世界最大の選挙ともいわれるインドの総選挙の投票が7日から始まる。
西部グジャラート州の首相モディ氏率いる最大野党インド人民党(BJP)が与党の国民会議派を
上回る勢いだが、過半数を獲得できるかは不透明な状況となっている。
インドの有権者数は8億1500万人。大統領が指名する2議席を除く543議席が小選挙区制で
争われる。投票は北東部のアッサム州などで7日から始まり、5月12日までに地域ごとに行われ、
16日に全国で一斉に開票となる。
調査会社CSDSが今週発表した世論調査によると、景気回復と雇用創出を掲げるインド人民党が
国民会議派をリードし、連立与党と合わせて最大議席を獲得する見通し。
ただ、過半数には達しないもよう。
一方、名門ガンジー家のラルフ・ガンジー副総裁を全面に立てて戦う国民会議派は北東部で支持を
集めており、CSDSの世論調査によると、アッサム州では国民会議派が優勢となっている。
アッサム州の国民1人当たり所得はインド国内最低で、多くが国民会議派の福祉制度に頼っている。
ロイターがアッサム州の紅茶栽培農園で働く村の人に聞いたところ、大半は国民会議派に投票すると
答え、モディ氏の名前すら聞いたことがない人も多くいた。
有権者の宗教や民族が多様なインドの選挙では、カースト制度など地域ごとの問題が
結果を大きく左右することがあり、一部の選挙区ではBJPが苦戦する可能性もある。
ソース:ロイター通信
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYEA3601820140407