1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/09(土) 21:24:53 ID:INIWa4EDO
レスつけてあげるね
3 :
hamada ◆/I03giEWww :2005/04/09(土) 21:35:54 ID:LBeIiOtW0
追いついた二人の伴天連を迎え討つべく、ニータは印を結び残り少ないフォースで陣形を発現させた。
それは半径を五百メートルとし術者以外の者のフォースを削ぐ、防御系の陣術“半絶陣”。
そしてそれを存分に生かし戦うのが兄マージ。
連係戦術は能力以上の効果を発揮しより強大な者への有効な活路となる。
ココロ兄弟の真髄、見せてくれる!
「さすがはリディアのフォース使い、あの戦線を抜けて我らに追いつくとは驚いたぞ。
だが次はこのココロ兄弟の矛・マージがその頭砕いてくれよう」
4 :
hamada ◆/I03giEWww :2005/04/09(土) 21:48:45 ID:LBeIiOtW0
高く宙へと舞い上がったマージを目で追うローレンスは一応、
反撃の術をストックすると備前長船を抜きけん制の体勢に入った。
マーフィは自分で何とかするだろう、見たところマージと名乗る男にそれほどフォースは感じない。
キャンプ地の獣を放ったのは奥に見える小柄な男の方か。
であれば彼にももう殆どフォースは残っていないはずであり、この場でローレンスが恐れる要素はない。
既に勝負はついている算段だ。
「神父め、逃げずに迎撃するか。
リディアの伴天連が唯一愚かなのは、自分に絶対的な自信を持ち勝ち誇っている点よ!
この爆烈天中落しで粉々にしてくれる!」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/09(土) 21:51:43 ID:/wFvglqc0
あぁ ガンカタとかいうのを使って敵を倒すアノ映画ね
俺はベオウルフでリアルインパクト派
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/09(土) 21:55:34 ID:JskWpzPZ0
リベリオンってデビルメイクライに出てたな
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/09(土) 21:56:33 ID:TVBqzxRR0
個人的にはアルテミスで遠距離からいじめるのが好きだな
9 :
hamada ◆/I03giEWww :2005/04/09(土) 22:03:24 ID:LBeIiOtW0
巨大な身体を唸らせながらストレートを放つ如く、右手を引き構えローレンス目がけ加速する。
これを受けるのは賢明ではないと判断したローレンスはけん制より迎撃に策を転じ、
左に封じていた術を頭上に滞空するマージめがけ放った。
「極氷」
具現した冷気をまとった氷の集団が来襲するアンゴルモアの大王に襲い掛かる。
まともに受ければその手は冷凍侵食され、やがて砕け散ってしまうだろう。
そしてローレンスが見るにマージの肩口から右手にかけて氷の侵食は始まっている、決まったか。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/09(土) 22:06:31 ID:k+D1kBfH0
ガン=カタは拳銃を総合的に
使用する格闘技である
(゚д゚ )
(| y |)
この格闘技を極めることにより…
( ゚д゚) ;y=‐ ;y=‐
(\/\/
攻撃効果は120%上昇
( ゚д゚) ;y=‐
(\/\
\ ;y=‐
防御面では63%上昇
ー=y;―
|
(゚д゚ )
ー=y;_/| y |
ガン=カタを極めたものは無敵になる!
ー=y; ( ゚д゚) ;y=‐
\/| y |\/
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/09(土) 22:07:54 ID:JXVuzujK0
俺はやっぱエボアイかな。リベリオンも安定してて好きだな
まとめサイト〜今までのログが無いと楽しめません
13 :
hamada ◆/I03giEWww :2005/04/09(土) 22:21:14 ID:LBeIiOtW0
耳の鼓膜を破る勢いの覇気を放つマージは凍りつく右手でストレートを繰り出した。
とっさに備前長船で受け流そうとするが強力な圧殺力に刃は折れ、そのまま身を引いたローレンスの前の地を砕いた。
予想以上の破壊力が炸裂し、直径数センチの隕石が落ちたような小さなクレーターが現れた。
まさかフォースをまとわずにここまでの威力を帯びるとは。
だが非常に大振りな技ゆえの隙、ローレンスは見逃さない。手早く結んだ印を解放し術を彼に向かい放つ。
威力は小さいがヒットすれば動きを鈍らせることくらいはできよう。
「これは」
>>12 上にまとめサイトがありますので良ければ一読どうぞ。
8話までは読んでるのですよ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/09(土) 22:30:08 ID:TGX/Oci90
再開キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !
16 :
hamada ◆/I03giEWww :2005/04/09(土) 22:38:49 ID:LBeIiOtW0
思わず声を上げたローレンスの前を無数の砂塵が舞い上がる。先の衝撃で地中の内物質が巻き起こったか。
気配を探るとマージは元の場所にはもういない、この悪視界に乗じて攻撃してくるつもりか?
術を寸止めしキープしながら折れた備前長船を握り締める。マージのフォースが小さい分、気配を頼らざる得ない。
「でやあ!」
刹那の瞬間に砂塵の中より姿を現したマージの右フックを腹部に受け後退するが、その際にキープしていた極風を近距離で放つ。
彼はそれをまともに受け左手首より下を失うが表情を煮えたぎらせ大声で痛みを押し殺した。なんという自制心であろうか。
まとめサイトに貼ってある過去スレでは見れないのでしょうか?
過去ログってDAT落ちしたスレのことを指すのではないのかな?誰か詳しい方、助太刀願います。
17 :
まとめの人:2005/04/09(土) 22:50:21 ID:UmMTigno0
>>14 まとめの人まとめるの初めてだから遅くてゴメンね。
18 :
hamada ◆/I03giEWww :2005/04/09(土) 22:52:06 ID:LBeIiOtW0
「しかし極の術を二回もまともに受け、なお立っていられるとは。
正直、自らの力不足を感じえませんが少々疑問ですね。
貴方にフォースはさしてない、ですが生身ではフォースでしか削げない術をいかなる手段で防いだか。
精神力だけでは説明つきませんね」
それに折れた備前長船も不可解だ。これは正宗に匹敵するほどのものであり、ローレンスの強大なフォースにも十分耐えうる。
にも関わらず、彼の右ストレートに力負けしてしまった。
確かに彼の攻撃は鍛練が積まれた鋭いものであるがフォースをこめた名刀をそう簡単に折れるだろうか。
19 :
hamada ◆/I03giEWww :2005/04/09(土) 23:02:21 ID:LBeIiOtW0
「神父、足元を見てみろ」
マーフィの言葉に従って目を凝らすと確かに、淡い光線で描かれた陣形のようなものを確認できる。
そこからは大きいフォースの波動を感じる、弟の術か。
「これに気付かねえとは鈍感な野郎だな、お坊ちゃまの護衛で鋭い観察眼が退化しちまったか。
これは察するに封陣、あんたと空飛び山の戦闘を見る限りこれはフォースを封殺するものだな。
陣形の完成度、術者の器より完全に封じるとまではいかないようだが半減程度の効果はありそうだぜ」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/09(土) 23:03:17 ID:TGX/Oci90
>>14 まだまとめサイトに載ってないところをメモ帳にでもまとめてうpしようとしたのだが
思ったよりも相当長い・・・もうちょっとまってくれるならがんばってまとめるけど、いる?
21 :
hamada ◆/I03giEWww :2005/04/09(土) 23:05:31 ID:LBeIiOtW0
すいません、今日はここまでにします。久々なので脳みそがついて来ない・・
それにしてもVIPで保守しきれるかな。ちょくちょく携帯から頑張ってみます。。
>>20 いります。おねがいします。
>>17まとめてるだけでもありがたいですよ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/09(土) 23:52:20 ID:TGX/Oci90
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 00:03:51 ID:KMsrUM9/0
ありがとん!!!!!!!!!!
25 :
まとめの人:2005/04/10(日) 00:11:30 ID:z3sBUHjK0
9話更新しました・・・つか、れ・・・た。寝よ。
更新が遅れていて本当に申し訳ないです。
26 :
hamada ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 00:24:17 ID:WyqLKl/00
まとめの中の方、お疲れです。更新いつも大変そうですね。。
久々に見るオンバトに出てる芸人、結構メンツ変わりましたね。
もじもじハンターまだいたんだなあ・・・
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 00:24:25 ID:mKO2S9ad0
復活記念保守
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 01:04:41 ID:jQT6SaUi0
寝る前に保守
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 01:21:38 ID:cF7Ng5lM0 BE:32647542-
おいおい、再開してるとはしらなんだ
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 02:26:08 ID:KMsrUM9/0
31 :
hamada ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 02:32:33 ID:WyqLKl/00
寝る前に保守を。
デスニュスレは凄いなあ、あれは落ちないね。
ここもいつかあんな人が集まるといいな・・・・ではでは
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 02:33:21 ID:N8zHn0PL0
あれか レベルか
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 03:12:34 ID:baPIP1sNO
ほ
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 04:16:42 ID:cF7Ng5lM0
し
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 04:50:51 ID:gTbbOyvIO
ゅ
おやすみ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 05:54:56 ID:cF7Ng5lM0
保守
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 06:03:39 ID:11+0QUZl0
なんだっけ緑色ででかいホムンクルスだろ
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 07:47:49 ID:bebxxh0a0
元ネタワカラナスwwwwww
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 10:04:12 ID:WyqLKl/00
保守
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 10:29:16 ID:baPIP1sNO
起床保守
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 11:30:58 ID:EvkHm73L0
ほ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 11:41:04 ID:lUyci9DI0
初めて読んだけど面白い。
続き期待してます。
そして保守
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 12:43:57 ID:96fOst0q0
ほ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 13:45:13 ID:gTbbOyvIO
し
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 13:46:42 ID:nT3dF8p50
ゅ
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 14:49:14 ID:jQT6SaUi0
ho
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 15:56:22 ID:jQT6SaUi0
syu
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 16:53:28 ID:nNCgq1UP0
グ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 16:59:25 ID:2pBgmNmY0
どこまで読んだか忘れたwww確かサターンボールみたいなのがでてきたあたりなんだけどどのくらい進んだ?
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 18:31:48 ID:nNCgq1UP0
>>49 作者が規制にあっちゃったのであんまり進んでない
映画の方かと思った
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 19:38:43 ID:gTbbOyvIO
降臨待ち
53 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 20:15:52 ID:WyqLKl/00
半減、そう。それであれば説明がつく。
ローレンスの高いフォースより放たれる極系の術を致命傷とせず、なおも向かってくるマージの驚異的な屈強さが。
「フォースを制するフォースですか。なるほど、私としたことがそのような手に見事なまでに陥ろうとは。
これは不覚でしたね」
マーフィは神父のフォースの流れが変化していることに気付いた。
フォースとは主と共に存在するものであり、一種の心の鏡ともなる。
フォースが怒りに満ちればそれは心も等しくそういう状態を示す。
今のローレンスのフォースは怒りとは違った、そう戒めであろうか。
そんなものをマーフィは肌に感じえる。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 20:18:44 ID:96fOst0q0
「はまた」なのか「はまだ」なのか
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 20:19:46 ID:1ZWnhKFA0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
56 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 20:32:52 ID:WyqLKl/00
「ですが不覚という感情など今の私には小さきもの。
不覚をとったのであればそこより学び、また取り返せばよい。
なにより許せないことはこの程度の封陣に遅れをとってしまう、自分自身の未熟さ。
いくら貴方が研ぎ澄まされた鍛錬に磨かれた者であっても、フォースをさして持たぬ者に愛刀まで折られようとは。
この先、このような未熟さを露呈する私が信之助様を政府や他のフォース扱者から守れるでしょうか」
自らに戒めの念を縛りつけながら、震える神父はその手を凝視している。
マージは正直こいつはやばいなと心の中で呟きながらも、勝ち筋への到達点を考えていた。
先の砂塵に紛れて神父に与えたフックで相当のダメージを受けているはずである。
先に手負いの神父を仕留めその後、あのサングラスを始末するか。
ニータの話では奴にフォースはない、厄介なのは手にしたあの球状の武器。
あれにさえ気をつけていれば問題ない。
57 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 20:44:35 ID:WyqLKl/00
「いける! 次の爆烈天中落しで貴様を仕留め、最後にニータの術と俺の拳の連係でサングラスを片付けてやるぜ。
ニータ、神父を始末次第、不要となった半絶陣を手仕舞いし最後のフォースを振り絞って術を造れ」
戦闘の手順をいまいち戦い慣れない弟に言い放つと、巨体を再び宙へと舞い上がらせた。
この技は破壊力の代償に大きな隙を生じるが、地を叩くことにより舞い上がる粉塵でそれをカバーできる。
さらに先のようにそれに紛れ不意をつくことも可能であり、大きなフォースを持たない自分は伴天連に捉えられづらい。
まさに攻防一体としたマージ最強の殺技である。今度は神父のその頭蓋を確実に砕いてくれる!
58 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 20:57:06 ID:WyqLKl/00
「どこへ逃げようとも無駄だ。僅かなフォースを足先に集中し、
虚空を蹴ることで空中を自在に移動できるマージの拳は確実に貴様の頭上へと参上する!
さあ、信じる神への祈りは済んだか、腐れ聖者め!」
ローレンスはふと我に返り素早く状況を把握すると、大極の印を結んだ。
だが風の矢は発現せず印結の残像だけが残った。
なるほど、半減した今のフォースキャパシティではこの術は発動不可ということですか、
ローレンスは納得した様子で対抗策を考える。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 21:05:49 ID:1ZWnhKFA0
ローレンス逃げてー逃げてー!
60 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 21:12:59 ID:WyqLKl/00
「であればフォースには頼らずやるしかありませんね」
マージは上空より、引き抜かれる剣を確認するが槍のようなリーチはない。
ので刃ごと砕けば問題ない。この拳には鉄鋼が仕込まれている、武器破壊などたやすいたやすい。
「そんな物で迎え打とうなど笑止千万! リディアで生まれし者、ここ東の地にて永劫死住まうがいい」
エクスカリバーを上段に構え受身の体勢を取るローレンスを、マージの極拳が捉えた。
拳は聖剣によって本体への到達を妨げられるがマージは確信していた、時間の問題であると。
「なかなかに気丈な得物ではあるが、ひび入り砕けるのに分もかかるまい。
頼みの術も効果なし、勝負あったな!」
61 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 21:21:50 ID:WyqLKl/00
いかに聖剣エクスカリバーといえど、フォースなくしては神のような威力は発揮できない。
その昔アレクサンダー大王がこれを使った際、彼にフォースはなく家来のフォースを持つものが扱い王を勝利へと導いたという。
今ローレンスはエクスカリバーにフォースを注ぎ込んでいない。
半絶陣下では少々力不足であり、彼の勝利への軌跡においてそんな余裕もなかった。
エクスカリバーは多大なフォースを主に求める故、今そうすればエクスカリバーを保てても反撃する力が残らない。
だから今は聖剣本来の強度に自らの命を預けるほかないのだ。
62 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 21:34:21 ID:WyqLKl/00
「知っていますか。このエクスカリバーは決して錆もせず、決して折れもしないそうですよ」
「ぬう、なかなかしぶとい剣よ! 予想以上に硬きものであるな。
だが決して折れぬ剣など存在するものか! いずれ限界が訪れよう」
無論、彼の言うように絶対的なものなど存在し得ない。昔の人々は物事を相対的に表現することを好んだ。
決して朽ちることのない聖剣。決して外すことのないサジタリウスの矢。
それはエクスカリバーが他の剣より優れていただけに過ぎず、サジタリウスの矢を操る者が他の弓者より狙いが鋭かっただけに過ぎない。
神話など彩言に染められたあくまで話である。
63 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 21:44:56 ID:WyqLKl/00
「試すがいい。その虚言が真実であるか、否であるか。
俺は喜んで協力するぞ、貴様の命を代償にな!」
ローレンスはこの間に右手で術を結びストックしていた。
そして先の風の刃で手首を切断された彼の太く屈強な腕を見やった。
右手を鋭く尖らせ、マージの腕の切断面に指先ごともぐりこませた。
それはローレンスの右手殆どが入りきる位まで内部に到達し、マージはあまりの痛みに声を上げた。
エクスカリバーを砕こうとしていたほうの拳を離し、ローレンスの食い込む右手を掴んだ。
だがいくら引こうが決して聖者は離さない。何という力か!
64 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 21:54:09 ID:WyqLKl/00
「あいにくですが、これを折ってしまうと手持ちの刀が無くなってしまうんですよ。
それにこれは大切な方より頂いた大切なものなのです。むざむざ失うわけにはいきません」
「離せえ! 離せ、このくそったれめええ!」
内部より術を放てば人間の構造面は耐え切れず崩壊するだろう。
たとえフォースが半減し威力が多少落ちた術であろうとも。
ローレンスは右手にキープしておいた術をマージの腕の中で発動させた。
多少、自分の手もダメージを負うが仕方あるまい。骨を切らせてなんとやらである。
「このすまし神父がああああ」
「極炎」
65 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 22:03:22 ID:WyqLKl/00
解放された豪火がマージの巨体を内部より蝕み、
脳や眼球を溶かし骨を灰にし筋肉を消失させ皮膚細胞を内側から崩落させた。
残ったのは拳に仕込んであった鉄板のみであった。
「貴方のおっしゃるとおり、この世に朽ちぬものなど存在しません。
現にこれ、一度だけひびが入ったこともあるんですよ」
軽度の火傷を負った手で刃をなでるとそのまま、滑り込ませるように鞘へと洋刀を納めた。
残るはフォースを召喚と半絶陣で殆ど使い果たしたニータだけである。
もうこれは必要ないだろうと判断した。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 22:07:41 ID:1ZWnhKFA0
さすがローレンス
過ちに気づいたときにはもう手遅れだ
67 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 22:12:02 ID:WyqLKl/00
「さて、できれば貴方には色々とお聞きしたのですが、どうでしょう」
既に敗走を悟ったニータにゆっくりと近づきながら、したたかにその聖者は言った。
殺す気はないようだがその左手には、隙なく撃退用の術がキープされている。
反撃は一瞬たりとも不可能である。仮に全快であったとしてもこの神父には勝ち得ないとニータは思った。
兄には分からなかったようだがフォースを持つ自分には、彼の強大なフォースを感じることができる。
だがそれは何か、こう奥にしまい込むようにしてその大半を表に出さないようにしているようでもあった。
つまりそれは潜在する莫大な魔、フォース。
68 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 22:26:14 ID:WyqLKl/00
「そうはいかんなあ」
声はニータの背後より聞こえた。見ると黒髪をつんつんに仕上げた今風の、だが着ているものはこれまた風流な浴衣であった。
年は二十半ばか、やや不細工な面構えをした男であった。フォースはまったく感じないが、状況を踏まえるとそれを断てるほどの者なのであろう。
念のため、キープした術を無散させさらに高位の術を結んだ。既に半絶陣は効力を失っている。
「我の未熟さに気付かんかったこいつらもアホやけど、まあなんや、あんさんはちいと強すぎんねん。
いくら元親衛隊のココロ兄弟でもそら歯が立たんわ。わいが来て正解やったなあ」
腕を大きな袖口に互いに入れながら男はニータに近寄ってくる。そして彼の腕を掴むと、ひょいと空中に放り投げそのまま背負い込んだ。
おんぶする形となった男はローレンスを見やりにこっと微笑んだ。
>>64 しむらー逆ー逆ーw
骨切らせたら意味ねーww
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 22:28:32 ID:nNCgq1UP0
関西弁キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
71 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 22:36:49 ID:WyqLKl/00
「あんさんとはいずれ交える事になろうから、
できれば手負いした今ここで始末しておきたいところやけどこんな荷物抱えてちゃやりづらいことこの上あらんし、
一応フォースはないようやけどお仲間さんもおるしなあ。
もっともそのお仲間さんがフォースを断てるほど達者な方やったらますます困んねんけどな、わいも。
ではまた会おう、ほなさいなら」
そう言うと駆け足で木を登り、森林を豹のように駆け抜けて行った。
深追いを承知の上で彼らをここまで追ってきたローレンスも、さすがにこれ以上は厳しいなと感じた。
キャンプ地に残してきた信之助も心配であるし、ここは退却が賢明であろうとローレンスは見た。
72 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 22:39:39 ID:WyqLKl/00
------------------------------区切り---------------------------------
ちょっと食事休憩を。ガキの使いを見終わったらもう少しだけ書くかもしれません。
>>骨を切らせて
しまった、肉を切らせてだった・・指摘どうもです、そこは肉でお願いします。
別に仕様ではありません。。。
乙。まぁ間違いは誰でもあるべ。
それにしても久々にこの台詞を言えるとは・・・
>>72 このテレビっ子が!!。・゚・(ノД`)・゚・。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/10(日) 22:47:28 ID:nNCgq1UP0
うわーうわーこの流れになんだか泣きそうだ!゜�+.(・∀・)゜+.゜ヒャッホウ
76 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/10(日) 23:21:45 ID:WyqLKl/00
そういえば今日、野球延長したんだった・・ガキの使い、0:00からか。
もう少し書きますね。
77 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/11(月) 00:15:55 ID:+1tyFx4H0
「何とそのようなことが」
キャンプ地は依然、騒然としてはいるがけが人の応急処置もほぼ済み徐々に平静を取り戻していた。
だがキャンプ地の責任者であるモート総長はオレの一つの予測に、反比例して冷静さを失っていた。
手にしたアーミーコーヒーの表面に波紋が立っている。無理もないか、今回のキャンプ壊滅の責任を彼は軍事法廷で問われるであろう。
罪状は事の次第ではあるが思うに、あまりおもわしい状況ではなさそうである。
「無論それは可能性の一つではあるが、この中に反乱軍側のスパイが一人、あるいは数人いることは間違いないだろう。
攻撃の手際のよさ、送り込んできた敵方のキャンプ地に対するジャストな戦闘能力、そして何よりも発見が困難なここを正確に特定できたこと。
以上の点からそう考えるのが妥当であり自然だ。そしてその可能性が高いのは外部の人間であることもまた確かだ。
先も確認したがオレはリディアの起業家でありローレンスは護衛だ、スパイなどではない」
それは本国リディアの公的機関に照会し、しかと総長も確認をしている。そして外部の人間は残り二人。
78 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/11(月) 00:17:33 ID:+1tyFx4H0
「軍医の助手のレディック医師だが、彼もリディアより諸国の医学を学ぶために入国したレジデント(研修医)だ。
これも中央医師会を介する“科学省”に確認をとった。
彼はユースフル総合医療大学を主席で卒業したエリートだ、ひとまず疑う理由もないだろう」
ふとリュークが姿をテント内に現した。
総長は驚きマグカップの中身をリュークにぶちまけたが、物理攻撃を受け付けない死霊には何の影響もない。
そんなことには目もくれずリュークはテントの入り口から顔を出し、周りを見渡す。何かを警戒しているようだ。
「一体どこへ行っていたんだ、リューク。お前が居ればもう少し被害をだな…」
『あのグラサンは居ないのか? 神父もいないようだが』
何だ、ローレンスとマーフィを探していたのか。オレはいきさつを話すと、
足だか何だかいまいち見当つかないものを簡易ベンチに腰掛け一息ついた。
こうしてみるとなんとも人間味を帯びた魔界の住人である。
「一体どうかしたのか。死霊らしくもない」
79 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/11(月) 00:19:09 ID:+1tyFx4H0
総長はリュークの捉え方について自己解決したらしく、ささっと二杯のアーミーコーヒーをこしらえ、彼に差し出した。
もう一つはこぼした自分自身の分である。
『あのグラサン、ちょっと気にかかってな。あいつ、フォースこそ感じなかったが妙に嫌な予感がしやがった。
それで俺は身を潜め、万が一に備えていたわけだが』
そう言いながら付属の飲用火薬をトッピングするリューク。万が一に備えとは……とても死神の言葉とは思えん。
だがやはり予感は思うほかに的中しているようである。
「ではやはり、でもまさか…」
総長もうすうすそれを悟り取った様子だった。残る一人は…
「マーフィ=ロドリゴ。彼はリディアから来たと言っていたそうだが、政府の機関に問い合わせたところ該当人物はなかった。
一般人であれば必ず載っている国民データベースだ、該当無いなど通常は有り得ない。
例え偽名を使っていたとしても、奴が寝泊りしていたテントより採取した垢からDNAを検出し科学省が解析する。
いかなる者でも偽れない」
「つまりそれは」
そう、つまりそれはそういうことを意味する。
80 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/11(月) 00:22:14 ID:+1tyFx4H0
「政府内のコネクションを利用し、治安省管轄のブラックデータリストに照合をしてみた。
これはリディア内、他国問わず世界政府が危険視する者たちがリストアップされている国家機密レベルの情報であり、
ハンターナインや北の情報まであるそうだ。
詳しい個人情報は国家機密ということで教えてはくれなかったが」
カップを取り、冷めてしまったコーヒーを一口する。総長はもう既に顔面蒼白でカップをいじっている。
中身はまだ熱いようで湯気が立っていた。
「確かにその男はブラックデータリストに名を連ねているそうだ。
本名は教えてくれなかったが顔写真を送ってくれた、これがそうだ」
オレは衛星電話で受信した暗号化されたデータを画像に起こし、プリントしたカラー写真を見せた。
そこには総長の見慣れた、だが若干若々しく感じる男の姿があった。リュークもそれを見て顔をしかめた。
誰が見てもやはりそう感じるようだ。つまりこの写真は随分と前に撮影されたものということである。
「ローレンスよ、蝕む根は容赦なく切り払え」
81 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/11(月) 00:27:42 ID:+1tyFx4H0
---------------------区切りー-------------------------------------
今日はここまでにします。ご愛読感謝です。。。。
漫画版リベリオンのキャラデザをまとめサイト内の掲示板で行なっていますので
よければご協力ください。
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 00:29:26 ID:twNIPy0e0
乙
頑張って保守するぜw
まとめの最後とこのスレの頭ではどのくらい間があるの?
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 00:53:06 ID:ln+xUzW70
ほ
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 01:02:34 ID:twNIPy0e0
>>85 そっか。d
まとめさん、自分のペースでいいので頑張ってください
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 01:25:06 ID:v/+le5T8O
寝る前に保守
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 01:51:07 ID:56h/qU4n0
じゃあ俺も
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 02:14:55 ID:twNIPy0e0
じゃあ俺も俺も
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 04:07:42 ID:slpkMaCa0
ほっしゅ
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 05:19:28 ID:slpkMaCa0
保守
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 07:21:18 ID:SkVfv8re0
ほ
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 10:27:07 ID:VK6Rb8QCO
ほ
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 11:42:37 ID:pFpe5uiy0
し
の
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 14:03:26 ID:e9GOYnuV0
せ
ん
い
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 15:45:44 ID:OxYrmmzr0
は
ほ
し
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 17:13:06 ID:v/+le5T8O
の
せ
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 18:10:08 ID:aX6AhQJp0 BE:99413055-#
ん
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 18:19:07 ID:RFgcleaj0
し
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 18:26:39 ID:hHlaTf+80
か
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 18:27:25 ID:qwbHTTgU0
ガンカタ?
109 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/11(月) 19:38:32 ID:+1tyFx4H0
「おいおい神父さんよ。あの着物もほざいていたが、後々面倒になるような奴をみすみす逃すのはナンセンスってもんだぜ。
もっとも、あんたはその手と残りのフォースのあんばいを考えると厳しいがな」
キャンプへの帰還を打診するローレンスにマーフィは、更なる追随をもって先の二人の始末を考えていた。
だがローレンスも、わざわざ死にゆく人間を見過ごすわけにはいかない。かくなる上は腕ずくでも連れ帰る次第である。
「そもそも貴方はフォースをお持ちなのですか。そうでないのであればここより先に貴方を行かせる訳にはいきませんが」
少なくともあの着物の男はフォースを持っている。
勿論フォースを感じないところから本当にフォースを持っていないという可能性も考えられるが、
そんなリスクを冒してまで命際の人間を助けには来ないだろう。
それにマージの死に方を見てもなお、あのような平常心が保てる一般人がいるとも思えない。
つまりそれは自らにフォースがあり、今のローレンスの戦闘能力を把握できているということに他ならないのだ。
110 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/11(月) 19:59:04 ID:+1tyFx4H0
「俺もフォースの性質くらいは知ってるぜ。達者なフォースマンになるとそれを完全に断つことが可能。
つまり俺みたいな人間はそうであるか、ただの一般人であるか。
そしてあの着物はフォースを持っているから一般人では勝ち目は無いからやめとけと」
「その通りです。確かに貴方のその球状の武器は強力です、
先のキャンプ地で見る限り下手な攻撃術より威力もあるでしょう。
ですがある程度のフォース使いにとっては所詮、ただの武器でしかない。
一般人が振るエクスカリバーにさしたる価値はないのです」
マーフィは体に巻きつけてある《サターンボール》を見やりながら、そりゃないぜと言わんばかりの表情を見せた。
ローレンスもGウェポンの威力は知っているがフォースを持たぬ者が扱ったときの威力は、身近なところよりよく判っている。
マーフィは非フォース扱者がGウェポンを使っても十分な威力を発揮すると言っていたが、
確かに彼の扱うGウェポンは信之助のそれを大きく上回るものであった。
だが少なくとも自分の方がより《サターンボール》を、マーフィよりさらに強力に扱えるとローレンスは思っていた。
111 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/11(月) 20:36:48 ID:+1tyFx4H0
「ならその一般人でもフォースを感じることが可能なこと位、あんたでも知っているはずだぜ。
俺はあの着物からフォースは感じなかった、俺と同じってこった」
ローレンスは彼が言わんとしている事をいまひとつ、理解できなかった。確かにそれはそうだが、
ローレンスには両者がどちら側の人間であるか見当がついている。
とにかく彼を行かせる訳にはいかない。
「そしてあんたは俺を行かせまいとしている。それはつまり、俺は“フォースの無い一般人”であり
着物は“フォースを断てる達者なフォース扱者”であると考えているってことだ。
しかもそれにさしたる根拠は無い、いわゆる長年の勘って奴だろ。どうだ?」
ローレンスの考察は確かに彼の言うように、絶対的な論拠を根底とするものではなかった。
だが人間は分かれ道に差し掛かったとき常々、保守的に物事を考えるものである。
客観的に見れば彼らの二つの可能性は五分五分、どちらとも見分ける材料はない。
であればここは基本的に政治や戦争の戦略と等しく、最悪の場合を想定した上での行動を選ぶべきである。
今考えられる最悪の事態とはローレンスの言う通りである。
112 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/11(月) 20:46:48 ID:+1tyFx4H0
「主人が主人なら、って奴だな。これからは政府と同じく、保守派より強硬派の時代だぜ。
勿論、今度の世界政府の対西政策も俺は支持するぜ。
そして今回の俺政府の政策も可能性はフィフティ・フィフティだ。
だがあんたの予想を裏切って俺もフォースマンかもしれんぜ? もしくは着物が一般人かもしれんな。
まああれだ、とにかく心配はいらねえってことだ」
彼はブーツの紐をきつく締めなおすと、さあ行くかという感じにローレンスの後ろ遥か先を見据えた。
それでもローレンスは仁王立ちし、弁慶の如く立ちはだかる。
だがマーフィは彼の方にぽんと手を置くともう一方の手で親指を立て、にかっと笑った。
「なあに、やばくなったら引き返してくるさ。その位の判断は持ってるつもりだぜ。
それよりあんたはさっさとキャンプ地にUターンして、軍医に手を見てもらったほうがいいぜ。
それにあんたはあの小僧のお守りだろ、こんなところで死なすへまはするんじゃねえぞ。
まだ若いがなかなか見所ありそうな奴だ。あいつは大物になる、間違いない」
113 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/11(月) 21:00:44 ID:+1tyFx4H0
手はさして痛みなどは感じなかったが、火傷は放っておくと大変なことになる場合もある、
下手すれば切断ということにもなり兼ねない。
それではチェスが打てなくなり困るではないか、とローレンスは思ったが彼を止めることはしなかった。
こういう男に何を言っても無駄であるという事は昔より学んでいる。
今、私にできることはいち早くキャンプ地へ戻り信之助様をお守りすること、そして彼の無事を祈ることだけである。
「そうそう、一つだけ聞いておきたい事がある」
マーフィは追う足を止めこちらを振り向かずに言う。
それは先ほどの声のトーンとは違い、静かなものであった。
114 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/11(月) 21:02:01 ID:+1tyFx4H0
ちょっと休憩します。
116 :
まとめの人:2005/04/11(月) 21:55:23 ID:34ee+ubu0
10話更新しました。
>>85-86 応援されると更新せずにはいられないのです。
更に自分のペースでいいのでと言われると更に燃えるのです。
117 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/11(月) 22:15:25 ID:+1tyFx4H0
「何でしょうか」
「シンシアって覚えているか」
ローレンスはその単語に何となく聞き覚えがあり、
記憶の断片をかき集めてみるが思い出すには至らなかった。
「いえ、存知上げませんね」
「そうか。ならいい」
彼は森の中へと消えた。
「シンシア……はて、街の名前でしょうか」
-------------区切り--------------------------------
>>中の人
お疲れです。ペース上がってますね。
118 :
ハマタ ◆/I03giEWww :2005/04/11(月) 23:06:50 ID:+1tyFx4H0
すいません、長電話しちゃいました・・・
もうすぐ内Pが始まるので今日はここまでにします。
飽きずに読んでくれた方、サンクスです。
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/11(月) 23:31:37 ID:UKSWkU/80
乙カレー
123 :
hamada ◆/I03giEWww :2005/04/12(火) 00:29:18 ID:LzfwLXCt0
ミムマリオとコブラ師匠が良かった・・・
ミムラさんはオバQといいああいうの良く似合うなあ。
あともし良ければ参考までに皆さんの好きな漫画を教えて下さい。
できれば好きなキャラも・・・
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/12(火) 00:36:39 ID:mVeb7aqi0
DB、スラムダンク、幽遊白書、ハンタ、BASTARD・・・
うはw根っからのジャンプ儲w
誰も知らないだろうが、少年魔法士のレヴィ猊下
メジャーどこではダイの大冒険のポップ
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/12(火) 01:36:48 ID:mVeb7aqi0
保守寝
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/12(火) 02:11:39 ID:JoDubVaPO
ho
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/12(火) 03:12:28 ID:L4L8vrdq0
syu
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/12(火) 06:00:27 ID:dAnfAEEB0
ほしゅ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/12(火) 08:00:39 ID:QLzYhdJO0
ほしゅ
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/04/12(火) 10:06:59 ID:JoDubVaPO
むっしゅ
ぶっしゅ