ツンデレにこれって間接キスだよなっていったら 70
644 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:01:30 ID:TrDAR++20
>>641 「ふふ…あははは…」
「お、おい。どうした?」
「あはははははははは!!!ばっかじゃないの!?真に受けちゃってさ。告白なんて冗談に決まってるじゃない。あんたの驚いた顔、まるで魂の抜けたウーパールーパーみたいで、滅茶苦茶笑えたわよ!」
「ツン……」
「あなた、こいつと付き合ってるの?」
「ええ、そうですけど……」
「こいつさ、生活能力も甲斐性もまるで無い駄目男だからあなたも大変だろうけど。…幸せにならなきゃ、駄目よ」
「……あ……はい……」
「絶対に、離しちゃ、駄目だよ」
「おい、ツン…!」
「じゃあねえ、盛大なドッキリに付き合って頂いてありがとうございましたー」
「待て!」
「何よ?私はもうあんたなんかに用はないけど?」
「……いや、…やっぱりなんでも無いわ、じゃあな」
「…うん、じゃあね。 また、明日」
「…!……。ああ、また、明日な」
「先輩」
「なんだ?」
「あの人…、多分…本気…でしたよ」
「…わかってるよ、言わなくても。でも…あいつがああ言ったんだから…俺が突っ込んでも仕方ない」
「……そうですね……」
「あーあ、私…、本当に……馬鹿…だなあ…」
一人ぼっちの帰り道、下手なピエロを演じてた。
「……明日からは……普通に、話せるよね……」
心の中で、泣いてたけれど。
645 :
【SS祭作品】お題:・ツンデレとデート(お出かけ)(2/2):2005/08/06(土) 21:02:58 ID:ZQiHW04K0
>>643 デート前日、ツン宅。ツンが猫のぬいぐるみを男に見立てて明日の予行演習をしている。
ツ「ね・・・・ねぇ・・・・その・・・・私、商店街に行きたいな・・・・ダメ?」
猫のぬいぐるみ「・・・・」
ツ「えぇっと・・・・私、アイス食べたい。ここの広場で売ってるアイス、おいしいって有名なんだよ」
猫「・・・・」
ツ「・・・えーっと・・・アイス買って・・・・それで、一緒に食べて」
猫「・・・・」
ツ「アイスが私の口の周りについちゃうんだよね。で、あいつが・・・・『ははは、お前口の周りにつけすぎw ほら、とってやるよ』
って言って・・・私の口に触ってくる・・・・(////) あああああああっ!! 早く早く明日になれっ!!」
猫「・・・・?」
ツ「あっ・・・もしかして、あいつスケベだから口で舐めてきたりして・・・・・」
ボンッ!
ツ「(////////////////) な、な、な、な、な、な、な、なーーーに考えてんのよ!? お、落ち着けあたしっ! 落ち着け落ち着け・・・・・(////)」
猫「・・・・???」
ツ「むぅ〜〜〜〜〜・・・・・・・ゴロゴロ・・・・・・ゴロゴロ・・・・・うぅ〜〜〜」
猫「・・・・」
ギュー←猫のぬいぐるみに抱きつく
ツ「はぁ〜〜〜、明日が楽しみ・・・・」
そんなことがあったそうな・・・・
646 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:06:19 ID:20YMJNS/0
良作ばかりだな
なんか読んでて燃えて(萌えて)きた
647 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:06:40 ID:IJbiE1Mq0
>>635 「もしもし、地球防衛軍ですか?もう一度木の下まで来てください。」
>>638 かわいいよツンかわいいよ
>>639 王道はホントによい!よすぎるよ!
>>640 おれも実験台になりますよ?あ、俺今ボウズだった。
>>642 ロマンチストな男だな・・・かわいいよ
>>644 切ない!!切な過ぎるよ!!なんだこの胸のうずきは・・・
>>645 あぁ・・・猫のぬいぐるみになりたい・・・
648 :
【SS祭作品】お題:ツンデレ心:2005/08/06(土) 21:06:49 ID:Zywb7e/f0
アイツは何を考えているのか。きっとろくでもないことに違いない。やること成すこと
癇に障る。神様、何であんな奴生かしてるの?
アイツが何を考えているかわからない。アタシをからかって、馬鹿にして。それなの
に私が悲しいとき慰めてくれたのは何故? 神様、アイツはなんなんですか。
アイツが私をどう思っているのか知りたい。好きか嫌いか嫌いか好きか。友達?
敵? ただの他人? そして私はアイツのことをどう思っているの?
アタシの心がわからない。アタシをからかって、馬鹿にして。でもそれが楽しいのは
何故? 一緒に笑うのは何故? 神様、教えてください。私は、いったい――
アイツの心がわからない。アタシをからかって、馬鹿にして。私の事が嫌いなの?好
きと言ったら拒絶する? 神様、今だけアイツの心を見せてください。お願いです。
アイツの心は見えてこない。けれども見える必要はない。好き。あいつがそう言ってく
れるだけでもう何もいらない。神様、感謝します。この出会いをありがとう。
649 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:08:15 ID:IJbiE1Mq0
>>648 詞的な感じがイイネ!何回も読み直しちゃうよ。
650 :
【SS祭作品】お題:ネガティブ系ツンデレ:2005/08/06(土) 21:08:42 ID:M4H0ySL+0
『もう私のことなんか放っておいて』
『…中途半端な同情はしなくていいよ』
『裏切られる辛さはもう知りたくないから…』
『だから…』
『優しくしないで』
(へんな期待をしてしまうから)
『優しい言葉をかけないで』
(あなたの言葉に頼ってしまうから)
『優しく私に触れないで』
(あなたの暖かさを知ってしまうから)
『だからどうか…私に優しくしないでください…』
(あなたの事を…好きになってしまうから…)
651 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:08:56 ID:3YNJoUahO
やべぇ、良作連発wwww
どれに投票すればいいんだwwwww
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:09:05 ID:GV28LQrb0
この1時間、ニヤニヤが止まらない件
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:10:20 ID:3YNJoUahO
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:10:41 ID:IJbiE1Mq0
>>650 過去になにかあった感じだな。安心しろ、俺がそのことを忘れさせてやるよ。
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:10:54 ID:5bRzh/p8O
このスレ見てると知らず知らずニヤニヤしてしまう自分がいる。話書いてる人達GJです!
657 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:11:01 ID:OhnFXcjE0
これだけラッシュが続くと風呂に入れないwwww
>>652,654
(・∀・)人(・∀・)人(・∀・)ナカーマ
659 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:12:25 ID:ZWZdyWmx0
とりあえず三つほど投下したがログ読んでたら書きたくなってきた。
即興で書いてくる
660 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:12:26 ID:7VTtqM110
>>658 (・∀・)人(・∀・)人(・∀・)人(゚д゚ )ノ
661 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:12:54 ID:nNe/58+30
>>657 ガンガル、超ガンガルwwwww
662 :
【SS祭作品】お題:ネガティブ系&ツンデレに告白:2005/08/06(土) 21:13:38 ID:iULeT1Qc0
「なによ…こんな屋上に呼び寄せて…」
誰もいなくなった学校で不快そうにツンは言う
「前から言いたいことがあったんだ…」
男が言う ツンは黙って聞いている
「ツン…俺…お前のことが好きだ…」
その言葉にツンは仰天する
「こんな貧乏で、チビで、弱くって…情けない私を…?本当に…?」
弱弱しくツンが言う
「ああ…なんだって俺はお前が好きだ…たった一つ除けばな…」
「ひとつなんかじゃ…ないでしょ…?どうせ都合のいいこと言って…私を騙そうと…」
「ほら出た、それだよ。俺のひとつだけ嫌いなところって…」
「…性格?でも私、顔も頭も力も…」
「そんなものどうでもいいんだ。ただな…ちょっと聞いてて…」
ツンはうなづく
「うん…私もこんな性格…直したいの…でも私なんかに…」
「俺が一緒にいてやる!」
「え…?」
「俺が付き添ってやるから…一緒に治して行こう…」
「う…うん!ありがとう…でもなんでこんなにやさしくしてくれるの?」
「お前のことが好きだからだよ、最初に言っただろ?」
やさしく男がツンを抱きしめる ツンは胸のうちから搾り出すように言葉を口にする
「あ…私…寂しかったの…誰にも構ってくれなくて…いじめられて…それでこんな性格に…ねえ、泣いてもいい?ちょっとすっきりしたい…」
「ああ…好きなときに泣いとけ。すべて受け止めてやるから…」
その言葉が引き金となり、ツンは大量の涙を流し始める
「くすっ…くすっ…うわぁぁっ…!!」
あっという間に制服が濡れ始める 頭をなでながら優しく、しかし強く男は言った
「俺はいつでもお前の心の支えになってやるからな…安心してくれよ…」
663 :
【SS祭作品】お題:ツンデレと告白 1/2:2005/08/06(土) 21:14:11 ID:H6Y4TOUj0
なんとなく間が持たなくて空を見上げる。空は、眩しいほどに蒼かった。辺りに人気は無い。卒業式直後の屋上なら、まぁこんなものだろう。
「……こんな所に呼び出しといて、だんまりかよ」
そう言ったのは眼前に立つ『彼』。どことなく苛立った雰囲気を纏っているのは、多分私が一言も話していないから。三年もの間私の嫌味を耐え切った彼でも、こんな仕打ちを受ければ流石に怒ってしまうらしい。
「俺、これから知り合いと卒業パーティーするんだ。急いでるから、用事があるんなら早く言ってくれ……高校生活最後の時間まで、お前の嫌がらせには付き合ってられないよ」
吐き捨てるように彼は言う。その、最後の一言が――私の心に突き刺さった。
「お前……泣いてる、のか?」
彼の言葉で、自分の頬を伝う涙に気付く。どうやら緊張のあまり涙腺が緩んでいるらしい。我ながら、自分の弱さが情けない。
「なんで泣いてんだよ……お前、何かいつもと違うぞ?」
彼が言ういつもの私。それは、彼に辛辣な言葉を投げかける私なのだろう。彼にあんな態度を取ったのは、全てが私の弱い心のせい。辛辣な言葉は、彼の前から逃げ出したくなる私が踏みとどまるための、精一杯の虚勢。
こんな私を彼は嫌っているだろう。でも――私が抱くこの気持ちだけは、彼に伝えて置きたかった。
「……私の話を、聞いてください」
この小さな体から、限界まで勇気を振り絞る。涙を拭い、彼の視線を真っ向から受ける。もう、彼の前からは逃げない。もう、後悔の涙で枕を濡らさない。私は、そう決めたんだ。
「あ、ああ……分かった、聞く」
彼の苛立った表情が、真摯なものへと取って代わられる。どうやら私の真剣さが伝わったようだ。さぁ、次の一瞬が私の一生で一度の見せ場。どんな結果が出ても泣きはしない。そんな決意を胸に秘め、私は必死で言葉を紡ぐ。
「わ、私はアナタの事が――」
鼓動が早鐘のように鳴り響く。そんな自分を必死で叱咤。こんな所で負けてどうする、もう後悔はしたくない!
「ずっと……ずっと、ずっと好きでした」
言い終えた。もう、全て終わった気がした。達成感のせいか、ふっと意識が消えそうになって――
「俺は……お前の事なんか、嫌いだ」
気がつけば、彼に抱きしめられている私が居た。
664 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:14:21 ID:iULeT1Qc0
今夜は思いっきり行くぜ!!即興でもうひとつやる、間に合えば…
665 :
【SS祭作品】お題:ツンデレと告白 2/2:2005/08/06(土) 21:15:07 ID:H6Y4TOUj0
>>663 うつむいた彼の表情は分からない。ただ、分かるのは震える彼の体と、その腕に込められた強い力だけ。
「俺は、いつも俺にキツイ事ばっかり言ってきたお前が嫌いだ。俺は、いつも俺へ嫌がらせをしてきたお前が嫌いだ」
弾劾の声が私を打つ。胸が張り裂けそうな悲しみが私を襲い、こぼれそうになる涙を必死で留めようとする。
「俺は、いつも俺を冷たい目で睨んできたお前のが嫌いだ。俺は、いつも俺が困ってる時に追い討ちをかけてきたお前が嫌いだ」
彼の言葉は止まらない。その言葉の奔流が私の心を押し流そうとする。もう、駄目だ。耐えられない。何か熱い物が私のまぶたを押し開いて――
「でもな……この三年間なんだかんだ言ってずっと俺と一緒にいてくれたお前の事が、俺はとても好きなんだ」
涙が、一気に溢れ出した。
「――――え?」
突然の言葉と共に、彼は顔を上げる。その顔は涙でぐちゃぐちゃで――それでいて、満面の笑みを浮かべていた。
「俺も、お前に話を聞いて欲しい。お前に、俺の話を聞いて欲しいんだ」
彼の笑顔はとても眩しくて、彼の言葉は、とても温かい。
「俺は――俺に勇気をくれた貴女の事を、とてもとても愛しています」
泣き顔はもう要らなくて、必要なのは笑顔だけ。ふと、そんな事を思った。
「ははっ、これって相思相愛って奴だろ? 幸せだよ、俺は」
「や、やっぱりアナタは馬鹿ですね……そんなセリフ、泣き笑いで言われても説得力がありません……」
「じゃあ、証拠を見せようか?」
「は、はい?」
真剣な彼の顔が、段々私の顔へと近づいてくる。抵抗する間もないし、抵抗する気もない。私は、静かに目を閉じて……
私達の初めてのくちづけは、塩辛い涙の味がした。
666 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:15:49 ID:GvTzR7vJ0
667 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:16:18 ID:D+Zsg0G30
祭りやってたのか。今から書いても間に合わない。
今年の夏、俺とアイツは田舎の海に来ていた。
夕暮れ間際の潮風が俺達を包んでいく。
「ん〜 やっぱ海はいいよなぁ… お前も来て良かっただろ?」
『アンタと一緒じゃなかったらもっと楽しめたんだろうけど。』
「んじゃ何で付いて来たんだよ。嫌なら来なくても良かったのに」
『勘違いしないで。アンタと一緒に来たかったんじゃなくて海が見たかっただけ。
それにアンタ私以外に一緒にこんな所まで来てくれる人居ないでしょ? ボランティアよボランティア。』
「…素直に一緒に来たかったって言えばいいのにな。 それよりもそろそろ日の入りだぞ。」
『寒い』
「は?」
『潮風が寒いの! アンタの上着貸しなさい』
「薄着で来たのが悪いんだろ… ったく」
669 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:17:26 ID:IJbiE1Mq0
>>662 器が東京ドーム3杯分ぐらいの男だな。惚れたよ。
>>665 ツン、よく頑張ったな。俺も泣きそうだ。
670 :
【SS祭作品】お題:ツンデレと夏祭り:2005/08/06(土) 21:17:36 ID:QNIAPdFU0
「おいおい、遅刻だぞ…」
「しょうがないでしょ、準備に時間かかったんだから!私みたいな美少女が一緒に夏祭り行ってあげるんだから、それだけでも有難く思いなさいよね」
「口に出しちゃうと価値が半減するがな…てか、そんなに時間かけてきてくれたんだ?」
「う、うるさい、アンタに見せるためじゃないんだからね?」
さっきから忙しなく彼女の体のどこかが動き、それに合わせて浴衣も空中で線を描いている。
相変わらず元気な奴だ。
会場は既に人で賑わっていた。屋台からは色とりどりの光と匂いが漏れ、どこか非日常的な何かを感じさせる。
「まずは、どうする?」
「腹ごしらえ」
「即答かよ…食いしん坊が」
「何よ…いいじゃない、別に」
「じゃ、たこ焼きでも買ってくるか」
彼女の手を握る。
「な、何触ってんのよ!?」
「この人ごみだぞ?迷子になるだろうが」
「う、わ、解ったわよ!」
さっきは軽く握っただけだったのに。
彼女の指が、俺の指に深く絡んで…
「お、おい…」
「こっちの方が……はぐれないでしょ」
671 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:17:58 ID:8UvITwci0
672 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:17:58 ID:3YNJoUahO
今の段階で投票したいSSが二桁ある件について
673 :
【SS祭作品】お題:ツンデレと夏祭り(2):2005/08/06(土) 21:18:25 ID:QNIAPdFU0
>>670 そして、祭りはクライマックスを迎えた。
打ち上げられた光の種は、星の見えない都会の夜空を、その寂しさを紛らわすかのごとく昇り、大きな華を咲かせる。
「うわー…綺麗…」
左手にはリンゴ飴。右手に綿菓子。
夜空が光ってから、ちょっと遅れて破裂音が響いてくる。その度に何か反応してる。
そんな子供みたいな少女の、花火の光に照らされた横顔は、とても無邪気で…今まで見たことないくらい可愛かった。
「一体、どんなもんの費用かかってんだろうなァ…」
「ちょっと、人が感動してるのに、現実的なこと言わないでよ」
「はは、悪い悪い」
だから、ついついからかってしまう。
「わぁ…凄い…」
先ほどまで穏やかに華を咲かせていたショーは、今ここで血色を変えたようだった。
狂ったように夜空に咲き乱れる花達。
再び、少女の横顔が無邪気なそれに変わる。
「綺麗だな」
そんな彼女を、もっと愛しく感じた俺は、ゆっくりと肩に手を回した。
抵抗は――ない。
ただ、空の彼方で繰り広げられる光を見つめているだけで。
「今日だけだからね?」
「え?」
「な…なんでもない」
その日、花火が終わるまで、二人はずっと寄り添っていた。
>>668続き
『ちょっ 何抱きついてきてるの!!』
「こうすればお互い暖かいだろ? せっかく来たんだから黙って夕日見ようぜ」
『うぅぅ…(///)』
そして日が沈んでいく
『綺麗…』
「来て良かっただろ?」
『…うん』
「なぁ 来年も一緒に来てくれないか? 一人じゃ淋しくてな」
『…そうね アンタが私から離れない限りどこでも一緒にいてあげる』
675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:19:48 ID:D+Zsg0G30
>>671 しかし今から書いてみるぞ。だめもとで。
676 :
【SS祭作品】『A Second Button』 お題:ツンデレと告白(1/2) :2005/08/06(土) 21:19:51 ID:QNIAPdFU0
「よし、ありがと、市川君」
男子学生から使い捨てカメラを受け取る。
卒業式恒例の写真撮影の真っ最中だ。
「まあ、お安い御用だよ…あれ?そういえば、アイツとは撮らないん?」
「あ、アイツは関係ないわよ!別に、そんな関係じゃなかったし…」
「慌ててる辺り、怪しいなー」
「…とにかく、アイツには別に声かけない」
そう…かけられるわけ、ないじゃない…
私は、これから、アイツに、想いを伝えるんだから…
アイツとは昔からの仲だった。
小学校、中学校、高校まで同じで…
いつからだろう、素直になれなくなったのは。
昔からアイツの事は好きだった。
友達としての『好き』なのか、家族みたいなものなのか、恋愛感情なのか…多分、『全部』だと思う。
昔は、私の方が背が高かった。でも、だんだん追い越されていった。
それに反比例するように、好きって気持ちはどんどん大きくなって…
いつしか、彼に辛く当たるようになってしまった。
素直になれずに、悩んで、苦しんで…でも彼の前ではやっぱり素直になれなくて。
そんな自分が馬鹿馬鹿しくて、惨めで、どうしようもなかった。
だからこそ、その想いに…今こそ終止符を打たなければならない。
私は歩き出す。彼の元へ、覚束ない足取りで、一歩ずつ。
心臓が絶えず躍動して、不安定な、壊れてしまいそうな気持ち。
「あれ?」
いない…彼がどこにもいない。
もう……帰っちゃったの?
「アイツだったら、校舎に入ってったぞ」
677 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:20:01 ID:nNe/58+30
>>665 あえて今感想を書く。素で泣いた。本当。
678 :
【SS祭作品】『A Second Button』 お題:ツンデレと告白(2/2) :2005/08/06(土) 21:20:48 ID:QNIAPdFU0
>>676 「なっ…い、市川君?」
「はは、やっぱり俺の読みは正しかったか。グッドラック」
「市川君…あ、ありがとう…」
私は走り出していた。
とにかく彼に会いたかったから。
3階までダッシュで登って、引き返して、戻る途中の踊り場。
そこに彼は居た。こちらに気づいたのか、上を見上げる。
「お、お前…」
「どこいってたのよ!?探したのよ?」
「え…?」
「あ、ごめん…」
爆発しそうな気持ちが口をついて出る。慌てて謝罪した。
「き、急にどうしたんだ? なんか用?」
「そ、その……わ、私、ずっと、アンタの事…」
言葉が、紡がれない。
喉元まで出掛かってるのに…何よりも伝えたい気持ちなのに…
「うっ…ひぐっ……」
泣き出してしまう。多分、彼は困った顔で私を見上げてる。
ゴメン、ゴメンね…困るよね…いきなり、泣かれたら。
「おい、前向け!前!」
そんな彼の声に、顔を上げた瞬間…それは飛んできた。咄嗟にキャッチする。
「…え?」
「先に言われちまったな…それが返事だ」
そのまま階段を降り、歩いていく彼。
「ちょ、ちょっと…」
私の声をよそに、彼は颯爽と去っていった。
私の手の中に、一つの学ランのボタンを残して。
679 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:22:29 ID:3YNJoUahO
680 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:22:59 ID:IJbiE1Mq0
>>673 甘いなぁ・・・GJ!!
>>674 その男の積極さが俺にもあれば・・・
>>678 市川君はツンのことが好きだったんだ・・・それなのに、男の為に身を引いたんだよな・・・
あなたは何でいつも私に優しくしてくるのですか?
こんな薄汚くて、頭の悪い、いじめられっ子な私を…
近寄らないでください、言葉をかけないでください
私にかかわったらあなたまでいじめにあってしまう
そんなの…私は耐えられない
しばらくして、やっぱりあなたもいじめの標的になった
でも、あなたは変わることなく私に接してくれた
血を流して来たこともありましたね…何があなたをそうさせるのですか?
同情を引くため?人気を得るため?それとも…何か他の理由があるのですか?
ずっと考えてきたけれど、今日あなたは教えてくれた。
私が…好きだから…?冗談はやめてください
嫌われたことはあっても好かれたことなんて…
でも、気づいたら…私はあなたを完全に信用している…
好きっていう気持ちって、こんなものなんでしょうか…
あなたは私が何を言っても一緒にいてくれる…
私は…あなたが好きです。あなたと一緒にいたい…
最後にひとつだけお願いします、もう…私を放さないでください
みんなGJ!!
俺には感想を言うくらいしか出来ないが、ガンガレ!超ガンガレ!!
683 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:24:12 ID:3YNJoUahO
>>671,675
今からでもガンガレ!超ガンガレ!
684 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:29:17 ID:QNIAPdFU0
>>681 GJ!!主人公の優しさが読み手に伝わってくるみたいでイイ!
…ツンデレじゃない気はするけどGJ!
685 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:29:30 ID:IJbiE1Mq0
>>681 顔を上げろよ・・・お前は汚くなんかない・・・俺にとっては世界で一番きれいな女の子だ・・・
686 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:29:55 ID:7JlOFPgIO
このスレを涙をながしながらニヤけて見てる僕は変人ですか?
皆様GJです
687 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:30:09 ID:7VTtqM110
今回は感想歓迎なんだな。
普段のときは全レス厨ウザーだけど。
漏れもこんな文章書ければなぁ…
688 :
【SS祭作品】お題:ツンデレとデート:2005/08/06(土) 21:30:30 ID:IJbiE1Mq0
「なぁ、話があるんだけど・・・」「えっ、・・・何よ。」
「俺・・・デートすることにした。」「え・・・えぇ!?あっ相手は誰!?」
「・・・別に誰だっていいだろ。・・・そのことでお願いがあるんだ。」「・・・何?」
「俺、デートなんてしたことないからさ・・・女の子が喜ぶ場所とかしらないんだ。だから・・・その・・・明日の下見に付き合ってくれないかな?」
「い、イヤよ!どうしてそんなことにアタシが付き合わなきゃいけないのよ!その・・・デートの相手に直接好きな場所とか聞いてみればいいじゃないっ!」
「それが出来ないからお願いしてるんだよ。な、お願い。このとうり!」「・・・イヤよ・・・なんで私が・・・」
「頼む!」「・・・アンタ・・・その子のことが本気ですきなの?」
「・・・好きだ。」「・・・ちゃんと大切にして上げれる?」
「もちろん!」「・・・わかったわ・・・しょうがないわね・・・アタシが女の子の好きそうな所とかいろいろ教えてあげる・・・そのかわり・・・もうこれっきりだからね。」
「あぁ、わかった!ありがとう!」
(こんなに嬉しそうにして・・・よっぽど彼女のことが好きなのね・・・)
次の日・・・
「ありがとう!ホントに助かったよ!」
「・・・どういたしまして・・・これでもしデート失敗したら・・・ただじゃおかないからね。」
「あぁ、わかった・・・サンキューな。」「それじゃあね。バイバイ・・・」
この後、アタシは家に帰ってベッドに横になり、枕に顔をうずめて泣いた。いままでアイツのことをこんな風に考えたことはなかった。
今になって、どれだけアイツのことが好きなのか、初めてわかった。
いまさら「好き」何ていえない・・・アイツは他に好きな人が出来たんだ・・・今アタシがこの気持ちを言っても・・・彼を苦しめるだけ・・・
それなら・・・このまま言わない方がいい・・・アイツが幸せなら・・・それでいい・・・
そんな時、電話がかかってきた。その相手は・・・彼からだった。
「・・・何よ。」
「お前・・・明日ヒマか?」
「ヒマだけど・・・アンタ明日デートでしょ?」
「うん、だからだよ・・・。」
「えっ?」
「・・・明日、俺とデートしてくれないか?」
おわり
689 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:30:33 ID:Tjlys6DzO
祭りお題:ツンデレとお出かけ
お「なぁツン海行こうぜ海」
ツ「……嫌です。一人で行って下さい」
お「そんなこと言わずにさ。アイス買ってやるから」
ツ「……ハーゲンダッツで手を打ちましょう」
お「現金な奴め。まあいいやじゃあ一時にVip海岸に集合な」
ツ「………わかりました。でも私はハーゲンダッツの為に行くわけですからお忘れなく」
午後一時Vip海岸
お「いやー、人がいっぱいるな」
ツ「夏ですから当たり前です」
お「まあそう言われればな。それより泳ごうぜ」
ツ「嫌です。私は泳ぎに来たわけではありません。ハーゲンダッツの為に来たのです」
お「へー。じゃあその袋なんだよ?」
ツ「こ、これはその……」
お「ほら水着持ってきてるんだろ。さ、着替えてこいよ」
ツ「うー……わかりました。でも笑わないで下さいね」
着替え終了
ツ「………お、おまたせしました(///)」
お「ちょっスクール水着かよ」
ツ「………帰ります」
お「待て待て。俺的には最高だと思うんだが」
ツ「そ、そんなに見ないで下さい。………恥ずかしいです」
お「お前が可愛いすぎるからだよ」
ツ「…………もう勝手にして下さい(///)」
690 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:30:55 ID:ZQiHW04K0
ちょwwwwwwすごい量wwwwwww読むの大変だwwwwww
後30分、もう一個くらい投下するかwwww
691 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:33:52 ID:3YNJoUahO
>>688 頬がさけるくらいニヤニヤしてるwwww
692 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/08/06(土) 21:33:57 ID:IJbiE1Mq0
>>689 男の好みを下調べしてきたツンに萌えた。・・・違うの?