◆アジア速報+ スレッド作成依頼スレッド★1◆

このエントリーをはてなブックマークに追加
228オリエンタルな名無しさん@転載禁止
>>225
special thanks!
再びなぜか立てられないので、これもお願いします。(なんか板設定が変わったのか、それともIPがかぶってるのか?)


【日台】日本と台湾をつなぐ野球の歴史、日本統治時代、甲子園準Vの「嘉農」映画化…「埋もれていた日台のきずなに光が当たった」[04/06]


 台湾の日本統治時代に甲子園で準優勝した野球チームの映画「KANO」が台湾でヒットしている。日本人、漢民族(台湾人)、
原住民の混成チームが、民族を超えて栄冠を目指すストーリーが感動を呼んだ。ゆかりの地である台湾南部の嘉義市や愛媛県
松山市は「埋もれていた日台のきずなに光が当たった」として、観光客の誘致効果にも期待を寄せている。

 KANOは嘉義農林学校の略称である「嘉農」のローマ字表記。1931年の全国中等学校優勝野球大会(現在の全国高校野球
選手権大会)で、初出場ながら準優勝を果たした実話に基づく熱血ドラマだ。

 俳優の永瀬正敏さん演じる同校野球部の近藤兵太郎監督が主役。野球の名門校、松山商業学校(現・松山商業高校)の出身で、
多様な民族で構成された無名の弱小チームをまとめ上げ、強豪校に変えた。

 戦後、近藤監督が勤務した新田高校(松山市)の元野球部員、林司朗さん(81)は「炎天下でも水を飲ませてくれなかった」と
厳しい指導を振り返る一方、「恥ずかしがり屋で冗談が苦手な人だった」と懐かしむ。

 台湾で2月下旬に上映がスタート。南部の高雄市で開いた野外上映会では翌日未明の午前3時まで、出演者らのサインを求める
観客が行列を作った。

 上映開始3週間で、興行収入は2億台湾ドル(約6億7千万円)を突破。1億台湾ドルを稼げばヒットとされる現地の映画界では
「今年最高の1本」との呼び声が高い。日本でも今後、公開予定だ。

 映画では近藤監督と選手たちとの心のふれあいを描いたシーンも多い。映画を見た台北市在住の会社員、林軒名さん(24)は
「台湾と日本との密接な関係を再認識した」と話す。

 映画のヒットとともに、舞台や登場人物とゆかりのある場所も、にわかに脚光を浴びる。嘉義市では2月に市内の広場に立った
往年のエース、呉明捷投手の銅像など、関連スポットを巡る観光バスが急増している。

 一方、近藤監督の出身地の松山市も、松山空港と台北市内の松山(しょうざん)空港が昨年10月、「同じ名前の空港」として初の
チャーター便を就航した。松山観光コンベンション協会は「KANOのヒットをきっかけに、台湾向けに道後温泉などのPRを強化したい」
という。

 ただ、日本統治下での日台の交流を描いたドラマだけに、台湾の全ての人が歓迎しているわけではない。現地では「日本統治時代
を美しく描きすぎている」といった声も一部にある。

 台湾の馬英九政権は2015年から、高校の教科書の表記について、日本統治時代を過度に美化しない方針を決めており、作品への
批判はこうしたムードの中で生まれた面もある。

 作品のプロデューサー、魏徳聖さん(44)は「台湾のアイデンティティーを考える際に日本との関係は避けて通れない」と強調。
「寛大な心で歴史に向き合ってほしい」と理解を求めている。

ソース(日本経済新聞) http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0201Q_S4A400C1SHB000/