アムネスティ・インターナショナルは27日、2013年における死刑執行についてリポートを発表した。
世界で死刑が執行された人数については、「少なくとも778人」とした上で
「この数字は、数千人が死に追いやられている中国を含んでいない」
「ただし中国では、死刑は国家機密として扱われており、信頼できるデータの入手は不能」と評した。
中国については、
「死刑を食い止める新たな法規と、最高裁(最高人民法院)が死刑囚からの臓器を移植用に用いることをやめる」
と宣言したことについて
「限定的ではあるが進歩のきざし」と評した。
主要8カ国の中で2013年に死刑を執行したのは米国(39人)と日本(8人)だけだったとして
日本では「40年以上拘留されている死刑囚が存在する」と批判。
「日本の司法制度は、拷問あるいは他の冷遇により得られた自供に極端に依存」
「弁護士が伴わない訊問の長さに明瞭な制限はない」などと論じた。
日本については、死刑囚の家族に執行の事前通知がないなど、秘密主義が強いことも批判した。
◆解説◆
アムネスティ・インターナショナルは英国ロンドンに本部を置く非政府組織(NGO)。
死刑廃止、人権擁護、良心の囚人の救済、支援を目的としている。
国連との協議資格を持つなどで国際的な影響力も大きい。
サーチナ
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