【日台】日本、台湾の要請に応じ修正 故宮展ポスター問題 [6/22]
■ミュージアム台湾(台湾博物館)[ 平成26年6月22日20時乃至21時JST放送分(抄) ]
<前略>
みなさん、ご機嫌いかがでしょうか。
ミュージアム台湾(台湾博物館)、最初のコーナーは台湾通信です。
このコーナーでは、台湾の最新の動きをお伝えしています。
この時間のお相手は、わたくし早田健文です。
さて、このところですね、この台湾と日本との間ですけれども、まぁ、非常に大きな波風が立ちました。
それは、24日からですね、東京国立博物館での故宮博物院の展覧会ですね、
これをめぐる問題で、台湾側が、非常に、あの、強い要求を出しました。
この展覧会、24日からなんですけれども、その直前ですね、20日になりまして、
台湾の馬英九総統の方が、まぁ非常に、あの、強いクレームを出しました。
これはですね、どういう事かという事なんですけど、これはあの、この展覧会ですね、
台北國立故宮博物院、國立というのが付いてますけれども、
台北國立故宮博物院の展覧会という事なんですけども、このですね、展覧会のポスターの一部ですね、
これはメディアの方が作った物なんですけども、
それに國立というですね、この二文字が落ちていたという事で、これに対する抗議です。
この台北にあります故宮博物院ですけれども、これはあの、中華民國の国立なんですね。
つまりあの、政府がですね、予算を組んで運営している博物館です。
この博物館のですね、院長さん、これは日本的に言いますと館長さんですけれども、
故宮博物院、國立故宮博物院の院長というのは、これ実はあの大臣クラスなんですね。
閣僚クラスのポストでして、それだけですね、この故宮博物院、中華民國としては、この、重要な博物院、博物館という風に位置付けています。
この元々故宮博物院に収められています宝物(ほうもつ)というのは、中国大陸のですね、故宮博物院、これは北京に元々ありまして、
紫禁城というですね、清朝時代のお城ですけれども、皇帝がいたところですね、
で、ここからですね、戦争を避けて中国大陸の各地を流転しまして、
そして戦後、国共内戦によってですね、国民党政権は、中華民國政府ですね、台湾の方に移って来るんですけれども、
この際にですね、中国大陸から台湾に移してきたというのが、この現在の台北の國立故宮博物院に収められている宝物の数々という事ですね。
このために、この台北の故宮博物院に収められている宝物というのは、
いわゆる中国歴代のですね、皇帝が集めた非常に重要な文物であるという事で、
中華文化を代表する非常に重要な文物がここに収められている、という事はこれは皆さんご存知の事だと思いますけれども、
まぁ、そのためにですね、ここは非常に海外から訪れる観光客、必ず訪れる場所であるという事になってまして、
台湾の代表的な観光スポットになっていますし、最近では中国大陸からですね、訪れる観光客が必ず訪れる場所、
非常に人気の高い場所となっています。
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◆M7EBD/y7j.0a @転載は禁止:2014/06/23(月) 04:16:25.52 ID:hQRfGJyS
で、このですね、國立故宮博物院の海外での展示というのは、何回も実は行われた事があるんですけれども、
これはあの、日本にですね持ってってこれを展示するというのは初めてです。
で、その中でも特に注目されていますのが、この人気中の人気であります翡翠の白菜ですね、
翡翠ですけれども白菜の形に彫刻されてまして、この色合いというのも本当に白菜、
本物の白菜の様に見えるという事で、極めて人気が高いんですけども、
これを日本に持ってくと。いう事になった訳ですね。
まぁ、あの至宝中の至宝と、宝物の中の宝物という事で、
いかに日本での展示に、この中華民國ですね、この台湾の方もこれを重視していたのかという事が判る訳ですね。
ところがですね、このポスター、國立という文字が落ちていたという事で、
あの、馬英九政権ですね、馬英九総統の方が、これをですね、あの、非常に不満に感じまして、
これを改善しなければ、この展示会、展覧会自身をですね、そのものを中止するという事を表明しました。
で、このですね、問題となりましたポスターですけれも、これは会場となりました東京国立博物館がですね、作った物では無くて、
この展覧会のですね、主催に名前を挙げています、これ日本の各社、メディアがあるんですけれども、
ここがですね、作りましたポスターなんだそうです。
で、この今回のこの展示会ですけれども、普通、展示会はですね、
どこかの、あの例えば新聞社であるとかですね、メディア、テレビ局であるとかが、主催に名前を挙げるのが一般的ですけれども、
今回の場合、台湾側はですね、日本のメディア、各種メディア、まぁそれぞれですね、あの、いずれもこの展覧会を主催したいという事で、
やはりですね、あの、まぁ、どこかにですね、特定のメディアに任せてしまうと、これ平等性がですね、ちょっと問題になるという事で、
これをですね、あの、各大手メディアの共同主催という事にしました。
で、今回のですね、共同主催に名前が挙がっていますメディアですけれども、新聞では読売、朝日、産経、毎日、東京の五社ですね。
それから、あの、テレビではNHKとフジテレビという事で、これらのメディアがですね、共同主催という事になったんですけれども、
このメディアが応援団というのを組織しまして、この展覧会の。で、ポスターを作ったと。
このポスターがですね、国立博物館、東京国立博物館が作った國立故宮博物院という、この展覧会の名前ではなくて、
台北故宮博物院という名前にしたということで、これ國立が外れたんですね。
これはあの主催者という事で名前を掲げているメディアが作った物だという事で、これは契約に違反するという事で、
この台湾側がですね抗議をすると。この國立博物館という名前ですね、これは中華民國の国立博物館になるわけですけれども、
國立博物館という名前から國立を取ったという事はですね、これはあの、中華民國としての国家の尊厳に関わる事だと。
じゃ、文化交流と国家の尊厳、どちらが大事かというと、勿論国家の尊厳の方が大事であるという事でですね、
まぁ、強い抗議をする事になったわけです。