4月25日(ブルームバーグ)
ミニブログ運営で中国最大手のシナ・コープ(新浪)が持つインターネット免許のうち、2つが取り消される可能性がある。
政府のポルノ取り締まりに伴う措置だと伝えられている。
中国国営の新華社通信は、ポルノや違法出版物を監視する当局の声明を引用し、新浪ドットコムに掲載された記事20件と
画像4本にわいせつな内容が含まれていたと報道。新浪はインターネットの出版と音声・画像配信の免許を失い、同社は
「多額の罰金」の支払いを命じられる公算が大きいとしている。
中国紙、新京報は先に、この処分が意味するのはシナが印刷物や音声、映像のコンテンツをインターネットに
掲載できなくなることだと報じていた。処分の実施時期や罰金額は不明だとしている。新華社が当局者の話として
伝えたところによれば、シナ・コープは不服申し立てが可能。
オッペンハイマーの株式調査アナリスト、紀迪英氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「シナはオンライン出版・
映像からの売上高への貢献を開示していないことから、このニュースが不透明感を高めた。われわれはこの分野の貢献は
非常に小さなものだと考えている」と述べた。
中国のインターネット検閲は厳しく、フェイスブックなどのウェブサイトのブロックや、新浪微博などのミニブログへの投稿の
削除などが行われている。中国政府は今月、ポルノ取り締まりキャンペーンを11月まで続けると表明。シナへの処分は
このキャンぺーンが「一段と本格的」なものになりつつあることを示していると紀氏は指摘している。
シナは24日、公式ミニブログに謝罪のコメントを掲載。インターネット規制当局からの「厳しい」処分を受け入れると説明した。
bloomberg 2014/04/25 11:19
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N4KCJ16S972A01.html