【韓国】「アイルランド産サバ召し上がれ」(写真)[02/27]
西アイルランドのサバ漁業が海洋管理協議会(MSC)の本審査開始
このサバは、アイルランドが所有、管理する17隻の多機能漁船団により、
一艘曳または二艘曳の遠洋トロール漁によって獲られます。漁場は、
アイルランドからビスケー湾に至る北海および大西洋です。このサバは、
大型のものがロシアと日本へ、中型および小型のものがロシア、
日本、EU、エジプト、西アフリカへと、大半が冷凍して輸出されます。
http://www.msc.org/newsroom-ja/news/2008-10-30
アイルランドとアイスランド間の鯖戦争
鯖(サバ)は以前は 「貧乏人が食べる魚」 などと言われていたが、豊富なオメガ-3脂肪酸
(ω-3脂肪酸)が注目され、しかも日本やロシアからの需要が増大して、価格が記録的な
上昇を示した。国際海洋探査委員会(ICES)は科学的調査を行う機関で、その結果にもとづいて、
漁獲割り当てを関係国政府に勧告する。この勧告を遵守すれば北-東大西洋での鯖漁業は
年間約10億ユーロの売り上げになるはずである。
しかし、アイスランドは 「鯖の回遊が変わり、夏季にアイスランドの海域で成長する」 と訴え、
漁獲割り当て増加を主張した。一方、アイルランドの漁業にとって鯖は最も重要な魚種であり、
アイスランドの主張に真っ向から反論して、「昨今の財政危機を切りぬけるため、なりふり構わず
海賊的な漁業に走り、資源枯渇を招こうとしている」 と非難している。
http://www.ft.com/cms/s/0/bfdf0bbc-e700-11e1-8a74-00144feab49a.html#axzz2uX4a36sB
“成人病”にかかった日本の海。業危機と日本の海の今
近海のサバは飼料用に、食卓に上るのはノルウェー産。工業化社会に利用された漁業、
その乱獲体質。
今や、日本には世界中から食糧が運び込まれ、私たち日本人は多くの食べ物を消費している。
その食糧は人の口に入った後、排泄物となって下水処理場で処理されるが、窒素やリン
といった栄養成分の半分以上は無機化されただけで、下流の海に流される。
また、人の口に入らなかったものも廃棄物となり、一部は肥料や飼料として使われるが、
最終的にはいずれも環境中に出て行くことになる。つまり、世界中から栄養分が食糧輸入
というかたちで日本列島に集まり、その結果として、日本の海が「富栄養化」したというわけだ。
富栄養化の影響で、過剰な栄養環境(窒素環境)に適応した大粒の植物プランクトンが
海の中の栄養分を独占しました。
すると、それまで細かいプランクトンを食べていたイワシやイカナゴ、貝といった沿岸域で
つつましく繁殖していた魚介類が栄養吸収できなくなり、一方で大粒のプランクトンを
口にできるクラゲ類に栄養分が偏るようになったんです。
国産で獲れるサバはほとんどが食用にできないほど小さく、餌や飼料用になるものが多い。
「獲るのを1年待てば、食用として市場に出せるのに、漁船団の競争があるため、それが
待てない。その結果、日本の海にも消費者のニーズを満たすだけのサバもいるにもかかわらず、
実際に食卓に上るサバは約7割がノルウェー産という構造になってしまっているんです」
http://bigissue-online.jp/2013/04/10/washio-san-1/