自衛隊トップの岩崎統合幕僚長はミャンマーの国軍司令官と会談し、
中国とベトナムの船がにらみ合いを続けるなど、緊張が高まっている南シナ海の問題を念頭に、
話し合いによる解決が重要だという認識で一致しました。
ミャンマーを訪問している岩崎茂統合幕僚長は27日午前、
首都ネピドーでミン・アウン・ライン国軍司令官と会談しました。
この中で、双方はアジア太平洋地域の安全保障情勢などについて意見を交換し、
中国の国有企業による石油の掘削作業をきっかけに、
中国とベトナムの船がにらみ合いを続けるなど、緊張が高まっている南シナ海の問題を念頭に、
話し合いによる解決が重要だという認識で一致しました。
また、日本とミャンマーの防衛当局の交流と協力事業をさらに発展させるため、
自衛隊とミャンマー国軍との間でハイレベルの交流を促進させることで一致しました。
ミャンマーは、ことし、ASEAN=東南アジア諸国連合の議長国を務め、
南シナ海問題などで指導的な役割を担っているほか、
軍事政権時代に中国との結びつきがとりわけ強かったことから、
今回の自衛隊トップのミャンマー訪問は中国をけん制するねらいもあるとみられます。
NHK 05/27
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140527/k10014773541000.html