【韓国旅客船沈没】 韓国の安全軽視は「持病」、米紙が指摘 [04/19]

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 「フィリピンやバングラデシュなどの途上国で起こる事故が21世紀の韓国で」

 海外メディアは、旅客船「セウォル号」沈没事故について
「韓国で20年ぶりに起こった最悪の海難事故だ。韓国はこの20年間に起こった
大規模な事故から何の教訓も得なかった」と報じた。

 米紙ニューヨーク・タイムズは17日「まだ多くの乗客が船内に取り残されている可能性がある。
(6・25戦争〈朝鮮戦争〉以降の)平時に発生した事故としては最悪の大惨事になるのではないかとの
見方が広がっている」と報じた。ロイター通信も、1993年に発生した西海(黄海)フェリー沈没事故を例に挙げ
「この20年間、韓国で発生した海難事故としては最悪」と報じた。

 米紙クリスチャン・サイエンス・モニターは「今年2月、慶尚北道慶州市のマウナ・オーシャン・リゾートで
体育館の屋根が崩落し、100人を超える学生が死傷する事故が起こってから2カ月足らずで、
今度は船の沈没事故が発生し、300人近くの人が行方不明になった」と報じた。
その上で今回の事故を、1994年の聖水大橋崩落事故や95年の三豊百貨店倒壊事故にみられる、
韓国の「安全不感症」を思い起こさせる、と指摘した。

 海外メディアは事故直後、韓国政府の発表の過程で情報が混乱したことを皮肉った。
米紙ワシントン・ポストは「韓国政府当局が一時『368人を救助した』と発表しながら、
後になって誤りが判明し、一日中混乱が続いた」と報じた。政府の後手後手な対応が、
韓国国民の不信感や怒りを増大させているというわけだ。

 一部のメディアは、韓国で過去に発生した海難事故を列挙し「韓国では旅客船の事故が、
まるで持病のように繰り返されている」と指摘した。ニューヨーク・タイムズは「1970年代の
ナムヨン号沈没事故、93年の西海フェリー沈没事故でも、数百人の死者が出ている」と報じた。

 一方、米国の外交専門紙「フォーリン・ポリシー」は17日「バングラデシュやフィリピン、
インドネシアなどの開発途上国でたびたび発生する旅客船沈没事故が、21世紀の韓国で発生した」
と報じた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、過去10年間にアジアで発生した
大型旅客船の沈没事故は、大部分がフィリピンやパプアニューギニアなどで発生したものだという。

ヤン・ジホ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2014/04/18 08:56
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