1 :
代行:
I shot the sheriff
「なんか・・・そろそろ雪でも降りそうね」
「天気予報では、今年の冬は寒くなるみたいだお。風邪に気をつけたほうがいいお」
「心配なんて・・・して欲しく無いわ!!でも・・・あ」
「うはwwきめぇwwwwwwww」
vipトキオ高校から帰る二人の足もとでは枯葉が黄土色の絨毯を作り出していた。
金色のロールした髪を優雅に揺らしている少女は頬を赤らめながら歩いていた。
vipトキオ、ラウンジとの戦争状態にあるvip国において、唯一その被害を免れてる大都市である。
それ故に現在のvip国の経済はこの都市に依存しているといって差し支えない、
特に郊外のファービー牧場で飼育されるファービー2型は、食用、愛玩用、オナニー用とさまざまな使い道がある。
ブーンはそのファービーの発案者である母の元で育った。
父親はブーンが物心ついたときにすでに他界していて、父との思い出なんていうものはひとかけらも無かった。
「ちょっと!!なによそれ!!!」
「別になんでもないお。それより、別にショボーンさんのところにまで付いて来なくていいお」
「だってあんた・・・一人で放って置いたらどこに走っていくか分からないから・・・別に心配してるわけじゃないわよ!」
「大丈夫だお、ツンと違って道に迷ったりはしないおwww」
「ちょ・・・おま」
二人はそれが日常であるかのように、会話を続けながらvipトキオ港湾区へと向かっていた。
ブーンは母に頼まれて、そこでバーボンハウスを経営するショボーンさんの元へ手紙を渡しにいく所だった。
ブーン母とショボーンとの関係をブーンは知らなかったし、特に知ろうともしなかった。
なぜなら、ブーンは母が父親の話を避けているように感じていたから。
そして、ショボーンの事をブーンは父親の様に感じている節があった。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 15:58:15 ID:ZbwSudem0
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 15:58:23 ID:V/FkZFua0
コピペよりも先に2getする俺ってかっこいい
↓ID:ZbwSudem0さん遅すぎ(笑)君に2getは向いてないんだと思うよ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 15:59:04 ID:N+EKu3K80
長ブーン乙
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 15:59:14 ID:AeZiD9lT0
>oh yes! your big penis!
まで読んだ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 15:59:27 ID:gq6az88c0
だああああああああああああもう死ね!
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 15:59:28 ID:KVCG3SyF0
長いって
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:00:39 ID:aXyDHDMu0
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:00:41 ID:ts0xIBvr0
「相変わらずくたびれた店ねぇ」
ツンは店を一瞥するとため息をつきながらそう言った。
「ボクはこういうの好きだお」
ブーンはそう言い放つとclosedの掛札が掛かっているドアを押して入っていった。
カランカラン・・・カラン
「やぁ、バーボンハウスへよ・・・なんだブーンとツンちゃんじゃないか。どうしたんだ?」
「こんにちわだお、ショボーンさん」
ショボーンはブーンを一瞥すると煙草を押し消してブーンの好きな牛乳を冷蔵庫から取り出した。
「ツンちゃんはコーヒーのほうが良かったかな?」
「いえ・・・ブーンと同じもので」
ブーンはカウンター端のスツールに腰掛けて鞄の中から手紙を探していた。
「煙草、少し減らした方がいいんじゃないですか?」
ツンは灰皿に隙間なく詰め込まれている煙草の死体をみて、ため息をついた。
「いやぁ、こればっかりはどうにもねぇ」
ショボーンはいつも通りの困った笑みを浮かべて新しい煙草にいつもの黒のジッポライターで火を点けた。
「あ、あったお。ショボーンさんこれ」
ブーンから受け取った飾り気の無い封筒の宛名を見てから、ショボーンは便箋を取り出すと黙々とそれを読み始めた。
窓からは秋特有の薄暗い光が差し込んでいた。ツンは出されていたミルクに口をつけてから下を向いた。
「どうしたんだお?生理痛?」
ブーンの悪意の無い悪意に顔を赤らめながらツンはブーンの顔を見た
「こうしてると、戦争してるなんて嘘みたいだなって」
ブーンはそれを聞くと鞄のジッパーを閉めてミルクを一気に飲み干した。
「・・・牛乳おいしいお?」
そう言い放つとブーンはカウンター奥の酒棚の真ん中にどっしりと置かれている旧型のブラウンテレビのスイッチを入れた。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:00:47 ID:ERFsbJAb0
2
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:00:50 ID:EG+nmA6V0
dwq
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:00:54 ID:4QH+kdHH0
代行なんだから許しておやり
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:00:55 ID:A3XrmsvT0
>カモーン!そう言うと海兵はズボンを下ろしケツをこちらへ向けた
まで読んだ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:01:32 ID:+D8yCWxw0
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:02:14 ID:ts0xIBvr0
「あんたねぇ・・・今がど・・・」
「緊急速報です!!ここvipシティ西通りに突如ラウンジ国の兵器が現れました!!これはスクリプトR型でしょうか・・・ここからは2機が確認できます!!」
ブーンもショボーンもツンも一斉にテレビを凝視した。
この街に敵が現れた事も、なによりもテレビから聞こえてくるキャスターの声、爆発音、街の人の叫び声がありありと戦争の空気を物語っていたからだ。
街の人たちと同じように何も言えない高校生二人の前で、ショボーンは一人つぶやき始めた。
「まさか・・・完成させたのか・・・しかしあれは・・・」
「どうしたんだお・・・?」
ショボーンとブーンが視線を交差させる。その時テレビから甲高いキャスターの声が聞こえてきた。
「この方角ですと・・・vip国立研究所の方でしょうか・・・研究所の方へ向かっています!!」
ブーンは視線をテレビに戻して立ち上がった状態になった。その顔はみるみる青ざめていく。
「ちょ・・・ちょっと!!vip国立研究所ってブーンのお母さんがいる所じゃ・・・」
ツンは悲壮な表情になり、ブーンの顔は見る見る表情が無くなっていった。
ブーンは両手を広げると、直立不動に見える体勢から研究所に向かって走り出した。
その瞬間、ショボーンは煙草を挟んだままの右手でブーンを殴りつけた。
「あちぃ!!っていうかいてぇ!!!!」
1メートルほどブーンは吹き飛んだ。そしてのた打ち回るブーンを見てツンは駆け寄り慌てながらで背中を撫で始めた。
「ちょっと!なにするんですか!!」
「まぁ落ち着きなさい二人とも」
ブーンは涙目で立ち上がり、ショボーンの方を向いた。
ショボーンはブーンを見つめていた、ブーンもショボーンを見つめた。テレビの奥から喧騒だけが聞こえる。
煙草をカウンターテーブルに直接もみ消しため息をつくとショボーンは一言、かすれる様な声で言った。
「見せるものがある、ブーン」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:02:24 ID:sc92pNEQ0
ブーン!ブーン!
ブーンだおおおおおおおおおおおおおおおお
w
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:02:25 ID:MgXyfpPk0
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:04:04 ID:EyjlzDE60
長過ぎる
>かすれる様な声で言った。
まで読んだ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:07:26 ID:ts0xIBvr0
カウンターの奥に入った事はあった。
子供の頃、ブーンはそこでショボーンにオムライスの作り方を教えて貰った。
厨房の奥にも入ったことはあった。
泥酔した酔っ払いに殴られたブーンを、ショボーンはそこで看病してくれた。
しかしそこから先は今が始めてだ。ツンはさっきからブーンの制服の袖を握っている。
ブーンもその非日常的な風景の前では足を前に出してショボーンについていく事がやっとだ。
どこに行くのか聞きたい。お母さんは大丈夫なのか知りたい。このコンクリートの通路の先に何があるのか知りたい。
しかし、この薄暗い中をしっかりとした足取りで進むショボーンにはどこかしらいつもと違う雰囲気があった。
ひょうきんで、笑えないジョークが好きで、いつも悲しそうな彼とは違う。決意のようなものを。
ブーンは何も言えずに、何も言わずについていく事が正しい気がしていた。
通路を進むと暗い空間が見えてきた。やたらと広そうでやたらと黒い空間だ。
「着いたよ」
ショボーンが壁際の仰々しいブレーカーを上げると、一斉に様々な色のランプが付き、ブーンとツンはとっさに両腕で目を覆った。
数秒して目を開けた二人はそこにあるものを見て唖然とした。
「なんで・・・なんでこんなものがあるんですか!!」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:10:09 ID:ts0xIBvr0
先に声をあげたのはツンだった。ツンの目には恐怖が宿っていた。
当然である。なぜならそこにあったものは、さえないバーには当然あるはずの無いもの。
スクリプトタイプの二足歩行ロボットと思われるものがあったのだから。
ブーンは未だ状況を飲み込めていないようだった。
その横ではツンが矢継ぎ早にショボーンを捲くし立てている。
「これ・・・軍事用のロボットじゃないですか!!しかも・・・見た事無い形だし!!なんでこんなのがここにあるんですか!!」
そのロボット、スクリプトタイプと呼ばれる二足歩行兵器は、この世界にいる様々な種族の特性を最大限発揮させるための兵器である。
その為に砲弾や爆撃といった兵器を無力化することが可能になり、それ故vipとラウンジの争いを支え、或いは拡大させている兵器であった。
「まぁ落ち着きたまえ。さぁ、このテキーラはサービスだ」
「飲めません!!」
「これは・・・?」
ブーンの言葉に倉庫は元あった沈黙に包まれた。
三人は誰からとも無くその兵器を仰ぎ見た。
高さは15mぐらいだろうか。すらりとしたシルエットに白を基調としたシンプルでスタイリッシュなカラーリング。
ブーンを巨大化させて装甲を貼り付けた印象。
腰には長い剣のような物が二本。それ以外に武装らしい武装は見当たらない。
何よりも気になるのは、頭部にある機械的な二つの眼球部分がこちらを見ている感覚がすることだった。
「これはね・・・ブーンのお父さんの遺品だよ」
「え・・・どういうことだお!!」
二人はカウンターテーブルのときと同じように視線を交わした。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:12:55 ID:ts0xIBvr0
ショボーンは煙草を口に咥えて一口吸うと、煙を勢い良く吹き出し、その機械を再度見た。
「スクリプトタイプX00、俺たちはホシュスクリプトと呼んでたがね・・・」
そう言うとショボーンはいつもの様に悲しい目をして遠くを見つめた。
「君のお父さん、グーンと私は軍隊でスクリプトの研究をしていた」
沈黙
「ある日、グーンは一人の女性と出会い、そしてこいつを作り始めて、結婚し、そして・・・死んだ」
沈黙
「後に残ったのは未完成状態のこいつと、ジッポだけさ」
沈黙
「こいつはブーン、お前の種族の特性を前提に作られている。その上にブーン族はいまや絶滅の危機に瀕している。そして私はこいつを身近なお前用に調整してきた。分かるな?」
「ボクに乗れって言うのかお」
「そうだ」
「ちょ・・・・・・何言ってるんですか!?ブーンは学生ですよ?素人ですよ?戦争なんて出来るわけ無いじゃない!!」
沈黙
「ボク乗るお」
「え・・・・・・?」
それを聞くとショボーンはホシュスクリプトの前に設置されてる肩幅程度のコンソールパネルを無言で操作し始めた。
ホシュスクリプトはそれに呼応して立ち膝状態になり、頭部のコックピットカバーを開いた。
ブーンもそれに続くように、頭部から降りてきた紐に掴り、コックピットに乗り込んだ。
コックピットの内部はそれが兵器とは思えないほど簡素なつくりで、ゆったりとしたシートと両手両足を座った状態で収められる円筒状の操作機器だけだった。
スタンバイとコックピットの前面画面に表示される。
ブーンは大きく深呼吸をして、四肢を操作機器に突っ込むと画面のスタンバイの文字は白から青へとその色を変えた。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:13:57 ID:vMPEc9By0
ショブーンのオムライスは
まで読んだ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:14:10 ID:ts0xIBvr0
前面画面に下にいるツンの顔が映される。
「あんた、本気なの?戦争よ!!殺しあうのよ!?」
ツンは泣きながら叫び声とも取れる声で語りかけてくる。
「それでも・・・大丈夫だお」
「何でよ!!何でブーンなのよ!!」
「お母さんの無事を確かめてくるだけだお。それだけだお」
「それだけじゃすまないかもしれないじゃない!!馬鹿じゃないの!!」
ブーンは再度深呼吸をすると、右側に映されてるテレビ画像の研究所を見つめた。
「ありがとうだお」
その言葉をツンは一瞬認識出来なかった。
「お母さんのことだけじゃ無いお。行かなきゃいけない気がするんだお」
ツンは頬を上気させながら泣き崩れ、何も喋れなくなった。
「その辺でいいか、操作の説明をするぞ」
コックピットカバー越しにショボーンの声が入って来る。
ブーンは無言で大きく頷く。
「操作は簡単だその操作カバーに両手両足を入れたままいつも通りに、自分の動く様子を思い浮かべるんだ。武装は腰のブーンソードしかないがお前なら大丈夫だろう」
「わかったお」
「よし。無事に帰って来い」
ブーンが再度頷くと、ショボーンはコンソールの赤いスイッチを押した。
倉庫の上部部分が崩落し、ホシュスクリプトを背中沿いに支えてる発射台座が唸りをあげて点滅する。
ホシュの眼球が点滅するのと同時にブーンの眼も緑色に光り始める。
ブーンは三回目の深呼吸をする。そして大声で叫ぶ。
「いくお!!」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:14:34 ID:oUKFJXjR0
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:15:41 ID:ts0xIBvr0
同時に台座は黒煙を上げて爆発し、ホシュを大きく空中に打ち上げる。
空に対して平行状態になったホシュは研究所へ向けて体勢を整える為に半回転し、両手を横に広げる。
「ブーン!!」
ブーンがそう言うとホシュスクリプトは一瞬でツンから見えなくなった。
ブーンはその速さを自分自身で把握できていた。
まるで自分自身が巨大化した感覚でいた。
画面で現在位置を確認する、研究所まではここから約20km、この速さならすぐに着く。お母さんは助かる。
そう考えた瞬間、左画面が赤く染まる。アラート。
同時にギコ型スクリプト、通称イッテヨシがタシロ砲と呼ばれる光学兵器でこちらに向かって射撃を始めた。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:16:36 ID:Y6Yu6TzmO
なんにせよおもしろいと思った俺はバラ組
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:17:56 ID:ts0xIBvr0
「相手は1・・・2・・・3機。囲まれてるお・・・」
そう呟くとブーンはホシュを旋回させながら2時の方向の敵に突進した。
火花が散る、画面越しに敵の兵士の呻く声が聞こえる。
ブーンはイッテヨシの左腕をもぎ取り、そのままタシロ砲で顔面部分を狙い打つ。
2発打つとイッテヨシの頭部はマグマのように発熱し、それを合図にブーンはバックステップで勢い良く離れる。
「あと2機・・・」
爆発
ステップの勢いが無くなったと同時に右足を軸に半回転する。
正面のイッテヨシは呆然として、正に立ち尽くしている状態だ。
ブーンはタシロ砲を構えながらイッテヨシを中心に時計回りにホバー状態で加速する。
加速状態でタシロ砲の精度は期待出来ないため、フルオートでイッテヨシを蜂の巣にする。
でたらめに動くピエロのような動きをしながら、イッテヨシは黒煙を上げる。
大地に突っ伏した形で倒れたイッテヨシは数秒も数えない間に爆発した。
「あと一機!!」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:18:58 ID:ts0xIBvr0
先のイッテヨシを旋回しながらブーンは残りの一機を正面に捕らえていた。
イッテヨシの眼の色が違う。恐らくは小隊長機だろう。
ビルの陰に隠れながら隊長機はタシロ砲を乱射してくる。
タシロ砲をイッテヨシに向けて勢い良く投げつけると、ブーンは両手を伸ばし高速状態に入った。
凄まじい勢いで飛んでいくタシロ砲を避ける為に、隊長機は全身を一時的にビルの陰に隠した。
タシロ砲はビルに当たり、ガラスが音を立てて崩れていく。
隊長機はホシュを狙うために、再度半身を表に出す。
しかし、そこには既にホシュがいた。
ブーンはまず右腕で隊長機の頭部を貫き、持ち上げる。
そしてゆったりとしたしぐさで腰のブーンソードを抜くと、勢い良くイッテヨシをなぎ払い胴体の部分で真っ二つにした。
持ち上げた上半身の方は数秒両足をバタつかせていたが、すぐに先の2機と同じように炎上、爆発した。
ブーンソードを持ったまま、しばしホシュスクリプトは立ちすくむ。
ブーンは赤い目をしながらコックピットの中で呟く。
「おかあさん。まっててね」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:19:24 ID:EyjlzDE60
読んでる奴教えれ。
面白いか?感想頼む
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:24:19 ID:1ByVB68J0
( ^ω^)を使わんと見づらい。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:24:41 ID:9nC5R4Er0
おもろいお^^
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:26:05 ID:VM/Px8a70
悪くは無いが
ブーンである必要性は見当たらない
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:27:36 ID:ts0xIBvr0
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:37:12 ID:VM/Px8a70
なるほど、そこでつながるわけか
ちょっとそっちも読んでくるわ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:37:40 ID:ql3Qfkeo0
なかなかにおもすろいな
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:45:02 ID:Sio7rRHdO
面白いお
俺ロボットとか嫌いなんだよね
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:48:04 ID:ql3Qfkeo0
>>38 じゃなんで読んでんだよwwwwwwwwwwwwwww
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:52:12 ID:ql3Qfkeo0
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:53:11 ID:l5BHkpoR0
ブーンが〜の流れ秋田
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:53:16 ID:s4lugHPgO
もうちょっと区切ってくれ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 16:56:53 ID:6vzlwu5vO
>ダブルブッキングではござらん
まで読んだ
45 :
某 ◆hD8k2I2nc6 :2005/11/06(日) 16:57:11 ID:WLME14be0
ラノベの匂いにつられて来ました
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 17:01:26 ID:4AqOhV5cO
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 17:20:28 ID:Sio7rRHdO
wktkあげ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 17:52:49 ID:Sio7rRHdO
保守
49 :
1:2005/11/06(日) 18:10:35 ID:ts0xIBvr0
投下
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 18:11:14 ID:ts0xIBvr0
come rain or come shine
何も聞こえなければいいのに。それなら、こんな事聞かなくてすむのに。
「ねぇ!昨日のあれ、見た?」
「見た見た!やっぱり戦争中なんだよねぇ」
「おい、知ってるか?あれってブーンが乗ってたみたいだぜ・・・」
「嘘だろ?何言ってんだよ、ブーンだぜ」
「マジマジ、俺の親軍人だし」
「まじかよ」
ブーンは自分の席、窓際の一番後ろの席に座って喧騒の中にいた。
ツンは学校を休んだみたいだ。
昨日、あの兵器でボクは研究所に向かった。
しかし、そこにはお母さんの姿は無かった。
お母さんは手紙を一枚だけ残してどこかへ消えてしまっていた。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 18:12:01 ID:ts0xIBvr0
研究所から出ると、すぐに軍隊に連行された。
あの兵器の事、母の事、ショボーンさんの事。
でも、その質問にブーンは殆ど答えられなかった。
むしろ聞きたいのはブーン自身だった。
ホシュスクリプトの事、お母さんの事、お父さんの事、ショボーンさんの事、手紙に書かれていたこと、ツンの事・・・。
そんな進展の無い尋問から解放されたのは、数時間後だった。
空は黒くて、冷たい雨が降っていた。
「行こうか、話しておくべき事がある」
ショボーンさんはボクの分も傘を持ってきてくれていたが、
ボクはそれを使わなかった、ショボーンさんもそれを見て自分の傘を閉じた。
バーボンハウスに着いた時には二人ともずぶ濡れになってしまっていた。
「まずシャワーでも浴びるといい」
ボクはそれに無言で返事をした。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 18:12:49 ID:ts0xIBvr0
6時限目が終わるとボクはすぐに教室を飛び出した。
いつもみたいに、両手を広げようとしたが、思い悩んだ後に辞めた。
ボクはあのポーズでAAを3人も殺してしまったから。
でも、何故か罪悪感といったものはそれほど無かった。
それよりも考えるべき事が沢山あるから。
スツールにずぶ濡れで座っていると、ショボーンさんはミルクを出してくれた。
でも飲む気にはならなかった。
そのまま、数分たった後にショボーンさんはおもむろに口を開いた。
「君のお父さん、グーンと私が同僚だったことは話したね」
僕はその質問に答えなかった。ショボーンさんは気にせずに喋り続けた。
「実はね、彼を殺したのは私なんだよ」
カチッカチッ、ジッポの匂いがする
「スクリプトを動かしてみて感じただろう。なんであんなに簡単に、完璧に思い通りに動かせると思う?」
煙が宙を舞う、まるで僕の心みたいに。
「スクリプトはね、その種族の特性を完璧に再現するために、その種族のAAの身体や神経が必要なんだよ」
下を向いて両手を握り締める。
「ホシュスクリプトはね・・・」
言葉を遮る。どうしても言わなきゃいけない、収まりがつかなかった。
「知っててやったんですかお」
「彼の望みだった」
「そんな事・・・何も感じなかったんですかお」
ショボーンさんは口に煙草を咥えたまま、また遠くを見つめた。寂しそうな顔で。
「そんなわけないさ」
「なら・・・」
「グーンはね・・・守りたい物が多すぎたんだよ。君も彼女も、この世界すら救おうと本気で考えてた。
乗ってみて分かっただろ?あのホシュの素晴らしさを」
手が痛い、爪が食い込む。
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 18:14:05 ID:ts0xIBvr0
「お母さんはどこにいるお」
「あのイッテヨシがどこから現れたと思う?」
ショボーンさんは遠くを見ながら話し続ける。
「彼女が設計したんだよ。ホシュも、バルスも」
「バルス?」
「昔の映画の中での台詞さ、飛行空母バルス。
それが、彼女の設計したもう一つの兵器の名前だ。
それさえあれば、この世界のどこにでもスクリプトを運べる。どこだって攻撃できる」
「お母さんはそこに?」
「手紙に書いてあったよ。バルスの潜伏場所も、バルスを破壊できるのはホシュ以外には私しかいないとも」
「何で・・・」
「君を守りたかったんだろう」
悔しさに涙がこみ上げる。
お母さんの気持ちも。お父さんの気持ちも。
それを知った上で、あの兵器に二度と乗りたくないと思ってる自分の気持ちさえも。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/06(日) 18:15:12 ID:ts0xIBvr0
校門を出るとそこにはツンがいた。いつもみたいに真っ赤な顔で。
「風邪でもひいたのかお?」
声が出た、自然に。
「・・・・・・ばか」
並木道を二人で歩く。いつも道理に。
いつもと違うのは、ボクもツンも何も喋らずに下を向いて歩いてるという事だった。
先に口を開いたのはツンだった。
「怪我とか・・・してないの?」
「心配してくれてるのかお?」
「ち・・・違うわよ!!ただ、怪我してるのなら看病するのは私しかいないと思うから・・・その・・・」
ツンは歩くのを止めて、ボクの顔を見つめてきた。ボクも吊られてツンの顔を見つめた。
「さっき、ショボーンさんから聞いてきた」
昨日の雨はやんでいた。快晴とはいかないまでも、秋の木漏れ日ぐらいは感じる事が出来る。
「いくの?」
ボクは大きく深呼吸をして慎重に声に出してみる。
「いくお」
思ったよりもちゃんと声は出たみたいだ。
「お母さんのため?お父さんのため?」
もう一度深呼吸をして慎重に声を出す。
「ツンのためだお」
ツンの大きい眼がさらに大きくなる。ツンの赤い顔もさらに赤くなる。
「それって・・・まさか・・・告白?」
ツンの唇が震えている。それを見てボクの身体のどこかも震えているように感じる。
「あの・・・私も・・・ちがっ!!そんなんじゃなくて・・・私も実は!!」
「うはwwwwだまされてるおwwwwwwwきめぇwwwwwwwww」
ツンはきょとんとした後に大声で笑い始めた。吊られてボクも笑った。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
少し経つと二人とも笑いやんだ。
「それじゃ、いってくるお」
「怪我なんかしたら承知しないからね」
ボクは微笑むといつもの様に両手を広げて走り出した。秋風が吹いている。
だから大声で叫んだ。
「ブーン!!」
姦