中国国民党政権が台湾住民を弾圧した1947年の「2・28事件」から68年の28日、
台北市内で追悼式典が開かれ、遺族代表として初参加した台北市の柯文哲市長が、
国民党の馬英九総統との握手を拒否する場面があった。
柯市長は祖父が事件の犠牲者で、式典には父母も参加。あいさつでは涙を流し、
「(事件は)今日まで社会の分裂をもたらし、柯家3代や多くの被害者家族の苦しみを生んだ」
と何度も言葉を詰まらせた。
馬総統は「事件の教訓は忘れない。台北市には中央と協力して社会の和解を進めてほしい」と訴え、
柯市長のあいさつの後と式典後の2度、握手を求めたがいずれも拒まれた。
事件は47年2月28日から台湾全島で起きた国民党統治への抗議行動。
行政院(内閣に相当)は92年、武力弾圧などによる犠牲者を1万8千〜2万8千人とする推計を公表した。
http://www.sankei.com/world/news/150228/wor1502280048-n1.html