【中台】台湾立法院占拠の学生「今後も続ける」 [03/22]

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374轆轤首 ◆TbAyyg3O4Q @転載禁止
>>270の書き起こしだけど、14分そこらまでしかできてないのに結構疲れたw

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さて、この一週間ですね、やはり一番注目を集めましたのはこの事件です。

台湾の大学生の人たちが、台湾の議会ですね、国会に当たります立法院を占拠する、という事件が起こりました。

この事件は日本でも報道されているようでして、
世界的にも有名な話題となっているようなんですけれども、
何故学生がこの立法院を占拠したのかということになるとですね、
これはなかなか分かりにくいんじゃないかと思うんですね。

ですから、一般的に学生さんたちがですね、こうした権威に立ち向かうという姿を見ると、
応援したくなるような、そういった気持ちが起きるかとは思うんですけれども、
実はこの事件そのものはですね、与党の国民党、それから最大野党の民進党、
この両者の間の、対立。
さらに台湾と中国大陸との間の関係。

これらが複雑に絡み合って発生した今回の事件ですね。
非常に複雑な状況の中で起きた事件と言うことで、
これを今日はこの時間で考えて見たいと思います。

まず、この事件ですけれども、3/18ですね。3/18に発生しました。
では何故この学生さんたちが国会に当たります立法院、
これを占拠するにいたったかと言うことなんですけども、
最大のテーマとなっていますのは、台湾と中国大陸が、結びましたサービス貿易協議ですね、
サービスに関する貿易、これについてですね、台湾と中国大陸の間で結ばれた協議があります。

この協議は昨年6/21に調印をされたものです。

ところがですね、今になっても台湾側で立法院で協議が通過していないんですね。
一般に国と国との間で結ばれた協議っていうのは、
国会で批准と言う手続きをとって初めて成立するわけですね。

それぞれの国で批准をして初めて成立するわけですけれども、
台湾と中国の間で結ばれましたこの協議もこれに準ずる手続きが必要と言うことで、
台湾の議会の立法院で批准が必要なんですけれども、
昨年の6/21に調印されてからこれまで反対の声があるということによってですね、
ここまで延びてきていました。

これをですね、今回の、開催されています立法院の会期で与党の国民党側は、
これを可決しようとしました。

その審議なんですけれども、3/12から始まりました。
それまでにさまざまな公聴会が開かれたわけなんですけれども、
やはりこれは賛否両論あるということでですね、なかなか、いきなりこれを批准するのは難しかったんですね。

そのために3/12からですね、「これまで予定されていました全ての公聴会が終わった」と
審議に入るということになっていたんですけれども、
このサービス貿易協議の批准に反対する最大野党の民進党がですね、
立法院で乱闘などを繰り返してですね、議長席を占拠してこの審議に応じないと、
この審議を進めさせないという行動に出ました。

そのために、このサービス貿易協議ばかりではなく、
全ての立法院の議事が空転してしまうという状況が続いていました。

(続く)
375轆轤首 ◆TbAyyg3O4Q @転載禁止:2014/03/24(月) 17:42:44.95 ID:xvWCJOgh
(>>374続き)
これに痺れを切らしました与党の国民党はですね、
つまり現在の馬英九政権ですね、馬英九さんが総統を勤めていますけれども、
馬英九総統の政権、これは中国大陸との間の関係緩和を進めてきた政権でして、
2008年から続いている政権なんですけれども、
このサービス貿易協議はこの馬英九政権、非常に重要な政策の一環でした。
ですから国民党は、与党の国民党としてはこれは何とかして通過させなければいけない
これは馬英九総統の号令の下にですね、この馬英九総統自身は、
6月までの可決を希望していると、いうことを言っておりまして、
この方針に基づきまして、国民党のほうはですね、17日になってこの審議をストップさせる。

これは今まで委員会審議が行われていたんですけれども、これは全然進めることが出来ないということで、
これをですね、本会議、こちらでは院会と呼んでおります、立法院の院会と言いますけれど、
この本会議のほうに送るということを決めてしまいました。

この立法院の中ではですね、現在、与党の国民党は過半数を占めていますので、
多数決をすれば、当然、与党の国民党の考え方が通るわけです。

そのためにですね、議事をボイコットするという行動に野党の民進党の側は出たわけですけれども、
野党がボイコットを続ける中で与党の国民党は、委員会を強行突破しまして、
本会議のほうにかけると言うことを決定いたしました。

これが3/17のことです。

これで国民党のほうが一旦ですね勝ったかなと、
つまり本会議にかける前の委員会を通過させることに成功したわけですから、
これがこのまま本会議に行けばですね、可決か否決かと言うことしかないわけですから、
つまりこれは国会、立法院で多数を占める国民党の多数で可決するという事になるわけでですね、
これは間違いなく、野党がボイコットをしているので時間はかかるかもしれないけれども、
そのまま行けばですね、最終的には可決すると言う状況になったんですけれども、
その翌日ですね、18日になりまして、事態が一転しました。


このサービス貿易協議にですね、反対する学生さんたちですね、が居まして、
この学生さんたちが、警官隊たちが押しとどめるのを突破しまして、
その間かなり揉み合いになりまして、さまざまなものが壊れたりしたんですけれども、
この立法院の、本会議場に入りまして、其処を占拠するという事を行いました。

台湾でですね、立法院がですね、つまり国会の殿堂がですね、学生さんたちに、占拠されると、
これは学生さん達だけではなく、ほかの人たちもそうなんですけれども、
この議場が占拠されると、議員以外の人たちに占拠されると、いうのは、
実はこれは初めてのことでしした。

この国会をですね、人々がですね、選挙、投票によって選んだ議員さんたちがここで審議をすることが出来なくなったと、
議事を進めることが出来なくなったと、いうことで、
非常にこれは台湾として初めての出来事、非常に大きなですね、民主主義の台湾の中ではですね、
一体こういうことが発生して良いのか悪いのかと、いうのは実はよく分からない状況ですね、
今も、続いているわけですなんですけれども。

と言うわけで、学生さんたちが、この立法院を占拠すると、いう事態になりました。

(音楽)

(続く)