http://www.adweek.com/files/imagecache/node-blog/blogs/choo-hed-2014.jpg ▲ニューヨークタイムズのプルコギ広告(別ソース:アドウィーク:)
今月ニューヨークタイムズにプルコギの広告が掲載された。自称・他称“広報専門家”の徐敬徳
(ソ・ギョンドク)氏によるニューヨークタイムズ広告シリーズ活動の最新版だ。たいていこうした広告
は韓国では注目を浴びるが韓国以外では無視されたりした。今回は違った。米国の有力メディア3
社がこれについて報道した。有名スポーツメディアのスポーツ・イラストレイテッド、米公営ラジオ局
のNPR、広告業界専門紙のアドウィークだ。
残念なのはこの3つのメディアすべて批判一色だったということだ。彼らは広告が紛らわしくおか
しいと報道した。アドウィークは「今年最も奇妙な広告」と酷評した。 一言で言えば失敗した広告と
いう話だ。数年間この業界に従事してきたわれわれのような人はかなり以前から感じてきた。プルコ
ギ広告のようなキャンペーンはぞっとすると。(中略)
マーケティングの基本はマーケット(市場)を理解することだ。プルコギ広告の場合、テキサスで
活躍中での野球選手がニューヨークを中心に発行される新聞広告に登場した。ニューヨーク・ヤン
キーズのファンはテキサス・レンジャーズに関心がない。市場の需要者を理解していないマーケテ
ィングだ。また、多くの外国人はこうした韓国料理広告に登場する韓国人スターについてよく知らな
い。CNBLUEからWonderGirls、イ・ヨンエまですべて立派なスターだが、これまでは韓流ドラマ
やK−POPファンの間で認知度が高い。
この広告の英語のコピーもやはり奇妙だ。プルコギの広告では、秋信守はプルコギを食べて春
季トレーニングをしたとされている。プルコギをよく知らない外国人が果たしてこれを読んでどれだ
け「あぁ、プルコギが食べたいな」と考えるだろうか。広告が狙う読者層には何も響かない。広告に
はこれだけが書かれている。「プルコギ?」。質問に対する答はない。単にあるアジア人が持ってい
る肉塊の写真があるだけ。
徐氏は過去にウォールストリートジャーナルでマッコリ広告キャンペーンも行った。だが、マッコリ
は賞味期間が短く日本以外の地域へは輸出が難しい。米国人がどうしたらマッコリを飲めるのかに
対する情報はまったくなかった。
韓国人が好む“コングリッシュ”(韓国式英語)のひとつが「ベンチマーキング」だ。ベンチマーキ
ングの本来の意味はライバルの製品と自分の製品を比較テストしてみるということだ。しかし韓国で
は単に「他人の模倣」だ。プルコギ広告は1990年代の米国の「牛乳ある?(Got Milk?)」という
広告をいわゆる“ベンチマーキング”したようだ。怠慢だ。
こうした広告は米国人には混乱と嘲笑だけを買う。徐氏を含めた他の“ブランド専門家”の韓国
広報の問題の核心は、広報の対象が外国人でないというところにある。彼らは韓国人に「私たちは
こういうことをしています」と言いたいのだ。ニューヨークタイムズやニューヨークのタイムズスクエア
に韓国関連広告が大きく出れば韓国のメディアは特筆大書するからだ。ニューヨークタイムズに広
告を出すのは馬鹿でもお金さえあればできる。こうした形の民族主義は国の広報には何の助けに
もならない。真の広報専門家ならば広報対象と市場を徹底的に分析し、投資効果とリスクを考えな
ければならない。
こうした広告を表現する単語はひとつだ。「恥ずかしさ(embarrassment)」。 なぜ韓国がお金
をかけてこうしたキャンペーンを続けるのか、韓国を大事に思う外国人として理解ができない。
ジョー・マクファーソン(=韓国文化関連ブログ「zenkimchi.com」を運営する米国人。外国人
を対象に韓国料理や韓国の名所を紹介している)
(中央SUNDAY第367号)
ソース:中央日報日本語版<【コラム】韓国料理のイメージを壊す広告>
http://japanese.joins.com/article/265/183265.html 前スレ:
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