乙、なんだがクーが出とらんよw