クソ怖い話　弐

ﾙｰﾙ
･びっくりﾌﾗｯｼｭ系は怖すぎるので禁止(ﾀﾞﾒ､絶対!)
･呪い系は先に注意書きしておく
･ｵﾅﾇｰ&うんこは先にしておく
･クソ怖めでたのむ

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ここには誰も居ないの？私は居るのに誰も居ないの？

呪われた皆は大丈夫かしら？
嗚呼、私が声を上げなければ皆は呪われなかったのに…

外が明るくなってきた…私の心は暗いまま
太陽が照らし出す景色…私の心は照らさない
これを読むことがあったなら、私を忘れないで
霞む視界の中で、ただ一つ見い出した光
長く冷たい道を裸足で歩く私を導いてくれた光




貴方は気付いてくれた。

名を付けてくだしゃんせ
名も無きこの私に
身を庇うてくだしゃんせ
か細きこの私を…

舌回し舞わし歌い詠いながら歩く私の手には飴
そうだ「べっこう飴」と名付けましょう。
喉を焼く甘さに耐えればやがて消えゆく、甘さを求めてまた舐める
　回　り　廻　る　終　わ　ら　ぬ　舞　を
地　に　足　つ　か　ぬ　湖　面　の　波　紋

「べっこう飴」と名付けましょう。

そうそう、べっこう飴と謂えばあの有名な話。

赤子のために毎夜飴を買いに行く女の幽霊の話
墓の中で産まれた我が子に死して尚飴を与える

なんとも美しく哀しげな話


私も可愛いこの子に飴をあげました
けれど口元が汚れるばかりでちぃとも食べてはくれません
まばたきはするのに口が開かない
それもそのはずこの子はお人形
飴は自分の口に入れ、この子は手から溢れ落とそう
操り人形の糸を切り、ぐにゃりと垂れた片腕を抓んで川へ流そう

可愛い可愛い日本人形
真っ白い顔に真っ赤な唇
小首傾げてちょこんと座る
じぃと見やれば微笑むおみな
目を離せば伸びる黒髪うぞうぞと
叫ぶ間も無く絡めとられる我が身は
赤い暗い空に溶けて消えた窓の残雪か



日が昇る また明日 さようなら