スコットランドのエジンバラ地方裁判所は11日、台北で3年余り前、新聞配達少年をひき殺しロンドンに逃亡した
英国籍のディーン(Zain Dean)被告を台湾に送還し、刑に服するのを言渡した。
エジンバラ地裁は昨朝10時半に開廷、マシバー(Kenneth Maciver)裁判長は15分後、ディーン被告が台湾で
懲役4年の刑に服する判決を下し、英国が台湾に被告を送還する先例を作った。
ディーンの弁護士は、台湾と英国には外交関係がないこと、台湾の監獄は設備不全、司法システムは
腐敗していることを理由に挙げ、引渡しに反対を申し込んだが、マシバー裁判長は一々それを反駁、被告の
台湾送還を命じたのである。
台北で2010年の3月25日、新聞配達少年黄俊徳をひき逃げしたディーンは、2012年の7月26日、台湾高等裁判所に
懲役4年を言い渡された後、就役する前の8月14日に、カナダ籍友人のチャーチャア(David Churcher)のパスポートを借り、
女友の董玉hの助けを得て香港に発ち、英国に逃げ戻ったが、10月17日にはエジンバラの住所で逮捕され、
地裁で台湾に強制送還される裁判を受けていていた。
台湾と英国は去年の10月16日、両国の「ディーン引渡し備忘録(MOU:memorandum of understanding )」を締結したので、
スコットランドヤードがディーンを逮捕し、裁判中被告の身柄を拘留し続けていた。
その間、被害者の父黄国安は、英国商社の台北出張所長であったディーンに対して、900万台湾ドル(2800万円)の
賠償金を請求し、英国高等裁判所が先月の23日、被告に賠償金全額を支払うよう判決した。
一方、法務部の陳文h国際及び両岸関係司長は、エジンバラ地裁に、ディーン被告が逃亡罪で死刑宣告されないことを
保障し、英国側の死刑に処せられる恐れを解いた。
送還判決はスコットランド内閣の批准が必要で、ディーン被告は控訴する筈であり、控訴の結果は内閣で再び
批准されなければならない。 批准された後、被告は英国の最高法院の上院に控訴することが出来る。
控訴が棄却されれば、被告は28日の間に送還される。 それ故、ディーンが台湾で服役し始めるのは、早くとも
来年の春頃になると見込まれている。
国民党ニュースネットワーク 2014.06.12
http://www.kmt.org.tw/japan/page.aspx?type=article&mnum=119&anum=11570 関連スレ
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