かの街に夜は去来した。
未だ夏の尾を引く残暑が、ねとりと闇と同化する。
こつり――――――こつり―――――――
足音は一つ。その規則的な刻みに迷いはなく、
こつり――――――こつり―――――――
ただただ歩を進めるのみ。
闇の中に闇が在った。
漆黒に身を包む人間が一人。
くすり―――――漏れた笑みは何を嗤い、何を悦と見たか、
ただ、その声質は確かに少女のそれだった。
彼の者が闇を引き連れたか、あるいは彼の者こそ闇の具現か。
少女の纏う空気は、明らかに常なる世界のそれとは異った。
こつり――こつり――こつり――こつり――――――
規則的な刻みに、喜悦という感情が付加される。
不規則という規則。
闇は進む、闇が闇を呑み込み進む。真説の闇。
やがて、現れる一つの巨大な建造物。
その壮観な外観とは裏腹に、それは静寂の抱擁を受けていた。
『神野総合医療センター』
そう刻まれた記念碑の横をすいと、縫い行く。
神野総合医療センター―――この街で最も規模の大きい巨大病院である。
「・・・・・・・・」
闇はその場に停滞し、そして取り出すは一本の――――――杖。
「$%Y$&@??U$(&)/?&YT##$%%――――――」
人の身には発音すら適わぬ言語を少女は発していた。
「/?&YT##$―――――――――――――」
振りかざした杖が捉えるは、光が覗く玄関口。
ふっ―――――院内に闇が満ちた。
電気系統がその役を放棄した院内は、
闇とそれ以上に熱気に支配されていた。
恐らく、もう外との差はそうない。
こつり――――――こつり―――――――
仕事を終えた少女は、暗がりの廊下を一人闊歩する。
その規則的な刻みには、今度は余裕という感情が付随している。
少女の足元に、転がる何か。
――――――――――人。
皆が皆地べたに倒れ伏し、すぅと寝息をたてている。
少女の手には、巨大な袋。
何を詰めたかその膨張は極限。
何が入っているかはうかがい知れない。
「あなた――――――そこで何をしてるの?」
「!」
闇の中、そのまた闇の、中の中。
そこから吐き出された一声に、少女は立ち止まった。
「誰――――――――」
問い掛けは闇の中に溶け込む。
黒の少女から発せられた声はおよそこの場にはそぐわぬ可愛らしいものだった。
かつり。
踏み出す音。少女の履く革靴とは異なり何か木片のようなものを叩く音。
「別に名乗るほどの者でもないんだけどね」
闇の中から吐き出される返答。
黒の少女は窓から差す月光のみを頼りに、その何かを目で追う。
かつり。下駄と白足袋。
長く艶やかなポニーテールの黒髪。手に携えしは竹刀。纏いしは白装束。
一人の少女だった。
「何故?という感じね」
白装束の女は、彼女の思考を汲み取り言葉につづった。
黒の少女の肩にわずかな震え。
全身を黒で飾っているためにその表情はうかがえない。
「即席結界を破るなんて朝飯前よ」
ふふん、と満足げ口の端を釣り上げる。
それはまだ小さな弟に向かって何かを自慢する姉のようで愛らしい。
「まったく―――――ようやっと補習から開放されて、帰宅しようとした
道すがら、妖の気を感じて来てみれば・・・とんだヤブ蛇ね」
言うと、少女はどこからともなく一枚の紙を取り出す。
折紙ほどの紙に魔法陣のようなものが刻まれている。
「でも、これは一体何なの?」
ぴんと指で弾く。
紙はふわりと宙を舞い、大気がそれを主の足元へと静かに運ぶ。
「あなたは即席結界にこれを用いたようだけど私はこんな術式は知らないわ。
見たところ陰陽道の五芒星に、酷似しているけど、しかしそれとも違うわね」
じりっ、黒い少女の後退。
もはや暑さすら感じられぬほど、ぴんと張り詰めていく空気。
沈黙。
互いに床と足が同化したかの如く一歩も動かない。
「斬捨てはしないわ―――でも、少なくとも私の範疇で人の世に害を及ぼそうとするなら
痛い目を見るわよ?」
81 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 21:21:55 ID:bw33eRYJ0
長く艶やかなポニーテールの黒髪
だけ読んだ
もう限界ごめんね続きないかも
83 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 21:25:19 ID:2ZiHKVy10
……つ、ツンデレ分は!?
^^;
あと少し話しが続けば・・・まじで申し訳ない
85 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 21:27:38 ID:2ZiHKVy10
ご、ご苦労様???
とりあえず続き書いてきます
87 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 21:33:06 ID:2ZiHKVy10
がんばれ〜
88 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 22:09:28 ID:78fekRA9O
あ
89 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 22:17:04 ID:+zG3Dr1RO
>>78 文章力はあるんだろうけど文体がキザすぎてキモいな
90 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 22:34:13 ID:A5rlgNut0
唐揚げマダー?
91 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 23:14:08 ID:8gLlLrQP0
弟「ぶええぇぇっくしょぉぉい!!」
姉「ちょ、きっっったな!ご飯食べる時にくしゃみしないでよ!」
弟「仕方ないだろ!風邪ひいてるんだから!」
姉「なら手で押さえるとかしないの!?ご飯食べる気なくなったじゃない!」
弟「す〜い〜ま〜せ〜ん〜。いいよ、俺一人で食べるから」
姉「はぁ!?何ふざけた事言ってんのよ!誰が飯作ってると思ってるの?私よわ・た・し!罰としてあんたも飯抜き!」
弟「な、ふざけんなよ!こっちは病人だぞ!」
姉「はいはい。病人なら部屋でおとなしくねる〜」
弟「飯食わせろ〜!」
姉「部屋で寝ときなさい!!」
弟「うぅ・・・腹減った・・・」
コンコン
姉「ちょっと?」
弟「・・んだよ」
姉「おかゆ作ったから食べなさい」
弟「なんでおかゆなんだよ〜」
姉「私も何か軽い物食べたかったし、あんたも風邪ひいてたし。で、食べるの?食べないの?」
弟「食べるよ。・・・ありがと」
姉「どういたしまして。明日のご飯何がいい?」
弟「・・・何で?」
姉「風邪引いたときは好きな物食べてぐすうり寝るのが一番なのよ」
92 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 23:14:29 ID:8gLlLrQP0
弟「さっき食べさせてくれなかったくせに」
姉「うっさい。明日もご飯作らないわよ。」
弟「はいはい、ごめんなさい」
姉「よろしい何がいいの?」
弟「・・・・・・・・ハンバーグ・・・・」
姉「あはは。ほんと子供ね〜」
弟「うっさい・・・・はい。ごちそ〜さまでした」
姉「おそまつさまでした」
弟「・・・・・・・何?」
姉「何が?」
弟「いや・・・もう用ないだろ?」
姉「用がなきゃいちゃダメなの?」
弟「そういうわけじゃないけど・・・」
姉「・・・・寝るまで手つないでてあげる」
弟「いやいやいや、いいから。飯食ったの?」
姉「遠慮しなさんな。飯なんて一回食べないくらいでどうにもならないわよ。」
弟「手、離して。」
姉「ダメ」
弟「・・・・・・・」
93 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 23:14:49 ID:8gLlLrQP0
姉「もしかして、本気で迷惑?」
弟「・・・・・別に・・・」
姉「良かった。素直でよろしい」
弟「・・・・・」
姉「・・・・・・・・寝た・・・かな?」
弟「(寝れるわけねえだろうが)」
姉「ふふふ。寝顔かわいい〜・・・・・」
弟「(何言ってんだこいつ・・・)」
姉「早く元気になってよね・・・・」
弟「(おhる)」
姉「・・・・スー・・・・スー・・・」
弟「・・・・・・手繋いだまま寝るのかよ・・・・」
94 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 23:15:38 ID:8gLlLrQP0
会話オンリーでやってみたが
アチャーwwwwwwwツンの部分もデレの部分も中途半端になっちったwwwwwwwwww
95 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 23:16:18 ID:aMQ2NWU70
ちょwwwwwwwwww尾根絵x半wwwwwwwwwwwwwwww
96 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 23:16:28 ID:2ZiHKVy10
おつかれ
97 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 23:18:43 ID:8gLlLrQP0
つーかSS書いたんだ
絵師カム
98 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/25(日) 23:50:44 ID:2ZiHKVy10
誰も見ていない隙を見計らって、絵を投下したらどうなるだろうか
よし 見てやるからうp
100 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/26(月) 00:10:05 ID:9DLRUCEK0
まだいたのかよ。
……鉛筆書きの落書きでよければ
101 :
sage:2005/09/26(月) 00:19:28 ID:9DLRUCEK0
102 :
101:2005/09/26(月) 00:20:04 ID:9DLRUCEK0
名前さげてどうするよ、俺。orz
103 :
101:2005/09/26(月) 00:40:26 ID:9DLRUCEK0
ぎゃ嗚呼ああああああああああああああああああああああああ見られてるううううううウウウウウウウウウウウウ
見られるのもつらいが、見られてガチで反応がないほうがつらいと学んだ今日この頃。
もう、すきかってツッコんで。orz
とりあえず携帯でも見られるようにして。
105 :
101:2005/09/26(月) 00:44:25 ID:9DLRUCEK0
俺にそんなことはできない。技術的に。
見る価値自体怪しいが、できる他の御仁に頼んでくれ。
106 :
101:2005/09/26(月) 00:45:31 ID:9DLRUCEK0
そういうわけで、あの絵は好き勝手にしてくれ。
著作なんぞ無視していい。
107 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/26(月) 01:09:13 ID:lQxlmeJu0
ま た ツ ン デ レ か
108 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/26(月) 01:39:12 ID:E+FeJGCCO
な
109 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/26(月) 01:55:13 ID:yUBU1bNn0
>>101 端にカウンターがあるのワロスwwwwwwwwwwwwwww
110 :
101:2005/09/26(月) 01:58:31 ID:9DLRUCEK0
>>109 ばれた!!
いや、だって、気になるじゃん。
111 :
101:2005/09/26(月) 02:09:19 ID:9DLRUCEK0
30人もくるならもうチョイしっかり描けばよかった。orz
くそぅ、うっかりあげちまったからなぁ……。
スペースも余ってるし、いっそ総合ツンデレ投稿所にでもしてしまおうか。
もう誰もいない予感
113 :
101:2005/09/26(月) 02:55:27 ID:9DLRUCEK0
双葉って何だ?
115 :
101:2005/09/26(月) 03:11:18 ID:9DLRUCEK0
こんなのあるんだ。さんくすー
117 :
101:2005/09/26(月) 03:17:09 ID:9DLRUCEK0
できればSSの素材だけでもいいからおいていってくれるとありがたい。
そ、素材?
シチュやら設定やらのことかい?
119 :
101:2005/09/26(月) 03:27:20 ID:9DLRUCEK0
んー、画像なんかでもいいですよ〜
120 :
101:2005/09/26(月) 03:28:39 ID:9DLRUCEK0
とりあえず、少し画像置いて、一本書いて私は寝るつもりです。
ぶっちゃけ、明日ヤヴァイ。
そうかね。
気が向いて、それが持続できればおれも何か書くか。
絵は描けんが。
122 :
101:2005/09/26(月) 03:32:31 ID:9DLRUCEK0
よろしくです。
123 :
101:2005/09/26(月) 03:37:06 ID:9DLRUCEK0
とりあえず、SS一件。素材二件です。
支援お願いします。
なぜちょん切れたほうのSSを残したのだw
むむ、コピペしたら切れてる部分も出てきおった。
どうなっている!
126 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:2005/09/26(月) 05:41:28 ID:lQxlmeJu0
ツンデレって過去のものになりつつあるよな
てか浸透して今更取り上げるほどのものでもなくなったと言うべきか
127 :
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します:
ヒント:姉孕みっ○す