憂「小さな幸せ」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
 それは突然舞い降りた。

 私の窓辺の小さな幸せ物語。

憂「わぁ、可愛いね、キミ」

 黄色い身体にほんの少しだけ白と黒のアクセント。

 くるくるした黒い目でキョロキョロ。

 ちょっぴりせわしなく頭を振るのはキミのご挨拶なのかな?

憂「こんにちは、迷子のインコくん」

 ふむ、キミは人に飼われてたのかな

憂「ちょっとだけ、いいよね」

 つんつん。

 少し後退り。

憂「あはは、驚かせちゃったかな?ごめんね、インコくん。」
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 14:44:39.91 ID:RqatJ5FpP
ぼくのチンポくんもつんつんしてください
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 14:45:39.19 ID:kaRg2VOoO
 小さなくちばしで羽根をつくろう仕草。

 時々ふんわりもこもこ。

 柔らかうぶ毛でまんまるインコくん。

憂「キミはお名前はあるのかな?」

 ふふっ、無口なんだねキミは。

 ちょっぴり残念。

憂「私は平沢憂。憂でいいよ。」

 まんまる目玉をくりくり。

憂「覚えてくれたかな、インコくん?」

 くるり振り向く。

 小さな羽根をひろげる。

 軽やかに空の旅。

憂「行っちゃった。また来てくれるかな?」
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 14:46:28.59 ID:kaRg2VOoO
 翌日は雨。

 残念ながら待ち人来たらず。

憂「雨は苦手なんだね、キミは。」

 明日は晴れますように。

 私の窓辺にてるてるぼうず。

 キミと同じ色。

憂「明日はご馳走を用意してあげるよ。」

 小さな水呑み。

 冷蔵庫にはキミのためのサラダ菜。

 きっと明日は空の旅日和。
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 14:47:23.57 ID:kaRg2VOoO
 翌日は秋晴れ。

憂「今日は空が高いね。」

 気ままなキミは今いずこ。

憂「折角のご馳走なのにね。」

 窓辺にはお水とサラダ菜。

 ベットに腰掛けのんびり時間。

 少しうとうと。

 小さな気配で目が覚める。

 キミはサラダ菜と格闘中。

憂「慌てなくても取らないよ。」

 頬杖をついてキミを眺める幸せ時間。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 14:48:21.26 ID:kaRg2VOoO
 翌日は曇り時々雨。

 それでも今日もキミはサラダ菜と格闘中。

 すっかりお馴染みの風景。

 お腹満腹ふわふわもこもこ。

 まんまる目玉をしょぼしょぼ。

憂「一緒にお昼寝しようよ。」

 ベットから手招き。

 ぱたぱた。

 軽やかに私の隣に舞い降りる。

憂「寝返り注意だね、これは。」

 まったりお昼寝。

 秋の午後のすやすや時間。
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 14:51:08.34 ID:kaRg2VOoO
 翌日は幸せなサプライズ。

憂「今日も元気だね、インコくん。」

 つんつん。

 ちょっぴり後退り。

憂「ふふっ、そろそろ名前を覚えてくれたかな?」

『ウイ ウイ』

 今日は私が目玉をまんまる。

憂「賢いんだね、キミは。」

『ウイ ダイスキ ウイ ダイスキー』

憂「それは驚きだよ。」

 くるり振り向くキミ。
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 14:52:15.75 ID:EzuGAc/iO
痛い
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 14:53:23.08 ID:8krkxc3/0
憂ちゃんかわいい
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 14:53:43.39 ID:kaRg2VOoO
 そうか、キミは私を旅に誘うために来てたんだね。

 これは幸せな不意打ち。

 部屋を出て階段を駆け降りる。

 玄関で一言。

憂「お姉ちゃん、少し出掛けてくるよ。」

 玄関を出て空を見上げる。

 視線の先には優雅に舞うキミの姿。

憂「キミの誘う旅の先には何が待ってるのかな?」

 それはきっと幸せな出会い。

憂「さぁ、行こうよ。インコくん。」
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 14:54:45.48 ID:kaRg2VOoO
 そして今。

 私の窓辺には入口が開きっ放しの鳥かご。

 中にいるのはキミにそっくりなキミの子供達。

「ままー、とりさんにえさあげていい?」

憂「いいよ。」

 そしてキミの子供達のお世話をするのは、私の可愛い娘。

憂「やっぱりキミが運んでくれたのは、幸せだったね。」

 これは私の窓辺の小さな幸せの物語。



 お し ま い
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 14:59:42.72 ID:dS6mBfbi0
終わりけ?
終わりなのけ?



おつ
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 15:46:58.21 ID:7nrXX5BeO

絵本みたいで可愛いな
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
おつ
腕をあげたな