台湾大学医学部付属病院(台大病院) で行われた急性呼吸不全症例に対する体外式膜型人工肺 (ECMO: Extracorporeal membrane oxygenation)の
治療例がこの20年で2000例に達 し、このうち3割以上が救命に成功したことがわかった。
ECMOは心臓は問題ないが、肺 の機能不全で自力での呼吸が保てない時に用いられる医療機器。
台湾でのECMO治療は1994年8月に台大病院で行われたのが最初で、今年2月17日に2000例目となる30歳の女性患者が装着手術を受けた。
同院が2008年に世界的な医学専門誌、「ランセット」に発表した報告によると当時のECMO治療症例数 は台大病院が世界の約半数を占める300余りで世界最多だった。
現在では多くの病院にECMOが普及したこともあって、台大病院での治療件数の 割合は3分の1に減少しているものの、
救命成功例は欧米諸国を上回るといい、同 院のECMO医療チームは今後も内外からの医療従事者を対象に関連技術の応用を指導していく方針。
フォーカス台湾
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201404180007.aspx