山口県岩国市出身の陸軍元帥・長谷川好道(1850〜1924年)が朝鮮半島から持ち帰り、
同市横山の紅葉谷公園に移築された歴史的建築物「六角亭」について、
元々の所在地の韓国・高陽市が返還を求めていることが分かった。
所有する岩国市は「双方が満足できる解決策を見いだしたい」とするが、日韓関係がぎくしゃくする中、対応に苦慮している。
岩国市によると、六角亭は李氏朝鮮時代の宿泊施設「碧蹄館へきていかん」にあった建物で、16〜17世紀の建築とされる。
日本統治時代の1918年、第2代朝鮮総督を務めた長谷川元帥が持ち帰った。
市は85年に瓦のふき替えや柱の補修など全面改修を実施。文化財などの指定は受けていない。
高陽市が返還を求めてきたのは昨年2月。
「碧蹄館の復元を計画している」などとして六角亭の返還を求める市長の手紙を副市長が持参し、岩国市側に手渡した。
高陽市議会も昨年4月、早期返還を求める決議を行っている。
7日の岩国市議会一般質問で、田村順玄議員(リベラル岩国)が対応をただしたのに対し、
白木勲副市長は「今後も市の財産として保存していきたい」と答えた。
これまでの高陽市との協議で解決策は見つかっておらず、今後も話し合いを続けるという。
ソース 2014年3月8日11時34分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140307-OYT1T01443.htm