( ^ω^)が恐怖のパーティーに招待されたようです

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1 ◆X/Fv03yVAQ
いつもの、普段と変わり映えのしない日常。
その日も、僕は備布(びっぷ)大学でいつもの授業を受けていたお。
あんな、人の理解を越える非日常の出来事が起こって、大変な事件に巻き込まれることになるなんて、
このときの僕はまだ知る由もなかったお――

(´・ω・`)「――中世にも黒魔術として伝わっていたこの儀式。大きな力を持った異界の住人を呼び出し、
        自らの願いを叶えるために助力を請うというコンセプトは、時代を越えて普遍的に存在するもののようです。
       理性や正義感などに制約されることなく、欲望を何でも満たしてくれる代わりに
        術者の魂や正気、または生贄などといった見返りを求めるこの存在は、やはり邪悪なものとして描かれるようで、
        古くは悪魔――魔王ルシフェル、ベルフェゴール、ベエルゼバブ。 
        現代においては、悪霊とも動物霊とも言われる『こっくりさん』『エンジェルさん』
        そして地域によっては『くららさん』などとも呼ばれ――」

(;^ω^)「(この講義は一年間受けてるけど、それにしても悪趣味な授業だお)」
( ^ω^)「(…。 『くららさん』かお…)」
2 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 17:16:29.54 ID:f/qzjYHp0
授業を聞きながら僕は、ふと一緒に教室にいるだろうツンの姿を探していたお。
前の方の座席にはいなかったから、後ろをそっと振り返ると、後ろのほうの席からこちらを見ているツンと目が合う。
慌てたように目を丸くして頬を赤らめ、ソッポを向くツン。
これが授業中じゃなければ、絶対に

ξ///)ξ「べ、べつに授業聞きながらずっとアンタの後ろ姿を眺めてたりしてたわけじゃないんだからね!」

とかなんとかいう叫び声も一緒についてきてたお。

( ^ω^)「(普通付き合ってる恋人同士なら、こういう時目が合ったら微笑んだり手振ったりするもんだお。全くツンデレだお。
        そういえばツンと出会ったのも、半年前のこの授業でだったお…)」

〜以下回想シーン〜

女生徒「ねぇークララぁ、私昨日の授業出てなかったからテストやばいの! 友達と見込んでお願い、ノート写させて!」
ξ゚听)ξ「そんなこと言っても知ってるんだからね! 授業サボって彼氏とデートしてたくせに。 自業自得よ。
       …まあ、今回だけは友達のよしみで特別に写させてあげる」
女生徒「助かったぁー。持つべきものはやっぱ友達よね。 ありがと、クララ!」
ξ゚听)ξ「…友達のよしみで特価2千円でね」
女生徒「こっ、この、豪鬼! AKUMA! ツンデレ!!」

きっかけはその呼び名だったお。
不思議に思った僕は、その休み時間のあと始まった授業が終わるのを待って、思い切って声をかけてみたお。
3 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 17:17:15.37 ID:f/qzjYHp0
( ^ω^)「ちょっといいですかお」
ξ゚-゚)ξ「? 何かしら? あなたは、えーと… たしか内藤ホライゾン君?」
( ^ω^)「そういう君は出礼村津美(でれむら つみ)さんだお? さっきクララって呼ばれてたのはニックネームかお?」
ξ゚-゚)ξ「あなただって『ブーン』とか呼ばれてるじゃない」
(;^ω^)「いやまあ、たしかにそうなんですが。 でもクララって可愛いニックネームだお。
        僕はいつも⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーンってしてるからブーンだけど、君のは何か由来あるのかお?」
ξ///)ξ「かっ、可愛いって、人前でそんな歯が浮くようなセリフさらっと言わないでよ!」
(;^ω^)「す、すいませんでしたお」
ξ゚-゚)ξ「べつに謝らなくてもいいけど。 …夢でね。子供の頃からよく見る夢があるの。
      内容はよく覚えてないけど、寂しいような怖いような感じだけはぼんやり覚えてるの。
      そんなぼんやりした夢の記憶の中で、私は『クララ』って呼ばれてるの。それだけははっきり覚えてる。
      さっきの子は、ほら、中学校からの友達だから。 その話したら面白がっちゃって、『クララ、クララ』って。
      最初はふざけ半分にだったけど、いつのまにかすっかりそう呼ぶのが定着しちゃってね」
( ^ω^)「夢の中でなんでそう呼ばれてるかは分かんないのかお… その夢は今でも見るお?」
ξ゚-゚)ξ「…今でも見るわ。 さっきの子は、『多分小さい頃見たTVアニメの影響ね』って言ってたけど。
       山小屋にお爺さんと二人で住んでる女の子の友達で、足の不自由なお嬢様の名前だって」

そんなことがあってから、僕達はよく話すようになって、気づいたら付き合うようになってたお。
最初のうちは「津美さん」「内藤君」だったけど、恋人同士の気安さもあって、いつしか「ツン」「ブーン」って
呼び合うようになったお。

〜回想終了〜
4 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 17:18:39.04 ID:f/qzjYHp0
キーンコーンカーンコーン…

(´・ω・`)「やあ、内藤君」
(;^ω^)「あ、ショボン教授。何ですかお?
        …はっ、ま、まさかこないだのテストの成績が悪かったから留年でも言い渡されるのかお?」

授業が終わってまもなく、ショボン教授に声をかけられたお。
「現代社会における黒魔術の考察」なんていう胡散臭い授業を、自分から望んで受け持ってるような変わった人だけど
特に見かけがオタっぽい、ってこともなくて、身なりも顔立ちも端正なナイスダンディだお。
名前は「青柳諸歩夫(あおやぎ しょぼお)」っていうんだけど、なぜかいつも眉を下げた物憂げな表情をしてて
少しショボくれて見えるせいで、生徒達のあいだではもっぱら「ショボン教授」で通ってるお。

(´・ω・`)「留年? ああ、いや、用件はそんなことじゃないから安心して欲しい。」
(;^ω^)「ホッ、よかったお。で、その用件っていうのは何ですかお?」
(´・ω・`)「荒巻グループ…のことはもちろん知っているね」
( ^ω^)「ニュースでもよく見るから知ってるお。この国でも有数の巨大企業グループだお」
(´・ω・`)「じゃあこのことも知ってるね。荒巻グループが以前から開発していた一大リゾート施設が、つい先日完成を見た。
       そしてそのリゾートホテルで、完成記念の祝賀ディナーパーティーが開かれるんだ」
( ^ω^)「そういえばニュース速報でそんなこと言ってたような気もするお。で、それが用件とどんな関係があるんですかお?」
(´・ω・`)「荒巻グループとも肩を並べるような諸大企業の重役も多数招かれる盛大なパーティーだが…
        そこに私のクラスの代表として、出礼村さんと君にも出席してもらうことになった。
       出礼村さんの了承は既にとりつけてある」
( ^ω^)「ふんふん、そんな雲の上のハイソなパーチーにツンと僕が出席する、と…」
5 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 17:19:23.98 ID:f/qzjYHp0
Σ(;^ω^)「な、なんだってーーーー!!??」

(;^ω^)「ちょ、ちょっと待ってほしいお。成績優秀で人柄もいいツンがクラス代表に選ばれたのはわかるお。
        でもどうしてそんなセレブっぽいパーティーに、このどう見ても落ちこぼれの僕まで招待されるんだお?」
(´・ω・`)「あ、ああ。それはまあ、少し言いにくいんだが、その――」
ξ゚-゚)ξ「それはね、ブーン…」

驚く僕と、理由を言い出しづらそうな教授との間に、帰り支度を終えて席を立ったツンが割って入ってきたお。

ξ゚-゚)ξ「本当は招待されたのは私だけだったのよ。でも私が無理に言ったの。
      ブーンも一緒に連れてっていいなら行く、じゃなきゃ行かない、ってね」
(;^ω^)「そ、そうだったのかお。でも、なんでそんな豪勢なパーティーの招待の話を、ショボン教授みたいな変人教師――」
(´・ω・`)「(ギロッ)」
(;^ω^)「あ、い、いや、ゲフンゲフン。 失礼ですが一介の大学教授が持ってくるんですかお?」
(´・ω・`)「ふむ。そう思うのも無理はないね。
        私がとある理由で実家を出奔し、婿養子となり姓も変わってから二十年が経つが…
        荒巻グループ会長、荒巻大膳(あらまき だいぜん)は私の実の父親だ」

あの変わったショボン教授が荒巻グループの会長の息子だっていうのにも驚いたけど。
成績も悪いさえない僕が大企業の重役も集まるディナーパーティーに行く、なんていうのは
もっと驚いたお、普段の生活からは考えられないお…
でもツンがそこまでして僕と一緒に行きたいって言ってくれたんだお。
恥ずかしくないようにキチンとして行かなきゃだお――
6 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 17:23:00.82 ID:f/qzjYHp0
そして――その当日の夕暮れ。
僕とツンは、映画やテレビ番組でしか見たことがないような、大きな豪華客船に乗っていたお。

ξ;゚-゚)ξ「ディナーパーティー、っていうから、一晩だけのパーティーかと思ってたら、
       まさか3泊4日のクルージングツアーだったなんてね…」
( ^ω^)「でも、その間の学校に行けない日の出席日数も、ちゃんと出たことにしといてくれるって、ショボン教授が言ってたお。
        こんな機会めったにないんだし、たまにはこんな豪華な休日をゆっくり楽しんでもいいんじゃないかお?」
ξ゚-゚)ξ「そ、そうね。教授のおはからいに感謝して、思いっきり楽しむことにしようか…な」

とても船の上とは思えないような広々としたきらびやかなロビーホール。
天井には大きなシャンデリアがいくつも吊られてキラキラときらめき、高価そうなカーペットが敷き詰められた床には
所狭しと大きな丸いテーブルが立ち並び、純白のテーブルクロスの上に、高級レストランのフルコースといった風情の、
豪華な料理や、色とりどりのワインの入ったグラスなんかがとても… とても沢山乗せられていたお。
そしてそのテーブルの間を縫って、高そうなスーツや綺麗なドレスに身を包んだ人たちがそこかしこに行き交っていたお。

( ^ω^)「こんな豪勢なパーティーに出席できるなんて、いいとこのお嬢様にでもなった気分だお?」
ξ゚听)ξ「ほえー… う、うん。そんな感じ、かも」
( ^ω^)「高貴なご身分のあなたにふさわしい晩餐会ですお。『クララ』お嬢様」
ξ///)ξ「ちょ…! や、やめてよ、誰かにそんな話してるの聞かれたら恥ずかしいじゃない!」
(´・ω・`)「ははは。楽しんでくれてるみたいで招待したかいがあったよ、内藤君。それに、『クララ』さん」
( ^ω^)「あ、ショボン教授。こんばんはですお」
ξ///)ξ「もう! 教授までそんなふうに呼ぶなんて…」
( ^ω^)「教授も、ツンのニックネームが『クララ』だってこと知ってたのかお?」
(´・ω・`)「ん? ああ。何とはなしに、授業が始まる前に生徒達のおしゃべりを聞いてた時にね、耳に入ってきたんだよ。
        それが、とても印象に残っててね」
7 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 17:23:28.85 ID:f/qzjYHp0
ξ゚-゚)ξ「印象に…?」
(´・ω・`)「…… うん。 私がかつて愛した女性も、『クララ』と呼ばれていたんだ…」
( ^ω^)「教授の? 昔の恋人ですかお。偶然の一致とは不思議なものだお」
(´・ω・`)「あ。う、うん。まあそんなものかな。 ははは…」
(*゚ー゚) 「…あなた。 人前でそんな話は…」
(´・ω・`)「あ、し、椎子。 いたのか。 すまない、つい思い出してしまって」
( ^ω^)「うはー、これはまた綺麗な女の人だお。教授の奥さんかお?」
(´・ω・`)「ああ。そういえば紹介がまだだったね。 妻の椎子(しいこ)だ」
(*゚ー゚) 「はじめまして。 主人のクラス代表の生徒さんっていうのはあなたたちかしら?」
( ^ω^)「そうですお。よろしくお願いしますお」
ξ゚-゚)ξ「よろしくお願いします」
(*゚ー゚) 「よろしくね。 …あなた、お父様があなたのことを呼んでいらしたわよ」
(´・ω・`)「父が? …そうか。わかった、会いに行くとしよう。
       内藤君と出礼村さんは、どうぞゆっくり食事を楽しんでいてくれたまえ」
(*゚ー゚) 「では、私たちはこれで」
( ^ω^)「わかりましたお。 いってらっしゃいだお」

( ^ω^)「教授の奥さん…椎子さん、だったかお。 教授が『クララ』っていう人の話してるとき後ろにいたけど、
       それ聞いてすごい辛そうな顔してたお。 なんでだお?」
ξ゚听)ξ「…バカね。ヤキモチよヤキモチ。好きな人に、前の彼女の話なんてされて喜ぶ女がいると思う?」
( ^ω^)「そんなもんなのかお。じゃあもし、僕が前の彼女の話したら、ツンもヤキモチ焼いたりするのかお?」
Σξ;゚听)ξ「えっ!? そっ、それは… ね、ねえブーン… まさか私の前にも… 好きな人、いた…の?」
( ^ω^)「残念でしたお。この点に関してだけは心配することはないお。 
        僕の好きな人はこれまでもこれからも、ツン一人だけだお」
ξ///)ξ「ばっ、ばばっ、バカ! バカ! もう! この、バカホライゾン!」
(;^ω^)「いたっ、痛いお! やめてくれお! 喜ぶかと思ったのになんでそんなに怒るんだおー!?」

ξ///)ξ「(ブーンのバカ… 思いっきり心配してドキドキした私がバカみたいじゃないの…!)」
8 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 17:31:48.96 ID:f/qzjYHp0
司会者「皆様方におかれましては、お食事をお楽しみのことと思います。
     ここで、われわれ荒巻グループの代表、荒巻大膳より挨拶があります」
( ,' 3 )「このたびはご多忙の中、私どもの主催するこの3泊4日のクルージングツアーに、
       皆様方のご臨席を賜りまことに光栄に存じます。
       我が荒巻グループの誇るハワイリゾート施設、『ニュー・スソクーホ』までは、これより17時間の船旅となります。
       到着まで、この客船内で私どもにできるかぎりのおもてなしをさせていただきますゆえ、
       どうぞごゆっくりお寛ぎくださいますよう」
( ^ω^)「あの人が、新巻大膳会長かお。見たところ優しそうなお爺さんだお。ショボン教授の親父さんだけあるお」
ξ゚-゚)ξ「でもほんと、VIPに対する挨拶って感じね。周り見ても、お客さんはそんな感じの人ばっかりだわ」
( ^ω^)「有力企業の重役ばっか招待される高級リゾートホテルのお披露目パーティーだお。そりゃ当然ってもんだお」
ξ;゚-゚)ξ「私たち、なんか場違いじゃないかしら?」
( ^ω^)「大丈夫だお! 僕たちもニュー速VIP住人だお! ⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン!」
ξ゚听)ξ「そのVIPとは違うわよ! 恥ずかしいからブーンしないでったら!」
( ^ω^)「お? あそこにいる人は若いっぽいお。僕たちと同じ年頃みたいだお」
ξ゚-゚)ξ「あ、う、うん。ほんとだ」
( ^ω^)「友達になれるかもだお。声かけてみるお。 …ちょっとすいませんお」
ξ;゚-゚)ξ「(ブーンの辞書には遠慮とか人見知りとか、そういう単語は載ってないのねきっと…)」
('A`)「…? なんだ? 俺に用か?」
( ^ω^)「見た所、偉そうないかにも重役って感じの中年のお客ばっかりで、僕たちと同じような年頃の若い人は他にいないお。
        できれば友達になるお。よろしくお願いしたいお」
('A`)「… お前、内藤ホライゾンか?」
(;^ω^)「…あれ? なんで僕のこと知ってるんだお?」
('A`)「共通科目の授業で何度か見たことがあるからな。お前変で目立つからよく覚えてたんだよ。俺も同じ備布大学の学生さ。
    お前文系だろ? 俺は医学部だから、その授業以外じゃあんまり会わないし、俺、影薄いからな。
    ま、覚えてなくても無理ねーよ」
9 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 17:32:20.53 ID:f/qzjYHp0
(#^ω^)「目立つ、っていうのはいいけど変っていうのは余計だお。
       …そういえば、備布の学生ってことは、君もクラス代表で選ばれて招待されたのかお?」
('A`)「クラス代表? 何の話だ?」
ξ゚-゚)ξ「私たちは学校のクラス代表ってことでこのパーティーに招待されたのよ。成績が優秀だから、ってね。
      でも、その分だとどうやらあなたは違うみたいね」
('A`)「へぇ… うちの学校にそんな招待制度があったなんてねぇ。初耳だぜ。でもまあ、それで納得がいったよ。
    お前らの様子さっきから見てたけど、場違いなパーティーに迷い込んであたふたしてる一般庶民って感じで、
    金持ちの坊ちゃんやお嬢ちゃんって感じにゃ見えなかったからな。 …でも、わかんねーな」
(;^ω^)「納得がいったりわかんなくなったり忙しいお。 何がわかんないんだお?」
('A`)「俺もこういうパーティーに何度か連れてこられたことはあるけどな。どう見ても、そんな優等生が見て喜ぶような
    学業振興とかそんな感じのモンじゃ全然ねーんだよ。社交界なんて言えば聞こえはいいが、
    ただ単に成金趣味のオヤジやオバハンが自分の資産や地位を自慢するだけの自己満足会場さ。
    男はどこの大企業の重役であるか、何億の仕事を任されたか、なんて話題に花を咲かせ、
    女は着飾ったギンギラのドレスやダイヤモンドの指輪、ネックレスをこれみよがしに見せびらかしあう。 醜いもんさ。
    成績優秀な未来ある優等生、なんかにこんなの見せたら、日本の将来に絶望すること間違いナシだぜ」
ξ;゚-゚)ξ「あなたずいぶんヒネた性格してるのね。そういえばまだ名前聞いてなかったわ。聞いてもいい?」
('A`)「石森度玖男(いしもり どくお)ってんだ」
ξ゚-゚)ξ「石森? …ひょっとして、あの石森病院の?」
('A`)「…まあ、そういうこったな」
(;^ω^)「二人だけで納得してないで、僕にもよく分かるように説明してほしいお」
ξ゚-゚)ξ「ブーンにもよく分かるように説明すると、日本一大きな病院の院長さんちのお坊ちゃん、ってこと」
( ^ω^)「把握したお」
('A`;)「…成績優秀だから代表に選ばれたんじゃなかったのか?」
ξ;゚-゚)ξ「ブーンはちょっと違うのよ」
(;^ω^)「なんかわかんないけどごめんお」
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 17:38:57.67 ID:VenEaRBx0
>>1氏ね Σ(´Д`lll)
11 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 17:43:54.53 ID:f/qzjYHp0

(;^ω^)「う〜〜、トイレトイレ」

今トイレを求めて全力疾走している僕は、パーティーで飲みすぎちゃった、ごく一般的な酔っ払い。
強いて違うところをあげるとすれば、トイレを探してるうちに迷子になっちゃったってことかナー…

(;^ω^)「あれ? トイレはこっちじゃなかったお? ここはどこだお… よく分からないところに迷い込んじゃったお」

ガヤガヤ…ガヤ…

( ^ω^)「…? このドア越しに何か言い争ってるような声が聞こえるお」

船員A「おい、どうした? 航路をどんどん外れていってるぞ!」
船員B「それが、急に舵がきかなくなって… 一定の角度で固定されてどうやっても動かないんです」
船員C「チ、チーフ! 先ほど機関室から連絡があって、エンジンが原因不明の不調で止まってしまった、と…」
船員A「なんだって? 今エンジンは動いていないのか? じゃあどうしてこの船は今もどんどん進んでいってるんだ?」
船員B「風で流されているとかでは?」
船員A「バカを言え。ヨットや帆船ならともかく、この船は8万dを超える大型客船だぞ?
    それが風くらいで、これほどのスピードで流されるものか。
    それに…今進んでいる方角は、風向きとは全く逆の方向だ」
船員C「まるで何か、未知の大きな力で引っ張られているような…」
船員A「……」
船員B「……」

(;^ω^)「…なんかお取り込み中のようだお。見つかって怒られないうちにさっさとパーティー会場に帰るお」
12 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 17:48:52.25 ID:f/qzjYHp0
荒巻会長の挨拶では、この船は17時間でリゾート施設に着くという話だったお。
でも、20時間が過ぎ… 丸一日が過ぎ… 二日めも半日が過ぎようという頃になっても、船は大海原の真っ只中をひた進み、
ハワイどころか、どこの陸地にも着こうという気配を見せなかったお。
僕たちを含めたお客たちは、船室を取り、二晩めも船の中で過ごすことになったお。
…残念ながら、ツンと僕とは別々の部屋だったお。

ξ゚-゚)ξ「本当なら、今日はもうハワイのホテルに着いてるはずなんだけどね」
( ^ω^)「まぁ時にはそんなこともあるお。まさか海を泳いで行くわけにもいかないし、気長に待つお。
        昼食でもとりながらマターリするお。
        …うはー、船の中の食事でも、普段僕たちが食べてるようなのとは段違いの豪華さだお!」
ξ;゚-゚)ξ「ブーンはいつもマイペースねぇ… 事故かもしれないのに、ちょっとは心配したりしないのかしら」

二日めの昼すぎ。 僕たちが一階のロビーで遅めの昼食をとっていると、船内にアナウンスが流れたお。

アナウンス「えー… 計器の故障により、到着まで多少の遅れが出ておりますが、お客様におかれましては、
       今しばらくのご辛抱をいただきますようお願い申し上げます」

丸々太った重役婦人:
「多少ですって! もう予定の倍以上も時間過ぎてるじゃないの!
 このパーティーのあとも、私にはバカンスの予定が山ほど立て込んでるのよ!
 もしこのせいで、次のグアム旅行に行けなかったりしたら訴えてやるわ! キィー!!」

バーコード頭にビール腹の営業部長:
「そうだそうだ! 私も三日後には重大な商談の予定があるんだ。わかってるのか、何十億の取り引きだぞ!
 遅れたせいでそれがフイになったらお前たち、荒巻グループにその損害の補填をしてもらうからな! 覚悟しておけよ!」
13 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 17:49:22.79 ID:f/qzjYHp0

ざわ… ざわ…

(;^ω^)「なんか騒がしくなってきたお。 それにしてもこの船、大型客船のわりにはやけに揺れるお。
        なんだか気持ち悪くなってきたお…」
ξ;゚听)ξ「う、わ、私も…」
('A`)「よお」
(;^ω^)「あ、こ、こんにちはだお、ドクオ」

そこへ、僕とツンの姿を見かけたドクオが、こちらへ歩み寄りながら声をかけてきたお。
ドクオは、しゃべり方はぶっきらぼうで、物事をひねくれた目で見るような
ところはあったけど、本当はそんな悪い奴じゃなかったお。
この船の中に同じ年頃の若者はこの三人だけということもあって、いろいろ話をしたりしてるうちに、
僕らはわりと仲のいい友達になってたお。

('A`)「さっき甲板にあがって見てきたんだが、どう見てもこの船、現代の航行技術を超える猛スピードで動いてるぜ。
    揺れまくるのもそのせいじゃないかな」
ξ゚-゚)ξ「船の限界以上の速さってこと? 海難事故で船が沈んだりっていうのはあっても、そんなことってあるのかしら?
      嵐で流されてるとかじゃないわよね?」
('A`)「窓から外を見てみろよ。 これが嵐に見えるか? どう見ても雲ひとつない快晴だぜ」
(;^ω^)「うぅ… 気持ち悪いのがヤバくなってきたから寝るお。起きたらどこかの港に着いてることを願うお」
ξ;゚听)ξ「私もそうするわ…」

僕はツンを見送ってから部屋に戻り、気持ち悪いのを我慢して眠りについたお。
この時、何気なく… 本当に何気なく、さらっとツンと別れたことを、
のちのち後悔することになるとは、全く想像もつかなかったんだお…
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 17:56:58.52 ID:87anHr6v0
wktk
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 18:35:16.25 ID:CYaOSnm30
wktk
16 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 18:37:26.18 ID:f/qzjYHp0
( ^ω^)「うーん… ムニャムニャ… ん… ふわー…よく寝たお。 あれ? 朝にしてはえらい真っ暗だお」

真っ暗な部屋の中で目を覚まし、ベッドのデジタル時計を確認する。AM3:35…

(;^ω^)「思い出したお。 気持ち悪いからって、まっ昼間から寝ちゃったんだお。
        それにしてもとんでもない真夜中に目が覚めたもんだお。 気持ち悪いのは…おさまってるお。
        そういえば、昼間あれだけ激しかった船の揺れもおさまってるみたいだお」

グー… キュルルルル…

( ^ω^)「気持ち悪いのが治ったら、お腹すいてきちゃったお。昼食途中で切り上げて、夕食もすっぽかしたから…
        ロビーに行って夜食でも食べるお」

僕はなんか食べようと思って部屋を出て、ロビーまで下りてきたお。
一応、夜中に食事や飲み物がほしくなった人のためにロビーの明かりは煌々とついてるけど、
大きなホールの中に人影はなく、がらんとして静まり返ってたお。

( ^ω^)「さすがにこんな時間じゃ誰もいな… ん? 訂正、だれか一人ロビーに入ってきたお。
        あ、あれはドクオだお。 おーい」
('A`;)「ん? あ、ああ、ブーンか…」
( ^ω^)「ドクオもお腹すかせて夜食食べにきたお?」
('A`;)「い、いや。 俺はそんなんじゃねーよ。 くそ、見失っちまったぜ。 どこ行っちまったんだ、バーチャン…」
( ^ω^)「バーチャン? 人を捜してるのかお?」
('A`)「ああ。そもそも俺はバーチャンの付き添いでここに来てたんだよ。
    バーチャンは今までパーティーにも出ないで、部屋にこもったきりだったけどな。 
    それが、さっきどっかに行っちまって… お前、バーチャン見なかったか?」
(;^ω^)「いや、誰も見てないお。このへんで人に会ったのはドクオが始めてだお」
('A`)「そうか…」
17 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 18:38:37.97 ID:f/qzjYHp0

( ^ω^)「ん? ちょっと待つお。あそこを歩いてる人は誰だお? 年寄りのお婆さんみたいだお」
('A`;)「あ! バーチャン! 待てって! こんな夜中に一人で出歩いたら危ないだろ!」

ドクオが駆け寄って、ふらふらと歩いてたその人影の手を取り、こちらへと連れてきたお。
そのお婆さんは、笑ってるような驚いてるような、なんとも奇妙な表情を浮かべていたお。

( ゚д゚ )「呪いじゃ、これは呪いじゃ… ワシは同じ呪いを受けたことがあるから感覚でそれとわかるのじゃ…」
(;^ω^)「…?? 呪いってなんだお。いきなりよく分からないこと言い出すばーさんだお」
('A`;)「俺にもわかんねーよ。 さっき急にこんなことを…
    呪いとかなんとか言い出して、ふらっと部屋を出て行っちまったから追いかけてきたんだ」
( ゚д゚ )「お前たちは気づかぬのか? 船がひとりでに動き、この呪われし海へとたどり着いたのを、不思議とも思わぬのか?」
(;^ω^)「たどり着いた? ひとりでに船が動いてるって、そういえば船員さんがそんなこと言ってたような…
        船の揺れもおさまってるようだけど、ひょっとして――」
('A`;)「ああ。バーチャン捜してて、さっき甲板にも上がって見たんだ。この船は止まってる。
     周りに陸地の影も見えない、真っ暗な大海原のど真ん中でな」
(;^ω^)「目的地に… 『呪いの海にたどり着いた』から、止まったのかお…?」
('A`;)「おいおい、お前まで変なこと言い出すんじゃねーよ。 い、イヤーな気分になっちまうだろーが」
( ゚д゚ )「覚えておる、ワシは覚えておるぞ。二十年前もこのような呪いが振りまかれ、惨劇がおきた。
      あの魔女が、ワシの夫や、その他にも大勢の人を呪い殺したのじゃ。
      魔女は天罰を受けて死に、呪いは止んだが、その魂は滅することなくさ迷い続け、
      そして今また蘇り、人々を呪い殺さんとしておるのじゃ…!」
18 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 18:39:38.35 ID:f/qzjYHp0

('A`;)「バーチャン… もうその話はいいから」
(;^ω^)「ばーさん、怖いから目を剥いてこっち見るのはやめてほしいお。
      (ドクオのお婆さんだけどヘンな人だお… サイコさん入ってるんじゃないのかお?)」
( ゚д゚ )「恐ろしい… 恐ろしい魔女が… 魔女『クララ』が…!」
(;^ω^)「…!? く、『クララ』!?」

そのときだお。

「ギャアアアアァァアアァァアアーーーーーーーーーー!! ア… アァァァァーーー…」

Σ(;^ω^)「なっ…! 今のはなんだお!?」
('A`;)「人の… 悲鳴? それも、今まで聞いたことのないような、物凄い苦しげな…」
( ゚д゚ )「始まりよったか… 呪いが… 魔女の呪いじゃ… フヒヒヒ…ヒ…」

普通こういうとき、「ジッチャンの名にかけて!」とか「バーローwwwwwwww」とかいう口癖の、
名探偵が主人公なマンガなら、何をおいても真っ先に悲鳴の元を確かめに走り出すのがお決まりだけど。

(;^ω^)「ど、どどどど、どうするお!? 何があったか確かめにいくお?」
('A`;)「ば、ばばば、バカ、バカ言ってんじゃねーよ、こえーよ!
    俺は部屋に戻って寝るぞ! かかか、帰るよ、バーチャン!」
(;^ω^)「僕もそうするお…」
( ゚д゚ )「呪い、のろ、のろ、呪いの海へ、こそよう、こそよう、こそよう」

…僕たちはチキンだったお。
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 18:42:07.21 ID:87anHr6v0
シリアスなシーンだけどこっちみんなwwww
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 18:49:55.06 ID:CYk8mYBC0
面白い!ガンガレ!
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 18:52:57.41 ID:6xJj9j490
なにこのムーンサイド
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 19:25:40.55 ID:tIZvDLRA0
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 19:47:21.57 ID:LETvgjWm0
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 20:06:04.16 ID:RZE33AxvO
wktk
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 20:39:03.33 ID:RZE33AxvO
作者もういないのか(´・ω・`)
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 20:52:13.15 ID:CYaOSnm30
バーローワロスwwwwww
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 20:52:54.01 ID:h6qT4bq3O
そりゃねーぜ
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 21:00:42.79 ID:8pr19cQe0
結構面白いのでwktk
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 21:13:40.94 ID:rL+Yd/Rg0
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 21:19:48.14 ID:8pr19cQe0
しょうを請求するニダ!
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 21:31:40.94 ID:8pr19cQe0
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 21:45:32.46 ID:8pr19cQe0
33 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 21:48:54.66 ID:f/qzjYHp0

一晩が明け、次の日の朝になっても、船は動いてなかったお。
朝食の時間になり、ロビーで朝食をとっていると、船内アナウンスが流れたお。

アナウンス「エンジントラブルにより、当船は昨晩より航行不能となっております。 現在、救難信号を発信し、
海上保安庁に救援を要請しております。まことに申し訳ございませんが、皆様方にはもう2、3日のご辛抱を…」

それを聞いて、昨日みたいに騒ぎが起こるかとも思ったけどそんなことはなく、
朝食の席でそのアナウンスを聞いたお客たちは、皆一様に不安そうな表情を浮かべて押し黙り、
辺りを重い空気が押し包んだお。
その空気がなんとなく嫌だったこともあって、僕は料理を口に詰め込み、早々に全部食べ終わらせて席を立ったお。
そして、自室に戻ろうとした帰り道のことだったお。

( ^ω^)「さっさと早食いしたせいか、ちょっと喉が渇いちゃったお。
        そういえばこの先に休憩所があったお。 自販機でジュースでも飲むお」

僕はこの廊下の先に自販機の置いてある休憩所があったのを思い出し、ちょっと足を伸ばしてジュースを買ったお。
それを飲んでいると、なにか大勢の人が話してるような、ザワザワと騒がしい声が聞こえてきたお。

( ^ω^)「ん? 何だお?」

その声が聞こえてくる方の廊下を覗き込む。
客室が遠くまでズラリと並んだ廊下。その一室のドアが開き、その前に人だかりができてたお。

( ^ω^)「なんの集まりだお? ちょっと行って見てみるお」
34 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 21:53:05.72 ID:f/qzjYHp0

僕はその人だかりのところまで行ってみたお。
そこに集まった人たちは、そのドアが開いた客室の中を覗き込んでなにやらざわめいているようだったお。
好奇心をそそられた僕は人の合間を縫って部屋を覗き込み…そしてショックで呆然と立ち尽くしてしまったお。

(;^ω^)「こっ、これは… なんだお…」

その部屋の中には二人の人がいたお。
いや…正確には、人、じゃなくて「人だったもの」というべきかお。
それは夫婦らしき、男の人と女の人だったお。 でも、ピクリとも動かないその姿は、
一目見ただけで、命の失せた亡骸だと分からせるに十分な外見だったお。
男の人のほうは、ベッドの上に仰向けに倒れていたけど、上半身はベッドからはみ出してて、
頭は垂れ下がって床まで届き、バンザイするみたいに頭の上に挙げられた両腕は力なく床の上に投げ出されていたお。
そして、女の人のほうは… いったいどんな死に方したらこうなるんだお?
その人は、窓にはりつけにされて死んでいたお。
細く裂かれて紐状になったカーテンに両手両足を縛られ、
窓枠に髪の毛を挟まれて絡めとられているせいで頭皮が引っ張られ、首が大きくのけぞっていたお。
二人とも大きく目を見開き、カッと口を開けて床に大量の血を吐き出し、見まがうことなき苦悶の表情で死んでいたお。

(;^ω^)「う、うえぇ… こりゃ後悔だお。 人が死んでるところなんて初めて見たお。
        気持ち悪いお、好奇心で覗いたりしなきゃよかったお… うえっぷ」

ガヤガヤと騒がしくなってきた後ろを見てみる。人だかりに誘われ、好奇心で覗き込む人たちもだんだん増えてきたけど、
その人たちも例外なく「しまった」という顔をし、中には食べてきたばっかりの朝食を床に吐き戻す人もいたお。
僕が人だかりを抜け出し、その場を離れようと歩き出すと、前からドクオがやってくるのが見えたお。
35 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/30(金) 21:56:52.87 ID:f/qzjYHp0

('A`)「ん? なんかすごい人だかりができてるな。 お前、見てきたのか? なんだったんだ?」
(;^ω^)「…人が死んでるんだお。でも、見ないほうがいいお。ドクオもああなりたくないお?」

僕は人だかりの後ろで苦しそうに吐いたり咳き込んでる人たちに向かってあごをしゃくる。

('A`;)「いかにもヤバそうって感じだな… やめておくか。 …まさか、昨日の夜中聞こえた悲鳴は…?」

僕は昨日の夜中聞いた苦しそうな悲鳴と、さっき見た死んでる人の苦しそうな死に顔を、頭の中で重ね合わせたお。

(;^ω^)「たぶん、そうだお。 でも、病気や事故であんなふうな死に方になるわけがないお。
        他殺か、それとも…」
('A`;)「……」

僕たちは黙り込んでしまったお。 多分ドクオも一緒だと思うけど、僕の頭の中には、
ドクオのお婆さんが昨晩口にした「呪い」という言葉がぐるぐると回っていたお。

(;^ω^)「部屋に戻って気を落ち着けるお…」
('A`;)「あ、ああ。お大事に…」
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 22:00:51.81 ID:CYk8mYBC0
wktk
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 22:10:27.52 ID:nih36yj20
かなり面白い。
wktk
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 22:21:20.82 ID:8pr19cQe0
誰か保守頼むノシ
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 22:26:58.12 ID:/Iezf/zq0
1 :私事ですが名無しです :2005/12/25(日) 22:47:02 ID:guF7sF0R
今日の夕飯の話なんだけどババアが寿司とケーキを買ってきたんだ。
こんな時くらいいい寿司くわせろよスーパーの安いの買ってきやがって
まぁこれは我慢してやったんだが問題はケーキ!!
なんとサンタクロースがついてなかったんだ。クリスマスケーキと
(中略)

21 :私事ですが名無しです :2005/12/30(金) 09:07:46 ID:J1wVnUZ0
昨日ババアがまたむかついた。
お正月だから新しい下着を買ってきたらしく俺の部屋の机においてあった。
くそババア俺の部屋に勝手に入ってくるんじゃね-よ。
それになんだこの糞かっこわるいトランクスは!こんなの誰かに見られたら
恥ずかしいだろあのババアこんなの穿かせようと嫌がらせか?
すげぇむかついて余計なことするなババアと思いっきり買ってきたトランクス
投げてやった。ババアは「あっくんゴメンね」と必死で謝ってた。
つうかこのばばあ早くしなねーかな。そうしたら俺がこんなにイライラすること
なくなるのにな。

24 :私事ですが名無しです :2005/12/30(金) 15:46:51 ID:J1wVnUZ0
今帰ってきたんだがババアがうぜったらありゃしない。
あいつは俺を怒らせるのが趣味のように俺を怒らせることばかりしやがる。
こっちはパチンコで6万負けてイラついてるのにどこにいってきたの?とか
しつこく聞いてきた。おめぇ俺はもう24歳なんだぞ!どこ行こうか人の勝手だろ!



痛いニートキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news7/1135518422/
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 22:44:08.86 ID:PKAgyw290
ho
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 22:52:12.60 ID:QVuc+IBK0
>>1楽しみにまってるよ。
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 23:08:22.25 ID:rL+Yd/Rg0
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 23:31:08.83 ID:qDjxu5sHO
しゅ
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/30(金) 23:52:14.45 ID:PKAgyw290
ho
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/31(土) 00:01:26.44 ID:IbN66T/9O
ほす
46 ◆X/Fv03yVAQ :2005/12/31(土) 00:06:58.34 ID:D/wSGni+0
保守してくれてる人ありがとう
書くの遅いけど頑張るお
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
これはwktkですね。
日々の楽しみが増えました。