1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
時はVIP暦0715年。
世界は”VIPクオリティ戦争”を皮切りに、富・名声・力を求める者達によって大海賊時代を迎えていた。
( ^ω^)「また釣られたお・・・」
町の皆からブーンと呼ばれる青年は傾きかけた太陽を背にあぜ道をトボトボと歩いていた。
( ^ω^)「今度ばっかりは本物だと思ったのに・・・」
m9(^Д^)「元気だせよブーン。釣られるのはいつものことだろ?」
隣でブーンを励ましている青年はプギャー。
ブーンとは物心付いた頃から一緒に暮らし過ごしていた。
( ^ω^)「でも・・・哀しいお・・・・・。それに金貨も返ってこなかったお。」
m9(^Д^)「金貨をとられたのは痛いけど、たまたま落ちてたのを拾っただけだしな。俺達は昨日と同じ0に戻っただけだ。そんな凹むなよ。」
( ^ω^)「それはそうだけど・・・。でもアレがあれば今日はおいしいご飯が食べられたお。」
m9(^Д^)「おまえまさかそんな事を気にしてたのかよ!気にすんなって、家に戻れば仲間の誰かが何か食わしてくれるって。」
( ^ω^)「そうだといいお・・・。でも金貨があれば仲間達にm」
m9(^Д^)「大丈夫だって!そうだツンが新しい料理を覚えたって言ってたな。」
( ^ω^)「えっ!?本当かお!楽しみだお!!」
m9(^Д^;)「だ、だろ?さ、早く帰ろうぜ。(まずい事言っちまったな。これで今日はせかすブーンの為にツンが料理担当か・・・。)」
( ^ω^)「何やってるんだお!早く帰るお!!」
m9(^Д^;)「お、おう!(うぉ!もうあんな所まで行ってやがる。・・・でもまぁ、元気になったからいいか。)」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:15:06 ID:yey3s5nR0
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:15:18 ID:pyGDd1UV0
ξ゚听)ξ「バカ言わないでよ!なんでこのアタシがアンタ達の為に料理なんか作らなきゃいけないのよ!!」
廃屋。そう呼ぶのに相応しい2階建ての家から間違いなくツンデレ属性であろう声が聞こえてきた。
( ^ω^)「プギャーから聞いたんだお。新しい料理食べさせて欲しいんだお。」
ξ゚听)ξ「だからって何でアンタ達に作って上げなきゃならないのよ!」
( ^ω^)「ツンの作る料理はおいしいからだお^^絶品だお^^」
ξ////)ξ「ッ・・・・!わ、わかったわよ。さっさと座りなさいよね!」
( ^ω^)「やったお!!ほら、プギャーも早く座るお^^」
m9(^Д^;)「い、いや・・・俺は・・・」
ξ゚听)ξ「何よっ!折角このアタシが作ってあげるんだからさっさと席につきなさいよね!!」
m9(^Д^;)「お、おう。(やっぱり・・・食べなきゃならんのか・・・)」
ξ゚听)ξ「すぐできるから、待ってなさいよね!」
そう言いながらツンは奥へと消えていった。
( ^ω^)「楽しみだお^^wktkするお^^」
m9(^Д^)「・・・なぁ、ブーン。」
( ^ω^)「ん?なんだお?」
m9(^Д^)「まだ諦めてないのか?」
( ^ω^)「何をだお?」
m9(^Д^)「いや、その・・・海賊になるっていう・・・・・」
( ^ω^)「当たり前だお!絶対になるお!!」
m9(^Д^)「そっか。」
( ^ω^)「そうだお。」
m9(^Д^)「そうだよな、夢だもんな。頑張れよ!」
( ^ω^)「うん、頑張るお!」
m9(^Д^)「でも早く海賊になってもらわないと、金がいくらあっても足りないなw」
( ^ω^)「あう^^;それはいいっこなしだお^^;」
m9(^Д^)「ハハ、冗談だよ^^」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:16:56 ID:YZl3bxR4O
海賊王になるお
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:17:21 ID:pyGDd1UV0
大海賊時代を迎えた今となっては、一口に海賊になると言っても難しいものになっていた。
あまりにも海賊が増え、港を1海里も出れば海賊が海賊を襲う場面も珍しくない。
7世紀初頭は1本縦帆のスループ型帆船でも十分に航海を行えたが、今となっては大型のガレオン船を操舵する海賊が多くなり
1本縦帆のスループ型帆船では戦闘はもちろん、逃げることすら難しい状態となっていた。
だから、ブーンはどこかの海賊団に入りそこから始めようとしていたのだった。
だが、頼みの綱の海賊団も「ボランティアでやってるんじゃない、入団する為には5KSKの金貨を持って来い」
というのが一般的な条件となっていた。
しかし、それで本当に入団させてくれる海賊は少なく(例えば明日出航するから明日来てくれと言い、行ったら居なかったり)
変な話だが本当に入団させてくれる海賊は誠実な海賊と呼ばれるほどだった。
つまりブーンは過去4回、今日を合わせて計5回、未だに誠実な海賊達には巡り会っていなかった。
( ^ω^)「そういえばショボンはどうしたんだお?」
m9(^Д^)「そういえば見てねーな。」
ξ゚听)ξ「なんか、用事があるって言ってさっき出て行ったわよ。」
そう言いながらツンは小さな子供一人くらいなら余裕で入れる大きさの鍋をドンッ!と机に置いた。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:20:48 ID:pyGDd1UV0
( ^ω^)「おお!うまそうだお!!」
ξ゚听)ξ「こらっ!いただきますぐらい言いなさいよね!!」
( ^ω^)「い、いただきますだお!」
m9(^Д^)「用事ってなんだよ?」
ξ゚听)ξ「知らないわよ。って、こらっ!ちゃんと小皿によそってから食べなさいよね!!」
( ^ω^)「わ、わかったお!」
m9(^Д^)「そっか、まぁいいや、俺も食おう。」
( ^ω^)「うまいっ!うまいおっ!ツン天才だお!!」
ξ////)ξ「く、口に入れたまま喋らないでよっ!汚いわねっ!!」
( ^ω^)「プギャー何やってるんだお!早く食べるお!!」
m9(^Д^;)「お、おう。(これ・・・食い物か?何て色してんだよ・・・)」
ξ゚听)ξ「その顔はなによプギャー!別に食べてもらわなくてもいいんだからね!!」
m9(^Д^;)「い、いやっ!食べるよ、うまそうだなぁ〜・・・(背に腹は変えられんか・・・。にしてもブーンは相変わらず味覚がおかしいな。)」
( ^ω^)「お、そんなスプーンでちまちま食ってちゃダメだお!皿ごといくんだお!!」
m9(^Д^;)「ちょwwwwまっんんんんんん!!!んNNんんNnNN!!!」
( ^ω^)「どうだお?うまいお?」
m9(^Д^;)「・・・・・・・・・・・」
バタンッ!
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:21:02 ID:pyGDd1UV0
( ^ω^)「どっ、どうしたお!!ビックリして椅子ごと倒れるぐらいおいしかったのかお!?」
返事が無いただの屍のようだ。
( ^ω^)「しょうがないお、ほら気つけ薬だお。」
m9(^Д^;)「ちょまwwwwそれ一緒っんんんんんん!!!んNNんんNnNN!!!」
ξ゚听)ξ「アンタ達なに遊んでんのよっ!っていうか気つけ薬ってなによ!!」
( ^ω^)「いやwwww^^;」
m9(^Д^;)「っていうか毒薬wwww」
( ^ω^)「ちょwwwwバロスだおwwwwwwww」
ξ////)ξ「ッ・・・!あぁ〜ん〜たぁ〜たぁ〜ちぃ〜・・・・・」
( ^ω^)・m9(^Д^;)「ちょwwwwそれ包丁wwwwwwww」
サクッサクッ
( ^ω^)・m9(^Д^;)「プ、プギャアアアアアアアアアアアアアアー!!!!!!!!」
こうして何とも賑やかに夜は更けていくのだった。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:21:50 ID:9uV20mD20
どこかで見た
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:21:53 ID:iOBgXKKq0
( ^ω^)「海賊王に、俺は成れたらいいな」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:22:43 ID:pyGDd1UV0
どのくらいこうしているのだろうか?
いかにも幸が薄く小太りな青年は町外れの小さな丘の上に置かれた石に座り満天の星空を眺めていた。
( ´・ω・`)「みんな・・・怒るだろうなぁ・・・・・」
青年は斜に俯いてはこの言葉を呟き、そしてため息をつくという一連の動作を幾度となく繰り返していた。
( ´・ω・`)「でも、言わなくちゃ・・・。あぁ、流れ星がもうちょっとゆっくり流れてくれたらな・・・きっと叶うはずなのに。」
そう言うと青年は満天の夜空をまた見つめるのでした。
( ^ω^)「ふあぁぁ〜あ。うぅぅ〜・・・朝はまだ冷えるお。」
ブーンはブルブル震えながら寝相で半分床に落ちた毛布を拾うとマント代わりにして1階の居間へと降りていった。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:22:59 ID:pyGDd1UV0
ξ゚听)ξ「おはようブーン。」
( ^ω^)「おはようだお^^・・・あれ?まだ皆寝てるのかお?」
ξ゚听)ξ「そうみたいね。でもプギャーはともかくショボンはいつもアタシより早いのに。」
( ^ω^)「ほんとだお。プギャーはともかくショボンが起きてないのは珍しいお。」
ξ゚听)ξ「うん、プギャーはともかくショb」
m9(^Д^)「ともかくともかくうるせぇよ。」
( ^ω^)「おわっ!何時の間に後ろに・・・びっくりさせるなお。」
ξ゚听)ξ「あら、起きてくるなんて珍しいじゃない。」
m9(^Д^)「おう。ちょっと嫌な夢見てな。」
( ^ω^)「お?どんな夢だお?」
m9(^Д^)「ん、いやちょっとな。(ショボンが死ぬ夢見たなんて言ったらブーンが怒るだろうからな。)」
( ^ω^)「なんだお?気になるお。」
m9(^Д^)「大した夢じゃねぇって。お、それよりいい匂いがすんな。」
( ^ω^)「ほんとだお!いい匂いだお!!」
ξ゚听)ξ「昨日DQNおばさんに貰ったパンを焼いてたのよ。しょうがないからアンタ達の分もね!」
m9(^Д^)「DQNおばさん様々だな。(ツンの料理で唯一まともに食えるしな。)」
ξ゚听)ξ「まぁ例によって塗るモノはないけどね。」
m9(^Д^)「いやいや、朝飯食えるだけで上等上等。」
( ^ω^)「そうだお、上等だお。ありがとうだおツン^^」
ξ////)ξ「ッ・・・!何言ってるのよっ!別にアンタの為じゃないんだから!!ついでよついで!!!」
( ^ω^)「それでもありがとうだお^^優しいツン好きだお^^」
ξ////)ξ「ッ!!!!バッ、バッ、バッ、バカ言ってないで早くショボン起こしてきなさいよね!!!」
( ^ω^)「了解だお。」
ξ////)ξ「あ、あ、あんたもよ、プギャー!」
m9(^Д^)「へいへい。(相変わらずわかりやすいくらいツンデレだな。)」
さも面倒臭そうにプギャーは返事をすると、恥ずかしさで耳まで真っ赤になったツンを置いてブーンと2階でまだ寝ているはずのショボンの元へと向かった。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:25:33 ID:pyGDd1UV0
二人はショボンの部屋の前まで来るとそれぞれ声をかけた。
m9(^Д^)「おいショボン!飯だぞー!」
( ^ω^)「起きるおショボン!」
・・・・・
m9(^Д^)「おかしいな、聞こえないほど爆睡してんのか?」
( ^ω^)「おーい起きるんだおショボン!」
・・・・・
この家のドアはトタン製だ。聞こえないはずないのだが。
二人は顔を見合わせ頷くとドアノブに手をかけた。
ガチャリ。
m9(^Д^)「おーい、ショボン?」
プギャーは中を窺うようにドアから顔を半分だけ出して声をかける。
部屋は相変わらず完璧なまでに整理整頓されていてベッドも然り。
つまりこの部屋には誰も居ないという事だ。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:26:07 ID:pyGDd1UV0
m9(^Д^)「ショボン・・・居ないぞ。」
振り返るプギャーを押しのけて中に入るブーン。
( ^ω^)「ほんとだお、誰もいないお。もう出かけたのかお?」
m9(^Д^)「んー、どうだろうな。もしかしてまだかえt・・・・ッ!(まさかあの夢!!)」
プギャーは見る見る顔が青ざめてゆき、光の速さで玄関へと向かった。
あと1歩の所でドアに手が届きそうな瞬間、ドアが此方へと向かって開いた。
m9(^Д^;)「ちょwwww」
ガチャ
モルスァ!!!!!!!!!!!!!!!
ほぼ同時に奏でた擬音はどこかの安っぽいコント地味ていた。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:27:14 ID:pyGDd1UV0
( ´・ω・`)「お、おはようみんな。」
ドアの向こうに立っていたのは昨夜あの丘の上にいた幸薄そうな小太りの青年だった。
( ^ω^)「ショ、ショボン!」
ブーンからショボンと呼ばれた青年は気まずそうに苦笑いを返した。
( ^ω^)「どこ行ってたんだお!心配したお!」
( ´・ω・`)「ごめんね、ちょっと考え事をしに丘の上に言ってたんだ。」
( ^ω^)「そ、そうなのかお。っていうか寒いからドア早く閉めるお。」
( ´・ω・`)「あ、うん。ごめん。」
バタン
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:27:32 ID:pyGDd1UV0
ξ゚听)ξ「ちょっと何よ今の音・・・ってあら、お帰りなさいショボン。ん?この血まみれ何てゴミ?」
( ^ω^)「プギャーだお^^;扉にカウンター食らったんだおw」
ξ゚听)ξ「ふーん・・・、まいいわ。そんなことよりショボン朝帰りなんてヤルじゃない!」
( ´・ω・`)「ち、ちがうよ。ちょっと考え事しに丘の上に・・・」
ξ゚听)ξ「へぇ〜、丘の上で密会ねぇ〜。」
( ´・ω・`)「だから、違うってば!一人でだよ!もう、変な事考えないでよ。」
ξ゚听)ξ「フフ、そういう事にしといてあげるわよ。」
( ´・ω・`)「だから違うって・・・」
( ^ω^)「お?なんか焦げ臭いお。」
ξ゚听)ξ「ッ・・・!大変!!オーブンに入れたまんまだったわ!!!」
( ^ω^)「ちょwwww早く出してくるお!!」
ξ゚听)ξ「うるさいわねっ!アンタに言われなくても分かってるわよ!!!」
そう言うとツンは早足で奥へと消えていった。
( ´・ω・`)「・・・・・(切り出さないと・・・、決めたんだから。)」
( ^ω^)「ん?ショボン何してるお?」
( ´・ω・`)「・・・・・話しがあるんだ。」
( ^ω^)「そうかお、何だお?」
( ´・ω・`)「うん・・・その・・・・・」
( ^ω^)「うぅぅ〜、ここは冷えるお。中で話すお。」
( ´・ω・`)「う、うん。」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:31:53 ID:G75PVhGQ0
wktk
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:32:42 ID:wZAhTwBaO
wktk
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:34:01 ID:gA88kHsO0
ちんこ勃ってきた
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:38:04 ID:wZAhTwBaO
マダー
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:43:24 ID:TI9SE8NR0
チンチン
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 10:45:59 ID:pyGDd1UV0
VIP暦705年某日。
-----世界最果ての島・ラウンコ島沖20海里-----
???「いいのか?」
???「あぁ。」
男達は一言だけそう交わすとお互いの目を逸らす事無く目尻を下げた。
真っ黒な5本マストからなる巨大なガレオン船はファオマストに真っ赤な鉤十字とドクロを誂えて10海里先からでも目視できるほどに目立っていた。
その周りには大きさこそソレに足らないものの、同じ真っ黒なマストに真っ赤な鉤十字で十分な威圧感を出している船が何十、何百と陣を組んで凪いだ海上に揺られていた。
この大所帯を構える海賊団の名前は「シャキーン海賊団」。
従える船の数は150隻を越え、船員数は1万人以上にもなり、富・名声・力と全てにおいて世界最大最強を誇る大海賊だ。
それは10年経った今でも変わることはなく、シャキーン海賊団を越える者は世界を統べるであろうとさえ言われている。
当時世界の海の治安を守るべき海軍は結成されて間もなく、あってないようなものだった。
ならば何故、シャキーン海賊団はそのまま世界を統べる事をせずにその名だけを残して消えていったのか?
答えは簡単である。
この日シャキーン海賊団王船長、シャキーン・ロイ・ブリガンディンによってその全てを尽く壊滅されたからである。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 11:00:19 ID:saauhxsj0
続き期待あげ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 11:06:03 ID:eJ3fa5XYO
(`・ω●#)海賊だよー
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 11:08:31 ID:+hHCHJfL0
おもしろいな、おもしろい
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 11:11:30 ID:+Hjj5LE/O
wktk
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 12:01:09 ID:pyGDd1UV0
この事実を知るものは居ない。
だが世界を制すとまで言われた大海賊が突如として消えた事実。
それほど日を待たずして様々な憶測が人々の間で広まっていくのは仕方のないことだった。
まさか王船長であるシャキーン・ロイ・ブリガンディンただ一人に1万からなる屈強な海賊達が海の藻屑されたなどとは露ほどにも思うことはなかったのだから。
あるものは巨大な海蛇に呑み込まれたと言う。
またあるものは力をつけすぎたことによって神から罰を下されたのだと言う。
そしてあるものは巨大なハリケーンに遭遇したからだと言う。
これらの中で一番信憑性が高く実しやかに噂されていたのはハリケーンである。
ラウンコ島に向けて航走するシャキーン海賊団を見かけた海賊達の証言が多くあり、ラウンコ島付近では最強のハリケーンと呼ばれる「ウィルマ」が多発する地域だったからだろう。
しかし人災・天災にその全てを呑み込まれるような海賊ではない事は誰もが納得するところであった。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 12:08:21 ID:pyGDd1UV0
憶測は憶測を呼びどんどん突拍子のないものにまでなっていったが、それらはいつしか莫大な財宝のみに収束していった。
当時、シャキーン海賊団の蓄えた財宝は天文学的な数字に上ると噂されていたからである。
それら全ての財宝を手に入れることができればシャキーン海賊団を丸々手に入れたようなものだと、海賊達は我先にと探し始めた。
そしてこれ等の話しを聞きつけた、海軍政府も放っておくはずがなかった。
今まで海賊達にやらせたい放題で国民の声に聞く耳を持たなかった海軍政府が正義の名の下、シャキーン海賊団の財宝確保に乗り出したのである。
名目は、「これらの財宝が海賊達の手に渡れば、さらに海賊達は増長し国民達に今まで以上に害を成すであろう。」と。
実際は財宝に目が眩んだ上層部の人間達の強欲であったことは誰もが知っているところだったが。
そしてこの名目が世界中の人間に知れ渡り、海賊を更に増やす結果となったのは言うまでもない。
こうしてこの機を境に利を確信してやっと重い腰を上げた海軍政府と富・名声・力を求める海賊の絶対的な確執は埋まれ、VIP暦715年。
とうとうヤアベヤア沖にて外交で海軍視察に来ていた他国の外相が乗った海軍第3艦隊(15隻)を即席海賊連隊(33隻)が沈めたことにより面目を丸潰しにされた海軍政府は
全海賊に対して全面武力制圧を勧告。
以後何十年にも及ぶ”VIPクオリティ戦争”の幕開けを迎えたのであった。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 12:19:59 ID:saauhxsj0
wktk
ゆっくりでいいぞ、がんばって書いてくれ
前の奴と同じ作者か?
お前マジで文才あるよ。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 12:43:29 ID:pyGDd1UV0
秋晴れのカラッとしたいい朝だった。
俗に言う洗濯日和という言葉がぴったりとあてはまるほどに。
だがここ、ビッパーズヴィレッジの外れにある家からはなんとも重苦しく耐え難い空気が滲み出ていた。
原因は、先ほど朝帰りをしたショボンの一言から始まった。
( ´・ω・`)「僕・・・、海軍に入ろうと思うんだ。」
誰も返事はしなかった。
突っ込みとからかい、それらで日々が紡がれていた彼等が俯き、宙の一点を見つめたまま微動だにしない。
ただ一人を除いて。
( ^ω^)「うまいっ!うまいおっ!!DQNおばさんのパンは世界一だお^^」
( ´・ω・`)「ブーン・・・。」
m9(^Д^)「・・・・・。」
ξ゚听)ξ「・・・・・。」
( ^ω^)「アレ?みんな食べないのかお?テラウマスだお^^」
( ´・ω・`)「・・・・・。」
m9(^Д^)「・・・・・。」
ξ゚听)ξ「・・・・・。」
( ^ω^)「ほら、プギャーも食べるお!」
バシッ!
ブーンの手から差し出されたパンをプギャーは払いのけた。
秋晴れのカラッとしたいい朝だった。
俗に言う洗濯日和という言葉がぴったりとあてはまるほどに。
だがここ、ビッパーズヴィレッジの外れにある家からはなんとも重苦しく耐え難い空気が滲み出ていた。
原因は、先ほど朝帰りをしたショボンの一言から始まった。
( ´・ω・`)「僕・・・、海軍に入ろうと思うんだ。」
最初は冗談を言っていると思った。
だけどショボンの目は真剣そのもので、皆言葉を失ってしまい誰も返事をすることはできなかった。
突っ込みとからかい、それらで日々が紡がれていた彼等が俯き、宙の一点を見つめたまま微動だにしない。
ただ一人を除いて。
( ^ω^)「うまいっ!うまいおっ!!DQNおばさんのパンは世界一だお^^」
( ´・ω・`)「ブーン・・・。」
m9(^Д^)「・・・・・。」
ξ゚听)ξ「・・・・・。」
( ^ω^)「アレ?みんな食べないのかお?テラウマスだお^^」
( ´・ω・`)「・・・・・。」
m9(^Д^)「・・・・・。」
ξ゚听)ξ「・・・・・。」
( ^ω^)「ほら、プギャーも食べるお!」
バシッ!
ブーンの手から差し出されたパンをプギャーは払いのけた。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 12:55:18 ID:pyGDd1UV0
( ^ω^)「何するんだお!もったいないお!!」
m9(^Д^)「うるせぇ・・・。」
ξ゚听)ξ「・・・・・。」
( ´・ω・`)「・・・・・。」
( ^ω^)「むぅ、みんなおかしいお!なんでさっきから黙ってるんだお!」
m9(^Д^)「おかしいのはおまえだよ!ショボンが何て言ったか聞いただろ!!」
ガシャン!
プギャーは勢い余り机に置かれていたコーヒーの入ったカップを左手に当てて落としてしまった。
( ^ω^)「うん、聞いたお。ショボンが海軍に入るって言ってるお。」
ブーンは粉々になったカップとパンを拾いながら別段気にしてない素振りだ。
m9(^Д^)「ならっ・・・ッ!なんで・・・・・」
プギャーの目からは涙が零れていた。
ツンの目からも同じものが零れている。
( ^ω^)「ショボンのお父さんは海軍だったお。だからだお。」
m9(^Д^)「理由に・・・、なってねぇよ。」
( ^ω^)「理由じゃないお、ショボンが決めたことだお。」
m9(^Д^)「だったらなおさらだよ!ショボンが海軍でやっていけるわけねーだろ!!」
( ^ω^)「そう思うかお?俺はそう思わないお。ショボンはやっていけるお^^」
( ´・ω・`)「ブーン・・・。」
ξ゚听)ξ「アタシ・・・認めないから・・・・。」
ツンは一言だけそう言うと席を立ち外へ出て行ってしまった。
( ´・ω・`)「ツン・・・。」
33 :
閑話:2005/12/05(月) 12:55:52 ID:pyGDd1UV0
飯行ってきます
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 13:02:14 ID:2hsEVALn0
(,,゚Д゚) ガンガレ!
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 13:02:42 ID:saauhxsj0
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 13:06:18 ID:jh9OpLZb0
寒いけど全裸でwktk
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 13:06:28 ID:cFWpihZV0
wktk
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/12/05(月) 13:25:59 ID:jZjZpMAxO
wktk
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
保守